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今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)

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お題「決定会合レビューとFOMC雑談」   2010/10/29(金)08:10:01  
  ○展望レポート一言メモ

いやーん、時間が無いわあああ(寝坊するあたくしが悪いのだが)。

[外部リンク] 年度の政策委員の大勢見通し

消費者物価指数(除く生鮮食品)

2012 年度  +0.2〜+0.8 <+0.6>』

えええええええええ!この数字強すぎじゃないですかああああああ!!

と思って基本的見解を斜め読みしたのですが、やたらめったら見通しが明るくて、米国ってコケるリスクが大きいんじゃなかったでしたっけとか、前向きの循環メカニズムって新しい料理の名前でしたっけとか、突っ込みたくなるのですが時間が無いので割愛。

でですな、「2012年度が+0.6%だから2012年度まで利上げ無い」とか言ってるどこぞのモーサテの説明は素人にも程がある話でありまして、物価安定の理解におけるホライズンは「中長期的な物価見通しとして2%以内のプラスの数値で中心が1%」なのでありまして、例えば来年の今頃になって、2012年度の数字をそのまま引っ張って2013年度が+1.0%とかになったら、普通に「中長期的に+1.0%という水準が展望できますので現在の異例の緩和措置は正常化しましょう」ということが理屈上は可能になりますので、そこの数字だけで時間軸が伸びたという訳ではございま千円。

しかも「大勢見通し」で+0.8%が一番上の数字ですから、上下2名を切った数字のベースで+0.8%ということは+0.8%が2名いますよという話ですが、+0.8%だったらそれこそ思いっきり2013年度が+1.0%超えを展望できるという話でして、そらあーた時間軸全然伸びないじゃないのよというような話にも。

勿論、実際問題としてはこのような数字になる訳無いじゃんという経済見通しのもとで「結局緩和は長期間継続するでしょう」という予想はありでして、まあ昨日見た本職の皆様のレポートはさすがにそういう論理展開になっておりましたと思います(全部見たわけではないけど)が、まあモーサテちゃんで「+0.6%で+1%に満たないから2012年度までの現状の政策確定」みたいな話をしておりましたので念の為申し添えますという所でありますけどね(^^)。

一方で2012年度で0.0%予想をしている人もいまして(全員見通しの方にある)、エライまた今回は分布が広いですなあという感じでありまする。いやまあ先の話だから分布が広いのは良いのですが、中長期的な物価安定の理解の数値からすると微妙なラインにある所なので、ここでの広い分布というのは政策インプリケーションがありまくって何ともという感じです。

しかし何ですな、先ほども申し上げましたが、内容的に結構強めのレポートになっていまして、まあ今回の追加緩和を織り込んでいますからという話だとは思うのですけれども、それにしてもこれだと次回追加緩和する時にどういう屁理屈をこねてくるのかが非常にワケワカランチ会長でございまして、わざわざ自分の手足を縛るというマゾ属性疑惑も起こりそうな白川日銀恐るべしという所でございます。

いやまあ一応物価見通しに関しては「CPI改定の影響はスルーしてます」という逃げがありますし、経済見通しでは米国の景気は基本的に回復という話を大前提として維持していますので、そういう意味では「いやあ米国がこけちゃいましたわあっはっは」という逃げも打てそうなのでそれはそれで逃げ場はあるのですけれども、何もこんな強めのトーンの展望レポート(願望レポート)を出さんでもという感じでございまする。


ということで、色々とインプリケーションがあるのですが、表面的な話で突っ込み不足っぽくて誠に申し訳ないです。


○これは酷い

時間が無いのでニュースURLだけ。

[外部リンク]

『ニューヨーク連銀は、プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)を対象に調査を実施。「国債購入が発表され、6カ月間で完了した」場合の名目と実質の10年物国債利回りの変化を推定するよう求めた。プライマリーディーラーは購入額がゼロ、2500億ドル、5000億ドル、1兆ドルの4つの選択肢から回答する。』(上記URLより)

おいおいおいおいおいおい・・・・そんなの大規模ヒアリングしてどうするんだよ。

何かこう市場との対話とか期待のコントロールに失敗しつつあるという感じがするのでありまして、これはバーナンキ議長がお詫びに髭を剃る日も近いのではないかとガクブルの展開でございます。
 


お題「決定会合レビューとFOMC雑談」   2010/10/29(金)08:09:36  
  決定会合前倒しを受けてモーサテのにーちゃんが「あくまでも独自の判断というのが本来だと思うのですが」とやや小さめの声で言っていたのですが、この前の緩和決定の翌日に「更にやれ」という発言を大声で言ったのは会社様のシナリオで、今日の発言が本音とゆーことですね、わかります(^^)。

何か色々と雑談的なネタの多い決定会合ちゃんでございました事よ。

○次回会合前倒しとかワケワカンネ

まずは声明文。
[外部リンク] 月15 日および16 日から、11 月4日および5日に変更することとした。』

えーっとですな、つまりFOMCが2、3日の日程で実施されるのでその直後に設定しましたという話ですな。大体からして早期に開始するためにどうのこうのって言ったって、市場に問題が発生していて状況が切迫しているとなら別ですが、特に一刻一秒を争うタイミングでもないので、1週間程度前倒しする意味は無いですわな。

とゆー風に考えますと、普通にこれは「FOMCシフトですね」という発想になり、当然ながら「FOMCでの結果次第で円高が進行したら追加緩和措置を実施します」という思惑を盛り上げてくれと言ってるようなもんでして、別にこんな事しなくたって、必要ならば臨時会合開催して追加緩和すりゃ良いですし、そもそも為替介入の番ジャネーノという所であって、まあわざわざ思惑盛り上げてくださいという動きをするのはワケワカンネ。

まー普通に考えますとヤケクソ気味にやる気を見せるという話ですが、従来そういうことやってなかったのに急にやる所が毎度おなじみの「白川節で白川総裁的な威勢のいい話というか白川総裁的正論をぶちあげておいて、いざ差し込まれると急にポッキリ折れる」という白川日銀クオリティーを髣髴させる訳で、就任早々にイラク戦争で臨時会合を召集するという意味不明な攻撃をかました福井の俊ちゃんの「端から開き直りスキーム」に対して見せ方というか一貫性がねえなあという所ですが、その他に雑感を。

まー何ですな、この前倒しって今申し上げたようにわざわざ「期待を盛り上げて下さい」というような動きなのですけれども、これまた後で申し上げる展望レポートの内容がやたらめったら強気の見通しになっておりまして、期待を盛り上げるのは良いのですけれども、実際問題として来週の会合で追加緩和を実施という話になりますと、前回決めた追加緩和が実際にオペレーションに乗ってくる前に更に追加緩和ということで、じゃあ前回の決定はナンダッタンダという事にもなりますし、その上展望レポートが強い内容なのに更に追加緩和決定となりますと、この展望レポートでの景気見通しを1週間で変更したんですか意味判りませんねえという話になりますわな。

ということで、実はFOMC後に円高進行して、追加緩和の追加緩和をしますよという話になった場合に、どういう屁理屈を繰り出してくるのかが今からワクテカしている(している方もヤケ気味ですがorz)のであります。

あとですな、この「FOMCシフト」というのがあたくし的には実にこう味わいを感じる次第でしてですな、FRBに対する新手の嫌がらせではないかという気もするんですよ。9月の仕返しって奴ですな。まあ与太雑談ですが(^^)。

つまりですな、今回のFOMCシフトによって(1)FOMCによる決定は日銀が追加緩和の可能性を考える程のインパクトのある物なのか!!という思惑を与える事によってFRBに追い込みを掛ける、(2)日銀がわざわざFOMCシフトしないといけない位、FOMCで何をやるのかがまだ全然纏まっていないんですよおおおお、とアピールしてFRBに嫌がらせをする、(3)FOMCで何が決まるのかというような中銀同士の連携が全然出来てなくて、FRBがQE2で暴走気味なんですよお、とアピールする、などというようなFRBへの新手の嫌がらせを実施するという意図も実はあるのではないか等と考えるあたくしの根性及び性格が捻じ曲がっておりますですかそうですか(あほです)。

まあいずれにせよ、わざわざFOMCシフトするとか正直イミワカンネというかワケワカンネという感じでございます。


○資産買入明細に関して少々

[外部リンク] 1.5兆円程度
ロ、国庫短期証券 2兆円程度』(別紙1「資産買入等の基金運営基本要領」)

とありますので、1年から2年の国債に関しては1.5兆円ですから月割りすると1250億円とかになる訳で、マーケットインパクト的にはそんなにあるのかいな(うっかりすると2年新発国債が第業鷁然紛チ萋札で追加発行される方が多い)という所でございますので、そうバンバン潰すという話にもならんでしょ。勿論金利上昇のアンカーにはなるでしょうけれども。

あとですな、短国もかつての量的緩和で30兆円をやるのに他にオペ手段が無くなって短国買入を連発して市場の流通玉が無くなって毎度毎度100円(利回りゼロ)入札になるというようなお洒落な事案がございましたが、今回はそもそも短国の発行量が増えている事もありますし、今回の2兆円というのを全部3か月TBが入ったとして目の子計算をすると、月に6700億円とかになる訳でして、一見多そうですけれども、3か月物だけで週に4.8兆円発行されている短国の発行量から勘案するとまあそんなにインパクト無しという所でしょう。

それから、利付国債の方を「1年以上」としているのは何か微妙。短国の方に1年以内の利付国債を入れても良いと思うのですが、残存で切らないでカテゴリーで切る形にした結果、1年以内のところでは短国は入るけれども利国は入らないという珍妙な市場分断状態になるのですよね。まあそんなに価格形成に影響は無いでしょうが。


・CPと社債は影響ありそうですが

(別紙4)の「資産買入等の基金の運営として行うコマーシャル・ペーパーおよび社債等買入基本要領」から。

『4.買入対象

「資産買入等の基金運営基本要領」3.(2)に定めるCP等または社債等であって以下の要件を満たすもののうち、買入対象とすることが適当でないと認められる特段の事情がないものとする。

イ、「適格担保取扱基本要領」(平成12年10月13日付政委第138号別紙1.)に定める適格担保基準を満たすものであること。ただし、格付および残存期間に関し、(2)ないし(7)に定めのある事項については、当該規定の要件を満たすものであること。

ロ、6.に定める入札を実施する日以前に発行されたものであること。』

2番目の方はまあ「買入オファーにぶつけて発行する」というあからさまプレイを避けるという効果の話なのでまあ良いとして、「適格担保基準を満たすもの」という条件がついているので、適格担保銘柄になっているもので、更に格付け要件があるという話ですな。で、どの辺りが適格担保になっているのかという話とかはよー知らんのでパスしますが、よくよく見ると上の方に『買入対象とすることが適当でないと認められる特段の事情がないもの』というのもありまして、よーするに個別審査するという事なのでしょうか。

まあオペ参加希望者向け説明会が実施されるみたいなので、その辺りで内容は見えて来ると思います。

『(2)コマーシャル・ペーパーおよび短期社債

格付について、次のイ、またはロ、を満たしていること。

イ、適格格付機関からa-2格相当以上の格付を取得していること。ロ、イ、に該当しないコマーシャル・ペーパーまたは短期社債であって、その額面金額または元利金の全額につき連帯保証している企業がある場合には、当該保証企業が、適格格付機関からa-2格相当以上の格付を取得していること。

(6)社債

格付について、次のイ、またはロ、を満たし、かつ、残存期間が1年以上2年以下であること。

イ、適格格付機関からBBB格相当以上の格付を取得していること。ロ、イ、に該当しない社債であって、その額面金額または元利金の全額につき連帯保証している企業がある場合には、当該保証企業もしくは当該保証企業が発行する社債(保証付社債を除く。)が、適格格付機関からBBB格相当以上の格付を取得して
いること。』

ということで、まあ今回はこの部分はインパクトあるでしょという感じですわな。

『5.買入残高の上限等

(2)一発行体当りの買入残高の上限は、CP等については1,000億円、社債等に
ついては1,000億円とする。ただし、CP等、社債等のそれぞれについて、買入れの時点において、買入残高が買入毎に日本銀行が別に定める時点における一発行体の総発行残高の2割5分を超えているものについては、買入対象から除外する。』

発行体の総発行残高の25%まで買うという事ですので、社債の場合は全体の発行額が多い場合には対象年限の銘柄全部買えちゃいますよ位のケースもアリエールなのかなあとちょっと思いました。

『6.買入方式

売買利回りの下限(以下「下限利回り」という。)を年0.1%とし、買入対象先が売買利回りとして希望する利回りから下限利回りを差し引いて得た値(以下「売買希望利回較差」という。)を入札に付してコンベンショナル方式により決定し、これにより買入れる方式とする。』

さっきの国債の時と同じ理屈になりますが、利回り絶対水準入札になりますので、これは該当する期間の社債・CPの銘柄間スプレッドが強力に縮小する要因になると思います。社債の場合1年を切るものは買入しませんので、まあ売るなら残存1年切る前に、ということになりますし、オペのタイミングというのもございますから投資家がオペを意識して外すのでしたら償還1年3ヶ月くらい前に売るのが吉と言う事に成りますかな(^^)。

というような事はとりあえず思いつきました。
 


お題「本日も雑談で(汗)」   2010/10/28(木)08:06:03  
  ○米国金利上昇とな

ほほう。
[外部リンク]

ブルームバーグによりますと米国10年債が2.720%で30年債が4.056%とゆーことのようで、30年が4%抜けちゃいましたなあ(とりあえず寸止めで粘っていた)というのもありますし、10年も2.7%とは随分戻りましたなあという所でございます。

でまあそれはそれで良いのですが、記事にありますように『30年債利回りは続伸。2年債利回りはほぼ変わらず。良好な経済統計の内容を背景に、FRBの金融緩和策では追加購入する国債の規模がトレーダー予想を下回るとの見方が広がった。』(上記URLより)ということで、何でもWSJとかにその手の記事が出たとか言ってましたけど、こりゃFRBの捌きが難しくなって来ましたなあという感じがするざます。

つまりですな、元々金融緩和期待で米国長期金利が低下してきたのは良いのですけれども、9月のMinuteが出る前後からその追加緩和ネタが「通貨(切り下げ)戦争」だの「プリンディングマネー」だのという扱いになってインフレ期待のような物が盛り上がったと思うので、実際に国債買入を大規模に実施したら瞬間は買われるにしてもその後ってやっぱ「プリンティングマネー」「財政マネタイズ」というネタで長いところの金利は上昇しても不思議じゃないと思っていたのですが、昨晩の米国債市場の結果からすると追加緩和の規模が小幅だとそれはそれで売られるという事なのでしょうか。

何か単に足元の経済指標がそんなに悪くないので、ここもと実は景気悪化の方を織り込みすぎていた反動が来ているだけなのかも知れませんが、金融緩和というか国債の買入の規模に関してもマーケットがどの程度の期待をしていて、規模によってどのような反応をするのかという点に関してFOMCの市場コミュニケーションがどのようになるのかをニヤニヤしながら眺めたいと思いまする。

一応あたくし基本的にメインで考えているのは、米国はそうは言ってもFOMC議事要旨などにあるように、長期金利(30年のMBSとか)低下によってゲロゲロの住宅市場の支えになっているというような認識でいると思われますので、長期金利(特により長い所)の金利をホイホイ上げるわけに行かずという事なので、そんなに派手派手に国債買入をぶち上げて「プリンティングマネー」の発想が先に来て市場だけ金利上昇で走っちゃうというのを避けるから、そんなに急にでかい規模での国債買入を打ち込まないかなあとか漠然と思っていたのですけれども、上記のニュースのような感じで「小規模だったら失望売り」が30年金利の辺りまでどどーんと来るのであれば、小規模というのも難しいのかなと思い出しまして、益々来週のFOMCが楽しみになって参りました。


まあいずれにしても「国債買入が大規模」→「期待インフレ率が市場だけ先行して盛り上がって長期金利上昇」→「長期金利上昇が景気の足を引っ張る」→「実際のCPI上昇率が回復する前に景気悪化でデフレの罠に」とか、「国債買入が小規模」→「期待インフレ率が上昇しない」→「引き続きCPI上昇率低下でデフレの罠に」などという神展開を見せていただきまして、バーナンキ大先生におかれましてはお詫びに髭でも剃って頂くという神展開になる事を妄想して止まないあたくしは性格に問題がありますですかそうですか(^^)。


○GCが下がったと思ったらまた上がったでござるの巻

昨日はGCレートまた0.12%水準に。

いやあ何か今週になってオペがGC放置プレイじゃ無くなって来ましたね何てことを昨日書いたのが変なフラグになったのかどうか知りませんが、昨日は資金供給オペがそんなに多くなくてまたさっくりGC0.12%水準に戻ってやがりますな。まあトモネとかは一応低いみたいなのですが、ど〜もGCの水準が暫く0.12%乗せで推移していたせいか、目線がちょっと高くなってしまっていて、ちょっとこう供給が気持ち少なめですなあとなるとあっさり0.12%に戻るというのも何ですなあという感じです。

いやまあ昨日もああでもないこうでもないと書きましたので繰り返しになっちゃうのですけれども、金融政策決定会合およびその後の会見などでの話のトーンだけ見ると直ぐにでもホイホイと資金供給を増やすかのようなトーンではございますが、一方で実際のオペレーションでそんなにホイホイと供給オペが出るでもなく、いつもと同じ状況ですなあというのって、2008年後半の動きを彷彿させる所ではあるのですけれども、まあ2008年の時みたいにGCレートがロンバート水準まで上昇してオープン金利が高止まりになってCPレートが爆発というような切迫したような動きではなく、単にGCが0.105/11なのか0.12/125なのかという話ではありますと言ってしまえばまあそれだけとも言えるので、この状況でいきなりどうしたこうしたというのがある訳では無いのですけど・・・・

で、ついでに話の筋が脱線しますが、確かにまあ介入の時の総裁談話とか見ますと威勢の良さそうな話をしていますが、冷静に今月の追加緩和の内容を読めば「向こう1年掛けて資産買入を行っていきますよ」という話であって、しかもその内容はこれから決まるという事でもありますので、そーゆー意味で言えば別に当座預金残高が現時点で大して増えていないで、GCレートに反映されるようにタイト目の資金供給オペが実施されていますなあという現在の状況は、まーそれはそれで良く良く考えますと別にインチキでは無いのですけれども、ど〜もこう何だかなあという感じがする訳ですな。そんなこんなでちょっとこう市場との温度差があるんジャマイカとゆー気がする今日この頃なのでありますが、別にあたくしの脳内妄想で考える市場との温度差というのがただの脳内妄想なのかも知れないので、その辺の判断は留保しておきます。ただ、例えば金先とか2年債利回りとかTB利回りとかのプライスアクション見てると温度差あるんじゃないの??って気はしますということで。


○西村副総裁講演はメモだけ

[外部リンク] 国際預金保険協会主催・国際コンファランスにおける挨拶の邦訳 ──

題名を見た瞬間に「これは目先の金融政策に関するインプリケーション皆無だろう」と思ったのですが、その通りの内容でありました。超お暇な方以外は特に読まんでもというものです。

・・・・とそれだけでは何ですので一応引用しますが。

『2.金融システムの安定と金融セーフティネット』という所から。

『(2)金融セーフティネット整備におけるバランス確保の重要性』 というのがございましてですな。

『こうした金融セーフティネットの整備は重要なものですが、単に拡大・強化していけば良いというものでもありません。長い目でみた金融システムの安定維持を考えると、さまざまな面で「バランス」を確保していく必要があります。以下では、この「バランス」というキーワードを用いながら、金融セーフティネットのあり方に関するいくつかの重要な視点についてお話しします。』

ということでお話が始まるのですが、その小見出しがこんな感じで、まあ一般的というか穏当な話になっています。何かこう国際基準よりも独自に厳しい基準を作りましょう!!!!などというようなマゾヒスト的な話になっていないのは実に結構なお話だと思います。

(規制の強化とマクロ経済のバランス)
(金融セーフティネット整備とモラルハザードのバランス)
(セーフティネットの規模における地域間のバランス:協調の必要性)

で、金融システムがどうのこうのという話をする中でマクロプルーデンスの話があるかなあと思ったら、今回は一応言及はあったのですが、先般の白川総裁の講演のようなマクロプルーデンス節満開というようなKYな話になっていなかったのは、まー良かったのではないでせうかという感じです。

『この点、日本銀行は、従来からミクロ・マクロの両面で、金融システム安定上の役割を担ってきています。すなわち、ミクロ・プルーデンスの面では、日本銀行は、証券会社も含め幅広い先に考査やモニタリングを行い、必要に応じてリスク管理や経営状況の改善を促すための助言・指導を行っています。一方、マクロ・プルーデンスの面では、金融市場の状況や金融機関から得られた情報も活用しつつ、金融システム全体を分析・評価し、政策に活かしています。今回の金融危機に際しても、マクロ・プルーデンスの観点から、金融機関からの株式の買入再開や金融機関に対する劣後ローンの供与を実施しました。』

「マクロプルーデンスの観点から物価安定の理解の第2の柱に基づいて政策判断をします(キリッ)」というような話になっていないのは結構結構(^^)。
 


お題「FOMCまで連銀高官発言以外のネタが無いので雑談モード」   2010/10/27(水)08:07:27  
  明日は展望レポートがありますし、それよりも資産買入の具体的な中身が出てきたりすると思われる(どこからどこまで出るのかはさっぱり判らないけど)のですけれども注目されるのはFOMCだったりするのが残念な所で(--)

○GCが高止まりですなあと書こうと思ったら低下しました

まあ要するに小見出し書いたらそれで終了という話なのですが(^^)。

えーっとですな、9月の為替介入実施で非不胎化介入がどうのこうのという話が一瞬盛り上がった訳ですが、日銀当座預金残高ちゃんはそれ以降17兆円前後での推移という調節が続いておりまして、まあその数字ってどうせ介入実施した9月15日前後の当座預金残高15兆円に介入額の2兆円を足した数字を意識してるんでしょという所なので
ございます。

でですな、その数値をそのままキープしていたら新しい積み期間に先週から入ったのですけれども、当座預金残高は相変わらず17兆かつかつの水準で推移するような資金供給という事で推移してたらGCレートが0.12%近辺で高止まりするでござるの巻。7月とか8月とかの数字を見てますと積み前半期間(つまり月の後半)は大体当座預金残高が18兆円ペースで回していまして、その点で言えば微妙に当座預金残高が少なめなのと、資金需給の関係で、当座預金残高水準が17兆円前後だとオペ残が31兆円近辺になってしまいますので(企業支援貸付を乗っけると4600億円ほどそれに乗りますけれども)、オペ残水準が少な目という感じになるのですな(例えば8月後半から9月前半はオペ残が35兆円から38兆円)。

でまあその結果として、積みの前半にしては資金供給がきつめという形になってしまいまして、GCレートが0.12%〜0.125%辺りで妙に高止まりする状態がここ2週間近く継続していまして、そろそろ悪態でも書いてやろうと思ったら一昨日辺りからGCレートが低下してきて昨日のGCレートもレギュラーで0.115%水準に低下と相成った次第で、ちょっとタイミングがずれたなあと思っているのであります(^^)。

ここへ来てのGC落ち着きに関しては、22日の財政揚げ超に対応して資金供給オペが増えて(企業支援抜きベースで)オペ残がやや増えたのと、今週になって当座預金残高が18兆円台になるようなオペレーションになって(今日は17.6兆円になるようですが)来たのが影響していると思われますが、よーするにそれまでは当座預金残高17兆円を意識していたのかどうかは知りませんが、そっちの方はきっちりキープする中でGCレートが0.12%レベルに上昇するのを放置プレイだったという中々こう意味の判らん動きになっておった訳ですな。


いやね、そんな中でも3か月TBは0.11%割れ水準で推移していましたし、(昨日は買いでも入ったのか0.105%レベルにまた低下)1年TBは0.11%辺りで推移していますし、そーゆー意味では「より長めの金利」は大して上昇しなかったのですけれども、追加緩和実施の時に1年は0.105%に低下して3か月は0.10%を買いそうな勢いだったのから比較するとやや残念な展開でもあります。というか2年国債の金利って昨日とか0.135%がオファーレベルだと思うのですが、追加緩和期待というか追加緩和やるんでしょ状態になってい先月末(9月末ね)の水準が0.130%だったので、それよりもレートが上昇しているというのもこれまた残念なお話でありますが、GCレートが0.12%水準定着とかになっちゃいますと、それよりも低い利回りの債券は業者的には持っているだけで逆鞘になりますから、そらまあその辺の利回りが下がりませんなあという事になりますわな。

てな訳で、何でGC0.12%水準が続いているのにオペが増えないのよという悪態でも書こうかと思ったのですが、さすがにそれはどうかという事になったのか今週になってちょっと供給オペが増えましたという所だと思います。


でですな、まあそのGCレートが微妙に高いのが続いているからオペを少し多めにしましたというのは良いのですが、ど〜もこの資金供給オペのスタンスが読みにくいというか明快じゃなくて、今週になって供給オペが増える前の状況を見ていると当座預金残高の17兆円水準を意識しているのか、それともコールレートが過度に下がらないように意識しているのかというイメージを受けるのですけれども、今週になるとGCの高止まりに対応したようなイメージがある訳です。一方で9月15日の介入前後の日銀の声明だか談話だかみたいなのとか、今月の包括緩和実施で示されている話によればもうちょっと威勢良く資金供給オペを実施して金利を下げましょうという話をしているようにも見えますしとゆー感じでありまして(ディレクティブでもコールの下振れ容認しているんですし・・・・)まあ要するに何をターゲットにしてどうしようとしているのかがヒジョーに読みにくいというか首尾一貫していないというかというのが何ともという感じです。

いやね、別に何がターゲットでも良いのですが、オペレーションの上げ下げをするのにどこの数字を見ているのかというのが一定していないように見えるというのはつまり金融調節がどんな感じで回っていくのかが読みにくいという話になりますわな。で、ここもとずーっとそうなのですが、追加の緩和みたいな措置が実施された後に妙に短期国債が強くなってから「あらら」と失速するというようなのが続いたりするのって、もちろん他の要因もありますけれども、オペが何見て打たれているのかが良く判らなくてGCが微妙な振れ方をするのも原因ではないかという気がするざます。

いや別にGCが振れるのが悪いのではなくて、GC放置プレイなら放置プレイな調節を一貫して実施していれば良いのですけれども、時にはGCを気にしたような調節をやるかと思えば、放置プレイみたいな調節になってみたりとか言うのが予測可能性を下げるのでやりにくくなるんですよねという話であります。ただまあエライ人の発言とかだと如何にも資金供給を景気良く実施しますよ的なニュアンスがある、とゆーのもありますので、何だかどうも訳判らんですなあというのがある次第でございます。


#と、延々と債券市場の人でもたぶん関心の範囲外というか何の話をしているのかさっぱり判らない話をしてどうもすいません


○決定会合プレビューのような雑談

まあ何ですな、展望レポートに関しては追加緩和実施しちゃいましたから今更どうのこうのという興味はあまり無かったりしますし、どうせ2012年度のCPI見通しって0%台前半になるのでしょうから時間軸は軽く見積もって2012年前半くらいまでは伸びるという話になるでしょうが、それは既に2年金利辺りをみればちゃんと織り込みまくっておりますので特に大ネタにはならんでしょう。

それよりも資産買入5兆円ちゃんの具体的な施策がどうなるのかというのが気になるのですけれども、国債と短期国債の3.5兆円分に関しては従来のスキームをそのまま流用すれば良いので別に問題なしでしょう。CPと社債の1兆円分に関してですけれども、今回の措置って前回実施したCPや社債の買入と違いまして、「市場が正常化したら応札無くても無問題」という訳にはいかないので、利回り競争入札みたいな方式にするのか、それとも指値にするにしても低い水準での指値にするかとかしないと「1兆円程度」の予算達成(^^)が出来ないわけでありますので、テクニカルにどうするのかはムツカシヤですな。

つまり、CPの場合は利回り競争入札で入れさせるしかないと思います(または例えば短国や国債の流通利回り水準での指値とかですか)けれども、そうなりますと当然ながら銘柄間の信用リスクスプレッドなど知った事かというレート形成がされることが予想されますので、日銀様のご購入対象銘柄に関しては銘柄間のスプレッドが素敵に縮小するでしょう、ということになるんでしょうな(発行量全部を日銀様がお買い上げするとは思えませんので本当にスプレッドが全部なくなるまでには至らないと思います)。社債に関しては売買参考統計値という便利なものがありますので、それ対比で幾らという入札方式を使う事もできると思いますが、流動性が相対的に低い債券に関しては結構この数字が微妙にアレだったりしまして、まあその数字は提供業者の鉛筆なめなめ成分もありますので、更にアレだったりしますなあとか思う今日この頃。利回り絶対水準入札にするんですかねえ。

更に残りの5000億円に関してはなお難しくて、ETFの場合は市場購入をするとしていつ買うのかとかの情報管理をどうするのとか、買った後の明細はどういう形で公表するのかとかも中々難しいとは思いますが、まーそれ自体は何とかなるでしょうという話だと思いますけど、J-REITに関してはそもそもの銘柄選定をどうするのかとかが難しいでしょうから、今回の会合で具体策が決まるのか時間的にどうなのよという気がしますです、はい。

恐らく国債と短国は直ぐに出るでしょうし、CPと社債も一応一回やっているので(ただし今回はスキームを変える必要はありますが)今回の会合で具体的な実施内容とか出るのかなあとか妄想しているのですが、ETFとJ-REITは今月間に合いますかねえという感じではないかと(次回じゃないですかねえ)存じます。


#ということで、何か今日はマニア向け雑談になってしまってどうもすいませんだって債券市場がひたすらFOMC待ちみたいになってるんですもん・・・・・
 


お題「今更ですいませんが先週のバーナンキ講演を斜め読み」   2010/10/26(火)08:07:47  
  公共放送様は「日銀の決定会合で経済物価見通しが出ますが、ゼロ金利政策が長期化することが必至の情勢になるようです」との事で。

#ところで子供手当を増額するらしいのだが財源はどこにあるのかね??

○出遅れまくりだが先週のバーナンキ講演を斜め読みしてみた

[外部リンク] Policy Objectives and Tools in a Low-Inflation Environment」というものなのでワクテカして斜め読みした(これがまた本文15ページもございまして結構長い)のですが、そんなに面白いネタがなくて若干拍子抜け(いやまあもちろんあたくしが肝心な所を読み飛ばしてしまった可能性はあるので判っていたら教えてくんなましという所なのですが、汗)だったりするのれす。

で、講演のマクラの部分も妙に長いのですが、そのマクラの最後に今回の講演の流れが書かれております。

『In the remainder of my remarks I will discuss these issues in the context of current economic and policy developments. I will comment on the near-term outlook for economic activity and inflation. I will then compare that outlook to some quantitative measures of the Federal Reserve’s objectives, namely, the longer-run outcomes that FOMC participants judge to be most consistent with its dual mandate of maximum employment and price stability. Finally, I will observe that, in a world in which the policy interest rate is close to zero, the Committee must consider the costs and risks associated with the use of nonconventional tools when it assesses whether additional policy accommodation is likely to be beneficial on net.』

という事で、まず最初に経済見通しに関する説明があって、その次にFEDの今後のいわゆる量的緩和政策に関する政策ツールに関する説明があるのは良いのですが、最後にあるのが微妙にチャーミングなネタで、ゼロ金利制約の元での非伝統的な金融政策による追加緩和のメリットデメリットに関する話というどこかの麿総裁のような話をしているのが何だか微妙だったりしますわな。うーむ。

で、講演のページ数を見ると予想がつくのですが、今回のこの講演は割と項目別の中身に関しては細々と話をしている感じですので、そういう意味ではバーナンキ議長の現状認識に関する整理にはなると思います。基本的には従来の講演やFOMC議事要旨などにあるもののまとめみたいな話でそんなに新しいネタはなかったように思えます。

・経済見通しに関して

『The Outlook for Growth and Employment』ってのが3ページ半ほどあるのですが、これを大体一言でまとめると「雇用の改善に時間がかかるので経済の回復には時間がかかりますなあ」という所ですな。あと金融環境の改善に関しては景気にサポートという話をしておりますが、特にその恩恵は直接金融市場へのアクセスができる大企業が受けているものの、銀行の貸出態度も改善しているので、クレジット的に借入に値する債務者であれば、中小や個人でもやや状況が改善してますなというな話をしています。

ただまあ個人消費の所など、幾つかの場所で折に触れて「個人消費やそれに連なる最終需要の更なる回復は雇用・所得状況の改善に依存します」という話が出てますので、まあ基本は雇用所得状況ですなあという事ですわな。


・物価見通しに関して

『The Outlook for Inflation』という所ですが、雇用の改善が遅れてリソースのスラックが大きいのでインフレは抑制されるでしょうという毎度の見通しです。それだけで終わると何ですので、先般ご紹介したFOMC議事要旨にあった「雇用のミスマッチ解消が進まないのは労働者のモビリティーが低下するという構造的な要因があるのではないか」という指摘に関してダメ出しをしているのがチャーミングなのでそちらから。

『In gauging the magnitude of prevailing resource slack and the associated restraint on price and wage increases, it is essential to consider the extent to which structural factors may be contributing to elevated rates of unemployment.』

ということで、構造的要因が失業をどの位引き上げているのかという点を認識するのは重要、というのがあるのですが、そこれああでもないこうでもないという話をしている部分は華麗にスルーして(おいおい)結論を。

『Overall, my assessment is that the bulk of the increase in unemployment since the recession began is attributable to the sharp contraction in economic activity that occurred in the wake of the financial crisis and the continuing shortfall of aggregate demand since then, rather than to structural factors.』

ということで、あまり構造的な失業の増加要因という考えには与していないというのが結論だったりします。


・金融政策ツールに関してですが、現状の物価と失業が望ましくない水準と言及

『The Objectives of Monetary Policy』のところですが、これまた理念的な話をああでもないこうでもないとしておりまして、「デュアルマンデートの実現にあたっては一つの目標にフォーカスし過ぎないようにしないといけません」などとどこの日銀かというような話もしらっとしているのがチャーミングです。

『The Federal Reserve has a statutory mandate to foster maximum employment and price stability, and explaining how we are working toward those goals plays a crucial role in our monetary policy strategy. It is evident that neither of our dual objectives can be taken in isolation: On the one hand, a central bank that aimed to achieve the highest possible level of employment in the short run, without regard to other considerations, might well generate unacceptable levels of inflation without any permanent benefits in terms of employment. On the other hand, a single-minded focus by the central bank on price stability, with no attention at all to other factors, could lead to more frequent and deeper slumps in economic activity and employment with little benefit in terms of longrun inflation performance.』

まあこの辺りは基本的に当たり前の話をしているのですが、ふーんと思ったのは(ある意味当たり前なのだが)「より重要な事ですが、金融政策担当者は長期的な物価上昇率を決定する能力はあるが、長期的なサステイナブルな失業率を決定する能力は乏しい」とか言っているのも「ほうほう」と。昨今の日銀法改正がどうのこうのと言ってる人たちが「日銀のマンデートに雇用の最大化を明記すべき」という話をしていますが、バーナンキ議長のこの部分に関してはどのようなご感想をお持ちなのかお聞きしたいもんで。

『Although attaining the long-run sustainable rate of unemployment and achieving the mandate-consistent rate of inflation are both key objectives of monetary policy, the two objectives are somewhat different in nature. Most importantly, whereas monetary policymakers clearly have the ability to determine the inflation rate in the long run, they have little or no control over the longer-run sustainable unemployment rate, which is primarily determined by demographic and structural factors, not by monetary policy.』

それがつまりどういうことかと言いますと・・・

『Thus, while central bankers can choose the value of inflation they wish to target, the sustainable unemployment rate can only be estimated, and is subject to substantial uncertainty. Moreover, the sustainable rate of unemployment typically evolves over time as its fundamental determinants change, whereas keeping inflation expectations firmly anchored generally implies that the inflation objective should remain constant unless there are compelling technical reasons for changing it, such as changes in the methods used to measure inflation.』

まあだからそっちに関しては努力しないというのではなく、コミュニケーションのツールとして「Summary of Economic Projections(要するに展望レポート^^)」を出してますよという話をしてますわな。

でその説明の後に、現状の物価水準と失業率の水準が望ましくないという話をしているのが今回の講演で注目された所になるんでしょうなあ(=望ましくないので追加緩和が必要=11月のFOMCで追加緩和確定、という話)という所なのでそこを引用するだよ。

『In contrast, as I noted earlier, recent readings on underlying inflation have been approximately 1 percent. Thus, in effect, inflation is running at rates that are too low relative to the levels that the Committee judges to be most consistent with the Federal Reserve’s dual mandate in the longer run.』

まあFOMC声明文でも出てましたけどね。

『In particular, at current rates of inflation, the constraint imposed by the zero lower bound on nominal interest rates is too tight (the short-term real interest rate is too high, given the state of the economy), and the risk of deflation is higher than desirable.』

ということで、短期名目金利が下げられない中での物価低下がどうのこうのという話はFOMC議事要旨の中にもありましたが、ここでは「実質短期金利が高止まりしていてデフレリスクが高まっている」というのが示されているのが新しいちゃあ新しい話で、先般のFOMC議事要旨で実質短期金利がどうしたこうしたという話をしていたのはバーナンキ議長だったんでしょうかねえというのを思わせてくれる部分だったりします。

・・・・で、余談になっちゃうのですけれども、上のほうで「中央銀行は長期的な物価水準を決定する能力があります(キリッ)」って話をしているのですけれども、一方で先般の9月FOMC議事要旨では「インフレ期待を引き上げる為に名目GDPターゲットや物価水準ターゲットなどの政策オプションも検討課題」みたいな部分があった訳でして、もしその話をバーナンキがしているのであれば、ジャクソンホールでの講演などで物価水準ターゲットに関してケチョンケチョンの扱いをしていたのにどうした事ぞという感じでありまして、物価に関しては結構バーナンキ議長が懸念してさてどうしたもんだと悩んでいるのではないかという感が致しますわな。

失業率に関してはこのように。

『As of June, the longer-run unemployment projections in the SEP(引用者追記:Summary of Economic Projectionsの事です) had a central tendency of about 5 to 5-1/4 percent--about 1/4 percentage point higher than a year earlier--and a couple of participants’ projections were even higher at around 6 to 6-1/4 percent. The evolution of these projections and the diversity of views reflect the characteristics that I noted earlier: The sustainable rate of unemployment may vary over time, and estimates of its value are subject to considerable uncertainty. Nonetheless, with an actual unemployment rate of nearly 10 percent, unemployment is clearly too high relative to estimates of its sustainable rate. Moreover, with output growth over the next year expected to be only modestly above its longer-term trend, high unemployment is currently forecast to persist for some time.』

だからどうするという話は無いのですが、足元の失業率が高すぎるというのと、先行きに関しても暫くの間は失業率が高止まりしやすいという話をしているので、必然的に金融緩和が必要ですよという話になるんでしょうな。


・『Monetary Policy Tools: Benefits and Costs』とは何ぞね

最後の部分がそういう小見出しでして、今回ナンジャソリャというのがこの部分。

『For example, a means of providing additional monetary stimulus, if warranted,would be to expand the Federal Reserve’s holdings of longer-term securities. Empirical evidence suggests that our previous program of securities purchases was successful in bringing down longer-term interest rates and thereby supporting the economic recovery. A similar program conducted by the Bank of England also appears to have had benefits.』

と言う話はまあ良いのですが、期待インフレ率を引き上げて長期金利は引き下げるなどという都合の良い政策が出来るのかというツッコミは勿論ございます。まあ結論としては、どっちも実施というのは無理でして、恐らく長期金利の動きの方が判り易いですし、直ぐに市場が反応しちゃいますから、そっちが上昇する方を懸念して長期国債の買入が小出しになるとあたくしは予想するのですが(そして小出しの結果期待インフレ率は上がらずに日本化が進行してバーナンキマズーの神展開を妄想)まあそれは兎も角。

『However, possible costs must be weighed against the potential benefits of nonconventional policies. One disadvantage of asset purchases relative to conventional monetary policy is that we have much less experience in judging the economic effects of this policy instrument, which makes it challenging to determine the appropriate quantity and pace of purchases and to communicate this policy response to the public. These factors have dictated that the FOMC proceed with some caution in deciding whether to engage in further purchases of longer-term securities.』

ということで微妙な日和見姿勢が見られますな。

『Another concern associated with additional securities purchases is that substantial further expansion of the balance sheet could reduce public confidence in the Fed’s ability to execute a smooth exit from its accommodative policies at the appropriate time. Even if unjustified, such a reduction in confidence might lead to an undesired increase in inflation expectations, to a level above the Committee’s inflation objective.』

あれだけ威勢の良い話をして市場の期待を煽っておいて、今更どの口が「あまり買入を増やしすぎると出口政策が困難になるリスク」とか言うのかという感じではございますが、まあそこでお勧めなのは「長期国債買入」ではなくて速攻で出口政策が可能な福井の俊ちゃん謹製の「リザーブターゲット」ですよ(^^)、というのは半分冗談ですけれども、まー微妙にこんなヘッジを入れているという時点で今回は派手派手な政策をいきなり出すのではなくて小出しスキームになるんだろうなあという気がせんでもないです。

一応、「我々は出口ツールを持っていますよ(キリッ)」というのはありますので最後に引用しておきますです。

『To address such concerns and to ensure that it can withdraw monetary accommodation smoothly at the appropriate time, the Federal Reserve has developed an array of new tools. With these tools in hand, I am confident that the FOMC will be able to tighten monetary conditions when warranted, even if the balance sheet remains considerably larger than normal at that time.』

ということで、本当は今日は市場雑談も書こうと思ったのに時間がなくなったのでこの辺で勘弁ということで(大汗)。
 


お題「西村副総裁会見とか市場雑談系とか」   2010/10/22(金)08:05:03  
  「経常収支の目標設定」とか「為替操作国認定」とかお前が言うなお前がと思うのですが、米国政策当局者の面の皮は何で出来ているのでしょうかと不思議に思うのでありまする。

西村副総裁の会見はこちら。
[外部リンク] 三点お伺いします。講演の中で、日本経済の先行きについて、7月の中間評価と比べても下振れる可能性が高いというお話がありましたけれども、これは包括緩和の効果を織り込んだうえでも下振れるということなのかを確認させてください。また、次回の会合までに包括緩和の効果を見積もることは可能なのでしょうか。二点目は、物価見通しのところで、たばこ税の引き上げの効果というものを反映するべきかどうかについてお聞かせください。三点目は、CPIの基準改訂による下振れが0.4 とか0.5 とかいわれていますが、いずれも織り込んでやったらどういった形になるのかという点について教えてください。』

で、これに対する西村さんの答え。

『(答) まず最初に、包括緩和の効果に関する見通しですが、見通しは現在検討中ですので、直接のお答えは出来ません。また、政策を決めたときの見通しというのは、当然のことですが、それがないとどうなるかということを考えてやったということです。包括緩和の効果が次回の展望レポートの見通しに反映されるかどうかということですが、それはそれぞれの政策委員の方々の判断に依存するわけです。もちろん、将来に向けてどういうことが起きるかということをそれぞれの皆さんが考えて見通しを立てるわけです。その中の一つとして、それぞれの皆さんがご判断されるという形になります。』

何か禅問答というか蒟蒻問答のような話ですが、どうも「見積もるのか見積もらないのかはそのとき次第」みたいな話のようですわな。

で、物価の話もあったのですが、次の質問に対する答えの方が判り易いのでそちらを引用。

『(答) 基準改定を取り入れるか取り入れないかということですが、これは展望レポートの中で明らかにすることですので、私からは前回のケースについてご説明します。前回の場合は、基準改定が実際どのくらいの大きさになるのかに関して、信頼性の高い予測が難しかったということに加え、コミュニケーション上色々な難しさがあるのではないかとの懸念から、前回の基準改定の前の展望レポートには基準改定を取り入れませんでした。今回どうなるかについては、今回の展望レポートにおける政策委員の判断によるということになります。』

ということなのですが、こういうのってある程度共通のプラットフォームでやってくれないとその度ごとに一々「このときどうだったっけ」って話になるのである程度共通化して頂きたいのでありますが。まあCPIの基準改定もそうなのですが、その前にありましたような「今回から実施する追加緩和政策の効果を見積もるのか見積もらないのか」という辺りっていうのはある程度共通化して欲しいなあとは思うのですけどね。

・・・で、つらつら考えるにこれだと今回の展望レポートには包括緩和の政策効果を織り込まないって話になるのかもしれませんが、それも何だか謎な話で、そうなりますと包括緩和の効果が出てきた時点で(出なかったら涙目ですがそれは無いと言うことにして)「景気は展望レポートよりも上振れて推移しています(キリッ)」って話になってくる訳で、そうなりますと一旦展望レポートで示された時間軸がまた変わってしまいますがなという話になりかねない訳でして、そーゆーのは期待形成っつー意味ではちとどうなのかねという感じはするのですが。

いやね、これがまあ包括緩和を展望レポートと同時に出すという話でしたら織り込みにくいというのもあるのかも知れませんが、一応(具体的内容が出るのが今回というのはあるのですが)前回会合で緩和を実施したという流れなのですからその分を出したほうが良さそうな気がするんすけどね。


○米国経済と新興国経済に関して

『(問) 2 点ご質問します。ご挨拶の中で新興国の米国向け輸出に着目されて、そこにもリスクがあることに触れていらっしゃいましたが、最近、こういう発言をされる方はあまりいらっしゃらなかったと思います。新興国の経済について少し慎重にみ始めたというメッセージであるのかどうか確認させてください。(2点目割愛)』

『(答) 最初の点について、発言の真意ということですが、これは昔から言っていることでありまして、急に考え方が変わったということではありません。データを虚心坦懐にみて頂ければ分かりますように、新興国と先進国との間の貿易の重要性というのは明確ですから、そういう意味で考えれば、特に米国における経済の停滞は、新興国からの輸出、そして新興国間の産業内貿易に影響を及ぼしてくることは十分に考えられます。そういったことは常に考えておかなければならないことですから、そういう観点からご説明した次第です。』

確かにそうなのですが、決定会合議事要旨やら声明文などでは特に本年前半においては「新興国の上振れ」という話のほうが多かったので、今回は久々にきちんと指摘しましたねっていう感じだったかと存じます。

ま、あんまり政策インプリケーションは無かったというか、会見で誰か「第2の柱による点検」の部分とか「マクロプルーデンス」の部分に関するツッコミをして頂きたいところだったのですが、その辺の質問が無かったのでまあこんな感じで。



○市場雑談系の雑談

・20年国債入札でしたが

えーっとですな、まあ結局トレンドが出るような話にはなりませんでしたなあというありがちな結論なのですが、入札そのものは何となく前場引けよりも強くしてみたり、そもそも前場にそんなにコンセッションしなかったりという感じで中々結構な感じだったのですが、終わってみれば10年カレントの方が20年カレントよりも強いというワケワカランチな引けに。何か20年入札の落札結果出た後に20年から10年に入替でもしたのかよというような動きでございまして、前場のバランスでは10年のほうが弱かったので、なんちゅう嫌がらせのような動きですかという所ですが、まあトレンド出るような話にはなりませんですわなあという感じだったんですかね、よー知らんが。


・GCが妙に下がらない件について

先週更新をサボっている間に積み最終を迎えて今週は新しい積み期間に入っているわけですが、先週末の積み最終日とかコールの加重平均が0.098%とかいう大変にお洒落な数値になっていたのですね。
[外部リンク]
 


お題「西村副総裁講演2本なんですけど」   2010/10/21(木)08:11:49  
  あんまり詳しくないんだけどさ、この前メドレーって「QE2無し」みたいなレポートを出したとかいう話が出てたと記憶してたんですけど。現物見たこと無いからよー知らんけれども、あちらさんって日銀の金融政策に関しても見事な大外しばっかりですし、何でああ有り難がられるのかよく判らん。

#まあ雨公は何でもいいから相場動くネタが好きというのがあるみたいですけどね。

○20年国債入札ですなあ

最近相場雑談をしておりませんが、微妙に相場見るのさぼっていたらすっかりプライスアクションのイメージが訳判らなくなってしまいましたというのと、追加緩和炸裂で中期までが安定しちゃって動くのがカーブの一番後ろだけみたいな感じになっているというのもありまして、ど〜もこうピンと来ないのはあたくしのせいなんですけれども(汗)。

と言う訳で(どういうわけだ)本日は20年国債入札なので、これでちったあ動くかなあと思うのでございますが、足元では超長期の所が売りが出ていたっぽくて何となく重そうにしているようにも見えるし、そうは言いましても売りが出たとかいう割には相場の位置が下がると買いたい人もいるみたいで重い重いという割には妙に値持ちしているようにも見えますし、こーゆー微妙な時には需給動向に変化が起きるという意味で入札前後の動向でも見ておきましょうという話になるって感じなんでしょうか。

まあここもとの入札って頑張ってその前に調整しておいて入札を迎えるからそこまで悲惨な結果にはならないのですが、何か知らんが入札後のセカンダリーでそんなに売れない上に別の年限売りに来るアホウとかがいたりして結局の所ロングが残るという変なパターンが続いているみたいですけれども、さて本日はどうなるのやら。ここ2日ほどはあんまりコンセッションしてませんけど、そもそも10年とかから見たら散々甘くなっていますのでそういう意味ではやはりコンセッションはしてるちゃあしてるのですが・・・・

ということで別に予想でもなんでもなくて、単なる俺様備忘メモでございましたです。結局の所米国FOMC様に置かれまして実施予定のQE2ちゃんの結果で米国のイールドカーブ(の長い所)がどう動くのか次第でそれの様子見モードですがなという所だと思いますので、目先いきなりトレンドは出ないのかも知れませんが、出るとしたら入札がきっかけになると思いますので、とりあえずメモにしただけという話でした(大汗)。


西村副総裁講演が2本になってしまいましたのでその辺から少々。

[外部リンク] アジアの視点を踏まえて ――

○まあそらそうなのですが今中央銀行の副総裁が言う話ですかね

つまり昨日の白川さん講演で申し上げた悪態と同じ話なのですが(^^)。

『マクロ・プルーデンス政策に対する関心の高まりは、まぎれもなく、近年生じた世界的な金融危機の厳しさ、さらに、そこから教訓を学び取らなければならないという必要から生じているものです。中央銀行は、インフレが低位で安定しているもとで金融システムに蓄積していたリスクに対し十分に注意を払っていたかどうかを自問自答しています。また、金融規制当局は、金融システム全体の安定という関心が、自らの政策の視野の中に欠けていたのではないかと悔やんでいます。』

『このような深い内省の念とともに、政策当局者たちは、マクロ・プルーデンス政策を、これまでのマクロ経済政策とミクロのプルーデンス政策の隙間を埋めるものとして位置付け、これによって大規模な金融危機が再び発生することを避けようとしている訳です。』

そらまあそうなのですが、足元での「大規模な金融危機の再発リスク」はここから低金利環境を延々と継続する事によって発生し得る「金融の不均衡蓄積」ルートではなくて、より積極的な金融緩和が必要となる「バランスシート調整の実体経済への波及によるスパイラル的な悪化」の方であって、今この時期にこういう話を中央銀行の副総裁というお立場の方が話をするのは如何にもピントがずれていると思うのですけれどもねえ。


○マクロプルーデンスは良いのですがこれでは何か景気抑制方向にならないっすかねえ

というころで、マクロプルーデンス政策に関する話が続くのですが、どうもこういわゆるBISビュー炸裂みたいな話が続いていまして、何だかなあという感じなのですが、一応こう引用してみますね。

『ここで私は、日本銀行は、物価の安定とともに、金融システムの安定を明確なマンデートとして有していることを強調しておきたいと思います。また、こうしたマンデートに基づき、日本銀行は、1990年代以降、実質的にはマクロ・プルーデンス的な政策手段を実際に講じてきています。』

マクロプルーデンスの結果物価低迷が続いたと言う事ですか、わかりません(><;

でまあ金融システムの安定という観点で言えば日本やアジアの場合は銀行セクターの役割が大きいというのはまあその通りなのでその辺も。

『このマンデートを果たすために何をすべきかを理解するうえでは、アジアの、さらには日本の金融システムの特徴として、資金仲介において銀行貸出が支配的な役割を果たしているということを理解することが、とりわけ重要となります。一方でアジアでは、証券化市場といった非銀行部門の重要性は相対的には低めです。このことは、米国のサブプライム住宅ローンの証券化や、これに関連する複雑な証券化商品のリスクの過小評価に端を発する2008年の金融危機において、アジアや日本の金融機関が大きな影響を免れた、一つの要因となっています。しかしながら、「同じコインの裏側」の話として、このような銀行貸出のウエイトの高さは、銀行セクターのリスクテイク能力が大きく損なわれる場合には、その実体経済への影響も大きくなり得るということも言える訳です。』

さいざますな。

『金融危機は、過剰なリスクテイクやユーフォリアの終焉に端を発して起こり、その帰結として、極端なリスク回避やアニマル・スピリッツの喪失を経済にもたらします。このため、マクロ・プルーデンス政策は、何よりもまず、過剰なリスクテイクを示すような金融面のアノマリーを見抜き、これを是正しなければなりません。また、不幸にして危機が起こってしまった場合には、銀行セクターのリスクテイク能力を支えていくことが求められます。』

という話なのですが、何かまあそらまあそうなのかも知れませんが、過剰なリスクテイクを示すような金融面の動きを是正って話をすると、今度は事前の是正という方が行き過ぎになってリスクテイクが消極的になりゃあせんですかねえというのが現場労務者的な印象なのですがどうなんでしょうかねえ。


○金融政策の二つの柱に関して

マクロプルーデンスの観点に金融政策の二つの柱がどうのこうのという話があるのですが。

『この点、2006年以来、日本銀行は金融政策判断において、「2つの柱」という判断フレームワークを採用しています。すなわち、このうちの「第2の柱」のもとで、資産価格の変化や銀行信用の膨張が、「経済・物価に大きな影響を与える可能性があるリスク要因」と捉えられれば、日本銀行はこれに対応し得ることになります。このようなフレームワークを通じて、日本銀行は、物価の安定を金融政策の第一義的な目的としつつ、金融面でのリスクの過剰な蓄積に対応し得る弾力性も備えているわけです。この意味で、日本銀行の金融政策の枠組みは一貫して、今回の世界的な金融危機が勃発する前から、金融セクターのリスクにも適切な注意を払い続けてきています。』

という話なのですが、どうもいわゆるBISビュー的な発想に傾斜して、金融政策が経済活動に抑制的に働くんじゃねえのかという不安がそこはかとなく感じられるのは気のせいあるいは杞憂だと良いのですが・・・・・・

てな所でこっちの講演に関しては終了。


以下広島での講演に関して。
[外部リンク]
 


お題「これは正論かもしれないが今話をするネタなのかという話」   2010/10/20(水)08:13:59  
  一部あたくしのおさぼり中の虫干し成分もあるんですけどね。

白川総裁講演(10日)
[外部リンク] IMF・ECB・FRB共催ハイレベルコンファランスに
おける講演の邦訳 ──』

西村副総裁講演(18日)
[外部リンク] アジアの視点を踏まえて ――
(中国人民銀行・IMF共催ハイレベルセミナーにおける発言の邦訳)』

えーっとですな、まあ題名をみていやーな予感はしたのですが、まあ予感どおりのお話をしていまして、何と申しますかそのネタは確かに正論は正論なのかも知れませんけれども、何も今そういう話を日本の中央銀行の総裁及び副総裁の肩書きがある人が話をせんでもええじゃろと思うのでありまする。

足元で金利および為替系のマーケットちゃんの注目がFEDの一挙手一投足に向かっておりまして、まー正直日銀ノーケアー状態だと思われますので(^^)、この辺りの講演ネタが華麗にスルーされているように思われるのが救いっちゃあ救いなのですが・・・・・

ちなみにどっちの講演も本当は英語なのですが、手抜きのあたくしは日銀謹製の邦訳版をネタにするでござるの巻。

ではまず白川総裁講演から。
[外部リンク] or Clean)』ってところで大変にこうアレな内容を予感するのですが、もうその通りの展開になっているのが心温まるのでありまする。

『今回の危機とその後の経験は、私の友人であるBill White が指摘する「事前か事後か」(lean or clean)の議論に関し、より明確な方向性を与えてくれたと思っています。この問題は、「金融政策は、バブルの発生を未然に防ぐために流れに立ち向かう(lean against the wind)べきか、それとも単に、バブルが崩壊した後に後始末(clean up the mess after the bubble has burst)をすることで十分なのか」と言い換えることができます。』

で、その結論は読まなくても判ると思いますが・・・・・

『しかしながら、今回の景気悪化の深刻さや雇用の喪失、さらには最近における主要国の景気回復ペースの減速は、バブルの生成を許してしまうと非常に大きなコストがかかり、「事後的な対応」という戦略だけでは不十分であることを明らかにしています。金融面での不均衡の蓄積を防ぐための行動も必要となります。』

どう見ても白川節炸裂です本当にありがとうございました。

『それでは、バブルを防止するための「事前」の措置に話題を移しましょう。ここでの問題設定は、「低金利、あるいは長期にわたる緩和的な金融政策とバブルの発生は、どのように関係しているのか」ということです。』

更に白川節が続くのである。オソロシス・・・・


○更に白川節が続く(-_-メ)

さっきの最後のところの続き。

『このことは、低金利環境の下では、利回りを追求する(search for yield)傾向や、より積極的にリスクをとる姿勢につながっていきます。実際、今回の危機に向かっていく局面では、高格付け商品でありながら驚くほど高い名目利回りをもたらすサブプライム関連証券化商品への投資が拡大しました。投資家は、意識する、しないにかかわらず、大きな信用リスクと流動性リスクをとっていましたが、そうした行動は、潤沢な流動性を伴う低金利環境において増幅されていたといえます。このような環境下では認識しにくい「テール・リスク」が、投資家のポートフォリオや金融機関のバランスシートに蓄積されていったのです。』

いやまあそれはそうなんですが・・・・・

『こうした投資行動を強めたと考えられるもうひとつの要素が、低金利環境と緩和的な金融政策が継続するという「予想」です。これは、経済環境やインフレ予想、中央銀行の政策といった様々な要因に影響されます。』

いやーん。

『1990 年代以降、金融政策の透明性とアカウンタビリティを高める枠組みとして、インフレーション・ターゲティングが多くの国で採用されました。これは、将来のインフレ予想とともに現実のインフレ率を安定させることに貢献しました。しかし同時に、この枠組みの設計上の特質ゆえに、市場やエコノミストは、金融政策の将来の道筋を予測するに当たり、需給ギャップとインフレ率の動向ばかりを注目するようになりました。こうした見方は、物価が安定した環境の下では、先行きも非常に低い金利が続くという期待の高まりを通じて、利回りを追求する傾向を生じさせがちだったと思われます。』

いやまあ今般のサブプライム金融問題の現象面という意味では仰る事は全くその通りだと思うのですし、今回の講演はそういう問題に関する指摘をしているからというのは非常によーーーく判るのですけれども、何も足元の景気下振れ懸念対応で時間軸を強化(=低金利環境と緩和的な金融政策を継続させる)という決定をしている直後に、その決定をした中央銀行の総裁がそういう話をせんでもええじゃろと思うのですよね。

まあおさぼり中だったから良く判りませんけれども、日本の3連休中の中日に実施されたネタだし、そもそも足元で日銀に対する注目度が下がっている中だと思われるので、あんまりネタにならんで済んだと思われるのですけれども、この講演だって世が世なら変なヘッドライン打たれて早速批判ネタになってもおかしくないと思う次第でして、もうちょっとこうお立場というのを弁えて頂きたく存じますと思いますがどうでしょうか・・・・・


○事前的対応も可能という話をしているようですなあ

『バブルの発生を事前に回避するために金融政策は役割を果たすべきである、という見解に対しては、様々な議論があります。ここでは2つ紹介します。』

『第1に、バブルと関連する資産価格の変動を見抜くことは難しいという指摘があります。』

『しかし、これに対しては、資産価格の上昇自体は問題ではなく、むしろ不均衡の蓄積、すなわち資産価格の大幅な上昇や、これと連動した過剰なレバレッジや期間ミスマッチが問題であるという反論が可能です。個別の金融機関のミクロ情報を入手することが可能で、経済と金融環境の両面を効果的にモニターできる中央銀行は、そうした不均衡を発見するのに最も適した立場にあり、それだけに、どのような政策対応が採り得るのか検討していく必要があります。』

つまり資産価格の動向というよりは金融機関のミクロプルーデンスという話になるのですが、それって突き詰めると金融機関のsearch for yieldをどないかせんといかんという話になってくる話になりそうな悪寒が。

『第2に、過剰なレバレッジといった不均衡については、監督・規制的な手法を講じることにより、最も効果的に対処できるという指摘があります。この場合、ミクロ・プルーデンスの手法を用いることが求められます。』

『しかしながら、このことは、金融政策の活用を排除するものではありません。わが国の場合、かつて日本銀行が民間銀行に対する窓口指導を実施した際、そうした手法が単独で過剰な銀行貸出を効果的に削減できるのかどうかにつき、学界で議論が行われました。その時の結論は、非常に緩和的な金融環境の下で、金融機関が裁定機会を求めて活動するので、窓口指導の有効性は低下する、というものでした。勿論、一方で、金融政策だけで、こうした状況に対応できる訳でもありません。金融政策とミクロ・プルーデンス政策が相互補完的に実施されることによって、より効果的な対応が可能になると考えられます。』

なんつーかまあそれはそういう考え方もあると思いますが、何も追加緩和政策を実施した直後にそういうネタの話をせんでもええと思うんじゃがのう。別に日銀総裁が話せんでも他の人に話をさせれば・・・・


○事前的対応はやはり困難なのではないかという気がしますけど・・・・

次の章になると更に何と言うかの話が続くでござるの巻。

『たとえ我々が、中央銀行が事前的対応を講じるべきという点で合意したとしても、なお課題は残っています。』

・・・・合意するんですかそうですか(--)

というツッコミは兎も角、次の所の説明は仰るとおりの話でして、中央銀行の独立性がどうのこうのという話で、マーケットの中の人たちと、そうじゃない人たちの中で特に日銀を批判している人たちとの間のイメージギャップの部分でもありますなあという点への話でして。

『第1に、中央銀行が事前的対応を効果的に行うためには、どのような条件を満たす必要があるか、という点です。中央銀行は、経済の中に持続不可能な不均衡が蓄積されていないかどうか、そして、人々が好景気を謳歌している最中に金融を引き締める必要があるかどうか(take away the punch bowl in the midst of the party)を判断する役割を担っています。』

まあ事前的対応をするならそうなるという話ですな。

『そうした判断は、中央銀行が独立して行う必要がありますが、形式的な独立性だけでは不十分です。幅広い社会的な合意が必要です。』

しらっと話をしているのですが、中々この辺りは微妙な論点だと思われる次第でありまして、結局のところ中央銀行の政策判断に独立性を付与されていると言っても、世間様が納得しない中でそれを強行するのが実際問題としては難しいという点に関連して、まあ日銀のケースで言えばマーケットの方から見ると「形式的には日銀って独立性強いように見えるけれども、実際問題としてそこらじゅうから圧力掛けられる中で政策判断しています(=つまり差し込まれて金融緩和とか)よねえ」っていう見方になる次第なのですが、まあその辺りの論点を含む指摘なのではないかと存じますです。

『すなわち、資産価格の上昇やレバレッジの拡大などを通じて金融面での不均衡が拡大すると、それが崩壊した時の社会的・経済的な損失は甚大なものとなること、そして、こうした動きを鎮静化するためには、予防的な政策対応が適切かつ必要であることが広く認識される必要があります。そうした幅広い合意なしには、中央銀行であれ、他の公的当局であれ、短期的には極めて不人気な、景気を抑制するための政策対応に踏み切ることは、非常に難しいと思われます。』

で、そのような合意形成ってたぶん無理で、合意形成できる頃にはどうしようも無いような状態になっていると思われるところが、この事前的対応の難しさを示しているのではないかと思われますが。


○これは・・・・・

『第2に、特に公的な政策に関する議論の中で、金融政策をどのような枠組みの下で運営していくのかという課題があります。』

とは何ぞやという話ですが。

『人々の考え方や行動は、政策をどのような言葉で表現するか次第で変わり得ます。この点は重要であり、過小評価すべきではありません。』

ほほう。

『「インフレーション・ターゲティング」という表現は、金融政策に関する人々の理解、ひいてはその有効性に対して、プラス・マイナス両面の効果がありました。』

!!!!!

『インフレーション・ターゲティングは、多くの国において、金融政策の透明性とアカウンタビリティを高め、金融政策における物価安定目標について、人々の理解を向上させる助けとなりました。しかしながら、バブルが生成された期間を振り返ると、当初の政策意図から離れ、インフレーション・ターゲティングに対する表面的かつ狭い理解が徐々に定着してしまったとの印象を持っています。』

どう見ても白川(ry

『恐らく余り認識されてはいませんが、そうした理解は、マクロ経済と金融環境の全体を踏まえて柔軟に運営されるべき金融政策を、制約し始めました。ひとたび、狭い理解が人々の意識に浸透すると、中央銀行が、その狭い領域の外に踏み出し、新たな状況──例えば、インフレ率自体は安定しているにもかかわらず、長い目でみた経済成長を阻害しかねない不均衡が蓄積している状況──に柔軟に対応していくことは、非常に難しいものとなります。』

どう見ても(ry

『それゆえ、日本銀行は、インフレーション・ターゲティングの長所を取り込みつつ、こうした隠れた問題を回避するための枠組みを導入しています。』

ということで以下中長期的な物価安定の理解に関する説明と第1の柱第2の柱に関する説明になるのですがそこは全部割愛。ついでに言えばもう一つ論点があるのですがそれも割愛しちゃいます。

・・・・・いやまあこれは過去に起きたことのレビューとしては正論だとは思うのですけれども、白川総裁様におかれましては『人々の考え方や行動は、政策をどのような言葉で表現するか次第で変わり得ます。この点は重要であり、過小評価すべきではありません。』と仰っているのであれば、追加緩和政策を実施するような時に「麿はやりとうなかったでおじゃるしこんなの効果はあんまり無いでおじゃる」というような話をするのは是非とも回避して頂きたく存じますし、先行きの政策オプションに関してでもわざわざ過去の話を引き合いに出して「これは効果が不透明」「この効果はあまり観測されませんでした」というようなダメ出し大会をするのも勘弁して頂きたいものだと切に願うものであります。


○西村副総裁講演の時間がなくなってしまいました(おいおい)

相変わらず時間配分とペース配分ができないあたくしでして、折角URLをつけたというのに西村副総裁講演ネタは華麗にスルーなのですが、まあ一言で言えば「どう見てもBISビューです本当にありがとうございました」という所でしょうか。いやまあマクロプルーデンス政策という観点や、今般の金融バブルの生成と崩壊に関する論点からすれば仰るとおりの話なのですが、現在まさに下振れリスクとかデフレ問題対応とかやっている中央銀行の副総裁が今する話なんですかね、という所だとは思うのですけど。

いやまあ「これは現在日銀が実施している追加金融緩和政策とか足元の金融政策という話とはまた別問題の話ですよ」というのは判るんですけれども、読むほうは必ずしもそういう反応を示さない可能性がある、という点に関してもうちょっと注意深くあったほうが良さそうな気がするんですけどね。
 


お題「お休みしていた間のネタでさくらレポートとか雑談とか」   2010/10/19(火)08:08:58  
  ところで「防衛ラインは83円」だった筈なのにあたくしが更新をお休みしている間は無策政府様におかれましては何をしておられたのでせうか。日銀が折角満額回答以上の緩和を行ったのに見事な梯子外しぶりですなあ。

で、まずはさくらレポート。
[外部リンク] 地域からみた景気情勢』から。

『最近の景気情勢については、全地域が基調として「緩やかに回復」または「持ち直し」と判断しているが、3地域(関東甲信越、東海、中国)が政策効果の弱まりと海外経済の減速を主因に、このところ回復ないし持ち直しのペースが鈍化していると報告した。この間、先行きの不透明感の強まりに言及する地域もみられた。また、引き続き、多くの地域が水準の厳しさ(北海道、北陸、近畿、四国、九州・沖縄)ないし地域や業種間のばらつきの存在(関東甲信越)に言及している。』

という事ですが、今回表現が弱くなったなあというのは東海地方でして、

『持ち直しを続けてきたが、ここにきて急速に減速しているようにうかがわれる』(今回)
『生産の増勢が一時的に鈍化したが、その後は再び増勢が戻りつつあり、全体として持ち直しを続けている』(前回)

つまり製造業特に自動車関連が減速という事ですね、わかります。

でですね、まあ泣けてくるのは前回のさくらレポートとの比較でありまして。

『今回の地域別総括判断を前回(10年4月時点)と比較すると、8地域(北海道、東北、北陸、関東甲信越、近畿、中国、四国、九州・沖縄)では、改善の動きがよりしっかりしてきたと判断した。また、今回は4地域(関東甲信越、近畿、中国、九州・沖縄)が「緩やかに回復している」と判断した。

項目別にみると、多くの地域が、生産の増加が続く中、設備投資の下げ止まりや持ち直し、雇用・所得環境の厳しさの緩和の動きがみられていると報告した。なお、過半の地域が、個人消費の下げ止まりや持ち直しの動きを報告した。

この間、多くの地域が水準の厳しさ(北海道、北陸、近畿、四国)ないし地域や業種、企業間の格差の存在(関東甲信越、九州・沖縄)に言及している。』(前回)

前回基調判断を「回復」に前進させたんですよね〜♪いやもう泣けてきますが2008年以来の流れを見るとこうなります。

2010年10月:3地域で下方修正
2010年7月:8地域で上方修正
2010年4月:7地域で上方修正
2010年1月:4地域で上方修正
2009年10月:9地域で上方修正
2009年7月:9地域で上方修正
2009年4月:7地域で下方修正
2009年1月:9地域で下方修正
2008年10月:9地域で下方修正
2008年7月:8地域で下方修正
2008年4月:8地域で下方修正
2008年1月:5地域で下方修正

まあ今回金融緩和措置をどどーんと実施しているのにさくらレポートが上方修正っていうのも変な話ですからそらまあ下方修正なのでしょうけれども、7月に満を持して基調判断を「回復」に上げた途端にこの有様という辺りが実に落涙を禁じえないですな。


○しかし良く見ると個別項目がそんなに極端に下がっている訳でもない

個別項目のところなんですけどね。

・設備投資

『設備投資は、6地域(北海道、東海、近畿、中国、四国、九州・沖縄)が「持ち直し」
または「持ち直しつつある」、「低水準ながら増加」と判断したほか、他の2地域(北陸、関東甲信越)も「下げ止まっている」と判断した。この間、東北は「減少」と判断した。』

『内訳をみると、製造業では、維持・更新投資や能力増強投資を計画しているほか、・研究開発投資や合理化投資を拡充する動きがみられていると報告された。また、非製造業では、引き続きインフラ関連産業の大型投資がみられるほか、一部の地域が小売業における新規出店の動きを報告した。』

ということで設備投資はそんなに下がっているようでもなく。

・個人消費

『個人消費は、雇用・所得環境の厳しさが緩和しているもとで、6地域(北海道、東北、北陸、関東甲信越、近畿、九州・沖縄)が、「持ち直し」または「下げ止まりつつある」等と判断した。もっとも、ほとんどの地域が、乗用車販売における駆け込み需要の反動を指摘しており、こうした中で、東海は「弱含んでいるとみられる」、中国は「持ち直しの動きに一服感がみられる」、四国は「全体としては弱めの動き」と判断した。』『品目別の動きをみると、家電販売で猛暑やエコポイント制度の効果がみられているほか、多くの地域が、大型小売店売上高における前年比減少幅の縮小等を報告した。このほか、7地域(北海道、東北、北陸、関東甲信越、東海、四国、九州・沖縄)が、旅行関連需要の増加ないし下げ止まりの動きを報告した。一方、乗用車販売は、エコカー補助終了に伴う駆け込み需要の反動がみられていると報告された。』

ということでこちらは引き続き政策効果に支えられているという話ですか。

・生産

『生産については、引き続き4地域(東北、北陸、四国、九州・沖縄)が、「増加」等の判断を維持しているが、東海は「減少に転じているとみられる」と報告したほか、4地域(北海道、関東甲信越、近畿、中国)が増勢鈍化を報告した。』『業種別の主な動きをみると、自動車・同部品では、エコカー補助終了や米国向け輸出の減少から、多くの地域が「減少」または「増勢鈍化」と報告した。また、鉄鋼、化学でも「増勢鈍化」の動きが複数の地域から報告された。一方、一般機械などでは、多くの地域が「増加」等と報告した。この間、紙・パルプについては、一部地域で低操業が続いていると報告した。』

まあさっきの消費の所と生産のところが下がっていますから総体としては判断が下がるという事なのですが、まー極端に今回さがっている訳でも無さそうな感じはしますわな。

・雇用、所得

『雇用・所得環境については、引き続き厳しい状況にあるが、全地域が、その厳しさの度合いが緩和していると報告した。雇用情勢については、ほとんどの地域が労働需給の改善傾向を報告した。また、雇用者所得についても、全地域が下げ止まりに向けた動きを報告した。』

ここに関しては「厳しさの度合いが改善」が継続しているのが何気にお洒落。


という感じでして(一部の項目をスルーしました)、需要項目別にいきなり下がったという感じでもなさそうな。


○地域の視点

『.地域の視点』ですけれども、今回のお題は『最近の雇用・所得動向』となっています。前回のお題が『最近の家計支出の動向と関連企業の対応』でして、若干前向きの話だったのですけれどもさて今回はどうかというのを端折って(全部引用すると長いので)引用。『各地域の雇用・所得動向は、企業が慎重な雇用・賃金スタンスを崩していないことから厳しい状況が続いているものの、これまでの製造業での輸出・生産の増加などから厳しさが緩和している。』

ということはしかし生産の伸びが鈍化気味という中で先行きどうなんでしょ??

『なお、エコカー補助の終了等に伴う一時的な生産等の弱めの動きが雇用面に及ぼす影響については、企業からは今のところ大きな雇用調整の動きは回避されるとの声が多く聞かれている。』

ほほう。

『企業の雇用・賃金調整の動きは、これまでの製造業での輸出・生産の増加などによる業況回復から全体では落ち着いた状態が続いている。ただし、…礁未垢觴要減や収益低迷を受けて雇用・賃金調整を継続的に実施している先に加えて、∪莵圓の需要動向次第ではさらなる雇用・賃金調整を示唆する先もみられるなど、今後も雇用・賃金に対する調整圧力が残存するとみられる。』

総体で見たら大きな調整は回避されるけれども、それはあくまでも総体の話で個別では必ずしもそうではありませんと。

『この間、恒常的な人員・人材不足の状態にあり雇用の受け皿として期待されている介護サービスや農漁業関連企業では、介護サービスを中心に雇用者数の増加がみられているものの、求職者のニーズとのミスマッチなどから人材確保が容易でない状況が続いている。』

さよでしょうなあ。

『ただし、ごく一部にはこの機を捉えて人材確保にさらに注力したことや地公体などの就労支援強化の動きもあって、一定の成果を挙げている先もみられている。また、多くの企業が慎重な雇用スタンスを崩していない状況下でも、中小企業の中には、こうした厳しい雇用環境を逆手にとって、「不況の時期こそ優秀な人材を獲得するチャンス」として積極的な採用を行う先や、今後の需要獲得や業容拡大を目的に人材確保を進める先が少なくない。なお、今後の新卒採用スタンスについては、上記のように一部の企業で積極的な動きがみられるが、大方の先では慎重な採用スタンスを続けている。』

ただまあ今の世の中の雰囲気だと先行き不透明なイメージが強くなればなるほど特に若い人たちが大手志向を強めそうですな。で、最後のほうはやはり残念な見通しに。

『先行きの雇用・所得動向は、エコカー補助の終了など政策効果の減衰に伴う生産の弱まりや最近の為替円高などに伴う不透明感の台頭を背景に、「企業は当面、慎重な雇用・賃金スタンスを続けていく」との見方が多い。』

『また、中・長期的な企業の経営戦略が雇用面に与える影響では、\在的に需要拡大が見込める海外での生産強化を図り、国内の新規雇用をさらに抑制するとか、国内需要の減少に伴う国内販売体制の見直しから雇用調整圧力が強まる可能性、5蚕儚弯靴領れに乗り遅れた企業での雇用調整、を懸念する声が聞かれている。』

何か結論があまり威勢良くないのですが、前回の「地域の視点」は「家計消費に関して」の話だったんですが、足元は威勢の良い話をしつつも先行きは不透明ですなあという「足元の強さと先行き不透明のセット」だったのですが、今回のこのコーナーはトーンがやはり全体としてはパッとしませんなあという所でしょうか。


以下世間話雑談。

○どうでもよい雑談ですが

・どういう文脈で言ったのか判らないけど・・・・

[外部リンク]

『10月18日(ブルームバーグ):菅直人首相は18日午後の参院決算委員会で、株安対策などとしての公的資金による上場投資信託(ETF)の買い取り制度の導入について、制度が必要な特別な状況には達していないと述べた。荒井広幸氏(たちあげれ日本・新党改革)に対する答弁。 』

えーっと、日銀がこれからETFを買い取るという話をしているのですが・・・・

いやまあ幾らなんでもこれは「日銀がこれから買取をやるので別に政府が実施する必要はないでしょ」という意味で発言したのだと思うのですが、そういう意味では質問するほうも質問するほう(日銀がETF買取を行うの質問者だって知ってるでしょ)ですが、答えるほうも答え方があるでしょうし、ヘッドラインの打ち方も何だかなあという感じですが、国会は何やってるんでしょうかねえ(呆)。

ま、それにしても「株安対策でETF買え」というのもあまりと言えばあまりな質問で、そら何ぼなんでも筋の悪い政策の持ち出し方じゃないですかねえ。まあ質問してる人がアレな人っぽいからどうでも良いですけれども、たちあがれ日本って与謝野さんの所でしょ。何だかねえ・・・・


・米国のプリンティングマネー的な攻撃って・・・・

いやまあバーナンキ講演とか詳しく読んでからまた考えるのですけれども、まあ米国市場的には「米国プリンティングマネーでもう商品価格上昇ですよイールドカーブがスティープですよ」という話になっていると思われますが、そもそもプリンティングマネーって基軸通貨特権を消費というか浪費する話だと思うのですよね。

で、そういう事をつらつら考えているうちに中村隆英さんの「昭和恐慌と経済政策(講談社学術文庫)」の説明を思い出したのでちと引用を。同書42ページから。

『イギリスが国際金本位制を維持するために、国際収支の黒字分のほとんどを、海外に再投資したけれども、アメリカはその通りにはしなかった。かつてのイギリスが果たした国際金本位制を支える役割を、アメリカは十分には理解しておらず、その役割をひき継ごうとしなかったのである。金為替本位制の必要はその点からも生じたのであった。各国の国際収支は、そのためにいっそう不安なものになった。さきにみたようにアメリカの資金がドイツを通じてイギリス、フランスに流れ、再びアメリカに還流するというような複雑な国際資金の流れが生じたのも、基本的には以上のように各国の余裕がなくなっていたためであった。そこに一国の国際収支の危機がただちに各国にはね返るような―たとえばアメリカがドイツから資金を引き上げれば、イギリス、フランスもただちに影響を受けるというようなメカニズムが成立していたのである。』

いやまあですね、別に金本位制度がどうのこうのという話をする訳じゃなくてですな、なんつーか基軸通貨特権の国が通貨を堂々デバリュエーションしてプリントマネーしますよみたいな流れって、管理通貨制度の維持という論点でどうなのよという気がせんでもない訳で、だから足元の市場がどうしたこうしたという話には全然関係ないのですが、恐慌の研究のバーナンキ先生ってその辺どうお考えなのか知りたいもんですなあ、と思うのでありました。

#と自己満足的雑談でどうもすいません
 


お題「FOMC議事要旨を見れば普通に追加緩和ですなあという今更ネタ」   2010/10/18(月)08:18:36  
  ○先行き見通しで「現在の状況のままでは追加緩和が必要」という人が多いとな

で、この部分の最終パラグラフがキターって奴でして、パラグラフの中に小見出しネタが4つくらいあるという中々の濃い部分(なので速読したい人はそこだけ見とけという話になるのですな^^)。

『Participants discussed the medium-term outlook for monetary policy and issues related to monetary policy implementation.』

で、さてどうなんでしょうという所で。

『Many participants noted that if economic growth remained too slow to make satisfactory progress toward reducing the unemployment rate or if inflation continued to come in below levels consistent with the FOMC's dual mandate, it would be appropriate to provide additional monetary policy accommodation.』

ということでですな、remainedとかcontinued to comeとか言っている訳ですから、経済状況が現在のままで推移すれば追加緩和が必要というのが「多くの委員から」指摘されているという事で。

『However, others thought that additional accommodation would be warranted only if the outlook worsened and the odds of deflation increased materially. 』othersですから一人では無いようですが、更なる悪化がなければ追加緩和要らないんじゃネーノという指摘ですわな。


○長期資産買入は「インフレ期待に効果を与える」というロジックが急に来たので

おまいらついこの前まで長期資産の買入の政策効果を「金利の引き下げ」って言ってませんでしたっけと非常に引っ掛かる部分がその次から始まるのであります。しかしこの辺の理屈の飛躍ってどうなのよと非常に疑問に思うというか、その場限りで適当な屁理屈繰り出しているだけじゃないのかという気がするのですけれどもねえ・・・・

『Meeting participants discussed several possible approaches to providing additional accommodation but focused primarily on further purchases of longer-term Treasury securities and on possible steps to affect inflation expectations.』

しつこく同じ事を書きますが、従来は長期資産の購入に関して「金利の引き下げによって効果が出る」という言い方をしていまして、更に言えばFEDのバランスシート拡大に関して「バランスシート拡大そのものはインフレ期待に対して与える影響は不透明(なので出口政策の際には急速にバランスシートを縮小させる必要は必ずしもない)」という理屈を振りかざしていた筈なのですが、このFOMCではしらっと皆様が「長期国債買入でインフレ期待を引き上げる」という話をおっぱじめています。これは何とした事ぞという感じですけれども・・・・・

『Participants reviewed the likely benefits and costs associated with a program of purchasing additional longer-term assets--with some noting that the economic benefits could be small in current circumstances--as well as the best means to calibrate and implement such purchases.』

で、インフレ期待に効果を与えて副作用の小さいのは長期国債の買入とな。


○短期的な期待インフレ率を引き上げて実質短期金利を低下させるという理屈が出てきました

で、その次に期待インフレ率で短期実質金利を下げるという話を。

『A number of participants commented on the important role of inflation expectations for monetary policy: With short-term nominal interest rates constrained by the zero bound, a decline in short-term inflation expectations increases short-term real interest rates (that is, the difference between nominal interest rates and expected inflation), thereby damping aggregate demand. Conversely, in such circumstances, an increase in inflation expectations lowers short-term real interest rates, stimulating the economy. 』

ということで、ゼロ金利制約のある中では金融緩和効果を出すには期待インフレ率を引き上げて実質短期金利を下げるという話をしていて、それはそれで単体の理屈としてがご尤もなのですけれども、これってよーするに「長期資産の買入によって金利を引き下げる事によって効果を出す」という話をこのまま継続していると、実際に長期国債の買入を行った時に長期金利が上昇した場合(前回買入を実施した時にもアナウンス直後には金利が低下しましたけれども、結局のところ長期金利水準は上昇しましたよね)に言い訳がつかなくなるので、今回ドサクサに紛れて「買入対象資産の金利を引き下げて緩和効果を出す」という話を引っ込めたんでしょうなあという風に思うのはあたくしの意地と性格が悪いからですかそうですか(^^)。

まあこのロジックそのものはそれはその通りですなあという所ですが、長期資産の買入プログラムに関する従来の説明をしらっと放棄しているように見える所がとってもチャーミングなところです。まあ要するに「とりあえず効きそうだからやってみるけれども、本当はどうなんでしょ」という風には内心思っているのではなかろうかってえ気がします。


○短期的な期待インフレ率引き上げの他の手段としての物価水準目標や名目GDP目標

何かね、CNBC(本物のほう)辺りでは「FRBがプライスレベルターゲットを示唆(なので超強力緩和キターーー)」みたいなお祭りのコメントが散見されておりました次第なのでちょっとビックリ(従来バーナンキもコーンもケチョンケチョンに否定している政策オプションだから)なのですが、文脈をちゃんと追うとこの先に出てくる政策手段に関してはあくまでもお話の域を出ないと思うのですけれどもどうでしょう。

『Participants noted a number of possible strategies for affecting short-term inflation expectations, including providing more detailed information about the rates of inflation the Committee considered consistent with its dual mandate, targeting a path for the price level rather than the rate of inflation, and targeting a path for the level of nominal GDP.』

『As a general matter, participants felt that any needed policy accommodation would be most effective if enacted within a framework that was clearly communicated to the public.』

いやまあ確かに可能性が無いとは言わないという所がどこぞの麿総裁と違うテイストなの
ですけれども(つーかその方が自分の手足を縛らないから普通ですわな)、ここまでの流れから読むと普通に「これはあくまでも一般論の話」という感じに見えますけどね。何故かというと最後にこの一文が入っていましてですな。

『The minutes of FOMC meetings were seen as an important channel for communicating participants' views about monetary policy. 』

ということで、現在のコミュニケーションポリシーはこれでこれでワークしているという話をしているように思えるのですけどにゃ。


○9月FOMCでの金融政策決定に関して

『Committee Policy Action』のところから。

『In their discussion of monetary policy for the period immediately ahead, nearly all of the Committee members agreed that it would be appropriate to maintain the target range for the federal funds rate of 0 to 1/4 percent and to leave unchanged the level of the combined holdings of Treasury, agency debt, and agency mortgage-backed securities in the SOMA.』

まあここまでは良いとして。

『Although many members considered the recent and anticipated progress toward meeting the Committee's mandate of maximum employment and price stability to be unsatisfactory, members observed that incoming data over the intermeeting period indicated that the economic recovery was continuing, albeit slowly.』

一応景気回復は遅いながらも継続するも、現状の経済状況はunsatisfactoryとな。

『Moreover, the data had been mixed, with readings early in the period generally weaker than anticipated but the more-recent data coming in on the strong side of expectations. In light of the considerable uncertainty about the current trajectory for the economy, some members saw merit in accumulating further information before reaching a decision about providing additional monetary stimulus.』

ということで、some membersが足元の景気のconsiderable uncertaintyに対応して追加緩和を示唆する文言をステートメントに追加するメリットについて指摘したと。

『Several members noted that unless the pace of economic recovery strengthened or underlying inflation moved back toward a level consistent with the Committee's mandate, they would consider it appropriate to take action soon.』

several members様におかれましては「景気回復ペースが強くなったり、足元の物価上昇が改善しないのであれば、追加の金融緩和を早急に行うべき」と指摘していまして、つまりさっきもありましたけれども、「経済が現状のままなら追加緩和する」という話になるので、そーゆー意味では11月の追加緩和って結構ダンディールに近い話ですよね。

とは思うのですが、じゃあ何で9月に緩和しなかったのかというのが不思議な話ですし、9月には結局後にあるようにステートメント文言をいじるだけの「追加緩和やるやる詐欺」モードにしたのは何でじゃろとは思うのですが、要するに何をやるのかとかどの程度の規模をやるのかという話が結局まとまらなかったのかなあ等と思ってみたり、実際にはまだ半々に近い状態になっているのかもとか、まあ色々と妄想だけはしてみるのであります。

『With respect to the statement to be released following the meeting, members agreed that it was appropriate to adjust the statement to make it clear that underlying inflation had been running below levels that the Committee judged to be consistent with its mandate for maximum employment and price stability, in part to help anchor inflation expectations.』

ということで、全員の意見が一致したのはステートメントに「足元のインフレはFOMCがデュアルマンデートに合致すると判断する水準よりも低い状況である」という点を入れる部分だということのようですな。

『Nearly all members agreed that the statement should reiterate the expectation that economic conditions were likely to warrant exceptionally low levels of the federal funds rate for an extended period. One member, however, believed that continuing to communicate that expectation in the Committee's statement would create conditions that could lead to macroeconomic and financial imbalances.』

extended periodに関してはいつもの人が反対しているのでここはまあいつもどおり。

『Members generally thought that the statement should note that the Committee was prepared to provide additional accommodation if needed to support the economic recovery and to return inflation, over time, to levels consistent with its mandate.』
generallyつーのは(※ホーニッグを除く)って事ですかな。

『Such an indication accorded with the members' sense that such accommodation may be appropriate before long, but also made clear that any decisions would depend upon future information about the economic situation and outlook.』

という事で、最後は「このような声明文を出しますという議決をした」云々の話になるので引用は割愛します(ホーニッグさんの反対理由もあるのですがそっちも割愛)。


#引用大増量で量だけは多くてどうもすいません
 


お題「FOMC議事要旨を見れば普通に追加緩和ですなあという今更ネタ」   2010/10/18(月)08:18:09  
  どもども、何か米国欧州は金融相場祭りみたいですなあ。で、何で日本の株だけ蚊帳の外なんでしょ??

えーっとですね、延々と追加緩和やるやる詐欺で期待を煽りまくっているのですけれども、何だか大丈夫なんですかねえという気はするんですけど、まあとりあえずは議事要旨ちゃんから本日は少々と言う事で。

[外部リンク] Economic Outlook』という見通しのところからまずは。

『In the economic forecast prepared for the September FOMC meeting, the staff lowered its projection for the increase in real economic activity over the second half of 2010.』

スタッフは2010年後半の経済見通しを引き下げとな。

『The staff also reduced slightly its forecast of growth next year but continued to anticipate a moderate strengthening of the expansion in 2011 as well as a further pickup in economic growth in 2012. The softer tone of incoming economic data suggested that the underlying level of demand was weaker than projected at the time of the August meeting. Moreover, the outlook for foreign economic activity also appeared a bit weaker.』

一応先行きの見通しの基本的な「回復」という線は維持しているのですが・・・・

『In the medium term, the recovery in economic activity was expected to receive support from accommodative monetary policy, further improvements in financial conditions, and greater household and business confidence.』

ということで、先行きの回復に関しては「緩和的な金融政策のサポートを受けることによって期待されます」という辺りからもうアレですし、「更なる金融環境の改善と、家計や企業の信頼感の大きな改善」つーのも必要だという話をしている訳で、まあこの辺りからも追加緩和11月にはやるという話になりますなあという所で。

『Over the forecast period, the increase in real GDP was projected to be sufficient to slowly reduce economic slack, although resource slack was anticipated to still remain elevated at the end of 2012. 』

2012年末までの実質GDPの伸びはリソースのスラックを埋めません(のでインフレは亢進しません)という話ですな。で、インフレ見通しに関しては「特に変化は無く、引き続きリソースのスラックによってインフレは低位に推移するでしょうという話ですが引用は割愛します。


○委員会の経済見通しに関して

『Participants' Views on Current Conditions and the Economic Outlook』のまずは頭の部分から。

『In their discussion of the economic situation and outlook, meeting participants generally agreed that the incoming data indicated that output and employment were increasing only slowly and at rates well below those recorded earlier in the year.』

ということで生産と雇用の回復は鈍化しており水準も低いと。

『Although participants considered it unlikely that the economy would reenter a recession, many expressed concern that output growth, and the associated progress in reducing the level of unemployment, could be slow for some time.』

サイドのリセッション入りの可能性は無さそうだが、生産の回復と高水準の失業率の改善は当面遅いでしょうとな。

『Participants noted a number of factors that were restraining growth, including low levels of household and business confidence, heightened risk aversion, and the still weak financial conditions of some households and small firms. A few participants noted that economic recoveries were often uneven and were typically slow following downturns triggered by financial crises.』

『A number of participants observed that the sluggish pace of growth and continued high levels of slack left the economy exposed to potential negative shocks. Nevertheless, participants judged the economic recovery to be continuing and generally expected growth to pick up gradually next year.』

何てえ感じで、先行きは改善という見通しは変えていないのですけれども、景気に対する信頼感の弱さとか、リスク回避姿勢に関してとか、まあ景気の足を引っ張るものは多いですなあという事で。んでもってその先に項目別の話が出てくるのですが、その辺をスルーしまして見通しのまとめ部分。

『A number of participants noted that the current sluggish pace of employment growth was insufficient to reduce unemployment at a satisfactory pace.』

多くの委員は最近の不活発な雇用の成長が、失業が満足なペースで減るのには不十分とな。

『Several participants reported feedback from business contacts who were delaying hiring until the economic and regulatory outlook became more certain.』

んでこの先に「ふ〜ん」っていう指摘が。

『Participants discussed the possible extent to which the unemployment rate was being boosted by structural factors such as mismatches between the skills of the workers who had lost their jobs and the skills needed in the sectors of the economy with vacancies, the inability of the unemployed to relocate because their homes were worth less than their mortgages, and the effects of extended unemployment benefits.』

ほほーって感じですが、モーゲージの借り換えが出来なくなって人間の移動がしにくくなるので雇用のミスマッチが解消されないので失業が下がらないという構造問題というお話で、これはふーんって感じですが、つまりどっかの国が推進する持ち家政策は如何なものかという話ですね、わかります(違)。

『Participants agreed that factors like these were pushing the unemployment rate up, but they differed in their assessments of the extent of such effects. Nevertheless, many participants saw evidence that the current unemployment rate was considerably above levels that could be explained by structural factors alone, pointing, for example, to declines in employment across a wide range of industries during the recession, job vacancy rates that were relatively low, and reports that weak demand for goods and services remained a key reason why firms were adding employees only slowly.』

んまあそうは言ってもその辺の構造的な問題だけの話じゃないですよ、という当たり前の話が続いていました(^^)。で、その次がインフレの話。

『Inflation had declined since the start of the recession, and most participants indicated that underlying inflation was at levels somewhat below those that they judged to be consistent with the Committee's dual mandate for maximum employment and price stability.』

イイハナシタ゛ナー(;∀;)

だけだと何なので一応申し上げますと「殆どの委員は足元のインフレ水準がFOMCの最大雇用と物価安定という政策目標に対して幾分か低いレベルにあると指摘しました!!」
ですからね(;∀;)

『Although prices of some commodities and imported goods had risen recently, many business contacts reported that they currently had little pricing power and that they anticipated limited, if any, increases in labor costs. Meeting participants noted that several measures of inflation expectations had changed little, on net, over the intermeeting period and that analysis of the components of price indexes suggested disinflation might be abating. However, TIPS-based inflation compensation had declined, on balance, in recent quarters. While underlying inflation remained subdued, participants saw only small odds of deflation.』

とまあそういうことで、デフレの可能性は低いとしながらも、物価が伸びないですねえという話が色々と出てくるの巻ですな。
 

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