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お題「そんな安倍さんに俺様が釣られクマー/市場メモ/BOEの利下げしない理由」   2012/11/30(金)08:03:46  
  ということで今日も安倍さんに釣られるあたくしなのでありました。

○「経済の安倍」で売り出そうとしているのは判るのですが・・・・・・

昨日も金利市場の皆様は朝っぱらから安倍さん発言のヘッドラインに釣られクマーなのであります。

[外部リンク] (1)
更新日時: 2012/11/29 10:36 JST

『11月29日(ブルームバーグ):自民党の安倍晋三総裁は29日午前、都内のホテルで開かれた日本アカデメイアとの交流会で講演し、政府・日銀が2%のインフレ目標を設定した場合はそれに到達するまで無制限に緩和し、超えた場合は引き締めに入るとの認識を示した。』(上記URLより、以下同様)

上記記事はまとめ物なので10時過ぎの配信になっていますが、実際はこの交流会は所謂朝食会みたいなもので、ブルームバーグの関連ヘッドラインはこんな感じでした。

8:14*安倍自民総裁:日銀の国債引き受けするべきと言ったこと1回も無い
8:15*安倍氏:日銀の国債引き受け報道はマスコミが間違えた
8:16*安倍氏:次元の違う新しい強力なデフレ脱却策をする
8:17*安倍氏:このままでは平成の大不況に突入する可能性
8:17*安倍氏:インフレターゲットはそれ以上でもそれ以下でもだめ
8:17*安倍自民総裁は:日本アカデメイアとの交流会で語った
8:18*安倍氏:2%を超えたら引き締めに入る
8:19*安倍氏:2%までは無制限に緩和
8:23*安倍氏:日銀の独立性脅かしているというのは全くわかっていない批判
8:24*安倍氏:中央銀行が完全に独立性担保されているのは金融政策の手段
8:26*安倍氏:インフレ期待を高めるのは公共投資
8:27*安倍氏:インフレ期待の後に円安と株高が来る

ということで朝から威勢よくヘッドラインが流れた(他のベンダーまで一々チェックしていませんがまあこんな感じだったんでしょうな)のですが、いやもうねという所で安倍さんって本当に面白いですわ(棒読み)という所でにゃんとも。

『安倍氏は「インフレターゲットはそれ以下でもだめだが、それ以上でもだめだ。例えば2%というものを決めれば2%を超えていくという段階で引き締めに入っていく。この技術が中央銀行の人たちには問われる」と指摘。その上で、「制限は2%。額にではなくて目標に対して無制限で緩和をしていくということだ。政策手段については日銀が行っていく」と説明した。』

2%までは「無制限緩和」を実施して2%を超えていくという段階で「引き締めに入っていく」ってそんな事したらフルスロットルでアクセル踏んでいたものをいきなり急ブレーキ掛けるようなもんで、それはどこをどう考えても金融市場全般に対して物凄い勢いでストレスを掛ける話で、ボルカーショックも裸足で逃げ出す超越金融調節方針にも程があるんですけど・・・・・・

>この技術が中央銀行の人たちには問われる
>この技術が中央銀行の人たちには問われる
>この技術が中央銀行の人たちには問われる

・・・・・・・・・・いやあのそんな技術問われましても出来ないものは出来ないのでありまして、安倍先生の仰るのは言うてみれば生身の人間にイカロスの翼渡してこれで太平洋無着陸飛行してこいとかいうようなもんで、実務上のフィージビリティーを何も考えずに無茶振りして「あとはお前がうまくやれ」とかパワハラ上司も土下座しそうなお話に腰が抜けるというものであります。昨日も申し上げましたが、そもそもそんな超厳格なターゲット政策は世界のどこの中央銀行でもやってませんぞなもし。

つーかですな、

[外部リンク] 11月 27日 16:25 JST

2日前には「雇用にも責任負うべき」という話をしていまして、もしデュアルマンデートを求めるというのであれば物価目標の2%を達成したとしても雇用目標との関係で引き締めをしない方が適切という場面が生じるのでありまして、日銀引受と財政規律喪失のセットで財政インフレ懸念というのに対する反論をしたいというのはよく判るのですが、その説明をするのに今度はいきなり厳格なインフレターゲットの話を始めて、つい2日前に言っていたデュアルマンデートの話といきなり矛盾するとか、そもそも安倍さんがあるべき政策フレームワークを理解しないでああだこうだ吠えているのがバレバレになるので、毎度申し上げておりますようにあまりこの件を突っ込んで話をなさらない方が良いと思うのですけど・・・・

大体そんな細かい技術論を首相(まだ首相じゃないけど)が知っていなければいかんというものでもなくて、もっと大括りの理解で本質的な所(政府が中央銀行に財政ファイナンスを強要するのは良くないですよねとか)を押さえておけば良いだけの話だと思うのですよね。

てかさ、上記のニュースヘッドラインにしても、「金融政策の手段は独立している」と言いながら「無制限緩和しろ」とか金融政策の手段について言及してみたり、「インフレ期待を高めるのは公共投資」ってだったらインフレ目標2%は何のために実施するんだよとか、どうも金融政策に関する安倍さんのここ2週間のご発言を拝読するに、「一つ一つの話(というかパーツパーツの部分というか)は内容の是非はともかくとしてそれなりに筋が通っている」話をするのですが、「一連の話を通して読むと各個の話(パーツ)の内容が前後で相互矛盾を起こしている」というのが誠にアレでございまして、色々と勉強をして微調整しているというのは有るのかも知れませんが、何か政策ブレーン()の某ウォッチマン先生がそういうのを得意にしているのにまるでそっくりというのが何ともアレでございまする。

まあそんなこんなで債券市場は「この調子じゃあ政権取っても金融緩和バイアスは掛かるけど債券売りになるような過激な政策は実施できないでしょ」と思いっきり高を括るの巻となって昨日も昨日で10年カレントは直近高値(低金利)更新でござるの巻だったりしておりましたな。

まあここまで散々話題にしてしまっているので引っ込みが付きにくいのは判るのですが、いい加減安倍さんの生兵法で村正の妖刀を振り回しまくるの図を止めさせないと、今は安倍トレードとか言って囃し立てている市場も呆れだします(まあ金融政策への認識がある金利市場が真っ先に呆れているのですが)し、一国の宰相(まだ宰相じゃないけど)が海外投機筋の絶好のカモの図とか正直見たくはございませんのですけどねえ。

いやまあ相手が一般ピープル向けだったらこの程度の話でも「安倍さんって経済にも強いんだ!すごーい!!」って事になるのかもしれませんが、その挙句部分部分はあっているけど全体を見ると矛盾している謎の金融政策理論を一般ピープルに啓蒙されますと世の中の為になるとは到底思えないので心底ご勘弁願いたいのですが、あと2週間この調子でニュースを見させられるということですかそうですか。

#ということですが、まあ安倍さんの話も多分ここから先は同じ話が循環して出てくるだけのような気がします。ウォッチマン先生の俺様理論の展開状況からするとそんな感じがするのですが

追記:どうでも良いけど朝の公共放送ニュースでニコ動の党首討論ニュースやっていたのですけれども、原子力政策に関して安倍さん「原子力発電で廉価な電力を得て日本は高度成長を達成してきた」と仰せなのだが原子力発電の本格推進ってオイルショック(即ち高度成長後)で「いつまでもあると思うな廉価な原油」状態になってからじゃなかったでしたっけ?????


○相場雑談を少々

・買入オペ金利がちゃっかり低下している件について

昨日の基金長期国債買入結果
[外部リンク] 14,332 7,006 0.097 0.098 86.2
共通担保資金供給(資産買入等基金)(12月3日スタート分) 34,169 8,013 23.5

一昨日の基金短期国債買入結果
[外部リンク] 29,478 8,006 0.098 0.098 32.9

月曜日の基金CP買入結果
[外部リンク] 5,665 3,982 0.102 0.106 57.1

という結果なのですが、これらのオペの前回の結果は以下の通り。

基金長期国債買入は前回が14日で買入利回りは平均0.099%足切り0.098%
基金短期国債買入は前回が22日で買入利回りは平均0.099%足切り0.099%
基金CP買入は前回が19日で買入利回りは平均0.110%足切り0.109%

・・・・・・ということで、各種買入オペの金利が低下となっています(CP買入なんぞ平均0.4bp足切り0.7bpも低下してやがります)って動きでございまして、買入残高積みあがり効果ともしかしたら利下げあるかも思惑が無い訳では無いというのもあり、CPに関しては買入対象銘柄の中で利回りが高め(つまりクレジット的に少々アレ)の銘柄が日銀様の買入枠いっぱいになってきたのでというような所があるんでしょうな、うんうん。


・今さらですが業態別当座預金残高推移

本当はこれ16日に出ているものなので証文の出し遅れにも程があるのですが備忘録という事で。
[外部リンク] Committee also discussed the likely effectiveness of reducing Bank Rate to below 0.5%. Over the past few months, Bank staff had consulted with the FSA and the Building Societies Association on the possible consequences. In the light of that, the Committee had re-examined in detail the desirability of such an option.』

利下げの影響についてヒアリングとかしてるのか。

『While it would be beneficial for some existing borrowers, there were concerns that a cut in Bank Rate might prove counterproductive for aggregate demand as a whole. Staff analysis had concluded that a further cut in Bank Rate would be likely to cause a reduction in the profitability of some lenders, especially building societies, because of the prevalence of loans with interest terms contractually or closely linked to Bank Rate. That would weaken their balance sheets and they might have to respond by increasing other loan rates or restricting lending.』

『Viewed against the backdrop of the Funding for Lending Scheme (FLS), and the potential for building societies to play a material role in increasing lending, the Committee judged that it was unlikely to wish to reduce Bank Rate in the foreseeable future.』

>it was unlikely to wish to reduce Bank Rate in the foreseeable future
>it was unlikely to wish to reduce Bank Rate in the foreseeable future
>it was unlikely to wish to reduce Bank Rate in the foreseeable future

・・・・・・・・・・(;∀;)イイハナシタ゛ナー(短期市場関係者的に)

というのが結論なのですが、利下げをすると銀行やビルディングソサエティーの収益基盤を悪化させて、その結果としてこれらの金融機関の貸出体力を弱めることに繋がり、その結果クレジット環境を悪化させるリスクが、利下げによる貸出金利低下のメリットより大きいという判断になっておられるようで、それよりもFLSを推進しましょうというのが結論になっております。

まあ何ですな、どこぞの次期首相有力候補様におかれましては「政策金利をゼロやマイナスにして貸出を拡大へ」という話をしていたやに聞いておりますが、世の中そう単純な話では無い、とまあそういうことでしょうなあという所なのでございました。

#結局安倍さんネタになっとるがなorz
 


お題「BOEネタの続きでは無く今日は雑談の日になりましたorz」   2012/11/29(木)08:02:30  
  日経調査によると比例で維新の会に15%投票したいとか言ってるそうだが、反省という文字を知らんのかと小一時間orzと思いますが。

#つーかあの党は烏合の衆にも程があって誰が当選するかで全然カラーが違ってきそう

というか今回の選挙に関しては世論調査がバラバラで興味深いですな。

○やはりまた安倍さんのアレとかの続き

・財政ファイナンスしろの話が問題なんですけどね

[外部リンク]

『11月28日(ブルームバーグ):嘉悦大学の高橋洋一教授はブルームバーグ・ニュースのインタビューで、日本政府はインフレ目標を設定するとともに、目標が達成できない場合は日本銀行総裁に理由を説明するよう求めるべきだと述べた。同教授は、自民党の安倍晋三総裁のブレーンの1人。インタビューは27日に行った。』(上記URLより、以下同様)

この先生以前はみんなの党のヨッシー先生のブレーンやってた筈で、つい最近は橋下さんのところでアドバイザーみたいなのをやっていたという具合の方で、なんちゅうか政治家さんってそういう渡り鳥にも程がある人(まあ本人の理屈からしたら政治信条云々では無くて正しい経済政策を理解してもらいたいのでそういう人にアドバイスするという事なのでしょうけれども)を良くもまあ重用しますなあ安倍さんとか思いますがそれは兎も角。

『高橋教授はインフレ目標が達成できない場合、中央銀行総裁を「英国と同じように議会に呼んで質問するか、言い訳をレター(公開書簡)にして議会で説明させる」べきだと主張。一方で、ニュージーランドのように総裁を退任させるのは「ちょっとやりすぎ」と述べた。』

・・・・・・・・・??????

えーっと、議会に呼んで質問って言いましても既に日銀総裁の国会出席回数って他の主要国の中銀対比異常なまでに多いですし、BOEの書いているレターなんぞ「これこれの理由で中長期的に見たら物価は2%に下がります(キリッ)」というのを1年じゃ効かなく書き続けているだけの紙状態でございますけど。つーか総裁の解任権が無いのはおかしいとかこの先生主張してた筈なんですけど、何かこの先生言う事がコロコロ変わり過ぎで(大体からしてかつては「マンデルフレミングモデルによって財政支出効かない」とか主張してたのに今の生徒の安倍さんはゴリゴリの財政支出派じゃないですか)もう何が何やらという所で。


#まあそんな感じで安倍さんのトーンが落ちているのが見えてきたのも効を奏したのか債券市場におかれましては売る理由が無くなってしまいまして0.715%テイクンとかやりやがっている訳ですが


○銀行券ルールの実務的妥当性に関する雑談

公明党の西田さんと言えば以前も結構強烈な緩和主張をしていましたが。

[外部リンク]

『日銀の資産買い入れ等基金による国債購入が同ルールの例外扱いされていることについては「分かりにくい。すでに従来のルールはもう壊れている」と指摘した。』

まあ判りにくいという指摘は判らんでもないですが、ただまあ西田さんの主張されている話だと(話がこの記事通りという前提で考えた場合)今の枠組みと同じでして、何がどう違うのかという話ではあります。

#確かに「見せ方を判りやすくすることによって気合を見せる」という効果があるのは否定しません

そもそも銀行券ルール自体が日銀総裁などの説明によりますと「野放図な国債購入拡大によって日銀が大量に保有する長期国債が財政ファイナンスと見なされないようにする」という事になっているらしいので、要は財政規律の方がきちんと確保されていて、それが将来的にも担保されているというのであれば、そもそもの問題意識である「中央銀行による財政ファイナンス化懸念」というのが発生しないのですから、銀行券ルールがどうしたこうしたというのは別にどうでも良い話という事になりますぞな。

然るに、どう考えても財政規律どころかPB達成すらいつまでたってもできそうもないという状況な中で財政バンバン出しましょう的な話ばかりが(選挙だから仕方ないけど)次期政権与党になりそうな所からバンバン出てくるという状況でございますので、まあ中々この手の歯止めを外すというのもアレではないかという気もしますけどどうなんでしょうかね。


・・・・・・・でまあ銀行券ルールって財政ファイナンス懸念を起こさせない的な話にはなっているようなのですが、短期市場とか資金需給とか判っている人だったら何を今更の話ですけど、銀行券ルールはまあ実務的に考えた場合にも妥当ですよねというお話を一席(まあどこかの席で話をした気もしますし、以前(数年前)簡単に書いた事はあるのでご存知の方はスルーしてくらはい)。

日銀が資金供給するだの吸収するだのというのっていうのは結局の所インターバンク市場での資金需給を調整することなのですが、これを日銀のバランスシートで見た場合、市中の資金需要分っていうのは思いっきりざっくりと言ってしまえば「発行銀行券総額」に「所要準備預金額+日々の資金需給分」が相当する(たぶん政府預金分がそれに加わると思うが)という話でありまして、このうち短期的に動くのは日々の資金需給に相当する部分で、銀行券の増発(がインターバンク市場の資金不足要因になるという理屈を理解する所から短期市場の理解がスタートしますので判らないかたは東京マネーマーケットでも麿の本でも読んでくらはい)や還流、財政の揚げと支払という事になります。

一方で長期的に資金需要として固定化されている部分っていうのは発行銀行券残高の底溜まり部分と、インターバンクの所要準備のほぼベース部分と見られる部分でして、日々の日銀のオペレーションで資金需給を均そうとすることを考えた場合、長期的に固定化されていると見られる部分については「足の長い期間の資金供給」を行うのが理に叶っていて、短期的な部分については「足の短い期間の資金供給」を行うのが適切という話になりますわな。

ただまあテクニック的に言えば、上澄み部分相当だけを短期のオペで出し入れすると、そもそも市場全体の資金過不足と個別参加者の資金過不足は必ずしも一致しない(例えば市場全体で1兆不足の時もしかしたら2兆不足の金融機関と1兆余剰の金融機関があるかもしれませんという話)ですし、何らかの事情で資金需給がおおきくぶれた時の対応がややこしくなるので、基本的に言えば長期的な固定部分の資金にある程度食い込んだ形で短期の資金供給オペレーションを行って、そこの上げ下げをしながら調節する方が技術的にもやりやすいし市場関係者的にも楽(ある時はオペ残高が1兆である時は11兆というよりは、21兆から31兆というような形でオペの底溜まり部分がある方が市場の方も対応しやすいという意味)という事になりますぞなもしという事であります。

でまあその資金供給のうち「足が長い」のが中長期国債の買入であり、「足の短い」のが通常の短期オペですよねという事でありますので、短期金融市場における資金過不足調整を円滑に行うという観点からすると銀行券ルールっていうのは調節技術上も比較的意味のある話ですよねというのがまあ結論になるのですが、この説明自体は少々ざっくりベースで行っていますのでもうちょっと正確な説明するにはどうしたら良いのかという件については読者の皆様におかれましては誰か親切にご教授頂きますと誠に有り難く存じますのですが。


#ということで、何か今日はしょうも無い雑談(しかも知っている人には何を今更ネタをドヤ顔で説明するの巻でしたし)になってしまいましたすいませんすいません

BOEネタについては明日やります(きっぱり)
 


お題「大体BOEネタ一部毎度の安倍さん雑談」2/2   2012/11/28(水)07:57:00  
  ○BOE11月議事要旨より(その1)

その1とか思いっきり今日全部終わりません宣言を最初にするこのあたくし(汗)。
[外部リンク] international economy』の部分なのですけどね。

まずユーロ圏についてが第8パラグラフ。長いので途中で分割する。

『In the euro area, the composite purchasing managers’ index (PMI) had fallen a little further in October and indicated a continued contraction in activity in the fourth quarter. Industrial orders in Germany had weakened in September.』

PMIが若干下がった話とドイツの工業受注が弱い話をしておりますな。

『The announcement of the ECB’s OMT programme earlier in the year had continued to compress peripheral-country sovereign debt yields. Moody’s had reaffirmed the Spanish sovereign debt rating. And bank funding costs in the euro area had continued to fall. For the first time since early 2010, a Portuguese bank had been able to issue senior unsecured debt without a government guarantee.』

『In Greece, where the situation had not improved, the Parliament had approved a further ユーロ13.5 billion of spending cuts and tax increases. A further vote on the overall Greek budget plan was scheduled for the weekend following the MPC’s meeting. Its approval would be necessary for the EU and IMF to release the next tranche of support finance.』

ということで最初の所で景気の話をした後は金融環境の話が延々と続いているのですが、まあ当然ながら金融環境は改善しているという話をああだこうだと例を挙げておりまして、景気についてあまり良くないでしょというのはあるのでしょうが、ここに書かれている部分を見ると何となくポジティブっぽく見えますぞな。

で次が米国の第9パラ。これまた長いので途中で分割する。

『In the United States, output was estimated to have increased by 0.5% in the third quarter, somewhat in excess of market expectations. Employment growth had strengthened, with non-farm payrolls increasing by 171,000 in October and data for previous months being revised upwards.』

『Signs of a modest recovery in the US housing market had continued, with increases in both home sales and prices in recent months. The manufacturing PMI had edged up a little in October.

雇用と住宅という大ネタに関しては改善の話。

『Less positively, the non-manufacturing index had dropped back, although it remained consistent with an increase in output. And capital goods orders had remained weak in September. 』

でこっちが残念な話ですが・・・・・

『It was possible that these more negative indicators were related to uncertainty surrounding the future path of US fiscal policy. The US Presidential elections had taken place during the month, but it was too early to know how the results of the election would affect the outcome of the impending negotiations over the pre-programmed fiscal contraction. In any event, it was probable that some fiscal tightening was in prospect, which would be likely to weigh on activity. It was likely that the disruption associated with post-tropical cyclone Sandy would have a modest effect on economic activity.』

まあ問題はフィスカルクリフで(11月8日なので)大統領選挙結果が出ないと今後どうなるかは判らんが、いずれ財政支出は削減されるので影響はあるでしょうというのと、ハリケーンの影響は大したことないという認識。


で、新興国が第10パラグラフ。

『Indicators in the emerging markets had tentatively suggested that activity was no longer decelerating.』

>activity was no longer decelerating
>activity was no longer decelerating
>activity was no longer decelerating

キタコレ。

『In China, the National Bureau of Statistics had estimated that output growth in the third quarter had increased to 2.2%, exceeding expectations. Moreover, revised data on the composition of Chinese demand over the previous two years had suggested that growth in domestic consumer spending had held up relatively well in the face of a slowing in the rest of the economy. This would help to rebalance the pattern of global demand and to reduce the imbalances built up in the years leading up to the global financial crisis and recession. Survey data had suggested a modest recovery in output growth in several other emerging economies.』

ということで、新興国経済の見立てがやたらと明るくなっていまして、ここの3つのパラグラフを見た印象として、あたくし的には「意外に景気に明るめのトーンの部分が多いなあ」と思った(あくまでも毎回読んでいて今回のトーンが妙に確り目だなあと思ったという比較感の話ですが)のですが、どうでございましょうかねえ。

でまあこれ読んだ後に月曜に日銀の決定会合議事要旨(これは10月末)見た時も何か海外に関しては割と何とかなるぞなみたいな話をしている向きが多かった(もちろん下振れの指摘もありますが)ので、へーと思ったのでとりあえず今日はそっちのネタで一発引用大会としてみました。

まあ何ですな、恐らくのところ、中国の経済指標が何か底打ちっぽい雰囲気を醸し出しているとかゆーのが中銀界での世界経済見通しに影響を与えているんじゃネーノとか勝手に妄想してるのですけれどもね。


・予告編

時間が無いので予告編ですが、今回の議事要旨でオモロスと思ったのは「金融緩和効果がどう効く/効かないのか」という論点からボトルネックに関する指摘の部分があったり、金融政策効果のルートとしてのポートフォリオリバランス効果に関する部分があったり、これまたここもと問題になっている「生産性と物価」に関する議論があったりというのがございまして、あと最後の所では追加の資産買入と追加の利下げに関する議論がございまして、その部分がこれまた面白かったということで、まあ要するに今日はさわりの部分だけで終了という誠にケシカラン状態であるという事だけお伝えしておきますすいませんすいません。
 


お題「大体BOEネタ一部毎度の安倍さん雑談」1/2   2012/11/28(水)07:56:32  
  まあ雑談系でございますが。

○例によって安倍さん関連

・もう何と申しますか

[外部リンク] 打ち出の小槌はない
理事長 福井 俊彦

・・・・・・・・・・・・・俊ちゃんキタコレでございますが、全くご尤もという所でございまして、安倍さんも勉強熱心であるというのは把握致しましたので、できましたら今周囲におられます変な取り巻きからのレクチャーというのを止めて頂いて(そういや月曜の某六本木テレビの某番組で取り巻きさんが雁首揃えて出ておられたとの話を小耳に挟みましたが)俊ちゃんなどからの授業を受講されますと誠に有り難く存じますが、どうも取り巻きさんたちが「日銀の陰謀ガー」「財務省の陰謀ガー」とか言う人たちのようでございまして、聞く耳持たないとか言い出さないかと不安はございますな。

という事でしかしまあこのネタで書く事が毎度あるとかネタに困らないのは結構でございますが、どう見てもいち国民としては不幸だなあとしか思えないのがorzorzでありまする。


・・・・・気を取り直してBOEネタで。

○BOEネタ:次期総裁がカナダ中銀のカーニー氏とな

本当は月曜の日本時間の夜に公表されていたのですが、あたくしが諸般の事情で月曜のニュースフローに付いて行けてなかったので一日遅れてしまいましたすいませんすいません。

BOEのサイトのトップが新総裁指名の発表になっておりますぞな。

[外部リンク] to the Central Bank of the United Kingdom

『Her Majesty the Queen has been pleased to approve the appointment of Mark Carney as Governor of the Bank of England from 1 July 2013. He will succeed Sir Mervyn King.』

ということですが、リリースの本チャンはこちら。

[外部リンク] Release - New Governor of the Bank of England announced
26 November 2012

財務省のサイトを見ますとこんな感じ。

[外部リンク] November 2012
Governor of the Bank of England

『Her Majesty the Queen has been pleased to approve the appointment of Mark Carney as Governor of the Bank of England from 1 July 2013. He will succeed Sir Mervyn King.』

『Welcoming the appointment the Chancellor of the Exchequer, the Rt Hon George Osborne MP, said:』

ということでオズボーン財務相の声明。

『“Mark Carney is the outstanding candidate to be Governor of the Bank of England and help steer Britain through these difficult economic times. He is quite simply the best, most experienced and most qualified person in the world to do the job.』

この英国経済が難しい時期の舵取りをするのに世界中で最も適任な人がカーニー氏であるとな。

『He has done a brilliant job for the Canadian economy as its central bank Governor, avoiding big bail outs and securing growth. He has been chosen by the rest of the world to be the chair of the international body, the Financial Stability Board, charged with strengthening global financial regulation after the financial crisis.』

カナダ中銀総裁として、カナダ経済の成長を守り、大型倒産も回避しました。またFSBの議長として金融危機後の新しい金融規制監督強化に貢献する立場にもありますと。

『Along with its central role in monetary policy, this Government has put the Bank of England back in charge of regulating our financial system so that we don’t repeat the mistakes of the last decade. Mark Carney is the perfect candidate to take charge of the Bank as it takes on these vital new responsibilities. He will bring strong leadership and a fresh new perspective.』

金融政策の舵取りと共に、カーニー氏におかれましては英国政府がこのたび金融監督分野での役割を英国中銀に戻した件についても多大なる貢献をされる事を大いに期待しますとな。

『I look forward to working with Mark as we continue to rebalance our economy, deal with our debts, and equip Britain to succeed in the global race. We needed the best - and in Mark Carney we’ve got it.”』

まあ最後はご挨拶みたいなもんですな。

でまあついでに副総裁のうちビーンさんの再任が決定という事で、元々総裁候補本命だったタッカー副総裁はLIBOR問題でケチをつけたのが思いっきり響いて任期切れで終了ということですかそうですか。

[外部リンク] of Deputy Governor of Bank of England for Monetary Stability

『Her Majesty The Queen has been pleased to approve the re-appointment of Charles Richard Bean as Deputy Governor of the Bank of England for Monetary Stability from 1 July 2013.』

『Mr Bean has agreed to stay on for a year to help oversee the extension of the Bank of England’s responsibilities and the transition to the new Governor. He has asked to stand down on 30 June 2014.』

こちらにありますように再任予定のビーン副総裁はマネタリーウィングの担当で、タッカーさんはファイナンシャルスタビリティー即ちプルーデンスウィング担当。


カナダから起用とかほーという感じですが、FSBの議長という所や、こちらのオズボーン財務相の声明からのプルーデンスウィングでの活躍期待を思いっきり表明している部分など見ますと、まあプルーデンス強化の世界的な流れに乗ったような話で、いやープルーデンス強化もやり過ぎるとバランスシート調整が深くなっていつまでも景気がピックアップせんぞなもし(もちろんノーズロでやれば良いと言っているのではないので為念)とは存じます次第。

海外からの総裁起用とは斬新とか思いましたが、良く良く考えてみるとカナダはコモンウェルスを構成する国でカナダの国王は「Her Majesty The Queen」なのでカーニー総裁も形の上では「女王陛下の臣民」なのですから英国人的な理屈からするとそんなに違和感が無い(旧属領の人を抜擢起用したとか)のかもしれませんな。

まあ中銀総裁としては実務は詳しいし見識は高いしということで、日銀総裁人事でも見習って頂きたいものであると思う所ではございます。
 


お題「10月30日決定会合議事要旨から」2/2   2012/11/27(火)08:02:00  
  ○金融政策に関して

『.当面の金融政策運営に関する委員会の検討の概要』から。

『委員は、経済・物価のシナリオは、海外経済、輸出、生産に加え、内需の一部でも、9月の金融緩和の強化時にみていたよりもさらに下振れており、日本経済が物価安定のもとでの持続的な成長経路に復していく軌道を踏みはずさないようにするためには、金融緩和を一段と強化する必要があるとの見解で一致した。』

つまり足元の下振れに対応して追加緩和という理屈になっておりますの。

『そのうえで、委員は、9月に続き、資産買入等の基金を大幅に増額することが適当であるとの認識を共有した。基金の増額幅について、多くの委員は、長めの金利やリスク・プレミアムへのさらなる働きかけを通じて、企業や家計等の金融環境をより緩和的にするため、リスク性資産を含めて10 兆円規模で増額することが適当と述べた。』

まあ良いのですけれども、一方で(こちらの議論でもそうですが)毎回の金融経済月報で示されている金融環境の認識は「緩和した状況にある」という風に大昔からなっているという事を踏まえますと、この「長めの金利やリスクプレミアムへの働きかけで金融環境を緩和的に」というロジックってどうなのかという気もせんでもない。

『一人の委員は、為替相場への働きかけなどインフレ期待を高める一段の工夫が必要ではないかとの認識を示した。』

佐藤委員ですねわかります。まあ金融環境が緩和的という認識なのに「更に緩和的な金融環境を」という動きをして限界的になんぼ効きますねんという事を考えると、何らかの別途の工夫が必要という認識に関しては同意します。まあ問題はそれをどう工夫するかという話でそれが難しいのですけど・・・・・

『包括的な金融緩和政策の効果について、委員は、包括緩和が実体経済に及ぼす影響のうち、第一段階である金融環境への波及という点では、企業・家計が直面する金融環境は緩和した状態にあるとの認識を共有した。一方、第二段階である金融環境から実体経済への波及という点では、委員は、金融環境はきわめて緩和的であるが、こうした緩和的な金融環境が十分に活用されていないとの認識を共有した。』

この金融緩和政策の波及経路2段階論も以前から話をしているのですが、1段階目は十分に緩和しており、問題は第2段階への波及だという認識の中でじゃあ何で第1段階の所を「より緩和的にする」という事になるのかということですな。

『第二段階における緩和効果の一層の浸透を図るため、委員は、金融機関の一段と積極的な行動と、企業や家計の前向きな資金需要の増加を促す工夫をしていくべきとの認識を共有した。』

だったらそれよりも「インフレ期待を高める一段の工夫」の方が話が早いんでネーノという(たぶん佐藤委員の)指摘の方が妥当な気がします。


でまあ基金増額の方の議論ですが。

『以上の執行部説明を受けて、委員は、まず、資産買入等の基金の増額について議論を行った。委員は、基金の増額幅について、長めの金利やリスク・プレミアムへのさらなる働きかけを通じて、企業や家計等の金融環境をより緩和的にするため、10 兆円規模で増額することが適当との認識で一致した。多くの委員は、9月の10 兆円と合わせるとかなり思い切った幅の増額になると述べた。買入対象の資産について、委員は、短期国債、長期国債だけでなく、日本銀行のリスク許容度も考慮したうえで、リスク性資産も幅広く増額の対象とすべきとの認識を共有した。』

『一人の委員は、貸出金利などに幅広く影響を及ぼし得る国債買入れを中心に増額することが適当と述べた。何人かの委員は、リスク性資産の増額の完了期限が本年末に迫っている一方で、わが国の景気が弱含みとなっていることを踏まえると、引き続き、リスク性資産を幅広く買い入れていくことが適当との見解を示した。このうち一人の委員は、リスク性資産を増額対象とすることにより、過度な不安心理の抑制が期待できると付け加えた。複数の委員は、リスク性資産を大量に買い入れると、日本銀行に損失が発生し、最終的に納税者負担につながる可能性に注意する必要があるとコメントした。一人の委員は、こうした強力な緩和措置がより広く周知されるよう、対外的にしっかりと説明していくべきと述べた。』

結構何をどう買うかで揉めたというのが何となく判りますな。


貸出何とかスキームについて。

『続いて、委員は、貸出増加を支援するための資金供給について議論を行った。委員は、金融機関の一段と積極的な行動と企業や家計の前向きな資金需要の増加を促す観点から、金融機関の貸出増加額について、希望に応じてその全額を低利・長期で資金供給することが適当との見解で一致した。また、委員は、資金供給の総額の上限を設定せず、無制限とすることが、金融機関の貸出増加への取り組みの大きな支えになるとの認識を共有した。』

でまあその中でふーんという部分ですが。

『一人の委員は、非居住者向けの円貸出を貸出増加の算出対象に加えることは、円高圧力の緩和という副次的な効果も期待できると付け加えた。』

『一人の委員は、成長基盤強化支援を導入した当初に聞かれた、貸出競争を煽っているとの批判が、政策意図が浸透するにつれ後退していった経験を踏まえると、今回も、政策意図をきちんと説明していく必要があると述べた。』

まあほほうという所です。


○コミットメント文言の変更提案とな

最後の所でこれはこれはという部分が。

『また、コミットメントの文言について、複数の委員は、「当面、消費者物価の前年比上昇率1%を目指して、それが見通せるようになるまで、実質的なゼロ金利政策と金融資産の買入れ等の措置により、強力に金融緩和を推進していく」との文言を変更し、それを対外公表文に明記することで、金利などへの働きかけをさらに強め、日本銀行の緩和姿勢をより明確にすることができないかと問題提起した。』

ということですが、具体的にどういう事かというと更に後ろの方に提案内容がありまして。

『佐藤委員からは、物価見通しの記述について、「消費者物価の前年比は、当面ゼロ%近傍で推移した後、マクロ的な需給バランスの改善などを反映して、徐々に緩やかな上昇に転じ、2014 年度には当面の「中長期的な物価安定の目途」である1%に着実に近づいていく」から「消費者物価の前年比は、当面ゼロ%近傍で推移した後、マクロ的な需給バランスの改善などを反映して、徐々に緩やかな上昇に転じていく」に変更し、政策運営方針の記述について、1%を「見通せるようになるまで」から「安定的に達成するまで」に変更する旨の議案が提出され、採決に付された。採決の結果、反対多数で否決された。』

『採決の結果
賛成:佐藤委員、木内委員
反対:白川委員、山口委員、西村委員、宮尾委員、森本委員、白井委員、石田委員』

ということで、コミットメント文言を「1%を見通せるようになるまで」から「安定的に達成するまで」に変更という提案でして、これは時間軸伸びますし緩和姿勢が明確になりますよねという所ですけど、さて反対の理由でございますが・・・・・

『これに対して大方の委員は、現時点でコミットメントの文言を修正することには慎重な見解を表明した。これらの委員は、市場金利をみると、イールドカーブの中期ゾーンまできわめて低位で、日本銀行が金融緩和を継続していくことに対して市場で疑念が生じているとは考えられず、コミットメントの文言の変更が必要な状況にはないと指摘した。』

金利市場的に言えばそらそうなのですが、金利以外の市場でと考えた場合、実は日本の時間軸が一番クソ長いという事実が認識されているとも思えず(そうなら円高傾向が続くのが変でしょ)、そういう意味では金利市場以外に向けたメッセージとしてはコミットメント文言変更は有りのような気もします。

『複数の委員は、将来的に文言の修正が効果をもつ局面になることも考えられるが、現時点ではないと述べた。また、資産買入等の基金の運営についても、これらの委員は、現行のコミットメントのもとで、増額を完了したら直ちに基金残高を取り崩すという運営を想定している市場関係者がいるとは考えにくいと付け加えた。』

金利市場の関係者としてはそうなのですが、仕組みとして増額完了後何もなければドカドカ残高落ちるような設計になっている(のは出口政策を考えると極めて妥当な作りになっているのですけれども)というのはやはり他市場的には別の認識を持たれている可能性もありそう。

『何人かの委員は、仮に基金の運営について市場に誤解があるのであれば、増額完了後も、「1%」を目指して強力に金融緩和を推進していくというコミットメントの考え方に即して基金を運営していくことを、改めて対外的に説明していくことで払拭すべきとコメントした。』

まあそうですが。

『複数の委員は、日本銀行の現状認識を正確に伝えるため、まだ「1%」を見通せるとの判断には至っていないことをしっかりと説明していくことが重要であると付け加えた。』

いやあの展望レポートの見せ方だとそのうち1%に行くでしょうという話に見えるじゃろ。

・・・・・・ということで、まあこの部分の提案と意見の交換部分は決定会合声明文や総裁会見では見えなかった部分なので面白かったです。


○展望レポートの1%云々

『.採決』の部分から。

『続いて、「経済・物価情勢の展望」の「基本的見解」の文案が検討され、多数意見が形成された。これに対し、一人の委員は、消費者物価の前年比が2014 年度には1%に着実に近づいていくとの物価見通しに関する記述と、消費者物価の前年比上昇率1%が見通せるようになるまで強力に金融緩和を推進していくとの政策運営方針に関する記述について、変更する旨の議案を提出したいと述べた。この結果、以下の2つの議案が採決に付されることとなった。』

ということで、佐藤委員の議案はさっき引用したとおりです。佐藤さんと木内さんが1%云々の記述に反対した理由はまあ普通に物価見通しによるものということですね。

とまあそんな所でした。
 


お題「10月30日決定会合議事要旨から」1/2   2012/11/27(火)08:01:36  
  本日はあっしのお家の事情により簡単にで勘弁。

ところでおじちゃん頭が悪いから判らないのですが、諸派集合体(第三極などというのは過大評価にも程がある泡沫連中と認識しているのでそういう表現をあたくしはするのだが)のトップがどこぞの市長(実質並立トップ)とかどこぞの知事(これから結集するようだが)とからしいのですけれども、この人たち自分が立候補している訳でも無い選挙なのに首長という名の公務員としての職務専念義務との関係はどうなっているのやらと思うのですがどうなんでしょうかねえ。

展望レポート&追加金融緩和の10/30決定会合議事要旨ですが
[外部リンク] 年度下期から2013 年度にかけての景気展開について、委員は、輸出や鉱工業生産は、海外経済の減速が長引くもとで、当面弱めに推移するとの見方を共有した。』

『2013 年度の成長率について、委員は、復興関連需要による景気押し上げ効果が公的需要中心に徐々に減衰していくものの、海外経済の持ち直しが次第に明確になるにつれて、企業収益や雇用者所得の増加を伴いながら国内民間需要がしっかりとした伸びとなるため、潜在成長率をはっきりと上回るとの見方で一致した。』

つまり2013年度は海外次第ですねわかります。

『2014 年度について、委員は、海外経済が過去の長期平均を上回る成長を実現するほか、企業収益の改善や成長期待の高まりを背景に低金利の持つ景気刺激効果も強まっていき、これが国内民間需要を下支えするとみられることなどから、消費税率引き上げに伴う変動を除いた基調でみれば、潜在成長率を幾分上回る成長経路を辿るとの認識で一致した。』

2014年度になると海外の成長が続き、その上国内は成長力強化が成果を上げるとは素敵な願望レポート。


・消費税率引き上げの影響について

『また、消費税率引き上げの影響について、委員は、2013 年度下期には、税率引き上げ前の駆け込み需要が相応の規模で発生すると予想されるため、一時的にかなり高めの成長となる一方、2014 年度の成長率は、上期を中心に駆け込み需要の反動が出ることから、小幅のプラスにとどまる可能性が高いとの認識を共有した。』

毎回思うのですけれども、消費税引き上げの影響の話をするときに駆け込み需要の話を強調しておりますが、そもそも消費税作った当初および5%への引き上げの際はネット減税となっていた訳で、今回の消費税引き上げはこのままだと初のネット増税になる訳でして、影響については普通に考えるとマイナスになると思うのですが、その辺はご配慮が働いているのか、願望レポートの一環なのだか知りませんが、こーゆー評価になっているのはどうも解せないなあと思いますが。


・物価情勢について

『消費税率引き上げの直接的な影響を除いて物価情勢の先行きを展望すると、大方の委員は、中長期的な予想物価上昇率が安定的に推移するとの想定のもと、消費者物価の前年比は、当面ゼロ%近傍で推移した後、マクロ的な需給バランスの改善などを反映して、徐々に緩やかな上昇に転じ、2014 年度には当面の「中長期的な物価安定の目途」である1%に着実に近づいていくとの見方を示した。』

というのが展望レポートのメインシナリオね。

『前提となる国際商品市況について、これらの委員は、当面は、海外経済の減速を反映して、均してみれば横ばい圏内で推移した後、新興国の経済成長に伴う食料・エネルギーの需要拡大などを背景に、基調的には緩やかな上昇傾向を辿ると想定されると述べた。一人の委員は、家計の購入単価の上昇傾向やパート労働の改善傾向などが、今後、消費者物価の上昇につながる可能性を指摘した。』

はあそうですか。

『こうした見方に対し、複数の委員は、マクロ的な需給バランスと消費者物価との相関が依然として緩やかであることを踏まえると、マクロ的な需給バランスの改善が物価上昇率を引き上げる力を控えめにみておくべきであり、「1%に着実に近づいていく」との評価は難しいのではないかと指摘した。』

佐藤委員と木内委員ですねわかります(^^)。

『このうち一人の委員は、物価の先行きを考えるうえでは、労働市場の需給バランスの改善が重要であるが、単位労働コストがここ2四半期はっきりと減少していることなどを踏まえると、先行きについては慎重な見方をとらざるを得ないと付け加えた。』

名目賃金が上がらない中で物価が上がるのかいなと言う事ですかな。つーか名目賃金が上がらないのに物価が上がっても誰得にも程がある訳で、財政インフレ起こして物価上昇とかしても無意味にも程がある訳ですから円安誘導して企業収益が改善したら労働者にジャンジャン分配させる方向で企業に要請というような枠組みで説明したら安倍ちゃんも大受けすると思うのですが(^^)。

でまあ上振れ下振れの話しは割愛。上振れの話が幾つかあるのがはあそうですか(棒読み)という所ではありましたがめんどいので引用割愛。
 


お題「白川総裁会見を鑑賞する/安倍さんのネタは尽きずとな」2/2   2012/11/26(月)08:03:37  
  ・当座預金付利について

『(問) 日銀の当座預金の金利を、仮にマイナスにするということを行った場合に、貸出が増えて経済が活性化するという効果が見込み得るのか、また、仮にそのようなことを行った場合にどのような弊害ないし副作用があるとお考えでしょうか。』

ということで説明があるのですが。

『(答) マイナス金利は、エコノミストの議論としては、時折行われているわけですが、先進国で大規模に実施に移したというケースはありません。従って、ご質問の通り、そのあり得る効果なりコストを、想像を巡らせて考えていくことになると思います。これまでの金融経済に関する経験を踏まえて、マイナス金利については、大きく4 つの論点が指摘されることが多いと思います。』

ということなのですが、これは短期金融市場の人間じゃないと中々難しいだろうなあと思う説明が以下続く。

『第1 は、金利をゼロないしマイナスまで引き下げていった場合に、市場参加者がいざ必要というときに市場から資金調達ができるという安心感がなくなってしまうわけです。そうすると、経済に何かショックが加わった場合に、流動性調達に不安が生じるという問題があると思います。』

特にマイナスにした場合がそうですけれども、ゼロにした場合でも似たような問題が生じます。つまり、当座預金付利がゼロになってしまいますと資金供給オペに応じるインセンティブが無くなってしまうので、今のように当座預金残高をジャンジャン積み上げるという事が困難になります。かつての量的緩和ゼロ金利政策の場合、当座預金残高目標を設定していましたけれども、結構途中から目標達成に四苦八苦状態になって、市場の「ご協力」によって何とか回っていたという面がございます。

つまりですね、まあその当座預金残高に積みあがっているマネーに意味があるのかという話は兎も角としまして、付利金利をゼロとかにした場合資金供給オペが円滑に進まない可能性があるという話でございますわな。

『第2 に、金融機関からの預け金である中央銀行の当座預金に大幅なマイナス金利を適用すると、額面価値が保証され、かつマイナス金利が付かない銀行券に大規模なシフトが生じることになります。』

うむ、これでは一般的には判りにくいぞな。これまたその通りなのですが、だからどうしたと言われるとうーむなのだが。

『第3 に、金融機関がマイナス金利のコストを貸出金利に上乗せすることになり、結果的に企業が直面する金融環境が引き締まるという指摘もなされています。』

それは可能性としてはあるが金融機関がそもそもそういう事するのは世間が許さんだろうと思うのでございまして、(今日はネタにしませんが)先般のBOEの11月MPC議事要旨で利下げのメリットデメリットに関しての議論があった部分がありまして、「金融機関の収益性が悪化する事によって金融機関の貸出体力を弱め、その結果としてクレジット環境が悪化して経済に悪影響となる恐れがある」と思いっきり指摘しています。

まあ日本の場合は英国と違いましてそもそもクレジット環境は緩和的という話になっておりますので、英国の議論をそのまま持ち込むのも如何なものかというのはあるのですが、もうちょっと判りやすい言い方をした方が良さそうな希ガス。


『第4 に、金融機関は、中央銀行のオペに応じて資金を調達して当座預金に置くとコストがかかるわけですから、むしろオペに応じなくなるということになってくると思います。』

まあ要するにこの話がまずは第一であって、もう一つの指摘として「日銀当座預金に積みあがっている資金を活用」というのは一瞬尤もらしい話なのですが、そもそもどこかの銀行が貸出を行うと、その貸出代わり金というのは当該融資先企業の預金残高に化ける訳でございまして、その預金残高というのは結局金融機関経由で日銀当座預金残高として反映するのであって、日銀当座預金残高的には中立要因でございますぞなもしという単純な話をした方が良い希ガス。

ちなみに当該融資先企業が設備投資をした場合、当然ながらその企業さんの預金残高は減りますが、設備を購入する先の企業なりの預金残高が増えるのでありまして、これまた日銀当座預金残高的には中立要因という事になるので、そもそも「日銀当座預金に積みあがっている資金を活用する為に金利をどうのこうの」というのは話の筋がおかしいですがなという所です。

勿論金利引き下げは経済に対して刺激効果がありますという話ではありますので、そっちの筋からの議論だったらまあ判るのですけれども、じゃあ0.10%の金利を0.00%に下げて期待される効果ってどんなもんじゃろという事を考えた場合に、メリットよりもデメリットの方が大きい、とまあそんな話になるんじゃネーノと思うのでありました。

『いずれにせよ、日本銀行としては、マイナス金利を巡る様々な議論を踏まえた上で、現在日本の置かれた状況に即して最適な金融緩和政策を模索しようということです。先般、貸出増加支援のスキームについて検討することを発表しましたが、私どもは、日本の置かれた状況に即して、一番、金融緩和の効果がある政策を考えていきたいという姿勢です。』


#引用大会で大増量企画になってしまいましたorzなので他の論点はもはやスルーで勘弁


○安倍さんネタが尽きませんなあorzorzorz

金曜の朝の時点ではちょっとトーンダウンしたのかと思いきやこれはまた・・・・・・

[外部リンク] (1)

『11月22日(ブルームバーグ):自民党の安倍晋三総裁は22日午後、東京都内で開かれた商工会全国大会であいさつし、自らの政策発表を受け、外為市場で円安が進んでいることを日本銀行は謙虚に受け止めるべきだとの認識を示した。』(上記URLより、以下同様)

・・・・・・・・・・・・・・・中央銀行に財政ファイナンスを要請した発言をして円安が進行したのを捕まえて「謙虚に受け止めるべき」とは大きく出ましたなと申しますか、そもそも政府の責任で実行する政策について市場が好感したなら百歩譲ってドヤ顔するのも判らんでも無いが、そうじゃない筋違いの話を受けて市場が反応したからドヤ顔とかやはり事の重大性を全然認識しておりませんぞなという所で。

つーかさ、「自分の発言でこのように市場が反応したぞどうだエライだろ」とかそういうのは自分の心の中で思っていたとしても口に出したら「自分の発言で市場をマニュピレートしようとしている」と受け止められ兼ねない話であって、いいからそういうのは本人は口にするなというか、ドヤ顔(これがまたアレな事に安倍さんのドヤ顔が想像できてしまう所があたくし的にはアレなのですが^^)で言わない方が良いと思うのですけどねえ。

まあそれ以前の問題として、安倍さんの言うとおりになって期待インフレが上昇するのであれば債券市場は長期債超長期債中心に絶賛大暴落になっている筈でして、当初はまあ反応したものの結局の所反応は限定的(全く金利上昇していないとは言わない)でして、ソイヤソイヤとやっているのは政治ネタ大好きの海外投資家(投機筋?)メインの為替市場のようにも思えますがね。

『その上で、「われわれが政策を発表しただけで、なかなか80円台に戻らなかった円は下がった。下がったことによって一体、何人の雇用が守られたか。このことも日銀にも、ちゃんと謙虚に考え直してもらいたい」と語った。』

ふーん、為替が2円位動くと雇用がビビットに動くんですねえ(棒読み)、ていうか為替介入するなら財務省に介入させればよいだけの話じゃないの??


でまあ公明党の反応が冷静なのですよね。

[外部リンク] 20:15 【共同通信】

『公明党の山口代表は22日、自民党が衆院選政権公約で掲げた憲法改正による「国防軍」保持に否定的な見解を表明、金融緩和実現に向けた日銀法改正についても不要だとの考えを示した。自民党が公約で保守色の強い「安倍カラー」を前面に出したことに対し、政権復帰後をにらみブレーキをかけた格好だ。』(上記URLより)

そういや超どうでも良いのですが、わざわざ国防軍とか名前を変えるのも周辺諸国の批判ネタを提供するような気もしますが、自民党政権公約の項番96で「中国・韓国・ロシアとの関係を改善」すると仰せの割には他の項番でアレな項目があったりしるような気もして大体からして政権公約に328項目とか盛り込み過ぎにも程があるわと思いますがそれは兎も角。

山口代表は既にこのような発言をしておられましてですね。

[外部リンク]

『10月15日(ブルームバーグ):公明党の山口那津男代表は、政府と日銀によるインフレ目標政策の共有を目指す日本銀行法の改正論は、日銀の独立性に影響を与えかねないとして同党としては賛同できないとの考えを明らかにした。ブルームバーグ・ニュースとの14日のインタビューで語った。』(上記URLより、以下同様)

10月に既にこのような話をしていた次第。

『山口氏は日銀法改正について「にわかに賛同しない」と言明。その理由としては「政治の多数決原理に委ねてしまうということは日銀の独立性に影響を与える。独立性が必ずしもなくなるという意味ではないが、やはり、政治の介入が強くなってまずい」と指摘した。』

仰る通り。

『山口氏は物価目標政策について「仮に法律をつくらなくても、政府と日銀の大きな意味での連携は図れる」と指摘し、法改正なしでも政府・日銀がデフレ脱却に向けた共通の政策目標を設定することは可能との認識を強調。日銀が5日の金融政策決定会合で決めた包括的な金融緩和策について「実質的にはわれわれの言っている政策に近いものがある。一応、評価している」と明言した。』

直近の山口代表の発言でもあたくしがどこかのベンダーで見た時には「日銀法改正なしでも運用次第で出来る」という趣旨の発言を山口代表がしていたというのを拝読しておりますが、肝心のニュースがネットで拾えなかったので10月のインタビューを拾ってみました。

『また、民主党議員有志で作る「デフレから脱却し景気回復を目指す議員連盟」(デフレ脱却議連)が検討している、日銀の政策目標の一つに「雇用の最大化」を日銀法上に明記する案に関しても、「にわかにこれも賛成できない。物価の安定というのが日銀の本来の使命だから、雇用をどうつくり出すかというのは産業政策や、財政政策、税制、規制緩和等の手段によるべきであって、これはまさに行政のサイドの話だ」と否定的な見解を示した。』

誠に仰る通りで、一方で為替が数円動くと雇用が何人守られるとかドヤ顔で仰せのどこかの誰かさんには山口代表の爪の垢を煎じて飲んで頂きたい物であります。

『一方、政府・日銀による再度の為替介入については「急激な円高が進むということは、現実に厳しい影響を受ける国民や企業がいるということ。為替介入が一定の効果があると見込めれば、それは果断にやるべしというのが政治家の務めではないか」と語った。』

ただまあ物価目標の話もそうですが、公明党の方が極端な話をしてこないだけに緩和に関するプレッシャーはこれはこれであるようにも思えますにゃ(^^)。
 


お題「白川総裁会見を鑑賞する/安倍さんのネタは尽きずとな」1/2   2012/11/26(月)08:03:10  
  このニュースを見て先週は「お前は幸せだったかも知れんが・・・・・」とツッコんだのが日本中に1億人位はいたのではないかと愚考。
[外部リンク] 11月21日(水)21時56分配信

『記者会見の中で、鳩山氏は「波瀾(はらん)万丈の人生だったが、政治家としては幸せだった」と振り返った。』(上記URLより)

ぽっぽ先生におかれましては第三の人生とやらをこれから送るそうですが、第三の人生などと言わずにこの際永遠の人生を西ほ(以下自主規制)


○総裁会見では今回随分と頑張って説明している感じです

ということで出遅れましたが総裁会見。
[外部リンク] 先週発表されたGDPも3 四半期ぶりのマイナス、月例報告でも4 か月連続の景気判断下方修正と、日本経済が景気後退局面に入ったという指摘もある中で、日銀が描いている展望レポートの景気回復シナリオが崩れているのではないかという見方もあるのですが、その点はどのように認識されていますか。』

キタコレ。

『(答) ご指摘の通り、7〜9 月の実質GDP(1次速報値)は、前期比マイナス0.9%、年率マイナス3.5%と、2011 年10〜12 月期以来のマイナス成長となりました。こうしたGDPの動きは、海外経済減速の影響から輸出や鉱工業生産が減少し、内需にもその影響が一部及び始めており、景気全体は弱含みとなっている、という展望レポートでも示した景気の厳しい現状を確認する内容であったと思います。先程も申し上げた通り、わが国経済の先行きについては、当面弱めに推移すると考えています。』

ふむふむ。

『わが国経済が景気後退局面に入った可能性が高いとのご指摘は、景気動向指数の一致CIが6 か月連続で低下したことを踏まえたものと認識しています。景気動向指数の一致CIには、鉱工業生産を始め所定外労働時間、大口電力使用量など製造業の生産活動と密接に関係する指標が数多く含まれているため、最近の海外経済減速の影響が強く出ている面もあるように思います。』

『いずれにせよ、景気基準日付に基づく正式な景気後退局面の認定は、別途、内閣府が決定することになるわけですが、景気後退と認定されるかどうかにかかわらず、景気が弱めであることは事実です。こうした情勢認識に立って、日本銀行は、9 月、10 月と2 か月連続で、景気判断の下方修正を行うとともに、日本経済が物価安定のもとでの持続的な成長経路に復していく軌道を踏み外さないようにするために、金融緩和を一段と強化してきたところです。』

ということでこの前追加緩和を実施したぞなと。

『先程申し上げた通り、わが国経済の先行きは、当面弱めに推移するとみられます。もっとも、そうした局面を脱した後には、展望レポートで記述した通り、国内需要が全体としてみれば底堅さを維持し、海外経済が減速した状態から次第に脱していくにつれて、緩やかな回復経路に復していくと考えています。こうした見通しには、日本銀行が既に決定した累次にわたる金融緩和の効果や、政府の成長力強化の取組みの成果も織り込んでいます。』

願望の鉛筆舐め舐めキタコレ。

『また、こうした見通しの前提となる海外経済の動向に関する日本銀行の見方は、IMF等の国際機関や民間エコノミストの見方と大きく違わないわけですが、同時に様々な不確実性が存在することは十分認識しています。とりわけ、海外経済の減速が一段と長引くことで、輸出や鉱工業生産の持ち直しが遅れ、ひいては内需への悪影響が一段と強まることがないかどうか、丹念に経済指標や各種のミクロ情報を点検していく方針です。』

と、最後に下振れリスクの話をしているのですが、まあ大体ここにありますように説明が長い時とゆーのは(皆様も身に覚えがありますように)説明が苦しい時ですなあというのは把握した。


・下振れリスクについて

んでもって景気のリスク要因に関する話はこちら。

『(問) 今回、先行きの景気については、前回よりも若干下振れに変更されたと思いますが、政策については、9 月、10 月の緩和強化の効果を見守るという中で、短期的な、ソフト・パッチ的な下振れに過ぎないという見方でよいでしょうか。それとも、可能性としてはリーマンショック後のような大きな下振れになり得るが、現時点ではハード・データで確認できないということで、こういう判断になったのか、ご見解をお聞かせ下さい。』

『(答) まず、先程も申し上げた通り、10 月末の展望レポートの基本的なシナリオは変えていません。ただ、展望レポートでも強調している通り、様々なリスク要因が存在しています。私どもは、そうしたリスク要因も踏まえた上で、先般、金融緩和を行ったわけです。足許の景気の弱さの原因を考えてみた場合、幾つか挙げられます。』

ということで下振れリスクですが。

『1 つ目は、海外経済自体の弱さです。これが内需にも波及してきているということです。海外経済については、8 月、9 月と段々悪化していますが、先般出席した11 月のG20では、世界経済がさらに悪化してきているということではなかったように思います。この先は分かりませんが、もし世界経済全体の減速が段々止まっていけば、この面でのマイナスの影響は次第に消えていくことになります。』

さてこの減速って段々止まるのでしょうかという所ですが、米国と中国は確かにちょっと明るい兆しも見えない訳では無いっすな。

『2 つ目は、最近における日中関係の影響です。9 月、10 月と、その影響が強くなってきていると思いますが、この点は、10 月の貿易統計でも確認されると思います。これが、この先、どんどん悪化していくのかどうかについては、今後の展開をみて判断していく必要があると思います。』

日中関係キタコレ。これは新しいリスク要因ですわな。

『3 つ目は、一時的な要因ですが、エコカー補助金終了の影響です。これは、元々予測されていたものですが、やはり影響が出てきたということです。』

ほほう。

『このように考えると、リーマンショック後のような大きな落込みを想定しているわけではありません。しかし、日本銀行の毎回の発表文の最後に書いてある通り、私どもとしては、現在、世界経済に関する最大のリスク要因は何と言っても欧州債務問題だと思っています。足許、投資家のリスク回避姿勢はやや後退していますが、基本的な問題が解決されているわけではありません。リーマンショックの場合、国際金融資本市場の安定が確保されるかどうかが決定的な鍵を握っていたと思います。従って、私どもとして、金融システムの安定に万全を期していくということを毎回書いているのは、そういう趣旨です。』

ということで欧州債務問題とその結果としての金融市場のリスクアペタイトが最大の下方リスクとゆーのはいつも通りでありまする。



・一般論シリーズキタコレということでまずは日銀の政策枠組みの説明である

まあ皆様ご覧になってお判りのように今回は安倍自民党総裁の一連の発言に関連する質疑が多いのでございますが、日銀総裁のお立場としても露骨に物言う訳にも行かずという所で、「一般論として質問しますが」「一般論としてお答えしますが」という一般論攻撃キタコレという所でありまする。

ということでこんな質問が。

『(問) 自民党の安倍総裁が、日銀に対する一段の金融緩和を求める発言を繰り返されていますが、「2〜3%のインフレ目標を設けて無制限に金融緩和を求める」とか、「当座預金の付利について、ゼロかマイナス」という発言、あるいは「建設国債をできれば日銀に全部買ってもらって新しいマネーを強制的に市場に出す」という一連の発言について、総裁はどのようなお考えをお持ちか、お聞かせ下さい。』

キタコレでございますが。

『(答) ご質問の安倍総裁のご発言について、詳細を承知しているわけではありませんので、ご指摘の個々の論点について具体的にコメントすることは差し控えたいと思います。』

と言いつつ一般論攻撃クルー。

『一般論として、日本銀行の金融政策運営の考え方を改めてご説明すると、日本銀行は、中長期的に持続可能な物価の安定と整合的と判断する物価上昇率について、消費者物価の前年比上昇率で2%以下のプラスの領域にあると判断しています。その上で、当面は1%を目指して、それが見通せるようになるまで、実質的なゼロ金利政策と金融資産の買入れ等の措置により、強力に金融緩和を推進しています。』

と、物価目標については今の政策枠組みの説明。

『当初35 兆円程度、2011 年末までとして導入した資産買入等の基金については、現在は91 兆円程度、2013 年末までと、当初の予定を遥かに超えて大規模なものとなり、期限も大幅に延長されています。また、成長基盤強化支援の拡充や、先月決定した新たな貸出増加支援策の導入など、様々な施策も次々と導入してきています。この貸出増加支援策については、金融機関の希望に応じて全額資金供給を行い、限度を設けない、すなわち無制限の資金供給とする、ということは先月公表した通りです。』

無制限やってますよキタコレ。

『このように、日本銀行の考え方は、現在ゼロ%近傍で推移している消費者物価について、当面「+1%」を目指して、その実現に最大限の努力を尽くすということです。デフレからの脱却は、成長力の強化と金融面からの後押しの両方が揃って初めて実現するものです。この点、先般の政府との共通理解にも示されている通り、思い切った規制緩和を始め、政府による成長力強化の取組みは極めて重要であり、日本銀行としては政府の強力な取組みを強く期待しています。そうした成長力強化への取組みの成果が挙がっていった場合には、目指すべき物価上昇率が1%よりも高まっていくと考えられます。日本銀行は、そうした可能性も十分念頭に置いて、「中長期的な物価安定の目途」について、原則として、ほぼ1 年毎に点検していく方針であるということを明らかにしています。』

>目指すべき物価上昇率が1%よりも高まっていくと考えられます
>目指すべき物価上昇率が1%よりも高まっていくと考えられます
>目指すべき物価上昇率が1%よりも高まっていくと考えられます

まあここの所は以前より説明しているのですが、別に中長期的に1%が見通せたら金融緩和を正常化コースに機械的に進める訳では無く、その時の潜在生産とか潜在成長とかが上昇していたら当面の目途の1%は2%になって然るべきという話をしているんすけど、中々この辺は伝わりませんなあというのも有りますが、まあここに関しては過去の日銀に引締めバイアスがあるという認識(というか前科というか)が人口に膾炙しているので致し方なしという気もします。

『また、日本銀行は積極的な金融緩和政策を実施してきているところであり、それだけに、日本銀行による大量の長期国債の買入れが、財政ファイナンスであるという誤解が生じると、長期金利が上昇し、財政再建だけでなく実体経済にも大きな悪影響を与えることになると思います。特に、日本の政府債務残高が大きく積み上がっており、また、金融市場のグローバル化が進展しているもとでは、金融市場の受け止め方には十分な注意が必要であると思います。』

まあそらそうよ。

『いずれにせよ、日本銀行としては、今後とも、政府との十分な意思疎通を図った上で、デフレからの早期脱却と物価安定のもとでの持続的成長経路への復帰に向けて、自らの責任と判断において中央銀行としての使命をしっかり果たしていく方針です。』


・財政ファイナンスについて

でまあそんな答えだけで許してくれないのが記者会見でありまして(^^)、個別具体的な「一般論」の質問が飛んでくるのだ。

『(問) 一般論で結構ですが、国債を日銀が直接引き受ける、買い入れることについて、総裁としてはどうお考えでしょうか。先程、「財政ファイナンス」という言葉がありましたが、なぜそれが問題になるのかという点について、一般論で結構ですから、改めてご説明をお願いします。』

短い質問の中で一般論が2回出てきたのはワロタ。

『(答) 今、記者の方がおっしゃった通り、あくまでも一般論として申し上げたいと思います。』

ワロタ。

『まず、現在、日本銀行は、極めて多額の国債の買入れを行っています。基金では、来年末に向けて、さらに、長期国債を17.4 兆円、短期国債を12.1兆円買い入れることになっています。これに加えて、成長通貨オペとして、年間21.6 兆円の長期国債の買入れを行っています。』

と物凄い勢いで買っているぞなもしというアピールを。

『そのことを申し上げた上で、中央銀行による財政ファイナンス、あるいはそれを端的に表した国債の引受けですが、これは、先進国でそうしたことが行われていないということだけでなく、発展途上国でも、例えば、IMFも中央銀行制度に関する助言を行う際に、行ってはならない項目リストの最上位に掲げるようなものです。これは、中央銀行が、その通貨を発行する権限をバックに、国債の引受け、あるいは引受け類似の行為を行っていくと、通貨の発行に歯止めが利かなくなり、その結果様々な問題が生じるという内外の歴史の教訓を踏まえたものだと考えています。』

全く仰せの通りでございます。


・インフレ目標3%について

更に次の質問も一般論とな(^^)。

『(問) 現在、日銀は、物価目標を1%としていると思いますが、現在の日本経済において、一般論として、3%という物価目標が現実的な目標だと思われますか。』

『(答) まず、日本銀行が発表している「中長期的な物価安定の目途」ですが、これは正確に言うと、「2%以下のプラスの領域」ということです。その上で、当面は1%を目指すというのが、私どもの正式な表現です。今、3%に関するご質問を頂きましたが、その問いに対するお答えは、現実的ではない、ということですし、また、経済に対する悪影響が大きい、と判断しています。』

>現実的ではない
>現実的ではない
>現実的ではない

これはまあニュースヘッドラインに出た通りであります。

『このように判断する理由ですが、いつも申し上げている通り、わが国においては、バブル期で景気が最も過熱した時期、すなわち1980 年代後半においても、海外の物価上昇率よりも低く、平均1.3%でした。1986 年、87 年、88 年には、1%以下、つまりゼロ%台の物価上昇率でした。そうした状況を踏まえると、日本の家計や企業が「物価が安定している」と考える物価上昇率は、欧米の場合よりは幾分低いと判断されます。』

そうなんですよね〜。

『こうしたもとで、例えば、3%という物価上昇率を、国民の皆さんが「物価が安定している」と感じられるのかどうか、これは慎重に検討する必要があると思っています。国民の皆さんが望んでいるデフレ脱却というのは、単に物価だけが上昇する状態ではないと思います。』

>国民の皆さんが望んでいるデフレ脱却というのは、単に物価だけが上昇する状態ではないと思います
>国民の皆さんが望んでいるデフレ脱却というのは、単に物価だけが上昇する状態ではないと思います
>国民の皆さんが望んでいるデフレ脱却というのは、単に物価だけが上昇する状態ではないと思います

名目賃金が上がらないで物価だけ上昇しても意味は無いですからねえ。

『これは先般の講演でも触れましたが、国民の皆さんに対して行っているアンケート調査をみると、物価の上昇について「望ましい」と答える方は少ないという結果になっています。これは、結局、国民の皆さんが望んでいるデフレ脱却とは、単に物価だけが上昇する状態ではなく、企業収益や雇用の増加、賃金の上昇などを伴って、経済が全体として改善し、その結果として物価が緩やかに上昇していく状態であると思います。』

全く仰せの通り。

『仮に、今まで経験したことのない物価上昇率を掲げ、それに向けて政策を総動員していくということで、その物価上昇率だけが信じられた場合には、長期金利がまず上がってしまいます。そうすると、財政再建にも悪影響が出ますし、実体経済にも悪影響が出ます。特に、日本の場合には、金融機関が国債を大量に保有しているわけですから、保有している国債のキャピタルロスを通じて、金融機関が実体経済を支える力も低下していくと思います。私が申し上げている意味で経済全体の底力を上げていく結果として、少しずつ体温を上げていく、物価が上昇していく、という状況を実現するために、日本銀行は最大限の努力を行っていくし、また政府も最大限の努力を行っていく必要があるということです。』

まあそうなんですけど早期の結果を求めるという動きは強まるでしょうなあとは思います。
 


お題「月報レビュー/自民党政権公約とかその辺」2/2   2012/11/22(木)08:04:01  
  ○金融経済月報比較

まあ大体声明文比較の所で概ねやりましたので手抜きバージョンでお送りします。

[外部リンク]
 


お題「月報レビュー/自民党政権公約とかその辺」1/2   2012/11/22(木)08:03:38  
  ほほう。
[外部リンク] 5時18分

権丈先生も国民会議の専門委員にご就任とのことで大いに期待。

先におわび:本日は本当は総裁会見ネタと月報ネタをやる積りだったのですが、おまけのつもりのニュース雑談の方がクソ長くなってしまいまして、処理時間を考慮した結果泣く泣く総裁会見ネタがスルーされる方向になってしまうという誠にケシカラン結果に。

でまあその総裁会見ネタですが、総評だけ先に書いておきますと「一般論ですが」攻撃で話をする方も質問をする方も延々とやっている所が実にオモロスでございますけれども、総じて総裁の説明は文章に落としてみると丁寧にやっておりますが、まあ報道のヘッドライン的にはあんな感じでしたので、アレを見て白川VS安倍みたいな構図でフレームアップして考えるのであれば、まずは会見の質疑応答を精読して頂きたいものだと思うのでありますよってURLだけ付けとくぞなもし。

[外部リンク] 22:51 (1/3ページ)

[外部リンク] 11月22日(木)1時17分配信

[外部リンク] 11月22日(木)1時7分配信

ということですが、本チャンは自民党のサイトにアップされていますので、それを見るのが吉なんですけど・・・・・・・・・

[外部リンク] アジアNo.1の金融・資本市場の構築』(上記自民党政権公約ファイル本文7ページ、ファイルの9ページ目)

『日本をアジアの金融・運用の中心地にするべく、企業の活力ある経済行動と国民資産を適切に運用できる公正な競争条件の確保かつ十分競争できる活発な金融資本市場を構築します。まずは金融セクターの対GDP比を英国並みの10%台に押し上げ、「業」としての金融を育成します。』

『そのために、「貯蓄から投資へ」の流れを促進する簡素で分かりやすい証券税制への見直しや東証「グローバル30社」インデックスの創設、「日本総合取引所」の創設、外資誘致のための新たな金融特区の創設など、民間金融機関・証券市場の活性化や資産運用マーケットの強化を行います。その際、国民にとって健全な経済と成長に結びつく企業法制と資本市場法制を統合したガバナンス構築を目指します。』

まあその制度改革の方は良いとしまして、金融特区の話とか金融育成の話とかってリーマンショック前の話の蒸し返しにも程がありまして、今や世界的に金融がシュリンクしますぞなという状況下において外資誘致だの金融特区だの、そらまあ金融屋的には金融振興して頂いて金融業に財政支出の恩恵でも頂ければアリガタヤではありますけれども、海外金融機関がグローバルに縮小という中で外資融資の為の新たな金融特区ですかそうですかという風に思いましたが。

懐かしの東京金融街構想につきましては本石町日記さんの過去ログでも(^^)。
[外部リンク] bank.of.japan | 2007-06-25 22:08

・・・・・・・うむ、2007年6月と言えば安倍政権ですかそうですか。


・安倍さんトーンダウンとな

そらまあ昨日の朝刊では日経まで社説でケチョンケチョンに批判に回ると来たらさすがにトーンダウンしますわなと思いながら。

[外部リンク] 11月21日(水)19時44分配信

『自民党は、21日発表した衆院選の政権公約に、デフレ・円高脱却を最優先として日銀に「大胆な金融緩和」を迫ることを盛り込んだ。しかし、日銀による国債引き受けなど異例の金融政策を求めた安倍晋三自民党総裁の発言について、事実上修正。目指す物価上昇率の目標も2%に落ち着き、「選挙向けのアドバルーンから現実路線への軌道修正」(大手証券ストラテジスト)を図った形だ。』(上記URLより、以下同様)

『安倍総裁は「次元の違う政策」を合言葉に、政権交代を織り込む株式・為替市場の期待をあおってきた。(1)物価目標3%(2)無制限の金融緩和(3)日銀法改正や日銀による建設国債引き受け―を矢継ぎ早に提唱。円安・株高が進行する「安倍相場」を演出した。』

『ただ、日銀が目指す物価目標は当面1%であり、日銀の国債引き受けは財政法で原則禁止されている。このため与野党幹部だけでなく、白川方明日銀総裁も「現実的ではない」と反論。国際金融界に影響力のある英経済紙フィナンシャル・タイムズは「賢明でない」と批判し、反響の大きさに慌てた石破茂幹事長ら自民党幹部が「火消し」に回る事態に発展した。』

この辺の書き方に微妙に悪意を感じますが・・・・・・

『安倍総裁は21日の記者会見で、物価目標について「私は3%がいいと思っているが、2%か3%かは専門家に任せる」と発言。批判が集中した国債引き受けでは「市場から日銀が(国債を)買う。直接買うと言ってはいない」と述べ、事実上トーンダウンした。』

ということでほとんど引用になってしまって甚だ申し訳ございませんが、一応話が現実的なものになるという動きになるのは結構ですが、そもそも安倍さん経済政策で勝負するタイプの人じゃないですし、その上更に細かい話までああだこうだ言いだしてドンドン突っ込み所を増やして盛大に墓穴を掘っているという風に見える訳でございまして、正直この手の経済ネタは甘利さんにスポークスマンやってもらって堅実な話をしておけば良いのにと思う次第。

大体からして民主党政権になって一番アレだったのは「安定感が無い」という所だったのですからして、もっとどっしり構えれば良いのに何でまた得意分野でも無い経済の所で大騒ぎを起こして何か安定感無いなあ的な雰囲気を出すんだか安倍さんわざわざ自分を不利な状況に持って行ってどうしますねんとは思いますがの。


ちょっとワロタのはこの辺りのニュース。
[外部リンク] 23時20分

『これについて、安倍総裁は、21日の記者会見で、「私の発言が正確に伝えられていない。私は、日銀がいわゆる『買いオペレーション』により市場から建設国債を買うと言ったのであって、『日銀が、政府から直接買い受ける』とは言っていない」と述べ、財政規律の観点からの懸念は当たらないという考えを示しました。』(上記URLより)

という事ですが、「全部買ってもらいたい」とか「輪転機を回してお金を刷って」とか言いながらそういう話をしたら世間は「引受による財政ファイナンス」という文脈でしか受け取りませんし、大体からして昨日の日経新聞によれば安倍さんの知恵袋らしいどこぞのウォッチマン先生とかも普通に日銀引受の正当性を主張していたりしてましたぞなもし。

だいたいからして「そのような意味で申し上げた訳では無い」とか後から言っても、特に金融政策のように市場が相手で、その市場は過敏に反応しやすく、事と次第によっては取り返しのつかないような動きをその場の勢いで平気でやってしまうようなものでありますので、発言は慎重にして頂きたい訳で、変な生兵法で聞きかじりの事を適当に言うのが一番危ないので本当に勘弁して頂きたい物だと存じます。

#つーか、「建設国債の買いオペ」って物理的フィージビリティーが無いのですが詳しくはめんどいので割愛

つーか、いつも日銀批判する人たちが単に国会の質問で質問されたから答えただけの「低金利の影響で家計の収入は幾ら減ったと計算されます」というのを捕まえて「日銀はトンデモ主張で金利を上げようとしている」とか批判したりとか、「日銀はデフレターゲットをしている」というような悪意のすりかえ主張(あくまでも日銀の目標はデフレ脱却であって、それに向かって金融緩和をしている訳ですから、それが出来ない事を批判するならともかく、日銀が意図的にデフレ誘導している訳では無いでしょ)をしたりしてますが、こういう時に急にこういう話になる辺りが実にまあアレですなあとかある意味微苦笑という所でもありましたとさ。


・佐藤ゆかり議員のアレな認識

関連してこんな所にもツッコミどころが。

[外部リンク] 11月 21日 21:48 JST

『[東京 21日 ロイター] 政府・民主、日銀に次いで、公明党も安倍晋三自民党総裁が主張する「日銀の国債引き受け」に待ったをかけた。中央銀行の独立性と財政の信認をゆるがし、経済への悪影響が懸念される強硬論に慎重な対応を求めた。こうした動きを察知してか、安倍総裁は政権公約発表の記者会見で自身の発言を軌道修正した。』(上記URL先から、以下同様)

というのは良いのですが、最後の方に何か思いっきりアレな発言が。

『佐藤氏は「米連邦準備理事会(FRB)も欧州中銀(ECB)も金融政策の主要な考え方は、無制限緩和、無期限緩和が主流になりつつあり、日銀は逸脱している。日銀は基金は増加させるというが、輪番オペによって保有した国債の償還分を乗り換えですべて買い入れていない」と指摘した。』

・・・・・・・この佐藤氏というのは佐藤ゆかり議員のことなのですが、別にFEDもECBも無制限無期限緩和とかいう言葉でイメージされるような政策フレームは採用しておらず、「政策目的を達成するまでの政策継続」であって、単にその期間やそれまでの額が「事前に決定できないから額や期間の期限を切らない」というだけの話ですし、ECBに至ってはそもそもOMTは条件付き発動だし未だに1ユーロも購入してませんし、OMTで買った国債は不胎化するって宣言しているのですけれども、「無制限緩和、無期限緩和が主流」とか都合のいい曲解にも程がある訳で、これで良く「金融政策の専門家」を名乗って何とかストやってたわと呆れる次第、つーか無期限無制限とかの安倍さんの話ってこの辺からも吹き込まれているのかと思うとorz感が更に高まるのでありました。


・・・・・・・いかん、悪態書いてたら肝心のネタががががが
 


お題「決定会合レビュー/例によって例の如くの雑談/新手の金融緩和じゃないよね〜」2/2   2012/11/21(水)08:02:12  
  ○引き続き安倍総裁発言関連の続き

色々とクリップだけしておく。

・自民党の公約案はトーンダウン???

昨日の日経新聞朝刊にもアウトラインが出ていて、今日も公共放送でさらっと案について触れていましたが。

[外部リンク] 11月20日(火)18時29分配信

『自民党の安倍総裁が日銀に対し、大胆な金融緩和を求めると発言していることについて、中塚金融担当大臣は「軍事独裁政権じゃあるまいし」と述べて、強く批判しました。「日本銀行に無制限の緩和をさせるとか、建設国債は全部引き受けさせるとか、発展途上国の軍事独裁政権じゃあるまいし。一国のリーダーとしてはふさわしくない」(中塚一宏金融相)』(上記URLより)

・・・・・・・・・(^^)。

岡田副総理
[外部リンク] 11:54

『前原誠司経済財政担当相は20日の閣議後の記者会見で、自民党の安倍晋三総裁が日銀にさらなる金融緩和を求め、日銀法の改正にも言及していることについて、「政治が金融政策に介入しようとしている」と批判。「日銀の独立性は担保されないといけない」と述べ、日銀法改正には慎重な姿勢を示した。』(上記URLより)

>「政治が金融政策に介入しようとしている」と批判
>「政治が金融政策に介入しようとしている」と批判
>「政治が金融政策に介入しようとしている」と批判
>「政治が金融政策に介入しようとしている」と批判
>「政治が金融政策に介入しようとしている」と批判

・・・・・・・・・・・・・・さすが前原さん!俺たちに言えない事を平然と言ってのける!そこにシビれる憧れるぅ!(AA略)


・安倍さんの反応

一方の安倍さん。

[外部リンク] 11月 20日 18:02 JST

まずは上記URL先の記事を読んでくらはい(長いけど)。

・・・・・・・でまあこれ読んで「何でマネタイゼーション論議と関係あるのか判らん」という感想を持つほうがまあ普通でして、ここで「単なる国庫納付の話じゃネーノ」と思うのはまあ短期市場や資金繰り実務への理解がある方ではないかと思います。


でまあこの施策の元ネタは実はこの辺にあるのですな。英国財務省のサイトから。

[外部リンク] November 2012
Changes to cash management operations

『On 9 November 2012 the Government agreed with the Bank of England to transfer to the Exchequer the excess cash held in the Bank’s Quantitative Easing (QE) facility. 』

『This will align the cash management arrangements for the facility with normal government practice and with the approach followed by other countries undertaking QE. On the 9 November 2012 the Chancellor of the Exchequer and the Governor of the Bank of England exchanged letters agreeing the cash management arrangements. 』

『Since 2009 the Bank of England has operated QE by buying gilts and holding them in a dedicated facility called the Asset Purchase Facility (APF). These gilts attract regular coupon payments from the Exchequer. With the purchases of the APF having reached £375 billion, this Facility has now accumulated a large cash balance. As the scale and likely duration of the scheme has increased significantly since its inception, it makes sense to normalise the cash management arrangements for the APF. 』

『From now on this excess cash will be transferred to the Exchequer on a regular basis. This will improve transparency and align our practices with those of major central banks like the United States Federal Reserve and the Bank of Japan. 』

・・・・・・そういやこの辺に関連する話題として以前某大師匠様と「そういやBOEのAPFって何か変な会計してたような気がしますなあ」という話をしておりまして、この記事見て英国財務省のページを探したら見落としていた物が見つかったので感謝ということで。

えーっとですね、BOEの資産買入(APF)の場合、購入した債券の利金収入についてこれまで実はわざわざAPFの中のポジションとして管理している格好になっていまして、その為にAPFの中でキャッシュ勘定をしこたま抱え込んでいる状態だったのを、FEDや日銀のように、利子収入に関しては国庫にお返しする形にしましたよというのが今回の動きでして、ここのリリース文のどこをどう読むと「新手の金融緩和」という事になるのか小一時間問い詰めたいのですが、実はまあ確かに記事にあるような話もあるのですがそれは後ほど。

でまあその後の方を読むとこんな事が書いてあるのだ。

『At some point in the future, as monetary conditions normalise, it is likely that the cash flows will need to be reversed. Return payments from the Government to the APF may be necessary to meet shortfalls in the APF’s net income as the Bank Rate rises, or capital losses on its gilt holdings as the Monetary Policy Committee unwinds QE. The previous Government agreed that any future losses incurred by the APF will be met in full by the Government. For this reason, any net coupon income transferred from the APF to the Exchequer should be used solely to pay down government debt.』

『These changes will have no effect on the Monetary Policy Committee’s ability to set monetary policy: the APF remains fully indemnified by the Treasury and all future gains or losses are due to the Treasury. 』

つまり、金融正常化の過程では当然短期金利が引き上げられることになるのですが、この場合APFはキャッシュポジションが払い超になって資金ショートになるという説明になっているので、どうもAPFはその勘定として、保有する債券のファンディングコストを政策金利だか何だかこれだけ見ても判らないのですが、まあチャージするような会計になっているようで、その結果として今持っている長期国債の利回りよりも短期金利が高くなったら逆鞘になるという話のようでして、その場合は財務省が面倒を見るという握りになりましたということのようですな。

この辺に関しては厳密な理解はあたくしもあまり自信は無いのですが、FEDや日銀の場合は資産買入や通常のオペレーションなどによる利息収入については(もちろん個別には認識しているでしょうけれども)まとめて全体として収益がこれだけだから国庫納付がこれだけですよというような形になっていると理解しておりますので、例えば長期国債買いが嵩んで急に利上げが来たのでという事になった場合、全体としての国庫納付金が減る(とか場合によっては赤字決算になるとか)という結果になると思うのですが、BOEの場合は出口政策以降における期間収益問題に関してもAPFはAPF単体として認識して言ってみれば勘定分離するような形を取っていたのですね、というのは把握しました。

ちなみにBOEのAPFの説明のページが
[外部リンク] of cash from the Asset Purchase Facility to HM Treasury

[外部リンク] its meeting of 7-8 November I briefed the MPC on the agreement we have reached. The Committee was content that its ability to set the appropriate stance of monetary policy would not be affected by this action.』

これはさっきの財務省の説明と同じ。

『But the Committee noted that its policy setting would need to take account of the effect of this action, which amounts to a small loosening of monetary conditions.』

どう見てもただの両建て解消にしか見えないのですけれども・・・・・・・・・

『This is because, as the Committee noted, your intention is to use any funds transferred to the Exchequer to reduce the stock of outstanding government debt. As a result the private sector will hold fewer gilts and more money than otherwise. That implies an easing in monetary conditions relative to the present position in which the coupon payments are held on deposit by the APF. The Committee therefore views the use of coupon income to reduce the stock of outstanding gilts as having an effect similar to the MPC purchasing gilts of the same value.』

まあ正直言って物凄い細かい話でして、これをもうちょっと判りやすくする為に日本の政府のキャッシュマネジメント効率化に例えてみれば良いと思うのですが(って言ったら更に判りにくくなりますかそうですか)、財政収支が真っ黒でも無い限り、普通に考えれば政府の資金繰りって国債(長期なり短期なり)とキャッシュがバランスの左右にある訳で、その中でキャッシュマネジメントを効率化して政府預金のキャッシュを圧縮すると、その分だけ見合いとなる国債による資金調達が減りますよというお話なのですが、本質的には単なる両建て解消ですし、元々APFで持っているキャッシュというのは国債の利息即ち国から払われたキャッシュでございますので、まあハナクソ程度の意味合いだと思うのですけどねえとは思います。

BOEが「an easing in monetary conditions」って盛大に言ってますからロイターの記者さんが釣られるのは致し方ない罠とは思いますけれども、これは広義の政府部門におけるキャッシュマネジメントの効率化というだけの話でありまして、これを捕まえて「金融環境緩和」というのはかなり強弁にも程があるように思えますので、最初記事読んだときにロイター何ゆうとるんじゃと思いました(明らかにマネタイゼーションとは関係ないですし、国債発行が減る方なのですからむしろ逆ですぞな)が、これは怪しげな説明を繰り広げるBOEの方が悪いわと思いました。

以上超越マニアネタですが、面白い話だったのでメモメモという事で。
 


お題「決定会合レビュー/例によって例の如くの雑談/新手の金融緩和じゃないよね〜」1/2   2012/11/21(水)08:01:51  
  何とこれは野田さんに追い風(^^)。
[外部リンク]
 


お題「引き続き財政マネタイズ関連雑談/FOMC議事要旨ネタ続き」2/2   2012/11/20(火)08:03:03  
  ○んでもってFOMC議事要旨ネタの続き

[外部リンク] Views on Current Conditions and the Economic Outlook』のラスト1パラか2パラを見るのがミニッツ早読みの際には重要ですのでケツ2パラ分から参ります。

『In their discussion of financial developments over the intermeeting period, participants commented on the effects of the policy actions taken at the September meeting to strengthen the Committee's forward guidance and to purchase additional MBS.』

ということで前回の追加緩和措置の効果についての議論ってこらまた随分と気の早い議論をしているなあと思ったのですけど。

『The initial effects were generally viewed as consistent with a marked easing in financial conditions. For example, yields on MBS dropped noticeably, leading to a decline in mortgage interest rates, and corporate bond yields generally moved lower. Yields on nominal Treasury securities were little changed.』

早速各種金利やスプレッドの低下という初期の効果が出ているとか気が早過ぎ。

『Some participants suggested that more time would be required to assess the ultimate effects of the additional MBS purchases on primary mortgage rates and on financial conditions more broadly.』

もうちょっと見て行きたいってまあそらそうよ。

『The stability in nominal Treasury yields, paired with a decline in TIPS yields, implied a modest increase in inflation compensation, on net, over the intermeeting period. A couple of participants saw this increase as a sign that the open-ended asset purchases posed a risk to the stability of longer-term inflation expectations. However, others saw the effect on expected inflation as relatively muted or likely the result of reduced risks of undesirably
low inflation.』

長期金利の安定とTIPS金利の低下(つまりBEIの拡大)について2名の委員(ラッカーと誰か^^)がオープンエンドの資産買入がインフレ期待の安定に対するリスクを示したものと懸念を示すものの、他の人たちはまあ気にせんでよろしいという見解。

『Participants remained concerned about risks to financial markets associated with the situation in the euro area and uncertain U.S. fiscal prospects, but a couple noted that measures of financial market uncertainty were still relatively low. Several participants pointed out that recent policy announcements by the European Central Bank were received favorably in markets.』

『A number of participants mentioned other signs of greater optimism in financial markets, including a rise in merger and acquisition activity and a moderation in pressures on large U.S. financial institutions.』

この辺は欧州問題とかフィスカルクリフ関連の市場への影響の話。

『A few participants observed that low interest rates had increased demand for riskier financial products, and a couple of participants saw a risk that holding interest rates low for a prolonged period could lead to financial imbalances and imprudent risk-taking. One participant, however, commented that risk aversion still seemed quite high, citing the very low yields on longer-term TIPS and a large estimated risk premium in equity markets.』

第2の柱キタコレという議論もされていまして、少数名の人が低金利でリスクの過大選好が起きているという指摘をする一方で、株式市場などを見たらリスクオフは続いているでしょという指摘をする人が1名。


・資産買入の効果とコストの話

んで次のパラグラフ。

『Participants also discussed the efficacy and potential costs of the Committee's asset purchases.』

ほう。

『A number of participants offered the assessment that the Committee's policy actions, to date, had been effective in making financial conditions more accommodative and that lower interest rates were providing support to aggregate spending, most notably in areas such as housing, autos, and other consumer durables.』

金融環境をより改善し、低金利は消費全般、特に住宅や自動車、その他の耐久消費財の需要に好影響を与えている、という認識を示しておりまして、前段とか(今日はネタにしませんが)その前の住宅市場とMBS市場の改善の議論とかも含めますと、今回のFOMC議事要旨ではやたらめったら追加金融緩和政策の消費への効果というのを強調しているなあと思うのでありました。

『In particular, some pointed out that the favorable developments in mortgage markets over the intermeeting period suggested that the MBS purchases were likely to reinforce the nascent recovery in the housing market. Several added that, based on the experience with earlier asset purchases, the broader effects on economic activity from more-accommodative financial conditions were likely to accrue over time.』

特に〜ということで更に追加していて、何かアピール成分高いですね今回の議事要旨と思ったのは単にあたくしの性格が悪いからですかそうですか。

『Looking ahead, a number of participants indicated that additional asset purchases would likely be appropriate next year after the conclusion of the maturity extension program in order to achieve a substantial improvement in the labor market. In that regard, a couple of participants noted the likely usefulness of clarifying the range of indicators that would be evaluated in assessing the outlook for the labor market.』

という辺りが「年末のツイストオペ終了後も資産買入を継続すべき」という見解ですが、ここまでの流れを読みながらここの文を読みますと、「ああ普通に買入するんですよね今までの議論ってそれを正当化するための話ですよね」と素直に読めると思いますがどうでしょう。

『Participants generally agreed that in determining the appropriate size, pace, and composition of further purchases, they would need to carefully assess the efficacy of asset purchases in fostering stronger economic activity and consider the potential risks and costs of such purchases.』

でまああたくしはここを見てオープンエンドみたいな形でやるのかな、と思いましたが、しかしまあオープンエンドって本来は「止めようと思ったら何時でも止められるように事前コミットを先の方までしないで慎重に買入を行う」というのがここの文章を見ても見え見えなのですけれども、それを「無期限無制限買入」と見せるという逆さ絵プレゼンテーション恐るべしという所ですな。

#というかタカもハトも納得させる為の方法としてはこれが一番ということなのでしょうが

『Several participants questioned the effectiveness of the current purchases or whether a continuation of them would be warranted if the recent moderate pace of economic recovery were sustained.』

一方で効果について疑問を呈する人も複数名いますぞな。

『In addition, several participants expressed concerns that sizable asset purchases might eventually have adverse consequences for the functioning of asset markets or that they might complicate the Committee's ability to remove policy accommodation at the appropriate time and normalize the size and composition of the Federal Reserve's balance sheet. A couple of participants noted that an extended period of policy accommodation posed an upside risk to inflation.』

でまあ追加買入の懸念として、金融市場機能低下の論点と出口政策を困難にするという論点と、インフレ期待を高めるリスク(これは2名なのでさっきのBEIの話をした人と同じでしょ)というのが出るのは今回も同様なのでございましたとさ。

ということで本日はお手軽読みシリーズ(別名手抜きシリーズ)でどうもすいません。
 


お題「引き続き財政マネタイズ関連雑談/FOMC議事要旨ネタ続き」1/2   2012/11/20(火)08:02:39  
  肝心の先週1週間プライスアクションを見ていなかったせいかあたくしの市場雑談が市場の中の人の今のイメージとずれているのではないかという気がするのですが、あたくしの備忘ですのでその辺お含み置きをm(__)m

・・・・モーサテで米国選挙礼賛しているオッサンがやかましいのだがマイクの音量をコントロールしてくれテレ東、つーか日本の選挙制度って「金権選挙防止」という設計思想がある訳で、金権選挙そのものの米国選挙制度と比較するならまずはその米国金権モードが良いのかという所から話をせんと始まらんと思うのはひねくれ者ですかそうですか

という悪態は兎も角として。

○安倍さん発言関連昨日のニュースフローとか市場雑談とか

・債券市場の反応について1週間プライスアクション見てなかったあたくしが感想

ふむふむ。
[外部リンク]

『11月19日(ブルームバーグ):債券相場は下落。為替市場で円安基調が続く中、国内株価が続伸したことが重しとなった。自民党の安倍晋三総裁が建設国債の日銀引き受けに言及したことへの警戒感も強まり、売りが優勢となった。』(上記URLより)

ということですが、次期首相最有力候補が「中央銀行による財政マネタイズ」を堂々と発言した割にはそんなに反応しませんでしたねという風にあたしゃ思った(話が逸れるけど目の前のモーサテとかで「踏み込んだ金融政策が期待される」とか為替の人がゆうとるのだが「中銀の財政マネタイズ」って最早金融政策じゃねえだろそれと思うのですけどねえ・・・・・)次第で、ついでにイールドカーブ的には昨日は先物から10年が弱めで20年とかまあ確り目(というほど極端に変化があった訳でも無いが)とかでしたので、まあ債券市場的には「ど〜せ選挙対策で威勢の良い事言ってるだけで実際にやる訳ねえだろ」という風に高を括っているという所でしょうかね。それから15日以降に特にスティープが進行しました(何せあたくしが更新さぼっている間に5年が1.5毛強くなっている間に30年が4毛甘くなっていましたからにゃあ)のでその反動分もあるでしょうなとは思いました。

先物も一時そこそこ下がったのですが終わってみれば7年10年5糸甘で超長期は5糸強ということではあそうですかという結果ですが、まあ債券市場的にはまだ高括っているモードだという所(もともと安倍さんの場合は前回の首相時代にそれまで言っていた威勢の良い事(外交関連とかで)をそんなに実行しなかったですよねというのがあるのが大きいと思う)でしょうなあとは思いました。


・安倍さんが益々絶好調なのは兎も角自民党自体も有頂天モードになってねえかこれ

[外部リンク]
前原氏、20日に日銀会合出席 2012/11/19付

『安倍氏は19日昼、党本部で開いた会合で「かつての自民党政権とは次元の違うデフレ脱却政策を説明している。大胆な金融緩和をするために日銀と協調し、インフレ目標を設定する」と述べた。2〜3%の消費者物価上昇や無制限の金融緩和に加え、積極的な財政出動が必要だとの認識を示した。』(上記URLより、以下同様)

>かつての自民党政権とは次元の違うデフレ脱却政策を説明している
>かつての自民党政権とは次元の違うデフレ脱却政策を説明している
>かつての自民党政権とは次元の違うデフレ脱却政策を説明している

・・・・・・・・・そら中央銀行に財政マネタイズさせるとか「次元が違う」わなとしか申し上げようがございませんが、どうも市場の反応を見てすっかり有頂天モードになっているんじゃネーノと言うのがオソロシス。


『これに先立ち、自民党の菅義偉幹事長代行は同日午前、地元の横浜市内で街頭演説し「安倍総裁が日銀法改正と無制限の金融緩和に言及したことで、円が7カ月ぶりに1ドル=81円台になった」と訴えた。』

・・・・・・・・・・うーむ、「中央銀行に財政マネタイズさせて積極財政政策」という普通に有り得ないレベルの発言を止めるどころか党幹部までが円安株高を見て盛り上がってしまっているとかどうなってるんだ自民党はorzorzという所。

#しかし前原さん日銀会合出席とかもうお前は以下悪態につき自主規制


公共放送ニュースでもこんな感じ

[外部リンク] 20時10分

『自民党の安倍総裁は党の地方議員の会合であいさつし、デフレからの脱却が最優先の課題だとして、政権に復帰した場合には2%か3%の物価上昇の目標を設定し、日銀にさらなる金融緩和を行うよう求めていく考えを改めて示しました』(上記URLより)

朝の公共放送ニュースでは「デフレ脱却」の方じゃなくて「日銀への金融緩和を求める」というのがヘッドラインになっていたのですが、それに該当するニュース記事がNHKのサイトにございませんでしたのでその前のニュースURLを付けておきましたが、まあいずれにせよ今日も今日とて安倍さんの金融政策関連発言が公共放送のニュースヘッドラインを飾る形になりましたとな。


・まあさすがに反動も

[外部リンク]
 


お題「自民党安倍総裁の国債引受発言キタコレなので休み中の時系列整理/FOMC議事要旨から」2/2   2012/11/19(月)08:01:27  
  ○FOMC議事要旨ネタから少々

10月FOMC議事要旨ですが、政策決定とかは無かったですけれども政策論点が中々オモロス。

[外部リンク] and Forward Guidance』という事で「閾値とフォワードガイダンス」という小見出しの部分があるのですな。

『A staff presentation focused on the potential effects of using specific threshold values of inflation and the unemployment rate to provide forward guidance regarding the timing of the initial increase in the federal funds rate.』

今回は連銀スタッフからのプレゼンテーションとして「利上げを開始する時期に関して特定のインフレ指標や失業率を示す事の潜在的な効果について」というのがあったそうで。

『The presentation reviewed simulations from a staff macroeconomic model to illustrate the implications for policy and the economy of announcing various threshold values that would need to be attained before the Federal Open Market Committee (FOMC) would consider increasing its target for the federal funds rate.』

ということなのですが、この問題って「マクロエコノミックモデルによるシミュレーション」というよりも、市場金利への作用とかそっち方面の話のような気もするんで、実際にどういうシミュレーションをしたのかというのは当然ながら議事要旨では見せてくれませんけど、その内容がまあ気になる所でして、何か物凄い机上の空論的な話をしているのか、その辺りに関する市場金利への影響とか言うような話をきちんとしているのかとか興味は尽きませんがまあそれは兎も角として。

『Meeting participants discussed whether such thresholds might usefully replace or perhaps augment the date-based guidance that had been provided in the policy statements since August 2011.』

ということで、カレンダーベースのフォワードガイダンス(現在の方式)を特定の経済指標に置き換えるまたは特定の経済指標ベースの話を付け加えるという事に関しての効用などについて議論しましたということで以下鑑賞。

『Participants generally favored the use of economic variables, in place of or in conjunction with a calendar date, in the Committee's forward guidance, but they offered different views on whether quantitative or qualitative thresholds would be most effective.』

ほほーという感じですが、特定の経済指標に関して「量的」なものを示すのか、「質的」なものを示すのかという点についても意見が色々と分かれているというのがあるとな。

『Many participants were of the view that adopting quantitative thresholds could, under the right conditions, help the Committee more clearly communicate its thinking about how the likely timing of an eventual increase in the federal funds rate would shift in response to unanticipated changes in economic conditions and the outlook. Accordingly, thresholds could increase the probability that market reactions to economic developments would move longer-term interest rates in a manner consistent with the Committee's view regarding the likely future path of short-term rates.』

つーことで、「Many participants」は利上げのタイミングに関して「量的な閾値」を示すことによって、コミュニケーションポリシーを改善させるというのと、市場が経済状況の変化に応じて政策金利の先行き予想をするという動きをしやすくなるのではないかとの指摘をしています。

『A number of other participants judged that communicating a careful qualitative description of the indicators influencing the Committee's thinking about current and future monetary policy, or providing more information about the Committee's policy reaction function, would be more informative than either quantitative thresholds or date-based forward guidance.』

一方で量的な指標を出す事よりも「FOMCが足元および先行きの金融政策に関してどのような指標を参考にしながら考えているのかという事に関して注意深い記述をする」とか「FOMCの政策反応関数に対してより多くの情報を示す」というような「質的な情報」を示す方が量的な閾値を示すよりは有効ではないかというのが、さっきの人たち以外の中の多くの人が指摘しているとな。

『Several participants were concerned that quantitative thresholds could confuse the public by giving the impression that the FOMC focuses on a small number of economic variables in setting monetary policy, when the Committee in fact uses a wide range of information. Some other participants worried that the public might mistakenly interpret quantitative thresholds as equivalent to the Committee's longer-run objectives or as triggers that, when reached, would prompt an immediate rate increase; but it was noted that the Chairman's postmeeting press conference and other venues could be used to explain the distinction between thresholds and these other concepts. 』

ということで、「質的な情報」派の人たちの意見という事になるのでしょうが、「量的な閾値」を示す事についての懸念として、数名(Several)の参加者は「FOMCが経済の総合判断にあたって特定の経済指標に過度にフォーカスしているのではないかとの誤解を与える」という点を指摘し、他の複数名(Some)の参加者は「閾値そのものの数値がFOMCの長期的な目標であるとか、利上げをするタイミングとして自動的なものであるなどとの誤解を与える」という点を指摘しております。ただまあそれと同時に議長のFOMC後の会見やら他の機会などを用いてその辺りに関する誤解をさせないようにすることは出来るでしょうとの指摘もあるようですな。


ということで、まあ結局結論は出ていないのですがその次のパラグラフ。

『Participants generally agreed that the Committee would need to resolve a number of practical issues before deciding whether to adopt quantitative thresholds to communicate its thinking about the timing of the initial increase in the federal funds rate.』

FF金利引き上げに着手するタイミングについてFOMCがどのように考えているのかという事をコミュニケートするために「量的な閾値」を設定するかどうかという事を決定するためには、多くの実務的な論点についての解決を図る事が必要であるという事で参加者は概ね合意したとの事ですな。その後がじゃあその論点とは何ぞやという話なのですが。

『These issues included whether to specify such thresholds in terms of realized or projected values of inflation and the unemployment rate and, in either case, what values for those thresholds would best balance the Committee's objectives of promoting maximum employment and price stability.』

インフレ率や失業率を示すというのは良いとして、実際の経済指標そのものに紐をつけるのか、それとも見通し数値に紐をつけるのかという問題や、出す数値はどのレベルに置くべきなのかというのがまずは結論の出ていない第一の論点、つーかかなりのそもそも論ですぞな。

『Another open question was whether to supplement thresholds expressed in terms of the unemployment rate and inflation with additional indicators of economic and financial conditions that might signal a need either to raise the federal funds rate before a threshold is crossed or to delay until well afterward.』

次の論点としては「量的な閾値」だけではなく、利上げを開始する経済や金融環境に関して追加の情報を出して、閾値に達する前に利上げする必要性がある事や、閾値に達しても利上げしない必要性がある事を示すべきかどうかという点だそうですが、これあまり詳しくやってしまうと閾値の意味が弱くなっちゃいますし、かといってその辺をスルーしますとこの手が2度と使えなくなってしまうのでまあさじ加減は確かに難しい。

『A final question was whether the statement should also provide forward guidance about the likely path of the federal funds rate after the initial increase. It was noted that such guidance could have significant effects on financial conditions and the economy.』

最後の論点としては声明文で「利上げ開始後の政策金利パス」について示すべきかどうかという話で、これを示す事によって金融環境や経済に対して顕著な効果を与えるのではないかという話ですな。しかしまあこれも意見が分かれそうな話すし、大体からしてその時の状況によって全然違う事を事前に示すというのは難しいんじゃネーノと思いますけど。

『At the conclusion of the discussion, the Chairman asked the staff to provide additional background material, taking into account the range of participants' views.』

ということで、結局議長から連銀スタッフに対してこれらの点についての論点整理をしてくんなましという指示が出たというのが結論となりましたようで、これ次回のSEPに間に合うのかどうかは微妙な気もしますがどうなるやらという所ですな。


・SEPの見せ方について

今日は最初と最後をネタにするという変則攻撃ですが(^^)、票決の後に『Discussion of Communications regarding Economic Projections』というコーナーがありましたのでそちらもネタに。

『A staff presentation reviewed the results of the consensus forecast experiments that the Committee conducted in conjunction with its August and September meetings.』

コンセンサスフォーキャストの出し方についての議論も続いているようで。

『The briefing highlighted the important role of the assumed path for monetary policy in constructing a consensus forecast and reviewed several alternative approaches for setting such a path. As a possible alternative to a consensus forecast, the staff presentation also discussed potential enhancements to the SEP.』

コンセンサスフォーキャストとしての政策金利パスを示すとか、それ以外の方法などによってSEPの説明成分を更に増やすという話なのですが、あたくし思いまするに既にSEPの内容とFOMCのステートメント内容が必ずしも一致していない(SEPは全員参加の一方でFOMC自体は投票権のある人と無い人がいるのだから当たり前なのですけど)時点でSEPが余計な情報出し過ぎだと思うので、これ以上いじるのもどうかとは思いますけどね。

『In their discussion, participants agreed that FOMC communications could be enhanced by clarifying the linkage between participants' economic forecasts, including the underlying policy assumptions, and the Committee's policy decision as expressed in the postmeeting statement. However, most participants judged that, given the diversity of their views about the economy's structure and dynamics, it would be difficult for the Committee to agree on a fully specified longer-term path for monetary policy to incorporate into a quantitative consensus forecast in a timely manner, especially under present conditions in which the policy decision comprises several elements.』

ということで、まあSEP充実のメリットは認めつつも、殆ど(most)の参加者は参加者間のビューに多様性がある状況を踏まえると、ロンガータームの金融政策パスなどをSEPで特定の形で示すのは難しいのではないかということですわな。

『Participants agreed to continue to explore ways to increase transparency and clarity in the Committee's policy communications, and they indicated a willingness to look into modifications to the SEP. At the end of the discussion, the Chairman asked the subcommittee on communications to explore potential approaches to providing more information about the Committee's collective judgment regarding the economic outlook and appropriate monetary policy through the SEP.』

でまあ結論はこっちも「今後も検討を続けます」という話なのでどこかでSEPに追加のネタが出るときもあるでしょうというか、なんちゃって追加緩和のネタに温存するのかもしれませんなという所でございました。
 


お題「自民党安倍総裁の国債引受発言キタコレなので休み中の時系列整理/FOMC議事要旨から」1/2   2012/11/19(月)08:00:58  
  どもどもご無沙汰しております。何かあたくしが更新をお休みしている間に色々とございましたようで誠にアレでございますが・・・・・・・

#岩田規久男先生の金融政策解説ですがFRBは4年分のフィリップス曲線だけ出してパフォーマンス評価とかFEDが100点でECBが70点で日銀が0点とかまあいつもの話だなあとか思ったのですが何だこの「超過準備指数」って??

つーか岩菊先生によると日本銀行法の規定通りに忠実に日銀が行動しているという事なのに何で0点扱いになるのか判りませんし、物価の目標達成時期を明示してないからケシカランとか言ってるけど他の中銀だって時期は明示してないんですけどとか、数分のコーナーで言ってることが支離滅裂にも程がある上に具体的政策論は無しとかもう何と申しますか以下自粛という所で。

・・・・・・・・しかし昔はもうちょっと興味のある論点も示してくれていたのに(一応一冊だけ先生の本も持っているのですけど)何だか岩菊先生すっかり残念になってしまいましたなあという所です。

#ま、中原伸之さんの著書によれば審議委員の打診受けた時に「70まで学習院の教授やっていたい」と仰ってお断りしたそうで、それが事実だとしたら「責任を求める」とかお前が言うなにも程があるのですけどねえ

という悪態は兎も角として安倍さんネタから。


○まずは安倍さん関連のニュース時系列整理をしておくぞな

衆議院解散します発言が党首討論で出た辺りから安倍さんがアレということで、とりあえず休載中の時系列メモね。

[外部リンク] 11月 15日 17:08 JST

『[東京 15日 ロイター] 自民党の安倍晋三総裁は15日、政権を奪還した際の経済運営に関して、これまでの自民党政権の対応とは次元の違う政策で対応するとの決意を語った。総裁は、デフレと円高が最大の問題だと指摘。』(上記URLより、以下同様)

『政策の実効性をあげるには「一番良いのはインフレ目標をもつことだ。2%がいいのか3%がいいのかは専門家に議論して判断してもらいたい。この達成のためには、無制限に緩和をしてもらう。』

インフレ目標って今の物価安定の目途と何がどう違うのかまず説明して頂きたいですな。

『日銀の政策手法の「まずさ」にも言及し、「たとえば、最も安全な日本銀行に0.1%で預けられるのでは日銀に預けることになる。逆にゼロにするかマイナス(金利)にするくらいにして、貸出圧力を高めてもらわなければならない」としたほか、国債の買いオペに関して短期債のローリングでは不十分だとも指摘。「無制限にやって、それを続けてやることでインフレ期待が起こる」と注文を付けた。』

・・・・・・・・・・orz

えーっと、日銀当座預金付利をマイナスにしたら量的緩和が出来なくなる(資金供給オペの金利もよりマイナスにするなら出来ますけどそれやっても意味は無いでしょ)りますし、大体からして市中の金は何ぼ回っても最終的には日銀当座預金の形で戻ってくるのですからそこの金利をマイナスにしたから貸出伸びるとか考えている時点でアレですぞなもし。

ついでにですな、「インフレ目標達成まで無制限に緩和」ということですが、物価というのは遅行指標ですからして無制限緩和で長期債バカバカ買うと今度は目標達成後の正常化オペが物凄く大変な事になって市中金利を乱高下(というか急騰)させることになるのですけれども大丈夫ですかいなとか、まあ何とも穴だらけの話をしておりまして、どういう人から金融政策のレクを受けているのか大丈夫かよ自民党という所ですが・・・・・


でまあ次期首相候補最右翼の方がそんな事言うから市場は反応します罠。

[外部リンク] 11月15日(木)23時1分配信

『【ロンドン時事】15日午前のロンドン外国為替市場は、自民党の安倍晋三総裁がこの日の講演で「無制限の金融緩和」を求める発言をしたことで円売りが加速、円相場は4月27日以来約6カ月半ぶりに1ドル=81円台まで下落した。』(上記URL先より)

となりました所で、市場が反応したので更に安倍先生調子に乗って週末にはこんな発言が出たようでございますな。

[外部リンク]
「建設国債は日銀に買ってもらう」 自民・安倍総裁

『自民党の安倍晋三総裁は17日、熊本市内で講演し、「建設国債はできれば日本銀行に全部買ってもらう。これによって新しいマネーが強制的に市場に出て行く」と語り、政権に返り咲けば日銀に建設国債の引き受けを促す考えを示した。』(上記URL先より)

・・・・・・・・・・えーっと、中央銀行に新規財源債の引受をさせますとかOECD加盟国でG7国の内閣総理大臣最有力候補者が発言とか何を仰る兎さんという話がそもそも論としてある訳で、どこのロバートムガベ先生ですかという所で、週明けの本日の債券市場様はどのくらい反応するのやらと思うのですが、本当の本当にそんな話を堂々するのが政権公約ですよという事になりますとマジで景気も吹かないのに長期金利上昇とかいう素敵な事になって株価にも良いとも思えないのですけどねえ。

まあその他どうでも良いのですが、そもそも「これによって新しいマネーガー」とか言う話と15日講演での日銀当座マイナス金利の話が思いっきり整合性が取れないのでありまして、日銀当座預金金利マイナスとかにしたら当座預金残高急減要因なんですよね、と思ったらこんな話もしていたのか安倍先生。

[外部リンク] 読売新聞)

との事でございますが、タンス預金を使うとこれまたマネーが減る話になるのですけど、どうも金融政策に関する話について、一つ一つに関しては一応纏まった見解になっているのですが、話を通してみるとあちこちで矛盾が生じるという誠に素敵な状態になっておられるようで、いやあの選挙までにもうちょっと何とかして頂きたいと存じますが自民党本部様におかれましてはそれなりに優秀なスタッフの方々も居た筈なのですがどうなってしまってるのよという所でございますわな。


しかし他の記事を拝読いたしますと・・・・・・

[外部リンク] 5時9分

『野田総理大臣は、自民党の安倍総裁が、公共事業の財源に充てるために発行される建設国債を日銀が引き受けることを検討する考えを示していることについて、「財政規律が緩むことになる」などと批判しました。衆議院が解散され、各党が事実上の選挙戦に入るなかで、デフレからの脱却に向けて、金融緩和と日銀の役割も、今後、論点の1つになりそうです。』(上記URLより、以下同様)

『自民党の安倍総裁は、17日の講演で、「やるべき公共投資を行い、そのための建設国債を、できれば日銀に全部買ってもらうことで、新しいマネーが強制的に市場に出ていく。景気にもよい影響がある」と述べ、政権に復帰した場合、公共事業の財源に充てるために発行される建設国債を日銀に引き受けさせることを検討する考えを示しました。』

『これに対し野田総理大臣は、イギリスのフィナンシャル・タイムズのインタビューに答え、「日銀による建設国債の直接買い入れを実施すれば財政規律が緩む。財政の観点からおかしい」と批判しました。』

と思いっきり公共放送は安倍さんの発言に関して「中央銀行の国債引受」という文脈で報道しています罠キタコレという所でございます。


しかしまあ何ですな、最後から2番目の記事にございました前原大先生様の発言ですが・・・・・・・

[外部リンク] 11月15日(木)22時56分配信

『[東京 15日 ロイター] 前原誠司経済財政担当相は15日夜の会見で、自民党の安倍晋三総裁が最近の講演などで、日銀の金融政策に繰り返し言及していることに対し「日銀の独立性をまったく度外視したような発言をしている」と批判した。』(上記URL先より)

>日銀の金融政策に繰り返し言及していることに対し
>日銀の金融政策に繰り返し言及していることに対し
>日銀の金融政策に繰り返し言及していることに対し
>日銀の金融政策に繰り返し言及していることに対し
>日銀の金融政策に繰り返し言及していることに対し

・・・・・・・・・・・・・いやとりあえずお前が言うなというかブーメランというか。某偽メール問題と言い、どこぞのダム問題と言い、この人がドヤ顔でしゃしゃり出てくると碌な事にならないの法則がこんなに早くに炸裂するとかさすがとしか申し上げようがございませんな。
 


お知らせ   2012/11/12(月)08:03:21  
  11月12日〜11月16日まで筆者都合のためお休み致します。
次回更新は19日の予定です。
 

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