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お題「夏休みでもないのに虫干し企画でFOMC会見から政策ロジックの崩壊振りを鑑賞する」   2019/08/20(火)08:09:14  
  次から次にカツアゲがエスカレートするタチの悪いイジメ以外の何物でもない。
[外部リンク] / 01:05
トランプ氏「短期間に1%利下げ必要」、FRBに再び圧力

今度は1%とか言い出しているのだが、要求飲むとエスカレートするとか、これってカツアゲで何十万円も取られるような悲惨な子供の姿みたいで物凄く悲しいしトサカに来るんですが、こういうのを米国大統領が衆人環視の中で行うとはこの世の屑以外に表現する言葉が無いんですけど、この世に神というのがいるんでしたら(以下の部分は内務省検閲により削除されました)。

ところでローゼングレン総裁は引き続きタカ継続のようで。
[外部リンク] / 04:35
米経済は好調、利下げなら次の景気後退悪化も=ボストン連銀総裁

『[19日 ロイター] - 米ボストン地区連銀のローゼングレン総裁は19日、米経済情勢は依然として好調で、利下げは懸念すべき借り入れの増大につながる恐れがあるため、利下げを支持する意向はないとの考えを示した。ローゼングレン総裁はブルームバーグテレビのインタビューに対し「現時点で大き過ぎるリスクを負うよう働きかけることはリスクを一段と大きくする」と指摘。そのようなことを行えば、次の景気後退を悪化させ、必要なときの支援手段がほとんどなくなると語った。』(上記URL先より)

何かワシらの国のことを言われているような気もするがキニシナイ。


〇夏休みも終わったのに最早夏休み企画状態のFOMC会見ネタを今更投入

その後毎度のトランプタリフ大会ですっかりどうでも良くなってしまいましたが、そんな中ですので(単にジャクソンホールまでネタが無いから幕間つなぎという説はだいぶある)今さらジローのパウエルFOMC会見。

[外部リンク] of Chair Powell’s Press Conference July 31, 2019

いやですな、このあと早速トランプの対中関税10%おかわり砲が発射されましたので、会見がグダグダなのがすっかり話の彼方に逝ってしまいましたが、今回の利下げロジックに関してはツッコミの嵐で、その答えが全然理屈になっていないので所謂炎上モードになっているわ、という感じです。先日(14日)に冒頭の質疑をネタにしましたが、5ページのケツの辺りの質疑が続きになります。まあ理屈がグダグダなのをご鑑賞くらはい。


・とにかくロジックが完全崩壊と言っても過言ではない残念な状況になっているのは把握した

先週の話になってしまいますから補足すると、とりあえず最初の所では何で利下げしたんじゃということでまあ大体声明文と冒頭ステートメントにあった話をしていたのですが、そんなので名うてのFEDウォッチャーでもある記者の皆様が許してくれるわけがありません。

『HEATHER LONG. Hi, Heather Long from the Washington Post. You always say that the Fed is data dependent, and much of the data that we’ve seen since the June meeting has surprised to the upside or at least been in line with expectations. Can you give us a sense of how that better-than-expected data impacted the FOMC’s thinking? And if we keep seeing these upside surprises, does that change or evolve any FOMC thinking going forward? 』

(:∀:)イイシツモンタ゛ナー

おまいら今まで「データディペンデント」って言ってたけど直近の経済データはどう見てもアップサイドのサプライズな結果が続いているんだが何でおまえら今回利下げしたの?これからもアップサイドにサプライズな経済指標出たらどうするつもりなの??とはこれはまた良い質問ですがそのお答え。

『CHAIR POWELL. So, yes. I mean, I think we-of course, you know, what we do at every meeting, as I noted, is, we do a deep dive into U.S. economic activity and global activity and, certainly, carefully went through U.S. economic activity, which there has been some positive and some negative, but, overall, the U.S. economy has shown resilience during the intermeeting period.』

わざわざ「we do a deep dive into U.S. economic activity」とか言ってる辺りに言い訳感の大変に強いものを感じますが、そのダイブした結果「the U.S. economy has shown resilience」だそうなのに、

『But, again, the-the issue is more the downside risks and then the shortfall in inflation, and we’re trying to address those. So, in addition, going forward, I would say, we’re going to be monitoring those same things. We’ll be monitoring the evolution of trade uncertainty, of global growth, and of low inflation.』

インフレが低めなのと貿易戦争と世界の成長なんですとよ。

『And we’ll also, of course, be watching the performance of the U.S. economy. As I mentioned, it had shown some resilience here to those issues, and we’ll be putting all of that together, and that’s how we’ll be thinking about policy going forward.』

結局何で経済の指標がアップサイドに良いのに利下げなのかの理由が説明できていない訳ですが、さらに追い打ちは続く。


『STEVE LIESMAN. Steve Liesman, CNBC. I just want to follow up on that. Would you say we’re sort of-you guys have gotten into a new regime here?』

つまりおんどれらの政策運営は新しいレジームに入ったということですな。と来ましたがつまりどういう事かと言いますと、

『This is sort of an insurance cut and not a data-dependent cut? And are we now more in the realm of watching headlines of trade talks than we are watching unemployment rate and inflation numbers, or-and growth numbers? What-how do we know what you’re going to do next, and why now in this new regime?』

今回の政策変更はデータディペンデントでの利下げではなくて保険だ、ということですが、そうなりますと、今後我々がFEDの金融政策を予想していく為の政策反応関数は雇用、物価、成長などの経済データディペンデントではなくて、貿易問題のヘッドラインを見ておけということになると思うのだが、そういうニューレジームになったということで良いのか?

ってもう涙の出るほど良い質問でさすがはスティーブリーズマンですわ。


でもってパウエルの答え。

『CHAIR POWELL. Yes. So I gave three reasons for what we did, and that is to insure against downside risks to the outlook from weak global growth and trade tensions.』

ダウンサイドリスクへの保険だと。

『So that is-in a sense, that is a risk-management point, and that is a bit of insurance.』

リスクマネジメントで保険だと。

『But we also feel like weak global growth and trade tensions are having an effect on the U.S. economy. You see it now in the second quarter: You see weak investment, you see weak manufacturing-so support demand there and also to support return of inflation to 2 percent. But there’s definitely an insurance aspect of it. 』

だったら見通しを下げて利下げしろやという話になるんですがねえ。

『Trade is unusual. We don’t-you know, the thing is, there isn’t a lot of experience in responding to global trade tensions. So it is a-it’s something that we haven’t faced before and that we’re learning by doing.』

どう見ても「learning by doing」とか威張れるような状態じゃなくて単に株価見て右往左往してるだけじゃん。

『And it is not-it’s not exactly the same as watching global growth, where you see growth weakening, you see central banks and governments responding with fiscal policy, and you see growth strengthening, and you see a business cycle. With trade tensions-which do seem to be having a significant effect on financial market conditions and on the economy-they evolve in a different way, and we have to follow them. 』

「With trade tensions-which do seem to be having a significant effect on financial market conditions and on the economy」って言ってるけど結局は株価でオタオタする話なんですが、そもそも論として貿易問題はFEDが何かやったから改善するものではないのであって、「保険的に緩和」とかしたら金融市場がヒャッハーとなるからそれをバックに貿易問題で益々暴れるのであって、貿易問題で馬鹿をやらかしてその結果米国に自業自得のインドラの矢が降り注いで来て実体経済に波及したら金融政策が出て行けばよろしい訳で、こいつら金融市場の不均衡でバブル発生みたいな方に関しては全然事前対処しないくせに、緩和の方ばっかり事前対処したがるのとかどんだけ緩和脳なんだよと小一時間問い詰めたい。などと勝手な悪態。

『And, by the way, I want to be clear here. We play no role whatsoever in assessing or evaluating trade policies other than as-as trade policy uncertainty has an effect on the U.S. economy in the short and medium term. We’re not in any way criticizing trade policy. That’s really not our job.』

んなこと言ったって貿易戦争年がら年中コロコロいう事変わるわコロコロ矛先変わるわなのに一々おまいら対応するのかよそもそも自分の所のコントロール外なのに、という感じですな。


でもって次の質疑(25で足りるのかよ)はネタの構成的にパスしましてもう一つ先に行きますがこれがまたアレ。ちなみにこれが8ページ目の中段になります。

『NICK TIMIRAOS. If I could follow up, I guess in May-in May it seemed as if you were setting a higher bar to cut rates: There would need to be a deterioration in the outlook. In June, you seemed to suggest that if the outlook didn’t improve, there might be a rate cut. Where is that bar right now, because I think there’s some confusion about how the Committee is responding.』

こういう質問を咄嗟にできる人間にアタクシもなりたい(なってどうする?)という所ですが、利下げに関する条件の話が5月(1日の)FOMCでは経済の先行き見通しが相当悪化しないといかん、って話だったのから始まって、そのあとは見通しが改善しないと利下げとか言って今回利下げなのだが、おんどれらの政策反応関数が何が何だかわからんからちゃんと説明してみろやゴルァ!とは言ってませんがまあそういう質問だわさ。

パウエルおじちゃんの答えはもう見てらんないのですが鑑賞しましょう。

『CHAIR POWELL. Yes. So we, as we noted-we noted at the bottom of the statement that language, which really says how we’re thinking about it.』

というのはステートメントの3パラが今後の金利をどうするかという話で、そこの最後のところに「This assessment will take into account a wide range of information, including measures of labor market conditions, indicators of inflation pressures and inflation expectations, and readings on financial and international developments.」(直近FOMCステートメント)とある訳ですが、今まで散々っぱら「というデータにディペンデントしないで利下げしたでしょ」って質問されているのでその時点でもう話がみてらんないのですが、

『So it says, as we’re contemplating the future path of the target range for the federal funds rate, we’ll continue to monitor the implications of incoming information-and it talks about that language.』

いやだからその見通しと関係ないところで利下げしてるじゃん。

『So, you know, I can’t-all I can tell you is, we’ll be looking at weak global growth. We’ll be looking very carefully to see how that’s happening. And I think you see-you learn-every cycle you learn about these things.』

はあそうですか。

『So we will see whether growth is picking up, whether it’s bottoming out. We’ll see that picture. We’ll also see on trade. You know, we’re going to be seeing-I think we’ve learned a lot on trade in this cycle. I think we’ll continue to learn more, and on inflation we will.』

お前が勉強するのはいいんだが何でそういう結論になるのかをちゃんと説明しろやと質問が集中してるんだが。

『So, in addition, the U.S. economy itself is-the performance of the U.S. economy will enter into that. So I would love to be more precise, but with trade, it is a factor that we have to assess in kind of a new way. Those are the things that we’ll be looking at, and-you know, in making our decisions going forward.』

まあ確かに大統領が史上最大級に常識の通じないアホウなのでアホウのアホウ踊りである貿易問題に振り回されるというのは分かるのだが、であれば貿易が直ぐにどうなるかとか分からん上にそもそも交渉事な上にトランプがどういうグランドデザイン書いてやってるのかもわからん(というか行き当たりばったりだろアレ)物件に対して、先回って配慮すると却って痩せ犬の先走りモードになってしまうんとチャイマスカと存じますんですけどねえ。

と考えると、昨年は先走りして「中立金利よりも引き上げるぜヒャッハー」とか言ってみたり、何かこうパウエルFRBって「プリエンティブな対応」というのと「色々なものを決め打ちして先回りして対応」というのを混同していて、決め打ちが決まればそらもうズバズバ大当たりの大勝利なのですが、決め打ちしすぎてあばばばばーってのをまた今回もやっていて、今回の場合は反応する向こうがパツキンヅラだから緩和されると貿易戦争する原資が出来たとばかりに更に貿易戦争するんですから決め打ちが結果的に当たるけど碌な事にならないという展開になる訳ですな、うんうん。

でもってそろそろ時間的にアレですので本日はこの辺で勘弁して頂きとう存じますが、この次の質疑がまた何というか何ともという奴でして・・・・・・・・・

『EDWARD LAWRENCE. Edward Lawrence with Fox Business Network. So a rate hike last December was seen by some economists and the St. Louis Fed president, James Bullard, as a step too far. Now the Fed’s waited about seven months for a rate cut. You said today you were concerned about downside risks. So could some of the weakness on the business side, with that fixed investment and the sluggish side on the business side, be because the Fed waited so long? I want to get your thoughts on that and talk about why you feel that this nudge is the right level. 』

12月の利上げは余計だったのではないか、という意見も多くの人、ついでにお前の所のブラードからも聞かれている。企業の投資意欲が12月の利上げのせいで落ちてしまったとの声も聴くのだが所感は如何に?という質問でございますが、これ結果を見るとひっかけ質問だったのかもしれませんな、ということで引っ掛かったパウエル大先生の回答を鑑賞。

『CHAIR POWELL. Yes. So we don’t hear that from businesses. They don’t come in and say, “We’re not investing because, you know, the federal funds rate is too high.” I haven’t heard that from a business. What you hear is that demand is weak for their products.』

設備投資が減速しているのは12月の利上げによる金利コスト上昇のせいではなくて皆さんの製品の需要が落ちてきていることであり、FFレートがtoo highだ、などという意見は聞いたことありません(キリッ)。と来ました。

『You see manufacturing being weak all over the world. Investment-business investment is weak. And I wouldn’t lay all of that at the door of trade talks. I think there’s a-there’s a global business cycle happening with manufacturing and investment, and that’s-that’s been, you know, definitely a bigger factor than, certainly, we expected late last year. I think global-global growth started to slow down in the middle of last year, but that has gone on to a greater extent. And, by the way, trade policy uncertainty has also been, I think, more elevated than we anticipated.』

って説明しているんですが、先般来の利上げが投資意欲を下げなくて、投資意欲が下がったのはトレードテンションを含むグローバル経済だというのであれば、利下げして何に効くんだよおいこら説明してみろやという話になると思うのですが、これがいわゆる語るに落ちるという奴でしょうかオソロシス。

『In terms of, is this the-we believe this is the right move for today, and we think it’s-we think it will serve the three ends that I mentioned. And I’ve already gone over how we’re thinking about going forward.』

と言って締めているのですが、結局のところトレードテンションが問題(これ上がったり下がったりしながら結局トランプになってから延々とやっている訳ですからして)なのだったら利下げなんかしない方が良かったんじゃないですかねえ、まああそこまでベタ降りして尻尾振ったので今更後戻りはできないですからどうしようもないのですけれども。

#利下げサイクルの途中ではない云々はこの後(10ページ)から話が始まりますので今日も相場様が平和だったら明日にでも、と言いたいがここ2日妙に重くしている0.10%で迎える20年国債入札ェ・・・・・・・・・・・
 


お題「10年輪番待望の(かどうか知らんが)減額ですが/バカンス開けて地区連銀総裁発言再開(メモ)」   2019/08/19(月)08:08:47  
  ほうほう。
[外部リンク] 17:14配信

『中小企業の円滑な事業承継や個人顧客の資産形成をサポートするには、営業担当者との長期的な信頼関係の構築が不可欠と判断した。』(上記URL先より)

ジェネラリストよりもスペシャリストが大事である、との認識にたったことなのかなあ、と思いましたが、そうしますとこれからの時代はジェネラリスト(ここで通信が途絶える)。


〇長期輪番減額して先物最高値付けにいったのは誰だあ(カ゛ラッ)

と海原雄山状態ですが、金曜の債券市場はもうねという感じでロイターさん。

[外部リンク] / 15:19 /
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は反落で引け、日銀オペに神経質な動き

『<15:05> 国債先物は反落で引け、日銀オペに神経質な動き

国債先物中心限月9月限は、前営業日比6銭安の154円85銭と反落で取引を終えた。前場に中心限月としての過去最高値を更新したが、後場に入ると調整色が強くなった。10年最長期国債利回り(長期金利)は同0.5bp上昇のマイナス0.235%。』(上記URL先より、以下同様)

終わってみれば先物がちょっと下がって超長期がやたら弱めになって、その一方で10年が妙に他年限比確り、という結果で終わったのですが。

『注目の日銀オペはコンセンサス通りの300億円減額となった。「減額幅が500億円を超えれば、金利下限防衛に向けた思い切った姿勢を市場に印象付ける」(国内証券)とみられていたが、小幅な減額にとどまった。長期金利はさらに低下し、一時マイナス0.255%を付けた。』

えーっとすいません、アタクシ自分ではオペの話をしていますが、何とかストとかの予想とか正直あんまり見ていない(勝手にベンダーに流れてくるのは見る)訳ですが、減額しないでスルーって予想はそんなに無かったんですかそうですか。後付けで言ってもシャーナイですけれども、まあアタクシは減額せんでも別にエエジャロという感じでおりまして、どうせ金利低下の容認かレンジの拡大をしないと行けなくなる(買入を極端に減らすわけには行かない)ので、一発目はスルーしててもエエジャンとか思ったのですが、まあ減額してきましたなあという感じです。

・・・・・・でもってこの減額を見て「おーやったじゃん」とか思ったのですが、これまたよくよく考えてみれば(普段何も考えていないのではとかツッコまないように)、今回減額をすることによって、一応金利低下の姿勢だけは見せ、そこのついでに「でも金利を上げるとは言っていない」というのを籠めて減額。という事になったんですかねえと。

つまり、いったんここで減額をしてみましたが、あと市場が勝手に金利をホイサホイサと下げていくのは経済物価情勢とその先行きに整合的な市場の自由な価格形成によるものですのでまあ基本的には知らんがなということにして、とりあえず1回目だけは止めてみましたよというポーズをさっさと出した、ということなのかもしれませんな。まあ元気のある方は次のMPMまで(まだ結構時間はある)にホイサホイサと10年チャレンジ行ってみましょう、

しかしまあ何ですな、上記URL先の記事に「500億減額したら思い切った姿勢を」云々というのがあったのですが、500億円減額すると月間2000億円、年間2兆4000億円の減額になってしまいまして、そこまで減らすと今年は兎も角、暦年2020年で切って計算した場合、長期国債の日銀保有残高って10兆そこそこしか増えない勘定になる(細かい置きの部分をもう少し精密にやる必要があるのですが、アタクシのざっくりとした置きでやると10兆円台後半になる見込み)というこの事実、ってのがありまして、オーバーシュート型コミットメントとの整合性どうしますねんというのが浮上してきますし、まあそもそも量がどうのこうのという話のある中、オーバーシュート型コミットメントの有る無し関係なく、国債買入残高が前年比縮小するとか、ロクすっぽ増えないという状態になっていくのは置物リフレ理論的に如何なものかと存じますので、いやさすがに500はよー減らさんやろと思うので、

『注目の日銀オペはコンセンサス通りの300億円減額となった。「減額幅が500億円を超えれば、金利下限防衛に向けた思い切った姿勢を市場に印象付ける」(国内証券)とみられていたが、小幅な減額にとどまった。長期金利はさらに低下し、一時マイナス0.255%を付けた。』(再掲)

ってのもそ、そうだったのかー!!!という感じです(すいませんコンセンサス関係ない変態なので)。

ちなみに市況ちゃんの続きですが。

『ただ、後場に入ると円債先物は軟化。9月限はマイナス圏に沈み、長期金利は小幅ながら上昇に転じた。「オペの結果が案分比率が低くなるなど弱めと受け止められた。円債相場自体に過熱感が強く、中国株や米株先物が堅調となる中、調整が入った」(野村証券シニア金利ストラテジストの中島武信氏)という。前日まで金利低下が急だった超長期債も利回りが上昇。新発20年債利回りは2.0bp上昇の0.085%、新発30年債利回りは同3.0bp上昇の0.185%となった。ただ、市場では「一時的な金利上昇にすぎない。世界的な金利低下圧力がじわりとかかるなか、再び低下に向かうだろう」(別の国内証券)との見方も少なくない。』(以上上記URL先から)

ということでしたが、昨日は何がお洒落って輪番のオファーがあったじゃないですか10時10分に。そしたらその瞬間に先物ちゃんがオリャーと上昇するという「日銀が輪番減額しているのに債券物は上昇」とかいう説明不能のネタが炸裂したわけでして、いやまあ日銀の姿勢を試そうずウリャウリャという事なのかもしれませんが、なんかいい感じで変態な動きで何やっとるんだと思いながらもおじちゃんそういうの嫌いじゃないですよ(笑)。

[外部リンク] 19年9月限
(東証寄り以降は本日のお値段になります)

取引日 2019/08/16
立会区分 日中取引
始値 154.90(08:45)
高値 155.01(10:10)
安値 154.79(14:54)
現在値 154.85(15:02)
前日比 -0.06(-0.03%)
取引高 26,748

ということでオペのオファーがあった瞬間先物5銭ちょい一気に上がって155円をマークする、というオモシロプレイが出て来まして、まあそれもやっぱり瞬間芸に終わってしまったのですが、ゆうて10年は堅調に推移していましたので、10年カレントの出来上がり▲0.250%の買入を許容するのかどうか、みたいなので盛り上がる・・・・・・ほどのことはあったのかどうか知らんですけれども、前場の引けの時点で先物が5銭高で10年が1強の▲0.250%ぐらいだったと思うので、さあ輪番の落札レベルは、というのは一応注目のネタになる訳ですが結果。

[外部リンク] 13,485 4,501 -0.007 -0.006 17.0

10年カレント355回の売買参考統計値平均値単利が▲0.242%でしたので、足切りが7糸強だと惜しくも▲0.249%となって寸止めという感じですが、そもそもそれだったら場で▲0.250%で売れるじゃん(実際には後場のBB寄りが10年引けの叩きがあったけど)とは思われるので先物周り(に近いところ)でも入れたのか、まあいずれにせよ日銀のスタンスをオラオラオラとやるような動きにはならなかったという結果でした。


でもって今回(順当ちゃあ順当ですが)おーと感心したのはこの10年オペ減額でも他市場が全然動かなかったことでして、確かに為替市場ちゃんはその5分後に出てくる人民元の今日の基準値の方が重要(でも毎日やっているうちにお祭りっぽさはなくなってきたように見えますね)ですし、株式市場はトランプ先生というか中国株とか米国株の夜間での先物の動きとか、そっちの方に連動しているので、円債がどないかなったとしても、それがとんでもない政策変更みたいな話にでもならない限り無反応という事になるようです。

なんだかんだ言って、今までの輪番減額って債券市場が強いのに乗って行って減らして行けたというのはあるのですが、その中でもやはり10年の買入に絡む部分というのは相当慎重に扱っていた、というのはそら10年金利がYCCの長期金利のターゲットになっているんだから当然ではありますし、そこで何らかの強いメッセージを出す、というのは調節の方で金融政策を勝手にやることになりかねないのでそら慎重になるわ、とも思いますが、これまで両サイド減額する中で10年の所の買入が発行とのバランス的にもかなり重いだろとは思われておりましたのを、ここでやっと是正(是正してもこのゾーンの買入が大きいのは変わらないが)できたというのは大きいと思いますし、まあ減額出来て良かったんじゃないですかね、政策メッセージを勝手に出したくなかったからここまで10年だけは大事に大事に(最後の方まで入札翌日輪番を維持してましたし)してきたのですから。

とまあそんなことを考えると、何の軋轢を起こすこともなくしらっと10年ソーンの減額をできたということで、まあ昨日が良いタイミングだったのかもしれませんな。MPMまで間がある中、ここから先また金利低下チャレンジが来た時に、(オーバーシュートコミットメントとの整合性の関係上)そんなに減らせないことを考えて弾打たないかとも思ったのですが、よくよく考えれば以降別に弾打たないで低下容認モードにするんだったら、変に後で減らすよりも今やった方が良かったという感じですかね、まあ個人の感想ですが。


〇長々と雑談書いていたら時間が無くなってしまった(寝起きが悪かったのもあるが)のでメモ少々で勘弁

・メスター総裁利下げ議論容認とな

[外部リンク] / 05:20
利下げ支持検討、経済阻害リスク考慮=米クリーブランド連銀総裁

『[クリーブランド 16日 ロイター] - 米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は16日、米中貿易摩擦や世界的な景気減速が米経済を阻害するリスクを考慮して、利下げを支持するか検討していると述べた。 米連邦準備理事会(FRB)は7月30─31日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、2008年以降で初となる利下げを決定。メスター総裁は今年のFOMCで投票権を持っていないが、利下げに反対していた。』(上記URL先より、以下同様)

ほうほう。

『メスター総裁はロイターとのインタビューで、金利据え置きも利下げもあり得るとした上で「時間をかけて評価する必要がある」と指摘。米経済が今年、長期的な潜在成長率に沿って成長し、インフレ率はFRB目標の2%に達すると予想しているが、見通しに対するリスクは大きく「下方向に傾いている」と語った。また現時点では金利据え置きを選好するが、金利据え置きは経済状況に応じて「事実上の引き締め政策になり得る」とした。』

うーんこの全文見ないといけなさそうなアレですが、株が下がってちとビビってきた感じですかねえ。とは言えメスターさん現状では利下げ賛成している訳ではないという感じでヤヤコシヤですけど、これはたぶん株価が本格的にあばばばばーになると利下げ推進に回る感じですな(個人の感想です)。


・カシュカリ総裁は平常運転

[外部リンク] / 02:55 /
追加利下げおそらく必要、迅速な対応を=ミネアポリス連銀総裁

『[ワシントン 16日 ロイター] - 米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は16日、景気の減速に歯止めをかけるため、利下げや積極的な金融政策がおそらく必要になるという考えを示した。 総裁は、連邦準備理事会(FRB)のここ数年の利上げは行き過ぎたものだった可能性があると指摘。トランプ大統領もこうした考えを示している。』(上記URL先より、以下同様)

まあこれは平常運転。

『ただ金利水準が米経済の最大の問題となっているとの議論には同調せず、トランプ政権が中国との通商摩擦を高める中で精鋭化した景気懸念を指摘。「FRBの金融政策により景気が減速していると指摘する企業は極めて少ない」とし、「通商政策、および世界的な不確実性と不安がより注目されている」と述べた。』

と、さすがに金利のせいだというのには反論していますが、まあ普通に次回FOMCで利下げコースになっているんでしょうなあとは思いますが、夏休みシーズン終わってジャクソンホールがあってという形で、今後は発言がまーた増えるでしょうなあとは思うのでした(パウエルが何か他の連中喋るなとか言ったとかいうようなニュースがクイックだかにあった気もするのだが詳細が分からんのと全然関係がなさそうなので何ともかんとも)。

ちなみにこちらは今だと
[外部リンク] Speak: Remarks by Federal Open Market Committee Participants
Recent Public Remarks

Aug 15, 2019 Pres. Kashkari, Radio Interview, Minnesota Public Radio, Minneapolis Fed president talks potential recession

という所に行くとリンクがあって、どうもラジオ音源のようなのですが手抜きで音源は聞いておりません。


#本日は休み明けで調子が出ない(お前は調子の出ている時があるのかというツッコミは却下)のでこんなんで
ご勘弁つかあさい
 


お題「10年輪番を試しに行く展開キタコレ(市場メモ)/山口泰副総裁(当時)の講演ですが英文(原文)がまた素晴らしいです」   2019/08/16(金)08:09:26  
  さてダウ小幅高で為替も小動きのようだが債券はどうなっているかと・・・・・・・

[外部リンク] / 05:23
米金融・債券市場=30年債利回り過去最低、10年債も3年ぶり低水準

『[ニューヨーク 15日 ロイター] -

30年債(指標銘柄)1.9590% 前営業日終値 2.0270%
10年債(指標銘柄)1.5034% 前営業日終値 1.5810%
5年債(指標銘柄)1.3964% 前営業日終値 1.4880%
2年債(指標銘柄)1.4775% 前営業日終値 1.5770%』(上記URL先より)

・・・・・・・・・・ちょwwwww昨日の東京時間(の10時半位だったと思うが)にUST30年が2%割れたとかになってあばばばばーとか言ってた(その時はその後また戻って何か知らんが円債ちゃんはUSTの方に引っ張られて動いている感があったんだが)のですが、一晩明けてみたら明確に堂々の2%割れとか言ってるんですけどおまいら30年間潜在成長以下の成長で推移するとでも思ってるのかと小一時間問い詰めたい。

まあ債券市場って普段落ち着いた市場っぽくしているくせにエエジャナイカ祭りが始まると総員が日頃のストレス解消とばかりにエエジャナイカエエジャナイカと踊りだして収拾つかなくなって最後は皆で崖から集団飛込みたいになるって動きが、他市場の暴れっぷりより過激な気がします(個人の偏見です)。


〇さあ長期輪番ですよオッホッホ

毎度のロイターさんです(全部引用しないけど何か昨日の引けの後講釈がいつもよりも増量なのは興味深いというか何というかでございました、まあ見てちょって感じですが)。

[外部リンク] / 15:22 /
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は反発で引け、マネーフロー主導の金利低下

『<15:05> 国債先物は反発で引け、マネーフロー主導の金利低下

国債先物中心限月9月限は前営業日比17銭高の154円91銭と反発し取引を終えた。10年最長期国債利回り(長期金利)は同2.0bp低下のマイナス0.245%。米国で2年債と10年債の利回りが約12年ぶりに逆転。逆イールドは景気後退の前兆との見方からリスクオフムードが広がった。』(上記URL先より、以下同様)

というか昨日も昨日とてのっけから10年▲24bp(1.5強)とかからおっ始まって、米国30年債ヒャッハーとか言ってる割には(こんな水準で5年入札やるんだからそらそうよという所ですが)まあ後続の買いって感じじゃなかったようですが、5年入札が強めの結果(足切りはマーケットトーク(のベンダー報道)通りでしたが平均が2銭上)で10年▲24.5bpキタコレ(5年は▲31.5)とか思ったら何か知らんですけれども14時くらいに謎の長期失速やってて、でも引けではやっぱり戻るという展開ワケワカラン。

『新発20年債は一時前日比4.0bp低下の0.050%、新発30年債も一時同5.0bp低下の0.145%まで水準を下げた。いずれも2016年7月以来の低水準となった。』

超長期ちゃんがフラットニングというか金利低下というか。

『超長期金利低下の一つの要因は、金利スワップによるメリットを受ける海外勢の動きだ。足元で30年の円金利スワップ受け/ドル金利スワップ払いで0.8%程度のキャリーを得ることができる一方、10年日米金利スワップでは0.6%台後半にとどまる。』

ふーん(詳しくないのでノーコメントというかちょっと解説キボンヌ、って引用して無い所に講釈自体はあるのですけど)ってところですが、まあいずれにせよ10年カレントって15時時点での出合いベースが▲0.245%とかになっていて、米国債券市場がこの有様ですと、今日は輪番の前に市場ちゃんが10年▲25bpをやってきて日銀のYCCの±概ね20ただし一時的な逸脱有り、という説明に関する日銀的な数字的な解釈はどうなっているのかを試しに行く展開になってしまいました。

まあ何ですな、話の元が海外金利と海外金融政策スタンスであることから、日銀としては如何ともしがたい(大体からして「緩和期待」とか言って買ってるおんどれらだって実際に緩和されたらその瞬間儲かっても後々の飯のタネ更に無くなるから本当に緩和されたら困るじゃろと小一時間)ところはありますので、今回は「1回だけなら誤射かもしれない理論」でやり過ごすというのが一番良いとは思うのですが、その場合次の長期輪番(って今月はここから毎週金曜日連発で長期輪番になりますが)まで更に市場ちゃんがオラオラオラと10年金利を下げてくる中でああだこうだ言われるのを堪える胆力が必要になりますな。とは言いましても金利が上にぶれるとMPMで悪態つく向きが居ますけど、下がる分にはそんなに文句は出ないでしょと思うとそんなに胆力要らないのかもしれませんけど。

なお、ネタとしてスルーしましたが今週も14日の短国買入は入札1回に対して5000億円といつもの2倍のサービス買入だったのは単に9日の3Mがまたまた▲10よりも金利が高かったからどと思いますが、まあそういう事情があって短国買入増やしているにしても、短国買入がいつもよりも多いという事実は現実問題としてありますので、ここで長期輪番を減らしてMB増加は維持するけど長期は減らしてここで短国買入増額ですよとかいうオモシロトークもやってやれないことはないですが、長期輪番で減った買入ペースを維持するために買う短国ってそれなりに増やさんといかんので実務的にはちょっと無理のある話(テンポラリーなら有りだけどテンポラリーにやってもしょうがない)ですからして、さすがに短国買入と長期輪番の話をするのはギャグとしては面白いけれども真面目なレポートで真面目に書くのはちょっとねえという感じではありますな、うんうん。

#オーバーシュート型コミットメントはMBだけどさすがに長期国債買入のペースもある程度拡大しないと見た目としてまずかろうとは思うので

てな訳で、今日の前場は「YCCの10年金利コントロールとは何ぞや」という問いを市場がウリウリウリと持ち込んできて、それに対して10時10分の日銀様がどう答えるかという対決が注目ではあります。昨日は「最後に出場可能選手を1枚は残すだろ常識的に考えて」とか申し上げましたが、よくよく考えてみたら9月のMPMで下限撤廃するんだったらば、今後金利低下の方向で牽制をしなくても良くなるので(上昇はどうせ指値があるし増額余地は無茶苦茶ある)今日弾打ってしまっても良いのかという気もします(個人の感想です)。

オーバーシュート型コミットメントとかいう今となっては何の意味があるのかさっぱり分からなくなってしまった(総括検証の結果MB拡大するという行為自体にはインフレ目標上昇に資する効果があったという事になっていて、ただそれは定量ではなくて定性的に効いている、ということなので、定量ではなく定性的に「拡大」にコミットした、というのが屁理屈になっておりますので念のため)のですが、これが無ければこの隙にバンバン輪番減らしてQQEの骨抜きがドンドン進んでメシウマ状態だったのに惜しいとしか申し上げようがありませんな。


〇まあ板が薄いんでしょうけれども(ただのメモ)

まあ何か知らんのですが、昨日の東京の引け後に突如ドル円がドル高にぶっ飛んで106円割れとかやっていた筈なのにあれよあれよという間に円が下がって106円70銭台までぶっ飛んでしまい、それからまたスルスル戻って106円20銭30銭とかの水準に戻ったという事案がありましたが(15時半過ぎだったと思う)、何かニュースフローがあったようにも見えないですし、さすがのパツキンヅラも寝てる時間でツイッター関係ないじゃろと思いますし、あれは一体全体何がどうしてああなったのかが良く分からんのですがご存知の方いたら教えてくらはい。

というような事案あり、まあ一昨日の米国市場もそんなに大暴落するネタなのかという感じですし、何かここのところワケワカラン動きで訳の分からん振らされ方をするんでマーケットメーカー受難としか申し上げようがないですが、単に真夏のど真ん中で板が薄いだけなのか、それともアルゴみたいなのが暴れ過ぎているのか、はたまた傷病兵続出市場で市場の参加者そのものが構造的に減って夏が終わってもこのままなのか、とかその辺が気になるんですよね(個人の感想です)。まあ何か根拠があって言っている訳ではないのですが、市場ちゃんが変調(なのは今に始まったことではないのですが)ですなあというか何となく自分的には気持ち悪い相場だなあとかそんな感じがするので後日思い出すためにメモという感じですすいません。


〇夏休み企画の続きに追加ですが1999年の山口泰副総裁ジャクソンホール講演

昨日は
[外部リンク] ---- 日本の経験 ----
1999年8月27日・カンサスシティ連邦準備銀行主催シンポジウムにおける日本銀行山口副総裁講演(於 米国ワイオミング州ジャクソンホール)
*原文(英語)は、英語版ホームページをご覧下さい。
1999年 9月28日 日本銀行

をネタにしましたが、こちらの『*原文(英語)は、英語版ホームページをご覧下さい。』を見に行くとさらに渾身の英文講演が掲載されておりまして、まあとりあえずおまいら読んで味噌という感じの講演(ただし英文)でありまする。

[外部リンク] Price and Monetary Policy: Japan's Experience1
Remarks by Yutaka Yamaguchi, Deputy Governor of the Bank of Japan, at a symposium sponsored by the Federal Reserve Bank of Kansas City in Jackson Hole, Wyoming between August 26 and 28, 1999.
September 2, 1999 Bank of Japan

でまあ英文も(というかこの文章の場合日本語→英語で作ったのではなくて英語→日本語の順で出来ているでしょと思われます)これまたイイハナシダナーな文章になっているというか、英文作らせると小学生の作文みたいなのになってしまう(英文を書けるとは言っていない)不肖このアタクシが拝読しても何と綺麗に出来ていることかと感心することしきりでございます。

・・・・・・・てな訳でまあそもそも昨日日本語訳読みましたし、茶々入れながら読む感じでもないので、ちょっとだけ引用ってのでお茶を濁しまして皆様におかれましては上記URL先の英文を鑑賞して頂きたいと思うのですがちょっとだけ引用。


・逆さ絵大先生公開処刑のパラグラフ(実際はこの引用部分1パラグラフになっています)

『For all these reasons, policymakers felt that, for their actions to gain public support, they would need absolutely solid evidence of inflationary potential building up. When such evidence finally emerged in 1989, they quickly seized the moment to reverse the policy.』

『Inflation picked up but peaked in 1990-91 at mid-3%. On the basis of the inflation track record, I would conclude that preemptive policy to achieve sustained price stability would probably have been desirable but must have been very hard to initiate.』

と、外部環境(昨日引用したように金融緩和を続けろ的なプレッシャー的なもの)がある中では金融緩和をリバースするためにはインフレが上昇しだしているという「absolutely solid evidence」が必要で、それが出てきたところですかさず引き締めしたので、物価上昇は3%半ばにとどまったのですが、資産バブルの発生崩壊を考えたらもっとプリエンティブに対応すべきであったということになるのだが、それは言うのは簡単だが実際には困難でしたわな、と来まして・・・・・・・・

『Professors Bernanke and Gertler indicated in their simulation results that the BOJ should have raised short term interest rates to 8% in 1988 and even higher in the following years. But all through 1988 inflation was pretty close to zero. I don't see how a central bank can increase interest to 8 or 10% when we don't have inflation at all.』

って英文で「I don't see how a central bank can increase interest to 8 or 10% when we don't have inflation at all.」って言っていまして、日本語訳の方は「このように、物価の上昇が全く見られない時に、中央銀行が金利を8%や10%に引き上げるといったことが、はたしてできるものでしょうか。」って表現していますが、これ英文原文の方がバッサリと斬っている感が強いですな(^^)。



・そういや昨日飛ばしちゃったんですが「勢いの付いた資産市場を止めるのは無理無理無理」という話の部分

昨日は時間も時間だったので(というのは単にアタクシの段取りが悪いだけですが、汗)途中をすっ飛ばして結論というか日本の経験からのインプリケーション(=中央銀行が資産価格自体をコントロールしようとすることが現実的ではない)についての部分からいきなり引用しちゃいましたが、実はその前段も良いことが書いてありますので(てか全編に渡ってイイハナシダナーなのですが)、せっかくですから英文の方で引用してみますです。

『4. Attempts to restrain asset price at later stage would face even greater difficulties. In this regard, market reaction following the BOJ tightening is illuminating.』

現実的ではない、ということを日本の経験から説明するのだ。ちなみに昨日ネタにした日本語訳の方では、「また、より後の段階になってから、資産価格自体を抑え込もうとすることには、さらに困難を伴うように思います。」という所からの部分に以下が該当します。

『The Tokyo stock market shrugged off the first two rate hikes, continued to rise for six more months and started to fall only after the third rate increase. The lag was even longer for the real estate market to peak out. The pattern of implied forward rates indicated the market's conviction that the rising interest rate would be short-lived, presumably for the reasons I have described above.』

引き締め(正常化ではない!)を始めても資産市場が反応しだしたのは一番早い株式市場でやっと3回目の利上げの時からだし、当時の債券市場のインプライドフォワードレート見ても当初は金利上昇プロセスに入ったという認識をしていなかった、というのですからそらもうそうですよねという感じですが、引き締めにおいてこれなのですからまあ世の中エエジャナイカモードになると恐るべしということで。

『This episode seems to suggest that, once the asset market gained momentum, it could take more than gentle strikes to break its neck, for monetary policy would have to be adjusted tight enough to match the enhanced state of expectation.』

日本語訳も分かりやすいのですが英文の言い方の方が迫力あるというか露骨というか。

『A firmly imbedded market expectation of continued low interest rate could take strong actions to be corrected. But, when such expectation begins to change, perceived future risk also begins to grow and the market suddenly starts to fall.A self-feeding process tends to develop between weakening market and increasing risk premium.』

『That is why asset market abruptly collapses when somehow turning point arrives, making "soft landing" difficult.』

テーパータントラムって実際のアクションじゃなくてただのオーラルドリブンではありましたが、そのオーラルですらテーパータントラムとかが起きた訳で、このときに逆さ絵議長は山口さんのジャクソンホールでの講演を思い出したでしょうかねえ、とか思うと感慨深い。

『In fact Tokyo stock market fell by 40% in one year after the peak; the BOJ's business contacts also confirmed in late 1990 an abrupt shift in the tide in the property market. In other words, if monetary policy targeted on asset price in a situation like Japan of ten years ago, the risk would be that, once the gear is reversed, the combined effects of tight money and asset market correction could well turn out to be a disproportionately large pressure on real activity.』

で日本の物語を出して昨日引用した結論の所に行く訳で、つまりはバブルというか金融の過度かつ長期間に渡る緩和期待というのがひとたび強化されてしまってバブルが発生すると対処が困難、ということのお話(昨日引用した所にもありましたように)を実例と共にだしているのですが、そうは言いましてもこの講演から20年が経っている訳で、いまの中央銀行界でこういう経験がちゃんと共有されているかというとまるでそんな気がしない辺りにバブルだヒャッハーとか言いながらも悲しみを感じるアタクシでした、とかっこよく決めてみたつもりですが本当にカッコイイのは山口さんの講演ですな(^^)。

#そういうヒャッハー否定論を言うとデフレ脳とか言われるんでしょうかね

あ、それから夏休み企画これだけかとかツッコまないで下せえ(汗)。
 


お題「NY株式何で下がってるんじゃ?/引き続き輪番雑感/1999年のジャクソンホールで・・・・(夏休み企画)」   2019/08/15(木)08:06:47  
  ええ何ですかねえ、最近は朝起きてPCに向かってニュースを見ると「実はこっちが夢の中で現実世界は別のところにあるんジャマイカ」って思ったりするんですがところで何ですかこのNY株式は???

〇マクラの積りが愚痴大会になったのでNY市場の株安とかいうヘッドラインにつられてみる

[外部リンク] / 05:37 /
ダウ800ドル安、米長短金利逆転で景気後退懸念

『[ニューヨーク 14日 ロイター] - 米国株式市場は大幅安。ダウ工業株30種の下げ幅は2018年10月以降で最大だった。米国債の長短金利が12年ぶりに一時逆転したことを受け、景気後退懸念が高まった。』(上記URL先より、以下同様)

えーっと景気後退懸念が高まって連続利下げ期待が高まると長短金利逆転するのはわかるのですが、「長短金利が逆転すると景気が後退する」ってのは「インフレ2%目標を達成したら現在の社会保障から雇用から財政赤字問題やらの全てが解決する」と言ってるくらいに相関関係が逆の話だと思うのですが。

でもって終値の所だけ引用すると、

『ダウ工業株30種 25479.42 -800.49 -3.05』
ナスダック総合 7773.94 -242.42 -3.02』

ってナンヤソラと申しますか、まあ関税一部先送りとか言って喜んでいると、またトランプ大先生が習近平の顔が気に食わない位の事を言い出してやっぱりさっさと課税とか言い出して梯子外される、ということくらいAIと言えども気が付いて来たということなんですかしら(てきとう)。

つーかさ、たぶん人間様が全面的にやっている頃だったら「こいつの話は話半分で聞いておかないといけなくて、まともに反応すると一々ドテンさせられる破目になる」っての人間様の感性で判断が入ると思うんだが、AIにやらせておくとその時にプライスアクションが起きる→注目すべき発言とかなって過学習のフィードバックループになるんじゃないでしょうかねえ、とか偏見丸出しの発言をしてツッコミを待ってみる。とにかく変にアルゴを狙ったような某日銀の声明文英文バージョンとか、色々と見苦しい動きが散見されてアナクロ現場職人にはよくわからんわという感じではありますな。

・・・・・・・で何で800ドルさがったんですかねえ。


〇ジャパンの追加緩和(するとは言っていない)ですがカーブの曲率なのか金利水準なのか

昨日の雑談の続きなんですけどね。

まあするかどうかはともかくとして、追加緩和オプションで現実的に考えて何をするのでしょうか、みたいな話になると、もう量がどうのこうのってのはそもそも論として80兆円が超空文になっている上に、置物リフレ一派までが金利の話しかしてこないという時点でまー無い話だと思います。さらに申し上げれば、たぶん物価って下がりにくい体質に日本経済は既になっていて、多少の景気の減速(もしかしたら落ち込み)でもそう簡単にデフレモードになるってことは無いと思うの(思うのは個人の感想ですが、先般の展望レポート基本的見解の物価部分の書き方が随分と強気になっているのはそういう背景だと思うの)でして、物価は下がりにくいけど、そうはいっても2%は景気サイクル的にも当面厳しいって中で量の強化みたいな短期決戦は無理だと思うし、塹壕戦で塹壕をいきなり飛び出てバンザイアタックするようなもんだと思うの。

ETFとかREITってのはまあ話としてはあるにせよ、この政策って買入を止めたらいずれ出口ってことにならない物件なので、残高拡大させればさせるほど出口政策が困難になる(多分今でもかなり打つ手なしだと思う)ので、やるやる詐欺の塹壕戦をする中では寧ろフローの買入ペース落とさないとマズイ位ですよね。でもって昨日も申し上げたように、これやったら物価2%が瞬間的に達成して出口ウハウハという訳でもないんですし(ウハウハなんだったらとっくの昔にやっとるわ)。

ということになりますと選択肢は「金利」になるのですが、ここで割と論点になるのはイールドカーブが立つ方が良いのか金利水準が下がらない方が良いのか、という話でございまして、ECBなんかは短期下げて(そもそも長期のコントロールしてないし)あわよくばイールドカーブスティープとか思っている節があるのですが(個人の感想です)、さてジャパンの場合に「短期政策金利の深堀」なのか「長期金利の低下容認」なのかという風に考えた場合に、短期を下げたら(他の条件が同じなら)長期以降の金利が立つとウマーなのではないか、という話がある訳ですな、うんうん。

まあその可能性も勿論あるのですが、そもそも論としてイールドカーブプレイやっている業者とか、債券インデックス対比の勝負をしている年金みたいなファンドとかの場合ってカーブが寝ているよりは立っている方が裁定機会とかあるでしょうなとは思うのですが、ポートみたいに勝負する相手が調達コストになっている場合って、マイナス金利の中でイールドカーブが立っても寝ても知らんがなという世界だと思いますし、横綱効果で10年のキャリーロールダウンが有利とか言われましても、そもそもキャリーが大ネガティブキャリーになっているものに対してロールダウン取れるから突撃しますってのは入り口の段階でかなり無理があると思うの。

てな話もさることながら、短期の政策金利残高付利金利の引き下げ(要するに短期のマイナス深堀)って堂々の政策変更になるので、将来的にこれを戻そうとすると戻すのに物凄いエネルギーを必要とするので、いったん短期のマイナスを深堀すると返らぬ川になってしまうリスクがこれ有りだと思っていまして(個人の感想です)、その点「長期金利の低下方向に関してのみジャンジャン下がるのオッケーオッケー」というのをオーラルでぶっこんでくる(だけだとディレクティブの解釈論になるので現場としてちょっとしんどいというのであればやはりそこはMPMで議論したことにしまして)のであれば、「日銀、長期金利の低下を容認」とかヘッドラインが出てくれるだけの話で政策変更ではないので、ひと嵐過ぎて米国金利がまた上昇したときに何の政策対応もしないで下がった金利が元に戻ってくれるというメリットがあるんでネーノとかそんなことを思ったりもしました。

まあアレだ、どっちにしても今の流れだと超長期の金利って市場ちゃんが緩和打ち止めモードになってくれないと低下圧力が掛かるので、それなら戻すのが大変な短期政策金利水準の引き下げは待った方が良いのでは、と思いますし、どうせ絶対水準がマイナスとかだったらそこのカーブがどうなっていようとも調達コスト見合いの人は買えないでしょうな(個人の感想です)と思うのでありました。

という雑談を頭の中に出てきた言葉を延々と並べてみましたが、ECBとかFEDの出方次第で今後追加緩和トークが盛り上がる(メディア的には暇なのか知らんけど今の時点で緩和トークで手段がどうのこうのゆうとる気もするが)ときに、短期か長期かといったら長期低下の放置プレイというので一発目はお茶を濁しておいた方が良いのでは、と思うという雑談の続きサーセン。


〇ところで金曜は長期輪番ですが

でまあダウがおはぎゃあとかになってしまいましたので昨日一瞬無事に済むかと思いましたけれどもこれは明日の輪番に向けて「オラオラマイナス25bpだぞYCCとの整合性をどう落とし前付けるんだウリウリ」と市場ちゃんがやってくる可能性も出て参りまして、さあ盛り上がって参りました(ってお盆のど真ん中に盛り上がるなよとは思うが・・・・・)という風情。

まあアレです、「1回ならば誤射かもしれない理論」で今週の長期輪番は普通にいつもどおりの額でぶっこんで来て、その後▲30近い10年カレントというのが定着したらさてどうしましょう、とノコノコ考える、というすっとぼけ作戦(ツッコミが来たら「まあ金融緩和政策中なんで緩和効果が高まる分には大きな問題とは思わない」とかいってその場をごまかす)に出そうな悪寒がするのですが、さてどうなるのやら。

ちょっと前でしたら牽制で減額とか牽制で札切る攻撃とかも作戦にあったとは思うのですけれども、ちょっと今の状況だと中途半端な牽制をしても却って「牽制手段もこれで尽きたのであとは金利下がるしかないぜヒャッハー」とかそっちに逝きそうな地合いなので、あまり焼け石に水を入れない方が良い気がしますけどどうですかね(個人の感想です)。


でもってとっくの昔に出ている先月末計数を見ながら一応計算してみたんですけど・・・・・・・・

参考にするものは

[外部リンク] ---- 日本の経験 ----

1999年8月27日・カンサスシティ連邦準備銀行主催シンポジウムにおける日本銀行山口副総裁講演
(於 米国ワイオミング州ジャクソンホール)
*原文(英語)は、英語版ホームページをご覧下さい。

1999年 9月28日 日本銀行

・・・・・・・・ということで1999年ですよ20世紀ですよというお話ですが、先般どこぞで黒田さんが日本の経験がどうのこうのという講演をしておられましたが、そんな話よりも山口泰さん(この「山口副総裁」はちょっと前の副総裁の広秀さんではなくてもっと前の泰さんです)のこの話こそ今のジャクソンホールで行われるべきなのではないかということで以下上記URL先の山口泰副総裁(当時)の講演和訳バージョンを引用するのでありました。

途中から参ります。

『「80年代において、資産市場をより安定化させるような金融政策運営はできなかったのか、また、それによって、90年代の日本経済の調整を、より痛みの少ないものにはできなかったのだろうか」という問いは、今日に至るまでずっと、我々の頭から離れることはありませんでした。そこで私は、この場をお借りして、日本の「バブル」の時代をもう一度振り返ってみたいと思います。』

どう見ても今はパウエル大先生が積極的に金融不均衡を作りにいったり、時々反省するのか急にタカっぽくなったりしておりますな。

『まず、日本銀行が、実際に金融引き締め措置を採った1989年5月よりもずっと早期に、引き締め──いわば「予防的」な引き締め──を行うことはできなかったのかという点について、考えてみたいと思います。こうした措置をとることは、その当時の状況のもとで、果たして可能だったのでしょうか。また、仮にこうした措置を採った場合、資産価格にはどのような影響が及んだのでしょうか。』

うむ。

『80年代後半における日本のマクロ経済環境は、他に例をみないものでした。86年から88年までの3年間、消費者物価の上昇率は、殆どゼロに近い水準にとどまっていました。その一方で、実質経済成長率は、80年代前半の年率4%以下から、この時期には年率5%程度へと高まりました。このような「インフレなき高成長」を支えた主な要因としては、次の3つが挙げられるように思います。』

『(1)プラザ合意後、円が米ドルに対して2倍に増価したという円高の影響が、ラグを伴って表れたこと。

(2)労働市場がきわめてタイトな状況となったにもかかわらず、この時期に生じた労働市場の構造変化が、賃金の上昇圧力を和らげる方向に働いたこと。このうちの主要なものとしては、1)女性の労働市場参入の増加、2)パートタイム労働力への依存の強まり、3)自営業からより近代化された企業形態への労働力のシフト、4)外国人労働者の流入、などが挙げられます。

(3)資金調達が容易な金融環境や低い資本コストに支えられ、企業が活発な設備投資を行い、これが生産性の上昇とユニット・レーバー・コストの低下に繋がったこと。実証分析からも、この時期、全要素生産性の伸びが高まったことが示されています。』

何か「物価が上がらない理由」という中で最近も世界のあちこちで見ているような話が展開されているというのがオソロシス。

『しかし、後から振り返ってみると、こうした優れた経済のパフォーマンスは、やはり持続可能なものではありませんでした。この時期の高い成長が、その後のインフレ率の上昇に結びついていくまでの時間的なラグは、通常よりも長いものとはなりましたが、両者の関係自体が消滅したわけではありませんでした。』

『しかし、高成長とゼロ・インフレの共存状態が続くにつれて、循環的な成長の高まりと、構造的な経済のシフト(トレンド自体のシフト)とを見分けることが、ますます困難となっていきました。』

なるほど。

『将来のインフレ懸念に対する日本銀行の警告も、一般の注意を十分に引き付けるだけの説得力を失っていかざるを得ませんでした。』

まあ昨今では中銀が自らインフレ起きない宣伝に走っている(まあ日本の平成バブルほど高成長じゃないのが救いちゃあ救い)のですが。

『この時期、日本銀行は国際情勢からの制約も受けていました。』

キタコレ。

『87年のいわゆる「ブラックマンデー」の後、G7諸国による政策協調が、「世界経済の安定を確保するため」ということで、再び強調されるようになり、日本の金融緩和継続を求める圧力も、かつてないほど高まりました。このため、日本の金利は歴史的な低水準にとどまり続けるであろうといった認識も広まりました。』

・・・・・・・・・・・・うむ。

『こうした認識は、88年の夏に、米国とドイツが政策金利を引き上げた一方で、日本がこれを据え置いたことにより、一層深く浸透することになりました。この時期、日本のインフレ率はゼロに近い状況でしたので、日本が金利を引き上げなかったことには、それなりの理由があったわけですが、それでも、これは日本が国際協調重視の姿勢を明らかにしたものと受け止められる結果になりました。』

何か段々茶々入れて読む感じではなくなっていますね、ということで引用だけ続けるわけですが。

『さらに、「世界最大の債権国である日本は、世界経済の安定と成長の礎(いしずえ)として、低金利を維持すべきである」といった奇妙な論調が、隆盛をみるようになりました。加えて、金融緩和は、当時のいわば国家的な目標であった「内需拡大を通じた対外黒字の縮小」を達成するために必要なものともみなされました。』

『こうした状況のもとで、当時の政策当局者は、引き締め政策が一般国民に支持されるためには、潜在的なインフレ圧力が高まっているという、極めてはっきりした材料が必要だと感じていました。こうした指標は、1989年になってようやく見られるようになり、政策当局者はこの期をすばやく捉えて、政策を転換させました。』

『その後インフレ率は上昇しましたが、それでも、インフレ率のピークは、90年から91年にかけての3%台半ばにとどまりました。』

アタクシは年寄りなのでこの時代の話は分かるんですが若い衆は他にも調べて状況を勉強してつかあさい。


『このようなインフレ率の実績を踏まえると、おそらく、持続的な物価安定を達成するための予防的な政策運営を行うことが望ましかったのだろうとは思いますが、同時に、現実にそうした政策をとることは、きわめて困難であったに違いないとも思います。』

そしてここでいきなり見せ所が登場するので目ん玉かっぽじって読むべし。

『つい先ほど、Bernanke教授とGertler教授は、シミュレーション分析をもとに、日本銀行は88年中に短期金利を8%に引き上げ、その後もさらに引き上げていくべきであったと指摘しておられました。』

逆さ絵キタコレ!!!!!!

『しかし、88年を通して、インフレ率はゼロ%近くで推移していました。このように、物価の上昇が全く見られない時に、中央銀行が金利を8%や10%に引き上げるといったことが、はたしてできるものでしょうか。』

どう見ても公開処刑です本当にありがとうございました。

『また、仮に、金融引き締めがより早いタイミングで、理想的な形で実施されていたとしましょう。これは、経済成長率や設備稼働率、インフレ率などに対しては、下向きの力として働いたであろうと考えられますが、資産価格にどのような影響を及ぼしたかを推し量ることは、それほど簡単ではありません。』

うむ。

『金融引き締めの資産価格への影響は、その時々の状況によって変わってくると考えられます。例えば、楽観的な見方が広がっていく過程で、早めの金利引き上げがこうした見方を冷やす方向に作用し、これによって、人々が先行きの潜在的なリスクに対して通常通りの注意を払うようになれば、資産市場もこれに沿った反応を示すことになるでしょう。』

『しかし一方で、人々の自信がすでにかなり強まってしまっている状況--ブラックマンデーのショックからすばやく立ち直った88年の日本は、まさにそうした状況であったかもしれません--では、早期ではあるが穏やかな金融引き締めは、インフレなき高成長が「永遠に」続くのではないかといった人々の意識を、かえって助長することになっていたかもしれません。』

なるほど。まあ異論はありそうだが。

『こうした場合には、リスクプレミアムが一段と低下し、金利引上げの効果を相殺してしまうことが考えられます。こうしたリスク・プレミアムの低下によるプラス方向の効果と、金利上昇によるマイナス方向の効果の、どちらが大きいのかは一概には言えません。むしろ、早期かつ緩やかな金融引き締めであれば、資産価格を一段と上昇させる結果になっていた可能性も考えられなくはありません。したがって、資産価格への影響について、この場で性急に結論を導き出すことには、私は慎重でありたいと思います。』


『また、より後の段階になってから、資産価格自体を抑え込もうとすることには、さらに困難を伴うように思います。このことは、日本銀行の引き締め措置に対する資産市場の反応を振り返ってみても明らかです。』

ということでお話は続くのですがちょっと飛ばしまして一応の結論らしき部分に参ります。


『これまで私は、なぜ資産価格自体をコントロールしようとすることが現実的ではないのか、日本経済の例に則して述べてきました。ただ、同時に、金融政策と80年代の資産バブルとの間にどのような関係があったのかを、きちんと整理することも重要だと思います。金融政策は、少なくとも資産市場の行き過ぎを助長しないといったことはできるようにも思うからです。』

>金融政策は、少なくとも資産市場の行き過ぎを助長しないといったことはできるようにも思うからです
>金融政策は、少なくとも資産市場の行き過ぎを助長しないといったことはできるようにも思うからです
>金融政策は、少なくとも資産市場の行き過ぎを助長しないといったことはできるようにも思うからです

(;∀;)イイハナシタ゛ナー

『そこで私は、資産バブルの生成に「期待」が大きな役割を果たすことを踏まえ、金利水準や量的指標の伸び率それ自体よりも、よりバブルそのものに関連の深かった問題として、次の2つの点についてお話ししたいと思います。』

ということであるのが、

『まず第一に、当時の金融政策は、低金利が永久に続くといった非現実的な見方が広がっていったことを、結局のところチェックできなかったということです。』

『第二に、先行きのリスクに対して、日本銀行が継続的かつ首尾一貫した警告を発していくことが、有益であっただろうと思います。』

ということでして、中の説明はまあURL先を読んでちょと思うのですが、今のこの何かよくわからんけど予防的措置で金融緩和合戦とかやっていたらその影響が出てきた金利市場の動きから変な先行き弱気が出てくるとかいうギャグのような展開になっていて、もはや何が何だかという複雑骨折の金融政策にグローバルになっているという今こそ、資産価格と金融政策という論点をもうちょっと考えて頂きたいものだし、ジャクソンホールでそういう話してくれよとは思うのですが、残念ながら時代はそっちの反対側に向かっているわなあ、とか何とか思うのでありました。

#ということで夏休み企画その1みたいな物件でございました
 


お題「市場が動くので市場世間話備忘メモと夏休み虫干し企画でパウエル会見(すいませんすいません)」   2019/08/14(水)07:52:05  
  マクリ大統領のマクリ不発ってかガハハハハハ(赤競を片手に耳に赤ペンを挟みながら)。
[外部リンク] Maki、Aline Oyamada
2019年8月13日 10:12 JST

まーデフォルト大会の常連出場校の古豪オブ古豪アルヘンティーナ様ですので毎度おなじみという所(ちょっと前からIMFがどうのこうのだの色々とアレな話はありましたな)ですが、2年前に100年債発行とかアレは何だったのかと小一時間問い詰めたい(バクチ気分で買うというんだったら有りでしょうけどねえ・・・・・)。

〇何か色々と動いているので出遅れていますがニュースクリップ備忘録と追加緩和手段雑談

・新興国ドミノのメモ(出遅れ)

アルヘンちゃんですが、
[外部リンク] Ponczek
2019年8月13日 10:15 JST

・・・・・って48%下がって「2番目」ってのが貫禄のアルヘンクオリティですが、よくよく考えてみたらアルヘンティーナちゃんがどうなったからと言って国際金融市場に何か連鎖が起きる(この前100年債出してたけど所詮は30億ドルとかだし)話しでも何でもなくて、なんか新興国利下げドミノとかと一緒に出てきたもんだから一緒にネタになっているだけではなかろうかという気もだいぶする(現に大統領選挙前から泡吹いたりIMF支援が入るとなったりとかであばばばばーだったのですが市場に影響ないと思ってたからノーマークでしたわアセアセ)のですが、まあこういう時はこういうもんという事で。

しかしまあクレジットものってのは大体「やらかし癖のある発行体(債務者)はいずれやらかす」というのが経験則として思いっきり効く訳で、仕振りという観点は重要だわとか思うのですが、それを綺麗に言うとクレジットヒストリーで分析ですかそうですか。

香港ちゃんはご案内の通りで
[外部リンク] 株価大幅下落 米中貿易摩擦と抗議活動の混乱懸念
2019年8月13日 19時46分

こちらは経済とは別件の話でこれまた前から話が続いていてる話ではあるのですが、段々抗議活動が本格的というか何というかになっているので、ここもとの新興国利下げ合戦と一緒のネタになってしまって政治ネタという感じですか。

あと新興国じゃない扱いだけどイタリアの政局とかまたあばばばばーかよという感じですが、まあそんなこんなで米中貿易ドンパチやっている間にFEDが利下げするとか言っているうちにだんだん話が洒落にならなくなっているの巻という感じではございますな。

・という中トランプ先生毎度の腰砕けキタコレ

これはクソワロタ。
[外部リンク] / 23:30
米、対中追加関税を一部延期 パソコンや携帯電話など

『[ワシントン/香港 13日 ロイター] - 米通商代表部(USTR)は13日、9月1日に発動予定の中国製品に対する10%の追加関税のうち、ノートパソコンや携帯電話など一部製品への発動を延期すると発表した。』

『USTRは声明で、「コンピューター、ビデオゲーム端末、一部の玩具、パソコンのモニター、一部の履物や衣料品」などに対する関税措置の発動を12月15日まで延期すると表明した。また、これとは別の製品群も「安全性や国家安全保障」などの観点から除外されると明らかにした。』(上記URL先より、以下同様)

ナンジャソラ。

『発表を受け米国市場ではハイテク株中心に買いが膨らみ、ダウ平均株価.DJIは一時500ドル以上値上がりしたほか、アップル(AAPL.O)株は5%超急騰した。また為替市場ではドルが対円JPY=で1円近く上昇し106円台前半での取引となった。』

いやー凄い反応ですなあ(棒読み)。

『トランプ大統領は記者団に対し「一部関税の影響が米消費者に及ばないよう、クリスマスなどの年末商戦に配慮し決定した」と述べた。』

関税の影響が及ばないようって消費者に及ばない関税だったら制裁の意味がないんですがおじいちゃん大丈夫ですかという感じですが、要するに株が下がりだして、おまけに金利が下がると世界経済不安を反映した金利低下だから株が下がるとかいう話になってきて、パウエルの公開処刑をしても株価維持にならないという事になってきたから調子に乗って放火しまくったら燎原の火のごとく大火になってきたから火消しに走ったというパターンでございまして(個人の妄想です)、まあこういう動きを見ればわかりますように、FEDが利下げをして株価が維持されるとアホウのパツキンヅラは調子に乗って世界に喧嘩を売って放火して回るだけなので、FEDも緩和緩和言わないで、もっと淡々と「経済物価情勢と先行きの経済見通しを検討しながら適宜適切な対策を行う」とオートリバースのカセットテープのように話をしていれば良いのに、一々余計な事をいうからこういうことになる。

まあいずれにせよ、今回はちょっと延焼速度が速くて火消しが遅れましたが、どうせトランプって最終的に米国を燃やしながら中国を燃やしてこっちも手傷を負うがあっちを殲滅するとか、そんな根性は無いのは今までのパターンからして見え見え(寧ろそういうの民主党大統領の方が信奉するドグマみたいなのがあるパターン多いと思うのよね)だから、最終的には落ち着くところに落ち着くとは思うのですが、とは言え火を振り回してファイヤーダンスショーをしているのがトランプだけにうっかり大火災になるリスクはあるので市場がこうなるのも致し方なしの面はあるでしょうな、うんうん。


〇てな状況の中債券市場が一番頭に血が上っているのではないかという気がするのだが

昨日の円債ちゃんはご案内の通りのヒャッハー相場。
[外部リンク] / 15:14 /
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は高値引けで続伸、長期金利は-0.235%に低下

『<15:05> 国債先物は高値引けで続伸、長期金利は-0.235%に低下
  
国債先物中心限月9月限は、前営業日比18銭高の154円91銭と続伸。高値引けとなった。10年最長期国債利回り(長期金利)は同1.0bp低下のマイナス0.235%。米中貿易摩擦の長期化懸念に加え、連休明けのマーケットでは、新興国不安が広がった。香港やアルゼンチンなど海外で政治的緊張が高まっており、マーケットでは「質への逃避」が起きている。』(上記URL先より、以下同様)

とまあそういう後講釈になっていますけれども、一方でドル円って昨日はなんだかんだ言って105円前半での推移だったりしましたし、株価もトピックスの終値が昨年年末割れとかゆうておりましたが所詮その程度の話になっている中、円債様は驀進するということでございまして、パウエルだトランプだ新興国利下げだで、しかもNZや豪州はまだ金利下げ余地があるのに今から非伝統的政策だのマイナス金利だのとかいう話をおっぱじめるという始末で、どうも債券の人たちが盛大にラリっているのではないかという感が拭えませんな。

でまあロイターさん中々気が利いてよろしゅおすな(ぶぶ漬けモードではない)と思うのは、昨日のこの最終の市況ニュースの所ではコメントばっかりやたら取っていまして、なんかまあ一々晒し引用するのもなんですけれども、一歩引いて読むとおまいらちょっと頭に血が上ってないかという感じのするコメントの勢いを感じる訳ですが、たぶんタマが飛んでる最前線においてはこんな雰囲気なんじゃないですかねえ、などと冷静な振りをして格好をつけておりますが、そんなアタクシも十分にラリっていると思いますので人の事は言えないんですがね。

現物のお値段のコメントが無いのでその下にあるトレードウェブの気配の方を引用しますが、

『 TRADEWEB                
     OFFER  BID   前日比  時間
2年   -0.29 -0.283  -0.016  15:03
5年   -0.321 -0.314  -0.014  15:02
10年  -0.241 -0.234  -0.016  15:02
20年   0.069  0.076  -0.025  15:02
30年   0.18  0.187  -0.038  15:04
40年   0.206  0.214  -0.037  15:02』

10年は▲0.235%とかあと1.5毛ですから先物155円乗ってちょっとあれば夢(といってもただの悪夢だが)の▲0.250%になる訳で、今週金曜日の長期輪番に向けて2営業日あるのでワッショイとか思ったのですがトランプが惜しくも(不謹慎)腰砕けになってしまいましたのでさてどうなるか(いきなり向こうの今晩すなわちこっちの朝に「そうは言ったがやはり中国はケシカラン」とか言い出しかねないツイ廃ジジイなだけに・・・・・・)といった風情ではありますな。

でまあその10年もそうなんですが、超長期ェ・・・・・という所でして、金曜の引けの時点で20年10割れとか言ってたら7.5だの7だのとかいう動きで、こっちはYCC関係ないし、そもそも日銀が輪番減額してもヒャッハーだし、10年の▲23とかそんな水準買えるかヴォケとなってじゃあイールドを潰す方向にとかになるとまーた驀進するのかと思うと頭が痛いですが、おそらく20年マイナスで30年のゼロ金利も待ったなしとかいう位になってからが本物のアレ相場を見せてくれるんでしょうなあ(個人の感想です)とか頭がクラクラしております。


・ちょっとだけ追加緩和手段雑談

しかしまあ何ですな、これ追加緩和手段って言ったって、どうせ2%に直ぐに行かない(おまけに携帯電話要因も控えていますな、あれ自体は携帯電話料金下がったら他の消費に流れるだけだと思うので経済には無問題だし表面的には下がるけどそれがデフレのトリガーになるとか毛ほども思ってないですが)という状況の中では、何をするにしたって長期塹壕戦になる訳ですが、まあそうだとすればここでぶっこむのは無害無益な手段しか無かろう(金融政策ぶっこんで2%が早期達成できるならそれを有害であろうとぶっこめば良いのだが、結局何やっても金融政策単独で2%早期達成は無理、という位の認識は(公式には認めないけど)もっている筈(一部のジンバブエは除く)なので)となりまして、まあ昨日も徒然に考えてみたのですが、「フォワードガイダンスの期間を延ばす」ってのは順当な無害無益案件ですが、これだけで市場が許してくれるかという問題がありますな。

という訳でこの際ヤケクソでやるなら「YCCの10年金利の低下方向の下限撤廃」というただの現状追認になるんですが、どうせ今は金融緩和政策を行っているんだし、緩和方向にオーバーシュートする分には細けえこたあいいんだよ!ということにして(リバーサルレートの話はこの際目をつぶる、というかそもそも政策のロジックに厳密に組み込んでいる話ではないので知らんぷりしておけばヨロシ)、声明文の長期金利目標のところの脚注あたりに「なお、経済物価情勢に整合的な形で市場金利が低下する場合は低下を容認する(あるいは低下を止めることはない、とかなんとか)」とか言うのを入れて、金利低下の場合は放置(上昇の場合については止めればヨロシアル)ということにしてしまってエエンチャウノとかヤケクソの案を考えていたりした昨日の昼下がり。

まあどうせレンジの20ってのも総裁会見でのオーラルの話(会見要旨には文章で残っておりますけれども)だし、その20も多少の一時的ぶれはオッケーって言ってるんで、低下容認に関してはそれこそ脚注位で十分だと思うの。まあそうじゃなかったら変動幅30にするとかいうのもあると思いますが、どうせ30にするならニバイニバーイを思い出して40にすれば良いじゃんとかそんなことも思いましたが、既に30の時点で長期金利とは言え上下60もあってそれをYCCと言うのかと小一時間という話になる中で、2倍2倍で40とか言ったら上下80になりますけんさすがに何がYCCなのかという話に・・・・・・・・・(--;

という位しか発想が貧困なので思いつかないのですが、まあどういう策を練るのか、とは言いながら債券市場が▲30まで突っ込んでいって日銀を煽りに行くとか、為替が100円割れに突っ込んでいくとかにならない限り(なお前者の場合は別にYCCの手前を無視すればどうでも良いが後者の場合はさすがに何かやらざるを得ないでしょう)やるやる詐欺の塹壕戦で粘りまくるとは思います(個人の感想です)。



〇夏休み虫干しネタで超いまさらジローのパウエル記者会見(の最初の方だけで明日以降に続く)

と言ってもアタクシは夏休みではありません。

[外部リンク] of Chair Powell’s Press Conference July 31, 2019

さすがに今見たらFINAL版になっていました(超大汗)。まあ多少鑑賞してみましょう。

・利下げの理屈が苦しいの何の

というかまあ全部の質疑がそういう小見出しになると思うのですが、まあ理屈が相当苦しいですわなとしか申し上げようがない。

トップバッターの質問。

『JEANNA SMIALEK. Hi, Chair Powell. Jeanna Smialek with the New York Times. Per your statement here, I guess the question is, is there any reason to believe that a 25 basis point cut is going to be sufficient to expediently return inflation to your 2 percent target? And, if not, what are you going to be looking at to convince you that you need to cut rates again? What is the hurdle rate there? 』

えーっと、25bp下げてるんですがそれで2%達成に十分なんですか、とかそういう定量的な質問をされると何せ今回の利下げにそういう理屈は無い(フィリップスカーブがどうのとかGDPギャップに対する感応度がどうとかそういう定量的な話は無くてエイヤーでやっているので当然)からどう答えるんでしょうね。

『CHAIR POWELL. So I think you have to look at not just the 25 basis point cut, but look at the Committee’s actions over the course of the year.』

これはひどい。

『As I noted in my opening statement, we started off expecting some rate increases, we moved to a patient setting for a few months, and now we’ve moved here. I think what you’ve seen over the course of the year is, as we’ve moved to a more accommodative policy, the economy has actually performed just about as expected with that gradually increasing support.』

年初は金利引き上げの方向で動いていたのがペイシャントになって今回利下げになった、というのを見ると物凄い勢いで緩和なのであって、25bpしかしていないとかそういう事ではない(キリッ)っていう説明はさすがに無理矢理にも程があるんですが、以下この説明を何度も繰り返しているのがとにかく酷い。

『And I think-I wouldn’t take credit for all of that, but I do think that increasing policy support has kept the economy on track and kept the outlook favorable.』

そうやってスタンスを緩和方向に進めていくことによって経済のサポートができた、だそうな。

『In terms of the rest of your question, the Committee is really thinking of this as a way of adjusting policy to a somewhat more accommodative stance to further the three objectives that I mentioned: to insure against downside risks, to provide support to the economy, that those factors are-where factors are pushing down on economic growth, and then to support inflation.』

3つの理由で政策のアジャストメントを行いましたってんで、ダウンサイドリスクへの保険、経済へのサポート、物価へのサポートってことですが、

『So we do think it will serve all of those goals, but again, we’re thinking of it as essentially in the nature of a midcycle adjustment to policy. 』

ここは言い方が良くなくて、「a midcycle adjustment to policy」ってどっち方向へのアジャストメントのサイクルの真ん中なのよというのがよー分からん、まあ本人は今後も緩和度合いを調整するでしょうって言うつもりだったと思うのですが、これだとここでおしまいでそのうち元に戻すのか、今後も下げるのかがよーわからんという感じですが、ご案内のヘッドラインにされてたコメントとかにあったように連続利下げサイクルとは言いたくなかったというのは分かるのだが、だったらスパッと50下げて「しばらく様子見」と言った方が綺麗だったような気がしますけどねえ。まあ元々理屈が無いからシャーナイのだが。


でもって次の質疑。

『MICHAEL MCKEE. Michael McKee from Bloomberg Television and Radio. There’s a perception out there that perhaps, in this case, the Fed is something of a hammer in search of a nail, because the latest consumer spending reports, as you suggested, don’t seem to show any kind of demand problem in the U.S. And when you look at mortgage rates, auto lending rates, they’ve all come down. And so, wondering exactly what problem lower capital costs will solve. 』

直近の経済指標悪くないし、貸出金利、モーゲージとか自動車ローンとかの金利は下がっているんですが、この利下げで一体あんた何をサポートしようというのでしょうかとはこれまたイヤミな質問。

『CHAIR POWELL. So, you’re absolutely right.』

は?????

『The-the performance of the economy has been reasonably good. The position of the economy is as close to our objectives as it’s been in a long time, and the outlook is also good.』

なのに何で利下げする??

『What we’ve been monitoring since the beginning of the year is, effectively, downside risks to that outlook from weakening global growth, and we see that everywhere: weak manufacturing, weak global growth now, particularly in the European Union and China.』

『In addition, we see trade policy developments, which at times have been disruptive and then have been less so, and also inflation running below target.』

ダウンサイドリスクとインフレがやや低い事を挙げていまして、

『So we see those as threats to what is clearly a favorable outlook, and we see this action as designed to support them and keep that outlook favorable. And, frankly, it is a continuation of what we’ve been doing all year to provide more support against those very same risks. 』

そのリスク対応だよ、というリスク対応って何だよという説明になっています。だったらそれこそプリエンティブに50下げて一旦打ち止めの方がスマートだったんではなかろうかと。

とか思ったら追い打ち来ました。

『MICHAEL MCKEE. But the follow-up question is, how does it do that? How does cutting interest rates lower-or, how does cutting interest rates keep that going, since the cost of capital doesn’t seem to be the issue here? 』

追い打ちに対してパウエルセンセの答え。

『CHAIR POWELL. You know, I-I really think it does, and I think the evidence of my eyes tells me that our policy does support-it supports confidence, it supports economic activity, household and business confidence, and through channels that we understand.』

つまり・・・・・・・

『So it will lower borrowing costs. It will-and it will work. And I think you see it. Since-you know, since we noted our vigilance about the situation in June, you saw financial conditions move up, and you saw-I won’t take credit for the whole recovery, but you saw financial conditions move up. You see confidence, which had troughed in June-you saw it move back up. You see economic activity on a healthy basis. It just-it seems to work through confidence channels as well as the mechanical channels that you are talking about. 』

緩和スタンスに舵をきったからこそコンフィデンスが上がり、ファイナンシャルコンディションが良くなったので、最近の指標も良くなっている、という気合理論になってまいりましたが、だったら様子見してればエエジャンとか思う訳で、それに対するツッコミがあるのですが時間が無くなったので(すいません)続きは(相場が何もなければ)明日ということでご勘弁ください。

#一々相場が動くので夏休み企画が進まんのですがががががが
 


お題「輪番ツイスト(逆ツイスト)したのに盛大にブルフラットとな/今更ネタの総裁定例会見」   2019/08/13(火)08:43:35  
  ツイッター廃人のせいで今週も理屈もへったくれもなく動く相場に
なるのですか・・・・・・・・パツキンヅラからツイッター取り上げろよ。

〇2か月連続でツイスト(というか逆ツイスト)輪番を実施とな

金曜日のオペオファー
[外部リンク] 4,000 2019年8月13日 
国債買入(残存期間3年超5年以下) 3,600 2019年8月13日 
国債買入(残存期間10年超25年以下) 1,600 2019年8月13日 
国債買入(残存期間25年超) 400 2019年8月13日

ということで、
1-3年:3800→4000
3-5年:3800→3600
10-25年:1800→1600
25年超:400→400

なのですが、7月の頭にもツイストを行っていたので、そこから考えると、
1-3年:3500→3800→4000
3-5年:4000→3800→3600
10-25年:2000→1800→1600
25年超:400→400→400

ということで2か月で中期を全部で100増やして超長期を全部で400減らしているのですが、ゆうて月3回ですから純粋な額で言えば月900億円にしかならずにもう量は減らしにくいというのが良く分かる話ですなという所ではありますな。

つーても市場から吸収するデルタという意味では超長期減らしているし中期だってしらっと1-3と3-5がひっくり返っているのですから市場から吸収するデルタってこの2か月で着実に減らしていて、超長期の買入は着実に減っているんですけれども、まあ市場ちゃんがどう反応しているのかはご案内の通り。

ということでロイターさんから。
[外部リンク] / 15:37
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は最高値更新で引け、長期金利は-0.225%に低下

『 <15:17> 国債先物は最高値更新で引け、長期金利は-0.225%に低下

国債先物中心限月9月限は前営業日比32銭高の154円73銭と続伸して取引を終えた。一時154円74銭まで上昇し、中心限月ベースとしての過去最高値を更新した。中期・超長期債対象の日銀による国債買入予定額が修正されたもの、小幅な減額にとどまった
ことから、円債のサポート材料となった。』(上記URL先より、以下同様)

「小幅な減額にとどまったことから円債のサポート材料」とかもう理屈は後付けという感じが満載ではありますが、そりゃまあツイ廃がリスクオフネタを断続的にぶっこんでくるわ、新興国は金融緩和ドミノだわ、政策金利が1%の国がマイナス金利とか言い出すわ
とか、この暑さで頭のネジ外れている(なおマイナス金利とか言ってる中銀は南半球なので夏ではないと思われる)のかと小一時間という雰囲気の中、「今回も結局ツイスト(というか逆ツイストというか)を小幅に行う程度ということは輪番の減額が限界になっている」とか、「そもそも超長期は買入が少ないので減額しても需給にさほど響かない」とか、そういうマーケットトークになってしまってブルフラットヒャッハーということになる訳ですな、南無阿弥陀仏。

まあ何せ輪番オファー出て反応したのかと思えば先物もしかしたら1銭くらい下がっていたかもしれませんけれども、その後は先物上がるわ後場になったらさらに怒涛のガブリ寄りでホイホイと上がるわとなっておりましたし、輪番でツイストしているのに見事にそれの逆にブルフラットするとか、まあこの市場環境だと焼け石にウォーターなので致し方無しではあるのですが、何か7月にやった時にも輪番減らしてツイストなのに相場はホイホイブルフラットだった筈なので、その時に既に「あの程度のオペ上げ下げは市場の勢いには勝てん」という評価になっていたという話になるんでしょうかね(個人の感想です)。

『10年最長期国債利回り(長期金利)は前日比3.0bp低いマイナス0.225%。「7年と10年ゾーンのスプレッドがスティープ化しており、スプレッドを意識した買いが入ったようだ」(外資系証券)との見方が出ていた。』

というか先物独歩高の修正でしょ単に。

『現物市場では、超長期ゾーンの金利低下圧力が強まった。新発20年債利回りが前日3.5bp(原文ママ)低い0.095%と、節目の0.1%を下回った。「銀行勢による買いが入っているようだ。10年ゾーンからの入れ替え需要もみられる」(外資系証券)との声が聞かれた。新発30年債は同4.0bp低い0.220%。新発40年債利回りが前日比5.0bp低い0.245%。いずれも2016年7月以来の低水準となった。』

ということでブルフラット続くの巻となっていまして、アチャーというか何というか、マイナス金利深堀でも織り込んでいるのかよという感じではありますが、まー海外が追加緩和だ何だと言いまくるこのご時世の中では勢いでホイホイやってしまうんでしょうけれども、20年が10bp割れとか30年が20bpとかちょっとさすがにそれはどうなのよとは思うのですが(個人の感想です)、無駄に勢いがついているので理屈とか言ってる場合じゃないのが何とも(大汗)。

・・・・・という訳ですが、今週金曜日には満を持して(かどうか知らんが)10年の輪番がある訳でして、10年が▲22.5bpということであと2.5bp金利が下がれば「四捨五入して▲30」のラインに到達する訳でして、この時にYCCの手前放置プレイが出来るのか、というのが楽しみだしもうこうなったらヤケクソなので木曜の引けには是非▲25逝ってもらって金曜は寄りから堅調プレイという相場をやって頂きたいところではあるので、月初に計数出てるのにアップデートしていない本年と来年の国債買入残高増加見込み(まあそんなにぶれませんけれども)を見つつ、さて減額できるのかどうかというのを確認したいと思いますが、80兆円は兎も角として、まさかオーバーシュート型コミットメントとかテキトーに量の人たちの顔を立ててぶっこんだ(という建付けには公式にはなっていないので念のため)コミットメントがここに来てYCCの足かせになるとは予想外の展開というお話ではありますな。

などと煽ってみても金利がこれだけ下げられるとそっちの脱力感の方があってあまりワクワクしないんですけど正直言って(涙)。


・ところで短国3M

中短期だって金利がホイホイ低下しているのに短国と来たら・・・・・・
[外部リンク] 価格競争入札について
  
(1)応募額 12兆6,502億2,000万円
(2)募入決定額 3兆5,142億6,000万円
(3)募入最低価格 100円02銭3厘0毛(募入最高利回り)(-0.0932%)
(4)募入最低価格における案分比率 60.0184%
(5)募入平均価格 100円02銭4厘4毛(募入平均利回り)(-0.0989%)

・・・・・・・ということで、まあここだけは足元の資金需給を綺麗に反映した数字になっているようでして、先週は短国買入をいつもよりも多く実施したのですが、単純に資金需要の問題だとは思うのですが結局入札はまた▲10bpよりも高くなってしまいましたな。

短国買入増やして長期減額とかいうハイパーな手段はなくはないんですけれども、短国ってそう累積的に買入を増やせるものではない(以前MB目標と長期国債買入残高拡大目標に差分があった時に短国買入その他の短期オペで帳尻をしていたら短国市場がマイナス金利導入どころか付利10bpあったのにどマイナスに特攻して短期の資金運用があばばばばーとなったのはご記憶に新しいかと思ったのですがもう新しくないですかそうですか)ので、まあそんな訳には行かない(うっかりそんなのやって長期金利の下げが止まらないと悲劇あるいは喜劇になるので)でしょうなと思いますし、それよりもせめて担保需要とかのためにも短国位は残してつかあさいとか思う(とは申しましても担保需要って常にあるものなので、需給がぶれてまた短国が品薄になるリスクとか考えたらそんなに3Mでグルグル回すのもどうなのかという感はあるでしょうなあと思います)のですけれども、まあどういう事になるんでしょうかね、というメモだけでした。


〇ダシガラにも程がありますがネタにするの忘れていた(訳でもないが)ので黒田総裁の決定会合後会見から(すいません)

今更にもほどがありましてすいませんすいません。
[外部リンク] 今回の金融政策決定会合は、アメリカ、ヨーロッパを含めて、世界の中央銀行が利下げや緩和の姿勢を示す中で開催となりました。海外経済の下振 れリスクが大きく、モメンタムも力強さに欠ける中にあっては、日銀も追加の 対応をするのではないかというような注目も集まっておりましたが、今回の政策決定において現状維持でも十分だという判断に至ったポイントについてお聞かせください。』

『先程、総裁が言及された、モメンタムが損なわれる惧れが高まる場合には躊躇なくというような、これまで会見で何度かお示しされた考え方だと思 いますけれども、この今回のタイミングでこれを公表文に盛り込んだ、明文化 したということは、日銀としても金融緩和には積極的であるというようなことを内外に示す狙いもあるのかどうか、その辺りについてお聞かせください。』


この回答が(質問まあ2つといえば2つだけど実質1つですわな)1ページの長広舌。

『(答) まず、日本銀行も含め、どの国の中央銀行も、それぞれ自国の経済・ 物価の安定を実現することを目的として、それぞれの置かれた状況に応じて、最も適切な政策運営に努めているということです。』

というのは言い訳の枕詞であるのは万国共通です、覚えておきましょう。

『わが国の経済・物価情勢を みますと、下振れリスクに注意が必要なことは事実ですが、先行きも、経済は 緩やかな拡大を続け、2%の「物価安定の目標」に向けたモメンタムは維持されるとみています。従って、政策運営としては、現在の強力な緩和を粘り強く 続けることで、需給ギャップがプラスの状態をできるだけ長く持続し、「物価 安定の目標」に向けたモメンタムを維持することが重要であると考えているわけです。』

これマジで思うんだが「モメンタムが維持されている」というのって何か上手い屁理屈考えて引っ込めないとイカンと思うの。つまり日銀の説明だと「モメンタム=需給ギャップと期待インフレ」ということになっているのですけれども、需給ギャップだけで見たらもうかなりの期間において1%以上のプラスというそこそこ大きな状況を継続している訳でして、そういう状況が続いているのに物価が上がらん、という事実があるのに何で物価上昇のモメンタムなのかと小一時間な訳でして、だからそれは分かったが何で物価が2%に行くのかという話が「そのうち行く」だとこういう時に無理が出てくると思うし、ここから追加緩和とかフォワードガイダンスの長期化以外の策を取ればマイナスな政策しか出てこないのに、モメンタムの勢いが怪しくなりそうだから追加緩和、と逝かざるを得なくなると思うの。

それよりもですな、今回の展望レポートって展望レポートをネタにした時にも申し上げましたが、実を言えば「物価が下がりにくくなっている」というのをわりとちゃんと説明していて(なお全文を見た方が良いと思うのだがそれも今週のネタですかね)、確かにまあ(今度の携帯料金に関する部分はあるにしても)物価って下がりにくくなっているなあとは体感的にも思う所でありまして(その割にアタクシのおちんぎんも可処分所得もいや何でもないです)、2%の早期達成というのをほぼ諦めているにしても看板(政府との共同文書)の中に残っているので、その流れから「モメンタム」という誰がどう見ても「勢い」としか読めない言葉を使って説明しているんですけれども、これを何かの形で取り下げて(官邸だって別に今2%早期達成できないけど2%を目指して長期的に頑張ると言って怒りはせんじゃろうよ、と思うんだが)、むしろ「物価が下がりにくい状況を維持する」という話、つまりモメンタムなのではなく、デフレになりにくい環境を作ることによって、その先に安定した緩やかなインフレを維持しながら経済物価が順調に推移する姿がある、みたいな理屈にしないと、どうしてもこういう環境の時に無理な追加緩和をしてしまし、だからこそのマイナス金利になっているのですが、このマイナス金利以上に追加するとか明らかに悪なので「モメンタム」という理屈を出さないようにならんのかね、とは思うのであります、面目玉的に難しいことかも知らんけど。


と、余計なアタクシの話が入ってしまいましたがその続き。

『そのうえで、このところECBやFRBが政策スタンスを修正してい る背景には、世界経済の不確実性の大きさがあると思います。また、海外の中央銀行が金融政策運営に何らかの変更を行うと、国際金融市場あるいは世界経済に影響を及ぼす可能性がある点にも、もちろん留意する必要があります。』

国際金融市場というのは為替(や株価)の話でして円高警戒ということでしたが、この会見の時にはまあ無事でしたけれども、まさかの新興国とツイッター廃人のパツキンヅラに煽られて円高に足もとなっているというのが何とも。

『日本銀行としては、公表文にも明記したように、海外経済の動向を中心とした経済・物価の下振れリスクを十分注視して、「先行き、『物価安定の目標』に向けたモメンタムが損なわれる惧れが高まる場合には、躊躇なく、追加的な金融緩和措置を講じる」方針を明らかにしたわけです。』

会見のこの後でも言っていますが、今までは「顕在化したら検討」だったのでやる気を見せた、だそうですけれども、そもそも顕在化って言ったってモメンタム自体が需給ギャップと期待インフレというリアルタイムで正確な計測が出来ない(というか事後的にも推計値になるわな)ものなので、鉛筆舐め舐めなのは変わらん。

『経済の見通しについては、公表文および展望レポートの政策委員の見通しのリスク分布からお分かり頂けるように、海外経済の動向を中心に下振れ リスクの方が大きいと判断しています。また、物価については、物価固有の不確実性に加え、経済の下振れリスクが顕在化して物価に影響を与える可能性にもこれまで以上に留意が必要な情勢にあると判断しています。こうした情勢を 踏まえますと、「物価安定の目標」に向けたモメンタムが損なわれるリスクの顕在化を未然に防ぐために必要と判断する場合には、躊躇なく、政策対応を行う方針であるということを更に明確にすることが適当と判断して、その旨を公 表文にも明記することとしたわけです。』

ほぼお経ですなお経。

『従来、私は、モメンタムが損なわれるような場合には、躊躇なく、追加緩和を検討すると申し上げていましたが、今 回は、更に一歩進めて、モメンタムが損なわれる惧れが高まった場合に、躊躇 なく、追加緩和を行うと申し上げ、より明確に日本銀行としての対応方針を示したということです。』

ということで「一歩進めて」ということなのですが、元々オーラルで総裁が言ってた話は確かにそういう表現だったから一歩進めているのはその通りではあるのですが、当初の時点で聞いている方は「当然ながらヤバそうだと思ったら追加緩和する(キリッ)」とブラフをかましているだけだろ、と思っている人と、追加緩和やるで〜って思っている人がいたとは思いますが、いずれにせよ声明文見た時にアタクシも「こんなの元から総裁言ってるじゃん」と思ったくらいでして、そらまあアタクシの記憶力と理解力に問題があったのかもしれませんけど(もちろんアタクシはブラフ派ですがヤケのヤンパチマイナス深堀はあるでとは前から思っています)、あの声明文の4行の部分を読んで「新味のある文言」とは普通思わんだろうと思うのですけれどもねえ(超個人の感想です)。

・・・・・でまあ声明文のネタってこの後延々と質疑が続くのですが、たぶん今の質疑と続く2つの質疑で論点は網羅されていると思うのよね、ということで次の2つの質疑を引用したら総裁会見ネタ終了の所存(何か見落としているものがあったらやります)。


・リスクが強まったという割には緊迫感が無い

次の質問。

『(問) 先程の「躊躇なく、追加的な金融緩和措置を講じる」ということを公 表文に明記されたところですけれども、前回会合に比べて、海外経済のリスク というのが 2%の物価安定目標に与えるリスクというのが、より強まったというご認識なのでしょうか。その辺を教えてください。』

そらそうよ。

『(答) 政策委員の中心的な見通しとしては、景気は緩やかな拡大を続けて、2%の「物価安定の目標」に向けたモメンタムは維持されるとみていますが、 そうした見通しには、海外経済の動向あるいは消費税率引き上げの影響など、 様々な不確実性があって、リスクバランスは、経済・物価とも下振れリスクの方が大きいとみています。』

はあ。

『特に、海外経済を巡る下振れリスクは引き続き大きく、しかも最近の保護主義的な動きが世界経済や国際金融市場に及ぼす影響の 不確実性が高まっているとみています。これらがわが国の企業や家計のマインドに与える影響も注視していく必要があります。物価については、企業や家計の中長期的な予想物価上昇率の上昇に予想以上に時間がかかるといった物価 固有の不確実性に加えて、海外経済を中心とする経済の下振れリスクが顕在化して、物価に影響を与える可能性についても、これまで以上に留意が必要な情勢にあると考えています。』

と言っている割には棒読み感が強いのは次の質疑を見ると判明する。


・やるやる詐欺の塹壕戦モード

やるやる詐欺の塹壕戦というのは某読者様から頂戴しましたがありがたく拝借。

『(問) 今のご説明の続きなのですが、今回躊躇なくという部分を入れたことについて、総裁から説明がありましたが、近い将来の追加緩和を示唆したとい うような意味合いにとらえてよいのでしょうか。 リスク要因として引き続き消費増税の話を挙げられていますが、10 月の消費税率の引き上げ後の景気減速の可能性について、黒田総裁が現時点でど のようにお考えなのか、お願いします。』

後半の方はまあどっちでも良いですが質問が短かったので引用してしまいました。

『(答) 海外経済の動向を中心に、経済・物価の下振れリスクが大きいということですので、先行き「物価安定の目標」に向けたモメンタムが損なわれる惧 れが高まる場合には、躊躇なく追加的な金融緩和措置を講じるということです。時間的にすぐということを必ずしも意味してはいないとは思いますが、モメンタムが損なわれる惧れが高まる場合には、直ちに躊躇なく追加的な金融緩和措置を講じるということです。』

ということで、モメンタムという訳の分からん言葉(いや一応定義はされているんですが)を連呼してやる気は見せているもののよくよく読んでみると結局今までも追加緩和を「躊躇なく」とか言ってる割にはまるで行っておらず、しかも言っていることは実質的に今までと同じ話をしている訳でして、そんな状況の中で躊躇なく追加緩和とは何のことでしょうかねえ、という感じでございまして、どう見てもやるやる詐欺状態で第一次大戦のごとく延々とタコツボに籠って戦線を膠着させるの巻というのが見え見えではありますな、うんうん。

『消費増税の影響については、政府は既に様々な措置を講じており、家計のネット負担額が小幅なものにとどまるようにしていたり、各種の需要平準 化策が実施されることなどから、2014 年の引き上げ時と比べると、小さなもの にとどまると考えています。消費税率引き上げの影響は、そのときどきの消費者マインド等によって変化し得るものであることには留意が必要ですので、引 き続き注意深く点検していくという方針には変わりありません。ただ、非常に 大きなものになるとは思っていませんし、先程申し上げたように、耐久消費財の一部に、小幅ですが引き上げ前の需要増ではないかとみられる動きもあると いう程度です。』

まあこちらはご参考、そもそも駆け込み消費をする程の元気がないのか買うもの買っているのかとかありますが、ゆうて消費はコケていないのでうーんこのという感じではあります。

#今更ネタで誠に申し訳ございません
 


お題「市場メモ備忘録雑談/ここでFOMC利下げ反対した2名の見解というのを見てみましょう」   2019/08/09(金)08:02:57  
  お前は人の国を為替操作国とかいえるのかと小一時間。
[外部リンク] / 01:37
トランプ米大統領、ドル高に不満表明 FRBを改めて批判

一方のブリカスは自分で喧嘩売っておいて相手が悪いとかどゴロツキの理屈キタコレ。
[外部リンク] / 05:17
英、合意なき離脱ならEUに責任=ラーブ外相

とまあアングロサクソン頭大丈夫かというのが連発とか地獄感しかありませんわ。


〇市場雑談メモ等備忘録でサーセン

・何か米国の株先と時間外米債市場で動いてねえか(そのもとは人民元ですが)

[外部リンク] / 15:26
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は小幅続伸で引け、長期金利は-0.195%に上昇

『<15:15> 国債先物は小幅続伸で引け、長期金利は-0.195%に上昇 

国債先物中心限月9月限は前営業日比2銭高の154円41銭となり、小幅続伸して引けた。全体的に方向感に乏しい中、狭い値幅で小動きとなった。10年最長期国債利回り(長期金利)は前営業日比0.5bp高いマイナス0.195%に上昇した。』(上記URL先より、以下同様)

というのはまあ良いんですけど。  
  
『人民元の対ドル基準値が2008年以来1ドル=7元を超える元安水準に設定されたものの、市場予想と比べて元高方向となったことから、市場のリスク回避姿勢が和らいだ。一方で「足元の経済指標は悪化しており、景気減速への懸念は根強い。ただ、現行の金利水準では買い進むことも難しく、その結果こう着状態となった」(国内証券)という。』

おじちゃん中国人民元とか言われましてもよーわからんのですけれども、ここもと毎日日本時間10時15分のPBOCが出してくる基準値でヒーとかギャーとか言って、それで米国株式指数先物とか時間外の米国債券取引とかが動いているのを見てえっちらおっちら日本株指数先物ちゃんとか債券先物ちゃんが動いているようにしか見えない(個人の感想です)のですけれども、この「市場予想と比べて元高方向となったことから」ってのがナンジャソラ感は拭えない訳で、昨日は市場予想で7超えるところで市場予想よりも人民元高に設定していたんですが、一昨日は市場予想よりも人民元安に設定するけど7に寸止め、とかやたら微妙な飴と鞭モードな設定をしていますけど、結局のところ絶対水準で見たら毎日じりじりと人民元安が進行しているという設定になっているのに、何でこう「市場予想より云々」で一々ウヒョーだのウギャーだのと反応しているのかおじちゃん頭悪いからさっぱりワカランチ会長ではあるのですが、まあそうやって毎日謎の一喜一憂をして動くの巻とかになっていますな。

でもって昨日の場合は上記にあるように市場予想よりも強い人民元基準値だったので安心して相場ちゃんは荒れずに済みましたって話なんですが、さて金曜の本日はどうするんでしょうね。


しかしまあ何ですな、PBOCってじりじりと人民元安に持って行きながらも、一昨日は市場予想よりも人民元安に持って行って7乗せを覚悟させておいて、昨日は市場予想よりも人民元高に持って行って安心させつつ7にはちゃっかりと乗せて目的達成とか、海の向こうのパツキンヅラやいじめられっ子中銀総裁などとの格の違いを見せつけてくれまして誠にアレでございますが、さて今日は金曜なのでどうするんでしょうかね。多分昨日の7乗せだって、金曜に7に乗せてしまったらその後海外一周して自国に戻って来る時に土日になってしまいますから、その前の木曜に乗せておいた方が金曜に修正の必要があった時にやりやすいとか考えてやってるんでしょ、とか思うと計画経済とはこういうものだという風格を感じますな、ってなんか違う気がするけど。


話が逸れましたが、相場が止まると結局長い所が確りするようで、

『現物市場では、超長期ゾーンは小じっかり。新発20年債が前日比1.0bp低い0.130%。新発30年債は同1.0bp低い0.265%。新発40年債が前日比1.0bp低い0.300%。10年物価連動債入札結果は無難と受け止められた。市場では「相対的に割安であるものの、リスクオフ局面では原油価格の下落に伴いインフレ率が上がらないことから、物価連動債を積極的に買いづらい」(同)との声が聞かれた。相場の反応は薄かった。』(

ということですが・・・・・・・


・物国入札BEIェ・・・・・・・(なお入札は無難)

でまあその無難な入札になったぶっこくちゃんですけどね。
[外部リンク] / 13:16
〔マーケットアイ〕金利:物価連動債入札結果は無難、BE12bp程度

『<13:05> 物価連動債入札結果は無難、BE12bp程度

財務省が午後0時35分に発表した10年物価連動国債(表面利率0.10%/24回債)の入札結果で、最低落札価格は104円25銭(最高落札利回りはマイナス0.329%)となった。応札倍率は3.84倍と前回(3.72倍)を上回った。市場では、入札結果について「BEI(ブレーク・イーブン・インフレ率)は12bp程度。落札価格は事前予想と一致。ただ、落札価格が事前予想を上回ることが多いことを踏まえると、積極的な買いは入らなかったようだ」(国内証券)との見方が出ている。国債先物は反応薄。』(上記URL先より)

某別のベンダーで出ていた足切り市場予想よりは強かったと思いますが、まあそもそも物国で出てくるデルタの供給量が大したことないですし、固定金利債とは別世界の商品ですからまあ反応薄なのは良いとしまして、この燦然と輝く「BEI12bp」というのも何だかなあという感じなのですが、そもそも10年固定利付債券がマイナス世界(どころか短期政策金利よりも低い水準)に突入していてその時点で持ち切り前提の投資家が出てこれないという状況なのにいわんや物国をやという状況なので如何ともしがたい案件ではありますが、「BEIが低迷しているのは白川日銀の政策が消極的で駄目だからなので俺たちの置物リフレマネタリーベース直線一気理論でBEIも一気に上昇してインフレ目標達成」と大法螺なのか何とか蛇に怖じずなのか知りませんが吹きまくっておられた一派の皆様のご所感をお伺いしたいと思いますが、まだ足りないから追加緩和しろですかそうですか。


・新興国利下げドミノにフィリピンも参戦ですかそうですか

東京市場のお時間には関係ないですが。
[外部リンク] / 17:01
BRIEF-フィリピン中銀、政策金利の翌日物リバースレポ金利を4.50%から4.25%に引き下げ

『[8日 ロイター] -

※フィリピン中銀、政策金利の翌日物リバースレポ金利を4.50%から4.25%に引き下げ』(上記URL先より)

まあしゃーないという所ですがドミノ倒しが広がるの巻なのでメモメモ。


〇ネタにする順序がだんだん無茶苦茶になってきておりますが何故かFOMCの反対した人の見解を鑑賞するの巻

先週の金曜に出ているんですけど(超大汗)、というかまだ会見のネタをやっていないのですが会見ネタが過去のものになる勢いというこの展開の過激さが何ともいけませんな(困惑)。

・ローゼングレン総裁は気合の入った反対理由の説明を行う

[外部リンク] of Eric S. Rosengren, Commenting on Dissenting Vote at the Meeting of the Federal Open Market Committee
August 2, 2019

上記URL先に行くとPDF版もありまして、ボストン連銀の場合は必ずPDFバージョンが付くのでそれ自体は仕様なのですが(ちなみに何故かNY連銀は総裁のスピーチとかにPDFバージョンを付けてくれないという謎仕様が連綿と続いている)、今回のは何せ図表とかまであるので、プリントアウトして読みたい方はPDFの方が表示が乱れにくいかもしれません(別にHTMLでも乱れないとは思うけど)。
[外部リンク] the unemployment rate near 50-year lows and inflation likely to rise toward the 2 percent target, and with financial stability concerns being somewhat elevated given near-record equity prices and corporate leverage, I do not see a clear and compelling case for additional monetary accommodation at this time.』

>with financial stability concerns being somewhat elevated

(;∀;)イイシテキタ゛ナー

しかもそのfinancial stability concernsを示すものが、「near-record equity prices and corporate leverage」と来ておりまして、ダンスパーティーの宴たけなわにパンチボウルを下げる中央銀行ということで、セントラルバンカーキタコレとかいうとケチだの辛気臭いだの麿の手先だのと言われそうですが、いやこういうもんだろ中央銀行ってのは、とあたしゃ思いますけどそこは異論がだいぶあるのは分かります。

『The following eight charts reflect the key data on which I base this view, with each chart’s title summarizing a key point:』

ということでチャートの本チャンはURL先をご覧いただくとしましてチャートのお題を引用します。(ちなみHTMLバージョンだとチャートの部分が画像貼り付けになっていてテキストに落とせないので、チャートのお題を引用するのはPDFバージョンの方で引用しています)

『(1) The unemployment rate is near 50-year lows
(2) The trimmed mean PCE inflation rate is at 2%
(3)The U.S. economy is growing somewhat faster than potential
(4)The cost of credit is not elevated
(5)Market volatility is not elevated
(6)Credit spreads are not elevated
(7)Stock pricesare near all-time highs
(8)Corporate leverage is near an all-time high』

とまあ仰せ御尤もというチャートが並んでいますが、この中で(チャートの凡例見ればわかりますけど)

(2)はダラス連銀の公表している10%刈込平均PCEインデックスを使っている
(3)はReal GDP GrowthとPotential Growthの比較で、実質潜在成長率を1.8%程度で置いてる
(4)はReal Federal Funds Rateを使っている
(5)はVIXインデックス(シカゴ取引所の奴)を使っている
(6)はMoody's Seasoned BAA Corporate Bond Spread Over 10-Year Treasuryを使っている
(7)はSP500指数を使っている
(8)はNonfinancial Business Debt Relative to GDPってのを使っている

という(1はそのまま失業率ね)感じになっていまして、まあ刈込平均使うのが適切かとかいうツッコミはあったりしますが、労働市場が強い状態でインフレ率がそんなにアンダーシュートしている訳でもない上に資産市場がヒャッハーとなっているわ企業のレバレッジが拡大しているわの中で利下げとかアホとちゃうかという説明をしているのでローゼングレン総裁は半永久的に利下げ反対票をぶっこんでいくことになるでしょうな(と言っても地区連銀総裁だから12月までしか投票権ないけど)。


・ジョージ総裁の方が割と妥協的とかカンザスシティ精神が足りない

でもってもう一人の反対がジョージ総裁ですが、カンザスシティ連銀といえば何故かタカ派総裁という感じなのですが、今回の反対理由は気合がイマイチ(というかローゼングレンのおっちゃんの気迫が強いからというのはあるが)なのでやり直し(違)。

[外部リンク] from Esther George
August 2, 2019

『The following is a statement by Federal Reserve Bank of Kansas City President Esther George explaining her dissenting vote at the FOMC’s July 30-31, 2019, meeting:』

ほうほうそれでそれで?

『“I dissented with the decision to lower the target range for the federal funds rate.In my view, incoming economic data and the outlook for economic activity over the medium term warranted no change in the policy rate.』

あっさり味。

『The moderation of economic growth in 2019 is in line with my outlook that calls for a gradual decline to a trend level over the medium term. With moderate growth, record low unemployment, and a benign inflation outlook, maintaining the Committee’s policy settings at 2.25-2.5 percent would have been appropriate, in my view.』

足もとでの減速は想定範囲内であり、トレンド並みの成長に徐々に収斂していく過程の範囲内だから、歴史的な低失業率に緩やかな(しかしここのbenignってのはFED用語的にはあんまり使うの見たことがないのでこの単語の使い方に何らかのメッセージがあるのかもしれませんがドメドメジャパニーズのアタクシはさっぱりワカランチ会長なのですが詳しい方いたら教えてジェネラルなのです)物価上昇の見通しなので利下げする必要はない、という話ですが次のパラグラフが腰が砕ける可能性を示しておりまして・・・・・・・・・

『There are certainly risks to the outlook as the economy faces the crosscurrents emanating from trade policy uncertainty and weaker global activity. Should incoming data point to a weakening economy, I would be prepared to adjust policy consistent with the Federal Reserve’s mandates for maximum sustainable employment and stable prices.”』

ということで貿易テンションが高まって経済指標が悪化して来たら利下げ賛成に転向しまっせという説明をしているので、カンザスシティ魂(ナンジャソラ)が足りないですな、うんうん。


#ということで何かネタが積読になっておりますが来週こそは平和なウィークになってもらってぼちぼち成敗の方向で
 


お題「先物最高値とか新興国緩和合戦とか/雨宮副総裁金懇挨拶(その2)/7月会合主な意見はおもんないのですがまあ一応」   2019/08/08(木)08:03:19  
  昨日の日経でしたがこの無料部分のリードにもなってなさそうな部分だけで
パワーワード満載とはこれ如何に。
[外部リンク]
金融機関 2019/8/6 19:00日本経済新聞 電子版

ええ特にコメントはございません、こちらからは以上です。


〇最高値更新しているので市場備忘メモ

・債券先物ェ・・・・・・・・・・・・

いやまあ30年入札の後に後ろがコケても先物は結局あんまり下がらんとかいった翌日に寄りから先物上放れしてましたので先物様恐るべしとか思っていたらこれでございますわよ。

[外部リンク] / 15:25
〔マーケットアイ〕金利:国債先物が一時最高値更新 長期金利は-0.195%に低下

『 <15:16> 国債先物が一時最高値更新 長期金利は-0.195%に低下

国債先物中心限月9月限は前営業日比22銭高の154円39銭で引けた。前日の売られすぎた反動から買い戻しが入り、中心限月9月限は一時154円46銭(同29銭高)と、中心限月ベースで日中取引の過去最高値を更新した。時間外取引の米長期金利が低下したことも、円債の支援材料となった。10年最長期国債利回り(長期金利)は前営業日比1.0bp低いマイナス0.195%。』(上記URL先より、以下同様)

前日の売られ過ぎって前日の先物引けは4銭安だろいい加減にしろという所でして、そらおめー30年とかは2甘位の水準だったと思うけど先物を捕まえて売られ過ぎはねえだろと思いましたがもう他に表現の仕様が無いのでヤケクソでそういう市況後講釈になっているのは分からんでもない。

『現物市場では、超長期ゾーンがしっかり。 世界的な金利低下を背景に、プラス利回り確保の動きが強まっているほか、欧米債対比では割安感が生じていることから、超長期ゾーンが選好されやすい地合いとなっている。市場では「前日の金利上昇を受けて、押し目買いが入った」(国内証券)との声が聞かれた。』

最後のコメントは兎も角として、その前の説明辺りも(別にロイターを晒し上げするつもりで書いている訳ではないので念のため申し添えますが)何かもう説明に取って付けた感が大変に強い(ロイターの通常の市況解説の時に比べて)という状況になっておりますな。

『新発20年債は前日比2.0bp低い0.145%。新発30年債は同3.0bp低い0.275%。新発40年債は前日比2.5bp低い0.315%。中期ゾーンも先物の動きにつれ高となった。』

とまあそういうことで先物様がザラ場史上最高値更新なのですが、この下に備忘で貼っておくNZとかの利下げで何かこう世界金融緩和合戦ヒャッハーみたいな雰囲気の中で祭りの会場という風情で動いているようにも見えます(個人の感想です)なあと申しますか、ロイターさんの市況後講釈の無理矢理感の漂い方が相当に強くなっている、という辺りが何かよくわからんけどヒャッハーしてやがるぜ、という感じがするのですが、さてどうなんでしょうかね。


〇新興国緩和大会とな(備忘用メモ)

・ニュージーランド

[外部リンク] / 11:14 /
BRIEF-NZ中銀、政策金利を1.00%に引き下げ

『[ウェリントン 7日 ロイター] -

*NZ中銀、政策金利を1.00%に引き下げ
* 利下げは雇用とインフレ政策を支援のため必要=NZ中銀』(上記URL先より)

[外部リンク] / 11:45
NZ中銀、予想上回る50bp利下げ 通貨下落

『オア総裁は記者会見で、景気支援のためマイナス金利を導入する可能性に言及し、「マイナス金利が必要になるというのは、十分に可能性の範囲内だ」と述べた。ただ、今回50bpの利下げに踏み切ったことで、マイナス金利導入が必要になる可能性は低下したとの見方を示した。また、NZの政策にとって最大の課題は、世界の金利がいかに低いかという点であると述べた。』(上記URL先より)

ということで50下げがサプライズだったらしいですが、まだ政策金利100bpもあるのにマイナス金利とかニュージーランド中銀総裁何か変なもんでもキメてるんじゃないかという話をおっぱじめておりまして、まあ米国がわけのわからん利下げをしてくるのですからこっちもわけのわからん説明をするしかないという所なんでしょうかね。


・インド

[外部リンク] / 15:25
BRIEF-インド中銀、レポレートを35BP引き下げ5.40%に

何だよその変な刻みはと思ったら市場予想が25bpの引き下げだからアグレッシブ感を出すために35bpに下げた(とは言ってたかどうか確認してないけど)んでしょうかと思いましたがまあその数字見て笑いました。


・タイ

[外部リンク] / 18:20
UPDATE 1-タイ中銀、1.50%に予想外の引き下げ バーツ高を懸念

アナウンス出たのはもうちょっと前でしたが、インドとタイが立て続けに来たという感じでしたかね。

『[バンコク 7日 ロイター] - タイ中央銀行は7日、市場の予想に反して政策金利の翌日物レポ金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げ1.50%とした。通貨バーツ相場の上昇に懸念を示し、成長を下支えする考えを表明した。』(上記URL先より)

つーことで、市場の予想外の幅だったり市場が予想してなかっただりの利下げを新興国がぶっこんでくるというこの米国金融政策のフィードバックループキタコレとなっておりまして、これが普通に物価に出てくれば良いのですが、まあどうせ金融資本市場の方に金融不均衡の芽として積みあがって行くんでしょうなあと思うと今から頭が痛いというか、さてそういう市場の中でどういうことをすれば良いんでしょうかねえとか、まあそういう事を考えておりましたが、特にジャパンの昼の時間のNZ大幅利下げに中銀総裁のマイナス金利も覚悟みたいな発言に関してはさすがに祭りだヒャッハー気分を盛り上げるのに効きましたな、と思うのでした。


〇世の中の進行が早くて虫干しネタの賞味期限が切れそうですが雨宮さん金懇の続きを少々

[外部リンク]
── 鹿児島県金融経済懇談会における挨拶 ──

ということでいまさらジロー感は漂いますが雨宮副総裁の金懇ネタ。

・物価情勢の説明部分では企業の価格設定の変化に言及とな

『3.物価情勢』のところですけれども途中から。

『そのうえで、最近の物価動向についてお話しすると、現状、消費者物価の前年比は+0%台半ばであり、景気の拡大や労働需給の引き締まりに比べると、なお弱めの動きとなっています。もっとも、景気の拡大基調が続くもとで、プラスの需給ギャップを原動力として、賃金や物価が緩やかに上昇するという基本的なメカニズムは働き続けています。』

ホンマカイナという感じですが、

『今年の春闘では、6年連続でベアが実現しました。全体では、昨年並みの水準となり、特に、人手不足の影響を受けやすい中小企業で高めのベアとなっています。』

構造不況業種の金融業の余剰人員帯である中年男性の場合はいやなんでもありません。ってのはさておきまして、賃金の方はいつもの話なのでまあこれは平常運転ネタなのですが、

『こうした賃金の上昇に加え、物流費などのコスト上昇も続く中で、このところ、企業では、これらのコスト上昇分を販売価格に転嫁する動きがゆっくりと拡がっており、物価に底堅さが感じられます。』

ただのコストプッシュなのではないかという気もしますがそれはそれとしまして、

『2つの例をご紹介したいと思います(図表8)。1つ目は、食料品や日用品、サービスなどの価格の上昇です。スーパーで販売されている食料品や日用品の価格をみますと、4月以降プラス幅が明確に拡大しています。また、一般サービスに含まれる外食や家事関連の価格も、前年比のプラス基調が定着しています。』

『2つ目は、企業の価格設定スタンスが、企業規模に関わらず積極化していることです。消費者物価との関連が強い、消費関連業種の販売価格判断DIをみると、2017年頃から、「上昇している」と答えた企業の割合が、「下落している」と答えた企業の割合を上回るようになっており、また、その度合いが徐々に拡大しています。』

という辺りが、先般出た展望レポート基本的見解の中での物価の現状判断文言の強気化(というほど強気になっている訳でもないが、書き方そのものは結構強気化したなあ、と毎度読んでいるアタクシなんぞは個人の感想ではあるが思いましたんですよね)に現れているという感じでして、

『もちろん、家計にとって、物価の上昇は、それだけをみれば、決して喜ばしいことではありません。大事なことは、家計が値上げを許容できるよう、雇用・所得環境の改善が伴っていることです(図表9)。この点、一人あたりの賃金と雇用者数を掛け合わせた雇用者所得をみると、名目賃金はここ数年上昇しているほか、雇用者数の伸びもプラス基調が定着していることから、増加を続けています。』

はあそうですかとじっと手を見ますが、この部分は「単に物価が上がれば良いというものではない」という例の言い訳を敷衍していって、2年で2%とかそっちの方を空文化していくロジックの方に繋がる話になっておりまして、

『このように、雇用・所得環境が改善するもとで、家計の値上げ許容度が緩やかながらも高まってきていることが、物価の底堅さの背景にあると考えています。』

となっていますので、徐々に話の方向として「物価が継続的に下落するような環境ではないのでQQE政策は大勝利で今後はこの状況を持続的に継続するための金融政策枠組みを」という布石はせっせと打っていて、それが今回の展望レポートにも現れていて、そのロジック自体は雨宮副総裁のこの説明にも現れているな、とは思うのでありました。

・・・・・・とは言いましても、不幸にしてこの話は時すでにお寿司にも程がある訳で、世界緩和合戦ヒャッハーとかなっている中でこのような話を持ち出す意味が1ミリも存在しないという状態になっておりまして、まあ出すの1年遅かったね(1年以上という気もしますが)という感じなので、誠に残念ながらこの理屈が繰り出されたからと言って今の政策の見直しがどうのこうのとかいう話は夢物語でしかありませんが、そんな夢物語が実現するような環境になってくれるといいなあとか言いながらせっせと籠城戦の用意をするという感じですな、ナムナムナム。

物価の見通しの話ははいはい大本営大本営なのでパスしまして次に行きます。


・金融政策運営の話は何せ目先は籠城するしかないのであまりこれという話は無いですが

『4.日本銀行の金融政策運営』のところで現状の説明とかどうでもよいのでパスしますがその先。

『以上が日本銀行の基本的な金融政策運営方針ですが、冒頭で申し上げたように、世界経済の不確実性が高い中、主要国中銀が金融引き締めから、金融緩和方向にスタンスを変更するもとで、今後の政策運営についてご質問を受けることが多くなっています。そこで、海外中銀の政策運営と我々の政策運営との関係について、基本となる考え方をお話したいと思います。3つのポイントがあります。』

ほうほう。

『第1に、どの国の中央銀行も、自国の経済・物価情勢に応じて適切な政策運営を行うというのが大原則であり、他中銀の政策スタンスに直接左右されるものではないということです。』

ほっほー。

『第2に、もっとも、他中銀の政策運営の背景にある要因が、自国の経済・物価情勢に影響を及ぼすものであれば、当然、その要因については、十分考慮する必要があるということです。』

言った側から直ぐ否定ワロタ。

『このところ、FRBやECBが政策スタンスを修正している背景には、世界経済の不確実性の大きさがあります。日本銀行も、海外経済を巡るリスクをしっかりと認識し、それがわが国の経済・物価動向にどのような影響を与えるかを見極めることが重要と考えています。』

それ第一の話と何が違うんだという感じですがその次。

『そして、第3に、主要中銀の政策は、世界経済やグローバル金融市場に少なからぬ影響を与えるものなので、これが自国の経済・物価情勢にどのような影響を与えるかという観点からも動向を注視する必要があるということです。』

結局他国の金融政策運営のフィードバックループの話が来ました。

『この点、今回のFRBの利下げは、世界経済の不確実性が大きいもとで、景気・物価が実際に下振れることを未然に防ぐための対応です。米国の利下げが日本経済に影響を及ぼす経路には、金融・為替市場や実体経済活動など様々なものがありますが、基本的には、米国経済の足取りが一段としっかりとしたものになるのであれば、世界経済ひいては日本経済にとってもポジティブな影響が及ぶと考えられます。』

いやいやいやドル安政策したら近隣窮乏化するんじゃないでしょうか、などとツッコミを入れたくなるわけですが、まあ日銀としては次の有効な緩和手段が無い(無効な緩和手段とか有害な緩和手段ならありますけれども)だけに、こうでも言わないといけない、というのが悲しいですな。

『日本銀行としては、今後とも、様々なリスクを注意深く点検しつつ、わが国の経済・物価・金融情勢を踏まえ、予断を持つことなく、適切な金融政策運営を行っていく方針です。リスクを注視しながら、必要があれば、将来のリスクの顕在化を未然に防ぐために、政策対応を行うことも選択肢にある点は、日本銀行も海外の主要中央銀行と変わりません。一昨日の金融政策決定会合の公表文において、「先行き、「物価安定の目標」に向けたモメンタムが損なわれる惧れが高まる場合には、躊躇なく、追加的な金融緩和措置を講じる」と明記したのは、こうした考え方によるものです。』

と、ここまでは威勢が良い。

『追加緩和の手段としては、既に公表している通り、短期政策金利の引き下げ、長期金利操作目標の引き下げ、資産買入れの拡大、マネタリーベースの拡大ペースの加速など、様々な対応がありますし、』

って2年も前のYCC導入時点の時に並べた施策をそのまま読み上げることしかしないというのが手段の欠乏を感じさせてくれて実に味わいがあります。

『様々な手段を組み合わせ、あるいは応用することも考えられます。』

応用??

『日本銀行としては、政策のベネフィットとコストを比較衡量しつつ、「物価安定の目標」に向けたモメンタムが損なわれるリスクの顕在化を未然に防ぐという点も十分念頭において、その時々の状況に応じて最も適切な政策対応を行っていく方針です。』

ということで、まあさすがに雨宮副総裁はここから緩和強化みたいな事をしてもデメリットの方が見え見えで効果が分からんとか、将来に禍根を残しまくる(ま、具体的にはリートとETFだが)代物とか、そんなのしか無いから上記のようにヘッジクローズ入れまくりながら「政策対応を行っていく方針です(キリッ)」とやらざるを得ないという所なんでしょうな。

てな訳で、今回の展望レポートで内需とか物価の辺りの表現が妙に強めになっていた背景説明と、世が世ならその辺の背景説明を使って勝ち逃げする理屈の構成というのも構築しているなあ、というのはよくわかったのですけれども、誠に残念なことに勝ち逃げとか言ってる時代は終わってしまって次の勝ち逃げチャンスまでもうしばらくお待ちくださいという状況になってしまいましたので何ともかんとも。

さらに余談オブ余談ですけど、今の緩和合戦ヒャッハーが結局資産価格のオーバーバリュエーションに繋がって、それがバブル発生からの崩壊で金融システムなり実体経済のどこかなりに悪影響を及ぼす、というような流れになってしまったとして(何年のスパンだか分からんけれどもトランプ再選とかしたらその流れはトマランチ会長じゃネーノと危惧してるんですが)、今のままの日銀のペースで政策やっていたらそういう時に政策手段マジで無いんですけど大丈夫ですか、とそっちの方も気になるんですけどねえ・・・・・・・・・・・


〇6月議事要旨の前に7月会合主な意見ですけれども

展望レポートの会合なのにさっさと結果が出てきたからまあ議論してねえだろうなあと思ったら案の定でしたな。

[外部リンク] 』というパートの経済と物価の所を読んでも全然心に響くものが無いという時点でオワットルのだが、エンターテイメントとしては『.金融政策運営に関する意見 』を見るしかありませんですことよ。まあ折角だから全部引用してみる。

『・「物価安定の目標」の実現には時間がかかるものの、2%に向けたモメンタムは維持されていることから、現在の強力な金融緩和を粘り強く続けていくことが必要である。』

『・息長く経済の好循環を支えて、「物価安定の目標」の実現に資するべく、現在の金融政策運営方針を粘り強く継続すべきである』

このへんは黒田総裁か雨宮副総裁か与党審議委員。

『・仮に、今後海外経済が一段と悪化し、わが国経済・物価に悪影響を与える場合は、金融・財政のポリシーミックスの中で迅速に政策対応すべきだが、当面は金融システム面への副作用に留意して、現行の緩和政策を継続することが重要である。』

「金融・財政のポリシーミックスの中で」「金融システム面への副作用に留意して」とか微妙なフレーズが並んでいるのですが誰だこれって感じではあります。

『・わが国の金融緩和の度合いは、既に欧米以上に強力なものになっているとみられる。そのうえで更なる緩和が必要かどうかについては慎重な検討が必要であり、少なくとも足もとにおいて は、可能な限り現在のきわめて強力な金融緩和を粘り強く継続 していくことが重要と考えている。』

鈴木さんですね!(個人の感想です)

『・現時点において、物価の下振れリスクに対して予防的・先制的 に政策対応することが重要である。長短金利操作とフォワードガイダンスの両面から金融緩和を一段と強化することが必要である。』

片岡さんですかねえ。ところで長短金利下げてガイダンス書き換えたら何で経済と物価の下振れリスクに効くんでしょうか???????

『・他国の金融政策運営の影響は、経済情勢や市場動向に応じて変化するものであり、短期的な変動にとらわれずに総合的に判断していくことが重要である。』

他国が利下げしているんだから緩和しろとかいう意見への悪態であることは把握した。

『・現状、経済・物価の下振れリスクが大きい状況が続いていることを踏まえると、物価安定の目標に向けたモメンタムが損なわ れるような状況が懸念される場合には、リスクに対応するべく、躊躇なく、必要な政策を適切に実施する、という情報発信を行 っていくことが肝要である。』

っていうのは簡単ですが、そもそもここまで散々馬鹿緩和をやっているのに物価は中々上がらんという状態だし、海外リスクでヤバイヨヤバイヨとかいう事になる(実際問題としては、展望レポート見る限りにおいて、実は海外ヤバイヨというのは金融緩和スタンスを見せるための見せ球であって、そこまでビビってないような感じもするんですけどね)程度の経済の頑健性しか作れなかった政策をどういう風に強化すると効くのか、という話をキチンとまとめて整理して頂きたいし、その整理ができれば市場は中央銀行の経済物価見通しを見て次のアクションを勝手に想像するんですけど、今の状況では次に何かするという市場の予想だって「どう見ても実害があるけどヤケクソで実行するならこれでしょうかねえ」みたいな予想になってしまうんですけど。

『・「物価安定の目標」に向けたモメンタムが損なわれることが予 見される場合には、躊躇なく金融緩和措置を講じるべきである。』

声明文にあったまんまの話をわざわざ書くことの意味is何??

『・米中貿易摩擦の影響を受けやすく、2%から距離のある日本こそ、経済・物価の下振れリスクに対する、いわゆる予防的金融緩和論を検討する必要があるのではないか。消費税率引き上げの影響や市場の急変などに対して、日本銀行の政策が後手に回らないよう十分な警戒が必要である。 』

「いわゆる予防的金融緩和論」ってじゃあ今の緩和は何なんですかという感じでして、米国の場合は(本当にそうなのかはともかくとしましても)現時点で中立的な(レンジの中で一番低い辺りの金利ではあるが)金融政策を行っていたのに対して、予防的金融緩和を行った、という建付けなのであって、日本の場合は予防的もクソも既に超越大緩和政策をしているのに何をゆうとるんですかこちらの先生はというか、単に「予防的緩和論」という言葉を覚えたから使ってみたくなって使っただけじゃろいい加減にしろ、という感想しか沸かない。

『・「物価安定の目標」に向けたモメンタムが損なわれる危険性が 大きくなるならば、躊躇なく追加的な金融緩和策を講じることを、これまでよりも明確に内外に伝え、緩和策についても予め検討しておくべきである。 』

前半は兎も角として、最後の「緩和策についても予め検討しておくべきである」というのに盛大に脱力した次第で、つまりはおまいら何のかんの言って何も検討してないだろという話ですが、そもそも論としてこの政策のどの点がどういうルートを通じてどのように実体経済に影響を与えているのか、というのを真面目に検討していれば、自ずとこのような緩和策が良いのではないか、いやそうでは無くてこっちのルートから効かせに行くべきだ、というような議論がある訳で、「緩和策についても予め検討しておくべきである」という辺りにお察しなアレを感じますし、だからこそどこぞの片岡某などのように「何か知らんが追加緩和」→「15年金利」→「10年超の長めの金利」→「何か知らんが追加緩和」→「短期金利」というように追加緩和提案の内容がコロコロと変わる(状況に応じてコロコロ変えてるんだったらその説明をぜひお願いします)という事案が生じる訳ですな、うんうん。

『・量・質・金利を始め様々な緩和策などについて、それぞれの利 害得失を検討する必要がある。 』

まあこれは「やるな」というイヤミだと思いますが、これもさっきと同じで検討してないんかいという感じですな。

『・政策対応を考えるにあたっては、効果と副作用の点検が必要で ある。その際、副作用によって効果が損なわれてしまう可能性 も念頭において、慎重な点検や設計を行うことが重要である。』

『・金融緩和による副作用の累積が長年に亘るという時間軸も踏まえ、金融機関のリスクテイク姿勢の変化や、金利の低下が金融 機関の収益や貸出姿勢に与える影響も見極めつつ、金融の不安 定化を未然に防ぐという観点からも、金融政策をより慎重に検 討していく必要がある。』

最後の二つ、どっちも鈴木委員っぽいのですが、後者の方がより鈴木さん感を漂わせるので別の方がいるのかな、とか何とか思うともうお一方は櫻井さんですかねえ。

#とまあそんな感じでまとまりもありませんがとりあえず珍しくも金融政策のパート全部並べてみました
 


お題「市場メモ雑談/雨宮副総裁鹿児島金懇での説明は展望レポートのトーンが実は上がっている事を解説しているのではないかと」   2019/08/07(水)08:06:30  
  ほーん。
[外部リンク] / 02:34 /
ナバロ米大統領補佐官、FRBに年内75─100bpの利下げ要求

しかしまあ何ですな、金融政策って経済政策の方をきちんと運営している中で経済のスムージングをする効果とか、ショック時に市場の失敗をフォローするとかそういう機能があると思うんですが、そもそも政策をやっている方が気の触れた政策をやるという事は前提にない事態であって、金融政策でフォローアップしたら馬鹿がパワーアップするだけなのではなかろうかと。


しかしこれはワロタ。
[外部リンク] / 03:19
FRB、利下げ「積み上げる」必要ない=セントルイス連銀総裁

『[ワシントン 6日 ロイター] - ブラード米セントルイス地区連銀総裁は6日、経済は引き続き成長しているほか、米連邦準備理事会(FRB)が今年に入って打ち出した金融緩和への調節も続いているとした上で、FRBが利下げを「積み上げる」必要はないとの考えを示した。 2007年の金融危機当時と比較した場合、一時に0.5%ポイントもの大幅な利下げを行うような状況ではないとした。』(上記URL先より)

ブラード大先生が急にこんな風になってきたのってどう見てもこの辺の流れだし、まあこれはとどめの一撃になったでしょ。

[外部リンク] / 12:43
FRB、政治的な圧力受けるべきでない 元議長4人が連名で寄稿

緩和芸人の積りでいたらパツキンズラの忠犬認定、すなわち緩和芸人ではなくて猟官狙いの馬鹿という認定になってきたという空気を読んだから慌てて良識派に鞍替えしたんだろこの腰抜けがという所でございますが、どこぞの国でも置物一派に乗って何とか国民会議とかに名を連ねていた何とかストとかがすっかり逃げている姿などがありまして、まあ世の東西を問わず(以下の部分は悪態が延々と続くので削除されました)。


〇市場備忘メモ雑談など

・上がって下がってあわただしやでしたな

うーんこの。
[外部リンク] / 15:13
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は反落で引け、長期金利「下限」超えから反転上昇

『<15:05> 国債先物は反落で引け、長期金利「下限」超えから反転上昇

国債先物中心限月9月限は前営業日比4銭安の154円17銭となり、反落して取引を終えた。中心限月ベースで過去最高値を更新したが、中国人民銀行(中央銀行)が人民元基準値を市場予想より元高に設定したことで、不安感がいったん後退。日経平均とドル/円が切り返すなか、円債先物には利益確定売りが出た。』(上記URL先より、以下同様)

ということで10年とかも▲0.210%からの▲0.215%とかからおっ始まっておりましたけれども、PBOCのフィクシング出てから切り返しの巻になって何か知らんがやたら巻き戻すという動きで慌ただしやという感じでしたの。

『10年最長期国債利回り(長期金利)は一時、前営業日比1.5bp低下のマイナス0.215%まで下落し、日銀の許容幅の下限とみられているマイナス0.2%を下回った。引けではマイナス0.185%まで戻しているものの、「リスクオフが進展すればマイナス0.30%を試す動きになるのではないか」(外資系投信)との見方も出ている。』

ということでロイターさん(だけではないのだが)連日「日銀の許容幅の下限」と言ってるのですが、だからそれは6月の総裁会見で0.20%がガチガチのレンジじゃないって軽めの骨抜きをされている上に、まあ金懇の会見での話だからそっちは追い風参考記録にしかならんですけれども雨宮副総裁の会見発言だとしらっと拡大幅を広げてもおかしくない雰囲気になっているし、まあニュースベンダー的に▲20bpを連呼する気持ちは分かるんですが、そこまで鉦や太鼓を打ち鳴らすものではないと思うの。

ちなみにアタクシ勝手に思いまするに、そうは言いましてもプラマイ以前の倍と言っているので、四捨五入して20じゃなくなるところから先、すなわち▲25から先になると長期輪番を減額する可能性はあるかなあと思ってはおりますが、放置プレイだとそれはそれでオモロイですな。

一応可能性として、輪番の札を切る攻撃(買い入れ予定額を全部買わないで特定の出来上がりレートよりも低い利回りを募外扱いにする)は手段としては出来る設定になっていまして、実際問題として短国買入でマイナス金利政策の前にそんなのがあったというのは記憶に新しい(新しくないか)と思いますが(なおもっと大昔とかにもそんなのありました、アタクシの一番昔の記憶だと旧法時代になるんだが)、あの時はマイナス金利政策導入前なのに短国買入の出来上がりが▲50bpとかそんな感じのトンチキ利回りになろうかという時だったのでまあさすがにとは思ったのですが、これ「どこで切るのか」というのが政策意図になってしまう(買入の指値オペの鏡像みたいな関係)ので割と重い判断になってしまいますし、しかも指値オペの場合はさあやりまっせってな感じですけれども、買い入れ予定額を全部買いに行けば募入できるのに敢えて札を切ってしまう、というのは当初の買い入れ予定額を守らないという事になりますので、それはそれで指値やるよりも判断が重くなると思うの。ぶっ飛んでふざけたラッキー札が入ってて、運悪く予定額落札させるのにちょっと足りないんだけど、というような状況だったら切れると思うけど・・・・・・・・

ということでして、まあ輪番オファーする時点での10年カレント実勢が▲25を下回っていたら減額の可能性もあるかもしれませんねとは思いますが、たぶんそういう時って減額しても普通に輪番の出来上がりが▲25よりも低くなると思いますけど、まあそれはシャーナイナイと言いますか、そもそも金融緩和政策やっているんですから、金利低下方向にそこまで厳格に止めに行く必要はないという事になるんでしょうな。リバーサルレート???それは知らんがなとかそういうことになるでしょ。


・地味に短国買入増額

ほうほう。
[外部リンク] 5,000 2019年8月7日

最近の短国買入は「前回の短国買入以降に実施された短国の入札回数×2500億円」でオファーするのが仕様になっておりましたが、先週の短国買入以降昨日までの短国入札は先週金曜の3Mの一発だけなので5000億円は最近のパターンを崩す大盤振る舞い(という程でもないが)な買入実施。

まーこれは金曜の3Mが入札後に▲10bpを割って金利上昇したのと、木曜以降にGCが上がって月曜のGCも金利上がっていたということですので、YCC政策の手前放置プレイというのもどうなのでしょうかということになったのだと思いますが、得手勝手なことを申し上げますと短国ってやはりドメの短期運用が買える水準まで金利上げていただけますと世の中だいぶ懐具合がよろしくなるのではないかと思うのですが、そらまあそういうのは許さんということでして、さきほどの長期国債の金利低下の話と比較しまして、そらまあ当たり前なんですけれども、金利が上昇する方向への牽制球はさっさと飛んでくるのに対して、金利が低下する方向への牽制球は全然飛んでこない(そもそも輪番減額していた時期って別に金利低下を牽制にいったような感じでもないタイミングで来たことの方が多くねえかという気がする、ちゃんと集計してないからカンの世界ですが)という非対称性があるのは当然ちゃあ当然だが金利が下がると飯の食い上げになる金利市場住民としてはアチャーという感じで増額をじっと見るのでありました。(といってもまあ順当は順当だと思うけど)



〇出遅れネタの成敗シリーズ:先入れ先出し法によって雨宮副総裁鹿児島金懇挨拶より(経済説明編)

[外部リンク]
── 鹿児島県金融経済懇談会における挨拶 ──

引用はHTML版の方からの方がコピペが楽なのでHTMLの方から引用します。

・展望レポートの解説シリーズですなこりゃ

最初の所で、

『さて、日本銀行は、一昨日の政策委員会・金融政策決定会合において、2021年度までの経済・物価見通しを、四半期に一度の「展望レポート」として取り纏め、公表いたしました。本日は、その内容もご紹介しながら、経済・物価情勢に対する日本銀行の見方と最近の金融政策運営について、ご説明いたします。』

と言っているように、今回の雨宮さんの金懇挨拶は見事なまでに展望レポートの説明になっておりまして、基本的見解とか既に全文読んだわという感じではありますが、文脈の中で何を説明したかったのか的なサムシングは解説しているのでそれはそれで便利、という代物かと。

『2.金融経済情勢』ですけれども、冒頭が、

『令和元年のスタートとなった5月以降、米中貿易摩擦をはじめとする保護主義的な動きが強まり、世界経済の先行きに関する不確実性が高まりました。こうしたもとで、各国の金融市場では振れの大きい展開が続いています。そこで、海外経済の現状からお話ししたいと思います。』

ということで、「海外経済の不確実性」を前面に打ち出しているのですが、これは今回の展望レポートでも思いっきり海外経済の不確実性での説明になっているのと平仄があっています。


・海外経済の不確実性なのですが国内の方は強めの説明というのも展望レポートと同じ

でもってその続き。

『海外経済は、総じてみれば緩やかに成長していますが、減速の動きが続いています(図表1)。米中貿易摩擦やIT関連財の減速の影響などから、世界貿易量の伸びが鈍化しているほか、グローバルな製造業の業況感も、5月には改善・悪化の境目である50を割り込みました。主要地域をみると、米国経済は、個人消費の増加などに支えられて緩やかな拡大が続いています。一方、中国は、製造業部門の弱さなどを背景に、今年の4〜6月期のGDP成長率が+6.2%と、統計が遡れる1992年以降で最低となりました。また、欧州経済も、ドイツ経済を中心に、減速しています。この間、国際金融市場では、世界経済の不確実性が意識される中、6月上旬にかけて、多くの国で株価が下落する展開となりました。』

はい。

『こうした状況のもとで、海外の主要中央銀行は、昨年末までの金利引き上げや金融引き締めスタンスから、金融緩和方向へと政策方針を変化させています。ECBでは、先週、将来の政策金利の考え方を示すフォワードガイダンスを緩和的な方向に変更するとともに、追加緩和策の検討に着手することを表明しました。また、FRBも、昨日、約10年半振りとなる0.25%の利下げを行いました。もっとも、米国経済は、先ほどお話ししたように、緩やかな拡大が続いています。FRBのパウエル議長は、今回の利下げについて、世界経済の減速と貿易政策の不確実性による下振れリスクへの「保険的」な対応であると説明しています。』

そういやまだパウエル会見をネタにしていないのだがネタにする前にすっかり話の前提が変わってしまっていて時すでにお寿司になってしまう、というのはよくある悪事例の1つですなナムナム。

で次のパラグラフに行きますと・・・・・・・・・

『世界経済の減速は、わが国経済に対し、輸出セクターを中心に影響を与えていますが、一方で、設備投資などの国内需要は堅調さを維持しています。』

と来まして国内の話になるのですが、

『日本銀行は、「わが国経済は、所得から支出への前向きの循環メカニズムが働くもとで、基調としては緩やかに拡大している」と判断しています。このことは、経済全体の需要と供給のバランスを示す「需給ギャップ」という指標からも確認できます(図表2)。需給ギャップのプラスは需要超過、マイナスは供給超過を表します。需給ギャップは、景気の拡大を背景に、2017年頃に需要超過となった後、プラス幅を拡大し、現在も比較的大幅なプラスを維持しています。』

展望レポート基本的見解も中身を読むと何か前回よりも国内経済の判断文言が全般的に強気化しているように見えるというのは先般ネタにしましたが、こうやって金懇挨拶の形でコンパクトに表現されるとより分かりやすいんじゃなかろうかと存じます次第。

『以下では、もう少し詳しく需要項目別にご説明します(図表3)。』

図表3というのは輸出と企業マインドでこれは図表見ればわかりますように以下の文章の通りでアカン。

『まず、輸出ですが、海外経済減速の影響から、中国やNIEs・ASEAN向けの資本財やIT関連財を中心に減少しており、弱めの動きとなっています。短観における企業の業況判断DIをみても、海外経済の影響を受けやすい製造業は2期連続で大きめに低下しています。』

短観DIの落ち方がアイヤーと見える図の書き方になっています。しかし・・・・・・・

『一方、非製造業の業況判断DIは引き続き良好な水準にあるなど、国内需要は堅調さを維持しています。』

これは図表3に併記されています。

『企業収益が総じて高水準を維持するもとで、設備投資は増加傾向を続けています(図表4)。短観の設備投資計画は、調査時期毎に一定の修正パターンを示すという特徴がありますが、直近の6月時点の短観をみると、2019年度の設備投資計画は、過去の6月時点の平均を上回っており、しっかりと増加を続ける計画となっています。能力増強投資や人手不足に対応するための省力化投資、成長分野への研究開発投資など、幅広い分野の投資に支えられているようです。非製造業分野での投資意欲も旺盛で、例えば、eコマースの拡大を受けた物流施設の建設やインバウンド需要向け宿泊施設の建設などが増加しています。』

設備投資の話が大変に威勢がよろしいですな。

『個人消費についても、雇用・所得環境が着実な改善を続けるもとで、緩やかに増加しています。自動車や家電販売など、一部には、消費税率引き上げ前の需要増がみられるとの声も聞かれますが、前回増税時よりは小幅なものにとどまっているようです。なお、消費関連については、訪日外国人旅行者によるインバウンド需要も、この6年間で約4倍と大きく増加しています。当地でも、鹿児島空港への国際線の新規就航などを契機に、訪日客が急増していると伺っています。当地を始めわが国には魅力のある地域が多く、訪日客の裾野は、着実に拡がってきているようです。』

ということで、分量から見ても国内需要に関しては威勢の良い話の方が多くなっておりまして、このあたり展望レポート基本的見解だと鏡の所とか説明文とかでも海外下振れリスクの話が割と連呼されている(ただし良く良く前回のと比較すると内需のトーンが上がっているのに気が付く、という作り方になっているのですけど)のに対して、こちらの金懇挨拶は素直に国内の堅調さをアピールするという内容になっていて、まあこっちの方が実際に主張したいところで、一応海外中銀が緩和方向のアピールしているからあまり威勢の良い話をすると円高攻撃が来てあばばばばーになってしまうので海外に平仄合わせているものの、実はそんなにビビってはいないんですよってな感じ(まあそれで大丈夫なのかどうかは別として)が漂ってまいりますな。

『次に、わが国経済の先行きについてお話しします(図表5)。「展望レポート」でも示したとおり、日本銀行では、わが国の経済について、「当面、海外経済の減速の影響を受けるものの、2021年度までの見通し期間を通じて、景気の拡大基調が続く」とみています。これを数字で表しますと、実質GDPの成長率は、2019年度+0.7%、2020年度+0.9%、2021年度は+1.1%と予想しています。日本銀行は、わが国の経済が長い目でみて実現できる成長率、いわゆる潜在成長率を1%弱とみていますので、わが国経済は、先行き、その実力に見合った伸びを続けると考えています。』

ということですが・・・・・・・・・


・先行きのシナリオに関する蓋然性について

『こうした先行きの見通しにおいて、重要なポイントは2つあります。1つは、先行き海外経済がどのように持ち直していくかという点です。もう1つは、その間におけるわが国の内需の持続性という点です。以下では、順番を変えて、初めに内需の持続性についてお話しします。』

てな訳で需要項目別のお話。

『まず、個人消費ですが、雇用・所得環境の改善が続くもとで、先行き緩やかな増加傾向を続けるとみています。消費税率引き上げの影響には注意が必要ですが、2014年の税率引き上げ時と比べると、家計の負担額が小幅であること、政府が各種の需要平準化策を導入していることもあり、影響は小さいとみています。』

ホンマカイナという気もするが消費は大丈夫と。

『また、公共投資も、国土強靭化策によるインフラ投資を中心に、先行き増加が見込まれており、景気下支えに寄与すると考えています。』

そらそうよ。

『その上で、鍵を握るのは、設備投資です。』

キタコレ。

『本年度の設備投資計画がしっかりと増加を続ける姿であることは、既にお話しした通りです。この背景には、高水準の企業収益と緩和的な金融環境とともに、海外需要の変化や景気循環の影響を相対的に受けにくい中長期的な戦略投資や非製造業の投資需要が根強いことも支えになっています。』

じゃあ大丈夫じゃん。

『先行きも、設備投資は、緩やかに増加していくと予想しています。このように、わが国経済の頑健性は増しているとみていますが、海外経済や市場の動向次第では、企業や家計のマインドに影響を与える可能性もあります。』

>わが国経済の頑健性は増しているとみています

とかしらっと入っています。展望レポートでも実際には前回と比較して読むと内需強いじゃんと思っておった訳ですが、さすがに経済がレジリアントであるという話は無かった(あったらもっと強気で読まれているので円高攻撃のきっかけになるリスクがあるでしょ)のですが、雨宮さんの説明では思いっきりこの記載がありまして、たぶんワシらが海外緩和だ円高だとかきゃあきゃあ言っている程の切迫感はなくて、「まだ慌てるような時間ではない(キリッ)」という感じなんじゃないでしょうか。

もちろん、これは次の緩和をしようにも有効な球が無い(自爆するタマならマイナス金利深堀とか10年金利引き下げとかありますけど)ので平然としているしか無い、という認識の下で大本営発表をしているという可能性もオオアリクイではあるのですが、まあいずれにせよ目先急いで次の緩和を考えるという雰囲気を醸し出してはいないし、それはやりたくないんでしょうなあ、というのはよくわかります(個人の感想です)。

『特に、海外経済の不確実性が今後さらに高まる状況となれば、製造業を中心に企業の投資スタンスが慎重化していく可能性にも注意が必要と考えています。そこで、もう1つのポイントである海外経済の動向について、話題を進めます。』

という訳で海外の話になる。

『先行きの海外経済については、当面、減速の動きが続くものの、その後は、緩和的な金融環境が下支えとなる中で、中国における景気刺激策の効果やIT関連財のグローバルな調整も進捗することから持ち直し、総じてみれば緩やかに成長していくとみています。先行き、海外経済が持ち直しへと向かっていく見通しは、これまでと大きくは変わっていません。同様の見方は、先日公表されたIMF(国際通貨基金)の世界経済見通しでも示されています(図表6)。世界全体の成長率見通しは、2019年に3.2%と減速したあと、2020年は、過去平均並みである3.5%に復する姿となっています。』

IMF若干下方修正してましたけど米国とか上げてましたもんね。

『地域別にみると、米国は、緩やかな拡大を続けるほか、中国は、米中貿易摩擦や債務抑制策の影響を相応に受けるものの、当局が財政・金融政策を機動的に運営するもとで、概ね安定した成長経路を辿るとみています。また、欧州も、弱めの動きがみられる製造業部門の調整進捗に伴い、次第に減速した状態から脱していくと予想されます。』

と、ここまで入れておいてから、

『とはいえ、海外経済を巡る下振れリスクは引き続き大きく、特に、保護主義的な動きによる影響の不確実性は高まっています。』

と来まして、

『米中両国は、貿易問題の解決に向けて交渉を継続していますが、対中以外も含め、今後の米国の通商政策の展開については依然、予断を許さない状況です。海外経済を巡る不確実性としては、貿易摩擦以外にも、中国の景気刺激策の効果発現のタイミング、IT関連財の調整の進捗度合い、英国のEU離脱交渉の帰趨といったこともあります。先行き、海外経済を巡る不確実性が今後さらに高まる場合には、関係国の貿易活動などに対する下押し圧力のみならず、企業マインドや金融市場の不安定化という経路を通じて、内外経済に広く影響が及ぶリスクには注意が必要と考えています。先ほどお話しした内需の堅調さが維持されている間に、海外経済が持ち直してくるか、丁寧に確認していきたいと思います。』

ということで、経済見通しの話に関しては展望レポートの解説になっているのですが、展望レポートの基本的見解をざっと見した場合だともしかしたら読み飛ばしてしまうかも知れないんですが、結構こちらの方は強い内容になっている(ただし海外リスク有り、という形式ですな)のでして、その実は強い書き方(それが自信ニキなのかただの大本営発表なのかは微妙なのですが設備投資と消費が強いうちは自信ニキなんじゃないっすかねえ、よー知らんけど)になっているというのを割と丁寧に説明している感じですな、とは思いました。

でもってのんびりと丁寧に読んでいたら後半の物価と金融政策、まあ物価2%の早期達成を事実上諦めているだけに、物価の話と政策の話ってのは基本的に政策の話に繋がるという感じで、見通し話とはまた別のテーマになるんですけど、そっちに手が掛からないで時間切れとかトンチキなことになってしまいました。まあ暑い最中なので勘弁してちょということで(言い訳になっていない)。
 


お題「10年▲20なので市場雑談メモ/雨宮副総裁金懇の会見ネタを先に(汗)」   2019/08/06(火)08:05:16  
  はいはいおはぎゃあおはぎゃあ
[外部リンク] / 05:27
米国株式市場=大幅安、米中貿易摩擦の悪化を懸念

まあだいたい想像はつく(メンドイので細かく確認していない)のだが、どうせパツキンヅラは「パウエルが悪い」とか「中国はケシカラン」とか言ってると思うんだが、下げの引き金引いてるのどう見てもパツキンヅラだし、中国の人民元安放置プレイだってその前にお前らが為替介入の検討とか言い出すから返し技食らってるんだろうと。

まあアタクシの個人的感想ですけどパツキンヅラってパワハラ上司みたいなパターンで(組織そのものがガチのアレの所ではない系の方ね)、大人しくしてると嵩にかかってパワハラの度が過ぎてくるんですが、リアル差し違覚悟で反撃しだすと急にシュンとなるアレでしょ、などと思うのでパワハラ被害に反撃しないパウエル君が更にパワハラ被害に遭いそうで残念無念としか申し上げようがないですな。

・・・・とは言え、「連続利下げの始まりではない(キリッ)」とか言っちゃうパウエル君の致命的な間の悪さはネ申レベルなのでそれはそれでアカン。


〇MPMやFOMCネタが片付かないうちに市場があばばばばーなのでメモメモメモ

・さて10年▲20bpではありますが

備忘メモ代わりで恐縮ですが。
[外部リンク] / 15:11 /
訂正-〔マーケットアイ〕金利:国債先物は最高値で引け、長期金利「日銀フロア」にタッチ

『<15:05> 国債先物は最高値で引け、長期金利「日銀フロア」にタッチ

国債先物中心限月9月限は前営業日比31銭高の154円21銭と大幅続伸して取引を終えた。中心限月ベースで過去最高値を更新。10年最長期国債利回り(長期金利)は2016年7月29日以来となるマイナス0.200%(前営業日比3.0bp低下)を付けた。』(上記URL先より、以下同様)

ということで昨日はアイヤーな相場になってしまいましたな。ナムナム。

『世界的なリスクオフが週明けの東京市場で加速。米中貿易摩擦への警戒感に加え、きょうは人民元が約11年ぶりに1ドル=7元を超えて下落したことで、資金流出懸念などへの懸念が強まった。』

人民元安で資本流出ネタとか懐かしいフレーズですが、人民元相場下落放置プレイの後に中国当局が国営企業の米国産農産物購入停止を云々とか、中国怒りの反撃が来るわ、(それ自体は多分香港市場しか関係なさそうだけど)香港で大規模ストライキだわとか、
アカン話が重なりますぞな。

ということで

『 TRADEWEB
OFFER BID 前日比 時間
2年 -0.222 -0.215 -0.011 15:03
5年 -0.282 -0.274 -0.022 15:02
10年 -0.201 -0.194 -0.029 15:03
20年 0.144 0.151 -0.033 15:05
30年 0.284 0.29 -0.035 15:03
40年 0.318 0.326 -0.039 15:04』

とかいうことになっておりまして、円債ちゃんはFOMC直後に売られた分を2日で倍以上返しする形になってしまいまして(先物ベースで)パウエル大先生の間の悪さに落涙を禁じ得ないというか、このオッサン口を開くと碌な事にならないので、FRBは可及的速やかに総裁をドアラにしてNY連銀は可及的速やかに総裁をつば九郎にすべきではないかと思うの。

でまあ上記記事だと▲20bpが日銀フロアという言い方になっていますが、それ自体は別に超えても良しというお墨付きが6月金融決定会合の総裁会見で行われておりましたので、放置プレイでも別に良いですし、(うっかりネタにまだしていませんでしたのでついでにネタにしますが)先月末に出ていたオペ予定表を見ますと、

[外部リンク]

#ちなみに皆様ご案内のように今回は変更なし&入札翌日の当該年限買入無しの継続になっています

10年輪番は
『8 月 5 日、16 日、23 日、 30 日』

となっていますので、昨日の輪番のあとは来週金曜まで輪番が無くて、その間は知らんがなと言っておれば宜しいので金融市場局バカヅキですなあっはっは。

昨日の輪番に関しても、
[外部リンク] 1,277 501 0.006 0.013 6.2
国債買入(残存期間5年超10年以下) 12,324 4,808 -0.029 -0.026 69.2
国債買入(変動利付債) 2,887 1,003 -0.190 -0.202 47.8

2毛9糸強まで入っているのは強い結果だったのですが、ゆうて10年カレント355回の5日付(2日引けベース)の売参が▲0.170%だったので出来上がりが▲0.199%というこの絶妙な水準で、▲20bpがどうのこうの言われなくて済む水準で切れている(この落札だと別に恣意的に切った訳ではなく自然体でこうなっているのですからバカヅキにも程がある)とか、芸術点の高い輪番でした。

金曜には中期超長期の輪番があるのですが、10年▲20だからと言って別に中期や超長期の輪番を減らす義理は無い(超長期はヒャッハーだから減らしても良いんでしょうが減らすにしても超長期前半をちょっと減らせるかどうかですし、元々減りまくっているところだし月3回に減っているから100や200減らしても需給的には焼け石にウォーターで日銀のお気持ちを示すもの程度の意味しかなさそう)ですし、大体からしてまあ多分全然影響が起きないとは思いますが、やはり円高進行している時に輪番減額するというのは運が悪いと円高の犯人にされてしまうのでそんなリスク取ってまで輪番減額はよーせんじゃろ、とは思うの。

#だからこそ6月会合後の総裁会見で「お墨付き」をだしていた訳で

それに今回は米中貿易戦争ドンパチのせいなので、日銀が何かしたらどうにかなる話でもなく、どうにか成らんのになけなしのタマを使うなどという勿体無いことはしないと思うので、まー日銀は指をくわえてだか気を失ってだか知りませんが、静観モードをするしかないでしょうな、ナムナム。


・という中で地味にGCレートが絶賛上昇

とまあそうやって債券市場ちゃんがヒャッハー(というより金利が下がると寧ろトータルしてみればウギャーとなっている人の方が多いと思われるのが金利市場ちゃんの悲しいところですが)GCレートが上昇しやがりまして、

[外部リンク] 848 2019/11/05 ――― 100.02 0 ――― -0.108

となっていて金利下がっていますんで、さすがに▲10bpよりも金利が高くなると買いが来て捌けるのでしょうなあと思いましたし、GCとかも含めて単に足元の資金需給の問題だとは思うのですが、マイナス金利適用残高を減らしてからは、資金需給のブレによってマイナス金利適用残高の人の中でも裁定取引をする人の所にマイナス金利のお金が常にある訳ではないというような状態になってきたような節はありまして、超過準備にマイナス金利の適用があったとしても、別にそこで裁定取引とか知らんがな(手間暇かかる話ではあるので人を極限まで減らしていれば裁定取引をして削減されるマイナス金利負担分に対して、人件費に事務コストに見えないオペレーショナルリスクまで含めて考えたら別にやらんで宜しいという考え方も一つの見識だと思うの)とかいう所の持ちが多くなってしまうと、そもそも当座預金残高の3層構造で裁定取引が発生するので短期金融市場の金利形成が行われるという仕組みの根本のところで話が違ってしまいますので、まあそういうことも起こり得るのかなとか業態別当座預金残高の表もみないで勝手に申し上げていますが、そのあたりの話は実はこの前の調節年報(全然ネタにしていなかったですすいません)に何となく解説があったりしまして、まあお盆ウィーク用のネタかなとか思っているところです。

#まあ短期に詳しい人に聞けばわかる話なのですけど(汗)


別にまあ10年▲20bpヒャッハー(しかも米債の引けから単純に勘案すれば今日も今日とて更に金利が下がるんちゃいますか状態)とは全然関係ないですし、因果関係とか相関関係とか無くて単なるタイミングの一致ではありますが、コントラストとして面白かったので並べてみましたです、はい。


〇ひー出遅れですわということで何故か雨宮副総裁の会見からネタにするという謎の時系列で参ります

すいませんすいません。
[外部リンク] 講演で、リスクの顕在化を未然に防ぐために政策対応を行うとの選択肢があるとおっしゃっていました。現在でも米中貿易摩擦など様々なリスクがあると思うのですが、予防的な措置が必要になるような状況とは一体どのような状況なのか教えてください。』

そらそう聞くわ。

『(答) リスクには、当然色々な種類のリスクがあるわけですけれども、基本的には、私どもの金融政策の目標である「物価安定の目標」の達成に関してリ スクを判断していくということが基本ですので、あくまで「物価安定の目標」の達成の道筋あるいはメカニズムに対して、どのようなリスクがどのような格好であらわれるかを中心に判断していくということです。』

これは見事なゼロ回答。そして更に質問が来る。


・政策の決め打ちはしない(実はできないという説が)

『(問) 講演の中でも、必要があれば躊躇なく追加的な金融緩和措置を講じる と述べておられますが、タイミングに関してはもちろん難しいかと思うのですが、金融政策の変更を発動するに当たり、FRBとか、ECBのように事前に ある程度市場との対話というところから織り込ませることに関して、必要性をどのようにみていらっしゃるかお伺いします。』

まあそもそも緩和はサプライズでやった方が効果でますから事前に織り込ませるというのもどうかなと思いますが、日銀の場合何が何に効いているのかという整理が無い(話がコロコロと変わっているので出来ないというのが正しいですけど)ので何やって来るか全然読めないというのは困りものだ、という理屈は分からんでもない。

『(答) 基本線は、FRBもECBも同じだと思いますが、今ご指摘のあった 「織り込ませる」ということではなく、私どもの経済や物価に関する情勢判断とリスク評価、それに伴う政策運営スタンスをきちんと市場にお伝えし、理解 して頂くということだろうと思いますので、今ご指摘のあったような「織り込 む」、「織り込ませる」ということではないように私は思います。』

見事に原則論で逃げるの巻、さすが雨宮さん年季が違うわ。


・マイナス金利政策への反省は無いかとかいう鬼質問に対しては禅問答で返す

この質問は畜生ですわ(^^)。

『(問) 黒田総裁の 2 日前の会見でも、マイナス金利の深掘りは当然選択肢の 一つであるとおっしゃっていました。雨宮副総裁の本日の講演の中でも、短期政策金利の引き下げというのも選択肢にあると繰り返されていました。マイナ ス金利の深掘りについて、ベネフィットとコストをそれぞれご説明頂けますで しょうか。』

とここまでは良いのだがこの先が畜生質問。

『また、2016 年 1 月にマイナス金利を導入したわけですけれども、発動 の後、銀行株を中心に株価が下がって、円高が進むという結果になって、長期 金利も非常に低下してフラット化し過ぎてしまいました。その結果として、総括検証ということに結びついたと思うのですが、2016 年 1 月のマイナス金利の 決定について、次にマイナス金利を発動する際の教訓になるようなものがあっ たのかどうか、そこから学べるものがあったのかどうか、お聞かせ頂けますでしょうか。』

これわwwwwwwwww

『(答) 具体的な政策手段のメリット・デメリットについてお答えすることは控えますが、』

いやいやいや、控えられたらこっちは政策何が飛んでくるのか読めないんですけど・・・・・・・・・

『全般的に金融緩和を色々な手段でこの後深めていく場合というこ とで申し上げますと、やはり当然金融緩和を強めていくメリットとしては、そ れが実体経済活動の刺激、総需要の増加につながるということですとか、市場の安定につながるといったようなこともあると思います。それに対して、これ 以上の金融緩和が金融仲介機能にどのような影響を与えるか、あるいはより長い目でみた金融機能に関する消費者・家計等の信頼感や安心感にどのような影 響を与えるかといった問題点を併せて考慮する必要があるかと思います。』

これまた一般論でかわして暖簾に腕押し糠に釘。

『そのうえで、2016 年の経験ですけれども、今申し上げた効果と検討すべき材料を踏まえたうえで、イールドカーブ・コントロールという手段を導入 したわけであります。私どもとしては、引き続きそうした追加金融緩和の効果 と副作用、あるいはメリットとデメリットといったものをよく比較衡量しながら、その時々の状況に応じて適切な対応を考えていきたいということになるか と思います。その時々の状況に応じてと申し上げたのは、金融緩和のメリット やデメリットも事前に全部固まっているわけではなく、その時々の経済や物価の動向や、市場の動向によっても変わってくるということですので、その時の 情勢に合わせて最適な政策手段、あるいはその組み合わせを検討していくこと になるかと思います。』

何回読んでも何言ってるのか分からん禅問答キタコレですわwwww


・しつこく聞かれて少しだけ答えるの巻

ちょっと後になりますが、何度も聞かれてさすがにちょっと答えたのが先の方(7ページ目になる)の質疑でして、

『(問) リスクの顕在化を防ぐという雨宮副総裁の言い方は、結局パウエル議長の保険を掛けるというものとほぼ同義語だという話ですが、ただ、今、両者 の金融緩和の度合いは全く違っていて、日銀はある意味多額の保険を既に掛け てある状態と言えると思います。そういう状態だと、自ずと追加的な緩和措置をとる際のステージとか判断には違いが出てくのかなとは思うのですが、その 違いをどう認識していらっしゃって、日銀が追加緩和に踏み切る際のポイント というのは、それに伴ってどう考えればよいのでしょうか。』

これは良い聞き方。

『(答) 既に保険をたくさん掛けている状態なのかどうかというのは、色々な 評価があり得るかもしれませんが、日本がここまで金融緩和政策をやってきた結果、色々な金融政策手段がもたらす効果や副作用の比較衡量については、お そらく他国よりも、より慎重に注意深く検討すべき状況になっているというこ とは事実だと思います。』

ここはやっと答えてくれました、という感じで、まあ結局のところ手段も少ないのでやらずに済むものならやらない、という事だと思います。

『しかし、そのうえで、金融政策というのは、やはりその時々の状況や情勢判断やリスク評価に基づいて適切な対応を探っていくと いうことが基本でありますので、既に深い金融緩和を行ってきているというこ とだけで、次の手段がより限定的になるとか、あるいは小さくて済むという性格のものではないだろうと思います。ただし、何度も申し上げますけれども、 やはりその効果と副作用の比較衡量というのは、十分注意深く点検すべきことであると思います。 』

という説明でして、まあ前のめりに緩和前傾姿勢、という話では全然ないという事だと思います。


・YCCの形骸化狙い?

最後の質疑は面白かったです。

『(問) 10 年物金利が現状-0.15%ぐらいだと思うのですが、これが仮に先行きグローバルにセンチメントが悪化していって、どんどん下がっていって、日 銀のターゲットのレンジの中にもなかなか収まらないというふうになったときに、日銀がそのレンジを拡げることについて、雨宮副総裁はどのようにお考 えになっているのでしょうか。 』

『(答) まず、ターゲットのレベルといっても、概ねこの範囲内ということで すし、これも以前イールドカーブ・コントロールを始めたときに申し上げたと 思いますが、金利の動向を判断するには、その時々のレベルだけではなく、その後の動向がどうなるかという傾向や動き、あとボラティリティがどうなるか ということや、その背景にある動きは何かといったことを、判断することにな ります。』

というのは良いのだが。

『つまり、何か事前に固まったレベルがあるということではなく、弾力的であるということが一つです。』

ん???

『ただし、そのうえで、もちろん大きく動くよ うであれば、それを拡げるということは当然あり得ると思いますが、』

え?????????????

『これはあ くまでも政策運営、先程申し上げた四つの手段──短期金利の変更、長期金利の誘導の変更、資産買入れの拡大、マネタリーベースの拡大といった大きな政 策──の組み合わせ、応用、そうしたパターンのうちの一つと、私は考えています。』

ちょwwwレンジ拡大が金利下がったら当然容認で政策手段って何だよそれということですが、まあこれをやっておくと将来金利が上がって目出度く出口という時になった時に、既にYCCが形骸化しているので適当に出口ができるというメリットがあるのですが、どさくさに紛れて金利をガチガチにしないとか80兆円の形骸化に続いてこっちも形骸化への道ですかそうですかというのは面白かったです。

#あと、引用するネタでもないのですが、8ページ目の辺りで想定問答になりますところのご当地経済質問があったのですけれども、そこの回答がやたら大演説になっていて時間を稼いでいる辺り、まあ今回の雨宮副総裁の金懇と会見は余計なことは出来るだけ言わないというのに徹していた(でもちょっと言ってるけど)という感じを受けました
 

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