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今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)

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お題「今度は一転ウゴカンチ会長とな/FSRで民間設備投資の過熱の兆候を指摘とな(FSRその3)」   2019/04/23(火)08:04:55  
  諦めましたかそうですか。
[外部リンク] / 02:31 /
トランプ氏、ケイン氏のFRB理事指名を断念 「本人の意思」

一方日本では「日銀が国債を買うと政府債務がチャラ」「銀行にとって預金は在庫」などという珍理論を唱える人が中央銀行の政策委員を堂々4年以上勤めているという事実isある。

〇またウゴカンチ会長が帰って来ましたな(という雑メモ)

ロイターさんから。
[外部リンク] / 15:19 /
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は小反発で引け、長期金利は-0.035%に低下

『 <15:13> 国債先物は小反発で引け、長期金利は-0.035%に低下

国債先物中心限月6月限は前営業日比3銭高の152円55銭と小反発で取引を終えた。夜間取引で国債先物が上昇した流れを引き継ぎ買いが先行したものの、手掛かり材料難から全体的に動意薄の展開となった。10年最長期国債利回り(長期金利)は同0.5bp低いマイナス0.035%に低下した。』(上記URL先より、以下同様)

ということですが、まあ昨日は先物が上昇してスタートしたものの、現物はカレントの出合いが碌すっぽなくて後場になると更に碌すっぽ無いというウゴカンチ会長相場で、イースター休暇明けのジャパンの月曜だから仕方ないちゃあ仕方ないのでしょうが、後場は日経平均先物とかも碌すっぽ動いてない(確か後場100円幅いってたっけ位の勢いで高安は前場につけていた)ですし、ドル円はまあ最近に始まったことではないですがこれまた動かんし、債券先物ちゃんもウゴカンチ会長で、

[外部リンク] 日中取引
始値:152.60(08:45)
高値:152.60(08:45)
安値:152.53(09:35)
終値:152.55(15:02)
前日比: +0.03
売買高: 13,009

とか先週は2万だの3万だのと盛大に出合っていた債券先物ちゃんがすっかりお昼寝モードになってしまいましたの巻となりまして、MPMが無風おぶ無風なのがほぼ予想できるだけに先週の動きは何だったのかという相場になってしまいましたな。

『朝方の円債市場は買いが先行した。ただ、今後の日銀による国債買い入れオペを巡り、買入予定額が減額されることへの警戒感が重しとなり、国債先物は高寄り後は伸び悩んだ。現物市場は閑散。超長期ゾーンでは新発20年債利回りが前日比0.5bp低い0.385%に低下。新発30年債利回りは同1bp低い0.575%に低下した。翌23日に予定されている2年債入札については「海外勢からの一定の需要は見込まれるだろう」(国内証券)との声が聞かれた。新発2年債は出合いがなかった。』

ということでウゴカンチ会長な雰囲気を示すこのコメントという感じです。先週のアレは何だったの。


〇決定会合プレビュー雑談

と言ってもまあ今回の決定会合別に何がある訳でもなく、しかも一部で注目されていたっぽい若田部副総裁の動きですけれども、金曜の超長期輪番減額というのがこれ若田部さんが反対に回らんだろうという妄想を起こさせてくれるものな訳ですな。

いやまあ勿論オペそのものは政策意図とかとは関係なくディレクティブ通りに実施するというものではあるので、オペと政策運営をリンクして話をするのって筋悪おぶ筋悪ではあるのですけれども、何もこんなタイミングで輪番減額するなよ不意打ち闇討ちにも程があるわと市場(のうちマーケットメーカーなどが中心にして)が憤激するようなタイミングでわざわざぶち込んで来る上に、MPMが控えていて若田部さんが反対に回りそうな状況だとしたらこの減額が若田部さんを更に刺激してしまう恐れが思いっきりある訳で、そんな冒険せんじゃろ、とは普通に読んでしまうんですよね。

まあそういう意味から言っても、先週の輪番減額は筋悪のタイミングであまりにも「お家の事情感」が漂いすぎている(もう一つの理由は連休で為替が円高にぶっ飛んだら減額できなくなるってことだと思います)ので、そういう腹を探られるようなタイミングで減額すんなやとは思うのですが、やっちまったもんはしょうがない。

てなことですので今回ちょっと波乱材料の可能性があった若田部さんの反対というのが見えない(個人の感想です)以上、ネタとしては展望レポートなのですが、何せ先般出てきた1-3月期の日銀謹製の需給ギャップがプラス幅を拡大して+2%台に乗ってきているという状況ですので、そんな中で「2%物価目標達成に向けたモメンタム」は弱まるどころか強まっているというアセスメントが導かれて来ますので、見通し期間が延びても2%物価目標が展望できなかろうと何だろうと、「物価上昇のモメンタムは維持されている(キリッ)」と言って現状維持現状維持、という事になる訳ですな。

フォワードガイダンスの強化みたいな可能性がないではないでしょうが、消費増税の話以外になにか先のカレンダーベースに使えるようなイベントも無いですし、「海外経済の不確実性」とか言い出したらそれはかえってガイダンス期間が短くなるから強化するにしたって中々難しいわなと思います。まあ現状ではどこからどう見ても正常化着手観測だの利上げ観測だのが起きないような状況になっておりまして、マイナス金利ケシカランというのが官邸様の方から砲撃されてこない限りにおいて、政策の変更思惑がまるで出ない(米国が変なもん食って急に利上げモードに戻ったら相場は若干水準調整するかも知れないけど政策見通しに変更を加えるものではない)のでガイダンス強化する必要すら無いのですが、そろそろ反対派が五月蠅いのでやったふりで何か入れるとか(見通し期間が延びるこのタイミングで)なくはないけど、どういうガイダンスにするのかがパッと思いつかないですな。


〇ということでちまちまとFSR(その3)

FSR全文
[外部リンク] 』というこの章のまとめ部分に飛びます。本文32ページからになりますけれども。

『本節では、1?3節でみた金融仲介活動のもとで、先行きの実体経済に大きな調整をもたらすような金融不均衡が蓄積されていないかについて、点検する。』

ということで始まったヒートマップちゃんなのですが、最近はすっかりメディア受けするデコイ状態になってしまいまして、10月FSRからおっぱじまったGDPatRiskの方がもうちょい面白くなっておりますが、まあデコイはデコイで見学。

『(1)金融活動指標(ヒートマップ) 』

『最初に、ヒートマップを用いて、金融循環上の過熱・停滞感について評価する。ヒートマップとは、各種の金融活動指標に関して、それぞれのトレンドからの乖離度合いを色で識別することにより、1980年代後半のバブル期にみられたような過熱感やバブル崩壊後にみられたような停滞感の有無を点検するものである(図表-4-1)12。』

はい。


『これをみると、全14指標 のうち、「不動産業向け貸出の対GDP比率」を除く13指標が、過熱でも停滞でもない「緑」 となっている。このことから、金融経済活動全体としてみれば、バブル期にみられたような 行き過ぎた動きには至っていない、と判断される。』

そう来ると思いました。

『一方で個別指標をみると、きわめて緩和的な金融環境が続いているもとで、一部に注意を要する変化がみられる。』

ほほう。

『まず、「不動産業向け貸出の対 GDP比率」は、前回レポート時点で は「緑」だったが、足もとでは 1990 年末以来はじめて、過熱を示す「赤」へと転化した。 金融機関の間では、与信の業種集中などを意識し、不動産業向け貸出の新規実行くは、ここ 1〜2年減少している。しかし、残高については、賃貸業向けなど貸出期間が10年・20年と いった長期のものが中心であることから、本章1 節でみたように銀行貸出全体を上回る高めの伸びが依然続いており、対GDP比率も上昇を続けている(図表-4-2)。一方、「不動産業実物投資の対GDP比率」や「地価の対GDP比率」は、トレンドからの大幅な上方乖離もみられず「緑」のままであり、不動産市場の過熱感を示す指標に拡がりはみられない(図表 -4-3,4)。』

不動産向けの貸出は指標的に過熱だけど不動産業そのものはさほど過熱ではない、というのはFSR的にはそうかもしれませんが、それって全体の資金需要が乏しいままで銀行借り入れのニーズが乏しいので、不動産業の貸出が突出して伸びてしまったという話っすよねえ他の業種の資金需要ってどうなってるんですかという話でもあって中々悲しいですが、まあそれ以前の問題として地域金融機関の新しいビジネスモデルとしてどこかの誰かさんがスルガ(以下の部分は内務省検閲により削除されました)。

『その他関連する幅広い情報も含めて総合的に勘案すると、わが国の不動産市場全体が、バブル期のような、過度に楽観的な成長期待に基づく過熱状態にあるとは考えにくい(図 表-4-5、BOX2参照)。』

ほーん。

『もっとも、近年の不動産業向け貸出の増加は、バブル期とは異なり、REITや不動産ファンド、個人による貸家業といった賃貸収入目的中長期投資向けが中心となっている点に特徴がある。人口や企業数の減少、潜在成長力の低下といった要素も、不動産を巡るファンダメンタルズにバブル期とは異なる影響を及ぼしていると考えられる。こうしたなかで、不動産 業向け貸出残高がバブル期を大きく上回ってきていることについては、バブル期類似の過熱感を示すヒートマップのような指標には必ずしも表れない不均衡が蓄積されている可能性も含め、幅広い観点から注視していく必要がある(絃六仮)。 』

ふーんという感じですが、この辺のBOXとか後の方の話とかは追々。



・民間設備投資に過熱の兆候とな

さらに続く。

『また、足もと「緑」となっている指標のなかにも、その動きを仔細にみると、「赤」に近接しているものが幾つかみられる。例えば、「金融機関の貸出態度判断 DI」は、低金利環境の 長期化や金融機関間の競争激化を背景に、引き続きバブル期以来の高水準で推移している(図 表-4-6)。』

『こうしたきわめて緩和的な資金調達環境を背景に、「総与信・GDP比率」はトレ ンドから乖離して着実に上昇している(図表-4-7)。また、「企業向け与信の対GDP比率」 と「企業設備投資の対GDP比率」も、それぞれ上限の閾値に近づいている(図表-4-8,9)。』

お、おぅ・・・・・・・・・・・

『この背景には、ミドルリスク企業を中心とする、設備投資向け銀行貸出の増加等があるとみられ、不動産業向け貸出と同様、バブル期と現在の各指標のファンダメンタルズの違いも踏まえつつ、幅広い観点から注視していく必要がある(絃六仮)。 』

とのことですが、「設備投資が伸びてきているので今の緩和政策は大勝利に向かっている」というような趣旨のお話がマネタリーポリシーウィング方面からは毎度のように飛んできていて、だいたい最近の展望レポートだと家計消費と民間設備投資が堅調なのを先行きの経済が回っていくメカニズムの中に組み込んで評価しているという中で「実は民間設備投資に過熱感が」とか言われると中々お洒落なんですけれどもこれはどういう事ぞという感じではあります。

『以上みたとおり、金融機関が貸出に注力し、積極的なリスクテイクを図っている分野において、ヒートマップの指標が過熱あるいは過熱に近い水準を示している。こうした積極的な 金融仲介活動は、景気の緩やかな拡大を支えている。』

ということですが過熱に近い民間設備投資をもってしてもこの程度の拡大しかしないし物価は上がらないし、という辺りに悲しみを感じますな。

『一方、それがやや長い目でみたわが国企業部門の成長力・収益力向上につながらない場合には、経済に負のショックが発生した際 の下押し圧力が、金融面との相乗作用を通じて、予想以上に強まる可能性がある。』

この後の方でミドルリスク先の貸出がどうのこうのというのがあって(今日はパス)そこの分析と相まってここの記述を見ますと、これは「金融緩和環境で貸出競争が起きる中で非効率、不採算な設備向けの投資が行われている恐れがあって、それが増えるというのは目先だけは良いけど不稼働資産の増加による経済のスラック拡大、潜在成長力の低下につながるへっぽこ事案になりますなあ」というのをオブラートにくるんで説明しているということですな、味わいがある。

『先行きに ついても、過熱方向の動きの強まりや過熱感を示す指標の拡がりがみられないか、注意深く確認していく必要がある。』

と言って今の政策委員会の面々だと(一部ちゃんとした委員は除くと)民間設備投資が過熱になったからと言って貸出増加支援オペを止める訳でもなく、どうせ何もしないんでしょうけれども・・・・・・・・・・・・・

#ということで本日もチマチマとみていく攻撃で少なくてすいません
 

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