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今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)

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お題「ダドリー総裁講演の金融政策に関する解説部分を寝起きで読むわけだが」   2013/06/28(金)08:01:57  
  日経平均下落率ランキング出して「その後の景気が上がったか下がったか」を示しているのはいいのだが何で先月の下げの後の景気の方向性を「上」と1か月後の時点で断言できるのか小一時間問い詰めたい>モーサテ

#上と言いたい気持ちは判るけどそこは「?」表記だろ常識的に考えて・・・・・・・・・・

○その前に3か月TB入札のメモメモ

[外部リンク] 99円97銭6厘5毛 (募入最高利回り)(0.0942%)
(4)募入最低価格における案分比率 66.3065%
(5)募入平均価格 99円97銭6厘6毛 (募入平均利回り)(0.0938%)

ということで昨日の3か月TB入札は足切りが前回並みという結果でして、まあ昨日に関しては(その前の海外タイムからみたいですが)ドル絡みのベーシスとかが落ち着いて来たらしくてそれを受けて金先が戻っていてというので(米国のGDP下方修正攻撃で債券強かったですし)ほうほうこういう結果ですかそうですか、と思った訳ですが。

何か知らんですけれども、セカンダリーで新発いきなりヘロヘロになって0.096-0.0975位まで売られやがって何やってますねんという所でして、どこかの投資家が入札を絞ったとかいう要因でもあるのかと思ったのですが、市場推計(というか金ファクさんの集計だが)の落札分布を見るといわゆる不明玉が2.6兆円という事で、特段カワランチ会長となっているのですけれども、まあ何なんでしょうねという所で不思議ちゃんな入札ではありました。

時期的にはその6月末要因とか足元で資金余剰傾向にあるので買入系のオペのペースを落とせる(7月は短資さんなどの予想では10兆円程度の資金不足なので買入系のオペをペースアップするんだが日銀のTB償還が多いので新発の瞬間だけはロールニーズが少ないとも言えますな、うんうん)っつーこともあってやや需給が緩んだ要因とか、まーそんなのがある中で玉突き要因が飛んできたとかそんな事なんでしょうけれども、入札が滑らないでセカンダリーが滑るとか微妙に謎の展開でして、これが入札滑ってセカンダリーがコケるのでしたらば「ニーズが全然なかった」というケースになるのですが、入札が普通(と言うか確り目)でセカンダリーコケるとか誰か需要を読み間違えて札入れたら需要が無かったという話になるんですがそれにしては不明玉が平常運転というのが謎。

ま、だから何か相場の方向性が出るとか短期市場に今後何かオモシロ事象が起きるのかというとそういうレベルの話ではないと思います(ただの一時的現象)のでどうでも良いっちゃあどうでも良いのですけれども珍しく変な動きだったのでメモメモという事で。


○ダドリー先生の火消しキター!ではあるが過剰反応も禁物ではあったりするような希ガス

[外部リンク]
更新日時: 2013/06/28 01:05 JST

『6月27日(ブルームバーグ):ニューヨーク連銀のダドリー総裁は、経済の成長ペースが金融当局の予想を下回った場合は資産購入プログラムを延長する可能性があると述べた。』(上記URLより)

キタコレ!と思う訳ですがこういう時はちゃんとテキストに当たらないと「ベンダーのストーリー作成バイアスによるヘッドライン詐欺」に引っかかる可能性がありますので特に注意が必要です。

つーことで。

[外部リンク] Are Recent College Graduates Finding Good Jobs?
June 27, 2013 Printer version
William C. Dudley, President and Chief Executive Officer
Remarks at the Regional Economic Press Briefing, New York City

でまあ寝起きで全部読むのは無理ゲーなのでそれらしいところをまずピンポイントで読む(というか引用)のであった。とりあえず『National Economic Conditions』の後半である。

『At its meeting last week, the FOMC decided to continue its accommodative policy stance. It reaffirmed its expectation that the current low range for the federal funds rate target will be appropriate at least as long as the unemployment rate remains above 6.5 percent, so long as inflation and inflation expectations remain well-behaved. It is important to remember that these conditions are thresholds, not triggers.』

まず最初に「金利政策」を説明する辺りに「火消しモード」感がありあり。そういや毎度あたくしthresholdsをスレッドショルドと申し上げていますがちゃんと英語を読むとdはないのでスレッショルドと言う方がどう見ても正しいですな(大汗)。

『The FOMC also maintained its purchases of $40 billion per month in agency MBS and $45 billion per month in Treasury securities, with a stated goal of promoting a substantial improvement in the labor market outlook in a context of price stability.』

で、その次に資産買入拡大を労働市場のsubstantial improvementを見通せるまで継続するという決定をしました(キリッ)とステートメントの説明をしておりますな。まあ問題はそこではなく逆さ絵の説明ではあるのですが・・・・・・・・

『In its statement, the FOMC said that it may vary the pace of purchases as economic conditions evolve.』

さよですな。

『As Chairman Bernanke stated in his press conference following the FOMC meeting, if the economic data over the next year turn out to be broadly consistent with the outlooks that the FOMC sees as most likely, which are roughly similar to the outlook I have already laid out, the FOMC anticipates that it would be appropriate to begin to moderate the pace of purchases later this year.』

ということでここで逆さ絵先生の今後のペースに関するお話が出ているのですが、そこに関しては別に文句垂れている訳でも無く、私が既に示したような経済見通しはFOMCが考える経済見通しと似ておりますが、その通りでしたら逆さ絵先生が申し上げたような感じでQE3のペースを縮小しますぞなもし、という説明は普通にしているのがチャーミング、つーかNY連銀だから当たり前だが。

『Under such a scenario, subsequent reductions might occur in measured steps through the first half of next year, and an end to purchases around mid-2014. Under this scenario, at the time that asset purchases came to an end, the unemployment rate likely would be near 7 percent and the economy’s momentum strengthening, supporting further robust job gains in the future.』

ということでここも逆さ絵先生の説明をそのまま踏襲しております。

『Here, a few points deserve emphasis.』

で、幾つかのポイントとして強調したい事があります(キリッ)ということで説明キタコレ!

『 First, the FOMC’s policy depends on the progress we make towards our objectives. This means that the policy-including the pace of asset purchases-depends on the outlook rather than the calendar.』

あくまでも経済の状況次第であってdata dependentだよというのを強調しています。

『The scenario I outlined above is only that-one possible outcome. Economic circumstances could diverge significantly from the FOMC’s expectations. If labor market conditions and the economy’s growth momentum were to be less favorable than in the FOMC’s outlook-and this is what has happened in recent years-I would expect that the asset purchases would continue at a higher pace for longer.』

「and this is what has happened in recent years」って所で盛大にペパーミント茶を吹いてしまいましたが(^^)、今考えているシナリオ通りでは無い場合はそらこの前逆さ絵が言ってた通りの展開にはならん罠。という説明をしております。

まあ火消しは火消しではあるのですが、良く良く考えてみると(前半の見通しをもうちょっと真面目に読んだ方が良いのですけど今回は手抜きでさっきの「ワシの見通しはFOMCの中心見通しとほぼ同じ」というのを真に受けておく)「経済がダドリー先生的に現在想定している見通し通りに進行すればこの前逆さ絵先生が説明したシナリオに沿って資産買入ペースを縮小するのは適切」という話が本線にある訳で、別にFOMCの本線シナリオをdisっている訳では無いのでその辺は過大評価(つまりダドリーがハト派シナリオを提供したぜ金融相場継続ヒャッハーと直接的に反応するという事ね)しない方が良いと思いますがどうでしょうかねえ。

『Second, even if this scenario were to occur and the pace of purchases were reduced, it would still be the case that as long as the FOMC continues its asset purchases it is adding monetary policy accommodation, not tightening monetary policy.』

これまたいつもの理屈でして、資産買入のペースが落ちたとしても買入が拡大している間は緩和は拡大しているのであって、資産買入ペースを落とすから金融政策を引き締める訳では無いですよ、というお話ですな、うんうん。

『As the FOMC adds to its stock of securities, this should continue to put downward pressure on longer-term interest rates, making monetary policy more accommodative.』

でまあ資産買入を拡大すると金利に下方圧力ガーという話ですが、これに関しては先般ネタにしましたように逆さ絵先生の会見(のネタが途中でしたなすいません週末に整理しておきます)でも盛大に「おめー金利上昇してんじゃねえかこのハゲ」などとツッコミを食らっていた訳で、この話を今後どのようにフェードアウトするのかというのが難しい所ですが、先般の逆さ絵先生の会見での説明は良い金利上昇キタコレでしたな、あっはっは。

『Third, the Federal Reserve is likely to keep most of these assets on its balance sheet for a long time. As Chairman Bernanke noted in his press conference last week, a strong majority of FOMC participants no longer favor selling agency MBS securities during the monetary policy normalization process.』

すいませんこの部分をまだ会見ネタとしてやっていないのですが(大汗)、MBSに関しては正常化プロセスの間でも売却はしないですという説明をしたり、バランスシート全体に関しても性急な縮小をしない、という説明をしていますので、この部分を強調しているのですな。

『This implies a bigger balance sheet for longer, which provides additional accommodation today and continuing support for mortgage markets going forward.』

したがって(買入のストックビューという観点と、現在行っている買入の拡大というフロービューも踏まえての説明になる訳ですが)MBS市場に対しては緩和的な状況が継続しますよ、というのを説明しております。

ただまあ何ですな、出口政策というか正常化プロセスにおきまして「ペースをゆっくりと行う」ことが出来るようになるというためにはその裏側として「経済を無駄に吹かし過ぎないようにしないといけない」というのもある訳ですよ。つまり金融緩和によって経済をやたらめったら吹かしてしまいますと、当然ながらそれを抑制するためには正常化プロセスを早くしないと行けなくなる訳ですから、そこの部分と整合性を取るためにはやはり現状の「放っておくとドンドン緩和規模が拡大する」というオープンエンドの資産買入拡大政策というのはあまり上手く無いという話になるのでして、経済コケれば勿論別でこのまま買入ペース継続なんでしょうけれども、そうじゃなかった場合の買入拡大規模縮小(バランスシートの縮小ではありません)って普通にやってくるでしょという事になるような気がするのですがどうでしょうかね。

もちろんそのバーターとして金利の引き上げ時期とか引上げペースが遅くなるということで、要は出口政策に向けたアプローチを「極めて漸進的に行う」という代わりに「漸進的にするためには逆に緩和拡大を引っ張り過ぎない事が大事」という話になるという事ですな。まあ合ってるのかどうかは知らんけどそうなるように見えるんだが。

『Fourth, even under this scenario, a rise in short-term rates is very likely to be a long way off. Not only will it likely take considerable time to reach the FOMC’s 6.5 percent unemployment rate threshold, but also the FOMC could wait considerably longer before raising short-term rates.』

金利引き上げの時期やそのペースはずっと先ですよ、という説明をしているので、まあ先程申し上げたような想像というか妄想が働くのでありますけどねあたしゃ。

『The fact that inflation is coming in well below the FOMC’s 2 percent objective is relevant here. Most FOMC participants currently do not expect short-term rates to begin to rise until 2015.』

ということで利上げはまだまだ先でっせという説明ですな。物価が暫く2%より低めで推移するという説明も入れているのがチャーミング。

『Some commentators have interpreted the recent shift in the market-implied path of short-term interest rates as indicating that market participants now expect the first increases in the federal funds rate target to come much earlier than previously thought.』

で、この部分の最後は市場動向、というか市場の解釈に関するコメントキタコレなのでありまする。

『Setting aside whether this is the correct interpretation of recent price moves, let me emphasize that such an expectation would be quite out of sync with both FOMC statements and the expectations of most FOMC participants.』

「such an expectation would be quite out of sync with both FOMC statements and the expectations of most FOMC participants.」とか中々お洒落な事を仰せですが、つまりお前らFF金利の早期引き上げまで先走って動いてるんじゃねーよという解説を最後にわざわざしているのが大変にチャーミング、ではあるのですけれども、まあこの辺の「量と金利は別」というロジックで迫るのも中々市場的には難しい部分があって、このあたりってまさに日本の量的緩和政策の地均しモード時代のコミュニケーションを彷彿させるものがありますが、この前も申し上げたように当時の日本と比べた場合の違いを考慮に入れると暫くはああだこうだと振れるんでしょうなあと思うのですけどどうっすかねえ。

#あら、今年ももう半分終了となorzorzorz
 


お題「市場雑談メモ/引き続き火消しが出る米国金融政策雑感/その他少々」   2013/06/27(木)08:01:34  
  職員に悪態付くときには「民間では考えられない」とか言ってたのに今度は一転してこういう言い方とかもう何だかねえという所で。
[外部リンク] (2013年6月26日14時37分 読売新聞)

○市場雑談メモ

・輪番空振りとな

昨日のオペオファー
[外部リンク] 4,000 2013年6月28日
米ドル資金供給(固定金利方式) 2013年6月27日 2013年7月5日 0.600
米ドル資金供給(固定金利方式) 2013年6月27日 2013年9月19日 0.630

・・・・・・・・ということで昨日は輪番がパスされた訳ですが、月内最終受渡が昨日約定だったのでまあ普通に考えると昨日は輪番実施するだろ常識的に考えてとか思われるのに外れましたぞなという事になって、先物は142円20銭近辺からスココーンと下がって142円飛び台とかに下がるとか中々残念な展開。まあ債券市場の方はその後株式市場が中国株下落を受けてしょぼーんとなった(200円高位だったのが変わらず近辺まで下がるとかいう展開)のでその後戻ったりしてましたが、またまた輪番で上がったり下がったりという展開でもう何だかねという所ではあります。

ですから輪番の有無で相場がどうのこうのというのを防ぐために毎日オペ・・・・・というのはこれはこれで実際問題として事務的に回らない(オペ打つ方も応札する方も死ぬ)ですし、じゃあ日程を事前に全部公表すれば良いかと言うと、これはこれで現在の入札の事務的な部分の手直しをしないと微妙に不都合な部分もあり(米国は確かに事前に日程公表していますけれども、入札の事務的な部分で日本と米国では手法が異なるのですよ)、今のままで入札日程事前公表というのは個人的にはあまりお勧め致しません。

とは言え、市場のプライスアクションが輪番の日程当てっこ状態になっているというのもこれはこれで何だかねえという感じなのでバランスが難しいのですけれども、たぶん「ここは日程的に入るだろう」というような時には輪番打ち込んだ方が良いのかなあとか思うのですけど・・・・・・・・・

ちなみに昔々その昔は輪番月に1回とか2回とかいうレベルでしたが、当時は運用部現先のエンドと日銀現先のエンドと資金余剰日に受渡しが来る日と、国債入札の日とを外してからカレンダーを眺めていると日程がかなりの高確率で予想可能だったので社内で重宝されたりしましたが(自慢)、本来これだけ日程が多いともうちょっと予想可能の筈なのに微妙に市場の予想通りに来ない、というのもどうなんでしょという気はします。まあ勿論全部が全部市場の予想通りにやる必要は無くてそれこそクレクレ助長になるのですけれども、そうは言ってもこれだけの頻度でやるなら機械的に日程組んでも良いような気がするのですけれども、ど〜もこの輪番日程の組み方が昨日の輪番パスとかどうも微妙に市場の予想を外しに来ているような打ち方に見えてしまうのも????ではあったりします。

・・・・・・・などと申しておりますが、じゃあ機械的にやったら今度は今度で何かの拍子に金利が上昇した時に「こういう時には柔軟にやれ」とか言い出すのが市場クオリティでありますので、この輪番日程の組み方ってえのは結局どうすれば良いのかというのがあたくしの中でも常にもやもやとしている所でありまして、実際にはこれ市場の皆様のぶっちゃけアンケートでもしないと本当に本当の所ってどの辺にあるのかってのも判らんし、じゃあこうやった方が良いというような総意らしきものがあったとしてその通りにやれば良いのかというのもまた別問題ですし、さあどうなんでしょうかねえという事で結論は無いのでありましたとさ。

まーしかし最近は投資家の売買もすっかり入札と輪番にぶつけるのが常識というような状態になって通常売買が閑散になっておられるようでございまして、異次元緩和で異次元買入をして流動性というか市場の厚みというのはすっかりアレになってしまっていますなあというのは困ったもんだとは思います。


・金先とか2年とか

昨日も前場は金先微妙に弱めで2年は0.145%とかやっていました(引けは0.140%)が、だいたい皆様に教えて頂きましたように(汗)そもそもの震源が海外のドル調達でその動きが玉突き事故のようにあちこちで影響を与えた訳ですけれども、何でそういう話になるかというと6月末という要因も働いているので、実際問題としてはこの6月末を通過した後にまだこの調子なのか、という所を見ないと何とも。

つまりですね、いつもだったら大した問題にならないのが単に期末要因で増幅されて玉突き事故状態になったのか、そうじゃなくて震源の話がデカイので玉突きになっているのかという点が読みにくいのでありまして、はてさてどうなのかというのは来週にならないとワカランチ会長な部分があるなあというお話ではございまして、来週になっても何か変調という事だとあれれ?という事になるんでしょうかね。まあいずれにせよ国内で資金が締まっている訳では無いので別にそれでどうだこうだという話は国内円資金の世界では存在しないと思いますけどね。

つーことで今日は3MTBの入札があるのですが、国内円資金という意味ではこちらの入札ちゃんを見ればまあ普通に国内円資金の世界が貫録の安定推移という話でよろしいんじゃないですかね(^^)。


○GDP弱くて株高とな(米国)&引き続き火消し・・・・・・なのか???&米国中期金利の動きに関する雑考

ワロタ。
[外部リンク] 更新日時: 2013/06/27 05:25 JST

まあGDP以外の要因もあると思うのですけれども、GDP下方修正→金融緩和継続→ヒャッハーって形で株が上昇しちゃいますとこの前の会見で金利上昇の要因について「景気に対する強気な見方によるものもありそれは悪い話では無い」みたいなことを言っていた逆さ絵おじちゃんねえねえどんな気持ちどんな気持ち(AA略)という所ですな。

しかしまあ何ですな。

[外部リンク]
更新日時: 2013/06/27 04:46 JST

『6月26日(ブルームバーグ):リッチモンド連銀のラッカー総裁は「この先数年間」は米国の成長が「低調」に推移するとの見通しを述べ、朝方発表された第1四半期(1-3月)の国内総生産(GDP)が下方修正されたことは想定内だと続けた。』(上記URLより)

リッチモンド連銀のラッカー総裁と言えば昨年1年間「ラッカー怒りの反対」でFOMCを賑わせた訳ですが、そのラッカー先生も景気の見通しに弱い話をするというのがへーという所でありまして、何か逆さ絵先生が威勢よくQE3規模縮小の日程をぶち上げたのに何がどうなってこういう展開になるのかが益々謎になるFOMCなのでありました。

こーゆー時は実は議事要旨を見るとまたまた「あれ?」というような展開が待っている可能性が高いというのが有り勝ちな話でございまして、これはちょっと今回のFOMC議事要旨は相当真剣に読んでインプリケーションを引き出す必要があると思います。

で、その議事要旨の無い状態で(ネタにするのがまだ途中ですいませんが)バーナンキ議長の記者会見と声明文、SEPだけでインプリケーションを取ろうとすると多分こうなると思うのですよ。

つまり、FOMCの声明文での表現変化がそれほど強烈では無い(ただしポイントの部分を変えているという意味では必ずしも大した事では無い、とは言えません)上に、SEPでの見通しって結局の所目に見えて改善しているのが失業率の部分、そしてSEPでの将来のFF誘導金利見通しを見るとタカ派の人たちが金利水準をバサッと下げてきている、というセットに加え、昨日までの引用部分でも分かりますように「Taperingと利上げは別の問題ですよ」という事は強調している、というセットを素直に考えるとどういう事になるかと言うと、「オープンエンド買入についてはあっさり終了方向」で「バランスシート縮小はかなり慎重」となるでしょうなというのが伝わる上に、さらにポイントになるのは「正常化プロセスにおける利上げ速度については過去のペースよりもかなり遅くなる」という事になるんでしょうねという所で、一方で米国債券市場ではその辺りについて従来の出口政策におけるFFレートホイホイ上昇攻撃を想定したような感じになっているんじゃネーノと思われる節がありまして、たぶん米国債券市場的にはその辺がFRBとのメッセージの齟齬になっているように思えます。

とは言いましても、まあ最初に正常化ガーみたいなのを意識した場合って日本の量的緩和政策解除に向けた流れでも同じようなことが起こって、最初のいわゆるVaRショックの時って最終局面では5年が1%台まで上昇するというゲロゲロマーライオン相場を中期ゾーンでやっていた訳でして、日本のように元々のベースで物価上昇率が低くてそんなに金利正常化って言ったって中立金利だって低いでしょという国でもそういう事になるんですから、SEPで中立金利が3%を楽勝で上回る水準というのを示されている国では当初のアクションがそうなります罠とゆー所ではないかと思います。


○これはヘッドライン詐欺なのかどうか判らんが

[外部リンク] 3年間はデフレ脱却に集中=安倍首相
時事通信 6月26日(水)18時31分配信

『安倍晋三首相は26日の会見で、中長期的な政策課題に関し、「基本的には3年間はそこ(デフレ脱却)に集中したい」と表明した。』(上記URLより)

[外部リンク]
2013/6/26 18:35

『安倍晋三首相は26日夕の記者会見で、デフレからの脱却に関して「日本は15年間デフレ経済が続いていたが、脱却するのは歴史的大事業と言ってもよく、そう簡単なことでないと認識しているし、覚悟している」と強調した。そのうえで、参院選後の政権運営に関して「今後3年間は基本的にはそこに集中したい」との方針を示した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕』(上記URLより)

最初時事通信のヘッドラインだけしか見なかったのでヘッドライン詐欺なのかと思ったのですが、その後調べてみたらクイックでも「3年間はデフレ脱却に集中」というヘッドラインが出ているのですね。うんうん。

・・・・・・・・・えーっとですな、まあ安倍ちゃんの事ですから恐らく「デフレ脱却」というのは「景気を良くすること」という意味で説明していると思うのですけれども、このヘッドラインがそのまま海外とかに出ちゃいますと「2年で2%の物価上昇目標はどうなったんだ」という風に取られるリスクがある訳でして、もうちょっとこの辺の物言いというのは言葉を選んで頂いた方が吉かと存じます。

「物価目標2%達成」よりも手前の「デフレ脱却」を3年間かけて行うとかだと最早話が全然違いますがなという所でして、かの浜田先生はついこの前このように仰せだった訳ですし。

[外部リンク]
更新日時: 2012/12/05 09:08 JST

数か月だったのがいきなり3年とか随分話が違いますなおいおいという所ですけれども、まあ詳しい記事を見るとこういう話になっているので・・・・・・・・

[外部リンク]
更新日時: 2013/06/26 19:11 JST

『参院選後の政策課題としては「15年間続いたデフレから脱却をする、これは歴史的な大事業だといってもいい」と指摘。ねじれを解消した場合は「政治の安定を得た3年間、基本的にはそこに集中していく」と述べ、デフレ脱却など経済再生を最優先課題に取り組む方針を示した。』(上記URLより)

まあ憲法改正ガーとか戦後レジームの脱却ガーみたいな話はともかくとして経済優先という事を示したかった(本当にそうなのか選挙までの方便なのかは知らんけど)という事なのでしょうが、言葉遣いはもうちょっと慎重にして頂きたいものでありますな。最近の市場は米国の金融政策動向と新興国の資金フローと中国の短期金融市場などの動向に注目が行っていて、日本の話に関しては恐らくの所スルー状態になっているのでこのヘッドラインで相場が反応した気配が全くなかったのが不幸中の幸いという所ですけれども。

#逆さ絵会見ネタをやろうと思ったら何かFEDのページが重くて不具合モード(当方のPCか回線の問題のような気もしますが)で、格闘してたら時間が無くなってしまったので本日はパスですすいませんすいません
 


お題「市場雑談系メモ/バーナンキ議長会見ネタ続き」   2013/06/26(水)08:06:14  
  国会会期末ですな、関係者の皆様お疲れ様でした。

○市場雑談系メモ

・中国市場に振り回されて動いてましたな株価指数って

昨日の株式市場レビュー記事。

[外部リンク] 更新日時: 2013/06/24 15:38 JST

株式市場というかこちとら一部の個別株の他はインデックスの推移しか見ておりませんが(すいませんすいません)何か思いっ切り中国の株価指数が上がったり下がったりするとそれに反応するという感じで、(株の)前場引け辺りから中国の主要株価指数がゲロゲロになったと思ったら後場の寄りから株がGDしてあばばばばーになった後、中国株が下がるので更にうげげのげという感じになったと思ったら日本の引けに向けて戻ってきたのを見てホイホイと戻るとか、もうどんだけ中国市場のミラー展開やってるんだよという話ですが、

『東証1部の売買高は概算で22億9346万株、売買代金は1兆8962億円で、売買高はことし最低、代金は3月29日以来の低水準。値上がり銘柄数は769、値下がり852。国内新興市場では、ジャスダック指数 が0.7%安の88.97と反落、東証マザーズ指数が1.8%安の723.42と続落した。』(上記URLより)

つーことで売買代金2兆円割れですかそうですかとゆー所で、取引が低調な中で指数が上がったり下がったりしてたということですかねえわかりませんが。

一時は日本株が勝手に上がったり下がったりして世界の株価が日本株を見て連れて動いていた素敵な時期もあったのですが、こうやって他所様の動きのミラー状態になってああだこうだと振れるとゆー動きは何だか日本市場の中の人的にはちと残念だなあとか思うんですけどね。


・2年が一時0.15%ですと???

[外部リンク]
更新日時: 2013/06/25 15:53 JST

昨日は結局ブルフラットして終了したのですけれども、前場ほえーって感じで話題を攫ったのは上記URLの中にもありますが前場に2年が何と2毛甘の0.15%をマークしていたことですな。

前日の引け後に金先が謎の(後述)ゲロゲロになったのを引っ張って前場は金先など弱めで短いスワップとかも弱く(これはちょっと前から弱かった)それに引っ張られたのかどうか知らんですが、というかそれしか要因が無いのですが2年が0.15%とかマークしやがりましてナンジャソラ状態。中期が弱めに推移して何だかねえという感じ(その間超長期はど堅調)でございましたが、まあその後盛り返して日本相互証券の引けは0.135%(5糸甘)になっておりましたぞなもし。

まー何ですな、そもそも金先の謎のゲロゲロおよびその前の短い所のスワップとかもそうなのですけれども、結局の所海外要因というかドル調達要因から来ているようで、ちょうどそのタイミングが6月末という皆さんあんまりポジションを膨らませたくないまたは閉じたい時にぶつかったから話がややこしくなったという面があり、中国の短期市場がここもと何か訳の判らん金利ランコルゲをしているのもありとか、その前からEM市場が微妙にアレとか、まあどこが起点なのか微妙ですが、全般的に変調気味になっているのに6月末というタイミングが効いていたという事でしょうかね。

つまり、いつもならそんなポジションヘッジせんわボケというようなポジションのヘッジが入って見たり、そこまで安くなる前にカウンターの買いが入るわボケというような動きのケツが重くなってみたりというような感じで時期的要因でオーバーシュートしているんじゃないですかねえという話のようなのですが、まあ短期市場絡みの話でEMとかが絡んだ話になると中々全貌をイメージしにくい(EMの短期市場って勉強したいのですが中々フォローするのも大変でワケワカラン所が色々とあるので、というのはお前の勉強不足と言われるとぐうの音も出ませんが)ので底流に何があるんでしょというのは気にはしておきたいものでありまする。

#昨日の教えてジェネラル召喚呪文に対してご教授頂きました皆様には感謝感謝ですぅ


・で、チャイナ様ですがががが

[外部リンク]
更新日時: 2013/06/26 03:51 JST

『6月26日(ブルームバーグ):中国人民銀行(中央銀行)は25日、複数の政策手段を駆使して短期金融市場の安定を守ると表明するとともに、流動性の逼迫(ひっぱく)は和らぐとの見通しを示した。中国経済の流動性逼迫が解消されることが示唆された。』

『人民銀は短期市場の金利を安定させるため、複数の金融機関に流動性を供給したとの声明を、25日にウェブサイトに掲載。短期流動性オペや常設の融資ファシリティーなどの政策手段を使って市場の安定を確実にすると表明した。中銀はまた、商業銀行に対して流動性管理を改善するよう求めた。翌日物レポ金利が先週、過去最高に跳ね上がって以降で初めて、中銀は逼迫緩和に向けた行動を公に確認した。25日は先に、人民銀上海支店の幹部、凌涛氏が流動性危機は制御可能だと言明していた。与信拡大ペースが経済成長率を上回る中で、李克強首相は投機的な融資を中国の銀行システムから一掃しようとしている。』(以上上記URLより)

つーことでまあ金融緩和バブルヒャッハーとなっているのをどうやって潰そうかという中で蛇口捻ってみたら蛇口どころか首まで締まってエライコッチャという所なのでしょうけれども、締めるには締める方向なんですかね、良く判りませんけど。

まーこの辺のコントロールってよほど上手くやってガス抜きしながら締めて行かないと途中であばばばばーになってしまいますのでリスクはリスクですなあと思うのでありました。


○逆さ絵会見ネタの続きである(がその前に雑談)

逆さ絵会見ネタの続きではあるのですが、その間に雑談少々。

・市場の反応に対する連銀幹部の発言に関する雑考

[外部リンク] 2013/06/26 05:05 JST

[外部リンク]
更新日時: 2013/06/26 05:33 JST

月曜に引用した会見ネタの中で「良い金利上昇」発言アチャーというのがございましたが、FOMC、というか逆さ絵のおじちゃんが足元で何を根拠にしてQE3の縮小をしようとしているのか、という所が今一歩この会見テキストを読んでもワカランチ会長である、つーのは先日来申し上げた訳でして、さてこのような足元の動きをどう評価するのかというのが気になる訳です。

つまりですな、本当の本当に景気に対して超強気モードになっているのであれば足元の動きは「経済状況の好転を反映した金利上昇なので無問題」という話になるのですが、そうじゃなくて他の理由、つまり後任に向けた糊代論とか、そもそもオープンエンド緩和がやりすぎだったと思ってるとか、金融市場の不均衡(要するにバブル)対応だとか思っているのであれば、足元の長期金利上昇が景気に対して抑制的に働く点とのトレードオフを考えないと行けませんよねとなり、そうなりますと地均ししたけどまた火消ししないと行けませんねという話になります罠という話。

そういう中で月曜にダドリー(まだ熟読していませんが、というか多分土日にまとめて読むけど、要するに緩和縮小については露骨には言わないけど???という見解っぽい)やコチャラコタどころかタカ派分類のダラス連銀フィッシャー総裁まで足元の市場の反応について火消し発言をしていた訳でして、一連の火消し発言がドタバタ出てくる(まあダドリーは元々予定されていた講演でしょうけれども、コチャラコタとフィッシャーはわざわざ出してきたという動きですよね)辺りを見ると、まあスケジュール感を会見でぶち上げるという豪快プレイを炸裂させた逆さ絵おじちゃんですけれども、やはり地均しして地割れみたいな阿呆なことにならないようにしないといけませんねという認識はあるんでしょうなあと思われる所です。


・出口も難しいがオープンエンドの場合規模縮小も難しいのでしょうな

でまあ前から申し上げておりますように、一つの推測として「オープンエンド緩和拡大」という政策はやはり非伝統的政策の政策技術論的に運営が難しい、ということが判明したから今回の地均し開始という話も背景にある、というか実はこれが最大のファクターじゃねえのかという気が段々してきた今日この頃。

つまりですね、そもそも非伝統的政策は実行するのもまあ色々と大変でうsが、それはそれとしましてやはり何と言いましても出口政策の方がより難しい訳でして、まあ通常の「期間と量を定めてどどーんとバランスシート拡大」という政策の場合、とりあえずケツがあってそこで見直しという形で勝手に中断してくれるのですが、オープンエンド政策の場合何もしないと緩和が無駄に拡大し、それを「中断」するだけでも直近のようにエネルギーとフリクションが発生するという事でありまして、まあ逆さ絵先生が身を切ってその辺を示してくれた、というのが足元のインプリケーションではないかとまあ斯様思っているのですよ最近は。

もちろん本来はオープンエンド政策なので毎回の政策会合の度に増やしたり減らしたりして「アジャスト」するという事ができるというのがオープンエンド政策導入時点の触れ込みではあり、確かに毎回点検を続けているのですが、そうは言いましてもそれこそFOMCの度に買入額を増やしたり減らしたり、というのはやはり政策技術論的に無理がありまして、それこそ毎回のようにアジャストした日には金融政策の不確実性が拡大という事になって市場に対する変なボラティリティを高めるという話になるのでしょうと思われます。

とまあつらつら考えますと、非伝統的政策として緩和度合がオープンエンドで拡大する、というような政策運営というのは「政策のExit」というのを考えた場合にやらないほうがベターな政策なのじゃないのとか思うのですけれどもどうでしょうかね。


ということで会見から続きを少々です。FINAL版になっています。

[外部リンク] 『ROBIN HARDING. Robin Harding from the Financial Times. Mr. Chairman, you’ve always argued that it’s the stock of assets that the Federal Reserve holds which affects long-term interest rates. How do you reconcile that with a very sharp rise in real interest rates that we’ve seen in recent weeks? And do you think the market is correctly interpreting what you think is most likely to be the future path of the Federal Reserve’s stock of assets? Thank you.』

ストック効果と言っているのに金利急騰とは?と言われるとそらまあ確かに。

『CHAIRMAN BERNANKE. Well, we were a little puzzled by that. 』

少々驚いているとな!

『It was bigger than can be explained I think by changes in the ultimate stock of asset purchases within reasonable ranges. So I think we have to conclude that there are other factors at work as well, including, again, some optimism about the economy, maybe some uncertainty arising.』

月曜に引用した部分にもありましたが「景気への楽観拡大」「FEDの金融政策に対する先行き見通しに一部不確実性があると市場が考えている」というのが長期金利上昇の理由とな。

『So, I’m agreeing with you that it seems larger than can be explained by a changing view of monetary policy. It’s difficult to judge whether the markets are in sync or not.』

ふむ。

『Generally speaking though, I think that what I’ve seen from analysts and market participants is not wildly different from what, you know, the Committee is thinking and trying to-as I try today to communicate.』

ほうほうそれでそれで?

『I think the most important thing that I just want to convey, again, is that it’s important not to say “this date, that date, this time,” it’s important to understand that our policies are economic dependent and, in particular, if financial conditions move in a way that make this economic scenario unlikely, for example, then that would be a reason for us to adjust our policy.』

ということで、ここでは強力に「our policies are economic dependent」という話をしているのですが、まあそうは言ってもだったら別に日付を言わなくても良いだろと思うのでして、この辺は福井の俊ちゃんモードになっているなあという気もする所でありまする。まあそういうの考えないで素で別に言っても問題無いだろと思ってスケジュール感を出したという可能性は無いではないが、さすがにそんなアホウな事は無いと思いますので。


・スレッドショルドとトリガーに関する質問

一つ飛ばしてこんなのを。

『CRAIG TORRES. Greetings, Mr. Chairman. Craig Torres from Bloomberg. I’d like to push for a little deeper explanation on thresholds and triggers.』

『CHAIRMAN BERNANKE. Sure.』

それでどうなる?

『CRAIG TORRES. The forecast and the mysterious dots kind of don’t map into the unemployment forecast. We see more-gradual rate rise going out into time. People moving to the right, at least one person, on when they expect the rate to increase, and yet, unemployment’s going to fall to 6.5 percent in 2014. I also note that labor force participation isn’t in that great shape, and you, in fact, have been a big believer that a lot of the exit from the workforce is related to weak demand, not structural factors.』

何かSEPの見通し強くね?ということですねわかります。

『So here is my question. Can you explain a little bit more-you know-maybe is the threshold too high? And I’ll point out that the Vice Chair and two other people who used to work here have done significant research on, maybe you need to let the employment rate fall much lower to pull these people back into the labor force. So I’m wondering if you can expand on that.』

つーことで逆さ絵おじさんの答え。

『CHAIRMAN BERNANKE. Well, it’s a great question and-but the-what you pointed out, the difference between the little dots and the forecast actually illustrates the point, which is, remember, the 6-1/2 percent is a threshold, not a trigger.』

ということで6.5%の失業率はトリガーでは無いというのをここからまた強調します。

『In other words, when we get to that point, we will then at that point begin to, you know, look at whether an increase in rates is appropriate, and among the things we would take into account, first of all, is inflation, and inflation obviously is very low and expected to stay low. Secondly, we would be taking into account, does that unemployment rate fairly represent in some sense the state of the labor market? And, as you pointed out, we have underemployment, part-time work, people leaving the labor force, reduced participation, long-term unemployment, a number of factors which suggest that maybe the 6.5 percent is a little bit-not exactly representative of the state of the labor market at that point.』

失業率だけを見るのではなく、労働市場の総合的な判断をする、といういつもの話をまあ丁寧に説明しています罠。

『So, first of all, since it is a threshold and not a trigger, we’re entirely free to take all that into account before we begin the process of raising rates, and that’s what the diagram suggests. People are saying that unemployment will be at 6.5 in late 2014 or early 2015, but they’re saying that increases in rates may not follow but several quarters after that. In terms of adjusting the threshold, I think that’s something that might happen. If it did happen, it would be to lower it, I’m sure, not to raise it.』

ということで、まあここらの質疑応答を見ますと「金利引き上げ」に関してはQE3の規模縮小とは別途にして話を分けよう、という説明を一生懸命行っているという感じなのですが、その一方で足元では米国金利は2年が今朝は0.4%に上昇してみたり5年とかへろへろになってみたりと、中々その辺の分離してちょという話は伝わらないわなと思いますが、まあこれは正直言って日本の出口政策地均しの時もそうでしたけれども、「量と金利は別物」という理屈は中々市場には通じないものだと思いますよ。

#という所で時間切れになったのは本来マクラの積りの雑談が長くなったからですすいませんすいません
 


お題「市場雑談メモ/米国の連銀総裁が色々コメントを/岩田副総裁インタビューキタコレ」   2013/06/25(火)08:04:45  
  色々と別のネタが投下されたので予定を変更して先入先出でお送りします(汗)。

ところで今朝はおはぎゃーなのか一旦おはぎゃーではなくなったのかが最早わかりません><

○それはそれとして金先がアレだった件

えーっとですな、まあここもと新興国のマネーフローガーとか中国の短期市場金利ガーとかみたいな話が暫く前からあったと存じますが、今一歩ワカランチ会長な所もあって(ちなみに日銀のペーパーで少々前に中国の短期金融市場というか金融調節というかみたいなのがあったと思う)スルーしておりましたら、昨日の金先がアレ。

ユーロ円金先ってまあずーっと貫録の安定状態でして、例えば2014年6月限でしたら5月の長期金利ゲロゲロマーライオンの辺りでそれまでの0.23%レベルから0.25%とか0.26%とかのレベルに売られましました(一番安かったのが5月31日の0.270%)が、まあ0.25%から0.26%レベルの所で貫録の安定推移だったのですな。

ところが昨日は場中からちと怪しげな下げ方をしていて東京引け時間に掛けて1.5ティックとか下げておったのですが、欧州タイムに入って当限(現在の当限は2013年9月限)以外の金先が盛大に売られて夕方には2014年6月限で何と0.3%台への下落(軒並み4ティックの下落)となっておりました。

まあ普通に考えて今の状況でTIBORが上昇するような地合いにも見えず、大体からして国内円の短期金融市場は盛大に当座預金残高が積み上がり(ただし財政要因での資金余剰の為供給オペを抑えている分だけ足元需給はやや悪い)、まあファンディングで誰かの首が締まっているなどという話どころか気配も1ミリも無いという状況ですし、動いた時間が時間なので国内要因じゃなくて海外要因なのかねとか思いますが、それにしましても?????な動きだったのでメモメモ。

で、この原因誰に聞いてもよく判らんという答えしか返ってこないのですが実際の所どうなっているの教えてジェネラル!


○米債が一時2.66%とかに上昇とな&当局者の発言がうじゃうじゃ

[外部リンク] 2013/06/25 05:09 JST

『6月24日(ブルームバーグ):米国債相場は下げを埋める展開。利回りが2011年以来の高水準となったことで買いが集まった。またダラス連銀のフィッシャー総裁が、投資家は金融当局による資産購入縮小の計画に過度に反応すべきではないとの見解を示したことも材料視された。』(上記URLより)

ということで、地均し開始したら中国などの影響もあっていきなり地割れモードとなってしまいましてナンノコッチャという感じですが、タカ派のフィッシャー先生が何を仰せと思ってニュースヘッドラインを読んでもワケワカラン。

[外部リンク] 更新日時: 2013/06/25 04:15 JST

[外部リンク]
更新日時: 2013/06/25 03:26 JST

どっちですねんという感じですが、つまりまあ地均しは地均しなのですが、おまいら今やっているのは地均しなんだからそんなに慌てるんじゃないという話をしてるんでしょうなあとゆー所で、こうなってきますと益々俊ちゃん時代の地均しでどういう反応してましたかねという話の研究(というかただの思い出し)が必要という事ですかね。俊ちゃん時代との違いとかも考えながらですかな。まあこれから追々纏めてみたい所です。

でまあそれはそれとしまして、何か色々な人が色々と発言していてフォローが全然追いつかないという状況ですのでURLを貼っておきますね。ちなみにダラス連銀のページに行ったのですがそれらしきものは見つけられなかった(あたくしが見つけられなかっただけの話であったらすいません)のですが他の人も・・・・・・・・


○ということでコチャラコタ総裁のコメント超斜め読み

コチャラコタ総裁
[外部リンク] Statement: Recent FOMC Communications as a Part of Appropriate Monetary Policy
Narayana Kocherlakota - President
Published June 24, 2013

『In this note, I emphasize that recent Federal Open Market Committee communications are consistent with an appropriately accommodative monetary policy strategy. However, I argue that the Committee’s communications have provided insufficient detail about how its policy strategy will play out when the recovery is more advanced. I describe how the Committee can reduce residual policy uncertainty, and so better achieve its goals, by providing this missing clarity in future communications.』

『The views expressed are my own and not necessarily those of any other FOMC participant.

I begin by describing some key aspects of what I see as the appropriate response of asset purchases and the fed funds rate target to the evolution of economic conditions. (By medium-term, I mean one to two years ahead.)』

つーことで、FEDのコミュニケーションは緩和的な金融政策ストラテジーに対して適切だが、一方で今回の逆さ絵のヤローが言い出した件に関しては出口政策に対して不十分なディテールを与えているという問題があるぞなとかそんな主張のようで。

『In both cases, I am describing thresholds, not triggers. Thus, depending on economic conditions and assessments of policy effectiveness, it may be appropriate for the Committee to buy additional assets even after the unemployment rate falls below 7 percent. And, depending on economic conditions, it may be appropriate for the Committee to keep the fed funds rate extraordinarily low even after the unemployment rate falls below 5.5 percent.』

スレッドショルドはトリガーでは無く、総合的に判断すれば資産買入は失業率が7%割っても継続するし、異例の低金利政策は失業率が5.5%以下になっても継続するのが適切ですよとか仰せなのですが、まあ前からそんな話をしておりますなこの先生は。

『The threshold unemployment rate for the fed funds rate indicates that highly accommodative monetary policy remains appropriate until the unemployment rate falls below 5.5 percent (given that the inflation outlook and inflation expectations satisfy the conditions described above). Why then is the threshold unemployment rate for asset purchases as high as 7 percent? Asset purchases are a relatively novel monetary policy tool, and the benefits and the costs of additional purchases are correspondingly uncertain. Given those uncertainties, I view it as appropriate to allow for the possibility that the Committee may choose to stop using this tool before the economy has fully normalized. As I emphasized above, the 7 percent marker is only a threshold. It may well be that the Committee’s overall economic outlook and degree of confidence in an asset purchase tool would lead it to buy additional assets when the unemployment rate is below 7 percent.』

そんな主張のコチャラコタ総裁からすると7%というのはちょっとねえという話をしているのですが、ちょっと斜め読みしただけだと謎なのがこの次のパラグラフ。

『I view the above policy strategy as appropriately accommodative. At the same time, I see no contradiction between this appropriately accommodative policy strategy and the forward guidance announced in last week’s FOMC statement and Chairman Bernanke’s recent press conference remarks.』

ほえ?

『The FOMC statement expresses the Committee’s intention to keep the fed funds rate extraordinarily low at least until the unemployment rate falls below 6.5 percent, as long as the medium-term inflation outlook is below 2.5 percent and inflation expectations remain well anchored. The above policy strategy also calls for the fed funds rate to remain extraordinarily low in these circumstances.』

まあ確かに「買入ペースの縮小は引き締めにあらず」というロジックで話をしているし、買入ペースの縮小と金利の話は別という話もしているのですが、しかしながら地均しモードという状況の下ではどうなんでしょという気もするのでコチャラコタ総裁のこの辺の「物わかりの良いトーン」というのは少々どころかだいぶ前半部分と話が噛み合っていないような希ガス。

『In his press conference remarks, Chairman Bernanke made reference to the Committee’s expectation that it will keep buying assets through mid-2014, when the unemployment rate is anticipated to be in the vicinity of 7 percent. This expectation is also consistent with the above policy strategy, which specifies that asset purchases should continue at least until the unemployment rate has fallen below 7 percent.』

逆さ絵が言っているのはFOMCの経済「見通し」と整合的な資産買入政策に対してリファレンスを示しているものでありますという感じでして、先ほどと同様に前半部分のハトハトモードと何か整合性がががが。

『To sum up: I have described how recent FOMC communications are consistent with an appropriately accommodative monetary policy strategy. However, these communications do leave the public with large amounts of residual uncertainty about the Committee’s likely course of policy choices when the recovery is more advanced. The Committee could better achieve its policy goals if it were to reduce this uncertainty through communicating more information about its likely reactions to additional economic eventualities. I look forward to working with my colleagues to augment our communications in this fashion, and thereby ensuring a faster return to full employment in the context of price stability. 』

最後に纏めがあるのですが、(実はその前に1つパラグラフがあるのだが華麗にスルーしている)どうも(その前のパラグラフで実は説明しているっぽいのだが斜め読みだとイマイチ判らんのでスルーね)出口政策に関するコミュニケーションについてはちょっと今のだとミスコミュニケーションになりはしませんかね、というような話をしているようで。


○ブラード総裁怒りの反対理由表明

[外部リンク] JUNE 21
President Bullard’s Comments on Recent FOMC Actions

こういうのを出すのはラッカー怒りの反対先生の専売特許だと思っていました(違)。

『ST. LOUIS - Federal Reserve Bank of St. Louis President James Bullard dissented with the Federal Open Market Committee decision announced on June 19, 2013. In his view, the Committee should have more strongly signaled its willingness to defend its inflation target of 2 percent in light of recent low inflation readings.』

というのは声明文にもありました。

『Inflation in the U.S. has surprised on the downside during 2013. Measured as the percent change from one year earlier, the personal consumption expenditures (PCE) headline inflation rate is running below 1 percent, and the PCE core inflation rate is close to 1 percent.』

物価上昇率が下がってきていますよと。

『President Bullard believes that to maintain credibility, the Committee must defend its inflation target when inflation is below target as well as when it is above target.』

したがってインフレをターゲットに近づけていくという強い表明が必要である。とまあ極めてシンプルなご意見。

『President Bullard also felt that the Committee’s decision to authorize the Chairman to lay out a more elaborate plan for reducing the pace of asset purchases was inappropriately timed.』

逆さ絵のプレコンでの出口政策トークについては「Committee’s decision」だったのね。でまあそれに対しては当然ながら不適切なタイミングと。

『The Committee was, through the Summary of Economic Projections process, marking down its assessment of both real GDP growth and inflation for 2013, and yet simultaneously announcing that less accommodative policy may be in store.』

そうですな、SEPで強くなってたのって失業率見通しだけなんですよね〜。

『President Bullard felt that a more prudent approach would be to wait for more tangible signs that the economy was strengthening and that inflation was on a path to return toward target before making such an announcement.』

したがってもっと強い経済指標を確認してからの方が適切、とこれまた直球ストレートな反対。

『In addition, President Bullard felt that the Committee’s decision to authorize the Chairman to make an announcement of an approximate timeline for reducing the pace of asset purchases to zero was a step away from state-contingent monetary policy.』

ブラードさんが以前から強調しているstate-contingentな金融政策に対して逆さ絵の漫談は道を外しているとキタコレ。

『President Bullard feels strongly that state-contingent monetary policy is best central bank practice, with clear support both from academic theory and from central bank experience over the last several decades. Policy actions should be undertaken to meet policy objectives, not calendar objectives.』

『While President Bullard found much to disagree with in this decision, he does feel that the Committee can conduct an appropriate and effective monetary policy going forward, and he looks forward to working with his colleagues to achieve this outcome.』

ということで、まあ仰っていることは一々筋が通っていまして全くもってそうですなという所なのですけれども、恐らく先般来あたくしが申し上げている想像(妄想)が正しくて「まずはオープンエンドの買入を何とか片を付けておかないとマズーだろ」というのが先にあると今のような感じになってしまいますわな、という所でしょうかね。



○ダドリー総裁の講演・・・・・・・はさすがに読めない

[外部リンク] 2013/06/25 01:36 JST

[外部リンク] Why Financial Stability is a Necessary Prerequisite for an Effective Monetary Policy
June 23, 2013
Posted June 24, 2013

何か下の方で日本の金融政策の話もしているようですが、別に今の金融政策出口戦略の話に関連するような話を直接的にしているようではなさそうな気もするが良くワカランチ会長。



○岩田副総裁インタビューキタコレ!!!!

キタコレ!!
[外部リンク] 06月 24日 22:55 JST

『[東京 24日 ロイター] - 日銀の岩田規久男副総裁は24日、ロイターとのインタビューで、追加の金融政策対応が必要となる経済・物価の下振れ判断について、予想インフレ率が長期的に低下し、安定的な物価上昇率2%の中長期的な達成が困難となるケースを指摘した。短期的な経済・物価の変動には対応しない姿勢を示しながら、上下双方向のリスクに対応する用意も手段もあると語った。米リーマン・ショックのような危機が再び発生した場合は、収束まで短期的な流動性供給を行う考えを明らかにした。岩田副総裁がメディアとのインタビューに応じるのは、今年3月20日の就任以来、初めて。』(上記URLより、以下同様)

とのことですが、講演の前にインタビューが先に来ましたが、佐藤審議委員の時はブルームバーグだったので今度はロイターということですか、良くわかりませんが。

で、金融緩和政策の効果についてはこんなお話を。

『<異次元緩和で需給バランス改善すれば、緩和効果の好循環に>

岩田副総裁は、4月4日に導入した異次元緩和といわれる「量的・質的金融緩和」について、2%の物価安定目標の早期達成を日銀が強く約束していることが重要と強調し、これを大前提に長期国債の大量買い入れによってマネタリーベースを増加させていくことで「予想インフレ率が高まっていく」と説明。実質金利の低下によって、時間の経過とともに設備投資や住宅投資が増え、株高・円安を通じた資産効果や輸出の拡大などで需給バランスが改善。徐々に賃金や物価に波及し、「予想インフレ率が一段と上がり、実質金利が下がって、設備投資などを刺激するという効果を繰り返す好循環の過程に入っていく」と自信を示した。』

MB増加すると予想インフレ率が高まっていく、という最初の所が引き続きアレですが、その最初の所をネグりますと(おいおい)はあそうですかという話ですな。

で、引用は記事の順序と異なりますが(理由は後半になるとただのあたくしのツッコミコーナー(またの名を悪態)になるから)追加金融緩和に関してはこのような説明です。

『<経済・物価リスクは上下に存在、期待インフレ・実質金利を注視>

経済・物価の先行きをめぐるリスクは「下振れも上振れもある」と述べ、追加の政策対応が必要となるようなケースは中長期的な観点で判断し、「特に予想インフレ率が長期的に低下し、安定した(物価上昇率)2%に中長期的に到達しないような場合」と説明。経済・物価が「短期的に下振れることはいつでもあり得る」とも述べ、「中長期的なトラック(経路)に乗っているかどうか、それによって実質金利が下がるかどうかだ」と短期的な経済・物価の変動での追加対応に否定的な考えを示した。』

で、ちょっと飛ばして引用しますと、

『リーマンショックなど危機が発生した場合の対応については「短期的な流動性対策を危機が収まるまで行うことはあり得る」と言明。「危機対応はいつでも準備しており、監視・モニタリングもしている」とし、「信用秩序の維持と物価の安定は日銀の2つの目的なので、信用秩序が崩れるときは通常の金融政策とは別途に対応する」と述べた。』

ということで、まあ普通に考えますとそう簡単に追加緩和という話にはならないものの、経済に短期的ショックがあった場合には何らかの手段を取る、ということで、まあここは「必要な政策は全て投入しました逐次投入はしませんよ」という話と整合的なので仰る通り。しかもこれは前からの岩田さんの主張に整合的ですが、経済ショック対応じゃない方の金融緩和の場合、リスク性資産を買うよりも国債(長期国債)を購入するというのも従来の説明通りですね。


というのが大体政策インプリケーション部分でして、以下は政策インプリケーション部分もあるような気がしますが単なるアタクシのツッコミコーナーです。

『<異次元緩和、実体経済に影響及ぼす芽が出始めている>

予想インフレ率の上昇を受け「マインドが改善する効果はすでに出ている」ほか、先行して改善している消費に続き、生産も増加していると指摘。有効求人倍率など雇用関連指標も改善している点を挙げ、「いろいろなところで緩和効果があらわれ、前向きな行動が出てきている」と語った。このように異次元緩和はすでに実体経済にも影響を与えているとしたが、現状は「実体経済に影響を及ぼす芽が出始めている段階」とし、今後さらに効果が広範に及んでいくとの認識を示した。』

えらい速い勢いで効果がでるんですね、いやまあどうでもいいですが。

『物価安定目標のカギを握る予想インフレ率の今後の動向では、物価連動債から試算したブレークイーブンインフレ率(BEI)は調整過程にあるが、同インフレ率からみた実質金利は「現在マイナス」と強調。「インフレ率は、民間アンケートなどで以前は下がるという見通しだったものが、上がるという予想に変わってきている」と語った。』

>「インフレ率は、民間アンケートなどで以前は下がるという見通しだったものが、上がるという予想に変わってきている」
>「インフレ率は、民間アンケートなどで以前は下がるという見通しだったものが、上がるという予想に変わってきている」
>「インフレ率は、民間アンケートなどで以前は下がるという見通しだったものが、上がるという予想に変わってきている」

・・・・・・・・・・・・・・そ、そうなのかと思って思わず金融経済月報を確認したのですが、直近の金融経済月報([外部リンク] 物価がゼロ近辺に上昇するとフィリップス曲線が上方にシフトするなら何でこの前の物価上昇の時にはフィリップス曲線が上方にシフトしなかったんでしょうかねえという考察が無いと、結局の所同じ事の繰り返しになるだけのような気がするんですけれども・・・・・・・・・・

『さらに名目成長率目標を達成するために必要なマネタリーベースの伸びを推計するマッカラム・ルールなどに基づけば、2%達成は「今の緩和ペースで2年程度、2015年4─6月期になる計算だ」と試算した。』

あーもしもし、かつて副総裁当座預金残高を70兆円から80兆円に早期に持って行けば来年半ば、すなわち2014年半ばには達成可能という話をしていたと存じますが、どさくさに紛れて何で1年先送りしておりますのでしょうか。

なおご参考の過去の駄文はこちら
[外部リンク] 06月 24日 23:09 JST

まあふーんという感じですが、最後に盛大なオチがががが。

『──副総裁として実務を担ってみての感想。

「日銀内のさまざまな部局を時間の余裕があるときに見て回っている。外部にいたときは金融政策の観点でしか日銀をみていなかったが、信用秩序の維持がなければ物価の安定もできない。そのためにはさまざまな人々の仕事、下支えがある。例えばオペについても、外部にいたときは簡単だと思っていたが、実務はそのような簡単なものではないとわかった。日本銀行の実務に対する理解を深めつつある状況だ」』(上記一問一答の方の記事URL先より)

>例えばオペについても、外部にいたときは簡単だと思っていたが、実務はそのような簡単なものではないとわかった。
>例えばオペについても、外部にいたときは簡単だと思っていたが、実務はそのような簡単なものではないとわかった。
>例えばオペについても、外部にいたときは簡単だと思っていたが、実務はそのような簡単なものではないとわかった。

・・・・・・・・・・・orzorzorzorzorz

えーっとすいません、先生って金融政策論で何年どころか十何年じゃ効かなくメシ食っておられたと思うのですけれども、まさか今までの政策提言は実務上のフィージビリティーを何も考慮に入れずにおこなっていたとでも仰せなのでしょうか。

まあしかし何ですな、

>日本銀行の実務に対する理解を深めつつある状況だ
>日本銀行の実務に対する理解を深めつつある状況だ
>日本銀行の実務に対する理解を深めつつある状況だ

素直にこういう発言をする辺り、岩菊先生って実に正直で人柄は良いんだろうなあとは思われるのですが、金融政策論議でああだこうだと日銀の事をケチョンケチョンに仰っていた方がこういう風に言ってしまってどう見られるのかねとか気になるんですけど、そういうのを委細気にせずに平然と言えると人生楽しいだろうなあと思うのでありました。いやマジで。
 


今朝のどらめもん サーバートラブルでご迷惑をおかけします   2013/06/24(月)08:02:00  
  http://ameblo.jp/fpeye  


お題「FOMCレビュー雑考(たぶんその1)/雉も鳴かずば撃たれまい/市場雑感だが輪番効果ェ・・・・・」   2013/06/21(金)08:03:30  
  色々と考えさせられました・・・・・・・
[外部リンク]

それはそれとしておはぎゃあございます。
[外部リンク]
更新日時: 2013/06/21 05:43 JST


○FOMCレビュー雑談というか雑考メモ

まあ何ですな、昨日はFOMC関連の文書読むだけで終わってしまったのでちょっとだけ備忘メモを置いときます、つーか週末にプレコンの文書とか真面目に読みながら考えるベースとして今つらつら考えている雑考なんすけどね。

まずですな、そもそも何で今回緩和ペース縮小という話になったのかというのは正直プレコンを見ながら解釈するしかないのですが、「経済が予想通りに言った場合の時期的な話」は明示的に出ているものの、その背景に関する講釈記事があまり見られない所からしてプレコン読んでもイマイチワカランチ会長なのじゃネーカという希ガス。

その点ではブラード総裁の反対の方が筋は通っている訳で、物価がややディスインフレ傾向になっている中で何故Taperingなのというのはどうも難しい話で、そこが難しいとなると経済の状況がどうなった場合にFRBがどう反応するのか、という点が正直読みにくい。一方で時期に関しては無駄に詳しく説明しているので、「何もなければ」Taperingなのは判るのですけれども、そもそもその「何もなければ」というのの定義づけがどうも解釈に困る面があって、物価なのか失業率なのか雇用者なのかその他の状況なのか、というのがどうにもこうにも判らんぞなもしですよねとゆー所なのが気になる点。

つまり、「そもそもの背景」と「今後の反応係数」の双方が今回の声明文だけ見ると正直ちょっとどころではなく曖昧になっている訳でして、まあその辺を積極的に曖昧にするという戦略も有りは有りなのでそれならそれでも良いのですけれども、まあプレコンの内容の他には所謂執行部系と見られる人たちや、ハト派系と見られる人たちの講演などを今後見ていくしかないのかなと思います。

でまあ従来からの話から類推すると、一つ想像できるのは「オープンエンド緩和というのはやり過ぎだった」という認識が共有されているんじゃネーカという事でありまして、まあ確かにあの打ち込んだ時期は米国から見たらテールリスク地雷(欧州とかフィスカルクリフとか)状態だったから市場に金融緩和ヒャッハーマインドを起こさせる為に実施したという話だとは思うのですけれども、期限と額を切らないで放置しておくとドンドン緩和が拡大するというオープンエンド方式はその手のテールリスク地雷が除去されたと思われる中では逆に緩和の大安売り過ぎになる、という事に気が付いたんでしょうなあ。

などと思っているのですが、まあこの辺全てアタクシの妄想の話ではありますので、そういう辺りを念頭に置いてプレコン読んでおきたいなあと思うのでした、という雑談でしたすいませんすいません。



○国会半期報告ネタ

19日にはこのようなネタがございました。
[外部リンク] 06月 19日 18:26 JST

『<異次元緩和、2年間動かさないということではない>

黒田総裁は、4月に導入した「量的・質的金融緩和」について「極めて大規模」とし、日銀が掲げる2%の物価安定目標を2年程度で達成するために必要かつ十分な措置との考えをあらためて示した。一方で、金融政策の利点は「機動性と弾力性」とも述べ、経済・金融情勢が変化すれば「当然ながら、それに対応した措置、調整を行う」と表明。異次元緩和は「一切、2年間動かさないということではない」とし、「経済・金融の状況が大きく変化し、4月に決めたものが不十分あるいは過剰であれば、必要な上下方向の調整は考えられる」と語った。』(上記URLより、以下同様)

いやまあ仰ることは確かにその通りでして、そらまあ状況が大幅に変化したら当然それに合わせて調整をするというのは当たり前の話なのですが、「機動性と弾力性」とか「上下方向の調整は考えられる」とか一々そういう事を言わんでヨロシと思うのでありまして、そーゆー話をしちゃうから「2年で2%に必要な事は全て実施した」んじゃ無かったんでしたっけ???となって金融政策の先行き予見可能性が下がってボラの上昇に寄与するんですけどねえというような話って判ってるのかなあと思うのですよ。

『<金利上昇回避に全力、固定オペ延長も選択肢>

不安定な地合いにある円債市場の状況についても、長期金利の高騰回避に最大限努力するとの方針を強調。具体的には、国債買い入れの弾力化によるボラティリティの上昇回避に努めるとともに、必要と判断すれば固定金利オペの期間延長をあらためて検討する可能性があることを示した。』

えーっとですね、こういう辺りも「ぶれている」感を外に向かって出してしまう話でして、まあ記事に出ている話(国会の発言は後日の会議録見ないと判らん)を色々と読んで繋ぎ合わせますと、たぶん黒田さんって全然ぶれていなくて2年で2%物価目標達成に関しても海外経済が牽引して国内景気が回復基調を強めるという見方に関しても自信満々なんだろうなあと思われるのですが、この手のニュースヘッドラインを色々と流されますと、発言全部を一々確認して動く訳でも無い市場の中の人としましては、やはり「あれ?」というような動きをしたくなるというものでありまする。

『固定金利オペは現在1年以内となっているが、2年以上に延長すれば「ボラティリティの抑制により効果的だ」とし、「未来永劫やらないということではない。必要性が出れば政策委員会で審議し、賛成が得られれば1つのツールにする」と選択肢にあげた。』

必要があれば必要な措置を実施する、というのは当たり前の話ではあるのですが、こうやって具体的な政策に関して具体的にああだこうだ言ってしまうと、この前の「必要な措置は全部実施した(キリッ)」というのがぶれてきているんじゃないか的な解釈を生みやすくなるので、2年オペ見送りに関しては「そもそも2年で2%達成するんですけど何か?」というスタンスを貫いた方が良いと思うのですけど。

『6月会合で延長を見送った理由については、足元で市場が落ち着いてきていることに加え、長期の資金供給によって政策意図が誤解される懸念もあったことを明らかにした。その上で「現在のマンデートの中で努力して安定を図るということだ」と説明した。』

市場のボラに関しては調節技術の問題というよりは金融政策によって何をどうしようとしているのか、という点に関する市場に対する部分の説明が色々と複雑骨折をしている所にそもそもの問題が有ると思うのですけど、その辺判って技術論の話に逃げているのか、素で判っていないのかというのが非常に????、というかこのオッチャン後者じゃネーノと思われてしまっているだろうなあというのが致命傷になり兼ねないと思うのですよね。


つまりですね、

[外部リンク] 公開日時2013/6/19 14:46

『量的・質的金融緩和のもとで想定する金利水準について様々な解釈があることについては、「大量の国債購入で国債保有のリスクプレミアムを押し下げ、全体として金利に対する下方圧力が累積的に強化することは間違いない」と語った。一方で、「(予想物価上昇率が)マイナスのデフレ期待から2%の物価上昇に向けて上がっていく局面では、常に名目金利が下がらないと実質金利が下がらないというのではない」と指摘。ある程度の名目金利の上昇はやむを得ないとの見方を示した。』(上記URLより、以下同様)

結局ですね、フィリップスカーブを大きく上方にシフトさせるような「期待の転換」を行おうとしている中で、その「期待の転換」が予期した通りに達成できたら、そらまあ金利も大きなシフトを伴うもんでしょうし、そういう文脈で名目の金利が上昇したのであれば、それは金利上昇が失敗なのでも何でも無くて、金融政策による期待転換の成功を意味しますよね、という話だと思うのですが、その間に「イールドカーブを下方に押し下げる」だの「長期金利に低下方向の効果を与える」だのというような威勢の良い話を異次元緩和ローンチ前およびその直後に連発していたのが話をややこしくしている要因ですよね。

大体からして「ポートフォリオリバランス効果」の説明にしたって「日銀が(従来の短めの国債では無くて)長期の国債を買う事によって金利に低下圧力を掛けて他のリスク性資産への投資を促す」というような話ですけれども、これだって名目の話をしているのか実質の話をしているのか判りにくいのですよ。

『黒田総裁は名目金利から期待インフレ率を引いた実質金利を重視している立場を改めて強調した。そのうえで、金利上昇を容認するような発言があったことに関して「日銀の量的・質的金融緩和の意図について誤解や混乱を招いた。大変遺憾であるし、反省している」と述べた。』

反省云々が昨日の金融ファクシミリ新聞にデカデカと出ていましたが(^^)、実質金利重視なら最初からその辺を踏まえた説明をしなはれと思うのであって、そもそもオッサン最初は金利を全体的に叩き潰して効果が出るみたいな話をしてたし、だからこそそれを受けて債券市場があんな反応したんだぞという辺り、本当に判っておいでなのかというさっきと同じ問いになるのでございますけれども・・・・・・・・・・・

『債券市場の流動性が低下したとの見方については、「5月に入ってからは流動性が低下し、ボラティリティーが上がっているという感じはしない」と反論。「(市場の動きを)十分に注視して、ボラティリティーが拡大しないように適切に対応したい」と述べた。』

>5月に入ってからは流動性が低下し、ボラティリティーが上がっているという感じはしない
>5月に入ってからは流動性が低下し、ボラティリティーが上がっているという感じはしない
>5月に入ってからは流動性が低下し、ボラティリティーが上がっているという感じはしない
>5月に入ってからは流動性が低下し、ボラティリティーが上がっているという感じはしない
>5月に入ってからは流動性が低下し、ボラティリティーが上がっているという感じはしない

・・・・・・・・・・・・・・・・・・おいこら長期金利が0.60%近辺から一気にゲロゲロマーライオンになったの何時からだと思ってるんだクイックでもブルームバーグでも自分で叩けやああああ!!!!!!

まあ残念なことに「」書きですからさすがにこの発言って本当に言ったんでしょうなあと思われるのですけれども、こういう事を平気で発言しちゃいますと、発言を見た債券市場の中の人たちから「ああ金利市場を判っていないし興味もないんでしょどうせ為替の人ですからねえ」という認識を与えてしまうリスクを大きく高め、その結果として日銀が色々と説明しても鼻毛抜きながらはあそうですかってな反応になってしまうというリスクを高めてしまっている訳で、とにかく言わずもがなの事を言い過ぎにも程があるわという所でありまして全くもって勘弁して欲しいです。

まあオモシロ発言と言えば某福井の俊ちゃんという逸材も居ましたが、俊ちゃんの場合はそもそも判っていておとぼけとかオモシロ発言とかを連発していた(というほど連発していた訳でも無いですけど)訳で、そういう意味ではこの大狸め!とは思われても不安感は感じさせない所だったのですが、その路線とはだいぶ違う気がするのでこの調子で大丈夫かよと思ってしまうのでありました。まあつまり「余計なこと言わないで想定問答集の通りに喋りなはれ」というだけの話なんですけどね。


○市場雑談

・当座預金残高が増えると短期金融市場での短国等の需給が緩む場合もある件について(メモ)

これ何回か書いておりますが折角の機会なので書いておくよ。質問時々されるし。

昨日の3MTB
[外部リンク] 99円97銭6厘0毛 (募入最高利回り) (0.0952%)
(4)募入最低価格における案分比率 40.5684%
(5)募入平均価格 99円97銭6厘3毛 (募入平均利回り) (0.0940%)

先週の3MTBはこちら
[外部リンク] 99円97銭8厘5毛(募入最高利回り)(0.0853%)
(4)募入最低価格における案分比率 79.7455%
(5)募入平均価格 99円97銭8厘6毛(募入平均利回り)(0.0849%)

ということで、昨日は新発3MTBの入札利回りが上昇しておりますが、じゃあ当座預金残高はと申しますとご案内の通り・・・・・・・・・

[外部リンク] 833,400

やったねきくちゃん!という話は兎も角としまして、当座預金残高はどどーんと拡大している訳でして、資金需給的にはカネ余りなのに短国の需給が何故悪化して(いるから金利が上昇する)ますねんという話なんですけどね。

つまりですな、これって当座預金残高が拡大した背景によって状況が違う、という話でありまして、足元での当座預金残高拡大というのは基本的に財政要因による資金余剰モードになっており、その一方で短国買入などの短期オペペースが若干落ちているという状態があって、その結果として上記のような当座預金残高になっています、という状態でありますので、短国の需給が悪化しているという話っすな。

つーことで、まあ今は量的緩和状態になっているので必ずしもリンクしない面があるのですけれども、いわゆるトン調節あるいはそれに近いようなオペレーションをやって金利誘導をしている場合というのは、基本的にインターバンクの資金余剰時期というのは短期の資金供給オペがその分減る(減らさないと量が余り過ぎて金利コントロール上不具合が生じる)ので、短期金融市場では実は金利が上がりやすくなる、とまあ中々外部から見ると訳のワカランチ会長なことが起こる訳なのですが、定期的に質問されるので昨日の短国レートが上昇したのを見て書いてみました。


・輪番オペ効果恐るべしというか何というか・・・・・・・・・・

昨日の債券市場
[外部リンク] 2013/06/20 16:17 JST

『6月20日(ブルームバーグ):債券相場は反落。米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が量的緩和(QE)縮小の開始時期に言及し、米国債が大幅下落した流れを引き継いで売りが先行した。その後は下げ幅を縮めたが、日本銀行が長期国債買い入れオペの結果を発表した後に再び売りが優勢となった。東京先物市場で中心限月の9月物は前日比58銭安の142円41銭で始まり、直後に142円37銭まで下落した。午前10時10分の日銀金融調節で国債買い入れオペが通知されると3銭安まで下げ渋ったが、午後は再び下落。142円60銭前後でもみ合いとなり、結局は41銭安の142円58銭で引けた。』(上記URLより)

・・・・・・・・・・・文章にするとふーんという所ですが、これ債券先物の日中足を見ると中々味わいが深いというか何というかなブツでありまして、10時10分から先物が昇竜拳状態になって、輪番オペの札入れが終わって結果も出た後場の寄りから今度は華厳の滝状態になっているという日中足がご覧になられるという事でございまして、何ちゅう輪番効果orzorzorz

まあ何ですな、最近の入札効果と輪番効果を鑑賞しながらこの辺の直近推移をみると更に味わいがががが。
[外部リンク]
 


今朝のどらめもん サーバートラブルでご迷惑をおかけします   2013/06/20(木)08:05:23  
  http://ameblo.jp/fpeye  


お題「FOMCプレビュー雑談/ドラギ講演関連メモというかただの引用/当座預金残高間もなく80兆円越えへ!」   2013/06/19(水)08:05:01  
  これは・・・・・・・・・・(^^)。
[外部リンク] 毎日新聞 2013年06月18日 18時02分(最終更新 06月18日 20時37分)

#ちなみにあたくしは顔本もついったーもやっていないので勝ち組ですな(違)

○FOMC待ちなのでFOMCプレビュー雑談

えーっとですね、まあ色々とその前に書いたような気もするけれども頭の整理に雑談。

景気見通しが必ずしも凄く強いという訳では無いのにTaperingの話が出てくるという一連の流れに加え、ウィリアムスとかローゼングレンみたいなハト派系まで資産買入ペースの見直し必須という話をしているという状況で、却って物価重視派のブラードの方が逆の話をしているような感じ、とまあそういう状況と把握しているんすけどね。

勿論いろいろな見立てがある所なので、別にあたくしの見立てが正しいかというとそら知らんぞなという話ではあるのですが、あたしゃ思うにやはりこの一連の緩和ペース縮小議論の背景にあるのは「クレジットバブル再燃への懸念」とか「金融緩和に過度に依存した資産市場への懸念」というファクターがデカイと思うのですよね。

そーなりますと、意外に逆さ絵おじさんの期待コントロールも難しいのでして、「ガス抜きはしないといけない」けれども「ここで資産市場をクラッシュさせる訳にはいかない」ということで、今回のFOMCや会見の結果相場がクラッシュしたら当然負けなのですけれども、一方で「金融緩和継続でゴルディロックヒャッハーだぜ!」とばかりに資産市場が上昇ワッショイになってしまっても恐らく負けなのでありまして、正直どうするんだろと思うのですよね。まあ「適度なガス抜き」ってひじょーに難しいです罠という所で。

つーことで、まあ基本的には声明文ベースではそんなに極端な変化が出るとはあまり思っていなくて、「買入ペースの見直しについては常に検討して適切な対応を行う」というような表現が継続されて、会見の場では「買入ペースが減っても緩和政策は継続されているのですよあっはっは」という話をしながらも「つーことでまあ買入ペースは落としますよ」というのもある程度(時期は明示しないでしょうけれども)打ち出して来るか、次回検討しますよ〜とか言い出すか、まあ何らかの明示的な示唆は与えて、よーするに「金融緩和に過度に依存した資産市場様におかれましてはいつまでも金融緩和ヒャッハー相場をやってるんじゃねえこのクソボケ共は実体経済に則した価格形成しやがれ」というメッセージ(は露骨には送れませんが)を示したい、という事になるじゃネーノとは思うのですけれどもどうっすかねえ。

つまり、いつまでもあると思うな金融相場という話なんですが、そう考えますと東洋の国で金融緩和ヒャッハーで資産価格ヒャッハー狙いというのを打ち込んでその後あちこちの国が金融緩和の実施に追い込まれたと思ったら今度はマネーの動きが変調になって利上げしないといかんぞなという国が出たりとか、そういう所にもボラティリティーを提供しているのではないか疑惑のある事案が発生しているのを目の当たりにしているのもQE3の無制限的拡大というのはやはりマズーなのではないかという認識を強めたのかなあとか思うのは捻り過ぎですかねえ。

とまあ纏まってませんがそんな感じで、リスク性資産の金融緩和ヒャッハー相場の持続性という文脈からもFOMCの出方に注目したいなあとは思うのですよね、うんうん。


○ドラギキタコレ・・・・・・・なのかな???

昨日の夕方にこの件が出てたんですけどね。

[外部リンク] 06月 19日 00:20 JST

『[エルサレム 18日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、ユーロ圏経済を支援するために必要ならばECBは「行動する用意がある」と述べた。最近の市場安定化の兆候については、金利が再び効果的な手段になっていることを意味しているとの認識を示した。』(上記URLより)

ということなのですが、ECBのサイトを見たら当該講演があったぞなもし。

[外部リンク] Opening remarks at the session “Rethinking the Limitations of Monetary Policy”
Speech by Mario Draghi, President of the ECB,
at the farewell conference honouring Governor Stanley Fischer,
The Israel Museum,
Jerusalem 18 June 2013

超越斜め読みしかしていないがちょっとだけ引用してみる。

最初の方から。

『In terms of the current situation, the euro area economy is still in a phase of adjustment. Real GDP fell by 0.6% in the fourth quarter of 2012 and by 0.2% in the first quarter of 2013. Output has thus declined for six consecutive quarters, labour market conditions remain weak and public and private sector balance sheet adjustments continue to weigh on economic activity. Unacceptably high levels of unemployment, particularly youth unemployment, are the prime concern of economic policy-makers.』

『Recent survey data suggest some improvement, but from low levels. Export growth should benefit from a recovery in global demand. Domestic demand should be supported by accommodative monetary policy; by the recent real income gains from lower oil prices and lower inflation; and by the confidence and wealth effects stemming from the improvements in financial markets since last summer.』

景気認識はひところよりは改善したとは言えまあ弱いですよというお話っすね。

『The ECB’s Governing Council has stressed that that monetary policy will remain accommodative for as long as necessary. In the period ahead, we will monitor very closely all incoming information on economic and monetary developments and stand ready to act if necessary.』

これは先般の会見の冒頭説明でも同じ事言ってました。

『In the meantime, it is important to note that economic and financial fragmentation in the euro area has declined significantly since last summer. This has had beneficial effects for the real economies of all euro area countries.』

ユーロエリアの分断化については昨年夏よりは大きく改善しているというのもこの前の会見での説明と整合的。で、この後そのフラグメンテーションの改善状況の説明があるがスルー。

『Let me turn now to the limitations of monetary policy. Here I see two possible dimensions.』

この講演のお題が「金融政策の限界」なんですよね、最初にありましたように。

『The first is positive and refers to the effectiveness of central bank actions at the margin - for example, when interest rates are close to zero. The second is normative and refers to the constraints imposed on us by our mandate and to the fears that boundaries between central bank policies and other policies might become blurred.』

ええい単語が難しいじゃねえか、ゼロ金利制約に関する話と金融政策が他の領域(つまり財政)に踏む込む点の論点とな。

『I will not dwell on the first dimension because I do not think that we are materially challenged in our ability to deliver our objective of price stability by the low level of interest rates.』

低金利制約があっても色々な手段で金融政策が出来ます(キリッ)とのことのようで。

『Looking back, despite extraordinarily testing economic circumstances, inflation in the euro area has remained on the whole consistent with the ECB’s objective of below but close to 2%. Looking forward, Eurosystem staff project annual HICP inflation at 1.4% in 2013 and 1.3% in 2014, but medium-term inflation expectations remain anchored in line with our definition of price stability.』

物価は過去もこの先も安定しているとな。

『One reason why inflation expectations have remained broadly stable is that we - and other major central banks around the world - have prevented the materialisation of deflation risk by adopting both standard and non-standard measures as and when necessary.』

インフレ期待が安定している理由の一つとしては、我々および世界の主要な中央銀行は、伝統的および非伝統的政策の実施によってデフレリスクの顕在化を防いでいるからである(キリッ)とかこらまた麿涙目のお言葉。

『In the euro area, one such non-standard measure was the introduction of the outright monetary transactions (OMT) programme last year, the stabilising effects of which are widely recognised.』

ユーロエリアでは非伝統的政策はOMTですよと。

『There are numerous other measures - standard interest rate policy and non-standard measures - that we can deploy and that we will deploy if circumstances warrant.』

でまあここがヘッドラインになっているのですが、この文脈で言うと「必要な時に何でもやる」というのは報道サイドのバイアスがちょっと強いんじゃねえかという気もするんだが・・・・・・・・・・

ただまあ文脈の流れからすると、物価低下圧力が掛かってきた時には利下げまたは何らかの非伝統的手段で対応、というような話のような気がするんだが。

『At the same time, I have also made clear that some of those measures may have unintended consequences. This does not mean that they should not be used, but it does mean that we need to be aware of those consequences and manage them appropriately. We will look with an open mind at these measures that are especially effective in our institutional setup and that fall within our mandate. 』

しかもこの次には非伝統的政策には期待しない副作用もありますという話をしておりまして、ただまあ副作用があるから実施しないというのではあって、それらの副作用に対処できればヨロシという事でもあるので、その辺に関しては常に予断を持たずに、マンデート達成のために何が必要かを考えますとかそういう話をしておりまして、別にここで強いトーンでびりーぶみーと言った訳では無いような気がするんだが、前回の会見があまりにも歯切れが悪かったからその反動でちょっとポジティブに取り過ぎたんじゃネーカと思ったんだか何せあたくしも超斜め読みなので自信は無い。

『This leads me to the second dimension of discussion of the limitations of monetary policy, namely the risk of a blurring of the boundaries of central bank policy.』

ということで、ここから暫くは金融政策と財政政策の区別についてという第2の論点になるみたい。

『To approach this question, it is useful to refer to the framework put forward by another prominent scholar in central bank matters. Marvin Goodfriend classifies central bank actions into three categories.』

Marvin Goodfriendさんの指摘する論点に沿って整理してます。

『The first category is what he calls “monetary policy” proper - changes in the size of the monetary base via purchases and sales of government securities.』

『Second comes “credit policy” - changes in the composition of the central bank’s assets between government securities and claims on the private sector of various kinds.』

『Third is “interest on reserves policy” - changes in the opportunity cost for banks to hold reserves or excess reserves.』

こういう整理が適切なのかどうかはアタクシ的には少々謎だが。

『Goodfriend argues that all three categories have fiscal implications. And he states that credit policy and interest on reserve policy involve the use of public funds in a way that may imply an allocative role - and which may therefore blur the respective roles of the monetary and fiscal authorities.』

『In this context, it is worth recalling that the monetary constitution of the ECB is firmly grounded in the principles of ‘ordoliberalism’, particularly two of its central tenets:

First, a clear separation of power and objectives between authorities;

And second, adherence to the principles of an open market economy with free competition, favouring an efficient allocation of resources.』

ということで、ちょっと引用が長くなってしまいましたが、以下続くのですが段々足元および今後の金融政策に関する話ではなくなってくる(以下ECBの政策をこれらの論点で説明している部分、だと斜め読みの結果解読したが間違ってたらゴミンナサイ)ので引用割愛、つーかこのセカンドポイントの引用長かったですかね。個人的にはこの手の話が好きなもんでつい引用しちゃいましたが、たぶん前半読んで置けば良いと思います。


○その他少々人様の発言鑑賞会

・甘利さんブルームバーグインタビュー

[外部リンク] 2013/06/19 00:00 JST

『甘利氏は最近の株価や為替などの動きについて「市場の動きはそれ自身、もちろん大事だが、市場にへつらうために政策を打っているわけではなくて、政策の後、市場がついてくるという自信を持っていればいいと思う」と指摘した。』(上記URLより)

・・・・・・・・・・・・・・・「市場にへつらうために政策打ってない」ってまさに正論でございますな(棒読み)。


・ローゼンェ・・・・・・・・・

ローゼン閣下のご発言、ではあるのですが何かこれ文脈の中でジョークが混じっただけのような気がするんだが。

[外部リンク] 時事通信 6月17日(月)22時21分配信

まあ何ですな、そうは言いましてもジョークでも言ってよい話と超越大地雷の話がある訳で、やはり財政ファイナンスみたいな話はジョークにしてはマズーのような希ガス。


・人様の発言鑑賞とは別だが投資減税なのこれって?????

[外部リンク] 読売新聞 6月17日(月)22時50分配信

減価償却を前倒しOKという話なのですが、結局の所トータルの減価償却額自体は同じである訳でして、単に税効果が前倒しになるかどうかという話なので、そらまあ効果は全くないとは言いませんけれども、それこそ「朝三暮四」のエテ公じゃないんですから「初年度一括償却が出来るからさあパパ設備投資バンバン拡大しちゃうぞー」とは成らないのではないかと思うのですけれども企業経営というタイムスパンから考えて。

いやまあ一括償却が出来る額よりちょっと大きい程度の投資だと何か初年度一括が出来るのオイシイような気もするのですが、大規模な設備投資をするのに一括償却が出来るからじゃあ大規模投資しますかというとそういう判断にはならないんじゃネーノ????

このての「朝三暮四」スキームというのは投資のタイムスパンが非常に短い期間であります所の金融市場の皆様(インクルードミー!ですぞな、汗)におかれましては狙公が飼っているエテ公の如くウッキッキーと大喜びするのでありますが、残念ながらエテ公よりは判断のタイムスパンが長い人間様にはどの程度効果があるのやらというか、これを「投資減税」と宣伝するのも何だかなあという気はするんだがオラシラネ。


○さあ20日が近付いてまいりましたよ(当座預金残高関連雑談)

[外部リンク] 18日の速報
[外部リンク] 755,100

19日の見込み
[外部リンク] +4,400

ということでございますが、6月20日と言いますと毎度お馴染み四半期の中長期国債償還日でございまして、20日には財政絶賛払い超になりますので大変に素敵なことが待っておりますよ!!!

上田八木短資さんのレポート(というかデイリー)である。

[外部リンク] HOME → 上田八木レポート/マーケット情報/デイリー・シグナル

上田八木短資さんの予想ベースになりますが、上記URLにありますように20日は財政が4兆5000億円の払い超になりましておまけに貸出増加支援オペの3兆円のスタートがあるので堂々の当座預金残高83兆円キタコレという事でございまして、これでもう物価上昇率2%行ったも同然ですね良かったですね岩田副総裁様!!!!!!!!!
 


お題「金融経済月報では声明文に無い「雇用環境の改善」認識が/PD懇とか投資家懇の議事要旨引用大会である(汗)」   2013/06/18(火)08:01:26  
  FOMC待ちですかそうですか。

○業態別当座預金残高(一応メモ)

ふむ。
[外部リンク] 例によって例の如く手抜きで概要部分しか比較しない訳ですが(汗)、基本的には声明文比較と大体同じなのは良いとしまして、ちょっとだけ追加情報がありますのでその辺も少々。

・現状判断

『わが国の景気は、持ち直している。』(今回)
『わが国の景気は、持ち直しつつある。』(前回)

総括部分が引きあがっているのは声明文と同じ。

『海外経済は、引き続き製造業部門に緩慢な動きもみられているが、全体としては徐々に持ち直しに向かっている。そうしたもとで、輸出は持ち直しつつある。』(今回)
『海外経済は、昨年来の減速した状態から徐々に持ち直しに向かっている。そうしたもとで、輸出は下げ止まっている。』(前回)

海外経済と輸出の部分なのですが、これ輸出の表現が「下げ止まり」から「持ち直し」に上方修正した形になるのでややこしいのですが、海外経済に関しては「全体としては」という毎度おなじみのヘッジクローズが入っているので下方修正というややこしい表現でござります。まあ先行きの方を見るとやはり海外経済の見通しが下がっているので、こちらも下方修正なんだろうなあと予想できるのですけれども、正直表現が紛らわしい。

『設備投資は、非製造業が引き続き底堅く推移するなか、全体としても下げ止まりつつある。公共投資は増加を続けており、住宅投資も持ち直し傾向にある。個人消費は、消費者マインドが改善するもとで、引き続き底堅く推移している。以上の内外需要を反映して、鉱工業生産は持ち直している。』(今回)

『設備投資は、非製造業が引き続き底堅く推移するなか、全体としても下げ止まりつつある。公共投資は増加を続けており、住宅投資も持ち直し傾向にある。個人消費は、消費者マインドが改善するもとで、底堅さを増している。以上の内外需要を反映して、鉱工業生産は下げ止まっており、持ち直しに向かう動きが明確になりつつある。』(前回)

個人消費の所が「底堅さを増している」→「引き続き底堅く推移している」という微妙に難しい修正をしておりますが、これは後の方の先行き見通しの前月分表現を見れば判りますように、前月の見通し通りの推移という形です(基本的には若干上方修正)、鉱工業生産に関しては「下げ止まっており、持ち直しに向かう動きが明確になりつつある」→「持ち直している」と表現がすっきりとしましてこちらは明確な上方修正。


・先行き見通し

『先行きのわが国経済は、金融緩和や各種経済対策の効果もあって国内需要が底堅さを増し、海外経済の成長率が緩やかながらも次第に高まっていくことなどを背景に、緩やかな回復経路に復していくと考えられる。』(今回)
『先行きのわが国経済は、金融緩和や各種経済対策の効果から国内需要が底堅く推移し、海外経済の成長率が次第に高まっていくことなどを背景に、緩やかな回復経路に復していくと考えられる。』(前回)

変更点は2か所。一か所目が「金融緩和や各種経済対策の効果”もあって”」という部分で、この「もあって」というのが前回の「から」との変化で何を意味するのかが今一歩ワカランチ会長。まあ普通に考えると金融緩和や各種経済対策の効果だけではない何かの効果によって国内需要が底堅さを増すという話で、この後の項目別展開を見ていると一番目立つのが「雇用環境の改善」なのでその効果でも言いたいのかなとか思ったのですが正直何が何やら。

もう一か所目はまあ分かりやすいですが、先ほど申し上げた海外経済に関する所で、「海外経済の成長率が”緩やかながらも”次第に高まっていく」と毎度おなじみのヘッジクローズが入りまして、こちらに関しては海外の見通しを下げているという結論になっています。

んでもってここの部分自体にはまあそうじゃろうのうと思うのですけれども、一方で先般ご紹介しましたように決定会合後の総裁記者会見ではやたら海外経済に関する強気というか楽観っぽい見方が示されていたのが気にかかる所でありまして、もしかして総裁はもうちょっと全般的に楽観的なんじゃネーノという気もするのでありました。


『輸出は、海外経済の成長率が緩やかながらも次第に高まっていくことなどを背景に、持ち直していくと考えられる。』(今回)
『輸出は、海外経済の成長率が次第に高まっていくことなどを背景に、持ち直していくと考えられる。』(前回)

つーことでさっきと同じ「緩やかながら」が入っていますな海外は。

『国内需要については、公共投資が各種経済対策の効果から引き続き増加傾向をたどり、住宅投資も持ち直し傾向を続けるとみられる。設備投資は、企業収益が改善に向かうなかで、防災・エネルギー関連の投資もあって、緩やかな増加基調をたどると予想される。』(今回)

『国内需要については、公共投資が各種経済対策の効果から引き続き増加傾向をたどり、住宅投資も持ち直し傾向を続けるとみられる。設備投資は、企業収益が改善に向かうなかで、防災・エネルギー関連の投資もあって、緩やかな増加基調をたどると予想される。』(前回)

てな訳で公共投資、住宅投資、設備投資の表現は前回と同様。

『個人消費も、雇用環境の改善にも支えられて、引き続き底堅く推移するとみられる。こうしたもとで、鉱工業生産は緩やかに増加していくと考えられる。』(今回)
『個人消費は、引き続き底堅く推移すると考えられる。こうしたもとで、鉱工業生産は持ち直していくと予想される。』(前回)

個人消費の所ですが「引き続き底堅く推移」という見通しは変わらずなのですが、「雇用環境の改善」という部分が入っているのが「おお!」という所で、この辺は声明文に載っていなかった(普段から先行き見通しの需要項目別展開は声明文に記載されませんので念の為)ので読んでてウヒョーと思ったのですがその割にはネタにするのが遅いですかそうですか(大汗)。


・不確実性について

『この間、世界経済を巡る不確実性は引き続き大きい。』(今回)
『この間、世界経済を巡る不確実性は引き続き大きい。』(前回)

ここはまあ同じ。


・物価について

『物価の現状について、国内企業物価を3か月前比でみると、為替相場の動きを反映して上昇している。消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、前年のエネルギー関連や耐久消費財の動きの反動から、マイナスとなっている。予想物価上昇率については、上昇を示唆する指標がみられる。』(今回)

『物価の現状について、国内企業物価を3か月前比でみると、為替相場の動きを反映して上昇している。消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、前年のエネルギー関連や耐久消費財の動きの反動から、マイナスとなっている。予想物価上昇率については、上昇を示唆する指標がみられる。』(前回)

>予想物価上昇率については、上昇を示唆する指標がみられる
>予想物価上昇率については、上昇を示唆する指標がみられる
>予想物価上昇率については、上昇を示唆する指標がみられる

キタコレというか前月に登場した文言が今月も出ている訳ですが、じゃあその内容は何ですねんというのは月報本文の方にありまして、本文15ページにあるのですけれども・・・・・・・

『この間、予想物価上昇率については、上昇を示唆する指標がみられる(図表30)。』(6月金融経済月報本文15ページから)
『この間、予想物価上昇率については、上昇を示唆する指標がみられる(図表28)。』(5月金融経済月報本文14ページから)

結局の所図表での説明しか無くて、実際にどの数値がどうなっているとかそういう話は華麗にスルーしてグラフを見ろという説明になっているのが実にお洒落としか申し上げようがございません。

しかしまあ良く良く考えてみますと、5月金融経済月報の時にBEIが華麗に上昇しているのを見て喜び勇んで「予想物価上昇率の上昇」という話を持ち出した手前、「先月上昇したものが下がっちゃいましたねえあっはっは」という訳にも行きませんですし、ESPフォーキャストの数値が上昇しているのでそっちを使って「上昇示唆」のファイティングポーズ(?)を継続という事になったという話ですなうんうん。

『物価の先行きについてみると、国内企業物価は、当面、上昇を続けるとみられる。消費者物価の前年比は、次第にプラスに転じていくとみられる。』(今回)
『物価の先行きについてみると、国内企業物価は、当面、上昇を続けるとみられる。消費者物価の前年比は、当面、マイナス幅を縮小したあと、次第にプラスに転じていくとみられる。』(前回)

つーことで物価の先行きに関しては直近の東京都区部CPIの結果を受けて「マイナス幅を縮小」という途中経過を割愛しているのでこれは上方修正ですな。


・金融環境に関してはまあ割愛

『わが国の金融環境は、緩和した状態にある。』(今回)
『わが国の金融環境は、緩和した状態にある。』(前回)

以下が金融環境になりますが、こちらに関しては基本的に事実関係の説明になっていますので引用は割愛します。



○PD懇議事要旨と思ったら夕方には投資家懇議事要旨もあったのでつらつら鑑賞

PD懇議事要旨
[外部リンク] 『(2) 10年債のリオープン方式について

・日本銀行の金融緩和を受けて、今後、銘柄によっては、流動性が低下することも懸念されることから、1銘柄当たりの発行量を十分確保するため、市場実勢にかかわらずクーポンを同一として、強制的にリオープン発行することの是非を検討してはどうかと考えている。また、10年債の強制リオープンの是非を検討しているのは、将来のチーペストとなり得る銘柄の流動性を懸念するためである。

 この点について、参考までに事前に意見を聞いた際には、賛成・反対が分かれた。賛成の立場からの主な意見としては、足元のボラティリティの上昇やレポレートの高止まりを受けて、強制リオープン方式は流動性確保に資するというもの。他方、反対の立場からの意見としては、簿価分散の観点や100円に近い価格で購入できることの魅力を挙げられた。このほか、強制リオープンは他の年限にも必要であるとする意見や需給がタイトになった場合には流動性供給入札を工夫することで対応できるといった意見もあった。 

こうした意見を踏まえ、リオープン方式の見直しについて改めて意見を頂きたい。』(PD懇より)

つーことで10年国債のリオープン方式についてですが、全力賛成方向の意見はこんな感じ。まずはPD懇から。

『・10年債の強制リオープンには賛成。30年債、40年債においては、強制リオープンによって買いにくくなっているという声は聞こえるが、入札に悪影響は出ていない。3か月ごとにしっかりカーブを作ることが大事なので、年間4銘柄を希望する。

・直近ではトリプルイシュー銘柄であっても、レポがタイトな状況であり、10年債は将来のチーペスト銘柄となることを考えると、日本銀行による買入れが続く限り、リオープン方式の方が望ましいものと考えている。

・10年債の強制リオープンには賛成である。加えて、流動性の落ちている20年債も強制リオープン方式にするべきである。

・超長期債の先物が検討されているということもあるため、20年債も含めリオープンの対象にしていただきたい。ただ、流動性供給入札の改善等によって対応できるならばそれでもよい。最終的には、投資家の声を踏まえて決定していただきたい。

・流動性維持の観点からすればリオープン方式が望ましい。ただ、10年債に特定する必要はないものと考えており、20年債についても同時に考えるべきものである。しかし、性急に結論を出すのではなく、投資家行動にも影響を与える可能性があるので、しっかりと議論する必要がある。金利上昇などの悪影響が出ないのであればリオープン方式でよいのではないか。』(PD懇より)


一方で消極的な賛成とか慎重意見はこんな感じ。

『・10年債に限った話ではなく、20年債も含めた議論が必要。投資家の投資行動に何らかのネガティブなインパクトを与える可能性があることを考慮すると、リオープン方式への移行は慎重に考えるべきである。流動性供給入札である程度カバーできるのではないか。

・リオープン方式をとること自体に反対するつもりはないが、まずは流動性供給入札の対象にカレント債を加えることを検討できないか。

・必ずしも発行量の少ない銘柄だけ流動性が極端に落ちているわけではない状況を鑑みると、当局案へのニーズを感じない。投資家から特段の意見も聞かれないし、流動性供給入札で対応可能ではないか。

・証券会社の視点からすると、流動性改善に繋がる強制リオープンは望ましいが、将来の安定消化を軸に置いて、国債市場全体を俯瞰した長期的な視点からは、強制リオープンでなく、現状維持とする方がベターである。5年債及び10年債の安定消化を支えてきたのは国内預金系金融機関であり、同金融機関にとっては、強制リオープンによる簿価通算が、新たな投資機会の制限になり得る。例えば、相場下落局面においては、リオープン債購入により簿価が下落し、購入した瞬間に評価損が生じることとなり、反対に、相場上昇局面においては、リオープン債購入により評価益状態にある簿価を上げてしまう。また、計3回発行される同一銘柄に対しては、1回目、2回目の購入に慎重になることが考えられ、加えて、銘柄数の減少により、セカンダリー市場での投資機会も制限されてしまう。そこで、日本銀行の買入れによる流動性低下がテンポラリーなものであると考えると、流動性供給入札の増額等により、テンポラリーに対応するのがよい。なお、10年債リオープン方式を検討するのであれば、20年債についても同様に検討すべきである。

・消極的ながら賛成である。将来、チーペスト銘柄の流動性が低下することの影響は非常に大きい。しかし、最終投資家の投資行動を踏まえると、銘柄数が多い方が国債市場の安定に資するため、他の方法を考えるべきである。直近10年新発債のレポがタイトになるという局面があったが、例えば、日本銀行の補完供給オペ等の対応によりレポ市場の機能改善が図られるのであれば、その方がよい。ただし、そうした方法がないのであれば、強制リオープン方式に移行することもやむを得ない。

・足元で流動性が落ちていることや、将来チーペスト銘柄になる際にショートスクィーズやレポレートのタイト化が懸念されることから、反対ではない。ただ、ネガティブなインパクトが懸念されるのであれば、慎重に判断すべきである。

・強く反対する訳ではない。ただ、メリットは大きくないと考える。10年以下の年限は、セカンダリーでの売買も含めて流動性を確保することを考えれば、むしろ銘柄数の多い方にメリットがある。また、10年債は日本の金融のベンチマークになっているため、強制リオープンという形によって実勢から大きく乖離したクーポンが維持されるのは望ましくない。流動性供給入札の改善(発行額増額、日本銀行の買入対象セクターに合わせて流動性供給入札の対象年限を5年〜10年、10年超に変更すること、カレント銘柄も対象に加えること等)によって各銘柄の流動性を確保できるのならば、その方が効果は大きい。なお、10年超の年限については、カレント銘柄の売買比率が高く、リオープンの弊害は生じないため、20年債の強制リオープン方式を検討してはどうか。

・20年債も同時に検討して頂きたい。安定性、流動性はどちらも重い問題である。あらかじめリオープンという形を採るよりは、時価・簿価の乖離額が大きくない、例えば0.1%程度の差しかないような市場実勢であればリオープンにするというような柔軟な対応を一時的に導入し、影響を注視しつつ以後の対応を検討してはどうか。日本銀行の買入規模が進んだ段階で、どのような市場構造になるかを見極めながら慎重に議論を進めるべきである。』(PD懇より)


まあ色々と見解があるのですが、一番のポイントになるのは「投資家行動に負のインセンティブを与えるか否か」という部分であって、ではそもそも何でそういう事になるのかと言えばそれは「簿価通算などの会計上の問題」というのが一番デカイという話になりますぞなという話。まあ債券市場の中の人的にはそんなの当たり前の論点ではあるのですが、意外にこの辺の話って市場の外の人は詳しく無かったりしますし、あまりその手の会計制約が無い人だと実感としてワカランチ会長だったりしまして、うっかりしたら市場の人間よりも金融機関の主計部署の方が詳しいんじゃねえかという気がするんだが、つーかあたくしも判らん時には主計関連の人に聞かないとさっぱりワカランチ会長な物が多かったりする。


では投資家はどうかと言いますと・・・・・・・

『・流動性が高まるという観点からリオープンを支持する。銘柄の数については特に簿価等を気にする必要はないので、少しでも流動性が上がることが好ましいと考えている。

・年間発行銘柄数を定めたリオープン方式を行うことは問題ない。現状ではシングルイシューやダブルイシューの銘柄の需給がタイトになる傾向があり、市場参加者に安心感を与えるためにも年間4銘柄の発行がよいと考える。

・簿価通算に対するこだわりが無く、頻繁に銘柄を入れ替える投資信託も保有していないため、強制リオープンにより年間4銘柄程度発行されれば、オペレーションは十分に可能ではないか。

・いずれもメリット・デメリットがあると思われるが、どちらかと言えば、流動性を上げるためにリオープン方式の方がよいのではないか。ただ、年間1銘柄と絞り過ぎるのは問題であり、ある程度償還が分散した方がよいと思われるので、年間4銘柄がよいのではないか。

・日本国債の銘柄数は他国に比べても多いと考えており、これ以上銘柄数を増やすよりは、銘柄数をまとめて1銘柄当たりの流動性向上を図ったほうがよいと考える。

・簿価通算が制約されるという考えにも一理あるが、強制リオープンが望ましい。例えば10年債でオファーを取りに行こうとすると、最近の市場では、証券会社はレポ取引でポジションをショートに傾けたくないため、実際に保有する在庫しか買うことができない。強制リオープンにより1銘柄当たりの発行額を増やせば、証券会社のオファー能力が向上し、在庫管理も容易になることから、セカンダリーマーケットの円滑化にもつながると思う。また、リアルマネーにおけるアセットマネジメントの側面から言えば、多数の口座を保有・運用する場合、発行銘柄が分散すると運用のオペレーションが非常に困難になるため、強制リオープンにより銘柄ができるかぎり集約されれば、取引はより円滑に行うことができる。』(投資家懇より)

というのがリオープン賛成方向でして、

『・投資家としてはカレント銘柄へのニーズや簿価分散の観点から銘柄数の減少は利便性を欠くため現状維持が望ましいと考える。大幅なオーバーパーやアンダーパーの場合、投資し難くなる。また、銘柄の入れ替えニーズや市場環境に応じた柔軟な投資のためにもある程度銘柄数は維持していただきたい。

・簿価の関係もあるので銘柄はある程度バリエーションがあった方がよい。また、金利が大きく上下し、クーポンと実勢金利が乖離した場合に、リオープンが必ずしも流動性を向上させるかについては、議論があると思われるので、積極的に賛成という立場ではない。』(投資家懇より)

というのがリオープン反対方向なのですが、結局の所「簿価問題」が思いっきり主計的に問題になる業態の人以外に関しては「それよりも今のスカスカ流動性を何とかしろ」というのに加えて「銘柄が多すぎると管理が面倒なんじゃ」というニーズの方が強いという所ですな。

業者が割と慎重な割には投資家の方がリオープン賛成っぽいのが中々興味深い所で、まあ業者としては銘柄少なくてリオープンの方が管理的にも楽だし変なスクイーズ掛かりにくくなるので結構という話だとは思うのですが、そうは言っても入札で在庫を一定量持つことを考えると投資家が買わないという話になると困る罠というのもあって、それなりに慎重論が出るのはその辺の感覚も含めてという所だとは思うのですがどうですかね。

しかし投資家懇の方にある意見のように「例えば10年債でオファーを取りに行こうとすると、最近の市場では、証券会社はレポ取引でポジションをショートに傾けたくないため、実際に保有する在庫しか買うことができない。」というような状況になっている方でまあ投資家も困ったという感じになっているでしょうし、簿価がどうのこうのという話については業態によってはその辺がかつてほど五月蝿く無くなっているという所もあるんでしょうなあとも思えるのですが、この辺の見解を鑑賞していると実に味わいが深いというものでありまする。

まあ何だ、話が拡散してしまったが、「市場安定化」という観点での話をする際に、その輪番の日程がどうだこうだとかポーションがどうだこうだとか言うのも勿論無視はできないのですが、それよりも投資家行動という意味ではその行動を規制する各種計理会計規則やら諸規制というのがどういう風にワークしており、その結果としてどういう行動制約が発生しているのか、という点についての考察が必要でして、その手の話をPD懇や投資家懇だけではなく通常のヒアリングなどでも蓄積している財務省の方が日銀よりも一日どころじゃなくて百万年くらい長がありますなあと思うのでありました。

ってまあ財務省は国債市場における発行体であって、日銀はこれまで短期金融市場が主戦場だったのですから日銀はそういう事がワカランチ会長状態なのって当たり前っちゃあ当たり前なので、この辺りの対応を比較して日銀はヘッポコというのはさすがにちとカワイソスではあるのですが、直近の日銀総裁様の盛大な債券相場持ち上げ→盛大な梯子外しという攻撃を打ち込まれた後にこういう議事要旨を見せられますと益々アレですなあという感は拭えないのでありますた。


・結論は「10年債は0.2%ずれたら新銘柄」「20年債は強制リオープン」

まあご案内の通りですが。

『・7月以降の入札において、

20年債については、簿価分散のニーズも限定的であったということで、完全なリオープン方式、すなわち3か月間同じ銘柄で通す形とする。
10年債については、今後はクーポンが0.1%動く場合でも新銘柄とはせず、リオープンとし、0.2%以上動いた場合は新銘柄にする。
2年債、 5年債については、もともと月々の発行ロットが大きいため、現状維持とする。

 この10年債のリオープン方式については、6月償還の7月、8月の入札について実施することとしたい。9月は償還が3か月延長されることからいずれにしても新発債となる。10月以降のリオープン方式については、7月、8月の状況を見ながら、そして9月の国債市場特別参加者会合及び国債投資家懇談会において議論させていただきたい。』(PD懇より)

つまり20年債に投資する投資家的には簿価通算がどうのこうのという話はあまり関係なく、それよりもいいから流動性を何とかしろという話である一方で、10年債の主要投資家には簿価通算がどうのこうのというのが引き続き問題になるという業態がありますな、という極めて分かりやすい結果に(^^)。


・物国再開である

これも既報だがせっかくのメモなので残して置く。

『○物価連動債の発行再開について、以下のように説明を行った。

・物価連動債の発行再開に向けては、入札実施方法等の実務的な課題を検討するため、4月と5月にワーキング・グループを開催した。ワーキング・グループでは各検討課題について、一定の意見集約を図ることができたため、今般、検討結果を「最終報告」として取り纏めた。具体的内容は資料2のとおりである。

 ワーキング・グループにおいては、発行再開時期等については、PD会合や投資家懇でも議論すべきであるとされた。この点について、参考までに事前に意見を聞いた際、発行再開時期は今年度下期から、発行頻度は、四半期に一度とすべきであるとする意見が大勢であった。

こうした意見を踏まえ、当局としては、発行再開について次の案を提案したい。

 ・今後、経済・金融環境に特段の変化がなければ、物価連動債の発行入札を今年10月と来年1月に行う(1月債はリオープン方式を予定)。
 ・発行額は3,000億円とする。
 ・入札方式は、価格ダッチ方式とする。
 ・10月の発行再開以降に行う買入消却入札については、1回債から7回債も対象としたうえ、買入額は現状程度の規模とする。
 ・発行再開する銘柄については、買入消却入札の対象としない。

 ・PDの応札義務・落札義務は、従来同様とする。すなわち、応札義務は、入札ごとに、相応な価格で発行予定額の3%以上に相当する額を応札すること、落札義務は、10年債と合わせた「長期国債」の区分において、直近2四半期ごとに発行総額の1%以上を落札することとする。』(PD懇より)


ということで物国再開ですなあという事ですが、消費税増税に関する判断先送りとかなったらいきなりの出オチにも程があるので、出来得れば物国発行再開時点では消費税増税に関する意思決定が終わっている事を強く希望致します。つーか増税見送りとか言われたら物国折角再開するのにいきなり最初からケチがががががが。



・市場に関する見解から少々

最近の市場に関する意見を少々引用しておきます。

『・異次元緩和以降、理由は何であれ長期金利は急上昇し、かつボラティリティも大きく上昇しているが、これには2点問題点があると考えている。1点目は、マーケット参加者のリスクテイク能力が低下したことである。これは、保有している債券の含み損益が悪化したことや、VaRが拡大したことによる。2点目は、流動性が大きく低下し価格形成機能が壊れてしまったことである。以上、2つの点から、マーケットは外的ショックに脆弱な状態になっていることを危惧している。今後は、中期財政計画や、消費税の引き上げについての改めての是非等、財政に関する政治的な局面を迎える。仮に中期財政計画や消費税の引き上げに伴う議論の中で財政規律に対する信認が低下することになれば、マーケットが不安定化し、想定外の金利上昇も起こり得るので、是非とも政治家には財政規律の信認を国際的にもアピールして頂くことを希望している。』(PD懇より)

『・日米欧の中央銀行が大規模な金融緩和による資金供給をしている中で、株高・債券高があったが、米国で出口論が出たとたん、米国債金利が上昇、新興国からフローが出始めるなど、資金の流れが変わりつつある。投資家としてグローバルに投資しているが、かなり慎重に対応しなくてはならないと考えている。実際に米国で出口がいつ来るのかを占うためには、これからの経済指標・実体経済がどうなるのかをよく見ないとならないが、そういった話をするだけでマーケットがボラタイルになる状況を見ていると、日本が今後、出口を議論する際にも、難しい状況になることが予想される。また、日本国債に関しては、黒田総裁が全体的にイールドカーブを下げるということで、金利が低下することを心配していたが、今の水準ならば投資妙味が出てきたと思っている。ただ、ボラティリティが高すぎるため投資がしにくい状態にあるので、ボラティリティの落ち着きを見計らいつつ、投資を考えていくつもりである。いずれにせよ、米国もそうだし、日本もそうだが、ボラティリティを抑える施策または市場との対話を引き続き期待したい。』(投資家懇より)

とまあそういう所で。
 


お題「5月会合議事要旨&白井委員会見でただの引用大会ですいませんすいません」   2013/06/17(月)08:03:53  
  今回のサミットって中途半端な日から始まりますの。普通に土日だと思ってた(汗)。

○5月会合議事要旨

まあこの回の時は順当に何も無しという見通しでしたからそれほど大ネタがある訳でも無い。

[外部リンク] 『海外経済について、委員は、ユーロエリアやアジア経済で幾分弱めの動きがみられるものの、全体としてみれば、昨年来の減速した状態から徐々に持ち直しに向かっており、先行きも、米国などを中心に次第に成長率を高めていくとの見方で一致した。そのうえで、何人かの委員は、軟調な国際商品市況や長引くマクロ的な供給超過などを背景に、世界的にディスインフレ傾向が続いており、こうした動きが中長期的な予想物価上昇率の低下や実質金利の上昇を通じて経済に悪影響を及ぼすことはないか、注意してみていく必要があるとの見解を示した。』

ということで、後半の方に「何人かの委員」が指摘しているのでまあそうですなとは思うのですけれども、この時の話からしますと先日の決定会合後の黒田総裁の定例会見における妙な海外経済強気モードは何なんでしょと思うので、念のため各国別の話を引用しておきます。

『米国経済について、委員は、財政面からの下押し圧力を受けつつも、個人消費や住宅投資など堅調な民需を背景に、緩やかな回復基調が続いているとの認識を共有した。ある委員は、米国の経済指標は、ここ3年ほど、年初から春先まで堅調に推移したあと、夏場にかけて弱含むパターンを繰り返してきたが、4月の米雇用統計など最近の経済指標をみる限り、今年はそうしたパターンを回避できているのではないかとコメントした。』

『先行きについて、委員は、財政面からの下押し圧力が続くものの、緩和的な金融環境や新型エネルギーの好影響などを背景に、緩やかな回復が続くとの見方で一致した。複数の委員は、2013会計年度の財政赤字が大幅に縮小する見通しとなったことを受けて、米国財政問題が下振れリスクとして顕在化する蓋然性はやや低下しているとの見方を提示した。このうち一人の委員は、米国の財政赤字の縮小は、財政面からの下押し圧力の強さの表れとも言えるが、その割には米国経済が基調として底堅さを維持していることに注目していると述べた。』

ほうほうという感じですが、米国当局の見通しより強くねえかという気もする。

『ユーロエリア経済について、委員は、緩やかな後退を続けているとの認識を共有した。景気後退が長期化している背景について、ある委員は、雇用環境や不動産市場の悪化から、銀行が中小企業や家計向けの貸出について慎重姿勢を維持しており、これがさらに雇用環境や不動産市場を悪化させるという、家計部門と銀行部門の負の相乗作用が発生している点を指摘した。別の一人の委員は、周縁国が独自の金融政策を採用できないことが、景気回復の大きな阻害要因となっていると述べた。この点に関し、別のある委員は、ユーロ圏内で為替相場の調整を行えない以上、競争力格差を是正する観点から、競争力の低い国においてディスインフレ圧力が生じるのはやむを得ない面もあるとコメントした。』

『こうした議論を経て、委員は、欧州経済の先行きについて、当面、緩やかな景気後退が続く可能性が高いとの見方で一致した。そのうえで、複数の委員は、最近みられている緊縮財政路線を修正する動きは、市場のネガティブな反応を惹起するリスクはあるが、当面は、景気を下支えしてくれると期待しても良いのではないかと述べた。』

まあここは順当。

『中国経済について、委員は、堅調な内需を背景に、安定化してきているとの認識で一致した。先行きについて、委員は、インフラ投資など内需が引き続き堅調に推移するもとで、成長率は緩やかながらも高まっていくとの見方を共有した。そのうえで、多くの委員は、中国経済の回復力は想定よりもやや弱めとなっているとの認識を示し、その背景として、製造業部門における過剰設備の存在と長引く在庫調整、政府の高成長よりも構造調整を重視した政策スタンスなどを指摘した。』

ここは妙に強気な気がする。

『NIEs・ASEAN経済について、委員は、全体として持ち直しているが、韓国・台湾の輸出が弱めとなるなど企業部門では持ち直しの動きが緩やかな状態が続いているとの認識で一致した。先行きについて、委員は、ASEAN中心に底堅い個人消費が下支えするもとで、輸出が次第に持ち直していくにつれて、徐々に回復ペースは増していくとの見方を共有した。』

ふむ。


・個人消費の持続性がががががが

ということで国内景気に関する部分。

『わが国の景気について、委員は、個人消費、設備投資、鉱工業生産などにおいてこのところ明るい動きが増えているなど、持ち直しつつあるとの見方で一致した。個人消費について、委員は、株価が上昇傾向を辿り消費者マインドが改善するもとで、底堅さを増しているとの認識を共有した。』

さいですな。

『そのうえで、複数の委員は、個人消費や住宅投資などの家計支出が雇用・所得環境に比べて堅調に推移している背景について見解を述べた。これらの委員は、資産効果や消費者マインドの改善に加え、^拌惘澎造鉾爾Σ然弊莵盍兇鮗けた高額品購入や、⊂暖饑芭┛き上げを見据えた住宅購入など、将来需要の前倒しも影響しており、その持続性には注意が必要であると指摘した。』

資産効果とか為替とかについてはその後1か月経たずにあばばばばー。

『ある委員は、個人消費が持続的に増加していくためには、恒常所得の増加につながる所定内給与の改善が必要であるが、そうした動きはまだ確認できないと述べた。』

全くで。

『設備投資について、委員は、非製造業が引き続き底堅く推移する中、これまで海外経済の弱さの影響から減少していた製造業を含めて、全体としても下げ止まりつつあるとの見方で一致した。鉱工業生産について、委員は、輸出の下げ止まりや底堅い国内需要を反映して、下げ止まっており、持ち直しに向かう動きが明確になりつつあるとの認識で一致した。』

まあこの辺は声明文や月報で示された認識通りですな。


・先行き見通しですが

『景気の先行きについて、委員は、金融緩和や各種経済対策の効果から国内需要が底堅く推移し、海外経済の成長率が次第に高まっていくことなどを背景に、本年央頃には緩やかな回復経路に復していくとの見方を共有した。』

ほう。

『大方の委員は、わが国経済の回復モメンタムが強まっていくかどうかについて、設備投資の動向が鍵を握るとの見方を示した。この点に関し、多くの委員は、ヽこ扱从僂寮長率が高まるもとで、輸出や鉱工業生産の持ち直しが明確となれば、設備投資にも波及していくと考えられること、2013 年度の企業収益は、為替円安による押し上げ寄与もあって、大幅な増益が見込まれていること、サーベイ調査等においても、昨年末頃から設備投資意欲のはっきりとした改善が確認されること、などを前向きな動きとして指摘した。』

ほほう。

『これに対し、複数の委員は、^拌惘澎造進行する中でも、製造業の業況感には幾分慎重さが残っていることや、∪渋ざ箸寮瀏の稼働率は依然として低水準にとどまっていることなどを指摘し、製造業部門の先行きについてやや慎重な見方を示した。』

まあこちらじゃネーノとは思うのだが。


・物価に関連して

『物価面について、委員は、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、前年のエネルギー関連や耐久消費財の動きの反動から、マイナスとなっているとの認識で一致した。予想物価上昇率について、委員は、消費税率引き上げが影響を及ぼしていることには注意が必要であるものの、家計や市場参加者に対する調査、マーケットの指標などにおいて、上昇を示唆する指標がみられるとの見方を共有した。』

マーケットの指標ですかそうですか。その後華麗に下がったのでその点について6月会合でどういう話になっているのかが気になりますが、公表文書を見る限りBEIは華麗にスルーするんでしょうな。

で、先行きの話がああだこうだと長いので引用。

『物価の先行きについて、委員は、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、当面、前年の反動の影響が剥落するにつれてマイナス幅を縮小したあと、マクロ的な需給バランスの改善もあって次第にプラスに転じていくとの見方を共有した。』

というのは良いとして、色々な人の意見が中々オモロイ。

『そのうえで、一人の委員は、消費者物価について、除く生鮮食品だけでなく、刈込平均値や除く食料・エネルギーなどでみても、基調的にプラスとなっていくかどうかを見極める必要があると述べた。』

『最近の為替円安に伴う輸入原材料価格の上昇について、何人かの委員は、小売段階で厳しい競争環境が続く中でも、販売価格に転嫁されていくかどうか、その過程で中小企業の収益が圧縮される可能性はないかどうか、十分注意してみていく必要があると述べた。この点に関し、ある委員は、2007〜2008 年頃と異なり、足もと国際商品市況が落ち着いて推移しているため、交易利得への悪影響は当時に比べ抑制されているとの見方を示した。』

『多くの委員は、賃金の上昇を伴いながら物価上昇率も徐々に高まっていくという好循環を実現していくことが、持続的な経済成長の観点から重要であるとの認識を示した。そのうえで、何人かの委員は、時間当たりでみれば一般労働者、パート労働者ともに賃金は上昇傾向にあるが、最近の労働需給の改善の動きが、年度後半以降、本格的に賃金上昇につながっていくかどうか、注視していると述べた。』

『この間、ある委員は、消費税率引き上げの影響を織り込んだ経済・物価見通しについて、丁寧に説明していく必要があるとコメントした。』

最後のだけは白井さんであるというのは把握しました(^^)。


・株式市場のレビューに泣いた

金融市場の動向部分で泣ける箇所ががががが。

『最近の株価の上昇傾向について、多くの委員は、15 年近く続いたデフレのもとでリスク回避的となっていた投資家の期待が、転換しつつあることの現れではないか、との認識を示した。』

・・・・・・・・・・・・いやー残念ですねえ(棒読み)。

『そのうえで、一人の委員は、日本株の売買動向について、これまでのところ、海外投資家の買いと日本の個人投資家の売りというやや一方向的な構図となっているが、今後は、わが国経済の成長期待が高まる中で、本邦株式市場を支える投資家層の厚みが増していくことが望ましいと付け加えた。』


・債券市場に関して

『.当面の金融政策運営に関する委員会の検討の概要』である。

『続いて、委員は、債券市場の動向について、議論を行った。』

ほう。

『委員は、足もとの長期金利の上昇には、米欧長期金利の上昇や本邦株価の上昇、為替の円安進行といった要因が影響しているとの見方で一致した。』

まあその後株価と為替は戻ったんですけどね。

『複数の委員は、FRBの資産買入れの早期縮小観測を受けて、米国の長期金利は、経済指標への反応度合いを強めており、そうした動きがわが国長期金利に及ぼす影響に注意していく必要があると述べた。』

『そのうえで、委員は、日本銀行による巨額の国債買入れは、景況感の改善や予想物価上昇率の高まりなどに伴って生じる金利上昇圧力を、リスク・プレミアムの圧縮によって抑制しているとの認識を共有した。何人かの委員は、今後も、日本銀行の国債買入れが進むにつれてリスク・プレミアムの圧縮効果は強まっていくと考えられるため、当面、長期金利が跳ね上がるとは予想し難いと付け加えた。』

この論点って一個一個で見るとそうなんですけれども、そもそも日銀の国債買入で予想物価上昇率を上げようとしているのでリスクプレミアムの圧縮とか言われましてもそれじゃあマッチポンプ理論になるんすけどまあいいです。で、その辺の整理がちゃんとできていないから債券市場は反応に困っている訳ですけどね。

『この間、多くの委員は、債券市場のボラティリティの高い状態が続くと、銀行等の金融機関の抱える金利リスク量の増大を通じて、国債売却の動きが一段と増幅される惧れがあると指摘した。そのうえで、これらの委員は、ボラティリティの上昇や過度な金利上昇を抑制し、長期金利の安定的な形成を促す観点から、オペ運営面で様々な工夫を講じていくことが適当であるとの見方を示した。このうち何人かの委員は、もともと4月4日の「量的・質的金融緩和」の決定では、国債買入れの平均残存期間について、「6〜8年程度」と幅を持たせるなど、弾力的なオペ運営が可能な枠組みとなっていると付け加えた。』

ふむ。

『こうした議論を経て、委員は、長期国債の買入れについて、引き続き、債券市場の動きを丹念に点検し、市場参加者と密接な意見交換を行いつつ、必要に応じて、買入れ頻度や買入れペース、ゾーン別の買入れ額を調整するなど、政策効果の浸透を促すため、弾力的なオペ運営を行っていくことが重要であるとの認識を共有した。』

えーっと、そういう戦術論の問題じゃないと思うのですけどねえ・・・・・・・・・・・

でちょっと飛ばしてその先に。

『この間、最近の長期金利上昇の一因として、何人かの委員は、株高・円安が進行し経済・物価情勢にも前向きな動きがみられるもとで、短期金利が実質的なゼロ金利に維持されると予想される期間がやや短期化している可能性を指摘した。』

まあ市場動向もあるけどそもそも2年で2%目標達成ですからねえ。

『ある委員は、時期尚早な時間軸の短期化は望ましくないと付け加えた。この委員を含む複数の委員は、日本銀行は、長期国債の買入れに加え、様々な短期資金供給オペを通じて、大規模なマネタリーベースの供給を行っていることを丁寧に情報発信することにより、短期金利をしっかりと低位にアンカーしていくことが重要であるとの見方を示した。』

まあそれやっていく事ですかね。

『別の一人の委員は、「物価安定の目標」の達成時期や「量的・質的金融緩和」の継続期間に関する情報発信が、債券市場の予想を不安定にさせ、ボラティリティを高めている面もあるのではないかと述べ、「量的・質的金融緩和」の継続期間を2年程度に限定し、その後柔軟に見直すとの表現に変更することは、債券市場の安定回復に資すると指摘した。』

これは木内委員の指摘だと思うのですが、そうは言いましても「2年で2%」を引っ込めてしまうとフィリップスカーブの上方シフトとか起きるのでしょうかとか、そっちの話になりますし、大体からして本来の政策目標を望ましい形(景気回復を伴った物価上昇という意味)達成できるのであれば債券市場がどうのこうのとかそこまで気にしなくても良い話ではあるのでねえ、とは思うのでした。



○白井審議委員会見ですが・・・・・・・

[外部リンク] 『(前半割愛)金利に関しては、旭川だけでなく日本全体で関心があるテーマだと思いますので、全体的な方向感で話をしたいと思います。金利が4月以降、変動が高まるような状態になりました。私なりに状況を整理すると、2つ環境の変化があったと思っています。』

つーことで始まるのですがね。

『1つは、今までは、私どもは包括緩和のもとで金融緩和をやってきましたが、なかなかデフレを脱却できなかった。1月に2%のインフレ目標を示しましたが、それでも2%が果たして可能だろうかという声が殆どでした。インフレ期待が上がるような状況ではありませんでした。そういう中で、私どもが大胆な金融緩和を4月4日に打ち出したことで、全員ではありませんが、一部の方々――金融機関の方々――が、インフレが起こるかもしれないと思うようになったということです。デフレ脱却が全く難しいという状況に比べれば、4月4日の金融政策は、以前に比べれば確実に信認を高めているのは事実だと思います。』

・・・・・・・・・・・????

『それは事実ですが、やはり今まで、デフレに慣れた運用の仕方、デフレに慣れた企業の価格設定が約15年ほど続きましたから、なかなかすぐに調整ができず様子見の方もいますし、インフレを意識した行動をする人もいる、そういう過渡期にあると思います。投資家の中には、率先してインフレ期待を取り込んでいく方々もいれば、様子見の方々もいる。そういう中で、市場が今までと違う動きをしている。それが金利の変動を起こしている背景の1つにあると思います。』

・・・・・・・・・・・・????

『これ自体は、今までの状況とは違い、いわゆる先進国並みの2%を目指しませんかという方向で政策が動いていく中での動きではないかと思っています。』

何となく言わんとしていることは判らない事も無いのだが、どうも何を仰せなのかがワカランチ会長。

『もう1つは、米国が今年は財政引き締めをしていますが、それにもかかわらず比較的緩やかな成長を続けており、ファンダメンタルが強くなってきています。そういう中で、中央銀行の幹部を中心に資産買入額の縮小を匂わすような表現が出てきている。そうすると、米国の長く続いた金融緩和が、そろそろ出口に向かう方向に動き出すかもしれない、そういう色々な投資家の考えがあって市場が動いている。本来であれば、金融緩和を縮小していくということはその前提として景気が良くなっている、あるいはその見通しがあるはずなので、米国の景気が良くなっている中で金融緩和が解除される方向であれば、米国の金利が上がり、ドル高になり、米国の株が上がっていくことが考えられると思います。』

『とはいえ財政引き締めの影響もありますし、発表される経済指標も区々で、良いものもあれば、悪いものもある。そういう中で、いつ頃資産買入れの金額が減っていくのかについて、投資家の中では様々な見方、違いがでてくるわけです。そのために米国の金利が上がり、ドル高になり、米国の株が上がるということでなく、むしろ米国の金利が変動し、その中でドル安になったり、米国の株安になるという状況があって、それが日本に波及している面もある。その中でファンドを中心にリスク量が高まってポジションを解消するとか、利益確定売りというものもあったのではないかと思っています。』

んーっとですね、正直言ってこういう市場後講釈って何とかストが商売で話をするのは良いのですけれども、政策当局者があまり良く判らない段階でよく判らない解釈をするのは如何なものかと思うのですけれどもねえ。

『これらが2つの環境変化ということではないかと思います。今、米国の金利状況と、インフレに移行していく過程での日本の投資家の動きの違いを説明しました。』

しかしこの先がまた更にアレ。

『この間、国債市場の取引高に関しては決して減ってはいません。取引は活発に行われている。ビッド・アスク・スプレッドも、過去の歴史的なデータからみて非常に高いわけではないですが、いわゆる「板が薄い状況」にはあると思います。板が薄い状況とは、国債の価格に対して買い手と売り手がいて、それぞれに枚数というものがあるわけですが、それが今までよりすごく薄くなっているという状況です。』

えーっとですね、あまり良く判っていない事を聞きかじりで解説しない方が良いと思いますよ。

『ですから、ある金融機関が大量に国債を買う、あるいは売りたいという時に、今までのような価格では希望する金額全てを取れなくなるようなことが起こっていて、そのために取引コストが高くなっている状態にあるのは事実です。また、市場流動性――流動性を日中の値幅(最高の値と最低の値の差)を出来高で割った比率と定義するのであれば――も、高めの水準で推移しているという意味では、影響を受けています。これに関しては、私自身は、今は投資家によって様子見の方もいますし、リスク量が大きくなって少し待ちたいという人もいますし、積極的な行動をしている人もいる中で、徐々に落ち着いてくるのではないかとみています。』

ここちょっと気になったのだが『流動性を日中の値幅(最高の値と最低の値の差)を出来高で割った比率と定義するのであれば』って言うけどそもそも値幅は高安の差だけではなくて本来真面目に見たいのだったら日中の値動きの全ての幅(つまり一方通行とジャイアントスイング相場では全然違うでしょという事)を見た方が良いんじゃないですかと思いますけど、もしかして日銀の中では白井さんがここで言ったような数字で把握している積りになっているの???と思ってしまいましたぞな。

そして演説は更に続く(これ信じがたいですが一つの質問に対する答えなんですよね)。

『加えてもう1点、国債市場の関連で影響を与えているのが、投資家の日本銀行の金融政策に関する見方だと思います。日本銀行の金融政策の結果、長期金利がどう動いていくかについて、市場参加者の中には、非常に早く上がっていくという見方やゆっくり上がっていく見方など、意見が色々あり、それが市場に反映されているのではないかとみています。』

はあそうですか(棒)。でまあこの辺までが謎の前振りでして、ここからさらに謎の説明になるのですがメインのお話みたいですよ。

『しかし、より私自身が重要だと思っていることは、同時に公表文で2%の物価目標を安定的に持続するために必要な時点まで金融緩和を継続するとコミットしている点です。こちらの方を私自身は重視しており、ここを敢えて本日は強調したいと思います。つまり、これが意味するところは、例えば2年経てばすぐに出口に向かう、といったことではありません。むしろ重要なのは、先進国並みの2%にインフレ率をもっていき、それが持続的に実現するように金融緩和を続けるということなので、何か急いで止めるということはないということをご理解頂きたいと思います。』

・・・・・・・・・・・えーっと、仰せの事が全くもって理解致しかねるのですが、「2年で目標達成」するというタイムフレームがありますし、大体からしてゼロインフレ継続状態から金融政策で思いっきりフィリップスカーブをシフトさせて物価目標を達成させる為にやや強引な政策をしているのにその後も大規模緩和継続というのは話が変でしょと思いますが。

『違う言い方をすれば、ここで意味していることは、私自身は、長期金利は緩やかに上昇していくとみております。』

これ総裁とかの発言だったらまたひと騒動になるんですけどまあ白井さんなのでスルーされていたのが不幸中の幸い。

『もう少し私の考えを申し上げると、本日の講演原稿でも書いてあるように、日本銀行は毎月7兆円という大変な金額の国債を、これから少なくとも来年末まで着々と買っていくわけで、これは金利を下押しする効果があるわけです。これは、今まだ開始して2か月が過ぎたところですが、その金利押し下げ効果は、今後むしろ累積的に高まっていく可能性が高いわけです。そういう中で、長期金利は2〜3年の期間をかけて緩やかに上がっていくのではないか、と現時点では私は考えています。』

『インフレ期待との関係ですが、インフレ期待は、本日の講演原稿にもあるように長期金利の一部を構成していますが、一方で国債を買い続けることによってリスク・プレミアムを下げる圧力があります。ですから、しばらくの間は、インフレ期待が緩やかに2〜3年かけて上がっていく中で、長期金利はそれを下回るスピードで上がっていく、つまり、実質金利が下落していくと考えています。』

実は白井さんの講演では最近日銀が説明している「フィリップスカーブの上方シフト」の話がございませんでして、そのせいなのかもしれませんが『インフレ期待が緩やかに2〜3年かけて上がっていく』と仰せな所がそもそも日銀の基本的な説明とロジック整合性取れてないように見える訳でして、大体からしてインフレ期待が緩やかにしか上昇しないのに何で2年で物価目標を達成できるのかがワカランチ会長という風に思うのですけどねえ。

つーことで、金利に関する説明もイマイチ判らんし、インフレ期待に関する説明では何かそれで2年で2%の目標行くのかいなという説明になっているし、まあ結論からしますと実はあたくしここの説明を読んでいて?????だったのですが誰か解読できた人ご教授願いたいです。


・追加策見送りに関して

『(問) 市場が依然としてボラティリティの高い状態が続いているのですが、総裁は昨日も今日も市場は徐々に落ち着きを取り戻すとの見方を示されています。しかし、依然として今日も円高、株安が進んでいる状況です。先日の決定会合で金利を抑制する追加策が見送られましたが、見送りという判断について問題がなかったのかどうか、ご意見お聞かせ頂ければと思います。』


これがまた謎の大演説になるのですけど・・・・・・・・

『(答) 市場では、11日の金融政策決定会合で、2年物の固定金利オペが導入されるのではないかという観測が出ていたと思います。決定会合では、むろん、色々なこと、プラスもマイナスも議論したわけですが、結論しては、私どもは今まで3回、市場参加者との懇談会を続けており、その結果として5月30日に当面の国債買入れのオペの運営方針を出して、弾力化に踏み切ったわけです。また、何故2年物の資金供給という話が出てくるかといえば、恐らく一部の金融機関による資産と負債、アセットとライアビリティの観点からのヘッジ手段ということでみているのかと思います。それに関しては、現在のところは1年物を使って、これは金融緩和という役割ではなく、ヘッジ手段として今までやってきていますし、その上に5月30日にさらに弾力的なオペの方針を出しているということが第1点です。』

えーっとですね、喋り過ぎですな。しかも『1年物を使って、これは金融緩和という役割ではなく、ヘッジ手段として今までやってきていますし』とか意味判んないですし。

『2点目は、ご存知のように来週から新しく貸出増加支援のための資金供給オペを開始します。これは、現在では0.1%という大変低い固定金利で、1年、2年、3年から選択ができ、無制限――貸出したという実績に基づきますが――です。最長4年まで使えるという固定金利オペがあるわけです。私どもは、何故4月に量的・質的緩和を打ち出したかと言えば、ポートフォリオ・リバランスという言葉に尽きますが、もう少し私の言葉で説明すると、今まで非常にデフレマインド、企業のデフレ的な価格の設定、あるいは金融機関、投資家のデフレ的な運用方針が続いていた。そういうところでは、貨幣を持っていることの機会費用があまりないため、リスクマネーがなかなか生じないわけです。そういうデフレ的状況の中では、リスクをとるような動きはあまり起きません。』

『貨幣を持っていることの機会費用があまりないため、リスクマネーがなかなか生じないわけです』というのが問題意識なんだったら長期金利が落ち着いて推移するという見通しになら無い筈なんですけどねえ。

『そうすると、これから新しい若者達が起業していく、あるいは非常にスキルのあるイノベーティブな企業がこれからどんどん発展していって欲しい、それがわが国の強みになっていくのに、そういったところにお金が回らない可能性があるわけです。』

それは物価どうのこうのではなくてプルーデンスの問題とか成長期待の問題だと思うのですが・・・・・・・

『したがって、4月4日は、まず日本銀行が率先してリスクをとることによって、そういう15年のデフレのなかで染みついてしまったマインド、あるいは運用方針、価格設定から除々に脱却していきませんかという思いでやってきました。』

そ、そうなのか。

『そういう視点に立って、来週から貸出増加支援のための資金供給オペをやります。これは固定金利で最長4年までという、先進国では非常に珍しい資金供給オペですので、是非これをご活用頂きたいということです。むろん、金利変動リスクが懸念されることは重々承知していますが、これをご活用頂きたいと思います。』

そういう視点とか言ってるけど制定したのは昨年12月だけどな。つーか問題は金利じゃなくてちゃんとした資金需要がという所だとは思うのだけど、まあやらないよりはやった方が良いでしょうね。

『3点目は、金融市場は、確かに変動が高まりました。その一部は先ほど申しあげたように、投資家、金融機関によって動きが区々になったことによって起きているところもあり、なかなか今までのように同じ国債を売買するにしても、価格発見が以前よりも簡単でないのは事実です。』

色々な人が別々の動きをした方が市場の価格発見機能が高まるような気がするんですけど。

『それは先ほど申しあげたように板が薄くなる状況になっていますから、コストがかかるようになっている。この辺は、段々落ち着いてくる可能性もあるわけです。そういうところも想定していますし、やはり日銀は粛々と決めました7兆円程度を毎月買っていきますので、その下押し効果というのはこれからも出てくると思っております。』

ということで、マインドセットを変えると言ってみたりインフレ目標は徐々に変化すると言ってみたり、一方金利の動きは徐々に落ちつくと言ってみたりで話が整合性取れていないので正直何を言いたいのかワカランチ会長な会見テキストでした。

まあ会見テキストがワケワカランというのは恐らく実際の説明が更にワケワカランチ会長で、それを要旨(これ逐語文字起こしとは微妙に違いますので念のため)にまとめるスタッフの皆様も????となりながら作ったのでこうなったという事ですねわかります(^^)。


ということで質疑応答の大演説を一応引用してみましたが正直ワカランチ会長なのでありましたorzorz
 


お題「黒田総裁会見の続き/白井審議委員の謎講演を鑑賞/その他雑談」   2013/06/14(金)08:03:25  
  http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130614/k10015290721000.html
NY外為市場
金融緩和巡り神経質な展開に
6月14日 4時10分

『13日の東京外国為替市場では、東京株式市場で株価が急落したことで投資家の心理が悪化したことに加え、アメリカが量的緩和を縮小するという観測を背景に、比較的安全だとされる円を買ってドルを売る動きが強まり、円相場は、一時、2か月ぶりに1ドル=93円台まで値上がりしました。』(上記URLより)

・・・・・・・・量的緩和縮小観測でドルが売られるとは新しい後講釈だなおいおい。

[外部リンク]
更新日時: 2013/06/14 00:09 JST

『6月13日(ブルームバーグ):13日午前のニューヨーク外国為替市場では、アジア時間に大幅高となった円が引き続き堅調。日経平均株価が弱気相場入りし、比較的リスクが少ない資産の需要が高まった。』(上記URLより)

・・・・・・・日本の株安でリスクが少ない資産の需要が高まるのに何故株安の日本円に需要が集まるんだかおじちゃん頭悪いからさっぱりワカランチ会長。

まあ要するによく判らんという事なんでしょうけれどもねえ。


○てきとうに市場雑談メモ

・株式市場などは何が何だか判らないので記事だけ貼っておきますね

[外部リンク] 更新日時: 2013/06/13 16:08 JST

『TOPIX の終値は前日比52.37ポイント(4.8%)安の1044.17、日経平均株価 は843円94銭(6.4%)安の1万2445円38銭。下落率は、ことし最大だった5月23日(TOPIX6.9%、日経平均7.3%)に次ぐ水準。 TOPIXと日経平均は7日に付けた直近安値を割り込むと同時に、黒田東彦総裁の下で初めてとなる日本銀行の「異次元緩和」を好感した4月4日終値も割り込んだ。5月22日に付けた終値での年初来高値(1万5627円)からの下落率は20%を超え、調整色を一層強めている。』(上記URLより)

ということで昼前位から平均株価はあばばばばーだわ為替が円高ヒャッハーだわという事で94円台とかになって平均株価もどどーんと下がったのですが、昼過ぎになりましてこんなのが報道されましてですね。

[外部リンク]
更新日時: 2013/06/13 14:27 JST

これ第一報出たのもっと早い時間(12時45分過ぎ)だったのですが、ほうほうと思ってから株価が持ち直して債券の方は上げを消す形になって来た訳ですが、結局引けに掛けて株価指数はまたまた下落しましたの図なのですがもう何が何だかという所でございまする。

#なお、市場のクレクレには退かぬ!媚びぬ!で胆力を示した黒田さんですが政治の以下略

しかしこちらでも「4月4日以来の安値」みたいな書かれっぷりですが、ドル円が95円割れとかやった時にブルームバーグの英文ヘッドラインが

10:06* YEN RISES TO STRONGEST SINCE APRIL 4 PER DOLLAR
(昨日のブルームバーグニュースのヘッドライン)

って4月4日以来とか意地悪だなあと思っていたらその後も上記引用のような書きっぷりという辺りにベンダーの意地悪モードを感じざるを得ませんな。


・輪番実施後に下げるというのも

という株安円高あばばばばーという展開で債券相場は景気よく上昇しまして、輪番オファーの後ちょっと頭打ちになったかと思ったら円高株安更に進行で前場引けに掛けて堅調推移。

でまあ輪番の結果
[外部リンク] 16,978 4,508 -0.080 -0.073 45.1
国債買入(残存期間10年超) 4,181 2,000 -0.067 -0.053 55.0
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(6月17日スタート分) 14,614 8,011 54.8
国債補完供給(国債売現先)・即日(注4) 5 5 -0.400 -0.400
CP等買入 6,775 3,690 0.099 0.100 90.0

中長期、超長期ともに今回は前場引けの実勢水準からそれほどずれていない結果となりまして、ここしばらく前場引けの実勢からすっ飛んだ結果でウヒョーという動きが多かったのでちょっと惜しいですかという所ですが、後場に入ってまたまた相場の上値が重くなって、その後はさっき引用した安倍黒田会談の報道が影響したのかどうかさっぱりワカランチ会長なのですが、何か徐々に弱くなりまして「安倍黒田会談」のニュースヘッドラインは金利だけ上げ損という素敵な結果になってたのは何なんでしょうかね。

まあ最近は何故か輪番終わると相場が下がるというのがイミフの仕様なのですけれども、昨日の場合は前場引けの水準のままで翌日(つまり今日)の5年国債入札を迎えるとカレント0.3%割れで突入することになり兼ねずそれも勘弁という所だったのかも知れん訳で何なんでしょうね。

ところで昨日は物国の買入消却というイベントもあったのですけどね。
[外部リンク]

4. 買入最大価格較差 ▲30銭
5. 買入最大価格較差に係る案分比率   70.0000%
6. 買入平均価格較差 ▲34銭4厘

・・・・・・・・・前場の引け5年名目債のカレントの居場所が4毛ほど強かった筈なのですが、物価連動国債の買入消却が平均で前日比34銭安ですかそうですか予想物価上昇いやまあいいです。


○黒田総裁会見ネタの続き

[外部リンク] 『(問) 2 点伺います。1 点目は、本日の決定会合では、基本的には現行の金融政策を継続するという結論になりましたが、市場の一部には、長期金利の乱高下に対応して日銀が何らかの対応を打ち出すのではないかという期待もあったようです。その中の代表的なものとしては、例えば、シグナルオペと呼ばれる最長1 年の共担オペの期限を長期化するというものがありました。実際、この意見は、5 月末の市場との対話でも要望として出ています。本日の会合でこういった議論があったのかどうかを、
まずお聞かせ下さい。(後半割愛)』

『(答) 1 点目についてですが、本日の金融政策決定会合において、いわゆる1年超の共通担保オペを導入するかどうかや、そのメリット・デメリットについて、議論があったことは事実です。』

ふむ。

『これまでのマーケットの状況をみて、長期国債の買入れオペ自体を相当弾力化してきましたが、それが一定の効果を持ったことは市場関係者も認めているわけです。他方、1年までのいわゆる共通担保オペが何度か行われ、それが効果を持ったことも事実です。』

まあそういう戦術レベルの改善を戦略レベルでぶち壊して回っている人がいるけどな。

『さらに、市場参加者との意見交換会では、1 年を超える共通担保オペを検討してはどうかというご意見もあったようで、当然、これについても議論しました。』

へえへえさいだっか。

『結論を申し上げると、現時点では、1 年を超える共通担保オペの導入は必要ないのではないか、ということになりました。1 つの理由としては、日本銀行が行っている巨額の国債買入れは、リスク・プレミアムを圧縮する効果があるわけですから、毎月毎月オペを重ねていくことによって、その効果がさらに強まっていくことがあります。もう1 つの理由は、そうした政策効果をより効果的に発揮させるためにも、市場参加者の意見なども聞きながら、長期国債買入れオペを必要に応じて、より弾力的に運用する──買入れ金額、買入れ頻度、残存期間などについて、弾力的に運用する──方針が、一定の効果を持っているわけです。今後も、必要に応じて弾力的にオペを行うことにより、金利の跳ね上がりや、特にボラティリティの上昇を抑制するよう対応していけるということです。(後半割愛)』

ということで、何かこの話っぷりだと市場のクレクレに媚びぬ!退かぬ!っていう毅然とした態度を取って「逐次投入はしません(キリッ)」という感じがあまり伝わらないのでありまして、ちょっとサービス発言が大杉じゃないのかねえとか思うのでありまして・・・・・・・


『(問) 先程、固定金利オペの期間延長について、メリット・デメリットを議論したということでしたが、デメリットについてどのような議論があったのか、お聞かせ下さい。(後半割愛)』

『(答) 固定金利オペの期間延長のメリットについては、先程申し上げたように、期間1年までの固定金利による共通担保オペが何度か行われ、一定のボラティリティを鎮める効果があったので、市場関係者の意見にもありましたが、おそらく、そういうツールが拡充されれば、必要に応じて使うことで、よりボラティリティを抑える効果があるということは言えます。それがメリットだと思います。』

ふむふむ。

『一方、デメリットというかどうかは別として、この共通担保オペ自体、導入されたときの経緯等もあります。すなわち、あくまでも短期的な資金供給ということで導入され、期間も3 か月、6 か月、1 年と延びてきたわけですが、そういう経緯等を踏まえると、今、それ以上延ばす必要があるかどうか、といった議論があったと思います。』

何か微妙だなおい。最初から建付け上は1年まで出せるようになっているので「延びてきた」というのも変なんですけどねえ。つーか「金融調節としてあまりにも長い期間の資金供給吸収手段しかも指値方式を設ける」というのは金融政策のディレクティブとの整合性という問題の方が根源的な部分(この前も書いたけど金融政策決定会合で決定しているのは「次回決定会合までの金融調節方針」であってその足を遥かに超える期間の金融調節を調節部署が行うというのは権限的な観点からどうなのかという方が重要だと思うのですけどねえ)じゃネーノと思うのだが。

『それから、貸出増加を支援するための資金供給と比べると、制度は全く違いますが、0.1%の固定金利での資金供給という点では同じです。そうした中で、一方では3 年まで貸すといい、他方では2 年あるいは3 年までというように、1 年を超える共通担保オペを行うことは――別に両者は競合するものではないものの――、それがどのようにマーケットから捉えられるか、といった意見もありました。』

難しい意見ですなそら。貸出増加支援に関しては「一般向け融資の拡大」という政策目的があって、その推進のためにお得な融資制度を設けたという形になっているので、市場のボラがどうのこうのというのとは話が違うぞなで整理した方が良いと思いますけどね。

『その他にも色々なご意見がありましたが、何よりも、先程申し上げたように、これまで長期国債オペの弾力化の努力を行い、ボラティリティも大分収まってきている中で、今、何か新たなツールを決めて、いつでも使えるようにすることまでの必要性はないのではないか、ということだったと思います。詳しくは議事要旨が公表される際に明らかになると思います。』

という事で締めているのですが、先程と同じでこの表現だと「じゃあ債券市場がクレクレ催促をすると新しい物が出てくるんですねわかります」という風に取られてしまう訳でして、それよりも「2%達成のために必要な政策は全て投入しており、経済物価情勢についても先般の展望レポートで示した2%目標達成に向けた見通しに沿って推移しているので現状での追加措置は必要ないと判断しました。勿論経済物価情勢の見通しを変えるような状況が生じた場合には適切な措置を取りますよ。」ってな感じであくまでも「経済物価情勢」をベースにして説明すべきだと思うのですよね。

今回の黒田総裁の説明っぷりだと判断のベースが「経済物価情勢」ではなくて「市場動向」であるかのような話になっておりまして、そうなりますと市場というのは基本的にいじめっ子体質、というと何かマイルドでつまらんので加虐性があると言った方が良いのかもしれませんが、まあそういう性質があるものですからして、「市場動向で何か出てくるなら追い込み掛けてやるぜヒャッハー」となり兼ねませんので少々アレだなあと思うのでありました。

でもってちょっと後にしつこく本件に関する質問ががががが。

『(問) 2 点伺います。1 点目は、先程のシグナルオペの関係です。先程、総裁は、金利のボラティリティなども相当低下しているため、新たなツールを決める必要があるか分からないということで、導入を見送られたとおっしゃいましたが、今後、例えば、そのボラティリティが高まった場合には、もう一度導入を検討する可能性があるのかどうか、あるいは、ポートフォリオ・リバランスを促していくという本来の目的とは違うので、もう金輪際、検討する可能性はないということなのか、という点を教えて下さい。(後半割愛)』

まあ質問する方もしつこいなとは思うのですが、確かに「市場動向」をキーにして説明するとこういう質問になります罠という所でしょう。

『(答) 1 点目については、先程申し上げたように、現時点ではその導入は必要ないということですので、将来、必要になったら検討するということだと思います。ただ、今のところ、その必要性はないだろうとみています。(後半割愛)』

つーことでここの部分がベンダーヘッドラインにされていましたが、もうちょっとドラギ総裁ばりに「色々な手段は選択肢としてあるが事前に何をするとかしないとか申し上げませんが何か?」とでも答えておけば良い話で、要らん所でサービス精神を発揮せんでもと思うのでありました。


とまあそんな所です。


○白井審議委員の講演が正直ワケワカランのですががががが

[外部リンク] 旭川市金融経済懇談会における挨拶要旨 ──

本文が22ページもありやがりましてもう読むのがめんどいのですが、異次元緩和の説明部分を読む前に後半の方が鑑賞物としてアレなのでその辺を鑑賞しようかと。


・その前にこれは何なんだと

半分よりちょっと前の辺りに『3.包括緩和に対する私の見方と3 月会合での提案』という小見出しがありまして、その辺からが鑑賞物として鑑賞対象になるのですが、そこから読んでいるとそれなりに量があるのでまあこの部分ではとりあえずここの小見出しに釣られてみた。

本文15ページ(PDFファイルで16枚目)なんですけどね。

『小出しで大胆さに欠けるとみなされた金融緩和』

・・・・・・・・・・・・それをやっていたのは何処の誰だと小一時間問い詰めたい。

『二つ目の問題ですが、包括緩和の導入以降、1 回あたり5〜10 兆円という規模の基金の増額を9 回にわたって行うなど、積極的な金融緩和を実施してきたと思います(前掲図表13)。にもかかわらず、市場・国民との対話が必ずしも効果的ではなかったのか、小出しで大胆さに欠けるとの見方を持たれた方々が少なからずおられたようです。日本銀行はデフレ脱却に消極的との印象を拭えず、金融緩和に対する本気度にある程度疑問が投げかけられていたことは認めなければなりません。』

『また、過去に日本銀行が行った金融緩和の出口のタイミングが早かった――例えば、2000 年8 月のゼロ金利政策の解除や2006 年3 月の量的金融緩和政策の解除――との見方も根強いように思います。そうしたこともあり、日本銀行は包括緩和を実施しながらも本気ではデフレ脱却を望んでいないのではないかといった批判に拍車がかかったように感じています。』

大昔の話はともかく、小出しで大胆さに欠けるとか言いましても非伝統的政策のアプローチとしてグラデュアルにって話だったんじゃなかったのかよそれを説明するのあんさんじゃねえのとか思う訳で、お前は何を言っているんだと思いますが、その3月の謎提案に関する説明がそのちょっと後にございます。


・3月の謎提案の言い訳キタコレ

『(5)本年3 月会合における基金・輪番オペ統合と追加金融緩和の提案』

『以上の問題意識から、私は、金融政策決定会合においても、昨年来、何度か、問題提起を行なってきました。そうした経緯を踏まえて、これまでの主張を取り纏めて3 月会合での議案提出に至ったわけです。』

だから何故3月会合なんだと。

『この提案では、日本銀行が買入れ対象とする資産として最も重要な資産を国債と位置づけた上で、その買入れの具体策をパッケージとして示しています。その内容を簡単に整理しますと、以下の通りです。』

ぐ、ぐたいてきなパッケージだと???

『第一に、輪番オペと基金オペを統合し、基金の下での国債買入れも輪番オペと同様の30 年まで広げて、イールドカーブ全体の押下げ圧力を高めます。30 年までのゾーンを含めるのは、多様な年限があれば市場からの買入れも容易になること、金融緩和効果が高まること、金融緩和姿勢の見せ方としてもメッセージ性が強まると考えたからです。』

『第二に、統合後の国債買入れ額については、現在の月額4 兆円程度から「少なくとも5 兆円程度」に増額し、「期限を定めない資産買入れ方式」を2014 年初から前倒しして速やかに導入します。』

『なお、平均買入年限については、両者の統合後、残存期間5 年程度を中心に買入れを増やすことで、現在の3 年弱から4 年以上に長期化することを見込んでいました。また、国債の年限別区分については、個人的には、新発国債が多く流動性が高い年限の2 年、5 年、10 年を中心に、「3 年以下」、「3 年超5 年以下」、「5 年超10 年以下」、「10 年超30 年以下」といった区分がよいと考えていましたが、実際に各ゾーンで日本銀行による買入れがどの程度可能なのか不透明な部分もありますので、執行部に検討してもらい成案を得たうえで、速やかに導入するという形式をとることに致しました。』

>執行部に検討してもらい成案を得たうえで、速やかに導入するという形式をとることに致しました
>執行部に検討してもらい成案を得たうえで、速やかに導入するという形式をとることに致しました
>執行部に検討してもらい成案を得たうえで、速やかに導入するという形式をとることに致しました

・・・・・・・・・どこがどう具体策をパッケージしているのかおじちゃん頭が悪いのでワカランチ会長です><;

『最終的に、4 月4 日の量的・質的緩和の導入において、統合が実現に至ったことは、大きな政策の前進であったと大変高く評価しています。』

そらようござんしたね(棒読み)


・肝心の論点をスルーされましても困るのですけれどもねえ

『(6)「量的・質的緩和」と私の提案の類似点と相違点』という本人的にはドヤ顔なんだろうなあと思われる小見出しが続くのでありまして・・・・・・・(本文17ページ)

『ここで、量的・質的緩和と前述の私の3 月提案との関係を申し上げますと、共通している点は、2%の物価安定目標の早期実現を目指すための重要な政策手段として長期国債の買入れを位置づけたこと、イールドカーブ全体への下押し圧力を高めることを重視していること、輪番オペと基金オペを統合したことが挙げられると思います。』

ほうほうそれでそれで?

『一方、両者で異なる点は、月間買入れ額の多寡です。具体的には、私の3 月提案はオープンエンドの買入れ方式で少なくとも月間5 兆円程度の買入れを速やかに実施するという内容でした。それに対して、新しい政策では2 年程度の期間に集中してネットベースで年間50 兆円程度、(償還分を含む)グロスベースに換算しますと、月額「7 兆円強」の買入れを行うというものです。』

『つまり、私の提案では、より長い期間の金融緩和の実施を想定しつつ、月間買入れ額を少なくとも5 兆円程度としているのに対して、4 月の政策内容はより短期間に集中してより多額の買入れを行う点に違いがあります。』

で?

『この点、私は、3 月の提案において、月間買入額として5 兆円程度が妥当と考えましたが、より大胆な金融緩和が必要ではないかとの思いを、3 月の提案以降、徐々に強めました。』

???????

『最終的に、私は、量的・質的緩和の導入に際して、月間国債買入れ額を7 兆円強とすることに賛成しましたが、その理由を改めて申し上げれば、以下のとおりです。今申し上げたように3 月時点以上の月間買入額が必要だという思いがある一方、国債の新規発行額(月間10 兆円程度)に近づくと財政ファイナンスと誤解される懸念がありますので、その中間程度の金額が妥当だと考えたからです。』

とまあどうも「買入の総額としてはアタシの3月の提案と同じなのよ(キリッ)」ってな感じの話をしているように思えるのですが、「2年間で達成」という時間軸に関わる部分に重要な違いがあるという事実を完全にスルーして「類似点と相違点(キリッ)」とか言われましても何だかねえという風に思うのでありまする。

もうちょっと続くので一応引用だけしておく。

『ちなみに、世界金融危機以降、金融市場において、日本銀行はFRB に比べて金融緩和に消極的との意見が多く聞かれましたが、4 月の政策は米国対比でみても遜色ないものだと思います。すなわち、月間買入額は(償還分を除く)ネットベースでは4 兆円程度ですので、FRB のネットベースの月間買入額である850 億ドル(国債450 億ドル、MBS が400 億ドル、円換算で8.5 兆円)の半分程度に達することになります。我が国の経済規模(例えば、名目GDP)が米国の4割程度であることを考えますと、かなりの買入額だということが分かります。また、平均買入年限についても、FRB の平均買入年限が9 年程度であることを踏まえれば、7 年程度(6〜8 年)への延長は十分長期化したと思います。』


・続いて4月の謎提案の説明ががががが

『4.展望レポートに対する私の見解と本年4 月会合での提案』というのが続くのだが、最初の小見出しの『(1)経済・物価見通しを1 年延長した理由』というのはどうでも良いので割愛致しましてその次の『(2)リスク要因に関する記述の見直し』である。

『消費税率引上げに伴う影響についての私の提案』

そういやそんな提案もあったな。

『次に、経済見通し対する日本銀行のリスク評価については、第2 部でも指摘していますが、全体として「上下にバランスしている」と判断しています。ただし、リスク要因のうち消費税率引上げに伴う影響について、個人的には注意してみています。この点は、2%の物価安定目標の実現との兼ね合いでも重要ですし、実際、私は4 月26 日の金融政策決定会合において提案を行いましたので、その提案の内容にも触れつつ、お話しします。』

ほほう。

『むろん、財政の健全性と社会保障制度の持続性の見地から消費税率引上げは着実に実施されることが望ましく、その点を問題にしているわけではありません。私が懸念しているのは、今回の消費税率引上げは、1989 年の消費税導入と1997 年の消費税率引上げ時期と比べて、大規模な金融緩和による物価上昇の影響が重なることが見込まれており、日本銀行や政府による適切なコミュニケーションが行われなければ、消費税率引上げを含めたインフレ率の上昇が家計の想定を上回るのではないか、その結果、家計の予想を超える実質所得の減少によって想定以上に景気が下振れるリスクがあるのではないか、ということです。』

・・・・・・・・・・・?????

えーっと、そもそもフィリップスカーブを上方シフトさせないと物価目標行かないという前提になっている訳で、期待の大きな変化を伴う為には想定を上回る物価上昇が短期的に発生した方が寧ろ望ましいような気がするんだが。

『具体的には、2014 年度に予定されている消費税率の5%から8%への引上げは、インフレ率を2%ポイント程度引上げると想定されています。その一方で、企業・家計の間では「2%のインフレ目標」という言葉がメディアなどを通じてかなり浸透しています。ところが、その2%が、家計の側から見れば、消費税率の引上げによる2%なのか、それとも量的・質的緩和の効果にもとづく2%程度のインフレ率を示しているのか、定かではありません。』

「定かではありません(キリッ)」とか言われましてもそれはあんさんらがちゃんと説明する話じゃ無いのでしょうか???????????

『仮に、両方の効果を含めるのであれば、本来、短期的なインフレ率として、4%程度(消費税引上げ分2%プラスその他の物価上昇分2%程度)が予想されても不思議ではありません。この点、展望レポートで示している委員見通しの中央値で確認しておくと、2014 年度の消費者物価(除く生鮮食品)は、消費税率引上げ分を除くベースで1.4%、これに引上げ分を加えれば3.4%にもなり、2%よりも高くなります(前掲図表2)。』

そらそうや。

『ところが、実際には、短期のインフレ期待を示す指標をみると、最近上昇傾向にありますが、その水準にはまだ距離があるように見えます。つまり、家計がそれだけのインフレ率の実現を予想しているとは今のところ思えません。むしろ、家計の(2014 年度辺りを反映した)「短期」のインフレ期待は、2%程度かそれ以下に留まっている可能性があると考えた方が実感に近いように思います(図表15)。』

『加えて、消費税率引上げ分を含む物価上昇率に関する認識は、2014 年度入り後に消費税率が引上げられてから、急速に国民の間に浸透する可能性があります。つまり、消費税率の上昇分が大きい2014年度については、家計のマインドに物価面から現在想定している以上の下押し圧力が加わることで内需が減少しその影響が長引く可能性を意識しています。』

・・・・・・・・・・えーっと、そこのマインドセットを変えないとフィリップスカーブが上方シフトしないのですから物価上昇に関する認識が広がるのがリスクとか言われましても困るのですけど。

大体からして「期待を抜本的に変える」という政策やっているのにその期待が上方シフトすると経済に下方リスクとか言ってたら話が元から矛盾しませんかねえ・・・・・・・・

『こうした点を踏まえますと、展望レポートの書き振りはその可能性に十分踏み込んでいないと判断致しました。なぜなら同レポートでは「第4に、消費税率引上げに伴う駆け込み需要とその反動の規模は、その時々の実質所得や物価の動向によって大きく変化し得る」との記述に留まっているからです。そこで、私は、4 月会合では、当該記述について、家計の実質所得減少の可能性をより織り込んだ記述に変更する旨の提案を行いました(この提案は、後述する展望レポートの「2つの柱」の書き振りについての改善案とともに提出しました)。』

マジでワケワカランのですけどどういう事だか判る人教えてジェネラル。

『また、こうした想定外の需要の下押し圧力が生じないように、今後、国民に対して、日本銀行自らが消費税率引上げ分を含めた物価の見通しについて、早くからより効果的に情報発信をしていく必要があると考えています。』

まあこれは判るけど。

『なお、私の提案は結果的に否決されましたが、提案の意図は、より実体を反映したリスク要因に関する記述を含めて、具体的な改善を目指したものです。従って、展望レポートの内容自体に反対したわけではありませんので、その後の議長案については最終的に賛成することにしました。』

ワケワカランチ会長。

『いずれにせよ、私が指摘した点は引き続き重要だと考えており、今後も家計・企業のインフレ期待などの動向を把握しながら、注視していきたいと思います。』


・更に謎提案の説明は続く

途中を飛ばしまして『(3)展望レポートの構成:2 つの柱についての提案』という小見出しなのだがこれがまた良く判らん・・・・・・・(本文21ページ)

『最後に、4月の決定会合では、展望レポートの構成について、国民への分かりやすさを高めるべきとの観点から、記述方法についての改善提案を行いましたので、この点について説明したいと思います。』

『同レポートは、(1)先行きの経済物価情勢の点検、(2)金融政策運営に当たって重視すべきリスク、をそれぞれ第1の柱と第2の柱として点検するという構成になっています。この点検作業に異論はありませんが、その構成については日本銀行の意図が十分伝わる形式になっていないと考え、就任当初から様々な機会を捉えて問題提起や議論を行ってきました。』

そ、そうなのか・・・・・・・・

『そして、最終的には、新体制の下で初めて展望レポートを公表する4 月26 日会合の場で、改善提案を行いました。すなわち、現状の書き方では、点検作業を第1 の柱、第2 の柱と名付けて、それらの点検結果を切り出して(後方に位置する)第3 章で記述する形式をとっています。しかし、この方法では、第1 章と第2 章に書かれている内容と第3 章とのつながりが一読して分かる構成となっておらず、読者の方々に、二つの柱の意図が十分理解されずに読み過ごされてしまう可能性が高いと感じています。そこで、第3 章の第1 の柱と第2 の柱という用語自体とそれに関する記述を全て削除し、全体の文章を通して該当箇所に適宜それらの柱で点検した内容を織り込むべきとする内容の提案を行いました。具体的な内容は以下のとおりです。』

点検作業の部分を分けた方が分かりやすい気がするんだが・・・・・・・・・

『第1 の柱に基づく点検結果については、第1 章「 我が国の経済・物価の中心的な見通し」の最後に記述する。』

『第2の柱に基づく点検結果については、 峽糞ぁ徂分について、第2章「上振れ要因・下振れ要因」の第1節「経済情勢」の最後に、◆嵎価」部分について、第2 章の第2節「物価情勢」の最後に、残る「金融の不均衡」部分について、第3 章の「金融政策運営」のなかに残したうえで若干書き改めて、それぞれ記述する。』

点検部分があちこちに飛んじゃうと点検作業を全体として見た場合の整合性とかが見えにくくなる、というか整合性が無いような点検(良くあるこっちとあっちで都合の良い部分だけ切りだしてくるという技ですな)をしているかの検証が必要になるのでどう見ても読みにくいのだが・・・・・・・

『他にも改善方法は様々あるように思いますが、全体の文章を通してスムーズに読める方が良いと考えたわけです。私としては、日本銀行は、展望レポートを含む公表物について、従来の読者層だけではなく、より多くの市場・国民の皆様にお読み頂けるように、謙虚な気持ちで、読者の視点に立った分かりやすさを追求していくべきだと思っております。私自身は、今後もコミュニケーション戦略の改善について考えていきたいと思っております。』

「分かりやすさ」キタコレという所ですが、分かりやすさも勿論重要なのですが、分かりやすさを追求するあまり全体としての整合性がぐちゃぐちゃになったら元も子も無い訳で、この人は何を言ってるんだという所で分かりにくい話だわこりゃとか思いましたぞなもし。


ということで、何回かこの前後読んだのですが、結局何か?????感がぬぐえない次第で、まああまりにも?????なので鑑賞物件として陳列してみましたという所でございます。

#また海原雄山状態になって以下割愛
 


お題「総裁会見からですがああだこうだアタクシの愚意見を書いていたら長くなったので明日に続く(大汗)」   2013/06/13(木)08:06:42  
  米国何気にドル安債券安株安なのか・・・・・・・・・

○ということで総裁会見ですが気になったポイントは概ね3つ(のうち今日は2つで勘弁)

微妙にこの会見タイミングで色々な市場が変調だったのですけど会見要旨が出て参りましたので鑑賞。

[外部リンク] 冒頭説明の直後の実質最初の質疑を読んでますと「イイヨイイヨ!」なのですがその次の質疑を読むと「何か違うんだよな〜」という感じでして、まあ何と申しますか微妙な違和感がある訳ですよ。

これね、報道に関して微妙に変なトーンのヘッドラインが打ち込まれたのはあながちベンダーバイアスだけではなかったりするのではないかと思ったんですけどどうでしょうかね。

つまりですな、最初の質疑なんですけど、

『(問) 金融市場について、お伺いします。足許、株価下落や、再びの円高といった形で、4 月の緩和以降の市場の動きとは若干反して、揺り戻しの動きがみられます。こうした市場の動揺の原因、それからその影響、これをどう分析しているかお聞かせ下さい。』

『(答) 株価や為替相場について、一つ一つの動きにコメントすることは控えたいと思いますが、先程申し上げた通り、わが国経済は順調に回復への道筋を辿っており、金融市場もそうした実体経済の前向きな動きを反映して、次第に落ち着きを取り戻していくと考えています。日本銀行としては、2%の物価安定目標の達成と、経済の持続的な成長の実現に向けて、強い決意をもって、「量的・質的金融緩和」を推進していく所存です。』

とまあここまでは良いのですけれども・・・・・・・・

『(問) 長期金利の上昇や、BEI、期待インフレ率が再び低下するといった、これまで重要視してきた、いわゆる市場の期待の効果にも若干陰りがみられるのではないか、という指摘もあるかと思います。こうした市場の乱高下を踏まえて、総裁がこれまでおっしゃってきた、いわゆる金融緩和の3 つの波及経路が足許どのように作用しているか、改めてお聞かせ下さい。』

と、さらにゴリゴリとツッコまれますと・・・・・・・・・・・

『(答) 先程申し上げた通り、わが国経済は順調に回復への道筋を辿っており、先行きも、「量的・質的金融緩和」や各種経済対策の効果などもあって、緩やかな回復経路に復していくとみています。』

とまあここまでは良いとしまして、

『ご指摘があった、予想物価上昇率については、マーケットの指標などで確かに上昇が一服しているものもありますが、他方、家計やエコノミストに対する調査などをみると、やはり全体としては上昇を示唆する指標がみられているのではないかと思います。』

>全体としては上昇を示唆する指標がみられているのではないかと思います
>全体としては上昇を示唆する指標がみられているのではないかと思います
>全体としては上昇を示唆する指標がみられているのではないかと思います

・・・・・・・・・・ほほう。

まあ声明文でもそういう話をしておりますから公式見解ではあるのですが、(これは金融経済月報ネタになるのですが)ではその状況はどのようにして観測しているかというのは金融経済月報の全文および図表を見ますと書いてあるのですけれども・・・・・・・・・

今回の金融経済月報
[外部リンク] 『この間、予想物価上昇率については、上昇を示唆する指標がみられる(図表30)。』(上記URLの6月金融経済月報本文より)

・・・・・・・うむ、前月もそうだが見事な1行コメントなっておりまして、ではこの図表とやらを前月と比べて見ますとどうなるんでしょうかというお話だが、図表を磔の刑にするとかそういう面倒なことをする気はございませんので(手抜き)、図表の場所を示しておきますので並べて確認してちょ。

今月の状況。
[外部リンク] upしようじゃないの景気は気からだものというのならまだ良いのですけれども、これが何時の間にやら台湾沖航空戦大戦果!とかなってしまって幻の現状認識方向に走られると誠にアレでございますのでその辺の匙加減はご注意ありたいものでございまする。

でまあそこまでは政策委員会の見解の話だから置いときまして、メインイベントはこの先になるのです。発言の続きだよ。

『そういった意味で、「量的・質的金融緩和」の効果──金利全体やプレミアムに対する働きかけ、ポートフォリオ・リバランシングの効果、さらには期待を通じた効果──は、しっかり働いていますし、これが民間需要を刺激する効果は、今後、景気の改善につれてむしろ強まっていくのではないかと思います。金融緩和の効果は、中長期的にみる必要があると思いますし、しっかり働いていくと思っています。』

・・・・・・・・いやね、言ってる事の大筋はこれで良いと思うのですよ。つまり足元の動きというのは当然ながらボラが高まるタイミングだってあるのですけれども、中期的に見た場合には金融緩和を拡大していくのであればその効果というのは出てくる、というのはそうでしょと思うのですよね。

ただ、このおっちゃんの場合何がズレてるかっていうと、前段の所で「金利全体やプレミアムに対する働きかけ、ポートフォリオ・リバランシングの効果、さらには期待を通じた効果──は、しっかり働いていますし」って言いきってしまう所でして、いやいやいや足元では一旦異次元緩和ぶち上げた時点から見たら元の木阿弥状態で金利の上げ損になってるでしょという状態なのですから、そこは「しっかり働いていますし」とは言わないでムニャムニャとごまかしつつ説明して、後半で言ってる「まあそんな手前の話よりも中期的にこの政策が進んで来た場合の事を考えましょうよ」という説明を前面に押し出した方がベターだと思うのよね。

つまりですね、まあ最初は債券でしたけれども、最近では元の木阿弥モードになって株とか為替までも若干(#^ω^)ヒ゜キヒ゜キ気味の状態になっている市場に対して「ワークしています」とか言わずもがなという所でありまして、こういう言い方するとこのオッサン状況認識してるんかいなとか、状況に目を向けないで現実逃避した脳内で金融政策運営しとりゃせんかとゆー風な悪印象を与えるリスクがある訳でございます。

市場のクレクレに対しては毅然として「退かぬ!媚びぬ!」というのが美しいのですけれども、足元の現状認識でそれをやられても困る訳でして、どうも黒田総裁ってプライドが天より高いのかもしれないですけれども、現状に関する話をするときに微妙に事実を自分の都合の良いように粉飾というとアレですが、脚色成分が入ってしまうような節があるのが、今後の事も考えるとちょっと懸念されるなあと思うのでありました。ええまあ杞憂にも程があるのかもしれませんけどね。

と、一々ツッコミを入れていますがまだこの質疑応答がありまして(笑)、

『なお、長期金利についてですが、現在、日本銀行が行っている巨額の国債買入れは、リスク・プレミアムを縮小させ、金利に下方圧力を加えています。その効果は、当然のことながら、毎月毎月、国債買入れを進めていく中で、さらに強まっていくと思っています。』

・・・・・・ここも同じで、少なくとも足元で長期金利が上昇している中で「リスクプレミアムを縮小させ金利に低下圧力を加えて”います”」とか現在進行形で説明せんでも良い訳でして、「低下圧力を加える方向に作用する性質のものです」とか言っておけば良いのですよ。

それをわざわざ現在進行形で言っちゃうという所がちょっとアレな訳でして、先ほどと同様ですが、このオッサン現状をちゃんと認識して物言ってるんかいなというツッコミに繋がる訳で、ああつまり足元であまり上手くワークしていない事を認めたくないんだなあという風に取られてしまうのでして、そんなのはてきとうにとぼけて置けばよいだけの事なのに、一々「足もとで変調ですね(ニヤニヤ)」というツッコミを受けて「ちゃんとワークしています(キリッ)」とか言うもんだからコミュニケーションがギクシャクするんですがなと思いましたがどうでしょうかねえ。


・早速ツッコミを受けるとな

とまあ最初の2つの質疑を引用しているだけで何故か増量企画になっておりましてこのペースで大丈夫か俺という気がして参りましたが(大汗)、次の質疑応答。

『(問) 関連して2 点伺います。1 点目は、3 つの波及経路について、今、「効果は出ている」というお話がありました。4 月にご説明があった時は、金利を下げることで家計や企業の借入れをし易くするとか、期待に働きかけることで消費を拡大するとか、ポートフォリオ・リバランスによって貸出を増やしてもらうというお話がありました。しかし実際の動きをみると、株や為替に関しては、株高、円安の効果というのは、4 月以降の分がかなり元に戻ってきてしまっています。また、金利も上がっており、貸出も――すぐには増えないとは思いますが――、なかなか増えていません。2 か月経って、一旦出ていた効果が、大分元に戻ってしまっているのが客観的に出ていると思いますが、その点について、総裁はどうお考えですか。(後半は後ほどという事で割愛)』

まあ不肖このアタクシが出来上がりテキストをボケーっと読んでおりましても思ってしまった訳ですけれども、おそらく会見場での実際の説明における流れというのはもうちょっと「えー」という感じだったのではないかと思われるのは、早速この質問が飛んできていることに示されていると思うのですよ。

だからこそ現状の所で「効果が出ている」というような現在進行形の言い方をするのではなく、「これからドンドン緩和が拡大されていく中で効果が着実に出てくるものと見られます」とか言っておけば良いのに、どうも短期的な途中経過であっても負け(短期的に負けても中長期で勝てば良いので足元の事などキニシナイ!というスタンスでどっしり構えておけば良いのに・・・・)を認めたくないというような雰囲気がこのような意地悪ツッコミを誘発するというものでして、そのお答えに関して。

『(答) 第1 点については、先程申し上げたように、イールドカーブ全体に働きかける効果、ポートフォリオ・リバランスの効果、期待を通じた効果、それぞれに影響、効果を持っていると思っています。ご指摘の為替、あるいは株価については、一つ一つの動きにコメントすることは差し控えたいと思いますが、当然のことながら、金融政策は、トレンドとして、それらがどういう動きをしているかを考えながら運営されていくものと思っています。』

一つ一つの動きにコメントするのは差し控えるのであれば、あまり足元の政策効果どうのこうのについても、そもそも金融政策の効果なんぞラグを伴って出てくるものであって、為替平衡操作のように1秒で効果が出るものでは無いのですから、「しっかり働いている」だの「金利に低下圧力を加えている」だの現在進行形チックの話をするのは時間が経過してからのレビューで言えばヨロシアルと思うのですが、どうも為替平衡操作時代の感覚が抜けてないんじゃネーノ的な気もする次第。


・自分のコミュニケーションはスルーですね判ります

で、さっきの質疑応答の第2番目ですけど。

『(問)(前半割愛)2 点目は、金利についてです。5 月の会見後、株価の暴落の前に、長期金利が急上昇して一時1%に達したほか、足許も、金利が非常に高くなっている状況にあって、日銀がなかなか長期金利をコントロールできない状態になっていると思います。その点について、総裁は、現在の金利水準は適切だと思っているのでしょうか。ある程度景気が上向きになってきているので、金利がこのくらい上がってきたのは良いことなのか、あるいはやはりもっと下げるべきと考えているのか、ご説明下さい。』

こらまたアレな質問。

『(答)(前半割愛)長期金利については、確かに、4 月の「量的・質的金融緩和」の直後に、ボラティリティがかなり高まりました。その後、市場との対話を通じて、オペを弾力化したことで、金利変動は落ち着いたわけですが、5 月に入って、米国の長期金利が上昇するといったことを背景に、再び日本の長期金利も上昇し、ボラティリティも高まったということがありました。』

自分の長期金利上昇は自然発言は華麗にスルーですかそうですか。

『そこで、5 月の後半にかけて、市場との対話を重ね、さらにオペの弾力的な運用を決めたわけです。具体的には、毎回のオペの金額について、規模をより小さくし、その代わり、より頻繁にオペを行うとか、月々のオペの量について、年間買入れ額の12 分の1 ずつということではなく、もともと認められていた範囲内で、より弾力的に行うこととしました。また、購入する国債についても、平均残存期間は7 年程度ですが、4 月4 日の発表文にも書いたように、6 年〜8 年程度と、かなり幅をもたせています。さらに、金利がかなり変動していた1 年〜5 年くらいの短中期ゾーンのところで、オペを厚くすることも行っています。そうしたことも含め、より弾力的な扱いを決め、市場自体も、ボラティリティが少し低下してきています。』

とまあ斯様に国債買入オペの運営方法について細々と説明しているのは良いのですが、そもそも問題となっているのは「経済物価状況が改善したら金利が上昇するのは自然」だの「実質金利は低下している」だのというご自身の発言により、結局日銀、というかクロちゃんキクちゃんは金利に対して何をしたい(またはする気が無い)のかという説明が、異次元緩和ローンチ前からの威勢の良い説明からはじまって今に至るまでに一定していない所からややこしい問題になっているのでありまして、そのオペレーションの部分というのもそれはそれでファクターとして重要ではあるのですが、そういう戦術ではなくて今申し上げた戦略の問題にかかわる部分が????状態となっている(例えばまだ物価が上昇していないから問題にならないけれども「2%」の数値がそもそもアクチュアルなのかフォーキャストなのか、そのタイムフレームはどうなっているのか、という辺りだって超ファジーというかカオスのままですよね、というような部分も含めまして)のが不確実性を生み、その不確実性がリスクプレミアムを引き上げてしまっている、という風に思うのですよ。

然るに、もうちょっとここの説明が続くのですけれども、黒田総裁の長期金利に関するここの説明ってオペの具体的手法の話で止まっていまして、まあその辺ゴリゴリ詰めると色々とツッコミ所が出るから技術論で煙に巻いているという事なのかも知れませんが、さきほど引用した質疑応答で示される現状認識に関する発言と合わせて考えると、もしかしてこのオッサン戦略レベルのミスコミュニケーション状態に対する問題意識を持ち合わせてないんとちゃうかという懸念も浮上してくるのが少々アレ。

『今後とも、長期金利の動向には十分注意し、特に、ボラティリティが高まることは好ましくないので、これを縮小する努力は引き続き行っていきたいと思います。それに加え、先程申し上げた通り、年間50 兆円のペースで保有残高が増加するように長期国債の買入れを今後進めていくので、それによる長期国債のリスク・プレミアム圧縮効果は、買入れを進めていくにつれて、さらに強まっていくと思っています。』

つまり、説明としてはここだけにしておいた方が却って内兜を見透かされないような気がするんですけれども、どうも黒田総裁の質疑応答は一言二言多いような気がするのですよ、うんうん。


・海外経済の見立てがちと強気に傾いている気がする件

てなことで最初の質疑応答からの3つの質問を引用して突っ込んでいたら盛大に時間と量を消費するという書いている本人も最初何となく構想していた状況と全然違う展開になって少々慌てておりますけれども(ちゃんと計画しろというツッコミは却下^^)、1年オペどうのこうのに関する質疑も面白いのですが時間がアレなのでもう一つ結構気になったのが海外経済に関する部分なのでそちらを引用しまして続きは明日でどうもすいませんすいません。

『(問) 2 点伺います。1 点目は、総裁は、ADB総裁を務められて、中国の経済に造詣が深いと思いますが、最近の中国の色々なデータ、例えば、4 月の輸出入統計をみると、輸出は様々な理由で急減していますが、輸入もマイナスになっており、実体経済の低迷を反映しているのではないかと思います。一方、上海短期金融市場では、SHIBORの翌日物が9%に跳ね上がるなど、かなり歪な動きをしています。中国経済は、日本経済にとってかなり重要な位置を占めていますが、総裁は、この中国経済の直近の動きについて、どのように分析されていますか。(後半割愛)』

『(答) 第1 点の中国経済については、足許、直近の輸出、輸入の統計が出たわけですが、確かに、かなり伸びが低いというか、一部マイナスになっており、やや驚きをもってみられたと思います。ただ、ご承知のように、輸出入の統計については色々な議論があり、中国政府自体、統計をより精緻にする努力をしていますので、そういう意味で、その前の月とやや不連続な面があると考えられますので、足許の動きが趨勢を示しているとは考え難いと思います。同様に、上海の短期金利が、一時やや大きく上がりましたが、これも色々な短期的要因が重なってそうなったもので、中央銀行が金利を引き締めようとしているわけではないと思いますので、これも安定するのではないかと思っています。中国経済のファンダメンタルズについては、IMFやその他の機関も言っているように、7%台後半から8%という成長を遂げる経路には乗っているわけです。従って、中国経済が急速に減速するとか、あるいはそれに伴って不良債権の問題などが急激に大きくなるといった懸念は持っていません。』

ふむふむ。で、別の質問ですけど。

『(問) 2 点伺います。1 点目は、インド・ルピーの安値更新のような新興国経済の変調についてどうみていらっしゃるのか、簡単にご所見をお願いします。2 点目は、米国経済についてです。フィスカルドラッグの影響が懸念されてしばらく経ちますが、実体経済は堅調のまま続いていると思います。今後、世界経済は、米国1 本で回していけるのか、お考えをお聞かせ下さい。』

『(答) IMFなどの経済見通しをみても、世界経済の成長に非常に大きく貢献しているのは、やはり新興国です。一方、先進国では、米国経済が、ご指摘のように比較的順調に回復・成長しており、これが世界経済を牽引する1 つの力になっていることも事実だと思います。』

ということでやはり強めだなあという感じっすよね。詳しく説明していますので以下見ましょう。

『新興国については、ご案内のように、インド経済が、昨年は、成長率が5%程度と、やや減速したわけですが、これは中長期的にインド経済が減速していくということではなく、色々なことが重なって減速したとみています。すぐにとは思いませんが、それほど長くかからずに、高めの成長に戻る力があると思っています。』

『一方、ASEAN諸国は、ご承知のように、比較的順調で、特に、インドネシアやフィリピンが順調に成長しています。アフリカ経済もかなり順調です。このように、新興国・途上国については、国によって様々な景気循環その他の要因で成長がやや鈍化しているところもありますが、全体として、世界経済の成長を引っ張っていることに変わりはないと思います。』

『米国については、ご指摘のように、フィスカルドラッグの問題が相当影響するのではないか、という議論もありました。確かに、それは影響していると思いますが、その上で、これだけの成長を続けていますし、フィスカルドラッグの問題自体も、相対的な意味で徐々に小さくなっていくと思います。こうした動きが先行きも続いていくとすれば、IMFなどがみているように、米国経済は、比較的順調な回復経路を辿っていくことになり、それは世界経済にとっても1 つの牽引力になっていくと思います。』

ということで、どちらかというと主要国の中銀がグローバル成長の鈍化について下振れリスクとして見ている中で海外経済の見通しが結構強いですよね、というのがこの会見を見ていて気になった事の2つ目という所(一つ目は冒頭でああだこうだ申し上げた部分で、3つ目は1年オペに関する部分なのですけど3つ目は明日ですんまそん)です。
 


お題「決定会合レビューである」   2013/06/12(水)08:04:19  
  えーっとですね、引け後の動きがあばばばばーだった上に結局おはぎゃーで戻ってきたようなので元々考えていたお題の題名を次の小見出しの方にせざるを得なくなったのですけれども、今回の決定会合、出た時には(少なくともアタクシの知り合い関連では)「筋を通したじゃん」だったんですけどね。

決定会合結果はご案内の通りでただの現状維持で何も追加が無かった上に結果が出たのが11時48分で昼飯ちょっと遅かったら結果に間に合って無かったわという所でした(^^)。だって何かあると思ってんだもん(言い訳)。

ということで・・・・・・・・・・・


○クレクレに屈せず頑張った!感動した!!

[外部リンク] 2.資産の買入れについては、以下の方針を継続する。

長期国債について、保有残高が年間約50兆円に相当するペースで増加し、平均残存期間が7年程度となるよう買入れを行う。
ETFおよびJ-REITについて、保有残高が、それぞれ年間約1兆円、年間約300億円に相当するペースで増加するよう買入れを行う。
CP等、社債等について、本年末にそれぞれ2.2 兆円、3.2 兆円の残高まで買入れたあと、その残高を維持する。』

・・・・・・・・・ということで今回は事前に散々盛り上がった報道は何だったんでしょうという事で2年オペ導入などのような逐次投入無しとなりました。事前の報道があれだけ盛り上がってもうダンディールかと思わせた上に他市場方面からはやれETFのおかわりだREITのおかわりだとゆーのまで出るわ、債券の方でも一部では2年超のオペだろというような話まで出るという大変なクレクレ状態になっておりましたというのはご案内の通りではございましたが、それらのクレクレを華麗に一蹴する今回のゼロ回答でありました。

いやまあ何ですな、不肖このあたくしなんぞも事前の盛り上がり報道にすっかり騙されまして2年オペ導入という話になってその理屈どうやって整合性付けるのか楽しみだわとか嫌味タラタラ状態でMPM結果を待っておりましたが、べき論、というか元々の政策である「2年で2%達成」「目標達成の為に必要な政策は全て投入した」という原則を崩さず、市場のクレクレを華麗に一蹴したというのは恐れ入りましたと申しますか、感動した!!という所でございまして、これは素直に評価させて頂きたいと斯様思うのであります。市場のクレクレに弱いとか悪態ついてどうもすいませんでしたm(__)m

実際問題として今回何か打ち込んだら、瞬間は市場が好感するかも知れませんが、一旦クレクレの味をしめてしまいますと市場というものは基本的にクレクレのゆすりたかり体質となるものでございまして、MPMの度に「今度はコレをクレクレ」という話になって行きましてキリがないので、今回一発目に原則を通したのは非常に宜しかったと思います。

とにかく、昨今の金融政策に関連しては日銀の政策(あくまでも政策であって調節ではありません。と申しますか現在の金利市場で言う「市場との対話」というのは現場のオペ頻度がどうのこうのというようなレベルで解決する問題ではない)に関するロジックが複雑骨折モードになった結果、この先の金融政策運営、というかありうべき金融政策の変更に対しての予見可能性が著しく低くなった事が最重要な大きな問題の一つであると思われまして、この決定によって「市場がクレクレと言ってもそう簡単にクレクレには応じねぇんわヴォケ」という意思表示が示されることによって、金融政策の予見可能性が若干なりとも改善することを望みたいと考えたりしています。景気が明らかに悪化しない限りは追加緩和政策のようなものは実施されませんね、というのが判ったかと思われます。

更に申し上げれば、クレクレを跳ね付けるだけのポリティカルリソースが黒田総裁にはあった(これが某どこぞの麿だったら同日引けの市場終値を見た政府方面や与党方面から今すぐ三途競艇で転覆してこい位は言われても全く不思議では無い訳ですから)というのがあったのでその辺通すことができた、という点は大きいなあとか思うのですが、正直申し上げて先週の第三の矢の発表以来ドタバタっぽい印象を市場というか世間に与えていた政府方面の動きも含めて、ここで態勢の立て直しが行われて非常に良かったと思った訳なのですが・・・・・・・・・・



○MPM後の反応に関してメモメモ

ただまあ当然ながらクレクレを袖にされた訳ですから為替はいきなり99円台から98円割れレベルへと1円以上すっ飛んでしまい、株式市場は現物後場寄り付き前の先物市場で13200円割れの水準(前場引け時点では13500円近辺の水準だったと思う)まで叩き落されてしまいまして、はてさて債券はどうなるのやらと思いましたが前場引けが142.79(↓17銭)だったのですが後場のスタートは142.60(↓38銭)近辺でのスタートとなり、株安債券安円高という展開に。

債券の方はと言うとそらまあシャーナイナイなのですが2年(0.13%とか)とか5年(0.3%台乗せ)とか弱くて先物とか長期債が売られて一方で超長期はまあ比較的堅調という感じでしたが、まあ今週末5年入札あるので水準訂正した方が良いともいえる所ではあってカレント0.3%台シャーナイナイという気もせんでも無い。

株や為替の方は割と値持ちしていて、ドル円98円台前半で日経平均が13300円近辺で持っていた感じでしたが、まあ案の定というかアチャーというかなのではあるのですが、今回のMPMに関しては海外投資家連中の方が無暗矢鱈と期待していたという話が多かったのを反映したのか何だか知らんですけれども、海外投資家の皆様がお目覚めになられたからかどうか存じませんけど引け近くになって株は結局また下がってきて債券も何か先物とか下げて終了。

ということでまあアチャーだった訳ですが、その後黒田さんの会見タイムになったら黒田さんの会見のせいなのか他の要因なのか知りませんが、あちこちの市場であばばばばばーという状態になりまして、あちこちの株は下がるわ通貨は訳判んねえ動きをするわ債券は米債とか2.25%とかまで上昇するわ(その後戻ったと思ったら2.3%近辺まで来てやがりましたな)で円債の先物の方もイブニングでは結構下がっていたりしたという動き。

まあ何ですな、国内の方では基本的にまあ「クレクレは甘え」という日銀のメッセージにいったん失望する動きではあったものの、そうは言っても冷静に考えてこの方が筋が通っているし姿勢がきっちりしている、という評価になっていたようなプライスアクションに見えたのですが、海外タイムになって何か諸々の要因が絡んでいるのか何だか知らんですけれども流動性低下相場があちこちに飛び火しているの図とゆーよーな感じになっているのがちょっとアレではございます。


ということでこの反応はヒドスという感じなのですがねえ。

[外部リンク] 06月 12日 03:57 JST

『[ニューヨーク 11日 ロイター] - 11日午後中盤ののニューヨーク外為市場で、円がドルとユーロに対し上げ幅を拡大している。日銀が11日の金融政策決定会合で市場の乱高下に対する措置を打ち出さなかったことで、日銀の緩和措置に対するコミットメントが疑問視され始めたことが背景。』(上記URLより)

[外部リンク]
更新日時: 2013/06/12 04:55 JST

『6月11日(ブルームバーグ):ニューヨーク外国為替市場では円がドルに対しここ3年で最大の上げとなった。日本銀行が追加刺激策を打ち出さなかったことが手掛かり。』(上記URLより)

まあ妙に期待していたからというのはあるにせよ、「コミットメントが疑問視」とかお前は何を言っているんだという所で、良く良く考えたら2年オペのネタ最初に言い出したのロイターでしたから(自主規制)なのかもしれませんが、ちょっとねえという後講釈になっております罠。



○とはいえボラティリティー高めたり流動性上げたりしているのは異次元緩和以降な訳で

まあ何ですな、ここで態勢がやや立て直しモードになったのは結構な話とは言いましても、市場の方はと言いますと円債に始まった流動性低下ボラ上昇モードが円株から為替から海外の株やら通貨やらにまで飛び火しているような感じでして、もちろん日銀だけではなく、FEDのTaperingトークや5月に威勢よく利下げして次もありそうな勢いで話をしていた筈のECBが急に日和モードになったとかいう形で、金融政策の先行きの予見可能性が全体的に不安定化しているというのが大本の背景としてあるんじゃネーノというのは皆様もご同意頂けるのではないかと存じます。

とは言いましても、そもそもの発端はジャパンの異次元緩和で、その後海外金融当局が(米国は別ですが)あちこちで追加緩和政策を実施してワールドワイド的流動性ヒャッハー相場になってしまった所に黒田さんの梯子外し攻撃で債券市場とのコミュニケーションに齟齬が生じてきゃりーがマーライオン相場が発生してそのゲロが日本株式市場からゲロゲロと伝染してしまいましたなという話ですから、まあ槍玉に挙げられてしまうのはシャーナイナイではあります罠。

で、まあ日銀は先週までに見られていたドタバタ感(まあ2年オペに関しては外野が勝手に騒いで勝手に盛り上がった訳ですから日銀的には貰い事故みたいな面もあるのですが、第三の矢公表以降の政府の動きがあまりにもアレ)から態勢立て直しになって、「余程経済状況が悪化しない限りは追加緩和なんぞ知らんがな」という事になって金融政策の予見性が再び高まって来たのではないか、と思われる所(ではあるのですが、会見の方のヘッドラインの出方がまた悪意成分がありそうなのが遺憾という話を後で書きます)なので、そーゆー意味では少しマシになるかもしれないなあとは思っていますけどね。

つまりですね、日銀の異次元緩和のロジックが最初に言っていた話である「イールドカーブ全体に強力な低下圧力を掛ける」だの「長期金利の低下を促す」だのという話が「ああ長期金利を低下させるんですね」というメッセージとして捉えられるものだったのに、株高円安になって「状況が改善すれば金利が上昇するのは自然」だの「実質金利は低下している」だの言いだしたのがロジックの揺らぎと受け止められてジャパンの債券市場があばばばばーのきゃりーがマーライオンになった次第という話でありまして、さらに今回の2年オペ云々の話もそうなのですが、最初の時点でのボタンの掛け違いによって「黒田日銀は何をしでかすか判らん」という予見可能性の低下に繋がって、それがボラ拡大と流動性の低下につながった、という話でありまして、正直言って0.6%から先の金利上昇(すなわち5月の頭以降ですな)ってオペの技術論でどうこうという問題ではないと思うのですね。

そこに来てFEDのTapering(しかもその前の5月1日のFOMC声明文では資産買入のペース縮小と拡大の両にらみの文言が入っていたのに・・・・・)に直近ではECBが軽く梯子を外しに来る(と言いましてもドラギ先生の場合は「うちはボラを与えないようにやっています(キリッ)」と言っているのは昨日ご紹介した通り)とか、金融政策の方向性などについての予見可能性が低下しているのでボラ拡大流動性低下であばばばばーという動きになっている、というのが今回の特色という事でしょうかねえ、まあアタクシの解釈が合っているかは自信全くないですけどね。

しかしまあ何ですな、金融政策の予見可能性が少々落ちたという背景からこれだけワールドワイドなゲロゲロをやってしまうというのは逆から考えますと「どんだけ金融政策依存の資産市場なんだよ」という事でもありまして、そらまあ逆さ絵オヤジもガス抜きTaperingをしたくなる罠と思う次第ではございます。何にせよオソロシスではありますの。

・・・・・・で、念のため申し上げますと、これで株が下がったり円高に振れたりしたのを見て次回会合でやっぱり2年オペ導入とかなってしまいますと(他に外部ショックだのあるなら別ですけれども)元の木阿弥どころか市場催促での追加策やっぱりねえとなりますので元の木阿弥以下になってしまうので注意が必要ではあろうかと思います。


○ということで前振りがアホほど長くなりましたが声明文比較

[外部リンク] 決定事項に関する部分は先ほど引用したとおりですのでその後から。

・景気現状判断:総括判断は持ち直しに引き上げキタコレ

『わが国の景気は、持ち直している。』(今回)
『わが国の景気は、持ち直しつつある。』(前回)

キタコレ(・∀・)!


・現状判断需要項目別:海外を微妙に下げて生産を引き上げ

『海外経済は、引き続き製造業部門に緩慢な動きもみられているが、全体としては徐々に持ち直しに向かっている。そうしたもとで、輸出は持ち直しつつある。』(今回)
『輸出は、海外経済が昨年来の減速した状態から徐々に持ち直しに向かうもとで、下げ止まっている。』(前回)

・・・・・・・・・・えーっとですね、これ前回の「昨年来の減速した状態」という表現があるのが曲者で一見すると上げているのか下げているのかがヒジョーに分かりにくいのですけれども、良く良く見ますと「製造業部門に緩慢な動き」というのを出している上に、「全体としては」という毎度おなじみのヘッジクローズが入っていますので、これ微妙に引き下げですね。

『設備投資は、非製造業が引き続き底堅く推移するなか、全体としても下げ止まりつつある。公共投資は増加を続けており、住宅投資も持ち直し傾向にある。個人消費は、消費者マインドが改善するもとで、引き続き底堅く推移している。』(今回)

『設備投資は、非製造業が引き続き底堅く推移するなか、全体としても下げ止まりつつある。公共投資は増加を続けており、住宅投資も持ち直し傾向にある。個人消費は、消費者マインドが改善するもとで、底堅さを増している。』(前回)

ということでここは変化なし。

『以上の内外需要を反映して、鉱工業生産は持ち直している。』(今回)
『以上の内外需要を反映して、鉱工業生産は下げ止まっており、持ち直しに向かう動きが明確になりつつある。』(前回)

つーことで生産の判断は引上げ。

金融環境・物価に関しては特段の変化はありませんが比較引用。

『この間、わが国の金融環境は、緩和した状態にある。物価面では、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、前年のエネルギー関連や耐久消費財の動きの反動から、マイナスとなっている。』(今回)
『この間、わが国の金融環境は、緩和した状態にある。物価面では、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、前年のエネルギー関連や耐久消費財の動きの反動から、マイナスとなっている。』(前回)

こちらも全文一致。


・ところで予想物価上昇率って・・・・・・・・・・・

実は最後にこんなのがありますけれども。

『予想物価上昇率については、上昇を示唆する指標がみられる。』(今回)
『予想物価上昇率については、上昇を示唆する指標がみられる。』(前回)

前回から入りました予想物価上昇率云々なのですけれども、これ金融経済月報の本文とか図表の方に解説があるとは思うのですが、どこからどう見ても前回決定会合以降BEIって盛大に縮小しているように思えるのですが、どちらにその「上昇を示唆する指標」とやらがあるのかおじちゃん頭が悪いからワカランチ会長であります。

・・・・・・・・・ということで、何かこの辺りの文言を拝読しますと大本営発表の香りが漂ってくるという鑑賞の仕方をするのが正しい(嘘)ヲチャーとしての有り方ですなうんうん(大嘘)。


・先行き見通しの文言だが

『先行きのわが国経済については、金融緩和や各種経済対策の効果もあって国内需要が底堅さを増し、海外経済の成長率が緩やかながらも次第に高まっていくことなどを背景に、緩やかな回復経路に復していくと考えられる。消費者物価の前年比は、次第にプラスに転じていくとみられる。』(今回)

『先行きのわが国経済については、金融緩和や各種経済対策の効果から国内需要が底堅く推移し、海外経済の成長率が次第に高まっていくことなどを背景に、緩やかな回復経路に復していくと考えられる。消費者物価の前年比は、当面、マイナス幅を縮小したあと、次第にプラスに転じていくとみられる。』(前回)

物価の所は先般の東京都区部物価指数に示されたようにプラス転換が見えてきたので「当面マイナスを縮小」というのを取っ払っていまして若干の上方修正とも言えますが、そもそも2年で2%を目標にしているので見通しのオンラインですよという所でしょう。

経済の所ですが、国内需要に関して「底堅く推移」が「底堅さを増し」となっているのは普通に上方修正になるのですが、その一方で「金融緩和や各種経済対策の効果”から”」というのが「〜”もあって”」という文言に代わっておりまして、つまりこれは金融緩和や各種経済対策の効果以外のファクターが国内需要の底堅さを増す要因として考えられるという事を意味するのですけれども、はてさてその「もあって」の所に該当するものは何なんでしょというのがあたしゃーワカランチ会長でしたけどどうなんすかね。


・リスク要因以降は全文一致

透かし読みをして確認したので自信を持って「全文一致」と申し上げます。つーことで以下は今回分だけ引用。

『リスク要因をみると、欧州債務問題の今後の展開、米国経済や新興国・資源国経済の成長力など、日本経済を巡る不確実性は引き続き大きい。』(今回)

『日本銀行は、2%の「物価安定の目標」の実現を目指し、これを安定的に持続するために必要な時点まで、「量的・質的金融緩和」を継続する。その際、経済・物価情勢について上下双方向のリスク要因を点検し、必要な調整を行う(注)。このような金融政策運営は、実体経済や金融市場における前向きな動きを後押しするとともに、予想物価上昇率を上昇させ、日本経済を、15 年近く続いたデフレからの脱却に導くものと考えている。』(今回)

ちなみに木内委員の提案も前回と全く同じです。

『(注)木内委員より、2%の「物価安定の目標」の実現は中長期的に目指すとしたうえで、「量的・質的金融緩和」を2年間程度の集中対応措置と位置付けるとの議案が提出され、反対多数で否決された(賛成:木内委員、反対:黒田委員、岩田委員、中曽委員、宮尾委員、森本委員、白井委員、石田委員、佐藤委員)。』


つーことで、総括判断とか上がっているのですが、ファクターを見るとそんなに大きく判断変えるほどの話かねという感じでもありまして、まあ総じて言えば直近の展望レポートや金融経済月報で示した見通しにオンラインで乗っているというような話だと思われまして、まあそうだとすれば追加金融緩和政策の実施というのは話としてロジック崩壊を招くことになりますので実施しない方が政策ロジックとして筋が通っていますねという話ではございますなという事で。


○会見詳しくは今日の要旨を見てからですけれども、ヘッドラインバイアスを見ると色々注意が必要ですねという話

でまあ会見の時間以降に各市場があばばばばーになっておりまして、どこからどこまでが総裁会見の影響なのか知らんですけど、まあヘッドラインを見るとうーんという感じではあるのでメモ気味に書いておく。

これはブルームバーグの記事ですけど。
[外部リンク] 2013/06/11 18:28 JST

『6月11日(ブルームバーグ):黒田東彦総裁は11日午後、定例記者会見で、同日開いた金融政策決定会合で期間1年超の資金供給オペ導入を見送ったことについて、長期金利のボラティリティ(変動)が足元で低下していることなどから、「今のところそういう必要性はない」との認識を示した。一方で「将来、必要になったら検討する」と述べた。』(上記URLより)

・・・・・・・・なんかこの書かれ方だと「じゃあボラが上昇したら2年オペを実施するのか」みたいな印象を与える訳でして、「必要な措置は全て打った、クレクレは甘え」という印象を与えた今回の決定の効果を思いっ切り下げてしまうような感じなのですが、これ実際に会見要旨を見ると印象が違ってくる可能性もある(というか多分黒田さんの事だから「クレクレは甘え(キリッ)」が本旨だと思うのですけどねえ)のですけれども、最初にベンダーヘッドラインが出てくる方が先なので、ヘッドラインでこういう書かれ方をされるという辺りをもう少し考えた言い方をした方が良いかも知れないと思いますし、受け取る方もベンダーヘッドラインを見て一々反応しすぎない方が良いかもしれません。

例えばブルームバーグだとこの辺のヘッドラインってね・・・・・・

JBN:16:37*日銀総裁:長期金利の動向を注視している
JBN:16:38*日銀総裁:将来必要になった時は検討する-1年超のオペ
JBN:16:39*日銀総裁:現時点では変動率低下し必要ないと結論ー1年超のオペ
(昨日のブルームバーグニュースヘッドラインです)

というような感じになっていましたし、共同通信がベンダー向けに出しているヘッドラインの中で日銀総裁会見詳報というのがあるのですがそこの詳報8とかね・・・・・・・

KYO:17:58 日銀総裁会見詳報8 中銀は金利全体に相当影響与えられる
(昨日共同通信がベンダー向けに配信したニュースのヘッドラインです)

という風に、もう共同通信さんったら債券市場の人間が(#^ω^)ヒ゜キヒ゜キってなるツボをよく心得ているんだからお茶目ねえという風情の素敵なヘッドラインを打ったりしてまして、前回の総裁会見でも申し上げましたが、どうもベンダーヘッドライン的には「市場にボラティリティーをまき散らす黒田さん」という絵がオイチイようでして、黒田さんの発言の中からそういう部分をヘッドラインに打ってくる傾向が更に顕著になってるなあという印象を受けた次第。

まあこういうの勘弁して欲しい所ではあるのですが、そうは言いましてもベンダーも商売でしてヘッドラインとして「おいしい」所を取りたくなるバイアスというのが掛かるのは致し方ない面はありますので、受け止める方もそうなのですが黒田さんも余計な一言(さっきの共同さんのヘッドラインだって別に発言していない事を書いている訳では無いでしょうから、まあ黒田さんが一言多いんですよねえと思うのですよ)言わないようにして、特段決まっていないのならばドラギ先生のように「テクニカルには準備が出来ているし道具立てとして揃っていますがネバープレコミットですが何か?」という形で対応する方がエエンデネエノという気はするのでありました。


○貸出増加支援制度云々

MPMの結果が出るのとほぼ同時だったか直後だったかという感じでしたがこんなリリースが。

[外部リンク] 『貸付実施の通知日時 2013 年6 月18 日(午前9 時30 分)
貸付日 2013 年6 月20 日
貸付日における貸付予定総額 31,519 億円
貸付先数 70 先』

はあそうですかという所ではあるのですが、オペレーション要綱

[外部リンク] 『(1) 当該貸付先による平成24年10月から12月までの各月末における貸出(政府に対する貸出、地方自治体に対する貸出ならびに金融機関等および預金保険機構その他の別に定める公的法人に対する貸出を除く。以下同じ。)の残高の平均額に対する、貸付毎に別に定める四半期の各月末における貸出の残高の平均額の増加額 』(基本要綱より)

となっていますので事前に限度額判っていますし、審査期間とか事務的な面とか考えたら1週間くらい前に出るのは別におかしくは無いのですが、タイミングとしてMPMの直後に出てきて、しかもMPMでは市場のクレクレにゼロ回答という「クレクレは甘え(キリッ)」という毅然とした姿勢を示している所ですので、ここで「3年物の貸出をやっていますよ〜」というのを同時に近いタイミングで出すというのは何か変な配慮みたいな印象を与えて正直言って如何なものかという気がしましたけどね。まあ厳しい言い方を敢えてしますと小賢しいって所っすかねえ。別にこれはこれで既に決定した施策を通常通りに実施するというものなのですから、こういうタイミングでは無くて普通に淡々と出せば良いのであって、わざわざMPMの発表にぶつけるような形に(結果的かもしれないが)なっているというのもどうなんでしょうかねえと思いますけどね。しかも今回は事前のクレクレがあった訳ですから何とも間が・・・・・・・・・

#なお、これら関連の貸出で今年度末の残高が13兆円(12年度末比10兆円近くの増加)を見込んでいたりするのですが進捗どうなってましたっけとか気にしてはいけません^^;

とまあそんな所でありました。
 


お題「市場メモにもなっていないがメモ/早川前理事のインタビューとか/ドラギ総裁会見ネタ」   2013/06/11(火)08:03:24  
  何でまたよりによって維新と連携模索になるのよ・・・・・・・・
[外部リンク] 宏氏と会談 参院選後の連携協議か(06/10 20:59)

それはそれとしてブラード総裁は物価目標主義者(とにかく物価重視)だけにこういう話になるんだろうなあと思いつつ内容は暇なとき(たぶん週末)に読む。

[外部リンク]
更新日時: 2013/06/11 04:10 JST


○いやあ毎日ワケワカランチ会長ですなあ(市場雑談メモ)

・株式市場キタコレですが

[外部リンク]
更新日時: 2013/06/10 15:32 JST

REITだけ上がってないんですけどそれはそれとしまして(--:

米国の雇用統計がてきとうに良かったので各市場勝手に好感してヒャッハーは良いのですけれども、またまた引け近くに先物が暴れて、今回はこれまでの引け際叩きおとしではなくて引け際にウェールズとなって高値引けするわ現物引け後に更に上がるわと何やっているんでしょうねえという所っすけど、まあ昨日の場合はこれまでの動きと違って日中に上げたり下げたりするのではなくて日中ひたすら上昇モードという感じでしたので、そのあたりはちと違うかなと思いましたが良く判らんので詳しい人に聞いてください。

まあ何ですな、ここまでの下げが過激だったから戻りも過激なのかもしれんですし、今日のMPMに何か期待しているのかもしれんですけれども、まーそうは言いましてもMPMでの何かの期待がという話がベースにあって為替とかもそういう話をしているとなりますと、これは日銀何かしないと許さんという市場のクレクレ状態になっておりまして、はてさてどうなるのでしょうかねえと存じますですけどにゃ。


・債券市場の方は上がったり下がったりですが・・・・・・・

[外部リンク]
更新日時: 2013/06/10 16:03 JST

朝は下で寄った後に何故か上昇しまして10時10分に輪番が無くてしょぼーんとなってなのかどうか知らんけどまた下げたのですが、後場途中からまたまた上昇して引けとかになっていたようですが、何か正直何でそうなったのかがサパーリワカランチ会長な展開。店頭は閑散みたいだったようですけど何でまたこうホイホイと振れたんでしょうかねえまあいいけど。

為替の方も昨日は上がったり下がったりやっていまして、日中の振れという意味では昨日は株式市場の方は(終値前日比で言えば凄い動いたのですが)意外に大した事なかった感があります(一方通行だったから)けれども、債券と為替は何かまあ昨日の特に前場はやたら振れていた印象が(後場はお疲れなのか途中大人しい値動きでしたが)。

ということで、少しは落ち着きだしているような気もしますが、はてさてどうなるんでしょうかねえ。


○早川元日銀理事のブルームバーグインタビューなど

そんな昨日の相場にこんなのがありましたが。

[外部リンク]
更新日時: 2013/06/10 12:53 JST

『6月10日(ブルームバーグ):前日本銀行理事の早川英男富士通総研エグゼクティブ・フェローは、足元の円高・株安は安倍政権に対するイエローカード(警告)だと述べた。また、日銀の異次元緩和は良く言えば実験、悪く言えばギャンブル(ばくち)であり、それにより長期金利が振れるの当然で、日銀はじたばたすべきではない、と語った。』(上記URLより、以下同様)

異次元緩和で長期金利が振れるのが当然というのはまあそうなんですけれども、何せその前に散々っぱら長期金利どころかイールドカーブ全体に強力な低下圧力とか吹きまくっていましたから、その部分での梯子外しがまあ問題になっておりまして、中々じたばたすべきではないと言いましてもその前の段階で間違えていたので難しい論点ではございます。

『早川氏は7日に行ったインタビューで「仮に、参院選後に経済構造改革をないがしろにし、憲法改正などという方向に走ったら、今はまだイエローカード1枚だが、今度はレッドカード(反則で一発退場)が出る可能性がある。その時は株価はもっと下がる可能性がある。一番怖いのは長期金利の反乱だ」と言明。アベノミクスの鍵を握っているのは「黒田東彦総裁ではなく、やはり安倍晋三首相だ」と述べた。』

でまあここだけ読んでいるとケチョンケチョンに見えてしまいますが良く良くその後を見ると別にそこまでケチョンケチョンな訳でも無い。ブルームバーグは過激な見出しやリードをつけるのを自粛すべきだと思いますけどねえ。

『早川氏は「株価は異次元緩和前の水準に近づいているが、昨年秋に比べればまだ高いし、為替は円安水準だ。ギャンブルとしては今のところうまく行っている方ではないか」と指摘。「もともと大胆な金融緩和は成長戦略までの時間稼ぎだったと考えれば、十分時間は稼いだし、政権の支持率は大きく上がったので、成長戦略に取り掛かるためのポリティカル・キャピタル(政治資本)は相当蓄えることができた」と語る。』

そうですな。

『その上で、金融市場が不安定化している背景について「恐らく1つは、安倍首相が参院選後、蓄えたポリティカル・キャピタルを成長戦略ではなく、憲法改正などに注ぎ込むのではないかという心配が底流にずっとある」と指摘。「期待を込めて言えば、市場の警告を真剣に受け止め、参院選後にやるべきことをやれば、これも決して悪くないということになるが、逆方向に行くと大変なことになる」と話す。』

まあそうじゃないですかと思うのですが、先ほどありましたように維新との連携とかまたぞろ憲法改正関連ですかそうですかというのが安倍ちゃんェ・・・・・・・という所ではありますな。


しかししらっとこの辺がケチョンケチョン。

『日銀は4月4日、量的・質的金融緩和を導入し、2年を念頭に2%の物価目標の実現を目指すと宣言した。日銀のチーフエコノミスト的な存在である調査統計局長を2001年から6年以上務めた早川氏は、その実現可能性について「全くそんな感じはない」と語る。』

あちゃー。

『日銀は4月の「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」で、生鮮食品を除く消費者物価の前年比が15年度までの見通し期間の後半にかけて「2%程度に達する可能性が高い」と表明した。早川氏は「恐らく日銀の見通しが民間の見通しとこれほどかい離したことはない。前から展望リポートは願望リポートと言われていたが、まさに願望リポートになってしまう。日銀エコノミストにとっては結構大変だと思う」という。』

ということで、中々はっちゃけているインタビューでございましたのでネタに。


・ちなみにご紹介してませんでしたがこんなのもあります(3週間前の記事ですいません)

もと日銀という事ではこんなインタビューもあったのですがネタにするタイミングを逸していましたので、せっかく早川さんのネタが出たのでご紹介。

[外部リンク] 水野温氏・元日本銀行審議委員に聞く(上)
2013年05月22日

[外部リンク] 水野温氏・元日本銀行審議委員に聞く(下)
2013年05月22日

上下版だわ合わせて11ページ組だわとなっておりますが、(上)の最初の2ページくらいでエールを送っているように見えるのですがその後段々ケチョンケチョンになっているのが味わいが深いというものでありまする(^^)。つーかこの時期黒田総裁が「実質金利が低下している」を連呼している中だったので(日付をご確認あれ)で「上昇した実質金利の低位安定化が急務」とかこらまた手厳しい(^^)。

何せ11ページもあります(と言っても一問一答なので読むのがしんどい訳では無い)ので内容に関してはまあ読んで味噌という事で。


○ECBドラギ総裁講演ネタである

[外部リンク] Introductory statement to the press conference (with Q&A)
Mario Draghi, President of the ECB,
Vitor Constancio, Vice-President of the ECB,
Frankfurt am Main, 6 June 2013

・全員一致なのかとか利下げの議論とか預金ファシリティの話とかに関する質疑応答から

先日(先週金曜)に引用しましたが、全員一致ですかという質問に関して「色々と議論がありました」とか答えにならない答えをしていたドラギ先生ですが、当たり前のように追加でツッコミが。

『Question: Maybe I can ask again the first question about whether or not today’s decision was unanimous. I did not hear a yes or no. Were there perhaps some members who called for a rate cut?(後半の質問割愛)』

お答えは以下の通り。

『Draghi: Well, on the first question, there was a consensus by the Governing Council in the assessment that changes were not enough to warrant immediate action. So, it was more a discussion based on the analysis than on the decision. (後半割愛)』

金利据え置きは全員一致では無くて反対意見もありましたよという話を何でしたがらないのかが不思議ちゃんなのですけれども、割と従来からECBではその辺をスルーにしたがる傾向があるのですけれども何でここまでスルーしたがるのやら。

んでまあ後の方でまたまた質問が。

『Question: Last month you told us that a number of Governing Council members had actually pushed for a more aggressive easing, and I wonder whether the number of Council members who called for a rate cut today were fewer than those who had hoped for a more aggressive easing in the previous month? That’s my first question.

My second question is: You have repeatedly said that the ECB is technically ready for negative interest rates. Are you equally technically ready to move both the main refinancing rate and the deposit rate to zero, and do you see any non-technical obstacles to having both rates at the same level?』

ということで再度「利下げ主張した委員は居ないのか」という質問が飛んでましてこの会見で3度目の質問になっております。後半の質問は預金ファシリティのマイナス化がテクニカルに準備はできているという説明を何回か受けているが、MROの金利と預金ファシリティをどちらもゼロにするというのはテクニカルに準備できてますかそれともテクニカル以外に問題ありますかとかそんな話。

『Draghi: As to the first question, frankly the discussion was not on whether to cut rates or not. The discussion was on whether we had had enough of a change since last time to warrant action now, and the prevailing consensus, the vastly prevailing consensus if you will - and I can go on and on adding adjectives to this - was that basically the changes that have taken place are not sufficiently one-directional as to warrant action now.』

なんじゃこの蒟蒻問答。

『Having said that, as I said before, we stand ready to act and will continue monitoring all incoming data closely.』

Having said thatっていうから要約するのかと思ったら結局玉虫色答弁である。

『On the second point, I told you we are technically ready, we have looked at that, but we won’t pre-commit. I’m not going to tell you what we will do next month or in two months’ time, or in six months exactly, but I will say that all the groundwork for venturing into negative territory for the interest rate on the deposit facility has been done. Whether this will be combined with other measures or not, I am not in a position to tell you now.』

これまたテクニカルに準備はできているがいつやるかとかそもそもやるかとそんな話は事前にしませんですよという言い方ですが、何ともこの辺の答弁が歯切れが悪いという感じでして、まあ背景としてはコンセンサスがどう見ても全然とれていないんでしょうなあというのは想像するに難くない。


・コミュニケーションポリシーの話:「用意が出来ている(キリッ)」というのはボラの元ではというツッコミに対して

これは早い所での質問だが。

『Question: You mentioned that these various instruments are on the shelf. Isn’t this adding to the volatility in the financial markets? ?The ECB kind of dangling these things out there for people to look at and then seeing what various officials say? Also, it seems like other central banks (for example, the Federal Reserve System when it talks about tapering or not tapering) are now a source of volatility in the financial markets. What role is the ECB playing in this and what can be done to limit it?(後半割愛)』

うむこの質問はオモロイのだが答えが更にワロタ。

『Draghi: In response to the first question, frankly the ECB has not done anything to increase volatility in the markets.』

ワロタというか何というか、まあ今はそうかも知らんがおまいら意味不明利上げやったりして散々やらかしとるやんと思いましたがねえ。

『If you think that the ECB has done anything that is comparable to what is happening in the other central banks, we would not agree with this perception. I think that all in all we are currently taking a much more conservative stance, although our monetary policy remains accommodative and, as I said, it will stay accommodative for as long as needed.』

ニヤニヤ。

『But, certainly, we have observed an increase in global volatility, coming from major monetary policy decisions or announcements of decisions that may be taken in the coming months.』

ワロタ。

『However, I do not think that the ECB has in any way been a source of this; I cannot really find any data to support this.(後半割愛)』

お前は他の中銀を盛大にdisっている場合かと思いましたが、まあこの文脈自体はその通りですかね。


・コミュニケーションポリシーの話:フォワードガイダンス入れないの??という質問に対して

さっきの質疑の直後になるのですが、先ほど引用したように「我々は緩和的な金融政策をしている」という話を何度かしているのは分かったが・・・・・・・という質問が飛んでいるのである。

『Question: You have reiterated twice now that monetary policy would remain accommodative for as long as necessary. I was wondering whether issuing a more formal forward guidance would be a way to ease monetary policy further?(後半割愛)』

だったらフォワードガイダンスを明文化した方が良いのではないかというのはさいですなという質問。

『Draghi: With regard to the first question, we have already given some forward guidance in terms of liquidity availability - last time or the time before, I said that the fixed-rate full allotment would be maintained for the whole of next year until July 2014 at least, and as long as it is needed.』

LTROで固定金利フルアロットメント方式を実施するのが来年の7月までということでこれがフォワードガイダンスだよとの事ですが、それは違うだろと思いますがねえ。

『In other words, if it is needed beyond that date, it would be prolonged. We have not addressed yet other types of formal guidance as other central banks have done, and we are reflecting on it.』

で、必要なら延長するのだとも言っているのでこれがフォワードガイダンスって話だがいやあのそれフォワードガイダンスと違うぞなもし。結局の所総合判断でっていうのは変わってないでしょ。

『As I mentioned before, we have a range of different instruments. This one would be more on the standard side, while others would be more on the non-standard side.(後半割愛)』

ということで何か最後は禅問答モードですが、結局の所「経済物価情勢に紐付けをしたフォワードガイダンス」の導入はする気なしという事ですな。

まあ確かに物価の方がマンデートからぶれている訳でも無い中でフォワードガイダンスを導入するというのも難しいでしょうから入れないのは入れないので良いのですが、LTROの継続期間がフォワードガイダンスというのはちょっと説明がインチキ過ぎやせんかという気はします。


・OMTの効果に関する説明部分が何か微妙にアレ

質疑応答の中でドイツのカールスルーエ憲法裁判所におけるOMTの判断についての質疑応答が結構あったのですが、まあそこに関しては割愛(途中から「アスムッセンが答えるのが適切なので私はあまり答えられません」とか言い出している)なのですが、その一連の質疑の中でOMTの効果に関してこんな話をしております。


『Draghi: When we all look back at what OMT has produced, frankly when you look at the data, it’s really very hard not to state that OMT has been probably the most successful monetary policy measure undertaken in recent time.』

これまでの政策の中で一番効果があったそうですよ。買入はしてないけど。

『Before OMT we had some expectations of deflationary risks, and that’s over. I think I see that as the greatest achievement of this monetary policy measure.』

・・・・・・・デフレリスクを払拭したとな???

『You have stock prices, which went up everywhere - from, say, 30% in Germany to 39% in Spain - which means that the cost of capital has gone down, creating a much more favourable environment for investments.』

株が上昇したと。

『You see TARGET2 balances - I just received the data an hour ago. TARGET2 balances, today, are at the level they were in early December 2011, before the first three-year LRTO was undertaken. TARGET2 balances, for Germany have declined by ユーロ160 billion since then. There are people who are convinced that TARGET2 balances are a big risk for countries. The data should prove to these people that now the risks are lower after OMT.』

で、ターゲット2バランスと。

『Ten-year sovereign bond yields declined spectacularly in several countries but went up in Germany. And that’s very important for the saver, for the German saver, for insurance companies and pension funds.』

何かこの金利が下がった方を効果に言うのは分かるけど、「ドイツの金利が上がってドイツの預金者や保険会社や年金基金にとって良かった」というのはさすがに効果の説明として無理筋にも程があると思う。まあドイツの憲法裁判所向けのアピールなんでしょうけれどもさすがに如何なものかという感じです。

『I can continue with this: volatility indices. OMT has brought stability, not only to the markets in Europe but also to the markets worldwide. The same thing if you look at US stock prices. Of course, in other jurisdictions other things have happened at the same time. So, I am saying that, looking back, one can only be quite satisfied with the results obtained by this operation.』

まあボラ下がったとかそういうのは分かるけど、何かアピールのし過ぎじゃねえかと思います。


・物価に関して微妙な説明ががががが

最後の方に物価に関する質疑があってこの答が何とも微妙。

『Question: I have two questions. The first one is: do you see any risk of deflation in some countries in the euro area?(後半割愛)』

『Draghi: Well, not really.

First, on deflation: the price path that has been foreseen by the staff projections is lower than the price path foreseen in previous staff projections, both for this and next year. This is mostly due to a decrease in the price of oil. If you discount oil and food, you see that the difference between the two price paths, of the previous and of today’s projections, is much smaller.』

主に石油価格の低下の影響で物価見通しが下がったというのはその通り。でその次からがほほうという感じ。

『Second: is there deflation? We must first ask ourselves what deflation is. Deflation is a protracted fall in prices across different commodities, sectors and countries. In other words, it is a generalised protracted fall in prices, with self-fulfilling expectations. Therefore, it has explosive downward dynamics.』

デフレーションとは?という話をしておりますが、全体の物価が下がって期待が自己実現的に下がって下落のダイナミズムが働くのをデフレーションというのですと言い出しまして・・・・・・・・・

『We do not see anything like that in any country.』

ほう。

『Also, when we look at which prices are falling, we see that the fall in prices is actually limited to certain categories of goods and - when discounting oil and food, as I said before - these decreases are due to less regulation, for example, or to the introduction of technologies which increase productivity.』

ほうほう。

『Of course, the falling price of oil is very important because now we really have to understand whether it is a structural fall in price, i.e. whether it is going to stay because of the shale gas in the United States and elsewhere (as apparently it is not only in the United States), or whether it is something transitory. Also, monetary policy has to look beyond volatility which, as I think I said in the introductory statement, is going to continue to be present in price developments - so do not be surprised if you see bumps in the price paths in the months ahead, because there is going to be volatility there.』

『But you have to look through volatility and you need to ask yourself how inflation expectations are behaving. There you see that inflation expectations remain firmly anchored, and this is the case whether looking at the inflation expectations derived from the financial markets or those from the surveys. The Survey of Professional Forecasters (SPF) shows that inflation expectations have been anchored at 1.9% for 15 years, since the creation of the ECB. So, all in all, we do not see deflation. Furthermore, we would certainly consider any deflation very seriously because it is a threat to our ability to pursue our objective of maintaining price stability. If we were to see deflation, we would have to sit down and think carefully, but we do not see it.』

何か大演説モードになっておりますが、要は今の物価推移に関しては全体的な物価下落やインフレ期待の低下を伴うようなデフレ―ションとは違いますという話(纏めすぎですかそうですか)でして・・・・・・・

『In addition, some of these changes I hinted at are actually changes in relative prices, so they are positive. They show that there is real adjustment taking place, which can be seen in the export levels, which have gone up in some of the stressed countries.(後半割愛)』

ふーんという所ですな。


・財政再建に関してはシバキアゲ系ですなあ

『Question: You talked about dramatism a few minutes ago and I am afraid I will be a little bit dramatic now because I am from a country that has an unemployment rate of 27%, which is a number of a great depression, a fiscal policy that is contractionary and a monetary policy in Spain and also in other countries that is also contractionary because credit is not available to small and medium-sized companies. Are you telling the Spanish, Portuguese, Irish or even Italian people that the ECB can’t do anything else with inflation actually lower than 2%?』

ふむ。

『Draghi: Well, I am not sure I get the point, but I think I get it. First, the fact that inflation is low is not, by itself, bad; with low inflation, you can buy more stuff.』

どさくさに紛れて低インフレはそれだけでは悪くないと仰せで。

『Second, we don’t see deflation and that is what we have to fear. We don’t see that yet.』

何というかそれってトートロジーみたいなのですが・・・・・・という物価の話が???なのですがその後が財政再建に関するお話でありまする。

『Third, fiscal consolidation is and remains unavoidable. It should be clear I think to everybody that you cannot have growth with endless debt creation. Sooner or later, you are going to be punished and the whole thing stops and that’s exactly what happened after the financial crisis in many countries.』

これは財政再建の話ですな。質問者はスペインの人で元々の質問は財政政策も金融政策も周縁国にとってはシバキアゲなんですがという話です。

『Fourth, are there ways to make fiscal consolidation growth-friendly? The answer is yes. Fiscal consolidation in most countries has taken the shape of increasing taxes and there are many reasons for that. Often this was done in an emergency situation or unfortunately because the easiest thing to do is to raise taxes. Now that is not growth-friendly and it is not growth-friendly because it happens in parts of the world where taxes are already very, very high.』

ということでまあ以下財政再建と成長の話なのですが、それに関する質疑応答や説明部分は割愛しています(質疑の
方はそんなに焦点あたって無かったが)けれども、まあシバキアゲ系の話をしているんですよね。

『So what would be a better way? A better way would be the difficult way, namely to reduce unproductive government expenditure and reduce taxes together. But once you have done that - and in a sense I hinted at this before - you also have to ask yourself why these countries were not competitive. Why did they have to rely for growth in the good times, or “fairyland” times, on the protected sectors that were shielded from international competition? And then you ask yourself what should these countries change to become more competitive? And then what adjustments are needed in order to achieve this objective? The encouraging thing is that we see that most countries, if not all of them, are in this process, which of course is very painful, and I don’t think I miss one opportunity to make sure that you all know how aware of this we all are in the ECB.』

ちうことで、まあ財政支出の中で非生産的な部分をカットしながら財政再建していきなはれと言うのは簡単なのですが実際は色々と大変そうな話をしておりますが、まあ財政シバキアゲ系の話ですなあという所で。

#まあ今日のMPMはどんなオモシロ論理が出るのかを鑑賞するのがマニアの鑑賞の有り方ですな
 


お題「週初なので全部雑談系でどうもすいません」   2013/06/10(月)08:02:53  
  うーむ。
[外部リンク] 読売新聞)

いやね、朝日とかがこのネタ報じているならふーんなのですけれども、読売がこういうトーンの報道というのがちょっとビックリ。

○市場雑談とかまあそんなのを

・円関連の為替市場まで流動性低下病が伝染ですかねえ

[外部リンク] 更新日時: 2013/06/08 06:56 JST

えーっと、実際は雇用統計出た瞬間に94円台までドル安になってうひょーとなってたら次の瞬間には反転して96円台とかもう無茶苦茶な動きをしておりました訳で、木曜のドル円も急に値がすっ飛んだのですけれども金曜のドル円も何が何だかさっぱりワカランチ会長な値動きをしておりました。

日本の株式市場、というか日経平均がそうなっているという感じではありますが、ご案内のように株式市場の(日経平均インデックスの)値動きがやたらとチョッピーになってきたのがここの所の傾向ではございましたが、先週の中盤からはドル円まで値動きがポンポンすっ飛ぶようになってまいりまして、とにかく円関連の市場があちこちで流動性低下症状というか日中ボラティリティーの急拡大というか、そういう症状が起きておりまして甚だ遺憾の極み。

まあボラが全然ないとそれはそれで困りますが、しかしながらこの調子でポンポンと日中の値が動きまくりの飛びまくりとなりますと、みなさん手を出しにくくなりますし、ある程度のロットが捌きにくくなるという状況になるので何かあった場合に色々と問題が発生すると思いますけどね。で、結果からの後講釈になりますけれども、このハイボラティリティー蔓延状態を生んだのってちゃんと詰めないでとにかく派手な施策を打ち込んでしまった上に、ロジックがちゃんと詰めてないから金利が上昇した時に総裁が梯子外し発言をして債券市場のボラを更に高めた結果がこの有様ですよマッタクモウという所でして、明日の定例会見でその辺の考察をして頂きたいとは思いますが、まあどう考えてもあのおじちゃんそういう反省しないでしょと思うので期待薄。


・債券市場では謎の10年(?)売りだった訳だが

金曜の債券市場はまあ当然ながらドル円おはぎゃーの影響で上昇スタート。でまあ輪番オペのオファーも行われまして結果は以下の通り。

[外部リンク] 35,510 10,001 0.003 0.004 72.5
国債買入(残存期間5年超10年以下) 16,045 5,004 -0.049 -0.041 2.6
国債買入(残存期間10年超) 7,450 3,001 -0.035 -0.030 100.0

短国買入の方はまあ良いとしまして輪番オペですが結果は強くなりまして、ここもと輪番やると毎回強い所まで入るという格好になっているのですが、一つには業者もこのボラ高いたか〜い相場でポジションをそんなに拡大できないから入れる玉があまり無いという上に、株式市場もボラたかいたか〜いで昼飯挟みのリスクが更に意識されるとゆー所で、その辺あまり気にしなくても済むような投資家札が無いと札が全般的に引き気味になるということでしょうな。

でもって輪番の結果がウヒョーという感じだった上に、後場寄りから株式市場が一段のゲロゲロモードになったので、後場寄りは堅調スタートになったのですが、12時40分とかその辺だったと思うのですけれども、突如先物が下がったと思ったらさらに下がって垂直落下となりまして、何だ何だという感じでいましたが、どうも10年とかの気配が盛大にうんこになっておりまして、どう見ても10年(か9年か知らんがその辺)売りです本当にありがとうございましたという風情(ちなみにGPIFさんの中期運用比率がどうのこうののニュースの前だったのでそのニュースやニュースを受けた株価急反発とは別だと思われ)。

でまあ金曜の引けは先物の当限が9銭高(先限は1銭高)で超長期の引けは2毛強で5年の引けは1毛強なのに10年の引けは1.5毛甘という大変に素敵な引けになっておりましていやもう何だかねという所です。


・株式市場も大暴れでしたな

何故か記事の本文が消えていますが。

[外部リンク] 06月 7日 13:25 JST

金曜日の後場にこの発表が出て株式市場では(金曜は日経平均とトピの前日比の値動き率の乖離が終日酷かったのですよ、日経が強い方向での差がデカス)一旦値を戻して前日比プラスキタコレとかやっていたのですがまたまたここ数日と同じ傾向で引けに掛けて急に叩き落されて結局日経こそ前日比0.21%の下げで済んでいましたがトピは1.29%の下げだわ東証1部は上げ229銘柄の下げ1443銘柄だわと中々のアレな相場。で計画出たら株先下がっておりましたが・・・・・・

新興市場とかも大変にアレな状態とかになっておりまして、何かもう以前の債券市場大暴れもビックリというような暴れっぷりでこら困ります罠と思うのですけれども・・・・・・・・・


○「追いまくられてる」感を出さないようにした方が良いと思いますが

まあ先々週土曜の「2年物固定金利オペ」辺りからそうではあったのですが・・・・・・・・・・

[外部リンク]
2013/6/6 17:09

『菅義偉官房長官は6日午後の記者会見で、成長戦略に盛り込んでいない法人税減税が「検討対象になっていく」と述べた。「国際競争に勝てる環境を政府が整備することが大事だ」と語ったうえで、政府の経済政策として法人実効税率の引き下げも議論するとの見通しを示した。』(上記URLより)

いやまあ法人減税は期待されていた話ではあるので出ること自体は市場的には結構なお話ということになるのですけれども、「第三の矢」を打ち込んだらその矢が盛大に空振りで株価が盛大に下がってしまった後から後出しでこういうのが出てくるというのは、市場の方からすると「株価が急落して慌てて決定していないものを後出しで出してきた」という風にしか受け止めない訳ですよ。

でまあ金曜のGPIFさんの件につきましても、まあこういうのを今日の今日とかで決められる話では無いですし、しばらく前からその手の観測報道もありましたように、まあ予定通りの行動だったのかもしれませんけれども、「今日の15時から発表します」とか唐突に午後に出てくるわ、しかもそのお日取りが丁度為替市場がぶっ飛んでおはぎゃーになった日だったわという風になりますと、そういう意図が無くても市場の方は「政権の中の人たち必死だな」という風に受け止めてしまいます罠という所です。

つーか更にこれですし。

[外部リンク] 06月 9日 12:01 JST

いやね、市場的には投資減税とかも施策としては打ち込んで頂きたい類のものだと思うので、そういうの出すなという話じゃないのですけれども、何かもうこの前出した第三の矢に対する反応が良く無かったら急に打ち出した的な印象を受ける訳でして、「この政権は市場の催促に弱い」という風に見られると市場と言うのはドンドン催促をしてくるものでありまして、もうクレクレ状態というかゆすりたかり状態になってくるとキリが無いですがなと思いますので、ここもと出てくる動きは何だかなあというかちょっと懸念ではありまする。


○どうでも良い話ですが

・米国市場関連

雇用統計の反応は分からんですな。

[外部リンク] 更新日時: 2013/06/08 06:58 JST

[外部リンク]
更新日時: 2013/06/08 06:45 JST

為替と債券VS株式で反応が違うのですが結局どっちですねんという感じだが、まあ量的緩和拡大ペースの縮小(ベンダーとかでも普通に「量的緩和縮小」とか書かれていますが、実際には買入拡大ペースの縮小であって、量的緩和自体は拡大が続く、という点についてすっかり忘れて反応してねえかという気もするんだが)観測の方が読みとして合っている希ガス。つーか景気判断以外の部分でのペース縮小を意図しているように見えるのですけどね、この前のローゼングレン総裁の講演もそうですがもうちょっと前のウィリアムス総裁の講演もそうですし。

たぶん欧州テールリスクを懸念される中でQE3打ち込んでみたのは良いけれども、テールリスクがだいぶ下がった所でふと気が付けば今の買入ペースがそもそも多すぎだったという認識が共有されているような気がするのだが、というのは先週も申し上げましたな。

[外部リンク] 更新日時: 2013/06/08 01:19 JST

『グリーンスパン氏は7日、経済専門局CNBCに出演し、「FRBのバランスシート上にある過剰水準の資産への対処は、早ければ早いほど良い。誰もが過剰との見方で一致している」と指摘。「縮小開始の時期だけでなく、政策転換の時期も課題だ。当局がこれを実行するために望む裁量の余地全てを市場が与えてくれるわけではない」と述べた。』(上記URLより)

・・・・・・・・・・・・お前だけには言われとうないわと逆さ絵先生が言い出しそうですな(^^)。


・浜田先生ェ・・・・・・・・・

[外部リンク] 06月 7日 19:08 JST

まあどうでも良いのですけれども。

『──名目金利上昇を抑えるために日銀がやるべきことはあるか。

「日銀が長期国債を買えば長期金利を下げる直接の効果がある一方、インフレ期待も高まるので、実質金利が同じであれば、名目金利は上がる。国債を買えば買うほど債券が安くなるということにもなり、それを防ぐためには国債だけでなく、いろいろなものを買えばいい」』(上記URLより)

・・・・・・・・・・・・・色々な物を買ったらさらに名目金利が上がるような気がしますがまあいいです。


・山本先生ェ・・・・・・・・

[外部リンク] (1)
更新日時: 2013/06/07 17:13 JST

『山本氏は、日銀の黒田東彦総裁に対しては「批判とかいろんな中傷も含めて言われるかもしれないが、そんなことに一切、耳を傾けるな、断固として命がけで決めたことをやっていくんだという姿勢だけ示しておけばいい」と指摘していることも明らかにした。』(上記URLより)

・・・・・・・・・いやまあ仰りたい意味は分からんでも無いのですが、前例のない異次元政策を実施しているのですから、実施した政策が本当に有効なのか、効果よりも副作用が大きくないのかという点については本来「走りながら考えていく」という手法が必要なのでありまして、「批判に一切耳を傾けるな」ってあーたその政策が100%無謬であるという前提になっていて何というアレな話と言うか、黒田さんには「断固として命がけ」って命掛けさせるとかいやまあいいですけどね。

とは申しましても、何せ今回の場合、最初の時点で黒田さんも「必要な施策は全て実施した(キリッ)」って大見得切った訳ですからして、山本先生の仰るような態度で進むほうが筋は通っております次第でございまして、わずか2か月にして2年オペの実施などと言うような「耳を傾ける」ようなことはなさらない方が吉ではないかと思いますがね、うひょひょのひょ。


○更にどうでも良いが2年オペ打ち込みの理屈ってどうするんでしょうね(棒読み)

まあ報道各社のあの調子ですと明日は2年オペがどのような形で打ち込むのか知りませんけれども、実施するという話になるんでしょうな。でまあ予想としては打ち込みが行われると致しまして、はてさてそのロジックがどうなるのかというのが楽しみであります(棒読み)。

まあ大体先日来書いておりますのですが、良く良く考えたら今月って普通に考えると経済物価情勢に関する現状判断を引き上げるか横ばいかという話になりますし、先行き見通しに関しても特段下げる話も無い上にこの前出た東京都区部のCPIは大方の予想よりも良かったという状況でありまして、経済の現状判断や先行き見通しを下げる訳にも行か無い中で「追加金融緩和」を行うというのがそもそもロジック的に無茶です罠。

勿論物価見通しを下げれば追加緩和できますけれども、それはわずか2か月前に「2年で2%」「必要な手段は全て取った」と標榜した事の自己否定になりますのでそれは無理(逆に言えば物価見通しの低い木内審議委員と佐藤審議委員は2年オペに賛成する理屈があるというのが皮肉な話)ですよねという話。

つーことで、まあ追加金融緩和と称して2年オペを打ち込むのはロジック的に恥ずかしい事この上ないので、そうなると「オペレーション上の施策」として「マネタリーベースの拡大を円滑に行う為の施策」とか何とか言って実施するんでしょうけれども、それにしても2年で2%とかの整合性どうするんでしょうねえという所で、逆に展望レポートで強気の物価見通しを出している政策委員の皆様におかれましてどのようなロジックで賛成するのかというのを議事要旨が出た時にニヤニヤしながら鑑賞したいというものでありまする。

つーことでまあ予想としては2年オペ実施なのですが、べき論的にはどうかねえというか、先ほどの政府の醸し出しているドタバタ感と相まって「政策催促するとドンドン追加が出てくるで〜」という印象を与えてしまい、クレクレ相場の連発が今後行われて非常に見苦しい展開になるのではないかとまあそういう懸念があるのです。


○おお時間ががががが(予告編)

ECBドラギ先生の会見なんですけどね。

[外部リンク] Introductory statement to the press conference (with Q&A)
Mario Draghi, President of the ECB,
Vitor Constancio, Vice-President of the ECB,
Frankfurt am Main, 6 June 2013

こちらのネタをやる積りが雑談の方で時間を食ってしまい(だったら事前に準備しておけというツッコミを頂戴しそうですがそこはそこということで、汗)こっちに進まないのですが、まあ確かに今回の会見Q&Aを見ますと「歯切れが悪い」という印象を受けます罠。

特に追加金融緩和の話に関しては3回(うち1回は金曜に引用)も「この決定は全会一致でしたか?利下げの議論はあったのですか??」という質問が飛んでいるのに、全部「色々な議論を行いましたがコンセンサスとして今回は現状維持です」というような答えになっていない答えで返しておりまして、こりゃ明らかにコンセンサスが全然とれていないという事だろうなあと思わせてくれました。

しかも(これは金曜に引用しました所にも一部ありましたが)企業金融関連に関する質疑でも「根本的な対策」の方ばかりを強調するという形になっていまして、まあこれは結構なカオスになっているんだろうなあと思いました。

あとワロタのが幾つかありましたが「他の中央銀行と違って我々は市場にボラティリティーを供給していません」という趣旨の発言をしている(2か所ある)のがワロタですよ。

ということでその辺を踏まえまして明日にでも。
 

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