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お題「パウエル議長議会証言/輪番は月900減額でしたな/決済機能の課金がどうたらこうたら/事務連絡(夏休みです)」   2020/02/12(水)07:51:44  
  春の給与改定を前にこれはいかん。
[外部リンク]
【イブニングスクープ】
金融最前線 金融機関 2020/2/10 18:00日本経済新聞 電子版

ベア廃止だそうですが、物価目標2%程度が概ね維持されているような経済においてはベースアップが一律に行われる方が正しいとしか申し上げようがない次第でございますので、これは黒田総裁憤怒案件ですね(棒読み)。


〇寝起きでパウエル議長の議会証言を確認しましたがあっさり風味に仕上がっています

クラリダ副議長の講演が先週あってそっちを先にネタにすべきであったと大後悔時代ですがネタは先入先出。

[外部リンク] 11, 2020
Semiannual Monetary Policy Report to the Congress
Chair Jerome H. Powell
Before the Committee on Financial Services, U.S. House of Representatives, Washington, D.C.

引用はHTMLバージョン(の方が楽なので)から行います。

・経済はいつもの話ですがやや海外部分にウェイトが掛かっている読後感(個人の感想です)

最初が『Current Economic Situation』です。

『The economic expansion is well into its 11th year, and it is the longest on record. Over the second half of last year, economic activity increased at a moderate pace and the labor market strengthened further, as the economy appeared resilient to the global headwinds that had intensified last summer. Inflation has been low and stable but has continued to run below the Federal Open Market Committee's (FOMC) symmetric 2 percent objective.』

経済物価情勢の全般の話ではいつも通りで経済はモデレートに拡大、雇用は最高でーす、物価は安定的に推移しているけどシンメトリック2%目標は下回っているよ、とここでシンメトリックを入れているのはお洒落というか利上げバイアスを出さないようにしているんでしょうな。

『Job gains averaged 200,000 per month in the second half of last year, and an additional 225,000 jobs were added in January. The pace of job gains has remained above what is needed to provide jobs for new workers entering the labor force, allowing the unemployment rate to move down further over the course of last year. The unemployment rate was 3.6 percent last month and has been near half-century lows for more than a year. Job openings remain plentiful. Employers are increasingly willing to hire workers with fewer skills and train them. As a result, the benefits of a strong labor market have become more widely shared. People who live and work in low- and middle-income communities are finding new opportunities. Employment gains have been broad based across all racial and ethnic groups and levels of education. Wages have been rising, particularly for lower-paying jobs.』

労働市場に関してはもう自画自賛で褒めちぎっているのはこれまたいつも通りです。お賃金は特に低賃金の仕事の分野で上昇がみられるんですとな。

『Gross domestic product rose at a moderate rate over the second half of last year.』

雇用の所はどうせ威勢のいい話なので一気にパラグラフ全部引用しましたが経済成長の所はぶつ切りにしてみる。全体感はさっきの通りで「モデレートな成長」。

『Growth in consumer spending moderated toward the end of the year following earlier strong increases, but the fundamentals supporting household spending remain solid.』

個人消費はこれまで威勢良く伸びていましたがここに来てややモデレートになりました、と言いましても家計を巡る環境は良好なのでヘーキヘーキ。

『Residential investment turned up in the second half, but business investment and exports were weak, largely reflecting sluggish growth abroad and trade developments.』

住宅投資が上向きになりました、という話をしてますが、前回の議会証言だったかではその要因ということで(19年の)年初からのモーゲージ金利低下を挙げていて、金融政策をやや緩和的にしたことの効果を宣伝していましたがここではあっさり味。企業の設備投資を輸出は世界経済のパッとしない成長と貿易問題のテンションを主に反映してあかんがね、というのは通常通り。

『Those same factors weighed on activity at the nation's factories, whose output declined over the first half of 2019 and has been little changed, on net, since then.』

これによって国内製造業の生産にも影響していて生産は昨年から減少しちょるしまだその状況続くと。

『The February Monetary Policy Report discusses the recent weakness in manufacturing. Some of the uncertainties around trade have diminished recently, but risks to the outlook remain. In particular, we are closely monitoring the emergence of the coronavirus, which could lead to disruptions in China that spill over to the rest of the global economy.』

2月のマネタリーポリシーリポートでその辺を議論しておりまっせということだが当然ながらまだ読んでおりませんので面白かったらいずれ。でもってトレードテンションの方が改善してきたと思ったらコロナちゃんが出てきて中国様に悪影響で世界への広がりが懸念される、ということで海外要因の説明をややウェイト掛けている印象。


『Inflation ran below the FOMC's symmetric 2 percent objective throughout 2019.』

次のパラグラフは物価。

『Over the 12 months through December, overall inflation based on the price index for personal consumption expenditures was 1.6 percent. Core inflation, which excludes volatile food and energy prices, was also 1.6 percent. Over the next few months, we expect inflation to move closer to 2 percent, as unusually low readings from early 2019 drop out of the 12-month calculation.』

昨年1年間の物価上昇率はPCEで1.6%、コアCPI(米国のコアは日本のコアコア)でも1.6%でした。目先では物価については前年比効果が出て2%に近づくと見られます。とこれだけのあっさり味記述でして、勿論毎度この前年比効果の話をしているのですが、前年比効果の話をしているのは2%になったからと言って即正常化復活とか緩和的スタンスの縮小をするという意思がない事を示しているんでしょうが(個人の感想です)、その一方で物価が下がるだのインフレ期待がだのという話をしないのは、恐らくこれその前の所で海外については詳しく説明しているので、変にここでインフレ期待がミュートされているとかそういう話をすると追加緩和期待を煽ってしまいかねないのであっさり味に仕立てたのではないか、とかこれまた勝手な個人の感想ですですが思ったのですがどうでしょうかね。

『The nation faces important longer-run challenges.』

経済物価情勢の最後はロンガーランのチャレンジの話。

『Labor force participation by individuals in their prime working years is at its highest rate in more than a decade. However, it remains lower than in most other advanced economies, and there are troubling labor market disparities across racial and ethnic groups and across regions of the country.』

『In addition, although it is encouraging that productivity growth, the main engine for raising wages and living standards over the longer term, has moved up recently, productivity gains have been subpar throughout this economic expansion.』

『Finding ways to boost labor force participation and productivity growth would benefit Americans and should remain a national priority.』

つーことで労働市場を見ても社会的分断が見られるという中、労働者の一部のプライム層だけではない全体的な労働参加とスキルアップで全体的な労働参加の促進を行うとともに労働生産性を高めないといけませんなあ、という話をしていますが、これは前回のセミアニュアルマネタリーレポートにおける説明(って要するに議会証言ですが)でもぶっこんでおりました話です、為念。


・金融政策に関しては動かんというのを意思表示しておりますわな

次が現世利益の『Monetary Policy』である。

『I will now turn to monetary policy.』

よーしバッチコーイ!!

『Over the second half of 2019, the FOMC shifted to a more accommodative stance of monetary policy to cushion the economy from weaker global growth and trade developments and to promote a faster return of inflation to our symmetric 2 percent objective. We lowered the federal funds target range at our July, September, and October meetings, bringing the current target range to 1-1/2 to 1-3/4 percent.』

というのは昨年利下げした話。

『At our subsequent meetings, with some uncertainties surrounding trade having diminished and amid some signs that global growth may be stabilizing, the Committee left the policy rate unchanged.』

その後はトレードテンションが下がって世界経済の方もちょっと安定の兆しが見えてきたので金利を据え置きしたと。

『The FOMC believes that the current stance of monetary policy will support continued economic growth, a strong labor market, and inflation returning to the Committee's symmetric 2 percent objective.』

いつもどおり、というかここで違う話をしたら腰抜けるわ。

『As long as incoming information about the economy remains broadly consistent with this outlook, the current stance of monetary policy will likely remain appropriate. Of course, policy is not on a preset course. If developments emerge that cause a material reassessment of our outlook, we would respond accordingly.』

これまたいつもの説明でして、さっき小見出しで「動かんと言うのを意思表示」と申し上げたのは、このパラグラフの次にあるのが、

『Taking a longer view,』

ということでどう見ても枠組み見直しに関しての話です本当にありがとうございましたと話が飛ぶので、これはつまりは金融政策の方向性とかそういう話は入れないし、まあ海外要因次第ではあるのですが、元々海外経済と貿易テンションに関して予防して、そっちが良くなったと思ったらコロナちゃん、という位置づけになっているので、(まあ楽観視できないのはその通りではありますが)コロナちゃんの米国への影響がそこまで大きくなければ(米国への、ですからね)やはり「既にこういうリスクを見込んで保険的に緩和している」って話にするんじゃネーノとは思うのですがそれは単にアタクシがそう思っているだけという話ですサーセン。


・政策見直しの話

『Taking a longer view, there has been a decline over the past quarter-century in the level of interest rates consistent with stable prices and the economy operating at its full potential. This low interest rate environment may limit the ability of central banks to reduce policy interest rates enough to support the economy during a downturn.』

中立金利水準が低下したので金利引き下げによる政策緩和余地が少なくなっています、という近年の状況を踏まえまして、

『With this concern in mind, we have been conducting a review of our monetary policy strategy, tools, and communication practices.』

政策ストラテジーやツールやコミュニケーションの見直しを行っております。

『Public engagement is at the heart of this effort. Through our Fed Listens events, we have been hearing from representatives of consumer, labor, business, community, and other groups. The February Monetary Policy Report shares some of what we have learned. The insights we have gained from these events have informed our framework discussions, as reported in the minutes of our meetings.』

議会証言なだけにフェドリッスンズの知見がという話を強調。これまた今回の金融政策レポートにその辺の話があるとか、ようはそっちを見ろということですか寝起きではちょっと(汗)。

『We will share our conclusions when we finish the review, likely around the middle of the year.』

概ね年央にまとめる、ということですので順調に話は進んでいるようですな。まあメイクアップストラテジーとかぶっこんで来るのかねとは今の所思うのですが、ドナルドコーンさんの言うように、メイクアップストラテジーってたぶん時間的不整合の問題を突破する程の説得力が無いと思う(現実にCPI3%とかになったら一般ピープルからの不満が出てくるので「過去上がらなかったからメイクアップしているんですよ」とか言っても多分それは通じる理屈にはならんと思うのよね(個人の妄想です)。

というのを見たいから米国のCPIもうちょっと上がれやゴルァとか思っていたらサプライチェーンの寸断によってスタグフっぽい物価上昇もアリエールとかになるんですかね良く分かりませんが。


・財政のサポートが重要、という話をぶっこんでおりますな

『The current low interest rate environment also means that it would be important for fiscal policy to help support the economy if it weakens.』

これは前回のセミアニュアルリポート時の議会証言では無かった要素です。とは言え今回急に出た話ではなくてFEDでもそういう話が出ているので目新しいかというとそうではないけど前回の議会証言では無かった要素であるというのはメモしておきます。

『Putting the federal budget on a sustainable path when the economy is strong would help ensure that policymakers have the space to use fiscal policy to assist in stabilizing the economy during a downturn. A more sustainable federal budget could also support the economy's growth over the long term.』

とは言いましてもお話としては、金融政策における利下げ対応の余地が以前より少なくなったという事を踏まえて、経済の落ち込みに対応する時には財政政策も重要、ただしサステイナブルな財政あってのお話、ということなので何でもかんでもホイホイ出せという話ではありませんけどね。


・最後がバランスシート、一応既定路線の説明ですがアクティブなオペレーションを削減するという話

『Finally, I will briefly review our planned technical operations to implement monetary policy.』

QEヒャッハーと言われているのが心外なようで「technical operations」と言ってるのがチャーミングなのですが、まあぶっこんだときに物凄い意味のありそうな言い方したんだからそのツケが回ってきているに過ぎない(個人の感想です)。

『The February Monetary Policy Report provides details of our operations to date. Last October, the FOMC announced a plan to purchase Treasury bills and conduct repo operations. These actions have been successful in providing an ample supply of reserves to the banking system and effective control of the federal funds rate.』

これまでやったことの話ですな。

『As our bill purchases continue to build reserves toward levels that maintain ample conditions, we intend to gradually transition away from the active use of repo operations. Also, as reserves reach durably ample levels, we intend to slow our purchases to a pace that will allow our balance sheet to grow in line with trend demand for our liabilities.』

でもってバランスシートのサイズが適正と思われるところまで来ているので、システムレポのアクティブな活用とか、Tビルの買入拡大とかに関しては徐々に削減方向です、って話がありまして、これネタにまだしてなかったのですが先週のクラリダ副議長の講演でもこの辺の話をしていましたし、大体からして会見とかでもそういう話をしていたので従来の説明通りちゃあ説明通りではあるのですが、まあここの部分は現在QE相場ヒャッハーだのゴルディロックスヒャッハーだのとやっているのでネタにはなりますな。

『All of these technical measures support the efficient and effective implementation of monetary policy. They are not intended to represent a change in the stance of monetary policy. As always, we stand ready to adjust the details of our technical operations as conditions warrant.』

テクニカルだよとかスタンスが変わった訳ではないよ(QE政策を上げたり下げたりしている訳ではないよ)というのをしつこく説明しているようですな、あっはっは。

『Thank you. I am happy to take your questions.』

てな訳でこの量で内容も大体定型パターンなので寝起きでも全文引用ということで。

・・・・・・などと書き上げてからロイターさんを見ますと『米金融・債券市場=利回り上昇、FRB議長が米経済に耐性と発言』などというヘッドラインを見つけてしまい静かに崩れ落ちるアタクシなのでした(トホホ)。


〇超長期輪番月間900億円削減キタコレ

よし!輪番なら死亡フラグが立たないな!!
[外部リンク] 500 2020年2月12日
国債買入(残存期間10年超25年以下) 1,200 2020年2月12日
国債買入(残存期間25年超) 300 2020年2月12日

何か知らんが1250億円よりも上という予想もあったのね、と不思議に思ったりしましたけど、今回よりも前の輪番減額って如何にも「ここでやったら金利上がるじゃろ」というタイミングでやっていた訳でして、今回は「なんでまたこんなところで減額するの金利下がってきたら打つ手無くなるじゃん」という感じの所の減額するぞな意思表示だった、という相違点がある訳でして、つまりは今回って1250よりも下にしたからと言って金利が跳ねる地合いでもなかったんだからそら1250よりも下になるし、レンジを上に拡大しているのに1回辺り同額だの減額だのはさすがにギャグになってしまうから2択になって、数字の座りが良さそうなのが1200なので(ナンジャソラ)っていう感じの読み筋をすればほぼ1択(穴が同額)ですよね〜。

と、市場雑談で北浜先生化が著しいので無駄に空しい自画自賛をしていますが市場ちゃんはと言えば、

[外部リンク] / 15:14
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は続伸で引け、超長期金利は低下継続

『 <15:07> 国債先物は続伸で引け、超長期金利は低下継続

国債先物中心限月3月限は前営業日比17銭高の152円80銭と続伸して取引を終えた。10年最長期国債利回り(長期金利)は同2.0bp低下のマイナス0.060%。新型肺炎とそれに伴う景気減速懸念は根強く、円債は堅調な展開。日銀のオペ額修正でも超長期債金利は低下が継続した。』(上記URL先より、以下同様)

ってことで、

『日銀は本日の国債買い入れオペで「残存10年超25年以下」のオファー額を前回の1000億円から1200億円に増額した。市場では1300億円との見方もあったことから、市場予想との対比という意味では、日銀は、月間買い入れ額の減少(回数が3回から2回に減少予定)を通じて、イールドカーブスティープ化の「意思」をより強く示したことになる。』

アタクシ的にはダウトなのですがまあ市場予想あんまり見てなかった(というかさっきの読み筋だとほぼ1択じゃろとか思っていたのですな、大汗)のでサーセン。

『しかし、超長期債の金利は低下。オペの結果はやや弱かったが、「現物債にすかさず押し目買いが入った」(国内証券)とされ、円債先物は後場の株安進行もあって上げ幅を拡大させた。』

てな訳で、応札が今回はやたら多かったという結果だったのに金利は下がるわ後ろは強いわという結果でしたな、ナムナム。

『TRADEWEB
    OFFER  BID   前日比 時間
2年  -0.167 -0.156  -0.01 15:08
5年  -0.158 -0.149  -0.011 15:04
10年 -0.064 -0.057  -0.019 15:06
20年  0.228 0.235   -0.02 15:06
30年  0.359 0.367  -0.025 15:02
40年  0.385 0.395  -0.021 15:07』

うーんこのフラットニングという所ですがまあコロナちゃんとかありますから何ともね。


〇金融機関の決済サービスの課金体系に関する考察とな

月曜の夕方にこんなのが出てました。
[外部リンク] サービス提供の前提となる預金口座は、貸出や資産運用業務とも密接に関係しているが、 本稿では、単純化のために決済サービス以外の銀行業務を考慮していない。このため、実際に銀行が課金体系を決める際には、本稿で捨象した様々な要素を考慮する必要がある1。』

『第二に、当然のことではあるが、銀行の課金制の選択は、個別金融機関の経営判断による ものであり、本稿は何等かの方向性を金融機関に示すことを意図して作成したものではな い。ただ、海外の銀行の事例等をみると、課金体系には様々な選択肢があり、それらに関して経済学的知見と整合的に解釈できることも事実である。』

となっていて、

『本レポートは、金融機関に とって議論の叩き台となることを目的としている。 』

となっているのですが、それは要旨とは違いますけど、重要な留保部分なんですから鏡の方に書いていただかないとこれ変に刺激することになりませんかねえ、とは思いました。

でもって悪気が無いしピュアに考えているのはよーくわかるのですが「経済学的知見」ってのも「世界標準の経済学的知見」で超絶緩和政策をやって頂きましてこちとらヒーコラ言っている訳で、いや勿論そういうマクロの話じゃ無いのは分かるんですけどうーんこの刺激的文言、とは思いました。

・・・・・とは言いましても本文はまだ読んでませんので(冒頭だけ読んだ)勝手ないちゃもんのような気もするのでその場合はそれはまた後日ネタにするかも知れません。


〇事務連絡(お休みのお知らせ)

さてさて、こちらの中の人ですけれども、夏休み(冬だけど)を取りますんで、明日から1週間は駄文の更新をお休みさせていただきます。次回更新は来週の木曜日ということでよろしくお願いいたします(平伏)。
 


お題「政井審議委員金懇会見はまあ案の定である/リスクオフの巻き戻しになったりリスクオフになったりですか(市場雑談)」   2020/02/10(月)08:08:00  
  ほほう。
[外部リンク] 投資家に公表するよう要求へ 金融庁
2020年2月10日 4時19分

『金融庁は企業がどのようなリスクを抱えているかは、投資家にとって重要な情報だとして、ことし3月期の決算から企業の有価証券報告書で具体的に公表するよう求めることにしました。公表する内容はそれぞれの企業に委ねられていますが、金融庁は今月から来月にかけて企業向けに研修会を開いて情報公開のポイントを説明することにしています。』(上記URL先より)

なるほど。ところでそちら(床に穴が開いて吸い込まれる)。


〇政井審議委員会見ェ・・・・・・・・・・・

[外部リンク] 本日午前行われた金融経済懇談会でどのようなやり取りがあったのかということについて、まず伺いたいのですが、中でも新型コロナウイルスの関連で 県内でも感染者が出て、宿泊のキャンセルが 1 万人を超えているという状況もあって、先行きがどうなのかなという感じが致しますが、どういったやり取りがあ ったのかということを教えて頂ければと思います。それを踏まえたうえで、奈良県経済の現状と見通しを教えて頂けますでしょうか。』

まあ何ですな、ご当地質問が通常のご当地質問よりもちょっと詳しくなっているし、ちょうどまたキャッチーな話題なのでコロナちゃん絡みで奈良県の観光産業が、という話にもなるのですが、これはもう絶好の想定問答。

・・・・・・・・というのは良いんですけど、この答えが凄いんですよ。


『(答) まず、本日の懇談会では、奈良県の行政や経済界、それから金融界を代表する方々から、地域経済の現状や直面する課題への取組みに関する貴重なお話 を伺いました。大変有益かつ示唆に富む意見交換をさせて頂き、懇談会にご出席 頂いた方々には、この場をお借りして深く御礼申し上げたいと思います。席上で 伺ったお話やご意見について、私なりに三点に整理しながら感想を申し上げたいと思います。(以下クッソ長いので割愛) 』

というのから始まって話が延々と続くのですが、まあトピックごとに丁寧に説明しているから、ってのはあるにせよ、この質疑応答だけで10ページ中3ページを費やしておりまして、いやまあ話題そのものは分かるんですが別に変った話をしている訳でもないんですからもっとこうシンプルにならんもんかと思いますし、大体からして話がこれまでの話とあとは展望レポートの話になっておりまして、別に目新しい話をしないで2ページ半話を続けるというのもこれまた凄い。

しかし出オチ感は2番目の質疑でも続く。あの金懇テキストだと聞くことも無いので新ネタのコロナちゃんからの金融政策絡みという質問になるのは順当なのですが、

『(問) 新型コロナウイルスについて伺わせてください。まず、新型コロナウイルスの現時点での影響について、注視されるとおっしゃっていたのですが、どの ようにみていらっしゃるのかというのが一点と、それによって先の展望レポート で示されたような、この後の経済の回復というのが、見通しが変更される可能性 があるのか、それと中国やシンガポールなどでもまた金融政策を打つというよう なことを示唆する声が出てきていますけれども、この新型コロナウイルスの感染拡大によって金融政策が変更される可能性について、どのように考えていらっし ゃいますでしょうか。』

ということで質問してみたのですがこれがまたですね・・・・・・・・・・

『(答) まず年初からの状況を少し振り返ってみますと、年明け早々には中東情 勢の緊迫化を受けて金融市場が一部動揺するという場面もありましたし、その後、 そういった事態の一段の深刻化がひとまず避けられたこともあって、センチメン トの悪化は、結局のところ短期間に終わったということもあったと思います。』

『その後は、金融政策決定会合で評価した通り、海外経済を巡る下振れリ スクは、中東情勢を巡る地政学的リスクなどを含め、依然として大きいものの、 米中間の通商交渉に進展がみられるなど、ひと頃よりも幾分低下したと言えたと 思います。私自身も、リスクプロファイルはポジティブな方向に改善し、世界経 済は、本年半ばにかけて回復基調を辿る蓋然性が相応に高まりつつあると評価していましたし、実際、金融市場では米国株を中心に高値を探る動きがあったと思います。』

前置きが長いよ前置きが。

『もっとも、そこで新型コロナウイルスによる感染症の拡大に対して、 WHOが「緊急事態宣言」を出され、中国の他、わが国をはじめとする各国で拡 大防止のための各種の措置が現在講じられていると認識しています。 こうした状況が、世界経済およびわが国の経済に与える影響については、 現状、不確実性が高い状況にあるということもありますし、それから経済指標と いったハードデータなどを待ちたいと思っていますが、まずいくつかの面から影響が生じ得るものと考えています。』

で?

『まず、中国国内の経済活動が抑制されているということが懸念として一 つ挙げられると思います。また、今回と類似のものとして、過去に、2003 年のSARSの流行があったと記憶していますが、当時と比べますと、中国の経済規 模が格段に大きくなっていることや、グローバルなサプライチェーンが深化していることから、製造業のサプライチェーンの停滞などを通じて、わが国を含む世 界経済への影響も懸念されるところです。更に、本日午前中も話題になったとこ ろですが、インバウンドといった内需関連への影響もあろうかと思います。国際 金融市場でも、こうした懸念を背景にややボラティリティの高い状況になってい るのかなとみています。』

インバウンド懸念で国際金融市場のボラってナンジャソラとか思いますが、それ以前の問題としてそういう想定問答は既に若田部さんも説明していますし、事実関係とかの部分はもっと簡潔にしていただきたいんですけど。

『世界経済やわが国経済や中国経済そのものへの影響の大 きさというのは、今後の感染症の拡がり方にも依存しますので、この問題が世界 経済およびわが国経済に与える影響については、しっかりと注視していきたいと 思いますし、必要があれば必要な対応を取っていくということなのだと思います。』

結局この4行(元のPDF上での行数)の話だけじゃん。

『もっとも、少し長い目でみれば、世界経済については、例えばITサイ クルの好転などもあって、徐々に回復基調に復していくとみられていますし、わ が国においては、経済対策の効果発現といったことも期待できますから、潜在成 長率を幾分上回る緩やかな成長を維持するという見通しが、現時点で大きく変わ ったとはみていません。』

でもって結論はこの5行(元のPDF上での行数)ということでして、さっきのもそうなんですが、とにかく話が通り一遍の癖に無駄に長くて、まさかとは思いますが想定問答を全部朗読しているのではないかというような大変にアレな妄想が沸き起こって来る訳ですが(個人の妄想です)。

・・・・・・・とまあこれで10ページ中4ページ半を費やしているという時点でお察しという会見なのでございましてもうねという感じでした。まあ金懇で話無いんだから仕方ないですが、質問する方も政井さんって為替の専門家なバックグラウンドがあるんだから、せめて為替の話とか国際資金動向の話とかに絡んで何かないかって質問して差し上げろよとは思うのですけどまあね。


・リバーサルレート論について(政井さん云々じゃなくて大本営に茶々入れなんですが)

いや別に何か新しい話をしている訳ではないのですけどね。

『(問) 講演で、緩和が長期化することで運用利回りが下がると、そこに関して、 政井委員も問題意識を共有していますというお話をされていたのですが、先日の 展望レポートでも 21 年度で+1.4%で、4 月に出る 22 年度の数字もどうなるかは 分かりませんが、なかなか 2%への到達は難しいとなると、また更に長期化していくことが想定されるのですが、その場合、現時点で効果の方が上回っているとい う、効果と副作用のバランスが逆転してしまうタイミングというのが、いつか来 る可能性もあると思うのですが、その辺りのこと、そこがそうなってしまう可能 性と、そうなってしまった場合に打ち得る手立てというのはどういったものがあ ると
お考えなのか、そこを教えて頂けますか。』

まあこれは答えがだいたい予想できるのですけれども。

『(答) ご指摘の点は、言い換えればリバーサル・レートのお話をされているのかと思います。リバーサル・レートといいますと、あまりに低金利が続くと、貸 出が逆に伸びなくなってしまうといったお話だと思うのですが、その点でいえば、 現在でも銀行全体の貸出の伸びは年率で大体+2%程度を維持しているという状況ですし、確かにマイナス金利を導入してから 4 年が経ったところですが、未だにいわゆるミクロヒアリングでの貸出姿勢を伺っても、またアンケート調査などでも、融資に対する姿勢というのは積極姿勢を維持されていると認識しています。 その観点でいえば、いわゆるリバーサル・レートなのかどうかという部分に関し ては、そうではないだろうと思いますし、仮説の話ではありますけれども、これ は私どもも、都度都度の金融政策決定会合で、当然のことながらしっかりその仲 介機能に関してもみているところではありますが、仮に何か仲介機能に対して、 そういったような兆しなり惧れなりがあるのであれば、当然のことながら、そう いったものをより緩和して、その緩和が持続できるような施策というものをとっていくのだろうと考えています。 』

というまあ想定問答(ピー音)な説明をしているのですけれども、「仮に何か仲介機能に対して、 そういったような兆しなり惧れなりがあるのであれば、当然のことながら、そういったものをより緩和して、その緩和が持続できるような施策というものをとっていくのだろうと考えています。」ってその「そういったものをより緩和」って何をどうすれば良いとかいうアイデアあるんでしょうか、とかそういうのを聞きたいんですけれども、まさかとは思いますがリバーサルレートによって緩和で問題が起きてしまっても更に緩和を考えるとかそういうことでしょうかとか何とか、まあ溜息が出ますな。

でまあそれはそれでいい(よくないけど)のですけれども、今回のこの説明で気になったのって、リバーサルレートに関しての説明が「あまりに低金利が続くと、貸出が逆に伸びなくなってしまうといったお話」という形で定義していることですな。

と申しますのは、その前段階として、低金利政策長期化の弊害によって、金融機関が潜在的な与信リスクというか与信コストというかに対して、不採算な貸出を積極的に行なざるを得ないような状況になって、その結果としてバンバンと不良貸出予備軍が1個師団どころ1個軍団だったり方面軍単位で溜まって行く、というのがあると思うのよ。だからこそ金融不均衡の問題ってのは表面化した時には時すでにお寿司なのであって、表面化したら金融緩和で対応すればよいというようなFEDビューは間違いだったことが先般の米国金融危機で明確化した筈なんですが、然るに「銀行貸出が伸びているから無問題」とかいう説明を堂々とされてしまいますと、お前は何を言っているんだとしか申し上げようがない、という事になるんですなこれがまた。

いやね、FSRの点検とかだと、さすがに与信コストに対して貸出金利水準の設定やら保全措置やらが間尺にあっているのかというような分析もあるにはありますし、そっちを見ているとそんなに楽観できる話じゃないとは思うのですが(個人の勝手な読書感想です)、まあそうやってFSRみたいなのをやっているのであって、上記の説明はその辺のややこしい話はスルーして大本営発表として簡単に済ませている、ということであってちゃんと中身は見ている、というのならまあ良いんですけれども、例えばの話金融政策決定会合の主な意見だったり議事要旨だったりを見ておりますと、この「銀行貸出が伸びているので無問題」論が割と大手を振って横行している感があるのが気になるのよ。

つまり、外部向け大本営で細かい説明しだすとややこしいから単純化の意味で「金融機関の貸出が順調に伸びているので無問題」と確信犯で説明を端折っているならまだいい(あまり良くないが)のですが、今申し上げたように主な意見やら議事要旨やらでもそういう話がホイホイと出ているように思えますというのは、心底「金融機関の貸出が順調に伸びているので無問題、質がどうのこうのというのは個別金融機関の判断で金融政策とは別の話じゃろ」とか能天気に思っているのではないか、とまあそういう風に危惧されるところでありまして、まあただの想定問答だと思うのですがグダグダと茶々を入れさせていただきました。


とまあそんな訳で、相変わらず何かこう独自色やら独自の見解やらというのが見当たらないのですが、いや別に金利市場の細かい話とか詳しくなくても良いんですけれども、なんか今までのバックグラウンドをベースにして金融政策運営とか金融機関経営とか金融市場に対する見方考え方とかいうのを出して頂きたいんですが何時になったら出てくるのでしょうか?????????????????


〇市場ちゃんェ・・・・・・・・・(備忘メモというか何というか)

[外部リンク] / 15:18 /
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は反発で引け、根強い景気減速懸念 金利は再び低下

『<15:07> 国債先物は反発で引け、根強い景気減速懸念 金利は再び低下

国債先物中心限月3月限は前営業日比22銭高の152円63銭と反発して取引を終えた。10年最長期国債利回り(長期金利)は同2.0bp低下のマイナス0.040%。世界的なリスクオフトレードの巻き戻しが一服。円債は景気減速懸念や好需給期待を背景として超長期ゾーン中心に堅調な展開となった。』(上記URL先より、以下同様)

ということでいやまあ確かに金曜だからそれまでの巻き戻しちゃんになるのですかねとは思うのですけれども、金曜日は確かにアタクシ「ええまあ余計な感想は減らしておきますが、とりあえずハードデータ出てくるまで(割と時間が掛かりそうですが)はQE相場ヒャッハーみたいな感じなんですかねえ良く分かりませんけど。」(金曜日の駄文より)って申し上げましたがひどいよひどいよあんまりだよ何で良く分かりませんけどとか一生懸命ヘッジっぽくしてるのに逆に行くんだよ、と泣きたくなってしまう(というか笑ってしまってましたが)債券市場様の展開に、まあ昔からアウトライトは苦手なアタクシ(日計りで延々と儲け続ける人ってのは凄いと思うが真似しても出来ないのでマーケットメイク方面とか短期方面とかに活路を見出した(儲かるとは言ってない)次第なもんで)中々の北浜先生振りに毛が抜けるのではないかと心配です(嘘)。


『リスクオフトレードの巻き戻しが一服すれば、債券が下値を模索する材料は現時点では乏しい。新型肺炎の影響による景気減速懸念が根強く残っているからだ。消費が回復したとしても、工場閉鎖による生産の遅れを取り戻すのは容易ではない。観光なども、いわゆるペントアップ・ディマンド(繰り越し需要)は期待しにくい。旅行を控えていたからといって、回復後に2倍旅行したり、2倍お金を使うということにはなりにくいためだ。』

お、そうですなという感じですが、金曜日は1-3の輪番が応札4,897/落札4,200という華麗な札割れ寸前になって、札割れ寸前だったら思い切ってポツ1位強くなって欲しかったのですが、さすがにそこまでではなくて平均1毛強の足切り4毛8糸強とかやっておりましたので。ブルフラット相場ちゃんだし、3Mの新発は▲13.67bp/▲13.23bpとかだし、短い所も確りしてやがりましたなあという感じではございましたな。


『TRADEWEB
    OFFER  BID  前日比  時間
2年  -0.156 -0.146  -0.016 15:07
5年  -0.147 -0.138  -0.016 15:03
10年 -0.045 -0.038  -0.021 15:05
20年  0.248 0.255  -0.021 15:04
30年  0.384 0.391  -0.03  15:04
40年  0.407 0.416  -0.034 15:02』

とかいう事になってまあ堅調ですなーって相場になっておりまして、リスクオフの巻き戻しとは何だったのかと小一時間問い詰めるとまた逆にいったりするのですが、トレンドが出来るのかと思えばトレンドにならんですなあというのが個人の感想ですなのですが、そこそこ動いている割には結局行ったり来たりという感じですな。

まーしかし中短期に関しては急に甘めになってみたり今回みたいに輪番札割れ寸前になってみたりと難しいにも程がありますけれども、本来的には1-3って輪番もうちょっと減らせるんじゃないのかねえとは思うものの、ここは減らすとなると月4回あるし、元々の買入量も大きいので、ちょっと減額したら暦年2020の日銀長期国債保有額が年末対比でみた時に前年比マイナスとかになってしまいそうなところなので、まあ今更マネタリーベース直線一気理論もへったくれも無いとは言いましても、「80兆円」とかいう文言もありまして、声明文ちゃんのほうにも「買入れ額については、保有残高の増加額年間約 80 兆円をめどとしつつ、弾力的な買入れを実施する。」となっているので減るというのもちょっとねえとは思うのですが、恐らくの所、その声明文での長期国債買入の主文って「10 年物国債金利がゼロ%程度で推移するよう、長期国債の買入れを行う。」となっているのですから(皆様も念のためご確認あれ^^)、主文が「10年国債金利0%程度」になっていまして、それが出来ているんだから別に量がどうこうとか言うのは筋違いでしょと言われてしまえばぐうの音も出ないので、まあ減額余地は探っていくんでしょうかね良く分かりませんが。


でもって本日は飛び石の間ですがお待ちかねの今月2発しか無い超長期輪番がぶっこまれて参りまして、相場の予想じゃないから気にせずに予想すると超長期前半1200億円、超長期後半300億円ってところで(ってそれを前提に先日は日銀保有予想残高の計算をしました通りでありまする)、まあ別に今の状況で超長期の金利上昇を懸念する必要も無いので500-2000にしたレンジの中央値よりも高い数値を出すこともないでしょうし、かと言ってレンジの上限だけを拡大したのですから、それで同額とか減額とかしたらさすがにナンヤソラということになるでしょうから増額、となりますと、11よりも12の方が数としては美しそうなので(もはや自分でも言ってることがわけわからん)12という予想というのが根拠なので、よく考えたら何の根拠にもなっていませんですねすいませんすいません。

あとまあどうでも良いのですが、もう散々っぱら減額してしまっている超長期輪番という感じにはなっていますし、日程も月2とかだし入札からは2営後になっているのですが、なぜかどこぞの方面で(どこの誰とは言わん)超長期の輪番が減額になると日銀トレードのニーズが減るのを軽視してはいけない的なものを見た気がするんだが、1回1200だの300だのの輪番しかも翌々営業日だし今回とかも土日跨いでるのに対してよーしパパ輪番トレードで余計に応札しちゃうぞーとは成らんだろとは思うんですけどね、まあどうでも良いけどさ。

#と、輪番予想なら大丈夫だろうと思ってみました(超大汗)
 


お題「若田部副総裁会見は見事に大本営を外さない(褒めてる)/政井さん金懇ですが・・・・・・・・/その他」   2020/02/07(金)07:52:56  
  本日は北方領土の日ですよ。
[外部リンク] 懇談会でも言及がありましたが、新型肺炎の経済への影響についてお伺いします。中国経済の停滞やサプライ・チェーンや観光業など、様々なチャ ネルで世界とか日本への影響があると思われますけれども、もう少し詳しく副 総裁の見方を教えてください。特に、タイミングとして、消費増税後で弱含んでいる国内経済にとっては、2 期連続のマイナス成長というリスクもあり得る と思うのですがいかがでしょうか。』

ってこれ追加緩和に踏み込んだ発言を出そうとしたんでしょうが、

『(答) 新型コロナウイルスによる感染症の拡大が内外経済に与える影響については、事態が流動的ということもあるので、現時点で完全に評価することは 難しいという前置きをした上で述べさせて頂きますと、大きくいって三つくらいのチャネルがあると思います。』

ということで話があるのですが、

『一つめは、中国国内の経済活動が抑制されるということです。その点 に加えて、二つめは、中国との関わりという意味です。製造業のサプライ・チェーンが、非常に緻密に、周密になっていますので、それを通じた影響、あ るいは観光などを通じた影響、これによってわが国を含めて中国以外の世界経済へと影響していくという側面があります。三つめは国際金融市場での動きで、そうした懸念を背景にして、投資家のリスクセンチメントが慎重化することで、 株価や金利が低下するということが起こり得るというように考えます。』

からの、

『中国経済のプレゼンスが、今や非常に大きくなっているというのはご承知の通りで、中国国内においても、かつてはGDPの成長率に占める消費の 割合が 4 割ぐらいだったものが今や 6 割近くになり、サービス業の割合も同様に大きくなっています。世界経済におけるプレゼンスも、市場為替ベースでみ ると 2003 年が 4%だったのに対して、2018 年には 16%となり、市場為替の影響を極力除いた購買力平価(PPP)ベースですと 2003 年が 8.7%から 2018 年が 18.7%と 2 倍程度になっています。中国の貿易額が世界経済に占める割合 は、名目の値ですが、輸出でみると 2003 年が 5.8%から 2019 年が 12.9%、輸 入でみると 5.3%から 10.9%とほぼ 2 倍程度に上がっています。更に、日本へのインバウンド観光客数も、2003 年は 45 万人だったのが 2019 年では 950 万人 に及んでいるということで、様々な影響が考えられるということになろうかと思います。』

ということで見事に模範解答を出して、

『日本銀行としましても、この問題がわが国の経済、物価に与える影響 や、今後の金融市場の動向にどういう影響を与えるかということについては、 最大限の注意を払ってまいりたいと思います。』

と締めて、金融政策云々というのを華麗にスルーしていくあたりが見事な大本営。もっと後の方でも、

『(問) 1 月の展望レポートの中で、海外経済のリスクについて、依然として 大きいものの、一頃よりは幾分低下したとなっていたと思うのですが、今、新型コロナウイルスというのが出てきて、副総裁ご自身の中で、そういったこと が当てはまるのかどうか、リスクは幾分低下したと言えるのかが一点です。(後半割愛) 』

と来ましても、

『(答) まず、展望レポートでの評価が、下方にせよ上方にせよ、現時点でど う評価すべきかというのは、新型コロナウイルスの影響がどれくらい続いて、どれくらいの深度、範囲で及ぶのかということにも関わってくるので、現時点 では、この評価をまさに進めている最中ということだと思います。』

『この時期だけをみると、新型コロナウイルスが、中国経済に与える影 響、それが世界経済、日本経済に与える影響、国際金融市場に与える影響とい うのを考えると、下振れリスクであることは明らかだと思います。ただ、それが、どの程度の持続性があって、後の経済に影響するのかというのは、新型コ ロナウイルスを巡る状況だけではなく、それに対する政策対応も関わってきま すので、そこのところは何とも言えないということであり、それについては、現在考えているということです。(後半割愛) 』

と来ていまして、まあ見事に政策バイアスを掛けない答え方(寧ろ黒田総裁の会見の方がよっぽど緩和バイアスを強調している言い方になっていますがな)という所でして、これベンダーヘッドラインだと、「新型コロナウイルスが、(中略)下振れリスクであることは明らか」の部分だけクローズアップされるのですが、ベンダーヘッドラインで見た時の印象と、会見要旨で見た場合の印象に差があるので、この辺はヘッドラインバイアスが掛かるのは致し方ないとは言いましても、まあ注意せんと行かんですなとは思いました(個人の感想です)。


・日本化の質問は別の文脈でして欲しかった

てな感じで、大本営発表部分(つまり経済物価情勢に関する話)では綺麗な回答で終始一貫している若田部さんなので、そうなると今回の金懇で言えば若田部オリジナルの部分から入っていただきたかった所なのですが、惜しくもその点からの質問はこれだけだった感じです。

『(問) 懇談会でも指摘されていた「日本化」に関連して、1 月のMPMの「主 な意見」で低成長、低インフレの長期化の懸念のもとで、欧米で金融政策の再検討の機運が高まっており、わが国についても金融政策のレビューを行う必要 があるのではという意見がございました。単にインフレ目標の見直しというの ではなく、より長期化する政策の持続性を高める側面からも、レビューの必要性が日銀でもありうるとは思いますが、副総裁のご意見はいかがでしょうか。』

うーんそっちに絡めるか〜。

『(答) 現状では、レビューに近いものを行ったのは、おそらく 2016 年の時の「総括的な検証」だと思います。あれから「長短金利操作付き量的・質的金融 緩和」という今の枠組みになって、その後、金利変動幅のレンジ化などを含め て、それ相応の修正をしつつ現状の枠組みに来ているということです。』

『現状において、例えば、今の枠組みが 2%の「物価安定の目標」を達 成するのに十分なのか、十分でないのかというようなことについては様々な意 見があり得るということは承知しています。おそらく、他の政策委員会メンバーで、そのように考えている委員もいるとは思いますが、現状において、再 検討すべしということが多数派になっているというわけではない──これは 私の推測を含んでいますが──と考えています。』

とエライ手堅い回答。むしろ「2%早期達成に向けて今の政策では不十分なのではないか」という方向性の方が良かった気もするのですが、実はそれもまた別途来ていてこの回答がほほうと思ってしまったので後掲。

『ただ、レビューが提起している問題、つまり、講演でも申し上げた「日 本化」の経験を踏まえて、世界経済が低成長、低インフレ、低金利という、ある種あまり望ましくない均衡状態へと引きずられていくのではないかという 懸念があり、そのもとで、中央銀行が掲げているインフレ目標、そしてそれに 到達するための様々な手段が望ましいのか望ましくないのか、十分なのか十分でないのかということは、バックグラウンドとしてずっとあるわけです。 』

『まさに「日本化」という名前が示している通りに、日本銀行としても、 そういったことを十分に注意・検討して、私どもとしても考えなければならないと思います。ただ、それをもって、現状ですぐに、ECBが宣言しているようなレビューを行うとか、あるいはFRBが行ってきているレビューのような ことを私どもがやるかというと、それについては現段階ではないということです。』

とまあ手堅くまとめてくる次第。


・モメンタムとメカニズム

これもベンダーヘッドラインで見た時は「おー」と思ったんですが、会見要旨を見てしまうと実は手堅い回答になっていたというオチの質疑なんですけどね。

『(問) 今の質問にも絡みますが、物価が弱い状況が続いているということで、今の政策の枠組みを続けているのだと思いますが、1 月の展望レポートを拝見 しますと、成長率は先行き引き上げたのに、物価の方はむしろ見通しを引き下 げています。政府が財政出動などもしながら景気を吹かす方向に動いているわけですけれども、物価が弱いということで、マーケットでは、展望レポートの 動きなどもみて、物価のモメンタムが損なわれていないというのは本当かとい う議論が起こっているところかと思います。その辺りについて、改めて、副総裁のご見解と、物価の弱さなどを踏まえて、政策対応みたいなものが追加的に 必要なのかどうか、どうお考えになっているのかを教えて頂ければと思います。』

って感じで(その前の質疑は直上引用した奴です)踏み込んだ発言を期待するのですがこれがまたですね、

『(答) まず、展望レポートで示されている見通しというのは、個々の政策委 員会メンバーが示した数字を集計したものなので、その個々の委員が成長率と 物価の先行きについてどういう判断をしているのかというのは分かりません。全体としてみて、おっしゃったような関係がみられるというときに、何が起き ているのかというのは、個々の委員の考え方を聞かないと分からないわけです。』

はい。

『一般的にいえるのは、物価のモメンタムが弱くなっているというよりは、経済がある程度温まってくると物価が上がってくるというメカニズムと、 経済が温まってくるならば物価が上がっていくだろうという人々の予想が高まるというメカニズムの、二つの要素を通じて物価が上がるわけですが、このメカニズムを前提としても、例えば前者の、経済が温まってくれば物価が上 がっていくというつながりが、多少弱くなっているということだと思います。』

これベンダーヘッドラインだと「メカニズムが弱くなっている」とだけ出ているので、じゃあ追加緩和じゃんとか思ってしまうのですがさに非ずというのが何ともでしてこの次を見ますと、

『弱くなっているということについては、様々なことが指摘されていま す。例えば、現時点で色々と出ている世界経済の下方リスクであるとか、経済 が温まっているあるいは人手不足にもかかわらずなかなか賃上げが進まないといった判断が、やや弱含んできているとの見方の背景にあるという推測は成 り立つと思います。つまり、個々の委員がどう考えていらっしゃるかは分から ないですが、全体として、フィリップス曲線が更にフラット化している中で、需給ギャップが大きくなれば、すなわち経済が温まれば、失業率が下がること で賃上げが起き、物価が上がるというメカニズムについて、色々と弱さがある のではないかと考えているという推測は
成り立つということです。 』

ということで、需給ギャップに対する物価の反応が弱いという話なので普通に大本営と同じでした。だったら今のような極端な緩和は要らんのではないかというツッコミをしたくなりますがそれは大本営の時にツッコミをしたのでまあいいです。

『ただ、日本銀行は、既に金融政策決定会合でいっているように、やは り下振れのリスクが相応にあるもとで、その下振れのリスクを意識しながら、 今は、政策を変更するならば緩和をより強めていく方向となるとのスタンスでいます。そのスタンスを大きく変えるほど、現状で何か状況が変わっていると は考えてはいません。もっとも、目まぐるしく情勢は変わっていますし、下振 れリスクについても、リスクそのものの性質とその評価というのはそれぞれ変わり続けているので、モメンタムがまさに失われる惧れが強まるという場合に は、躊躇なく追加緩和していくということになるかと思います。』

でもってベンダーヘッドラインだと最後の躊躇なく云々しか出て来ませんが、説明の方は見事に大本営発表と同じになっていまして、別に若田部さんが独自に緩和バイアスに踏み込んだ発言をしているとかそんな感じは見事に見受けられない。


・この質疑応答は感心しました

『(問) 先日、発表された展望レポートの関係でお伺いします。成長率の予想 は上振れしたのですけれども、物価の予想がまた引き下げられてしまいました。例えば、黒田総裁、あるいは若田部副総裁の任期中に物価 2%というのは達成 可能なのでしょうか。今時点での見通しをお聞かせください。』

『(答) 達成可能なように努力しているというのが簡単なお答えです。 』

こう言われると二の矢の継ぎようがない、というか無くは無いんだがそこまでの流れで見事に大本営モードなので、斬りこみに行っても避けられるだけと思ったんでしょうな二の矢はありませんでした。


・マネタリーベースについて

『(問)(前半割愛)また、マネタリーベースについて、マーケットの中で、増加率が低下してきていて、日銀もそんなに国債を買っていない状況で、その効果について 疑問視する声もあると思うのですが、従来、副総裁は量的な面について重視し ていたと思うのですが、その点についてお願いします。』

これ聞き方が微妙に残念で、「日銀のMB拡大ペースが思いっきり落ちても特段状況に変化が起きないのだからそもそもMB拡大には何の意味があったのか」と聞くか、「MB重視派なのに現状のMB拡大ペースの大幅な鈍化を容認しているのは何故か」と聞くかのどちらかに絞って欲しかったなと思うのですよ。

ということで斬りかかってみたものの・・・・・・・・

『(答) (前半割愛)二番目のマネタリーベースですが、ご指摘のように、確かに、今、長 期国債の買入れ額というのはめどになっていて、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の中で、マネタリーベースの位置、あるいはオーバーシュート型 コミットメントの位置というのは、縮小しているようにみえます。しかしなが ら、私は、やはり、オーバーシュート型コミットメントは、この「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」のパッケージの中では、大きな位置を占めている と思います。どういうことかと言いますと、例えば、これを外すというときに、 どのような予想を市場参加者の間で持つのかということです。日本銀行がやっているいくつかのコミットメントの中の一つですので、そのコミットメントの メカニズムがなくなってしまう、だから日銀はすわ出口であると、金融緩和を 辞めてしまうのだというように誤解されることがないかどうかというのは考えないといけないと思います。私としては、現状でパッケージとして行ってい る中で、このコミットメントはデバイスとして役割を果たしていると考えています。』

という大本営がインチキ説明をするときに得意とする「パッケージ論」に持って行く(例えば本来ならばCP社債買入は「過剰に拡大したリスクプレミアムの縮小」を企図しているのだから本来そのプレミアムが正常化したら縮小廃止すべきだし、現状のようにどう見てもプレミアムが逆に過剰に無くなっている(というのも変な表現で恐縮ですが)のなら即刻廃止しないといけない筈なんですが、このパッケージ論で常に誤魔化して継続してしまう奴です)ことでMBのそもそも論を全くしないでスルーするという攻撃に出てきていまして、まあ手堅いにも程があるわと良くも悪くも感心した次第です。



〇政井審議委員金懇ですかそうですか

[外部リンク]
── 奈良県金融経済懇談会における挨拶要旨 ──
日本銀行政策委員会審議委員
政井 貴子

・まあ大本営ですな

でまあ政井さんの金懇ですけれども経済物価情勢に関しての話は基本的に展望レポートの通りで、昨日大本営発表に茶々を入れたばかりで同じ茶々を入れるのは時間の無駄(というか読んでくださる皆様にご迷惑)なのでパスしますが、『(3)先行きのリスク』ってのがありましてね、

『持続的な成長のためには、内需と外需がバランス良く成長していくことが重要だと思っています。こうした観点から、先行きの中心的な見通しに対するリスク要因の中でも、私が特に気に留めている点を2点指摘したいと思います。』

おお「私が特に気に留めている点」ですかそれはそれは、

『まず、外需の面では、引き続き、海外経済の動向が挙げられます。下振れリスクは、米中通商交渉の進展などからひと頃よりも幾分低下したと評価していますが、依然として大きいことに変わりなく、中でも、新型コロナウィルスの拡大による中国を始めとした世界経済への影響、それらのリスクがわが国の企業や家計へ与える影響も注視していく必要があると考えています。』

お、おぅ・・・・・・・・・・

『内需については、個人消費の緩やかな増加基調が維持されるかがポイントだと考えています。この点、消費税率引き上げの影響は、政府による各種の家計支援策(キャッシュレス決済時のポイント還元制度、年金生活者支援給付金、プレミアム商品券など)もあって、前回増税時と比べて抑制的となるとみられますが、実質所得減少の影響が、今後、時間をかけて徐々に現れてくる可能性もあり、長い目で見た個人消費の基調に変化がないか、しっかりみていきたいと考えています。 』

うーん。この2点は普通に展望レポートの基本的見解のリスクの中で最初の2つとして出てることなんですけど・・・・・・・


・ということで金融政策運営の話も通り一遍

『2.今後の金融政策運営 』ってのがあるんですけどね。

『先月の金融政策決定会合では、2%の「物価安定の目標」に向けたモメンタムは維持されているものの、なお力強さに欠けており、引き続き注意深く点検していく必要があること、が改めて確認されました。特に、海外経済を起点とするわが国経済・物価の下振れリスクは、ひと頃よりも幾分低下したとはいえ、依然として大きいとみられます。今後の政策運営についても、これらが顕在化し、物価のモメンタムが損なわれる惧れが高まる場合には、躊躇なく、追加の緩和策を講じることが必要だと考えています。』

『もっとも、成長期待がなかなか高まらない中、世界的に緩和的な金融環境は長期に亘ってきており、こうした低金利環境の継続が、企業や投資家などのリスクテイク姿勢を一層前傾化させる懸念について国際機関等6で意識されるのは当然だと思いますし、私自身も、年金などの運用利回りの低下が経済活動に及ぼす影響も含め、こうした問題意識を共有しています。それでも、わが国では、デフレからの完全脱却を目指し、持続可能な成長を後押しするためには、現在の政策を息長く続けていくことが未だ不可欠だと感じています。今後とも、政策の効果と副作用の両方にしっかりと目配りしつつ、その時々で必要と考えられる施策を不断に検討し、適切な政策運営に努めて参りたいと思います。』

うーんこのという感じで、もうちょっとなんか主張は無いのかとか思ってしまうのと、そもそも為替の専門家でいらっしゃるし、為替絡みで言えば国際的な資本移動とか資金フローとかそういう話にはお詳しいと思うので、そっちの観点から何か視点でもご提供いただきたいんですけどとは思うのよ。

いやですね、こちらの金懇では金融政策の話の後に、『.女性の活躍推進』というお話をしていて、これはこれで政井さんならではのお話だとは思いますし、社会政策とか経済政策とかいう観点ではとても重要な話であるのは論を待たないと思うのですが、金融政策の方でもそういう「らしさ」というのをもうちょっとぶつけて頂きたいんですけどねえと思うのでありました。


・・・・・・と幸か不幸か若田部副総裁の金懇翌日だったので大本営部分を全部ぶった切ってしまったら大本営ベースの金懇だとネタが無くなってしまうということで何というあっさり味と我ながら思いますが会見要旨が今日出るのでそちらでも楽しみにさせていただきたく存じますです、はい。



〇ちょっとだけ俺様備忘市場メモ

うーんこの。
[外部リンク] / 15:16
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は続落で引け、リスクオフトレードの巻き戻し継続

『 <15:07> 国債先物は続落で引け、リスクオフトレードの巻き戻し継続

国債先物中心限月3月限は前営業日比27銭安の152円41銭と続落して取引を終えた。10年最長期国債利回り(長期金利)は同2.0bp上昇のマイナス0.020%。新型肺炎拡大を警戒したリスクオフトレードの巻き戻しが継続した。』(上記URL先より、以下同様)

ほうほうそうですか。

『現物市場で新発債利回りは上昇。2年債は前日比1.0bp上昇のマイナス0.135%、5年債は同2.0bp上昇のマイナス0.125%。 一方、超長期ゾーンの利回り上昇は限定的で、20年債は同1.0bp上昇の0.275%、30年債は同0.5bp上昇の0.420%、新発40年債は同0.5bp上昇の0.445%となった。30年歳入札は順調な結果となった。市場では「投資家のしっかりした需要が確認された」(別の国内証券)といい、超長期債の金利上昇が抑えられたとみられている。』

つーことですが前場の引けの段階では先物が売られていましたけど超長期もそこそこ押し込んでいたと思うので、まあ頑張って押し込んだから確りしましたよねとは思いますが、なんかまあ後場終盤になって超長期強くなったんで買いでもあったんでしょ(個人の妄想です)というところで、投資家のしっかりした需要が確認されたっての引け際の買いの方ではないかとは思いますがまあ金利が上がれば超長期みたいなところには買いが入りやすいという話しでしたという事ですかそうですか(最近は北ハマー先生状態なので(いつもではないかというツッコミは却下)あんまり余計なことを言わないようにせんといかん)。

『 TRADEWEB
    OFFER  BID   前日比  時間
2年  -0.137 -0.13   0.007 15:02
5年  -0.131 -0.122   0.016 15:06
10年 -0.024 -0.017   0.021 15:05
20年  0.27  0.276   0.008 15:03
30年  0.415 0.421   0.006 15:07
40年  0.438 0.449   0.004 15:05』

ええまあ余計な感想は減らしておきますが、とりあえずハードデータ出てくるまで(割と時間が掛かりそうですが)はQE相場ヒャッハーみたいな感じなんですかねえ良く分かりませんけど。
 


お題「若田部副総裁金懇挨拶は(今は大人しいが)今後荒ぶる兆候を示しているのではないかと(^^)」   2020/02/06(木)08:05:49  
  最近の中央省庁ってのはポンコツじゃないと駄目とかいう決まりでもあるのか?
[外部リンク] 18:50配信

ちょっとまて従来だってインフル患者とかいただろうし当日体調不良になる受験生だっていただろうが何だこの場当たり対応は、と思いますが、それ以前の問題としてお前ら「マークシート試験だと思考能力などが測れないからセンター試験を廃止して記述式の試験をする」って話だったわけで、思考能力などが測れない試験だけで合否決めていいんだったらセンター試験何で廃止するんだよ脳味噌がゲロかうんこで出来てるじゃねえかお前ら。

などと今週頭のニュースを蒸し返していますが、まあ最近あちこち即ち文科省だけじゃなく他の官庁でも「その場の思い付きで出してきた机上の空論施策」が大手を振って出てくるでござるの例が非常にトサカに来る訳でして特に(以下の部分は内務省検閲により削除されました)。


〇若田部副総裁松山金懇ですがこれは床の間のガラスケースから飛び出してくる悪寒

うーんまだHTML版は出ていないな。

[外部リンク]
── 愛媛県金融経済懇談会における挨拶 ──

日本銀行副総裁 若田部 昌澄

最近までの若田部副総裁の金懇等の挨拶は(ちなみに全くネタにする価値を感じなかったので1回どこぞでの講演を完全スルーした覚えがありますが)何かこう別にオリジナル性も無くておもんないわという感じでございまして、前任の置物大先生のような脇がガバガバの講演を連発して(そらまあ就任の経緯からして鼻膨らませてフンガフンガしてたでしょうから脇がガバガバなのは当たり前だしマネタリーベース置物直線理論がそもそもからして脇が甘いとかいう論評の前段階の理論なのだから仕方ないけど)いたのに2年で2%が出来なくなってドンドン戦線が後退して結局置物化(本人に言わせると「進化」)したという流れでしたが、まあ最初大人しい人の方が曲者なのでそろそろ来るかなと思ってたら今回はその感じが出て参りましたな。

#なお最初大人しいので曲者かと思ったらそのまま空気な方というのは単に能力が(以下自粛)

てな訳でして、執行部(いやまあこの人も執行部ですけど)的にはこちらのお方は床の間に置かれたガラスケースの中の博多人形のごとく鎮座して頂きたかったんでしょうが(個人の妄想です)、どうもそろそろガラスケースを破ってくれそうな味わいをやや感じましたです、というのが本件読んでの印象ではあります(思いっきり個人の感想です)。


・とは言っても経済物価見通しは大本営発表を踏襲なので大本営にツッコミ

ってな訳でして、期待させておきまして誠に恐縮ですが、最初の『2.金融経済情勢 』に関しては大本営発表を踏襲しているので、まあこちらにも茶々は入れながら確認はしますが、これに関しては大本営に茶々を入れるだけの話で別に若田部さんにツッコミという話ではない。

『(2)わが国経済の現状と先行き 』という小見出しから参ります。

『次に、わが国の経済情勢に話題を転じたいと思います。世界経済の成長ペースの鈍化は、外需の弱めの動きなどを介して、わが国にも影響を及ぼしています。昨年 10〜12 月には、これに消費税率引き上げや自然災害の影響なども加わり、わが国の経済は、いったん大きく減速したものとみられます。もっとも、日本銀行としては、現時点では、こうした減速は一時的なものであり、わが国の景気は、基調としては緩やかに拡大しているとみています。これは、内需の3本柱である設備投資、個人消費、政府支出の基調が、何れもしっかりとしていると判断しているためです。この点について、具体的にみていきたいと思います。』

って若田部さんが心底思っているのかというと何か違う気がしますが(^^)、まあここでは床の間のガラスケースモードで大本営発表の説明をしています。

『最初に、設備投資です。わが国の設備投資は、増加傾向を続けています(図表4)。海外経済減速の影響を受けて製造業の一部で能力増強投資を見送る動きもみられますが、これまでのところ、建設投資は増加を続けているほか、企業が、将来を見据えた戦略的な投資に取り組む姿にも変化はみられません。』

『先行きについても、これらの投資は、増加を続けると判断しています。建設投資については、わが国では、1990 年代初頭のバブル崩壊以降の建設投資の長期低迷を反映して建築物の老朽化が進んでおり、潜在的な建て替え需要が大きくなっています。こうした潜在需要は、緩和的な金融環境のもとで、先行きも息長く建設投資を下支えしていくと考えられます。また、人口動態の変化も見据えた省力化投資は引き続き増加していくと見込まれますし、最近では、幅広い業種で、新規ビジネス創出や販路拡大、マーケティングなどを目的としたビッグデータ、AI、IoT関連のIT投資も、徐々に積極化してきているように窺われます1。』

とまあ大本営発表を並べていますが、この説明部分の最後の所に1という脚注がついていまして、『1 『経済・物価情勢の展望(2020 年1月)』「BOX3 最近の設備投資の底堅さの背景」を参照。』ってなっていて、展望レポートの通りに説明しておりますのでってのを強調している辺り、単に展望レポート全文の記述をご紹介したいだけなのか、それとも展望レポートを棒読みしているだけだもんねと暗に言いたいのか、どういう事なのか知りたいですな。

個人消費も大本営。

『次に、個人消費です(図表5)。当面の個人消費をみるうえでは、昨年 10月の消費税率引き上げの影響が注目されます。この点、10〜12 月の個人消費は大きく落ち込みましたが、これには自然災害なども影響している点に注意が必要です。こうした特殊要因を除くと、これまでのところ、消費税率引き上げの影響は、2014 年の前回引き上げ時と比べれば、小幅にとどまっていると判断しています。もっとも、消費税の影響を巡る不確実性はなお大きく、先行きの景気をみるうえでの一つのリスクです。この点は、後ほど改めて取り上げます。』

でまあ後の方の話はまたネタにしますが、こちらに関しても大本営発表モードになっておりまして、ニュースベンダーのヘッドラインを何となくしか見てませんでしたが見た感じだと、まあ当然ではあるのですが若田部さんなので緩和バイアスの掛かったピックアップのされ方をしていて、この辺りに関しても強調したようなヘッドラインになっておりましたが(もちろんこの要旨通りに話してなくてニュアンスが違っている、という可能性はありますけど)、この要旨を見た感じだと経済物価情勢とかの辺りに関して別に独自のバイアスをぶっこんできている感じはなくて、普通に大本営発表をしているように見えますがどうでしょうかね。

政府支出の所でこういうのがありますが、

『最後に、政府支出です。近年、日本でも自然災害が相次いでいます2。政府は、自然災害や経済の下方リスクを乗り越え、未来の安心を確保すべく、昨年末、2016 年以来となる経済対策を策定しています。経済対策の各種施策の実施により、公共工事などの政府支出は、当面、増加を続けると見込まれます(図表6)。』

これまた大本営。

『さらに、日本銀行が大規模金融緩和を継続するもとで、経済情勢に対応して機動的に財政政策が運営されることは、金融緩和と財政刺激の相乗作用を高め、景気刺激効果をより強力なものにすると考えています。』

と来まして、

『一般に、政府が国債増発を通じて政府支出を増加させると、長めの市場金利に上昇圧力が加わり、これが次第に民間投資などを抑制するメカニズムが働きます。これに対して、政府支出が拡大するもとでも、中央銀行が市場金利の上昇を抑制すれば、民間投資などへのマイナスの影響は限られ、景気刺激効果の強まりが期待できるということです3。』

というのがあって、これベンダーヘッドラインに掛かると一瞬キタコレと思わせてくれるのですが、これまた脚注3というのがありまして、

『3 『経済・物価情勢の展望(2020 年1月)』「BOX1 ポリシーミックスの効果」を参照。 』

というのが実は今回あったんですよね。でまあ展望レポート全文ネタはちょっとしかやらなかったのでこれはパスしてましたのでちょっと触れますと、


・ここでちょっと話を中断して展望レポート全文における「ポリシーミックス」ネタ

若田部さんがリファーしていたのは
[外部リンク] 2020年1月

の本文だと39ページですけれども、PDFファイル的には41ページ目に『(BOX1)ポリシーミックスの効果 』というのがある訳ですな。

でまあ一々引用してると長くなる、というのと何故か展望レポート全文はアタクシの環境(MS日本語標準でテキストの形式は使っているFTPソフトが古いのでANSIにしとる)だとテキストに落とした時に多くの漢字が外字になってしまって文字化けするというクッソ面倒な作業があるのでパスしますが、上記のような話をしているのですな。

でもってこのネタ、もうちょっと遡るとそちらの脚注に

『25 2016 年 10 月展望レポートのBOX1でも、同様のシ ミュレーションを行っているが、それ以降のデータの蓄積 と、モデルの定式化の見直しによって、結果は幾分変化し ている。モデルの詳細については、以下の論文等を参照。 “The Quarterly Japanese Economic Model (Q-JEM): 2019 version,” Bank of Japan Working Paper Series, No.19-E-7, June 2019. 』(この部分は上記URL先の2020年1月展望レポート全文から)

ってなっていまして、じゃあ2016年10月の展望レポートを見ますと、

[外部リンク] (2016年10月)

(ちなみにこの辺りの展望レポートではさっきの文字化け問題は発生しない)

の同じくBOX1っての(本文30ページPDFで32ページ)で『(BOX1)ポリシーミックスの効果 』というのがあって同じ話をしているのですけれども、この時ってまさしく総括検証やってYCCぶっこんだ直後の話でして、この時の総括検証の方では「より長い方の金利はあんまり需給ギャップに影響がない」とかそういう話をしている一方で、『一般に、政府が国債増発を通じて資金調達を行い、財政支出を増加させる 場合には、長めの市場金利に上昇圧力がかかるため、民間投資が抑制される 「クラウディング・アウト」が発生し、景気刺激効果が減殺される。他方、 中央銀行が、財政拡張と同時に金融緩和を進める場合には、国債発行に伴う 金利上昇が抑制されるため、財政拡張と金融緩和が相乗的にプラスに作用し、 景気刺激効果がより強力なものとなる。』(この部分は上記URL先の2016年10月展望レポート全文から)って話をしてる、という実は謎展開な説明をしているんですよ。

この時って要は「YCCが効いてクラウディングアウトが起きないからYCCっていい政策なんだよー」という正当化の説明をしていたんじゃねーのとか思うのと、あとは同じBOXの冒頭に『中心的な見通しでは、大型経済対策による財政拡張と「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」による強力な金融緩和という組み合わせ(ポリシーミ ックス)が、相乗的に景気刺激効果を発揮するもとで、潜在成長率を上回る成長が続く、との考え方を基本としている。』(これまた上記URL先の2016年10月展望レポート全文から)となっていまして、需給ギャップが改善するから物価が上昇に向かって行きますよっぽい話のベースになっていたんですな。

・・・・・ではあるのですが、えーっとすいませんそれで需給ギャップはプラテン(日銀推計だと2016年第4四半期でプラテンした)しましてその後も強い状況が続いていますがそれで物価上がりましたっけとか思う訳でして、いやまあ経済見通しで物価見通しじゃないから別に良いのかとは思うけど、何だかねえという理屈ではあるんですよね。

だってそうじゃん金利が5%だ6%だで貸出態度もそれなりにタイトで企業金融がタイトって状況だったら確かにこの手のクラウディングアウトとか気にする必要あると思いますけれども、金利はゼロ金利制約状態だし、金融機関の貸出態度もユルユルだし、そもそも論として民間企業セクターが資金余剰になっているという状態な訳でして、そういう意味では企業の投資行動におけるボトルネックが貸出面という事になりようが無いのですから、「YCC政策をやっているのでクラウディングアウトが起きません(キリッ)」とか言われましても、それ別にYCCやってなくてもクラウディングアウト起きねえだろいい加減にしろとしか思えないのですが、まあ大本営発表なので仕方ありませんな。

・・・・・・という感じで、毎回ここのクラウディングアウト云々の所って気になっていたので、ちょうどよかったので全然若田部さんの主張でも何でもない部分ですけど茶々を入れてみましたが、何せ向こうは難しい理屈と難しい計算モデルが登場している一方でこちらは無学無才と来ておりますので茶々を入れてもただの蟷螂の斧って奴ですなすいませんすいません。

では話を戻します。


『(3)リスクに対する評価 』の所も大本営発表なのでパスしますが、消費増税の影響で実質所得云々の話をするのに税制や社会保障の控除や負担の変更について言及しない(すると大人の事情でマズーというのは分かりますけど)のは片手落ちにも程があるわ、とは毎度思います。


・この辺からちょっとオリジナルっぽくなる

ついうっかり大本営の方にノリノリで突っ込んでいたら時間が怪しくなってきましたが今回の見どころは実はこの先の若田部オリジナルっぽい『4.「日本化」と経済成長を巡る議論』って所です。


まずは『(1)「日本化」とは何か 』ですが、説明の部分はごく普通に進むのですが最後になっていきなり腰が砕けます。まあ途中から見ましょう。

『図では、1990 年以降のわが国のGDPを、様々な角度から、他の先進各国と比較して示しています(図表 13)。ここから分かることは、3点あります。』

『第1に、名目でみたGDPは、日本は明らかに国際的にみて成長率の見劣りがすることです。ことに、90 年代の前半に成長率の下方屈曲が起きて以降、2013 年頃まで、ほとんど名目GDPは上がっておりません。』

『第2に、物価の変動を考慮した実質GDPでみると、日本の経済成長率はやはり国際比較をしてみても低位にありますが、名目値ほど低いわけではありません。』

『第3に、生産年齢人口一人当たりの実質GDPでみるならば、日本の経済成長率は、 他の先進国と比べても平均的なところに位置します。』

『この最後の事実をもって、日本の経済成長率はそれほど悪くなく、「日本化」と言われる経済の停滞は誇張されている、という意見もあります。ただし、重要なのは、人々は、名目値により実感を覚えるということです。この当時、名目値が低迷した一因としては、物価の下落、つまりデフレが続いていたことが挙げられます。』

とまあここまではああそうですかという話なのですが、ここに続く文章でズッコケる。

『また、デフレのもとで、失業率も上昇していました。』

因果関係は???

『仮に「就職氷河期」と呼ばれる時期に失業していた人々が雇用されていたなら ば、日本の経済成長率はさらに高かったと考えられます。』

?????????????????????

えーっとすいません。ということは企業が赤字上等で雇用をすると経済成長率が高くなる、とこれまたアタクシのような浅学菲才なものには理解致しかねるのですが、経済が潜在成長並みあるいはそれ以上の成長を行うからこそ雇用が拡大するとアタクシは思っておったのですが、雇用が増えると経済の成長が高まるとはこれまたノーベル賞ものの理論じゃありませんか凄い凄い(棒読み)。


この次の『(2)経済成長の重要性 』なんですが、ここ引用すると無駄に長いのですが、

『ここで、経済成長がいかに重要かについて、確認したいと思います。第1に、経済成長は、平均してみれば、人々の生活水準、栄養状態、衛生環境を向上させます。GDPから、賃金や利子や配当といった所得が払われます。GDPが伸びないと、人々の所得も伸びません。なお、GDPの問題点は数多く指摘されておりますが、それに代わる指標がなかなか見当たらないのも 実情です6。』

『第2に、経済成長は雇用をもたらします。経済学では長らく、オークンの法則と呼ばれる経験則が知られています。これは、経済成長率と失業率(の変化)の間には、負の相関関係を見出すことができるというものです。つまり、経済成長率が高くなると、失業率は低下します。現代の日本でもこの関係が成立しています7(図表 14)。失業が、経済的のみならず、様々な人的・社会的コストを社会にもたらすことも考慮しますと、経済成長によって雇用 を維持することは望ましいということになります。』

さっきは雇用が成長を呼ぶみたいな話をしていたのになんか話が違いますね、まあどうでもいいですけど。

『第3に、成長は様々な政府サービスの維持を可能にします。国防・警察・司法・社会保障・医療サービス・社会的インフラ・基礎教育・基礎科学研究といった公共財の提供には財源が必要であり、その財源は経済の規模に依存 します8。』

とか何とか仰せなのですが、さっきは名目と実質の話をして、デフレがイカンという話をしていたのに、ここで経済成長が重要とかそんなの当たり前だろという話に飛んでいるのがわけわからんのですが、この部分は文章全体の中でどういう位置づけなのかがさっぱり分からん。

更に次の『(3)人口減少と経済成長 』はお洒落でして、途中から引用しますと、

『現実には、人口減少は確かに経済への逆風にはなりえますが、その下でも経済成長はできます。愛媛県を例にとってみますと、愛媛県の総人口は減少を続けていますが、近年の県内総生産は緩やかに増えています(図表 15)。』

まあこれは良いんですけどこの次がもうねという感じでして、

『また、一人当たりの実質GDPの成長率と人口増加率について、国際比較をしてみても、相関関係は見当たりません(図表 16)。ちなみに、インフレ率と 人口増加率の間にも、相関関係は見当たりません。 』

ってありますのでほうほうそうですかと思って図表16を見ると盛大に脱力します。というのは図表16ってPDFの23枚目にあるんですが、『人口増加率とGDP・インフレの関係』ってあるんですけど、その散布図の縦軸と横軸を見ますと・・・・・・・・

縦軸が(グラフは2つありますんで)
『一人当たり実質GDP成長率(1961年〜2018年平均、%)』
『消費者物価の上昇率(1961年〜2018年平均、%)』

横軸が
『人口増加率(1961年〜2018年平均、%)』

>1961年〜2018年平均
>1961年〜2018年平均
>1961年〜2018年平均
>1961年〜2018年平均
>1961年〜2018年平均

・・・・・・・・えーっとすいません、何で「1961年」からの平均取って日本化云々の説明してるんですか???????

ってな訳で今回の白眉はここでございまして、置物一派の得意技とする「データ期間の選定を自分の都合の良いところで行う」というのが見事に炸裂しておられまして、これは中々のハイクオリティ来ました、ということでそろそろ若田部さんが床の間のガラスケースから飛び出して暴れだしてくれそうな悪寒がしてさあ盛り上がって参りました!!!!とウキウキワクワクしながら(してない)今後の展開を待ちたいと思います。
 


お題「市場世間話でカーブが動くだの流動性供給でヒャッハーだの輪番見込みなどの雑談です」   2020/02/05(水)08:08:36  
  まあ方向性は違うけどこの人たちも相当に強権的なのは東電賠償スキーム問題での枝野官房長官(当時)の無法スキーム発言(2011年5月13日の金曜日でしたな)から何も変わってないですねえというのは把握した。

[外部リンク] / 15:16 /
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は反落で引け、長期金利は-0.055%に上昇

『 <15:10> 国債先物は反落で引け、長期金利は-0.055%に上昇

国債先物中心限月3月限は前営業日比8銭安の152円85銭となり、反落して引けた。日経平均株価の反発や時間外取引の米10年債利回りの上昇などを背景に、弱含んだ。10年債入札結果が無難と受け止められことから買い安心感が広がり、下げ幅を縮小する場面もあった。10年最長期国債利回り(長期金利)は前日比1.0bp上昇のマイナス0.055%。10年債入札については、「事前の水準調整が功を奏し、無難な結果。20年ゾーンや先物対比などカーブ上で割安感があったことから、国内勢の需要もあったのではないか」(外資系証券)との声が聞かれた。』(上記URL先より、以下同様)

昨日は前場頑張って調整しましたなあという感じで、途中で平均株価がプラテンしたとかいうフォローはありましたが、前場引けが前場の安値で先物10銭安の10年1毛5糸甘とかよく頑張った感動した(と言ってもそらまあ▲5bpなんですから水準がねえとか言うとあまり身も蓋も無くなるがそこはさておき)という感じでしたので、まあ入札はベンダーの報道する事前予想よりも強くなったのもむべなるかな。

でまあそれはそれとして昨日アタクシが(゜д゜)って感じになってたのはカーブちゃん。

『現物市場では、超長期ゾーンが後場に入り強含む場面があった。「特段材料はないが、リスクオフ局面でスワップを受けていた海外勢による現物買いが入った可能性がある」(国内証券)との見方が出ていた。ただ、引けにかけて売り圧力が強まった。』

ということなのですが、なんか知らんが昨日はまあ前場でも10年20年ってフラットしていたのですけど、後場14時過ぎとか先物も10年も甘で超長期強とかいう訳のわからんツイストフラットしていまして、確かアタクシ月末のオペ紙が出た時に「こんなのは需給で言えば第業鷁然覆里かわりの状況でぶれる程度の額だから屁じゃろ」というような気持ちで駄文を書いたわけですが、月曜は何とツイストスティープ相場になりまして、でもってそのネタを昨日は昨日で駄文で申し上げましたところ、今度はツイストフラットするとかいう事態が発生して、特級フラグ建築士というよりもただの北浜先生ではないかと大変に頭を抱えておりまして、そんな話を知人としていたんですよ昨日の後場終盤(マジ)。

そうしたら上記のように最後の最後に急に超長期が叩かれだして引けのカーブはこれ。、

『TRADEWEB
    OFFER  BID   前日比  時間
2年  -0.158 -0.147  0.01  15:09
5年  -0.163 -0.154  0.014  15:09
10年 -0.057 -0.051  0.008  15:09
20年  0.244 0.251   0.01  15:08
30年  0.386 0.393  0.008  15:09
40年  0.411 0.421  0.007  15:04』

場中のツイストスティープは何だったのかと小一時間問い詰めたいのですが、しかも上記ロイターさんの記事にありますように、別にこの間に為替や株が顕著に動くようなネタがあった訳でもなく、金利関係で何かニュースフローがあったようにも見えないのにこれは何ぞと申しますか、さすがにこれは我ながらお祓いが必要な気がしてきましたので注意しますわトホホ。

ちなみにこういう買っても売っても逆に行く時に「じゃあ自分の考えの逆をやれば良いじゃないか」とか言って売買すると更に逆に行く、というのは先物日計り小僧の時にアタクシ散々やっていることは申し上げるまでもありませんなあっはっは(ヤケクソ)。


・いやまあそれでそういう動きをする仕様なのは分かるんですが(「量的緩和」の孔明の罠なのかこれで正しいのか・・・・・)

ほうほうそうですかそうですか。
[外部リンク] / 05:13
米金融・債券市場=利回り上昇、中国の資金供給措置が支援

          利回り 前営業日終値
30年債 15時12分 2.0769%  1.9970%
10年債 15時12分 1.6008%  1.5200%
5年債 15時11分  1.4206%  1.3430%
2年債 15時11分  1.4130%  1.3530%

『米金融・債券市場では、国債利回りが上昇。新型コロナウイルスに対する中国の措置を受け、投資家のリスク許容度が高まった。午後の取引で、10年債利回りは8.4ベーシスポイント(bp)上昇の1.6043%。』

『市場筋によると、中国人民銀行(中央銀行)は4日、リバースレポの公開市場操作を通じて5000億元(712億2000万ドル)を金融市場に供給した。前日からの資金供給額は1兆7000億元に拡大。これを受け、懸念が一部緩和し、中国株は急反発した。新型コロナウイルスの感染拡大が収まる兆しはないものの、投資家は中国の措置をポジティブに受け止めた。』(上記URL先より)

ということで月曜が1.2兆元で昨日が5000億元の資金供給ってんですけれども、いやまあアタクシ中国の短期金融市場はだいぶ不案内で門前の小僧レベルにも達していないんで何ともかんともなのでありますが、この資金供給って2週間(でしたっけ?)とかそんな感じのリバースレポでぶっこんでいる資金なので、それって日銀が共通担保オペをぶっこんでいるのと同じ話で、別に人民銀行が資産買入をぶっこんだとかいう話でも何でもない訳ですよ(という位はさすがに分かる)。

つー訳で、2週間だかそこらで足の来る資金が出たからと言ってその資金をバックによーしパパ上海B株買っちゃうぞーとはならんじゃろとか思う次第でして、もちろん危機モードで短期市場の取引そのものが委縮しちゃっていますぞ状態の時に、銀行間取引市場からのファンディングを円滑にするためにリバースオペなどで流動性を供給する、ってのはそれはそれで金利の跳ね上がりとか交通事故みたいな金融機関の資金繰りヒヤリハットを防止するという点では意味があるのですが、それとよーしパパ株式買っちゃうぞーというのは本来は別ではなかろうか、とまあそんな話になるんですよね。


それでちょうど昨日ネタにしたパウエル会見を思い出す訳ですが(昨日の駄文をご参照下さればアリガヤですが)、バランスシートの質疑の所では途中でパウエル議長がLSAPと短期市場の金利跳ね上がり防止措置の違いについてキレ気味(というのは字面だけの感想なので実際は知らん)に『I pointed out on other occasions more than once the differences, the really specific differences between this and the large-scale asset purchase programs.』(1月FOMC後のパウエル会見での議長発言より)ってな感じで説明していた訳ですけれども、なんと申しますかこの辺の「流動性供給」と「バランスシート政策」の辺りってどうにもこうにも「見せ金でプラセボ効果」みたいなところが多々あるのでイクナイんだよなーとか思うのですが(個人の感想です)。

と申しますのは、まあ昨日ネタにしたパウエルじゃないですけれども、この手の「市場の誤解に働きかける見せ金でプラセボ効果」って施策って、コストが大してかからない割には資産市場が盛大に反応してくれるのでこうかはばつぐんだ!って事なので中央銀行としてはこんな旨い話は無い、ということでホイホイとぶっこんでしまうのですけれども、結局のところプラセボであっても依存症になってしまうので、いざ依存症から脱却しようとすると今般のパウエル先生半ギレみたいなことになってしまう訳で、誤解に働きかける系のテクニックって将来の信認を削っているという事で、未来から力を前借りする系のなんとかドリンクみたいなやつなんでしょうなあとか思うのです(個人の感想です)。

ま、その先駆けが我らが福井の俊ちゃんでありましたが、俊ちゃんの場合は外部環境のフォローがあって無事に出口を迎えましたが、その後麿先生が苦労したのって俊ちゃんが振りまいた誤解も要因の一つとしてあるわなあとか思いまするに(個人の感想です)、まあ俊ちゃんのプラセボ政策の被害者でしたなあ麿総裁は、などと思ったりもするのでありました。

・・・・・・と思いっきり話があらぬ方向に逸れましたが、さて今般の人民銀行ちゃんですが、

[外部リンク] / 12:43
大量の資金供給、市場の信認回復への決意の表れ=中国人民銀行

という話なんですけどこちらの方は、

『中国人民銀行(中央銀行)は4日、公開市場操作を通じて今週大量の資金を供給したことについて、金融市場の期待を安定させ市場の信認を回復することを目指す人民銀行の決意の表れだと表明した。 対話アプリ「微信(ウィーチャット)」の公式アカウントで見解を示した。』(上記URL先より、以下同様)

と、これだけだと訳分らんのですが、

『人民銀行は予想上回る流動性の供給で短期金利と債券利回りが低下すると予想。小規模企業の資金調達コストが下がり、資金面の圧力が和らぐとの見方を示した。』

という説明になっていて、短期金利を下げる効果という話をしているのですが、政策金利との話はどうなってるんだとか不勉強の為良く分からん中勝手に申し上げているアタクシも大概なのですが(すいませんすいません)この辺り中国の場合は政策金利と銀行貸出基準金利みたいなのとこの手の話とあって、まあお前がちゃんと勉強しろよと言われるとぐうの音も出ないのですが、一応貸出ルートの金利を下げようとしているのであれば、まあプラセボではないんでという事になるのですが、その短期市場金利の低下をただの見せ金でやっていると根が似ている話にもなりますし、まあどうなんでしょうねと。

つーかまあそれよりも、この手の「資金供給」が実際にどういう風に作用して波及するのか、というような話の際に、どうしてもニュースフロー的には何でもかんでも一緒くたにされる傾向にありますし、そらまあ短期金融市場のどうのこうのとかそういうマニアな話はうっかりすると債券市場の方でも通じないことはありますので、そらまあ為替市場だ株式市場だが区別して反応しろとか無理難題だし、そこら辺でバーナンキが前借りしていったプラセボパワーの回収にパウエルが回っていると思うとちょっと同情の念も無くはないが、パウエルFRBも昨年9月の措置で結局微妙な説明しているから同じか、とも思ったりします。

#とただの感想文ですいませんマジで中国の金利操作に関しては複雑なので体系だって勉強したいんですが(上目遣い)



・日銀保有残高が出てきたので輪番の再確認

毎度おなじみのこれが出たので一応計数チェック。

[外部リンク]
 


お題「ツイストスティープとな/FOMC会見でのバランスシートに関する質疑を味わいながら鑑賞」   2020/02/04(火)08:09:09  
  https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200203/k10012270111000.html
としまえん 閉園検討 跡地に“ハリポタ”テーマパークの交渉も
2020年2月3日 16時40分

としまえんと言えば温泉施設と言えば高級(ここで床に穴が開いて吸い込まれる)。

〇月間900億円ぽっち(想定)の輪番減額で反応とな(市場メモ雑談)

毎度恐縮ですがロイターさんから。
[外部リンク] / 15:20
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は続伸で引け、長期金利は-0.065%に水準戻す

『<15:11> 国債先物は続伸で引け、長期金利は-0.065%に水準戻す

国債先物中心限月3月限は前営業日比7銭高の152円93銭となり、続伸して引けた。前週末の米債高の流れを引き継ぎ、朝方から買いが先行。その後は日経平均株価の下げ渋りを背景に、じりじりと上げ幅を縮小した。10年最長期国債利回り(長期金利)は一時マイナス0.080%と19年11月29日以来の低水準を付けた後、前日と横ばいのマイナス0.065%まで水準を戻した。翌4日の10年債入札に向けて調整圧力が強まった。』(上記URL先より、以下同様)

昨日は米国おはぎゃー10年1.50%キタコレだったので先物が25銭上から始まったのですが、先物上に持って行かれる中で超長期があんまりついて行かず、株式市場の方もまあ寄りで下がったけどそこからよー下がりきらずに戻す格好なので、ベンダー的にはこう書くしかないけれども、債券は寄りからみたら何だよ下がってるじゃねえかだし株価指数は寄りからみたらよー戻しましたわという感じでしたが・・・・・・・・

『現物市場では、中期ゾーンは小じっかり。「春節で休場だった中国市場が再開したほか、米金利の低下で相対的に円債投資の魅力が高まっており、海外勢の買いが入っている可能性がある」(国内証券)。新発2年債が前営業日比0.5bp低下のマイナス0.165%。新発5年債は同0.5bp低下のマイナス0.175%。超長期ゾーンは朝方はやや買いが優勢となったものの、後場に入り弱含んだ。新発20年債は前営業日比1.0bp上昇の0.240%。新発30年債は同2.0bp上昇の0.385%。新発40年債は前営業日比1.0bp上昇の0.395%。』

ってちょっと待て超長期金利上昇かよという(20年カレントでも後場終盤近くから前日比甘になっていましたな)感じで、まあロイターさんだとあんまり輪番減額ガーという報道になっていないようなので好感が持てるのですが、どこぞのベンダーは輪番減額で今週の10年入札30年入札に改めて不安が的なおいちょっと待て今回の想定される減額って第業鷁然覆里かわりの何分の1だよちょっと計算してみろという解説になっていて甚だ遺憾の極みという感じではありました。

とは申しましても、まあ結局何でなのと言われると良く分からんですが、入札前の調整するとした場合、金利が下がった所だと直ぐに投資家の買いが飛んでこない(その時の材料によりけりではありますが)からここぞとばかり調整がしやすい(変に調整しすぎると投資家の先回り買いが飛んできて踏まされてしまう)とかそういう事なんですかねえ良く分かりません。

まあいずれにせよ、超長期ちゃんがここを先途とフラット化しないのって、絶対水準の問題なのか、材料が材料なだけに手が止まりやすい(月初の月曜ですもんね)のか、まあ海外の動きも日々訳分らんので、窓開けて寄ると上でも下でも最初は様子見したくなるんですかねえという勝手な個人の感想をしておりまして、中々決め打ち難しい相場なんですねとは思いました。そろそろ本決算に向けて最終調整モードかもしれませんし。

・・・・・・・ということでさすがに「輪番減額で超長期金利上昇抑制の姿勢を見たのでどうのこうの」というのはちょっと無理があろうかと思われるのですが、それこそ自分用でもあるんですけど、時が経ってしまうとメモ残しておかないとうっかり忘れて謎解説を盲信する可能性があるので、突如どうでも良い所かも知れないがメモってみるのでした(勿論別途手控えはありますよ)。

『TRADEWEB
     OFFER  BID   前日比  時間
2年  -0.168  -0.157  -0.005  15:10
5年  -0.177  -0.168  -0.007  15:10
10年 -0.066  -0.06   0.003  15:09
20年  0.235  0.245  0.011  15:10
30年  0.378  0.385  0.016  15:10
40年  0.402  0.41   0.019  15:10』

うーんこのツイスト・・・・・・・・・・・


〇本日もFOMC会見ネタの続きで恐縮至極

[外部リンク] of Chair Powell’s Press Conference January 29, 2020

よしよしまだPRELIMINARY版だな(FINALになったのをネタにしていると出遅れましたという意味で敗北感isある)。

でもって、まあ昨日はメイクアップストラテジー、でもアベレージターゲットでもプライスレベルターゲットでも良いのですが、まあやりたいこと自体は「2%目標を単年じゃなくて複数年とか累積方式にすることによって、2%からの上振れを容認すると言って、緩和政策の時間軸の延長効果を図る」って話なんですが、これは何度か申し上げましたように、昔ブランシャールとかがプライスレベルターゲットの提言をしていたときに、当時のドナルドコーン副議長が「机上の空論」と一刀両断したのを今でも覚えておりまして、まあ実際問題として、今の米国だってコアPCE物価指数で2.5%とかになったら恐らくCPIは3%を軽く超えていて、その時にたまたま原油価格が安けりゃまあ文句も出ないかもしれませんが、普通だったら米国民様の方からさすがに文句たらたらになって、「物価安定目標はどうした」とか批判の矢面に立って武蔵坊弁慶状態になると思うのよね(個人の妄想です)。

という点からの時間的不整合の話ってのがメイクアップストラテジー系の話には必ずあって、そこの所あまりにも楽観してるだろいい加減にしろブランシャールとかいう事でコーン先生お怒りの図だったということだし、まあ恐らくそういう事になるんちゃうのとはアタクシも思うのでありました(個人の感想です)。

大体からしてメイクアップストラテジーが効くんだったら手前の数年が緩和政策で、しかもそれが途中から過剰緩和になるんだから、市場が本当にそのスキームを信用したら短めの方はともかく米国30年金利とか上がるくらいの勢いが無いといけない(ので日本でQQEを最初にやった時に長期金利が(一瞬下がった後)盛大に上昇したのはあれは政策への信用があの時だけはあったからなのですな、うんうん)のですが、先週木曜の米国債券市場って普通に30年金利も盛大に低下していましたので、そういう文脈で考えますと、どうも色々なところで認識の齟齬が発生しているんじゃないかなーとは思うのでありまする、はい。

などという雑談はさておきまして、もう一つ米国金融市場様がヒャッハーと喜ぶバランスシートの質疑でも確認しようかと。


・バランスシートに関する質疑を拝見

最初から2番目の質問に戻りまして。

『NICK TIMIRAOS. Thank you, Nick Timiraos of the Wall Street Journal. I want to ask about the balance sheet. How many reserves are ample? How many reserves does the Fed now think it will need to conduct policy in its current framework? And can you walk me through how you and your colleagues are arriving at that answer?』

ずっと金利有りの世界だったら超過準備需要がどの程度とかって話は参加者一同が経験則で数字を出してくると思うのですが、米国だって金利無しの世界が長かったので、まあ皆さん自分らの超過準備需要がどの辺なのかとかいう話も手探り状態なんじゃないのかね、とは思うのでこの質問(どの程度の超過準備が適切な水準とみているのか)は割と酷な気もします。

でもってパウエル議長の答えなのですが、この質問に何でこんなに長々と答えるんだという位に長い。

『CHAIR POWELL. Sure. So, thanks for that question. Why don’t I say a few things about repos since I know that’ll be of interest. So just to bring you back after last September’s brief turmoil, we took prompt and decisive action and a result-- as a result, money markets have been operating smoothly since then. Just to review, those two adjustments were Treasury bill purchases of at least of 60 billion, sorry, at least in the second quarter, and determine overnight repo at least through April.』

超過準備の適正水準に質問されているのに前段階の資金供給このようい行いました話から始まるのが意味不明。

『And I will get to your specific question. The purpose of the adjustments has been to assure that our policy is transmitted smoothly to the federal funds rate, which requires well-functioning money markets. It doesn’t mean we’re trying to eliminate all volatility in the repo markets. We know that some volatility is normal and expected in well functioning markets.』

どうもさっきの前振りは「先般のUSTレポ市場の金利スパイクを受けて市場にリザーブは供給することにしたけれども、そうは言いましても市場に有り余る資金供給を行って短期市場のボラを無くすまでは供給しませんよ」って話をするマクラだったみたいですな。

でもって何でこんなマクラをするのかと言うと、単に説明するのを考える時間を稼いでいるだけだったらあんまり意味は無いのですが、無理くり意味をつけようとすると「市場のボラが出るのは市場として健全だ」とだけ言っちゃうとまたレポ金利スパイクの容認みたいに取られるのが嫌だとかそういうことなのかね、などと思ってしまったんですが、なんか丁寧な説明とか、市場で発生するような思惑を勝手に色々と妄想してそれに対して一々全部先回りしようとしているとか、そんな感じをここもとの会見でのパウエル議長には感じるんですよね(個人の感想です)。

それが良い事なのか悪い事なのかは結果が決めるんでしょうが、まあ個人の感想ですがになりますけれども、無駄な長広舌と無駄に丁寧な説明によって市場の期待を増幅させるような悪影響をだしていて、その増幅した期待を萎めようとしてまた無理気味な情報発信をしなければ行けなくなる、というようなモードになっているのではなかろうかって感じっすな(個人の感想です)。

でもって続きですが、何せこの回答が丸々2ページ分位あるという代物で、何ぼ何でも長すぎだろと思うの。まあ続き行きましょう。

『And as I mentioned, these adjustments have been successful in supplying an ample quantity of reserves. Money markets operated smoothly, including right through year end and the fed fund-- funds rate has remained in our target range. So we know-we will know when these adjustments have run their course when reserves are durably at a level that enables us to control the federal funds rate using our administered rates, the interest on reserves and reverse repo without the need for frequent use of open market operations. 』

「施策が効果を出してFF金利のコントロールに成功している(キリッ)」とか言ってるけどじゃあ何で今回IOERとRRP金利上げたんだよという話ですな。アンプルリザーブ出し過ぎですよね。

『Based on current projections, we expect that the bill purchases will durably bring the underlying level of reserves to the ample level sometime in the second quarter of this year. And when we see that we’ve reached that level, we’ll begin to gradually reduce our asset purchases to the level of the underlying trend growth of demand for our liabilities. As our bill purchases bring the underlying level of reserves up to an ample level on a sustained basis, the necessary quantity of overnight and term repo will gradually decline. We’ve already begun the gradual reduction in the quantity of repo, and we’ll continue to reduce those offering amounts gradually as conditions permit. At some point, we’ll also raise the minimum bid rate. 』

でまあ十分な水準まで来たので今後は資金供給オペのオファーを徐々に減らしていきますよ、ということだそうな。何か別に途中の話要らんからここから話をすれば良いのに、とは思うのですが昨日引用した質疑の後者の方も併せて、まあ説明が理解されてないという思いでもあるのか(確かにまあ記者の質問のトーンを見れば、シンメトリックターゲット位までは良かったけどメイクアップストラテジーの話が盛り上がるのって「2%は上限じゃないよ」を強調しようとして薬が効きすぎた感じもあるし、このバランスシートの話だって本来は調節のテクニカルな話なのに市場の金利スパイクを落ち着かせようとしてハト説明をしちゃったのでQE再開と言われる始末で、コミュニケーションの微妙な齟齬があるとは思う)、とにかく何でこんなに無駄に長い説明をするのか、というパウエル議長の心境をお伺いしたいものです。

などと言っていると時間が押してくるので(一つの質疑だけで時間がとかトンチキにも程があるわ、2枚分丸々ではあるけど)その続き。

『Even after we reach an ample level of reserves, it’s possible that repo operations might play a role as a backstop and support effective control of the federal funds rate. And we’ll continue to discuss that issue and review our implementation framework.』

とここまでが壮大なマクラでして・・・・・・・・・

『Coming to your question,』

ちょwwwwww

『in terms of the actually desired reserve level, we know that reserves will continue to move up and down over the course of the calendar year in a wide range depending on volatility in non-reserve liabilities, particularly the Treasury General Account or TGA. In particular, reserve levels will need to be at a level high enough to remain ample even when the TGA peaks during the April tax season. Effectively, what that means is that we need reserves at all times to be no lower than they were in early September. And I would say, around one-and-a-half trillion subject to learning more.』

「And I would say, around one-and-a-half trillion subject to learning more.」に来るまでの前振りの長さよ。

『Reserves are going to move in a broad range, as I mentioned, and we want to be clear that will be the bottom end of the range. We want one-and a-half trillion or there abouts to be the bottom end of the range. So, most of the time reserves will be moving in a range substantially higher than that, but not going below one-and-a-half trillion.』

さっき出した数字は大体季節要因などの振れを考えた中での最低水準だという話をしているのだが何ちゅうくどさ。これパウエルがすげえ早口なんでこれでも良いのかも知れませんが、この原稿をイエレン議長のペースで読んだら聞いてる方がイラっと来そうなくどさですな。

『So it’s not an-it’s not something that we’re aiming at all the time. We know that reserves will fluctuate and be substantially higher than that most of the time. We also want interest on excess reserves and the fed funds rate to be well within the FOMC’s target range. And we think that’ll be the case now that we made our technical adjustment.』

いや決め打ちできないのは分かっとるがな。

『Last points.』

まだあるのかよ。

『We’re committed to making this adjustment process a smooth one. We’ll provide more details as we go, and we expect to learn as we go as we always have. And we’re prepared to adjust the details of the plan as necessary to foster efficient and effective monetary policy implementation.』

言わずもがなですな、というこの長さなのですが、結局のところ言いたいのは「金利のスパイクは避けたいので必要な時にはちゃんと供給します」「超過準備需要は状況によって異なる」「だいたい少ない時で1.5兆ドル位」という話をしているだけのようなのですが何ですかこのクソ長さは。

つーかこの説明見てて思ったんだが、バランスシートって言ってしまうと確かに説明の中にあった政府預金(Treasury General Account)の増減要因の話がそっちに混じって話がややこしくなる気もします。


そしてその直後にこの質問です。

『STEVE LIESMAN. Steve Liesman, CNBC. Mr. Chairman, thank you for the question. Following up on Nick’s question,』

またもバランスシート。

『I know you said it’s not QE but it’s $390 billion over five months, which is a lot to expand the balance sheet. I guess I’d ask one more time on Nick’s question, is there a number that you have in mind?』

QEじゃないというけど3900億ドル以上も5カ月の間に資金供給してバランスシート拡大したのって、さっきのニックの質問に加えると、この量の供給は想定していたの?と来ました。

『Secondly, a lot of people in the market are sort of concerned that it looks like QE and they’re trading that way. Are you concerned that the market is embracing this like a QE program and that the rise in the stock market is linked to it and you may then experience something of a tapered tantrum, the way Chairman Bernanke did when he tried to roll it off? 』

でもってこんだけの供給をしたのでそれを見て株価とかも上がっていますが、これを引くことになったらテーパータントラムみたいな状況が起きるのが懸念されますがどうですかねえとか、まあバランスシートヒャッハー相場になっているのだがどう思うのかというイイシツモンダナーな質問。

でもって答え。

『CHAIR POWELL. So I’ll just- I’ll repeat that. We think that the-we think we need to continue purchases until the-until reserves are at a level that at which they will not go below $1.5 trillion roughly during the course of the calendar year.』

そうですか。

『And we know that the TGA will move up and down that. So they’ll be much harder than that sometime.』

そもそも政府預金除外で計算すれば良いだけのような気がしますがなんかこの辺は良く分からん。

『That’s-But that’s kind of the number and we think we’ll reach that sometime in the second quarter. That’s our estimate. But we will-we’ll know it when we get there. We’ll know it because we’ll be able to be-to control the federal funds rate without use of-without active use, ongoing use of open market operations.』

『You know, our intention of these-for these adjustments is just to raise the level of reserves and to allow us to conduct monetary policy in an efficient and effective manner. And that’s-that is our sole intention.』

うーんこの説明くどいですなあ。でもって・・・・・・・・・

『I pointed out on other occasions more than once the differences, the really specific differences between this and the large-scale asset purchase programs.』

何度もLSAPと今回のバランスシート拡大の違いを申し上げておりますがな!!とキレ気味(かどうか知らんが)になっているのが苦笑を禁じ得ない。

『We’ve been over that. In terms of what affects markets, you know, I think many things affect markets. It’s very hard to say with any precision at any time what is affecting markets. What I can tell you is that you know what our intention is. It is to return reserves to an ample level. We expect that to happen during the second quarter. And our plan as we do that is as those purchases get to that level, we believe we can gradually reduce them, and we believe we can also gradually reduce repo as we reach an ample level, as we’re satisfying demand now more from underlying reserves from bill purchases rather than from repo. And again, last thing I’ll say is we’re prepared to adjust the details of this plan as we’ve shown ourselves willing to do depending on conditions.』

何ちゅうかキレ気味(かどうか知らんが)にさっきと同じ話に戻っておりますが、まあここのトーンを字面だけで見ますと、少なくとも現状の「テクニカルアジャストメントの積りが金融市場がQEヒャッハー相場になってしまっている状態」に対しては不機嫌この上ないという事なのではないか(個人の感想です)と思われるのですが、まあ当初レポ金利がスパイクして供給策やって株価が上がった時にはどうせパウエル先生ニッコリしていたと思いますので、まあ何というか短期市場の金利スパイクを防いで金融市場が落ち着いたのを喜んでいたらあっという間にQEヒャッハー相場になってしまってこれは困ったって事なのかもしれませんな。

つまり、まあ株が上がっている分にはそれはそれで別に困らんとは言え、質疑にあるようにQEヒャッハー相場に期せずしてなってしまいますと、今度はテーパータントラムみたいなのが起きるリスクがあって、そうするとまたもFEDが株式市場を壊したとか戦犯呼ばわりされるのが明白なのでして、そうなるのはさすがに回避しないとマズいのですから、バランスシートの話はできるだけテクニカルですよだから増えても減っても騒がないでくださいね、という風にしたいんでしょうけれども、まあ最初にレポ市場のスパイクからのFF市場などの金利上昇を回避するためにオペぶっこんだ時に必要以上に目立ってしまったのが間違いの元のようにも思えるので、まあ自業自得な話なのかねえとか思ったりもします。


ということで質疑2本だけで時間が無くなってしまった(大汗)。
 


お題「このタイミングで超長期輪番(たぶん)減額とな/FOMC会見からメイクアップストラテジー云々の質疑を(その1)」   2020/02/03(月)08:09:43  
  あらそうですか。
[外部リンク] ダウ平均600ドル超下落 新型肺炎懸念
2020年2月1日 7時34分

金曜朝の「WHOが危機宣言を出したから今後の収束に安心感でNY株式市場が引けにかけて反発」とは何だったのかと小一時間問い詰めたい。


〇このタイミングで超長期(たぶん)減額とはちょっと意外ですが何はともあれ2020年は1兆カツカツコース

そういえばとか言ってオペ紙の存在を忘れていないとアピっておいて良かったわ(何が?)。

[外部リンク]

『日本銀行は、長期国債等の買入れについて、弾力的に実施することとしており、当面、以下のとおり運営することとしました(2020年2月3日より適用)。
── 次回公表は2020年2月28日17時を予定。』

次回もまたプレミアムフライデー(死語)の17時公表ですかそうですか、でもって予定表の方はと言えば・・・・・・・・・・。

0-1年:100-1000、月2回(変更なし)
1-3年:3000-5500、月4回(変更なし)
3-5年:2000-4500、月4回(変更なし)
5-10年:2000-5000、月4回(変更なし)
10-25年:500-2000、月2回(回数が3回→2回、レンジは上限が1500→2000)
25-40年:0-500、月2回(回数が3回→2回、レンジは変更なし)
物価連動国債:300、月2回(変更なし)
変動利付国債:1000、隔月1回(変更なし)

おー何と今回超長期(たぶん)減額してくるとはこれまたオモロイタイミングで来ましたな。

・・・・・と申しますのは、暫く前にせっせと減額していた時ってどちらかというと「ここで減額すると金利上がるじゃろ」という所で減額をぶち込んでいて、とりあえずカーブを立たせたいみたいな意気込みがあったのかどうかはともかくとして、まあ市場がそういう受け止めをするような所で減額カードを切ってきた、という印象だったのですよね。

然るに今回って別にここで減額したからと言って金利がホイホイと上昇するような状況でもない(おまけに金曜夜の米国市場でおはぎゃーになってしまいましたので益々金利上昇するような状況でも無いでござるの巻)中で超長期を(たぶん)減額してくるということで、パターン違うじゃんどうしたのとは思いました。フラットニング牽制したければ寧ろ年末のオペ紙の所で減額示唆の方が牽制になっていた感じもする(実際に牽制できたとは言っていない)ので、今回は寧ろ焼け石に水を撒いてみた位の感じだし、どちらかと言うと今の地合いだと「日銀の買入が減るから日銀の持ちが無いのでSLF出てこないからショートしにくいので買い」とか、もうちょっと先に行けば「輪番に減額余地が無いので日銀発で需給が悪くなる心配が無くて買い」とかサウナの焼け石に水を撒くような話になりかねないのが地合いの恐ろしさというものでありまする、ナムナム。

でもってまあ25-40年は多分このまま300×3が300×2になるんでしょうし、10-25年はレンジの真ん中が1250なので、1200とかになるんでしょうかね。これで初回、と言っても10日なので後の話ですが、そこで1000で打ってきたら笑えますが、まあさすがにレンジを上に拡大した手前、オファー金額カワランチ会長はちょっと無かろうとは思います(個人の感想です)ので、1200か1100で打ってくるとして、1100は座りが悪いので(根拠なし)1200ってことでどうでしょうかね。

でまあ1000+300の月3回が1200+300の月2回になったとしますと、月間では900億円の減額になりますので、年間ペースでは1兆800億円の減額になりますな。暦年の2020という意味では残り11か月になりますから、12月末の銘柄別残高などからこの前計算したのからアップデートすると、暦年2020の日銀長期国債保有残高は13,014億円ぽっちしか増えない計算になりますし、さすがにこの水準になってくると、本当は1年以内の歩留まりと、変国の償還銘柄打ち込み分をもうちょっと真面目にシミュレーションした方が良いのかも知れませんが、とりあえず今回はパスします(大汗)。

いずれにせよ、暦年の2020で見た場合、日銀保有国債残高は碌すっぽ増えないというか、この調子で減額して行ったら長期国債残高マイナスあるぜよという水準になって参りました。

さて、この輪番の変更に政策的な意味合いを求めてはいけない、という建付けになっているのですけれども(でも問題なのは急に政策的意図があるんジャマイカみたいなのが時に入るもんだから裏読みをしないと行けなくなる点です)、今回の減額(は別に確定してませんが減額でしょ減額)に関して一番オモシロ解釈をしようと考えてみたのですが、輪番拡大に五月蠅そうなのが次の政策委員になりそうだし、新型肺炎だの何だのとやっているので、追加緩和余地を作るために国債買入ペースを落とせるうちに落としておこう・・・・・・・・こうですかわかりません(><;

あと今回超長期輪番を2回にすると同時に全体の買入回数も1月の7回から6回になりましたな。回数減ることによって市場機能が回復するのかどうかはしらん(日銀の買入が減るのにフラット化する超長期だけは市場機能があるとも言えますが、マイナス金利で長期の需要が押し出された結果発生している超過需要によって市場の動きがおかしくなっている、と言ってしまえばやっぱり市場機能に重篤な問題が起きているという話になるわな)ですけれども、まあ特にプラス金利ゾーンでニーズある超長期は減らせや減らせという所で(個人の感想です)よろしゅうに。


〇1月FOMC議事要旨を見て何であの日あんなに盛大に債券買いで反応したのかを確認するの巻

まあ何ですな、金曜はコロナちゃんェ・・・・・・とか引用したロイターのタイミングが悪くて引け際に盛大に株が戻って何がコロナちゃんやねんという引けで誠に恐縮至極でしたが、結局1日ズレて反応するという謎展開になりましたので、この会見での話を見ながら「いやあの声明文だとそこまで米債買い上げる相場にならんがな」とかいうのとの整合性を確認するというお仕事をするのも、なんか泥縄というか何というかな感じはします。

とは言いましても、「まあ別にいつのもインフルでも死人出てるんだし、このインフルって中国以外で盛大に死者出ている訳でもないし、罹患しても重篤化しないような公衆衛生上の準備をしておけば、ただ単にちょっとタチの悪いインフルと極端に違わんじゃん」という事になってくれれば(素人なのでまあ何の根拠もないけど個人的にはそんなイメージになりそうな希望的観測)、特に米国市場ちゃんは木曜日(日本の金曜の朝)を見ても理由をこじつけてでもリスクオンをやりたがっているように見えるので、またぞろリスクオンヒャッハーとかになるかも知れませんし、レッツ確認ということですな。

[外部リンク] of Chair Powell’s Press Conference January 29, 2020


・メイクアップストラテジーをしらっと採用したのではないかとかいう質問からの枠組みに関する話題

ということでレッツ確認するとどうも最初の質疑が原因のように思えましたがどうでしょうか。、

『CHRIS CONDON. Thank you, Chris Condon, Bloomberg News. Mr. Chairman, I would like you to comment in a little bit more in-depth about one small change I’ve noted in the statement.』

おうあの声明文変更で質問かよ。

『It notes that policy will be appropriate to bring Committee beliefs, inflation, back to the Committees 2 percent symmetric inflation objective. That’s a slight change from the last time when you were expecting it to bring inflation outcomes back in the air, the objective. And I would put this also in the context of a comment you made at the last press conference where you drew attention to the fact that a number of policymakers had projected inflation overshoots two and three years out under appropriate monetary policy.』

『Should we take all of this together to mean simply that the Committee is more confident that a 2 percent outcome for inflation is already baked in the cake or that this is a signal that the Committee has a stronger resolution to bring inflation at least to the 2 percent objective and put-bring into play an informal make-up strategy for inflation?』

あーなるほどそういう解釈になるのか、と思ったのですが、今回「2%に近づく」ということを声明文で謳う文言変更をしながらも緩和政策が継続するという部分が同じになっているので、これはつまり2%のオーバーシュートを認めて、正式に採用されている訳ではないが割と多くのFOMC参加者が言及しているメイクアップストラテジーを闇採用したということでしょうか、ってな質問をしております。

これって再掲になりますが冒頭ステートメントのところで物価に関して、

『Available data suggest similar inflation readings for December, though we expect inflation to move closer to 2 percent over the next few months as unusually low readings from early 2019 drop out of the calculation.』

って事で2019年の頭に物価指数が前年度対比で弱かった事の裏の形で前年比効果が出るから、物価指数が今後数カ月の所では2%に近づいて推移する、って話をしたいた訳でして、その返す刀でシンメトリックターゲットだの物価が継続的に目標からショートしているのはインフレ期待を下げるリスクがあるとか言っていたんですが、これって今までのパウエルの言動(一々市場に先回りをしようとして余計な事を言いすぎる)からして、メッセージは「目先前年比効果で物価が強くなったからと言っても、それはただの前年比効果なので持続的かどうかは分からんよ、だから強めの物価指数が出たからと言って急に利上げヒャッハー相場とかやらないでね」という事じゃねえのとか思う訳ですよあたしゃ。

などと言いつつパウエル議長の回答を見る。

『CHAIR POWELL. Yeah. So in making that change, our goal was really-that was changing near to returning to-was to avoid possible misinterpretation.』

間違った解釈を避けようとしましたとは?

『So you may remember in the December minutes we noted that a few Committee members suggested that the language that stated that monetary policy would support inflation near 2 percent could be misinterpreted as suggesting that policymakers were comfortable with inflation running below that level.』

12月の議事要旨でも議論しておりましたように、前回このnearの文言を使うのは物価目標よりもちょっと下でも構わんというニュアンスで解釈されるのイクナイということで議論した、とか言われてハテそれは?と思ったら正月ネタシリーズでやった12月議事要旨の中にあったわ。

[外部リンク] of the Federal Open Market Committee
December 10-11, 2019

でもってどこにあるかというと、最近は声明文作る部分は大体無風だったのでついスルーしていたのですが、珍しくこんな話があったのですね(赤面)。

『Committee Policy Action』の4パラ目にこんな議論があったとですタイ。

『With regard to the postmeeting statement, members agreed to state that they judged that "the current stance of monetary policy is appropriate" to support the achievement of the Committee's policy objectives. Members discussed their options regarding references to global developments and muted inflation pressures in the statement. In their judgment, these factors, cited in previous postmeeting statements as part of the rationale for adjusting the stance of policy, remained salient features of the outlook. Accordingly, they agreed to cite them in the sentence indicating that "the Committee will continue to monitor the implications of incoming information for the economic outlook." With the retention of these references to global developments and muted inflation pressures, members agreed that the text on uncertainties about the outlook could be removed.』(この部分上記URL先の12月FOMC議事要旨より)

ここまでは政策が適切とかいう文言に関する話と、海外情勢をどのように声明文に反映させるかという話なのですが、問題になるのはこの次。

『A few members suggested that the language stating that monetary policy would support inflation "near" 2 percent could be misinterpreted as suggesting that policymakers were comfortable with inflation running below that level; they preferred language that referred to returning inflation to the Committee's symmetric 2 percent objective.』(同様に12月FOMC議事要旨より)

『Other members thought that the reference to "near" 2 percent was intended to encompass modest deviations of inflation above and below 2 percent.』(同様に12月FOMC議事要旨より)

つーことで、数名のメンバーが「金融政策は今後とも物価が2%”近く”になるのをサポートするでしょう」という文言だと2%以下であっても別に良しみたいに解釈されるので、「シンメトリック2%ターゲット」とすべきではないか、と言い出しまして、それに対して他の方々は”近く”には2%より高かったり低かったりするの両方含みますわなあと考えました、という所でこの時の話は終わっているんですな。

ということで記者会見に戻りますと(以下記者会見の引用に戻ります)、

『So we thought about that in the inter-meeting period and concluded that it would be appropriate to adjust that language to send a clearer signal that we’re not comfortable with inflation rising persistently-running persistently below our 2 percent symmetric objective.』

『So, yes, there is something in that. It’s just that we wanted to underscore our commitment to 2 percent not being a ceiling to inflation running around, symmetrically around 2 percent and that we’re not satisfied with inflation running below 2 percent, particularly at a time such as now where we’re a long way into an expansion and a long way into a period of very low unemployment when in theory, inflation should be moving up.』

うーんこの言い方。「インフレ目標の2%は上限値じゃない」し、「2%を恒常的に下回る水準というのは望ましくない」ってのを強調しているのですが、別にメイクアップストラテジーをやるとかアベレージインフレーションターゲットをやるとも言っていないのですが、あの質問に対してこの答え方をすると、政策見直ししたらもうちょっと厳格なメイクアップストラテジーというかプライスレベルターゲット的な、2%から多少高い程度ではなくて、物価がそこそこ上に振れるのを容認するスキームをぶっこんできますよと解釈されそうに思えますし、まあこういう回答をしちゃったら確かに「物価の2%超の上振れをもうちょっと容認する、つまり緩和期間が長くなるとかうっかりしたら押し上げ介入チックに追加緩和でもあるんじゃねえか」とか緩和ヒャッハーをしたい人たちは解釈するわさ、という風には思いました。

アタクシはこのパウエルの回答は「物価目標2%は上限ではない」というのと、「物価が足元でちょっと上がって来るけれどもこれは前年比効果のテクニカル要因が入っているからそこでびっくりして利上げ煽り相場とかやらないでね」という話をしようと思ってやっている、とは思うのですが、質問の最後で「put-bring into play an informal make-up strategy for inflation?」って言われてる回答の中で、「So, yes, there is something in that.」って確かに文脈上は別にこの「So, yes」ってのはメイクアップストラテジーを闇で早速採用しましたって話ではないと思われますが(なおアタクシの英語力ェ・・・・・・・・)、なんつーかこれはちょっとメイクアップストラテジーを早速採用しましたの意味でのイエスに解釈されても文句言いにくいように思える不用意な物言いのような気がします。



そんな質疑のあと、ちょっと別の話題があった(ちなみに今回はバランスシートの話と常設レポオペその他のオペレーションの話と、海外リスクの話と、金融監督絡みの話があって、あとはファイナンシャルスタビリティと異彩を放つのが気候変動がどうしたこうした、って感じですかね)後にフォローアップの質問が。

『MICHAEL MCKEE. Michael McKee from Bloomberg Radio and Television. In terms of the framework review and a little bit on Chris’s question earlier, there is a general feeling now in the markets and among analysts that you’re basically setting us up for some form of inflation target averaging where you let the inflation rate run above the 2 percent target for some time to make up for the time that it is spent below that.』

さっきの人もブルームバーグニュースなのでブルームバーグ連携プレイですな。でもってこちらの指摘のように、そもそも論として米国債券市場ちゃんの方では既に、フレームワークの見直しが行われるとアベレージターゲットとかメイクアップストラテジーみたいなのがぶっこまれて、インフレが上振れるのをもっと容認する方向になるんじゃネーノって考えている人が多い、ということでして、市場が既にそういうことになっているのだからして、多分物価がテクニカルに上昇したからと言って、その時にFEDの高官(のうち執行部的な人)が急に変な事言わなければ別に市場は動揺しないと思うの(タカ派が何言ってもそこは関係ない)。

だから、さっきの質疑のようにパウエルちゃんが今更そこを強調することは、むしろその思惑を強化してしまうだけの話になってしまうのであって、物価指標が強めに出て市場が動揺するのを心配するあまりに逆方向の思惑強化っていうのがどうもね、というかパウエルちゃんって市場が織り込んでいるものに対して何か無駄に強化するような言い方をして市場の期待を強めてしまって、後で方向を修正するときに物凄い勢いで苦労するというのを繰り返していると思うので、これは市場の声を拾えていないということでウィリアムズが悪いよウィリアムズが、と何故かNY連銀方面に悪態を飛ばすアタクシ。

『Is that a fair or reasonable assessment of where you think you’re going to end up? What would you, Chairman Powell, think of that idea personally and as long as I’m asking, do you have any more details on when we can expect the results of the review? 』

という訳で質問されて議長のお答えがこれまた長い(ちょうど1ページ)。

『CHAIR POWELL. Thanks. I’ll just say that we undertook the review because we felt and I felt that it was time to incorporate the realities of what we could call the new normal into our policy framework. And some aspects of that new normal would include ongoing powerful global disinflationary trends, which have led to lower-than-target inflation many places in the world.』

政策見直しの背景の話をおっぱじめやがりました。

『Secondly, a flat Phillips curve by which I mean low levels of sensitivity of inflation to resource utilization, for example low unemployment.』

『And thirdly, a much lower neutral real interest rate here and around the world.』

世界的にインフレ圧力が弱くてフィリップスカーブがフラット化していて世界的に自然利子率が低下しているという背景があるからレビューをしています、というのは今更ここで言わんでも聞いとるがな。

『So those are challenging conditions for monetary policy to deliver on our statutory goals of maximum employment and stable prices, although I would say that under our existing framework, we’ve been able to succeed or get close to succeeding it for most of the time lately to achieve those goals, although we do struggle as other central banks do with the inflation goal.』

『 So this is about reviewing our strategy tools and communications to assure that they’re the best that we can do to achieve those goals in this environment on a sustained basis. And we continued our discussions at this meeting. I’m very, very pleased at the process so far. It’s included the 14 Fed Listens events around the country at which we’ve engaged with a full range of people and groups across American society. That was a very, very positive experience, and I think we learned a lot.』

いやあのだからそういう話はいいんですがというのが長すぎ。

『We now had series of-a number of FOMC meetings at which we’ve reviewed what we’ve learned and also dug deeply into strategy tools and communications. I expect that we will conclude the review and announce our conclusions around the middle of the year.』

『Right now, we are just at the point of coming together to put all that together. So I think I’m not the person who should be telling you my personal preferences right now. I’m trying to-And we were trying to come together as a group around the set of answers. I feel very positive that we’re going to come up with some good results, and I’m just going to have to wait until we get to that point to announce them.』

ちょwwwwwおまwwwwwこれなら最後の「Right now」以降だけ話をすればいいじゃんと思うのですが、この無駄な長広舌の意味するところがイマイチ良く分からんところで、単にどう答えるかを考えるために今さらジローの話をしたのかなとは思いますが、もしかしたらこれはちょっとさっきの質問で下手な盛り上げ方をしてしまったテヘペロとか思っている可能性は・・・・・・・・・うーん分からんという所ですな。

#という訳で他のテーマに関する質疑は今後ボチボチ成敗して参ります
 


お題「雨宮副総裁の金利指標改革講演とな/何でFOMCで金利あんなに下がったのネタしようとしたらコロナちゃんェ・・・・・・・」   2020/01/31(金)08:13:38  
  コロナちゃんニュースのチェックしようとして国営放送ちゃんのサイトを見に行ったりするじゃないですか。でもって先日こんなページがあるのに気が付いておじいちゃん愕然とするわけですよ。

[外部リンク]

ちょwwwwwおまwwwww春闘ってあれだろ4月の第2週とか第3週とかに国鉄とかがストライキやると先生が来れなくなるから(生徒は徒歩通学)小中学校が休みになってヒャッハーとなるボーナスイベントだろ子供でも知ってるわ。

・・・・・・すいませんそれは令和じゃなくて昭和の話ですね(遠い目)。


〇雨宮副総裁の金利指標改革講演とな

ほうほう。
[外部リンク] 正佳
2020年1月30日

でまあこちらの講演ですが、LIBOR問題が起きてどうのこうのとかやっているうちにブリカスが2021年でLIBOR出すの止めるわとか言い出して時限が2021年末になっておりまして喫緊の課題イベントという事になっている指標金利改革に関してですが、よくよく考えてみるとこんな形でまとまった説明で、しかも説明内容が日銀のサイトにどどーんと出る、というのは初めてに近い(細かくは確認してないので覚えてないが)という物件ではありまする。

でまあこれをネタに、と申しましても真面目な解説にアタクシが解説の上塗りしてもしょーもない同義反復文章になりそうなので、まあちょっとだけ気になる辺りについて。


・ターム物RFR(前決め)を採用するのは多分実用的には良いのですが・・・・・・・・・・・

『3.金利指標改革のこれまでの取り組み』って小見出しの『第2フェーズ』ってのに参りますけど。

『こうしてわが国を含め各国・地域で金利指標改革の取り組みが進められる中、2017年7月、英国の金融監督当局である金融行為規制機構(FCA)のベイリー長官が、2021年末のLIBORの恒久的な公表停止を強く示唆する、重要なスピーチを行いました3。ベイリー長官は、LIBOR算出の裏付けとなる銀行間の無担保資金市場の取引が活発でないもとで、多くのパネル銀行がレート呈示に不安を覚えている中、LIBORの枠組みはもはや持続可能ではないと指摘しました。一方で、パネル銀行の脱退による無計画なLIBOR消滅は受け入れられないため、現在のパネル銀行に2021年末までのレート呈示継続のコミットメントを求めたうえで、その間にLIBORから代替金利指標への移行を進めることを促すとしたのです。』

というのがさっきのブリカス云々ですが、そもそも(これはベイリーさんの方の話ですが)「LIBOR算出の裏付けとなる銀行間の無担保資金市場の取引が活発でないもとで、多くのパネル銀行がレート呈示に不安を覚えている中、LIBORの枠組みはもはや持続可能ではない」ってのもまあ仰せになることは分かるのですが、そもそもトレーダブルレートを使うだのとかいう話をIOSCOとFSBが言い出したのが(そらまあLIBOR問題の発端からしたら言いたくなるのは分かるが)話をややこしくした次第で、金融を巡る環境が色々と変化する中、金融機関の短期資金繰りの性格が強い短期金融市場の取引って、外部要因とか規制要因とかによって、その時代や国によって主に取引されるものが世界的に一致する訳ではないですし、それは主要国同士でも同じ話なので、実取引レートというのにやたら固執する(のは事の経緯で分からんでもないけど)結果面倒なことになっているのは否めないと思うの。

でまあそれはそれとしまして、ちょっと飛びまして先の方。

『一方、貸出や債券のような「キャッシュ商品」と呼ばれる金融商品・取引には、デリバティブ取引とは異なり、国際的に幅広く利用されている標準契約書はありません。このため、これらの取引におけるLIBOR公表停止への対応については、各国・地域でそれぞれ検討を行う必要があります。』

はい。

『この点、わが国では、2018年8月に、日本銀行が事務局となり、金融機関、機関投資家、事業法人等の幅広い関係者から構成される「日本円金利指標に関する検討委員会」が設立され、検討が進められました。昨年夏には、同検討委員会の作業の大きな節目として、円LIBORの代替金利指標に関する市中協議が実施されました。市中協議では、同検討委員会の提示した論点に対して事業法人を含む様々な関係者から多くの意見が寄せられました。』

『市中協議の結果4、貸出・債券のいずれについても、最大公約数としては、日本円のリスク・フリー・レートである「無担保コール・オーバーナイト物レート」の先行き予想から導き出される「ターム物リスク・フリー・レート」が、円LIBORの代替金利指標として最も支持されています(図表5)。』

『ターム物リスク・フリー・レートが多くの支持を集めた背景には、銀行の信用リスクに影響されないこと、また、LIBORと同様、基準金利の水準が取引前に確定できる「前決め」方式の金利であり、これまでの取引慣行や実務との親和性が高いことがあります。現在円LIBORを利用している取引については、今後、ターム物リスク・フリー・レートへの移行を軸に検討が進められていくものと予想されます。』

ということで、まあこの結果は結果でまあそうですかねとは思いますし、キャッシュ取引という意味では前決めにしないと実務上どう見ても問題が発生するじゃろうなと思うので、たぶん前決めというのは必要だと思うの。

・・・・・・ところがこの次の小見出し『海外における検討状況』にありますように、

『貸出・債券などに関するLIBOR公表停止への対応について、海外ではどのような状況になっているでしょうか。

例えば、米国や英国では、貸出を中心に、民間部門からは、日本と同様に各通貨のターム物リスク・フリー・レートを利用したいとの声も聞かれます。もっとも、金融当局者は、ターム物リスク・フリー・レートがなお十分に整備されていない状況を踏まえ、その構築を待つことなく、翌日物リスク・フリー・レートを事後的に複利計算して算出する「後決め」方式のレートを利用するよう強く促しています。』

お、おぅ・・・・・・・・・・

『米英当局のこうした姿勢は、2021年末という時限性を意識してLIBORから新たな金利指標への移行を進めなければならないことに対する強い危機感の表れともとらえられます。』

という状態になっていまして、RFRの前決め後決めが国際的に平仄取れないとかいう割とおそロシアな流れになるとそれはそれでアカン(とは言えキャッシュ取引の事を考えると後決めって実務的に問題起きてやっぱり前決めとかにならんのかね、とは思うけど)ですし、パッとイメージするとマルチカレンシーの金利スワップとかやった時に、変動金利の確定タイミングが期ズレするとかどう見てもややこしいことになると思うので、この部分ってどうなるのかねえ、とは思います。

ただまあ米英当局がターム物RFRについて指摘する問題点も言いたいことは良く分かる次第でして、そもそもOIS取引なんてジャパンの市場で取引してるの何人だよ位の市場になってしまっている(そら政策金利が地蔵なんだから取引するインセンティブもヘッジニーズも無いからシャーナイナイ)次第ですし、海外に関しても米国ちゃんはちょっと動きますけど欧州ちゃんもフォワードガイダンス(キリッ)とか言って政策金利地蔵宣言をしている訳ですからして、そういう状況でOISの類に流動性とか市場の厚みがある訳もなく、よって米英当局ご指摘の「ターム物リスク・フリー・レートがなお十分に整備されていない」ってのも分かるけど、それはおまいらの中央銀行のせいなんだからなんだかねえとかいうのもあって何ともモヤモヤする話ではありますな。

とは言いましても、無担保コールの複利積み上げの前決めにしちゃいますと、切り替えによってそれまでの指標金利がフォワードルッキングな金利だったのに切り替えの所でバックワードルッキングになってしまうんじゃないのと思いますのでこれまたヤヤコシヤ、とか何とかまあ難しいですわなーと思います。



・取組みがどうしたこうした

内容に関しては講演の方を読んでちょという感じで(って何でネタにするんだと言われそうですがまあまあ)ございますけれども、最後の方の小見出し『5.円滑な移行に向けた本邦の取り組み』をちょっと確認。

『民間個別プレーヤーの取り組み』って小見出しから。

『金融機関や機関投資家、事業法人といった金利指標の関係者は、LIBORをベースとした取引実務や組織体制を、代替金利指標をベースとした枠組みに転換していくことが求められます(図表6)。この点、業種・業態や個社ごとのビジネスモデルによって、これまでのLIBORの利用状況は異なると思われますので、まずはLIBORの利用状況を的確に把握することが前提となります。その際には、単にLIBORのエクスポージャーを点検するだけでなく、会計やリスク管理など分野ごとのLIBORの利用状況についても調査する必要があります。細部にわたる調査に伴う作業負担は重くなる場合も多いと思いますが、LIBORの利用が慣行として浸透していることから、徹底的な洗い出しを行うことは不可欠といっていいでしょう。』

これはしんどい・・・・・・・・・・・

『そのうえで、LIBORの利用状況に応じて程度は異なりますが、代替金利指標への移行に関する専担部署の設置を含めた体制の整備のほか、対応要員や予算等の社内資源の確保が求められます。社内のLIBORの利用状況によっては、システム対応や業務の見直しも想定されます。また、融資契約の改定には、貸し手と借り手の合意が必要です。このため、対応を十分に進めるには、相応の時間を要することも意識しておく必要があるでしょう。』

たぶんキャッシュの取引に関しては「これが無くなったのでこうするしかありませんなあ」という事になると思うのですが、ただ移行において算出される指標金利が、貸し手借り手の一方に偏って有利不利が出てしまうようですと最初の時点でアカンとかいう話になりかねないので、(この先に出てきますが)ターム物RFR金利がどのような感じになるのかというのを極力早く出していただきたい(その方向になっていますけど)という感じですかの。

『この点、金融機関の場合は、金融取引の「ハブ」として機能しているので、個々の取引における対応の方向性などにつき、顧客である金利指標ユーザーに対してタイムリーに正確な情報を提供するとともに、LIBORを参照する取引の見直しに必要な対応を率先して進めていくことが期待されます。』

はい。でもって次が『市場全体の取り組み』。

『以上に加えて、LIBORの代替金利指標の構築や市場慣行の整備など、市場全体としての取り組みを進めていくことは、市場参加者や金利指標ユーザーの個別対応を促していくうえでも重要な要素です(図表7)。先ほど申し上げたとおり、日本円については、ターム物リスク・フリー・レートが円LIBORの代替金利指標として多くの支持を得ています。まもなく、ターム物リスク・フリー・レートの算出・公表主体が決まる予定にあり、最初のステップとして、本年春には当該主体が、取引での利用を前提としない「参考値」のかたちでレート公表を開始する運びです。参考値の公表を通じて、代替金利指標での取引に備えた個別対応が進むことで、市場全体としても、円LIBORからターム物リスク・フリー・レートへ円滑に移行することが期待されます。その後、実際の取引での利用を前提としたターム物リスク・フリー・レートの「確定値」は、2021年半ばまでの公表を目指しています。』

はい。

『また、LIBORを前提として構築された市場慣行の見直しも必要になります。代替金利指標が、銀行の信用リスクを含まないリスク・フリーのレートとなった場合、これまでとは基準金利の性格が異なってきます。』

さよですな。

『また、LIBORはロンドン時間の午前11時のレートが公表されていますが、今後、各通貨の代替金利指標は各国・地域で公表されることになりますので、公表時刻に時差が生じることになるなど、取引実務に一定の影響を及ぼすことになります。こうした点も含めて市場慣行のあり方を検討していくことが必要となるでしょう。』

なるほど。でもって次が『公的部門の役割』ですが、

『これらの民間個別プレーヤーおよび市場全体の取り組みに関して、公的部門としては、LIBORの公表停止前後を通じて金融市場における円滑な価格形成や金融取引の安定を確保する観点が重要になります(図表8)。そのため、民間個別プレーヤーの取り組みに関していえば、金融機関の対応をしっかり促していく必要があります。この点、私ども日本銀行では、先ごろ金融機関におけるLIBORの利用や体制整備の状況に関して金融庁と合同調査を行いました。』

うむ。

『また、市場全体の取り組みに関しては、公的部門がコーディネーター兼ファシリテーターとして役割を果たすことが重要と考えられます。今般の金利指標改革に当たっては、LIBORを中心に構築された様々な制度・慣行について、同時並行的に見直しを進めていく必要があります。このような複雑なプロセスについては、公的部門が多様な関係者の異なる視点を調整しながら進めていくことが求められます。日本銀行は、引き続き、中央銀行として、また、「日本円金利指標に関する検討委員会」の事務局として、金融庁とも連携して、こうした観点から金利指標改革をしっかりとサポートしてまいりたいと考えています。』

てな話なのですが、これ取引やらリスク管理もさることながら、会計とか税務とかに影響が出てくるように思えるのでございますが、実務という意味ではこの会計だの税務ってのは結構ヘビーな制約条件になるので、企業会計指針とか税務上の取り扱いとか極力紛れの起きない基準で決めて頂かないと、会計士によって解釈違うだの所轄によって税務上の解釈違うだのとかになられるとやめてください死んでしまいますって話になるように思える(個人の妄想です)ので、その辺に関して何か動くとなると、市場ちゃんはアウトオブ眼中ですし、民間でってのも単独では難しい話になるので、公的部門の役割が必要になるんじゃねえのとか思うのだが、これこそ時間が足りねえよって感じになるのかも知れません。何だかんだ言って実取引の方は取引をしなきゃいけないから最終的にエイヤー対応でも何でも対応するのでしょうが、会計とか税務とかって出てきたものの後処理の話になりますからねえ。


という訳で本文の解説っぽいのは僭越なので(じゃなくてこれ真面目に解説しようとすると膨大な調べものが必要になるのでちょっとお許しくださいっていうのが本音ですサーセン)講演本文を読んで頂くとしまして、今回このような形でまとまったものが出てきましたね遂に待ったなしですか(遠い目)という感を深くしましたです、はい。


〇うーんこの米債というメモ

[外部リンク] / 05:33 /
米金融・債券市場=利回り3カ月ぶり低水準、新型肺炎懸念がリスク選好の重しに

30年債 15時29分 2.0378% 前営業日終値 2.0510%
10年債 15時29分 1.5702% 前営業日終値 1.5940%
5年債 15時29分 1.3912% 前営業日終値 1.4160%
2年債 15時28分 1.4008% 前営業日終値 1.4190%

つい2日前はコロナちゃんの初期反応終了だぜヒャッハーとか言い出しそうな感じでリスクアペタイト復活の兆しが見えたと思ったらFOMCで何故かヒャッハーで更に今朝はコロナちゃんでヒャッハーですよ何ですかこれは。

・・・・・・・・てな訳で今朝はコロナちゃん要因で更に金利が下がってしまったのでまあアレなんですけれども、時々申し上げておりますように、アタクシあの寝起きでFOMCの時って基本的に債券市場の反応を見ないで内容チェックをするようにしてるんですよ。結果見ちゃうとどうしてもその結果に引っ張られた解釈をしてしまうので、フラットな状態で見たいと思ってるからなんですな。

とは言いましてもラジオニュースとかだとドル円とダウはうっかり聞こえてしまったりしちゃいますが、特に昨日の場合はドル円もダウもそんなに反応していたとは思えない(イントラデイ見てるわけではなくて結果のみなのでまあアレですけど)状況だったので、駄文書いてから反応見てナンジャソラという感じだったんですね。

今回は声明文って正直殆ど変わってないし、オープニングリマークの方では確かに直ぐには利上げしそうもない言い方をしているんですが、あれってリマークの方にもありましたけれども、恐らく米国の物価指数が今年の早めの時期って昨年のマイナスの裏が出て強めの数字が出てくるって状況だから、「強めの物価指数が出たからと言って利上げ再開ヒャッハー相場にならないで欲しい」ってメッセージだった(おまけに今回はIOER引き上げているし)んジャマイカとか思ったんですよ。

だいたいパウエルさんって本当の本当に地蔵の時はまあ良いんですけど、それ以外の時って一々市場に先回りしようとして、それが過剰に効いてしまって後から今度はその火消しをしに行くような傾向があるように見えまして(個人の感想です)、だからオッサンもっとドッカリ構えておけよと思うのですが、どうも細かなマネジメントをしようとしてそれが市場に過剰な反応をもたらしているように思えるのですよね。

・・・・・・・という話をしながら会見QAネタをやろうかと思っていたら、何のことはないその手のネタは既にコロナちゃん再襲撃によって押し流されてしまったので話のマクラにならんわ参ったなとか思ったのですが、幸か不幸か雨宮さんの講演ネタを先にやった関係上会見ネタやっている時間が無くなってしまいましたサーセンということで、マクラ部分だけメモってみました(大汗)。

会見はこちらですがネタにするのは来週で勘弁してつかあさい。
[外部リンク]
 


お題「1月会合主な意見/FOMC」   2020/01/30(木)08:06:27  
  しかしまあ何ですな。

[外部リンク]
2020年1月28日 21時14分

『中国の湖北省武漢を中心に新型のコロナウイルスによる肺炎が相次いでいる問題で、武漢への渡航歴がない奈良県に住む日本人男性が、ウイルスに感染していることが確認されました。奈良県は28日夜会見し、「男性の家族や医療関係者で、ほかに症状が出ている人はいない」と説明しました。』(上記URL先より)

からの、

[外部リンク] 大阪の女性 ウイルスに感染 奈良の運転手と同乗
2020年1月29日 23時24分

『今月、中国 湖北省武漢市からのツアー客を乗せたバスにガイドとして乗車した大阪に住む40代の女性が29日、新型のコロナウイルスに感染していることが確認されました。女性は28日に感染が確認された奈良県の男性運転手と同じバスに乗っていました。』(上記URL先より)

って流れを見ますとそもそもの発表は何だったんだと思いますが、もしかして「公表時点で症状が出ている人はいないが感染している人が居ないという意味ではない」とか「この女性は男性の家族や医療関係者じゃないのでこの前の発表は正しい」とかいう話法なんですかねえ(白目)。


・・・・などというマクラは兎も角としまして、寝起きでFOMCなのですが1月MPMの主な意見がぶつかってしまったのでそちらは夜なべ仕事ということでございまする(さすがに朝に両方やるのはちょっと)。



〇ということで1月会合主な意見ですが

[外部リンク] (2020 年 1 月 20、21 日開催分)1

・銀行だけでは飽き足らず中高年労働者に幅広く喧嘩を売るとはさすが先生

基本的に『.金融経済情勢に関する意見 』の特に前半にあたります『(経済情勢)』はどうでも良いのですが、今回はその最後にまさかのジンバブエ先生(と思われる)ご意見が登場していましてですね、

『・企業の利益水準が高い中で、中高年層の希望・早期退職が増加している。利益水準が高く、雇用環境が良い局面では、企業は退職金を積み増しやすく、労働者は新しい仕事を見つけやすいため、希望・早期退職が増えるのは合理的である。より必要なところに労働力が移動することにより、日本全体では生産性が高まると考えられる。 』

・・・・・・・・まあ似たような話を金懇などでもしてますのでジンバブエ先生でしょとしか思えないのですが、いや何ちゅうかあの金融政策ってのも広い意味で国の経済政策の一環だと思うのですけれども、何ですかこの血の通っていないような物の言い方はという話で、一般ピープルを道具か何かかと思ってませんか貴方様っていうか、まあ編集入れないという建て付けだから仕方ないんですけど、こういう見解が日本銀行の名前で堂々と出てしまうのって、何ぼ何でも政策委員個人の意見ですって言ったって、中高年狙い撃ちリストラの刑を食らって子供の学費どうするとか住宅ローンどうするとか悩む家庭の面前で発言したらどうなるとかそういう想像つかないのかねと。

まさかとは思いますが、このご見解を述べられているお方のお花畑な脳内では中高年狙い撃ちリストラは割増退職金を沢山もらえて即座に良い就職先が見つかるのでハッピーとか、そんなことになっているのでしょうか?と思いましたが、よくよく考えてみればジンバブエ先生でも日銀政策委員になれるような素敵な互助会の上級会員様だったらそういう世界観なのかもしれませんな、などと書いているうちに血圧が上がってきたので次に参ります。


・物価の所は微妙に見どころがある

次の『(物価) 』の所は一応真面目に鑑賞する。最初のはただの声明文見解の丸写しなのでどうでも良いのでパスしましてその次から。

『・プラスの需給ギャップは、現在の物価を高めると同時に、それ が適合的に予想物価上昇率を高める二次的効果をもたらすため、 需給ギャップの物価への影響は、プラス幅にその継続期間をかけた「面積」で評価することが適当である。』

・・・・・( ゜д゜)
・・・・・(つд⊂)コ゛シコ゛シ
・・・・・(;゜д゜)

遂に言うに事欠いて珍理論が登場しました。

えーっとすいません、実際の物価が上がらないことには適合的期待形成も蜂の頭も無いという話だった筈なのですが、実際の物価が思うように上がらなくてもそ需給ギャップがプラスならその期間を「面積」として評価するとか何ちゅう無理矢理な話ですかと思いますし、大体からしてその理論適用したらかなりの長期間需給ギャップが1%以上という大きめのプラスを維持しているのに碌すっぽ物価上昇が加速せんということは、つまりはそれは需給ギャップのプラスが物価上昇を加速させる力が無いと自分から認めていることになりますので、そうするとそもそも論としてのプラスの需給ギャップを維持することが2%物価上昇目標達成のために必要という話の前提がおかしなことになるんですけど、どういう理論でこういう話になるのかちょっと説明してくれませんかね。

・・・・・・としかアタクシには読めないのですが、何なんスかこれマジで分からん。


『・物価は、生産性上昇による物価抑制効果等から上昇しづらい状況が続いているが、デフレに逆戻りしないという意味の頑健性 は強まっている。雇用や設備投資など実体経済指標を確認しつつ、プラスの需給ギャップを維持することで、粘り強く物価上昇率の加速を待つことが重要である。 』

まあこれは言ってることは分かる。モメンタムとは何ぞやとか、2年を念頭に出来るだけ早期に目標達成という話との整合性はどうなっているのかというそもそも論のツッコミはもちろんあるけど。

『・ 所得から支出への好循環が物価上昇を支えているが、この好循環を維持するためには、賃上げの継続とこれを支える企業収益 の改善が必要である。』

企業収益よりむしろ企業の労働分配を高めるようなインセンティブ設計をした方が良いのではないでしょうか。

『・プラスの需給ギャップを起点に物価・予想物価上昇率が高まるメカニズムは作動しているが、そのスピードは遅い。物価形成 のメカニズムについては、引き続き、内外の研究成果も踏まえ、 検討を深める必要がある。 』

日銀公式見解用語の「モメンタム」と言わずに「メカニズム」と言ってるのがチャーミングで、これはムエンゴ先生の鈴木審議委員が敢えてモメンタムと言わずにメカニズムと表現することによって嫌味を述べるというぶぶ漬け話法を使っているのではないでしょうか(個人の妄想です)。

・・・・と気を取り直して次の『.金融政策運営に関する意見 』に行くのだが物凄い勢いで意味不明なのが最初の方にあるんですよこれがまた。


・何か今回の主な意見はどこの異世界かというのが目につくので頭がクラクラする

『.金融政策運営に関する意見 』の4番目のポツなんですけどね、ちょっと長いので途中で切りますけど。

『・日本は世界的金融危機後の先進国で例外的にインフレ率の引き上げに成功したが、いわゆる「日本化」と呼ばれる、低成長、 低インフレ、低金利が長期間続く長期停滞からの脱却はまだ道半ばであり、デフレ再発リスクにはなお注意が必要である。』(この後がありますがいったんここで切ります)

>日本は世界的金融危機後の先進国で例外的にインフレ率の引き上げに成功した
>日本は世界的金融危機後の先進国で例外的にインフレ率の引き上げに成功した
>日本は世界的金融危機後の先進国で例外的にインフレ率の引き上げに成功した

・・・・・( ゜д゜)
・・・・・(つд⊂)コ゛シコ゛シ
・・・・・(;゜д゜)

そもそも「インフレ率の引き上げに成功した」のに「デフレ再発リスクにはなお注意が必要」っていうのはその時点で語義矛盾だろと小一時間な訳ですけれども、デフレ再発リスクがある状態なんだったらそれはインフレ率の引き上げに成功したとは言わんだろいい加減にしろと思いますし、大体からして米国とかマンデートもうすぐ達成とか言ってる国はインフレ率の引き上げに成功していないのかと小一時間。

『引き続き経済・物価の下振れリスクが高い現在、リスクシナリオ の一環として次なる景気後退への備えを考えておくべきであり、 政府の財政政策および成長政策との連携強化が一層重要になる。』

財政政策と云々という話があるけれども、これアタクシの想像ですけれども片岡さんだったら今すぐ追加緩和しろって話をする筈なので(ただし今回追加緩和しろと言うのが無いから片岡さんなのかも知れませんけれども)ほかのお方のような気がせんでもない。

しかしまあ「次なる景気後退への備えを」って話だったら、追加緩和余地を今のうちに作っておくべくマイナス金利の撤回とかYCCの撤回とかをしておけばいいんじゃないですかねえとか思うのですが、まあ追加緩和余地があると思ってるんでしょうからそういう話にはならんなと。


・なおジンバブエ先生はこちらですね

7ポツ目になります。

『・金利低下は、預金超過主体である家計の利子所得を減らすとい う議論があるが、一方で、借り入れ超過主体である企業にはプラスであるほか、家計にとっても雇用・所得環境の改善を通じ てプラスである。』(これまた途中で切ります、続きはこの後)

>借り入れ超過主体である企業にはプラスである

えーっとすいません、マクロの資金循環ですと民間部門は家計も企業も資金余剰じゃなかったでしたっけ、というところでしてこの続きが、

『結局は、経済全体で稼働率が適正になるかど うかが重要である。低金利のもとで、雇用が拡大し、家計所得も企業収益も増大しており、現在の政策は効果を発揮している。』

という話になっているのですが、この適当にマクロとミクロの都合の良い部分を切り貼りするってのリフレ仕草だから今更驚きはしないんですが、ちょうど昨日は麿時代のMPM議事録が出ていて、そちらと比較した時に何だよこの議論のアレはとなってしまい、議事録鑑賞の方が楽しいわと思ってしまいましたのは言うまでもありません(PDFが画像データじゃなくなったからネタにしやすくはなったのですがネタにすると結構な量を食うのでいずれネタにはしたいもののちょっと構成考えないと、とは思ってます議事録の方は)。


・副作用論に関して

戻って5ポツ目にこんなのがあって、

『・強力な金融緩和政策を始めてから、かなりの時間が経過してきたことを踏まえると、累積的な効果と副作用を計りながら、政 策の持続性を高める努力を不断にしていくことが、益々重要となっている。』

8ポツ目にはこんなのが。

『・預金の伸びは貸出の伸びより1%程度高い傾向が続き、企業の 借入から預金を差し引いた残高は過去 10 年間で2 割程度減少 している。こうした状況では、金利水準がさらに低下しても、 経済・物価にもたらされる効果が限定的となる可能性がある。』

まあ政策を見直す(馬鹿緩和の緩和度合いを見直すという趣旨で)という話になった時に、まあ本来は効果と副作用の比較衡量という話になるのですが、副作用の話をしても全然話が進まん、というのであれば、「この政策このままやっていって効果があるのか」という話をした方が利口で、「ちょっと手直しをすれば効果はあまり変わらず副作用は減らせるのでは」(って要するにマイナス金利とYCC止めろって話ですが、笑)という方向の方が実りがありそうですな〜って感じですかねえとか何とか。

9ポツ目はまあ何と申しますか・・・・・・・・・

『・口座手数料については、社会インフラである決済システムのフリーライドを防ぎつつ、さらにその機能を向上させていく必要 性が改めて認識されるもとで、提供するサービスの内容とこれに対する適正な対価としての手数料をどのようにバランスさせ ていくかという視点での課題である。こうした課題と金融政策の効果・副作用の議論とは、区別して考えた方が良いと思われる。』

まあ仰ることはその通りなのですが、「預金マイナス金利が社会的事情でちと無理」(なのと何故か日銀のトップの人がマイナスの預金金利は無いみたいな話をマイナス金利ぶっこんだ時に言ったというのもありまして・・・・・・・)というのの代替で持ち上がって来たという面もこれまたある訳なので、この意見自体はまあ仰せ御尤もなのですが、前後の事情と言うのを考えますと、こうまであっさり味で切断処理してしまうのもちょっと違うんじゃないかな、とは思います。

10ポツ目。

『・マイナス金利が恒常化する場合の副作用として、家計や企業が先行きにより慎重な見方を持つことでインフレ予想が低下する可能性を指摘する声もある。』

てかこれ長期化の前から言われてるじゃろという話で、まだこの話なのかという方がちと悲しい。

11ポツ目(最後のポツ)はどっちの立場で言ってるのかによって解釈が異なる。

『・欧米では、「日本化」として低成長・低インフレの長期化への懸 念のもと、経済政策についての議論が活発化している。低成長・ 低インフレが長期化しているわが国においても、財政政策や成長戦略も踏まえ、金融政策のレビューを行う必要があるのではないか。』

この「レビュー」ですが、金融政策一辺倒の見直しで金融政策に過度に依存、つまり過大な金融緩和を緩めるという話をしているんですと、前段の「日本化」云々ってさっきネタにした4ポツ目の意見に対する嫌味成分が入っているのですが、レビューの意味が財政ジンバブエ論の方だと反対の意味に取れて、どっちだかこれだけだと分からんという騙し絵のような文章だなとか思いましたです。


とまあそんなところで夜なべ(というほど夜なべしてないが)は終了、以下は寝起きの駄文になります。


〇FOMCはまあほぼ予想通りの地蔵ちゃん(IOERとRRPレート上げたけど織り込み済みの話)

ということでまずは声明文。
[外部リンク] Noteも同時印刷できるのでオヌヌメ。でもって今回は割と地蔵なのでサラサラ行きますよ。


・第1パラグラフ:家計の現状認識が若干低下した以外全文一致

『Information received since the Federal Open Market Committee met in December indicates that the labor market remains strong and that economic activity has been rising at a moderate rate. 』(今回)

『Information received since the Federal Open Market Committee met in October indicates that the labor market remains strong and that economic activity has been rising at a moderate rate.』(前回)

ということでして総括判断は同じです。

『Job gains have been solid, on average, in recent months, and the unemployment rate has remained low. Although household spending has been rising at a moderate pace, business fixed investment and exports remain weak.』(今回)

『Job gains have been solid, on average, in recent months, and the unemployment rate has remained low. Although household spending has been rising at a strong pace, business fixed investment and exports remain weak.』(前回)

家計消費の現状認識が「ストロングペースで拡大」から「モデレートペースで拡大」になっていますのでここの認識が下がりましたが、とは言いましても拡大は拡大なので下方修正という訳では無いですし、大体からして家計消費が永遠にストロングペースで拡大する訳もないのですから、まあ下方修正という程でもありませんわな。

『On a 12-month basis, overall inflation and inflation for items other than food and energy are running below 2 percent. Market-based measures of inflation compensation remain low; survey-based measures of longer-term inflation expectations are little changed.』(今回)

『On a 12-month basis, overall inflation and inflation for items other than food and energy are running below 2 percent. Market-based measures of inflation compensation remain low; survey-based measures of longer-term inflation expectations are little changed.』(前回)

インフレとインフレ期待の部分は全文一致。


・第2パラグラフ:物価の所の表現で微妙ないじり方をしておる

『Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability.』(今回)
『Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability.』(前回)

ここはお約束文言。

『The Committee decided to maintain the target range for the federal funds rate at 1-1/2 to 1-3/4 percent. The Committee judges that the current stance of monetary policy is appropriate to support sustained expansion of economic activity, strong labor market conditions, and inflation returning to the Committee's symmetric 2 percent objective.』(今回)

『The Committee decided to maintain the target range for the federal funds rate at 1-1/2 to 1-3/4 percent. The Committee judges that the current stance of monetary policy is appropriate to support sustained expansion of economic activity, strong labor market conditions, and inflation near the Committee's symmetric 2 percent objective. 』(前回)

金利を据え置きましたがこの政策は云々という話なのですが、この施策によって経済や物価がこうなるでしょう的な所の物価部分が前回「inflation near the Committee's symmetric 2 percent objective.」だったのが「inflation returning to the Committee's symmetric 2 percent objective」とこれまた微妙な変化を示していまして、何か微妙過ぎてよー分からんですな(汗)。

以下は全文一致。

『The Committee will continue to monitor the implications of incoming information for the economic outlook, including global developments and muted inflation pressures, as it assesses the appropriate path of the target range for the federal funds rate.』(今回)

『The Committee will continue to monitor the implications of incoming information for the economic outlook, including global developments and muted inflation pressures, as it assesses the appropriate path of the target range for the federal funds rate.』(前回)


・第3パラグラフ:全文一致です

先行きの政策スタンスの話をする3パラは全文一致です。めんどいので一気に比較。

『In determining the timing and size of future adjustments to the target range for the federal funds rate, the Committee will assess realized and expected economic conditions relative to its maximum employment objective and its symmetric 2 percent inflation objective. This assessment will take into account a wide range of information, including measures of labor market conditions, indicators of inflation pressures and inflation expectations, and readings on financial and international developments.』(今回)

『In determining the timing and size of future adjustments to the target range for the federal funds rate, the Committee will assess realized and expected economic conditions relative to its maximum employment objective and its symmetric 2 percent inflation objective. This assessment will take into account a wide range of information, including measures of labor market conditions, indicators of inflation pressures and inflation expectations, and readings on financial and international developments.』(前回)


・第4パラグラフ:メンバーは変わりましたが全員賛成は同じ

『Voting for the monetary policy action were Jerome H. Powell, Chair; John C. Williams, Vice Chair; Michelle W. Bowman; Lael Brainard; Richard H. Clarida; Patrick Harker; Robert S. Kaplan; Neel Kashkari; Loretta J. Mester; and Randal K. Quarles.』(今回)

『Voting for the monetary policy action were Jerome H. Powell, Chair; John C. Williams, Vice Chair; Michelle W. Bowman; Lael Brainard; James Bullard; Richard H. Clarida; Charles L. Evans; Esther L. George; Randal K. Quarles; and Eric S. Rosengren.』(前回)

ブラード、エバンス、ジョージ、ローゼングレンから、ハーカー、カプラン、カシュカリ、メスターになりましたが全員一致っすな。

ということではいはい地蔵地蔵ですが・・・・・・・・・・・


・IOERとRRPの金利を5bp引き上げ、システムオペでの資金供給を4月まで延長(ディスカウントウィンドウは変わらず)

HTML版だと声明文の下に「Implementation Note issued January 29, 2020」とかあるのでそこをポチっとな。

[外部リンク] Board of Governors of the Federal Reserve System voted unanimously to set the interest rate paid on required and excess reserve balances at 1.60 percent, effective January 30, 2020. Setting the interest rate paid on required and excess reserve balances 10 basis points above the bottom of the target range for the federal funds rate is intended to foster trading in the federal funds market at rates well within the FOMC's target range.』(今回)

『・The Board of Governors of the Federal Reserve System voted unanimously to maintain the interest rate paid on required and excess reserve balances at 1.55 percent, effective December 12, 2019.』(前回)

IOER(正確に言えば上記にあるようにFEDの場合所要準備にも付利しているので、IORと言った方が正しい気もしますが・・・・・・)を5bp引き上げ。理由については(間に合えばネタにしますが)記者会見の冒頭ステートメントで割と分量掛けて議長が説明していましたが、ビルの買入とシステムレポの実施によって短期市場金利が下がってきたので、今度はFF金利のレンジ外下振れを抑制する為の措置です。

でもって前々から悪態をついておりますように、本来これって話がおかしくて、金利が下がるんだったらそれはエクセスリザーブの水準が無駄に高いのだからそっちを下げれば良いのですけれども、というか方向性としては超過準備も含めた準備預金全体の規模を縮小しながら、預金ファシリティ金利は政策金利水準からやや離れた低い所に持って行くのが筋だし市場機能が高まるのですけれども、昨年のやっちまったアレがトラウマになっているのと、そもそもNY連銀のウィリアムズがマーケット実務に対して弱すぎで全然わかってないっぽいという大問題があるのでこうなる次第。

まあ金融危機みたいなのがウィリアムズが居る間に起きるとNY連銀が適切に対処できないリスクがあるわなと思う次第で、なっても困るけどなったらまあNY連銀がチョンボするに100ジンバブエドルと言ったところですな。

NY連銀デスクに出されたディレクティブの方に行きますとその中に、

『The Committee also directs the Desk to continue conducting term and overnight repurchase agreement operations at least through April 2020 to ensure that the supply of reserves remains ample even during periods of sharp increases in non-reserve liabilities, and to mitigate the risk of money market pressures that could adversely affect policy implementation.』(今回)

『The Committee also directs the Desk to continue conducting term and overnight repurchase agreement operations at least through January 2020 to ensure that the supply of reserves remains ample even during periods of sharp increases in non-reserve liabilities, and to mitigate the risk of money market pressures that could adversely affect policy implementation. 』(前回)

翌日物およびターム物のシステムレポに関しては市場金利のスパイクを回避する目的で少なくとも4月までは行う、と足を四半期先に延ばしました。でもってそれにつながる文章で、

『In addition, the Committee directs the Desk to conduct overnight reverse repurchase operations (and reverse repurchase operations with maturities of more than one day when necessary to accommodate weekend, holiday, or similar trading conventions) at an offering rate of 1.50 percent, in amounts limited only by the value of Treasury securities held outright in the System Open Market Account that are available for such operations and by a per-counterparty limit of $30 billion per day.』(今回)

『In addition, the Committee directs the Desk to conduct overnight reverse repurchase operations (and reverse repurchase operations with maturities of more than one day when necessary to accommodate weekend, holiday, or similar trading conventions) at an offering rate of 1.45 percent, in amounts limited only by the value of Treasury securities held outright in the System Open Market Account that are available for such operations and by a per-counterparty limit of $30 billion per day.』(前回)

RRPについて、1先辺りの限度額は変更なく、金利が1.45%→1.50%と5bpの引き上げでIOERと同じ意味。


『・In a related action, the Board of Governors of the Federal Reserve System voted unanimously to approve the establishment of the primary credit rate at the existing level of 2.25 percent.』(今回)

『・In a related action, the Board of Governors of the Federal Reserve System voted unanimously to approve the establishment of the primary credit rate at the existing level of 2.25 percent.』(前回)

先ほど申し上げたように今回ディスカウントウィンドウのレートは変更なしですが念のため。


・会見冒頭ステートメントである

ちょっと時間がアレなのでこちらも駆け足になっちゃいますがまあ地蔵なので勘弁してちょ。

[外部リンク] of Chair Powell’s Press Conference Opening Remarks January 29, 2020

今朝の時点では(当然ながら)質疑応答の方はまだ文字になっていません。まあ地蔵ちゃんなので駆け足で(こら)。

『CHAIR POWELL. Good afternoon everyone. Thanks for being here. At today’s meeting, my colleagues and I decided to leave our policy rate unchanged. As always, we base our decisions on our judgment of how best to achieve the goals Congress has given us-maximum employment and price stability. We believe monetary policy is well positioned to serve the American people by supporting continued economic growth, a strong job market, and a return of inflation to our symmetric 2 percent goal.』

ただの挨拶状態ですな。

『The expansion is in its 11th year, the longest on record. Growth in household spending moderated toward the end of last year, but with a healthy job market, rising incomes, and upbeat consumer confidence, the fundamentals supporting household spending are solid. In contrast, business investment and exports remain weak, and manufacturing output has declined over the past year. 』

労働市場が強くて消費が拡大している一方で企業と輸出が弱くて生産は昨年下がりましたなと。

『Sluggish growth abroad and trade developments have been weighing on activity in these sectors. However, some of the uncertainties around trade have diminished recently, and there are some signs that global growth may be stabilizing after declining since mid-2018. Nonetheless, uncertainties about the outlook remain, including those posed by the new coronavirus.』

コロナちゃんキタコレ。

『Overall, with monetary and financial conditions supportive, we expect moderate economic growth to continue.』

へえへえそうだっか、ということでまあ従来の認識からあんまり変わりはないし、貿易とかブリクジットのリスクが減ってきたけどコロナちゃんキタコレということで、相変わらずの海外が不確実でー攻撃は続くのであった。

『The unemployment rate has been near half-century lows for well more than a year, and the pace of job gains remains solid. 』

から続くパラグラフは労働市場の話ですが、これは相変わらず威勢の良い話と、米国の幅広い階層の方々に成果をお届けしております云々というアピールでして割愛して次の物価に行く。

『Inflation continues to run below our symmetric 2 percent objective. Over the 12 months through November, total PCE (personal consumption expenditures) inflation was 1.5 percent, and core inflation, which excludes volatile food and energy prices, was 1.6 percent.』

この辺は現状出ている数字の話。

『Available data suggest similar inflation readings for December, though we expect inflation to move closer to 2 percent over the next few months as unusually low readings from early 2019 drop out of the calculation.』

ほう大きく出たなというか昨年の裏が出ますよという話だけなのか(たぶん後者)。

『While low and stable inflation is certainly a good thing, inflation that runs persistently below our objective can lead longer-term inflation expectations to drift down, pulling actual inflation even lower.』

物価上昇が鈍いと期待インフレが下がることになるのでアカンという話からの、

『In turn, interest rates would be lower as well-closer to their effective lower bound.』

何でここで金利が下限制約に近いという話をするのかと思えば、

『As a result, we would have less room to reduce interest rates to support the economy in a future downturn, to the detriment of American families and businesses. We have seen this dynamic play out in other economies around the world, and we are determined to avoid it here in the United States.』

というので話を次に行ってしまっているのですが、要するに(中立金利水準が下がった結果)政策金利水準が低い所にいるから経済下押しの時に金融緩和余地が少ないんだけど、そういう時に対処できるようにするのがワシらの使命みたいな話になっているので、これは現状の政策金利水準は若干緩和的で、物価は2%に(前年比要因で)行くけど、先行きの余地を残したいから物価上昇したからと言ってホイホイ金利を上げる訳では無いですよ、という説明をしたかったのかなあ、という風に文脈的には読んだけど深読みしすぎかもしれません。まあ質疑応答のトーン見ればわかるでしょ。

次が金利見通しの話。

『In particular, we believe the current stance of monetary policy is appropriate to support sustained economic growth, a strong labor market, and inflation returning to our symmetric 2 percent objective. As long as incoming information about the economy remains broadly consistent with this outlook, the current stance of monetary policy will likely remain appropriate. We will be monitoring the effects of the policy actions we took last year, along with other information bearing on the outlook, as we assess the appropriate path of the target range for the federal funds rate. Of course, if developments emerge that cause a material reassessment of our outlook, we would respond accordingly. Policy is not on a preset course. 』

ここの所言っている地蔵モードの話を繰り返しているのみですな。


次がさっきのIOERとRRPとシステムレポの話。ほぼ3ページの中の1ページ近くをこの説明に使っています。

『I will conclude with a brief overview of our current plans for our technical operations to implement monetary policy. The plan the FOMC announced back in October to purchase Treasury bills and conduct repo operations has proceeded smoothly and has succeeded in providing an ample supply of reserves to the banking system and effectively controlling the federal funds rate. In light of the resulting stability in the federal funds rate and money market conditions more generally, we decided to make a small technical upward adjustment to administered rates to ensure that the federal funds rate trades well within the target range. This action reverses the small downward adjustment made in September when money markets were volatile.』

さっき申し上げた通りで、資金供給をぶっこんだ結果FFが落ち着いてきたのは良いけど金利がちと下がりやすくなったので預金ファシリティのレートを調整しますよと言う話。

『As our bill purchases continue to build reserves toward levels that maintain ample conditions, the role played by active repo operations will naturally recede. Over the first half of this year, we intend to adjust the size and pricing of repo operations as we transition away from their active use in supplying reserves. This process will take place gradually and, as indicated in today’s FOMC Directive to the Desk, we expect to continue offering repos at least through April to ensure a consistently ample supply of reserves.』

システムレポとビルの買入をしていますが、システムレポの方はビル買入でリザーブが増えてきたところで徐々に縮小するそうな、どうもアクティブにシステムレポをやるのを好まないようなのですが、ジャパンのマネーマーケットに慣れているアタクシから見ますと逆(システムレポを機動的にぶっこむ代わりにビルの買入は抑える)じゃねえのかと思いますがまあそういう方針なんですな。ただし4月まではシステムレポを続けるよと。

『Based on current projections, we expect that the underlying level of reserves will durably reach ample levels sometime in the second quarter of this year. As we get close to that point, we intend to slow the pace of purchases and transition to a program of smaller reserve-management purchases that maintains an ample level of reserves without the active use of repos. At that point, as in the pre-crisis period, our balance sheet will be expanding gradually over time, reflecting the trend growth in the demand for currency and other Federal Reserve liabilities. 』

ほうほうそうですかそうですかという感じだがさっき言った通り、むしろ市場の資金需給に応じて機動的に供給しろよと思うのだがたぶんNY連銀そんなの出来ないって事でしょう日銀から応援部隊出したらどうですかね。


最後のパラグラフに参ります。

『All of these technical measures are designed to support the efficient and effective implementation of monetary policy and are not intended to represent a change in the stance of monetary policy. We are committed to completing the transition to our longer-run ample reserves regime smoothly and predictably. Of course, we will continue to closely monitor conditions in money markets and we will adjust these plans as conditions warrant.』

一連の措置は短期金融市場金利の適切なコントロールを企図しているもので政策的なインプリケーションはありませんのでよろしくですし必要な時には必要な措置を行いますのでよろしゅうに、とこのステートメントの3分の1位がこの説明って時点で地蔵おぶ地蔵だし、なんかオペの説明で延々と時間を食うとかどこかの日銀かよみたいな話ではありますな、あっはっは。

『Thank you, and I will be happy to take your questions. 』

よし何とか間に合ったな(^^)。
 


お題「ジンバブエ先生の後任に安達誠司さんノミネートとな/基調的物価ェ・・・・/中央銀行のテキスト分析云々のペーパー」   2020/01/29(水)08:01:21  
  これは・・・・・・・・
[外部リンク] 15:36

『共産党・宮本議員「この文書は見たことはなかったけど、募集をしているということは、いつからご存じだったんですか」

安倍首相「私はですね、幅広く募っているという認識でございました。募集してるという認識ではなかったものです」』(上記URL先より)

進次郎も裸足で逃げ出す進次郎話法、やはり若造とは役者が違いますな。でもこの話法使えば憲法9条改定の必要ないですね、やったじゃないですか!!!!


〇ジンバブエ先生の後任ノミネートは安達誠司さんですかそうですか

11時に国会提示とかいう話だったのに中々出なくて(フラッシュ出たのはロイターさんの下記ヘッドラインでもわかりますように11時回ってた)待ちくたびれたんですが。

[外部リンク] / 11:10
日銀審議委員に安達誠司・丸三証券経済調査部長を提示=国会同意人事案

『[東京 28日 ロイター] - 政府は28日、日銀審議委員を含む国会同意人事案を衆参両院の議員運営委員会理事会に提示した。3月25日に任期が切れる原田泰委員の後任として安達誠司・丸三証券経済調査部長を提示した。』(上記URL先より)

むしろ片岡さんの時に安達さんの方が本命に近かったと思う(片岡さんの方がお若い)のでどういう順序になっとるんだと思いました(そしてそのちょっと前から安達さんと片岡さんがツイッターのアカウントをしらっと削除したのも懐かしい思い出)が、昨日ネタにした本田センセのコメントですと「さまざまな分野に詳しい方が政策委員になると議論により幅が出る」ということでしたが、(リンクは貼りませんが)アマゾンでも何でも良いのですが、安達誠司さんのお名前で著書を検索するとまあ最近の安達さん色々ホイホイと生産物が出て来ましてなるほど様々な分野にお詳しいですなあという風情isありますな(ハイパー棒読み)。

しかし安達さん確か直近でも消費増税は地獄への道くらいの勢いでお話をしていたと思うのですが、消費増税した張本人の官邸がそういう方を日銀審議委員にノミネートするとか中々味わいがありますし、就任記者会見(否決の可能性はゼロでしょ)で突っ込まれた時に何を言うのやらとは思いますが、筋を通すならちゃんと財政拡張音頭なりジンバブエ音頭なりを唸っていただきたいですね。

なお安達さんは昔からのリフレ派でして、例えば直リンしませんがこちらなどでは
[外部リンク]
政策的含意と今後の課題
風戸 正行
Discussion Paper No. 2020-J-1

最初にエグゼクティブサマリーがありますが、そちらは昨日ネタにしたこのペーパーの紹介ページの方に同じものが掲載されていてそっちを既に読んでおりますので、本文に参ります。

『1. はじめに 』から。

『中央銀行(中銀)コミュニケーションは、金融政策スタンスや経済・物価見通しに関する情報発信を通じて、金融政策の有効性の向上や民間経済主体の期待の制御に寄与すると考えられる(Bernanke and Mishkin [1997]、Blinder [1998]、 Woodford [2001]、Blinder et al. [2008]等)。』

うんうん。

『これに関連して、Bernanke [2015, pp. 498]は、“monetary policy is 98 percent talk and 2 percent action”(金融政策は、その 98%は言動であり、残りの 2%が行動である)と表現している。』

さすがの逆さ絵クオリティですが、このハゲがQEとかで変な話を振りまきまくったせいで後年の金融政策がおかしくなって最近は過剰な緩和の結果金融緩和効果が盛大に逓減しているんじゃねえかとか現場職人的には思うので、まあ正直評価する気にならんですな。

『今般の金融危機 以降、主要先進国の中銀は、名目金利の実効下限制約(effective lower bound of nominal interest rates: ELB)に直面するもとで、金融政策効果を浸透させるため に、コミュニケーション手法を様々に工夫してきた。』

というと格好が良いのですが、効かないものを効くような話をして、当初はプラセボなのか需要の前借効果なのかとりあえず効いていたものの、調子に乗っていたら世界的にこの有様って気が思いっきりするので、やはり舌先三寸というのは魔法のツールだから使いたいのは分かるけど禁断のお薬なんでしょうねやっぱり。

『日本銀行(日銀)はその先駆けであり、日銀のコミュニケーションが金融市場に及ぼした影響について、多くの実証研究が蓄積されてきた(白塚・藤木[2001]、翁・白塚[2003]、黒木[2001]、 竹田・矢嶋[2008]、中島・服部[2010]等)。 』

とは言えこれ全部異次元緩和前の話っすな。

『中銀コミュニケーションには、数値による定量的な情報だけではなく、言語による定性的な情報が多く含まれている。中銀コミュニケーションに関する研究においては、近年、自然言語処理における技術進歩を背景に、テキスト情報を用いた実証的な分析(以下、テキスト分析)が活発になっている(Hansen and McMahon [2016])。』

なるほど。

『それらは、当初は、連邦準備制度(Federal Reserve System: Fed) や欧州中央銀行(European Central Bank: ECB)といった、英文テキスト情報が利 用可能な欧米の中銀を分析対象にしていたが、最近では、機械学習を用いた自然言語処理の技術進歩を受けて、日銀の和文テキスト情報を対象にする研究もみられている。』

あれを機械学習したらどういうことになるのでしょうか(^^)。

『また、こうした研究だけではなく、市場参加者の投資判断といった実務においても、テキスト情報の活用が広がっている(和泉[2019])。』

ただ昨日も申し上げたように中銀分析って政策の非連続的変化をどう捉えるか、というか非連続だから分からんと言ってしまえばそれまでなんですが、恐らくその非連続変化の可能性に関してどのように捉えて、収益云々というよりもドローダウンを起こさせないようにするのかって事だと思うんですよね投資判断的な話だと(個人のイメージです)。

『よって、 中銀コミュニケーションに対する金融市場の受け止め方を把握するうえで、テキスト情報を考慮に入れる必要性が高まっている。』

それはそうですな。

『中銀に関連するテキスト分析では、テキスト情報の特徴を定量化した「特徴量 (feature values)」を推定し、それらと金融経済変数との関係について様々な統計的な分析が行われている。中銀テキスト分析では、トーン、トピック構成比、 類似度、および複雑さといった特徴量がよく利用されている1。また、これら特徴量を推定する手法としては、主として、研究者自らがテキストの内容を確認し、その内容を判断する主観に基づくものや、特定の単語の数え上げ、極性辞書、および機械学習が用いられている2。』

何だみんなでやってるじゃんテキスト分析(^^)。

『本稿の貢献は、中銀に関連するテキスト分析について、日銀を対象とするものを含む、最新の実証分析を網羅した上で、中銀コミュニケーション研究との関連でそれらの政策的含意を整理するところにある。』

逆に最近はこういう結果を利用して文言に工夫をこらしているという謎のフィードバックループが起きているのではないでしょうか(個人の感想です)。

『既存のサーベイ論文としては、Bholat et al. [2015]が存在するものの、その主たる関心は特徴量の推定手法の技術的な解説にあるほか、そもそも日銀を対象 とする先行研究はサーベイ対象になっていない。』

そら「私の金融緩和」な上にロジックが複雑骨折してるんだから海外からみたらサーベイ不能ですなあっはっは。

『本稿では、金融政策決定会合後の声明文や議事要旨、記者会見といった、中銀の金融政策に関係するテキスト情報(以下、中銀テキスト情報)と、関連する報道内容を分析した近年の研究をサーベイしている3。また、実証分析結果を整理する際には、中銀テキスト情報が、市場参加者や報道機関、企業・家計といった民間経済主体に受け止められ、それらの反応が金融経済環境に現れるという伝達経路を想定した(図 1)。 』

なるほど。

『この伝達経路を踏まえると、近年の研究は次のように分類できる。』

キタコレ。

『まず、発信された中銀テキスト情報には、どのような情報が含まれているのか分析した研究である。こうした研究では、中銀テキスト情報に含まれる金融経済変数の情報 や中銀独自の付加的な情報の識別を行っている。』

『次に、中銀テキスト情報の受信者である金融市場や報道機関が、中銀テキスト情報に対し、どのように反応したのか分析した研究である。こうした研究では、中銀テキストが、各金融市場の価格やボラティリティに与えた影響や、報道内容のトーン等に与えた影響につい て分析を行っている。』

『これら中銀テキスト情報の発信側と受信側の双方の研究成果を総合することで、中銀に関連するテキスト分析による、中銀コミュニケーション研究への貢献を把握できると考えられる。』

ほうほうなるほどなるほど。

『こうした分類方法を踏まえ、本稿は以下の通り構成されている。2 節では、中銀テキスト情報に含まれる情報を分析した研究を整理する。次に、中銀テキスト情報が受信者に与えた影響として、3 節では金融市場、4 節では報道内容について、それぞれ分析した研究を整理する。』

『こうした中銀テキスト情報の発信側と受信側の双方の分析成果を踏まえて、5 節では、中銀に関連するテキスト分析の中銀コミュニケーション研究に対する貢献を、Blinder et al. [2008]で示された考察ポイントに沿って議論する。6 節は、今後求められる中銀テキスト情報の分析上 の取組みを考察し、締め括りとする。』

という話なんですけど、まあこのコミュニケーション云々も例えば先行きの政策金利パスを出すことによって云々とか、FEDとかすっかりあれがノイズになってしまっていますから止めた方が良いと思うのですが、あの辺とかも中銀コミュニケーションがどうこうとかいうような話の中からどこぞの学者(ウッドフォードでしたっけ)が言い出したのをFEDが乗っかってすっかり主流みたいな感じになるとか、元々あまりこうカチッとしたものが無いですし、だいたいからしてコミュニケーションの方法として何がフィットするのかって外部要因の違いによっても違ってくると思いますので、まあこういう結果って面白いですし参考にはなるのですが、何かの方法が絶対的に正しいとかいうのは無いと思うので(個人の感想です)、時代の変化に応じて出すものも変えていく(FEDはとっととドットチャート止めろよと思う)必要があるんでしょうなあとも思ったりします。


・・・・・・ということで途中を全部すっ飛ばしまして、まとめの方の5節6節にワープするという手抜きにも程があるプレイですが中身については本文の方を見て下さいませ。


てな訳で『5. 中銀テキスト分析の中銀コミュニケーション研究に対する貢献』 に飛ぶ。

『本節では、サーベイした一連の実証分析結果を、中銀コミュニケーション研究 に対する貢献という文脈で議論する。』

ほう。

『中銀コミュニケーション研究の重要なサーベイ論文である Blinder et al. [2008]は、中銀コミュニケーションの実効性について様々な論点を提示している。』

ということですが、ちなみにこちらは脚注にありますように、

Blinder, Alan S., Central Banking in Theory and Practice, MIT Press, 1998.

ということですが、これ1999年に訳本が出ていまして、東洋経済新報から『金融政策の理論と実践』ってのが出ていまして(訳者は河野龍太郎さんと前田栄治(現日銀理事)さん)、非常に残念なことに品切れで絶版になっていると思うのですが、これ出た時に人に勧められて購入して大変に面白かったのだが諸般の事情で自分の書棚に無いので復刊して欲しいわと思うのだが復刊しても200部くらいしか売れ無さそうだからダメですねサーセン。


『ここでは、中銀に関連するテキスト分析の貢献を議論するにあたり、次の 4 つに注目する。』

『すなわち、「中銀コミュニケーショ ンによって金融政策の予測可能性は高まったか」、「中銀コミュニケーションに対する反応は中銀の意図と整合的か」、「 中銀コミュニケーションに対して家計 は反応しているか」、および「中銀コミュニケーションのベストプラクティスと は何か」である。 』

ふむ。

『(1) 中銀コミュニケーションによって金融政策の予測可能性は高まったか

中銀テキスト情報は、金融経済変数といった既知の情報では説明できない付加的な情報が含まれているため、テイラー・ルールや時系列モデルにおいて、中銀テキストの特徴量を説明変数に加えることで、政策金利の予測可能性が向上する。また、中銀に関する報道内容の特徴量についても、同様に政策金利の予測可能性向上に寄与することから、報道機関は、中銀が発信した情報を適切に解釈していることが示唆される。』

ほー。

『もっとも、民間エコノミストといった民間経済主体による実際の政策金利の予測可能性に着目した分析は行われておらず、今後の 研究が期待される17。 』

ほほう。

『(2) 中銀コミュニケーションに対する反応は中銀の意図と整合的か

中銀テキスト情報に含まれる将来の金融政策スタンスや経済・物価見通しに 関する情報は、金利や株価の変化に対して説明力を持つほか、それらの変化の方向は、情報の変化と整合的であった。すなわち、ある程度中銀の意図が的確に報道されていると考えられる18。』

ほうほうほう。

『一方、為替レートについては、中銀テキスト情報は、スイスを除いて、為替レートの変動要因になっていなかった。同レートの理論的な変動要因と関連付けた形での分析は行われおらず、更なる研究が期待される。』

ちょwwwwにちぎんこまるじゃんwwwww

『次に、金融市場に与えた影響の大きさや持続期間に関しては、議論が進んでいない。』

そら難しいじゃろ。

『すなわち、金利は、影響の大きさが比較的小さいが、持続的な影響を持つ 一方、株価は、影響の大きさが比較的大きいが、短期間で減衰してしまうことが示唆される。この点、金融政策の操作変数である金利について、中銀テキスト情報が比較的持続的な影響をもたらしていることは、金融政策スタンスの変化を浸透させていくうえで、中銀コミュニケーションが有意な役割を果たしている と考えられる。』

なるほど。

『(3) 中銀コミュニケーションに対して家計は反応しているか

家計を対象とした研究は未だにみられていないものの、家計の主たる情報収集手段である、報道機関を対象とした研究がみられており、テキスト分析の対象は家計に近づいていると考えられる。今後はソーシャル・ネットワーク・サービ ス(social network services: SNS)上における個人が発信したテキストの分析などが進展することも期待されるが、SNS 上のテキスト情報には、サンプルのバイアスやノイズに対する相応の配慮が必要であり、分析に当たっては細心の注意を払う必要があると考えられる。 』

まあこれが効くならインフレ期待の引き上げに苦労していないという時点でお察しの気もしますが、SNSのテキスト情報には云々の所は仰せの通りではありますがワロタです。しかし日銀が家計にコミュニケーションしてインフレ期待を引き上げる新手段とか言ってオモシロ企画を打ち出して来たら更に笑えますな。あんまり想像したくないけど。

ということで壮大なお題『(4) 中銀コミュニケーションのベストプラクティスとは何か』になります。

『本稿でサーベイの対象とした研究は、分析対象とした中銀テキスト情報の種類やその特徴量が限られており、中銀コミュニケーションの限られた側面しか分析できておらず、多くの課題が残されている。』

そらそうよ。

『まず、中銀コミュニケーションにおける情報発信は、声明文や記者会見、議事要旨、四半期レポート、各種スピーチ等、多様な手段から構成されており、それ ぞれ異なる目的や機能を持つ。中銀コミュニケーションのベストプラクティスを探る上では、それらを包括的に分析する必要があるが、多くの研究では 1 種 類の情報発信手段のみが分析対象とされている。また、多くの研究において分析されている特徴量の種類は 1〜2 つ程度にしか過ぎない。』

それは残念無念。

『中銀テキスト情報には 多種多様な内容が含まれており、限られた種類の特徴量だけでは、中銀テキスト情報の限られた部分しか捉えられないと考えられる。 中銀コミュニケーションのベストプラクティスを検討していく上では、より 多様な情報発信手段について、より多様な特徴量を推定し、それらを包括的に分析することが望まれる19。』

まあその通りなんですがたぶんさっきも申し上げたようにその時の環境によっても有効な手段と無効な手段が変化すると思う(ただの現場職人としての感想というか体感ですけど)ので、これはこれでやり過ぎると別の罠にはまるような気がします。って無学のアタクシが言っても知らんがなと言われそうですがまあね。

『こうした包括的な分析は、中銀による情報発信手法の具体的な改善策を提案するような、金融政策運営に対して実践的な示唆に富む研究に繋がるものと期待される。』

私も期待しますが「過学習」にならないようにして頂きたいものです。


ということで最後のまとめの章ですがこちらはサラサラと。

『6. おわりに

本稿は、最近の中銀テキスト分析の実証分析結果を整理し、主たる政策的示唆として、‘吋謄ストには金融市場に影響を及ぼしうる新情報が含まれている、 同テキストに含まれる情報は、その変化の方向と整合的に、金利や株価の変化 に対して説明力を持っている、C羔笋両霾鵑報道機関によって適切に解釈さ れている可能性があることを指摘した。 こうした中銀テキスト分析の現状を踏まえ、今後の中銀に関連するテキスト 分析において有益と思われる 3 つの取組みを検討することで本稿の結びとしたい。』

はい。

『第 1 に、中銀テキスト情報の特徴量に相応に含まれると考えられる、事前に織り込まれている情報(以下、事前情報)に配慮することである。』

そらそうよ。

『金融市場は、 与えられた情報のうち、事前情報を取り除いた付加的な情報(サプライズに相当) に反応すると考えられる(Kuttner [2001])。このため、事前情報を含んだままの中銀テキスト情報の特徴量を利用する分析では、金融市場に対する影響は適切 に評価できない可能性がある。』

んだんだ。

『すでに、一部の研究では、中銀テキスト情報の特徴量に対し、事前情報で回帰分析を行った残差を分析に用いることで、この問題 への対処が試みられている(Galardo and Guerrieri [2017]、Hubert and Labondance [2017]、Gertler and Horvath [2018]、Hansen, McMahon, and Tong [2019]、風戸・黒崎・五島[2019])。 しかしながら、これら研究において、中銀テキスト情報における付加的な情報が、実務的・経済学的にはどのように解釈されるのか、といった分析はまだ行われていない。こうした分析手法のさらなる広がりや付加情報の実務的・経済学的な解釈性の向上が求められる。』

なるほど。

『第 2 に、中銀テキスト情報の金融市場に対する影響の波及経路を分析することである。』

なお今の金融政策の波及経路いやなんでもありません本稿と関係ないですねすいませんすいません。

『金利であれば、政策金利の将来経路や期間プレミアムに対する影響、 株価であれば、無リスク金利やリスク・プレミアム、配当に対する影響、為替レ ートであれば、内外金利差に対する影響といった、様々な波及経路が存在する。 これらを分析することにより、波及のメカニズムに関する理解が進むことが期待される。』

『また、こうした波及メカニズムの分析の過程で、金融市場による中銀テキスト情報の信頼性評価に関しても、新たな知見が得られる可能性がある。 』

これは楽しそう。

『第 3 に、中銀テキストが短期金利に与える影響を分析する際、ELB の影響を考慮することである。』

これまたそらそうよですな、ELBってゼロ金利制約(もうちょっと真面目に言うと政策金利の下限制約)な。

『ELB に中銀が直面した場合、政策金利の引き下げ余地が少なくなるため、中銀テキスト情報の短期金利に対する影響が弱くなる可能性がある一方で、中銀による情報発信そのものが、より長期の金利に対する働きかけを目指し、質的にも変化すると考えられる。また、非伝統的金融政策の採用の 有無や変化によっても、中銀テキスト情報は質的に変化しうる20。』

はい。

『中銀テキスト 分析は、均衡実質金利が低下し、政策金利の糊代が縮小している状況のもとでは、 今後の金融政策運営を考えていく上でも重要な示唆を与えると考えられる。』

『今後、自然言語処理技術の更なる進歩は、中銀に関連するテキスト分析の質・ 量両面での発展を可能にするものと考えられる。そうした発展が上記の取組み を伴いながら、中銀コミュニケーション研究にさらに貢献するとともに、中銀コ ミュニケーションの実務面での工夫に役立っていくことが期待される。』

過学習にはくれぐれもご注意ください。

#途中の分析(分析のサーベイですけど)は本文をご覧あれ
 


お題「ジンバブエ先生の後任人事呈示とな/日銀から色々とペーパーやら統計やらが出ているので鑑賞会」   2020/01/28(火)08:07:30  
  なんじゃこりゃ。
[外部リンク]
清宮涼
2020年1月27日 22時28分

『野党は自民党の杉田水脈(みお)氏によるヤジだと指摘している。野党関係者によると、玉木氏の質問後、杉田氏は玉木氏に「玉木氏がひどいことをいうから(ヤジを飛ばした)」などと述べていたという。』(上記URL先より)

野次飛ばすなとは言わんが飛ばすならウィットとか寸鉄人を刺すとか、もうちょっとこう何と申しますか知性というものがですな、と思ったらそもそもこれ本人の釈明で出てきた訳では無いのか。有料記事で後半が読めんから良く分からんが。

#まあ三木武吉先生の評伝でも読んでちったあ勉強しろと


〇ジンバブエ先生の後任人事呈示予定とな

まあさすがにそろそろ出さないと。
[外部リンク] 14:06 JST 更新日時 2020年1月27日 16:54 JST

『日本銀行の原田泰審議委員が3月25日に5年間の任期満了を迎える。政府は28日午前に国会同意人事案を衆参両院に提出する予定で、ブルームバーグが入手した資料によると、原田氏の後任人事案も含まれている。』(上記URL先より、以下同様)

ということですので朝の閣議の後に出てくるから10時前後に出てくるんですかね。今のところ日経のウェブサイトを見ますと
[外部リンク]
2020年1月21日 日本銀行

だからこういうのMPMの無い日にリリースして欲しかったですが(おかげでネタにするのが遅くなった)それは兎も角として(大汗)。

『カナダ銀行、イングランド銀行、日本銀行、欧州中央銀行、スウェーデン・リクスバンク、スイス国民銀行、国際決済銀行(BIS)は、それぞれの国・地域において中央銀行デジタル通貨の活用可能性の評価に関する知見を共有するために、グループを設立した。』

FEDは入っていないのか。

『このグループは、中央銀行デジタル通貨の活用のあり方、クロスボーダーの相互運用性を含む経済面、機能面、技術面での設計の選択肢を評価するとともに、先端的な技術について知見を共有する。グループは、関連する機関やフォーラム、特に金融安定理事会(FSB)とBIS決済・市場インフラ委員会(CPMI)と緊密に連携していく。』

どうもFSBにBISと聞くと碌な事が起きないという偏見がありますがそれはさておきまして、

『グループは、Benoit Coeure BISイノベーション・ハブ局長とJon Cunliffeイングランド銀行副総裁・BIS CPMI議長が共同議長を務め、参加機関の幹部で構成される。』

思いっきり中央銀行の偉い人登場という事ですな。まあどういう話になるのかは分からんですが、管理通貨制度というのはとりあえず確立してワークしているとは思うのですけれども、中銀デジタル通貨に関しての話の中でそっちの観点で慎重に扱っていただきたいとか思うのはアタクシの脳味噌が基本的にコンサバに出来ていて、バジョット本読んで(と言っても訳本の方ですサーセン)なるほどなるほどと感心するという仕様になっているので、意識高く技術の高度な話に過度に走って技術が人を殺すような事のないようにというのだけは願いたいと存じますです、はい。




〇レポ取引の集計登場

キタコレ!
[外部リンク] 1月27日 2019年12月 [XLSX 90KB]
2020年 1月27日 2019年12月 [PDF 204KB]

ってな訳でエクセルとPDFがありまして、拝見したところどちらも同じものをエクセルで出しているのとPDFで出しているのという作りになっております。でもって個別項目の開設はご丁寧にも『解説・関連資料』というのがあるのでまずは

[外部リンク] 日本銀行金融市場局

を拝読。

『1.「FSBレポ統計の日本分集計結果」とは?』

『(1)統計の概要

「FSBレポ統計の日本分集計結果」は、日本に所在する金融機関のレポ取引の動向を取りまとめた月次統計です。

2015年11月、金融安定理事会(Financial Stability Board、以下、FSB)は、レポ取引等について粒度の高いデータを定期的に収集・集計するため、国際的な基準を示す報告書を公表しました。これを踏まえ、わが国では、金融庁及び日本銀行が、FSBの提言する基準に沿って国内におけるレポ取引等のデータを収集しています。

日本銀行では、収集したレポ取引等のデータの一部を、「FSBレポ統計の日本分集計結果」として公表します。』

『(2)統計作成の目的

本統計の目的は、わが国において、FSBの提言する基準に沿って収集したレポ取引等データを統計ユーザーに広く還元するとともに、わが国金融市場の安定性向上や金融機関のリスク管理、各種規制における適用状況のモニタリング等に役立てることです。』

つーことですけれども、『2.作成方法』の所を見ますと、

『(1)対象金融機関

日本に所在する金融機関(外国金融機関の在日拠点を含む)のうち、原則としてレポ取引の取引金額上位約50先を対象金融機関とします。海外に所在する金融機関は対象外です。レポ取引等のデータのカバレッジを確保する観点から、対象金融機関を見直す可能性があります。』

でもってこれ解説の次の所にある日銀レビューを見ますと50先でカバレッジが9割以上になるから無問題ってことのようです。まあこのカバレッジが減ってきたら対象先が増えるんでしょうな。

『(2)対象取引

対象金融機関が取引当事者として行ったレポ取引を対象取引とします。レポ取引とは、1)現先取引及び2)証券貸借取引を指します。』

ほほう。

『1)現先取引

現先取引とは、同種同量の債券等を将来の所定期日に所定価額で買い戻す特約付きで、現金と交換に債券等を特定期日に売却する取決めに基づく取引です。現先取引の標準契約書である債券等の現先取引に関する基本契約書、MRA(Master Repurchase Agreement)やGMRA(Global Master Repurchase Agreement)、その他各国の基本契約書等に基づく取引を指します。』

ってなっていまして、

『2)証券貸借取引

証券貸借取引とは、当事者の一方(貸出者)が、他方(借入者)に債券等を貸し出し、当事者間で合意された期間を経た後、借入者が貸出者に同種同量の債券等を返済する取引です。証券貸借取引の標準契約書である債券貸借取引に関する基本契約書、株券等貸借取引に関する基本契約書、MSLA(Master Securities Lending Agreement)やGMSLA(Global Master Securities Lending Agreement)、その他各国の基本契約書等に基づく取引を指します。但し、無担保取引または制度信用取引に紐付く証券金融会社との貸借取引は、対象取引には含みません。』

ってなっていますが、これは前者が新現先で後者が以前からの現金担保レポって理解で良いんですかね。ちなみに集計の方を見ますと、

3. 現先取引 Repo transactions
3-1. 日本円/日本国債等 Transactions in Japanese yen, with Japanese government securities

直近の数字が
995,602億円、うちGCが706,516億円でSCが289,086億円

4. 証券貸借取引 Securities lending transactions
4-1. 日本国債/日本円 Transactions of Japanese government bonds, with Japanese yen

直近の数字が
400,889億円、うちGCが263,677億円でSCが137,212億円

と読めましたが(数字は集計表のエクセルの方から拾いました)そういうことで良いのかねとか思いながら見てましたが、CCP使っているのと使っていないのの額とか、CCP使っている中で銘柄後決めのGCがどんだけあるとか、数字が出ていますが、証券貸借方式の方は『GCレポ取引(銘柄後決め取引を含む)』などとなっていて銘柄後決めのGCで新現先ではないというのはこれ個別性が強くなるから分けてないとかそういうことになるんですかねえ良く分からん。

ちなみに表紙の方を見ると、フローデータは『1. 現先取引 Repo transactions』なんですが、ストックデータの方は現先と証券貸借に分かれていまして何なのですが、もうちょっと先の方を見ると、『3.主な項目の内容』ってのがありまして、

『(2)掲載項目の簡単な解説

フローデータ/ストックデータ

1)フローデータ

フローデータでは、わが国の営業日に発生した新規約定取引の取引金額を、約定時に定めた取引スタート日別に公表します。ロールオーバーを伴う取引の場合、契約当事者が能動的に契約内容を更新する場合は、ロールオーバーの都度、新規約定分として対象取引に含みますが、エバーグリーン取引(満期日が自動更新される取引)は新規約定分に含みません。

2)ストックデータ
ストックデータでは、取引対象債券等のサブスティテューション(注)や中途解約を反映した上で、月末時点における取引金額を公表します。

(注)サブスティテューションとは、取引対象債券等を取引期間中に差し替える仕組みのことを指します。』

ということで、フローデータの方は新現先だけでストックの方は新現先+レポ+株券貸借のうち制度信用に関わる部分を除く、で無担保の証券貸借は含めないという基準になっておりますの。

まあ何でそうなのかという話は恐らくFSBの定義とかによるもののような気がする(個人の直感です)のですが、FSBの趣旨から行ったらレポ取引によって発生しているレバレッジがどの程度世の中にあるかというのを把握するというのが大事な話とかそういう事だと思うので(個人の直感です)、制度信用とか無担保取引とかは、レバレッジとは別世界の話なので(集計上は)キニシナイって話なんですかねえ、よくわからんけど。


でもって話をちと戻して、もう1回『2.作成方法』の方に戻りますと、『(5)利用上の留意点』ってところに、

『(5)利用上の留意点

対象金融機関からの報告が遅れた場合や誤報告等が判明した場合には、原則として、もっとも近い公表日に遡及訂正を行います。このほか、取引社数が1社または2社に限られる項目など、個社情報の秘匿を十分行うことができないと判断される項目については、非公表とします。』

ってことで、この「取引社数が1社または2社に限られる項目など、個社情報の秘匿を十分行うことができないと判断される項目については、非公表とします。」ってのは良く考えていて誠に良い事ですなと思います。

と申しますのは、毎度申し上げておりますように、短期金融市場の取引って個別性が強い部分が多々ある訳でして、通常はこうかも知れんがお家の事情的なサムシングがあって今回はイレギュラーってのはよくある話なので、個別取引の内容が透けてしまうデータというのはうっかり出すとエライことになるリスクがある訳ですよ。

でもってまあそうは言いましても通常時はさほど問題は起きないのですが、金融市場に強いストレスが掛かるような時にうっかり個別ネームが分かってしまうようなものがホイホイと出てしまった場合に、個別ネームの信用力だの何だのというような話に発展してしまい、出した公表データによって更に市場のストレスを高めるみたいなことが起き得ると思うのですが、何せこの手の短期市場のデータの透明性がどうのこうのってお話が始まったのってのは先般の金融危機が一段落して以降(CPのレートが出たのが最初でCPに関しては引き続き保振が公表しているけど集計主体は日銀という事になっていますな今は)なので、現実問題としてこの手の短期資金取引に関して、市場のストレステンションが上がった時にこの手の公表データが悪さするかどうかというのは試されたことが無いのですが、今般は「個社情報の秘匿を十分行うことができないと判断される項目については、非公表」というのは当然と言えば当然なのですが、ちゃんと考えていて良かったですな。

いや真面目な話FSBとかって頭でっかちでそれこそ短期市場のリスクフリーリファレンスレートをトレーダブルレートでとか無茶振りして来るので、FSBのいう事をクッション入れないでそのまま現場に下ろすと金融安定化委員会が金融市場のストレステンションを上げてしまうような阿呆なことに成り兼ねないなあとか思っていたんですよ(個人の偏見です)。

とまあそういう訳で今回の集計表をつらつら眺めましたが、集計最後の

5. 取引レート Rates of transactions
5-1. レポレート Repo rates

ってのGCは良いとしてSCってうーんこの(しかも月次のストックデータ)という感じですが、これも金融市場のテンションによって変わったりしたらそれはそれで(こっちは後付けで見ることになりますが当局の方は報告ベースで直ぐに分かるので)意味あるのかねとか思いつつ、まあ現実問題としては公表データの方が思いっきりざっくりな話でしょうからとは思いますが、出てきたものの解説自体は同時に出ていてこの次のコーナーでネタにする日銀レビューにあるのですが、この集計数値の含意をどう読めば良いのかという話もお伺いしたい所ですが、それは自分で考えろということですねわかります(そもそもそんな話にニーズはあんまりなさそうですし)。


・・・・・・・という訳で日銀レビューの方を拝見。

[外部リンク]
―「FSBレポ統計の日本分集計結果」の公表開始―

まずは上記HTMLの方がサマリーなのでそちらを拝見。

『要旨

日本銀行は、2020年1月から「FSBレポ統計の日本分集計結果」の公表を開始した。本統計は、レポ取引を巡る金融危機時の教訓を踏まえた国際的な取り組みの一環として、わが国において収集した個別レポ取引データを、市場の透明性の一段の向上に資する観点から、集計・公表するものである。』

それは良いのだが数値の含意をですね(涙目)。

『また、様々な属性情報を含む詳細な個別取引データを基礎情報として利用しているため、従来の調査や統計では把握できなかった通貨別の情報や取引相手の所在地別の情報等が含まれている。本稿では、レポ取引データの収集を巡るこれまでの国際的な議論の経緯やわが国の対応を振り返るとともに、本統計の概要と新たに把握できるようになったわが国レポ市場の特徴を紹介する。』

つーことで本文がこちら。
[外部リンク]
―「FSB レポ統計の日本分集計結果」の公表開始―

ということですが、最初の所は飛ばしまして、そもそも何でこの話にFSBかという話の部分で『レポ取引を巡る国際的議論とわが国の対応 』っつー小見出しから参ります、以下は上記URLの本文から適宜引用します。

なお、日銀のこの手のPDF物の特徴なのは、たぶんテキストエディタを日本語環境のMS標準物件じゃないものを使っているんじゃないかと思うのですが、資料によってunicodeじゃないと正常に出ない文字が出るというようなことがありまして、文字化けはさすがに気が付くのですがコピペする中で文字欠落が発生するという例が今回発生している(気が付いたのは「最」の字が欠落するという現象)ので、一応確認してはいますが、文字欠落があったらサーセン(文字化けは上書き保存の時に気が付くが欠落するとちょっと)。

てなのはさておきまして最初の部分を飛ばしてまずはこの辺から。

『(グローバル金融危機とレポ取引)

レポ取引は、証券市場における活発な取引を支える重要な機能を果たす一方で、2008 年のグローバル金融危機の発生前には、レバレッジを拡大するための資金調達手段の一つとして、米欧市場を中心に一部の市場参加者が盛んに用いていたと も言われている。すなわち、レポ取引を通じて調達した短期資金が、低流動性資産や長期金融資産への投資に利用されていた4。』

それはレバレッジなのではなくて過大な長短ミスマッチという奴なのではという気もする(レバレッジと言われるとアタクシはどうも昔の時代の人なので信用二階建てとか証拠金取引レバレッジ50倍ニキとかの信用創造系の方をイメージする)んですが、最近は長短ミスマッチというか過大なショートファンディングの事もレバレッジと言うんですかね、債券界でレバレッジと言えば懐かしのオレンジカウンティーを思い出すもんで(汗)。

『そうした資産の中に は、いわゆるサブプライムローンを裏付けとする 証券化商品等、信用力が必ずしも高くない債務証券も含まれていた。 』

でもって、

『金融危機発生時には、こうした形で拡大したレ バレッジの急激な巻き戻しが発生した(図表 2)。 すなわち、レポ取引に用いられていた証券の信用力に対する懸念が拡がると、資金運用主体が求めるヘアカット率5が急速に引き上げられ、円滑な資金調達に支障が生じた。これが、資金調達主体による保有証券の投げ売りを呼び、さらなる証券価 格の下落や市場流動性の逼迫を招く悪循環を生じさせたと言われている。』

まあメカニズム的には証拠金取引で二階建てが投げると大変にチャーミングなことになるというのと結果は同じなのでレバレッジということなんでしょうけれども、なんとなくレポとかMMFとかの規制するよりも流動性リスク管理(というか過大なショートファンディングのチェック)一本でも行けるような気がせんでもないけど、まあそういう話からシャドウバンキングの規制という話に発展した訳でして、

『このような形でレポ取引は、シャドーバンキングとも呼ばれる非銀行部門の信用仲介活動6の手段の一つとして過剰なリスクテイクに用いられ、 その後の危機を増幅させたと指摘された。』

という話になって、レポだのMMFだのというのが随分と槍玉に上がったのですが、そもそも商品有価証券の在庫ファイナンスって言ったって、流動性の高い有価証券で在庫が常に動いているトレジャリーなりJGBなりのマーケットメーカーの在庫ファイナンスまで一緒くたにせんでもエエジャロとか、または同じような低流動性資産であっても、満期保有の投資有価証券としてポートにぶっこんでいる場合と、ショートファンディングを伴っている場合とではチャウやろとか、まあ色々とその辺思わんでもないし、当初この手の話が個別に出てきたときって当たり前のようにFSBとかが保守的な話をするもんだから、いやあのそんな規制掛けられたらUSトレジャリーのマーケットメーク出来なくなるんですが何考えてるんですか的な話が出てナンヤソラ状態になったことは何度もあったように思えます、と全然関係ないFSBへの悪態ですねすいません。

まあ気を取り直して鑑賞の続き。

『(国際的な議論を受けたわが国の対応)

こうしたグローバルな取り組みに沿って、わが 国では、2016 年に金融庁と日本銀行が共同で、国 内に所在する預金取扱金融機関(銀行、信用金庫、 労働金庫、信用協同組合、系統金融機関等)、証 券会社、保険会社、短資会社、投資信託など幅広 い業態の金融機関約 1,300 先を対象に、レポ取引 の状況について調査を行った。そのうえで、レポ 取引金額の累積シェア 90%超をカバーする上位 約 50 先を報告対象金融機関として選定し、月次 での取引データの報告を要請した(図表 3)。 』

さっきの50社の根拠はこちらですな。

『報告対象となるレポ取引は、国内に所在する法 人との取引のほか、海外に所在する法人との取引、 同一法人内における国内拠点・海外拠点間の取引、 同一グループ内の別法人との取引、国際機関との 取引である。他方、国内の同一法人内における国 内拠点同士の取引や、報告対象金融機関の海外拠 点が他の海外拠点と行った取引は報告対象外で ある。このほか、個人、各国中央銀行及び国際決 済銀行(BIS)との取引、助言のみ行った取引も同様に報告対象外である(図表 4)。 』

調査の趣旨がレバレッジ(というのかは微妙ですがまあレバレッジということにしておきまして)の規模に異様な変化が起きていないかというのを知ることによって金融不均衡の発生からの金融の不安定要素の発見ということになりますから本支店間が除外されるとか、中銀との取引が除外というのはまあ分かる。

『収集した個別取引データは、取引相手、取引条 件、取引種類、担保情報等、様々な属性情報が含 まれている(図表 5)。データの中には、FSB の提 言に沿った項目のほか、わが国の取引慣行等を踏 まえたデータ区分を用意した。例えば、証券銘柄 を指定しない取引である GC(General Collateral) レポ取引と証券銘柄を指定した取引である SC (Special Collateral)レポ取引の識別や、国債決済 期間短縮化に伴って導入された銘柄後決め GC レ ポ取引9の識別を可能にするラベルを付与するな ど、独自の工夫を行っている。』

その辺の説明は図表もあるのですが図表は貼り付けませんので(そんなスキルはない)上記URL先を見てちょ。

『このような個別取引単位のレポ取引データの 収集にあたって、日本銀行では専用のシステムを 開発するとともに、同データを含む高粒度データ の情報管理体制や分析基盤の整備を進めてきた。』

とサラッと書いてありますが、これ報告する方もかなり大変なのではないかと・・・・・・・・・・・

『こうした準備を経たうえで、わが国では 2019 年 1 月よりデータ収集を開始した。収集したレポ取引 データについては、集計値が FSB に報告されると ともに、金融庁や日本銀行において、例えば、担保証券の種類やヘアカット率などのレポ市場の 動向把握のほか、個別金融機関の取引動向のモニタリングなどに活用される。 』

だそうな。でもって最後の所に『本統計でみるわが国レポ市場の特徴』ってのがありますのでそちらを最後に鑑賞。


『(円貨・外貨別及び取引種類別の取引規模)

本統計では、円貨・外貨別及び取引種類別の取 引規模を把握できる。例えば、資金運用サイドか らみたわが国レポ市場における 2018 年 12 月〜 2019 年 11 月(1 年間)の月末残高の平均値は 164 兆円である。このうち円貨の取引は 148 兆円(全 体の約 90%)となり、わが国レポ市場における取 引の大半を占めていることがわかる。

また、円貨の取引のうち「日本国債等13を担保 とした現先取引」、「日本国債を貸借証券とした証 券貸借取引」の月末残高の平均値及びそのシェア をみると、それぞれ 89 兆円(円貨取引の約 60%) 及び 45 兆円(同約 30%)となり、日本国債を用 いた取引が円貨取引の大半を占めていることが わかる(図表 7)。 』

そらそうよという感じですが数値できちんと出てくるのはイイハナシダナー。

『(取引相手の所在地の特徴)

本統計では、取引相手が非居住者等14である場 合の取引(クロスボーダー取引)について、「米 国」、「欧州」 、「その他」の所在地表章を行ってい る。2018 年 12 月〜2019 年 11 月(1 年間)の月末 残高の平均値をみると、報告対象金融機関が本邦 居住者から調達した額は 130 兆円(円貨:121 兆 円、外貨:9 兆円)、非居住者等から調達した額は 72 兆円(円貨:44 兆円、外貨:28 兆円)であり、 非居住者等の中では欧州のシェアが大きいことがわかる(図表 8)。』

ほうほう。

『特に、外貨については、欧州 からの調達が全体の 44%を占めている。これは、 主に欧州系金融機関の在日拠点と海外拠点との間の取引が大きいことが背景にある。』

ほーなるほど。

『(当初マチュリティの特徴)

本統計では、「オーバーナイト」、 「2 日以上 1 週 間以内」、「1 週間超 1 か月以内」、「1 か月超 3 か 月以内」、「3 か月超」、「オープンエンド」などの 当初マチュリティ表章を行っている。

日本国債を用いた GC レポ取引の当初マチュリ ティをみると、オーバーナイトの取引が最も多い が、ターム物も相応に存在することがわかる(図 表 9)。』

ほうほうそうですか(図表9を見ながら)。

『一方、日本株を用いた証券貸借取引では、予め 取引エンド日を定めないオープンエンド取引が主流であることがわかる。このほか、日本株を用いた証券貸借取引では、配当金等の権利確定が集 中する 3 月、9 月の取引残高が増加するという季節性も確認できる。 』

なるほどなるほどという感じです。あと『(現先取引の日次データの特徴)』ってのもありますがパスします。

でもってまとめもパスしますが、まあ市場の透明性向上という言い方をしていますけれども、その透明性向上が変な方向に思い切りよく透明性向上してしまって変なスティグマとか変な風評とかが発生する、というような方向の透明性を出す必要は全くないと存じますし、まあ今回のこの説明とか公表物を見ると、モニタリングとして中では活用するので、実態把握の意味での透明性向上は行うけれども、それを外に出すのはちゃんと取捨選択して、短期金融市場の良くも悪くも個別性の強さというのは考えているようなので一安心といった所ではございます。


〇中央銀行のテキスト分析のサーベイとな

こんなのも出てましてですな、
[外部リンク] 2020-J-1
全文 (PDF, 1,128 KB)
中央銀行のコミュニケーションを巡るテキスト分析:政策的含意と今後の課題
風戸正行

ということで、中央銀行のコミュニケーションを巡るテキストと言えば英文公表文と正式な正本であるところの日本語公表文がいや何でもありません。

・・・・・・気を取り直して上記URL先のサマリーを拝読。

『金融政策運営におけるコミュニケーションの重要性が広く認識される中、近年の自然言語処理における技術進歩を背景にして、中央銀行のテキスト情報を用いた実証的な分析が国内外を問わず盛んに行われるようになっている。』

これってまあオモロイんですけれども・・・・・・・・・・・

『本稿は、こうした近年の中銀テキスト分析を、日本銀行に関するものを含めてサーベイしている。一連の実証分析結果を総合してみると、(1)中銀テキスト情報には金融市場に影響を及ぼしうる付加的な情報が含まれていること、(2)中銀テキスト情報に含まれる政策スタンスの変化等の追加的な情報は、金利や株価を整合的な方向に変化させていること、(3)中銀の付加的な情報が報道機関によって適切に抽出・報道されている可能性があることといった政策的含意が導き出された。』

ということで本文の方はチラ見したのですが、中銀テキスト情報が各市場に与える影響(なので政策金利動向だけではないお話ね)に関しての先行研究からの含意を整理しているという物件になっております。

まあ大体そんなもんかねというような話が並んではおりますが、そもそも論として最近の中銀は何かやろうとする前に一々地ならしをしようとする傾向があるのでこうなっている、という事のような気もしますし、じゃあこれを使ってポジショニングとか言っても市場的には多分ビハインドするんじゃないのかね、というのが体感的な感想ではあるんですけどまあその辺は何とも。

まあそれに加えまして中銀の政策って非連続に飛ぶ部分というのがあって、その非連続に飛ぶ部分の所でのポジションの捌きに失敗すると退場になってしまいますが(個人の感想です)、当たり前ですが非連続に飛ぶ時には事前に中銀テキストに出てくる訳もないのでありまして、たぶんこの手の分析って平時にはそこそこ使えるのですが肝心の修羅場はカバーできないので実戦的かというとちょっとねえとは思うのは現場叩き上げおじさんの偏見ですかそうですかすいませんすいません。

『さらに、本稿は、テキスト分析の中銀コミュニケーション研究に対する貢献について議論したうえで、今後求められる分析上の取組みとして、中銀テキスト情報に含まれる事前情報(既に金融市場に織り込まれている情報)を考慮していくこと、中銀テキスト情報の金融市場に与える影響の大きさや波及メカニズムを把握していくこと、および金融市場への影響の分析の中で、名目金利の実効下限制約を的確に考慮していくことを指摘している。』

何じゃそらという話ですが、これは本文を見ればまあ何を言いたいのかは何となく把握しましたという感じでございますが、本文やっていると沼に嵌りそうなのでとりあえず本文のURLだけ載っけておきますすいません。

[外部リンク]
政策的含意と今後の課題
風戸 正行
Discussion Paper No. 2020-J-1
 


お題「MPMレビューネタ続き/12月会合議事要旨は悲しみが止まらない」   2020/01/27(月)08:12:44  
  アイヤー
[外部リンク] 日本の旅行会社 キャンセル対応に追われる
2020年1月26日 18時27分

対応が色々と豪快なのがさすが大陸中国って感じですが。


〇MPMレビューネタの続きですが(汗)

総裁記者会見
[外部リンク] 政策委員の見通しをみてみますと、成長率と比較して、今年は消費税 のポイント還元制度も 6 月で終了しますが、弱めの消費と成長率との乖離というのはないのでしょうか。 』

(金曜にネタにした部分に)引き続きまして見通しがそもそも整合してるのかというツッコミは来るのですが・・・・・・・・・・・・

『(答) 消費の動向については、消費税率引き上げによって、駆け込みの反動減などの影響があることは認識しています。他方で、最近の状況をみてみますと、非耐久財の消費はもう底堅く推移していますし、耐久財の中でも家電の販売は徐々に持ち直してきています。』

ほほう。

『また、そもそも消費を支える良好な環境は 維持されていまして、雇用者所得は実質ベースでみて増加を続けていますし、消費者マインドも持ち直しているようです。』

という話があるのですがこれを見まして展望レポート全文のコラムを見ると味わい深いので後述。

『また、新年の売り上げなども含め た全体でみますと、消費の減少というのは一時的なものであって、個人消費の 増加基調は維持されているとみています。』

質問では財政絶賛下駄履かせ企画がコケたりする話をマクラにしているというのに足元の話をしている辺り真面目に答えてないというのが良く分かりますし、そうやって舐め腐った答弁した挙句に記者会見より大事なダボス様があるから(とは言ってないと思いますしダボスじゃないなら大変申し訳ないんですがさっさとダボスにお出掛けになってるんだからダボスなんでしょ)今日は時間で打ち切りですとか実に血圧が上がりますな。

『物価上昇についても、基調が変わったとはみていません。2%に向けて徐々に上昇率を高めていくという状況には 変わりありませんし、物価上昇に関するモメンタムは維持されているとみています。』

さてここで展望レポート全文の方に参りますが、今回の話題みたいな感じで最後の方にBOXってのがございましてその最後に「(BOX4)消費税率引き上げ以降の家計支出の動向 」ってのがあるのですな。展望レポート本文47ページ、PDFファイルの49枚目になります。

『(BOX4)消費税率引き上げ以降の家計支出の動向 』(展望レポート本文より、以下暫く同様)

『消費税率引き上げは、\芭┛き上げ前は、価 格上昇前の前倒し購入の増加を通じて、成長率の 押し上げ要因となる一方、∪芭┛き上げ後は、 それまでの需要増の反動と、物価上昇に伴う家計の実質可処分所得の減少を通じて、成長率を押し 下げる要因となる。』

>物価上昇に伴う家計の実質可処分所得の減少を通じて、成長率を押し下げる要因となる

仰せの通りなのですが何が何でも2%を早期に達成すれば日本経済はバラ色という置物リフレ理論はどちらに行ってしまったのでしょうか。

『足もとまでの各種指標の動き を踏まえると、\芭┛き上げ前の需要増とその 後の反動減は、2014 年4月の前回増税時と比べ ると、抑制的であったとみられるほか、∪芭┛ き上げ後の消費者マインドも持ち直していると判 断される。』

という結論ではあるのですが、その続きを見ますと、

『まず、非耐久財全体の動きをみると、各種の家計支援策(軽減税率やキャッシュレス決済時のポイント還元制度)の効果もあって、消費税率引き上げ後の落ち込みは抑制されており、前回増税時との対比でも底堅く推移している(図表B4-1) 。』

『非耐久財を主として扱うスーパーやコンビニの販 売額をみても、消費税率引き上げ直後は、台風 19 号の影響も加わっていったん落ち込んだが、足も とにかけて持ち直している。 』

ってなっていまして、まさしく会見で質問で言及があった財政下駄履き企画によるものがどの位あるのかという話になるのですが、会見の方での答えではそういう方面の説明をしないってのも随分と雑な話で、さっきの質疑だって「ご指摘のように各種施策の効果も幾らか入っているとみられますので、もう少し影響については分析を深める必要があります」とでも言っておけば良いのですが、このオッサンはその前に散々っぱら黒田節を唸って追加緩和を煽りまくったので、今度は追加緩和する気なしとかに何故か大豹変することになった結果、今回の会見がそうなのですが、「緩和バイアスがある」とか言いながらも直接的に緩和判断につながるような件に碌すっぽ言及しない、という分かりやすいちゃあ分かりやすいけれども政策が先にあって後付けで説明してるじゃんというのがもう露骨で泣けます。

折角なので会見で言及のあったのは非耐久財ですが、確かに「足元にかけて持ち直している」ではあるのですが、その前に上記のように下駄履いてる部分があるって話な上に・・・・・・・・・

『一方、耐久財全体の動きをみると、消費税率引 き上げ前の需要増が前回増税時との対比で総じて 抑制されていたにもかかわらず、昨年 10 月以降 の減少幅がやや大きくなっている(図表B4-1) 。』

駆け込みが無かったのに反動が発生するというオモシロ事案になっている耐久財というのがあるのよね。

『こうした耐久財消費の弱さには、昨年 10 月以降 の自動車販売の落ち込みが大きく影響している (前掲図表 33)。自動車販売の減少については、 自然災害と自動車メーカー側の供給制約の影響も 少なくないだけに、自動車需要の基調に変化が生 じているかどうかを判断するためには、もう少し データの蓄積を待つ必要がある。』

さすがに全部自然災害というのは無理があって、供給制約(確か一部新車の投入が遅れたとかその手の話だったと思う)によるのもありまっせという話になっていますが、こちらも様子見が必要という話になっていまして、展望レポート全文ちゃんの方を見ると、駆け込みが無かった分だけ反動も無いとは言え、このようにあれれ?って状況でもあるという話になっているのよね。

おまけに住宅投資の部分も。この辺から展望レポート本文48ページ目に入ります。

『住宅投資について、先行指標である新設住宅着工戸数をみると、持家と分譲戸建では、昨年6月 頃にかけて税率引き上げ前の需要増の影響から着 工が増加したあと、足もとでは反動減が生じてい る(図表 B4-2)27。もっとも、住宅関連の各種 支援策(住宅ローン減税の拡充や贈与税の非課税 枠拡大、次世代住宅ポイント制度の導入等)の効 果もあって、消費税率引き上げ後の落ち込みは、 前回増税時と比べかなり抑制されている(図表 B4-2)。 』

まあこっちの支援策に関しては時限措置じゃないのかもしれません(って時限措置じゃなくて恒久措置だったら消費増税で一般ピープルから巻き上げた財政資金が住宅取得者とか相続とかの優遇措置になっているという所得再分配的に何をやっているのでしょうかという気もするがそこは気にしないことにする)が、まあ結局財政措置で下駄を履いているのは同じっすな。


『実質所得減少の影響は、上記でみた消費税率引 き上げ前の需要増の反動と異なり、時間をかけて 徐々に現れてくるとみられる。このため、この影 響を見極めるには、もう少しデータの蓄積を待つ 必要があるが、家計の支出スタンスを比較的早期 に把握できる指標としては、消費者マインド指標 (消費者態度指数)が挙げられる。』

ほほう。

『今回の消費税 率引き上げ前後の消費者マインドの動きを前回増 税時と比較すると、今回は、税率引き上げ前に海 外経済の減速の影響などから弱めの動きを続けて きたが、税率引き上げ後は、実質所得に対する認 識を表しているとみられる「暮らし向き」が牽引 するかたちで、持ち直してきている(図表B4-3)。』

『こうした今回の「暮らし向き」を中心とする消費 者マインドの改善は、消費税率引き上げによる家 計のネット負担額の増加が、軽減税率や年金生活 者支援給付金などの支援策により、前回増税時対 比かなり抑制されていることとも整合的であると 考えられる。 』(以上ここまでの部分展望レポート本文より)

なんかこの前出てた生活意識アンケートを見ると短い所の物価認識や物価期待が下がっていたり、支出関連とかも何だかなーという感じだった筈ですがまあいいです。

でまあそれは良いとして、実質所得減少云々というのは全く仰せの通りなのですが、それを言い出すとそもそも論としまして適合的期待形成で実際の物価が上がると期待インフレに影響していくので云々ってのも何か微妙な理論になる訳で、実際の物価が上がって期待インフレが上がると期待される実質所得が減少するという事になりませんですかねえという話になる訳で、まずもって円安に振ってコストプッシュとかそういうのがダメダメということだし、最近の財政動向って個人部門の課税強化して法人部門は優遇ってのがアカラサマに進行しているとしか思えん状況が続いている(個人の感想です)次第でありまして、実質所得上昇からの個人部門の前向き循環メカニズムをワークさせるのに対して財政が逆行してませんかねえ(個人の感想です)という感じですな、チーン。


・言われたら答えるシリーズ

総裁会見は緩和バイアスが無い、というのが今ネタにしたように個人消費に関する認識を説明する部分でも露骨というのが実際のスタッフ分析と比較したときの温度差として出ているとは思いますが、一方でこういう質疑になるというのが何とも。

『(問) 振り返ってみますと、2019 年は 7 月、9 月、10 月と総裁の発言も警戒 モードがだんだん強くなっていって、いつ追加の緩和に踏み切るのかというような緊張感も高まっていたと思います。今の総裁のスタンス、緩和方向のスタ ンスというのは、ひと頃と比べると警戒モードに変化はあるのでしょうか。』

イイハナシダナー。

『(答) ひと頃に比べると海外経済の下方リスクというのはやや低下したとは思いますが、水準としてはそんなに低いものではありません。引き続き海外経 済その他のリスクを十分に注視して、緩和方向を意識した金融政策をとってい く、リスクには十分注意していくということには変わりがないということです。』

まあとりあえず海外と言って置けば誤魔化せる(どうせ世界にはどこから不確実性とか地政学的リスクとかがあるんですからねえ)というのが良く分かるこの説明、という感じでして、まあ確かに展望レポート基本的見解の方でも海外ガーの連呼になっていますが、展望レポート本文の方を見ますと今引用したところのように、消費増税の影響って結構懸念なんですよねと思いましたですよ。


あとこれ。

『(問) 長期金利についてちょっとお伺いしたいのですけれども、足許で久しぶりにプラス圏に浮上する局面がみられています。投資家需要とか、超長期金 利の低下の回避という観点では、長期金利はプラス圏で推移した方がいいので はないかと、そういう声が市場では多いのですが、総裁は適正なイールドカーブとか市場機能とかを踏まえた場合、長期金利はマイナス圏よりも、やはりプ ラス圏で推移する方が望ましいとお考えなのか、また、超長期金利は引き続き もっと上がった方がいいと今でもお考えなのかどうか、ご所見をお願いします。』

毎度のこの質問に対してのお答えが、

『(答) 現在のイールドカーブ・コントロールのもとで、政策金利は-0.1%、 そして 10 年物国債の操作目標がゼロ%程度ということで金融政策を行っておりますので、ゼロ%程度の中で 10 年物国債の金利がある程度上下するという のは問題ないと思います。20 年、30 年、40 年という超長期物については、イー ルドカーブ・コントロールを導入した後、もう少し立っていたのですが、その後だいぶフラット化して、また少しスティープ化してきました。現在でも、超 長期の金利はもう少し上がってもおかしくはないと思っていますが、基本的に は政策金利を-0.1%、10 年物国債金利の操作目標をゼロ%程度という中で、適切なイールドカーブが形成されていくのを期待するということに尽きると 思います。』

「現在でも、超 長期の金利はもう少し上がってもおかしくはないと思っていますが」って思ってるんだったら、先行きリスクが警戒だの緩和バイアスだのとか言わないで、「我々は2%物価目標達成に多少時間が掛かるかもしれないがその点は確信しているので、短めの期間は兎も角として、超長期などの金利が上がってこないというのはおかしい」位の勢いのある話をしやがれという感じでして、何ちゅうかこの超長期云々に関しても、単体で見ると何か超長期輪番でも減らすのかよ位の勢いに見えるのですが、そもそも論として追加緩和バイアスがどうのこうのとか言ってる状況で超長期金利が上がるかよヴォケとしか申し上げようがない。直近上がってきたのって夏から秋にかけての強烈な追加緩和バイアスが剥落したからだろいい加減にしろという感じっすな。


という訳で、何ちゅうかこの政策が先にあって説明を後付けで行っている感満載というのが、別に今に始まった事ではないのですが最近その傾向が露骨になってきたなあという感じです。



〇12月議事要旨だが追加緩和バイアスは執行部よりもむしろ審議委員という感じだし鈴木さん孤立無援感isある

小見出しが長いですかそうですか。
[外部リンク] 金融政策決定会合 議事要旨 (2019年12月18、19日開催分)

展望レポート会合ではありませんのでいつもの珍獣観察でもするか程度に思って観察しているのですが、結構今回の議事要旨見てて(ノ∀`)アチャーってなってしまったんですよねえ。

というのはまずは『.金融経済情勢に関する委員会の検討の概要 』のケツの金融面の動向に関するところなんですけれども・・・・・・・・・・・・・・・・

・そもそもこの人たちは追加緩和が有効と思っているようなのがアレ

『.当面の金融政策運営に関する委員会の検討の概要 』の直前なので検討の概要の一番最後になるんですけど、こんな認識が。

『。ただし、ある委員は、「長 短金利操作付き量的・質的金融緩和」は、景気悪化懸念などを背景とした金利低下を許容することで一定の景気刺激効果を持つものだと 指摘したうえで、このところの金利上昇によって、こうした効果が不 十分なものとなっていないかには注意が必要であると述べた。』

このある委員ってアホですかとしか申し上げようがないのですが、追加緩和バイアスの剥落って海外とかでも起きていた現象で、市場における経済物価情勢の好転の結果が金利上昇に出ているのであって、それがアカンとか言い出しますとお前は何を言ってるんだという話ではあるのですが、まあゴリゴリ文句は言わずに次のパートに飛んだところ、

『.当面の金融政策運営に関する委員会の検討の概要 』の最初の所ですけどね。最初のパラグラフは執行部よりって感じなのですけれども・・・・・・・・・・・・・・・

『委員は、金融政策の基本的な運営スタンスについて議論を行った。 大方の委員は、経済・物価の下振れリスクには留意が必要であり、「物 価安定の目標」の実現には時間がかかるものの、マクロ的な需給ギャ ップがプラスの状態を続けるもとで、2%に向けたモメンタムは維持 されており、モメンタムが損なわれる惧れについても一段と高まる状 況ではないことから、現在の強力な金融緩和を粘り強く続けていくこ とが適切であるとの認識を共有した。』

いつもの結論。

『多くの委員は、プラスの需給ギ ャップができるだけ長く持続するよう、経済・物価・金融情勢を踏ま えつつ、現在の政策のもとで、きわめて緩和的な金融環境を維持して いくことが必要であると述べた。ある委員は、「物価安定の目標」の実 現に資するため、現在の金融政策の運営方針を粘り強く続け、経済の 好循環を息長く支えていくべきであると指摘した。また、別のある委員は、金融・財政のポリシーミックスのもとで、現行の緩和政策を維 持し、息の長い経済成長を支えることが重要であると述べた。』

という話になっているのですが・・・・・・・・・・・・・

『この間、 一人の委員は、「物価安定の目標」に向けたモメンタムは既に損なわ れており、追加緩和措置を講じる必要があるとの意見を述べた。 』

片岡さんは毎度のコレですが、問題は追加緩和措置したとして効果のある政策が出来るのかよという話になるのですけれども、この次のパラグラフ以降がちょっとアカン感が。

『そのうえで、大方の委員は、「物価安定の目標」に向けたモメンタム が損なわれる惧れについて、注意が必要な情勢は続いていることから、 緩和方向を意識した金融政策運営を続けていくことが望ましいとの見方を共有した。』

というの、単に引っ込みがつかないからお題目だけなのかと思えばそうでもなく・・・・・・・・・・

『ある委員は、海外経済を取り巻く環境には高い不確 実性が残存しており、引き続き予断を持たずに政策判断を行うことが 求められるとの見方を示した。』

ほうほう。

『別のある委員は、下振れリスクの大き さを踏まえると、追加緩和の要否や景気後退リスクへの対応策の検討 が必要であり、その際、財政政策や成長政策との連携という観点が重 要になると述べた。』

財政という意味では法人から巻き上げて個人に絶賛再分配を希望しますが。

『また、一人の委員は、前回の消費税率引き上げ後、 半年で追加緩和を行ったことに触れたうえで、消費の基調次第では今 回も追加緩和が必要になる可能性に言及した。』

何か物凄い意味不明な説明をしていまして、あの時の追加緩和は消費増税の影響で需要が弱含みというのに加えて原油が下落しているから物価の下押し要因になってて、だから追加緩和という、まあそれも無茶苦茶な説明でしたけれども、あの時って消費に関しては持ち直しつつも物価が弱くなると期待転換が遅れるから追加緩和という話をしていて、「好転している期待形成の モメンタムを維持するため」って言い方をしておりましたのですが、期待形成に関しては適合的期待が強固なので動かんという認識になっているのに追加緩和する理由はどうするんでしょ、という感じで、もう少しそのガバガバな理由付けを何とかしていただきたいものです。

などと悪態をつきつつ次のパラグラフに行きますと、

『委員は、先行きの金融政策運営上の留意点についても議論を行った。』

はい。

『複数の委員は、金融システムは全体として安定性を維持しているが、 低金利環境の長期化が金融仲介機能に与える影響など、金融緩和の副 作用については、十分に点検していく必要があるとの認識を示した。 』

副作用云々もそうなんですが、そもそもマイナス金利を深堀することによって何の効果が出るのか、という論点をちゃんと検討してから追加緩和の話をして欲しいんですよね。マイナス金利の深掘に関してさっきのある委員もそうだけど、どう見たって(一部の委員を除く)お前らプラス金利下げるのと同じノリでマイナス金利の深掘を考えてるだろテメエの首の上に乗っかってるのは漬物石か何かかと小一時間問い詰めたいところではあります。

『このうち一人の委員は、地域金融機関の貸出の伸びが、収益の低下と ともに鈍化している点は気がかりであると述べた。』

と多分鈴木さんがネタを振るもののフルボッコにされているのが以下出てきてカワイソスではあるのですが、それはそれとしてつまりこの問答というのは、日本銀行だというのに金融機関の事なんぞ知るかヴォケというのが今の政策委員会における大勢的なスタンスであるというのが分かりまして悲しみが止まらない。

『この点に関し、あ る委員は、金融機関の貸出が増加を続けていることなどを踏まえると、 わが国の金融環境は、リバーサル・レートの議論が想定するような状 況にはないとの見方を示した。』

さっそく切り返される。

『この間、一人の委員は、家計・企業の合計では金融資産超過であり、預金に口座維持手数料が課されること になれば、資産利回り低下の影響が借入に伴う負債コスト低下の効果を上回る可能性があるほか、株価などの動向次第では、相対的に収益率の高い株式を保有する主体がより優位となり、所得格差が拡大する 可能性があると述べた。また、この委員は、法人に加え個人の大口預 金にも実質的にマイナス金利を適用する動きや、口座維持手数料引き 上げの動きが進んでいるドイツの状況は、注視する必要があると指摘 した。』

鈴木さん一生懸命に説明するものの・・・・・・・・・・・・

『これに対し、何人かの委員は、金融緩和の効果は、金融資産・ 負債の収支という部分的な影響だけでなく、雇用や所得の改善を含め たマクロ経済全体に及ぼす影響という観点から評価する必要がある との認識を示した。このうち複数の委員は、金融緩和の副作用につい ても、特定の業界や業界の一面など個別の影響だけでなく、経済や金 融システム全体の安定性という視点で考えるべきだと指摘した。』

ということで、「何人かの委員」にいつもの話が出ているし、「このうち複数の委員」なので3名以上は確実にいるというのを見ますと、これはどう見ても鈴木さんムエンゴです本当にありがとうございましたという風情になっていて悲しみが止まらないとはそういうことでありまする、全俺が泣いた。


つーかですね、さっきも申し上げたように、そもそもマイナス金利政策ってやる必要あるの(YCCも含めて)とか、そういう方面での金融政策の適切な運営っての考えろやこのスットコドッコイという感じでして、いやまあ色々とやってなかったことをトライするのはトライするだけの価値があるかも知れんけど、マイナス金利とか金融機関課税だし無駄にイールドがフラットするだけだし、ショック療法の政策ならまだしも、何年も続けるような政策じゃないでしょというのは、あれだけ預貸スプレッドの厚かった欧州ですらアカンとかいう話になってきてるのを見れば自明じゃんと思うのですが、マイナス金利を騙し討ちのドヤ顔でぶっこんだ黒田さんの面目玉の維持だか何だか知りませんが、まるでそこのPDCAを回そうとしないというの何なのと思いますし、それこそ中のスタッフベースからはそら言いにくいものでしょうから、外部から来ている専門家()の政策委員の出番だろと思うのですけれどもねえ。

・・・・・とついうっかり興奮してしまいましたが、時間も無くなったのでこの辺で(汗)。
 

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