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お題「亀崎審議委員会見から少々/ニュース雑感」   2011/07/29(金)08:20:45  
  ○ニュース雑談

・東電関連法案衆議院通過ですな

毎日新聞ニュースから
[外部リンク] 19時58分 更新:7月28日 20時7分

でまあそれはそれでやっと形になってきましたね良かったですね何とか太郎みたいな後先考えない馬鹿過激原理主義者が排除できて良かったですねという感じなのですが、この法案に関してはまあ運用段階でまた色々と外野が騒ぐ可能性はあるんだろうなあというのは、原発問題に関連して見事に真逆の主張をしている産経新聞と東京新聞の本件に関する社説を見ると想像がつくというものでありまする(--;

東京新聞27日社説
[外部リンク]
 


お題「亀崎審議委員会見から少々/ニュース雑感」   2011/07/29(金)08:20:14  
  何か気がついたら7月も終わりで今年も12分の7が終了ですよ皆さんorz

○亀崎審議委員会見から

[外部リンク] このところ円高が進んでおり、本日も77円70銭台まで円高が進んだようですが、現在の円高についてどのようにお考えでしょうか。輸出に与える影響も含めてお聞かせください。』

『(答) 最近の為替相場の動向をみると、円の対ドルレートは円高方向で推移しています。また、対ユーロでも欧州周縁国におけるソブリンリスク問題の影響などから1ユーロ113円前後と、このところ概ね円高方向で推移しています。』

さいですな。

『為替円高については、原油や食料品といった原材料などの輸入コストを押し下げるというプラスの面もありますが、震災後の落ち込みから持ち直す途上にある日本経済に対し、輸出や企業収益の減少、企業マインドの悪化などを通じて、マイナスの影響を及ぼす可能性があるため、私としては極めて慎重にみています。』

極めて慎重キタコレ。

『やや長い目でみても、高い法人税率やFTA/EPA交渉の遅延、日本の震災リスク、そして先程の電力供給懸念など、企業立地に不利な条件が多い中、さらなる為替円高が加わることで、企業の海外シフトの加速や、中長期的な成長期待の低下が生じないか、しっかりとみていく必要があります。』

講演でも強調しているように見えた産業空洞化リスク懸念を改めて示すとな。

『いずれにせよ、日本銀行は、先行きの経済・物価動向について、為替変動の影響を含めて注意深く点検しながら、日本経済がデフレから脱却し、物価安定の下での持続的成長経路へと復帰するという目的達成のため、必要な施策をプロアクティブに実施していくべきだと考えています。』

ということで、円高に関しては産業空洞化リスクと絡めて懸念しているというのは把握した。


で、その後こんな面白い質問があってですな。

『(問) 2点質問させて頂きます。1つ目は、円高についてです。最近円高が進行しているにもかかわらず、株価が比較的底堅い動きになっていると思います。これについて、円高の企業マインドへの波及経路が少し弱いという感じがするのですが、円相場と株価の関係、企業マインドとの関係をどのように分析しているのでしょうか。(2点目は米国の債務上限法案関連なので割愛)』

『(答) 1点目の円高傾向にあるにもかかわらず株価が底堅い状況にあるということについては、円高の企業マインドへの影響はどうかという主旨のご質問だと思いますが、これは日本経済がショックから立ち直っている途上にあるということが要因の一つにあると思います。もう一つは、足もとの円高が日本経済のファンダメンタルズを素直に反映しているのかというと、私は若干疑問を持っています。』

円高がファンメタから乖離発言キタコレ。

『このところの為替相場の動きをみると、例えば、欧州のソブリンリスクの問題において、ストレステストを終え、ギリシャの支援を行うといったニュースでも動いています。足もとでは、猶予期限が目前に迫る中での米国の債務上限引き上げ問題の動向も為替相場にかなりの影響を及ぼしているというように思います。(以下割愛)』

まあ何ですな、こうやって質問すると足元の為替市場に関して懸念してるのねっていうニュアンスの発言が出てくるねえと思うので、中々良い感じの質問だったように思えます。
んでもってこの質疑応答とは別の話ですけど、確かにまあ株価が妙にサガランチ会長になっているので円高円高言う割にはハルマゲドン臭の薄い展開となっているように(金融市場的には)見えるのでありますが、日銀のETF購入が効果出しているのでありましたら、追加策で何かまた訳の判らん自己満足成長基盤強化とか、既に散々スプレッドが潰れてどう見ても民業圧迫状態となっているCPとか社債の買入をここから更に拡大とかゆーよーなご勘弁いただきたいような策をやるよりも実はETF買いの拡大してた方がよっぽどハッピーじゃねえの(誰も損しないし^^)という気がしてきたのは何かの気のせいか幻ですよねきっと(^^)。

#まー企業の円高耐性が強まっているのではないか、という分析もあるようですにゃ

一方、最後の方の質疑は途中からグダグダになるのですが。

『(問) 円高に対する政策対応についてお伺いします。先程、プロアクティブに対応されるということでしたが、円高が企業収益などに影響を与える前に政策対応するといったような、さらなる金融緩和の必要性についてどのようにお考えでしょうか。』
まあここまではヨロシと言う感じでして、答えが長いので前半割愛しますが。

『(答)(前半割愛)日本経済が物価安定のもとでの持続的成長を達成するために何が必要なのか、またどういう手段あるいは施策を講じるべきかをあらゆる選択肢を排除せずに、また受動的に受け止めるのではなくて、主体的に能動的に必要な施策を講じていくべきだと考えています。従って、あらかじめこうであるということを申し上げるということではなく、先程申し上げたように金融政策決定会合のその日まで、刻々と動いていくこの金融経済情勢を常に考えながらその必要性を考えるということであって、今現在、何か手を打つのかと言われれば、今現在はそれを考えていません。』

という事で、まあこれはこれで対応について別に消極的というわけでもないように読めるのですが、何故かこういう質問が次に来るのだ。

『(問) 今の質問とも関連するのですが、先程、円高の影響について極めて重要な局面であるといわれましたが、そういう情勢認識であると、やはり政策対応が必要になってくるのではないかと思います。逆にそういう極めて重要な局面にあるにもかかわらず日銀は何もしないとなると、これはプロアクティブとはいえないのではないかと思いますが、改めて政策に対する姿勢をお聞きしたいと思います。』

『(答) 私が申し上げている極めて重要な局面というのは、このところの円高傾向が実体経済にどのような影響を与えるかということです。為替相場そのものを目的に金融政策を行っているわけではありません。』

という答えになるのは普通なのでして、質問の方が為にする質問(わざとこういう答えを出させようとしている質問で建設的な態度に欠けるうんこ質問)にしか読めないざんすけどねえ。答えはまだ続く。

『足もとの円高は、先程ご質問にもありましたように米国の債務上限引き上げ問題の影響を受けていると考えられます。この円高が定着するのか、さらに進むのか、またこれが短期間なのか、もっと続くのか、そしてそれは実体経済・企業・家計にどう影響して、目的である持続的な成長の達成を阻害していくことにならないか、といったことを非常に慎重に見極めなければならない重要な局面にあるという意味で申し上げました。当然のことながら、そういう全ての点検をして必要と判断した場合は、プロアクティブにアクションを起こすということです。』

ということですから、これ普通に考えて「円高定着によって実体経済に悪影響を与えるならば何らかの措置が必要と見ています」という答えをしているようにしか読めないのですけれども、この質問者は続いてこういう質問を。

『(問) さらなる金融緩和についての先ほどの質問のところで、あらかじめこうであるとはいえないとおっしゃった点についてですが、今現在、何らかの措置を取る必要はないとおっしゃられたのでしょうか。』

まあ以下しつこく念を押しているのですが、この質問者が何考えてこういう流れの質問をしているのかさっぱり意味が判らないですな、というかまあ意味は判るのですが、要はこの質問者は「日銀は足元の円高に対して消極的で何もしなくてケシカラン」というフレームに当て嵌めるというのが結論にあってそれに合わせた質問をしてるんでしょという感じではございます。

いやまあ円高対応で何かする言いましてもたぶん米国の債務問題だの何だのとかやっている今まさにこのタイミングで何かやるよりも米国ネタや欧州ネタの材料がある程度見えた所でやった方が効きが良いでしょ(とは言うものの、その効きが良い政策って残ってましたっけというのはあるが・・・・・)とゆー感じはするのですけどにゃ。

・質疑の所でこれはほほーという所で

ここは「ほう」と思いましたというのが3ページの所にあるんですが。

『(問) 特に浜岡原子力発電所の運転停止が当地の経済活動に対してどのような影響を及ぼすとみているのかお聞かせください。』

『(答) 浜岡原子力発電所の運転停止が、直接的にどのような影響を及ぼしているかという定量的なデータを持ち合わせていないので、残念ながらお答えできません。ただ、浜岡原子力発電所の停止の問題は、個別の問題というよりも、全国的な原発再開に向けた動きに繋がる大きな問題だと考えられ、浜岡原発に限定して考えることは、日本経済への中長期的な影響を考えるには必ずしも十分ではないと思います。』

と亀崎審議委員の話の後に会見要旨では珍しく支店長が登場(^^)。

『(答)<櫛田名古屋支店長> 浜岡原子力発電所の運転停止の影響について少し補足させて頂きます。当地も含めてサプライチェーンの復旧から生産活動がまさに回復しようとしていた時に、浜岡原子力発電所の運転停止の報が入りましたが、地元経済界では衝撃をもって受け止められました。もっとも、その後、企業サイドの努力――自動車業界などでの休日シフトや中部電力による休止していた火力発電所の再稼働など――によって、経済活動に大きな影響を与えずに済むところまできています。その将来的な意味合いとしての問題は、亀崎審議委員がお答えした通りですが、浜岡原子力発電所の運転停止自体が当地の経済活動に大きな影響を及ぼすことは回避できていると認識しています。』

まあ支店長が登場というのもこの手の形で会見要旨が出た時に初めて見た気がするのですが(^^)、原発の停止に関する経済に与える悪影響について日銀も懸念してますよってゆーメッセージと言いますか、まあグダグダの政治状況に対してアチャーと思っているのでしょうなあというのは伝わる所ではあります(一応最後のところでフォローは入ってますけど)。
 


お題「亀崎審議委員講演から」   2011/07/28(木)08:11:47  
  これはまた何と言う失敗フラグ、まあただのフカシなんでしょうけれども「鳩山」と名前が出た時点で失笑しか出ないのですけどねえ。
[外部リンク] 年3月以降約2年間続いた前年比マイナスから脱し、プラスに転じました(図表6(2))。このように、日本経済はデフレから脱却する方向での動きを続けています。こうした背景には、既往の国際商品市況の上昇のほか、需給ギャップの縮小があります(図表7)。』

需給ギャップ縮小とな。

『先行きも、国際商品市況の上昇や需給ギャップの縮小を背景に、生鮮食品を除くCPIの前年比は、小幅のプラスで推移するものと考えています。ただ、こうした見方にも様々な不確実性があります。例えば、国際商品市況の大幅上昇や、日本経済の下振れによる需給ギャップ縮小の遅れ、経済への悲観的な見方による人々の中長期的な物価見通しの下振れ、などの可能性が考えられます。』

ほう。

『ところで、来月にはCPIの基準改定が予定されています。この基準改定に伴って、CPIの前年比は下方修正される可能性が高いと思われます。とはいえ、統計の改定で経済実態が変わる訳ではなく、日本経済がデフレから脱却する方向にあることは確かだと思います。』

ということで、CPIの基準改定に関連して物価安定の理解の実現が遅れるリスクに言及した山口副総裁講演と比べてみますと、この物価に関する下振れリスクに関する説明があっさり味にも程があるという感じでして(ただまあ亀崎さんの場合講演テキストと会見のトーンが微妙に違う場合があるので会見の方もきちんと確認する必要があるのがこれまた仕様なのですけれども)、経済情勢に関する部分との温度差が結構ありますにゃあという印象がありますな。


○というわけで経済情勢だが先行きの「空洞化懸念」を亀崎さんも指摘のようで

でもってここの前の部分に経済情勢に関する見通しの話があります。亀崎さんって背景説明から話をおっぱじめるのでやたら長い(けどまあどういう話をしたいかが判るのでそれはそれで良いのですけど、こーゆー引用する時には取捨選択に悩むのよねえ^^)ので端折って引用するざますわよ。

・海外経済

『足許では、回復ペースが鈍化しています。すなわち、米国は、家計を中心に住宅バブルの崩壊で毀損したバランスシートを抱えており、回復になかなか弾みがつきにくい中、日本の震災や既往の原油高の影響から減速しています。欧州は、ドイツは好調ですが、財政状況の悪いギリシャなどの周縁国は落ち込んでおり、全体として緩やかな回復に止まっています。一方、中国、ブラジルなどの新興国・資源国は、高成長が続いています。もっとも、インフレ圧力を抑えるための金融引き締めの影響から減速感が出始めた国や、日本の震災による部品不足から生産が鈍化している国もみられます。』

で、先行きですが。

『先行きも、世界経済の回復基調は続くものとみていますが、欧州周縁国の財政悪化、新興国・資源国の景気過熱、国際商品市況の高騰などリスク要因も多く、その不確実性は高いものと考えています。』

だそうです。

・国内経済

『今回の震災による落ち込みは、被災による直接被害、部品不足等による間接被害、あるいは電力不足などにより生産・販売が困難となった供給制約に、先行き不安や自粛ムードによる家計や企業のマインド悪化が加わったことによるものです。リーマン・ショック時とは違って外需に大きな変化はなかったため、その後の設備復旧の進行や節電の取り組みなどにより供給制約が和らぐとともに、速やかに持ち直しに転じました。足許では、輸出が増加に転じているほか、家計や企業のマインドが幾分改善する下で、国内民間需要も持ち直しつつあります。』

先行きですけど、

『先行きについては、供給制約がさらに和らぎ、生産活動が回復していくに連れ、海外経済の回復による輸出の増加や、復興需要の顕現化などから、今年度後半以降、緩やかな回復経路へと復していくものとみています。もっとも、こうした見方に関しては、やや長い目でみた場合、下振れリスクを意識する必要があると思っています。』

ほうほうそれでそれで?

『短期的には、サプライチェーンは着実に復旧する方向にあるほか、夏場の電力供給に対する多少の不安はなお残るものの、当初の懸念ほどには経済活動の大きな障害とはならない可能性が強まっています。』

『一方、海外経済については、不確実性が幾分増しており、日本経済にとっての当面のリスクも、供給面から需要面にシフトしつつあります。また、やや長い目でみれば、定期点検後の原発の再稼働問題などを背景に、電力供給に関する不確実性が幾分増しています。為替円高や高い法人税率、FTA/EPA交渉の遅延といった、製造業の立地に不利な条件が多い中、さらに電力供給懸念が加われば、企業の海外シフトが加速しかねないため、大いに懸念しています。』

ということで、「需要面が想定よりも伸びないリスク」に加えて「空洞化リスク」に関する指摘をしていますな。この部分に関しては展望レポートやら先日からの山口副総裁講演、白川総裁講演でも指摘していますけれども、亀崎さんの今回の講演では「原発再稼動問題に端を発する電力供給問題」に加えて「円高」を指摘し、更に規制問題とかFTA/EPA問題などを指摘していまして、企業の海外シフトが起こり得る要因について列挙している辺りに亀崎さんの懸念、というかまあ亀崎審議委員って三菱商事出身ですから、そーゆー意味では実業界(金融屋ではなく)から見た場合の現在日本の政治状況のうんこっぷりが一般事業会社をして海外シフトをさせる要因になりますがな、という点に関してより一層実感として強い懸念をもっている、という事なのではないかと存じます次第。


○日本経済の復興に向けて、という小見出し部分から少々

最後の章が『5.日本経済の復興に向けて』というものでして。

『ここからは、やや長い目でみた日本経済についてお話しします。バブル崩壊以降の日本経済は、幾度かの景気循環はありましたが、均してみれば低成長を余儀なくされ、デフレにも陥った「失われた20 年」となりました。そこに襲った今回の震災は、さらなる大きな痛手となっています。日本経済が低成長から脱して再び輝きを取り戻すためには、東日本のみならず、日本経済全体の復興に向けた抜本的な対策が必要です。』

というころで、例によって例の如くまず最初にこれまでの日本経済の高度成長と低成長の状況と要因に関する説明があるのですがそこはスルーしまして。

『このように、高度成長終了から現在に至るまで、日本経済の成長力が低下していった理由は、これまで申し上げた通り、仝緘者利益の得やすさ、∪源最齢人口の増加、9業製品のライバル不在、といった好環境が徐々に失われていったことにあると思います。そうであれば、元の高成長に戻るにはその環境を取り戻せばよいのでしょうが、世界が大きく変化した現在、容易ではありません。そこで、時代の変化に合わせて観点をやや変えた、新たな成長モデルの構築が求められます。』

『まず、後発者利益の面では、モノづくり・輸出立国という観点だけではなく、いかに豊かになるかという観点を加えればどうでしょう。例えば、様々な改革で長期低迷から脱した英国やドイツ、豪州など、高負担・高福祉で国民の満足度が高い北欧諸国、競争原理を活かして高成長を遂げ豊かさを実現しているアジアNIEs など、観点を変えれば日本が学ぶべき先達はいくらでもあります。』

ほほう。で、2番目の生産年齢人口増加の話はスルーしまして3番目の論点ですが。

『世界市場でのライバルとの戦いに勝利するには、得意分野の高付加価値化を一段と進めることが重要ですが、既存の技術を活かしながら新分野へ挑戦することも欠かせません。(具体的な部分を割愛します)こうした企業の取り組みを促すには、時代に合わなくなった規制の緩和も必要です。また、世界のライバルと渡り合っていくための前提として、FTA/EPAの締結国を増やすなど競争条件の改善も求められます。そのためには、第一次産業の生産性を高め競争力を強化して、経済成長と第一次産業が両立する道筋をつけることも必要ですが、今回の大震災は、地域の実情に応じて、経営の大規模化や効率化を進める機会ともなるのではないでしょうか。』

ということで、ここでも規制緩和と自由化の話が出ていまして、まあすっかり放置プレイ状態になっているFTA/EPAに関する話を何とかしろやゴルァという話をしたいというのは良く把握しました。


で、ここの最後の最後にこんなのが。

『(3)日本銀行の取り組み

日本銀行は、日本経済がデフレから脱却し、物価安定の下での持続的成長経路へと復帰するため、中央銀行としての貢献を粘り強く続けています。こうした金融政策面からの取り組みも、日本経済の復興を支援するはずです。今後も日本銀行は、その目的の達成のために必要な施策を、プロアクティブに──すなわち主体的に、能動的に──実施していくべきだと考えています。』

ほうほうという感じですけれども、先ほどの部分で円高に関する言及が入っている事とこの部分を関連付けて考えると「ということは円高進行に対応して日銀は何かするんでしょうか」という発想が湧いてくるというものでありまして、詳しく見てないというか詳しくは本日会見要旨が公表されるからそっちを見てからという事になりますけど、情報ベンダーでみた時には「円高対応で金融緩和を実施」という直接的質問については否定的なコメントをしたように報道されていましたな。

ただまあ足元で政策委員の皆様が次々と円高懸念の話をして、そこに空洞化懸念というより大きなネタを絡ませてきますと、今申し上げましたように、円高対応で何かやるのかいなという印象は浮上するように思えます。でそれって何か日銀やる手段あるんかいと考えますと・・・・・

まー今般の円高って日本が要因というよりは他がもっとうんこだから円に来てるという代物でしょうから、正直言って為替市場に作用するように日銀が単独でやれる事って(白川総裁が会見場に天狗のお面を装着した腰ミノ一丁で現れていきなりファイヤーダンスを踊りだすとかでもすれば話は別ですが^^)中々厳しいでしょという風に思うのでありまして、政府が頑張って腰の入った為替介入しないと市場インパクト無いでしょ(それが適切かどうかという話はここでは措く)と思う訳で、それこそ基金買入で長期国債(と言ってもまあ残存2年ですけど)の買入拡大の実施をアナウンスすると同日にいきなり政府が円売り為替介入を打ち込む位の露骨プレー(で持って1週間だと思うが・・・・・orz)をいれるとかでもしないとねえとゆー所でしょうか。まあむつかしいんジャネーノと思う次第でしゅ。


○おまけですがここは改めて「ほうほうそれでそれで」の部分

金融政策に関する部分なんですけど基金買入の説明ね。

『これは、長めの市場金利の低下と各種リスク・プレミアムの縮小を促すことで、通常の金融政策の操作対象である短期金利の低下余地が乏しい中でも、一段の金融緩和効果を得るための施策です。特に、相対的にリスクの高いETFやJ-REITを日本銀行が買い入れることが呼び水となって、市場参加者の投資姿勢が積極化すれば、リスク・マネーの仲介が円滑化し、企業の資金調達環境は改善するものと考えられます。』

まあこの説明は前からしている話ではあるのですが、QE1とかQE2の説明との比較という意味で見た場合に、日銀のこの理屈も味わいがあるなあと思うのであります。前もその話したと思いますけど、この基金買入というのもQE1とQE2のハイブリッドみたいな存在で、リスク性資産の買入に関する話をした場合はQE1的な意味合いになるし、国債の買入の話をした場合はQE2的な意味合いになるというのを改めて認識すると共に、じゃあ米国でQE3をやるとした場合、どっちの方向になるのやらというのが中々ワクワクテカテカな所かなと思います。何かQE1的なリスク性資産の買い入れになるような気がせんでもないのですけどね。
 


お題「3か月TB入札は暗黒脱出なるか/今更ですが山口副総裁会見」   2011/07/27(水)08:14:22  
  為替世間話が目の前のテレビで延々と展開されていますけど、ドルの全面安がこのまま進行したら米国って物価上昇傾向が続く(今は足元の物価上昇要因が一時的なものなので物価上昇は持続的ではないという解釈になっている筈)リスクが高まるので、その結果としていつまでもあると思うな量的緩和という論点が浮上する気がするんですけどタイムスパンが微妙に違う論点でもあるのでまあ正直どうでも良いです(^^)。

○市場雑談ネタで盛大にフラグを立ててみましょう(おい)

本日は毎度お馴染みの3か月TBの入札でございます。

・・・・・・えーっとですな、6月の22日の3か月TB入札で0.0918/0.0922とゆー誠に遺憾な結果になりまして、4半期末要因ですかねえとか、為替の影響で安い円資金が出てきましたねえとかゆーとったのですが、その後も日銀の当座預金残高30兆円攻撃による積みの絶賛大進捗によって潰すべきキャッシュが余りまくってGCレートは低いわというのが続いた結果として、延々と新発3か月TBの入札が補完当座預金金利の0.10%を割り込むという展開が1か月間に渡って継続中でございます。

まあ何せ3か月物TBが延々1か月に渡って0.10%割れという楽しい状況になって居ると言うことは、つまりは3か月の短国で資金を運用している人というのを想定すると、ターンオーバーしているうちにポートの3分の1が0.10%割れの運用になっているという大変に素敵な状態になっておる次第で、暗黒臭漂う展開が続くベイスかカープかという風情なのであります。

ただまあ足元に来てさすがに0.10%割れの短国持ってる意味あるんすかねという事にでもなったのかどうかは知らんですけれども、何でもかんでもモノが無くて0.10%割れじゃないと玉が出ません攻撃がだいぶ軽減されてきたようでございますので、本日の新発3か月TB入札あたりでそろそろ0.10%乗せに戻って暗黒状態は勘弁という風に思うのですけど、まあ足元でCP買い入れとかのレートも相変わらずアレですし、日銀の基金買入の趣旨は判るのですが、そうバカスカお買い上げされましてもねえという感じでありまして、運用商品が中々無いというのは相変わらずだと思います。

つーことで、まあ結局は0.10%にちょっとでもヒゲが付いたら「じゃあ買います」というのがワサワサと出てきて中々金利ちゃんは上昇しないのでしょうけれども、何ぼなんでもそろそろ入札0.10%割れの連発はご勘弁頂きたいとか思うのですが、こういう事を書いて変なフラグにならないことを希望します(だったら書くなというツッコミはしないように^^)。


○山口副総裁会見は下振れ警戒とな

虫干しネタで恐縮ですが山口副総裁会見から。
[外部リンク] 「物価安定の実現が遅れるリスク」についての質問です。足許5月の直近の数字が+0.6%上昇というコアCPIが、指数の改定によってゼロ近傍まで下方修正される可能性が高いとおっしゃっています。最近のエコノミストの予測では、改定幅はむしろもう少し大きいのではないか、1%ポイント近い下方修正が行われるのではないかという見方が増えているように見受けられます。その場合には、ゼロ近傍というよりは、明確なマイナスになる可能性もあるわけで、日銀の11年度、12年度の見通しも10月に展望レポートが出されるわけですが、ゼロ近傍ないしマイナスという見通しが出される可能性もあるかと思います。』

まあ内閣府様によると押し下げは▲0.72%らしい(この会見の翌日のニュースでこんなのがありましたな→[外部リンク] 今ご質問された点は、いろいろな前提に立ってのお話のように思います。特に消費者物価指数の基準改定でどれくらい今の消費者物価指数を下押すことになるのか、この点について私どもとしてどうみているのかにかなりの程度依存していると思いますので、その点をお答えすることで答えにさせていただきたいと思います。』

『私は確かに挨拶で、基準改定によってゼロ%近傍まで下方修正される可能性が高いとみていると申し上げました。しかし、具体的にどの程度下方修正されるかについて、まだ明確には判断出来ていません。ご指摘のように、民間のエコノミスト等の中には、かなり大幅な下方改定があるという見方をしている人がいることは私も承知しています。ただ、今回の基準改定は、種々の要素を考慮して行われるものだと思っています。指数そのものの作り方の問題、指数の中に取り込まれる品目の入れ替えの問題、指数を計算する際の計算式の問題など、様々な要素が考慮されるものと思っており、今の段階でそれらについて一定の予測をして、改定幅を織り込むことは実際上難しいと考えています。従って、挨拶で申し上げたようなゼロ%近傍まで下方修正される可能性が高いというのが、今私が言い得る限界です。』

ということで、このときは答えを控えていたようですが、まあゼロ近傍まで下方修正という事になりますと、結局包括緩和政策やってる間も物価安定の実現まで時間が掛かる状況が続いていましたわなという話になりますが、これがまた出来上がりがゼロ近傍になるというのが中々チャーミングで、マイナスならまあ何かしますかという話が浮上しやすいですし、逆にプラス継続で更に先行きも上昇見込みという絵を描いた場合に、先行きの金融政策としては様子見モードで無問題という話がしやすいのですが、ゼロ近傍ですよって話の時にはどっちでも話を組み立てられる(まあ最終的には先行きの物価上昇をどのように見るか、という話に依存しまして、そういう意味では「物価安定の理解」ってのは足元の数字だけの問題ではないのですけれども、そーは言いましても足元の数字はこれはこれで重要な問題ですからねえ)ので中々お洒落ですなあとか存じます次第。


・空洞化懸念にも円高が影響とな

もうちょっと長いスパンの話(めんどいから講演の引用割愛した部分ですが)で日本の空洞化懸念に関して山口副総裁が日本の将来的な空洞化に関して懸念した件について、日銀は何か出来ますかね??という質問がありまして、それに対する答えの部分から。『それから、空洞化に対して日本銀行として何らか出来ることがあるのかということですが、まずは空洞化が懸念されているバックグラウンドに何があるのかについて考えてみる必要があります。1つは昨今の円高があると思います。もう1つは大震災以降、非常に強く意識されるようになった日本における震災のリスクもあると思います。それからもう1つは、原発問題に端を発する電力供給についての懸念もあると思います。』

円高の影響キタキタ。

『ただ、こうした懸念が、企業の投資行動の変化あるいは企業の雇用行動の変化といった形で現実に現れているかというと、まだそういう状況にはなっていないと思います。例えば、私どもが7月1日に発表した短観の結果をみても、設備投資については、製造業が中心ではありますが、底堅い計画を維持しています。国内の設備投資を減額し、海外の設備投資を増やすという企業行動が広がってきている状況にはないのではないかと思います。』

ほほう。

『そうお答えした上で、仮に空洞化が生じた場合に日本銀行として出来ることは何かというと、1つはやはり物価の安定のもとでの持続的な成長を実現していくということだと思います。そのことを通じて企業が日本国内において投資をしたり雇用を増やしたりすることについて、少しでも安心感を持って行動出来るような環境を作っていくことが非常に大きいと思います。』

何か蒟蒻問答のような説明ですが、それよりも空洞化が生じないようにどうするのかが質問の趣旨だったような気がするんだが、うっかり答えにくいという事ニカ?

『もう1つは、情報発信もあろうと思っています。企業の経営者の方々は様々な情報を捉えながら日本経済の先行き、あるいは業界の先行きを展望して、投資行動を決めていくのだと思います。その際に、日本銀行がわが国経済の先行きをどのようにみているのか、あるいは日本経済の先行きをより明るいものにするためにどういう政策行動を取っているのか、これらの情報は企業経営者の投資行動ないし雇用に対するスタンスにそれなりに影響を与えるものだと認識しています。』

つまり威勢の良い話をしないといけませんよってえ話なんでしょうか、わかりません><;

てな感じで、答えの後半になると微妙に微妙な説明になっていくのが今回の質疑応答の仕様になっているのですが、どうも説明の端々に先行き懸念、および円高への懸念が示されている印象を受けましたがどうでしょうかね。

・で、最後に円高リスクの懸念が増大してますか?という質問が

質問は(この時点では米国の債務なんちゃらよりも欧州ソブリンの方が大ネタでしたからそうなるのですが)欧州問題からの円高リスクなどを強く意識しているのでしょうかその時はどういう措置を念頭にとかいう感じでしたが、それに対する山口副総裁の答え。

『さらなる円高の可能性をどうみているかについては、為替相場の先行きについてコメントしないというのが一貫した我々の立場ですので、そのことを繰り返させていただきたいと思います。ただ、円高の背景として、ヨーロッパのソブリン問題、それによる投資家のリスク回避姿勢の強まりがあると市場で言われていることは私自身理解しています。』

『それから「柔軟かつ果断に」という表現が、私どもの政策対応について、これまで以上に前のめりの姿勢を示しているのではないかという趣旨のご質問かと思いますが、柔軟かつ果断に金融政策を行っていくことは常に変わらない我々の構えです。必要に応じて、柔軟かつ果断に適切な措置を行っていくことは、これまでの我々の基本的なスタンスそのものです。』

ほうほうそうですか(棒読み)。

#ということで虫干しネタでどうもすいませんでした
 


お題「バーナンキ議会証言ネタの続き/白川総裁講演よりメモ少々」   2011/07/26(火)08:16:30  
  ○出口政策の話は基本的に6月FOMC議事要旨の手順書の説明である

『On the other hand, the economy could evolve in a way that would warrant a move toward less-accommodative policy. Accordingly, the Committee has been giving careful consideration to the elements of its exit strategy, and, as reported in the minutes of the June FOMC meeting, it has reached a broad consensus about the sequence of steps that it expects to follow when the normalization of policy becomes appropriate.』

ということで、6月FOMCの議事要旨でお示しした通りでございますがという事で、この後は先般ネタにしましたFOMC議事要旨における出口政策の原則に関する説明が延々と続くので割愛、というか引用だけしておく。

『In brief, when economic conditions warrant, the Committee would begin the normalization process by ceasing the reinvestment of principal payments on its securities, thereby allowing the Federal Reserve's balance sheet to begin shrinking. At the same time or sometime thereafter, the Committee would modify the forward guidance in its statement. Subsequent steps would include the initiation of temporary reserve-draining operations and, when conditions warrant, increases in the federal funds rate target.』

『From that point on, changing the level or range of the federal funds rate target would be our primary means of adjusting the stance of monetary policy in response to economic developments.』

『Sometime after the first increase in the federal funds rate target, the Committee expects to initiate sales of agency securities from its portfolio, with the timing and pace of sales clearly communicated to the public in advance. Once sales begin, the pace of sales is anticipated to be relatively gradual and steady, but it could be adjusted up or down in response to material changes in the economic outlook or financial conditions. Over time, the securities portfolio and the associated quantity of bank reserves are expected to be reduced to the minimum levels consistent with the efficient implementation of monetary policy.』
『Of course, conditions can change, and in choosing the time to begin policy
normalization as well as the pace of that process, should that be the next
direction for policy, we would carefully consider both parts of our dual mandate.』

まあ内容に関しては6月FOMC議事要旨ネタの時と同じであります。ということで、今回は両論併記していた訳ですが、まあ出口政策一辺倒ではなく、経済データ次第でどういう対応でもしますよ、というフリーハンドを確保するための両論併記だと思う所でございます。

と申しますのは、この議会証言の翌日に早期追加緩和に関して否定する発言をバーナンキ議長はしていたと言う事で、つまりこのときの市場の反応がいきなりQE3ヒャッハー状態になってしまったので「これは薬が効きすぎた」ということでプチ火消しをしたという動きをしていたと思われる次第。つまりは「現状では決め打ちはしてませんよ」という事なんでしょうなあと思うのでありました。



話は変わって白川総裁講演(山口副総裁記者会見ネタは忘れた訳ではありません^^)。

[外部リンク] きさらぎ会における講演 ──

○CPI改定に関する発言が微妙にアレである

基本的には展望レポートの線に沿った話をしているのですが、CPI改定に関する部分を読んで「ほうほう」と思うのであった。

『ただし、日本の場合、消費者物価指数は5年に一度基準改定が行われ、本年8月半ばに公表される新基準の計数では前年比のプラス幅が下方改定される可能性が高いことはかねて申し上げてきているとおりです。』

さいですな。

『やや技術的になりますが、日本の消費者物価指数の作成方法では、消費者の購入する商品のバスケットは固定されているので、基準年から時間が経過するにしたがって、価格が下落したことで購入量が増加している商品の価格下落の影響が、反映されにくくなります。いわゆるラスパイレス・バイアスです。その典型がパソコンやテレビなどの商品です。その結果、前回改定から約5年が経過した今の消費者物価指数は、前年比上昇率が高めに出ており、それが今回の基準改定で一挙に下方に修正されることになります。』

今の消費者物価指数は高めに出ているキタコレ。いやまあその通りの話なのではございますが、普段この上方バイアスの話を微妙に避けて通る傾向にあるように思えるんですけど、基準改定が接近した所で先般の山口副総裁に続いて白川総裁もこの話をきっちりするようになっていますなあ^^;

『下方修正の具体的な幅についてはエコノミストが推計値を公表していますが、比較的推定が容易なラスパイレス・バイアス以外にも、新規にどのような商品が採用されるか、価格を把握する際にどのような算定方式が採用されるかといった事情にも影響されるので、事前に正確にはわかりません。企業や家計は個々の商品の価格を見ながら日々生産や支出の決定を行っており、物価指数の基準改定という統計上の技術的な修正をもって物価の実勢や人々の経済行動が変わるわけではありませんが、日本銀行としてその内容やその意味を点検してまいりたいと考えています。』

つまりCPIの基準改定でゼロだのマイナスだのとなった場合には日銀としてはそれなりに重要なこととして受け止めるという事だとゆー風に読んでしまいたくなる所ですがさてどうなんでしょうか・・・・・・・


○リスク要因の話に円高ネタも

『以上が、相対的に蓋然性が高いと考えられる中心的な経済・物価の見通しですが、先行きには常に不確実性がありますので、見通しが実現しないリスクについても冷静に認識しておく必要があります。』

ということで、リスク要因の部分。

『第一のリスク要因は、海外経済の先行きに関するものです。この点については先程触れたので繰り返しませんが、米国、欧州、新興国・資源国ともに、それぞれリスクを抱えています。』

ここの小見出しは『海外経済に関するリスク』なのですが、実はこの後は為替の話をしているのがチャーミング。

『このような海外経済を巡るリスクに関連して、為替市場の動きにも注意が必要です。すなわち、世界経済の先行きに対する不確実性が高まると、投資家のリスク回避姿勢が強まり、相対的に安全とみられている通貨に上昇圧力がかかる傾向があります。震災後の先進国通貨の名目実効為替レートの動きに則して言えば、スイスフランが最も上昇し、次いで円の順番となっています。円高には、輸入原燃料コストの低下などのメリットもありますが、海外経済の不確実性の高まりがその背景となっているような局面では、輸出や企業収益の減少、企業マインドの悪化などを通じて、景気に悪影響が及ぶ可能性があり、注意深くみていく必要があります。』

ということで、これまでよりは白川総裁が円高の悪影響の話を強調したなあというのが第一印象であります。

『先行きの経済・物価を巡る第二のリスク要因は、今回の震災に起因する中長期的な影響です。震災の影響と言っても、注目すべきポイントは、時間の経過とともに変化します。震災直後に懸念されたサプライチェーンの回復の遅れや、この夏の電力不足のリスクは、後退しています。しかし、家計のマインドについては、幾分改善しているとは言え、震災前に比べてなお弱く、個人消費の回復の動きも、外食や旅行などの分野では鈍いと言わざるを得ません。当面の個人消費の動向は、丹念に点検していく必要があります。』

何かこの前の展望レポート中間レビュー時(つい2週間前だが)の会見よりも微妙にこの辺の言い回しのトーンが弱い気がするんだが・・・・・・

『ここへきて不確実性が強まっているのは、定期点検後に原子力発電所が再稼働できなくなった場合の電力供給制約の問題です。その場合、電力供給の減少を、当面他の手段で完全に補うことは難しいと考えられるため、夏場や冬場を中心に、電力不足が恒常化し、様々な対応努力をしても、経済活動が制約される可能性が高くなります。また、原子力発電を火力発電である程度代替していく場合でも、安全対策を強化して原子力発電を継続する場合でも、これまでよりはコストがかかります。いずれにしても、電力コストの上昇によって、企業収益や家計の実質購買力が圧迫され、設備投資や個人消費が抑制される可能性があります。』

中長期的な電力の問題に関しての懸念は前回の記者会見でも思いっきり一番の懸念としていましたが、これは今回もそのような感じですな。

『さらに、より長期的な観点からは、日本経済の中長期の成長力の低下要因となるリスクも、認識しておく必要があります。今回のサプライチェーンの毀損により、国内生産の震災リスクが改めて意識されるようになっています。それに加えて、電力の安定供給やコストを巡り不確実性の大きい状態が続くことになれば、海外生産シフトの動きが加速する可能性も、無視できなくなります。』

この話も関連して行っていますが、まあリスク要因とかさっきの所とかを見ると、微妙に白川総裁トーンダウン気味のような気がするんだが先日の山口副総裁の講演にあたくしの頭が影響されて微妙に先入観持って読んでいる可能性があるのでその点に関しましてはご注意ありたしという感じでよろしゅうにm(__)m

という事で、甚だ簡単メモで恐縮ですが総裁講演ネタでございました。
 


お題「バーナンキ議会証言ネタの続き/白川総裁講演よりメモ少々」   2011/07/26(火)08:16:04  
  復興財源の臨時増税の話を「市場の信認」がどうのこうのという文脈で話をされるのですけど、一発物の復興財源の話よりも市場が重要視するのはすっかり無視されている税と社会保障の一体改革の方だと思うのですけどにゃあ。

まずは昨日の続きのバーナンキ議会証言ネタ。

[外部リンク] the temporary shocks that have been holding down economic activity pass, we expect to again see the effects of policy accommodation reflected in stronger economic activity and job creation. However, given the range of uncertainties about the strength of the recovery and prospects for inflation over the medium term, the Federal Reserve remains prepared to respond should economic developments indicate that an adjustment in the stance of monetary policy would be appropriate.』
ということで、場合によっては追加の金融緩和が必要になる可能性もありますし、金融政策のスタンスの調整(出口政策ですかな)も必要になる可能性もありますし、それは適宜適切に対応しますよという話をしているように読めますがどうでしょ。

『On the one hand, the possibility remains that the recent economic weakness may prove more persistent than expected and that deflationary risks might reemerge, implying a need for additional policy support.』

足元の経済の弱さが想定以上に持続して、デフレ入りのリスクが再度発生した場合には、追加の政策によるサポート(つまり追加緩和)が必要になりますよ、という話ですな。・・・・・・えーっとですな、まあそれはそれで良いのですが、昨日引用した部分では逆さ絵のおじさんって「金融緩和の度合いはFEDの長期資産の新たな買い入れ額よりは、FEDの保有する長期資産の残高およびその構成によって測られる(ので買い入れを止めても絶賛大緩和状態ですよ)」って話をしているのですが、もしそうであるのならば、買い入れを止めたらその後あっさりデフレ入りのリスクが高まるとゆー事であれば、QE1やって終了後デフレ入りのリスクがどうのこうのと言ってQE2を実施し、それが終了したと思ったらまた同じことの繰り返しってえ話になる訳でありまして、それって実はQEナントカは一時的な効果はあっても持続的効果はどうなのよという論点になりゃあせんですかねとゆー気もするんですけどどうなんですかねえ・・・・・・

ま、それはともかくその続き。

『Even with the federal funds rate close to zero, we have a number of ways in which we could act to ease financial conditions further.』

追加緩和に関しては色々とやりようがあるんです(キリッ)

『One option would be to provide more explicit guidance about the period over which the federal funds rate and the balance sheet would remain at their current levels.』

FFレートの誘導水準や、FEDのバランスシートの規模などを当面維持するという声明文でのガイダンスを強化する、つまり時間軸の強化という話で、まあ時間軸効果に関しては日本での実例がありますように、明示的な時間軸効果によって中短期ゾーンの金利がアンカーされやすくなります(ただし、そのアンカーのされ度合いは「明示的な時間軸」のコミットメントの強さに依存していまして、日本でも2003年夏の金利上昇の後に「コミットメントの一層の明確化」をする破目になったという実例がこれまたあったりしますので、特に雨公のようにヒャッハー状態になりやすい方々が集まっておられる市場相手にする場合は、時間軸の強化言いましても本当に強化するならばかなり確りしたコミットメントが必要(状況によってガイダンス文言をコロコロ変えてしまうと却って市場に撹乱要因を与えてマーケットのボラを上げるだけの結果になるリスクが大きいと思うので)でしょうなあと思います。

ただね、時間軸強化に関して言えば、QE2実施の前に理論的なお話を展開していたセントルイス連銀のブラード総裁の説明を引っ張ってくると、時間軸強化による低金利政策の長期化というのは「マイルドデフレと超低金利という望ましくない均衡状態」に陥る可能性がある、という理屈になっておりまして、まあそのブラードさんの説明がどの程度連銀の皆様が同意しているのかは存じませんけれども、まあそういう理屈を述べている人もいる、という時点で導入に際してはそれなりに議論がおきそうですな。

『Another approach would be to initiate more securities purchases or to increase the average maturity of our holdings.』

更に買い入れを拡大するとか、保有資産の長期化を実施するとか、とありますが、それよりも(昨日もちょっと書いたけど)ここからの米国景気における需要動向の鍵になるのは家計部門ですよってえ話を前半で行っている訳でございますので、そーゆー意味からするとMBSとか各種ローンなどの担保証券の買い入れを行ってスプレッド縮小を促した方が良い(まあ既にスプレッドは縮小してるのでしょうけど)ような気もせんでもないが、そっちの話はスルーしてますな、というか恐らくQE3でまたMBSの購入とかおっぱじめると、QE1再来じゃないのと言われて、じゃあQE2とは一体なんだったのかとゆーよーな素敵な話になってくると思われますので、中々難しい所ではないかとも思われますけどな。

『The Federal Reserve could also reduce the 25 basis point rate of interest it pays to banks on their reserves, thereby putting downward pressure on short-term rates more generally.』

実効FF金利を下げると言う話ですが、Billの金利とか大概に下がっているような気もするんですけどねえ、まあいっか。

『Of course, our experience with these policies remains relatively limited, and employing them would entail potential risks and costs. However, prudent planning requires that we evaluate the efficacy of these and other potential alternatives for deploying additional stimulus if conditions warrant.』

ということで、メリットデメリットありますので慎重に検討しながら必要ならば追加緩和の実施を行いますよということで。
 


お題「先日のバーナンキ議会証言も味わいがあるのでネタにするのだ」   2011/07/25(月)08:14:52  
  ○金融政策はかなり香ばしい部分が散見されるのですけれども

まあここまでは前振りみたいなもんで、後半の『Monetary Policy』がネタなのでありますが。

・現在の政策のフレームワークについて

『As you know, that policy currently consists of two parts.』『First, the target range for the federal funds rate remains at 0 to 1/4 percent and, as indicated in the statement released after the June meeting, the Committee expects that economic conditions are likely to warrant exceptionally low levels of the federal funds rate for an extended period.』『The second component of monetary policy has been to increase the Federal Reserve's holdings of longer-term securities, an approach undertaken because the target for the federal funds rate could not be lowered meaningfully further.』

ということで、FF金利の0-0.25%というのとガイダンス文言のセットが一つの構成で、もう一つの構成部分が長期債券の買い入れですとな。


・で、長期債券買い入れの効果は・・・・・・

『The Federal Reserve's acquisition of longer-term Treasury securities boosted the prices of such securities and caused longer-term Treasury yields to be lower than they would have been otherwise. In addition, by removing substantial quantities of longer-term Treasury securities from the market, the Fed's purchases induced private investors to acquire other assets that serve as substitutes for Treasury securities in the financial marketplace, such as corporate bonds and mortgage-backed securities. 』『By this means, the Fed's asset purchase program--like more conventional monetary policy--has served to reduce the yields and increase the prices of those other assets as well. The net result of these actions is lower borrowing costs and easier financial conditions throughout the economy. We know from many decades of experience with monetary policy that, when the economy is operating below its potential, easier financial conditions tend to promote more rapid economic growth. Estimates based on a number of recent studies as well as Federal Reserve analyses suggest that, all else being equal, the second round of asset purchases probably lowered longer-term interest rates approximately 10 to 30 basis points. Our analysis further indicates that a reduction in longer-term interest rates of this magnitude would be roughly equivalent in terms of its effect on the economy to a 40 to 120 basis point reduction in the federal funds rate.』

ということでその効果ですけれども(1)購入した証券の価格が上昇(金利が低下)する、(2)長期金利がこのプログラムを実施しなかったときに比べて10〜30bpの低下効果が現れている、(3)FEDが民間の保有する長期国債を買い入れる事によって、民間のポートフォリオリバランス効果を誘発し、他のリスク性金利商品(社債やMBSなど)を購入するようになりそれらの金利が低下する、という事のようで、その結果としてFFレートを40〜120bp引き下げたのと同様の効果がありました(キリッ)とドヤ顔で逆さ絵おじさんは仰せのようであります。


・長期債の買い入れ効果はその「購入残高」と「購入物の構成」で測られるとのお告げです

買い入れ止めたら効果落ちるだろとか外野的には思うのですけれども、相変わらず逆さ絵のおじさんはこの理屈に拘っておられるようで。

『In June, we completed the planned purchases of $600 billion in longer-term Treasury securities that the Committee initiated in November, while continuing to reinvest the proceeds of maturing or redeemed longer-term securities in Treasuries. Although we are no longer expanding our securities holdings, the evidence suggests that the degree of accommodation delivered by the Federal Reserve's securities purchase program is determined primarily by the quantity and mix of securities that the Federal Reserve holds rather than by the current pace of new purchases. Thus, even with the end of net new purchases, maintaining our holdings of these securities should continue to put downward pressure on market interest rates and foster more accommodative financial conditions than would otherwise be the case.』

追加の新規買い入れはご案内のように終了しましたが、買い入れの緩和効果は新規買い入れの額がなんぼという事よりはFEDの買い入れ残高および保有銘柄の構成によって測られるものですのですという話を思いっきりしていまして、まあ現状でもFOMCの出口政策に関してはFEDのバランスシートの残高が自然体で減ったりするのが既に出口政策の一環に組み入れられていますし、保有銘柄の構成変化も政策インプリケーションがあるという話になっているのですが、そーゆー理屈で押した場合、追加緩和が必要になった場合には単純な量の拡大を行う以外にFEDの保有銘柄構成の変化、というかまあ要するにリスク性資産の買い入れをするという話になる可能性もありますな。そもそもさっきのところで住宅市場とかクレジットアベイラビリティの話とかが家計セクターに対して影響している話してますし。


・どう見ても雇用に対する効果が弱いようにしか見えないQE2の雇用への効果は・・・・・・

一応議会証言なので上記の後に「付言するとこれは財政ファイナンスではない」という話をしていますが、まあそこはスルーしまして雇用に関する部分ですがこれがまた怪しさ爆発のロジックが展開されています。

『When we began this program, we certainly did not expect it to be a panacea for the country's economic problems. However, as the expansion weakened last summer, developments with respect to both components of our dual mandate implied that additional monetary accommodation was needed. In that context, we believed that the program would both help reduce the risk of deflation that had emerged and provide a needed boost to faltering economic activity and job creation. 』

QE2の実施によってデフレリスクの解消と景気の拡大や雇用の創出という効果を期待しましたよということでその結果。

『The experience to date with the round of securities purchases that just ended suggests that the program had the intended effects of reducing the risk of deflation and shoring up economic activity. In the months following the August announcement of our policy of reinvesting maturing and redeemed securities and our signal that we were considering more purchases, inflation compensation as measured in the market for inflation-indexed securities rose from low to more normal levels, suggesting that the perceived risks of deflation had receded markedly. This was a significant achievement, as we know from the Japanese experience that protracted deflation can be quite costly in terms of weaker economic growth. 』

ということで、昨年8月の償還再投資の実施とQE2実施のアナウンス以降、インフレ期待は上昇し、日本のようなデフレ長期化のリスクは回避することができてこれは顕著な効果ですとゆー話ですが、では雇用に関してはどうでっしゃろというのがその次。

『With respect to employment, our expectations were relatively modest; estimates made in the autumn suggested that the additional purchases could boost employment by about 700,000 jobs over two years, or about 30,000 extra jobs per month. Even including the disappointing readings for May and June, which reflected in part the temporary factors discussed earlier, private payroll gains have averaged 160,000 per month in the first half of 2011, compared with average increases of only about 80,000 private jobs per month from May to August 2010.』
元々そこまで大きく期待はしていませんで、QE2の実施によって追加で月に3万人の雇用創出を期待していましたが、何と民間の雇用者数は昨年8月までの月平均8万人から月16万人に増えましたよ!!!!!!と堂々のドヤ顔。
え?5月と6月の残念なデータ??アレは一時的要因ですよ一時的要因・・・・・・

『Not all of the step-up in hiring was necessarily the result of the asset
purchase program, but the comparison is consistent with our expectations for
employment gains. Of course, we will be monitoring developments in the
labor market closely.』

いやまあ勿論全部が全部買い入れの効果かどうかは兎も角、このように雇用者数拡大のペースが高まったのはFOMCの期待する効果と整合的ですよね、と仰せです。だそうでして、いやあのホンマカイナというか雇用者数の話でスルーしているけれども肝心の失業率は相変わらず9%台になっている件はどうなっているんだという感じなのでございますが、QE2の雇用に関する効果については目を皿のようにして探しましたけれども、どう見てもこの部分にしか説明が無くて、足元の雇用改善の遅れについて今回の議会証言では普通に申し開きがあるだろうと思ったのですが、案の定というか残念な事にというか、雇用改善の遅れは一時的という説明で逃げたでござるの巻という結果になったのでありました。


と言うところで時間がなくなったので追加緩和がどうのこうのという話の部分とかは後日(たぶん明日)でよろしくであります。
 


お題「先日のバーナンキ議会証言も味わいがあるのでネタにするのだ」   2011/07/25(月)08:14:26  
  ということで今更ネタですが先日のQE3示唆でカーニボーとなったバーナンキ議長の議会証言からであります。

[外部リンク] Economic Outlook』ですけれども、まあ足元の状況については最初の1パラグラフが端的に言えばまとめという感じですが。

『The U.S. economy has continued to recover, but the pace of the expansion so far this year has been modest. After increasing at an annual rate of 2-3/4 percent in the second half of 2010, real gross domestic product (GDP) rose at about a 2 percent rate in the first quarter of this year, and incoming data suggest that the pace of recovery remained soft in the spring. At the same time, the unemployment rate, which had appeared to be on a downward trajectory at the turn of the year, has moved back above 9 percent.』

景気の拡大ペースは緩やかで足元のデータを見てもそのペースは引き続き緩やかであると見られます。んでもって失業率に関しては低下基調となっていましたが足元ではまた9%に戻っています。ってな話をしていますが、そのうちの一部は一時的要因である、という話をしているのが次のパラグラフでして、まー基本的な話としては「まだ回復軌道にあります」というのがメインではありまする。

『In part, the recent weaker-than-expected economic performance appears to have been the result of several factors that are likely to be temporary. Notably, the run-up in prices of energy, especially gasoline, and food has reduced consumer purchasing power. In addition, the supply chain disruptions that occurred following the earthquake in Japan caused U.S. motor vehicle producers to sharply curtail assemblies and limited the availability of some models.』

一時的要因のうち影響が大きいのはガソリンなどのエネルギー価格と食品価格の上昇によって、消費者の購買力が低下している事で、それに加えて日本の震災によるサプライチェーン毀損の米国自動車産業への影響がありますとゆー事ですが、消費者の購買力に関する話はポイントとして後でも出てきます。

『Looking forward, however, the apparent stabilization in the prices of oil and other commodities should ease the pressure on household budgets, and vehicle manufacturers report that they are making significant progress in overcoming the parts shortages and expect to increase production
substantially this summer.』

一時的要因に関しては夏に向けて改善(コモディティー価格が下落しておりサプライチェーンの毀損は大幅に改善している)していますよ、という話をしておりますな。

で、この先が6月FOMCでの経済見通しを中心にした話になるのですが、その中で今後数四半期における一番の重要なファクターとして「家計セクターの需要」を挙げています。

『Much of the slowdown in aggregate demand this year has been centered in the household sector, and the ability and willingness of consumers to spend will be an important determinant of the pace of the recovery in coming quarters.』

『Real disposable personal income over the first five months of 2011 was boosted by the reduction in payroll taxes, but those gains were largely offset by higher prices for gasoline and other commodities. Households report that they have little confidence in the durability of the recovery and about their own income prospects. Moreover, the ongoing weakness in home values is holding down household wealth and weighing on consumer sentiment.』

実質可処分所得は所得税減税効果を物価上昇で打ち消す形となっており、家計調査によれば景気回復や将来の家計収入拡大への信頼感の弱さが示されている。更に住宅価格の下落が続いており、これが家計のバランスシートを圧迫しており消費者センチメントに悪影響を与えている、ということで、まあ色々と問題を示していますわな。これで本当に回復するんかいなという気がしますがねえ。

『On the positive side, household debt burdens are declining, delinquency rates on credit card and auto loans are down significantly, and the number of homeowners missing a mortgage payment for the first time is decreasing. The anticipated pickups in economic activity and job creation, together with the expected easing of price pressures, should bolster real household income, confidence, and spending in the medium run.』

と思ったらこういうポジティブサイドの話をしているという事ですが、最初の延滞やら債務不履行関連の減少の話は兎も角、その先の話ってどう見ても希望的観測です本当にカムサハムニダという感じでございますがまあいっか。

でまあ物価見通しに関してはこれまた6月FOMC議事要旨と同じ話をしていまして、足元でPCEインデックスが年率2.5%の上昇を示しているけれども、その要因としては原油価格や食品価格の上昇や日本の震災によるサプライチェーンの毀損による自動車価格上昇の影響などの一時的要因が多くを占めている、という説明をしていまして、今後についてはこれまたFOMC議事要旨でありましたが・・・・

『Most of the recent rise in inflation appears likely to be transitory, and FOMC participants expected inflation to subside in coming quarters to rates at or below the level of 2 percent or a bit less that participants view as consistent with our dual mandate of maximum employment and price stability. 』

ということで、またまたこちらでも「at or below the level of 2 percent」とbelowが入っていますな、当たり前ですけれども。
 


お題「他のネタをスルーして(すいません)FOMC6月議事要旨を成敗するのだ」   2011/07/22(金)08:18:04  
  ・金融環境、インフレ

その後が金融環境の話なのですが、そこには前回のFOMCでも似たような指摘があったのですけれども、今回は「金融の不安定化リスクという観点から、特に農業セクターにおいてクレジットコンディションが一部で緩和しすぎていて過大なリスクテイクが見られる」という指摘があったのがほほーという感じでしたので引用するだよ。

『In identifying possible risks to financial stability, a few participants expressed concern that credit conditions in some sectors--most notably the agriculture sector--might have eased too much amid signs that investors in these markets were aggressively taking on more leverage and risk in order to obtain higher returns. 』

で、まあ金融環境に関してはその他には欧州問題とか米国のデットシーリング問題とかを指摘していますけれどもその辺は引用割愛。

インフレに関してですが、基本的にはスタッフの認識及び先行き見通しと同じ話をしていまして、「ヘッドラインインフレの上昇は一時的要因に基づくものであり、中期的なインフレは商品価格上昇の落ち着きとインフレ期待の安定化によって抑制されるでしょう」というのが結論なのですが、基調的なインフレの上昇可能性について指摘している部分がこれまたほほーという感じです。

『However, a number of participants pointed out that the recent faster pace of price increases was widespread across many categories of spending and was evident in inflation measures such as trimmed means or medians, which exclude the most extreme price movements in each period. The discussion of core inflation and similar indicators reflected the view expressed by some participants that such measures are useful for forecasting the path of inflation over the medium run. In addition, reports from business contacts indicated that some already had passed on, or were intending to try to pass on, at least a portion of their higher costs to customers in order to maintain profit margins.』

ということで、価格上昇が幅広く拡大していることが刈込平均値や刈込中央値などからも見て取れる事から、これらの指標を注視すべきと指摘するメンバーがいるとか、企業サーベイなどからは、原材料価格上昇を転嫁する動きが見られるというような指摘がありまして、足元でヘッドラインインフレが落ち着くと言うのがメインのシナリオになっているからまあ大ネタになっていませんけど、これでヘッドラインのインフレが上昇傾向を続けるとなると、物価上昇の2次的効果がどうしたこうしたとゆーよーな懸念も浮上するかもねという話になるんですかね。よー知らんけど。

『Most participants expected that much of the rise in headline inflation this year would prove transitory and that inflation over the medium term would be subdued as long as commodity prices did not continue to rise rapidly and longer-term inflation expectations remained stable.』

というのが見通しなのですが。

『Nevertheless, a number of participants judged the risks to the outlook for inflation as tilted to the upside.』

多くのメンバーのインフレの先行きリスク認識は上方に傾いたキタコレ。

『Moreover, a few participants saw a continuation of the current stance of monetary policy as posing some upside risk to inflation expectations and actual inflation over time. However, other participants observed that measures of longer-term inflation compensation derived from financial instruments had remained stable of late, and that survey-based measures of longer-term inflation expectations also had not changed appreciably, on net, in recent months. These participants noted that labor costs were rising only slowly, and that persistent slack in labor and product markets would likely limit upward pressures on prices in coming quarters. Participants agreed that it would be important to pay close attention to the evolution of both inflation and inflation expectations.』

一部の委員からは緩和的な金融政策スタンスがインフレ期待の上方シフトを起こすリスクを指摘していますが、まあ現状ではそんなこと無いでしょというのが大勢意見。前提として労働コストの上昇が極めて緩やかで、労働市場と生産財市場の持続するスラックが価格上昇圧力を抑えるという話はまあ連銀スタッフの見立てと同じです罠。


・明示的なインフレ目標に対する反対意見がキタコレ

『A few participants noted that the adoption by the Committee of an explicit numerical inflation objective could help keep longer-term inflation expectations well anchored.』

というのはここのところ毎度出ている意見(ブラードとかコチャラコタとかピアナルトとかが言ってるとかなのかにゃ、よー知らんが)なんですが、今回違うのはこの先。

『Another participant, however, expressed concern that the adoption of such an objective could, in effect, alter the relative importance of the two components of the Committee's dual mandate.』

具体的数値による明示的なインフレ目標の設定は、FOMCのデュアルマンデートの重要性を相対的に低下させる可能性がある点を指摘しているFOMCメンバーが1名という事でございまして、ここに関してはほほうというか何と言うか味わいを感じましたですよ。マニア的には。

○FOMCメンバーの中期的な金融政策見通し・・・・・は遠心力モードですかそうですか
んでまあここの最後のパラグラフもこれまた味わいが。

『Participants also discussed the medium-term outlook for monetary policy.』

へいへい。

『Some participants noted that if economic growth remained too slow to make satisfactory progress toward reducing the unemployment rate and if inflation returned to relatively low levels after the effects of recent transitory shocks dissipated, it would be appropriate to provide additional monetary policy accommodation.』

金融緩和の必要性の可能性を主張するメンバーが複数名キタコレなのですが、この先の部分も中々。

『Others, however, saw the recent configuration of slower growth and higher inflation as suggesting that there might be less slack in labor and product markets than had been thought.』

他のメンバーは最近の「より遅い経済成長」と「より高いインフレ」のセットというのは、実は労働市場や生産財市場のスラックが我々の想定しているよるも小さいのではないかも知れない、という見立てをしていまして、これはつまり「持続する経済のスラックが中長期的なインフレを抑制する」というベースの見方に対する見直しに繋がる部分なのであたくし的にはほほうと思うのでした。多分この辺りに関しては英国の状況が先行事例になっていると思うのですが、英国に関しても延々と「経済の生産力の余剰が中長期的なインフレを押し下げる」という見立てをしながら物価の上昇は続くわ経済成長は徐々に失速するわという形になっていまして、この辺との比較は意識しているのかもねとか思います。今回のFOMC議事要旨でも「物価上昇によって家計の実質購買力が伸びない」というような論点が何度も指摘されていますし、この論点がFOMCのメインになるのかどうかというのは議論の方向性や連銀の人たちの講演などを見るのが吉なのでしょうな。

『Several participants observed that the necessity of reallocating labor across sectors as the recovery proceeds, as well as the loss of skills caused by high levels of long-term unemployment and permanent separations, may have temporarily reduced the economy's level of potential output. In that case, the withdrawal of monetary accommodation may need to begin sooner than currently anticipated in financial markets.』

で、数名のメンバーからは逆に早期の出口政策着手の可能性についての指摘となるのでした。

『A few participants expressed uncertainty about the efficacy of monetary policy in current circumstances but disagreed on the implications for future policy.』別の他のメンバーは現在の金融政策の有効性に対する不確実性を指摘するものの、先行きの金融政策に関するインプリケーションに関しては同意しないと。

つーことで、何かまあFOMCメンバーの中で今後の金融政策に関する見解は結構な勢いで割れているという感じがしまして、結局のところ「まとめきれずに現状維持」というような結果にはなるのかなあとか愚考するのですけれども、論点が絶賛拡散中という感じで
ございましょうか。


○先行き金融政策の両論併記とか微妙な記述部分とか

『Committee Policy Action』の最初の部分はまあ普通の話(今回の決定に関する話)をしているのですが、その後に両論併記コーナーが。

『On the one hand, a few members noted that, depending on how economic conditions evolve, the Committee might have to consider providing additional monetary policy stimulus, especially if economic growth remained too slow to meaningfully reduce the unemployment rate in the medium run.』

『On the other hand, a few members viewed the increase in inflation risks as suggesting that economic conditions might well evolve in a way that would warrant the Committee taking steps to begin removing policy accommodation sooner than currently anticipated.』

ということで、上記の論点を基にして両論併記という形になりましたが、どちらも言える事なのですが、結局のところ「今後のデータ次第」という所がありますので、物価と雇用に関するデータを見ながら当面は一喜一憂というかQE3ヒャッハー祭りが始まったり後の祭り状態のゲロゲロマーライオンになったりとかやらかすのでしょうかねえ雨人は祭り大好きですから。


でですな、その後に興味深い一文がありましてそちらを引用するあたくし。

『In the discussion of inflation in the statement, members decided to reference inflation--meaning overall inflation--rather than underlying inflation or inflation trends, in order to be clear that the Committee's objective is the level of overall inflation in the medium term. 』(ちなみに原文では一部斜字体なんですけどめんどいから普通のフォントで勘弁)
ということで、FOMCがデュアルマンデートとして言及している中期的なインフレとは全体としてのインフレのレベルであって、基調的なインフレやインフレトレンドではないという話をクリアカットにすべきという話で、まあある意味当たり前っちゃあ当たり前なのですが、この背景ってなんなんですねんというのはちょっと興味あります。


○対外発信に関連して

票決の後ですから最後の最後なのですが、へーっていうのがあったので引用。

『External Communications』って小見出しです。

『In follow-up to discussions at the January meeting, the Committee turned to consideration of policies aimed at supporting effective communication with the public regarding the outlook for the economy and monetary policy. The subcommittee on communication, chaired by Governor Yellen and composed of Governor Duke and Presidents Fisher and Rosengren, proposed policies for Committee participants and for Federal Reserve System staff to follow in their communications with the public in order to reinforce the public's confidence in the transparency and integrity of the monetary policy process.』

ほうほう。

『By unanimous vote, the Committee approved the policies.』

脚注があって、(The policies are available at [外部リンク] and [外部リンク] all supported the policies, but several of them emphasized that the policy for staff, in particular, should be applied with judgment and common sense so as to avoid interfering with legitimate research.』

肝心のポリシーを読まないで申し上げるのもなんですが、最後のところを見ると連銀スタッフによるリサーチ活動の障害にならないようにしないといけませんねという指摘があるので、まあこの手の対外発信と実際の金融政策のバランスと言うのは中々難しいので、あまり対外発信に関するポリシーをキツキツに運用すると却って連銀のリサーチに悪影響だし、かといって全部フリーダムにするとコミュニケーションポリシー上カオスになっても困りますとかいう話をしているのねということで、まあどうでもいい話ちゃあどうでもいい話ですが、中々興味深いです。


ということで、ダラダラやってるとオワランチ会長になるので一気にFOMC6月議事要旨を成敗したが、更に味わいと香ばしさの深いバーナンキの議会証言と、景気に関する先行き懸念オンパレードの山口副総裁会見は時間の都合でスルーとなりまして誠に申し訳ございませんm(__)m
 


お題「他のネタをスルーして(すいません)FOMC6月議事要旨を成敗するのだ」   2011/07/22(金)08:17:34  
  ということでFEDネタ大会の続きである。

6月FOMC議事要旨
[外部リンク] the staff still projected real GDP to increase at a moderate rate in the second half of 2011 and in 2012, with the ongoing recovery in activity receiving continued support from accommodative monetary policy, further increases in credit availability, and anticipated improvements in household and business confidence. The average pace of real GDP growth was expected to be sufficient to bring the unemployment rate down very slowly over the projection period, and the jobless rate was anticipated to remain elevated at the end of 2012.』

ということで、基本的な見通しは緩やかなペースでの回復なのですが、ではそれをサポートするのって何じゃろという事ですが、こちらにありますように「緩和的な金融政策」「クレジットアベイラビリティーの更なる改善」「家計や企業のコンフィデンスの改善が予想されること」となっていまして、最初の2つは兎も角、3つ目ってどうなのよという感じは漂ってくる所ではございます。

で、雇用環境に関しては「実質GDPの平均的な上昇ペースは、我々が想定する期間において、失業率を押し下げる速度が極めて遅い程度のものであり、2012年末においても失業率は高水準を維持するでしょう」という話で、まあ碌なもんじゃありませんわな。

『Although increases in consumer food and energy prices slowed a bit in recent months, the continued step-up in core consumer price inflation led the staff to raise slightly its projection for core inflation over the coming quarters. However, headline inflation was still expected to recede over the medium term, as increases in food and energy prices and in non-oil import prices were anticipated to ease further. As in previous forecasts, the staff continued to project that core consumer price inflation would remain relatively subdued over the projection period, reflecting both stable long-term inflation expectations and persistent slack in labor and product markets.』

ということで、インフレに関してはコアインフレの予想を引き上げるものの、より長い期間で見た場合には「コア消費者物価は我々が想定する期間において抑制された状態が続くでしょう」となっていまして、その要因としては「安定的な長期的インフレ期待」「労働市場および生産品市場における持続するスラックの存在」という話をしていますわな。


○FOMCメンバーの経済情勢および先行き見通しに関する部分はオモロイ

で、次が『Participants' Views on Current Conditions and the Economic Outlook』なのですが、今回はこの辺が色々とオモロイのです(つまり昨日は前振りみたいなもん)。

・全般的な現状認識と先行き見通しについて

『In their discussion of the economic situation and outlook, meeting participants agreed that the economic information received during the intermeeting period indicated that the economic recovery was continuing at a moderate pace, though somewhat more slowly than they had anticipated at the time of the April meeting.』
緩やかな景気回復は継続しているものの、4月FOMC時点で想定していたよりもそのペースは遅いとな。

『Participants noted several transitory factors that were restraining growth, including the global supply chain disruptions in the wake of the Japanese earthquake, the unusually severe weather in some parts of the United States, a drop in defense spending, and the effects of increases in oil and other commodity prices this year on household purchasing power and spending.』

で、その抑制要因のうち一時的要因としては「日本の震災によるサプライチェーンの毀損」「米国の一部地域での異常気象(洪水とか竜巻ですな)」「軍事関連予算執行の落ち込み」「石油やその他の商品価格上昇による家計の購買力の低下」とゆーのを列挙しています。

『Participants expected that the expansion would gain strength as the influence of these temporary factors waned.』

ということにしていますが・・・・・

『Nonetheless, most participants judged that the pace of the economic recov ery was likely to be somewhat slower over coming quarters than they had projectedin April.』

でもやっぱり目先数四半期のタームでは4月FOMCでの想定よりも景気回復ペースは遅くなるとな。

『This judgment reflected the persistent weakness in the housing market, the ongoing efforts by some households to reduce debt burdens, the recent sluggish growth of income and consumption, the fiscal contraction at all levels of government, and the effects of uncertainty regarding the economic outlook and future tax and regulatory policies on the willingness of firms to hire and invest.』

何でそうなるかと言うと、「住宅市場が持続的に弱いこと」「家計のバランスシート調整圧力が続くこと」「最近の不活発な所得と消費の伸び」「経済の見通しや将来の税制や規制などに対する不確かさから企業が雇用を拡大する意欲に影響を与えること」を列挙するとな。

『Moreover, the recovery remained subject to some downside risks, such as
the possibility of a more extended period of weak activity and declining prices in the housing sector, the chance of a larger-than-expected near-term fiscal tightening, and potential financial and economic spillovers if the situation in peripheral Europe were to deteriorate further.』

でもってダウンサイドリスクキタコレという感じですが、「住宅セクターの低迷や価格下落が想定以上に長引くこと」「財政引締めがより厳しくなる可能性」「欧州周縁国の債務問題が金融市場や実態経済に対して波及する可能性」をダウンサイドリスクとしていますわな。

『Participants still projected that the unemployment rate would decline gradually toward levels they saw as consistent with the Committee's dual mandate, but at a more gradual pace than they had forecast in April.』

でね、ここでもデュアルマンデートキタコレなのですが、失業率は今後緩やかに低下してFOMCのデュアルマンデートに対して適正な水準に向かうものの、そのペースは4月FOMC時点での想定よりもより遅いペースになると、まあこの辺も判断弱めです罠という感じです。

でですな、FOMCメンバーの見通しに関する部分前半の白眉はこの次の物価に関するところじゃないのかとあたくし勝手に思っているのでありますがどうでござんしょ。

『While higher prices for energy and other commodities had boosted inflation this year, with commodity prices expected to change little going forward and longer-term inflation expectations stable, most participants anticipated that inflation would subside to levels at or below those consistent with the Committee's dual mandate.』

つまりですな、エネルギーや商品価格の上昇が今後落ち着いて、より長い期間のインフレ期待が安定している事からどうのこうのというのは毎度の話なのでございますが、今回「あら?」と思ったのはその結論の所でして、「デュアルマンデートに対して整合的なレベルまたは「それ以下の」レベルに物価上昇は低下するでしょう」という所がちょっとあらら感が漂うのよね。

でまあ念の為4月FOMCの議事要旨とか見た訳ですが、当然ながら4月の時点では物価の先行きに関しては上昇圧力掛かっていますねでも何とかなるでしょう的なニュアンスになっていまして、思いっきり「below」とか出たのは今回からという形になっておりまして、まあこの辺の認識がバーナンキ議長のハンフリーホーキンスにおける両論併記攻撃になったのかもねという感じになるのでしょうか。


・「最近の労働市場環境の悪化をFOMCは特に懸念している」

で、その後は各需要項目の話になるのですがそこは端折りましてそのちょっと後の部分から。

『Meeting participants generally noted that the most recent data on employment had been disappointing, and new claims for unemployment insurance remained elevated. The recent deterioration in labor market conditions was a particular concern for FOMC participants because the prospects for job growth were seen as an important source of uncertainty in the economic outlook, particularly in the outlook for consumer spending.』

これはまたキタコレでありますが、最近の雇用に関するデータは「失望的」であり、失業保険申請件数は高止まりしていると言った後に、「最近の労働市場環境の悪化はFOMCが特に懸念することである、なぜならば雇用の増加に関する先行きの見通しは、経済見通し、特にその中でも消費支出の見通しに対する不確実性の元であるからだ」ときやがりましたな。

『Several participants reported feedback from business contacts who were delaying hiring until the economic and regulatory outlook became more certain and who indicated that they expected to meet any near-term increase in the demand for their products without boosting employment; these participants noted the risk that such cautious attitudes toward hiring could slow the pace at which the unemployment rate normalized.』

んでもって数名のメンバーが指摘するのは、企業の雇用拡大に関する行動が遅れているのは、先行きの経済および規制に関する見通しが不確実だったり、需要の伸びに対する見通しが不確実だったりする事によって雇用を増大させようとしないという背景があり、このような慎重な企業行動によって、失業率が正常化に向けて低下するに不十分な雇用の伸びに繋がるリスクがあるのではないかとのこと。

『Wage gains were generally reported to be subdued, although wages for a few skilled job categories in which workers were in short supply were said to be increasing relatively more rapidly. 』

一部のパートタイム的な低スキルの職種以外での賃金の伸びは一般的に抑制されているとな。
 


お題「山口副総裁講演から少々/FOMC議事要旨ネタの続き」   2011/07/21(木)08:15:52  
  今しがた公共放送でやってたんですが・・・・・
[外部リンク] 格安航空会社と提携へ 7月21日 5時5分

・・・・・・・えーっと(上記ニュースにもあるけど)桃航空とか言うLCCを設立したばっか(ライアンエアーのおっさんをアドバイザーにしたとかいうニュースをこの前見た気がするが)でまだ就航もしてないのに二つ目作るって全日空どうしてそうなった??????????

まあそれは兎も角山口副総裁講演から。

[外部リンク] 年度、2012 年度とも+0.7%と申し上げた消費者物価の見通しも、もう少し低めに読み替えなければならない、ということになります。』

キタコレ。

『日本銀行では、消費者物価の前年比が2%以下のプラス、中心としては1%程度で推移する状態が、「物価安定」に最も近いと考えています。現在の物価見通しは、そうした「物価安定」の実現になお時間がかかることを意味していますが、今後の景気展開や、指数改定などによって、物価安定が達成できるタイミングにどのような影響が及ぶか、注意深くみていく必要があります。』

「現在の見通しでも物価安定の実現に時間がかかる事を意味している」というのは結構言い方としては踏み込んでいるようなイメージがあるんですが。どちらかというと日銀の言い方って「長い目で見れば物価安定に近づく」というポジティブな言い方(まあ中身は同じかも知れんが)をしていると思いますので、山口副総裁がこういう言い方をしているのって「ほほう」と思った次第。

それに、上記の言い方ですと+0.7%となる物価見通しは「物価安定」よりもやや低めの水準ですよって言ってるように見えまして、1%をより強調しているような印象を受けるのですけれどもその辺ってどうなんですかにゃあとゆーのが気になったざんす。まあここのテキストだけ見ていると日本の緩和政策の時間軸は伸びそうなイメージなのでございますけど・・・・・・


○成長基盤強化のおかわりはABL主眼とな

で、まあその後講演のお題にあるように「成長力の強化が必要」という話をしているのですけれども、まあその辺の話は華麗にスルーしまして、金融政策の説明部分の『成長基盤強化の支援』の所を引用しますと、今般の成長基盤強化のおかわりに関してはこんな説明をしているようで。

『本措置のために予定していた3兆円の資金は、概ね使い切られました。そこで、先月には5千億円の新たな貸出枠を設けました。新しい貸出枠では、企業に出資を行った金融機関や、売掛金や在庫などを担保とする融資を行った金融機関に対して、当初2年で最長4年の長期資金を、0.1%の低利で供給します。』

で、この次に色々と説明しているのはABLの話でして、出資の話に関しては華麗にスルーしているように見えます。まあ出資というのは説明不要ってえ事なのかもしれませんが、「新しいイノベーション」みたいなのがお好きな日銀クオリティ(これは日銀だけじゃなくて金融庁とか金融絡みの監督官庁の全てにその傾向があるのですが、何か「カイカク」をしたがるのって何なんでしょうねえと頑迷保守でウルトラコンサバのあたくしは思うのでありました^^)だけにまあABLの推進をしたいんでしょうなあというのは把握した。

『売掛金や在庫などを担保とする融資は、動産・債権担保融資(Asset Based Lending)と呼ばれ、米国では盛んに行われています。このABLは、不動産担保融資に比べて、担保価値の評価などの面で難しさを伴います。ビジネスの過程で生じる資産の価値は、そのビジネスの内容や業界動向について、借り手と金融機関が深く理解し合わなければ、評価ができないからです。しかし、積極的にそういう手間をかけることには、不動産担保や経営者の個人保証がない企業にも、資金調達への道が開かれる、という大きなメリットがあります。こうしたメリットを活かすよう、企業と金融機関が二人三脚で収益機会の開拓に取り組み、これまで埋もれていた成長の芽が日本全体で育っていくよう、期待しています。』

まあ期待します(棒読み)という感じですが、日本の場合そういう事業のどうのこうので信用供与って話は商社なりメーカーなりの企業間与信が対応しているんじゃねえのかという気がするし、動産担保とかだとノンバンクで対応しているような気がするんだが、あたくしも金貸し現場を離れて長いので正直良く判らん。

まあ山口副総裁講演はそんな感じで(どういう感じだ)。


では昨日の続きをやろうと思ったのですが、久々に快眠したせいで起床が遅れた事もあり(天気悪いから目覚め遅かったのもある^^)本日は簡単にスルーすると明日が金曜なのでFEDネタが今週で片付かない懸念があって甚だ遺憾の極みでありますorz

6月FOMC議事要旨
[外部リンク] pressures on core consumer prices appeared to reflect the elevated prices of commodities and other imports, along with notable increases in motor vehicle prices likely arising from the effects of recent supply chain disruptions and the resulting extremely low level of automobile inventories.』

輸入価格や商品価格の上昇によってCPIに上昇圧力が掛かるというのはよく言われる事ですが、日本の震災によってサプライチェーンの障害が起き、その結果として自動車製品の在庫が逼迫した結果、自動車価格に上昇圧力が掛かってCPI上昇に寄与したというのは何と申しますかこらまた参りましたという事で。いやまあ米国のCPIとか真面目に分析してれば当たり前の話なんでしょうけれども、何と言う風が吹けば桶屋が儲かるスキームと感心するのでありました。

いやまあ日本でも一時的に生活品価格は(統計上は知らんけど実際に買い物している身として思う数値としては)上昇したと思いますし、まあ世の中そういうもんなんでしょうけれども、これがいわゆる供給制約による物価上昇圧力かと(--;

というのは兎も角として、この物価認識の部分ですけどね。

『Headline consumer price inflation, which had risen in the first quarter, edged down a bit in April and May, as the prices of consumer food and energy decelerated from the pace seen in previous months. More recently, survey data through the middle of June pointed to declines in retail gasoline prices, and prices of food commodities appeared to have decreased somewhat. Excluding food and energy, core consumer price inflation picked up in April and May, pushing the 12-month change in the core consumer price index through May above its level of a year earlier.』

まあ要するにヘッドラインのインフレに関しては食品とエネルギー価格の上昇ペースが落ち着いてきたのでやや落ち着いてきましたが、コアCPIの方が上昇してますなという話。その次がさっきの「Upward pressures 〜」になります。

ではインフレ期待に関してはと言いますと。

『However, near-term inflation expectations from the Thomson Reuters/University of Michigan Surveys of Consumers moved down a little in May and early June from the high level seen in April, and longer-term inflation expectations remained within the range that has generally prevailed over the preceding few years.』

目先のインフレに関するインフレ期待は4月に観測された高いレベルから低下しており、長期的なインフレ期待に関しては引き続き安定した水準の中にという事ですな。

てな感じで、ヘッドラインのインフレがちょっと落ち着いてきましたね、という話がございましたです、で、何でこれだけ引用したかと申しますと、(今日は間に合わないけれども)FOMCメンバーの意見の中でこれまた「へー」というのがありまして、その前ふりの積りです。

んでその次が金融環境の部分ですが、まあこれは総じて緩和傾向だが住宅関連は相変わらずうんこだよね、という話をしているのですが、めんどいので斜め読みしかしていない(この部分だけ精読するのパスしましたすいませんすいません)ので漏れがあったら教えてちょ。

・・・・さて、先行き見通しのところ、と思ったのですがここで時間切れなので(大汗)、とりあえずヤケクソでその部分の引用だけしておきます。続きは明日で勘弁してちょ。

・経済見通しについて:「最近のデータは基調的な回復ペースが4月の予想より弱い事を示唆する」

『With the recent data on spending, income, production, and labor market conditions mostly weaker than the staff had anticipated at the time of the April FOMC meeting, the near-term projection for the rate of increase in real gross domestic product (GDP) was revised down. The effects of the disaster in Japan and of higher commodity prices on the rate of increase in real consumer spending were expected to hold down U.S. real GDP growth in the near term, but those effects were anticipated to be transitory.』

まあここまでは一時的ですよね的な話だ。

『However, the staff also read the incoming economic data as suggesting that the underlying pace of the recovery was softer than they had previously anticipated, and they marked down their outlook for economic growth over the medium term.』

ということで中期的な成長見通しを引き下げています。

『Nevertheless, the staff still projected real GDP to increase at a moderate rate in the second half of 2011 and in 2012, with the ongoing recovery in activity receiving continued support from accommodative monetary policy, further increases in credit availability, and anticipated improvements in household and business confidence. The average pace of real GDP growth was expected to be sufficient to bring the unemployment rate down very slowly over the projection period, and the jobless rate was anticipated to remain elevated at the end of 2012.』

詳しくは明日(汗)。

・物価見通しに関して:コア物価に上昇圧力で見通しを上方修正

ええい全文引用で勘弁じゃ(続きは明日)。

『Although increases in consumer food and energy prices slowed a bit in recent months, the continued step-up in core consumer price inflation led the staff to raise slightly its projection for core inflation over the coming quarters. However, headline inflation was still expected to recede over the medium term, as increases in food and energy prices and in non-oil import prices were anticipated to ease further. As in previous forecasts, the staff continued to project that core consumer price inflation would remain relatively subdued over the projection period, reflecting both stable long-term inflation expectations and persistent slack in labor and product markets.』

まあ詳しくは明日で勘弁。
 


お題「今回のFRBネタはかなり面白いので色々と読んでみる」   2011/07/20(水)08:16:36  
  ご案内の通り先週は6月FOMC議事要旨の公表とバーナンキの議会証言がございました訳ですが。

6月FOMC議事要旨
[外部リンク] in Financial Markets and the Federal Reserve's Balance Sheet』の所にございますが、

『In light of ongoing strains in some foreign financial markets, the Committee considered a proposal to extend its dollar liquidity swap arrangements with foreign central banks past August 1, 2011. Following their discussion, members unanimously approved the following resolution:』

で、カナダ中銀、BOE、ECB、日銀、スイス中銀とのスワップラインを1年間延長(2012年8月1日まで)する事を決定しまして、その結果として先般の日銀の金融政策決定会合ではドル資金供給オペ(毎度札が入ってませんが)も継続となりましたという話。

あと、次のコーナーが『Dynamic Stochastic General Equilibrium Models』という小見出しでして、DSGEモデルがどうしたこうしたという話があるのですが、あたくし的にはふーん程度しか興味が無い(すいません)ので結論らしき部分だけ一応引用。

『In discussing the staff presentation, meeting participants expressed the view that DSGE models are a useful addition to the wide range of analytical approaches traditionally used at the Federal Reserve, in part because they provide an internally consistent way of exploring how the behavior of economic agents might change in response to systematic adjustments to policy. Some participants also expressed interest in seeing on a regular basis projections of key macroeconomic variables and other products from the DSGE models developed in the System.』

で、結論はまあこれからもモデルの改良をしていきましょうねという話に。

『Finally, participants encouraged further staff work to improve these models by, for example, expanding the range of questions they can be used to address.』


○出口政策の原則というか手順書みたいな話

んでもって次のコーナーが『Exit Strategy Principles』でござる。

『The Committee discussed strategies for normalizing the stance and conduct of monetary policy, following up on its discussion of this topic at the April meeting. Participants stressed that the Committee's discussions of this topic were undertaken as part of prudent planning and did not imply that a move toward such normalization would necessarily begin sometime soon. For concreteness, the Committee considered a set of specific principles that would guide its strategy of normalizing the stance and conduct of monetary policy.』

ということで出口政策の原則に関しての議論は必ずしも出口政策を直ぐに実施することを直接的に意味しないというのは前から話をしている通りですな。

『Participants discussed several specific elements of the principles, including how they should characterize the monetary policy framework that the Committee would adopt after the conduct of policy returned to normal and whether the principles should encompass the possible timing between the normalization steps. At the conclusion of the discussion, all but one of the participants agreed on the following key elements of the strategy that they expect to follow when it becomes appropriate to begin normalizing the stance and conduct of monetary policy:』

つーことで、1名を除いて出口政策を適用するのが適切となった場合に実施する出口政策の原則、というか手順を以下のようにする事について合意した、という話でございます。まあ以下の部分を読めば判るように、ここに書かれているのはあくまでも出口政策に関しての実施方法であって、どういう状況になったら出口政策を実施するのかという話は華麗にスルーされているのがチャーミング。というか、これはどう見ても今日のネタに間に合わないので後日ネタになるのですが、今回のFOMC議事要旨において「おお!」と思った場所(がいくつかあるのですが)の一つに「出口政策の早期実施が必要」という意見と「追加緩和が必要」という意見の人がいる、という中々ビューテホーな展開になっておりまして、実際に出口政策(なり追加緩和なり)という話になってくる時には揉めるんだろうなあという風には思うので、そーゆー点からしても出口政策発動の状況云々の話は中々同意できないでしょうなということで、今回は手順書の方の話をまとめたちゅーことかいなとゆー事で。

で、箇条書きになっているので以下引用。

『The Committee will determine the timing and pace of policy normalization to promote its statutory mandate of maximum employment and price stability.』

まあ当たり前ちゃあ当たり前の話なのですが、ここを読んであたくしが勝手に深読みしたのは「つまりインフレーションターゲッティングに傾斜する訳ではありません」というメッセージ(当然ながらその逆もそうで、失業率に過度に注目する余り基調的なインフレの拡大を放置する訳でもない、という事だと思いますが)なのかにゃあとか思ったのですけど裏読みしすぎですかね(^^)。

『To begin the process of policy normalization, the Committee will likely first cease reinvesting some or all payments of principal on the securities holdings in the SOMA.』

出口政策のプロセスの最初は保有長期債の償還再投資の一部または全部を中止する事ですとな。

『At the same time or sometime thereafter, the Committee will modify its forward guidance on the path of the federal funds rate and will initiate temporary reserve-draining operations aimed at supporting the implementation of increases in the federal funds rate when appropriate.』

それと同時またはその少々後に実施するのは「FF誘導目標に関するガイダンス文言(for an extended period)の変更」と「一時的なリザーブ吸収オペレーション(リバースレポとかタームデポジットファシリティーとか)を開始して必要な時にFFレートを引き上げるようにできるようにする」という事だそうで。

『When economic conditions warrant, the Committee's next step in the process of policy normalization will be to begin raising its target for the federal funds rate, and from that point on, changing the level or range of the federal funds rate target will be the primary means of adjusting the stance of monetary policy. During the normalization process, adjustments to the interest rate on excess reserves and to the level of reserves in the banking system will be used to bring the funds rate toward its target.』

経済情勢が適正であるとなった時のFOMCの次の金融政策正常化プロセスは「FF金利ターゲットの引き上げ」であって、その結果として「FF金利誘導目標が金融政策のメインの手段である、という(通常の)状態に戻す」という話で、まあこの時点で金融政策のゼロ制約によって追加の緩和手段として実施した長期資産買入は金融政策の手法ではなくなるという事ですな。

また、この正常化プロセスの中では、FF実効レートを誘導目標に近づける為に、超過準備への付利水準の調整やリザーブの水準の調整を行うというのが上記の引用部分の後半ですな。

で、ここ読んでいて「ほー」と思ったのは金利誘導に関して『changing the level or range of the federal funds rate target』という文言が入っている事でして、金利誘導政策メインに戻すとしても、超過準備が過大にある中では実効FF金利の調整をピンポイントで実施するのは難しい面があるかもしれないとFOMCメンバーが認識していて、もしかしたら最初の利上げの時には誘導目標をピンポイントではなくてレンジで引き上げとなる可能性もあるのかなあとか思うのでありました。

『Sales of agency securities from the SOMA will likely commence sometime after the first increase in the target for the federal funds rate. The timing and pace of sales will be communicated to the public in advance; that pace is anticipated to be relatively gradual and steady, but it could be adjusted up or down in response to material changes in the economic outlook or financial conditions.』

政策手段の正常化(金利誘導政策レジームへの回帰)を先に実施するとして長期資産買入の方はどう落とし前をつけるのかという話ですが、保有資産(のうちエージェンシー債)の売却はFF誘導目標の引き上げ開始の幾分か後に着手するという事のようです。で、その売却のペースや時期などは事前にアナウンスして実施して予見可能な状態にしますが、経済情勢および先行き見通しの急激な変化が生じた場合はペースの上げ下げが生じますよと。

『Once sales begin, the pace of sales is expected to be aimed at eliminating the SOMA's holdings of agency securities over a period of three to five years, thereby minimizing the extent to which the SOMA portfolio might affect the allocation of credit across sectors of the economy. Sales at this pace would be expected to normalize the size of the SOMA securities portfolio over a period of two to three years. In particular, the size of the securities portfolio and the associated quantity of bank reserves are expected to be reduced to the smallest levels that would be consistent with the efficient implementation of monetary policy.』

で、さっき何で「エージェンシー債」と書いてあったかの意味はここに出てくるのですけれども、「thereby minimizing〜」という辺りにありますように、FEDのポートフォリオが民間セクターのクレジットアロケーションに与える影響を最小化するとゆー論点がありまして、そーゆー論点があるので売却のところでエージェンシー債がどうのという話なのですが、はてそれ大丈夫なのかよ(市場が耐えられるのか)っつーのと、逆にFEDのバランスシートからエージェンシー債を売却し終わるのに3年から5年とか言ってるけど、そもそもサブプライムバブルが起きるのに何年くらい掛かりましたっけとか考えた場合に先ほどの論点とその3〜5年という期間に整合性はどうなのよ、というツッコミ所が両面であるような気がしますがどうでしょ。

で、バランスシートのサイズそのものは2〜3年で正常化するということになるようですので、途中からはFEDのバランスシートの構成を徐々にトレジャリーオンリーに戻すようにいじっていく、という事のようですな。そしてそのバランスシートのサイズは金融政策(金利誘導)を適切に行う為に必要な最低限の額にしますという事のようですな。まあそうでしょという感じですが。

『The Committee is prepared to make adjustments to its exit strategy if necessary in light of economic and financial developments. 』

ということで、まあこの原則は必要によっては変更しますがなという話ではありますけれども、とりあえず今回1名を除いて同意ですので、基本はこの線なんでしょう。

#と、予想通りここで本日は終了で全然本論に入らずどうもすいませんでした
 


お題「連休明けなので各種雑談ネタである」   2011/07/19(火)08:07:44  
  連休明けはどうにもこうにもorz

○金曜のオペ結果を見てつらつらと雑感

金曜のオペが中々味わいのある結果だったのでメモメモ。

オファーはこちら
[外部リンク] 14,000 2011年7月20日 2011年8月8日 
共通担保資金供給(全店)<金利入札方式> 14,000 2011年7月20日 2011年8月22日

結果はこちら
[外部リンク] 12,141 12,141 0.100 0.100 
共通担保資金供給(全店)<金利入札方式>(7月20日スタート分) 3,185 3,185 0.100 0.100

ということで、20日は財政要因で資金不足日になります(例えば上田八木短資さんのこの辺→[外部リンク] 億円の貸付を実施した。その結果、総貸付残高は29,424 億円と、新規貸付の最終実行期限まで1年間を残し、上限である3兆円にほぼ達した。』

はあそうですか。

『本資金供給の特徴としては、 対象先が153 先まで増加していること、 各金融機関が設定した投融資枠の総額は8.4 兆円と、本資金供給の上限額の3倍に近い水準となったこと、E衢算颪梁仂殃野は、例示18 分野に加え、地場産業への取り組みなど、広範に及んでいること、 投融資の平均期間は6.4年と、本資金供給の最長貸付可能期間である4年を超えていること、 貸出運営が積極化した先の理由として「成長分野への取り組み強化」を掲げる先が多いことを指摘できる。これらの点を踏まえると、本資金供給は、金融機関による成長分野向け融資について、呼び水としての役割を相応に果たしてきたといえる。』

それはようございましたね(棒読み)。

『一方、出資については、少額にとどまっており、効果が限定的であった。』
というのがこの時に導入が決定した謎の大きなお世話オペに繋がるのですけれどもね。

『また、一部金融機関から、本資金供給が金利引き下げ競争を助長しているとの批判が聞かれている。』

そらそうや。つーか引き下げ圧力が掛かりやすくなります罠。

『今後の取扱いについては、貸付枠をほぼ使い切った状態を最終実行期限まで続けるかどうか、また、本資金供給を増額するとすれば、これまでの状況を踏まえてどのような工夫を講じることができるかが、論点である。』


で、その後の『.当面の金融政策運営等に関する委員会の検討の概要』の所で例の謎オペの実施に関する話がありまして、『2.「成長基盤強化を支援するための資金供給」の取扱い』という部分を見ますとですなあ・・・・・・

最初の部分(効果の話)は上にある執行部報告の通りなので割愛しまして副作用の部分から。

『他方、多くの委員は、本資金供給の副作用として、金融機関間の貸出金利の引き下げ競争や他行融資の肩代わりを助長しているとの批判があることも指摘した。』

『この点、ある委員は、金融緩和政策を進める中で、本資金供給だけを金融機関間の利下げ競争激化の原因とする議論はバランスを欠いていると述べた。』

利下げ競争がどうのというよりはね、これらのファンドだの貸付枠だのに対する資金を0.10%で供給しますっていうのを日銀が大宣伝する事によって、一般の人たちに対してこれらの貸付枠などの資金の「仕入れコスト」が0.10%であるかの如く大宣伝する事になる訳でありまして、その結果として金利の引き下げ圧力が掛かりやすくなるというのが問題だと思うのですよね。金融機関的に言うと。

『また、別のある委員は、金融機関が本資金供給を活用しながら成長分野の発掘に向けて競争的に取り組むこと自体は、否定的に捉えることではなく、むしろ政策の狙いでもあったとの見解を示した。』

いやだから別にこの制度なくても普通にオペレーションでファンディング付けてくれれば良いのですけどね。

『何人かの委員は、対象先数・投融資枠の増加ペースが鈍化していることを踏まえると、競争助長という批判を招いていることは、現行措置の呼び水効果が逓減していることの表れの可能性もあると述べた。』

競争助長というのも微妙に論点がずれているような気がします。理由はさっき書いた通りで、どちらかというと当該資金の借入人に対して仕入れコストが如何にも0.10%であるかのようなイメージを与える(いやまあ0.10%でファンディングは付くのですけれども、そもそもこの資金供給自体がやたらめったら手間隙が掛かるので事務コスト的に言ったら別に0.10%でも何でもないですよね、という話)結果として、そもそも金融機関が呈示する金利が低くならざるを得ないというのが問題ですよね、ということだと思うのだが。

『また、何人かの委員は、成長分野への出資などの取り組みについては、件数、金額をみても、呼び水効果が限定的であったとの評価を示した。』

でですな、いきなりこういう話になっているのですけれども、そもそも商業銀行に対してリスクキャピタルを供給させる事を促す、というのが適切なのかという点についての議論が完全に欠如しているのは政策委員会として如何なものかという風に思うのでございます。この会合では野田審議委員の最終回の会合だったと存じますが、銀行出身者として野田さんにおかれましてはその「そもそも論」に対しての論点提供をして頂きたかったなあと思うのは無茶振りですかそうですか。

ということで、その後は例の「資本性資金やABL融資などの促進オペ」というまあABLは兎も角として、本当にそれを促進すべきなのかどうか、という点について本来は熟議が必要なのではないか(そもそも金融庁の金融検査マニュアルとかとの整合性はどうなっているのか)という資本性資金の供給に関する話が出て、その導入と言う話になるのですが、そこでも金額がどうのこうのという話はあっても、当然ながらそれ以前の原則論に関する話が無いのですな。いやまあその前の成長基盤オペの最初の時点で資本性資金に関しても対象にしていたから今更全否定しにくいというのは判るのですけれども、沢山あるメニューの中でちょっと出ているというのと、前面に「資本性資金の供給」を明示して「日銀として推進しますよ」という話はまた別問題だと思うのですよねえ。

てな訳で、議事要旨を見ながら何時の間にか悪態になってしまいました。
 


お題「金融経済月報はメインシナリオなので強くなってしまうのね」   2011/07/15(金)08:13:26  
  バーナンキが早期のQE3実施を否定したので米国市場が反応したそうですが、雨公ってのは考えがデジタルで出来ているのか知らんですが、政策には「早期の出口政策」と「早期のQE3」の2択しかないとでも思っているんでしょうかねえ(ニヤニヤ)。

○本ネタの前に昨日の訂正です(すいません)

えーっとですな、昨日日銀レビューをネタにしたのですが、その際に前回ご紹介したABLマンセーレポートの作成部署を「金融市場局」と申し上げましたが、正しくは「金融機構局」でございましたのでここに謹んでお詫びして訂正させていただきます。

ということで、MPMの結果を思いっきり踏襲したレポートが出たのも金融機構局でしたが、MPMで中小企業向けの資本性資金供給を促進するとゆー政策が出ているのに従来どおりにきっちりと「邦銀は株式保有リスクを削減すべき」といういつものクオリティでレポートを出すのも金融機構局っつー話でこれまた滋味のある話ですな(謎)。

まあどうでも良いっちゃあどうでも良い事なのかも知れませんけど、日銀から出てくるレポートって昔々は時に「何とこれまたフリーダムな」というような内容の物、即ち執行部辺りから出ている話とまた別の視点、と言えば綺麗な言い方ですが、よーするにこらまた執行部見解とは別の話が思いっきり展開(でもそれは見解として筋が通っているんですよね)されているとゆーお洒落なレポートが散見される(まあそんなに年柄年中そういうのが出る訳ではないが)と言った風情があったのですよね。

然るに最近って何か出てくるレポート類が日銀執行部の説明の補完っぽい物ばっかりという話が多くて、「執行部はこう言っているけれども自分はこう思います」的な分析者としての土性骨みたいなのも出て欲しいもんだなどと思うのですけれども、そうは言いましてもアナタもアタシもサラリーマンとゆーことでございまして、世の中が世知辛いとアレでございますなあと世相の反映のようなものも思ったひとときなのでありましたです、はい(^^)。



○月報は声明文の前半と同じようなので強く見えるとゆーことで

[外部リンク] 7,540 2,791 0.008 0.014 5.8

・・・・・えーっとですな、数字は左から応札額、落札額、按分レート、平均レート、按分利回り、となるのですが、もともとこの入札は0.10%からの利回り較差で実施しますので、よーするに出来上がりの利回りは「平均0.114%、足切り0.108%」という相変わらずのレートになっているのでありました。

まあ6月24日には「平均利回り較差0.006%、足切り利回り較差0.004%」というどう見てもお祭り状態になっていたこともありましたが、このときは四半期末要因とか何とか言いながら直近の3か月TB入札がアホのように強くなって、入札空振りショートカバーで0.04%テイクンとかいうようなゲロゲロマーライオン相場になっていて、この日とか3か月TBのオファーが0.07%とか0.08%とかでしたので、もう買入に入れる運用商品を出すのも惜しいという状態でありましたなあとか思い出すのですが、昨日とかはもうちょっと需給緩和してねとか思ったのですが、やはり普通に足切りで0.11割れでしたかそうですかorz

いやまあ確かに引き続き足元で3か月以内の短国が0.10%割って推移してるのはその通りなんですけれども、一応補完当座預金制度というのもある訳でござんすので、その辺り勘案するといつまでも3か月短国が0.10%割れのままってのもどう何すかねとは思うのですけど・・・・・

#ただし当座預金残高30兆円攻撃を延々と続けると金が余りやすくはなるので0.10%には乗ってもそれ以上の金利上昇はしにくいと思うのでござんすがまあ何ですな、当座預金30兆円攻撃で短国が補完当座預金制度の存在をスルーするレートになるのもアチャーではありますが、CP市場の方でもまた例によって例の如くでこのようなテイタラクになりますと、銘柄間格差もへったくれもない素敵な価格形成が絶賛進行中という所で、いやまあ毎度の事ですが日銀この手の施策やると全然効かないでエライコッチャなのか効きすぎでエライコッチャなのかという、昭和の冷房機みたいな事象が起きるのが仕様ですな・・・・ってまあこの辺って微調整するの難しいのはその通りですから市場の片隅の無力参加者の愚痴ですよ愚痴(^^)。
 


お題「バーナンキ議会証言をちゃんと読んでないが雑談/これは素敵な指摘/総裁会見あれこれ」   2011/07/14(木)08:15:06  
  ○総裁会見はまあ先行きリスクに関する質問が多かったような

[外部リンク] 生産についてお伺いします。持ち直しということをお話されていましたが、7〜9月期のうちに、震災前の水準に完全に戻るとみていますか。また、その後の生産については、どのような展望をお持ちでしょうか。』

『(答) まず、7〜9月期に生産が震災前の水準に回復するだろうということを、前回のこの席でも申し上げましたが、現在もそうした判断です。ただし、鉱工業生産指数は、季節調整の関係で大変読みにくくなっています。(途中割愛)そうしたことを行った上で、7〜9月期のいずれかの時点で、震災前の水準を回復すると申し上げており、その判断は変わっていません。』

という事で足元は震災で落っこちた分V字回復と。

『3月に震災が起きて突然の供給制約が発生し、その段階で日本経済は、いわば世界経済の動きから遮断されて、実際の生産の能力に規定される姿になりました。この供給制約が解消された後の姿は、本来の需要の姿、つまり世界経済の成長率に大きく左右されます。』

ほうほう。

『これについては、先程も少し触れましたが、引き続き様々なリスク要因が存在します。海外経済については、繰り返しになりますが、米欧経済の成長ペースのほか、新興国・資源国経済が、物価安定と成長が両立する形でソフトランディングできるかどうかについても、不確実性が大きいです。』

ということで、従来のリスク認識で「一時的に上振れ」っぽい言い方をしていた新興国経済に関しても「上振れ」表現を外していますな。

『国内面では、やや長い目でみた電力の供給制約が生産活動に与える影響や、企業や家計の中長期的な成長期待などを、注意深く点検していく必要があると考えています。』

まあこの辺は声明文にもあった表現ですな。

ちなみに、海外経済に関しては別の質問でこのように説明していますのでついでに引用。

『成長のスピードの点では、幾分減速していますが、このうち米国経済については、かねてより私どもとしてはバランスシート調整の厳しさを認識していました。欧州については、緩やかではあるが成長していて、先程申し上げたような財政のソブリンリスクをリスク要因として認識しています。新興国については、成長率は幾分減速していますが、息の長い成長を考えるとむしろ望ましい方向での減速と考えています。ただ、これがうまくソフトランディングできるかどうか、注意してみていきたいと考えています。』

まあ先行きの下振れリスクが色々あるという事ですな。


・電力の話はまあ盛り上がったようで

原発全停止という事になった場合の影響はどうなの???という質問に対してこれがまた懇切丁寧に答えていまして、まあ白川総裁的にも困ったもんだと思っているんでしょうなあというのは良く判ります(^^)。

『(答) 原発のストレステストそのものについて、私からコメントすることは不適当ですから、あくまでマクロ経済をみている立場から申し上げます。電力供給について、定期点検後の原発の運転再開を巡る問題などから、不確実性が幾分高まっているとしていることの意味合いについてご説明します。電力供給の問題は、次の3点で日本経済にマイナスの影響を与える可能性があるとみています。』

『第1に、万が一、原子力発電所が全て稼働停止した場合、それによる電力供給の減少を他の手段で完全に補うことは当面は難しいと考えられます。その場合、夏場や冬場を中心に、電力不足が恒常化し、様々な対応努力を行っても、経済活動が制約される可能性が高いとみています。』

もうね、「万が一」とか言ってる時点で今のすっから菅政権の思いつき迷走に対してムッとしているんだろうなあという所が覗われるのでございますが^^、まあこれはこの通りであろうかと思います(が、昨日はすっから菅さんは無内容会見の場で「皆で節電努力して何とかなります」みたいな話をしているのが更にorzではある)。

『第2に、原子力発電を火力発電によってある程度代替していく場合でも、安全対策を強化して原子力発電を継続する場合でも、これまでよりコストがかかります。再生可能エネルギーも、割高と言われているコストを短期間で大幅に引き下げることは難しいと思います。いずれにしても、電力コストには、従来よりも上昇圧力がかかると考えられます。その分、マクロ的には企業収益や家計の実質購買力が圧迫され、設備投資や個人消費が抑制される可能性があります。』
さいざんすな。

『第3に、より長期的な観点から、電力の安定供給に対する懸念やコストの増加が、日本経済の中長期的な成長力の低下要因となるリスクも認識しておく必要があると思います。』この点に関しては別の質問に対して『中長期的な電力不足等による生産の海外シフト』を指摘してまして(後で引用します)、まあかなりの懸念材料だという認識のようです。ただまあ暗い話だけすると何なので、ということでしょうが、最後は明るい見通しも入れているのですがどう見てもただの根性論あるいは願望です本当にありがとうございましたという風情なのがチャーミング。

『もっとも、わが国は、過去、例えばオイルショックの際、技術革新を加速させることによって省エネ社会を実現しました。明確な課題に対する日本人の問題解決能力の高さは、今回のサプライチェーンの回復の早さにも表れていました。電力問題に対しても、力を結集し、早期に展望を拓いていくことが重要と考えています。』


・メディアはヘッドラインの打ち方を恣意的にせんで欲しいという件

先ほど申し上げた中長期的な電力不足による影響に関してですけれども、こんな質疑があったんですよね。

『(問) 今のお答えと関連しますが、リスク要因の上振れ、下振れを考慮したリスク全体のバランスについてのご判断をお聞かせ下さい。』

『(答) 先程の説明とできるだけ重複を避け、結論だけ申し上げます。震災直後に懸念された足許の下振れリスクは、ほぼ解消しつつあると思います。しかし、内外に様々なリスクがあることは十分に意識しています。特に、中長期的な電力不足等による生産の海外シフトは、日本の潜在成長力の低下を引き起こすリスクです。このリスクは、循環的な意味での下振れリスクとは性格が異なりますが、強い懸念を持っています。』

いやあ電力問題懸念してるなあとしか読めないのですが、この会見を報道した共同通信にかかるとこの質疑応答がこういうヘッドラインになるのは全く意味不明。曰く、

『◆日銀総裁会見詳報4 足下の下振れリスクほぼ解消』(共同通信12日16時52分配信のヘッドライン)

・・・・・・・・いやあのさあ、幾らなんでもそっちだけヘッドラインにするとか勘弁してよと思うのですけれども、多分声明文の最初の部分を読んで「景気認識を上方修正」という方が強い印象にあったから最初の部分をヘッドラインに採用したと思うのですけれども、普通に読んでこの質疑応答の趣旨は先行きリスクの指摘が主じゃないのかと思うのでございまして、ヘッドラインはあまりエエカゲンに打たれますと困るんっすよね。


・政治のグダグダ振りにも苦言が(^^)

まあこんな質問がありましてですな(^^)。

『(問) 電力のストレステストの問題も含め、震災の復興についても政府の決定が遅れがちな部分もあり、成長に対して影響が及ぶのではないかと思います。そうした政策的なリスクについて今回の決定会合では議論がありましたか。』

これはまた凄い誘導質問ですが^^、きっちりとその質問に誘導されて政治の、というかすっから菅政権のグダグダぶりに苦言が呈されていまして、いい感じで踏み込んじまったなオイって風情でございまする。

『(答) 今回の決定会合における議論の詳細については、議事要旨で発表したいと思います。問題意識として、日本の経済ができるだけ早く復旧し、復興するために政策面で必要なことを速やかに実行していくことが重要である、できるだけ不確実性を小さくしていく必要がある、ということは委員の方の間に共有されていたと思います。』

つまり政策委員会の中で皆さんが政治のグダグダぶりにお怒りになっておられたということですね、わかります。

『復旧・復興についてのご質問と思いますが、財政バランスの問題が消費に与える影響を考えた場合も、将来の自分たちの負担がどうなるかについて、ある程度合理的な予測がつかないとどうしても消費は抑制されてしまいます。そういう意味で様々な政策的な不確実性を小さくし、必要な政策を速やかに決定し、実行していくことが非常に大事だと思っています。』

財政バランスの話はその暫く前にギリシャ問題がどうのこうのという質疑があったのでその辺を念頭に置いた話でもあるんでしょうな。


・財政問題関連

欧州財政問題に関する質問に対する答えですが途中から引用します。

『政府と民間双方が過剰債務を抱え込んでいる状況のもとで、周縁国の長短金利水準が名目成長率を大幅に上回る状態が続いており、このことが周縁国の景気を下振れさせ、財政再建計画の達成を困難にしています。その結果、周縁国の政府部門と銀行部門、そして実体経済が相乗的に悪化するリスクが払拭されていないと思います。』

なるほど。

『ギリシャの債務問題に関する追加の金融支援や民間投資家の関与のあり方は、問題解決のための重要事項ではありますが、経済を安定成長軌道にのせるための十分条件ではありません。周縁国が政府と民間双方の過剰債務を圧縮していく道筋をつけるためには、緊縮財政と並行して、民営化プログラムや産業競争力強化に向けた構造改革、金融システムの安定化など、周縁国の成長力を高める施策をしっかり進めていく必要があると考えています。』

つまり赤字垂れ流し状態の国を一旦リスケしてもそもそもの赤字垂れ流し状態を何とかしないと意味がありませんがなという誠にご尤もなお話。

『欧州のソブリンリスクの問題が日本経済に与える影響ですが、先程申し上げた通り、これは1つのリスク要因として意識しています。ギリシャ国債を含め、ギリシャ向けの日本の金融機関のエクスポージャー自体は限定的ですが、欧州の金融市場、経済が混乱することによる影響、これは下振れリスクとして意識しています。』

という事ですな。で、この話は更に続きまして・・・・・

『こうした欧州の財政状況を受けて、日本にとっての教訓ということですが、次の3点を挙げたいと思います。』

ほほう。

『第1は、ギリシャの場合、2009年秋頃までは国債の金利はそれほど上昇していなかったのですが、財政の持続可能性がしっかりと確保されていないと、何らかのきっかけで、突然、市場参加者の信認が非連続的に低下する可能性があるということです。』

『第2に、いったん財政の持続可能性に対する信認が低下し、金融市場が動揺すると、実体経済も下押しされ、財政、金融システム、実体経済の間で負の相乗作用が生じることです。』

『第3に、そうした状況に陥ると、最終的に必要となる財政の緊縮が、急激で厳しいものになってしまうということです。』

まあそうですわな。

『この点で、日本の長期国債金利が低位で安定していることをどのように解釈するかということが論点になります。この点については2つの解釈が可能だと思います。第1は、日本の財政バランスは大変厳しい状況にあるわけですが、いずれ必ず財政バランスの改善に向けた取り組みが進められるはずであると市場で受け止められている、という解釈です。第2は、金利はこれまで安定してきたのだから、これからも安定していると市場が漠然と予想しているという解釈です。』

『仮に前者の場合ですと、わが国として、市場からの信認を裏切らないことが大切ですし、また、後者であれば、そうした漠然とした予想がいつまでも続く保証はありません。いずれにせよ、できるだけ早期に財政健全化への取り組みを実際に開始する、あるいはその道筋を明確に示していく必要があることを示していると思っています。』

と一気に引用しましたが、まあ日本の場合は何と言ってもギリシャやらと違うのは赤字垂れ流し状態ではなく、総裁が引用部分の最初の方で指摘していた欧州周縁国のような「政府と民間双方が過剰債務を抱え込んでいる状況」に陥っていない(政府は絶賛大債務かもしれないけど民間は健全っすから)という事が解釈のその3のような気もしますです、はい。

#引用大会になってしまいましたが、今回の質疑応答は景気に関する話とか色々と質疑応答があって割とオモロイので読んで味噌
 


お題「バーナンキ議会証言をちゃんと読んでないが雑談/これは素敵な指摘/総裁会見あれこれ」   2011/07/14(木)08:14:38  
  「球宴最後の一枠で澤村と斎藤を選出」って如何にも話題作り臭がプンプンでこういうのを「やらせ」と言うのではないかと思ったら一般のスポーツニュース的に話題になってなくてワロタwwww

で、バーナンキ議長の議会証言に関する話を本当はしたいのだが、そもそも昨日のFOMC議事要旨も読み込めていないので微妙にあたくしのドタ勘で雑感。

○単にこの話は「data dependent」という話なのではないかと思うのだが

[外部リンク] (3)

『7月13日(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は、景気に失速のリスクが見られた場合には、金融当局は米国債の買い増しを含めさらなる行動を取る用意があると述べた。議長は13日、下院金融サービス委員会で証言。事前原稿によれば、「このところの景気低迷が予想よりも根強く続き、デフレリスクが再び浮上する可能性は残っており、それは追加の政策支援が必要なことを示唆している」と発言。「経済情勢により金融政策の調整が適切だと考えられる場合は、当局には対応する用意がある」と続けた。』(上記URLより)

という事でQE3ヒャッハーという事らしいのですが、反応してるのドルで債券市場そんなに反応して無いやんとゆー風に思うので、何かQE3ネタがヘッドラインとしてオイチイから飛びついているだけのような希ガス。

つまりですな、そもそもQE2終了後直ぐに出口政策が進んでいるわけでもないですし、大体からして(これは多分先日のFOMC議事要旨にもあると思うのだが)仮に出口政策を実施するとしてもモデレートに行って経済状況を見ながらという意見が少なくとも執行部ベースではそういう感じだと思われ、まあうだうだ申し上げましたが、よーするに今後の金融政策は単に「経済状況次第」という「決め打ちはしませんよ」という話をバーナンキ議長はしているだけで、現状で出口政策の早期具体化もQE3も決め打ちは出来ませんよとゆー話をしているだけのように勝手に妄想しているのですがどうでしょうかね???

つまり「出口もあるけどQE3もあるし、そんなの今からどっちとか言えませんですわあっはっはっはっは」とゆー話をしているだけみたいな気がするんですけど・・・・

でですね、問題なのは多分物価の方になると思われる訳でして、地区連銀総裁の講演とか時々拝見している訳ですけれども、やはり中銀的には物価上昇傾向になった場合にQE3出来るかとゆー点が中々ムツカシヤとゆー所ではないかと存じます次第。目の前では英国が(そういや一昨日出てたCPIが若干予想より弱かったので5%乗せまでは遠くなった感じですけど^^)「国債買入を実施して量的緩和を実施しました米国や日本のような施策とは違って我々の政策が真の量的緩和ですよ(キリッ)」とドヤ顔(かどうか知らんが^^)で絶賛金融緩和を実施したものの物価は上がるわ景気は伸びないわと素敵な展開になっている訳ですし、基調的な物価が下がらない中でQE3実施できるのかいなとは思いますけどね。

でまあ当然ながら各国の中銀の皆様は色々と分析しているのでしょうけれども、おそらく英国に関して「どうしてこうなった」というのを精査して、仮にFRBが基調的物価がそんなに下がらない中で追加緩和というような話をするのであれば、英国型のアチャー状態になるような可能性を排除する形での緩和をどうやるのかというような事を考えるのかいなとか思うのですが、はてさてどうなるやらという感じですな。

しかしまあ何ですな、先日ご紹介したセントルイス連銀の「量的緩和コンファランス」におけるブラード総裁のドヤ顔プレゼンテーションからしますとここでQE3実施って話になりますと「じゃあQE2は効果あったのかよ」という話になる訳でもございまして、ブラード総裁涙目の展開という感じですかそうですか(^^)。つーかそもそもこの前の講演で「資産買入はデフレ回避に効果があった」とか言ってましたけど、QE1実施して終了した後にディスインフレ懸念がどうしたこうしたとゆーよーな話になったんですから、資産買入政策はただの問題先送りにしか過ぎなかったのではないかというツッコミもできそうな(ニヤニヤ)。
BOEの議事要旨見てると英国が「どうしてこうなった」状態なのはポンド安が効いてるような気がするのですけれども、ブラード総裁辺りは思いっきり「長期資産買入の効果でドルが下落しました」とかゆーとった訳で、はてさてどうなる事やらというのを今後も生温かく見守りたいと思います。

#議事要旨と議会証言はこの週末に精読するので今日は雑感雑談で勘弁


○いつもの機構局クオリティなのだが今回はある意味良い皮肉でもある^^

昨日はこんな日銀レビューが。

邦銀の利益と市場の評価
― 当期純利益と包括利益の比較 ―
[外部リンク]
 


お題「味わいの深い決定会合声明文」   2011/07/13(水)08:07:48  
  何かユーロがカーニボーになってる話とかFOMC議事要旨に関しては今日は勘弁でございますorz

という訳で決定会合レビューは声明文を味わうのである。

[外部リンク] 年度後半以降、緩やかな回復経路に復していくと考えられる。』(今回)

『先行きのわが国経済は、当面、生産面を中心に下押し圧力が残るとみられる。その後は、供給面での制約がさらに和らぎ、生産活動が回復していくにつれ、海外経済の改善を背景とする輸出の増加や、資本ストックの復元に向けた需要の顕現化などから、2011 年度後半以降、緩やかな回復経路に復していくと考えられる。』(前回)

ということで、先行き見通しの基本的な考え方は変化無いのですが、今回は「当面、生産面を中心に下押し圧力が残るとみられる」というのが抜けまして、足元震災の影響によって発生した供給制約による下押し圧力がほぼ解消したという話になっていますわな。

んでもって先行きの日本経済に関してのドライブは従来どおり「輸出」と「復興需要」というのは変わらないのはこの後の展望レポート中間レビュー以降の部分を読む際にポイントになるのであります。

一応物価に関する見通しも。

『消費者物価の前年比は、小幅のプラスで推移するとみられる(注2)。以上を踏まえると、日本経済は、やや長い目でみれば、物価安定のもとでの持続的な成長経路に復していくと考えられる。』(今回)

『消費者物価の前年比は、小幅のプラスで推移するとみられる(注2)。以上を踏まえると、日本経済は、やや長い目でみれば、物価安定のもとでの持続的な成長経路に復していくと考えられる。』(前回)

と物価に関する部分と最後の結論部分は文言一致してますな。


○展望レポート中間レビュー:足元を下げているのに先を上げないとな

ということでですな、ここから先が今回の声明文ヲチの味わいの深い部分であります。

『4月の「展望レポート」で示した見通しと比べると、2011 年度の成長率については、震災直後の落ち込みが大きかったことが影響して、幾分下振れるとみられる。もっとも、わが国経済は、本年度後半には緩やかな回復経路に復していくとみられ、2012 年度の成長率については概ね見通しに沿って推移すると予想される。物価については、国内企業物価・消費者物価(除く生鮮食品)とも、概ね見通しに沿って推移すると予想される。』

ということで、後ろに大勢見通しの数値が示されていますが、今回は11年度の実質GDP見通しを下げたのですが、トータルの見通しに変化が無いとすると、11年度を下げた分だけ逆ゲタが生じるので12年度の見通しが上昇して3%台に乗せても不思議ではないとゆーか、日銀がこの手の見通しを出すときには大体「手前を下げて先行きを上げました(その逆の場合もある)がトータルでは変わりませんよ」ってな感じで数字をいじってくるのが仕様みたいなもんなのですけれども、今回は11年度下げた分を12年度で上げないという形になりました。

つまり、実はトータルで見ると今回の中間レビューでは12年度を上げなかった分だけ下方修正(微妙な話ですが)になっているとゆーのがここの数字で示される話でございまして、これは少々意外感というか良い意味であたくし的には期待を裏切られた感じ。と申しますのはですな、今回って手前のGDP見通しが下がるという話はあったので、その分だけ先が上昇して出来上がりの中間レビューが見た目妙に強気に出る(12年度の実質GDP見通しが堂々の3%乗せになりますし)という結果になり、ちょうど昨日は為替がカーニボーになっていましたので展望レポートの中間レビューを受けて円高ヒャッハー状態になったらまた日銀のKY攻撃炸裂とか思って悪態の準備をしておった訳ですよ(^^)。でもまあそうならなかったのでとりあえず東京時間でドル円80円割れとかに逝かなかったので、欧州のうんこまみれのクソ状態のせいで欧州時間に円高進行しましたが、まあこれは日銀命拾いのテイストで空気読めて良かったねという感じです。

今回の展望レポートの中間レビューに関しては12年度の数値がテクニカルにも上昇せず、よくよく見ると出来上がりの数値は同じですけれどもレンジは下がっているという事で、先行きの見方が慎重になっているという感じではないかと思われる節がまずここに現れているのではないかとゆー感じ(この後も続くが)です。つまり、「震災直後の落ち込みが大きかった」というのが理由で11年度の見通しが下がるのなら声明文にある現状判断部分での足元での回復という認識と合わせると12年度って普通にテクニカルに上がる筈ですから、この辺りから先行きの下方修正の可能性を示しているんじゃないっすかねえという感じがしますが、この次のリスク要因が更に味わいがあるのですな。


○リスク要因の認識が思いっきり下振れ方向にシフトしました

まあ今回の白眉はここでしょここ。

『景気のリスク要因をみると、サプライチェーンに関する懸念は減じているが、震災の家計マインド等を通じる影響については、なお注意する必要がある。また、やや長い目でみた電力の供給制約については不確実性が幾分増している。』(今回)

『リスク要因をみると、景気については、震災がわが国経済に及ぼす影響の不確実性が大きい。』(前回)

マインドに関しては現状判断部分ではやや上方修正しているのですけれども、こちらで思いっきり先行きのリスク要因としてクローズアップしています。どう見てもマインドがこの後腰折れする事への懸念でしょという感じの上に、ご覧の通りで「電力の供給制約」という話を物凄い勢いでクローズアップ。

まあ何ですな、特に電力の供給制約に関する部分って金融政策でどうこうできる話ではなく、どこからどう見てもすっから菅内閣(浜岡原発停止要請以降、手続きも何も踏まないで思いつきでああでもないこうでもないと色々な話が出てきてどれだけ混乱しているのかと思うわけだが)に対して「ちょっと勘弁してください」と言っているようにも見えるわけでございまして、中々味わいもある表現となっています(^^)。


で、海外経済ですが。

『海外経済については、バランスシート調整が米国経済に与える影響や、欧州のソブリン問題の帰趨について、引き続き注意が必要である。』(今回)

『海外経済については、バランスシート調整が米国経済に与える影響や、欧州のソブリン問題の帰趨について、引き続き注意が必要である。』(前回)

とまあここは同じ(どう見ても問題は更に拡大してますけどね)なのですが、

『新興国・資源国については、物価安定と成長の両立に関する不確実性が大きい。』(今回)

『新興国・資源国については、このところ減速の兆しもみられるが、依然として上振れの可能性にも注意が必要である。』(前回)

・・・・・( ゜д゜)
・・・・・(つд⊂)コ゛シコ゛シ
・・・・・(;゜д゜)

いやまあ前月までの「上振れの可能性」もどうかと思っていましたが、今回いきなりリスク要因としての扱いが「上振れ」から「下振れ」に変わっているでござるの巻。

まあこの「物価安定と成長の両立」って要するにアジア新興国とか中国とかの話になると思われるのですが、特に中国の金融財政政策がインフレ制御に失敗して目先だけは吹いてもそのあとあばばばばーんとなるような懸念が高まっているという認識をしている(昨年の話になりますが白川総裁は香港の講演で新興国経済のバブル&バーストを防ぐ為の重要なポイントとして「物価安定」を強調していました→[外部リンク]
 


お題「まあ大体今日も雑談なのだ」   2011/07/12(火)08:06:04  
  イタリアに引火で米債が今日も10毛強とはこらオソロシスですな。

○ということで何となく色々な雑感

・まあ市場アタックされる隙は少ないに越した事は無いという話

いやね、それまでまあ別にそこまでの言われようでは無かった(財政赤字の話は昔から言われていましたが)イタリアが急に明日にでも飛びそうなプライシングで売り込まれるとか、市場ちゃんとゆーのはまあそういう理不尽な動きを隙あらば行う訳なんすよね。

で、市場の中の方におかれましてはそんなの当たり前というか何度も見ている話なので今更耳タコですけれども、まあ要するにその手のアタックされる隙を急に市場は突いて来るというのが市場のクオリティなのでありますよ。そーゆー観点からしても日本財政なんてネットの対GDPとかだけ見たら既に真っ赤にも程がある訳で、ツッコミ所は既にあるのですから、別に市場が消化できると申しているのに不用意に財政マネタイズの具体化とかわざわざ市場がツッコム隙を与える話をこの時期に行う必要は無いと思うのですけれども、復興で財政出すから日銀引受とか安易に言い出すのが相変わらず居るのってどうなのよと思いますけどね。

まあ政治屋連中が言うのはそらまあここぞとばかりに財政出して打出の小槌でウハウハ狙いだから言うの判る(判るが同意はしない)のですけれども、その財政マネタイズはコントロール可能だから大丈夫みたいな事を高橋是清さんを例に出して言い出す学者な人たちって何ですねんという感じでして、コントロールが徐々に厳しくなってきて最後は高橋是清さんが殺害されてその後はあばばばばーになってしまったんじゃネーノと思うのですけど何なんすかと思うのでありました、といつもの話で恐縮ですが。

#なお念の為申し上げますが、じゃあ復興財源に基幹税の引き上げとか言うのはこれまた意味判らん話で、復興関連は一時的支出なのにその財源を恒久財源で賄うとか日銀引受と方向は違うけど同じ意味での火事場ナンチャラな議論じゃネーノと思いますけど


・どうも計算が出来ない人が居るようで

正直どうでも良いのだが例の人のブログを見たら東電に関してこんな足し算をしているようで。

[外部リンク] 14:39

『政府案だと、東電の株主は保護されてしまう。他方、破綻処理をすれば株主資本は100%減資され、再生した東京電力が売却されれば、その分は国民負担から差し引かれる。事故前日の東電の時価総額は3兆4599億円なので、ここで政府案と比べ、3兆円以上の国民負担減になる。』(上記URLより)

・・・・・・・えーっとすいません、確か先生は東電の地域独占はケシカランので更に電力自由化しろとか、東電の内部留保はドンドン出せとか仰せだと思うのですけれども、先生の主張されているような電力政策のあり方が実行された暁には新生東京電力の企業価値はどこからどう考えても「事故前日の数値」になるとは到底思えないのですけれども、何がどうなると再上場時に「地域独占して高い電力料金をふんだくって内部留保を溜め込んだケシカラン状態」になるのか愚昧なるあたくしには1ミリも理解致しかねますが。

まあこの先生の場合、計算が出来ないのも困るのですが、こういうのは
もっと困りますがな。

[外部リンク] 13:26

『当初は、財務省プランでスタートするが、折を見て、東電を破綻処理させますという経産省プランを持って、経産官僚が議員会館を回り始めた。』(上記URLより)

・・・・・・・いやね、先生が政治家として東電をとっとと破綻処理しろとか言うのはああそうですねって感じですけれども、こういうソースがあるんだか無いんだか判らない問題に関して、上場企業の破綻処理がどうのこうのというようなネタを書くのっていわゆる一つの風雪のルル(仮称)って奴じゃないのとか思うのでございますけれどもねえ。神奈川15区は責任とって頂きたいもんだと存じます次第ではありますな。つーかまあ政治の胸先三寸でどうなるか判らんという状態の企業をそのまま上場維持させてる東証も東証だと思いますが。

ま、この前のブログ記事は市場が反応しましたが、今回華麗にスルーになっているのは前回の話では「自民党の影の内閣が一般担保の建付けを破壊しようとしました」という趣旨の話をしてたのに対して、今回の話は如何にもアレな書きっぷりだったからというのが要因でしょうなあと苦笑を禁じ得ない物でございます、つーか前回の「一般担保の建付け破壊問題」に関してもアレってこの先生の脳内お花畑勝手解釈によるフカシだったんじゃネーノという疑問が思いっきりあるんすが(本当だったら影の内閣が完全無視されている事になるんですからそれはそれでおかしい話)。

#途中からしょうもない悪態になってしまいましたorz


○そういやこんなレポートが出ていました

6月末に出てた奴ですが。

中小企業の資金繰りを巡る論点
― ABLと電子記録債権による売掛金の活用 ―
[外部リンク] 年代以降、売上債権残高(売掛金+受取手形)が横ばいで推移する中、仕入債務残高(買掛金+支払手形)が趨勢的に減少している(図表5)。このため、企業間信用のバランスは、2000 年代以降、売上債権超幅(売上債権と仕入債務の差額)が拡大する傾向にある。これは、中小企業自身の信用力の問題や親企業などの財務リストラのほか、特に中小企業では、割高な取引費用のために手形の利用が回避されていることを反映したものと考えられる。』

『売上債権超幅が拡大した結果、売上債権の期間が長期化したり、その資金化が期日通りに実行されなければ、中小企業の資金繰りは圧迫されやすい構図になっている。企業部門の金融資産に対する企業間信用の割合(2009 年末時点)をみると、米国の8%に対して、わが国では27%と高い。この点を踏まえると、わが国企業の資金繰りは企業間信用から影響を受けやすいと考えられる。』

図表は本文見てちょという感じですが、ここに示された論点ってまあ金貸しの手先をだいぶ前にほんのちょっとやっていた程度しか実際の知見はございませんけど、まあそのあたくし的にもそうですわなあとか思うのでありまして、実はこの辺りから考えますと、本来的にはこの辺の話って金融政策でどうのこうのという話というよりは、それこそ公取が出てきて大企業に対して取引先の中小企業に対する取引条件の緩和(支払いサイトの短期化)を指導した方が良いんじゃないかねとかゆー話になるような気がせんでもない。

#つーかまあこのペーパーも良く良く読むとABLが出れば全てハッピーとかいうようなお花畑な話をしている訳ではなくて、それ以外の論点を色々とだしているので、まあまさか日銀も今回のABL関連オペで本気で全てがめでたしめでたしで中小企業金融は緩和してもうウハウハですよとは思って無いでしょうけどね。

でですな、実は手形の印紙税をそれこそゼロにする位思い切って手形の優遇を行えば企業間金融において手形が復活して必要な場合には商業手形割引によって中小企業の資金繰り改善するんじゃネーノとか妄想してみたのですが、まあそんなのよりもやはり本命は電子記録債権になるんだろうなあという感じで、同じく先ほどの「中小企業の資金繰りを巡る論点」の5ページ目に電子記録債権に関する指摘が。『(電子記録債権の活用)』という所から引用。

『電子記録債権は、従来の手形や売掛金に代わる新たな金銭債権である。電子債権記録機関による記録を通じて、債権の発生・譲渡・支払いが電子的に行われる。これにより、売上債権を資金化する際、債権の存在や発生原因を確認するためのコストや二重譲渡リスクを軽減することができる。』

『現在、複数の大手行が、電子記録債権の登録・移転会社を設立し、実際にビジネスを開始している。データが利用可能な日本電子債権機構では、月間500 社のペースで電子記録債権の契約企業数が増加している(図表8)。2012 年5 月には、全国銀行協会が同様の機関を開業する予定であり、銀行・企業の双方で、電子記録債権の利用が本格的に広がることが期待される。』

まあ昔々の話ですけれども、あたくしが金貸しの手先をやっていた時には、主に都銀だったと思うのですけれども、大手企業さんとタイアップして大手企業さんの売上債権に対して紐付けの形での融資(特別当座貸越の形態)を実施するような商品がありましたな。まあ多分当時は手形による支払いから期日振込みへのシフトが進んでいた(手形の印紙税削減と現物搬送の事故防止の観点から)と思うのですが、その一環で管理の手間削減と、取引先企業がその債権紐付けで融資を受ける事ができますよ、というのがあった(具体的な説明がヘタクソでイメージしにくいかもしれませんすいませんすいません)訳ですが、電子記録債権であれば手形のように譲渡可能(ただし手形を資金繰りでホイホイ譲渡(取引銀行で商手割引するのとは別)すると取引先企業が嫌がるというのはどうせ昔も今も変わらないでしょと思うのでそうは簡単に話がウマーにはならないと思うけど)となるので、あの昔のアレよりは随分と結構な話になろうかと存じます、とシロートながら思うのですけれども実際問題としてはどうなんでしょ??

結局ですな、まあそら取引先的にはその理屈も判るのですが、資金繰りで手形が譲渡されるどころか、うっかりすると商手割引に回っても微妙な顔をするのが大企業クオリティでもあるというようなのがかつてはあったのですが、今はその辺どないなんでしょと思うけど、どうせその辺は昔も今もそんなに大差ないかなあとか思うのですけれども、前段の所でご紹介したように、大企業がてめえらの力関係押し付けて支払いサイトの長期化しているのだからそういうのにはもうちょっと配慮しやがれとゆー風に思うのでありました。

つまり、電子記録債権が出来てもそれがワークするかというのはこれまた金融政策とかとは別の課題があるかなあと思うのですよね。

・・・・・うーむ、やはり中小企業の資金繰りの話は公取の出番なのか(違)。

と、結論の無い雑談でどうもすいません。まあ2本とも似たような話ですので、両方合わせて読むのが吉だと思います。
 


お題「ブラード総裁のQE2レビュー」   2011/07/11(月)08:10:48  
  つーことで虫干しではありませんがやや前の話で恐縮至極。

[外部リンク] 30
St. Louis Fed’s Bullard Discusses Effectiveness of QE2

[外部リンク] An Assessment

その名もずばりQuantitative Easing (QE) Conferenceが実施されましたとゆーメモだけ作りましたので、まあこの前切った手形の決済ということで(汗)。
[外部リンク] his presentation, Bullard discussed the use of balance sheet policy (or quantitative easing) to conduct stabilization policy once short-term nominal interest rates are near zero.』

ということで、これは前から言ってますが、資産買入の政策の意味合いとしては(後の方の説明にも出てきますが)バランスシートポリシーと言っている割にはマネーの量が拡大してどうのこうのという話ではなく、基本的には「実質金利の引き下げ」「インフレ期待の引き上げ」をポイントとしているという理屈になっています。従ってこういう説明になるのですな。

『“The purchase and sale of liquid assets, such as Treasury securities, is very similar to ordinary monetary policy, except that a particular nominal interest rate target is not set,” he said.』

従って、名目政策金利のゼロ金利制約のある中で有効な政策ですよという話でして。

『Bullard focused mostly on the Fed’s second round of quantitative easing (which is commonly referred to as “QE2”), analyzing the motivation for and effectiveness of this policy action. Overall, Bullard said that QE2 was classic monetary policy easing. “This experience shows that monetary policy can be eased aggressively even when the policy rate is near zero,” he said.』

「QE2の経験は政策金利がゼロ制約にあっても積極的な金融緩和政策を実施することが出来るという事を示している」という話であります。

でですな、これまたあとの方で、というか昨年かなり話題になった講演で既にブラード総裁が指摘している話ではあるのですが、いわゆる時間軸政策的なものに対しては肯定的ではなかったりするのがブラード総裁の話の興味深い所でありまして、いやまあ確かにバックグラウンドの経済状況というのを勘案しないで比較するのもアレな気もしますけれども、実際問題としてQE2によってTIPSなどから見られるBEIは拡大し、インフレ率も上昇している一方で時間軸政策取ってる日本は相変わらずのアレっぷりというのがありますし、そもそも米国はこの間ずーっと時間軸もどきの政策を実施していましたよねと言われるとまあそうですなというのもある(カナダは確か時間軸政策が成功していたような気がするが)わなという事で。

脚注にこんなのありますけど。

『1 Editor’s Note: For more discussion, see Bullard’s paper published last year, “Seven Faces of ‘The Peril.’”』

で、まあこの講演“Seven Faces of ‘The Peril.’”([外部リンク] Sheet Policy』の所に基本的な論点がございます。


○長期資産買入の波及経路は金利の引き下げとインフレ期待の引き上げ

インフレ期待が上がると金利が上がるのではないですかという突っ込みに対する答えも何となく触れられています(^^)。

『When short-term nominal interest rates are near zero, Bullard said, “asset purchases at longer maturities can substitute for ordinary monetary policy.” These purchases put downward pressure on nominal interest rates further out the yield curve and upward pressure on expected inflation.』

長期資産買入の波及経路としてブラード総裁が指摘しているのは「イールドカーブのより長期の部分に対して金利引下げ圧力を掛けることと、期待インフレ率を引き上げることです」という事でございます。

『Thus, expanding the balance sheet puts downward pressure on real interest rates.』

従って、「バランスシートの拡大によって実質金利の引き下げ圧力を掛ける」という話でございますな。

『With the policy rate near zero since December 2008, the FOMC has voted to pursue a balance sheet policy twice. The first quantitative easing program―announced in late November 2008 and expanded in March 2009―consisted of more than $1.7 trillion in purchases of agency debt, agency mortgage-backed securities, and long-term Treasury debt. The second quantitative easing program―announced in November 2010―included $600 billion in purchases of longer-term Treasury debt.』

これはQE1とQE2でこういうことやりましたという話。

『“Balance sheet policy, like all monetary policy, should be conducted in a state-contingent way,” Bullard added. (In other words, policy should be adjusted based on the state of the economy.)』

だそうなんですが、このブラードさんの説明だと、QE1の信用緩和的な部分って華麗にスルー状態になっているのがちょっと違和感がありますけど、まあ今回のフォーラムは基本的にQE2に関する話になっているので、その辺りはスルーの方向なのかもしれませんけど何か微妙感はございます。


○資産買入こそが日本型ディスインフレーションを避ける方法

『QE2: Motivation』って辺りからがプレゼン資料的に言うと本題になってくる感じでございますので、まあここまでがマクラでこのあとが具体的にQE2に関する評価という所になろうかと思います。

『Regarding the motivation for QE2, Bullard highlighted the disinflation trend that developed during 2010 and the slower pace of recovery during the summer of 2010. “These developments left the U.S. at risk of a Japanese-style outcome,” he said. The “Japanese experience with mild deflation and a near-zero nominal interest rate has been poor.”』

で、プレゼン資料の方ではこの期間のPCEデフレーターとかの資料がございます。

『In 2010, U.S. monetary policy included a near-zero policy rate, a large balance sheet, and “extended period” language for the near-zero policy rate. Lengthening the “extended period” in response to the economic developments could potentially be counter-productive and send the U.S. to a Japanese-style outcome. In order to avoid that, the FOMC voted to pursue QE2.』

ということで、時間軸の強化は「逆効果」であり、日本型の低金利+マイルドデフレの定常状態のトラップに入ってしまう結果になると仰せです。

『Bullard said that macroeconomists and policymakers are generally very fragmented on the issues raised by Benhabib, Schmitt-Grohe, and Uribe.』

で、この部分に関しては先ほどご照会した “Seven Faces of ‘The Peril.’”を参考にとゆー所ですが、要旨の文書的にはサラサラ流しています(昨年の講演とかぶるからというのもあるのでしょうが)が、プレゼン資料的にはこの部分のスライドが一番気合入っているように見えますので、この辺が今回のメインの話だったと思料されます。

ただですな、これQE2の話にフォーカスしているからツッコミが飛ばせないのですけれども、そもそもその前に米国がディスインフレ傾向になっていく前にQE1を実施していた筈なんですが、そのQE1の効果は持続しなかったのですかあ?という話にもなる(あたしゃQE1は信用緩和として効果があったと思っていますけど)のですけど、その辺りを華麗にスルーしているのがブラード総裁のチャーミングな所ではありまする。


○で、QE2は効果があったのかという話

次の章が『QE2: Was It Effective?』という話です。まあ結論は当然ながら効果があったとゆー話であることはお分かりかと存じますが。

『Markets began pricing in additional FOMC action after Chairman Ben Bernanke’s Jackson Hole speech in late August 2010. Although the FOMC made the decision to purchase additional assets in November 2010, “most effects were already priced into financial markets at that point,” Bullard said.』

ジャクソンホールでのバーナンキ講演以降、市場はQE2の実施を織り込みに行ったので、実際に11月にQE2を実施した時点では市場はかなりその効果を織り込みましたとゆー話をしているのですが、じゃあ定性的効果と定量的効果ってどうよという気がしますけれども、それは最後に話していますが、今後も効果の検証が必要ですという結論になっているのはまあシャーナイ面はありますが微妙にチャーミング。

『“The financial market effects of QE2 looked the same as if the FOMC had reduced the policy rate substantially,” Bullard said. “In particular, real interest rates declined, inflation expectations rose, the dollar depreciated, and equity prices rose. These are the ‘classic’ financial market effects one might observe when the Fed eases monetary policy in ordinary times.”』

ということで、実際にQE2やったらどうなりましたというのがスライドショーではPDFファイルの22枚目辺りから『Expected inflation increased』(プレゼンより)ということでTIPSの数値、『The dollar depreciated』(プレゼンより)ということで貿易加重後の名目ドルインデックス、『Real interest rates declined』(プレゼンより)ということで5年物TIPSの利回り、『Equity prices increased』(プレゼンより)ということでWilshire5000PriceIndexっつーのが出ていまして、効果がありましたという話をしています。

『Although the financial market effects were priced in ahead of the November decision, Bullard said that the effects of QE2 on the real economy would be expected to lag by six to 12 months.』

ということで、QE2の効果が実体経済に影響を与えるのには半年から1年程度のラグがあると見込んでいるようです。

『“Real effects are difficult to disentangle because other shocks hit the economy in the meantime,” he said, adding this seems to have happened during the first half of 2011. Disentangling the real effects is a standard problem in evaluating monetary policy, he noted.』

ということで、実際の効果に関しては今後の検証が必要であるという話をしていて、まあ今回のプレゼンは一定の整理をしたという話になるのでしょうが、とりあえずQE2実施して買入拡大は終了して効果が出たような感じにもなっているので自分が先頭切ってQE2の有効性の話をしたブラード総裁ドヤ顔という感じの講演だったでんしょうかね。

『“QE2 has shown that the Fed can conduct an effective monetary stabilization policy even when policy rates are near zero,” Bullard concluded.』

どう見てもドヤ顔です本当にありがとうございました。

#ということで月曜につきヒマネタでどうもすいません
 

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