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お題「市場メモ/総裁人事関連で色々と面白いのでクリップしつつ雑談」2/2   2013/02/28(木)08:03:29  
  ・早速ヨイショコメントキタコレという香ばしい世界

いやまあ何ですな、世の中が変わりそうになると早速ジャガーチェンジする方というのはどこの世界にもおいででありまして、そういう手合いがここもと観測されるようになっているのが大変に香ばしいとしか申し上げようがございません。

いやね、従来から岩田規久男先生みたいな主張を展開しておられました方がキタコレと言う事で色々と仰せなのは良かったですねえという感想なので別にツッコミを入れる類のものではありませんが、どこの誰とは申しませんがヨイショキターというのが人間の業をも感じさせて実に心温まる話となりますなあという所。

#あ、そういやかつてbewaadさんから(当時)切込隊長と共に「親リフレ政策な人々」と認定されておりましたので念の為申し上げますと、リフレ政策的なアプローチをあたくし別に全面否定している訳では無いのですが(過去ログみてくらはい)、「それはりくつとしては判るが実際に行ったら問題出るだろ」というのが引っ掛かっていた所でして、まあ要は理屈は判るが政策論としてナイーブにも程がある、という評価だったのですが、その後(概ね前回の日銀総裁人事騒動のちょっと前辺りから)事実を踏まえない批判とか極端すぎる政策提言とか出てきてまあ段々「ドン引き」モードになってきたという所なんですよねあたしゃ

とまあそれはそれとしてヨイショの鑑賞会でも。

[外部リンク] (1)
更新日時: 2013/02/25 19:37 JST

まあどこの誰とは申しませんが記事中のコメントを拝読しますとこんなのが。

『さらに「組織運営経験がないこと、さらに日銀内からの抵抗が強いことなどを背景に総裁候補にならなかった可能性はあるが、副総裁として、今後日銀が大胆な金融緩和を実行する上での理論的支柱として機能していくものと思われる」としている。』(上記URLより、当然ながらこの副総裁は中曽さんへの評では無く岩田さんへの評です)

・・・・・・・・・・り、りろんてきしちゅうですと???????

いやあのつい今しがた拝読いたしました「理論」によりますとその柱がもう何ちゅうか誠にアレとしか申し上げようがございませんで、今後この調子で「理論的支柱」として機能されますと耐震偽装も裸足で逃げ出す(以下自主規制)。


[外部リンク]
更新日時: 2013/02/26 10:56 JST

>和製フリードマン岩田
>和製フリードマン岩田
>和製フリードマン岩田

・・・・・・・・・・・・このヘッドライン見た時に吹いた俺の紅茶を返せと申し上げたい!!!!!!11


・ムーシャ先生がお壊れになられております

毎度のお告げ更新キタコレ。
[外部リンク] (93号)
懐疑論を粉砕するQEの威力

・・・・・・・・・まあ正直申し上げてあたくしの腹筋を粉砕させるお告げの威力としか申し上げようがございませんですが、ちょっとここ2回連続で変な葉っぱでもキメて書いたんじゃないか位の勢いで何ぼなんでもちょっとアレにも程がありますがな。

でまあディスクレーマーが五月蝿いので一々引用して突っ込みませんが、というか突っ込んだらまたノリノリになって大変な事になるので割愛しますが、結論部分を見て腹筋粉砕どころか骨盤も粉砕するかと思いましたぞな。

というのはですね、最後の所で黒田さんがこれからやる強力リフレ政策について「三重野時代に行われたバブル潰しの逆を実施する」と総括しておられるのですが、三重野さんのバブル潰し(正直言って三重野さんだけがやった訳では無くそもそもこの時代日銀は財務省に従属していまして、矢面に立ったのが三重野さんでヒーロー扱いされただけだと思いますがそれは兎も角として)って結局やり過ぎてしまいましたねえという事なのですから、「三重野時代の逆をやる」となりますとそれは単に「バブル発生をさせてそれをやり過ぎてしまう」という国民厚生的に誰得の展開になるだけの話で、そらまあバブルでも起きてくれれば金融業従事者としては飯の種が飛躍的に拡大してウハウハなんですけれども、それで本当に良いんですかねえというような考察は無いのですねこの先生と大変に心の温まる文章でございました。


・竹中平蔵先生が変わり身モードに入っておられます

とまあそんな中で竹中平蔵先生のブルームバーグインタビュー記事が異彩を放つのは凄く気になるこのあたくしなのでございます(^^)。

[外部リンク]
更新日時: 2013/02/27 14:04 JST

『2月27日(ブルームバーグ):慶應義塾大学の竹中平蔵教授は、政府が日本銀行の新総裁候補に黒田東彦アジア開発銀行(ADB)総裁を提示する見通しとなったことについて、デフレ脱却の絶好の好機として期待を示す一方、その実現には「政府にも責任がある」とした上で、財政再建が進まなければ円が暴落する可能性があるとの見方を示した。』(上記URLより、以下同様)

デフレ脱却には政府にも責任があるとか急に何か変な物でもお召し上がりになられたのかとおもいましたぞな。

『一方、安倍政権の3本の矢に関しては「1本目の大胆な金融緩和の矢は放たれた。2本目の機動的な財政政策は中長期の財政再建シナリオが示されていない。3本目の成長戦略はまだ始まったばかりで、どうなるか全く分からない」と指摘。2%の物価目標を達成する上で「困難があるとすれば、むしろ政府の構造改革が進まないことだ」と語った。』

>2%の物価目標を達成する上で「困難があるとすれば、むしろ政府の構造改革が進まないことだ」
>2%の物価目標を達成する上で「困難があるとすれば、むしろ政府の構造改革が進まないことだ」
>2%の物価目標を達成する上で「困難があるとすれば、むしろ政府の構造改革が進まないことだ」

・・・・・・・・・・まあ今竹中先生そっちの会議をやっているからというのもあるかもしれませんが、「デフレは貨幣的現象」と以前から全力で言っていた平蔵先生急に何という話を。

『為替相場では「当面は1ドル=95円くらいまで戻っても全く不思議はない」としながらも、「3本の矢に失敗しデフレを克服できなければ、また円高に振れるだろう。しかし、逆のリスクもある」と言明。「金融を思い切って緩和し、財政も拡大したが、財政再建ができなかったということになると、今度は行き過ぎた円安に振れる可能性もある。100円を超えて相当の円安になることは十分あり得る」と述べた。』

『竹中氏は「一気にそこまで行ったら、円がフリーフォール(暴落)というイメージになってくる。これは良い円安とは言えないだろう」と指摘。「賃金は遅行指標なので、輸入物価の上昇を通じて物価の上昇が速くなると、賃金との差が開き、国民の実質生活水準を下げる。そうなると安倍内閣に対する政治的な支持を弱めることになる」と語った。』(以上引用は上記URLより)

・・・・・・・・・良く言えば先見性が高く、悪態をつけばヤバイと思った時の逃げ足が凄まじく速く政治的立ち回りがお上手としか申し上げようがない竹中大先生様がこのようなヘッジを打ち出した、という事に対しては、いわゆる「炭鉱のカナリア」動向という事で注意すべきなのではないか、などと思ってしまった昨日のひとときでありました(^^)。


ということで今日は雑談ばっかりでどうもすいませんでした。
 


お題「市場メモ/総裁人事関連で色々と面白いのでクリップしつつ雑談」1/2   2013/02/28(木)08:03:04  
  色々と鑑賞していると面白いのでそろそろ一回クリップしてみようかと思ったらこれがついノリノリで長くなりすぎたので市場メモを先にメモだけで、スタイン理事講演ネタとか先週のブラード総裁講演ネタとか用意しているのに全然そっちに行きませんでしたすいませんすいませんすいません。

○市場メモ:短国買入レートがまたまた低下キタコレ

めんどくさいので結果だけ
[外部リンク] 22,888 5,000 0.059 0.061 11.8
国債買入(残存期間1年超10年以下) 9,714 2,506 0.001 0.002 12.9
国債買入(変動利付債) 3,827 1,402 -0.120 -0.137 60.6

・・・・・・おーのーという所ですが、足元何だか知らんのですが短国が妙に買い優勢でして、そこに日銀の買いも入る(のは仕方ないのですが)もんですから金利が下がる下がる。つい先々週の末辺りは3か月TBが0.0825%辺りまで上昇していたのですが、ここもとは0.06%だのとかになっておりましてどう見ても市場機能低下です本当にありがとうございましたという所ですが、今日は新発3MTBの入札でもうどういう結果になるのかガクブルですわ。

というメモでした。何か昨日もブルフラットしていたようですがそこはヌルー。



○日銀正副総裁人事関連で色々とニュースやコメントを拾って保存しておきましょう(^^)

・昨日の続きで岩田規久男先生ェ・・・・・・・・

もと切込隊長のやまもといちろうさんがこんなエントリーを投入されておりましたが、良く見ると記事へのリンクが掲載先の「海外投資新聞」じゃなくてウェブ魚拓になっている所に素敵な芸風を感じます(^^)。

[外部リンク]

『前回の日銀の政策決定をみると、実際にはほとんどベースマネーは増えない。』

ほうほうそうですか。

『インフレ率を2%にするためには、日銀当座預金を昨年末の約40兆円の倍、70〜80兆円にすべきだ。今の日銀の当座預金の増やし方のペースをみると、インフレ率が2%になるには早くても3年程度かかる。予想インフレ率と当座預金との関係には時期によって違いがあるので推測には幅があるが、今のペースでは遅ければ5年程度かかるだろう。』

・・・・・・・・・・・どうも良く判らないのですが、今の基金オペの残高が目標通りに積みあがると何処からどう考えましても年末の101兆円目標達成時点で日銀当座預金残高は80兆円は楽勝で到達する筈なのですけれども(佐藤審議委員が先日群馬で講演した時は90兆円〜100兆円に達するかもという話ですし、銀行券と財政要因中立と言う超イイカゲンな前提を置いて計算すると90兆円程度になるような希ガス)、そのペースで3年程度掛かるというのはそもそも前提においている日銀当座預金残高の拡大ペースを盛大に誤解されているとしか思えませんが大丈夫でしょうかきくちゃん先生。

『安倍総理が目指す「できるだけ早期」のインフレ率2%達成は、今のペースでは無理。逆に言えば今の日銀にはやる気がないということだ。日銀の姿勢が変わらなければ、今の株高も円安もしぼんでしまうだろう。』

えーっと、そもそも前提となる当座預金残高拡大ペースを間違えたままでやる気があるだの無いだの言われましてもただの言いがかりにしか見えませんが・・・・・・・・・


次の質疑も読んでいて愚昧かつ経済学士ですらない低能のこの不肖ワタクシにとりましては意味がワカランチ会長ですので就任記者会見の際には是非とも詳しい説明をお願いしたいと斯様に思うのでございますが。

『――国債買い入れオペでは札割れが起きています。当座預金を2倍にできますか?』

『それは今、日銀が1年物など短期の国債しか買っていないからだ。日銀はもっと長期の国債を買うべきだ。』

そもそも国債「買入オペ」では札割れ起きていないので質問者のレベルもアレなのですが、その質問を訂正することなく回答されるというのが大変素敵な訳でして、いやまあこれが黒田さんのようにそもそも財務省時代に金融政策に関連する政策の方面(理財局とか官房とか)を触って居なかったのでそんな細かい話は知らんぞなというのであれば致し方ないのですけれども、この木久扇規久男大先生におかれましては従来より日銀の金融政策に対して色々と批判をしている方でございますので、当然ながらこの辺りの事実関係を誤認したままで批判されますとそもそも議論が成立し得ないのでございまして、大丈夫なんでしょうか本当に。

それに「1年ものなど短期の国債しか買っていない」というのもかなりミスリーディングな言い方でして、基金国債買入は1年〜3年を買っていますし、輪番オペというのもありますので、まあ基金オペが時限的措置という名目で3年までの国債しか買っていないのでもっと長いのを買えと言いたいのは判りますが、この部分も事実関係をミスリードするような言い方をしているのがもう何だかねという所です。

『金融政策というのは、流動性が違う資産を交換するほど効果を発揮する。』

それって財政政策の領域になるような気がしますし、大体からして伝統的金融政策は金利操作でございますがなと思いますが一応突っ込まずに流しておきましょう(って突っ込んでいますが)。

『民間ではリスクのある長期国債は持ちにくい。したがって当座預金の流動性と同じ短期の資産を買ってもあまり意味がない。長期国債を買えば札割れは起こらない。』

????????????????????えーっとすいません意味がワカランチ会長ですし、これでは日銀が短期国債ばかり買っているかのような説明になるのですが・・・・・・・・・

『インフレ期待が生じたときには、民間は長期国債をもっていると価格リスクが大きくなるので持ちたくなくなる。そういう時にこそ、民間が持てなくなる長期国債を買ってあげるのが流動性を供給する中央銀行の役割だ。』

いやもうここのところが凄まじいとしか申し上げようがないのですが、インフレ期待が高進してフィッシャー効果だか何だかで長期金利が上昇している時に、長期国債を中央銀行が更に購入して流動性を突っ込んだら高進したインフレ期待が更に高進して火に油を注いでしまい大変な事になってしまうのですけれども大丈夫でしょうか??????????????

『大手メガバンクはすでに長期国債を減らしているが、地銀はまだかなり長期国債をもっている。インフレになると経営的な問題やシステム不安が起きてくる可能性があるので、その意味でも日銀はもっと長期国債を買うことが必要だ。』

えーっと、短期金利がゼロ制約になった後でより長い期間の金利下がると金融機関はよりリスクを取らないと必要な収益が出せなくなるので更に大変な事になるのですが。つーかインフレになるたって景気回復を伴うインフレだったら銀行経営ってウハウハになって少々の債券ポートのやられは本業とか保有株式とかでお返しできるんですけどねえ。

『さらに、インフレヘッジになる物価連動債をもっと発行すべきだ。』

えーっとそれは財務省に言ってください。ああそれからこの前の国債市場特別参加者会合で「国内投資家の需要が無いので発行再開しても消化が厳しいかも」という見解が大多数をしめていたんですけどねえ。

『長期国債を日銀が買う代わりに、物価連動債を機関投資家や個人などに買ってもらえばいい。こういう時にリスクをとれるのは中央銀行しかいない。』

もはや訳が分からんのでツッコミが出来ない・・・・・・・


しかしまあ一番酷いと思ったのはこのくだりでしょうなあ。

『――日銀は国債の直接引き受けをすべきですか?』

『それはありえない。それは日銀があまりにもかたくなに何もしないから出た議論。むしろ、日銀が財政ファイナンスをするのを避けるためにあるのがインフレターゲットだ。』

1つ上の質疑を見ているとインフレ期待が高まって金利が上昇したらどんどん長期国債買えとかどう見ても財政ファイナンス推奨です本当にありがとうございましたという所ですが、「何もしないから出た議論」とかエライ他人事のように仰せですが先頭切って仰せだったの貴殿だと思うのですが・・・・・・・

[外部リンク] 07月 8日 16:59 JST

[外部リンク] 07月 21日 14:26 JST

・・・・・・・・・・えーするってぇと何ですな、岩田大先生様におかれましてはかつて仰っていた「復興国債の日銀引受」は政策提言としては単に為にする議論であって、本当に実行したら「ありえない」政策であったということである、とまあ斯様な話になるのですが、それって政策に携わる者としての姿勢として如何な物なのでしょうか?

つーか「日銀が言う事を聞かないので有り得ない極端な政策を突破口にする」とかそれただの「目的が正しければ何をやっても良い」理論であり、(自主規制)のロジックじゃないですかとゆーか、まあ恐喝みたいなアプローチでありまして、政策論争というのはそのような恐喝的手法を用いて為されるものではない、とまあ斯様に思う訳でございまして、恐喝で事情聴取を受けるのは中田カウス師匠くらいにして頂きたいと存じます次第でございます。

何か他にもツッコミポイントがある気がしますが、あんまりやっていると精神衛生によろしくないのでこの辺まで。

#しかしこちらの海外投資新聞さんの「識者の見方」のメンバーが何ともアレでございますな
[外部リンク]
 


お題「逆さ絵議会証言を寝起きで斜め読み/0.7%割れキタコレ/その他悪態成分入り雑談の冒頭だけ」2/2   2013/02/27(水)08:03:59  
  『Highly accommodative monetary policy also has several potential costs and risks, which the Committee is monitoring closely.』

極めて緩和的な金融政策には潜在的なコストやリスクがありますFOMCは注意深くモニターしてますよというのがこのパラグラフのお話。

『For example, if further expansion of the Federal Reserve's balance sheet were to undermine public confidence in our ability to exit smoothly from our accommodative policies at the appropriate time, inflation expectations could rise, putting the FOMC's price-stability objective at risk.』

バランスシートをでかくし過ぎると出口政策が難しくなるとの見方からインフレ高進への懸念が高まるというリスクとな。

『However, the Committee remains confident that it has the tools necessary to tighten monetary policy when the time comes to do so.』

引き続き必要な場合には有効な引き締めツールがあります(キリッ)だそうで。

『As I noted, inflation is currently subdued, and inflation expectations appear well anchored; neither the FOMC nor private forecasters are projecting the development of significant inflation pressures.』

そもそもインフレが抑制されていますしインフレ期待もアンカーされています(キリッ)とな。

んでもって次のパラグラフはあたくし的には「へー」と思ったのですが。

『Another potential cost that the Committee takes very seriously is the possibility that very low interest rates, if maintained for a considerable time, could impair financial stability.』

これって今あたくしが絶賛ネタシリーズにしているスタイン理事講演ネタではないかと思ったらまさにその話が続く。

『For example, portfolio managers dissatisfied with low returns may "reach for yield" by taking on more credit risk, duration risk, or leverage.』

キタコレ!ではありますが、その後にこの説明の火消し(?)モードに入る逆さ絵おじさん。

『On the other hand, some risk-taking--such as when an entrepreneur takes out a loan to start a new business or an existing firm expands capacity--is a necessary element of a healthy economic recovery. Moreover, although accommodative monetary policies may increase certain types of risk-taking, in the present circumstances they also serve in some ways to reduce risk in the system, most importantly by strengthening the overall economy, but also by encouraging firms to rely more on longer-term funding, and by reducing debt service costs for households and businesses.』

と、これでもかとリスクテイクの動きが起こる事のメリットを説明しているのがチャーミングというものです。

『In any case, the Federal Reserve is responding actively to financial stability concerns through substantially expanded monitoring of emerging risks in the financial system, an approach to the supervision of financial firms that takes a more systemic perspective, and the ongoing implementation of reforms to make the financial system more transparent and resilient.』

ただまあこれらの金融不安定化のリスクに関しては今後もモニターしますよという説明もしています。

『Although a long period of low rates could encourage excessive risk-taking, and continued close attention to such developments is certainly warranted, to this point we do not see the potential costs of the increased risk-taking in some financial markets as outweighing the benefits of promoting a stronger economic recovery and more-rapid job creation.』

低金利の長期化は過剰なリスクテイクをもたらすのはその通りでその状況はきちんとモニターはしますが、現状ではそれらのリスクは金融緩和政策のメリットを上回る、とは言っているのですが、何気にここを見ると「the increased risk-taking in some financial markets 」とか言ってるのがこれまたほほーという感じでして、まあスタイン理事の講演での説明って必ずしも極端な少数意見という事では無いのかねえとか思いますと明日以降(既に今日は続きやるの無理と認識中^^)のネタ継続に意欲が湧くというものであります(^^)。

ということで、まあQEを減らすだの終わらせるだのの示唆をするとか当然ながら有り得ない話ではあったと思いますが、何か別に無茶苦茶好感する話でも無いような気がします(見せ方がいつものようにお上手なのですが、これ単にバランス取った説明をしているだけで、何気に緩和長期化のデメリットの話も結構入れているように見えますが・・・・・・・)。

このコーナー最後のパラグラフは「正常化した時のバランスシート毀損」という話でこれは実は1月にペーパーが出ていたりするのですがめんどいのでまだ読んでいないorz

『Another aspect of the Federal Reserve's policies that has been discussed is their implications for the federal budget.』

ほほう。

『The Federal Reserve earns substantial interest on the assets it holds in its portfolio, and, other than the amount needed to fund our cost of operations, all net income is remitted to the Treasury. With the expansion of the Federal Reserve's balance sheet, yearly remittances have roughly tripled in recent years, with payments to the Treasury totaling approximately $290 billion between 2009 and 2012.』

現状はバランスシートでの収入を連邦政府に納付しておりますが・・・・・・

『However, if the economy continues to strengthen, as we anticipate, and policy accommodation is accordingly reduced, these remittances would likely decline in coming years.』

緩和を減らせばバランスシートからの収入が減りますよと。

『Federal Reserve analysis shows that remittances to the Treasury could be quite low for a time in some scenarios, particularly if interest rates were to rise quickly.』

シナリオのリンクは脚注にありますが
[外部リンク] even in such scenarios, it is highly likely that average annual remittances over the period affected by the Federal Reserve's purchases will remain higher than the pre-crisis norm, perhaps substantially so.』

そうっすか。

『Moreover, to the extent that monetary policy promotes growth and job creation, the resulting reduction in the federal deficit would dwarf any variation in the Federal Reserve's remittances to the Treasury.』

まあそらそうなのですが、金融政策で成長と雇用創出が出来れば税収が上がるんだからFEDからの収入が減っても問題ないでしょまあ細けぇこたあいいんだよ!というのは仰せの通りではありますな。


で、たぶん逆さ絵先生的にその話をしたかった財政の話の引用はこちら的には興味の順位が下がるので引用割愛と言う事で(^^)。

#うむ、思ったより引用が長くなってしまいました


○市場雑談メモ

本当は上記の逆さ絵証言はあっさり終わらせるつもりだったのですが、引用しているうちについこのあたくしノリノリになってしまって気が付いたら時間と量がアレになって参りましたので以下メモだけ。

・10年0.7%割れとな

昨日はイタリアクオリティ炸裂によって10年は0.7%割れでスタートして推移してイールドカーブはブルフラットするわ、何か知らんが短国がアホのように買われて前日0.07%水準に下がってアチャーとか言ってた3か月TBが0.06%まで進むわ、ショートタームの短国(は3か月よりも金利が高かったりする)でも金利が低下するわ、モノナシ芳一になってしまったせいかGCレートは0.09%台に堂々の低下となるわと、まあ見事に全年限に買いが入りしかもブルフラットの図となりました。オソロシス。


・ということで今も書いたが短国

短国が今申し上げたようにこの2日でいきなり金利低下なのですが、まあこちらは日銀の買入が入っている影響かちょっと訳の分からない買いが入るといきなり金利がどどーんと低下して、その買いが止まって日銀がちょっと買入をスキップすると今度は金利がどよよーんと上昇するという感じで見事なスイング状態。その間業者的にはファンディングコストがずーっと逆鞘な上に、商品の特性上ショートセールはさらにコスト高になるので、需給に振り回されるわ在庫はもってりゃコストだわとかもうナムナムとしか申し上げようがございません。

まあ日銀買入が増えてくるとスイングしないで低位張り付きになるのかもしれませんが、しかしまだ買入残高が12.2兆円(2月20日の残高ベース)程度でこの有様となっておりまして、これから買入を更に拡大していくわ、固定金利オペがどうせ未達になるので恐らく10兆円はその分の穴埋めをしないといけないわ(あまり根拠は無いけれども肌感覚的に言えば固定金利オペは15兆円程度はベースのニーズがあると思うので25兆円の目標を10兆短国に振り替えれば良いのかなあとか)と考えますと、ここはヤケクソで10兆円位為替介入して頂いて絶賛FB大発行をして頂きたい物であるとかしょうも無いことを考えてしまいますぞなという所ですな。

以上ただのメモでした^^;


○悪態雑談を書こうと思ったが時間がねえので備忘だけ

いやまあ実を申しますと岩田規久男大先生の「当座預金残高77兆円で2%」云々の記事ってベンダーのヘッドラインにはあったのですが、その内容を探そうとネットを検索しても引っかからず、大体その趣旨の話があると思ったのですが、それは微妙に謎のサイトにインタビュー記事として絶賛掲載されていたのですが、このサイトってどこぞの運用助言会社の関連サイトなのでそこのサイトに誘導するのも如何なものかと思ってスルーしていたのですが、やまもといちろう氏などのスコープに引っ掛かったようで何かご存知の方も増えたようなのでURLつけておきますね(上記の理由によりリンクはしない)。

[外部リンク]
 


お題「逆さ絵議会証言を寝起きで斜め読み/0.7%割れキタコレ/その他悪態成分入り雑談の冒頭だけ」1/2   2013/02/27(水)08:03:35  
  英国がマイナス金利がどうのこうのというニュースがありましたが、英国でも量的緩和のフレームワークから別の手法を考えるとかいう発想も出ているのかなあとか思う(量的緩和状態になっている所からマイナス金利導入したらマネタリー的には引き締めにならざるを得ない(金利的には緩和かもしれないけれどもマネタリーが引き締めなので本当に緩和になるのかは怪しいですよね)ですから)のは多分この辺だと思うのだがさすがにこれは寝起きでは読めんので週末の宿題。

[外部リンク] Release - Current issues in monetary policy - speech by Paul Fisher

○逆さ絵大先生の議会証言

市場の反応的にはこんな感じらしいです。
[外部リンク] 2013/02/27 04:06 JST

[外部リンク]
更新日時: 2013/02/27 04:15 JST

でまあ肝心の議会証言はこちら。

[外部リンク] Ben S. Bernanke Semiannual Monetary Policy Report to the Congress
Before the Committee on Banking, Housing, and Urban Affairs, U.S. Senate, Washington, D.C.
February 26, 2013

全力で斜め読みしてみた。3つのパートがあって経済状況についてと金融政策についてと財政政策に関する見解という内容です。

・経済状況について

『Current Economic Conditions』から。

『Since I last reported to this Committee in mid-2012, economic activity in the United States has continued to expand at a moderate if somewhat uneven pace.』

経済は緩やかに拡大しているが一様な改善では無い(=改善が遅れている所も見受けられる)とまあいつも通りの話。

『In particular, real gross domestic product (GDP) is estimated to have risen at an annual rate of about 3 percent in the third quarter but to have been essentially flat in the fourth quarter. The pause in real GDP growth last quarter does not appear to reflect a stalling-out of the recovery. Rather, economic activity was temporarily restrained by weather-related disruptions and by transitory declines in a few volatile categories of spending, even as demand by U.S. households and businesses continued to expand.』

昨年の3Qの実質GDPは年率3%でしたが、4Qはほぼゼロ近傍でしたが、これは回復の停止を意味するのではなく一時的要因によるものです。

『Available information suggests that economic growth has picked up again this year.』

最近の経済指標をみると今年は経済が再度ピックアップするでしょう、とまあこの辺特段強くも弱くもない話ですな。次のパラグラフは労働市場。

『Consistent with the moderate pace of economic growth, conditions in the labor market have been improving gradually.』

労働市場は徐々に改善しつつあります。

『Since July, nonfarm payroll employment has increased by 175,000 jobs per month on average, and the unemployment rate declined 0.3 percentage point to 7.9 percent over the same period. Cumulatively, private-sector payrolls have now grown by about 6.1 million jobs since their low point in early 2010, and the unemployment rate has fallen a bit more than 2 percentage points since its cyclical peak in late 2009.』

とまあここまでの改善についての話をしておりますが・・・・・・・

『Despite these gains, however, the job market remains generally weak, with the unemployment rate well above its longer-run normal level.』

これらの改善はありますが労働市場は全体的に依然として弱く、失業率はロンガーランの通常レベルを大幅に上回って推移していますと、まあそりゃそうなのですが労働市場の弱さを指摘。

『About 4.7 million of the unemployed have been without a job for six months or more, and millions more would like full-time employment but are able to find only part-time work.』

毎度おなじみの長期失業者の多さとパートタイム労働者の雇用の方が伸びているがフルタイム労働者の方はイマイチという話をしていますな。

『High unemployment has substantial costs, including not only the hardship faced by the unemployed and their families, but also the harm done to the vitality and productive potential of our economy as a whole. Lengthy periods of unemployment and underemployment can erode workers' skills and attachment to the labor force or prevent young people from gaining skills and experience in the first place--developments that could significantly reduce their productivity and earnings in the longer term. The loss of output and earnings associated with high unemployment also reduces government revenues and increases spending, thereby leading to larger deficits and higher levels of debt.』

でまあこの辺が失業率高止まりのコストで、その結果として労働者のスキルが低下することによって社会全体の生産性が低下しますとかまあその手の説明。

次のパラグラフが物価の話ですが、こちらはあっさり味になっていまして(マンデート水準にいるのですから当たり前ですが)、まあこの説明は労働市場の改善の重要性についてのウェイトが高くなっておりまして、ここもと1月のFOMCとかで出ているようなQEが思ったより早く終わるんじゃネーノ的な市場の動きに対してバランスを取りに行ってるなあというのを感じました。

『The recent increase in gasoline prices, which reflects both higher crude oil prices and wider refining margins, is hitting family budgets. However, overall inflation remains low. Over the second half of 2012, the price index for personal consumption expenditures rose at an annual rate of 1-1/2 percent, similar to the rate of increase in the first half of the year. Measures of longer-term inflation expectations have remained in the narrow ranges seen over the past several years. Against this backdrop, the Federal Open Market Committee (FOMC) anticipates that inflation over the medium term likely will run at or below its 2 percent objective.』

でまあ物価の所はご覧のように普通の話をしているのですが、冒頭で直近のガソリン価格が家計を圧迫しているというのを入れておりまして、この辺がまあ芸が細かいなあと思われる所。議会が燃料費上昇で物価ガーとか言うのに先回りしているとかお洒落です。

ということでまあ経済に関しては改善しているという話をしながらも労働市場の話をメインにして慎重な見方っぽい言い方をしているという所ですかねえ。


・金融政策に関して

『Monetary Policy』ですが、そらまあ今から出口政策どうのこうのとか言い出さない罠とは思いましたが、まあバランス取りに行ったらこんなもんじゃないですかねえ、とは思いましたがどうでしょうかね。

最初はこれまでの金融政策の説明なのでまあどうでも良いのですが引用だけしておきます。

『With unemployment well above normal levels and inflation subdued, progress toward the Federal Reserve's mandated objectives of maximum employment and price stability has required a highly accommodative monetary policy. Under normal circumstances, policy accommodation would be provided through reductions in the FOMC's target for the federal funds rate--the interest rate on overnight loans between banks. However, as this rate has been close to zero since December 2008, the Federal Reserve has had to use alternative policy tools.』

でまあそのツールということで最初にフォワードガイダンスの説明をしておりまして、まあ既にそういう政策フレームになっているのは明らか(QE縮小の方が利上げより前に来るので)なのですが、ここの説明でも先にフォワードガイダンスの話をしておりまして、まあどさくさに紛れて米国の非伝統的金融政策に関してはQEで示されるバランスシート政策よりもフォワードガイダンス政策による時間軸効果による金利抑制を重視するというスタンスにしらっと変更されている、というのが判ると思います(が未だに「量ガー」の人が起用されてしまう極東の国があるのは何なんでしょうねえ・・・・・)。

『These alternative tools have fallen into two categories. The first is "forward guidance" regarding the FOMC's anticipated path for the federal funds rate. Since longer-term interest rates reflect market expectations for shorter-term rates over time, our guidance influences longer-term rates and thus supports a stronger recovery. The formulation of this guidance has evolved over time. Between August 2011 and December 2012, the Committee used calendar dates to indicate how long it expected economic conditions to warrant exceptionally low levels for the federal funds rate. At its December 2012 meeting, the FOMC agreed to shift to providing more explicit guidance on how it expects the policy rate to respond to economic developments. Specifically, the December postmeeting statement indicated that the current exceptionally low range for the federal funds rate "will be appropriate at least as long as the unemployment rate remains above 6-1/2 percent, inflation between one and two years ahead is projected to be no more than a half percentage point above the Committee's 2 percent longer-run goal, and longer-term inflation expectations continue to be well anchored."』

ここまでは現在のフォワードガイダンスを実施するまでの流れの話なのでどうでも良い。

『An advantage of the new formulation, relative to the previous date-based guidance, is that it allows market participants and the public to update their monetary policy expectations more accurately in response to new information about the economic outlook.』

カレンダーベースのガイダンスと比較した利点の話で、市場の経済の見方によって時間軸が自動的に伸縮するというのがメリットと。

『The new guidance also serves to underscore the Committee's intention to maintain accommodation as long as needed to promote a stronger economic recovery with stable prices.』

新しいガイダンス(=失業率と物価の閾値がついた方式)は物価安定の下での経済のより強い回復がもたらされるまで金融緩和を継続するという事を明確化するのに効果があるとも。

そしてその次のパラグラフが皆さん注目のQEの話である。

『The second type of nontraditional policy tool employed by the FOMC is large-scale purchases of longer-term securities, which, like our forward guidance, are intended to support economic growth by putting downward pressure on longer-term interest rates.』

large-scale purchases(LSAP)って言い方この前のプレコンでしてなかったなあと思うので久しぶりに出会った感が(^^)。

『The Federal Reserve has engaged in several rounds of such purchases since late 2008. Last September the FOMC announced that it would purchase agency mortgage-backed securities at a pace of $40 billion per month, and in December the Committee stated that, in addition, beginning in January it would purchase longer-term Treasury securities at an initial pace of $45 billion per month. These additional purchases of longer-term Treasury securities replace the purchases we were conducting under our now-completed maturity extension program, which lengthened the maturity of our securities portfolio without increasing its size. The FOMC has indicated that it will continue purchases until it observes a substantial improvement in the outlook for the labor market in a context of price stability.』

ということでこのパラグラフは従来行った政策の説明だけでございました。次のパラグラフに続く。
 


お題「新正副総裁ノミネート関連雑談/スタイン理事講演続き:米国のクレジット市場に「利回りの追及」の動きがあるとな」1/2   2013/02/26(火)08:02:01  
  イタリアクオリティ・・・・・・・・・

[外部リンク] 02月 26日 00:07 JST

[外部リンク] 02月 26日 01:16 JST

[外部リンク] 02月 26日 04:36 JST

・・・・・・・・・・・・結局どうなりますねんという感じですが、お蔭でユーロが派手派手に動いてドル円もNYで高安4円近くあったとかワロスワロス。


○とりあえず市場メモ(黒田総裁ノミネート関連)と雑感

黒田総裁に岩田規久男副総裁ノミネートな上にTPP参加もおまけに出た事からとりあえず株高で反応しましたが為替は朝は94円台後半とかまでやっていましたけれどもその後は押して94円台前半で推移。

んでもって債券市場は全年限堅調の巻となりまして、まあ要は国債または短期国債の買入が更にどどーんと実施されるでしょうという順当な予想に基づくものなのと、まあ極端に円安にぶれなかったので(最近株高を受けてもあんまり債券が反応しない)まずは買いで反応という形になりましたな。

とりあえず国債とか短期国債の買入が拡大されるというのは予想されるのですが、それがAPPの買入国債の5年までの延長を伴う買入の拡大とかになるのか、それとも更に短期国債を買うという事になるのか、はたまた輪番拡大でより長い所の買いになるのかというような事を考えた上で、「まあ細けぇこたあいいんだよ!」と言う結論になった(のかどうかは知りませんが^^)風情で5年は0.120%(1毛強)になるわ、3MTBは0.70%になるわ(先週末は0.7%台後半)、10年は0.705%(2毛強)の引けだけど場中は0.700%まで出合うわと堅調で、超長期も引けは1.5毛強とかでございましてまあブルフラットまでは行きませんでしたが超長期も付いて行きましたぞなもしとゆー展開。

まあ何ですな、黒田さんに岩菊さんという事で国債の買入は増えるでしょうなあという話になりますので、ますます財政マネタイズの様相が濃くなる訳ですが、これが武藤さんだと同じ国債買入拡大にしても比較的マイルドに行くのかなあとは思われたのですが、黒田さんの場合どう見ても金融政策および調節の実務的な面を把握しているとは現状では思えませんので、制約条件を無視して突っ込んで行くかのような話をするリスクはありますので、当初反応としては財政マネタイズって債券市場としては買いで反応してイールドカーブはブルフラットという事になるのでしょう。ただまあ問題はその賞味期限でありまして、賞味期限のあるうちに明確な形での景気上向きとか成長戦略の示現とかが無いと、無限に財政マネタイズは出来る訳では無いのでどこかで爆発する訳ですが、その爆発へのパスが速まるリスクはあるでしょうなあと言う事で。


○さらに雑談は続く

ではまあその辺のリスクってどの辺にあるのかねという所ですが、ポイントとしては新任のうちお二方が明らかに金融政策の実務的な問題とか調節の技術上の問題とか短期金融市場とか全然ご理解頂いているとは思えん(大体からして金融市場の人間だって分かっていないで適当な与太をほざいている何とかストが続出している位ですから、黒田さんが判っていないのは仕方ないのですが、金融政策論をぶっている学者先生が理解しているように見えないのが極めて残念なのですが岩菊さんは岩菊さんなので致し方なし)とゆーのがリスクの1番目で、もう一つのリスクは「市場の期待が異様に高い」ということではないかと思うのですよ。


・ということで第一のリスク顕在化は「実務を知る前に下手にハードルを上げること」でしょうなあ

と言う事でしつこく申し上げておりますように、大体からして黒田さんにしても岩菊さんにしても金融政策に関してああだこうだ仰せの話を見ますと金融調節の実務的な話とかフィージビリティーとか全然考えてないだろうという話を平然とするところを見ますとその辺の話って当然のごとくご存知ではない訳ですな。


でまあ黒田さんがその辺ご存知では無いのは(岩菊さんは何とかならんのかと思うが)現時点では致し方ない事なのでまあそれはそれで今後理解して頂ければとは思うのですけれども、問題はその辺を理解する前に実務的にこれは出来る出来ないという話ってえのがある中で、それを丸無視して変に市場の期待に応えようとして無茶振りな事を言い出してハードルを高めてしまい、無理な事をするようになり、それが更に市場の無理無体な期待を呼んで無理を重ねて・・・・・・・という事になりますとマズーな話になる訳でしな。

まあ最初のうちは先程も申し上げたようにゴルディロックスよろしく無事に回るかも知れないのですが、いつまでもあると思うなゴルディロックスでございまして、どこかで爆発した場合には恐らく取り返しのつかない事になってしまうでしょうなあとゆー所で、その辺のハードルを自分で上げてしまって自分の首を絞めるとナローパスが更にナローパスとなってキャットウォーク状態になるんじゃねえのという所ですな。



・大体からして「自分の尾を追う犬(byブラインダー元FRB副議長)」の傾向が既にある訳で・・・・・・・

大体からして安倍ちゃん登場からの流れって、まあ良く言えば市場の期待を盛り上げながら進めているという事ではあるのですが、一歩引いて見ますと市場の反応に一々振り回されている節もある訳でございまして、何かとにかく市場に円安燃料を投下しないと!ってな感じで発言がホイホイと飛び出してしまうという傾向があるように見えるのですよね。まあ最近はG7やG20で五寸釘を思いっきり差されたようでやっと大人しくなりましたが。

でまあその安倍ちゃんご指名となられます所の黒田さんと岩菊先生ですけれども、何かこのお二方も市場の期待とやらに応えながら期待をコントロールして行こうってえ事になった場合に、既に「自分の尾を追う犬」になりつつある状況が更に加速され、その結果として将来において金融の大きな変動要因を作ることになるというのもこれまた懸念される所でございます。

大体からして市場のクレクレというのは一旦はじまると留まる所を知らないですし、大体からして市場がクレクレする事が本当に国民厚生的に望ましい事なのかというと市場はそんなこたあ碌に考えないでクレクレをする訳でありますから、そのクレクレに一々付き合っていたらあらぬ方向に政策を加速させてしまい、気が付いた時には取り返しのつかない事になってしまうリスクというのがこれまたオオアリクイとなる訳で、魔弾の射手の終幕を迎えるとかそんな事にならないように願いたいものです。


・「見せ方」とか「気合の出し方」が上手い組み合わせになって役割分担できると良いですね(棒読み)

まあなんですな、総裁が金融政策実務に関しても金融調節実務に関しても堪能で安定感抜群の武藤さんだったら岩菊先生がやんちゃな発言やら信念(ただし金融調節実務的に無茶振りにも程がある^^)の発言を少々行ってもネタで済みますし、黒田さんとて賢いお方でしょうからちゃんと実務を把握すればその実務と政策のべき論とのバランスを取りながら、岩田さんをある意味で鉄砲玉として使いながら「気合」を見せて行く、という形での政策運営が出来るとは思う(というか思いたい)のであります。

まあ気合とかやる気とかその辺の見せ方がはがゆいはがゆい博多人形(などというネタを知っているのはジジイの証拠)であったというのはその通りでありますので、まあその辺ってキャラの作り込みよう(とか言うとやや言い方が不謹慎ですが)で上手く回せると良いなあとか思うのですが、黒田さんがそういう所をうまい事やってくれるのかどうかは今後に期待したいものの、先ほども申し上げたように市場の期待が下手に高い上にそれを当事者が自覚しているというか意識しているだろうなあとか思うと、そううまい具合に行くのかと言えばカオスになるんじゃネーノという懸念がある(あるからさっきからああだこうだと思いついた順に悪態を書いているのですが)次第ですし、大体からして岩菊先生がその辺の役割を理解してある意味プロレス的に突っ込んで行く、というような芝居の出来るような腹の黒い方では無いと思われる訳でして・・・・・・・・・・



・規久男先生ェ・・・・・・・・・

[外部リンク] 2月 25日 10:07 JST
日銀副総裁への就任要請、謹んでお受けする=岩田規久男氏

『【東京】学習院大学の岩田規久男教授(70)は25日、安倍晋三首相から日銀副総裁への就任を要請されていることを明らかにした。岩田氏は記者団に対し、安倍氏に「謹んでお受けする」と回答したと述べた。先週の安倍氏の訪米前に打診されたという。』(上記URLより)

と言う事でまだ正式提示の前にこんな話をして良いのかなあとか思っていたら早速こんなのが出てワロタ。

[外部リンク] 02月 25日 12:44 JST

『黒田東彦・アジア開発銀行(ADB)総裁に日銀総裁、岩田規久男学習院大学教授に副総裁への就任をそれぞれ打診したとの報道に関しては「まったくその段階ではない」と語った。菅長官は日銀正副総裁人事に関する報道が相次いでいることについて「正式に固まったものではない。(国会に人事案を)提示していないし、白紙だ。先回りのコメントは控える」と述べた。岩田氏が、安倍晋三首相の訪米前に打診があったと発言していることに対しても「正式な打診ではない」とした。』(上記URLより)

・・・・・・・・・・・・規久男先生ったら嬉しいのは判るんで、まあ真っ正直で純粋な方なんだなあとは思うのですけれども、こういうのって仮に話があっても「お作法」としての手続き論がある訳で、この辺のプロトコルを理解しないでいきなり平場で話をおっぱじめてしまうとかっていうのがもう既に大丈夫かこの先生という風情を盛大に醸し出している訳ですな。

まあ今回はご愛嬌で済むでしょうから問題ないとは思いますが、この調子のままで突き進むと、というかこの先生突き進みそうな悪寒が全力でするのが極めてアレなのですが、そうなってしまいますと何かもう盛大にブラックアウト期間中にペラペラしゃべるとか、MPMの内容についてエンバーゴが掛かっているのにペラペラしゃべるとか、大変に素敵なやらかしを始めそうな気がして今からある意味楽しみ(別に楽しくは無いが)でございます。
 


お題「日銀総裁人事案キタコレ/次の緩和って何するんでしょうかねえ/スタイン理事講演(その3)」2/2   2013/02/25(月)08:04:09  
  ・まあ問題は付利下げの方ですが

付利を下げますと資産買入の残高を100兆に積み上げるとかゆーのが物理的に困難になりますし、大体からして一旦下げて打ち止めとかそういう訳にも行かない(いったん下げたらゼロになるまで下げの思惑が続く)訳でして、付利の下げというのはまあやったらやったで今度は金融政策の枠組みを全面的に組み替えないといけないのですけれども、まあ問題はその事情についてこれからちゃんと説明してご理解頂けるかという話ですなあという所で。


・オープンエンドの前倒し実施とかですかねえ

他にあるとすればオープンエンド買入の前倒し実施という事くらいしか想像がつかないのですけれども、本当はコミットメントを途中で反故にするのってどうなのかという気はしますが、まあそこは適当にネグってしまうしかないですかねえという所です。ただまあ短国月10兆買入とかやられますと短国市場の金利がどうなるかとか想像したくないのですけれども・・・・・・・

などという所でしょうかね、良く判らんが。


○スタイン理事講演ネタの続き(その3):クレジット市場の過熱は何処に観測されるのか

つーことで続きです。

[外部リンク] the Distinction Matters』という所から。

『To summarize the argument thus far, I have drawn a distinction between two views of risk-taking in credit markets. According to the primitives view, changes over time in effective risk appetite reflect the underlying preferences and beliefs of end investors. According to the institutions view, such changes reflect the imperfectly aligned incentives of the agents in large financial institutions who do the investing on behalf of these end investors. But why should anybody care about this distinction?』

ということで。

『One reason is that your view of the underlying mechanism shapes how you think about measurement. Consider this question: Is the high-yield bond market currently overheated, in the sense that it might be expected to offer disappointing returns to investors? What variables might one look at to shape such a forecast?』

例えばハイイールド市場の金利がやたら投資家にとって低い水準になっている時に、その要因として単純な期待の過熱なのかそれとも投資家の行動様式ドリブンによる過熱なのかというのをどう判断しますかというような設問です。


・単純な期待ビューはクレジットスプレッドの縮小に観測される

『In a primitives-driven world, it would be natural to focus on credit spreads, on the premise that more risk tolerance on the part of households would lead them to bid down credit spreads; these lower spreads would then be the leading indicator of low expected returns.』

期待が過熱している市場ではクレジットスプレッドに注目するのが自然ですよねと。


・投資家の行動による動きは「非価格要素」に観測されるとな

『On the other hand, in an institutions-driven world, where agents are trying to exploit various incentive schemes, it is less obvious that increased risk appetite is as well summarized by reduced credit spreads. Rather, agents may prefer to accept their lowered returns via various subtler nonprice terms and subordination features that allow them to maintain a higher stated yield.』

投資家の行動様式のドリブンによって過熱が起こる市場では、クレジットスプレッドの縮小が顕著に現れるというよりは、むしろイールドを確保する為により条件などが悪化した商品への投資が行われるという行動に表れますとかほほうという所です。

『Again, the use of PIK bonds in LBOs is instructive. A long time ago, Steve Kaplan and I did a study of the capital structure of 1980s-era LBOs. What was most noteworthy about the PIK bonds in those deals was not that they had low credit spreads. Rather, it was that they were subject to an extreme degree of implicit subordination.』

スタイン理事などがかつてLBOブーム時代のPIK債券などの研究をしたそうで、この時期というのは市場が過熱する際にクレジットスプレッドが縮小するのではなく、これらの債券の条件や仕組みがドンドン複雑怪奇になって行くという傾向があったそうで。

『While these bonds were not due to get cash interest for several years, they stood behind bank loans with very fast principal repayment schedules, which in many cases required the newly leveraged firm to sell a large chunk of its assets just to honor these bank loans. Simply put, much of the action--and much of the explanatory power for the eventual sorry returns on the PIK bonds--was in the nonprice terms.』

具体的にはこんな事がありましたという話ですな。

『It is interesting to think about recent work by Robin Greenwood and Sam Hanson through this lens.』

ということで別の研究例の紹介があります。

『They show that if one is interested in forecasting excess returns on corporate bonds (relative to Treasury securities) over the next few years, credit spreads are indeed helpful, but another powerful predictive variable is a nonprice measure: the high-yield share, defined as issuance by speculative-grade firms divided by total bond issuance.』

もう一つの機関投資家の行動ドリブンの過熱を見る「非価格要因」として債券市場における投機的格付け銘柄の発行シェアというのがあるとな。

『When the high-yield share is elevated, future returns on corporate credit tend to be low, holding fixed the credit spread. Exhibit 1 provides an illustration of their finding.』

まあそうですな。でまあPDF版だと巻末に図1というのがありまして、ハイイールド債の発行シェアと超過収益のグラフと言うのがあってオモシロス。

『One possible interpretation is that the high-yield share acts as a summary statistic for a variety of nonprice credit terms and structural features. That is, when agents' risk appetite goes up, they agree to fewer covenants, accept more-implicit subordination, and so forth, and high-yield issuance responds accordingly, hence its predictive power.』

ハイイールド債の発行が増えるというのはリスクアペタイトが拡大して条件なんて細けぇこたあいいんだよ!と言う風になる事の象徴でもあるとな。


・過熱の状況は「氷山の一角」しか観測できないと認識すべき

『A second implication of the institutions view is what one might call the "tip of the iceberg" caveat.』

氷山の一角という警告とな。

『Quantifying risk-taking in credit markets is difficult in real time, precisely because risks are often taken in opaque ways that escape conventional measurement practices.』

クレジット市場でのリスクテイキング状況をリアルタイムで量的に観測するのは困難である。何故ならリスクはしばしば従来の計測から逃れたような不透明な形で取られるからである、とは実に仰る通り。

『So we should be humble about our ability to see the whole picture, and should interpret those clues that we do see accordingly.』

学者先生の場合「このようにすると計測できるんです(キリッ)」とかいう話は良く聞くのですが、「我々は全ての事を見通せる能力があるかという事について謙虚でなければいけない」とか学者というよりはトレーダーっぽくて素敵でございますわ。

『For example, I have mentioned the junk bond market several times, but not because this market is necessarily the most important venue for the sort of risk-taking that is likely to raise systemic concerns. Rather, because it offers a relatively long history on price and nonprice terms, it is arguably a useful barometer.』

価格の動きを見るだけではなく、非価格要因の推移をみるべきとな。

『Thus, overheating in the junk bond market might not be a major systemic concern in and of itself, but it might indicate that similar overheating forces were at play in other parts of credit markets, out of our range of vision.』

ということで、 ジャンクボンド市場が過熱していること自体がシステミックリスクなのでは無く、ジャンクボンド市場が過熱しているという事は「それに似た色々な過熱の動きが、我々の観測できていない他のクレジット市場でおきているのではないか」という事を示唆していて、それが問題になるのである。という事で締めておりまして、これは中々従来のFED高官からしたら異色の方だなあと思うのでありました。

と言う所までが前座の説明部分でして、ここから『Recent Developments in Credit Markets』ということで現在の米国のクレジット市場の過熱状況がどのような所で観測されるか、という大変に素敵な話がおっぱじまりますので続きは後日(^^)。
 


お題「日銀総裁人事案キタコレ/次の緩和って何するんでしょうかねえ/スタイン理事講演(その3)」1/2   2013/02/25(月)08:03:42  
  武藤総裁で規久男副総裁ならまああるかと思いましたがこれはちょっと債券市場的にアレな話ではありますが。

○黒田総裁に岩田規久男副総裁とな・・・・・・・・

昨日の夕方時事通信。
[外部リンク] 2月25日(月)2時32分配信

『政府は24日、3月19日に退任する日銀の白川方明(まさあき)総裁(63)の後任に、元財務官でアジア開発銀行(ADB)総裁の黒田東彦(はるひこ)氏(68)を起用する方針を固めた。白川総裁と同時に退任する山口広秀(61)、西村清彦(59)両副総裁の後任には、日銀の中曽宏理事(59)と、物価目標論者で学習院大教授の岩田規久男氏(70)を充てる方針。安倍晋三首相は25日の公明党の山口那津男代表との与党党首会談で説明し、週内に国会に提示する。』(上記URLより)

これは中曽さん罰ゲームですなナムナム。


[外部リンク] 日銀総裁に黒田氏起用の意向
2月25日 4時51分

『安倍総理大臣は、日銀の白川総裁の後任に、アジア開発銀行総裁を務める黒田東彦氏を起用する意向を固め、与党の幹部に伝えました。また、副総裁には学習院大学教授の岩田規久男氏を充てる意向で、25日にも本人から就任の承諾を得て、国会への人事案の提示に向けて、調整を本格化させることにしています。』(上記URLより、以下同様)

とのことですが・・・・・・・

『安倍総理大臣は、日銀の総裁について、大胆な金融緩和を実行するとともに、「国際金融マフィアになり得る能力も重要だ」などと述べ、各国の金融当局のトップなどと渡り合える能力が重要だという考えを示しており、黒田氏が適任と判断したものとみられます。』

だそうですが、先日ネタにしたように黒田さんこんな話をしておりまして、えーっとすいませんこういう発言って基本的に世界の中央銀行におけるメインストリームとだいぶ違うと思うのですけれども本当「各国の金融当局のトップと渡り合える」のでしょうかという懸念ががががが。

[外部リンク] 02月 11日 17:22 JST

『日銀をめぐっては「グローバルスタンダードである2%の物価目標を掲げたのは非常に画期的で正しい」と評価した。2%達成までに要する期間については「2年ぐらいが適切」との見方を示した。「日本国内に日銀が買うことができる金融資産は何百兆円もある」として金融緩和の手段は豊富にあるとの持論を改めて強調した。なお外債購入は「為替政策であり中央銀行の所管でない」として否定的な見解を述べた。』(上記URLより)

まあ何ですな、岩田規久男先生によれば当座預金残高77兆円だかで期待インフレ率2%が達成できるようですし、黒田さんによれば2年で物価2%達成できるそうですので、まあその叩いた大口を早速履行して頂きたいと存じます(ただしスタグフレーションで達成は却下)が、そんな中で日銀から副総裁になる方は大変です罠と思いますし、大体からして政治との対話とか誰がするのやらとか思うとこりゃまあ前途多難にも程があるわと思うのでした。

#しかしまあ何ですな、モーサテに出ている「債券ディーラー」が黒田さんのことを「バランス感覚」という評をしているのに朝から相当のけぞったんですがorz

岩菊先生はまあずーっとあの調子でしょうけれども、黒田さんの場合はそうは言いましても官僚でいらっしゃいましたので、実際に現実の壁にぶち当たった場合に現実に合わせてどうすべきかという事は考えて無茶苦茶路線に走るという形にはならないんじゃネーノといういうのがまあかすかな期待ではある(岩菊先生は現実がおかしいとか日銀が悪いとか言い出しそうですが^^)のですが、国債管理政策が重要な中で黒田さんのキャリアに理財局がろくすっぽ見当たらないというのも何だかなあ(国際と主税中心)という感じですし、まあ色々と先行きが思いやられる人事呈示ではありますぞな。

景気伴わないで物価だけ輸入インフレで上昇とか、国債管理政策がアチャーになってあばばばばばーとかいうのに成らないようにとか考えると結構なナローパスなのですが、言う事がかなーり極端な方が少なくとも2名執行部に入るという時点で先行き嫌な予感しかしませんですけれども、杞憂である事を心から望みたいと存じますです、はい。


○まあそれは良いが次に何が出来るかと言いましても・・・・・・・という雑感メモ

まあ何ですな、それはそれとして何をしますかという点ですが、これから黒田さんと岩田さんに「現実問題としてこのようになっています」という説明を一からしないといけないとか日銀の中の皆様ご愁傷様でございますとしか申し上げようがございません(しかも岩田さんとか「そのような日銀理論は要らん」とか聞く耳持たなさそうでオソロシス)が、現実問題として何をするんでしょうねえというのを現実問題に落として愚考。

・APPの拡大は「量」を出すなら国債しかないのですが・・・・・・・

まあ量を出せ出せと仰せの岩菊先生などにかかればAPPの拡大という話になると思うのですが、量を出すという話になったらまあ短期国債か長期国債。ただし短期国債は固定金利オペの札割れがあってその分の穴埋めに買入を拡大しないといけない(あたくしの目分量では5兆から10兆程度は固定金利オペの残高が減ると思うのだが)上に、既に金利水準から見るとここから10兆円規模での拡大とかすると短期国債市場自体が壊滅しそうな希ガス。

つーことでまあ長期国債の買入拡大の方がまだマシだと思うのですが、こちらもまた金利水準は中々大変な事になっておりまして、付利下げの思惑があるというのも理由ではあるのですが、2年が0.04%だの基金買入の金利が0.049/0.046だのとこちらもこれまた素敵な状態になっておりまして、こちらはこちらで2年国債市場が壊滅状態。

となりますと物理的に新発のある5年までAPP拡大とかいうのがこの前の1月議事要旨でも出ていましたが、何か5年まで拡大する理由も無理矢理になりそうではありますが、それよりも既に0.13%まで低下している5年を買うんですかそうですかという所な上に、現在の2年国債市場の壊滅状態が5年まで伸びるという事になりますと、つまりは中短期国債市場が壊滅モードになるというお話。

市場が壊滅するとワシらの食い扶持がどうのこうのというおとなのじじょうもありますけれども、まあそれよりも将来的な問題として、市場壊滅によってオファービットが思いっきり開くような市場の流動性壊滅モードになるのがアレな訳でございまして、市場の流動性が落ちると将来の出口政策に無茶苦茶困難が発生する、というか要は出口が出れない=インフレを適正な水準で止めることができないという問題が発生するでしょという話。

かつての量的緩和政策の場合は短期市場は見事に死んでいましたが、そうは言いましても2年だのというような中期国債市場の金利は死んでいなかった(一番潰れている時は瀕死でしたが)上に、まあそもそも物価がゼロからプラスになる段階という時期なのであまり上方に慣性のついていない時点(というのが早かったのではないかという話はさておきまして)での解除だった上に、オペが短期物だったので拡大した流動性を引くのもスムーズだったのですが、今度は足元から今のところは3年、もしAPPを5年まで拡大するとなると5年までイールドカーブが日銀の買入で歪みまくるとゆー状態になるので出口の時に相当ショックを与えないと厳しいでしょうねという希ガス。


・ということで個人的には輪番の方がまだマシとは思っていたのですが・・・・・・

てなわけで、5年までの債券市場を壊滅状態に追い込むよりは、より長い国債の買入である輪番の拡大と銀行券ルールの一時撤廃(条件として物価目標の達成のメドが付くまでというのと、財政健全化への取り組みが継続する事を入れる)と言う方が「より長期の国債を買う」という点と、「銀行券ルールの一時撤廃」という点でインパクト出せるので、少ない量で効果が出るんじゃないでしょうかというのと、5年まで国債市場を壊滅させるのはマズイでしょという事から考えて居た訳ですが、問題は新執行部のうち名前が挙がっている人が債券市場的にあまり常識的とは思えない話をすぐにおっぱじめてしそうな所でして、まあ輪番拡大はこの執行部ですと諸刃の剣どころか村正の妖刀にも程があるので(やるんじゃねーかとは思いますが)少々アレではございますな。


・リスク性資産の購入に関してはどうでしょうかねえ

ETFとかREITとかの買入拡大という話はあるのですが、これは量が稼げないので岩田先生的にどうなんでしょとか思う(つーかそういうのあまり肯定的じゃなかったような気もするんだが)所ではございますが、黒田さんだったらETFの買入拡大とか言い出すかもしれませんな、よー判らんけど。
 


お題「新手の電波浴キタコレ/森本審議委員会見も安全運転/スタイン理事の「クレジット市場過熱のメカニズム」講演から」2/2   2013/02/22(金)08:05:21  
  でまあその説明がああだこうだとあるのですが、前者の単純なユーフォリアみたいな形での市場の過熱は家計などのリテール投資家が最も楽観した時に市場がオーバーバリューとなる、という意味で株式市場にみられるのが例として判りやすいってな話をしております。以下の部分でございますが。

『According to the primitives view, changes in the pricing of credit over time reflect fluctuations in the preferences and beliefs of end investors such as households, where these beliefs may or may not be entirely rational. Perhaps credit is cheap when household risk tolerance is high--say, because of a recent run-up in wealth.3 Or maybe credit is cheap when households extrapolate current good times into the future and neglect low-probability risks.』

『The primitives view is helpful for understanding some aspects of the behavior of the aggregate stock market, with the 1990s Internet bubble being one illustration. It seems clear that the sentiment of retail investors played a prominent role in inflating this bubble. More generally, research using survey evidence has shown that when individual investors are most optimistic about future stock market returns, the market tends to be overvalued, in the sense that statistical forecasts of equity returns are abnormally low. This finding is consistent with the importance of primitive investor beliefs. 』

で、2つ目の制度的なインセンティブに基づくもの、というのはクレジット市場の過熱の際に原因になりやすいって話をしていまして、その背景には(株式と違って)クレジット投資を行うのはいわゆる機関投資家であって、機関投資家は家計がバブルでヒャッハーみたいなユーフォリアというような要因だけで動くのではなく、むしろ制度的なインセンティブ、つまりゲームのルール、会計原則、パフォーマンスの測定方法、カバナンスなどなどの要因で動く、というような話をしております。以下の部分。

『By contrast, I am skeptical that one can say much about time variation in the pricing of credit--as opposed to equities--without focusing on the roles of institutions and incentives. The premise here is that since credit decisions are almost always delegated to agents inside banks, mutual funds, insurance companies, pension funds, hedge funds, and so forth, any effort to analyze the pricing of credit has to take into account not only household preferences and beliefs, but also the incentives facing the agents actually making the decisions. And these incentives are in turn shaped by the rules of the game, which include regulations, accounting standards, and a range of performance-measurement, governance, and compensation structures. 』

なるほどという所ですが、したがってこれらの金融機関は言うならば規制のアービトラージ(と言う表現は講演の後の方で出てきてここではそうは言ってませんが)をするインセンティブが働きますよねというような話をしております。

『At an abstract level, one can think of the agents making credit decisions and the rulemakers who shape their incentives as involved in an ongoing evolutionary process, in which each adapts over time in response to changing conditions. At any point, the agents try to maximize their own compensation, given the rules of the game. Sometimes they discover vulnerabilities in these rules, which they then exploit in a way that is not optimal from the perspective of their own organizations or society.』

『If the damage caused is significant enough, the rules themselves adapt, driven either by internal governance or by political and regulatory forces. Still, it is possible that at different times in this process, the rules do a better or worse job of managing the incentives of the agents.』

うむ。


・クレジット投資はプット売りのようなもんである

で、この先にもクレジット投資とはみたいな話が続いていまして、そこで「クレジット投資はPUT売りのようなもんです」とかこの人トレーダー上がりかと思ってしまう(実際は学者上がりです)説明があるのがチャーミングであります。ちとくどいけど引用しときますね。

『To be more specific, a fundamental challenge in delegated investment management is that many quantitative rules are vulnerable to agents who act to boost measured returns by selling insurance against unlikely events--that is, by writing deep out-of-the-money puts. An example is that if you hire an agent to manage your equity portfolio, and compensate the agent based on performance relative to the S&P 500, the agent can beat the benchmark simply by holding the S&P 500 and stealthily writing puts against it, since this put-writing both raises the mean and lowers the measured variance of the portfolio.7 Of course, put-writing also introduces low-probability risks that may make you, as the end investor, worse off, but if your measurement system doesn't capture these risks adequately--which is often difficult to do unless one knows what to look for--then the put-writing strategy will create the appearance of outperformance.』

『Since credit risk by its nature involves an element of put-writing, it is always going to be challenging in an agency context, especially to the extent that the risks associated with the put-writing can be structured to partially evade the relevant measurement scheme.』

ふむ。

『Think of the AAA-rated tranche of a subprime collateralized debt obligation (CDO), where the measurement scheme is the credit risk model used by the rating agency.』

キタコレ。

『To the extent that this model is behind the curve and does not fully recognize the additional structural leverage and correlational complexities embedded in a second-generation securitization like the CDO, as opposed to a first-generation one, it will be particularly vulnerable to the introduction of a second-generation product.』

でまあそのサブプライムCDOの時の実例の話があるのですがそこの引用はスルーしますが、つまりクレジットバブルの発生というのは「リスクテイクのバランスがおかしくなり、更にリスクテイクに対する制度的歯止めがうまくワークしない時」という話をしておりまして纏めの部分から次の小見出しネタに参ります。

『A more interesting set of questions has to do with time-series dynamics: Why is it that sometimes, things get out of balance, and the existing set of rules is less successful in containing risk-taking? In other words, what does the institutions view tell us about why credit markets sometimes overheat?』



・何故クレジットの過熱が起こるのか(その1):金融のイノベーション要因

『Let me suggest three factors that can contribute to overheating.』

3つの要因に整理しています。

『The first is financial innovation.』

ほう。

『While financial innovation has provided important benefits to society, the institutions perspective warns of a dark side, which is that innovation can create new ways for agents to write puts that are not captured by existing rules.』

金融のイノベーションは重要な利益も与えますが、暗黒面に落ちると従来のルールで規制されない「新たなプット売りの機会」を与えますとはキタコレ。

『For this reason, policymakers should be on alert any time there is rapid growth in a new product that is not yet fully understood.』

「したがって内容が完全に把握されている訳では無いような新しいタイプの商品が急速に拡大している時には政策当局者は警戒しないといけない」というのはなるほどなるほどという感じでして、この人セルサイド出身かと思ってしまいますな(^^)(さっきも申しあげたように学者です)。

『Perhaps the best explanation for the existence of second-generation securitizations like subprime CDOs is that they evolved in response to flaws in prevailing models and incentive schemes. Going back further, a similar story can be told about the introduction of payment-in-kind (PIK) interest features in the high-yield bonds used in the leveraged buyouts (LBOs) of the late 1980s. I don't think it was a coincidence that among the buyers of such PIK bonds were savings and loan associations, at a time when many were willing to take risks to boost their accounting incomes.』

ということで、過去のその手の商品の急拡大を例にだしていまして実践的な着眼点ですな。


・何故クレジットの過熱が起こるのか(その2):制度の変更要因

『The second closely related factor on my list is changes in regulation.』

ふむ。

『New regulation will tend to spur further innovation, as market participants attempt to minimize the private costs created by new rules. And it may also open up new loopholes, some of which may be exploited by variants on already existing instruments.』

制度変更による影響を避けるとか、その穴を突くような金融イノベーションというのが制度変更の際には起きやすいというのもまあそうですねという所です。


・何故クレジットの過熱が起こるのか(その3):クレジットリスクを取るインセンティブを与える経済環境の変化

とは何ぞやと申しますとこれがキタコレなのですよ。

『The third factor that can lead to overheating is a change in the economic environment that alters the risk-taking incentives of agents making credit decisions.』

そしてその環境とは何かという所でいきなり出てくる実例がキタコレなのでして・・・・・・・・

『For example, a prolonged period of low interest rates, of the sort we are experiencing today, can create incentives for agents to take on greater duration or credit risks, or to employ additional financial leverage, in an effort to "reach for yield."』

キターーーーーーーーーー(・∀・)ーーーーーーーー!!!!!

『An insurance company that has offered guaranteed minimum rates of return on some of its products might find its solvency threatened by a long stretch of low rates and feel compelled to take on added risk. A similar logic applies to a bank whose net interest margins are under pressure because low rates erode the profitability of its deposit-taking franchise. 』

(;∀;)イイハナシタ゛ナー


・でまあそれらの要因はインターアクティブですよと

『Moreover, these three factors may interact with one another. For example, if low interest rates increase the demand by agents to engage in below-the-radar forms of risk-taking, this demand may prompt innovations that facilitate this sort of risk-taking. 』

ということで中々痺れる話が展開されております、というのがご理解いただけたかと存じますが、実はこれで前座の3分の2程度にしかなっていないので、今後も追々ネタにしたいと思います(本人が忘れなければの話ですが)。
 


お題「新手の電波浴キタコレ/森本審議委員会見も安全運転/スタイン理事の「クレジット市場過熱のメカニズム」講演から」1/2   2013/02/22(金)08:04:44  
  こ、これは独立した小見出しを付けざるを得ない・・・・・・・

○なんちゅうかえーっともしもし

[外部リンク] (92号) 株高・低金利の併存は、なぜ好材料なのか
〜 日銀新総裁指名から始まる日本株高の第二ステージへ 〜

もうね、あちこち凄まじいのでこれは思いっきりネタにせざるを得ないのですが、日銀総裁人事がどうのこうのというのはまあ兎も角として、量的緩和とかQEとかの話についての説明が間違いだらけでムーシャ先生がお壊れになられてしまったのかとゆー所ではございますが、これはこれで若い衆に間違いさがしのテスト材料として有益ではないかと思われますぞなもしということで。

まあ幾つかあるのですが・・・・・・

・リフレ政策でリスクの高い長期国債の金利がより低下するとな

何かリフレ政策に関してインフレ期待を高めて恐怖からリスク資産からの回避を促すものではない云々という部分があるのですが、そもそもインフレ期待が高まらないとデフレ脱却しないと思うのですけど、その部分で短期国債よりもリスクの高い長期国債の金利が低下しないといけないという話をしておられて頭が強烈にクラクラして参ります。何か斬新過ぎて頭が痛いのですが、所謂「リスク資産」というのと「期間のリスク」という概念がごっちゃまぜになっているものと思料される所でありまして誠に残念でありまする。

つまりですな、国債は(ギリシャみたいな例もあるので完全なリスクフリーではないのはご案内の通りですがそこは措きまして)購入時点で満期保有を前提にした場合に将来の収益力が確定しているリスクフリー資産という扱いで、これに対して株式とか不動産とかは信用リスクがあったり将来の収益力が現時点で必ずしも確定していない資産な訳で、将来の経済成長が予想されると言う事は後者の資産の将来における収益力などが現在よりも高くなることが予想されるということと同値でありますので、より長期のものになるほど満期までの収益力が現時点で確定している国債が相対的に劣後するという話になりますので、長期の国債の方が利回りが高くなるでしょと言うお話だというのがツッコミどころという感じで考えてみましたけどそんな感じでよろしゅおしますかね????


・そもそも事実関係の説明が怪しい個所

さらに大先生QEの事を信用緩和と仰せになっている箇所があるのですが、そもそもQEというのはQuantitative Easingの略でして普通「量的緩和」と申しまして信用緩和とは別ですし、大先生が例に出した米国のQE2というのは長期国債の大量購入であってそれは信用緩和ではないのですけどという所とか、QE2によっておきた市場の変化について、政策発動によって長期金利が低下したという説明になっておりますが、QE2の時は米国10年国債金利はその前に期待で散々低下(ジャクソンホールのコンファランスでQE2が示唆されてそこからヒャッハー相場が始まった)したあと政策発動以降はその前に下がった分以上に金利上昇したというのはチャートを見れば一目瞭然なのですが、もしかして大大先生はチャートの上下をあべこべに見てらっしゃるのではないでしょうかと疑問に感じたのですが、先生のお告げの効力の事を考えると(以下自主規制)。

ホームページで文章を大公開しているのに何故か「本書および本書中の情報は秘密」という謎のディスクレーマーがある不思議極まりないページ(じゃあ公開するなよ・・・・・・)なので該当箇所を引用するのを自主規制しておきましたので、さてどの部分がどの話でちゅかねえというのを探して頂きたく存じますが、本当はもう数か所ツッコミどころがあるのですが書いていて不憫になったので書き上げたものを3割少々くらい削ってしまったことを念の為申し添えます(^^)。


○森本審議委員記者会見も安全運転

[外部リンク] 今の質問にも関連しますが、金融緩和の手段についてお伺いします。昨日発表された1月会合の議事要旨で、基金による国債買入れの年限を5年まで延長してはどうかという複数の委員の方の言及があったのですが、森本審議委員は、追加緩和のオプションとして年限長期化についてどのような見解をお持ちなのか、是非の理由も含めてお聞かせ下さい。』

と言う質問に関して。

『(答) 今、1年から3年という年限で長期国債の買入れを進めているのは、わが国の資金調達構造上、期間3年以下の貸出等の割合が高いことから、金融緩和を目的とした資産買入等の基金においては、それに概ね対応する期間の金利に働きかけることが最も効果的だと考え、実施しているためです。こうした考えのもとで、先程申し上げた基金の積み上げをしっかり達成していこうということですが、こうした大量の国債を買い入れることによって、周辺の金利にも低下圧力がかかり、今の状況になっていると思います。その上で、5年物まで買ってはどうかといった個別の金融政策については、その時々の経済・物価情勢等を入念にチェックしつつ、リスク要因も考慮に入れながら、どういった方策が一番良いのかということで判断しています。いわゆる金融政策方針については、効果とコストをしっかりチェックしながら考えていきたいと思っています。』

と言う答えなのですが、その前の質問でもマイナス金利の買入についてコメントしなかったりということで、別の質問でこんなのがあったのがワロタ。

『(問) 森本審議委員は、金融政策の1つ1つの選択肢についてはコメントされないということだと思いますが、買入対象国債の年限を5年まで延長するとか、あるいは日銀当座預金の超過準備付利金利を引き下げるないし撤廃するなど、金融政策のあらゆる選択肢を排除しないという姿勢なのでしょうか。(後半割愛)』

『(答) 私どもは、毎回の金融政策決定会合の中で、〃从冓価情勢の現状・先行きの点検、それから▲螢好要因の点検という、いわゆる2本柱をしっかり入念に行いながら、その時々に、金融緩和政策が必要かどうかということを議論しています。そうした中で、より長い年限の国債の買入れとか、日銀当座預金の超過準備付利金利を引き下げるないし撤廃するとか、様々な政策があるわけですが、これらについては、当然、効果とコストがあるので、こうしたことを色々と考えながら決めていくということです。(後半割愛)』

・・・・・・・・・何と言うノーコメント。


・リスクはバランスとな

しかし良く見ると森本さんの見解ではないのがオソロシス。

『(問) 午前中の講演の中で、経済の中心的見通しは上下双方向に不確実性があるというお話でした。物価については上振れのリスク、下振れのリスク、両方あると思いますが、今後の政策を考える上でどちらに重きを置いてみていきたいか、ご意見をお願いします。』

『(答) このところの金融政策決定会合においては、経済のリスクは上下双方向の不確実性があるということで、大方の政策委員は、上下ほぼバランスした見方をされているのではないかと思います。物価についても、経済と連動しているので、上下双方向のリスクがあるということで、大方の政策委員は、上下ほぼバランスした見方をされていると思っています。一方、先程も触れましたが、当面の物価情勢については、昨年の耐久消費財の価格調査品目の入れ替えや、エネルギー価格が上昇していたことの反動の問題があり、少し下振れる可能性はあろうかと思います。もっとも、これはリスクというよりも、見通しの問題であって、リスク要因という意味では、上下ほぼバランスしているというのが、政策委員の皆さんの大体の考え方・見通しではないかと思っています。』

ほうほうリスクはバランスですか・・・・・・・・と思って良く読みなおすと森本さん個人の意見を言っている訳では無くて単に政策委員会の大勢はリスクはバランスとおもっていますぞなもしという話になっているのがオソロシス。

てな感じで今回の森本さんの講演と会見は見事なまでに無風モードでした。ネタ的には残念無念(^^)。


○スタイン理事講演ネタやっと続きである(大汗)

[外部リンク] the "Restoring Household Financial Stability after the Great Recession: Why Household Balance Sheets Matter" research symposium sponsored by the Federal Reserve Bank of St. Louis, St. Louis, Missouri
February 7, 2013
Overheating in Credit Markets: Origins, Measurement, and Policy Responses


・市場過熱の2つのメカニズム:単純なユーフォリアと制度的な要因と

上記の小見出しはあたくしがちょっと意訳してみたものですが。

『Two Views of the Overheating Mechanism』という小見出しの冒頭部分から。

『I will start by sketching two views that might be invoked to explain variation in the pricing of credit risk over time: a "primitive preferences and beliefs" view and an "institutions, agency, and incentives" view. While the first view is a natural starting point, I will argue that it must be augmented with the second view if one wants to fully understand the dynamics of overheating episodes in credit markets.』

ということで、クレジット市場の過熱について"primitive preferences and beliefs"という現象によって生じるものと、"institutions, agency, and incentives"というのを指摘しております。
 


お題「FOMC議事要旨からちょっとだけ/ニュース雑談/森本審議委員講演メモ」2/2   2013/02/21(木)08:03:31  
  :閾値に関連して

『Participants also discussed the economic thresholds in the Committee's forward guidance on the path of the federal funds rate.』

さいだっか。

『On the whole, participants judged that financial markets had adapted to the shift from date-based communication to guidance based on economic thresholds without difficulty, although a few participants stated that communications challenges remained.』

ほうほうそのチャレンジとは?

『For example, one participant commented that some market participants appeared to have incorrectly interpreted the thresholds as triggers that, when reached, would necessarily lead to an immediate rise in the federal funds rate.』

「incorrectly interpreted the thresholds as triggers」というのは確かにあるある。

『A couple of participants noted that this policy tool would be more effective if the Committee were able to communicate a consensus expectation for the path of the federal funds rate after a threshold was crossed.』

これは微妙であたしゃあまり出さない方が良いとは思うのですが・・・・・・・・・

『One participant also indicated a preference for lowering the threshold for the unemployment rate as a means of providing additional accommodation.』

確かに失業率の閾値下げれば追加緩和になるのですが、それはロンガーランの失業率に対する見方の変更を伴う事になると思うのであまりお勧めしないのですが・・・・・・

ということでまあこっちに関しては無風ですな。

#その他の部分は週末読みますので来週にでも


○ニュース雑談

・何じゃこのニュースは?

昨日話題になって為替市場がぶれたのはご案内の通り読売ニュース。

[外部リンク] 読売新聞)

でまあこれで武藤さんの名前が無いので円安ヒャッハーとか言っているのですが、そもそも日銀総裁人事で円安ヒャッハーというのをやると為替誘導ガーとか言われる訳であまりこの手のネタで市場に暴れてほしくは無いのですが、まあそれ以前の問題として武藤さんが候補に入っていないというのがもう何かアレの香り。

と思ったら時事通信がそのちょっと前にこのニュース。

[外部リンク] 2月20日(水)2時31分配信

まあこっちの記事の方が普通っぽい。つーか読売ってこの前も公取の人事を事前報道してひと悶着起こす切っ掛けになっていたと記憶しているのですが(間違いだったらゴメンナサイ)、どこの放火魔だよという所で。


・この正直者!

このニュースはワロタ。

[外部リンク]
2013/2/20 14:41 ロイター

『外債購入のため官民ファンドを設立するという話だったが、今でもそうかとの質問に安倍首相は「外債ファンドを検討すると決めたのは昨年11月くらいで、大胆な金融緩和を打ち出し始めたところだ」とし、「検討の必要性は薄まっている」と語った。さらに、大胆な金融緩和が軌道に乗っていること、3月に日銀人事が行われることなどもあり、必要性はなくなってきているとも指摘した。』(上記URLより)

・・・・・・・・・・・これじゃあ「外債購入ファンドは円安誘導の為に行うんです」って言ってるようなもんでして、いやあのもし実施するんだったら何かもっともらしい言い訳(例えば岩田一政さんがこの前山本幸三さん所の勉強会で説明していた時には「海外で金融危機が起きた場合に危機対応として外債購入をするような機能を設ける」というような話をしていたとの報道でしたよねー)をしないとそもそも外債購入云々自体が出来ませんぞなもしという所でありまして、何でこういう事言っちゃうのかなあと思うのですが、そもそもそういう質問をするからこういうボロが出る訳でして、国益という物を勘案した場合には一々国会で為替の話とかするんじゃねえよ質問する方考えろこのヴォケという所ではございます。



○森本審議員講演は基本的に執行部ペースの説明なのでメモ程度である

[外部リンク]
 


お題「FOMC議事要旨からちょっとだけ/ニュース雑談/森本審議委員講演メモ」1/2   2013/02/21(木)08:03:08  
  http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130221/t10015669531000.html
「押し買い」法律による規制始まる
2月21日
5時3分

このニュース最初に見た時に「押し目買い」と空目する位に職業病なこのアタクシですが、ちなみに有価証券の「押し買い」は規制の対象外のようです(6品目が対象外)ので皆さん押し目買いはしても大丈夫ですよ(違)。


○FOMC議事要旨からちょっとだけ

[外部リンク] Views on Current Conditions and the Economic Outlook』の最後3パラグラフ辺りが緩和政策の継続がどうのこうのという議論部分です。


・追加の資産購入のプロコンについて

『The Committee again discussed the possible benefits and costs of additional asset purchases.』

キタコレ。

『Most participants commented that the Committee's asset purchases had been effective in easing financial conditions and helping stimulate economic activity, and many pointed, in particular, to the support that low longer-term interest rates had provided to housing or consumer durable purchases.』

金融環境を改善すると共に、特に指摘されるのが低位の長期金利をサポートして住宅や耐久消費財の購入をサポートする効果があるということですな。

『In addition, the Committee's highly accommodative policy was seen as helping keep inflation over the medium term closer to its longer-run goal of 2 percent than would otherwise have been the case.』

ほほーという所ですが金融政策によって中期的な物価上昇率2%ゴールの達成をサポートしているとな。

『Policy was also aimed at improving the labor market outlook.』

でもって労働市場改善のサポートもしていると。

『In this regard, several participants stressed the economic and social costs of high unemployment, as well as the potential for negative effects on the economy's longer-term path of a prolonged period of underutilization of resources.』

高失業率の社会的コストや資源の活用の低下などの問題点を指摘したってんですからつまりこれは現在の緩和的政策の有効性という話です罠。で、ここまでが緩和政策の良い話で、ここからがキタコレな話。

『However, many participants also expressed some concerns about potential costs and risks arising from further asset purchases.』

キタコレ。

『Several participants discussed the possible complications that additional purchases could cause for the eventual withdrawal of policy accommodation, a few mentioned the prospect of inflationary risks, and some noted that further asset purchases could foster market behavior that could undermine financial stability.』

出口政策の困難さが高まるというのがSeveral、インフレリスク警戒はa few、金融安定に反する市場の行動を促す(ネタにすると言ってまだ続きをやっていないスタイン理事の指摘する「クレジット市場の過熱」というような所も含まれていると思います)というのがsomeとな。

『Several participants noted that a very large portfolio of long-duration assets would, under certain circumstances, expose the Federal Reserve to significant capital losses when these holdings were unwound, but others pointed to offsetting factors and one noted that losses would not impede the effective operation of monetary policy.』

長期債を持ちすぎると出口政策で大損こき太郎になるのは問題というのがSeveral、一方で他の人たちはべつにまあ損こいてもオペレーション自体が困難になる訳では無いから細けえこたあいいんだよという話とな。

『A few also raised concerns about the potential effects of further asset purchases on the functioning of particular financial markets, although a couple of other participants noted that there had been little evidence to date of such effects.』

買い過ぎで金融市場の機能が低下するという問題点(ちなみにハポンの中短期国債市場はどう見ても機能低下です本当にありがとうございましたという風情ですが)がA few、一方で他の2名はそんな兆候は特になかろうよと反論と。

『In light of this discussion, the staff was asked for additional analysis ahead of future meetings to support the Committee's ongoing assessment of the asset purchase program.』

ということで今後のFOMCでスタッフからこの手のアセスメントが報告されるという話です。


・資産買入のペースについての検討

『Several participants emphasized that the Committee should be prepared to vary the pace of asset purchases, either in response to changes in the economic outlook or as its evaluation of the efficacy and costs of such purchases evolved.』

買入のペース変更の準備をすべきというのがSeveralとな。

『For example, one participant argued that purchases should vary incrementally from meeting to meeting in response to incoming information about the economy. A number of participants stated that an ongoing evaluation of the efficacy, costs, and risks of asset purchases might well lead the Committee to taper or end its purchases before it judged that a substantial improvement in the outlook for the labor market had occurred.』

でまあこの部分でほほうというのは2文目でしょうなあという所で、プロコン比較してデメリットが多くなるようであれば「a substantial improvement in the outlook for the labor market」となる前であっても資産買入プログラムのペース減少や停止も必要であろうというのが「A number of」となっています。

つまりですね、まあこの辺りのガイダンスっていうのは(先般ネタにしたカナダ中銀カーニー総裁のガイダンスに関する講演でもありましたように)「ガイダンスは約束では無い」というのが重要なポイントであって、そもそも非伝統的政策で効果とコストが予め判っている訳では無い政策を実施するのであるからして、例えば今回のように「a substantial improvement in the outlook for the labor market」となっても緩和政策を継続する、という話をしていてもそれはあくまでもガイダンスであって、実際に政策やってみてデメリットの方が大きくなったと判断されたらプラクティカルに対応しましょう、というのが(ある意味ご都合主義ではあるが)非伝統的政策の運営における重要なポイントである、というような考え方が実は世界的に非伝統的政策を実施する場合のポイントという認識が段々広まっているんでしょうなあとか思うのであります。

と言う中で何で今さら厳格なターゲッティング政策を求める声が多いんでしょうねえジャポンではとゆー所ではあるのですが、これは日銀の過去のトラックレコードがアレという面もあったりするのでまあ言われる罠というのもあるけれども、少なくとも「海外での中銀などとのコミュニケーションをどうしますか」というような面も考えて次期正副総裁選定するのにこの辺の認識が無い方を選定するというのもどうなのかねと思うのでありました。

と話はそれましたが続き。

『Several others argued that the potential costs of reducing or ending asset purchases too soon were also significant, or that asset purchases should continue until a substantial improvement in the labor market outlook had occurred.』

一方でSeveral othersは資産買入を早めに減額または終わらせる潜在的コストは大きいので、やはり「a substantial improvement in the labor market outlook」となるまでは資産買入を継続すべきではないかという見解ですが、これどう見てもこっちの方が少数派というのがほほうという所ではございます。

『A few participants noted examples of past instances in which policymakers had prematurely removed accommodation, with adverse effects on economic growth, employment, and price stability; they also stressed the importance of communicating the Committee's commitment to maintaining a highly accommodative stance of policy as long as warranted by economic conditions.』

A fewは早すぎる緩和解除が経済などに与える悪影響があった過去の例(って何でしょうねえ^^)を挙げて、コミットメントの通りに緩和を長期化させることは重要であると指摘していまして、まあ後半の人たちの方が「金融政策のコミットメント」という意味では大事なポイントで、あまりガイダンスをプラクィカルに運用しちゃうと最初の時は良いけれども2度目に同じ事を実施しようとした時にガイダンスが信用されなくなるという弊害もあります罠、とまあそういう風にも思いますです。

『In this regard, a number of participants discussed the possibility of providing monetary accommodation by holding securities for a longer period than envisioned in the Committee's exit principles, either as a supplement to, or a replacement for, asset purchases.』

ほうほうという所ですにゃ。
 


お題「ニュース雑談/決定会合議事要旨はカオスとな」2/2   2013/02/20(水)08:04:59  
  『これに対して何人かの委員は、現状を前提に考えると2%の達成には困難が伴うとの認識を共有しつつ、政府が競争力・成長力の強化に向けた取り組みを強力に推進するもとで、2% の達成を目指して日本銀行が金融緩和を推進するというかたちで、政策当局者が一体となって取り組む姿勢を明確にすることにより、企業や家計の期待形成に働きかける効果も考えられるため、このタイミングで見直すことには意味があるとの見解を述べた。』

>現状を前提に考えると2%の達成には困難が伴うとの認識を共有しつつ
>現状を前提に考えると2%の達成には困難が伴うとの認識を共有しつつ
>現状を前提に考えると2%の達成には困難が伴うとの認識を共有しつつ

・・・・・・・ワロタとしか申し上げようがございませんが、2名以外にもまあ2%は厳しいけれどもここはおとなのじじょうでと何処のつば九郎だというお方が複数名おいでと。

『このうちの一人の委員は、現時点の国民の物価観に過度に依拠するのではなく、先行きの経済物価情勢も踏まえて望ましい物価上昇率を考える必要があると述べた。もう一人の委員は、過去の低インフレの実績に基づいて多くの国民が現在持っている低いインフレ予想が今後も変わらないと想定するのは適切ではなく、様々な研究結果を見ても、かなりの割合の人々のインフレ予想は、将来の政策やそれによる経済の変化を織り込んで形成されていると考えられるので、これらの人々の予想形成に働きかけることは自然であると付け加えた。』

おまいら今まで1%を目途にしてた時の何故1%という数値を置いたのかという説明と全然違うじゃネーカまた中原三原則がでやがったなという所で。


・共同声明もカオス

順序としてはその前に金融政策方針の決定があって、その後に共同声明の検討があったのですけどさきにこちらを引用します。

『この提案を受け、委員は、デフレ脱却と持続的な経済成長の実現のための政府・日本銀行の政策連携に関する共同声明を公表することについて、議論を行った。』

ということで。

『委員は、政府と日本銀行が、デフレ脱却と持続的な経済成長の実現に向けて、連携を一段と強化することの意義は大きいとの認識で一致した。大方の委員は、現在、日本経済には持ち直しの動きがみられ、緩やかな回復経路に復していくために大事な局面にあること、また、政府が成長力強化に向けた取り組みを強力に推進することを表明していることを踏まえると、そうしたタイミングで政府と日本銀行が連携を強化し、一体となって取り組んでいく姿勢を明確に示すことは、日本経済の回復の動きを後押しするうえで、きわめて重要であるとの見解を示した。』

とまあここまでは良いとして。

『このうちの一人の委員は、政府との共同声明を決めるにあたっては、日本銀行法が定める、中央銀行としての独立性の確保と、政府との意思疎通の重要性とのバランスが重要であり、今回の声明はそうしたものになっているとの見方を示した。』

「共同声明は」そうですね(棒)。

『そのうえで、この委員は、特に、政策連携という言葉が使われていること、具体的な金融政策の運営については日本銀行に任されていることの2点において、政府からも日本銀行の独立性に対する配慮がなされていると理解していると述べた。』

「共同声明」に書かれている意味での「政府から」の配慮はそうですね(棒)。

『何人かの委員は、政府が、財政運営に対する信認をしっかり確保することも、連携を進めていくうえで重要であると述べた。』

まあここは重要なポイントですよね。特にAPPと財政ファイナンスの問題というのがありますので。

『別の複数の委員は、政府との間で、日本経済が直面する課題についての認識の共有が十分に図られているか疑問があり、もう少し時間をかけて望ましい政策連携のあり方を協議すべきと考えられるとの見方を示した。』

キタコレ。

『このうちの一人の委員は、労働力人口が毎年0.6%ずつ減少していく中で、2%の物価上昇率を安定的に実現するためには、きわめて高い生産性の上昇が必要になるという厳しい現実を直視する必要があると述べた。また、もう一人の委員は、政府が消費者物価の前年比上昇率2% という目標の達成に向けた責任を分かち合うことが明示されなければ、企業や家計の期待形成に働きかける効果は限定的ではないかとの見方を示した。』

このお二方の認識は全くおっしゃる通りでございまして、特に後者に関しては早速安倍ちゃんが金融政策だけで2%やりやがれとか言い出す次第ですからして、後者の点については前者の論点なども踏まえて政府の取り組み姿勢というのをちゃんと出すようにしないといかんという話ですよね。

つまり、この文書自体は2%目標に対して政府と日銀の協力という形になっているのですが、肝心の安倍ちゃんが2%は日銀が実施するもんですよという業務分担的なイメージで共同声明を考えていると、そこに将来とんでもない齟齬が発生する可能性が、というか既に齟齬が発生していますけど・・・・・・・


・ガイダンス文言に関して

『.当面の金融政策運営に関する委員会の検討の概要』に戻ります。

『金融資産の買入れと実質的なゼロ金利政策とを継続することにより、強力に金融緩和を推進する期間について、多くの委員は、「物価安定の目標」をできるだけ早期に実現することを目指し、それぞれ必要と判断される時点まで、とすることが適当との見解を示した。』

ということでまずはガイダンス文言部分。

『これに対し、複数の委員は、現時点で「物価安定の目標」を消費者物価の前年比上昇率で2%とすることに反対であるため、その「物価安定の目標」と関係付けるかたちで金融資産の買入れ等の継続期間を設けることにも反対であると述べた。これらの委員は、現時点では当面1%の物価上昇率を目指すことが適当であり、その際、1%に達する前に拙速な金融緩和策の後退を行う政策意図がないことを明確に示すことが望ましいとの見解を示した。』

佐藤さんと木内さんですな。

『一人の委員は、見通し期間を1年延長したうえで、物価上昇率にかかる政策委員の見通しの中央値が1%台半ばを超えるまで、実質的なゼロ金利政策と期限を定めない資産買入れを継続することを明示することも一案であるとしたうえで、今回の会合では大勢意見に従いたいと述べた。』

「見通し期間を1年延長したうえで、物価上昇率にかかる政策委員の見通しの中央値が1%台半ばを超えるまで」というのは面白い提案なのですが、それをしだすと展望レポートが益々鉛筆舐めの世界になるリスクが高まるのと、見通しが変わった場合に戻したりするのがややこしくなるのであまり明記しない方が良いと思います。

『別の一人の委員は、将来の短期金利に関する市場の予想に働きかけるオーソドックスな緩和強化策である実質的なゼロ金利政策については、金融資産の買入れとは効果・副作用に関する知識の集積が異なることもあり、消費者物価の前年比上昇率2%が見通せるようになるまで継続して一段と強い意思を示すことが適当との見解を示した。』

FED方式でAPPとゼロ金利を分離しつつゼロ金利の時間軸を強化しましょうという話で宮尾さんの提案ですね。

『これに対し、ある委員は、ゼロ金利政策と金融資産の買入れの効果と副作用の違いを強調することは、かえって現在強力に働いている時間軸の効果を低下させる惧れがあるとの見方を示した。』

うーん、ここは微妙。要は強調しなければ良いだけの話だとは思います。

『別の一人の委員は、先行きの金融政策運営に関するガイダンスは、今後の経済・物価情勢や累積的な金融緩和の効果を巡る不確実性の高さを十分踏まえたものとする必要があると述べた。』

つまりあまりリジットにしない方が良いという話ですな。

『委員は、日本銀行法は金融政策運営の理念を「物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資する」と定めており、そのもとで、先行きの金融政策運営方針をどのようなかたちで示していくにせよ、日本銀行は、金融政策の効果波及には相応の時間を要することを踏まえ、金融面での不均衡の蓄積を含めたリスク要因を点検し、経済の持続的な成長を確保する観点から、問題が生じていないかどうかを確認していく必要があるとの認識を共有した。』

というのはまあ普通の話です。


・唐突に来た「APP銘柄5年への延長」&付利関連の議論ナッシング攻撃

で、その部分の前にあるのがオープンエンド買入の検討部分になるのですが、

『こうした説明を受けて、委員は、期限を定めない資産買入れ方式の具体的な内容について議論を行った。委員は、本年末の現行方式での買入れ完了後、2014 年初からは、期限を定めず毎月一定額の資産を買入れ続ける方式を導入することが適当であるとの見解で一致した。このうちの一人の委員は、新たな買入れ方式は直ちに導入することも考えられるが、今回会合では、政策委員会として一致した明快なメッセージを出すことを優先したいと述べた。また、委員は、毎月の買入れ額について、消費者物価の前年比上昇率が1%にまで高まっていくと予想される2014 年中に、さらに「目標」である2%を目指し、手綱を緩めることなく、しっかり金融政策を実行していく観点から、基金の残高を10 兆円程度増加させ、その水準を維持できるよう、当分の間、長期国債2兆円、短期国債10 兆円、CP・社債1兆円の計13 兆円程度とすることが適当であるとの認識を共有した。』

とまあこの辺は特段の議論にはなっていない模様。

『複数の委員は、「物価安定の目標」の実現には相応の時間がかかる可能性が高い中、先行きになればなるほど経済・物価情勢や累積的な金融緩和の効果などを巡る不確実性が高くなることなども踏まえ、当分の間というかたちで期間を定めずに毎月の買入れ額を決めて買入れを行っていくことは、日本銀行の金融緩和姿勢を明確に示すものであるとの見解を述べた。』

とまあここまでは良い。

『複数の委員は、短期国債の買入れの強化は、短期ゾーンの金利低下を通じて、為替市場へ働きかける観点からも重要であると指摘した。この間、複数の委員は、例えば、資産買入れの対象となる長期国債の残存年限を5年程度まで延長することも考えられると述べた。』

>例えば、資産買入れの対象となる長期国債の残存年限を5年程度まで延長することも考えられると述べた
>例えば、資産買入れの対象となる長期国債の残存年限を5年程度まで延長することも考えられると述べた
>例えば、資産買入れの対象となる長期国債の残存年限を5年程度まで延長することも考えられると述べた
>例えば、資産買入れの対象となる長期国債の残存年限を5年程度まで延長することも考えられると述べた
>例えば、資産買入れの対象となる長期国債の残存年限を5年程度まで延長することも考えられると述べた

・・・・・・・・・もうね、5年新発国債入札の日にこういうのが出ちゃうというのが日銀の間の悪さという奴でございまして、しかもこの5年程度への延長云々に関しての理由に関する背景説明が書いていないので、一体全体どういう状況になるとそれが具体化するのかというのがワカランチ会長となるので、そらまあ5年入札に向けて相場がヒャッハー(という程でも無かったが)になるというものでありまして、これに関しては議事要旨が公開される日がまさに5年新発国債入札の当日朝であることを踏まえますと、もうちょっと丁寧に書いてほしかった部分です。

つまり、これは「金利を下げて為替市場に働きかけたい」から5年に延長するのか、それとも「APPの積み上げが困難になる」から5年に延長するのかが判らないので困る訳でして、どっちの観点(または上記以外の別の観点)で話をしているのかによって5年への延長論議がどういう状況で具体化するのかの判断が付きかねると市場参加者に向けたメッセージとしては非常にあいまいで却ってノイズになりますぞなもしという話になるのですよ。

文章からするとたぶん前者だと思うのですけれども、それだと何かちょっと違うんじゃネーノという感じもする訳で、金利差通じて為替市場に働きかける為に5年まで延長、というのはあまりピンとこない論点に思えるのですが実際にはどういう論点でこれが出たのか判らんと言うのが気持ち悪いです。

ということで、今回の議事要旨最大の謎はこの部分でありましたということで時間切れですorz
 


お題「ニュース雑談/決定会合議事要旨はカオスとな」1/2   2013/02/20(水)08:04:35  
  昨日は安倍ちゃんの外債購入発言をマクラにしたのですが今日はまた安倍ちゃんアチャー状態なのでニュース雑談として昇格(^^)。

○安倍ちゃん・・・・・・・・・

外債購入発言はまずいだろと思ったら早速麻生さんと甘利さんが火消しに。

[外部リンク] (1)
更新日時: 2013/02/19 12:25 JST

『2月19日(ブルームバーグ):金融緩和の手段として外債購入という考え方もあるという安倍晋三首相の国会答弁について麻生太郎財務相は19日、そうしたことはないと発言、甘利明経済再生担当相も一般論だったとの認識を示した。いずれも閣議後会見で語った。』(上記URLより)

そらまあG7G20であれだけ言われた後なんですからやっぱりマズイですわなと思ったのですがその一方で安倍ちゃんェ・・・・・・・・・・

[外部リンク] 02月 19日 18:26 JST

『[東京 19日 ロイター] 安倍晋三首相は19日午後の参議院予算委員会で、外債購入については発言を控えさせていただきたいと語った。日銀法改正については常に視野に入れているとし、日銀法を時代を経て適したものにするためにどうするかは、専門的な知見を持つ人が議論していくことが有意義だと思うとの考えを示した。』(上記URLより)

いやまあ仰っていることは「法律は常に時代に合ったものにすべき」って文脈ではあるのですが、そもそもここに至るまで「俺様の言う事を聞かないと日銀法改正」という話をしていた流れというものがありまして、国内はともかく海外的に言えば中央銀行の独立性を侵害してるんじゃネーノとか言われたりしていたし、大体からしてその手のかなり乱暴な発言で市場が反応して居た訳ですから、やはり「日銀法改正」という話も為替誘導という文脈で受け止められやすいので、ちょっと発言は慎重にして頂かないと。

つーか、もうG7G20であれだけ釘を刺されたのですから「日本の要人発言を受けて円安」という展開になる事自体が日本の通貨外交的な意味で日本の立場を悪化させる訳で、兎に角為替に関しては「G7やG20でも認識を共有しているように為替レートは市場が決めるものです」という話と「日本はデフレ脱却の為に政府日銀が政策協調をしております」という話だけしておけば良いのであって、為替を目的にして金融政策を緩和的にしましょう言う事聞かないのはイラネとかそういう話は本音の所はどうであれ、それは「お作法」としてゆうてはならん事であるのですが、どうも安倍ちゃんブレーンとやらの皆様のお話をそのままご発言になっておられているようで、まあブレーン様におかれましては安倍ちゃんにちゃんと通貨外交とは何ぞやという話をご教授して頂きたい物だと存じます。とは言いましてもG7を受けた後に「通貨安競争は悪い事では無い」とか堂々と言ってしまう山本幸三先生とか見ていますと通貨外交がどうのこうのというレクチャーを行うのは期待薄ですので、毎度申し上げておりますようにブレーンとやらの換装をお願いしたいと存じます次第。

いやね、んなもん欧米当局だって通貨安でウハウハとかやっているのですし、こちとらその間円高でリスクオフを受けた結果相変わらずのデフレなんですから、お前ら落ち着いたんだったらちょっと返せやというのは当然だと思うのですけれども、まあそういうのって外交のお作法として平場で思いっきり当局者が表立って言う話では無いでしょという事で、そういうお作法まる無視で「通貨安競争は悪い事では無い」みたいな話を思いっ切りしちゃうとかいうセンスって、「それは言ってることは経済的観点から正しいが政治的に問題なのでフィージビリティーの面を考えて下さい」という話だと思うのですけどねえ。

つーか昨日も申し上げましたが、国会で為替の話とか未だに質問する議員様におかれましては国益と言うのが奈辺にあるのか、と言う事をもう少し考えて発言をして頂かないと困る訳でして、そもそも2%の物価上昇を目標にしようというのですからこの程度の円高修正では全然足りない訳でして(どこぞの安倍ちゃんの経済ブレーン先生によると2%でこの辺らしいですが、苦笑)、しらっと円安に持って行かないといけないのですから、通貨外交的に日本ケシカランと言われるような文脈に持って行くようなバカアホ質問をする議員様におかれましては可及的速やかに三途の川寒中水泳大会へのご参加をされてそのまま岸の向こう側に立たれますことを全力でお勧め致したくなってしまいますぞなマッタクモウ。


○市場メモ(本当にただのメモ)

・固定金利オペ札割れ

[外部リンク] 5,000 2013年2月21日
共通担保資金供給(資産買入等基金) 8,000 2013年2月21日 2013年3月14日

[外部リンク] 26,450 5,003 0.078 0.079 89.3
共通担保資金供給(資産買入等基金)(2月21日スタート分) 5,630 5,630

・・・・・ノーコメントであるがナムナム。


・5年入札の日に議事要旨で余計なものが・・・・・・

という話がありますが次の議事要旨コーナーの最後にその部分はございます^^;



○1月議事要旨がカオスな件について

まあカオスだわなと思いましたが。
[外部リンク] 月の展望レポートで示した見通しと変わらないとの認識を共有した。委員は、2014 年度にかけて日本経済が潜在成長率を上回る成長経路を辿り、マクロ的な需給バランスが改善するもとで物価上昇率が徐々に高まっていき、その結果として企業や家計の予想インフレ率も緩やかに上昇していくという、見通しの前提となる基本的なメカニズムは、10 月時点から変わっていないとの認識を共有した。』

そもそも見通しの基本的なメカニズムが10月から変わらないのになぜ物価目標を引き上げる事ができるのかが意味がワカランチ会長ですがそれは別の項でカオス議論がありますので後ほど。

『多くの委員は、2014 年度末までの見通し期間の終盤にかけて、消費者物価の前年比は1%に接近していくとの認識を示した。複数の委員は、今後、政府の取り組みなどによって成長力の強化が実現していく中で、消費者物価の前年比は、見通し期間を超えた2015年度以降、1%を超えて高まっていくと想定されると述べた。』

はあそうですか(棒読み)。

『ある委員は、今後、競争力強化の取り組みが具体的に進み、企業の収益力や生産性が高まることで、家計と企業の将来所得に対する期待が改善し、企業の価格支配力の改善と賃金の持続的な引き上げが両立する、望ましい物価上昇につながる可能性があるとの見方を示した。』

はあそうですか(棒読み)。

『別のある委員は、政策委員の見通しの中央値について、成長率の見通しが全体として前回対比上振れる一方で、消費者物価の見通しはほぼ前回見通し並みにとどまっていることは、政策委員の大勢が、マクロ的な需給バランスに対する物価の感応度が低下していることを想定しているようにみえると指摘した。』

確かに(^^)。

『これに対し、複数の委員は、見通し期間以降に物価上昇率が高まっていくことを想定しており、十分な期間をとれば物価の感応度は低下している訳ではないと述べた。一人の委員は、先行きの物価情勢の変化は、10 月の展望レポート時に比べて、物価に関する見通し分布チャートの下振れの可能性が低下し、上振れの可能性が高まるかたちとなっていることに現れていると指摘した。』

ここのやり取り、まあさらっと読むとふーんという話なのですが、つまりはこの「別のある委員」はおまいら前回の物価の予想が高すぎたのか今回の物価の予想が低すぎるのかのどっちか(まあ普通に考えて前者でしょうが)でそもそも物価の見通しで鉛筆舐めてるだろとツッコんだ、というのを議事要旨という形で出す時に事務局が綺麗な表現に丸めたらこうなった、と解釈したのですがどうでしょうかねえ(あくまでも妄想ですが)。

『別の一人の委員は、現在、政府が打ち出している構造改革の取り組みが、経済の改善を通じて物価上昇率に反映されるまでには長いラグがあるため、より長期的な視点を踏まえて議論する必要はこれまで以上に高まっているとの認識を示した。』

いや物価目標ってそんなに長期的な視点でやってて許されるもんなんですか?という気が思いっきりしますがまあそれはそれとして。


・物価目標に関する議論が更にカオス

『.「『物価の安定』に関する点検」に関する執行部からの報告および委員会の検討の概要』から。

『1.執行部からの報告』というのがありまして、『2012 年12 月19、20 日の金融政策決定会合で議長より指示があった「物価の安定」に関する論点整理について報告する。』とありますが、これはまあ要するに物価安定目標の文書やその後に出た背景説明文書でああだこうだ言ってた話を説明していますので引用割愛して『2.委員会の検討』の方へ参ります。議事要旨本文12ページから。

途中までの概念の話はまあ全員が一致する話、というか物価安定目標の文書に書いてあった論点になりますので割愛しまして2%の部分に関してカオス鑑賞をしましょう。

『次に、持続可能な「物価の安定」の数値的な表現を検討するに当たり、委員は、.丱ぅ▲后↓△里蠅靴蹇↓9駝韻諒価観の3つの観点を踏まえる必要があるとの認識を共有した。そのうえで、委員は、それら3つの観点について、現時点で大きな変化はないとの認識を共有した。』

大きな変化が無いのに何故2%に上がるし??

『複数の委員は、「中長期的な物価安定の目途」を「消費者物価の前年比上昇率で2% 以下のプラスの領域」としたうえで「当面は1%」と示している点に関して、今回の見通し期間中に当面の「目途」である1%にかなり近づくと見込まれることを踏まえると、その先、具体的にどの程度の物価上昇率を持続可能な「物価の安定」として想定するかについて、このタイミングで示しておく必要があるとの見解を述べた。』

2%にここで無理矢理引き上げる為の屁理屈とは言え、見通し期間中に1%の当面の目途達成が見えてきたとかテラカオスwwwwwwww

『多くの委員は、政府が、競争力と成長力の強化に強力に取り組んでいくという認識を示していることに言及し、今後、そうした取り組みの進展に伴い、現実の物価上昇率さらには国民の物価観が高まっていくと期待できるとの見解を示した。』

どう見てもただの大和魂あれば竹槍でB29撃墜理論です本当にカムサハムニダ。

『複数の委員は、ゼロ金利制約も勘案したのりしろの必要性を踏まえると、中長期的に目指すべき物価上昇率は1%よりも高いと考えられると述べた。別の複数の委員は、他の先進国が目指す物価上昇率である2%に揃えることが、長い目でみた通貨価値のバランスにも資すると述べた。』

この辺はよりロングスパンというか1%の目途を達成した後と言う意味ではまあそうなのですが・・・・・

『こうした議論を経て、大方の委員は、具体的な数値表現として「消費者物価の前年比上昇率2%」が望ましいとの認識を示した。』

・・・・・・・・いやもう事務局スタッフの文章構成能力がチョモランマより高いというのが判る訳ですが、ここでしらっとロングスパンでの話が飛躍して足元での目標数値表現の変更が正当化されるという話になって、これ読んでいる方もぼけーっと読んでいるとつい納得しちゃうのですが、今申し上げたように「より将来の事を考えた場合には1%より高い数値でしょう」というのと「今金融政策の目標数値として掲げる数値が1%より高い数値であることが適切」というのはその間のロジックにギャップがあるのですが、こういう形で流れるように文章にすると一々ツッコミどころを探しながら(またの名をあら探しともいう)読まないと納得しちゃう書き方をするのが日銀スタッフ恐るべしとしか申し上げようがございません。テラオソロシス(^^)。

話が逸れましたが、ちょっと飛んで2%に対する反対意見(佐藤さんと木内さん)の所がオモロイ。

『この間、複数の委員は、「物価安定の目途」に代えて「物価安定の目標」という表現を用いることには同意しつつも、その数値的な表現については、「消費者物価の前年比上昇率で2%以下のプラス、当面は1%」という表現を維持し、その実現に全力を尽くす姿勢を示すことが適当であるとの認識を述べた。』

しかし就任当初ハト派(と言われる)2名だったのに筋を通して来たのがこの2名というのが実に皮肉な話ですな。

『これらの委員は、その理由として、‐暖饉塋価の前年比上昇率2%は、過去20 年の間に実現したことが殆どなく、そうした実績に基づく現在の国民の物価観を踏まえると、2%は現時点における「『持続可能な物価の安定』と整合的と判断される物価上昇率」を大きく上回ると考えられること、△海里燭瓠現状、中央銀行が2%という物価上昇率を目標として掲げるだけでは、期待形成に働きかける力もさほど強まらない可能性が高く、これをいきなり目指して政策を運営することは無理があること、2%の目標達成には、成長力強化に向けた幅広い主体の取り組みが進む必要があるが、現に取り組みが進み、その効果が確認できる前の段階で2%の目標値を掲げた場合、その実現にかかる不確実性の高さから、金融政策の信認を毀損したり、市場とのコミュニケーションに支障が生じる惧れがあることを挙げた。』

誠に仰る通り。
 


お題「MPM後の定例会見ネタいまさら/FRBスタイン理事のクレジット市場の過熱に関する講演が面白い件について」   2013/02/19(火)08:04:58  
  えーっと、これ安倍ちゃん何を言ってるのか会議録テキスト見ないと良く判らないのですけれども・・・・・・・・・

[外部リンク] (1)

『2月18日(ブルームバーグ):安倍晋三首相は18日、日本銀行が進める金融緩和政策の手段について「国際的に議論になっている外債を買うという考え方もある」との認識を示した。個々の政策への詳細な言及は控えるとしながら、インフレ期待を高めるのが大切だとしている。』(上記URLより)

「国際的に議論になっている外債を買うという考え方もある」という最初の「国際的に議論になっている」が外債に掛かっているのか考え方に掛かっているのかは前後の文脈を読まないとさっぱりワカランチ会長なのですが、「金融緩和政策の手段として外債購入を考えている」という言い方をすると、それはいわゆる危機対応という見方をされないで為替誘導という受け止め方をされる(されるから株が反応したんですけれども)次第で、G20で盛大に「為替誘導ケシカラン」という話をしてきた翌日にプライムミニスター様がそういう話をするとか脇が甘いにも程があるのですけれども。つーか国会も為替の質問するんじゃねえよ変な発言が出たら国益に反するだろうがなどと思うこのあたくし。

まあいずれにせよこの辺の質疑応答を最初から最後まで通して読むと中々面白いものを見ることが出来そうで後日楽しみにしたいと存じます。


○ネタは無いのだが総裁定例記者会見の方

[外部リンク] 先程総裁もおっしゃったように、景気にはやや明るさもみられますが、足許の消費者物価については、2%の物価目標を大きく下回った状態が続いています。政府・日銀の共同声明では、金融緩和を推進し目標をできるだけ早期に実現することになっている中で、なぜ今回緩和を見送ったのでしょうか。』

風呂の水じゃあるまいし毎月毎月何兆円も買入総額拡大とか出来るとでも思っておられるのでしょうかもしかして貴殿の頭の中に入っておられるのはオガクズではないかと疑問を抱かざるを得ませんがご発言されている事の具体的な意味についてお考えになってからご質問される事をお勧め申し上げたいと存じます。

とは麿はお答えにはならない訳で(^^)、何か凄い細かい説明してるんですよね。

『(答) なぜ金融緩和を見送ったのかというご質問ですが、私どもとしては、金融緩和を見送ったという意識は全くなく、手綱を緩めることなく、強力な金融緩和を推進しているというのが、まず結論です。』

で、この後どのような経過で買入を拡大しているのかとか、その間の経済状況の好転の説明とかしているのですが、その説明がまあ丁寧な事。そしてその部分が終わるとこんなのが。

『なお、主要国の中央銀行をみても、目標を立てた上で柔軟に政策運営を行っているという点は、日本銀行と共通しています。例えばFRBは、雇用の最大化という使命に関連して、5.2〜6.0%の失業率を目安として示しているわけですが、現在の失業率が8%近傍であることをもって、毎回のFOMCで追加的な金融緩和を行っているわけではありません。』

>現在の失業率が8%近傍であることをもって、毎回のFOMCで追加的な金融緩和を行っているわけではありません
>現在の失業率が8%近傍であることをもって、毎回のFOMCで追加的な金融緩和を行っているわけではありません
>現在の失業率が8%近傍であることをもって、毎回のFOMCで追加的な金融緩和を行っているわけではありません

・・・・・・・・・・・(^^)(^^)(^^)

『BOEは、かなり長い期間にわたってインフレ率が目標の2%を上回っていますが、金融引締めを行っているわけではありません。いずれの中央銀行も、金融政策の効果が波及するまでには、相応の時間を要することを踏まえ、金融面での不均衡を含めた様々なリスクも点検しながら、最終的な目標である物価安定のもとでの持続的な経済成長の実現を目指して金融政策を運営しており、この点、日本銀行も同様の考え方です。』

ということで(途中の長い部分を思いっきり割愛しましたが)説明しているのですが、これネタとして引用しながらふと思ったのですが、この質問での説明って最初引用した部分と、先程の「FEDだって失業率が8%だからって毎回のFOMCで追加緩和してないよね」の二言だけの説明にした方がポイントを絞った形になってオガクズ脳の皆さんにも伝わるんじゃないですかと思うのですよ。

だってさ、上記の趣旨の質問ってまあさすがに毎回同じ人間とは思いませんけれども、結構な頻度で総裁定例会見で行われていて、その度にオガクズの皆さんに対して麿が懇切丁寧に説明しているのですが、懇切丁寧過ぎて肝心のポイントが伝わっていないのではと思ってしまうのですよね。

結局の所、一般向けというか普段そんなに金融政策に関心の無いというか知識が怪しげな金利市場以外の皆様がどういう理解をするのか、というような辺りも非伝統的な金融政策を実施するにあたっては(その政策の内容や効果への理解が伝統的政策のように判りやすく無いしそもそも政策効果の評価も固まっていないのですし)、その丁寧な説明の丁寧さの程度というのも使いようで、もっとポイント絞った答え方をする(ポイント絞った結果回答者がミスリードされたら元も子もないのですが)という工夫も必要だったのかなあとかまさに時既にお寿司なのですがそんな事を思ってしまいました。


・どう見ても認識にズレがあります本当にありがとうございました

この質疑はワロタ。

『(問) 2 点お伺いします。先般の衆議院予算委員会で、安倍首相は「デフレは貨幣現象であり、金融政策で解決できる。2%の物価目標は、日銀の責任で達成して欲しい」と発言されました。政府側は、デフレは金融政策で解決できると思っているという点で、総裁の認識と多少ズレがあると思います。この点についてどのようにお考えですか。』(2点目割愛)

『(答) 1 点目のご質問についてですが、ズレがあるとは考えていません。』

ほほう。

『政府、日本銀行の考え方は、先般公表した共同声明に書かれている通りです。繰り返し説明することは省略しますが、日本銀行は、幅広い主体による競争力と成長力の強化に向けた取組みの進展に伴って、持続的な物価安定の目標が2%であるということを発表しました。そうした物価目標を実現していくために、金融緩和を推進していくことを明らかにしました。政府は、大胆な規制・制度改革、税制の活用など思い切った政策を総動員して経済構造の変革を図るなど、日本経済の競争力と成長力の強化に向けた取組みを具体化し、これを強力に推進すると言われています。』

確かに共同声明にはそのように謳っております。

『共同声明は、政府と日本銀行それぞれが果たすべき役割をしっかり認識し、それを強力に展開していくということです。私は、こうした政府と日本銀行のそれぞれの取組みがプラスの相乗作用を生み出していくこと、またそうしたもとで民間の経済主体が様々な取組みを進めていくことで、デフレ脱却が実現していくことを想定していますし、期待しています。』(2点目割愛)

・・・・・・・・・・結局共同声明の話をしているだけでありまして、安倍ちゃんの発言とのズレに関しては話がございませんでしたねあっはっは。


と言う位しかオモシロ質疑も無かったのでこの辺で。


○基金国債買入減額とな(メモだけ)

オペオファー
[外部リンク] 3,000 2013年2月21日
国債買入(資産買入等基金)(残存期間1年以上3年以下) 3,000 2013年2月20日

今月最初の基金国債買入満を持して(???)登場。

オペ結果
[外部リンク] 10,736 3,011 0.046 0.049 4.4
CP等買入(資産買入等基金) 7,178 2,730 0.107 0.113 33.4

オペのオファー額を3000億円に絞って変に金利が低下しないように配慮という風情ではありますが、結局このゾーン入れるものが無いという事で0.049/0.046と貫録の0.05%割れの結果になっております。これがまた決算の前の絶賛計数調整中とかいう時期じゃなかったらポートに沈んでいる物が出てきてもよさそうなもんなのですが、ポートに沈んでいる物も出てきませんでしたかそうですかという所ですかの。よー判らんが。


○スタイン理事の「クレジット市場の過熱」というお題の講演が面白い件について(2/7の講演)

[外部リンク] Jeremy C. Stein
At the "Restoring Household Financial Stability after the Great Recession: Why Household Balance Sheets Matter" research symposium sponsored by the Federal Reserve Bank of St. Louis, St. Louis, Missouri
February 7, 2013
Overheating in Credit Markets: Origins, Measurement, and Policy Responses

これがまあPDF版見て頂きますと判りますように、講演本文が19ページ分あって図表が8枚あるという大量物。確かこの講演が出た時にクレジットバブル懸念発言キタコレというような反応が一瞬だけあったかとは思うのですが、実際どうなのよと読んでみたら結構面白かったのでネタにでもしようかと。

ちなみに、こちらの講演テキスト読む際ですが、図表に関してはカラーで見た方が読みやすいですぞなもしという所です。


・最初に感想でも

本編ですけれども、クレジット市場における過熱というかまあぶっちゃけバブルの発生に関して、その原因はどのような所にあるのか、そしてその過熱はどのような形で現れるのか、という話をした後、現在の米国におけるクレジット市場などの状況についての分析を行っております。

結論としては何とクレジット市場の過熱を示す指標が随所に観測されるという物でありまして、ただまあその過熱は現在の所システミックリスクを引き起こすようなバブルになっている訳では無いという指摘はしていますが、まあそういう認識を示していますかそうですかというのが読んでてほほーと思ったことの1点目。

んでまあ更におーと思ったのは、信用市場の過熱に対してどういう政策対応すべきかという点についてのスタイン理事の見解でして、一般的には規制や監督で対応すべきというのはその通りであるとしつつも、所謂「利回り追求」の動きによって発生する信用市場の過熱に対しては「金融政策による対応も一つの手段として考えるべき」という話をしているのがFRBの理事らしからぬ(^^)見解で、BISビューキタコレという程では無いにせよ、FEDの人間がこういう話をするというのは中々新鮮でびっくらこきましたですよ。

後で、というか量の関係上と時間が無いので後日送りになりますが、スタイン理事も基本的にはプルーデンス政策に金融政策(ここでいう金融政策は基本的には伝統的な金融政策ですが、話の後半では非伝統的金融政策も含めた話をしている)を割り当てるのは「ぶっきらぼう過ぎるツールである」という事は指摘していますが、特に「利回り追求」によってクレジット市場の過熱が発生している際には、規制や監督でその動きを抑制しようとしても規制監督の網を逃れる形で別の形の過熱が発生するだけであって、それよりもそもそも「利回り追求」の元となるベースラインのレートを変えてしまえばよろし、というのはそれはそれで理に叶っている話ではありますなあとか思ったりします(スタインさん常にそうしろと言っているのではないので念の為)。


・ということでネタにしようと思ったら時間がががががなので挨拶部分から

『Thank you very much. It's a pleasure to be here. The question I'd like to address today is this: What factors lead to overheating episodes in credit markets?』

「どのような要因がクレジット市場における過熱症状をもたらすのか」とかもう最初からキタコレです。

『In other words, why do we periodically observe credit booms, times during which lending standards appear to become lax and which tend to be followed by low returns on credit instruments relative to other asset classes?』

ふむ。

『We have seen how such episodes can sometimes have adverse effects on the financial system and the broader economy, and the hope would be that a better understanding of the causes can be helpful both in identifying emerging problems on a timely basis and in thinking about appropriate policy responses. 』

>identifying emerging problems on a timely basis and in thinking about appropriate policy responses
>identifying emerging problems on a timely basis and in thinking about appropriate policy responses
>identifying emerging problems on a timely basis and in thinking about appropriate policy responses

これはまたキタコレという話でして、この次の小見出しが『Two Views of the Overheating Mechanism』となっておりまして、クレジット市場の過熱がどのようにして起こるのかというメカニズムに対して「シンプルに期待が過熱するケース」と「金融機関などの制度的な要請によるケース」という説明をしておりまして、その次の小見出しが『Why the Distinction Matters』となっていてその辺りをどう判別するのかという話をしております。

でですね、そこまで読むと本文8ページ分になりまして、3分の1ほど読んだぜーと思うとその次の『Recent Developments in Credit Markets』というキタコレな小見出しがありまして、そこの冒頭に、
『With these remarks as a prelude, what I'd like to do next is take you on a brief tour of recent developments in a few selected areas of credit markets.』

とございまして、「these remarks as a prelude」というのを見た瞬間にそこまでヒーヒー言いながら(という程難解では無く文章自体は平易なのでそんなに苦労しないと思いますが)読んだあたしゃー盛大にこけましたので、手抜きして読みたければ『Recent Developments in Credit Markets』から読むのも一つの手段ではございます(ただ結局前の方も読んだ方が話の繋がりが判りやすいと思います)。
 


お題「為替ネタメモ/オペ雑談/エバンス総裁CNBCインタビュー」2/2   2013/02/18(月)08:04:33  
  ○シカゴ連銀エバンス総裁CNBCインタビュー

音が出るのでご注意
[外部リンク] Evans: 'Monetary Policy Will Continue to Be Accommodative'
Thu 07 Feb 13 | 08:42 AM ET

画面の右の方にtranscriptがございまして、そこのPrintっつーのをクリックすると多分自動生成されているtranscript(なのでヒアリングしているのと微妙に差異があるけど実用上は問題ない)がございます。

ということでそこから少々。

・労働市場の改善は「失業率の低下」「20万人の雇用者増加が半年以上継続」が主要なポイント

冒頭の所から。

『substantial improvement in the labor market. is that clear to you?』と質問されてからのエバンス総裁の説明(以下transcriptのままで引用しています)。

『it's qualitative. i tend to favor quantitative markets. i think that's sufficient. we're out for a run, we're not going to run a marathon. it's about a half marathon. and we're going to see how it feels when we're done. so we're going to keep policy low until the unemployment rate is 6.5%. if we still feel good, you know, with the run, we might go a little bit longer. we'd like to get off to a good start. we're loading with carbs, taking the energy bars we're goingo get this off so the first couple of miles is at a good pace that continues like that.』

ということで、現状の改善についてはあくまでも質的な物であって、実際の経済指標(つまり失業率)としてまだ明確に出てきている訳では無いので、マラソンの途中であるというような表現で道半ばであるとの認識を示していまして、この話出た時のニュースワイヤーの説明ほどにハト成分が欠落したわけではありません。

『so the quantitative easing is to we're going to do that until we're clear that the labor market outlook has improved. might be happier, might be a whole year, could be longer. i'm hospital mystic that momentum is going to pick up this year.』

ということで少なくともQEは労働市場の見通しが明確に改善したと言える時期、今年一杯あるいはそれ以上は継続するでしょうと。

『let's talk about what substantial improvement looks like. the last time we met back in october you talked about job growth of 200,000 per month over a six-month period. is that your metric for substantial improvement?』

これはインタビューアーの質問ですな。

『i think that's a good bench mark.』

ほほう。

『i think that's completely achievable. the last three months have averaged 200,000 on payrolls. we need month after month of 200,000. i'd say, for six months, that would be good. but we also need growth above potential that reinforces that labor market improvement. and we need to really see the unemployment rate turn in its direction. it picked up a little bit to 7.9%. we ought to see it moving down. this is really the key, the unemployment rate. there's different things that are effecting the unemployment rate. you have the participation rate. the percentage of those in the workforce who are actually -- population and part of the workforce, that seems to be going down. part of that is because of aging. part of it -- 』

つーことでNFPの伸びだけでは無く失業率が低下傾向になるのが重要とな。


・失業率のトレンドを持った改善は今年の遅くまたは来年

『how do you think about the unemployment rate? could you imagine 200 or 300,000 jobs a month but increasing unemployment rate and would that cause you to dial back on stimulus? 』

これまたインタビューアーの質問。

『i think the unemployment rate came down a little more quickly in the last year than we had thought. i think once we start getting growth above trend, clearly above trend, quarter after quarter, the unemployment rate is going to move down, people will be coming back into the labor force but they'll be finding jobs and things will be picking up. so once we get momentum, and we achieve escape velocity either later this year or 2014, i think unemployment will move down with momentum.』

どちらかというと昨年の失業率低下が速くて、この先に関してはトレンドを明確に上回る成長となった所で失業率がモメンタム持って下がるでしょうと。


・具体的な見通し

『do you have a time period where you think we get to, say 7% unemployment? 』

という質問がありまして・・・・・・・

『well, i've got an outlook, and you know, that outlook has the unemployment rate in the range that you talk about by the end of 2014. in the 7% vicinity. i kind of currently think that 6.5% unemployment isn't going to be achieved until about the middle of 2015. but if things pick up more quickly, you know, that data will appear sooner. we have to talk about the difference between when the fed starts raising interest rates, and when it stops quantitative easing.』

ということで2014年終わりには7%近辺、6.5%は2015年半ばとの見通しですな。


・エバンス総裁も失業率7%になったらQE終了と

『the st. louis fed president says it's about 7%. do you have a point in your mind when the unemployment rate should trigger the end of quantiive easing? 』

セントルイス連銀のブラード総裁が失業率7%で量的緩和を終了させると言ってますがエバンスさんはどうでしょうか?という質問。

『tre hard questions. that's why we ask them.』
『thank you.』
『and we have chosen to take a qualitative viewpoint on this.』

この辺は実際の音声を聞くともうちょっと錯綜しています(^^)。

『i've said 200,000 on payroll. that's what i'm looking at. i'd love to see 7% unemployment sooner, rather than later. and moving down. to 7%. i tend to think it might be possible to turn off the quantitative easing. we build moment up and then we're just going to keep going. it's self-sustaining. we wouldn't have to continue to carve up along the run and so that's why we might be able to stop before 7%. bu'm open-minded, and i think that these policies have done a lot of good, auto sales are up. housing is turning the quarter. i think our policies are improving things.』

ということで、エバンスさんも7%の失業率でQE終了という話はしていますが、どちらかというと少なくとも7%になるまではQEやりますよと言ってますし、大体からして先ほどの項にありましたように、その7%に行くという見通しが2014年の終わりごろなのですからまあ普通にいつものエバンスクオリティ。

ここの7%云々の所が物凄い勢いでヘッドラインになっていましたけれども、まあそういう所ですわな。


・財政問題はGDPを1%程度押し下げるとな

最後です(結局ほぼ全文引用してしまった・・・・・・)。

『how much -- running out of time. how much fiscal restraint do you expect to see? 』

『go well, that's marked down our forecast. i'm looking for 2.5% growth this year. that's against 1% drag under the current law for fiscal policy, if we had more of a drag this year, that's more of a headwind that might mean that we have to do a little bit more. but i think we've got the appropriate policies in place to respond flexibly to what we're facing. you're going to sit right there.』

ということで。
 


お題「為替ネタメモ/オペ雑談/エバンス総裁CNBCインタビュー」1/2   2013/02/18(月)08:04:03  
  何かモーサテ見てると為替も株も「調整は一時的」と言ってる人だらけなので却って心配になってきた件。

まあ先週水曜にこんなお告げが出て以来のアレなのでそろそろ日銀総裁人事をネタに一発ダメ出しをして頂きますと誠に有り難いのですけれども・・・・・・・・・
[外部リンク]
更新日時: 2013/02/15 15:50 JST

『2月15日(ブルームバーグ):東京外国為替市場では、円が一段高の展開。対ドルでは一時1週間ぶりの高値を付けた。20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を間近に控えて、各国の当局者から通貨安競争に対する懸念が示されるとの警戒感を背景に円買い圧力がかかった。ドル・円相場は朝方に1ドル=93円12銭を付けた後、円がじり高となり、午前は92円台後半を中心に推移。午後には、日本銀行の次期総裁人事をめぐって、元財務事務次官の武藤敏郎氏起用の可能性が一部で報じられると、今月8日以来の円高水準となる92円25銭まで円が急伸した。午後3時37分現在は92円65銭付近で取引されている。』(上記URLより)

ということでしたが、金曜の感じですと武藤さんなら円高、岩田一政さんなら円安とかいう話がまことしやかに流布されていたようですけれども、正直言って岩田一政さんの外債購入ファンドとかって、既にG7(とその後のG20)で為替誘導を問題視されている中、為替円安誘導の為に設置するのは実現性に乏しいですし、何とか議連に提出した資料説明にあるような金融危機対策としてのファシリティーとして作るのであれば、金融危機発生時の円高阻止対策にはなるけど追加の円安誘導としては使えないので、岩田一政さんなら円安とかいうのも何も考えていないにも程があるのですが、まあ相場が動いてヒャッハーという人が一定量居るとこういう事になるんでしょうなあと。

寧ろ為替市場的な見方として積極派と見られる人たちがノミネートされて円安ヒャッハーとなった後、政策の実現可能性の壁にぶち当たって化けの皮がはがれた後の方が恐ろしいのでありまして、そーゆー意味では順当に穏当かつ常識的な方がノミネートされた方が日本の為には結構な事でしょうなあと思ってはいるのですが、その一方で直ぐにでも2%インフレ可能みたいな無責任な話を吹いている連中に総裁になって頂いてその無責任な駄法螺が駄法螺に過ぎなかったことを実証して頂いた方が、駄法螺連中が黙ってもう少し金融政策を巡る議論がまともになるのではないかという風に思ってしまうあたくしも居るのでありますが、その前に無茶苦茶な事になりそうなのでやはりお勧めできませんですかそうですか。


・話はそれるがちょっと悪態

武藤さん云々のロイターの記事はちなみにこちら。

[外部リンク] 02月 15日 13:34 JST

『[東京 15日 ロイター] 複数の関係筋によると、政府は、最終調整している次期日銀総裁人事について、武藤敏郎・大和総研理事長を中心に一段と絞りこみを進めているとみられる。』(上記URLより)

というようなリードで展開されている記事なんですが、事前報道ルールが存在するのに何でこういう記事を書くのかという所で、武藤さんに何か遺恨でもあって嫌がらせでもしたいのかというような勘繰りをしたくなる訳ですが、何と言うかこの手の報道もそうなのですが、市場の後講釈記事とかでも最近はページビュー重視だか何だかのせいで兎に角受ければ勝ちみたいな感じの記事が(別にロイターさんだけではなく)多くのベンダーで目に付く訳でして困るのよね。

ニュースベンダーさんの記事って何の為に読むのかと言えば、ワシらだって全ての市場の出来事について1から100まで把握するのは無理な訳ですから、その辺についての情報を得ようとしているのですが、その中でまあ見る方としては読みながらポジショントークとかも勘案しながら読んで行くという事にはなりますけれども、ベンダーサイドでわざと曲解したような書き方するのは困るというか如何なものかという所です。特に最近の為替市場の動きとか見ていると、日本語のヘッドライン的にそんな話をして居る訳でも無いのに英文ヘッドラインがセンセーショナルでそれを見て急に反応するとかゆーのが目立つ訳でありまして、まあ何だかなあという風に思うので一言付け加えておきますです、はい。


・山本幸三先生ェ・・・・・・・・・・

話戻って為替ネタですが山本幸三先生これは駄目だろ・・・・・・・・

[外部リンク] (1)
更新日時: 2013/02/15 14:18 JST

『2月15日(ブルームバーグ):自民党の山本幸三元経済産業副大臣は、各国が金融緩和による通貨安競争を展開することは世界経済全体の成長に資するもので、まったく問題ないとの認識を明らかにした。ドル円相場については1ドル=95円から100円程度が適正水準との見方も示した。14日のブルームバーグ・ニュースのインタビューで語った。』(上記URLより)

ブルームバーグニュースのインタビューが行われたのが14日と言う事は、G7終わった後にこの発言をしていると言う事ですが、えーっと山本幸三先生ってこの前まで安倍さんが会長だか座長だかをしていた日銀法改正とかその手の勉強会の後任の親分やっている訳ですし、与党の要人発言という事になると思われるのにこれは何というセンス。

だいたいからしてこういう発言がポンポン飛び出すからG7やG20で名指しはされていないけれども思いっきり通貨安競争に釘を刺すようなコミュニケが出ちゃう訳でして・・・・・・・


・G20声明

[外部リンク] 2013/02/17 10:19 JST

『2月17日(ブルームバーグ):20カ国・地域(G20)の財務相は16日、各国が為替レートに影響を与えようとしないよう一段と強い姿勢を示し、日本を名指しすることは避けながらも、世界的な通貨戦争の観測の抑制に努めた。G20財務相・中央銀行総裁会議は2日間のモスクワでの協議の後、「競争力のために為替レートを目的としない」ことなどを明記した共同声明を採択して閉幕した。声明は3カ月前の会合で合意した声明よりも強い表現となり、日本の当局者は公の場での円相場に関する発言で圧力を受けた。』(上記URLより)

ということでG20声明。

[外部リンク] 10,000 2013年2月19日
共通担保資金供給(資産買入等基金) 8,000 2013年2月19日 2013年3月13日

ということでとうとう金曜も基金国債買入をスルーの図となりましてほほうという所。一方で基金短国買入は前回の5000億円オファーから1兆円オファーに増やしてみましたとな。

オペ結果
[外部リンク] 45,880 10,004 0.081 0.081 48.9
共通担保資金供給(資産買入等基金)(2月19日スタート分) 8,720 8,004 91.8

オペ結果は基金短国買入が0.081%の按分となりまして、水曜の3か月TB入札が0.0782/0.0802でございましたので、足切りよりはマシなレートではありますがそもそも足切りの按分が2%弱しかありませんでしたので、ちょっと安くなりましたかそうですかという所です。

でまあそれはそれとしてもう一つアレなのは固定金利オペでして、3週間物をここもと打ち込んでいて札割れを回避していたのですが、金曜はとうとう応札が8720億円まで減少しておりまして、そろそろ札割れの悪寒も漂ってくる状況。既に目標残高割れとなっている固定金利オペですが、この調子ですとやはり固定金利オペ残高の目標未達分を短国買入で埋めないといけませんですかそうですかという話になるんでしょうなあと思うのでありました。
 


お題「決定会合レビュー/その他少々」   2013/02/15(金)08:02:19  
  ということでまあ今回は特段話題にならない決定会合でしたが。

○声明文から:景気判断は現状判断引上げ、先行きは変化なし

今回の声明文
[外部リンク] (1)
更新日時: 2013/02/14 12:48 JST

『2月14日(ブルームバーグ):次期日本銀行総裁候補者の岩田一政前日銀副総裁は14日、1ドル=90円から100円程度までは過大な円高修正の範囲との認識を明らかにした。自民党有志で作る「デフレ・円高解消を確実にする会」(山本幸三会長)の会合で講演した後、記者団に語った。』(上記URLより、以下同様)

いやあの具体的水準とか言うなよとか思ったら・・・・・・

『岩田氏の見解発表を受けて、ドル・円相場は1ドル=93円前半から一時93円64銭まで円売りが進行した。』

と言う風に市場が動いちゃったのがマズーと言う感じなのですが、ちょっと手元に英語ヘッドラインの控えが無いので何なのですが、具体的水準よりも英文ヘッドラインで大々的に出ていたのって以下の部分の最後の「外債購入」の所だったみたいで、そっちに反応した可能性もあるなあと思いますがあたしゃ為替が本職じゃないからワカランチ会長。

『配布資料では日銀の金融政策に2%の物価目標は「マクロ経済政策運営上、整合性のある目標」と指摘。それを実現するための将来の金融拡大策としては「いくつかの方法がある」と強調している。具体的には超過準備に対する利息(現行0.1%)の引き下げ、買い入れ国債対象の年限延長、各種リスク資産の購入拡大のほか、金融危機対応としての財務省・日銀共同での基金を通じた外債購入を挙げた。』

何かね、今さら「金融危機対応としての」って何ゆうてますねんという感じではあります(いやまあ勿論再発の可能性はあるのですが、政策当局的に言えばテールリスク的な大規模な金融危機発生の可能性は大きく低下した、という認識にワールドワイドになっているのですから、そもそもそういう事を言い出すというのが中銀サークルの中で「お前は何を言ってるんだ」扱いされる話で、結局の所為替介入してマニュピレーションしたいんでしょと叩かれるだけだろと思う訳で・・・・・・・

[外部リンク] 2013/02/15 02:48 JST

『2月14日(ブルームバーグ):20カ国・地域(G20)は「通貨の競争的な切り下げ回避」を再確認すると同時に、「金融政策がもたらし得る波及効果」を監視する姿勢を示す。15、16日にモスクワで開催のG20財務相・中央銀行総裁会議後に発表される声明の草稿をブルームバーグ・ニュースが入手した。』(上記URLより)

まあ海外金融当局もが散々すっとぼけて実施しているのでそれはそれで華麗にスルーしていれば良いのですけれども、そうは言いましても何もG20直前のタイミングでわざわざ為替の具体的水準に言及するとか外債購入の話を持ち出すとか燃料を投下せんでも良い訳で、もうちょっと物言い何とかならんのかと思うと共に、こういうタイミングで会合を実施しちゃう「デフレ・円高解消を確実にする会」って単なるナントカな働き者じゃねえのかと思ってしまうのですけれどもねえ。


・2年0.04%に上昇とな(メモ)

昨日の日本相互証券の2年カレントの引けは0.040%に上昇しとりました。

いやまあ先週の2年ヒャッハー相場が凄かったのですが、余りと言えば余りの展開になったせいか日銀の基金買入でこれ以上市場を煽る訳にも行かんと反省したのかどうかは知らんですけれども、ここもと基金買入をスキップしておりまして、まあスキップした分は結局後にツケが回ってくるだけではあるのですが、とりあえずちょっとお前それはという利回りまで低下したものの他に買う人が居なくて、買う人候補の日銀の基金買入が後ズレしているのでそらまあ少しは売る人もいるでしょうという所で。

でまあこの金利上昇を見て今日辺り基金買入が入ってまた金利が低下して最初に戻るという展開になると実に馬鹿馬鹿しい展開で遺憾の極みになるのですが、基金買入が入ってまたオモシロ展開になるに100ドラクマと言うところですな、うんうん。


・追加緩和のオプションについて考えようと思っていたのだが・・・・・・(予告編でも無い備忘メモ)

どうせまあ緩和のおかわりの話が出てくるとは思うのですが、はてさて何をするのでしょうという話を書こうかと思ったのですが、いざ書こうとすると論点が上手くまとまらないので週末考えてみます(^^)。

基本的にはあたしゃAPPの買入銘柄の長期化(3年→5年)よりも物価安定の目標達成が展望できるまで(でも何でも良いのですが)銀行券ルールを一時撤廃して輪番を拡大した方が将来の出口まで考えた場合に実務的観点からするとフィージブルで筋が良いんじゃなかなあとは思うのですけれども、その論点を幾らか考えたもののもうちょっと考えてみますね、という所です。
 


お題「今日も雑談でござる」   2013/02/14(木)08:03:19  
  諸般の事情で今日も雑談である。

○G7声明とかその関連雑談&カーニー総裁ネタ

G7財務大臣・中央銀行総裁の声明(仮訳)(2013年2月12日)
[外部リンク]
更新日時: 2013/02/13 03:14 JST

『2月12日(ブルームバーグ):カナダ銀行(中央銀行)のカーニー総裁は、世界の主要国は20カ国・地域(G20)の他のメンバー諸国に対し、為替レートを目標にしないよう圧力をかける方針だと述べた。日本の為替政策については、今週の財務相・中央銀行総裁会合で協議されると付け加えた。主要7カ国(G7)は12日、モスクワで開催されるG20会合に先立って声明を出し、経済成長の追求で自国通貨を安くする行動は取らないと約束した。』(上記URLより)

ということで次期BOE総裁のカーニーさん恐るべしという所なのですが、今度BOE総裁になった場合にはどういう事になるのかというのは先般議会証言のようなものがあったのでそれを読まないといけないのですが、量が多いのでまだ読み切れておりませんでその代わりにこんなのでも。


[外部リンク] Bank Policy Guidance May Be Most Useful in Extraordinary Times, Says Bank of Canada Governor Mark Carney

でまあこの本文は
[外部リンク]

なのですが、今日は手抜きで(しかも昔のネタですが^^)最初のURLの方から参ります。

『Toronto, Ontario - While transparency is critical to well-functioning capital markets and effective monetary policy, forward policy guidance is best used sparingly by central banks in normal times, Bank of Canada Governor Mark Carney said today. In a speech to the Toronto CFA Society, the Governor discussed where policy guidance can be most effective and when it may be warranted.』

ということで政策ガイダンスがどういう時に有効かという話をしているのですが・・・・・

『“Central banks pursue transparency to be accountable in democratic societies,” Governor Carney said. Clear, open communications also enhance the effectiveness of monetary policy. Success in this regard requires transparency around what policy-makers are trying to achieve and how they go about achieving it, he added.』

政策の透明性が重要であるとな。

『Over time, the Bank of Canada has become significantly more transparent in discussing the forces affecting the Canadian economy, in order to help households, firms and financial market participants understand how monetary policy will respond over time. This communication not only promotes the appropriate formation of policy expectations, but allows those expectations to evolve efficiently as new information is received.』

政策の透明性という意味ではカナダ中銀に関しては期限付きの低金利政策というガイダンスを出したのですが、政策効果が出たので良しということでしらっとガイダンス期限前に利上げしているののどこが透明性なのかというツッコミを飛ばしたくなるのですが次の所を読むとなるほどというか何というか。

『The Bank of Canada occasionally provides guidance in normal times to give a sense of the imminence and degree of prospective policy action, and the important economic and financial factors influencing policy, the Governor said. “This guidance is never a promise, however. Actual policy will always respond to the economic and financial outlook as it evolves. Expectations of policy should do the same.”』

>This guidance is never a promise
>This guidance is never a promise
>This guidance is never a promise

・・・・・・・・・・その「約束では無いガイダンス」というのは何ですねんという気がするのですけれども、さすがにカナダの金融市場がどういう認識で要るのかはワカランチ会長でございますので何とも言えませんが、「フォワードガイダンスは約束ではありません、状況が変化したら変化します(キリッ)」とか言われますと、そもそもそのガイダンスは信用に足るものか、という風になるように思えるのですけれども、その辺ってどういう受け止めになっているのでしょうかねえ。

『More explicit policy guidance may be most useful in extraordinary times, Governor Carney noted. For instance, in April 2009, when conventional monetary policy had been exhausted, the Bank of Canada provided additional stimulus by committing to hold the policy rate at its lowest possible level, conditional on the outlook for inflation. “Our conditional commitment worked because it was exceptional, explicit and anchored in a highly credible inflation-targeting framework,” he said.』

はあそうですかという所ですが。

『Central banks needing to go further could also publicly announce precise numerical thresholds for inflation and unemployment. If additional stimulus were required, a framework change, such as adopting a nominal GDP-level target, may be worthy of consideration, Governor Carney said. He cautioned, however, that “the benefits of such a regime change would have to be weighed carefully against the effectiveness of other unconventional monetary policy measures under the proven, flexible inflation-targeting framework.”』

ということで最後に名目GDPターゲットの話が出ていまして、これが出た時に話題になっていたのはご案内の通りですが、どうもカーニー総裁の「ターゲット」というのは単純な目標値なのではなく、ガイダンス政策の一環としてのターゲットであって、(名目GDPなんて後付でしか判らないのですからそれを金融政策の目標としてリジッドに運営するとかそもそも運営的に有り得ない訳ですが)金融政策を運営する際にこういうのを見ながら運営しますよ的な見せ方としての「ターゲット」というフレキシブルターゲットというよりはだいぶ裁量成分の強い「ターゲット」なのではないかと思う次第。

しかしこのおじちゃんは堂々と「金融政策の透明性」とか仰せなのがあたくし的には不思議に見えるのですが、これはあたくしのカナダ中銀およびカーニー総裁の研究が不足している事に起因している可能性もオオアリクイなのでまだ結論は出せない所ではございます。

ただまあ一つ言えるのは、このおじちゃんかなりの強者だなあとは思う訳で、「ガイダンスは約束ではありません、状況の変化で金融政策が変わります」とか言いながら「金融政策の透明性」と言い切ってしまう辺り、良く言えば清濁併せのむという風情でもありますが、気合とハッタリとインチキ成分は相当にありそうで、このおじちゃんが「日本の為替政策ガー」と言い出しているのは今後のG7やG20においてかなりタフな相手になる可能性もあるなあとゆーことで、これはカーニー総裁の発言などの読み込みが必要ではないか(ちなみにバーゼルとかそっちの発言も多かった筈)と思われる次第。


んでまあBOE今の総裁のキングのおじちゃんはと申しますと・・・・・

[外部リンク] 2013/02/14 02:01 JST

『2月13日(ブルームバーグ):イングランド銀行(英中央銀行)のキング総裁は13日、英国経済の回復にはポンド安が必要かもしれないとの認識を示した。主要7カ国(G7)は前日、世界的な通貨戦争回避を目指し為替に関する声明を発表したばかり。中銀総裁が市場と対話する上での難しさがあらためて浮き彫りとなった。』(上記URLより)

ワロタという所ですが、昨日ネタにしたBOEの1月MPC議事要旨でもポンド相場に関連してああだこうだゆうとりましたが、要するに英国ポンド下げて景気を何とかしましょうという話だったのねというのは把握したが、しらっとこういうのを前任が言う訳で、カーニーさんどうしますねんという所ですな、あっはっは。


○えーっと、これは黒田さん外れフラグですか???

そういや休み中にこんなんでてましたぞな。

[外部リンク] 02月 11日 17:22 JST

『[東京 11日 ロイター] アジア開発銀行(ADB)の黒田東彦総裁は11日、都内でロイターなどの記者団に対して、次期日銀総裁候補に名前が挙がっていることについて「ADB総裁の任期が4年近く残っており、今の職に十分満足している。仮定の話には答えられない」と述べた。』(上記URLより、以下同様)

と言う最初の部分はまあ社交辞令の類だと思うのですけれども・・・・・

『日銀をめぐっては「グローバルスタンダードである2%の物価目標を掲げたのは非常に画期的で正しい」と評価した。2%達成までに要する期間については「2年ぐらいが適切」との見方を示した。「日本国内に日銀が買うことができる金融資産は何百兆円もある」として金融緩和の手段は豊富にあるとの持論を改めて強調した。なお外債購入は「為替政策であり中央銀行の所管でない」として否定的な見解を述べた。』

2%達成が2年とか、買う事が出来る金融資産は何百兆円もあるとか、どうみてもそれ日銀総裁になったら自分で自分の首を絞める発言であって(だいたい何百兆円も買うということは当座預金残高が何百兆円も積みあがるという事なんですがどうみてもフィージビリティー丸無視にも程がある)、普通に日銀総裁就任を意識していたらその辺の話は適当に誤魔化すだろと思いますし、大体からしてそういうフィージビリティー丸無視の話を平気でするような中央銀行総裁が「国際金融マフィアのインナーサークル」とやらに入れるとは思えませんけど(少なくとも中銀サークルでは馬鹿にされるでしょ)どうしちゃったんでしょうかねえ。

とか考えて思ったのですが、これは黒田さん総裁就任の目が無くなったのを自覚したので無責任発言モードになったのではないかという推測をしてみましたが、実際にその予想が正しいかは存じませんので念の為申し添えます(^^)。つーかこれだけ大口叩いて(しかも買入できる資産が何百兆円というのは無理ゲーにも程がある)日銀総裁就任して2年で2%行かなかったので辞任しますとか恥ずかしいにも程があるので、逆にちゃんと考えているのかと不安になるのでございまするが・・・・・・・・


○FEDのあちこちからタカ派ハト派発言が出ている件について(メモ)

本当はちゃんと全部読みたいのですが時間とお家の事情によりましてまだ読めていませんけど(大汗)、最近は地区連銀総裁や連銀理事から特に資産買入に関連してタカ発言やハト発言がここぞとばかりにタカ派ハト派の両陣営(?)から飛び出していて誠に素敵な展開になっております。

低金利政策の閾値に関してはご案内の通りで明確なのですが、資産買入に関しては微妙にファジーな事に加え、どうも出口政策を意識しないといけない、という段階が何となくでも見えて来て初めて「えーっとこんなに長期債券買いまくっていて大丈夫か」という事に気が付いたのではないかと思われる次第でして、まあ今になって出口政策がおそロシアになると気が付いても時既にお寿司にも程があるのですが、突っ込むときに出口政策の設計何も考えてないで突っ込むのがメリケンクオリティなので仕方ないとしましても、そろそろその辺にビビりだした可能性はあるなあとニヤニヤしながら今後の推移を眺めたいと思います。

#そういう意味ではちょっとドル高に振れた方が物価抑制になって良いのかもしれませんね
 


お題「虫干し趣味企画でBOE1月会合議事要旨」2/2   2013/02/13(水)08:02:59  
  ・景気の先行きに関しては厳しいようで

と言った辺りがまあほほーと思った所なのですが、では『The immediate policy decision』からで、まずは第28パラグラフから。

『It continued to be difficult to get a sense of the underlying strength of growth in the United Kingdom. Employment growth had remained firm and revisions to official statistics had suggested that growth in manufacturing and services sector output, abstracting from the impact of one-off events, had been relatively stable at around 0.3% per quarter during the first three quarters of 2012. But recent information from both monthly official data and business surveys had been conflicting. Moreover, the unwind from the Olympic Games was expected to depress headline GDP growth significantly in the fourth quarter.』

ということで、雇用は強いのですが英国経済に関しては成長は伸びそうもなく、オリンピック特需分の落ちが2012年4QのGDPは顕著に落ち込むでしょうとか実に残念な見通し。

クレジットコンディションは改善と言う事でFLSの効果についての話も。第29パラグラフ。

『There had been some evidence that credit conditions were easing as lower bank funding costs began to pass through to lower loan rates.』

ほう。

『These developments were broadly in line with expectations of how the Funding for Lending Scheme (FLS) would operate in its early stages.』

キタコレ。

『And the Bank’s Credit Conditions Survey had pointed to expectations of a further easing that could help support lending and demand over the course of the year. There had been evidence of a slight improvement in investment intentions that might herald a more broad-based pickup in business investment.』

ただ一方で景気の先行きには向かい風があるという話が次のパラグラフ。

『Nevertheless, substantial headwinds to recovery remained, including the drag to activity from fiscal consolidation, a further squeeze in household real incomes, and the deterioration in UK competitiveness over the past couple of years. Indeed, the existence of a significant current account deficit at a time of subdued activity and spare capacity suggested that the sterling real exchange rate might be above the level compatible with the necessary rebalancing of the economy.』

さっきのポンド相場の話もしていますな。


・物価の見通しに関して

第31パラグラフから。

『As with activity, there had been little news to cause the Committee to revise its view of the outlook for inflation.』

基本的には変わらずと言う事で。

『Inflation was a little above the 2% target, and was likely to remain so in the near term. Wage growth had remained subdued and, while productivity growth was also weak, the Committee’s central view remained that productivity growth would pick up as the economy expanded.』

というのはいつも通りの見通しなのですが・・・・・

『But there remained a question as to whether this would put sufficient downward pressure on unit labour costs and market price inflation to offset the effect of rising regulated and administered prices. Intelligence concerning the business services sector from the Bank’s Agents had found some grounds for expecting productivity growth to pick up as the economy recovered. But there was a risk that any recovery in productivity would result in higher wage demands, rather than lowering firms’ costs, and so would not deliver the necessary downward pressure on market price inflation.』

ということで、問題点としては公共料金などの継続的な引上げの影響がどうなるか、需要が拡大した場合の生産性の回復(によって物価の上昇圧力が抑えられるというビューなので)が結果として企業のコスト改善ではなく賃金引上げへの圧力に繋がって結局物価上昇圧力に繋がるリスク、と言った点という話。

・・・・・・・・何かBOEの議事要旨って直ぐに出てくるのと一見するとパラグラフ分けをしているので見やすく見える(実際はジョンブル英語なので米国の当局が出す英文と比べて表現が晦渋で判りにくいことこの上無いのですけれども)ので読んでいるのですが、ここもとのBOEの議事要旨を見ますと英国は物価はサガランチ会長だわ企業活動は低調だわポンドが下がっても輸出は対して増えないのに輸入物価は絶賛上昇するわと、中々残念な状態になっていてどこがどう「インフレターゲット政策が成功している国」なのか小一時間問い詰めたいと思うのですが、どうも話題にならないのが不思議ちゃあ不思議です罠。


・追加緩和の効果についての話

第32パラグラフから。

『The Committee discussed how further monetary stimulus could be delivered, should it be warranted, and the effectiveness of additional asset purchases.』

追加の資産買入はどういう波及効果があってどのように正当化されるのかという議論をしたとな。

『While it was too soon to assess the full impact of the FLS in supporting lending and wider economic activity, the early signs within the banking sector were encouraging. There was also considerable further scope for asset purchases to lower long-term yields on government and corporate debt and support other asset prices.』

FLSの効果に対してまだ評価するのは早いものの良い傾向が見られている上に、資産買入が金利を低下させて企業の負債金利を引き下げたり資産価格へのサポートになったりしているという効果があるというのは共有されているようですな。

『But there remained uncertainty about their impact on nominal demand, and they might prove less effective in boosting real output when resources needed to be shifted between sectors and while the banking system was constrained.』

しかしこれらの効果が名目の需要に対する効果について不確実性が残っており、金融システムが束縛され、資源のシフトが必要な中で実質の生産を拡大させるには効果が小さいのではないか、などとまあ難しい言い方をしているのですが、要は銀行セクターおよび金融セクターによる資源の配分が行われないようになっている(活動が抑制されているので)中では金融緩和政策の効果が小さくなるのではないかという話ですな。


・物価が上昇しっぱなしで金融政策のクレディビリティはという話

第33パラグラフから。

『Developments on the month had been modestly positive, increasing the confidence of most members that the outlook was broadly as described in the November Inflation Report. While these developments had not substantially altered the balance of risks associated with maintaining and increasing the size of the monetary stimulus, they had strengthened the belief of some of these members that no further asset purchases were required at the current juncture.』

ということで見通しは大きく変わらず政策は現状維持が適切と多くの委員が認識(1名追加緩和を提案していますがそこは引用割愛します)。

『Inflation remained above target at 2.7% and some of the factors currently contributing to higher inflation, resulting from administered or controlled sources, were likely to persist through the current year and beyond.』

インフレは2.7%ということでターゲットを超えて推移しており、こんごも公共料金などの引き上げで暫く高い状態が続くようです。

『There was a risk that the prospect of continued above-target inflation could result in an erosion of credibility in the monetary policy framework which could affect wage and price setting behaviour.』

金融政策のクレディビリティキタコレ。

『Against that, growth remained subdued and the economy continued to face a number of headwinds that would squeeze real incomes. Moreover, there was likely to be some excess capacity and some members put weight on the possibility that output could be expanded without generating much additional inflationary pressure. On balance, most members judged that it was not necessary at this meeting to change either Bank Rate or the size of the asset purchase programme in order to meet the inflation target in the medium term.』

ということで、一方で経済の先行きリスクだの、経済の余剰生産力だの、実質所得の伸びの弱さだのを考えるとそんなに大きなインフレ圧力が掛かるとも思えないので、金融政策は現状維持が適切、という結論にはなっておりますな、うんうん。

#ということで趣味コーナーでした
 


お題「虫干し趣味企画でBOE1月会合議事要旨」1/2   2013/02/13(水)08:02:38  
  ということで趣味企画でおじゃる。

○BOE1月議事要旨から論点を少々

本日も諸般の事情で虫干し企画ということで1月議事要旨。
[外部リンク] contribution of net trade to UK economic growth since the large depreciation of sterling in 2007 and 2008 had continued to be disappointing.』

というのを2013年になってレビューされても困るのですが、つーかおまいらちょっと前までポンド安で景気にプラスでヒャッハーとかゆうとったやんけという話ですが、その内容について以下のように記述されています。

『While it had contributed 0.5 percentage points to GDP growth in the third quarter, net trade had made a small negative contribution over the preceding year as a whole. The lack of a more significant improvement in the trade performance of the UK economy could partly be explained by slow growth overseas, although there was little evidence that UK exporters were disproportionately reliant on more slowly growing markets.』

直近の数字とか最近の1年の話ではネット貿易が悪化しており、来年もその調子になりそうという話で、海外の経済の伸びが弱い理由はあるけれども、それだけで英国だけが貿易収支が悪化する理由にはならんでしょと。

『It was also the case that measures of the real exchange rate had appreciated since the end of 2008 as UK costs and prices had risen by more than in other countries and the nominal exchange rate had appreciated somewhat.』

ポンドの下落で英国のコストや物価が上昇したのも要因ではないかとかキタコレですが。

『Receipts of net property income from abroad had weakened and the latest estimates suggested that the current account deficit had been 3.3% of nominal GDP in 2012 Q3.』

海外からの不動産収入のネットも落ちているとな。

『The existence of a significant current account deficit at a time of depressed activity and considerable spare capacity could imply that the sterling real exchange rate was higher than the level compatible with external balance.』

相変わらずBOEの英語はFEDの英語と比べて読みにくくて敵わんのですが、どうも落ち込んだ経済活動に加え大きな経済の余剰生産力のある中での大きな形状赤字は、海外のバランスと比較してポンドの実質レートが高い事を示すのではないかとか書いてあるのですがイマイチワカランチ会長。

ただまあ英国様におかれましては、ポンド安で輸出を伸ばして経済活動拡大というような話をしていたのが、いざそうなったもののどうも期待外れに終わっていて、一方でポンド安による物価上昇によって実質ベースの伸びが足りないという残念な事態になっているという話ではあるようでございます。


・食料品価格が下がらないとな

第21パラグラフから。

『Among the factors that had raised CPI inflation in recent months were higher food prices.』

最近は食品価格がCPIを予想以上に上げているとな。

『Twelve-month food and non-alcoholic beverage inflation had been 3.9% in November, somewhat higher than its long run average, driven largely by higher agricultural commodity prices. There was a concern that recent poor weather was likely to affect future harvests and push up further on food prices. But the effect of higher agricultural commodity prices on food price inflation was likely to be relatively muted so long as the costs of food processing and distribution remained stable. Agricultural commodity prices had fallen a little in recent months, although they remained high and vulnerable to further shocks.』

ということで、農産品に関しては天候不良によって上昇するかもしれないけれども、食料品の加工業者や流通業者のコストが安定しているのでその影響は限られるでしょうという見通しになっているのですけれどもホンマカイナという感じはします。


・雇用者数があまり減らない件&生産性が伸びない件について

第24パラグラフから。

『Employment had continued to grow, rising by 40,000 in the three months to October, compared with the three months to July, despite only a modest increase in underlying activity. There remained a considerable shortfall in productivity relative to the level implied by a continuation of its pre-crisis trend. Understanding the factors behind that shortfall, which had built up to around 15% of the level of productivity since the onset of the crisis, and was outside past experience, remained a key challenge.』

英国は雇用は伸びているのですが、一方で企業活動の方は低調な状況が続いておりまして、結果として生産性が弱いという状態が続いておりまして、この生産性の弱さが物価の高止まりに繋がっているという認識を示しておりまして、何でこういう事になるのかというのが前々からMPCの論点になっております。

『The international evidence suggested that the shortfall was larger in the United Kingdom than most other developed countries. A central policy issue was whether productivity would pick up, and the shortfall get smaller, as aggregate demand expanded. Intelligence concerning the business services sector from the Bank’s Agents had indicated that some of the productivity weakness might indeed dissipate if demand picked up.』

ということで基本的には需要が伸びれば生産性は回復するという認識ではあるのですが。

『Contacts had suggested that one of the reasons that employment had remained buoyant was that companies found winning and delivering work was more resource intensive in an environment of persistently weak demand. Some companies had retained staff in the light of persistent expectations of a return to more normal demand growth. Both of these factors were likely to dampen the amount by which employment would need to increase when demand eventually picked up, suggesting that some of the productivity shortfall was likely to be temporary.』

そもそも雇用が生産活動と比較して堅調な理由は、需要が拡大した時に生産を直ぐに拡大できるように雇用を確保しているという動きがあるという見方がありまして、もしそうであれば現在の生産性の低下は将来の需要拡大時には解消される一時的な物であるという見方が言えるでしょうとな。

『Nevertheless, contacts had identified other factors, such as client expectations of higher service levels and more frequent tendering for work, that were likely to persist, so that not all of the productivity shortfall was expected to be recouped when demand eventually recovered.』

一方、他の要因として、例えば顧客がより高いサービスやより頻度の高い労働の提供を求めるようになっているという可能性があり、この場合は要因が永続的になるので、生産性の落ち込みのすべてが需要の拡大によって回復すると考えない方が良いのでは、という指摘。

・・・・・・まあ何ですな、あたしゃ英国は観光客として3回くらい行っただけですから何となくしか判りませんけれども、住んでいた人の話を聞くと英国のサービス業などのレベルってもう凄まじいダメダメ振りであるという話は聞いておりますので、この部分を読んで「そりゃそうだ」とか思ってしまいましたぞなもし。
 


お題「今日は雑談メモだけで勘弁してくんなまし」   2013/02/12(火)08:02:28  
  本日は週明けおよび諸般の事情につき簡単メモだけで勘弁でありまする。

○市場メモというか何というか

・引き続き2年債メモとか

金曜も中短期ゾーンは強いというか何というかでありまして、ショートカバーモードになっている2年カレントの325回は別格の0.025%が多分ミッド位(他は0.030%〜0.035%)とか何かもう酷いとしか言いようがない状況でして、いやまあショートカバーだから仕方がない面はあるのですが、いくら基金国債買入オペがあるからと言いましても、そもそも基金国債買入オペは絶対金利ベースでの応札で行う(輪番は引け対比)訳ですからそんなに強くなっても日銀に外しにいけないですぞなとか思うのですけど、強くなった後どうなるんでしょうかねえ。

基金国債買入の中で新発2年の所のイールドが一番低いというお洒落な状態になっておりますので、まあ基金国債買入に今月どういう銘柄が入るのかが興味があるのですけれども、どういう銘柄が入るのかというのに加えて買入の金利水準がうっかり低くなるとこれまた基金国債買入の拡大が困難になるんじゃネーノという話を連想して更にアレな思惑にというような流が発生しそうで誠にアレでございまする。


・短国買入オファー額減額とな&固定金利オペ

金曜日のオペオファー
[外部リンク] 5,000 2013年2月13日
共通担保資金供給(資産買入等基金) 8,000 2013年2月13日 2013年3月6日
国債補完供給(国債売現先)・即日)  405 2013年2月8日 2013年2月12日

と言う事で、先日の基金国庫短期証券買入で買入金利が急低下し、ついでに麿の3月19日退任前倒しが出てしまって中短期ゾーンの金利にも波及してアヒャヒャヒャヒャとなったのはご案内の通りですが、さすがにこれ以上短国買入の金利を下げてヒャッハー状態にする訳にもいきませんぞなもしという所なのか、それともどうせ3か月物しか入らないのでそんなに無理して買わなくても良い(今せっせと購入してもどうせ6月末の短国買入残高に反映しない)という認識にでもなったのかは存じませんが、買入のオファーロットを絞って参りました。

でもって結果は以下の通り
[外部リンク] 27,585 5,000 0.077 0.077
共通担保資金供給(資産買入等基金) 17,590 8,010 45.5
国債補完供給(国債売現先)・即日 12 12 -0.900 -0.900

ということで0.077%で決着しましたが、この水準は前日に行われた3か月TBの足切り水準になりますので、ロットを減らした効果てきめんという所ではあるのですけれども、そうは言いましてももし普通に短国買入を4-6月と同じ想定ペースで行うとなりますと、結局の所月に6.5兆円程度の購入が必要で、それを4週間で割るとやはり週に1.6兆円とかの買入をしないといけない訳ですから、1回のロットを減らしても買入の回数が増えるから結局同じ事です罠という感じはします。ただまあ買入のロットを減らして買入を均等に実施していった方が瞬間的な需給のゆがみが出にくいかなあとは思いますが、いずれにせよ調節部隊大変です罠という所です。


固定金利オペに関しては今回もまた3週間物という超短いオペを打ち込むことによって札はちゃんと入ったのですが、こちらに関しても基金国債や短国の買入が嵩むことによって超過準備が拡大するとニーズが落ちまして、その分基金残高が足りなくなる分については固定金利オペを基金短国買入に振らないといけなくなるので更に固定オペのニーズが下がる傾向に。とは言っても最終的にニーズがゼロになる事はないでしょうからどこかで止まるとは思いますが、この辺の感覚が正直未踏の地にも程があるので良く判らない、というのが一番困る所であります。

例えば先週の短国買入にしても、それまではまあ普通のレートで入っていたのですけれども、その感覚で普通にオファーしたら普通の応札で1.5兆円が埋まらなくてレートがすっ飛んでしまった訳ですが、徐々に未踏の域に入るにつれ、先週のような事象が時に発生してその度に市場がアチャーとなってという風なのは起きやすそうですな、と思ったのでありまする。


○ニュース雑談

・麻生さん日本語の使い方は慎重に

[外部リンク] 02月 8日 17:37 JST

『 <17:16> ドル92.53円に下げ幅拡大、麻生財務相「為替がわれわれの意図せざるぐらいに円安に振れた」ドルが92.53円まで下落。時事通信が、麻生太郎財務相が「為替がわれわれの意図せざるぐらいに円安に振れた」と発言したと報じたことで、円の買い戻しが強まっている。』(上記URLより)

ということで金曜の夕方に急に為替が動いてあれれと思ったらこの件と聞きどひゃーとなったのですが、これは国会での発言のようでして・・・・・・・・


[外部リンク] (1)
更新日時: 2013/02/08 19:05 JST

『 2月8日(ブルームバーグ):麻生太郎財務相は8日夕、円安のペースが速すぎると述べた。同日の衆院予算委員会での円相場に関する自身の発言趣旨について、財務省内でブルームバーグ・ニュースの取材に対し語った。財務相は衆院予算委で、足下の株高・円安について、安倍政権下で大胆な金融政策と財政出動、成長戦略の3つを一緒にやれるという状態になったとした上で、「それが気分に跳ね返ってきて株が2000円上がってみたり、為替が妙にわれわれの意図しないぐらいに78円とか79円だったのが、いきなり90円になってきた」との見方を示した。』(上記URLより)

意図しないのは今の水準では無くて前の水準だったようですが、これ紛らわしいにも程がありまして、麻生さん発言もうちょっと注意してよというか、そもそも細かい話をしだすとベンダーに片言隻句拾われてニュースヘッドラインにされるんだから余計な事は言わないのが吉ですがなという所で。

まあこのブルームバーグの趣旨を見ると、意図しないのは元の水準に加えて円高修正のペースも意図しなかったのかもしれませんけれども、いずれにせよそもそも意図して為替がどうのこうのみたいな話はまたぞろ為替操作ガーとか難癖つけられるのでサービス発言も程ほどにという事で。


・えーっと、それですと麿再任が適切になりますが・・・・・・・

同じく国会ネタですが、国会ネタというのはこういうニュースヘッドラインで見るのではなく、後日公表される会議録を見ながらネタにする方が色々な意味で面白いのですけれども、残念なことに会議録が出るのって結構遅くでして(早くても2週間後くらいだったと思います、遅いと1か月位平気で出てこない)、その時にどういう反応があったのかとかが忘却の彼方に逝っているのが残念な所。

[外部リンク]
2013/2/8 15:15

『安倍晋三首相は8日午後、衆院予算委員会で、次期日銀総裁について「金融は国際金融マフィアというかそのサークルの中のインナーとなり得る能力も重要だろうと思う」と指摘した。理由を「例えば大胆な金融緩和を進めればいわれのない批判も受ける場合があるが、その時にちゃんと説明していただく能力は大変大切だろうと思う」と説明した。みんなの党の江田憲司氏への答弁。』(上記URLより)

ちなみに某ベンダーで「いわれのない批判にちゃんと説明する能力が大切」という部分だけ出た時には思わず爆笑してしまいましたが、どうも文脈は上記のような事だったようですな(^^)。

えーっと、中央銀行業界のインナーと言えばどう見ても麿総裁が最適任にしか見えないのですけれども、安倍ちゃんも何かもうえーっという感じですぞなもしと申しますか、そもそも「金融政策は万能であっという間に効きますよヒャッハー」みたいな話をしている人たちって最近の中央銀行における金融政策の論点から見たら「お前は何を言ってるんだ」状態だと思うのですけれども、安倍ちゃんが誰を想定してるか知りませんが、その辺判ってないまま話をしていそうで誠にアレ。

#ということで本日は雑談をほんのちょっとだけで誠に恐縮至極
 

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