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お題「またオペ雑談/第2期RTGSに関するペーパーより/バーナンキ議長会見をまたまた引っ張る」   2012/06/29(金)08:06:42  
  ○またまたバーナンキ議長会見ネタ

引き続き引っ張りますが。
[外部リンク] BusinessのPETER BARNES記者の質問から。

『PETER BARNES. Peter Barnes, Fox Business. Sir, you had talked about trying to get maybe a little help from some of the other branches of government, so that leads to the questions about the “fiscal cliff.” Have you seen any evidence that the lack of progress on resolving the fiscal-cliff issue is having an impact on the economy right now? Is it slowing economic growth right now, job creation as we saw last year during this very same debate? And if you’re not seeing it, and if you haven’t seen it yet, when could we-might we start to see it hit the economy and hurt the economy?』

フィスカルクリフに向けた進展が遅いですがその悪影響ってすでに出てますかってな話ですが。

『CHAIRMAN BERNANKE. Well, I think it’s still a bit early, but as we move forward in the year, we do anticipate that the uncertainty associated with the so-called fiscal cliff will have some economic effects.』

つーことで今は影響は殆ど無いが年末が近づけばフィスカルクリフの悪影響に対する不確実性が高まってくるでしょうというお話。

『We heard anecdotes today in the meeting about firms that might be government contractors that were, you know, not sure about whether the contracts would still be in place come January and making employment decisions based on that.』

建築業者などには既に影響が出ているとな。

『More generally, financial markets don’t like uncertainty and, particularly, uncertainty of this magnitude, and that, I think, will be a negative. So that uncertainty is there, that’s going to be an issue.』

不確実性は良くないですし、その影響はネガティブでしょうということで、懸念している感ありありですな。

『I think most importantly, though, is that Congress get the policy right. I’ve talked about three elements for fiscal policy. The first is to do no harm as far as the recovery is concerned, to try to avoid a fiscal cliff that would significantly damage the recovery. But second, to maintain the effort to achieve a sustainable fiscal path over the longer term. And third, to use fiscal policy effectively-to have a better tax code, to make good use of government spending programs and make them efficient and effective, and so on. So I think if Congress does all those things, the ultimate benefits would be substantial.』

ということで今後必要なこととして3つの要素を挙げていますが、フィスカルクリフが経済に顕著な悪影響を与えないようにすること、その一方で財政のサステイナビリティーを確保する事、そして財政の構造改革を行い、有効な形での歳入歳出のデザインをすること、というのを挙げていますな。


・逆さ絵おじさんさすがに前回のはマズーだったと反省したのでしょうか

日経新聞の矢沢(勝手に漢字当ててすいません)記者からの質問が20ページに。

『TOSHIKI YAZAWA. Thank you, Chairman. I’m Toshiki Yazawa from Nikkei. I hear a lot of conversations on liquidity trap in U.S. That was a familiar concept in Japan after a bubble burst in the lost decades. Is U.S. economy in liquidity trap? And if that happens, how could economy escape from here? Thank you.』

米国でも日本のような流動性の罠状態になっているという指摘が多くなってきたが、米国経済についてどう認識しますか?そしてもしそれが起きた場合にどのようにすべきか?という質問でして、後半部分については質問者の意図が普通に素で聞いたのか、それとも日銀に対する政策提案でも貰おうと思ったのかはよく判らないのですが、逆さ絵おじさんの答えがこれまた意外な展開に(^^)。

『CHAIRMAN BERNANKE. Well, the U.S. economy is in a situation where short-term interest rates are close to zero. And so what that means is the Federal Reserve cannot add monetary accommodation by cutting short-term interest rates, the usual approach.』

ゼロ金利制約にあるという話はしていますが、流動性トラップに入っているという話はこの先でもスルーしているのでまあ普通に否定してるのでしょう。というか「金融政策でやる事はある(キリッ)」という主張ですので流動性トラップ説は普通に否定でしょうが。

『It’s been one of the themes of my own work for a long time, including some of the work I did on the Bank of Japan, that central banks are not out of tools once the short-term interest rate hits zero.』

ふむふむ。

『There are additional steps that can be taken. And we have demonstrated through both communications techniques-guidance about future policy, which is something the Japanese have done as well, by the way-and through asset purchases, also something the Bank of Japan has done, that central banks do have some ability to provide financial accommodation to support their recovery even when short-term interest rates are close to zero.』

ゼロ金利制約になっても「日銀がやったように」フォワードガイダンスというコミュニケーションポリシーを用いたり、「日銀がやったように」資産買入などの手段を取ると言った形で、色々な手段を取る事が出来ます(ので現在は流動性トラップではない)という事ですけれども、前回の会見の時にクルーグマン批判に対して若干キレ気味になって「我々は日本のような状況になるのを避けた(キリッ)」とか言ったのはさすがに日銀に悪い事したと思ったのではないかと勝手に愚考するのでありますがどうでしょうかね?質問者が日本のメディアですし^^;

『That being said, as I mentioned to Mr. Ip, these nonstandard policies are less well understood, and they do have some costs and risks. But I do think that, at the same time, that they can be effective in helping the economy.』

Mr. Ipってのは昨日引用した質疑でして、逆さ絵おじさんに麿が憑依した記念すべき(??)質疑応答での話でして、つまりここでも麿モードになっているのが中々アレです。

そういえば昨日この辺の麿モードの話でBINYAMIN APPELBAUM記者からの質疑応答の部分で、実をいうと書いている途中で頭が飛んで次の話になってしまうという残念な攻撃になっておりましたので、その部分を再掲します。

(昨日書き漏れた部分の再掲ざんす)

いやね、まあ非伝統的政策を実施する際には当然ながらこの手の事を考えながら行うのは中央銀行的には当たり前の話なのですが、FEDの場合に関しては(ここで文章切ってしまっておりましたが続きはこうなっていまして・・・・・→)元々こういう出口だの副作用だのの話をスルーして、「とりあえず大きな問題もなさそうだったら効くか効かないか判らないし出口政策どうするのか判らんけど突っ込んじゃえ♪」的な雰囲気が昔からあったので麿モードになって普通の中央銀行が言うような話を逆さ絵先生がおっぱじめたのには意外感があります。


とまあそういう所で、もうちょっとだけネタは有るのですが例によって時間がががががorz
 


お題「またオペ雑談/第2期RTGSに関するペーパーより/バーナンキ議長会見をまたまた引っ張る」   2012/06/29(金)08:05:46  
  ありゃま、もう月末なんですかorzorz

○またもオペ雑談

ただの粘着ですかそうですか(^^)。

オファー
[外部リンク] 8,000 2012年7月2日 2012年9月27日

結果
[外部リンク] 15,033 8,009 53.3

ということで3か月固定オペをまたまた新規で入れてきたのですが、もともと今月は20日以降月末に掛けてのオペの期落ちが少なかったうえに、3か月のロールを6か月で実施するという荒業プレイによってロールの札が減ったのもあって、まあ3か月のニーズはあったということでめでたく応札が1.5兆円入って良かったですね(棒読み)という所ではございます。

まあ何と申しますかオペ残高確保の為になりふり構わずという風情でありまして、そらまあ5月の決定会合議事要旨見たら政策委員会から「まあお前ら頑張れ」とか実務上のフィージビリティー的に限界のある状態までオペ拡大して後は現場にマルナゲータとか現場からしたらナメトンノカヴォケという所ではございましょうけれども(--)、まあそんな中でも頑張る所がジャパンのクオリティーっぽくて実に素敵ではございます。

・・・・・・・ただですな、3か月のオペのロールが6か月になるとか、そんでもって減った3か月の分を今度は新規で入れるとか(それこそ今回のオペのエンドでのロールが6か月になったら「創刊号は200円」の某ディアゴスティーニ商法かという所ですが^^)、あまりオペの打ち方が猫の目状態になってしまうと、そもそも現在は量的緩和状態を実施している中で、そういう環境下において別に固定金利の3か月とか6か月とかそんな長い資金ってニーズが多い訳では無いのでして、資金のアベイラビリティーに問題があるという状態だと固定金利にニーズがあるのは欧州見れば判りますけど、日本の市場環境的には、資金のアベイラビリティーよりも担保足りなくなる方がリスクというまあある意味贅沢な悩みではありますが、そーゆー状況にある訳でございます。

そして、固定金利オペにニーズの出るもう一つのルートとしては長短金利差での鞘抜きニーズという話になるのですが、基金国債買入をホイホイ拡大した結果として、1年どころか3年まで金利が0.10%に張り付いてしまいますと、そもそも6か月の資金を固定しても鞘抜けるものが無い(たとえば1年金利が0.15%だったら6か月を0.10%で固定したら後半6か月が0.20%でブレークイーブンとかそういう話ね)のでございまして、益々ニーズございませんなというお話。

つまりですよ、そういう次第でそもそもニーズが無い中でまあそれはそれで一定の札が入るのはどうしてかと考えた場合に、「安定したファンディング」というニーズが有る訳でして、国債ディーラーからするとまあ当然ながら国債売買における在庫ファイナンスのニーズがありまして、売買で結構その必要額はぶれますけれども、そうは言いましても根っこの部分でのファンディングのニーズがありますので、そこに関しては3か月の固定オペをロールしながら対応しまひょかという話になりますがなという事ですな。然るに3か月のオペのエンドが6か月になるとか、急に新規がホイホイ入ってくる(まあ総額減った分の補填したいのは判るけど)とか、あまり猫の目をやられますと入れる方的に「安定したファンディング」のニーズを満たさなくなりますがなとゆー事になって、却って札が入らなくなる可能性がありますので、まあ残高確保に色々と工夫したいのは良く判りますし、工夫大変ですねえとか思うのですけれども、市場的にはそんな事情もあると思われますので、工夫も程々にというのが吉なのではないかと愚考する次第だったりしますです、はい。


○これは中々

[外部リンク] 年11 月に次世代RTGS 第2 期対応(1 件1 億円以上の大口内為取引のRTGS 化)を実施し、決済の安全性が一段と向上した。日本銀行当座預金における決済量は想定通り大きく増加したが、大口内為取引の件数・金額がピークとなる3 月末も含め、決済は円滑に行われている。1 件1 億円未満の小口内為取引についても、時点ネット決済の決済金額の大幅な減少によって決済リスクが大きく削減された。第2 期対応の実施により、わが国は、大口資金決済に関する国際的な安全性基準をより高いレベルで達成していると言える。』

ということで、昨年11月に大口内為のRTGS化が実施されたあと、特段のトラブルもなく粛々と運営されているというのがさすがの日本クオリティなのであります。内為取引に関しては大口が金額ベースで物凄く多くて、件数ベースでは小口が物凄く多いという事になっています(主に証券決済要因で大口の金額がやたら多くなるとかそういう話だったような)。

本文の図表1という所にその辺があるのですが、2012年3月の1営業日平均で大口内為の件数が1.1万件で金額が9.5兆円、小口内為の件数が550万件で3.0兆円という風になっておりますな。3月末日だと大口が5.1万件の42.5兆円で小口が1956万件(!)の14.1兆円という規模だそうです。


んでもって今回の第2期対応でどうなったかという話ですが、本文2ページのBOX1の所に色々と書いてますけれども、まあこういう風になりましたと。

『次世代RTGS第2期対応は、全国銀行データ通信システム(全銀システム)に構築されたインターフェースを経由し、流動性節約機能を備えた日銀ネットを通じて大口内為取引をRTGS処理するものである。ここでは、第2期対応後の処理フローを図解する。仕向銀行から全銀システムに送信された内為取引のうち、大口内為取引について銀行間の資金決済に必要な情報が抽出され、これが全銀システムから日銀ネットに送信されてRTGS方式で決済される。日銀ネットでRTGS処理された結果は、全銀システムに送信され、それを受けて全銀システムが被仕向銀行に為替通知を送信する。なお、1件1億円未満の小口内為取引については、従来どおり時点ネット決済で処理される。』

つーことでその状況ですけれども、まあ興味の無い人はスルーする話だがあたくしはこういうの読むのが好きなので延々と引用する。

『_談繕箙圓ら全銀システムへの送信状況』から少々。

『3月末の大口内為取引について、加盟銀行から全銀システムへの送信状況を第2期対応前後で比較すると(図表3)、第2 期対応後では送信が大幅に早期化していることが分かる。』

という事でその要因ですが、

『大口内為取引の送信タイミングが早期化した要因としては、大口内為取引が、時点ネット決済の下で内為制度のリスク管理策として設けられている仕向超過限度(支払金額と受取金額の差の上限)による送信制約を受けなくなったことが一因と考えられる。』

決済実務している人には当たり前の話だと思うのですが、普段こういうのあまり馴染みのないあたくし的にはへーへーへーの連続でして。

『すなわち、第2 期対応前では、一部の加盟銀行が、仕向超過限度に抵触することがないよう午前中の大口分の送信を抑制していたほか、仕向超過限度額を日中臨時に引き上げる制度を利用する場合には、それが反映されるまで電文の送信を待つことがあった。第2期対応後は、大口内為取引が仕向超過額管理の対象外となり、早期に送信できるようになったものと考えられる。』

『このほか、加盟銀行間において、第2 期対応の実施後における内為取引の円滑な決済を図る観点から、月末日の大口内為取引の送信・決済に関して、内為取引の専用時間帯(8 時半〜9 時。概要は後述)を活用し決済を早期に行うことを申合わせたことも、送信タイミングの早期化に影響したものと考えられる。』


ところでRTGSになる前の内国為替決済って本支店間取引じゃない場合であっても全銀為決前に引出が可能(と書くと何が何やらですが、つまりどこかの銀行からATM使って他行振込をした場合、被仕向銀行側、つまり受けた側での入金ってほぼ即時に入っていて、受けた側で預金引き出しがサクサク出来るのですが、実は銀行同士の資金決済は全銀内為決済時限にならないと実施されませんでしたよねという話)でしたけど大口RTGSにしたらどうなるんでしょとか素人ですいませんが第2次RTGSの話を見ている時に思っていたのですが、その辺の話がその次に。『∩感筌轡好謄爐ら日銀ネットへの送信状況』から。

『(月末日朝の事務量への対応)』という小見出しを見ると「おお!」と思う訳ですが。

『全銀システムは、加盟銀行からの内為取引の送信を、先日付分については決済日の5 営業日前から、決済日当日分については月末日では7 時半、通常日では8 時半から受け付けている。こうした取引の受取人口座への入金は、従来、決済日において銀行間の資金決済(時点ネット決済)を待たずに行われていた。他方、第2 期対応の実施後は、大口分の受取人口座への入金は、日銀ネットを通じた銀行間のRTGS 決済の完了後に行われることとなる(前掲BOX1)。』

なるほど。まあこれで内為のヘルシュタットリスク(みたいなもの)が相当削減できましたという話になります罠。

『こうしたスキームの下、日銀ネットの開局時刻は9 時であったため、従来9時前に行われていた受取人口座への入金については9 時以降に後ずれすることになる。取引が集中する月末日では、顧客への入金が大幅に遅れる惧れがあり、これへの対応が課題となった。』

月末は顧客口座からの総合振込とか支手決済(なんて最近は減ったのかね)とか約定弁済とかのセンター処理が色々あって、これが残高不足でセンター処理不能明細として上がってくると法人担当者はヒーコラ言う訳でございまして(--)

『このため、日本銀行は全銀ネットと協議し、月末日については、日銀ネットの開局時刻を30分前倒しし、内為専用時間帯(8 時半〜9 時)を設定することとした。』

なるほど。

『また、全銀ネットでは、円滑な決済を確保する観点から、全銀システムから日銀ネットへの送信開始時刻を日銀ネット開局から5 分後(月末日8 時35 分、通常日9 時5 分)とし、加盟銀行が流動性を予め投入できる時間を確保した。』

ということで、まああたくしが最初に短期市場関連を触っていた時には資金決済と言えば即時決済以外だと時点決済でございました(歳がばれますが)ので、この10ウン年で隔世の感があるなあとか思うのでありました。まあその間に通信技術も発達しましたしコンピューターの処理能力も向上したというのもあるでしょうけれども。

でまあ『∩感筌轡好謄爐ら日銀ネットへの送信状況』、『F銀ネット上の決済状況』という部分も興味深いのですが、引用しているとキリが無いので『F銀ネット上の決済状況』の後半あたりから。

『(流動性投入の状況)』という所からですが。

『こうした決済の円滑性は、各金融機関が当座勘定(同時決済口)に投入する流動性の多寡に大きく影響される。以下では、各金融機関が決済のために投入した流動性の日中推移を確認する。』

ということで計数については引用割愛しますが。

『こうした状況は、各金融機関が、各取引の市場慣行等を意識しながら、取引の集中する時間帯に決済に必要な流動性を潤沢に投入していることを示すものと考えられる。午前中に潤沢に投入された流動性が、終日大きく減少することなく高い水準が続く姿は第2 期対応の実施前と変わらない。』

ふむ。

『回転率(決済金額/投入流動性)をみると(図表9)、第2期対応の実施以降、低下しており、流動性はこれまでにも増して潤沢に投入されていることが分かる。』

ふむふむ。

『これは、金融機関における流動性コストが極めて小さい金融環境の下で、大口内為取引に関する申合せの遵守に加え、大口内為取引は、ー腓妨楜(企業・個人)の振込に利用されるため、顧客サービスの低下を防ぐために加盟銀行が取引の早期の決済を志向している、顧客間の当日・即時の取引が多く含まれるため、資金部署が取引を予め正確に把握しておくことが困難である、先日付取引などにより、日銀ネット開局直後における全銀システムからの送信が集中する、といった理由などから、加盟銀行が日銀ネットの開局と同時に、従来よりも厚めに流動性を投入しているためと考えられる。』

>金融機関における流動性コストが極めて小さい金融環境の下で
>金融機関における流動性コストが極めて小さい金融環境の下で
>金融機関における流動性コストが極めて小さい金融環境の下で

ということで、現在は量的緩和状態になっておりますので、当座勘定同時決済口に流動性を集めに投入する事に対する機会費用が特段掛かる訳では無い、という状況でして、RTGS第2期を導入を円滑に実施という点からすると量的緩和状態(&金融不安とか無い状態)で良かったですねというような話になるのですが、これはつまりインターバンクにおける限界的に必要な流動性についての構造変化が恐らくは生じているという話でもありまして、現在の包括緩和を解除する時に流動性をあまり急激に引けませんなあという話にもなるかなとか思いましたです。

まあ前回の量的緩和解除の時も、それ以前の長期化した量的緩和によってインターバンクが限界的に必要とする流動性の量が良く判らんがなという事で、オペの期落ちを利用して資金を実質的に引いていくという形を取った(4月から徐々に引いて行ったら5月大型連休の所でコツンと来ましたねあの時は)のですが、まあ出口政策というのはこういう所での資金需要を変に逼迫させないようにというような事も考えないといけない話で、特にジャパンの場合は決済とかがやたら精密に出来ていて、しかも世の中もそれが普通だと思って動いているという面があるので、その辺アバウトでもシャーナイナイとかで済ませられる欧米諸国とは違う難しさがあるなあと(いつになるか知らんけど)量的緩和状態からの正常化という話の時になったら悩むのかなあとか思うのでありました。

ということで話がずれましたが纏めの所を引用。

『また、第2期対応の実施によって、6年に及ぶ次世代RTGSプロジェクトが完了するとともに、わが国における全ての大口資金決済のRTGS化が達成したことになる。このことは、わが国において、大口資金決済に関する国際的な安全性基準の中で、特に望ましいとされている「日中の即時決済の実現」が達成されたことを意味する。日本銀行では、今後も、わが国決済システム全体の安全性と効率性の確保に向けて努力していきたい。』

実に素晴らしいことであります。
 


お題「ちょっとしたネタだがECBの預金ファシリティ金利がどうのこうのの話/バーナンキ会見ネタ続き」   2012/06/28(木)08:25:28  
  ○今日も今日とてバーナンキ議長会見ネタ

まあ四半期末ですので勘弁ということで(謎)。

[外部リンク] APPELBAUM. Binya Appelbaum, New York Times. I’m looking at the projections you all released today that show that unemployment will be between 8 and 8.2 percent at the end of the year. You told Congress earlier this month that the defining factor in your decision about whether to do more would be whether unemployment was coming down. That’s barely a decrease. And I guess I’m struggling to understand why, in that context, you are not doing more now, particularly when you say that you can do more and that you would do more if it wasn’t happening.』

SEPでの見通しによれば今年末の失業率は8-8.2%となってますが、おっちゃん議会証言でも失業率が低下するかどうかってのが今後の追加緩和を検討するファクターとか言っている訳で、いまこの状況こそがその追加緩和検討時期じゃねえのかやる気あんのかゴルァ、とは言ってませんがまあ非難チック。

『CHAIRMAN BERNANKE. Well, first of all, again, we are-we did take a substantive step today by extending the maturity extension program to the end of the year. Again, I think that’s a meaningful additional step.』

いやいやツイストの延長は重要なステップですよとさっきも言ったじゃないですか、と言っても当然許してくれるわけもなく。

『BINYAMIN APPELBAUM. The projections included that step, right?』

予想にこのツイスト延長を織り込んでこの見通しだったらやっぱり足りないじゃねえかというような意味での質問でございますな。

『CHAIRMAN BERNANKE. It depends on-each individual has their own path of optimal policy, so we’ll provide more information about that in the minutes. But-and again, we’re prepared to do more. We have to get, I think, further information about the state of the economy, about where things are going, about what’s happening in Europe.』

まあそれについては各個人の考えですのでと逃げを打ちつつ、いや今後の準備はしていますし、欧州情勢見ながらそこは検討しています、という話をした訳ですが、この後逆さ絵おじさんに急に麿が憑依されたようで、白川モードキタコレの巻がこの次。

『I guess I would add to that, though, that, you know, each of these nonstandard programs does have various costs and risks associated with it with respect to market functioning, with respect to financial stability, with respect to the exit process, and so I don’t think they should be launched lightly.』

非伝統的政策にはリスクとコストがありますだの、市場機能の問題だの金融の不均衡問題だの、出口政策の問題だの、だから慎重に導入するんですだのどう見ても白川方明です本当にありがとうございましたという麿憑依キタコレという発言にワロタ。

いやね、まあ非伝統的政策を実施する際には当然ながらこの手の事を考えながら行うのは中央銀行的には当たり前の話なのですが、FEDの場合に関しては

『I think there should be some conviction that they’re needed, but if we do come to that conviction, then we’ll take those additional steps.』

ということで、まあ追加緩和に関しては「より確信が必要」というお話でありました。


・企業金融オペみたいなのの検討とな

ちょっと飛んで18ページから。

『GREG ROBB. Thank you, Mr. Chairman. Greg Robb, MarketWatch. I just wanted to get back to lending and credit. The U.K. has started a program where the Bank of England is going to make lending to banks only if they lend to households and companies. Is that something the Fed has under consideration? Would that be something you’d start here?』

そういやネタにしてませんが(大汗)、BOEが昔々の日銀がやった企業金融支援貸出制度のような貸出制度を実施して企業金融や家計への信用供与しましょうよ策を導入した件についてね。

『CHAIRMAN BERNANKE. Well, we’re very interested in it, and we’re certainly going to follow it. The details are not yet available. And I think it should be noted that it’s not just a Bank of England program, but it’s joint with the British Treasury. So the question-one question might be, how much of a fiscal component is there? Is there some kind of fiscal subsidy being included there?』

ということで、単体では出来ない話なのですがネタとしては考えておりますがなという話。

『But we are looking for-as you know, throughout the crisis, we’ve looked for new programs, new ways to help the economy. And this will be a type of thing that will be on the list of programs that we look at.』

んな訳で、まあFEDもそんなのやるのかよ日銀状態じゃなと胸熱の展開。


・またまた麿モード

どうも「追加やらねえのかコノヤロー」という質問の度が過ぎると急に麿の生霊が憑依するような仕様が逆さ絵おじさんに追加されたようで誠に香ばしい事でございます(^^)。

『GREG IP. Hi. Greg Ip of the Economist. You have an inflation target of 2 percent, but your projections show inflation centered below 2 percent over the medium term. I was wondering if you could explain why. And secondly, you said that the Fed is prepared to do more if necessary. Could you briefly comment on what sort of form additional action might take? And, specifically, what are the relative costs and benefits of doing more QE versus more maturity extension?』

そもそも物価見通しだって中期的に中心が2%切ってるじゃねえかとか中々いい感じで突っ込んでいるのですが、追加の具体例コメントしろだのMEPとQE3のプロコン比較しろだの中々アレですな。

『CHAIRMAN BERNANKE. Well, the-in terms of the inflation forecasts, again, I think it should be said, as a preliminary point, that economic projections have a lot of uncertainty about them. We talk about that uncertainty in the survey of economic projections. So we shouldn’t take a false sense of precision from those numbers.』

物価についてはまあ不確実性なども考えつつこの数字ですが。

『That being said, there is an issue about whether or not there’s sufficient stimulus in the economy. As I mentioned earlier, one problem is that we are now at the zero bound, and that the types of unconventional programs that are available are-we know less about them, they have various costs and risks, and, for that reason, you may get a different amount of financial accommodation in this kind of regime than you would in one where short-term interest rates can be varied freely. So I think that’s really a critical issue.』

非伝統的政策ってあまり試した事が無いのだから色々とコストとかリスクについて慎重に考えて政策を突っ込まないといけないとかどこの麿だと。

『Now, in terms of the costs, I would list, briefly, large asset purchases increase the size of our balance sheet and therefore ultimately will make exit a more extended process.』

バランス拡大しすぎると出口政策に時間が掛かるキタコレ。

『Large asset purchases-which means that the Fed owns a larger share of a particular type of asset-may have implications for market functioning, which in turn might affect the ability of the Fed to have stimulative effects on the economy.』

『There are some financial stability issues that we are monitoring and that have to be taken into account. So any kind of assessment of appropriate policy must look both at the outlook for the economy and for-and at the costs and risks associated with new measures, new steps that might be taken.』

第二の柱までキタコレという感じで、どう見ても白川方明アゲインです本当にありがとうございました。

『That being said, again, I think at this point, we still do have considerable scope to do more, and we are prepared to do more. We’ll continue to monitor the economy and see how things evolve. And if-again, we’re looking primarily at the labor market in this respect-if we’re not seeing a sustained improvement in the labor market, that would require additional action.』

で、必要ならば実施しますよ発言というのがここに来るのだ。

『In terms of balance sheet actions, we are unlikely to do more maturity extension for a while because we have taken that about as far as we can. So we would have to take other types of steps in order to add to the amount of stimulus in the economy.』

あと、MEPについては弾切れの為今後はしばらくできませんよというはなしを付け加えています。

#と言ったところで本日は勘弁
 


お題「ちょっとしたネタだがECBの預金ファシリティ金利がどうのこうのの話/バーナンキ会見ネタ続き」   2012/06/28(木)08:24:57  
  さきほどのモーサテでの為替の電話コメンテーターが「欧州債務問題の対応策の一環でECB利下げ」という話だがいやそれはロジックが変だろと思いつつ最近のその辺の言説について一応あたくし的ツッコミを入れてみようかと。

#為替系コメンテーターって金融政策絡みで碌な事言わねえとか思っていたのですが、先日某所で当座預金残高更新に関する論点をきっちりと整理したレターを見たのですが、本ちゃんのレポートではないので惜しくもネタにするのは控えます。まあ皆さん探して味噌。ヒントは当座預金残高がどうのこうのというお題の某外資系証券の為替関連レターだよん♪


○ECBの利下げ期待はまあ良いとして関連論点がおかしい件について

まあ実は市場のお仲間さんと話しながら色々と考えたので折角だからメモにしておくとかそういう話だったりするのですが、まあECBの利下げ云々に絡む話で何か変じゃねというのがどうも目に付くのよ。

[外部リンク]

『協議が非公式だとして匿名で語った同当局者によると、利下げ実施となれば下限政策金利である中銀預金金利を現行の0.25%から引き下げることを伴うが、政策委員会の大半のメンバーは問題視していない。ただ、この関係者は利下げは確実ではないとも語った。ECB報道官はコメントを控えた。』(上記URLより)

・・・・・・・?????としか申し上げようがないのですけれども、どうも欧米市場発のレポートとか見てるとこの手の話が多くて(逆に「預金ファシリティー金利をゼロに下げられないからECBは利下げができない」という意見もあったりする)、趣味の中銀ヲチャー(中銀ウォッチャーというのはおこがましいのでヲチャーを自称^^)をしておりますあたくし的に思いまするに、そもそも何でMRO金利下げるのと同時に預金ファシリティー金利を下げなきゃいかんのかと小一時間問い詰めたい訳でございます。

そもそも常設ファシリティ―作るのは金利回廊を形成することによって市場金利の上限と下限をまあ大体形成する(正確に言えば貸出ファシリティ―は担保が無いと利用できないので無担保の金利は貸出ファシリティー金利を上回る可能性はある)為に作る物ですが、そのコリドアの幅を幾らに設定するのかは別に勝手に決める世界でありますし、そもそも量的緩和政策のような形でインターバンクに所要準備を遥かに超える資金供給を実施した場合には理念的には市場取引金利は預金ファシリティー金利まで低下した所で張り付く形になるので、量的緩和政策の実施と共に日本や米国の場合は預金ファシリティー金利を政策金利と同水準(その後どちらの中銀も政策金利をバンドにしてそのバンドの上限が預金ファシリティー金利になっていますがな)にしている訳で、利下げするのに同時に預金ファシリティー金利を下げないといけない義理は無いのですけど、まあ未体験ゾーンだからどうも実感として湧かないのでしょうかね。


更にこんな話とか。

[外部リンク]

『6月27日(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、米連邦準備制度理事会(FRB)が敬遠しているトワイライトゾーン(未知の空間)に金利を設定することを真剣に考えている。ECBの利下げは信頼感改善や貸し出し促進、成長拡大につながるもようだが、下限政策金利である中銀預金金利がゼロ以下に下がることにもなるかもしれない。0.25%からの中銀預金金利引き下げは、てこ入れを図ろうとしている短期金融市場に悪影響を与えかねないことが政策当局者にとって障害となっていたが、もはやタブーではないと、ユーロ圏の中銀当局者2人が15日に語っている。』(上記URLより)

まあさっきのニュースの関連記事ではございますが・・・・・・・

『フランクフルト・トラストの資産配分責任者クリストフ・キント氏は、「金利引き下げは現在の状況では心理的に重要な効果をもたらすだろう」と分析。「マイナス金利は不合理な概念ではない。ただ、ECBが望むような効果が実現するかどうかは分からない」とくぎを刺した。中銀預金金利がゼロ以下になれば、銀行は過剰流動性をECBに預けることを控え、代わりにその資金を融資に回すことが考えられる。ECBへの預金は1日当たり約8000億ユーロ(約79兆円)に上る。』(上記URLより)

・・・・・・・・えーっとですね、現在欧州が直面している問題というのは金融市場の短期的な問題としてはリスクオフという名前の信用収縮でございまして、信用収縮している時に上記のような「中銀預金金利がゼロ以下になれば、銀行は過剰流動性をECBに預けることを控え、代わりにその資金を融資に回すことが考えられる」という効果が起きるのでしょうかという設問に関しては2001年に実施した日本の量的緩和政策およびそれに付随するゼロ金利政策を見れば答えは出ている筈でして、信用収縮だったりバランスシート制約があってそもそも金融機関がリスクテイクできないという状況下では、そもそも金利が高いから貸出をするとかそういう状況にはなり得ない訳でございまして、市場取引がそれによって活性化する訳ねえだろと存じます次第。

いわゆるポートフォリオリバランス効果が働く為には、そもそものバランスシート制約が無い(または極めて少ない)状況であることが前提として必要であり、銀行間取引にしろ融資にしろ、そもそも信用収縮があったりバランスシート制約があったりする時にはそのそもそも論となる問題が解消されない限りにおいてどんな餌を吊るしてもポートフォリオリバランスは期待されるような効果を発揮できないでしょという話でして、日本の例もそうですし、大体からしてサブプライム問題発生以降の米国金融市場だってそんな感じだった訳で、今さらECBは何を言ってるんだという感じですが、まあ報道がそもそも正しいのかどうかがワカランチ会長なのであまり罵詈雑言を放つのは避けますね(^^)。


それにですな、そもそも金融市場が信用収縮モードになっている時というのは短期金融市場における市場機能が低下している訳でして、金融機関のファンディングを円滑に回すためには中央銀行が短期金融市場のカウンターパーティーとなって取引を回さないと行けないのでありまして、それこそFEDも日銀もそういう形での短期金融市場への関与を行っている訳ですが、当座預金金利ゼロだのマイナスだのにして流動性を中央銀行に持たせない政策を実施したら、中銀が短期金融市場のカウンターパーティーとして取引を回すのが却って困難になり、危機下における短期金融市場というか金融機関のファンディングが更に機能低下する訳で、却って危機を拡大するリスクを抱えますがなという事になりますわな。

大体からして信用収縮しててバランスシート制約のある中で中銀の当座預金に所要準備以上置くなというような話に成ったら、金融機関は何をするかと言ったら国債買うか安全な海外の国債(まあ今だったら米国債とか英国債とか日本国債とかでしょ)しかしない訳で、単に安全国と見なされる国の国債金利が低下してそれこそこっちが大迷惑というだけの話でありまして、まあアホな事は勘弁して欲しいものだと思うのですけれども、さすがにこの程度の話ECBは普通に判っていると思うので、単なるポジショントーク含めた煽りを受けて記事にしてるという感じだとは存じますがねえという所で。

あと、利下げは景気判断に基づく話で金融危機対策とは実は別問題だと何度いったら判るのやらという感じではございますけどね(金融危機が実体経済に悪影響を与えるから利下げというのはまあ有るけど)。

#ということでまあ短期市場の皆様におかれましては何を今さら話のメモで誠に恐縮至極
 


お題「バーナンキ議長記者会見ネタとオペ雑談」   2012/06/27(水)08:02:55  
  ・資産価格ルートへの言及

次の質問はロムニー氏の「QE2の効果は相対的に小さかった」批判に関連して。

『Zach Goldfarb: Thank you. Mitt Romney recently said that QE2 had a relatively little impact on the economy. He said that was in part because of the President's policies, and he said that QE3 was unwarranted and could have negative effects. Do you agree that QE2 had little effect on the economy? Do you think the President's policies has had an effect on the effectiveness of monetary policy? And do you think it's appropriate for a presidential candidate to comment on the future path of monetary policy?』

最後の質問とかどう見ても地雷です本当にありがとうございましたという感じですが。

『Chairman Bernanke: Well, I just say first that we think that both of the asset purchase programs, so-called QE1 and QE2, did have significant effects on asset prices and financial conditions and although there were certain problems in transmission for example, the housing market has not been as responsive as it's been in some times in the past.』

ということで、この話はいつも逆さ絵おじさんが行っていますが、かならず言及してくるのが資産価格ルート。どうもどこぞの麿様におかれましてはこの資産価格ルートを言及するのがお好みではなさそうな感じをひしひしと発言等を見ると受けるのでありますが、非伝統的政策を実施するという文脈で言えば、既に「猫の手も借りたい」状態であるわけでございまして、その面で言えば伝統的政策で考えた場合に猫の手であるかもしれない資産価格ルートについても重要ではないかと思える次第。

もちろん、あまり資産価格資産価格言ってると第二の柱的問題もさることながら、出口政策時に資産価格のバックラッシュが起きるリスクを高めるという意味で、まあ逆さ絵おじさんって出口政策あまり真面目に考えてないだろ(実はこの後にその手の話が出てくるので必ずしもそうではないと思いますが、今日はネタにする時間なし)とか思うので、今は逆さ絵おじさんの方が見栄え良いけど将来は分からんがなとは思いますけどね。

『We do think that they were both effective in providing support for the economy and in particular, so-called QE2 ended what looked to be an incipient deflation problem when we first introduced it. So, I do think those have been effective and as I said to Mr. Hilsenrath, we think that these kinds of programs can still provide additional support. 』

またQE2はデフレーション入りのリスクを回避しましたというのはまあそうでしたねという所で。

『With respect to the rest of your questions, I just want to reiterate that the Federal Reserve is nonpartisan, we are very serious about taking our decisions based on purely economic grounds without political considerations, and we'll continue to do that.』

>we are very serious about taking our decisions based on purely economic grounds without political considerations

はあそうですかという感じもしますが、まあこれはこう答えるしかないですね。


・ポートフォリオリバランス効果への言及

とか何とか引用しているうちに8ページ目に突入しますが。

『Jim Puzzanghera: Thanks. Jim Puzzanghera with the LA Times. Long-term interest rates, mortgage rates are already at historic lows. How much more help can an extension of Operation Twist do and--to lower interest rates?』

既に長期金利もモーゲージ金利も歴史的な低金利水準になっているのに、オペレーションツイストで金利を下げて何の効果がありますねんという身も蓋もない質問ですが、身も蓋も無い質問なだけに答えの方が結構長かったりする。

『Chairman Bernanke: Well, the interest rates are quite low and they're being pushed down more by safe-haven flows and other factors.』

足元での金利低下には安全資産への逃避の動きや他のファクターもありますねと仰せ。

『That being said, I think we can lower interest rates more.』

逆さ絵おじさん「That being said」ってのが良く出てくるのですが、この会見読んでて1つ勉強になりました(→英語力がアレなのがばれますかそうですか)。

『But beyond that, Operation Twist and asset purchases work also through other channels.』

ほほう。で、その別の経路とは・・・・・

『In particular, by acquiring securities in the market and bringing them on to the Fed's balance sheet. We essentially induce investors to move into substantive securities. So for example, an investor who sells a Treasury security to the Fed may end up buying a corporate bond instead and so the effect will be to lower corporate bond rates and corporate spreads or a bank may, having sold its Treasury securities, may decide to make a loan instead. So, it's not just the effect on the long-term interest rate, but there's a broader set of effects that feed through other asset prices, other interest rates, other spreads, and provide a broader ease in financial conditions which is supportive to the economy.』

という事で、いわゆるポートフォリオリバランス効果について説明しているのですけれども、日本の場合このポートフォリオリバランス効果って本当に出たのかはかなり怪しげな部分がありまして、現在の米国でもバランスシート調整の途上な上に、ボルカールールだとか言って金融業のレバレッジ規制が強化され、流動性規制やら資本賦課の引き上げやらというような流れになって、まあ要するに金融業全般にデレバレッジ圧力が掛かりやすい中でのポートフォリオリバランス効果って本当にワークするのですかという風に直感的には思うのですよね。

たぶんね、日本でもいわゆるポートフォリオリバランス効果が云々ってのが体感的にそうかなと思うようになったのって、金融機関の資本問題とかが一応の目途がついて、金融機関がそれなりにバランスシート使ってリスク取って云々みたいな動きができるような状態になってからじゃないかと思うので、そーゆー意味からしてこのポートフォリオリバランス効果というのは(まあ言うのはタダですから言う事は否定しませんが)どうなのよという気がしますがな。

もし緩和的な金融環境によるポートフォリオリバランス効果を出して〜という話であれば、足元で進行しているプルーデンスウィングの規制強化じゃオリャーというのを一旦停止するとかしないと規制によるデレバレッジの方がやはり効くようになると思うのですけどね。

という所でまあ時間と量の関係で本日はここまで。ちなみに全文26ページ中の8ページまで来ましたが、この先はオモシロ質問とどうでも良い質問が混在しているので、どうでも良いのはスルーしつつオモシロ質問をネタにしたいと思います、はい。
 


お題「バーナンキ議長記者会見ネタとオペ雑談」   2012/06/27(水)08:02:29  
  消費税法案通ってまた金融政策に期待とか言われるんだろうなあと思う今日この頃。

○オペ雑談メモ

毎日工夫をこらしたオペを打っているのは判りますが・・・・・・・・

[外部リンク] 2012年6月28日 2012年7月6日 0.670
米ドル資金供給(固定金利方式) 2012年6月28日 2012年9月20日 0.680
共通担保資金供給(資産買入等基金) 8,000 2012年6月28日 2013年1月21日


[外部リンク] 0 0
米ドル資金供給(固定金利方式)(9月20日エンド分) 0 0
共通担保資金供給(資産買入等基金)(6月28日スタート分) 3,985 3,985

ドルオペの方はまあ良いとしまして、昨日は固定金利オペのオファーがあったのですけれども、何故か3か月物のオペのロールを6か月で打つという「創刊号は300円」のディアゴスティーニ商法もビックリのオファーを実施。まあ普通にやっていると6か月物のオペって中々札が入らない(しかも20日越えて当座預金残高が空前の状態になっているという中ですし)のでこういう戦法を取って札集めようというお気持ちは判るのですが、この前はまあ3か月オペを新規で入れたからその分の振替で3か月のロールを6か月で打ってもまあそうですねえとは思いましたが、さすがに2発目となるとややアレな雰囲気が。

いやですね、基本的に固定金利オペってロール前提でオファーしているという風に市場の方も思って段取りを組んでいる筈でして、3か月のオペの落ちが6か月になるとかいうのを乱発されますとやはりそれは「事前の段取りが狂う」という話になると思いますので、その方が札が入るかもしれないから打ちたくなるのは判るのですけれども、さすがに段取り組んでたのがいきなり変更とかになりますと、今度は「ロールが必ずしも同じように入らないかもしれない」というのを前提に置いた応札をする(つまり安心して応札できないという話)事になると思いますので、目先はともかく、将来的な継続的な見方をした場合に却って応札が減ることになりゃせんかという気は何となくするんですがどうでしょうかね。つーか8000億円(細かい事言うと8004億円)のロールに対して応札が3985億円しか無かったというのは(ちなみに前回の攻撃時は8011億円のロールに6899億円が応札)単に資金ニーズがという話だとは思いますが、こじつけてしまえば固定金利オペの運営に関して不確実性が出てきたのでオペの応札が減ったとも言えない事はございませんと存じますです、はい。

まーそんな事言ってる場合じゃないという位の技術的な固定金利オペの限界に至っておりますがなといってしまえばそれまでの話ではあるのですが


○バーナンキ議長会見ネタである

[外部リンク] Felsenthal記者の質問から。5ページ目からになります。

『Mark Felsenthal: Mark Felsenthal with Reuters. Mr. Chairman, many analysts have characterized today's step as somewhat modest. Your own outlook has a much lower GDP projection. The unemployment rate in your outlook is--shows possibly no improvement at all in the unemployment rate through the end of this year. The program itself is smaller and of shorter duration than the original Operation Twist. Given this weaker outlook, why such a modest program? And when you say you are prepared to take further action, which is a stronger characterization than in your last meeting, does that mean you are prepared to do a full-on new asset purchase program?』

ということで、景気見通しをあんだけ下げているのに今回の措置がしょぼい件について何でですねんという早速のクレクレキタコレという感じで甚だお洒落。しかし今回のオペレーションツイストの規模が元々の規模より小さいのはどういう事じゃと言われても弾が無いものはシャーナイじゃないのよと思いますけどねえ。

逆さ絵おじさんのお答え。

『Chairman Bernanke: Well, there has been a great deal of economic news since our last meeting. The incoming data were somewhat disappointing, but not entirely clear how to read them. We had issues with weather and seasonal adjustments and other factors. Meanwhile, Europe has had additional problems. We've seen some of those effects in financial markets. So, I think, there is some case to be made for making some additional judgments about where the economy is going.』

最近のデータは失望的ですが、一時的要因や特殊要因の精査が必要というのはこの前の議会証言でも発言していたことですので、まあそう来る罠とは思います。んでもって欧州問題に関してもまだ少し様子見とか、まあ今はQE3実施という文脈で言えば様子見モードというお話のようで。

『That being said, the step we took, the extension of the Maturity Extension Program, I think is a substantive step and it will provide some additional support. And yes, additional asset purchases would be among the things that we would certainly consider if we need to take additional measures to strengthen the economy.』

で、今回のMEP(って名前なのか)は十分なステップで、今後必要ならばやりますおという答えで済ませておりますな、うんうん。


・金融政策にはもう限界来てませんか系の質問

次の質疑。

『Jon Hilsenrath: Jon Hilsenrath from the Wall Street Journal. Mr.Chairman, I'd like to ask you to respond to a different set of criticisms. This criticism which you hear from Capitol Hill and Wall Street and different places is that the Fed has already pushed interest rates to an extraordinarily low level, a historically low level and that there isn't anything more that the Fed can do to help the recovery.』

キタコレ。

『That criticism is that the Fed at this point should stand down and let Congress or the White House attend to the economy's ailments or let market forces attend to the economy's ailments. What do you think of those arguments and how would you respond to them?』

でまあその質問に対してですが。

『Chairman Bernanke: Well, as I've said many times, monetary policy is not a panacea.』

金融政策は万能薬じゃない発言キタコレ。

『Monetary policy by itself is not going to solve our economic problems. We welcome help and support from any other part of the government, from other economic policy makers.』

まあそうですな。

『So, collaboration is--would be great.』

まあ逆さ絵おじさんが言うとおっしゃる通りとなるのですが、麿が言うと微妙に責任逃れチックに受け止められるというのは残念ながらまあそういう所でしょうなあとか思いますが関係ないですかそうですか。

『I wouldn't accept the proposition, though, that the Fed has no more ammunition. I do think that our tools, while they are nonstandard, still can create more accommodative financial conditions, can still provide support for the economy, can still help us return to a more normal economic situation.』

FEDが弾切れという指摘には全力で否定する所が逆さ絵クオリティ。

『That being said again, any other support that is forthcoming, any other economic policies that are undertaken that are helpful in terms of making our economy stronger are welcome. But I do think that monetary policy still does have some capacity to strengthen the economy by easing financial conditions.』

まあやってますよ感を見せながらこういうと何となく説得力があるので、どこぞの麿様におかれましても見せ方を工夫するという事が大事ではないかと思ったりもしますが、恐らくハッタリ成分が不足しておられるので中々難しい面もあろうかと思います。

・・・・とまあそれだけで片付けるのもアレでございまして、今回冒頭からの質問をここまで見てて思ったのは、段々質問のトーンが辛辣になってきているなというのがございまして、QEだツイストだとやっているけれども労働市場の回復は遅いですよねという状況が続く中で、段々質問する方と申しますか、世間様が逆さ絵おじさんに対してイラっとさんなって来ているんじゃネーノというものを感じるあたくしでした。

つまりですな、確かにまあ白川麿の見せ方もうちょっとハッタリ効かせたらとは思いますけれども、そもそも金融緩和やら信用緩和チックな施策まで含めた包括緩和政策を散々っぱら実施して限界的に金融政策の効きが悪くなってきているので、中々言うても説得力ががががという面があり、米国に関しても徐々にその追加金融緩和政策の効きが悪くなってきて、その結果として記者会見の質問が段々キツめになってきているんじゃないかなという気がするんですよね。まあ気のせいかもしれないけど。
 


お題「諸般の事情につき雑談ネタとバーナンキ会見のほんの一部だけ」   2012/06/26(火)08:50:37  
  諸般の事情ってただの寝坊なんですが(汗)民主党の反対がどうのこうのとか言うのってこれ本当に反対の結果で法案が否決されるとなったらここまでの騒ぎになってねえだろ民主党の造反組とか思うのでありまして、反対するけど離党しないとか茶番にも程があるわと思ったら「選挙対策で反対するのか」みたいな民放テレビのコメントが多かったですな。

それはそれとして昨日ヘッドラインを見て胸が熱かったのはこれ。
[外部リンク] 6月26日(火)3時1分配信

「リクルート」「上場」と聞くとリクルート事件とかリクルートコスモス株とか今でも反射的に思い出すあたくしは昭和脳ですかそうですかどうもすいません。

#平成生まれの若い衆の産まれる前ですもんねえ


○何となく雑談ネタみたいなものを少々

・当座預金残高が絶賛拡大している訳ですが

昨日の当座預金残高速報
[外部リンク] 425,500

本日の当座預金残高予想
[外部リンク] +9,600

ということでございますので、本日は日銀当座預金残高が43兆円台に乗る予想となっている訳ですが、今年の3月とか4月に前年の震災対応流動性供給の影響で前年比のマネーが減って日銀は金融引き締めしているから円高になってケシカランとか言っていた人たち、特にどこぞの何とかスト様におかれましては当然ながら足元の状況を捕まえて日銀の金融緩和が進んで大変に素晴らしいとか褒めるんでしょうねえと存じまして、目を皿のようにして某証券や某証券からのレポート配信を楽しみにしておったのですが、あたくしが見た所その手のレポートらしきものは全く拝読できないという甚だ残念な状態。

まあ何ですな、つまりおまいら日銀の引き締めガーとか抜かしていたのは単にその場で日銀にいちゃもんをつけただけだったんちゃうのかと小一時間問い詰めたい訳でありまして、世の中色々な言説を拝見しておりますと、まあメディア系電波発信装置系の人々は良くやる手段ではありますが、統計とかデータを自分の都合の良い時だけ引用してああだこうだという手段がありまして、本職の何とかストとかが大真面目にこの手の手法を用いるというのも昨今では(まあ一部とはいえ)目に付く所でありますので、よーく監視する必要があるかなあと個人的には思っていますが、一々それを並べて晒しあげとかするほどマメではありませんので気が向くと監視するだけという所ですな、うんうん。


・これは凄い!!!

日銀HPの新着情報にこんなのが。

[外部リンク] 11,238KB]

ということでクソ重いので踏む際にはご注意ありたいのですが、題名は「経済情勢調査」なのですけれども、内容的には経済情勢だけではなく、その中に「要録」とかあって『蘇聯対日宣戦布告』とか『戦争終結の大詔渙発』とか『ポツダム宣言全文』とか(ちなみに9ページから11ページにあります)あったり、まあ色々な資料があってこれは凄いという感じです。

んでまあ冒頭に『国内経済調査(上)』の『昭和二十年八月―十一月』というのがありますので物は試しに引用(ちなみにスキャンしたもののPDF化なのでテキスト打ちはあたくしの手によりますので落丁乱丁勘弁)。当然ながら原文は縦書きです。

『財界概況

マリアナ喪失以来聯合軍の進攻は頓にその度を加へ、我本土に対する空襲の激化と海上輸送力の低下により軍需生産は急速に減退を来たし長期の抗戦継続は春頃より殆んど絶望的状況に陥りたるが、八月に入るや六日史上未曾有の惨虐なる原子爆弾広島に投下せられ、更に翌々八日に至りては突如ソ聯の宣戦布告あり、我国は一億玉砕か終戦かの重大岐路に立ちたるも、十四日畏くもポツダム宣言受諾の大詔渙発せられ、茲に四年に亘る大東亜戦争は遂にその目的を達することなく終結するの止むなきに到れり。而して鈴木内閣総辞職の跡を受け十七日成立せる東久邇宮内閣はポツダム宣言降伏条項の趣旨に沿ひ、陸海軍の復員を首め戦争継続を前提とする諸般の体制を廃止し民主々義化の第一歩を進めたるも二ケ月に満たずして退陣、十月九日新たに幣原内閣の成立を見憲法改正其他各般の民主々義的施策の実現に努むることとなりたり。』

ってまあ延々と話が続くのですが・・・・・戦後インフレの状況とかの説明などありまして、真面目な話これってPDFで公開とかじゃなくて復刻印刷して書籍にして頂ければ(スキャンしたものの書籍化でも構わないのですが)とりあえずあたしゃ喜んで購入するんですが無理ですかねえ。一目均衡表の本を5万円払って買うような方も世の中にはいる(あたくしはそこまでは思いきれませんでしたが、酒田罫線法だのアストロなんちゃら本だのをせっせと買っていた時代もありましたなあと遠い目^^)のですからこれはもっと行けると思うのですけど(^^)。


○バーナンキ議長のFOMC後の会見である

[外部リンク] Liesman記者の質問(上記URLで今現在閲覧できる初稿では4ページ目になります、FINALになると若干ページが詰まるので少し変わるかもしれません)から。

『Steve Liesman: Steve Liesman, CNBC. Mr. Chairman, looking back on the last four years of Fed policy, I think it's probably fair to say it has been bold and yet at the same time halting. You did QE1 and then you stopped and you did QE2. You did Operation Twist and you told us it was going to end in June. Now you've extended it. How would you respond if several years from now, a young MIT Graduate student came forward and said, "You know what the problem with that policy was during this period is it was too incremental and that the reason why the economy underperformed was because of that incrementalism." And what do you think the dangers are right now that today's action is also being too incremental?』

まあ要するに「今回はツイストの延長をしましたが、よくよく考えますと金融危機以来のあんさんの金融政策って出したり引っ込めたりの連続でちぐはぐですよねえw」という質問でございますかいな。

『Chairman Bernanke: Well, of course, you know, we cut the federal funds rate in a continuous fashion until December of 2008. And since then, we've been operating with nonstandard monetary tools including asset purchases and extension of maturities. By their nature, these tend to be lumpy. We haven't done them in a continuous way.』

金利を下げ切った後は非伝統的政策を色々と実施してまして、まあ仰せのように不格好な運営にも見えますわなと。

『But our view of the effects of these programs on the economy is that the total stock of outstanding securities in our portfolio is what determines the level of accommodation that the economy is receiving. So in that respect, it wouldn't be really a start and stop rather, whenever we have stopped purchasing the level of accommodation that was already in the system remains there until conditions warrant further action.』

で、ここで資産買入のストックビューに立脚した説明をしていまして、ストックとしての買入残高はそれ自体が金融緩和効果を生むので、緩和を追加したり止めたりしているようにみえるが残高を維持しているという文脈では金融緩和を継続しており、追加の措置を行うのはその時の情勢判断によって必要であるという時に行っているのですと。

『Now,underlying all this, of course, is the fact that the outlook has changed. 』

キターーーーーーーーーー(・∀・)!!!!

『Like many other forecasters, the Federal Reserve was too optimistic early in the recovery about the pace of recovery.』

我々は回復のペースについて楽観的過ぎたキタコレという感じですが、一方で米国が堅調で新興国が減速気味だけどダイジョーブとか言ってたどこぞの中央銀行涙目の展開。

『And we've had to add additional accommodation going forward as we have seen in fact that the headwinds have kept the recovery from being as strong as we would like. But again, by the nature of these unconventional tools, they are--tend to be more discreet in their size but they continue to have accommodative effects even after the pattern of purchases has ended.』

でまあ同じ人が質問しているのでそこまで引用して置くだよ。

『Steve Liesman: Don't you worry about incrementalism now?』

『Chairman Bernanke: Well, we've taken a step today which is a substantive step which will provide additional accommodation for the economy. And moreover, we have stated that we're prepared to take further steps if necessary to promote sustainable growth and recovery in the labor market. So, we are prepared to do what is necessary. We are prepared to provide support for the economy.』

ということで、声明文に今回加えられた「必要ならば更に適切な行動をとる」を更に強いトーンで主張するという形でハト風味を出した訳でございますな。

んでもって実はここから先の質疑はこのハト風味アピールに対して逆に「んな事言ってるけどおまいら出し渋りしてんじゃネーノ」という言ってることだけ威勢がいいじゃねえか的な質疑が続いておりまして、中々味わいが深いのですがそれは後日という事で。
 


お題「オペ雑談/石田審議委員会見/5月会合議事要旨/その他少々」   2012/06/25(月)08:06:11  
  ・物価に関する部分が中々オモロイ

『何人かの委員は、物価情勢における最近の変化として、業界再編等を背景に、企業の価格決定力に回復の兆しが窺われることや、高齢化に伴う需要構造の変化に対応して、コンビニエンスストア等で高付加価値化の動きがみられることを指摘した。1〜3月の内需デフレーターの前期比がプラスに転じた点について、複数の委員は、消費や設備投資など幅広い需要項目で着実に改善している点に注目していると述べた。』

ほう。

『複数の委員は、こうした足もとの物価情勢における前向きな動きなどについて丁寧な情報発信を行っていくことは、デフレ予想を強めない観点からも、重要であると述べた。』

うむ、これはまあ色々と意見は分かれそうですが、7割ほど同意という所でしょうかあたしゃ(^^)。そして物価見通しが弱い佐藤さんが審議委員入りする事によって物価に関する議論がどうなるかに期待するあたくしである。


・『.当面の金融政策運営に関する委員会の検討の概要』はまあ色々と小ネタが多い

『複数の委員は、仮に欧州債務問題を起点として大きなリスクが顕現化した場合、わが国経済に悪影響が及ぶ可能性があるため、様々な選択肢をあらかじめ排除することなく、適切に対応出来るよう備えておく必要もあるとコメントした。』

ふむ。しかしその一方で・・・・・・・・

『一人の委員は、日本のデフレには構造的な要因が作用しているほか、金融政策の効果波及には長いラグも存在しており、これらを無視して、足もとの物価動向だけに機械的に対応して金融緩和を進めると、金融市場の不測の事態等を通じて、中長期的な経済や物価の安定が損なわれるリスクがあると述べた。』

・・・・・・・・・・・・今第2の柱ですかそうですか何なんですかそらという感じではございますが、これって麿先生ですかねえ(ニヤニヤ)。

『委員は、わが国の財政状況が厳しく、そのもとで日本銀行が強力な金融緩和を推進していることを踏まえると、財政の持続可能性に対する市場の信認をしっかりと確保することは、金融政策の効果浸透や、金融システムの安定および経済の持続的な成長にとって、きわめて重要であるとの認識を共有した。』

まあ政治方面へは伝わらないようですがね。

『何人かの委員は、長期金利が一段と低下しており、何かのきっかけで金利が非連続的に反転上昇するリスクに注意が必要であると述べた。このうちの一人の委員は、長めの金利上昇が金融機関の財務に影響するようなことがあれば、金融緩和効果が発揮されなくなってしまうと述べた。』

まあ復興国債200兆円発行して日銀引き受けさせるだのいうようなアホウが出てくると話は違いますのでこういう指摘は指摘で重要なのですけれども、ただまあ一方で現実問題としてはとりあえず買わないとねえという状況は資金バランス的には続きやすいので、あまり指摘をしてばかりいると狼少年モードとなってしまうので、電波浴先生のような電波反論が出てくるという面もあって中々難しいですな。


・この時出席している(と思われる)金融市場局長はどのような表情だったのでしょうか(^^)

『資産買入等の基金について、委員は、現時点においては、4月末に増額した基金による金融資産買入れ等を着実に進め、その効果を確認していくことが適当との見解で一致した。一人の委員は、市場やマスメディアにおいては、基金の枠を増額するかどうかという点ばかりが注目されるが、現在の基金の枠内であっても、買入れを進めることで金融緩和を強化することになるという事実を、より丁寧に説明していくことも大切であると述べた。』

ということで現状維持になった(4月27日に拡大したばかりですから当たり前ですが)訳で、周りが喧しい件についてもまあそらそうですなという感じですけれども、この先の札割れ云々の部分が金融市場局的に中々同情を禁じ得ない記述なのですが、これ議事要旨の原稿書いた人狙ってるでしょ正直に白状しなさい(^^)。

『長期国債買入れで札割れが発生したことについて、委員は、札割れは強力な金融緩和が市場に浸透していることのひとつの表れであるとの認識を共有した。』

というのは前からこの説明になっています。

『複数の委員は、多額の資産買入れを進め、大量の資金供給を行っていけば、札割れが発生しやすくなるのは予想されたことであり、そのことを意識して、前回会合では、買入れ対象とする長期国債や社債の残存期間を、従来の「1年以上2年以下」から「1年以上3年以下」に延長するとともに、固定金利オペの減額を行ったと付け加えた。』

ふむふむ。

『これらの委員も含め、多くの委員は、基金による買入れを実現すべく、金融調節部署はオペ運営面で工夫を講じていく必要があるとの認識を示した。』

>金融調節部署はオペ運営面で工夫を講じていく必要があるとの認識を示した
>金融調節部署はオペ運営面で工夫を講じていく必要があるとの認識を示した
>金融調節部署はオペ運営面で工夫を講じていく必要があるとの認識を示した
>金融調節部署はオペ運営面で工夫を講じていく必要があるとの認識を示した
>金融調節部署はオペ運営面で工夫を講じていく必要があるとの認識を示した

まあ調節部署的には「おめーらがホイホイ拡大するから大変な事になっとるんじゃヴォケがあああああ」という所ではないかと存じます次第で、執行部からの報告者として出席者のお名前に入っておられる青木金融市場局長様におかれましてはどのような表情で目の前で展開される議論を聞いておられたのか誠に同情の念を禁じ得ない(同情するなら札入れろですかそうですか^^)所ではございますが、恐らくは置物スキルを最大限に発揮されて置物と化しておられたのではないかと勝手に妄想。


○その他ネタは山のようにあるのですが例によって時間がアレでございまして

まあ何だ、キング総裁講演はどこに行ったとか言われそうですが、それ以外にも当然ながらネタがアホのようにありますのでリストを作っておきます。今週中に全部成敗しないと鮮度が落ちてネタにしても意味なし攻撃になるだよ。

・FOMC関連

[外部リンク] Released: 6/22/2012 11:30 a.m.
Transcript of Chairman Bernanke’s Press Conference
June 20, 2012

ということでバーナンキ議長の会見ですけれども、日本時間的に言うと土曜の朝起きたら取得できました的なタイミング(まあ正確には金曜の夜中だがあたくしは勤勉では無いので)でして、こいつはとりあえず読んでみたのですが、色々とオモシロスな会見ではございました。

トータルで言えば「市場のクレクレを適当にあしらいつつも、先行きの金融政策に関してはフリーハンドを確保した」という感じですが、まあ市場のクレクレがちょっと激しくなっている(QE3をやらないとはどういうことじゃヴォケという趣旨の質問が結構多い)ので、その分だけ「非伝統的政策の副作用」とかどこの白川麿だというような発言が有ったり、この前のクルーグマン批判の時に「我々は日本のようにならなかった(キリッ)」とか言ったら日銀叩かれネタに使われてしまったのに配慮したというか反省したというかお詫びの印というか何だかよー判らんですが(^^)、「フォワードガイダンスは非伝統的政策として日銀も似たような事を実施していました」「資産買入は非伝統的政策として(以下同文)」とか中々オモロスな部分もございましたですな。詳しくは近いうちに。

[外部リンク] 22, 2012
Richmond Fed President Lacker Comments on FOMC Dissent
Richmond, Va.

毎度おなじみのラッカークオリティです。ここからの追加緩和が労働市場の改善に寄与する為には物価が望ましくない上昇を示す事になってしまうのでオペレーションツイスト反対とな。


・ECB関連

適格担保の範囲を拡大しています。
[外部リンク] June 2012 - ECB takes further measures to increase collateral availability for counterparties

まあ大体こんな感じ。

『On 20 June 2012 the Governing Council of the European Central Bank (ECB) decided on additional measures to improve the access of the banking sector to Eurosystem operations in order to further support the provision of credit to households and non-financial corporations.

The Governing Council has reduced the rating threshold and amended the eligibility requirements for certain asset-backed securities (ABSs). It has thus broadened the scope of the measures to increase collateral availability which were introduced on 8 December 2011 and which remain applicable.』

『1.Auto loan, leasing and consumer finance ABSs and ABSs backed by commercial mortgages (CMBSs) which have a second-best rating of at least “single A” in the Eurosystem’s harmonised credit scale, at issuance and at all times subsequently. These ABSs will be subject to a valuation haircut of 16%.

2.Residential mortgage-backed securities (RMBSs), securities backed by loans to small and medium-sized enterprises (SMEs), auto loan, leasing and consumer finance ABSs and CMBSs which have a second-best rating of at least “triple B” in the Eurosystem’s harmonised credit scale, at issuance and at all times subsequently. RMBSs, securities backed by loans to SMEs, and auto loan, leasing and consumer finance ABSs would be subject to a valuation haircut of 26%, while CMBSs would be subject to a valuation haircut of 32%.』

でまあ状況的には確かに信用緩和の方が適切ですなあという所でこれはこれでほほうという感じなのですが、同時に今回以外に既に実施した事などをリストにして「こんなにやってますお!」という主張をしているのが少々上げ底風味である。
[外部リンク] taken by the Governing Council of the ECB (in addition to decisions setting interest rates)
June 2012



・これは大変に(あたくしてきには)面白いレポートでした(日銀レビューシリーズ)

[外部リンク]
 


お題「オペ雑談/石田審議委員会見/5月会合議事要旨/その他少々」   2012/06/25(月)08:05:38  
  珍しい事だがネタの方が溜まってしまって鮮度の落ちるまでに料理するのが大変である。

#土日に更新したらとかいうツッコミはしないように

○日々是オペ雑談

金曜のオペオファー
[外部リンク] 7,000 2012年6月26日
国債買入(資産買入等基金)(残存期間2年超3年以下) 3,000 2012年6月26日
共通担保資金供給(資産買入等基金) 8,000 2012年6月26日 2013年1月17日


結果
[外部リンク] 11,063 7,013 0.000 0.000 59.8
国債買入(資産買入等基金)(残存期間2年超3年以下) 8,342 3,000 0.002 0.002 60.0
共通担保資金供給(資産買入等基金)(6月26日スタート分) 6,899 6,899

ということでオペのオファーが毎度の如く必死なのですが(^^)、金曜につきましては基金国債買入の配分が8000/2000→7000/3000と変わりましたがトータルは同じ。応札の状況見ると割り振り的にはこんなもんという感じでしょうか。

そして金曜日に更にアレでしたのは固定金利オペの方でして、こちらに関してはロールの実施なのですが「3か月物のロールを6か月物で実施」という荒業にも程がある攻撃。まあこの前新規で3か月物を入れましたのでその分を6か月に振るという手は確かに有りなのですが、何というかその発想は無かったわという所でございまして、6899億円も応札があって良かったですね(棒)という所でございますが、とにかく残高達成の為にご苦労なこったという所で実に涙ぐましいものを感じるのでメモだけしておくのであります。


○石田審議委員会見から少々

[外部リンク] 本日の挨拶では、やはり欧州の問題が引き続き最大のリスクだということになっており、これがもし、例えば、4月の展望レポート時より、もう少し深刻になっていて、外需の復元が遅れ、年度前半での景気回復というメインシナリオに影響がどれぐらいあるのか、ご所見を伺います。』

という中盤での質問に関しては・・・・・・

『(答) ご案内の通り、日本銀行が、展望レポート自体の見方を正式にもう一度見直すのは7月になります。その時には、また足許とは違う色々な資料が出ていることが考えられますが、今の段階で言えば――本日の挨拶要旨にも書いてありますが――、外需の出足が思っていたより弱い一方、内需の方は思っていたより若干強いと、それをオール・イン・オールで言えば、当初思っていたラインとは、それほど大きく変わっていないということであり、今の段階で言えば、取りあえずオンラインにきているということです。』

ということで展望レポートの回復軌道にオンラインですという話をしていますが、最後の質疑ではこんな話を。

『(問) 経済の方は、日本銀行のみているように、だいたい見通しの通り、オンラインできているということですが、7月に、更なる何らかの行動、金融緩和をする必要性について、どうご覧になっていますか。』

『(答) 最初に、どういう意味でオンラインかを申し上げます。私どもが認識する経済指標にはタイムラグがあり、今は4、5月の数字をみているということです。7月になってみることができる数字は、修正値等も含めると、随分変わってくることはあり得ます。従って、今、オンラインだから政策を見直さない可能性が非常に強いとは言い切れないと思います。もともと、中央銀行は、世界中で、それぞれの国が置かれた経済金融情勢を綿密に点検し、必要であれば金融政策はやると、果断に実施してきているものです。これは日本銀行でもそうです。やはり、ぎりぎりのところまで情報を集め、やるべきものはやる。もともと、できればやらないとか、やりたくないとか、そういうことはありません。7月になって、全く予断なく各種の情報を集めてみて、議論の上、金融政策を考えていきたいと思います。』

>今、オンラインだから政策を見直さない可能性が非常に強いとは言い切れないと思います
>今、オンラインだから政策を見直さない可能性が非常に強いとは言い切れないと思います
>今、オンラインだから政策を見直さない可能性が非常に強いとは言い切れないと思います

>もともと、できればやらないとか、やりたくないとか、そういうことはありません
>もともと、できればやらないとか、やりたくないとか、そういうことはありません
>もともと、できればやらないとか、やりたくないとか、そういうことはありません

・・・・・・・・うむ、これは良い質疑応答である(^^)。まあ何だかんだと言いましても、歴代の銀行出身の審議委員の皆さんって(新法以降は武富さん、中原(伸)さん、野田さん)そらまあ大手銀行の上級役員にまでなられる方だから当たり前っちゃあ当たり前ですが、大体揃いも揃ってカミソリで銀行員だけに日銀のロジックとかにも直ぐに詳しくなり、かつそれに必ずしも全部が全部同意しないような感じの話をするという所でして、いやまあ世間様的に言うと「銀行だの事業会社だのの出身が審議委員って何なのよ」とか言われやすいのですけれども、やはり金融実務だの実業だのに立脚している人がボードに居るというのは良い傾向だと思うのですけどにゃあ。


・これは質問する方がヘタクソ

『(問) 先程の審議委員人事に関連してですが、お二人とも、先月の時点では、日本銀行の持っている物価見通しよりも低い予想をされていました。来月、中間評価がありますが、午前中の挨拶の中でも、1%を目指して強力に緩和を進めていくとされていますが、石田審議委員は、もし、中間評価において、2013年度の物価見通しが、+0.7%から下がるようであれば、緩和すべきとお考えですか。』


『(答) +0.7%というものは、ある意味で中心的な数値です。各委員の持っている予想値というのは――展望レポートにも出ていますが――、一定の幅の中に散らばっていたわけです。私の見通しがどこにあるかは言えませんが、必ずしも+0.7%かどうかは確かではないということであり、1つには、+0.7%が変わるかどうかによって、私の意見が直ちに変わるわけではないということです。』

そらまあそうや。

『もう1つは、インフレ率についてみていく場合、例えば、原油あるいは他のモノで、今年は価格が上がり来年は下がる、あるいは今年価格が下がって来年は上がるようなことがあったとすると、やはり均してみていった場合にどうなのか、ということになると思います。来年の+0.7%が下がったとしても、その次の年にどう跳ねるのかがまた議論になるわけです。+0.7%は、+1%と関係はしていますが、リンクしているかといえば、直接のリンクはしていないというものだと私は理解しています。』

そらそうですな。

『少し説明が分かり難いかもしれません。要するに、+0.7%の後、翌年はどこへ行くのか、+0.7%が下がった時に、物価のモメンタムが下を向いていたら評価は変わってくると思いますが、数値は少し下がっても、引き続きモメンタムは上を向いている、力強いところがあるということならば、評価は変わらないかもしれないという意味で、+0.7%という数値自体が変わるかどうかということと、その評価は、直接はリンクしないと思います。その評価は、その後の見通しがどういうものになるか、ということになると思います。』

で、惜しい事にここで追加の質問が無いのですが、つまり本来的に質問すべき事は、展望レポートで示された「遠からず1%に達する」という方に関しての見通しが変わった場合にどうなりますかという質問であるという事でして、日銀的ロジックを理解しておきますと、確かにまあ展望レポートの数字が重要なのは間違いないのですが、そこは前回の展望レポートで日銀がまあ言ってしまえば姑息なプレーに出ておりまして、「展望レポートの見通し期間中は兎も角として中長期的には」1%の物価安定の目途を達成する可能性が高いという見通しを掲げている方がポイントっぽい見せ方になっているのがオソロシスな所ではあります。

つーか回答者にフォローされてどうするんじゃという感じですな。まあさっき引用した最後の質疑の部分を見ますと、石田審議委員は基本的に執行部の見解の説明をしながらもちょっと違ったニュアンスで
話をしてりしているなあと思いましたです、はい。



○5月決定会合議事要旨からこれまた少々

[外部リンク]
 


お題「石田審議委員講演から少々/色々とネタシリーズ」   2012/06/22(金)08:03:22  
  ○詳しくは後日だがBOE貫録のクオリティ

キング総裁講演ネタがそのままスルーになっていて誠に面目ない(これは論点が色々あるので是非ネタにしたいのだが)のですが、その間にこのような素敵な物件が。

[外部リンク] OF THE MONETARY POLICY COMMITTEE MEETING
6 AND 7 JUNE 2012

今月頭のMPCの議事要旨が出たのですが、まあ今回は何と言っても『The immediate policy decision』の最後の方が白眉中の白眉。

『31 Finally, the Committee discussed further asset purchases. The Committee agreed that asset purchases remained an effective tool for lowering a range of market interest rates, supporting asset prices and so nominal demand. Nevertheless, a significant current impediment to the economic recovery in the United Kingdom lay in the interaction between the financial threats emanating from the euro area, their implications for bank funding costs, and consequently for lending to businesses and households.』

欧州問題による金融市場の緊張が金融機関のファンディングに悪影響を与え、それが結果として企業や家計に対するクレジットアベイラビリティへの悪影響となる、というロジックで、これはネタにする予定の(すいません)キング総裁講演で示された「企業向け金融推進の為の新たなオペレーション」の必要性という話にもなるのだ。

『This might have contributed to the rise in interest rate spreads on mortgages and loans to small and medium-sized businesses in recent months, despite the extension of the asset purchase programme in February. Other complementary policy measures that the authorities might take could be better suited to mitigating these problems than asset purchases on their own, and some members expressed a wish for the MPC to consider additional policy tools.』

『In this context, the Governor informed the Committee that initial discussions were underway with the Treasury on possible measures to ease banks’ funding costs and enhance their ability to lend.』

つーことでして月曜にはキング総裁講演ネタを投下しないといけませんね。

『32 While acknowledging that further stimulus was likely to become warranted at some point, most members noted that there were several key events occurring over the coming weeks that could have a material bearing on the situation in the euro area and that there was merit in waiting to see how matters evolved there before the MPC reached a conclusion on whether to add any further monetary stimulus.』

このMPCは7月6、7日に行われたものですので、ギリシャ総選挙やら何やらの結果が出る前で、とりあえずはwait and seeの方がメリットあるじゃろという見解が出ている訳ですな。

『That would also allow time for an assessment of any policy recommendations made by the FPC and for the possibility of other policy tools, designed to ease bank funding costs, to be explored.』

『In any event, the reduction in market interest rates that had occurred over the month had already provided some additional monetary stimulus. And some of these members remained concerned about the possible persistence of inflation at above-target rates.』

とは言え物価が高止まりという問題も指摘されているとかいろいろと大変でございます。

『33 Some other members judged that there was already a sufficiently compelling case for providing a further monetary stimulus in the form of some additional asset purchases immediately.』

という事で資産買入の拡大を提案する人も居た訳ですが・・・・・・・・

『34 The Governor invited the Committee to vote on the propositions that:

Bank Rate should be maintained at 0.5%;

The Bank of England should maintain the stock of asset purchases financed by the issuance of central bank reserves at £325 billion.

Regarding Bank Rate, the Committee voted unanimously in favour of the proposition.』

採決は「現状維持」についてで、まあ政策金利0.5%は良いとしまして・・・・・・・

『Regarding the stock of asset purchases, five members of the Committee (Charles Bean, Paul Tucker, Ben Broadbent, Spencer Dale and Martin Weale) voted in favour of the proposition. Four members of the Committee voted against the proposition. The Governor, David Miles and Adam Posen preferred to increase the size of the asset purchase programme by £50 billion to a total of £375 billion. Paul Fisher preferred to increase the size of the asset purchase programme by £25 billion to a total of £350 billion.』

資産買入に関しては買入拡大派が4名で現状維持派が5名という大変に素敵な結果になっているのですが、何がお洒落って「voted against the proposition」の次に燦然と輝く「The Governor」の文字でありまして、総裁の見解も貫録の否決(しかも総裁と副総裁2名(=マネタリーポリシーウィングの副総裁がCharles Beanで、プルーデンスウィングの副総裁がPaul Tucker)の見解が違う・・・)と言うのが英国クオリティで実に素晴らしいと思う次第で、先般のマンションハウスでのキング総裁の講演が全力で景気に弱気で追加金融緩和をやるべしという全力の講演に繋がったのですねとまああたくしだけ一人合点しておりますが、キング総裁講演については月曜にでも(週末はバーナンキの記者会見ネタも追加されるものと思われる(あたくしは英語力がアレなのでテキスト起こしした物が無いとあばばばばーなのです)ので気が向いたら土日に更新するかもしれないが期待しないでちょ)投入したいと存じます。


○審議委員空白解消へ

[外部リンク] 野田佳彦政権が提示した日本銀行審議委員に野村証券の木内登英氏、モルガン・スタンレーMUFG証券の佐藤健裕氏を起用する人事が21日午後の衆院本会議で民主、自民、公明などの賛成多数で可決した。参院も20日の本会議で可決しており、両氏の人事は国会で承認された。これにより、2人の審議委員の空席が解消される。』(上記URLより)

ということで何はともあれめでたい事でございますが、お二方におかれましては早速次回の展望レポート中間レビューから金融政策論議の活性化にご尽力いただきたい物である、と斯様思う次第でございまして、ボードメンバーが置物になって執行部が独走モードになるというのが一番ケシカラン流れですからね。

まあ今回は展望レポートの中間レビューというタイミングで、1名じゃなくて2名同時に就任になるので、早速執行部ペースの香りのする昨今の流れに棹を差して頂くような方向での期待を勝手にしておりますあたくしですけど、まあ一つそんな感じで(^^)。



○週末電波浴シリーズ

先週高橋洋一先生のツイッターから発生していた電波についてネタにした訳ですが、まあ夕刊フジなので電波発生装置になるのは致し方ないのかもしれませんが、まさかタブロイドとは言え活字メディアに例の怪電波が掲載されるとは。

[外部リンク]
 


お題「石田審議委員講演から少々/色々とネタシリーズ」   2012/06/22(金)08:02:50  
  米国の経済指標が悪くてFTQでドル買いとか最早何が何だかよく判らない理屈が展開されているのですが、実際は何かそういう話じゃないのではとゆー希ガス。

#と思ったら公共放送ニュースではダウだうーんの説明を「米国の中央銀行にあたる連邦公開市場委員会で追加の金融緩和が行われなかったことから株が下落しました」という説明になっておりますがな


○石田審議委員講演はまあ普通でした

[外部リンク] 1 人当たりの実質GDP成長率をみると諸外国対比でかなり良い処にあるのですが、高齢化の進展とともに人口に対する就業者の割合が落ちてくることから、現状を放置すれば、国民1人当たりの実質GDP成長率が落ちてくることになります。国民1人当たりの実質GDPは言わば豊かさの指標ですから、我々が営々と築いてきた現在の生活水準・豊かさを我々の子供たち、孫たちに引き継げなくなるおそれがあります。この様な事態はなんとしても避けなければなりません。そのためには、就業者 1 人当たりの労働生産性を上げていくことと、人口減少の下でも就業者の減少を食い止めることが必要です。』

『労働生産性を引上げるという点については、新技術・新商品・新サービスなどの開発、ITの高度利用や生産性の低い分野・企業からより生産性の高い分野・企業への資源の再配分、産業の新陳代謝の促進等を実行・実現していくことが必要と言われております。しかしこれはこれで大変大きな話ですので、本日は省きまして、もう 1 つのポイント、就業者の減少を食い止めていくことについてお話しをさせていただきます。』

ということで、成長戦略の中で石田審議委員は今回労働市場に関連する部分にフォーカスした話をしておりまして、まあこれ自体は金融政策に対して特段のインプリケーションがある話では無いですけれども少々引用。

『人口が減少していく下で(これは当面の間厳然たる事実であって避けられないものであります)、就業者の減少を防ぐためには、兼ねてから言われていることですが、女性の労働参加を高めることと高齢者の就労機会の増大がポイントとなります。』

でまあオサーンのあたくしは後半のネタに思わず食いつく(^^)。

『高齢者については、65歳を超えると就業を望む人の割合が急速に低下します。2011年の平均の労働力率は(前掲図表11)、50〜59歳が78%であるのに対して、60〜64歳が60%、65〜69歳は38%、70〜74歳は23%まで落ち込みます。これは60歳から厚生年金が給付されてきたことに加え、65歳以上は高齢者として定義され、社会的にも、高齢者は働かないもの、或いは働かなくても良いものといった意識があるからなのかもしれません。』

でまあ途中割愛して。

『直ちに出来ることではありませんが、高齢者に対する認識や定義を見直す必要があるのではないでしょうか。例えば、仮に69歳までを生産年齢人口と捉え直すと、足もとの生産年齢人口は8百万人弱増加します。また、現在の64歳までの生産年齢人口は82百万人で今後減少していきますが、69歳まで拡げて考えれば生産年齢人口がこの水準にもう一度減少していくまで約10年の余裕ができることとなります(図表15)。』

おお!何か物凄い別の意味で「生涯現役」時代になるのかorzorzorz

『こうした考え方が定着するためには、社会の諸制度・システムを大きく変えていかなければなりません。少子高齢化社会へ急速に転換しているわが国にとって、高齢になっても働きたい人々が喜んで働ける、また働いてもらうような世の中の仕組み、システムを作り上げていくことがこれから避けられないことだと思います。』

あ、あたくしの年金ジジイ生活は何処へ行くのでしょうか????????

・・・・・と、まあどうでも良いヒマネタではございましたがそんなのに食いついたあたくしでした(--;
 


お題「FOMCである」   2012/06/21(木)08:01:05  
  ・第5パラグラフ:票決

ラッカー総裁貫録の反対票ですがこれは毎度のラッカークオリティ。まあ前回と比較するような話では無いので前回分の引用はしませんけど。

『Voting for the FOMC monetary policy action were: Ben S. Bernanke, Chairman; William C. Dudley, Vice Chairman; Elizabeth A. Duke; Dennis P. Lockhart; Sandra Pianalto; Jerome H. Powell; Sarah Bloom Raskin; Jeremy C. Stein; Daniel K. Tarullo; John C. Williams; and Janet L. Yellen. Voting against the action was Jeffrey M. Lacker, who opposed continuation of the maturity extension program.』(今回)

前回の反対理由はガイダンス文言に反対でしたが、今回はオペレーションツイスト延長に反対と。



○オペレーションツイスト延長の概要についてはこちら

最初にFRBのトップを見たらここの「Maturity Extension Program and Reinvestment Policy」の日付が6月20日になっていたのでステートメントを見る前に「ああ延長来たわ」と思ったのはあたくしでございます(^^)。
[外部リンク] the maturity extension program, the Federal Reserve intends to sell or redeem a total of $667 billion of shorter-term Treasury securities by the end of 2012 and use the proceeds to buy longer-term Treasury securities.』

先ほど申し上げたように、実はこの中には従来から行っている償還再投資分が含まれているというセコいプレイが混じっているのですな。つーか最初見た時に「redeem」だったら資金供給じゃねえかとか勘違いしそうになったのはここだけの話(苦笑)。

『This will extend the average maturity of the securities in the Federal Reserve’s portfolio.』

まあそうですな。

『By reducing the supply of longer-term Treasury securities in the market, this action should put downward pressure on longer-term interest rates, including rates on financial assets that investors consider to be close substitutes for longer-term Treasury securities. The reduction in longer-term interest rates, in turn, will contribute to a broad easing in financial market conditions that will provide additional stimulus to support the economic recovery. 』

というのが政策効果の狙いということですが、この説明が微妙にどうなのよという話は先ほど申し上げた通りだったりしますがその件はまた後日にでも(^^)。

FAQはスルーしましてFederal Reserve Bank of New York operating statementってのを。

[外部リンク] Regarding Continuation of the Maturity Extension Program
June 20, 2012

どの年限にどの配分をするのかという話とかございます。

『Purchases of Treasury securities for the maturity extension program will be distributed across five sectors using the same approximate weights that have been used in the purchases to date:』

『Nominal Coupon Securities by Remaining Maturity*
*The on-the-run 10-year note will be considered part of the 8-to 10-year sector.
6-8 Years :32%
8-10 Years :32%
10-20 Years :4%
20-30 Years :29%

TIPS**
**TIPS weights are based on unadjusted par amounts.
6-30 Years :3%』(ここは本当は表形式ですがテキストに落とす都合上これで勘弁)

とのこと。

『A combination of sales and redemptions of Treasury securities will be conducted to match the amount of purchases over the program. Sales of Treasury securities will take place in securities maturing between January 2013 and January 2016.』

売却するのは2013年1月償還物から2016年1月償還物。

『Securities maturing in the second half of 2012 will be redeemed-that is, allowed to mature without reinvestment-since redeeming maturing Treasury securities has a nearly identical effect on the portfolio as selling securities that are approaching maturity.』

今年中に償還が来るものに関しては売却しないで再投資プログラムに加えるという話です(ツイストを今年中まで行うから)けれども、よくよく考えますとそれは従来の償還再投資プログラムの看板付け替えではございませんかという気がしますけど、「同じような効果があります(キリッ)」と言って微妙に理屈捏ね太郎と化しているのが狸クオリティ。

『Once the maturity extension program is completed, the Federal Reserve will hold almost no securities maturing through January 2016.』

ということで、今回のプログラムが終了する年末には2016年1月償還(つまり今年の末時点で残存3年1か月物)までの国債保有はなくなりますがなというお話ですので、年末時点ではどう見てもツイストの弾切れです本当にありがとうございましたという事ですな、うんうん。



○SEPは見通しを下げておりますな

[外部リンク] tendencyの所を見ますとこんな感じかと。

Change in real GDP:2012年、2013年の見通しが前回対比で下がっていて2014年は割と変わらない
Unemployment rate:全体的にやや上がっている(ので良くない方向)
PCE inflation:全体的にやや下がっていて、Central tendencyの下限とRangeの下限が同じになっている

・2ページ目

1ページ目のグラフ版ファンチャートですけれども、上記の話がよりビジュアルになっていて、GDPに関しては足元は下がっているけれども2014年の所になるとそんなに下がっていないということで「成長ペースの鈍化」という話にはなっているものの、長期的見通しが極端に下がった訳では無いという結論。失業に関しては全体のレンジが凄い上がった訳でも無いのですけれども、中心レンジが上がっているという感じ。インフレに関してはCentral tendencyが下方に幅広になりましたね、という所でしょうな。


・3ページ目

『Overview of FOMC participants’ assessments of appropriate monetary policy, June 2012』ということで政策金利の適正水準の予想ですな。

『Appropriate timing of policy firming』に関しては2015年が2票増えているのですが、そもそも頭数が2名増えていまして、増えた2名が2015年なのか、中の人が転んだのかはまあ判らんですわな。

『Target federal funds rate at year-end』の方ですが、

2012年:現状維持が14名→16名、年内利上げは3名のままですので、新任理事2名はまあ現状維持でしょ。さすがに年末1%を超える予想はいなくなりました。

2013年:現状維持が11名→13名、利上げは6名のまま。水準を1%以上においている人が6名→4名となっているので、まあ政策金利見通しのタカ成分は後退ですね。

2014年:現状維持が4名→6名、1%以下の水準VS1%超の水準の分布は9vs10だったのが11vs8になったのでガイダンス文言との整合性が取れるようになって良かったですねという話ですが、1番高い金利が2.75%から3.00%になっているのもお洒落。

Longer Run:概ね4%〜4.5%のレンジに納まっている(4%未満の人は前回は2名で3.50%と3.75%、今回は3名で3.00%と3.50%と3.75%)のですけれども、4.50%が7名→5名、4.25%が2名→5名(4.00%が6名で同じ)となっていて、その0.25%の変化は何ですねんというのが不思議ちゃんですなあと思いましたです、はい。

#4ページ目以降はチャートそのものの説明文

ということで、まあSEPに関しては見通し下がりましたねという感じになっているのと、政策金利見通しに関しては利上げ時期そのものはあまり変わっていないのですが、おそらく金利引き上げタイミングに関しても暦年ベースは同じでもその中のタイミングが後ずれしている結果として、タカ派のタカ成分が下がったチャートになっており、ややビジュアル的にハト成分が高まったように見えるなあという所ですな。

#というのでさすがに手一杯でBOEネタとかの投下は無理でしたorz
 


お題「FOMCである」   2012/06/21(木)08:00:37  
  毎度おなじみ寝起きシリーズ(--;

○声明文は景気判断と先行き見通しを微妙に下げ

[外部リンク] received since the Federal Open Market Committee met in April suggests that the economy has been expanding moderately this year. 』(今回)

『Information received since the Federal Open Market Committee met in March suggests that the economy has been expanding moderately. 』(前回)

と、現状認識の基調判断は同じですが・・・・・・

『However, growth in employment has slowed in recent months, and the unemployment rate remains elevated.』(今回)
『Labor market conditions have improved in recent months; the unemployment rate has declined but remains elevated.』(前回)

労働市場の認識に関して今回は改善がスローであるとしております。

『Business fixed investment has continued to advance. Household spending appears to be rising at a somewhat slower pace than earlier in the year.』(今回)

『Household spending and business fixed investment have continued to advance.』(前回)

企業の固定資産投資は引き続き拡大として判断を据え置いていますが、家計支出に関して拡大しているとしたものの年初よりは若干遅いペースとこれまた引き下げています。

『Despite some signs of improvement, the housing sector remains depressed.』(今回)
『Despite some signs of improvement, the housing sector remains depressed.』(前回)

住宅セクターに関する判断は同一文言。

『Inflation has declined, mainly reflecting lower prices of crude oil and gasoline, and longer-term inflation expectations have remained stable.』(今回)

『Inflation has picked up somewhat, mainly reflecting higher prices of crude oil and gasoline. However, longer-term inflation expectations have remained stable.』(前回)

インフレに関してですが、今回は低下しているのですけれども、その要因に関しては前回と同様に原油価格とガソリン価格の影響によるものという事で、まあこの辺に関しては足元の振れは一時的要因ってえ感じにはなっています(がSEP見ると微妙に違うのですがそれは後で)。


・第2パラグラフ:先行き見通し

『Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability. The Committee expects economic growth to remain moderate over coming quarters and then to pick up very gradually.』(今回)

『Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability. The Committee expects economic growth to remain moderate over coming quarters and then to pick up gradually.』(前回)

最初の一文はいつも同じなので良いとしまして、経済の先行き見通しの基調判断について経済は向こう数四半期間モデレートに拡大し、その後徐々に「大変」緩やかにピックアップしていくと「very」っつーのが入って強調しているのですが、「gradually」を強調するという事はこれって先行き回復ペースの見通しを下げているという事です、というのはその次を見れば判ります。

『Consequently, the Committee anticipates that the unemployment rate will decline only slowly toward levels that it judges to be consistent with its dual mandate.』(今回)

『Consequently, the Committee anticipates that the unemployment rate will decline gradually toward levels that it judges to be consistent with its dual mandate.』(前回)

失業の改善について、「will decline gradually」だったのが「will decline only slowly」となっていて見通しが下がるという残念な結果ですが、これまたSEPにその辺反映されていますです、はい。

『Furthermore, strains in global financial markets continue to pose significant downside risks to the economic outlook.』(今回)
『Strains in global financial markets continue to pose significant downside risks to the economic outlook.』(前回)

世界の金融市場の緊張は経済の見通しに対して顕著なダウンサイドリスクをもたらすって話は同じですが、「Furthermore」というのを入れて強調しているんですかねこれ。


『The Committee anticipates that inflation over the medium term will run at or below the rate that it judges most consistent with its dual mandate.』(今回)

『The increase in oil and gasoline prices earlier this year is expected to affect inflation only temporarily, and the Committee anticipates that subsequently inflation will run at or below the rate that it judges most consistent with its dual mandate.』(前回)

これはまあ前回の見通しが見事に結果として当たりましたと言う事ですが、原油やガソリン価格の上昇による影響は一時的ですので云々という文言を削除しましたな。基本見通しはカワランチ会長。


・第3パラグラフ:金利政策およびガイダンス文言

ガイダンス文言の中でバランスシートに関する話をするとか大穴予想をしてみましたが、大穴だけにやはり外れましたな(^^)。

『To support a stronger economic recovery and to help ensure that inflation, over time, is at the rate most consistent with its dual mandate, the Committee expects to maintain a highly accommodative stance for monetary policy. In particular, the Committee decided today to keep the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and currently anticipates that economic conditions--including low rates of resource utilization and a subdued outlook for inflation over the medium run--are likely to warrant exceptionally low levels for the federal funds rate at least through late 2014.』(今回)

このパラグラフは前回と完全一致です。


・第4パラグラフ:バランスシート政策など

『The Committee also decided to continue through the end of the year its program to extend the average maturity of its holdings of securities. Specifically, the Committee intends to purchase Treasury securities with remaining maturities of 6 years to 30 years at the current pace and to sell or redeem an equal amount of Treasury securities with remaining maturities of approximately 3 years or less.』(今回)

『The Committee also decided to continue its program to extend the average maturity of its holdings of securities as announced in September.』(今回)

まあここの辺りは前回と比較すりゃ良いってもんでも無いですが(^^)、まあ要するにいわゆるオペレーションツイストの半年延長なのですが、最初この文言見てて「sell or redeem」の償還ってナンジャラホイと思ったのですが、これは(これまた詳しくはこの後に書きますが)オペの概要みたら判るのですけど、FEDの現在の手持ちの中で年内に償還が来る債券があるのでそれの再投資もオペレーションツイストに含めるという話のようですが・・・・・

『This continuation of the maturity extension program should put downward pressure on longer-term interest rates and help to make broader financial conditions more accommodative.』(今回)

毎度おなじみの事ですけれども、この政策の目的として「長期金利に低下圧力を掛ける事によって全体的な金融環境をより緩和的にする」という話をしていますが、この理屈っていつもながらロジック的にはかなり怪しいなあとは思いますけどね。

大体からしてこの理屈からしたら売りを入れている短い所は同じ理屈で金利が上昇して、イールドカーブ足元の金利が上がるんですがという気もしますし、ついでに言えばこういう派手な事を中央銀行するのって国債発行部門が行っている国債管理政策に全力で介入しているんじゃネーノという論点もあると思うのですがその話はいずれ後日にでも。

『The Committee is maintaining its existing policy of reinvesting principal payments from its holdings of agency debt and agency mortgage-backed securities in agency mortgage-backed securities.』(今回)

『The Committee is maintaining its existing policies of reinvesting principal payments from its holdings of agency debt and agency mortgage-backed securities in agency mortgage-backed securities and of rolling over maturing Treasury securities at auction.』(前回)

ということで、引き続きエージェンシー債の償還再投資は継続しますという話をしているのですけれども、前回はここに「国債の償還再投資」の文言が入っていて、それが今回抜けているのは何ですねんという事ですが、それは先ほどあたくしが「・・・・・」と申し上げましたように、国債の償還再投資という従来から実施している事に関してどさくさに紛れてオペレーションツイストに入れるという上げ底プレイをしらっと行っているのがお洒落な所でありまして、FEDの狸成分も更に強まっていますなあとか思うのはあたくしの性格が悪いからですかそうですか。

『The Committee is prepared to take further action as appropriate to promote a stronger economic recovery and sustained improvement in labor market conditions in a context of price stability.』(今回)

『The Committee will regularly review the size and composition of its securities holdings and is prepared to adjust those holdings as appropriate to promote a stronger economic recovery in a context of price stability.』(前回)

今後に関する文言については「is prepared to take further action」という表現にして、まあサービス成分を高めましたねという所ですな、うんうん。
 


お題「明日はFOMCなのでせっせとネタ消化」   2012/06/20(水)08:00:46  
  ○英国雑感

本当はこっちが先なのですが、詳しく読んでいる時間がががががorzorz

[外部リンク] given by Sir Mervyn King, Governor of the Bank of England

とりあえず次のMPCは7月5日なのでそれまでに、というか何とか金曜には投入したいと存じますが、全部で正味6ページのスピーチなのですが、インプリケーションが大杉でこれはこれで時間を掛けたい所ですので今日は勘弁ですすいませんすいません。

基本的には大警戒モードという感じでして、見通しが下がったですよとか追加緩和が必要ですよとか随分と踏み込んだ内容になっていて、まあこれが出たのは先週木曜日なのですが、このスピーチを受けてなのかどうかはよくわかりませんが、木曜の欧州時間から「各国中銀が流動性供給策を出す」みたいな観測報道が出たりした背景になるかと思います。

で、その流動性供給策として昨年12月に枠組みだけ作ってある「Extended Collateral Term Repo Facility」が本日発動予定。

[外部リンク] Release - Auctions to be held under the Extended Collateral Term Repo Facility

『In his Mansion House speech last night, Sir Mervyn King, the Governor of the Bank of England, announced that in the current turbulent period, the Bank of England will be commencing operations under the Extended Collateral Term Repo (ECTR) Facility. Activation of this Facility, introduced in December 2011, is intended to mitigate prospective risks to financial stability arising from a market-wide shortage of sterling liquidity by lending to the banking system against the widest range of collateral.』

ということで幅広いレンジの担保に対してこのECTRで資金供給しますという話で、その目的は金融システムにおけるポンド資金の不足によっておこり得る金融の不安定を軽減するという事ですな。

『The Bank intends to hold an ECTR auction at least monthly until further notice. The first auction under the ECTR Facility will be held on 20 June 2012. In its ECTR auctions, the Bank will offer sterling liquidity with a term of 6 months against collateral pre-positioned for use in the Bank’s Discount Window Facility (DWF). The minimum bid rate in these auctions will be a spread to Bank Rate of 25 basis points. All firms registered for access to the Bank’s DWF are eligible for ECTR auctions. The size of ECTR auctions will be announced the day prior to each operation and will be subject to a minimum of £5 billion.』

少なくとも今後は毎月最低50億ポンドの単位でオペレーションを実施し、担保はディスカウントウィンドウの担保(まあ据置担保みたいなもんですか)を使えます。期間は6か月で、最低応札利回りは政策金利+25bpなので0.75%になります。

『The ECTR Facility is part of the Bank’s permanent framework of operations, the Sterling Monetary Framework, and as such is incorporated in the “Red Book”. In conjunction with the Indexed Long-Term Repo (ILTR) operations, and the permanent availability of the Discount Window Facility (DWF) for bilateral transactions, the ECTR Facility enables the Bank to ensure that the banking sector has sufficient access to sterling liquidity to mitigate risks arising from unexpected shocks.』

ということで、今後もこのオペは制度化という話ですかな。

『Further operational details are available in the accompanying Market Notice. 』

詳しい事務手順はこちら。
[外部リンク] Notice 15 June 2012
Sterling Monetary Framework: Extended Collateral Term Repo Facility

ちなみに既にある常設ファシリティであるところのOperational Standing Facilities (OSFs)ですけれども、現在のBOEのファシリティはこちらに一覧がありまして。
[外部リンク] Inflation 2.8%
Next due:17 Jul 2012

市場予想が確か3%(前回数値が3%)だったのですが、ついに3%割れと相成りまして、ポンド相場も反応、というかポンド相場自体はこの指標が出る前の欧州オープニング時間からポンド売りになっていましたけど、まあ物価がようやくターゲットに近づいてきたので、追加緩和もやりやすいですなあという所です。



○ああ時間切れですが6月6日のロックハート講演メモ

ということで、FOMC前に成敗したかったアトランタ連銀ロックハート総裁の講演ネタは細かく説明できません(つーかキング総裁のスピーチもまだですが)ですが、一応この講演に関してはサマリーが冒頭にあるのでそこの引用で勘弁。

[外部リンク] Risks, and Monetary Policy
Dennis P. Lockhart
President and Chief Executive Officer
Federal Reserve Bank of Atlanta

『Key points

・Federal Reserve Bank of Atlanta President Dennis Lockhart said the U.S. economy remains in recovery, which he expects to continue. As recent disappointing employment numbers illustrate, however, the economy is working against some strong headwinds.

・Lockhart said these headwinds include continued deleveraging by the household and financial sectors, a weak housing market, a contracting government sector, and an "uncertainty drag" on confidence and economic activity.

・In addition to headwinds, Lockhart described four risks in his outlook: the behavior of home prices, effect of pending sharp federal fiscal adjustment, financial instability along with recession in Europe, and slowdown in emerging market economies.

・Lockhart views today's highly accommodative stance of monetary policy as being appropriate for the outlook he envisions.

・His views about further policy measures consider two possibilities. First, if his baseline scenario of continued, though modest, growth becomes unrealistic, further monetary actions to support the recovery will need to be considered. Second, he believes the FOMC must maintain a state of readiness to respond to financial or economic instability.』

ということで、経済は緩やかに回復とは言っているものの、思いっきりリスク認識が高くて、最後の所にありますように「ベースラインシナリオの維持が非現実的となった場合には、追加的な金融緩和政策の実施が検討されるべきである」という話をしておりまして、さらに「リスク顕在化によって金融あるいは経済が不安定化した場合には、迅速に対応すべきである」と、まあこちらは流動性対策なども含めた危機対応の重要性を指摘というのが結論になっていまして、とりあえず直ぐの追加緩和という話ではないものの、下振れリスク警戒のトーンを強めた内容になっておりますので、まあ追加緩和という話になった時には賛成サイドに回るという感じじゃないですかね、という所であります。

でまあこちらでは「欧州に関しては前回のFOMCよりも現状はリスクが高まっている」と思いっきり説明していて、これは6日の話なのでギリシャ選挙の結果などは反映していませんけれども、まあ選挙結果見て急に認識が強まるという程でも無いでしょうというのは、講演本文の中で『First, the euro area as a whole is in or near recession, as I mentioned earlier. 』とか思いっきり言及してますのでまあそう変わらんでしょうな。

それから住宅市場とか、フィスカルクリフとかの言及もしていますし、「slowdown in emerging market economies」と思いっきり言及していて、これまた講演本文では『Another connected global risk is the apparent slowdown occurring in a number of large emerging economies-notably in the economies of China, India, and Brazil. 』と国名も挙げて指摘しているという所で、下振れ警戒感を強く印象付ける講演になっております。


#うむ、無理矢理メモにはなったかな
 


お題「明日はFOMCなのでせっせとネタ消化」   2012/06/20(水)08:00:14  
  米国のクレクレ相場はどこまで期待してるんすかねえ。

○今日もオペ雑談

こう毎日オペでネタが投下されるとか中々胸の熱い展開ではありまふ。

火曜日のオペオファー
[外部リンク] 2012年6月21日 2012年6月28日 0.650
共通担保資金供給(資産買入等基金) 8,000 2012年6月21日 2013年1月15日

オペ結果
[外部リンク] 0 0
共通担保資金供給(資産買入等基金)(6月21日スタート分) 3,207 3,207

ドルオペ坊主は兎も角としまして、昨日は月曜に続いて固定金利オペを新規でオファーするというプレーに出てまいりました金融市場局。まあ丁寧な言い方をしますと「さまざまな方法を使って積極的に資金供給オペを実施」とか何とかいうのですが、まあ短期市場関係者的に申し上げますと「ヤケクソのオペ乱打」ってな感じがするんですが口が悪いですかそうですか。

6か月オペの新規とかこらまたよー打ちますなという所ではあるのですが、やはり6か月オペだけに前日の3か月とは違い普通に(まあ予想通りです)札割れとなったのですがとりあえず年末残高を3200億円積み増せてよかったですね(棒読み)という所で。

まあ何ですな、昨日も申し上げましたようにこのオペ乱打状態は新たな政策インプリケーションを与えるものでは無く(あったらMPMで何かアナウンスする)、従来MPMで決定している金融調節方針の踏襲という事ではあるのでござんすが、固定金利オペを新規に打つにしても一応明らかに資金余剰日になる所を避けてみたり、足元での固定金利オペの期落ちが妙になかった(28日まで期落ちが無い)りするとか、6月20日の大幅余剰(財政要因で7.3兆円の資金余剰見込み)を意識したのかねとか、まあ一応資金需給もみながら淡々とオペを打っていたというのが従来の姿。

然るに、何でこのタイミングでというのはよーワカランチ会長ではございますけれども、直近はその淡々とした打ち方から一転して髪振り乱しての追い込みとゆー感じでありまして、大体からして20日は資金大余剰日なのは端から明らかで、何もなくても当座預金残高が40兆円近辺という状態なのに、その日スタートで新規の資金供給オペ打つ(ちなみに基金国債買入も20日スタートで1兆円オファーしていた訳で、合計で1.8兆円の新規資金供給である)とか中々画期的というかヤケクソというかっつー風情ではございまする。


先ほど申し上げたように政策インプリケーション云々という話よりは、これは市場金利の絶賛低下によって資産買入等基金の残高目標の達成がしんどくなりそうという事で、まあそもそも包括緩和では「長めの市場金利の低下」と「リスクプレミアムの縮小」を企図しているのでそれはそれで札割れ上等とか言いたいのでしょうけれども、MPMのアナウンスとして65兆円(来年6月末では70兆円)というのをぶち上げております関係上、札割れ上等未達やむなしとか開き直る訳にも行かず(まあ経済物価情勢が順調に目途達成寸前とかなら兎も角ね^^)、まあ髪振り乱してオペ頑張るしかないですが、面白いからこの際資金需給とかあまり気にしないで毎日固定金利オペ打ってくださいとかまた調節部隊の方々が色々と頭を捻っている(と思われる)中で無責任な野次馬発言ですかそうですか

○金融経済月報がこれまた何か強いように見える件について

[外部リンク] and seeで何の問題がありますねんという感じです。

ちなみに昨日ネタにしなかった部分になるのですが、総裁記者会見でもこんな質疑がありまして・・・・

『(問) 金融緩和の効果は、一般論として、景気がよくなっていく時に、より効果が高まるとみられると思いますが、今回、景気判断を若干上方修正されたことで、これまで累次打ち出してきた政策の効果がより大きくなるという考え方はできるのでしょうか。』

『(答) 日本銀行が行っている強力な金融緩和が、どのようなルートを通じて景気の刺激効果を持つのかとのお尋ねが、これまでも何回かありました。その時、私はいつも、第3番目の効果として「時間軸効果」を挙げていました。つまり、例えば同じゼロ金利であっても、あるいは同じ1%の金利であっても、景気がよくなり企業の収益率が高まってくると、同じ金利の持つ景気刺激力がより高まってくるわけです。そういう意味で、景気がよくなる程度に応じて、緩和力も刺激力も強まってくるということになります。(以下延々と麿のドヤ顔説明が続くのですが長いので割愛)』(以上15日の総裁記者会見より引用)

どう見てもドヤ顔です本当にありがとうございましたという所ですが、別に政策当局者は相場師じゃないのですからここで勝負する必要は無いでしょうし、大体からして勝負しないと第2の柱的な弊害でもあるというのなら兎も角、日本に関してはどう見てもそんなの見られないでしょという中でどうしてこうなったという感じではあります。

ということで、誠に不思議な金融経済月報でありましたが、勝負が大当たりすると良いですね(棒読み)。
 


お題「総裁会見/またもオペ雑談」   2012/06/19(火)08:06:31  
  『この間、海外経済をみると、欧州経済は停滞し、中国経済は減速した状態がやや長引いているなど、全体としてなお減速した状態から脱していませんが、米国経済が緩やかな回復を続け、NIEs、ASEAN経済も内需を中心に持ち直しつつあるなど、緩やかながら改善の動きもみられています。こうしたもとで、輸出には持ち直しの動きがみられています。』

はあそうですか(棒)という所ですが、中国やらインドやらがコケる(ちなみに昨日も申し上げましたがアトランタ連銀総裁は中国、インド、ブラジルを名指ししてコケ気味の新興国として説明したのが6月6日)という中で米国が意外に底堅いという話になっているようですが・・・・・・・


従って先行き見通しの話は麿的にはあまり変わっていない。

『このように、輸出・生産については、判断を引き上げたと言っても、海外経済がなお減速した状態から脱していない中で、ようやく持ち直しの動きがみられ始めた段階ですが、先程述べたように、内需はしっかりしていますので、全体としては、「緩やかに持ち直しつつある」と判断しました。』

『わが国経済の先行きについては、国内需要が引き続き堅調に推移し、海外経済が減速した状態から脱していくにつれて、緩やかな回復経路に復していくと考えられます。物価面では、消費者物価の前年比は、当面、ゼロ%近傍で推移するとみられます。』

物価はまあ兎も角、こういう字面を見るとどうも麿的にはあまり変わっていないようですな。引き続き冒頭説明部分を見ますと、不確実性の部分に関しまして・・・・・・

『新興国・資源国についても、物価安定と成長を両立するかたちで経済がソフトランディングできるかどうか、なお不透明感が高い状況が続いています。中国経済は、成長ペースの鈍化した状態がやや長引いていますが、先行き、物価上昇率の低下や金融緩和の効果などから、減速局面を脱していくかどうか、そのタイミングも含め、注意してみていく必要があります。』

・・・・・・・・うーむ、あまり下がっていないですなあ。


んでもって新興国云々の文言が抜けた事に関する質疑がありましてですね。


『(問) 先行きの景気認識について伺います。今回の声明で、今までずっとおっしゃっていた「新興国・資源国に牽引される」という表現がなくなりました。これは、中国の減速等を念頭においているかと思いますが、景気の回復経路について、これまで想定されていたパスと少し違う想定になっているのかどうか教えて下さい。また、ずっと「年度前半の回復」とおっしゃっていましたが、その想定についても、多少下振れというか、さらに遅れてしまう懸念はないのか、お伺いします。』

とまあ良い質問がありまして。

『(答) 従来、「新興国・資源国に牽引される」という言葉を使っていましたが、今回発表文からはその表現を落としています。その理由は、牽引する主体である国の構成が少し変わってきたという感じがしているためです。』

な、なんだってー!

『従来は、新興国・資源国が牽引するということでしたが、この数か月間の動きをみると、ご指摘のように、中国の減速が少し長引いている一方、米国については――もちろん、色々な評価がありますが――、緩やかに回復しているとみています。米国という大きな経済が2%を超えるペースで成長しているということも、やはり意識する必要があると思います。』

ほほう。

『そういう意味で、新興国・資源国だけを取り出して語るより、世界経済全体で語った方がよいと思った次第です。それから、新興国についても、中国については先程申し上げましたが、NIEs、ASEAN諸国は内需を中心に持ち直しつつあることがデータで確認できています。そういう意味で、今回、言葉を変えました。』

ということで、声明文では降参モードになりつつあるのかとも思いましたが、この質疑も合わせてみますとどうもまだ往生はしていないようで、しぶとく「海外が成長のドライバーとして機能」という話は程度を下げつつ(今回は国内の判断を引き上げており、この先の話という意味では海外のドライバー機能が落ちる分は国内がカバーするというロジックになっているようです、これから引用する答えの先の部分になります)も維持しているという中々の往生際の悪さを示しております。


いやね、欧米の中銀の皆様におかれましては(物価重視派の米国地区連銀総裁の話は別として)どちらかと言いますと下振れリスクと新興国の減速をやたら強調する傾向にありまして、それと比較してこの辺りの話を見ておりますと物凄い勢いで違和感を感じる所でございます。ただまあ欧米の場合はそもそも物価がターゲット水準から上の方で推移していて、今後の金融緩和を行う際に物価上昇放置ケシカランと言われやすい為、金融緩和余地を作る為に殊更に弱い話を強調しているという面があるとは思われますので、そういう意味では欧米の中銀のポジショントークに全部お付き合いする必要も無いと言えば言えるのですが、じゃあ日本が主要国の動きとデカップリングしてまで経済成長しますかというとそーゆー訳でも無いと思われる中で、何もこんなに頑張らなくても良いのにとは思うんですけどねえ。


という事で、上記質問の後半部分の答えですな。

『それから、見通しの達成可能性、あるいはその時期についてのお尋ねですが、もちろん経済は生き物ですから、毎回入念に点検していきますが、少なくとも本日の会合で、その蓋然性が下がった、あるいは時期が後ずれしたということではありませんでした。』

はあそうですか。

『これは、先程申し上げた通り、外需は想定比幾分弱いという感じがありますが、内需は想定比幾分強い感じで、現在のところその両者が相殺しあっている感じです。ただ、経済の先行きについては、何よりも欧州債務問題が最大のリスク要因ですから、これについては、純粋に経済のロジックで予想ができるというよりも、かなり政治的な要素もありますので、ある特定のシナリオだけを持つことなく、丹念に状況をみていくことになると思っています。』



・横ばい圏内を外したのは直近までの指標ですとな

『(問) 2つ質問があります。1つは、現状の景気判断を前進させ、前回まであった「横ばい圏内」という表現がなくなりました。総裁は、なぜ、この「横ばい圏内」という表現をなくして判断を前進させたのか、最も大きな要因をお聞かせ下さい。また、政策効果の息切れが指摘されている中で、今後も内需は力強く回復していくのかどうか、総裁の見解をお伺いします。2点目は、先程も出たギリシャの話です。今週末の選挙もあり、週明け以降のマーケットについて懸念する声が非常に高まっています。もしかすると、リーマンショック並みの事態になるとの危機感もあります。総裁はどのようにみておられるのか、国際的に協調して行動する必要性はあるのかお伺いします。』

で、ギリシャの質疑は同じようなのが幾つもあって明らかに質疑応答が重複しているので、まあギリシャの分はこの質問に対するお答え部分で済ませましょう^^;

『(答) 日本の景気、経済活動を総合的に測る統計としては、実質GDPがあります。実質GDPは、昨年の第4四半期が年率+0.1%、今年の第1四半期が年率+4.7%でした。この数字だけみると、既に1〜3月についても、「横ばい圏内」というよりも少しよい数字でした。それにもかかわらず、私どもが「横ばい圏内」という言葉を使っていたのは、いくつかの理由があります。』

いやその前からそもそも横ばい圏内から脱却していたのですよキタコレ。

『1つは、足許のデータで、輸出や生産が横ばいからプラスになっていく姿を確認したいということでした。』

ほほう。

『この点、輸出については、少し出来過ぎの感じもありますが、4月はプラスということが確認されました。生産については、リーマンショック後の変動を季節調整上どう扱うかにより、表面の数字では実勢判断が難しくなっていますが、私ども独自の季節調整で判断すると、足許、緩やかではありますが増加に転じていることが確認できました。輸出・生産ではなくて、支出面からのデータをみると、以前から比較的強い数字が出ていました。個人消費は予想外に健闘しているという感じがありますし、設備投資も、機械受注、あるいは資本財出荷、各種の設備投資アンケート調査等からみて増加しています。』

ほうほう。

『その上で、私どもが、この動きをどう評価するかというと、今直面している状況は、外需については当初の想定よりも幾分弱い、内需は当初の想定よりも幾分強いということです。しかし、これだけ経済がグローバル化しているので、欧州債務問題が色々な形で内需に影響してくる可能性も意識せざるを得ません。そういう意味で、私どもは、判断を慎重に少しずつ進めているということです。今回についても、先々を考えていく上で、最大のリスク要因は欧州であると申し上げたのは、まさにそういう趣旨です。』

判断を進めるのも結構ですが下振れリスク要因は拡大しているのでそんなに判断をホイホイと進めなくても良いと思うのですけれどもねえ。結局それは金融政策の自由度を下げるだけのような気がするとはさっき申し上げた通りです。


でもってギリシャですが。

『2つ目のご質問ですが、欧州債務問題について、どういう言葉で表現するのが最も適切なのか、少し注意して選ばなくてはなりませんが、現在の状況について、細心の注意を持って国際金融資本市場の動きをみているということです。これは、各国中央銀行とも同じだと思います。詳細については申し上げられませんが、先般のG7の電話会議もそうですし、一対一でも他の中央銀行総裁と話していますが、各国はそうした意識でこの状況をみているということだと思います。いずれにせよ、中央銀行は最後の貸し手なので、金融システムの安定をしっかり守っていくことが大事だということは、先程来申し上げている通りです。』

ということで、まあこれに対応するのは流動性供給というのは当然ちゃあ当然の答えですわな。



・強力緩和云々はさらっとかわしておりますな&買入の残高が実は進行している件

『(問) 今回の声明に、先月は抜けていた「強力な金融緩和」という文言がまた入りました。その趣旨についてご説明下さい。もう1つ、強力な金融緩和を推進している中で、資産買入れプログラムのETFとJ-REITがリミットに近付いてきています。リミットが近付いてきている中で、ETF、J-REITを買い続けていくべきとお考えなのかどうか。と言うのも、4月27日の決定会合で、スタッフメンバー(執行部)から、価格変動リスクが大きいという指摘がありました。そういう中で、総裁は、どういうご見解をお持ちかお聞かせ下さい。』

前半の方の前に後半の話ですが、直近の営業毎旬報告を見ますと・・・・・・

[外部リンク] まず、「強力な金融緩和」という言葉についてのご質問です。この席でもご説明した通り、私どもの基本スタンス、基本哲学をしっかり説明しようと思うと長い文章になります。そういう意味で、私どもの基本スタンスについては、2月、4月の会合後に公表した声明文で詳しく述べているので、前回は、最終的には「適切な政策運営」と括ったわけです。』

はあそうですか(棒)

『今回は、欧州の債務問題が前回に比べより緊張感を高めている中で、最後に「金融システムの安定」というスタンスを明確に示す必要があるということで、改めて日本銀行の政策スタンスの全体像を体系的に説明した方がいいと判断した結果、その言葉を含めたということです。』

いちいちその度に出したり引っ込めたりするのは如何なものかと思います。

『ただ、見比べて頂ければ分かる通り、2月の発表文と比べると、今回の方がコンパクトになっています。その点については、皆様に十分な知識があるということで、エッセンスだけを書いたわけです。』

いや、英文だと判りやすいけど従来の「未来形」から「現在完了形」に代わってるだろ。

『いずれにしても、今回は、欧州債務問題を踏まえて、私どもの政策全体の体系を説明した方がいいと思った次第です。』

だから一々その度に(以下同文)。



で、ETF関連の方はまあアピールもしないし台無し発言もしないという無難な物です。

『ETFとJ-REITですが、年末までに発表している買入れを着実に進めていくということです。買入基金について、どのような運営が望ましいのかは、基金創設の目的に照らして、また、ご質問された方もおっしゃった日本銀行の運営上考えるべきいくつかの要素に照らして、適切な判断をしていきたいと思っています。』

これで「目標達成したらさらに買入拡大をするというのは議論としておかしい」とか言い出したらダイナシーにも程があるのですがそこは思いとどまって頂いたようで誠に結構。
#という所で時間切れでごわす
 


お題「総裁会見/またもオペ雑談」   2012/06/19(火)08:06:08  
  FOMC前に成敗しないといけないネタがあるというのに足元ネタ成敗で今日は時間切れとな。

#いつもの事ですがネタが異様に重なる時と全然ない時というのが必ずありますのう


○オペ雑談というか備忘録である

昨日は色々とオペで不思議現象があったので。

月曜のオファー
[外部リンク] 3,000 2012年6月21日
国債買入(資産買入等基金)(残存期間1年以上2年以下) 8,000 2012年6月20日
国債買入(資産買入等基金)(残存期間2年超3年以下) 2,000 2012年6月20日
共通担保資金供給(資産買入等基金) 8,000 2012年6月20日 2012年9月21日

落札結果
[外部リンク] 4,730 2,956 0.006 0.008 19.9
国債買入(資産買入等基金)(残存期間1年以上2年以下) 11,731 8,018 0.000 0.000 68.3
国債買入(資産買入等基金)(残存期間2年超3年以下) 7,368 2,008 0.001 0.001 59.6
共通担保資金供給(資産買入等基金)(6月20日スタート分) 18,500 8,008 43.3

(上記URL先ではオファーバック順に表記されているのですが、オファー順に順序を改変しています)

まず最初にあれと思ったのは基金国債買入でして、今回は1〜2年と2〜3年の各買入予定額が8000億円と2000億円と相成りまして、ここもとの買入オファーはオファー日ベースで直近から順にさかのぼると18日:8000/2000、7日:6000/2000、5月25日:3500/3500、5月16日:6000/1000(でこの16日の買入のうち1〜2年が札割れして話題になったのだが)とまあ毎回変更するわ今回は額が増えるわと中々お洒落。

何で増えましたですねんという話は正直ワカランチ会長ではございますが、落札結果を見るとまあ札は普通に入っているので、その辺は札が入るという読み筋(ヒアリングなどはしている筈)でオファー額を決定しているのでしょうけれども、(1)買入を前倒し実施しているようなアピールをしてみた、(2)今後も買入が増えて来ると段々札割れの可能性が高まってくるので、そんなら買える内に残高を確保しておく、というまあ概ね2種類の読み筋(あるいは合わせ技)があるかと思われます。


でまあ後場にこれまたありゃーと思ったのは3か月固定金利オペのオファーでありまして、既に3か月物オペに関しては(この前1回札割れしましたけど)残高目標行っておりまして、何で新規で打つのか正直謎展開。上記の結果の通りで18500億円の応札があったのですけれども、先日ちょっとネタにしたように固定金利オペの期落ちが暫く無い中でGCレートが微妙に高いという状態だったので札は入る展開ではあったと思うのですが、何でこのタイミングで新規を入れたのでしょうかねという感じ。

20日になると国債償還で財政資金が7兆円とかの払い超になりまして、まあその7兆に関しては即座に市場に出るかどうかというとこれまた微妙なので20日直後って資金が偏在しやすい状況にはなるのでそれに対応したという説は無い訳でも無いのですが、んな資金偏在なんぞ暫くしたら解消しまして金が余りまくって来る話ですし、大体からして20日の資金偏在を気にするならもっと前にオファーしないといかん話。

とまあ考えますと、これまた将来の札割れ対策で先に残高積んで置けば償還ロール時に需要が完全になくなってオペが坊主になるという事も避けられる(資金需要的にニーズの無い時に新規を入れても坊主になるだけだが、オペの落ちがあると少なくともその分だけは資金需要が発生する計算になるので)ので、札割れ対策で糊代作ったとかそういう話になるんですかね。

まあ何ですな、とりあえず残高に目標数値を置いているだけに、札割れ対策も考えてオペを色々と(オペ部隊の裁量範囲内で)いじっているという所に涙ぐましい努力の跡を感じる次第でございます。基金国債買入に関してはケツの残高目標だけ決まっているので、途中のオファーをどうするかは市場局の裁量になりますが、固定金利オペに関しては毎回8000億円のオファーという風にしていたというのがありまして(この辺→[外部リンク]
 


お題「決定会合レビュー:声明文がヲチャー的に滋味があるので細々見てたら時間切れとな(汗)」   2012/06/18(月)08:03:00  
  ・リスク要因に関しては前回と文言一致

透かし読みをしても全く同じ(^^)によって手抜きで今回だけ引用。

『景気のリスク要因をみると、欧州債務問題の今後の展開、米国経済の回復力、新興国・資源国の物価安定と成長の両立の可能性など、世界経済を巡る不確実性が引き続き大きい。物価面では、国際商品市況や中長期的な予想物価上昇率の動向などを、注視する必要がある。』(今回)


・ああだこうだと書いてある最後の部分には「強力な金融緩和」が復活&「金融市場の安定」云々が入るのですが・・・・・

これに関しては報道ベースを見ますと会見で質疑応答が(当然ながら)あったようで、そこでの言い訳が中々香ばしいテイストを醸し出しておられるようでございますが、まあそれに関しては今日出ると思われる会見要旨を見ながら楽しむと致しまして、ここの文言鑑賞に関しては4月27日会合だと声明文の章立てが違っていて書きっぷりがだいぶ違うので、比較するならその前の4月10日会合の声明文を持ち出す事になりますので、それも参考に鑑賞である。

『日本銀行は、日本経済がデフレから脱却し、物価安定のもとでの持続的成長経路に復帰することがきわめて重要な課題であると認識している。この課題は、幅広い経済主体による成長力強化の努力と金融面からの後押しを通じて実現されていくものである。』(今回)

『日本銀行は、日本経済がデフレから脱却し、物価安定のもとでの持続的成長経路に復帰することがきわめて重要な課題であると認識している。この課題は、成長力強化の努力と金融面からの後押しを通じて実現されていくものである。』(前回)

『日本銀行は、日本経済がデフレから脱却し、物価安定のもとでの持続的成長経路に復帰することがきわめて重要な課題であると認識している。デフレからの脱却は、成長力強化の努力と金融面からの後押しの双方を通じて実現されていくものである。』(4月10日の声明文)

前半部分ですが、今回は「幅広い経済主体による」というのを打ち込んでおりまして、成長力強化の努力について日銀以外、つーかまあ政治向けだと思いますが、声明文で一応アピールしているつもりのようですが、どうせ政治方面にはその声は届かないと思いますけどね。

でもって後半部分。

『こうした認識のもとで、日本銀行は、成長基盤強化を支援するとともに、強力な金融緩和を推進している。日本銀行としては、引き続き適切な金融政策運営に努めるとともに、国際金融資本市場の状況を十分注視し、わが国の金融システムの安定確保に万全を期していく。』(今回)

『日本銀行としては、引き続き適切な政策運営に努めていく。』(前回)

『こうした認識のもと、日本銀行としては、強力に金融緩和を推進していくとともに、成長基盤強化を支援するための資金供給を通じて、日本経済の成長基盤強化に向けた民間金融機関による取り組みを支援していく。(成長基盤強化のドル特則詳細決定部分割愛)』(4月10日の声明文)

ということで、国際金融市場云々の話をしていまして、まあ先ほども申し上げましたようにBOEのキング総裁がものすごい勢いで警戒モードになって金融市場安定の為のタームレポファシリティの発動を決定しているという背景もありますので、そらまあここはその辺の文言入れないと、いくら日本の金融市場が相対的には安定感が非常に高いと申しましても、それはそれでリーマンショックみたいな事が起きたら無傷では済まないのはリーマンショックで経験済みという事でもありますので、警戒感を出さないというのは太平楽にも程があると言われたでしょうから警戒モードを入れたのはまあ結構なお話。

で、強力な金融緩和云々の文言が復活したのですが、ここの表現が微妙に微妙な気がするので、念のためと思いまして英文声明文を見るとそこにはお洒落な事態が。

[外部リンク] Bank recognizes that Japan's economy faces the critical challenge of overcoming deflation and returning to a sustainable growth path with price stability. This challenge will be met through efforts by a wide range of economic agents to strengthen the economy's growth potential and support from the financial side. Based on this recognition, the Bank has been providing support to strengthen the foundations for economic growth and pursuing powerful monetary easing. The Bank continues to conduct monetary policy in an appropriate manner. The Bank will also do its utmost to ensure the stability of Japan's financial system, while giving particular attention to developments in global financial markets.』(今回)

『The Bank recognizes that Japan's economy faces the critical challenge of overcoming deflation and returning to a sustainable growth path with price stability. This challenge will be met through efforts to strengthen the economy's growth potential and support from the financial side. The Bank continues to conduct policy in an appropriate manner.』(前回)

『The Bank recognizes that Japan's economy faces the critical challenge of overcoming deflation and returning to a sustainable growth path with price stability. The goal of overcoming deflation will be achieved both through efforts to strengthen the economy's growth potential and support from the financial side. With this in mind, the Bank will pursue powerful monetary easing, and will support private financial institutions in their efforts to strengthen the foundations for Japan's economic growth via the fund-provisioning measure to support strengthening the foundations for economic growth. At today's meeting, as shown in the Attachment, the Bank established detailed rules for a new U.S. dollar lending arrangement equivalent to 1 trillion yen, of which a preliminary outline was released at the previous meeting in March.』(4月10日)

長くてスイマセンが、「powerful monetary easing」云々の箇所を見ると微妙な往生際の悪さというか微妙な日銀文学クオリティが垣間見られます。

即ちですな、4月10日には「the Bank will pursue powerful monetary easing」と「今後も強力な緩和をpurse(追及とか遂行とか)するお」と仰せなのですが、今回は「the Bank has been providing support to strengthen the foundations for economic growth and pursuing powerful monetary easing」と現在完了形になっていて、先行きの所が前回の表現と同じく「The Bank continues to conduct monetary policy in an appropriate manner」となっておりまして、「これまでは強力な緩和を実行しておりましたが、先行きに関しては先月申し上げましたように適切に行いますとしか申し上げようがございませんなあ」という風になっておられるのが何ともアレ。

基本的に声明文に関しては日本語が正本で英文はサービスで付けているという建付けになっている筈でございますので(で良いんですよね?>中の人)英文はあくまでもおまけではあるのですが、ここの表現を見ますと声明文を見た海外のクレクレの皆様におかれましては「表現が変わっていない」という風に思うような気がするのですが、まあこれはどこからどう見てもそういう意図があって「in an appropriate manner」を残しているのでしょうからして、つまりは海外のクレクレに向けては「クレクレうるせえんじゃヴォケ」とまあそういう意思表示である、と斯様思うのでございました。


とまあそういう事で、今回の声明文は何かあちこち上げたり下げたり、止めには英文の表現にまで味わいのあるという事で、ヲチャー的にはかなりの滋味がある内容でございました(^^)。



○案の定時間が無くなったので予告メモリスト(俺様備忘録)

ただの俺様備忘録なのですが。

・BOEの厳戒態勢とタームレポファシリティ発動

本当は金曜のネタにすべき物なのですけれども、キング総裁の14日のロンドン市長公邸でのスピーチがありまして、タームレポファシリティ発動がというのが15日にリリースされていたので。

[外部リンク] given by Sir Mervyn King, Governor of the Bank of England

[外部リンク] Release - Auctions to be held under the Extended Collateral Term Repo Facility


・電波浴シリーズ

さっき読者様から電波浴のご案内があったのですが時間が無いので今日はパス(^^)。
[外部リンク] Risks, and Monetary Policy
Dennis P. Lockhart
President and Chief Executive Officer
Federal Reserve Bank of Atlanta

The Broward Workshop
Fort Lauderdale, Fla.
June 6, 2012
 


お題「決定会合レビュー:声明文がヲチャー的に滋味があるので細々見てたら時間切れとな(汗)」   2012/06/18(月)08:02:36  
  http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012061800021
緊縮支持2党で過半数か=ギリシャ再選挙出口調査(2012/06/18-02:52)

まあとりあえずアジャパーのオッペケペーには成らずに済んだようで何よりでございますが、「過半数を超える」とか書き物でメディアが馬から落ちて落馬するのは如何なものかと思いますけれども(--)

○声明文は上げたり下げたりと不思議な攻撃

href="http://www.boj.or.jp/announcements/release_2012/k120615a.pdf(今回)
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2012/k120523a.pdf(前回)

・海外情勢に関する現状認識を引き下げているような希ガス

まず冒頭の海外情勢に関する話。

『海外経済は全体としてなお減速した状態から脱していないが、緩やかながら改善の動きもみられている。国際金融資本市場では、欧州債務問題を巡る懸念等から、神経質な動きが続いており、当面十分注意してみていく必要がある。』(今回)

『海外経済は全体としてなお減速した状態から脱していないが、米国経済が緩やかな回復を続けるなど、改善の動きもみられている。国際金融資本市場では、欧州債務問題を巡る懸念等から、このところ神経質な動きがみられ、当面注意してみていく必要がある。』(前回)

これが微妙にヤヤコシイのですけれども、まず改善云々の所は「緩やかながら」というのが入ってきたので下げたように見えるのと、米国の改善の話が抜けているのが微妙で、この部分が金融経済月報での表現でどういう扱いになっているのかを確認ですな。

んでもって国際金融市場に関しては「十分注意」ということでさすがに注意レベルが引きあがっています。そらまあそうよという感じですけれども。


・国内景気の現状認識は何と引き上げ

『わが国の景気は、復興関連需要などから国内需要が堅調に推移するもとで、緩やかに持ち直しつつある。』(今回)
『わが国の経済は、なお横ばい圏内にあるが、持ち直しに向かう動きが明確になりつつある。』(前回)

はあそうですか(棒読み)という感じで、そらまあ経済指標自体は比較的堅調に推移してますけれども、何もこの段階で現状判断引き上げなくてもと思うのは気のせいですかそうですかはいはい。

『公共投資は増加している。設備投資は、企業収益が改善しつつあるもとで、緩やかな増加基調にある。また、個人消費は、消費者マインドの改善傾向に加え、自動車に対する需要刺激策の効果もあって、緩やかな増加を続けているほか、住宅投資も持ち直し傾向にある。輸出にも、持ち直しの動きがみられている。以上の内外需要を反映して、生産は緩やかに持ち直しつつある。』(今回)

『輸出は、これまでのところ横ばい圏内にとどまっている。国内需要をみると、公共投資は増加している。設備投資は、企業の業況感に改善の動きがみられるもとで、緩やかな増加基調にある。また、個人消費は、消費者マインドの改善傾向に加え、自動車に対する需要刺激策の効果もあって、緩やかに増加しているほか、住宅投資も持ち直し傾向にある。生産は、なお横ばい圏内にあるが、以上の内外需要を反映して、持ち直しに向かう動きがみられている。』(前回)

需要項目別の部分は語順も変わっているのでまとめて引用するという手抜きプレイに出ましたが(汗)、設備投資に関する部分でその背景を「業況感の改善」から「収益の改善」に引き上げているのがこらまた威勢の良い話ですなあというのと、輸出に関して「横ばい圏内」から「持ち直しの動きがみられている」に引き上げですとな。

んでもって生産に関しても「横ばい圏内にあるが持ち直しの動きが」という表現から「緩やかに持ち直しつつある」に引き上げです(他の需要項目は変わらず)ということで、需要項目のうち企業部門に関して強くなっているという威勢の良い話。

『この間、わが国の金融環境は、緩和の動きが続いている。物価面では、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、概ねゼロ%となっている。』(今回)
『この間、わが国の金融環境は、緩和の動きが続いている。物価面では、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、概ねゼロ%となっている。』(前回)

ということで金融環境と物価面の現状判断は変わらず。


・先行き見通しがこれまた微妙

上記のように国内経済の現状判断を引き上げながら海外経済の現状判断を下げているのですが、先行き見通しに関してはこれまたややこしくなっていて、国内部分に関しては微妙に強くなったようにも見えるという状態で、海外に関してはどう見ても下げているという器用な攻撃に出ているのが今回の決定会合声明文のお洒落というか訳判らん所であります。

ただまあこの比較を見て一発で最初に気が付く部分があるかと思いまして、まあ「やっとその前提を取り下げたか遅えよ」とは思うのでございますが、その部分を勘案するとこの見通しって結論の文言は同じですがまあ引き下げになっていると見た方が妥当な気がします。

『先行きのわが国経済については、国内需要が引き続き堅調に推移し、海外経済が減速した状態から脱していくにつれて、緩やかな回復経路に復していくと考えられる。』(今回)

『先行きのわが国経済については、新興国・資源国に牽引されるかたちで海外経済の成長率が再び高まり、また、震災復興関連の需要が徐々に強まっていくにつれて、緩やかな回復経路に復していくと考えられる。』(前回)

震災復興云々の部分は現状判断の方に移動しているのでチャラと見なしますが、ここに関しては上記の国内での企業部門の現状判断改善を受けていますので「国内需要」とスッキリとした形にしたのはまあ微妙に判断を上げているような感じが。

それはそれとして今回の声明文の中であたくしが一発目に気が付いた部分はこの中の海外部分でございまして、「減速した状態」という文言が入っているのは恐らくは現状判断の部分(元々「減速した状態」という表現自体はあるのですが)において何となく判断を下げたような感じになっている事を反映しているのですが、それはそれとして更に注目というか重要ポイントになるのは「新興国・資源国に牽引されるかたちで海外経済の成長率が再び高まり」という部分が削除されていることでございます。

これって展望レポートにおける日本経済の先行き見通しのうち、海外部門の前提条件になっている部分でございますので、まあこれをいつ取り下げるのやらとは思っておりましたけれども、ここへ来てやっと下げたか遅えよ全く往生際が悪いわとか言う悪態は兎も角と致しまして、現状判断を少々上げてもこの部分で結構チャラになるの巻という所だとは存じますが、これまた今日出る金融経済月報の方でどういう評価になっているのかは確認したいと思います(意地汚く月報の方では判断が残っているかも知れんし^^)。

しかしまあ何ですな、海外経済に関しての現状判断が微妙に下がって先行き見通しも下がっているのに国内経済の現状判断における輸出部分は上がっているとか中々訳がワカランチ会長になっている次第で、正直今回の声明文は何というかなテイストを醸し出しております。

ちなみに、新興国経済云々ですけれども、今日ネタにしている時間があるかどうか分からないのですけれども、(不覚にも自称BOEヲチャーのあたくしが出てすぐにネタにせずに週末越えをしてしまったのですが)BOEではキング総裁が講演(14日ですから木曜なのですが、ロンドン市長公邸でのスピーチで20日初回実施予定の流動性対策オペの発動やら追加金融緩和の重要性を示唆した物凄い勢いで重要厳戒態勢モード講演をしているのだ)して、その中で新興国経済の減速についても言及してますし、これまた今日ネタにする暇はどう見ても無いのですが、先般来続いておりますFED高官スピーチの中でアトランタ連銀のロックハート総裁がこれまた中国インドブラジルをご指名で「最近明らかに減速している」と言及してたり(これは6日の講演なのでちと古いざんす)という事で、まあ普通に海外の中銀の皆様が新興国に関して最近の減速について揃って懸念を表明しておりますので、何ぼなんでも「新興国・資源国に牽引される形で」云々という見通しを下げざるを得ませんなあという話だとは思いますが、しつこく申し上げますようにやっと取り下げるとか往生際が悪いにも程があるわと存じます次第でございます。


消費者物価の見通しに関しては変化なし。

『消費者物価の前年比は、当面、ゼロ%近傍で推移するとみられる。』(今回)
『消費者物価の前年比は、当面、ゼロ%近傍で推移するとみられる。』(前回)" target="_blank">[外部リンク]
 


お題「今日も市場雑談/FOMC前に労働市場がどうのこうのの話をまたネタに/素敵に電波浴」   2012/06/15(金)08:01:54  
  ○これはまた久々の電波浴

人様の所で話題になっていたのでつい見たらあまりの電波浴にポカーン。

[外部リンク] 6月13日
今日の公聴会で話した背理法。もし3年以内に財政破綻するとする。今のCDSは1%なので日本の財務残高1000兆円で、破綻保険料は年間10兆円。3年払っても30兆円。これで破綻するなら、今30兆円はらって債務がなくなり財政再建完了。これはおかしい。ということは3年以内の破綻が誤り。終』(以上上の方のURLから)

・・・・・・・・・・・・・・・・ちなみに下の方のURLで何か謎の33倍投資とか仰せなのですが、最早何を言っているのかさっぱり分からずあまり朝から強烈な電波を浴びるのもどうかと思われますので引用は割愛。

まあ何ですな、こういうのってまあある意味丁度良い小僧向けの間違い探しテストでもあるのですが、それにしてもツイッターの140字だか何だかでここまでツッコミどころが発生するというのも甜菜ちゃあ甜菜なのかも知れませんね!!!


つーことで思いつくツッコミを並べてみると、節子、それ財政再建やのうてただのデフォルトや!というのが最初に出てくるかと。最初から破綻する積りでプロテクション買うとか発想がどこの計画倒産取り込み詐欺だよという所でありまして、それは一回仮に大成功して大勝利しても信用がゼロになるので二度と金融市場で相手にされず、ゴーイングコンサーンという前提で行動する筈の国家がそんな略奪作戦みたいなことしてどうすんだと小一時間でして、そんなご発想の方が特別顧問をやっておられるという大阪市って・・・・・いやまあいいです。

まあね、大体からしてCDSの信用力参照体が自分のCDS取引するとかそれ誰が受けるんだよという話(カウンターパーティーの立場からしたら当該プロテクションを買っても相手が参照体そのものだったらクレジットイベントが起きた時に発生する収益が回収不能だし、プロテクション売ったらこのオッサンのように作為的にクレジットイベント起こされるリスクがある、つーかそういうのって今申し上げたような理由で否認対象じゃねえのかという気もするがあまり詳しくないのでスルー)ですがなという所で、定義としてそれは財政再建じゃない上に大体からして取引自体が成立しないだろという時点で説明の前提が終わっていますわな。

んでまあそれはそれとしまして、想定元本1000兆円分のプロテクション買いなんぞ市場で行ったらCDSスプレッドがどこまで拡大するんだよという話ですし、まあ上記のツイッターでもツッコミのRTが入っていますように、市場の現在の価格が示しているのは「当該市場参加者の需給を反映した現在の均衡価格」であり、そらまあ日本の現在のCDSでも国債金利でも良いですけど、それ自体からは市場参加者のうち3年以内に日本財政が破綻すると真剣に思って身銭切って大勝負するような人がまずいません罠という事は示されますが、それと3年以内に破綻しない、というのはまた別問題で、その3年以内に一夜にして政権が変わって突如国債5000兆円発行して全額日銀に引き受けさせてその5000兆円を先着5000名様に1兆円づつ配りますおとか言い出したら財政は楽勝で破綻する訳で、「市場価格で示されていること」と「将来現実として起こること」は別問題だろとか思う次第。

まあこの手の市場データを持ち出して将来について断定的な話をするというのは、往々にして自分の都合の良い結論を引き出すために都合の良いデータを引っ張り出して来るという手段が使われるので、金融関係というか市場関係のお仕事をしている人と致しましては、この手の物を見てツッコミの練習をするというのは頭の訓練にはなりますなという所でございます。

#昔はこんなじゃなかったと思うのですが高橋先生どうしてこうなった????
 


お題「今日も市場雑談/FOMC前に労働市場がどうのこうのの話をまたネタに/素敵に電波浴」   2012/06/15(金)08:01:29  
  気が付けば今月も半分が経過となorz

○いつもの市場雑談

いつものオペ雑談である(^^)。

[外部リンク] 8,000 2012年6月18日 2012年9月20日

[外部リンク] 22,770 8,008 35.2

昨日の3か月固定金利オペはこれまた応札2兆超えとエライ多い額になった訳でございますが、13日と15日に共通担保金利入札オペの期落ちが各1兆円あった(今月の頭と先月のケツに実施したオペ)為にオペ的にニーズがあった事と、固定金利オペの足が来るのが次は6月26日でして、暫く買入以外の資金供給オペが無い(資金需給的には余剰モードに突入するのでどこからどう考えても金利入札オペが追加で入るとは思えない)とゆーよーな一時的な需給要因でしょうなあと思われる次第ではございます。

ただまあ傾向としては昨日の3か月TB入札に見られますように・・・・・・

[外部リンク]

(1)応募額 112兆2,786億円
(2)募入決定額 5兆3,144億8,000万円
(3)募入最低価格 99円97銭4厘5毛 (募入最高利回り)(0.1011%)
(4)募入最低価格における案分比率 0.8955%
(5)募入平均価格 99円97銭4厘9毛 (募入平均利回り)(0.0996%)

・・・・・・ということで、辛うじて0.10%乗せの所の足切りで決着(一つ上の札の99.9750円はレート換算で0.9921%となる筈)したのですが、按分は何と1%割れとなりますので、按分狙いで満額(5.7兆円)応札しても510億円しか入らないという誠に残念な状態で、そらまあメインの札は0.9921%の所に入ったのでしょうなあ(じゃなかったら平均が99.9749にならん)とゆー所でございまする。少しでもコスト下げようという事で応札限度の残り分を皆さん揃って足切りの所に突っ込んだ結果応募額は貫録の2打席連続100兆超えと相成りましたという事でございますな、うんうん。


でですな、つまり入札参加した皆様におかれましては直近の3か月TBのコストがどう見ても0.10%割れとなっておられる訳でございまして、まあそーゆー状態ですと基金短国買入にこの銘柄を打ち込むインセンティブは中々沸かないでしょうなあとか思われる次第で、先日はオファー額を減額するという大技で札割れを回避した基金短期国債買入ですが、この調子ですとどう見ても札が集まりません本当にありがとうございましたという所でしょう。

んでもって3MTBにこれだけ需要があるという事はすなわち短期市場で潰さないといけないキャッシュは相変わらずアホのように存在するということでもありまして、最近は1年以内とかの金利って国債は当然のように0.10%割れた所じゃないと買わせてくれませんし、一般債とかもモノナシになってインデックス落ちの売りが出ると右から左へ瞬時に捌けてしまい業者の皆様在庫スッカラカン(ただし一部のアレな銘柄を除く)という大変にビューテホーな状況でもございます。

ということはですな、まあ引き続き固定金利オペに関しては今回のオペこそ絶賛大応札になりましたけれども、今後の展開を考えた場合にはやはり3か月などという長い期間は要らんがな、ましてや6か月なんぞ、とまあそういう話は続き、金融市場局の頭痛は続くという所でございましょうな、うんうん。


○米国労働市場の問題が構造的か循環的かという件についてのネタ(この前の続き)

先日金融政策スタンスに関する部分を引用したクリーブランド連銀ピアナルト総裁の講演@5月31日より
[外部リンク] Policy, Economics and the Recovery

『Economic Impacts of the Recession: Structural or Cyclical』の所をちょっと引用。

『Many of you are trained economists and are very familiar with the concept of dividing economic activity into structural and cyclical components. Broadly defined, cyclical impacts of a recession will be recovered as the economy works through the business cycle and as economic conditions improve. Such impacts rise and fall, but they do not persist. In contrast, impacts that persist even after the economy has been expanding for years are considered structural.』

構造要因と循環要因に分けるという話は良く行われおりまっせと。

『This distinction is often applied to unemployment rates, but it can also be applied to spending on plants and equipment. The underlying question in either case is, How much of the reduced demand for labor and capital will persist even when the U.S. economy has fully recovered from the recession?』

ということでお話が始まりますが、構造要因という説明を検討してみましょうとなりまして、考察が始まります。

『The U.S. construction sector was at the bull's-eye of the recession. The impact on construction workers was immense and the thinking was that, even after the economy recovered, we would need far fewer construction workers than before the steep downturn. Unemployed construction workers are often cited as examples of structural unemployment because of a belief that many of the pre-recession construction jobs were never coming back. Given that construction workers typically have relatively low levels of formal education and relatively high levels of specialized skills that they acquire on the job, some believed their prospects for employment in other sectors were limited.』

よく引き合いに出されるのが建設セクターでして、セクターの需要がそもそも戻らんだろとか、一旦失業して期間がたつと労働者のスキルが失われますがなというような論点で構造的要因の背景が説明されますよねという事ですかな。

『The statistics tell a different story.』

ほう。

『The recession increased the number of unemployed workers in the construction sector by 1.1 million, raising the unemployment rate of construction workers to a peak of roughly 20 percent. Nonetheless, recent employment statistics indicate that the number of unemployed construction workers is now just 300,000 higher than it was in 2007, even as the construction sector has continued to shrink since the end of the recession. Indeed, the number of unemployed workers from construction has declined more rapidly than the total number of unemployed workers in the United States.』

でも労働統計を見るとそうではなくて、建設関連の労働者ってリセッションの影響で大きく落ちたけれども戻りも早いですよねとか何とか。

『Another sector of the economy often cited for evidence of structural unemployment is manufacturing.』

ほほう。

『Today, manufacturing requires more specialized skills than ever, and some manufacturing activities have moved to other parts of the world. The recession increased the numbers of unemployed workers in the manufacturing sector by 1.2 million people. Here again, unemployment figures in manufacturing have declined more rapidly than economy-wide numbers. The number of unemployed manufacturing workers is now just 300,000 higher than it was in 2007.』

まあ建設セクターと同じような話ですな。

『The employment data for these two large sectors of the economy in part reflects the flexibility of U.S. workers to move out of one sector into another and demonstrates that there has been less structural unemployment than many had thought.』

ということで、これらのセクターにおける労働統計を見ると、米国の労働市場のフレキシビリティーは構造論者のいう程には悪化していないですよねと仰せ。

『A major part of the ongoing unemployment problem today is the elevated numbers of young unemployed people.』

若年層の失業が高い件について。

『The number of unemployed people in the early-career ages of 20 to 34 rose by 2.6 million in the recession. The recovery has been less effective at shrinking this pool of unemployed workers, with 1.8 million young and recently trained workers still looking for work. While it is hard to categorically rule out structural unemployment, people in this age group are typically very flexible about which sector or region they work. In addition, this generation is more educated than prior generations, and that education should be more relevant to current employment opportunities. The employment weakness in this age group points more to a broad-based lack of demand for labor - that is, a cyclical shortfall in employment.』

何かややインチキくさいのですが、若年労働者の方が社会的に言えばフレキシビリティーが高い筈で、その若年労働者の失業が多いという事は、つまり労働市場の問題は構造問題ではなく、循環的に雇用の需要が低い事を示している、という説明でまあホンマカイナという気はする。


でまあその辺の諸々を踏まえて労働市場の問題が循環要因に主に起因するのか構造要因に主に起因するのかという話はこうなります。

『What is extraordinary about today's economy is the number of unemployed people compared to the number of job openings. Before the recession, there was a little over one job seeker for every open position. Today, despite progress, there are about three people looking for work for every job opening. The only long-run solution to the unemployment problem is to increase the number of job openings through more growth in overall economic activity.』

『Together, these facts make a lot of today's unemployment look more cyclical than structural to me, although persistent cyclical unemployment runs the risk of translating into structural unemployment through the loss of skills. I encourage you to read our latest Annual Report, just published, for a thorough discussion of the employment side of the Federal Reserve’s dual mandate.』

ということで、労働市場の問題は主に循環要因に起因し、足元でやや改善している新規求人などがより一層拡大するためには、経済活動のより一層の活発化が必要である、という結論に達していまして、さらに循環的な労働市場の落ち込みを放置していると将来的にそれが硬直化して構造的要因になる(=長期化する)リスクもあるという話ですので、まあ基本的には「経済のより一層の活発化の為に追加的な金融緩和政策が必要です」という話になるんでしょうなあピアナルト総裁も、とまあそういう読み筋になるかと思います。

ただし11日の駄文で申し上げたように、ピアナルト総裁の見通しとしては5年程度で望ましい失業率水準に低下します的なお話をしておりますので、あまり強力緩和推奨ということでもないかもしれない(ボストン連銀のローゼングレン総裁は見通しがそもそも低いし、シカゴ連銀のエバンス総裁は物価上振れ上等の人というのは先日ご紹介したとおり)とは思われます。まあ執行部が緩和提案したらそのまま普通に賛成すると思いますけど。
 


お題「決定会合プレビュー雑談/その他少々/コチャラコタ総裁のロジックを観察」   2012/06/14(木)08:02:13  
  朝からモーサテの電話コメント(当然債券ではない)で追加緩和期待というのが連呼されて禿しく萎えるのだが。


○決定会合プレビュー雑談

一応予想に関しては昨日のFOMCプレビューで申し上げた通りでありまして、今回はまあ無くて、審議委員2名が上手くすれば加わるであろう(まあどちらの会社も承認されたら可及的速やかに就任へ向けて動くでしょ)次回の会合が展望レポートの中間レビューなのでさてそこで考えましょうという話になるんでござんしょうなというのが予想。

あとは麿先生の会合後会見が注目されているらしいのですが、ここもとのトーンから致しまして麿先生におかれましては退任までの残り時間は麿スイッチが入った状態になっておられるものと思料されますので、残念ながら緩和クレクレの皆様が喜ぶようなサービス発言連発という訳には行かないのではないかと懸念というのもこれまたあたくしの予想でございまする。

まー何ですな、あたくしのべき論なんぞここで申し上げてもハナクソにも満たないのですけれども折角だがら申し上げますと、現在の日銀の場合FRBのエバンス先生やローゼングレン先生などのように鉄砲玉として緩和主張する人がいる訳では無しとゆー状態でございますので、本来は麿様におかれましてはもうちょっと物の言い様というものを工夫して頂きまして、緩和政策をちゃんとやっているしこれからも継続するでおじゃるというのをアピールした方が良いと思うのですよね。

だって日銀の場合はETF買ったり社債買ったりと、ETFは兎も角として社債とか債券市場の投資家的には民業圧迫にも程がある力技をかましてクレジットスプレッドを盛大に潰すというような他の中銀もやらない豪快なプレーをしている部分もある訳でござーまして、せっかく包括緩和の中で色々とやっている側から麿が第二の柱がどうのこうのとか金融の不均衡がどうのこうのとか、いやまあそれはそれで正論は正論だけど、そんな事言いだしたら金融緩和のアピールにならないだろというような台無し発言をしてどんだけ勿体ない事になっているのか、とまあ市場的見方として思う訳で、結局の所そうやって発言が台無しでやってることはそこそこ踏み込んだ(まあ国債買入が足りないとか言う説もありますが、まあ結果としての債券市場金利は碌でも無い事になっていますわな)というセットですと、何の事は無い「コストばっかり掛けて何やってるの」状態になってしまうと思うのですよ。

つーことでべき論その1としては麿様におかれましてはそのご主張はご主張で結構でございますし、中央銀行総裁という政策に携わる人間として発言したいというのもあるとは存じますし、まあそのお気持ちも理解できないでは無いのですけれども、そーゆー発言は任期切れまでは封印して頂きたいと思うのでありますが、まあ無理でしょうなあと思いまする。

でまあ後は包括緩和の枠組み的な雑談になりますが、先般来粘着質のように申し上げておりますように、そもそも65兆円がどうのこうののうち、固定金利オペの残高維持が困難になってきているという素敵な現象で、資金需給状況によっては買入系のオペでも短い所を中心に残高大丈夫かねというケースもホイホイ出てくるという状況下ですので、まあここの部分、特に固定金利オペをどうするのかを考えた方が良いかと思います。

それから、昨今の総裁会見などで主張していた「金利が重要」というロジックを援用致しますと、当然ながら現在の包括緩和の枠組みにおいて重要になるのは「リスク性資産におけるリスクプレミアムの軽減」という話になりまして、その理屈からしたらまあ色々と指標を持ち出すと割安水準にあるということになっている株価指数についてのお助けという文脈でETFの買入をもうちょっと派手に拡大して頂きまして、将来日銀様の心配される「金融市場の不均衡拡大」の際には強力な火消しツールとして使える道具を今からコレクションしておくろいうのは如何かなと存じますです、はい。

なお念の為付言しますと「リスクプレミアムの軽減」というのは「味噌でも糞でもリスクプレミアムを圧縮します」という事では無く、「市場の価格発見機能が何らかの状況で阻害されている状況を是正する」という話でして、それこそクレクレが嵩じて「BBBのアレな銘柄も買え」みたいな話をするのは筋違いなので、まあ今の株式市場の価格形成が別に問題ないとかいう話になってしまうと上記の屁理屈も中々苦しくなるのですけどね(大汗)。


○まあさすがに今回は通るでしょうけれども

[外部リンク]

はあそうですかという感じですが、これはアホかと思ったわ。

『自民党の西村氏は「経済界、経済の実態が分かる人というのもこれまで入っていたので、そのあたりどういう考えかをただしてみたい」とも述べ、政府側に説明を求めたい考えも示している。』(上記URLより)

・・・・・・・お前らが日銀人事を与野党対決のツールにして言いがかりにも程がある理由(河野さんは別に金融緩和に否定的じゃねえだろと)でこの前の人事を反対して候補者晒し者にしておいて経済界の人間がノミネート受けるとか思っているのが意味が分からないのですけれども。前回の総裁人事で民主党の動きも散々批判された訳ですが、自民党の場合その劣化バージョンで反対してる訳で、「経済界、経済の実態が分かる人」がノミネート受けないのは政府がどうのこうのの前にお前のせいだお前のと存じますが、自民党の劣化極まれりという事で甚だ遺憾の極みに存じます。

つーかさ、まあさすがに西村さんは前向き検討みたいですけれども、この人選で反対とか言い出したら、選ばれるのはネタ芸人アナリストで金融政策実務の理解が全然ない空論言い出す人とか、嘘成分の高い説明を繰り広げる人とか、未だにマネーガーしか言えない人とか、まあそんなネタ芸人しか残らないと思うのですが、どうも自民党の財金の暴走振りが止まらないのは如何なものかとしか申し上げようがございませんです事よ。


○コチャラコタ総裁ネタが途中だったので続きを

[外部リンク] Policy Transparency: Changes and Challenges

途中の論理展開もほほうと思うのですが、その辺は華麗にスルーして最後の部分になります『Policy implications』から少々。

『Over the past ten minutes or so, I have talked about the recent adverse changes in U.S. labor market performance. I have discussed two sharply different possible ways to view those changes: first, that they are largely reversible under appropriate monetary policy and, second, that they are likely to be highly persistent. These two possibilities suggest that the FOMC is confronted with an unusually high degree of uncertainty about the level of “maximum employment” it can achieve.』

ということで、労働市場の問題(失業率の高止まり)に関して、循環的な要因が大きいのか構造的な要因が大きいのかという話をここまでしていまして、まあ結論は構造的な要因という話になっているのですがそこの部分は今日はめんどいのでスルーの方向で(汗)。

『This uncertainty translates directly into a corresponding uncertainty about the appropriate approach to policy. In particular, policymakers who see the deterioration in labor market performance as reversible using monetary policy will typically favor more accommodative policy than those who view the deterioration as more protracted.』

んでもって循環要因によるものという見立ての人は、労働市場の悪化に対してプロアクティブに対応して金融緩和を拡大すべきという主張をしますよね、とまあそういう話。

『Fortunately, we can use other sources of information to reduce the level of uncertainty about the maximum level of employment achievable through monetary policy.』

我々は「金融政策によって到達できる”最大雇用”のレベル」の不確実性を軽減できる他の情報ソースがあります(キリッ)。

『“Maximum employment” for monetary policy is widely interpreted as the level of employment that is sustainable through monetary policy actions without an acceleration in inflation.』

ほほーという所ではございますが、つまり「金融政策行動がインフレを加速させることが無い状況下におけるサステイナブルな状況が「金融政策によって到達する事のできる最大雇用レベル」という話でありまして・・・・・・

『 While we cannot directly observe “maximum employment,” we do observe inflation, and its behavior is a useful signal of how close we are to the maximum level of employment achievable by the FOMC.』

どう見てもインフレ重視派です本当にありがとうございました。

『So, what has been happening with inflation? Inflation was distinctly higher in 2011 than in 2010. Even core measures of inflation, which strip out energy goods and services, and food, went up notably.』

と、インフレが昨年上昇して今年は下がったけどそんなにサガランチ会長であると仰せ。

『I see these changes as a signal that our country’s current labor market performance is closer to “maximum employment,” given the tools available to the FOMC, than the post-World War II U.S. data alone would suggest.』

キタコレという所ですが、つまりは過去のデータから推計されているNAIRUの水準が実は上昇しているので、見た所失業率が高止まりしていても物価がサガランチ会長になっているのでございますという話で、現在の米国の労働市場のパフォーマンスは金融政策で到達すべき「最大雇用」の水準に近いとか中々強烈な説明。

んじゃあそんなにNAIRUの水準がドカンと変わるものなのかという論点なのですが、これは今日は長くなるのでスルーしますが、上記の講演の中盤に『The Swedish experience』というのがありまして90年代初頭の通貨危機だの金融システム不安を通過したスウェーデンの失業率が危機前の水準から大きく上昇し、水準そのものが変化している(けど同国の経済は最近まで良いパフォーマンスを示していた)というような話をしているのでそれを読んでくらはい(手抜き)。

『As I’ve argued in the past, appropriate monetary policy should be responsive to such signals.』

ということですので、どう見ても金融緩和のお代わりは不要という結論。

『It is worth reiterating a point that I made earlier. “Maximum employment” for monetary policy is not the same as “maximum employment” for all policymakers.』

でまあ今が最大雇用とかいうその敗戦思想は人民裁判で吊るされるレベルとか言われるのを防ぐために説明しているのですが、この最大雇用というのは経済政策的な意味での最大雇用というのとは別問題でありますという話でして・・・・・・

『Congress and the president can choose to provide direct subsidies to employers for hiring. Such subsidies will increase the federal deficit, but they do have the power to increase “maximum employment” for the FOMC.』

NAIRUの水準を引き下げるのは政府の仕事であって中央銀行の仕事では無く、政府はNAIRUの水準を引き下げるような政策をおこなってくらはい、とまあそういう話をしております罠。

・・・・・・・・つーことはつまりですな、最近はタカ派分類になっているコチャラコタ総裁なのですけれども、おそらくは物価が落ちだすと今度は思いっきり追加緩和の必要性を唱えるのはほぼ間違いないとみられる、と斯様になりますので、本来はタカだのハトだの言うのではなく「物価重視派」というのが正しい表現になると思います。まあその場その場でのタカハト分類は便利なので分類はするんですけれども、そのタカだのハトだののレッテルが「緩和派」みたいな風になってくると金融政策議論として話がおかしくなってくるのでご注意ありたいと思うのですけれども、どう見てもさっき出した記事に出てくる政治家の皆様におかれましては(以下自粛)。
 


お題「金融政策プレビュー雑談/色々と悪態/オペ雑談」   2012/06/13(水)08:16:30  
  お題の順序と違いまして悪態雑談からスタートである(^^)。

○経済クオリティーペーパーがこれというのはねえ

[外部リンク]
2012/6/11 22:50 情報元 日本経済新聞 電子版

・・・・・・・・もうこの「積極緩和派」という表現が既に党派的な決めつけにも程があると思うのでして、まず経済物価の先行き見通しに対する見立てがあって、金融政策のフレームワークとしてどういう考えなのかというのがあった結果として現在の状況下で金融政策をどうするかって話になると思うのですが、いきなりこんなレッテル張ってまた緩和煽り報道とか何考えてるんだと。

いやね、確かにタカとかハトとかいう分類はありますけれども、FEDウォッチの真似事を公表文書(というか各地区連銀の講演など)を読みながらやってて思うのですけれども、そのタカだのハトだのという立ち位置だって状況に応じて変化しうるのですよね。

毎度ネタにしているセントルイス連銀のブラード総裁が一番わかりやすいですけれども、QE2実施の時には「長期国債の大幅な買入増額がデフレ均衡入りのリスクを引き下げる」という話を真っ先にしていたのでハト派分類でしたけれども、足元では「経済のギャップが大きいという議論において、そもそも平常時として見ているリセッション前という考えはおかしい。何故ならリセッション前の水準というのは信用バブルで嵩上げされた分があるから」というような話をしていて、失業率を下げる為にこれ以上の緩和のおかわりをするのに反対している訳でタカ派分類になりますがな。

ではブラード総裁が急にドテンしたのかというとそうでは無くて(まあ議論のフロントランナーに立ちたがるという傾向は有りそうですけど)、主張そのものは色々と出ていますが話の筋は基本的に通っている(元々「長期国債の買入には賛成だが、低金利の長期化政策には反対」という主張とQE2実施前からしていた)のでありまして、物価重視の姿勢と、経済のギャップに対する認識の結果として今のような流れになっているとゆーことですな。

QE2前後でハト風からタカ風に変わったのってミネアポリス連銀のコチャラコタ総裁もそうかなと思うのですが、(この前ネタにしかかっている奴ですけど)コチャラコタ総裁の場合は現在の失業率について自然失業率が実は結構高くなっているのではないかという考察(もし現在の雇用情勢がNAIRUより大きくギャップがあるのなら物価はもっと下がっていないといけないのではないかという説明をされるとそれはそれでほほーと思ってしまう^^)をしていて、失業率を下げるのは自然失業率を引き下げるための財政経済政策で行うべきで、これ以上の緩和拡大は物価の上昇を招くと言って追加に反対姿勢。

ついでに申し上げればFEDのハト派と言ったって、ボストン連銀のローゼングレン総裁のようにそもそも景気物価の見通しがFOMCメンバーの中心的な見方よりも弱いという直球ストレートの人もいますし、シカゴ連銀のエバンス総裁の場合はある意味デュアルマンデート忠実ということで、失業率の高止まりに関してもディスインフレ懸念時と同様に対策をすべきであって、その時は一時的に物価の上振れをすることを容認しても良いというような人もいます罠。イエレン副議長の場合はハトだけども物価の上振れ容認というのは良くないと以前は説明していました(最近はその話はスルーしているが、バーナンキ議長の先日の記者会見を見ると「失業を1%下げる為に物価を引き上げてインフレ期待を不安定にさせるのは害にしかならない」というような話をクルーグマン批判の文脈による質問の時に話をしていましたので、まあ執行部は物価上振れ容認は却下でしょうな)し、同じハト派分類でも依って立つロジックが少しずつ違うのですよね。

#昨夜の米国はエバンスが追加緩和主張したから緩和期待高まるとか報道されているのですが、エバンスが追加緩和主張するのは当たり前で、それを好感するとか意味がわかんねえのだが、要するにクレクレ相場なんだというのは把握した

#そういう観点からすると日銀の場合は各政策委員が地方回りして行う金融経済懇談会の説明が基本的に決定事項に対する説明になっているので、どのようなロジックで考えているのかというのが見えてこないので困るちゃあ困る訳ですな

などとドヤ顔風味でお送りいたしましたが(自爆)、まーよーするにタカだのハトだのというのはその時々の経済物価情勢と、経済物価における構造的な部分の見方、そして金融政策運営におけるロジックなどがまずあって、その結果として足元の金融政策運営的にどうよという結果が出るのであって、いきなりタカだのハトというのを超えて「緩和派」とかレッテルを張って言うのはナンセンスとは言わないがミスリード(大体からしてご本人方もいい迷惑でしょ)だし、「経済クオリティペーパー」を自称するのであれば、「日銀の見方よりも景気に慎重な人たちがノミネートされた」という文脈で説明すべきであって、政治部記者が風雲永田町みたいな調子で書くような記事見出しで読者を釣るというのは如何なものかと思うのでございますがどうでしょうかねえ。


しかしまあ何ですな、それよりもずっこけたのは同じく日経様のお出しになられている所の日経ヴェリタス様の今週号の1面見出しでありまして、曰く「金利消滅という戦慄 中央銀行の国債丸抱えが生む歪み」っておまいらこれまで散々金融緩和煽り報道をやっておいて何を言ってるんだそういうのマッチポンプって言うんだとか思わざるを得ない題名でして(いやまあ詳しい記事読んでないというか題名見た瞬間に読む気を失うのですが)、まあ中身ちゃんと読んでないから、そんな煽り見出しを書いて人間として恥ずかしく無いのかとかは申しませんけれども、日本経済新聞社様におかれましてはそこらのイエローペーパーや電波浴向け新聞じゃないんだから、もうちょっと落ち着いた論調で冷静な紙面を展開して頂きますと有り難い、とまあ斯様に思うのでございますが、まさか本紙のデザインが電波浴新聞に似たリニューアルをしたのは御社の電波宣言だったとかそういう事では無いですよね。

いやまあちゃんと冷静な紙面を展開して煽りでは無い冷静な経済報道をして頂ける可能性があるのは経済クオリティペーパーであられる所の日本経済新聞社様だけだと期待しているので悪態も出るというものでございます(あたしゃ購読して無いけど^^)。



○今日もオペ雑談

毎日オペの結果で雑談とかどこまで粘着なのかというツッコミは謹んで却下。

昨日のオペオファー
[外部リンク] 2,000 2012年6月18日
国庫短期証券買入(資産買入等基金) 2,000 2012年6月14日
米ドル資金供給(固定金利方式) 2012年6月14日 2012年6月21日 0.660
共通担保資金供給(資産買入等基金) 8,000 2012年6月14日 2012年9月13日


結果
[外部リンク] 5,794 1,987 0.100 0.125 13.9
国庫短期証券買入(資産買入等基金) 3,312 2,004 0.000 0.000 60.5
米ドル資金供給(固定金利方式)(6月14日スタート分) 0 0
共通担保資金供給(資産買入等基金)(6月14日スタート分) 10,294 8,007 77.8

(※オファーバックの順に記載されるので表示順序をオファーと同じに改変しています)

午前の基金短国買入ですけれども、今回は2000億円にオファーを減額(前回の実施は5月15日のオファーで3000億円)しているのがほほうという感じ。いやまあ市場状況をヒアリングした結果3000億円だと札割れしそうだから減らしてみましたという話だと思いますけど、その努力が功を奏して札割れは回避されまして良かったですね(棒読み)という所でありまする。

まあ金融政策決定会合を前にまた札割れになるとどこぞの経済クオリティーペーパー様を始めとしてメディアが鬼の首を取ったように報道して(お前が言うなと言われそうですが^^)ちょっとまあ都合悪い罠とかゆーのもあるでしょうから札割れ回避の為にオファーを減らしたって話だと思うのですけれども、まあこーゆー苦労をする位ならば昨日も雑談風味で申し上げたように、この際札割れ上等のスタンスでただしもう市場が食えないと言ってもオペを突っ込むわんこそばスキームで「ほら積極的に資金供給や資産買入してるでしょ」とやるというのもどうなのかなという気は若干せんでもないっすな。ただまあそれは包括緩和における基金オペのフレームワークというか説明をマイナーチェンジしないといけないので今オペ部隊が勝手にそうする訳にもいかないでしょうけれども。

んでもって午後の3か月オペは無事に札が入って良かったですね(棒読み)という所ですが、まあこの前打った共通担保本店オペの金利入札物の1兆円の落ちもありましたので、そらまあロールの札入りますなという所ですかそうですか。今月は後半以降年金定時払いと国債償還要因で物凄い勢いで資金余剰になる筈ですので、今後のオペの札の入り具合としてはどうなのかねという気はします。


でですな、以下あたくしの与太話(その前も与太話ではないかという論考は行わないのがお約束)となりますけれども、そもそもこの前の折角工夫してオファーした年末越え6か月固定オペの残念な結果を見れば判りますように、長いオペにニーズが無いのでありますからして、この際3か月オペも期間短くしまして1か月物にして6か月物オペも無しにして、札割れ上等で資金需給とか丸無視して毎営業日2兆円オファーし続けると、全部入れば残高40兆円になるし、入らなくて残高行かなくても「いや我々は40兆円まで出しますと言ってるんですが市場が〜」と開き直れるとか最早与太レベルになっておりますが、その位の事をやったらお互い面倒じゃないような気がするんですが(毎日入るとなると市場も楽だし1か月物なら担保繰り的にも窮屈さが少なくなる)この際ヤケクソで如何でしょうか(^^)。

というような与太話が出る位に固定金利オペとかを始め、包括緩和の枠組みがオペレーション技術的に少々窮屈になっているという状況でもございます。でまあその包括緩和における基金残高達成の為により長い期間の国債買うとか、よりしょうもない技とかもあるとは思いますけれども、それで残高を無理矢理達成させることによって何の効果があって、その一方でそれって誰得なのでしょうかねえという観点もある訳でして、まあ何と申しますか・・・・・・・・

[外部リンク]
 


お題「審議委員人事ノミネート/今日もオペ雑談その他」   2012/06/12(火)08:00:58  
  ということで世に雑談のネタは尽きまじという事です(^^)。

○これはまあ良さげな人事ということで感想と雑談

[外部リンク]

『6月12日(ブルームバーグ):政府は議院運営委員会両院合同代表者会議で、空席となっている日本銀行の審議委員に野村証券の木内登英チーフエコノミスト(48)とモルガン・スタンレーMUFG証券の佐藤健裕チーフエコノミスト(50)を起用する国会同意人事を提示した。衆参両院の議院運営委員会での配布資料で11日明らかになった。』(上記URLより)

昨日の夕方に「17:20に提示される」というニュースが出てワクワクテカテカしつつもどこの芸人何とかストが出てくるのやらと微妙にげんなりして待っておりましたが、ブルームバーグ見てたらヘッドラインに佐藤健裕さんと木内登英さんの名前が出てきて「ほほう」と思うと共にちゃんとした人がノミネートされて個人的に少々びびっていた一部の「マネーガー」みたいな変なのが出てこなくて誠に結構と思いましたです、はい。

債券市場的には木内さんはあまり馴染みは深くない(野村で債券系と言えばまず最初に出てくるのが松沢さんのイメージが)のですが、基本的にはマクロエコノミストだったと記憶しておりまして、あまり金融政策に関して積極的にああだこうだという話をするという印象も無いのですが、まー普通にちゃんとした話を展開する人で、変な何とか派みたいな感じの人では無かったかと。

で、あたくし的に今回ヒットと思ったのは佐藤さんのノミネートでして、佐藤さんって債券市場的にはまあ知られていると思うのですが、ご本人そんなにメディアとかに出たがるお方ではない筈で、この前ノミネートされた河野さんや、今回の木内さんと比べると失礼ながら世間一般的な知名度としては低いと思うのですが、佐藤さんもマーケット云々というよりはエコノミスト系の方でして、経済の見立てという点では物価動向に関して早い時期から10%刈込平均の重要性を指摘していたりとか(だいぶ昔に思いっきり佐藤さんのお名前出してネタにさせて頂いた事があるもんで)、安定感があってレポートもよく拝読してたりするもんで、これはほほうという感じでございます。

木内さんの金融政策に関する見解って不覚にもあまり詳しく存じ上げないので何ですが、佐藤さんについては基本的にかねてより緩和バイアスの主張となっていまして、まあそのように報道されていますが、そもそもそれは党派的な緩和云々というのと話が違うとあたくし理解しておりまして、佐藤さんは経済見通し、特に物価見通しに関して厳しい見立てをしていて、その結果として金融政策見通しが「追加緩和」という予想になるという事であって、別に緩和が先にありきという話ではないと思うのですが、どうも報道を見ると「緩和派」的な言い方されているのも何だかなあという気もせんでもないがまあいっか。


木内さんの方は不覚にもあまり詳しくないですけれども、まあお二方とも基本的には経済の見立てに関してフラットな方だというイメージがありまして、それはすなわち巷の何とかストでも良くあるパターンのであります所の「変なポジション的なバイアスを掛けて結論先にありきで材料を拾ってくる」というような傾向(そらまあ人間だからある程度主張にバイアスが掛かるのは仕方ないのですが程度問題という意味で)はあまり無いお方であるという風なイメージですけどどうでしょうかね。

まあお二方ともマーケット系とは言いましてもエコノミスト系でして、マーケットの視点でという意味ではマーケット系なのですが、足元で非伝統的な政策を推進する中で実は重要でもある調節実務の細かい話に関してはそれほどお詳しくもない(つーか調節実務の細かい話をマニアに詰めているとそれだけで労力が掛かるがな^^)と存じますので、そーゆー点から日銀事務方ペースに巻き込まれないようにご留意頂きたいと存じます、はい。


しかし昨日ニュースヘッドライン見ててずっこけたのはこのお方の発言。

[外部リンク]

ベンダーのニュースヘッドラインで最初にこんな感じで出てきたのですがね。
17:56JBN:*鶴保氏:日銀審議委員候補者については個人的には付き合いない

まあ上記記事を見ると自分からこの発言しているのが微妙なので良く判らんのですけれども、まず人事案が出てきて最初に出た発言が「個人的に知っているか」というのは政治に携わる人間として如何なものかと思うのでありまして、自民党は政権に復帰したら知っているか知らないかが先にありきの人事をしますと宣言している、あるいはそういう意識が常にあるから上記のような発言が出るんじゃネーノとか禿しく懸念して「また自民党の劣化か」という悪印象を与えるのに中々効果があったと思うのはあたくしの性格がおかしいからですかそうですかorz

いやまあ「ご存知ですか」と普通に質問されて普通に素で答えただけだと思うと言うか思いたいのですが、それにしてはベンダーのヘッドラインで最初に出たのがこれって何かヘッドラインの打ち方がアレなのか鶴保さんが素でまず最初に「知ってるかどうか」という話をする人なのかは元記事見ても判らんので判断は保留しますけどね。

とまあそんなどうでも良い悪態は兎も角として『その上で、金融緩和に消極的な人物を評価するかとの質問に対しては、否定的見解を示した。』(上記URLより)って相変わらず何を言ってるんだこの人はという感じでして、そもそも河野さんだって今の時点で金融政策の正常化しろとか主張している訳では無いですし、大体からして金融政策を今後どうするのかという件については、経済物価情勢とその先行きの見立てに依存するのであって、中央銀行が無限にジャンジャンマネタイズして政府のお財布になってジンバブエだヒャッハーとか無茶苦茶言うのなら兎も角、普通に何の条件も無く未来永劫緩和しろとか言う話は無いでしょと思うのでございまして、緩和派じゃないとダメ的な言い方って相変わらず何なんでしょうねと思うのでございますがどうなんでしょ。

まあ何時からか、と言われると良く判らん(何となく橋下旋風以降かなという気はしますが)のですが、自民党の主張が妙にエキセントリックに暴走気味になっていて、おまいら政権に復帰する気はないのかよという劣化具合が目立ちまして、あたくし的には甚だ遺憾というか、先般の審議委員騒動に日銀法改正の話ですっかり呆れ果てている次第ではございます。


しかしまあ何ですな、水野さんが退任した後マーケット系の方が審議委員に居なかったのですが、今度はいきなり2名就任(ただし国会承認されればの話ですが)というのも何ですなあと思うのでありまして、元々今回の空席って財界のお方(中村審議委員と亀崎審議委員)の後任だった筈で、前回ノミネートされた1名は伊藤忠商事の方だった訳でして、まあ前回の審議委員騒動で「こんな与野党対立の政治的なおもちゃにされた挙句にあの(=もともと財界で名を成している方から見たら罰ゲームみたいな)待遇でやってられますかとゆー事で誰も受けてくれなかったとゆーのが背景にあるんでしょうなあとしか思えない訳でして、そっちの観点からしますと、まー財界人誰も受けないだろうなあというのは予想されていましたが、それにしてもさびしい話ではあるなあと思うのでした。

なんつーかね、財界人のような金融政策の非専門家が審議委員になるのはどうのこのという主張もそらまあ話としては分かるのですが、あたくしが最近思うのは、たとえば麿に対して普通に対等に物言いできるという意味では日本を代表するような大企業で副社長だの上級役員だのの経験がある方というのは執行部の止め役として重要だと思いますし、例えばFOMCでは各地区連銀が地域差を反映した感じで経済見通しなどの違いを金融政策の主張に反映させる(シカゴは万年ハト派でダラスは万年タカ派みたいな傾向とか)ような機能がありますが、日銀の場合はそれをある意味実業界出身の方が担っているんじゃネーノとも思うのでございまして、東京で金融市場や経済データを見ている人たち(まあミーも含めましてですな)とはまた違った視点で意見の多様性を担保する、という意味で実業界出身の方が審議委員になるというのも重要ではないかと思うのでございまして、今回はちょっと無理でしたが、やはり将来的には実業界出身の審議委員も居た方が良い(今は東電出身の森本さんだけね)と思うのですけどどーっすかね。


さらに今回思いましたが、まあ現在は国会が消費税関連法案に向けて与野党で話をまとめましょうモードだからそんなに問題にならないと思うのですが、前回は国会が対決モードだったからとか、河野さんは運が悪かったですねえとしか申し上げようが無いですな、ナムナム。


#と、しょうも無い雑談を思いつくままに書いたら長くなってしまいましたorz


○固定金利オペ札割れ祭りは続く

昨日のオペオファー
[外部リンク] 2,500 2012年6月13日
国債買入(残存期間10年超30年以下) 1,000 2012年6月13日
共通担保資金供給(資産買入等基金) 8,000 2012年6月13日 2013年1月10日

オペ結果
[外部リンク] 8,333 2,508 0.015 0.017 58.0
国債買入(残存期間10年超30年以下) 5,167 1,005 0.017 0.018 39.0
共通担保資金供給(資産買入等基金)(6月13日スタート分) 1,740 1,740

債券市場的には輪番がどっちもちょっと甘かったような気がする方がアレですが、にちぎんかんさつにっきの著者であります所のヲチャードラめもんから致しますと6か月オペの方が色々とアレなインプリケーションの山でありまする。

まずですな、最初にオファーされて「????」だったのはこのオペの期間でありまして、いやまあ短期市場の市場慣行的に「6か月物」というのは期間が「6か月応当日以上7か月応当日未満」のものを差すので、6/13〜1/10も6か月物ちゃあ6か月物(普通は6か月ロングとか言うけど、ここまで長いと一般的かどうかしらんが7か月ショートと言った方が・・・・・)なのですが、普通に年末越えは7月スタートからオファーされると思ったのでかなーり意外感。

もしかしたらオペ打つ側として、ここもと6か月物のオペが絶賛札割れ状態で未達が連発して6か月の固定オペ残が12兆7000億円近傍まで落ちているので、年末越えにしたらもうちょっと札集まるとかトラタヌ皮算用をしたのかとも思うのですけれども、現状は期間の長いオペにそもそもニーズが無いのでありまして、年末越えガーとか言ってもそもそも年末だから流動性枯渇してとかいう懸念は足元である訳でも無く、それよりも年末越えの担保繰りを今からFixする方が保有債券在庫繰り上の観点からリスクあるだろという状況でもある訳ですから、そもそも期間を延ばして札が集まるとかあまり考えない方が良いと思われる次第で、誠に残念な結果でございましたなあ(棒読み)という感じ。

今回のオペの札割れですが、折り返し前の元のオペは普通に8000億円だったので、これでまた残高が落ちまして、あたくしの手計算ベースですと明日の時点で6か月のオペ残高は121,270億円まで落ちるという大変に素敵な状態になる予定であります。金融市場局(または企画局)涙目の展開。



○ということで65兆円の枠組みをどうするかという問題が引き続きテクニカルに絶賛発生中

つまりは市場のキャパ的というかオペレーション技術的というか、まあそういう意味で現在の包括緩和の枠組みで打つオペの限界が出ているという素敵な状態になっているのが昨今の動きではございまして、今週もMPMありますけれども、折角2名の審議委員が次回から(国会承認されればの話ですが)加わるという事もございますので、7月の展望レポート中間レビューに合わせましてこの辺りも議論して頂きたく存じますが、その際に技術論で執行部のペースに(以下同文)。

まあそれはそれとして、とりあえず固定金利オペの6か月というのがどう見てもイラネという状況下で、「オペ残高65兆円!」とかぶち上げております手前、中々この数字を引っ込めるのも難しく、しかしながらそもそも固定金利オペが札割れする(とか短い期間の買入オペもそうですが)のって包括緩和による金融緩和によって金利水準が下がった事と、買入の拡大も含めた潤沢な資金供給によって起きたテクニカルな自然現象でして、この自然現象を65兆円の為に是正しようとするとそれはそれで変な事になりますがなという話。

でですな、あたくしが最近その手の雑談しながら思うのは「この際札割れ未達に関してはシャーナイナイと割り切る代わりに、オペに関してはジャンジャンオファーしまくる事によって「麿は積極的に資金供給や買入を提供しているのですが市場が要らないと言っているので仕方がないでおじゃる。食い過ぎでおなかパンパンの人に無理矢理食わせる訳にもいかないでおじゃるよ。」とゆー感じで開き直れないかなとゆー事。

つまりですな、まあ65兆は目標として置きまして、買入などのペースに関しては現在の均等割ではなくて、もっと早期に残高を達成する勢いでオファーを行い、残高がそれで一杯になればなったで拡大余地が出来る訳ですし、札割れが続いて中々残高行かなくても「ほれこの通り、残高目標は年末どころかもっと早くに行くように物凄い勢いでオファーしているんですからシャーナイナイじゃないのよ」と市場のせいにする攻撃というのはできんもんかなと。

均等割りでやって行って札割れ未達とかになるよりは、いやもう物凄い勢いで実施してますよってやっておけば、まあその時点で印象が違うと思う(まあそういうの為替市場とか見てくれない可能性があるのでそれはそれで「買入ペースをもっと加速させます。固定金利オペのオファーももっと増やします」って宣言するとかしてアピるのは重要)ので、ど〜せ未達になるなら最初からもっとバシバシオペ打って置けばいいじゃんと逆転の発想で逝くのはどうっすかねえ。とか妄想してみました。



○白井審議委員講演ェ・・・・・・・・・

白井審議委員講演
[外部リンク] 第77回証券経済学会全国大会における講演要旨 ──

何と全36ページもありやがりまして、本文がうち18ページで、そのうちお題の「欧州金融経済情勢」の部分が14ページという事で、「白井先生の欧州問題解説」という風情の講演ではございます。

んでもって欧州金融情勢の説明に関してはさすが元IMFという事で白井先生の独擅場という感じですが、日本の金融政策に関しては基本的に日銀の執行部見解をそのままカーボンコピーしたようなお話なので、まあ前半に関してネタにするかもしれませんが、今日は時間が無いですし、今週は内外金融政策雑談でネタが潰れそうな悪寒がする(本当は今日はBOJとFEDのアクションに関して当たらない予想というか妄想をするつもりだったのですが時間が無い)ので、そのうちまあ暇な時にネタにするかもしれませんしこのままかも知れません。
 


お題「FRB関連講演からメモメモ」   2012/06/11(月)08:05:40  
  ○ボストン連銀ローゼングレン総裁は追加緩和を思いっきり支持@5月30日

[外部リンク] Economic Outlook and Its Policy Implications”

講演の中盤にそのものずばりの『Labor Markets』というのがあるのですが、こちらでローゼングレン総裁は米国労働市場の問題については「循環的な要因が構造的な要因よりも大きい」という事で、色々と図表を出して説明していまして中々説得的な展開をしています。

んでもって経済見通しに関しては、欧州問題と米国の所謂FiscalCliff問題についての見通しを厳しく見ておりまして、その結果として『Recent Economic Data』のケツの部分でこんな話をしています。

『At the Fed, we are now producing and publicly disclosing the estimates of real GDP growth, unemployment, and PCE[4] inflation rates produced by the FOMC participants in a Summary of Economic Projections. The central tendency of the FOMC participants’ estimated forecasts, and my own current forecast, are provided in Figure 5.』

何かどさくさに紛れてしらっと「私の見通しはこうです」とか出しているのがお洒落なのですけれども、その図表5を見ると判るのですが・・・・・・・

『You can see that my own forecasts are a little more pessimistic than the central tendency of the participants at the April FOMC meeting. I am expecting growth of only 2.3 percent for the full year, I’m sorry to say; and unfortunately no improvement in the current U.S. unemployment rate of 8.1 percent. As you can see, I also expect both total PCE inflation and core PCE inflation to be below 2 percent for 2012. My forecast of relative weakness in the economy reflects concern that the uncertainty about both Europe and the U.S. federal “fiscal cliff” will restrain spending by households and businesses - but it also assumes that Europe and our own fiscal situation achieve a “muddling through.”』

ということで、見通しがそもそも弱いのがローゼングレン総裁の仕様になっていますので、結論としてはどう見ても追加緩和という話になります罠。

『I would, however, highlight the uncertainty and downside risks to my forecast. One downside risk is that European problems could become a much greater restraint on growth this year. Another downside risk is that Middle East problems could cause an oil supply shock that negatively affects economic growth. And another is that much greater fiscal austerity could result from a potential failure to reach budget agreements.』

その上ダウンサイドリスクに欧州とフィスカルクリフと原油価格の上昇リスクを挙げると。

『Given my expectations of only modest growth, no improvement in the unemployment rate, an inflation forecast below 2 percent, and significant downside risks to the forecast, I believe monetary policy should remain accommodative at this time and indeed that we should be looking for ways that monetary policy can foster more rapid growth, to bring down the unemployment rate more quickly. I believe further monetary policy accommodation is both appropriate and necessary.』

そらまあ追加緩和が必要となるって話です罠。

『The U.S., like many other countries, needs to facilitate a more rapid recovery, and monetary policy is one important tool with the potential still for encouraging faster growth.』


○クリーブランド連銀ピアナルト総裁は微妙@5月31日

[外部リンク] Policy, Economics and the Recovery

ピアナルト総裁のこの講演でも労働市場に関する考察があります。『Economic Impacts of the Recession: Structural or Cyclical』って所なのですが、これまた上記2名と同様に労働市場の問題は主に循環的要因によるものが強いという認識になっていまして、量的にこの講演が一番短くて説明がシンプルなので、とりあえず立論の背景を確認するという意味ではこちらの講演がお勧めであります。

一方で追加緩和に関してどうなのよという話になると、ピアナルト総裁の経済見通し&金融政策の見立てが『U.S. Monetary Policy: Responsive and Measured』という所で説明されているのですが・・・・・・

『Currently, I am projecting the economy to grow at a moderate rate, slightly above 2-1/2 percent this year and around 3 percent in 2013 and 2014. At this pace of growth, I expect that it could take as long as four to five years for the unemployment rate to fall to the 6 percent rate I judge to be consistent with maximum employment. I also project inflation to run very close to the Federal Reserve's longer-run objective of 2 percent as measured by the PCE price index through 2014.』

『My inflation outlook, although it is close to the 2 percent objective, is based on an economy that is working through a significant amount of cyclical weakness over the projection horizon. My outlook for both economic activity and inflation relies on monetary policy remaining accommodative. Therefore, I have voted in favor of the FOMC's policy statements and actions, including the statement that economic conditions "are likely to warrant exceptionally low levels for the federal funds rate at least through late 2014."』

ということで、まあタカでは無くてガイダンス文言の2014年末までというのにも賛成であるとゆー話をしているのですが、見通し的に言うと向こう4-5年で失業は望ましい水準に改善し、インフレはその間安定というのですから、さっきのローゼングレン総裁よりも明らかに見通しが強く(前提に緩和的環境の継続というのはありますが)、これだと追加措置に関しては特段急がないという話になりますな。まあ執行部が主導したらそれには賛成しそうですけど。

『Nonetheless, my current assessment is that the real economy continues to show considerable cyclical weakness. This assessment, along with my outlook for moderate growth and subdued inflation, calls for today's highly accommodative monetary policy.』

というのが講演の最後の最後になるのですが、「現在の極めて緩和的な緩和が必要」とは言ってますが、追加の緩和が〜という話は無いですな、うんうん。


○ミネアポリス連銀コチャラコタ総裁は真逆の見解@6月7日

[外部リンク] Policy Transparency: Changes and Challenges

これまた前3名様の引用をしているうちに時間が無くなるという毎度おなじみの展開になっておりまして、細かくネタにするの後日なのですが、コチャラコタ総裁の説明はこの辺りの人たちとは真逆です。

どのように真逆かと言うと、労働市場の問題に関して「主に構造的である」という話をしておりまして、その例として『The Swedish experience』としてスウェーデンの例を挙げております。

同国では90年代前半に通貨危機と不良債権問題と金融システム不安が起きて、まあその後現在のように回復しているのですが、この間同国の労働市場はどうなったかと言うと、危機以前に4%を超える事がなく、概ね2%程度で推移していた失業率がピークで10%水準に上昇し、その後の経済回復でも6%をほぼ割ることが無く推移しています。

ってな話を例に出したりして、現在の米国の失業率水準は「中央銀行が達成できるという意味での完全雇用状態」であり、今の水準から完全雇用の状態の失業率を引き下げるのは金融政策ではなく、それ以外の政策によって行うべきである、という話をしていて、循環的要因に注目しすぎて失業率を引き下げようとして追加金融緩和を行うのはインフレが上昇するリスクを高めるので望ましくないという話をしています。

まあ大体ブラード総裁もそんな話をしていますが、コチャラコタ総裁の説明もこれはこれで説得的だったりしまして中々味わいがありますな、うんうん。

つーことで後日ぼちぼちこの4本をネタにするかもしれません。
 


お題「FRB関連講演からメモメモ」   2012/06/11(月)08:05:14  
  国会事故調キタコレですな。こら日本もお隣の国並みに「元首相タイーホ」来るかね。
[外部リンク] on Monetary Policy

まあこちらの講演に関しては既に話題になっていたように、追加緩和については普通にやる気ありという感じです。ただまあ次にネタにするボストン連銀のローゼングレン総裁の講演のように全力で追加緩和を支持という程でも無いとゆー感じでございます(一応「メリットとデメリットを検討」とか言ってる)。

でまあ最近の米国での金融政策論議の最大のポイントは「現在の労働市場の問題の主因は循環的な要因によるものか構造的な要因によるものか」という話でして、物価がとりあえず安定しているという話はまあハト派もタカ派も一致しているのですが、デュアルマンデートのもう一方である「最大雇用」に関しまして金融政策がどこまで対処すべきかという点への認識が重要となります。

んでもってイエレン姐さんの講演はPDFで本文19ページとかとんでもなく長く、まあ話は詳しいには詳しいので全部読むと論点のまとめには良いかもしれませんけど、詳しすぎて説明がくどい感じもします(今さらそこの説明は要らんがなというのが多め)。

んでまあ安直に読む順序としてお勧めなのは本文17ページの『Looking Ahead』から『Conclusion』までを読むのが吉です。あと、前半は経済に関する話で、当然ながら労働市場に関する話もあるのですが、労働市場に関しては「現在の悪い状況は循環的なものである」という認識になっております。また中盤は非伝統的金融政策の効果についての話が合って、フォワードガイダンスの効果の話をしている部分がかなーり我田引水成分が強いのが中々香ばしいのですが、その辺までああだこうだ引用するとオワランチ会長になるのでそれは気が向いたら(というか次回FOMCまでにネタが無いのであれば)後日ネタに。

『Looking Ahead』の部分を引用します。

『Recent labor market reports and financial developments serve as a reminder that the economy remains vulnerable to setbacks.』

足元の労働市場の統計や金融市場の状況は経済が傷つきやすい状況であることを再認識させます、とのっけから来る時点でまあ追加緩和措置に関してはやる気ありです罠。

『Indeed, the simulations I described above did not take into account this new information. In our policy deliberations at the upcoming FOMC meeting we will assess the effects of these developments on the economic forecast. If the Committee were to judge that the recovery is unlikely to proceed at a satisfactory pace (for example, that the forecast entails little or no improvement in the labor market over the next few years), or that the downside risks to the outlook had become sufficiently great, or that inflation appeared to be in danger of declining notably below its 2 percent objective, I am convinced that scope remains for the FOMC to provide further policy accommodation either through its forward guidance or through additional balance-sheet actions.』

ということで、新しい情報も加えて次回FOMCでは政策判断という事ですが、「経済の回復が、たとえば今後数年間に渡って殆ど改善が見込めないというような不十分なペースとなると想定される場合」、「先行きのダウンサイドリスクが大きく顕在化した場合」、「物価上昇率が2%を大きく下回って推移する可能性が高まった場合」には「追加緩和を実施」という話で、この場合フォワードガイダンスの文言を使うか、追加のバランスシート政策(必ずしも拡大だけでは無いのは要注意)を実施しますとな。

『In taking these decisions, however, we would need to balance two considerations. 』

ほう。

『On the one hand, our unconventional tools have some limitations and costs.』

プロコンを検討とな。、

『For example, the effects of forward guidance are likely to be weaker the longer the horizon of the guidance, implying that it may be difficult to provide much more stimulus through this channel.』

フォワードガイダンスの効果は、ガイダンスの期間を長くすると効果が弱くなるという話で、まあ中盤の方で何となく話はあるのですが、要はフォワードガイダンス文言がコミットメントじゃないからあまり長くすると景気見通しによってガイダンス文言がその通りと思われないリスクがあるって事ですかね。ここの論点は中々オモシロスではございます。

『As for our balance sheet operations, although we have now acquired some experience with this tool, there is still considerable uncertainty about its likely economic effects. Moreover, some have expressed concern that a substantial further expansion of the balance sheet could interfere with the Fed's ability to execute a smooth exit from its accommodative policies at the appropriate time. I disagree with this view: The FOMC has tested a variety of tools to ensure that we will be able to raise short-term interest rates when needed while gradually returning the portfolio to a more normal size and composition.』

バランスシート政策では、あまりに長期債を買い過ぎると出口政策が困難になるのではないかという意見はありますが、イエレンさん個人としては(というかFRBの執行部としては)まあ大丈夫という見解ではあるものの・・・・・

『But even if unjustified, such concerns could in theory reduce confidence in the Federal Reserve and so lead to an undesired increase in inflation expectations.』

我々の見立てが間違っていた場合にはFRBの信認が低下してインフレ期待を無駄に引き上げるリスクがある。とこのへんはメリットデメリットがどうのこうのという話をしておりますの。

『On the other hand, risk management considerations arising from today's unusual circumstances strengthen the case for additional accommodation beyond that called for by simple policy rules and optimal control under the modal outlook.』

この話題は本文の中盤の方にあるのですが、単純なテイラールールを適用すると金利をもうちょっと上げろという話になるのですが、それよりもバランスを考慮したアプローチをすべきというようなフォワードガイダンス文言を正当化する話になりますがその辺は割愛。

『In particular, as I have noted, there are a number of significant downside risks to the economic outlook, and hence it may well be appropriate to insure against adverse shocks that could push the economy into territory where a self-reinforcing downward spiral of economic weakness would be difficult to arrest.』

ということで、ダウンサイドリスクもあるので、経済の下方ショックに対して保険を掛けて置くのが適切でしょうとか思いっきり追加緩和策に関しては前のめりでございましたとさ。
 

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