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お題「短国の買い入れ予定を計算してみたですお/2003年議事録キタコレ」   2014/01/31(金)08:23:19  
  さあ皆さん今年も12分の1が終わってしまいますよ!!!!!

○短国関連雑談

・短国入札ェ・・・・・・・

昨日の3M短国入札結果
[外部リンク] 99円98銭7厘0毛 (募入最高利回り)(0.0510%)
(4)募入最低価格における案分比率 27.5013%
(5)募入平均価格 99円98銭7厘6毛 (募入平均利回り)(0.0486%)

ということで足元で日銀の短国買入攻撃の効果ですっかり玉無し芳一となっていました3M短国ですが、一応事前の予想よりはちょっと流れた感はあるのですが、そうは言いましても水準がそもそも5bp割れるかというような時点で金利が低いがなという所ではあるのですが、まあそんな結果。さすがにセカンダリーは5bpレベルでやっていたようではございますが、まあそれにしても日銀バキューム効果恐るべしという所ではございまする。


・2月の短国買入はフローベースは減ると思われますがさて・・・・・・・・

何せ日銀バキューム効果があまりと言えばあまりという状況が昨年の終わり近くから続いていますのでシャーナイナイなので計算してみたが内容無保証なのでツッコミキボンヌですが、一応こんな感じで計算する筈というロジックは合っていると思うのだが計算してみる。

まー要するに資金過不足要因の最後のケツの部分を短国買入で帳尻合わせて、その帳尻の結果として前月対比でMBが拡大するような格好になるような額の買入になる、という風に考えるとヨロシアルなので・・・・・・・・・

その1:日銀保有国債償還を計算

[外部リンク] 償還額に関しては幾つか確認方法があると思いますが、今回は2年国債しか償還が無いので過去の入札情報から発行額を確認しておけばヨロシあるね。長いのに関しては買入消却と流動性供給入札での出入りがあるのでその分確認しないといかんのだが。

[外部リンク] 基本的には昨年程度として銀行券要因の過不足は無し、一般財政要因は2.5兆円の余剰ということにしますが、外為とその他という要因も何気に動きがあって最早ここは置きをしておくしかありませんな。実際には来週補正するということで。

でまあここまでをガシャガシャ計算するとざっくり9兆円程度の不足というような話になるような気がするのでありました。


その4:あとはオペレーション要因である

でまあこの9兆円程度の不足をオペレーションで埋めてかつ前月比プラスの数字に持って行くというような感じのオペになると思うのですが・・・・・・・・・

輪番に関しては今月の実績が6.3兆円をちょっと切る位の数字になっていましたので、まあ6.3兆円で置くとしまして、あと読めないのが固定金利オペと貸出支援基金の増減分ということになりますな。ちなみに固定金利オペの期落ちは目の子で3.5兆円程度あったと思うのですが(細かく計算していない)1回の期落ちが小さいのも多くてどの位落ちるのかは謎な所があります。

9兆円のうち輪番で6.3兆円埋まるとしますと残りが2.7兆円ですが、固定金利オペが落ちる分と、MB増やす分の糊代がありますので、2月は短国買入を4回実施すると考えますと1.5兆円×4で6兆円の買入を実施するか、2兆円×4で8兆円の買入を実施するのかというような感じ(途中で買入額を調整してその間に落ち着かせるかもしれませんが)かな、とまあそんな計算結果になるのではないかと思います。

つーことで、来月は2か月TBの償還要因で2.5兆円資金余剰要因があるのが何気に効いていて、短国買入のフローは足元の毎週2.5兆円攻撃からは緩和されるでしょうなあという結果になるかと存じますです、はい。

なお、これ基本的にアタクシが適宜拾ってきた数字でやっているので正確性については本人はそれなりにちゃんとやっている積りですが別に査読をしている訳ではありませんので念の為申し添えます(国債発行償還要因の所で計算間違えというか何か見落としている気がだいぶするんだが・・・・・・・)。


○決定会合議事録キタコレ

さあ議事録が出て参りました!!!
[外部リンク] 2003年

2003年と言えば6月に行われました超長期62回債の入札が0.8クーポンで出て100円20銭平均15銭足切りで入札されてその日の引け後に100円ヒットしたと思ったら翌日以降あじゃぱーとなった大変に素敵な事案がありましたいわゆる一つのVaRショックがあった時ですな。

でまあこの年の議事録で最初に見るのは10月の1回目会合でありまして、この時に「量的緩和政策のコミットメントの明確化」が実施された訳でして・・・・・・・・

[外部リンク] 日本銀行

『1.わが国経済は、輸出環境が好転し企業の業況感も改善するなど、緩やかな景気回復への基盤が整いつつある。先行きについても、輸出や生産が増加することを通じて、次第に前向きの循環が働き始めると考えられる。もっとも、過剰債務や過剰雇用などの構造的な問題が根強く残っている中、国内需要の自律的な回復力が高まるにはなお時間がかかるとみられる。

2.日本銀行は、かねてより消費者物価指数(全国、除く生鮮食品)の前年比上昇率が安定的にゼロ%以上となるまで、量的緩和政策を続けることを約束しているが、経済情勢が回復に向かいつつある現時点において、上記の方針を堅持することを強調したい。日本銀行は、本日、政策委員会・金融政策決定会合において、以下の措置を講じることを決定した。今回の措置は、金融政策面から、最近の景気回復に向けた動きをより確実なものとすることに資すると考えている。


(1)当座預金残高目標値の上限の引き上げ

 金融調節の柔軟性を高め、流動性供給面から機動的に対応する余地を広げる観点から、日本銀行当座預金残高の目標値の上限を引き上げ、これまでの「27〜30兆円程度」から、「27〜32兆円程度」とする(別添)。

(2)国債買現先オペの期間延長

 金融調節を機動的に行う観点から、国債買現先オペの最長期間を現在の6か月から1年に延長する。

(3)金融政策運営の透明性の強化

 金融政策運営の透明性を強化する観点から、量的緩和政策継続のコミットメントをより明確化するとともに、経済・物価情勢に関する日本銀行の判断について説明を充実する(「金融政策の透明性の強化について」参照)。』


[外部リンク] 日本銀行

『日本銀行は、本日、政策委員会・金融政策決定会合において、金融政策の透明性を強化する観点から、以下の施策を行うことを決定した(全員一致)。』

『経済・物価情勢に関する日本銀行の判断についての説明の充実

 金融政策運営についての日本銀行の基本的な考え方やその前提となる経済・物価情勢に関する判断を、適時適切にわかりやすく説明していくため、以下の見直しを行う。

(1)3か月毎の「中間評価」の公表 「経済・物価の将来展望とリスク評価」(4月・10月に公表。以下「展望レポート」という)で示した標準的な見通しに比べ、上振れまたは下振れが生じていないか、3か月毎の(1月・7月の)決定会合で検討し、「金融経済月報」の「基本的見解」の中で公表する。

(2)月報の即日公表

 「金融経済月報」は、現在、決定会合の翌営業日に公表しているが、このうち「基本的見解」部分について、即日公表することとする。

 また、「基本的見解」をよりわかりやすく簡潔なものとする。「展望レポート」については、簡潔な基本的判断とその背景を詳しく説明した記述に分けて公表することとする。

(3)総裁記者会見の即日実施等

 総裁記者会見は、現在、月1回目の決定会合の翌々営業日に行っているが、月2回目の会合を含めてすべての決定会合後、当日中に行うこととする。』

ちなみに月報に関しては現在は「概要」「本文」という形になって、基本的見解の即日公表という形式ではなくなりましたが、その代わりに声明文の中での経済に関する説明が詳しくなって、実質的に基本的見解の即日公表と同じ事になっています。しかしこうやって引用すると改めて思い出すのですが、総裁記者会見の即日実施とかすっかり当然の如くに思っていましたが、ほんの10年ちょっと前に始まったんですなあ。


『量的緩和政策継続のコミットメントの明確化

 日本銀行は、金融政策面から日本経済の持続的な経済成長のための基盤を整備するため、消費者物価指数(全国、除く生鮮食品。以下略)の前年比上昇率が安定的にゼロ%以上となるまで、量的緩和政策を継続することを約束している。日本銀行としては、このコミットメントについては以下のように考えている。

 第1に、直近公表の消費者物価指数の前年比上昇率が、単月でゼロ%以上となるだけでなく、基調的な動きとしてゼロ%以上であると判断できることが必要である(具体的には数か月均してみて確認する)。

 第2に、消費者物価指数の前年比上昇率が、先行き再びマイナスとなると見込まれないことが必要である。この点は、「展望レポート」における記述や政策委員の見通し等により、明らかにしていくこととする。具体的には、政策委員の多くが、見通し期間において、消費者物価指数の前年比上昇率がゼロ%を超える見通しを有していることが必要である。

 こうした条件は必要条件であって、これが満たされたとしても、経済・物価情勢によっては、量的緩和政策を継続することが適当であると判断する場合も考えられる。』

でまあこのコミットメント明確化ナツカシスという感じですが、実際問題としてはその前に短期ゾーンの市場金利まで上昇した所で手形オペのクソ長いのを実施してシグナルオペ(当時は最初打っても誰も気が付かなくて、短期市場上がりの人間だけ大騒ぎしていて、債券の人が気が付くまで少々時間が掛かったというのは懐かしい思い出)を連発して、その上総裁だかが金利上昇に対する火消し会見をしたりして鎮静化した後にこの会合があったんですけど。


・・・・・・・・でまあこの時はあまり気にしてませんでした(だって債券市場が大変なことになって火消しをした後の纏め会合みたいな感じだったし、当時はそこまでロジックを気にしていなかったので)けれども、実際にはこの決定会合では「経済物価情勢に関する現状判断と先行き判断を引き上げているのに追加金融緩和を実施」という押し上げ介入っぽい内容ですし、当時書いた駄文ですがまだサイト作る前の物で多分公開していない物をさっき見直したら、「為替介入非不胎化」の話を岩田一政副総裁が会見だか講演だかで行った直後にこの決定だったので、為替介入非不胎化実施みたいな文脈でも言われていたりしたのかなあとか思うのでありますが、まあそんなこんなでこの時の追加緩和措置っぽいものに関しては金融政策のロジック的に色々と微妙な物があったんですよね。


ということでその回の議事録はこちら(画像のPDFなのでアホ程重いのでご注意)
[外部リンク] 2003年10月9日〜10日の金融政策決定会合議事録

でまあ今申し上げましたように、こちらの議事録はワープロソフトで作成したモノホンの議事録をスキャンした物をPDFにしているという物件ですので、(あたくしのスキルと手持ちの道具を前提にしますと^^)ネタにしようとするとこれを必死こいてタイピングしないといけないという極めて遺憾の極みである状況になるので、惜しい事に今日はネタにはできませんすいませんすいません。

なお、もし読むのであれば2日目の議論が始まる47ページから先に読むとヨロシと思いますし、もっと簡潔に読むのでしたら最後の票決前の議論が始まる77ページから先を読むのが面白いと思います。

ちなみにその直前の76ページには俊ちゃんの俊ちゃん節があるのでそこだけタイプ打ち。

『福井議長

これはちょっとビッグクエスチョンだな。なかなか難しいから少しまた調査統計局の研究も交えてそれはそれで詰めて欲しい。ただ、私は計数的詰めも大事だが、より本質を見極めるところが大事だと思っており、そこのところをこれからまたしっかり議論していきたいと思う。他になければ少し早いがここでコーヒーブレイクを取りたい。後の議題がギッシリ詰まっていっるし、しっかり議論して欲しいことが今日は多いものだから、短めに、40分から再開しよう。』(上記2003年10月10日議事録76pより)
(午前10時27分中断、午前10時40分再開)
 


サーバートラブルでご迷惑をおかけします   2014/01/30(木)08:00:35  
   
[外部リンク]
 


サーバートラブルでご迷惑をおかけします   2014/01/29(水)08:02:01  
  http://ameblo.jp/fpeye  


お題「12月決定会合議事要旨から」   2014/01/28(火)08:10:23  
  http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20140127-00000010-jnn-bus_all
NHK籾井会長、慰安婦発言「非常に不適当だった」
TBS系(JNN)
1月27日(月)12時2分配信

昨日の昼ニュース見ててずっこけたのだが、非常に不適切として取り消すなら最初から言うなというか、言い訳の内容が余りと言えば余り。なお本件に関して朝の公共放送ニュースは完全にスルーの模様というオッペケペーな展開のようでありまする。

それは兎も角12月決定会合議事要旨から。
[外部リンク] 『何人かの委員は、FRBによる資産買入れ縮小開始について、〃萃蠅稜愀覆吠胴餬从僂硫麌の継続があることや、∪莵圓も緩和的な金融環境が続くとするFRBの意図が市場に浸透してきていることなどから、市場は総じて前向きな反応を示したと指摘した。』

ふむふむ。

『これらの委員は、経常赤字国など構造的に問題を抱えている新興国に対する影響については引き続き注意していく必要があると付け加えた。このような議論を経て、委員は、今後の国際金融資本市場について、新興国市場への影響を含め、引き続き注意してみていく必要があるとの見方で一致した。』

ということで注意して見ていた訳ですが、翌月にアセスメントを引き上げた途端にアルヘンチーノが12年ぶり3回目(でしたっけ?)の大会出場かと言われるとかもう何だかねというのは誠にこう心の温まるものを感じますがそれは兎も角として、この辺に関しては年末から年始にかけても新興国の中でアレな所の通貨がアレになっていたりしていたので、1月にアセスメントを引き上げる際にどういう話になっていたのですかにゃという所です。


・経済に関して

『海外経済について、委員は、一部に緩慢な動きもみられているが、米国で緩やかな回復基調が続き、欧州は持ち直しに転じつつあるほか、中国も堅調な内需を背景に安定した成長を続けるなど、全体として緩やかに持ち直しているとの見方で一致した。』

『先行きについて、委員は、先進国を中心に、持ち直しを続けていくとの認識を共有した。多くの委員は、米国の債務問題や金融政策を巡る不確実性が低下したことなどを受けて、海外経済に関する不確実性はひと頃より低下しているとの見方を示した。複数の委員は、2014 年の世界経済の成長を、米国経済が牽引する可能性が高まったと述べた。』

なるほど。

『これに対して、一人の委員は、米国経済が新興国減速の影響の全てを補うことはできない可能性には注意が必要であると指摘した。』

ふむ、一人の委員でしたかそうですか。でまあ先進国の話はさておきまして中国とかEMとかのお話に関しまして鑑賞しませう。

『中国経済について、委員は、堅調な内需を背景に、安定した成長が続いているとの認識で一致した。先行きについて、大方の委員は、当局が構造調整を進めつつも、同時に景気への配慮を続けていくとみられるほか、外需も引き続き緩やかに改善すると見込まれるため、現状程度の安定成長が続くとの認識で一致した。』

『一方、一人の委員は、政府のインフラ投資の抑制や緩和的な金融環境の修正から、先行き成長率が緩やかに低下する可能性があると述べた。』

この時点での中国経済見通しは「現状程度の安定成長」というのになっているのですね、メモメモ。

『NIEs・ASEAN経済について、委員は、全体として持ち直しに向けた動きは緩慢なものにとどまっているとの認識で一致した。何人かの委員は、欧米の改善の動きや中国の安定した成長を受けて、韓国や台湾の輸出に持ち直しの動きがみられていることを指摘した一方、ASEANでは、金融環境のタイト化によって内需が抑制され、緩慢な成長となっていると述べた。先行きについて、委員は、当面、やや低めの成長にとどまるとみられるが、その後は、先進国経済の成長ペースが次第に高まっていく中で、成長ペースは再び高まっていくとの認識を共有した。』

こちらは金融市場的な話をテーマにしている訳では無いので南米がどうのこうのとかそういう話にはならないようですな。


○日本経済に関しては良く良く見ると肝心な項目で「懸念材料」が指摘されているのが味わいあり

先に需要項目に関する部分から参りますとですな・・・・・・

『輸出について、委員は、引き続き勢いの弱さは懸念材料だが、海外経済が全体として緩やかに持ち直しているもとで、振れを伴いつつも、持ち直し傾向にあるとの認識を共有した。』

『設備投資について、委員は、12 月短観において製造業の設備投資計画が下方修正されたことは気がかりだが、全体としては、企業収益が改善する中で、持ち直しており、先行きについても、緩やかな増加基調を辿ると予想されるとの見方で一致した。』

輸出に設備投資という今後の前向きの好循環とやらがサステイナブルになれるのかどうかのキーになり得る部分で微妙にこういう認識が示されているという状況が12月だった訳ですが、はてさてこの認識ってこれまた展望レポートの中間レビュー段階ではどういう話になっているのでしょうかという所です。まあ基本的に1月会合で引き上げたのはリスク認識と海外経済なので国内経済に関するこの辺の認識は同じという感じだとは思いますが。


なお、輸出と投資に関する認識部分を全部引用すると(今引用した所以降は)以下のようになります。

『複数の委員は、10〜11 月の実質輸出が7〜9月対比でプラスとなっていることから、輸出の持ち直し傾向が維持されているとの見方を示した。先行きの輸出について、委員は、海外経済の改善などを背景に、緩やかに増加していくとの見方で一致した。』

というのは良いとしまして・・・・・・

『委員は、既往の円安にもかかわらず、輸出が勢いに欠けている背景として、基本的には海外経済の動向が影響しているとの見方を共有した。そのうえで、何人かの委員は、趨勢的な企業の海外展開の進展や、競争力低下などの構造的な要因も影響している可能性を指摘した。』

まあ海外経済が上向けば輸出上向くでしょうという話ではありますけど構造的にパッとしない可能性もと。

でもって設備投資。

『複数の委員は、12 月短観で 想定為替レートが現在の為替レートの水準よりも円高水準にあることから、企業収益の上振れ余地があることや、2013 年度下期の設備投資計画が全体として上方修正されていることに加えて、 設備投資減税などの各種政策も下支えとなっていくことを踏まえると、この先、緩やかながらも増加基調を辿る蓋然性は高いと指摘した。このうちの一人の委員は、防災・老朽化対策などの安全投資も見込まれると付け加えた。』

ほほう。

『一人の委員は、海外への生産移管などが製造業の国内設備投資や輸出の重石となる一方で、海外での収益力を高めることは、所得収支などを通じて国内の成長を支える面もあるとの見方を示した。この間、ある委員は、中長期的な設備投資の動向については、わが国経済の成長力強化に向けた官民の取組みを通じた、中長期的な成長期待の高まりが重要であるとの見方を示した。』

ということで、子細に見ると結構先行きの設備投資見通しって色々な前提置いた状態で「まあ増加基調」みたいな話になっていますなあという感じで、これ実は思ったほど伸びないですねリスクもあるのではなかろうかという気がせんでもない。


○消費税の影響に関する話は普通にいつも通り

全体的な認識の部分に戻りまして。

『消費税率引き上げに伴う駆け込み需要について、多くの委員は、既に一部で影響がみられているとの認識を示した。何人かの委員は、駆け込み需要の大きさについて、リアルタイムで識別することの難しさに留意しつつ、丹念に点検していく必要があると述べた。』

『景気の先行きについて、委員は、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要とその反動の影響を受けつつも、生産から所得、支出へという前向きの循環メカニズムが引き続き働くことから、基調的には緩やかな回復を続けるという見方を確認した。』

『一人の委員は、1997 年の消費税率引き上げ時は、バブル崩壊に伴う過剰設備・雇用・債務の影響が本格化しつつあり、金融システム不安も徐々に高まりつつあったことなどを指摘し、今次局面は1997年時とは異なるとの見方を示した。複数の委員は、現在は長期のデフレの後であることを踏まえると、消費税率引き上げの影響については、マインド面も含め、予断を持たずにみていく必要があると述べた。』

この最後の部分が微妙に謎ですが、要は97年の時とは違いますというのと、今回は消費税増税が物価期待に関する変化をもたらすかも知れませんねという話をしているように見えたのですがどういう話だったのかが丸められ過ぎてワカランチ会長。


○物価に関しては強気ですなあ

『物価面について、委員は、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、+1%程度の伸びとなっており、先行きも、11 月の東京の消費者物価でもみられているように、当面はプラス幅を拡大し、年内には+1%を若干上回る可能性が高いとの見方を共有した。』

「当面」というのはそういう意味だったようですな。ワーディングが難しくて困りますのう。

『多くの委員は、10 月の消費者物価(除く食料・エネルギー)の前年比が+0.3%まで上昇していることや、上昇品目数が下落品目数を上回っていることなどを挙げて、エネルギー関連だけでなく、幅広い品目において改善がみられていると述べた。このうちの一人の委員は、民間のPOSデータに基づく物価指数でも、エネルギー関連以外の幅広い品目での上昇が示唆されているとの見方を示した。何人かの委員は、中長期的な予想物価上昇率の高まりなども反映して、その後も緩やかに上昇していくと述べた。』

うーん威勢の良い話である。

『この間、複数の委員は、足もとの円安傾向が当面の物価を押し上げるとみられるものの、その先の消費者物価の前年比の上昇ペースは、次第に鈍化するとの認識を示した。』

複数の委員ですかそうですか。

『予想物価上昇率について、委員は、各種の調査などを踏まえると、全体として上昇しているとみられるとの認識を共有した。複数の委員は、中長期的な予想物価上昇率について、最近では横ばいを示す指標が増えているが、やや長い目でみれば、はっきりと上昇した水準にあり、上昇傾向は維持されているとの見方を示した。』

まあ全般的に強いですな。


○金融政策運営に関する検討部分では物価上昇見込みのメカニズムの話があるのね

続いて『.当面の金融政策運営に関する委員会の検討の概要』から。なお、いつもの木内さんの提案がありまして否決されましたがいつも通りの話なので今回はパスします。

・QQEの効果に関して

『「量的・質的金融緩和」の効果について、委員は、効果は引き続きしっかりと働いており、企業や家計の支出活動を支える金融環境の緩和度合いは、着実に強まっているとの認識を共有した。長めの金利への働きかけについて、委員は、わが国の長期金利は、日本銀行による巨額の国債買入れが行われるもとで、低位安定しているとの見方で一致した。委員は、名目金利が安定的に推移するもとで、予想物価上昇率の高まりを背景に、実質金利は低下しているとの認識を共有した。』

QQEで長めの金利に低下圧力を掛けて実質金利ガーの話ですね。

『この間、複数の委員は、投資信託などの増加により広義流動性の前年比伸び率が拡大していることを指摘し、家計を中心としたポートフォリオ・リバランスが着実に進んでいるとの見解を示した。』

うーんこの。家計を中心としたポートフォリオリバランスって単にそれ時価上昇要因のような気がしますし、大体からして12月って証券優遇税制打ち切り要因の売りの方が遥かにデカかった(まあ証券チャネルで売っているとMRFに化けるから投信のまま維持されるのですが)ように思えるのだが、ポートフォリオリバランスの話はもう今さらしない方が吉だと思うのですけどねえ。


・物価上昇のメカニズム

先般の展望レポート中間評価後の総裁会見などでも説明されていましたが、12月会合でもこんな話があったようですな。

『予想物価上昇率が上昇していくメカニズムについて、何人かの委員は、「量的・質的金融緩和」などにより人々の期待の転換が促されるというフォワード・ルッキングなメカニズムと、現実の物価上昇を受けて適応的に予想物価上昇率が上昇するというバックワード・ルッキングなメカニズムの双方が働くとの見方を示した。』

アダプティブにインフレ期待が上昇するという攻撃キタコレ。

『そのうえで、これらの委員は、今後、実際の物価上昇率が前年比+1%を超えてくると、バックワード・ルッキングなメカニズムが強まるほか、2%の「物価安定の目標」に対する信認が高まり、フォワード・ルッキングな上昇メカニズムも強まってくるとの見方を示した。』

何という信じる者は救われる理論。

『他のある委員は、消費税率引き上げに伴って一斉に起こる物価上昇が、人々の中長期的なインフレ予想の上昇にも寄与する可能性を指摘した。』

どう見てもコストプッシュドリブンです本当にありがとうございました。というかそういうのをインフレ期待への寄与とか言って当てにしていると正常な政策の時に間接税上昇してる側からインフレ期待の上振れを懸念しないと行けなくなって、何らかの政策措置ガーという理屈になるのでそういうのは思っていてもあまり平場で言う話ではないと思うのですがねえ。


・金融政策の枠組みに関する説明に関して

『対外的な情報発信について、何人かの委員は、2%の「物価安定の目標」に到達する経路に対して、市場などの一部に懐疑的な見方があることから、対外的により丁寧に説明していく必要があると述べた。』

えーっとですね、それは懐疑的もへったくれも「期待の転換でインフレ期待が上昇してフィリップスカーブが上方シフト」というのが気合理論なのですから(あたくしのような市場現場売買職人的にはそういうノリもオモロイとは思いますが)、そらまあエコノミスト的に理詰めで考えた場合に懐疑的になる罠というか、そもそも債券市場の価格の付き方を見ると「一部に懐疑的」どころの騒ぎじゃないと思いますが。

『この問題意識に関連して、複数の委員は、特に「2%の「物価安定の目標」の実現を目指し、これを安定的に持続するために必要な時点まで、「量的・質的金融緩和」を継続する」との方針に関する認識を高めることは、「量的・質的金融緩和」の様々な効果の波及をより円滑にすると述べた。』

事務方文章を丸め過ぎで一読して何を言ってるのかワカランチ会長ですが、つまり「気合を示すことによって期待インフレの引き上げに寄与する」という話をしているように見えますが正直これ丸め過ぎて実際にどういう論点なのかが判らんがな。

『一人の委員は、上記の方針における「必要な時点まで」という文言は、先行きの見通しに基づいて判断するものであるとの認識を高めていく必要性を指摘した。』

これもまた一瞬何を言ってるのか判らんと思いますが、これは2%物価安定目標というのはアクチュアルの物価水準が安定的に2%水準になる、つまり2%が何か月か付いたらそれでめでたしめでたしというような話では無く、先行きの見通しとして2%水準が安定的に達成されるというフォワードターゲット的な面について説明しているようですな。

でまあ話をちょっと脱線させますと、確かに物価安定目標の達成云々というのはアクチュアルな物価水準がどうのこうのではないというのについては説明する必要があると思うのですが、では実際問題としてその先の部分として、「フォワードターゲット」みたいな考えと「中長期的なインフレ期待がアンカーされているかを重視」みたいな考えがあって(他の考えもあるかもしれません)、まあインフレ期待が2%でアンカーされていないとフォワードターゲットの2%達成というのもムツカシヤなのでコインの裏表みたいな話なのかも知れませんですし、まあどちらも究極的には「総合判断」の世界なのですけれども、その総合判断を行う際にどのような指標を見ていくのかというような部分がちょっと違ってくると思うので、政策運営に関する市場の予想がどうなるかという点で見た場合はこの辺の定義付けの仕方がまたポイントになりそうに思えるのでありました。


『また、何人かの委員は、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要によって2014 年1〜3月に成長率が高まり、その反動によって4〜6月に成長率が一旦落ち込むことは、委員の見通しの標準シナリオに織り込まれていることを、対外的により明確に説明する必要があると指摘した。』

これはつまり海外投資家を中心としたクレクレ攻撃に関する対応ですな。まあ一旦クレクレは振り落した方が良いでしょ、というか黒田総裁1月会合後の会見で結構振り落とし(どうでも良いが「付利お年」と変換されるのはどーゆー事や)をしたようには思えますがね。

#なお予告していたコチャラコタ総裁講演ネタは時間配分の失敗によって間に合わず(汗)
 


お題「金融経済月報比較である/その他市場雑談」   2014/01/27(月)08:04:10  
  ほほう。
[外部リンク] 時事通信 1月25日(土)21時0分配信

『籾井会長は「不偏不党」をうたった放送法について「放送法があるがゆえに(政権との)距離が保てる」と意義を強調したが、国際放送に関しては「政府が右と言ってるものを左と言うわけにはいかない」などと述べた。』(上記URLより)

つまり大本営発表ですね、わかります・・・・・・・ってか経歴見てさらに???ではある。

全然話は違うが某モーサテのNYスタジオでフォワードガイダンスのインフレ予想と実際のインフレ率を盛大に混同して堂々と解説しておられる方がご出演のようですが大江さんと対談したいからお前ちょっとその席俺様に空けろと(違)

○金融経済月報も海外を引き上げ&強気化(というかシナリオの自信拡大化というか)ですな

[外部リンク] 01月 25日 08:43 JST

例によって例の如く概要部分だけでございますが(汗)。


・現状認識総括判断:声明文と同様

『わが国の景気は緩やかな回復を続けており、このところ消費税率引き上げ前の駆け込み需要もみられている。』(今回)
『わが国の景気は、緩やかに回復している。』(前回)

この辺は大体声明文と同じなのですが、今回は駆け込み需要に言及ね。


・現状認識個別判断:海外を盛大に引き上げ&駆け込み需要に言及

『海外経済は、一部になお緩慢さを残しているが、先進国を中心に回復しつつある。そうしたもとで、輸出は持ち直し傾向にある。』(今回)
『海外経済は、一部に緩慢な動きもみられているが、全体として緩やかに持ち直している。そうしたもとで、輸出は持ち直し傾向にある。』(前回)

輸出は「持ち直し傾向」と微妙に歯に物の挟まったような判断が継続していますが、海外経済に関しては持ち直し⇒回復で思いっきり上がっていますし、緩慢な動きに関しても「なお〜残しているが」という表現になって全体的な判断を大きく上げている格好ですな。

『設備投資は、企業収益が改善するなかで、持ち直している。公共投資は増加を続けている。雇用・所得環境が改善するもとで、引き続き住宅投資は増加し、個人消費は底堅く推移しており、これらの分野では消費税率引き上げ前の駆け込み需要もみられている。以上の内外需要を反映して、鉱工業生産は緩やかに増加している。』(今回)

『設備投資は、企業収益が改善するなかで、持ち直している。公共投資は増加を続けており、住宅投資も増加している。個人消費は、雇用・所得環境が改善するなかで、引き続き底堅く推移している。以上の内外需要を反映して、鉱工業生産は緩やかに増加している。企業の業況感は、広がりを伴いつつ改善を続けている。』(前回)

国内需要項目に関しては消費税前の駆け込み云々以外の部分は同じです。


・先行き見通し総括判断は全文一致

『先行きのわが国経済は、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要とその反動の影響を受けつつも、基調的には緩やかな回復を続けていくとみられる。』(今回)
『先行きのわが国経済は、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要とその反動の影響を受けつつも、基調的には緩やかな回復を続けていくとみられる。』(前回)

声明文の通りですな。


・先行き見通し需要項目別ではこれまた海外が引上げも輸出は同じとな

『輸出は、海外経済の回復などを背景に、緩やかに増加していくと考えられる。』(今回)
『輸出は、海外経済の持ち直しなどを背景に、緩やかに増加していくと考えられる。』(前回)

輸出の見通しは同じなのですが海外経済認識が上がっているのに輸出は「緩やかな増加」に留まっているのは何ででちゅかねえ(棒読み)。

『国内需要については、公共投資は、当面増加傾向をたどったあと、高水準で横ばい圏内の動きとなっていくとみられる。設備投資は、企業収益が改善を続けるなかで、緩やかな増加基調をたどると予想される。個人消費や住宅投資は、振れを伴いつつも、基調的には、雇用・所得環境の改善などに支えられて、底堅く推移するとみられる。こうしたもとで、鉱工業生産は緩やかな増加基調をたどると考えられる。』(今回)

『国内需要については、公共投資は、当面増加傾向をたどったあと、高水準で横ばい圏内の動きとなっていくとみられる。設備投資は、企業収益が改善を続けるなかで、緩やかな増加基調をたどると予想される。個人消費や住宅投資は、振れを伴いつつも、基調的には、雇用・所得環境の改善などに支えられて、底堅く推移するとみられる。こうしたもとで、鉱工業生産は緩やかな増加基調をたどると考えられる。』(前回)

国内需要と生産に関してはどう見ても全文一致です本当にカムサハムニダ。


・リスク要因が盛大に改善しているのも声明文どおり

『この間、リスク要因としては、新興国・資源国経済の動向、欧州債務問題の今後の展開、米国経済の回復ペースなどが挙げられる。』(今回)
『この間、世界経済を巡る不確実性は引き続き大きい。』(前回)

まあこうした途端に海外市場がおはぎゃーになるのが様式美。


・物価に関しては声明文と同様

『物価の現状について、国内企業物価を3か月前比でみると、国際商品市況や為替相場の動きなどを背景に、緩やかに上昇している。消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、1%台前半となっている。予想物価上昇率は、全体として上昇しているとみられる。』(今回)

『物価の現状について、国内企業物価を3か月前比でみると、国際商品市況や為替相場の動きなどを背景に、緩やかに上昇している。消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、1%程度となっている。予想物価上昇率は、全体として上昇しているとみられる』(前回)

前回が+0.9%を受けて1%「程度」だったのが今回+1.2%を受けて「1%台前半」になりました。


『物価の先行きについて、消費税率引き上げの直接的な影響を除いたベースでみると、国内企業物価は、当面、緩やかな上昇を続けるとみられる。消費者物価の前年比は、暫くの間、1%台前半で推移するとみられる。』(今回)
『物価の先行きについてみると、国内企業物価は、当面、緩やかな上昇を続けるとみられる。消費者物価の前年比は、当面、プラス幅を拡大するとみられる。』(前回)

で、今回変更された表現に関わる物価上昇のパスに関しては先週声明文の説明と総裁会見の説明でああだこうだと申し上げた通りで、向こう半年程度は1%台前半(と言っても消費税が上昇するとその分が入ってグチャグチャになりまして、一応日銀は消費税分の下駄を2%で置いていますが実際にはどうなるんでしょうかね)で推移して、その間に物価上昇のコンポーネントがコストプッシュから徐々に需給ギャップ改善に伴う「実力ベース」の物になって行きますという話をしておりまして、その後はインフレ期待が実際の物価上昇に適合的に上昇して引き上げられるので物価が上昇というお話。


・金融環境は同じです

『わが国の金融環境は、緩和した状態にある。』(今回)
『わが国の金融環境は、緩和した状態にある。』(前回)

という所から先の実際の数値の部分以外の認識に関しては変化ないですので、めんどいから今回の分だけ引用しておきます。

『マネタリーベースは、日本銀行による資産買入れが進捗するなか、大幅に増加しており、前年比は4割台半ばの伸びとなっている。』(今回)

『企業の資金調達コストは低水準で推移している。資金供給面では、企業からみた金融機関の貸出態度は、改善傾向が続いている。CP市場では、良好な発行環境が続いている。社債市場の発行環境についても、総じてみれば、良好な状態が続いている。資金需要面をみると、運転資金や企業買収関連を中心に、緩やかに増加している。以上のような環境のもとで、企業の資金調達動向をみると、銀行貸出残高の前年比は、2%台半ばのプラスとなっている。CP・社債の発行残高は、概ね前年並みとなっている。企業の資金繰りは、改善した状態にある。この間、マネーストックの前年比は、4%台前半の伸びとなっている。』(今回)

『金融市況をみると、短期金融市場では、オーバーナイト物コールレート(加重平均値)は0.1%を下回る水準で推移しており、ターム物金利は横ばい圏内の動きとなっている。この間、円の対ドル相場、長期金利および株価は前月と概ね同じ水準となっている。』(今回)


○市場メモというかオペメモというか

・債券市場はブルフラットしておりますなあ

いまさら何を書くとツッコまれそうですが債券市場は木曜の超長期入札が強かった所からそれまでのイマイチパッとしない超長期が猛然と戻って海外おはぎゃーの影響もあって金曜もブルフラットしてさて今日はどうなるんでしょという展開。

まーしかしこの一連の流れって典型的な売りモードの時の相場ですなあという感じでして、何となくズルズルと売られるけれども売られる時には適当にブレーキが掛かりながら下がって、戻る時は材料一発でいきなりきゅいーんと戻ってしまうの巻という流れでして、まあこの日銀買入大会の中で本格的にショートポジションで一勝負という根性のある(もしくは無謀な^^)方というのは中々いらっしゃられないものと愚考致しますが(^^)、まあそうは言っても株は(この前まで)堅調だわ為替は(この前まで)円安だわという展開で物価は妙に堅調だし何かロンガー大勝負というのもどうかねえとか言っていると結局(実際にショートでは無くても)気分的にショート目になっている人が多くて下がる時はじりじり、上がる時はヒャッハーという展開になるんじゃネーノとか勝手に思うのでありました。


・短国買入は2兆5000億円とな&木曜の話ですが固定オペ

金曜日のオペである。

[外部リンク] 25,000 2014年1月28日
国債買入(残存期間1年超3年以下) 2,500 2014年1月28日
国債買入(残存期間3年超5年以下) 2,500 2014年1月28日
国債買入(残存期間10年超) 2,000 2014年1月28日

[外部リンク] 54,429 25,009 -0.004 -0.002 6.4
国債買入(残存期間1年超3年以下) 7,472 2,502 0.003 0.003 97.9
国債買入(残存期間3年超5年以下) 11,619 2,500 -0.001 0.000
国債買入(残存期間10年超) 5,995 2,005 -0.025 -0.021 49.1

ということで短国買入ですが2.5兆円でのオファーになりまして、結局1月の短国買入は11.5兆円となりまして、まあ前月対比のMBを増やすために保険掛けて来ましたなという結果になりました。でまあその結果短国買入が足切り4糸強まで入りまして、元々物がだいぶ無くなっている感じの短国市場ちゃんにおかれましては更に堅調モードという感じになって参りましてまあシャーナイナイという所で。


ちなみにMPMがあったりしたのでスルーしていましたが(汗)木曜に固定オペが

[外部リンク] 2,070 2,070

木曜に行われたこの固定金利オペですが落ちが1441億円でしたので増額ロールキタコレではあるのですけれども、そもそも前回のオペが9月30日オファーという全力で金利が低くて物無し芳一状態でしたので、入れる人というのも中々居なかったという状態でしたので、そーゆー意味ではこのオペの折り返し前分ってえのは相当のマージナルなニーズのある部分(つまり市場ファンディングがし難い共通担保についてのファンディング部分ですかね)という所なのかもしれませんね。



○ううむ時間がががが(汗)なので明日の予告編

ミネアポリス連銀コチャラコタ総裁の先日の講演。
[外部リンク] Conversations with the Fed

中銀のコミュニケーションがどうのこうのという話がお題なのですが、その中で金融政策のフレームワークの話をしていまして、コチャラコタ総裁は現在のデュアルマンデートに関して「インフレターゲット」の方を重視するという形の説明を思いっきりしているのが注目というか味わいのある所。

つまりですな、先般のTapering開始およびその後の逆さ絵先生の会見やら新春講演やらを読みますと、政策のフレームワークがより「インフレ動向重視」(念の為申し添えますが足元のインフレではなくて中長期的なインフレですので今朝のモーサテの某解説者のような説明をしないようにしましょう)という感じになって退任直前にインフレ目標(というかフレキシブルインフレーションターゲット)を重視というか、そもそもデュアルマンデート言われても雇用をピンポイントでどうこうしろとか勘弁してケロケロという元々の姿が出てきましたなと思っているのですが、それとは関係ない地区連銀総裁も最近の講演を見ると「フレキシブルインフレーションターゲット」的な話をしているのが味わいがあるなあと思うのです。

ま、中央銀行の政策運営という意味においては雇用についてキツめのマンデートされても困りますけれども物価の方ならこれまでの知見があるし、教科書的にはコントロール可能という話にもなっているという事ですからして、そらまあデュアルマンデートとか言われるよりもフレキシブルインフレーションターゲットの方が普通にやりやすいでしょうなと思われますので、そういう点ではタカ派ハト派問わずここへきて物価重視的な言い方を強めているのもそらそうなのかなとは思います。という話をしようと思っていたのですが時間ががががなので明日ですどうもすいません。

#上記URL先自体は量はそんなに長くない(ただし冒頭1ページ分位はテクニカルタームが少なめなのでそういうのだけしか読めないドメドメのあたくしのような人には少々キツイです)
 


お題「黒田総裁会見をちょっと詳しく読んでみましょうという話」   2014/01/24(金)08:02:27  
  株価が下がると死んじゃうから何かしたいのは判るが・・・・・・・・
[外部リンク] 議論活発化へ
1月24日 4時25分

減税すると経済効果が出るからその分で税収ガーとか言い出すとそれは先の大戦での戦争先行き見込みたいな話になるんで勘弁して欲しいのですけど。


○黒田総裁会見はドヤ顔満載モードも物価の説明が丁寧

[外部リンク] 『わが国の景気ですが、生産から所得、支出へという前向きの循環メカニズムが引き続き働いており、これまでと同様、「緩やかな回復を続けている」と判断しました。先日開催された支店長会議でも、全ての地域から「回復している」あるいは「回復しつつある」との報告が聞かれており、景気回復の裾野も着実に拡がってきています。』

景気回復の裾野が広がっているとな。

『物価面では、生鮮食品を除く消費者物価の前年比は、上昇品目の広がりを伴いながらプラス幅の拡大を続けており、11 月は+1.2%となっています。除く食料・エネルギーの前年比も改善傾向を続けており、11 月は+0.6%となっています。予想物価上昇率は、全体としてみれば上昇していると判断されます。』

物価については「上昇品目の広がりを伴い」「コアコア(除く食料エネ)も改善」とかもうキタコレとしか申し上げようがないですな。

『以上のように、「量的・質的金融緩和」のもとで、実体経済や金融市場、人々のマインドや期待など、好転の動きが幅広くみられており、わが国経済は2%の「物価安定の目標」の実現に向けた道筋を順調に辿っています。また、海外経済を中心として下振れリスクはこれまでより低下してきています。』

どう見ても満面のドヤ顔です本当にありがとうございました。


・リスク認識に関して

声明文でリスク認識が従来の下振れ警戒から中立に近い表現になった所に関連して。

『(答) 第1点目については、ご指摘の通り、従来からリスク要因として海外経済の不確実性を挙げていましたが、先程もご説明した通り、米国、欧州といった先進国の回復基調が明確になってきました。これを踏まえて世界経済全体としてのリスクが低下してきているとみています。』

>先進国の回復基調が明確になってきました
>先進国の回復基調が明確になってきました
>先進国の回復基調が明確になってきました

どう見てもドヤ顔です。

『ちなみに、IMFも新しい世界経済見通しを発表しましたが、先進国を中心にして、2014年の成長率見通しを上方修正しています。世界経済全体の経済成長率は、2013年より2014年、2014年より2015年というように、だんだんと高まっていくとみられています。従って、ステートメントには、リスク要因として非常に大きいというよりも、むしろ、リスク要因として残っているという意味で、3つを挙げています。』

という表現から判りますように、まあリスク認識は一応下は下なのですが、気分は中立という感じのウキウキ表現になっていますな。


○総裁会見ネタは続きまして物価上昇のメカニズムに関連して

今回の質疑応答ですが、先ほど申し上げたように物価上昇のメカニズムの説明が従来よりもだいぶクリアな感じ(ただしそのロジック自体は気合だ気合だ気合だ部分が思いっきり入っているのですけれども)になっているように見えます。まあコアが1%台に上昇したので説明をよりクリアにして自信満々っぽくプレゼンしてもヨロシカロというのもあるのかもしれませんが、自信を強めたから説明が更にクリアになったという感じも。

6ページ目と11ページ目にある黒田総裁の説明を読みますとその辺の説明がありますので読むべし。

・期待インフレの上方シフトというメカニズム

『(答) 物価については、昨年4 月に「量的・質的金融緩和」を決定し、その後着実に実行する中で、実際の物価上昇率も徐々に上がってきており、先程申し上げたように、生鮮食品を除くベースで+1.2%、食料・エネルギーを除くベースでも+0.6%になっています。そうした中で、最近の民間の見通しは徐々に上昇しており、2013 年度あるいは2014 年度について、私どもの見通しとかなり近い数字になってきていると理解しています。』

ドヤッ!って所ですね分かります。というか日銀某局あたりから高笑いの声が聞こえてきたように思えるのは幻聴ですかそうですか。

『ただ、2015 年度の見通しについては、依然として私どもの大勢見通しと民間の見通しとにややギャップが残っていると思います。』

で、そのポイントは何かと言いますと「予想物価上昇率の上方シフト」だそうです。

『前にも出た論点ですが、経済成長率については、私どもと民間の見通しにそれほど大きな違いはありません。そういう意味では、需給ギャップがだんだん縮小し、いずれプラスになるという方向については、あまり違いはないと思いますが、予想物価上昇率について、まだ民間の方がやや慎重な見方をしているのかなという気がします。』

つまりフィリップスカーブの上方シフトなりスティープ化が起こるかどうか(恐らくスティープだとサステイナブルでは無いので上方シフトだと思うのだが)という点になるのですが、この辺りに関して従来は割と日銀からの情報発信ではフィリップスカーブがどうのこうのという説明をしていましたが、今回の説明ではフィリップスカーブの上方シフトみたいな話をしないで、以下にありますように「中長期的な期待インフレ率の上昇」という話に絞っているのが味わいがございます。

『ただし、民間の見通しがどういう経済モデルを想定して立てているのかなど分かりませんので何とも申し上げかねますが、おそらく、予想物価上昇率の今後についての考え方が違うのかと思います。』

ということで、予想物価上昇率(まあ要するに期待インフレ率だが)という話をしているのがお洒落なのですが、更にお洒落なのはここにありますように「期待インフレ」とか「インフレ期待」というような単語を使っていない所で、これは足元相変わらず安定推移の10年カレント物価連動国債BEIのネタを持ち出さない伏線であると見ましたがどうですかねえ(ニヤニヤ)。


・期待インフレ率がどのようにして上昇するのか

『以前から申し上げている通り、日本銀行が物価上昇率2%を2年程度の期間を念頭に置いてできるだけ早期に実現する、そのために「量的・質的金融緩和」を導入すると単に言ったからといって、予想物価上昇率が直ちに2%に跳ね上がるとは思っていません。』

師匠の高度な計算式はどうなったのでございましょうか??????

『そういった政策のアナウンスメントに対応してフォワード・ルッキングに上昇する部分もあると思いますが、実際に物価上昇率が上がっていく過程の中で、いわばバックワード・ルッキングに予想物価上昇率が上昇していく要素も、両方あると思います。』

つまり、従来行われたことの無かった「期待インフレ率をデフレ均衡状態から引き上げて新たな均衡にアンカーさせる」という中においては(インフレ期待が「不安定化して」高くなった状態からの安定化という従来型の金融政策での課題と違って)フォワードルッキングな期待形成だけではなく、実際の物価推移に適合的な期待形成が行われないと、デフレ均衡となっていて望ましくない状況で安定化している期待を動かす為に重要なファクターである、とまあそんな説明になっている訳ですな、うんうん。

『私どもは、私どもの大勢見通しが正しいと思っていますし、実際に物価上昇率が上がってくる中で予想物価上昇率も徐々に上がってきています。そうした傾向が続いていく中で、私どもが申し上げているように、見通し期間の後半、具体的には2014 年度の終わり頃から2015 年度にかけて、2%程度に達する可能性が高いとみています。』

どう見てもドヤ顔ですというか民間エコノミストに盛大に喧嘩売ってます本当にカムサハムニダ。


・今後の物価推移のパスとそのコンポーネント

11ページ目の部分である。

『(答)(別の質問部分割愛)1 点目の、「物価安定の目標」に向けて進む道筋です。色々な前提のもとでみると、エネルギー価格などが物価を押し上げていた部分はだんだん減衰していく一方、GDPギャップは少しずつ改善していき、インフレ期待も、少しずつ上がってきており、今後も上がっていくと想定されます。エネルギー価格による押し上げが小さくなるということと、内需を中心に、経済取引全般について需給がタイトになってきて、少しずつ幅広い品目で物価面の改善がみられるということの、両方の面があります。それがちょうど綱引きで、概ね現状程度の1%台前半という水準が、「暫くの間」――これは、半年程度だと思って頂いてよいと思いますが――、続くだろうとみています。』

ということで、ここで総裁が明言していますが、今回の声明文における「暫くの間」というのは「半年程度」という事のようですので、この間コアCPIの上昇ペースが+1.2%近傍で推移して伸びない場合でも「見通し通り」でありますので追加金融緩和は無いですよというメッセージでもあるという事になります。

それは兎も角として、今後半年程度の期間におきましては、徐々に食料エネの前年比上昇要因が剥落する側から、需給ギャップの改善による実力ベースの物価上昇要因が変わっていく、つまり「同じ物価上昇率でもその質が改善される」という図を想定しているという話ですな。

『その後は、前者の部分はなくなりますので、後者の部分だけになってきます。さらに、後者の部分についても、潜在成長率を上回る成長が続くわけですので、当然、GDPギャップがずっと改善していきます。そうした中で、物価上昇率が上がり、インフレ期待も上がっていくという形で、物価が上昇していくとみているわけです。その結果として、ここにあるような見通しができているということです。』

で、その後の物価上昇に関しては需給ギャップの改善に加え、先ほどの質疑応答で説明していたバックワードルッキングによる予想物価上昇率の上方シフトが起こり、それによって実際の物価も予想物価上昇の上昇に伴い、従来のフィリップスカーブで説明できる需給ギャップによる上昇を上回って上昇する(過去のフィリップスカーブを前提にすると2%は相当の改善が必要ですので)という説明になっておりますな。

『ちなみに、政策委員の大勢見通しの表をみて頂いても分かるように、基本的に、昨年10月時点の展望レポートとほとんど変わらないのですが、仔細にみると、消費者物価の上昇率については、例えば足許の2013 年度については幅がだいぶ縮んできていますし、2014 年度、2015 年度についても、幅のうち、下の方が上がってきています。個々の物価見通しはそれぞれの政策委員の方々の見通しですが、その全体を大勢でみれば、中心値は変わっておりませんし、その幅も、少し下の方が上がってきているということでして、そういった見通しを、政策委員会として持っているということだと思います。』

>少し下の方が上がってきているということでして

ドヤ顔キタコレですなあっはっは。


○金融政策運営(というか追加緩和)に関する部分&市場の動きは勝手にやってろ発言部分とか

先ほどの所でもドヤァ!ってテイストの部分が多々ございましたが、さて他にもこんなのがががが。

『(問) 昨年の1 月22 日に日本銀行が2%の「物価安定の目標」を導入してから、本日でちょうど1 年になります。「物価安定の目標」を導入するメリットについて、先程、総裁から、2%という目標を掲げたからといって、すぐに期待物価上昇率は上昇するわけではないというお話もありました。目標を定めたことの効果について、この1 年間の動きをみていてまだ効果は出ていないのか、それとももう手応えを感じつつあるのか、また、人々の期待が目標の設定によってどのくらい変化したか、ということについて、総裁のご見解をお伺いできればと思います。』

『(答) 私どもとしては、もちろん手応えを感じています。先程申し上げた生鮮食品を除くベースで+1.2%、それから食料、エネルギーを除くいわゆるコアコア指数でも+0.6%になっています。物価上昇率は、徐々にですが、明らかに上昇しています。予想物価上昇率も全体としてみると上昇しており、先行きの見通しについては、先程申し上げた通りであり、「量的・質的金融緩和」は効果を発揮していると思います。』

はいはいドヤ顔ドヤ顔。

『ご指摘のように、昨年の1 月には、2%の「物価安定の目標」を決定して、これをできるだけ早期に実現しようということでした。4 月4 日には、これを「2 年程度の期間を念頭に置いて、できるだけ早期に実現する」ために必要にして十分なだけの金融緩和措置を採るということで、「量的・質的金融緩和」を導入しました。2%の「物価安定の目標」も非常に重要ですし、それをいわば「2 年程度の期間を念頭に置いて、できるだけ早期に実現する」という決意のもとに、「量的・質的金融緩和」を導入して、これを毎月着実に実行してきているということも極めて重要な要素であろうと思っています。』

ということで、ドヤ顔の方も宜しいのですが、こちらにありますように「2年」でという方の説明も強調しているのがもう一つのポイントで、必要な措置を投入しましたと改めて説明しているのはつまり相変わらず期待の多い「消費税引上げの落ち込みに対応した予防的追加緩和」への否定をしている訳ですがな。

更に追加緩和に関する直球質問が別の所で。

『(問) 物価は、日銀がみている通り順調に2%に向かっているということですが、市場では日銀の追加緩和期待が根強くあります。その中で、仮にこのまま順調に推移した場合、調整は必要ないことになると思いますが、例えば、今日の決定会合の後などは一旦、株安になったり円高になったりしています。追加緩和に関する思惑があるため、緩和がない場合に市場が荒れ、株安になったり円高になったりすることについて、総裁は懸念を持っていらっしゃいますか。』

これは良い煽り質問(^^)。

『(答) マーケットの状況については常に注視していますが、全体の動きについて何か特別な懸念を持っているかと言われれば、持っていません。』

キターーーーーーーーーーーーーーー(・∀・)ーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!

『その1 番大きな理由は、4 月4 日に「量的・質的金融緩和」を決定し、その後、半期毎の展望レポート、またそれを中間評価することを続けてきていますが、基本的に、物価は想定した道筋を辿ってきているということです。』

まあ財務官やってましたからそうなんでしょうなあとは思いますが、やはり黒田さん本質的には「マーケットが俺様の見立て通りに動かないとはケシカラン」という俺様スタンスであるというのが思いっ切り透けて見える、というかまる見え状態になっているのが実に味わいの深い物を感じます。

#財務官と違って「ケシカランので成敗してやる」と逝かないのが残念ですね!!!!

『当然、物価見通しについて上下双方向のリスクはあり得るわけですが、これまでのところそういうリスクは顕在化していませんし、そういうリスクが顕在化しなければ、現在の政策が続いていくということです。』

もうこれに尽きる訳で、顕在化しなければ動かないという訳ですから、そらまあ見えやすい海外大失速でモロにリセッションとか、金融危機発生とかでも無い限り、消費税増税の反動如きでの予防的反応と言うのは無く、消費税増税の反動がどの位になったのかが明らかになる時期に予想よりも莫大な反動減がキタコレとなった場合じゃないと動きません罠となりますので、どこからどう見ても1-3はおろか4-6での追加緩和も期待する方がオカシイという結論になります罠、今のところの話ですけど。

『「マーケットはマーケットに聞け」というくらいで、マーケットはマーケットで色々動くと思いますが、実体経済の動きと物価の動きを十分注視して、適切な金融政策を運営していくことに尽きると思います。』

これがまた豪快にも程がある発言でして、つまりこれまでの間物価見通しに関しては市場の見立てよりも日銀の見立てが大勝利の行進状態になっていた訳でして、俺様の見方に負け続ける市場の動きなんぞ知るかヴォケ勝手にやってろというドヤ顔大勝利モードになっているのがヒジョーに良く判るお話ではございました。


・・・・・・・ということでして、ドヤ顔大勝利モードは今の所勝っているだけに誠に仰せのとおりですと申し上げるしかないのですが、まあ良く良く見たらこの先の物価上昇メカニズムに関しても「バックワードルッキングによる期待の変化」というヒジョーにフワフワしたものを気合で包んでご提供しているだけの話でありまして、結局の所信じるか信じないかの世界である事は変わらん、というかその要素更に強くなっておりますぞなもしという所です。

さはさりながら、この「信じるかどうか」というのは例えが不適切かも知れませんが一種宗教ちっくなものがありまして、じゃあその宗教ちっくなものを信じるかという話になると、目の前で物価上昇という名の実績(最初奇跡と書こうと思ったが思いとどまって実績に文言変更^^)を示されますと信憑性が高まってしまう所がオソロシスな訳であります。

でまあインフレ期待に関連してはこれまた難しくて、(歳がバレるからあまり申し上げたくないが)物価が年々上昇して毎年のように国鉄の運賃や市電の運賃が上昇していた時代の記憶があるあたくしのような世代と、低インフレデフレ時代しか知らない世代とではこの辺の期待変化についても違うんじゃないのかなあとか思ったりして、中々こう難しいというか奥が深い話ではあると思いますが、それこそ世代別のインフレ期待の変化とかを今以上に大々的にサーベイ取って行くと面白いのかもしれないな(難しいと思うけど)などと思ったりしながら今回の総裁会見テキストやら金融経済月報(は今日間に合わないのでネタにしませんすいませんすいません)を読んだりしたアタクシなのでありました。
 


サーバートラブルでご迷惑をおかけします   2014/01/23(木)08:08:18  
  http://ameblo.jp/fpeye  


お題「市場メモとかプレビュー雑談/ECBは物価警戒も次の利下げで弾が無くなりそう」   2014/01/22(水)08:03:56  
  今日の総裁会見が追加緩和に対して消極的な内容となった場合はどうのこうのと某モーサテの為替コメントの人が説明しているが、そもそも総裁は早期の追加緩和の必要性を一言も言ってないんですけどねえ・・・・・・

しかしまあ本職の何とかストの方の金融政策関連コメントでもウケれば勝ちとばかりにお前それは明らかに変だろというロジックで早期追加緩和をぶち上げたりするのが多いのがアレでして、悪貨が良貨を駆逐してねえかという現象にもなっているのも現実としてあるような気がするのがこれまたトサカに来る訳ですよねえ・・・・・・・

いやまあ今すぐ経済のリスクが顕在化するのだから追加緩和というのなら話は分かるのだがそうじゃなくて単に株高円安になって欲しいし、そういう客が多いからそれに合わせて理屈にもならない理屈を並べるとかアホじゃねえかと思うんですけどね。


○一応市場メモ

・2M入札

[外部リンク] 99円98銭9厘5毛 (募入最高利回り)(0.0638%)
(4)募入最低価格における案分比率 76.7617%
(5)募入平均価格 99円98銭9厘7毛 (募入平均利回り)(0.0626%)

入札前までにGCレートが下がっていてとりあえず短国の短い所の在庫が捌けた感じだったので2Mは普通に堅調かと朝までは思っていたのですが、結局この前の3Mよりは強いですけれども普通に6bp台での落札で足切りの按分も割とあってふーんという結果。

まあ2Mというのは結構需要が振れやすかったりするのですが、この2Mは足が3月25日と期末ギリギリでして、ここの所四半期末になると短国に決算調整ではないかと思われる買いが入りやすく、しかも3月なので本決算ですからその動きは大きいでしょうなと思われます。更に3月の場合は年金要因が無いので偶数月ほど資金余剰じゃない筈ですから、短国買入は12月のような減り方はしないでしょと思われる所でして、そんなこんなでこの短国は償還の時点での再投資リスクが高い(金利がアホほど下がっている可能性がある)物件でもありますので、償還日が宜しくないのと、日銀の短国買入に入らないのがちょっと敬遠されましたかねえという所で。期近の短国が捌けてる感じだったからニーズあるのかなと思ったのですけれども2か月だとちと長いですかね(資金繰り上期末に足を置いておく方が便利という人にはニーズあるんですけど)という所で。


・CP買入

昨日のCP買入結果。

[外部リンク] 9,189 3,991 0.082 0.085 51.6

前回のCP買入は10日のオファーで応札が10380億円だったので若干オファーが減ったのですけれども、落札レートは平均0.086%で足切りが0.079%になっていましたので、平均は前回から下がって足切りは金利上昇という微妙な結果になりましたが、前回のCP買入が年末年始明けで水準感がやや微妙で札が散ったのに対して今回は直近にCP買入があったのでレベル感がつかみやすかったからという程度の話だと思います。

まあしかし何ですな、CP買入自体はここから当面は残高維持という形での買入が続くのですけれども、CP新発については日銀の買入枠が一杯になった銘柄とまだ買入余地のある銘柄との間で思いっ切り(と言っても1bpから2bpという世界だが元のレートが低いので思いっきりである)スプレッドが付くという残念な状況がすっかり定着していまして、政策効果としては日銀買入によるクレジット市場の緊張緩和とかポートフォリオリバランスの促進というよりも、ただの市場の歪みを生み出す介入と化していまして、どうせMBから見たら屁なんだから当初の目的を達成したので短国に振り替えるとかしたらどうでしょうと言いたくなるような露骨な市場の歪みっぷりですけれども、惜しくも各資産の買入残高に関しては声明文で表明しているので急に残高を減らす訳にも行かないのが惜しい所ですな(^^)。

まあ社債買入も似たような面はありますが、あちらは3年の所の金利を下げているので意味がある話でして、CPの場合は企業の短期資金繰りだけの話なので、金融市場におけるストレスが無いのであればCPの買入する意味ないじゃんとは思うのですけど今さら引っ込める訳にはいかないですからねえ・・・・・・・・・・・


○決定会合プレビュー雑談続き

まあこの前大体お話を申し上げた通りですが、今回は普通に政策変更はなく、声明文における経済物価情勢に関する認識については、さくらレポートでも上方修正でしたので現状認識を若干上方修正、先行き見通しを前回と同じという感じにしてくるんじゃないですかね。

でもって物価の所ですが、ついにこの前出てきた11月コアCPIが+1.2%に上昇という部分について更にヒャッハーという表現をするのかが楽しみでありまして、ちなみに前回は『物価面では、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、1%程度となっている。』(12月声明文より)となっていたのですが、威勢よく「1%台に上昇している」とか書いてウヒョー感を出して頂き、大勝利感を見せて頂きたい物であると思うのですが、調子に乗ってやがるとか言われるのもアレですし、大体からして1%台に上昇とか書くと1%割れた時に残念無念になってしまうから惜しくも糊代確保の為に「1%程度」という表現のままになるんでしょうな。

展望レポートはそんなに大きな修正はしてこないと思います。まあ基本的に前回の見通し通りに推移しておりまっせウェーハッハッハという感じじゃないですかね。実際問題として確認したいのは展望レポートの中で基本的見解だとそんなに記述されないと思いますし、まああまりこれまでのレビューを詳しくはしないのが展望レポートの仕様ではあるのですが、「ではここまでどのようなメカニズムで物価が上昇しているのか」という検証部分でありまして、そのコンポーネントというのはそらまあ事後的にしか判らないものではあるのですが、それにしてもある程度のあたりがついていないと今後の物価推移に関する予測もへったくれもないと思うので、実際問題として何でこういう推移になっているのかという点についての見解を知りたい所ではあります。


会見については別に新しい話は出ないどころか、それ見たことかウェーハッハッハという話で、異次元緩和で期待に働きかけてフィリップスカーブをシフトアップさせて気合だ気合だ気合だ2年で達成だという話が繰り返される(なお「2年と言わなくなった」という指摘が時々あって、その理由に関して「自信がなくなったから」という珍解釈をする人が別府温泉地獄巡りの間欠泉の如く飛び出るのでありますが、これは単にスタート時点からの時間が短くなっているので「2年」と言わなくなっているだけの話ですので念の為)だけの話ですな。

ただし、一般論としての追加緩和の可能性はそらまあ普通に下振れ顕在化して見通しの変更が待ったなしとなったら追加緩和を実施するのは当たり前にも程がありますので、それについては質問されたら答えるでしょうし、そういう時に黒田総裁は威勢の良い言い方をするのが仕様でもありますので、追加緩和ネタが好きな情報ベンダーが追加緩和に関する発言を思いっきりリファーして流してくるから海外投資家の皆様におかれましては盛大に早期追加緩和期待を持ったまま走ってくれるでしょとしか申し上げようがございませんな。はいはいワロスワロスという感じですが。


○昨日の続きというか補足を少々

[外部リンク] Interview with Bloomberg
Edited excerpts from an interview with Benoit Coeure, Member of the Executive Board of the ECB, and Bloomberg News, conducted by Paul Gordon, Jana Randow and Jeff Black on 15 January 2014,

読者の方に教えて頂いたのですが、このお方の名前なんですがフランス語発言したのをカタカナに落とすとブノワ・キュレって感じになりそうですな。ニュース記事とかみたら「クーレ」と書いてあるっぽいですけど。

・流動性供給に関しては現状のファシリティで十分じゃネーノという認識

昨日引用した部分の前に実は『On the fixed-rate, full-allotment policy:』ってのがありまして。

『“There is not enough recognition in the market of the power of the fixed-rate full-allotment regime, meaning that the amount of liquidity extension by the central bank, or the size of the balance sheet of the central bank can be X or Y at a point in time, but there is still a lot of flexibility to cope with any liquidity shocks.』

3年LTROじゃなくてもMROとか3か月LTROが固定金利でフルアロットメント方式で実施しているのだから市場の流動性に関するバックストップとして機能しているんですよという認識が市場にちょっと不足してねえかとご不満のようです(昨日ネタにしたように短期金融市場で急にEONIAとかEURLIBORとかが上がるのが遺憾という事ですので)。

『And we’ve seen that working in December. We saw a substitution away from the LTRO and towards the MRO. The power of that instrument is sometimes not appreciated by the market.”』

12月にLTROの返済⇒MROの増加という現象もありましたように、流動性に関してはバックストップとして機能するのだからお前ら急にEONIA上げるなこのヴォケという事のようです。

『“We’ve always had a policy to provide some term liquidity; we have the 3-month LTRO, for instance, which is still there.』

へいへい。

『However, I see a lot of difference between ensuring the stability of the money market, which is part of monetary policy, and helping banks to meet regulatory requirements when it comes to liquidity, which is not the role of monetary policy.”』

なお、金融機関の資本不足で流動性ガーという話に関しては金融政策の範疇じゃないですよねえとの事で、そうなりますとまあ基本的に3か月LTROで充分ですという認識を示しているんだが、鰯の頭も信心というスキームでの長期LTROもあるにはある(特にECBの場合はLTROについて「固定金利」とは言っていますが、実際問題としては「期中のMRO金利の平均」なので利上げしても痛くも痒くも無いし、入れる方としても入れてる間にMRO金利下げられて高いファンディング掴まされてムキーっとなるリスクも無かったりする)のではないかという気もしますがね。


・スレッショルドやトリガーに関して

昨日引用した部分の続きで『On triggers for more action:』という所から。

『“If we have a strong sense that anything impacts the medium-term scenario and moves our medium-term inflation expectation further away from 2 percent, then there would have to be a monetary policy reaction. If it’s a pure short-term development, then there may be targeted instruments, such as ways to provide more liquidity, to cope with specific temporary situations, that doesn’t have to be standard monetary policy. It can be within the universe of non-standard measures.”』

『“It’s our duty to prepare for all possibilities. It’s normal preparation for Governing Council meetings and monetary policy discussion that we go through the scenarios and see what we can do.”』

まあここの理屈も微妙ですけれども、FEDのLSAPとフォワードガイダンスの切り分けの理屈に乗っかった感じでして、非伝統的政策で特定の経済状況に対する対応(つまりFEDのQE3が雇用にフォーカスして実施しましたというTaperingの際に使った屁理屈)の場合にはスレッショルドやトリガーに意味があるが、金利政策を実施している分には中長期的なインフレ期待の動向を考えての実施だし、足元の変化に関してはそれが中長期的なものなのか一時的な物なのかによって対応が異なるので、トリガーのような物を設定するのは如何なものかとまあそういう話をしていますな。

だいぶ理屈としては怪しい気がするのですが、まあそういう事で中々フォワードガイダンスに「量的な指標」が出てくるのはECBとしては難しいという結論になるんでしょうな。


・金融市場のフラグメンテーション

次は『On financial-market fragmentation:』である。

『“Fragmentation in European markets will subside only very gradually. That’s because economic convergence itself is slow.』

『It’s taking place but it takes time for reforms to feed into the economic fabric of each country. And then it takes time for structural changes in the economy to be acknowledged by financial market participants, particularly in terms of credit supply. There’s not much that we can do about that time dimension.”』

ということで、フラグメンテーションの改善は域内各国経済の収斂に時間がかかるのでそらまあ遅れますし、それに関しては各国の経済構造改革が必要な話で金融政策でそれを加速というのは厳しいですなあというところで、これまた「問題が生じたらそれなりの対応はする」けれども、ここから改善を加速させる施策を打ち込むというのは難しそうな雰囲気。


・政府との役割分担とか金融政策ツールとか

次の『On interplay between government reforms and monetary policy:』って所。

『“The priority is for governments to deliver on what they have committed to in terms of growth and structural reforms. We have positive news that the situation is improving in several countries and we have strong commitments to reforms, such as the announcements made last Tuesday by the French president, which I take as an important statement of intent. We also need strong actions to strengthen confidence in the banking sector and complete the whole banking union project.』

各国政府は成長と構造改革が責務で、色々な面で進展がありますよと。

『The role of the ECB is to support these processes. We have a clear treaty mandate to support the policies of the community. The best way to do this is to deliver on our inflation mandate. The ECB will deliver on its mandate. But that’s not a sufficient condition to deliver growth in Europe. It’s a necessary condition but not a sufficient condition.”』

一方でECBはそれをサポートする為に環境を整えるのが重要で、その中で最も重要なのはインフレ目標の達成という話で、それはまあ頑張っておりますが、成長に向けての環境はまだ不足していますってな言い方をしていますので、つまりは緩和的な金融政策をより長期に渡って継続しますよという話に繋がると思います。

『“Coming to monetary policy, we have the scenario of a slowly developing growth, inflation slowly coming back to the 2 percent number over the medium term, but there are risks around this baseline scenario. We would have different answers to different risks. That’s why we need a range of instruments. But it doesn’t serve a purpose if the public discussion of monetary policy starts with the instruments. The instruments are the tail that wags the dog.”』

最後ワロタが、リスクに対応するツールは色々とありましてその状況によって対応します(キリッ)とか言いつつ、つまりお前らツールありきで話をするんじゃねえわヴォケというのは何なんでしょうかね(ニヤニヤ)。


・ちなみに経済見通しのリスクについては日本型デフレへのリスク警戒も

ちょっと先の『On risks to the economic outlook:』から。

『“There are short-term risks related to the liquidity situation and the money-market curve. There are outside risks from the international economic environment. There are also possible endogenous, or local risks. We have to make sure that the ebbs and flows of liquidity in the euro area don’t generate excess volatility of the money-market curve. That’s the normal job of a central bank. That’s what we’re monitoring.』

意外に足元(年末に向けてから)の短期金利上昇について気にしているのがほほーという感じ。

『Then there are long-term risks. They relate to our price stability mandate and to our policy aim of maintaining inflation below but close to the 2 percent number. We want to be sure that price stability will be delivered in the medium term and we want to make sure that inflation expectations in Europe remain anchored. We are very attentive to any sign that inflation expectations in Europe would be de-anchored because that would be following the Japanese path that we don’t want the euro zone to follow.”』

ということで、インフレ期待が低下して日本型の状況になるのはリスクという説明をしていますので、そういう意味ではインフレ目標に対して忠実(当たり前だが)でして、物価の伸び悩みが続くと何かの政策をしないといけませんなという事になるでしょうし、その際に利下げの余地がないのはしんどい所でありますな(開き直ってユーロ安政策取るしかないんじゃネーノと思うが)。

とまあそんな感じで、「物価に関してかなり警戒しているものの、肝心のツールが利下げ一発分しか弾なし状態という誠に遺憾な状況である」というのが透けて見えたんですけどアタクシの見間違いでございますかね。
 


お題「久々に(大汗)ECBネタである」   2014/01/21(火)08:05:06  
  4月に追加緩和をすべきだがこのままバランスシート拡大すると2%達成した時に大変になるので出口戦略の早急な検討が必要などと前後の脈絡が無茶苦茶で意味不明な供述をする人が某モーサテで御託を並べおられまして朝から頭がクラクラするんですけど勘弁して下さい。

話は違いますが移設は予定通り行うけれども選挙結果が気に食わないので振興基金は無かったことになるとはこらまた品の無い話で、別にそういう話をしなきゃ良いのにゲル先生も最近すっかりアレですなあというか選挙結果出た直後にこの発言とかゲル先生沸点が低すぎるわ。

[外部リンク] #橋下さんのコメントが珍しくまともでビックリ

○ECBネタを少々

・そもそもドラギ会見をネタにしていなかったので(超大汗)

まあ何だ、年初急に1週間働いたらこの前の3連休ですっかり死亡して英文を読むような頭が働かなかったのが全ての原因ですとかそういうグータラな言い訳は不要ですかそうですか。

[外部リンク] 『Based on our regular economic and monetary analyses, we decided to keep the key ECB interest rates unchanged. Incoming information and analysis have continued to confirm our previous assessment. Underlying price pressures in the euro area are expected to remain subdued over the medium term. In keeping with this picture, monetary and credit dynamics remain subdued. At the same time, inflation expectations for the euro area over the medium to long term are firmly anchored in line with our aim of maintaining inflation rates below, but close to, 2%.』(今回)

『Based on our regular economic and monetary analyses, we decided to keep the key ECB interest rates unchanged. Incoming information and analysis have confirmed our assessment and monetary policy decisions of last month. Underlying price pressures in the euro area are expected to remain subdued over the medium term. In keeping with this picture, monetary and credit dynamics remain subdued. At the same time, inflation expectations for the euro area over the medium to long term continue to be firmly anchored in line with our aim of maintaining inflation rates below, but close to, 2%.』(前回)

最初が決定事項に関してと全体的な経済物価状況に関する話でして、見れば分かりますが経済物価情勢に関する現状判断は「前回会合以降の動きは概ね想定通りに推移」となっていて、物価に関してはインフレ期待がアンカーされていますというお話。

『Such a constellation continues to suggest that we may experience a prolonged period of low inflation, to be followed by a gradual upward movement towards inflation rates below, but close to, 2% later on.』(今回)

『Such a constellation suggests that we may experience a prolonged period of low inflation, to be followed by a gradual upward movement towards inflation rates below, but close to, 2% later on.』(前回)

でまあこれまた前回と同様ですが、今後の物価見通しとしては長い期間の低インフレの後に2%の目標に向けて緩やかな上昇の動きとなるでしょうというのもまあ前回と同じっすな。

『Against this background, the Governing Council strongly emphasises that it will maintain an accommodative stance of monetary policy for as long as necessary, which will assist the gradual economic recovery in the euro area. Accordingly, we firmly reiterate our forward guidance that we continue to expect the key ECB interest rates to remain at present or lower levels for an extended period of time. 』(今回)

『Our monetary policy stance will remain accommodative for as long as necessary, and will thereby continue to assist the gradual economic recovery in the euro area. In this context, the Governing Council confirmed its forward guidance that it continues to expect the key ECB interest rates to remain at present or lower levels for an extended period of time.』(前回)

ここの部分がフォワードガイダンス文言の主な部分になる筈なのですが、いやまあ確かにフォワードガイダンスの質的強化と言っているのでそうですという話なのですが、それにしても単に「低金利を長期間継続します」っていうのを「低金利をすんごーーーーく長期間継続します(キリッ)」と言い換えただけのような気がするんだが、もうちょっと何とかならんのかねこのフォワードガイダンス。

『As previously stated, this expectation is based on an overall subdued outlook for inflation extending into the medium term, given the broad-based weakness of the economy and subdued monetary dynamics. With regard to money market conditions and their potential impact on our monetary policy stance, we are monitoring developments closely and are ready to consider all available instruments. Overall, we remain determined to maintain the high degree of monetary accommodation and to take further decisive action if required.』(今回)

『This expectation continues to be based on an overall subdued outlook for inflation extending into the medium term, given the broad-based weakness of the economy and subdued monetary dynamics. With regard to money market conditions and their potential impact on our monetary policy stance, we are monitoring developments closely and are ready to consider all available instruments.』(前回)

この想定の背景としては〜という説明の部分でも今回は「we remain determined to maintain the high degree of monetary accommodation」というのを加えて強調しているからフォワードガイダンスの質的強化ってのも何ですかねえという所で、だったら決定事項の所に何か書けよと思うのですが、決定事項のリリースはいつもの通りでございますので・・・・・・・

[外部リンク] today’s meeting the Governing Council of the ECB decided that the interest rate on the main refinancing operations and the interest rates on the marginal lending facility and the deposit facility will remain unchanged at 0.25%, 0.75% and 0.00% respectively.』

まあ結局の所「では何らかの数値的な縛りや、先々の金融政策のコミットメントは出来るのか」という設問に対してはECB全体では中々コンセンサスが取れないのか、それとも政策当局としてのDNAとして先々の政策コミットメントを行うのは好ましくないというのが引き続き強いのかというのは良くワカランチ会長な部分はありますが(後者の方かも)、まあいずれにせよ「ドラギの発言マジック」で何とか引っ張って行くしかないという所でしょうかねえ。

もちろん利下げの余地はまだありますけれども、実務上の事を考えたらあと1回しか(0.25→0.10)玉は残っていないと思うので、極力引っ張りそうな気がするんですよね。いやその後に量的緩和みたいな形で玉を打てば無問題というコンセンサスができているならホイホイと下げてくる可能性は高いと思いますけれども、その辺のコンセンサスができているのかどうかが微妙ですからねえ・・・・・・・・・・・・・


・中々味わいのあるインタビューがECBから

[外部リンク] Interview with Bloomberg
Edited excerpts from an interview with Benoit Coeure, Member of the Executive Board of the ECB,
and Bloomberg News, conducted by Paul Gordon, Jana Randow and Jeff Black on 15 January 2014,

ちなみに上記URL見れば分かりますが、実際の名前のスペルはちと違いますのでご確認ください(テキストに落とす時に文字コードの関係で認識されませんので、汗)。で、この何と読んだら正しいのか良く判らない(アホですいません)ECB理事の説明が中々味わいがあるので少々引用。

『On money-market conditions:』っていう最初の所から。

『“It’s not new that we’ve been worried by possible upward shifts in our money-market curve, in particular caused by external shocks. U.S. tapering is one of them, but there could be others that could make the money-market curve both higher and steeper. It’s all a matter of judgment and measure, not black and white. But at some point such developments could interfere with our monetary-policy stance, generally, and with our forward guidance, more specifically. So we want to make sure that monetary conditions, including money-market rates in the euro area, remain appropriate to the situation. Our recovery is lagging the recovery in the U.S. That’s a fact and that warrants different monetary conditions.”』

どうも短期市場の金利が上昇したり、イールドカーブがスティープするのはケシカランようでして、だからこそフォワードガイダンスを導入しとるんじゃ早まって市場金利上げるんじゃねえよと仰せになっておられますな。んでもって欧州の景気は米国とは違って回復が鈍いのだから金利が上がらくて然るべきですとか思いっきり米国の金利上昇こっち来るなという発言になっているのがワロタです。

まあそう考えますと通貨について当然直接的な言及は避けていますが、通貨高でデフレ圧力が高まるのも困るので対米国での金利が低くて当然という話をしながらユーロも上がられても困るんですけどという認識を言外に示しているんじゃないかと思ったのですがどうでしょうかね。

『“What we’ve seen around the end of 2013 was positive. The market was able to absorb a significant drain of liquidity due to year-end factors which we knew would be temporary. It has been managed and addressed by market participants in a very smooth way. We are now close to money-market conditions that were prevailing before the year end. It shows that the money market can be resilient to temporary factors.”』

というのはどういう事かと申しますと・・・・・・・・・

『“At the end of December, we had very tight liquidity and elevated Eonia and Euribor rates; that’s something we wouldn’t like to see as a permanent situation. But the issue was addressed by banks drawing more on our main refinancing operation, the MRO. This can serve as an illustration of the usefulness of fixed-rate, full-allotment as a way to provide a liquidity backstop to the market. 』

昨年の年末に掛けてEONIAとかEURIBORとかが上昇した件に関して言及していて、これに関しては「長期的な状況になるのはケシカラン」という説明をしていましてニヤニヤという所ですが、この金利上昇に関しては金融機関が長期LTROなどで積み上げた超過準備を縮小する過程で起きている事で、それ自体は現在のフルアロットメント固定金利の資金供給オペが市場のバックストップとして機能している事を示していると指摘しています。

『I would take it also as evidence that markets shouldn’t focus too much on the decreasing size of the balance sheet of the ECB, as they sometimes do. As long as we have fixed-rate, full-allotment, that is, at least until July 2015, we will be there to provide the liquidity. That’s an important backstop for the market and that worked effectively at the end of last year.”』

また、ECBのバランスシートが縮小(しているのは長期LTROなどの返済が進んで超過準備が縮小されているからですが)している件に対して市場が大きなフォーカスをすべきではないという説明をしておりまして、バランスシートで勝負しているどこかの中銀涙目ルンバという気はしますが、まあ馬耳東風ですかそうですか。


でまあ以下色々な論点についてのコメントがあって中々味わいが深いのですけれども、とりあえず具体策の世界で流動性供給と利下げとフォワードガイダンスについての部分をば。

『On possible further liquidity operations:』

『“It’s our duty to make sure that the money market is well functioning, especially in terms of possible liquidity bottle necks and volatility of short term rates. And we have a duty to ensure that the level of money market rates remains appropriate to the situation of the economy. This is something that we monitor.”』

市場を機能させるのが重要という話で市場を壊して回っているどこかの中銀涙目という気もしますが、まあそれよりもECBの場合は流動性がボトルネックにならないようにという話なのでちょっと意味が違いますな。

『“If the question is, what happens when the 3-year LTRO is eventually paid back in January 2015, it’s an open question whether the standard liquidity facility that we have -- 1-week MRO, 3-Month LTRO -- will be enough to roll over that liquidity, or whether we need something more. That’s something that we’ll decide in the course of 2014.”』

『“It will depend on how the money market behaves. It may be the case that the standing facilities are enough to ensure an appropriate level of liquidity; if this is not the case, then we would act. There’s no question.”』

ということで、基本的には現在行われているフルアロットメントのMROと3か月LTROがあれば流動性供給に問題は無いと思うが、それでは不足の場合は行動を起こす、という話になっていますが、まあこの感じだと物価が弱いから3年LTROを実施というような話にはならんような希ガス。(やるなら金融機関がどうのこうのとか周縁国ソブリンがどうのこうのの信用緩和が必要な時でしょと思う)


『On conditional liquidity operations:』から。

『“It has been done in other jurisdictions, but they are very different from us -- so I wouldn’t draw direct lessons from what has been done, say, in the U.K. for us, because the market is so different. The nature of the monetary policy transmission issues that we are facing here are very different from the U.K. To take an obvious example, the mortgage market is not quite as important here as it is in the U.K.”』

ここはへーと思ったのですが、どうも英国のFLSみたいなのを突っ込むかというとそういう話にはならないようですな。

『“For such operations to be useful, you have to make the case that the primary obstacle that banks are facing when they lend to the real economy is lack of access to liquidity. But in the euro area there are many other issues that they face, starting with credit risk. In other words, you have to make the case that monetary policy can provide a significant contribution to something that might primarily be a case of excessive risk, or lack of capital, either in the banking system or in the corporate sector, or both.”』

つまり英国のように流動性不足がネックだった訳ではなく、欧州では金融機関の資本不足やこれまでの過剰リスクの削減などが課題になっている方が問題なので、英国と同様の話では無いという説明で、まあつまり欧州域内の流動性供給に関しては現在は問題ないという認識でもいるという事ですな、まあさっきからそういう話をしていますが。

『On a further cut to the main refinancing rate:』から。

『“The MRO rate is at 25 basis points. There is room to cut it if needed, which is consistent with our forward guidance that rates will remain at their current level or lower.”』

利下げ余地があるのはその通りだが。

『“From a purely operational point of view I don’t see a binding limit to where we can go if need be, and we’ve been clear that the deposit facility can go negative. It is probably possible for a fraction of the money market to trade at negative rates, but probably not the whole of the market as it stands today.”』

まあここに関してはウソコケと思うのですけれども、そうは言いましてもまあ政策当局として「利下げしたら次はありません」とは言えませんからこうなるんでしょうが、逆に言えばゼロ金利制約後に何らかのバランスシート政策で緩和を追加するという件についてコンセンサスが得られていないという事なのかなあと思うのですがどうでしょ。


『On forward guidance:』から。

『“We would certainly be ready and willing to strengthen the forward guidance in the sense that we are absolutely clear that further downside risks to the current scenario would be taken into account. And we are absolutely clear, looking through short-term developments, that we are serious about our inflation objective and that it’s a symmetric objective. We have been clear on that and we would be very happy to be even clearer if needed.”』

つまりフォワードガイダンスの強化にあたってはインフレ目標に関する注目(というか達成意欲というか)を更に強調しましたという事のようですな。でまあもっと強化しますよという話なのですが、じゃあどう強化するのかという件に関して実はこの後にコメントあって、更に詳しい話が項目別にあるのだが時間がががががががなので暇な方は上記URL先から続きを読んでくらはいなお多分明日のネタにします。

『“If the question is: Is it useful to add numbers or triggers or thresholds to our forward guidance? My personal view is that we don’t know enough about the functioning and the structural change the euro zone is going through to put numbers on our reaction function. We are in a period of structural change. We don’t know much about future trends in productivity, the functioning of labor markets and the degree of price rigidities in the euro area. A number of countries are undergoing very serious structural changes, for the best. That warrants certain cautiousness when it comes to numbers and to mapping a certain state of the economy into a monetary policy stance. That is my personal view but that must be the prevailing view in the governing council, else we would have numbers.”』

どうもこのアタクシが読めない名前の(汗)理事先生におかれましては、スレッショルドとかトリガーみたいな数値をフォワードガイダンスに入れる件については、その数値を設定するのが難しい、なぜならば現在ユーロ圏は構造調整が必要でそれが進展している段階であり、そういう意味からすると経済の均衡点がどこにあるのかという件について知見が必ずしも得られている訳ではなく、そういう中で政策運営に経済指標の数値的な閾値のようなものを作るのは如何なものか、ああでもそれはワシの個人的意見じゃけえのうという事のようでして、どうもフォワードガイダンスに関しては何時まで経っても「強化する」という内容が「ずーーーっと」が「物凄くずーーーーーーーっと」とか「(キリッ)」が「(キリッ)(キリッ)(キリッ)」になるとかそういう類の物になりそうな悪寒がだいぶするので、そうなりますとゼロ金利制約に引っかかると相当の手詰まりになりそうな悪寒・・・・・・・




○一応短期メモ

・固定金利オペは減額ロールとな

昨日は4月17日エンドで固定オペ実施

[外部リンク] 1,100 2014年1月22日
国債買入(残存期間5年超10年以下) 4,000 2014年1月22日
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2014年1月22日 2014年4月17日

結果
[外部リンク] 6,410 1,112 0.006 0.006 59.7
国債買入(残存期間5年超10年以下) 13,874 4,005 -0.010 -0.008 1.1
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(1月22日スタート分) 1,661 1,661

大幅札割れちゃあ大幅札割れですが、もともとこのオペの期落ち分が1853億円しか無かったので、この程度と言えばまあそうでしょうなという感じです。でまあ先日来申し上げておりますように4月に入ると去年の1年オペの期日がバカスカ来るので、この時にオペを入れた人からすると4月に足の来る資金供給オペに入れると只でなくさえ多い固定金利オペの期落ちが更に増えることになりますので、資金繰りや担保繰りの平準化という観点からも応札しにくいかもしれませんなという所で。

あとまあ先週木曜位まで短国の期近が売りを受けたらしく重くなっていたのが最終投資家にめでたく嵌ってだいぶ解消されたみたいなのが効いてるのかどうか知らんけどGCレートも低下したのもあるかも知れんけど。
 


お題「月曜に付き雑談でだいたいMPMプレビュー世間話である」   2014/01/20(月)08:06:07  
  名護市長選挙結構な差がついてますが投票日直前にゲルが行って振興資金がどうのこうのとか言ったの逆効果だったんじゃネーノと思うのだがどうなんでしょうかねえ。

[外部リンク] 22時14分

○決定会合プレビュー雑談

はやいもんでもう展望レポートの中間レビューの季節がやってまいりましたが・・・・・・・

先日の支店長会議での総裁のお告げを目先の金融政策に関する観点から解釈すると多分こうなると思うのだががが。
[外部リンク] 『(2)物価面をみると、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、上昇品目の拡がりを伴いながらプラス幅を拡大しており、1%程度となっている。先行きは、当面、プラス幅を拡大するとみられる。』

『(3)わが国の金融システムは、全体として安定性を維持している。そうしたもとで、金融環境は、緩和した状態にある。』

この辺は基本的に金融政策決定会合の声明文にある話ではあるのですが、これを普通に説明するという事は、普通に現状の政策を継続するだけという事で、追加緩和は無いですねわかります。

『(4)「量的・質的金融緩和」は、所期の効果を着実に発揮しており、日本経済は2%の「物価安定の目標」の実現に向けた道筋を順調にたどっている。日本銀行は、2%の「物価安定の目標」の実現を目指し、これを安定的に持続するために必要な時点まで、「量的・質的金融緩和」を継続する。このような金融政策運営は、実体経済や金融市場における前向きな動きを後押しするとともに、予想物価上昇率を上昇させ、日本経済を、15年近く続いたデフレからの脱却に導くものと考えている。』

でまあこの「所期の効果を着実に発揮しており」という部分は金融政策決定会合の声明文には出ていない文言になりますが、この部分がもう鼻息フンガーという所でありまして、「2年で2%目標達成に必要な施策は全て投入済み」の政策が「所期の効果を着実に発揮」という状況である中で4月の消費税への影響に対してプリエンティブに政策対応とか説明する方におかれましては、日本語の理解能力が著しく低いと思われますので、まずは共通一次の現国の過去問を30年分ほど使って勉強をされた方が良いのではないかと存じます。


・・・・・・・・・・・・でまあそういう事で最近はさすがに1-3で追加緩和という話が思いっきり大真面目に出てくるという展開ではなくなっているとは思いますが、そらまあ何か全然想定していない災厄的事態が起きれば別ですけれども、そうじゃなければどうなるかと想像するとまあこうなるでしょという話ですけどね。

まず1-3って物価に関してはどうも上昇ペースが鈍化するという見通しが妥当なようですが、とりあえず2年で2%の期限まではもう暫くありますし、そこまでが順調にも程がある展開ですからして物価面で問題が出るとは思えず。景気に関しては増税前の駆け込みがまだ続くでしょうからそもそも論としてそんなに景気は落ちないでしょう。でまあ現在の金融政策運営に関しては「フォワードルッキングで小出し」というのはしてこないとなっておりますので、足元がシナリオ通りに展開されている中では追加策は出てこないと見るのが妥当。

でもって4-6ですけれども、消費税増税の影響がどうなるかさっぱり判らないのですが、どうせその部分が経済指標として反映してくるのはその後ですから知らんがなという状況。一方で物価に関してですけれども、一応日銀は「消費税増税分がフルに転嫁された場合にCPIに2%の押し上げ効果」という置きにしているのですが、そもそも消費税分がCPIに何ぼ転嫁されましたかというのは相当後になってみないと実際の所は計測できない話でありまして、実はこの部分には鉛筆舐め舐め要素を入れる事が可能な訳ですよね。

つまりですな、そもそも物価に関しては4月以降になると消費税の影響でぐちゃぐちゃになってしまって正確な数値が見えなくなってしまうというので、いざとなったら都合の良い解釈が可能になるというオサレな話がありまして、サーベイとか使いながらやっぱり消費税の転嫁が2%もありませんですねえテペヘロとか言って大勝利宣言を出すというのも極端に言えばアリエールな話ですし、そもそもその次の消費税増税がどうのこうのというのがあると、今回の流れからすると更にコストプッシュ分の価格転嫁とか進みそうなイメージがありますので表面上のCPI数値って普通に堅調推移して、更に大勝利宣言が近くなるという可能性も無きにしも非ずなんじゃネーノという気はするんですよね。

つーことでまあ4月以降って物価に関してはそんなに大コケはしなさそうで、問題はまあ景気の方がどうなりますかねという所になるかと存じます。ただまあ消費税10%増税判断が年内にという事になっている以上、財政当局におかれましては増税決定に向けて色々と吹かして来るとゆーのがこれまた容易に想像できるわけでございまして、そういう中でそんなに景気が大コケするんでしょうかねえと思う訳で、そうなりますと7-9以降に現在の政策フレームをどうのこうのという話ってどうなるんですかねえという気が段々してきているのでありました。


あと、別の角度から申し上げますと、そもそも追加緩和がどうのこうのと言われましても、ではその追加のメニューは何かあるんですかいなという話でありまして、MB270兆円が出来るのかどうかも怪しいという中(銀行業態が意図的にバンバン超過準備積んで行けば何とかなると思いますけど、ここから自然体となるとしんどいと思う)で、追加でMBの量を稼ぐような物は無いと考えるのが妥当だと思います。まあ株式市場方面ではETF拡大とか期待しているらしいですが、ETFで10兆とか数字が作れるのであれば話としてあるかもしれませんが、市場規模からして精々1兆とかの数字で、それは短期オペの誤差程度の数字になるのでこれまた普通に考えてあり得ません。なおJPX400のETFを買うべきとかいう夢想の話もあるらしいですが、そういうのは市場がちゃんと出来てからのご相談です罠。

大体からして元々がMB年間60兆〜70兆円だの長期国債年間50兆円だのというようなデカイ数字をぶち上げてQQEローンチしたのですから、それなりに数字のインパクトがあるような事をしないと追加緩和でございと言って出してきて却って「足りない」とか言われるリスクがあると思いますので、下手に小出し感のあるものって出せないですが、じゃあ物理的に何か出せるのかというと技術的な限界は見えているので、実際問題として「追加緩和期待」とか言われましても、そもそも論として無い袖は振れない状態でもあると思うのですよね〜。


なお、このまえどこぞのレポートで拝見したのですが、何でも一部では「2015年末の資産買入想定額」を出すという追加緩和策という見解もあるらしく(ちなみにあたくしが拝読したレポートはその説を紹介した上で「そんなのあり得ん」という解説をしているので内容は普通にちゃんとしていました、為念)、ナンジャソラという所ではあるのですが、「2年で2%達成」と言っているのですから2015年に入った時点では2%達成だぜウェーハッハッハという状態の筈でして、2015年末の資産買入額に関してそのまま今の買入がプロラタで拡大されるという数字を出すのはそもそも「2年で」の方に対する放棄と見なされませんかね(ちなみに件のレポートもそういう説明ね)という話。

いやまあ2年で行かなかった場合はオープンエンドで実行とか言っておりますので、コミットでも何でも無くて単なるご参考ですがなと言って2015年末はこうなるというのを出そうと思えば出せない事は無いでしょうけれども、コミュニケーション上は混乱しますし、目標行ったからさっきの無しという話をすると更にややこしい事になると思うのでまあやらない方が吉のような気はします。


それから、貸出支援オペに関してはまあ普通に今のままで1年延長とかするんでしょうなあと思います。なお前も書きましたが、当初金利での固定金利の貸出は最大3年(それを延長すると4年だけど延長の時はその時の金利になる)になりますので、本当に大勝利宣言待ったなしという状況になったら3年0.1%固定金利の貸出が急にお宝ヒャッハーになって札が入りまくるという展開になるんでしょうなあという事で。



○これは残念というか何というか(中原伸之さんのインタビュー)

[外部リンク] (2)
更新日時: 2014/01/17 15:39 JST

『1月17日(ブルームバーグ):中原伸之元日本銀行審議委員は日銀には追加金融緩和の余地があり、為替相場は年内に1ドル=115円程度へ下落する可能性があるとの見方を示した。中原氏は16日のブルームバーグとのインタビューで、日銀は4月の消費税率引き上げによる国内景気への影響などを見極めた上で、「必要があれば追加緩和をすると思う。量的・質的金融緩和を強化し、マネタリーベースを300兆円程度へ拡大する余地はある」と述べた。』(上記URLより)

>マネタリーベースを300兆円程度へ拡大する余地はある
>マネタリーベースを300兆円程度へ拡大する余地はある
>マネタリーベースを300兆円程度へ拡大する余地はある

ほほう。

[外部リンク] 04月 5日 08:42 JST

『[東京 5日 ロイター] 元日銀審議委員の中原伸之氏は4日、ロイターのインタビューに応じ、日銀が打ち出したマネタリーベース(資金供給量)を2年で倍増させる量的緩和について、あまりに急激・巨額な金融緩和であり、「急激な円安や長期金利上昇などが起きないか私も心配」と懸念を示した。中原氏は2001年の量的緩和導入の先導役だった。』(上記URLより)

えーっとですね、まあ昨年4月時点ではMBの拡大が大きすぎるから弊害という話をしていて、それはそれで従来の木久扇師匠なども仰せの高度な計算式に則った話でこれは正論とかネタにした訳なのですけれども、ところでおじいちゃん高度な計算式の方はどこに逝ってしまわれたのでしょうか説明をお願い申し上げたいという所なのですが、もしかして去年仰せになられたことはすっかり忘れて無かった事にしているのでしょうかはいはい満州満州というところで。

ま、そういう意味では来月6日に賑々しく行われる師匠の金融経済懇談会(記者会見付き)でもその辺の高度な計算式に関する質問をして頂きたい訳で、高度な計算式によりますと当座預金80兆円程度、つまりMBで180兆円程度の水準で物価2%達成であって、金融政策のタイムラグと物価の遅行性を考えた場合、MB270兆円拡大なんかすると物価が上昇しすぎるんじゃ無かったでしたっけどうなんでしょうかという質問は(これを見ている物好きな記者さんがいたら)質問して頂きたいとか思ったのですけれども、どうせ想定問答は用意されていますかそうですか(--:

という話は兎も角としまして、さっきの方のURLで「MB300兆円程度に拡大する余地」という話をしていますが、まあその数字自体どうせ根拠ない(市場を見てたら270兆円でも本当に大丈夫かという状況なので)のですけれども、そもそも既に260〜270兆円の実施というのはコミットされている中で、たかだか30〜40兆円拡大というのを出した場合に「小出し感」にならないかねと思うのですけどね。まあいいですけど。


○一応オペのメモ

金曜のオペオファー
[外部リンク] 25,000 2014年1月21日

もしかしたら3兆という説も一部であったみたいですが(足元が重いのでこの際やってみる説)、まあさすがに月内にあまりコロコロといじってしまうのもイクナイという話になったか前回に続いて2.5兆円のオファー。

[外部リンク] 67,428 25,010 -0.002 -0.001 87.7

前回よりは応札減っています(前回は7兆1499億円)し、レートの方も1糸強平均の2糸強足切りというのは前回と同じでして、按分が56.4%から87.7%に上がっていまして、入札大会の後でのオペで、しかも足元で超短い所がちょっと重かったりした(とは言え残存1か月以内というのはそれはそれで国内銀行系以外の最終投資家に一定のニーズがあるのでレートが調整されれば売れるし時間を掛ければ基本的に捌ける)という中ではそこそこの落札結果でしたなという所です。

なお、今週金曜にまたまた短国買入があると思われますが、ここで2兆円にするのか2.5兆円を継続するのかは正直どっちなのか良くワカランチ会長です。ただまあ手前であまり調子に乗って買入拡大しても3Mとかが入ってしまうと将来の買入オペに向けて無駄な期落ちを作ってしまうだけなので必要以上に無駄玉は打たないと思いますけどにゃ。

#月曜なので雑談大会でありました(汗)
 


お題「さくらレポートその他」   2014/01/17(金)08:05:31  
  来週からは1月下旬とか時間が経つのが相変わらず早すぎるんですけどorzorz

○各種市場関連メモ

・3M入札とか

[外部リンク] 99円98銭3厘5毛(募入最高利回り)(0.0661%)
(4)募入最低価格における案分比率 8.8687%
(5)募入平均価格 99円98銭4厘1毛(募入平均利回り)(0.0637%)

既発(つーか期近)が若干重めだったということもあって足切りが6bp台後半に突っ込むという結果になりましたけれども、まあそもそものニーズが無い訳では無いので金利が上がればそれなりに買いとかそういう展開でしょという所。んでもって今日は短国買入がたぶん2.5兆円でオファーされますので、どの位在庫が捌けるのかという所ですか。


・固定金利オペ

昨日のオペ結果(固定金利オペ分だけ)
[外部リンク] 3,000 3,000

オペは4月14日エンドで行われましたが、折り返しの元のオペが4700億円位だったので、減額は減額になっていますが、まあそこそこ札が入った感じですな。つーのも4月に入ると去年実施された1年物シグナルオペのエンドがバカスカ来るので、この時期ってオペの期落ちが結構バカスカある状況になっていて、そこに敢えてさらにオペの期落ちを入れると期日分散的な意味でどうなのよとゆーことでそんなにニーズねえのかなとか思っておりましたもんで。ただ1年オペの期落ちが沢山ある人と、直近の3か月固定オペでの落札している人が必ずしも被っているかも微妙なのですがね。


・業態別当座預金残高

[外部リンク] 何か知らんですけど最近この手のデータをZIPで公表するようになったのは何でですねんという気はだいぶする所でして、そらまあ表計算ソフトに落とせるので計算したりするのには便利なのですけれども、PCの環境に依存しないで読めるPDF形式で出すのが廃止というのも如何なものかとゆー気がするんですけど。

#なお自分のPC用に表計算ソフトを買う破目になったから悪態をついている訳ではありません(^^)

つーことで表計算ソフトに落として眺めた訳ですが、12月積み期間は国債大量償還要因があったということで、国内商業銀行とかその他準備預金適用先の超過準備が拡大している一方で、信託銀行とか外国銀行とかの超過準備が減っているのと、その他当座預金取引先の中での証券の当座預金残高も減っているという結果になっております。

まあ順当な結果っぽい(なお12月は年金定時払いもあるので基本的に国内商業銀行の所には資金が増えやすいと思う)はあるのですが、証券の当座預金残高って案外増えないもんですなあとか思いながら上記URL先から落としてきたデータを見るのでありました。



○さくらレポート

概要
[外部リンク] ということで今回のさくらレポートですが、またまた上方修正攻撃で全地域で「回復」という表現になっておりますが、出来上がりの判断を見ますと・・・・・・・・・(なお基本的に以下の部分は概要の方から引用しています)

『北海道 緩やかに回復している
東北 回復している
北陸 緩やかに回復しつつある
関東甲信越 緩やかに回復している
東海 回復している
近畿 緩やかに回復している
中国 緩やかに回復している
四国 緩やかに回復している
九州 緩やかに回復している』

ということで、「回復している」という言い切り方になっているのは東北と東海だけで、他は「緩やかに」とかついていまして、北陸の場合は「つつある」まで入っている(ところで北陸ってここもとずーっと一番弱めの判断なのですが何故北陸なのでしょうか)ので、まだ上方修正の糊代がありますね!!!!!!

なお、「回復」の次は「拡大」という表現になる筈ですが、基本的に拡大と来ると普通は金融政策的には超緩和しているなら正常化局面へという話になるので(ただしQQEは物価に思いっきりフォーカスしているので必ずしもリンクしないのかも知れませんが)どうなるんですかね。

『各地の景気情勢をみると、国内需要が堅調に推移し、生産が緩やかに増加している中で、雇用・所得環境も改善していることを背景に、「回復している」、「緩やかに回復している」等の報告があった。前回(13年10月)と比較すると、4地域(東北、関東甲信越、近畿、九州・沖縄)で景気の改善度合いに関する判断に変化はないとしているほか、5地域(北海道、北陸、東海、中国、四国)からは雇用・所得環境に支えられた個人消費の改善等から判断を引き上げる報告があった。』

総括判断に関しましては前々回が8地域(東北以外全部)、前回が9地域(つまり全部)で上方修正して、今回は5地域で上方修正となっていますが、まあ今回に関しては「全地域が回復という認識になった」という方が意味合いとしては大きいんでしょうかね。


・各需要項目に関して

『公共投資は、東北、九州・沖縄から、「大幅に増加している」等、6地域(北海道、北陸、関東甲信越、近畿、中国、四国)から、「増加している」、「増加傾向を維持している」との報告があった。また、東海からは、「高めの水準で推移している」との報告があった。』

前回もそうですが公共投資の即効性たるや「こうかはばつぐんだ」って奴ですな。

『設備投資は、4地域(北海道、東北、関東甲信越、東海)から、「増加している」等、4地域(近畿、中国、四国、九州・沖縄)から、「持ち直している」、「持ち直しの動きが広がっている」等の報告があった。また、北陸からは「底堅く推移している」との報告があった。この間、企業の業況感については、多くの地域から、「改善している」、「広がりを伴いつつ改善を続けている」等の報告があった。』

設備投資に関してはまあ増加とか持ち直しとかの表現ですけどこちらはあまり威勢良い改善という訳でもないですのう。

『個人消費は、雇用・所得環境が改善していること等を背景に、北海道から、「緩やかに回復している」、5地域(北陸、東海、近畿、四国、九州・沖縄)から、「緩やかに持ち直している」、「持ち直している」等の報告があったほか、関東甲信越から、「底堅さを増しており、都心部では強めの動きとなっている」との報告があった。また、東北、中国から、「底堅く推移している」との報告があった。』

こちらに関しても引き続きで雇用所得環境の改善で個人消費が確りの推移という話ですな。

『住宅投資は、消費税率引き上げ前の駆け込み需要等もあって、8地域(東北、北陸、関東甲信越、東海、近畿、中国、四国、九州・沖縄)から、「増加している」等の報告があった。一方、北海道からは、「持ち直しの動きが鈍化している」との報告があった。』

駆け込み需要キタコレという所で、北海道以外は総じて強くなっています。しかし駆け込み需要来るんでしたらこの際10%への増税も普通に予定通り実施すれば駆け込み需要が更に爆裂ですよとかくだらない事を考えてしまうアタクシですが、駆け込み需要ってそれドリンク剤飲んでるのと似たような「未来から力を前借りする」スキームですかそうですか。

『生産(鉱工業生産)は、国内需要が堅調に推移しているほか、海外需要も緩やかに持ち直していることを背景に、5地域(北海道、北陸、関東甲信越、近畿、中国)から、「緩やかに増加している」等の報告があったほか、東北、四国から、「持ち直している」等の報告があった。また、東海からは、「高めの水準で推移している」との報告があった。この間、九州・沖縄からは、「緩やかな増加の動きに一服感がみられる」との報告があった。』

ほう一服感ですかそうですか。

『雇用・所得動向は、多くの地域から、「改善している」等の報告があった。』

今回は地域の視点の方でも出てきますが、これがすっきり表現型になっているのがほほーという所で。

『雇用情勢については、多くの地域から、「労働需給は改善している」等の報告があった。雇用者所得は、九州・沖縄から、「概ね横ばい圏内となっている」との報告があった一方、5地域(北海道、関東甲信越、東海、近畿、四国)から、所定外給与や賞与の増加等を背景に、「改善の動きがみられている」、「持ち直しの動きがみられている」等の報告があった。』

こちらも微妙に地域によっては上方修正という所ですな。


・ちなみに消費の部分

『大型小売店販売額をみると、百貨店は、多くの地域から、高額品の販売が堅調となっているなど、「持ち直しの動きが続いている」、「堅調に推移している」等の報告があった。スーパーは、複数の地域から、「概ね下げ止まっている」、「持ち直しの動きがみられている」等の報告があった。』

『乗用車販売は、新型車投入効果や消費税率引き上げ前の駆け込み需要等を背景に、多くの地域から、「増加している」等の報告があった。』

『家電販売は、節電機能に優れた白物家電が堅調であること等を背景に、多くの地域から、「持ち直しつつある」、「底堅い動きとなっている」等の報告があった。』

『旅行関連需要は、多くの地域から、「持ち直している」、「堅調に推移している」等の報告があった。この間、複数の地域で、外国人観光客が増加しているとの報告があった。』

前半の3つは何か駆け込み需要キタコレという所でして、最後の旅行の所は資産効果と円安効果ですかそうですかという感じの話ですな。


でまあ全体的には前回出た時に「これはまた強いですなあ」という感じでしたが、今回はそらまあ上方修正と横ばいがほぼ半々ですから当然ちゃあ当然ですが、前回出てきたこの要旨部分のいやー来てますなあこれはという印象ほどのキタコレ感は無いですねと思いましたがどうでしょうかね。


・地域の視点で雇用所得情勢の話キタコレですな

毎回その時のテーマでのお題が出てくる『II. 地域の視点』なのですが、前回のさくらレポートでは『各地域における最近の消費行動の特徴と企業の販売・価格面での対応』というのがお題になっていて、今回は『各地域における最近の雇用・賃金動向 ――人手不足感が強まるもとでの企業の対応――』となっておりまして、もうこちらはキタコレ感ががががが。

後半の方から。

『こうした労働需給を反映して、業種や企業規模、地域を越えた人材獲得競争が激化しているほか、様々な雇用ミスマッチも顕在化しており、一部の企業からは必要な人員を確保できないといった声が聞かれるなど、企業の人手不足感が強まっている。特に、賃金や就労条件でミスマッチの大きな業種・職種や、知名度・待遇面で大企業に見劣りする中小企業などでは、人材確保が困難化しており、時間外労働や休日出勤等で凌いでいるとの声が強まっている。また、建設、医療・福祉、小売、製造業等で必要な人材を確保できず、工期の遅延や事業の縮小、新規出店計画の見直し、受注・生産の制限等を余儀なくされるなど、人手不足が事業活動のボトルネックになる事例がみられ始めており、特に東日本大震災の被災地等では顕著となっている。』

『こうした状況下、人手不足感の強い業種を中心に、求職者の実情に合わせて採用要件を緩和・弾力化する動きや、未経験者の資格取得支援などを前提とした育成型採用に転換する動きが広がっている。このほか、非正規労働者の正社員化により現有戦力を一層活用する動きや、就労条件の多様化により従業員の定着促進を図る動きも進みつつある。また、女性、高齢者、外国人の活用を積極化・多様化する動きが広がっている。すなわち、女性については、女性のニーズを意識した営業・研究開発分野などでの活用、管理職への登用が進みつつある。高齢者に関しては、技能継承を企図して定年後も継続雇用する動きが広範化していることに加え、雇用期間の再々延長や退職後の復職雇用を図るなど、労働力としてなお依存せざるを得ない状況もうかがわれる。外国人についても、製造業の増産要員に加え、インバウンド観光対応や海外事業強化などを企図して、戦略的に外国人留学生や現地採用者を活用する動きが広がっている。この間、公的機関や民間企業等では、雇用ミスマッチの改善に向けて、求職者に対する支援の一層の充実を進めている。』

ということで人手不足となという話ですがさて賃金はと言いますと・・・・・・・・

『賃金動向をみると、正社員の定例給与を改定して賃金を引き上げる動きは、現時点では一部にとどまっている。』

まあそうでしょうなあ。

『もっとも、時間外給与については、製造業の生産回復や非製造業の人手不足を補うために増加しているほか、冬季賞与についても、企業業績の改善に伴い増額する動きが地域・業種を問わず広がっている。また、非正規労働者の時給については、建設労働者やシステムエンジニア、小売、宿泊・飲食サービスのパート・アルバイト、製造業の期間従業員等で、労働需給の引き締まりや最低賃金の改定等を背景に上昇しているとの指摘が聞かれている。この間、直接的な給与支給だけでなく、福利厚生の拡充・復活により処遇を改善する動きもみられている。』

所定内給与が上がって頂きたい物でありまする(ポジショントークではありません^^)。


先行き見通しに関しては・・・・・・・・

『先行きの雇用についてみると、経営合理化を進めている製造業や消費増税後の反動減の影響を懸念する企業の一部では採用抑制姿勢をみせているものの、新規出店要員の確保や団塊世代の退職者補充、技能継承の必要もあって、採用を積極化する企業が増加していることから、当面は労働需給の改善傾向が続くとの見方が多い。』

『賃金の引き上げについては、景気回復の持続性や他社の動向を見極めたい、あるいは固定費の増加は回避したいなどとする声が多い一方で、従業員の士気向上や人材確保等を目的に、何らかの形での対応を前向きに検討する動きも広がりつつある。』

頭数は足りないけど払う物は増やしたくないですかそうですかという状況で、もう一息ですな。


なお、要旨の方からチマチマ引用しましたが、特にこの「地域の視点」の所は(今回に限らず)本文の方を見ると非常に面白いというか興味深いので本文の方をご鑑賞してくらはい。


○いつの間にかこんなコーナーが出来ていました

うっかりしていたのですがどうも先週末だか今週の頭からこんなのが。

[外部リンク] 現場発の業務紹介記事を掲載しています。

ということで2つのコーナーがありまして・・・・・・・・・

フォーカスBOJ(Bank of Japan)
広報誌「にちぎん」に掲載している現場発の業務紹介の記事を掲載しています。
[外部リンク] 時事通信社「MAIN」に連載されている日本銀行の各課長のインタビュー記事を掲載しています。
[外部リンク]
 


サーバートラブルでご迷惑をおかけします    2014/01/16(木)08:06:22  
  http://ameblo.jp/fpeye  


サーバートラブルでご迷惑をおかけします   2014/01/15(水)08:06:14  
  http://ameblo.jp/fpeye  


お題「謎のネットワーク障害(ただいまは復活)でとりあえず格闘の後メモだけ」   2014/01/14(火)08:14:22  
  ええどうもすいません今朝は朝っぱらからちょっと宅内LANに障害が発生してPCに弱いもんで修復にアホウのように時間がかかり(超単純な原因だったのですけれども発見に小一時間以上掛かったぞな)ネタメモだけ箇条書きしておきますどうもすいませんすいませんすいません。

#なお連休は年末休みの反動でヘロヘロの生けるしかばねモードで死に寝していたので先週の分のまとめもしていませんorzorz


○ということで書き物のメモ

・市場雑談:6M入札は順調、オペ金利に注目です。明日の1年TBオペをあまり強くしたくないので多分レートは押さえられると思いますがどうでしょうかねえ。

・FRB関連:Taperingのペースでああだこうだというのは判ったが議事要旨を見ると見解がバラバラになっているのは把握しましたし、今回のTaperingの決定の背景が「経済の先行きに割と自信」というのがあって、最後のダメ押しは財政協議の一応の決着だったっぽいのは把握できました

・しかし雇用統計の結果は謎ですな、なぞ。

ミニッツネタは明日にでも(どうもすいません)
 


お題「市場雑談メモ/生活意識アンケート/白井審議委員講演より」   2014/01/10(金)08:00:55  
  師匠キタコレ!
[外部リンク] 金融経済懇談会に出席
2014/1/9 14:24

『日銀は9日、岩田規久男副総裁が2月6日に宮崎市に出張すると発表した。現地で開く金融経済懇談会に出席してあいさつ。終了後に記者会見する。〔日経QUICKニュース(NQN)〕』(上記URLより)

ということで満を持して師匠登場ですが、CPIが順調に推移して「想定通りの展開です」って言える状況での金懇で良かったですね(棒読み)という所ではありますが、まあこの時期まで温存しておいて絶好のタイミングをいやまあどうでもいいです。

でも70兆から80兆円で2%達成という高度な計算式についての質問をする人はいると思いますけどね!!!!!!


○市場雑談メモ

・3MTB入札

[外部リンク] 99円98銭4厘5毛(募入最高利回り)(0.0628%)
(4)募入最低価格における案分比率 60.3963%
(5)募入平均価格 99円98銭4厘9毛(募入平均利回り)(0.0612%)

ということで前回よりもレートが上昇となった訳ですが、一昨日の短国買入の応札が割と多かった事とか、足元でGCレートが高くなっていて、背景にオペに入らない短い債券に何か知らんけど売りでも出たのか重そうになっていて業者の在庫がしんどそうという事で金利が上昇したようですが、まあどうせ来週買入2発ありますし、今日と来週の6Mと1年TBとかは期間が長いのでニーズあるでしょというのもあり、まあ別にズルズルとゆーことにもならんでしょ、よー知らんけど。

・物国入札

入札前のバイバック
[外部リンク] 3. 買入決定額 額面金額で300億円
4. 買入最大価格較差 +20銭
5. 買入最大価格較差に係る案分比率   95.0000%
6. 買入平均価格較差 ▲20銭1厘


入札結果
[外部リンク] 6.応募額 8,604億円
7.募入決定額 2,995億円
8.発行価格(募入最低価格)105円90銭
9.募入最高利回り ▲0.482%
10.募入最低価格における案分比率 6.5934%

第業鷁然雰覯
[外部リンク] 6. 募入決定額 35億円
7. 発行価格 105円90銭 (▲0.482%)

入札後のバイバック
[外部リンク] 2. 買入決定額 額面金額で244億円
3. 買入価格較差(注) ▲20銭1厘

落札結果はBEIが110台後半水準で若干事前予想よりも強めとかその程度の話ではございますなという所ですが、今回ほほーと思ったのは入札後の方のバイバックの額が少なかったことと、第業鷁然米札がイマイチちゃんだったこと。前回の入札では入札後のバイバックが2022億円あったのですが、今回は244億円しかなくて、これはつまり「入替ニーズでの入札では無い人」の札がかなり多くなっていたという事でして、つまりは新規に物価連動国債市場に突っ込んで来た人が増えているというイイハナシダナーな話。

なお、第業鷁然覆倭芦438億円ありましたが今回35億円というのはつまりニーズがあるからということで入札突っ込みやがったなということでして、こちらには微苦笑を禁じ得ませんという所ではあるのですが、まあ新規の人が結構入っているということですから宜しいんじゃないですかねえ。

つーことで、前回は1213億円のネット発行でしたが、今回は2995+35-300-244=2486億円となりまして、ネット発行額も増えておりますということでまあ全般的に良好な入札ということでよろしいんじゃないですかねえ。


○生活意識アンケート

[外部リンク] 本文2ページ(本文ページとPDFファイルのページは一致しています)から。

『景況感のうち、現在(1年前対比)については、「悪くなった」との回答が増加したことから、景況感D.I.は悪化した。先行き(1年後)については、「悪くなる」との回答が増加したことから、景況感D.I.は悪化した。なお、現在の景気水準については、「悪い」と「どちらかと言えば、悪い」との回答の合計が減少し、約4割となった。』

まずのっけからワケワカランチ会長な結果になっているのですが、1年前対比の景況感が前回対比悪化したというのが増えているってのがだいぶ違和感あるのですが、更にアレなのは本文3ページにあります『(図表3)金利水準についての見方〔Q5〕』でして、今回『金利が低すぎる』の回答が増えている所でございます。景況感悪化が増えてるなら金利が低すぎるの回答減るもんじゃネーノという所(実は9月調査でも景況感が前回対比悪化しているのですが、金利の回答は低すぎるが減っていました)でして。


・収入と支出の話

本文5ページから。

『収入の増減については、実績(1年前対比)は、「減った」との回答が増加し、「変わらない」との回答が減少した。先行き(1年後)は、「減る」との回答が増加し、「変わらない」との回答が減少した。一方、支出の増減については、実績(1年前対比)は、「減った」との回答が増加し、「変わらない」との回答が減少した。先行き(1年後)は、「増やす」との回答が増加し、「変えない」との回答が減少した。』

収入減っているのに先行きの支出増やすとはどういう事ですねん?????ということでここも何か良くワカランチ会長。


・物価の話

本文6ページから。注記割愛。

『現在の物価に対する実感(1年前対比)は、『上がった』、『下がった』との回答が減少し、「ほとんど変わらない」との回答が増加した。また、1年前に比べ、物価は何%程度変化したかについて、具体的な数値による回答を求めたところ、平均値は+4.2%(前回:+4.0%)、中央値は+3.0%(前回:+2.5%)となった。』

同様に本文7ページから。

『1年後の物価については、『上がる』との回答が減少し、「ほとんど変わらない」、『下がる』との回答が増加した。また、1年後の物価は現在と比べ何%程度変化すると思うかについて、具体的な数値による回答を求めたところ、平均値は+4.9%(前回:+4.9%)、中央値は+3.0%(前回:+3.0%)となった。』

短期見通しにおける物価上昇という見込みは増えているものの、数値的に見た場合には変わらないと。

本文8ページから。

『5年後の物価については、『上がる』、『下がる』との回答が増加し、「ほとんど変わらない」との回答が減少した。また、これから5年間で物価は現在と比べ毎年、平均何%程度変化すると思うかについて、具体的な数値による回答を求めたところ、平均値は+3.9%(前回:+4.1%)、中央値は+2.5%(前回:+2.0%)となった。』

中長期見通しですが、上がると下がるが増えて、平均値は下がり中央値が上がるとか中々ややこしい結果になっておりますが、まあ要するに中央値上がっているから物価見通しは上昇していますよねという話ですね。


・デフレはイクナイという宣伝効果が出ているようにも見えるがそもそもサンプルがアレ

本文9ページから。

『1年前と比べて物価が『上がった』と答えた人(6割台後半)に、その感想を聞くと、約8割の人が「どちらかと言えば、困ったことだ」と回答した。一方、1年前に比べて物価が『下がった』と答えた人(約3%)に、その感想を聞くと、3割台半ばの人が「どちらかと言えば、好ましいことだ」と回答し、3割台前半の人が「どちらかと言えば、困ったことだ」と回答した。』

ということで、物価下落に関して「困ったことだ」という回答が増えているのは結構な話なのでしょうけれども、そもそも論として1年前と比べて物価が下がったという回答をするのがイミフにも程が有るというかお前はどういう日常消費をしているのかと小一時間問い詰めたい所ではあるので、サンプルがちょっとねえという感じではあります。


・これはワロタ

本文12ページの『1-6. 日本銀行に関する認知度、信頼度等』から。

『日本銀行の2つの目的(「物価の安定」、「金融システムの安定」)のうち、「物価の安定」を目的としていることについては、「知っている」との回答が3割台半ばとなった(図表15(1))。』

『日本銀行が、消費者物価の前年比上昇率2%の「物価安定の目標」を掲げていること、および量・質ともに次元の違う金融緩和(「量的・質的金融緩和」)を行っていることについては、それぞれ「知っている」との回答は約3割となった(図表15(2)(3))。』

『日本銀行が、「金融システムの安定」を図ることを目的としていることについては、「知っている」との回答が3割台後半となった(図表16(1))。』

と、記述だけ見てると面白くないのですが、この図表、特に本文13ページの図表15(2)、(3)を見ると前回対比で何故か知らんが物価目標に対する認知度が低下しているという訳のわからん結果になっておりまして、何かこれサンプルバイアスが変な出方してるんじゃネーノとさすがに思ってしまうのでありました。


なお、もう一つワロタのは本文22ページの『((3)日本銀行を信頼していない理由(2つまでの複数回答)〔Q23-c〕』の結果でありまして、日本銀行を信頼しない理由のトップが『中立の立場で政策が行われていると思わないから』という風になったのが昨年6月調査(この項目は半年ごとの質問なのでその前は一昨年の12月調査になります)だったのですが、この項目の回答がますます拡大しておりまして、そらまあプライムミニスターさんが「私の金融緩和」とか言い出しちゃうくらいですからそうなります罠と思いながらも、ここを見るとサンプルに変なバイアスの出方をしているにしてもここの部分はきっちりと回答が出ているという大変に心の温まる結果となっております。


・ちょっと気になった所

[外部リンク] 今回の27ページ、前回の15ページにアンケートの標本がありますけれども、もともとこのアンケートはサンプルの中で60歳代の回答が人口対比多目に出ているのですが、今回の結果って前回に比べても60歳代の回答が多いのが影響しているのかもしれないなあとか思ったんですけどどうっすかねえ。

ということで鑑賞会でした。


○白井審議委員講演がクソ長い件について

[外部リンク] シンガポール通貨庁における講演(1月7日)及びユーラシア・ビジネス経済学会における
基調講演(1月9日)の邦訳(於、シンガポール)

講演本文が何と22ページもありまして、一応読んでみたものの、「どこどこの国ではこういう事が起きまして、それにこのように対処しているのが新しいチャレンジです」みたいなこれまでの事象が延々と述べられているだけでして、それに対して何か白井さんの独自見解でもあるのかというとこれがまたろくすっぽ無い、という実にこう残念な講演でこのテキスト読むのに費やした時間は何だったのかという物件ですので連休中の読書としてはあまり推奨致しかねます。

・・・・・・・で終わりにするのも何ですので、一応ヘッドラインになっていた部分の辺り(というかこの部分しかヘッドラインになっていなかった気がするんだが)の『中央銀行が直面する課題(4):日本銀行の2%物価安定目標の達成に向けたチャレンジ』という小見出し部分の所を一応引用してみましょう。

『一般的に、インフレーション・ターゲティング採用国では、物価安定目標を達成するための期間として2年程度を想定しています。このため、日本銀行も2%の物価安定目標を2年程度の期間を念頭に置いて、できるだけ早期に実現すると表明しています。私自身も、経済が持続的に成長し、企業・家計に大きな負担とならない形で2%を2年程度で早く実現できるのであれば、それに越したことはないと思っています。しかし、消費者による実質所得の急速な減少への懸念や企業による自社販売価格の引き上げにおける慎重な行動を考慮しますと、現時点では金融緩和の効果が十分出尽くすにはある程度の時間がかかる可能性があるとみています。このため、2%程度の達成期間については現段階では不確実性が高いと考えています。』

だったら追加緩和するなり達成の期限に関する提案をするというのはどうでしょうか。

『重要な点は、日本銀行は一時的に2%を実現すればよいと考えているのではなく、持続的な成長を伴いながら「2%の安定的な実現」を目指して金融緩和を実施しているということです。無理して一時的に2%を達成して、その後持続できなくなるような状況は回避しなくてはなりません。』

ふむ。

『これに関連して、日本銀行の経済・物価の基本シナリオが大きく下振れると判断される場合には、日本銀行の信認を損なわないためにも、躊躇することなく追加緩和をすべきと考えています。その際、家計・企業の負担が過度に重くなるとみられる場合には、2年程度よりもやや緩やかなペースでの2%実現を目指した緩和が望ましいと判断されることもありうるとみています。いずれにしましても、家計・企業の経済行動やその見通しに注目しています。』

ということでヘッドラインになっていたのはこの部分なのですが、しかし「追加緩和しろ」という話をしている側から2%達成期限を延ばすのであれば、今のオープンエンドの枠組みをそのまま生かせば良いだけのような気がするんですが(なお枠組み自体は物理的な買入の限界が来てオープンエンド継続は多分無理なのですけど^^)。

つーかですね、何かとりあえず「追加緩和」というサービスフレーズを言いたかっただけちゃうんかいと小一時間問い詰めたくなる訳でして、大体からして2年で達成するのが経済にストレスなのであれば現状の異次元緩和のペースを下げて期間を長くした方が合理的行動だろと思う訳で、今のスキームってとにかく2年で達成させる為に異次元緩和を実施しているという流れなんですからして、その場合は追加緩和と違ってスキーム変更だろと思いますが。

でまあ2年で達成させる為に追加緩和をというのでしたらまあ判らんでも無いのですが、じゃあ具体的に何をするのかという案はあるのかねと思う次第でして、大体からしてここからMB70兆円増やすのですらアップアップになりそうなのに、何をどう追加緩和するんだよと思うのですが、肝心の異次元金融政策の波及効果の話がろくすっぽ無いので何の示唆も無いのが残念無念。


なお、この続きにはこのような記載があります。

『また、もう一点指摘しておきたいことは、日本銀行が掲げる2%の物価安定目標の重要性について、広く一般国民からの理解が得られなければ、インフレ率を高めようとする日本銀行の量的・質的金融緩和が実を結ぶことは難しいということです。このため、そうした理解促進を図るコミュニケーション政策が重要になります。』

キタコレ。

『一般国民の多くは、過去15年間に経験した緩やかなデフレが決して良い経済状況ではなかったことを認識していても、インフレ率を高めることについては、生活費の上昇に直結するので納得しにくいのではないかと思います。とくに本年4月には消費税率の引上げが予定されており、金融緩和による物価上昇効果と合わせて一時的にインフレ率は2%を超える可能性があります。従いまして、「何故2%の達成が重要なのか、2%を安定的に実現した経済とはどのようなものか」等の一般国民の方々が抱くであろう素朴な疑問や懸念に答えるような、分かり易い言葉による説明を通じて、日本銀行の政策への理解と共感を広く浸透させていく努力が重要だと考えています。』

ほほう。

『この点、日本銀行は最近、ホームページのトップページに、「2%の『物価安定の目標』と『量的・質的金融緩和』」という項目を新規開設し、関連情報へのアクセスの向上を図る等、分かりやすさを高める工夫を行っています。』

あれって単に足元物価が順調に推移しているから調子に乗って掲載した気合いやまあどうでもいいです。

『しかし、日本銀行の政策に対する更なる理解を深めて頂くためには、コミュニケーション政策面における追加的な工夫の余地があろうかと思いますので、私自身、引き続き一層の改善が進むよう取り組んでいきたいと思っています。』

つまりまた展望レポートの記述とかの訳の分からん所で訳の分からんオモシロ提案が行われるので、展望レポートの行われる金融政策決定会合の終了時間が無駄に遅くなるんですねわかりますorzorzorz


#ECBネタは時間の関係で来週でございまするすいませんすいません
 

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