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お題「黒田総裁の参議院半期報告関連雑談/いまさらですがFOMC会見より(ただし冒頭部分のみ)」2/2   2013/03/29(金)08:01:38  
  ○などと書いていたら引用大会の時間がががががorz

[外部リンク] of Chairman Bernanke’s Press Conference
March 20, 2013

冒頭の説明部分のみで恐縮至極。昨日まで初稿版でしたが今朝見たら最終版になっています。まあ過去の経験からしますと初稿版と最終版には大きな差は無い筈です。

・資産買入政策およびバランスシート拡大のプロコンについて

2ページ目の真ん中あたりから資産買入政策に関する説明を行っています。まあここを見ますとタカ派の鉄砲玉委員が色々と言っていることには討議はしてますぞなとは言いつつも資産買入は続けますが何か?という毎度の調子のようでありますな(^^)。

『As you already know from the policy statement, we are continuing the asset purchase program first announced in September. This decision was supported by our review at the meeting of the likely efficacy, costs, and risks of additional purchases. Let me briefly summarize the cost-benefit analysis supporting our decision.』

つーことでこれから毎回この説明をするのかどうかは謎ですが、資産買入に関しては毎回FOMCでそのメリットデメリットを比較分析して買入の継続(または増減)について判断する、という建付けにしておりますので検討した結果についての説明が。

『Although estimates of the efficacy of the Federal Reserve’s asset purchases are necessarily uncertain, most participants agreed that these purchases-by putting downward pressure on longer-term interest rates, including mortgage rates-continue to provide meaningful support to economic growth and job creation. However, most also agreed that this monetary tool would likely not be able on its own to fully offset major economic headwinds, such as those that might arise from significant near-term fiscal restraint or from a sharp increase in global financial stresses.』

金利引き下げ、モーゲージ金利の引き下げも含めて、これらが成長や雇用創出をサポートしますが、これらのツールは財政問題や世界的な金融ストレスなどに対しては十分なオフセットが出来ない、と昨日申し上げた部分でして、つまりは下振れリスクを意識する中でそう簡単に資産買入の規模縮小とかを行いませんよという話をしている、という解釈になると思いますがどうでしょうかね。

『We also had a thorough discussion of possible costs and risks of continued expansion of the Federal Reserve’s balance sheet.』

継続するバランスシート拡大の可能性のあるコストやリスクについての討議も実施とな。

『The risks include possible adverse implications of additional purchases for the functioning of securities markets, and the potential effects-under various scenarios-of a larger balance sheet on the Federal Reserve’s earnings from its asset holdings and, hence, on its remittances to the Treasury.』

市場機能の低下とFedの収入に関する話が最初に出てくる辺りがまああまりコストは今気にする事では無いという結論を強調する気満々。

『The Committee also considered possible risks to financial stability, such as might arise if persistently low rates lead some market participants to take on excessive risk in a “reach for yield.”』

どう見ても一番のコストなりリスクなりはこれだろ(スタイン理事講演ネタが途中でしたなすいません)と思いますが、これを3番目に言及している辺りがもうコストやリスクを気にせんで良かろうという逆さ絵先生の本音が思いっきり出ている部分で実に清々しい。

『In the Committee’s view, these costs remain manageable but will continue to be monitored, and we will take them into appropriate account as we determine the size, pace, and composition of our asset purchases.』

まあ結論は当然ながらこの通りという所です。


・閾値に達したから直ぐに正常化プロセスに入る訳では無いという話も強調

決定内容の説明をした直後にこんな部分が。初稿版だと3ページ目のケツですがファイナルだと4ページ目の冒頭になります。

『I should note, as I have on other occasions, that the economic conditions provided in this forward guidance are thresholds, not triggers.』

ここも毎度強調されていますな。

『Crossing one or more of these thresholds will not lead automatically to an increase in rates. Rather, the Committee will assess at that time whether the outlook justifies raising its target for the federal funds rate.』

ですです。

『This guidance will help market participants assess how the Federal Reserve’s interest rate policy is likely to respond to economic developments, but its broader purpose is to assure households and businesses that monetary policy will continue to support the recovery even as the pace of economic growth and job creation picks up.』

カナダ中銀のカーニー総裁もガイダンスに関して「金融政策の説明を分かりやすくするもの」というような説明をしていますが、まあこういうのが最近の潮流です罠。

『In their individual projections, 14 of the 19 FOMC participants saw the first increase in the target for the federal funds rate as occurring in 2015 or 2016.』

というのも強調しておりまして、まあ足元で雇用関連の指数が強いので市場が変に出口政策ヒャッハーとならないように今回はだいぶ気を使っているなあという所ではございます。


・資産買入とフォワードガイダンス

んでその直後に改めてこんな説明が。

『Let me comment briefly on how the two main pieces of our policy accommodation-asset purchases and guidance about future changes in the federal funds rate-fit together.』

ほう。

『The purpose of the asset purchases is to increase the economy’s near-term momentum, with the goal of improving the outlook for the labor market and helping to promote a self-sustaining recovery with price stability. The forward rate guidance, in turn, provides information about when the Committee will begin considering the removal of policy accommodation through increases in the target for the federal funds rate.』

さよですな。

『Importantly, the Committee expects a considerable interval to pass between the time when the Committee will cease adding accommodation through asset purchases and the time when it will be appropriate to begin removing accommodation by moving the federal funds rate target toward more normal levels.』

資産買入の拡大規模を縮小(資産を縮小するのではない)するのと実際にFFレートを正常化させる事に着手するまでには相応のインターバルがある事をFOMCは予想しますとな。

『As always, in deciding on the appropriate stance of policy, the Committee will take a balanced approach consistent with its longer-run goals of maximum employment and inflation of 2 percent.』

でまあバランスアプローチを強調する。という所でしたが、今回の会見の冒頭説明部分では出口政策ヒャッハー相場にならないように気をつけた言い方をしてますなあという所ですな、うんうん。
 


お題「黒田総裁の参議院半期報告関連雑談/いまさらですがFOMC会見より(ただし冒頭部分のみ)」1/2   2013/03/29(金)08:01:15  
  さあ来期の発射台は10年0.50%ですよウェーハッハッハorz

#モーサテで株式の話をしているゲスト解説者の説明が清々しいまでのポジショントークで金融相場万歳もっと株買え不動産買え長期国債買って当預100兆じゃ足りないんじゃとかクレクレにも程があるがここまでポジショントークであることを丸出しにすると悪態つく気にもならんwwww

○参議院での半期報告で追加ネタ投入をしたのかベンダーが煽っているのか

火曜日の衆議院に続いて昨日は半期報告が参議院財政金融委員会で実施されまして、大門先生の質問とかもあったようですが、イマイチベンダーがバカスカヘッドラインを打ってくれないので残念無念という所ですが、衆議院も含めまして会議録が後日出るのでかなり楽しめそうでございます。

んでまあしょうがないのでブルームバーグニュースから引用してネタを拝見する訳ですけれども、黒田総裁におかれましては最近笛吹けど為替市場と株式市場が踊ってくれないせいなのかどうかは存じませんがネタを投入したのか、ベンダーが発言内容を煽り方向で強い書き方にしているのかが良く判らんのでその辺は判断を留保した方が良い気もするのですが(だから会議録のテキストを当たってちゃんと前後の文脈をみないといけないのですけれども・・・・・・・・)気になるのが2か所ほどあったのでニュースベンダーベースの発言を少々ネタに。

つーことでブルームバーグニュース。
[外部リンク] (2)
更新日時: 2013/03/28 13:52 JST


・自分の尾を追う犬になっちゃうの???

『黒田総裁はさらに、「何よりも、この2%の物価安定目標を達成するというコミットメントを強く意識しながら、必要なことは何でもやるという対応で行きたい」と表明。「市場の期待を裏切らないように、実際にも大胆な金融緩和を行っていく」ことが不可欠と述べた』(上記URLより)

「市場の期待を裏切らないように」云々というのはベンダーのヘッドラインで思いっきり出ておりまして、えーっと総裁それは市場のクレクレに対応して追いまくられるというアラン・ブラインダー氏のいう「自分の尾を追う犬」になっちゃうんですかとか、為替とか株式市場からしてみれば「この総裁は催促相場をすると催促通りにモノが出てくるぜヒャッハー」という印象を与えるヘッドラインでそれは中央銀行のトップとして脇が甘かろうとは思ったのですけれども、そもそも黒田総裁この前の就任会見ではこういう話をしていた訳で。

[外部リンク] 1 問目の「市場との対話」ということですが、これは、別に大げさに何か宣伝をするとか、あるいは、市場関係者が色々と言っていることを、ずっと全部、金融政策がフォローしていくとか、そういうことではないわけです。あくまでも、市場の状況をよく把握する、市場関係者の議論はよく把握すると同時に、政策委員会で決めた金融政策は分かり易く市場関係者に浸透させていく、それを助けるということが――英語ではfacilitate と言います――、市場との対話を強める意味で非常に重要だと思います。その点については、私ども3 人は最大限の努力をしていきたいと思っています。』(上記URLにある総裁就任記者会見から)

という風に話をしたのがつい先週でして、まあこの「市場の期待を裏切らないように」というのは「市場のクレクレに対応しますよ」という話では無くて、単に気合というかやる気の表明をしただけだとは思うのですが、調子に乗って変な言い方をしちゃってますなあというような所なのか、やっぱり市場のクレクレに弱いのかはこのニュースワイヤーだけではニャンとも。


・2%を「達成するまで」緩和を続けるとな????

もう一つえーとなったのは思いっきりヘッドラインにもありました部分ですが・・・・・・・

『3月28日(ブルームバーグ):日本銀行の黒田東彦総裁は28日午前、参院財政金融委員会で「通貨及び金融の調節に関する報告書(半期報告)」の概要説明を行い、その質疑の中で、2%の物価安定目標について、「それが実現されるまで金融緩和を続ける」と表明した。』(最初のブルームバーグニュースのURLより、以下同様)

てな感じで思いっ切り報道されていまして、ブルームバーグが参考になるようにという事でその続きにこんなのが。

『日銀は1月の金融政策決定会合で、2%の物価安定目標の実現を目指し、「実質的なゼロ金利政策と金融資産の買い入れなどの措置を、それぞれ必要と判断される時点まで継続する」ことを決定した。これに対し、宮尾龍蔵審議委員は同会合以来3回連続で、実質的なゼロ金利政策を「消費者物価指数の前年比2%が見通せるようになるまで継続する」との議案を提出したが、1対8の反対多数で否決され続けている。』

ということで、そらまあこのヘッドライン見たら「コミットメント文言でこういう言い方になるのか?」ってな連想が出るぞなもしという所なのですが、これまたさっきと同様で単に気合というか決意というかやる気の表明をしているにしてはちょっと調子に乗り過ぎですぞなもしという話。

つまりですね、金融政策を実施したら即座に物価が上がったり下がったりするというのであれば「2%を達成するまで緩和継続」でも良いのですけれども、当然ながら金融政策が物価に効果を与えるまでにタイムラグがある訳でして、目標値が2%だったらその手前から金融緩和政策の正常化に向けた施策をしないと、今度は目標を上振れて目標未達になると思うのですが大丈夫でございましょうかとゆー話でして、まあそもそもこの通りに発言したのか、前後の文脈がどうなのか、というのはあるのですが、このニュースワイヤー通りの発言だとちょっと脇が甘い罠という感じですな。

まーそれ以前に2%という数値はアクチュアルの数値なのかそれとも見通し数値なのかとか、金融緩和を継続するというのは別にそれは金融緩和の拡大を継続するという意味では無いから、途中でその金融緩和を縮小するというのも含めているんだろうとか、ここに出ている話だけだとその辺の細かい話がワカランチ会長ですのでこれまたニャンとも言えないのですけれども、少なくともベンダーヘッドラインベースではこういう報道のされ方をするというのがうーむという感じですな。


・ベンダーヘッドラインが無駄に威勢が良くなるリスクですな

てなわけで昨日の参議院での半期報告では黒田さんの発言が威勢の良いトーンでベンダーヘッドラインに踊っていた訳ですが(ただし市場はあまり反応して居る節は無かったが)前任の白川総裁の時には発言を捉えて一々「白川総裁はやる気が無い」「緩和を求める政府サイドと対立しまくり」というようなニュースフローになるべくヘッドラインが打たれていたのですが、黒田総裁の場合はその逆で、昨日の発言に関してもまあ気合とかやる気を見せるだけの発言だったのかも知れないのに、その発言が思いっきりニュースの題名になってしまって「威勢の良い発言」がやたらフレームアップされるという傾向ですなあというのはまあ今に始まった事では無いですが、今回の一件を見てて思いました。

んでもってそうなりますと、先ほどの「市場の期待を裏切らない」じゃないですけれども、ベンダーなどが発言のうちの「勇ましい部分」を強調して煽る→為替市場や株式市場が「勇ましい政策」を期待するとなって結局無駄に期待が高まる分反動のリスクもでかくなりますし、一方でそれこそ今朝のモーサテに出ていたどこかの誰かさんじゃないですが、クレクレが嵩じて「中央銀行が不動産購入基金に金を出せ」とかナンジャソラとしか申し上げようがない(だったら国の不動産売却止めさせた方が良いんじゃないですかニヤニヤニヤ)話をおっぱじめて期待にワクワクテカテカで、期待に答えりゃ筋悪政策答えなければ失望相場となり催促クレクレ相場が始まるとか、大変にアレな事態になるリスクというのが高まっておりますなあという気がするのでありました。


・黒田さんと関係ないがこの質問は酷い

さっきのブルームバーグニュース見ててこの質問はナンデスカと思ったのを引用。

『質疑では、民主党の金子洋一氏が、白川方明前総裁は2014年以降は金融政策を裁量的に運営すると述べたことについて、金融緩和の効果がなくなってしまうのではないか、と質問。これに対し、黒田総裁は「2%の物価安定目標を政策委員会で決めたわけなので、当然、それが実現されるまで金融緩和を続けるということに尽きる」と語った』(最初のURLのブルームバーグニュースより)

まあここにありますように、黒田総裁の発言は別にフォワードガイダンスとかコミットメントの意味で発言したのではなく、単にやる気を見せるための発言だったんじゃないのかなあと思うのですが、まあ当然ながらベンダー的にはオイシイ発言なのでさっきのニュース題名みたいな形にして、あたかも黒田総裁がフォワードガイダンスとしてそういう発言をしたという風に取れそうな報道にされているのですがそれはそれとして金子氏の質問は何ですねん。

いやあの従来も日銀は2014年以降はオープンエンド買入を実施して2%物価目標に向けて努力するという風に表明している訳で、「金融政策を裁量的に運営すると述べたことについて、金融緩和の効果がなくなってしまうのではないか」とは何なんでしょというお話。まるで2%物価目標はキニシナイで裁量的に運営すると白川さんが言ったかのような話になっているのはワケワカランぞなもしという所ですし、大体からしてどこの世界にインフレ目標を機械的というか硬直的に運営している国があるんじゃとゆーことで「フレキシブルインフレーションターゲット」ってのがありましてですねえという所。

まあ念の為この前の日銀の公表文と白川総裁の質疑応答を引用しておく。

1月決定会合の声明文より
[外部リンク] 年初から、期限を定めず毎月一定額の金融資産を買入れる方式を導入し、当分の間、毎月、長期国債2兆円程度を含む13 兆円程度の金融資産の買入れを行う(資産買入れ額の内訳は別紙2のとおり)。これにより、基金の残高は2014 年中に10 兆円程度増加し、それ以降残高は維持されると見込まれる。』

『日本銀行は、上記の物価安定の目標のもと、金融緩和を推進し、これをできるだけ早期に実現することを目指す。その際、日本銀行は、金融政策の効果波及には相応の時間を要することを踏まえ、金融面での不均衡の蓄積を含めたリスク要因を点検し、経済の持続的な成長を確保する観点から、問題が生じていないかどうかを確認していく。』(以上上記URLより)

1月決定会合後の定例記者会見より
[外部リンク] 2 つお聞きします。先程、できるだけ早く2%を実現することを意識した場合に、期限を定めない買入れ方式に変えたことについて、より効果的だと判断されたとおっしゃいました。今までの時間軸といいますかコミットメントは、物価上昇率1%を見通せるようになるまでゼロ金利と資産買入れを続けるというものでした。今回は、1%が消えて2%という目標になった一方、時間軸の約束については、いつまでか全く分からない、より裁量的になったとも言えるのではないかと思います。そうした状況にもかかわらず、買入れ方法の見た目を変えただけで、どのような効果があるのでしょうか。コミットメントは、中央銀行の行動を制約することによって金利に影響を及ぼすものと思いますが、そういう制約が曖昧になったとすると、どのような効果が見込まれるのか。これが、1 つ目の質問です。(以下割愛)』

『(答) 1 つ目のご質問の趣旨を必ずしも明確に理解したわけではありませんが、日本銀行は、物価安定の目標を消費者物価の前年比上昇率で2%とし、これをできるだけ早期に実現することを目指すという方針です。この方針のもとで、消費者物価の前年比上昇率が1%を超えることを見通せない現状においては、2014 年初以降、当分の間、毎月13 兆円程度の買入れをしていくという考え方です。先程も申し上げた通り、物価の上昇率は長らく低い状態が続いてきたわけです。この物価上昇率が、現実に上がって、例えば、1%を超えてくる見通しになってきたその時に、どの様な予想物価上昇率の変化が起きてくるのか。あるいは、成長力強化の取組みが実を結んでくる時に、今これだけの金融緩和を行っているわけですから、その時にどういう影響が出てくるのか。これを、今の段階で正確に見通すことができれば、もちろんそういうコミットメントあるいはガイダンスもできるでしょうが、そういう見通しをすることが現時点では難しいということだと思います。そうした状況の中で、私どもが将来の金融政策運営について、一定のガイダンスを与えることを考えると、先程申し上げた方式が最適と判断しました。(以下割愛)』(以上上記URLより)

えーっと、こちらを見ましても「裁量的に運営する」というような趣旨の発言はどこにもなく、単に「2%は今からだと遠すぎなのでその頃どうなっているか判らないからガイダンス文言を細かく書けないんです」という発言をしているようにしか思えませんがねえ。金子先生の質問がそもそも実際にどういう発言なのかが会議録見ないと正確な事が言えないのでニュースワイヤーの報道ベースで申し上げるのも恐縮ですが、これじじゃあ捏造とは言わないですけれども悪質な印象操作じゃないですかねえと思ってしまいたくなる訳ですよ。

つーかね、日銀批判の際にこの手の手法が出てくるのって多くて、発言の一部をフレームアップしたり、言っていない事をあたかも言っているかのような言い方して印象操作するってのは何なんでしょうねえとゆー所ではあるのですが、まあ気になったのでネタにしてみましたぞな。
 


お題「FOMC会見ネタ(の前振り)/その他雑談」   2013/03/28(木)08:01:33  
  ほほう。
[外部リンク]
更新日時: 2013/03/28 05:26 JST

○雑談とか人のふんどしとか

・岩田一政さんェ・・・・・・・・

[外部リンク]
更新日時: 2013/03/27 11:21 JST

だいたいからして「岩田元副総裁」と書いてヘッドラインを打たれると木久扇師匠なのか一政なのか混同しやすいにも程がある(最初にヘッドラインを見た時に誤報だと思ったぞな)ので表記を考えてくれという風に思いますがそれはともかくとして。

『3月27日(ブルームバーグ):日銀元副総裁の岩田一政日本経済研究センター理事長は、黒田東彦総裁が率いる日銀新体制について「強力な布陣で、2%の物価目標の実現にはベストに近い組み合わせだ」と評価した。一方、同総裁や岩田規久男副総裁が主張する2年での目標達成は無理があり、「5年で達成するのも決して容易ではない」と述べた。』(上記URLより)

立場変われば人変わるですねわかります。

『岩田氏は26日のインタビューで、次回4月3、4日の金融政策決定会合で予想される政策として、〇饂最磴てれ等基金の長期国債購入と成長通貨供給のための輪番オペの統合日銀保有の国債残高を日銀券発行残高以下に制限する「日銀券ルール」の撤廃9愼国債の年限の制限撤廃ご限を定めない買い入れ方式の5月からの実施-を指摘。月々の国債購入額は現在の約4兆円から6兆円に拡大するとの見方を示した。』

えーっと、銀行券ルール撤廃は良いのですが財政ファイナンス懸念への担保はどうするのでございましょうかと存じますし「購入国債の年限の制限撤廃」って何じゃそらという話でありまして、何かそういや昨日の日経新聞1面でも追加緩和観測記事(あれ内容がどう見ても単なる憶測記事だろというか正直アタクシの駄文レベルで天下の日経新聞の朝刊1面トップ記事になるのかよと呆れたのですが)「基金と輪番の統合」という話をしているのに「基金での買入国債の長期化」という話をしているのが枠組みお前判ってるのかという話でして、そもそも基金と輪番を統合したら後の問題は買入年限をどう割るのかという話になるので、その時点で基金買入年限がどうこうという話はどこかへ飛ぶ筈なんですけど。

まさか一政先生は輪番についてゾーン別買入を無くそうという話を『購入国債の年限の制限撤廃』という事に含めているのでしょうか、わかりません。

しかし更に判らんのは『期限を定めない買い入れ方式の5月からの実施-を指摘。月々の国債購入額は現在の約4兆円から6兆円に拡大する』の方でして、一昨日あたくしがテキトーに予想というか妄想した時も月5兆円にするのは良いけど年限別割り振り考えるとフィージビリティー的にどうよとか考えて細かい計数を考えるのが途中でハタと止まってしまったというのに、月6兆円とか無理ゲーにも程があると思うのだが。つーか月6兆も買ったら単純計算で年間72兆でそんなの2年も3年も継続できないと思うのですけれども(つーかまあ月5兆でも途中で相当大変になるのだが)どうなんでしょうねと。

米国みたいに一旦残高どどーんと増やしてその後のオープンエンドは規模を抑えめにするというのであれば判るのですが、昨日も申し上げたように元々日銀の国債買入は「償還がバカスカ来ることを前提にして買入の額を嵩上げしている」という技を使っているので、その嵩上げモードのままで買入の満期構成を思いっきり長期化しちゃうと明らかに無理ゲーになってしまいますので、そもそも買入残高を増やさないでも大変なのに月に2兆以上も増やせるかよお前もうちょっと具体的にどういう風な出来上がりになるか考えて物を喋れよヴォケと小一時間問い詰めたい所で、具体的政策のフィージビリティーというものをもう少し考えて発言をして頂きたい物である、と思いましたです、はい。


・2年国債入札でどうでも良い雑談

今日は2年国債入札ですが、0.035%だの何だのという大変にお洒落な状態になっておりまして、この際ドイツを見習って(??)ゼロクーポンの2年中期利付国債という不思議な物でも発行しないのかなとか思って人に聞いてお前それは無理と指摘されたので雑談。

えーっとですね、以前中期割引国債というものがございまして(最近は発行していないのでもう残存しているものも無い)まあ要するにゼロクーポンの国債で利札の処理を期中にしなくて良いので本券渡しで購入して供託金とか担保金(後納郵便の担保金とか、業界で補償制度を作っている時に出す担保(宅建業界のとか)いうのがよくあるパターン)に使っているとゆーのがございましたが、この形式の債券についてはクーポンが無いので利子課税が無い代わりに発行時に18%の源泉分離課税(今年の1月から18.378%になっています)が源泉徴収されて売買されていた訳ですよ。

んでもって、これまた昔に金利がクソ高い時代にディープ・ディスカウント債とかディファード・ペイメント債とかあって、端的に言うとクーポンを物凄く低くしたり、利払いを物凄く後に寄せることによって実質的に利子源泉課税負担回避または軽減とかの意図があったんでしょうなあという所なのですが、当然ながら税制様がそのようなものを放置するわけもなく、これらの債券は割引債みなし商品とされまして、償還差益に対する18.378%(昨年までは18%ね)が発行時に源泉徴収される形になるのですな。

ということで、そのディープ・ディスカウント債なのですが、現在「7年未満で0.1%を下回るクーポン」が対象になりますので、つまり残念ながら0.1%を割るクーポンの国債は今のところは発行されないという事になるのでありました(^^)。


・人のふんどしシリーズ

高橋洋一先生ファン(違)の「what_a_dudeの日記」さんの直近エントリー

[外部リンク]
2013年03月25日 (月)

コメント欄も含めまして勉強になりました。と申しますかワタクシの駄文を引用して頂きまして誠に恐縮至極でございますm(__)m

確か官邸ホームページだか何だか(とっさに出てこない)で賃上げをしている企業の顕彰でもしたいのか取り組みご案内とか出していてどこのシャカイシュギだよとか思ってしまう今日この頃ではございますが、賃上げしてもそれがサステイナブルじゃなければ消費の拡大にも繋がらないように思えますし、そもそも企業業績が改善しないと賃上げそのものがサステイナブルにならないですし、正社員の一時金が上がったのは良いけれども非正規雇用の従業員などにその分の皺寄せが来るのでは何のための賃上げなのか意味判らんですし、まあ結局の所成長戦略が大事ですよねという話になるんでしょうかねえ。


○すっかり遅くなりましたがFOMC記者会見

今回は26ページ組になっています。
[外部リンク] of Chairman Bernanke’s Press Conference
March 20, 2013

引用大会は諸般の事情により明日行いますが(汗)。

・冒頭説明に関して

冒頭説明は当然ながら声明文をベースにした話をしているのですが、その中で強調されているのが「金融緩和政策、特に資産買入に関して早急に見直すという気はあんまりございませんなあへっへっへ」という所でございます。

つまりですね、説明の中で資産買入の効果について話をしている部分があるのですが、この中で資産買入の効果を説明しながら「これらの政策ツールは財政制約によって起きる問題やグローバルな金融市場のストレスによって起きる問題を十分にオフセットすることができない」というような話をして、つまりは下振れリスクの有る中で資産買入政策を停止するという選択肢は取りにくいですよねというような話をしている部分がございまして、まあそうだろうなあという感じではあります。

あと、低金利政策の閾値に関しても「閾値はトリガーでは無い」という事を強調していまして、まあこれは従来からの説明ではあるのですが、閾値に達したとしても経済状況を勘案しながら判断するので、達したからと言っても低金利政策を必ず止める訳では無いという話をしています。

#詳しくは明日にでも


・大体主要な質問は3つ

質疑応答が22ページ分あるのですが、今回は主要な質問の論点は大体3つに絞られていると思います。

つまり(1)資産買入政策の縮小あるいは停止について、(2)米国銀行の所謂「Too big to fail」問題に関して、(3)キプロス問題あるいは欧州問題全体について、という大体3点になっていたかと思います。

んでもってその答えですが、それぞれを1行で超要約をしてしまうと、(1)いやもうプロコンとかはちゃんと見ますけれども足元で直ぐに縮小とか停止とか無い無い無い、(2)「Too big to fail」問題に関してはまだまだ改善していく余地が大きくこれからも関係各位と取り組みます、(3)キプロスに関してはそうはゆうても米国に直撃弾にはならんでしょでも欧州政策当局ちゃんとやってよね、という所だと思いますが、それで終わりにするのも何ですというか、特に(1)の部分については色々と論点が出ていたのでこれまた明日にでも(^^)。


でまあ明日にでも攻撃ばかりですがお洒落な質疑応答があったのでそれを引用。最後から2番目の質疑なのですけれどもね。


・BISビュー的考えにも一定の配慮とな

『CATHERINE HOLLANDER. Catherine Hollander from National Journal. You argued in a 1999 paper and a 2002 speech that monetary policy was not the right tool for addressing asset bubbles. But in January, you suggested that there might be a role for it even if not as the first line of defense. Has your thinking on the issue evolved and can you explain why?』

ということでいわゆるFEDビューバリバリからちょっと微修正しているように見えますがどうっすかという質問。

『CHAIRMAN BERNANKE. Well, I still believe the following which is that monetary policy is a very blunt instrument. If you are raising interest rates to pop an asset bubble, even if you were sure you can do that, you might at the same time be throwing the economy into recession which kind of defeats the purpose of monetary policy. And therefore, I think the first line of defense--I mean, I think, we have a sort of a tripartite lines of defense.』

つーことで、金融政策はツールとしてはぶっきらぼうなもの(というか大鉈みたいなものというか)ですのでバブル退治のために真っ先に金利政策を割り当てるというのは好ましくなく、監督などの手段が最初の退治のディフェンスラインとして使われるべきでしょうと考えておりますとな。

『We start off with very extensive and sophisticated monitoring at a much higher level and much more comprehensively than we've had in the past. Then we have supervision and regulation where we work with other agencies to try to cover all the empty or uncovered areas in the financial system. And then, in addition, we try to use communication and similar tools to effect the way that the financial markets respond to monetary policy. So we do have some first lines of defense which I think should be used first.』

かつてに比べて監督やモニタリングの精度も向上しておりますと。

『That being said, you know, I think that given the problems that we've had not just in the United States, but globally in the last 15, 20 years, that we need to at least take into account these issues as we make monetary policy. And I think most people on the FOMC would agree with that.』

ということですが・・・・・・・・

『What that means exactly depends on the circumstances.』

ほう。

『I think if the economy is in very weak condition and interest rates are very low for that purpose, it's very difficult to contemplate raising rates a lot because you're concerned about some sector in the financial sphere. On the other hand, if you're in an expansion and there's a credit boom going on, that--the case in that situation for making policy a little bit tighter might be better.』

ということで、経済の状況次第では利上げをバブル対応に割り当てるのがベター(ただし「making policy a little bit tighter」という程度の話ですが)な場合もあるでしょう、という風にかなーり条件付きでそんなの当たり前じゃという気もしますが、まあ「バブルは崩壊してから大胆に緩和して対処すればヨロシ」といういわゆるFEDビューバリバリの方法一点張りは無理があるという事をご認識になられているようで何より。まあバランス取ってますよね。

『So as I've said many times, I have an open mind in this question. We're learning. All central bankers are learning. But I think I still would agree with the point I made in my very first speech in 2002 as a Governor at the Federal Reserve where I argued that the first line of defense ought to be the more targeted tools that we have including regulatory tools and to some extent macroprudential tools like some emerging markets use.』

ということで、考えはこれからも自分たちだけではなく変遷するでしょうが、まあ今のところは2002年の講演をベースに考えたいとの言い方で締めてはいますが、そういうことで柔軟な(というか現実に起こった事からしたら当然だが)言い方になってますねという所でほほうと思ったので引用してみました。
 


お題「市場が色々とヒャッハー状態とな/黒田総裁の国会半期報告関連」2/2   2013/03/27(水)08:01:26  
  ○黒田総裁国会半期報告

[外部リンク] (2)
更新日時: 2013/03/26 13:08 JST

『3月26日(ブルームバーグ):日本銀行の黒田東彦総裁は26日午前、衆院財務金融委員会で「通貨及び金融の調節に関する報告書(半期報告)」の概要説明を行い、関連質疑に臨んだ。この中で、日銀が掲げる物価上昇率2%の目標について「2年を念頭に置いて、必ず日銀の責任において達成したい」と述べた。』(上記URLより、以下同様)

ということで、まあこちらもいつもの通りですが2年という点についての話は「行かなかったらまず説明責任」とか微妙なご発言を打ち込まれるどこぞの誰かさんとは違って今の所あまり日和りませんですなあ。まあコミットメントを強調して期待に働きかけるってえんですからそう簡単に日和られても困りますが(^^)。

『総裁は「これまで以上に大胆に質的、量的な金融緩和をする」と強調。日銀による市場の期待への働き掛けについて「デフレ期待から2%のインフレ期待に変えることで、設備投資や個人消費にもプラスに効いてくるのではないか」と指摘し、「期待外れにならないように量的、質的な緩和をする」と述べた。また、「マネタリーベースの拡大は必要だが、それだけでは十分ではない。質的な緩和も重要だ」と述べた。』

とのことですが当座預金80兆円いやまあどうでもいいですけど、まーこの辺りの話をしている分には従来通りなのですけれども・・・・・・・

『また、「毎月グロス(総額)でいくら買うかも金融調節上は重要な要因だが、金融政策の効果という面ではストックで見ていく必要がある」と指摘。「長期国債にしても短期国債にしても、ストックがどう動くかがイールドカーブを下げる、あるいは指標となる金利を下げる上で重要な要素だ」と述べた。』

・・・・・・・・・うーむ、ストックビューにするならストックビューでも宜しいのですけれども、その場合はオープンエンド買入に関しての作り込みとかも考え直さないといけない(短い所の償還がバカスカ来る事を前提にして買入のフローが大きくなるような作り込みになっているので、長期主体に変えた場合に今のフローベースをそのまま拡大した上に長期化とかしちゃうと日銀のバランスシート拡大ペースが相当速まる筈なので、途中に残高目標のような形で一旦止めをいれないと気が付いたらエライコッチャになるリスクが高まるし、かといってフローを減らすと積極緩和かどうかが見えにくくなるというジレンマ状態になる)のでその辺はムニャムニャと曖昧にしておいた方が吉のような気がします。

『その上で、来年から毎月13兆円の資産を購入する「期限を定めない資産買い入れ」についても、「うち10兆円は短期国債で、3-6カ月で償還されるので、グロスでいくら買っても残高はすぐにフラットになる。それに対し、長期国債は残存期間が長いので、ストックが増加する」と述べた。』

まあ長期債の人は国債の2兆円しか気にしていないのですけど、この辺をどうするのかというのは実は結構設計に苦労するでしょうなあとは思いますね。

『さらに、「日銀のバランスシートの負債側は非常に分かりやすい。マネタリーベースも日銀券と日銀当座預金が大宗なので分かりやすい。しかし、資産側は輪番オペで買っている部分と資産買い入れで買っている部分がどういう状況になっているか、一見分かりにくい」と指摘。「量的、質的緩和を進める上で負債側のマネタリーベースも重要だが、資産側も重要だ」とした上で、資産買い入れ等基金における長期国債買い入れと輪番オペを統合する案について「検討に値する」と述べた。』

ということですので、あながち昨日申し上げた「当座預金残高目標」と「基金と輪番統合して長期国債買入中心」のセット料理というのも外れていないかもとワクワクテカテカ。


『一方で、「マネタリーベースと物価の関係はかなり遠くなっている。マネタリーベースを増やすだけで直ちに物価が反応することは相当難しい」と指摘。その上で「量的、質的にさまざまな工夫を行うことによって実体経済に金融緩和を浸透させるとともに、強いコミットメントで期待に働きかけることが必要だ。そうしたことによって、1日も早く物価安定目標を達成したい」と述べた。』

当座預金残高を70兆円〜80兆円にしたらインフレ率2%は来年半ばに達成可能との高度な理論がどこぞの誰かさんが展開されていたように思えますが(^^)。


・麻生さん貫録の発言

でまあそんな中異彩を放つのが麻生財務大臣。

[外部リンク] 2013/03/26 10:11 JST

『3月26日(ブルームバーグ):麻生太郎財務相は26日午前の閣議後会見で、黒田東彦日銀総裁就任後初めて開かれる金融政策決定会合を来週に控え、政府・日銀の共同声明に明記された物価目標2%について「焦って急に奇をてらって何でも前倒ししてやるというようなことを期待しているわけではない」と述べ、「確実に実行していただく施策をやっていただければ良い」との姿勢を示した。』(上記URLより、以下同様)

・・・・・・・・・・・・(;∀;)イイハナシタ゛ナー

『麻生氏は、デフレ下のインフレ目標の設定は容易ではないとした上で、「日銀にすべてお任せすることでうまくいかなかったのは経験として知っている」と述べた。また「政府として第2、第3の矢を確実に実行することで2%達成となる。日銀だけで2%達成なんて最初から思っていない」と述べ、財政出動や成長戦略の実施も併せた政府・日銀の連携の重要性をあらためて強調した。』

うーむ何というバランスの取れた発言(^^)。


#とか何とか書いておりましたので海外金融政策関連ネタが積み残し溜まっておりましてすいませんすいません
 


お題「市場が色々とヒャッハー状態とな/黒田総裁の国会半期報告関連」1/2   2013/03/27(水)08:01:06  
  いう事がコロコロ変わるわ遵法精神も怪しいのが何で政党代表なんですかねえ。
[外部リンク] 11:36

しかし謝罪から撤回まで1日無いとか何なんでしょうね。


○超長期とか短期とかがあばばばばーというメモ

・超長期値動きヒドス

昨日の、というかここの所超長期テラヒドスな展開が続いておりますが、昨日は寄りではフラット→何か知らんがその後いきなりスティープ→その後また盛大にフラット(して先物も高値更新)→前場引けに掛けて失速→後場スティープ、というのは何となく把握した(もっと激しかったような気もしますが)のですが、その間何があったかというと特段無く、まあ一応黒田総裁の衆議院での半期報告で引き続き長い期間の国債買入についての発言があったというのが材料になった事にはなっていますが、たぶんその前からフラットしだしていたと思いますし、大体からして黒田さんの発言自体は従来から黒田さんが主張していた話ですので、それをネタに今さら超長期を買い上げるというのはちょっとワカランチ会長で、単なる後付のような希ガス。

つーことでまあ要するに需給というかちょっと大きめの売買が入るといきなり値段が飛ぶと言う大変に素敵な状況になっておられる、というのが足元の超長期様の状態で大荒れにも程がございます。いやまあ期末要因はあるかもしれないのですが、値動きが荒い→マーケットメーカーのオファービットが開く→さらに値動きが荒くなる→マーケットメーカーの(以下連続)という見事な一種のバンドワゴンのような状態になっていて、これがまあ通常だと値動きが荒くなると投資家の動きが止まって売買が止まるので単独での馬鹿動きが止まりますという風になるのですが、時期的に期末で期末特有の投資家の帳尻成行売買が入るのでバンドワゴンが止まらないんですかねえ、良く判りません><

何せ日中の動きもそーですけど、日本相互証券の引値で見ると月曜には10年-30年が6毛5糸フラットして、昨日は5毛スティープとかもう何だかねという所でございますぞなナンジャソラという所ですが、これじゃあ業者のオファービットも開かざるを得ません罠。


・短期ゾーンもあばばばばー

珍しくこんな所のURLを。
[外部リンク] 99円98銭9厘5毛 (募入最高利回り)(0.0403%)
(4)募入最低価格における案分比率 83.4790%
(5)募入平均価格 99円98銭9厘7毛 (募入平均利回り)(0.0395%)

期末期初の為(TB入札と発行が期末跨ぎを避ける)今回は発行日が木曜(28日)となり、足元のGCレート急低下物無し芳一モードに対する干天の慈雨となった訳ですが、何せ足元物無しを反映して平均は貫録の0.04%割れ(ちなみに先週の3か月は平均0.0417%足切り0.0421%)となったのですが、セカンダリーではショートカバー要因なのか0.03%まで出合った(さすがにその後少し押したみたいですが)とかナンジャソラ状態。

市場推計(というか金融ファクシミリ新聞さんの集計ですが)によりますと所謂不明玉は8000億円弱と通常よりも少なめ(ちなみに前回も1兆ちょっと切る程度)なのですが、良く良く落札分布みると大手証券さん2社合計で2.9兆円ほど落札していて、空振り業者さんがいたのですねという動き。

まーそんな状況ですからして新発TBが供給されるので普通だとGCレートが上昇してもよい筈の木曜スタートのGCレポレートもろくすっぽアガランチ会長となっておりまして、短国の買いなのかGCの買いなのか現先ニーズなのか、というか恐らく全部の合わせ技だと思うのですが、まあいずれにせよおそロシアとしか申し上げようがないあばばばばーな展開になっております。

まー期末になるとキャッシュ潰しニーズが炸裂して短国金利などがヒャッハー状態になるのは良くある話なのですが、今回は前日までは特に物無しという程でも無かったGCが急にヒャッハー状態になってレートが過激に低下というのがひえーという感じではありまして、期末期初の場合何がタチが悪いってTB入札を年度跨ぎで行わない事から新発発行が少々ズレる(まあ見合いの償還もずれてはいますが)ので玉無しヒャッハー状態になるとそれが暫く継続することで、ここへ来てヒャッハーとか恐るべし。


でまあ超長期の方はさておきまして、短期の方なのですが、金利低下するのは金融緩和政策効果とか喜んでいればよいかというとこれがまた微妙な所でありまして、よーは玉無しであばばばばーとかなっているという状況で、金利で解決している分にはまあシャーナイナイで済むのですが、日銀様の買入による絶賛玉吸い上げがあまりにも進展すると当座預金残高30兆円台時代にもありました「国債不足」状態になってしまいまして、それは即ち「優良担保不足」という事になってしまいまして、まあ既に瀕死状態ですけれども資金取引市場が担保制約面から干上がってしまい、何かのストレスに弱い質的な意味での(普段は顕在化しない)引き締まり状態になってしまうリスクが高まりますぞなもしとゆー所で。

まあ昨日てきとーに当座預金残高目標100兆円(でもまあ当預ターゲットやるなら100兆を目指してという話になるでしょあの人たちの事だから)とか申し上げましたが、50兆そこそこのこの状態で既にヒャッハー状態になってしまって本当に当座預金残高を目標のように積めるのでしょうかねえ短い所だけだと無理無理無理なんじゃネーノとまあそういう話になりますなあとか思った昨日のまるで堤防決壊の如き短期市場資金大奔流の巻でございましたとさ。
 


お題「キプロスェ・・・・・・・/とりあえず異次元緩和とやらを妄想してみた(たたき台雑談系)」   2013/03/26(火)08:01:54  
  選挙無効は初めてなんですね、ほうほう。
[外部リンク] reaches an agreement with Cyprus 25/03/2013

『On 25 March the euro area finance ministers reached a political agreement with the Cyprus authorities on the key elements paving the way for the future economic adjustment programme.』

『The aim of the programme is to form the basis for restoring the soundness of Cyprus' public finances and the viability of its financial sector. The programme's financial assistance envelope is estimated at up to 10 billion euro. 』

合意したのは良いのですが・・・・・・

『Conditions relating to the financial sector

Two of Cyprus' largest banks - Laiki and Bank of Cyprus - will undergo restructuring right away.

Laiki will be resolved immediately. This will be done by splitting it into a "good bank" and a "bad bank".

While the bad bank will be run down over time, the good bank will be integrated into Bank of Cyprus. Bank of Cyprus will be recapitalised through a conversion of uninsured deposits (above ユーロ100 000) to equity and with the full contribution of equity shareholders and bondholders.

"I would like to emphasise that none of these measures will affect deposits below 100 000 euro. There should be no doubts about that. We reaffirmed today the importance of fully guaranteeing these deposits in the EU", said Eurogroup President Jeroen Dijsselbloem.』

ということで、これ出てた時は何か知らんが株とか為替とか好感しててユーロ上がったり株が上がったりしていたのですが、国の救済の為という名目でいきなり銀行窓口締めていきなり大口預金カット攻撃とか中々強烈な攻撃でしょうに。

ステートメントはこちら。

[外部リンク] Statement on Cyprus 25/03/2013 - Statement

今回の救済条件はAnnexに記載がございます。

『Following the presentation by the Cyprus authorities of their policy plans, which were broadly welcomed by the Eurogroup, the following was agreed:』

『1. Laiki will be resolved immediately - with full contribution of equity shareholders, bond holders and uninsured depositors - based on a decision by the Central Bank of Cyprus, using the newly adopted Bank Resolution Framework.』

Laikiは預金保険を超えた部分の預金が全額カットになりますとな。

『2. Laiki will be split into a good bank and a bad bank. The bad bank will be run down over time.

3. The good bank will be folded into Bank of Cyprus (BoC), using the Bank Resolution Framework, after having heard the Boards of Directors of BoC and Laiki. It will take 9 bn Euros of ELA with it. Only uninsured deposits in BoC will remain frozen until recapitalisation has been effected, and may subsequently be subject to appropriate conditions.』

Bank of CyprusはLaikiのグットバング分を吸収(バットバンクは清算)して、預金保険を超えた部分の預金は当面預金封鎖されるとな。

『4. The Governing Council of the ECB will provide liquidity to the BoC in line with applicable rules.

5. BoC will be recapitalised through a deposit/equity conversion of uninsured deposits with full contribution of equity shareholders and bond holders.』

Bank of Cyprusの株式と債権は全額カット、預金保険を超えた部分の封鎖預金はBank of Cyprusの株式に変換されるとかオソロシスにも程があるんだが。

『6. The conversion will be such that a capital ratio of 9% is secured by the end of the programme.』

とまあそこまで荒療治をしてBank of Cyprusの自己資本比率が9%になるそうな。

『7. All insured depositors in all banks will be fully protected in accordance with the relevant EU legislation.』

預金保険範囲内の預金は全額保護されます。

『8. The programme money (up to 10bn Euros) will not be used to recapitalise Laiki and Bank of Cyprus.』

100億ユーロのEU/IMFからの融資はこれらの銀行への資本注入に使ってはいけません(預金カットの尻抜けになるからということでしょうな)。

『The Eurogroup is convinced that this solution is the best way forward for ensuring the overall viability and stability of the Cyprus financial system and its capability to finance the Cyprus economy.』

・・・・・・・・・と仰っていますが、金融(と観光少々)でメシ食っている国で国内第2位の銀行で預金保険を超過する預金を全額カットして、第1位の銀行では預金保険を超過する預金がいきなり株式に化けてしまうという豪快なプレイを行って「ensuring overall viability and stability of the Cyprus financial system」とか言われましても多分それは違うと思うんですけれども。誰もキプロスの銀行に預金せんじゃろ(小口は除く)と思うのですけれども大丈夫ですかね。


とか思ってたらこんな地雷発言が。
[外部リンク] 03月 26日 04:12 JST

『[ブリュッセル 25日 ロイター] ユーログループ(ユーロ圏財務相会合)のダイセルブルーム議長(オランダ財務相)は25日、キプロス支援の下での銀行のリストラ計画について、ユーロ圏銀行危機の解決に向けた新たなモデルになるとし、銀行部門を整理する必要のあるその他の国もリストラ実施を迫られる可能性があるとの考えを示した。』(上記URLより、以下同様)

・・・・・・・・・・・orz

『同議長は未明に合意された支援策について、「リスクを低下させる」と評価。銀行が自力で資本を増強できない場合、株主や債券保有者に負担を要請し、必要なら預金保険対象外の預金者にも協力を要請するとの立場を示した。』

んな事言ったもんだから株は下がるわユーロは売られるわで火消し発言がユーログループの広報から出たようですが、これはその国のファイナンスが厳しい場合や、銀行の資本不足の場合などに、いきなり銀行預金カット攻撃が有り得るというこらまたハードクラッシュシナリオキタコレという話で、何なのこいつら金融危機からの教訓どうなってるのという所ではございますが、まあ四の五の言ってる余裕が無いのかも知れませんし、単に小国で欧州の洗濯機状態の特殊国家(なのに何故この国をユーロ通貨に加入させたのかの意味がさっぱりワカランというか当時の責任者出てこいという感じですが)だから気にしていないのかも知れませんが、まあこれで何かあった時に金融危機モード再来になるリスクというのは格段に高まったと言えるでしょうな。


○物は試しに「異次元緩和」を妄想してみる(たたき台^^)

2014年からオープンエンドの国債買入月2兆円を的中した(からと言って何かお得だったかと言われるとまあ困るのだが^^)このあたくしが(お得じゃないので自慢にもならない自慢)ちょっと異次元緩和とやらを妄想してみるのだが細かい計数について深く悩んでいないので計数の所詰めてそのうちリバイスするが先にここまでの想定を公開してみるテスト(^^)。

・たぶんポイントは「量の拡大」と「枠組みの簡素化」

昨日散々引用しました正副総裁就任記者会見(散々引用したので正直疲れたので今日はその反動^^)でございますが、黒田総裁の発言からは「2%目標の達成に向けて積極的に緩和を拡大する」というのと、「金融政策の枠組みを分かりやすくする」というのが伝わってくる訳で、ではその緩和によって何が起きるかというと「イールドカーブ全体を引き下げる」という効果という風になっています。

と考えますとまあ順当に考えれば「長期国債買入拡大」がメインになるというのはまあ誰でも予想できることでここまでは普通に考えられます罠。

一方で「分かりやすくする」の方はどうなんでしょとか考えると、これはもう妄想の世界になってしまいますけれども、あたくしの大予想(大妄想)では「当座預金残高の数値的な目標あるいはメド」と「基金と輪番を合わせた形のオープンエンド型長期国債買入」というセットをメインのメニューとして大々的に打ち出すという形で、メインディッシュは2皿とするっつーのでスッキリさせるとゆー所ではないかと妄想するのですがどうですかね。

でまあサイドメニューがリスク性資産の買入でして、現在のCPとか社債とかETFとかREITの買入に関しては当初の残高目途を達成するように買入を継続しますが、まあこちらはリスク性資産の市場が信用不安であばばばばーとかにならない限りはそんなに拡大しないという風にして、あくまでもオードブルのような扱いにするっちゅう所で。大体からして「量」が稼げないですし、ETFとかREITとかはこれ以上買うと市場規模対比で大丈夫か状態になりますし。

でまあ成長基盤強化の方はまあこれはこれで引っ込めると理念的にアレという事ですのでまあ継続になるんでしょうけれども、何せ市中金利の方がダダ下がり状態なのでニーズがあるのやらと。

んでもって固定金利オペと短国買入については目標残高から外して、当座預金残高目標を早期に達成するための資金供給手段として機動的(と言えば聞こえが良いが要するにガチガチの運用から逃れる)に活用ということで。

・・・・・・とごちゃごちゃ書いてみましたが、出来上がりとしてはこんな感じを妄想。

(1)当座預金残高目標(だかメドだか)100兆円

→まあ岩田副総裁の高級な理論によりますと80兆円でも1年半くらいで2%目標を達成するらしいのですが、念のためヘッジで20兆円積んで置くのと、桁が100兆円とかになると異次元っぽいじゃないですか!

(2)別建て管理としている資産買入基金の枠組みは本体でのオペに統合して、長期国債買入を月額5兆円で当面の間運営する

→オープンエンドの国債買入が月2兆円、輪番オペの国債買入が年間21.6兆円で月割りすると1.8兆円なのでオープンエンド始まったら月に3.8兆円の買入ですのでそれに1兆円おかわりをして月5兆円にすると年間60兆円。新規国債発行額よりも多いですよ(棒)。

でまあリスク性資産の買入は当初の基金による残高目標に向けて購入を継続。固定金利オペと短期国債の買入目標は廃止(固定金利オペそのものを廃止しても良いですが)して、当座預金残高目標の早期達成の為に当初ババーンと買入をするものの、国債買入が増えてくると暫時この量を調整するとか。

(3)いわゆる銀行券ルールに関しては物価目標の達成が見通せる事ができるまでは一時的に撤廃するものの、財政ファイナンスへの懸念を払拭する為に政府の中長期的な財政健全化に向けた取り組みを確認する(できれば政府に何かステートメントでも出してもらう)

などとまあテキトーにここまで考えるのは大した話では無いのですが、一番の問題はこのオープンエンド買入の年限割り振りをどうするのかというのと、出口政策のデザインをどう考えるのかという話(まあ出口に関しては当面とぼけて黙っていても良いのですが、そうは言っても何も考えずに投入するのは後後の事を考えると無責任なので公表するか否かはともかくとしてデザインは考えないといけませんわな)ですぞな。

で、年限割り振りですけれども・・・・・・

現在の形(年間買入額)

輪番オペ
〜1年:7.44兆円
1年〜10年:12兆円
10年〜30年:1.2兆円
変国・物国:0.96兆円
(輪番合計21.6兆円)

オープンエンドになった後の基金
1年〜3年:24兆円(2兆円×12)

でまあ合計45.6兆円になるのをここでどどーんと60兆円にするという事ですが、このまま年限割を継続すると、〜1年〜3年〜10年〜30年という割り振りになってそれは何か微妙に中途半端なので、〜5年〜10年〜30年位にザクザク切ってしまうというのはどうでしょうかねえ(実質的にAPPの買入年限が長期化されたようにみえる)とか思うのですがあまり受けないですかね。

あと、〜1年の部分は短国買入と統合してしまうという手もあるのですが、それをすると月5兆とか買えるのかねという説もあったり無かったりするので微妙。まあ1年〜5年〜10年とかにした方が綺麗な気もしますがそれで年60兆買うと普通に2年で当座預金残高100兆じゃ効かなく行きそうですにゃ。真面目に償還とか計算してないけれども。

で、細かい額についてはちょっと考えてみたものの、買う方に関しては国債発行計画の市中消化額を見ながら何となく適当に割れそうなのですが、バランスシート拡大ペースと平均残存期間の伸び方についてはまだ考えていない、というかさすがにそれは暇じゃないと考えられずそこまであたくしも暇では無いのでこの辺を見ながら考えてちょという所ですな、うんうん。

割り振り変えて中短期の金利を上昇させたら元も子もないので5年以下の配分はそれなりに厚くなる筈で、5年〜10年の所が新発有るのが10年だけになるのでそれほど増やせないという風になるのですが、そうすると見栄えが良くない(中短期偏重に見える)ので、APPの買入年限長期化という「見せ方」にこだわらないのであれば〜10年という形にしても良いのかもしれませんし、逆に〜2年〜10年という形にして、5年と10年の新発債のあるゾーンをどどーんと増やすような絵にした方が「見栄え」が良いかもしれませんね。

超長期に関しては元々月1000億円の所からだいぶ増発されましたので、まあ月3000とかにしても楽勝でしょ・・・・・・・などと書くと超長期ゾーンの投資家さんから苦情が来そうな気がするのでやっぱり具体的な計算は控えましょう(大嘘)。

などと今日はひたすら雑談で恐縮至極。

#まあ超長期の買入増える〜以上に連日盛大にフラットニングしている気がするんですけどね
 


お題「就任記者会見要旨より:黒田さんが意外に普通、岩田さんはまあアレ、中曽さんは今回は空気モード」4/4   2013/03/25(月)08:08:35  
  ・デフレ脱却の経路の説明

さてまあ色々と引用してみましたが、デフレ脱却の経路について説明している部分がまあ今回の岩田副総裁の会見では一番のハイライトだと思います。何せ1ページ半以上掛けていますのでこれを変に切らずに全部引用してみましょう。

『(岩田副総裁) デフレの原因についてです。貨幣的な現象と我々は考えますが、その意味が誤解を招き易いので、少し説明します。』

ということで。

『例えば、現在、アベノミクスで、安倍首相が大胆な金融緩和を言われ、市場が期待していることで、マーケットのインフレ予想が随分上がってきています。これは、物価連動債などでみると、急激に上がってきています。0.7%くらいだったインフレ予想が、今は1%を超えていると思います。』

固定利付債の金利も下がっていますけどね。

『そうすると、皆さんの行動が、インフレ予想のもとでの行動に変わってくるということです。そうすると、だんだん需要が増えてきて、だんだんデフレギャップが無くなってきて、物価が下げ止まって上昇に転ずるということですが、その時に足許では、マネーストックが増えていないところに注目して頂きたいと思います。』

ということでさらりと説明しているのですが、市場のインフレ予想が一般ピープルのインフレ予想に反映して行動が変わるというメカニズムが必ずしも自明とも思えないですし(大体からして市場のインフレ予想の計測自体が怪しい)、インフレ予想のもとでの行動になると需要が増えてデフレギャップが無くなる、というメカニズムって本当に自明なんでしょうか。

『つまり、インフレやデフレは貨幣的現象だという場合に、足許でのマネーストックと物価上昇率との関係があると言っているのではないのです。これは、市場が非常に長期の予想をして、貨幣供給の経路はどうなるだろうと予想して、そして、将来は貨幣供給がどこかで増えてくることを予想し、「ということは将来インフレになるのだから、例えば今のうちに買っておいた方が良い」という行動が出てくるのです。そのようにして、足許の物価下落が止まっていくということです。』

何か市場のプライスアクションの話と家計や企業の行動の話がごちゃごちゃになってませんかこの部分、と思うのですが、この先でも何か市場の話と家計や企業行動という実際の経済活動の話がごちゃ混ぜにして説明されている部分が見受けられるんですけど以下続く。

『ですから、長期的にみると、貨幣供給の増加率と物価の上昇率は、非常に相関関係が高いのです。しかし、短期的にみると、例えば、今、マネーストックは全然増えていませんが、物価はだんだん下げ止まってくるということです。貨幣供給と物価の関係とは非常に長期の関係であって、短期的に、足許で貨幣と物価との関係があると言っているのではないのです。』

>貨幣供給と物価の関係とは非常に長期の関係であって
>貨幣供給と物価の関係とは非常に長期の関係であって
>貨幣供給と物価の関係とは非常に長期の関係であって

えーっと、当座預金残高を80兆円にしたら来年の半ばにはインフレ率2%達成可能という話は???浜田先生なんかも6か月でデフレ脱却可能とか仰ってましたよねえ。

『デフレ脱却の歴史では、1930 年代の昭和恐慌もそうですが、基本的には、金融政策によってデフレ予想からインフレ予想に変わることで、最初に出てくるのは、自己資金を使って、あるいは増資をして企業が設備投資をするということです。』

昭和恐慌の脱却って金融政策と財政政策の合わせ技だったような気がするんですがまあそれはそれとして。

『何故かというと、企業は、デフレのもとでは、自己資金の使い道が無いために自己資本、内部留保をたくさん持っているので、銀行に借りにいくわけではないのです。』

そうなんですか〜

『内部留保は2011 年末のデータをみると、企業は220兆円くらいの現金・預金を持っています。』

現預金と内部留保って企業会計上別物ですので、そういう表現をするのはちょっとどうかと思いますけれども。

『金融機関ではない企業です。何故それだけの現金・預金を持っているかというと、デフレ期待で使い道が無いためです。そのために、ただ持っているだけなのです。これが、インフレ予想が出てくると、最初は株や外貨に移りますが、やがて物・設備投資や在庫投資に移ってくるというように、今、凍りついている貨幣が動き出すということです。』

えーっとすいません、インフレ予想で企業が何で株や外貨を購入するんでしょうか。家計がそういう行動をするなら話は分からんでもないのですが、別に企業は金融商品で利殖をしようとして現金を手元においてはおりませんぞなもしという所で、この辺は企業の話と家計の話がゴチャゴチャになって説明しておられるだけなのでしょう、という風に解釈をしておきますが、それにしても何かちょっとえーという説明ではございます。


『簡単に言えば、最初に起こってくることは、貨幣の流通速度が高まるということです。それによって、物の支出に使われるようになる。今までは、ただ貯蓄資産として持っていた貨幣が、物の支出に使われるようになることを、デフレ脱却の歴史がいつでも示しています。』

貨幣の流通速度が速まるというのは仰る通りです。

『同じことがつい最近の日本でも起こっています。』

ほう。

『小泉内閣の時代、2001 年から2006 年、2007 年ぐらいまで景気が回復しますが、この小泉改革の時、最初から3 年半、銀行の貸出はずっと減っています。凄く減っています。』

3つの過剰の整理と不良債権処理・・・・・・・・・・

『それにもかかわらず、どこからお金が出て設備投資や生産のファイナンスをしたのかというと、全部、内部留保や現金・預金の取崩し、増資です。銀行の貸出に頼らないので、その過程ではマネーは増えていないのです。このように、マネーが動かなくなっている、家計に加え企業までがマネーをたくさん持っているのがデフレの特色です。これは、デフレが15 年も続いたから、そうなってしまっているのです。』

何かもっともらしいのですが、「家計に加え企業までがマネーをたくさん持っているのがデフレの特色です」というのはデフレ云々ではなくて単に資金循環上政府部門が大幅赤字で資金不足状態になっているだけのことのような気がするんですけれども。

『そのお金を、最終的に物の支出へ動かしていくことが金融政策の役割です。そして、経済活動が段々活発になってくると――小泉改革の時も大体3 年半くらいまではむしろ銀行貸出が減りながら――、景気が回復しています。同じく、1930 年代に米国がデフレ不況から回復する、日本が昭和恐慌から回復するときも、貸出が増え始めるのは回復が始まってから大体3 年半から5 年くらいです。』

いやだから不良債権処理・・・・・まあいいです。

『最初、銀行貸出は増えていないのです。長期的にはその後から貨幣はどんどん増えてきます。長期的にみると、最終的に貨幣が増えないとやはり物価は上がりません。長期的には、貨幣と物価の間では関係はみられると思いますが、おそらく、ここから回復していく過程では、「それほど貨幣は増えていないではないか」、「銀行貸出は増えていないではないか」とおっしゃる方がいると思いますが、それがいつでもデフレを脱却する過程の特色です。』

ほうそうですかそうですか。


・情報管理にも懸念がありますなあという部分

オファーがあった時にどういうご心境で??という質問がありまして岩田副総裁のお答えがこの正直者!という感じでして、まあ岩田さん正直者で幸せ回路内蔵なんでしょうなあというのは把握した。

『(岩田副総裁) 「わが意を得たり」ということは、全然ありませんでした。むしろ、この3 月で本来は定年退職するので、実は定年退職後の生活を楽しみにして生活設計しており、急にアベノミクスが出て来て、世の中が急に変わり、何か私の言っているような政策に転換するのかなという気持ちがありました。』

講演とかではそうでも無かったような気がしますがまあそれはそれとして。

『そういうことですから、最初の頃は、自分の生活とは余りにも違うので、自分で副総裁になるというのはあまり歓迎しないという気持ちでした。しかし、そのうちにだんだん周りが「お前しかやる人がいない」と言い出して、首相からも「どうか」と言われ、周りの人もそう言っているうちに、自分も、「そういう政策を採るべきだ」と言ってきたので、やはりここで尻込みしてはいけないのではないかな、という気持ちにだんだん変わってきて、最後はお引き受けすることに踏み切ったというのが正直な気持ちです。』

まあ実に正直でよろしいのですが、相当前から話がありましたというのがバレバレな言い方でございまして、いやそういうのはこうやっておとぼけモードになるのが正しいのではないか、ということで黒田総裁の同じ質問に対する答えを引用しておきます。

『(黒田総裁) 私は、これまでマスコミの方にも申し上げていた通り、アジア開発銀行(ADB)の総裁として、実は一昨年の11 月に5 年の任期をもって再選され、まだ任期が4 年くらいあるということですし、ADBの仕事に十分満足しているということで、全くそういったことは考えていませんでした。ただ、具体的に、そういうお話があった時に、十分考えた上で――これは1 人で考えましたけれども――、お引き受けすると決断した次第です。』

まあ岩田副総裁の場合は思いっきり正直に話をしているのは人間としては好感が持てるのですが、これからは中央銀行の副総裁という立場にあって、色々と平場で話をしてはいけない事案というものにも多く接するようになる訳でして、この調子で正直者モードをやっておりますと情報管理という面でちと大丈夫かと懸念されるのですけれどもどうでしょうかねえ。


○中曽副総裁はまあ今回は空気モードですな

まあ流れから言って仕方ないです罠という所です。


・冒頭挨拶

まあ引用だけ。

『(中曽副総裁) この度、副総裁を拝命しました中曽でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。黒田総裁を支え、岩田副総裁と力を合わせて、物価の安定と信用秩序の維持という日本銀行の使命達成にしっかりと貢献できるように努めていきたいと思います。』

『これまでの経験をどのように活かすか、というご質問についてですが、私自身、日本銀行に35 年間勤めてきましたので、その経験を十分に活かして、業務組織運営に関し、日本銀行法の定めに従い、職員の力を束ねて総裁をしっかりと補佐していくことが、私に課せられた重要な使命であると自覚しています。』

『政策面については、政策委員会の一員として、しっかりと議論に貢献していきたいと思っていますが、その場合、私なりに貢献できる分野がいくつかあるかと思っています。1 つは、1993 年から7 年間在籍した信用機構課における日本の金融危機への対処や、あるいは2001 年から約8 年間在籍した金融市場局における市場運営の業務を通じて得た知識・経験、こういったものを今後の政策論に是非活かしていきたいと思っています。さらに、そうした業務を通じて、これまでに築いてきた海外中央銀行幹部との人的ネットワーク、これを通じて日本銀行の金融政策とその目的とするところをしっかりと説明し、理解を求めていくことも私の役割と認識しています。私自身、微力ではありますが、副総裁として、全職員と一丸となって、黒田総裁を全力で支え、全身全霊を傾けて職務にまい進していきたいと考えています。どうぞよろしくお願いします。』


・デフレの背景に関して

『(中曽副総裁) (前半割愛)デフレの背景についてのご質問もありましたので述べさせて頂きます。おそらく、デフレが続いている背景については、90 年代から長く続く慢性的な需要不足に加え、リーマン・ショック以降の景気の落込みもあって、マクロ的な需給バランスが悪化した状態が続いてきたことが大きいと思います。ここに、人口の減少、特に労働人口の減少という要因、構造的な要因も複合的に加わって、デフレが続いてきたと思っています。』

『金融政策の責任については、先程、黒田総裁が言われた通りだと思います。』

ほほう。

『金融政策がデフレ克服に向けて果たすべき役割は大変重要だと思っていますし、2%というターゲットを政策委員会自らの責任で決めた以上、この実現に向けて全力を尽くさなければならないと思っています。』

ほほう。

『その上で、物価上昇が実現していく状況について、企業収益が改善する、あるいは賃金、雇用が増加する、つまり国民生活がより豊かになるような状況を伴いながら、物価上昇率が徐々に高まっていく好循環を作り出していくことが必要だと思っています。そういった点を踏まえると、日本経済の競争力や成長力強化に向けた幅広い主体の取組み、これが進展することも必要だと思っています。仮に、そういう取組みが進展すれば、金融政策の効果は一層高まると思いますし、その分、物価目標の達成時期も早めることができるのではないかと私は思っています。』

とまあ黒田総裁の説明に対してはきちんと立てて話をしておりますので、とりあえずきくちゃんが変に過激な話でもしない限りは正副総裁は普通にセットで進んで行くことになるでしょうな。

#時間と量が多過ぎにも程があるので変な質問晒し上げコーナーはやっぱり無し
 


お題「就任記者会見要旨より:黒田さんが意外に普通、岩田さんはまあアレ、中曽さんは今回は空気モード」3/4   2013/03/25(月)08:08:14  
  ・岩田-翁論争についての話を早速都合よく改変して無いですか

岩田-翁論争に関連して日銀の政策に関してどういう問題があってどうしたいかという質問があったのですけれども、カウス師匠岩田副総裁過去の話を改変してないですかこれ??

『(岩田副総裁) いわゆる「岩田―翁論争」というのは、当時、要するに、「日本銀行が長期的にマネーストックをコントロールできるか」という問題について、私は、「長期的にはコントロールできる」という立場だったわけです。(以下次のコーナーに続く)』

えーっと、長期的じゃなくて短期的にもコントロールして日銀が能動的にマネーサプライのコントロールしろという金利誘導政策を行うという前提の下では実務的に無理ゲーの話を持ってきたんじゃなかったでしたっけ。でまあ結局の所は、長期的には金融緩和や引締めによって何らかの影響があるでしょでもそれって確たる定量的な意味での「コントロール」って難しいですよねという当たり前の形で片付いたんでしょ。まあ市場金利の乱高下も気にせずという事であればマネーサプライの直接コントロールという金融政策も有り得ますがそれは金融市場にストレスが掛かりますからねえ。

ということでそもそもカウス師匠は「長期的には」じゃなくて「長期も短期も」コントロールできるって話をしていて、実務サイドからマッコウクジラで反論が来たという話だった筈なのですが、何でこうなるのやら。つーか長期的には可能というのは最終的に植田和男さんが裁定下した形で結論をつけましたし、信用乗数が安定しているという岩田さんの主張はその後実証的に否定されたのですけれどもねえ。


・2%インフレ目標の達成のためには何が必要か

という怪しげな部分を読んで早速???になるのですが、まあそれはそれと致しましてこの話の続き。

『(岩田副総裁)(先ほどの続き)ただ、98 年頃から実際にデフレになると、その論争も超えたところに金融政策の問題が出てきました。』

というか信用乗数いやまあどうでもいいです。

『なぜデフレになるかというと、一旦デフレになるとデフレ予想ができ、デフレ予想があるからこそ、そのもとで皆さんが行動することでさらにデフレになってしまうという、トートロジー(同語反復)のようなことになってしまいます。』

デフレ均衡は発生しているけどこの言い方で示唆されるようなデフレスパイラルではないような気もしますけれどもまあどうでもいいです。

『デフレ予想が生じたときは、逆に、インフレ予想を起こさない限り、デフレは脱却できないというのが私の立場であり、果たして、日本銀行が、金融政策によってデフレ予想を覆してインフレ予想に転換できるのかという点が、今までの日本銀行と私の立場とが必ずしも一致していないところではないかと思います。』

悪態ついてばかりでしたがこの部分に関してはあたくしも岩田副総裁に同意する所であります。ただまあインフレ予想に転換させるための具体的な金融政策について岩田さんが持ち出す話があまりにも無茶振り過ぎなのでえーという所なのですが・・・・・・・・・・・・

『私は、2%のインフレを達成するため、あるいはデフレを脱却するためには、2 つの条件が必要だと思っています。1 つは、2%のインフレ目標を大体いつ頃までに責任をもって達成するのかということに日本銀行がコミットするということです。これにコミットすることが、非常に大事なことです。』

ふむ。

『大体いつ頃までに達成するかということについては、主要国の中央銀行は、大体、「中期的」とか「ミディアムターム」という言葉で表現しています。その「ミディアムターム」というのが実際何年くらいなのか、色々な研究者が調べたところ、大体2 年くらいということになっています。平均すると2 年くらいでインフレターゲットの中に入っているので、そういう経験から言っているわけです。』

英国ェ・・・・・・・・・

『2 つ目は、そういう意味で、2 年くらいで責任をもって達成するとコミットしているわけですが、達成できなかった時に、「自分達のせいではない。他の要因によるものだ」と、あまり言い訳をしないということです。そういう立場に立っていないと、市場が、その金融政策を信用しないということになってしまいます。市場が金融政策を信用しない状況で、いくら金利を下げたり、量的緩和をしても、あまり効き目がないというのが私の立場です。(以下次に続く)』

まあこれは一理あるのですが後の方の質疑で微妙にアレな発言があってですなあ(次の次にネタにする)。


・では具体的に何をするか

『(岩田副総裁)(先ほどの続き)従って、まず、インフレ目標を、中期的に責任をもって達成するというコミットメントが必要であり、この立場に立った上で、今、黒田総裁がおっしゃったような、量的・質的な緩和を進めていくということです。』

ふむふむ。

『コミットメントと、コミットしたことを実際に行っていることを市場に知ってもらう意味では、政策金利がほとんどゼロになっている中で、量的緩和しかないと思いますので、その量的緩和について――黒田総裁がおっしゃったように、その手段としてどういうものを買うかという「質的」なところまで含めて――、これから政策委員やスタッフの方と議論しながら、しっかりと、2 年後くらいまでにはインフレ目標を達成できるように全力を尽くしたいと思っています。』

>その量的緩和について(略)これから政策委員やスタッフの方と議論しながら

「議論しながら」とか入れている辺り、ヒラの審議委員ではなくて副総裁という立場を考えた上の発言でございますなあと結構なお話なのですが、岩田副総裁におかれましては確か77兆円だか80兆円だかの当座預金残高に持って行けば来年半ばには達成可能とかそういう話だったような気がするのですが、具体的な案はまさかこれから考えるとか、従来考えていた事が単なる無理ゲーだったのでやはり考え直しますだとかそういう事では無く、既に20年来金融政策論を研究しておられる岩田副総裁の中では当然ながら具体的な提案があると存じますので、来週の決定会合で早速研究の成果を見せて頂けるものと確信しておりますので楽しみにしております(棒)。


・説明責任が果たせれば無問題とな

2年で2%行かなかったらどう責任を取るのか、という質問を何故か黒田総裁と岩田副総裁のみに振られておりましたが(^^)、岩田副総裁のお答えが微妙に微妙。

『(岩田副総裁) 先程申し上げた「中期的」とは、大体2 年ぐらいであり、2%は2 年ぐらいで達成しなければいけないということです。2 年経って、2%がまだ達成できない、2%近くになってもまだ達成できていない場合には、まず果たすべきは説明責任だと思います。ただ、その説明責任を自分で果たせないということ、単なる自分のミスジャッジだったということであれば、最高の責任の取り方は、やはり辞任だと思っています。まずは説明責任を果たせるかどうかが基本だと思います。(以下次に続く)』

>まず果たすべきは説明責任

ほうほう。確か従来は時限を切って目標を達成できない場合は問答無用でクビにしないと強力なコミットメントにならないという趣旨のご主張をしておられたと思うのですが、「ミスジャッジだったら辞任」という事はつまりミスジャッジじゃなくてリーマンショックのような場合は不可抗力として説明できるから問題ない、とまあそういう事を仰りたい訳ですねわかります。

いやあ人間立場が変わると発言が替わるもんですなあ(棒)。


・日銀法改正でコミットメント強化はまあ判らんでも無いが・・・・・

でまあこの質問には実は日銀法改正云々の話がありましてですな。

『(岩田副総裁)(先ほどの続き)日本銀行法改正については、長期的には、法的な担保をもって物価目標を決めていく仕組みの方が必要だと思います。どの人が総裁、副総裁あるいは審議委員になるかに関係なく、どのような人がなっても、基本的には2%あるいは3%という――それはその時の政権によって違いますが――、物価目標をきちんと法的に担保することは、長期的には必要だと思います。』

物価目標の担保については仰せの話は分からんでもないのですが、その時の政権によってコロコロ物価目標が変わるというのも如何なものかと思う訳で、それこそ岩田副総裁の言うような趣旨で日銀法改正をした後に実際にCPIが1%近辺とかに上昇して未だに根強いインフレフォビアが炸裂して、そのインフレフォビアの世論とやらに阿る政権が登場して「じゃあ物価目標1%以下な」とかいう事になったらどうしますねんという話でもありまして、日銀法改正でコミットメント強化をしたい、という趣旨は判らんでも無いのですけれども、現実問題として重要なのはインフレフォビア丸出しの世の中の状況を改める事でして、そちらを見極めてからでも良いのではないでしょうかねえ。


・何かその説明はおかしい

都合よく改変シリーズがもう一つあるんですけれども、リフレ派という立場の方が増えてきたと思いますがどうでしょうという質問があったのですが・・・・・・

『(岩田副総裁) 「リフレ派」という言葉は、我々が言っている意味で必ずしも理解されているとは思いません。「リフレーション」という言葉を最初に言ったのは、1930 年代のアーヴィング・フィッシャー教授だったと思います。フィッシャーは、基本的に、「デフレの中で、雇用が失われ、経済成長が低下していく状況にある時、デフレを止めなければならないのだが、その時に、デフレが始まった前の物価水準までとにかく戻すために金融を緩和する」という意味で「リフレーション」と言ったわけです。』

『しかし、現在は、物価水準をデフレになる前の元にただ戻すというだけではなく、実際には、経済は、ある程度の物価上昇があった方がむしろ安定することが分かってきました。特に、1990 年代ぐらいから、ニュージーランドが始めたインフレーション・ターゲットの中で、2%ぐらいの方が、だんだん失業率も低下して、雇用も最大化するし、経済も成長するということが経験的に分かってきたのです。従って、リフレ政策は、やはり2%ぐらいのインフレ経路を上手く歩むように、金融政策を運営するという考え方だと思います。』

という風に言われますと非常に普通の政策に聞こえるのですが、そこで主張している具体的な政策論がやれケチャップ買えだの(ケチャップは物の例えなのでしょうがすっかり人口に膾炙したのがアレ)復興財源国債引き受けろだの国債無限に買えだの具体論に落とし込む段階でそれは効くだろうけれども実際にやったら効き過ぎで止められなくなるだろうというような話を連発しているからちょっと待てという話になっていた訳ですけれどもねえ。

『「2%のインフレ目標」とは、あくまで手段であって、その方が、最終的には、雇用もよいし、成長率も上がるという実績があります。』

>「2%のインフレ目標」とは、あくまで手段であって

まあその通りなのですが、確か今まで日銀に対してああだこうだ言ってた時には2%絶対いかせろ行かなかったら全員切腹しろ位の勢いで話をしていたと思うのですが立場が変わると以下同文。

『それが何故かについては、色々あり、本日はそこまでの説明はなかなか大変ですが、そういう経験が、短い国でも10 年、長い国では20 年ぐらいの実績があるのです。そういう意味で、2%ぐらいというのは、国際標準として、主要国ではそのぐらいの経路が、企業活動も上手くいき、投資行動も上手くいき、貯蓄行動も安定していくという実績のもとに、リフレーションは出てきているのです。「2%ぐらいのインフレ」というと、何か大変なインフレとなってしまう、日本だけが凄いインフレになるのではないか、と思われるかもしれませんが、世界が、この20 年くらいで経験を積んだ実績のある目標だということです。』

ということで、まあそれはそうなのですが、問題は長期的に物価が上がらなかったので2年間という期間で年2%の物価上昇という状況に変わるということが日本の場合には「凄いインフレ」となってしまう惧れが有る事でして、仮にそういう風になってしまうとバックラッシュが起きて却って良くない結果になり兼ねませんが、その辺に関してあまりにも楽観的すぎないかと思うのですよね。
 


お題「就任記者会見要旨より:黒田さんが意外に普通、岩田さんはまあアレ、中曽さんは今回は空気モード」2/4   2013/03/25(月)08:07:18  
  ・市場のクレクレを牽制とな

市場との対話という意味で何が足りなかったのかという質問に対してスマートな受け答え。

『(黒田総裁) 1 問目の「市場との対話」ということですが、これは、別に大げさに何か宣伝をするとか、あるいは、市場関係者が色々と言っていることを、ずっと全部、金融政策がフォローしていくとか、そういうことではないわけです。あくまでも、市場の状況をよく把握する、市場関係者の議論はよく把握すると同時に、政策委員会で決めた金融政策は分かり易く市場関係者に浸透させていく、それを助けるということが――英語ではfacilitate と言います――、市場との対話を強める意味で非常に重要だと思います。その点については、私ども3 人は最大限の努力をしていきたいと思っています。』

実に仰る通りで参りました。


・デフレの原因は何でしょうという質問に対して

ここの説明がこれまたよろしゅうございます。

『(黒田総裁)(前半割愛)次に、2 点目のデフレの原因についてです。私は、以前から、物価に影響を与える要素は一杯あると言っています。デフレに影響した要素としては、90 年代以降、金融機関の問題によるデレバレッジがあり、円高があり、さらには新興国からの安い物資の輸入の増加があり、ある時は石油価格が下がったりと、色々な要素が、その時々の物価上昇率に影響してきたことは間違いありません。その中に、金融政策の失敗もあったかもしれませんが、あらゆる要素が物価上昇率に影響していることは事実です。』

で、ここで止めないのが黒田さんのまあ素敵な所。

『ただ、それは原因の問題であって、物価安定を確保する責務が誰にあるか、となると、これはどこの国でも中央銀行にあるわけです。従って、様々なデフレの要因があったら、それを克服するように様々な緩和策を採って、デフレが続かないようにする責務が中央銀行にはあります。デフレの原因を、色々な要素を測って研究すること自体は意味があると思いますが、中央銀行としては、「色々な原因でデフレになっています」と言っても――先程、岩田副総裁も言われたように――、責任を阻却することはできないと思います。』

うむ、中々の大口でありましてまあこりゃ2%行かなかったら総裁副総裁揃って辞任もんでしょうなあとか思うのでありますが、ちなみに岩田副総裁コーナーは黒田さんコーナーの次に突っ込みますが、ここの黒田総裁の話にありますように、岩田副総裁は「あまり言い訳をしない事が重要」と威勢の良い話を先の方の質疑でしていたのですが、何か後の方の質疑では微妙に往生際が悪いと申しますか、早速逃げの布石入ってますなあ今まで散々大口叩いてたの何なんでしょうかという部分があるのでお楽しみに。


・資産バブル懸念とか金利急騰懸念に関する質問に対して

まあこれは引用するまでも無いのですが、資産バブル懸念に対してとか金利急騰懸念に対してどうですかというような微妙にアレな質問に対してはごく普通に答えています。資産バブル云々に関する質問に対して。

『(黒田総裁) 非常に重要な論点だと思いますが、現実的な可能性を勘案しながら議論していくべきと思います。そのような観点からみると、現在、日本の資産市場に何か大きなバブルが生じているとか、生じそうである、その懸念がある、とは考えていません。』

全くおっしゃる通りです。

『むしろ、現在の課題は、15 年続いたデフレからどう脱却するのかということです。消費者物価上昇率は、最新時点でもまだマイナスです。それが一番大きな課題であり、今ご質問された、常にあり得るけれど、当面は余りありそうにない仮定のことを議論しても、金融政策の当面の課題に対応することにはなり難いのではないかと思います。』

とまあこうやって「当面はあまりありそうにない」というのを明確に言うのが重要で、前任の麿総裁の場合、この第二の柱に関する点検の事を妙に強調するもんだから・・・・・・・・

『ただ、中央銀行は、常に色々なことを慎重に勘案していますので、資産価格を勘案しない、物価安定目標だけで消費者物価しかみないということはありません。雇用やその他国民経済の健全な成長に資するものになっているかどうかをみています。日本銀行法でも、「物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資する」とされているので、当然、その中で、資産価格などもみていくことは間違いありませんが、資産価格をターゲットにするわけでもありませんし、今、バブルの懸念があるという状況にはなっていないと思います。』

とゆーことでですな、これ言ってる趣旨は従来の日銀の「第二の柱による点検」と同じ事なのですけれども、物は言いようとはまさにその通りでありまして、麿前総裁の場合はここの点検の重要性を妙に強調しちゃうもんだから「物価も上昇していないし株価も上がっていないのにバブル懸念とか言うのは金融緩和に消極的だからだ」とか言われてしまい、その結果としてその前任者よりも格段に凄い勢いで緩和政策をしており、かつ他の中銀が買わないような株式だの社債だのまで買っているというのに、全然やっていない呼ばわりされるという骨折り損にも程がある政策運営になっておった訳でして、そーゆー意味では黒田さんは威勢の良いトーンの発言をしながらもちゃんと原則としてそこを逸脱するのはまずかろうというような部分は逸脱しないようにしっかり押さえているというのが今回意外に感心してしまった次第です。まあ次のコーナー(ということで引用がクソ長くなってすいません)の岩田副総裁の発言がやっぱり危なっかしいのに対して想定していた以上に安心感があるわという所でございます。


・財政ファイナンスに関連して

財政ファイナンス懸念に関しては2か所ほどで質問がありましたが、基本的には手堅い受け答えをしているのですが、ちょっとここに関しては不安が無い訳では無い。

『(黒田総裁) 主要国の中央銀行は、いずれも、基本的には国債を引き受けることはしないということになっています。日本の場合も、財政法によって、日本銀行は原則として国債の引受けはできないということになっています。一方、市場でのオペレーションの対象として、どういった債券、金融資産が適切かということは、中央銀行が一番よく知っているわけです。』

オペレーションとしての対象が国債なんですよ、という趣旨ですな。

『中央銀行が、自主的に市場の動向をみながら、金融調節の手段として何が一番適切かを考えて選択してきています。現時点で言うと、日本だけではなく欧米のほとんどの国が、オペレーションの対象として国債を使っているわけです。これは、国債の市場が一番広く深く流動的だということで、それを活用しているということだと思います。従って、中央銀行が、自主的に、金融政策の手段として国債を市場から買い上げるということは、中央銀行として当然のことで、特別に財政ファイナンスであるということにはならないと思います。』

ベンダーでのヘッドラインだけで判断すると黒田総裁の発言が「自主的に買っているから財政ファイナンスではない」というトートロジーみたいな話をしているように見えましたが、こうやって文脈から辿ればまあ仰る通りの話をしてるという事でした。

『ちなみに、ご承知かと思いますが、300 年以上の伝統のあるBOEも、昔はほとんど民間の手形の買入れ、売却で金融調節を行っていたわけですが、そのうち政府短期証券に移り、このところはBOEも他の中央銀行もそうですが、長期国債を含む幅広い国債を、さらには――FRBなどが一番大幅にやっているわけですが――、資産担保証券その他各種の民間の金融資産も大量に購入する形になっているわけです。これは、あくまでも、金融政策を自主的に運営する上で適切な金融資産を選択し、それをマーケット・オペレーションの対象にしているということだと思います。』

『なお、国債自体の問題、あるいは財政規律の問題、これはあくまでも政府・国会の責任です。先般の共同声明でも、政府は当面景気刺激策を採るわけですが、中長期的な財政再建に対する姿勢は全く変えないで財政規律を守ると言われているわけであり、これは極めて重要なことと思っています。』

とまあこちらの方は手堅いのですが、別の質問に対する答えの結論を見ますとちょっと不安もあります。

『2 点目の財政ファイナンスについては、何度も申し上げますが、中央銀行が、自主的に金融政策の調節手段として、市場から様々な金融資産を買入れたり売却したりするマーケット・オペレーションは、中央銀行にお任せ頂くということになっています。そういうものでなく、政府が赤字を出して国債を発行したら、中央銀行がそれを引き受けるということは全く考えていないわけで、法律で原則として禁止されています。』

ということで全くおっしゃる通りなのですが、何せそもそも市場が大騒ぎになったのは安倍ちゃんが「国土強靭化の財源に建設国債を発行してできればそれを日銀が全部買って欲しい」というようにそれは金融市場の人間がヘッドラインを見たら普通に新規財源国債の財政ファイナンスを求めたというような発言をした(まあその後さすがに中央銀行の財政ファイナンスと取られる発言をしたと報道されたのはマズイだろと言う事で火消しが行われましたが、そもそも岩田規久男さんだって震災復興財源に日銀の国債引受とか平気で言ってたわけですし)のが物の始まりである、という点は忘却されると困る訳でございまして、本来就任記者会見の席上で何で岩田副総裁にその件を問いただす記者がいないんだよヴォケとか思うのですけれどもね。

『従って、そういう中で、中央銀行が――日本銀行だけでなく、FRBでもECBでもどこでも――、自主的に金融緩和の手段として国債を購入するのは、何ら財政ファイナンスでもないし、全くそういう問題はないと思います。また、日銀券ルールのようなものがないと財政ファイナンスになるとか、その懸念があるということはないと思います。FRBもECBも、現在、そういうルールを持っているとは承知していません。』

ただ、それは「無いと思います」というだけでは駄目で、そもそも中期的な財政健全化に対する取組を政府がやっているのかという問題、とにかく政権与党の中で国債引受みたいな事を言い出す人が普通にいたりするという状況、つーか安倍ちゃんがそもそも当初それに限りなく近い話をしていた訳ですし、自分のおひざ元の副総裁が以前新規財源債の日銀引受すべしという発言をしていた訳ですし、大体からして他の主要国対比で日本の財政がそもそも論として真っ赤っ赤にも程があるとか、そういう問題がある訳でして、こんなのは数値的にどうのこうのではなくてコンフィデンスの問題でありますので、そこはちゃんと褌を締めて頂かないといかん話であって、ちょっとまあこの点については今すぐどうこうという問題は無いでしょうけれども、ちょっと黒田さんの発言だけを見ると安易に上滑りしているような懸念はあるのですけれどもどうっすかね。


とまあそんな所で黒田さんコーナー終了(ってここまでで大概に長くてすいません)。次は中田カウスじゃなかった岩田副総裁コーナー。



○岩田副総裁:やはり微妙に怪しい説明があったりちょっと思慮の浅い部分があったり

まあどこからどう見てもカウス師匠岩田副総裁が地雷原になりそうな悪寒はする訳ですが、案の定というか何と言うかという感じではあります。

・まあとりあえず冒頭の挨拶を引用しておく

『(岩田副総裁) この度、副総裁を拝命しました岩田でございます。よろしくお願いします。』

『私は、長い間、金融論、特に金融政策について研究してきました。特に、日本経済がバブル崩壊により景気後退に入った1992 年頃以降の日本銀行の金融政策をずっと研究し続けてきました。』

ずっと研究しているのに何で調節の話とかがアレなんでしょうかねえ(呆)。

『当初は、資産デフレと金融政策の関係が非常に重要だったのですが、その後、日本経済が、1998 年頃から消費者物価上昇率でみると毎年マイナスになるというデフレに突入してくる中で、デフレから脱却するためにはどのような政策がいいかということを研究してきました。私の研究では、インフレターゲットの採用国が、その当時までで10年くらいの経験を積んできたわけですが、かなり良い成績を挙げていました。』

デフレ脱却の為のインタゲでは無いのですが・・・・・・・・・

『そういうことが参考になり、また、1930 年代のアメリカがデフレから回復してくる、昭和恐慌から日本経済が回復してくる過程に関する研究も同時に進め、そういう研究を進めるにつれ、インフレ目標政策、あるいはインフレターゲットという金融政策のレジームへ転換することが日本のデフレ脱却には不可欠だと思ってきました。そういう研究を続けていたら、「瓢箪から駒」と言いますか、自分自身が言ってきたことを実際の政策に活かす場を与えられ、研究だけでなく実践の場に移すということで、非常に大変な重責を担ったと思っています。』

ほうほう。

『そういう自分が培ってきた学問的な研究を支えにしながら、中曽副総裁とともに、総裁をしっかりと支えていくのが私の役割だと思っています。どうぞよろしくお願いします。』

まあ最初は無難です。
 


お題「就任記者会見要旨より:黒田さんが意外に普通、岩田さんはまあアレ、中曽さんは今回は空気モード」1/4   2013/03/25(月)08:05:54  
  金曜日の日銀当座預金残高速報
[外部リンク] 508,200

今日の日銀当座預金残高予想
[外部リンク] +29,600

やったねパパ!あと27兆円増えたら物価目標2%達成だよ!!!!!!!

・・・・・・・という話はともかくとして以下大引用大会の就任記者会見である。何せ会見要旨が27ページありますし、最初ですので引用色々としなければとか思ったらとんでもない量になってしまいまして誠に申し訳ございません。

[外部リンク] この度、日本銀行総裁を拝命しました黒田でございます。なお、先程開かれた政策委員会において、委員の互選で議長に選任されました。よろしくお願い申し上げます。総裁就任に当たって、一言申し上げたいと思います。日本経済は、過去15 年近くもの間、デフレに苦しんでいるわけであり、このデフレから脱却して2%という物価安定目標をできるだけ早期に実現することが、日本銀行として果たすべき一番大きな使命であると思っています。』

とまあ最初に2%物価目標の話をしまして、

『従って、両副総裁とチームを組んで、その大きな目標に向けて最大の努力をしていきたいと思っています。もちろん、金融政策は政策委員会で決定されますので、具体的な金融政策の内容等については、政策委員会で十分審議をし、まさに審議を尽くして、適切な政策を打ち出していきたいと思っています。その際、私の経験や、色々な人的なネットワークなど、お役に立てるものがあれば、もちろん何でも活用してやっていきたいと思います。』

早速政策委員会での協議による意思決定という部分を次に入れる所が組織のヘッドとしての立場を強調していますの。

『何と言っても、物価の安定、それから、もう1 つの使命はもちろん金融システムの安定ですが、日本銀行がそういう中央銀行の役割を十分果たしていく上で──具体的に仕事を進めていく上で──、特に2 つの重要な点を考えていかなければならないと思っています。1 つは、金融や経済が非常にグローバル化しているわけですので、日本銀行の行う金融政策について、広く対外的にも、また市場関係者にも、十分クリアに説明するということ、また、金融システム安定の面で、中央銀行間で色々な連絡・協調が重要性を増していますので、そういった面でもさらなる努力をしていくことが必要だと思います。そうした面で、先程申し上げた通り私の経験や人的なネットワークがお役に立てばと思っています。』

と、ここで金融システムの安定と政策のアピールというか説明を述べていますな。

『もう1 つは、日本経済と言っても、東京・大阪・名古屋だけで経済が成り立っているわけではなく、全国津々浦々、様々な経済活動があるので、そういった各地域の経済・金融動向を、日本銀行が持っている、全国に張り巡らされた支店あるいは事務所の力を最大限活用して、地域経済や中小企業の状況をよく把握し、それを金融政策に役立てていくことが重要ではないか、そういった面での努力もさらなる強化が必要だろうと思っています。(以下単なる決意表明なので割愛)』

ということで地方支店の調査の充実みたいな話もしているとか良く考えていますな。


・物価安定目標関連や追加緩和に関して

2%達成の為に具体的にどうするのか、臨時会合を実施するのかという質問に対して。

『(黒田総裁) 白川前総裁のもとで、政策委員会が、既に2%の消費者物価上昇率を目標・ターゲットと定め、それをできるだけ早期に実現するよう、金融緩和を推進することを決めているわけですから、当然、これに沿って、最大限努力することになると思います。』

とまあこれは良いとしまして、

『この2%という物価安定目標は、政府と日銀との共同声明に明記されているわけですが、共同声明の中では、金融緩和とともに、機動的な財政運営あるいは成長戦略、そして中期的な財政健全化の取組みが、政府の役割として示されています。』

この辺ひじょーに微妙な物言いをしていますが、まあこういうテキストですと基本的には共同声明の中で物価目標の達成は日銀の責任、政府は成長戦略と中期的な財政健全化に責任、というようなニュアンスで喋っているように見えます(後の質疑で物価目標の責任についての話がある)。

『日本銀行としては、2%の物価安定目標をできるだけ早期に実現することに尽きると思いますが、その場合、各国の状況をみると、物価安定目標の達成に向けて2 年程度を一種のタイムスパンと考えている中央銀行が多いようです。そうしたことも十分勘案し、2 年程度で物価安定の目標が達成できれば非常に好ましいと思っています。』

楽勝で出来るみたいな威勢の良い話はさすがにトーンダウンしていますな。

『次に、そのための手段ですが、これはまさに、さらに量的ならびに質的な緩和を進めることに尽きると思います。量的な緩和が不可欠であることは事実ですが、単に、マネタリーベースを増やすことにとどまらず、資産側で、イールドカーブ全体の引下げや、必要に応じてリスクプレミアムの引下げを促していくことを通じ、量的ならびに質的な両面から大胆な金融緩和を進めていくことで、2%の物価安定目標を達成すべきであるし、達成できると確信しています。』

ということで、この「イールドカーブ全体の引下げ」というのがこの会見では後でも何度も言われていまして、まあ既に大概引き下がっているイールドカーブですが、この辺りを受けまして引き続き金利は絶賛低下中で超長期つえええよという所ですな。

『それから、政策委員会等の会議の運営については、今、私から特にコメントするべきではないと思っています。』

んでもってこちらに関してはそんなに積極的にやるという感じではない、というのは金曜にベンダーに出ていた通りだと思われます。


んでもって次に似たような質問があって、2%の達成時期に関する質問がありまして、そこではこのような説明が。

『(黒田総裁) 1 点目のご質問については、先程申し上げた通り、2%の物価目標が定められており、できるだけ早期に実現することが中央銀行の責務と思っていますので、当然これまでお話したようなタイムスパンを念頭に置きながら全力を尽くしていくことに尽きると思います。この物価安定目標──総合消費者物価で2%の前年比上昇率──というものは、政府との共同声明という形で出ていますが、中央銀行として、日本銀行政策委員会が決定したものですから、日本銀行として、当然責任をもってその早期実現を図るということに間違いはありません。(後半割愛、というか次で引用)』

ということでまあ物価目標達成の責任については割とクリアに明言している形ですね。


・早速細かい事について色々と勉強が進んでいるようで何より

確かにまあ具体的な金融政策、というよりは調節実務に関する質問は飛んでいないというか、そういう答えはしないようにしているのですが、まあ概念的な部分での細かい話(というのも変な言い方ですが)のご理解が進んでいるようでこれまた何よりです。

物価連動国債で期待インフレを見るのかという質問に対して。

『(黒田総裁)(前半別の質問に付き割愛)物価連動債の話はご指摘の通りですが、米国あるいは英国では、物価連動債がかなりの程度、発行されています。しかし、量的には、通常の固定利付国債に比べると発行残高が小さいと思います。それでも、それを使って債券市場のインフレ予想を計算することはよく行われます。日本も、一定量の物価連動債が発行されているわけですが、量的に極めて小さいので、それも1 つの参考としつつ、その他にマーケットのアンケート調査であるとか、様々な指標を通じてインフレ予想を知ることも金融政策の運営の面で重要なことだろうと思っています。』

うむ、普通の答えである。

でまあ包括緩和と量的緩和に関するやや質問者の脳が足りないと思われる質問がありまして(ちなみに今回の会見テキスト見てて思ったのですが、明らかに知能が不足していると思われる質問をしているのが数件ございましたので最後に晒し上げしておこうかと思います)、それに対する説明が物凄い勢いで普通の話をしているので(良い意味で)ビックラこいたあたくし(^^)。

『(黒田総裁) 先程来申し上げている通り、量的・質的な両面で大胆な金融緩和を進めていく必要があることは、以前から申し上げている通りです。総裁として、そのような観点から金融緩和を進めていきたいと思っています。』

とまあそれは良いとしまして、

『ご質問の「量的緩和」が何を意味するかは色々な議論があるところです。例えば、米国のQE1、QE2、QE3は、量的緩和1、2、3とも言われています。ただ、FRBは、QE1を始めた時、「クレジット・イージング(信用緩和)」という言い方を使って、アセット・バック・セキュリティ(資産担保証券)などを大量に購入することによって、リーマン・ショック後のいわば凍りついた状態になっている資産担保証券やその他の市場の機能を回復させ、金融緩和の効果がよりスムーズに実体経済に波及していくことを考える、と言っていたと思います。』

まあエージェンシーモーゲージ債と言った方がより細かいのですがそれはそれとしましてこの説明は仰せの通り。

『このように、「何が量的緩和なのか」は色々な議論があると思います。ただし、量的緩和が、単にバランスシートの負債側の量を増やすことだけで、資産側で何が増えているのかを考慮しないことだと言われると、それは多くの学者が言うように、金利がほとんどゼロである政府短期証券によって資産側をどんどん増やし、負債側で、マネタリーベース、金利がゼロ近い日銀当座預金を増やしていっても、一体どのくらい効果があるのかと思います。』

これは単に当座預金残高目標にするだけではなく資産サイドの構成も考えないといけない、というFEDおよび日銀が現在行っているLSAPあるいは包括緩和の説明と同じですが、いやもうその通りでございますのでこの際短期国債の必要以上の大量購入とか無意味にも程があるので是非減額してその分長い方に回してください(というのは単にあたくしの懐勘定の話ですが、笑)。

『もちろん、量的緩和によって流動性が非常に大きくなることが、他のアセットにスピルオーバーしていく、あるいは実物投資や消費に代替していく効果――これをポートフォリオ・リバランス効果と呼ぶのかどうか分かりませんが――もあり得ます。この意味で量的緩和は必要です。しかし、それだけで良いのかというと、やはり、資産側の質的な中身をみて、より長期の金融資産の購入によってイールドカーブをもっと下げていくことが必要です。』

ということでイールドカーブを下げる話また来たという所ですが。

『どのような資産を購入していけば良いかについては、より効果的な金融緩和になるよう、市場への影響や経済の動向などを十分勘案して、政策委員会で決定していく必要があると思いますが、端的に言って、量的な面と質的な面との双方が相俟って、2%の物価安定目標の達成に向けて、大胆な金融緩和を進めるということに尽きると思います。』

つーことで、まあ買入資産の構成がややアグレッシブになるかも知れんが、実際問題として政策のフレームワーク的には従来の包括緩和と同じ事になるでしょう、というかそもそも包括緩和がCEとQEのハイブリッドなのですから当たり前ではあるのですが。


・戦線整理が先決なので臨時会合はまあ普通に考えると無いでしょうなという件

これは鋭い質問なので質問も引用します。後で晒し上げにする能無し質問とは大違い。

『(問) 現在の包括緩和の仕組みは、資産買入等の基金という形で「量」と「質」の両方を目安として表すような政策になっており、今の黒田総裁のご発言を聞くと、それでも構わないのかなという印象を持つのですが、現在の資産買入等の基金という枠組みに何か不都合な点、あるいは不十分な点があるのであれば教えて下さい。(2番目の質問割愛)』

『(黒田総裁) 1 点目について、日本銀行としても色々なことをやってこられたのでしょうが、その結果――先程、中曽副総裁も言われたように――、非常に分かり難くなっていると思います。バランスシートの負債側と資産側で、どのような動きになっているか、それをどのような方向に向けようとしているのかということが、もっと端的に分かるような金融政策を運営することが、やはり市場との対話を強化する意味でも重要だと思います。』

ということですので、現在の金融政策の枠組みに関して戦線整理をする必要があると黒田総裁は(だけではなく後で引用しますが中曽副総裁も)認識しているようでして、そうなりますと何か慌てて臨時金融政策決定会合をやってどうのこうのとかいう話にはならないように思えますがどうでしょうか。

でまあちょっと話はずれますけれども、この黒田総裁の言う「バランスシートの負債側と資産側で、どのような動きになっているか、それをどのような方向に向けようとしているのかということが、もっと端的に分かるような」というのが非常に良いポイントでありまして、先般ネタにした2月決定会合議事要旨ではAPPでの国債や短期国債買入に関して「買入レートが実勢からかい離して低下しているのではないか、調節部署はもっと工夫白」というようなスットコドッコイにも程がある指摘をしていた審議委員様がおいででしたように、どうも現在のAPPその他の枠組みに関して既に政策委員の皆様の中でも何をどういう風にしたいからこのオペレーションを行っている、という整理がちゃんとついていないのではないかという金融政策が新宿駅もビックリのダンジョン状態になっている件についての問題意識というのもついでに含めているのであれば更に素敵ですね、とまあそう思う次第。

『それを超えて、どのような内容の金融緩和策をとるべきかについては、あくまでも、これから政策委員会で議論して決めることだと思います。ただ、量的、質的な緩和を大胆に進める必要があることは間違いなく、また、2%の物価目標をできるだけ早期に実現するということは、日本銀行にとって最大の使命になっていると思います。』

ふむふむ。直ぐにホイホイ何かつぎはぎで出すのではなさそうな点は期待が持てますね。
 


お題「新体制スタート/ニュース等雑談/久々に電波浴」2/2   2013/03/22(金)08:03:14  
  ○市場メモとニュース雑談

・3M入札

[外部リンク] 99円98銭9厘5毛 (募入最高利回り)(0.0421%)
(4)募入最低価格における案分比率 73.8175%
(5)募入平均価格 99円98銭9厘6毛 (募入平均利回り)(0.0417%)

引き続き0.05%割れ水準ですが、昨日の場合はいわゆる不明玉が若干少なかった(つーてもほぼ5ケタ億円ですから少ないという程でも無い)せいなのかセカンダリーは若干弱含み、と申しましても結局0.05%割れ水準で堂々の推移となっておりまして、需給が仮に緩んだとしても日銀買入攻撃が速攻で炸裂しますので結局在庫は捌けるのでありまして何ら問題なし。というかプライマリーの金利もすっかりアガランチ会長になっておりまして、目線が慣れてしまうとは恐るべし。

短期市場まわりで金利が動くのってもはやGCレート位で、それも単にひたすら需給だけでぶれる(まあ翌日物なのですから普段からそうなのですが)という状況で市場機能って何それおいしいのとゆーよーな状況で誠に遺憾の極みですがそもそも大量に資産買入をしたらそうなるのですから致し方無し。


・麻生さんェ・・・・・・・・

ほほう。
[外部リンク] 物価目標2%には一定の時間
3月21日 16時7分

『麻生副総理兼財務大臣は21日の参議院財政金融委員会で、政府と日銀の共同声明に盛り込んだ2%の物価目標について「いきなりそこまでいくのは簡単な話ではない」と述べて、目標の達成には一定の時間がかかるという見方を示しました。』(上記URLより、以下同様)

『この中で、麻生副総理兼財務大臣は、元大学教授で20日に就任した日銀の岩田副総裁が就任前の衆議院議院運営委員会で2%の物価目標を「2年で達成できる」と答弁したことに関連して「学者とはこんなものか。実体経済が分かっていない人はこういう発言をするんだと正直思った」と述べ、否定的な考えを示しました。』

>学者とはこんなものか。実体経済が分かっていない人はこういう発言をするんだと正直思った
>学者とはこんなものか。実体経済が分かっていない人はこういう発言をするんだと正直思った
>学者とはこんなものか。実体経済が分かっていない人はこういう発言をするんだと正直思った

・・・・・・・・・・・・・(;∀;)イイハナシタ゛ナー

『そのうえで、麻生副総理は「デフレからインフレに戻して、いきなりそこまでいくのは簡単な話ではない。20年続いた一般人の気持ちがインフレに変わるのは、そんなに簡単にはいかないという前提で考えている」と述べ、2%の物価目標の達成には一定の時間がかかるという見方を示しました。』

まあどうなるのやらという所で。


・ちょっと気になったのでメモ

公共放送ニュースなんですけどね
[外部リンク] 22時45分

こちらの記事の下の方で「では実際にどういう施策があるのか」という部分ではまあ正確な解説をしているのですけれどもね。

『黒田総裁や岩田副総裁は、国会の所信聴取のなかで具体的に言及しています。それを踏まえれば、▽より長期の金利を引き下げるために、日銀が買い入れる国債について、償還までの期間を今の3年以下からより期間の長い国債まで対象とすること、▽来年から導入予定だった、期限を設けずに一定額の国債を買い入れる新しい金融緩和の方法を前倒しして実施すること、▽銀行券ルールと言われる、日銀が国債買い入れに当たってのルールについても見直すこと、などが議論される見通しです。』(上記URLより)

ということでこちらでは「日銀が買い入れる国債について、償還までの期間を今の3年以下からより期間の長い国債まで対象とすること」と説明しているのですが、今朝の7時台の公共放送ニュースではこの日銀の国債の買入について、

『現在日銀が買い入れる国債は3年以下までに限られていますが』(7時台ニュースでこの件を報道した記事URLはまだ出ていない(5時台のはある)のでソースは私のヒアリングベースです。7時台の最初のニュースが日銀新総裁就任ネタでした)

と思いっきり間違えてアナウンスしておりまして、いやあの成長通貨供給オペ(輪番ね)があるんですけど天下の公共放送が何を間違えているのやらと甚だ腰の砕ける思いを朝から致しまして、まー確かに従来のオペと基金オペの区別がヤヤコシヤとかそーゆーのはあるのですが、公共放送が事実誤認しちゃうとか残念な話だなあと思いましたですよ、はい。

#だからこそこの機会に戦線整理してシンプルにするのが手なのかもしれませんが


○これは電波浴というか何というか

とまあそんな事実誤認ネタも裸足で逃げ出す強力な電波はを感知しましたので晒し上げ。

[外部リンク] VS 政策の非常識
日銀総裁はなぜもっと早く辞任しなかった?
2013年03月18日(Mon)  原田 泰 (早稲田大学政治経済学部教授・東京財団上席研究員)

本当は3ページ構成なのですが、最初のページだけでお腹一杯になってしまう強力電波を感知してしまいましたので久々に電波浴でも。

『白川総裁は頑なに金融緩和を拒み続けてきた。しかし、日銀の支店長を集めた1月15日の会議で「強力な金融緩和を間断なく推進していく」と述べ、アベノミクスの立場に立つことを表明した。』(上記URLより)

・・・・・・・・・えーっとですね、日銀はこれまでも「追加金融緩和」という触れ込みの施策を実施しておりまして、その追加金融緩和が不足だという話なら仰りたい事は判るのですが、「金融緩和を拒み続けてきた」ってそらまあいくらなんでも事実を捻じ曲げ過ぎではないでしょうかねえ。

まあそれよりものけぞってしまうのは「日銀の支店長を集めた1月15日の会議で「強力な金融緩和を間断なく推進していく」と述べ、アベノミクスの立場に立つことを表明した」というくだりでございまして、、、、、

まあそうですねえ、どこを切り取っても良いのですけど、こんなの日銀出していますけどねえ。

物価安定のもとでの持続的成長へ向けた最近の政策運営
[外部リンク]
 


お題「新体制スタート/ニュース等雑談/久々に電波浴」1/2   2013/03/22(金)08:02:51  
  今朝のモーサテを拝見してボルタリングというのを今の今まで何かの医療関連行為だと誤解していた事に気が付いたこのあたくし(大恥)。ええノバルティスの頭痛薬とごっちゃにしておりましたが何か??

○就任会見詳しくは今日出る要旨を確認ですな

ブルームバーグから
[外部リンク] 2013/03/22 00:00 JST

『3月22日(ブルームバーグ):日本銀行の黒田東彦総裁は21日夜、就任会見を行い、物価上昇率2%の目標について「達成すべきであるし、達成できると確信している」と述べるとともに、「達成できるまで可能な限りあらゆる手段を講じていく」との決意を示した。目標達成の期間については「2年程度で達成できれば非常に好ましい」と述べた。』(上記URLより、以下同様)

ほうほうそうですかそうですか。ちなみに消費税で上昇したから達成は駄目ですし、まさか物価連動国債のBEIが2%になったからアクチュアルの消費税部分除いた物価上昇が全然行かないのに達成とか言い出すのも駄目ので念の為(^^;

『4月3、4日の金融政策決定会合の前に、臨時会合を開くかどうかに関しては「もちろん、事情に応じて臨時会合も過去に開かれたこともあるし、不可能ではないが、いずれにせよ、臨時会合があるかないかを私から特に申し上げるべきではない」と語った。』

まあ無理でしょうなあ。

『さらに、「日銀はいろいろなことをやってきたが、非常に分かりにくくなっている」と指摘。「もっと端的に、バランスシートの負債側と資産側でどういう動きになっているか、それをどういう方向に向けようとしているのかが分かるような金融政策を運営することが、市場との対話を強化する上でも重要だ」と語った。』

まあここの部分は期待でして、ここまで色々と施策を突っ込み、それを拡大していく中で金融政策の枠組みがダンジョン状態になってしまっている感がございますので、この際良いタイミングですので戦線の整理をお願いしたい、というのは先日来申し上げている通りです。


ロイターから
[外部リンク] 03月 21日 22:50 JST

『日銀が買い入れる資産として国債以外に「REIT(不動産投資信託)を含め様々な金融資産の購入も市場状況など踏まえ議論する」とした。「長期の資産を買いイールドカーブ自体を下げていく」とも述べ、基金で買い入れる国債の対象を、現在の3年よりも満期の長いものに広げる考えを示した。2014年初めに予定している期限を定めない国債の買い入れについては、「前倒しであろうとなんでも検討する」と述べた。』(上記URLより、以下同様)

『大量の国債購入を続けても「日銀が自主的に金融調節のため資産を買い入れるのは、国債の引き受けとは違う」と強調。財政ファイナンス(穴埋め)懸念を生むことはないとの見方を示した。日銀はこれまで、保有している国債の量を紙幣の総量以内に抑える「日銀券ルール」を定めていたが、「日銀券ルールがなくても財政ファイナンス懸念はない」と語った。』

REIT買うのは良いのですが市場規模対比の買入額、、、、、、、

まあ何となく方向性は見える感じではあるのですが、ただまあ先に現行の政策を継ぎ足しから入ってしまうと後の収拾がややこしくなると思いますので、オープンエンドの前倒しあたりで時間を稼ぎつつやる気を見せて間を持たせながらロジック再構築とかが吉のような気がしますが、、、、、


[外部リンク] 03月 22日 03:09 JST

『[ニューヨーク 21日 ロイター] 21日のニューヨーク外為市場で、ドルが対円で1%を超える下げとなった。日銀の黒田東彦新総裁の発言をめぐり、一段と積極的な緩和姿勢を期待していた一部投資家が失望したという。』(上記URLより)

ということで、先ほどのロイター会見記事の中では『一方で、「市場との対話は市場関係者の言う通りではない」と述べ、過度の緩和期待に対するけん制とも取れる発言もした。』(ひとつ前のロイターの黒田総裁会見記事より)との事ですが、既に市場ちゃんを散々煽ってここまで来ておりますので、そう簡単に為替市場や株式市場が許すのか(ちなみに債券市場は国債買入増えれば買いだし株式市場などが失望しても買いなんじゃネーノとか考えると頭が痛い)ニヤニヤしながらお手並みを拝見したいと存じます。

#会見詳細については本日の要旨を見てから改めて


○MPMの議長第一代行がきくちゃんとな

[外部リンク] 黒田東彦委員に事故がある場合に議長の職務を代理する者および代理する場合の順位を以下のとおり定めた。

第一順位 岩田規久男 委員
第二順位 中曽 宏 委員
第三順位 宮尾龍蔵 委員』

第3順位の宮尾さんは審議委員の中で先任の人という事ですが、第1順位が岩田副総裁とはこらまたお洒落で、まあ事故があっても困るのでそんな事はゆうてはならんのですがきくちゃんが議長をやって議事進行という状況ってどうなるんでしょうかねえ(ちなみに直近は山口副総裁、西村副総裁、先任審議委員の順だった筈)。

一方で執行機関としての総裁代理ですけれども。
[外部リンク] 日本銀行法第22条第2項及び同条第5項に基づき、総裁の職務を代理・代行する場合の順位。』

ふむふむ、何か色々と微妙ですなあというのは把握した(^^)。
 


お題「FOMC声明文など/総裁退任記者会見より大量引用(汗)」3/3   2013/03/21(木)08:04:14  
  『デフレ脱却に関して言うと、私どもが実現したいことは、単に物価が上がれば良いということではなく、再三申し上げている通り、「デフレから早期に脱却し、物価安定のもとでの持続的成長を実現する」ことです。物価が2%上がり、給料も同率上がるだけでは、国民の生活水準が向上するわけではありません。物価が上がり、円の為替レートが同率円安化しても、対外価格競争力が高まるわけではありません。』

さよですな。

『物価上昇のもとでは、歳入も増えますが歳出も増えるので、財政バランスの改善効果も限定的です。私どもが実現したいのは、実質経済成長率――ただし、人口減少社会では一人当たり実質GDPやGNI成長率ということになるかもしれませんが――が高まり、その結果として、物価上昇率も高まっていくという姿です。(以下割愛)』

でまあこの先もあるのですがさすがに引用だけでアホのように長くなるので割愛。


・マネタリーと物価に関連して

「デフレは貨幣的現象」という点についてどうお考えでしょうかという質問(もう一つ質問があったのですけれどもそちらの答えの部分は割愛)に対して。

『(答)(前半割愛)それから、「デフレは貨幣的現象か」あるいは「デフレの原因は何か」というお尋ねです。ある意味で、この問いは5年間ずっとついて回った問いでした。どのような経済活動も、全てお金を必要とするという意味では、全ての経済現象は「貨幣的現象」と言えます。しかし、だからと言って、全ての経済現象を貨幣だけで説明できるわけではありません。』

ほう。

『仮に、この命題を、「中央銀行の供給する通貨、いわゆるマネタリーベースを増加させれば物価が上がる」という意味に解釈すると、過去の日本の数字、あるいは近年の欧米の数字が示すように、マネタリーベースと物価との関係、リンクというのは断ち切れています。』

キタコレなのですが、こういう言い方では無くて「貨幣乗数が安定しなくなっている」と言った方が変にいちゃもん付けられないと思うのですよね。あたくしが白川総裁時代の会見とか講演とか見てて思ったのは、説明が丁寧なのはまあ判るのですけれども、大体日銀に難癖つけようとしている人たちがどういうポイントで難癖つけてくるのかとゆーのをもうちょっと研究して欲しかったよねと思う訳でして、つまらん揚げ足を取られないような物の言い方というのをもっと工夫した方が良いんじゃないかなと。まあ今後とも課題になると思います(ただし黒田さんの場合は最初のうちは揚げ足の皆さんは揚げ足取りに行かないと思いますのでその辺はちょっと楽かもしれないけれども)。

ちなみにこの部分で揚げ足を取れと言われたら「マネタリーベースが物価に影響しないという珍理論を白川総裁が唱えているが、日銀の珍理論によればそもそも日銀には物価安定をする能力も無ければ意志も無いという事になるのだから日銀自体が要らないんじゃねえか」というようないちゃもんの付け方をしてみますけどね。

『それでは、デフレを克服する上で、中央銀行の強力な金融政策は必要ないのかというと、これはもちろん必要であり、金融政策の役割はあるのかというと、その答えはもちろんYESだと思います。ただ、同時に、現在の日本の置かれた状況を考えると、競争力・成長力の強化に向けた幅広い主体による取組みが不可欠です。』

でまあ揚げ足を取る場合は当然この部分は無視しますが(^^)、それにしても「必要だが他にも必要な物がある」というのは仰せの通りではあっても、結局いちゃもん付ける方にしてみればこれだって「色々と理由をつけてやろうとしない」という話になる訳です。

『金融政策は強力な手段ですが、その効果の本質は、非常に低い金利水準を実現する、あるいは流動性を潤沢に供給することによって、家計や企業が、明日ではなく今日支出するように動機付けていくことです。しかし、明日が今日になり、明後日が明日になり、さらに今日になってきますので、いわば将来から現在に需要を前倒しすることになります。その前倒しにする原資というか需要自体は、日本経済の潜在的な成長力に規定されるわけです。現在、日本では、急速な高齢化やグローバル化に伴って経済の仕組みを見直していくことが遅れがちとなっており、そのことが成長力を下げています。そうした供給面あるいは構造面についての努力と強力な金融緩和が相俟って初めて、デフレの根本的な原因に対応していることになると思います。以上が、5年の経験を踏まえた上で、現在考えていることです。』

もし話をするのであれば「貨幣乗数が不安定になっている」という話と、ここの部分の「低金利政策はそれ自体で新しい需要を起こすのではなく、将来の需要を前倒しで示現させていくものなので、長期に渡ってやっていると徐々に前借りが先にシフトしていくぞなもし」という話に絞った方が論点が散漫にならないんじゃないのかなあ、などと僭越ながら思う次第。丁寧に色々な話をし過ぎて結局細かい所でいちゃもんつけられる、というのが麿モードの麿モードたる所以だったような気がします。

つまりね、相手がそもそも悪意を持って聞いている可能性がある、という点にもっと注意して話をするという政治家的なスキルが必要なんじゃないの、という話っすよね。白川さんの話って丁寧で非常に論点も多岐に渡っていてまあ虚心坦懐に読んでいると色々と示唆される事が多いと思うのですが、残念ながら相手がそもそも足を掬おうとして聞いている(明らかにヘッドラインの打ち方が「騒動を起こす方向で恣意的に発言を切り取る」というようなベンダーがありましたわなあ、どことは言わないけれども汐留の通信社とか酷かったですよねえ)場合にはどうだったんでしょうかねえと思います。

と、全然白川さんの話を聞かないでああだこうだ言ってましてすいません。


・期待のコントロールという論点について

これは質問の方から引用しましょう。

『(問) 10年ほど前に総裁が登場された討論会の記録を読みました。小宮先生や岩田一政先生など、5〜6人での金融政策に関する討論です。白川総裁は、その時、いわゆる日銀批判をしているグループの方に対して、「期待に働き掛ければ物事が解決する」ということについては、「中央銀行は呪文を唱える組織ではない」とか、「驚くようなことをすれば期待インフレ率が上がるということは考え難い」と、明確にリフレ派の教義について否定的な見解を述べていますが、現在、その基本的な考え方は変わらないのか、また先程の話と関連しますが、考えに何らかの変化はあるのか、簡単にご説明をお願いします。』

#そういや小宮先生の「金融政策論議の争点―日銀批判とその反論」を人に貸したままだorz

『(答) 市場とどう向き合うのかというテーマは、非常に重い課題だと思っています。いわゆる「市場との対話」について言うと、市場参加者は中央銀行のコミュニケーションの重要な相手方ではありますが、市場参加者からみて望ましいことが、長い目でみた経済の安定にとって望ましいことと必ずしも一致するわけではないと、私は感じています。』

まさに仰せの通り。

『この席で何度か触れましたが、FRBの元副議長であるアラン・ブラインダー氏は、かつて「市場は中央銀行が何をするかを予想し、ともすればそれに過剰反応する。一方、中央銀行は、政策判断にあたって市場の動向に振り回される」といった状況は、避けなければならないと指摘しています。』

#そういやブラインダーの「金融政策の理論と実践」を以下同文

『つまり、経済を安定させるためには、最後のアンカーが必要です。そういう意味では、中央銀行は、十分に市場を尊重しますが、最後は、中央銀行は判断をしなければいけないと思っています。「期待に働き掛ける」という言葉が、「中央銀行が言葉によって、市場を思い通りに動かす」という意味であるとすれば、そうした市場観、政策観には、私は危うさを感じます。』

まあこれは仰る通りだと思う訳で、思い通りに動かすなどとゆーてましてもそれが永続的に可能な訳は無く、思い通りに動かしている人の前にもザミエルが現れると思いますぞ。

『より広く市場との付き合いということで言うと、私は市場の動きに細心の注意を払い、また、金融市場安定のための円や外貨での資金供給、将来を見据えた決済システムの改善に向けた取組みなど、市場が正常に円滑に機能するために、中央銀行として最大限の努力を払うことも重要であると思っています。つまり、市場のインフラをしっかりと作っていくということです。私は、そうした努力こそが「市場を大事にする」ことの最も本質的な意味だと思っています。』


・金融政策の他国へのスピルオーバー云々について

という質問がありまして、いつもの話をしているのですが今回は集大成で丁寧に話しているので引用。

『(答) まず、金融のグローバル化のもとで、金融政策の相互依存関係について、十分な理論が構築されているかということですが、これについては、残念ながら、構築されていないと思います。「各国が独自に自国経済の安定を図っていくことが、最終的には世界経済全体の安定につながっていく」ということが大きな原則だという考えは、その通りだと思います。』

ふむ。

『その上で、もう少し現実的に考えていくと、例えば、キャリー・トレードの発生は、現在の国際経済学の教科書で十分に取り上げられているかというと、そうではありません。国際会議で新興国の声を聞くと、彼らの悩みが十分に教科書で取り扱われているとは思いません。また、日本あるいはスイスのように、ゼロ金利でイールド・カーブも非常に低くフラットである国を考えると、例えば金利差という意味でも、グローバルな経済ショックが加わって世界各国の金利水準が下がる時に、他の国は金利水準が下がりますが、日本やスイスでは下がるがゼロ以下には下がり得ないということで、金利差は、そこではほとんど受動的に決まってくるわけです。』

さいですな。

『逆に、最近のように欧米経済が少し改善方向に向かいイールド・カーブ全体が少し上がってくると、自動的にまた金利差が拡大するということです。そうした問題、現象は、教科書で十分に扱われていないように思っています。』

『先程、部分最適と全体最適ということを申し上げましたが、実際は「言うは易し、行うは難し」ということです。各国の政府、中央銀行が、自国経済の安定に責任を持つことは当然です。しかし、スピルオーバーと自国に跳ね返ってくるフィードバックということ、外部性をできるだけ内部化していく努力も必要です。BISをはじめとした各種の国際会議は、まさにそうした外部性を内部化していく努力だとも言えます。教科書に答えがないからと言って、中央銀行は止まっているわけにはいきませんので、そうした努力を続けていかざるを得ないと思っています。』

とまあそれはそうなのですが、肝心要の米国がこの辺のフィードバックを考えているかと言うとどうもその辺って伝統的にモンロー主義というか唯我独尊というかってえ面が昔から(たぶん第一次大戦後に英国ポンドブロックが金本位制をバックに世界を支えられなくなって以降って米国が本来は英国の役割をすべき所を必ずしもやらずに大恐慌発生とかそういう時代からだと思うのだが)あるように見える訳でして、その白川さんの理念というのは必ずしも世界の中央銀行に普遍的に共有されているかというと共有されていなくて、その結果日本がリーマンショック後のババ引き状態になったのではないでしょうかとも思えますけど・・・・・・・

『私には、教科書を書くだけのエネルギーはありませんが、今の教科書には、重要なチャプター(章)が、まだ幾つも抜けている感じがしています。そうした章を書き足す作業は、経験を積んだ上で、若い学者あるいは実務家が是非やって欲しいと思います。また、そうしたことがない限り、金融政策を巡る議論がいつまでもこういう状況から脱却できないという感じがします。(後半は別のお題なので割愛)』

いや白川さんまた書いてくださいお願いします。


・セントラルバンカーとして

まあ他にも政策関連の論点があるのですが、大概に引用が大量でありますので最後はあたくしも柄にもなく感傷的になって2つほど最後っぽい質疑を引用致しますです。

『(問) 総裁は、40年近く日本銀行に勤めてきたわけですが、40年の中で、一番大きな収穫と、やり残したことがもしあれば聞かせて下さい。』

『(答) まず、やり残したことについては、一人の人間の力は限られていますので、もちろん全てができたわけではありません。中央銀行というのは、金融政策、「最後の貸し手」としての役割、様々な決済サービスの提供など、色々な機能を担っており、そうした様々な機能を統合しながら経済・金融の安定を図っていく組織です。これは、日本銀行という、5千名弱の職員がチームとして行っていくものです。これは脈々と引き継がれていくわけです。私自身も先輩から引き継ぎましたが、これからまた後輩の皆さんがしっかりやってくれると確信しています。』

『それから、最初の質問ですが、多過ぎて、なかなか1つに絞り切れません。私自身の個人的な思いになりますが、大学を卒業後、漠然とパブリックな仕事をしたいと思っていましたが、それ程深い目的意識があって日本銀行に入ったわけではありません。ただ、結果的に日本銀行に計39年いましたが、中央銀行の仕事というのは、非常に奥が深いという感じがします。経済も金融も常に変化をしていく中で、究極の目標である通貨の信認、あるいは物価の安定、金融システムの安定を図っていくわけですが―─やや抽象的な言い方になりますが―─、変化を常に敏感に察知し、学習していく組織、それが中央銀行の最も根源的な付加価値と思っています。そういう組織に39年間身を置けたということは、私個人からすると、大変恵まれた職業人生活であったという感じがします。それが「収穫」という言葉にあてはまるかどうかは分かりませんが、そう感じています。』

・・・・・・・・・・・・・・・・・(;∀;)イイハナシタ゛ナー(;∀;)


・もし生まれ変わったら・・・・・・・

最後の質疑じゃないのですが最後にこいつを引用しておきましょう。

『(問)(前半割愛)もう1つ、もし可能であればお伺いしたいのは、総裁はよく自身のことを「アクシデンタル・ガバナー」という表現でおっしゃることがあると聞きます。まさに期せずして総裁になられたわけですが、もし、もう一度生まれ変わっても総裁をやりたいのかどうか。白川総裁は、「中央銀行業務、金融政策が趣味だ」というお話があるぐらい業務に没頭されていると聞きますが、もし生まれ変わっても、もう一度日本銀行総裁をやりたいかどうか、是非お答えをお願いします。』

『(答)(前半割愛)次に、アクシデンタル・ガバナー云々ですが、私自身5年前に全く図らずも副総裁、総裁代行、そして3週間後に総裁になりました。この間、全力を傾けて総裁という重い職責を担ってきました。十分に職責を果たしたかどうかは自信がありませんが、それだけの遣り甲斐のある仕事だったと思っています。』

『副総裁としての就任時の記者会見でも申し上げましたが、「趣味が金融政策」というと、何かいかにも寂しい人生を送ってきたと、人間的な幅がないということの言い換えという感じもしますので、そういうことではないということで、その時に、趣味にはバードウォッチングもあると申し上げました。』

・・・・・・・・・・・(^^)

『生まれ変わるということではなくて、とりあえず明日からは全く自由な身となりますので、バードウォッチングも含めて、ゆっくりしたいと思っています。』

・・・・・・・・・・・(^^)

『生まれ変わった後に何をやるか、その時にまた中央銀行総裁になりたいかということですが、そんなふうには思っていません。人生には、それぞれチャレンジする甲斐があることが沢山あるだろうと思っています。』

そこは野村克也さんばりに生まれ変わってもセントラルバンキングをやってみたいです総裁をやるかどうかはわかりませんけど位言って欲しかったですが、これが白川さんの正直な姿なのか照れてこう言ってるのか韜晦している(韜晦は無いと思うが)のかは本人にお伺いしないと判りませんが。

>人生には、それぞれチャレンジする甲斐があることが沢山あるだろうと思っています
>人生には、それぞれチャレンジする甲斐があることが沢山あるだろうと思っています
>人生には、それぞれチャレンジする甲斐があることが沢山あるだろうと思っています

先ほど引用した質疑にありますように「チャレンジする甲斐があること」に打ち込める人生というのはやはり素晴らしい事なのではないでしょうか。白川総裁何はともあれお疲れ様でした。で、麿だの何だの好き勝手申し上げて大変恐縮でございましたm(__)m
 


お題「FOMC声明文など/総裁退任記者会見より大量引用(汗)」2/3   2013/03/21(木)08:02:37  
  ・第5パラグラフ:フォワードガイダンスに関する部分は前回と見事に全文一致

全文一致なので引用だけ。ただしこのあたくし差分ツールとか使ってみている訳では無く(というのは時々見落とし訂正ネタを投下しているのでお判りだと思いますが^^)人力(プリンターに打ち出して目検と音読^^)で差分を確認している(その方が微妙なニュアンスの違いを感じやすいから、と信じて止まないアナログ人間のこのあたくし^^)ので間違っていたらすいません。ちなみに、全文一致の確認に一番便利なのは「2枚重ねて透かし読み」であることは言うまでもございません(^^)。

とは言えこのパラグラフ長いので分割しますね。

『To support continued progress toward maximum employment and price stability, the Committee expects that a highly accommodative stance of monetary policy will remain appropriate for a considerable time after the asset purchase program ends and the economic recovery strengthens. 』(今回)

『In particular, the Committee decided to keep the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and currently anticipates that this exceptionally low range for the federal funds rate will be appropriate at least as long as the unemployment rate remains above 6-1/2 percent, inflation between one and two years ahead is projected to be no more than a half percentage point above the Committee's 2 percent longer-run goal, and longer-term inflation expectations continue to be well anchored.』(今回)

『In determining how long to maintain a highly accommodative stance of monetary policy, the Committee will also consider other information, including additional measures of labor market conditions, indicators of inflation pressures and inflation expectations, and readings on financial developments. When the Committee decides to begin to remove policy accommodation, it will take a balanced approach consistent with its longer-run goals of maximum employment and inflation of 2 percent.』(今回)


・第6パラグラフ:ジョージ総裁今回も同じ理由で反対

ここも全文一致とな。

『Voting for the FOMC monetary policy action were: Ben S. Bernanke, Chairman; William C. Dudley, Vice Chairman; James Bullard; Elizabeth A. Duke; Charles L. Evans; Jerome H. Powell; Sarah Bloom Raskin; Eric S. Rosengren; Jeremy C. Stein; Daniel K. Tarullo; and Janet L. Yellen.』(今回)

『Voting against the action was Esther L. George, who was concerned that the continued high level of monetary accommodation increased the risks of future economic and financial imbalances and, over time, could cause an increase in long-term inflation expectations.』(今回)

ということで、今回の声明文はしらっと追加緩和おかわりだけではなく出口政策対応も可能な表現を埋め込んでいるのがほっほーという所ではございました。



○FOMC経済見通し

SEPである。
[外部リンク] run
Change in real GDP   2.3 to 2.8  2.9 to 3.4  2.9 to 3.7  2.3 to 2.5
December projection  2.3 to 3.0  3.0 to 3.5  3.0 to 3.7  2.3 to 2.5

                 2013    2014    2015  Longer run
Unemployment rate   7.3 to 7.5   6.7 to 7.0  6.0 to 6.5  5.2 to 6.0
December projection  7.4 to 7.7  6.8 to 7.3  6.0 to 6.6  5.2 to 6.0

               2013     2014    2015  Longer run
PCE inflation       1.3 to 1.7  1.5 to 2.0  1.7 to 2.0   2.0
December projection 1.3 to 2.0  1.5 to 2.0   1.7 to 2.0  2.0

            2013    2014    2015  
Core PCE inflation  1.5 to 1.6 1.7 to 2.0 1.8 to 2.1
December projection 1.6 to 1.9 1.6 to 2.0 1.8 to 2.0

ということで、見通し(中心的見通しの所だけ引用してます)は失業が微妙に改善していてGDP見通しが微妙に悪化しており、物価見通しは若干下振れしているという何か整合性どうなのという感じもしますが、まあそういう結果。


Appropriate timing of policy firming

              2013 2014 2015 2016
Number of participants 1    4   13   1 (今回)
Number of participants 2    3   13  1 (前回12月)

2013年の引き締め開始の人が1名後ろに倒れたと。

でまあ金利の方はこれ引用するとややこしいのですが、2015年末の金利水準に関しては分布が上下分裂という感じになっていまして・・・・・・


Target federal funds rate at year-end(Percent)

2015年末Target federal funds rate at year-end(Percent) の1.25%以下の分布です。何で1.25%で切っているかと言いますと、その次の水準がいきなり2.00%にワープしまして、まあその人たちは絶賛タカ派なのでその辺はまあいっかという話。

(今回)
0.25 1
0.50 7
0.75 1
1.00 2
1.25 4

(前回)
0.25 1
0.50 5
0.75 3
1.00 3
1.25 2

合計14名→15名とトータルの人数が増えていて、2%組から1名脱落というのもオモシロスではありますし、この分布見ていると0.75%の人が下りる形で0.50%の所が厚くなっていまして、一方で1%から1.25%の所では1%の人が上がる形(と2%組から1名降りてきている)で1.25%が厚くなっている、という事で、今回の政策金利予想を見るとトータルでは多分若干金利予想が低くなっているという結果になると思うのですが、内容的に見ると強めに見ている人と弱めに見ている人の意見の分裂傾向が拡大しているように見えますので、まあ委員会の見通しがやや分裂気味になっているんだろうなあという所です。


と、ここまでFOMCでした。この先も少々長いですが、さすがにこれは昨日作っていますのでご安心ください(^^)。


○総裁退任記者会見

[外部リンク] かねて発表していた通り、本日、私は日本銀行総裁を辞任します。この5年間、記者の皆さん方には大変お世話になりました。ご質問にお答えする前に、記者の皆さん方に心からお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。』

『この5年間を一言で言うと、激動の5年間でした。リーマン・ショック、欧州債務危機、東日本大震災、2回の政権交代と、滅多には起きないことが次から次へと起きたという思いです。そのもとで、急速な円高の進行をはじめ、経済・金融も当然大きな影響を受けました。最も印象深い出来事ということだと、なかなか絞り込めませんので、3つの出来事を取り上げ、その時に感じたことについて述べたいと思います。』

『最初に取り上げるべき出来事は、何といっても、2年前に起きたあの悲惨な東日本大震災です。改めて、亡くなった方のご冥福をお祈りすると共に、今後の復興の進展を心から願っています。震災発生直後から、日本銀行は、金融市場の安定や決済・金融機能の維持のため、市場への大量の流動性供給、リスク性資産の買入れ、被災地への現金供給、損傷した銀行券や硬貨の引換え、海外への情報発信など、本支店・内外の事務所の総力を挙げて対応しました。わが国の根幹的な決済システムである日銀ネットも正常に運行しました。日本銀行が中央銀行として最も存在意義を問われるのは、大地震をはじめとする自然災害への適切な対応であると思っていましたが、多くの関係先のご協力と職員の献身的な努力とによって、何とか中央銀行としての責任は果たし得たと思っています。』

『2番目に取り上げるべき出来事は、2008年9月のリーマン・ショックです。リーマン破綻によって、世界中が大きな影響を受けました。極端な不確実性が発生し、またファイナンスが難しくなる状況のもとで、特に、耐久消費財や資本財の需要が大きく落ち込みましたが、これらは日本の最も得意とする分野であっただけに、まさに需要が蒸発するように急減し、日本経済も大きな影響を受けました。ただ、そのような状況にあっても、2000年代初頭にかけて不良債権問題を解決していたこともあって、わが国の金融システムは海外と比較すると格段に安定していたと思います。この時に改めて感じたことは、中央銀行の「最後の貸し手」としての役割の重要性です。ドル資金市場について、日本銀行は、FRBから為替スワップ取引で調達したドル資金を迅速に供給しました。円の金融市場についても、潤沢に資金供給を行うと共に、機能不全に陥ったCP、社債市場に対し、中央銀行として異例の措置でしたが、CP、社債の買入れを行いました。こうした「最後の貸し手」としての役割は、金融システムの安定を維持する上で極めて重要であったと思います。

『リーマン・ショックの時は、即時グロス決済――いわゆるRTGS――や、外国為替の同時決済の導入など、決済システムの安全性と効率性の向上に向けて行ってきた様々な取組みがその成果を発揮したという意味でも感慨が湧きました。仮に、こうした努力なしにリーマン・ショックに直面していれば、金融取引は完全に止まりかねない事態になっていたのではないかと思います。』

『中央銀行に対しては、「マクロ経済理論に基づいて政策を行う政策当局である」という見方が根強いように思いますが、中央銀行の銀行業務の重要性について、もっと多くの人に理解して頂きたいと感じています。なお、この点に関して申し上げると、地味ではありますが、「次世代RTGS」が稼働し、また、現在は新日銀ネットの構築に向けた準備が進んでいることを付言したいと思います。これらは長い目でみて、日本の経済や金融に貢献するものだと信じています。』


『第3に取り上げるのは、「出来事」という言葉には馴染まないかもしれませんが、デフレ脱却に向けた金融政策の取組みです。リーマン・ショック後の経済の落込みに対し、日本銀行は、いわゆる非伝統的な金融政策を含め、様々な金融緩和策を実施してきました。また、2010年10月には、長めの金利やリスク・プレミアムに働きかけることを狙って「包括的な金融緩和政策」を導入しました。さらに、緩和的な金融環境が企業や家計にもっと活用されるよう、成長基盤強化や貸出増加を支援するための資金供給も創設しました。また、本年1月には、「物価安定の目標」を導入しました。』

『私としては、デフレ脱却と物価安定のもとでの持続的な経済成長に向けて最大限の努力を払ってきましたが、この課題達成のためには、日本銀行による強力な金融緩和と競争力・成長力の強化に向けた幅広い主体の努力が不可欠です。幸い、最近では、デフレ脱却と物価安定のもとでの持続的な経済成長に向けた議論が活発化する兆しがありますが、是非、この機会を上手く活かして、日本経済の直面する本質的な課題の解決に向けて、様々な取組みが進むことを願っています。』

・評価は時間が過ぎてから・・・・・・・というのはつまりアレですね

次の質問が「自己評価は如何で」という質問でして。

『(答) この5年間、他の8人の政策委員会メンバーとともに、その時々に入手可能であった情報に基づいて経済・物価情勢を丹念に点検し、デフレから早期に脱却し、物価安定のもとでの持続的成長を実現することに最大限の努力を払ってきました。この間の金融政策に関する評価は第三者が行うべきものであり、自己評価を述べることは控えたいと思います。』

でまあここで終わらないのがチャーミングでして。

『自己評価を述べることを控えるもう1つの理由は、政策の評価をするには、もう少し長い時間が必要と思うからです。過去の金融政策運営、例えば、日本のバブル期やバブル崩壊後の金融政策、米国の2000年代半ばにかけての金融政策、いずれをとっても、その評価は時の経過と共に随分変わってきています。』

グリーンスパンdisですねわかります。

『また、かつて欧米から批判を受けた日本の金融政策運営についても、欧米が同じような事態を経験するにつれて、評価が随分と変わってきています。いずれにせよ、現在、先進各国は2000年代半ばにかけての世界的な未曾有のバブルの後遺症から脱却できていない状況です。』

グリーンスパンdisというのはつまり当時副議長だった逆さ絵おじさんェ・・・・・・

『従って、わが国を含め欧米諸国が現在展開している非伝統的な政策の評価も、いわゆる「出口」から円滑に脱出できて初めて、全プロセスを通じた金融政策の評価が可能となる、そうした性格のものだと思っています。』

>「出口」から円滑に脱出できて初めて、全プロセスを通じた金融政策の評価が可能となる
>「出口」から円滑に脱出できて初めて、全プロセスを通じた金融政策の評価が可能となる
>「出口」から円滑に脱出できて初めて、全プロセスを通じた金融政策の評価が可能となる

・・・・・・・・・(^^)
 


お題「FOMC声明文など/総裁退任記者会見より大量引用(汗)」1/3   2013/03/21(木)08:01:31  
  今日は就任会見という名前のご高座が展開されるという事ですが、しかしまあモーサテの為替と株のコメント聞いていると無暗矢鱈と期待が高まっているのだが、下手につぎはぎ金融緩和しない方が先々の運営がやりやすいと思いますけどこりゃ市場の期待に追いまくられて複雑骨折金融政策が拡大するんでしょうかねえ。

○FOMC声明文

[外部リンク] received since the Federal Open Market Committee met in January suggests a return to moderate economic growth following a pause late last year.』(今回)

『Information received since the Federal Open Market Committee met in December suggests that growth in economic activity paused in recent months, in large part because of weather-related disruptions and other transitory factors.』(前回)

一時的要因により拡大が停止しているという表現から再び緩やかな拡大とご覧の通りの引き上げですけれども、まあ元々が一時的要因を強調していたのですごく改善したという訳では無いですな。

で経済状況の項目別展開も色々と改善していまして、まずは労働市場から。

『Labor market conditions have shown signs of improvement in recent months but the unemployment rate remains elevated.』(今回)
『Employment has continued to expand at a moderate pace but the unemployment rate remains elevated.』(前回)

ここはおーという所ですが、労働市場に関して「signs of improvement」という表現を入れているのが強い所です。

『Household spending and business fixed investment advanced, and the housing sector has strengthened further, but fiscal policy has become somewhat more restrictive.』(今回)
『Household spending and business fixed investment advanced, and the housing sector has shown further improvement.』(前回)

家計支出と企業投資に関しては判断を継続、住宅セクターに関しては「更なる改善を示している」という表現から「更に強くなっている」ということで、英単語的には「improvement」が「strengthen」ってのはこれ表現進めているんですよね。

で、今回判断下がっているのが財政政策に関する部分で、「財政政策が更に幾分か制限的になっている」(下手くそな直訳ですいません)という表現が入っておりまして現状財政問題が相変わらず揉めているのでFOMCお怒りの図ですね分かります。

『Inflation has been running somewhat below the Committee's longer-run objective, apart from temporary variations that largely reflect fluctuations in energy prices. Longer-term inflation expectations have remained stable.』(今回)

『Inflation has been running somewhat below the Committee’s longer-run objective, apart from temporary variations that largely reflect fluctuations in energy prices. Longer-term inflation expectations have remained stable.』(前回)

物価に関しては引き続き同じで、閾値の物価の方が引っ掛かるという話についてはまあ当面気にせんでもよかですたいという所ですな。


・第2パラグラフ:海外金融市場の緊張がどうのこうのという表現が抜けるとな

『Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability.』(今回)
『Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability.』(前回)

というのはいつもの表現ですな。

『The Committee expects that, with appropriate policy accommodation, economic growth will proceed at a moderate pace and the unemployment rate will gradually decline toward levels the Committee judges consistent with its dual mandate.』(今回)

『The Committee expects that, with appropriate policy accommodation, economic growth will proceed at a moderate pace and the unemployment rate will gradually decline toward levels the Committee judges consistent with its dual mandate.』(前回)

適切な金融緩和で経済が徐々に改善して失業が徐々にマンデートで適切と委員会が考える水準まで低下していくでしょうというのも同じです。

『The Committee continues to see downside risks to the economic outlook.』(今回)
『Although strains in global financial markets have eased somewhat, the Committee continues to see downside risks to the economic outlook.』(前回)

ここもほほうと思ったのですが、キプロス地雷が盛大に火を噴きつつある中で国際的な金融市場の緊張がどうのこうのという表現をばっさり削るとはお洒落。

『The Committee also anticipates that inflation over the medium term likely will run at or below its 2 percent objective.』(今回)
『The Committee also anticipates that inflation over the medium term likely will run at or below its 2 percent objective.』(前回)

ということで物価見通しに関しても従来通りで、この2パラグラフ目での変更点は国際金融市場の緊張がどうのこうのという部分が抜けた点ですな。

・第3パラグラフ:資産買入の決定内容部分は1か所だけ謎の(?)変更

第3パラグラフは資産買入政策に関する決定事項を示す部分ですが、ここは1か所だけ変更になっています。

『To support a stronger economic recovery and to help ensure that inflation, over time, is at the rate most consistent with its dual mandate, the Committee decided to continue purchasing additional agency mortgage-backed securities at a pace of $40 billion per month and longer-term Treasury securities at a pace of $45 billion per month.』(今回)

『To support a stronger economic recovery and to help ensure that inflation, over time, is at the rate most consistent with its dual mandate, the Committee will continue purchasing additional agency mortgage-backed securities at a pace of $40 billion per month and longer-term Treasury securities at a pace of $45 billion per month.』(前回)

決定事項に関する所で、従来「the Committee will continue」となっていたのが今回「the Committee decided to continue」となっているのですがこれは何か意図があるのか良く判らん。この買入規模やペースに関しては毎回のFOMCで点検する筈なのでここで何で表現が変化したのかね。まああまり深い意味は無いと思いますが。

以下の部分は前回と同じなので今回分だけ引用しておきます。

『The Committee is maintaining its existing policy of reinvesting principal payments from its holdings of agency debt and agency mortgage-backed securities in agency mortgage-backed securities and of rolling over maturing Treasury securities at auction.』(今回)

『Taken together, these actions should maintain downward pressure on longer-term interest rates, support mortgage markets, and help to make broader financial conditions more accommodative.』(今回)

償還再投資の話とか資産買入政策の効果についての話はカワランチ会長です。


・第4パラグラフ:どさくさに紛れて今後の政策が両にらみに変わっているぞなもし

今回の声明文を見て最初の2つのパラグラフを見ておお結構強くなっているじゃんと思ったのですが、それを前提にして第4パラグラフに到達して「おおお!」と思ったのですけどね。

『The Committee will closely monitor incoming information on economic and financial developments in coming months.』(今回)
『The Committee will closely monitor incoming information on economic and financial developments in coming months.』(前回)

とまあここは同じなのですが。

『The Committee will continue its purchases of Treasury and agency mortgage-backed securities, and employ its other policy tools as appropriate, until the outlook for the labor market has improved substantially in a context of price stability.』(今回)

『If the outlook for the labor market does not improve substantially, the Committee will continue its purchases of Treasury and agency mortgage-backed securities, and employ its other policy tools as appropriate, until such improvement is achieved in a context of price stability.』(前回)

ということで、今回どさくさに紛れてしらっと表現が変わっていておおおお!と思ったのはここでありまして、従来は「物価安定の文脈の下で労働市場の改善が継続すするまで、労働市場の見通しが顕著に改善しなければ委員会は国債やエージェンシーMBS債の買入を継続し、その他の政策ツールを適切に投入します」という表現だったのですが、今回は「物価安定の文脈の下で労働市場の改善が顕著に改善するまでは委員会は国債やエージェンシーMBS債の買入を継続し、その他の政策ツールを適切に投入します」となっておりまして(って何かあたくしの日本語訳がヘボ過ぎるので何を言いたいのかワカランチ会長ですかそうですか・・・・・)、「employ its other policy tools as appropriate」という表現の前提部分に「顕著に改善しない場合は」というのが入っていて従来は買入継続に加えて必要な場合には追加の金融緩和政策を投入するというニュアンスを示していたのですが、今回は単に「適切に政策ツールを投入します」という表現になっております。

つまりですな、従来はこの部分は「必要なら追加緩和のおかわり」を強く示唆する物言いで、まあ基本的なニュアンスが急に変わっているとまでは思えませんけれども、今回はその「必要な場合の適切な政策」に実は出口方向の政策も含まれてしまうというのが実にお洒落な変化でありまして、経済情勢の改善が予想通りあるいは予想以上に進んだ場合、ここの表現に関しての市場の受け止めが「追加緩和」じゃなくて「出口政策」となり得る、という仕掛けを今回埋め込んでいるという前も似たような事やってましたな(とっさに何時のFOMCとか出てこないですすいません)というのがほほーという所です。

『In determining the size, pace, and composition of its asset purchases, the Committee will continue to take appropriate account of the likely efficacy and costs of such purchases as well as the extent of progress toward its economic objectives.』(今回)

『In determining the size, pace, and composition of its asset purchases, the Committee will, as always, take appropriate account of the likely efficacy and costs of such purchases.』(前回)

でまあここの表現もおーという所なのですが、資産買入の規模や買入資産の構成に関して、それらの施策の想定される有効性やコストについて適切な評価を行う「take appropriate account of the likely efficacy and costs of such purchases」という部分に関して従来はあっさり味で「the Committee will, as always, take〜」という表現でしたが、今回は「the Committee will continue to take〜」と毎回の点検を行いますというニュアンスがより強く出る表現に変わった上に、「as well as the extent of progress toward its economic objectives」と、「FOMCの経済に対するマンデートに向けての進展の度合いと共に」資産買入政策のプロコン比較を行いますよという表現になっていまして、昨年までは追加緩和のおかわりを示唆する表現に傾いていたこの辺りの表現について、前回からその傾向がありましたけれども、今回は更に出口にも使える表現が増えている所がほっほーと思う所であります。

#会見の方でこの辺のニュアンスを火消ししているのかもしれんがそこまで今日は見てる時間なし
 


お題「臨時会合でつぎはぎをするよりは・・・・・・/最後の麿節鑑賞など」2/2   2013/03/19(火)08:03:04  
  『この調査結果の背後には、物価が上昇しても賃金は増加しないかもしれないという不安があります。多くの国民は単に物価が上がることを望んでいる訳ではありません。給料が増加し、雇用も確保され、収益も増加するという状態、つまり、経済がバランスよく改善し、その結果として物価の上昇が実現する状態、これが国民が「デフレ脱却」という言葉で望んでいる姿の実相です。』

でまあ何時の間にやら浜田先生が「物価上昇なき景気回復ができれば、それは最善」などと仰せになるようでございますので誠に香ばしいのですが、惜しくも浜田大先生の名言はこの講演の後でしたので、もしこの講演がその後でしたら「浜田先生も仰るように」とか嫌味フレーズを入れてほしかったと思います。というか今日の退任会見で言えばいいのか(^^)。

第4は「成長しても一部の金持ちだけウハウハだったらシャーナイんじゃないの」というこれまたご尤もな話なのですが、それは経済政策としてはその通りなのですが分配に関わる部分は中央銀行が話をすることではあまりないでしょうし、大体からして人の話する前に自分の頭の上の蠅を追うべきであるという話ではないかと思いますが最後の講演なので思う所を述べたんでしょうな。

ということで引用だけしておく。

『第4は、成長の果実をどう分配していくかという問題です。経済が成長する上で市場メカニズムの果たす役割は大きいものがありますが、そうしたメカニズムを基本的には受け入れる社会としての価値観がその前提となります。』

『この点では所得分配の状況も重要な要素のひとつです。米国では、リーマン・ショック前の景気拡大期、すなわち2002 年から2007 年にかけて、所得上位1%の家計の実質所得が86%、家計の平均所得も20%伸びたのに対し、中位所得、すなわち、所得の高低で並べて丁度中間に位置する家計の所得の伸びは平均所得の伸びの半分である10%にとどまっています(図表9)。所得分配の状況は所得を稼ぐことのない高齢者の割合にも依存するため、単一の指標で捉えることは困難ですし、また、わが国はここまで極端ではないでしょうが、中間所得層を中心に、バランスのとれた経済成長を実現していくべきとの問題意識は、世界的に高まっています。』


・今後の取り組みに関して

でまあその後に『競争力と成長力強化の必要性』という話なのですが、引用していると長くなる上にまあ何時もの話なので最後の所だけ引用してその次の「今後の取り組みについて」以降に参ります。

『もちろん、企業が手元流動性を潤沢に保有すること自体は、バブル崩壊後の金融危機、あるいはリーマン破綻後のドル資金不足やCP市場の機能低下といった経験を踏まえると、ある程度までは合理的な行動です。しかし、現在の手元流動性の水準はそうした予備的需要を遥かに上回っているように思えます。余剰資金の使い道は、国内外の実物投資や金融投資、賃金支払いという従業員への還元、配当や自社株の買入れといった株主への還元の3つの選択肢しかありません。いずれにせよ、このルートのいずれかを通じて、増加した流動性に何らかの変化をもたらさない限り、経済への好影響は生まれません。その意味で、企業経営を取り巻く環境を変え、インセンティブを変えていくことが非常に重要です。物価安定のもとでの持続的成長の実現のためには、金融政策が重要であると同時に、競争力と成長力の強化に向けた取り組みが求められる所以です。』

ということで、ポイントを3つ並べていまして、小見出しが『増大する海外需要の取り込み』、『高齢化への対応』、『資源の円滑な移動促進』というのがありまして、特に最後の3番目の所はいやあそれはポリティカリーにアレだろというのがあったりしますが、これらの話は従来から説明している話の纏めのようになっていますけれどもまあご案内の話だと思いますのでこの辺も華麗にスルーしまして、そのあとに実際に何をすべきかという話がこのような小見出し。

『5.規制・制度改革、コーポレート・ガバナンス改革、社会の価値観』

キタコレという所ですが。

『以上、競争力と成長力強化の基本的方向性について述べてきましたが、本来、個々の企業の合理的な行動の結果、そうした方向に経済は向かう筈です。現実にそうなっていないのは、そこに経済的、制度的ないし社会的理由があるからです。そのように考えると、そうした障害を取り除く環境の整備が必要となります。』

ということで、『規制・制度改革』、『コーポレート・ガバナンス改革』、と来るのですが、その次の『社会の価値観』というのが中々。

『第3に必要なことは、安定と変化のいずれを優先するのかという社会の選択の問題です。』

ほっほー。

『わが国ではこれまで、どちらかと言えば安定重視の価値観が支配的でした。既存の国内市場の中で、消費者ニーズに合わせて、自社の商品を段階的に「改良」していく手法も、安定重視の経営スタイルといえます。しかし、人口が減少する中で、国内市場に焦点を当てた「改良」だけでは、経済は縮小均衡に陥る惧れがあります。』

ということで企業の話をしているのですが、あんさんの所の金融政策の場合、折角色々と思い切った変化をしている筈なのに、その変化を一々麿先生が打ち消して回って変化を改良にしか見せないという事をしていたように思えるのですが何なんでしょとか最後の講演捕まえて嫌味をいうあたくしは性格が悪いですかそうですか。

『雇用確保の要請に応えながら、同時に熾烈な価格競争を続けていけば、長期的に企業の収益環境はますます厳しくなっていきます。やや大胆に言えば、企業は、過去からの連続である「改良」か、非連続的な「イノベーション」かの選択を迫られています。経済に対するショックが一時的なケースでは、「改良」によって当座の苦境を凌ぎ、長い目でみた安定を優先する意味はあります。しかし、グローバル化や高齢化のような永続的なショックに対し、従来同様の「改良」だけで立ち向かっていては、大きな変化への対応が遅れる可能性があります。』

オマエモナー。

『改革は、国民の納得や合意なしに進めることはできません。イノベーションを実現していくためには、企業のチャレンジ精神と、それに必要な経営資源の移動や再配分が不可欠です。その過程では摩擦的現象も起きます。一概に答えの出る話ではありませんが、環境変化が永続的なものであるとすれば、そうした変化を受け入れ、新しいことへのチャレンジを応援する価値観を社会全体で共有することも、成長力強化に向けた改革を実現する上で非常に重要なポイントです。』

大変にイイハナシダナーではあるのだが、それはまさにオマエモナーに繋がるような希ガス。


・改革に必要な意識ときたもんで

この次が物価の話なのですが、上昇するケースについての説明とかこの前の定例記者会見での文脈をもうちょっと丁寧に説明したような話になりますので、この部分は割愛して小見出し『7.改革に必要な意識』という所。

『ところで、競争力と成長力強化に向けた取り組みの必要性にしても、また、それがデフレ克服と物価安定のもとでの持続的成長という課題の達成に不可欠であることも、一般論としては認識されていると思います。それにもかかわらず、そうした取り組みがなかなか進まないのは何故でしょうか。この点で鍵を握るのは、改革の必要性に対する切迫した意識だと思います。』

ほうほう。

『現在日本経済が直面している急速な高齢化やそれに伴う問題は決して一時的なものではありません。その影響は慢性症状のようなかたちで着実に日本経済に及んでいます。財政悪化はそうした問題の典型例です。財政の持続可能性を維持するためには、成長力を高めるとともに、歳出・歳入構造を見直していく必要があります。成長率が高まらない限り、物価上昇率だけが多少高まったとしても、財政バランスはほとんど改善しません。』

『しかし、わが国では、このような慢性症状はあっても、急性症状は発生していません。その大きな理由は、長年続いた経常黒字を反映し、巨額の対外純資産を有していることです。このため、世界的な経済ショックが起きた場合でも、安全資産を求める海外からの資金流入により、長期金利は安定し、為替相場も円高が進行するなど、危機によって円が急激に売られるという事態は経験していません。』

でまあ足元のリスクオンリスクオフの話をしておりましてその辺を割愛しまして・・・・・・・

『わが国における最近の円安や株高も、大きく捉えると、こうしたグローバル投資家のリスク回避姿勢の変化の中で生じています。逆に言うと、投資家のリスク回避姿勢が変化すれば市場の状況も変化します。このことは、10 年近くにわたって、ユーロ加盟国の国債金利がほぼ同じ状況が続いたという事実を思い起こすことで容易に理解頂けると思います。最終的に市場の状況を決めるのはファンダメンタルズです。わが国でも過去15 年近くの間にも何度かの円安局面があり、その局面では輸出や生産は増加しましたが、残念ながら、潜在成長率の引き上げに成功した訳ではありませんでした(図表30、31)。重要なことは、現在の好環境を活かして、競争力と成長力強化に向けてしっかりと取り組むことです。』

まあそうですね。でまあ話はやや脱線しますが、最近あたくしBOE(というか英国経済)の残念な状況を見ておりましてどうしてこうなったというのをつらつら考えているのですが、国内産業力が金融以外大して強くない中で金融危機起きて、それからの戻りにポンド安を誘導して何とかしようとしたものの、結局輸出競争力が為替要因以外に大きく高まる事も無く推移したのでポンド安に伴う物価上昇だけ残ってスタグフレーション一歩手前という惨状になっているのかなあなどと思うのですけれども、日本の場合はそこまで輸出競争力が無い訳では無いとは思いますが、円安一本足打法で他の強化を行わないと日本も英国的なパターンになってもおかしくないのかなあとか思ったりするのでありますがどうなんでしょうかねえ。

以下、金融政策に関する部分はまあ割愛しておきます。とりあえず麿お疲れ様でしたが、折角ですから最後の会見でブチ切れて欲しいけど絶対に切れないだろうなあ(^^)。

#という事で最後の講演なので退任前に駆け込んでみました



○読んだが紹介する時間がねえええええ

すいません寝起きが悪かったもんで。

[外部リンク]
 


お題「臨時会合でつぎはぎをするよりは・・・・・・/最後の麿節鑑賞など」1/2   2013/03/19(火)08:02:42  
  何かね、日銀総裁の評価をモーサテのゲスト解説者のどこぞの誰かさんがしているのですが、日銀総裁交代前後の相場パターンで「上昇型」を「一番良い形」とか言いながら「これらの相場は最終的に過剰流動性相場まで突き進んでいます」って最終的に全然良い形じゃねえかテレビに出てきて何を言ってるんだお前は朝三暮四のサルにも劣る馬鹿か今すぐ呼吸を止めろと朝から血圧が急激に上昇したのでテレビショッピングの血圧計をやはり買った方が良いでしょうかねえ。

○これは臨時会合無しフラグですね

[外部リンク] 2013/03/19 00:00 JST

昨年大阪支店長に就任した雨宮理事がまたまた企画局担当で戻ってくるという事ですが、雨宮さんの後任が櫛田理事名古屋支店長で、櫛田さんの後任が宮野谷金融機構局長ですので、大阪と名古屋の引き継ぎを考えると普通に考えて来週月曜とかに企画担当に着任とかいう話になると思います。現在の企画担当門間理事も国際担当副統括(明日から統括ですかね)とはまり役に。

いやまあ別に理事が引継ぎ中でも金融政策変更するのは出来るでしょうけれども、キプロス地雷が火を噴いて金融危機世紀末伝説ヒャッハーとかならない限りそこまで急いで臨時会合をやる必要も無いところに来て、そもそも黒田さんも岩田さんも金融政策の技術的な話はずぶの素人と来ている訳ですから、これは臨時会合はございませんよといういい口実が出来て良かったとも言えますな。

でまあ黒田さん岩田さんじゃあ金融政策の技術論が華麗に素人ですので、ちゃんと具体化することのできる人がサポートしないとダメでしょという話になって企画担当の長い雨宮さんが戻るという話になった訳なのでしょうが、「異次元政策」というよりは「亜空間政策」(ナンノコッチャ)が色々と飛び出してきそうですなあという感じがして色々な意味で盛り上がって参りましたという感じではあります(^^)。

いやね、もう2月のミニッツもそうですし、3月の白井さんの謎提案もそうですし、黒田さんや岩田さんのコメントとかも見てますとそうなのですが、この調子だと「何か良く判らんけれどもとりあえず目に付いた政策から順にどういうロジックか判らんけど実行しようじゃないですか」みたいな超カオス状態になるんじゃネーノ(と考えますと木内さんと佐藤さんがそのカオスを収拾できるための存在として重要になる訳ですが)という気がしていて、それはそれでカオス鑑賞としてのお笑いネタになるかと思っていたのですが、まあ日銀的にはカオスを放置プレイという訳にも行かないでしょうという事ですねわかります。

まあしかし何ですな、黒田さん就任してすぐに何かやるって話も妙に盛り上がってはいますが、何か思いついたメニューを手当たり次第にやっていって「異次元緩和」とやるよりは、本当は色々と継ぎ足してダンジョン状態になっている複雑怪奇な現状の包括緩和政策を整理整頓してもうちょっとスッキリとした形にした方が良い訳で、それには少し戦線整理の時間が必要でしょとか思うので、本来は臨時会合をやってどうのこうのとやるよりは、最初から戦線を整理した形で出した方が「異次元」になるようにも思えるので、個人的には下手につぎはぎ拡大政策を打ち込まないで頂きたいと斯様思いますけどどうでしょ。


ということで土曜にこんなのがありましたけどね。

[外部リンク] 3月16日(土)3時0分配信

『日本銀行は、金融政策の路線を転換し、世の中に出回るお金の量を増やすことを目的とする「量的緩和」を7年ぶりに復活させる検討に入った。』(上記URLより)

いやあの今やってる包括緩和って量的緩和と信用緩和のハイブリッドで、直近はそのうち明らかに量的緩和にシフトしているのでして、7年ぶりに復活とか仰っている事の意味がさっぱり判りませんけれども読売新聞頭大丈夫かと思ってしまいますがそれはともかくとして。

まあ異次元言いましても実際に打てる弾って何でしたっけという事を考えますと、岩田副総裁がハーブアルパート&ティファナブラスの「ビタースイートサンバ」をBGMに会見に登場して「わんばんこ、いわきくでおま」とか言い出す(というネタは古いですかそうですか)位しか思いつかない訳ですが、確かに読売新聞が「量的緩和7年ぶり復活」とかそれ中身同じで看板書き換えただけぞなもしというのに簡単に引っ掛かるような状況であるという事を勘案しますと、その手の異次元というかイリュージョン緩和政策が展開されるかもしれませんねあっはっはと何だか俊ちゃん時代を思い出す展開もあるのかねえとか、まあつらつらと色々考えてしまった昨日のひとときではございました。




○総裁としての最後の講演ですがこれは白川イズムの鑑賞用である

[外部リンク] 日本経済団体連合会常任幹事会における講演 ──

何故か28日の講演テキストが3月15日に出てきましたが・・・・・・・

『本日は、私にとって、日本銀行総裁としての最後の講演となりますが、テーマは、迷うことなく、「日本経済の競争力と成長力の強化に向けて」とすることに決めました。』

ということですので、まあ次の総裁が確定するタイミングまで公表を待ったんですかね(^^)。

『と言うのも、競争力と成長力の強化こそが現在の日本経済にとって最も重要な課題だと考えるからです。このテーマは日本銀行にとっても極めて重要です。』

さいですな。

『ご承知のように、日本銀行は先月の金融政策決定会合において、金融政策の目的である物価安定について、その具体的な数値目標を2%とすることを決定しました1。この「物価安定の目標」は、日本経済の競争力と成長力の強化に向けた幅広い主体の取り組みが進展するという認識に立った上で、導入したものです(図表1)。それだけに、そうした取り組みが現実に進展するかどうかは、金融政策運営上、極めて重要です。以下では、マクロ経済的な視点、企業行動の視点、そして、経済政策の視点を意識しながら、このテーマについて考えていることをお話ししたいと思います。』

ということで始まるのですがまあ麿イズムでありますので麿先生お疲れ様でしたという事を思いつつ鑑賞という所であります。


・経済政策の目的

『2. 経済政策の目的』って小見出しの最初が泣かせます。

『現在、わが国の経済運営を巡って活発な議論が行われていますが、最初に、経済政策の目的は一体何であるのか、我々は日本経済についてどのような状態を実現したいのか、ということについて考えてみたいと思います。経済政策の目的は、最終的には国民一人ひとりの生活水準の向上を図ることにあることは言うまでもありません。』

キタコレ。

『国民の生活の豊かさを測る単一の尺度は存在しませんが、近似的に言うと、国民一人当たりの消費水準、あるいはこれと密接な関係がある実質GDPの水準を持続可能なかたちで高めることがマクロ経済政策の重要な目標です(図表2)。そう申し上げた上で、日本経済の置かれた状況に則して経済政策のあり方を考える際には、もう少しきめ細かな議論が必要です。』

ほうほう。

『第1に、急速な高齢化による労働人口減少の影響を考慮する必要があります。日本の実質GDPは、今もリーマン・ショック前の水準を下回っていますが、人口一人当たりの実質GDPをみると、欧州諸国と比べ、落ち込み幅は相対的に小さくなっています(図表3)。さらに、生産年齢人口一人当たりの実質GDPをみると、日本はリーマン・ショック前の水準を上回っており、米国よりもパフォーマンスは良好です。』

『「人口の減少」は日本経済を語る時の常套句であるにもかかわらず、景気論議においてはこの重要な事実は意外に忘れられがちです。もちろん、四半期とか1年という期間ではどの数字でみても大勢に違いはありませんが、日本経済の中長期的な経済政策のあり方を考える時には、「一人当たり」という視点も重要です。』

まあ仰ることは判るのだが金融危機が直撃した国よりマシだからマシという議論はやはり何だかなあという感じはしますぞな。

『第2に、経済のグローバル化の進行という事実を踏まえる必要があります。具体的に申し上げると、実質GDP(国内総生産)だけでなく、実質GNI(国民総所得)もみていく必要があるということです。』

ほう。

『実質GNIは実質GDPに以下の2つの調整を加えた所得概念です。ひとつは、わが国の居住者が海外で稼ぐ所得です。2012 年の数字でみると、海外で稼ぐ所得は、14.3兆円と、名目GDPの3.0%であり、近年は対外証券投資に伴う収益に加え、対外直接投資に伴う収益も増加しています(図表4)。』

まあこれは良いとしまして。

『もうひとつの調整は、対外的な交易条件の変化に伴う実質的な購買力の変化です。近年は新興国経済の高い成長を背景に資源価格が上昇していることなどから、日本の交易条件は悪化方向にあり、交易利得、すなわち、交易条件の変化に伴う実質購買力は減少傾向にあります(図表5)。交易条件は資源価格だけでなく、日本企業の輸出品の非価格競争力を通じた価格支配力によっても変化します。為替レートの変化、例えば、円安は輸出増加を通じて実質GDPを増やすとともに、交易利得には逆方向に作用する場合があります。実質GNIへの影響は、こうしたふたつの調整を加味したネットの効果に依存します(図表6)。2000年を基準とすると、実質の海外所得の水準は、2012 年に約2.5 倍にまで増加し、2012 年の実質GDPを2000 年対比で1.9%押し上げました。一方、交易利得は、5.8%押し下げ方向に作用しました。』

おっしゃる事は判りますが、それを言うから円高容認と言われる訳でして、まあ最後まで麿は麿ですなあという話ですな。

『第3に、名目GDPと実質GDPをどのように位置付けるべきかということも議論されます。この点、経済が持続的に成長する時には、両方とも増加するため、中長期的に目指す政策の方向は異なりません。ここで申し上げたいことは、両者の因果関係です。』

キタコレ。

『まず実質GDPが増加することによって需給ギャップが逼迫し、これに伴う物価上昇の結果として、名目GDPは増加するというのが基本的な因果関係です(図表7)。もちろん、石油ショックの時のように、物価が先に変動するというケースもありますが、この場合は景気が悪化し、我々が望んでいる姿とは違います。我々が経済政策で実現しようとしているのは、実質GDPを高め、その結果として名目GDPが高まるという状況です。』

こちらは仰せの通り。

『この点に関し、興味深いのは日本銀行が個人を対象に四半期毎に実施している「生活意識に関するアンケート調査」です。この調査結果をみると、性別・年齢別・職業別のいずれでみても、過去から一貫して、物価の上昇について8割程度の方が「どちらかと言えば困ったことだ」と答えています(図表8)。』

またこれを言う訳で。
 


お題「キプロス預金封鎖とな/石田審議委員講演会見は会見が中々結構」2/2   2013/03/18(月)08:03:01  
  http://www.boj.or.jp/announcements/press/kaiken_2013/kk1303c.pdf

こちらの方が少々面白いです。

・会見より:付利撤廃について

ここの説明が長いのですがまあほほうという感じですので引用。

『(答)
付利撤廃については、最初にその提案の理由を申し上げます。私は、包括緩和における資産買入れ等の基金の目的は、実質ゼロ金利の下で、ターム・プレミアムやリスク・プレミアムの低下を促すということにあると理解しています。わが国の資金調達構造をみると、期間3年以下の貸出の割合が高いということから、残存3年以下の国債を買い入れ、対応する金利の低下を促すことにより貸出レートを下げて、企業・個人の借入れ負担を軽減して、景気を刺激すると考えています。』

ふむ。

『しかしながら、当時は既に、3年以下の国債の金利が0.1%に貼り付いていました。基金では、買入れの継続や買入れ枠の増額によって金融緩和の強化を図ってきましたが、強化を図ってもそれ以上金利が下がらなければ、目的を果たしていないのではないかということから、金利の下限を構成している付利を撤廃してはどうかと考えました。』

まあその後金利が下がりましたぞなという所ですが。

『もう1つは、当時は国際金融市場にストレスがかかっていました。国際金融市場では、ストレスがかかると、安全とみられる国の通貨や国債が選好されるため、スイスやデンマーク、ドイツの国債の短期の金利が、すぐにマイナス圏に入っていたというのは、よくご存知かと思います。一方、日本の場合は付利0.1%があるので、短期国債の金利が0.1%であれば、そういう退避資産として、退避資金の入りやすさが、普通の自然体と比べて、もっと入ってくる可能性がある、買われやすい情勢を作っていたのではないか。そういう意味では、自然なマーケットの動きを反映するように、付利0.1%が廃止されれば、短期国債の金利も自由に動いて低くなり、資金がより多く入ってくるということも妨げられるのではないかと考えました。』

そ、そうなのか???

『こういう2点から、付利撤廃を提案しましたが、ご案内のように1対8で否決されました。本件はそこで一旦結論が出ていますので、結果が出たものを何度も出すのは如何なものかと思い、その後は出していないということです。』

折角前段で説明したのですから「日銀の資産買入効果で付利金利0.10%を維持したままでも市場金利が低下しているのでその必要性が薄れた」という話をするのかと思えばそこの話をしないのが微妙っちゃあ微妙なんですけど。

『もともと、付利0.1%というものは、個別独立的なものではなく、先程申し上げたように、金融緩和の全体の枠組みの中で考えるものだと思います。そのため、金融政策の先行きについてのコメントはできませんが、今後、何らかの検討を行う時があれば、全体の枠組みの中で、目的や手段といった形でみていくべきではないかと思います。』

まあここはどうでも良い話だが。でもって別の質問でこんなのがありまして・・・・・・

『(問) 先程の付利撤廃に関するお答えについて、提案された理由の背景は、為替相場に働き掛けることを狙いとしたものであるのか、教えて下さい。加えて、今の状況においても、これから先においても、為替相場に働き掛けるような金融政策が重要であるとお考えなのか、教えて下さい。』

まあ提案した時にはそういう触れ込みでしたけどね。

『(答) 誤解されると大変困るのですが、為替相場を誘導する、といった意味は、全くありません。私は、付利0.1%があって、日本の短期金利が、非常に信用力の高い諸外国の短期金利に比べて高くなっているがゆえに、逆に本来あるべき水準と違う水準に相場がなる可能性がある、それを自然の形に戻すという意味で、あの措置が必要であったと考えたわけです。』

G20のルール違反言われると困るのでこう答えないといけないんですね、わかります。

『従って、相場を誘導するということではなく、付利が本来の相場をゆがめている要因となっているのではないか、それを除外すべきではないか、と考えたわけです。』

もうね、資産買入で散々っぱら中短期債券市場を「本来の相場」から程遠い所に持って行っているのにそこで何で「付利が本来の相場をゆがめている」という話を持ち出すんだかと思わず笑ってしまいましたぞな。


・会見より:オープンエンドを前倒ししなくても十分に買入はしてるんですよね

という説明をしている部分は全く仰せの通りでして。

『(答) この件については、白井委員の提案に対して発言することは差し控えますが、私自身がどのように考えているのかについてお答えします。期限の定めのない買入れが2014年から行われるというのは、形式的にはその通りであり、日本銀行もそのように発表していますが、私自身としては、実際には、2013年から、既に実態がそうなっていると思っています。なぜならば、2013年末までに101兆円まで買い入れることを約束しています。それは2013年12月末までですが、2013年6月末にも一定の数字が決まっています。そうすると、必ずしも正確には言っていませんが、だいたい毎月一定額を買い入れていくことが前提となっており、それが積み上がっていくということです。ですから、毎月一定額を買い入れ、そして2014年1月からまた毎月13兆円買うので、前倒しをどのように考えるかは別にして、私自身としては、実態は同じではないかと前から思っています。』

『(問) 実態は同じではないかと思っているということは、つまり、13年からもう既にオープンエンドを始めているようなものだという意味合いでしょうか。』

『(答) そうですね、足もとでも毎月買い上げていて、それをずっと続けているのですが、2013年末までの目標が出ていますので、それが今までは、期限の定めのある買入れと言われていました。しかし、その後まで続いているわけですから、言ってみれば、それはずっと期限の定めがない──日本銀行は、正式に期限の定めのない買入れを13年から始めているとは言っておりませんが――ということで、私個人としては、それは始まっているのと実態的には同じと思っています。』

まあこの質疑応答は仰せの通りでして、この辺の説明を丁寧にするのも結構な話ですけれども、まあ「オープンエンド前倒し」というのを追加緩和のように見せかけるというカブキ金融緩和を実施する際には却って自分の首を絞める可能性がある点については留意が必要ですお、おっおっお(^^)。


・会見より:物価目標の責任分担について

『(問) 午前中の講演の内容に関連しますが、石田委員は2%の物価目標について、大変高い目標である、ただそれは日銀の積極的な金融緩和と成長力強化のための各主体の取り組みがあれば展望できる、という話をされたのですが、2%の物価目標の責任の所在について、これは日銀が全て負うべきなのか、それとも日銀と共に政府や様々な主体の取り組みが合わさってということで、日銀だけの責任ではないと理解すればよいのか、確認させて下さい。』

ここの答えが非常に微妙で何とでも取れる表現にしているのが石田さんさすがとしか(^^)。

『(答) これは共同声明と絡むと思いますが、共同声明では、政府・日本銀行が政策連携を強化して、一体となって取り組むことを明確にしたわけです。その記載をみると、それぞれの相手の取り組みを条件とするものではなく、それぞれが自らの役割を明確に認識して取り組むことを明らかにしたものです。そうした双方の取り組みが相俟って、デフレからの早期脱却と物価安定の下での経済の持続的成長の実現をもたらすと考えております。』

何という玉虫色回答(^^)。いやこれはマジで感心しました(皮肉でも何でも無く^^)。


・会見より:APPの買入年限長期化に関して

付利の質問の中でAPPの買入年限長期化に関する質問がありまして、その部分を引用します。

『(答)(前半は先ほど引用した付利の話なので割愛)第2の質問の、より長期の国債を買うことに対する考え方については、先程の質問にお答えする時に少し触れましたが、これまで3年以下の国債を買っていることには、それなりの理由があったということです。3年超の国債を買うべきとの議論はありますが、一方で、今までの考え方では、3年以下の国債を買っていけば、その目的を果たせるほか、イールド・カーブがつながっているため、当然それ以上長いところの金利が低下していく効果も見込んで行っていたものです。従って、より長い期間の国債を買うというのであれば、その方が金融政策としての効果が大きいのかについて、当然ながらプラス、マイナスを評価した上で、決めるべき問題だと思っています。』

>これまで3年以下の国債を買っていることには、それなりの理由があったということです

ふむ。つまり理屈の整合性どう取るんでしょうかという問題があるのでそう簡単にホイホイと決められません罠という話ですね。


・会見より:銀行券ルールに関して

『(問)(前半割愛)また、銀行券ルールについても、日銀総裁候補の黒田氏は、撤廃も検討対象にすべきという趣旨の発言をされていますが、そうなると財政規律についてのルールも必要になってくるかと思いますが、銀行券ルールの存続、存在についてお考えを教えて下さい。』

『(答)(前半割愛)銀行券ルールについては、私の解釈ですが、ルールと言っていますが、やっていることは日本銀行の銀行券発行量に応じて長期国債を買うというだけのことです。』

いやもう全くおっしゃる通りでして、この辺はさすがに銀行の資金証券部門の親分やっておられただけの事はありますなという話。

『簡単に言えば、銀行券見合いの国債購入ということであって、ただ、それが国債を大量に買うということから変な誤解を招かないように、当然ながら買うのは発行銀行券の残高まで、というのをルールと称したのだと思います。財政ファイナンスと誤解されないように、ということだと思います。』

さいですな。

『そういう意味では、銀行券見合いの買入れを他の政策手段として使うのであれば、枠組みの変更になりますから、先程申し上げたような枠組み変更に伴う諸点についての検討がなされるものと思います。』

ということで、まあそもそも銀行券ルール自体は調節技術上の問題で、それに財政ファイナンス懸念を起こさせないという担保をつけてみました、というものでありますよねという話は仰る通りであります。



○予告編というかお暇な方はお読みあれという講演2題

FRBイエレン副議長の講演
[外部リンク] Chair Janet L. Yellen
At the 2013 National Association for Business Economics Policy Conference, Washington, D.C.
March 4, 2013
Challenges Confronting Monetary Policy

BOEデール副議長(マネタリーポリシーウィング担当)の講演
[外部リンク] and growth: what role for monetary policy?
Speech given by Spencer Dale, Executive Director, Monetary Policy, and Chief Economist, Bank of England
To the Asian Business Association and Chinese Business Association of London Chamber of Commerce and Industry, Bank of England, London 15 March 2013

イエレンさんの講演もデールさんの講演も金融政策の論点整理と今後に関する自信の考え方を表明しているのですが、イエレンさんのハトっぷりも伝わりますし、BOEの政策アプローチが非常に苦悩が多いというのも伝わるという中々結構なものでして、ネタ予告編なのですが先にURLを置いてみましたという事で。

しかしまあ何ですな、テキストの量はイエレンさんの方が倍以上楽勝であるのですが、ジョンブル英語って表現とか単語とかが小難しくて一々読んでいて引っ掛かるので読むのに苦労する事夥しいですな。単に慣れの問題と言えばそれまでなのですが頭が悪いので英国の人の講演は読むのしんどいですorz
 


お題「キプロス預金封鎖とな/石田審議委員講演会見は会見が中々結構」1/2   2013/03/18(月)08:02:39  
  すっかり暖かくなったなあと思っていたらもう春の彼岸じゃないですか。早いですの。

○キプロス預金封鎖で預金カットキタコレ!

[外部リンク] 21:37 【共同通信】

『【ロンドン共同】欧州連合(EU)ユーロ圏財務相会合がキプロスへの財政支援と引き換えに全ての銀行預金への課税を決めたことを受け、キプロス政府は16日、全銀行口座からの引き出しを制限する預金封鎖を開始した。ロイター通信などが報じた。』(上記URLより)

ということでECOFINの要求によるものというのがへーという所(すいません最近スルーしていましたので後から知りました)ですが、これってまあEUの錦の御旗で実施という事ですからNY為替はこんな反応みたいですけど。

[外部リンク]
更新日時: 2013/03/16 06:54 JST

『モルガン・スタンレーの欧州為替戦略責任者、イアン・スタナード氏(ロンドン在勤)は「キプロスのニュースは前向きに受け止められている。それがユーロにある程度の買い安心感を与えている」と述べた。』(上記URLより)

でまあキプロス救済は救済らしいのですけれども。

[外部リンク]
更新日時: 2013/03/16 14:14 JST

『3月16日(ブルームバーグ):ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)は16日、銀行預金への課税という前例のない措置を盛り込んだ100億ユーロ(約1兆2500億円)規模のキプロス救済計画に合意した。』(上記URLより、以下同様)

『ユーログループ議長を務めるダイセルブルーム蘭財務相は会合後に記者団に対し、キプロスが支援を受ける条件として同国は10万ユーロ未満の銀行預金に6.75%の課税、10万ユーロ以上の預金に9.9%の課税を実施すると説明した。ブリュッセルで15日午後5時(日本時間16日午前1時)に始まった同会合は10時間の討議の末、合意をまとめた。』

ひえええという所ですが。結構な課税だなおい。

『ダイセルブルーム議長は課税について、「キプロスの金融の安定に資することになり、全預金者に貢献を求めることは当然と思われる」と述べ、同国の金融業界が経済規模の5倍に上ることに言及した。』

『キプロスはユーロ圏経済の0.5%未満を占めるにすぎないものの、同国救済問題はイタリアやスペインの波及を阻止して債務危機の収拾を図りたいユーロ圏首脳の決意を試すものだった。ユーロ圏による救済はキプロスで5カ国目。』

ということですが、これって他のユーロ圏の弱い輪にある金融機関に対して取り付けモードになってまたまた域内の金融不均衡とかターゲット2不均衡拡大とかいう話になるんじゃネーノという懸念が物凄い勢いでする訳で、キプロス自体は小さな国ですし、国の構成的にそもそもこの国ユーロ圏に入れるのは兎も角として共通通貨を使わせて良かったのかよというような所(ダイセルブームオランダ財務大臣の指摘する国の金融業界規模をご参照、というのと後にもクリップ置いておく)ではあるのですが、そうは言いましてもユーロ通貨適用国にぶち込んでしまった以上、構成国の銀行預金をいきなりカットする攻撃に出てしまったのはマズーだったんじゃないのかなあとは思うのですけれども本当の本当に大丈夫ですかねえ。

どうもね、リーマンをコカした時もそうなのですが、「ここは特殊例だから」と言ってコカしてしまうというプレイは一度必ず当局者がやってしまう落とし穴みたいなもののようで、なんぼ特殊例と言いましてもそれが波及しないというのは中々難しいものではないかと思う(日本振興銀行のペイオフという事案はありますが・・・・)のでして、本当の本当に大丈夫なのかね、と思ったら直近はこうなっているのか。

[外部リンク]
更新日時: 2013/03/18 05:06 JST

『3月17日(ブルームバーグ):17日の外為市場でユーロ相場は対ドル、スイス・フランで下落。ユーロ圏財務相会合はキプロス救済計画の一環として、同国の銀行預金への課税で合意した。』(上記URLより)

まあ何がどうなっているのか良く判らんのですが、1997年に散々ヒーヒー言わされましたあたくしと致しましては、本当の本当の本当にこれ波及しねえんだろうな大丈夫だろうなというのはやっぱり不安ではありますが、この事案が三洋証券になるのか日本振興銀行になるのか、後者であって頂きたい訳ですがとりあえずメモだけはしておきます。

ちなみにキプロスちゃんがどういう特殊事例なのかと言えばこの辺でもご参考に。

[外部リンク]
 


お題「いつもの人たちを楽しくヲチ/短国入札があばばばばー/BOEネタだが国債買入一本槍以外も必要との見解広まると」2/2   2013/03/15(金)08:03:27  
  ○BOE2月議事要旨より(続き):国債買入政策以外の検討を行っている件

[外部リンク] costs and prices』の第19パラグラフにこんなのがありましたです。

『Most survey indicators of households’ expectations of inflation one year ahead had risen slightly in recent months, but those increases had been similar to the revision to the Committee’s own view of the most likely path for near-term inflation.』

家計の1年後のインフレ期待に関する多くのサーベイ調査はインフレ期待の上昇を示しているものの、その数値自体はMPCが現在予想している近いタームのインフレ動向パスの予想と似ておりますとな。

『Indicators of households’ and professional forecasters’longer-term inflation expectations had remained broadly stable, at around their series averages.』

つーことでとりあえず長期的なインフレ期待は安定しているという事ですが・・・・・・

『Since the spring of 2012, indicators of longer-term inflation expectations derived from financial markets had been affected by the possibility that the formulae used to calculate the retail prices index (RPI) would be changed. Those changes would have reduced the wedge between RPI and CPI inflation, and probably led many market participants to revise down their longer-term RPI expectations. Indeed, market-derived measures of inflation expectations had fallen during May 2012, when speculation about a possible change had begun to emerge. 』

ほほうという所ですが、市場のインフレ期待に関してはRPIの改定に伴い思惑で下がったりしてたとのようで。

『On 10 January, the National Statistician had announced that RPI would not be changed, and market-derived measures of inflation expectations had risen sharply, unwinding their earlier falls; they now stood close to their averages since 2005.』

ところが改定が無くて急上昇とかワロタ。

『The Committee would continue to monitor developments in inflation expectations closely.』

でまあこれに関連するのかどうか判らんがこんなニュースが。

[外部リンク] 03月 13日 16:14 JST

『[ロンドン 12日 ロイター] 英国立統計局(ONS)は12日、新たな物価指標を公表した。将来、英中銀のインフレ目標に採用されれば、金融緩和の余地が広がるのではないかとの見方が出ている。』(上記URLより)

いやあの金融政策っていうのは経済の状況が国民厚生的にどうなのかという事に対応して実施するもんだと思いますので、「別の指標を使えば金融緩和の余地が広がる」とか議論として主客転倒にも程があってテラワロスというか、「CPIが下がらないのだから別の物価指標を使えばいいじゃないか」ってどこのマリーアントワネットだよという所ですにゃ(--)。

まあしかし昨日引用しましたように、英国の金融政策運営はインフレターゲッティングで却って説明が難しくなっていますし、いつまでたっても目標達成してない癖に何で経済弱いんだというような話になっておりますので、そーゆー意味ではカーニー新総裁が唱える名目GDP目標(本当は目標というよりはただのガイダンスというか説明材料みたいですが)を入れる意味もあるんですな、うんうん。


・追加緩和が必要なのだがさてどうしましょうという話

『The immediate policy decision』の第33パラグラフ以降の部分が泣ける。

『The Committee reviewed the range of possible monetary policy instruments other than gilt purchases that might be deployed should further stimulus be warranted. These included: purchases of other assets; a reduction in Bank Rate; and changing the marginal rate of remuneration on banks’ reserves at the Bank of England.』

ということで今回は国債買入拡大以外の色々な政策ツールの検討をおこなったという話がでておりまして、その中で名指しされているのが「国債以外の資産購入」「政策金利の引き下げ」「準備預金付利金利の引き下げ」となっておりますが、金利の方はともかくとして国債以外の資産購入というのは、従来「国債のみを購入する我々が真の量的緩和政策を実施している(キリッ)」とか話をしていたBOEだったというのを思いますと中々感慨の深いものがございます(ニヤニヤ)。

『The Committee had noted drawbacks with each of these options in the past; those drawbacks remained. The Committee would nevertheless continue to examine all of the policies potentially available to it.』

ということで以前検討したプロコンを再度検討したけれども相変わらず欠点が残っておりますという事でとりあえず今回はお蔵入りのようですが、それはそれとして今後ともこれら以外のツールも含めて検討課題にはなるようで。

第34パラグラフ。

『There was a range of views on the Committee about the marginal impact of a further round of asset purchases at the current juncture, but members agreed that asset purchases remained an effective tool for lowering a range of market interest rates, supporting asset prices.』

でまあこの辺りがキタコレなのですが、これまで行った国債買入の効果についての合意は取れているものの、今後の買入のインパクトについての見方については意見が分かれているようですな。

『The continuing process of portfolio rebalancing should help to support spending and nominal demand, although the precise extent to which it would do so was uncertain. All members agreed that the existing stock of asset purchases provided a substantial stimulus, the effects of which were still feeding through the economy.』

国債買入の効果は金利を低位に推移させることと資産価格をサポートする事で、それによってポートフォリオリバランスが継続的に起きており、これが消費と需要に効果を与える、という話にはなっているのですが、まあその辺については不確実性もありますぞなという話ですが、従来の買入についての効果については全員一致で効果ありとはなっています。

で、35パラグラフですがこれもまたキタコレ。

『It seemed possible that a further broad-based monetary stimulus would on its own be insufficient to transform the outlook for growth.』

キタコレという所ですが、マネタリー的な追加の緩和政策を行うだけでは不十分の可能性がある、という話で、だからこそ今後の金融政策に対して単なる国債買入拡大だけではないツールが必要ではないかという話がこの先に続きます。

『In that context, the Committee also discussed other potential policy measures that the Bank, together with other UK authorities, might deploy to address particular frictions or market failures that might hamper growth and the rebalancing of the economy.』

ということで、金融政策の波及効果を阻害する要因を除くにはという話になりまして・・・・・・

『These included measures to increase the flow of credit to the UK economy. The FLS had already been introduced with the aim of supporting the supply of bank credit, and would be kept under review. The Committee noted the recommendation by the Financial Policy Committee that the Financial Services Authority take action to ensure the capital positions of UK banks were prudently stated and, where necessary, the banks took steps to improve the resilience of their balance sheets without hindering lending to the real economy. In addition to improving the supply of bank credit, the Committee thought that consideration of measures to support the flow of credit more broadly, including from non-bank lenders, was also warranted. A number of more targeted interventions to boost demand and the supply capacity of the economy, and to facilitate rebalancing, might be entertained, but many of these fell to other UK authorities.』

ということでちと長々と引用しましたが、要するに「In addition to improving the supply of bank credit」って所がポイントになっていて、その為にFLSも投入した訳ですけれども、FLS以外にも金融機関の行動を支援するような金融政策プロパーだけではなくてプルーデンスとか、政府も交えた政策の投入が必要になるのではないか、とまあそういう話になっておりまして、単純に国債買っていれば景気が良くなってウハウハですよという単純な話では無いという中々悩みの深いBOEなのでありました。


・ちなみにご案内の通りですが総裁が議長提案に反対である

BOEでは良く有る事ですが、第39パラグラフ。

『The Governor invited the Committee to vote on the propositions that:

Bank Rate should be maintained at 0.5%;

The Bank of England should maintain the stock of asset purchases financed by the issuance of central bank reserves at £375 billion.』

ということで大勢見解として議長が提案した議案は現状維持。

『Regarding Bank Rate, the Committee voted unanimously in favour of the proposition.』

まあこれはいつものこと。

『Regarding the stock of asset purchases, six members of the Committee (Charles Bean, Paul Tucker, Ben Broadbent, Spencer Dale, Ian McCafferty and Martin Weale) voted in favour of the proposition. Three members of the Committee (the Governor, Paul Fisher and David Miles) voted against the proposition, preferring to increase the size of the asset purchase programme by a further £25 billion to a total of £400 billion.』

ということで国債買入拡大を総裁も支持という事ですが、もしかしたら日銀でもこういう光景が見られるようになるのかも知れませんねと思うと胸熱。

#石田審議委員の講演と会見ネタをスルーしておりますが別に忘却したわけではありませんすいませんすいません
 


お題「いつもの人たちを楽しくヲチ/短国入札があばばばばー/BOEネタだが国債買入一本槍以外も必要との見解広まると」1/2   2013/03/15(金)08:03:02  
  気温のボラがたけえよ無駄に疲れるじゃねえか(@東京)って所ですな、うんうん。

○ちょっとだけ政策面白観察雑談

政策面白観察というのはいつもの人関連のアレですが、先日の衝撃(あるいは笑劇)の「インフレ目標が達成できなくても雇用と景気が回復するのであれば、100点ではなく120点だ」「物価上昇なき景気回復ができれば、それは最善」という浜田大先生の発言にツッコミを入れたら何だか知らんけどあちこちで紹介されたらしくてPVが突如3倍に跳ね上がってこっちの方がビックラこきました訳ですが(^^)。

さてさて、あまり余計な話をしない方が良いのではないでしょうかというかはいはい満州と申しますかな浜田大大先生様でございますが、昨日も自民党の勉強会みたいなので発言をしたのがニュースヘッドラインにならんでいたりしたのですが、出てくるヘッドラインを読んでて前後矛盾してねえかとか思ったのだが残念ながらネット版のベンダーニュースだとその辺があまり無いなあと思ったらこんなのがあったのでURL貼っておきますね。

TRADER'S WEB FX
[外部リンク] 04:30【発言】14日のこれまでの要人発言
(上記URLですが、どうもニュースフィードのページがずれると読めなくなるので、読めなかった場合はニュース一覧のページを先の方に送って行って3/15の4:30のニュースの部分を見てください)

まあ何だ、こちらだと『「為替水準発言、ルール違反だと怒られた」』(上記URLより、以下同様)と言われているのにもめげずに堂々と『「通貨安戦争などという概念に問題」、「通貨安競争は変動制下ではむしろ望ましい」』と相変わらず飛ばす上に、「1ドル=98円とか100円というのがいいのではないか」』と具体的水準の言及キタコレという所で、なんかもう凄まじくお洒落なのですが、ここまでくるとマジデスカという感じですな。

んでまあブルームバーグから。
[外部リンク] (1)
更新日時: 2013/03/14 15:03 JST

先ほどのヘッドラインの内容の一部が記事でも確認できますので、どうも浜田先生におかれましては為替水準発言は別にしてもよかろう通貨安誘導は当然という所のようですが、安倍ちゃんの政策ブレーンという触れ込みになっている(英文ニュースヘッドラインだと大体Advisorとか書かれている)上に内閣府参与なんですから、折角内閣の皆さんも日銀もその辺は暗黙状態にして大人の対応モードになっているというのに何というぶち壊しという所ですが、この記事を読んでいて思いっ切り目を引いてしまったのは山本幸三先生関連の部分。

『山本氏は公式ウェブサイドに掲載した「海外投資新聞」のインタビューで、マネタリーベースがきちんと増えれば、「ドルは98円になるだろうと試算している」と発言。2月のブルームバーグ・ニュースのインタビューで1ドル=95円から100円が適正水準との見方を示している。』(上記URLより)

>山本氏は公式ウェブサイドに掲載した「海外投資新聞」のインタビューで、
>山本氏は公式ウェブサイドに掲載した「海外投資新聞」のインタビューで、
>山本氏は公式ウェブサイドに掲載した「海外投資新聞」のインタビューで、

ほうほう、公式ウェブサイトに海外投資新聞のインタビューですかそうですかほっほー。


○短国入札ェ・・・・・・・・・

昨日の3か月TB入札結果。
[外部リンク] 99円98銭9厘5毛 (募入最高利回り)(0.0421%)
(4)募入最低価格における案分比率 1.6656%
(5)募入平均価格 99円99銭0厘1毛 (募入平均利回り)(0.0397%)

・・・・・・・・・・・・お、おぅ

ということで短国市場が益々アレになっているのですが、金利水準が全般下がると待機資金も滞留するというのもあるでしょうし、日銀当座預金制度の外側に居る人の資金も相変わらず続きますし、日銀新執行部就任を控えて相変わらず言われる付利引下げ(または撤廃)に対するテールヘッジのような買いもあるでしょうしとゆー所なのですが、それにしてもこれはまあ豪快に下がっていますな短国って所です。

まあ黒田さんにしろ岩田さんにしろ「資産買入拡大」「日銀バランスシートの更なる拡大」を志向しているのですから、日銀のバランスシート拡大をするには当座預金残高が拡大しないといけないので、その為には超過準備が更に拡大となりますと普通に考えると付利下げないでしょとは思うのですが、何せ異次元緩和という亜空間の世界でございますので何が飛び出すかワカランチ会長ですからこうなる罠とゆー所で。

いやまあこれで付利下げってまだ先の話だよねという事になったら需給がどうなるのかというのがさっぱりイメージ付かないのですが、短国買入実施する度に金利が下がって新発入札の金利が下がるという素敵な展開はどこまで続くのでしょうかねえという所ではありまする。
 


お題「あまり余計な話をせんほうが吉のような気がするが/BOE2月議事要旨を見ると英国の苦悩がががが」2/2   2013/03/14(木)08:03:52  
  ○BOEの悩みが伝わります2月MPC議事要旨ではございます

既に3月MPCも終了している訳で、2月6日7日のミニッツは公表されたの先月の20日でどんだけネタを腐らせてますねんという所で甚だ恐縮至極ではございますが。

[外部リンク] costs and prices』の所から。第15パラグラフより。

『The Committee anticipated that CPI inflation would rise a little further above the target in the near term, reflecting higher oil prices, the impact of sterling’s recent depreciation and, in the second quarter of the year, the effect of the sharp fall in fuel prices the previous year dropping out of the twelve-month comparison.』

でまあ今回はインフレーションレポートの出る回なのでその考察部分、『The February GDP growth and inflation projections』の第25パラグラフに先行きの見通しがございまして・・・・・

『Inflation was likely to rise further in the near term and could remain above the 2% target for the next two years, reflecting sterling’s recent depreciation and the persistent contribution from administered and regulated prices.』

向こう2年間はターゲットを上振れて推移するとかインフレ目標政策のグローバルスタンダード的にどうなんでしょうかねえという所ですが、ポンド安と公共料金等価格の持続的寄与っていうのは中々残念な誰得展開。

『That persistent contribution was likely to be increasingly offset by a gentle moderation in domestic cost growth, aided by a gradual revival in productivity growth, and an easing in external price pressures, such that inflation was likely to fall back to around target by the end of the forecast period.』

by the end of the forecast periodってもう何か残念ですねという所なのですが、まあこう言っておかないとインフレーションターゲット政策の手前金融緩和が出来なくなります罠(後ほどそれに関してもお洒落な記述があるのをご紹介します)。

『The outlook for inflation over much of the forecast period was higher than in the November Inflation Report, reflecting the impacts of administered prices and the lower exchange rate.』

ということで物価見通しは11月インフレーションレポート時点より高まっていますが、でまあこの背景は何ですねんという話なのですが、16パラと17パラに英国の労働市場の状況の記述があります。

『Private sector annual regular pay growth had fallen to 1.5% in the three months to November 2012, slightly weaker than the 2010 to 2012 average of roughly 2%. Regular pay growth had been unusually weak since the crisis, reflecting the effect of elevated unemployment as well as the fall in productivity. Surveys of pay, including information from the Bank’s Agents, had suggested that pay growth was likely to be close to 2% during 2013.』

『Employment had continued to grow strongly, rising by 90,000 in the three months to November. The pickup in employment over the past few months had been driven by rising full-time employment, which might point to increased confidence by hiring firms. Surveys of employment intentions had also picked up in recent months, but were nevertheless consistent with a moderation of employment growth in the first quarter of the year, although those surveys had underestimated recorded employment growth recently.』

つーことで(景気は弱いのに)雇用に関しては相変わらず妙に強くて、しかもフルタイム労働者が引っ張っているという状況でして、一方で賃金上昇の伸びは弱いという状況下でどうなっているのかというのが18パラにあってこれがキタコレという話。

『Despite the recent weakness of pay growth, the continuing combination of strong gains in employment and weak GDP growth had put upward pressure on unit wage costs. The outlook for inflationary pressure in the medium term depended on the balance between demand and supply capacity, and particularly on the relationship between demand and productivity.』

でまあその間にGDPの伸びは弱く(その辺の話もあるのですが長くなるので引用割愛します)という状況になっているので、ユニットレーバーコストに対して上昇圧力が掛かっておりまして、(最近毎度のように出てくるのですが)企業の生産性が高まらないという状況になっていまして、この点も物価がサガランチ会長になっている所に効いていまして、まあその他諸々の要因も物価上昇圧力には影響するのですが、この企業の労働コスト高止まりには注目が続いているという状況です。

『In the central view described in the February Inflation Report, the expected gentle recovery in output growth was accompanied by a corresponding increase in productivity, lessening unit wage cost pressures.』

今後は生産が緩やかに改善する中で企業の生産性も上昇するのでユニットレーバーコストの圧力は軽減されていくでしょうというのが中心的な見通しですとの事ですが、以下不確実性の話がこれでもかと。

『But there remained material uncertainty around that central view. It was possible that stronger demand growth, relative to that central case, might have relatively little effect on the outlook for inflation in the medium term, if it was associated with stronger growth in productivity and so a corresponding increase in the effective supply capacity of the economy.』

まあこちらは良い方の話で、需要が強くなってもインフレ圧力に繋がらない(生産性が向上したり、需要の拡大に伴って生産能力が拡大されたり)という話。

『There was also a risk that demand growth could remain sluggish for longer than assumed in the February Inflation Report central projection. This would not necessarily reduce inflationary pressure in the medium term if, for example, it were a consequence of deleveraging by the banking system continuing to weigh on productivity by inhibiting a reallocation of capital from less productive to faster-growing sectors of the economy; or, more generally, if weak demand growth were associated with a corresponding weakness of supply.』

これが残念な方のケースですが、需要の伸びが弱くてもインフレ圧力が弱まらないケースの話になっていまして、銀行のデレバレッジを伴ってい新規貸出が伸びにくくなる結果経済の効率化が遅れるとか、より一般的なケースでは需要が弱いことで生産能力も低下したりとかですが、さすがジョンブル仮定法過去文なんぞついぞFED文学で見たことないわと変な所で感心してしまいましたです。

『There was also a possibility that productivity growth might recover to more normal rates in the absence of an increase in demand, if firms shed labour that they expected to remain underutilised, which would result in downward pressure on inflation.』

まあこれは良い方の話になりますな。


・でも景気が弱いので追加緩和を検討しないといけませんという話

『The immediate policy decision』の所ですが、まず最初に第29パラグラフの最初の文を見て「これは!!!」と思うのでありましてですね。

『The Committee set monetary policy in order to meet the 2% inflation target in the medium term, and to do so in a way that avoided undesirable volatility in output in the short term.』

この文書って大体どこの中銀でも出てきますけれども(ミニッツに出るはBOEの仕様ですが、ステートメントという形でああだこうだ書くFEDや日銀の場合は声明文の所に出てきます)、まあ要するにうちらこんなマンデートありますねんという話なのですが、ここの文は従来までは『The Committee set monetary policy in order to meet the 2% inflation target in the medium term.』という所までで終わっていまして、その後に「短期的に望ましくない生産のボラティリティーを回避することも考慮する」という謎(でもないが)の文言が入ってのは今回が初めてであります。

ではこの文言はどういう事ですねんという伏線は第36パラグラフで回収されるので、このパラの文章の後半はスルーして36パラに飛びます。

『The Committee discussed the appropriate policy response to the combination of the weakness in the economy and the prospect of a further prolonged period of above-target inflation.』

経済が弱く、その一方でターゲットを上振れた物価上昇がより長い期間継続しそうだという見通しの中でどのような政策対応が適切かという事を考えてみましたとかもうジョンブルの皆さん残念にも程があります、つーかこの前までMPC委員やってたポーゼンさんが日本に来て日本の金融政策がどうのこうのと偉そうなことを言っていたような気がするのだが、お前の所の金融政策が複雑骨折しているのに何様じゃお前はと思ったのはここだけの話。

『The Committee agreed that, as long as domestic cost and price pressures remained consistent with inflation returning to target in the medium term, it was appropriate to look through the temporary, albeit protracted, period of above-target inflation.』

まあその「中期的に物価はターゲット水準に戻る」という見通しがだいぶ怪しい気がするのですが、とりあえずそれを錦の御旗にしていくしかない訳でして・・・・・・・

『Attempting to bring inflation back to target sooner by removing the current policy stimulus more quickly than currently anticipated by financial markets would risk derailing the recovery and undershooting the inflation target in the medium term.』

そらまあそうなのですが、この時点で拙速に物価上昇を抑えようとすれば経済を更に悪化させるリスクが高まる、とだけで終わらせられず、中期的にその結果として物価がターゲットを逸脱して低下するリスクがあります、と言わないといけないのはインフレターゲットを掲げているから致し方なし。

『The Committee’s remit was to deliver price stability, but to do so in a way that avoided undesirable volatility in output.』

ここでさっきの伏線が回収されました。

『It judged that its policy stance was fully consistent with that remit. The Committee agreed that it was important to communicate clearly its willingness to bring inflation back to the target over a longer time horizon than usual, and its reasons for doing that. The Committee also agreed that it stood ready to provide additional monetary stimulus if warranted by the outlook for growth and inflation.』

ということで、総合的に判断した結果としてやや長い期間の物価上振れを抑えるよりは、経済の弱さに注目した金融政策を行うべきであって、必要であれば追加金融緩和も必要であるという話で一致したという事になっております。

まあ政策運営としてはこれは至極当然のスタンスという事になるのでしょうが、これで物価が更に上振れるとか、金融市場の方は兎も角として一般のインフレ期待のアンカーが外れる、という事になりますと(というかなりかかっているのですが)更に落涙を禁じ得ない状況になりますし、大体からしてインフレ―ションターゲッティング政策をやっているのに延々とターゲット上振れという状況が続いていること自体がBOEのアカウンタビリティーに悪影響を与える訳でして、カーニー新総裁予定者が「名目GDP目標」を持ち出すのは、こういう英国の状況においてBOEのアカウンタビリティーを確保しつつ、政策運営に関しても柔軟性、というか説明がしやすい状況を作るという意味なんじゃネーノと思うのですよね。


・さらにこのネタ続きがありますがそれは明日で

んでもって更に今回のミニッツ見ていてアチャーだったのは、上記で示されている「追加緩和」の話でありまして、じゃあ何の追加緩和を行うのか、というような考察部分で誠にこう遺憾の極みとしか思えない話が展開されている訳でして、お暇な方は第33パラグラフから第35パラグラフとか第37パラグラフの辺りを読みますと落涙を禁じ得ない展開であることがお判りになると思います。

・・・・・・・と、うだうだ書きましたが、よーは「単純な国債買入拡大政策が徐々に限界的に効きが悪くなっているんじゃネーノ他に何かやらんとマズイんじゃネーノ」という話が延々と展開されているという話ですが、時間の関係上以下明日に続きます(大汗)。
 


お題「あまり余計な話をせんほうが吉のような気がするが/BOE2月議事要旨を見ると英国の苦悩がががが」1/2   2013/03/14(木)08:03:29  
  最近の債券市場は超長期の空中戦状態でして無力市場参加者と致しましてはもう何が何やらワカランチ会長で備忘すら出来ないぞなもしという所orzorz

○仰ることは一々ご尤もではあるのですが・・・・・・

残念ながらネットで拾えないのですが、昨日の東京新聞経済面では『「黒田日銀」2識者に聞く』ということで浜田先生と榊原英資さんのコメントが載っていたのですけれども、どうも浜田先生またインタビューアーに釣られてしまっているようで誠に残念。以下3月13日東京新聞朝刊経済面記事より引用します。『』内が東京新聞からの引用になります。実物を見たい方は頑張って探すか、たぶん中日新聞でも掲載されていると思うので(違ってたらすいません)中京地区の人にお願いしてくらはい(^^)。

何せ浜田先生のインタビューの方に書いてある見出しが『円安で景気は回復』と堂々記載されちゃっていまして、背景にはこんな質疑が。(-以下が質問で「」書きになっているのが浜田先生の答えです。「」書き内の()浜田先生の発言の補足を東京新聞の編集サイドが行っている箇所となります)

『-日本経済の回復に一番効くのは、円安につながる金融政策か。』

『「そうだと思う。円安は株価にも一番影響する。為替レートは市場で決まるが、最大のプレーヤーは中央銀行だ。日銀がどれだけのお金の量を出すかが、まず為替レートに影響する。金融緩和はあくまで国内(のデフレ解消が)目的で、円安は副産物と考えれば通貨安戦争の議論も起きない」』

・・・・・・・・その日銀の出す資金量が為替レートに影響というのは少々アレなのですが、まあそれはそれと致しまして「日銀が為替市場最大のプレーヤー」「日銀の行動が為替レートに影響」と言って「円安は日本経済の回復に一番効く」とまで言っておいて「円安は副産物」とか言ってもその理屈は為替誘導ケシカランという海外からの批判者に対してどう見ても通らないでしょと思うのですけれども、これがまたロイターとかブルームバーグの目に留まって英文翻訳されて米国財務省様あたりがムキーとならない事を願いたい物です。


『-円安で輸入品が値上がりしているが、給与は将来上がるのか。』

『「物価が1、2%上がっても正社員はしばらく我慢してほしい。賃上げは本当に業績がいい企業が自社で判断すればいい。企業業績を回復させる方が先。そうすれば(今は)雇われていない人も働くようになり、日本経済のパイが拡大して需要が増え二年ぐらいで賃金は上がるだろう」』

・・・・・・・・・何か既に大政翼賛的に賃上げしろ圧力になっておりますなあというのはさて置きまして、これも全くおっしゃる通りでマイルドインフレにしていた方が名目ベースが下がらないから色々な点で調整をするコストが低い訳ですから浜田先生の仰る事は全くもってその通りではあるのですが、「2年くらいで賃金が上がるまで物価が1、2%上がっても我慢してほしい」という話がデフレ均衡にすっかり慣れきっている日本社会で本当に通じるんですかという話を前から懸念しているのですよ。足元でも何か価格引き上げがあったら毎度毎度のように報道されてしまう(今朝は公共放送ニュースでツナ缶価格引き上げとかやってたぞな→[外部リンク]
 


お題「きくちゃん劇場今日も行く/新執行部を待たずに既にMPMもお笑い劇場化の香りが・・・・・・」2/2   2013/03/13(水)08:06:19  
  ○2月13、14日決定会合議事要旨から:これは酷いカオス

きくちゃん劇場も大概ではございましたが、これ先週もそうだったのですけれども中曽さんとのセットになっている関係もあってヘッドラインとかは沢山出てくれるのですが、記事として纏められると中曽さんの部分も入れないといけなくなる(のはまあ致し方ないのですが、正直金融市場的には中曽さんの発言が余程ぶっ飛んでいない限り政策インプリケーションは読み取れないというか読まなくても言いそうな事は予想がつくので予想通りの話しかしてないのならニュースにせんで良いわと思いますけど^^)ので、どうも分量が減ってしまいまして、ヘッドラインを見て色々と思っても結局詳しい記事が後からは出てこないのが残念でございますね。

ということで、昨日に関してはきくちゃん劇場の前に出ていたMPM議事要旨が中々アレなカオスと化しておりまして、黒田さん岩田さんのノミネート前に既にこれという事は3月20日以降のMPMはどういう事になるんでしょうもうこの際議事要旨本文50ページになっても許しますので出来るだけ細かくしてくださいお願いしますという風情でございます。

などとのっけから悪態ですが、今回は景気に関する討議の所はほぼスルーしまして主に『.当面の金融政策運営に関する委員会の検討の概要』におけるカオス振りを鑑賞致しましょう。

[外部リンク]
 


お題「きくちゃん劇場今日も行く/新執行部を待たずに既にMPMもお笑い劇場化の香りが・・・・・・」1/2   2013/03/13(水)08:04:52  
  本当はですね、インフレターゲット政策のお手本とかいう事になっているBOEの2月MPC議事要旨が色々な意味で面白いのとか、スタイン理事の講演とかパウエル理事の講演とかその他諸々のネタがあるんですけれども、目先に面白ネタが出てしまいますのでそっちばかりやっていて甚だ遺憾ではございます(^^)。

ということで木久扇師匠規久男先生のお笑い劇場は今日も行くという昨日の国会所信聴取ではございまして、ヘッドラインが出る度にのけぞったり茶を吹いたりしていた方も多いかと存じますが、まさか金融政策ネタでお笑い劇場になるとは思わなかったのですが、後述のように実は新執行部ノミネートを待たずしてMPMにもお笑い劇場化が進んでいるように見える次第でございまして、こうなって参りますと直近の講演などを見ても明らかにまともに筋を通しに行っている佐藤さんと木内さんに確りと頑張って頂きたい物だと思うのでありました(^^)。

しかし民主党のこれはワロタです。
[外部リンク] (3)
更新日時: 2013/03/12 18:47 JST

『桜井氏は会見で、黒田氏について「十分に納得がいかない点があったが、空白を作れない」と指摘した。黒田氏の今回の同意人事案は19日に辞任する白川方明総裁の残りの任期(4月8日まで)に対してであり、再任を認めるかどうかは「国会に呼んでもう一度、十分議論する。不同意もあり得る」と述べた。 』(上記URLより)



○木久扇規久男先生のオモシロ答弁は今日(というか昨日ですが)もいく

[外部リンク] (2)
更新日時: 2013/03/12 14:06 JST

『具体策としては「長期国債を買っていけば、2年以内にはインフレ率は2%に達する。あえてリスク資産に踏み込まなくてもできるかなと思う」と表明。「様子を見てやらなければいけないので、全ての選択肢をあらかじめ排除するのは危険だ」と述べ、リスク資産の買い入れも排除しない姿勢を示した。』(上記URLより、以下同様)

はあそうですかという所ですが、ヘッドラインを見ていて壮大にズッコケたのはやはりこれではないかと存じます。

『金融調節の操作目標としては「当座預金を目標にするのは、金融政策の操作上は比較的マネタリーベースよりもやりやすい」とした上で、「どちらが良いのかは、いろいろな専門家の意見を聞いてこれから考えていきたい」と語った。』

ちなみにこれ、ブルームバーグニュースのヘッドラインだとこういう感じで出てきましたが、他のベンダーでも大体そんな感じだったと思います。

JBN 09:39:*岩田氏:目標どちらよいか専門家に相談-当預かマネタリーベース(3/12のブルームバーグニュースヘッドラインより)

ちょwwwwwwwおまwwwwwwwwwwということでやまもといちろうさん的に言えば金利市場の皆様におかれましては大草原不可避状態になっておられたのではないかと存じますけれども、いやあの黒田さんが言うならまだ判るのですけれども規久男先生10年以上に渡って日銀の金融政策は駄目でクソで日銀はゴミにも劣る人間の屑と言わんばかりの勢いでご批判をされていたと存じますが、まさかのこの発言に椅子からコケる人が出てもおかしくない勢いであります。

いやね、決定するのは確かに政策委員会の討議が必要だけど、当然ながらたたき台になる案を持って話をするんじゃネーノとあんさん専門家でしょと思うのでありますが、もしかして岩田大先生におかれましては金融政策の具体策に関してはお前ら下々の者が考えろというハイパーマルナゲータ状態をお考えなのでしょうかとゆー所で俺様の吹いたコーヒー返せとゆーところであった昨日の朝のひとときでございました。

いやね、たしかに「おれさまのかんがえたさいきょうのきんゆうせいさく」をその通りに実施するための具体策はお前ら考えろ出来なかったらお前ら事務方が無能なんだとはこれはまた恐れ入りました「異次元政策」であることは間違いございませんですが、いくらなんでも岩田規久男大先生とあろうお方がそのような異次元政策スキームをお考えなどとは想像し難い所でありますので不肖このあたくしの勘違いである、と思いたいのですが、何かどうもそんな香りがプンプン漂ってくるぜヒャッハーという所でして、「2%の物価目標を達成できないのは俺様の考えた金融政策を実施できない事務方が悪い」とか、しまいに買入オペ札割れとかしたら「応札をしない金融機関が悪い」とか言い出しそうな気がするのは何かアタクシが勘違いしているだけですよね!!!!!!!

あとですね、記事中だとあまり詳しくないのですが、出口政策に関しての具体的な話で相変わらず物価連動国債発行しましょうとか金融機関の保有国債の平均デュレーションを短くさせようというような話をしているのですが、どうも金融機関の投資行動様式などに対するご理解が致命的に不足していると思われるのが残念な所なのですが、まあ正直申し上げまして何とかストの専門家でありましても債券系でずーっとやっている人とか、元々債券セールスやってた人とか、そもそもバンキングに居た人とかじゃない場合には、いわゆる何とかストの方でも平気で意味不明の事を言い出すという例は多く見受けられますので、この辺に関しては下手に細かい具体的政策論に触れないで「色々とやり方はあります」とかまあ上記ブルームバーグ記事で引用されている程度の一般的なツールについて話をしておけばヨロシアルと思います。平然と「専門家に相談」とか言ったり、スットコドッコイな出口政策の具体的な話をしてみたりと、この先生どうもバランスが変ですなあという所でございます。


ちなみにもうちょっとマニアな話になるんですけどね。

JBN 09:55:*岩田氏:インフレ目標と名目GDP目標はよく似ている(3/12のブルームバーグニュースヘッドラインより)

ってえのがあって、まあ一般的にはそういう扱いになるんだろうなあとは思うのですけれども、最近この話が盛り上がるきっかけになったカナダ中銀総裁でBOEの新総裁候補のカーニーさんの場合は講演とか、これまでのカナダ中銀の金融政策行動とかをレビューしてて思うのは、カーニーさん的に言えばこの「目標」については「約束としてのターゲット」として捉えているのではなく、あくまでも金融政策行動を説明する「説明の為のガイドライン」として捉えているんでしょうなあというのが伝わってくるものであります。

つまりですね、カーニーさんカナダ中銀の時にも「実質ゼロ金利政策を継続する期間」というのを思いっ切り公表しておきながら、途中で「経済物価情勢を勘案して金融緩和政策の正常化に着手しますよ〜ん」と平気で反故にしてしまう(これをやると2度目から信じられるのかという論点が発生するのですが、まあ勝ち逃げしてしまうとその辺が有耶無耶になってしまうのがガイダンスなのかコミットメントなのかを曖昧にするイカサマ政策の醍醐味)というプレイをしておりまして、そういうのを平然と行うカーニーさん的には「目標」は目標であるけれども「ターゲット」というよりもより「金融政策行動を説明する為のガイドライン」に近い意味づけなんでしょうなあと思う次第で。

英国の場合は(今週中にはネタ投下しますが)2月のインフレレポート出した時のMPC議事要旨を見ますと、現状で物価は2%のターゲットを上回り3%に近い方で推移した上に向こう2年間はサガランチ会長というどう見てもインフレ目標のグローバルスタンダードw的に見た場合に駄目だこりゃという状況になっておりますが、一方で景気の足取りは弱く先行きも下方リスクがあるという状態になっておりまして、どう見てもスタグフレーション一歩手前です本当にありがとうございましたという風になっているのですが、この困った状態を回避する荒業として名目GDP目標という作戦に出る(物価が高止まりするとGDPの名目値は物価の分で下駄を履くので何となく目標を達成しているように見える上に、現状のような場合に「物価が高止まりしているのに何で緩和を拡大するんじゃヴォケ」と言われずに済むから)のではないかと腹黒カーニー新総裁予定者の発言を見て思っているのは意地が悪いですかそうですか。

#なお話が脱線すると、確か名目GDP3%がどうとかいう話があったような気がするけど、物価目標2%必達で名目GDP目標3%だと随分とこら低くねえかという雑談を昨日は(も)友人として盛り上がって(というか盛り下がって)おりましたことを付言させて頂きます
 


お題「黒田さんの所信聴取の報道から:市場操作する気満々ですな/金融経済月報から:先行きも上方修正」2/2   2013/03/12(火)08:02:44  
  ・意味不明発言が出ているのも少々アレ

これまた別のベンダーでも同じようなヘッドラインが出ていて結構のけぞりましたが。

[外部リンク] 03月 11日 09:24 JST

『また、日銀が長期国債を大量に買うと金利下がり、デフレ期待減らすとの見解を示した。』(上記ロイター記事URLより)

>日銀が長期国債を大量に買うと金利下がり、デフレ期待減らす
>日銀が長期国債を大量に買うと金利下がり、デフレ期待減らす
>日銀が長期国債を大量に買うと金利下がり、デフレ期待減らす
>日銀が長期国債を大量に買うと金利下がり、デフレ期待減らす
>日銀が長期国債を大量に買うと金利下がり、デフレ期待減らす
>日銀が長期国債を大量に買うと金利下がり、デフレ期待減らす
>日銀が長期国債を大量に買うと金利下がり、デフレ期待減らす

・・・・・・・・・・この意味、百回読んでも1ミリも理解できない(力技成分を置きますと普通はデフレ期待の高まりで金利が下がると思うのだが普通に考えて・・・・・・・)のですが、いつの間にこのような画期的な金融理論が発生したのでしょうか、つーかこの発言まさか英訳されて報道されてないですよね!!!!!!!!


とまあそういう事で、特段砲撃だの悪態だのという気もサラサラございませんが、とりあえず黒田さんは市場を振り回す、という言い方が良くなければ従属させようとしているというのと、今後もうちょっと実際の金利市場を理解して下さいね(はぁと)というのがあるなあというのは把握しました。



○金融経済月報から少々:先行き見通しも需要項目でみるとやや引き上げですな

例によって概要部分だけサラサラと。

[外部リンク] against the background that〜』という謎表現になっておりまして、誠に味わいの深い仄めかしスキームになっておりますなあという所であります(^^)。

『国内需要については、公共投資が各種経済対策の効果から引き続き増加傾向をたどり、住宅投資も持ち直し傾向を続けるとみられる。設備投資は、当面製造業を中心に弱さが残るものの、その後は、防災・エネルギー関連の投資もあって、緩やかな増加基調をたどると予想される。個人消費は、消費者マインドの改善などから、引き続き底堅く推移していくと考えられる。こうしたもとで、鉱工業生産は持ち直していくと予想される。』(今回)

『国内需要については、公共投資が各種経済対策の効果から引き続き増加傾向をたどり、住宅投資も持ち直し傾向を続けるとみられる。設備投資は、当面製造業を中心に弱さが残るものの、その後は、防災・エネルギー関連の投資もあって、緩やかな増加基調をたどると予想される。個人消費は、基調的には底堅く推移していくと考えられる。こうしたもとで、鉱工業生産は、次第に持ち直していくと予想される。』(前回)

国内需要に関しては、個人消費における「マインド改善」の指摘を行っておりまして、従来「基調的には」底堅く推移というありがちなヘッジクローズが入っていた所が「引き続き」底堅く推移という事になりましたので、これは個人消費の先行きに対してより強い見方になっているという事を示します。でまあ鉱工業生産に関しては現状判断を底打ちにした分もありまして「次第に」持ち直しからというヘッジクローズが外れております。

つーことで、先行き判断に関してみれば、ヘッジクローズ満載だったのが外れてくる流れとなっておりまして、これは先行きの回復に対する自信度が上がった、という事になろうかと存じます。


・リスク要因、物価、金融面に関しては基本的に同じです

金融面に関して、現状認識部分については1月〜2月の市場推移および2月〜3月の市場推移の差分がありますのでその部分について表現が異なっていますが、この部分は特段政策インプリケーションを与えるものではありませんので無問題。

一応リスク要因と物価に関して今回分だけ引用しておきます。

『この間、世界経済を巡る不確実性は引き続き大きい。』(今回)

『物価の現状について、国内企業物価を3か月前比でみると、為替相場の動きを反映して緩やかに上昇している。消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、概ねゼロ%となっている。』(今回)

『物価の先行きについてみると、国内企業物価は、当面、上昇を続けるとみられる。消費者物価の前年比は、当面、前年のエネルギー関連や耐久消費財の動きの反動からマイナスとなったあと、再びゼロ%近傍で推移するとみられる。』(今回)


#石田審議委員の講演ネタはどこに逝ったんだというツッコミはしないように、ってか今日は2月MPMの議事要旨が出るんでしたな(超大汗)
 


お題「黒田さんの所信聴取の報道から:市場操作する気満々ですな/金融経済月報から:先行きも上方修正」1/2   2013/03/12(火)08:02:03  
  臨時会合説が今日は日経でも出ているようですが、何故か知らんが5時台に偶々TBSの朝ズバをみたら解説というかお勉強コーナーみたいなので日経の清水編集委員のコメントもまじえまして金融政策がどうなるみたいな話をやっていまして(TBSついに自分のリソース使うの諦めたのかとワロタです)TBSの方では10年前の俊ちゃんの「イラク攻撃で臨時決定会合」という攻撃が例として出て比較されていました(結論は「臨時会合を行って追加緩和をする可能性が」という風になっていました)が、あの時と今回の決定的な違いは、「俊ちゃんの臨時会合の時は「ポーズ満々中身は実は・・・・」だったのですが、黒田さんの場合は弾を撃つ気が満々という所でありますな。

つまりですね、弾をろくすっぽ出さずに見せ方で大きくしながらやる気を見せるというのと、市場の期待に威風堂々答える形でヒャッハーヒャッハーと無い弾を撃ちまくるというのではだいぶ話が違ってきますが、まあ黒田さんは「まだ緩和が足りない」と仰せですのでヒャッハーと(いうかどうかは知らんが)弾を打ってくる訳で、弾も少ない中さてこれをどこで演技モードに切り替えるのかというのは難しいなあと思うのですが・・・・・・・・

○黒田さんの所信聴取関連から:市場をマニュピレートする気満々なのは把握した

昨日は黒田さんの所信聴取が参議院で挙行された訳ですが、まあ株式市場と為替市場は特段反応しない、つーか所信聴取が基本的にこの前と同じような話が多くて、その上外債購入に関しては全力否定ということでしたので、30銭程度円高に振れてみたり円安に戻ってみたりとかやっておりましたが、まあ昨今の為替市場はどうみても海外ドリブンなので黒田さんの所信聴取自体は他の市場はあまり関係なしという所で、債券市場は朝下がっていたのがやや持ち直しかという感じですが、何か知らんが金曜の後場に打ち込みでもあったのか20年が糞弱くてイマイチな相場でしたなという所でした。

というのは兎も角として、まずは一番色々書いてあるブルームバーグニュースから。

[外部リンク] (2)
更新日時: 2013/03/11 13:47 JST

『黒田氏は「日銀はこれまでもいろいろな措置を取ってきたのは事実だが、15年続いたデフレを是正できなかったことという意味では、明らかに不十分な金融緩和だった」と言明。「現時点の日銀の金融緩和の状況では2%の物価安定目標を早期に実現することは難しいと思うので、当然、さらなる金融緩和が必要だ」と語った。』(上記URLより、以下同様)

というのはまあ今に始まった話では無いのでど〜でも良いのですが、今回所信聴取やら質疑応答やらのヘッドラインを見ますと、あたくし思ったのは「市場をマニュピレートする気満々だね」という所であります。まあこのおじさん元々財務官として為替市場の平衡操作をしていた訳で、弾を打ってヒャッハー為替市場は地獄だぜ〜♪ってやっていた(かどうか知らんが^^)というご出身の方という印象がこちらにはある訳で、そういう方が市場を自分で動かす気満々というのは微妙に微妙な気はするなあと思います。

つまりですね、外国為替市場の平衡操作みたいに目的もやる事もはっきりしていて、しかもその結果は為替市場の取引価格として瞬時に出る上に、まあ弾もホイホイ撃てるというような政策と違いまして、金融政策、しかも非伝統的政策の場合は何せ過去の例(または人柱)が少ない上に色々と当初想定しなかった影響が時間的ラグを伴って現れる上に、場合によっては不可逆変化またはそれに近いような戻すのに多大なエネルギーを必要とするような事も起きうると思われるものに対して、その中で異次元政策とやらを実行してヒャッハーとかやってさてどうなるんでしょというのはあるのですが、どうも上記記事で紹介されているような発言やら昨日のヘッドラインやらを見ておりますと「市場マニュピレートする気満々」というのが垣間見えるようなイメージになっておりまして、何か色々と今後の金利市場は大変ですのうという感じがしますです。

ただし、これヘッドラインのせいでそういう印象を受けている可能性はあり、そもそも報道する方が黒田さんは財務官だったので市場を動かすのに長けている系のイメージを持ってヘッドラインや報道を構成している可能性があるので、その点は割り引く必要があるかもしれない(残念ながらこれは会議録が出ない筈なので1次資料に当たって確認ができない筈)とは思いますです、はい。


・長期国債を購入するのは判るがリスクプレミアムを縮小とな

引き続き先ほどのブルームバーグニュース記事から。

『具体的には、「国債についてどんどん長期を購入していって、長期金利への影響を強めていかなければならない。あるいは、民間の資産についても、リスクプレミアムが過大なところは縮める。そういう意味では量的、質的に大胆な金融緩和をしていく」と述べた。』

長期国債をバンバン買って長期金利の影響を強めるとかどう見ても力技発言に見える訳で、その辺もマニュピレートする気満々という所ですが、このやり方って当初は上手くいくでしょうし、まあ上手くいけばそのまま行けるかもしれませんけれども、2%の物価上昇目標を達成し、更に言えば現在のゼロ近辺の望ましくない均衡状態をぶち破るという事で2年間という比較的短めの期間で達成しようというような力技をかまそうとしているのですからして、これが本当に物価が上昇すると思いだした時は本来は出口政策に向かうべきステージであって、その場合にどうしますねんというのが今から大丈夫かいなというのが気になるですわ。米国だって何気に資産買入と低金利政策を分離したりしてモデレートな足抜けを検討するというのに、どどーんと最初にどんどんやって市場金利マニュピレートみたいな話をしちゃうと梯子の外し方が難しくなるなあとは思いますけどね。

ただまあこの調子だと出口政策が必要になる時(があると良いですねという感じですが)には今度は国債をバンバン売って来そうな感じでして、運良く出口政策みたいな話になった時には債券市場がオモシロ相場になりそうな悪寒。まあそれよりも望ましくない形での出口を強いられた場合の方が更に恐ろしいですけれども。

で、更に「民間の資産」についても仰せですが、今どこにリスクプレミアムが過大な所があるのかはさっぱりワカランチ会長でございまして、まあ以前大口を叩いた風呂敷のせいで「色々な資産の購入」についてもコメントしないといけないのでしょうなあというのは判りますが、何だかねえという気は致しますです。中に入ってちゃんと金融市場見たら認識を変えるのかもしれませんけど。


・デリバティブ市場に出る意味はたぶんありませんが

さらにブルームバーグニュースから。

『さらに、具体的施策の一環として「スワップ、その他のデリバテイブ市場に出ていくのがいいのか、よくないのか、いろんな議論があるが、十分ご提案をうかがい検討していく」と述べた。』

この部分に関してはクイックのニュースの方がちと詳しいのでURL置いときますね。

[外部リンク]
2013/3/11 10:44

『日銀総裁候補の黒田東彦アジア開発銀行総裁は11日午前、参院議院運営委員会の所信聴取で金利スワップの活用で金利低下を促す政策について「具体的にスワップやその他デリバティブ(金融派生商品)市場に出て行くのがよいのかよくないのか、いろいろな議論のあるところ」と述べた。そのうえで「十分検討させていただきたい」と付け加えた。みんなの党の中西健治氏への答弁。〔日経QUICKニュース(NQN)〕』(上記日経新聞サイトより)

ということで、金利スワップで「金利低下を促す政策」とか仰せなのですが、国債を買えば済むものをわざわざ流動性も国債市場より低いわオファービットスプレッドも国債市場より大きいわポジションある間中カウンターパートのリスクがあるわという金利スワップに突っ込んで行く意味がさっぱり判らんと思うのだが、何なんでしょうね。


・付利金利の引き下げ検討するのは良いがそれは買入の大幅拡大とフリクションが起きると何度言えば・・・・

つーてもまだその話は聞いてないでしょうし、この話って金利市場の何とかストの皆様でも平気で勘違いしている人が未だに居そう(さすがに最近は散々この話が言われるようになって理屈が人口に膾炙してきているようですがあくまでも金利市場の中だけに理解は留まってるでしょう)ですし、そもそも何でそうなるのかという話って実際のマネーマーケットのうち、キャッシュそのものというかバンキングの所を触っていないとワカランだろうなとは思います。

ということでまたまたブルームバーグニュースの記事の方から。

『日銀当座預金の超過準備に適用される0.1%の付利の引き下げ、ないし撤廃については「短期金融市場が機能しやすいというメリット」がある一方で、「短期金利が実際にゼロになることを妨げている」「金融緩和をより進めるためには障害になっている」「ゼロにするどころかマイナスにすべきだ」など、賛否両論あると指摘。その上で、「現時点で直ちに付利を下げるとか、マイナス金利を付けるとかは考えてないが、十分議論されるべきだ」と述べた。』(最初のブルームバーグニュースのURLより)

ということで「短期金融市場が機能しやすいというメリット」というコメントは兎も角、「金融緩和をより進めるためには障害になっている」というコメントなので理解して居ないんでしょうなあというのは把握したのでこの辺は今後勉強してくれという所です。

ちなみにこの質問に関してもクイックの記事によりますと・・・・・・・

[外部リンク]
2013/3/11 10:41  

『日銀総裁候補の黒田東彦アジア開発銀行総裁は11日午前、参院議院運営委員会の所信聴取で日銀に金融機関が預ける「超過準備」に付けている金利(付利)を引き下げる政策について「賛否両論あるところなので十分政策委員会で審議したい」と語った。「今この場で付利を辞めるとかマイナス金利を付けるとか申し上げる立場にはない」と述べるにとどめた。みんなの党の中西健治氏への答弁。〔日経QUICKニュース(NQN)〕』(上記日経新聞サイトより)

という事で、質問しているのまたみん党中西かという所でして、どうもこの人個別の政策について一々微妙な質問をするのが仕様という中途半端に詳しい人に良くありがちの悪事例パターンのようで、何だかなあという感じではございます。


・それは正論だがお前が言うな

またまたブルームバーグニュースの記事に戻りまして、『方向性が間違ったら「大胆に変化」』というアレな小見出しの部分から。

『自身の方向性が間違っていると考えられたら、持論を捨てて方向転換する勇気はあるか、と問われ、「もとより、そういった覚悟でいる」と言明。「経済の実態、金融の状況が変化すれば、当然、政策も大胆に変化させていくことになる」と述べた。』(最初のブルームバーグニュースのURLより)

・・・・・・・・えーっとですね、それはそうでして状況の変化に応じて政策は変化させて頂きたいのですけれども、岩菊先生ほどでは無いですけれども黒田さんもここまで大概に日銀のこれまでの政策をケチョンケチョンにけなしていた訳でして、その面下げて大胆に変化していく(キリッ)とかいう前にすることがあると思いますけどねえいやまあそんな事は起きないんでしょうけど(棒読み)。

何かね、自民党政治ガーとか言って何でもかんでも言いがかり付けた挙句に夢のような政権公約を持ち出して選挙で大勝利したけど以下皆様ご案内の通りという政党がついこの前あった(いやまあ今でもあるけど)なあとか思いますとニヤニヤ感がぬぐえない人間性の出来ていないあたくし。

さらにこんなのもありました。これはロイターの記事ですが他のベンダーでもこういうヘッドラインが出ていたのでまあそうなんでしょ。

[外部リンク] 03月 11日 11:24 JST

どうした事でしょう!インフレ目標2%を達成することが一丁目一番地という話だった筈なのですが!!
 


お題「今度は浜田先生講演にツッコミでも/総裁会見から少々/市場メモと金曜の声明文比較補足」3/3   2013/03/11(月)08:03:54  
  ・妙な質疑応答から

今回の質疑応答ですけれども、微妙に噛み合わない質問が2つとトンチンカンな質問が1つ見受けられまして、前者の噛み合わない方が同一人物によるものと推測されますのでネタにでも。

さっきの質疑の続きでこのような質問が。

『(問) 財政規律や日銀の国債引受けについて、日銀自体も規律を持って行う必要があるとのご発言はその通りだと思います。国債を引き受けること自体、非常に広い意味では財政ファイナンスだという受け止め方もできないわけではないが、今はそういう状態でないということは、財政ファイナンスになってしまう国債引受けというのは一体どのような状態だとお考えですか。また、それを防ぐために「日銀券ルール」をとってきたわけですが、改めて何らかの歯止めが今後も必要とお考えですか。(後半割愛)』

引受???????と思ったら答える麿先生引き受けの所を買入と読み替えてお返事。

『(答) 中央銀行が国債を買うことの裏側にある国債の発行について、今ご指摘があったような議論が出てくることは、議論としては分かりますが、大きな違いは、中央銀行が、物価の安定を目指して、中央銀行の主体的な判断で国債を買っているかどうかであり、そこが決定的に違うわけです。そういう意味で、日本銀行は、確かにFRBやBOEと同じように国債を買い入れていますが、あくまでも金融政策上の目的のために行っているもので、財政ファイナンスのためではありません。重要なメルクマールは、中央銀行が主体的判断で買入れを行っているかどうかです。(後半割愛)』

そしてこの質疑は更に続く。

『(問) 少し分かりにくい点があったので追加で質問させて頂きたいと思います。国債の買入れを主体的に行えば財政ファイナンスではないということであれば、「財政ファイナンスではないと中央銀行が言い続ければ財政ファイナンスではない」ということになりかねません。もう少し具体的に「こういう状態に陥れば財政ファイナンスだ」と、例えば量的な面でメルクマールのようなものはないのでしょうか。これと関連して、「日銀券ルール」の評価と、それに代わる新たな歯止めのようなものは必要ないのかと先程お伺いしましたので、それについてもお答えをお願いします。』

そもそもあんさん最初に「引受」とか質問していてその時点で麿の答えがこうなってるのに気が付いておりませんんが、まあ「中央銀行が言い続ける」のと「世間様(市場も含めて)がその言い訳を信用する」という2点以外は無いでしょという話ですし、そもそも日銀券ルールに代わる新たな歯止めも糞も現状でまだ一応日銀券ルールは存在していますし、基金という例外の方がバンバン拡大している件に関しては2つ前の質疑の所で規律が重要という話をしてるやんという所でこれは質問者が間抜け。

『(答) 私としては、ご質問に対してお答えしたつもりですが、先程、中央銀行にも政府にも規律が必要と申し上げましたが、中央銀行の場合、規律を規定するのは日本銀行法です。つまり、「物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な安定に資する」という非常に重い規定があります。その規定に照らして、日本銀行は規律を課していくということです。従って、何か数値でもって機械的に「ここから先は財政ファイナンスだ」と言えるものではありません。まさに、先程、一方でデフレからの脱却、他方で経済の安定を損なうことがないように、非常に狭い道だが中央銀行としてしっかり追求していきたいと申し上げた通りです。』

ということで規律の話をしておりますわなという事です。ちなみにこの質問者しつこく日銀券ルールの質問をしておりまして、だからお前さっきから説明してるじゃん的な答え方を食らっているのがワロタという所ではございますが引用割愛。

でもってもう一つの質問は何かまたちょっとこれも???だったりしますが。

『(問) 国会に提示された総裁・副総裁候補ですが、2014 年ではなく、できるだけ早い段階で金融緩和を、と言っています。日銀としては、本年1 月に、2014年から無期限で、と言っていますが、なぜ2014 年からにしたのか、その理由をお聞かせ下さい。また、できるだけ早く始めた方がよいと言われていることをどう受け止めていますか。最後に、日銀の体制の継続性は必要だと思いますが、時期を早めたりするという意見をどのように思われますか。』

何故2014年からにしたのかって2013年末までの買入残高をコミットしているのでそれをいきなり反故にできないというのと、そもそもオープンエンド方式になった場合、残高にコミットしない(極端に言えば短国買入の買入銘柄が全部1か月以内の既発物だったりしたら基金短国買入の末残は10兆円位になってしまう)事になりますし、そもそも基金国債買入の場合は今年後半の買入ペースが凄く加速するので、残高目標を必達させに行った方が買入ペースが速いのですけれどもという足し算もせんで何の質問をしておられるのやらという所ではあるのですが。

『(答) 何度も申し上げている通り、総裁・副総裁候補の方の発言について、私がコメントすることは不適切だと思います。次に、なぜ2014 年からなのか、というご質問です。先程も強調してご説明した通り、2013 年中には、期限を定めている従来の方式のもとで、1 年間で50 兆円という大量の資金供給を行っていくということです。これは、既に期限を定めて発表していますから、発表したことを行った上で、さらに2014年には新しい方式を導入するということです。従って、強力な金融緩和を既に行っているし、今後も行っていくということです。』


・最後に日銀券ルールの説明がやっと来ているのですが

代わるものがどうのこうのという質問があるからそもそも麿が答えない訳でして、最後になって日銀券ルールの説明をしてくださいという質問が出たぞな。

『(問) 繰返しになりますが、本日の白井委員の議案は、「日銀券ルール」と密接に関係すると思いますが、一般論として、「日銀券ルール」の考え方について、改めてお話頂けないでしょうか。』

まあ今さらですが折角なので一応引用。

『(答) 白井委員の議案についてはコメントできませんが、従来から行っている「日銀券ルール」についてのご説明は、この場でも何度も行いましたが、改めて申し上げたいと思います。』

『経済が成長していくと、それに伴って銀行券に対する需要も増加していきます。増加した銀行券は、ある種の長期的な負債ですので、それには長期的な資産で対応していくということで、いわゆる「成長通貨オペ」を導入しています。一方、2 年半前に包括緩和を導入した時は、既に金利水準が相当低くなっているもとで、さらに金融緩和効果を作り出していくためには、長めの金利に働き掛けていく必要があるということで、長期国債を買入れることとしました。その時に、これはあくまでも「デフレ脱却」という目的のために行っていくものであり、従来の「成長通貨オペ」とはしっかり分けて市場参加者あるいは国民に対して説明をしていく必要があるということで、導入したわけです。』


・市場との対話キタコレ

『(問) 2 点お伺いします。1 つは、最近、金融政策を巡る議論が活発になっている中で、「期待に働き掛けて期待インフレ率を引き上げることが大切だ」という議論があるようです。特に、「期待インフレ率は日本銀行からのメッセージでコントロールできる」という考え方もあるようですが、これについてどうお考えか、お聞かせ下さい。(後半割愛)』

『(答) これは、非常に大きな問題に関するご質問です。前者の質問については、よく「市場との対話」という言葉で言われるもので、このような問題について、どのように感じているかをお答えすることによって、ご質問への答えとしたいと思います。』

ほほう。

『日本銀行は、法律により独立性を与えられていますが、当然、それはアカウンタビリティーが求められるということです。政策の背後にある経済・金融情勢の判断と、政策運営の基本的な考え方を丁寧に説明することが基本だと思います。』

さいですな。

『特に、現在のように、非伝統的な政策の領域に踏み込んでいる場合には、想定される効果とコスト、あるいはリスクをきちんと説明することが重要です。』

ここが微妙でして、コストとリスクの話に関してはあくまでも政策委員会の中で十分に議論をすれば良い話であって、一々事細かに説明する事によって政策効果を減ずるような事になっては勿体ないのではないかという面もあるかと思います。何せ非伝統的政策の場合、そもそも政策の波及経路そのものが不明(結局最近のFEDの議論とか見ていると何だかんだ言っても伝統的経路に依存しているように見えますけれどもそれはともかくとして)なのですからねえというのもあるのかとは思いますけどねえ。

『「市場との対話」という言葉は、時として、中央銀行の言葉や表現で市場を動かす、ということに力点が置かれているようにも感じますが、やや長い目で見ると、経済の動きを規定するのは、やはりファンダメンタルズです。言葉を裏付ける経済の実態や、政策が存在して初めて経済は動いていくと思います。』

これは麿の主張キター!という感じですな。色々と議論はあるでしょうが。

『先程、他の記者の方から、現在の米国経済がバブル崩壊の影響から脱却したのかという趣旨のご質問がありましたが、2000 年代半ばの世界的な信用バブルの経験が示すように、一つの問題への対応に全力を挙げているときに、実は新たな問題や予想外の危機の種が蒔かれているという事例には事欠きません。』

グリーンスパンバーナンキdisキタコレ!!!!

『従って、政策は、効果とコストの比較考量の上に決定されるべきだと思っています。これが、先程の「市場との対話」という言葉に関して私が感じていることです。(後半割愛)』

・・・・・・・・・・(^^)。


・回顧は19日に行うそうですが

『(問) 今回は最後の定例会合であったと思いますが、総裁は、この5 年間で、金融引締めを1 回もしなかったと思います。それは、デフレから脱却できなかったということの裏返しでもあると思うのですが、この点について、どう思われていますか。』

まあ本格的な金融引き締めという局面は1990年まで遡らないといけないような気がしますけどね。0.25%だの0.5%への利上げとかで終了しているのを捕まえて引き締めとか言い出したら0.5%からよー金利下げないBOEとかどうなりますねんという感じではあるのですがまあそれは兎も角として。

『(答) 3 月19 日に最後の会見を行います。残り2 週間しっかり仕事をしていきたいので、そうした話については、その時にしっかりお答えしたいと思います。その時に、またご質問を頂ければと思います。』

ということですが、先ほど引用した部分にありますように、今回の会見でもしらっとFEDをdisったりしておりますので、最後くらい麿先生ブチ切れて「日本が散々人柱になって非伝統的金融政策の実践をしてそれをかなりパクっている癖に直ぐに我々をdisるウスラハゲの野郎はムカつくので今度会ったら髭を剃ってやるわヴォケ」くらいぶちまけて頂きますと大変に素敵なのですが、まあ麿の事でございますので淡々と終了するでおじゃるという話になるんでしょうね。

#金融経済月報ネタは明日ということですいません
 


お題「今度は浜田先生講演にツッコミでも/総裁会見から少々/市場メモと金曜の声明文比較補足」2/3   2013/03/11(月)08:03:36  
  ○白川総裁会見から少々

[外部リンク] 2%の物価安定目標を達成できる時期について、先般、次期総裁・副総裁候補から言及がありましたが、現時点での総裁、日銀は、達成時期についてどうご覧になっているかお尋ねします。もう1 つ、これに関連して、仮に2 年という年限、見通しを明示すると、それによって総裁がかねがね言われてきた、数字なり時期と機械的に連動する金融政策となり、金融政策のフレキシビリティが失われるという惧れはないのか、ご見解をお伺いします。』

という質問がございまして。

『(答) 総裁・副総裁候補の方のご発言についての直接的なコメントは、差し控えたいと思います。』

まあこの質疑は質疑応答の中盤部分なのですが、候補の方の発言のコメントは差し控えつつも白川さんの説明大会は今回も健在でありますけどね(^^)。

『物価安定目標の達成の時期ですが、かねて申し上げている通り、「物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資する」という使命、理念に照らして、できるだけ早く実現していきたいということです。前回の記者会見でも同じ趣旨のご質問がありましたので、同じことをお答えしますが、少し整理の仕方を変えてご説明したいと思います。』

ほほう。

『物価の上昇率が高まっていく基本的なメカニズムは、需給ギャップの改善ということです。需給ギャップは、ピークに比べてかなり縮小しており、また、需給ギャップに対する物価上昇率の感応度を前提とすると、この先、需給ギャップの解消だけで直ちに2%の物価目標が達成できるわけではありません。』

ちなみに木内さんの先般の講演および会見ではそもそも需給ギャップの問題よりも供給サイドの問題ではないかという指摘をしていましたが、一応日銀の中心的なビューはこういう感じとな。

『物価上昇率が2%になる経済とは、どのようなイメージの経済で、そこに至る過程で、どのようなメカニズムが作動するのかということを考えてみると、論理的には、4 つ考えられると思います。』

ということで説明。

『第1 は、円安や国際商品市況の上昇によって輸入物価が先行的に上昇するケースです。この場合、実質的な所得は圧迫されるため、これは私どもが望んでいる姿ではありません。第2 は、賃金が先行して上昇するケースです。この場合には、企業収益が圧迫され、なかなか実体経済の持続的な回復にはつながっていきにくいケースです。第3 は、予想物価上昇率が先行して上昇するケースです。この場合は、国債の金利が上昇し、金融機関が保有している国債が値下がりし、金融システムに対して悪影響が出てくるケースです。第4 は、企業や家計の成長期待が高まっていくケース、つまり経済全体の体温が改善していき、その結果、物価も上がっていくケースです。』

第3の部分は何だかねえという感じがする(予想物価上昇率だけが上昇するというのは妙な話で、それよりも財政ファイナンス懸念などによって国債価値というか通貨価値が経済活動と関係なく毀損するという話じゃネーノと思いますが)けれども他の3点はそうっすねという話。ちなみにどこぞのベンダーではこの質疑の3番目のケースだけヘッドラインで打っているというもう何考えてるんだという動きをしていたんですがね。

『望ましいケースは、賃金の上昇、予想物価上昇率の高まり、企業や家計の成長期待の高まりが、同時進行的に展開する状態だと思います。』

という事は前からお話をしていますが、ここもと散々日銀を悪しざまに罵っておられました某内閣参与の大大先生様におかれましてもこのような趣旨の話をしておられるような気がするのは気のせいです(--)。

『ここでの大きなポイントは、賃金と物価の関係だと思います。』

賃金版フィリップスカーブキタコレ!

『翻って、わが国の物価上昇率が海外に比べて低い1 つの大きな理由は、日本の雇用慣行にも求められると思います。90 年代後半以降、日本の企業は、主として賃金の引下げによってコスト削減を図り、それによって雇用確保を優先しましたが、その反射効果として物価は下落したわけです。』

ただまあ麿的説明の場合はこのフィリップスカーブの話をゴリゴリ詰めないで更なるそもそも論に展開されます。

『このことの根本的な原因を考えてみると、企業の収益力が低下しているということであり、さらに遡れば、潜在成長率が低下しているということです。』

成長力強化の必要性キタコレですな。

『その意味で、企業や家計の成長期待が回復していけば、賃金や物価にも持続的な好影響が及んできます。こうしたことを通じて、長年にわたって定着したいわゆるデフレ期待が払拭されていくと考えます。』

ほう。

『この点、先程申し上げた通り、足許の金融市況は良い方向に展開していますし、海外経済も持ち直しの方向に転じています。それから何よりも、「デフレ脱却」について、本当に我々が必要としていることは何かに関する議論が、ようやく始まりつつあるように思います。そうした議論の結果、真に必要な取組みの進み方により、先程の達成時期は早くもなり、遅くもなるということです。』

>本当に我々が必要としていることは何か

って話をしたら早速浜田先生が先ほどのような話をしているとか(ちなみに会見は7日で浜田先生の講演は8日ですのでこっちの方が先行しています^^)とってもお洒落ですね!

『この間、日本銀行は、しっかりと強力な金融緩和を展開していきます。そうした日本銀行の金融緩和と、様々な主体による成長力強化の取組みがプラスの相乗作用を生んでいくことを期待しています。』

ということで。


・白井審議委員の提案に関してと銀行券ルールの話、基金国債買入の対象銘柄拡大について

『(問) 2 点質問します。1 点目は、本日の会合で、白井審議委員から輪番オペと基金による長期国債買入れの統合という提案が出ていますが、これについて総裁も反対されたと思うのですが、その輪番オペと基金の統合と、「日銀券ルール」の意味づけみたいなものについて──一部には、「日銀券ルール」の意義は、現在はほとんど無くなってきているという見方もあるわけですが──、総裁のお考えを聞かせて下さい。』

『それから、新総裁候補の国会での発言でも、3 年以下とされている今の基金の長期国債買入れの対象年限を、それ以上に延ばしたらいいのではないかという発言もあって、国債の金利低下が進んだというマーケットの動きもあったわけですが、一般論で結構ですが、現在、買入れ対象を3 年以下にしている理由、5 年以上にしていかないことの理由をどう考えればよいのかを、改めてご説明下さい』

ということで。

『(答) まず、白井委員のご提案ですが、物価安定の目標の実現を目指して金融緩和を推進する日本銀行の政策姿勢をより明確化するとともに、最近みられているわが国経済の改善の動きを金融面からさらに後押しする観点から、資産買入等の基金の長期国債の買入れについて、「期限を定めない買入れ方式」を速やかに導入し、「金融調節上の必要から行う国債買入れ」と統合する、との議案を提案されました。詳しくは、次回の金融政策決定会合後に公表される議事要旨をご覧頂きたいと思います。』

うむ、詳細が判らんと白井さんの提案の論評のしようがないので困るのだが。

『総裁候補の方のご発言自体については、コメントを差し控えたいと思います。ご質問は、従来3 年以下にしている理由は何なのか、ということだと思います。再々ここでもお答えした通り、日本の企業の資金調達のうち、8 割ぐらいは銀行借入です。銀行借入の期間を考えてみると、3 年以下が圧倒的に多いということです。そういう意味で、この3 年以下のゾーンに働き掛けることを通じて、企業の積極的な行動を促していくことが目的です。もちろん、買入れ対象自体は3 年以下といっても、3 年以下の金利が下がっていけば、そのことを通じて3 年以上の長期金利にも影響が出てくるということではありますが、主として3 年以下を対象にしたのは、先程申し上げた理由によります。』

とまあここの説明は従来通り。

『「期間」ということを離れて、日本銀行の国債買入れに関して一言申し上げます。』

ということでこの辺からイイハナシが始まる。

『日本銀行は、現在、多額の国債買入れを行っています。日本の財政が非常に厳しい状況にあるだけに、日本銀行の国債買入れが、全体として、内外の市場で財政ファイナンスのために行っていると受け取られると、それが原因となって長期金利が上昇し、多額の国債を保有する金融機関の経営を通じて、実体経済に悪影響を与えることになります。特に、成長力強化の取組みが進展せず、結果として日本銀行の国債保有だけが増加する場合、そうしたリスクが高まります。』

さいですな。

『そういう意味で、政府にも、日本銀行にも、規律(discipline)が求められます。』

後任に向けて発言キタコレという所ですな!!!!

『日本銀行の規律を規定するのは、物価の安定と金融システムの安定を通じて、持続的な国民経済の成長に貢献するという中央銀行に課せられた使命・目的です。政府に求められるのは財政規律です。この点、政府は、財政運営に対する信認を確保する観点から、持続可能な財政構造を確立するための取組みを着実に推進する方針を明確にしています。いったん信認が低下し、経済が混乱してしまうと、その時点では中央銀行の採り得る政策の余地は限られてきます。エコノミストはそのような状態を、“fiscal dominance”、あるいは「財政従属」という言葉で表現していますが、そうした事態を未然に防ぐためには、財政改革に取り組み、中長期的な財政規律が維持されると同時に、中央銀行の独立性が尊重されることが重要です。』

で締めがこれまた後任に向けた発言だったりする。

『一言で言うと、現在、日本銀行は、非常に積極的に国債買入れを行っていますが、積極性と周到さの両方が求められる、非常に狭い道だと思っています。』

うむ。
 


お題「今度は浜田先生講演にツッコミでも/総裁会見から少々/市場メモと金曜の声明文比較補足」1/3   2013/03/11(月)08:03:03  
  このネタはあまり突っ込んでも生産性が無いので・・・・・と思ったがさすがにこれにはツッコまざるを得ない。

○その前に備忘で市場メモと金曜の補足を少々メモをしておくぞな

・超長期(というか30年)KOEEEEEEE!!!!!!!

金曜の市場様でございますが、30年国債入札ということで前場は先物から長期は強くて20年が甘くて30年も甘いのですがヘッジが20年に入ったのかどうか知らんが20年の方が弱めという展開。

・・・・・・・と思ったら30年国債の入札が思いっきり堅調でその後も何か買いでも入ったのか大暴れとなりまして前場は10年30年って2毛程度スティープしていたのに引けでは10年30年は3毛5糸フラットニングとかもう何ですかという所ですが、30年以降が強くて20年は全然付いて行かないとか、もう30年何振り回しているのよというおそロシアな展開だったのでメモだけ入れておきましたぞなもしという話。

・謎の「など」があったりしたのよ

金曜の声明文比較ですけれども、読者様から指摘を頂いたのですが(大汗)こんな相違点がありました。

『先行きのわが国経済については、当面横ばい圏内で推移したあと、国内需要が各種経済対策の効果もあって底堅く推移し、海外経済が減速した状態から次第に脱していくことなどを背景に、緩やかな回復経路に復していくと考えられる』(3月決定会合声明文)

『先行きのわが国経済については、当面横ばい圏内となったあと、国内需要が各種経済対策の効果もあって底堅く推移し、海外経済が減速した状態から次第に脱していくにつれて、緩やかな回復経路に復していくと考えられる』(2月決定会合声明文)

でまあ指摘頂いたのは、上記の中で3月に急に「など」が入っている事でして、これはあたくしも見落としておりまして汗顔至極。ではこの「など」とは何ぞやというのですが、こういう時に便利なのは英文の方なのですが・・・・・・・・・

『With regard to the outlook, Japan's economy is expected to level off more or less for the time being, and thereafter, it will return to a moderate recovery path mainly against the background that domestic demand remains resilient partly due to the effects of various economic measures and overseas economies gradually emerge from the deceleration phase.』
(3月決定会合声明文英文版)

『With regard to the outlook, Japan's economy is expected to level off more or less for the time being, and thereafter, it will return to a moderate recovery path as domestic demand remains resilient partly due to the effects of various economic measures and overseas economies gradually emerge from the deceleration phase.』(2月決定会合声明文英文版)

・・・・・・・・・英文を見ると更にワカランチ会長というのがおそロシアな訳ですが、2月との変更点として出ている単語が「as〜」だったのが「mainly against the background that〜」って変更になっているだけでして、ナンジャソラという感じなのですが、背景って言葉があるから金融市場の状況好転とかマインド面の状況好転とかを指すのかねという話なのか、それとも現状判断のベクトルが下向きから横向きになったので「など」になったのかとか、まあその位しか想像ができませんぞなもしという話でありました。


ということでメモはこんな所で以下メインイベント2本立て(^^)。


○おっしゃることはその通りなのだが今まで浜田先生何ておっしゃってましたっけ?????

金曜のニュースヘッドラインを見ていてさすがに何ぼなんでもという事でツッコんでみる。

日経クイックニュースより
[外部リンク]
2013/3/8 14:23

『浜田宏一内閣官房参与は8日に大和証券が都内で開いた講演会で「インフレ目標はあくまで次善の策だ」と述べた。「インフレ的な雰囲気を作らなければ(景気が)良くならないので、目標は必要」との認識を示しつつも、「インフレ目標が達成できなくても雇用と景気が回復するのであれば、100点ではなく120点だ」と述べ、インフレよりも雇用と景気回復の実現が重要との見方を示した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕』(上記URLより)

>インフレ目標が達成できなくても雇用と景気が回復するのであれば、100点ではなく120点だ
>インフレ目標が達成できなくても雇用と景気が回復するのであれば、100点ではなく120点だ
>インフレ目標が達成できなくても雇用と景気が回復するのであれば、100点ではなく120点だ

確かにその通りではありますが、それだったらこの前まで日銀が設定していた物価安定の目途1%だって「まずは経済の成長力を高めながら1%を当面の目途にして、経済の成長力が高まったらより高い数値を目指していく」という話だったと思いますが、今までさんざんっぱら日銀というか白川総裁をほとんど人格否定するかの勢いで批判というよりはもはや罵倒しておられたご発言との整合性はどこに逝ったのでございましょうか。

もうちょっと詳しいのがロイターに
[外部リンク] 物価1.5%で景気回復すれば120点満点=浜田内閣官房参与
2013年 03月 8日 15:29 JST

『[東京 8日 ロイター] 浜田宏一内閣官房参与(米エール大名誉教授)は8日午後、都内で講演し、金融政策で「消費者物価指数が1.5%に上昇し景気が回復すれば120点満点」と述べ、政府・日銀の物価目標である2%の達成よりも景気回復が重要との見方を示した。』(上記URLより、以下同様)

えー何ですかそれという所ですが、実際にこのようなお話をしたんですかね。ブルームバーグ(何故か詳報がネット版だと取れない)でもそんな記載があったのでそういう話をしたんでしょう。

『安倍政権の進める経済政策「アベノミクス」は急激な物価上昇を招きかねないとの懸念もあるが、浜田氏は「誰もインフレが好きではないが、インフレ的な雰囲気を作らないと景気はよくならない」と指摘。「物価目標は次善の策。物価上昇なき景気回復ができれば、それは最善」と述べ、機械的に2%の物価目標を目指す必要はないとの見方をにじませた。』

>物価上昇なき景気回復ができれば、それは最善
>物価上昇なき景気回復ができれば、それは最善
>物価上昇なき景気回復ができれば、それは最善
>物価上昇なき景気回復ができれば、それは最善
>物価上昇なき景気回復ができれば、それは最善

・・・・・・・浜田先生およびその周囲の皆様におかれましては、そういうロジックを今まで全力で罵倒していたとしか記憶がございませんが、もしかしてワタクシは木曜の夜のうちにパラレルワールドに急に飛ばされて来たんでしょうか????インフレ目標をグローバルスタンダードの2年で必達させて達成しない場合は日銀が明確な責任を取るべしとかいう話を今までしていたのって皆様じゃなかったでしたっけ???????

つーか雇用回復というのが実際問題として何を意味しているのか存じませんが、ジャパンの場合は失業率という数値水準そのものは他の先進国対比既に低く、問題になるのは最近佐藤審議委員や木内審議委員も指摘している「日本版フィリップスカーブ」で示される名目賃金の下方トレンドというかアガランチ会長状態の方であると思いますが、まさか「アベノミクスによって低水準の失業率が達成されている(キリッ)」とか言い出すんじゃないでしょうねえというのは兎も角として、物価目標を2年で達成だのデフレ脱却には数か月だの散々仰せだったのはあれは単に今の日銀執行部を政治的に叩きたいから方便として出した理屈だったんでしょうかと小一時間問い詰めたくなりますが如何でございましょうか。

『雇用については「景気回復の初期の段階では実質賃金が下落するが、新規雇用などが増え、じきにアベノミクスの御利益がある」と述べた。』

>アベノミクスの御利益がある

しゅ、しゅうきょうですかと苦笑してしまいましたが、他のベンダーでもこの「御利益」っての出ていたようですので本当にご発言されたんでしょうなあ(苦笑)。


さて、以前もネタにしたので今さらではございますが、ツッコミのお作法として過去のご発言というのを出して置く必要がございますので再掲致しましょう、ということで再掲できるという事はこのあたくし、パラレルワールドに飛ばされてジアザワールドに逝っている訳では無いというのが確認出来て誠に結構な事ではございますと(^^)。

[外部リンク]
更新日時: 2012/12/05 09:08 JST

『12月5日(ブルームバーグ):自民党の安倍晋三総裁のブレーンの1人である米エール大学名誉教授の浜田宏一氏(76)は4日、ブルームバーグ・ニュースの電話インタビューで、来年4月に任期満了を迎える日本銀行の白川方明総裁の後任が今以上の金融緩和を行えば、数カ月以内でデフレ脱却を実現できるとの見方を示した。』(上記URLより、以下同様)

ほほう。

『浜田氏は日銀が2、3%のインフレ目標を設定すべきだとし、目標達成まで金融緩和の手綱を緩める
べきではないと主張。』

>2、3%のインフレ目標を設定すべきだとし、目標達成まで金融緩和の手綱を緩めるべきではないと主張
>2、3%のインフレ目標を設定すべきだとし、目標達成まで金融緩和の手綱を緩めるべきではないと主張
>2、3%のインフレ目標を設定すべきだとし、目標達成まで金融緩和の手綱を緩めるべきではないと主張

『さらに、16日の衆院選で自民党が勝利し、より金融緩和に積極的な人物が日銀総裁に選ばれた場合、同目標の達成は困難ではないと述べた。』

>より金融緩和に積極的な人物が日銀総裁に選ばれた場合、同目標の達成は困難ではない
>より金融緩和に積極的な人物が日銀総裁に選ばれた場合、同目標の達成は困難ではない
>より金融緩和に積極的な人物が日銀総裁に選ばれた場合、同目標の達成は困難ではない
>より金融緩和に積極的な人物が日銀総裁に選ばれた場合、同目標の達成は困難ではない
>より金融緩和に積極的な人物が日銀総裁に選ばれた場合、同目標の達成は困難ではない


『浜田氏は白川総裁の実績について、デフレ脱却を実現できなかったとして「A〜C」の評価で最低の「C」とした。』

とのことですが、「物価上昇無き景気回復」でしたらこれまでも何度も示現していると思うのですけれども、これまでは散々っぱら日銀をケチョンケチョンに言っておきながら皆様ご主張の政策をいざ実施しようという話になったら実施する前から早速話が違うじゃないですかとは、まあ人には鬼のように厳しく身内には大甘にも程があるダブルスタンダードでありまして、経済政策のまともな論議とは思えないです罠というお話ではございます。

まあ何ですな、これ経済政策論議だと思うからこういうツッコミをする訳でして、権力闘争であってとにかく相手を引き摺り下ろすためには何でもやりますみたいな動きとして行われていたものであって、経済政策論議というのは体裁を整える為の見せかけでしたという事なんでしょうと思えばまあそういう事ですかとは思いますけれども、東大の教授やらイェール大学の教授やらを歴任して権威という事になっておられる浜田先生がそのような行為に手を染めているようにしか見えないというのは誠に遺憾の極みに存じますとしか申し上げようがございません。

と、罵倒成分を下げてツッコんでみましたけれども(^^)、に不肖このあたくし実際問題としてはこのヘッドラインを見た瞬間にトサカに来てコケコッコー状態であったのは言うまでもありませんが、土日を挟むと便利な事にコケコッコー成分が蒸発するという大変に能天気な仕様になっておりますので、とりあえずまあこんな所ではございますかねえ、まずは白川さんに謝罪しろよと思いますけど。

しかし何ぼ偉い先生かも知らんが、幾らなんでもこれは(以下全力罵倒文言になりそうなので割愛)と思いますし、大体からして従来から「強制力のあるインフレ目標を設定せよ」「2%必達」とかいうのに乗ってた皆様におかれましては盛大に梯子外されてどうなんでしょうねえと思います、つーかたぶん安倍ちゃんはまだ2%の物価目標は必達でそれが達成できれば世の中バラ色だと思って居そうですし、2年で達成させるというのも恐らく引き続き思っているんじゃ無いかとゆー気がするんですが、肝心の安倍ちゃんがこの辺の発言トーンの全面的な後退というか従来の日銀とどこがどう違うのかという内容に気がついたらどういう事になるんでしょうかねえとは思いますが、舌先三寸で言いくるめるんすかねえ(^^)。
 

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