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全部で 15件 の記事があります。(表示:1−15)


サーバートラブルでご迷惑をおかけします   2013/10/31(木)08:05:02  
  http://ameblo.jp/fpeye  


お題「市場メモ/ここでの追加緩和云々は異次元の次元を引き下げるのですが/FSRネタ残り少々」   2013/10/30(水)08:02:50  
  株高債券高ですかそうですか。

[外部リンク] 更新日時: 2013/10/30 04:41 JST

[外部リンク]
更新日時: 2013/10/30 05:29 JST

しかしまあ何ですな。

『ハンティントン・アセット・マネジメント(オハイオ州コロンバス)の最高投資責任者(CIO)、ランディ・ベイトマン氏は「良いニュースは悪いニュース、悪いニュースは良いニュースというシナリオを金融当局は作り出したようだ」と指摘。』(上記URLの株式ニュースの方から)

ってそれは一般的に過剰流動性相場というものではないかと存じますが、あんまり調子に乗っていると火消しの刑食らった時の反動がアレなんだが。


○市場雑談メモ(段々メモ状態にorz)

・2年国債入札が毎度の謎結果である

昨日の2年国債入札結果
[外部リンク] (3)募入最低価格 100円00銭5厘(募入最高利回り) (0.097%)
(4)募入最低価格における案分比率 5.0569%
(5)募入平均価格 100円01銭0厘 (募入平均利回り) (0.094%)

前日までの引けですとカレントの所が0.10%になっていて、まあその辺銘柄によって0.10%のオファーがあるかも位の感じだったと思うのですが、落札の結果自体は上記のように足切りで既にオーバーパーだわ按分は5%っきゃ無いわで事実上100円1銭一本値状態という何かそんなに強くするのかという結果。

では強いのでショートカバーでヒャッハーという事になるのかと言えばこの通り。
[外部リンク]

とまあそういうことで、おかわりは無し子ちゃんとなりましたが、前月の2年国債入札がやはりオーバーパーでの落札で、この時には期末モードで短国市場がヒャッハー状態になっていた時という物無し芳一状態(ただし新発2年国債は入札から発行まで盛大にタイムラグがある物件につき足元の物無し芳一の足しにはならないのだが)だったので入札で強い所入れる人いるだろうなあとは思っていたのですが、入札強くて第業鷁然覆魯椒Ε困箸いΨ覯未世辰燭里任垢、今回もまたオーバーパーで強めの落札になって第業鷁然覆魯椒Ε困箸いζ羞覯未冒蠕りました。

まあ市場推計の落札分布というのもあれはあれで全部が全部信用して話をするものでもないのですが、どうも一部で強いニーズというか強い札があるようで、そこまでニーズあるのだったらセカンダリーで伸びるのかというとご覧のとおりで第業鷁然覆里かわりは無いというようになっておりまして、どうもここ2回ほどの0.1%オーバーパーになってからの2年国債入札が微妙に謎結果であります。既発の2年(だったら受渡もレギュラーなので残高には直ぐに跳ねるし)で0.095%で普通に買える所でもわざわざ新発に行くのかとか思いますと、まー謎結果というよりは2年債市場に関してはそれこそ「プライマリーで玉確保」→「適当な所で輪番オペに打ち込み」→「残高復元にプライマリーで玉確保」という流れが(まあ今に始まった話では無いと言えばそれまでですが)完全に定着モードとなっているということですかね、良く判らんけど。

まあこの2年の0.10%割れというのも水準自体が超過準備付利を下回っているので「モノ」としてのニーズはあるものの積極的にトレーディングでどうのこうのというにはリスクキャピタルとキャッシュの無駄遣い的な感はありますので、適宜輪番に打ち込んで新発に入れ替える小商いをする位のモノかもしれませんが、ただまあ今後の日銀買入拡大によって益々超過準備が拡大して短国の買入残高が増えてとなりますと、短国買入の打ち込み具合によっては9月のように短期市場の国債物無しヒャッハー状態になるリスクはあり、その場合のヘッジとしては効率が良さそうなモノですので、そんなこんなを考えると謎入札になっても仕方ないのかなあとか思いつつも頭の中がやや??な入札なのでありました。

#まあいずれにせよ「国債市場における市場流動性」というFSR様ご指摘の状況に則して考えた場合はこらまあ壊滅的ですよ奥様おーっほっほっほという所ではありますな(ヤケクソ)


・今日は3M入札

水曜に入札となとか思ったが良く考えたら明日は展望レポートなので入札は今日なのですが(汗)、本日は3MTB入札。

えーっと、今月は9月末に期末要因と日銀買入の打ち込み過ぎの相乗効果でヒャッハー相場となった反動だか何だか知りませんが短国の需給が週を追うごとに緩むというオモシロ展開になっておりましたが、今月の場合は後半2週が3Mしか入札が無いこともありまして、徐々に需給が改善という格好になっているようで。

でまあ入札が週を追うごとに甘くなった関係上、毎回の短国買入の際に基準買入利回りの関係上直近の新発債ではなく1つ手前の既発債の方が札を入れやすいという状態が続いた結果、新発は入札後翌週の買入オペ直前まで在庫的に持ちっぽくなるという展開になっておりましたが、これも日銀の短国買入以外での買いがどの位入るか次第の所があって、それなりに捌けて来ればカレント2銘柄だけ需給が微妙に悪いという展開もいつまでも続くわけでは無いでしょと思われます。

んでもって具体的な水準に言及すると呪いが掛かるという仕様になっているようなので入札がどうなるのかとか知らんとだけ申し上げておきますが(--;今日の3M入札と金曜の短国買入の結果というのが今月の従来までのパターンを継続するのかしないのかというのはマニア的には注目という所で、ここの金利が下がりだすとまたぞろ短期ゾーンの金利がという事になるのですけれども、何気に中期債の方に関しては今月に入ってからも短期ゾーン(というか短国)の市況がやや緩んでいるにも関わらず堅調と来ていますのであまり影響しないのかも知れませんね。よー知らんけどさ。

ちなみに、3MTBと言えば暫く前に話題になっていた償還乗換が国債発行計画的にどういう扱いになるかによっては増発の目もある(ただし増発した分は日銀の買入が増えるので結局はツーペーとなりますので、発行時と買入オペ時のボラの上昇要因にしかなりません)のですが、その辺は国債発行計画が出てくる時の話になろうかと存じますです、はい。

#ちゃんと償還スケジュールを集計しておかないといかんぞなもしという事ですが>自分


○いやあ何か外野の追加緩和盛り上げ来てますなあ

昨日は日経ちゃんでこんなのがあったようで。
[外部リンク]  編集委員 滝田洋一
2013/10/29 7:00 情報元 日本経済新聞 電子版

『アベノミクスは結局、1本目の矢つまり金融緩和に戻るだろう。10月下旬にニューヨークを訪ね金融関係者に話を聞くと、日本に詳しい人ほどそんな感想をもらした。』(上記URLより、以下有料版ですので本紙か有料電子版を読んでちょ)

という事で、何かここに来て追加緩和クレクレ祭りが4か月ぶり位に始まっている感じでして、まあ先日ネタにした本田内閣府参与のインタビュー辺りから盛り上がり感が強まった印象でして、日銀の異次元緩和に関する政策の考え方、というか「レジームチェンジによる期待の変化」という異次元緩和の政策のキモ部分についての理解が滝田さんにも伝わってないのかねという意味で結構ビックラした(実際に記事を子細に読んでいないので滝田さんは理解した上でこういうお題の記事になったのかも知れないのでその時はスイマセン)という所でありまする。

だから最近しつこく申し上げておりますように、異次元緩和で2%達成するためのキモというのはデフレ均衡状態にある経済状況に対して均衡状態を破る位の異次元政策を実施することによって新たな均衡状態である「物価安定目標」へ遷移させようという所でもありますので、景気物価情勢が明確に落ち込んでいるという状態なら話は別ですが、特段落ち込みを示している訳でも無い状況の元で「追加緩和が必要」みたいな議論をする事自体が「異次元政策」を「普通の金融緩和」の次元へと貶める事になる訳でして、上記滝田さんの記事にあるような『日本に詳しい人ほどそんな感想をもらした。』という見解は、そもそも論として異次元政策を異次元政策であると認識していないという事になりますので、日本に詳しいかも知らんがお前らきさらぎ会での黒田講演テキストを50回素読しやがれと同じ結論になるのでした。

つまりですな、今回の展望レポートって誰がどう見ても中長期の景気見通しが前回対比で下がる可能性は無い訳ですからして、この時点で(本田参与の言うような)追加緩和をコミットするというのは異次元緩和を異次元緩和たらしめなくする事になりますし、そらまあ会見では「状況によって必要な調整は行う」というような当たり前の発言は出ると思いますけれども、それを捕まえて「追加緩和示唆」みたいな報道が出てくるだろうなあというのもこれまた火を見るより明らかではあるのですが、そもそもそういう報道をすること自体が異次元緩和の異次元振りを貶める事になり、レジームチェンジの為に行っている「異次元政策」を「いつもよりも大規模なだけの金融緩和政策」レベルにしてしまうんですけどねえという所です。

つまり第一の矢に「戻る」というのはそもそも第一の矢の失敗を意味すると思うのですけど、どうも異次元緩和と通常の逐次対応の区別のついていない人が多いなあと思われ、そういう意味ではまだ「レジームチェンジ」に成功していないのかも知れませんなあとか思うと色々とアレですな。

・・・・・・・・・とまあうだうだ申し上げておりますが、念のため申し上げますと不肖このアタクシ、異次元緩和政策日銀のこのロジックは理解致しましたが、では何で国債を異次元に買うとレジームチェンジで期待が変化してデフレ均衡を脱してフィリップスカーブが上方シフトするのか、という部分については誠に残念な事にさっぱりワカランチ会長であるので、日銀の政策フレームの能書きならば幾らでも垂れる事ができますが、その通りに行くと信用するかどうかは別問題ですのでよろしくお願いいたします(台無し)。

#ここで追加緩和を明示的に示唆みたいな事になると異次元緩和早くも敗北になるのですが、それは1年後の今頃の話でしょ(2年で達成の大風呂敷の期日が残り半年になるから)と思いますよ


○しつこくFSR

[外部リンク] FSRは要旨だけ見てもまあ面白いのですが、基本的に全文を読まないと味わいが出てこないので、量が多そうに見えますが図表もかなり多いのでページ数ほどの文章量は無いですから全文読みを推奨します。

で、今日は『.金融仲介機関に内在するリスク』から少々。

・前回ほどはクローズアップされていませんが・・・・・・・・・・

前回のFSRでは特に地域金融機関のうち相対的に規模の小さい金融機関などを念頭に置いたと思われる「経営基盤の改善」に関する話がドヤっとばかりに出ていてふーんと思ったのですが、今回のFSRではその辺の記載はソフトになりましたが、まあ銀行の信用コストに関する説明部分ではその手の話もありますなあという所で。

本文34ページ(PDFファイルの39枚目以降)『1.銀行・信用金庫』から。

『信用コスト・貸出債権の質』という小見出しの部分は以下の通り。

『2012 年度における金融機関(銀行・信用金庫)の信用リスク量(非期待損失)は、自己資本との対比で減少した12(図表V-1-1)。これは、貸出残高が前年を上回ったものの、資産内容の改善が続いていることや、業績不振の企業に対する金融機関の支援によりデフォルトの発生が抑制されていることによるものである。2012 年度の信用コスト率は、引き続き低水準となった(図表V-1-2、図表V-1-3)。不良債権比率は、信用金庫で、2008 年度以降、幾分上昇して推移しているが、大手行・地域銀行では低位で安定している(図表V-1-4)。』

うむ。

『もっとも、貸出債権の質については、業態や金融機関によってばらつきがみられる。企業向け貸出について、債務者区分別の構成をみると、大手行・地域銀行では、正常先の割合がリーマン・ショック後にいったん低下した後、直近にかけて以前の水準まで回復している(図表V-1-5)。信用金庫でも、正常先の割合が回復に転じているが、そのテンポは緩やかである。また、正常先債権の割合は金融機関間のばらつきが大きく、銀行、信用金庫のいずれについても、その割合が低位なまま改善が見られない先がある(図表V-1-6)。』

まあこの辺に関連して前回のFSRでは金融システムに関する今後の課題というような話を展開されていましてえーと思ったのですが、今回に関してはこういう感じでサラサラと記載されています。

『貸出債権の質にばらつきがみられる背景としては、中小企業の一部で厳しい財務状況が続いていることが挙げられる。リーマン・ショック時に、金融円滑化法や信用保証協会による緊急保証制度など中小企業の経営を金融面から支援する各種政策措置が採られた結果、中小企業の多くは、一時的に著しい経営悪化に陥りながらも事業の継続が可能となった。足もとでは、こうした下支えもあって多くの中小企業で業況は改善しており、信用保証協会の保証先の収益も2012 年度にかけて回復している(図表V-1-7)。もっとも、一部の先では業況は依然として厳しく、業績の低迷が続いている先も相応にみられている(図表V-1-8)。』

『こうした状況を踏まえて、金融機関は企業の経営改善に向けた取り組みを着実に進めてきている。金融機関は、経営改善計画の策定や金融面の支援に加え、前述の海外進出支援や、ビジネスマッチング、事業承継など、幅広い観点から企業を支援している。また、中小企業再生支援協議会など外部の専門家との連携や、事業再生を目的としたファンドの設立といった動きも広がっている。金融機関にとっては、こうした取り組みの実効性をさらに高めていくことが引き続き重要となっている。』

とまあこういう感じの流れでの記述になっていますなという所ですが、そうは言いましてもやはり貸出資産内容の改善が見られない金融機関も居ますよねというような記述はしっかり行われている訳でして、見た感じソフトにはなりましたが問題認識自体は継続していると見た方が良いのでしょうな、うんうん。


・海外貸出に関しては順調っぽい認識ですの

その次の『海外貸出の信用リスク』というのは本文36ページ(PDFファイルの41枚目)。

『邦銀は、大手行を中心に海外貸出を大幅に伸ばしているが、邦銀の国際業務部門における信用コスト率は、低下傾向が続いている(前掲図表V-1-2)。大手3グループにおける不良債権比率も、各地域において低水準となっている(図表V-1-9)。近年、伸長しているアジア向け貸出の信用コスト率をみても、各国で低位となっており、欧米の金融機関よりも低い水準にとどまっている(図表V-1-10)。この背景には、邦銀は海外貸出における案件の選別をある程度、慎重に行っていることがあると考えられる13。もっとも、国・地域によっては経済の減速感が強まっている点には注意する必要がある。』

うーむあっさり味。そらまあ現状がそうならこうなります罠。


・金利リスクの部分ではコア預金の説明が入っているのがオモシロス

『(2)金利リスク』の部分は例の金利がどうなって幾ら損失みたいな話ばかりがクローズアップされますがまずはその部分。本文39ページ(ファイルの44枚目)から。

『金利上昇時の債券時価損失』

『上述のとおり、金融機関では幅広い資産、負債が金利リスクを内包しているが、保有債券については、その評価損益が決算等での情報開示、配当可能利益の算定、自己資本比率の算定(国際統一基準行の場合)等に影響する15。こうした点を踏まえて、金利リスク量のうち、保有債券にかかる部分を取り出してみると、金融機関全体の金利リスク量は今年度入り後に大きく減少した。直近時点の100bpv は、大手行が2.9 兆円、地域銀行が3.2 兆円、信用金庫が1.9 兆円となっている16(図表V-1-15)。また、長期ゾーンの金利(10 年金利)が1%pt上昇し、短期ゾーンの金利はあまり上昇しないケース(スティープ化)を想定すると、大手行で1.4 兆円、地域銀行で2.1 兆円、信用金庫で1.5 兆円となっている(前掲図表V-1-11、前掲図表V-1-15)。大手行において、パラレルシフトとスティープ化の損失額の違いが大きいのは、大手行の保有債券が短中期ゾーンを中心としており、デュレーションが相対的に短いことによるものである。』

ということでまあここの部分が報道でネタになる部分ですな。まあ数字よりも「大手行での金利リスクが減少」というのがネタとしては大きめで、先ほどの信用コストの部分でも大手行の改善(および海外貸出の好調さ)が示されていて、大手行に関する資産の改善についての指摘が多いなあと思うのでありました。


まあそれよりもオモシロスだったのはコア預金に関する説明があった部分ですけど、今引用した部分の続きにこんなのが。

『資産・負債の満期構成と金利リスク量』

『金利リスク量の算定では、資産・負債の満期構成をどのように仮定するかという点が重要である。金融機関には、期限の定めのない資産・負債や、期前解約のある金融商品が少なからず存在しており、これらについて適切な想定を置いていく必要があるが、特に流動性預金の取扱いは重要である。』

キタコレ。

『上述の100bpvでは、流動性預金は、全て3 か月以内の短期調達と仮定している。しかし、実際には、流動性預金の相当部分は長期にわたって滞留し、その預金金利の変動も、市場金利に比べて小幅にとどまる。』

流動性預金に関しては、預金金利の変動が市場金利に比べて小幅に留まるという指摘(実際そうですが)は重要あるね。

『金利リスクの管理実務においては、こうした点を勘案して、流動性預金の一定部分を長期調達とみなす「コア預金」という考え方が存在する17。多くの金融機関は、流動性預金が増加するもとで、コア預金の考え方を取り入れたリスク管理を行っている(図表V-1-16)。この考え方のもとでは、負債デュレーションが長期化するため、資産・負債の期間ミスマッチは縮小し、算定される金利リスク量は小さくなる。』

キタコレ!

『わが国では、流動性預金の占めるウエイトが高く、この影響を考慮していくことは合理的である。他方、コア預金のデュレーションは、金融経済の動向次第で変動し得ることから、金融機関は金利環境や預金動向などを注視しつつ、適切に金利リスク管理を行っていく必要がある。』

まあ実際問題本格的な金融引き締めなんて今世紀に入ってから行われていないですし、前回の金融引き締め局面ではそもそも小口預金の金利は規制金利(MMCが自由金利)で、規制金利における一番長いのが3年物期日指定的預金だった訳ですから(ワイド金融債は東京銀行以外5年で定額郵貯が10年な)だった訳ですからして、実際問題としてどういう動きになるのかとか予想つけにくいにも程が有りますなと思いますです、はい。

まあそれは兎も角として、金融システムの課題ガーみたいな書きっぷりが相当ソフトになりましたね今回はというのが印象的なFSRではございましたと言う事で。
 


お題「先物出来高4ケタ枚とな/FSRから債券市場のレビューを鑑賞/師匠また記者会見の無い講演とな」   2013/10/29(火)08:01:24  
  政治主導としたいのは分かるが官吏任免が昭和初期のような状況になられても如何なものかと思われるのでその辺はバランス取って頂きたいと思うのだが・・・・・・・
[外部リンク] 「内閣人事局」新設へ
10月29日 4時23分

○市場雑談メモ(というか先物出来高4ケタネタ)

・先生!債券市場ちゃんが・・・・・・・

ということでただのメモであるが、昨日の債券先物は高安が8銭、先物売買高が8,386枚しかございませんで、もう何と申しますかという残念な状況でございますけれども、どうせFOMCも日銀決定会合も何もないというのに様子見でも無かろうと存じますがウゴカンチ会長ですかそうですかという所で。

まあ何ですな、実際問題として米国関係ねえと思うのですが、米国も何か動かないし、せっせと動いているの株価指数だけのような気もするのですが、とりあえず材料と思われるものが一巡したらすっかり手がかり無くなってしまいましたなという所でございまする。今週は入札も2年債しかない(短国はいつも通りある)ですしねえ・・・・・・・

ということで元々ネタが乏しい所に来て輪番オペと入札しか相場の手がかりネタが無く、しかも別に輪番にぶつけてどうのこうのとか入札にぶつけてどうのこうのというよりは単純にプライマリーでの買いとか輪番にそのまま放り込むとか、そーゆー素敵な展開でして、そういや以前は輪番の後に玉をぶつけるみたいな嫌がらせプレイをするような人もいたと思うのですが、何せ日銀買入パワーの拡大によってセカンダリーで大玉ぶつけると売買コスト余計にかかるようになって、では輪番にぶつけて売りますかという人が増えると益々それ以外での大玉打ち込みが減るのでという循環が生じてしまいますから困ったもんですがまあ日銀買入攻撃の副作用なので致し方なし。


○ということでFSRネタの続きである

[外部リンク] 『.金融資本市場から観察されるリスク』というコーナーがありましてですな。

『わが国の金融資本市場では、金利、株価、為替いずれの市場においても、今年度に入ってボラティリティが上昇する場面がみられたが、その後は、緩やかに低下している。本章では、量的・質的金融緩和導入後の金融資本市場の動向を概観したあと、国債、株式、為替の各市場からみたリスクの所在について点検する。』

ということで『2.国債市場からみたリスク』という所(本文24ページ、PDFで29枚目)ですけどね。

『ボラティリティとリスク・リバーサルの状況』

こらまた随分と高尚なお話を。

『国債市場では、ボラティリティ(MFIV:モデル・フリー・インプライド・ボラティリティ)は本年4 月に上昇した4(図表IV-2-1)。それ以降も、ボラティリティは高めの水準で推移していたが、このところ緩やかに低下している。もっとも、リスク・リバーサル(コール・オプションとプット・オプションのインプライド・ボラティリティの乖離幅)から投資家の先行きのリスク認識の偏りをみると、本年4 月以降、先行きの金利上昇への警戒感は続いている(図表IV-2-2)。』

ちなみにこのボラは債券先物を使っているのですが、先物オプションじゃなくて現物オプションの方が投資家動向という点では意味があるんじゃネーノとか、そもそも為替レートのように交換比率なものじゃない現物資産の場合は、原資産への投資に対するリスクアペタイトが価格上昇時と下落時では非対称になる(この点については後ほどのコラムでも似たような話がががが)のでリスク認識の偏りをリスクリバーサルで見るというのは為替の場合はアリだと思うのですが、現物資産の場合ってその部分の補正を掛けた方が良いのではないのかと思いますけど(もっと厳密に言えば為替レートについても単なる交換レートではなくて、ペア通貨のうち高金利通貨のロングの方がポジティブキャリーになりますけど金利差と価格変動のバランスから言ってまあ交換レートと言って問題ないでしょとかそういう話ですよね)どうなんでしょうかねえ。おじちゃん頭悪いからよくわかんないけど。

『以下では、長期金利に影響を与える各種の要因について点検する。まず、財政悪化懸念による金利上昇リスクについて、ソブリンCDS プレミアムをみると、足もとで目立った変化はなく、財政悪化懸念の高まりは特段窺われない(図表IV-2-3)。もっとも、国債市場における海外投資家の保有比率や売買比率は趨勢的に上昇しており、国債の安定消化という観点から、今後とも海外投資家の重要性は増していくと予想される(図表IV-2-4、図表IV-2-5)。このなかで、わが国財政状況への関心が高い海外投資家も少なくないことなどを踏まえれば、財政悪化懸念が金利に与える影響については、引き続き注意が必要である。』

まあこの辺はそういう話しかできません罠。

『次に、ファンダメンタルズの点から市場参加者の物価見通しをみると、サーベイ調査、BEI(ブレーク・イーブン・インフレーション:固定利付国債と物価連動国債の利回り差)のいずれからみても、予想物価上昇率は全体として上昇しているとみられる(図表IV-2-6、図表IV-2-7)。』

キタコレ。

『ただし、(価連動国債は固定利付国債対比で市場流動性が低く、流動性プレミアムが上乗せされている可能性があること、▲機璽戰つ敢此BEI ともに先行きの消費税率を織り込む動きに影響されている可能性があること等から、幅を持って解釈する必要がある。』

BEIの場合は織り込む動きもへったくれも間接税動向がモロに反映しますがね。

でまあ異次元緩和で金利が低位になっています攻撃が本文27ページの辺りからになりまして・・・・・・・

『海外との関連では、米国をはじめとする諸外国の長期金利上昇も国内金利の上昇圧力となっているものと思われる。ここで、わが国の長期金利を、主成分分析により日米独英の4 か国共通な「グローバル要因」と「その他要因」への分解を行うと、足もとでは、「グローバル要因」の金利上昇圧力を、「その他要因」が打ち消すかたちで、長期金利が安定していることが示唆される(図表IV-2-8)。』

ちなみにこの本文は説明文もさることながら図表を見ないと面白くないのですが、図表の磔刑スキルは無いですしそもそも磔刑して良いのかどうかも微妙なのでまあ皆さん本文をちゃんとご覧になると宜しいかと存じます。でまあ図表を見ると更に分かりやすいのですがキタコレですなあ(^^)。

『前述のように、財政悪化懸念の高まりが窺われないなかで、国際的にみてもわが国の長期金利が安定しているのは、日本銀行による大量の国債買入れが実施されていることもあってボラティリティが落ち着きを取り戻しつつあることや、投資家の債券売却の一巡といった需給要因も影響していると考えられる5。』

ちなみに脚注5には『5 この間、日本銀行は国債買入れにおいて、1回当たりの買入れ額を小口化する一方でオペの回数を増やすなど、オペ運営面での工夫を行った。』と宣伝に余念がありません。

『投資家へのアンケートをみても、「海外金利」は、この間の海外金利上昇とともに、上昇方向への寄与が幾分高まっている一方、「短期金利/金融政策」や「債券需給」が引き続き金利低下要因となっている(図表IV-2-9)。』

ということでどう見てもQQEの効果発揮との見解(まあそうでしょうけど)です本当にカムサハムニダ。

しかしこの先の説明は微妙(^^)。ちなみに同じく本文27ページな。

『債券需給の観点から、投資家動向をみると、4 月には、主要な投資家である都市銀行の売却が目立ったが、その後は、都市銀行の売り越し幅は総じて縮小している(前掲図表III-3-5)。また、国内投資家の対外証券投資動向をみると、国内債から外債へのシフトといったリスク・テイクの動きは、海外金利のボラティリティの高まりもあって、今のところ概ね限定的である(前掲図表III-3-7)。こうした投資家の売買動向も国内長期金利が落ち着いている背景の一つと思われる。』

そ、それは「ポートフォリオリバランスが起きていない」という事になるのでネガる話ではないかと・・・・・・・

『もっとも、長期金利はいったん上昇すると、ボラティリティの高まりとこれを受けた債券の売り、金利の上昇といった連鎖が生じやすいことには注意が必要である(国債市場におけるボラティリティの非対称性はBOX を参照)。』


で、このBOXの所ですけど本文29ページにありまして・・・・・

『資産価格のボラティリティは、価格上昇局面よりも価格下落局面の方が大きくなりがちであるという意味で、非対称性を持つことが知られている。実際、長期金利の変化とボラティリティの関係をみると、金利上昇時(価格下落時)ほどボラティリティが大きくなるという非対称な関係が明確にみられる7(図表B-1)。』

『このような非対称性が生じる理由としては、投資家の損失回避行動や投資家の運用ルールが挙げられる。市場には債券を買い持ちしている投資家、売り持ちしている投資家の双方が存在するが、全体でみれば買い持ちの状態にある。』

ですなあ。

『債券を買い持ちしている投資家は、価格上昇時には債券を保有し続ける傾向にあるが、価格下落時においては、損失回避のために売却が起こりやすく、これがボラティリティを高める要因となる。また、「損失やリスク量が一定の範囲を超えるとポジションを落とす」といった投資家自身の運用ルールも、非対称性をもたらす要因の1 つと考えられる。』

という事で、まあそらそうよという説明になっていますが、要はマーケットがネットでロングポジションなのですからそら価格の上昇と下落ではマーケット全体として見た場合の損益状況が非対称だ罠ということで、債券現物のようにそもそもロングの方が本質的に有利(クーポン入るから)な商品の場合は特にそうなる罠という話ですよね。


で、実はさっきの債券市場ちゃんが息をしていないのネタが前振りになるのはこのコーナーの最後の部分でして、小見出しが『国債市場の流動性』キタコレという本文28ページ以降です。

『最後に、国債市場の流動性の状況を確認する。市場の流動性を評価するうえでは、いくつかの関連指標があるが、「これを見ればよい」という唯一の決定的な指標があるわけではない。そこで以下では市場流動性についての手掛かりを得る指標として、出来高、ビッド・アスク・スプレッド、値幅・出来高比率を示す6(図表IV-2-10)。』

で、この脚注6ですが、先般出ていました日銀レビューシリーズでして、

『6 ビッド・アスク・スプレッドとは、買い手が提示する価格と売り手が提示する価格の差である。値幅・出来高比率とは、日中の値幅を出来高で除したもの。なお、国債市場の流動性については、次の文献を参照。土川顕・西崎健司・八木智之、「国債市場の流動性に関連する諸指標」、日銀レビュー、2013-J-6、2013 年。』

モノはこちらですのでご参考までに。
[外部リンク] 年新発債ともに、4月の量的・質的金融緩和導入前後で、振れを伴いながらも増加したが、その後、減少する場面も見られた。ビッド・アスク・スプレッドは、長期国債先物については、量的・質的金融緩和導入後も目立った変化はないが、10 年新発債については、量的・質的金融緩和導入後に、若干拡大している様子が窺われる。』

ほうほうそれでそれで?

『ただし、過去の水準と比べて目立って拡がっているわけではない。値幅・出来高比率は、長期国債先物、10 年新発債ともに、4 月の量的・質的金融緩和導入後にいったん上昇する局面がみられたものの、その後は、緩やかに低下している。もっとも、長期国債先物については、量的・質的金融緩和導入前の水準には戻っていない。』

ふむ。

『以上の状況から、4 月の量的・質的金融緩和導入後、国債の流動性に関連した一部の指標が悪化したことが窺える。その後は、緩やかに回復しつつある指標が多いものの、今後の国債市場の流動性を巡る状況には引き続き注意が必要である。』

「一部の」指標が悪化してその後は「緩やかに回復」とはこれまたセカンダリーマーケットやってる人の体感からしたら何か違和感ねえかという気はするんだが、確かにまあ債券市場はOTCだし、単純に売買高というよりは本当の本当に重要な「流動性」というのは「大口執行が出来るのか」というか、まあもっと端的に言ってしまえば「ポジション(ポートフォリオ)の投げ踏みがどの程度円滑に行えるのか」という所でありまして、そーゆー点からしたら恐らく現状って別に投げ踏みを必要とするような相場環境じゃないから実害はないのですけれども、実際問題としてそれなりのポジションで投げ踏みを出来ますかという意味での流動性というのは多分QQE以前と対比してかなり悪化しているんじゃないのですかねえと思いますが、まあ正直これは定量化しろと言われても定量化できない話なのですよねえ。

でまあこの「定量化できない流動性」というのが実際問題としていざ鎌倉モードの時に一番重要になるのでございますが、まあ定量化できないからこういうレポートには書きにくい所でもありますので、別にレポートに書いて無くても認識して頂いているとは思いますのでそれならそれで良いのですけれども、その辺りの認識についてはある程度市場との共有化が必要ですよねと思いますのでよろしくお願い申し上げたい所ではありまする。

ということで、最後の市場流動性部分に対してはちょっとうーんとなってしまう(今申し上げたようにまあ書いていない部分で認識していれば良いのですけど)債券市場へのQQEの影響認識でございました。


○師匠はまた質疑応答の無い所でお話ですかそうですか

知らぬ間にこんなのが。

[外部リンク] 『高橋財政の成功は、経済政策のレジームを井上財政のデフレ・レジームから高橋財政のリフレ・レジームへ転換させることによって、人々のデフレ予想を覆して、インフレ予想に変えたことにあります。このレジーム・チェンジによる予想の転換という考え方は、今回、日銀が採用した「量的・質的金融緩和」の考え方にも引き継がれています。』

まあそんな訳ですからして、追加緩和がどうのこうのという話や、時間軸の強化という話ではなく、「2年で2%」の「2年」というのはデフレ均衡状態から望ましいインフレ均衡状態に持って行くために必要なのであって、この手の説明をみて「追加緩和」とか「時間軸強化」という話をするのはそもそもリフレ―ション政策によるレジームチェンジの意味する所を忘れてるんじゃないのかと思うのですが、どうも「日銀の追加緩和/時間軸強化」という新しい相場ネタを欲しがっている皆様におかれましてはこういう反応をするようで・・・・・・・・・・・


[外部リンク] 更新日時: 2013/10/29 04:43 JST

『10月28日(ブルームバーグ):28日のニューヨーク外国為替市場では円が対ユーロで3営業日続落。 日本銀行の岩田規久男副総裁が金融緩和の継続を再確認し、円売りが活発になった。』

『トロント・ドミニオン銀行のチーフ通貨ストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は「日銀会合を前にハト派の発言が出てきた。これが円にとって弱材料となっている」と述べた。』(以上上記ブルームバーグニュース記事URLより)

相変わらずこういう反応になってしまう流れになっていて、どうも異次元緩和政策の「レジームチェンジによる期待の転換」というのが通常の逐次投入的な金融政策とは次元が違っている(だから異次元)という点に対する理解が浸透してませんわなあと思われるのですが、まあ6月時点では2年オペ導入でどうのこうのみたいな話が盛り上がったように、そもそも当初の時点では説明されている方も理解できていなかったし、説明もあまり整理されていなかったなとは思うのでありまする。


・国債引受に関する説明が雑な気がする件について

でまあそれは良いのですが、ここの説明はちょっといただけませんな。

『なお、高橋は、1935年には経済は安定軌道に乗ったと考え、歳出を削減するとともに、これ以上、日銀による国債引き受けを続けると、ハイパー・インフレになると考え、日銀の国債引き受けも止めようとしました。そのことが、軍事支出の増加を要求する軍部の反感を買い、高橋は36年2月26日に、青年将校によって暗殺されました。いわゆる、2・26事件です。高橋が暗殺された以後は、日銀の国債引き受けが悪用され、戦後にハイパー・インフレを引き起こす原因になりました。しかし、ハイパー・インフレを引き起こしたのは高橋財政ではなく、高橋が暗殺された以後の国債の日銀引き受けだったことに注意する必要があります。』

という説明をしているのですが、例えばこういうのがありまして・・・・・・・・・

[外部リンク] 「高橋財政」 について
島謹三

ちなみにこのブツ日本銀行金融研究所機関誌『金融研究』 の第2巻第2号 (1983年7月発行)
[外部リンク] 『以上、高橋財政期における経済パフォーマンスを検討してみたが、ここでそれを若干整理すると、々盒矯眄期中すでに、財政支出に支えられなくても、景気は民間主導型で勢いがついていた、日銀引受けが経済政策の歯車として組込まれており、マネタリーコントロールの力が喪失されていた、といえるように思われ、そうであるとすれば、例え戦時経済に突入しなくても、先行きの景気過熱とインフレ加速が目にみえていたと考えられる。』

『12年以降の物価急騰も「馬場財政」に帰着させる見解が多いわけであるが、それはやや当を得ていないのではあるまいか。むしろ、国債の日銀引受けが行われているような状況下では、安易に財政膨張が進むのは自然であり、そこへ経済合理性以外の外的要因が加わったときには必ずやインフレ加速につながるといった方が、正鵠を射た議論であろう。』(以上島(1983)より、上記PDFファイルの31〜32枚目、「金融研究」本文ページ113〜114ページより引用、タイプ打ちは引用者によります)

とまあそういうことで。
 


サーバートラブルでご迷惑をおかけします   2013/10/28(月)08:02:11  
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サーバートラブルでご迷惑をおかけします   2013/10/25(金)08:01:36  
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お題「市場雑談メモ/追加緩和でMBS買入とな??/金融システムレポートの紹介ページのトーンに変化が(^^)」   2013/10/24(木)08:01:58  
  良く考えたら来週FOMCと展望レポートがあるんでしたな(すっとぼけ)。

○市場雑談

・10年0.60%ビットキタコレ!までは行きましたが

昨日は雇用統計で株高債券高な上に昼から中国の金融引き締め観測がどうのこうので為替が円高に振れて(これがまたしぶとい事に200日移動平均の所(NYの夕方基準で計算させると97円30銭をちょっと切る辺り)で妙に止まるのですが、そもそも200日移動平均にそんなに意味があるのかは知らん)後場に先物145円タッチするわ0.60%出合うわとかやっておりましたが、とりあえずそこで抵抗しましたの巻。とは言いながらも時間の経過と共にカーブがフラットする感じでしたのでまあ堅調っすなあという所ですか、よー知らんけど。

つーことでまあここもとは相場が上がる時に超長期確りフラットしてて日々の値動き自体は派手派手ではないけれども、何日か経ってみるといやあ強いですねえみたいな感じ(ただし足元超長期強いのはリアルマネーの買いなのかスワップなのかは微妙なのでその点は割り引く必要あり)で、しかもろくすっぽ押し目らしい押し目が無いというのが何ともやりにくいんじゃネーノとか思いつつメモだけしておきました。


・で本日は3M入札ですが

本日は3MTB入札です。でまあ新発406回が何故かWIで0.07%出合ったりしていたようでほうほうそうですかという所ではあるのですが、日銀が短国買入を実施すると買入の度に応札が2兆円ずつ減っておりますので、そうは言っても在庫が重くて困るという状況でも無さそう。

あとはまあ0.10%割れの短国に関して超過準備に放置プレイする場合との裁定が効く人がどの程度買うんでしょうかね次第なのでニャンともワカランチ会長ではありますけれども、まあ順当に考えると平均が7bp割って足切りが7をかするかどうかという感じかと思いますが、思ったより下が入ってこの銘柄だけ引値が天知茂になりますと明日の短国買入で放り込めなくなるのでテラ残念となりますが、最近の短国は余程大コケしない限りセカンダリーでバカスカ買いがという展開にはなりにくく(海外が夕方に買いに来るのは別)、基本プライマリーで終了の巻ですからその辺りがリスクっちゃあリスクでござりますかの。

まあ入札も気になりますが明日の短国買入をどう入れてくるのかも気になる所です。調子に乗ってまた2兆とか入れるとまた日銀買入が需給を無駄にゆがめやがってという話になると思いますけど(ダチョウ倶楽部スキームではありません^^)。


・輪番ェ・・・・・・・・・・・・

昨日の輪番オファー
[外部リンク] 2,500 2013年10月25日
国債買入(残存期間3年超5年以下) 3,500 2013年10月25日
国債買入(残存期間10年超) 2,000 2013年10月25日

1-3年の輪番が3000億から2500億に減っていますな。1-5の輪番トータルでの1回毎の買入額として提示されているのは5000-7000程度となっているので、まあ元が多めで合計6000億なのでそもそもの建付けからしたら普通なのですけど、短期のオペの帳尻が最終的に面倒ですよねそうなったら只でなくさえ歪みが出ている短国市場が更に玉無芳一になるよねとかゆー事を考えている短期方面と致しましては、いいから買入はもっと後ろにしやがれと切に願っていると存じますので、この辺のオファーを減らされるとちょっとギョッとなってしまうのは短期マニアだけですかそうですか。

いやまあどうでも良いっちゃあどうでも良いのですが、どちらかと申しますと短期の買入に関しては今年の末はまだ良いのですけれども、来年の展望とか考えると頭がクラクラしてくるので、もうちょっと長い所の買入増やしても良いんじゃないですかと、ただの押し付け合いのような話をすると長期の方から文句が出ますか(^^)。


○追加緩和でMBS買入とはこれは何ぼ何でも・・・・・・・・

この前ブルームバーグでも追加緩和がどうのこうのというのがあってネタにした気がしますが、更にロイターと共同通信で新しい記事が有ったので軽くツッコミを少々。

[外部リンク] 10月 23日 14:50 JST

正直色々な点で????なのですけどね。

『[東京 23日 ロイター] - 内閣官房参与の本田悦朗・静岡県立大学教授は23日都内で講演し、3%の消費増税により染みついたデフレ心理の払しょくが失敗することがないよう、日銀は来年4月以降に追加緩和を辞さない姿勢を明確にして欲しいと述べた。追加緩和手段としては、住宅ローン担保証券(MBS)などリスク性資産を買入れるのが望ましいとの見解を述べた。また日銀法を改正し、物価の安定と雇用の最大化を目標とすべきとの持論を繰り返した。』(上記URLより、以下同様)

え、MBSですか?????

んーっとですね、金融政策で何らかの動きをするという際には、当然ながらその行動によってどのような市場の変化が起きて、その市場の変化によってどのような政策効果を狙っているのか、という考察が必要だと思われるのですが、住宅ローン担保証券って市場規模何ぼですねんというのもさることながら、それ以前の問題として住公RBBSの現在のOASスプレッド何ぼだか判ってますかとか、さらにそれ以前の問題として、その住公RMBSのセカンダリー利回りが低下した時に実体経済に何の効果があるのかというのって考察して物を言ってるんでしょうかと小一時間問い詰めいたい訳ですよ。

現時点で大概に低いOASスプレッドに対して日銀が買入を行う事によて低下余地がどの位あるんですかという話に加え、じゃあその金利が下がったら住宅ローン金利が下がるのかという点や、そもそも現在の日本経済において住宅市場って別に景気の足を引っ張っている訳ではなく、むしろ好調ですよね何でそこで施策打たないといけないんですかねえとか思う訳で、それなら単純に現在行っている実質金利低下大作戦である所のノミナルの金利を低位安定させておけば住宅ローン金利だって低位安定したままで推移するから無問題ですよねと思うのですが、この程度の認識で金融政策提言とか(自主規制)じゃねえんだから勘弁して頂きたいものでありまする。


なお、他にも不思議な箇所があるのですがががが。

『安倍政権の経済政策アベノミクスのポイントは「第一の矢、強力な金融政策であり、これによるデフレ脱却前に成長戦略を進めると需給ギャップは拡大してしまう」との見解を強調した。』

フィリップスカーブの上方シフトに加えて成長力強化も重要という黒田さんの説明からマッコウクジラで対決ですねわかります。


『本田氏は安倍晋三首相の経済ブレーンとして、9月まで来春の消費増税を毎年1%ずつ引き上げるなど小刻みにすることで、景気・物価の回復を妨げないよう進言してきた経緯がある。このため、「3%の増税で期待インフレが腰折れしないよう、日銀は4月以降、さらなる金融緩和の用意があると発信してほしい」と強調した。』

ここが良く判らないのですが、3%の増税で実質個人所得が減少するので金融緩和でサポートしろというのなら話は分かるのですが、「期待インフレが腰折れ」というのが良く判らんのですよ。

ノミナルの物価は増税に伴いまして全部とは言わないけれどもそれなりに転嫁されるので、少なくともノミナルの物価は上昇する筈で、実際の物価が上昇するとそれに伴って「物価は上がるもの」という認識が強まるという自己実現サイクルは少なくとも1回は起こると思うので「期待インフレが腰折れ」というのがどういうメカニズムなのかの説明が欲しいですなあと思うのですよ。実質所得の減少により購買力が落ちて、結局の所企業の価格設定行動が強気になれなくなるので、購買力低下に伴う消費減速と共に却ってデフレ状況になるのではないか、という話をしているにしてはなにゆえ「期待インフレが腰折れ」という表現なのか不思議。単に「期待インフレ」という言葉を使いたかっただけちゃうんかと思ってしまいますな。

『これまでの政策効果については、「期待インフレ率の上昇に伴い実質金利が低下しておりアベノミクスが効いている証拠」と述べた。物価連動債と普通国債の利回り差を示すBEI(ブレーク・イーブン・インフレ率)は、「物価連動債の市場が薄いものの、期待インフレ率の大きな方向性は示している」とし、「現在は消費増税の影響を除いて1.3─1.4%程度まで上昇している」と指摘した。物価連動債の発行が再開されたことで、BEIの信ぴょう性も高まるとの見方を示した。』

>現在は消費増税の影響を除いて1.3─1.4%程度まで上昇している
>現在は消費増税の影響を除いて1.3─1.4%程度まで上昇している
>現在は消費増税の影響を除いて1.3─1.4%程度まで上昇している

いやまあどこの年限取るかで話は変わりますよねと思いますけど、『物価連動債の発行が再開されたことで、BEIの信ぴょう性も高まるとの見方を示した』って話をしているんだったら当然ながらこの前発行再開されて物国市場の中で一番流動性が高いと思われる新発10年物価連動国債の話をするのが普通だと思うですが、BEIは1%位で間接税の影響ってオンされた後の数字でのトレードなんですけど。


とまあ色々と微妙なのですが、講演のテキストなどが公開されている訳でもなく、単にロイターの取材結果の孫引き状態なのでまあ本当はもっとクリアカットな説明をしているのかもしれませんからまあ軽く疑問に思いましたと言う程度の所ではありますけどね(棒読み)。


○金融システムレポートキタコレ:サマリーの書き方に変化がががが

こちらが大体エクゼクティブ・サマリーみたいなもん
[外部リンク] 詳細説明つきの「全文」
[外部リンク] #なお、全文、要旨ともに前回3月よりもファイル容量が5割増し位になっています。

ということで出たのが昨日の夕方で本文精読しているヒマ(と体力)が無かったのでとりあえず最初のHTMLの方を見て「あれなんか今回違うな」と思ったのですが・・・・・・・・


今回の金融システムレポート紹介ページ
[外部リンク] 金融システムレポート(2013年10月号)

前回の金融システムレポート紹介ページ
[外部リンク] 『わが国の金融システムは、全体として安定性を維持している。金融資本市場や金融機関行動において、過度な期待の強気化など、金融面の不均衡を示す動きは、現時点では観察されない。金融資本市場では、2013年度に入って各市場のボラティリティが高まったが、その大きさは、過去のストレス時に比べれば限定的なものにとどまっている。』

まあそうですな。

『金融機関(銀行・信用金庫)では、全体としてみると、規制上の自己資本比率、リスク量対比でみた自己資本、いずれの観点からも、資本基盤は充実しているとみられる。また、十分な資金流動性も確保されている。このため、大幅な景気後退や金利上昇など、さまざまな経済・金融面のショックに対しても、資本基盤、資金流動性の両面で、金融機関は相応に強いリスク耐性を備えている。』

ですです。

『金利が景気の改善を伴わずに大きく上昇する場合でも、金融システムは基本的に安定性を維持するとみられるが、金利上昇の背景や程度、速さによっては、想定を超えて影響が及ぶ可能性がある点には留意が必要である。』

つ鏡

『また、個別にみると、資本基盤が相対的に弱く、リーマン・ショック後の資産内容の回復が遅れている金融機関もみられる。こうした金融機関では、経済・金融面に大きなショックが生じた場合、自己資本比率が大きく低下する可能性があることから、着実に自己資本の強化に取り組んでいく必要がある。』

つ鏡

『金融仲介活動は、前回レポート時に比べて、より円滑に行われるようになっている。すなわち、量的・質的金融緩和の導入後、企業・家計を取り巻く金融環境は、より緩和的となっている。金融機関の貸出は徐々に伸びを高めているほか、社債やエクイティ調達など、金融資本市場を通じた金融仲介も活発になっている。』

まあ預金がもっと増えているんですけどね!!!!

『こうしたなか、金融機関の基礎的な収益力は、趨勢的な貸出利鞘の縮小などから、低下傾向に歯止めがかかっていない。これらは、現下の金融システム全体の安定性や仲介機能に影響するものではないが、中長期的には克服していくべき課題である。』

ということで、課題の部分を割とさらっと流しているなあという印象を受けまして、そういう意味ではリスクアセスメントを淡々と行っているというような感じでもあるのですが、全文精読して更に前回や前々回の内容と比較するという作業をまだ行っていませんのでそれはまた後日やるかも知れませんが、たぶん要旨部分をサラッとネタにして終了の悪寒も。


んーっとですね。
[外部リンク] 7時5分

もうこれお約束のニュースと化していますが、折角FSRで色々と分析しても結局このヘッドラインだけが走る格好になるので、この試算数値出すの止めたらとか思っちゃいますよ(まあFSRの仕様上出さない訳にもいかないから仕方ないけど)。


○しまった時間がががが(備忘メモ)

ECBである

[外部リンク] PRESS RELEASE
23 October 2013 - ECB starts comprehensive assessment in advance of supervisory role

・Large banks to undergo risk assessment, asset quality review and stress test
・Exercise starts in November and will take 12 months
・Aims to foster transparency, to repair and to build confidence

『The ECB is today announcing details of the comprehensive assessment to be conducted in preparation of assuming full responsibility for supervision as part of the single supervisory mechanism. The list of banks subject to the assessment is also being published. The assessment is an important step in the preparation of the single supervisory mechanism and, more generally, towards greater transparency of the banks’ balance sheets and consistency of supervisory practices in Europe.』

でディテールはこちら。
[外部リンク] NOTE COMPREHENSIVE ASSESSMENT
OCTOBER 2013

キタコレなのですがこれまた全然読めていないので頑張って読まないといけませんということで、FSRとちょうど同じタイミングで出るとか日銀狙いましたか(ただの偶然ですかそうですか)。


#なお、FOMCミニッツネタ最後の「Taperingをどうすべきか」議論部分ネタをすっかり忘れていたのを今思い出しましたorzorzorzorzorz
 


今朝のどらめもん サーバートラブルでご迷惑をおかけします   2013/10/23(水)08:03:24  
  http://ameblo.jp/fpeye  


今朝のどらめもん サーバートラブルでご迷惑をおかけします   2013/10/22(火)07:58:16  
  http://ameblo.jp/fpeye  


今朝のどらめもん サーバートラブルでご迷惑をおかけします   2013/10/21(月)08:03:54  
  http://ameblo.jp/fpeye  


お題「市場がどうもアレなので主に趣味コーナーの雑談でありまする」   2013/10/18(金)08:00:42  
  大公国際資信評価ワロタ。
[外部リンク] 10月 17日 18:10 JST

しかし量的緩和の先送り観測云々ってそもそも合意してもしなくても端から抜本解決しないのって判り切ってたじゃネーノかと。

○相変わらず短国入札の話ばっかで恐縮ですがメモメモ

[外部リンク] 99円98銭1厘5毛(募入最高利回り)(0.0689%)
(4)募入最低価格における案分比率 64.6791%
(5)募入平均価格 99円98銭1厘9毛(募入平均利回り)(0.0674%)

昨日の3M入札は7bp割れる所で決まったのですが、セカンダリーが不調というか思ったより若干下の札が入ってしまったようでイマイチとかベンダーに書いてありましたが、発行日の所のGCレートも強含みでやや重めという所ですけれども、まあどうせ今日短国買入が入るのですがちと重そうですな。うんうん。

・・・・・・・・でまあしつこく申し上げておりますように、そもそも9月末に需給逼迫に拍車を掛けるような短国買入を打たなくても良いのに実施して需給のブレを日銀が大きくしたのがこのヘンテコボラを生み出した大きな要因としか思えませんので、まあ確かに今のAPPの枠組みからすると短国買入の部分が日銀資産買入の残高最終調整項目状態になっているから仕方ない面は多分にあるのですが、「オペはスムージングの為に存在する」というのが長年の仕様だった短期市場的にはまだ中々慣れないですわなあと思うのでした。

こっちの金利が上昇したからなのかどうか知りませんが、昨日の輪番では1-3年という比較的注目度の低いゾーンが甘目に決まって輪番の後業者間スクリーンのビットサイドがホイホイ叩かれたりして、引けの2年カレントが5糸甘になっていたのはほほうという感じでした。まあ短国のレートがどの位影響するのか知らんですけれども(レートというよりはポジションが重いか重くないかの方かね)、入札と短国買入のバランスおよび突発的にやってくる需給(為替のベーシススワップ絡みとか突発的需給では無いけれども期末要因とか)要因によって短国は微妙に金利が暫くはぶれるのかもしれませんな。つーてまあ強くて5割れで甘くて7台とかそんなもんでしょうから達観すると結局恒常的に付利金利割れモードであることはカワランチ会長なのですけどね。


○中央清算機関に関するバーゼルによる情報開示テンプレとな

[外部リンク] BIS支払・決済システム委員会と証券監督者国際機構代表理事会による市中協議報告書
「清算機関のための定量的な情報開示基準」の公表について

ということで、カバーノートの邦訳(仮訳)をちょっと拝読。

[外部リンク] 『2012 年4 月に公表された、CPSS-IOSCO「金融市場インフラのための原則」の原則23 は、FMIに対して、最低限、取引の件数や金額に関する「基礎的なデータ」を開示することを求めている。原則23 はまた、FMI にその財務状況、潜在的な損失に耐えるための財務資源、決済の適時性および他の業務遂行状況の統計といったデータを開示することを求めている。FMI は、参加者および将来の参加者が当該システムに参加することのリスクを十分理解するために十分な情報を開示しなければならない。こうした情報開示は、参加者向けに限られるのではなく、公衆向けに行われることが期待される。』

つーことで中央清算機関の財務状況をグローバルに一定のテンプレで公表しましょうという話で、これはこれで判るのですが、リーマンショック時に決済関連で混乱が生じた際に起きた問題として、破産法制が(当然ちゃあ当然だが)国によって違いまして、クロスボーダーの取引だとISDAのマスターアグリーメントがあるから逆に分かりやすいのですが、ドメ取引の場合に拠点によって決済処理の仕方がワケワカランチ会長ということで、何か微妙に「で、この取引は個別清算できるのかできないのか」というのがジャパンの場合は暫く止まっていたりしてましたな。これが一国で閉じている主体だったら特段問題も無いのかも知れませんが、拠点ごとに扱いが違ってくる場合の整合性ってどうよとかゆー話になると中々複雑になりそうな気もする次第。

#まあ日本の場合はそもそも金融取引の新しいモノが入った時に既存法制や税制との折り合いをつけるためにややこしい建付けにしているもの(代表的なのはレポですが)があって、これが破産法制との折り合い的にどうよというのがあったりするし、金融取引に関する未清算取引の法的な扱いについても解釈が微妙(判例がそんなに多くないですし)というのもありますから更にヤヤコシヤなのだが

つーことで、まあその点は別の所で当然の如く議論になっている話ではあるのですが、金融取引における破産法制の国際的な整合性をクロスボーダーだけではなくてドメ部分でもある程度整合的になっていくようにしないと、グローバル展開をしている企業が飛んだ場合の処理がサクサクと進まない可能性はあるんじゃネーノとかそんな事を考えてしまいました。つーてもその辺の法制で海外との整合性云々って一番折り合いがつかなさそうな話なので難しいでしょうけどね。


○早川前理事がこれはまたというインタビュー:しかし日本語記事URLがねえええええ

ということでブルームバーグニュースのプロ向けの方ですと昨日の16時28分配信の記事で、『日銀は外見は自信満々も、内心は不安―早川前理事』という題名で早川さんのインタビュー記事がございまして、6月にブルームバーグで同じく早川さんがインタビュー受けていた時にも大概にケチョンケチョンのインタビューだったのですが、どうもブルームバーグのインターネット版の日本語ページは記事検索機能がオッペケペーなのか、単に日本語記事がアップされていないだけなのか知りませんが、本家のブルームバーグページの方で「hayakawa」で検索すると英文記事の方が見つかります(^^)。

[外部リンク] BOJ Vet Sees JGB Rout If Abe’s Third Arrow Misses: Japan Credit
(画面レイアウト乱れそうなのでリンクを前の方だけにしか張っていません)

『Investors will lose confidence in Japan’s economic revival unless Prime Minister Shinzo Abe adds substance to his growth strategy and relies less on stimulus measures, said a former senior central bank official. “The situation will turn extremely dangerous if Abenomics doesn’t take a new direction,” Hideo Hayakawa, who previously served as executive director at the Bank of Japan, said in an interview in Tokyo on Oct. 15.』

第三の矢を早よ出せという話ですが日本語記事の方がケチョンケチョン度が高いので探してくらはい。

『Instead of laying the foundation for a sustained expansion, “Abe is just putting pressure on the BOJ to buy bonds and increasing fiscal spending by continuously compiling economic packages.”』

安倍政権は日銀に圧力掛けて国債を買わせるわ財政赤字は拡大だわとな。

『“Much of the market is clearly numb to the risks,” said Hayakawa, now a senior executive fellow at the Fujitsu Research Institute. “Plainly stated, the situation in the government bond market is becoming considerably dangerous.”』

キタコレ!ということで以下続くのですが、こちらの英文記事は早川さんのインタビュー関連は前半3分の1くらいで、以下は本田内閣参与の追加緩和期待発言(インタビュー)とか、水野元審議委員の「債券市場は壊れた温度計」発言(インタビュー)ネタとかを交えながらの記事になっておりますので、早川さんのケチョンケチョン節をご覧になりたい方は頑張って探してください(無責任)。


○BOE9月議事要旨ネタ(今さらですが)を少々

[外部リンク] immediate policy decision』以降の部分から少々。

・経済の認識が明るい件

第21パラグラフです。

『There had been some notable developments over the month.』

キタコレ。

『Domestically, there were increased signs that the recovery was taking hold, which had been accompanied by an upward movement in sterling market interest rates. The GDP data for the second quarter had been revised up, and survey indicators of activity had been upbeat. Those data presented an upside risk to the growth profile described in the August Inflation Report.』

『Internationally, there were signs that growth in the euro area - the United Kingdom’s largest trading partner - had been stronger than the Committee had anticipated. But the downside risks presented by developments in several emerging economies had increased.』

『Oil prices had risen, which would probably push up the path for CPI inflation a little in the near term. But this had been partly offset by the appreciation of sterling, which itself was likely to dampen inflationary pressures somewhat in the medium term.』

つーことで、国内経済の回復が持続性があるとの兆候も見られ、ユーロ圏の回復が想定以上という威勢の良い話をしておりますし、ここへ来てのポンド高は輸入物価上昇による価格上昇圧力をオフセットするという評価にもなっていますな。


・フォワードガイダンスの点検

第22、23パグラフです。

『The LFS unemployment rate had remained at 7.8%, some way above the 7% forward guidance threshold. The announcement of the MPC’s forward guidance had prompted increased attention among economists and market participants to the date on which the unemployment threshold would be reached.』

失業率7.8%だからまあまだ遠いです罠。

『While this demonstrated an increased understanding of the Committee’s intention to link monetary policy more explicitly to easily observable data outcomes, relatively small changes in assumptions regarding the future evolution of, for instance, productivity growth or labour market participation would have significant effects on when unemployment would be expected to reach the 7% threshold.』

『The Committee agreed the need to emphasise in its public communication that the 7% threshold for the unemployment rate was not a ‘trigger’ that was mechanically linked to subsequent movements in Bank Rate. Rather, MPC members judged it to be a sensible point, in the absence of any of the knockouts being breached, to reassess the outlook for inflation and growth drawing on all of the relevant factors and data, much as the Committee had always done.』

でまあ現在はこの水準が遠いから良いのですが、7%のポイントが見えて来るようになると期待の変化が生じやすくなる訳で、7%がトリガーではないという説明も当然継続しないといけないですし、失業率だけではなく生産性やら労働参加率などの指標も考慮に入れて判断をするという事も説明しないといけませんねとかその手の話をしているのですが、これは恐らく米国のTaperingトークによるご教訓(とは一ミリも書いてないですけれども)を反映してるんじゃネーノかと愚考しましたがどうですかね。

『The Committee considered developments on the month in the context of the three knockouts that would invalidate the forward guidance announced in August.』

ノックアウト(物価期待の不適切な上振れ金融不均衡)は発生してませんと。


・経済の余剰生産力が縮小しだしているのではとの認識キタコレ&為替相場の影響評価

第24パラグラフで示される認識がキタコレです。

『Against the backdrop of indicators of stronger near-term growth than seemed likely a month earlier, there were tentative signs that the degree of spare capacity within firms might be beginning to diminish.』

経済の余剰生産力が縮小しているのではないかという兆候が出てきていると思われるとの認識ですが、この経済の余剰生産力云々はもう何年にもわたってMPCで指摘されている英国経済の問題となっておりまして、これが大きい事によって英国経済の成長力が弱いという認識になっていたのでこの部分はデカイ話。

『But it remained too early to assess how likely it was that effective supply capacity would increase as demand recovered, thus moderating any additional inflationary impetus resulting from that extra demand. If sustained, the appreciation of sterling meant that CPI inflation was marginally less likely than a month ago to be above 2.5% in 18-24 months’ time.』

しかもまあ都合の良い話と思うのですが、経済の余剰生産力の縮小によって生じうるインフレ圧力は英国ポンド高(が継続すればだが)によって相殺されるとなという事で、以前はポンド安で経済にプラスヒャッハーだった英国ですが、その後はポンド安で物価上昇ヒエーとなり、直近ではポンド上昇でインフレ圧力緩和ヒャッハーという事で、英国のMPCにおける為替市場の影響に関する評価の推移というのが中々味わいがあるなあと思うのでした。


・でまあ途中を飛ばして結論部分

第27パラグラフです。

『All Committee members agreed that none of the three knockout conditions that would invalidate the forward guidance announced in August had been breached. And unemployment remained above the 7% threshold. In that light, the guidance remained in place and no MPC member thought it appropriate to tighten the stance of policy at the current juncture.』

ノックアウトもスレッショルドも達していないから引締め不要ってのはそらそうよ。

『Members had different views about the extent to which a further loosening of the monetary stance might be warranted, based in part on their judgements about the speed with which the degree of slack in the economy might be reduced if the momentum in demand continued to grow.』

追加緩和に関しては意見が分かれるとな。

『This remained difficult to judge, and there had been few developments to shed light on it since the Committee’s previous meeting. Over the month the evidence was consistent with a recovery at least as strong as that expected at the time of the August Inflation Report.』

『Were the recovery to falter, the case for further asset purchases would be stronger. But no member judged that further stimulus was appropriate at present.』

ちなみに今日引用した部分ではここに仮定法過去話法があるのですが、今回のミニッツを見ると微妙に仮定法話法が多くて、これってトップが変わったせいなのかも知れませんが、カーニー総裁になってからのMPCミニッツ読んでて「何か妙に仮定法話法が増えたな」と思うのでありましたが、見通しに関わる部分の話でもあるので、これが増えたのは一面意図が分かりやすくなったという気もするけれども気のせいかも知れません。

#趣味コーナーの虫干しでどうもすいません
 


お題「市場雑メモ/黒田総裁の海外での一連の講演等をまとめて成敗」   2013/10/17(木)08:01:27  
  ほほう。
[外部リンク]
2013/10/16 18:54

国債の業者間取引が電話(さすがに直通回線ですが)で「アクション」とかやってた時代(担当者の反射神経によって当たり外れががが)を思うと18秒で債務不履行とか隔世の感がありますが、債券先物を黒電話(さすがに直通回線)で発注していた時代というのもありましてですなあ(その時は惜しくも知らん)・・・・・・・

#ジジイでどうもすいません

○とりあえず延期合意ですかそうですか

[外部リンク]
更新日時: 2013/10/17 03:07 JST

『リード、マコネル両院内総務が交渉した枠組みは来年1月15日までの予算を共和党が認める水準で確保し、2月7日まで債務上限を引き上げる内容。』(上記URLより)

うむ、ということはつまり予算問題は来年1月まで揉める事が確定したので、年内のTaperingは無理で、1月のFOMCが28〜29日だからとりあえず来年1月時点で予算協議(オバマケアの行方です罠)がどうなっているのかという事ですよね。

で、市場の反応。

[外部リンク]
更新日時: 2013/10/17 04:48 JST

[外部リンク]
更新日時: 2013/10/17 05:26 JST

何か各市場とも勝手に自分の都合の良い方向で解釈して買いだぜヒャッハーと反応しているようにしか見えません(TBレートが低下するのは順当ですが長期債も株式大幅高ですが買われておりまして)ですなあ。つーかただの先送りなのにヒャッハー状態になる雨株の反応が能天気にも程があるような気がするのは債券市場の僻み根性ですかそうですか。


○何となく市場メモクリップ

・業態別当座預金残高

直近のはこちら
[外部リンク] 99円93銭5厘 (募入最高利回り) (0.0652%)
(4)募入最低価格における案分比率 73.2532%
(5)募入平均価格 99円93銭6厘 (募入平均利回り) (0.0642%)

7bpは厳しいかなとは思ったものの6台前半のアベレージですかそうですかという結果は微妙にうーむという感じですが、市場推計の落札分布をみると一部に強めのニーズがあったようですな。まあこの調子だと今日の3M入札も7bpは届かないでしょうなあという事で、すっかり目線が5bpだの6bpだのという数値に慣れてしまいましたが、まあ年内のMB目標まではあと10兆程度だから良いとしまして、来年の事を考えると(ちなみに今の予定だと来年のMB増分70兆円のうち長期国債は50兆円で残りで見込んでいる中で確実に入るのはETFの1兆(とリートの300億円)で、貸出支援基金が5兆増える事になっているから短国は最低14兆増やさないといけないというオソロシスな事態)どうなりますねんという所ですな、ナムナム。

・・・・・・・と書いていてふと気が付いたのだが、短国を来年さらに買入拡大するのは無理無理無理なので、長国の買入額をもっと増やせば良いのだが、それを「追加緩和のように見せかけてお茶を濁す」という訳のわからんプレイは使えませんかねと思ったのですがががが(白目)。

でまあすっかり5だの6だのという数字に目が慣れてしまい、GCとの逆鞘モードの短国でございますが、今日の3か月もまあ普通に6台のどこかなんでしょという所で。んでもって金曜に日銀が短国買入をして気が付けば需給がまたキューと締まってくる訳ですねわかりますorz


・5年国債

[外部リンク] (3)募入最低価格 99円84銭 (募入最高利回り) (0.232%)
(4)募入最低価格における案分比率 6.5006%
(5)募入平均価格 99円85銭 (募入平均利回り) (0.230%)

入札が強かったですねという所ですが、それよりも入札後に5年が強くなるという訳ではなく、何か全体的に現物が強くなっているのがオソロシスというか味わいの深い展開というかでございまして、つまりこの動きというのは皆さんが買いたい弱気、あるいは強気だけど買うのも何ですなあと言っている中で「入札が強いぞヒャッハー」みたいなのがあると「俺も俺も」となって強くなるという市場心理を如実に示しているとゆーことですかそうですかという所ですな、うんうん。

でまあ単発のネタだとその「俺も俺も」が持続するのは大体1日程度というのがまた味わいの深いものがあって、債券市場の中の人たちじゃないと中々この侘び寂びの世界の味わいというのが伝わらないというのが残念でありますが、今日は債務上限問題が目先の問題先送りの刑という材料が出ましたがはてさてどういう反応するんだか(--;


○黒田総裁講演ネタをまとめて投下

G20とかIMF年次総会とかがありましたので、黒田総裁が色々とお話をしていたのでネタをまとめて成敗でござるの巻。

・もう「期待インフレ率を引き上げる」以外の説明が無いですな

[外部リンク] 我々の挑戦 ―
Council on Foreign Relations主催の会合(ニューヨーク)における黒田総裁講演の邦訳

ということでお話をしているですが、今回(次に引用するのもそうですが)の講演は要するにQQEに関する説明でありまして、まあ本当は英文を読んで引用した方がニュアンスが判るような気もするんですが、めんどいので日本語訳の方を引用。

・・・・・・・・・・ではあるのですが、これがまた先般のきさらぎ会での総裁講演のダイジェスト版みたいな内容に加えまして、先週の中曽副総裁の島根での金懇の講演(挨拶)での説明と同じような現状認識のコンボとなっておりまして、コピペかよという感じなのですよね(でもネタにするあたくし)。

まず日本のデフレ状況について。

『このように日本の「デフレ」の特徴は、緩やかだが、しつこいということです。これは、大恐慌時代の「デフレ」とは様相が大きく異なる現象です。大恐慌時代の米国でのデフレをみると、短期間に大きな物価下落が起こりました。1931年から1932年の2年間は、年間10%近い激しい物価下落に見舞われましたが、デフレが続いていたのは4年間だけでした。これに対して、日本の消費者物価は、この15年間(1998年度〜2012年度)で、4.1%下落しました。年平均にすれば下落率は0.3%にすぎません。ただし、それは非常にしつこく続くものでした。日本の若者は、生まれた時から、「物価は変わらないか、下がるもの」と思って生活してきたことになります。』

という事でして、だからこそインフレ期待を上げないといけませんという話に持って行かれているのはいつもの通りなのですが、何気にこの辺りの説明を見ていて思うのですが、つまりこの説明って(全くその通りですなあとは思いますが)実は裏を返すと「日本のデフレは大恐慌とは違う」のでありますから「大恐慌の研究をベースにした政策提言は必ずしも当てはまりませんよね」という日銀心のメッセージが含まれているのではないでしょうか(ニヤニヤ)というのに今頃になって気が付いたのは鈍いですかそうですか(^^)。

で、まあ途中を端折ってその結論は「インフレ期待を変える」になるのでした。

『これまで日本銀行は、ゼロ金利政策、量的緩和政策、(最近の用語で言うところの)フォーワードガイダンスといった非伝統的な政策を世界の中央銀行に先駆けて採用するなど、様々な取り組みを行ってきました。しかし、それらは、景気の下支えには機能しても、人々の根強いデフレ予想を変えることはできませんでした。したがって、今回のデフレ脱却にあたっての最大の課題は、人々の予想インフレ率を引上げることにあると言えます。』

でもってその「期待を変える」には何をすれば良いかというと・・・・・・・・・・

『日本銀行は4月に「量的・質的金融緩和」を導入しました。この新たな政策では、インフレ予想に直接働きかけ、グローバルスタンダードである2%まで引き上げることを狙っています。問題はどうやって実現するかです。』

ほうほう。

『我々が至った結論は、2%の「物価安定の目標」を早期に安定的に実現するという明確な約束を示した上で、△修侶莪佞鯲打ちするため、従来とは明らかに一線を画する、大規模な金融緩和を行うということです。』

で、それがどう作用するとインフレ期待が上昇するのでせうか。

『具体的には、日本銀行が供給するマネタリーベースを2年間で2倍にすると宣言しました。この「量的・質的金融緩和」により、2年後の日本のマネタリーベースは270兆円(2.78兆ドル)となり、対GDP比率は56%に達することになります。ちなみに、現在の米国のマネタリーベースは329兆円(3.39兆ドル)、GDPの20%です。』

という事で凄い数字が出ているのですが、良く良く考えますと足元のMBが180兆円以上になっております訳で、既にGDPの37%以上という水準になっていますし、大体からして2倍にして56%だったら2倍にする前に28%なのですからその時点で米国MBのGDP比率を持ってきてどうのこうの言う時点で定量的な意味があるのかこの議論などとツッコんではいけません。

『その際、日本銀行の資産サイドでは、長期国債の保有額を2倍にします。それに伴う巨額の買い入れは、国債市場の需給を変え、長期金利に強力な低下圧力を加えることになります。』

ということで、話がここから「実質金利の低下によって緩和効果を出す」という話になっていくのがチャーミング。説明があるのだがめんどいので割愛して結論。

『一方、日本では、予想インフレ率は2%の「物価安定の目標」と比べて低すぎる水準にありますので、これを引き上げる余地が十分にあります。この時、名目金利を予想インフレ率の上昇よりも小さめの上昇に抑制することができれば、その分だけ実質金利を低下させることができます。この実質金利の低下によって、設備投資や個人消費が刺激されることで景気が押し上げられ、実際の物価も徐々に上昇していくと期待できます。そして、実際の物価上昇はインフレ予想の上昇にもつながります。』

という定性的なお話はあるのですが、良く良く考えるとこの話って初期の部分であります所の「予想インフレ利率の引き上げ」がきちんと起きないと単に「期待が変化するから効果が出て期待が変化するんです」というトートロジーの世界にばっちり嵌ってしまうというツッコミはしてはいけません。

まあ昨日も申し上げましたが、結局気合なのは判ったが和製フリードマン大先生におかれましては定量的にMBこれだけ増やすと期待インフレ率が2%になるとか、別の大先生は「適切な金融政策を行えば数か月以内のデフレ脱却可能」などと吹いておられた件に関する適切なご説明を賜りたいものであると斯様思うのですが、どう見てもこの論理展開見るとその辺の話は無かった事になっているような気がしますなあ(ニヤニヤ)。

なお、この先に「現在のQQEの成果」の説明があるのですが、先週の中曽副総裁講演での説明とほぼ同じ内容(当たり前っちゃあ当たり前ですが)なので引用割愛。



[外部リンク] 『「量的・質的金融緩和」の特徴』という小見出しの所の結論が極めてシンプル。

『この政策の核となるメカニズムは、予想物価上昇率を上昇させることと、それとの対比で長期金利を抑制することです。』

しかしまあ導入当初の「風が吹けば桶屋が儲かる」みたいな波及経路の表からすると随分と話がシンプルになったのは説明という意味では良い傾向のような気もします。

『中央銀行の明確なコミットメントと次元の異なる大規模な金融緩和のもとで、予想物価上昇率を上昇させる一方で、巨額の国債買入れによって長期金利の上昇を抑制します。』

長期金利上昇の抑制は判るのだが、予想物価上昇率が上昇するメカニズムまだー(・∀・ )っ/凵⌒☆

『その結果、実質金利は低下し、経済に刺激効果をもたらします。さらに、これらの結果として現実の物価上昇率が上昇することは、予想物価上昇率の上昇につながります。』

ということで、まあ非常に好意的に捉えれば、従来岩石のように動かなかったインフレ期待に対してショックを与えることによってその岩石を一旦動く事が出来れば上手く動き出すでしょうってな話をしているのですが、問題はその岩石をショックによって動かせるのか、さらに動かしたにしても望ましい方向にちゃんと動かせるのかというのがさっぱりワカランチ会長で、そのショックの与え方で下手を打つと取り返しがつかなくなるリスクがあるんじゃネーノとまあそんな話ではないかと思いますが、しかし先ほどの引用した講演よりもこちらの方が端的で分かりやすいですかそうですか。


・ということで現状認識の部分ですけどね

こちらはシンプルなので折角だから引用しますが、昨日ネタにした中曽副総裁講演における「QQEの今までの所の効果」説明のダイジェスト版にもなっていて分かりやすいのではないでしょうかと思ったので引用という感じっす。

『「量的・質的金融緩和」の進捗状況』という小見出し部分を茶々を入れずに全部引用しますね。

『「量的・質的金融緩和」の導入から、6か月が経過しましたが、こうしたメカニズムは、着実に働いています。日本経済は、2期連続で年率約4%のGDP成長率を達成し、生鮮食品を除く消費者物価も14か月振りにプラスに転じた後、+0.8%まで上昇しています。経済・物価見通しは改善し、株価は年初から30%以上上昇しました。』

『これらは長期金利の上昇要因となっているはずですが、日本の長期金利は年初の0.8%程度から0.6%台へと低下しています。5月末以降、米国など多くの国の長期金利が軒並み大幅に上昇している中でも、日本の長期金利は低下しています。』

『BEIや各種のアンケートから判断される予想物価上昇率も上昇しています。』

『このように、「量的・質的金融緩和」は、企図したとおりの政策効果が現れてきており、日本経済はデフレからの脱却に向けて着実に歩を進めています。』

どう見てもドヤ顔です本当にありがとうございました。


・規制に関する講演はまあ一般的な話だがイイハナシダナーなのでそこを紹介しますね

[外部リンク] 年次総会における挨拶の邦訳

『4.より良い規制・監督を目指して』の小見出しの所が中々良いですので引用しますね。

『規制・監督当局は、批判は真摯に受け止めなければなりませんが、これまでの成果を放棄する必要はありません。』

『銀行は、毎日さまざまなリスクに直面しています。常識的に考えて、銀行はこうしたリスクをできる限り正確に測らなければなりません。その延長で、リスクが顕現化し、損失が発生した際にそれを吸収できるだけの自己資本を保有しなければならないと考えるのは自然なことです。その意味で、規制・監督当局は、リスク感応度という考え方を信頼し続けてよいと思います。』

『世界の金融市場がますます一体化し、そうした市場で活動する金融機関におけるリスク管理手法が次第に揃ってくるとみられる中、リスク・ベースの自己資本規制は、とても常識的な体系であるだけでなく、ある程度の国際的な整合性を達成できるおそらく唯一の現実的な枠組みです。したがって、自分としては、リスク・ベースの自己資本規制が引き続き国際的な金融規制の中核にあるべきだと考えています。』

うむ。

『もちろん、留意しなければならない点もあります。たとえば、リスク・ベースの自己資本規制にあまりにも多くの機能を果たさせようという誘惑を断ち切らなければなりません。リスクの計測は常に近似であり、一定のバラつきが生じざるを得ません。規制の信頼性を維持するためにリスク計測のバラつきをできるだけ小さくする努力を続けなければならないとしても、自己資本比率のコンマ以下の違いが大きな意味を有するかのような議論も避けなければなりません。すなわち、匙加減を間違えてはならないということです。』

日本海溝よりも深く同意であります。

#ということで総裁講演関連ネタの成敗終了ですかね(汗)
 


お題「台風の為本日は大体虫干しネタである(その割には盛大に増量ですが)」   2013/10/16(水)07:56:58  
  京浜急行が金沢八景から先の南行きで運休とは(八景以北の本線も間引き)これは大変ではないか!!

#首都圏もう一つの強豪の京成はダイヤ通りのようだがスカイライナーが止まっているようで(追記:八千代台から佐倉まで止まったみたいですね)

#なお、上記の交通情報(??)は朝6時位の話ですので皆様がご覧の時間は状況が変わってるかもしれません(当たり前)ので確認してね。

なお、どうでもいいがモーサテ池谷さん珍しくもゲスト(佐野さんお疲れ様です)を狩野ちゃんと言い間違えかけワロタ。というかつまり池谷さん的に相方(全力で自粛)。


○全然相場と関係ないですが東京都の小水力発電ネタのフォローアップです

月曜の朝に公共放送ニュースを見て脊髄反射した件のフォローネタでありまする(汗)。

元ニュースを再掲。
[外部リンク] 6時39分

まずは月曜に柄にもなく更新した際にマクラにした東京都の小水力発電に関してですが、月曜朝の公共放送ニュースでの説明だとどう見ても永久機関です本当にありがとうございましたという風情でした(月曜にご紹介したURLの文章そのまんまの説明)が、さすがにそこまで話は単純では無かったというご指摘を読者様から頂きまして、ご紹介頂いた東京都水道局のリリースをご紹介。

[外部リンク] 水道局 固定価格買取制度を活用した小水力発電設備の完成

図解説明がこちらにあります。
[外部リンク] 例えば今回のケース(PDFが分かりやすいので見てちょ)だと金町浄水場から送る水圧を東海給水所じゃなくて葛西給水所に送る為の適切なレベルにして、葛西給水所手前の分岐の所なり何なりで東海給水所に送る分だけ改めて水圧掛ける作戦の方がエネルギー効率良くなるんじゃネーノ(=つまり真の省エネになるという意味)という気もせんでもないですがどうなんでしょうかね(最初にまとめて高圧掛けた方が効率が良いのかとかは素人のあたくしさっぱり判らん)。

現在は再生可能エネルギーに関して固定価格買取制度があって、この制度の買取価格って確かお高めに設定されている筈ですので、仮にエネルギー効率が悪くても実際問題として算盤弾いたらお得になる、という気はだいぶするのですが、そうだとするとただの「制度アービトラージ」じゃネーノという話にもなりますし、一昨日は単純に脊髄反応してしまいましたが、中々奥の深そうな話という風に思えます(が、さすがにど素人のアタクシがこれ以上突っ込めないので詳しい方が居ましたら教えてジェネラルなのでありまする)。

しかしまあ何ですな、この件に関してそもそも脊髄反射してしまったのは(確認しない自分の事を棚に上げるなというツッコミはしないように^^)公共放送ニュースがこの辺りの説明を全力で端折って『給水所は、水道水を各家庭に送る前に一時的にためている施設で、浄水場から圧力をかけて水道水が届けられています。今回完成した発電設備は、この水圧を利用して水車を回して発電します。』(公共放送ニュースのURLより)とか説明しやがるからでして、技術系の話をする際には報道機関におかれましてはもう少し丁寧に説明して欲しいものだと思うのでした。

#って良く考えたら金融(あるいは金融政策)に関する説明もそうですな・・・・・・・・・


○まあどうでもいいが何だかなあというインタビュー記事

[外部リンク] 2013/10/15 14:19 JST

『10月15日(ブルームバーグ):安倍晋三首相のアドバイザーである本田悦朗内閣官房参与(静岡県立大学教授)はブルームバーグ・ニュースのインタビューで、安倍政権が目指すデフレ脱却に向けて、金融政策が人々の期待に働き掛ける効果は大きいと指摘し、「期待形成を確保するには、法的な担保をもった目標」を明示すべきだとの考えを示した。さらに、日銀法を改正して雇用拡大の目標を盛り込むよう求めた。』(上記URLより、以下同様)

・・・・・・・・・・・えーっとまあこの手のインタビューダイジェスト記事って編集の方で変に端折って本田先生の発言の趣旨がちゃんと伝わっていない可能性があるのでこの記事だけで悪態祭りというのもアレなのですが、百回読んでもこの『「期待形成を確保するには、法的な担保をもった目標」を明示すべきだとの考えを示した。さらに、日銀法を改正して雇用拡大の目標を盛り込むよう求めた。』というのがワケワカラン。

デフレ脱却に向けた期待形成の為に何でまた雇用拡大の目標を盛り込まないと行けないのかがそもそもワケワカランですし、大体からして米国ですらデュアルマンデートと言いながらも実際問題として雇用に関しては「総合判断」ですし、ロンガーランの失業率というのは示していますがそれとてレンジな上に物価の2%と違って可変になっている訳ですし、英国の場合は単にインフレ目標だけだと最早経済情勢に整合的な金融政策の説明がつかない状態になっているので雇用に関するガイダンスを加えて説明している訳でして、そもそも物価目標もまだ行くとは決まった訳でもなく、フィリップスカーブの大幅な上方シフトという難しい課題も有る中で、さらに日銀にマンデートを増やそうというのが意味判らんですなあと思うのですが。

『日銀の追加緩和については、経済指標で良い数字が出ている間は先回りする形で実施するのは難しいとし、実際の緩和は消費税を引き上げる「4月以降になると思う」と予想。その上で、「4月以降落ち込みがあったら直ちに発動するというコミットメント」を今から表明すべきだとの見解を示した。』

えーっと更に意味が分からないのですが、その「落ち込み」とは何ですねんという話でして、そもそも消費税に関しては手前で駆け込みなどの需要で持ち上がってその後消費税上げたら反動が来るけれども、そのデコボコも踏まえて考えてもトータルしてみれば景気回復軌道が継続するという見通しをとっくの前に示していまして、それも含めた形での「異次元緩和」であり、「必要な措置は全て投入した」という話になっているのに、何でまた従来の話を反故にしてしまうようなコミットをさせようとするのか意味判らないです。というか昨日引用した黒田総裁のきさらぎ会での説明にありますように「2年で2%」達成の為に思い切った施策を取って期待の転換をもたらそうという話をしているのに、何でここで以前から予定されていた消費税引き上げに対する対応について後からコミットせにゃならんのよそんな事したら「異次元緩和の魔法」が解けてカボチャの馬車緩和になっちゃうリスクがあるじゃないのよと小一時間。

つーか消費税引き上げの反動による経済情勢に対応するために追加緩和しろというのであれば、その前の駆け込み需要による経済情勢に対応するために引き締めしないと話の筋が通らないように思えますが一時的な落ち込みに一々何で金融政策で対処せにゃならんのかよとこれまた小一時間問い詰めたい所ではございますが、まあそもそもこういうインタビューダイジェスト記事の場合、編集した記者なりデスクなりの力量によって説明内容がオッペケペーになっている可能性がありまして、きっと本田先生の説明に関しましてもあたくしがここまで申し上げた悪態は全てあたくしが盛大に的を外しておりまして、もっとちゃんとしたロジカルな説明がなされているのでしょうと存じます次第であります(棒読み)。

#まあどうでも良いのだが思わず釣られてしまった


○つーことでこれまた先週のネタですが中曽副総裁の講演から

別に台風を予想して温存した訳ではないのですが丁度良い蔵出しタイミング(^^)。

講演(島根県での金懇)
[外部リンク] きさらぎ会での黒田総裁講演における経済の話をめんどいので割愛(つーかまあ定例記者会見での説明を読めばそれと同じ話をしておりますという所)しましたが、中曽さんの講演に関しても基本は同じようでして、「前向きの循環メカニズム」という話を強調しておりまする。

『(日本経済の現状と先行き)』という小見出しの所から少々。

『まずは、日本経済の動向についてです。日本経済は、家計部門および企業部門の双方で、所得から支出への前向きの循環メカニズムが次第にしっかりと働いてきています。家計部門においては、個人消費が底堅く推移しています。』

ほう。

『百貨店売上高が堅調であるほか、旅行や外食といったサービス消費も底堅く推移しています。こうした個人消費の底堅さは、団塊世代を中心としたシニア層の活発な消費行動が底流にあるなかで、本年入り後は株価上昇に伴う資産効果やマインドの改善に支えられてきた面が大きかったと思われます。それが、徐々に雇用・所得環境の改善に支えられる姿になってきています。』

途中まではどう見ても二極化ですという感じですが、最後の認識はまじっすかねえ。

『すなわち、雇用環境については、失業率や有効求人倍率が、ほぼリーマン・ショック前の水準まで回復するなど、緩やかな改善が続いています。そのもとで、ボーナスなどの特別給与が明確に前年を上回るなど、1人当たり名目賃金は下げ止まりつつあります。雇用環境および賃金の改善を反映し、わが国全体でみた雇用者所得は前年比での増加を続けています。』

アグリゲートしたらそうかも知れませんが・・・・・・・・

『次に、企業部門をみますと、収益の改善が続いていることから、設備投資が、GDP統計における実質ベースの計数で6四半期ぶりのプラスとなるなど、非製造業部門を中心に、持ち直しています。景気回復の持続性の鍵のひとつは設備投資と考えていたので、この点は心強い動きです。製造業部門の設備投資が相対的に出遅れていることは幾分気がかりですが、これまでの投資抑制で既存設備の老朽化がかなり進んでいることや研究開発費もこのところ抑制的であったことなどから、潜在需要は高まっていると思われます。そうしたもとで、今後、海外経済が次第に持ち直し、緩やかながらも輸出が増加していけば、製造業の設備投資についても、維持更新投資や研究開発投資、情報化関連投資などを中心に、改善が明確になっていくとみています。』

『実際、先般公表した9月短観をみても、2013年度の製造業の設備投資計画については、前年比+7.0%と、しっかりと増加させる計画となっています。』

ほうほうそうですか。

『こうしたことを踏まえて、日本銀行では、9月の金融政策決定会合において、景気の総括判断を「緩やかに回復している」とし、リーマン・ショック以降初めて、「回復している」という言葉を用いました。先行きについても、生産・所得・支出の前向きの循環メカニズムが働くもとで、緩やかな回復を続けていくと考えています。消費税率の引き上げに伴う駆け込み需要とその反動の影響は予想されますが、基調としては、潜在成長率を上回る成長を続ける可能性が高いと考えています。』

とまあこの辺は既に耳タコ状態の強気見通しですな。以下小見出しの『今回の景気回復の特徴』では従来と違って内需がけん引役になっているという説明をしていて、ただまあ持続的に回復という意味では製造業の拡大も必要ですよねという話をしておりまして、その次の『海外経済の現状と先行き』では概ね大丈夫でしょうという見方を示しながら、新興国に関しては警戒というか下方リスク要因(つーても通貨危機のようなヒャッハーリスクではない)という認識を示していますが、まあそんなに特殊な話をしている訳でも無いので割愛します。


・でもって今日もまたQQEの説明部分を連日のようにネタにしてみましょう

何か中曽副総裁講演に関しても「トーンの違いが」みたいな指摘をしているとか何とかどこぞのベンダーあたりで記事があったような無かったような記憶があるのですが、きさらぎ会での黒田総裁講演の説明がそもそもトーンの変化でも何でも無くて、従来からのQQEの基本的スタンスをより詳しく説明した物であると同様に、まあ当然ながら同じ部類になる筈なのですよね。

ということでメインイベントの『3.「量的・質的金融緩和」の考え方』からネタにするのです。

『それでは次に、日本銀行が現在進めている「量的・質的金融緩和」の考え方についてお話ししたいと思います。日本銀行は、本年4月に、消費者物価の前年比上昇率2%という「物価安定の目標」を、2年程度の期間を念頭に置いて、できるだけ早期に実現するため、「量的・質的金融緩和」という新しい政策を導入しました。』

ということで以下MB2倍ニバーイの説明とかあるのですがそこはスルーしまして。

『日本銀行は、「物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資すること」を理念として、金融政策を運営しています。したがって、今申し上げた「物価安定の目標」の実現に当たっては、わが国経済が全体として持続的に成長し、国民生活がより豊かになるなかで、物価上昇率が徐々に高まっていく、という好循環を作り出すことが大切であると考えています。』

つまりコストプッシュで物価が上がって誰得物価上昇ではいかんがねという話ですね分かります。


・『物価上昇をもたらすルート』の説明が結局気合のような気ががががが

で、この項の最初の小見出しが堂々の『物価上昇をもたらすルート』ではあるのですが・・・・・・・

『そのうえで、「量的・質的金融緩和」は、次の2つのルートを通じて物価の上昇をもたらすと考えています。』

波及経路の説明キタコレ!!!

『第1のルートは、景気を刺激することで、経済全体としての需給バランスを改善させることです。すなわち、わが国全体の経済活動の水準を高め、財やサービス、労働に対する需給が引き締まることで、価格や賃金が上昇するというルートです。』

ふむふむ。

『経済全体としての需給バランスは、需給ギャップ、すなわち、労働力や設備が平均的な稼働状況のもとで産出しうる潜在GDPと、実際のGDPの差としてとらえられます。日本経済には、なお、マイナスの需給ギャップ、すなわち、実際のGDPが潜在GDPを下回り労働力や設備が余った状態が残っていると考えられます。これをプラスに改善させなければなりません。このところ、わが国のGDPは、2四半期連続で年率4%程度の高い伸びを示しています。これは、0%台半ばと推計される潜在GDPの成長率を大きく上回る伸び率です。こうしたもとで、需給ギャップのマイナス幅は着実に縮小してきており、先行きプラスに転じていくと予想されます。』

・・・・・・・・・・・・orz

えーっとですな、説明は判るのですが、では「QQEの政策のどの部分がどのように「景気を刺激」しているのかがワカランチ会長でして、「QQEを実施したら景気が刺激されて需給ギャップが縮小するんです(キリッ)」と言われましても、そもそも何がどう効くのかという点が思いっきり「自明」状態になっているという事でつまり気合と大和魂ですという事でしょうか、わかりません><;

『第2のルートは、人々の予想インフレ率を上昇させることです。』

どう見ても気合でフィリップスカーブ云々です本当にカムサハムニダ。

『予想インフレ率というのは耳慣れない言葉かもしれませんが、人々が予想する将来の物価上昇率のことです。わが国では、15年近くデフレが継続したことにより、「物価は上がらない」との見方が定着してしまいました。デフレの状況においては、現預金やそれに近い資産を保有していることが、相対的に有利な投資になります。こうしたもとで、企業や家計は、設備投資や消費を手控えるようになり、経済の活力は失われました。そうした状況から抜け出すためには、人々の間に定着した「デフレ期待」を払拭すること、つまり、人々の予想インフレ率を引き上げることが必要です。』

デフレ期待なのか成長期待なのかという問題が何かすっかりスルーされてデフレ期待だから云々という話に最近はなっておりますのう。

『そのために、日本銀行は、2%の「物価安定の目標」を、2年程度の期間を念頭に置いて、できるだけ早期に実現するという強く明確なコミットメントを行ったうえで、それを裏打ちするために、「量」の面でも「質」の面でも大きく踏み込んだ金融緩和を決定しました。そうすることで、企業や家計といった経済主体の「デフレ期待」を抜本的に転換することを目指しています。』

何で金融緩和が踏み込むと期待が変わるのかは大和魂の世界なので良くわかりませんな。


・実質金利がどうのこうのも究極的には気合の世界

次の小見出しが『金利への働きかけ ─実質金利の考え方─』であります。

『「量的・質的金融緩和」には、様々な波及経路がありますが、中でも重要なのは、実質金利への働きかけです。実質金利とは、名目金利から予想インフレ率を差し引いた実質ベースでの金利のことです。つまり、企業や家計が先行き物価が上がり、売上や賃金も上昇すると考えるのであれば、実際の金利負担は、名目の利回りよりも小さくなるということです。企業や家計の支出行動は、この実質金利に大きく影響されますので、実質金利を低下させることができれば、個人消費や設備投資が促され、経済活動の水準が高まります。その結果、財やサービス、労働の各市場において需給が引き締まり、物価も上昇することになります。』

つまり期待の転換という事なのでしょうが、実際問題として実質金利がビビットに反応するのかどうかって微妙じゃネーノ成長期待の方が重要じゃないのとか思うのですが、まあ成長期待がどうのこうのという話をおっぱじめると「2年で2%」というタイムスケールと話が変わってきてしまいますので、成長期待がどうのこうのという話はジャクソンホールで黒田さんが話をおっぱじめた時にはビビりましたが、まあやはりメインあるいはメインに近い舞台には出すのはQQEの気合政策的に言えば却って迂遠な話になってしまいますよね、とまあそういう話になるんでしょうな。

『名目金利、とりわけ長期金利は、経済・物価の先行きの見通しによって決定されると考えられます。従って、実体経済や物価が好転し、予想インフレ率が上昇すれば、名目金利は上昇するのが本来の姿です。予想インフレ率を引き上げても、名目金利が同じだけ上昇してしまえば、実質金利は変わりません。つまり、実質金利を低下させるためには、予想インフレ率を引き上げつつ、それとの対比で名目金利の上昇を抑える必要があります。そこで、「量的・質的金融緩和」では、期待の転換によって人々の予想インフレ率を引き上げながら、一方では、大量の国債買入れにより名目金利の上昇を極力抑えるというオペレーションをしているのです。これは微妙なバランスを要する難度の高い政策です。』

はあそうですかという所ですが、以下は金融市場動向といわゆる予想インフレ率を幾つかの指標で見た場合にこのように効果が上がっていますよ凄いでしょうという説明ですので以下引用割愛。


・ところで木久扇師匠の高度に緻密な計算に基づく物価上昇ロジックは・・・・・・・・・・??????

えーっとですね、昨日引用した黒田総裁のきさらぎ会講演でもそうですし、今回ネタにした中曽副総裁の講演(というか金懇の挨拶)でもそうなのですが、物価上昇ロジックとして通常ルートの需給ギャップルートに加えて期待のシフトによるフィリップスカーブの上方シフトがどうのこうのという説明がメインになっていると思うのですが、その一方ですっかり忘れられた格好になっているのは木久扇師匠の貨幣数量説チックな「MBを増やせば物価上昇目標は達成できるんですよ」理論でございます。

つまりですね、今回の中曽さんの講演もそうですし、黒田さんのきさらぎ会講演でもそうなのですが、MB2倍に拡大とかその辺に関連する説明の中で、MBの量や日銀保有国債の年限などの定量的数値に対する定量分析ちっくな話というのはすっかり皆無にも程がある状態でありまして、あくまでも定性的にQQEは異次元なのだから異次元パワーで期待の転換でフィリップスカーブの上方シフトがどうしたこうしたという説明に完全になっているという訳ですがな。

一方、惜しくも削除されてしまった師匠のアブラハムグループ謹製の「海外投資新聞」さんの所でのインタビュー記事では堂々と予想インフレ率と当座預金残高に関係があるというお話をしておられました(ちなみにその時のインタビューをネタにしたURLは[外部リンク] 会見
[外部リンク] 『(問) 2 点伺います。(1点目割愛)2 点目は、そうした声がなかったとしても、今後、下向きの動きが出てきた時に、日本銀行としてどのような対応していくお考えなのか、お聞かせ下さい。』

そうした声というのは消費税増税の悪影響ガーという声です。

『(答)(前半割愛)2 点目のご質問は、追加緩和があり得るのかということかと思いますが、消費税率引上げの影響については、4 月の展望レポートや7 月の中間評価で示している通り、消費税率引上げに伴う駆け込み需要とその反動といった振れは予想されますが、均してみれば、経済・物価情勢は2%の「物価安定の目標」の実現に向けた道筋をたどっていくとみています。加えて、先ほど申し上げた経済政策パッケージを念頭に置けば、今すぐ追加緩和が必要だとは思っていません。』

元々がこういう話になっているのに、さっきの本田先生のようなコミットメントしろやゴルァみたいな話がホイホイ出てくるのがそもそも変なのですよねえ。そこまで既に考えた上での見通しなんですががが。

『もちろん、これは、毎回の金融政策決定会合のステートメントにある通り、経済・物価情勢について上下双方向のリスク要因を点検し、こうした見通しに変化が生じた場合には、「物価安定の目標」を実現するために必要な調整を行っていくということだと思っています。』

でまあベンダーなどではこの部分ばかり妙に強調されているのが実にアレという事で。


・新興国経済に関して

講演の方の海外経済部分引用を割愛したのですが、質疑で丁度良い事に新興国経済についての質問があったので質疑とも引用しますね。

『(問) 午前中の講演の中で、新興国経済のことを懸念されていました。成長のモメンタムが下がっているということですが、今朝公表された先月の決定会合の議事要旨の中でも、NIEs、ASEAN経済に関して、全体として持ち直しに向けた動きが弱まっており、暫く低い成長が続くという話があり、日本の輸出の増加ペースに関しても、想定よりも下振れているというか鈍いということが言われています。昨日のIMFの世界経済の見通しでも、新興国が若干下方修正されていますが、輸出が想定通りに戻らないリスクや物価安定の目標である2%の道筋へ与える影響を現状でどのようにみているか、お聞かせ下さい。』

ということで中曽さんの答え。

『(答) IMFは、最新のWEO(世界経済見通し)を発表しており、その数字をみると、確かに、2013 年、2014 年の世界経済成長見通しを、7 月時点に比べて若干下方修正しています。この数字の中身をみると、先進国はほとんど変っておらず、主として新興諸国の見通しを引き下げていることが背景であると思っています。』

ですです。

『その新興諸国の状況をみると、通貨や株価は概して神経質な動きが続いています。その要因は多岐に亘っていると思いますが、ひと頃みられたような新興国への強い成長期待に陰りがみられる中で、特に経常収支赤字などの経済構造に焦点が当たっているように思います。』

うむ。

『また、先進国の金融政策面を巡る思惑や、米国の財政協議とも関係しますが、投資家のリスク回避姿勢が影響しているという面もあると思います。新興国の経済をみると、国ごとに状況が異なっていますが、金融環境のタイト化の影響もあり、当面、成長には勢いを欠く状況が続くとみています。この点は、WEOなどの見通しと私どもの見通しは整合的です。』

講演の説明の方ではどちらかと言うと『現在生じている事態は、市場のボラティリティの高まりという、いわば、マーケットリスクの領域にとどまっています』(講演から)とあったように、本質的な成長への懸念という感じは無かったので、整合的です(キリッ)ってそうなのかいなという気もしますが。

『ただ、WEOも、世界経済が2014 年にかけて成長力を高めていくという姿を展望している点には変わりありません。つまり、世界経済は、現状、新興国の一部に緩慢な動きがみられていますが、先行きは、米国をはじめとする先進国経済の回復テンポが増していくにつれて次第に持ち直していくとみています。これが基本的な私の見方です。』

ということで結局強めの見通しでした。

『その上で、新興国や資源国経済の動向、あるいは米国経済の成長ペースや財政協議の帰趨、欧州債務問題の展開など、世界経済の不確実性はまだまだ引き続き大きいと思っていますので、これらについて引き続き注視してまいりたいと思っています。』

確かベンダーでは最後のここの部分だけヘッドラインになっていたような記憶もありますが(3連休で頭がリセットされておりますすいませんすいません)中曽さんの答えを全部通してみると見通しや現状認識に関しての弱気化などというのは全然無かったりするというのが判るかと存じます。


・物価の見通しに関して:フィリップスカーブの上方シフトが徐々に始まっているとな!!!

『(問) 物価動向についての質問です。午前の講演の中で、2014 年度後半から2015 年度にかけて、物価上昇率が目標の2%に達する可能性が高いとおっしゃられていましたが、強気の見方という感じを受けてしまいます。これは、早ければ2015 年度後半にも安定的に物価上昇率が2%になる可能性もあるという理解でよろしいのでしょうか。また、そう考える根拠について、もう少しご説明頂けますでしょうか。』

当然の質問ではあるがイイシツモンタ゛ナー(;∀;)

『(答) これは、講演の繰り返しになってしまうかもしれませんが、まず、金融市場の動きについて申し上げると、長期金利は非常に安定的に推移しています。それから、ここが一つのポイントだと思いますが、予想物価上昇率は、全体として上昇しています。』

キタコレ。

『これは、エコノミストや家計に対するサーベイ、ブレーク・イーブン・インフレ率、フォワードレートなど各種の指標をみても、全体として上昇していると判断しています。従って、実質金利は低下しています。これが民間需要を刺激しているということが、まずメカニズムとして働いていると思います。』

ほうほうそうですか。

『次に、実体経済の評価については、これも講演の中で申し上げていますが、企業・家計の両部門で所得から支出へという前向きの循環メカニズムがしっかり働いてきている中で、わが国経済は緩やかに回復しています。』

ほっほー。

『実際、物価面では、消費者物価(除く生鮮食品)が8 月には+0.8%までプラス幅が拡大していますので、全体的な評価としては、「量的・質的金融緩和」が着実に効果を発揮する中で、日本経済は2%の「物価安定の目標」の実現に向けた道筋を順調にたどっているということです。』

輸入物価ドリブンのコストプッシュですけどね!!!

『多少付言すると、4〜6 月の日本のGDPは、実質で4%近い成長率を達成できていますので、需給ギャップは相当縮まってきていると思います。この点については、民間のエコノミストの方々の予想というのも拝見させて頂いていますが、かなり差が縮んできているのではないかと思います。』

どう見てもドヤ顔ですが、実際問題として本当に需給ギャップ縮小の好影響なのか、単に輸入物価のコスト増に耐えられなくなって転嫁をしているだけなのかというのは微妙に思えるんですけどね。月曜に引用した金融経済月報でも月報本文の記述って需給ギャップがどうのこうのというよりは輸入物価ドリブンっぽい表現を調統がしているように見えたのですが、これが(自粛)フィルターを通すとあら不思議、というのは心が濁ったあたくしの読み間違えだと良いですね(棒読み、なお自粛部分の文言はご想像にお任せな^^)。

『一方、インフレ率、物価見通しについては、かなりまだギャップがあります。我々の方がかなり高い、言葉を換えれば、楽観的に過ぎるようにみえるということかもしれませんが、この差は何かというと、実体経済の見方は両者で差がなくなってきているということだとすれば、需給ギャップの縮小度合いに対する物価の感応度についての見方に差があると思われます。』

まあそういう事でしょうな。

『それは、言ってみれば――ややテクニカルになって申し訳ありませんが――、フィリップスカーブの形状についてどういう前提を置くかという見方の違いです。一般的には、金融危機以降の日本の、極めて低くて平坦なスロープのないフィリップスカーブを前提にすれば、インフレ2%は遠いということになると思います。一方、我々は、申し上げたように予想物価上昇率が徐々に上がってきていますので、これが需給ギャップの縮小に対する物価の感応度を高める、言い換えれば、フィリップスカーブが上方にシフトすることを通じて、2%の物価上昇率が視野に入ってくるであろうとみており、ここに見方の違いがあります。』

つまりフィリップスカーブが徐々に上方シフトしているのではないかという説明ですよ!!!!!!!!

『結局、インフレ期待の部分をどうみるかということなのですが、我々は、予想物価上昇率が上昇してきているということを捉えて――もちろん、2%には達していませんので途上ではありますが――、「物価安定の目標」の実現に向けた道筋を順調にたどっていると判断としていることが、今日の講演内容にも現れているとご理解下さい。』

つーことでどう見ても強気なのですが、何か中曽さんの講演&会見が出た後に一部でトーンがどうのこうのみたいな後講釈があって、んなあこたあねえだろと思いつつ確認するとこうなる訳ですよね。


・最後の質疑ワロタ

何だよこの質問と思いましたが応答がオモロイので許す(^^)。

『(問) 今回、松江にいらっしゃって、出雲大社の60 年に一度の遷宮ということで、出雲大社にはお参りをされたのでしょうか。もし行かれたのであれば、2年を念頭に2%の物価目標実現を祈願されたのかどうか、この2 点をお願いします。』

ワロタというかバカスwwwwというか。

『(答) まだ行っていませんが、もし、これから時間があれば、折角の機会ですので行ってみたいと思います。その場合、何を祈願するのかということですが、縁結びと直接関係ないかもしれませんが、日本経済の積年の課題であるデフレからの脱却を何としても果たしたい、このチャンスをぜひ活かしたい、ということはきっと祈願するだろうと思います。もとより、非常に難しい政策を行っていることは自覚していますが、この点については、きっと祈願することになるだろうと思います。』

これは草不可避ですわwwwwwwwというか答えがベンダーに出てその時に吹いたんですけどねw
 


お題「短国買入のメモ/今さらですが結構話題になったのできさらぎ会の黒田総裁講演を改めて拝読」   2013/10/15(火)08:00:53  
  この調子だとネタにしそこないそうなのが一つあったので昨日更新したのですが、その分を本日は下の方に置いときますね。

○例によってオペ関連メモ

金曜のオペオファー
[外部リンク] 20,000 2013年10月16日
国債買入(残存期間5年超10年以下) 4,000 2013年10月16日
国債買入(残存期間10年超) 2,000 2013年10月16日

オペ結果
[外部リンク] 63,700 20,006 0.003 0.005 24.1
国債買入(残存期間5年超10年以下) 14,130 4,007 0.007 0.008 57.3
国債買入(残存期間10年超) 5,260 2,007 0.008 0.010 24.0

つーことで金曜は予想通りのオペ実施という感じでしたが、長い方は兎も角として短い方に関しましては引き続き2兆円のオペオファーとなりまして、落札結果どうなるでしょと思ったら平均5糸甘で足切りが3糸甘ということで、割と確り目の結果(ちょっと重そうにしていたので)となって、オペ結果出た後はビットの方も戻ってきて短国相場持ち直しの巻。

まーこれで今週は1年と3か月の入札がありますが、金曜にはまた短国買入が入りますので需給の方は週を終わってみればさらに堅調になりそうなのですけれども、ちょっと気になるのは短国買入のオファーの入れ方でして、まあ市場の需給的に見れば金曜に2兆円入れてきても特に問題は無い(オファー6兆ですからねえ)という感じでしたが、これで調子に乗って今週金曜も2兆円とかいうようなハイペースの買入で残高確保だぜとかニッコリしているとあっという間にまた需給がキューと締まってしまうの巻になるんじゃネーノ疑惑がががが。

何せつい先月どう見てもお前そこで短国買入は無いだろ(市場の需給ひっ迫に盛大な燃料投下になるという意味で)という9月24日に短国買入1.5兆円の打ち込みを行ったという前科(?)があるだけに、この2兆円も相場がウギャーとなるまで平然と打ち続けるんじゃネーノという疑惑がある訳でして、どうもこう調子に乗って買入を継続→市場の需給が超逼迫→超逼迫してから買入を調整、というオペによるTB市場(や短期市場)のボラ絶賛拡大という図式が今月後半に向けて起きそうな悪寒が全力で漂う今日この頃でございました。


○今更なのですがきさらぎ会の総裁講演ネタ

いやまあいつもの話をしているんですけど、結構この総裁講演ネタが後日になって時間軸強化がどうのこうの的な話題になってみたり、この話とは別件ですけれども、先日は償還乗換に関する話題が出てみたりと、何とかストの皆さんがジャパンの金融政策関連ネタが無くて干上がっているので飛びつくという大変に香ばしい展開になっているんですねえっつー話ですし、さらにその話題で出てくるコメントがお前さん顔洗って出直した方が良いんじゃないのというのが続出している所がアレで、何とかストの看板でそのような認識を示して大丈夫ですかというのが散見されるのが落涙を禁じ得ない所ですがそれは兎も角として。

[外部リンク] きさらぎ会における講演 ──

9月20日の講演ネタを今さら投下なのですが、講演の前半は経済情勢に関するやたら強気なお話でして、まあいつもの話なのでこちらは割愛しまして、後半は異次元緩和に関する説明の巻。

でですね、あたくし(やあたくしのお友達)などが拝読いたしますと内容的には説明が長いけど新味はないですよねえとなるのですが、どうも異次元緩和のロジックを理解していない、というか俺様解釈をしておられる方々に向けては新鮮だったりしたようで、まあつまりこのきさらぎ会講演は「お前らちゃんとわかってるのかオラァ」という為の物件だったという風に理解すると腑に落ちるというものでありまする。


・「デフレは、それが長く続くことにより、克服するのが一層難しい課題となっていきました」

前半の経済に関する部分もツッコミどころはあるのですが金融政策に関する話をネタにするとしまして、まずは『3.15 年近く続いたデフレとその対応策』という小見出しの部分がフィリップスカーブの上方シフトという話になります。本文5ページ(PDFファイルの6枚目)になります。

『次に、本日のメインのテーマである、15 年近く続いたデフレに話を進めます。ここでは、2つの側面から日本のデフレを分析します。ひとつは、海外と比較して日本の抱えている問題がどう違うのか、ということです。もうひとつは、この15 年を振り返り、日本の経済と物価がどのように推移してきたかということです。このように、海外との比較や歴史的な視点から、日本のデフレの問題を捉えることで、そこから脱却するための対応策、すなわち、現在日本銀行が取り組んでいる「量的・質的金融緩和」をより良く理解していただければと思います。』

ということで、異次元緩和のロジック構築において「適正な水準となる物価安定目標の達成」という異次元緩和が目指している看板について、具体的政策がどうのこうのの前に「デフレ脱却」に関してのお話と、その為に必要になるフィリップスカーブの上方シフトに関するお話をしておりますの。

『(1)海外の課題と日本の課題』

『まず、日本のデフレの問題を、海外との比較という視点から、みていきたいと思います。』

でまあ海外の場合はインフレ期待がアンカーされている中で失業などが高止まりして景気が弱いというような話をしておりまして、その結論は・・・・・・・

『こうした経済・物価情勢を踏まえると、欧州や米国では、現在、実体経済への刺激を続ける、あるいは、さらに強化することが最優先の課題だということができます。これはオーソドックスな課題にみえますが、中央銀行の立場からみれば、やや難しい舵取りを迫られています。』

ほほう。

『すなわち、リーマン・ショック以降の経済の落ち込みに対応するための財政出動の結果、財政面から経済を一段と刺激する余地が限られてきており、金融政策面からの対応が強く期待されています。一方で、金融緩和の結果、物価上昇率がインフレ目標を上回る状態が続けば、物価安定目標自体に対する人々の信頼が失われてしまう、というリスクがあります。』

ふむ。

『このように、欧米の中央銀行は、予想インフレ率のアンカーが外れて将来インフレを招いてしまうリスクを避けながら、どうやって金融政策面から実体経済を刺激するか、という課題に取り組んでいるということができます。例えば、米国や英国では、失業率がある程度低下するまで金融緩和を続けると宣言しつつ、物価の見通しが目標から大きく外れないことを条件にしています。これは、そうしたトレードオフの中でバランスを取ろうとしていることの現れです。』

なるほど。で以下日本の話。

『これに対して、日本は別の種類のチャレンジを抱えています。欧米では人々のインフレ予想は中央銀行の目標とする上昇率の近傍にアンカーされているのに対して、日本では、15 年に及ぶデフレの中で、人々に「物価は上がらない」という見方が定着してしまっています。かなり低いところでアンカーされてしまっているということです。この「錨」を断ち切って、物価安定目標の2%に向けて引き上げ、改めてそこでアンカーしなければなりません。どうやって実現するか。次にお話しする1990 年代後半以降の経済・物価面の変化を振り返る中で、明らかにしていきたいと思います。』

ということで『1990 年代後半以降の経済・物価情勢とその影響』という所で更に詳しく話が続きます。

『振り返ってみると、日本経済には、1990 年代後半以降、不良債権問題、アジア通貨危機、リーマン・ショック、東日本大震災など、強い下押し圧力がかかり続けました。また、新興国からの安値輸入品の流入、規制緩和に伴い競争が激化する中での企業の低価格戦略、非正規雇用による賃金水準の引き下げといった、物価に対する直接的な下押し要因も数多く存在しました。』

ほいほい。

『これに対して、日本銀行は、ゼロ金利政策、量的緩和政策、さらには包括緩和政策など、様々な金融緩和策を実施してきました。こうした実体経済を刺激する政策によって、景気が回復に向かう局面は何度かみられました。しかしながら、原油価格高騰の影響が出た一時期を除けば、物価の下落傾向に歯止めをかけることはできませんでした。』

ですなあ。

『逆に、デフレが長期化した結果、人々に「デフレ期待」を定着させ、デフレからの脱却を一段と難しくするという悪循環が発生してしまいました。いったん「物価は下がる」あるいは「上がらない」ことを前提に行動することが家計や企業に定着してしまうと、それを変えるのは、我々の日常生活に照らしてみてもそうですが、容易なことではありません。このように、デフレは、それが長く続くことにより、克服するのが一層難しい課題となっていきました。』

ということでここがまず最初のポイントになるのですが、「デフレは、それが長く続くことにより、克服するのが一層難しい課題となっていきました」ということが異次元緩和の(本当にそれが出来るのかよという話はさて置きまして^^)ポイントの一つである「2年で2%」のバックボーン(なのか後付理屈なのかは知らんけど^^)となっている訳ですよ。

つまりですね、「デフレは、それが長く続くことにより、克服するのが一層難しい課題となっていきました」という説明の裏を返しますと、デフレを脱却して物価安定目標に持って行く為の時間軸を中長期で置くというのは(いやまあその方が現実的で漸進的なアプローチで良いんじゃネーノとかいう議論はありますが異次元緩和の趣旨を鑑みて考えた場合には)「期待の変化」をさせるのに力不足であるという話でもありまして、だからこそ「2年で2%」を打ち出しているという話でもある、ということをここの部分では示している(この後フィリップスカーブの説明がありますけれども)訳ですよ。

ですから、先日来一部のメディアで「2年よりも2%を重視??」とか「ということは時間軸を強化ですね!!」とかこの講演の後半での安定的な物価目標2%の定義を説明した部分を読んだ人たちが妙に反応していたという事が話題になってアタクシなんぞもリアルお問い合わせが知人から来たりしましたが(^^)、この部分をちゃんと読みますと異次元緩和(段々異次元緩和とタイプするのが面倒になってきたのでQQEにしますわ)の打ち出す「2年で2%」はどちらも重要な概念であって、従ってQQEの時間軸が長期化されるというのはQQEの看板を掲げている以上は出来ない相談であるという結果になる筈なのですよ。

QQEによって発生している異次元緩和は異次元だからこそ期待のアンカーを変化させることによって効果が出る(かどうかは知らんが日銀としてはそういう説明をしている)のであって、それが異次元でなくなった瞬間に期待に対する効果がカボチャの馬車となってしまうという事ですが、その辺のロジックを意外に理解していない、というか俺様説明している何とかストの人が結構いるのねとビックリするやら呆れるやらというのがまあ例の時間軸ネタの感想でありました。


・フィリップスカーブの上方シフトが必要ですという話

という話はともかくとして、この先がフィリップスカーブの上方シフトの話だわ。

『フィリップス曲線の変化』という小見出しから。

『こうした変化を、やや専門的になりますが、「フィリップス曲線」という概念を用いて説明したいと思います(図表8)。フィリップス曲線は、需給ギャップと物価上昇率の関係を示したものです。簡単に言えば、「景気が良く、労働市場や財・サービス市場で需給が引き締まれば、物価は上がる」という関係を表したものです。』

図表はURL先を見てちょ。

『ここでは、縦軸が物価上昇率、横軸が需給ギャップを示しており、景気が良くなって需給ギャップが右方向に進めば、物価上昇率が高まって上方向に進むという、「右肩上がり」の姿が想定されています。そこで、この15 年間にフィリップス曲線がどう変化したかをみてみましょう。』

キタコレ。

『青い線は1990 年代前半までのデータに基づくフィリップス曲線、赤い線は1990 年代後半以降のデータに基づくフィリップス曲線を示しています。これをみると、全体に下方にシフトしていることがわかります。同じ程度の景気の良さであれば、以前より物価上昇率は低いということです。』

ですなあ。

『例えば、需給ギャップがゼロ%、すなわち、「景気が良くも悪くもない平均的な水準」の時、消費者物価の前年比は、青い線では+1.1%と計算されるのに対し、赤い線に基づくと+0.3%となり、大きく低下しています。』

これは図表を見た方が良いと思いますのでまあ図表を確認してください。なおフィリップスカーブに関しては展望レポートなどでも記述があるのでご覧あれ。


・フィリップスカーブの上方シフトについて:目指す姿について

でまあ次の部分が一部の方々の間で話題になった挙句にヴェリタスとかブルームバーグニュース辺りで記事になって(ヴェリタスが先でしたっけ?)あたくしもリアル質問されてナンジャソラと反応して駄文のネタにした切っ掛けの部分です。

『このような変化が起こった結果、現在のフィリップス曲線の形状を前提とすると、2%の物価安定目標を達成するためには、6%程度という大幅なプラスの需給ギャップが必要という計算になります。これは1980 年代末から1990 年初にかけてのバブル期のピークの水準です。もちろん、私たちはこうした姿を目指しているわけではありません。なぜなら、景気が「ものすごく良い」時に2%を達成しても、景気の波の中でまた物価上昇率は下がってしまうからです。したがって、安定的に2%の物価上昇率を実現するためには、景気が普通の状態の時に2%になるような経済・物価の関係を作る必要があります。』

ということで、話題になったのはこの部分の最後の文章になりますが、こうやって文章の流れを見ますと極めて当然の話をしているだけですよね、というのが判ると思います。

そもそも「2%の物価安定目標」というのは物価「安定」目標であって、ワンタイムで行けば良いというものではない訳ですからして、それであれば当然ながら「需給ギャップがゼロ、つまり景気が普通の状態の時に2%の物価水準が達成できる」という状態が物価「安定」目標である訳でして、そもそもこの定義自体QQEをローンチした時というよりはその前の物価安定の目標を作った時点からも自明以外の何物でもないと思うのですよね。

それが急に大騒ぎになっているというのは、まあおまいら日銀のロジックちゃんと研究してねえだろというのもあるのですが、ちょっと助け船を出してみると、そもそもフィリップスカーブをどうやって上方シフトさせるかという具体的な手段やその手段による効果のルートとかが全然確立されていないなかで、(先ほどの引用部分にあった数値を使えば)フィリップスカーブの水準を足元から物価水準ベースで1.5%以上も上方シフトさせ、1990年までの水準をも上回らせようという無茶振りをそもそも2年で出来る訳ネーダロと普通に考えると結論が付けられますので、ではそのQQEで出来る「現実的な線」ってナンジャラホイとなった場合に、1990年以前までの平均的な水準程度までフィリップスカーブを上方シフトして需給ギャップ2%程度(確かそんな感じですよ)で物価水準2%達成ですなあとなると思うのですよ。

でまあその「まだ現実に近い話」を前提にして考えて異次元緩和関連提灯レポートとかを書きますと、頭の中にそちらの方が入っているので、いやあのそんなフィリップスカーブの上方シフトは無理だろ常識的に考えてとなりまして、じゃあ時間軸が伸びるしか無いじゃんという考察になるので、その結果として時間軸がどうのこうの的な「話題」になったんでしょうなあというのは分かります。

つーことで、本来こうでしょという話を出されて市場の一部がビビるというのも、そもそもQQEが異次元過ぎて、市場の皆様におかれましてもその異次元にマインドセットが付いていっていないとゆー事を示す訳ですな、うんうん。

ではその続き。

『こう考えると、従来のように「景気を良くして物価上昇率を上げる」というアプローチだけでは、物価安定目標である2%を持続的に達成することはできないということがわかります。ここに、フィリップス曲線を上方にシフトさせるような政策が必要になるということです。または、同じことですが、企業や家計の予想物価上昇率を上げること、すなわち、人々の「物価は上がらない」という考え方を転換する政策が必要となるのです。先ほどの「錨」の喩えでいえば、現在の「錨」を断ち切り、2%の新しい「錨」まで持っていく政策です。』

このために「2年で2%」というのを打ち出して期待のシフトを図るという事になるのです。


・以下の部分は時間も無いので引用大会である

というのがQQEの基本的なバックボーンで、結局の所「気合を持って期待を変化させる」というのが政策の肝であるという大和魂金融政策であるという話になるのですが、具体的にこのような事をしております云々の部分をざっくり引用しますね。

『(3)課題の克服に向けて』という小見出しから。

『以上申し上げたように、わが国では、15 年近くデフレが継続したことにより、フィリップス曲線の下方シフトが進行しました。言い換えれば、「物価が上がりにくい体質」が染み付いてしまったわけです。どうやってここから抜け出すかを、次にご説明します。』

以下延々と説明があるのですが、そもそもQQEを実行することによって何故フィリップス曲線の上方シフトに繋がるような「期待の変化」が起こるのかという具体的な政策効果波及ルートの話は残念ながら1ミリも無く(無いのは当たり前ですが)、まあ要するにQQEのキモは「大和魂」であるというのがひじょーに良く判りますので、まあ長くなりますが鑑賞してケロケロ。

『もちろん、金融緩和により経済を刺激し、需給ギャップを縮小させるという伝統的な経路は、引き続き重要です。現在、日本経済にはなおマイナスの需給ギャップが残っており、これをプラスに持っていかなければなりません。また、その過程で、実際に物価上昇率が高まることを経験することは、人々の予想インフレ率を高めることに役立ちます。』

『しかし、わが国では、「デフレ期待」が定着している、すなわち、フィリップス曲線の形状が変化していることを踏まえれば、それだけではデフレ脱却には辿りつき難いのも事実です。したがって、日本銀行としては、これまでの政策からさらに大きく踏み込んで、人々の期待に直接働きかけて「デフレ期待」を払拭すること、すなわち、人々の予想インフレ率を引き上げるような政策に踏み込むことにより、フィリップス曲線そのものを上方にシフトさせることが必要と考えました。』

問題は何で以下の政策で期待が高まるのかですけどね。

『また、デフレが続くこと自体がそこからの脱却を一層難しくすることを勘案すれば、できるだけ早くこれを実行に移す必要があると判断しました。「量的・質的金融緩和」は、まさにそれを狙って導入した政策です(図表9)。』

先程の繰り返しになりますが、ここにありますように「2年」も重要でありまして、時間軸が伸びる云々というのはちょっとズレた解釈になるというのが判ると思います。


次の小見出しは『強く明確なコミットメントと量・質ともに次元の違う金融緩和』です。

『「量的・質的金融緩和」には、人々の期待をできるだけ早期に抜本的に転換するという観点から、2つの要素を盛り込んでいます。』

ほうほうそれで?

『第1に、企業や家計に定着した「デフレ期待」を払拭するため、必ずデフレから脱却するという日本銀行の意志を、強く明確なコミットメントで示すことです。そこで、「消費者物価の前年比上昇率2%の「物価安定の目標」を、2年程度の期間を念頭に置いて、できるだけ早期に実現する」と明確に表明し、目標達成までの期限を「2年程度」とはっきり区切りました。』

『第2に、15 年近くもデフレが継続していることを考えると、どんなに強いコミットメントを示しても、それを裏打ちするものがなければ、人々に日本銀行の強い意志を信じてもらうことはできません。とくに、「できるだけ早期に」という観点からは、これまでの延長線上ではないことを、皆さんに感じていただけるような、大胆な施策を講じる必要があります。そこで、金融市場調節の目標を、これまでの無担保コールレート・オーバーナイト物という「金利」から、マネタリーベースという「量」に変更して、これを「2年間で2倍」に増加させることにしました。また、これを実現するため、日本銀行が保有する長期国債・ETFなどの残高も「2年間で2倍」に拡大しました。さらに、長期国債買入れの平均残存期間も「2倍以上」に延長することとしました。このように、これまでとは「量」の面でも「質」の面でも次元が違う金融緩和を決定しました。』

結局どちらも「気合」あるいは「大和魂」の世界であるという事ですね!!!!!!

で、最後に『金融緩和の継続期間』というのがありまして、まあ確かに前後読まないでここだけ読むと継続期間が延びますねとか思ってしまうのかも知れませんが、ちゃんと最初から最後まで読んでから反応した方が良いと思います。

『これらに加えて、先行きの政策スタンスについても、日本銀行は、「2%を安定的に持続するために必要な時点まで継続する」と明確に示しています。日本銀行のコミットメントは、2%の物価上昇率をできるだけ早期に実現することですが、これは、一時的にでも2%を達成すればよいということではありません。「2%を安定的に持続する」ことが重要なのです。』

『そのためには、現実の物価上昇率だけでなく、中長期的な予想インフレ率も2%程度になることが必要です。実際の物価上昇率が平均的に2%程度で変動し、「物価がだいたい2%くらい上がる」ことを前提に企業や家計が行動するようになれば、中長期的にも物価の安定につながると考えられます。』

『それは、先ほどの「錨」の喩えでいえば、2%の「錨」をしっかりと人々の気持ちに定着させ、実際のインフレ率がその周辺で動くようにするということです。また、フィリップス曲線の概念で説明すれば、経済が平均的な状態にある時、すなわち、需給ギャップがゼロの状態にある時に、2%の物価上昇率が実現されることを意味します。「2%を安定的に持続する」とは、こうした意味です。』

『日本銀行は、物価の基調的な動きを見極めながら、これを実現するのに必要な時点まで「量的・質的金融緩和」を続けます。』

でまあそもそもそんなフィリップスカーブの上方シフトは無理ゲーだろという認識を前提に置くと、ここの下りを読んだだけだと時間軸が伸びるじゃねえかという反応になるのかも知れませんが、そもそも日銀の現在のQQEのバックボーン的には「これを2年間で達成させるという気合が重要」という事でありますので、つまりこの黒田さんの講演は別に従来のQQEのスタンスの変化を示すものではなく、むしろQQEが伸びないとダメだよねーとか言う向きに対して気合と大和魂を示したものである、と解釈するのが至当ではないかと思うのですが如何でしょうか?????



2013/10/14

お題「ネタが渋滞しているので休日ですが少々消化で10月月報から少々」

小水力発電ネタってエネルギー保存則を無視した案件の宝庫ですよねえ。
[外部リンク] 6時39分

『小型の発電設備が完成したのは、東京・江戸川区にある葛西給水所です。給水所は、水道水を各家庭に送る前に一時的にためている施設で、浄水場から圧力をかけて水道水が届けられています。今回完成した発電設備は、この水圧を利用して水車を回して発電します。』(上記URLより)

あのさあ、水車回すために従来より余計に水圧掛けなきゃいけなくなるのって明明白白であって、水圧掛けて水を送って水車回して発電すると、その間にエネルギーロスをするんだからどう見たってこんなの無駄でしょ(誰か止める奴はいないのかよ・・・・・)。んでもってこの施設で水に圧力掛けるためのポンプの動力が電気だったら純粋にただのマイナスだし重油とか使っているにしたって普通にタービン発電とかする方が効率高いでしょうとしか思えん訳で、その辺の効率をちゃんと検討しないで導入したなら都税の無駄遣いと言われ兼ねませんけど何でこれが良い話系のニュースになるのやら・・・・・・・・・・・

どうもこの手の話を見ると土法高炉かよ!と突っ込みたくなるのはアタクシの頭の設定が昭和脳だからなのですけど、21世紀になって世界に冠たる科学技術大国のエネルギー政策で大躍進政策を見る破目になるとは全くもってorzorzでありますなあ。

土法高炉云々はこちらをご参照あれ。
[外部リンク] ということで1週間放置状態でした(汗)。
[外部リンク] 大体声明文と同じ感じなんですけどね。

・現状判断

『わが国の景気は、緩やかに回復している。』(今回)
『わが国の景気は、緩やかに回復している。』(前回)

総括判断は同じですが、総裁会見での説明はやたらと威勢が良かったのはご案内の通り。

『海外経済は、一部に緩慢な動きもみられているが、全体としては徐々に持ち直しに向かっている。そうしたもとで、輸出は持ち直し傾向にある。』(今回)
『海外経済は、一部に緩慢な動きもみられているが、全体としては徐々に持ち直しに向かっている。そうしたもとで、輸出は持ち直し傾向にある。』(前回)

『設備投資は、企業収益が改善するなかで、持ち直している。公共投資は増加を続けており、住宅投資も増加している。』(今回)
『設備投資は、企業収益が改善するなかで、持ち直しつつある。公共投資は増加を続けており、住宅投資も持ち直しが明確になっている。』(前回)

つーことでこの辺も声明文と同じですが、設備投資と住宅投資を引き上げて、海外経済、公共投資は判断同じです。

『個人消費は、雇用・所得環境に改善の動きがみられるなかで、引き続き底堅く推移している。以上の内外需要を反映して、鉱工業生産は緩やかに増加している。企業の業況感は、改善を続けている。』(今回)
『個人消費は、雇用・所得環境に改善の動きがみられるなかで、引き続き底堅く推移している。以上の内外需要を反映して、鉱工業生産は緩やかに増加している。』(前回)

個人消費の所の前向き循環メカニズム攻撃も同じですな。企業の業況感についての言及が入るのは短観の直後に行われるMPMの仕様です。


・先行き見通し

先行き見通しは声明文より月報の方が若干詳しいアルね。

『先行きのわが国経済は、緩やかな回復を続けていくとみられる。』(今回)
『先行きのわが国経済は、緩やかな回復を続けていくとみられる。』(前回)

『輸出は、海外経済の持ち直しなどを背景に、緩やかに増加していくと考えられる。』(今回)
『輸出は、海外経済の持ち直しなどを背景に、緩やかに増加していくと考えられる。』(前回)

とまあこの辺は同じで、今回表現が変わったのは次の部分。

『国内需要については、公共投資や住宅投資は増加傾向を続けるとみられる。』(今回)
『国内需要については、公共投資が各種経済対策の効果から引き続き増加傾向をたどり、住宅投資も増加していくとみられる。』(前回)

えーっと、今回「表現がすっきりした」のですが、通常表現がすっきりするのは先行き見通しの確信度が高まった時に使う手法ですけど、今回はモノが「公共投資」なので各種経済対策の効果云々という文言を外したのも何かほえーという感じですが、消費税増税が決まったので公共投資が出るでしょうという予想になって、それ自体が「経済対策」とは違いますがな的な認識を示したのでしょうかとか悩んでしまいますが、まあ恐らくこの「各種経済対策の効果から」という表現がうっとおしいのでどさくさに紛れて外して、外すタイミングとして消費税キタコレという事だったのかもしれません。

『設備投資は、企業収益が改善を続けるなかで、緩やかな増加基調をたどると予想される。個人消費も、雇用・所得環境の改善に支えられて、引き続き底堅く推移するとみられる。こうしたもとで、鉱工業生産は緩やかな増加を続けると考えられる。』(今回)

『設備投資は、企業収益が改善を続けるなかで、緩やかな増加基調をたどると予想される。個人消費も、雇用・所得環境の改善に支えられて、引き続き底堅く推移するとみられる。こうしたもとで、鉱工業生産は緩やかな増加を続けると考えられる。』(前回)

とまあ先行きはさっきの所以外盛大に全文一致でござるの巻。


・リスク要因、物価

これがまた見事に全文一致。

『この間、世界経済を巡る不確実性は引き続き大きい。』(今回)
『この間、世界経済を巡る不確実性は引き続き大きい。』(前回)

まあ相変わらずこれだけです。

『物価の現状について、国内企業物価を3か月前比でみると、国際商品市況や為替相場の動きを背景に、緩やかに上昇している。消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、0%台後半となっている。予想物価上昇率は、全体として上昇しているとみられる。』(今回)

『物価の現状について、国内企業物価を3か月前比でみると、国際商品市況や為替相場の動きを背景に、緩やかに上昇している。消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、0%台後半となっている。予想物価上昇率は、全体として上昇しているとみられる。』(前回)

予想物価上昇率に関しては月報本文で相変わらず『この間、予想物価上昇率は、全体として上昇しているとみられる(図表33)。』(月報本文17ページより)といつものあっさり味の説明しかないのですが、ESPフォーキャストとか5年物物価連動国債BEIとかはこの間上昇しておりましたので良かったですね(棒読み)と申しておきましょう。なお、その後の10年新発物価連動国債の発行時点のBEIは強い入札ではありましたが1%だったのは2年で2%達成に対してむにゃむにゃなどと言わないのが大人のたしなみ。


・金融環境

最早面倒になってきたので今回分の引用だけ。金融市況に関する部分で(相場水準が違っているから当たりマエケンだが)表現が前回と異なっていますがキニシナイ。

『わが国の金融環境は、緩和した状態にある。』(今回、以下も今回分です)

『マネタリーベースは、日本銀行による資産買入れが進捗するなか、大幅に増加しており、前年比は4割台半ばの伸びとなっている。』

『企業の資金調達コストは低水準で推移している。資金供給面では、企業からみた金融機関の貸出態度は、改善傾向が続いている。CP市場では、良好な発行環境が続いている。社債市場の発行環境についても、総じてみれば、良好な状態が続いている。資金需要面をみると、運転資金や企業買収関連を中心に、緩やかに増加している。』

『以上のような環境のもとで、企業の資金調達動向をみると、銀行貸出残高の前年比は、2%台前半のプラスとなっている。CP・社債の発行残高の前年比は、プラスとなっている。企業の資金繰りは、総じてみれば、改善した状態にある。この間、マネーストックの前年比は、3%台後半の伸びとなっている。』

『金融市況をみると、短期金融市場では、オーバーナイト物コールレート(加重平均値)は0.1%を下回る水準で推移しており、ターム物金利はやや弱含んでいる。前月と比べ、円の対ドル相場は上昇している一方、長期金利は低下している。この間、株価は前月と概ね同じ水準となっている。』(今回)


・本文でちょっとオモロイのがあったのでおまけ

本文の説明部分で物価動向に関する現状認識がありまして、その所での説明を読んでてほほうと思ったのでおまけに引用です。ちなみに本文16ページの頭からになりまして、PDFファイルだと18枚目からになります。

『消費者物価の前年比上昇率がこのところ幾分拡大している背景をみると、公共料金については、各社の値上げや為替相場動向を反映した燃料コストの上昇を受けて、電気代が大きく上昇していることの影響が大きい。財については、前年の反動もあって、石油製品がプラス寄与をはっきりと拡大していることが大きく影響している。』

どう見てもコストプッシュです本当にカムサハムニダ。

『ただし、それに加えて、個人消費が底堅く推移するもとで、一部には為替相場の動向を受けたコスト高を転嫁する動きもあって、耐久消費財、食料工業製品、その他財などで、マイナス幅が縮小、ないし小幅のプラスに転じる動きが徐々に広がりつつあることも、財全体の押し上げに働いている。』

>一部には為替相場の動向を受けたコスト高を転嫁する動きもあって
>一部には為替相場の動向を受けたコスト高を転嫁する動きもあって
>一部には為替相場の動向を受けたコスト高を転嫁する動きもあって
>一部には為替相場の動向を受けたコスト高を転嫁する動きもあって
>一部には為替相場の動向を受けたコスト高を転嫁する動きもあって

・・・・・・・・・おうおう(^^)。

えーっとですね、黒田総裁はMPM後の定例会見で消費者物価についてこういう説明をしていたんですよね。

『消費者物価の動きについては、先程申し上げたように、6 月にプラスになり、徐々にプラス幅を拡大しており、基本的に、こうした傾向は続いていくと思います。ただ、毎月毎月の数字は色々な要素で影響されますので、一本調子に上昇率が高まっていくと決めつけることはできないと思います。基本的には、足許の上昇の状況をみると、確かに、エネルギー価格や電力料金の上昇が1 つの要因になっていることは事実ですが、他方、食品その他の様々な消費財価格の下落幅も徐々に縮小してきています。現に、食料・エネルギーを除く消費者物価指数でみても、マイナス幅が徐々に縮小してきています。そういう意味で、全般的に需給が次第にタイトになる中で、価格転嫁が進みつつあり、幅広い品目で物価を巡る環境の改善が起こっています。そうした傾向は、今後とも続いていくし、さらに強まっていくだろうと思っています。』(10月4日黒田総裁記者会見から)

まあ世の中物は言いようという言葉もございまして、確かに今回の金融経済月報では国内の需給環境(ちなみに今引用している部分の直後に該当します。本文16ページ後半っす)について供給超ではあるものの、その幅が縮小しており、販売価格判断DIでは輸入コストの転嫁が見られて上昇しているという認識が示されているので、まあそういう文脈で読めば確かに月報と同じ話をしているっちゃあしているのですけれども、月報の説明だとどう見てもただの輸入価格ドリブンの上昇にしか見えないのを、黒田さんの説明だとあたかも需給ギャップ改善によって物価が上昇しているのが主因であるかのような言い方になっているというのが何ともお洒落としか申し上げようがありません。

まあ何ですな、これが作文恐るべしという所なのですが、月報の方での説明だと「輸入価格ドリブン」となっているものをそのまま説明しても芸が無いどころかその物価上昇は誰得物価上昇なのでしょうと言われますからして、説明用になった場合には需給ギャップが改善傾向にあるというのを前面に出して臨むと、物は言いような能力の秀逸さに対して、ついつい素直にぶっちゃけてしまって身も蓋もなくなるというのを仕様にしておりますアタクシなんぞは爪の垢でも煎じて飲みたい所ではございまする。

などと微妙に褒めたつもりでイヤミを言ってますが、月報での物価および需給ギャップに関する説明が以下続きますので引用しておきますね。

『この間、一般サービスについては、ウエイトの高い家賃が弱めの動きを続けているため、全体の改善は明確ではないが、外食が小幅のプラスに転じているほか、他のサービスも、振れを伴いつつ、一頃に比べてマイナス幅が縮小傾向にある。』

もうこうなったら帰属家賃無理矢理引上げるしかありませんね(違)。

『国内の需給環境について、9月短観をみると(図表32)、国内での製商品・サービス需給判断DIは、6月短観に引き続き、製造業・非製造業、大企業・中小企業の区分にかかわらず、「供給超過」超幅が縮小した。』

つまり需給ギャップ改善と。

『販売価格判断DIについては、輸入コスト上昇分を価格に転嫁する動きが引き続きみられたこともあって、非製造業大企業では2008 年9月以来、5年振りに「上昇」超に転じたほか、非製造業中小企業および製造業でも「下落」超幅が縮小を続けた。』

>輸入コスト上昇分を価格に転嫁する動きが引き続きみられたこともあって
>輸入コスト上昇分を価格に転嫁する動きが引き続きみられたこともあって
>輸入コスト上昇分を価格に転嫁する動きが引き続きみられたこともあって

価格設定行動の強気化ではなくて単に止むに止まれる攻撃にしか見えませんけどにゃあ。

『この間、生産・営業用設備判断DIと雇用人員判断DIの加重平均である短観加重平均DIは、緩やかな改善を続けており、先行きも一段の改善が見込まれている。』


ということで、この調子だとネタにしないままになりそうな案件を1つ成敗しましたということで。
 


今朝のどらめもん サーバートラブルでご迷惑をおかけします   2013/10/11(金)07:57:38  
  http://ameblo.jp/fpeye  


お題「ネタが千本ノック状態ですが9月決定会合議事要旨ネタを中心にお送りします」   2013/10/10(木)08:03:02  
  どうでも良いのだが外部要因をまるっきり無視して「バーナンキ議長指名の時にダウはこう動いた(上昇したのだが)から今回も期待ができます(キリッ)」とかお前は何を言っているんだと画面に向かって悪態をつく朝のひととき>モーサテ

しかしネタがバカスカ打ち込まれていてマジでこれは優先順位に困る・・・・・・・

○イエレン総裁キタコレとかミニッツとかのメモ

まあ何だ、米国に関してはどうせ財政協議の方が片付かないと先に進まないですし、その財政協議だってどうせ「年末まで先送り」攻撃になって本質的に片付くのはいいとこ来年の頭でしょと思っておりますので、そーゆー意味ではとりあえず週末に精読すれば間に合うかと思うネタがこの辺に。

[外部リンク] Statement by Federal Reserve Board Chairman Ben S. Bernanke:

『President Obama has made an outstanding choice in nominating my colleague and friend Janet Yellen to chair the Federal Reserve Board. Janet is exceptionally well qualified for the position, with stellar academic credentials and a strong record as a leader and a policymaker. 』

ということでイエレンさんが議長ノミネートで本来あるべき流れに戻って良かったですねとゆー所ですが、従来ハト派扱いでしたけれどもじゃあ今後どうなりますねんという話に関しては、逆さ絵先生のパターンを継承するとなりますと(というか多分もうそうならざるを得ないと思うが)議長という立場になった場合には個人的主張を全力で打ち出してくるという事は中々難しいのではないかとも思われます。

んでまあこの辺
[外部リンク] 元々スタイン理事がタカ(というかBISビューバリバリ系)の流れなので、うっかりすると票決で3人位反対票が入るというような可能性もありますが、そこでどうまとめて行くのかとゆーのも中々大変ですなとは思われます。

イエレンさんの声明。
[外部リンク] Statement by Federal Reserve Board Vice Chair Janet L. Yellen:

でまあペライチだからとっとと読めという説もあるが後で読む(汗)。


なお、9月FOMCの議事要旨も出た訳で、どういう判断基準でTaperingに関する決定を行ったのかという辺りと、経済情勢に関するメンバーの見解がどう割れているのかという辺りが見所になると思いますが、同様に米国財政協議が進まないと次の話になりませんので、これまた週末の読み物候補ということでパスだが読み物候補と書いておいて自分にプレッシャーを掛けておきますね!!!(いいわけ)

[外部リンク] Minutes of the Federal Open Market Committee


○2M入札メモ

[外部リンク] 99円99銭2厘0毛 (募入最高利回り)(0.0584%)
(4)募入最低価格における案分比率 17.9107%
(5)募入平均価格 99円99銭2厘6毛 (募入平均利回り)(0.0540%)

ということで、前日の6Mが0.06%台のせだったのですが、昨日の2Mは0.06%割れの水準になりやがりましてちと強いかなという所。12月4日償還物でロールが無いという話は昨日申し上げた通りですので、ちと使いにくい面もあるのですが、一方でとりあえず年内まで潰すニーズのあるキャッシュというのものが有ったり、(これは2Mに限りませんけれども)足元ドル円のベーシススワップがワークしててどの辺でビルを買ってもワークしますとか、まあ諸々のニーズを背景に入札堅調でしたな。

つーてまあセカンダリーでその後ニーズが大爆発してウッヒョーという訳でも無さそうでしたが、今日の3Mが更に強くなるのか、まあ穏当な水準(といってもそもそも短期のレートは付利金利のアンカーが効きにくくなって糸の切れた凧状態なので穏当な水準もへったくれも良くワカランチ会長なのですが)に納まるのか注目されますな(ただし一部の人に^^)。



○9月議事要旨と申しましても日本のMPM議事要旨から少々

10月月報ネタをするつもりだったのですが味わいがあるので9月MPM議事要旨を先にお送りいたします(^^)。

[外部リンク] 『.金融経済情勢に関する委員会の検討の概要』の部分で実にこう味わいというか香りの高い箇所がありましてその深い味わい(勝手にそう解釈しているだけですが)に感動したのでまずはそこから。

最初に海外経済に関する議論の概要がありまして、その後国内に関する議論の概要があるんですけれども、議事要旨本文8ページ(PDFファイルで10ページ)からです。

『以上の海外の金融経済情勢を踏まえて、わが国の経済情勢に関する議論が行われた。』

ということではじまりはじまり。

『わが国の景気について、委員は、企業部門において収益の改善が設備投資にプラスに作用しており、家計部門においても雇用・所得環境の改善の動きが個人消費を支える要因となるなど、企業・家計の両部門で所得から支出へという前向きの循環メカニズムが次第にしっかりと働いてきていると述べた。こうした認識を踏まえ、委員は、先月の「緩やかに回復しつつある」から「緩やかに回復している」へと判断を前進させることが適当であるとの見方で一致した。』

一見するとふーんと流しそうな箇所なのですが、あたしゃこの中の前半の文章の締めが「述べた」となっている所に全力で反応してしまい、「述べた」って何だよそれと思い直近の議事要旨での表現を確認するのでした。

8月会合議事要旨から。
『わが国の景気について、委員は、国内需要の底堅さに輸出の持ち直しも加わって経済活動の水準が緩やかに高まる中で、所得から支出へという前向きの循環メカニズムが次第に働き始めているとみられることから、緩やかに回復しつつあるとの見方で一致した。』

7月会合議事要旨から。
『わが国の景気について、大方の委員は、国内需要の底堅さに輸出の持ち直しも加わって経済活動の水準が緩やかに高まる中で、企業部門において所得から支出へという前向きの循環メカニズムが次第に働き始めているとみられることから、緩やかに回復しつつあるとの認識を示した。』

ということで、普通この部分の表現は「委員は何ちゃらとみられることからこういう認識を示した(とか見方で一致した)」という風な書き方をしていて、まあこれはこれで日本語マジックでありまして、前半の「〜とみられる」という部分について実は全員が一致なり認識を共有しているのかというと表現的にどっちとも取れる(一致したのは声明文に掲載するという意味での景気判断の文言であると読めるので)のようになっておりますが、今回の議事要旨ではこの最初の文章が「〜と述べた。」という表現になっているのがちょっと違うというか、読んでて盛大に引っ掛かったので過去の議事要旨に戻って確認した次第なのです。

つまりですな、今回に関しては「前向きの循環メカニズムが次第にしっかりと働いてきている」という認識に関して「〜とみられる」とか「〜との認識を共有した」という文章構成にしていないのは、「いやちょっと待てその判断は早計過ぎる」という認識をそれなりに強く示した政策委員の方がもしかしたら複数おいでになっていて、その結果こういうちょっといつもと違う違和感のある表現になったのかと思うのですよ。だって今回の表現だと前向きの循環メカニズム云々の所は別に一致したとかそういう風になっていないのが明確に判るような文章の書き方になっていて、一致したのは「景気判断の文言前進」であるというのが判るようになっていますからね!!

・・・・・・・とまあ勝手に長々と俺様解釈をしてしまいましたが、実際にどうなのかはその場にいた人じゃないと判らないですのであくまでもこれはアタクシの俺様解釈である点念の為申し添えます。


でまあその続きから。

『何人かの委員は、前回会合以降公表された経済指標は、総じて良好であり、経済全般にわたり上向きのモメンタムがみられているなど、生産・所得・支出の好循環メカニズムが着実に機能していると述べた。ある委員は、輸出の回復力の弱さや製造業の活動水準が低めであることはやや気がかりとしつつも、2四半期連続で高い成長率となる可能性が高いことから、景気判断を進めることに同意した。』

まあ何ですな、実はさっきの俺様解釈で頭を捻らなくてもこちらで「前向きの循環メカニズムが確りとというのは如何なものかと思うが景気判断の前進だけは勘弁してやるか」という委員が1名(何となく誰かの想像がつかないでも無い^^)は居ることが確認される訳ですが、ただまあ1名だけの反対だったら「認識を概ね共有」みたいな書き方になると思うので、さすがに前向きの循環メカニズム強調攻撃に関しては如何なものかという認識が他の委員からも示されたんじゃネーノという気はします。


・雇用所得、個人消費に関して

でまあその前向き循環メカニズムの環境に関する部分から。

『雇用・所得環境について、委員は、労働需給の緩やかな改善が続き、雇用者所得にも持ち直しの動きがみられているとの認識を共有した。』

ふむ。

『何人かの委員は、6〜7月の特別給与は明確に増加しており、一人当たり名目賃金も下げ止まりつつあると指摘したうえで、家計部門でも所得から支出へという前向きな循環メカニズムが働いてきていると述べた。』

何人かの委員ですかそうですか。

『個人消費について、委員は、雇用・所得環境に改善の動きがみられる中で、引き続き底堅く推移しているとの認識を共有した。』

ふむ。

『ある委員は、完全失業率が低下するもとで、労働市場における需給バランスが改善していることに加え、企業収益も増加していることから、雇用・所得の改善は当面持続すると期待できると述べた。そのうえで、こうした動きは、恒常的な所得見通しの改善というファンダメンタルズ要因から、堅調な個人消費を支えていくとみられると付け加えた。』

普通は「述べた」という表現を使う時には「ある委員は」とか「複数の委員は」というような主語になりまして「委員は」という政策委員会をアグリゲートした主語を使ったケースってあまり見た記憶が無いのでまあさっきの所は盛大に引っ掛かったんですよね。

『別のある委員は、個人消費はこれまで株高による資産効果を背景に増加してきたが、最近ではこうした効果が低下しており、回復の持続性について注視する必要があると指摘した。』

ということで、消費の堅調さについて「前向きの循環メカニズム」と評価する委員がいる一方で、別の委員は「資産効果を背景にしたもの」という指摘をしていまして、まあそもそもここの部分をどう解釈するのかというのは根本的な部分になりますので、さらっと記述されていますが超重要な論点ではないかと愚考致します。

『住宅投資について、委員は、持ち直しが明確になっているとの認識で一致した。鉱工業生産について、委員は、こうした内外需要を反映して、緩やかに増加しているとの見方を共有した。』


・景気回復の持続性とか需給ギャップの縮小について

さらにその続き。

『こうした議論を踏まえ、何人かの委員は、今次局面での景気回復パターンは、従来の輸出を主導とした製造業中心の回復とは異なり、個人消費を主導とした非製造業中心の回復であると述べた。このうちの一人の委員は、「緩やかに回復している」と過去に判断していた複数の局面と比べ、鉱工業生産指数の水準は低いものの、第3次産業活動指数の水準はかなり高いと付け加えた。』

『そのうえで、委員は、景気回復のパターンは異なっているとしても、2四半期連続で潜在成長率を上回る高い経済成長が続く見込みであることを踏まえると、需給ギャップは着実に縮小しているとの認識を共有した。』

『この間、何人かの委員は、先行きの生産・所得・支出の好循環がさらにしっかりとしたものになるためには、輸出や設備投資を主導とした製造業の回復を伴うことが重要になると述べた。』

ということで、こちらでも製造業の回復が必須と見る向きと、製造業がやや弱めでも行けるんじゃないかと見る向きがあるようで、結構この辺は見解が割れているように見えますな。まあ製造業の回復が伴うのが必須とあたくしも思いますが。


・物価について

以下物価に関して。

『物価面について、委員は、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、0%台後半となっており、先行きはプラス幅を次第に拡大していくとの見方で一致した。多くの委員は、足もとの消費者物価の動きには、エネルギー関連の押し上げだけでなく、幅広い品目に改善の動きがみられたことが影響しているとの見方を示した。』

ほほう。

『複数の委員は、個人消費の底堅さを背景に、企業が高付加価値品を投入する動きや積極的な価格設定行動がみられるなど、物価にプラスの影響が出ていると述べた。』

うーんこれは微妙じゃないかなあ。

『これに対しある委員は、消費者物価の前年比プラス幅は、前年のエネルギー価格下落の反動などが剥落するため、今後、拡大が一服する可能性があるとの認識を示した。』

さいですな。

『一人の委員は、雇用者所得の伸びは消費者物価上昇率を上回っていることから、物価が上昇するもとでも、実質所得は増加していると指摘した。』

そ、そうなのか・・・・・・・・・・・・とじっと手を見るあたくしorzorzorzorz

『別の一人の委員は、先行きの物価動向を判断する際には、所定内給与の動きが重要であると指摘したうえで、来年の春闘の状況について注視したいと述べた。』

ですなあ。まあ消費税上がるからせめてその分を幾らかは反映されると思いますが(根拠無)。

『ある委員は、世界的なディスインフレ傾向に改善の兆しがみられない中で、日本の物価が国内独自の要因で伸び率を高めていくかどうか注視しているとの見方を示した。』

毎回この指摘がありまして、今回は引用を割愛していますが海外経済に関する議論の中でも同じ人だと思われますが、世界的なディスインフレ傾向の中で特に米国に関してインフレ期待が低下するリスクについて指摘している部分もこれまた今回もございますが、これ1名しか指摘して無いってのも何だかなあと思うのですけど・・・・・・・・・・

『予想物価上昇率について、委員は、家計やエコノミスト、市場参加者に対する調査なども踏まえると、全体として上昇しているとみられるとの認識を共有した。』

ふーん。

『ある委員は、予想物価上昇率が緩やかに上昇していくもとで、企業が販売価格を引き上げる環境が整いつつあるかという点が重要であると述べた。予想物価上昇率の解釈について、別のある委員は、消費税率引き上げの蓋然性に対する認識の影響を識別することは難しいことに留意する必要があるとの見方を示した。』

でまあ企業の販売価格引き上げ云々に関しては確かに春先とかは上昇の香りも感じたのですが、最近何かちと違うんでネーノというのはあくまでも超個人的感想です。


ということで、9月は「前向きの循環メカニズム」を会見で連呼するわ声明文でも「雇用・所得環境に改善の動きがみられる」という表現が入るわで、大変に景気認識が強くなったMPMだったのですが、その中ではまあ「ちょっとそれはどうか」という議論も実は混じっているな、という風に読み取りましたけれどもどうでしょうか????というのが今回のMPM議事要旨読書の結果でありまする。

#つーことで更に中曽副総裁講演まで打ち込まれているのですが、頑張ってネタ消化しないといけませんなorz
 

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