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今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)

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お題「BOE議事要旨から:物価がサガランチ会長な件についての考察に注目してみた」   2012/05/31(木)08:05:09  
  ・ユーロ圏経済の見通しは厳しい

まあ当たり前ですが第7パラグラフから。

『The latest indicators had continued to highlight the weakness of activity in the euro area. The composite output PMI had fallen in April in both core and periphery countries to around the levels seen the previous autumn, signalling contraction.』

まあこの前出てた日銀の決定会合議事要旨は4月27日分でしたが、そこでのユーロエリア経済の話と、5月10日のMPC議事要旨であります所のこちらの話との温度差ががががが。

『Business and consumer confidence indicators had also deteriorated. Consistent with this weakness, the euro-area unemployment rate had risen to 10.9% in March. Uncertainty was likely to continue to weigh on euro-area confidence and activity.』

これでもかという感じですなあ。

『The Greek election had been inconclusive and this had led to increased speculation that Greece would leave the euro area.』

こういうのちゃんと書くのよね。

『And concerns had increased about the Spanish government’s ability to deliver the planned fiscal consolidation against a poor economic background and further sovereign and banking sector downgrades.』

ということで・・・・・・・・

『The euro area continued to face fundamental challenges, in particular the need to reduce the indebtedness and improve the competitiveness of some member countries. Market participants’ perception of the risk of a disorderly outcome had increased; such an outcome could result in considerably lower output in the euro area and significant disruption to global banking and financial markets.』

まあ日本と英国では欧州問題の影響が思いっきり違うから温度差出るのはシャーナイのですけれども、先般ネタにした総裁会見でも「影響はどうですか」みたいな質問に対してなんか微妙にスルーした回答をしていたのってこういうの見るとどうなのかねと思うのですけね。


・インフレの先行き見通しに関しての考察が興味深い

まあ他の経済に関する話も色々とふーんというのはあるのですが、その辺は華麗にスルー致しまして物価に関する部分。『Supply, costs and prices』の第19パラグラフから。

『A key challenge was to understand better why weak economic activity had not generated greater downward pressure on inflation.』

経済活動が弱いのに何でインフレがサガランチ会長なのかという事を解明するのが重要ですと。

『It was possible that the degree of slack in the economy was having less impact on inflation than assumed.』

経済のスラックがインフレの下方圧力をそれほど生み出さない点についての考察が必要ですってえ話になっていますな。まあ従来このロジックで「先行きはインフレは落ち着いてターゲット水準に低下するでしょう」という話でしたので、まあ困ったなという所なのでしょう。

『For example, that might be because firms with less access to credit were unwilling to cut prices when there was a risk that they would have less recourse to external funds should they run into cash-flow difficulties. There was also, however, the issue of very weak labour productivity growth.』

企業の金融環境が悪い事から、企業がキャッシュフロー確保を重視する価格設定を行う結果として物価に下方圧力がかかりにくいというのと、労働生産性が伸びないという可能性を示しています。

『The Committee discussed two possible broad explanations for this that were not mutually exclusive. Both suggested that the supply capacity of the economy had weakened alongside the weakness of demand.』

まあ両方の要因が効いているのではという話のようで。

『First of all it was possible that the weakness in productivity and demand had a common cause, such as the widespread fear of a disorderly resolution of the euro-area crisis. Symptoms would include elevated risk premia that raised bank funding costs and the cost of capital to companies, whether they were reliant on the banking system for finance or not, and weakened physical investment and innovation.』

『The second explanation was that the weakness in productivity had itself been caused by weakness in demand, perhaps because of mothballing of capital or reduced scope for learning on the job.』

『Elements of both explanations seemed to be evident and helped account for low productivity growth and the lack of more substantial downward pressure on domestic costs.』

つーことで、金融問題による先行き懸念が企業の行動に影響を与えるという話とか、需要が伸びないので企業が労働者のトレーニング投資を行わなくなって労働生産性が落ちるという循環もあるのではというような話ですな。

次のパラグラフから。

『The weakness of productivity growth in recent years had contributed to the low level of businesses’ profit margins. It was possible that companies would seek to restore margins by increasing their prices, particularly if they thought that their competitors were also behaving in the same way.』

で、その労働生産性の伸びの弱さが企業のマージンの縮小に繋がっており、その流れが続く中で企業がマージンを復活させようとして行動するのがインフレのサガランチ会長の要因でもあるという話ですが、この前提として「うちがマージン上げても他所もマージン上げるから無問題」という認識が広がっているからというのがありますがなという事で。

『The latest quarterly CBI surveys suggested that in the first quarter of 2012 there had been an increase of about 0.3 percentage points in the one-year ahead inflation expectations of companies. This was consistent with a similar increase in the Yougov/Citigroup survey of households’ one-year ahead inflation expectations.』

ということでここでインフレ期待の話が出て来まして、サーベイ調査によりますと、1年先の企業のインフレ期待が上昇していて、家計の1年先のインフレ期待も上昇しているというのがございます。でまあこれって(既に何回も引用しているので割愛しますが)金融政策決定に関する議論の中で「インフレ目標を上回った状態のインフレが長期間続く事によってインフレ期待が上昇して物価上昇圧力が高まるリスクがある」という指摘があった件が顕在化しているのではないかという話に繋がっている訳でして、欧州問題で景気に下押し圧力の掛かる中で物価がサガランチ会長となると益々大変ですなあと思う(まあ欧州問題の結果原油価格が下がって英国ポンドが上昇しているのが物価に関しては天の助けではあるのですが)のでございます。


・資産買入おかわりの効果に関して

金融政策決定の議論の所にワープしまして『The immediate policy decision』の第35パラグラフ。

『The Committee had restarted its asset purchase programme in October and at its February meeting had announced an increase in the size of the programme of £50 billion to a total of £325 billion. This had recently been completed.』

ですな。

『As yet, there was no compelling evidence that the impact on nominal demand of this additional round of asset purchases would be materially different from previous asset purchases.』

こういう時にFRBだとこじつけでも何でもいいから「こんな効果がありました(キリッ)」って必ず言う訳で、逆さ絵おじさんだけじゃなくても雨人だと死んでも言わなさそうだなと思うのでありまして、これが欧州クオリティと思うのでありました(^^)。

『Recent market intelligence, low gilt yields and a pickup in sterling deposits by both residents and non-residents were consistent with asset purchases working as expected through the portfolio rebalancing channel with a lag. But the Committee would keep this under review in judging the policy actions required to support the recovery and meet the inflation target. In so doing, it would also need to take account of any decisions of the Financial Policy Committee that might have implications for the provision of credit to the wider economy and the pace of the recovery.』

ということで、資産(つーか国債)買入によるポートフォリオリバランス効果がラグを伴って現れたことによって、足元で居住者および非居住者の英国ポンド建て預金が増加していると市場で言ってる人もいるけれども、MPCとしては判断保留という事のようですな、うんうん。


ということで本日は思いっきり趣味のコーナーではありましたが、まあ「インフレが高止まりする期間が長くなって、かつ企業の金融環境が先行き不透明であるという中で、短期的なインフレ期待が高まった場合に、経済のスラックが物価を押し下げるという理屈が通用しないケースになる」というのを英国が今まさに身を切って示している事は、おそらくFOMCメンバーの中で物価重視派となっている地区連銀総裁(まあ目立つのはプロッサーとかフィッシャーとかコチャラコタとかブラードとかですかな)のインフレ重視スタンスを強化する方向に繋がるんじゃないですかねえとか思うのでありまして、そういう意味では米国の追加緩和をするのかどうかという点もそうですし、もし追加緩和のような物をするにしてもバランスシートの使い方に影響というか制約を与えるんじゃないかなあとか思うのでありました。とここまで趣味の世界におつきあい頂いた方に役に立ちそうなインプリケーションを無理矢理ひねり出してみましたがどうでしょう(^^;
 


お題「BOE議事要旨から:物価がサガランチ会長な件についての考察に注目してみた」   2012/05/31(木)08:04:38  
  大飯原発運転再開の方向とな。ということでニュース悪態。

[外部リンク] 地元の判断得て決定
5月30日 21時35分
[外部リンク] 地元の同意に全力
5月31日 4時20分

・・・・・・はあそうですかという感じですが、相変わらず無責任な事を言っている関西酋長連合とやらの皆様が結局言ったもん勝ちみたいになるのもどうなのかと思うのですけれどもねえ。この酋長とか今さら何を言ってるんだという感じだが。

[外部リンク] 責任は電力事業者”
5月29日 15時35分

しかしまあ「地元の判断得て」って結局福井県に決断させるような言い方で、それはそれで政府も無責任な話だすなあとか思いますが。

#しかし公共放送ニュース見たら大阪の酋長が「期間限定」とか言ってるのですが、原子力発電所って点けたり止めたりする方が運用としての安全性に問題が起きると思ってたんですがねえ。「暫定的」に拘って却って危険性を高めるとかイミワカンネ


話は違いますが(ネタがスポーツ新聞だからアレですが)このニュースは昨日のお前が言うな大賞でしたな、うんうん。

[外部リンク]

『橋下徹大阪市長は29日、大阪府市統合本部会議で、子どもに近現代史を学ばせる施設を造る構想に関連し「僕と同世代、下の世代で偏狭なナショナリズムが高まっていて非常に危険だ。特に隣国との歴史を多面的に捉えなければならない」と指摘した。市長は、中国が領有権を主張する尖閣諸島の問題などを念頭に「表層的な部分だけを捉えて、騒ぎだすようなところも出始めている」と国内の現状を分析。』(上記URLより)

・・・・・・・まああんさん今まで何やってましたっけとか思うのですが、自分の行動を省みてお前何を言ってるんだという人って判っていて前の話を無かったことにする作戦的行動の人もいますけれども、どこぞの鳩ぽっぽみたいに自分の脳内に幸せ回路が設定されていて悪意無く発言というのもありますが、さて橋下さんはどっちなんでしょうかねえ。

などと箱根の向こうに悪態をついた所で読んだのにネタにし損なっているものを少々(汗)。


○5月BOE議事要旨から

まあ趣味のコーナーでどうもすいません。

[外部リンク] Before turning to its immediate policy decision, and against the background of its latest projections for output and inflation, the Committee discussed financial market developments; the international economy; money, credit, demand and output; and supply, costs and prices.』

という決まり文句が最初にあって、その次に『Financial markets』というのがあるのですが、のっけから「年初以来の市場のセンチメント改善は消えてしまいました」とキタコレ。

『The improvement in sentiment over the first three months of the year had waned and a sense of caution had again become apparent in financial markets.』

まあもちろんその要因は欧州債務問題ですが。

『This reflected renewed concerns about the vulnerabilities associated with the indebtedness and competitiveness of several euro-area economies that had intensified after the results of elections in France and Greece.』

コア国とダメ国のスプレッド拡大はFTQの流れを示唆すると。

『Divergent movements in government bond yields suggested that there had been some flight to safety: yields on ten-year government bonds had fallen to historical lows in Germany and in the United Kingdom, but had risen again in Italy and Spain. Bank CDS premia were higher on the month, especially for Italian and Spanish banks. The partial nationalisation of Bankia, a large Spanish bank, had added to concerns.』

ということで、まあ欧州問題って英国にしてみりゃエライコッチャ(赤い経済新聞は相変わらず対岸の火事ヒャッハーみたいな報道っぷりなのがジョンブルクオリティー爆裂という感じですが政策担当者としてはそうも言ってられないという事でしょうな)ですからリスク認識高まりますがなという所でしょうし、まあ経済に与える条件が日本とは全然違うのですからその点は差っ引かないといけませんけど、この超警戒モードに対して日銀の論議ではどうなっているのかというのは次回の決定会合議事要旨を見るときに(中銀観察人的に)注目されるでしょうなあと思うのですが。


・ポンド上昇の影響に関して

でまあその影響はポンド高にも現れているのですが、そのポンド高について第4パラグラフに指摘が。

『There had been a further appreciation of sterling. In effective terms, sterling had risen by 2% since the Committee’s April meeting and was 8% higher than its low point in the middle of 2011.』

英国ポンドの実効レートは4月から2%、昨年の安値からは8%上昇しています。

『Market intelligence suggested that sterling had benefitted from investors seeking to shift funds into countries with higher perceived credit quality and liquid government bond markets while continuing to diversify their currency holdings.』

その要因はFTQです。

『While sterling remained almost 20% lower than it had been five years earlier, a continuing appreciation could have a material influence on the outlook for growth and inflation in the United Kingdom.』

ということで、成長とインフレに「顕著な影響」があるという指摘ですが、まあインフレには下げ方向で効きますという話ですな。一方で成長には下ということで。


・中国の為替推移に関する指摘もなるほどという感じですが

でまあ話は飛んで為替つながりで『The international economy』の第8パラグラフに中国経済の話がありまして(まあ仕方ないのだが最近はここの部分で日本の話が全くと言っていいほど出て来ないのが何ともさびしい話ではある)これがほほーという感じで。

『GDP growth in China had slowed a little to 1.8% in the first quarter, but both the manufacturing and services PMIs increased modestly in April to levels similar to those reached in the first half of 2011.』

ここまでは足元の話。

『In recent years, domestic demand growth had accounted for more of China’s output growth and the current account surplus had fallen from a peak of over 10% of GDP in 2007 to a little under 3% of GDP in 2011. In part this had reflected a decline in China’s price competitiveness over this period as its real exchange rate appreciated.』

ここ数年に見られる中国経済の成長速度の鈍化や、貿易黒字のピークからの縮小の要因の一部として「RMBの実効レートの上昇が中国の価格競争力の低下をもたらしている」という話をしておりますわな。

『This shift in the Chinese current account surplus raised the possibility that a sustainable reduction in global imbalances might be in train, although one counterpart had been an increase since 2009 in the current account surplus of oil exporters reflecting a higher price of oil, rather than a significant reduction in deficits elsewhere in the world.』

でまあそれはそれでグローバルなインバランスの改善が進むという可能性もという話をしてたりします(一方で原油価格上昇で別のインバランスが発生しているという指摘も)が、割とBOEはこの辺りの為替要因についての議論が多かったりするのが特徴でして、興味深いと申しますか、日銀ってその辺の論議をあまり前面に出してこない(外野がアホのように五月蝿いから逆に黙ってしまうというのもあるとは思いますが)所でして、まあ非伝統的政策で金利ルート以外での政策波及効果も考えないといけませんねという状況の下では、この辺の為替ルートに関する考察というか議論が日銀でももっとあって然るべき、つーか議論はあるんでしょうけれども、あまりそれを大々的に出すという感じじゃないって所なのでしょうか。
 


お題「入札で事務ミス/総裁会見ネタの続き」   2012/05/30(水)08:01:32  
  ○総裁会見ネタの続きを忘れていたので(汗)

[外部リンク] 先程、テイル・リスクは昨年末に比べ低下したけれども、最も強く意識すべきリスクである、というお話がありました。また先程、総裁からはギリシャ国民の8割はユーロ残留を望んでいるというお話がありましたが、マーケットでは、ギリシャがユーロ圏を離脱するのではないかと公然と言われています。総裁がおっしゃる「最も強く意識すべきリスク」の中に、ギリシャのユーロ離脱が含まれているのかどうか、また仮にそれが起こった場合、日本経済に深刻な打撃を及ぼし、例えば日銀が想定する景気回復のシナリオをかなり下振れさせるような惧れがあると認識しているのかどうか、総裁のご認識をお願いします。』

という質問がありましたが。

『(答) この件に関して、ユーロ圏以外の国の中央銀行の総裁として、どういう言葉でコメントするのが一番適切なのかと、言葉を選んでいるのですが、もちろん中央銀行ですから、様々な事態を常に考えて、景気判断、金融情勢の判断を行っていますし、政策の判断も行っています。離脱について言うと、これがもたらす問題についての関係者の発言を紹介しましたが、私どもとしては、評論家ではありませんから、確率が高いとか低いとかを言うのではなく、欧州の当事者がしっかり問題に取り組んでいくことを強く期待し、そうした取組みを促していくこと、そうした考え方を、国際会議等を通じてしっかり伝えていくことが大事だと思っています。中央銀行という立場からは、先程来強調している通り、金融システムの安定をしっかり維持していくことが大事だと思っています。』

という答えで、まあ変な事言いたくないというのは分からんでも無いのですが、それにしても「そのような事が起きないとは思っていますが、物事に絶対というのは有り得ませんので常に警戒をするようにしています」とでも言って「警戒していますよ」的なメッセージを出せば良いのに(それならタダですし^^)と思うのであります。

でまあ昨日ネタにした決定会合議事要旨(あれはこの会見に対応するのではなくてその前のMPMですけれども)とか、今回の会合における声明文の妙なあっさり味化とか、その辺りの動きを見ていると、こちらとしてはどうしても「日銀は妙に楽観的な見方をしている」という風にメッセージとして受け止めてしまう訳でございまして、別に下振れ警戒の話をする分にはタダだと思うのに、何でそこをケチるのかなあというのが不思議ではございます。

だってさ、逆さ絵のおじさんとか謎のツイストオペで半年以上引っ張って、その後は謎のガイダンス文言で引っ張って、その間やってるのって精々そのツイストオペだけだというのに、一方で日銀は妙に楽観的な見方→やっぱりアチャー→追加緩和のおかわりって流れが続いている訳で、結果としてETFみたいな他の中銀買ってねえよというものを買ったりしているというのに外野からは出渋り感を指摘されるとか勿体ないじゃんよ〜と思うんですけどねえ。


・金利と量の話

またこの質疑かという感じですが。

『(問) 本日、国会で日銀の理事から、目標と目途について、目標という表現をすると機械的になるから目途にしたとの発言がありました。「機械的になる」とは具体的にどういうことなのかをお伺いします。また先程、バランスシートの話で非伝統的な政策を欧米が行っているということですが、欧州や米国がマネタリーベースを2倍、3倍にしていて、日本はそれ程までは上げておらず、マネーの差で為替が円高に振れているという意見があります。これに関しては、どのようなご意見をお持ちでしょうか。』

まあ前半の方はそうっすねという感じですがせっかくなので引用。

『(答) まず、中央銀行として、物価安定の姿を数値的に示していく際に、それぞれの中央銀行が色々な表現を使っています。BOEは「target」ですし、FRBは「goal」、ECBは「definition」です。日本銀行の場合、物価安定の数値表現をどういう言葉で表すと一番私どもの政策運営の考え方に近いのかと考え、「中長期的な物価安定の目途」としました。』

『ご質問の、機械的な金融政策の運営というのは、望ましい物価上昇率と、現実の物価上昇率、あるいは例えば先行き1年なり2年の予想物価上昇率との間に差があれば、その差を解消する方向で金利を上げるなり下げるという方式、これを「機械的な運営」と呼んでいます。こうした機械的な運営は、インフレーション・ターゲティングが採用された直後は確かに、ニュージーランドなどでも行われましたが、その後、機械的な運営は却って経済の変動を大きくするという反省から、今では、機械的な運営を採っている中央銀行はどこにも存在していないと思います。』

BOEが良い見本ですわな。

『あくまでも最終的な目標は、物価の安定を通じて経済の持続的な発展を図っていくことですから、そうした観点に照らして政策を運営しているということです。その点、日本の場合、ターゲットという言葉が――多分、初期のインフレーション・ターゲティング論の名残もあったのかと思いますが――、多少、機械的な運営と今でも誤解されている面がないとは言えません。』

つーか今でも「中央銀行の金融政策に裁量を排した方が良い」という言い方で物価目標がどうのこうの的な話をして日銀法改正ガーとか言ってる人たちがうじゃうじゃいます罠。

『私どもとしては、大事な金融政策の考え方の話ですから、先程申し上げた考え方に、一番近い数値の表現は何かと考え、それは「中長期的な物価安定の目途」だと考えました。』

とまあここまでの前半の話は良いとしまして・・・・・・・・

『マネタリーベースについてですが、記者会見の席でも何度も申し上げ、多くの記者の方は既にお聞きになった話になりますが、あえてお答えします。』

・・・・・・・・・・・・(^^)

まあこの位は言った方が良いと思います。つーかドラギの会見なんかだと「その話はさっきも言ったがな」とかかなりぶっきら棒な返しをしていますな。

『まず、事実として、マネタリーベースの大きさのGDPに対する比率は、先進国の中では日本が最大です。日本銀行による量の拡大は、他の先進国に比べかなり早い時期から始まっていました。日本は、バブルの崩壊やその後のデフレ、あるいは金融危機を早く経験し、1990年代の終わり位からマネタリーベースが急激に増えたわけです。例えば、リーマンショック以降だけに絞ってみた場合、日本銀行の量の拡大が、その時になって初めて拡大した中央銀行に比べて、多少スピードが遅いと映る面があるかと思います。そのことが、日本銀行の量の拡大が少ないという批判の大きな理由になっているのだと思います。』

後半にあるように危機後の増加率ガーとかいう話も出てくるのでこの話っていくらやっても平行線になるので、話をここで転じるのである。

『ただ、いずれにしても、現在はゼロ金利環境で、マネタリーベース――中央銀行が出すお金――を保有することのコストは、ゼロになっているわけです。従って、FRBでもそうですし、日本銀行でも、大量の資金供給を行っても、そのお金を金融機関がそのまま中央銀行に預けるという、いわば両建ての現象が起きているわけです。量に関する限りは、「暖簾に腕押し」と言いますか、量をいくら出してもその量をそっくりそのまま中央銀行の口座に持っているわけです。従って、金融緩和がどの程度、経済に対して刺激効果を持つのかを議論する場合、今の環境のもとでは、量ではなく金利をしっかりみていくことが大事です。この点は、日本銀行だけでなく、FRBのバーナンキ議長もいつも言っていることです。』

まあこれは現象面からしたら金融市場の中の人とゆーか短期市場の中の人としては話としてしっくりくるのですが、これを捕まえて「量を出しても効かないと白川総裁は言っている」という話になるだろうなあと思ったらやっぱりそうなっていたがなというのはまあお約束の展開なのですが、これはまあ話をここで切らないで「問題はその緩和的な金融環境を生かす為に成長戦略がどうのこうの」という方向の話をしていくのが吉のような気も。


・包括緩和における買入と市場機能とかまあそんなネタ

この質疑見て思ったんですけどね。

『(問) 緩和効果は、金利が低下することによって十分に浸透しているというお話がありましたが、金利の水準自体、10年債では10年振りに近い低水準になっているとか、2年債であれば0.1%を切っているという状態について、かなり下がり過ぎではないか、逆に、将来急反騰するリスクが高まっているのではという指摘があります。現状、相当下がり過ぎの水準ではないかとの指摘があることについて、どのようにみていらっしゃいますか。』

『(答) 中央銀行として、長期金利の水準について高過ぎるとか低過ぎるとか、そうしたコメントは控えたいと思っています。ただ、日本の場合、国債を大量に保有しているのは金融機関です。金融機関が、現に取り組んでいることであると思いますが、リスク管理をしっかり行った上で、自らの体力に見合った形でリスクを取っていく、そのもとで金利が形成されていく、ということが大事であると思っています。』

「長期金利」と包括緩和で言う「長めの金利」が別物である、というのをちゃんと理解しないでこの部分を読むとナンジャラホイという話になりますが(--)、それでも「長めの金利を低下させる」と言って包括緩和やっているのですから、なんかこれだとじゃあお前は何で国債買ってますねんという話になるような。

「長期金利の低下には色々な要因があると思いますが、本行の包括緩和によって促される長めの金利の低下も要因の一つとなっている可能性もありますね〜あっはっは」ってのはどうなんでしょうかねえ(・・?)

あと、後半の話ですが、さすがに「リスク管理をしっかり行った上で、自らの体力に見合った形でリスクを取っていく、そのもとで金利が形成されていく、ということが大事であると思っています。」というのはお前それは何を言ってるんだという感じで、そもそも包括緩和によって長めの金利を潰しに行ってるのは日銀なのですから、こういう所で市場機能論みたいな話をされると、イールドおよびイールドカーブを潰されて金利難民となっております債券金利投資家と致しましては甚だ遺憾の極みと存じますので、もうちょっと物の言い方を何とかした方が宜しいのではないかと思うのですがどうなんでしょうかねえ。

#いかん、また変な悪態になってしまった上に時間が無いので今日はこんな雑談で終了
 


お題「入札で事務ミス/総裁会見ネタの続き」   2012/05/30(水)08:01:03  
  お縄先生のマニフェスト云々の理屈はそれはそれで通っているのだが、そもそもお前らが何の根拠もない財源を持ち出した詐欺フェストを出して選挙して勝ったという意味で政権の正統性はあるのかと小一時間問い詰めたいものであります。

まあ自民党も自民党で公共事業200兆円やりますよ財源はありませんよとか言い出していて、この調子で政権交代の度に詐欺フェスト出してたら無制限財政拡大圧力の継続という未来しか見えませんので、そもそもこういう「詐欺でも言ったもん勝ち」を誘引する制度(小選挙区と政党助成金のセットが元凶だと素人目に思うのだが)を何とかしないとダメだろという所ですな。

と、のっけから何か変な事書いてしまいましたが今朝はこれ書いている時に日銀に対抗でもしたのか存じませんが、あたくしのPC(というかブラウザーであるところのIE様)の御機嫌が麗しくなく、妙に重くなったりしたので(あたくしの4号機はそろそろ2年になるので動作が遅くなるのは気分よろしくありませんなあ)小ネタ大会のつもりが減量となりましてどうもすいませんすいません。


○2年国債入札で事務ミスとな

昨日の2年国債入札ですが後場になりましてこんなのが。

[外部リンク]

6. 価格競争入札について
(1)応募額 24兆2,699億円
(2)募入決定額 2兆4,780億円
(3)募入最低価格 100円00銭0厘 (募入最高利回り) (0.100%)
(4)募入最低価格における案分比率 52.4544%
(5)募入平均価格 100円00銭0厘 (募入平均利回り) (0.100%)

・・・・・・・・・・・・\(^o^)/

日銀の資産買入等基金および輪番オペの買入最低レートが0.100%即ちこの銘柄ですと100円となる訳でございますので、即ちこの国債100円で買っててきとーに保有して日銀に売却してもキャピタルゲインは鐚一文無く、保有期間利回りに関してもクーポンが0.10%なので日銀当座預金に置いて超過準備状態にしている時と同じ利回りという大変に素敵な結果となりました。

いやまあ既に短国で0.10%割れというのがありますのでこんなもんちゃあこんなもんなのかもしれませんが、いやあの仮にも2年債ですよ2年債という事でございまして、しかも100や500とかの端額の話じゃなくて、新発が2兆7000億円(実際は第業鷁然覆里かわりもあるのでもっと多い)出るとゆー中で0.100%ですかそうですかという所ですし、しかもお洒落にも程があるのは第業鷁然米札もがっつり入っているという状態。

[外部リンク]

6. 募入決定額 1,511億円

・・・・・・・・・・まあ素敵(^^)。

ちなみに、こういう状況を「100円で財務省から買って100円で日銀に売却する簡単なお仕事」とも申しますが(違)、超マニアックな話をすると同じ100円でもまあ少しだけ工夫の余地は無い訳でも無いような気がします。まあゴミみたいな話なのでここではスルーします(ニヤニヤ)。

[外部リンク] 国債入札トラブルは応札限度額の誤入力が原因 複数チェックも機能せず=日銀
2012年 05月 29日 21:56 JST

『[東京 29日 ロイター] 日銀は29日、同日に行われた2年物国債の入札で事務上のトラブルが発生し再入札を行う事態になったことについて、業務局の職員が別の年限の国債入札画面に入札参加者毎の応札限度額を入力したため、本来のデータが更新されず、応札できない参加者が発生していたことを明らかにした。国債入札に関する事務を3人態勢でチェックしているが、それも機能しなかった。日銀では、市場に混乱を与えかねない重要なミスと認識しており、可及的速やかに再発防止策を策定する。業務局の杉浦俊彦総務課長が語った。』(上記URLより)

との事ですが、まあ第吉鷁然紛チ萋札の応札限度額の更新を入力ミスしたという話のようで誠に残念という所ですが、まー入札の方式が色々と複雑になっているのでこういう事は起きえる話で、今回はその件数がアホのように多かったのでどうしようもありませんでしたってな話でしょうか。事務は堅確に願いたい物であります。

しかしロイターこれは言い過ぎwwww
[外部リンク] 05月 29日 20:05 JST

事務ミス捕まえて「安定消化に課題も」ってそこまで言う話じゃねえだろと思うのでありまして、ロイターのマッチポンプクオリティの高さを垣間見る記事ではございますなあと思うのでありますけどね。そらまあ事務ミスは勘弁してとは思いますけれども、じゃあこの手のミスを減らすために第1非価格止めますかとか第1非価格の限度額更新を年イチにしますかとか、オファーバックの時限を遅くしますとかって訳には行かないでしょうし。

ただまあフェイルセーフみたいな枠組みが有った方が良さげな気がしますけど(具体的にはイメージが無いが、汗)。
 


お題「4月の追加緩和&展望レポート時の決定会合議事要旨より」   2012/05/29(火)08:04:43  
  ○追加緩和に関する辺りから少々


・追加緩和のロジック

悪態はこの辺までにして『.当面の金融政策運営に関する委員会の検討の概要』を読む。

『次に、わが国経済は、中心的な見通しとしては、物価安定のもとでの持続的成長経路に復する蓋然性が高いとみられるが、依然として様々な不確実性があることを踏まえ、委員は、そうした見通しをより確かなものとするため、この段階で金融緩和を一段と強化することにより、経済・物価にみられている回復への動きをしっかりと支えていくことが適当との認識で一致した。』

という話ですが、政策ロジックとしては・・・・・・

『具体的には、委員は、資産買入等の基金の増額を図ることなどを通じて、長めの金利およびリスクプレミアムの低下等を促すことが適当との考えを共有した。』

という事で、相変わらず長めの金利(ちなみにこの「長めの金利」というのは「長期金利」ではありませんので間違えないように)の低下とリスクプレミアムの低下って話です。

『具体的な資産買入れの対象資産について、委員は、一頃と比べれば投資家のリスク回避姿勢が緩和しており、社債やCPの発行環境も総じて良好な状態を続け、企業の資金調達が円滑に行われている現状などを踏まえると、長期国債を主体とすることが適当との認識で一致した。』

ということで、ETFとJ-REITの話がスルー傾向になっているのは何でしょ。

『そのうえで、リスク性資産の買入れについて、委員は、金融資産の市場動向や日本銀行の買入れ余地、日本銀行の財務の健全性との関連などを踏まえたうえで検討することが適当との見方を共有した。』

ほほう。でまあ財政ファイナンス云々の部分は後にして具体的にはこういう話。

『こうした議論を踏まえ、資産買入等の基金の増額の具体的な検討を行うため、議長は、買入対象となっている金融資産の市場動向や日本銀行の買入れ余地、日本銀行の財務の健全性との関連などについて、執行部に説明を求めた。』

ちなみにどうでも良いのですが、「日本銀行の財務の健全性」というのはまあそらそうなのですけれども、こういう言い方をすると「そもそも国がダメになったら日銀の財務がどうのこうのとか言っても仕方ないだろ」とか「日銀は自分の庭先だけ綺麗にしようとしている」とか言われるのでありまして、そもそも何で「日本銀行の財務の健全性」という議論が出るかと言えば、それは日銀のバランスに穴が開いたらその部分は納税者負担で埋めないといけない訳で、それは財政政策の範疇だろという話に繋がる訳でございますからして、もうちょっとこう「不測の事態で意図せざる納税者負担を掛ける事のないように」っていうような言い方をした方が、メッセージ的に見せ方がよろしいんじゃないかなとか思うのですけどどうなんでしょうかね。

いやまあもちろん短期市場とか債券市場の人は「財務の健全性」と言えば言いたいことは伝わるのですけれども、特に非伝統的政策という金融市場ルートにしても通常の金利ルートだけじゃない政策をしようとしている中においては、この手の言葉づかいについても少し検討した方が良いのではないでしょうかと斯様思うのはお節介ですかそうですか。

と、話が逸れましたが具体論。

『議長の指示を受けて、執行部は以下のとおり説明を行った。

・ 現在、基金が買入対象としている金融資産の市場規模、特定企業への信用集中を防ぐ観点から実施している措置との関係、市場環境などからみると、国庫短期証券、CP、社債、不動産投資信託投資口(J-REIT)について、買入額の増額には強い制約がある。もっとも、J-REITは、一頃に比べれば、市場規模が幾分拡大していることもあり、少額ならば買入増額の余地はある。長期国債については、買入額を大幅に増額し、かつ残存期間を1〜2年程度に限定した場合、円滑に買入れを進めていくうえで先々支障が生じる可能性がある。

・ 日本銀行の財務の健全性という観点からみると、国庫短期証券、長期国債、CP、社債については、当面、制約は強くない一方、指数連動型上場投資信託受益権(ETF ) については、価格変動リスクが大きい点に留意する必要がある。』

ふむふむ。

『以上の執行部の説明を受けて、委員は議論を行った。6か月物の固定金利オペにおいて応札額が未達となるケースが生じていることについて、委員は、市場の資金需要がすでに充足されており、日本銀行による金融緩和の効果が強力に浸透していることの一つの表れと考えられるが、資産買入等の基金をより円滑に運営する観点からは、固定金利オペを5兆円程度減額し、長期国債の買入れに振り替えることが適当との認識を共有した。』

ここの話だけ見ると札割れで基金残高行かない場合にどうするのという点について、何か「札割れ上等」と開き直るんじゃないかという雰囲気を醸し出しているのはどうなのかという希ガス。ただまあ足元で国債買入の割り振りをいじってみたりして、現場の方は頑張って残高を達成するべく動いている感があるのですが、MPMでこの辺について「いや我々の目的は長めの金利の低下とリスクプレミアムの縮小なのでそれが達成できた結果札割れになって基金残高未達でもシャーナイナイですよ」と言うのはまあ最後の最後努力した結果として行かなかったらそう言うしか無いと思いますけど、途中でその辺のニュアンスの話をするのは「努力しないのか」というツッコミの元なので注意した方が良さそうですな。

『委員は、そうした振り替え分も含めると、長期国債の買入額については、全体で10兆円程度思い切って増額することが適当との認識で一致した。ETF、J-REITについては、市場規模面での制約や日本銀行の財務の健全性にも配慮しつつ、リスクプレミアムの低下を促す観点から、各々2,000億円、100億円増額することが適当との認識を共有した。また、2年までの金利がきわめて低い水準まで低下してきていることを踏まえると、多額の長期国債や社債の買入れを円滑に進め、長めの金利に効果的に働きかけていくためには、買入対象年限を3年まで延ばすことが適当との考えで一致した。』

ほうほうという感じですが、ETFの2000億円は少ない感が。

『この点に関連し、一人の委員は、わが国の資金調達構造をみると、相対的に長期の社債やモーゲージ・ローンの割合が高い米国と異なり、期間3年以下の貸出の割合が高く、それに概ね対応する期間の金利に働きかけることが引き続き効果的と考えられると付言した。』

という話が辛うじて1名から出ていますが、まあここまでの話を見るとどちらかと言えば「目標残高から逆算してフィージブルな買入ってどうよ」的な話になっている感がありまして、ロジックとフィージビリティーの整合性が中々香ばしい事になっておりますなあという感じです。

『基金増額後の買入れ完了の目途について、委員は、本年末時点において予定する資産買入等の基金の規模は従来通り65 兆円程度とすることを確認した。そのうえで、委員は、本年中の長期国債の買入れペースがすでにきわめて大きな金額となっていることを考えると、長期国債5兆円分については、2013 年入り後、同年6月末を目途に買入れていくことが適当との認識を共有した。』


・財政ファイナンス云々の話

さっきの流れで割愛した部分を引用。

『複数の委員は、日本銀行の国債買入額がきわめて多額となっていることを踏まえると、日本銀行の強力な金融緩和が財政ファイナンスと誤解されることのないよう、細心の注意を払う必要があると付け加えた。この点に関し、委員は、わが国の財政状況が厳しく、そのもとで日本銀行が強力な金融緩和を推進していることを踏まえると、財政の持続可能性に対する市場の信認をしっかりと確保することが、金融政策の効果浸透や、金融システムの安定および経済の持続的な成長にとって、きわめて重要であるとの認識を共有した。』

まあこれはそうですなあとしか申し上げようがございませんが、細心の注意もへったくれもあれだけ総裁が全力で情報発信してたら大丈夫じゃないですかね(^^)。


#簡単に流すつもりが引用大会になってしまいまして他のネタがスルーになってしまいましたorzorzorz
 


お題「4月の追加緩和&展望レポート時の決定会合議事要旨より」   2012/05/29(火)08:04:15  
  ギリシャを華麗に撃破したムーシャ先生が今度はクラウドコンピューティングやBPRなどに目を付けられたようですorzorzorz
[外部リンク] 年度を中心に幾分上振れる点について、委員は、欧州債務問題が金融市場に大きな混乱をもたらすリスクが低下し、市場環境がやや改善したことなどによるものとの認識を共有した。』

まあこの時はそうでしたが、それが1か月持たない所が実に惜しいですな。で、上振れ下振れリスクに関しての欧州債務問題の話。

『まず、実体経済面の上振れ・下振れ要因として、委員は、々餾欟睛算駛椹埔譴箙餾歉ι併垓靴留洞舛魎泙瓩拭海外経済の動向、復興関連需要を巡る不確実性、4覿箸箍鳩廚涼翊拘的な成長期待の動向、い錣国の財政の持続可能性を巡る様々な問題、の4点を挙げた。』

というのは展望レポートに示された通り。

『海外経済の動向を巡るリスクについて、委員は、_そ債務問題の解決にはなお多くの課題が残っているもとで、国際金融資本市場における緊張が再び高まり、株安や円高を伴うかたちで、世界経済ひいてはわが国経済の下押し圧力となる可能性、』

という事でどう見ても1か月持たずにリスク顕在化orz

更に止めを刺すように第1の柱、第2の柱の点検の部分でもこんな話に。

『次に、第2の柱、すなわち、より長期的な視点を踏まえつつ、金融政策運営の観点から重視すべきリスクとして、委員は、景気面では、_そ債務問題に端を発するテイル・リスクは低下しているが、国際金融資本市場や海外経済を巡り、なお大きな不確実性が存在する、』

まあこれでもかと引用しましたけど、先ほどからしつこく申し上げておりますように、そらまあ見通しが外れる事もありますし、しかも事がギリシャだのの一件でございますので、日銀の見通しが外れたって別にシャーナイナイというだけの話だと思うのですが、それに対応して警戒感を高めるとかいうようなメッセージが今月のMPMで出てくるどころか、その逆で声明文では「強力な緩和」の文言をしらっと削除してみたりして、少なくともMPMで出てきた公表文書ベースで見れば警戒感が高まっていますよ的なメッセージが出ていないという有様。

総裁会見では強力な緩和云々の4月までの声明文を読み直したりしていましたけれども、市場(というか世間一般)へのメッセージという点ではまあ不用意というか脇が甘いというかという感がぬぐえませんなあと思うんですけどね。


・物価の見通しに関して

引き続き『.金融経済情勢と展望レポートに関する委員会の検討の概要』という展望レポートの検討に関する部分から少々。

『消費者物価(除く生鮮食品)の前年比の先行きについて、委員は、中長期的な予想物価上昇率が安定的に推移するとの想定のもと、マクロ的な需給バランスの改善を反映して、見通し期間後半にかけて0%台後半となり、その後、当面の「中長期的な物価安定の目途」である1%に遠からず達する可能性が高いとの見方で一致した。』

というお話は展望レポートやら声明文やらに示されていましたわな。

『前提となる国際商品市況について、委員は、地政学リスクの高まりなどから原油価格を中心に強含んでおり、先行きについても、新興国の経済成長に伴う食料・エネルギーの需要拡大などを背景に、基調的には緩やかな上昇傾向を辿るとの想定を共有した。』

ほほう(棒)。

『1月の中間評価時点の見通しとの比較で幾分上振れる点について、委員は、経済見通しの上方修正に伴うマクロ的な需給バランスの改善に加えて、為替円高の修正や原油価格上昇の影響によるものとの認識を共有した。』

ほほう(棒)。

・・・・・・・・・何かシナリオに綻びがあるようなチラリズム感が漂っておりますが(-_-メ)
 


お題「基金国債買入の割り振り変更/月報も足元景気に強気/その他少々メモ」   2012/05/28(月)08:01:06  
  http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120528/t10015412821000.html
民主
秋に“5連休”の創設を検討
5月28日 5時43分

『7月の「海の日」、9月の「敬老の日」、それに10月の「体育の日」の3日間を休日扱いとしない代わりに、秋に土曜日と日曜日も合わせた5連休を設ける方向で法改正の検討に入りました。また、観光地や交通機関の混雑を緩和するために、全国を2つか3つのブロックに分け、地域ごとに大型連休の時期をずらすことも検討することにしています。』(上記URLから)

中間期末月に大型連休というのが有難迷惑な上に地域ごとに休み分散した上に7月と10月の祝日が休日じゃなくなるとかふざけるなな机上の空論。だいたい手形交換所とかの金融決済どうする積りだよと思いますし、金融機関(だけじゃなくてサービス業全般ですかな)は普通の土日以外休めなくなって却って労働強化になるに1万ドラクマ。

つーかこのネタあちこちから文句が出てポシャったんじゃねえのかよ・・・・


○基金国債買入の年限割り振りを手直しとな

金曜のオペオファー
[外部リンク] 3,500 2012年5月29日
国債買入(資産買入等基金)(残存期間2年超3年以下) 3,500 2012年5月29日
共通担保資金供給(資産買入等基金) 8,000 2012年5月29日 2012年8月30日

固定金利オペの方は良いとしまして、基金国債買入の割り振りが1年〜2年と2年〜3年をどちらも3500億円にして、ついでに(これはオペのオファーを見ないと載っていないのですけれども)1社辺りの応札限度額を拡大してオファー満額まで応札できるようにしました(従来は確かオファーの半分まで)。これはまあ前週の水曜日に基金国債買入の1年〜2年が6000億円のオファーに対して4805億円しか応札が無くて債券市場的には見事な3年以内ゾーンへの点火状態になってしまったとゆー素敵な事態を受けての割り振り変更。

まー何ですな、前回の実績からすると(前回は応札が4805億円&7008億円)こういう割り振りになるんでしょうなという所でもあるのですが、従来が6000億円&1000億円のオファーだったのでこらまたいきなりどどーんと3年の買いを増やしましたなあという話でございまして、その割り振りを見た債券市場は5年とかの中期ゾーンが強くなってみたり先物が上がってみたりしていましたが、超長期が弱くてなのかこの後に示すオペの結果で意外に1年〜2年の応札が多かったのをネタにしたのかどうかは知りませんが、まあ後場は謎の下げでしたが、まー中短期は堅調という事で。

オペ落札結果
[外部リンク] 9,575 3,506 0.000 0.000 36.6
国債買入(資産買入等基金)(残存期間2年超3年以下) 6,156 3,520 0.000 0.000 53.9
共通担保資金供給(資産買入等基金)(5月29日スタート分) 18,690 8,005 42.8

ちなみに固定金利3か月オペの応札がやたら増えている(前回木曜日の応札は11010億円、前々回火曜日の応札は9980億円)のもチャーミングでこれはこれで話題ちゃあ話題なのですけれども(足元で当座預金残高が低水準という話で、3年の国債よりもGCレポ金利の方が高いとか何ともアレ)それはスルーしまして、応札のバランスが今回は9575億円&6156億円に。

2年〜3年の落札利回りはまあ誰もが予想するように利回り較差0.000%(前回は平均0.011%で足切り0.010%)となりましたので、貫録の3年まで0.100%で日銀様お買い上げ確定と相成りましたからしてそらまあ3年ゾーンまで0.10%よりも甘いオファーが出なくなる罠とか思うのですけれども、1年〜2年の応札が今回多いとは何ぞねという所でして、応札がこうなりますと次回のオファーも3500億円&3500億円でやるのかねという気もせんでも無い。

まあ今回の場合は決定会合後の総裁会見で(あたくしが金曜に引用したように)補完当座預金制度の付利金利の引き下げに関して全力で否定していたというのが効いたのと、その前まで1年〜2年の方に思いっきり寄せて買っていて2年〜3年はおまけという感じだったのが急に半々になったので(そもそも2年ゾーンは新発の供給があるので需給的に違う筈ですからして)需給的に1年〜2年の方が本当はありました(特に売る必要も無かったので持っていただけで買入が減るとなると話が変わる罠って事でしょ)という所ですかね。

木曜に出てた輪番の買入内訳変更についてもそうなのですが、今回の基金国債買入の割り振りに関しては基本的には金融市場局マターで実施しているので、それには基本的には政策的意図は無いという建付けになっている(もちろん2年〜3年の買入が増えればその分だけ将来的に買入が大変になってくるだろうなあとかその手の思惑が出るのはシャーナイナイなのですけど)ので、今後も市場動向を見ながら割り振りが変更になるのは有り得る話とゆー事ではあろうかと思います(もともとそういう風にアナウンスされたたし)。ただまあ割り振り直したら今度は手前の応札が多くなったとか皮肉な展開で金融市場局カワイソスと言ったところですな、うんうん。

つーことで、まあ今後割り振りが変更になってもそれは技術的対応というのが建付けとなるっちゅう事ではございますけれども、そうは言っても技術的対応という名の下に「なお書き修正」をした事もあります(「なお書き修正」はMPMでしたけど)ので、割り振りが変われば変わったで何かの意志がーみたいな解説は出てくるのは仕方ないでしょうなあとは思うのでありました。ただまあ大事な事なんでもう一度申し上げますと、今回の対応はあくまでも「買入が大幅札割れとかして資産買入等基金の残高達成が出来なくなる事を防止するための技術的対応」ではございますので念の為。


○金融経済月報は声明文と同様に「現状認識を強く」しております

例によって例の如く概要部分だけで勘弁ではあるがささっと比較しませう。

[外部リンク] 05月 26日 03:07 JST

『[ロンドン 25日 ロイター] 25日のユーロ圏金融・債券市場では、スペイン国債の利回りが上昇した。同国自治州で最も裕福とされるカタルーニャ州による中央政府への支援要請が明らかになった。』(上記URLより)

どうでも良いが自治州政府代表の表記って日本外務省の文書とか見ると「知事」になっているのでニュース記事でも「知事」表記ですけどあたくしのイメージ的には「首相」なんですが。まあカタランの与党はCIU(首相もCIU)で中道右派ではありますが、そうは言っても伝統的に関係がアレな中央政府に泣きつくとはカタラン人的にどうよと言う所で、問題がそれだけあばばばばーなんでしょうなあ。

[外部リンク] 05月 26日 08:33 JST

『[マドリード 25日 ロイター] スペインが支援に乗り出した銀行バンキア(BKIA.MC: 株価, 企業情報, レポート)は25日、190億ユーロ(237億7000万ドル)の資本注入を政府に要請した。政府はこれまでバンキア支援に少なくとも90億ユーロが必要になるとの見方を示していたが、この2倍の規模となった。』(上記URLより)

バンキアってマドリッドとバレンシアの貯蓄金融機関(カハ)を中心にその他複数の細かいカハをくっつけた奴ですな、ナムナム。


・BOE議事要旨

多分明日にでもネタにしますけど、BOEの議事要旨では(そらまあ対岸だし重要な商売相手だから当たり前だが)欧州問題に関する懸念がこれでもかとばかりに連発しているのがほほーという所で、一方で経済のスラックに関する議論とか、物価の動向に関する議論とかを見ておりますと、何と申しますかかなり大変な状態だなあというのが伝わります。

物価的に言えば足元で原油価格が下がっているとポンドが上昇しているのが天の助けみたいな話ですが、ポンド高に関しては経済に対してトータルでどうよというのがあって、これまた難しいなあと思います。

更にどうでも良いですが、BOEの経済見通しの中で毎度毎度出ているのですが、2QのGDP見通しの中で「エリザベス女王即位60周年記念式典によるバンクホリデーという特殊要因でやや弱くなる」というのが毎度毎度出ている次第でございまして、秋の5連休で経済効果が!とか言う国が一方であるというのが何ともお洒落ではございますな、うんうん。
 


お題「総裁会見からとりあえず2点/輪番のゾーン別割り振りで物国と変国の振替」   2012/05/25(金)08:02:18  
  ○オペ札割れに関して

『(問) 国債買入れオペの札割れが相次いでいますが、今後、追加緩和などが必要になってきた時、その手段が限られることにもなってくるかも知れません。今後、その運用に当たり、どのような態度で臨まれるのか、また、銀行の資金調達需要について、どうみておられるのかお伺いします。(2番目の質問割愛)』

『(答) まず、国債買入れの「札割れ」についてのご質問ですが、ご案内の通り、5月16日にオファーした資産買入等の基金の長期国債買入れのうち、「残存期間1年以上2年以下」については、いわゆる「札割れ」が生じました。5月18日にオファーした成長通貨オペでも、「残存期間1年以下」について「札割れ」が生じました。』

さいですな。

『「札割れ」が生じた背景としては、2点あると思います。第1点は、こうしたゾーンの金利水準が一段と低下していることです。これは、日本銀行による金融緩和効果がそれだけ強力に浸透しているということでもあり、その意味では、意図した効果が実現しているということだと思います。』

やはりこの理屈が来たか(^^)。

『もともと金融緩和を進めていけば――現在、強力な金融緩和を進めているわけですが――、こうした「札割れ」が発生する可能性が高まることは意識しており、先月27日の緩和措置の際にも、この観点から固定金利オペを減額しました。』

と、こういう言い方をすると今後も減額の可能性があるっぽい言い方なのですが、しかしながら「基金の総額」という形でどどーんと打ち出している以上は、その辺どう折り合い付けるんでしょ。

『もう1つの「札割れ」の要因は、このところ国際金融資本市場で神経質な動きもみられる中、いわゆる「質への逃避」が影響し、安全資産としての国債の需要が高まっている側面もあると思います。こうした動きが今後どのように展開していくかについては、その背後にある欧州情勢と併せて注意深く点検していきます。日本銀行としては、引き続き、オペの応札状況や市場全般の情勢を見極めながら、金融資産の買入れ等を着実に進めていく方針です。(以下欧州問題が日本の金融機関に与える影響についての話なので引用割愛)』

禅問答のようですが、つまりFTQの動きで国債選好が高まっていると考えた場合には、買入系のオペの札割れは一時的なものに過ぎず、FTQが一巡したらまた買入系のオペには札が入りますよという主張ですな。


んでもって次の質問。

『(問) 「札割れ」について、このような状況が頻発していくと、日銀のマネーの供給が計画通り進まないことが生じかねないわけです。そうした中で、例えば、先般、3年まで延ばした残存年限をさらに延ばすとか、当座預金の付利を引き下げるといったことが、今後、選択肢として入ってくるのでしょうか。』

『(答) 私どもは、基金の買入れ残高について、本年末の目途、来年6月末の目途を示しています。この目途を確実に達成していくという方針は変わっていません。マーケットのことですので、時々、色々な変化がありますが、私どもが持っている手段を使って確実に達成していくということです。』

ということで、後で説明してますけれどもFTQによる一時的な現象と見ているっぽい言い方だなあという感じっすな。ではまず付利下げについて。

『当座預金の付利水準の引下げについては、日本銀行として金融緩和政策を行うことによる金利低下の効果と、他方で市場金利が低下し過ぎて短期金融市場における流動性が低下し、いざという時に市場参加者が資金調達を行おうとしてもなかなかできないという副作用があります。その双方を勘案した上で、現在の枠組み、つまり、「0.1%の超過準備への付利金利と、0〜0.1%程度の金利誘導目標」という組合せのもとで、金融緩和効果が最大限発揮されると考えています。従って、それらの金利の更なる引下げは、デメリットが大きいという点で、現在の水準が実質的なゼロ金利だと考えています。』

当然の如く総裁もお判りなのですが、当座預金の付利を引き下げると基金残高の拡大がスムーズにいくのかと言いますと別にそんなことは無く、単純に今0.10%近辺で3年までの金利が張り付いて買入系のオペが札割れになるという現象から、付利金利引き下げた後の水準の近辺で3年までの金利が張り付いて以下同文という現象になるだけの話でございますし、そもそも付利ゼロとかにしちゃった日には固定金利オペへの応札がゼロになるだけの話(資金繰りの限界的な部分でのニーズは残るでしょうけれども)で、「基金の残高目標達成」という文脈では無意味にも程があるという話をもうちょっと強調して頂きたく存じますけどどうでしょうかね。まあこの説明でも「金利」の話はしているけれども「量」の話をしていない、という点からして「当座預金の付利引下げは量という文脈では意味があまり無い」と説明しているのですけれども、その辺は短期金融市場の現場に近い所に居ないと良くワカランチ会長な話で、日銀的には自明であっても債券市場ですら説明10回しないと伝わらないような気がします。

と、あたくしの長広舌ですいませんすいません。

『また、基金の残高目途を達成するために、残存年限を拡大する選択肢があるかというご質問も、先程申し上げた通り、今の「札割れ」は、足許の欧州情勢に関する要因を反映している面もあります。今後、こうした傾向がどの程度続いていくかにも依存しますが、直ちに足許の「札割れ」で基金の残高目途の達成が難しくなるとは考えていません。いずれにせよ、私どもとしては、基金の残高目途を達成するように努力していくということです。』

ね、残高目標達成のために、っていう部分では残存年限の拡大の選択肢という説明しかしてないでしょ。まあ札割れ動向は今後見ながらという話なんでしょうね。

他にもいくつかポイントと思われる質疑応答があるのですが、今日は時間の関係でこの辺で。


次のネタはまあマイナーネタだが付随する小ネタもあるので。

○輪番のゾーン別内訳のマイナーチェンジ

[外部リンク] 兆円(月1.4 兆円)ペースで行ってきた長期国債の買入れを、4.8 兆円増額し、年21.6 兆円(月1.8 兆円)ペースで実施する(当月より実施)。』(2009年3月MPM)

ということで、確かによく見るとMPMで決定した声明文の中には総額の話しか無くて、内訳については別建てでリリースされています。

[外部リンク]
 


お題「総裁会見からとりあえず2点/輪番のゾーン別割り振りで物国と変国の振替」   2012/05/25(金)08:01:50  
  いやあドイツ国債の市場金利が最近面白いですなあ。つーか日本を抜くんじゃないですかこの調子だと(2年はもう抜いてますが^^)。

まずは総裁会見から。
[外部リンク] 2点お伺いします。1つ目は、2月の政策決定会合以来、3回の政策決定会合の「当面の金融政策運営について」の中で、金融政策上のキーワードではないかと思いますが、「強力な金融緩和を推進していく」という言葉がありました。その言葉は、先程の冒頭のご説明の中にはありましたが、声明の中には入っていませんでした。この声明発表後、マーケットの中で、日銀の緩和姿勢について、より中立的な要素を意識しているのではないかという受け止め方があったらしいのですが、総裁としては、この点について、意図的に落とされたのかどうか、コメントを頂きたいと思います。(2点目は割愛)』

ということで、冒頭の総裁説明の中では『金融面からの後押しという点では、日本銀行は強力な金融緩和を推進しており、来年6月末にかけて、基金による長期国債買入れの残高をあと20兆円程度積み増していく途上にあります。日本銀行としては、引き続き適切な政策運営に努めて参ります。』というのがありましたが、さてこの質問に対する答えはどうかと言いますと。

『(答) 1点目については、日本銀行が中立的なスタンスになったということは全くありません。日本銀行の政策スタンスは、4月の展望レポート発表時の公表文に書いた通り、「強力な金融緩和を推進していく」ということで、全く変わっていません。日本銀行の金融緩和政策については、4月末の公表文で丁寧に書いており、それを、もう一度読み上げさせて頂き、その考え方が全く変わっていないということを申し上げます。』

ということでまあご丁寧に前回公表文の第4パラグラフから第6パラグラフを延々と朗読するというプレイが炸裂しますがそこは引用割愛しまして(^^)。

『こういうことを毎回の公表文に書くというのも、一つの手ですが、毎回この文章を書くというのもどうか、ということで、今回は「適切」という言葉で表現しました。もし、「強力」ということについてご懸念があるということであれば、そこは全く変わっていないことを改めて強調させて頂きます。』

ということだそうですが・・・・・・・・・


『(問) 先程の質問と若干重なりますが、「強力な金融緩和」という言葉が消えた点についてですが、昨年以降、短くとも「強力な金融緩和政策を推進する」という1行が入っていたわけです。改めてこれを外したというのは、ここにきて突然「長過ぎる」と思い始めたということなのでしょうか。それから、これに関係あるかと思うのですが、最近、行内の人事異動が発表されましたが、これは政策姿勢と何ら関係ないという理解でよいかどうか、確認させて下さい。』

行内の人事異動というのは企画ラインの理事、局長の異動の事を指しております罠。

『(答) これはしつこいようですが、全く関係ありません。日本銀行はオフィシャルな文章で「強力な金融緩和政策を推進する」と2月に発表し、4月の文章にも書いています。ご質問は、「その文章を反故にする」ような趣旨に聞こえましたが、そうした意図は全くありません。そうした誤解がないように、皆さんの報道をよろしくお願いします。それから、人事と政策は全く関係ありません。』

>ご質問は、「その文章を反故にする」ような趣旨に聞こえましたが、そうした意図は全くありません。そうした誤解がないように、皆さんの報道をよろしくお願いします。

・・・・・・・・・・・ほほう。

まあ強力な緩和の方は兎も角として、まあこんな話をしているので欧州問題に関する警戒とか、そういう感じのトーンのヘッドラインが割と目に付いたという感じでしょうか。

でね、まあ以下雑談になるのですけれども、実際に質疑応答の場にいる訳では無いのでよーワカランチ会長(ブルームバーグとかで会見中継を後付で見られるのでそれを見ろというツッコミはしないように)なのですけれども、もしここにありますように普通に額面通りに受け止めて良い(文言変更に政策意図は1ミリも無い)という事であれば、逆に足元での欧州問題や(相変わらず声明文では指摘されていないけど)夏季電力の供給制約問題など、下振れリスク注意モードになっているタイミングでわざわざこういうのを出す事は無いんじゃネーノと思う訳ですよ。

つまりね、展望レポートで1%が遠からず達成できる可能性が云々とか、この前の調統局長のインタビューとか、麿の財政維持可能性の確保が重要とか、まあその手のモノが最近出てきている中で、「強力な緩和」云々の説明をくどくどとしている部分を削除するとなりますと、それらの一連の流れからやはり「政策意図があるのではないか」と思うのが日銀観察者からすると推測したくなる訳ですよ。

ということはつまり、市場との対話という意味で言えば、もし今般の表現変更が政策意図が1ミリも無いというのであれば、やはりそれはミスコミュニケーションの元となる訳でありまして、こういう状況下で市場はそれなりにナーバスになっているのですから、もうちょっとメッセージ性というものを考えて頂きたいものだと思うのですよ。別にクレクレに全部答えろとか言っている訳では無いのですけれども(つーかあたしゃクレクレには悪態ついてますし^^)、一方で市場に対して変なメッセージを出してしまうというのもどうかと思いますけどね。

ただまあ政策意図が1ミリも無いのかという話になると、景気の現状見通しは強くなっているし、確かにテールリスク地雷はあるものの、その地雷を回避できれば今の株価などに示されるようなダメダメ悲観は行き過ぎじゃろヴォケという考えもまたアリエールな訳でございます。そうなりますと、普通に景気の現在の状況および先行き見通しを勘案したら本来従来のような長い強力金融緩和決意表明なんぞせんでも良くて、今の状況を継続させるって話で良いでしょ、という意見になる訳で、その結果としてナチュラルに今回のような事態になりましたけれども、いざ出してみたら市場がその部分に思いっきり注目しちゃったもんだからアチャーとなって再度強調してみましたとゆーイメージも無きにしも非ず(--)。

まーいずれにせよ、2月の緩和実施や4月のおかわりの時に見られた「市場に気を使ってフレンドリーに対応」というのは今回の文言削除からはあまり感じられないというのがアタクシの感想でございます。
 


お題「決定会合は声明文がアレ&その他レビュー雑談等少々」   2012/05/24(木)08:01:15  
  ・注目を集めた「強力な金融緩和」の削除

で、最後のパラグラフも注目されましたがな。

『日本銀行は、日本経済がデフレから脱却し、物価安定のもとでの持続的成長経路に復帰することがきわめて重要な課題であると認識している。この課題は、成長力強化の努力と金融面からの後押しを通じて実現されていくものである。日本銀行としては、引き続き適切な政策運営に努めていく』(今回)

前々回はこうなっていました。

『日本銀行は、日本経済がデフレから脱却し、物価安定のもとでの持続的成長経路に復帰することがきわめて重要な課題であると認識している。デフレからの脱却は、成長力強化の努力と金融面からの後押しの双方を通じて実現されていくものである。こうした認識のもと、日本銀行としては、強力に金融緩和を推進していくとともに、成長基盤強化を支援するための資金供給を通じて、日本経済の成長基盤強化に向けた民間金融機関による取り組みを支援していく。(以下ドル特則の話になるので割愛)』(前々回)

前回はこうです。

『日本銀行は、実質的なゼロ金利政策と金融資産の買入れ等の措置により、強力な金融緩和を推進している。こうした日本銀行の政策は、長めの金利およびリスクプレミアムの低下や、金融市場の安定等を通じて、経済活動を支えている。また、実質的なゼロ金利政策等の推進は、景気の改善につれてその効果が強まっていくと考えられる。(以下追加措置の話なので割愛)』(前回)

前回は展望レポートなどの関係で体裁がちょっと違うので単純比較しにくいのですが、その上に引用しました前々回と比較しますと、「今後も強力に金融緩和を推進する」というのがあっさり味の「適切な政策運営」に化けているのがアチャー感漂う訳ですよね。

ちなみに英文だとこうなります。

『The Bank recognizes that Japan's economy faces the critical challenge of overcoming deflation and returning to a sustainable growth path with price stability. This challenge will be met through efforts to strengthen the economy's growth potential and support from the financial side. The Bank continues to conduct policy in an appropriate manner.』(今回)

『The Bank recognizes that Japan's economy faces the critical challenge of overcoming deflation and returning to a sustainable growth path with price stability. The goal of overcoming deflation will be achieved both through efforts to strengthen the economy's growth potential and support from the financial side. With this in mind, the Bank will pursue powerful monetary easing, and will support private financial institutions in their efforts to strengthen the foundations for Japan's economic growth via the fund-provisioning measure to support strengthening the foundations for economic growth.(以下割愛)』(前々回)

『The Bank has been pursuing powerful monetary easing, with its virtually zero interest rate policy and implementation of the Program mainly through the purchase of financial assets. Such measures by the Bank have been supporting economic activity by encouraging a decline in longer-term interest rates and risk premiums, as well as by maintaining financial market stability. By continuing to pursue monetary easing with the virtually zero interest rate policy, easing effects are expected to strengthen on the back of progress in economic recovery.(以下割愛)』(前回)

ということで「the Bank will pursue powerful monetary easing」とか言ってたのが、「The Bank continues to conduct policy in an appropriate manner」とこらまたあっさり味の表現になっていて、クレクレが五月蝿いから削除したのかとか思うのですけれども、ここで削除するならそもそも何で2月の物価安定の目途を出したのかと小一時間問い詰めたいのですな。

いやまあそのクレクレの話を措きますと、物価安定の目途についても将来的には達成できる可能性が高いとか前回の展望レポートで言及している上に今回も景気認識を引き上げ、しかもその内容が「業況感の改善で設備投資が拡大へ」とか「マインドの改善で個人消費が拡大へ」とか随分とまあ威勢の良い話をしているのですから、そらまあ削除するというのも先行きお強気であるというのであれば判りますし、そうやって着実に改善しているのだから何もそう毎度毎度追加緩和クレクレの不毛な要求するんじゃねえよゴルァというのは理屈としては判りますけれども、そうは言いましても足元の欧州あばばばばーとそれに引っ張られて株式市場がゲロゲロマーライオンという状態になっている中で、別に張らんでも良い相場をここで張る必要は無いだろと思うのでございます。

まあ麿様におかれましては、任期残り1年を切って参りまして麿が正しい金融政策とは何ぞやというのを皆さんに知らしめるでおじゃるというスイッチでも入ってしまわれたのかと勝手にこちらは心配したくなるのでございますが・・・・・・・・

[外部リンク] (2)

『5月23日(ブルームバーグ):日本銀行の白川方明総裁は23日午後、定例記者会見で「日銀が強力に緩和を推進していく姿勢は全く変わっていない」と述べた。日銀は同日開いた金融政策決定会合で全員一致で政策の現状維持を決定。会合後に発表した声明から「強力に金融緩和を推進していく」との文言が抜け落ちたことから、金融緩和の姿勢が後退したのではないかとの見方が出ていた。』(上記URLより)

まあ会見に関しては今日出てくる会見要旨を見てから明日また詳しくやりたいと思いますが、会見でこういう風に言うなら元の文言削除するなよなと思うのですよね。

『白川総裁は声明の文言が変わったことについて「日銀の政策スタンスは、4月の展望リポート発表後の公表文に書いた通り、強力な金融緩和を推進していくということで全く変わっていない」と言明。「毎回この文章を書くのもどうかなということで、今回は『適切な』という言葉で表現したが、もし『強力』ということについてご疑念があれば、そこはまったく変わっていない」と強調した。』(上記URLより)

>毎回この文章を書くのもどうかなということで
>毎回この文章を書くのもどうかなということで
>毎回この文章を書くのもどうかなということで

・・・・・・・・・・・・・・すいません、会見報道のこの部分(あたくし最初に見たのはこれじゃなくて別ですけれども、まあ内容は同じでした)を見て飲んでた茶吹いて椅子から転げ落ちそうになりましたので謝罪と賠償を(嘘)。

えーっと、「物価安定のもとでの持続的成長へ向けた最近の政策運営」という所には・・・・・
[外部リンク]
物価安定のもとでの持続的成長へ向けた最近の政策運営

1.強力な金融緩和の推進
2.成長基盤強化の支援
3.金融市場の安定確保

とございまして、「強力な金融緩和」というのはメッセージのある話じゃなかったんでしたっけと思う次第でございまして、何つーかもう何やってますねんと思うのでございまする。

てな訳で、今回は現状維持は織り込み済みで注目は会見ですねえとか思っていたら、思わぬ事に声明文があまりのあっさり味風味でネタになるという不思議展開となってしまいましたとさ。



○決定会合その他雑談や別の雑談など小ネタを少々

・為替の反応ワロタ&しかし間が悪いとはこのことで

[外部リンク]

『5月23日(ブルームバーグ):東京外国為替市場では円が主要16通貨に対して全面高となった。対ドルでは午前に付けた1ドル=80円08銭から、79円台半ばに水準を切り上げた。日本銀行はこの日の会合で、金融政策の現状維持を決定したが、海外の市場関係者を中心に一部で追加緩和期待があったとの指摘も聞かれ、失望感から円買い圧力が強まる格好となった。』(上記URLより)

・・・・・・・・・確かに決定会合後にドル円は80円近辺から79円半ばくらいまで動いていまして、フィッチが格下げしても30銭少々しか動かない中でお前ら何を期待していたねんと為替市場関係者の皆様のアレ振りに呆れてしまいました。

しかしまあ何ですな、たぶん昨日の日本株下げって円高もあるのでしょうけれども、パパデモスの無茶しやがって発言によって益々ユーロちゃんが息をしていないの状態になるという状態も影響していたんじゃネーノとは思うのですが、日銀の金融決定会合の前後で欧州債務問題のアチャー状態が入ってしまい、円は上がるわ株は下がるわというのが相変わらずのタイミングの絶妙さ(まあ悪い方の絶妙だが)という所でありまして、感心することしきりの昨日なのでございましたです。


・BOEネタを少々

[外部リンク] of the Monetary Policy Committee Meeting held on 9 & 10 May 2012

『Regarding Bank Rate, the Committee voted unanimously in favour of the proposition.

Regarding the stock of asset purchases, eight members of the Committee (the Governor, Charles Bean, Paul Tucker, Ben Broadbent, Spencer Dale, Paul Fisher, Adam Posen and Martin Weale) voted in favour of the proposition. One member of the Committee (David Miles) voted against, preferring to increase the size of the asset purchase programme by a further £25 billion to a total of £350 billion.』

ということで、今回も8対1でした。議事要旨はこちらだが読んでる暇無いので週末に読む。
[外部リンク] Inflation 3.0%
Next due:19 Jun 2012

とございまして、ああやっと3%まで低下したんですねという所ですな。

更にどうでも良いが・・・・・・・

[外部リンク] funds and quantitative easing
Speech given by
Charlie Bean, Deputy Governor for Monetary Policy, Bank of England

本文はこちら
[外部リンク] 5月23日 日本銀行に関する記事等の分析作業の委託先選定にかかる公募の件
[外部リンク] 報告書の提出、説明会については、分析対象期間を(神24年7月1日〜12月31日、∧神25年1月1日〜6月30日、に区切り、各々について実施する。』

こ、これは!!!!!!!
 


お題「決定会合は声明文がアレ&その他レビュー雑談等少々」   2012/05/24(木)08:00:44  
  昨日は満を持して1か月だんまりだった武者先生の破壊力の恐ろしさに感心するとともに、可及的速やかに世界経済終了宣言をして頂き、同時に永久に引退して頂きたいものであると切に願うものでありまふ。

[外部リンク] 05月 24日 04:24 JST

ということで、先生!!うちのユーロちゃんが息をしていないの!!(AA略)モードにも巻き込まれるという毎度のタイミングの絶妙さを示してしまう日本銀行様の決定会合が実施されましたのでまずはそのネタ。


○声明文が何でこんなにあっさり味なの??

毎度おなじみの声明文比較ですが・・・・・・

[外部リンク]
 


お題「市場雑談/バーナンキ議長のハト派風味強調(いまさらの4月FOMC後の会見ネタ)」   2012/05/23(水)08:02:43  
  ○またまた昔のネタでFOMC後のバーナンキ会見ネタを小出し攻撃

[外部リンク] Business ReportのDARREN GERSHさんによるものなのですが、仕込み質問なのかはわかりませんが(^^)、答えを見ると結果的に仕込み質問だったんじゃねえか位のいい感じの質疑応答の展開になっております(^^)。まあ良い答えを引き出すような質問をするのは記者さんの大事なお仕事でもありますけどね。

『DARREN GERSH. Thank you, Mr. Chairman. Darren Gersh, Nightly Business Report. Some of your critics-I’m sure you’re not going to be surprised-think that you’re still being too cautious, that unemployment is still high, the economy may be slowing, inflation is subdued, and I know you just talked about the balance sheet. But given that, is the Committee now any closer to QE3 than it was at its last meeting?』

議長の答え。

『CHAIRMAN BERNANKE. Well, first, the Committee has certainly been bold and aggressive in terms of easing monetary policy.』

と、いきなり冒頭の質疑の冒頭部分で「金融緩和に対して常に大胆かつ積極的です」とサービス発言キタコレという感じですが、結局は皆様既にご案内のように、冒頭のこのハト的なトーンでのサービス発言が続く感じになりました(昨日ネタにしたクルーグマンによる批判に答えた部分では物価ターゲットっぽい発言もしていましたが、あの辺りの発言は今回の会見ではそこだけトーンがちょっと違うという感じです)。

『We’ve maintained the federal funds rate close to zero since late 2008. We’ve had two rounds of so-called quantitative easing. We’ve had a maturity extension program, which is ongoing. We have offered guidance about the federal funds rate that goes into at least late 2014.』

『So we have been very accommodative, and we remain prepared to do more as needed to make sure that this recovery continues and that inflation stays close to target. So, in particular, we will continue to assess, you know, looking at the economic outlook, looking at the risks, whether or not unemployment is making sufficient progress towards its longer-run normal level, and whether inflation is remaining close to target.』

失業の方が「長期的なノーマルレベル」で物価は「ターゲット」と言う事で、まあ前回のデュアルマンデートの理解を公表した時よりは物価の「ターゲット」を強調するような感じを受けました。まあ言い回し自体に極端な変化はないのですが、全体を見た印象として物価の「ターゲット」の風味がより強くなっているような言い方になっているなあと言う風には思いました。

『And, if appropriate, and depending also on assessment of the costs and risks of additional policy actions, we remain entirely prepared to take additional balance sheet actions if necessary to achieve our objectives.』

ということで必要があれば追加の「バランスシート」アクションを行うと発言しているので、まあ何かやる時はバランスシートを何らかの形でいじる政策を行い、先日引用したFOMC議事要旨にある「代替シナリオによる景気見通しの表明」とか「より明示的な金融政策運営の方法」などという議論の俎上にあるものがセットになるのかならないのか判りませんが、まあその手のコミュニケーションポリシーが出てくる時には何らかの緩和っぽい出し方になるのか、バランスシート政策とのセットになるのかという感じでしょうな。

『So those tools remain very much on the table, and we will not hesitate to use them should the economy require that additional support.』

とドヤ顔で締めていますが、本当に打つネタがテーブルにあるのかは正直謎である。


・物価について(4ページ)

次の質疑ですがこれも面白かったので引用。

『JON HILSENRATH. Mr. Chairman, Jon Hilsenrath from the Wall Street Journal. The Fed has been forecasting for some time that inflation would fall to 2 percent or below. The latest measures of inflation suggest that the core PCE is at the higher end of that range and many other measures are above 2 percent. I noticed that in your forecast today that the upper end of your forecasts all the way through 2014 have increased. Do you see a risk that the disinflationary forces in the economy might not be as strong as the Fed had been projecting for some time?』

物価見通しの割にアクチュアルな物価指数が下がっていないのだが、ディスインフレ圧力をFEDは過大に見ていないかという質問ですな。

『CHAIRMAN BERNANKE. Well, I would just say, first, that our projections still have inflation very close to our 2 percent target. As you point out, core inflation and some other measures of underlying inflation have been a little stronger than expected.』

ふむ。

『But I would say first that some of the movement in the first quarter, for example, seems to have come from transitory sources like nonmarket components. And the fundamentals of inflation-in particular, inflation expectations; the amount of slack in the economy; the commodity price behavior, which has been relatively well-controlled in recent months-all of those things suggest that inflation is going to stay close to or perhaps a bit below our 2 percent target.』

『Now, as I mentioned in the opening remarks and as we said in our briefing, the recent rise in gasoline prices has created a temporary bulge in headline inflation, in overall inflation, but we expect that to pass through the system and, assuming no new shocks in the oil sector, inflation ought to moderate to about 2 percent later this year.』

1Qの物価上昇は一時的要因によるもので、物価を巡るファンダメンタルズは物価抑制を示唆していますと。


『JON HILSENRATH. Why did the lower bound in those forecasts rise?』

と同じ人が続いてSEPでの予測の下限値が上昇した事に関する質問。

『CHAIRMAN BERNANKE. The lower bound rose-again, this represents 17 distinct views-but I would guess that the reason is that the data have come in a little bit firmer, core inflation has been a little stronger than was expected. But those differences are not particularly large.』

ということで、これは直近の物価がやや強かったことによるものだが、それ自体は基調的な見方に大きな変化を与えるものでは無いでしょ、という話をしていまして、まあ物価に関して他の地区連銀総裁のような警戒モードを示すという事は無くて、経済のスラックが物価上昇を抑制するというロジックを強くサポートしている(ので結果としてハト派分類になる)という事なのでしょうな。


・「ガイダンス文言はconfortable」(5ページ)

んでもって次の質問である。

『PEDRO DA COSTA. Mr. Chairman, Pedro da Costa from Reuters. So we know that the Committee foresees rates staying very low until late 2014. What is your personal view on the timing of the first rate hike, on the likely timing? And second, do you see the Committee as having an easing bias at the moment or is it neutral? Could it go either way?』

利上げ時期の個人的見解と、FOMCには緩和バイアスがあるのか中立なのかというこらまた直球な質問ですが、回答の方が興味深いのでおじゃる。

『CHAIRMAN BERNANKE. Well, I’m very comfortable with the consensus view that we enunciated today, and I think that the Committee broadly is comfortable-a 9-to-1 vote in favor of
this guidance.』

ガイダンス文言に対してI’m very comfortableと来ましたな。

『So again, that represents a very accommodative stance of policy. Our intention is to maintain a highly accommodative stance of policy for the foreseeable future, and we remain able and willing to take further action if necessary.』

また緩和系サービス発言でございますよ。

『At the same time, I think it is worth noting that the forward guidance on the federal funds rate is conditional on the data, and if the data were to come in much stronger than expected, we would adjust the guidance appropriately. So it’s not unconditional; it does depend on how the outlook evolves. And again, should the outlook strengthen notably, then we would have to respond to that.』

まああまり冒頭から緩和系発言ばかりしていたので、ここでちょっと「まあそうは言っても景気見通しが思いっきり改善したらその時はその時」というのを入れているのがチャーミングというか発言のバランスを取ったという感じで中々味があるというものです。

とか言って延々と引用しているとオワランチ会長になるので、今日はこの辺にしておいて、冒頭のサービス発言部分を引用してみましたけれども、バーナンキ議長は(やや強めの見通しの出ている公表文書に対してバランスを取っているというのもあるのでしょうが)基本的にはハトを強調していますね、というのが判るかと思われます。

#相場ネタがアレにつきこのシリーズもうちょっと続く(予定)
 


お題「市場雑談/バーナンキ議長のハト派風味強調(いまさらの4月FOMC後の会見ネタ)」   2012/05/23(水)08:02:15  
  為替市場のモーサテコメントで今日も「日銀の追加緩和期待」とか言ってるのだが何なんでしょ。と申しますのは、そのコメントの人その後「日銀の政策が注目されている」と言った口が直後に「金融政策での円安誘導は一時的」と言ってしまうのでして、おまいらは「単なる一時的効果でも相場が動いてくれ」と思ってクレクレゆうとるのかと小一時間問い詰めたいのですが。

でまあ暫くだんまりだったこの先生がこのお告げを。
[外部リンク] 日本国債1段階格下げ
5月22日 18時47分

フィッチのページはこちらですが、リリース内容は会員登録(最近のリリース見るのであれば無料登録)しないと読めないようで残念無念。
[外部リンク] 99円98銭3厘0毛
(募入最高利回り)(0.1017%)

(4)募入最低価格に 3.2891%
   おける案分比率

(5)募入平均価格 99円98銭3厘2毛
(募入平均利回り )(0.1005%)

ということで平均0.10%キターとか喜ぶわけですが、まあ冷静に考えますとこの結果って単に応札の刻みの問題で、応札の刻みが99.9835=0.0987%、99.9830=0.1017%とゆー風になっておりまして、まあそうは言っても0.10%割れで全部の札要らんがなという事もありますので、0.10%に乗った所に按分狙いで札が入るのですが、この0.10%乗せのレベルがいつもの3か月TBだと0.1002%相当になる一方で、今回の2か月TBでは0.1017%となっていたのでその分だけ平均利回りが上がっただけという感じっすかねえ。

ただまあ4月の2か月TB入札はタイミングが期初近くで玉が足りないというのも影響したのと、一部の業者さんがどどーんと落札したのもあって足切りは0.1017%でしたが、平均は0.0989%と0.10%割れだったので、その時よりは落ち着いた結果という感じではございます。まあ短国のニーズはニーズでありますが、物が無くてヒャッハーというよりは0.10%では物は出てこないけれどもちょっと強めを買う積りなら買うこともできますなあという所でしょうか。まあGCも0.10割れで沈むとかではないですし。


・公社債売買動向

一昨日のニュースなので今さらネタですがメモだけ。

[外部リンク] 4月公社債投資家別売買状況、都銀の売り越し5.1兆円と過去最大
2012年 05月 21日 10:33 JST

都銀の売り越しが大きかったのと売買高がやたら多かったのと、超長期の海外の買い越しがやたら多かったのが話題になっていたのでクリップだけしておく。超長期の海外の買い越しが多かったから足の速い海外勢の売る前に売っておくかって人が出たのではというような後講釈も一昨日&昨日の超長期スティープの中で出ておりましたのでメモメモ。まあ超長期入札のセットアップもあるんでしょうけど。
 


お題「決定会合プレビュー雑談/今さらですがバーナンキFOMC会見ネタのメモでも」   2012/05/22(火)08:01:24  
  昨日はブラックマンデーでもやるのかと思ったら平均株価が上昇(トピはマイナスでしたが)してほえ?という感じでしたが、早速底打ち発言がモーサテで出てたからまだ下がるな(今日は上がるでしょうが^^)。

まあブラックマンデーはこちらですかそうですか。まあこーゆーニュースを見て「メシウマざまあwwwww」とか言うのがあたくしの人間性の至らないところなのです。
[外部リンク]

『5月21日(ブルームバーグ):日本銀行が22、23日開く金融政策決定会合は、前回会合で追加緩和に踏み切ったばかりということもあり、現状維持が予想されている。もっとも、欧州債務問題の深刻化により円高・株安が進行しているため、金融市場が一段と混乱して景気の下振れリスクが高まれば、追加緩和もあり得るとみられている。』(上記URLより)

ということでさすがのクレクレの皆様におかれましても3週間前に追加緩和のアナウンスをしたばっかりなのにクレクレという話にはなっていませんな、と言いましてもまあ何だかんだ言って為替が対ドルでまあそんなに動いていませんですし、国会は本格的に消費税関連法案やってますしということでそんなに外野がうるさくも無いようで誠に結構w

先日来書いておりますように、クレクレがどうのこうの言う前に足元で包括緩和の枠組み自体が政策目的(ということになっている)長めのターム物金利の低下を促すというのを達成しちまった結果としてその政策の実施に無理が生じているというのがございまして、まあ相変わらず為替方面や株式方面ではクレクレの話も相次いでおりますけれども、短期金融市場どころか最近だと債券市場方面的にも言えるのが「いやあのここから何の追加しますねん」という話でございます。何せ輪番の残存1年未満まで札割れ(0.10%のフロア外せばまだ入るけれどもそれは単なるオペ先に対する収益プレゼントだし、付利を下げた場合は金利水準が変わって同じ事態になり、利下げ効果よりも市場が極端にシュリンクする弊害の方が大きい)しちゃうような有様で、さてここから何をどうしますのやらという話。

まあ数字積み上げるだけなら買入の対象銘柄を延長しろとかいう話になると思うのですけれども、そうすると中期の金利が益々動かなくなる上に投資家としても(金利が下がった当初は儲かるから良いけど)利回りがコスト割れになる年限がどんどん延びてくると収益確保をどうしますねんという話になるでしょうし、銀行とかまだしも年金運用とか益々利回りがアレになる(運用会社的というよりは基金的な意味において)訳で、まあ債券市場投資家的にはもはや有難迷惑という所で、最近すっかり追加緩和ネタでも盛り上がるというよりは(先週の水曜の相場に見られるように)悲鳴に似たモードとなっているような気がするのはあたくしのポジションの都合フィルターが目に掛かっていますかそうですかorz


といういつもの話はさておき、今回注目するのは麿先生の会見でございまして、何せ前回の展望レポートで比較的強気の話をしたらその途端にリスク要因として挙げていた欧州問題がアヒャヒャヒャヒャとなった(とりあえず選挙結果出るまで中休みっぽいが)とか、ネタが政治だから軽めに流しているように見えた夏季電力問題が関西方面で実にアレな事態になっておられるとか、リスクネタが色々と出ている訳ですよね。

しかしながら、連休明けとかの朝日新聞での麿会見では無秩序財政マネタイズへの警鐘を鳴らしてみたり、先週は前田調査統計局長がブルームバーグで物価見通しに強気な趣旨の話をしたりと、まあそれはそうなのかも知れないけれども足元の市場動向を鑑みるともうちょっと空気読めよというか誤ったメッセージを送るリスクがありまっせ(幸か不幸か海外要因での相場の動きの方が大きかったので結果としてこれらの動きが市場にあまり影響を与えたようには見えなかったが)と思うのでございまして、さて明日の会見で何を言い出すのやらというのが少々不安が残るものでございます。政策委員会室または企画局におかれましては、今から恐山に出張してイタコ連れてきて俊ちゃんの生霊を召喚して麿に会見の間だけでも憑依される事をお勧め致したいものでございまする。


まあね、そういう比較するのも何ですが、一方のFEDの場合って昨日ネタにしたFOMC議事要旨みても、実は経済見通しに関して強気の話をする中で、「でも必要があったら追加緩和しまっせウッシッシ」というメッセージを送り続ける事によって、ハト風味を出すという事をしておりまして、いやまあ確かにそれはそれでインチキ的でどうかという気もするのですけれども、「経済見通し強気」→「緩和政策の出口政策」という連想から市場が走らないようにするという事に配慮している訳ですよね。

で、その結果としてFEDって最近は正直それ意味的にどうなのというツイストオペとか、目くらましのコミュニケーションポリシーでお茶を濁している(QE2をやったのはもう一昨年ですがな)のに緩和風味を維持し、一方の日銀はETFを買うわJ-REITを買うわ社債を買うわとかまでやる上に、3年までの金利を0.10%までぶっ潰すという攻撃までしているのに緩和が足りない風味を株式市場や為替市場に送ってしまっているとか、どう見ても折角打っている玉の効果を自分から台無しにしているとしか思えない勿体ないにも程がある運営になっておりますがなと思う次第で、麿におかれましてはまあ今さら俊ちゃんや逆さ絵のマネしろとも申し上げませんが、せめて折角出した政策については誤ったメッセージ出さないでねと思うのでありました。結局債券市場と短期金融市場だけ金利潰れてハイ終了では残念過ぎます。

まあそこで懸念されるのは残り1年だから麿モード全開とかになるような心境になっておられると甚だアレという事ですが、まあこれは明日の会見をみないとワカランチ会長ではございますけど、そもそもメディアは麿モードの発言をすると思いっきりそれを拡大してヘッドラインを打つ傾向にあるので、そもそもそこからご注意ありたいってここであたくしが言っても意味も効果も多分1ミリも無いのですが斯様思うのでございました。


#うーむ、わけわかんない雑談になってしまってどうもすいません


○今更ネタですが4月FOMCの会見からまた少々

[外部リンク] APPELBAUMさんからの質問がそれなんですけどね。

『BINYAMIN APPELBAUM. Unemployment is too high, and you said you expect it to remain too high for years to come. Inflation is under control, and you say that you expect it to remain under control. You say that you have additional tools available for you to use, but you’re not using them right now.』

と最初から挑発的ですが。

『Under these circumstances, it’s really hard for a lot of people to understand why you are not using those tools right now. Could you address that?』

あんさん失業が高くて今後も高止まりする予想をしてる、インフレはコントロールできていて、今後もコントロールできると言っている、そして次の緩和ツールも持っていると言ってるのにあんさんは使いませんけど、今こそ追加緩和ツールを使うべきではないのかね??どうなっとるんじゃゴルァ!との事ですな。

『And specifically, could you address whether your current views are inconsistent with the views on that subject that you held as an academic?』

それにあんさんアカデミアの時に散々言ってた事と違うじゃねえかこのウソツキハゲ、などとは言ってませんが、まあ要するに「日銀に対してはあれだけ散々大胆な緩和策をやれと言ってたのにいざFRB議長になったらインフレ恐れて全然大胆な緩和策やらねえじゃねえか」というクルーグマンなどによる悪態を全力で質問している訳ですな。


その答え。

『CHAIRMAN BERNANKE. Yeah. Let me tackle that second part first.』

クルーグマンなどによる批判の答えが先にキター!

『So there’s this view circulating that the views I expressed about 15 years ago on the Bank of Japan are somehow inconsistent with our current policies.』

思いっきりここから話が来ます。

『That is absolutely incorrect. Our-my views and our policies today are completely consistent with the views that I held at that time.』

ほほう。

『I made two points at that time to the Bank of Japan.』

ほうほうそれでそれで?

『The first was that I believe that a determined central bank could and should work to eliminate deflation-that is, falling prices. The second point that I made was that when short-term interest rates hit zero, the tools of a central bank are no longer-are not exhausted, there are still other things that the central bank can do to create additional accommodation.』

デフレを阻止するのが重要というのと、ゼロ金利制約でも政策手段はある、というのが私の主張したポイントですよという事だそうな。何かその手段が結構アレな話だったような気もするのでふーんという感じですが。

『Now, looking at the current situation in United States, we are not in deflation. When deflation became a significant risk in late 2010, or at least a modest risk in late 2010, we used additional balance sheet tools to help return inflation close to the 2 percent target.』

『Likewise, we have been aggressive and creative in using non-federal-funds-rate-centered tools to achieve additional accommodation for the U.S. economy.』

aggressiveなのはまあ同意するがcreativeだっけという気はする。

『So the very critical difference between the Japanese situation 15 years ago and the U.S. situation today is that Japan was in deflation, and, clearly, when you’re in deflation and in recession, then both sides of your mandates, so to speak, are demanding additional accommodation.』

『In this case, it’s-we are not in deflation, we have an inflation rate that’s close to our objective. Now, why don’t we do more?』

まあ話の流れでこうなるのはシャーナイけど、ここまで言わんでもええじゃろとは思うのですけど、つーかこれ質問の趣旨は「失業が高止まりしているのを放置して追加緩和をしないのは何でですか????」というまあ意地悪な質問なのですが、それに対しての答えというよりは「デフレ入りを阻止しました(キリッ)」の方で答えるというある意味高級(というかまあ普通の)テクニックではあるのですが、この辺見てるとバーナンキ的にも景気重視は兎も角として、失業率にマンデートというのはそもそも中銀としてしんどいがなというイメージはあるのかもしれないなあとか思うのでありました。

『Well, first I would again reiterate that we are doing a great deal; policy is extraordinarily accommodative. We-and I won’t go through the list again, but you know all the things that we have done to try to provide support to the economy.』

で、その後はクルーグマンらによる批判に対して反撃の巻。

『I guess the question is, does it make sense to actively seek a higher inflation rate in order to achieve a slightly increased reduction-a slightly increased pace of reduction in the unemployment rate?』

ちょびっと失業率の改善ペースを引き上げる為に高インフレを容認しろとか言ってる連中は逝って良しという話が始まります(^^)。

『The view of the Committee is that that would be very reckless. We have-we, the Federal Reserve, have spent 30 years building up credibility for low and stable inflation, which has proved extremely valuable in that we’ve been be able to take strong accommodative actions in the last four or five years to support the economy without leading to an unanchoring of inflation expectations or a destabilization of inflation. To risk that asset for what I think would be quite tentative and perhaps doubtful gains on the real side would be, I think, an unwise thing to do.』

ということで、失業改善をちょびっと加速する為に一時的な高インフレを容認するのは、結局の所インフレ期待のアンカーが出来なくなって、ここまで長い間掛けてFRBが築いてきた安定的なインフレおよびインフレ期待の枠組みを不安定化させてしまう弊害の方が大きく、そのような政策は取るべきでは無い。という話が結論なのでありました。


ま、つーことでダシに出てきた日本いい面の皮ではありますが、話の趣旨はそういう事でございました。
 


お題「輪番オペも札割れとな/FOMC議事要旨より」   2012/05/21(月)08:06:35  
  ・労働市場に関連する論議

同じく『Participants' Views on Current Conditions and the Economic Outlook』から。今回はこのパラグラフが一番物理的に長いと思います。

『Labor market conditions continued to improve, although unusually warm weather may have inflated payroll job figures somewhat earlier this year. Contacts in some parts of the country said that highly qualified workers were in short supply; overall, however, wage pressures had been limited so far.』

労働市場は若干改善しているけれども天候要因部分も。労働者スキルのミスマッチ問題もとな。

『The decline in labor force participation, which has been sharpest for younger workers, has been a factor in the nearly 1 percentage point decline in the unemployment rate since last August, a drop that was larger than would have been predicted from the historical relationship between real GDP growth and changes in the unemployment rate.』

ということでここから先がオークン則に関連する議論で、まあ要するに構造的な問題なのか循環的な問題なのかという話なのですが、これ仮に「構造的な問題で自然失業率が高止まりしている」という話になると、「失業率が高くてもインフレが進みやすい」という話になるので、金融政策に対するインプリケーションが思いっきりある話ですので、まあ読んでみる。

『Assessing the extent to which the changes in labor force participation reflect cyclical factors that will be reversed once the recovery picks up, as opposed to changes in the trend rate of participation, was seen as important for understanding unemployment dynamics going forward. One participant cited research suggesting that about half of the decline in labor force participation had reflected cyclical factors, and thus, as participation picks up, unemployment may decline more slowly in coming quarters compared with the recent pace. Another posited that the strength in payroll job growth in recent months may be a one-time reaction to the sharp layoffs in 2008 and 2009 and that future job gains may be somewhat weaker unless the pace of economic growth increases.』

労働参加率が増えない件について循環的なものか構造的なものかという事に関する話ですが。

『Participants expressed a range of views on the extent to which the unemployment rate was being boosted by structural factors such as mismatches between the skills of unemployed workers and those being demanded by hiring firms.』

失業率に構造要因(労働者のスキルの問題とか)がどのくらい効いているのかという件についての議論も行われているようですな。

『A few participants acknowledged there could be structural factors at work, but said that in their view, slack remained high and weak aggregate demand was the major reason that unemployment was still elevated. Two noted the possibility that sustained high levels of long-term unemployment could result in higher structural unemployment, an outcome that might be forestalled by increased aggregate demand. A few participants noted that current measures of labor market slack would be overstated if structural factors accounted for a large portion of the current high levels of unemployment. As a result, such measures might be an unreliable guide as to how close the economy was to maximum employment. These participants pointed out that, over time, estimates of the potential level of output have declined, reducing, as a consequence, estimates of the level of economic slack. Some participants cited the recent rise in inflation, abstracting from the direct effect of the rise in energy prices, as supportive of the view that the level of slack was lower than some believe. 』

ということで、ここの部分って「インフレが安定的に推移する」という考えの基本になる「経済のスラック」の程度がどうなのよという話にも繋がりまして、スラックが小さいとなると先ほどと同じ話でインフレが起きやすいという話になるので、インフレの安定化という点でどうなのよ、という話になるのですな。

と言ったところで引用してみましたお。
 


お題「輪番オペも札割れとな/FOMC議事要旨より」   2012/05/21(月)08:06:11  
  NYダウがだうーんして日蝕とか誠にアレな月曜日ですのう。

そういやモーサテではどこぞの株式コメンテーターが「決定会合に期待」とか発言していましたが、公共放送朝のニュースで「今週の予定」の中に日曜の日本ダービー(東京優駿)の予定はあるけれども金融政策決定会合はリストに載っておりませんでしたなwww

で、その公共放送では微妙なニュースが。

[外部リンク] 値上げ未同意でも供給へ
5月21日 5時52分

『東京電力は当初、以前の契約が終了してから50日が過ぎても契約を更新しない場合には、電力を止めることもありうるとしていました。4月1日が契約の更新時期だった利用者にとっては、その期限を迎えますが、柔軟な対応を求める政府の行政指導なども踏まえて、東京電力は当面は電力の供給を続けるとしています。これについて、東京電力は「新たな契約に切り替え、負担に協力してもらっている利用者もいるので、合意を得られていない利用者には直接訪問するなどして理解を呼びかけていく」と話しています。』(上記URLより)

・・・・・・・この報道だけみると政府が個別の値上げ拒否オッケー(いやまあ値上げ云々の問題はさておいて)という風潮を後押ししているように見えてしまうんですけど。まあ最終的に4月1日付で契約更新になるからその分は後から請求されるとかいう話のような気はするのですが、こういうニュースが先行しちゃうと今後の個人向け値上げの時にゴネ得オッケーとか勘違いする人が続出して騒ぎになりそうな悪寒が(個人向けの場合は政府の認可が入る話だからさすがに政府もゴネ得を許さないとは思いますけど)。

#独占企業体が個別交渉で価格決定という枠組みがどうよというような議論はあるけどさ


○金曜も札割れ祭り

金曜のオペオファー
[外部リンク] 3,100 2012年5月22日
国債買入(残存期間1年超10年以下) 2,500 2012年5月22日
共通担保資金供給(資産買入等基金) 8,000 2012年5月22日 2012年11月26日

オペ結果
[外部リンク] 1,747 1,747 0.000 0.000
国債買入(残存期間1年超10年以下) 11,920 2,506 -0.004 -0.002 24.9
共通担保資金供給(資産買入等基金)(5月22日スタート分) 2,698 2,698

・・・・・・・・ということで前場に行われた輪番オペの残存1年以下が貫録の札割れという大変に素敵な事になりました。つーかまあオペのオファー出た時に札割れ必至って話はしておりましたので結果自体は驚きでは無いのですが、ああ輪番も割れましたかねえという所でございまする。

ちなみに、輪番オペは前日比の利回り較差での入札になるのですが、出来上がりレートが0.10%未満になる応札は無効になる(基金短国買入や基金国債買入との平仄を取るためって事でしょうが、実はこれ最近(確か2月の緩和強化以降)になって入った条件ね)という風にオファー時に示されているので、まあ1年以内の利付国債の引値が水曜の基金国債買入(2年以内)札割れ祭りの時に軒並み0.10%となってしまい、そのままその水準が貫録のビットサイドとなっておりまして、そらまあ応札入らん罠という所ではあるのですけれども、先週前半までは1年どころの利付国債は0.10%だと一応オファーサイドで札は入っていたという状態だったのがきっちりひっくり返しましたなあとゆーのがきっちりとだった事を考えますと判っていた結果とは言え誠にアチャーではございます。

そういや武士の情けで名前は出さないが、どこぞのベンダーのコメントでどこぞの証券会社の債券何とかストの肩書の方が「基金オペは0.10%の下限金利があるけど輪番オペの札割れは想定外」とかコメントしていましたが、日銀オペ先なら輪番の下限金利がある事を把握して然るべき(日銀からのオペ入札要綱(オファー締切時刻とか決済方法とか書いてある日銀ネット経由で示されるブツ)に書いてあるのだが、一般向けにはそこまでアナウンスされていない)でして、債券何とかストとして誠に残念ですので顔を洗って出直して頂きたいものでありますな

#ま、オペの細かい話っていうのはそれだけ注目されてないちゅー話なんでしょorz

しかしまあ残存3年以内の引けが揃いも揃って0.10%で並んでしまいまして、まあさすがに3年どころは0.10%オファー出るんでしょうけれども、1年以内の利付国債まで札割れするとか短期から2年とか位までの市場休業のお知らせという大変に困った状態。多分残存2年くらいまでで0.10%で買えるのってGCレポだけじゃネーノという有様(まあそのGCだって足元当座預金残高がやや減っているので買えているだけだと思いますし・・・・・・)になっておりまして、こうなってくるとそもそも日銀の包括緩和による資金供給自体が物理的に出来なくなっていますなあというお話です罠。

だからと言って付利金利下げたらどうなるかと言いますと、それは金利水準が平行移動しただけで札が入らないのは同じ事になりますので問題の解決にはならないです罠。ちなみに付利金利下げないで応札の方で0.10%割れを容認したら札は入りますが、その場合は日銀当座預金取引先に対する単なる収益プレゼントになってしまいますので、もはや何のために資金供給をやっているのか意味が分からんですがなという話ですな。

・・・・・・・という事で輪番オペネタなのですが、午後には6か月固定金利オペが今回も堂々の札割れになっているのもまあアレでございます。固定金利オペの6か月物は年末までに5兆円減額なのですけれども、オペを普通にロールオーバーしていく中で札割れが連発していく中で減額という流れになっているのですが、この調子だと減額しすぎて5兆円以上落ちるんじゃないかと懸念される次第。

まあいずれにせよ「長めのターム物金利を下げる」という目的を達成すると同時に市場は開店休業になるわオペの札は入らないわという大変に素敵な事態になっているのですが、この調子でオペの札が入らないといなった場合に日銀としてはどういうロジックで説明(というか言い逃れ)をするのかが見ものではございます。つーか枠組み自体をどうにかした方が良さそうな気もするけど。

ちなみに3月〜4月の積み期間の当座預金残高ですけれども、都銀とその他が増えていて信託がやや減っているという感じですかそうですか。
[外部リンク] Policy under Alternative Scenarios』という妙な小見出しが。

『A staff presentation provided an overview of an exercise that explored individual participants' views on appropriate monetary policy responses under alternative economic scenarios.』

どうもSEPか何かで出てくる各政策委員の出す政策金利見通しにおいて、複数の経済シナリオを基にした場合にどうなるかというのを出すとか言う話でもするんでしょうかねえ。

『Committee participants discussed the potential value and drawbacks of this type of exercise for both internal deliberations and external communications about monetary policy.』

でまあ議論しているみたいですけれども、正直言ってそれはコミュニケーションポリシーとしてカオスの拡大になるだけのような気がする。

『Possible benefits include helping to clarify the factors that individual participants judge most important in forming their views about the economic outlook and their assessments of appropriate monetary policy. Two potential limitations of this approach are that the scenario descriptions must by necessity be incomplete, and the practical range of scenarios that can be examined may be insufficient to be informative, given the degree of uncertainty surrounding possible outcomes.』

2つの潜在的な限界があるという話をしているけど、何か委員の皆さんの意見をより詳しく示す方が良い的な話になっているのがオソロシス。(この前ちょっと書いたけどまだネタにはしていない件ですが)バーナンキ議長の会見において「このSEPでの政策金利見通しとガイダンス文言の間に整合性が取れないのだがどうなっているのだ」というツッコミに対して「いやこれは単なるインプットだ」とかゆうとる中で、さらにその「単なるインプット」を事細かに書くのは意味が無いとしか思えませんけどね。

『Some participants stated that exercises using alternative scenarios, with appropriate adjustments, could potentially be helpful for internal deliberations and, thus, should be explored further. However, no decision was made at this meeting regarding future exercises along these lines.』

という事ですので、そのうちSEPだか何だかの形でこの『Monetary Policy under Alternative Scenarios』というのが出るんでしょうなあというのは把握した。


・景気認識に関しては実は強めだったりする

んでもって景気認識の部分ですけれども、『Staff Review of the Economic Situation』の部分でも『Participants' Views on Current Conditions and the Economic Outlook』の部分でも景気認識は強めになっているのが特徴的ではあります。

長々と引用するときりがないのでまあちょっとだけ。

『Staff Review of the Economic Situation』の冒頭部分。

『The information reviewed at the April 24-25 meeting suggested that economic activity was expanding moderately. Payroll employment continued to move up, and the unemployment rate, while still elevated, declined a little further. Overall consumer price inflation increased somewhat, primarily reflecting higher prices of crude oil and gasoline, but measures of long-run inflation expectations remained stable.』

『Participants' Views on Current Conditions and the Economic Outlook』の第2パラグラフ部分(第1パラグラフはSEPを作りましたですお的な記述)から。

『In their discussion of the economic situation and outlook, meeting participants agreed that the information received since the Committee's previous meeting suggested that the economy continued to expand moderately. Labor market conditions improved in recent months. So far this year, payroll employment had expanded at a faster pace than last year and the unemployment rate had declined further, although it remained elevated. Household spending and business fixed investment continued to expand. There were signs of improvement in the housing sector, but from a very low level of activity. Despite some volatility in financial markets over the intermeeting period, financial conditions in U.S. markets continued to improve; bank credit quality and loan demand both increased. Mainly reflecting the increase in the prices of crude oil and gasoline earlier this year, inflation had picked up somewhat. However, longer-term inflation expectations remained stable.』

ということで、現状認識は割と強いですわな。

先行き見通しですが、『Staff Economic Outlook』では短期的なGDP見通しを引き上げて物価の見通しを若干上げていますが、長期的な見通しに関しては変化がありません。

『In the economic forecast prepared for the April FOMC meeting, the staff revised up slightly its near-term projection for real gross domestic product (GDP) growth, reflecting that the unemployment rate was a little lower, the level of overall payroll employment a bit higher, and consumer spending noticeably stronger than the staff had expected at the time of the previous forecast. However, the staff's medium-term projection for real GDP growth in the April forecast was little changed from the one presented in March. The staff continued to project that real GDP would accelerate gradually through 2014, supported by accommodative monetary policy, further improvements in credit availability, and rising consumer and business sentiment. Increases in economic activity were expected to be sufficient to decrease the wide margin of slack in the labor market slowly over the projection period, but the unemployment rate was anticipated to still be elevated at the end of 2014.』

『The staff's forecast for inflation over the projection period was just a bit above the forecast prepared for the March FOMC meeting, reflecting somewhat higher-than-expected data on core consumer prices and a slightly narrower margin of economic slack than in the March forecast. However, with the pass-through of the recent run-up in crude oil prices into consumer energy prices seen as nearly complete, oil prices expected to edge lower from current levels, substantial resource slack persisting over the projection period, and stable long-run inflation expectations, the staff continued to forecast that inflation would be subdued through 2014.』

で、委員の見通しに関しても実はそんなに変わってはいないですし、先行きの経済の足を引っ張る要因に関しても割と同じ話をしてたりするのだ。『Participants' Views on Current Conditions and the Economic Outlook』から。

『Participants' assessments of the economic outlook were little changed, with the intermeeting information generally seen as suggesting that economic growth would remain moderate over coming quarters and then pick up gradually. Reflecting the moderate pace of economic growth, most anticipated a gradual decline in the unemployment rate.』

ということですな。

『The incoming information led some participants to become more confident about the durability of the recovery. However, others thought it was premature to infer a stronger underlying trend from the recent positive indicators, since those readings may partially reflect the effects of the mild winter weather or other temporary influences.』

つーことで先行きの回復の持続性に関しては意見は分かれるの巻。

『A number of factors continued to be seen as likely limiting the economic expansion to a moderate pace in the near term; these included slow growth in some foreign economies, prospective fiscal tightening in the United States, slow household income growth, and--notwithstanding some recent signs of improvement--ongoing weakness in the housing market. Participants continued to expect most of the factors restraining economic expansion to ease over time and so anticipated that the recovery would gradually gain strength.』

この辺が経済の足を引っ張る要因。

『The strains in global financial markets, though generally less pronounced than last fall, continued to pose a significant risk to the outlook, and the possibility of a sharp fiscal tightening in the United States was also considered a sizable risk.』

リスクに国際金融市場と米国のいわゆるフィスカルクリフを挙げています。

『Most participants anticipated that inflation would fall back from recent elevated levels as the effects of higher energy prices waned, and still expected that inflation subsequently would run at or below the 2 percent rate that the Committee judges to be most consistent with its statutory mandate. However, other participants saw upside risks to the inflation outlook given the recent pickup in inflation and the highly accommodative stance of monetary policy.』

ということで、今回はインフレのアップサイドリスクを指摘している人がいるのがほほうという感じ。
 


お題「何となく雑談/FOMC議事要旨ネタ少々」   2012/05/18(金)08:03:26  
  あたしゃ顔本もツイッターもやらないので良く知らんのですけれども、モーサテに出てた武雄市長ってアレなお方とのお噂を聞いたのですが、「顔本を行政に活用の例」で堂々と登場とかふーんという感じで(まあ確かに行政には活用しているらしいのですが、そこでも武勇伝があるとは聞いているものの元々その手のやらないあたくしはよく判らん)。

ご参考
[外部リンク]

というような感じでブルームバーグではそういう話は無いのですが、モーサテちゃんではまたまた今月の決定会合で日銀が政策据え置きの見通しから円高とか意味不明なコメントを為替コメント屋さんが出していましたけど、まあ足元では米国の2年債金利ってここもとじり高なんですよね。

恐らくツイストオペのおかわりをする際には不胎化長期国債買入みたいな手段(長期国債買いとリバースレポでの資金吸収のセット販売)になるというような見立てなのかなあとか勝手に思っているのですけれども、確かにまあ足元で米国の場合物価が別に下がりそうな感じでも無い中で追加緩和のおかわりでバランスシート拡大とかやるのは文句出易そう(昨日出ていたFOMC議事要旨では確かに条件によっては追加緩和の必要性を認めるっつー意見は増えていたようですが、物価と失業のバランスどう取るのかという論点ではそもそもFOMCメンバーの中でも見解が割れている)なので、あまりバランスシートを拡大したくないちゅー事でしょうな。

しかしですな、リバースレポ打ちながら長期国債買入ってのも欧州があばばばばーでドルファンディング的にどうよというような雰囲気も醸し出している中で、短期市場の資金吸い上げを伴うオペレーションってどうなのよという気もするんですが、その辺はどういう折り合いをつけるんでしょうか。まあ海外のドル調達に関してはスワップ協定あるんだからそっちでやってちょという話になるのかもしれませんが。


・3か月TB入札とか

[外部リンク] 99円97銭5厘0毛
(募入最高利回り) (0.1002%)

(4)募入最低価格に 2.5518%
   おける案分比率

(5)募入平均価格 99円97銭5厘3毛
(募入平均利回り )(0.0990%)

先週の平均落札は99.9752で足切りの按分は3.7793%でしたので、着実に強くなっておられるという所でございまして誠にアレではございますが、まーこの辺りに関しては引き続き堅調モードですけど、海外などからアホほど買いが来てレートがどんどん沈むという程の事にもなっていないというのはほほうという感じ。

あと、付利下げがどうのこうの的な話に関しても、昨日あたくしが申し上げたような感じでまあ短期市場的には「それは仮にあるとしても最後の最後の話ですがな」という認識ですので、付利下げ懸念でもっと買うとかいうのは現実問題としてちょっとねえとゆーのもあるんでしょ。ただし一昨日の3か月固定金利オペに関しては応札が減っていまして、まあロール時点での資金需給とか債券ディーラーの現物債ポジション状況とかによってこの辺の応札状況も変化するので一概には言えませんけれども、「別にまあ入れても入れなくても良いや」的なものに関してはわざわざ突っ込みに行かない動きというのもあったかも知れませんねという所でしょうか。

ついでに申し上げると、一昨日の付利下げ/撤廃云々で盛り上がったタイミングでは金先が結構出合って99.670で期近から期先までフラットとかいうような盛り上がりを示していましたが、まあ付利が間違って下がった時のヘッジというか、どうせTIBORが上昇する可能性は極めて低いんだから宝くじ感覚で買えるわというイメージだか何だか存じませんけれども、まあそんな感じで強かったのにこれまたほほーと思ったのですけれども(昨日は悪態書くのに忙しくてこの辺のネタをスルーしてどうもすいません)、昨日はあっさり味で元に戻った(と言ってもまあ1ティックとか0.5ティックの世界ですけど)のははいはいワロスワロスという感じでございましたとさ。


・まあ超過準備が積みあがってもしょうがないからという議論は判らんでも無いが

市場雑談とはちと違いますが昨日ちょっと人と雑談してた時に出た話をメモ程度に。

いやね、まあ超過準備が積みあがってもそれが日銀当座預金に積みあがっているだけだと意味ないじゃんとかいうような議論はイメージとしては判るには判ります。まあそもそも「量的緩和しろ」というのは「超過準備が積みあがるような資金供給をしろ」という話なのだから「マネーを出せ」と言いつつ「超過準備を銀行が抱え込むのはケシカラン」とかいうのは、意味不明にも程があるのですがそれはそれとして。

でね、ソース探すの面倒だからソース割愛しますが、先般国会だかどこかでそういや民主党の誰かさんがこの超過準備抱え込みケシカランの論点から「マイナス金利の検討を」云々みたいな話をしてたらしく、「超過準備にペナルティーを課した場合にマイナス金利みたいな事になるけれどもその場合どうなるの??」という思考実験雑談をしたのよ。

まああたくしが思いまするに、そういうことになりますと超過準備を持つのが大いなるやられポンチになってしまいますので、皆さんが保有する日銀当座預金残高を圧縮してくるでしょうとなるので、それはつまり量的緩和政策をやろうと思って資金供給をしようとしても誰も応札しなくなってマネーが減っちゃいますよって話になるので、実は意味なしという話です罠。

更に申し上げると、みなさんが必要最低限のキャッシュしか持たなくなり、特に所要準備の少ない人の場合はそれこそ資金繰りバッファーギリギリまでしか日銀当座預金を置かなくなるという事は、短期金融市場に何らかの外的ショックがあった場合は勿論、通常の資金需給が何らかの事情でぶれた場合に短期金融市場にストレスが掛かりやすくなるので、まあ通常の話なら兎も角、外的ショックのようなケースの場合にはそれこそ危機があっという間に伝播しやすくなるという話になるので、どう見てもメリットよりもデメリットの方が大きいだろと思うのですよね、実務的観点からして。

#まあだからこそ「量的緩和政策は金融システムの安定に寄与する」という事なのですな

結局ですな、実務的観点の無いお方が時々マイナス金利とかいう話ってするのですけれども、実際にワークしない話をしてもしょうがないでしょという話ではございますなというのがここの結論でございました。


○FOMC議事要旨の金融政策決定部分から少々

昨日の続きである。

[外部リンク] Policy Action』の所から(時間が無いので^^)少々。

追加緩和の必要性について指摘したメンバーがどうしたという話の部分とその前を引用してみる。ここの2パラグラフ目が「今後の金融政策に関して」になりますけど。

『With respect to the statement to be released following the meeting, members agreed that only relatively small modifications to the first two paragraphs were needed to reflect the incoming economic data and the modest changes to the economic outlook. With the economic outlook over the medium term not greatly changed, almost all of the members again agreed to indicate that the Committee expects to maintain a highly accommodative stance for monetary policy and currently anticipates that economic conditions--including low rates of resource utilization and a subdued outlook for inflation over the medium run--are likely to warrant exceptionally low levels for the federal funds rate at least through late 2014.』

ここまでは今回の声明文における文言をどうするかとかガイダンス文言をどうするかというお話です。既に声明文に反映されている通りで、あまり変化の必要は無いですね、ガイダンス文言も同じで良いですね、という結論でございます。

『Most members continued to anticipate that the unemployment rate would still be well above their estimates of its longer-run level, and inflation would be at or below the Committee's longer-run objective, in late 2014.』

2014年の遅くまで失業率がFRBの中長期的な望ましい水準よりも高く、物価は政策目的のレベル程度か若干低い水準で推移するでしょう、という話ですが、ここの表現が前回は失業に関して「longer-term normal level」となっていたのが「their estimates of its longer-run level」となっているのがもしかしたらインプリケーションあるかもしれないなあとは思うのだがまだ考えはまとまらない。

『Some Committee members indicated that their policy judgment reflected in part their perception of downside risks to growth, especially since the Committee's ability to respond to weaker-than-expected economic conditions would be somewhat limited by the constraint imposed on monetary policy when the policy rate is near the zero lower bound.』

ほう。

『The need to compensate for a substantial period during which the policy rate was constrained by the zero bound was also cited by a few members as a possible reason to maintain a very low level of the federal funds rate for a longer period than would otherwise be the case.』

ゼロ金利制約のある中では政策対応手段が(金利引き下げが出来ない分だけ)限定されるので、その意味からすると低金利政策をより長い期間継続するという事がダウンサイドリスク対応として必要なのではないか、という論点を「Some Committee members」が示している点はほほうと思うのでございますが、それとあのSEPの政策金利見通しの分布は何ですねんとか思いますと、何かFOMC内部でも意見が更にダイバージェンス状態になっているのかなとか思うのでありますがどうねんでしょ。

で、追加緩和云々の話は次のパラグラフ。

『The Committee also stated that it will regularly review the size and composition of its securities holdings and is prepared to adjust those holdings as appropriate to promote a stronger economic recovery in a context of price stability. Several members indicated that additional monetary policy accommodation could be necessary if the economic recovery lost momentum or the downside risks to the forecast became great enough.』

バランスシートのサイズに関しての検討で今回は「Several members」が仮に景気回復がモメンタムを失ったり、経済のダウンサイドリスクが顕著に高まった場合に追加緩和が必要であると指摘した、という話ですな。

この部分前回はこうなっていました。

『The Committee also stated that it is prepared to adjust the size and composition of its securities holdings as appropriate to promote a stronger economic recovery in a context of price stability. A couple of members indicated that the initiation of additional stimulus could become necessary if the economy lost momentum or if inflation seemed likely to remain below its mandate-consistent rate of 2 percent over the medium run.』(3月FOMC議事要旨から)

前回との違いで「A couple of」から増えたという話がニュースとなっていましたけれども、他に指摘すべきなのは、前回に関しては「景気回復がモメンタムを失う」の他の条件が「物価が2%の目標値を下回る見込みになった場合」だったのが、よりありそうなパターンの「ダウンサイドリスクが顕著に高まった場合」となって、そういう意味で追加刺激策へのハードルが下がった事ですが、あと気になるのですが政策インプリケーションがあるのか無いのかワカランチ会長なのは、前回が「the initiation of additional stimulus」という表現だったのが今回「additional monetary policy accommodation」ということで、単語が微妙に変わっている事なのですがこの意味は正直判らんです。

とまあそんなことで簡単にメモでした。
 


お題「債券相場がアヒャヒャヒャヒャ/FOMC議事要旨メモ(のつもりが時間なし)」   2012/05/17(木)08:03:06  
  ということで相場雑談ネタが投下されたのでその辺りから。

○基金国債買入(2年以内)札割れの巻&1年短国がアヒャヒャヒャヒャ

昨日のオペオファー(のうち基金国債買入だけ引用)
[外部リンク] 6,000 2012年5月18日
国債買入(資産買入等基金)(残存期間2年超3年以下) 1,000 2012年5月18日

結果
[外部リンク] 4,805 4,805 0.000 0.000
国債買入(資産買入等基金)(残存期間2年超3年以下) 7,008 1,004 0.010 0.011 19.9

・・・・・・・ということで2年以内の方の基金国債買入が札割れしたのですが、昨日は金融ファクシミリ新聞(普通の人は知らないと思いますが)が「付利金利引き下げへの思惑」というどう見ても与太記事かポジショントークをそのまま書いたかのようなしょうもない記事が出て、丁度まあ世界リスクオフ態勢になっている中で、2年とかの辺りの中短期債で業者がショートしている銘柄とかで降参のショートカバーが0.10%割れ水準に入るでござるの巻となりやがり、2年ゾーンが業者間で0.10%貫録のビットサイドが並ぶわ、ショート銘柄だと0.10%割れのビットになるわともうアヒャヒャヒャヒャ状態。

んでもってまた日銀も何でそのタイミングで基金国債買入入れるのよとか思うのですけれども、基金国債買入を打ち込んだらそらまあ札が足りない罠という当たり前の結果になって、この結果が出たのが昼休みなもんで、後場の寄りでは世界リスクオフ(何せドル円で円安進行していたのに株安が進行するという大変にお洒落な展開)も相まって先物窓開けて寄る有様。

んでもって12:35に落札結果が出た1年TB入札ですけれども、結果はこの有様。
[外部リンク] 99円90銭0厘
(募入最高利回り) (0.1003%)

(4)募入最低価格に 3.7749%
   おける案分比率

(5)募入平均価格 99円90銭1厘
(募入平均利回り )(0.0993%)

うむ、一応0.10%カツカツに札を入れるものの、応札限度額がやや少ないので按分薄いの判っているから上にも札入れないとマズーだろという事になってまあ普通に0.10%割れになってしまった次第という事のようですが(応札限度まるまるを足切りに入れても出来上がりが3ケタ億円にしかならねえ)、こらまたあちゃーな結果でもありますが、こうなりますとまたまた基金短国買入の残高積み上げ大変だなと思う次第。

まあ昨日の債券市場のうち長期や超長期とかが強いのは付利云々よりも東京時間からおっぱじまっていたリスクオフ祭りの方が効いているんでしょうなあとは思いますけれども、短い所に関してはこの流れが続いて昨日の日本相互証券の引値は2年債は軒並み全部0.10%(つーかまあ0.10%はビットサイドで0.10割れの出合いがあちこち散見されていたわけだが)でまだ基金国債買入に入らない5年90回(2015/6/20償還)の引けまで0.110%(1毛強)と相成りまして、まあ見事に中短期ゾーンのカーブがぶっ潰れてしまいましたとさ。

まー0.10%割れでビットあるなら売って日銀当座預金に入れておけば良いという議論はあるかもしれませんが、付利下げの可能性は兎も角(次に悪態交じりに書きますが普通に考えて付利下げは追加緩和のオプションの中で一番有り得ない選択肢)として、一応債券運用という仕切りの中で運用している人たちとしては、その債券運用の残高とかの問題とかもありますし、そもそも超過準備をアホのように積み上げて良いものかという議論が無い訳でも無いとか、まーそーゆー感じの制約があって、いきなり直ぐにホイホイと動くわけにも逝かないちゅー所なんでしょうな、よー知らんけど。(0.10%割れの水準で売ってウハウハとか言っても売った金で結局0.10%割れでしか債券を買えないのであれば意味なしにも程がある訳ですし^^)

日銀当座預金と関係ない所の人たちは他に買うものなければ0.10%割れを買わないといけませんし、まあ何と申しますかアヒャヒャヒャヒャではあるのですが、この流れはどう見ても誰得展開ではございますなという事で。


○明らかに話の筋がおかしい付利下げ観測記事なんですけどねえ

ということでまあ昨日はグローバルリスクオフ(さっきも言ったけどドル円での円安を見ながら株が下がるとか残念にも程がある展開)もありましたが、先ほど申し上げた金融ファクシミリ新聞の付利下げ観測記事も影響したでござるの巻。

ただですな、この記事って短期市場を普通に把握していると「そもそも話の筋がおかしいのでただの与太記事あるいは誰かのポジショントークだろ」で「また金ファクの与太か」というレベルの話なのですが、まあ債券市場的にこのじり高展開で「買わないとちとアレだけど今買うのも何だしなあ」的な人がうようよいる状態の中でギリシャの再選挙でさらに欧州蜃気楼モードになっている人たちの背中を押した格好になって、しかも東京時間(というかアジア時間)のリスクオフ祭りも入りアチャーな展開になってしまいました。おまけに言えば基金国債買入とかまたそんなタイミングで打つなよというタイミングで日銀が買いを入れちゃうし。

でまあ記事に関してはネットとかに出ている話では無いので簡単に趣旨を踏まえつつ悪態をつきますと、日銀当座預金の付利金利引き下げを何で行うのかという理由が、「積みあがっている超過準備が使われていないとデフレ脱却に寄与しないから、超過準備の積み上げインセンティブを無くす」という話。

もうね、短期市場ちょっとでも判っていたら一秒でその趣旨がおかしすぎるにも程があるというのが判る話で、記事中にも投信の人のコメントとして「日銀はインフレ目標を打ち出したのだから超過準備を市場に放出させないといけない」とか何とか言っているのがあったのですが、いいからそのコメントした投信会社の人間出てこいという所でございますわな。

超過準備を市場に放出して、超過準備持っている金融機関の資金が他の人の所に行ったとしても、それは結局市中を回って最終的にはどこか別の金融機関へと還流する物であって、超過準備減らねえわというのは短期市場をちょっとでも理解していたら常識にも程がある話でございまして、お前それでもファンドマネージャーかよと小一時間問い詰めたい訳でございます。大体からして超過準備が積みあがるように金融調節をするのが量的緩和政策なのであって、しばらく前には日銀当座預金残高が、前年対比で震災による流動性供給分が剥落したのでケシカランとか言われていると思ったら今度は超過準備がケシカランとか、批判するならもうちょっとまともな批判しろと思うのでありますけどねえ。

という事で、まあ論理展開がおかしい観測記事とか真に受ける方がアレなのですが、観測記事書くのは別にお止め致しませんけど、明らかに与太かポジショントークみたいな論理的に破綻しているヘッドライン詐欺のような記事を書くのは、超狭い業界紙ではあっても如何なものかという感がする訳でございまして、いやあのイエローペーパーのゴシップ記事並みの内容の観測記事を掲載とかいう話ですと、イエローペーパー並みのお値段しか払う価値なしという話でもありまして、結構お高いお値段取っておられる金融ファクシミリ新聞様なのですから内容は幾らなんでも吟味して頂きたいものだと思われる次第で、関係者の猛省を促したい所です。


○付利下げは普通に考えて優先順位かなり低い筈

えーっとですな、そもそも付利下げに関しては優先度低い筈でして、それこそ今月の決定会合で付利下げとかになったらあたくしが全身白塗りで暗黒舞踊をする姿をようつべにうぷしてやるわ(キッハ゜リ)という位のお話。

まず政策ロジック的に言いますと、先ほどの超過準備云々の論点はまあ論外なのですが、一応悪態ついておくと、付利金利下げたからと言って超過準備が減るという話では無いのでそもそも意味が無いです罠。

ただまあ金利が下がるから良いじゃないかという話は勿論あるのですが、その0.10%の金利を下げるメリットと、ただでなくさえターム物の金利が(先ほど申し上げたように)ターム物どころか3年まで下限張り付き状態になって市場が機能しなくなっている中で、更にその市場機能を低下させてどうするのよという話でもありまして、市場機能を殺しちゃうと外的ショックに弱くなる訳で、それこそ欧州問題があばばばばーになって国内の資金市場がややこしい事に成った時にどうするのよとかそういう話。

それにね、名目ゼロ金利制約の中で行うべき政策は「更に名目金利を下げる」というルートよりも本来的に言えば「実質金利を下げる」というルートであるべきであって、それはつまりインフレ期待を高めるというような話なのでありまして、まあ一応日銀は成長基盤支援がどうのこうのとかやっていますが、即物的には(本当に効くのかという議論はさておいて)バランスシート政策を進めてインフレ期待に作用させると良いなあといような政策をするとか、資産価格ルートや為替ルートに効かせる政策をするとか、まあそっちが主眼でしょと思うのですよ。

ということで、まあ資産買入系か時間軸系が追加の政策としての順序であって、そもそもただでなくさえ市場機能が瀕死になっているのが問題という現状でその市場機能死亡に止めを刺すような付利下げあるいは撤廃とか普通に有りませんからというのがまあ本項の結論なのでございました。

#副次的には成長基盤強化貸出とか固定金利でやってるので付利下げたら騙し討ちモードというのもある



○時間が無いので1パラだけ引用

[外部リンク] Policy Action』の直前部分になるのですが、『Participants' Views on Current Conditions and the Economic Outlook』の最終パラグラフであります。

『In their discussion of the economic outlook and policy, some participants noted the potential usefulness of simple monetary policy rules, of the type the Committee regularly reviews, as guides for monetary policy decisionmaking and for external communications about policy.』

という事で、金融政策に関するガイダンスとしてのシンプルなルールを制定するのはどうよ、という議論が複数の委員から提示されている模様。

『These participants suggested that because such rules give an indication of how policy should systematically respond to changes in economic conditions they might help clarify the relationship between appropriate monetary policy and the evolution of the economic outlook. While acknowledging that there could be differences across participants in the type of rules they might favor--for example, one participant expressed a preference for rules based on growth rates rather than output gaps because of measurement issues--a few participants indicated that the likely degree of commonality across participants was suggestive that this might be a promising approach to explore.』

なんでしょうね、まあ個人的にはルールベースの金融政策をリジットに運営するとロクな事にならないような気がしますし、一方で計測誤差が大きかったり推計値に過ぎない経済データに紐つけるような金融政策をするとなると、却って不透明性を高めるようにも思えるのですが。

『However, a few other participants were more skeptical. One thought that, while prescriptions from rules might provide useful benchmarks, applying the rules mechanically and with little thought about the embedded assumptions would be counterproductive. Another participant questioned the value of interest rate rules when the policy rate is constrained by the zero lower bound on nominal interest rates and unconventional policy options are being used, but others indicated they believed the rules could be appropriately adjusted to account for these factors. Interest was expressed in examining the usefulness of simple policy rules in a more normal environment, as well as in the current environment in which the policy rate is at the zero lower bound and large-scale asset purchases and the maturity extension program have been implemented.』

うむ。

『Participants planned to discuss further, at a future meeting, the potential merits and drawbacks of using simple rules as guides to monetary policy decisionmaking and for communications.』

まあいずれにせよ、今度はまた「新たなコミュニケーションツール」がドヤ顔で出てくるという流れなんでしょうなあ。とは思う所でございます。
 


お題「各種雑談&バーナンキ会見ネタでも」   2012/05/16(水)08:07:50  
  ・銀行決算とな

公共放送ニュースから

[外部リンク] 国債の売買益に頼る構図鮮明
5月16日 4時31分

『大手銀行グループ3社のことし3月期の決算が出そろい、貸し出しが伸び悩むなかで国債などの売買で上げた利益が過去最高の水準となり、銀行の業績が国債の売買益に頼る構図が鮮明になっています。』(上記URLより、以下同様)

『3つのグループが保有している国債の残高は、三菱UFJが48兆円、みずほが34兆円、三井住友が28兆円と、総額およそ110兆円に上り過去最高となりました。このため、日本の国債価格が下落した場合、銀行の経営に大きな影響が及ぶことを懸念する指摘も一部に出ています。』

何か国債暴落したら困りますよ的な話をサポートするかのようなお話。いやまあ他の条件に何の変化もなくて市場金利だけ急上昇したらそらまあ困りますが、普通に景気が良くなって金利が上昇している時は貸出ポートフォリオの内容が良くなっているのですから銀行ウハウハというかその方が有り難いんですけどね。

#最近やっと少しはその辺の「金利上昇すると国債の価格が下がって大変」の話に関して「そもそも金利上昇する背景によって違うでしょ」という前提が入るようになって来たような感じですが。

『これについて三菱UFJの永易克典社長は、「国債の保有がここまで大きくなるとリスクは常に考えなければならない。今すぐ問題にはならないが、5年、10年先を考えると非常に大きいテーマだ」と述べました。』

まあ一般的な話でスルーと。

『また、みずほの佐藤康博社長は、「日本は外貨準備が世界一多く、国債の90%以上は国内で消化されているため、日本の国債金利が急に跳ね上がる状況ではない。ただ、グローバル化が進み、ギリシャ問題が突然、引き金になるかもしれないため、日々、市場から送られるサインを見逃さないことがリスク管理のうえでは極めて大事だ」と述べました。』

ほほう。

『さらに、三井住友の宮田孝一社長は、「急な混乱が起きるとは想定していないが、償還までの期間が2年弱の短い国債を持つようコントロールしている。とにかく大事なのは、財政健全化の道筋が示されることだ」と述べました。』

財政健全化は仰る通りなのですが、「償還までの期間が2年弱の短い国債」だと国債投資で銀行の預金コスト賄えないと思うのですけど・・・・・・・・・・・・・・・・???????


○人のふんどしコーナー(というかメモ)

厭債害債さんの最新エントリー

[外部リンク]

まあ何だ、脱帽して跪いて読むべしと言った所ではある。



○バーナンキ議長FOMC後の会見ネタ・・・・・・と思ったら時間がねえ

前の所でああだこうだとうだうだ書いていたら時間が無くなってしまったという残念な展開。つーか今日の本題ここからのつもりだったのですが(段取りが悪いですかそうですか)。


時間が無いので今日は一発ネタです。
[外部リンク] Ipさんの質問から。

『GREG IP. Greg Ip of the Economist. First, assume that you are not constrained by the zero nominal bound right now. What would the federal funds rate be, even if it were a negative number? And do you believe that you are at an equivalent degree of monetary accommodation today using your unconventional tools? And also, a quick supplemental-could you put some numbers on what-on the meaning of “exceptionally low” federal funds rate? For example, would a 1 percent federal funds rate qualify as “exceptionally low” at the end of 2014?』

ということで、マイナス金利という文脈でマイナス金利になるようなツールを使っていますかという話と、その後に補足と言いつつガイダンス文言のexceptionally lowとは何ぼですねんと質問してます。

でまあ「バランスシート政策の効果によって実質金利がマイナスになるように運営している(キリッ)」という答えはドヤ顔風味なのですが・・・・・・

『CHAIRMAN BERNANKE. Well, the exact reading for the federal funds rate today, in the absence of the zero lower bound, would depend a lot on which particular rule, what particular model that you use. I don’t want to cite a particular number, but it probably would be negative. And in that respect, we are trying to compensate for that by the use of nonstandard tools, including, as you know, almost a $3 trillion balance sheet.』

『We see monetary policy as being approximately in the right place at this point, based on the analysis that we’ve been doing in-of the economy and the outlook. That doesn’t mean we might not take further action; we are certainly prepared to take further action. But for the time being, it appears that we are more or less in the right place.』

でまあここでも「今は適切な金融政策だが必要な場合は更に措置を取る用意がある」とサービス発言をしておりまして、つまりはインフレまたはインフレ期待が低下した場合には貫録のバランスシート拡大攻撃が行われる、というのはまあ普通に見え見えですわな。

『GREG IP. “Exceptionally low”?』

ここからの答えが苦しくなるのが逆さ絵クオリティ。

『CHAIRMAN BERNANKE. “Exceptionally low”; you know, one of the reasons that language in the statement is sometimes a little vaguer than you would like is because we are trying to get a consensus among 17 or at least 10 people, and different members or participants in the FOMC might have somewhat different views of what “exceptionally low” means. Personally, I think it means something close to where we are-where we are now.』

exceptionally lowという文言が若干あいまいであるのは我々の政策は17人(SEPですな)または少なくとも10人(FOMCの議決という意味ですな)で行われ、皆さんがそのexceptionally lowという文言が意味する事に対して異なった見解を持っているからですね、でも私はexceptionally lowというのは現状の金利水準であると思いますよ。(超拙訳)

という事で、何か話がこの前と違うじゃねえかという感じがする次第。

・・・・・・・まあ何ですな、ここだけではなくて、他の質疑でも何回か出てくるのですけれども、SEPで出ているややタカというか強気の見通しや、やや強気の政策金利見通しに対して、声明文で示されているガイダンス文言とかの内容などの整合性がどうなっているのか?という質問に対して、今回のバーナンキ議長は「いやSEPはインプットなんですよ、FOMC決定における議論はこの全員のインプットを基にして行っているんですよ」というような説明を繰り広げております。

まあそれで理屈は通るっちゃあ通るのですけれども、そうだとすればそもそもSEPでの政策金利見通しって(ただのインプットなのなら)出す必要があるのかという話で、それこそコミュニケーションポリシー的に間抜け感が漂う話でございます。

まーFRBのコミュニケーションポリシーもそーゆー意味ではかなりのやっつけ感漂うものなのですけれども、何か色々と手を変え品を変え目くらましのように出して大風呂敷モードになった挙句に風呂敷の右側と左側でやってることが繋がらないという状態になっておりまして、これまあ何となく今は経済状況とかがそれなりに悪くないから良いようなもんで、問題がややこしくなると一気に色々な問題が噴出しそうな気がするんですけどねえ。

という事で一発ネタシリーズ状態の会見ネタでした。
 


お題「各種雑談&バーナンキ会見ネタでも」   2012/05/16(水)08:07:30  
  ブルームバーグ日本版(のネット版)トップページにあったニュースヘッドラインの『ルビーの指輪、過去最高の5.3億円で落札』というのを見て「ルピーの指輪とは何ぞね」と空目しているあたくしは水曜にしてお疲れモードのようで天候が悪い天候がと申しておきませうorz

しかしまあギリシャって「矢でも鉄砲でも持ってこい」状態になった債務者状態ですなあ。これが20世紀前半までだったら矢でも鉄砲でも持ってくる所なのですがさて・・・・・・・
[外部リンク] 3,000 2012年5月17日

結果
[外部リンク] 4,050 3,003 0.000 0.000 74.1

昨日のオペは無事に札割れならずという事になりまして、こりゃ失礼致しましたと申しますか、0.10で売るなら客に売れとか思いますがまあそれは兎も角として、昨日の場合は普通に考えると先週の新発3か月が入ったのか、そうじゃなかったらどこかの投資家が手持ちの既発でも入れたのかとかも思いますが、まあ普通に3か月新発が入ったのでしょうかねえ。札入れた人(と日銀)じゃないからよく判んないですけど。

足元では海外というか欧州が怪しげな流れになってまして、安い円が出てきて短国買いになるのか、その辺すっ飛ばしてキャッシュ専攻になって短国どころの騒ぎでは無い流れになるのかは存じませんが、まあいずれにせよ引き続き基金短国買入の残高が達成できるかって市場状況次第というのがカワランチ会長になるのですが、そもそも短国買入札割れというのは買入基準金利の0.10%を下回った状況になっているのが原因なのですからして、「札割れ」はある意味政策意図が達成された結果でもある、とか考えますと、そもそも残高に目標を設けているのに無理があるのではないですかねえという感じも。

まあ最初は国債買入が今ほど多くなかったので短国買入の残高目標達成に関しても特段の問題もなかろうという感じだったのですけれども、国債買入拡大で2年の金利が潰れる中で1年までのイールドがフラット(というか時にGC対比で逆イールド)となっているのですからして、そらまあこうなる罠という話ではございます。毎度申し上げていますが、国債買入拡大した結果として色々と調節技術上の無理が生じていますな。


ところで金曜の社債買入(他のオペの引用はスルー)

[外部リンク] 2,000 2012年5月17日

結果
[外部リンク] 5,965 1,583 0.110 0.202 68.7

買入対象銘柄の3年までの拡大後最初の社債買入はここぞとばかりに2年から3年のところの銘柄を打ち込みに逝って、一部不人気銘柄の枠が余るほどの買入申込みがあったので当選辞退が出ましたと言う事ですな。まあ次回からはその辺の不人気銘柄の枠埋まったのであればレート下がるんでしょ。

そういやどこぞのレポート(武士の情けで名前は出さない)で「もっと買入の基準を下げたり枠を拡大したりしてリスクプレミアムを縮小するようにすべき」とかいうどう見てもポジショントークのクレクレです本当にありがとうございましたというのがあったような気がしますが、そもそも非伝統的金融政策における信用緩和政策における「リスクプレミアムの縮小」というのは「市場の混乱によって市場の価格発見機能が低下し、本来付くべきでは無いリスクプレミアムが拡大している状態を是正し、市場による適正な価格形成が行われるようにする」という事であって、業績がうんこで信用状況がアレな企業に市場によって付けられる信用スプレッドを潰しに行く、という事では無いので、クレクレにも節度を持っていただきたい、と斯様思うのでございまする。


○ニュースクリップというかなんというか

・前田調査統計局長インタビュー

ブルームバーグで日銀の前田栄治調査統計局長のインタビューが。

[外部リンク]

『5月15日(ブルームバーグ):日本銀行の前田栄治調査統計局長は国内の物価情勢に「潮目が変わる兆しも出ている」と述べ、実体経済に大きな変調がない限り消費者物価指数(生鮮食品を除いたコアCPI)上昇率は「2013年度末以降1%に近づいていく」との見方を示した。14日のブルームバーグ・ニュースとのインタビューで語った。』(上記URLより、以下同様)

ほほう。

『日銀は4月27日、13年度までの見通しを示した「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」を公表。コアCPIの前年比上昇率について、見通し期間後半にかけて0%台後半となり、その後、日銀が当面の物価安定のめどとする「1%に遠からず達する可能性が高い」と表明した。前田局長の発言は、コアCPI上昇率が13年度末にも1%に近づいていく可能性があることを示唆したものだ。』

そ、そうなんですか。

ということで、まあ内容は記事読んでちょという所でございますが、まあ強気の見通しなら強気の見通しで結構なのですが、先日の麿朝日新聞インタビューでの財政再建路線の重要性強調に加えて物価見通しに強気なのが出てくると、何か政策インプリケーションがあるのでは無いかとか思惑を呼びかねない(というか任期1年の麿スイッチモードが何か影響を与えているのかとか妄想が妄想を呼びたくなる訳で)次第で、どうもねえという感じではございますけれども、足元では欧州火がボーボー状態で英独米の長期金利が順調に低下するという有様なので債券市場的にはヌルー状態になっていると存じますが、どうもにちぎんかんさつにっきを趣味にしている口からすると微妙にアレなそれを感じないわけでも無いですなあとか思ってしまうのでありますた。


・藤井民主党税調会長キタコレ

[外部リンク] (1)

『5月15日(ブルームバーグ):民主党の藤井裕久税制調査会長(元財務相)は、野田佳彦首相が目指している消費税増税関連法案の国会成立に失敗すれば、日本国債の格付けが引き下げられて大手邦銀の国債売りを誘発する危険性があるとの認識を示した。14日に行ったブルームバーグ・ニュースのインタビューで語った。』(上記URLより、以下同様)

まあ0.8%台の金利が1.0%位に上がっても蚊に食われた程度の話なんですけどね。

『藤井氏は大手銀行の日本国債への対応について「メガバンクはもう売りの態勢だ。名前は言うのはやめておくが、いつ売ろうか、という勉強会を立ち上げている」と指摘。』

そんなのいちいち勉強会を立ち上げてやるものじゃないと思うのですけれども、最近のメガバンク様は売買するのに一々勉強会立ち上げるんですか????

『その上で、社会保障と税の「一体改革が通らないと格付け会社はマイナスの評価をして国債は売られ、金利高が始まる。金融機関は大損になるので早目に売ってくる」との見通しを示した。』

まあ何ですな、確かに長い目で見たらどう見ても売りなのですが、目先一体改革が通らないで仮に解散総選挙になるとかになったからと言っていきなりハイパーインフレ懸念で国債投げ売りとか話が飛躍にも程があるとは思いますけど。つーか日銀法改正の動きの中で財政マネタイズに歯止めが掛かりません懸念が出るような結果になる方がマズイような希ガス。

いやね、先日の朝日新聞での麿インタビューって別にそういう政治的な話ではなくて、中央銀行家として「中央銀行による無制限財政ファイナンスは信用喪失に起因する不可逆的な通貨価値毀損を招く可能性が高いから避けるべき」という極めて当たり前の話をしているというのが真意だとは思うのですけれども、タイミング的にこんな感じで藤井さんのコメントとか出ちゃうと、麿の意図しない所で発言が政治的色彩を強めてしまうリスクがあるから、もうちょっとその辺の地雷を踏まないようにした方が良いのではないかと思うんすけどね。

下手に政治的な動きに巻き込まれるとその結果として負け側に立った場合にその後より酷い目にあって、それこそ復興国債100兆円引き受けろとか言い出すような話になったら目も当てられないと思うのですけれどもねえ・・・・・・・
 


お題「財政マネタイゼーション避けたいのは判るけど・・・・・/クレクレは世界の流行(か?)」   2012/05/15(火)08:04:07  
  曲げ大僧正様におかれましては、2月下旬以降毎週のように連発して更新していたショートコメントがすっかり更新止まっているようですが、今こそ世界経済終了のお告げを出して頂いてドラム缶で逝く東京湾海底クルーズツアーにお出掛けになられることを心より祈念いたしたく存じます次第。→[外部リンク] 流通紙幣超える見通し
5月14日 4時53分

『日銀は金融緩和強化のため、国債の買い入れを拡大していますが、その結果、ことし年末には保有する国債が92兆円程度と、日銀が発行している紙幣の額を上回る異例の規模になる見通しで、金融市場などでは国の借金依存が進むのではという懸念も強まりそうです。』(上記URLより)

ということで、昨日公共放送ニュース見てて何でまたこのタイミングで(金融調節に関するレポートは連休明け直後に出ていたので昨日のニュースで改めて取り上げられるというのはタイミング的に妙なので)と思いながら見ておったのですが、これを前述の日曜の朝日新聞での麿インタビューと合わせてみますと、ってどうしてもこういうのってシンクロさせて考えたくなっちゃうところが陰謀脳かもしれないのですけれども(汗)、何か急に麿大先生におかれましては「なし崩しの財政マネタイズに向かわないようにするのはセントラルバンカーとしての責務でおじゃる」というスイッチが入ってしまった感の漂う展開になっているように見えるのはあたくしの気のせいでしょうかどうでしょうか。

いやまあ確かに無限に財政マネタイズしながら財政のタガは緩みっぱなし(少なくとも自民党政権時代は一応追加の赤国発行をあまり増やさないようにという雰囲気はあったけれども民主党政権になってからはゆるふんにも程がありますからねえ)という状態がサステイナブルではないので、中央銀行家としてそれに警鐘を鳴らしたい、というのは仰る通りで極めて正論ではあるのですが、何もあーた足元で欧州債務問題が再々再度位(もはや何度も火を噴くので忘れたわ)火を噴いて市場があばばばばーになっているタイミングで急にそんな話をおっぱじめなくてもと思うのでありまして、何と申しますかこの前の展望レポートと言い、何ともタイミングの悪い話にも程があります。

まあ間が悪いのは日銀の伝統芸能みたいなもんなのですけれども、何ちゅうか足元でこんな状態になっている中で急に麿にスイッチが入った的な雰囲気になっているのが実にこう気になる所ではございまして、よく日銀審議委員の皆様が任期の最後の方になるとフリーダム発言をしだして中々オモシロスという現象があったりするのですが、まさか麿様におかれましても任期残り1年切ってきて急にスイッチ入ってしまったのではないかと思うとそれはそれで足元の経済、というか欧州とかの情勢を勘案すると少々アレなものを感じざるを得ない所ではございます。


○クレクレは世界のトレンド(違)

そういやネタにするとか言って(しかも連休の数時間を潰して逐語読解したのに)FOMC後のバーナンキ議長の会見ネタを見事に放置プレイにしております(が、会見記録を打ち出したものにペン書きしたものだけだと保存上アレですのでいずれ俺様備忘録にしてアップはしますけど、新ネタが投入されるので中々アップする気力がわかない)次第ですが、先般はECBの定例理事会(珍しくバルセロナで開催なのだがマドリッドではなくカタランで開催というのは何ですねんと少々思った。皆でバシリカに昇格したサグラダファミリアでも見に行ったのか?)もございまして、小見出しのような事案があったのでオモシロスということで小ネタである。

[外部リンク] of Chairman Bernanke’s Press Conference
April 25, 2012

ちなみにこれ初稿版だと28ページあるのですが、現在FRBのサイトにアップされているのは23ページ組になっていまして、どこをどうすると5ページ減るのかはまだ細かく見ていない(というか保存したつもりだったのだが初稿版をあたくしのPCに落とすのを失念していたようなのでネタにするときに困るなあとか思っているあたくし。持ってたら誰かくらはい)のですが、初稿版だと21ページ目ですけれども最終稿版だと17ページ目にその質疑はございまふ。

Market News InternationalのSTEVE BECKNER記者からの質問

『STEVE BECKNER. Steve Beckner of Market News International. Mr. Chairman, good to see you. There’s been some concern in markets about what will happen to bond yields at the expiration of Operation Twist on June 30th and some speculation on what the Fed might do-might need to do to keep downward pressure on yields. Is that a concern that you share? And do you and your colleagues feel the need not to disappoint these kinds of market expectations?』

クレクレキタコレという感じですが、要するにオペレーションツイストが終わった後のおかわりにが無かったら長期金利が跳ねると市場が懸念しておりますけども、その考えをFedは共有していますか?そして市場のオペレーションツイストのおかわり期待をがっかりさせないようなことをする必要性を考えていますか?という質問ですな。

逆さ絵おじさんのお答え。

『CHAIRMAN BERNANKE. Well, to your last point, the purpose of monetary policy is to achieve our objectives of maximum employment and price stability, it’s not to disappoint or not disappoint investors. So we will take actions based on those economic objectives and not try to achieve certain market outcomes.』

えーっと、つまりこうですね。

>the purpose of monetary policy is not to disappoint or not disappoint investors.
>the purpose of monetary policy is not to disappoint or not disappoint investors.
>the purpose of monetary policy is not to disappoint or not disappoint investors.

・・・・・・・・・・・(;∀;)イイハナシタ゛ナー

ちなみにこの後に説明が続きますけれども、その内容は「バランスシートポリシーとしての資産買入効果は買入のトランザクションの額(その間に幾ら買いましたか、という話)ではなくて、買入の残高が影響するので、残高が維持されている分には緩和効果は継続すると我々は考えている」という話をしておりますが、まあこれは従来からバランスシートポリシーの説明の中で行っているものですな、今日の小ネタのテーマとは別ですが折角ですので引用しておきます。

『There’s some disagreement, I think, about exactly how balance sheet actions by the Federal Reserve affect Treasury yields and other asset prices. The view that we have generally taken at the Fed, in which I think-for which I think the evidence is pretty good, is that it’s the quantity of securities held by the Fed at a given time rather than the new purchases-the flow of new purchases-which is the primary determinant of interest rates. And if that theory is correct, then at such time that our purchases come to an end, there should be relatively minimal effects on interest rates at that time. And that, in fact, has been our-generally our experience in previous episodes where we have launched a program and then allowed it to come to a natural end.』

『Of course, we’ll continue to monitor the situation, and if we believe that financial conditions for whatever reason are inconsistent with our macroeconomic objectives, then we will act to fix that. But, again, our expectation is that, at whatever point that the purchases end, that financial markets being quite forward looking will have anticipated that, and that the effects ought to be moderate.』

最後にはこの会見での特色でもある「でも必要ならやります」発言があるのですが、どうも次の一手についてはさてどうしたもんかモードになっているっぽいなあと思うのでありました。


で、先日はECBの定例理事会もあった訳ですが。

[外部リンク] statement to the press conference (with Q&A)
Mario Draghi, President of the ECB,
Vitor Constancio, Vice-President of the ECB,
Barcelona, 3 May 2012

こちらの質疑応答では質問者の方が素敵な質問を飛ばしております(^^)。

『Question: Was there a discussion at all about moving the interest rate to the downside because there was speculation in the market, but you know, they are a little bit like children who need more candy. Was there a discussion at all about this?』

>they are a little bit like children who need more candy.
>they are a little bit like children who need more candy.
>they are a little bit like children who need more candy.

・・・・・・・・・ワロタ。

ちなみに今回は利下げの議論は出てませんというのが答えですが一応引用します。

『Draghi: No, we did not discuss any specific move on interest rates but we certainly discussed our general monetary policy stance, which we found accommodative in view of an economic outlook that is becoming more uncertain.』

あと、これは別の視点ですが、スペインは頑張っているんだからextra helpポルファボールという質問もございましたのはまあ会見場がバルセロナなので致し方なし。

『Question: You have been talking for the last days with Spanish and Catalan authorities. Here we have the impression maybe that after all the cuts, all the austerity, all the reforms, there is no reward from the markets or from the ECB. So these people say that the ECB now should give extra help to countries like Spain. What could you say to those people?』

ドラギ先生のお答え。

『Draghi: I would say that the government of Spain has made a very significant effort in policy reform. It is a series of reforms that - I don’t need to remind you - have been taken in a very short time. We have to acknowledge this significant effort. The measures that we have taken, namely the LTROs, have been successful in avoiding a major credit crunch. And of course we would need time to see how this money and when this money will propagate to the real economy, making credit conditions less difficult than they are today. But we can actually see quite clearly that we have avoided an otherwise major credit crunch, worse than what we are seeing today. So these measures, from this viewpoint, have been successful. I think that, and this is true for a variety of countries in the euro area, there has been significant progress on the fiscal front. I think that perseverance, given the amount of progress that has already been achieved, is very important in order to reap, in the end the gains. And together with this, structural reforms are also very important.』

ああだこうだとお話をしていますが、まあ要するにゼロ回答でございます。

ちなみに、こちらもまだネタにしていませんが、時節柄金利の上げ下げの話よりも財政問題に関する質疑がやたら多かったという感じでございます(さらっとネタにする予定)
 


お題「白井審議委員会見が大演説モード/その他日銀ネタ」   2012/05/14(月)08:05:50  
  ・この質疑はワロタ

今回の質疑応答は何せ白井さんの答えがむやみやたらと長い(ああでもないこうでもないといつも文章をひねくり回すお前が言うなですかそうですか^^)のが特徴なので質問まで引用しているとクソ長くて遺憾なのですが、質問がオモロイので引用。

『(問) 2つお聞きします。1点目ですが、本日の講演録の5ページ目で、4月27日に追加緩和を行った背景について述べられています。そこでは、「日本銀行の金融政策上のコミットメントに対する揺るぎない意思を示す点からも適切であると考えています」とおっしゃっています。2月も同じような姿勢を示すということが強調されたかと思いますが、2月にやり、3か月足らずでまた姿勢を示さなければいけないと、こう何度も日銀が姿勢を示さなければいけないということは、裏を返すとなかなか日銀の姿勢というものが伝わっていないからだと思いますが、それはなかなか理解してくれない相手が悪いのか、それとも日銀の姿勢そのものに問題があるのか、どうお考えかをお聞かせ下さい。(2点目はこの次に)』

ワロタ(^^)。でまあこの答えが恐ろしくクソ長いのですが引用しますわ。

『(答) 1つ目の質問ですが、日本銀行は以前からデフレ脱却を目指しており、物価安定のもとでの持続可能な成長を実現したいとの意思をずっと持ってきました。もっとも、こうした意思は以前から貫いて政策運営をしてきているのですが、なかなか日本銀行のスタンスが分かりづらいという批判もあり、そうであれば、私どもの気持ちそのものは何も変わりませんが、国民の皆様により私どものスタンスが理解して頂けるのであれば、もう一歩明確な形にしようということで、以前は「中長期的な物価安定の理解」と言っていましたが、2月14日に私どものスタンスを明確化するべく「目途」という言葉を使いました。これは、ある意味では一歩前進だったと思っています。以前は、それぞれの委員が中長期的に物価安定と思う数値を全体的に網羅する表現である「理解」であったわけですが、それを一つの数値として示すことでボードメンバーが合意に至ったということでありますので、そういう意味で私は明確化がなされたと思っています。その際、言葉だけではなく、私どもはこうした意思を持っているということを伝えるために、10兆円の増額を行ったのが2月14日です。』

はあそうですか。

『4月27日に関しては、年に2回の展望レポートを発表する時期にあたり、今回は2013年度までの経済・物価の見通しを発表するタイミングでした。私どもは、今回の展望レポートで、1月の中間段階に比べて経済成長率や物価の変化率の見通しを上方修正しましたが、同時に、日本経済を取り巻く不確実性は大きいと感じておりました。欧州情勢だけではなくて、原油価格の問題もありますし、このほかに展望レポートに書いてあるような様々な上振れ・下振れ要因があるためです。私どもは、当面、物価上昇率1%を目指し、それを実現するまで強力な金融緩和を行うということを2月14日に申し上げましたが、このように日本経済を取り巻く不確実性が大きいことを踏まえて、2013年度までの私どもの経済・物価の見通しを出す機会に、こうした意思を再度明確に示すために金融緩和を一段と強化したわけです。』

ふむふむ。毎度毎度意志を明確に示すってのも何ですかねと思う訳ですが、何せ展望レポートに「遠からず1%云々」というのを入れているのは「見通し期間で1%という数字が出ていないから緩和しているんじゃないからね!」という事を主張したいというのは把握したのでまあこういう答えになるんでしょうな。どう見ても判りにくいわとは思いますけど。

『こうした日本銀行の姿勢は、なかなか理解されていないのかもしれません。それは相手の問題かもしれませんし、日本銀行のコミュニケーションの問題かもしれませんが、今、私が世界の様々な中央銀行の方々と話していてつくづく痛感することは、日本は、他の先進国に先駆けて、少子高齢化というどの国も経験していない新たな段階に入っているということです。欧州の一部の国が人口減少に転じてようやく似たような状況に直面しつつあるにしても、65歳以上の人口比率がここまで高い国は日本だけです。このように日本が他の先進国が経験したことのない新しい時代に入っている中にあって、様々な経済政策の役割や効果は自ずと変化してきており、日本銀行の金融政策についてもなかなか理解されない面があると思います。それは相手が悪いということではなくて、現在の日本が、先進国の中央銀行でも直面したことのない問題に直面していることに起因する難しさであるように感じております。』

そ、そうなのか・・・・・・・・・(・・?)

『今の日本経済が抱えている問題について、どうやって国民のコンセンサスを得て、必要な政策を皆で実施していけるのか、日銀は日銀で、政府は政府で、民間企業あるいは金融機関はそれぞれの立場で、デフレ脱却のためにどうしたらよいのか、人口が減少しているというマイナスを克服して成長に繋げていくにはどうしたらよいのかという問題を考えなければならない時代にきているわけです。そういう状況の中で中央銀行のコミュニケーションも難しい面はありますが、私自身も今後最善を尽くして、現在抱えている問題、そして取り組まなければならない課題について国民の皆様に分かりやすくお伝えしていきたいと考えており、そのためにも様々な方々と意見交換をしていきたいと思っています。』

前回の講演(昨年11月2日)後の記者会見でもやや答えが長めかなとは思ったのですが、今回の会見ではまあご覧の通りで一つの質問に対する答えがやたらと長い(ちなみにこの分量でほぼ2ページ費やしている)んですが、よくよく見るとそんなに政策インプリケーションのある話をしている訳でもなくて一般論が多かったりするのは何ですねんという気がするざますわよ奥様。

まあ今回は一応長々と引用しているのですけれども、次回以降この調子だと引用部分を相当選ぶかもしれませんな、マッタクモウ。


・国債買入が金融不均衡云々

先ほどと同じ質問の2番目の項目が「第2の柱で言う金融不均衡に国債買入による長期金利低下は入らないのか」というような話でしてその答え。

『2つ目の質問ですが、ご指摘のように、金融緩和の結果として、日本銀行は市場から大量に国債を買っており、既にかなりの金額となっています。こうした状況を受けて、金利は非常に低下してきており、10年物金利でいえば0.8%台という非常に低い水準になっています。そのことがかえって金融システムの不安定化を招く、あるいはその懸念があるのではないかという趣旨のご質問だと思います。』

まあ大体そういう質問です。

『日本銀行でも、金融面での不均衡の蓄積といったリスクがないかという問題意識のもとで、様々な金融機関と常に意見交換をしていますし、私どもからリスク管理について提言やアドバイスも行っています。先ほども申し上げましたが、労働力人口が1995年以降減少している、つまり働く人が少なくなっているということは、それだけGDPも減っていくということになります。こうしたマイナスをどのように克服して成長に繋げていくのか、あるいは一人当たりの収入をどのように増やしていくのか、これらは国民レベルで日銀を含めて考えなければいけない課題だと思います。』

なぜそこに話が飛ぶ??

『この点、現在では、企業の方々あるいは消費者の皆様にまだまだ不安が残っています。企業経営者の方々とお話しても、人口減少が続きマーケットの縮小に歯止めがかからない中で、工場や設備を新たにつくりたいとは思わない方が多いですし、消費者の皆様も、年金、社会保障、財政含め将来への不安が大きいですから、余分にお金があるなら貯金したいと考えがちです。こういう状況では、なかなか消費も増えないし、設備投資も増えないわけです。そうすると、日本銀行が一生懸命金融緩和を行って金融機関に資金を供給しても、こうした資金が経済を活性化する方向に回っていきません。従って、豊富な資金を使って経済を活性化していくためにはどうしたらいいかを考えなければいけないわけです。』

はあ。

『現在、預金が増加して大量に資金を抱えている金融機関も多いわけですが、こうした大量の資金を設備投資、消費といった需要サイドにどうやって回していくのか、そこに焦点を当てて、政府、民間企業、金融機関、日銀それぞれがやるべきことに取り組んでいくことが重要だと思います。』

まあ要するにあまり答えにはなっていないのですけれども、成長基盤強化が重要的な話に走るというのは何か麿ペースっぽくてちょっとねえという感じもする次第なんですけどね。

ということで無駄にクソ長い(ちなみに今引用した質疑応答の答えで3ページ分でして、この質疑応答って10ページ分(最終頁は一行だけ)あるのですが、今引用した答えだけで6ページ費やしているという大演説モードの会見なのでありました。

会見で大演説する事のインプリケーションが良く判らないのですが、言いたいことがあって話をしている割には話が金融政策的なお話でも無いですし、単に説明がくどい人というだけのこと(またお前が言うなという声が聞こえてきたような気が^^)なのでしょうか、よくわかりません。



○日銀外貨資産がどうのこうの

[外部リンク] 読売新聞)

『日本銀行は11日、金融政策の企画・立案を担う重要ポストの企画局長に、同局ナンバー2の審議役より3年後輩にあたる内田真一氏(49)を抜てきする人事を発令した。内田氏は1986年入行で、4月まで新潟支店長を務めた。同日付で理事に昇格した前局長の門間一夫氏(54)とは入行年次で5年の開きがあり、現職の局長で最年少となる。』(上記URLより)

とりあえずクリップだけしておくことにしておきますわ。

しかしこの記事はどう見ても維新の会というか大阪市特別顧問のウォッチマンさんの自意識過剰宣伝ですなあと思いますけど。ってかこんなしょうも無いのを全国紙に書くなよ産経新聞。夕刊フジ位のゴシップ記事位にしておけと。

[外部リンク] 23:46

『11日付で発令された日銀の幹部人事が市場関係者の臆測を呼んでいる。金融政策を立案する企画局担当の雨宮正佳理事の大阪支店長への転出が、大阪市の橋下徹市長率いる「大阪維新の会」対策との見方だ。』(上記URLより)

・・・・・・・・いやあのギャグでも中々思いつかないと思うのですけれども、どこの市場関係者なんでしょうか。市場関係者とやらで真面目にそんな話をする方はちょっと医師の診察を受けられることをお勧めしたいのですが、もしかしてそれは記者様の脳内にいらっしゃる市場関係者でしょうかねえ。

とまあ最後は産経電波浴で締めてうまくまとまったわ(違)。
 


お題「白井審議委員会見が大演説モード/その他日銀ネタ」   2012/05/14(月)08:05:21  
  ギリシャが実にアレな展開ですの。
[外部リンク] 先ず1点目ですが、総選挙後のギリシャで新政権の樹立が非常に難航しており、このままではギリシャの財政再建の継続は難しいかもしれないとの見方も出ている中で、テイル・リスクについてどう判断しているのかという趣旨のご質問と思います。確かに、5月に入って、フランスで大統領選挙、ギリシャで総選挙があり、厳しい状況にある国が幾つかあるとは思いますが、テイル・リスクについていえば、昨年までの状況と比べると、緊張が緩和してきている状況は変わっていないのではないかと思っています。』

ほう。で、その後の説明がこれが長いのですが(^^)。

『その理由は幾つかあります。ギリシャ危機というのは一昨年前から起きていますが、その時と現在の違いというのは、一言で申しますと、それなりの制度、仕組みができつつあるということです。』

ふむふむ。

『具体的には、まず、昨年から日本銀行を含めて6中央銀行でドルの資金供給あるいはそれ以外の通貨での資金供給を実施しています。欧州の金融機関はドル建ての投資あるいはドル建ての資金調達が多かったわけですが、これによって、そのドル建ての資金調達がかなり容易になったということです。それから、ご存じのように、ECB(欧州中央銀行)が3年物の長期の資金供給──いわゆるLTRO──を昨年末の12月と今年の2月に行い、これによって欧州の金融機関の資金繰りがかなり楽になっておりますので、これらの点からも、金融市場の緊張度は昨年に比べて緩和してきていると思います。』

それは「ソブリン問題が金融危機に発展する可能性」問題だと思いますが、ソブリン問題がまた火がボーボーになった場合にリクイディティーではなくソルベンシーの話になった場合はどうなんでしょうかね、という論点ですが。

『こうした手段の他に、ご存じのようにファイヤーウォールの拡充──いわゆるEFSF、ESMを通じた融資能力増強──、それからIMFを通じた資金基盤の強化が進められておりますので、国際的に様々な国を巻き込みかねない危機について、そのリスクが他国に伝搬することを防ぐ制度がつくられつつあると思います。最後に、昨年からずっと懸念されていたギリシャの公的債務の民間保有分の問題については、債務カットが今年行われて、それに伴い第二次支援が行われています。』

つまりソブリン問題が伝播しないという見通しみたいっすけど。

『現在、こうした措置により財政の持続可能性が確保されているのかどうかが問題となっているわけですが、この問題についていえば――一般論として申し上げますが――、欧州のユーロ圏の17か国を一括りに議論することは難しいと思います。各国が抱えている問題が異なるためです。もしある国が、例えば財政データに対する信頼を損ない、それによってその国の財政再建に対する意思に対して市場で疑念が生じた場合、そういう国にとって大事なことは、信認を回復していくことです。この点に関連して、いわゆる周縁国の一部では、かねてから──今回の危機が起こる前から──、成長を促進するような様々な規制緩和の必要性が多くの国際機関や専門家により指摘されてきたにもかかわらず、こうした取り組みがなされてこなかったという現状があります。そういう場合には、財政再建をきっちりとやっていくことと同時に、以前から指摘されてきた成長を促進するような改革を実行していく必要があります。それをどのようなタイミングでどのような順番でやっていくのかということは、当該国や融資をしているEUあるいはIMFが考えることで、私が申し上げることではありませんが、いずれにせよ、信認をできるだけ早く回復するということが大事だと思います。』

この部分は長い割には一般的な話しかしてないような気がしまして、結局答えになっていないように思える(というか単にべき論を述べただけ)次第で、実際問題としてテイルリスク化に関する懸念をどう見ているのかという話は微妙にスルーしてますな。まあ展望レポートで明るめの話をしたばっかりの手前あまりその話をしたくないのか、本当に楽観しているのかが良くワカランチ会長ではございます。

で、白井さんの凄いのはこれで質問の1番目(この質問実は3項目あるのですが、3項目目はこの次に。ちなみに答えが3ページ分あるという代物です)で、ユーロ離脱云々についての項目への答えが続きます。

『2つ目の、ユーロの離脱の可能性については、私の立場でその可能性についてコメントをすることは差し控えますが、離脱をするかしないかについては、様々な見方があり得ると思います。あくまで一般に言われていることですが、ユーロ圏に加盟しているからこそ、今、EUから、そしてIMFから協調で融資がなされているという側面があります。ギリシャも含めて、ユーロ圏に加盟しているからこそ、ユーロ圏17か国の必要な金融機関に融資が行われておりますので、ユーロ圏に加盟している恩恵は非常に大きいわけです。こうした融資が行われている中で、借り手に対してやるべきことはきっちりやって欲しいということで、現在、コンディショナリティと呼ばれる融資条件が課されており、それは信認回復のプロセスとして必要であるわけです。』

『以上をまとめると、もしギリシャがユーロを離脱した場合には、これらの支援が今後どうなっていくのか、もし、離脱することにより、ギリシャが再びドラクマを採用する場合、信認を伴わない中で、自国通貨を採用するということがどういう帰結になるのか、十分検討していく必要があるのではないでしょうか。特に、ギリシャの場合はユーロ建ての借金が多いわけですから、自国通貨を採用するということは、借金がユーロ建てから外貨建てに切り替わることになります。そういうインプリケーションもみていく必要があると言われていますので、どうするかということは、もちろんギリシャの国民自身が決めていくことですが、これらの問題を踏まえた最善の選択がなされると思っています。』

ユーロ建て云々の話ってもうちょっとクリアに話をすれば良いのにと思うのですが、問題は国の債務よりも民間の債権債務関係の方で、ユーロ離脱ってテクニカルにも難しい話ですし、国よりも問題なのはユーロ建て借金している民間がユーロ離脱したら死ぬって話ですよね、という事だと思うのですけど。


・外貨建て資産を日銀が購入云々

同じ質問で外貨建て資産の購入がどうのこうのという話がありまして。

『3つ目の外貨建て資産の購入――日銀が外貨建て資産を購入するかどうか――についてですが、個々の政策の一つひとつの是非について、今、私の立場で申し上げることは致しません。ただ、一般論として言えることは、あらゆる政策手段について、絶対にない、というようには考えてはおらず、あらゆる政策手段を常に念頭に置いておくことが必要だと思います。ただ、その際に、その政策が採用できるかどうかということに関しては、私個人としては、今までもそうしてきましたが、常に3点の視点から判断をしていきたいと思っています。』

ほう。

『第1点は、その政策を採用したときにどの程度の効果があるのか。同じ金融緩和をするにしても、様々なやり方があり、その手段によっては効果も違うでしょうし副作用も違ってくるわけですから、効果と副作用を、それぞれ短期、中長期の視点からみていく必要があります。』

『第2点ですが、中央銀行は様々なリスク性資産――ETFやREIT、社債、CPもそうですが──を買い入れています。そういう時に気をつけなければならないのは、公的機関である中央銀行がどの程度市場に介入すべきなのかということです。やはり基本的には市場主義経済ですから、市場で価格が決まってくる、その点を大事にしなければいけないと思います。政策の採用が市場にどういった影響を及ぼすのか、つまり介入が及ぼす影響、価格決定に及ぼす影響について配慮していく必要があります。』

『そして第3点として、忘れられがちですが、日本銀行は中央銀行として銀行券を発行し、通貨の信用を支えているわけですから、その発行主体である日本銀行の財務の健全性が非常に重要です。従いまして、様々なリスク性資産を含めて購入する場合、当然のことながら、財務の健全性は配慮して判断すべきだと思います。』

・・・・・・・・・・どうみても麿の腹話術人形化しています本当にありがとうございました。

逆さ絵オヤジとかどこぞの俊ちゃんみたいに(まあどちらも表立っては言わないですけど)「効くか効かないか判らないけどまあエイヤーでやってみますか」的な話にならないのが麿クオリティ、というかECBとかも同じですのでブンデスバンククオリティという所でございますが、まあ伝統的中銀スタイルではございますので麿の腹話術人形とかいう言い方をしたら失礼ですかそうですか。

『そのように申し上げたうえで、最後に1つ付け加えたいことは、外貨建て資産の購入──例えば外債の購入とか──について、ご質問が為替市場への介入といったようなことを念頭におかれているのであれば、現在の日本銀行法のもとでは、為替相場の安定化を目的にした為替売買は財務大臣の所管であり、日本銀行は代理人として介入していますので、こうした日本銀行法の規定を十分踏まえなければいけないと思っています。』

日本銀行法の規定云々というのはイマイチ言い訳じみているので、もうちょっとこの辺は露骨に話をした方が良いのではないかと思いますが。


・欧州問題に関して再度

別の質問に対する答えから。

『欧州問題に関しては、展望レポートの上振れ・下振れの要因のところにも書いてあるように、私どもも、これは非常に重要な下振れ要因の一つとみています。それを考慮したうえで、そういうリスクが高いからこそ、今はまだ横這い圏内ですが少しずつ回復の兆しが出てきているわが国の景気について、私どもは今後2012年度の前半から緩やかな成長、回復経路に復していくという中心シナリオを持っているわけですが、それをより確実にするために、欧州問題を含めたリスクを考慮したうえで、金融緩和を強化した──具体的には基金の規模を65兆円から70兆円にした──わけです。』

ほほう。

『4月末現在で、基金による買入れ残高は50兆円となっていますが、それを70兆円規模にするわけですから、これから約20兆円の金融緩和をしていくということになります。』

固定金利オペは金融緩和なのかねという気もしますが、まあ固定金利オペ自体は既に一杯に実施していて今減らし方向(というかオペが札割れで勝手に減っている)ですけど。

『従って、今後、長めの金利や、あるいはリスクプレミアムの低下という形で効果が次第に出てくるだろうと思います。金融政策というのはご存知のように効果に時間がかかるわけであり、だいたい1年半から2年くらいかけて金融緩和の効果が出てきますので、それをこれからも見極めていきたいと思っています。ギリシャやフランスの問題を含めて、欧州の問題に関してはリスク要因として私どもは考慮したうえで金融緩和をしたということで、その効果をこれから見極めていきたいと思いますし、そういう効果が出て私どもが考えている中心シナリオが実現していくことを期待しています。』

ということで、まあ講演にあったように下方リスク認識みたいなのは把握した。
 


お題「白井審議委員講演とかその他小ネタをいくつか」   2012/05/11(金)08:01:15  
  おおやっと金曜日・・・・・・

○短国入札は引き続きアレ

一昨日と昨日は6か月、3か月の短国入札があったんですけどね。

6か月TB入札結果
[外部リンク] 99円95銭1厘
(募入最高利回り) (0.0999%)

(4)募入最低価格に 17.3962%
   おける案分比率

(5)募入平均価格 99円95銭1厘
(募入平均利回り )(0.0999%)


3か月TB入札結果
[外部リンク] 99円97銭5厘0毛
(募入最高利回り) (0.1002%)

(4)募入最低価格に 3.7739%
   おける案分比率

(5)募入平均価格 99円97銭5厘2毛
(募入平均利回り )(0.0994%)


・・・・・・・・・いやまあ何と申しますかという入札なのですが、3か月の方に関しては足切り0.1002%というのが前回4月26日の入札でも起きていまして、この時は按分8.6901%となっていましたが、今回もまた0.1002%の足切りだわ按分は3.7739%に低下するわ(したがって応札の方は前回が77.9兆円だったのが今回は97.9兆円に増えてますな)と言う事で、益々ニーズが高まるの図となっておりまする。足切りの所に按分狙いで札入れても満額入れても2000億円少々しか入らないとか中々お洒落な展開ですわな。

それとまあアチャーだったのはその前の6か月TB入札の方でして、平均と足切りが0.0999%と相成りまして0.10%割れという華麗な展開。まあ今回の入札は応札の刻みをイールドに直すと99.952円=0.09792%、99.951円=0.09997%、99.950円=0.1021%となっていましたので、0.09997%の所になるわなあとは思われていましたので、結果自体は市場予想通りではあるのですが、それにしても0.10%はどう見てもビットサイドです本当にありがとうございましたという風情になっているのが実にお洒落。

先日基金短国買入が絶賛大札割れになったという話をしましたが、当然ながらこの2回の入札とも0.10%は全力でビットサイドとなっておりますからして、0.10%での売却というのはどう見てもサービスレートとなるという状況の中、日銀にわざわざサービスレートで売却するお人好しもいない訳でございますからして、しばらくは基金短国買入打てませんなああっはっはという事でございまする。

足元、欧州がアレな影響がどの程度効いているのかはよー存じませんけど、まあ国内勢だけではなく海外の買いもやや強めというのも効いている結果としてまたも0.10%割れモードという事になっているのかなとは思いますが、しかしながらやはりここもとの基金買入攻撃による買入拡大も効いているんじゃないかという風にも思われる次第で、この調子で順調に短期債やら2年ゾーンやらの吸い上げが進んで行きますと、どうしても余剰資金の潰しをするニーズは高まるでしょうし、2年とかまで0.100に接近してくると(2年カレントはこの前まで0.105/0.110の気配でしたが、最近は0.100/0.105になっていたりしますがな)短国のレートが付くようになるまで時間が掛かる可能性も懸念される次第で。

マーケットが0.10%だと短国全力買いという流れになっておりますと、基金短国買入の残高4.5兆円達成とか大丈夫なんでしょうかねえ(ニヤニヤ)。


・・・・・・と申しますか、まあそもそも資産買入等基金なのですが、当初より固定金利オペとか短国買入とかも残高に入れて勘定してましたけれども、短い所に関してはある意味政策意図を十分に達成している訳でもありまして、CP買入以外の短期物に関しては資産買入等基金の枠組みから外した方がすっきりする、というかオペレーション上の苦労が減るような気がするんですけどどうでしょうかねえとは思います。ただまあそうすると見かけの基金の数字が激減しちゃうのでそれはそれで難しい面がある(短期金融市場的には多分みなさん大歓迎で、正直それによって引締めになるとかいう話は1ミリも無いのですが、相変わらずマネーガーとか言う人や日銀当座預金残高ガーとか言う人たちがいるので話がヤヤコシヤとは思うのでございまする。


○BOEは政策据え置き

[外部リンク] of England maintains Bank Rate at 0.5% and the size of the Asset Purchase Programme at £325 billion
10 May 2012

『The Bank of England’s Monetary Policy Committee today voted to maintain the official Bank Rate paid on commercial bank reserves at 0.5%. The Committee also voted to maintain the stock of asset purchases financed by the issuance of central bank reserves at £325 billion.』

2月に買入拡大を決定しまして、これが3か月掛けて拡大を終了するという話でしたので、今回はおかわりなしの決定ですが、そらまあ前回のMPCで買入拡大票が2票から1票に減った(しかも前から買入拡大を延々と主張していたポーゼン委員が脱落でござるの巻)という動きですのでまあ普通に市場予想通りだと思うのですけれども。

『The Committee’s latest inflation and output projections will appear in the Inflation Report to be published at 10.30am on Wednesday 16 May. The minutes of the meeting will be published at 9.30am on Wednesday 23 May.』

ということで、インフレレポートは注目されそうですが、英国に関してはどう見てもスタグフレーションです本当にありがとうございましたという残念無念な展開になっている中で、インフレ上振れが続いた結果ホームメイドインフレが起きるかもというような話がMPC議事要旨にも出ているような状態でありまして、どういう舵取りをするのかというのは中銀ヲチャー的には興味深く見るものでありまする。



○これは重要そうな物件のような気がする

[外部リンク] review of the trading book)に関する市中協議文書を公表しました。詳細につきましては、以下をご覧ください。』

で詳細なのですが。

プレスリリースの仮訳はこちら
[外部リンク] Committee on Banking Supervision
Consultative document
Fundamental review of the trading book


○白井審議委員講演から少々

[外部リンク] 秋田県金融経済懇談会における挨拶要旨 ──

でまあ本論は新興国経済の成長に関して、現在どのような優位性を持っているのかとか、それに対して日本がアジア経済との間に従来どのような関わりをして、最近はどのような動きになっているのか、というのを貿易と資本とか証券投資とかの関係についての説明をして、では今後日本としてどういう取り組みが必要かとそういう話なのですが、まあそちらは華麗にスルーして(どうもすいません)『2.最近の経済・物価情勢と日本銀行の金融政策』の所から。

『(1)国際金融資本市場と海外経済』から。

『海外経済については、2011年春以降、成長ペースが鈍化しましたが、現在では、米国経済が緩やかな回復を続けるなか、欧州経済の停滞感の強まりに歯止めがかかり、新興諸国・資源諸国経済も内需を中心に底堅く推移しており、全体として成長ペースに改善の動きがみられています。先行きについても、国際金融資本市場が総じて落ち着いて推移すれば、新興諸国・資源諸国に牽引される形で徐々に成長率が高まっていくとみています。』

とまあこちらは展望レポート通りの話をしておりますが、リスク要因の所ではこうなっております。『(3)リスク要因』から。

『これらリスク要因の詳細は同レポートをご覧頂ければと思いますが、なかでも、私は、海外経済に関わるリスク、具体的には、々餾歉ι併垓掘△箸蠅錣姥玉価格上昇リスクや、欧州債務問題の再燃といったリスクのほか、2そ0奮阿粒こ扱从僂瞭宛に注視しています。』

ほう。

『このうち、原油価格については、地政学的リスクが残るなか、依然として高い水準にあり、先行き一段と上昇した場合、世界経済の下振れリスクが高まるほか、わが国も、交易条件の悪化から、企業収益や家計の実質購買力が下押しされ、経済が下振れるリスクがあります。』

『また、海外経済については、欧州債務問題を巡って、国際金融資本市場が動揺し世界経済が大きく下振れるリスクは低下しましたが、欧州債務問題自体が解決したわけではありません。現在、欧州域内で進められている中長期的な成長力の引き上げや対外不均衡の是正、財政の持続可能性の確保といった改革が、ひとたび市場の信認を失えば、国際金融資本市場が再び緊張し、世界経済あるいはわが国経済が下振れるリスクがあります。米国も引き続きバランスシート問題を抱えるなか、今後の経済が減速することもあり得る点にも注意が必要だと思います。』

ということで、さすがに展望レポートにありました「海外も上手くいけば上振れ」というような話をしないのは安心しました(^^)。まあ普通に下振れ警戒ですね。


国内経済に関してですけれども『(2)わが国経済・物価の現状と先行き』にありますけれども・・・

『先行きも、海外経済が成長率を高めるもとで、震災復興関連需要が強まるにつれて、2012年度前半にかけて緩やかな回復経路に復していき、2012年度全体ではやや高めの成長率となる見込みです。その後、2013年度についても、復興需要の景気押上げ効果の減衰から前年対比幾分減速するものの、潜在成長率を上回る成長が続くと考えられます。』

ということでまあこちらは展望レポート通りの話。

『なお、1月の中間評価時点との比較でみると、成長率は、欧州債務問題が金融市場に大きな混乱をもたらすリスクが低下し、市場環境がやや改善したことなどから、2012年度を中心に幾分上振れています。また、物価は、景気見通しの上方修正に伴うマクロ需給バランスの改善や、為替円高の修正、原油価格上昇の影響もあって、2012年度、2013年度とも幾分上振れています。』

とこちらも展望レポートに沿った話をしておりまして、この辺は変わらないのですが、リスク要因の説明で下振れを強調しているのは展望レポートの中心的な論調よりも若干ハト風味があるかもしれませんね程度の話になろうかと思います。

しかしまあ問題が政治的になっているから指摘したくないのかもしれないのですけれども、夏季電力供給に関してはそれこそ昨年の経済見通しの中で「供給制約」がキーワードになっていた位に重要な問題だと思いますので、それはそれでやはり触れておくべきなのではないかと思うのですけどね。「どうすべきだ」って話をしなけりゃ良いだけの話のような気はするのですけどにゃあ。

#つーことで本日は基本的に小ネタシリーズでありました。
 


お題「今更展望レポートなど」   2012/05/10(木)08:03:52  
  ・海外に上振れ要因加わるとな

『5.上振れ要因・下振れ要因』の所ですがまずは『(1)経済情勢』から。

『第1に、国際金融資本市場や国際商品市況の影響を含めた、海外経済の動向である。国際金融資本市場が動揺し世界経済が大きく下振れるテイル・リスクは低下したが、そうしたリスクの根源的な原因である欧州債務問題の解決には、なお多くの課題が残っている。』(今回)

『欧州中央銀行の資金供給等により市場の安定が保たれている間に、周縁国における競争力の引き上げや、財政の持続可能性の確保といった改革が着実に進めば、市場からの信認が強化され、世界経済の上振れ要因となる可能性がある一方で、改革の実行に関する懸念が再燃した場合には、国際金融資本市場における緊張が再び高まり、世界経済ひいてはわが国経済の下振れ要因となりうる。』(今回)

つーことで、前回はこの海外経済動向に関しては下振れ要因の話しか無かったのですけれども上振れが加わったのがはあそうですかという感じで。


・財政云々の話が加わる

前回と比較すると、この第1の部分が前回の第1+第2に相当して、前回の第3が第2に、第4が第3になっておりまして、今回の第4は何かと申しますと・・・・・

『第4に、わが国の財政の持続可能性を巡る様々な問題がある。』(今回)

キタコレ。

『例えば、高齢化の進行にもかかわらず、近年、家計の貯蓄率が下げ止まっていることなどを踏まえると、人々は、政府債務残高の累積から、社会保障制度の維持可能性や将来の税負担増などへの不安を感じ、支出行動を慎重化させている可能性がある。』(今回)

ほほう。

『財政の持続可能性に対する信認が低下するような場合には、そうした人々の将来不安の強まりから、経済の下振れにつながるおそれがある。他方、中長期的な財政再建の道筋が明らかになり、また、社会保障制度の維持可能性が高まれば、人々の将来不安は軽減され、経済に好影響が及ぶと考えられる。』(今回)

ほうほう。

『なお、金融市場のグローバル化が進展している現状を踏まえると、多くの先進国で公的債務残高への懸念が生じている中で、わが国の財政運営に対する市場の目も厳しくなってきているとみられる。そうしたもとで、仮に財政再建に向けた取り組みが不十分であると市場に評価された場合は、長期金利の上昇を招き、金融機関の経営ひいては日本経済全体に悪影響が及ぶと考えられる。』(今回)

うむ、まあ日銀心の叫びという感じですな。


・物価の上振れ要因にこんなのが

基本的には同じ話なのですが、第1の部分に妙な記述が。

『他方、成長力強化への取り組みが成功し、差別化された新たな財・サービスが広く創出されていけば、潜在需要が顕在化するかたちで価格が上昇し、中長期的な予想物価上昇率が高まることも考えられる。こうしたシナリオにおいては、経済成長率が上振れるとともに、物価は経済成長率の上振れから予想される以上に上振れる可能性がある。』(今回)

気持ちは分かるがどう見ても希望的観測です本当にありがとうございました。


・第1の柱、第2の柱

最後の『6.金融政策運営』から少々。

『まず、第1の柱、すなわち先行き2013 年度までの経済・物価情勢について、相対的に蓋然性が高いと判断される中心的な見通しについて点検する。上述の通り、わが国経済は、新興国・資源国に牽引されるかたちで海外経済の成長率が再び高まり、また、震災復興関連の需要が徐々に強まっていくにつれて、2012 年度前半には緩やかな回復経路に復していくと考えられる。消費者物価の前年比は、中長期的な予想物価上昇率が安定的に推移するとの想定のもと、マクロ的な需給バランスの改善を反映して、今回の見通し期間後半にかけて0%台後半となり、その後、当面の「中長期的な物価安定の目途」である1%に遠からず達する可能性が高い。こうした経済・物価見通しを総合的に評価すると、やや長い目でみれば、日本経済は、物価安定のもとでの持続的成長経路に復していくと考えられる。』(今回)

ちなみに前回の同じ部分を全部引用すると長くなるので結論だけ。

『こうした経済・物価見通しを総合的に評価すると、日本経済は、「中長期的な物価安定の理解」に基づいて物価の安定が展望できる情勢になったと判断されるにはなお時間を要するものの、やや長い目でみれば、物価安定のもとでの持続的成長経路に復していくと考えられる。』(前回)

まあ若干上方修正されていますけれども、よくよく見ますと基本的な部分は前回の見通しを平行移動させただけという感じですなあ。


『次に、第2の柱、すなわち、より長期的な視点も踏まえつつ、金融政策運営の観点から重視すべきリスクを点検する。』(今回)

『景気面では、欧州債務問題に端を発するテイル・リスクは低下しているが、国際金融資本市場や海外経済を巡り、なお大きな不確実性が存在する。また、国際商品市況の一段の上昇が、交易条件の悪化に伴う実質購買力低下などを通じて、国内民間需要を下押しする可能性もある。さらに、復興関連需要については、今後の強まり方や経済効果などを巡る不確実性がある。』(今回)

今回は国際商品市況の上昇云々の話が新しく入ってます。

『この間、中長期的な成長期待については、成長力強化への取り組み次第では、上振れ・下振れ双方向の可能性がある。財政の持続可能性確保へ向けた取り組みも、経済動向に大きな影響を及ぼし得る。物価面では、国際商品市況や中長期的な予想物価上昇率の動向などを、注視する必要がある。』(今回)

財政の維持可能性云々が加わっています。

で、結論の所ですけれども、

『現時点において、過度に楽観的な期待に基づいて金融的な不均衡が生じているとは考えにくい。もっとも、政府債務残高が顕著に累増しているなかで、金融機関は多くの国債を保有しており、何らかのきっかけで、長期金利が上昇した場合、経済・金融に大きな影響を与える可能性がある点に留意しておく必要がある。こうした観点からは、金融政策の運営に対する信認を維持していくことが重要である。』(今回)

ということで、見通しを引き上げたのと、足元で総裁が妙にその辺の話を講演でしている事も受けたんでしょうなあとは思いますが、一応第2の柱での金融不均衡云々の話を加えているのがチャーミングなのと、これまた財政維持可能性に向けた取り組みの話が出ています。

あと、最後の所になりますが。

『第2に、日本銀行としては、強力な金融緩和の推進と併せて、わが国経済の成長基盤強化にも、中央銀行の立場から引き続き取り組んでいく。』(今回)

ということで、まあ前回もこの話自体はあったのですが、わざわざこの項を独立させて「成長基盤強化に取り組む」というのを強調しているのはほほうという感じではございました。

#引用増量企画でどうもすいません
 


お題「今更展望レポートなど」   2012/05/10(木)08:03:26  
  今さらですが展望レポートを鑑賞。

○何かあちこちが上方修正になっている展望レポート

めんどいので基本的見解で勘弁ですが。
[外部リンク] 年度前半には緩やかな回復経路に復していくと考えられる。』(今回)

『しかし、供給面の制約がほぼ解消された現在では、需要面の動向が重要性を増してきている。そのことを念頭に置いて、先行きを展望すると、わが国経済は、当面、海外経済の減速や円高の影響を受けるものの、その後は海外経済の成長率が再び高まることや、震災復興関連の需要が徐々に顕在化していくことなどから、緩やかな回復経路に復していくと考えられる。』(前回)

何か良く見たら前提条件が半年前と同じじゃねえかという気がする上に、(リスク要因でもその指摘が無いのがアレなのですが)供給面での制約が原発再稼働の遅れ(しかし再稼働も糞もそもそも事故とかで止まった訳でも無い原発について再稼働するかしないかの議論になるというのが意味不明ではありますわな)というのでまた復活するという話があるような・・・・・・

んでまあどういう話かと言いますと。

『すなわち、輸出が増加基調に復するほか、復興需要の増加が公的需要・民間需要の両面で、年度を通じて景気の押し上げに寄与すると考えられる。こうしたもとで、生産から所得・支出への波及メカニズムも徐々に強まるため、2012 年度全体をみると、比較的高い成長率となることが予想される。2013 年度については、復興需要による景気押し上げ効果が徐々に減衰していくことなどから、成長率は、2012 年度対比では幾分鈍化するものの、海外経済が高めの成長を続けるもとで、潜在成長率をはっきりと上回る成長が続くと考えられる。』(今回)

『1月の中間評価時点の見通しと比べると、2012 年度および2013 年度の成長率は、欧州債務問題が金融市場に大きな混乱をもたらすリスクは低下し、市場環境がやや改善したことなどから、2012 年度を中心に、幾分上振れて推移すると考えられる。』(今回)

という話になっているのですが、前回との比較で言いますと、全体感としての「波及メカニズム」についてやや強いニュアンスになっているのと、欧州債務問題のテイルリスクがどうのという話が出ているのが違いますが、後は半年前の見通しの通りという感じになっています。

前回はこんな感じ。

『すなわち、2011 年度下期は、輸出や生産を中心に、海外経済減速や円高の影響を受けるとみられる一方、資本ストック等の復元に向けた復興需要が、公共投資、民間設備投資、住宅投資、さらには耐久消費財の消費といった様々な面で、徐々に顕在化してくると考えられる。2012 年度は、復興需要が年度を通じて寄与することに加え、海外経済の成長率が緩やかに高まり、輸出・生産を起点とする所得・支出への波及メカニズムが働くため、比較的高い成長率となることが予想される。2013 年度については、復興需要の押し上げ寄与が徐々に減衰していくことなどから、成長率は、2012 年度対比では鈍化するものの、新興国・資源国を中心とする堅調な海外需要のもとで、潜在成長率を上回る成長が続くと考えられる。』(前回)

『なお、2012 年度までの見通しを、7月の中間評価時点の見通しと比べると、海外経済の減速や円高の影響から、幾分下振れると考えられる。』(前回)


・物価の見通しに関する部分から

今回目立つのはこの『(2)物価情勢』の分量が長くなったことでして、まあ一応物価安定の目途を出したというのに敬意を表したかどうかは知らんですが、物価安定の目途を出した事を受けて物価見通しに関する説明分量を増やした、というのは物価をより重視していますよというアピールをしているですと解釈して欲しいという意思だと思いますので(^^)、その点については受け止めたという事で。

ちなみに前回はこの部分の分量が1ページ弱だったのですが、分量がほぼ倍になっていまして、2ページ弱程の分量になっておりますので、こういうのは日銀文学的に言えば「それだけ注目度を引き上げているんですよ」というアピールである、という風に解釈すべきものでしょうなという事でござる。

で、先行き見通し。

『先行きの物価を巡る環境を展望すると、マクロ的な需給バランスは、上述の通り、景気が緩やかな回復をたどるもとで、改善していくと考えられる。中長期的な予想物価上昇率については、市場参加者やエコノミストの見方は概ね1%程度で安定的に推移しているほか、家計の見方にも大きな変化はみられず、見通し期間においても安定的に推移すると想定できる。国際商品市況については、地政学リスクの高まりなどから原油価格を中心に強含んでおり、先行きについても、新興国の経済成長に伴う食料・エネルギーの需要拡大などを背景に、基調的には緩やかな上昇傾向をたどると想定される。』(今回)

というのがそもそもの前提条件になっていますが、この前提条件に関しては昨年10月の見通しとの変化はありません(めんどいので前回分の引用を割愛)。でもって例の部分なのですけれども。

『以上の環境を前提に、物価情勢の先行きを展望すると、国内企業物価指数の前年比は、国際商品市況の緩やかな上昇や、マクロ的な需給バランスの改善を反映して、見通し期間を通じて緩やかな上昇を続けると見込まれる。消費者物価の前年比は、中長期的な予想物価上昇率が安定的に推移するとの想定のもと、マクロ的な需給バランスの改善を反映して、今回の見通し期間後半にかけて0%台後半となり、その後、当面の「中長期的な物価安定の目途」である1%に遠からず達する可能性が高い。』(今回)

ということで、この「見通し期間のその後」というのを出す意味が何なのかというのは色々とツッコミどころがありそうなのですが、まあ威勢の良い話をしたいだけでしょというのが債券市場の受け止めで、本当に日銀の経済見通し上方修正をその通りですねえとか思っているならブルフラットしませんがなという所ですな。

しかしまあその先行き見通し期間の「さらに先」の話をわざわざ持ち出して威勢の良い話をするというのは、これはまあ展望レポートの枠組みを悪い言い方をすれば逸脱して希望的観測を述べているような部分であって、それってコミュニケーションポリシー的には誤解を招くような気もする、のですがまあ(少なくとも国内の金利関係の)市場がこの文言をどう見てもスルーしているのであまり問題になっていませんけど、まあどうなのかなとは思います。

『今回の消費者物価の見通しを、1月の中間評価時点と比較すると、景気の見通しが幾分上方修正されており、その分、マクロ的な需給バランスの改善も見込まれるうえ、為替円高の修正や原油価格上昇の影響もあって、幾分上振れしている。』(今回)

>為替円高の修正や原油価格上昇の影響
>為替円高の修正や原油価格上昇の影響
>為替円高の修正や原油価格上昇の影響

・・・・・・・・・ええまあ短期的な相場の動きでどうこう言うのもアレですが、余りと言えば余りにもそのタイミングが北浜先生過ぎるわという事で(^^)。

でもって更にその説明が続くのが前回と違う所。

『上記のとおり、物価情勢は、「中長期的な物価安定の目途」に向かって改善しているが、その実現にはなお時間がかかるとみられる8。』(今回)

>その実現にはなお時間がかかるとみられる
>その実現にはなお時間がかかるとみられる
>その実現にはなお時間がかかるとみられる

っての声明文の方には無かったっすなあ。で、その脚注の8番ですが。

『8 1990 年代以降の消費者物価(除く生鮮食品)の前年比の動きを年度ベースでみると、1年間に約1%ポイント改善したのは、消費税率の引き上げや国際商品市況の大幅な上昇といった要因が影響した時期に限られている。』(今回)

まあこれはこれで事実ではございますが、何かわざわざ書かれますと戦意あるんかいなとか突っ込まれたらどうするんだかという気もしますけどね。

『この点について、実体経済の強さが物価上昇圧力を生み出すというメカニズムに即して整理すると、循環的な要因と構造的な要因の双方が作用していると考えられる。』(今回)

『循環的な要因としては、リーマン・ショックによる景気の落ち込みがきわめて大きかったため、マクロ的な需給バランスは現在なお改善途上にあることが挙げられる。このため、先行き景気が緩やかな回復をたどるもとでも、マクロ的な需給バランスが概ねバランスした状態に達し、マクロの需給面から物価を押し上げる力がある程度明確になってくるのは、見通し期間の終わり頃になると予想される。』(今回)

『また、構造的な要因としては、経済成長率が趨勢的に低下してきたことが挙げられる。すなわち、他国に例をみない急速な高齢化に対して、成長力を強化する取り組みや社会保障制度の持続可能性を高める見直しが十分に進まなかったことで、企業や家計の成長期待が弱まり、支出行動が慎重化した。こうした状況が、物価の下落圧力をもたらす要因として作用してきたと考えられる。』(今回)

ほほうという所で。
 

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