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お題「中間期末ですので(違)世間話雑談」   2012/09/28(金)08:04:25  
  米国地区連銀の皆様の百家争鳴振りのフォローが追いつかないですの(汗)。

○基金国債買入の対象年限分けを撤廃

こんなん出ました。
[外部リンク] 99円97銭2厘5毛
(募入最高利回り) (0.0994%)

(4)募入最低価格に 15.3673%
   おける案分比率

(5)募入平均価格 99円97銭2厘6毛
(募入平均利回り) (0.0990%)


ちなみに前回の3MTBの結果はこちら
[外部リンク] 99円97銭5厘0毛
(募入最高利回り) (0.0992%)

(4)募入最低価格に 6.1397%
   おける案分比率

(5)募入平均価格 99円97銭5厘2毛
(募入平均利回り)(0.0984%)

直近3回(3週間)の3MTB入札では足切りが0.10%割れとなっておりまして(それまでは足切りが0.10%に乗っておりました)、まあ今回も足切りは0.10%割れとなっております。

足元では期末要因というのがあるのと、20日の国債大量償還の資金が当座預金残高水準に見られるように余っているということで、短期国債に資金潰しのニーズが絶賛到来の図となっておりまして、短国対象となるタームの現先レートとか全力で低下しておりますし、まあ短国に関しても在庫が減りましたぞなという状態。今回の3MTBに関しては発行日が期末越えになる(来週月曜)のですが、まあ若干平均が安くなった(今回の3MTBからは年末をまたぐ関係で13週間物では無くて14週間物で出てくるので価格で単純比較できません)かも程度しか変化も無く、引き続き堅調という形に。

まあタームの短国現先ニーズの強さとか見てますと、どう見ても待機資金です本当にありがとうございましたという風情を醸し出している所ではございまして、タームじゃない現先レートに関しても今回は期末接近のタイミングで瞬間的にはニーズありありの結果モノナシ状態になって急速に低下した(その後末初の所では戻りましたが)りしてまして、GCに関してはまあ相変わらず0.10%で張り付き状態で、0.10%割れでも買わざるを得ない人の買いで10を割るものの、持続的にどんどん下がる訳では無いという所のようで、まあ引き続きGCや現先市場でのレートは低い状況ですし、短国などのニーズは強いという短期市場銭ウナール状態は続くのでございました。つーかこれから日銀の買入残高増えるともっと銭が唸るのですけれども。


○佐藤審議委員のロイターニュースインタビュー

一昨日の記事でどうもすいません。

写真の背景が何故真っ暗???
[外部リンク] 09月 26日 22:27 JST

『[東京 26日 ロイター] 日銀の佐藤健裕審議委員は26日、ロイターとのインタビューに応じ、日銀が事実上の目標に掲げている消費者物価(CPI)の前年比上昇率1%の達成について、現段階で日銀が展望している「2014年度以降、遠からず」というタイミングの「不確実性が強まっている」と後ずれを示唆した。』(上記URLより、以下同様)

まあ元々不確実性が高まる以前の問題で佐藤さんってそれ無理じゃネーノという指摘をしていたような気もしますが(^^)。

『世界経済は引き続き下方リスクが大きいとし、日銀が描く日本経済の見通しから、さらに経済・物価が下振れるがい然性が高まる場合には追加金融緩和を「躊躇(ちゅうちょ)しない」と語った。』

10月展望レポートで追加緩和ですねわかります。

『就任会見で新たな政策手段として言及した日銀による外債購入は「期待インフレ率を引き上げる有効策」と述べる一方、法律上の制約や海外当局との関係など実現に向けた課題の多さをあらためて指摘した。』

まあこれに関しては第一に米国財務省様に対して誰が鈴を着けに逝くのでしょうかという話があり、更には日本の場合「通貨政策は財務省が行いますぞな」という仕切りがありますし、というか欧米の場合も大国に関しては中銀は通貨政策には(間接的に金融政策でどうのこうのはしますが)直接的にはタッチしないというのがまあ了解になっているようです(スイスとかデンマークみたいなのは小国なので話は別)のでして、そーゆー従来からの流れからもその手の交渉ルートがあるのって財務省様でございますので、それを日銀に移せるものなのかという話もあります罠。

でその次が<中国経済減速は想定以上に長引いている、内需に変調の兆し>というお題。

『日銀は9月18、19日の金融政策決定会合で、資産買入基金の10兆円増額を柱とする追加金融緩和に踏み切った。理由について佐藤氏は、海外経済の減速の強まりを背景に、輸出や生産が減少する中で、先行きを含めて景気判断を「はっきり下方修正した」と指摘。日本経済が持続的な成長経路に復帰するという「当初想定していた経路を踏み外さないために追加緩和を実施した」とした。』

ここまでは公式の話。

『起点となった海外経済は、特に中国経済について「景気の減速した状態が想定以上に長引いている。中国の景気刺激策も発動ペースが抑制的だ」とし、「その他の新興国にも相乗作用をもたらしており、中国の需要動向が今一つ芳しくないことで輸出が軒並み弱含んでいる」との見方を示した。一方、年前半に堅調に推移していた国内需要も、個人消費などに「変調の兆しが見られ始めていることを懸念している」と指摘。こうした足もとの経済状況を踏まえれば「景気回復の時期は後ずれしていると率直に言わざるを得ない」と語った。』

まあさよですの。でまあ追加金融政策に関する話の部分(上記URLの2ページ目部分になります)ですけれども。

『こうした情勢を踏まえた金融政策運営では、前回会合で下方修正した景気見通しをベースに点検するとしたが、「さらに経済・物価が下振れるがい然性が高まってくると判断された場合には、新たな手を打つことを躊躇(ちゅうちょ)しない」と強調。』

ほう。

『その際の手段について「期待インフレ率に働きかけ、実質金利の低下を促すことが重要」とし、1)バランス・シートの拡大、2)自国の為替レートの減価、3)リスク性資産の買い入れという3つが考えられると語った。』

ふむふむ。

『日銀は国債を中心とした資産買入基金の累次の増額でバランス・シートを拡大させており、リスク性資産の増額も「オプションとしてある」としたが、「必要性が生じた段階で効果と副作用などを総合的に勘案して対応の是非を探っていきたい」と述べた。その上で、経済見通し下振れの可能性が景気回復の障害になる場合は、「新たな措置も当然オプションとして出てくる」と基金以外の緩和手段も選択肢になるとの考えを示唆した。』

基金以外の緩和手段とな??例えばコミュニケーションポリシーの強化という形で物価安定の目途に関する表現を変えるとかそういう話ですかな???????

まあ何ですな、とりあえず佐藤さん安定の緩和派なのですが、佐藤さんのエコノミスト時代の説明がそうだったのですが、ベースとして「物価」の部分で「日本の物価が中々アガランチ会長になっており、それを脱却する為には従来の延長の政策だけでは足りない」という主張を以前からしていたので、そーゆー意味ではハト派とか緩和派というよりは本当は物価重視派というべきなのではないかとも思うのですけどね。

ちなみに物価に関しては一昨日ネタにしましたが25日に出ていた日本経済研究センターの愛宕さんのブルームバーグインタビュー記事も合わせてご参考ということでURL再掲しておくだよ。

[外部リンク] 支持率上昇

内閣支持率が上昇しながら自民党の支持率も上昇しているという中々不思議ちゃんな結果で、これは何ぞねという感じですが、とりあえず支持率上昇して良かったですねという所で、まあお手並み拝見。前回に関しては衆議院での圧倒的な議席を持ち、景気も良かったというのに何かやりましたっけ感が非常に強かったのですが(後任の2名は色々と仕事をしていた気がするんですが)まあどうなる事やら。あたくし的には相変わらずの「美しいスローガン」に「ポッポ右バージョン」の悪寒がするのですが杞憂に終わる事を期待。


・これはワロタというか何というか

何とかホイホイとして評価の高い維新の会でございますが。

[外部リンク]
 


お題「自民党総裁選とな/虫干しネタ状態になりましたがFOMC後のバーナンキ会見」   2012/09/27(木)08:05:24  
  ○華麗にスルーしていた虫干しネタを虫干し(FOMC後の会見ネタ)

まあ他の地区連銀の皆様が色々と百家争鳴状態なのでそっちをフォローしないといけないのですけれども、良く考えたら会見質疑応答ネタを全力で放置プレーでしたので(汗)。

[外部リンク] LIESMAN. Mr. Chairman, I want to talk about that same line in the statement. Does that mean that your tolerance for inflation will be higher in coming years, in the middle of the recovery? And, if not, what good is that language there if it doesn’t tell people that the reaction function relative to inflation has changed? Secondly, stock prices are up today, so are oil prices and gold. Why aren’t those part of the same reaction to the Fed’s acts today?』

インフレを容認するのかという質問と、金や原油価格上昇に関する見解をただしています。

『CHAIRMAN BERNANKE. Well, our policy approach doesn’t involve intentionally trying to raise inflation. That’s not the objective.』

ということで、インフレを(必要以上に)引き上げる事は目的では無い、と表明。

『The idea is to make sure we provide enough support so the economy will grow fast enough to bring unemployment down over time. I mean, as we look back at the last six months or so, we’ve seen unemployment at basically the same place it was in January. We’ve seen not enough jobs growth to bring down the unemployment rate, and what we need to see is more progress. And that’s what we will be looking at.』

今年に入っての経済の成長は労働市場を改善させるまでの勢いがないので、それをどげんとせんといかんので今回の追加緩和を行いましたとゆーのがロジック。

『In terms of the mid-2015 date, we think by that point that the economy will be recovering, we’ll be providing the support it needs. But if you look at our projections, you’ll see it doesn’t involve any inflation, that we still believe that inflation is going to be close to our 2 percent target.』

ということで、2%がゴールじゃなくてターゲットという言い方になっていまして、まあそこの部分は強調しているのですが、やはりこの説明では許してもらえず追加質問。

『STEVE LIESMAN. All right, I just need to follow up. Does this-so you’re saying it does not include greater tolerance for inflation, that you will-you would reverse course if inflation were to be above your target level, even given that statement?』

ターゲットを超えた場合には追加緩和を元に戻すのかという質問。

『CHAIRMAN BERNANKE. Well, if inflation goes above the target level, as we talked about in our statement in January, we take a balanced approach. We bring inflation back to the target over time, but we do it in a way that takes into account the deviations of both of our objectives, you know, from their targets.』

ここは慎重に答えていて、「バランスアプローチ」という言い方(この会見ではデュアルマンデートのどちらを重視するのかというような趣旨の質問が手を変え品を変えなんども出てくるのですが、そのたびにバランスアプローチという言い方をしている)をして、先々の金融政策運営をフレキシブルにしたいという意向がありますわなという風に読みましたがどうでしょうかね。


・金融緩和の効果について

7番目の質問である。

『MIKE MCKEE. You’ve made an eloquent explanation over the past couple of weeks of the Fed’s ability to lower interest rates. But what’s missing for many economists is how the transmission mechanism is going to work. Most people think this will have a minimal effect on rates. Can you give us an idea of how much you think it might push rates down, and why moving rates down a few basis points might change demand, which seems to be the problem in the economy?』

eloquentってのを英和辞典で見たら「雄弁な」ってあったので、最初の文は「逆さ絵先生は「FRBには金利を引き下げる能力があります(キリッ)」って説明していましたよね」とかそういう訳になるんですな(ならない)。

で、質問は今更金利が下がって何の効果がありますねんという趣旨ですな(要約し過ぎ)。

そのお答え。

『CHAIRMAN BERNANKE. Well, the ultimate effect is going to depend, of course, on how much we end up doing, and that, in turn, is going to depend on what the economy does. This is a conditional program; we’re going to be providing accommodation according to how the economy evolves.』

『I think that’s the virtue of putting it this way, is that if the economy is weaker, we’ll provide more support; if the economy strengthens on its own or other headwinds die down, then it will require less support. So the amount of support we provide is going to depend on how the economy evolves.』

とまず逃げを打っておいて(^^)。

『We do think that these policies can bring interest rates down-not just Treasury rates, but a whole range of rates, including mortgage rates and rates for corporate bonds and other types of important interest rates. It also affects stock prices. It affects other asset prices-home prices, for example. So looking at all the different channels of effect, we think it does have impact on the economy. It will have impact on the labor market, but, as again, the way I would describe it is a meaningful effect, a significant effect, but not a panacea, not a solution for the whole issue. We’re just trying to get the economy moving in the right direction, to make sure that we don’t stagnate at high levels of unemployment, that we’re making progress towards more acceptable levels of unemployment.』

ああだこうだと言ってますが、(1)金利を下げる、国債だけでは無くてモーゲージや社債の金利を下げる、(2)株価を上げる、株だけは無く他の資産か買うも上げる、たとえば住宅とか、というのが直接的な話で、これが労働市場の改善に寄与する、という話をしています。


・経済条件紐付けのコミュニケーションなど将来的な導入の示唆

今はこの緩和継続がどのくらいになるのかについては曖昧にしているので、FEDの高官がああだこうだ言うとぶれるリスクもあるのですが、それを無くすには経済条件紐付け攻撃という日本の量的緩和時代の戦法があります罠。

8番目の質問から。

『ROBIN HARDING. Robin Harding from the Financial Times. Mr. Chairman, is this the limit of what the Fed could do? You refer in your statement to other policy tools. If the unemployment situation doesn’t improve, then what other measures do you have available? Thank you.』

質問は「効かなかったら他のツールはあるの?」という話ですが。

『CHAIRMAN BERNANKE. Well, there’s a variety of possibilities, and we continue to look at all different options. But the two primary types of tools, as I’ve discussed, are balance sheet actions-and, of course, we can restructure those, change those in various ways; the other type of tool is communication tools.』

ということで、基本がバランスシート政策とコミュニケーション政策という話で、超過準備への付利引下げの話になっていないのはまあ短期市場的にはそうしてくれないと更に金利が潰れて死ぬのでさすが逆さ絵先生よく判っていらっしゃるという所です(^^)。

『And we could-we continue to work on how best to communicate with the public and how best to assure the public that the Fed will remain accommodative long enough to ensure recovery. So, working with our communications tools, clarifying our response to economic conditions, might be one way in which we could further provide accommodation.』

とまあここにありますように、再度のコミュニケーション強化ということで、特定の経済条件に対応して追加の金融緩和を行うというようなものを導入するような話をしていますが、おそらくは所謂日本の量的緩和コミットメント型(というかエバンス総裁の提言型というか)のコミュニケーション強化の可能性はなるなあと思いました。



・労働市場の改善の定義とは?

最後(25番目)の質問に全力でワープします。

『MARCY GORDON. Marcy Gordon with the Associated Press. One of the aspects we’ve seen in recent reports on unemployment is the shrinking labor force. Is that something that’s of specific concern to you, and what does it tell us about the labor market and the economy?』

レーバーフォースが縮小しているのも問題ですよね?という質問に対して。

『CHAIRMAN BERNANKE. Well, you are absolutely right.』

キタコレ。

『And as I mentioned earlier, the unemployment decline last month was more than 100 percent accounted for by declines in participation. Some decline in participation is anticipated, is as expected. We’re an aging society. We have more people retiring. Female participation has flattened out; it hasn’t continued to climb as it did for several decades. We’re seeing less participation among younger people, fewer college students taking part-time jobs and the like. So part of this decline in participation was something that we anticipated quite a long time ago, but part of it is cyclical. Part of it reflects the fact that some people-because they have essentially given up or at least are very discouraged-have decided to leave the labor force. And the anticipation is that if the economy really were to strengthen, and labor markets were to strengthen, at least some of those people would come back into the labor force. They might even temporarily raise the unemployment rate because they’re now looking again.』

この辺はレーバーフォースが低下している件とその要因の話。

『So the participation rate over and above-the decline in participation rate over and above the downward trend is just one of the other indicators of a generally weak labor market. And it’s why I said earlier that we do want to look at a range of indicators, not just the unemployment rate, although that’s a very important indicator, not just payrolls, although that also is a leading indicator, but participation, hours, part-time work, and a variety of other measures which suggest that our labor market is still in quite weak condition.』

ということで、労働市場の改善という場合には「総合的に判断する」というのを強調していまして、まあだからこそこの後各地区連銀総裁がここの総合判断の定義を巡ってああだこうだという話をする(まあそれ以前に反対意見の話をする人も居ますが^^)の図という形になっているのでございましたです、はい。
 


お題「自民党総裁選とな/虫干しネタ状態になりましたがFOMC後のバーナンキ会見」   2012/09/27(木)08:04:57  
  ぐぬぬ、明日は上期末・・・・・・あたしゃ上期は何をしていたのでしょうorzorzorz

○自民党総裁選挙雑談メモ

[外部リンク]
 


お題「8月決定会合議事要旨から少々/その他メモ」   2012/09/26(水)07:59:12  
  ○その他メモである

・これは後でじっくり読みたい

[外部リンク] 次世代RTGSプロジェクト第2期対応実施後の変化を中心に ―

要旨をまる引用。

『金融機関は、コール取引や外国為替取引等、様々な取引を行っており、取引の約定成立後、資金の支払側は、決済に必要な流動性を自らの日銀当座預金に用意したうえで、日銀ネットに対し振替依頼を送信すること等により決済している。本稿では、こうした金融機関が決済のために用意する流動性の状況について、日銀ネットの決済データを使って分析した。この結果、2011年11月の次世代RTGS第2期対応(1件1億円以上の大口内為取引のRTGS化)の実施に伴い、金融機関がRTGS決済のために投入した流動性は大きく増加したが、このうち結果的に決済に利用されなかった流動性が、相応に存在することが分かった。また、次世代RTGSプロジェクトによって導入された流動性節約機能は、現在の緩和的な金融環境の下でも、一定の節約効果を発揮していることが確認された。

足もとでは、決済のために多額の流動性を恒常的に用意している金融機関が少なくないとみられる。今後、金融環境等が変化した場合には、金融機関の流動性コストに対する意識にも変化が生じる可能性がある。そうした下で、決済の円滑性を維持していくためには、各金融機関や市場・制度運営者等の幅広い関係者における対応が必要となる可能性がある。本稿の分析が、そうした検討に資することを期待している。』

本文はこちら。
[外部リンク]

という辺り、まあそうですなあと思いましたです、はい。
 


お題「8月決定会合議事要旨から少々/その他メモ」   2012/09/26(水)07:58:47  
  さあ気が付けば半期末ですよ今年も4分の3が終了ですよorz

○8月決定会合議事要旨から少々

まあこの翌月にご案内の通り景気見通し引き下げと追加金融緩和があったので今更感のある議事要旨なのですが、まあ鑑賞素材として。
[外部リンク] 年にかけて需給ギャップがプラスとなった局面での経験を踏まえると、今回の局面でも、食料・エネルギーを除く消費者物価はなかなかはっきりとしたプラスにはならない可能性があるとの見方を示した。また、複数の委員は、夏季ボーナスの支給状況や所定内賃金の動向を踏まえると、物価の先行きについては慎重な見方をとらざるを得ないと述べた。』

とまあそういう事で、当然ながら展望レポートの時点でこの辺の点検が行われると思うのですが、9月の金融政策決定では景気判断をどどーんと下げたのが背景にあるという理屈になっているのでございますが、8月の議事要旨を見ると景気ガーの話よりも物価に関する話の方が指摘事項が目に付くという印象を受けましたけど実際はどうなんでしょうかね。10年後にならんと判らんのですけれども10年後に覚えているとも思えず(^^)。


・佐藤さんと木内さんの主張キタコレ

最後の『.当面の金融政策運営に関する委員会の検討の概要』から。

『ある委員は、包括的な金融緩和政策の実施から2 年近く経過した現時点でデフレを脱却できていないことを踏まえると、為替相場への働きかけなど、インフレ期待を高める一段の工夫が必要ではないかとの認識を示した。』

どう見ても佐藤委員です本当にありがとうございました。

『また、一人の委員は、市場からデフレ脱却に向けた日本銀行の姿勢に疑念を抱かれれば、政策効果が減殺される可能性があると述べた。』

これは木内委員と見ましたがどうでしょうか。

『これに対し、別の委員は、緩和的な金融環境を実体経済に波及させていくにはやはり成長力の強化が欠かせないと指摘したうえで、物価安定のもとでの持続的成長経路への復帰を目指すことは日本銀行の固い意志であることを明確に情報発信していくべきと述べた。』

・・・・・・・・いやまあそれはそうなのですが、昨日の山口副総裁講演へのマニアックな悪態を書きながら思ったのですが、「成長力の強化が必要」というのは確かに正論でして、日本の場合物価が上がりにくい背景に構造的な問題があるでしょとも思いますし、経済に対して人口動態とかも影響ない訳は無いぞなもしとは思うのですが、それら構造問題に関して直接働きかける事が出来ない立場にいる政策部門の人が構造問題を強調するというのは、「構造問題のせいにして言い訳をしている」という風にみられますぞなもしという話になるんだなあとか思ったりする訳ですな。

ですからして、まあ成長基盤強化に関してはまあ趣旨は趣旨でその通りだとは思うのですが、それを前面に主張しまくるのも如何なものかという話になるのかなあとか思うのでございました、はい。
 


お題「一読するとハトに見えるが精読すると色々怪しい山口副総裁講演@東京」   2012/09/25(火)08:58:21  
  ○構造問題を強調するというのは一つの見解ではあるのですが・・・・・・・・

海外経済の部分で米国と中国の話をしていまして(欧州については問題が長引くというまあ普通の話)、その双方でこんなのが。

『米国では、住宅バブルが崩壊したことに伴う家計のバランスシート調整が、相応に進捗してきているとはいえ、なお根強く残っています。そうしたもとで、欧州債務問題の影響に加えて、いわゆる「財政の崖(fiscal cliff)」について解決の目途が立っていないことや、やや長い目でみた財政再建の不確実性も意識されるようになっていることが、企業や家計のマインドの慎重化を通じて、当面、景気の抑制要因として働き続ける可能性が高いとみられます。米国経済は先行き、緩和的な金融環境にも支えられ、回復を続ける見込みですが、当面の回復ペースは、緩やかなものにとどまると考えられます。』

『中国では、政策当局が金融緩和やインフラ投資の前倒しなど政策対応を実施しており、その効果が顕在化していけば、徐々に成長ペースを高めていくとみられていました。この想定自体は今でも維持できると思いますが、減速は予想以上に長引いており、景気が減速した状態から抜け出す時期が後ずれすることは確実です。』

まあ中国の減速が予想以上だったというのが見通し下げの主因というのがこの辺りで示されてはおりますが。

『原因としては、最大の貿易相手である欧州経済の予想以上の低迷が挙げられますが、より構造的な問題もあるように思います。ひとつは、政策当局が成長の方向にアクセルを踏むことを躊躇しているようにみえることです。これは、リーマン・ショック後の大規模な財政出動や金融緩和が、物価の上昇や不動産価格の高騰に繋がった苦い経験があるためと考えられます。物価の安定と成長の両立は、多くの新興国・資源国に共通の課題です。この点は、次の話題の中で詳しくお話しします。また、中国は、長年公共投資や設備投資に偏った成長を続けてきた結果、素材産業などが構造的な過剰投資の問題を抱えており、需要と供給のバランスが崩れやすいことも原因と考えられます。』

というような話をしているのですが、より構造的な問題があるというのであれば、従来のあんさんらの「内需から外需へバトンタッチされて持続的な景気回復経路に復する」というシナリオはそもそも妥当なのかというツッコミをしたくなるのでございまして、循環的な落ち込みが想定以上というのなら兎も角、構造問題ガーとか言うのってまあ確かに先行きの厳しい見方を示すからハト的ではあるのですが、じゃあこれまでのあんさんらの見通しは何でしたねんというツッコミをしたくなるのは意地悪ですかそうですか。


更にですな、『世界経済の大きな構図』というのがありまして・・・・・・

『以上、欧州、米国、中国と個々にみてきましたが、それだけでは世界経済の全体像はみえません。先進国に共通する課題、新興国が抱える課題など、世界経済の大きな構図の中で理解すべき要素もあるように思います。』

ということでああだこうだと説明しているのですが(講演本文実質19ページの中でこの部分が3ページ分ある)、その中の説明はまあ構造要因の話。

『その後、米欧をはじめとする先進国が経験していることは、大規模なバブルが崩壊し、金融危機が起きると、経済の調整は長期にわたり、その間は低成長を余儀なくされるという、過去の歴史において度々繰り返されてきた事象です。』

『バランスシートの調整過程では、景気は思うように回復しません。上に弾みにくく、下に落ち込みやすい経済が長期間続くことになります。この事実を認識しないと「これだけの政策対応をしてなぜ成長率が高まらないのか」、「なぜ失業率は下がらないのか」というフラストレーションが表面化しやすくなります。米国にしても、欧州にしても、なおバランスシート調整過程における「普通の成長ペース」が見極められていないようにみえます。そのことは、経済政策への期待の高まりや、社会的な不安・不満といった難しい問題を生じさせているように思います。』

一見するとサラッと流しそうな部分ですが、これってまあポイントではございまして、バーナンキ議長の主張では基本的に「現在の問題は循環的に景気が悪い所に住宅問題などがあり、いわゆる自然失業率や潜在成長率が下がっている訳では無いので主に金融政策対応によってリセッション前の水準を回復できる(ただし金融政策で全て万能という訳では無いが)」というような話をしております(なお、ブラードセントルイス連銀総裁などは「リセッション前の水準はバブルで下駄を履いているので、その水準がノーマルと考えるのはおかしい」という主張していますぞな)が、山口副総裁のこの説明を見ますと「構造要因」を強調しているという事でありまして、それって「景気の悪い状態が続きます」という話ではあるのですが、別の点から言いますと「構造問題があるので金融政策の役割が限定される」というロジックにも繋がる話。

いやまあどちらが正しいとかはワカランチ会長ではあるのですが、こういう話を強調しますと、FRBが失業について「循環要因によって悪い数字になっている」というロジック(一部の地区連銀総裁は反対意見ですがまあ決定事項として出ている)で追加金融緩和を打ち込んでくる(循環要因なので金融政策による経済刺激が効くというロジック)のに比較すると、まあ意地悪な言い方をしますと日銀が「ボクたちは金融緩和やってるんだけど構造問題が有るから仕方ないんだよね」的なスタンスを取っていると見なされますぞなもしという話ではございますなあと。

という辺りをスルー致しましてこの部分を読めば、結論の

『このように、世界経済は、欧州債務問題の影響と、各国・地域が抱える固有の要因、すなわち先進国におけるバランスシート調整、新興国における持続的な成長パスの模索という、それぞれに大きな課題とが複合的に作用するかたちで、減速した状態をやや強めています。先行きは、先ほどご説明したとおり、米国経済が緩やかな回復を続け、中国において政策効果が徐々に顕在化してくるもとで、次第に減速した状態から脱していくと考えられますが、そのタイミングは後ずれしています。』

という部分を見てまあハトですなあという話になるのですが、どうもこの構造要因の強調(ちなみに最初に引用したように「成長力の強化が必要」という話をするのもこれまた構造要因の強調ではございますわな)部分が何回か読み直すうちに気になったのでツッコミという所です。


○日本経済のお話もまあハトはハト

『3.日本経済の現状と先行き』から少々。

『ただ、このところ個人消費で弱めの指標も一部にみられます。天候要因による部分もありますが、生産の弱さから製造業中心に時間外賃金が伸び悩んでいることや、夏のボーナスが減少したことが、所得面から消費を抑える方向に寄与している可能性もあります。また、エコカー補助金の受付が先週末で終了しましたが、直前にかけて駆け込みがみられなかった点は、終了後に補助金に代わるキャッシュバックを行ったり、人気の高い低燃費タイプの新型車を投入するといった販売側の対応が予想されている面もあるにせよ、需要の先食いが限界にきているとみるべきかもしれません。』

まあダメじゃんという感じですな。

『設備投資についても、基調としては増加を続ける可能性が高いと思いますが、グローバルな企業マインドの悪化の影響が出てこないか、注意してみていく必要があります。全体として、内需は底堅さを維持するとみられますが、外需の不振を補って、さらに景気を持ち上げるほどの力は期待しにくいように思います。』

ということでまあ先行きの見方も慎重。

『この間、リスク要因をみても、欧州債務問題、米国経済の回復力、新興国・資源国の物価安定と成長の両立など、世界経済を巡る不確実性が引き続き大きいほか、金融・為替市場動向が景気・物価に及ぼす影響には、注意が必要と考えています。』

声明文どおりですが、もうちょっと為替の言及有るかなと思ったのでやや拍子抜け。


○でまあ問題は追加金融緩和の説明部分でして・・・・・・・・

まあここまでは前座である。

『4.日本銀行の金融政策運営』の『金融緩和の強化の内容』以下がツッコミどころ(その前は大体普通の説明で声明文とか月報とかの通り)でありまして・・・・・

『先ほども触れましたとおり、今回、「資産買入等の基金」の枠を10兆円程度と大幅に増額することにしました。現下の経済・物価情勢に関する認識のもとで、長い目でみた経済・物価の見通しが、物価安定のもとでの持続的な成長経路に復していくという軌道を踏み外さないようにするためには、大きな金額が必要と考えたためです。増額の対象については、リスク性資産という選択肢もありますが、現在わが国では、投資家の不安心理やリスク回避姿勢からリスク・プレミアムが拡大するような状況にはないため、短期国債および長期国債としました。』

ここでまあある意味丁寧というか馬鹿正直にリスク性資産の購入をしなかった説明をしているのですけれども、現状ってたとえば社債やCP市場でややスプレッドの二極化みたいな動きが起きていたりしてますし、金融環境という意味では相変わらずの円高ですしCPIはアレですし、さらに言えばまあ株価は相変わらずの低空飛行ですし・・・・・・と考えますと、

>投資家の不安心理やリスク回避姿勢からリスク・プレミアムが拡大するような状況にはないため

という状況かよ!という気がする訳でございまして、何でまあわざわざこういう事を言うんだか(確かに金融環境に関する認識は8月の決定会合で「緩和した状態」という認識に引き上げているのですが、それもまあいわゆるFCI的な観点からして如何なものかという気がしていたら、その後からCP市場での金利二極化が絶賛進行したりするのが日銀クオリティだったりします)という感じで、こういうのは正直言って黙っておけば良いのにと思うのでございます。


あとですね、この説明でおもったのですけど、そもそも包括緩和って信用緩和と量的緩和のハイブリッドでやっておりましたが、ここもとは「量で勝負」という話に傾斜している訳でございまして、一方で海外中銀では従来は量で勝負していたBOEはFLSという貸出促進スキームを打ち込み、FEDはMBS市場に特化した買入を突っ込むという信用緩和的な色彩の強い物を打ち込む(もともとECBは量では勝負していない)という流れになっている訳で、背景としては「量で勝負しても限界がある」という話になっている筈。

然るに、日銀はそもそも包括緩和した時には「単純な量で勝負しないで、買入資産の中身を見て下さい(キリッ)」という話をしていた筈なのに、何故かこのタイミングで「量で勝負」という話になってくるのかと思いますと何とも違和感というか何というか。元々は景気刺激の為にリスク資産購入して量だけでは無く質でも勝負というのが日銀の包括緩和導入当初の話ですし、大体からして構造要因に問題があるという話だったら単純な量で勝負というのは効きが悪いという結論になる(まあ日銀的には成長基盤支援オペをしていますという話になるのでしょうが)ような気がするんですが。


○景気判断に関する言い訳の往生際が悪い件について

でまあその先に『情勢判断と金融緩和のタイミング』というのがありましてですね。

『以上で、今回の措置について、背景となる経済・物価に関する判断と狙い、具体的な措置の内容、想定している波及経路とそれを活かすための成長力強化の重要性といった大きな考え方を説明してきました。以下では、今回の措置に関連して聞かれるいくつかのご質問にお答えしたいと思います。』

ほう。

『一つ目は、「なぜ今回の会合で金融緩和を行ったのか」という質問です。これは、「今までの景気判断が甘かったのではないか」という方向からの問いかけと、逆に、「10月初公表の短観や10月末の展望レポートでの点検を待っても良かったのではないか」という方向からの問いかけとがあり得ます。』

いやまあ普通に前半の論点しか無いと思いますが・・・・・・

『この点、まず景気判断につきましては、ここ数か月、欧州債務問題の影響などを背景に、世界経済の減速した状態が続いてきていたことは、総裁の記者会見、講演、インタビューなどの機会に申し上げてきました。』

はあそうですか。

『そうした中で、ここにきて多くの国・地域で製造業を中心に減速の度合いが強まり、それがわが国の輸出や鉱工業生産に明確に波及してきたことが確認されたということです。』

まあ足元でそういう数値になっています罠、ということで中国経済を中心にする海外経済の予想以上の減速が8月末の指標でアチャーとなったという話で、まあここで話を止めておけば良いものがですなあ・・・・・

『この間の世界経済の下振れは、企業マインド指標の悪化にも表れているとおり、私どもを含め大方の想定を超えるものであったと思います。』

>私どもを含め大方の想定を超えるものであったと思います
>私どもを含め大方の想定を超えるものであったと思います
>私どもを含め大方の想定を超えるものであったと思います
>私どもを含め大方の想定を超えるものであったと思います
>私どもを含め大方の想定を超えるものであったと思います

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(Д)°°キョウチョウシチャイマシタヨ

いやあのどうして「ちょっと強気の予想を引っ張り過ぎましたどうもすいません」って言えないんだか・・・・・・


とまあそういう事で、今回の山口副総裁の講演なのですが、冒頭部分を見た時にはまあサラサラ読む講演ですなとか思い、斜め読みして何か微妙に違和感が起き、さらにもう一度読むと色々とツッコミをしたくなる、とまあそういう講演でございまして、雉も鳴かずば撃たれまいという風情の内容ではございましたという所ですが、こんなに細かくツッコむ方が変態ですかそうですか(^^)。
 


お題「一読するとハトに見えるが精読すると色々怪しい山口副総裁講演@東京」   2012/09/25(火)08:57:59  
  お題が長いですかそうですか^^;

○その前に雑談

・当座預金残高は過去最大を更新して今日も更新するのですが

昨日の当座預金残高速報
[外部リンク] 442,100

本日の当座預金残高増減予想
[外部リンク] +7,800

ということで、昨日は予定通りに7月2日のピーク残高を上回り、さらに本日は当座預金残高が44兆9000億円まで増えるという大変に素敵な状態になりますが、まあ見事に話題になりませんなあ(いやまあさすがにベンダー見ると時事とか共同とかはフラッシュは打っていますが)ということで。


・20日なので償還マジックである^^;

20日の営業毎旬報告
[外部リンク] アジア調査会における講演 ──

まあここの所白川総裁や西村副総裁が海外で華々しく(かどうか知らんが)講演をしていまして、何か山口副総裁が地味に留守居の城代家老みたいな感じでちょっと目立たなくてカワイソスと思っていたのですが、追加金融緩和実施後一発目の講演という晴れ舞台(かどうか知らんが)に山口副総裁颯爽と登場の図でございますので、まあこういうポイントの講演はヲチャー的にはじっくり読んでみたりするのですが、さて・・・・・・・・


○最初読むと普通に見えるのですが処々にツッコミどころがあるという不思議な講演

講演を総括するとまあそんな感じでございまして、お題からして「内外経済の下振れと金融緩和」ということで、この講演さらっと斜め読みしたり、ベンダーのヘッドラインだけ見ているとまあ普通に追加金融緩和に関する説明と景気の見方の弱さを示したハト講演に見えるのですが、あたくしのように一々ツッコミを入れながら読まないと気が済まない人種に掛かりますと、色々と引っ掛かる部分が存在するのですよね。

表面的には最初の『1.はじめに』を読むとまあ普通の講演に読めるのですよね。

『本日、私からは、「内外経済の下振れと金融緩和」というテーマでお話ししたいと考えています。前半では、世界経済および日本経済の現状と先行きについて概観します。後半では、そうした内外経済の状況を踏まえた日本銀行の金融政策運営についてご説明します。予めポイントを申し上げますと、以下の5点に纏められるかと思います。』

ほう。

『第1に、海外経済をみると、欧州債務問題の影響により、各地で製造業を中心に企業マインドが慎重化しており、減速の度合いをやや強めています。先行きの不確実性も依然として大きいと考えています。』

海外経済の減速および先行きの慎重な見方とな。

『第2に、こうした海外経済の減速の背景を考えるうえでは、欧州債務問題の影響ばかりに着目するのではなく、より大きな視点で捉えた方が良さそうです。すなわち、「大いなる安定(Great Moderation)」と呼ばれた2000年代半ばにかけての時期に、先進国ではバブルが生じ、その崩壊後のバランスシート調整に今なお苦しんでいる一方で、新興国では、「大いなる安定」を支えた一因である低賃金労働力の供給余地が乏しくなる中、経済成長と物価安定の両立を図ることが難しくなっている、という大きな構図を念頭に置く必要があるということです。』

趣味の日銀ストーじゃなかったヲチャーのあたくしはこの部分で最初に「つまり欧州問題だけではなく減速という話=ハト的」と読みながらも何か引っかかるような気がピーンとするのでありまして、そのネタ(あるいは悪態)は後ほど(^^)。

『第3に、日本経済は、本年前半は高めの成長を実現してきましたが、海外経済の弱い動きを反映して、持ち直しの動きが一服しています。先行きも、当面、横ばい圏内の動きにとどまるとみられます。』

『第4に、日本銀行は、こうした景気見通しの下振れに対応し、先行きの経済が「物価安定のもとでの持続的な成長経路に復していく」という軌道を踏み外すことのないよう、先週の金融政策決定会合において、金融緩和を一段と強化しました。』

まあこれは決定会合での説明と同じじゃな。

『第5に、日本経済がデフレから脱却するためには、このような金融面からの下支えに加えて成長力強化の取り組みを行い、緩和的な金融環境を活かしていくことが重要です。以上をご説明したうえで、今回の金融緩和を巡って聞かれる幾つかのご質問にお答えしたいと思います。』

しかしここだけ読んで終了してしまうと「山口副総裁はハト講演をしていますね」だけになってしまい、ネタにならないので更に読み込むと微妙にツッコミどころが出てくるのですな、うんうん。
 


お題「月曜につき市場雑談ネタで勘弁」   2012/09/24(月)08:06:33  
  たまたまここ2場所連続で大相撲千秋楽の結びの一番をテレビ観戦致しましていやもう結構なものを見せて頂きました(^^)。

ということで(どういうことだ)各種市場雑談ネタでありますが、MPMネタとかその前のFOMCネタとかでバタバタしておりましたが、スルーしておりました市場雑談ネタを少々。

○当座預金残高が7月2日のピークを上回るようです

金曜の当座預金残高
[外部リンク] 437,400

今日の当座預金残高見込
[外部リンク] +5,400

ということで、9月20日の四半期恒例国債大量償還の巻の影響によりまして、当座預金残高は絶賛増加中で、現在の見込み段階では今日の当座預金残高は442800億円となる予定でございまして、既往ピークの7月2日(これも6月20日の国債大量償還の余波による)の当座預金残高440500億円を上回る予定となっております。

・・・・・・・・・でまあそれはどうでも良いのですが、当座預金残高が減って日銀の引き締めで円高ガーとか言ってた人たち出てきやがれゴルァと思うのですが、すっかり話題にならんとは何たる事ぞと思って悪態がてら書いただけである。

まあ当座預金残高が積みあがっているから金利がクソ低下するのかと言われますと必ずしもそういう訳では無く、短国の入札はまあ強めで推移していますがGCレートがどどーんと下がるという話でも無いですがなという所。そもそも当座預金残高の拡大は日銀の資産買入の拡大が背景としてあるので、これからも買入残高が拡大する中ではまー普通に当座預金残高が拡大していくのですが、拡大している時はだんまりでその前に震災の影響による前年比縮小の時だけ大騒ぎとかどんだけ悪意を持った人たちだよという所で、どこぞの夕刊紙で電波浴シリーズを垂れ流しているウォッチマンとかもそうですが、それより本職の何とかストで本件のネタを大騒ぎしていた以下悪態。


○物は試しに基金国債買入ペースを計算してみたお

8月末時点の営業毎旬報告
[外部リンク] 23,331 7,000 0.100 0.100
国債買入(資産買入等基金)(残存期間2年超3年以下) 8,172 3,001 0.096 0.100 9.9

・・・・・・・・・ということで、2年超3年以下の方が買入予定額3000億円と少なかったのですけれども、こちらの買入は平均こそ0.100%ですけれども足切りはきっちり0.096%となって、一方の1年以上2年以下の方が0.100%足切りだったので貫録のレート逆転となったのですが、こらまあ2年の所は2年国債の発行がある分だけ需給が違いますからある意味こういう事案になってもシャーナイナイなのですが、買入の逆イールドが定着しちゃうのも何だか思いっきり「日銀の買入によって市場の需給を必要以上に歪めている」というような話になりゃーせんですかのという気はするのですけど、じゃあ買入の割り振りをどうするかとゆーのもこれまた難しく、調節担当部署におかれましては買入下限金利撤廃で積み上げの方はまあ行くにしても今度は「市場の需給を必要以上に歪める」的な部分でのお悩みが発生と言ったところで、誠に同情の念に堪えない所でございます。


○などと雑談してたら時間が無くなったのですが・・・・・・・・

ということで市場ネタ(と申しましても例によって短期物のマニアネタですが)を投下したのでございますが、FOMC以降各地区連銀がああだこうだと皆様ここぞとばかりに色々とお話になっていまして、本当はそっちのネタも投下しないといかんぞなもしという所ではございますので、まあそちらも追々投入。

まー何ですな、FEDに関してはとりあえず目先追加打ち込んだので次のアクションが直ぐにどうのこうのという話では無いと思いますので、読み物の方はネタとしての優先順位考えて(ちなみに優先順位1番はコチャラコタ総裁の失業率相当下がるまで緩和継続すべき(ただしインフレが高進しない条件で)という従来の主張よりもハトな講演ね)投入しようと思うのでございまする。

でまあ折角FEDネタの前振りだけしたので本日は一発ネタ。

・シカゴ連銀VSセントルイス連銀(^^)

シカゴ連銀の「The Federal Reserve's Dual Mandate」特設コーナー
[外部リンク]
 


お題「月報とか総裁会見とか」   2012/09/21(金)08:00:24  
  ○総裁会見から:今回はメインシナリオの下方修正

[外部リンク] 年度以降、遠からず1%に達する可能性が高い、と判断してきました。』

『しかし、先程申し上げたような情勢判断を踏まえると、日本経済がこうした「物価安定のもとでの持続的な成長経路に復していく」という軌道を踏み外さないようにするためには、一段の金融緩和を行うことが適当であると判断しました。すなわち、資産買入等の基金を10 兆円程度と大幅に増額するとともに、資産の買入れを着実に進めるための措置を講じることとしました。』

という事で、「「物価安定のもとでの持続的な成長経路に復していく」という軌道を踏み外さないようにするためには」とか微妙な物言いをしていますが、まあ要するに「追加緩和措置を打たないと見通しの達成が難しくなってきた」という話ですな。


・シナリオ下方修正を明言し「展望レポートを待たずに」追加緩和実施ということは・・・・・・

で、冒頭説明の後に最初の質問がこうなっていまして。

『(問) 景気判断については、前回の決定会合に比べると下振れリスクを強く意識した内容に変わっていますが、景気回復の時期、あるいは物価上昇率が1%に達する時期は、日銀のこれまでの想定に比べて後ずれしているという認識でよいのでしょうか。』

その答えですが・・・・・

『(答) 最初に申し上げると、下振れリスクを意識したというよりも、メインシナリオ自体を下方修正したということです。』

メインシナリオ下方修正キター!

『わが国の景気は、振り返ってみると、本年前半は「年率3%」と「緩やか」という形容詞で表現できる以上の高めの成長を実現しましたが、その持続性については慎重に見極めていく必要があると考え、「緩やかに持ち直しつつある」と表現してきました。とりわけ世界経済の下振れリスクに注意を払ってきましたが、実際このところ、世界経済は減速感を強めてきました。』

ということで海外経済の減速がメインシナリオ下方修正の最大のトリガーのようですな。後はまあ先月末の鉱工業生産とかも衝撃の弱さでしたけれども、その背景がこれまた同じで海外の減速に伴う輸出の減速なのですから、まあよーするに従来の回復シナリオにあった「海外が回復してそれに回復ドライバーが内需からバトンタッチ」というのがどう見ても無理ですなという話になったという所。

『そうした中で、わが国の景気についても、本日の会合で「持ち直しの動きが一服している」と判断を下方修正し、先行きも当面横ばい圏内の動きにとどまるとみています。そうした状態から脱して緩やかな回復経路に復していく時期については、半年程度後ずれすると予想しています。』

その半年の根拠はどうなんでしょとか思いますがまあ兎も角。

『これまで、景気の先行きについては、やや長い目でみれば国内需要が底堅さを維持し、海外経済が減速した状態から次第に脱していくにつれて、緩やかな回復経路に復していくという判断を行ってきました。また、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、徐々に緩やかな上昇に転じ、2014 年度以降、遠からず1%に達する可能性が高い、と判断してきました。』

さいですな。

『しかし、先程述べたような情勢判断を踏まえると、日本経済がこうした「物価安定のもとでの持続的な成長経路に復していく」という、日本銀行として当初想定していた軌道を踏み外さないようにするためには、展望レポートを待たずに一段の金融緩和を行うことが必要であると判断し、本日の決定を行ったということです。』

>展望レポートを待たずに
>展望レポートを待たずに
>展望レポートを待たずに

・・・・・・・・・つまり、経済物価見通しが展望レポートで示された経路ですすんでいるのであれば、展望レポートの見直し時期の点検作業によって金融政策をどうするかというのを決定する、というパスで問題は無い筈なのですが、今回に関しては「経済物価見通しが展望レポートで示された経路で進んでいない」ので「展望レポートを待たずに」追加緩和をする、とまあそういう理屈になっているのですな、うんうん。


・今回の対応はまあ協調緩和では無いです罠

まあ当然こういう質問が来ますが。

『(問) 9 月に入り、ECBが無制限の国債買入れを表明し、続いてFRBがいわゆるQE3を表明しましたが、こうした欧米の中央銀行の動向が今回の日銀の政策判断に影響したのかどうか、お伺いします。』

『(答) 各国の中央銀行は、常にそれぞれが置かれた経済・金融情勢に応じて、最適な政策を行うよう努めており、日本銀行も含めてどの国の中央銀行も、他国の中央銀行がある政策を行ったから自分たちも行う、という機械的な対応は採っていません。(以下割愛)』

でまあ別の質問に関する説明部分でこういうのがありまして。

『少し具体的に3 つの次元で申し上げます。1 つは、政策課題との関係です。FRBの場合は、米国経済の問題の中心である住宅市場の下支えが重要であるとの観点から、MBSや期間の長い国債の買入れを行っているということです。ECBの場合は、周縁国の国債金利が財政の問題も反映して上昇している中で、その周縁国の国債を一定のコンディショナリティのもとで買い入れることで、金利上昇に対応した政策を採っているということです。日本銀行については、日本経済がデフレから脱却し、物価安定のもとでの持続的成長経路に復帰することが重要な課題だという認識のもとで、リスク性資産を含めて様々な資産を幅広く買い入れると同時に、成長基盤強化の支援という、中央銀行としては異例の措置にも踏み込んでいるということです。』

これは金融緩和が積極的かとかいう質問に対する答えの部分なのですが、まあここの説明にありますように、今回の措置ってECBは危機対応の国債買入、FRBは景気判断を引き上げながらの労働市場重視の追加金融緩和となっていて、日銀の場合は景気判断の引き下げによる追加金融緩和と、まあ「景気判断による追加金融緩和」という一番素直な金融緩和措置でございまして、そういう意味では各国中銀のロジックが全然違う中ですから協調行動とかそういうのは表面的な見方という話になろうかと思います。


・日本の方がコミットメントが強いんですがという説明ではありますが・・・・・

上記の後半部分の答えの元質問はこちら。

『(問) 2 つお伺いします。1 つ目は、欧米の中央銀行の政策との比較についてです。9 月にECBとFRBがそれぞれ緩和の強化を打ち出しています。ECBは無制限に国債を買い入れる、FRBは期限をはっきり定めずに毎月MBSを買っていくという策を打ち出しています。日銀も、今回、緩和を強化したわけですが、ECBやFRBと比較すると、外形的には、「無制限」「無期限」という形の欧米に比べ、緩和姿勢が弱いとみる向きもあると思います。この点について、総裁はどうお考えですか。(2番目は次に)』

『(答) まず、各国の中央銀行は、それぞれの国や地域の政策課題や金融経済情勢を踏まえ、最も効果的な政策手段や政策の枠組みを選択するよう努めていると思います。従って、FRBあるいはECBとの比較で、日本銀行が、金融政策において、先程おっしゃった「大胆さ」あるいは「積極性」において見劣りするとは思っていません。』

ほう。

『緩和に対する姿勢は、どのような手段あるいは武器を使ったかではなく、どのような手段あるいは武器を使おうとも、最終的にどのような金融緩和の状態を実現したかという結果でもって判断されるものと思います。』

ほうほう。

『そういう意味では、先程も少し触れましたが、日本の金融環境は、先進国の中でも最も緩和的だと思っています。』

実質金利ェ・・・・・・・

というのは兎も角として、まあこの先の説明部分は中々良い説明。最初の部分はさっき引用した通りなのでその先から。

『第2 に、資産買入れの上限や期限についてです。FRBは、先週のFOMCにおいて、MBS買入れの上限や期限を予め定めず、労働市場の見通しが改善するまで継続すると決定しました。もっとも、予め上限や期限を定めておくかどうかに関わらず、政策目的の達成に不十分と判断されれば金融緩和を強化するという考え方は、どの中央銀行も同じです。』

これは仰る通りで、ECBにしてもFRBにしてもコンディショナリティ―付の「無制限」であって、ドラギ総裁が定例理事会の冒頭で説明したように「あらかじめ上限を設けない」というのが正確な話なんですよね。

『例えば、日本銀行では、資産買入等の基金に上限や期限を定めていますが、それらを累次にわたって拡大、延長してきており、当初の残高目標は35 兆円程度で期限2011 年末であったのが、現在は80 兆円程度で期限2013 年末と、当初の予定を遥かに上回る、大規模かつ長期の緩和政策となっています。』

ということで、必要ならば延長を続けるというのは物価安定の目途で示しているので、別に日銀の基金だって期限が来たら自動終了ではないのですよね、という話を更に詳しく説明。

『第3 に、実質的なゼロ金利を維持する期間の示し方です。FRBは、例外的に低い水準の政策金利が、少なくとも2015 年央まで正当化される可能性が高いとしていますが、これはあくまでも現時点での経済・物価見通しを前提にした場合の蓋然性を述べているものであって、2015 年央まで低金利を維持するというコミットメントではありません。』

その通りですな、というかこういうのを説明する辺りちょっと白川さんバーナンキにムッとしているのではないかと勝手に妄想を逞しくするあたくし。

『一方、日本銀行の場合は、当面の「中長期的な物価安定の目途」である消費者物価の前年比上昇率1%が見通せるようになるまで、実質的なゼロ金利政策と金融資産の買入れ等の措置により、強力に金融緩和を推進していくこととしています。これは、政策の時間軸を日本銀行が目指す状態を見通せるかどうかに紐付けた明確なコミットメントです。』

こらまた微妙な説明ですが、この「中長期的な見通し」という部分だって裁量部分が入るので、「紐付けコミットメント」というのは説明的にどうなのかねという気はせんでもないが、まあ経済状況から考えて日本の方が結果的に低金利が長期化しそうなのはその通りでしょうな。

『従って、「日本銀行の政策の方が大胆さに欠ける」という批判については、政策の内容についてもそうは思っていませんし、政策の結果として実現している金融環境についても、そうした批判は全く当たっていないと強く思います。』

だそうな。


・物価見通しについて

先ほどの質問の2番目。

『もう1 点は、先程の質問と関連しますが、景気の先行きについて、当初のシナリオよりも回復時期が半年程度後ずれする可能性があるとの認識を示されましたが、物価についても、「2014 年度以降、遠からず1%に達する」という見通しが後ずれする可能性があるのか、お考えをお聞かせ下さい。』

これは良い質問。

『それから、物価上昇率1%の達成時期が後ずれしたのかというご質問です。半年に1 回、展望レポートを示す時には、経済・物価について包括的、体系的に検討を行い、その上で数字を出していくわけですが、今回は、経済のシナリオを基本的に修正していくに当たり、先々の経済・物価についてもある程度の見方を共有しながら議論を進めました。』

ほう。

『政策判断に当たって、私ども自身が望ましいと思っている姿を目指して最適と思われる政策を展開するわけですが、そうした軌道を踏み外さないように、今回、こうした対応を採ったということです。数字については、10 月末の展望レポートでお示ししますが、私どもの政策判断との関係でいえば、そうした望ましい状況に至る軌道を踏み外さないように、今回の対応を採ったということです。』

何か答えを誤魔化しておりますが、まあ要するに「遠からず1%に達する」というのはどう見ても遠ざかっている(大体からして物価見通しの前提に「経済回復で需給ギャップが縮小して物価が上昇する」というのがある訳で、その一方で見通しの経済回復が遅れるというのですから当たり前ではあるのですが)という所なのでしょうが、その辺は展望レポートで、という事でしょう。

つまり、展望レポートの所ではきっちりとその「遠からず1%に達する」の見通しが少なくとも後ずれするという形になって、そうなりますと必然的に追加金融緩和が必要という、まあそんな流れになるんでしょうなあというのは把握しました。

#もうちょっとあるのですが今日はこの辺で勘弁
 


お題「月報とか総裁会見とか」   2012/09/21(金)07:59:57  
  決定会合レビューネタはまだ続く^^;

○金融経済月報:先行き見通しが下がっているのですが・・・・・・

[外部リンク]
 


お題「さすがに今回は評価したい追加金融緩和」   2012/09/20(木)08:06:15  
  ○基金買入の拡大と買入期間の延長と資産買入の下限金利撤廃

声明文別紙(ファイルの3ページ目以降)とこちらを参照。

[外部リンク]
 


お題「さすがに今回は評価したい追加金融緩和」   2012/09/20(木)08:05:47  
  ええまあ昨日は「どうせ麿だから」と思いっきり悪態を散々申し上げておりましたが、こりゃまた大変すいませんでしたという所でございます。なお、予想のような物は豪快に外しましたので謝罪はしないでも無いですが賠償は受け付けませんのでよろしゅうに。


○声明文より:景気認識と先行き見通しを引き下げ、リスク要因に為替動向を追加

[外部リンク] economies have moved somewhat deeper into a deceleration phase.』(今回)
『Overseas economies have shown moderate improvement, though limited in scope; on the whole, they still have not emerged from a deceleration phase.』(前回)

まあ日本語の表現と同じちゃあ同じですけれども、deceleration phaseから依然としてemerge(=持ち上がる)していないというのが、思いっきり今回はimprovementの文言が外れてdeceleration phaseに向けてmoved somewhat deeperとなっておりまして、英文で見た方が下方修正のニュアンスがより見やすいという感じがします。


・国内経済について:景気の現状認識

ここの部分も細々見てみるのだ。

『わが国の景気をみると、本年前半は堅調な内需を背景に高めの成長を実現してきたが、上述の海外経済の状況を反映し、持ち直しの動きが一服している。』(今回)

『わが国の景気は、復興関連需要などから国内需要が堅調に推移するもとで、緩やかに持ち直しつつある。(以下個別需要項目の部分は割愛)』(前回)

現状認識を「持ち直しの動きが一服」と下げていますが、こちらの英文はと申しますと・・・・・

『Japan's economy registered relatively high growth in the first half of 2012, supported by the firmness in domestic demand. Nonetheless, the pick-up in economic activity has come to a pause, reflecting the aforementioned developments in overseas economies.』(今回)

『Japan's economic activity has started picking up moderately as domestic demand remains firm mainly supported by reconstruction-related demand.』(前回)

ということで、「started picking up moderately」としていたものが「the pick-up in economic activity has come to a pause」と、こちらも英文で見た方がニュアンスとして下方修正しましたねえという感じがするのですがどうでしょうか。しかし「aforementioned」って確かに英和辞典見ると「先に述べた」って訳があるのですが、中々お目に掛かれない単語のような気がするんですけれども(^^)。


・国内経済について:物価の現状認識

『この間、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、概ねゼロ%となっているが、既往の原油価格の下落が下押し要因となっている。』(今回)
『物価面では、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、概ねゼロ%となっている。』(前回)

ここはまた微妙で、下押し要因の説明をしつつも、その要因は一時的要因ですよというアピールをしているという中々難しい説明(英文読んでもニュアンスは同じような感じなので引用割愛)。


・国内経済について:先行き見通し

でまあ今回は展望レポートを待たずに先行き見通しを下げたのは、まあタイミング的にはここで下げておくのが良いという話を昨日申し上げた通りの結果になってほほーという感じです。

『こうしたもとで、当面、景気は横ばい圏内の動きにとどまるとみられ、消費者物価の前年比はゼロ%近傍で推移するとみられる。』(今回)

『先行きのわが国経済については、国内需要が引き続き堅調に推移し、海外経済が減速した状態から脱していくにつれて、緩やかな回復経路に復していくと考えられる。消費者物価の前年比は、当面、ゼロ%近傍で推移するとみられる。』(前回)

まあようやく「緩やかな回復経路に復していく」から「当面横ばい圏内」に見通しを引き下げたかという感じですが、その見通しの引き下げによって資産買入基金拡大と基金買入の期間延長を行っているという建付けになっておりますぞなという所です。

あとですね、消費者物価の見通しですが、これはここの日本語の接続の関係上仕方ないのですが、今回の声明文の日本文を見ると「当面」がどう掛かっているのかが微妙で、消費者物価の見通しが下がったかのように見えるのですが、英文声明文を見ますと・・・・・・

『Against the backdrop of these developments, economic activity is expected to level off more or less and the year-on-year rate of change in the CPI to remain at around 0 percent for the time being.』(今回)

『As for the outlook, Japan's economy is expected to return to a moderate recovery pat has domestic demand remains firm and overseas economies emerge from the deceleration phase. The year-on-year rate of change in the CPI is expected to remain at around 0 percent for the time being.』(前回)

ということで、CPIの見通しの所に前回も今回も「for the time being」ってありますので、CPIの見通しそのものに変化がある訳ではありません。しかし横ばいって「level off more or less」って言うのか・・・・・


・景気リスク要因:ついに円高(と株安かも)に言及とな!

『リスク要因をみると、欧州債務問題の今後の展開、米国経済の回復力、新興国・資源国の物価安定と成長の両立の可能性など、世界経済を巡る不確実性は引き続き大きいほか、金融・為替市場動向の景気・物価への影響には注意が必要である。』(今回)

『景気のリスク要因をみると、欧州債務問題の今後の展開、米国経済の回復力、新興国・資源国の物価安定と成長の両立の可能性など、世界経済を巡る不確実性が引き続き大きい。物価面では、国際商品市況や中長期的な予想物価上昇率の動向などを、注視する必要がある。』(前回)

今回は思いっきり「金融・為替市場動向」というのを入れていまして、まあ金融市場というのが海外金融市場なのか株価なのかがよく判りませんが、為替市場動向というのはどこからどう見ても円高の影響懸念ですので、まあリスク要因部分ではありますが円高進行の悪影響について言及したのは、ちょうど昨日ネタにした先般の大阪での麿講演での為替に関する言及っぷりから見たら上出来上出来。

英文でもその部分はちゃんと記載されています、当たり前ですが。

『Regarding risks, there remains a high degree of uncertainty about the global economy, including the prospects for the European debt problem, the momentum toward recovery for the U.S. economy, and the likelihood of emerging and commodity-exporting economies simultaneously achieving price stability and economic growth. Furthermore, attention should be paid to the effects of financial and foreign exchange market developments on economic activity and prices.』(今回)

『Regarding risks to the economic outlook, there remains a high degree of uncertainty about the global economy, including the prospects for the European debt problem, the momentum toward recovery for the U.S. economy, and the likelihood of emerging and commodity-exporting economies simultaneously achieving price stability and economic growth. Regarding risks to the price outlook, careful attention should be paid to future developments in international commodity prices and in medium- to long-term inflation expectations.』(前回)

大体日本語通りですけれども、こちらでも為替市場への言及をしてアピールしておりますな。


・追加緩和実施で「一段と強力な追加緩和」と

まあそらそうですが。

『こうした景気・物価情勢を踏まえ、日本銀行は、資産買入等の基金を10 兆円程度と大幅に増額するとともに、資産の買入れを着実に進めるための措置を講じることが適当と判断した。これらによる一段と強力な金融緩和の推進は、長めの金利やリスク・プレミアムへのさらなる働きかけを通じて、企業や家計等の金融環境をより緩和的にする。本日決定した金融緩和の強化は、これまでの措置の累積的な効果と相まって、日本経済が物価安定のもとでの持続的な成長経路に復していくことを確実なものにすると考えられる。』(今回)

ここは追加緩和実施で今回入っている文言ですが、これに対応する英文では、

『Based on these economic and price developments, the Bank of Japan judged it appropriate to expand the total size of the Program substantially by about 10 trillion yen and take the aforementioned measure to ensure the steady implementation of asset purchases. These measures in pursuit of powerful monetary easing will make financial conditions for such economic entities as firms and households even more accommodative by further encouraging a decline in longer-term market interest rates and a reduction in risk premiums. The Bank expects that, together with the cumulative effects of earlier policy measures, today's decision to enhance monetary easing will ensure the return of Japan's economy to a sustainable growth path with price stability.』(今回)

ということで、ここで「measures in pursuit of powerful monetary easing」と入れていまして、最後のパラグラフには元々「the Bank has been providing support to strengthen the foundations for economic growth and pursuing powerful monetary easing.」というのがございまして、「pursuing powerful monetary easing」というのを2回入れる形でまあ強調していますなという所ではございます。


・最終パラグラフは同じ

ここの文言は前回と同じです。

『日本銀行は、日本経済がデフレから脱却し、物価安定のもとでの持続的成長経路に復帰することがきわめて重要な課題であると認識している。この課題は、幅広い経済主体による成長力強化の努力と金融面からの後押しを通じて実現されていくものである。こうした認識のもとで、成長基盤強化を支援するとともに、強力な金融緩和を推進している。今後とも、資産買入等の基金の着実な積み上げを通じて間断なく金融緩和を進めていく。日本銀行としては、引き続き適切な金融政策運営に努めるとともに、国際金融資本市場の状況を十分注視し、わが国の金融システムの安定確保に万全を期していく方針である。』(今回)

前回と全文一致ですので前回分の引用は割愛します。でまあどうでも良い話ではあるのですが、英文の声明文のこのパラグラフなのですが、英文自体は全文一致なのですが、何故か改行位置が違うのでどこか変更があったのかやたら悩んでしまいましたです、はい。
 


お題「決定会合プレビュー関連雑談/バーナンキ会見ネタ続き」   2012/09/19(水)08:30:54  
  ○無駄に前振りが長くなったが決定会合プレビュー雑談

とまあそういう訳で3週間前の麿講演ネタを今さら引っ張り出した(あの時点では他のネタが多かった上に麿講演が毎度の麿クオリティであまりにも新味が無かったのでついスルーした訳ですが)のですけれども、直近他の政策委員の皆様が下振れ警戒的なお話をする中で貫録の麿クオリティを堂々展開しているというのがこの時点での状況。

まあこの後月末に掛けてダメダメな経済指標が並ぶわECBはOMT導入するわFEDは追加緩和を実施するわとまあそういう動きになっていますし、政府の景気判断も下がっていますしというような状況を麿がどう捉えるか次第という所ではあるのではと思いますけどどうですかね。

つまりですね、海外の金融緩和もありますし、そもそも足元で経済指標がダメっぽい状況になって来ていて、物価も相変わらずの状態の上に肝心の輸出が伸びそうもない所に来て追い打ちを掛けるように日中関係の悪化とか(まあそれが長期化するかは微妙ではありますが)、景気の現状判断を下げるのは勿論ですが、先行きの認識を下げたり、リスク認識を引き上げたりするのにはまあ良いタイミングでもありますし、前回のMPMから6週間ほど経過しているという事で時間も経過しているというのもありますから、今回のMPMって追加緩和打つ方がまあセンスが良さそうに思えるのですよね。

ただまあ肝心の麿が上記の状態ですし、あちこちの講演などでもすっかり麿モードになっていて何かここで追加緩和サービスしましょうとかいうような動きになりそうもないというのが見え見えとまあそんな状態なので期待薄という所ですので期待できませんけど、べき論からしたら今回はやって置くのが何かと良いと思いますけどね。

まあ政治圧力ガーとか言い出すとまたぞろ麿先生辺りは御機嫌を悪くしそうですが、民主、自民の代表選挙を見ていると経済政策の部分で金融緩和ガーという話は多い訳ですから、どうせ与野党の体制が整った日にはまたぞろ「追加金融緩和ガー」の大合唱になるのは見え見えでございまして、逆に政治圧力が直接来ていない上に経済物価情勢的に追加を打っても別に幾らでも説明ができそうなタイミングのこの時期だからこそしらっと追加緩和を実施しておくのが政治との関係上も良いと思うのですけれどもどうなんでしょうかねえ白川総裁。

とまあべき論としてはそう思いますが、まあ中々そうはならずでして、さすがに今回景気の現状判断は引き下げになるでしょうが、先行き見通しは中々下がるとも思えず(展望レポートで下がるんでしょ)精々リスク認識が引き上げになるという所ではないかと思います。

ただまあそれだけでは余りと言えば余りでして、経済指標とか出ているのを見れば先行き判断がここで引き下げになって追加緩和実施となってもおかしくは無いというのを勘案すると、追加緩和提案が佐藤審議委員か宮尾審議委員辺りから出ても不思議ではなく、木内審議委員も含めて追加緩和賛成3票くらい入るとまあ追加緩和への布石という事で一応日銀の姿勢へのエクスキューズにはなるんじゃないのとは思いますので、ここはひとつ佐藤さんや宮尾さんや木内さんに期待をしておりますので何卒何か理由を付けて追加緩和提案をして頂きたく存じます(^^)。

たぶん2票だとあまりインパクトなく、3票あると良いなあとか思うのですけど。というか本来は下振れ警戒の話をしている西村、山口両副総裁も賛成するとそれで既に5票で過半数(^^)。まあ森本さんとか石田さんとかも景気の厳しさは認識しているんじゃネーノとは思うのですが、やはりまあ日銀の場合は何だかんだと言っても総裁のリーダーシップの要素強いように見えますから麿包囲網が出来るか、それとも麿が麿モードから脱却するかというのがポイントなんでしょうなあorzorz


仮に何かするとして、あたくし的には他の中銀やっていない施策のアピールという事と、円高や海外減速に対応という意味では株価の下支えの方がインパクトあるでしょと思う所でありますので、ETFを景気よく1兆円位買う(さすがに年内だとアレなので来年前半までに)とかだとかなりのお洒落感があるのですが、どこをどう見てもそれはやるとは思えませんので、順当に予想するなら基金短国買入10兆円増額か、基金長国買入5兆円増額+応札下限金利撤廃(しないと増額するのは技術的にキツイ)かで、できればそれを年内に実施とした方が美しい(前述のセットなら年内実施で行けると思いますが)のですが、まああまり期待はせずに(というかそれやって債券市場に何の影響があるのか正直ワカランチ会長・・・・・・)待ちたいと思います。



○決定会合プレビューが無駄に長くなってしまったのですが逆さ絵会見から少々:とにかく質疑の最初の方がやたら辛辣

またも時間配分に失敗の巻
[外部リンク] program」であって、景気の動向次第で追加緩和を増やしたり減らしたりしますので定量的にどうとは言えません。

(で、ここから先がポイント)経済のサポートしての効果としては、金利の引き下げについては米国債だけではなくモーゲージや社債の金利などの他の重要な金利の引き下げ効果があり、株価や他の資産価格、たとえば住宅価格を上昇させて経済にプラス効果を与え、これらのインパクトが労働市場にも好影響をもたらす「でしょう」。

金融緩和は何度も申し上げているように、顕著な効果を出しますが一方で万能薬でも解決策でも無く、我々は経済が正しい方向に向かうためのサポートをしています。

・・・・・・とまあこんな感じでしょうか、間違ってたらゴミンナサイという事で解釈は自己責任で。

#諸事情により更新が遅れまして申し訳ございません
 


お題「決定会合プレビュー関連雑談/バーナンキ会見ネタ続き」   2012/09/19(水)08:30:26  
  ここ数日のモーサテでの為替コメント聞いてますと「決定会合に注目」とか言ってるのですが、その割には「今回の追加緩和は無し」という予想が多かったりするのは何ですねんという気がしますが・・・・・・・

○決定会合プレビューのマクラで今さらの大阪での麿講演&会見(8月24日分)

ということで本日はMPMなのでございますが、ここの所の政策委員の皆様の講演などを拝読しますと、西村副総裁が中国のバブル警戒の話をしてみたり、山口副総裁、宮尾委員が景気下振れリスクに対する話をしてみたりと、まあ割とその系統の話も多いのですが、何せ麿が・・・・・・・

8月24日の総裁講演
[外部リンク] 兆円強の基金の積み上げを行っている途上にあります。このことは言い換えると、金融緩和の効果は今後も間断なく強まっていくということを意味しています。』

・・・・・・・・・・これまた毎度の説明なのですが、結局これかよという話。まあここにありますように、わざわざ大阪に総裁出張った割にはいつもと同じ話しかしていないのが残念な上に、こんな事まで言い出して、円高で困っているのにお前は喧嘩を売ってるのかという風味を醸し出す話までするところがどう見ても余計です本当にありがとうございましたという感じ。

『今必要なことは昨年の本席で詳しく述べたように、外需の取り込みと内需開拓の両面作戦です。そのためには、マクロ的には思い切った規制緩和が必要であり、個々の企業経営レベルでは、差別化戦略を意識したビジネス・モデルの確立だと思います。ちなみに、スイスは過去10 年の間日本以上に自国通貨の為替レートが上昇した国ですが、輸出金額の伸びは日本をはるかに上回っています(図表16)。』

・・・・・・・・・えーっと、それは正論かも知れませんが、何も円高でヒーヒー言ってる人たちを前にそんな事を言わんでも良かろうと思うのでありまして、正論も時と場合を考えて言って欲しい物ですな。


んでもって会見からですが、質問の方がオモロイ。

冒頭の質問がこれ。

『(問) 本年は、地元の財界から「劇薬もやむを得ないのではないか」とか、「メッセージの出し方が弱いのではないか」といった、例年以上に強い発言があったかと思います。どのような印象を持たれましたでしょうか。』

正直言って答えの方はどうでも良い(いつもの「適切な運営を心がける」発言でサービスフレーズ一切なし)ので引用しません。

こんな質問も。

『(問) 総裁が出席される懇談会の場にも何度か同席させて頂きましたが、本年は例年になく、出席された方の切実な声が大きかったと思います。特に六重苦の中でも、円高ということに関しては、それへの対応について、前例や従来の色々な対応にとどまらないものを望む声が聞かれました。これに対しては、日銀の役割を踏まえた総裁のお答えがあったわけですが、こうした切実な声に対する総裁ご自身の思いを今一度お聞かせ頂けますでしょうか。』

ということで、先ほどの引用部分にありましたように、「円高で購買力が高まる」とか「スイスは自国通貨高でも輸出を伸ばしています」とかいう話をこういう席でするという麿のセンスっていやまあ学者様としては誠実なのかもしれないけれども、少なくともゼロ金利制約下における金融政策運営というのが「期待に働きかける政策」という要素が強い中で、人々の神経を逆なでするような(本当に逆なでしているのかどうかは参加者じゃないから知らないけど)講演をして何の得があるのかという事についてもう少し物事というものを考えて頂きたい物だと思う次第。

んでまあこの答えですが。

『円高への対応については、3 つの次元に分けて考えた方が良いと思います。』

『1 点目は、円相場水準それ自体にどう対応するのかということです。これは、為替介入政策のあり方ですが、懇談会の席上で申し上げた通り、日本政府が適切に対応されていると考えています。』

『2 点目は、円高の影響を受けた経済に対して、どう対応するのかという話です。日本銀行としては、昨年来、円高が景気・物価に与える影響も勘案した上で、金融緩和の強化を行ってきたということです。』

『3 点目は、現実に円高が発生しているもとで、これをどのように利用していくのかということです。わが国の急速な少子高齢化あるいは人口減少のもとで、市場が拡大していくという意味では、海外市場のウエイトがどうしても大きくなってくるわけです。そうであれば、海外に生産拠点を作っていくことは、企業経営からすると合理的な判断として出てくると思います。その際、円高を使ってM&Aを行っていく、M&Aを行っていく上で円高は1 つのチャンスでもあります。現実に、日本の企業は円高を使ってM&Aに取り組んでいると思います。そういう意味で、円高の対応については、今申し上げた3 つの点を分けて考えていく必要があると思います。』

・・・・・・・・どう見ても「ボクはちゃんとやってるもんね」という答えとしか受け止めてくれないぞなという感じですし、大体からして円高を使ってM&Aとか中小企業金融ガーとかいう話も懇談でしている(と質疑にございましたが)中でそんな話すんなよと思うのですけどにゃあ。

ちなみに、中国経済に関してですけれども、西村副総裁が中国の不動産バブル警戒の講演をした直後だったのでその意見を求められましたのですが・・・・・・・・

『(答) 第1 問の中国経済に関するご質問ですが、西村副総裁の講演自体については、日本銀行という組織としての見解ではありません。会議の性格上、リサーチのコンファレンスですから、西村副総裁がご自身の考え方を講演という形で表現されたことであると思います。』

という風にあっさり片付けた後に中国経済の話をしていて、その説明の途中から中国経済の不確実な面がどうのこうのという話をしているのですが、これももうちょっと物の言い様があるようにも思えたのですが、まあこういう風に片付けるというのは、そこまでの文脈から勘案するにこの時点で何だかんだ言っても白川総裁的には強気の旗を降ろしていない、とまあそういう事になるんでしょうな。
 


お題「FOMCレビューである」   2012/09/18(火)08:04:21  
  ○前置きが長くなりましたがバーナンキ会見からあれこれと

9月18日日本時間の朝時点では初稿です。
[外部リンク] you know, the Federal Reserve conducts monetary policy under a dual mandate from Congress to promote maximum employment and price stability. The United States has enjoyed broad price stability since the mid-1990s and continues to do so today. The employment situation, however, remains a grave concern. While the economy appears to be on a path of moderate recovery, it isn’t growing fast enough to make significant progress reducing the unemployment rate. Fewer than half of the 8 million jobs lost in the recession have been restored. And, at 8.1 percent, the unemployment rate is nearly unchanged since the beginning of the year and is well above normal levels.』

『The weak job market should concern every American. High unemployment imposes hardship on millions of people, and it entails a tremendous waste of human skills and talents. Five million Americans have been unemployed for more than six months, and millions more have left the labor force--many of them doubtless because they have given up on finding suitable work. As the skills of the long-term unemployed atrophy and as their connections to the labor market wither, they may find it increasingly difficult to get good jobs, to their and their families’ cost, of course, but also to the detriment of our nation’s productive potential.』

ということで、これが説明の冒頭第2パラグラフと第3パラグラフになるのですが、わざわざ1パラグラフ使って労働市場の状況が色々な問題を与えるという説明をしておりまして、まあこの辺を見ると明らかに労働市場を問題視しているというメッセージになっていますな。


んでもって最近実施したアクションの説明をしているのですが、そこでは物価のゴールに関する話をスルーしているのが微妙にチャーミング。いやまあ勿論質疑応答では物価のゴールの話もしておりましてあくまでもバランスアプローチを強調しておりますが。

『The FOMC has taken several actions this year. In January, it extended its forward guidance, stating that it anticipated that the federal funds rate will remain near current levels until late 2014. In June, the Committee decided to continue through the end of the year the previously established program to extend the average maturity of the securities it holds by buying longer-term securities and selling an equivalent amount of shorter-term securities. However, incoming data confirm that the modest pace of growth continues to be inadequate to generate much progress on unemployment. With inflation anticipated to run at or below our 2 percent objective, the Committee has become convinced that further policy accommodation is warranted to strengthen the recovery and support the gains we have begun to see in housing and other sectors.』

まあ物価のゴールに関しては従来のスタンスを改めて説明したものでスタンス変更では無いからしてここで説明に加えるものでは無い、という事なのかもしれませんが、今年行った措置の説明の中で物価のゴールの話が抜けているのがふーんと思いました。

でもって今回の施策ですが・・・・・・

『Accordingly, the FOMC decided today on new actions, electing to expand its purchase of securities and extend its forward guidance regarding the federal funds rate. Specifically, the Committee decided to purchase additional agency mortgage-backed securities (MBS) at a pace of $40 billion per month. The new MBS purchases--combined with the existing maturity extension program and the continued reinvestment of principal payments from agency debt and agency MBS already on our balance sheet--will result in an increase in our holdings of longer-term securities of about $85 billion each month for the remainder of the year.』

声明文にもありましたが、MEPの買入も含めて今年末までには850億ドルの長期債購入をしますという嵩上げアピールキタコレという所ですな。

『The program of MBS purchases should increase the downward pressure on long-term interest rates more generally, but also on mortgage rates specifically, which should provide further support to the housing sector by encouraging home purchases and refinancing.』

MBSの買入に関しては「モーゲージ金利の押し下げ」に寄与して、「住宅の購入やリファイナンスの活発化を通じて住宅市場へのサポートとなる」という説明。

ですが、この後2パラグラフを使って説明しているのが今回のスタンス変更に関する部分でして、まあ今回の眼目は実はこっちにあるんでしょうなあと思うのであります。

『The Committee also took two steps to underscore its commitment to ongoing support for the recovery.』

commitmentキタコレ。

『First, the Committee will closely monitor incoming information on economic and financial developments in coming months, and if we do not see substantial improvement in the outlook for the labor market, we will continue the MBS purchase program, undertake additional asset purchases, and employ our policy tools as appropriate until we do. We will be looking for the sort of broad-based growth in jobs and economic activity that generally signal sustained improvement in labor market conditions and declining unemployment. Of course, in determining the size, pace, and composition of any additional asset purchases, we will, as always, take appropriate account of the inflation outlook and of their efficacy and costs.』

今後の状況を見ながらMBSの買入プログラムの調整を行いますし、必要であればMBSだけではなく追加の資産購入や金融緩和のツールを用意すると言う事で、一応ここではインフレの見通しや各種政策のメリットやコストを勘案するという話をしています罠。


『Additionally, the Committee emphasized that it expects a highly accommodative stance of monetary policy to remain appropriate for a considerable time after the economic recovery strengthens.』

ということで、もう一つの「経済が回復した後でも超金融緩和政策スタンスをかなりの期間維持する」というスタンスを示しましたというのがもう一つのstepですな。

『This should provide greater assurance to households and businesses that policy accommodation will remain even as the economy picks up.』

経済がピックアップしても相当の期間に渡って超金融緩和が継続するという大きな安心感を与えるとな。

『In particular, the Committee today kept the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and stated that it anticipates that exceptionally low levels for the federal funds rate are likely to be warranted at least through mid-2015.』

で、最後にガイダンス文言の延長に触れていますが、どう見てもここでのガイダンス文言っておまけみたいなもんで、それまでの部分の方が「コミュニケーションポリシーの強化」という事になろうかと思います。


○そして肝心の質疑は時間なし(汗)

質疑応答なのですが、あたくしが勘定したら25本の質疑応答があったのですけれども、質疑応答の前半から中盤にかけてが結構辛辣な応答が続いていまして、中々面白いのですが、終盤になりますと手を変え品を変えて前半に出たツッコミが来る→逆さ絵先生同じ答えをするというのが目立って参ります。

とは申しましてもこの質疑応答、前半部分が中々面白いというかツッコミが厳しいので、その辺りに関しては明日にでも投下しようと思いますです。


#日銀はよー判らんですなあ。個人的にはここで「うちは他と違うんですよ」と言ってETFの買入をちょろっと拡大したらお洒落だと思うのですけれども、まあそんなのはよーしませんでしょうなあとは思います。それよりも景気見通しこのままで良いのかという方が気になりますけど・・・・・・
 


お題「FOMCレビューである」   2012/09/18(火)08:03:56  
  金曜の朝はひたすら出たのを読んでいるだけに終始しましたので、FOMC後の会見を中心にしつつもあたくし的雑感も。

○とりあえずあたくし的愚考を

今般のFOMC決定の最大のポイント(とあたくしが勝手に解釈している)は2つあって、まあセットなのですけれども、

(1)景気判断および先行き見通しの引き上げを行っているのにMBSの追加買入という形での追加金融緩和を実施

(2)ガイダンス文言の前に入れた『To support continued progress toward maximum employment and price stability, the Committee expects that a highly accommodative stance of monetary policy will remain appropriate for a considerable time after the economic recovery strengthens.』

の2つのセットでして、記者会見の方を見るとこれは逆さ絵先生的には従来から行っている「バランスアプローチ」の一環である、という事になっているようなのですけれども、この2つをセットで出されるとやはり「物価安定のゴールを出したのは何だったんだ」という風に読まれてしまうんじゃネーノという所だと思います。つまり、ついこの前出した「物価安定のゴール」では確かにバランスアプローチの話がありましたが、景気に対する遅行指標である失業率に関して「労働市場の持続的な改善が見込めるまでは少々景気が強くても超緩和政策を継続する」という言い方は「物価と雇用のバランスを取るアプローチ」というよりはやはり「雇用改善にフォーカスしたアプローチ」と解釈されやすい訳でございまして、(物価も遅行指標ですけれども、物価のゴールは「中長期的に」という話ですので、その点では遅行指標の実際に出てくる数字そのものに必ずしも紐付け状態になっている訳では無い)まあスタンスとしては相当強いと解釈されますわな。


今回の措置のうちMBS買入の効果に関しては「住宅市場を強くする」という話を思いっきりしている訳でして、結局逆さ絵先生も前任と同じくバブルの傷をバブルでお返しという作戦に出ましたかそうですかとまあ市場的には解釈しそうな所で、(月曜はちと戻りましたが)木曜金曜と市場が株高商品高長期金利上昇で反応しておりまして、まあそうなる罠と思いつつも、期待のコントロールが更に難しくなっているなとは思います。

つまりですな、金曜時点でまあお仲間の皆さんとああでもないこうでもないと話をしておった訳ですが、仲間内のお題は「何でここまでの政策を打ち込まないといけなかったのか」というお話。そらまあ確かに失業の改善は遅いのですけれども、FOMCステートメントにあるように住宅市場はボトムアウトしかかっているし、株価はご覧の有様ですし、先行き見通しも改善してヘッドラインの物価はピックアップしているという中で、何でここまでの政策を打ち込まないといけないのかという話。

実際はまあそうは絶対言わないだろうが先般のECBの買入方針決定の後にFRBのこれですから、欧米中銀はインフレの上昇に目をつぶって資産価格支持政策に出たととか、この先実はとんでもない悪い事が起きるまたはその懸念が高いので先に打ち込んだんじゃネーノなどと、まあ色々と話をした訳ですけれども週末に出た議長会見の方を見ても結局は「総合的なリスク判断」という感じにはなっていたものの、質疑応答のニュアンスだとFiscalCliffに対して金融政策を動きやすくする為に先に手を打ったのかいなというような感じなんでしょうかねえ。


まあいずれにせよ、この措置って普通の受け止めだと「資産バブルかインフレ高進のどちらか、下手したらその両方が起きる」という話になる(どっちも起きなかったらそれはそれで金融政策が無効という話になるのでそれも問題)と思うのですが、逆さ絵先生としては「まあ物価はそう簡単に上昇しないでしょう」という判断の元に結構な勝負をしてきているという感じではございまして、これまあ労働市場が改善する前に物価上昇が先に来ると、まあ逆さ絵的には「いやこの物価上昇はヘッドラインのコストプッシュでコアインフレガー」とか言って説明するのでしょうけれども、まー普通に中央銀行としての信認維持が難しくなって来る罠とゆー所ではないでしょうか。

まさかとは思いますが、これを打ち込むだけ打ち込んでおいて任期切れになったら後はイエレンおばちゃんにでも任せて後は野となれ山となれというヤケクソスキームだったりしたらバーナンキは髭を剃って詫びるべきという所でして、まあこれだけやったのですから出口政策まで責任取ってケツ拭きをしろとまあ思うのであります。


○ラッカー総裁の反対声明

毎度おなじみのラッカー怒りの声明ですが、今回は気合の入り方が違います。
[外部リンク] 15, 2012
Richmond Fed President Lacker Comments on FOMC Dissent

『The Federal Open Market Committee (FOMC) decided on September 13, 2012, to purchase additional agency mortgage-backed securities at a pace of $40 billion per month. The Committee released a statement after the meeting saying that it expects a highly accommodative stance of monetary policy to remain appropriate for a considerable period after the economic recovery strengthens, and that it currently anticipates that exceptionally low levels for the federal funds rate are likely to be warranted at least through mid-2015.』

と、ここまでは決定事項なのでまあどうでも良いですが。

『I dissented because I opposed additional asset purchases at this time.』

追加の「資産買入」に反対とな。

『Further monetary stimulus now is unlikely to result in a discernible improvement in growth, but if it does, it’s also likely to cause an unwanted increase in inflation.』

追加のマネタリーな刺激を現在行っても経済成長に対する改善はあまり見込めず、一方で望ましくないインフレを引き起こす可能性があります。

『Economic activity has been growing, on average, at a modest pace, and inflation has been fluctuating around 2 percent, which the Committee has identified as its inflation goal. Unemployment does remain high by historical standards, but improvement in labor market conditions appears to have been held back by real impediments that are beyond the capacity of monetary policy to offset. In such circumstances, further monetary stimulus runs the risk of raising inflation in a way that threatens the stability of inflation expectations.』

経済活動は平均してみれば緩やかながらも成長しており、インフレは2%近辺で推移しており、FOMCのゴールとしている水準にある。失業率は歴史的に見れば高い水準にあるが、労働市場の改善の足を引っ張るのは金融政策でオフセットできないような実際の障害物がある為である。このような状況下での追加緩和はインフレの拡大のリスクを起こし、インフレ期待の安定化を危うくする可能性がある。

とまあそんな感じで追加の金融緩和に反対。

『I also dissented because I disagreed with the characterization of the time period over which the stance of monetary policy would be highly accommodative and the federal funds rate would be exceptionally low.』

金融緩和スタンスの強化に対して反対と。

『I believe that such an implied commitment to provide stimulus beyond the point at which the recovery strengthens and growth increases would be inconsistent with a balanced approach to the FOMC’s price stability and maximum employment mandates.』

この文言の含むコミットメントは、強すぎる景気刺激を与え、デュアルマンデートに対するバランスアプローチの考え方に対して反すると。

『Finally, I strongly opposed purchasing additional agency mortgage-backed securities.』

で追い打ちを掛けるように「strongly」まで付けてエージェンシーMBSの買入に反対。

『These purchases are intended to reduce borrowing rates for conforming home mortgages. Such purchases, as compared to purchases of an equivalent amount of U.S. Treasury securities, distort investment allocations and raise interest rates for other borrowers. Channeling the flow of credit to particular economic sectors is an inappropriate role for the Federal Reserve. As stated in the Joint Statement of the Department of Treasury and the Federal Reserve on March 23, 2009, “Government decisions to influence the allocation of credit are the province of the fiscal authorities.”』

この措置は資産に対する資源配分に介入するものであり、そのような事は中央銀行が取るものではないという「中央銀行が実施する財政政策」に対する反対というお話ですな。

更にラッカー先生ラジオにも登場。
[外部リンク] 17, 2012
Lacker Interviewed on National Public Radio

記事はこちら。
[外部リンク] Latest Stimulus Lacked Unanimous Support

テキストもありまして、まあコメント自体はそんなに多くないのでサラサラ読めるのですが、その中で上記の論点を指摘しているのは当然なのですが、それ以外の部分を。

『JEFFREY LACKER: The effects are very hard to gauge, but my sense is that this is going to have a greater effect on inflation and a minimal impact on jobs. And while asset purchases are not without some costs and risks down the road, at some point, we're going to need to sell these securities and raise interest rates when the economy recovers more fully. And the larger a balance sheet is, I think the riskier that process becomes. It becomes more sensitive to fine errors and trickier to get out of the large asset positions we're in.』

最初の一文は効果の話なのでさっきの所でも話有りますが、それ以外の論点として「買入があまりにも多くなってバランスシートを拡大させると出口政策の困難さが増す」というのを指摘していますな。

で、何で今回FEDがMBSを買おうとしているのか、という質問に対してのラッカー先生の説明。

『LACKER: Well, that's a good question and that's a very controversial aspect to this decision as well, an aspect I opposed as well. I think the theory behind it, first of all, it's a deep and liquid market, and the impetus, I think, is to aid the housing market. That's an area that's fallen short in this recovery. In most other U.S. postwar recoveries, we've seen a pretty sharp snapback in housing.

Of course, the reason it hasn't come back in this recovery is that this recession was essentially caused by us building too many houses prior to the recession. We still have a huge overhang of houses that haven't been sold that are vacant. And it's going to take us a while before we want the houses we have, much less need to build more.』

ということで、前半が説明で「住宅市場の改善を目指しています」という話なのですが、後半ではラッカー節の話になっていまして、「でも今回のリセッションってそもそもが住宅等の不動産バブルで発生したのですから、改善には時間がかかるんじゃネーノ」というお話をしていますな。

あとまあ「労働市場の改善に対してFRBの出来る事には限界がある」とかいう話もありますけれども割愛。
 


お題「FOMCである」   2012/09/14(金)08:04:41  
  ○SEPについて少々

[外部リンク] in real GDP. . . . . 1.7 to 2.0   2.5 to 3.0   3.0 to 3.8  3.0 to 3.8   2.3 to 2.5
June projection . . . . . .   1.9 to 2.4   2.2 to 2.8   3.0 to 3.5  n.a.     2.3 to2.5

Unemployment rate. . . . . 8.0 to 8.2   7.6 to 7.9  6.7 to 7.3  6.0 to 6.8  5.2 to 6.0
June projection . . . . .   8.0 to 8.2   7.5 to 8.0  7.0 to 7.7    n.a.    5.2 to 6.0

PCE inflation. . . . . . .   1.7 to 1.8  1.6 to 2.0   1.6 to 2.0   1.8 to 2.0   2.0
June projection . . . . . . 1.2 to 1.7   1.5 to 2.0   1.5 to 2.0   n.a.      2.0

Core PCE inflation . . . . .1.7 to 1.9   1.7 to 2.0   1.8 to 2.0  1.9 to 2.0
June projection . . . . . . 1.7 to 2.0   1.6 to 2.0   1.6 to 2.0   n.a.

左から順に2012年、2013年、2014年、2015年(前回は予想対象期間外)、ロンガーランでの『Central tendency』をコピペしてみました(見にくくてすいません)。

まあご覧の通りで、今回って足元のGDP見通しは下がっているものの、先行きのGDP見通し、失業率見通しは改善しており、物価見通しは若干ではありますが上昇しているという事で、経済見通しを引き上げながらの追加金融緩和という事で、これはどこぞの日本銀行が今年の4月に実施していたのですが、あの後何故か日本銀行様におかれましては麿節モードの強化が行われた結果、折角実施した「景気認識を引き上げながらの追加金融緩和実施」という強いメッセージを全力で打ち消すプレイになってしまったわけですが、当然ながら逆さ絵おじさんにおかれましてはそのようなトンチキな事は起こさないであろうとは思いますので、そーゆー意味からも今回の追加緩和って「金融緩和に対する強いスタンスの表明」であると思います。つーか日銀勿体ねえ・・・・

2ページ目はファンチャートですが磔スキルがございませんので華麗にスルー。


・3ページ目:金融政策見通しが・・・・・・

まあ大体さっき書きました通りで、フォワードガイダンス延長したのとの整合性が結構微妙という所です。一応前回と比較してみます。

Appropriate timing of policy firmingについて(前回→今回という書き方をしています)

2012年:3名→1名
2013年:3名→3名
2014年:7名→2名
2015年:6名→12名
2016年:0名→1名

Target federal funds rate at year-endについて

2012年
(前回)0.75%1名、0.50%2名、0.25%16名
(今回)0.50%1名、0.25%18名

2013年
(前回)1.75%1名、1.25%2名、1.00%1名、0.75%1名、0.50%1名、0.25%13名
(今回)1.75%1名、0.75%1名、0.50%2名、0.25%15名

2014年
(前回)3.00%1名、2.75%1名、2.50%1名、2.00%1名、1.75%2名、1.50%2名、0.75%1名、0.50%4名、0.25%6名
(今回)3.00%1名、2.50%1名、1.75%2名、1.50%2名、0.25%13名

2015年(前回は対象期間外のみ)
(今回)4.50%1名、4.00%1名、3.75%1名、2.50%2名、1.50%3名、1.00%4名、0.75%3名、0.50%2名、0.25%1名

ロンガーラン
(前回)4.50%5名、1.25%5名、4.00%6名、3.75%1名、3.50%1名、3.00%1名
(今回)4.50%4名、1.25%5名、4.00%6名、3.75%2名、3.50%1名、3.00%1名

ちなみにあたくしがポチポチ数を勘定したベースなので間違ってないとは思いますが間違っていたらゴミンナサイ。


○そしてプレコンまで行かずに力尽きるあたくしorz

[外部リンク] of Chairman Bernanke’s Press Conference Opening Statement
September 13, 2012

ということで、今回は気合が入っていることにこの時間からいきなりプレコンの冒頭部分のTranscriptが読めるという仕様になっていて、FRBのやる気元気井脇を感じましたでございます事よ。

・・・・・・・・・でまあ超斜め読みはしたものの、惜しくもあたくしの時間がががががでございまして、会見Q&Aも含めて後日です。

冒頭部分だけ引用しておきますが、労働市場ガーという話を強調しておりまして、前回のジャクソンホール講演でも言ってたgrave concernというのがありますなあ(以下引用中の第2パラグラフにあります)のはというのはまあ声明文のロジック通りですが、労働市場の話をする前に「物価安定」の話をしてから「然るに労働市場は〜」という流れにしている辺り、まあ物価安定のマンデートも重視していますというのを強調していますなあというところではございますが、詳細は後日。

『CHAIRMAN BERNANKE: Good afternoon. Earlier today, the Federal Open Market Committee (FOMC) approved new measures to support the recovery and employment growth. I’ll get to the specifics of our actions in a few moments, but I will first describe the economic conditions that motivated the Committee’s decision to take additional actions.』

『As you know, the Federal Reserve conducts monetary policy under a dual mandate from Congress to promote maximum employment and price stability. The United States has enjoyed broad price stability since the mid-1990s and continues to do so today. The employment situation, however, remains a grave concern. While the economy appears to be on a path of moderate recovery, it isn’t growing fast enough to make significant progress reducing the unemployment rate. Fewer than half of the 8 million jobs lost in the recession have been restored. And, at 8.1 percent, the unemployment rate is nearly unchanged since the beginning of the year and is well above normal levels.』

『The weak job market should concern every American. High unemployment imposes hardship on millions of people, and it entails a tremendous waste of human skills and talents. Five million Americans have been unemployed for more than six months, and millions more have left the labor force-many of them doubtless because they have given up on finding suitable work. As the skills of the long-term unemployed atrophy and as their connections to the labor market wither, they may find it increasingly difficult to get good jobs, to their and their families’ cost, of course, but also to the detriment of our nation’s productive potential.』

という所で本日は勘弁(汗)
 


お題「FOMCである」   2012/09/14(金)08:04:16  
  ・第4パラグラフ:状況によって購入額を変えますという事で先行き政策の自由度を確保

次のフォワードガイダンスの所でもそうなのですが、今回の政策決定において、いわゆる「コミットメントの強化」的な物を入れてこなかったのが正直申し上げてあたくしの予想と違う展開でございました(フォワードガイダンスは次に申し上げますが期間の延長と若干の文言強化は行ったものの、コミットメントの強化などは実施していない)。まあFRBは何だかんだ言っても先行きの金融政策に関するフリーハンド確保については結構重視するんだなあと思うのでありました。

『The Committee will closely monitor incoming information on economic and financial developments in coming months. If the outlook for the labor market does not improve substantially, the Committee will continue its purchases of agency mortgage-backed securities, undertake additional asset purchases, and employ its other policy tools as appropriate until such improvement is achieved in a context of price stability. 』(今回)

状況を注視しつつ、労働市場の改善が顕著に進まないようであればエージェンシーMBSの買入を継続した上で追加の資産購入や、その他適切な政策を「労働市場の顕著な改善が物価安定の元で到達するまで」実施します、という表現ですな。

ということで、先ほど申し上げた「ヘッジ」はここで入っているのですけれども、労働市場が顕著に改善するまでのMBS購入および効きが悪い場合の追加購入を宣言という威勢の良い話をしていまして、超遅行指標の失業の改善にコミットキターではあるのですが、そこには「in a context of price stability」をさすがに入れているのがヘッジですわな。

んでもってまあ中長期的に物価が安定しているという見通しの元では買入の継続および労働市場状況によっては買入拡大が続くという意味では緩和的スタンスの拡大キタコレ(何せ経済の現状認識改善しているのですし)なのですけれども、物価が上昇してくると政策運営が禿しく難しくなるでしょうなあと思われる次第でして、特に来年になると物価重視派の地区連銀総裁が票決権持つので、「in a context of price stability」の解釈でFOMC内部の意見が割れそうな悪寒も致します。まあ物価が上昇しなければ無問題なのですけれども。

『In determining the size, pace, and composition of its asset purchases, the Committee will, as always, take appropriate account of the likely efficacy and costs of such purchases.』(今回)

という事で、買入の量や買入資産の構成に関しては「その買入によって予想される効果とコストを常に適切に考慮する」という風に(ジャクソンホール講演でも説明していた)非伝統的政策のプロコン考慮をしますというのをこれまた明記する事によって、QE批判への対応もしているという所ですな。

まあつまりこの辺りの文言って追加緩和のおかわり有るべしという積極的な話をしながらも、「労働市場の顕著な改善」という部分はまあ具体的な数値とか出さないで裁量の余地を残した上に、「in a context of price stability」というのも入れて、物価情勢にも配慮するとかプロコン比較の文言も入れて、先行きの自由度を確保するようにしていますな。


・第5パラグラフ:フォワードガイダンスの延長と関連文言の強化、ただしSEPとの整合性が微妙な気も

今回はMBS買入を打ち込んだのでまあこんなもんになったのかとは思ったのですが、もう少しコミュニケーションポリシーの方をいじってくるのかなと思ったのですが、こっちに関しては意外に普通の流れでして、もうちょっと時間軸の強化をするのかと思っていたあたくしとしては拍子抜けでございます。まあ失業に軸足を置くという風に読める政策スタンスを示しているのが最大のコミュニケーションポリシーちゃあコミュニケーションポリシーですが・・・・・・

『To support continued progress toward maximum employment and price stability, the Committee expects that a highly accommodative stance of monetary policy will remain appropriate for a considerable time after the economic recovery strengthens. 』(今回)

『To support a stronger economic recovery and to help ensure that inflation, over time, is at the rate most consistent with its dual mandate, the Committee expects to maintain a highly accommodative stance for monetary policy. 』(前回)

前回分は第3パラグラフになります。最初の所で金融政策の「highly accommodative stance」について今回は「for a considerable time after the economic recovery strengthens」という表現で押し上げ介入チックな表現にしていますが、それは最初の方でありましたように、今回は経済の現状認識と先行き見通しが改善している中での追加緩和を実施しているというのがあるので、そういう意味では先行きの経済見通しと金融政策運営スタンスが直接リンクしませんよ(=先行きの見通しが引き上げになっても金融緩和スタンスを継続するかもしれませんよ)という話っすな。


『In particular, the Committee also decided today to keep the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and currently anticipates that exceptionally low levels for the federal funds rate are likely to be warranted at least through mid-2015.』(今回)

『In particular, the Committee decided today to keep the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and currently anticipates that economic conditions--including low rates of resource utilization and a subdued outlook for inflation over the medium run--are likely to warrant exceptionally low levels for the federal funds rate at least through late 2014.』(前回)

今回のフォワードガイダンス延長では「FOMCの想定する経済状況がFFレートがいついつまで低位推移をすることを正当化します」という表現からよりシンプルに「FOMCはFFレートがいついつまで低位推移をすることを予想します」ということで、フォワードガイダンス文言を単に「予想」としていまして、こっちは微妙な感じです。ただまあ前半で「a highly accommodative stance of monetary policy will remain appropriate for a considerable time after the economic recovery strengthens」という事で文言を強化しているので、まあ差し引きすれば文言が強化されてるちゃあされてるかなとは思います。

ただまあ元々のフォワードガイダンスからの変化としては、コミットメントもどきのように見せていたものが単なる「予想します」というのに変わっているので、そういう意味ではこちらもフォワードガイダンスの延長とか表現を強くしたりしている点では追加緩和ではあるのですが、先行きの自由度の方は上げているという感じでして、あたくし個人的には先行きの自由度を縛る方向でコミュニケーションポリシーをいじってくるかと思ったのでこれは正直予想の反対方向でした(汗)。

・・・・・・とまあそこまでは良いのですが、今回のSEP図表3枚目(最初の方に入れたURL先を見てちょ)になります『Figure 2. Overview of FOMC participants’ assessments of appropriate monetary policy, September 2012』を拝見いたしますと、『Appropriate timing of policy firming』の方では「想定される適切な金融引き締め時期」で2012年から2014年までが合計6/19票で、2015年が12/19票(残りの一票は2016年)なのでまあフォワードガイダンス文言と整合的に見えるのですが、毎度おなじみの『Target federal funds rate at year-end』を見ますと、2015年末のFF金利予想で1%以下が10/19でその次のレートが1.5%となっていて、1.5%以上が9/19という事で、またまた毎度の如く整合性的にちと微妙な感じではございます。

まあ2015年の半ばまで実質ゼロ金利継続してそれから利上げですからして、2015年半ばというのをどこに置くかにもよりますけど、FOMCミーティングがまあ精々4回でしょうから、少なくとも1.5%以上に予想を置いている人ってフォワードガイダンスと整合性取れませんよねと思いますと、全体で見た場合は思いっきり僅差にも程があるように見えます。

ついでに申し上げますと、それ以前の問題で2015年末の政策金利が1.5%以上の人が9人なのに適切な引き締め時期を2014年までに置いているのが6人というのも何か微妙に計算が合わないような合うような。まあ年前半から引締め開始ならそんなもんですが・・・・・・


・第6パラグラフ:票決はラッカー総裁貫録のクオリティを維持

まあこれはお約束。

『Voting for the FOMC monetary policy action were: Ben S. Bernanke, Chairman; William C. Dudley, Vice Chairman; Elizabeth A. Duke; Dennis P. Lockhart; Sandra Pianalto; Jerome H. Powell; Sarah Bloom Raskin; Jeremy C. Stein; Daniel K. Tarullo; John C. Williams; and Janet L. Yellen.』(今回)

というのは前回と同様で、ラッカー先生の反対も同様です(^^)。


『Voting against the action was Jeffrey M. Lacker, who opposed additional asset purchases and preferred to omit the description of the time period over which exceptionally low levels for the federal funds rate are likely to be warranted.』(今回)

『Voting against the action was Jeffrey M. Lacker, who preferred to omit the description of the time period over which economic conditions are likely to warrant an exceptionally low level of the federal funds rate.』(前回)

買入反対に加えて引き続きフォワードガイダンスを削除しろ攻撃でございました(^^)。
 


お題「FOMCである」   2012/09/14(金)08:03:05  
  まあ本当は自民党総裁選挙悪態とかのネタやら、昨日注目と申し上げた3か月TB入札レビューとかのネタもある筈なのですが、どこからどう見ても今回のFOMCネタが大杉なのでそっちまで手が回らない予定。


さてさて、今回は会見の冒頭説明のPDFが早速公開(会見の質疑応答がFRBのサイトで「LIVE」って出ている段階でPDFが出ているというやる気満々にも程がある状態^^)されるという事で(従来は画像は見れましたが文字起こしが出るのは質疑応答も含めて翌日)、まあ気合を入れてみましたという所でしょうか(^^)。

ということで今回のセット。

声明文
[外部リンク] received since the Federal Open Market Committee met in August suggests that economic activity has continued to expand at a moderate pace in recent months. 』(今回)

『Information received since the Federal Open Market Committee met in June suggests that economic activity decelerated somewhat over the first half of this year.』(前回)

ベンダーのニュースとかじゃなくてネットを開けて最初に見たのがFRBのトップページなのはいつものこと(ベンダーのヘッドラインで変なバイアスを掛けたくないから)なのですが、ステートメントの最初の所をみるとご覧の通りで前回「経済活動は年前半に若干減速している」となっていたのが、今回は最近の平常運転モードの「ここ数か月緩やかなペースで拡大している」に戻っているのよ。

『Growth in employment has been slow, and the unemployment rate remains elevated. 』(今回)
『Growth in employment has been slow in recent months, and the unemployment rate remains elevated. 』(前回)

労働市場の部分に関して「ここ数か月の雇用の伸びが遅い」の「ここ数か月」が削除されたのはまあ下方修正っぽい言い方です。

でまあこの先のMBS買入の理由と今後の扱いの中でも出てくるのですが、今回の声明文の最大の特徴とあたくしが思ったのは「マンデートの労働市場重視」という部分でして、ついこの前中長期的な物価に関する考え方のような物を出して「インフレターゲットっぽい金融政策運営」という感じになっていたのに、半年ちょっとでいきなり今度はデュアルマンデートのもう一方である労働市場にフォーカスした形での追加緩和実施という事で、意地悪な言い方をすればこの前のインフレ目標的な政策運営の発表は一体全体何だったんだという話ではありますが、何せ今回は上記にありますように&SEPを見ると先行きの見通しが上がっている(正確に言うと今年の見通しが下がって先の見通しが上がっている)という状況なのですが、まあそんな感じで経済の現状認識と先行き見通しはやや改善しているというのに追加緩和実施という中々画期的な動き(良い意味でも悪い意味でも)とあたくしは見ましたけどどうでしょう。

つまりですな、経済見通しに関してはまあ今回の追加緩和効果を加味して上がっている分はあるにせよ、足元の総括判断も下がっていない中で労働市場にフォーカスして追加緩和を実施(見通しは上がったものの、このペースでは労働市場の改善に不足というロジック)ということで、デュアルマンデート重視という姿勢を打ち出した&経済見通しが改善しても労働市場の改善が見通せない場合は更に追加緩和が実施されるでしょうという訳で、かつご案内のように失業率とか遅行指標にも程がある物を重視ということですから、文字通りに解釈するとスタンスとしての緩和姿勢は更に強まるの巻という所でしょう。

ただ一方で、労働市場改善に軸足を掛けたようなスタンス変更と取られるような今回の追加緩和というのは、今後物価の推移次第によっては政策運営ロジックが更に苦しくなると思われます。まあそれに関しても後の方で一応ヘッジは掛けているものの、市場的に言えばこれだけ「労働市場ガー」という表現にされると、今度は「失業率ターゲット」というような政策スタンスと受け止めて動いてしまい、物価の推移によってはFRBとのコミュニケーションギャップがまたまた起きそうな悪寒もせんでもない、という所でしょうか。

・・・・・・・などと最後に書けばよいのについ書いてしまったわけですが現状見通しの続き。

『Household spending has continued to advance, but growth in business fixed investment appears to have slowed. The housing sector has shown some further signs of improvement, albeit from a depressed level. 』(今回)

『Business fixed investment has continued to advance. Household spending has been rising at a somewhat slower pace than earlier in the year. Despite some further signs of improvement, the housing sector remains depressed. 』(前回)

表現がちまちま変わっていますが、家計消費に関しては現状判断が上がり、企業投資については現状判断が下がっています。んでもって住宅セクターに関しては従来主文が「the housing sector remains depressed」となっていたのに対して今回は主文が「The housing sector has shown some further signs of improvement」となっておりまして、「更に幾らかの改善の兆しが見られている」が主文ということでこちらは
現状判断改善ですな。

『Inflation has been subdued, although the prices of some key commodities have increased recently. Longer-term inflation expectations have remained stable.』(今回)

『Inflation has declined since earlier this year, mainly reflecting lower prices of crude oil and gasoline, and longer-term inflation expectations have remained stable.』(前回)

物価に関しては足元での商品価格などの推移部分での変化はありますが、中長期的な見方やインフレ期待に関する認識については変化ありません。


・先行き見通しでは「物価安定の中で労働市場が改善しない」と強調

ということで第2パラグラフ。

『Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability. The Committee is concerned that, without further policy accommodation, economic growth might not be strong enough to generate sustained improvement in labor market conditions. 』(今回)

『Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability. The Committee expects economic growth to remain moderate over coming quarters and then to pick up very gradually. Consequently, the Committee anticipates that the unemployment rate will decline only slowly toward levels that it judges to be consistent with its dual mandate. 』(前回)

文章構成が変わっているので比較の仕方が難しいのですが、とりあえずここで切ります。

でもって今回は「追加緩和を行わないと景気の拡大は持続的な労働市場の改善に結びつかない」というロジックになっておりまして、まあ先ほどの経済現状認識の改善と合わせると「押し上げ介入」的な話になっております。まあ物価さえ上昇しなければ良いのですけどねえ・・・・・・・

『Furthermore, strains in global financial markets continue to pose significant downside risks to the economic outlook. The Committee also anticipates that inflation over the medium term likely would run at or below its 2 percent objective.』(今回)

『Furthermore, strains in global financial markets continue to pose significant downside risks to the economic outlook. The Committee anticipates that inflation over the medium term will run at or below the rate that it judges most consistent with its dual mandate.』(前回)

海外の金融市場ガーという話はまあいつも通りでして、今回は物価の所に関して「it judges most consistent with its dual mandate」という言い方ではなくて「its 2 percent objective」という言い方に変更していまして、まあこれは今回の追加緩和決定において労働市場重視のようなスタンスになっている事に対して「物価についてもちゃんと見て行きます」というのを強調するために「2%」という数値を明示化してバランス取っているという所だと思います。


・第3パラグラフ:MBS購入決定なのですが今回は「定額購入」

前回の第3パラグラフは途中からフォワードガイダンス文言になりますのでそこの辺りの比較は後ほど。

『To support a stronger economic recovery and to help ensure that inflation, over time, is at the rate most consistent with its dual mandate, the Committee agreed today to increase policy accommodation by purchasing additional agency mortgage-backed securities at a pace of $40 billion per month. 』(今回)

最初の所はいつもと同じですが、今回は「毎月400億ドルのMBS購入」を決定。

『The Committee also will continue through the end of the year its program to extend the average maturity of its holdings of securities as announced in June, and it is maintaining its existing policy of reinvesting principal payments from its holdings of agency debt and agency mortgage-backed securities in agency mortgage-backed securities.』(今回)

これは従来やっている政策の話。

・・・・・・・でですね、これはまあ将来の話ではあるのでしょうけれども、今回って「定額購入」方式になったのですけれども、これによって買った分償還になった場合には償還再投資するのかしないのかが謎ですなあと思ったんですが。まあ従来の分が償還再投資されているのですからこれも買入を継続する限りにおいては償還再投資するという事になるのかなあとは思いますが、もしそうで無いならただの「輪番オペ」状態じゃねえかという説もありますな(^^)。

『These actions, which together will increase the Committee’s holdings of longer-term securities by about $85 billion each month through the end of the year, should put downward pressure on longer-term interest rates, support mortgage markets, and help to make broader financial conditions more accommodative.』(今回)

ここでわざわざ「年末まではMEPがありますので、あわせると長期債を月に850億ドル購入する計算になります」とかアピールする所も抜け目ないのですが、今回の措置は「長期金利に引き下げ圧力を掛けて、モーゲージ市場をサポートし、幅広い金融環境をより緩和的にする」という風に目的を示しています。

でね、今朝の書き物でそこまで詳細説明が行けるか判らないのですが(大汗)、会見の冒頭での「Opening Statement」を読みますとそちらでは『The program of MBS purchases should increase the downward pressure on long-term interest rates more generally, but also on mortgage rates specifically, which should provide further support to the housing sector by encouraging home purchases and refinancing.』(最初の方で並べたURLの中にある会見のオープニングステートメントの2ページのケツの辺りにあります)と言う風に説明していまして、「モーゲージ金利に対してより効果がある」という形でモーゲージ金利の引き下げを強調しておりまして、一つには長期金利の引き下げを強調しすぎないようにしているのと、もう一つは「住宅市場」を強調することによってQE批判への答えにしようとしているのかなと思いました。

何せ今回のプレコンでは説明の最後の部分で「質問に入る前に今回の追加緩和に対して皆様が考えるであろう3つの懸念に対して説明させていただく」とか言い出していまして、まあQE批判に対する説明は結構気を使っている感じですわな。

『Before I take your questions, I’d like to briefly address three concerns that have been raised about the Federal Reserve’s accommodative monetary policy. The first is the notion that the Federal Reserve’s securities purchases are akin to fiscal spending. The second is that a policy of very low rates hurts savers. The third is that the Federal Reserve’s policies risk inflation down the road.』(最初の方で並べたURLの中にある会見のオープニングステートメントの4ページの真ん中辺りにあります)

でまあその説明部分は時間があれば後ほど、間に合わなければ皆さんとりあえず読んで下さいサーセンという所ですな。
 


お題「今さらですが宮尾審議委員会見ネタと関連雑感とその他少々」   2012/09/13(木)08:04:33  
  ・経済見通しもそうだが物価見通しの所に注目

『(問) 景気と物価の見通しに対する認識について、本日の冒頭挨拶の中でも、全体として改善方向にあるが気懸かりな要素が増えつつあるといった発言もされていますし、下振れリスクを意識して3点挙げられていますが、そうすると、今後、日銀の対応として追加の金融緩和の必要性をどう考えていくのか、現段階での見解を教えていただきたいと思います。あわせて、物価については、10月に公表予定の展望レポートに向けて、今後、どのような点をチェックしていく必要があるのか教えて下さい。』

まあ直球質問。

『(答) 1点目ですが、景気の現状認識、先行きのメインシナリオ、あるいはリスクの評価という点について、ご質問があったとおり、足もとまでは、外需の減速を堅調な内需がカバーしており、全体としては緩やかに持ち直しつつある、という回復のシナリオは変えていません。一方、ごく直近では、幾つかの懸念材料があるということで、3点指摘していますが、「輸出・生産の減速が続き一部で在庫の積み上がりもみられる」、「設備投資の先行きに関して機械受注に弱めの動きがみられる」、「幾つかのマインド指標に鈍化の兆しが窺われる」などの懸念材料がみられるため、こうした動きが一時的なものかどうか注意深くみていく必要があると認識しています。』

ということで、まあ明らかにこれは講演での話と同様で先行きの見方を慎重にしていると言うか、先行き見通しの引き下げの可能性を示唆という所でありますのでハト風味強し。

『先行きのリスクに関しても3点、「海外経済が一段と減速するリスク」、「円高が進行するリスク」、「輸出・生産の回復がさらに後ずれして、内需から外需へのバトンタッチが上手くいかないといったリスク」があると認識しています。こうした先行きの見通しとそれに伴うリスクの評価について、毎回の決定会合でも点検していますが、特にこれから10月にかけてしっかりと点検して参りたいと思います。』

さっきと同じと言う感じですな。

『そのうえで、金融緩和の必要性についてですが、これはいつも繰り返し申し上げているとおり、景気・物価の先行き見通しを入念に点検し、必要と判断される場合にはしっかりと対応する、細心かつ果断に措置を講じるという姿勢でいます。そういう意味で、今後も適切な金融政策運営に努めていきたいと考えています。』

ここの所は建前論になるのが宮尾さんクオリティ。

『展望レポート作成に向けて、物価の見通しについても同様です。今日の冒頭挨拶でも触れていますが、景気に対する下振れリスクを意識していることから、物価の見通しに対してもやや下振れリスクを意識しています。そういう点も含めて、しっかりと今後の見通しとリスク評価について入念な点検を行っていきたいと思います。』

・・・・・・・・でまあ当然ながら現在の金融政策の枠組みとして「中長期的な物価安定の目途」というのがある訳ですからして、この目途に対して物価の下振れリスクを意識という発言をするというのは、追加の金融緩和の必要性を検討、という意味によりダイレクトに繋がるロジックですので、まあ宮尾さんもそのへん意識して発言しているとは思いますが、意味合いとしては物価見通しについての下振れリスク意識表明というのは追加緩和の必要性を示唆という話になりますので、その点では「経済見通し」だけではなく「物価見通し」に言及しているのはネタとしては重要だと思います。


・内需の持続性について

『(問) 外需を堅調な内需が補ってシナリオ通りという話だと思いますが、一方で、内需をみていると、個人消費を中心に最近やや弱めの数字もちらほら出ているかと思いますが、内需の持続性をどのようにみているのか教えていただけますでしょうか。』


『(答) 内需の持続性については、基本的な回復のメカニズムとして、例えば個人消費に関しては、まず、堅調な企業収益を背景として、雇用所得環境が緩やかに改善し、賃金も下げ止まる中で、個人消費が支えられていくというメカニズムがポイントの一つになろうかと思います。』

『あわせて、内需でもう一つの重要な項目である設備投資に関しても、やはり企業収益が出発点になると思います。短観等でもみられるように、今年度は非常にしっかりとした投資計画が示されており、足もとまでは設備投資は緩やかな増加基調を続けていますが、先行きに関しては、先程申し上げたように、機械受注の動きなど、懸念材料が散見されますので、そういった設備投資や個人消費の両面から、内需の持続性についてより入念に点検して参りたいと考えています。』

ということで、まあ企業収益に注目という所ですが、足元ご覧の通りの有様という事で、まあ展望レポートは兎も角としてその前に宮尾さんがどういう見方を示してくるのか注目です。


・基本的な見方の変更はあるのですかという質問に対して

『(問) 講演を聞きますと、内外需、世界経済の回復に対して随分慎重な見方をされていると思いますが、そうした中で日銀が言われている今年度の上期の回復への復帰ということですが、現状まではシナリオ通りに来ているけれども、先行きのリスクが多いということで、中国にせよヨーロッパにせよ、この先すぐに回復が早まることは考えづらいかと思います。一方で、内需も先程言われていた懸念材料がある中で、日銀が想定していた日本経済が緩やかな景気回復に復する時期が多少後ずれしているような印象もあります。1カ月、2カ月遅れても、その回復のメカニズムが壊れていなければ問題ないかと思うのですが、こうした点についてお伺いします』

まあこういうツッコミもありますわな。

『(答) 先程のご質問への回答とやや重複しますが、回復のメインシナリオは変えていませんが、一方でリスクには注意が必要だと思います。』

まあメインシナリオ変えたら追加金融緩和提案しないと整合性取れませんからね。

『回復が後ずれするという点に関しては、先行きのリスクで申し上げた3番目――輸出・生産の回復が更に後ずれし、内需から外需へのバトンタッチがうまくいかないといったリスクに注意していかなければならないという認識です。基本のメカニズムに関しては、先程企業収益を起点としたメカニズムをご説明申しましたが、そういったメカニズムは引き続き期待できるのではないかと考えています。』

とは言っているものの企業収益ェ・・・・・という所ではあるのですが、まあ企業収益ガーという話ではございますので、その辺の動向が宮尾さんの見通しの変化や金融政策決定会合での追加緩和提案などの動きとどうリンクしていくのかというのを今後は注目したいと思います。

まあ総じていえば下振れ警戒のメッセージをかなり強めに出しているという感じで、先般の山口副総裁の広島での講演&会見でも割と下振れ警戒の話が出ていましたが、宮尾さんの方がより下振れ警戒に対するメッセージが強いなとは思いました。



でまあ普通こういうのが政策委員サイドからポロポロ出てくる(その前に西村副総裁は中国経済に関して不動産バブル崩壊の警告をしていましたがな)と一般的には「景気見通し下方修正の示唆」であり「追加金融緩和政策実施方向を示した」という評価になる筈なのですが、何せ日本銀行におかれましては総裁であらさられます麿様におかれまして相変わらずの麿クオリティを炸裂させておられる所が実にアレでございまして、麿が今日も元気だ麿節だという風になっておられるので、どーしても他の政策委員の発言が霞んでしまうのが遺憾にも程がある所です。

まあ趣味のヲチャー的には政策委員の皆様がそうは言っても麿節に全て巻き込まれている訳ではないという動きをしているのはそれはそれでメッセージとして受け止めるのではございますが、ただまあ市場一般的に見た場合には麿の出すメッセージが強いのでそっちの印象が強くなってしまうという所ではないかと思います。つまり麿もうちょっと自制しろと思うのですが、残り半年の任期中にちゃんと言うべきことは言っておきたいというモードになっておられるので難しいだろうなあ(まあそのお気持ちも判りますし)とは思われる所でございます。



○しまった!ジャクソンホール講演の景気見通しの部分のネタ出しを忘れてた!!!!orzorz

という遺憾な事実があるのですが、今晩のFOMCでどうせ結果が出るのでまあ勘弁(こら)。

引用とかおっぱじめるとオワランチ会長になるのでそこはスルーしますが、ひたすら労働市場の話を延々としている(まあ本職の方のレポートがとっくの昔に出ているのでご案内の通りだとは思いますが)ということで、まあ労働市場がイマイチ→労働市場に関する指摘というのは、まー普通に読めば追加緩和示唆という話。

ではその追加緩和に何をするのか、というのがその前にネタにした「非伝統的政策に関する説明」部分になると思いますが、それについてはネタにした通りで、「コミュニケーションポリシー」については淡々と説明して「金利ルート」を強調する形になっていて、一方の「バランスシート政策」に関しては説明もしていますが追加LSAPに対するツッコミへの答えとかしている訳ですから、これを素直に読むと「フォワードガイダンスの強化やSEPを利用したコミュニケーションポリシーの強化」が先に実施されて、ツッコミに対しての答えが少々微妙な面もあるLSAPのおかわりに関してはもう少し状況が悪化してから、という事になると思います。

あと、労働市場に関しては「構造問題が発生して自然失業率が上昇している」という見解(コチャラコタ総裁がそのロジックの最右翼)に対して「そうではない」という話をしているのはまあ目立つところで、その部分のまとめでは「回帰が回復したら従来のリセッション回復と同様に失業率はリセッション前の水準まで改善して然るべき」という見解を出していまして、これはブラード総裁のロジックとは違いますなあという所でそれだけ引用しておきますね。

[外部リンク] Prospects』から。

『In light of the policy actions the FOMC has taken to date, as well as the economy's natural recovery mechanisms, we might have hoped for greater progress by now in returning to maximum employment. Some have taken the lack of progress as evidence that the financial crisis caused structural damage to the economy, rendering the current levels of unemployment impervious to additional monetary accommodation. The literature on this issue is extensive, and I cannot fully review it today. However, following every previous U.S. recession since World War II, the unemployment rate has returned close to its pre-recession level, and, although the recent recession was unusually deep, I see little evidence of substantial structural change in recent years.』
 


お題「今さらですが宮尾審議委員会見ネタと関連雑感とその他少々」   2012/09/13(木)08:04:06  
  えーっと、7人中4人は討ち死にするし、「真の勝者は自分たちを雇った農民たち」になるというのが映画の結末な筈ですが、まあそこまで判っていて自称しているのなら凄いですねえ(棒読み)。

[外部リンク] 09月 13日 04:06 JST

プライスアクションを見ますと、最初「条件付き」という方に引っかかったのかユーロが瞬間売られたのですが、条件そのものがあまり無茶なものでもなかったということだと思うのですが(ドイツの負担が1900億ユーロ上限云々の条件)、瞬間だけ売られたユーロはその後反発し、ドイツ国債は長期も売られましたが中短期も売られて(2年とか出た直後にそれまでの0.04%レベルから0.06%レベルに金利上昇していましたな、その後は知らんが)という中々素敵な展開。

ちょっとソースを拾ってこれなかったのですが、昨日は日中にスペインが欧州安定化基金に支援要請する方向で云々というのが出て債券先物とか下がったりしておりましたが、まあ欧州に関しては流れを見て反応するしかないですわなという所ですが、とりあえずまあ常識的な線で落ち着く方向になっているのは誠に結構な展開ではないかと。

つーてもどうせまた有権者ガーとか言い出して話がややこしくなるんでしょうけれどもね。


・今日は入札2本とな

本日は20年と3か月TBの入札で、まあ普通は20年国債入札の話をするのですが、ここでマニアのあたくしは3か月TBの入札の雑談をする次第。

ここもと新発3か月TBの入札って足切りは0.10%台なのですが、按分は1%入るか入らないかという流れになっております上に、平均落札価格の方が札ベースで0.10%台の1つ上の所になっていて、メインの札が明らかに0.09%台に入るというのが連続しております。足元ではGCレートが0.10%ビットで余剰資金が列をなして並んでいる上に、20日には四半期定例の国債絶賛大量償還があるとゆー事でまあ足元資金の余剰感高まるの巻。

おまけに短期市場的にはCPという運用ツールもあるのですけれども、こちらの方は最近の絶賛格下げ攻撃によって色々と持ちにくい銘柄が増えてきて、格下げ食らった銘柄とか格下げ懸念の高そうな銘柄とかのレートが微妙に上昇ということで、余剰資金がうじゃうじゃあるという中でクレジット物に関しては選別化の動きが目に着くという状況。

まあつまり金は余るわクレジットに関しては選別色が強まるわという流れの中で、短期方面では国債や高格付け安心感銘柄(電力以外の公益系とかのCPが典型)にはニーズが更に高まるという流れになっておりまして、さらに20日から金がどどーんと余るというのが見え見えという展開になっておりますので、本日の3か月TBは発行日が18日になるのですが、これはまあ20日渡しの買いを睨んで在庫確保もしたいでしょうし、もとより金が余っている人が更に余るという事で買う動きもあるでしょうしとか思うと、まあ落札がどの水準になるのかというのと、落札分布どうなるのかはマニア的に注目しております。一方で欧州の金利コンバージョンの動きがドイツの2年国債のマイナス金利解消とかに作用していて、そっち方面からのニーズがどのくらい落ちるものなのかというのもあって、その辺りのニーズをどう踏まえた動きになるのでしょうかねえとかまあ長い所からみたらどうでも良い誤差かもしれませんが、色々とインプリケーションがありそうな無さそうな入札ではございます、というメモなのでございました(^^)。

#しかし昨日の某社の20年単買い推奨レポートの根拠がどう見ても「20年が安い」じゃなくて「10年が高い」にしかなっていないのはアレなクオリティですな


○後回しになっておりました(汗)宮尾審議委員会見より

先週のネタを今さらで申し訳ございません
[外部リンク]
 


お題「だいたいECB国債買入プログラムレビュー」 2/2   2012/09/12(水)08:02:03  
  ・購入は各国中銀が実施

『Question: Under the new OMTs, will the purchases continue to be conducted by the national central banks according to the capital key, and will they take the risks associated with these purchases according to the capital share that they have of the ECB?』

という質問に対してですが。

『Draghi: Well, the answer to the first question is yes.』

ということですが、この次の質問の方が意地悪でしてアレ。



・過去にも国債買入をしたけれども、結局今回また買入することになりましたよねという意地悪質問

『And my second question is, this is kind of the third attempt at making a bond purchase programme work: you did it in May 2010, you did it again in August 2011, and they did not seem to work. What makes you think and why should people be convinced that this third attempt will work?』

過去2回の買入は対してワークしていなかったように見えますが、どの面下げて今回買入を実施するんでしょうか何で効くんでしょうかとまあそういう質問ですな。


『And the second is actually very, very important. We certainly discussed that. I would, by the way, disagree that the other two programmes have not worked in such a kind of decisive way, but let me talk about the present programme.』

前の2回が効かなかったことについても否定したいですが、まあそれはそれとして今回のプログラムについて説明しましょうと。

『The present programme is very, very different from any other programme we had in the past.』

ほうほうそれでそれで?

『First of all, we have this conditionality element. That is, I would say, the most important difference, because it really puts together our intervention with an ownership of the economic programme that a certain country has, by the country’s government, but also by the other governments that have to vote in favour of the EFSF interventions. That is one of the differences, and I think it is probably the most important.』

今回の買入はconditionality elementであるのが違いますというのが最初。

『The second one is that there is going to be much greater transparency: as I said before, we will publish the OMT holdings, the duration, the issuer, the market value. So there is going to be much more transparency.』

今回は何を幾ら買ったかについての開示が違いますとな。

『The third is that the duration is different.』

買入の期間が違う、ということですが、まあ勝手にあたくしが脳内補足すると、「中短期金利を低下させる」という目的がしっかりしているという事を言いたいんでしょうかね。

『And the fourth is the explicit statement that we will accept pari passu treatment with the other creditors.』

今回の買入分には優先権を主張しないと。

『So, there are very many differences with the previous ones, which lead us to think that it will actually work.』

だそうですが、次の質問者の2つ目の質問で似たような嫌がらせ質問が。

『Question: Two questions, please. (最初のは割愛)And my second question is: Unlimited bond purchases are something very new. The SMP is in the past. Now, we have unlimited purchases. What is the rationale for this? Is it to say: “Look guys, we have spent more than ユーロ200 billion buying these bonds and still monetary policy measures are not being transmitted.”- Is it to ensure better transmission of monetary policy that you have decided this, which is a big step?』

で、この質問はもはやスルーして先ほど引用した

『On the second point - yes, we think that having it, ex ante, unlimited in size is adequate to reach our objectives.』

とお答えでした。


○ということでECBスキームなんですが・・・・・・

まあ何ですな、こちらのスキームは「バックストップとしてはこうかはばつぐんだ」という奴でして、まあ大きな方向として政治が馬鹿方向に発狂モードにでもならない限り、ユーロ各国の国債金利がコンバージョンする方向に大きな意味ではなって行くでしょうなあという所だと思われます。

まあ当然ながらリスクはそもそも各国の国民の皆様の意志がコンバージョンを阻害する方向になった場合という話なのですが、それはそれとしてこちらのスキームって1つだけ盛大に大穴が開いている部分があって、「いざ買入を実施した後に、買入対象国が条件に違反した場合に本当におまいら買入止めるのか」という所ではないかと。

いやまあ買入止めますよとはゆうとるものの、実際にそれをするとECBが対象国を地獄送りにするトリガーを引いてしまう事になって、それってECBとして判断できるのかよというのが問題のその1ですし、さらに言えば今回は優先権を主張しないということですから、地獄送りになった後にECBのポートフォリオには紙屑化した買入国債が残るという大変に素敵な事態になる訳ですが、その場合ECBの資産毀損という話でユーロ通貨の信認問題とかになって、地獄に送った方も三途の川ドラム缶クルーズツアーへの強制参加モードになるのではないかとまあそんな辺りはスルーしている(せざるを得ないというのは判るが)なあと。

まあそもそも各国がオラシラネとなったらユーロが崩壊するのだから同じっちゃあ同じと言う議論もあるのですが、国としてのToo big to fail大作戦がこのスキームだと可能ですので、ラホイのおっちゃんにおかれましてはもう欧州安定化基金の救済に手を挙げてジャンジャン国債をECBに買わせて、うちがコケたらECBも共倒れ、という状況まで持って行ってから、「いやあちょっと状況的に赤字削減には時間が掛かりますなああっはっは」と開き直った債務者攻撃をかましたらどうするんでしょうというのは提案したらダメですかそうですか。


○時間が無いので一発ネタ

先週の木曜にこんなのがあったんですけどね。

[外部リンク] is said that the German Chancellor Helmut Kohl once stated that "I did not like many of the monetary policy decisions of the Bundesbank, but as a citizen, I am very glad about the existence of the Bundesbank." As this episode shows, the Bundesbank is well known for its independence and achievements in securing price stability.』
 


お題「だいたいECB国債買入プログラムレビュー」 1/2   2012/09/12(水)08:01:45  
  まあ別にあずみんが臨時事務代理で実務的には問題は無いと思いますが、「財金分離」とか言って日銀総裁人事に反対したのは一体全体何だったんでしょうかという話ではございますな。つーかそもそもの意味での「財金分離」って金融行政と財政の分離だったように思えるのですが。

あと、所有権移転如きでこれだけ中共(と台湾)が騒ぐんだったら結局静かに実効支配を継続すれば良かっただけの話で、馬鹿都知事がドヤ顔で騒ぎを大きくしたのが万死に値するって事のような希ガス(アキヒロが竹島で自分から大騒ぎをするのがアホウなのと同じ理屈ぞな)。もともと最初から地権者からの購入話だってあった訳でヒーロー気取りの馬鹿が騒ぎにしなけりゃもっと静かにしらっと所有権移転できた可能性もあったんじゃないですかねえ。

#まあ中共も台湾もそれでも文句は言ったとは思いますけど


○ECBドラギ総裁会見ネタの続きでござる

[外部リンク] statement to the press conference (with Q&A)

・IMFの関与、SMP購入分の優先権、利下げの検討の有無について

conditionality関連の質疑が多いので(当たり前だが)その辺から少々。まずは最初の方の質問から。

『Question: I also have a question on the conditionality. In your statement, you say that “the involvement of the IMF shall be sought”. Does that mean that the involvement of the IMF is a firm condition or is it just the preferred scenario? My second question is: am I right in understanding that you will retain your senior status for bonds bought under the Securities Markets Programme (SMP) and for all other bonds held by the Eurosystem? And finally, did you discuss a change in interest rates at your meeting today?』

質問3つあって、1つはステートメントで「IMFの関与も求められるべき」というのがあったけど、救済に関するIMFの関与は絶対条件になるのかそれとも単なる推奨条件になるのか、というので、2つ目はSMPで買った債券に関しては優先権が継続するのかというので、3つ目は利下げの論議はどうでしたというのですな。

『Draghi: The involvement of the IMF is sought for the design of the policy conditionality, but we cannot dictate what it should do. It is an independent institution, but if the Board of the IMF, its management and its Managing Director want to participate in the programme, they would be more than welcome. This is definitely the preferred scenario.』

IMFの関与は「推奨シナリオ」であるという事のようです。

『However, because I can read the question on your mind - is this a condition sine qua non? - it is important to explain how the ECB is retaining its independence in all this. We have provided governments with a broad framework for conditionality, but it is very much up to the governments themselves, the European Union, the European Commission and the IMF to decide on the precise nature of this conditionality. It is important that the Governing Council retains full discretion and full independence when deciding on issues relating to monetary policy.』

絶対条件(sine qua nonって絶対に必要な物とかそういう意味らしい)なのかという件に関しては、ECBは独立してこれらの機関から独立しているという事を強調したいという話を頼まれもしないでおっぱじめておりまして、まあこれって普通に読めば「球は政府にあります」という話をしているのでしょうけれども、ことさらに「independence」の話を強調するのは「政府との協力」をあまりにもアピールしながら明らかにお助け措置となる国債買入を実施することによって、「財政ファイナンス」と言われるのを避けようという配慮があるんでしょうなあと思います。

『What we have put in place today is an effective backstop to remove tail risks from the euro area, and the ECB will retain its independence throughout.』

つーことでこの購入プログラムは「an effective backstop to remove tail risks」と明言しておりますな、うんうん。

『With regard to seniority, the statement on outright monetary purchases does not apply to the SMP holdings.』

優先権に関してはSMPでの購入分については変化なしですが、そもそもSMPが停止となりましたので、まあ問題はさほど大きな話では無いかもです。

『Finally, yes, we discussed interest rates today, but it was decided that it was not the right time to make a change. The reason for this is, in a sense, given in the introductory statement. When we last decided to reduce rates, we had anticipated this weakening in the business cycle.』

利下げの検討もおこなったようですが、今回は前回利下げしたのでとりあえず様子見という所のようですな。


・unlimitedという言葉がヘッドラインに出るのですが・・・・・・・

正面切ってこういう質問をされると答えがどうなるかという事を鑑賞。

『Question: Mr Draghi, will the purchases be unlimited in amount and time? And my second question is: Spain is facing a huge refinancing hump at the end of October. Will the ECB’s new programme be up and running in time for this?』

購入は量とか時間とかに関して「unlimited」となる訳ですよね、そういやスペインは10月末にリファイナンスがありますがその時に打ち込むんですかという質問ですけど。

『Draghi: Well, on the first question, there are no ex-ante limits on the amount of Outright Monetary Transactions. And the size - as I think it said in the first press release or the introductory statement - is going to be adequate to meet our objectives.』

ということで、「事前に上限を決めて実施する訳では無い」というステートメントでの言い方を繰り返していて、量に関しては「我々の目的を達成する為に必要な量を買う」という言い方になっておりまして、unlimitedというヘッドラインから想定されるイメージとは違いますってニュアンスの話はしているものの、別の質問では

『On the second point - yes, we think that having it, ex ante, unlimited in size is adequate to reach our objectives.』

ということで「ex ante, unlimited」ということで、まあ意味としては「no ex-ante limits」と同じなのですけれども、unlimitedという単語を使ったりしていますので、まあドラギのおっちゃんとしては威勢よく見せる為にも「unlimited」って言いたかったのかもしれませんけれども、(威勢の良いことを言って市場の方が勝手に買入を織り込んでくれて市場金利が低下してくれるのが一番ウマーな展開なので)あまり調子の良いことを言い過ぎると今度は金主の政府は兎も角として政府のバックにいる国民の皆様がヘソを曲げだすのでそこは自制という所かと勝手に妄想を逞しくするあたくしでございました。

『As regards Spain, we have designed a parcours, a path, and it is now in the hands of the government and the Eurogroup - in the hands of the government of Spain and the governments of the euro area.』

スペインの件についてはスペイン政府に球がありますという事ですが、ラホイのおっちゃんがそこで渋っているのが少々アレ。まあこんな大変な時だから降りちゃえば良いのにとか思うのですけれども、国民党(外務省表記方式だと「民衆党」です)も下野してから長かった(2004年の総選挙以来)からしがみつきたいんでしょうかね。


・LTROの検討はしましたか?

ネタの事情で(^^)質問を分割。

『Question: I have two questions, Mr Draghi. First of all, was there any discussion in today’s meeting regarding any other liquidity programmes, like an LTRO?』

これについては「今回は検討していない」と明確に否定。

『Draghi: No, there was no discussion on LTROs.』


・この質問はワロタ(^^)

で、上記の質問の2つ目の質問がこれまた酷い質問でテラワロタ。

『And my second question is: All global markets were waiting for this today. Even the Turkish central bank was waiting for it. Does this put pressure on you when deciding things?』

Even the Turkish central bank was waiting for it.って何だよという感じですが、世間のプレッシャーは影響していますかとかちょっとお前自制しろwwwwww

『And we are obviously all under pressure. It is not just me; the whole of the Governing Council has taken very important decisions today - also for the ECB as an institution - so we are fully aware of that.』

いやいや私たちの決定はいつもプレッシャーを伴うものですよ何を仰る兎さんという所で。


・「目的が達成される」というのはどのような所を見て判断するのかという質問

『Question: Mr Draghi, I think I am right in saying that in the statement, you are explicitly not providing any kind of level at which you think a bond yield of a country that applies for this is excessive. In fact, the language seems to basically say “you will know when it is there and then you will do it and you will tell us about it afterwards” - is that broadly it? Is there any more detail you can give us in terms of the work that the experts were doing over the last few weeks to try and figure out how you decide when a bond is suffering from convertibility risk?

And the second question is, since this is all designed to protect the transmission mechanism or repair it, would you say that the transmission mechanism is also broken in a sense in Germany, where perhaps the bonds are suffering from a sort of convertibility premium, and will you be doing anything to fix that?』

ということで質問が長いのですが、答えの方が見もの。

『Draghi: The answer to your last question is, if bond markets are distorted in the euro area, they are distorted in all directions. And this is one of the causes of the impairment of monetary policy transmission. And that is really the objective of this programme: it is to repair monetary policy transmission and to recreate the singleness of monetary policy for the euro area.』

でまあその辺の理念的な話は兎も角として。

『Now, on the specific question you had whether we had in mind a specific yield target - the answer is no. No, just because the repair of monetary policy transmission is a complex concept, so we will be looking at a variety of issues.』

ということで、何かの市場利回りなどの特定数値に対してターゲットを設けて買入をする訳ではないというお話。「金融政策の波及経路の修復というのは複雑なコンセプト」とな。

『The level of yield ceilings is one, but there are also spreads - CDS spreads, bid-ask spreads - and more generally the conditions of liquidity, so we have a variety of indicators. Volatility is also very important, in terms of the indicators that we plan to take into consideration in planning our interventions.』

ということで、具体的にはイールドだけではなく、CDSスプレッドや市場のオファービットのスプレッド、そしてより一般的には流動性の状況(オファービットスプレッドもそういう話ですわな)など多くの指標を見る、としたうえで「ボラティリティーも重要」という事を強調していますな。
 


お題「本日は諸般の事情で雑談シリーズです」   2012/09/11(火)08:03:55  
  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120910-00000045-mai-soci
<松下金融相>自宅で自殺 首相ら宛ての遺書3通

どのような事情があったのが存じ上げる事もできませんが、松下金融担当大臣のご冥福をお祈り致します。しかし昨日ってWHOの世界自殺予防デーなんですよね・・・・・何ということorzorz

href="http://www.who.int/mediacentre/events/annual/world_suicide_prevention_day/en/index.html

○FOMCプレビュー雑談

まあ雑談ちゅうか何ちゅうかなのですけど。

・・・・・・・いや今週のFOMCですけれども、まあ何とかストの皆様もそうですし、ベンダーのコメントとか、そもそも皆様の言っているお話もバラバラでして、正直何がどうなっているのかワカランチ会長。

どうもあたくしが個人的に聞いたりして回った感じですと、世界的な債券市場的にはいわゆるQE3みたいな政策の実施の予想が半々よりもやや実施側に傾いているという感じに見受けられるのですが、そのQE3にしてもMBS買うのか国債買うのか、買った分を資金吸収する形のツイストオペもどきをするのかしないのかとか意見がまあバラバラにも程があるという所。

こうなるとFOMCで何が出るかを予想するのもアレですし、何が出たらどういう反応をするのかという方を予想する方が建設的ではあるのですが、そもそも市場のコンセンサスが無いに等しいと思われますのでそれすら出たとこ勝負という感じで、まあ知らんがなという所。

・・・・・・でですな、あたくし思いまするに、先週末の雇用統計を受けた市場の反応がまさにそれだと思うのですが、あの商品価格上昇+株高+イールドカーブのスティープっていうのがまさにQE3実施の後の市場の姿を織り込みに逝くような流れだと思うのですけれども、つまりQE3実施した場合には「ヘッドラインの物価と資産価格には効く」という話であって、それって「労働市場の改善にどう効くの?」という話になるんじゃネーノとか思うのですけどね。

いやまあ名目金利上昇してもインフレ期待が上がれば実質金利が低下するのでという論点はあるのですが、QE2の時のようにデフレ均衡入りへのリスクが意識されない中で、中長期的なインフレ期待がマンデートに資するように安定する中でわざわざそこで期待インフレ率を引き上げる必要があるのと単純に思うあたくし。

もちろんその辺のツッコミに関してはジャクソンホールの講演で逆さ絵のおじさんは一応お答えはしているのですが、「バランスシートをこれだけ拡大しても別にインフレになっていませんから問題ありませんぞなもし」という理屈でございまして、それは経済の条件が変わった場合にも未来永劫そのままなのかというと別問題で、特に足元ではフォワードガイダンスを絶賛大強化しようという話もある中でさていつまで大丈夫なのよというのもありますし、大体からして市場の方がそういう反応をしているというのはやはり色々とややこしい事になるのではないかと思われるのでございまする。

それから「買入しながら吸収オペ」というのは「長期金利を下げる」というネタとしてまあ話としてはあるかもしれませんが、それはツイストオペと何の違いがありますねんという話で、それをするなら今やっているツイストの期限来てからやればいいんじゃネーノとか思いますし、大体からして買入と吸収オペセットにすると短期市場金利が上昇してイールドカーブがフラット化するので中々誰得な展開になりそうな気もするのですけどね。

という訳で、まああたくしと致しましては今回は「フォワードガイダンスの延長」に加えて「SEPでの見せ方の改善で政策金利見通しパスをより明確化」というのが入って、もしかしたらフォワードガイダンスに関しても現在の漠然とした「FOMCの委員の大勢となる経済見通しの反映」ではないような強化(コミットメントにより近づける)というような形で、今回はコミュニケーションポリシーに相当の重点を置いて実施し、QEについては「やる準備はあります」とチラリズムというかやるやる詐欺で引っ張るんじゃネーノと思いますけどねえ。

つーか、今回フォワードガイダンス強化とQE3をいちどきに打ち込んでしまうと、年末のフィスカルクリフ前に打ち込むネタがどう見ても無くなると思うので、まあQE2終了後からは色々とネタの出し惜しみをしている感の強い(その背景にはネタ切れを自覚しているというのがあると思いますよ)逆さ絵おじさんとしては、とりあえず期待を繋いで時間稼ぎしか無いと思うのですけどねえ。


などと散々書きましたが、大外しした場合は謝罪くらいはしますが賠償は致しかねますので念の為申し添えておきます。


○中身は中々面白いのですが・・・・・・・・・・・・

最近は西村副総裁の世界行脚とか麿のブンデスバンク東京事務所25周年挨拶とか、面白ネタが色々と投下されているのですが、ECB会見ネタですらまだ全部成敗していないというのにこれまた追加ネタが投入されるでござるの巻。ネタ切れで困って居た時にこの辺のネタ投下してケロよと思うのですが(笑)。

http://www.boj.or.jp/announcements/release_2012/rel120910a.htm/
人口動態の変化は我が国のマクロ経済に影響を与えているのか?" target="_blank">[外部リンク]
― 金融政策へのインプリケーション ―

白井審議委員が上記のお題で講演をしているのですな。

[外部リンク] Demographic Changes Affected Japan's Macroeconomic Performance?
-- Some Implications for Monetary Policy --

[外部リンク] 4 部では、我が国の需給ギャップと緩やかなデフレに関わる問題、そしてそれに関連して日本銀行の金融政策運営についてお話しを進めて行きたいと思います。』

ということでお話がありまして、その中でこんな論点を。

『ちなみに、人口動態に関するデータ(例えば生産年齢人口の伸び率)と需給ギャップの関係をプロットしてみますと、これらの変数の間には明確な相関関係は確認されません。』

ほう。

『ただし、このことは、直ちに人口動態と需給ギャップが無関係であることを意味するものではなく、むしろ、人口動態が需給ギャップに及ぼす影響が、様々な複雑なチャネルを通して発揮されている可能性があることを示唆していると考えています。』

とまあ悪態をつけば往生際が悪いという話ですが、まあそこはそこ(^^)。

『複数の研究では、マイナスの需給ギャップに寄与している要因として主に 3 点指摘しています。それらは、(1)自然利子率の低下とゼロ金利制約による金利ギャップの存在、(2)潜在成長率の低下に起因する経済の期待成長率の低下、(3)リスク回避的な銀行行動といった要因です。もちろんこれらの要因は相反するものではなく、同時に成立している可能性はあります。』

でまあそこの説明の引用は長くなるので結論の所だけ引用しますが。

『このことから、自然利子率が長期間にわたってマイナスに陥っていたかどうかについては確かではありません。付け加えれば、斎藤他(2012)では(推計される金融政策ショックがゼロ金利制約のショックをとらえると仮定する DSGE モデルにもとづき)名目金利のゼロ金利制約の効果は比較的小さかったと指摘しています。したがって、要因(1)が、需給ギャップが長くマイナス圏で推移したことに対して、有意な説明力を有しているかどうかについては議論の余地があるように思われます。』

『次に、要因(2)についてですが、潜在成長率の趨勢的な低下の一因が高齢化にあることは明らかですが、こうした潜在成長率の低下が経済の成長期待の趨勢的な低下をもたらし、これが需給ギャップを悪化させている可能性があります(図表 15)。(途中割愛)こうした状況が潜在成長率の低迷をもたらし、それが企業や家計の成長期待を抑制することで需給ギャップの悪化をもたらしているという説明は実感にも近く、それなりに説明力があるように思われます。』

『最後に、要因(3)では、金融規制の強化や資本制約によって金融機関の貸出行動が抑制される点に注目しています。(途中割愛)ただ、私自身としては、このような効果が現実にそれほど重要なのか多少疑問があります。』

というお話のようです。


・・・・・・・・でですな、そらまあ良いのですけれども、まあ日銀がこういう話をすると、その話の内容が正論であろうとも「まーた日銀はデフレを人口動態のせいにして言い訳している」という批判になる訳でございまして、最近人口動態の話が日銀大好きなのは判るのですが、あまりそれを強調するのはそれこそ「金融政策では何もできません」と言い出していると受け止められるリスクが高い話であって、それはそれであのドラギ総裁ですらハッタリかまして色々と見せ方工夫してびりーぶみーとか言ってる訳でございまして、逆さ絵おじさんの雨人クオリティを見習えとは申しませんが、もうちょっと何とかならんのか日銀の情報発信ってとは思ったのでその悪態を書くだけのために引用しました次第。

なお、内容そのものは色々と興味深いので、それはそれとして後日ネタ投下の所存。



○政治関連ニュース悪態雑談を少々

まあどうでも良いですけどね。

・谷垣さん残念とか自民党方面

[外部リンク] 9月11日(火)2時32分配信

・・・・・・・谷垣さん自体は政策遂行という点では非常に良いと思ってたのですけれども、まあ残念な所ですが、これはある意味石原の倅に対する嫌がらせで最後っ屁かと思ったのですがどうですかね。

しかし石原の倅ってろくすっぽ閣僚経験が無い筈(確か道路公団がどうのこうのの時に1年ちょっと国土交通大臣やったのと、何とか改革関連の実務と関係ない所の担当やっただけだと思う)で、それで首相目指すとかお腹ポンポンの安倍先生の二の舞になるだけという嫌な予感しかしないのですが。


かと言いましてもゲルはゲルで安全保障関係がアレだし、大体からして政権公約で憲法改正謳って選挙に出たら一定の支持は集まるかも知れんが逆に広範な支持を得るのが難しくなるだろとか思いますし、それに協力するのがお前はどの面下げて立候補するのやらという安倍さんという時点でこれまた悪い予感しかしない次第。

[外部リンク] 14:30


・どうしてこう出来もしない事を公約にするのやらと民主党方面

まあ民主党は野田再選のようで、他よりはマシと思ったのですが・・・・・・・・・

[外部リンク] 09月 10日 12:24 JST

えーっと、1年以内のデフレ脱却ってあーたそもそも日銀の物価安定の目途の中長期的1%達成すらまだいつになるかワカランチ会長という見通しになっているのに、何をどうやって1年以内にデフレ脱却を「公約」できるのかと小一時間。

だいたいてめーこの前国家公務員の俸給カットとか盛大なデフレ政策実施したばっかりじゃねえか何考えてるんだヴォケとしか申し上げようがない訳で、もしかしたら野田首相におかれましては電力料金の大幅値上げとか公共料金の大幅値上げでもおっぱじめるとか、はたまた総務省に圧力掛けてヘドニックの価格調整の掛け方を変えさせるとか、そんな事でもお考えなのでしょうかね、つーかそうでもしないと「1年以内のデフレ脱却」って無理だろそれ。

#まさかちょっとだけCPIプラスになったら「デフレ脱却」とか言う気なのか??

まあ何ですな、デフレ脱却に向けて取り組むのは結構なのですが、前任のアホウが「何の対策も無しにデフレ宣言」とかした例に続いて、今度は「どこをどう頑張っても出来もしないデフレ脱却公約」とかお前らがそういうアホウな事ばかりやっとるからデフレ脱却に対するマインドが盛り上がらないんじゃボケアホカスと存じます次第でございまして、甚だ遺憾にも程があります罠。

だいたいからして「出来もしない事を宣言」とか連発していると「宣言に対する実行への信認が落ちる」という事になる訳で、期待に働きかける政策という意味では最もやってはいけないと思うのですが、まあ小選挙区制度になってからすっかりこの詐欺フェスト手法が定着しておりまして、そらまあ政治家の言う事への信認が落ちて変な新政党が毎度ブームになるでしょうなあと思う訳です。


・みんなの党3名離脱とな

まあ既に報じられている話ではありますが。

[外部リンク]
 


お題「ECBドラギ総裁会見がまあ色々とネタとして面白い件について」   2012/09/10(月)08:06:40  
  ○ドラギ総裁会見である:質疑応答が色々とオモシロな件について

ということで質疑の方に参りますが、金融市場のクレクレに対して質疑応答の方が全然そうじゃないというのが何はともあれ一番「へー」という所でございます。まあ読んでみましょ。

・冒頭質問は「全員一致でしたか?」

で、それに対する答えですが。

『Draghi: Well, it was not unanimous. There was one dissenting view. We do not disclose the details of our work. It is up to you to guess.』

「It is up to you to guess.」ってまあ普通ちゃあ普通の答弁だが何か吹いた(^^)。

・でまあいきなり意地悪質問が連発する

次の質問がこれまた意地悪。

『Question: Mr Draghi, you repeated that the euro is irreversible. What gives you the democratic legitimation, the authority to say that? Because I have looked it up in the Treaty. It does not say anywhere that it is the role of the ECB to decide what kind of currency the European countries have. Thank you.』

条約では欧州域内各国がどの通貨を使うかをECBが決定するとか一行も書いておりませんが、あんさん「ユーロは解体しません」とか何回も言ってますが何の権限でそんな事言えるんですか?

・・・・・・どう見ても嫌がらせ質問です本当にありがとうございました。まあ答えは予想通りですけど。

『Draghi: What I said exactly is that - and I repeat what I said in London the first time - we will do whatever it takes within our mandate - within our mandate - to have a single monetary policy in the euro area, to maintain price stability in the euro area and to preserve the euro. And we say that the euro is irreversible. So unfounded fears of reversibility are just what they are: unfounded fears. And we think this falls squarely within our mandate.』

ユーロを維持するのが物価安定のマンデートに資するという説明ですな。

次は「ユーロがリラ化してますねえ」という質問である。

『Question: The FAZ warned the other day about what they have called - pardon me - the “liraisation” of the euro, moving away from a Deutschmark culture to a lira culture. The FDP wants to protest the decisions you have taken today, because they say they are in breach of Article 123 of the EU Treaty of financing governments. Can you explain to us why they are wrong?』

財政ファイナンスとかおっぱじめてECBはブンデスバンクのカルチャーを離れて「リラ化」していませんですかとかこれまた意地悪。

『Draghi: As far as the “liraisation” or whatever goes, I think that the voting today speaks for itself.』

>the voting today speaks for itself
>the voting today speaks for itself
>the voting today speaks for itself

・・・・・・・・・・・・まあもちろんこの次の説明にあるように、この意味は「殆どのメンバーがこれに賛成したとのであってリラ化だの財政ファイナンスだの面白おかしく言うのは間違いです(キリッ)」という事なのですが、えーっと確か今回ブンデスバンクが反対したんじゃなかったでしたっけ??

『It shows that it is not only the decision of former lira members or others, it is basically the almost unanimous decision of the Governing Council. So, first of all, I would not identify with this caricature of it being a southern cabal or an Italian thing. No, it is not. It is the Governing Council that, in its almost unanimous decision, has taken this measure.』

殆どが賛成したというのを強調していますがブンデス(以下同文^^)。

『Second, no, we are sure that we are acting within our mandate, that we are not violating Article 123. It is pretty explicit: it says for purchases on the primary market, this is a violation, not for purchases on the secondary market as I have stated this programme will work. And incidentally, outright purchases of bonds are identified, in Article 18 of the Statute of the ECB, as one of the various possible tools that our monetary policy has and can use. So we are not creating anything new here.』

セカンダリーマーケットから購入するのは財政ファイナンスではありませんという理屈ですな。


更に意地悪質問は続くという3連発恐るべし。

『Question: Mr Draghi, how can you be sure the fact that the monetary impulse of the ECB seems not to be reaching a big part of the euro area is really a problem of “monetary transmission” and not maybe a problem of “liquidity trap”?』

マネタリーの刺激がユーロ圏の大きな部分に届いていないのは、金融政策のトランスミッションメカニズムが問題なのではなくて、流動性トラップが問題なのではないかというツッコミ。

『Draghi: We have substantial, significant and important evidence that the European monetary area is now fragmented. We see this from a variety of indicators: not only the level of yields, the yield spreads, but also volatility, and especially liquidity conditions in many parts of the euro area. So, the actions we decided on today are geared to repairing monetary policy transmission channels in a way that our standard monetary policy can address its primary objective, i.e. maintaining price stability. In other words, these decisions are necessary to restore our capacity to pursue the objective of price stability in the euro area and to restore the singleness of monetary policy in the euro area.』

でまあその質問に関しては「いやいやいや今まさにユーロ圏の金融市場が分断化しているでしょ」という話で流動性トラップの話は華麗にスルーしてますな。


・しかし今度は別の方向からの的確なツッコミというか意地悪質問

普通に印刷すると6ページ目になるのですが、この質疑の流れはワロタとしか言いようがないので引用。

『Question: When I listened to your words, I thought that there was quite a lot of Weidmann in it. I was quite surprised. But outside, there is a lot of pressure on you to put less Weidmann in your statements in the future. I fear that that will happen. What do you think?』

今回の会見を拝聴しますと(適用条件ガーを連発する事もあって、というのは次の質問にあります)今日はバイトマン総裁がドラギ総裁の着ぐるみで登場しているのではないかと思う位驚いています。でも着ぐるみ総裁のステートメントには将来的にバイトマン成分が減る圧力が掛かるのではないかと私は懸念しておりますがどうお考えでしょうか???

・・・・・・・・ってこれは酷い(^^)のですが答弁はこちら。

『Draghi: I am what I am, really. I think one thing that is required for this job, for me and my colleagues in the Governing Council, is that you have to think with your head, and external pressures do not really have a role to play in your decision-making.』

>I am what I am, really.
>I am what I am, really.
>I am what I am, really.

ワロタ。がそれで容赦する訳では無い意地悪記者の意地悪質問が。

『Question: Especially, Mr Weidman - I mean, Mr Draghi - all the conditionality. You have talked constantly about conditionality. Every second word was “conditionality”. I am a German. I really think your approach is great, but you know the markets. You know all these markets are putting pressure on you and your colleagues. In four weeks we will be sitting here again at another press conference. I hope that this conditionality will stay and you will not give ground regarding this issue of conditionality.』

いやもう読んでてマジでカフェオレ吹いたわ。

『Draghi: Certainly, certainly. And as I have said before, you know, all of us are convinced, all of the Governing Council is convinced, that really you need two legs to make it work. We are all convinced that having just one leg does not work. As you have said, Brian, we have had previous experience of this, and that was basically one leg and did not work. We need both to make it work. And I think that is a general conviction. Again, I think there is unfortunately a misconception - especially, I would say, in this country - about how the Governing Council works, and this is not accurate.』

普通質疑応答で相手の名前出さないのですが、Brianってこれ相手の記者の名前じゃないですかね。



・条件に関する質問から少々(というか明日に続く)

ということで意地悪質問が続いていたのですが、意地悪質問のトーンが思いっきりドイツ人モードになっている(というかそれ系の質問なんでしょうが)のがアレですなとか思った訳ですが、条件に対する質疑応答を見ますと確かにさっきの「着ぐるみ疑惑質問(笑)」の人の言うようにconditionalityを強調しているようには見えますな。

つーことで少々引用。

『Question: Mr Draghi, on the maturity of the assets that you would intend to purchase under the OMTs you said between one and three years. Could you explain: does this involve bonds that have a residual maturity of that amount of time, i.e. a ten-year bond that has two or three years left to run as well as ones whose face maturity is that time? And my second question is about the conditionally aspect: you mentioned that the OMTs would be suspended if countries did not fulfil the necessary conditions set out in the MoU. Given that these purchases are explicitly for monetary policy purposes, does this mean that you will suspend the ECB’s independence if the countries do not fulfil the conditions? I don’t quite understand this contradiction; maybe you could elaborate on that for me?』

最初の質問は「1年〜3年を買う」というのは例えば10年債の残存1〜3年も対象になるのかという話で、次の質問は条件に関する質問ですが中々これも意地が悪いちゃあ悪いのですが、「欧州安定化基金の条件を満たさなくなったら買入を停止する」といってますが、それは政治問題などから独立した金融政策判断という文脈して如何なものかという質問ですな。

『Draghi: On the first question, the “three years” is to be understood in the way you mentioned. And it is three years because it seemed to us the maximum most effective maturity to target: it is close to our short-term policy rates; it affects also the medium-term yield curve; it is close to the rates that are being used to lend to the private sector; it is, in a certain sense, similar to the maturity we used for the LTROs; and also, in a very indirect way, it decreases concerns about our seniority over the bond holdings. So, there are many good reasons for choosing the “three years”. 』

年限に関する質問は質問者の言うとおりで、既発の長期債でも残存が1〜3年物は購入対象。何で1年〜3年を買うかという説明もしていますが、中期ゾーンのイールドカーブに影響を与える事を目的としていて、その金利は「民間セクターの借入金利として使われる金利に近いから」という理屈になっておりまして、これはまあタームもの金利に影響を与えようという場合に日銀もFRBも持ち出すロジックですな。

んでもって3年というのは中期的な見通しとか、LTROの期間とか、債務優先性への懸念を考えてあまり長いのは持たない方が良いとか、諸々の事情を勘案しましたと。

『On “conditionality”, the assessment of the Governing Council is that we are in a situation now where you have large parts of the euro area in what we call a “bad equilibrium”, namely an equilibrium where you may have self-fulfilling expectations that feed upon themselves and generate very adverse scenarios.』

まず現状はリスク回避的に自己実現的な「悪い均衡」にあるのでこれを打開する必要があると。

『So, there is a case for intervening, in a sense, to “break” these expectations, which, by the way, do not concern only the specific countries, but the euro area as a whole. And this would justify the intervention of the central bank.』

従ってその悪い均衡の自己実現を打開するべく市場介入をしますと。

『But then, we should not forget why countries have found themselves in a bad equilibrium to start with. And this is because of policy mistakes.』

しかしまずはそのために各国が行動する必要があるという事を忘れてはいけませんと。

『That is why we need both legs to fix this situation and move from a bad equilibrium to a good equilibrium.』

この「both legs」というのはさっきの着ぐるみ質問への回答で「two legs」というのがありましたけれども、この会見で後から何度も出てくるので、まあ「conditionality」と「two legs」が大体キーワードになってましたねという感じです。

『If the central bank were to intervene without any actions on the part of governments, without any conditionality, the intervention would not be effective and the Bank would lose its independence. At the same time, we see that we are in a bad equilibrium and, therefore, policy action, though convincing, does not seem to produce - at least not in the relatively medium term - the results for which it is geared. So that is why we need both legs for this action.』

ということで、政府の経済財政構造改革への取り組みと、中央銀行の取り組みがセットになって効果を発揮しますという話をしているのですな。

で、その後も条件に関する質疑が続くのですがうだうだ引用しているうちに時間が無くなったので続きは例によって明日にでも(どうもすいません)。
 


お題「ECBドラギ総裁会見がまあ色々とネタとして面白い件について」   2012/09/10(月)08:06:10  
  ADPで期待が高まって雇用統計でズッコケというギャグ展開が今回また発生した訳ですが、まさかのQE3期待で株価高値更新で債券イールドカーブがスティープで30年金利上昇とか中々のオモシロ展開である。

で、どうでも良いけどモーサテでFRBのマンデートを説明しているどこぞの為替電話コメンテーターの説明で「長期金利の抑制」という説明があったが、

[外部リンク] Board of Governors of the Federal Reserve System and the Federal Open Market Committee shall maintain long run growth of the monetary and credit aggregates commensurate with the economy's long run potential to increase production, so as to promote effectively the goals of maximum employment, stable prices, and moderate long-term interest rates.』

moderateというのは「抑制」ではないと思うのですが。実体経済の活動に猛烈な悪影響と与えるような急騰急落を起こさないである程度動く分には問題無い筈で、別に長期金利を抑え付けるのがマンデートな訳ではございませんと読めると思うのですがどうですかねえ。

といういつもの重箱ツッコミは兎も角としてECBドラギ総裁会見から少々。

#麿講演とか宮尾さんの会見ネタとかジャクソンホールの続き(経済見通し部分)とかもネタとして存在しているのに放置しているような気がするのは気のせいです


○ドラギ総裁会見である:まずは説明部分を簡単に

[外部リンク] statement to the press conference (with Q&A)
Mario Draghi, President of the ECB,
Vitor Constancio, Vice-President of the ECB,
Frankfurt am Main, 6 September 2012

ちなみに冒頭にありますが、今回の理事会にはユンケルさんにレーンさんも出席の巻。

『Ladies and gentlemen, the Vice-President and I are very pleased to welcome you to our press conference. We will now report on the outcome of today’s meeting of the Governing Council, which was also attended by the President of the Eurogroup, Prime Minister Juncker, and by the Commission Vice-President, Mr Rehn.』


・背景説明部分では「景気見通し引き下げ」「物価見通しは足元引き上げ基調は変化なし」

まずは最初の所から。

『Based on our regular economic and monetary analyses, we decided to keep the key ECB interest rates unchanged.』

金利は変更なし。

『Owing to high energy prices and increases in indirect taxes in some euro area countries, inflation rates are expected to remain above 2% throughout 2012, to fall below that level again in the course of next year and to remain in line with price stability over the policy-relevant horizon. Consistent with this picture, the underlying pace of monetary expansion remains subdued. Inflation expectations for the euro area economy continue to be firmly anchored in line with our aim of maintaining inflation rates below, but close to, 2% over the medium term.』

ユーロ建てベースでのエネルギー価格の上昇と、一部の国における(財政再建の為の)間接税引き上げの影響を受けて、今年中は物価は2%超で推移し、来年には2%以下となり、その後は物価目標に沿った形で推移するでしょう。インフレ目標は安定的に推移しています。

ということで、細かい話はその後の説明部分にありますが、足元の物価見通しの引き上げと、短期的な先行き見通しを引き上げ、より長い期間で見た場合の基調的見通しには変化なしというのが物価に関する説明です。

『Economic growth in the euro area is expected to remain weak, with the ongoing tensions in financial markets and heightened uncertainty weighing on confidence and sentiment. A renewed intensification of financial market tensions would have the potential to affect the balance of risks for both growth and inflation.』

経済に関しては依然として弱いという話をしていますが、詳しい説明部分では見通しの引き下げが行われています。また金融市場の緊張は成長とインフレに対するリスクバランスに影響を与えるでしょうという話ですが、これまた先の詳しい説明部分では金融市場の緊張は成長およびインフレにダウンサイドリスクを与えるという話になっております。


・OMTs導入に関して(金曜の再掲)

『It is against this background that the Governing Council today decided on the modalities for undertaking Outright Monetary Transactions (OMTs) in secondary markets for sovereign bonds in the euro area. As we said a month ago, we need to be in the position to safeguard the monetary policy transmission mechanism in all countries of the euro area.』

金融政策の波及経路を保護する為にOMTsを導入するという建付けですな。

『We aim to preserve the singleness of our monetary policy and to ensure the proper transmission of our policy stance to the real economy throughout the area. OMTs will enable us to address severe distortions in government bond markets which originate from, in particular, unfounded fears on the part of investors of the reversibility of the euro.』

金融政策の単一性を保持し、金融政策が域内の実体経済にもたらす正しい波及効果を確実にする事を我々は目指します。OMTsは国債市場が本来の姿から、特に一部の投資家によるユーロ解体への根拠のない不安によってもたらされた深刻な歪みに対して対処することを可能にします。

『Hence, under appropriate conditions, we will have a fully effective backstop to avoid destructive scenarios with potentially severe challenges for price stability in the euro area. Let me repeat what I said last month: we act strictly within our mandate to maintain price stability over the medium term; we act independently in determining monetary policy; and the euro is irreversible.』

適切な条件の下で、我々は十分に有効なバックストップを持ち、ユーロエリアの物価安定に対して深刻な挑戦をもたらす破壊的なシナリオを避けます。先月も申し上げたように、我々は中長期的な物価の安定を維持するという使命に対して厳格に行動し、金融政策を独立して決定します。そしてユーロは解体することはありません。


・OMTsを突っ込むと共に政治の動きを要望(再掲)

これも金曜に引用しましたが再掲。

『In order to restore confidence, policy-makers in the euro area need to push ahead with great determination with fiscal consolidation, structural reforms to enhance competitiveness and European institution-building. At the same time, governments must stand ready to activate the EFSF/ESM in the bond market when exceptional financial market circumstances and risks to financial stability exist - with strict and effective conditionality in line with the established guidelines.』

財政統合への重要な決断に向けて政治家は進む必要がありますとか、ユーロ圏の競争力回復の為に構造改革(ここでは説明していないですが細かい話の部分で「生産市場と労働市場の規制改革と構造改革」という話をしています)が必要ですという話をして、さらに欧州安定化基金の稼働の準備を進めろと来ておりまして・・・・・・

『The adherence of governments to their commitments and the fulfilment by the EFSF/ESM of their role are necessary conditions for our outright transactions to be conducted and to be effective. Details of the Outright Monetary Transactions are described in a separate press release. 』

ということで、政府によるEFSF/ESMのコミットメントと条件を満たす事がOMTsの実施とその有効性に対して必要な条件ですとゆーところで。


・担保の緩和(再掲)

まあ一応再掲しておくだよ。

『Furthermore, the Governing Council took decisions with a view to ensuring the availability of adequate collateral in Eurosystem refinancing operations. The details of these measures are also elaborated in a separate press release.』


・経済のリスクはダウンサイドで物価に関しては概ねバランスも債務問題はダウンサイド

詳しい説明の部分は先ほど申し上げたような感じですが。

『The risks surrounding the economic outlook for the euro area are assessed to be on the downside. They relate, in particular, to the tensions in several euro area financial markets and their potential spillover to the euro area real economy. These risks should be contained by effective action by all euro area policy-makers.』

ということで経済のリスクは債務問題を受けてダウンサイドです。物価に関してですが・・・・

『Risks to the outlook for price developments continue to be broadly balanced over the medium term. Upside risks pertain to further increases in indirect taxes owing to the need for fiscal consolidation. The main downside risks relate to the impact of weaker than expected growth in the euro area, particularly resulting from a further intensification of financial market tensions, and its effects on the domestic components of inflation. If not contained by effective action by all euro area policy-makers, such intensification has the potential to affect the balance of risks on the downside. 』

物価のリスクはバランスも、債務問題に関してはダウンサイド要因。
 

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