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今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)

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お題「相場雑談とFOMC」   2009/04/30(木)08:02:14  
 
米国10年国債3.1%ってそれで良いのかバーナンキ。それから豚インフル絶賛拡大中なのに米国株式市場気にせず上昇とはさすが能天気というか強欲というか・・・・・


○豚の影響ででブタ積み拡大ということで(・θ・)

とりあえず豚インフルエンザってネーミング、「メキシコ風邪」とかにならないのでしょうかねえ・・・・・豚インフルエンザの感染拡大で今朝の警戒レベル引き上げはまあ来ましたなという感じ。まーあちこちで感染者確認ですから致し方無しでしょう。

火曜日の相場を思い出しますと、疫病の経済活動に与える悪影響懸念で何となく株安債券高だった所に、ストレステストに関するWSJの報道(シティとバンカメが資本不足云々の話ね)で債券市場は見事に踏み踏み状態になってしまいました。先物だけじゃなくて現物も強くなりましていやはや参りましたという所で。

まーしかし普通に考えてこれは貿易とか人の動きに対する阻害要因にも程がある状態になる訳ですし、スペイン風邪の事例によりますと若い衆が発病しやすい(ウィルスは1年くらいのスパンで見たら殆どの人が感染するでしょうが、有効なワクチンが大量生産されるまでに発病しないようにという事らしいですね、よー知らんが)そうですから、まともに大流行となったら益々経済活動によろしくないでしょと思う訳でして、本日金融政策決定会合もございますことですし、やはりここは豚インフルエンザ拡大への経済活動への懸念ということで長期国債買入拡大というのはどうでしょう(^^)。ちなみに今日の決定会合はあまりそういう類の織込みはしてないと思いますので念の為付け加えておきます。展望レポートがとてもゲロゲロになるというのは既に織込みですし。


で、その当座預金残高ですけど、今週月曜に当座預金残高を13兆円台に落としてGCレートは跳ねましたが、月曜にトムスタートの共通担保オペを8000億円2本立てで打ち込みまして当座預金残高を14兆円台に戻しまして、火曜日もトムスタートの共通担保オペを8000億円打って当座預金残高14兆円を維持の見込みとなりまして、債券のレギュラー受渡が7日になって7日スタートのGCはというと普通にレート低下の巻で落ち着いて良かったですねという感じです。

ということで、当座預金残高13兆円台に削減→GCレートやオペレート上昇→当座預金残高を14兆円台に戻すオペ実施という一連の動きによって、ここへ来て1月や2月の積み期間(3月積み期間は期末対策でさすがに積みが多くなってました)と比較して当座預金残高を多めに積んでいる状況が継続してるというのが確認できたのかな?という所でしょうか。ただまあ今月(3月積み期間)は積み最終に向けて当座預金残高をじゃんじゃん削減し、積み最終週はGCレートちゃっかり上昇してましたので、さて今回はどうするのでしょうかという感じではございます。


ついでに相場雑談をしますと、火曜日は何かよー知らんのですがCPレートが微妙に低下してたりというのがこれまた謎だったりします。またディーラ買いが入ったんでしょとは思うのですけれども、企業業績発表もなんのそのというその力強さにはちょっとおじちゃん「???」でございます。オペ効果おそロシアとしか申し上げようがございませんが、短期の運用難を見越した動きなのか、オペやら政策投資銀行の買入へにぶつける狙いの買いなのかは良くわかりませんけどちょっとこのタイミングでの動きはワケワカメであります。

あと、地味に補完供給の発動条件緩和が継続されてましたですな。
[外部リンク] received since the Federal Open Market Committee met in March indicates that the economy has continued to contract, though the pace of contraction appears to be somewhat slower. 』(今回)

『Information received since the Federal Open Market Committee met in January indicates that the economy continues to contract. 』(前回)

・・・・・底打ちということで米国債券市場が下落したということですね、わかります。
で、その底打ちですけど、経済活動に関しては『Household spending has shown signs of stabilizing』と言ってますわな。

『Although the economic outlook has improved modestly since the March meeting, partly reflecting some easing of financial market conditions, economic activity is likely to remain weak for a time. 』(今回)

ということで、金融市場の状況が一部緩和されている事を反映してちょっとだけ経済見通しも改善ということで、今般散々打ち込んだ政策の効果が出てきてますよというお話になるんでしょ。


・第2パラグラフ

で、物価上昇率が望ましい水準を下回るリスクに関しても引き続き言及。

『In light of increasing economic slack here and abroad, the Committee expects that inflation will remain subdued. Moreover, the Committee sees some risk that inflation could persist for a time below rates that best foster economic growth and price stability in the longer term.』(今回ですが前回と同文)


・第3パラグラフ

金利は当然据え置きで、例のインチキ時間軸もどきの表現も前回と同じ。

『The Committee will maintain the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and anticipates that economic conditions are likely to warrant exceptionally low levels of the federal funds rate for an extended period.』(今回ですが前回と同文)

でもって、その他政策に関しては追加措置はございませんでして、従来の政策を説明。

『As previously announced, to provide support to mortgage lending and housing markets and to improve overall conditions in private credit markets, the Federal Reserve will purchase a total of up to $1.25 trillion of agency mortgage-backed securities and up to $200 billion of agency debt by the end of the year. In addition, the Federal Reserve will buy up to $300 billion of Treasury securities by autumn. 』(今回)

しかしですな、相変わらず「buy up to $300 billion of Treasury securities」が「provide support to mortgage lending and housing markets and to improve overall conditions in private credit markets」になっているのですが、米国10年国債の金利は前回FOMCアナウンスやったときの水準に戻っちゃいましたよって所でして、はてさてこれどうするのでしょうかねえとニヤニヤしながら無理筋ロジック(まあFOMC的にはロジックもへったくれもあるもんかいなという火事場モードなんでしょうけど)の行方を眺めたく存じます。

一応今回は「今後額を増やすかもしれませんし、買入商品構成を改善するかもしれませんよ」というアナウンスを打ち込んだのですが、株式上昇とか金融不安解消ネタとかの方に反応して米国長期国債利回りが上昇しているのがチャーミング。

『The Federal Reserve is facilitating the extension of credit to households and businesses and supporting the functioning of financial markets through a range of liquidity programs. The Committee will continue to carefully monitor the size and composition of the Federal Reserve's balance sheet in light of financial and economic developments.』

んでまあ今回は全員一致での決定でありました。

#超斜め読みで恐縮至極
 


お題「色々と雑感」   2009/04/28(火)08:05:25  
 
ニュースサイトをリロードするたびに話が大きくなっておりまして、「いやもうあたくしなんぞ頭が鳥で体形が豚ですからエライコトですよ」というお約束のギャグをかましている場合では無いですな(汗)。

○連休前にGCレート上昇とな

先週木曜までは別に平穏だったGCなんですけどね、金曜月曜とレート上昇の巻となっておりまして、市場オペレートも当然ながら上昇しておるのですよ。昨日のスポネ現先オペは0.159%平均となってまあほぼ0.16%となってましたが、GCレートもレギュラーで16から17とかですし、ここもと足元に下がると緩和気味だったGCのトムネとかスポネとかのレートも上昇気味。

まー原因としては普通に当座預金残高を減らしてきたことにある訳でございまして、この積み期間に入って当座預金残高が16兆円近辺で推移していたのでGCが11-12レベルで安定しておりまして、「暗黙の量的緩和状態ただし金利付きですなあ」というような事を先日書いたと思うのですけれども、それで連休越えのCPとか短国のレートが超安定していた事と、このままの進捗状況だと連休で積み5日間の所で積みが進捗し過ぎると考えたのかどうか知りませんが、先週から残高が減ってきましたでござるの巻になったんですな。

即ち、22日に当座預金残高を1兆減らして15兆円近辺にした所に来て、金曜に当座預金残高をもう一丁減らして14.3兆円まで落とし、その時点で月曜スタートのオペなしだと当座預金残高が13兆円台半ばに下がるからトムスタートの資金供給オペへの期待があったと思うのですが、オペ実施なしということでレート上昇となってレギュラー翌日物のGCレートが16-17レベルに上昇となった次第ですにゃ。

・・・・・準備預金の進捗しすぎ懸念は判るんですけど、今回の積み期間ではのっけから16兆円の当座預金残高で走っていたので、「これは暗黙の量的緩和」という感じになっていたので、ちょっとあたくし的には意外感がございますです、はい。足元のGCレートが落ち着くと業者の在庫ファンディングのコストが安定するので、短国大量発行の昨今においてはターム物金利を落ち着かせるのに効果抜群(在庫ファンディングのコストがぶれやすくなると当然ながら足元対比で3か月とかのタームにリスクプレミアムが発生するので、水準云々よりも「足元のGCレートがぶれにくくなる」という方が重要だと思います)と相成りまして、補正予算に伴う国債絶賛大増発で短期国債も増発ですなあという状況を見据えてレートを落ち着かせようとしてたんだなーってあたしゃ思ってたのよ。

ま、当座預金16兆円で走っていると、準備預金が進捗しすぎた結果、すっかりシュリンクしている無担保コール市場のレートが0.1割っていくというそれはそれでディレクティブとの整合性がどうなのよという話になってしまうのもよーく理解できるので難しい運営ですねえとは思うのですけれども、連休前でGC上げちゃうのもちょっとあたくし的には意外感がございましたですよ。

ここもと3か月の共通担保とかは多かったのですが、連休越えで3週間程度の共通担保が(国債買現先はスポネと1週間もののロールですし)かなり少ない印象がございまして、足元GCが11-12で安定しているという認識の下では3か月の17だの18だの(21日の共通担保3か月がそんな感じのレート)というのは中々業者は入れてこないので、結果ショートファンディングが溜まってしまい、当座預金残高を減らすとビビットに反応しちゃった感じですかな。まあ連休の券需要を前に先日付の資金を出す人が減りやすいとか、決算発表シーズンなのでまあ様子見とか、微妙に資金の出が悪くなってもおかしくないタイミングに当座預金残高を下げてきたので効果でましたなあという所っすかね。


まー何ですな、準備預金進捗をある程度気にするという事であれば、イベントに向けて徐々に当座預金残高を厚くしていくような感じで走った方が、途中でレートがピョンと跳ねたりしないと思うのでありまして、今回だったら積みの最初はおとなしめの残高でスタートして大型連休前に向けて連休越え3wくらいの共通担保を打ちつつ当座預金残高増やすとかの方がレート安定しやすいのかなあとか勝手な後知恵浅知恵でございますけどね。

でも今回は前回の積み最終日近くの渡しでGCレートが17とかに上昇して、15以上状態が続いたので初日の時点で当座預金を積み上げておかないとGCが11-12に下がらなかったというのもありますからムツカシヤなのかもしれませんけどね。


○とは言えCPとか短国とかはとりあえず平穏みたいな希ガス

一方でCPレートとか短国のレートなんですけど、これがまたオモロイ事に足元のGC上昇に反応しないでござるの巻。昨日の引け値でも先週の新発20回がやっと0.200%になった程度でして、3か月以内は基本的に軒並み0.20%割れ継続となっておりますです。また、CPは先週金曜から昨日に掛けて連休越えの発行が増えましたが、もともと期末越えの発行分の落ちも多かった事も影響しているのかこちらもレートは落ち着いているにも程がある展開。

まー足元GC上昇しましたねと言っても、それはそれとして連休越えの潰すべきキャッシュを持っている人はいて、そっちのお家の事情的には運用圧力高いでしょという話とか、連休明けになるとレート下がるんじゃないのかという懸念とか、まあ何となくレポレートの世界の微妙にお隣さんとの金がやや分断気味のような感じですな。

政策投資銀行やら日銀の買い+企業特別オペという強力ツールがあって、CPの場合は特に阿片窟あるいは亜空間状態になっておりますので、何だかよーわからん所がございますけどね(苦笑)。今日は3か月TBの入札があるのですけれども、これは連休明けのスタートになりますので、投資家のニーズがどの位入ってくるのかちょっと気になりますね。


○国債増発雑談

ブルームバーグのヘッドラインを読みますと、今回の国債増発に伴う1回あたりの入札増額は以下の通りみたいですね(ソースは昨日のブルームバーグニュース9時01分のヘッドラインです)。

1年短国:4000億円
2年債:4000億円
5年債:3000億円
10年債:2000億円
20年債:2000億円
30年債:1000億円
40年債:1000億円
流動性供給入札:1回3000億円に(従来1500億円)
物価連動と15年変動は今年度3000億円ずつの発行

ということで、どちらかというとPD懇寄りの結論になった次第で、ちょっとこれまた意外感があったのですけど、今後予想される税収不足などに伴う国債発行増加に対して温存しているのは超長期なのか6か月なのかがイマイチわからん次第。

あたくし的には先般来申し上げておりますように、こーゆー低金利のうちにもっと超長期に振って借り換えが早くこないようにした方がエエンデナイノと思うのですけれども、まー発行当局様がこう考えたので、では今後実際に発行されたときにどういう展開になるのかを見ていきたいと思います。とか言いましても、実際に増発されるのは予算通ってからの話ですからもうちょっと先っすね。

それはそれとして、3年債は今後導入可能性もってヘッドラインもあってちょっとあのそのそれはどうなのよと思うのですけど。2年に3年に5年ってあーた中期大杉勝男ですがにゃという印象なのでござんして、ふと思ったのですが、どうせ3年出すなら毎月発行毎月償還形式にして、2年債から全部振ったら如何でございましょうかという気がしたんですが。そうなると1年短国、3年、5年と並んで何となく並びが良いじゃないですか(無責任)、償還年限延びますし。

なお、今の状況で中期3年とかで新発出すなら流通市場で変なスクイーズとか掛けられておもちゃ状態になるのを避けるために最低でも1.5兆円、普通に考えると2兆円の発行額が必要でしょと1年や2年のプライスアクションを見てて思いますですというのをしつこく付け加えます。


○金融緩和の名目が出来ました!(不謹慎でどうもすいません)

明日じゃなかった明後日は金融政策決定会合でして、絶賛下方修正の展望レポートが出るのはまあ予定通りだと思いますが、ここへ来てあたくしを含みますメタボの皆様におかれましてはニュースで連呼される度に微妙に気分がよろしくありません某新型インフルエンザがエライコッチャになってまいりました。

・・・・・そこでこれですよ!!

[外部リンク]
 


お題「白川総裁の不良債権問題講演」   2009/04/27(月)08:09:57  
  ということで一々ご尤もですが、過剰の整理に関して更に説明。

『バブル期において、日本経済に蓄積された不均衡は非常に大きなものでした。1980 年代のブーム期に、日本の企業は借入れを急速に増やし、設備投資は、1990 年までの3 年間に年率2 桁のペースで拡大しました。しかし、一旦バブルが1990 年代初頭に崩壊すると、実体経済面で資源の稼働率が急速に低下するとともに、不良資産が増加し始めました。結局のところ、日本は債務・設備・雇用の3 つの過剰を大幅に蓄積していたのです。このような大きな不均衡を解きほぐすのに長い時間を要することは明らかです。』

で、この講演のお題とはあまり関係ないですが、先日ご紹介したさくらレポートで地域の中小企業における設備と雇用の過剰が現れているという所は気になっちゃいますよね。まあ過去のような深い過剰ではないと思いますけど・・・・・


○で、現在の政策対応に関して

現状の米国における状況および世界的に広がっている問題をどう見て、どのように対処するのかという話が続きます。が、過去の日本との相違点がどうのこうのとか、現状の問題点がどうのこうのという話の部分を全部端折りまして(引用してるとキリが無い)、結論の部分を引用。

『以上をまとめると、金融危機管理の政策対応として、第1 に、流動性の潤沢な供給、第2 に、信用市場の機能の支援、第3 に、マクロ経済政策による有効需要の喚起、第4 に、公的資本の注入とバランスシートの不確実性の除去という4 つの要素を述べました。この4 つの領域で効果的な措置が講じられなければ、経済は一段と厳しい調整を余儀なくされかねません。』

で、白川総裁更に厳しい認識を示しておりまして・・・・

『もっとも、政策当局者は何でも達成できる訳ではないということも認識する必要があります。この20 ヶ月間に採ってきた政策対応は、危機に先立つブーム期に蓄積された不均衡を解きほぐす必要性を帳消しにするものではありません。先ほど申し上げたように、日本の場合は、企業の債務・設備・雇用の3 つの過剰が整理されるまでは、経済が持続的な回復に移行しませんでした。今回の危機についても、同様のことが言えます。』

『米国経済は、金融機関のレバレッジの増加や、家計の過剰債務、そして恐らくは金融産業の行き過ぎた拡大に対する調整が必要になっているものと思われます。これは痛みを伴うことですが、避けては通れないプロセスです。日本の10 年に及ぶ経験からみて、痛みの伴わない近道はありません。』

メリケン様は痛みを伴わないで何とかしようとしているようにも見えないでも無いですがまあそれはそれと致しまして。

『もう一つ注意しておきたいことがあります。過剰の調整に伴う痛みの故に、貿易や金融面で保護主義に傾いていくリスクがあります。しかし、保護主義は断固として食い止めなければなりません。また、保護主義と同様、過剰な規制も経済の効率性を損ね、生産性を低下させます。こうした事態に陥ることも絶対に避けなければなりません。』

保護主義っていうかメリケン様の俺様超モンロー主義と言いますか・・・・


○で、今後の挑戦は「危機の予防」と来ました(^^)

という現状認識を行ったあと、最後の所で白川総裁の本領が実は発揮されてたりするのれす。

『ここまで私が申し上げてきたことは、危機の解決に関するものでした。しかし、中長期的にみると、危機が起こらないように予防することも同じように重要です。以下では、この観点から概略を説明したいと思います。』

『そもそも、現在の危機は、金融政策運営にとって重大なチャレンジとなっています。このことは、政策当局者の考え方だけでなく、実際の政策形成を裏付けてきた理論にも変化を迫っています。学問としてのマクロ経済学は、この20 年間に発展し、洗練の度合いを高めてきました。』

『政策実務家にとってそのインプリケーションを単純化して申し上げるならば、第1 に、経済の潜在的な成長力は一般物価の持続的な安定の下で最大化される、第2 に、中央銀行の金融政策は第一義的には一般物価の安定を目指すべきである、第3 に、第1 と第2 の帰結として、マクロ経済安定の責務は第一義的には金融政策に帰せられるべきである、ということになります。それぞれの命題は今でも正しいのですが、時間が経過するとともに、金融政策だけで全てに対応できるというような、一種の慢心につながってきた面もあるのではないかと思われます。』

金融政策万能理論の下に何でもかんでも金融政策批判をするのはケシカランということですね、わかります・・・・ってのは兎も角として、白川総裁がよく持ち出す「マクロプルーデンス」の観点の重要性について説明をしていますが、そこは微妙に端折りまして。

『「バブルにどう対応すべきか」という問題は長い間にわたって論争されてきました。一つの立場は、中央銀行はバブルが破裂してから積極的な金融緩和で対応すべきと主張してきました。この主張は、バブルを生成時点で認識することは難しいので、中央銀行はバブル崩壊後にその経済に及ぼす悪影響を相殺するしかないという考え方に基づくものです。しかし、私はこの考え方に対して異論を持っています。多くの場合、バブルは、破裂しつつある時でも認識が難しいものです。しかも、バブルの破裂後に、それまでに蓄積された過剰が解きほぐされていく過程では、現局面でまさにみられているように、中央銀行の金融緩和政策の効果はかなり減殺されます。』

BISビューキターーーーーーー(・∀・)ーーーーーーーーーー
バーナンキ批判キターーーーーーー(・∀・)ーーーーーーーーーー

『それでは、私たちはどうすべきなのでしょうか。まず、最も重要なことは、中央銀行は、バブルの生成を予防することと、バブルの崩壊の影響を緩和することの双方に注意を払うべきということです。私は、こうした対称的な(symmetrical)アプローチが正しいと考えています。』

ということでマクロプルーデンスの観点っつーもんの説明が。

『中央銀行は、不均衡が経済に蓄積されてきていないかどうかを、常に警戒しておくことが必要です。経済の不均衡はみえにくいところで積み上がります。したがって、中央銀行が金融政策判断に当たって一般物価の安定だけに焦点をあてていると、経済活動の様々な側面で生じる危険な兆候を見落とす可能性が高まります。マクロプルーデンスの観点が重要性を持つのは、まさにこのためです。』

『金融の不均衡は、典型的には、金融機関の信用量の伸びやレバレッジの拡大、資産価格の急騰、あるいはそうしたものの組み合わせとして現われ易いものです。中央銀行は、こうした指標を注意深くみることが必要です。』

『しかし、不均衡は形を変えて現れる可能性もあります。経済の不均衡が生成されるまでに長い時間がかかり、しばしば金融政策運営の通常の時間的視野を越えてしまうという点は、中央銀行にとって難しい問題です。したがって、物価の安定を短期的な消費者物価指数の安定として狭く捉えてしまうと、バブルの生成という意図せざる結果を生み出すかもしれません。』

『今世紀初頭にいわゆるITバブルが破裂し、デフレーション懸念が高まったことを背景に、金融政策は、世界的な規模でしかも長期にわたって緩和されました。不幸なことに、このことが、グローバルな信用バブルを発生させ、その結果グローバルな金融システムを混乱させた要因の一つとなっています。』

金融緩和の行き過ぎ警戒キタコレ。

『経済情勢が厳しい時に、積極的な金融緩和を追求すべきことは当然です。厳しい経済危機においては、政策当局者は、経済の一時的な回復──先ほども申し述べたような偽りの夜明け(false dawn)と言うこともできます──を本当の回復と見誤ることがないように注意する必要もあります。しかし、終わりのない経済危機というものはありません。

したがって、中央銀行は、積極的な金融緩和からの適切なタイミングでの脱出も、意識しておかなければなりません。脱出が遅れると、より悪い状況への入口に既に足を踏み入れている可能性があるのです。』

ほっほー。

『最後に、金融政策だけでバブルの生成・崩壊の再発を回避できるものではないことを付け加えておきたいと思います。たとえば、規制・監督の領域においても、取り組むべき課題は数多く残っています。』

ということで、延々と引用しまくっちゃいました(特に最後の部分)けれども、最後の部分に関しては白川総裁の主張がどどーんと出てましたなあという講演要旨でした。何かもうアホほど引用しちゃってどうもすいませんでしたm(__)m
 


お題「白川総裁の不良債権問題講演」   2009/04/27(月)08:09:36  
  河村たかしさんはさすがに勝ちましたね。ところで、投票率がどどーんと上昇したことのインプリケーションはどうなの??

で、白川総裁が23日にジャパン・ソサエティで講演をした日本語訳がアップされてましたが、こういう話をさせるとさすがの白川ゼミって感じですね。本文18ページで表紙が1ページと合計19ページになりますです。

[外部リンク] 年5 月に金融システムの安定を責務とする新しい局を創設し、私はその課長に就任しました。当時の三重野総裁は私の上司と私に、今後あり得べき金融機関の経営破綻に備えられるよう、政策対応の処方箋を描くよう指示しました。当時と言えば、日本経済はまだ好況に沸いていた頃です。日本の株価は既にピークを付けた後でしたが、地価はまだ上昇を続けていました。金融システム不安が表面化したのはこの数年後でしたから、総裁に先見の明があったことが、今でも思い起こされます。』

これはへ〜なのですが、そこまで先見の明があったのであったら(あんなに拡大しちゃってたら軟着陸は確かに難しかったとは思いますけど)もうちょっとバブルの潰しようがあったようがありませんでしたっけと。いやさすがに90年とかになると最早学生に毛が生えたようなもんなので、当時の状況を後知恵で言うのもちと憚られますけどにゃ。

で、その結果として政策対応の処方箋を作った部分は割愛しますが、

『こうした一般的な処方箋は、現在の状況の中でみても、依然として正しいと思います。しかし同時に、後から振り返ってみると、この処方箋は、現在私たちが経験しているような大規模な金融危機に対処するための包括的な戦略の一部に過ぎない、ということも認めざるを得ません。私たちは、なぜ過去においてそうした包括的な政策を遅滞なく実行に移し得なかったのかを、自らに問うてみる必要があります。』

ということで日米の金融危機の類似点に関しての話になります。


○で、日米の危機の比較ですが

『以上を念頭に置いたうえで、次に、1990 年代から今世紀初頭の日本の危機と、過去数年間における米国の経験との間には、顕著な類似点があることを指摘したいと思います。この類似点は5 つに分類することができます。』

『まず第1 に、日米ともに、金融危機の発生以前に、高成長と低インフレの時期が長く続いたことが挙げられます。』

ですな。

『第2 に、日米ともに、バブルが崩壊した後も、その事実だけではなく、それが経済に広くもたらす厳しい影響が認識されるまでに、相当の時間を要しました。』

つまりどういう事かと言いますと・・・・

『日本の場合、株価のピークは1989 年末、全国の地価のピークは1991年9 月であり、日本銀行が最初に利下げを行ったのは1991 年7 月でした。しかしその当時でも、金利引下げがバブル再燃の引き金になるのではないかと警告を発する声が多く聞かれました。』

『米国の場合は、住宅投資がマイナスに転じたのは2006 年第1 四半期、住宅価格のピークは2006 年5 月でした。一方、FRBが利下げを開始したのは2007 年9 月でした。この時も、FRBの利下げが国際商品市況の非合理的な高騰の一因となっているのではないかとの批判が聞かれました。』

『政策当局者の中には「バブルは破裂して初めて認識できる」という意見も多いのですが、正確には「バブルは破裂しても、容易にはそのことを認識できない」と言うべきだと思います。バブルの識別の難しさは、金融政策に対して重要なインプリケーションを持っていますので、後でこの点をご説明したいと思います。』

確かにその通りですね・・・・

『第3 に、過去の金融危機は、いつも金融機関の流動性不安から顕在化しました。』

どういうことかと言いますと、

『日本の場合、中規模の証券会社がインターバンク市場で債務不履行を起こしたことが、短期金融市場における急激な流動性収縮の引き金となり、その影響は直ちに日本の金融市場に広範囲に拡がりました。』

『今回の米国でも、2008 年9 月のリーマン・ブラザーズ社の破綻が契機となって、資金市場における流動性が枯渇しました。そのことが国際金融市場の信認の連鎖を断ち切ったほか、貸し手と借り手の間の与信の流れを詰まらせました』

返す返すもリーマンを突如法的にコカしたのは残念としか申し上げようがありません。というか前例あるのに何故やりやがったという感じですが。

『第4 に、日米ともに、金融システムの安定性が脅かされているにもかかわらず、公的資本注入等の本格的な対策は、金融市場の混乱が危機的な状況に達するまで採用されませんでした。』

こちらの日米比較はまあご案内の通りというか今ここにある状況ですので引用割愛。

『第5 に、金融政策についても類似性がみられます。』

と言う話は日米でやっている事は類似していますねという話なのでこれまた引用割愛。


○日本の「失われた10年」に関して

『最初に申し上げたように、日本の1990 年代は「失われた10 年」と呼ばれています。このわかりやすい表現から伝わってくる内容はたいへん率直なものであり、要するに、日本経済が長い停滞に苦しんだということだと思います。しかし私は、こうした表現は、物事を単純化し過ぎるあまり、問題に取組み適切な政策対応を策定するうえで誤解を与えかねないと懸念しています。』

ということで、10年間の確認をしているのですが、例によって端折って引用します。

『まず第1 に、日本経済が、1990 年代を通じて停滞していたということは事実です。』

と言いましても、『バブル崩壊後で経済情勢が最も厳しかった1998年度でも、日本の成長率は-1.5%にとどまっており、現在ほどの急激な落ち込みはみられませんでした。また、金融危機の間も、日本の実質GDPの水準は、バブル期のピークであった1989年を下回ることはありませんでした。』という状況でもありましたと。

『第2 に、日本経済は、1990 年代の低成長期においても、何回か一時的な回復局面を経験しました。ただし、このことは、経済が遂に牽引力を取り戻したと人々に早合点させる働きをしたように思います。これは「偽りの夜明け」(false dawn)とも言うべきものでしたが、人間の常として、物事が幾分改善すると楽観的な見方になりがちです。』

ゼロ金利解・・・いやまあいいです。

『第3 に、日本の危機は、デフレーションという文脈で議論される傾向があります。しかし、より正確に言えば、私たちが当時最も懸念していたのは、「デフレーション」という言葉から通常想起される一般物価の下落というよりも、資産価格の下落でした。』

つまり・・・・

『日本の地価は、大都市ではピークからボトムまでに7 割から8 割という規模で下落しましたが、一方、消費者物価の低下幅は1997 年から2004 年までの累積で3%でした。日本が直面していた本当の難しさは、資産デフレと銀行セクターの脆弱性との相乗作用でした。』さいですな。

『第4 に、バブル崩壊後、長期間にわたって日本経済の成長率が低迷した背景には、構造的な側面もありました。』

で、構造問題から『不良債権問題による信用仲介機能の弱まりとともに、資源の効率的な配分を損ない、日本の潜在成長力を低下させました。』という指摘になっています。


ではその教訓とは何かという話が続きます。日本の政策に関して3点を強調しています。

『第1 に、大胆だと思って採った行動であっても、事後的にみれば必ずしも大胆ではなかったという場合があります。先ほども申し上げたように、日本政府は1999 年に大規模な公的資本の注入を行いましたが、これは、後からみると実体経済の悪化と金融危機の負の相乗作用を食い止めるために十分ではありませんでした。このように、負の相乗作用とは、その大きさを把握することがたいへん難しいものです。』

『第2 に、日本の銀行危機について既に申し上げたように、金融システムの安定を確かなものにするための大胆で迅速な政策対応は、政治的に不人気になりがちです。そのため、政策当局者は、政府や中央銀行による危機管理対応が、経営に失敗した銀行を救済するためではなく、金融システム全体を救うために行なわれているということを、しっかりと説明し、国民の理解を得る必要があります。』

『第3 に、マクロ経済政策は、経済の急激な減速に立ち向かううえで鍵となる役割を果たすのですが、万能薬ではありません。バブル期に蓄積された過剰の整理に目途がつかない限り、力強い経済成長を取り戻すには至りません。同様に、マクロ経済政策は、企業がビジネスモデルを調整できないことに伴う生産性の低下に対処することもできません。この点は非常に重要ですので、若干説明を加えたいと思います。』
 


お題「市場雑感と国会ヒマネタ」   2009/04/24(金)08:05:43  
 

草なぎ容疑者逮捕のフラッシュが出た直後(寄り付き直後でした)暫く株価指数先物と債券先物が値動きフリーズ状態になっていたように見えたのはあたくしの気のせいですかそうですか(^^)。

○金余りですかそうですか(市場雑感)

まずは一昨日の話で誠に恐縮ですが、これを一つ。

[外部リンク]
 


お題「日銀レビューから/またヒマネタで国会ネタ」   2009/04/23(木)08:05:24  
 
すいません、今日は(も)引用大会です。

○日銀レビュー登場

[外部リンク] 金融システム問題と世界恐慌への対応を中心に ―

というのが昨日日銀のサイトにアップされてました。で上記のHTMLは要旨のページでして、本文は上記ページにもリンクありますけれども、
[外部リンク] 年9 月の時点で、英国の金本位制離脱を契機とする国際金本位制の崩壊によって、金本位制下で国際金融面から日本の財政を規律付けていたメカニズムが有効でなくなっていた可能性が指摘されている。』

ほほう。

『すなわち、国際金本位制下では、日本を含む周辺諸国にとっては、金本下では、日本を含む周辺諸国にとっては、金本位制を維持すべく健全な金融財政政策を行うことが、欧米主要国の資本へのアクセスを容易にするものであり、そのことが国内の政策決定過程において軍事費等の過大な支出を抑制する機能を果していた。国際金本位制への参加を前提とすれば、金融政策だけでなく財政政策にも規律が必要となり、このことがいわば
国際金融面から財政を規律付けるメカニズムとして働いていた。』

『しかしながら、国際金本位制の崩壊によりこうしたメカニズムが失われるなかで、日本銀行による長期国債の引き受けを伴う財政拡大が行われたことが、財政規律を失わせる結果につながったとの見方ができる。』

で、この次の「6.おわりに」という本当のまとめの部分で財政規律に関する説明がもうちょっと書いてありますのでまたまた引用(引用ばっかりでどうもすいません)。

『1930 年代初頭の「昭和恐慌」とその後の「高橋橋財政」期の予算編成においては、制度として財政規律を確保するメカニズムが存在せず、財政規律は高橋是清という個人の能力と意思に委ねられていた面が大きかった。「高橋財政」後期になって、政治的な歳出増大圧力が金融市場において許容される範囲を逸脱するようになると、予算編成を巡る高橋と軍部との対立が激化した結果、高橋の暗殺とその後の財政規律の完全な喪失を招き、戦時統制経済と戦後の急激なインフレーションにつながった。』

『1930 年代の日本においては、金本位制に代わる財政規律メカニズムを見出すのではなく、高橋是清という個人の能力と意思に依存しつつ、日本銀行による長期国債引き受けを導入したことが、財政政策のガバナンスを弱めたとみることができよう。』

シロートのあたくしがコメントするのも何ですが、言外に色々と主張したい事があるのではないかというのは把握致しました・・・ってのは深読みのしすぎですがそうですか。

なお、以前ご紹介したと思いますが、昭和恐慌に関する読み物であたくしめの知能でも読めました本としてはこの2冊がございますです。前者は経済政策面、後者は金融システム問題や不良債権問題を中心に説明しております。

・中村隆英「昭和恐慌と経済政策」講談社学術文庫
・高橋亀吉・森垣淑「昭和金融恐慌史」講談社学術文庫
 

○ところでヒマネタ国会ネタ

4月9日の参議院財政金融委員会から
[外部リンク]
 


お題「まあのんびり投資家懇でも」   2009/04/22(水)08:07:08  
 

ガイトナー発言で株価堅調とか楽観的でいいですねえ(棒読み)。

[外部リンク]
 


お題「PD懇ですが結局中身は雑談(汗)」   2009/04/21(火)08:08:26  
 
先週に続いて月曜の先物売買高1兆割れですかそうですか。で、PD懇の議事要旨が出たのでその辺りの雑感から。

[外部リンク]
 


お題「さくらレポート/PD懇キタコレ」   2009/04/20(月)08:03:14  
 
とりあえず様子見の言い訳が段々潰れてきますね(笑)。

○さくらレポート

[外部リンク]

『4月17日(ブルームバーグ):財務省は17日午後、証券会社や銀行の関係者で構成する国債市場特別参加者会合を開催し、追加経済対策に伴う国債増発などに関して意見交換した。3年など新たな年限の発行に対しては、投資家層や需要を見極める必要があり、「拙速にやるべきではない」との意見が多かった。同省幹部が会合後の会見で明らかした。 』

ということで、とりあえずこの感じですと金曜に危惧した「中途半端な発行量での中短期ゾーンでの新規発行」は回避されるようで誠に結構であります。で、増発可能な年限別の割り振りとしてはこんな感じだそうで。

『既発債増発の年限別の割り振りでは、10年債と20年債は月2000 億円程度の増発が可能との意見が多かった。また、30年債と40年債は発行頻度を変えずに、各1000億円程度の増発が可能とか、3月と9月に30年債を発行できるなどの声が聞かれた。』

『1年物割引短期国債(TB)、2年債、5年債は、月3000-4000 億円程度の増発が可能との意見が多く、日銀の金融政策がアンカーとなるとの声が聞かれた。流動性供給入札に対しても、倍増できるとの意見が多かった。』

日銀の金融政策がアンカーっていうことは経済が正常化したらアンカーなくなるのでその時はエライコッチャになると思いますが、何かまた目先の消化の話(いやまあ勿論目先消化するのが大事なのはわかりますが)になってますなあと。

『一方で、10年物価連動債と15年変動利付債に対しては、新たに増発を求める声は全く出なかったという。』

予想通りですが物国変国アワレ。

『6カ月物割引短期国債(TB)は、年度が始まったばかりでもあり、緊急避難的に増額しやすいセクターのため、今回の発行増額対象に入れない方が良いとの見方が強かった。』

なるほど。で、3か月の話が無いですが、さすがに6兆円は勘弁ということで(^^)。

『国債増発で、安定消化に不安があるという人はいなかった半面、10年債利回りは1.4%台半ばで安定しているが、いくらでも増発できるというわけではないとの指摘があった。もっとも、日銀の国債買い入れについて、増額して欲しいという強い意見はなかったようだ。』

今の所は捌けるでしょ。という点は全く同意。ただあたくし的には中期を増やすのは目先は無問題としても将来の経済正常化が見えてきた所で消化が厳しくなるというか中期のイールドが膨らみやすくなり、借入金利などのレート形成全般に上昇圧力が掛かり易くなるのではないかという懸念がございますです。
 


お題「さてPD懇ですがなおも雑談」   2009/04/17(金)08:05:45  
 
今週は何だかんだと言ってPD懇待ちだったような気がする。

○中期で新年限出すなら中途半端は止めてねと思う

先日も3年債とか7年債が出るの??という話をしましたが、まあその続きというか補足の話から。

えーっと、昨日の朝どこぞのレポートで国債発行年限割り振りの想定シミュレーションを見たら「3年債5000億円」というのがあって「えー」と思ったので、流通市場的観点から中期ゾーンの新年限発行に対して愚考。

かつて4年中期利付国債、6年長期利付国債というのがあってだな、発行量が4000億円とか5000億円とかいう代物だったのですが、当時は「カレントプレミアム」だの「非上場プレミアム」だの今の人たちからしから訳判らん理由で同残存の上場国債(10年利付国債の成れの果て)対比で10bpくらい強かったのが、金融危機発生で今度は「流動性リスクプレミアム」とか言い出して10bpくらい甘くなってみたりとかいう素敵な国債でもありました。

で、発行量が少ないので入札時点で一部の投資家がアホウのように買い占めてしまい、上場国債から50bpだか70bpだか忘れましたが発狂したようなレート水準になってしまい、レポも出来ないので「オファーですか?ありません><」「ビットは強いて言えば50毛甘ですけど」状態になるという流動性皆無になった6年17回(だったと思ったが違ったらごめんなさい)というムチャクチャ債券もございました。

・・・・えーっとですね、当時はRTGS導入前で時点決済をしていた時ですので、国債決済に関しては「売り手も買い手も残高無い状態からスタートして売買を行った時に売り手が買い手からレポをすること」が可能であったという素敵なループ取引おっけー状態でありまして、かつ国債の発行額および参加者の資金量が現在よりも圧倒的に少ない状態(割引短期国債の発行額なんて3か月と6か月が月に1回ずつ各1兆円ちょっととかだったんですよ!)だったのですが、その時でも「急にレポが締め上げられたので」というような事態が良く発生していたのですな。

つまり、今の市場状況を考えると、中期ゾーンで新規年限の国債を公募入札で発行するのであれば、5000億円程度の小規模ロットで発行したらスクイーズ掛け放題の債券になりますので、当然ながら業者が誰もショートを振れない債券になってしまい、ショート振れないから当然在庫も持ちたくないとなり、結果流動性皆無の債券が発生することになって誰も得をしないというスカポンタンな結果になるのは自明かと思われます。大体からして5000億円なんて1社で落札できるレベルでして、すぐ考えられる悪知恵としては、1社で寡占状態にしておいて常にビットを入れて気配を強くしておいて輪番オペに突っ込んで利食って終了でござるの巻というのがございますなあという感じ。

1年物国庫短期証券がこの前まで1兆円半ばの発行でしたけど、その発行量の時って恒常的にショート銘柄になっているものが多く、同残存の利付債から10bpくらいプレミアムが乗っていたり(しかも尚タチの悪い事に、たまに売りが出ると一気にゲロゲロになる)してた状況を勘案すると、目の子の話になりますけど、中短期で新規年限発行して普通にロングショート振れる流動性を確保するとなりますと1回の発行額で2兆円って所じゃないのかなと思いますがどうでしょ。

いずれにせよ、変に僅少な発行額で流動性がなくなるような債券を追加する(しかもプライマリーディーラーには応札および落札義務があるのが厳しい)のはご勘弁頂きたく存じます。と思いますけどね。


それから話はちょっとずれますけど、昨日も申し上げましたが、発行年限の割り振りはやはり長期超長期に厚めに振るべきじゃないかなあと思います。昨日申し上げたように「中期は順張り投資家が主体で長期以降は金利が上がれば買いが来る逆張り投資家が結構いるので最終的には長いほうを安定消化させるほうが良いのでは」というのもありますけれども、昨日国債発行年限の振り方についてお友達と与太話してたらお友達さんが指摘していたのは「今までの国債管理政策の成果をここで使わずしていつ使うのよ」という論点です。

まあ国債管理政策だけじゃなくてそもそも期待インフレ率や期待成長率が低いという残念な要因もあるんでしょうが、それにしてもこれだけの国債発行をしながらイールドカーブはそんなに立っていない(長期国債30兆円買うとか言って買いだしている米国と比較しましょうね^^)のは、ここ数年来に渡って行われている国債管理政策の成果でもある訳でして、こういう国債大量発行しなきゃいかんですよという時に従来の成果を使って発行年限長期化して将来にわたる利払い負担を軽くしておくのが宜しいのではないか何て思うのですけど。中短期に厚く振ると償還が直ぐ来ちゃいますからねえ。


・・・・などとエラソーにべき論みたいな話をしてますが、別にそれを言ったからどうこうなるような有力参加者でも何でもない無力参加者のあたくしが申し上げるのは単なるわんわんおのオーボエなのですけどね。アヒャヒャヒャヒャ。


中期で5000億円程度だすのなら(年限的に言えば3年というのにはニーズが無い訳では無いと思いますので)、非市場性国債(特別会計等の借入金を3年ものにするのも良いかも)にして投資家に直接引受してもらって満期保有してもらうとか(流動性プレミアムがないと引受ないでしょうから条件が難しいと思いますけど)いうようにしないとやりにくいんじゃないでしょうか。それから、超個人的に何も考えてない発言になりますが、15年の固定利付債って発行したらニーズ有るのではないかと勝手にドタ勘で想像するのですが。。。。。


○その他なおも雑談を少々

いやまあ相場さんが材料待ちになっててどうにもこうにもという感じなのでその他雑談を少々。

・ちったあ決算シーズンを意識してるのかね

阿片窟マーケットとなりすっかり一般人が寄りつかなくなっているCP市場なのですけれども、ここの所何気にその他金融さんなんかのレートが上昇してみたり、TBのレートが低下している為なのでレートが上昇している訳では無いのですが(苦笑)、メーカー系銘柄のレートの官民逆転現象がだいぶマシになってきているようで。

4月に入ってからの企業特オペは相変わらず落札が14453億円(先週)だの13126億円(昨日)だの絶好調なのですけれども、いくらファンディングが無限に0.1%で付くとは言ってもオペなので支配残としては買ってりゃ増える訳ですから(償還すれば減りますが^^)、何ぼなんでも無限には買えませんでしょという事なのでしょうか。

阿片窟状態が長期化すると阿片が切れた時にも暫くは一般人は寄りつかない状態が続き、その期間は阿片窟の営業時間に比例するものと思料されますので(^^)、まあ決算シーズン意識してちったあ冷静になってくれんかねとは思いますけど・・・さてどうなることやら。


・銀行券ルールをごまかすもっと無茶な方法(人のふんどし)

[外部リンク]
 


お題「先日のバーナンキスピーチとかBOEの「量的緩和」の説明とか」   2009/04/16(木)08:04:29  
 
バーナンキの狸ぶりに感心感心。

○長期国債買入は住宅市場の回復に資するという話なのかね??

昨日(というか現地時間だと一昨日)のバーナンキ講演から。

[外部リンク] Questions about the Financial Crisis』であります。で、その2番目の小見出しの『What Is the Fed Doing to Address the Situation?』って中にFEDが何やっててどういう効果ありますかという説明をしています。

まず最初は利下げです。

『The Fed's basic policy tool for influencing economic activity and inflation is its ability to control very short-term interest rates--specifically, the federal funds rate, which is the rate that banks pay each other for overnight loans. Lower interest rates can be used to stimulate private-sector borrowing and spending at times like the present when the economy is suffering from a lack of demand.』

いやまあその通りですなという話なのですが、利下げによって借り入れコストを下げて需要の減退する経済に対して刺激を与えますよということですな。レートをゼロ近くまで下げたので、『In addition, the FOMC has made clear that it expects economic conditions to warrant holding the federal funds rate low for an extended period.』と時間軸みたいなものを入れたとも説明してますが、たぶんあんまり時間軸になっていない気がする。

利下げしたけど金利がゼロ近くになってもう下げられないので何をしたかというのが次の話になります。

『However, given the ongoing problems in credit markets, conventional monetary policy alone is not adequate to provide all the support that the economy needs. The Fed has therefore taken a number of steps to help the economy by unclogging the flow of credit to households and businesses. In doing so, we have demonstrated that the Fed's toolkit remains potent, even though the federal funds rate is close to zero and thus cannot be reduced further.』

で、『We have taken a wide range of actions to help restore the flow of credit, of which I will only mention a few of the most important.』ということで行動したのでありますが、そこに3つの施策を並べておりまして。

『One set of actions involves making short-term loans to banks and other financial institutions. 』ということで最初に挙げているのは単純に言ってしまうと「資金供給オペの強化」になります。金融機関に対する資金供給オペの強化によって資金繰り問題での短期金融市場の緊張を緩和するのですが、その効果は、

『The Fed's lending to financial institutions has helped to ease conditions in a number of key financial markets, reduced important benchmark interest rates (such as the London interbank offered rate, or Libor, to which payments on some mortgages and other types of loans are tied), and increased the willingness of banks to make credit available.』

ということで、金融市場の緊張緩和、ターム物レートの低下によって銀行が信用供与をしやすくしますよという話ですわな。

で、2番目は『A second strategy the Fed has employed is to use targeted lending to help free up critical credit markets outside of the banking system.』という事で金融システムの外側に対する施策ということですが、これはCP市場と、CPを買うMMFへの支援策およびモーゲージ証券に対する支援策で、これは急激なキャッシュフローの悪化を緩和する効果と、CP市場におけるファンディングコストとアベイラビリティの顕著な改善があったという説明になっているようですにゃ。

『Through a series of lending programs, and in coordination with steps taken by the Treasury, the Federal Reserve helped restore confidence in both money market mutual funds and the commercial paper market. Over time, withdrawals from money market mutual funds have been replaced by modest net inflows, and borrowers in the commercial paper market have seen significant improvements in the cost and availability of funding. 』

で、3番目には『To address this problem, the Fed has employed a third type of policy tool--namely, buying securities in the open market.』ということで各種資産の買い切りプログラムになるのですな。

『The FOMC has approved purchases of well over $1 trillion this year of mortgage-related securities guaranteed by the government-sponsored mortgage companies, Fannie Mae and Freddie Mac.』

えーっと長期国債買入は???

『Buying mortgage-related securities helps to drive down the interest rates that consumers pay on mortgages, and, indeed, the rate on a traditional 30-year fixed-rate mortgage has recently fallen to less than 5 percent, the lowest level since the 1940s. Certainly, the housing market remains depressed, but lower interest rates and house prices are making houses more affordable. 』

なるほどモーゲージ関連借入コストが下がって住宅価格の支援になったのは判りますけれども長期国債買入は???

『For example, two years ago, when mortgage rates were higher than 6percent, payments on a mortgage covering 80 percent of the cost of a $215,000 home would have been more than $1,000 per month; today, the price of that same house may have fallen to $170,000, and, at today's mortgage interest rates, the monthly payment would be about $700. Lower mortgage rates are also helping some homeowners refinance their mortgages to reduce their monthly payments. 』

ということで、そりゃまあ始まったばかりの政策だから効果がどうのこうのという話は出来ないというのも判るのですが、長期国債買入に関して華麗にスルーしているのが相変わらずの狸というか何というか。一応この項の最後の部分まで引用しときますね。

『The Federal Reserve will continue to take the necessary steps to unclog the credit markets and strengthen the economy. We will also continue to work closely with other agencies, such as the Treasury and the Federal Deposit Insurance Corporation (FDIC), each of which has also taken a variety of actions to help stabilize financial markets, as well as with other central banks around the world.』

・・・・ということで、長期国債の買入がマネタリー政策なのか長期金利介入政策なのか財政ファイナンス政策(とは明言しないか^^)なのか華麗にスルーした状態で敢えて曖昧にしているというか、状況が切迫(当時はAIGのボーナス問題でエライコッチャになっていた)したので勢いでヤケクソで実施したので理屈もクソも無いのか知りませんが、引き続き謎のままで推移という感じになっておりますわな。


○一方BOEは量的緩和の説明コーナーがある訳で(^^)

というのは別に今に始まった話ではないのですが、この際丁度良いので引用(^^)。

[外部リンク] is Quantitative Easing?  Asset purchases and the inflation target』というコーナーへのリンクがございます。

[外部リンク] Monetary Policy Committee announced on 5 March 2009 that, in addition to setting Bank Rate at 0.5%, it would start to inject money directly into the economy in order to meet the inflation target.』

『This means that the instrument of monetary policy shifts towards the quantity of money provided rather than its price (Bank Rate). But the objective of policy is unchanged – to meet the inflation target of 2 per cent on the CPI measure of consumer prices. Influencing the quantity of money directly is essentially a different means of reaching the same end.』

インフレ目標達成の為の政策ツールを金利操作から資金供給量になりましたと。

『Significant reductions in Bank Rate to date have provided a large stimulus to the economy but as Bank Rate approaches zero, further reductions are likely to be less effective in terms of the transmission to market interest rates and the impact on demand and inflation. And interest rates cannot be less than zero. 』

ゼロに近いところまで金利を下げましたが、ここから先は金利操作による波及効果が少ないですし、そもそも名目金利はゼロより下にはできませんがなと。

『The MPC therefore needs to provide further stimulus to support demand in the wider economy. It boosts the supply of money by purchasing assets like Government and corporate bonds – a policy sometimes known as 'Quantitative Easing'. Instead of lowering Bank Rate to increase the amount of money in the economy, the Bank supplies extra money directly.』

ということで、国債や社債(なんですけど、基本的には国債中心になるかと)の購入によって資金供給を行う「量的緩和」として知られる政策を実施しますよという話で思いっきりマネタリー政策なのを明確に示してますな。

『This does not involve printing more banknotes but rather the Bank pays for these assets by creating money electronically and crediting the accounts of the companies it bought the assets from.』

そういえば日本のどこかでは『日銀は日銀券を刷って市場に流し込む。この上限を大幅に引き上げるのが量的緩和』という説明をする大新聞の論説委員様がいましたが、英国でもそんな言い方する人がいるのかもしれませんですなあ(ニヤニヤ)。

『This extra money supports more spending in the economy to bring future inflation back to the target.』

ということで、インフレ目標達成の為にマネーの供給を多く行いますという話で、政策の説明としては仰る通りとしか言いようが無い明快な話になっています。・・・・・ということでFRBとBOEを比較してみましたでござるの巻でした(^^)。


 


お題「材料待ちなので今日もなお雑談」   2009/04/15(水)08:02:24  
 
今週は小ネタ雑談が続いて恐縮。

○そういや社債買入

えーっと超今更の話なのですけど、4月6日にオファーされた社債買入オペは1500億円の買入オファーに対して応札586億円の落札586億円という豪華絢爛札割れでござるの巻。今回は平均落札利回り較差が0.118%で最低落札利回り較差が0.000%と相成りました。

前回の買入は3月4日に実施でして、これはまあ実施要綱のオファーが来てから間も無かったので札が集まらないかなあとは思ったのですけれども、今回も絢爛札割れっていうのはちょっと何だかなあという感じでございました。

応札の事務上の問題で参加者あたり出せる札が10本までとかいう事情があり、その一方で社債って一本一本のロットがそんなに多くないという要因はあるのですが、セカンダリー市場のレートを勘案すると、もうちょっと普通に札入っても良いんジャマイカと思う次第でありまして、業者様におかれましては在庫持つリスクに対して相変わらず慎重で社債買入に備えて在庫仕込むというような行動にはでにくいのかなあと思う結果になりました。

・・・・と丁寧な言い方しましたが、まーあの札割れ見て正直ガッカリだったのですけどね、あたくし的には(以下悪態割愛^^)。

事務的な問題としては、社債買入におきましては業者の一回の応札をもっと沢山できるようにするか、1回の入札額を500億円に減らして頻度を3倍にするとか、実施面での改善が求められると思います。



○3年債とか7年債とかマジで出すの????

今週金曜にPD懇があって月曜に投資家懇がありますが、それに向けて先日は金融ファクシミリ新聞で記事があって、昨日はブルームバーグでも記事があったのですが、既存の年限に振るだけではなくて、どうも3年債とか7年債とか発行して1回の入札額をあまり増やさないようにという話もあるんですかね。

#ま、有力参加者の皆様におかれましてはヒアリングとかが行われているんでしょうなとは思いますが、あたくしのように市場の片隅に棲息する無力参加者は関係ないので

たぶん今回は純粋にどどーんと増発という心温まる話になりますので、中期を厚めに増やすのか長期以降を厚めに増やすのかという話(結局全年限を増やすしかないのですよね^^)をする場合、目先まず消化を円滑に行わないといけませんよねという論点と、それはそれとして、先々の安定消化しやすい年限に振って金利のある程度の上昇で調整するしかないでしょという論点がありそうなので話がヤヤコシヤという所かと思います。

で、再三申し上げているような気がしますが、確かにまあ当面は利上げどころの騒ぎでは無いのですから、目先は中期ゾーンの方が消化しやすいのかもしれませんけど、大手銀行さんは結構ポジションを派手に振らしてくるのが仕様になっていますので金利上昇局面で買いが急に減るという問題があります。おまけに、何だか良く判りませんが既に2年債の金利が足元金利やら3か月TB金利の足し算をしてみた場合にちょっと1年ゾーンから見てイールド立ってねえかと思う状況にある次第でありますので、現実問題としても短い所あまり増やせないのではないかと思うのですが(3か月TB増発とかもう勘弁)。

まあ将来中期が重くなった時に3年とか7年とか発行したものをサクサク発行中止にできるのなら別に問題は無いのかもしれませんけど、年限をあまり散らしすぎると将来減らす話になった時に各年限の流動性が全部まとめて低下する恐れもありますし(って減らす日が来るのか知らんが)、金利上昇局面になると中短期の買いが極端に減りますので、中短期に厚い増発をするとこの前の金利上昇局面以上にイールドカーブの手前が不安定化しそうな気がするです(それに発行年限増やすと益々レポとか面倒なんですけどね)。

とは言え、そう極端に発行平均年限を長期化する訳にも行かないからバランス取るんでしょうけれども、3年債とか7年債とか出すのはどうかなあとは思います。2年のレートが(後ろから見た場合は別問題ですが)手前のレートから見て事実上の時間軸状態なのを無視状態になっている中で3年出したら益々その辺のイールドが上昇するんじゃないのという風に思いますし、7年は先物ゾーンでもあるのでここを増発するのはこれまたちょっとデリケートな問題がありそうですし。どうせ金利上昇させるなら中期の金利立てるよりも長期以降の金利を立てた方が長い目で見れば困る人が少ないと思いますけどね。

・・・・というような話は当然のことながら市場懇談会などの有力参加者の皆様におかれましては通常よりヒアリング等行われていますし、まあもっとちゃんとした話をしてると思いますから、別に無力参加者のあたくしがどうのこうの言う話ではないのですが、さすがにこの上中期で新規年限ってのは勘弁して欲しいなと思ったので言わずもがなの雑談でした。


○ヒマネタその1:地方自治法施行60周年記念貨幣

昨日つらつら財務省ページの新着情報を見てたら表題の件でのアナウンスがあったので、関連情報を見ていたらちょっと面白かったのでご紹介。

[外部リンク]
 


お題「閑散相場の為小ネタで」   2009/04/14(火)08:05:10  
 
債券先物の売買高が1兆円切るとか勘弁して下さい。

○決定会合議事要旨続き

最近は状況変化が素早いので1か月前の議事要旨を見ても「えーっと、この時って不良債権買い取りプログラムは出てましたっけ」とか悩んでしまいますが(汗)、タイミング的には「FOMCの直前」であり、「AIGの幹部報酬問題で大騒ぎになっていた時点」というまあ先月の雰囲気の悪い中でしたねという所を考慮に入れたく。

『金融経済情勢に関する委員会の検討の概要』

・海外経済

『海外の金融経済情勢について、委員は、世界的に金融と実体経済の負の相乗作用が強まっており、海外経済は全体として悪化しているとの認識を共有した。多くの委員は、米欧のみならず、新興国、資源国でも景気が大幅に落ち込んでいるとの見方を示した。』

で、先行きですけれども。

『多くの委員は、世界的にみて企業や家計の支出スタンスは依然として慎重であると述べた。このため、多くの委員は、雇用・所得環境や金融環境の厳しさを考えると、最終需要が回復していく展望は未だ拓けておらず、下振れリスクに注意すべき状況が続いているとの判断を示した。』

ということで、世界的な落ち込みと。各地域別の展開ですけれども、全部引用してると長くなるので米国だけ引用するとこんな感じ。

『米国経済について、委員は、金融機関や投資家のリスクテイク余力が大きく低下するもとで、金融と実体経済の負の相乗作用が強まっており、引き続き景気が大幅に悪化しているとの認識で一致した。』

ということなのですが、住宅市場に関して。

『住宅市場について、多くの委員は、住宅価格の下落が継続しており、住宅市場の調整は当面続くとの見方を示した。また、多くの委員は、雇用環境の悪化が顕著であり、これが個人消費に与える影響が懸念されると述べた。これに対し、ある委員は、住宅着工件数が久々にプラスとなるなど、プラス面の材料が少し出てきていると述べた。』

昨日引用しませんでしたが、住宅着工件数に関してはFOMCでの景気議論でも話題になっていまして、そちらでは住宅着工件数のプラス転化は新しいトレンドの始まりではないが、今後の更なる住宅市場の悪化は限定的と見られるのではないかという指摘がありました(ただし現状の中古住宅などの販売に関しては厳しい)ので、会合の時期が同じなので当然ちゃあ当然ですけど、シンクロしててほっほーという感じです。


・展望レポート下方修正

まあ当然ですけどね。

『多くの委員は、足もとまでの経済状況は、一層厳しさを増してきており、更に、雇用・所得環境の悪化の影響は、これから本格化する可能性もあるので、当面は、下振れリスクに注意する必要があると述べた。何人かの委員は、1 月の中間評価以降、足もとまでの経済指標の動きを考慮すると、景気は下振れてきており、4 月の展望レポートでは、成長率見通しについて下方修正する可能性が高いと述べた。』

まーそりゃそうですなという所ですが、個別の需要項目に関してはこんな感じ。

・輸出

『輸出は大幅に減少しており、当面、減少を続ける可能性が高いとの見方で一致した。何人かの委員は、中国では金融・財政政策の効果により、内需に明るい動きがみられるが、これが、直ちに日本の輸出に好影響を与えるかどうかは不透明であると述べた。別の委員は、自動車など製造業分野で世界的に在庫調整が進めば、夏頃にかけて、日本の輸出も下げ止まる可能性があると指摘した。もっとも、この委員も含め何人かの委員は、日本の輸出回復の前提となる世界的な最終需要の動向には不確実性が大きいとの見方で一致した。』

ということで、まあ一番でかい輸出がこの有様ですから後は推して知るべしなのですけれども(--)。

・設備投資、個人消費

『設備投資について、何人かの委員は、海外経済の悪化、企業収益の減少、企業の資金調達環境の悪化などから、当面、大幅な減少を続ける可能性が高いと述べた。複数の委員は、景気後退が長引くことにより中長期的な成長期待が低下することで、設備投資に一層の下振れ圧力がかかる可能性があるとの懸念を表明した。』

ということで、景気悪化の長期化による負のフィードバックを懸念していますね。

『個人消費について、多くの委員は、引き続き弱まっていくと述べた。ある委員は、雇用面での調整が、所定外労働時間や非正規雇用の削減から、足もとでは、正規雇用の調整にまで進む動きもみられ始めていると指摘した。』

その上、雇用情勢の悪化がなお拡大する懸念という話ですからもう真っ暗。

・生産

『生産について、委員は、内外需要の動向や在庫調整圧力の高まりを背景に、減少幅が更に拡大しているとの見方で一致した。先行きの生産について、多くの委員は、3 月の鉱工業生産予測指数がプラスとなったことや、夏頃にかけて、減産幅の縮小や増産といった声も聞かれるなど、下げ止まりの兆しを示す情報が徐々に現れていると述べた。』

と、ここでやっと明るい話が(^^)。

『もっとも、何人かの委員は、生産の下げ止まりというシナリオは、もともと中心的な見通しに織り込んでいたものであり、世界的な需要動向を踏まえると、引き続き下振れリスクに注意すべきであると述べた。』

でもやっぱり残念な見通しと。

・・・・でね、この前出た4月の金融経済月報では基本線をこの3月ベースから変化していませんので、まあ展望レポートの見通しを下げるという話になるんでしょう。


・物価に関して

先行きの所なんですけどね。

『何人かの委員は、需給ギャップが更に拡大していく中で、物価低下圧力が強まっていくため、企業や家計の中長期的なインフレ予想が下振れるリスクに注意する必要があると指摘した。複数の委員は、価格上昇品目数と下落品目数の差は、引き続き縮小してきていると指摘した。何人かの委員は、厳しい経済情勢が続く中、消費者の生活防衛意識の高まりや流通業における競争の激化が物価を更に押し下げる可能性があり、実際にそうした動きがみられ始めていると指摘した。』

この見通し部分を2月会合の同部分と比較しますと(引用するとうっとおしいので引用割愛します。確認する場合は2月会合議事要旨見てちょ)、「需給ギャップの拡大」というのと「実際に出ている動き」という部分でありまして、物価の先行き見通しに関してもより厳しくなっているという感じです。

『一方、ある委員は、長い目でみれば、世界経済が回復する過程において、適切な政策対応が採られないと、国際商品市況が再び上昇し、世界的にインフレ率が予想以上に高まるリスクもあると述べた。』

こりゃまあ先の話ですわなと思いますが、2月会合では「金融緩和策による国際商品市況上昇のリスク」を指摘する人と、「足元の穀物価格上昇など、インフレリスクは消えていない」という人がいました。


○日銀の資本準備金だか何だかの繰り入れ拡大とな

というニュースが昨日出ておりましたが、まあこれって要するに「CPやら社債やら株式やらの購入を行った件に関して政府の保証措置とか無いですし、予算措置するのも時間掛かるから、準備金繰り入れを増やす=国庫納付金を減らすのをその代替措置にしますよん」という話だとは思います。他の中銀の買い取りプログラムって基本的に政府にケツを回すスキームになってますもんね。

でも実はあたくしはこのニュース最初に聞いた時に「また何か買うのか(--)」と最初に思ってしまったのはここだけの話(^^)。とか書こうと思っていたら、昨日の日刊ゲンダイには早速『日銀 「自己資本増強」は赤字国債買い取りの布石か』という記事があって苦笑。

まー普通に考えると先ほど申し上げたように、「とりあえず今まで実施した措置への政府サポートはしませんのでよろしく」という話だと思いますけれども、タイミングが丁度大型経済対策が出て国債絶賛大増発が確定的という直後なのが実に香ばしい次第であります。ま、単に決算時期だからだとは思うのですが・・・・・・

余談ですが、間が良いかどうかという点では先般の輪番増額は政府の補正予算案構想が具体化する前だったので良かったですねという話でして、これが後に来たら、どうせ増発全部を輪番で対応するのは無理というか無茶なので、下手したら「財政ファイナンスだよーん」とうっかり市場が見てしまい、好感しないで長期金利グダグダになるかも知れませんでしたねという感じ(実際にやったらどう市場が取るのかはやってみないと判らないすけどね)ですわな。

なお余談&日刊ゲンダイですからどうでも良いのですけれども、その記事見たら「日銀は財務省にせっつかれて色々な買い取りを行って云々」というような書き方になっておりましてなお苦笑。まあ正直者(かどうか知らんが^^)の白川総裁におかれましては、会見で「やりたくないけど渋々やりました」感を出すのは極力控えて頂きますと誠に宜しいかと存じますが如何なもんでしょ。こういう火事場モードの時にはオトボケの狸さんというのも(白川総裁的には本意じゃなさそうですけど)必要では??



○なお余談

・山口副総裁の国会答弁

情報ベンダーで見ただけなのですけど、昨日は国会で山口副総裁が「需要不足への対応は金融政策では限界があって財政政策が必要」みたいな答弁をしたみたいで中々結構なお話かと思いました。まーこういうのってヘッドラインの出方の問題で、政府が経済対策をどどーんと出した所で財政政策が必要云々の話をするのは援護射撃っぽく見えるので良いと思うのか、日銀は金融政策の対応を出し渋っていてケシカランと見えるのかって本当に印象だけの話だと思うのですよね。

ということで、さっきの蒸し返しになりますが、白川総裁におかれましては(以下同文)。


・米国金融機関はもう少し空気を読むべきだと思います(苦笑)

ウェルスファーゴに続きゴールドマンも大幅な利益計上という話が出ている訳ですが、日本の不良債権処理問題における流れからしますと、「そんなに儲かっているのなら不良債権買い取りプログラムとかTARPとかイラネエんじゃないでしょうか」とか言い出す人が出てきて議会がまた揉めるに1バーツ。

公的資金が直接入っていない場合でも、基本的に税金突っ込んで金融システム何とかしましょとやっている中なのですから、精々金融機関は頭を低くしているべきであろうと思いますし、まあ米国は全然違う風土なのかも知れませんけど、このあたりの機微は万国共通なのではって気がするんだが(苦笑)。


・金曜に国債市場特別参加者会合

というのが先週アナウンスされていまして、こりゃ参加者会合まで様子見になったらどうしようと思っていたら本当に月曜は様子見になったのは泣けましたが、まー何だかんだと言いましても、債券市場はそれなりに増発を織り込んでいる筈で、市場予想以上の増発になってもいわゆる運用部ショックみたいなことには成らないでしょとは思っているのですが、あたくしが勝手に思っているだけに内容無保証(^^)。

どのゾーンを増発するのかという議論で、投資家会合も含めてポジショントーク大会になるのをワクワクテカテカしながら楽しみにしております。ただまあ短期国債に関しては3か月TB6兆円とかにするのは勘弁ですなあとは思いますけど・・・・・・

#なんか雑談大会でどうもすいませんでした
 


お題「米国と日本の長期国債買入に関する議論を議事要旨から」   2009/04/13(月)08:01:46  
 
前半は金曜の続きというか焼き直しです(汗))。

○米国の長期国債買入にやっぱりロジック無しとな(昨日の焼き直し)

[外部リンク] Participants' Views and Committee Policy Action』っていう見出しの所があって、その辺から金融政策どうしましょという話になるのですけど、全部引用してると終わらないので経済部分を箇条書きにすると、あたくしの理解するのはこんな感じ。

・1月会合時点より景気は悪化で全員一致
・一番の注目は海外経済の悪化による輸出低迷であると数名が指摘
・景気悪化が農業部門やエネルギー部門などにも波及している
・逆資産効果(株価や住宅価格)による消費の減退が継続している
・経済には引き続きダウンサイドリスクが大きいと多くの委員が指摘
・物価上昇率が望ましいレベルを下回るリスクを指摘
・一部の委員はデフレリスクを指摘

という経済状況のもと、最近実施した各種金融政策に関してはこんな指摘をしています、って以下金曜の焼き直し(改訂版)で、あたくしの備忘メモなので適当にスルーしたって下され。

『Looking beyond the very near term, a number of market forces and policies now in place were seen as eventually leading to economic recovery. Notably, the low level of mortgage interest rates, reduced house prices, and the Administration's new programs to encourage mortgage refinancing and mitigate foreclosures ultimately could bring about a lower cost of homeownership, a sustained increase in home sales, and a stabilization of house prices.』

モーゲージ金利の低下と、モーゲージ証券に対するリファイナンスおよび担保処分の緩和の支援策が住宅価格の安定化(一層の下落回避ですか)に寄与しているというような話になっているようで。

で、また話を飛ばしまして(その間に金融市場の話がありまして、CDSのスプレッドが拡大しているのは良くないというのと、投資適格クラスの社債が大量に発行されるようになったのは最も良いニュースという指摘がありました)、金曜に引用した最後の部分になります。同じもの引用で恐縮。

『In the discussion of monetary policy for the intermeeting period, Committee members agreed that substantial additional purchases of longer-term assets eligible for open market operations would be appropriate. Such purchases would provide further monetary stimulus to help address the very weak economic outlook and reduce the risk that inflation could persist for a time below rates that best foster longer-term economic growth and price stability.』

『One member preferred to focus additional purchases on longer-term Treasury
securities, whereas another member preferred to focus on agency MBS. However,
both could support expanded purchases across a range of assets, and several
members noted that working across a range of assets and instruments was
appropriate when the effects of any one tactic were uncertain.』

ということで、長期国債買入とMBS買入が同列に論じられている感じです。つまり、さっき引用した住宅価格に関する話で言えば、モーゲージ金利を下げますって話になるのでしょうが、それって(毎度申し上げてますが)市場介入で長期金利を下げるという結構無理筋のロジックなのですが良いのでしょうかという感じですが、長期国債買入に関する目的および効果に関する議論は敢えてスルーして、MBS買入と同列に並べるだけで話を済ませている観がございますな。

『Members agreed that the monetary base was likely to grow significantly as a consequence of additional asset purchases; one, in particular, stressed that sustained increases in the monetary base were important to ensure that policy was consistently expansionary.』

ここでは買入の拡大がマネタリーベースの顕著な拡大に寄与したという話をしていまして、マネタリー的な話も入っているのがまた不思議ちゃんです。

『Members expressed a range of views as to the preferred size of the increase in purchases. Several members felt that the significant deterioration in the economic outlook merited a very substantial increase in purchases of longer-term assets. In contrast, the potential for a large increase over time in the size of the balance sheet from the TALF program was seen as supporting a more modest, though still substantial, increase in asset purchases.』

で、この次は何を幾ら買います増やしますという話なのですが、どう見ても今回の論議で長期国債買入に関する意義とか目的とかを詰めて実施していませんとしか読めない状況。ロジック不在で特攻とはさすがメリケン様という所ですが、バーナンキって学者だった筈なのですけど、やはりメリケン魂とはこういうもんなんでしょという所かと。出口もへったくれもなく勢いというかエイヤってな感じで導入するこれらの政策はどうなるんでしょうかね。

ということで、金曜にご紹介した分の改訂版で恐縮至極ですが、結論としては「長期国債買入にロジック無し」で何かもう勢いで突っ込んだ感じであるというところですわな。ちゃんと議論した形跡が議事要旨からは見られませんでした。


○3月決定会合議事要旨、長期国債買入に関連して

[外部リンク] 兆円程度の増額が可能ではないか、と述べた。その上で、委員は、これらの点について、執行部の見解を求めた。』

ほうほうそれで?

『執行部からは以下の説明が行われた。1 月に導入した残存期間別買入れによって、長期国債の満期構成を、厳密ではないにせよ、ある程度コントロールすることができるようになった。このため、銀行券ルールのもとで、従来の増額幅以上に買入れ額を増やすことが可能となっている。』

えーっと、従来は買入の半分くらい(下手したらそれ以上)が残存1年切るようなセクターに集中していたのが、輪番ゾーニングでその辺が緩和されたというのが現実なので、「ゾーニングで買入を増やせる」という話にいきなりズッコケてしまいました。ま、この理屈って「ゾーニングすると何が入ってくるか判らない(確かに場合によっては超長期ゾーンばっかり入るという回だってありますからね)ので、買入シミュレーションをする際には超長期ばかり入って来るケースを考慮に入れないといけませんから」ってお話なのでしょうけれども、この部分を読んでいて一瞬「ナンジャソリャ」と思った市場関係者は多いに違いない。

『具体的には、ある時期は長期国債を買入れ、次の時期には売却するといった振れの大きい対応を回避しながら、先行きの銀行券発行高と長期国債保有残高のギャップをフルに利用する金額として、現在の年16.8 兆円ペースから、年21.6 兆円に年4.8 兆円増額することが可能である。もっとも、このペースで国債買入れを行っていくと、先行きの銀行券の伸び次第ではあるが、数年間のうちに銀行券発行高に近接していく可能性は高く、追加的な買入れ余地は自ずとかなり限定されてくるとみられる。』

これは白川総裁も会見で説明してまして、やたらと「買入を増やせません」という話になっていましたが、所詮「数年間のうち」の話でしょと思いますし、1年から10年って残存の所の買入だってここもとの結果みてると残存2年以内のものがそこそこ入っているようですから、シミュレーションよりも保有長期国債の残存が短くなるかもしれませんですよね。何か白川さんの話を聞いていると直ぐにでも銀行券残高に到達しそうな勢いで言いますけど、まー「数年間のうち」という話なら極端に言えばFRB流に時限切って買入増額したって良いじゃないのと思いますけどねえ。

で、結論。

『こうした執行部の見解に対し、大方の委員は、年21.6 兆円のペースに増額するという方針に違和感は無いと述べた。その上で、多くの委員は、長期国債の買入れに関する対外的な説明は、従来以上に丁寧に行っていく必要があるとの認識を示した。』

『委員は、銀行券ルールは、第1 に、円滑な金融市場調節を確保するという目的を示す、第2 に、長期国債の買入れが、国債価格の買い支えや財政ファイナンスを目的とするものではないということを明確にする、という点で重要であるとの認識で一致した。』

あれ日銀の強い意志は??ということで、白川総裁が丁寧に説明したら残念な説明になってしまったという事でしょう。

『複数の委員は、円滑な金融市場調節を確保するという点について、日本銀行のバランスシート上、長期的な負債である銀行券に対しては、長期資産である長期国債を割り当て、準備預金など短期的に変動する負債に対しては短期の資金供給手段を割り当てる、という原則であると敷衍した。』

しらっと流していますがここもトンマな話でして、準備預金って準備預金制度が存在して法定準備率を大きく変化させないのであれば、積まないといけないものであるという点で一種の「コア預金」みたいなもんで、長期負債みたいな見方をするのが妥当だと思いますけどね。5兆円位の話ですけどね。

『その上で、こうした点は、金融政策の機動性・弾力性を維持する上で極めて重要であり、あらゆる機会を捉えて、丁寧に説明していくことが大切であると述べた。』

で、丁寧に説明したら白川総裁(以下同文^^)。

ということで、他の部分はまた別途。
 


お題「金融経済月報、総裁会見、3月FOMC議事要旨と引用大会です」   2009/04/10(金)08:17:19  
 
○金融経済月報(4月)

[外部リンク] the discussion of monetary policy for the intermeeting period, Committee members agreed that substantial additional purchases of longer-term assets eligible for open market operations would be appropriate.』

から始まる所なんですけどね。

『Such purchases would provide further monetary stimulus to help address the very weak economic outlook and reduce the risk that inflation could persist for a time below rates that best foster longer-term economic growth and price stability.』

マネタリーの刺激で景気へのサポートおよび物価上昇水準の望ましくない低下(デフレ懸念とは書いてませんが、まあそれに近い話となるかと)リスクを減らしますという話。

『One member preferred to focus additional purchases on longer-term Treasury securities, whereas another member preferred to focus on agency MBS. However, both could support expanded purchases across a range of assets, and several members noted that working across a range of assets and instruments was appropriate when the effects of any one tactic were uncertain.』

長期国債買えという人と、MBS買入増やせという人がいましたと。

『Members agreed that the monetary base was likely to grow significantly as a consequence of additional asset purchases; one, in particular, stressed that sustained increases in the monetary base were important to ensure that policy was consistently expansionary. Members expressed a range of views as to the preferred size of the increase in purchases. Several members felt that the significant deterioration in the economic outlook merited a very substantial increase in purchases of longer-term assets. In contrast, the potential for a large increase over time in the size of the balance sheet from the TALF program was seen as supporting a more modest, though still substantial, increase in asset purchases. 』

ということで、以下割愛しますけど、この結果として前回の決定(長期国債は買うわエージェンシー債およびMBSの買入は拡大するわ)になりましたという話になっています。


・・・・いやまあこれはこれで成程としか言いようが無い話なんですが、では従来長期国債の買入に対して「to help improve conditions in private credit markets」という理屈を出していた件に関してはどのような話になっているのかってのが、ここの部分では(というのは、もしかしたら他の部分でちゃんと議論されているのかもしれないので断定はしません。週末に精読します)見えてこないのでありまして、それって政策ロジック的にどうよという話。即ち、こういう議論してるのに声明文ベースではご案内の通り、

『Moreover, to help improve conditions in private credit markets, the Committee decided to purchase up to $300 billion of longer-term Treasury securities over the next six months. 』

ってロジックにしているのは何ですねんという所ですな。

・・・・いやまあロジックもクソも言ってられま千円という話なんでしょうけれども、あまりにもロジックをテキトーにコロコロ変えていると、政策実施している時はそれはそれで良いのですが、いざその政策を引いて通常の金利操作に戻ろうという時になってグダグダになってしまう懸念というのがある次第です。まあすっかりバーナンキ議長も狸になってしまったという感じですが、これが米国及び世界にとって幸福なのか不幸なのかは、目先だけではなくあと何年か経ってみないと判らないのかもしれませんね。


 

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