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お題「これは大ネタだった11月会合議事要旨/年の瀬に素敵な電波浴」2/2   2012/12/27(木)08:04:05  
  ○安倍さんの押し込みだけではなくて「審議委員の押し込み」もあったのではないかという件

・・・・・・・という事で今日は今回の議事要旨に関して思いっきり1つのコーナーを重点的に攻めて(?)みましたが、少なくとも「為替に積極的に働きかけるべき」という論点について、当初一番強く主張していた佐藤審議委員だけでは無く、少なくともこの議事要旨では(前回展望レポートに反対した)木内さんに加えて石田さんも11月会合の時点で加勢している、というのが明らかになったというのが今回の議事要旨の興味深いというか重要な点。

つまりですな、この会合11月19〜20日の実施ですので、安倍さんの一連の発言第一弾が出た所ではありましたので安倍さん発言の影響も勿論あるのでしょうし、「より物価上昇に強く働き掛けるルートについて積極的にならないといけない」というこの辺の審議委員の皆さんの危機意識が強く示されている、という意味でも見所のある議事要旨であったと思うのですよ。

安倍さんなどによる圧力チックな話がどうもフレームアップされやすいのですけれども、11月会合での(少なくとも3名の)審議委員による危機意識表明というのが12月会合での追加緩和実施の伏線にあるというのはまあ見やすい所でありまして、そう考えますと安倍さん云々だけでは無い意味で、審議委員の方からの日本銀行の「チェンジ」の可能性というのが実はあるんじゃネーノと思わせるのが11月の決定会合議事要旨の金融政策論議に関する部分から読み取れるのでありまして、そういう意味ではこの議事要旨は非常に面白かったと思いますです、はい。

なお、この議事要旨ですけれども、他に景気見通しなどが結構弱いじゃネーノとかそういうのもあったりしますので、それはネタが無ければ明日続きを投入の所存でございます。

ということで11月決定会合議事要旨ネタはここまでね。



○年の瀬に電波浴をしばし堪能というお話

金融政策決定会合議事要旨という大ネタによってこちらの話が霞んでしまいましたが、実は昨日の朝はもう一丁面白怪電波浴ネタがございまして、これがこれで盛大な怪電波を発していたのであります。

で、このネタ元は金融ファクシミリ新聞という金融業界でもかなーりマニアというか濃いというか一部の方御用達メディアでして、名前の通り基本はファックスでして、一応Web版というのもあるのですが一般向けには出しておりませんです。

金融ファクシミリ新聞社さんのWebはこちら
[外部リンク] goals」として金融政策のゴールとしての数値を「長期的な期間のゴール」として示しておりますよねえ。

[外部リンク] 25, 2012
Federal Reserve issues FOMC statement of longer-run goals and policy strategy

さらに付け加えますと、FRBは直近の「Summary of Economic Projections」(要するに経済見通し)に置きまして、そのデュアルマンデートの一方であります所の失業率につきまして、先行き見通しを・・・・・・・

[外部リンク] rate
2012:7.8 to 7.9
2013:7.4 to 7.7
2014:6.8 to 7.3
2015:6.0 to 6.6
Longer Run:5.2 to 6.0

という形で出しておりまして、いわゆる長期的に達成すべき目標である失業率5.2%〜6.0%というレンジに対しまして、向こう2年どころか向こう3年経っても達成できませんぞなもしという見通しを堂々とお出しになっている訳でございまして、『2年は多くの国が金融政策のメドとしている期間である』との事ですと、FRBは逆さ絵議長を筆頭に全員クビというお話になりそうなものですが、寡聞にして安倍総裁(今は自民党総裁でもありますが総理と言った方が良いのでしょうけれども)の経済ブレーン様と言われる方々の口から「FRBの金融政策運営はダメである」という評価を聞いた覚えがない訳でございまして、これはどのような理屈を繰り出すとこういう話になるのかという点をとっくりとご説明頂きたいと思うのであります。

#つーか昨日ご紹介した公明党の石井さんの「物価目標は2年で達成」の出所もこのブレーン様なんですかね

でまあその程度で済めば怪電波呼ばわりをしないのでありまして、更に素晴らしいのはこの2%目標の根拠として、『インフレ率が2%以上の場合、失業率が低下することが過去の経済データに基づくフィリップス曲線によって示されていることを挙げている。』との事なのですが、物価が上昇したから失業率が低下するんというような相関じゃなくて、経済成長をする中で物価上昇が適正な資源配分を促すような水準で推移していれば失業率が低下するとかそういうような含意を示す文脈としての相関を指しているんでしょフィリップス曲線云々ってという風に突っ込みたくなるわけですよ。

大体からして何でもいいから物価を上昇させれば失業率が改善するかといえば、世の中にはコストプッシュのインフレだってスタグフレーションだってジンバブエ(は極端ですが)だってある訳ですし、最近で言えば英国のCPIがこの3年程度の間に3%近辺から5%台まで上昇して今度は2%台前半まで低下(して最近はまた2%後半になってますが)と盛大に上がったり下がったりしておりますが、一方で失業率って8%近辺で高止まったまま(リーマンショック以降5%台から8%レベルに上昇してそのままという推移だった筈)ですが、そのような事案があるのにフィリップス曲線ガーで物価さえ上がれば失業が減るんだとかこらまたお洒落なお話。


しかしその程度で済まないのか電波浴の極意でありまして、『同筋によると、インフレ率2%が達成できれば、日経平均株価が1万1300円程度、円相場は1ドル=98円程度となると予測される。』との事ですが、1980年代後半の資産バブル最末期の時でCPIが前年比2%にやっと乗ったとかいうことから勘案致しますと、2%インフレで日経平均株価が11300円とか何処をどう計算するとそういう数値になるのかと言うか、その物価水準になる位の経済状況だったら常識的に日経平均2万円以上無かったらそれはデフレは脱却しているかも知れないですけどどう見てもスタグフレーションでしょうがそれという所でございますわ。

ちなみに日経平均11300円だったら2010年の4月頃にその位の水準でドル円90円台前半ですし、ついでにその時期のCPIって前年比マイナス推移しておりますが、CPIの2%と0.2%を間違えているのではないかと思う位の凄まじい水準感の予測なのですが、金ファクさんによれば誤植でも何でも無いとの事でございますので、その盛大な怪電波に何か壮大なものを感じざるを得ませんという大変に頭のクラクラ来る怪電波をついうっかり受信致しました。ちなみにあともう一文素晴らしい電波浴部分があるのですが、それは皆様におかれまして昨日の金ファクをご確認頂く事をオヌヌメ致したいと思います。

つーことで、昨日の朝の金融ファクシミリ新聞の同インタビュー記事を読み流した方は再度金ファクをご覧になり怪電波の接受をして年の瀬の電波浴をお楽しみいただければと斯様思うのでございますが、そらまあ安倍さんの金融政策関連の話が細かい部分でツッコミどころ多くて時に総叩きにはなる罠という所でありますので、安倍ちゃんにおかれましてはブレーン様とやらの換装を全力で推奨させて頂きたく存じますです、はい。
 


お題「これは大ネタだった11月会合議事要旨/年の瀬に素敵な電波浴」1/2   2012/12/27(木)08:03:38  
  年の瀬も押し詰まる中にも大ネタが出るので全然年末気分にならないのですが・・・・・・

ということで本日の大ネタは昨日公表になった11月会合議事要旨であることは皆様ご案内の通りでありまする。

[外部リンク]
 


お題「どうもニュース雑談の方が多くていけませんなあorz」2/2   2012/12/26(水)08:01:18  
  ○気が付いたら悪態オンパレードで肝心の市場ネタがががが

・どう見てもリスク性資産の2つが未達です本当にありがとうございました

営業毎旬報告(平成24年12月20日現在)
[外部リンク]

ということで、ここから短国CP社債などの償還があったりしますので数字がぶれますけれども、目標がこうなっておりましたので・・・・・

長期国債:24.0兆円
国庫短期証券:9.5兆円
CP:2.1兆円
社債:2.9兆円
ETF:1.6兆円
REIT:120億円
固定金利オペ:25兆円
合計:65兆円程度

合計の帳尻は固定金利オペを2兆円近く上積みしたので合っているのですが、どこからどう見てもETFとREITが未達、というか12月から1銭も購入していない訳で、市況が良くなったから買わなかったけど大体行ってるからエエヤンという理屈だとは思うのですが、そもそも物価により強力に働きかけるという点ではリスク性資産に働きかける方が有効で以下いつもの話になるので割愛という所ですけど、安倍ちゃんの物価目標云々ですっかり話が飛んでしまいましたけれども、本当は今回のMPM後の会見で資産買入等基金積み上げの進捗状況についての話をしてああだこうだという風になる所で、その場でリスク性資産買入の中でもシンボリックな存在である株式市場および不動産市場向けというETFとREITの数値が未達なのはどうなのかよとかいう話をする予定でしたが、最早そのような話がすっ飛ぶ状態でございますので、日銀的には良かったのか悪かったのかという所でしょうかねえ。

なお、株式の受渡ベースでの年内は既におしマイケルとなっておりますので、昨日も買っておられないようなので普通に未達確定でしょうな。


・当座預金残高が物凄く拡大しておりますが碌に話題にならない件について

20日が定例の国債大量償還デーだったのですが、MPMで大騒ぎという事もあってすっかりスルー状態になっているので(私もですが)忘れる前に備忘録。

20日の日銀当座預金残高増減確報
[外部リンク] 481,700

21日の日銀当座預金残高増減確報
[外部リンク] 485,200

ヒャッハーという所でしてそら短国の金利が0.09%台前半に沈む罠という所でございますが、今年の3月4月に震災要因の反動で減った当座預金残高を捕まえて「日銀の金融引き締めガー」とか言ってた本職何とかストの皆様におかれましてはこの状況に関するコメントという物を頂戴したいと思うのですが、リサーチレポートを頂こうにも一部では以下自粛な方も散見されるようで誠に世の無常という物を感じる今日この頃でございまする。

しかしですよ、半年後にここから国債の買入残高が10兆増えて短期国債の買入残高が10兆増えるのですから、国債のネット市中消化額が前年比変わらなかった場合(そうはならないが)単純計算で日銀当座預金残高が20兆円増えるとかそういうおそロシアな話になるんですかそうですかその時の3か月TBの利回り幾らになりますねんという話ですぞな。

ちなみにMPMの直後にワタクシが思ったのは第一感で0.08%か若干割れるか程度という所ではあるのですが(ネット市中消化はプラスの筈なので20兆は増えないですし)、何となくその後有識者(ただのワタクシのお友達)各位に聞いて回った感じでも似たようなもんですかねえとゆー所ではあったのですが、こればっかりは短期市場のビックプレーヤー各位の投資(というかポートフォリオのお家の事情による配分という世界だが)行動次第なので何とも言えませんぞなもしという所です。


・今日出る11月議事要旨を注目するのがマニアの基本的在り方である(かもしれない)という件

ということで、MPM声明文と月報のネタをスルーするうちに気が付けば11月MPMの議事要旨が出る頃になって参りました(本日公表されます)が、今回に関しては直近の声明文や月報分析(自称)よりも前回の議事要旨の方が面白そうな予感がします。

と申しますのは、つまり前回の議事要旨を見ることによって、今回の決定との断絶がどのくらいあるのか、という事を見ることが出来る訳でして、それによって今回の追加金融緩和決定における政策関数、というと格好が良いが要するにアレの事ですが、まあそのアレを読むことが出来るのではないかという事でございまして、いつもだと次の政策決定で特に変更が出た後の議事要旨ってスルー気味になるのですけれども、今回の議事要旨は実はスルーをしないで読むのがオモシロスではあろうかと存じます。

#しかし日銀法改正するなら議事要旨は通常会合での議決事項という風に変更して次回MPM前に議事要旨発行して欲しいと思うのですけどね

なお、これは今回の声明文比較と月報比較のネタを連日華麗にスルーしている件の言い訳ではございませんので念の為申し添えます(^^)。
 


お題「どうもニュース雑談の方が多くていけませんなあorz」1/2   2012/12/26(水)08:00:58  
  党役員人事とか組閣人事とかを見ておりますと大丈夫か安倍ちゃんとしか思えないのですが、その辺の話をどう書くべえかと考えるまでも無くやまもといちろう氏が解説をしていましたのであたくしが何か申し上げる必要が無いのでURLを貼っておくのだ^^;

[外部リンク] 13:04 【共同通信】

『一、デフレを早期に克服し、2006年度に名目国内総生産(GDP)の2%成長を実現。』(上記URLより)

・・・・・・ということでして、この時は当然ながら物価目標云々という話は無かった訳ですが、まあとりあえずデフレ脱却という話でしたからベースの物価がちょっとプラスとかそういう話だと思われます(当時2%とかいう話をしてもそもそも非現実的にも程があるという感じで、まずはプラスにどう持って行けるでしょうかという話をしていた時代)ので、この時の方が実質的に自分たちに課している目標高くなかったかねとか思う次第で、9年経過したら自民党の経済政策に関する根本的な認識が劣化しているのではないかという疑惑が持ち上がってくる所がオソロシスとゆー話。


・そもそも物価という物に関する認識がアレなのではないかというさっきの小見出しの件

つーかですね、

[外部リンク] 19:08

このニュース話題になっていたからご案内の方も多いと思うのですが、日銀に物価目標2%を課してしかもそれをとっとと達成しないと総裁クビだ位の勢いでの話をする中で生活保護費を数%ずつ段階削減とか、そもそも政策としての整合性はどうなっているのだよと申し上げたい次第でして、格差ガーみたいな話をするのってあたくしあまり好きでは無いのですが、セーフティーネットはどんどん外して経済成長させようとか、どうしてそうなったというお話ではございますなあという所で。

それとかですよ、

[外部リンク]
2012年12月25日 20:06

『経団連の米倉弘昌会長は25日の定例記者会見で、自民党の安倍晋三総裁の経済政策について「金融緩和とともに財政規律は堅持すると言っているので何も心配することはない」と述べ、新政権の政策運営に協力する意向を表明した。』(上記URLより)

最初に安倍ちゃんが言ってたのは「財政を出しますけど財源の国債は日銀買ってくださいね、あそうそう前例のない金融緩和もして輪転機回して市場に金を流してください」だった訳で、そういう財政ファイナンス全開&中央銀行への脅しみたいな近代国家とは思えない文脈が報道されたから総叩きだった訳で、後から「そう言った訳では無い」という風になって、財政規律を堅持という話になったらまあ話が違うがなという事になりますわな。

でもまあニュース報道する方としてはフレームアップした方が面白いでしょうから、これも経団連VS安倍ちゃんみたいなネタになって、米倉さん全面屈服みたいな書き方(そういうフレームアップ報道が最近目立つので共同通信様におかれましては汐留のビル諸共アレして頂きたいと存じます次第なのですがそれは兎も角)になるんでしょうけれども、そうじゃないですわな。

大体からしてですな、そもそも大胆な金融緩和で国債買う云々だって極端に言えば財政の方が均衡財政やっているのなら別にホイホイ買っても財政ファイナンスどうのこうのという話にはならないのですから通貨の信認がどうのこうのとかなる訳は無いですが、どこからどう見てもそういう文脈と全然違う話をしていたから最初総叩きだった訳ですし、PBベースで真っ赤っ赤な上に累積債務も真っ赤っ赤な所にGDPギャップ埋めるのに財政支出するとか言ってるから、いやあのそれは財政ファイナンスがどうのこうのという話になって財政インフレが間違って起きたら止めるの困難を極めるし誰得インフレ何ですけどという話をしているのでございますけど、またその辺のロジックをスルーして「だから無限に緩和しても大丈夫」とか「はい論破」とか言い出すブレーン(笑)の皆様のドヤ顔が目に浮かびたくないので画像処理はしませんが浮かんでまいりますなあという所で実に頭が痛くなりますの。

・どうでも良いですが某マンガのシーンを思い出したので

[外部リンク]
2012/12/24付

どう見ても恫喝です本当にありがとうございましたと申しますか、そうなら日銀も敢えてスルーして物価目標設定を政治のせいにしたらどないですかとまで思ってしまいますが、どうも過激な発言をして為替とか株が反応するのに安倍ちゃん酔ってるんじゃネーノとか心配でして、まあ杞憂であれば結構なのですが、そんなあたくしは平野耕太さんの著名かつ名作マンガ(とあたくしは思ってます)で有ります所の「ヘルシング」の中にあった会話を思い出すのよ。

主人公の敵方の「最後の大隊」総帥と部下の会話部分です(漫画につき句読点がございませんので引用者が趣旨を損なわないような積りで句読点を補記しております)。

少佐:すばらしい能力だね、リップヴァーン中尉、さすがは「魔弾」、まさしく伝説の魔の猟師だ
中尉:はッ、はい、少佐殿ッ!!
少佐:「魔弾の射手」か、まるでまさしく魔の所業そのものだ、しかし心に留めておいた方がよいぞ中尉
中尉:は、はい?
少佐:「魔弾の射手」の終幕(ラスト)を知っているかね中尉、歌劇の最後、狩りの魔王ザミエルをもて遊んだカスパールは、ザミエルによって地獄へと連れ去られ、その骸(むくろ)は谷底へと投げ捨てられる。亡霊を装いてたわむれなば、汝(なんじ)・亡霊となるべし。中尉、心せよ、君の前にも魔王(ザミエル)が現れよう

(以上の会話は平野耕太「ヘルシング」第5巻第5話「DА(83p9より:少年画報社YOUNG KING COMICS )

何かね、自分の発言が市場に評価されて(評価されたというのも何だかなあという感じですがまあそこは措きまして)おられてすっかりご機嫌で日銀叩けば円安株高でハッピーとか思ってるのではないかとか考えておられたりすると、これまた相場という魔王はいつまでも思うとおりに動いてくれる物では無いのですけれどもねえとか思ってしまうのですが、まあ何度も申し上げておりますように、あたくしの杞憂であることを強く祈念する所ではございまする。
 


お題「決定会合レビューの続き(ただし悪態無し)」   2012/12/25(火)08:00:36  
  そういや日曜には某公共放送スペシャルで日本国債の番組があったので出遅れながらも見たのですが、どこぞの海外の「敏腕トレーダー」様が日本売りで勝負というのでほほうと思ったら「日本国債が1.8%になると儲けが出始め、3%になると巨額の利益が得られるポジションを作って云々」という所で爆笑の発作のあまりいつの間にか風呂に入っている自分がおりましたが最後まで見た方が良かったですかねえ。

#もしかして1.8%というのは20年国債の事だったとかいう話???

ところで、浪速のルーピー状態ですかそうですか。何でこの人の馬鹿発言とか支離滅裂発言とかがもっと突っ込まれないのかと不思議に思うのですが。

[外部リンク] 12月16日(日)22時29分配信

[外部リンク] 12月20日(木)21時37分配信


○為替により働きかけるという論点の雑談を少々

金曜日はその提案があまりにも唐突だったという衝撃および前日都内某所で摂取したスペインワインが抜けていなかった勢いで一部不穏当な表現で石田審議委員の提案について評価致しまして、一部の不穏当な表現については遺憾の意を表明致しますが、まあ趣旨的に「実務家出身というカテゴリーで役割期待されている審議委員が実務上(オペレーション技術上)のフィージビリティー丸無視の政策提案をするというのは如何なものかと思われるので出すならもっとフィージビリティーを練り込んで頂きたい」という事でございまして、それに衝撃の怒り成分と二日酔い成分を入れるとあんな感じになるという事で一つご勘弁願いたい所でございます。

・・・・・・・と、とりあえず詫び証文を入れた訳ですがそれは兎も角として石田さんの提案についてトサカ成分を排して愚考するとこれはこれで重要かもしれない論点を含んでいるとは思います。

つまりですね、総裁会見の中にあるのですが、『石田委員は、金利水準の一段の低下を促すとともに、それを通じて為替相場に働き掛ける観点から、補完当座預金制度における適用利率をゼロ%とする議案を提出しました。詳細は、議事要旨を参照して頂ければと思います。』という風にございますので、為替市場に働き掛ける為に短期市場金利の低下を促すという論点はある訳ですよ。

#ただし現在のAPPおよび成長基盤強化、貸出増加支援制度などの枠組みと付利撤廃がマッコウクジラで矛盾するので制度設計という観点からして付利撤廃がダメダメ提案であるというのは金曜の悪態の通り

そもそも「為替により直接的に働きかけよう」という話が政策委員会的に堂々と出るようになったのは佐藤審議委員の就任会見での外債購入云々発言からと存じますが、暫く前に出ていた10月議事要旨でも為替市場への働きかけがどうのこうのとございますし、そーゆー意味では「為替市場に働きかける」という金融政策の波及ルートについてより直接的な方策は無いか、という観点からの話が佐藤さんだけでは無く他の審議委員からも出ている、という事の表れであると今回の提案を解釈するとまあほほうという所でもございます。

つまりですね、金曜は実務上のフィージビリティーの解説というよりは先ほどの詫び証文のようなもの(遺憾の意だけしか表明しておりませんけどね)にありますように悪態説明をしておりましたが、より物価に強く働き掛ける金融政策のルートというのを考えたら為替コースか資産価格コースという事になる(財政インフレは国民厚生的に誰得インフレなので除外)訳でして、今後アコードだインフレ目標だという話を持ち込まれるという事を考えますと、麿会見では麿が『また、金融政策と並んで、政府の果たすべき役割についても深い議論が必要と考えています。』などと仰せでございましたが、それよりも「高い目標張るならもっと強力なツールを寄越しやがれコノヤロー」という論点もあって然るべきですし、まあ金利ルートからの金融緩和がろくすっぽ効きませんぞなもしという状況下において、金融政策の有効な波及効果は何ぞやという事を考えれば、こういう話になって行きますぞなもしという話。

ただまあここでその道具寄越せという問題につきまして、日銀法の話が出てくるとゆーのはお馴染みの話ではありますが、この際俺様備忘録としてこちらに書いて置きますぞなという事で。

[外部リンク]
第四十三条  日本銀行は、この法律の規定により日本銀行の業務とされた業務以外の業務を行ってはならない。ただし、この法律に規定する日本銀行の目的達成上必要がある場合において、財務大臣及び内閣総理大臣の認可を受けたときは、この限りでない。』

でまあこの43条認可で為替市場の操作を目的にする取引が出来るのかという論点について、白川総裁はどこかの会見で40条2項の条文を引き合いに出しまして、こちらが上位規定になるだろ常識的に考えて、という説明をしておられますにゃ。

『(外国為替の売買)
第四十条 (前項の引用割愛)
2  日本銀行は、その行う外国為替の売買であって本邦通貨の外国為替相場の安定を目的とするものについては、第三十六条第一項の規定により国の事務の取扱いをする者として行うものとする。』

ということでございます(36条は日銀が通貨および金融に関する国の事務の取り扱いを行うという規定)ので、外国為替平衡操作をするのは財務省であって、日銀はその事務取扱いを行うという解釈になっていますし、まあ当然ながら財務省との調整という問題が有る上に通貨外交をするのが中銀なのかトレジャリーなのかという話とかありますし、今の状況に日銀の為替操作を入れるとそもそも通貨外交が二元外交にならないかとか、まあ色々とネックがあるのは確かなのですが、それはそれとしてこの40条2項と43条との関係に関しては何か法解釈の問題(なので現行法上でも43条認可で行けそうな気がするんだが)のような気もせんでもないのですがどうでしょうかねえ。

2%目標というのを作れだの、より拘束力のある目標を作れだのという話をされるならば、そらまあ日銀の方でも「じゃあもっと強力な政策ツールを寄越せ」というのは自然な話でございますので、今後は為替市場に対するツールをどうしましょうか的な話が更に議論を深めていく事を想定するこのあたくしなのでございました。

・・・・・まあそういう文脈で考えた場合、今回の会見で(他のネタが重かったので)すっかりスルーされていましたが、もう一つのツール足りえる資産価格ルートのETFが月末時点での目標に未達となりそうな件って「ツール使ってねえじゃねーか」と逆ねじくらわされる原因になる訳でして、やはり目標未達如何なものかと思いますが、どう見ても未達間違いなし状態ではございますなとまあそういうことで。


ということでまあ要するに今後高めの目標をどうするかという話になった場合、「より直接的に物価に影響を与えるツールをどう考えるか」というのが重要な論点になるんじゃネーノとまあそういうお話を悪態を交えずに書いてみたのでございましたという事です。


以下まずは総裁会見から(さっきの石田さんの部分も会見ですが)。

[外部リンク] 安倍総裁が、本日午後の会合の挨拶で、本日の朝に、白川総裁からお電話を受け、決定会合の内容についてご説明を受けたとおっしゃっておられます。まず、このことが事実なのかどうか、内容も含めてお話し下さい。(2点目割愛)』

『(答) まず1 問目です。本日の金融政策決定会合終了後――あくまで終了後ですが――、野田総理と安倍総裁に、本日の金融政策決定会合の決定内容を電話でお伝えしました。安倍総裁にお電話したのは、13 時30 分頃です。従って、午前中に電話をしたということは、もちろんありません。(2点目割愛)』

ふむ。

『(問) 決定会合が終わった後、総理や次期総理候補に電話で報告するということは、毎回されているのでしょうか。もし、毎回ではないとしたら、本日は何故、直接お話ししたかったのかを教えて下さい。(2点目割愛)』

『(答) まず、1 点目ですが、従来から、金融政策決定会合において重要な政策決定がなされたときには、総理を始め、関係する大臣に私から直接連絡を差し上げています。今回、安倍総裁については、野党の総裁ではいらっしゃいますが、次期政権を担う方ということでご連絡をしました。従来から、金融政策上の重要な決定がなされたときには、決定後ですが、私から連絡を差し上げています。(2点目割愛)』

ということで、そもそも決定会合前云々というのは安倍ちゃんの記憶違いかフカシっぽい(つーかまあ冷静に考えて決定会合がそもそも合議制なのに決定も糞も言えないし、あの麿がそういうのを事前に言うタイプとは到底思えない上に、従来より決定会合後の報告は何か変化があった時には行っていると考えるとまあそうだ罠という所で)訳ですが、それ以前の問題として「決定会合前に政策決定をどうする的な電話が掛かってくる」という解釈をされそうな発言をする時点で物事のイロハをお判りになっていないという誠に遺憾に存じますという所がある訳でして、いいからお前は喋るなとか思いますし、何かもう周りが「ここで自民党中心の政権がコケると大変な事になるから何とか参議院選挙で安定政権作って欲しい」とか思いながら必死に段取りしたり、海外とかの反応でもそんな雰囲気を感じないわけでもないという状況が垣間見れるような気がするという今日この頃において、実に困ったもんだという所ではございまする。

#つーか閣僚人事とか党役員人事とかでも一部アレなのが散見されるようなので益々アレなんですけど

しかしこの質問ヒドス(ちなみにブルームバーグ提供の録画を見ると実際の質疑は以下自粛)。17ページからの質問で18ページ部分になりますけど。

『(問)(前段割愛)また、安倍さんは総裁選の時から、よく日銀を批判するようなことを言っていたと記憶しているのですが、日銀法改正等も含めて、安倍総裁の金融・経済に対する知識に関して、どのような理解をしていらっしゃいますか。』

『(答) 最後の質問については、発言を控えます。(以下割愛)』

誰だよこんな質問するアホウは・・・・・・・・(ってまあ録画見ると判るのですけどね)


○いやその話ってもう説明してるだろう的な質問が堂々と登場する件

質疑応答読んでいて正直呆れたのは9ページの質疑(つーか質問)である。

『(問) 2 点お伺いします。1 点目は、色々なワーディングが飛び交っているのを少し整理させて頂ければと思います。1 つは、総裁がこれまでおっしゃっていた「物価安定の目途」というのは、「インフレーション・ターゲティング」とは別のものなのか、あるいは同じと考えていらっしゃるのか、違うとすれば何が違うとお考えになっているのかお聞かせ下さい。(2点目割愛)』

だからそれは物価安定の目途を導入した時にも説明してるだろうが・・・・・・・・・・

『(答) まず、最初の用語の話についてです。「中長期的な物価安定の目途」は、中央銀行の金融政策の使命と整合的な物価上昇率を数値的に示していく、それを中長期的に目指していくという点では、「目標」という表現を使っている国の中央銀行の考え方と違いはありません。日本銀行が本年2 月に「目途」という言葉を使ったのは――記者会見あるいは講演でも申し上げましたが――、わが国では、「インフレ目標」という言葉が、一定の物価上昇率と関係付けて機械的に金融政策を運営することとほぼ同義に使われているケースが少なくないという実情を踏まえたものです。』

『海外のインフレーション・ターゲティング採用国でも、当初は、実際にそうした機械的な運営がなされていましたが、そうした機械的な運営が、却って経済の変動を大きくしてしまうことを経験し、現在では、「インフレーション・ターゲティング」とは、中長期的にみて物価や経済の安定を重視していく、いわゆる「フレキシブル・インフレーション・ターゲティング」であるということが共通理解になっています。』

『金融危機後、この数年間、例えばニュージーランドあるいはカナダもそうですが、インフレーション・ターゲティングを採用している国で、枠組みの再点検を行った際、いずれも金融システムの安定も重視するという方向に変わってきています。いずれにせよ、フレキシブルな体系であるということは、ほぼ共通の理解になっています。』

『確か記者会見の席だったと思いますが、日本銀行が本年2 月に発表した枠組みについて、「インフレーション・ターゲティングと呼ぶのか」というご質問を受けました。直前1 月に、FRBが「インフレーション・ゴール」を発表し、バーナンキ議長が記者会見で「これはインフレーション・ターゲティングではない」と明確に否定されました。ただ、FRBの政策の枠組みをインフレーション・ターゲティングであると呼ぶ議論が多かったわけですが、もしFRBの政策について、本人の否定にもかかわらず「インフレーション・ターゲティング」と呼ぶのであれば、日本銀行の今回の金融政策の枠組みは、FRBの金融政策運営の枠組みに近いということを私は申し上げました。』

『要は、フレキシブルな運営であるという理解が――今、日本でもそうした理解が徐々に拡がってきていますが――、さらに深まっていくと、「目途」か「目標」かといった議論は意味がなくなってきます。従って、この問題のポイントは、柔軟に対応していく枠組みであるのか、あるいは物価上昇率が目標より低い限り金融緩和政策をどんどん強化していくことを「インフレーション・ターゲティング」と呼ぶのかです。海外のインフレーション・ターゲティングは、柔軟な政策の枠組みであり、あくまでも金融政策を遂行していくための枠組みであるということが大事です。(2点目割愛)』

まあこの話以前もしてるがなという感じなのですが、結局質問する方の理解がこういう状況だから金融政策の説明が中々一般に伝わらず、お蔭でナンジャソリャな電波金融政策説明が飛び交う状況が改善されないと考えますと、メディアの責任というのは大きいです罠と思うのであります。

でまあ声明文と金融経済月報の比較をしている時間が無くなってしまって甚だ遺憾の極みなのですけれどもそういう事で。ちなみに声明文と月報を見ると「あれ何で追加緩和したのよ」というのがイマイチ伝わらないという仕様になっているのがこれまた味わいのある所でございまする。
 


お題「決定会合レビュー悪態(え?)」2/2   2012/12/21(金)08:02:56  
  ○短国買入拡大も地味にビックリである

『(1)「資産買入等の基金」の増額決定(全員一致)

「資産買入等の基金」を91 兆円程度から101 兆円程度に10 兆円程度増額する。基金増額の対象については、別紙2のとおり、短期国債を5兆円程度、長期国債を5兆円程度とする。「資産買入等の基金」を通じた今後1年間の追加的な資産買入れ額は、既に決定したものと合わせ、36 兆円程度となる。このほかに、日本銀行は、年間21.6 兆円の長期国債の買入れを行っている。』

ということでAPPの拡大が行われたのですが、10兆円の内訳が短期国債5兆円で長期国債5兆円、しかも別紙2を見ますと、長期国債の増額は来年の前半後半で各2.5兆円の割り振りとなっているのに、短期国債の増額は前倒しで来年の前半で実施というのが目に付きます。

もともと短期国債市場においては、季節的な資金余剰要因(12月は年金と国債償還で月後半に掛けて大幅な資金余剰になる)に加えて日銀買入効果もありまして、短国レートの低下がここへ来て顕著になっていまして、ご案内の方も多いとは存じますが、今月のTB入札は回を追うごとに落札金利が低下していまして、現状では3か月TBが0.09%台前半とかそういう水準感。

現在9.5兆円の買入という状況において既にこの有様なのに、来年前半にはこの残高を19.5兆円にするという事でして、買入の短期国債が概ね3か月TBになっているという現状を勘案しますと、ターンオーバーを考えると(少なくとも後半3カ月は)月に6兆円ペースで短国を買わないと残高の達成が出来ないという状態になりますので、超過準備の付利云々が無い場合でも短期国債の需給がかなりタイトになる事が想定され、金利は来年の6月に向けて一段低下するでしょという事は容易に想定できるお話。

いやまあこれだけ短国を日銀が市場から吸い上げるのであれば、この際財務省様におかれましては大規模に為替介入を実施して頂きまして円安誘導しますと、不胎化介入がどうのこうのとかいうようなチンケな話では無く、何と「為替市場介入資金の国債を日銀が買切しますぞな」という事になる訳で、実質的には日銀の外債購入に近い話になるという大変にファンタスティックな状況となりますので、この際麻生財務大臣(になるという前提で書いておりますが)におかれましては内閣成立と同時に為替介入を名刺代わりにどどーんと打って頂きまして、政府日銀の一体感と為替誘導に関する決意を示すというのは如何でございましょうかと思ったのですがどうっすかねえ^^;



○しかし貸出増加支援制度の所が読みにくいぞな

引用するのが七面倒、というのは言い訳でして単に表組みのコピペとかの能力があたくしに欠如しているだけの事ですが、(別紙1)の所で『各基金の規模と今後の追加資金供給』というのがございまして、ここの表示が最終系の部分での時期が揃ってなかたり、(別紙3)の制度の詳細の部分が2ページに渡っていてこれが一読すると何が何やらという感じで読みにくいのはうーむと思いましたがまあ多くは悪態をつきますまい。


○今回は時間を随分節約しましたなというお話

今回の発表時間は13時01分でございましたが、ご案内の通り今回の声明文は別紙が沢山あって7ページ組でして、議決事項も2つ(否決された提案があったので3つですかね)あったのですが、これを13時01分に終了させるということで前回のアコードとか追加緩和とかの措置で妙に時間が長引いてしまって市場に余計な思惑を起こしたり、残り時間の関係で市場が消化しきれなかったりという悪事例があったのですが、今回はこの前の時間かかり過ぎを反省したのかやたら迅速に処理した観がございまして、これはロジを行っている事務方の皆様大変お疲れ様でしたというのと共に、議事の仕切りも大変だったのではないかと議長であります総裁様お疲れ様でしたという所です。


・・・・・・・・・ということで、決定会合そのもののレビューについては今朝の所はここまでで勘弁ということでした、声明文での景気認識とかの話はどうなっているのかというツッコミはしないように。


以下その他ネタ。

○やっぱり不安だわ・・・・・・・・・・・・・・・

決定会合後に話題になっていたネタはやはりこれ。

[外部リンク]
2012/12/20 16:43

『自民党の安倍晋三総裁は20日午後、日銀の金融政策決定会合の結果に関する白川方明総裁の電話について「連絡を受けたのは午後だ。(会合が)終わってからだ」と訂正した。党本部で記者団の質問に答えた。安倍氏は同日の党の政調正副会長・部会長合同会議で「けさ白川総裁から電話で報告を受けた」と話していた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕』(上記URLより)


[外部リンク] 12月20日(木)19時12分配信

『白川方明日銀総裁が20日、金融政策決定会合の決定内容を説明するために安倍晋三自民党総裁にかけた電話の時刻が「朝」か「午後」かをめぐり、両者の説明が食い違う騒動があった。安倍氏は同日午後、自民党本部での会合あいさつで「きょう朝、白川日銀総裁から電話をいただいた。金融政策決定会合の結果を含めて報告いただいた」と発言した。』

『決定会合終了は午後0時56分。「朝」が本当なら、安倍氏にだけ白川総裁が決定内容を事前通告していたことになり大問題に発展する。記者会見で事実関係を問われた白川総裁は、安倍氏に電話した時刻を「午後1時30分ごろ」とし、午前中ではないと説明。夕方になって安倍氏も記者団に対し「午後だ」と訂正し、ようやく騒動は落ち着いた。』(以上上記URLより)


もうね、この人困ったもんだという事でございまして、仮に総裁からの電話が朝にあった(決定会合は合議制ですから、決定内容の話とか事前にするのはそもそも無理ですからまあご挨拶の電話でしょと思いますけど・・・・・・)にしてもそんな話は絶対にしないのがお作法というものでありまして、口が軽いにも程がある上に、こんなプロトコル丸無視な言動をするとカウンターパートの顔を思いっきり潰す話でありまして、ダメダメにも程があるわと思うのでした。

これね、日本国内だと内閣総理大臣様ですから顔を潰された方は不満があっても飲みこむでしょうけれども、対外交渉もこの調子でやってプロトコル無視で相手の顔を潰して回ると決まるものも決まらなくなりますし、そこらじゅうで敵を作って回るだけの話でありまして、この人の前回政権が短命に終わったのも何となく判るわという風に思うのでありました。

と思ったら要を得た解説記事がこちらにございましたのでご紹介。

[外部リンク]
2012/12/20 16:15
〔日経QUICKニュース(NQN) 大谷篤〕

『安倍氏はこの日午後の党本部の会合で、日銀が金融政策決定会合で追加金融緩和や物価上昇率目標の検討を決めたことを巡り「けさ日銀の白川方明総裁から電話で報告を受けた。我々が選挙で訴えてきたことが一つ一つ実現してきている」と述べた。言葉通りなら日銀が午後に追加緩和と物価目標の検討を決める予定だということについて事前に報告があったと受け止めることができる。』

しかしまあ何ですな、この記事にありましたように「我々が選挙で訴えてきたことが一つ一つ実現してきている」とか言っちゃう所もケツの穴が小さいと申しますか狭量と申しますかという所でございまして、こんなのは相手に花を持たせて「日銀もデフレ脱却の重要性に鑑みて重要な決定をした事に感謝したい」とか言っておけば相手も気分が良くなる訳で、「俺様の手柄だ」みたいな言い方をしたら経緯や背景事情はどうであっても相手は顔を潰されたとか思うかもしれませんし、少なくとも良い印象は受けない訳でございまして、先ほども申し上げましたが、こうやって一々そこらじゅうで味方を無くすような言動をしちゃうのが安倍さんのダメな所じゃネーノと思いますとやはり組閣前から不安が募る今日この頃。

『市場には戸惑いの声が広がった。安倍氏は18日に白川総裁と会談し、2%の物価上昇率目標の設定を要請したばかり。「結局、安倍氏の圧力で金融政策が決まった」との印象が拭えない。「これまでも日銀から政府に対して事前に報告はあっただろうが、それを手柄のように公言するのは問題」(国内証券)。「日銀と水面下で交渉するのが政治家の腕の見せどころのはずだ」(国内銀行)と、市場関係者は次期首相と目される安倍氏の口の軽さにため息を漏らしていた。』(以上上記URLより)

ということで、「こりゃダメだ」の2件目はこの安倍さんの事案でございましたとさ。


○その他少々

・他に悪態事案があったのですが

まあどこぞの汐留通信社様が「民意の反映で」みたいな解説記事を書いていたのにまたまたこのあたくし釣られるはずだったのですが、肝心の汐留通信社様の記事URLがうまくヒットしなかったので悪態をそんなに書けないのが残念。

えーっとですな、その「民意ガー」で煽られた事にも影響されたのか「バブル退治」を過剰にやり過ぎ、しかもその間民意ガーの皆様拍手喝采していたら、その結果大変な事になりましたぞなという事案がつい最近(つーても20年前とかですが)どこぞの国で行われていた訳でして、民意ガーとかで金融政策の話するんじゃねえよと存じます次第。

その民意ガーが今度実際に物価がそれなりに上昇した場合に、当初賃金などの上昇の前に物価が上昇するであろうことが想像できる訳で、民意ガーが今度は不必要な引き締め政策を求めるようになって、金融政策がそれに引き摺られたら元も子も無いじゃんというのは先般来申し上げている通りでありまする。

・公共放送の解説

[外部リンク] 適切な物価目標設定など検討へ
12月21日 4時59分

公共放送ニュースの本チャンの方では「物価上昇→企業収益増加→賃金上昇」という循環の図の説明と共に、「賃金が上昇せずに物価のみが上昇する懸念も」みたいな説明がありまして、ふーんと思いながら見ておりましたです、はい。
 


お題「決定会合レビュー悪態(え?)」1/2   2012/12/21(金)08:02:36  
  今回の決定会合ですが、とにかく衝撃というかアレというかな「こりゃダメだ」な事案が2件ほどございまして、約2名に関しまして如何なものかと思ってしまうという大変に頭の痛い決定会合であったという所でございまする。

○付利金利撤廃提案とかアホかと馬鹿かというか出身母体まで心配になるわという悪態

ということで声明文。
[外部リンク]
・・・・・(つд⊂)コ゛シコ゛シ
・・・・・(;゜д゜)

どの位衝撃だったかと言いますと、この提案の提案者がまさか銀行出身の方とは思わず、このような感じの会話があたくしとお友達の間で展開される次第。

人:えーっと、(他の人の名前)さんって何でこんな提案するの実務知らないんじゃないの?
私:いやあのアタクシも信じがたいが提案してるのSMBC出身の石田さんぞな
人:・・・・・・・・・・・・・・・(;゜д゜)

何せこういう会話が1例だけではなく複数例発生したという状況でして、恐らく市場のあちこちで似たような会話が展開されていたと勘案しますと、金融政策をきちんと理解している人と申しますかマニア筋と申しますか綺麗に言えば玄人筋と申しますか、まあその手の人たちでは余りと言えば余りの事案発生に最早10兆円とか2%検討指示とかどうでも良いという状態で騒ぎになっておったのですが、その割には昨日の債券市場や金利先物市場が反応しないのを見ての感想。

人:ユーロ円金先も中期債も反応しませんなあ
私:付利撤廃提案って衝撃の提案なんだけどねえ
人:もしかして私たちって市場の超マイナー筋だったの???
私:・・・・・・・・・・・・・・orz

まあ「8対1で否決されたから関係ないじゃん」ということなのかも知れませんが、何はともあれこの提案をしたのが市場の素人衆ではなく、住友銀行資金為替部長や企画部長を歴任された銀行出身の方というのが一部の市場関係者の間で腰を激しく抜かすというか椅子から転げ落ちそうになった事案でございまして、簡単に申し上げますと「何アホウな提案しているんだこのオッサン何考えているんだおいおいおい」という所でございまして、「このオッサン資金為替部長や企画部長やってて何も理解してないとか大丈夫か」という話でもあり、更には「緑の銀行ってこんなのが役員やってるのか大丈夫か」とそこまで話が及ぶ次第でございまして(もはやただのコジツケの域ですかそうですか)、もう皆さん(ただし一部の人々ですが)大騒ぎですよ奥様という所でございます。


えーっとですな、何回かこちらの駄文で申し上げておりますが再度申し上げますと、資産買入の積み上げを行うという事は、その買入に対応して当座預金残高が積みあがるという形になる訳でございまして、その結果として超過準備預金額も積みあがる、とまあそのような形になりますがな(もちろん経済が絶賛急拡大した結果として所要準備額が急拡大すれば積みあがりませんが、どこからどう見ても資産買入基金の増え方がそんなチンケな話を超越する勢いなのは皆様ご案内の通り)という話。

即ち、資産買入等基金(めんどいのでAPPの略称使いますが)の大幅な積み上げにおいては超過準備の大幅な拡大がセットで付いてくる訳でございまして、その超過準備の付利金利をゼロに下げるという事は、超過準備が積みあがりにくくなるという事を意味している訳で、短期市場の金利は下がるかも知れない(というか下がる)のですが、超過準備が積みあがりにくくなるような措置を取るというのは資産買入等基金の残高を積み上げて行くという現在の金融緩和政策のフレームワークに真っ向から矛盾する話でございます。

更に申し上げますと、今回の声明文の5ページになりますが、(別紙3)に『貸出増加を支援するための資金供給の概要』にございますように、今回決定された貸出増加促進スキームにおいて、

『5.貸付利率
貸付けの通知日における無担保コールレート(オーバーナイト物)の誘導目標水準(現在は、年0.1%とする)。』

ということで、この貸出金利が現状では0.10%の固定金利になっているのですが、付利金利が下がるというような話になれば市場金利がその水準まで低下(だから撤廃したら金利がゼロになる)することが想定される訳でして、そんな事が想定される状況下でどこの誰が0.10%などという高金利固定金利での1年とか2年とか3年とかのファンディングをするのだという話になる訳で、貸出増加促進スキームもワークしませんですし、既に実施している成長基盤強化貸出とか、被災地金融機関支援貸出も1年固定金利での貸出を行っている訳でして、これらの貸出がワークしなくなるというのは即ち日銀が重視する成長基盤強化の取り組みを否定するとか、まあそういう話になる訳ですよ。


もちろん、これら貸出制度の枠組みを変更するとか、APPの枠組みを変更して買入残高で勝負するの止めて毎月の買入オファー額だけコミットするとか(市場金利がゼロになってしまうと資産買入だって応じる人が減るのは自明で一定以上の残高積み上げは困難になる)、その辺りの枠組みを全面的に入れ替えるというのとセットであれば付利金利撤廃というのも話としてはアリエール(ただしそれは量的引き締めをもたらしますし、ただでなくさえ開店休業の短期金融市場がどう見ても閉店です本当にありがとうございましたとなるのでそもそも完全ゼロ金利自体が有り得ないとは思いますが)ではあるのですが、このおじちゃん今回の決定においてAPP拡大とか貸出増加支援制度については賛成票を投じている訳で、つまり金融政策運営における提案内容が支離滅裂であるとまあそういう話になりますぞなもしという話。

市場に関して全くのど素人の方が良く判らずに提案しているのなら兎も角、この石田審議委員様におかれましては住友銀行の資金為替部長や企画部長、三井住友銀行でも経営企画部長など歴任されている方でして、いわゆるマーケット出身のカテゴリとは違いますけれども、当然ながら市場のメカニズムなどは熟知されているお方であると理解しておりましたが、石田審議委員におかれましてはもしかして貴殿は馬鹿でいらっしゃいますかとお問い合わせ申し上げたい次第でございまして、今回の提案で市場(ただし一部の金利関係の玄人筋^^)の方々から呆れ果てられたという事はご報告申し上げたい所であります。


つーかですな、こんな提案して付利金利引き下げあるいは撤廃の可能性について本当に可能性が論じられるようになりますと、APPにおける固定金利オペに応札する人がゼロ名に接近してくる(将来の市場金利低下の可能性があるのに0.10%での5か月だの6か月だのの固定金利オペの資金供給に応じる人はいないという意味)のでありまして、早速年明けからの固定金利オペの応札動向が注目されるとまあそういう話になりますぞなもしという所でございます。

#いかん悪態が長くなってしまった


○今回買入拡大ねえ・・・・・・・

新政権の経済対策および大型補正予算策定にぶつけてという形を取って、かつ物価安定の目途の見直しとのセットで資産買入拡大を打ち出した方が「日銀も大型対策」で「チェンジ」というのを見せられたように思えまして、今回は貸出増加支援策と物価安定の目途見直しの議長指示だけに留めても良かったのではないかとあたしゃ思っておったというのは先ほども申し上げましたが、結果出た後の市場の反応が株も為替も債券も「はてこれどう反応したら良いのやら」という感じで上がったり下がったりしたのがチャーミング。

でまあ結果として何だかワカランチ会長ですが、円高に振れたせいもあったのか株が下落して引けてしまいまして、あたくし的には「折角追加緩和したんだから株価前日比プラスで引けろよ」と念じながら画面を見ておったのですが(本当^^)日経平均はずっとマイナスでしたが、引けに掛けてプラスだったトピックスもマイナスになってしまいまして、これなら次回でも良かったんじゃネーノとか残念に思うあたくし。

つーか株式市場あれだけクレクレ言ってたんだから反応してやれよと思う次第で、どうみてもチンピラのカツアゲ状態です本当にありがとうございましたという所ではありますが、まあ買入拡大しなかったらもっと残念な動きになったのかも知れませんし、あたくし的には残念な気もしますが仕方なかったのかも知れずという所ですな。
 


お題「MPMプレビューという名のただの雑談/FEDの資産買入政策は既に「無期限無制限」モードでは無いという件」2/2   2012/12/20(木)08:06:20  
  ○バーナンキ会見ネタのまたまた続き(小出しですかそうですか)

引き続きこのネタで恐縮ですが。
[外部リンク] APPLEBAUM. Sir, you've articulated more clearly than ever your commitment to reduce unemployment, but you've also said that you're not actually doing anything more to achieve that goal; that you still expect it to be three years away; that you're disappointed with the pace of progress; and that inflation is not the limiting factor. What is the limiting factor? Why is the Fed not announcing today additional measures to reduce unemployment? What would it take for you to get that?』

こらまた素敵なツッコミですが・・・・・・・

失業低下に対してより明確に今回コミットしてたのに、現時点での見通しは3年近くそれに掛かるとかゆうとりまして、さらに逆さ絵先生におかれましては先般来改善ペースに失望していると仰せでございますが、インフレ上昇について懸念してないというのならば何で今回失業率を押し下げるために追加の緩和を行わないのでしょうか????

とか何とか質問しているように見えますが、こらまた嫌味にも程がありますがそれに対しての逆さ絵先生のご回答。

『CHAIRMAN BERNANKE. Well, we took--the question was whether this was something new relative to September, I think September was the date where we did do a substantial increase in accommodation. At that point, we announced our dissatisfaction with the state of labor market and the outlook for jobs and said we would take further action if the outlook didn't improve. And what we've done today is really just following through what we said. So, I would say that, you know, looking at it from the perspective of September, that we have, in fact, taken significant additional action to provide support for the recovery and for job creation.』

(先日引用しましたが)前の質疑の方ではおなじフォロースルーと言いながら今回の国債買入について「顕著(substantial)な追加緩和を行ってはいませんが何か」と説明していまして、こちらでは「9月に緩和を顕著に実施しまして今回はそのフォロースルー」と説明しておりまして、何が何やらワカランチ会長にも程がある説明。

『The reason--one of the considerations though as I've talked about is that, you know, given that we are now in the world of unconventional policy that has both uncertain cost and uncertain efficacy or uncertain benefits, you know, that creates a more--somewhat more complicated policy decision than the old style of just changing the federal funds rate.』

資産買入という非伝統的な政策はその効果とコストが未だに判り難い部分があるので、そうバンバンと威勢よく顕著な緩和拡大をする訳にはいかないのですよとか逆さ絵先生のこの説明を拝読するとどこがどう「無期限無制限の緩和」なのかと小一時間問い詰めたい訳でございますがそれは兎も角。

『You know, there are concerns that I've talked about in these briefings before that if the balance sheet gets indefinitely large that there would be potential risks in terms of financial stability, in terms of market functioning. And the committee takes these risks very seriously.』

おーおーおーという感じですが、ついに第二の柱キターという所で、この辺は麿が憑依しているのではないかというようなお話をしている訳でして、今回の会見の印象が従来と思いっきり違うなあとあたくしが思う所でございます。

『And they impose a certain cost on policy that doesn't exist when you're dealing only with the federal funds rate. And so what we're trying to do here is balance the potential benefits in terms of lower unemployment and inflation at target against the reality that as the balance sheet gets bigger that there's greater cost that might be associated with that, and those have to be taken to account.』

ということで、非伝統的な政策を実施する中ではその弊害も考えながらバランスアプローチとか思いっきり資産買入政策の限界と副作用についての説明を(ここだけではなく)している訳でございまして、日銀ガーの皆様、特にどこぞのウォッチマン先生やどこぞの内閣参与先生辺りにおかれましてはこの辺の逆さ絵先生の説明を目ん玉よく開けて読めやとゆー所でございます。


でまあそれで納得しないAPPLEBAUM記者は更に嫌がらせのような質問をするのだ。

『BINYAMIN APPLEBAUM. Sir, if I can just follow so, these forecasts presumably incorporate the actions taken into account, and so [inaudible] given those actions, it will still be three years until you achieve your goals. Is the message to people who are unemployed basically, "We are doing all we can?" Is this the conclusion that given that balance of factors, this is the most we can expect?』

金融政策の効果も含めてのSEPでの見通しをが「3年間たっても失業率のゴールに達しない」となっているとようですが、お前ら今の失業者に向けて失業率のゴールに達するのに3年じゃきかなく掛かりますよテペヘロとか言いながら「我々は出来る事をやっております」とかどういう事やボケナス、というような質問ですかそうですか。

『CHAIRMAN BERNANKE. Well, first of all, again, these--the projections that you're looking at are based on each individual--this is not a committee collective projection. What they are, of course, is 19 separate participants making their own projections based on their own views of optimal policy. So, for example, it includes those folks who think that we shouldn't be doing any more purchases and their forecasts are included in there as well.』

さあ説明が苦しくなってまいりました!!!!

『So, it's not exactly an apples to apples comparison, but it is true that if we could wave a magic wand and get unemployment down to 5 percent tomorrow, obviously we would do that, but there are constraints in terms of the dynamics of the economy, in terms of the power of these tools, and in terms of the fact that we do need to take into account, you know, the possibility of other costs and risks that might be associated with a large expansion of our balance sheet.』

ワロタというか何というかで、説明がだいぶヤケクソ気味になっているように見えますが、そんな失業率が急に5%に下がるような魔法の杖はないんじゃヴォケ今やってるバランスシート政策は色々と良く解明されていないリスクがあるから慎重にやっていく必要があるんじゃドアホウと勝手に脳内変換して読んで一人でニヤニヤしていたのはここだけの話です。

#ということで今日はMPMですので残りは年末までのネタとしますが、その間に趣味人必読のBOE議事要旨もございますので週末は忙しいですなあという所で
 


お題「MPMプレビューという名のただの雑談/FEDの資産買入政策は既に「無期限無制限」モードでは無いという件」1/2   2012/12/20(木)08:05:55  
  FNNによりますと日銀物価目標2%を受け入れる方向との事で、インフレターゲット云々の説明をしていましたが、物価が上がると企業収益が上がって賃金が上がるので消費が増えるという虫の良い説明な上に現状がデフレスパイラルという説明をしててはあそうですかと思いましたがそのニュース映像のURLは無さそうなので華麗にスルー。

つーかですな、賃金も年金も上がらなかったら云々という説明をしているのですが、年金は物価スライドするので実は給与所得者の方がアレだったりしてorzorz

しかしまあ何ですな。
[外部リンク] 谷垣前総裁を入閣の方向で検討
12月20日 5時8分

民主党のグダグダ振りを見ますと、野党時代の運営を行っていた谷垣さん入閣とは良かったですねと思うのですが、あまりイロモノ系を出すとかどこぞの明智光秀を出すのはどうなのかという気はします。ただまあここもとの動きを見ていると安倍さんさすがに当初から憲法だの国防軍だのというアレな話は避ける方向になっているようでいきなりズッコケは無さそうだなと安心感が徐々に高まるのでありまして(^^)。

#でまあその分日銀への圧力が掛かるというのがこれまたアレな話ですが。


○決定会合プレビュー雑談もへったくれもありませんが

何か株式市場の方が異様にクレクレで盛り上がっているのですが、その国債買入が増えることによってどのような波及効果で株式市場に効果が出るのかサパーリワカランチ会長ではございますが、何か米国でも量で勝負の世界から金利ガイダンスの政策運営になっているという中でそんなに国債の買入量でどうのこうのという話なのかいなと国債を吸い上げられて特に中短期ゾーンについては金利が沈んで収益ますます下がってオッペケペーな無力市場参加者としては思うのですが。

つーかクレクレ言って更に「材料出尽くしになるか」とかいうコメントをモーサテの株式電話コメントのお方が仰せでしたが何が何やら良く判らん、つーかおまいらETFとREITの買入が未達なの何で気にしないんだよと思う訳で、何でそっちを全然見ないんだと。

国債買入で金利潰してもご覧の有様でありまして、それよりも為替ルートや資産価格ルートから物価に働き掛けるような方向性で考える方が(国債買入そのものがオペレーション的に無理気味になっているので)まだ費用対効果があるんじゃネーノと思う訳でして、その点から先日来ETFとREITの買入が未達(どうせ中間目標なので少々の未達は細けぇこたあいいんだよ基金の総残高はオーバーしてるだろとか言い訳するのでしょうけれども)というのに悪態を申し上げておる次第でございますが、国債買うよりもETFとか買った方が良い(しかし問題は相場が下がらないと買わないという今のパターンだと押し上げ介入的な効果が無い事で、国債市場は金利押し下げ介入するのにリスク資産はそうしないのねという所ですが)とは思うのですが、インフレ目標論議でその辺りがすっかりスルーされているのが誠に不思議ちゃんではございます。

基本的にはMPMの前の日に次期首相ほぼ確定候補と会談してその次期首相候補様が「要請した」とかいう話をしている中でいきなりその通りに実施とかさすがにアレにも程がありますので、昨日申し上げましたように「物価安定の目途の表現についてより明確化する為の検討を執行部に指示」とかいう所(そもそもアコードとやらを締結しようにもカウンターパートいませんし)でしょうし、買入拡大が物理的に少々アレな中(という意味では補正で国債増発されると中短期ゾーン的には干天の慈雨なのですが、増発が中短期オンリーで行われる訳でも無いでしょうからねえ)でそんなにホイホイと基金の額を増やせない(大体からして3か月TB金利が0.09%台前半という状態の中で6か月固定金利0.10%ファンディングのニーズがどれだけあるんですかとか考えると固定金利オペの目標も益々大変でしょうし)とか考えますと、やはり出すタマは1月決定会合でどどーんとまとめて景気よく出した方が良いとは思いますけどね。

#麻生内閣の時に経済対策とタイアップした形の政策を打ったという前例もありますからして、今回は財務大臣に麻生さんなのですから同じように見せてくるとか思うのですけれども

つーかさ、今急に思ったのですけど、毎月のようにクレクレ攻撃をするのに「小出しはケシカラン」とか「材料出尽くし感が出ないように」とか抜かしやがる方々って良く考えたらどこのチンピラ当たり屋だよと思いますけどにゃあ。今回基金拡大をやっちゃうと1月に打つ実弾の方が無くなる訳で・・・・・・・

ま、今月基金拡大して来月2%がどうのこうのというのもアリエールではありますけれども、安倍白川会談が余りにも露骨過ぎるのでどうなのかねとは思いますけど。それが「貸しを作る」という認識になってもらうなら先にやる意味もあるのですけれども、追加出しても「貸し」にならないで却って「脅せば出てくる」というカツアゲモードを促進するだけというプロトコルもへったくれも無い昨今の傾向でございますからねえとは思いますけど。

#ただまあ今回貸出制度の内容発表と「検討を指示」という形での決定をする場合、ヘッドラインで「検討を指示」を最初に打たせるような発表方法を考えないと外野が五月蝿いとは思いますけれどもね

しかしまあ何ですな、今回でも次回でもどうせ追加の基金拡大という話になるとは思いますけれども、基金拡大を今月実施するかしないかという予想についてのレポートを適当に読んだり、人の話を適当に聞いたりしておりますと、金融政策のロジックとかプロトコルとかを重視するタイプ、というと格好は良いですが、まあ悪口言えば日銀に発想が近い人ほど別に12月にやる必要ないじゃんという答えになっているのが(まあ当然なのかも知れませんが)オモシロスという所でもございますなあとか思うこのあたくしは日銀に毒されていますかそうですか。

ちなみに以前も多分引用させていただいた気がするのですが、日銀の独立性云々に関してはbewaadさんのこの辺の解説が詳しいのでご覧あれ。
[外部リンク] アリフレ政策の政

なお、とりあえず公共放送では追加緩和というニュースフローは出ておりませんようでございますが・・・・・・・・

[外部リンク]
2012/12/19 11:52

前日に麿先生がご訪問したのに昨日もMPM当日だというのに(MPMは午後からなので午前中に訪問は可能)山口副総裁がご訪問という事で、そのニュースを見て「来月の補正予算に合わせて我々も景気よくぶち上げますから今月は一つご勘弁」という話をつけに逝ったのではないかと邪推するあたくしは陰謀論ですかそうですか^^;

どうせアコードみたいなのを出すとかいうのであれば政府についても長期的な財政維持可能性に対するコミットとか、物価上昇に向けた経済政策運営に対するコミットとか、そういうのを引っ張り出さないと全部日銀に責任おっかぶされる事になる訳ですが・・・・・・・

[外部リンク] 2012/12/19 18:33 JST

『12月19日(ブルームバーグ):自民党の安倍晋三総裁は19日夕、関西テレビの番組に出演し、新政権の経済・金融政策について、デフレ脱却と円高是正には「金融政策だけやれば必要十分条件ではない」と述べた上で、「金融政策と財政政策と成長戦略の3本柱でいきたい」との方針を示した。』(上記URLより)

ということで、日銀が金融政策やれば全てバラ色的な(ある意味日銀全能論で金利市場の中の人的にはそら日銀への過大評価にも程があるわともいえる話ですけどね)話から、まあ段々普通の話になってきて、「前例のない金融緩和」みたいな話から徐々に常識の範囲内に寄ってきている(プロトコル無視なのは常識の範囲外ですが)ように見えるのがちょっとマシになってきてる罠とは思うのでございますけど。


それから蛇足ですが、円安誘導に関しては貿易収支が燃料費要因で赤字の中でバンバン実施すると物価には上昇要因として働くかも知れんが、それはコストプッシュによる誰得物価上昇と誰得円安になってしまいますので、セットとして原発再稼働で電力コスト上昇要因を是正していく(そうすると円安要因の大きいのが一つなくなるのですが)っつー動きをしてくれないと当初は輸出企業の収益拡大に効くけど国内コストプッシュで更に製造業が海外に流出とかそっちの方から悪影響とかになったらトンマにも程があると思いますけどね。

[外部リンク] (1)
更新日時: 2012/12/19 10:57 JST

#なお念のため申し上げますと、公共放送様におかれましては本日のMPMでの追加緩和がというニュースは5時台でも6時台でも7時台でも言及がございませんでしたことをご報告させていただきます
 


お題「物価目標がどうのこうのの雑感/バーナンキ会見ネタ(その2)」2/2   2012/12/19(水)07:57:06  
  ○バーナンキ会見ネタの続きである(会見ネタその2)

今回の会見は中々読んでいてヲチャー的にはオモロイが逆さ絵苦渋の会見という風情もあるのです。
[外部リンク] HILSENRATH. Jon Hilsenrath from the Wall Street Journal. Mr. Chairman, I just--I want to try to square up some numbers, the threshold that you announced today for when rate hikes might start at 6-1/2 percent. The Committee's assessment of the longer-run unemployment rate is 6 percent or perhaps a bit lower and the longer-run equilibrium fed funds rate is around 4 percent according to these projections.』

6.5%になったら利上げ開始されるであろうという事が示唆されていますが、SEPで示している長期的な失業率の望ましい水準が6%またはそれより若干低い(示されている数値は5.2-6.0です)となっていて、一方で長期均衡水準としてのFFレートについてはSEPで4%近辺とされておりますが・・・・・・・・

『It suggests that when the Fed does start raising interest rates down the road, it might have to move fairly quickly to get to some equilibrium fed funds rate. Is that, specifically, is that the case and more generally, can you talk about what this framework that you set up today says about the exit strategy that you had laid out some time ago and whether that's evolving or changing?』

そうなりますと金利引き上げのペースって早くやらないとおかしくねえか???とまあそういう趣旨の質問でございますな。

『CHAIRMAN BERNANKE. Well, it’s a good question.』

今回の会見では逆さ絵先生のこの返しが何回も出ているのが目立つのですが(^^)。

『So first of all, we don't have a precise estimate of the long-run sustainable unemployment rate. The estimates that were provided in the summary of economic projections today, as has been the case for a while, is 5.2 to 6.0 percent. So, it could be well less than 6-1/2 percent, so that gives us some time.』

実際に長期均衡の失業率を正確に推計することは難しく、5.2-6.0は今のFOMCの推測ではありますが、とりあえず6.5%だと少し上なので時間的余裕ありますよねという説明。

『My anticipation is that the removal of accommodation after the takeoff point, wherever that occurs, would be relatively gradual. I don't think we're looking at a rapid increase. Of course, that depends on where inflation is and other conditions. But it's--the path that we're basing these numbers on is one that assumes, first of all, as you anticipated, assumes a[n] increase in the funds rate first occurring some time after unemployment goes below 6-1/2 percent, but does not necessarily assume a rapid increase after that. And I--what we said in our statement is that we would take a balanced approach.』

どう見ても煙に巻いているのですが、この辺りの説明は「物価状況を見ながらバランスの取れたアプローチをします」という事で、物価がアガランチ会長であるという事を前提に置いた場合、この辺の説明はハト風味を漂わせているという内容になっておりまして、先日ネタにした部分がタカ風味であるのに対してハト風味部分がある、というのはこれすなわち今回の決定がハト派とタカ派の間の最大公約数をとりあえず纏めてみましたという代物であって、内容的にまだまだ詰めないといけない生煮え状態である、というのを示唆していると思いますがどうでしょうか。

『In other words, you know, once we get to that point, we may or may not raise rates at that point. We'll look at the situation. But assuming that inflation remains well controlled, which I fully anticipate, I think that the rate of increase in rates would be moderate.』

ということで、物価がコントロールされているならば利上げペースはモデレートという話ですが、実際問題としてNAIRUがFEDの想定より高かった場合はどこかの時点で物価が吹くリスクはございますなあという所ですけど、その辺はスルーしますとハトな話ですわな。

『This is consistent--the exit strategy that we put out is consistent with our statement today, because the exit strategy was primarily about how we would normalize the balance sheet over time. And at this time we have not made any changes in that, and we believe that some increase in the size of our balance sheet is consistent still with that general sequence that we laid out in the minutes a year and a half ago.』

バランスシートの縮小が出口政策の最初に来るとの事ですが、あれだけバカスカ長期債買っておいてどうやってスムーズなバランスシートの縮小が出来るのかは正直謎というか何も考えていないだろと思いますが。

『That being said, if the balance sheet grows by enough, we may have to reconsider the pace or timing of that, but I don't see any changes that would, you know, radically change the time to normalization or the time to exit.』

ということでここではいきなりタカ風味になっているのがこれまたチャーミングなのですが、「バランスシートの拡大が十分になってきた場合、我々はバランスシート拡大のペースやタイミングを再考しないといけないかもしれないということが言えます」とか仰せでして、どこがどう「無期限無制限の緩和」なのかと無期限無制限がどうのこうのと論評している何とかストの皆様におかれましてはちょっとお前らこっちに来いやと小一時間問い詰めたい所でございます。

ま、But以下にあるように「とは言いましても今のところはそこまでの考慮をするような状態にはございません」という現状認識は示しておりますが、この質疑以外でもそうなのですが、資産買入に関して従来よく言われている「無期限無制限」などというのとは全然違う話になっているというのに、QE3とかOMTのアナウンス当時に「無期限無制限の欧米に対して日銀ガー」とか仰せになっていた何とかストの皆さんは全力でその辺の話を訂正して、安倍さんの周囲にちゃんと聞こえるように宣伝して頂きたい物である、と斯様思うのでございますが如何でしょうか。


で、一つ飛ばして19ページ以降にBINYAMIN APPLEBAUMさんと逆さ絵先生の問答がございまして、この質疑が中々辛辣で面白いのでこれをネタにする予定だったのですが、引用している間にあたくしがせっせと余計な事を書いたせいで時間が無くなってしまいましたので明日にでも(おい)。

ちなみに19ページの後段から21ページの中段まで続く質疑なのですが、こちらでも「資産買入政策のメリットとコストを検討して」というような話が出ておりまして、明らかにFRBの政策フレームから「量で勝負」の発想が外れ、どちらかと言うと「量を増やしても効きが悪い」上に「量を闇雲に増やす事の弊害」というような視点が強くなっている訳で、量的緩和政策の転換点に来ているなあとか感じた会見でございます事よ、という風に思うのでありました。

#まあそんな中で相変わらずバランスシートガーとか言って金融政策批判が行われているジャパンの皆様って何なんでしょうと思うのではございますけどね
 


お題「物価目標がどうのこうのの雑感/バーナンキ会見ネタ(その2)」1/2   2012/12/19(水)07:56:45  
  「政策の実行力が問われます」と言いながら何で日銀の金融政策の話を言い出すんだこの株屋はんそれは安倍政権の実行力ちゃいますがな恫喝力ですがな(表に出さないで日銀にやらせるのは実行力かもしれんが^^)肝心なのは財政出す時にしょうもない使い方をしないで有効に使うこと(の他にTPPとかその辺りも)で、その為の実行力が問われるんじゃねえかこのオッサンは何をゆうとるんだよと朝からモーサテ見てトサカに来るこのあたくし。そういう事言うから株屋は目先の金の話しかしないとか言われるんだよと過去に株屋でもあったあたくしは思うのでした。

○タイミングが何ともアレでしたな&物価目標関連雑感(安倍さんと麿の会談関連)

これは結果の方のニュースですけどね。
[外部リンク] 12月18日(火)15時47分配信

『自民党の安倍晋三総裁は18日午後、党本部で白川方明日銀総裁と約20分間会談し、新政権発足後、消費者物価の2%上昇を目指すインフレ(物価)目標を柱とするアコード(政策協定)を締結したいとの意向を伝え、検討を求めた。衆院選後に、安倍氏が白川総裁と会談するのは初めて。』(上記URLより、以下同様)

ということでしたが、「白川総裁が安倍さんの所にこれから訪問する」というニュースが出たのが超長期国債入札の落札結果が出たちょっと後(確か12時50分前後)という時間でございまして、しかも超長期国債入札がやや流れた後でしたので、このヘッドライン見て債券先物売られてその直後に先物が当日安値の143円80銭(前日比▲43銭)をマークするという大変素敵な展開に。

ちょうど昨日はオバマさんの財政の崖に向けた前向きな話が前場の時間帯に出てきたのもあって売りモードになっていたのであちゃーという感じでしたが、その後下がった所で投資家買いもあって持ち直した訳ですが、先物がやや売りモードっぽくて(一方で超長期などは比較的底堅い)結局144円割れで終了の巻となったようでございますな。

まあ入札が超長期だったというのもありますが、追加金融緩和を連想させるニュースで先物売りでの反応となるのが、ここまでの流れからしたら債券市場の中の人的にはそうでしょうなあという所ですが、追加緩和必ずしも長期債買いになるのかが怪しいという展開になってきているのがニヤニヤという所ですの。

『次期首相に選出される予定の安倍氏からの要請を受け、日銀は19、20の両日開く金融政策決定会合で2%物価目標やアコードの検討に着手。早ければ来月にも結論を出す。ただ、金融政策に対する政府関与を強める内容になれば、日銀の独立性への懸念が浮上する恐れもある。』

基本的には1月に安倍政権が総合経済対策を出してそこにセットで追加金融緩和に加えてアコードとやらを設定という話になるんでしょうな。で、今回の会合では「物価上昇の目途についてより表現を改善するなどの方法についての検討を執行部に指示」というような感じで次回会合への期待を持たせておけばヨロシとまあそういう話になるんでしょ。日銀の独立性の懸念云々はまあ今さら何の話ですねんという所ではあるのですけど。

しかしまあ何ですな、2%物価目標やらアコードやらという事ですが、そもそも今日銀が出している「物価安定の目途」に関しても別に1%を目標にしている訳では無くて、「2%以下のプラス」が本当の目途ですが、そもそも足元がゼロとかマイナスとかをウロウロしている状態ですし、大体からして過去の経緯を見ると資産バブル経済で超バブル時代の後期にやっと2%とかに乗ったという位の状況だった訳でして、そんな状態でいきなり2%と言っても話が遠すぎるからまずは1%を目指して、それが経済の実力に見合っている上昇だったら更に上を目指しましょう、という話になって居た筈。

ただまあそーゆー説明じゃなくて(それこそモーサテですら)「目標1%」みたいな表現の方が先行しているという事ですから、まあその意味では表現方法の見直しとかゆーのもシャーナイナイ所ではあるのですが、これ報道各社に対するちゃんとした教育もしないといかんという話でしょうし、まあそれ以前の問題として何を言ってるのか一般に判りにくい表現をする日銀も残念ですねという話になるんでしょうな。

でまあ2%目標は目標ではあそうですかという感じですが、従来の物価安定の目途は「偏差値30の成績を70位まで持って行きたいですが何せ長年30でしたのでとりあえずは50位には持って行きましょう」という話だったのが、今度はいきなり70を目指すという話になるのか大変ですなあという所ではあります。

『安倍氏は会談後、記者団に対し、消費増税ができるよう経済を安定させる必要があると指摘。その上で衆院選で訴えてきた2%の物価目標とアコードについて「検討をいただきたい」と述べたことを明らかにした。』

まあブラックアウトルールは日銀のルールですから安倍さんが喋る事までは規制できないのですけれども、翌日にMPMを控えている中で、日銀が喋る事が出来ないという状況でありますので、プロトコルというのは尊重して頂きたいと思う次第で、この辺りにも安倍さんのアレな香りと申しますか、どこの民主党政権だよという風情を漂わせるのは野党期間中に自民党劣化しちゃいましたねえと思うのでありまする。


そらまあ物価上昇率2%を目指して延々と金融緩和が続くという話で、更に補正予算をどどーんと打ちます財政出しますという話に加えて円安誘導しますとゆーのがセットになってその辺の政策がワークするかもしれないと思えば長期金利の均衡水準が変わるのも当然という話になりますが、金融経済政策がワークするという認識になると長期金利が上昇しやすくなるという事になりまして、それはそれで世の中的にも金利低下による収益性悪化に困り果てている金利市場関係者的にも結構なお話ではありますが、短期的には金利上昇の方が先に来る可能性があるので財務省的にはうーむという所になるんですかね、よー知らんけど。

#想定する金利は今の所より思いっきり高い所にあるので少々の金利上昇はキニシナイのでしょうが



○更に目標とかアコードに関する雑談は続く

ところでですな、そのインフレ目標2%でアコードがどうのこうのでより拘束力のある目標がどうのこうのという話でございますが、先日来ネタにしておりますFOMC後の逆さ絵おじさんの会見では「閾値」型のフォワードガイダンスを設定したものの、その内容がどうにも裁量型という感じになっておりまして、市場の皆様も今回のFRBの政策変更を「裁量が高まった」との評価が一般的になっていると理解しております。さらにインフレターゲットの先進国(?)の英国に関してはご案内の状況な上に、そもそもターゲット政策このままで良いのか的な問題提起があったりする訳で、そんな中で「拘束力のあるインフレ目標」って今さら2周回位遅れた議論をしてどうするねんとは思いますけどとは思いますがそれは兎も角。

毎度申し上げておりますように、実際に物価が上昇しだすと当然ながら物価上昇の方が名目賃金上昇の前に来る事が想定されまして、インフレフォビアが根付いておりますこのジャパンにおかれましては文句出まくって、その結果として日銀に対して引き締めろやみたいな話が出て来る方が正直オソロシスであって、んな事になったら洒落にならんなあとは思います。

でまあその世論ガーという件ですが、インフレフォビア丸出しの世論様が実際にCPIベースで1%位の物価上昇を目の当たりにするとどういう話になるかというしょうもない事を妄想してみたのですが、恐らくは「品質向上で物価が低下するという物価統計のあり方がおかしい」とかいうような話になってくるのではないかと妄想。即ち庶民ガーの世論様が言い出す屁理屈としては、「家電製品の性能が向上したからと言っても支払の額が変わる訳でも無いのに物価が統計上下がるというのはおかしい!!実際に生活者の支出実態に即した物価統計を参考にすべき!!」とか何とか言いだしてヘドニック推計の方式が変えられるまたは参考とする物価統計が変わってしまうという素敵な結果が起こるに1万ジンバブエドルという風に妄想していますがどうでしょうかねえ(^^)。

もちろん景気が良くなって物価が上昇するのが結構なお話なのですが、前回の景気拡大期でも物価の状況ってあの程度だった事を勘案しますと、(物価統計の鉛筆をいじるという荒業を使う以外で^^)中々簡単に物価アガランチ会長になって、第二の柱の方が炸裂するのか、はたまた世論ガーのバックラッシュが起こって更に問題がこじれるかのどちらかになりそうな悪寒がするのはあたくしが心配性だからですかそうですか。何か物価を無理くり上げる方が目的化しちゃうとそれはそれで誰得物価上昇になるんですがねえとは思いますけど。


ま、いずれにせよ2%の目標でしたら(その拘束力の内容次第ですが)そんなに無茶苦茶な話でも無いですし、政策協定がこれまたどういう内容になるのかという所がアレなのですけれども、物価目標達成の為に政府も政策対応で頑張りますという話であれば(まあその一方で公務員給与減額とか絶賛デフレ政策実施するなよと思いますが)当初安倍さんがぶち上げていた過激な話が現実的な所に修正されるというのであれば結構な方向性ではないかなあとは思いますけど。


更にどうでも良いですが、このアコード話って元はと言えばどこぞの前ナントカさんがおっぱじめた事で、「この人がドヤ顔でしゃしゃり出てくるとその後碌な事が起きない」という前原デスノートの法則(今勝手に命名した^^)は今回も健在という所ではあろうかと存じます。まあ良い方向になればいいんですけどね。


ということで大型補正ですが、

[外部リンク] 12月18日(火)15時47分配信

『自民党の安倍晋三総裁は18日午後、公明党の山口那津男代表と国会内で会談し、低迷する景気を立て直すため、大型の2012年度補正予算案を編成することで合意した。新政権発足後、速やかに検討を開始する。両党は今後、連立政権に向けた政策協議に入り、週内の合意を目指す。』(上記URLより)

兎に角、ここで安倍さんにコケられますと次の参議院選挙がまたまたリセット志向で維新が伸びて本当に日本リセットになるというのが杞憂レベルから危機感レベルにと今回の選挙結果を見て思ってしまう次第でございますので、何としてもコケないで頂きたいと存じます。

とゆー事ですので、この補正が出たからと言ってどこぞの誰かさんのように道路建設ヒャッハーとかいうような長期的な経済効果がそんなに出ないでその場で終了するわその後のメンテコストが掛かるわというような費消のされかた(なお、道路建設のすべてが悪いと言ってる積りは1ミリもありませんので念のため)しちゃうと誠に残念な展開というか、昔と同じ話になってしまいますので、本来「実行力が問われる」のはそっちの方だろと思うのですけどねえ。
 


お題「床屋政談雑談/短観雑談・・・・・まあ要するに全部雑談ですが」   2012/12/18(火)07:44:20  
  日曜はリアルに開票速報15分しか見なかったので昨日の朝は選挙結果をあーだこーだという程読めなかったのですが、早速色々とオモシロニュースも出ておりましたので悪態がてら雑談でも^^;

○選挙も終わり色々とニュースがアレなので雑談

・しかし比例の票が維新>民主なのかよ・・・・・・・・・

選挙結果見て何が絶望したって比例の票が上記の通りってゆー相変わらずの「リセット志向」とでも申しますか、シバキアゲを主張する素人集団に「一回やらせてみよう」思考が変わっていないとか民主党への政権交代の時から全然勉強していないとかあたくし何ぞはおもってしまうのですが、まあ投票する人たちの発想としては恐らく「民主党に政権交代させて期待したのに従来通りの政治しか出来なかったので今度は維新」というような発想なんでしょうねえと類推する次第でございまして。

・・・・・・・・・・・・となりますと、何がオソロシスと申しましても、安倍ちゃんが相変わらず危なっかしいぞなと思うあたくしと致しましては、次の参議院選挙までに安倍ちゃんがコケて支持率下げた日には維新が伸びるとかいうリセット攻撃になって本当に日本がリセットされるんじゃネーノというのを恐れる訳でございまして、まあ悪態は多分これからもつくのですけれども、そうは申しましても安倍さん兎に角変に突っ走ってコケないで下さいお願いしますお願いしますとゆー所で、これが安倍さんじゃなければここまでビクビクする事も無いのにねえとか思うと実にアレ。

でまあその維新様でございますが、馬鹿ネタには事欠きませんなあ。

[外部リンク] 読売新聞)

『橋下代表代行はテレビ朝日の番組で、特別国会での首相指名選挙の対応について「自公でこれだけの議席を得ているのに独自候補を出すのは、ばかげている」とし、自民党の安倍総裁への投票が「多数決の原理原則だ」と述べた。』(上記URLより)

・・・・・・・・・・・・「自民公明でこれだけの議席があったのでそれに従う」ってお前さんどこの民主集中制だよという所でございまして、そのような決定を是とするのであればたぶん別のお国に逝かれた方が宜しいかと存じます。民主集中制なのか国家社会主義なのか存じませんが、まあ無茶苦茶なのが集まっておりますので来年の参議院選挙までに空中分解される事を心から願って止まない所でございます。


・是非数か月でデフレ脱却をして頂きたく存じますが

[外部リンク]
更新日時: 2012/12/05 09:08 JST

先日ネタにしたのでご案内の通り、浜田大先生におかれましては「数か月以内のデフレ脱却が可能」との画期的な金融政策理論をお持ちの事という話でございますので、そこまで大口を叩くなら4月から日銀総裁に就任して頂いて、「数か月以内のデフレ脱却」とやらを是非お見せ頂きたい物であると存じます。

あ、コストプッシュで物価が上がるとか、財政インフレで物価が上がるとか、そういう国民厚生的に誰得にも程がある物価上昇になってそれはただのスタグフレーションだろというような「デフレ脱却」をされても困るのですが、当然イェール大学の大先生でございますのでそういう事は先刻ご承知と存じますので、まあ是非ともデフレ脱却を実践して頂きたく、当然ですがこれだけ大口叩いてるんでしたら来年4月から計算して数か月以上もある来年末にデフレ脱却して無かったらドラム缶で逝く日本海溝海底片道クルーズの旅にお出掛け頂くという事で何卒よろしくお願い申し上げます。

まあ無責任に時の権力者に勝手放題吹き込んで猟官活動ウッシッシというだけで実際に責任取る気も無いとかいうような事はまさかございませんと信じておりますので内閣参与なんてケチな事は言わずに是非「数か月でのデフレ脱却」とやらを実践して頂きたい物でありますなあ(棒読み)。


・どうしてこの人は一言多いのか&「民意ガー」スキームはいい加減にして欲しいという悪態

[外部リンク] 12月17日(月)7時55分配信

『二階氏は「郷土の期待に応え、悲願である高速道路の半島一周を実現する」と力強く抱負を語った。』(上記URLより)

>郷土の期待に応え、悲願である高速道路の半島一周を実現する
>郷土の期待に応え、悲願である高速道路の半島一周を実現する
>郷土の期待に応え、悲願である高速道路の半島一周を実現する

・・・・・・・・・・・これはまた二階先生まさに貫録のクオリティ^^;


#いかん雑談が長くなった


○ということで短観であるが

昨日スルーした短観ですが
[外部リンク]   82.59  82.59  82.59            -   -  -
2011年9月調査   81.15  81.26  81.06            -   -  -
2011年12月調査  79.02  80.26  77.90            -   -  -
2012年3月調査   78.93  80.20  77.69           78.14   78.04  78.24
2012年6月調査   79.27   80.18  78.35           78.95  78.98  78.93
2012年9月調査   -     -   -              79.06  79.16  78.97
2012年12月調査   -     -   -            78.90   79.09  78.73

前から取っているので今回も引用しますが、これを見ますと想定為替レート的にはこのままの水準でしたら輸出企業の収益的には伸びしろがあるということですかそうですか。



・金融商品取引業クオリティを今回も鑑賞、なのですが・・・・・・・

いつも見込みが華麗に外れるのが仕様の金融商品取引業業況判断DIですが。

        (9月時点)       (12月時点)
        現状→12月予測      現状→3月予測
金融商品取引業 ▲38→▲24      ▲28→▲15

め、珍しく当たっているのですが、これが何かのフラグでない事を祈ります・・・・・・

その他として真面目に見る場合は、やはり設備投資計画の詳細を見るのが正しいあり方でございまして、土地なども含む投資状況を見つつ、その修正状況のグラフなどを鑑賞するという(上記URLの11ページ)のが吉ではないかと存じます次第。
 


お題「逆さ絵会見が従来のトーンとだいぶ違っている件について(その1)」3/3   2012/12/17(月)08:02:35  
  ○失業率ターゲットや雇用重視シフトでは無いという説明

次の質疑から。

『MARCY GORDON. Mr. Chairman, what prompted the Committee to make the decision at this particular time to specify targets? And by taking an unemployment rate that is quite low compared to currently, does that shift the balance of priorities in terms of your dual mandate, closer more in the direction of reducing unemployment rather than inflationary pressures?』

このタイミングでガイダンス文言を変更したのは何故ですか?金融政策のプライオリティーに変更があったのですか?ということで、失業率ターゲットになったのかという質問ですが・・・・・・・

『CHAIRMAN BERNANKE. That’s a very good question.』

ほほう。

『We took the change today after a good bit of discussion. We had a very substantial discussion of the threshold approach at our last meeting. And we felt it was ready to go, ready to put out.』

前回の議事要旨を見ると意見百出でまとまっているように見えませんでしたが・・・・・・・

『We--while there are different views and aspects of the threshold approach, there was a lot of agreement that having a more explicit connection between rate policy and the state of the economy was more transparent and more helpful to the markets, and to the public than our date-based guidance, and therefore, there was a general view that, at some point at least, that we should switch to that kind of guidance. So we do hope that it'll be more helpful and give markets more information about how we're going to respond going forward.』

というガイダンス変更の説明は先ほどと同様。

『It is not a change in our relative balance, weights, towards inflation and unemployment by no means. First of all, with respect to inflation, we remain completely committed to our 2 percent longer-run objective. Moreover, we expect our forecast, as you can see from the summary of economic projections; our forecasts are that inflation will actually remain despite this threshold of 2-1/2 that inflation will actually remain at or below 2 percent going forward. And so--and finally, the thresholds that we have put out are entirely consistent with our longstanding views on what the rate path has to be, what the path of interest rates has to be in order to achieve improvement in the labor market while keeping inflation close to target.』

『So we--I think both sides of the mandate are well-served here. There is no real change in policy. What it is instead is an attempt to clarify the relationship between policy and economic conditions.』

ということで、今回のガイダンス文言変更はデュアルマンデートのバランス変更を意味しないという事ですな。



○今回の国債買入は「追加金融緩和では無い」という話および「量での勝負から降りつつある」件

これがあたくし的に結構びっくりの質疑応答だったのですが・・・・・・・・・・

質疑を1つ飛ばします。初稿版34ページ組の10ページ目になります。

『ALISTER BULL. Alister Bull from Reuters. Thanks very much Mr. Chairman. Could you talk about whether the decision to maintain the monthly bond purchases at 85 billion a month represents a ramping up or additional easing to Fed policy, because you're now going to be adding a little bit more to the size of balance sheet? And also, you know, you've talked about maintaining the asset purchases until you see a substantial improvement in the outlook of labor market and you've said that you want to take a qualitative approach but you've also got this 6-1/2 percent inflation threshold out there as well. So, could you talk about what sort of evidence you'd see to sort of make you change the pace or slow the pace of purchases?』

今回のツイストオペに代わる国債買入は追加の緩和でしょうかという質問で、バランスシートの拡大ペースが若干拡大したのですから追加ですよねという雰囲気を漂わせながらの質問で、後段は資産買入の見直しをどのような基準で行うのかとかいう質問ですが・・・・・・・

『CHAIRMAN BERNANKE. The first part of your question was?』
『ALISTER BULL. Is this an additional stimulus or are you--』

で、それに対する答えがえーという感じでして・・・・・・・・

『CHAIRMAN BERNANKE. No, I think this is really a continuation of what we said in September.』

え??

『You recall in September we expressed a satisfaction with progress in the labor market. We, at that point, we began the 40 billion dollars per month of MBS purchases and we said that unless we saw substantial improvement in the outlook for labor market that we would undertake additional asset purchases or other actions.』

それはそうですが。

『And that's what we've done today is simply follow through on what we said we would do in September. I don't think that we have, relative to last month, I don't think we have significantly added to accommodation.』

ということで今回のツイストに替わる国債買入は従来のフォロースルーで「顕著な緩和を加えた訳では無い」とな。

『The reason is that at least in my view and I think many of my colleagues, that what matters primarily is the mix of assets on the balance sheet, on the asset side of the balance sheet. So what's important is the fact that we're acquiring Treasury securities and MBS, taking those out of the market, you know, forcing investors into other closely related assets and that's where the stimulus comes from, not so much in the size of the balance sheet per se.』

ということで何か凄い理屈になっているのですが、バランスシートポリシーは中銀ポートフォリオで何を持っているかとかそちらの方で効くのであって、バランスシートの量に関してはそれに対しては大きなファクターではありませんとかナンジャソラという感じです。

『So, in my judgment the amount of stimulus is more or less the same, it's being continued. It's a follow through from what we saw in September. In terms of criteria, again, what we've done is we've announced an initial amount of 85 billion a month of purchases.』

ということでストックビューの話をしているのかフロービューの話になっているのかワケワカランとゆー話になっていますが、少なくとも「量で勝負」という話では無くなっている訳で、ここでも無期限無制限とか未だに言っている一部の論者は目ん玉よく開けて読めやと思うのでありました。

『We are prepared to vary that as new information comes in. For example, if the economy's outlook gets noticeably stronger, we would presumably begin to ramp down the level of purchases.』

経済状況を見て資産買入の判断をするという話はまあ当然。

『But again, the problem with giving a specific number is that there are multiple criteria in which we make the decision. We'll be looking at the outlook for labor market which is very important but we'll also be looking at other factors that may be affecting the outlook for the economy.』

こちらではしらっと労働市場ターゲットではないという部分をアピールしてますな。

『For example, I hope it won't happen but if the fiscal cliff occurs, as I've said many times,I don't think the Federal Reserve has the tools to offset that event and in that case, we obviously have to temper our expectations about what we can accomplish.』

ここがフィスカルクリフに対する話。似たような言及は他の所でもございます。

『Likewise, as I said, we'll also be looking at the efficacy and costs of our program and if, you know, we find, we expect it to be efficacious but if we find that it's not working as well as we hoped or the various costs are emerging that we have not anticipated then that would also have to be taken into account as we think about it.』

『So, we thought it was not constructive because we ourselves don't know precisely what would define substantial improvement but obviously, as long as the costs and other concerns do not emerge, we'll be looking for, you know, something that is substantial in terms of a better job market. 』

まあこの辺はそらそうだという話ですな。

という所で時間も参りましたので続きは明日以降。


#短観に関する書き物をすっかりスルーしているのは気のせいでございます(汗)
 


お題「逆さ絵会見が従来のトーンとだいぶ違っている件について(その1)」2/3   2012/12/17(月)08:02:09  
  ○冒頭説明部分を再読

木曜は朝慌てて読んで慌てて流したのでサラサラ状態でしたが、もう一度読んでみる。

・資産買入の「見直し」は主に縮小方向の話が多い件

『Although the Committee’s announcement today specified the initial monthly pace and composition of asset purchases, it did not give specific dates at which the program may be modified or ended. Instead, the pattern of future asset purchases will depend on the Committee’s evaluation of incoming information, in two respects.』

ということで資産買入に関してなのですが、2つの点のうち1つめの点は「物価安定の下で労働市場が十分に改善するまで継続します」という話をしてそちらはまあ緩和的な話なのですけれども・・・・・・・・・・

『Second, the Committee will be monitoring economic and financial developments to assess both the efficacy and possible drawbacks of its asset purchase program.』

ということで、資産買入の「メリットデメリットを比較考慮して常にモニターする」という話をおっぱじめているのですな。

『The Federal Reserve’s asset purchases over the past few years have provided important support to the economy, for example, by helping to keep mortgage rates historically low. The Committee expects this policy tool to continue to be effective and the costs and risks to remain manageable, but as the program continues, we will be regularly updating those assessments.』

ということで、従来の資産買入は効果を発揮し、今後も効果を発揮するしコストは制御可能であると期待しているが、このプロコン比較の検討は定期的に行うという事で・・・・・・・

『If future evidence suggests that the program’s effectiveness has declined, or if potential unintended side effects or risks become apparent as the balance sheet grows, we will modify the program as appropriate.』

で、資産買入プログラムの効果が減って来たり、バランスシート拡大による潜在的な望まざるリスクが拡大した場合には資産買入プログラムを適切に修正する、と来ておりましてつまり減らす系の話ですぞなという所ですが。

『More generally, the Committee intends to be flexible in varying the pace of securities purchases in response to information bearing on the outlook or on the perceived benefits and costs of the program.』


・資産買入見直しの判断は「数字的判断ではなくて総合的判断」

次のパラグラフから。

『Unlike the explicitly quantitative criteria associated with the Committee’s forward guidance about the federal funds rate, which I will discuss in a moment, the criteria the Committee will use to make decisions about the pace and extent of its asset purchase program are qualitative; in particular, continuation of asset purchases is tied to our seeing “substantial improvement in the outlook for the labor market.”』

資産買入の判断については「我々が労働市場の顕著な改善を見るまで」という定性的な判断に紐がついているという話ですが・・・・・・・

『Because we expect to learn more over time about the efficacy and potential costs of asset purchases in the current economic context, we believe that qualitative guidance is more appropriate at this time.』

ということで、この文言が「定性的なガイダンス」ということらしいです。何かかなーりファジーな話ではあるのですが。


・ということで資産買入と金利ガイダンスを分離したという話

これまた引用しましたが質疑応答でより詳しくなるので再掲。

『It is worth noting that the goals of the FOMC’s asset purchases and of its federal funds rate guidance are somewhat different. The goal of the asset purchase program is to increase the near-term momentum of the economy by fostering more accommodative financial conditions, while the purpose of the rate guidance is to provide information about the future circumstances under which the Committee would contemplate reducing accommodation.』

ということで、資産買入は「金融環境を緩和する事によって近いタームの経済モメンタムを引き上げる」、となっていまして、金利ガイダンスは「将来の政策金利パスについての経路を提供する」となっております。しかしここでも緩和を減らす話とかしていまして、声明文だけ見ると割とハトにみえるのですけれども、会見の方ではトーンがタカ丸出しとなっておりまして、これまでどちらかと言えば会見での逆さ絵おじさんはやたらハトっぽくて議事要旨を見ると拍子抜け、というパターンが多かったので、本人バランス取りながら発言しているという可能性はあるのですが、従来と違うパターンでこの会見議事録を見ておりますと「えー!」という感じを物凄く受ける訳ですな。

それはともかく。

『I would emphasize that a decision by the Committee to end asset purchases, whenever that point is reached, would not be a turn to tighter policy.』

資産買入を終了する事は政策の引き締めを意味する訳では無い、という話をしているのですが。

『While in that circumstance the Committee would no longer be increasing policy accommodation, its policy stance would remain highly supportive of growth.』

資産買入を止めるのは追加の金融緩和を意味しないが、そうなったとしてもそもそもの金融政策は極めて緩和的でありますという話。まあそんな器用な事が出来るのかとは思いますが。

『Only at some later point would the Committee begin actually removing accommodation through rate increases. Moreover, as I have discussed today, the decisions to modify the asset purchase program and to undertake rate increases are tied to different criteria.』

ということで、資産買入を止めるでなくてもその規模の変更は金利ガイダンスとは別の観点から実施されるものである、というナンジャソラな理屈なのですな。


・フィスカルクリフに関して

『In conclusion, the FOMC’s actions today are part of our ongoing efforts to support economic recovery and job creation while maintaining price stability. As I have often stressed, however, monetary policy has its limits; only the private and public sectors working together can get the U.S. economy fully back on track. In particular, it will be critical that fiscal policymakers come together soon to achieve longer-term fiscal sustainability without adopting policies that could derail the ongoing recovery.』

でまあこのフィスカルクリフですけれども、質疑でも延々とこの件の話はあったのですが、金融政策運営的には如何ともし難い部分があるので何の質疑してますねんとは思うのですが、「金融政策だけでフィスカルクリフの影響をオフセットできない」という説明を受けて水曜のNY株式市場がしょぼーんとしてしまったのはご案内の通り。

あと、面白かったのは質疑の中で「そもそもFiscal Cliffという崖から真っ逆さま的な表現ってどうなんでしょう逆さ絵おじさん」というのがあったのですが、その質問に対しても「いやこれは重大な問題」としてその後の質疑応答でも逆さ絵の先生は延々と「Fiscal Cliff」という言葉を使い続けておりまして、財政の崖問題についての問題提起を思いっきりしているというのがほほうという感じでした。

ということで質疑に参りますが、のっけから結構凄い質疑になっているのですな。


○資産買入と金利ガイダンスの整理および資産買入に対する自信満々モードがどこかに行った話

冒頭の質問である。CNBCのSTEVE LIESMAN記者から。

『STEVE LIESMAN. Mr. Chairman, Steve Liesman from CNBC. I guess I have a lot of questions but I'll just offer up two here. Why are there different targets for QE and for the funds rate? What does that achieve? Secondly, what good is a target if you have to reference to calendar dates in the statement itself, which is the thing you got away from. You have to point out in the statement that it's not substantially different from the calendar dates we set back in October. Do you have to keep doing that from now on to make it clear that--and then just thirdly, I guess I know I said two.』

『CHAIRMAN BERNANKE. I'm going to forget.』

『STEVE LIESMAN. But then you have another paragraph after that that says it's not just target it’s something else. So, it's unclear to me what good these targets are if you have to reference to calendar date, and then you kind of say in the next paragraph it's not really targets.』

ということで質問の趣旨ですが、何でQEと金利ガイダンスのターゲットが違うのか、というのと、カレンダーベースの表示を外した利点は何ですか、というのと、日付ベースのガイダンスと今回のガイダンス文言の意味する政策金利パスについて変化が無いのなら何で導入したのかという話をしておりますな。

『CHAIRMAN BERNANKE. Well, so first, the--as I said--the asset purchases and the rate increases have different objectives. The asset purchases are about creating some near-term momentum in the economy trying to strengthen growth and job creation in the near term, and the increases in the federal funds rate target when they ultimately occur are about reducing accommodations. Two very different objectives.』

これは先ほどの説明部分にもありましたように、資産買入政策と金利ガイダンス政策は「very different objectives」という風に言っております。

『Secondly, the asset purchases are a less well understood tool. We have--we'll be learning over time about how efficacious they are, about what costs they may carry with them in terms of unintended consequences that they might create, and we'll be seeing how--what else happens in the economy that can affect, you know, the level of unemployment, for example, that we hope to achieve.』

という所がこれまた「へー」という感じなのですが、資産買入に関して「これはあまり理解が深まっていない政策」であり「我々は資産買入政策の効果やコストに関して従来および今後も学んでいく状態である」という話をしていまして、従来の自信満々モードからちょっと後退しているがなというのがちょっと印象の違う所でして、資産買入をやってみたものの中々顕著な改善に至らないという状況に対して逆さ絵おじさん的な話は兎も角として、委員会の方でも色々と見解がという所なのではないかと思いましたがどうなんでしょ。

しかしまあ何ですな、話逸れちゃいますけどこういう説明を逆さ絵のおじさんがしているのを見て「無期限、無制限の金融緩和を実施している」と解釈するとか無理解にも程がある話でございまして、その調子での理解で安倍さんが突き進むとどう見てもオソロシスではございますぞな。

『And so, for that reason, as I discussed in my opening remarks, we decided to make the criteria for asset purchases qualitative at this time because we have a number of different things that we need to look at as we go forward.』

で、金利政策についての話になる。

『Rate increases by contrast are well understood, and we understand the relationship between those rate increases and the state of the economy. And so we've been able to give somewhat more quantitative, more specific guidance in that respect.』

金利政策の効果については良く理解されているので、質的ではなく数字的なガイダンスが適切と。

『With respect to the date, in the transition today, we wanted to make clear that the change in guidance did not--it happens to be the case that it doesn't change our mid-2015 expectation. Going forward, we'll drop the date and rely on the conditionality, and that has, I think, a very important advantage which is that if news comes in that the economy is stronger or weaker, then financial markets and the public will be able to adjust their expectations when policy tightening will occur without the Committee having to go through a process of changing its date in a nontransparent way, so I think that's beneficial. Does that cover your--okay.』

フォワードガイダンスを日付ベースから経済状況ベースにしたのは、日付を一々提示するのではなく経済状況によって市場などが金融緩和政策の引き締め時期を自動的に予測して反応するというロジックでございましてまあこれはその通りですなあという説明。
 


お題「逆さ絵会見が従来のトーンとだいぶ違っている件について(その1)」1/3   2012/12/17(月)08:01:45  
  えーっと、開票速報は最初の15分だけ見て明らかにどうでも良くなったので、ジャパンがまだ将来の希望があった頃を思い出しながらユーミンのベストを聴いておりましたが何か??

#歳がばれますかそうですか

○選挙結果雑感というか何というか

備忘録なので結果だけ書いておく。

自民:294
民主:57
維新:54
公明:31
みんな:18
未来:9
共産:8
社民:2
その他諸々:7

・・・・・・・・・まあ事前に言われていたような数字なのではあそうですかという所なのですけれども、あたくし的には前回の選挙で「特段問題も起こさず、というか海外の信用バブル崩壊に対して割と的確に対応していた」麻生政権が不信任を食らい、今回は今回で、「やっと政権党としてマシになってきた」野田政権が不信任を食らうという構図に絶望以外の感慨が起きないのですが、まあ絶望した!とか言っててもシャーナイので、今度は自民党が前の民主党よりはもっとマシにやって頂ければと思うのですが、何せ党首の言動がアレな上に、維新とかいう超有象無象連中が絶賛当選とかもう大丈夫かという感じです(が、維新はどうせ全力で空中分解するでしょうけれども)。

しかし野田さんに関してはここ数代の首相の中では一番マシだったとあたしゃ思うのですけれども、さすがにこの負けっぷりはちとカワイソスですが、これで民主もまた何のためらいもなく嫌がらせ路線に戻るのでしょうなあと思うとこれまた頭が痛くなって参りますな。

金融政策への圧力云々に関しては、今まで吹き込まれている無茶苦茶な話を安倍さんが排除して正確な現状認識の下で改めて判断して頂ければマシになるでしょうとは思うのですけれどもね。


ということで今日の本ネタは逆さ絵会見でありまして、まあそちらのフルテキストが出たのが金曜でしたという事で週末の読書の成果(?)をドヤ顔でご披露するというのもあるのですけれども、今回の会見を見ますと従来路線とは一線を画した話があちこちで出ているという意味では結構あれれれれな会見であります。

つまりね、安倍さんが選挙前に言ってた「無期限、無制限の緩和」という(吹き込み元はこの前ネタにしたロイターインタビュー辺りを見ておりますと佐藤ゆかり議員辺りと思われますが、元本職ならちゃんと教えればと思うのですが、そもそも本職時代も金融政策のプロと豪語しながら以下自主規制)ような言葉から想像されるような話とは全然違う話を逆さ絵のおじさんは展開しているのでございます。

更にどうでも良いですが、安倍さん途中から「目標達成するまでは無期限、無制限の緩和をする」という風に言いかえた見たいですが、それは普通無期限無制限とは言わないでしょうし、それなら既に日銀はドンドン基金の目標を拡大しております訳で、同じじゃねえの(確かに白川総裁の麿発言および麿スタンスによってそう見えていない、という問題点はあるのですが、実際に行っている事という意味では十分に同じなんですよねえ)などとも思うのですが、安倍さんも実際に首相という立場になって、変な取り巻きではない所から正確な事実認識を学んで頂ければ従来の無茶振りは緩和されるのではないかという期待だけは表明しておきますです。というかその位期待しないと金融政策だけじゃなくても発言が暴走気味でオソロシスにも程があるのですが、カオスになるリスクとしては大勝によって調子に乗った安倍さんが早速アホウな方の政策をバンバンおっぱじめる事ですかねえ。安倍さん自身の言動はど〜見ても「一部には受けるけど一般には受けない」政策ですからねえ。

#まあ公明党が自民党(というか安倍さん)の暴走のブレーキ役として期待されますが


でまあ12月FOMC後のバーナンキ会見は色々な所で「新たな展開」があってオソロシスという件になりますが・・・・・・・・

今朝現在では初稿版です。
[外部リンク]
 


お題「FOMCレビューの続き/基金ETF買入が引き続き未達の香りですけど悪態/貸出スキーム云々」2/2   2012/12/14(金)08:01:07  
  ○SEPに関して

SEPである。
[外部リンク] 8,000 2012年12月14日 2013年6月17日

固定金利オペに関しては既に目標25兆円をオーバーして26兆2千億円での着地が確定しているのに、何故か14日の資金余剰日に先日打ち込んだ1カ月物の固定金利オペのロールを6か月で実施。

[外部リンク] 6,608 6,608

このオペ入ると予定していた人は普通居ないと思いますので、まあ当然の如く札が入らない訳ですし、この日の2か月と昨日の3か月TB入札の金利が絶賛大低下して(昨日の3か月に至っては応札の刻みで言うと0.10%水準の3つ(0.15銭)上になる99.9745円の足きりになってレート水準は0.095%をちょっと切るというアチャーな水準)おりまして、そんな中で0.10%の資金いるのかよ大体麿が居るのは来年の4月の1回目会合までじゃろと考えたりしますとそら札が入らん罠という所。つーかよく6600億円も入ったとそっちに感心しましたが。

もうね、別にニーズも大して無さそうな所に固定オペ打ち込むとか、資産買入等基金の残高をとりあえず固定オペで嵩上げして総額が目標よりも上振れましたよ凄いでしょうと言ってETFが未達な部分の目くらましをしようという風にあたくしは性格が非常に悪いので解釈してしまうのですが、そういうのはもちろん邪な考えによる間違った憶測であって、このオペって市場の資金ニーズに応じて実施したんですよね!!!!!!


○そういやこんなのがありましたが

こんなニュースがございましたが。
[外部リンク]

『12月13日(ブルームバーグ):日本銀行は近く詳細を発表する新たな貸出支援制度について、外国金融機関の日本法人・支店を対象に加えるほか、貸出増加額を算出する融資先として、ヘッジファンドを含む国内外のノンバンクも加える。国内での貸出増加だけでなく、円で資金調達して外貨に転換する円キャリー取引や、対外M&A(企業の合併・買収)の増加を狙う。関係者への取材で明らかになった。』(上記URLより)

まあそもそも何でこういうのが事前にメディアに漏れるのかと小一時間問い詰めたい訳ですが、それは兎も角としてこの制度、一瞬インパクトがあるのですが、冷静に考えてみればそもそも優良担保があれば市場で何ぼでもファンディングできるという状態にありますので、この制度を使うメリットは「0.10%固定金利で3年借りれまっせ旦那さん」という所になりますということで、ファンディングサイドの金利を3年間固められるのがメリット。

・・・・・・・・・・ではあるのですが、追加金融緩和圧力ガーとかいう思惑がある中で(まあ下がらないとあたくしは思っていますが)付利金利の引き下げへの警戒がある(そらあるでしょ)中で0.1%の固定金利で長めのファンディングを固めるメリットがあるのかという話もある訳で、まーしばらくは苦戦するんじゃないのとは思います。(固定金利オペも来年になると同じ問題が生じる)

まあこの手の政策が効くのってどちらかというと金利が上がりそうな雰囲気が漂うような時でありまして、そういう時には3年固定0.10%のこうかはばつぐんだ状態になると思いますので、もうキャリートレードでも何でもやってくれという話になるんでしょうなあとは思うのでありまする。

つーことで、即効性はどうかとは思いますが、金利見通しなどに変化が起きた時にはこのスキームは中々の効果を出す事になるかもしれないなあとは思っているのですけどね。
 


お題「FOMCレビューの続き/基金ETF買入が引き続き未達の香りですけど悪態/貸出スキーム云々」1/2   2012/12/14(金)08:00:43  
  日曜の選挙は開票速報10分見たら睡眠タイムになりそうですが、毎回アホのようにスイングする結果が出る今の選挙制度は改善した方が宜しいのではないか(というか中選挙区に戻せよ)と思うのですけどねえ。

#えーっと、冬の天気の表現で「(日差しがあるので)日中は”しのぎやすい”」というのは違和感あるんですが>もえお嬢

#普通に使う表現だったらすいません

○FOMC雑考

昨日は声明文と会見の冒頭コメント読みに追われてしまいましたが、適宜引用しながら何となく感想も入れてみましたがもうちょっと整理してみる。

・正直今回のFOMCは解釈が難しいというか困る

[外部リンク] 1.725 0.027 99.094
米国30年国債 2.901 0.012 96.984
(日本時間で14日朝5時半くらいの数字)

NY株式はダウも茄子も昨日は大体横近辺で今朝はマイナス(フィスカルクリフ関連らしいが)となっていますがその間に米国長期金利は貫録の2日上昇の巻。

・・・・・・・・実際にポジションを持ってないで市場後講釈を読むというのは正直言って後講釈に騙される事も多々あるというか下手したら騙される方が多いのですけれども(汗)、そこを割り引いて考えるとして今回の米金利の上昇は「インフレ懸念の高まり」とゆーことらしいです、本当かねとは思いますが。

でまあ今回の「閾値」導入なんですけど、これがそもそもタカ派バイアスなのかハト派バイアスなのかというのがワカランチ会長というのが解釈が困る最大の要因であります。

もちろん逆さ絵先生のプレコン冒頭での説明では昨日引用致しましたように、『The change in the form of the Committee’s forward guidance does not in itself imply any change in the Committee’s expectations about the likely future path of the federal funds rate since the October meeting.』(プレコンの4ページ目から)とゆうてますので、公式には今回のフォワードガイダンス変更はタカ派バイアスでもハト派バイアスでも無い、という事になっているのですが、現象面で言えばフォワードガイダンス変更によって金融政策運営に関して「総合判断」の部分が増えてしまって益々不透明感が増しているというのが今回の変更の特色でありまして(だから解説でも「時間軸が揺らぎやすくなる」という人が多いぞな)、正直このフォワードガイダンス変更のどこがどう透明性の強化なのか意味不明としか申し上げようがありません。

つまりですね、

『In particular, the Committee decided to keep the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and currently anticipates that this exceptionally low range for the federal funds rate will be appropriate at least as long as the unemployment rate remains above 6-1/2 percent, inflation between one and two years ahead is projected to be no more than a half percentage point above the Committee’s 2 percent longer-run goal, and longer-term inflation expectations continue to be well anchored. 』(声明文より)

という今回の閾値設定の特色として、失業率の閾値がアクチュアルな数値で、物価の閾値が「1年〜2年程度の見通し数値」となっているのを見ますと、まあ趣味の中銀ヲチャーが最初に思うのは「見通し数値が2%になるからと言って物価が5%になっても緩和を継続したBOE」であるのは恐らく衆目の一致する所ではないかと存じます次第で、失業率がサガランチ会長だと物価が少々上振れても金融緩和を続けるでしょうなあという解釈になり、物価上振れ懸念ということで長期金利が上昇とかそういう事になったのかねという風にまあ声明文を素直に読むとそうなりますわな。

ただその一方でこれまた声明文にあった、

『To support continued progress toward maximum employment and price stability, the Committee expects that a highly accommodative stance of monetary policy will remain appropriate for a considerable time after the asset purchase program ends and the economic recovery strengthens.』(声明文より)

にある「ガイダンス文言のタイミングと資産買入継続のタイミングは別で、先に買入を止めるかもしれませんよ」という部分(これを昨日あたしゃ謎部分と申し上げました後、詳しい説明がプレコンにあったよねという話をしましたな)とか、

『In determining how long to maintain a highly accommodative stance of monetary policy, the Committee will also consider other information, including additional measures of labor market conditions, indicators of inflation pressures and inflation expectations, and readings on financial developments. When the Committee decides to begin to remove policy accommodation, it will take a balanced approach consistent with its longer-run goals of maximum employment and inflation of 2 percent.』

にある部分に示される「総合判断」を示している部分(最初のセンテンス)に加え、しらっと出口政策に関して言及している部分(2番目のセンテンス)などがございまして、この辺りの色々な総合判断の話とか出口政策を前提にした話をしている部分とか、時間軸が手前に寄るような表現も埋め込まれているという代物(SEPのではなく市場の人の想定する失業率推移を見ると失業率だけで言えば来年中には出口という話になるようですな)になっています。

更にプレコンでの説明では昨日延々と引用しましたように、妙に「総合的判断」を強調して、6.5%はゴールでもトリガーでも無く、金融政策運営が6.5%失業率と2.5%物価での自動運転状態になった訳でも無いというのを強調した上に、資産買入とガイダンス文言を切り離してみたりとなっていまして、FOMCの政策決定における政策関数がより判りにくくなっているとしか申し上げようがございません。

まあもとより委員会の構成によってタカ派にもハト派にもなり得るのではありますが、政策決定における「総合判断」部分が広がったというのが今回のフォワードガイダンス変更のポイントだったりするのがあたくしの解釈でございまして、タカともハトとも取れる内容の中でFRBの場合は委員会のメンバーが好き勝手言うのが仕様なので、まあ今くらいの水準なら問題は無いでしょうけれども、失業率6.5%の閾値が見えてくる段階、たぶん失業率が7.0%辺りになってくると「さあ出口政策」という感じで市場が浮足立ってきて、その時にタカ派委員がタカ発言を連発とかになってくると市場の素敵なゲロゲロマーライオンが見られるかもしれませんねえとかそういう話ですし、物価上昇率にしてもPCEインフレ率が2.1%とか2.2%とかになってくると「さあ出口政策」という感じで以下同文となるリスクがありまして、こらまあ却って話がややこしくなったでしょと思われます。


・なぜこのタイミング???

プレコンでの質疑応答でもあるようですがそこを見ずに考えてみた、というか有識者の皆様とああでもないこうでもないと話を捏ね繰り回しておりましたが、ま〜タイミングが今回だったのはワカランチ会長。

そもそも今回のフォワードガイダンスの変更ですが、ここまで申し上げましたようにどこからどうみても「政策の透明性の強化」に逆行している「総合判断強調のファジー政策に数字だけ一応つけてみた」という代物であって、何でこんな中途半端な物を出すのか良く判らんのですけれども、ハトにもタカにも取れるという事は、要はタカ派もハト派も反対しないで済む案という事ですので、メンバーの反対票を最小化(ラッカー怒りの反対は如何ともし難いので)するのを重視した結果こうなりましたと言う事なんでしょう。

というのはまずわかるのですが、じゃあ今である必要は何でしょというのは正直謎なのですけれども、延々と「検討しています」というのを引っ張り続けているのと、カレンダーデートのガイダンス文言については都合が悪いというコンセンサスがあるから、そろそろエイヤで決めないと不味かろうという話になったんですかねえというのが第一の想像。

あと、今回QE3.5みたいな感じでツイストオペを長期国債買入にリプレースしたのですが、そのタイミングでこのフォワードガイダンス変更を打ち込み、フォワードガイダンスと資産買入を切り離したというのがあるのかなとも思いました。つまり、QE2までは期間を切っていたからフォワードガイダンスは金利ガイダンス、資産買入は資産買入というのが明確だったのですが、QE3の時にはオープンエンドで実施したことから、フォワードガイダンスとの区別が曖昧になるリスクが当然存在している訳で、そこを分離したかったのかなあというのもあるかねと。

それからもっと重要な論点がありまして・・・・・・・・・・・・小見出しを変えますね(^^)


・「量で勝負」政策からの転換(つまりQEから金利ガイダンスへの転換)の可能性

今回はご案内の通りで実際のアクションはQE3.5なのですが、注目されているのはフォワードガイダンス変更ですし、実際に逆さ絵のおじちゃんの説明もフォワードガイダンスの話を中心にしております。

つまりですね、従来のFRBの金融政策枠組みはまず最初に「バランスシート政策」があって、その効果がどうしたこうしたというようなロジックで攻めていた訳ですが、ご案内のようにバランスシート政策の量で勝負をしても景気が顕著な改善をする訳でも無くという風になる中で、じゃあ金利ガイダンスでやっていきますかという風になりつつあるなあというように読めるのですよ。

今回資産買入拡大に金利ガイダンス文言の変更をぶつけてきて、しかもガイダンスと資産買入は別で資産買入の方は先に縮小したり止めたりすることが有り得る(日本の時間軸政策の経験からしてそれは実務的にワークせず、縮小しただけで「出口政策キター」となって市場がゲロゲロマーライオンの阿鼻叫喚相場になって大変にワンダホーな事になるのは確実なのですがそれは兎も角として)というような説明をする事によって、「量で勝負」という従来のスタンスからの転換の可能性がありますなと思うのです。

まあ現状ではバランスシート政策(ちなみに逆さ絵おじさんはバランスシート政策の信奉者というか提唱者なのでバランスシート政策に固執すると思いますが)と金利ガイダンスによる政策がどっちもどっちというか、そもそも金利ガイダンス政策の中に「裁量部分」をむやみやたらと入れているが為に、ガイダンス政策が時間軸政策としての機能をあまりしなさそうな中途半端な状態にありますから、色々と中途半端な状態にあるのですけれども、ガイダンス文言の紐の付け方をもう少し強くするとかすれば、過去の日銀方式によるガイダンス政策により近づきますなあと思われるのであります。

これからどうなるか判りませんけどね。
 


お題「FOMC:フォワードガイダンスも変更するとな」3/3   2012/12/13(木)08:03:25  
  ・フォワードガイダンスについて

まあ今回はフォワードガイダンスの説明が長いのが当たり前(というかSEPの説明が殆ど無い)のですけれども、あたくしの見ているバージョンですと3ページ目から始まります。

『In today’s statement, the Committee also recast its forward guidance to clarify how it expects its target for the federal funds rate to depend on future economic developments.』

でまあそこからズラズラと説明が始まるのですが詳しくは後日ということで勘弁。

『The change in the form of the Committee’s forward guidance does not in itself imply any change in the Committee’s expectations about the likely future path of the federal funds rate since the October meeting.』

ということで、今回のガイダンス文言変更は今のFOMCの予想する将来の金融政策パスに対する変更を意味するものではありませんだそうです。

『In particular, the Committee expects that the stated threshold for unemployment will not be reached before mid-2015 and projects that inflation will remain close to 2 percent over that period. Thus, given the Committee’s current outlook, the guidance introduced today is consistent with the Committee’s earlier statements that exceptionally low levels for the federal funds rate are likely to be warranted at least through mid-2015.』

この辺にSEPと絡めた話がありますな。2015年半ばまでの経済状況は新しい閾値を突破するものではありませんので従来のカレンダーデートのガイダンスの期間が短くなった訳ではありませんと。

んでもって冒頭説明って7ページありまして、3ページ目の途中からほぼこの話ということで、冒頭説明の過半をフォワードガイダンス文言の説明に費やしているので本当は全部精読したいのですが時間の関係でパスしてとばしとばし引用である。

『Let me emphasize that the 6-1/2 percent threshold for the unemployment rate should not be interpreted as the Committee’s longer-term objective for unemployment. Indeed, in the economic projections submitted in conjunction with today’s meeting, the central tendency of participants’ estimates of the longer-run normal rate of unemployment is 5.2 to 6.0 percent.』

6.5%の数値は目標じゃないよ望ましい水準はは5.2%〜6.0%だよと。

『However, because changes in monetary policy affect the economy with a lag, the Committee believes that it likely will need to begin moving away from a highly accommodative policy stance before the economy reaches maximum employment. Waiting until maximum employment is achieved before beginning the process of removing policy accommodation could lead to an undesirable overshooting of potential output and compromise the FOMC’s longer-term inflation objective of 2 percent.』

『As the FOMC statement makes clear, the Committee anticipates that policy under the new guidance will be fully consistent with continued progress against unemployment and with inflation remaining close to the Committee’s 2 percent objective over the longer term.』

ご丁寧に説明していますが、金融政策の効果にはラグが生じるのだから、5.2-6.0%まで下がる間金融緩和を続けたら高インフレが起こるリスクがあるから閾値はその手前にしているぞなもしとか、物価目標に整合的なガイダンスですよという話もしていますな。

『Although the modified guidance should provide greater clarity about how the Committee expects to respond to incoming data, it by no means puts monetary policy on autopilot. In this regard, let me make several points.』

つーことで、このフォワードガイダンスは金融政策の自動運転ではありませんよということで、幾つかのポイントを説明しますという所であたくしの時間が惜しくも無くなってしまいましたので超要約で勘弁。

『First, as the statement notes, the Committee views its current low-rate policy as likely to be appropriate at least until the specified thresholds are met. Reaching one of those thresholds, however, will not automatically trigger immediate reduction in policy accommodation. For example, if unemployment were to decline to slightly below 6-1/2 percent at a time when inflation and inflation expectations were subdued and were projected to remain so, the Committee might judge an immediate increase in its target for the federal funds rate to be inappropriate. Ultimately, in deciding when and how quickly to reduce policy accommodation, the Committee will follow a balanced approach in seeking to mitigate deviations of inflation from its longer-run 2 percent goal and deviations of employment from its estimated maximum level.』

バランスアプローチということで、閾値に達したからといって直ぐに出口政策に向かう訳では無いという事ですな。

『Second, the Committee recognizes that no single indicator provides a complete assessment of the state of the labor market and therefore will consider changes in the unemployment rate within the broader context of labor market conditions. For example, in evaluating a given decline in the unemployment rate, the Committee will also take into account the extent to which that decline was associated with increases in employment and hours worked, as opposed to (say) increases in the number of discouraged workers and falling labor participation. The Committee will also consider whether the improvement in the unemployment rate appears sustainable.』

労働市場の状況を見るときには失業率じゃなくて色々な指標を総合的に判断しますよと。

『Third, the Committee chose to express the inflation threshold in terms of projected inflation between one and two years ahead, rather than in terms of current inflation. The Committee took this approach to make clear that it intends to look through purely transitory fluctuations in inflation, such as those induced by short-term variations in the prices of internationally traded commodities, and to focus instead on the underlying inflation trend. In making its collective judgment about the underlying inflation trend, the Committee will consider a variety of indicators, including measures such as median, trimmed mean, and core inflation; the views of outside forecasters; and the predictions of econometric and statistical models of inflation. Also, the Committee will pay close attention to measures of inflation expectations to ensure that those expectations remain well anchored.』

こっちはインフレの方の話で、閾値に関しては「見通し数値」であることの説明に加えて、失業率と同じ話ですが単にヘッドラインのインフレ数値(の見通し)だけを見るのではなく、コアだの刈込平均物価だのを見るとか、インフレ期待動向を見るとか、これまた総合的に判断するとかそんな話ですな。

『Finally, the Committee will continue to monitor a wide range of information on economic and financial developments to ensure that policy is conducted in a manner consistent with our dual mandate.』

まあこれも総合判断を強調ということですな。


・フォワードガイダンスと資産買入の違いについて

その次にこんなのが。

『It is worth noting that the goals of the FOMC’s asset purchases and of its federal funds rate guidance are somewhat different.』

ほほうという所ですが、これは先ほどあたくしが「謎」と申し上げた声明文の部分の答えのようです。

『The goal of the asset purchase program is to increase the near-term momentum of the economy by fostering more accommodative financial conditions, while the purpose of the rate guidance is to provide information about the future circumstances under which the Committee would contemplate reducing accommodation. I would emphasize that a decision by the Committee to end asset purchases, whenever that point is reached, would not be a turn to tighter policy.』

『While in that circumstance the Committee would no longer be increasing policy accommodation, its policy stance would remain highly supportive of growth. Only at some later point would the Committee begin actually removing accommodation through rate increases. Moreover, as I have discussed today, the decisions to modify the asset purchase program and to undertake rate increases are tied to different criteria.』

ということで「フォワードガイダンスの閾値に達する前に資産買入を止める可能性がありますが、それでも金融政策は緩和的ですよ」という話をしらっとしておりまして、やはり先ほどの謎部分というのは資産買入をフォワードガイダンスとは一致させない(フォワードガイダンスでお約束しているのは「低金利」だけであって「資産買入」ではないという事)という話なのですが、まあそれが実務的にみてワークするのかというのは正直甚だ疑問を感じますな。


ということでSEPに関してとか質疑応答に関してとかは多分明日は間に合わず週明けになると思いますすいませんすいません。
 


お題「FOMC:フォワードガイダンスも変更するとな」2/3   2012/12/13(木)08:03:02  
  ・第6パラグラフ:最後までラッカー怒りの反対票

『Voting for the FOMC monetary policy action were: Ben S. Bernanke, Chairman; William C. Dudley, Vice Chairman; Elizabeth A. Duke; Dennis P. Lockhart; Sandra Pianalto; Jerome H. Powell; Sarah Bloom Raskin; Jeremy C. Stein; Daniel K. Tarullo; John C. Williams; and Janet L. Yellen. Voting against the action was Jeffrey M. Lacker, who opposed the asset purchase program and the characterization of the conditions under which an exceptionally low range for the federal funds rate will be appropriate.』(今回)

『Voting for the FOMC monetary policy action were: Ben S. Bernanke, Chairman; William C. Dudley, Vice Chairman; Elizabeth A. Duke; Dennis P. Lockhart; Sandra Pianalto; Jerome H. Powell; Sarah Bloom Raskin; Jeremy C. Stein; Daniel K. Tarullo; John C. Williams; and Janet L. Yellen. Voting against the action was Jeffrey M. Lacker, who opposed additional asset purchases and disagreed with the description of the time period over which a highly accommodative stance of monetary policy will remain appropriate and exceptionally low levels for the federal funds rate are likely to be warranted.』(前回)

ということで最後までラッカー怒りの反対票でした^^;


○資産買入の内訳について

先ほどのステートメントのケツの所に「Statement Regarding Purchases of Treasury Securities and Agency Mortgage-Backed Securities」と書いてあるリンクが親切に貼っていますので、そこを踏むとNY連銀のサイトに飛びます。

[外部リンク] Regarding Purchases of Treasury Securities and Agency Mortgage-Backed Securities

『The FOMC also directed the Desk to maintain its existing policy of reinvesting principal payments from the Federal Reserve’s holdings of agency debt and agency MBS in agency MBS, and, in January, to resume rolling over maturing Treasury securities into new issues at auction.』

おじちゃん頭が悪いので良くワカランチ会長なのですが、さっきのFOMC声明文では「resume rolling over maturing Treasury securities at auction」と書いてあるのですが、こちらでは「resume rolling over maturing Treasury securities into new issues at auction」とありまして、「新発債」という文言があるということは市場で買うのではなくて償還乗換で買うと言っているのでしょうか。

『Beginning in January, the purchases of longer-term Treasury securities will be distributed across 7 sectors based on the following approximate weights:』

で、その内訳は以下の通り(行組みとフォントを改変しています)

Nominal Coupon Securities by Maturity Range

4〜4-3/4 Years 11%
4-3/4〜5-3/4 Years 12%
5-3/4〜7 Years 16%
7〜10 Years 29%
10〜20 Years 2%
20〜30 Years 27%

TIPS
4〜30 Years 3% 

『Under this distribution, the Desk anticipates that the Treasury securities purchased will have an average duration of approximately 9 years, roughly the same as the net of the duration of the securities purchased and sold under the maturity extension program. The distribution of Treasury securities purchased could change if market conditions warrant.』

ということで、ツイストオペの時と同様に購入する国債の平均デュレーションは9年程度になる事を想定してこのプログラムにしましたとの事です。その他詳しくは上記URLで宜しくと手抜きの巻。


○会見の冒頭発言部分と言いたい所ですがどう見ても時間切れです本当にありがとうございました

[外部リンク] of Chairman Bernanke’s Press Conference
December 12, 2012

あたくしが朝見た時は冒頭発言部分の初稿になっていて7ページ組になっていましたが、皆様がご覧になるころにどういう風になっているのかはその時しだいです(^^)。


・資産買入に関して

あたくしの見ているバージョンベースで2ページ目のあたりから資産買入の説明が始まります。

『Although the Committee’s announcement today specified the initial monthly pace and composition of asset purchases, it did not give specific dates at which the program may be modified or ended. Instead, the pattern of future asset purchases will depend on the Committee’s evaluation of incoming information, in two respects.』

今回は「買入額は決めましたがプログラムが終了または変わる具体的な時期は決めていません」という言い方をしていて、あまり「無期限無制限」的な言われ方をしないように気を使っている感があるようなないような。

『First, we expect to continue asset purchases until we see a substantial improvement in the outlook for the labor market, in a context of price stability. In assessing the extent of progress, the Committee will be evaluating a range of labor market indicators, including the unemployment rate, payroll employment, hours worked, and labor force participation, among others. Because increases in demand and production are normally precursors to improvements in labor market conditions, we will also be looking carefully at the pace of economic activity more broadly.』

というのは声明文の通り。

『Second, the Committee will be monitoring economic and financial developments to assess both the efficacy and possible drawbacks of its asset purchase program.』

まあこれも書いてありますけどね。

『The Federal Reserve’s asset purchases over the past few years have provided important support to the economy, for example, by helping to keep mortgage rates historically low. The Committee expects this policy tool to continue to be effective and the costs and risks to remain manageable, but as the program continues, we will be regularly updating those assessments.』

これまでの資産買入の効果についての話をしていますが、政策の有効性とコストとリスクの勘案とかいう話をきっちりしているのね。

『If future evidence suggests that the program’s effectiveness has declined, or if potential unintended side effects or risks become apparent as the balance sheet grows, we will modify the program as appropriate. More generally, the Committee intends to be flexible in varying the pace of securities purchases in response to information bearing on the outlook or on the perceived benefits and costs of the program.』

ということで、今回は何か「デメリットが高まった場合」というような話をしてみたりしてて、QE2くらいの頃までの「資産の買入ワッショイワッショイ」感がだいぶ後退しているようにも見えるのですが、まあその分がフォワードガイダンスにシフトしているという話なんでしょうなあというのはちと思った。
 


お題「FOMC:フォワードガイダンスも変更するとな」1/3   2012/12/13(木)08:01:54  
  ということでFOMCですが、資産買入に関しては市場の想定通りで(ただし買入の配分はどうなんでしょ、ちょっと短い気もしますが)、ミーの予想外だったのはフォワードガイダンスをいじってきたことでありまして、色々と見解ある中で無理矢理纏めましたなあという感じです。ブラードさんとか入ってくると話がややこしくなるからですかね?

#なお、本当は日銀のオペ関連のネタ雑談があるのですがたぶん時間が無いのでそこまで回らないと思いますすいませんすいません(昨日書けというツッコミはしないように)


○声明文である

[外部リンク] received since the Federal Open Market Committee met in October suggests that economic activity and employment have continued to expand at a moderate pace in recent months, apart from weather-related disruptions. Although the unemployment rate has declined somewhat since the summer, it remains elevated.』(今回)

『Information received since the Federal Open Market Committee met in September suggests that economic activity has continued to expand at a moderate pace in recent months. Growth in employment has been slow, and the unemployment rate remains elevated.』(前回)

雇用に関する認識が今回「have continued to expand at a moderate pace」となり、従来の「Growth in employment has been slow」から改善されていまして、失業率に関しても「has declined somewhat since the summer」という文言が入っていますが、失業率は高い状態にあるというのは同じですな。

『Household spending has continued to advance, and the housing sector has shown further signs of improvement, but growth in business fixed investment has slowed.』(今回)

『Household spending has advanced a bit more quickly, but growth in business fixed investment has slowed. The housing sector has shown some further signs of improvement, albeit from a depressed level.』(前回)

家計支出に関しては引き続き改善という認識、企業の固定資産投資はスローという認識に変化はなく、住宅セクターに関しては「albeit from a depressed level」という文言が抜けて来たのがほほうという感じですな。

『Inflation has been running somewhat below the Committee’s longer-run objective, apart from temporary variations that largely reflect fluctuations in energy prices. Longer-term inflation expectations have remained stable.』(今回)

『Inflation recently picked up somewhat, reflecting higher energy prices. Longer-term inflation expectations have remained stable.』(前回)

物価については今回は「has been running somewhat below the Committee’s longer-run objective」という表現になっておりますが、まあこれは後に出てくるフォワードガイダンス変更も意識しているのかなとか思いましたけどどうですかね。もちろんその中でエネルギー価格要因による変動という話もしておりまして、ロンガータームのインフレ期待が安定というのはいつも通り、というか安定しなくなったらエライコッチャですけど。


・第2パラグラフ:ここは全文一致です

見通しに関する部分は全文一致ですので今回分だけ引用。

『Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability. The Committee remains concerned that, without sufficient policy accommodation, economic growth might not be strong enough to generate sustained improvement in labor market conditions. Furthermore, strains in global financial markets continue to pose significant downside risks to the economic outlook. The Committee also anticipates that inflation over the medium term likely will run at or below its 2 percent objective.』(今回)

「充分な金融の緩和が無ければ、経済の成長が労働市場の持続的な改善にとって十分に強くならない」とか「グローバル金融市場の緊張が引き続き経済の見通しに対して顕著な下振れリスクをもたらしている」というような文言、「中期的なインフレは委員会の2%の目標に対してその水準またはそれよりも低い水準で推移するでしょう」という文言が入っていまして、これは前回と全文一致ですが、引き続き極めて緩和的な金融政策を継続するのが適切であるという事の根拠としての部分になっておりますな。


・第3パラグラフ:長期債の買入$45Bil/月を導入

『To support a stronger economic recovery and to help ensure that inflation, over time, is at the rate most consistent with its dual mandate, the Committee will continue purchasing additional agency mortgage-backed securities at a pace of $40 billion per month.』(今回)

『To support a stronger economic recovery and to help ensure that inflation, over time, is at the rate most consistent with its dual mandate, the Committee will continue purchasing additional agency mortgage-backed securities at a pace of $40 billion per month.』(前回)

MBSの部分は当たり前ですが同じ文言で、この次が追加部分。

『The Committee also will purchase longer-term Treasury securities after its program to extend the average maturity of its holdings of Treasury securities is completed at the end of the year, initially at a pace of $45 billion per month.』(今回)

『The Committee is maintaining its existing policy of reinvesting principal payments from its holdings of agency debt and agency mortgage-backed securities in agency mortgage-backed securities and, in January, will resume rolling over maturing Treasury securities at auction. 』(今回)

『The Committee also will continue through the end of the year its program to extend the average maturity of its holdings of Treasury securities, and it is maintaining its existing policy of reinvesting principal payments from its holdings of agency debt and agency mortgage-backed securities in agency mortgage-backed securities.』(前回)

まあこの辺りを前回と比較してもしょーがないのですが(汗)、今回は長期国債の購入を$45Bil/月で実施すると同時に、償還する国債に関しては償還分の買入も行うようですな。

『Taken together, these actions should maintain downward pressure on longer-term interest rates, support mortgage markets, and help to make broader financial conditions more accommodative.』(今回)

『These actions, which together will increase the Committee’s holdings of longer-term securities by about $85 billion each month through the end of the year, should put downward pressure on longer-term interest rates, support mortgage markets, and help to make broader financial conditions more accommodative.』(前回)

でもってこれらの買入効果に関しては「長期金利に低下圧力を与え」「モーゲージ市場をサポートし」「幅広い金融環境をより緩和的にする」という所は同様ですな、まあ当たり前ですけど。


・第4パラグラフ:追加緩和のおかわりに関して「資産買入」を削除とな

資産購入のおかわりに関しての表現を削ったのはまあそうだろうなと思いつつもほほうという感じです。

『The Committee will closely monitor incoming information on economic and financial developments in coming months. If the outlook for the labor market does not improve substantially, the Committee will continue its purchases of Treasury and agency mortgage-backed securities, and employ its other policy tools as appropriate, until such improvement is achieved in a context of price stability. 』(今回)

『The Committee will closely monitor incoming information on economic and financial developments in coming months. If the outlook for the labor market does not improve substantially, the Committee will continue its purchases of agency mortgage-backed securities, undertake additional asset purchases, and employ its other policy tools as appropriate until such improvement is achieved in a context of price stability.』(前回)

ということで、買入を継続するものに関してはモーゲージの他にUSTが入っているのは今回買入を追加したのですから当たり前ですが、「改善が顕著では無かった場合」という更に追加の必要があった場合に関して、前回は「undertake additional asset purchases」というのがありましたが今回は無しというお話。勿論MBS買入とUST買入の額の調整をする余地はありますが、これ以外の資産に関して買入をするという選択肢はあまりないという事なんでしょうな、うんうん。でまあ一方で今回景気の現状判断が上がっているのに何で追加緩和?という説もあるのですが、その辺は第2パラグラフの部分がエクスキューズになっているという話です罠。

『In determining the size, pace, and composition of its asset purchases, the Committee will, as always, take appropriate account of the likely efficacy and costs of such purchases.』(今回)

『In determining the size, pace, and composition of its asset purchases, the Committee will, as always, take appropriate account of the likely efficacy and costs of such purchases.』(前回)

コストとベネフィットを勘案して判断するという話は当たり前ですが従来通り。


・第5パラグラフ:フォワードガイダンス文言の変更キタコレということで

正直今回これをやるとは思いませんでしたが・・・・・・・・・・・

『To support continued progress toward maximum employment and price stability, the Committee expects that a highly accommodative stance of monetary policy will remain appropriate for a considerable time after the asset purchase program ends and the economic recovery strengthens. 』(今回)

『To support continued progress toward maximum employment and price stability, the Committee expects that a highly accommodative stance of monetary policy will remain appropriate for a considerable time after the economic recovery strengthens. 』(前回)

実は読んでいて謎なのがこの部分で、「after the asset purchase program ends and the economic recovery strengthens」っていうのは何やそらという所。前回の「経済の回復が強くなったとしても、相当の期間に渡っての高度に緩和的な金融政策スタンスが依然として適切であると想定する」というのは判るのですが、そこに「資産買入プログラムが終了しても」というのがしらっと入っているのがはてこれは??という所で、もしかしてこれフォワードガイダンス文言は「FFレートの誘導目標」には紐が付いているけれども「資産買入プログラム」には紐が付いていないという事を意味するのではないでしょうかと思ったのだが・・・・・・・・・・

つまり状況に応じて資産買入プログラムの方は終了してもFFレートのゼロ金利は継続するとかそういう器用な事をするというのかもしれないですけれども、何かそれはだいぶ違和感のある政策スタンスで、買入止めたら普通に近いうちの利上げ宣言と取られると思うのですけどこれの意味がどうもワカランチ会長。ちなみに会見のオープニングステートメントは一応とばしとばしで音読したのですが、その辺の解説は見当たらなかった希ガス(読み落としがあるかも知れんが)。

『In particular, the Committee decided to keep the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and currently anticipates that this exceptionally low range for the federal funds rate will be appropriate at least as long as the unemployment rate remains above 6-1/2 percent, inflation between one and two years ahead is projected to be no more than a half percentage point above the Committee’s 2 percent longer-run goal, and longer-term inflation expectations continue to be well anchored. The Committee views these thresholds as consistent with its earlier date-based guidance.』(今回)

『In particular, the Committee also decided today to keep the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and currently anticipates that exceptionally low levels for the federal funds rate are likely to be warranted at least through mid-2015.』(前回)

まあ前回までのガイダンスを変更していると思いっきり書いてありますので前回と比較しても仕方ないのですが(大汗)、今回のガイダンス文言に関しては会見での冒頭の説明でもう少し詳しい解説があるのですが、「失業率6.5%」に関しては実際のアクチュアルな経済指標に紐がついていまして、「物価上昇率2.5%」に関しては足元の数字ではなく、「between one and two years ahead is projected to be」とありますように、「向こう1年から2年の見通し」の数字になっていまして、まあこれはある意味当たり前なのですが一時的要因での物価上昇の場合は物価目標からの逸脱と見なさないというお話ではあります。

ただし、このような決めをした場合にはBOEのように先行き見通しを無理矢理2%にしてインフレが5%でも資産買入継続とかいう荒業(綺麗な言い方をすれば「バランスアプローチ」となりますが^^)も可能になりますので、そういう意味では物価に関する部分はファジーな点が残りますがなというのはありまして、会見での冒頭説明でも「これは金融政策を自動運転にするという意味ではありません」ともありまして、いわゆる厳格なターゲットのようなものではなくて、綺麗に言えばフレキシブルな閾値、まあぶっちゃけれは閾値なんだけど裁量部分が残りますという話です。

なお、これまた会見での冒頭説明で逆さ絵のおじさんが説明しているのですが、「今回のフォワードガイダンス文言の変更は金融政策が緩和的や引締め的になった訳ではありません」という風になっておりますが、この辺のファジー部分がある故に少なくとも今の体制だと緩和的な政策が長期化しやすいように思えますがどうでしょうかね。

以下の部分今回のみの説明です。

『In determining how long to maintain a highly accommodative stance of monetary policy, the Committee will also consider other information, including additional measures of labor market conditions, indicators of inflation pressures and inflation expectations, and readings on financial developments. When the Committee decides to begin to remove policy accommodation, it will take a balanced approach consistent with its longer-run goals of maximum employment and inflation of 2 percent.』(今回)

高度に緩和的な金融政策をどの程度継続するかを判断するにあたって、FOMCは(単に失業率と物価指数の数値だけでは無く)労働市場における失業率以外の指標、インフレ圧力やインフレ期待に関する指標、金融市場の動向などを含めた他の情報も考慮します。緩和的な金融政策を取り除く際には、最大雇用及び2%の物価上昇率という我々の長期的なゴールと整合的なバランスのとれたアプローチをします。(拙訳)

という事で、しらっと第2の柱みたいな文言が入ってみたりするのがチャーミングですが、単に失業率と物価上昇率だけを見る訳では無く総合的なアプローチをするとしていまして、会見でも「総合的な判断」について強調しておりましたので、現体制ではどう見ても総合アプローチと称してスタンスがより緩和的になりそうなのですが、まあ総合的判断という事や、最近のFOMC議事要旨で一部の参加者から指摘されている「金融市場のインバランスや不適切なリスクテイクへの懸念」に対する文言も入れるという形で、色々な意味でファジーな部分を突っ込むことによってタカ派も納得するように配慮を入れてるなあという感じではございますし、しらっと「出口の際には」というのも入れるとゆーのもタカ派に配慮という所ですか。
 


お題「まあ大体雑談です(マイナス金利関連再び/市場雑談/ニュース雑談/電波浴シリーズ)」2/2   2012/12/12(水)08:03:08  
  ○債券先物が高値を更新した件やCPオペの金利がまた低下した件について

・債券先物当限が2文新値とな

昨日の債券市場様におかれましては、前場は流動性供給入札があるから超長期弱いのかと思ったら妙に強くなりやがりまして、ついでに輪番も入りまして(今月は営業日が19日しか無い上に20日に利払いと償還があるので多くの銘柄の振替停止期間があって、ついでにMPMと国債入札があって、MPM前に基金買入を終わらせておくと日程を詰めていくと、昨日輪番が入るのはスケジュール上仕方なかったのですが、流動性供給入札に輪番とか中々アレでしたな)、債券先物の12月限はしらっと145円30銭をマーク。

これで流動性供給入札が強くなって後場更にワッショイ相場になったら完全に上抜けだったのですけれども、そういう時に限って流動性入札が弱くて後場失速という事で、高値更新したのかチャートポイントで跳ね返されたのかさっぱりワカランチ会長ではございますが、とりあえず債券先物の最高値をさらに更新しましたなという所です。12月限は昨日が売買最終日なので、限月交代でカレンダースプレッド分だけ値段が落ちてしまいましたので、先物高値再更新まではちょっと遠くなりましたな、うんうん。


・CP買入オペ金利がアレ

昨日のオペ結果。
[外部リンク] 1 1
米ドル資金供給(固定金利方式)(3月7日エンド分) 0 0
国債買入(残存期間1年以下) 14,126 3,100 0.009 0.009 93.4
国債買入(残存期間1年超10年以下) 10,995 2,506 0.001 0.002 0.6
CP等買入(資産買入等基金) 5,675 3,852 0.096 0.101 27.1

ということでCP買入の足切り金利が0.096%まで低下しやがりまして、昨日は短国の金利とかも業者間でアヒャヒャヒャヒャ状態になっておられたようで、既にこの時点で短期市場金利が0.10%を割って沈んできているというアチャーな状態になっている訳で、付利下げとかする必要ねえわと申しますか、さらにここから短国とか国債の買入を拡大するとかする訳でして、もう何だか勘弁という感じではございます。


○LIBOR関連メモ

[外部リンク] 12月11日(火)23時19分配信

『【ロンドン坂井隆之】英国で経済犯罪などを担当する重大不正捜査局(SFO)とロンドン市警察は11日、短期金利の国際的な指標であるロンドン銀行間取引金利(LIBOR、ライボー)の不正操作に関与したとして、30〜40歳代の英国人の男3人を逮捕し、同国内の3人の自宅を家宅捜索した。3人は年齢がそれぞれ33歳、41歳、47歳の金融トレーダー経験者。共謀してLIBORを不正に操作した疑いがあるが、SFOは3人が所属した金融機関名や容疑の詳細などは明らかにしていない。』(上記URLより)

はあそうですかという所ですが、こういうのってそもそも取引が無い物に対してリファレンスレート出せというような場合にうっかり変なレート出したらタイーホとか言われた日にはそのうち「それだったら別にウチはウチの基準金利でやりますんでそんなの知らんがな」というような流れになってしまうと角を矯めて牛を殺すという事になりかねませんので、この手の「取引所取引では無い物に関するリファレンス価格呈示」という件については良く良く考えて進めていく方が良いと思います。

つまりですな、そもそも店頭取引での価格ってのはそのブローカーに取ってみたら業者の玉支配力と営業基盤によって得られた貴重な取引情報な訳でして、大体からしてそれをタダで出せという時点で業者目線で言えばどういう事やという話でありますからして、それに対して参考価格を呈示させられてしょうがないから出したら談合だケシカランのでタイーホとか言われましても困りますぞなという話もありますが・・・・・というのはLIBORじゃなくて他の店頭取引に関する論点ですのでまあその話はそのうちするかもしれませんししないかも知れません。

ちなみにこんなのもありますが英文なので読んでおりません。

[外部リンク] Simple Interest Rate Model with Unobserved Components: The Role of the Interbank Reference Rate



○ニュース雑談等

・いやだから聞く人がですなあ・・・・・・

[外部リンク] Reserve Actの条文の違いの読みこなしも出来ない人が金融専門家ってそれ違うだろと思うのですけどねえ。まあやったら色々とアレな事になるんでしょうなあ。


・公明党キタコレ

[外部リンク] 12月 10日 07:57 JST

まあURL先見れば誰でも気が付きますが、敢えて今回はコメントをしている人の名前を引用割愛して起きましょう。何かああだこうだ仰せで全般的にアレ感が漂うのですが、拝読しておりましてこれは本物のアレだと思ったのはこちらの部分です。

『──国債を大量発行すれば財政が悪化するとの懸念も多い。

「世間一般で言われている財政危機説は嘘だ。国債を発行しても財政は悪化しない。例えば政府債務残1000兆円、GDP500兆円の場合、政府債務残高のGDP比率は200%だが、国債を10兆円発行(債務残高1010兆円)し、全て公共投資などに用いればGDPは510兆円に増加、債務残GDP比率は198%に低下する。GDPが増加することで税収も増えるため、債務残高GDP比率の低下はさらに加速する」』(上記URLより)

・・・・・・・・・・・・・・(゜д゜)(゜д゜)(゜д゜)(゜д゜)(゜д゜)

こっち見んなと言われそうですが、こんな斬新な解決策があるんだったらギリシャ政府の債務GDP比率問題もポルトガル政府の債務GDPも財政削減策不要で解決するんですから今すぐこの理論をEU首脳会議でプレゼンしてきたら如何でございましょうか。

つーかロイター社さんってえのは一般的には金融経済関連の専門性が高いメディアとして世間に認知されている訳でございまして、そういうメディアがネットで一般人も見れるような所にこのような珍理論を堂々掲載するというのは晒し上げの積りなのかもしれませんが、編集機能どうなってるんだというのは気になりましたですよ。

メディアの機能ってゴミ情報をフィルタリングする機能だとあたしゃ思っていまして、ネットで検索するといくらでも「ぼくのかんがえたさいきょうの○○」が飛び交うこの世の中で、電波浴情報は別に幾らでも拾えるのでございますし、大体からしてこうやって電波浴とか言ってネタにする分には無害ですけれども、予備知識の無い善男善女が電波浴に当たって電波感染してしまうとマイナス以外の何物でも無いのでありまして、メディア様におかれましてはちゃんとフィルタリング機能を果たして頂きたいと思うのですが、肝心のメディアが良く判っていなくて堂々電波発信しているというのは良くネタにする産経などに見られるような状況でございますので困ったもんだという所でございますな。

ということで今日も雑談シリーズで恐縮至極。
 


お題「まあ大体雑談です(マイナス金利関連再び/市場雑談/ニュース雑談/電波浴シリーズ)」1/2   2012/12/12(水)08:02:41  
  12年12月12日ですな、だからどうしたと言われても困りますが。

そういえばペニーオークションがやっとタイーホされていましたが、これ消費者庁が注意喚起とかしている中でモーサテで思いっきり話題にしてて如何なものかとか書いた覚えがあったなあと思ったのですが、買いてたの2010年9月13日でしたわ(なのでその日のモーサテの話題でしたな)。
[外部リンク]
 


お題「セントルイス連銀ブラード総裁の今後の金融政策に関する論点整理、というか解説スライドを鑑賞」2/2   2012/12/11(火)07:57:53  
  ・閾値方式のフォワードガイダンスについて:6つのチャレンジングな点について

ということで項目があるのですが。

『1. Not the 1960s』とあるのが12ページなのですが、ナンジャソラとか思って読んだ所、どうも「1960年代のような失業率重視の政策をしているのかというとこれはさにあらず」という事を仰せのようですな。

『Care needs to be taken that this does not represent a return to 1960s-style macroeconomics, in which many thought unemployment could be meaningfully targeted by the central bank.』

『That approach to policy was badly discredited in the 1970s.』

『The Committee’s January 2012 statement makes it clear that the FOMC cannot meaningfully target unemployment.』

13ページは『2. Maintaining a balanced approach to policy』ということで物価と雇用のバランスアプローチに関してですが、実際の数値を使うのか見通し数値を使うのかという点もここで触れられています。

『Many proposals suggest considering the forecast for inflation but the actual value of unemployment.』

『In order to maintain a balanced approach to policy, the two variables should be treated symmetrically.』

『My preference is for a statement in terms of actual values for both inflation and unemployment.』

ということで、バランスアプローチをする際には、見通し数値を使うよりも実際の数値を使う方がシステマティックにバランスアプローチをするのに吉と指摘しています。

15ページ目では『3. The Committee considers all aspects of the data』ということで、「必ずしも単一の数値(まあこの場合2つの数値ですけど)のみに依拠した金融政策をやる訳では無い」というのが3つ目のチャンレンジとしています。次のページにもまあそんな感じの話があるのですけど、こちらのページの方がキタコレって感じでして・・・・・・・

『Care should be taken that the Committee does not leave the impression that only these two variables matter for monetary policy.』

『That would greatly oversimplify any reasonable judgment concerning the state of the U.S. economy.』

ということで単純化するのはいかんぞなという話ですが、その後が中々。

『There may be reasons other than high inflation that could lead to an increase in the policy rate.
・Example: low rates fuel asset price bubbles.』

>low rates fuel asset price bubbles
>low rates fuel asset price bubbles
>low rates fuel asset price bubbles

・・・・・・・・・どう見ても第二の柱です本当にありがとうございました。

で、労働市場に関しても失業率だけでは無くて色々な物を見ていますよというのがその次の『4. The health of the labor market is multi-faceted』。

『The Committee needs to stress that the unemployment rate is only one aspect of the health of the labor market.

・The Committee weighs labor market outcomes from a broader perspective.
・A key metric is the payroll employment reading each month.
・The labor force participation rate has been a very important factor during the last several years.
・Measures of hours worked help us to understand the full-time versus part-time aspects of labor market outcomes.
・Other measures, including turnover data, have also been important.』

ということで色々なデータを見ていますよというのはまあ当然ちゃあ当然の話ですな。

その次が失業率が高い話をしていまして、その中でユーロ圏の失業との比較の話がありますが、まあこれは自然失業率がどう推移しているのかも考えないといけませんねと言いたいのでしょうか。

『5. Unemployment can remain high』というのが17ページ。

『The Committee needs to emphasize that unemployment can remain elevated for reasons unrelated to monetary policy.』

『In particular, elevated European unemployment over the last several decades provides a stark warning that this variable does not always behave as one might expect.』

『An unemployment threshold of 6.5 percent would never have been breached in the Euro zone over the last twenty years.

・Despite this, the ECB did raise the policy rate at times during this period and did keep the Euro-area inflation rate near two percent.』

で、最後の問題は「閾値がトリガーとして見られる」という件でして、19ページの『6. Thresholds will be viewed as triggers』というお題に。

『The Committee may need to recognize that thresholds will likely be treated as “triggers for action” in financial markets.』

しかも実際の数値をという事になったらまあ市場は「その数値に達したら金融政策が変わる」と見ますわな。

『In essence, the effect of a threshold announcement is to draw a line in the sand.

・Crossing the threshold means something significant has occurred.
・Even if policy action is not required right at that moment, the probability of action is increased.』

『Markets will react to the probability of policy action.』

ということで、この辺はまあ難しい話になる訳ですが、閾値を設定したけれども、「総合的判断」でその閾値超えたけどスルーとかした場合の金融市場の反応はどうなのよというのは実際に起きた場合には結構問題になるかもとは思いますけど。


・ツイストオペ終了後の政策に関しては先ほどの纏めと大体同じ

21ページ目と22ページ目なのですが、まあ先ほど申し上げた通りの話なので引用だけ。

『“Operation Twist” has been continuing during the second half of 2011 and all of 2012.』

『The program includes sales of shorter-term Treasury securities in conjunction with purchases of longer-term Treasury securities.』

『Outright purchases of longer-dated Treasuries with newly created reserves eliminates the sale of short-term securities and so may be viewed as somewhat more stimulative.』

ということで買入オンリーだと買入額ベースを変えないとより緩和的になるという話で、そらまあストックアプローチを取るとそうなるのは当たり前なのですが、市場ちゃんの方は「買入額が維持される」という期待を持っていて、そういう意味ではフローアプローチ的なイメージを持っていたりする訳で、この辺については色々と今後も混乱しそうです罠。

『Analysis of the effects of the twist program in comparison to the QE programs yields mixed results.

・Still, on balance I think it is reasonable to think that an outright purchase program has more impact on inflation and inflation expectations than a twist program.』

『Replacing the expiring twist program one-for-one with outright purchases of longer-dated Treasuries is likely a more accommodating policy.

・If the goal is to keep policy on its present course, the replacement rate should be less than one-for-one.』

ということで、今回のFOMCではブラード総裁票決権無いのですが(1月から発生する)、従来の政策ロジックからしたら「政策を現状維持したいのであれば買入額を減らすべき」という事になりますなあと存じますので、これはブラード総裁の話の方が筋は通っていますが、恐らく市場様が450億ドル買入クレクレ攻撃をしているのでその言う事聞くだろうなあと思うのでございました。

以下の部分は『Conclusions』ということで重複になるので割愛します。

#なお、基金国債買入がまた金利が下がった件や、日銀からこれはまたというペーパーが出ていた(ただし英文)件については本日は華麗にスルーの方向で
 


お題「セントルイス連銀ブラード総裁の今後の金融政策に関する論点整理、というか解説スライドを鑑賞」1/2   2012/12/11(火)07:57:33  
  ほほう。

[外部リンク] 自民党安倍晋三総裁、維新の会の梯子を容赦なく外す

前半の話は兎も角として後半の話が何ともですなあ。リンクされている先のtogetherも読むと誠にアレでございますことでorz


○FOMCの今後の金融政策に関するポイント整理をしている講演があったぞな(ただしブラードフィルター入り)

講演なのですが今回はセントルイス連銀のページにあるのはこちらのプレゼンテーション資料(PPTをPDF形式にしたものと思われる)のみでサマリーが無いのですけど、まあ今回は論点整理の回なのでこれはこれで判りやすい。

[外部リンク] Sense of Thresholds, Triggers, Twists, and Timelines

でまあスライドを順に見ていくとヨロシアルので見るぞな。今回のお題は2ページ目のプレゼンにありますように「フォワードガイダンス文言の改善について」というのと「年末にオペレーションツイストが終了するけれどどうよ」という事でありますが、まあ大体の話はフォワードガイダンスの文言で期限を切って表現しているのを「経済の閾値を用いたフォワードガイダンス」に変更する事に関する論点整理でございますけれども、今回のプレゼンはその辺が判りやすいですのでお勧め。

・最初に何となくまとめのようなのがあるが

3ページ目と4ページ目ですが。

『Thresholds』ということで3ページ目が閾値方式に関するまとめ。

『The Committee currently uses a given date to indicate when the first increase in the policy rate will likely occur.
・This approach has some problems.』

『A possible alternative is to use “thresholds,” values for inflation and unemployment that would give an indication that the time for a rate increase may have arrived.』

『However, thresholds present a new set of six distinct challenges for the FOMC.』

ということで、現在の「カレンダーデート」方式には問題があるので、これに対して閾値方式にするというのが新たなアプローチですが、6つの挑戦がありますとゆーお話ですな。

んでもって『The end of “Operation Twist”』ということでオペレーションツイスト終了後の金融政策に関してですが、論点はここの纏めの部分で大体説明されています。

『Operation Twist can be replaced with outright purchases of Treasury securities.』

ということで市場の皆様織り込み済みの「ツイストオペ終了後はUSTの購入になるでしょう」てな結論になるのですけどね。

『This is an advantage of the “state contingent” approach to the balance sheet policy adopted in September.

Outright purchases are likely more potent than twist operations.

This suggests somewhat less than one-for-one replacement if the Committee’s intent is to keep policy unchanged.

I interpret a one-for-one replacement of twist operations with outright purchases as more accommodating than the current policy.』

ということで、アウトライトの国債購入になるのですが、その方式はオープンエンド方式で実施することによって経済の状況に対応しやすくする(state contingentというのはそういう意味というのが後の方のスライドにある)という話。

でもって今回の措置はツイストと違って債券の売りが伴わないので、その分だけ緩和的な政策となるため、買入額ベースで従来の額を維持した場合に、従来のツイストオペよりも緩和的な政策になりますぞな、という説明をしています。


・閾値方式のフォワードガイダンスについて:従来の方式の問題点

5ページ目が題名だけでどどーんと『Thresholds: Advantages Come With New Challenges』とあるのですけれども、今回はこの件についての説明が大体メインとなっています。

まずは従来の方式の問題点ということで『The pessimism problem』というのを出していて、これ時々FOMCの議事要旨でも出てくる指摘なのでブラードさんが言ってるんですかそうですかという所ですが、よーは「2015年半ばまで異例の緩和的政策が継続すると予想される」というフォワードガイダンスは、「そのような残念な経済状況が長期間続くというFOMCのメッセージ」と取られるリスクがあるという話ですな。スライドの文言引用しておくだよ。

『The Committee currently states that the policy rate will likely remain near zero until “mid-2015.”』

『This creates a “pessimism problem” for the Committee.

・The date can be interpreted as a statement that the U.S. economy is likely to perform poorly until that time.
・I have called this an “unwarranted pessimistic signal.”
・Michael Woodford of Columbia University has called it potentially “counter-productive.”
・The Committee does not intend to send such a signal.』

Woodfordの話ってジャクソンホールでの講演で論点整理していた筈なのですが、中々これを精読するヒマと根性が無いあたくし(汗)。


次のページでも問題点の話をしていまして、「より実務的な問題」として「景気が良くなったらガイダンス文言における「日付」を変えないと行けなくなる事も有り得る」けれども「基本的にFOMCはこの手の文言を一度決めたら変更したがらない(後倒しはするけど前倒しというのは更にやりにくいでしょうな)ので、その結果として「FOMCの想定する(前倒しになった)利上げ時期と、市場の認識する(変更されないガイダンス文言のままの)利上げ時期に齟齬が生じる」というリスクがあるという指摘。

『A second problem is more practical:

・When the outlook for the U.S. economy changes, in principle the Committee should change the date associated with the likely first increase in the policy rate.』

『However, the Committee has been reluctant to change the date unless the change in the outlook has been substantial.』

『This means that markets at times have a somewhat different date in mind than in the Committee statement.』

でまあその辺の問題を閾値方式は解決しますという話がその次。


・閾値方式のフォワードガイダンスについて:利点について、具体的にどうするのか、など

次のページが『The use of thresholds may help』ということで。

『The Committee may wish to eliminate the date in the statement in favor of a description of economic conditions at the time of the first rate increase.』

ということで、まあFOMCとしてはカレンダーデート方式は閾値方式に変えたいようです。

『Then, as data arrive on U.S. economic performance, private sector expectations concerning the timing of the first rate increase would automatically adjust.

・Vice Chair Janet Yellen has called this an “automatic stabilizer.”』

まあこれは良く言われるように、市場の経済見通しによって時間軸が自動的に動いてくれるという利点ですな。

『The Committee would no longer be sending the pessimistic signal, because the stated threshold conditions could be met at any time.』

これはさっき説明していた問題点の話。

んでもって次のページが『Some specific proposals』ということでブラード総裁の提案。

『The proposals that have been put forward often begin with an unemployment threshold, such as 6.5 percent, and add an inflation threshold, such as 2.5 percent.』

ブラードさんの提案は失業率6.5%に到達するまで物価が2.5%を超えなければ緩和を継続するという方式。ちなみにこの数字が「見通し」数字なのか「実際の」数字なのかという話が後で出てくるのですが、ブラード総裁の出した答えは「実際の」数字となっています。この「見通し」なのか「実際の」なのかという件についてはFOMC内部でも意見が思いっきり割れているようですが。

『A threshold-style statement by the FOMC would not have a date, but would instead emphasize these economic conditions.』

『The intent would be to communicate that the policy rate will remain near zero at least as long as unemployment remains high and inflation remains near target.』

で、次のページ(さっきから次の、で済ませてますがここで10ページです)。

『Switching to a threshold strategy does not necessarily mean that policy would be easier or tighter.』

『The 6.5 value for the unemployment rate is broadly consistent with mainstream analysis of the likely value of the unemployment rate at the time of the first increase in the policy rate.

・Likewise, many expect inflation to remain low.』

『The intent is to change the approach to policy, but keep the policy itself about as easy as it is today.』

これらの変更はアプローチの変更ではあるが、金融政策の引き締めでも緩和でもありませんと。
 


お題「昨日の訂正/基金オペ雑談(ETFに関して)/改めてしつこくマイナス金利雑考とかその他ECB関連」   2012/12/10(月)08:00:33  
  月曜なので調子も出ませんという事で(月曜関係ないでしょというツッコミは却下)本日は雑談シリーズで勘弁(本日もではないかという以下同文)ということで、まずは金曜の訂正から(すいません)。

○金曜の訂正ですすいませんすいません

えーっと、金曜日の駄文の訂正だったりしますが、長期国債先物2003年6月限の高値に関する話で、中心限月最高値の「限月交代翌々日」に2003年6月限としての最高値をつけたと申し上げましたが、「翌日」というのが正解でありましたので謹んで訂正させて頂きます。

事実関係としましては、長期国債先物6月限が中心限月であった時のザラバ最高値をつけたのが2003/6/9でして、その翌日に9月限に中心限月が交代しまして、6月限の最高値をつけたのが最終売買日のザラバでその日が2003/6/11なので、「限月交代の翌日」というのが正解、とまあそういう事になりまして、9日と11日の関係が丁度翌々日だったので筆(キーボード)が滑ってしまいましたと言う事で誠に恐縮。


○やはりETF買入が未達になりそうなのが気になる件について

先日の駄文で基金オペの進捗状況について申し上げましたが、11月30日現在の基金EFT残高(別表2の指数連動型上場投資信託の所ね)が『1,468,785,640千円』ということで目標1兆6000億円に対して1400億円程足りませんがどうなんでしょうかと申し上げましたが(11月30日現在の数字はこちら→[外部リンク] statement to the press conference (with Q&A)
Mario Draghi, President of the ECB,
Vitor Constancio, Vice-President of the ECB,
Frankfurt am Main, 6 December 2012

金曜のニュースでは例えばこんな感じで、マイナス金利の検討がどうのこうのという記事が出ていたのですけれども・・・・・・・・・
[外部リンク] 12月 7日 04:33 JST

該当する質疑を読むとこうなります。

『Question: (最初の質問割愛)And my second question is: Did you discuss interest rate cuts today and, in that respect, what - in your view - are the greatest downside risks associated with a negative deposit rate in the euro area? 』

ということでその部分に関する答えですけれども、

『Draghi: (最初の部分割愛)Did we discuss interest rate cuts? That was your second question. There was a wide discussion but, in the end, the prevailing consensus was to leave the rates unchanged. On the issue of negative interest rates on the deposit facility, there is nothing new to report. As Mr Praet recently has said we are operationally ready, but the discussions in this respect did not go into any depth. We briefly touched upon the complexities that such measure would involve and on possible unintended consequences. But we did not elaborate on this any further.』

利下げに関しては「幅広い意見の交換がありましたが今回は金利を据え置きました」という話になっているので、まあ確かに利下げ討議もありましたという事になるのですが、マイナス金利に関しては「オペレーショナルには可能ですが特段議論が深まった訳では無い」「我々はマイナス金利が含む複雑性や、それによって発生する可能性のある意図しない結果について言及している」とゆー話をしていて、これを捕まえてどこがどう預金ファシリティー金利のマイナス金利検討という話になるのかがイマイチワカランチ会長なのですが、これ出た後ドイツ国債とか金利さがってたみたいでございますし、まあ向こうの市場はそーゆー反応をした(そーゆー反応をしたからこそ上記のような記事になったんでしょうし)という事なんでしょうか、良くわかりません。

毎度申し上げておりますように、『同金利をマイナス圏に引き下げれば、銀行がECBに資金を預け入れる際にECBに利子を支払うことになるため、銀行融資促進効果があるとされている。』(先ほどのロイター記事による解説より)というようなアホアホ解説が相変わらず人口に膾炙しておりまして、(さすがに最近債券の人からは質問来ないのですがそれ以外の人から)質問されたりもするのですけれども、そもそも預金ファシリティーにマイナス金利をチャージしたら貸出が増えるというのが間違いにも程がある話で、預金ファシリティーにマイナスチャージしたら各銀行のやる事は預金ファシリティーの残高を減らす事であります。大体からして銀行が貸出を実施してもその貸出の代わり金というのは融資先企業の預金に化けるのでありまして、融資先企業の預金が増えた場合はその企業の取引先である融資元銀行の預金が拡大している訳で、それは結局元の銀行の中銀当座預金勘定になっておりまして、つまり中銀当座預金という意味では変化は無いどころか貸出増えたらその分当該銀行の中銀当座預金勘定が増えるぞなという話に。

じゃあその企業が金を使えばという話になりますが、その企業が金を使ってもその金を受け取った取引先の銀行預金が増える勘定になりますので、他行の中銀当座預金が拡大するという事になって、結局は同じ話ですがなとまあそういう話になります。という感じで説明しているのですが、中々口で説明してもその場では判ったつもりになっていても理解できておられない模様で、そらまあ金融調節とか元々1ミリも興味が無かったら判らん罠と思いますし、貸出実行って要するに銀行の中での勘定振替みたいなもんですがなというような話って実際に銀行実務をやっていないと感覚として判らんだろうなあとも思います次第。

まあ物凄く厳密に言えば取引先の預金勘定が増えた分だけ中銀当座預金勘定を減らして中銀当座預金勘定のバランスを取るという形を取れば、超過準備と取引先預金の勘定移動になるので、何となく「超過準備が貸し出しに回る」というような絵になりますけれども中銀当座預金勘定の総額には変化がなく、預金が増えた分だけ所要準備が拡大するのでその限界的な部分で超過準備は減りますけれども、それは(1-準備預金率)という屁のような部分だけの話であって、そんな事している暇があったら超過準備部分を中央銀行に「お返し」するのが手っ取り早い訳です。


とまあ書いている本人もこの説明だと何か煙に巻いている感はするのですが、この手の「中銀デポに関するマイナスチャージ」というのは一般的には「資本流入対策」として行われるものであって、つまりどういう事かと言いますと、ペッグ制を取っている国の為替市場で自国通貨が何らかの理由で買われてペッグ維持が困難になった場合に、元通貨よりも中銀デポの金利を下げる事によって、その通貨買いを止めさせる効果を狙って実施するというものだと理解しております。

つまりですね、中銀デポに関してマイナス金利をチャージしますと、当然ながら域内の金融機関は中銀のデポのうち余計なものは減らしましょうという動きになりますので、その分だけ市場でもっている流動性が減ることになりますし、逆に流動性を確保しないといけない微妙なクレジットの金融機関に取ってみたら、安全の為に確保する流動性に対してマイナス金利チャージというコストが掛かるとか泣きっ面に蜂にも程がある訳ですよ。

ということで、実は中銀デポのマイナス金利チャージというのは貸出推進になるどころか短期金融市場における金融環境を引き締める効果がありまして、そもそも未だにその議論をしているECBも何考えてますねんという風に思うのです(中銀デポマイナスにしたらLTROの金とか余力のある金融機関から順にご返済が始まってしまうので潤沢な流動性の供給という施策に反する)けれども、どうなっているのやら・・・・・・


○ECBついでに景気に関する部分を

ちなみに景気に関する認識については最初のステートメント朗読部分の方にこんな感じで記述がございます。

『Let me now explain our assessment in greater detail, starting with the economic analysis. Following a contraction of 0.2%, quarter on quarter, in the second quarter of 2012, euro area real GDP declined by 0.1% in the third quarter. Available statistics and survey indicators continue to signal further weakness in activity in the last quarter of the year, although more recently some indicators have stabilised at low levels and financial market confidence has improved further.』

ということでユーロ圏の経済状況に関しては「経済指標は今年4Qの更なる悪化を示している」と経済状況に関する見立てについては厳しい見方を。

『Over the shorter term, weak activity is expected to extend into next year, reflecting the adverse impact on domestic expenditure of weak consumer and investor sentiment and subdued foreign demand.』

短期的には、と最初に入れていますが、この活動の弱さは来年にも継続する事が予想されるとのお話で、その背景として「国内の消費支出の弱さおよび投資家のセンチメントの弱さ」と「抑制された海外の需要」を挙げています。

『A gradual recovery should start later in 2013 as our accommodative monetary policy stance and significant improvement in financial market confidence work their way through to private domestic expenditure, and a strengthening of foreign demand should support export growth.』

でまあここ見ても微苦笑してしまうのですが、2013年後半には徐々に回復するでしょうという残念な見通しなのは良いとしまして、その見通しの背景にあるのが「緩和的な金融政策スタンス」「金融市場のコンフィデンスが顕著に改善して民間消費が拡大する」というのがあって、その最後にあるのが「海外の需要が強くなって輸出が伸びる」というのでありまして、いやもうあちこちの中銀で来年の経済の牽引を「海外の需要が拡大して」という話になっているのを見ると何とも残念感が漂うのでありました。


ということで何か雑談系ばかりでどうもすいません。
 

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