FPeye エフピーアイ
ホーム プライバシー・ポリシー サイトマップ お問い合わせ ブックマーク
サービスのご案内 コンテンツのご案内 会社のご案内 入会のご案内 入会のお申込み



 
コード・銘柄名・証券会社・キーワードなどから関連記事が検索できます。
 
アーリーバード(今朝の材料)
個別株シストレ〜トランプ式投資術
今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)
日経225先物マーケットプロファイル
データベース
レーティング一覧
過去のSQ値一覧


やぶのマーケットコメント
ディーリングコンパス
レーティング  [ レーティング基準 ]
ロングターム
裏街エレジー(割り切り系の銘柄や裏事情など)
ウィークリーレポート


エディターズROOM
レッスンページ
リンク集
FPeyeの歩き方
解約申請フォーム


 (無料会員様専用)
無料メルマガの設定が出来ます。

無料IDの取得はコチラから
※無料メルマガ配信開始!!
 
 (有料会員様専用)
株価の閲覧や有料会員様専用メルマガの設定が出来ます。
 
株式用語・経済用語検索 new
 
株用語のが検索できます。
 
上場企業一覧集

更新
自動更新 あり なし
お知らせ音 あり なし
※ COOKIEを有効にして下さい。



北浜の本社ビル1Fに証券カフェバー
Cafe FPeye がOPENしました。

北浜の証券カフェバー「Cafe FPeye(カフェ エフピーアイ)」
弊社代表取締役   藤ノ井俊樹 著
"実践的"投資研究家 盛岩外四 著
FXチャート自由自在
好評発売中!
ビンボー万歳!
むらやん(村上直樹):著
サガー・ジロー:イラスト

好評発売中!
弊社投資アドバイザー 泉 雅浩
コードワン投資研究所 緒方史法 著

でっかく儲かる! 資源株のすべて
好評発売中!
  弊社代表取締役 藤ノ井俊樹 著
個人投資家のための信用取引自由自在藤ノ井俊樹 著「個人投資家のための信用取引自由自在」
好評発売中!
無料銘柄相談 受付中!   無料銘柄相談
受付中!
  弊社代表 藤ノ井俊樹の「ロング・ショート戦略で自由自在 株式トレード必勝セミナー」
DVDがパンローリング社から発売になりました。
FPeye エフピーアイ 株情報のモバイルサイト モバイルサイト
金融商品仲介業のフォーキャストパートナーズ
金融商品仲介業のフォーキャストパートナーズ
 
「ストップ高」直撃ブログ
専業デイトレーダーむらやんのトレード日記。日々の取引履歴と資産残高を毎日公開している注目ブログです。
カブ知恵
雑誌等でおなじみの藤井英敏が、豊富な人脈を生かして「カブ知恵」だからこその新鮮な株式情報をお送りしています。まずは、カブ知恵HPへアクセス!!

今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)

表示件数
日付範囲 日 〜
タイトル   AND  OR 
本  文   AND  OR 
  

全部で 15件 の記事があります。(表示:1−15)


お題「選挙雑感とバーナンキ議長講演と」   2009/08/31(月)08:02:47  
 
唯一ネ申によって地獄の火の中に投げ込まれる事になる東京1区の718名以外の皆様が心配でございます。

で、幸福実現党とは一体なんだったのか・・・・・・

○選挙雑感

朝起きてみたら開票速報での各社予想よりも民主が少なくて単独3分の2にならなくて正直ホッとしました。しかしまあ小泉劇場のワンフレーズ選挙での学習効果とかが1ミリも無いのが泣けてくる次第です。まあ個人的にはもう51対49でアホのように差がつく小選挙区は勘弁して欲しいので、完全中選挙区とか、大選挙区制限連記制にするとかに直して欲しいものであります。それから相変わらず「比例復活」というのは意味不明にも程がありやして、何のための小選挙区投票なのかと思うのですけどね。

でまあ相変わらず悪態をつく訳ですが、当選したミンスの皆様が口々に「官僚に独占されていた利権がどうのこうの」とか言うのを聞いておりますと、あたくしとしては「俺たちに利権を寄越さない今の行政はケシカラン」と言っているようにしか聞こえない訳でありまして、壮絶な利益誘導政治をやらかすんじゃねえかと思う次第。つまり昭和初期の腐れ政党政治みたいな有様になるのが懸念されますが杞憂だといいですね(棒読み)。

何せミンス様におかれましては、日銀の金融政策に関連して「与党が利上げ反対で圧力を掛けるのはケシカラン」と言いながら、いざ総裁人事になった時に武藤さんの就任に対して「低金利政策を長期化させてケシカラン」とか言い出す(他にも大蔵省だからケシカランという最早説明になってない説明をしてたけど)次第で、「日銀に政治干渉する自民党はケシカラン」というのは「お前らじゃなくて俺たちに政治干渉させろ」って意味だったんですわな。

「国策捜査はケシカラン」と言ってたのが同じ意味で全くもってシャレにならないのですけどねえ・・・・「政治主導」で何をしだすのかガクガクブルブル。

つーことですから、日銀の審議委員人事(現在1名欠員で水野さんが12月に任期到来)に関しても訳の判らんことを言い出すのでは無いかと大変に心寒いものを感じますです、はい。

政権交代したからと言って急に褒め称えるとかいう事はしないあたくしですけれども、どうもあたくし根がひねくれ者なせいか「皆が良いと口をそろえて言うものは碌なもんじゃない」という素敵な根性があるようで、郵政民営化も政権交代もナンジャソリャとネガっていましたので、今回もまた世に背を向けてせいぜいネガる事としとう存じます。


○バーナンキ議長の金融危機に関するスピーチから少々

[外部リンク] on a Year of Crisisってお題のスピーチでして、特に2008年秋からの金融危機拡大の状況およびそれに対する金融政策対応に関する説明をしています。

んでまあ色々と説明しているのですが、危機に対応する金融政策対応に関して最後の方で説明しています。18パラグラフから参ります。

『In response to these developments, the Federal Reserve expended the remaining ammunition in the traditional arsenal of monetary policy, bringing the federal funds rate down, in steps, to a target range of 0 to 25 basis points by mid-December of last year.』

と、まずは利下げをしまして、資産買入に関する政策に関しては、

『It also took several measures to further supplement its traditional arsenal. In particular, on November 25, the Fed announced that it would purchase up to $100 billion of debt issued by the housing-related GSEs and up to $500 billion of agency-guaranteed mortgage-backed securities, programs that were expanded substantially and augmented by a program of purchases of Treasury securities in March.』

ということで。で、この政策目的ですが・・・・

『The goal of these purchases was to provide additional support to private credit markets, particularly the mortgage market.』

いつものFRB声明文にあるとおりですけれども、民間クレジット環境の改善とある事に関して「特にモーゲージ債市場」と言っていますね。で、あたくしメがここの所「信用緩和と量的緩和」の整理をしている中で申し上げておりますし、水野審議委員の講演でもありましたように、FRBのこれらの買入って「潤沢な資金供給」は行うけれども、その資金の量に関してどうのこうのという政策ロジックなのではなく、あくまでも市場機能の回復あるいは市場への信用供与という文脈なのですな。

『Also on November 25, the Fed announced the creation of the Term Asset-Backed Securities Loan Facility (TALF). This facility aims to improve the availability and affordability of credit for households and small businesses and to help facilitate the financing and refinancing of commercial real estate properties.』

で、TALFは家計や中小企業の信用のクレジットの供給可能性を高める事によって商業用不動産のファイナンスやリファイナンスをサポートするとな。

『The TALF has shown early success in reducing risk spreads and stimulating new securitization activity for assets included in the program.』

ということで、証券化関連の活発化やリスクスプレッドの縮小が顕著に見られたという効果を発揮しましたと、こちらでも個別市場の改善の話をしているのであります。

次のパラグラフでは他国の政策に関して。

『Foreign central banks also cut policy rates to very low levels and implemented unconventional monetary measures. For example, the Bank of Japan began purchasing commercial paper in December and corporate bonds in January. In March, the Bank of England announced that it would purchase government securities, commercial paper, and corporate bonds, and the Swiss National Bank announced that it would purchase corporate bonds and foreign currency. For its part, the ECB injected more than ?400 billion of one-year funds in a single auction in late June. In July, the ECB began purchasing covered bonds, which are bonds that are issued by financial institutions and guaranteed by specific asset pools. Actions by central banks augmented large fiscal stimulus packages in the United States, China, and a number of other countries.』

ということで、バーナンキ議長は他国の政策に関してはとりあえず事実の説明のみを行っています。で、ここ見てて思うのですが、日本の強力オペ「企業金融支援特別オペ」の話が残念な事にスルーされている(ECBの1年オペは説明あるんですけど)のですな。指値無制限オペの金利押さえつけ効果についての言及が無いのは話が長くなるからスルーしているのか、それともFRBはその手のオペをやっていないからその強力効果ぶりにイマイチ認識が無いのかというのが少々気になる所であります。

んで次の(第19)パラグラフはストレステストの話をしているのですが・・・・・

『On February 10, Treasury Secretary Geithner and the heads of the federal banking agencies unveiled the outlines of a new strategy for ensuring that banking institutions could continue to provide credit to households and businesses during the financial crisis. A central component of that strategy was the exercise that came to be known as the bank stress test.』

はいはい。

『Under this initiative, the banking regulatory agencies undertook a forward-looking, simultaneous evaluation of the capital positions of 19 of the largest bank holding companies in the United States, with the Treasury committing to provide public capital as needed.』

ふぉわーどるっきんぐなしみゅれーしょんですって??

『The goal of this supervisory assessment was to ensure that the equity capital held by these firms was sufficient--in both quantity and quality--to allow those institutions to withstand a worse-than-expected macroeconomic environment over the subsequent two years and yet remain healthy and capable of lending to creditworthy borrowers. This exercise, unprecedented in scale and scope, was led by the Federal Reserve in cooperation with the Office of the Comptroller of the Currency and the FDIC. Importantly, the agencies' report made public considerable information on the projected losses and revenues of the 19 firms, allowing private analysts to judge for themselves the credibility of the exercise. Financial market participants responded favorably to the announcement of the results, and many of the tested banks were subsequently able to tap public capital markets.』

それはそれはとっても良かったですねえ(棒読み)。しかし金融機関の資本不足問題とか本当に再燃しないんでしょうかねえ・・・・・

ということで、政策対応に関する説明の最後が第20パラグラフなのですが、ここでもあくまでも市場機能に関する話、即ち量がどうのこうのの話ではなく、信用緩和という文脈になっていますな。

『Overall, the policy actions implemented in recent months have helped stabilize a number of key financial markets, both in the United States and abroad. Short-term funding markets are functioning more normally, corporate bond issuance has been strong, and activity in some previously moribund securitization markets has picked up.』

ということで、死亡寸前の市場を引き上げるという話ですな。市場機能市場機能。

『Stock prices have partially recovered, and U.S. mortgage rates have declined markedly since last fall. Critically, fears of financial collapse have receded substantially.』

『After contracting sharply over the past year, economic activity appears to be leveling out, both in the United States and abroad, and the prospects for a return to growth in the near term appear good.』

そういやバーナンキの景気底打ち発言で株式市場が反応したとかこの講演のあたりでございましたが、もしかしてここの部分に反応したのかしら??

『Notwithstanding this noteworthy progress, critical challenges remain: Strains persist in many financial markets across the globe, financial institutions face significant additional losses, and many businesses and households continue to experience considerable difficulty gaining access to credit. Because of these and other factors, the economic recovery is likely to be relatively slow at first, with unemployment declining only gradually from high levels.』

ということで、底打ちしたとは言っても色々懸念はありますよと。

で、この講演ですが、第8-9パラグラフで「リーマンをこかしてAIGをこかさなかった理由」についてまあ苦しい言い訳をしているのとかが香ばしかったりするのとか、今引用した部分の次に『Interpreting the Crisis』という小見出しの部分があるのですけれども、こっちの話は主にリクイディティ供給の話が多くて、FEDビューVSBISビューみたいな観点は華麗にスルーしているのがチャーミングなのでありますが、それはまあ紹介するかもしれませんし、紹介しないかもしれませんです、はい。

 


お題「各種雑談と水野審議委員講演からまたまたネタ拾い」   2009/08/28(金)08:03:19  
 
既に民主党圧勝が織り込み済み状態になっているので、なんか投票する前からオタワ感がしますが、投票は忘れずに(^^)。あたくしも忘れずにいかないと♪

○先生!うちの2年債市場ちゃんが(以下同文)

昨日は2年国債の入札でございましたが、一応何か配慮してくれたのかどうか知りませんが0.3クーポンで発行。残存短くなってからのニーズ考えるとオーバーきつくならない方が買いやすい人がいるので、別に0.2でも同じじゃんとか思いましたが(笑)、一応ご配慮恐縮のクーポンでございます。

で、前場引けの板が0.245/0.250でガチガチにされて、間のレートがWIで出合って足きりが0.247%(100円10銭5厘)というどっかで見たような入札だと思ったら、こりゃ昨日の短国みたいな入札ですねえという感じでありまして、時間軸効果によって短国化が後ろに波及でござるの巻という講釈をしておけば良いのでしょう。落札メンバーを見てるとどう見ても銀行勢の余資潰しです本当にありがとうございましたという感じです。

まあ本当に短国化すると平均がオファーサイドの向こうとかにならず、より一層のガチガチ化が進むのですが、そうは言いましても一応短国よりは金利がついてる(って2年なんだから当たり前だが)し、足元から見たら10bpとかのカーブがあります(量的緩和で玉吸い上げ時代のつぶれ方は半端なかった)し、週に5兆7千億みたいな無茶な状態では無いので、さすがに空振りオソロシス(短国と違ってSC市場もあるのでショートは出来ますけど、やはりコスト考えるとショートは間尺に合わない)ということで必殺の札は上に入った(平均落札は0.243%の100円11銭2厘)という所で、これまた投資家のニーズが強い状態だったのねということです。でもセカンダリーでそこまで突き抜けずに第業鷁然米札がゼロだったのがチャーミングなのですけれどもね(^^)。

ということで、まあ何と申しますか、入札の感じが徐々に短国のそれに似てきましては〜時間軸時間軸♪って所ですが、冷静に考えますと7月の展望レポートを見た時に時間軸というのを意識する筈なのに、今更時間軸という話がポピュラーになって来たのは単に期末が近くなって時間切れ・・・いやまあいいです。

ま、要するに「先生!うちの2年債ちゃんが息をしてないの!!」(AA略)という事ですな。それでいいのかどうかはよー知らんが。


○末初GCは上昇するけどタームは安定

昨日もそんな話をしましたが、まあ昨日はスポ末だったのでスポネの国債買現先は0.14%に上昇。GCもちょっと強い感じみたいですけど、これまたタームのレートに影響を与えるでもなしという状況は昨日と同じ。

でですな、スポネの買現先オペなんですけど、まあ月末月初で上昇(正直言って四半期でも期末でも無い月末に上昇しなきゃいけない合理的根拠は無いと思うのですが、金の出し手がそう言ってレートを渋るのだから仕方ない)するのはこのマーケットの仕様のようなもんで、そーゆー意味では「月末に向けてレート上昇気配」というのは予想されるのですけれども、これに対してスポネの買現先オペがスポ末になる前に増額されて昨日のスポ末も増額となっているのが地味なのですが市場への配慮を感じられる所です(とエラソーで恐縮)。

つまりですね、この手のレート推移とか需給動向ってのは慣性があるのと、GCレートに関してはそもそもがスポットやレギュラーでのスタートで取引される物が多いので先を予想というか思惑によって動くという傾向があるので、仕様として「ここでは上昇しやすい」っていうのがあって、その跳ね上がりを抑えたいって考えるのであったら、モノ日になって資金供給を厚くするのではなくて、その前から徐々に供給を厚めにしていく方が結果的にはコスト(というか出す資金量というか)が掛からないのですよね。無担保コール翌日物のように当日一発勝負物であれば当日の資金需給やら動向見ながら出し入れして間に合うのですけれども、レポ市場は先渡しで動く世界ですので、金利が跳ねてから供給を厚めにしても下がるまで時間がかかり、それに対応して厚めの供給を拡大するとレートが下がりだした時には出しすぎ状態になってしまい、今度は下げすぎちゃって困るの♪になるのですな。

と、うだうだ申し上げましたが、要するに何がいいたいかと申しますと、今月末に対応した「スポ末前日とスポ末で2000億ずつ増額」というのは中々市場的には好感度の高いオペの打ち方なんじゃないですかねという事です♪


○まー選挙期間中なのであまり言いたくは無いが

どっかの政党のエライ人が「新規国債発行額を今年度2次補正予算ベースから増やさないように抑制する」という話をしてまして、足元の地合いが買い材料に反応したがってる債券市場的には「選挙結果によって強い政権基盤の政権になったら、少数政党のバラマキ的な動きを排除するんじゃないでしょうか」と反応してたりしてるのかしないのか知りませんが、まあそんなのも債券の買いネタあるいは後講釈に使ってみたりしてるようですな。異論は認める。

でも何か相変わらず同じ口から「財源は埋蔵金」とかいう話は出ている訳でして、埋蔵金を財政措置の財源に使うのでしたら、そもそも政府の純債務に対しては中立ですし、大体からして「埋蔵金」ったって山下財宝やら徳川埋蔵金みたい(どちらも実在しませんかそうですか^^)な金地金みたいな本当の「埋蔵金」な訳ではなく、その分って当然ながら国債の購入やら日銀の対政府売現先に化けているのでありまして、まあ売現なら兎も角、国債の購入に化けてる分っていうのが減れば新規財源債ベースでの発行を抑制しても借換債だったり特別会計の国債引受余力が減るとかで皺寄せ来るんじゃないのと素朴な疑問が。

ま、あたくしの勘違いだったら良いのですけど。

小泉政権の「国債30兆円」ってのもさっくり反故にされた後でも「財政の無秩序な拡大を抑制する小泉政権の姿勢」ってのが債券市場的には評価されていたという事になっていましたという事を勘案致しますと、ま、その新規財源債と借換債がネットで結局同じじゃねえかみたいな細けぇこたあ良いんだよ!(AA略)という事で、「財政の無秩序な拡大を抑える明確な姿勢を示している」というのが評価されるという面もあるので、こーゆー姿勢をまずは示すというのも重要ではあるのですけど、それならそれで小泉元首相のようなインチキ力をきちんと発揮して頑張っていただきとう存じます。


○またまた小出しですが水野審議委員講演から

小出しシリーズですいませんが。

今般の金融危機対応に関して、利下げを行っているのは各国共通ですけれども、資産買い入れなどで各国の政策対応が異なるのは、そもそも国によって金融市場や企業の資金調達構造などが違い、その国による最適化をした結果として違いが出ているという指摘をしています。

『各中央銀行が非伝統的な金融政策運営に踏み切る場合、直面している状況によって政策対応は異なってきます。違いは、(1)金融資本市場、特にクレジット市場の発達度合いや市場機能の低下度合いの違い、(2)間接金融中心か直接金融中心かの違い、などに起因します。』

『まず、(1)は、金融資本市場の規模によって、中央銀行が買入れオペなどを実施できる規模が制約されることを意味します。クレジット市場の機能低下は、欧米主要国に共通する問題でしたが、市場規模が大きく、各種クレジット市場へ積極的に介入しても市場機能を損なうリスクが最も低い中央銀行はFRB でした。dysfunctionに陥ったクレジット市場の機能回復を狙った非伝統的な措置なら、クレジット・リスク資産の購入は適切な政策対応といえます。』

市場機能を損なうリスクというよりは、後半にあるように機能不全に陥ったクレジット市場が金利ルートによる金融緩和効果を相殺する、というかそれ以上にクレジット市場崩壊による悪影響が大きいので、中央銀行がその市場の梃入れを行ったという感じなんでしょうな。

『(2)について言えば、欧州では、銀行借入が企業の資金調達に占めるウエイトは90%程度と、40%程度である米国に比べて高くなっています。こうした状況を踏まえ、ECB は、金融機関の資金繰り支援や信用創出能力を回復させる政策手段を導入してきました。例えばカバードボンドの買入れについて、トリシェ総裁は、「enhanced credit support operation」と表現しています。』

『5 月に買入れを公表した後、カバードボンド市場は、発行・流通市場ともに一定の回復をみせました。ユーロ圏の銀行の資金繰りの改善に効果があったかどうかの判断は早計ですが、少なくともアナウンスメント効果はあったといえます。』

さよですな。

『なお、個人的には、現在のECBの政策のうち、最も力を発揮しているのは本年5 月に導入した「固定金利・金額無制限方式の1 年物という長期のターム物資金供給」であると考えています。』

それもそうだと思います。

『この間、国債の買入れについては、日本銀行、FRB、BOE ともに行っているものの、国債買入れの主な狙いは異なっています。まず、日本銀行では、長期国債買切りオペについて、資金供給手段であり、したがって「通常の金融政策運営の枠組み」に属するものとしています。』

ということで以下長期国債買入の論点。

『次に、BOE ですが、国債を中心に金融資産の買入れを決定した3 月5 日の金融政策委員会の声明文をみると、「中期的なインフレ率目標を達成するため、マネーと信用の供給量の拡大を通じて名目支出を拡大させる更なる金融緩和措置を採用することが適当と判断した」とあります。すなわち、非伝統的な金融政策である「量的緩和政策」の柱との位置付けです。』

『一方、FRBがMBSの追加購入や国債の買入れを決定した3月17・18日のFOMC議事要旨をみると、国債買入れは「信用緩和政策」の一環と位置付けられています。FRBが国債の買入れに踏み切った背景には、モーゲージ金利の低位安定を期待したエージェンシーMBSの購入等を補完する目的があったのではないかと思われます。』

『実際、6月23・24日開催分のFOMC議事要旨には、「FRBは、資産買入れプログラムについて、市場機能を改善し、モーゲージ金利や家計や企業に対するその他の長期与信にかかる金利を、プログラムがなかった場合に比べて引き下げることにより、経済活動をサポートすることを意図している」と記されています。』

で、その金利低下の効果に対して買い入れないといけない額が大きくなり過ぎて逆に財政ファイナンスによる実態の景気回復を伴わないインフレ懸念が発生して長期金利が上昇するリスクも感じた事から長期国債の買入プログラムを停止する事になったというのがFRBな訳ですな。そのあたりの違いをスルーして全部一緒くたにしちゃって主要国の中央銀行の対応に対してああだこうだという話をするのもちょっと雑じゃないのかなあという気は致しますです、はい。
 


お題「短い所はどうにも盛り上がらないもんで雑談大会」   2009/08/27(木)08:02:23  
 
「株高債券高で流動性相場」と皆で言い出してるのでひねくれモノのアタクシとしては・・・・・・

○ほとんどただの備忘録メモ状態の市場雑感

先生!短期市場ちゃんが息をしてないの!!(AA略)という誠に遺憾な状態が続く今日この頃ですが、例によって何も書かないと後で自分が見直した時に訳判らなくなるので短国入札の翌日にメモメモ。

えーっと、昨日は3か月TBの入札があった訳ですが、前場の時点で0.14%オファーの0.145%ビットでガチガチという素敵な流れとなり、落札結果も0.14%前半(ってまた細かい刻みの話ですが)の平均と足切りと相成りましてあまりにもガチガチの結果。セカンダリーは確りのようですので、まー順当かつ良い入札みたいですの。

一方、GCレートだけここもと中々下がりにくい展開になっていまして、朝8時前に日銀が公表する準備預金残高見込み額が9兆円を切る水準で推移しているせいか、スポネの国債買現先のレートが0.13%按分で推移ということで、GCも微妙にレートが下がらんという展開。昨日はスポネの買現先の額を2000億円増額して1兆円にしてましたが、まあそれと関係あるのか別の要因かは兎も角として、そろそろ低下しそうな感じにもなって来ましたけど、今月は積みが変わってからの準備預金残高推移が微妙に少なめ推移だったので足元GCは13近辺の推移が継続という感じでしたな。

まーその13って別に高いという数字じゃないと言ってしまえばそれまでなのですけど、とりあえず参加者的な感覚からして「あらちょっと高いですね」という数字が継続していると、従来の流れだとファンディングコスト勘案で短国などのレートに影響を与えたりしてたもんなのですが、この間のターム物レートを見ていますと、タームオペの金利も特に上がる気配無くスポットウィークの国債買現先は足きり0.12%按分で推移(平均は0.12%台前半から後半に微妙に動きましたが)してましたし、それよりも3か月物短期国債のレートが延々と0.14%の所で安定してたのが従来(今年の2月くらいまでね)のイメージから変わった所ですわな。

つまり何を申し上げたいかと言いますと、(同じ話をこの前もしているかもしれませんが)足元の資金が微妙に絞られても、ターム物に対する投資(というかキャッシュ潰しと言うか)資金はきっちりとあって、ついでに言えばレート水準に投資家の目が慣れてきたので買う方も買う方で既に「3か月TBが0.14%」とか「3か月の高格付けCPが0.13%だとか0.12%台」だとかいう数字にすっかり違和感がなくなってしまったようで(^^)、まあレートはとっても安定でござるの巻であります。

・・・・いやまあ安定なのは良いんですけど、CPに関しては日銀の担保適格で一般メーカーネームの物だと何でもかんでも短国よりレートが低いのはまだしも、銘柄による利回り較差が相変わらず全然ないどころか、その傾向が益々顕著になってきているのが、実に良い感じで市場の価格形成メカニズムもへったくれもあったもんじゃねえという所でありますが、まあこれは日本銀行様におかれましては企業金融支援という信用緩和みたいなもんをしていて、市場の代わりに0.10%のファンディング絶賛保証になっているので致し方ない事でございます(とほほ)。

と、定期的に同じ話をしているような気がしますが(笑)、まあ同じような「先生!うちの短期市場ちゃんが息をしてないの!!」(AA略)状態が継続するにつれ、そのウゴカンチ会長ぶりが徹底されてきたようでありまして、相場的には実にしょーもない状況になってきているのであります。これでゼロ金利だと参加者一家離散状態になるのですが、まあ一応金利がついているので辛うじて一家離散にはならずに市場は閉店にはなっておりませんけど、何かまったりと動かんという点では残念な展開になっておりますな。まあ仕方ないけどね。

以上半分グチでした(^^)。


○バーナンキ議長再任雑談

そりゃまあこんな中途半端な所で次の人に引き継がれましても、ご本人としてはやり残し感満々でしょうし、後任が変に方向性を変えてくると今までの非伝統的政策というか信用緩和路線というそれなりに大変な政策のバランスが崩れてエライコッチャになるかもしれませんので再任は妥当なところでしょう。まあ年末までにまた不良資産問題再燃して議会様大激怒とかになるとテラカオスなのですけれども・・・・

#このインプリケーションは「そういやもう直ぐ任期が来る審議委員の方もこの際再任でお願いします」という事ですな(大嘘)。

まーオバマ先生が褒め称えるようなヒーローなのかは微妙にアレなのですが(ちゃんと問題を理解してたら少なくともリーマンを突如法的整理させて短期金融市場その他を崩壊させるようなことはせんじゃろうし、長期国債買入に関しては結局何をやりたい政策だったのか訳判らんまま開始して訳判らんまま終了となり、後世への政策インプリケーションというかロジック的には微妙なツッコミをしたくなる)、リーマン破綻やらかし後の対応は中々宜しかったので、非伝統的政策の信用緩和の入り口をやった以上、出口まではやってね(はあと)ということで。

#髭が随分白くなった気がしますねえ


○ところで水野審議委員講演の続きですが

すっかりスルーしてたんですけど、このまえの続きを少々(なお積み残しあり)。

先日ご紹介したのは出口政策の論点整理でしたが、今日はその前段階になります、(非伝統的な金融政策運営の概念整理)という小見出しの部分を早足で引用。

『主要国の中央銀行が採用している「非伝統的な金融政策」には様々なものがあり、その定義は必ずしも統一されていません。政策対応の波及経路や出口政策の理解に資するべく、非伝統的な金融政策について、以下では私なりの整理を試みます。』

何せリクスバンクなんぞは日銀の現在の政策を「量的緩和政策に復帰した」とか解説するくらいで、論点整理は未だカオスな面があると思います。

『第1に、純粋な概念的な整理をすれば、非伝統的な金融政策は、中央銀行が自らのバランスシート(B/S)でテイクするリスクと超過準備の取扱いによって、以下の2つに分類できます。すなわち、(1)中央銀行が通常負担する水準を超えた信用リスクやターム・リスクをとりながら、B/Sの構成や規模を変化させるが、超過準備は原則吸収するケースを「信用緩和政策(Credit Easing Policy)」、(2)B/S上に信用リスクのない国債等の安全資産を計上して、短期金利の実質的な下限を達成する上で必要な金額を超えて準備預金を拡大させ、超過準備を放置するケースを「量的緩和政策(Quantitative Easing Policy)」、と定義できます。』

つまり水野審議委員の最初の整理は、非伝統的政策を実施した後の現象面に注目して、「潤沢な資金供給」を行うルートがどうなっているのかに注目しているのですね。

『このように考えると、BOE はクレジット・リスクを極めて限定的にしか採っていないため、自らも「量的緩和政策」としており、FRB とECB は「信用緩和政策」と主張しています。日本銀行は本年入り後、CP と社債の買入れオペを導入しており、限定的な「信用緩和政策」を導入しているといえます。』

という整理になりますが。

『しかし、実際の政策運営をみると、程度の差はあれ、信用リスクのある資産を購入すると同時に、超過準備が発生しているため、(1)と(2)の両方の特性を併せ持つ中央銀行が多い状況です。特に、FRB は2 月までは「信用緩和政策」を採用していたといえますが、米国債購入を決定した3 月のFOMC 以降は、ハイブリッド型の非伝統的な金融政策にシフトしたと考えることができます。』

つまり、信用緩和によって発生した超過準備を吸収オペを使って引くという動きに出ていないので、現象面として信用緩和措置に加えて量的緩和も行われているという話ですね。


『第2 に、各中央銀行が想定する政策波及メカニズム、および、購入する金融資産の信用リスクの大きさに着目すると、以下のように整理できます。すなわち、(1)金融資産購入政策、(2)信用緩和政策、(3)そのハイブリッドともいえる政策運営です。』

『BOE は3 月、マネーサプライ、貸出、名目支出を増加させるために国債・社債・CP を合計で750 億ポンド購入する「金融資産購入策(Asset Purchase Programme)」を決定しましたが、購入する金融資産の大半はギルト債(国債)です。5 月の金融政策委員会の議事要旨によれば、BOE は「景気が低迷するとの見通しが根強く、追加の金融緩和がないと、インフレ率が中期的にみて目標である2%を著しく下回る可能性が高い」との判断から、金融資産購入策の規模を500 億ポンド拡大し、総額1,250 億ポンドとすることを全会一致で決定しました。8 月の金融政策委員会では、「イギリスの景気後退は従来の想定よりも深刻である。余剰生産能力はまだ暫く拡大する可能性が高く、中期的にインフレを抑制するであろう」との声明文とともに、「金融資産購入策」の規模をさらに500 億ポンド拡大し、1,750 億ポンドにすることを決定しました。』

『一方、FRB は信用緩和政策に踏み込んでいましたが、前述の通り、3 月に新たに3,000 億ドルの米国債購入を決定し、エージェンシーMBS、エージェンシー債を含め、購入する資産の総額を1 兆7,500 億ドルまで拡大しました。その後、8 月11・12 日に行われたFOMC 後のステートメントにおいて、米国債の購入については、「買入れペースを徐々に落とすことを決定し、10 月末までに総額の購入を完了すると予想している」としました。』

つまり、資産購入などの措置を行う際の政策意図およびその目的、どのルートから金融緩和効果を発揮するのかという「政策の入り口」に立って整理するというアプローチですね。あたくし(僭越ながら)個人的に最近頭の中を整理するときには、ご案内のようにワタクシめは屁理屈が大好きな人間ですので、政策ロジックの方から整理していく方が馴染むもんで、こちらの整理に近い整理をしております次第ですが、文章にするのがまだ微妙なレベルでしか整理できてない(アホでスイマセン)のでそれはまたいずれ。

ということで、景気認識に関する話とかはまたいずれ。

 


お題「金融危機対応に関する白川総裁講演」   2009/08/26(水)08:03:54  
 
・・・・なのですが、「低金利長期化でバブルが発生する」というヘッドラインの方ばかりが話題になるというのも何だかねえという感じがするんですけどね。ロイター辺りの報道を各社がネタにしているのでしょうけれども、別に総裁は「今の低金利政策」の話してるんじゃないのですが・・・・・・

[外部リンク] moderation)」のように、良好な経済状態がしばらく続き、経済主体のリスクテイク姿勢が積極化します。経済分析では、選好(preference)は時間を通じて不変であると仮定されますが、実際には、良好な経済環境のもとで、経済主体のリスク認識は楽観的となり、リスク許容度は高まっていきます。』

んでまあそれが拡大する訳ですな。

『残念なことですが、こうしたリスクテイク姿勢の内生的な変化、つまりリスクテイキング・チャネルについてのわれわれの知識は、極めて限られています。規制、評価、報酬等の制度的な取決めはミクロレベルでのインセンティブを規定しますが、制度的な取決めを所与とすれば、そうしたインセンティブは、マクロレベルでの金融経済環境に大きく影響されます。この点、低インフレと高成長、さらにインフレと成長率の低いボラティリティは、強気の期待を醸成するうえで、確実に重要な役割を果たします。また、いつでも流動性を確保できるという安心感は、そうした強気の期待を、現実の行き過ぎたリスクテイクへと変化させました。』

『リスクテイクの過程では、信用量やレバレッジの増大、満期構成のミスマッチの拡大、資産価格の上昇など、様々な形で金融面の不均衡が累増していくことになります。こうした金融面の不均衡の累増は持続可能なものではなく、いずれかの時点でバランスシート調整が生じることになります。調整は当初ゆっくりと進みます。しかし、何らかのショックをきっかけとして、資金流動性不足という形で危機が表面化し、金融市場参加者間での信認が崩壊することによって、危機は深刻化していきます。幅広い市場で市場流動性が低下し、金融システムと実体経済の負の相乗メカニズムが働き出します。この過程で、金融機関の資本不足が明らかになりますが、危機のもとでは、そもそも流動性不足と資本不足を識別すること自体が困難になります。』

というのが今回の流れでしたが、まあ局地的に起きた日本の80年代後半のバブルなんかですと、それが銀行セクターなどによる不動産融資やら株式などの投資およびそれに対する与信行為に特攻してたのですな。うんうん。


○ということで今回の信用バブル拡大に関して

『それでは、日本のバブル崩壊や東アジア危機と異なり、なぜ今回の危機はグローバルな危機に至ったのでしょうか。』

ということで。

『第1に、危機に先立つ局面において、世界的な規模で過剰流動性がみられ、この結果として、金融面の不均衡が大きく拡大し、さらにこれが世界中の多くの地域に広がっていたことです。その背後には様々な要因が複雑に作用しており、先進国で低金利が長期化するという予想がいつでも流動性を確保できるという誤った認識を作り出しましたが、これが金融面の不均衡拡大に大きな役割を果たしたといえます。』

一方で日本の80年代後半バブルに関しては局地的な問題でしたと。

『これに対し、日本のバブルの事例では、インフレと経済成長率の顕著な高パフォーマンスは、かなりの程度、わが国に限定された現象でした。1985 年から89 年における日本の消費者物価の平均上昇率は、総合でみて1%をわずかに下回り、すでに低い水準にありましたが、日本とドイツを除くG7 諸国平均では、依然として5%程度となっていました。インフレのパフォーマンスの全体としての構図は、食料とエネルギーの価格を控除したようなコア指標でみても、概ね変わりません。このため、低金利が長期化するという予想が世界的な規模で同時に発生することは、ありませんでした。』

ということでしたな。で、今回世界的に広がったのは80年代後半の日本とは違って世界的に金融取引が拡大して相互の連関が拡大していたからという話がありますがそこは引用割愛。


○過剰貯蓄よりもグロスの資本移動だそうで

こういう話になってくると頭の悪いあたくしは徐々に煙に巻かれて行くので、煙の中で訳判らんコメントを入れて話をややこしくせずに引用だけで勘弁なのれす。

『関連する論点として、今回の世界的な信用バブルの要因の1つとして、「世界的な貯蓄過剰(global savings glut)」がしばしば挙げられますが、私は、こうした議論にやや懐疑的です。』

『確かに、世界全体の実質金利が世界経済全体の貯蓄・投資バランスによって決定されることを考えると、エマージング諸国における貯蓄は、実質金利の決定要因の1つとなります。しかしながら、世界的な信用バブルという現象を理解するためには、ネットの資本移動よりも、グロスの資本移動が圧倒的に重要になります。』

『グロスの資本移動は必ずしも、各国・各地域の貯蓄・投資バランスに対応するものでありません。実際、ユーロ圏の銀行はクロスボーダー貸出を大きく増加させましたが、ユーロ圏全体として経常黒字になっていたわけではありませんでした。』

・・・・・あたくしの頭の周りに先程から煙が掛かっているような気が(とほほ)


○で、金融政策運営に関する考え方という話

そのあと国際協調の話をしているのですがそこは華麗にスルーしまして、その次の『通念(conventional wisdom)への挑戦』って小見出しから続く部分から。

『簡単化すると、中央銀行やそれ以外の政策当局の間で有力な政策運営哲学は、次の3つの「予定調和」ともいうべきものに立脚しています。』

『第1に、マクロ経済の安定は、低水準かつ安定的なインフレ(low and stable inflation)を追求する金融政策によって実現できるというものです。このとき、マクロ経済の安定は、金融システムの安定と補完的と考えられています。』

『第2に、金融システムの安定は、ミクロプルーデンス的なアプローチを追求することで、実現できるというものです。このため、規制・監督当局は、個別金融機関の規制・監督を適切に行う必要があるとされます。そのための重要な手段として、自己資本比率規制は、具体的な業務分野におけるリスクを測定するよう、一段と洗練されてきました。』

『第3に、金融機関は、十分な自己資本を有してさえいれば、金融市場で流動性を容易に調達できるというものです。従って、流動性への配慮は、規制・監督の枠組みの中で、副次的な役割しか与えられていませんでした。』

ということですが、

『しかしながら、これまで有力であった政策運営哲学は、今回の危機に照らして、再検討する時期に来ていると思います。』

ということで、その第1の論点に関しての話が例の「金融政策でバブル加速させることを回避する必要」って話になるのですな。

『第1の予定調和であるマクロ経済の安定について、金融政策は低水準かつ安定的なインフレを目指し、過去20 年の間、極めてうまく運営されてきました。皮肉なことではありますが、この金融政策の成功が問題の一部にもなってしまったのです。人間心理と様々な制度的条件のもとで、低金利が継続するとの根拠のない期待は、良好な経済環境のもとでインセンティブのねじれ(perverse incentive)を醸成することにつながってしまいました。こうしたインセンティブのねじれはさらに、金融面の不均衡の蓄積と顕在化というプロセスを後押しし、やや長い目でみて経済を不安定化させてしまいました。』

で、これが微妙にチャーミングなのは、ここの部分の脚注に『金融面の不均衡の蓄積とマクロ経済環境についての詳しい議論については、Rajan [2006]、Bank for International Settlements [2009]をご参照ください。』とあることで、BISビューキタコレとかまた言いたくなる訳でございますな。

『私たちが直面している問題は、不適切な表現ですが、物価安定と金融システム安定の同時点におけるトレードオフ(intra-temporal trade-off)と捉えられることがあります。ここでの本当のトレードオフは、現在と将来の経済の安定という異時点間のトレードオフ(inter-temporal trade-off)です。』

ほほー。

『この点に関し、金融政策が担うべき役割についての議論が活発に続けられています。金融政策のみでバブルを防ぐことはできませんし、金融政策のみで防ぐべきでもありません。実際、金融政策は、もう少し控えめな、しかし重要な役割を担っています。インセンティブが結局のところマクロレベルの金融経済環境によって規定されることを考えると、低金利が継続するとの根拠のない予想を醸成することを通じて、金融政策がバブルを加速させることは回避しなければなりません。』

ということで、BISビュー的な香りは確かに微妙に漂ってくるのですが、いわゆる予防的引き締めのような話をしている訳でもないですわな。というか白川総裁はこの手の話をする時に、従来からバブル発生に対する予防的引き締めという発想を否定する説明を繰り返していますので、あたくしがこの件を読んでも別に「今の危機脱出モードの金融政策運営について話をしているんじゃないなあ」と思うのですけれども、まー普段から細々と毎度毎度講演要旨を熟読するヒマ人ばかりではございませんから、単体でこれを見たときに「日銀に利上げバイアス」というのが頭に入っていると「白川総裁が現在の低金利長期化に警鐘を鳴らした」という解釈になってもおかしくは無いなあと思うのでありました。

じゃあその手の話を避けとけば良いかというとそーゆーもんでもありませんし、まあ匙加減が超難しいところですわな。

で、第2、第3の論点に関しては長くなるのと時間が無いので華麗にスルー致します。ご興味のある方は講演要旨を読んで味噌。


#最近おまえ引用ばかりしてるだろうというツッコミはその通りでございます(汗)
 


お題「BOEの資産買入拡大は積極的なのかヤケクソ特攻なのか」   2009/08/25(火)08:11:03  
 
水野さんの講演が片付かないうちに白川総裁の講演やらバーナンキ議長のスピーチやらと急にネタが満載で追いつかないのでありました。

といいつつBOEのネタもフォローしとかないととネタ在庫が溜まるのでありました(><)。

[外部リンク] Medium and long-dated gilt yields had increased by around 25 basis points during the course of the month.』

ということで中長期の国債金利は上昇したとな。

『But spreads between government bond yields and OIS rates had fallen markedly since the beginning of the year. This was in contrast to the United States and euro area, where central banks’purchases of government bonds had been smaller relative to the size of the outstanding stock.』

えーっと、国債金利とOIS金利のスプレッドが縮小していますが、これは米国やユーロシステムのように、国債流通残高に対しての国債買入額が比較的少ない国と対照的ですと。

『That suggested that the MPC’s asset purchases had played a part in reducing gilt yields relative to where they might otherwise have been.』

というのがBOEの資産買入プログラムの効果の一つではないかという話になっているのですけれども、国債の金利が上昇しつつOISとのスプレッドが縮小しているというのが本当にそれ効果なのかよというのは微妙に訳の判らん話に見えるのですが。時間軸効果が出てくればOISの方が低下するじゃんとか思うのでありまして・・・・・・

『6 Market expectations were for Bank Rate to remain unchanged at 0.5% for the rest of 2009, but for an increase beyond that horizon to around 1.5% by the middle of 2010.』

マーケットの政策金融パスの期待(=OIS市場の値動きを見てるのでしょ)は2009年中は現行金利の0.5%ですが、2010年半ばに1.5%ですよと。

『That was around 50 basis points higher than at the time of the July MPC meeting.』

・・・・・んーっと、ということはOISとギルトのスプレッド縮小ってOIS金利が上昇して現出したものだという話にならんかねと思うのでして、肝心の国債金利が低下してる訳でも無いのにどこがどう長期国債買入の効果なのかが良くわからんのですけど。

一万歩譲って考えると、OISレートの上昇=早期利上げ期待の台頭=インフレ期待の高まり=(一方で名目金利がインフレ期待高まりほど上昇しないので)実質長期金利の低下=長期国債買入の効果!!という理屈(相当無茶な理屈に見えるが)なのかよとか悩むのですけど・・・・何かあたくし重大な読み間違いしているのかなあ。

『The sterling effective exchange rate had appreciated by almost 3% on the month, and by 15% since the start of the year, although it remainedsome 20% below its mid-2007 level.』

これは英国ポンドの実効為替レートの話なのでスルー。


○更に政策効果に関してですが・・・・

途中を華麗にスルーして金融政策決定の論議をする第25パラグラフから。

『25 During the month, the Bank had met the MPC’s target for purchases of £125 billion of assets financed by the issuance of central bank reserves. Although it remained too early to assess the full effect of the asset purchase programme, there were some promising signs that it was having a positive impact.』

ということで、資産買入プログラムの効果を測定するにはまだ早いけど、ポジティブインパクトを持っている有望なサインが幾つか見られるという微妙なお話。先ほど引用した話の他にこんな話を。

『The United Kingdom had seen a large reduction in the spread between government bond yields and OIS rates by comparison with similar markets overseas. Corporate bond spreads had fallen, gross issuance had been strong, and the rate at which the Bank had been acquiring corporate bonds had slowed, consistent with a pickup in private investor demand.』

一方でまだまだ効果が足りないという話も。

『26 By contrast, another diagnostic for assessing the initial impact of the asset purchase programme, underlying broad money growth, had been surprisingly weak.』

肝心のマネー拡大が弱いですとな。

『To some extent, however, that might have reflected the impact of institutional investors’ acquisition of banking sector assets, which should,in time, encourage greater bank lending. It might also reflect companies using the proceeds of capital market issuance to pay off bank debt. But this would still be consistent with the asset purchase programme boosting nominal demand.』

つーことで、資産買入プログラムの需要創出効果ってどうなんですかねえと思うのですけど。

で、次のパラグラフではGDPの話などをしてまして、最悪の事態に陥るというダウンサイドリスクは軽減されましたという話をしています。めんどいので引用割愛しまして、次のパラグラフではインフレレポートで時間軸みたいな話をしているように見えます。

『28 In Inflation Report months, the Committee considered the likely future evolution of the economy through the analysis and discussion of its quarterly projections for GDP growth and CPI inflation.』

『Those projections suggested that, without a greater monetary stimulus than embodied in the combination of implied market expectations for Bank Rate and the current £125 billion scale of the MPC’s asset purchase programme, nominal demand would likely be insufficient to prevent inflationremaining below the 2% target, perhaps substantially, throughout the forecast period.』

『The publication of such a projection might cause market participants to re-evaluate the likely path of Bank Rate and the market yield curve to fall. That could provide an additional stimulus to current activity, and lessen the need for further asset purchases. But such an effect was far from guaranteed.』

ほほう。で、次のパラグラフ。

『29 The projections indicated that an increase in asset purchases of £50 billion would probably need to be combined with a lower path of Bank Rate than implied by market yields to balance the risks of inflation around the 2% target in the medium term. Assuming that Bank Rate followed the pathimplied by prevailing market yields, a larger increase in the scale of the asset purchase programme was likely to be necessary to counterbalance the risk that inflation would fall short of the target.』

とりあえず買入拡大によって時間軸みたいな話を金利低下するのは物価上昇率の低下のリスクを相殺するという話をしているような気がします。



○アグレッシブな姿勢なのか単にヤケクソ特攻なのかが微妙なのですが

で、第30パラグラフが今回の買入拡大に関する理屈なのれす。

『30 There were arguments in favour of a considerable expansion of the programme at this month’s meeting.』

もともと買入拡大は最初から前提の元での議論でしたと。

『The potential adverse consequences of adding another large monetary stimulus might be less severe than the possible costs of acting too cautiously.』

緩和が積極的過ぎることの弊害と、慎重すぎることの弊害を考えたら積極的にやった方が良い!!という大変に勇壮で素晴らしい話です。

『Insufficiently stimulatory monetary policy would cause inflation to remain below the target for a sustained period of time, depressing inflation expectations, and might harm public confidence in the recovery causing it to falter.』

『Confidence in the efficacy of monetary policy might also be damaged, limiting policymakers’ ability to stimulate the economy in future.』

と、ここまでは実に勇壮で素晴らしいのですが、最後の一文を見ると、勇壮なのではなくて単なるヤケクソ特攻ではないかという悪寒もするのであります。

『In addition, if it became apparent that monetary policy had been overly expansive, policy could be tightened by a combination of asset sales and increases in Bank Rate.』

えーっとですね、政策効果が出るのにラグがあるという事を勘案しますと、「効果が出すぎて問題になったら債券売り飛ばして利上げすりゃ良いじゃん」というのは大丈夫かねという気が。いざそうなったら物凄い勢いで金融市場がエライコッチャになって、長期金利が無茶な状態になって今度は引き締めのやり過ぎになるのじゃないのかっていう気がするんですがねえ。

で、環境は改善しているのですからもうちょっとマイルドにという議論がその次に。

『31 But there were also arguments for a more moderate expansion of the programme, given that some of the most immediate downside risks to the economy seemed to have receded.』

『The channels through which large-scale asset purchases affected the economy, and the magnitude and speed of those effects, were uncertain. The substantial injections of liquidity into the economy might result in unwarranted increases in some asset prices that could prove costly to rectify or in inflation expectations moving upwards.』

効果が効いてきたときの速度も判らんし、そもそもそれで資産価格無駄に上昇しやせんですかという話も。

『Moreover, if the asset purchases proved to be more effective than anticipated, an early withdrawal of some of the monetary stimulus might prompt a sharp rise in market interest rates that was unwarranted by the economic outlook.』

で、議論の最後の方になります。

『32 There was a range of views amongst the Committee over the precise balance of risks to the outlook for inflation and how much significance to ascribe to the various arguments about the appropriate policy response to that outlook, although all members agreed that substantial further assetpurchases were needed over the next three months.』

でもって、

『For most members, an increase in the size of the asset purchase programme of £50 billion to a total of £175 billion was warranted, while for others there was a case for a larger stimulus.』

となったのですが、もっと多いほうが良いと主張したのはその次にありますが、(the Governor, Tim Besley and David Miles)の3名でありました。


○ということで

買入拡大をアグレッシブに行ったという今回の会合議事要旨でありましたが、どうも買入の効果が確認されている訳でも無い中でとりあえず拡大してみますかっていう雰囲気はアリアリでして、本当に量的緩和の効果が出て、それが効きすぎになった場合に大丈夫なのかよという感じのヤケクソ特攻の香りが思いっきり漂ってくるMPC議事録ではございました。
 


お題「水野審議委員会見を先に」   2009/08/24(月)08:22:25  
  http://www.boj.or.jp/type/press/kaiken07/kk0908b.pdf

○グローバルな労働分配率低下の懸念

会見要旨の4ページ目の質疑応答から。物価に関する質問と時間軸に関する質問があったのですが、まずは物価に関する説明が結構長いのでそちらを。

『まず最初のご質問にお答えしたいと思います。私の定義では、2011
年度は「中長期的」には入らないと思っています。そうした上で申しますと、2011年度については、需給ギャップは幅を持って見なければならないということ、それから日本の潜在成長率はすでに私どもが思っているよりも下がっているかもしれないという話をしました。それと言うのも、マイナスのギャップが存在し、それが縮小するペースが鈍いことを考えれば、当然、2010 年度から2011年度にかけて、マイナス幅の縮小が緩慢であるということが言えると思うからです。』

という話の続きが中長期的なお話。

『より中長期的には、日本の潜在成長率をどうみるか、期待成長率をどう考えるか、ということに加え、個人的に注目しているのは、財とサービスで分けて考えると、サービス価格については賃金上昇率が大幅に下がってきていることです。』

ということで労働分配に関するお話ですが・・・・

『この動きが、世界経済が先行き不透明な中、企業がコスト削減のために賃金を抑制しなければならないという、当座の話なら良いのですが、経済のグローバル化が進む中で労働分配率をもっと下げていかなければならないという話になると、賃金のマイナスが長引くということになります。』

なるほど。

『そのときは、企業が考える期待成長率の低下、それから家計からみた恒常所得の低下ということになってきますから、当然、サービスの物価の回復が遅れるということになると思います。このため、需給ギャップについては、財の価格の動きとサービスの価格の動きに分けて、2011 年より先のもう少し長い期間を捉えて頂きたいと思います。』

つまり労働分配率の低下がトレンドになった場合に負のフィードバックが起こる懸念があるという話でしょうか。


○時間軸が必要なのは米国とな

同じ質疑の続きですが時間軸に関する話。

『それから2つ目のご質問ですが、少し先走り過ぎているご質問という感じがします。今日はあくまで一般論として申し上げました。』

日銀が次に時間軸をする場合何にコミットメントをするのかという質問でしたから。

『わが国は、過去2回時間軸効果に働きかける政策をとった唯一の国であり、デメリット・副作用もあったが効果もあったということで、私どもはそれなりの経験・知見も持っていますし、それに対して他の中央銀行が関心を持っていることも確かです。』

『ただ、各国政策当局がどのようなタイミングでこうした政策をとるかを考えた場合、やはり日本と欧米主要国では、期待インフレ率や為替レートの先行きに対する見方がかなり違うと思います。そういう点では、日本では、日本銀行が時間軸政策を採ったり、あるいは私どもが明確に言わなくても、そうした期待が形成されるような動きになる可能性も将来的にあり得ると思います。』

まあ今時点で時間軸っぽい感じになってきてますからねえ。

『逆に、欧米については、もう少し明確に時間軸に働き掛けることを言わないと、長期金利が不安定になる可能性もあると思います。』

つまり時間軸が必要なのは米国という事ですね、わかります。

『何れにしても、今後の具体的な政策のイメージがあってそれを念頭に申し上げたわけではないということをご理解ください。』


○足元の物価に対して金融政策はどうするのかという話

今回の質疑の後半は物価の話が多かったのですけど、『デフレ対策として金融政策に期待する声が高まるのではないかと考えられますが、足もとの物価の状況を金融政策でどのように考慮するかについて教えてください。』って質問(他にもお題があったのですが)がありまして、それに対する説明がこれまた長いのですが引用。

『2つ目の質問について若干付言しますと、物価が下がっている理由は何かということを考えると「景気が弱い」ということです。』

ほうほう。

『先ほども申し上げたとおり財とサービスに分けて考えると分かりやすいのですが、財については明らかに需給ギャップのマイナスが存在するところが大きいと思います。また、最近の動きの中で個人的に非常に気になっているのは、雇用者所得の動き――7月の毎月勤労統計確報では現金給与総額の前年同月比増減率がマイナス7.0%という数字が出ていますが――をみていくと、当然サービス価格、CSPIでは広告収入、家賃その他が今後下落する可能性があります。』

『この影響は、「BtoB」だけでなく「BtoC」にも出てくると思います。中央銀行が「物価の安定」といったとき、まずそれは中長期的にみた場合の話です。今起きている物価の下落は、世界経済の景気の低迷に起因するものに加えて、世界経済、日本経済の期待成長率が若干下がるのではないか――あるいはもう下がってしまったのではないか――と考える一部の企業が、キャッシュインフローの減少をコストカットで乗り切ろうとして、それが家計にしわ寄せされている状況だと思います。』

んでまあそれが負のフィードバックになるとイカンという話をさっきしてたのですね。

『こうした現状認識の中、金融政策で出来ることは、0.1%という政策金利の中では実際には非常に限られています。』

と、ここだけ切り取られるとまた色々と批判されるんでしょうな。まあ続きも読んでつかあせ。

『結局、私どもが今しなければならないことは、金融面からの景気の底割れを回避すること、金融システムの安定を維持すること、という2つのサポートのほかありません。0.1%という低金利の中では需要創出効果は極めて限られているという認識ですので、金融政策だけでどうこうなるというものではないと思います。』

『中央銀行の仕事は中長期的な物価安定を目指すものであり、今の低金利の中では、短期的に物価を押し上げるような、あるいは景気を刺激するような政策は持っていないという状況です。今回の世界の金融危機後の厳しい情勢の中では、ある程度長期戦で臨まなければならないと考えています。』

ということで、金利をこれ以上下げられない水準まで下げた(いやまあマイナス金利だとか言うツッコミはあると思いますが、金融市場の中の人的にはそれは残念ながら実務上無茶な部分が多過ぎでしょと思うのですが)所になったので、金融政策で物価を短期的に押し上げるのは難しく(金融市場に直接介入して資産価格を短期的にどうこうするというのは可能だが)、現在の低金利政策を長期的に継続する事によって回復をサポートするしかないという話ですが、まあツッコミが来そうな話ではありますな。


○そういうことで規制緩和

では何をするのかという話ですが。

『最初の2つのご質問について、可能な範囲でお答えします。ニューケインジアン的なマクロ政策理論を前提に考えると、やはり規制緩和だと思います。』

『財政刺激策で一時的に景気を押し上げても、その後の増税を想定する賢明なる国民からすると、その効果に持続性はないというのがマクロ政策を考える上での基本的な考え方です。需給ギャップが非常に大きくなり、景気が底割れしそうな状況であった昨年の第4四半期、今年の第1四半期に、政府が補正予算を行ったことはそれなりに必要だったと思います。ただ、景気が最悪期を脱し、底割れを何とか回避できるようになれば、今度は財政再建に中期的な目標を持ち、持続的な景気回復を民間主導でどうやって引き出していくかということを考えなければならないので、規制緩和が必要になると思います。』

あと、同じ質問の中で講演で(紹介してませんが)「雇用創出力や租税負担能力の高い大企業のリスクテイク能力を高める」という話をしていた事についての質問もありまして、続きはその話です。

『それから、民間の力を引き出していくためには、税制改正の問題であるとか、岡山県内の話でも申し上げましたが、企業の研究開発を応援するような何らかの仕組みあるいは政策面からのサポートが必要になってきます。持続性を維持するためには、政府の役割が少しずつ小さくなっていかなければならないと思います。』

『確かに市場の失敗が起き政府の介入が必要となりましたが、いつまでもそれに頼っていくと今度は民間活力の低下に繋がり、結局、潜在成長力の回復に繋がってこないという話になります。』

ということで規制緩和という話になるのでした。

『私の個人的な考えと断った上で期待しているのは、やはり規制緩和です。それから民間主導の回復を促すような政策を考えていくべきであると思います。』


○そういえば財政ファイナンスに関して

『(問) 民主党の大塚耕平政調副会長が今月のマーケット関係者への説明会において、「財政政策と金融政策の関係について、結果として財政ファイナンスに協力してもらうことも少しはあると推測している」と発言したことについて、どのように考えていますか。』

『(答) 何れの質問に対しても、日本銀行としては、国会で決められた日銀法の精神に則って行動するしかないということになります。』

つまり財政ファイナンスを目的に長期国債の購入を行なうのは日銀法の精神に則っていないので論外という事ですね、わかります。


#月曜に続くと言っておきながら講演の方が先送りになってどうもすいませんm(__)m
 


お題「小ネタ雑談で誠に恐縮至極」   2009/08/20(木)08:08:34  
 
長いところはそれなりに動くのですけど・・・・・・・

○短い所の市場雑談

えーっとですな、まあここの所市場雑談をろくすっぽ書いていないのでありますが、んじゃあ何で書かないかと申しますと、短い所に関して言えば達観しちゃえば無風も無風という大変に素敵な状態であるからですからね!で話が終了しちゃうのですよ。でもまあ俺様備忘録としてはあまりにもスルーすると後になって「さてこの頃の相場どうだったっけ」と「???」状態になりますので、最近の状況を確認してみるのがあたくしクオリティ。

てな訳で昨日は3か月ものTBの入札があったのですが、前場引けの時点で0.1425%が出合ってビットサイド。ここもと足元のGCレートが0.13%辺りでやや確り目(たぶん今日から下がる)で推移していたので、債券ディーラー的にはファンディングコスト勘案すると在庫として持つ動機に乏しくなる水準ということで、プライマリーで売れる分にはきっちりと札は入るけどそれ以外に特攻する向きも無く、落札は平均で0.1408%で足きりが0.1428%と前場の板通りの結果と。

・・・・とは言いましても、先月末あたりに何かイミフながらも0.17%近辺までやっていた時からの流れという点で見ますと、8月入り以降徐々にレートが低下するという流れになっておりまして、平均0.14%カツカツというのはまたまた入札水準が強くなりましたなという感じであります。この間(当たり前ですが)手前の金利は殆ど動いていない(GCはこの数日ちょっと上昇しましたが)のでありまして、即ちど〜ゆ〜事が起きているかと言えば「期末越えのプレミアム剥落」というお馴染みの展開。

既発になるほどあまり当てにならないBBの引けを見ますと、期内償還物のTBの引けが0.13%(では買えないと思うのだが)で置いている中で3か月カレント(なので11月後半に償還が来る)ものは0.14%(昨日の入札も0.14%)という値付けになっていますので、この価格のつき方見てますと「期末越えだからどうのこうの」と言うのではなく、単に「1か月と3か月のタームプレミアム分がついてるだけ」というとても素敵な状態になっているように見えますな。実際には期内償還物って玉がろくすっぽ無い筈ですから、まともに買おうとすると物なしの為に0.13%よりも強い所にあると思いますけどね。


で、毎度のCP阿片窟市場ですけど、こっちはこっちで期内償還の銘柄がAAクラスの銘柄で堂々0.12%割れとか、Aクラスの銘柄でも0.12%台とか、レートの低さもさることながら銘柄間の較差がろくすっぽ無い状態が継続し、ついでに高格付け銘柄だと期間を延ばしてもレートがあんまり変わらないとか、こちらもいい感じで金利商品というよりはモノ状態。時期的にちょっと発行が少ない所に当たった面もあるのですが、今週火曜のCP買い現先は華麗に札割れするの巻でしたので、まー要するにキャッシュを何かして潰しておきますかっていうニーズが強いんでしょうな。

政府以外の資金調達ニーズが減衰し、一方で運用すべきキャッシュは余っておりという状態になっているので、期末越えプレミアムがどうしたこうしたという話をしてる場合では無しという状態になっていると思われますし、とにかく金が余ってるなあと思うのは、水準感から売ってくる人がいてもおかしくないのですが、そういう動きが無さそうな所でございまする。売るのは良いけど売った金をどうするのかという所でハタと手が止まるから別に売る必要なしという状態なのですね。

そーゆーターム運用ニーズのある資金がウジャウジャしている所ですので、足元でGCが1bpから1.5bp位上昇しても特に短国のレートに影響を与えることも無いという動きになっているのかと思われます。これがファンディングの動きが結構あるような市場環境にありますと、GCレートが上昇すると3か月くらいまでのタームの金利にも影響を与えるのですが、その動きが無いというのは市場全体に調達圧力が軽いという事なんでしょうね。


という雑感でしたが、要するに「短い所って何というか取っ掛かり材料が無いですわねえ奥様」という事なのでありました。


○総裁定例会見の続き

古いネタでどうもスイマセン。
[外部リンク] 金融機関の経営問題についてです。欧米主要行の4〜6月決算は、概ね黒字を維持し、業務純益ベースでは邦銀を上回るような非常に高い利益を出している一方、不良債権の発生は明らかに増えてきているようにみえます。総裁はこの欧米主要銀行の健全性についてどのようにみておられますか。』

『(答) ご質問にもありましたように、この4〜6月決算をみると、前期に比べて収益内容は改善しています。改善の主たる理由は、金融市場全体の改善を反映して、トレーディングの収益が上がっている、また、様々な債券あるいは株式の発行が増加したことに伴って手数料収入が増加しているということです。』

『ただ一方で、信用コストのほうは増えています。米国についてみると、商業用不動産に関連する信用コストの増加が前期に比べ更に大きくなっている状況だと思います。世界経済の様々な不均衡の調整、好況期に積み上がった過剰の調整は経済全体としてまだ進行中ですし、その内容は金融機関の収益内容、資産内容にも反映してくることだと思います。現在、金融機関の健全性という面では、まだ取り組むべき課題があると認識しています。』

ということで、これは7月末の野田審議委員の講演及び会見とトーンは同じかと思います。

で、銀行の自己資本に関する話。

『(問) 先程、損失バッファーとしての金融機関の資本の問題に触れられました。その水準や構成等をどのようにするかという議論が国際的に進んでおり、経済への影響等を吟味することが重要とされていましたが、この点についてもう少し噛み砕いて説明して下さい。』

『(答) できるだけ噛み砕いてご説明しますが、規制にはかなり技術的な内容がありますので、必要に応じて日本銀行の担当部署で聞いて頂きたいと思います。』

『先程は自己資本比率について説明しましたが、規制についてはこれ以外にも様々な議論があります。例えば流動性についてですが、今回の危機からの教訓の1つは、金融機関の流動性リスク管理が甘かったということです。その結果、金融機関がもう少し流動性保有を強化するように議論されています。』

『しかし、流動性と自己資本の関係をみると、両者には密接な関係があります。例えば、ある金融資産について流動性が非常に高ければ、市場で売却して最終的には資金調達ができます。流動性が低ければ、状況が悪い場合、値段が大きく下がり、自己資本の不足につながっていきます。その意味では、自己資本と流動性は同じものではありませんが、密接に関連しています。』

なるほど。

『それ以外でも、例えば会計制度の見直しを行うなど、色々な見直しが行われています。ただし、1つ1つを単独にみた場合にはそれぞれ望ましいことであっても、それを合成した場合にどのような帰結をもたらすかということは必ずしも十分に議論されていないと思います。こうした意味で、規制全体を合わせた時にどうかということを議論することが必要です。1つ1つの規制の議論について否定するものではもちろんありませんが、それと並行して、少し振り返りながらその意味合いを議論する必要があると思います。』

これはその通りであるかと存じます。つまり次の質疑に繋がるのですが・・・・

『(問) 今の自己資本を巡る国際的な議論に対して、邦銀が「日本の銀行は十分である」とか「粘着性のある預金がある」など、反論のような見解を発信しています。今の欧米の議論が一方的というか配慮がないのではないかと邦銀は言っているのですが、それについてはどう考えていますか。』

『(答) 規制には様々な論点があり、一括で議論するのは難しいのですが、まず言えることは、この2000 年代に入り良好な経済が続く中で、内外金融機関が様々なリスクをとってきたことです。従って現にとっているリスクに照らしてどの程度の自己資本が必要かという議論が求められます。』

『今回の危機の経験が示したように、最終的に公的資本の注入が金融機関において必要になったということは資本が不足していたことを意味するわけです。そういう意味で、まず一般論として、現にとっていたリスクに照らして自己資本の強化を図っていくことは、頷ける方向だと思います。』

それはそうです。

『現にとっているリスクに照らして最適な自己資本を考えていく、その結果、資本の量と質を高めていく、そのこと自体は大事なことだと考えています。一方で、自己資本規制という制度の設計をしていく時に、自己資本だけに着目して議論をしていくことはバランスがとれず、様々な他の規制との関係も考える必要があります。そしてなによりも金融機関自身が与信管理や、信用リスク・流動性リスクの管理をしっかりと行っていくことが一番大事なわけです。そういう意味では、バランスのとれた規制・監督が必要ということです。』

『ご質問に関する直接的なお答えにはなっていないかもしれませんが、私が申し上げたいのは、そうした規制・監督をバランスよくやっていく必要があるということです。』

判じ物のような話ですが、金融機関の自己資本問題で最近の国際的な論調として「資本の質」の話がやたらクローズアップされるるわけですが、資本の質論議一点張りではなく、そもそも論として資産の構成を勘案して、資本バッファーがどの位必要になり、そのバッファーとしてどのような質の資本が適切なのかというような話も良く考えましょうという話なんでしょうな、と勝手に脳内補完をしながら読みましたがどうでしょう。

金融機関の資本問題と言う意味では、金融システムレポートとその後に出ていた日銀レビュー(日銀レビューの方は暫く前にご紹介しましたが)にも色々とありましたので、改めてその辺りも読み直してみるのも吉かもしれませんね。

『(問) 欧米で進んでいる議論を単純に日本に適用することは、あまりふさわしくないのではないかとお考えですか。』

『(答) 先程申し上げた通り、欧米と言いましても各国それぞれ歴史的な経緯で規制・監督の制度が違いますから、欧米との対比で議論するのではなく、現在浮かび上がってきているマクロ・プルーデンスの問題について、日本の状況に則して、どのような活動、分析をしていくかを考えていくことが大事だと思います。それから、ミクロ・プルーデンスについてもさらに充実を図ることが大事だと思っています。欧米との比較で議論することは、少し難しいという感じがします。』

つまり、資本の質がどうのこうのという話でよく言われる話としては、資本の質としてふさわしいのは負債性も持つようなものではなく、普通株で行うべきであるというような話だったりするのですが、まあこれって主張する側のポジショントークも入っているように思えまして、その点に関して日本は単純に欧米に追随するのではなく、きっちりと論点提示を行っていくという事を白川総裁は言っているのだと嬉しいなあと脳内補完しながら思うのでありました。

ま、金融機関の資本問題は今後のテーマとしては結構影響がある話かと思いますのでクリップしてみました。


○メモメモ

[外部リンク]
 


お題「量的緩和に関する各種論点:1999年4月9日会合から」   2009/08/19(水)08:16:59  
 
諸般の事情により今日も虫干しネタです。
[外部リンク]
 


お題「虫干しネタでどうもすいません」   2009/08/18(火)08:02:16  
 
エテ公の皆様におかれましては夏の終わりと共に熱が冷めてきましたんですかねえ、しかしFOMCで景気判断引き上げてから株下げとはタイミングが凄すぎで何とも(^^)。

#昨日の下げについて今日の某新聞朝刊では「一時的調整」とのコメントを集めているようですが、いつの間に「上げはバブル」から論調が変わったのでしゅかねえ(ニヤニヤ)

んでもって虫干しネタは先日ご紹介した中国人民銀行主催の国際コンファランスにおける白川総裁の講演
(要旨の日本語訳)から。
[外部リンク]

>ただし、当時、外部の人からは必ずしも革新的とは見られていなかったものも含めて
>ただし、当時、外部の人からは必ずしも革新的とは見られていなかったものも含めて
>ただし、当時、外部の人からは必ずしも革新的とは見られていなかったものも含めて

良い感じで「外部の人」への悪態が最初から入っているのが今回の講演クオリティだった訳ですな(^^)。

んでまあ日銀が当時何をしましたかという話をしてますが、やったことはご案内の通りで、

『第1に、オーバーナイトのインターバンク金利を文字通りゼロ%、正確に言えば、0.001%まで引き下げました。』

『第2に、当座預金残高を操作目標とした上で、所要準備をはるかに上回る水準にまで増加させる、いわゆる「量的緩和政策」を採用しました。』

『第3に、資金供給オペレーションの期間を長期化しました。』

『第4に、ゼロ金利ないしは量的緩和政策の継続期間に関するコミットメントを行いました。』

『第5に、今日の言葉で言う「信用緩和政策(credit easing)」に該当するABCPやABSの買い入れを行いました。』

『第6に、金融政策には属しませんが、日本の金融システムを不安定化させる大きな要因となっていた、金融機関の株式保有に伴う市場リスクを軽減させるため、金融機関保有株式の買入れも実施しました。』

・・・・・とどさくさに紛れて第5のあたりで信用緩和政策を実施とアピっていますが、実は速水総裁のときに実施するという方向で検討を開始したのですが、福井総裁の時にいざ実施となったらちゃっかり信管は抜かれていたのですけどね。実際問題として資産管理証券関連市場で何かエライコッチャになっていた訳でも無くて、どちらかというとアナウンスメント効果的な施策だったと思いますけど・・・・・いやまあいいです。

なお、引用時にスルーした中にもいい感じでアピってる部分がございまする。量的緩和政策の部分ですけどね。

『実際、ピーク時の超過準備額は29兆円と名目GDPの5.8%に達しました。この水準は、現在のグローバルな危機のもとでの、FRBの6.2%、ECBの3.5%と匹敵するものです。』

でも後日の研究によりますと、超過準備の規模じゃなくてゼロ金利の時間軸効果が効いていたって話じゃなかったでしたっけ、いやまあいいですけどね(ニヤニヤ)。

『このように、日本銀行は、現在、世界的に導入されている革新的な措置の多くを既に行っていました。』

まあ他国のやってる施策が(BOEを除いて)段々言ってる事が近くなってきていることはその通りですけど、何か大きく出ましたなあ。


○悪態を再掲しつつ非伝統的政策の論点について

途中を飛ばして「ではどういう事を中央銀行はすべきか」という話の部分ですけれども・・・・・・・

『このような問題にどう対応すべきでしょうか。答えは、様々な要因に依存しています。中でも、そうした要因としては、それぞれの中央銀行が置かれた経済・金融環境、中央銀行の責任や利用可能な政策手段を定めた法律が挙げられます。国を越え、時代を越えて普遍的に妥当する答は存在しません。』

伝統的チャネル以外での政策をするという話になると、その国の金融市場や資本市場の構造によって「具体的な処方箋」が違ってくるという話をしたいというのは判りますが、最後の所が悪態成分に見えるのは気にしすぎですかそうですか。

『前回の日本の危機や今回のグローバルな危機の経験を踏まえつつ、非伝統的な金融政策について私が感じていることを述べてみたいと思います。』

ということで。

『第1に、金融危機への対応で最も重要なことは、金融市場や金融システムの安定の維持です。』

これはそうですな。

『そのために、中央銀行は最大限の努力を行う必要がありますが、結局のところ、危機の際には、金融市場や金融システムの安定を維持することこそがセントラル・バンキングというものです。』

大きく出ましたな。

『この点、日本銀行は、量的緩和政策、信用緩和政策、株式の買入れを行いました。量的緩和政策について、エコノミストの中には、マネタリスト的なチャネルを通じた経済活動の刺激効果は自明なものと考えている人もいましたが、金融システムへの影響という視点は十分には認識されていませんでした。』

また悪態成分が。

『しかし振り返ってみますと、量的緩和政策の最大の意義は、潤沢な流動性の供給を通じて金融市場と金融システムの安定に貢献したことでした。今回、主要国の中央銀行は、自らのバランスシートを拡大させていますが、イングランド銀行以外の中央銀行は、こうした金融緩和政策を量的緩和政策とは位置付けていません。この点は、量的緩和政策の実体経済に対する有効性が、これまでのところ確認されていないという日本の経験からみても、肯けるものだと思います。』

つまり、潤沢な流動性供給は有体に言っちゃえば金融市場における機能を中央銀行が代替することによって、金融市場の機能低下を定性的に補完するという機能があるけれども、マネーの量がどうのこうので景気刺激というような定量的な効果については良くわからんとしか言いようが無いですという話。うーん悪態成分。

で、この後は悪態の成分が減るのであります。

『第2に、金融システムの安定には、流動性供給と並んで公的資本の注入が不可欠なことは先ほど述べた通りです。しかし、こうした政策対応は、金融仲介機能を改善させるものですが、危機を引き起こした根本的な問題を解決するには不十分です。』

『この点は、第3の論点を提起しています。問題解決のためには、民間非銀行部門で積み上がった様々な過剰の解消が必要であることは論を待ちません。しかも、銀行部門への公的資本の注入や量的緩和などを通じた潤沢な流動性供給は、非銀行部門の過剰解消の必要性自体を帳消しにするものではないことも忘れてはいけません。』

ということで、バランスシートから外すことが必要ですという話ですな。

『こうした過剰の解消が完了し、経済が持続的成長軌道に復帰するには、ある程度の時間を要することを認識しなければなりません。どの程度の時間が必要かについては、バブル期に積み上がった過剰の大きさや、バブル崩壊後に発生する危機時において、信頼の喪失によって増幅される負の相乗作用の厳しさに依存しますが、いずれにせよ、その時間は短くないということを肝に銘じる必要があります。』

つまり景気回復にはかなり時間が掛かりますという話ですね、わかります。

『第4に、金融政策と財政政策の境界線についてです。』

という話をしていますが、こちらまで引用していると長くなりすぎるので割愛。危機対応で踏み込んだものを未来永劫踏み込む訳には行きませんというお話をしています。


○スイッチが入りつつある論点は「非伝統的政策と市場とのコミュニケーション」でした

『第5は、市場とのコミュニケーションについてです。』

『金融政策を有効に実施するには、中央銀行という組織に対する信認が必須の条件です。信認の確保のためには、言葉と行動は一致しなければなりません。』

ほほう。

『非伝統的金融政策はその効果に不確実性が高いほか、異例の措置は金融政策の境界線を拡げるものであるため、現在の局面では、市場や国民とのしっかりとしたコミュニケーションがより一層大事な課題となります。』

『その際には、採用した政策の効果と副作用を常に検証しながら、丁寧に説明していくことが重要です。危機時だからといって、時間的整合性のとれない政策を採用すると、かえって、中央銀行の信認に悪影響を及ぼし、結果として、金融政策の有効性を低めることになります。』

段々スイッチが入ってきていますな(^^)。

『結局のところ、中央銀行が信認を確保していくためには、経済が直面している問題の性格に応じた情報発信と整合的な政策の実行が必要です。特に、金融危機時には、金融市場・金融システム安定へのコミットメントを明確にするとともに、そのための政策を果断に実行していくことが何よりも大事であることを改めて述べたいと思います。』

で、最後の「政策提言と称して実務に落とせない無茶な事ばっかり言いやがって、特にそこのクルーグマン!」(超越的ウルトラ意訳)という結びの部分になるのでありました。

理念的な部分は判りますけれども、政策の具体案に落とすときにその理念がいきなり無茶な話を振るコースになられましても困りますがなというのは主張として判らんでも無いのですが、ここの部分&先日(先週水曜)引用した結びの部分ではそれ以上にスイッチが入っている印象でして、まあ何と申しますかという感じではございますな。


ということで虫干しネタで恐縮至極でございます。
 


お題「各種措置を延長した7月会合から」   2009/08/17(月)08:07:20  
 
お盆休み中は通勤電車が空いてて良かったですが、いつもあの調子の混み具合しか無い経済水準だったら商売が上がったりなので盆明け混雑もまた致し方なしと。

で、7月会合議事要旨なんですけどね。
[外部リンク] P 買入れは3 月以降大幅な札割れとなっているが、安全弁として資金調達に対する安心感を与える役割を引き続き果たしていると指摘した。また、ある委員は、C P 買入れの大幅な減少などにみられるように、これらの措置の必要性は大きく低下しているが、現時点では、措置を取り止めることに伴う心理面への負の効果は無視できないと述べた。』

まあ妥当な話ですけど、二極化云々はCP買入で対象になっていない銘柄に関して直接どうこうできる話でも無い訳で、そりゃまあ高格付けのCP買入でモノ無くなりとなって仕方が無いから低格付けを買える人はそっちも買うという流れになりますけど。まあバックストップで置いておく意味は大きいですからその点は仰るとおりかと存じます。


○各種措置の延長について、企業金融特別オペ

ターム物金利云々に関して。

『多くの委員は、これらの措置について、昨年秋以降の金融危機の中で企業金融の円滑化に果たしてきている役割が大きいこと、企業金融支援特別オペはターム物金利の安定化にも寄与していることを指摘し、現在の金融環境のもとでは、こうした支援措置が引き続き必要であると述べた。』

ということで、ターム物金利の安定化の話が出ているのですが、それはまあ副次的な効果であって、あまりその話を出すのはどうかという気も。まあそこまでターム物金利を抑制したいのでしたらECBみたいに指値オペを共通担保でやれば良いだけの話でして、企業金融オペだからという訳ではなく、指値無制限オペだからターム物金利が下がっているという事じゃないでしょうかねえ。まあいいけど。

『また、別の複数の委員は、ターム物金利の安定について、企業金融支援特別オペの効果が過大視されており、実際には、長めの共通担保オペ等その他のオペも含めた潤沢な資金供給全体としての効果が出ている点に留意する必要があると述べた。』

指値無制限オペとしての効果は大きいのですが、実際問題としてはたぶん大手中心に銀行業態の資金ポジションが3月以降徐々に変化し、たぶん6月以降益々金余り状態になってきているという状態になっていると思うのですよね。銀行業態が金取り状態になっていた時だと、タームの共通担保を打ったら銀行がGCレートとかの位置をあまり気にせず上のレートでゴッソリ持っていってしまい、債券(というか国債)業者は仕方が無いので現先オペでショートファンディング状態にならざるを得ないという状態になっていたのですけれども、銀行がタームの資金を無理無理に取りに行かなくて良くなり、長めの共通担保で債券業者が安定的にファンディングできるようになって、益々タームやら短期国債やらの金利が安定して、おまけに期末越えのプレミアムも潰れてきたという事でしょうな(文章が長いって)。

ということで、まあ指値無制限というのは効くのですが、共通担保じゃなくて企業金融という所が微妙で(共通担保で指値無制限をやってたら大変なターム物金利潰れまくりになってましたわな)、この効果がどの位なのかというのは複数の委員の指摘どおりだと思われます。

で、副作用に関して順番逆ですが上記の直前の指摘を引用します。

『この間、何人かの委員は、企業金融支援特別オペに関し、高格付C P の発行金利が国庫短期証券の金利を下回る副作用をもたらしている可能性はあるが、当オペの見直しや終了については、部分的な影響や副作用だけではなく、金融市場・企業金融全体の状況やこれに与える影響を踏まえて判断していくことが大事であると述べた。』

という話で、さっきのターム物金利云々の話になるのですね。うだうだとさっき書きましたが、現状では銀行業態の資金ポジションが変化して金余りでござるの巻となっているのでして、共通担保を今のように普通に打って、CP買現先オペを多く打って(今はCP買現先って概ね0.10%ですわな)おけば、そんなにターム物金利が跳ねる気もしませんけどねえ。


○各種措置の延長について、3か月後の見直し

『もっとも、委員は、措置の延長にあたっては、金融環境が昨年度末までとは異なり、改善の動きが続いていることにも留意する必要があるとの認識を共有した。この点を踏まえ、委員は、臨時措置によるサポートの必要性について、年末までに改めて点検することが適当であるとして、延長期間は3 か月とすることで一致した。何人かの委員は、今後、情勢が一段と改善していけば、新たな期限である年末には、時限措置の終了または見直しを行うことが適当だが、情勢が十分に改善せず、必要と判断する場合には時限措置を再延長することもあり得ると述べ、予断を持たずに判断していくことが大事であると付け加えた。』

とまあそんな感じで、一応ベースとして改善しているから6か月じゃなくて3か月にしましたよという話なので、まー今後は(どうせ利上げなんぞ遠い未来の話ですから)企業金融を含めた金融環境への認識がどのように変化していくのかを見るのが大事という話でしょうな。


○各種措置の延長について、超過準備付利の常設ファシリティ化??

佐藤藍子ですが導入された時から臨時措置じゃ済まなくなると思ってました(^^)。

『補完当座預金制度の取り扱いについて、多くの委員は、本制度は、日本銀行が金融調節を通じてコールレートを適切に誘導しながら、積極的な資金供給を行い得るよう導入したものであることを踏まえて、検討する必要があると述べた。その上で、委員は、わが国の金融環境がなお厳しい状況にあり、景気の下振れリスクに注意が必要な状態が続いている中では、引き続き、潤沢な資金供給を通じて金融市場の安定を確保するため、本制度も期限を延長することが適当との認識で一致した。』

と、ここまではよろしい。

『このうち、何人かの委員は、本制度は、市場金利の下限を画するという金融調節のインフラとしての役割を持っていることを指摘し、海外の金融調節の仕組みなども参考にしながら、今後、将来的なあり方を検討していく必要があるとの意見を述べた。』

まあそうなるんじゃないかと思ってましたよ。


○偽りの夜明けじゃないかもしれないという指摘

政策委員が経済情勢を点検している部分で「ほほー」という箇所を。まあ議論の基本は予想の通りで下振れ懸念のオンパレードにも程がある展開なのですけれども、本文7ページの米国経済の点検部分でオモロイ指摘が。

『(状況改善してるけど下振れリスクと言う話が続いて・・・)更に、何人かの委員は、
不良債権問題の解決、家計のバランスシート調整の完了までには、なお相当の時間を要するとの見方を示した。』

のですが、ある委員が敢然と(?)ツッコミ。

『この点について、ある委員は、米国経済の回復テンポについて、バブル崩壊後の日本の経験に引き摺られて過度に慎重な見方になっていないかどうか、という観点からの検討も必要ではないかと述べた。』

・・・・・・確かにそれはそうなのかも知れません。まあ米国が完全に立ち上がったのを見てから重い腰をのんびり上げておけば良いのでそうナーバスになる事もないとは思いますけどね(^^)。


ま、あと景気に関連する話とかは基本的に声明文や金融経済月報に示される通りでありますので、引用は割愛しますです。

#引用大会で手抜きにも程がありますかそうですか(汗)
 


お題「日銀ってまー慎重は慎重ですが・・・」   2009/08/14(金)07:56:59  
  月報その他の日銀ネタをば。

○金融経済月報(概要)は金融環境に変化がありますが・・・・

全文は結構な量(56ページとか)がありますのでご注意を。
[外部リンク] 年代が典型的であるように、実はほとんどが金融システムが不安定になっている時期です。もう1つ考えられるのは、中長期的な予想インフレ率自体が下振れていくというケースです。』

中長期的な予想インフレ率の方はともかくとして、金融システム云々っていうのは「デフレが継続した結果、金融システム内の資産劣化が発生する」っていうような因果関係で回ってくるケースもあるんじゃないのという気がするのですけど。これだけ見てると「足元金融システムに問題が無いので大丈夫」と言ってるように見えますけど、物価下落の継続が金融システムにも悪影響与えませんかねえということで。

『金融システムの安定については、現在、日本銀行も含め各中央銀行がその安定確保に最善を尽くしています。それから、中長期的な予想インフレ率については、その性格からして短期的にすぐ変動するものではありませんが、経済の需給ギャップが拡大すればそれが物価の下落要因になっていきますから、日本銀行としても、政策金利を非常に低い水準に維持しているほか、企業金融支援措置よる企業活動のサポートを通じて状況の改善を働きかけています。』

だそうです。


・まあ時間軸は時間軸

今後の経済見通しに関してどうですかという質問に対して。

『景気の現状評価および見通しを語る時に、短期的な動きと少し長い経済の動きをどのように分けて説明していくのかというのは悩ましい課題だと思っています。足許の景気の動きについては、先程申し上げた通りですので繰り返しませんが、私どもが気にしていることは、現在の内外の政策効果、あるいは在庫調整が一巡した後の最終需要の強さにまだ確信が持てない
ということです。』

確信が持てないキタコレ。

『そうした確信が持てないのは、2000 年代半ばにかけて蓄積された世界経済の様々な不均衡が非常に大きく、その結果、その調整にも時間がある程度かかるということが背景にあります。その意味で、回復した場合でも、その強さについては目覚ましいものではないという判断があるわけです。』

どう見ても低金利継続です本当にカムサハムニダ。


・アコードがどうしたこうした

最初の方で民主党のマニフェスト説明会でアコードどうのこうのという話が出てた件について質問があったときにはコメントしなかったのですけど、最後に改めて米国での1950年代のアコードをネタに「アコードの結果長期国債買入を行なったら銀行券ルールに引っ掛かるケースも出そうですね」と上手いスイッチの入れ方をしたら、ちょっとだけコメントが(^^)。

『米国の政策アコード導入以前の金融政策は、国債価格のペッグと申しますか、国債価格を支持するということに割り当てられていました。しかし、アコードの導入により、そうしたことから解放されて金融政策が物価安定という目的に割り当てられるように変わり、中央銀行が独立性を回復しました。』

『日本銀行については、1998 年の日銀法改正によって、金融政策については既に独立性、つまり日本銀行の責任と判断で決定するということが法律で定められています。そのもとで、どのような金融政策、どのような金融調節が良いのかということは、経済・金融の状況を毎回の会合で点検しながら判断していく以外に方法のない話だと思っています。』

ほうほう(^^)。

んでちょっと脱線してあたくしの愚見を申し上げますと(おめーの話なんぞ要らんというツッコミは理解しますが)、国債価格支持策がかつての米国でワークしたからそれを活用ってえ話は良く出てくるし、アコード云々の話も良く出てくるのですけれども、それがワークしてた時期っていうのは金融取引が今のようにホイホイ自由に回って(国際的な取引もそうですけれども、一国内での金融取引もそうでしょ)無かった時代ですから、そもそもの前提条件が全然違う状況な訳でして、その当時上手く行ったから今回もというのはちょっと実務面への配慮が欠けているんじゃないですかと思うのですけどね。

と、ここまで書いておりました所、時間と量の関係で他の部分は来週にご紹介するかもしれませんししないかも知れません(すいません)。

あと、突如上海でスイッチが入った白川総裁の講演ですが、スイッチ全開の結論部分だけ引用しましたが、スイッチ入る前の部分に関しても今日ご紹介とか申し上げてましたが、こちらも後日ですいませんえんです。
 


お題「日銀ネタの前にFRBネタでしょう」   2009/08/13(木)08:10:40  
  景気底打ち祭りが偽りの夜明けになりませんように、ナムナム。

#まあ楽しいお祭りやってる横でそういう事言うから債券屋は受けが悪いのですけどね(笑)

○良く判らないのですがこの結果がコンセンサスだったのですかね

長期国債買入は本当にテンポラリーで終了となってしまいました。

総額を増やさないで期限を1か月延長した事が何で「市場に配慮した」事になる(とモーサテのコメンテーター諸氏が大合唱しているので米国市場のコンセンサスなんですかねえ???)のか外野には1ミリも理解できないのですが、きっとメリケン様におかれましては、残念ながら朝三暮四という故事成語をご存知ではないのでございましょう。つまり狙公の飼ってる(以下悪態)。

まーそれは兎も角として、緩和が効いて目先底打ちしたように見えたところで景気底打ちで出口政策ってもうどっかで見たような景色のようで誠に遺憾なのですが、いやまあそうじゃなくて本当に回復して頂いた方がありがたく存じますので、精々景気底打ち祭りの水差し野郎とか言われないようにしないといけないのですけどね。

・・・・・また祭りを冷笑するようなことを書いてしまった(苦笑)。

ま、長期国債買入に関してはヤケクソ気味に実施したものですから、政策ロジック立て直しという事を考えますと今が丁度良い撤退時期だとは思いますので、あとはまあ戦術的退却の筈が総崩れの敗走にならないように注意して頂きたく存じますという所です。

で、なお嫌味を申し上げますと、こんなにさっさと長期国債買入終了とかバーナンキ先生日本に向かって仰ってたこととやってること違うじゃねえのよとか思うのですが、その話は別件で後ほど(^^)。


○では声明文を寝起きで斜め読み

[外部リンク] received since the Federal Open Market Committee met in June suggests that economic activity is leveling out. 』(今回)
『Information received since the Federal Open Market Committee met in April suggests that the pace of economic contraction is slowing.』(前回)

はいはい底打ち底打ち。

『Conditions in financial markets have improved further in recent weeks. Household spending has continued to show signs of stabilizing but remains constrained by ongoing job losses, sluggish income growth, lower housing wealth, and tight credit. Businesses are still cutting back on fixed investment and staffing but are making progress in bringing inventory stocks into better alignment with sales.』(今回)

『Conditions in financial markets have generally improved in recent months. Household spending has shown further signs of stabilizing but remains constrained by ongoing job losses, lower housing wealth, and tight credit. Businesses are cutting back on fixed investment and staffing but appear to be making progress in bringing inventory stocks into better alignment with sales. 』(前回)

金融市場は更に改善しているというのと、消費支出の改善が続いていることを指摘しつつ、所得の増加が不活発みたいな指摘を加えているのですかな。うむうむ。

『Although economic activity is likely to remain weak for a time, the Committee continues to anticipate that policy actions to stabilize financial markets and institutions, fiscal and monetary stimulus, and market forces will contribute to a gradual resumption of sustainable economic growth in a context of price stability.』(今回)

めんどいので前回分は引用しません。なぜかと言うとこの部分は全文一致でございまして(ご確認あれ^^)。

・物価に関して

『The prices of energy and other commodities have risen of late. However, substantial resource slack is likely to dampen cost pressures, and the Committee expects that inflation will remain subdued for some time.』(今回)

これまた前回と全文一致。うーむ・・・・・・


・と言うわけで肝心の金融政策

ここはあまり前回と比較する話では無いので今回分を読みつつ。

『In these circumstances, the Federal Reserve will employ all available tools to promote economic recovery and to preserve price stability.』

まあここは毎度のお約束のような文章。

『The Committee will maintain the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and continues to anticipate that economic conditions are likely to warrant exceptionally low levels of the federal funds rate for an extended period.』

で、ここの部分も前回と全文一致で変化無し。特に時間軸を強化している訳でも無く、強力コミットメントしている訳でもないのですけど、この辺りの認識がどういう論議になっているのかという点に関しては議事要旨を改めて見た方が宜しいかと思いますけどね。

『As previously announced, to provide support to mortgage lending and housing markets and to improve overall conditions in private credit markets, the Federal Reserve will purchase a total of up to $1.25 trillion of agency mortgage-backed securities and up to $200 billion of agency debt by the end of the year.』

ここの所も変化無しですわな。またまた全文一致(^^)。

『In addition, the Federal Reserve is in the process of buying $300 billion of Treasury securities.』

なのですが・・・・・

『To promote a smooth transition in markets as these purchases of Treasury securities are completed, the Committee has decided to gradually slow the pace of these transactions and anticipates that the full amount will be purchased by the end of October.』

10月以降はどうするとは言ってませんが、まあ買入ペースを落としてその分期限を1か月延長しますという言い方ですし、smooth transition in marketsをするって言ってますので、これはまあ長期国債買入フェードアウトですよという普通の解釈で無問題でしょうな。

『The Committee will continue to evaluate the timing and overall amounts of its purchases of securities in light of the evolving economic outlook and conditions in financial markets. The Federal Reserve is monitoring the size and composition of its balance sheet and will make adjustments to its credit and liquidity programs as warranted.』

これまた毎回同じ表現(前回と全文一致)なのですが、この部分が以前は「今後の買い入れ拡大や期限延長の可能性も示唆」というような読み方をされていましたが、今回そういう解釈にはさすがに成らないでしょうなと思いますと、中々素敵なワーディングマジックでして、FED文学ここにありという所ではないかと思います(^^)。腰折れしたらまた慌てて長期国債買うんでしょうかねえ。


○という事でFRB堂々の一番槍

昨日あたくしは「各国中銀でダチョウ倶楽部状態になるんじゃないですか」とテキトーな事を書き散らした訳ですが(^^)、FRB堂々の一番槍と相成りまして、いやもうこれはという感じではあります。一応向こうのマーケットコンセンサスっぽいのですが(正直、本件に関しては予想がバラバラでどこにマーケットコンセンサスがあったのかサッパリ判らなかったですよ)、もう出口には慎重かなあと思っていたのであたくし的には意外でした。

まーこれで偽りの夜明けに引っ掛かったでござるの巻って話になったらケツ持ちはFRBということで、バーナンキ先生は植毛と髭剃りをして詫びるべきということになるのでしょうな。

とりあえず「出口政策」と言いましても今回の出口は長期国債買入の部分だけでありますので、そーゆー点では「異例あるいは非伝統的政策部分の出口だけですよーん」という事ですが、市場ってえのは先走るのが得意技ですので、「ではそろそろ超低金利見直し」とかいう話はそのうち出てくるんでしょうかね、ニヤニヤ。

一方で、どーせ日銀が当面動く気配はございませんが、「米国が異例政策の出口」ってえ話になりますと、日本における異例と言えばもうCP市場阿片窟とかのような部分がございますので、こちらに関しては次回見直しタイミングで何らかの動きがありますかねえなどというような思惑は出てきても不思議じゃないかなあとは思いますけど、ど〜せ先の話っすけどね。


○白川総裁の中国人民銀行コンファランスでの講演からちょっとだけ

[外部リンク] [1999]を参照。』

・・・・(^^)

『興味深いことに、今回の危機では、急速な景気の落ち込みにもかかわらず、エコノミスト達からは、同様の大胆な政策提案は行われていませんし、そうした急進的な措置も実施されていません。』

・・・・(^^)(^^)

『初めて課題に直面すると、政策措置に関する議論は極端に振れがちです。そうした議論は、実際に危機への対応という課題に直面して初めて、真に地に足のついたものになるのだと思います。』

・・・・(^^)(^^)(^^)

『私は、かつてと現在のエコノミストの主張の変化をみるにつけ、人々が過去の経験から学びながら前進していく過程、つまり学習過程が確実に働いていることを感じます。』

・・・・(^^)(^^)(^^)(^^)

ということで、あたくしなんぞは所詮外野で市場に振り回されながらきゃあきゃあ言ってるだけのボーフラみたいなもんですからコメントするのもアレですが、まあ何と申しますかいやはやということで。んで最後も引用しますね。

『我々にとって重要なことは、中央銀行としての基本的な責任を果たしていくことです。そのためには、今後とも、経済や金融の変化に対して常に謙虚さを保ちながら学習を重ね、経済のメカニズムやセントラル・バンキングに関する知恵を磨いていくことが、我々に課されている重要な課題であると考えています。』

ではでは♪
 


お題「動かざること山の如しとな」   2009/08/12(水)08:00:15  
 
ということで決定会合結果ですが。

○これは速い

結果の公表文を読む前にトップページの新着情報を熟知すべし。

[外部リンク] 8月11日 当面の金融政策運営について(現状維持、11時51分公表)』

>11時51分公表
>11時51分公表
>11時51分公表

・・・・午前中に終わったのってかなり久しぶりだと思うので、これはもう何と言う速さという所ですが、まあ各種宿題を前回会合で全部片付けてましたからね。ということで、佐藤藍子ですが今回の会合は速いだろうなあとは思ってました。ヒルメシ前に「今日は午前中終了あるで」とか言いながらメシサクサク終了して正解でした(^^)。

・・・・って別にこの結果だから慌てて見なくても無問題なのですが(爆)。

その割には総裁会見が45分とかやってたのが(前回は各種措置の延長をしたというのに30分)極めて謎なのですが・・・・・


○声明文比較・・・・をしようとしたのですが

てな話はともかくとして声明文はこちら。

[外部リンク] 年度までの中心的な見通しとしては、中長期的な成長期待が大きく変化しない中、本年度後半以降、海外経済や国際金融資本市場の回復に加え、金融システム面での対策や財政・金融政策の効果もあって、わが国経済は持ち直していく姿が想定される。』

『物価面では、消費者物価の前年比は、当面、下落幅を拡大していくものの、中長期的なインフレ予想が安定的に推移するとの想定のもと、石油製品価格などの影響が薄れていくため、本年度後半以降は、下落幅を縮小していくと考えられる。こうした動きが持続すれば、わが国経済は、やや長い目でみれば、物価安定のもとでの持続的成長経路へ復していく展望が拓けるとみられる。もっとも、海外経済や国際金融資本市場の動向など、見通しを巡る不確実性は大きい。』

つまり標準シナリオどおりに推移しているということですね、わかります。

『リスク要因をみると、景気については、国際的な金融経済情勢、企業の中長期的な成長期待の動向、わが国の金融環境など、景気の下振れリスクが高い状況が続いていることに注意する必要がある。物価面では、景気の下振れリスクの顕在化、中長期的なインフレ予想の下振れなど、物価上昇率が想定以上に低下する可能性がある。』

ということで、相変わらずの下振れリスクのオンパレード。月曜にご紹介したECBの「Overall, the risks to this outlook remain balanced.」「Risks to the outlook for inflation are broadly balanced.」とかいう端から見てるとナントカ蛇に怖じずと申し上げさせて頂きたくなるようなリスクバランス認識とは大違いなのでございます。


○会見もたぶんネタが無さそうな悪寒

ということで昼休み中に堂々結果が出るわ、内容が全然変化が無いわと意外感が1ミリも無い結果になったのですが(というか意外感があったらビビるわ^^)、何も動きが無いということは総裁記者会見もスルーで良いのでしょうという感じになりやがりまして、会見がエンバーゴになって各ベンダーがヘッドラインを打ち出しても債券先物が微動だにしないというとってもお洒落な展開に。確かイブニングセッションって上下3銭位しか動いてなかったような気がするのですが・・・・・・(汗)

ということで、ネタを無理やり拾う為には金融経済月報を熟読すべしということにでもなるんでしょうか(^^)。まあそれよりも何故か45分も会見をやってたことの方が気になりますけどね。



○一番槍は誰だ?

まー今回日銀が見事に動かずですし、モーサテなんかの報道っぷりを見ていますと最近になってようやく「日銀は出口政策にそう簡単に動きはしない」という認識になったのか、今朝も「最終需要の回復に自信が持てないと総裁はコメント」みたいな(自信だったか確信だったか記憶ベースが曖昧ですまんのですが)紹介になっていまして誠に結構。

日本はまあそんな状況でどっからどう見ても出口がどうしたこうしたという話では無いのですけれども、一方で目を外に転じますと、今晩はFOMCの結果が公表されるという段取りになっていまして、その場の勢い(というか何かやらないとマズイという追い込まれモードの中)で訳判らん理由で大々的に実施した財務省証券絶賛大量購入をどうするのかというのが注目材料とな。

まー出口政策と言いましても、これは2段階で考えるべきものでありまして、「通常の金利操作で超低金利の脱却をする」というのと「金利操作以外の資産買入などの措置を終了する」というのは別物でして、主要国が軒並みデフレ懸念の有る中で前者がそう簡単に出口に至るとは思えませんけれども、後者をど〜すんですかというのがまあ出口問題という所でしょうな。

そしてその出口なんですけど、BOEは先日買入を堂々拡大する位ですので出口どころかドンドン洞窟の奥に突っ込んで行くでござるの巻でして、日銀は上記の通りに動く雰囲気毛ほども無し。問題はECBとFRBという事になりますが、ECBってあんまり派手に資産購入に突っ込んでいないので、やっぱりFRBが一番槍を付けに行くのかどうかが注目される所でございましょうか(景気認識的にはECBが何故か一番強気ですけど)。

しかしここで一番槍付けて突撃じゃああああってFRBは突っ込みに行くのでしょうかと考えると、何か(金利じゃないほうの)出口政策に関しては、資産買入拡大の弊害が本当に出てくるような事態(懸念がどうのこうの程度ではなく)にならない限り、主要各国の中央銀行様におかれましては、「どうぞどうぞ」とダチョウ倶楽部状態になるんジャマイカという気もするのですけど・・・・・・って書いて今晩早速あたくしの大予想が外れても謝罪はするかも知れませんが賠償はしませんので悪しからず(^^)。


○そういえば3か月TBの入札ですが

オペは安定してるわ、銀行業態は金が余っているわ(融資が伸びないんでしょうかね)という昨今でございますので、足元の短期市場は運用難にも程がある状態になっておりますようで、先週の6か月TB入札前に一瞬金利が上昇したものの、その後の3か月TB入札で買い方ご一行様絶賛御到来と相成りまして、今週に掛けてはオペ金利も下がるわ、業者の在庫は軽くなるわということで、普通に考えるといらない子の10月2日償還2か月TBも堂々の0.15%割れとなっています。

ということで、まー普通に考えて今日の3か月入札も足元の資金状況の安定を反映した素敵な入札になるものと思料されます。運用担当涙目の展開はまだまだ続くのでありました。

しかしオペも安定的に共通担保が打たれているし、見事なまでに超短い所は安定していますなあということで。

 


お題「量と金利に関する論点:1999年4月9日会合から」   2009/08/11(火)08:03:13  
 

[外部リンク]
 


お題「ECBの景気認識(ただし質疑応答を除く)/その他少々」   2009/08/10(月)08:02:21  
 
最近雇用統計が微妙に後から修正されるのですが、まさか今回の雇用統計・・・・とか言い出すと最早陰謀論になりますのでまあ良いっすけどね(^^)。まあ株が上がるのは良いことじゃ。

んでまあECBなんですけど。
[外部リンク] me now explain our assessment in further detail, starting with the economic analysis. The data and survey information that have become available since our meeting on 2 July 2009 have broadly confirmed our previous expectations.』

『While uncertainty is still high, there are increasingly signs that the global recession is bottoming out. As regards the euro area, recent surveys suggest that the pace of contraction is clearly slowing down. However, economic activity over the remainder of this year is expected to remain weak.』

ということで、シナリオ通りの展開なのですが、世界的なリセッションは底を打ちつつあるという認識でして、BOEの景気認識と比較すると温度差がございますなということで。景気は依然弱いという話ですが、明確な下げ止まりという話になっています。

『Looking ahead into next year, after a phase of stabilisation, a gradual recovery with positive quarterly growth rates is expected. The significant policy stimuli in all major economic areas should support growth globally, including in the euro area.』

ということで、金融財政の刺激策により景気回復基調へと。

んで第5、6パラグラフに物価の話が。

『With regard to price developments, annual HICP inflation was, according to Eurostat’s flash estimate, -0.6 % in July, compared with -0.1% in June. This further decline in annual rates of inflation was anticipated and reflects primarily base effects resulting from the peaks observed in global commodity prices a year ago.』

『Looking ahead, owing to these base effects, annual inflation rates are projected to remain temporarily in negative territory, before turning positive again later this year. However, such short-term movements are not relevant from a monetary policy perspective.』

ちゅうことで、足元の物価下落は一時的要因によるもので、デフレ圧力ではございませんとな。


○リスクはバランス

日銀のように先行きのリスクを全部悪化方向で見ているのとはだいぶ違います。

第4パラグラフから。

『In the view of the Governing Council, uncertainty remains high and we have to be prepared for ongoing volatility in incoming data. Overall, the risks to this outlook remain balanced.』

ということで、景気に関する上下のリスクがバランスとな。

『On the upside, there may be stronger than anticipated effects stemming from the extensive macroeconomic stimulus being provided and from other policy measures taken. Confidence may also improve more quickly than currently expected.』

景気に関する世間の認識がECBの予想より速く改善している辺りから、金融財政政策の刺激が効きすぎる事をアップサイドリスクに。日銀がこんな事言ったら物凄い勢いで総叩きに遭いそうですが(苦笑)。

『On the downside, concerns remain relating to a stronger or more protracted negative feedback loop between the real economy and the turmoil in financial markets, renewed increases in oil and other commodity prices, the intensification of protectionist pressures, more unfavourable than expected labour market conditions and, lastly, adverse developments in the world economy stemming from a disorderly correction of global imbalances.』

下方リスクは金融と実体経済の負のフィードバックの話が一番強調されていますな。どう見てもそれってユーロエリアやばいんじゃないですかと思いますが。

物価に関する第7パラグラフから。

『Risks to the outlook for inflation are broadly balanced. They relate, in particular, to the outlook for economic activity and to higher than expected commodity prices. Furthermore, increases in indirect taxation and administered prices may be stronger than currently expected owing to the need for fiscal consolidation in the coming years.』

ということでインフレリスクもバランスとな。


○出口政策に関して

第12パラグラフなんですけどね。

『As the transmission of monetary policy works with lags, our policy action should progressively feed through to the economy in full. Hence, with all the measures taken, including our covered bond purchases, monetary policy will provide ongoing support for households and corporations.』

金融政策の効果浸透には時間が掛かるのでという話が来ました。

『Once the macroeconomic environment improves, the Governing Council will take care that the measures taken are quickly unwound and that the ample liquidity provided is absorbed.』

ということでマクロ環境が改善したら流動性供与プログラムは終了します(別に利上げするとは言ってないと思われますので念のため)とな。

『Hence, any threat to price stability over the medium to longer term will be effectively countered in a timely fashion. The Governing Council will continue to ensure a firm anchoring of medium-term inflation expectations. Such anchoring is indispensable to supporting sustainable growth and employment and contributes to financial stability. Accordingly, we will continue to monitor very closely all developments over the period ahead.』

ということで、まあこの辺って予想されている範囲内だとは思うのですが、それにしてもBOEの超慎重というか弱気認識と対照的で目立ちますなあというところです。


○M3とM1の話

読んでてほほーと思ったのが第9パラグラフ。M3の伸び率が低下しているという話の後なんですけどね。

『The declining pace of monetary expansion since the last quarter of 2008 continues to be accompanied by volatility in the short-term developments of M3 and its components. This reflects to a large extent the impact that absolute and relative changes in interest rates have had on the allocation of funds between financial investments inside and outside M3 and between the different deposit categories within M3.』

『In this respect, the shift in allocation from short-term time deposits to overnight deposits within M3 has led to a further substantial strengthening of annual M1 growth in June. 』

M3の伸びは鈍化しているけれども、M1が伸びているというのはふーんと思いましたです。


ということでQ&Aは読んでいないので、読んだらご紹介するかも知れませんが、何となくスルーしそうな希ガス。


以下別の話です。

○調子の良い事を言うのが「市場との対話」ではありません

民主党が「市場関係者向け説明会」とやらを実施したそうですが当然の如くあたくしが見に逝く訳も無く、報道ベースで悪態つくなと言われそうですけどね。

まずはブルームバーグから。
[外部リンク]

・・・・えーっとですね、財源が怪しげな中で色々な景気対策をやるって話をしているのに何をどうすると国債依存度が下がるのでしょうか。いやまあ市場どころかメディアから「この政党のマニフェストは財源が怪しいから悪い金利上昇になって長期金利大丈夫か」と言われる(実際問題としては、日本の資金構造が変わらず、悪性インフレを伴わない限りは需給懸念で長期金利が上昇しても高が知れてるし、金利上昇で景気悪化するんでしょうけどね^^)ので、急に財政再建路線堅持みたいな話をするんでしょうが。

『「景気浮揚と市場の安定を念頭に置いたマクロ経済運営は当然のこと。市場が混乱をきたすのは厳に慎むべきだ」と述べた。』(上記ブルームバーグ記事より)

それが簡単に出来ないから苦労してるんでしょうがと。


で、時事通信から。

[外部リンク] 「財政規律緩めた」

『武藤氏の昇格に当初から異論を唱えた仙谷由人元政調会長は「中央銀行の役割は通貨価値の安定。そのためには(景気対策などで)政府から財政政策との一体化を強いられても、適切な金融政策を貫くことが重要だ」と強調する。』

いやまあ仙谷さんは政策決定に関与してませんから関係ないですって言うのでしょうけれども、大塚さんの説明として時事の記事には「日銀と政策協定も」とまで書いてありまして、もうお前ら何なんだと。

即ち、大塚大先生様が仰せになる話と、かつて武藤副総裁の総裁就任に反対したミンス様の理屈を総合いたしますと、「日銀が自公連立政権と協力するのは悪い協力で、我が党政権と協力するのは良い協力」という事だと理解できる訳ですが、そういうのが「中央銀行の政治からの独立」に悖る理屈だとしか申し上げようがございませんが、もう馬鹿かと阿呆かと。

 

2017年12月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2017年11月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2017年10月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2017年09月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2017年08月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2017年07月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2017年06月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2017年05月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2017年04月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2017年03月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2017年02月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2017年01月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2016年12月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2016年11月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2016年10月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2016年09月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2016年08月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2016年07月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2016年06月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2016年05月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2016年04月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2016年03月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2016年02月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2016年01月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2015年12月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2015年11月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2015年10月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2015年09月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2015年08月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2015年07月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2015年06月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2015年05月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2015年04月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2015年03月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2015年02月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2015年01月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2014年12月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2014年11月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2014年10月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2014年09月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2014年08月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2014年07月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2014年06月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2014年05月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2014年04月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2014年03月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2014年02月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2014年01月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2013年12月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2013年11月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2013年10月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2013年09月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2013年08月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2013年07月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2013年06月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2013年05月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2013年04月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2013年03月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2013年02月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2013年01月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2012年12月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2012年11月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2012年10月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2012年09月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2012年08月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2012年07月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2012年06月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2012年05月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2012年04月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2012年03月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2012年02月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2012年01月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2011年12月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2011年11月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2011年10月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2011年09月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2011年08月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2011年07月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2011年06月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2011年05月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2011年04月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2011年03月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2011年02月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2011年01月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2010年12月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2010年11月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2010年10月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2010年09月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2010年08月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2010年07月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2010年06月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2010年05月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2010年04月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2010年03月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2010年02月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2010年01月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2009年12月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2009年11月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2009年10月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2009年09月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2009年08月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2009年07月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2009年06月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2009年05月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2009年04月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2009年03月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2009年02月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2009年01月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2008年12月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2008年11月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2008年10月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2008年09月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2008年08月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2008年07月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2008年06月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2008年05月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2008年04月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2008年03月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2008年02月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2008年01月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2007年12月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2007年11月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2007年10月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2007年09月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2007年08月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2007年07月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2007年06月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2007年05月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2007年04月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2007年03月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2007年02月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2007年01月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2006年12月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2006年11月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2006年10月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2006年09月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2006年08月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2006年07月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2006年06月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2006年05月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧
2006年04月の「今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)」記事一覧

このサイトの内容は、情報の提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資に関する最終決断は必ず読者ご自身で行ってください。掲載する内容については万全を期しておりますが、内容の完全性、信憑性を保証するものではなくこれらの情報によって生じた損害について当社は一切の責任を負いませんので予めご了承願います。


   
   
無料アクセスアップ:オートリンクネット リンクが自動で増殖オートリンクの登録はこちら ベベのデイトレード日記
デイトレーダーの日課
Copyright (c) 2004FPeye,Co. Ltd. All rights reserved.
画像及び文章の無断転載は固くお断りします。