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お題「マイナス金利キタコレ(ただし末初GC)/岩田副総裁講演をあまり鑑賞しないが鑑賞」   2014/03/31(月)08:10:39  
  モーサテで新年度相場展望株式編と来たら予想通り金融緩和クレクレなのだが、追加緩和は判ったがじゃあお前は現実問題として何をどう追加緩和をするとどういう波及効果があって緩和が実施されるのか説明して見ろやゴルァとと申しますか、結局結論が「黒田追加緩和をきっかけに追加政策相場で株価上昇期待」ってそれ浅ましく「俺の所に補助金寄越せ」と言ってるのと五十歩百歩にも程があるんですが。

○マイナス金利キタ!!

東京レポレート
[外部リンク] 10,000 2014年4月1日
国債買入(残存期間1年超3年以下) 2,500 2014年4月1日
国債買入(残存期間3年超5年以下) 2,500 2014年4月1日
国債買入(残存期間10年超) 1,700 2014年4月1日
国債補完供給(国債売現先)・即日(注3) 2,000 2014年3月28日 2014年3月31日

短国買入ですが、何も前日に末初レポレートがクソ低下しているの分かっているんだから約定ベースで末を超えるまで待てないのかねとか思ったりするのですが、まあご案内の通り4月はシグナルオペの足がバカスカ来る訳で、このオペを仮に1年でロールしてくれればそこそこ札が入りそうな気はする(先般の貸出増加支援オペでも1年物が結構入っていたようですので1年だったらニーズが一応あるんじゃねえかと)のですが、まあ平常運転で3か月でロールすると残高ガタ落ちしそうというのが4月にはございます。

でまあそういう背景があるのは念頭にあるので、実際問題としては金曜は短国買入を引き続き2兆円突っ込んで来るという予想もあって、1兆円のオファーというのはもう日銀がそもそも市場に配慮とかしてる場合じゃないというような感じでオペレーションの実施のやりくりに追われる中で一応市場に気を使ったという評価が(その界隈では)一般的とゆー所でしょうか。

オペ結果
[外部リンク] 28,734 10,001 0.002 0.005 61.3
国債買入(残存期間1年超3年以下) 12,689 2,500 0.008 0.008
国債買入(残存期間3年超5年以下) 11,702 2,504 -0.003 -0.003 55.0
国債買入(残存期間10年超) 6,461 1,702 -0.006 -0.005 40.2
国債補完供給(国債売現先)・即日(注4) 263 263 -0.400 -0.400

一応前日引け対比では甘になって良かったですね(棒)という所ですが、応札が2.8兆円しかなくて、2兆でオファーしてたら(さすがにその辺は市場状況ヒアリングしてるでしょうからまあ無かったと思うが)夢(悪夢)の出来上がりマイナスとかあったでこれという所でしゅかねえっつー事で。いやはや何とも。

なお、日本相互証券さんの引値を見ますと2年カレント近辺から手前に掛けてとか短国とかの水準見ると微妙に引けが金利上昇の巻となっておりまして、受渡ベースで期末の残高確保したからもうイラネという気のだいぶ早い方が早速叩き売ったのではないかと思われる風情はあるのですけれども、引き続き1日〜2日のGCレポとか短国現先レートとかあばばばばーな状況は継続しているようでして、玉無芳一状態が続いております次第な上に日銀が短国を1兆円お吸い上げになっておられますからもうねという所で、短国レートの方がろくすっぽアガランチ会長になっておられる訳で、短国レートが下がったままの状態が継続→有担保コールやら無担保コールの金利に低下圧力が掛かる→他の金利も波及して下がる→短国レートが更に低下圧力、というあばばばばーな循環が継続致しまして、MB積み上げのオペレーションが技術上困難になってきやがりますなあという話にもなろうかと想定しておる所です。

つーかですな、末初の玉が極端に無くなってマイナスレートになるとか、そらまあ金利は下がっているかも知れないけど、世の中には程度という物がございまして、ここまで金利が低下してしまいますと市場取引が極端に低調というかストレスが掛かっている状態(マイナス金利では取引が出来ない人もいます)になりますし、そもそも収益的に厳しい中で更に飯の種が無くなりますと市場参加者が戦線維持できなくて退出して更に市場機能が低下する(今に始まった事では無いだろうという夢も希望も無いツッコミをしないように)とか、最早何の為に金融緩和政策を実施しているのかワケワカランぞなもし(MB積み上げると実質金利が低下して投資や消費が活発化するらしいのですが)という状況ですな、ナムナムナム。


○そういえば金曜のちょっとした訂正である

昨日は日銀企画局の中の人謹製(ただし日銀の公式見解を示すものではありません)という大変に味わいのある家計のインフレ期待に関する分析レポートの鑑賞会(単に合いの手入れながら読んでいただけではないかというツッコミは却下)を行いましたが、その中でちょっと訂正を(過去ログは取消線入れて訂正済みです)。

えーっとですな、金曜に鑑賞をした際にこんな事を申し上げた訳ですけどね。

(以下金曜の駄文再掲、下の『』内は日銀レビューシリーズ「家計のインフレ予想の多様性とその変化」(2014年3月から)

『2013 年9 月調査と12 月調査には、「物価安定の目標」──消費者物価の前年比上昇率で2 %── の認知度に関する問いが設けられている。この設問の回答をもとに認知度別の予想分布を算出したところ、5 年予想の分布は、「物価安定の目標」を認識している家計の方が、2%を中心に鋭く尖った形状となっている(図表8)。一方、同目標を見聞きしたことのない家計は、予想分布の山が低く、その分、両裾が相対的に厚い。』

そういう質問を前に入れたら回答が誘(内務省検閲)。(ここまで金曜の駄文ね)


直近の生活意識アンケートですが
[外部リンク] 景況感等
1-2. 暮らし向き、消費意識
1-3. 物価に対する実感
1-4. 先行きの地価動向
1-5. 日本経済の成長力
1-6. 日本銀行に関する認知度、信頼度等
1-7. 銀行振込に関する認知度等』

となっておりまして、一応順序としては物価に対する実感という所で5年先のインフレ予想を回答してもらうという建て付けになっているので「そういう質問を前に入れたら」という「前に入れたら」部分は間違いでございますので謹んで取消させて頂きますが回答が内務省検閲な件についてはやはり同じアンケートでそういう質問しててインフレ予想をヒアリングするってのはうーむという感じはするんですけどね。


○遅ればせながらどうでも良いとは言え置物師匠の高座より

すいません先週月曜の講演でしたわw

[外部リンク] 国際東アジア研究センターにおける講演 ――

・まあ端的に言えば「深みがまるでありません罠」としか・・・・・・・・・

講演本文が12ページあって正直申し上げてプレゼン資料の紙芝居が除く表紙で18ページもあるという代物なのですけれども、まあ何というか深みというものがまるで感じられないという物件でありまして、例えば巨大な緩和政策によって問題が発生しませんかという件に関してはこのような話をしています、って大体再掲ですけどね。

インフレ目標政策を説明した中での『(ハイパーインフレの防止)』という所から。

『日本銀行の政策に対する懸念として、「いざ金融緩和を止めようと思っても、金融市場や政府からの圧力がかかるため、なかなか止められないのではないか。そうすると、結局ハイパーインフレになってしまうのではないか」という懸念の声が聞かれますが、この点についても、インフレ目標政策を採用していることが有効に働きます。』

『なぜなら、インフレ目標政策というのは、将来のインフレ率についての具体的な数値目標を掲げて、それを上回るインフレにもデフレにもしないことを約束する仕組みだからです。』

リジットな運営してねえだろとかそういうレベルのツッコミもする気が起きん。

『日本ではデフレからの脱却の手段として議論されることの多いインフレ目標政策ですが、もともとは1980年代のニュージーランドなど、高インフレに悩んでいた国々によって採用された政策です。』

高インフレを抑えるのは引き締めを強烈にすれば良いのですが、問題はデフレ均衡のような場合にどうするのかという話で、紐の押し引き論とかの話じゃねえのと思うのですが。

『仮にこの先、景気が過熱して2%の物価安定目標を大きく上回るような状況が予想される場合には、インフレ目標政策の枠組みに沿った、適切な対応をとるということも、日本銀行はすでにお約束しているとご理解下さい。』

『日本銀行は、日本銀行法で定められた理念に基づき、今後とも、政府との十分な意思疎通を図りつつも、自らの判断と責任において、金融政策運営を行っていくことを強調しておきたいと思います。(図表5)。』


とまあそんな話をしている訳ですが、ここで先日NYのジャパンソサエティで講演をした佐藤審議委員の講演テキストの邦訳版([外部リンク] 『一方、悲観的にみれば、名目金利水準が不連続に変化することで財政の硬直化が一段と進んだり、金融システムに影響が及ぶ可能性もある。皮肉なことだが、政府債務の大きさ故に、デフレ脱却に成功することが望ましくない波及効果をもたらすかもしれない。』

『とりわけ金融システムに深刻な悪影響が及ぶような極端な場合には、中央銀行がいくら物価安定に強くコミットしていても、金融システムの安定と物価安定のいずれかの選択に追い込まれる可能性がある。このように、財政の持続可能性への懸念等から中央銀行が物価安定に専念できなくなると、「マネタリストのある不快な算術」2として知られる状況に陥るかもしれない。』

『こうした悲観シナリオを顕在化させてはならない。日本銀行としては、金利環境の変化の可能性を念頭に置き、ストレス時の金融システムの頑健性をチェックするとともに、金融機関に対してはリスク管理の強化や収益力向上の取組みを普段から促してきているところである』(この部分は佐藤審議委員の3月19日NYでの講演の邦訳から引用)

一応置物師匠の方が一般ピープル向けの講演会(らしい)で、佐藤さんの講演が白川さんの「偽りの夜明け」講演のような講演会ですので、その点は割り引いて考えたとしましても、一方の説明があまりにも能天気にも程があるとしか申し上げようが無いのは残念というかとにかく「深みの無い底の浅い話」としか申し上げようがございませんという所です。


・予想実質金利の話をするのは良いのだが中身がねえ

でまあ話を終わりにしても良い(正直話がそんな感じで薄っぺらくてツッコミすらする気が起きない)という置物クオリティ抜群の講演なのですが、折角だから『(2)予想実質金利への働きかけ』という所に突っ込みを入れてみようと思う。

『(2)予想実質金利への働きかけ』から。

『こうした二つの柱からなる「量的・質的金融緩和」が実体経済に影響を及ぼしていく波及経路の最初の重要なポイントが、「予想実質金利を引き下げる」という効果です。少しややこしい話になりますが、しばらく我慢してお付き合い下さい(図表7)。』

いや全然ややこしくなくてペラッペラの話ですから大丈夫ですよ!!!

『予想実質金利とは、皆さんが金融市場や銀行の店頭などで実際に目にする名目金利から、皆さんの予想する将来のインフレ率を差し引いた数値にあたります。』

ほうほう。

『名目金利が「見た目の数字」、いわば客観的な金利であるのに対し、予想実質金利は、人々がそれぞれの物価見通しに基づいて主観的に予想する金利ですから、予想する主体によって様々な金利が存在することになります。』

はあそうですか。

『借り手の側に立って考えると、一定の名目金利でお金を借りたときに、「物価の変化を考慮すると、実質的な借入れコストはいくらになるか」ということについての、借り手の主観的な予想ということになります。したがって、ある経済主体の予想実質金利が低ければ低いほど、その経済主体は借入れの実質的なコストを低く予想しているということです。』

えーっとですね、普通借入をすると設備でも在庫でも良いのですが何らかの投資を実施すると思うのですけれども、その場合って「期待される名目収益率」の方が重要だと思いますがねえ。設備にしても在庫にしても陳腐化する訳でして、年間2%上昇するからって1年間置いてて名目で2%上がったよやったねパパ明日はホームランだってんな話あるかよヴォケという所で、そらまあデフレよりはインフレの方が(名目金利が同じなら)金利の実質的な負担が軽減されるけど、何かこの師匠って投資行動に関して金融資産への投資みたいなノリでしか物事考えてないんじゃないのという説明ですなあという所で。


・Q&Aコーナーのようなものがあったんですかね&原稿ではドレッシングが出来ますが・・・・・・・・という雑談

ロイターから
[外部リンク] UPDATE 2-物価目標2%は2年ぴったりで達成と言ってない、やる気示すのが主眼=岩田日銀副総裁
2014年 03月 24日 17:01 JST

まあ先週の月曜は置物講演に関連するベンダーのニュースで腹筋が崩壊された方が多かったかと存じまして、師匠ネタを期待する声(?)も頂いた訳ですが、まあ上述のようにそもそもツッコミを入れる気力も起きないスッカスカ講演テキストだった訳ですが、頭隠して何とやらという諺にもありますように、どうもQ&Aコーナーでもあったのか色々と講演テキストでは出ないボロがボロボロと出ているようで何より。

もう最初から腹筋が崩壊するのですがね。

『[北九州市(福岡県) 24日 ロイター] - 日銀の岩田規久男副総裁は24日、北九州市内で講演し、日銀が他の中央銀行と異なり物価目標の達成期限を2年と明示しているのは、他中銀と違い目標を達成するとの信頼がないため、やる気を示すのが狙いと強調した。2%の物価目標達成について「2年ぴったりで達成するとは言っていない」と述べた。』(上記URLより、以下断りの無い場合は上記のロイター記事から引用)

『岩田副総裁は、過去20年間の経験で他の中央銀行はほぼ2年間で物価目標を達成してきたと指摘。これに対し日銀は物価目標の達成に関して市場の信頼が低く、「期限を切らずに2%の物価目標を掲げても、2年、5年、それとも15年かけで達成するのかわからない」とし、「2%を目指し、道筋が外れたら対応するというやる気を示している」と説明した。』

との事ですが、ではBOEの直近4年間の実績やECBの今後2年間の見通し数値はどうなっていましたでしょうかという点について小一時間問い詰めたい訳ですが、一方で師匠は以前このような話をしておられます。

[外部リンク]
2013/3/4 18:06 〔日経QUICKニュース(NQN)〕

『日銀副総裁候補の岩田規久男・学習院大学教授は4日午後、資本市場研究会が開いた講演会で、2%の物価上昇率目標について「目標は政府が決めるが、達成のための政策手段は日銀が決める」との考えを示した。そのうえで、目標の達成期間は「18〜24カ月」とし、13年4月からの場合には「2014年9月から遅くとも15年3月までに達成する」と強調。それまではマネタリーベース(資金供給量)を増やすと語った。』(この部分だけ直上の日経QUICKニュース記事より引用)

ということですので、「2年ぴったりで達成と言ってない」というのは「2年よりも前に達成する」という事を意味するようでございまして、間違っても2年を過ぎて達成するという意味ではありませんですよニュースヘッドラインを見て皆さん勘違いしていますよ!!!!!!!(棒)

『物価連動国債と普通国債の利回り差で市場のインフレ予想を示すBEI(ブレーク・イーブン・インフレ率)は5年物が昨年末から上昇一辺倒で直近2.3%である点などを取り上げ、「 予想インフレ率がしっかりしており、日銀は(2%の物価目標を達成する)シナリオに自信を深めている」と強調した。』(再度ロイター記事より、以下同様)

5年物のBEIって市場の流動性が皆無な上に財務省のバイバックと日銀の輪番があってついでに消費税率がこれから5%上昇(3%は確定)するんですけどねえ。

『BEIの動向について、一昨年のアベノミクス開始以来上昇していたが、昨年5月のバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長による緩和縮小発言で下落、昨年末に米債務上限問題が解決に向かったことで、「再び予想した経路に戻ってきた」と説明した。』

消費税問題とかGPIFの物価連動国債投資観測とかその他の要因はどこへ????

ということで、どうも何だかなあという感じなのですが、惜しくもネットで見当たらないのが残念なのですけれども、ヘッドラインの方では「日銀に入っていじめられると思ったが、期待外れだった」 「日銀職員は非常に優秀、データ収集分析能力は信頼」などというようなのがあった(ブルームバーグとかクイック辺りで出ていた)のがまた実にこう香ばしいなあと思う訳で、金曜にネタにした微妙に微妙な家計の期待インフレに関する日銀レビューにもありますように、生データなら兎も角としてそのデータの分析という話になると鉛筆を舐め舐めする余地が多分にある訳でして、そんな中で今まで日銀を悪の巣窟のように批判して『日本銀行は信用できるか(講談社現代新書2009年8月)』などというような書物まで出された方が自分でデータ分析しないで日銀スタッフの出してきた分析を「優秀で信頼」とか何ちゅうメデタイ人だとしか申し上げようがないのですが、きっとそんな事は無くて岩田規久男大副総裁様が独自の分析を成されている物と同じような分析が出てくるから信頼しているんでしょうね(棒読み)!!!!!

つーかさ、いじめられるって副総裁には人事権あるんだからそらいじめん罠と思いますし、逆に優秀で信頼とか言ってるくらいだから副総裁様ヘヘー仰る通りですなあとか持ち上げられてすっかりいい気分で舞い上がっておられると存じますが、誠実な日銀の皆さんですからはいはいおじいちゃん5年のBEIが順調に上昇してまちゅよなどというような風情でお仕事をしておられるという事は一切無い物と存じます(棒)。
 


お題「期末のあばばばばばーな短期市場メモ/家計の予想インフレに関する日銀レビューキタコレ!」   2014/03/28(金)08:05:52  
  これはまたハイブローなギャグというかはいはいおじいちゃんお薬の時間ですよ状態にしか見えない、つーかこれが有力野党の代表という日本って何なんでしょ。

[外部リンク] 時事通信 3月26日(水)18時22分配信

『日本維新の会の石原慎太郎共同代表は26日、東京都内の日本外国特派員協会で講演し、2012年の尖閣諸島(沖縄県)の国有化について「民主党政権が人気稼ぎで買ったのは間違いだった。国のマター(問題)にして、相手(中国)を刺激してしまった」と述べ、当時の野田政権の対応を批判した。』(上記URLより)

それでは当時のおじいちゃんの発言を確認してみましょう。
[外部リンク] 2012年6月12日 07時00分 (2012年6月12日 07時33分 更新)

『石原:あの辺りは、黒潮のいい魚礁がありますから、いい漁場になります。まず港を造って整備して、それからでしょう。最終的には、人が住めるようにしたいと思っているんです。まあ本当は、こんなこと、国がやらないと駄目なんだよな。』(上記URLより)

#ところで今朝のモーサテはオープニングを見た瞬間に不愉快になったので他局に切り替えてしまったのでゲスト様がどのようなご発言をしたかは知らんですたい


○一応昨日がスポ末なので市場メモ

・末初レートががががが

昨日はスポ末期末の日でございましたが、日銀の買入スチームローラー大作戦のお蔭を持ちまして玉無芳一状態ではあるものの、期末なので債券残高調整ニーズはあるわ資金の運用ニーズはいつもの通りにあるわという事で、GCレートやら現先レートやらが1bpだの何だのという世界になり、最終的には1bp割れとかの世界というおそロシアな状態になっておられたようで誠にアレ。

まあ何ですな、期末なので特殊ニーズという分は勿論あるのですけれども、じゃあ期初になって特殊ニーズが剥落した分でどうなるかというのがこれまた気になる所でして、剥落してもそれはそれでレートは低いままという悪寒は思いっきりする訳でございます。

つーのはですな、これまた期末要因があるとは思うのですけれども、新発CPレートがここの所低下傾向となっているようでして、まあ期末なのでバランスシート抑制の為にCP発行が抑制されるといういつもの仕様によって需給が締まる傾向はあるのですが、こちらも日銀のCP買入はせっせと行われていますし、そもそも短国レートが足元から残存1年まで3bp台で並んでしまっており、上記のようにキャッシュの運用ニーズは強いと来てますので、まあ金利低下の影響が波及しやがりますなという所です。


・固定金利オペェ・・・・・・・・・

昨日のオペ
[外部リンク] 8,000 2014年3月31日 2014年6月30日
国債補完供給(国債売現先)・即日(注3) 4,000 2014年3月27日 2014年3月28日

オペ結果
[外部リンク] 990 990
国債補完供給(国債売現先)・即日(注4) 166 166 -0.400 -0.400

つーことでまあ足元で短国のレートが全ゾーン3bpとかやってる上に末初のレートがそんな感じになっているのですから3Mの0.1%なんぞ要らんわという話になるのは当然ではありますけれども、6874億円の期落ち(12/26オファー分)に対して990億円の落札ということで、固定金利オペの残高はこれで14兆円カツカツの水準まで減少という流れでございますな。

ま、3か月の0.1%固定金利オペなんぞに共通担保使う位なら次回貸出増加支援オペの4年0.1%に共通担保使う方が明らかに意味がありますので、そらまあ固定金利オペの札は益々集まらないです罠という所で、4月にバカスカ固定金利オペが落ちてくるのは仕方ないとは思うのですが、そこで4月固定金利オペが落ちてMBが前月比減少した場合にこれがまたちょうど間の悪い事に消費税増税とぶつかるというのが味わいがある話で、さて来月ってその分短国買入に皺寄せるんでしょうかねえという所なんですけど、先ほど申し上げたように末初がまさに末期的状態(って意味が違うか)になっているのでして、そのまま4月になだれ込みますとアチャーな事になると思われましておそロシアでありまする。

まあ昨日間違って短国買入を末渡しで打ち込んだ日には夢の買入出来上がりレートマイナスとか夢の札割れとか(下手したら両方)発生していたと思われますので、短国買入打ちこまなかったのは見てホッとしましたが、オペの方も最近はMB目標の帳尻に向けて短国市場にドンドン皺を寄せてくるわ、輪番オペの方ではデュレーション調整の為に闇討ち超長期減額をしてくるわとか、何ちゅうかこうディレクティブ達成に相当ヒーコラという感じで、市場機能論とか市場との対話ってなんでしたっけという感じがするのも実にこうアレという所ではありまする。


○インフレ予想に関する味わいの深い日銀レビューキタコレ!!

さて本日は本当は師匠の先般のしょうもない講演をネタにする予定でしたが、そのような物件よりも遥かに意義深いかもしれない日銀レビューが投下されましたので鑑賞させて頂きたいと存じます。

[外部リンク] 『要旨』

『インフレ予想を特徴付ける要素のひとつは、その「多様性」もしくは「ばらつき」の大きさであり、家計のインフレ予想の「ばらつき」はとりわけ大きい。インフレ予想が変化する局面では、平均値や中央値といったインフレ予想指標の統計量では把握しきれない「ばらつき」の変化が、予想分布の形状の変化として現れる。本稿は、こうした観点から、家計がもつ中期インフレ予想の分布が時間の経過とともにどのように変化してきたかという点について、『生活意識に関するアンケート調査』を用いて検証を行った。その結果、2013年入り後の物価上昇局面における予想分布には、2008年の物価上昇局面に観察されなかった特徴的な変化がみられた。』

足元で家計のインフレ予想に「今までに無かった特徴的な変化がみられた」という事で、続きはWebでではなくて日銀レビュー本文ででございますよ!!!

本文はこちら(Webですかそうですか)
[外部リンク] 『インフレ予想(inflation expectations)とは、各種の経済主体がもつ、「将来の物価動向に対する見方」である。インフレ予想は重要な経済変数のひとつであり、実質金利(名目金利とインフレ予想の差)や価格・賃金設定行動を通じて、経済・物価動向に幅広く影響を及ぼすことが考えられる。』

ということで物価安定目標などに置かれましても重要なインフレ予想に関するペーパーが出たということになりますとこれは正座して読まなければいけないのがマニアの心得というものです(^^)。

『こうしたインフレ予想を表す指標には、インフレ予想を直接尋ねるサーベイから、物価連動国債やインフレスワップなどの市場情報からインフレ予想を抽出するものまで、様々なものがある1。このうちインフレ予想に関するサーベイは、2000年代半ば以降、整備・拡充されてきた(図表1)。近年では、調査対象者が企業や市場関係者に拡充されるだけでなく、予想対象期間の長期化が進められている。2014 年3 月からは、日本銀行の『短観』でも、企業のインフレ予想について調査が開始される。こうした整備・拡充の結果、対象者間のインフレ予想の多様性(disagreement)や、予想対象期間ごとのインフレ予想の多様性を把握することが以前に比べ容易になっている。』

ということで、まずは次の『インフレ予想の多様性』という所に参ります。


・インフレ予想のばらつきという図表に滋味がありますな

『インフレ予想は予想する主体によって様々であり、全ての人が同じ予想を共有している訳ではない。家計、市場、企業を対象としたサーベイの結果をみると、いずれのインフレ予想にもばらつきがあり、特定の水準に収斂していないことが分かる(図表2)2。』

ということで図表2というのは本文の方を見て頂きたいのですが、よーするに家計のインフレ予想の分布が裾が広い形になっているものの、企業と市場のインフレ予想分布は一定の数値に収斂する傾向があって、更に言うと企業よりも市場のインフレ予想の中心値が低いという日銀的に見てケシカラン状態になっている訳ですよ。

『インフレ予想の多様性は、予想を立てる際に参照した情報の違いによって規定される面がある。例えば家計の場合、消費バスケットや収入水準など自身の置かれた環境のもとで、インフレ予想を立てている。このため、参照する情報は家計によって区々となり、インフレ予想のばらつきが大きくなりやすい。』

なるほど。

『一方、市場関係者やエコノミストの場合、予測モデルにマクロ経済情報を投入することで、インフレ予想を立てている。このため、インフレ予想のばらつきは、モデルの予測精度の差などに起因したものとなる傾向が指摘されている3。』

>予測モデルにマクロ経済情報を投入することで、インフレ予想を立てている

ふむふむ。

『市場のインフレ予想の多様性は家計ほど強くなく、今後10 年間のインフレ予想(10 年予想)は、2004 年の調査開始以降、中央値を挟んで上下0.3%pt という極めて狭い範囲に半数の予想が集中している。上場企業間のインフレ予想のばらつきも、市場のそれに近い。特に大企業では、業界の需要予測を立てる際、エコノミストの経済・物価予測を参照したりすることから、結果として、市場と似通ったばらつきが生じやすいと考えられる。』

つまりまあ市場と家計のインフレ予想が思いっ切りベースとなっている物に相違があって、その結果として期待インフレ率として示されている物としてあるのが「市場由来」と「家計由来」で思いっ切り異なってくるという話をしておりますが、何気にこうお洒落なのは先ほどの市場の期待インフレの推計に関する記述でございまして「予測モデルにマクロ経済情報を投入することで」という部分はまあ事実そうなのですけれども、この記述部分を戸田奈津子先生ばりに超訳しますと、市場のインフレ予想は予測モデルでカバーが難しい何らかの不連続な変化が生じた場合には足元のアクチュアルな個別物価変化に敏感に反応しやすい傾向のある家計のインフレ予想の変化に対して遅行する可能性がある、とまあそういう事を暗に説明しているというのが大体この後の展開を見ると読み取れると思ったのですがアタクシの妄想ですかそうですか(^^)。


・家計のインフレ予想の分析が以下続くのだ

つーことでこの後は暫く家計のインフレ予想の計測結果に関する分析があって、これはこれで中々面白いのですが引用してるとオワランチ会長になるので何で多様性が発生するのかという部分の解説を引用しますが、その前の部分図表見ながら読むと面白い(だいたい直観的にそうですねという説明になっています)ので一読をオヌヌメ。

『こうした家計間のインフレ予想の多様性やその変化を規定している要因のひとつとして、インフレ予想を立てる際に家計が参照する情報の違いが挙げられる。『生活意識に関するアンケート調査』で問われている「物価」は、消費者物価指数など特定の物価指標で代表されるものではなく、「回答者が購入する物やサービスの価格全体」である。このため、それぞれの家計がイメージする「物価」は、それぞれの消費バスケットに対応したものとなっている。この点も、家計間のインフレ予想に多様性をもたらす一因となっている。』

ですな。

『そこで、インフレ予想を立てる際に参照する価格情報の違いを定量的に確認するため、時系列モデルを使った分析を試みた。具体的には、々愼頻度の高い品目の価格情報、購入頻度の低い品目の価格情報、インフレ実感、5 年予想からなる4 変数VAR(ベクトル自己回帰)モデルを用いて、2 種類の価格上昇ショックの発生時における5 年予想の変化幅を、年齢階層別に計測した。』

なお結果の「図表5」は本文をご覧あれ。

『計測結果から、2 つの傾向を読みとることができる(図表5)。第一に、購入頻度の高い品目の価格(食料・エネルギー価格)が上昇した場合、いずれの年齢階層も5 年予想を引き上げている。なかでも、若年層の引き上げ幅が大きく、他の年齢階層に比べ、こうした品目の価格情報を重視する傾向をみてとれる。』

『第二に、購入頻度の低い品目の価格(食料・エネルギー価格を除く、財・サービス価格全般)が上昇した場合、若年層や高年層が5 年予想を据え置く傾向があるのに対し、中年層は5 年予想を引き上げている。中年層は、購入頻度の高い品目のみならず、基調的な価格変動を表す、より幅広い品目の価格情報を重視する傾向がみられる。』

ほほー。

『このように、同じ価格情報に直面していても、参照する価格情報が異なることで、家計間にインフレ予想の多様性が生じていると考えられる。』

で、生活意識アンケートの昨年9月の調査に関する話とかもあるので読んで味噌。


・最近の予想分布に変化が表れているというキタコレな話

というのが序論でして、4ページの『最近の予想分布の特徴』という所からがキタコレであります。

『2013 年入り後、家計の5 年予想の分布に、2 つの特徴的な変化が生じている(前掲図表4)。』

ほほう。

『第一に、物価下落方向の歪みが大きく縮小した(同様の変化は、市場の予想分布からも確認できる。詳細はBOX 参照)。第二に、物価下落方向の左裾だけでなく、物価上昇方向の右裾も薄くなり、2%の予想を中心に尖りが増した。すなわち、デフレを予想する家計だけでなく、高インフレを予想する家計も少なくなり、2%近辺に予想が集中するようになっている。これら2 つの特徴には、どのような要因が影響しているのだろうか。』

>2%近辺に予想が集中するようになっている
>2%近辺に予想が集中するようになっている
>2%近辺に予想が集中するようになっている
>2%近辺に予想が集中するようになっている
>2%近辺に予想が集中するようになっている

さあ盛り上がって参りました!!!!!!!

『第一の特徴である物価下落方向の歪みには、過去の価格情報が強く影響していると考えられる。』

つまりバックワードルッキングでアダブティブにインフレ期待が上昇するという「まず物価が上がればこっちのもの」論でありまして、そこの説明はすっ飛ばして結論を引用しますとこうなります。

『結果をみると、先に紹介した2013 年入り後の特徴のうち、第一の特徴である物価下落方向の歪みが縮小していく様子は、過去の価格情報で概ね説明されている(図表7)。実績値、予測値とも、予想分布の左裾が薄くなっており、デフレ予想の割合が減少している。』

物価が現実に上昇したのでインフレ予想の中で物価下落方向の予想即ちデフレ予想が弱まっているとのことですよ!!!

『ただし、シミュレーションによる予想分布の予測値は、山がなだらかであり、実績値が2013 年入り後に2 %の予想を中心に尖りを増していった点を再現できていない。また、予想分布の予測値は、時間の経過とともに物価上昇方向の右裾が厚くなる結果、平均値が上昇するのに対し、図表3で示したとおり、現実の平均値は不変であった。このように、過去の価格情報のみでは、第二の特徴である予想分布の尖りを十分に説明することができない。』

さあ益々盛り上がって参りました!!!!!!!


・インフレ目標の周知が効果を出している可能性とな

次の『(予想分布の尖りを形成した要因)』という小見出し部分に参ります。

『以上の結果は、2013 年入り後の予想分布の変化を理解するには、過去の価格情報以外の情報を無視することができない可能性を示唆している。すなわち、2013 年入り後の局面では、過去の価格情報(インフレ実績の上昇)が予想分布を物価上昇方向にシフトさせる圧力として働いているなかで、過去の価格情報以外の何らかの情報が2 %に予想を収斂させている可能性が考えられる』

2013年入り後に発生した「過去の価格情報以外の何らかの情報」ということですと消費税増税に関する議論が妙に盛り上がって結局増税が決定されて近い将来の消費税増税の期待が幅広い経済主体にビルトインされたという情報ですね!!!!(すっとぼけ)

『この予想分布の尖りは、2008 年にかけての物価上昇局面にはみられなかった現象である(前掲図表4 )。当時は、2007 年央から物価下落方向の歪みが縮小するにつれて、予想分布が全体として物価上昇方向にシフトしていった。さらに2008 年には、予想分布の山は尖らずにむしろ低くなり、緩やかなインフレ予想と高インフレ予想からなる2 つの山を形成していた。』

先般の円安コストプッシュインフレとは違いますとな。

『今回の局面で生じた予想分布の尖りは、前回の物価上昇局面で観察されなかっただけでなく、今回の局面における1 年予想の分布からも観察されない(前掲図表4)。この間の1 年予想の分布は、全体として物価上昇方向にシフトしており、特定の水準に予想が集中する様子はみられない。また、5 年予想の分布の尖りは、徐々に形成されたものではなく、2013 年入り後に突如として生じている。』

短期のインフレ予想では無く5年のインフレ予想に影響を与えているとな。

『これら一連の事実は、予想分布の尖りの形成には、5 年予想のみに影響する中期的な要素が2013 年初から新たに作用している可能性を示唆している。』

更に盛り上がって参りました!!!!!!!!!!!!

『以上の分析からは、中期的な要素の中身を特定することはできないが、ひとつの可能性として、金融政策の認知度が考えられる。』

キターーーーーーーーー(・∀・)ーーーーーーーーーーーーー!

『2013 年9 月調査と12 月調査には、「物価安定の目標」──消費者物価の前年比上昇率で2 %── の認知度に関する問いが設けられている。この設問の回答をもとに認知度別の予想分布を算出したところ、5 年予想の分布は、「物価安定の目標」を認識している家計の方が、2%を中心に鋭く尖った形状となっている(図表8)。一方、同目標を見聞きしたことのない家計は、予想分布の山が低く、その分、両裾が相対的に厚い。』

そういう質問を前に入れたら回答が誘(内務省検閲)。

『こうした現象は、金融政策に関する情報発信が、家計の多様なインフレ予想を2 %に収斂させる役割を果たしている可能性を示唆している6。』

(;∀;)イイハナシタ゛ナー

日銀が目標を設定したからと言って物価が2%に誘導される訳じゃねえという話を金懇で思いっきりしておられた木内審議委員のご感想を是非お伺いしたい所ではあります(^^)。


・最後に市場の予想分布の話もありますよん

でまああとちょっと記述があるのですがそこはパスして、結論部分の後にある『BOX 市場のインフレ予想の多様性』という所も少々鑑賞。

市場の予想分布のこれまでの傾向の所はまあ本文読んでちょという所ですが、その後の『(2013 年入り後の特徴)』という所から。

『こうした市場のデフレ懸念は、その後、弱まっている。2013 年入り後、物価の下落よりも上昇を意識した予想が多く形成されるようになっており、予想分布の歪みは、物価下落方向から上昇方向に変化している。これは、長期的な物価動向に関する市場のリスク認識が変化するなかで、1%以上の予想が増加していることを表している。予想対象期間が異なるので単純比較はできないが、物価下落方向の歪みが縮小する動きは、本文中でみた家計と同じである。』

ほほう。

『一方、市場では、2%の予想自体はなお少数派であり、10 年予想の平均値は2%の「物価安定の目標」を下回っている。こうした背景として、市場では、デフレやゼロ・インフレがリスクとしてなお意識されており、引き続き、予想分布の左裾がマイナス圏に伸びている。こうした予想が残存していると、市場の平均予想は上昇しにくくなる。』

「残存していると」「上昇しにくくなる」って辺りに誠に味わいの深いワーディングを感じる訳でございまして、以下お察しということで自主規制(^^)。


#ところで何で企画局?と思ったのですが直近でもインフレ予想に関するリサーチペーパーって企画局の中の人が出してるのね、ふーん

[外部リンク]
 


サーバートラブルでご迷惑をおかけします   2014/03/27(木)08:11:38  
  http://ameblo.jp/fpeye  


お題「木内審議委員の会見を鑑賞するの巻(ネタが渋滞しててすいません)」   2014/03/26(水)08:07:58  
  法制局長官が規則違反で指摘される(しかも指摘したの与党筆頭理事)とは中々シュールな話ではありますなorzorzorz

[外部リンク] (2014年3月25日22時33分 読売新聞)

公共放送のモミー先生に負けず劣らずの逸材なのかもしれませんねorzorzorz


という余談は兎も角として昨日の続きで木内審議委員の会見ネタから参ります。

[外部リンク] ○現在の日本経済の実力に則った物価水準は1%強程度とな

質疑の実質最初の所でその質問がありまして、まあこの答が割と明快。

『(答) どのぐらいの水準が望ましいかということですが、講演テキストにも書いてあるように、中長期的な物価安定の水準は、潜在成長率や労働生産性上昇率など、主として経済の実力で決定されるものだと思います。金融政策は、基本的には需要サイドに働きかける政策であり、日本経済の実力が十分発揮されるような環境を作り出すことがその役割です。一方で、日本経済の実力を押し上げる、例えば、競争力を高めるとか、潜在成長率を高めるということには、基本的には大きくは貢献できません。そうした点からすると、望ましい物価安定の状況というのは、日本銀行が決めるというよりは、経済で決まるということだと思います。』

講演テキストの通りですな。

『物価というのは、経済の体温だと言われますが、「物価の安定」というのは、いわば基礎体温のようなもので、それぞれの経済の実力によって各国別に水準が決まっていると私自身は思っています。現状で日本がどの水準にあるかということをピタリと言い当てることはできませんが、各種のアンケート調査、あるいは市場に織り込まれている中長期の物価安定、例えば5年、10年のインフレ率の予想値や期待値というものから、目先の消費税の影響等を取り除いてみると、概ね1%か1%強程度だと思います。厳密な答えがあるわけではありませんが、現状で言えば、これぐらいが実力に合った物価安定の状況ではないかと思います。』

となりますと取り敢えず現状の水準がある程度安定的に維持されればQQEでのレジームシフトは成功したというのが木内さんベースでの評価という事になりますな。で、昨日紹介した講演テキストにあるように、木内さんとしてはバランスシートの超越拡大政策はこの状況が維持されれば年末までとして、その後は(フォワードガイダンスみたいなのを導入するかどうかは分かりませんが)ゼロ金利政策を維持することによって緩和効果を出すのが宜しいという話になると思います。

『しかしながら、私が2%の「物価安定の目標」を中長期の目標とすべきだと提案している理由は、物価安定の水準は変わり得るためです。政府の成長戦略がさらに進み、その効果が現れてくることや、企業や家計がそれぞれ努力していくことで経済の効率が高まっていけば、その水準は上がってくると思います。従って、それを見極めたうえで、将来、必要であれば見直すことができるのではないかと思っています。現状では、2%という水準は高いと思っています。』

中長期での2%という旗は降ろさないものの、目先は1%強でヨロシとするというのはまあ微妙ちゃあ微妙な話ですけれども、まあその辺をもうちょっとソフトに言わないと「中長期で目指すと言ってるけど日銀やる気あんのか」という話になりそうなので難しいですなあとは思うのですけどね。

『それから、「物価安定の目標」というのは、インフレ率を2%に誘導することではなく、持続的に2%程度を達成するということです。物価安定というのは、本来は抽象的な概念ですが、それを消費者物価上昇率に置き直せば、2%程度ということです。従って、例えば急激な円安とか、景気の過熱、あるいはエネルギー価格の上昇によって、一時的に消費者物価が2%に達したら「物価安定の目標」の達成かというと、そういうことではありません。経済が比較的安定した状態で2%に達している、2%が維持されるような経済環境が達成できているというのが、2%の「物価安定の目標」を達成している状況だと思っています。』

物価安定の目標に関して佐藤審議委員がフォワードターゲットという話をしていますが、木内さんの説明はフォワードターゲットともちと違うように見えます。フィリップスカーブのY切片が2%という話をしている感じですかねえ。

『消費者物価指数をレンジで示すということは、実際の物価の動きを非常に注視して、それを誘導しようという考え方に基づいていると思いますが、そうした考え方と「物価安定の目標」の達成の考え方とは、やや相容れないような感じがします。』

ほほう。

『私は、「物価安定の目標」はレンジではなく、やはり2%程度ということだと思います。ただし、2%程度ということは、実際のインフレ率を2%に誘導していくということと必ずしも同じではありません。』

なるほど。なお最後の所は質問でCPIの上方バイアスの話をしているのでその答えです。

『最後に、消費者物価指数の上方バイアスについてですが、従来から、望ましい物価安定の水準を検討するときには、そうしたバイアスや、もう一度デフレに陥ってしまうことのリスクを踏まえたのり代などを考慮しており、2012年に決定した「中長期的な物価安定の目途」でも、そうした点を考えたうえで1%とした経緯があります。従って、例えば1%という水準が妥当だとしても、その中にはご指摘のような統計のバイアスやのり代といった考え方が既に入っており、それを踏まえたうえでもっと高い水準でなければならないということではないと思っています。』

そらそうだ。


○QQEでの追加緩和はまあ基本的に否定ですな

下振れリスク意識との事ですが追加緩和についてどう考えるのですかとの質問の答えもまあ分かりやすい。

『(答) 1点目ですが、日本銀行が示す経済・物価見通しのシナリオに対して、上振れ・下振れのリスクが出てきた際に、政策を調整していくというのは、比較的オーソドックスな金融政策のあり方だと思います。しかし、私は、今実施している「量的・質的金融緩和」というのは、そうした伝統的な金融政策のアプローチではない、つまり、戦力の逐次投入はしないとの考えの下、最大限に積極策を実施したということだと思っています。そうした考え方に基づくと、見通しが下振れたので追加緩和をしなくてはならない、ということではないと思います。』

この説明は詳しくは後ほどまた出てくるのですが、要するにQQEは期待の転換などの為に行うものであって、経済の変化に対応した微調整みたいな使い方をするものではないという話で、それは伝統的な金利政策で対応すべきもの、という話になっています。

『そもそも、私は「量的・質的金融緩和」に賛成していますが、それと2%の「物価安定の目標」とを結び付けてはいないため、2年程度で2%の目標を達成するのが難しくなったら追加緩和します、という考え方を私自身はしていません。』

確かに。

『2点目の追加緩和の効果についてですが、どういう政策を採るかにもよりますが、1回目の政策を上回るような効果を期待するのは、やや難しい感じがします。』

そらそうだ。

『例えば、長期国債の買取りの効果を言えば、私どもは基本的にはストックビュー、つまりどれだけの国債を買い取っているのか、これによって政策効果が決まってくるという考え方をしています。それに従いますと、国債を買い続けている限りは、追加の緩和効果が出ているという考えになります。』

うむ。

『ただ、最初に国債買い入れ額を決めた時に、金融市場は、この政策が例えば2年続くということで、それによる効果を価格に織り込んだわけです。私どものストックビューの考え方に従えば、同じように国債を買い続けている限りは追加効果が出てくるわけですが、実際は、政策を実施した最初にかなり大きな効果が出てきたわけです。』

なるほどそういう発想もあるな。なお余談ですが「前年対比のMB伸び率がこれから鈍化するから追加緩和」という分母が拡大している件を無視した電波をこの前受信したような気がします。

『これに対して、どれくらいの規模で実施するかにもよりますが、追加策でこれを上回る効果を上げるのは非常に難しいと思います。』

そらそうよ。

『また、一方で、追加措置には副作用が伴うことが考えられます。例えば、長期国債の買増しであれば、色々な副作用があり得ます。金融市場の機能を損なう、それを通じて金融機関の財務体質を脆弱にさせるということが考えられます。また、財政ファイナンスのリスクを高めてしまうとか、将来、金融政策を正常化する時に大きな問題が起こるかもしれないとか、金融市場を安定化させながら円滑な正常化を図ることがより難しくなってくるといった副作用を考えると、追加緩和に見合った副作用を正当化するようなイベントというのは、余程大きなショックということになると思います。私自身は、追加緩和を正当化するような条件というのは、非常にハードルが高いと感じています。』

プロコン比較キタコレ!!でまあ直後にも同じ質問があるのですがそちらの引用はパスします。


○ファインチューニング云々の件について

同じような質問がまた来まして(後半は別の質問だったので前半部分のみ引用)更に説明が。

『(答) 1点目ですが、「量的・質的金融緩和」というのは、景気の大きくない上振れ・下振れに対して、ファイン・チューニングを行う手段としては適していないと思います。デフレが続く中で、そこから脱却するための大きな手段として「量的・質的金融緩和」を実施したと私は考えています。「量的・質的金融緩和」に私自身が賛成しているのは、3つのきっかけになるとの考えからです。』

この先の説明は講演テキストにもあった話。

『第1に、需要面をサポートして需給を改善させて、デフレ状態を脱するということです。第2に、金融政策では経済の実力になかなか影響を与えられませんが、経済の実力に影響を与える企業・家計の取組みとか、政府の取組みを後押しするきっかけになるということです。第3に、金利政策という伝統的な政策を取り戻すために実施するということです。』

この第3は何ですねんという事ですが。

『「量的・質的金融緩和」が大きなきっかけになって需給ギャップが改善し、物価も2%であるかどうかはともかく基調的にプラスを続けるということになれば、金利をゼロに据え置いていても、金融緩和の効果が出てくるようになります。そういう形で政策の重点を金利政策に移していくことができれば、ご指摘のように、景気が少し下振れたときに金利を下げ、景気が少し上振れたときに金利を上げるというファイン・チューニング的な政策手段をとることができると思いますが、現状ではそういう局面には至っていません。』

その為にはそもそも利上げもしないといけませんけどね。

『「量的・質的金融緩和」は、もっと長い視点で日本経済がデフレから脱するための大きなツールとして実施したということであり、ファイン・チューニング的な政策手段には馴染まないのではないかと思います。』

ということでこれは分かりやすいとしか申し上げようが無いのですが、一つこの木内さんロジックの穴を指摘致しますと、「QQE導入当初からこういう話をしていたら期待の転換が出来なかった可能性が高い」という所でして、最初の時点でこういう話が全面展開されていたら麿路線の転換とは認識されなかった可能性が高く、そーゆー意味ではQQEの効果に薩摩守(って最近使われませんねえ)状態であるというのはあるっちゃあ有ります罠。

まあ木内さんも今回の講演および会見でようやくクリアカットな話をするようになったのは最初からその話をしちゃあおしマイケルというのを意識しているのではないかと勝手に妄想しているのですけれども、つまりは木内さん的にはCPI+1%強の水準が維持されるという見通しが見えて来て、QQEの所期の目的が達成できる目途がついたという認識なので、まあこの時点になったらクリアカットに話をしてもよかろうと判断して今回の妙に吹っ切れた物言いになったのではないかとゆー話で、その前にこれだけクリアカットな話をすると台無しにも程があるので自制していたのかと思ったのですがどうでしょうかね。

『ただ、そうした中でも、追加策が必要になるような局面というのは有り得ると思います。追加策でマクロ経済を刺激するというのは簡単ではないと思いますが、例えば、金融システムに不安が生じるような局面では、我々は今のマネタリーベースの目標に拘らずに、一時的には大量に短期資金を供給して、金融システムの安定を確保するといった緊急策も採る余地はあると思いますし、そういう局面では当然実施すべきだと考えています。(後半割愛)』

つまり追加緩和はシステム不安みたいな時に行う流動性対策としての対処であって、経済物価情勢に対応してどうのこうのというのは中々難しいのではないかという話ですな。


○物価上昇ペースは落ち着いても良しとの話

最後の質疑だけ質問も引用しますね。

『(問) 「量的・質的金融緩和」の副作用についてお伺いします。先程、本日の金融経済懇談会の参加者の方から、円安による原材料価格の高騰について指摘があったと紹介されましたが、これも「量的・質的金融緩和」の副作用として認識しているのでしょうか。また、円相場は最近ボックス圏で動いていますが、110円/ドルまで進むというような意見も根強くあります。円安がさらに進むということについて、どのようにお考えでしょうか。』

なお冒頭の説明では原材料価格高騰の他、労働需給ひっ迫の結果として上昇したコストの転嫁が厳しいとの特に中小企業では収益圧迫要因になっているとの指摘があったとの話をしています。

『(答) 金融政策は、為替市場に間接的な影響は与えると思いますが、私どもは為替市場にターゲットを設けているわけではありませんし、為替の先行きについては、予断を持つことなくみておきたいと思います。』

そらそうよ。

『私は、物価が過去1年、非常に上がってきた理由としては、為替の影響が大きいと思っています。為替円高が修正されたことによって、もちろん日本経済にプラスの影響は相応に与えたと思いますが、その一方で、コストアップとか生活費が上昇するといったマイナス面もあります。円安がさらに進んだ時に副作用の方が大きくなることは可能性としてはあると思いますが、どの水準が分岐点となるのかはよく分かりません。』

さいですな。

『金融政策を考えるうえでは、バランスの良い経済の改善というのが重要であり、それが「物価安定の目標」を達成するための重要な条件だと思います。現状をみると、必ずしもバランスが良いかどうか分からない部分があります。』

キタコレ!!

『賃金の上昇ペースは、物価の上昇ペースを依然として下回っています。もちろん、春闘で賃金の上昇ペースは高まることになるとは思いますが、なかなか物価の上昇ペースには追いつきません。円高修正が進み、それが物価の押し上げに効いてインフレ率が上昇し、生活コストも増加するのに対して、賃金の上昇が追いつかないという面は、やはり少しバランス感を欠いている面があるのではないかと思います。』

(;∀;)イイハナシタ゛ナー

『今後、消費のペースがやや落ちれば、インフレ率の上昇ペースも落ちて、賃金とインフレ率のアンバランスが少し緩和される可能性もあり得ますが、これ自体は、経済が全体としてのバランス感を取り戻していく過程であり、むしろ経済は安定感を強めていくのではないかと思います。』

ほほう。

『私自身は、消費者物価指数を短期間で2%に誘導していくことは、「物価安定の目標」を達成することとは違うと思っています。』

少数提案している人の強みキタコレ!

『経済がバランス良く改善しながら、少し時間をかけて、「物価安定の目標」を無理なく達成していくのが望ましいと思っています。この観点からすると、為替の動きに大きく影響を受けたインフレ率の上昇が、やや突出している感じがあります。少しインフレ率の上昇ペースが落ち着いてきて、賃金と物価の上昇率のギャップが縮まる形で経済が安定を取り戻すことは決して悪い話ではないと私は思いますが、今後そうした状況が起こり得るかもしれないと思っています。』

(;∀;)イイハナシタ゛ナー

ということで、まあ少数意見だからクリアカットな話が出来るという面はあるのですが、こりゃまあ麿のイタコ芸かというような白日銀話になっておりまして、まー折角黒日銀がQQEで2%と黒田節ヒャッハー踊り(博多の方にはヒャッハー踊りのようなものは無い筈なので念のため)をしている中でこういうのを打ち込まれると黒い方々的にはアチャーという所かもしれませんが(^^)、まあどう考えてもここから半年後位にはこの物価安定の理解に関する考察というのは一旦総括しないといけない時期に来るのではないかと思います。



○その他少々

・行動原則ねえ

[外部リンク] 『公益の実現

日本銀行法に定められた目的と理念を達成することにより、公益の実現を図る。』

要するに「マンデートがこうなんだからとにかく達成するんだよ」という現在の黒日銀的な説明というか法学部的な説明というか割り切りと言うかを綺麗に書くとこうなるんですね分かります。


・中期経営計画とな

[外部リンク] 年度)

ここのURLを見て「方針」を別の単語にうっかり空目する位にはアタクシの性格は悪いのですが、もちろんこのURLは毎回同じ表記なので念のため(^^)。

[外部リンク] 正直あまりこれを根詰めて読んだ事はあまり無い(ネタにした事もあまりないと思う)のですが、日銀は向こう3年間の中期経営計画というのを毎年更新(というのも味わいがありますなこりゃ)しているのですが、今回は中期経営計画の期間が5年間に伸びておりまして、まあ大体こういう微妙な変化がある時には何か匂いますので、経営計画を過去の分に遡って熟読すると味わいの深い発掘ができるのではないかと思うのですけれども、今日の所は今回の経営計画を斜め読みしただけなので、発掘して何か出土品と思われる物件が出てきたらネタにしようかと思います(^^)。


・会見エンバーゴが無くなるとな

一昨日のリリースですが。
[外部リンク] 『日本銀行は、総裁定例記者会見の報道解禁のタイミングを、これまで「会見終了後」としてきましたが、情報発信を速やかに行う観点から、4月8日(火)の定例記者会見より、会見開始と同時に報道可とする扱いに変更することとしましたのでお知らせします。なお、総裁定例記者会見以外の会見についても、原則として、会見開始と同時に報道可とする方針です。』

ほうほうそうですかという所ですが、会見開始と同時に報道となりますと早めの時間にホイホイとヘッドラインが出てくるので実はボラが上がったりして(^^)。


・年度最後の短国入札

本日は年度最後の3MTB入札ですが、最近は短国入札が行われてから短国買入が行われるまでの間だけGCや現先レートがやや上昇して、短国買入が行われてから次の入札まではGCや現先レートが盛大に低下するというどう見ても官制相場です本当にカムサハムニダという状況になっております。

てなわけでまあ当然のように足元は玉無芳一状態なのですが、期末の残高調整のニーズがどの位残っているのか(発行日は金曜)というのと、年度末越えの短国買入がオファーされるのかどうかが微妙な所なので、もし年度末越えが回避(昨年はQQE前だったからあまり参考にはならないが年度末越えの輪番と短国買入はどちらも無し)されると次の短国買入が4月1日の火曜日になってしまうので、少々間があり年末の需給ひっ迫タイミングにぶつけられないと暫くネガティブキャリーの惧れありかもしれず、一方で物無だしまあ瞬間蒸発するかもしれないし、末初現先ニーズがどうせアホほどあるでしょとも思えますので、そんなこんなでまあ幾らになるのかイマイチワカランチ会長です(とか言ってたら明日短国買入実施したら凄い出来上がりレートの買入になりそうな希ガス)。

しかしこの短国3bp台攻撃いつまで続くんでしょと思いますが来月は固定金利オペが盛大に落ちるから来月も続きますかそうですか。
 


お題「木内審議委員の講演はロジックが非常に今回クリアカットになっております/前座に前座の悪態雑談」   2014/03/25(火)08:06:56  
  えー師匠の高座がございましたので皆様におかれましては高座ネタをご期待されるやも知れませんが木内審議委員の講演会見ネタの方がどう見ても素晴らしいですから、やはり鑑賞する物件は美しいものをみないと心が洗われませんからね!!

○と言いつつ折角なので総裁講演ネタと師匠の高座ネタの前振りだけ入れておきましょう

んーっとですな、総裁講演が三連発あって師匠の高座が昨日はあって、総裁講演はいつもの気合でフィリップスカーブをあげてまずは物価が上昇させましょうという話をしていますし、師匠は師匠で毎度の理論なのですが、まあ読んでて腰が砕けた箇所をちょっとだけ前振りを入れておきますね。

・総裁講演のこの2者択一は酷い

商工会議所での講演ですけどね。
[外部リンク] ─家計からみた物価─』って所の本文9ページ(ファイルの10枚目)なんですけどね。

『従って、我々が直面している本当の選択肢は、「賃金も物価も緩やかに上がる世界」を目指すのか、それとも、過去15 年間のように「賃金も物価も下がる世界」を目指すのか、どちらを選ぶのかということです。答えは自明だと思います。』

・・・・・( ゜д゜)
・・・・・(つд⊂)コ゛シコ゛シ
・・・・・(;゜д゜)

えーっとですね、物価が上昇するけど賃金が物価ほど上昇しないでスタグフレーションみたいになるとかゆー話が足元で一般的に懸念される話でして、ここでこの2者択一とか言われましても困るんですけど。

なおその前にこんなのがありましてですね。

『しかし、賃金が上昇せずに、物価だけが上昇するということは、普通には起こらないことです。商品やサービスの価格の上昇により、企業の売上が伸びて、収益が増加すれば、それに見合って、労働者に支払われる賃金は増加します。労働者は、企業の収益の増加に自分たちが貢献した分は、賃金として要求しますので、マクロ的にみれば、名目賃金の上昇率は、物価上昇率と労働生産性上昇率との合計になります。そうでなければ、物価の上昇に伴って、労働者の取り分である労働分配率が下がり続けることになってしまいます。こうしたことは、一時的にはともかく、長く続くとは考えられません。』

つ英国経済

『実際、このことは過去のデータからも裏付けられます。時間当たり賃金の上昇率と消費者物価上昇率の推移を比較すると、物価が上昇している局面においては、基本的に、賃金の上昇率が物価の上昇率を上回って推移していることがわかります。そうならずに、物価上昇率の方が賃金上昇率を上回っているのは、1971 年以降では、1980 年の第二次オイルショックのときと、2007〜2008 年の国際商品市況の高騰のときの2回だけです(図表11)。これは、いずれも、供給ショック、すなわち、国内需要以外の外生的な要因によって、物価上昇率が一時的に大きく高まったときです。』

何で1971年以降なのかが良く判らんですが、要するに外生的要因で物価が上昇した場合に賃金上昇が追いつかないケースがあるとの事ですが、今回に関しても物価の上昇って為替円安とエネルギー価格と間接税要因(はこれからですが)が大きいですし、今後も間接税要因で上がるのですから外生要因じゃないんですかねえ。

まあ詳しくは明日以降にでもやりますが、昨日ネタにした佐藤さんやこれからネタにする木内さんの講演と比較して何ともはやという所ですが、良く考えたらきさらぎ会の講演あたりで黒田節についても気合だ理論についても理解した筈だったのですが、どうもシンデレラの魔法は解ける時が近づいてきたのかもしれませんな。

・置物師匠の高座

師匠の高座
[外部リンク] 国際東アジア研究センターにおける講演 ――

色々とアレなのですがこれまた明日以降に詳しくはという感じっすけど、色々と発言がベンダーのヘッドラインで流れていて笑いを取っていたように見えまして、「皆が株が上がると思い株を買えば実際に株は上がる」とかどこかの投資セミナーかよというヘッドラインが出ていて(他にも「外貨資産が有利になる」とか、ちなみにブルームバーグ)期末前の月曜相場で売買低調な市場に一陣の笑いを巻き起こして下さるという木久扇状態になっておられたようですが、まあ講演テキストのここはワロタとしか申し上げようがありません。

『(3)インフレ目標政策の利点』という所の『(ハイパーインフレの防止)』という本文6ページの所なんですけどね。

『日本銀行の政策に対する懸念として、「いざ金融緩和を止めようと思っても、金融市場や政府からの圧力がかかるため、なかなか止められないのではないか。そうすると、結局ハイパーインフレになってしまうのではないか」という懸念の声が聞かれますが、この点についても、インフレ目標政策を採用していることが有効に働きます。なぜなら、インフレ目標政策というのは、将来のインフレ率についての具体的な数値目標を掲げて、それを上回るインフレにもデフレにもしないことを約束する仕組みだからです。』

・・・・・( ゜д゜)
・・・・・(つд⊂)コ゛シコ゛シ
・・・・・(;゜д゜)

えーっとですね、それって「約束しているから大丈夫なんです」というオメデタイ話にしか読めないのですが、約束するだけでインフレ制御できるなら誰も苦労しない訳でして、どういう手段を使うのかという話をして頂きたい訳で、そのような手段の話が無いと何の説得力も無い訳でございまして、まあゆうてみれば期初の営業会議で威勢よく営業目標出しても期末が近付けばドンドンとトレースが厳しくなってくるのと同じでありまして、即戦力とか言って入ってきて最初の時はまあ言っても信用されるかも知れんけど、その後に営業実績を全然出せなかった人が「この通り達成します」と幾ら言っても信用されないという事態が発生するようなもんでしょうねえ(何か書いてて目から汗がががが)。

大体からですな、当座預金残高が80兆円だと2%物価が達成できると言ってたのに、何故か当座預金残高を200兆円を超える水準まで上昇させて更にまだ積み上げようという政策に賛成して平気でいられるとか、堂々と過去に財政マネタイゼーションしろと言ってた人だったりと、今まで言ってた手段とやってる事が整合性取れていないお方が中央銀行の副総裁やっている中で本当にインフレ達成も制御もできるのかよという話でありまして、ご本人におかれましては幸せ回路がどうワークしてそのような話が出来るのか知らんけど、何をゆうとるんじゃこのジジイはとしか思えんのでございますが、まあネチネチネタにするのは後日という事で。

なおご参考。
[外部リンク] 07月 8日 16:59 JST

あとどうでもいいですが、この講演最後に『4.おわりに』って所で、『最後に、北九州経済についてお話させていただきます(図表18)。』とかあって、国際東アジア研究センターという所での講演なのに金懇の積りかよというかもしかしてこれで金懇やった事にしてカウント稼いでまた会見逃れですかそうですか。


ということで前座の悪態が少々長くなってしまいましたが昨日ネタにした佐藤審議委員の講演もそうでしたけれども、本日もやはり心を洗うのが必要ということで木内審議委員の講演をば。

滋賀での金懇
[外部リンク] ○今回はロジックが非常にクリアカットになりましたね

昨日も申し上げましたが、今回の講演および会見ではロジックが非常にクリアカットになっていまして、講演もそうなのですが特に会見の質疑応答を見ますと講演での説明の行間を埋める話もありまして、まあ時間が無い場合は会見を読んでから講演を斜め読みするのが吉。

でですね、総括いたしますとこんな感じの金融政策ロジックではないかと理解したのですが、当然ながらあたしゃ木内さんじゃないですから間違って理解してるかも知れませんので念の為。

まず経済見通しについては基本的にそんなに弱くは無いけれども、ただしリスクは政策委員会全体の見解として示されているバランスというよりは下振れ意識になっているので、まあ平均的な見方からしたら弱めちゃあ弱めです。

んでもって重要な金融政策ロジックの方ですが、まず大前提として「物価安定目標」の2%の水準についてですけれども、「日本経済の現在の実力からすると物価安定水準は2%より低い位置にある」(会見で1%を少し上回る位というコメントをしています)という認識を示しております。

では2%を目指さないかというとそういう話をしているのではなく(これ重要ですので念の為)、経済状況に安定的な物価水準というのは供給側の要因で決まる部分が大きく、それは金融政策以外の経済政策や構造改革による取り組みが必要で、それが効果を発揮するには中長期の時間がかかるものだから、「2年での達成」という看板は下ろして、その代わりに中長期的に目指すという話をしている訳ですな。

じゃあ何でQQEには賛成しているかと言うと、QQE自体はいわゆる「Shock abd Awe」によってデフレ均衡に陥っていた期待を変化させることに効果(その他の効果も言及していますが)があると想定されまして、それによってデフレ均衡からの脱却には一定の効果があった(ように見える)ので、まずはこれはこれで良しとするものの、先ほどのようにそもそも2%を短期に実施するのは無茶なので、QQEでそこまでは求めないという話。

つまりですな、QQEを2年間の集中対応云々という木内さんのいつもの話なのですが、QQEをデフレ均衡からの脱却への政策として位置付けているのねというのが何となく読めて来まして、そう考えますとデフレ均衡からの脱却にはQQEで、その後日本経済が実力をつけていく中では金利政策で対処しましょうという話をしておりまして、現在の馬鹿緩和に関しては拡大を続ける事自体がメリットデメリット考えた場合にデメリットが大きいからQQEは2年で一旦区切れというお話になっているという事だと思います。

で、これで合っているのかどうかは木内さんじゃないから知らんがなという所ではありますが、まあそういう理解をしてみました。


○経済の下振れリスクは輸出と消費

まずは講演から。最初の2ページ半くらいは日銀の展望レポートベースの説明をしていまして、その次から木内さんのお話が始まります。

『以上のような日本の経済・物価に関する中心的な見通しに対しては、上下双方向のリスクがありますが、私自身は下振れリスクをより意識しています。消費税率引き上げの影響については、経済の振れを一時的に大きくするものの、緩やかな回復を続ける経済の基調に影響を与える可能性は低いと考えています。その一方で、私は経済の下振れリスクとして、輸出動向と消費動向に特に注目しています。また、金融政策決定会合の議事要旨などで明らかにされていますが、私自身は物価見通しについてより慎重な見方をしています。以下では、こうした私自身の見方に基づき、先行きの見通しに関する留意点を幾つか述べたいと思います。』


輸出に関しては構造要因の問題と、そもそも外需に対して強気では無いという話をしています。

『輸出はやや勢いを欠く状況が続いています(図表4)。その背景としては、外需環境とそれ以外の要因の双方が作用していると考えており、私自身は、先行きも輸出は勢いを欠く状況がしばらく続く可能性が高いとみています。』

で、外需に関してなのですが、実は外需のほうでも構造要因の話をしていて、アジアや米国に関してどちらも構造問題の対処などの話をしていて、循環的な話での外需弱気ではない点がほほうという感じなのですが、引用しているとクソ長くなるので割愛して国内の部分から。

『次に、外需環境以外の要因としては、第一に、本邦企業の部品等の現地調達拡大を伴う海外生産シフトといった構造的な要因が作用していることが考えられます。直近の内閣府の調査では、先行きも製造業は海外生産比率を高める計画となっていますが、このことは、企業が為替環境の変化よりも、外需と比べた内需の成長率の相対的な低さをより強く意識していることを窺わせます(図表5、6)。』

うむ。

『第二に、本邦企業が外貨建てで契約している輸出価格の引き下げに慎重な姿勢をとっている可能性があります(図表7)。このことは、企業が為替環境の変化を海外市場の拡大につなげるよりも、円建てでの輸出代金の増加による一時的な収益拡大として享受する傾向が現状では強いことを示唆しているように思います。これら外需以外の要因が今後どのように作用していくかも注目しています。』

「一時的な収益拡大として享受する傾向が強い」ってさらっと話をしているがつまり円安メリットが成長力強化に結びついていないって話ですからこれはこれでアチャーな話ではありますな、うんうん。


消費に関しては足元のコンフィデンスの低下、労働市場の改善の質の問題、賃金問題を指摘しています。

コンフィデンスの低下に関して。

『消費は引き続き底堅く推移しており、このところは消費税率引き上げ前の駆け込み需要もみられています(図表8)。しかし、2月の消費者態度指数が2年5ヶ月ぶりの低水準まで下落したこと、2月の景気ウォッチャー調査の先行きDIが家計関連を中心に下落し、2年10月ぶりの低水準となったこと等は、消費者心理の変調の兆しの可能性もあります(図表9)。特に、足もとでみられる実質賃金の低下傾向が今後も継続した場合、いずれ個人消費の勢いが弱まることがないか、注視していく必要があると考えています(図表10)』

労働需給に関して。

『労働需給を示す有効求人倍率は直近1月に1.04倍と1倍を超えていますが、正社員の労働需給はそこまで逼迫していないとみられ、賃金交渉の対象となる正社員の大幅なベースアップは生じにくい環境にあると言えます。』

賃金問題。

『また、ベースアップがある程度は実現しても、賃上げ率の大部分が定期昇給分や一時金となる可能性に加えて、賃金交渉の対象にならない非正規社員の比率が高まる方向にあること、中小企業や公的部門での賃上げ率は相対的に低くなりやすいことを考慮すれば、復興財源捻出のための国家公務員給与の減額措置終了に伴う一時的な影響を含めても、全体の賃金上昇率はなお控えめな水準にとどまる可能性があります。その結果、仮に名目賃金上昇率が消費税率引き上げの影響を除いたベースでみた消費者物価上昇率を下回れば、実質賃金の低下が長引くとの見方が消費者の間で強まる可能性があるため、注視していく必要があります。』


○物価の押し上げは為替であって2%の水準は今の実力では高いという話(その1)

続いて物価見通し。

『これまでのところ、「量的・質的金融緩和」は国内需要を刺激し、経済の前向きの流れを後押しすることで、相応にプラスの経済効果を発揮しています。このことが、需給ギャップの改善を通じて物価上昇にも一定の寄与をしています。』

ほう。

『しかし、私自身は、この間の物価上昇率の押し上げに最も大きな影響を与えたのは為替要因であったと考えており、為替要因を除いた基調的な物価上昇ペースは、より緩やかであるとみています。これに加えて、後述するように中長期の予想物価上昇率の上昇も依然として緩やかであることや、賃金上昇率が当面緩やかなものにとどまる可能性が見込まれることも、私が慎重な見方をしている理由として挙げられます。』

ふむ。

『昨年来、物価上昇率は短期間でかなり高まりましたが、日本銀行が掲げる「物価安定の目標」が目指すところは、経済の好転に伴って賃金と物価がバランス良く上昇していく好循環が作り出され、それが安定的に持続することです。すなわち、日本経済の実力の高まりに見合ったペースで物価が上がっていくことが求められています。この点を踏まえれば、後述する金融政策運営に関する提案とも関連しますが、私自身は、2%の「物価安定の目標」は中長期の目標とした場合にのみ妥当性をもちうると考えています。』

キタコレ。


○QQEは期待形成の影響を通じて効果とな

金融政策運営の話というメインの部分に参ります。最初の政策の説明部分はまあ良いとしてその評価。

『「量的・質的金融緩和」は、その導入から約1年になりますが、これまでのところ金融市場や家計・企業などの期待形成への影響等を通じて、日本経済に好ましい効果を与えてきています。』

なるほど。

『ただ、私自身は、「量的・質的金融緩和」の具体的な緩和策には賛成しつつも、政策委員会の中では少数意見ですが、2%の「物価安定の目標」の達成時期と、「量的・質的金融緩和」の継続期間について、「量的・質的金融緩和」の導入時点から修正議案を出し続けています。以下では、そうした点も含めて、金融政策運営を巡る幾つかの論点について、私自身の考えを申し上げたいと思います。』

ということで・・・・・・・・・


○物価安定の目標に関する論点はこれから盛り上がってくるんでしょうねえと思います

『(1)「物価安定の目標」について』という小見出しである。

『日本銀行は、「量的・質的金融緩和」の導入に先立ち、昨年1月の金融政策決定会合において、2%の「物価安定の目標」を導入しました。まず、この機会に「物価安定の目標」の意味するところを改めて確認しておきたいと思います。』

佐藤さんも講演でこの確認を佐藤さん流にしていましたが(^^)、木内さん流の整理を鑑賞しましょう。

といいつつ全部引用していると長くなるのでダイジェストで勘弁ですが(汗)。

『別の言い方をすれば、「物価の安定を図ること」は、「国民経済の健全な発展に資すること」という最終目標を実現するための中間目標、いわば道しるべの役割を果たしていると私は考えています。金融政策運営に際しては、月々の物価指数の動きのみに注目するのではなく、「物価の安定」の実現に向けて、経済全般の動向に幅広く目配りしながら、この最終目標を実現していくことが何より重要だと私自身は思っています。』

『第2に、2%の「物価安定の目標」は、物価上昇率を安定的に2%程度で持続させることを目指すものです。経済の持続的な成長と整合的な「物価の安定」は、中長期的に持続可能なものでならなければならないからです。従って、2%の「物価安定の目標」を達成するためには、実際の物価上昇率が一時的に2%に達するだけでは十分でなく、その水準で安定することが求められ、その実現には、家計や企業や金融市場でも先行きの物価上昇率を2%程度と見込んで行動するようになること、換言すれば中長期の予想物価上昇率も2%程度になることが必要です。』

さいですな。

『これまでは、中長期の予想物価上昇率がトレンドとして概ねプラスの水準で推移してきた一方、実際の物価が長らく下落基調を続けてきたため、「物価の安定」が達成されずに経済環境は望ましくない状況に置かれていました。この点に、「量的・質的金融緩和」の導入が必要となった背景があります。』

ほほうという所ですが、つまりここの説明を敷衍するとQQEはデフレ均衡からの脱却という意味があったという話になるんですな。

『ただ、私自身は、日本の中長期の予想物価上昇率は、日本銀行が掲げる物価目標の水準や財・サービス及び労働市場の需給関係よりも、潜在成長率や労働生産性上昇率などの供給側の要因で決まる部分が大きいと考えており、少なくとも現時点では、2%という水準は日本経済の実力をかなり上回っているとみています。』

キタコレ!!!

『現実の物価上昇率がかなり高まる中でも、足もとの様々な指標をみると、5年、10年といった中長期の予想物価上昇率の上昇はなお緩やかなものにとどまっています(図表13)。従って、2%の「物価安定の目標」の実現には、「量的・質的金融緩和」が作り出した良好な経済・金融環境を活かしながら、幅広い経済主体が成長力強化に向けて息の長い取り組みを行っていく必要があると私自身は考えています。その結果として、中長期の予想物価上昇率が上がってくれば、いずれは2%が妥当な目標水準となる可能性もありうると考えていますが、その場合でも相応の期間を要するとみています。』

つまり緩和的な金融環境は必要だが成長力の強化が必要ですという話をしている訳で、2%は今直ぐの安定的な推移というのは無理でしょという事で、フィリップスカーブを気合で上方シフトという話とは基本的なスタンスに相違があります罠という話ですし、(木内さんは説明してませんが)フィリップスカーブを期待の変化で上方シフトさせるにしても今やろうとしている2%水準がフィリップスカーブのY切片という所に持って行くのは何ぼ何でも無理じゃネーノという話なんでしょうな、うんうん。

『こうしたことから、私は2%の「物価安定の目標」の達成時期を2年程度と限定せず、それを中長期の目標とすることが望ましいと考え、そのような提案をしてきました。また、私としては、今後の成長力の変化や中長期の予想物価上昇率の変化を踏まえて、将来的には2%という「物価安定の目標」の水準を再検討する余地もあると考えています。』

この部分は質疑応答で質問出ておりましたのでまた後ほど。


○QQEのメリットデメリット

『昨年4月に「量的・質的金融緩和」の導入を決定した際に、私自身が「量的・質的金融緩和」の具体的な緩和策に賛成したのは、それが3つの点で大きなきっかけになると考えたためです。』

ほう。

『すなわち、第1は、需要面から、経済を刺激し前向きの循環を作るきっかけとなること、第2は、供給面から、成長力強化に資する政府の成長戦略や財政健全化、企業や家計の前向きな動きを引き出すきっかけとなること、そして第3は、経済・物価の改善を通じてゼロ金利が効果を発揮し、伝統的な金利政策を取り戻すきっかけとなることです。』

第3は何??という感じですが、後ほど説明がありますが要するにテイラールールなどでの適正とされる金利水準をゼロ以上に引き上げることによって、名目ゼロ金利制約からの脱却をするということのようです。

『他方で、「量的・質的金融緩和」は、正常化のプロセスが容易でない、財政ファイナンス観測を高めかねないなどの相応に大きな潜在的リスクを抱えていると思っています。』

キタコレ!

『現在のコミットメントのもとでは、2%の「物価安定の目標」を2年程度で達成するのが難しいとの見方が広がれば、プラス効果よりも副作用のほうが大きいと判断される場合でも、金融市場の期待等の外部要因に影響されて、日本銀行の政策がそうした対応を余議なくされる可能性も否定できません。』

それどころかクレクレ攻撃隊が4月緩和クレクレとか言い出しそうな勢い(昨日の中国PMI予想より下振れで中国の緩和政策期待株高ワロタですが、FEDが期待できなくてECBがやる気なさそうな中で日本と中国にクレクレ攻撃が集中砲火されそうですし、特に日本という事になりそうですなあ)ですけどね!!!!

『この点、私自身は、2%の「物価安定の目標」は中長期でみた場合にのみ、日本経済のファンダメンタルズと整合的になりうると考えていることもあり、仮に現在の大規模な金融緩和策が長期化あるいは追加的措置によって強化されれば、逆にこれらの副作用がプラス効果を上回ってしまい、長い目でみた経済の安定をむしろ損ねてしまうリスクを強く意識しています。』

非常にクリアカットな言い方でして、プロコン考えたらこれ以上の馬鹿緩和をすべきでないと思いっきり仰せになっています。ちなみにこれまた会見の方で言及していたのですが、じゃあ一切追加緩和をしないのかと言いますとそういう訳では無くて、金融不安で流動性危機みたいな話になった場合に短期金融市場の流動性供与などのような政策を実施するのはアリという話をしています。

『このため、私は「物価安定の目標」を中長期の目標としたうえで、「量的・質的金融緩和」を「2年間程度の集中対応措置」と位置付ける提案をしてきました。これは、一定期間経過した後に、「量的・質的金融緩和」の効果と副作用の比較考量をしっかりと実施し、経済・金融情勢次第で柔軟に見直す環境を予め確保しておくことを狙いとしているものです。』

まあ今の説明を見るとどう見ても資産馬鹿買い政策ではなくて低金利政策の継続的な方向で金利中心の政策を実施するという話になると思いますけどね。

で、ちょっと飛ばしまして先の方に『(金利政策の効果も視野に入れた政策運営)』というのがありまして、今の説明部分の補足になっています。

『「量的・質的金融緩和」で実施されている資産買入れ策などの非伝統的な政策は、ゼロ金利制約の下で、経済・物価に上向きのモメンタムを生じさせ、その方向性に影響を与える、例外的でやや時限性の高い手段と位置付けることができると思います。これに対して、伝統的な金利政策は、経済・物価を望ましい水準へと誘導していく局面でのファイン・チューニング的な常用手段として位置付けることができると思います。』

という事で、最初にアタクシが勝手にまとめさせて頂いたのはこの辺の木内さんの説明を参考にしているのですが(^^)、QQE政策は「Shock and Awe」によってモメンタムの変化を起こさせる物であるが、そもそもがバズーカ砲というかバンカーバスターみたいなもんで、これはファインチューニングの政策として使う物ではなく、そういうファインチューニングをするのは金利政策で行う物だという話をしています。

『私自身は、「量的・質的金融緩和」の奏功により経済・物価のモメンタムが十分に高まり、期待収益率などが上がってくれば、ゼロ金利を維持するだけで伝統的な金利政策が累積的に金融緩和の効果を高め、経済への刺激効果が出てくると考えています。』

ということですので、つまりは1%ちょっとの経済の実力に見合った物価水準を安定的に維持できるようになった所で(2%ではなくても)QQEの拡大は止めてゼロ金利維持をしてフォワードガイダンスみたいな感じにする方が良いのではないかという話ですな。

『実際、足もとでは、「量的・質的金融緩和」以降の需給ギャップの改善や物価上昇を映じて、テーラー・ルール1に基づく政策金利水準はマイナスからゼロないしプラスの領域に入りつつあるとの試算も得られます。』

ほう。

『従って、将来、「量的・質的金融緩和」の緩和効果に加えて、ゼロ金利の維持による累積的な緩和効果が更に高まっていけば、この2つの政策ツールの役割や効果と副作用のバランスを勘案しながら、政策運営の重心を資産の買入れからゼロ金利政策の方に徐々に移していくことも考えられるのではないかと個人的には思っています。』

つーことですな。

『非伝統的な政策は歴史の浅い新しい政策手法であるがゆえに、その副作用には概して未知の部分がなお多いと考えられます。特に、将来、金融市場の安定を維持しつつ金融政策の正常化を円滑に実現させるためには、財政健全化と並んでこうした政策運営の重心移行を図っていくことが重要な要件になると私自身は考えています。』

(;∀;)イイハナシタ゛ナーとしか申し上げようがない。


○金融政策と構造改革とな

ちょっと戻って『(3)金融政策と構造改革』という所から。

『「量的・質的金融緩和」は、それ自体、強力なものですが、官民による様々な取り組みと相俟ってこそ、最大限の効果を発揮します。』

ほほう。

『一般に、金融政策は、主に経済の需要面に働きかけることを通じて、構造改革を側面支援することはできますが、構造改革自体を代替することはできません。例えば、先ほども述べましたように、潜在成長率や労働生産性上昇率を向上させるためには、成長力強化に向けた供給側での様々な施策が必要となります。』

ですなあ。

『この点とも関連しますが、最近、米国をはじめ主要先進国で潜在成長率の低下や自然失業率の上昇等の可能性がよく議論されていますが、こうした構造変化を的確に認識せずに金融緩和が行き過ぎれば、経済・金融面での不均衡が蓄積されてしまうリスクがあることにも注意する必要があります。』

キタコレ!!というかそれ2%達成までQQE続けるのを盛大にdisっていますな!!!

『また、金融政策に対して過度に期待が高まる場合、あるいは金融政策の本来の対応領域を超えて金融緩和が進められる場合には、必要な構造改革を進める機運が殺がれ、長い目でみた経済の成長にむしろマイナスに働いてしまう惧れがあります。』

(;∀;)イイハナシタ゛ナー

『金融緩和の効果を十分に発揮していくうえでは、財政の信認確保も不可欠です。』

キタコレ。

『仮に、日本銀行による巨額の国債購入が続けられる中、そうした政策によって債券市場の安定が保たれるとの期待が過度に強まり、構造改革を通じた財政健全化の動きが弱まる、あるいはそのような観測が市場に広まれば、財政に対する信認が低下して長期金利が上昇し、財政状況を悪化させるとともに、緩和効果を大きく損なう可能性があります。』

まあ安倍ちゃんと愉快な仲間たちが本当に財政健全化やる気あるのか怪しいもんですけどね!!!!

『昨年1月の政府と日本銀行の「共同声明」でも示されたように、財政健全化策の遂行は、「量的・質的金融緩和」が成功するためのいわば重要な前提であり、日本経済がデフレを脱却し持続的な成長を達成する上で不可欠と考えています。』

ということでこの辺をゴリゴリ突っ込んでいるのが昨日ネタにした佐藤さんのNYジャパンソサエティーでの講演なのでした。


○おーのー時間と量の関係で会見ががががが

つーことで記者会見なのですが、ここでの説明が講演内容を補足する感じでクリアカットな話をしていまして、2番目からの質疑応答が全部読み所という中々のスグレモノなのですけれども、案の定(なら前日に準備しておけというツッコミは却下^^)時間と量がアチャーとなりまして本日は勘弁ということですいませんすいません。

#まあ是非ご一読をオヌヌメ致したいです
 


サーバートラブルでご迷惑をおかけします   2014/03/24(月)08:12:20  
  http://ameblo.jp/fpeye  


サーバートラブルでご迷惑をおかけします   2014/03/20(木)08:05:42  
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サーバートラブルでご迷惑をおかけします   2014/03/19(水)08:09:48  
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お題「市場雑談/欧州英国虫干しネタですいませんすいません」   2014/03/18(火)08:10:50  
  お題「市場雑談/欧州英国虫干しネタですいませんすいません」

ムーシャ先生またもお告げ更新とな。
[外部リンク] 2014年03月17日 ストラテジーブレティン 第117号
日銀はQQE2の準備を〜日銀に呼応してリスクテイクに参戦した長期投資家を失望させるな〜

その長期投資家というのは貴殿の事ではないでしょうかなどと思いますが、14000円台のレンジワークしているようにしか見えない中で異常な売られ方ですかそうですかという感じで色々とツッコミどころがががががが。

・・・・・ただ今回アレなのは従来下がると中国ガーとか下げの後付講釈および先行き下がる話をしていたのに今回はメインがクレクレになっている所。

ところで話は違うが(雑談ばっかですな)このニュースはワロタ。
[外部リンク] 05:00

ま、経営厳しくて下げた分は昨年既に戻しているようですが、それにしても経済産業省からなんらかの対応があるんでしょうかああ収益挙げている企業じゃないから関係ないですか(棒)。


○市場関連雑談

・業態別当座預金残高

例によってZIP形式のご提供なのですが、PDFで出さなくなったのは何でですねんと思うのですが何か理由はあるのでせうか。

[外部リンク] 先週の3MTBと言えば平均は2bp台ですけれども足切りはそこそこ流れて3bp台に乗ったという入札でしたが、メモで一つ忘れていたのがありましたので俺様備忘の為に再掲。

先週の3M
[外部リンク] 22兆5,498億円

先々週の3M
[外部リンク] 33兆3,155億円

発行額のうち価格競争入札部分は大体5.2〜5.3兆円なのですが、これに対しての応札額というのは最近は大体30兆円台前半というか33兆円前後で推移しているのですが、先週の3MTB入札では応札が22.5兆円しかありませんで、そらまあ落札も流れます罠という話になるのですが、さすがに有担保コールレートを意識するような3bp割れという水準になりますと「今のところは」ニーズががたっと落ちます罠というのが判明したという所でしょう。

でまあ先週金曜にありましたように貸出増加支援が3.5兆円出ましたけれども、まあそうは言いましても日銀様の短国買入バキューム攻撃は継続しますので、今後の短国需給もど〜せ強いんでしょというのと、短国のレートがゼロ近傍まで下がるという事になりますと、まあ既に流動性がだいぶ落ちて市場機能って何それおいしいのという状態ではありますが、日銀のMB拡大で市場にストレスを過剰に掛けてしまうという最早何のために緩和政策しているのか判らんぞな状態になりますので、そーゆー点でオペレーションの技術的限界がどうのこうのという話になり、短国を変えないなら長国を買えば良いじゃないという話が展開されるかもしれませんよね、とまあそういう話にはなりますので「レートが下がった時の短国の応札状況」というのも見ておくと話のネタにはなるかも知れませんよ(^^)。

しかMBが220兆円程度の所でこの有様という状況で本当に270兆円の積み上げ大丈夫なのかというのは非常に気になる所で、債券市場に関しても先般の輪番100億減額で交通事故みたいな相場に見られるように板がスカスカという事でMB積み上げの弊害が盛大に発生している訳でして、さすがにこれは異次元緩和をどう穏便に収拾するかという事を考えないと、政策の継続可能性もそうですけれども、それ以上に正常化過程が死ぬほど困難になってそっちでの弊害が大きくなるんじゃないのと思うのでした。


○虫干しネタでECBドラギ総裁会見ネタの補足

[外部リンク] Introductory statement to the press conference (with Q&A)
Mario Draghi, President of the ECB,
Frankfurt am Main, 6 March 2014

・良く良く考えたら酷い質疑応答(再掲)

これはこの前もネタにしましたが、SMPの不胎化を停止しないのかという質問に対して。

『Question: I usually cover the Bank of Japan. I have two questions: First, there were market expectations that the ECB might decide today to stop sterilising the Securities Markets Programme (SMP). Is there any reason why this was not decided today? (後半割愛)』

『Draghi: In answer to your first question, the suspension of the sterilisation of the SMP is one of the instruments on our list. However, we have not seen any developments in the money markets that would lead to an unwanted tightening of the monetary conditions that would justify the use of this instrument. Furthermore, the benefits of sterilisation are relatively limited, given, for example, the short maturity of the bonds currently in the SMP portfolio. The net injection of the liquidity may really only last for a relatively short time, less than a year. Nevertheless, we will continue to monitor the situation and look at this, as well as other instruments, in our catalogue.(後半割愛)』

SMPの不胎化停止は効果が小さいので準備はしていますが今の所実施予定はありませんという説明になっていまして、SMPで購入した債券に関しては当たり前ですけれども時間の経過と共に更に短期化するのですからして、これはつまち不胎化停止やる気無しの助という事ですねという話は先般したのですが、良く良く考えてみるとドラギのおっちゃん「the benefits of sterilisation are relatively limited, given, for example, the short maturity of the bonds currently in the SMP portfolio. The net injection of the liquidity may really only last for a relatively short time, less than a year.」って言ってますが、今やっている資金供給って昔の長いLTROの残高のこっている分を除けば3か月のLTROと積み期間対応のMROだけじゃねえかそりゃまさしく全部「a relatively short time, less than a year」じゃねえかおいこらどういう事やという話。

つーことでですな、そもそもお前は何を言っているんだという所ではあるのですが、まあこの辺りの説明を見ますとECBが新たに追加を打たないといけない、という中で「資金供給をどどーんと出してどうのこうの」という形での施策というのは考えにくいんじゃないの(つまりやるなら金利方向)という話になるんでしょうなと思うのでした。


・経済の未利用のキャパシティーに関しての質問で何故かどこの日銀かという答えが登場

イントロデューストリーステートメントで唐突に出てきた経済の使われていないキャパシティーがどうのこうのに関する質問が当然の如くありましたのでそれを引用しようと思ってたのよ。

『Question: Mr Draghi, in the statement you underscored a high degree of unutilised capacity; this is the first time I have seen this. Is this a signal that it is a primary concern of the ECB that unutilised capacity has reached this level in the euro area? And if it is not a signal, then companies will invest in new capacities. And if they do not invest, then they will not require credit: so no credit, no creation of money and then no inflation. Do you follow my line of thinking? (後半割愛)』

経済の未使用のキャパシティーがどうのこうのという言及が初めて入りまして、今後ECBとしては経済のスラックに関して何らかのフォーカスを充てた政策をするんでしょうかというアタクシも気になる質問。

『Draghi: On your first question, to say that the monetary policy stance that keeps interest rates at the present or lower level will stay in place even after improvements are seen in the economy means the following.』

経済が少々良くなっても緩和を継続すると申しておりますというのは知ってる。

『It means that monetary policy, even if we do not do anything in the presence of an improvement in the economy, will become more and more accommodative because real interest rates will go down.』

この話って昔よく俊ちゃんがしていましたが、「同じ金融緩和を行っていても、経済が強くなればなるほどその金融緩和の効果が高まる」というまあそら確かに理屈のうえではそうなのだが市場という意味ではどうなんでしょうかねというどこの俊ちゃんだという話をしているのが味わいがあります。

『That is the message that this consensus produces. And in this sense it links with what you said before. One of the reasons, perhaps the most important reason, for credit flows being low is the lack of demand. And a lack of demand also means a lack of investment. So, the present monetary policy stance, which is producing lower real rates, should help in this sense to increase demand for investment and therefore demand for credit.』

ということで、結局経済の余剰生産力(未使用のキャパシティー)がどうのこうのというステートメントに出ていた件についての答えになっていないのがナンジャソラという感じでございますが、現在の状況は需要が不足しているのでそもそもクレジットなどが拡大しないんですよという話をしていて、その次にはECBが金融政策で実質金利を低位に抑えておけば需要が高まるのでクレジット需要が高まるんですよ、とこちらはどこの置物師匠だという話をしておりまして、何だかドラギ総裁の質疑応答の説明が段々屁理屈を駆使してとりあえず煙に巻くという感じになっているのが気になりますなという事で。


○久々にBOE議事要旨ネタ

どうもすいません久しぶりで途中を飛ばしているので途中の部分はどこかのタイミングでまとめて投下というかサイトの方にこっそりアップした方が良いかとは思いますが途中をちゃんと読みこめていませんので少々お待ちくらはい(大汗)。

ということで今出ている直近の議事要旨は2月MPC議事要旨です。
[外部リンク] immediate policy decision』の所を見ます。

『28 The Committee set monetary policy to meet the 2% inflation target in the medium term, but in a way that helped to sustain the recovery. In pursuit of that objective, the Committee had, at the time of its August 2013 Inflation Report, provided guidance regarding the path of monetary policy. That guidance stated that the Committee did not intend to raise Bank Rate from its current level of 0.5% or to reduce its stock of purchased assets, at least until the LFS headline unemployment rate had fallen to a threshold of 7%, subject to three ‘knockout’ conditions, relating to: the judged likelihood that inflation would not exceed 2.5% 18 to 24 months ahead; whether measures of medium-term inflation expectations remained sufficiently well anchored; and the impact of the stance of monetary policy on financial stability, as judged by the Bank’s Financial Policy Committee (FPC).』

ここは失業率7%のスレッショルドと3つのノックアウト条件(1.5〜2年先の物価見通しが2.5%を超える、インフレ期待がアンカーされていないと判断される、ファイナンシャルスタビリティー上の問題が認められる)がどうのこうのの説明な。

『29 The news on the month had tended to strengthen the sense of the momentum of the domestic recovery. The first estimate of GDP for the fourth quarter of 2013 had shown growth broadly in line with the Committee’s expectation immediately prior to the release, and the business surveys and employment data suggested that the momentum would carry forward into the next couple of quarters.』

『The Bank staff’s estimates were for growth of a little under 1% per quarter in the first two quarters of 2014. Reduced uncertainty, easier credit conditions and the stimulative stance of monetary policy should support continued firm economic growth, with the expansion becoming more entrenched and broadly based. Abroad, there had been modest upside news about the euro-area economy and some amelioration of risks relating to the euro-area periphery. Against that, there had been heightened concerns about the risks relating to some emerging economies.』

つーことでMPCの認識もここもとの状況は国内の回復モメンタムが強まっているという話ですし、スタッフの見立てでも先行きの回復は国内要因も強めですし、海外も割と強めの話をしていまして、最後に新興国の話を申し訳程度に付いている感じになっています。

でまあここまで前座でこの次。

『30 Robust growth had not so far been accompanied by a pickup in productivity.』

てなわけでこの生産性のピックアップに関する話がここであるのですが、今回飛ばしているその前の議論部分でも延々とこの生産性の話と経済の余剰生産力の話が出ているのですよね。もしかしてECBもBOE(というかカーニーさん)に影響されて経済の余剰生産力の話やらスラックの話をするようになったんかいねという気もする(^^)。

『Employment gains had been exceptionally strong and unemployment had fallen more rapidly than expected. The unemployment rate had fallen to 7.1% in the three months to November, and data to be released in the next few months were likely to show it reaching the Committee’s 7% threshold.』

今後数か月の間にスレショルド到達待ったなしとの事です。

『Even so, the Committee judged that a degree of spare capacity remained, concentrated in the labour market. A strong short-term bounce in productivity growth as labour hoarding and externalities related to thin markets unwound now seemed less likely, and the Committee had revised down its judgement of the likely strength of the response of productivity to higher demand.』

てなわけで、経済のスラックは主に労働市場に多く残っており、足元での生産性の戻りも継続的かどうかは微妙で先行きの生産性改善のペースは遅くなることを予想する(のでスレッショルドに達しても金利の引き上げをしない方が良い)とな。

『But that did not rule out a revival through other mechanisms, such as enhanced capital allocation as the banking system normalised and the flow of credit increased. Moreover, the technological frontier was still advancing globally and there was scope for the United Kingdom to take advantage of that as a source of higher productivity.』

こちらはそうは言ってもいやまあ他のメカニズムで生産性向上はしますよという言い訳というか景気づけの話ですな。

つーことで、その後はノックアウトの検討でして、その辺を飛ばしまして実質最終パラグラフ。

『36 Looking beyond the immediate decision, the Committee discussed how to set policy to achieve the 2% inflation target, while supporting the recovery, once the 7% unemployment threshold had been reached.』

ということでスレッショルド到達後どうしますかという話ですな。

『Despite the sharp fall in unemployment, the Committee judged that there remained scope to absorb spare capacity further before raising Bank Rate. When Bank Rate did begin to rise, it expected that the appropriate path, so as to eliminate slack over the next two or three years and keep inflation close to target, would be gradual.』

7%のスレッショルド到達してもなお余剰生産力(というか労働力)が継続するので金融緩和は継続して利上げはしませんよという事ですな。

『The actual path of Bank Rate over the next few years would, however, depend on economic developments. Even when the economy had returned to normal levels of capacity, and inflation was close to target, the appropriate level of Bank Rate was likely to be materially below the 5% level set on average by the Committee prior to the financial crisis.』

でまあここはほほうと思いましたが、経済が仮にノーマルになっても政策金利の中立水準は危機前のレベルである5%レベルよりは遥かに低くなるでしょうという話をしておりまして、ここはまあ相変わらずFOMCメンバーの考える中立的な政策金利水準(ロンガーランのFFレート)が(最近微妙に低下傾向にあるとはいえ)4%台と示されていて多分これは危機前と同じような認識でいる筈なのとは違いますなという所です。

『The Committee intended to maintain the stock of purchased assets, including reinvesting the cash flows associated with maturing gilts, at least until the first rise in Bank Rate. Monetary policy might have a role to play in mitigating risks to financial stability, but only as a last line of defence if those risks could not be contained by the substantial range of policy actions available to the FPC and other regulatory authorities.』

資産買入の残高に関してもファイナンシャルスタビリティーの観点では問題が生じておらず、残高は継続しますよという話をしております。


なお、本日はこういうのがあるみたいですね。
[外部リンク] Mark Carney: Mais lecture at Cass Business School, City University, London.
 


お題「オペ雑談/2月決定会合議事要旨から少々/素敵なインタビュー記事ががががが」   2014/03/17(月)08:06:46  
  住民投票で帰属を変更ってどこの東プロイセンだよということでいつの時代の話だよという所ですが、この作戦で北方領土も返還して即座に住民投票実施ですねわかります。

○オペ関連雑談

・短国買入は貫録の2兆円継続

[外部リンク] 20,000 2014年3月18日

[外部リンク] 45,483 20,005 0.002 0.004 90.9

ということで短国買入は普通に2兆円の継続となりまして、足切りは前日比甘となっていますが、木曜日の入札で玉が出た分はちゃっかり吸収(同じ銘柄かどうかは別だが)という運びになりましてGCレートとかは低下したみたいでもう需給的に玉がまともに出てくるタイミングが3M入札のタイミングしかございませんなあっはっはという所ですね。

ま、この前の輪番超長期減額と言い貫録の短国買入と言い、一々市場に配慮してられるか知らんがなという状態にオペの運営の方が進んでいますなあというのは把握しました。


・貸出増加支援オペ

[外部リンク] 年3 月実施分)

『付日における貸付予定総額34,653 億円
貸付先数 54 先』

3.5兆円ということは対象になる残高分ほぼほぼカバーした感じの貸出が出たんじゃないですかね。で、内訳は以下の通り。

『2.貸付(予定)総額および貸付先数の内訳
大手行 4 先 23,604 億円
地域金融機関等 50 先11,049 億円
合計 54 先 34,653 億円』

『3.貸付期間別の貸付(予定)額
1年 15,760 億円
2年 100 億円
3年 18,793 億円
合計 34,653 億円』

ということで、内訳見ててほーと思ったのは今回は1年と3年の借入が綺麗に割れている結果になっている事で、従来から2年はほぼ残高ゼロ近辺なのはまあ中途半端な年限だからという所なのでしょうけれども、1年の所の残高が多いのは何でなんじゃろと思って見るのでありました。

まあロールの時の金利が1年後だったらどう見ても0.10%だけれども2年や3年だと怪しいからという可能性を考えているのか、それとも担保繰りを柔軟に運営するとかとか思うのですが、もしかして昨年の1年固定金利オペのロール(落ちは4月からですが)の積りで入れているのかとか思いますと、今回の貸出増加支援の残高入って良かったねとは思いましたが、1年オペの方はきっちりと残高が落ちそうでして、日銀のMB積み上げ大作戦は今後もヒーコラという所で、それに煽られて短国市場もヒーコラの巻という事ですな。


○2月決定会合議事要旨ネタ

[外部リンク] 『多くの委員は、新興国・資源国の動向等には引き続き注意する必要があるが、海外経済全体としてみれば、ひと頃に比べ下振れリスクは低下した状態にあるとの見方は変わらないと付け加えた。』

ということで、海外経済に関して「下振れリスクは低下」という認識を2月には示していて、まあ月報の表現や総裁会見での話っぷりを見ると3月会合でも見方は変えて無さそうですな、うんうん。

ちなみに米国経済に関しては、

『先行きについて、委員は、政府債務の上限問題が決着し、財政面の下押し圧力が弱まると見込まれることから、景気の回復ペースは徐々に高まっていくとの見方を共有した。』

とのことで、更に一人の委員の意見ですが、

『ある委員は、米国経済は寒波の影響から1〜3月は弱めとなる一方、4〜6月はその反動から成長モメンタムが強まる可能性があり、その場合、日本経済の消費税率引き上げに伴う落ち込みを相殺する方向に作用すると述べた。』

というような記述もありまして、海外経済の討議部分はまあトーンとしては楽観的に見えましたがどうでしょうかねと思います。


・国内もまあ強めですなあ&輸出に関して

で、国内景気ですけれどもね。

『わが国の景気について、委員は、生産から所得、支出へという前向きの循環メカニズムが働く中で、緩やかな回復を続けており、このところ消費税率引き上げ前の駆け込み需要もみられているとの見方を共有した。』

ふむ。

『昨年10〜12 月の実質GDPについて、何人かの委員は、輸入の高めの伸びを主因に純輸出が成長率を押し下げる方向に作用したと述べた。ただし、これらの委員は、国内需要の堅調さを背景に潜在成長率を上回る成長が続いていると指摘した。』

今回の月報などでもそういう話になっていますが、10-12のGDP1次速報が出たこの時点でも、GDPの評価はこういう形になっているようで、決定会合後の会見で黒田総裁がやたら強い話をして口が滑ってGDPの見通し数字達成という話までしてしまったのはこの辺りに背景があったのかも知れませんなという所です。

『景気の先行きについて、委員は、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要とその反動の影響を受けつつも、基調的には緩やかな回復を続けていくとの見方を共有した。』

ふむ。

『複数の委員は、輸出と設備投資の増加が、消費税率引き上げ後の個人消費の反動減を補っていけるかどうかが、今後の景気展開の鍵を握るとの見方を示した。このうち一人の委員は、家計や企業のマインドが悪化した場合に、消費・投資行動の委縮を通じて、自己実現的に景気の悪化を招くことがないか注視していく必要があると付け加えた。』

うむ一応警戒している人もいるのね。

で、輸出なのですけど。

『輸出について、委員は、ASEANなど一部新興国向けに弱さが残り、引き続き勢いを欠いているが、海外経済が先進国を中心に回復しつつあるもとで、振れを伴いつつも、持ち直し傾向にあるとの認識を共有した。先行きについて、委員は、海外経済の回復などを背景に、緩やかに増加していくとの見方で一致した。』

はあそうですか。

『何人かの委員は、既往の円安にもかかわらず、輸出が勢いに欠けている背景には、わが国製造業の現地調達拡大を伴う海外生産シフトといった構造的な要因が作用している可能性があると述べた。このうち一人の委員は、わが国製造業が海外での収益力を高めることは、所得収支の改善を通じて、国民全体の貯蓄や純資産を増加させるなどプラスに働く面もあると付け加えた。』

いやまあそうかも知らんがそもそも円高是正して輸出中心に国内景気を回復させようって話をしていたのですからして、そっちのレビューはスルーしてプラスに働く面もあるというのも何だかねえ。

『何人かの委員は、一部の分野において、堅調な国内需要を受けて国内向け出荷を優先する一方で、輸出向け出荷を抑制する動きがみられており、消費税率引き上げ後の内需の反動減が見込まれる4〜6月には、輸出の増勢が強まる可能性もあると指摘した。』

ホンマカイナという感じもしますが、何かこの話3月の総裁会見やら月報では一部の分野の話から全体の話っぽい言い方になっていませんですか何かこう大本営発表モードになっていませんかとちと心配。


・個人消費には先行き警戒のコメントがさすがに見られる

『個人消費について、委員は、雇用・所得環境が改善する中で、引き続き底堅く推移しており、消費税率引き上げ前の駆け込み需要もみられているとの認識を共有した。』

というのは良いとして。

『委員は、自動車や家電などの耐久消費財の動きには、冬季賞与の増額など雇用・所得環境の改善とともに、消費税率引き上げ前の駆け込みも相応に影響している可能性が高いとの見方で一致した。』

ほほう。

『先行きの個人消費について、委員は、消費税率引き上げ前の駆け込み需要とその反動の影響による振れを伴いつつも、基調的には、雇用・所得環境の改善などに支えられて、底堅く推移するとの見方で一致した。』

ふむ。

『何人かの委員は、消費者コンフィデンスが昨年10 月以降弱めの動きとなっていると指摘したうえで、その背景には消費税率引き上げが意識されている可能性があり、今後の動きを注視していく必要があると述べた。この点に関し、ある委員は、消費者態度指数の内訳をみると、「収入の増え方」や「暮らし向き」の判断が最近悪化しているため、雇用・所得環境の改善ペースの鈍化を消費の下振れリスクとして意識しておく必要があるとの見方を示した。』

まあそうですな。

『これに対し、一人の委員は、消費者態度指数のうち「雇用環境」は改善傾向を維持している点を指摘したうえで、雇用不安の後退は予備的貯蓄の抑制を通じて、消費・非製造業主導の自律回復メカニズムを支えているとの見解を示した。』

ほー強気の人もいるのね。


・物価に関して

『物価面について、委員は、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、+1%台前半となっており、先行きも、消費税率引き上げの直接的な影響を除いたベースでみて、暫くの間、+1%台前半で推移するとの見方を共有した。多くの委員は、昨年12 月の消費者物価(除く食料・エネルギー)の前年比が+0.7%まで上昇するなど、エネルギー関連だけでなく、幅広い品目において改善がみられていると述べた。』

んでもって、

『多くの委員は、個人消費の底堅さとマクロ的な需給バランスの改善を背景に、企業がコストを販売価格へ転嫁しやすい状況が続いていると指摘した。この点に関し、ある委員は、最近の物価上昇率の高まりについて、円安によるコストプッシュ型と指摘される場合があるが、実際には、コストプッシュ型の物価上昇の際にみられるような生産の縮小は生じていないと付け加えた。』

つ「駆け込み需要」

『この間、一人の委員は、為替円安が物価に与える影響がかつてに比べ大きくなっている可能性があると指摘した。』

価格転嫁しやすくなっているからという事でしょうか、端折り過ぎて良くわかりません。

『予想物価上昇率について、委員は、マーケットの指標や各種の調査などを踏まえると、全体として上昇しているとみられるとの認識を共有した。』

まあ物価は全体的に強気のトーンで纏められてますな。


・貸出支援拡充は追加緩和ではありませんとは言っていますが・・・・・・・・・

『.当面の金融政策運営に関する委員会の検討の概要』から。

『「貸出増加を支援するための資金供給」と「成長基盤強化を支援するための資金供給」について、多くの委員は、金融機関の貸出増加や成長力強化に向けた取り組みはデフレ脱却のため極めて重要であるとの認識のもと、ともに受付期限を1年間延長してはどうかとの意見を表明した。』

まあこの辺の言い訳は良いとしまして。

『そのうえで、多くの委員は、金融機関の一段と積極的な行動や企業・家計の前向きな資金需要の増加を強力に促し、日本銀行としての「強い意志」を示す観点から、資金供給の規模と期間の面で、思い切った拡充を行ってはどうか、と述べた。』

何でしょうねえ、この後に「追加緩和じゃない」という話をしているのですが、だったらもっと淡々と実施した方が宜しかった訳で、「強い意志を示す」とか変なこと言わない方が吉だと思うのですが、強い意志を示すと政治方面へのアピール以下自主規制。

『具体的には、貸出増加支援資金供給の貸付限度額について、何人かの委員は、大手行中心に積極的に利用されている現状を踏まえると、金融機関の貸出増加額の2倍まで引き上げることにより、金融機関のインセンティブを強めることが考えられると述べた。成長基盤強化支援資金供給の規模について、何人かの委員は、金融機関が成長力強化に向けた取り組みを行っていくうえで、十分余裕のある金額とするのが適当であると述べた。』

まあこの辺は敢えてツッコミを入れない。

『貸付期間について、複数の委員は、0.1%の固定金利での資金供給期間を現在の1〜3年から4年に延長することにより、金融機関の金利リスクテイク能力が高まる効果を期待できるとの見方を示した。このうち一人の委員は、貸付期間を4年へ延長すると同時に、1年毎に金融機関のオプションによる期日前返済を認めることにより、金融機関はバランスシート規模を柔軟に調整することができるのではないかと述べた。』

ま、ここの4年固定に関しては金融機関のALMマッチング的にリスクを軽くしてあげるというのが思いっきりありますよね。


でもって追加緩和じゃないという話の部分。

『貸出増加支援資金供給等の制度見直しの意義について、何人かの委員は、「量的・質的金融緩和」により供給している大量のマネタリーベースが、金融機関の貸出増加や成長力強化の取り組みに利用されることは極めて重要であり、今回の見直しは、「量的・質的金融緩和」の効果波及メカニズムを強化するものであると指摘した。』

別にMBを大量供給しなくても金融機関がホイホイ貸出する事は可能なんですけど何か引っ掛かる言い方。

『多くの委員は、「量的・質的金融緩和」に関して、従来から経済・物価情勢について上下双方向のリスク要因を点検し、必要な調整を行うこととしているが、わが国経済は2%の「物価安定の目標」に向けた道筋を順調に辿っており、今回の見直しはこうした「調整」にはあたらないと述べた。』

>今回の見直しはこうした「調整」にはあたらないと述べた
>今回の見直しはこうした「調整」にはあたらないと述べた
>今回の見直しはこうした「調整」にはあたらないと述べた

あっそう。

『一人の委員は、貸出増加支援資金供給等の受付期限の1年延長や4年間の固定金利での資金供給が、「量的・質的金融緩和」の継続期間と何らかの関係があるとの思惑を生じさせないよう、対外的な情報発信には注意する必要があると述べた。』

でまあ対外的な情報発信がどう見てもノリノリだったので見事に追加緩和期待が高まりましたな。

『さらに、この委員は、貸出競争を助長する可能性など将来の金融機関の財務体質に及ぼし得る影響にも注意する必要があると付け加えた。この間、ある委員は、貸出増加支援資金供給について、地域金融機関の利用が大手行対比で少なめとなっている現状を踏まえると、今回の見直しを契機に、同資金供給のメリットに関する対外的な発信を一段と強化してはどうかと述べた。』

ふーん。

ということで、貸出支援関係の強化は「追加緩和ではなく調整でも無い」という話をしているのですけれども、その前に「強い意志」とかそういうスケベな考えもある訳で、その辺りが情報発信によって追加緩和期待が浮上してという事になりました罠という所ではございまする。


○浜田先生ェ・・・・・・・・・・

金曜の夕方に金利市場関係者総出でのけぞるインタビューキタコレ。

[外部リンク] 2014/03/14 17:39 JST

この記事は日高さんのクレジット入っているので、インタビューしたのも日高さんだと思われますが、テープ回しながらニッコリで、記事を書きながら会心の笑みを浮かべながら書いておられたのではないかと思料する次第。

『3月14日(ブルームバーグ):安倍首相のブレーンである浜田宏一・米エール大名誉教授は、日本銀行は消費税率引き上げの影響が深刻だと判断すれば、5月中にも追加緩和を実施すべきだと述べた。具体的な手段としては、長期国債の買い入れペースを倍増し、新規に発行された長期国債を全て買い入れることも可能との見方を示した。』(上記URLより、以下同様)

まあどう見てもそれは買入そのものは「物理的に可能」であっても、債券市場がぶっ壊れてしまうので、この緩和政策を正常化しようとした時に大きな障害が発生してしまう、つまり政策を突っ込むのは出来ますけれども収拾が出来なくなるという手段ですので、当然ながら追加緩和するだけではなくて出口というものも考えた場合に物理的に無理だと思われます。

ただまあそういう話に関しては残念ながら市場の状況が実際どうなのよというような話を先生がご存知とも思えず、まあそもそも論としてそういう市場の状況を把握していない人が政策提言をするというのが机上の空論だろというツッコミはありますが、それよりも以下の所が色々と素敵なのでついこの件もかすむというものです。


もうね、小見出しの『インフレを回避せよ』って日高さん面白がってつけてるでしょという所ですが、そこの小見出し以降に降参致しました。

『一方、日銀が2%の物価上昇を目指していることについては「物価をどうして2%にしなければいけないのか、全く分からない。1.5%だっていい。2%までなら何の問題もないが、4、5%になれば人々への大衆課税になる」と指摘。』

>物価をどうして2%にしなければいけないのか、全く分からない
>物価をどうして2%にしなければいけないのか、全く分からない
>物価をどうして2%にしなければいけないのか、全く分からない

ほほう。

[外部リンク]
更新日時: 2012/12/05 09:08 JST

『浜田氏は日銀が2、3%のインフレ目標を設定すべきだとし、目標達成まで金融緩和の手綱を緩めるべきではないと主張。さらに、16日の衆院選で自民党が勝利し、より金融緩和に積極的な人物が日銀総裁に選ばれた場合、同目標の達成は困難ではないと述べた。』(上記2012年12月5日ブルームバーグニュース記事より)

[外部リンク] 12月 28日 08:47 JST

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(-_-メ)

さて記事に戻りまして。

『「雇用と生産、GDPが回復すればいいわけなので、2%にならないからアベノミクスは目的を達成できなかったと言われる筋合いはない」と語った。』(最初のブルームバーグ記事URLから)

まあ何ですな、100無量大数歩ほど譲って解釈すると「目標は兎も角として、実際に目標に行かなかったら即ダメであるという考え方はおかしい」という事を言いたかったのだと好意的には解釈できるのですが、そもそもコミットメントというのは「行かせる」という意思を示すことによってそのコミットメントの達成に対する期待が醸成されてインフレ目標ならインフレ目標達成のための期待ですからこの場合は中長期の期待インフレがアンカーされるという話になりますので、目標達成しているなら兎も角達成の前からこんな話をしちゃダメですよねという話だと思うのですけれども、浜田先生どうしちゃったんでございましょうかねえ。

『さらに、「人の気持ちは簡単に変わる。これから心配しなければならないのは、デフレを脱却できるかどうかではなく、どうしたら国民経済にインフレ体質が舞い戻ってこないようにできるかだ」と言明。「毒を持って毒を制するということで、インフレ的にしていろいろな良いこともあるが、行き過ぎないように止めることは重要だ。日銀はインフレファイターであることを忘れてもらっては困る」と述べた。』

>日銀はインフレファイターであることを忘れてもらっては困る
>日銀はインフレファイターであることを忘れてもらっては困る
>日銀はインフレファイターであることを忘れてもらっては困る

・・・・・・・・・・・・・・(^□^)

つーかその前の「毒を持って毒を制する」というのも何かこう実にアレなのですが、まあ金曜の夕方にこの記事を見た債券市場や短期金融市場の皆様の反応がどうであったかなどと思いつつ、あの感動をもう一度という事で謹んでネタにさせて頂きましたm(__)m
 


お題「超長期輪番減額と先物ヒャッハーに関連してオペ雑談(あるいは悪態)/その他少々」   2014/03/14(金)08:59:27  
  武者先生お告げ投下のタイミングが凄すぎます・・・・・・・・・
[外部リンク] 2014年03月12日 ストラテジーブレティン 第116号
岩盤円安の先に起きる事

ということでメジャーSQの朝ですがおはぎゃあございますorzorzorz


○輪番であじゃぱー

[外部リンク]
更新日時: 2014/03/13 16:26 JST

『3月13日(ブルームバーグ):債券相場は下落。日本銀行がきょう実施した長期国債買い入れオペで、残存「10年超」を減額したことで需給悪化に対する警戒感から売りが優勢となった。現物債市場では超長期ゾーン中心に安くなり、先物は急落する場面があった。』(上記URLより)

ということで輪番オペの超長期が突如100億円減額オファー攻撃が来まして、ちょっとさがりましたねえああ仕方ないですねえとか思っていたらいきなり先物盛大に下落して1円安まで落ちたものの、すかさずホイホイ戻りましたけど、結局20銭程度安の水準までしかモドランチ会長となっておりまして、その後はその辺での推移。一旦戻ったりもしてましたが後場もう一発下がって結局18銭安で終了の巻となりました。


『日本取引所の高橋直也広報課長は、午前の取引で国債先物が急落した後にすぐに戻したことについて、「特にシステム面や取引面では問題はないようだ。通常の取引。誤発注という報告は来ていない」と説明した』(上記URLより)

まあこういう質問に対応しないといけない東証お疲れ様という所ですが、まあ下がって戻ったにしても全戻しじゃないですからそれなりに実弾もあったんでしょうな偶々誰かのストップロスに引っ掛かったとかのような気もするがそこはまあ詮索してもシャーナイナイなのでパス。

まあそれよりもアレなのはここもと「先生!債券先物ちゃんが息をしていないの!」状態になっておりまして、しかも現物債市場では入札と輪番が相場の材料というそれは材料というのかという状況になって、板がスカスカになっている中で交通事故みたいな動きで突如の急落という事案になっている事でして、まあどう見ても異次元緩和の副作用です本当にカムサハムニダという話ではなかろうかと申しますか、どうせMB270兆円までは無理してでも拡大するんでしょうけれども、その後政府や日銀の思惑通りに正常化が出来る環境になった際に余程注意しないと債券市場が何らかのアクシデンタルな動きであってもリアル北斗の拳状態になるリスクを見せてくれましたなといいだすのは大袈裟ですかそうですか。

ということで勢いでMB270兆円とか突っ込んでみたものの、短期市場はご案内の通りだわ債券市場までこの調子(そらまあ以前の量的緩和政策の債券市場バージョンやってるんですからそうなる訳ですが)だわという事で、いやまあ大規模買入継続しているうちは金融抑圧でも何でもやってますけれども、正常化という「帰るまでが遠足」の肝心のステージはどうやって収拾するのか非常に難しい所ではございますなという話で。


ということで一応輪番オファーはこちら。
[外部リンク] 4,000 2014年3月20日
国債買入(残存期間10年超) 1,700 2014年3月20日
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2014年3月17日 2014年6月9日


まあ超長期の輪番を減額したのは「買入国債の平均年限を7年程度とする」というディレクティブに関して忠実に運営した結果として、おそらく今月の超長期輪番の札の入り方から勘案すると平均残存年限が8年台に乗ってしまうのが確実なので、デュレーション調整の為に100億円減額したという単純に技術的な問題だとは思うのですよね。

まあ前回もそんな形で超長期輪番を200億円減額した訳ですが、前回減額した時はその前の月の買入平均年限が8年を超えていたというのが公表された保有残高の一覧から逆算すると明らかで、市場の中の人たちもそういう事実があるというのが分かっていましたので、減額そのものはサプライズでしたけれども、「まあそんなものか」という事でナンジャソラとなりながらも一応話としては判ったという所だったのですよね。

然るに今回に関してですが、直近公表された先月末の国債保有残高一覧から見ますと、先月の買入平均残存は7.92年位になっておりまして、平均残存期間が短くなりましたね輪番減額して良かったですねという認識になっていた所でして、月中の買入銘柄がどうなっているのかに関して当然ながら市場の方は判らないのですから、今回の減額は市場的に見たら闇討ちというか不意打ちにも程がある訳でございまして、突如闇討ちされたらそら相場が不安定になります罠という話で、まあ輪番減額⇒誰かが実弾売り⇒実弾来たから先物ヘッジ⇒何か交通事故みたいな流れでヒャッハーとかそういう話になったんじゃネーノとは思いますが、いずれにせよ輪番の闇討ち減額なかりせばこういう話にもならんと思う次第。


まあ何ですな、輪番に関しては以前出した買入予定額の紙がありますが、こういう感じで不意打ちで逸脱しかも減額とかされますと市場に無用のボラを与えるだけの話になりまして、只でなくさえ大規模買入で市場の流動性を枯渇させている中ですからボラ与えた途端に交通事故でピャーとか勘弁して欲しい所であります。

つーかですな、そもそも論として輪番の月額購入予定表って昨年基準の目標残高をベースにして作っていまして、あの時は2013年3月末の国債買入残高が輪番と基金で91兆円だった所に対して12月末に140兆円にしようというペースで、今年の場合は年末で142兆円(141.6兆な)の所を12月末で190兆円にするというペースだからして、そもそも論として表を作り変えて改めて計算しなおした方が良いんじゃないですかという感じはする所でして、今回のような調子でダマテンで買入フローを減額する方向で調整を行うというのが市場にとっては一番「予見可能性を下げる」方向でして、何せ市場の動くネタが入札と輪番しか無いという状況の元では、今回のようなダマテン減額調整攻撃をするのが一番市場が困るパターンとなると思うので、今後はもうちょっとこうその辺考慮した運営を願いたい物だと存じます。

まあ輪番100億減額だけでこの有様で、ってまあ輪番100億で債券先物1円下がるという訳では無くて複合事故みたいなもんでしょうが、年寄りはこういうのを見ると運用部買入の月1000億円ぽっちの停止で先物が最終的に10円以上下がるというお洒落な事案があった件をつい思い出してしまう次第(ちなみにあの時もその前に東証が債券先物のシステム変更して値付けがおかしくなって先物の流動性が極端に無くなって現物の流動性が無くなったという背景があったのだが)でして、流動性の無くなった市場というのはほんのちょっとしたことで大雪崩になるリスクがあるという片鱗を見せたんですかねえとか言うのは杞憂だと良いのですけど、まあ将来の出口政策と言いますか、異次元緩和の大風呂敷の畳み方に関して政策ロジックだけではなくオペレーション的な課題も見せてくれたのではないでしょうかねえ。

#4月から超長期先物始まって先物の板が分散した場合どうなるのかはあまり考えないことにします。

何せ日銀におかれましてはシャチョーが「ストックビュー」での説明をしているだけに、ストックを中心に考えるとどうしてもフローがグシャグシャになりやすいのですが、まあその「量的緩和」というロジックからしたらそらまあ「量」の方が重要ですし、中長期的に量が定量的に効果があるんちゃいますかという方が普通に理屈として通っているとは思う(なお置物理論によりますと今頃この量が効果を発揮して以下同文)のですが、まあ売買している身にとってみましてはやはり流通市場でのフローの方が短期的には全力で影響がある話ですので、もうちょっとこの辺のバランス何とかならんのかねという気はする所なのでありました。まあ難しい話ですけど。



○3か月短国入札

ヒャッハー
[外部リンク] 99円99銭1厘5毛 (募入最高利回り) (0.0340%)
(4)募入最低価格における案分比率 87.5541%
(5)募入平均価格 99円99銭2厘8毛 (募入平均利回り) (0.0288%)

・・・・・・・・と思ったらやはり3bp割れのニーズは限定的だったようで、足切りは流れたぜヒャッハーと思ったのですが、良く良く考えてみるとこの足切り3.4bpというのは先週のヒャッハー入札の足切りと同じ水準で、これでも大概に金利が低いという事実は厳然としてあるのでした。

でまあ新発が出ると発行日のGCとかも上昇してくれるのですが、新発が出た翌日には毎度お馴染みの日銀攻撃がダイソン掃除機の如く登場し、市場の中を高速回転しながら盛大に短国を吸引してしまいますので、ど〜せ需給が締まる上に来週には国債大量償還デーが待っておりますのでアヒャヒャヒャヒャという所ですな。

ま、足切りが3に乗ったのは今の所3bp割れのニーズはさすがに限定的というのが見えたという話で、そういう意味でのインプリケーションはあったという所ですにゃ。


○貸出支援オペ関連

[外部リンク] PDFのページのベースで何ページという形で書きますね。なお本当は改定前の部分に取消線が引いてあって改定後の部分に下線が引いてあるのですが、引用の都合上改定後の部分だけ引用して、取消線部分の引用を割愛している点を最初にお断りします。

4ページ

別紙1(『「貸出支援基金運営基本要領」中一部改正』)の『6.貸付利率および利息の徴収』から。

『(1) 貸付利率は、次のイ、およびロ、に定める利率とする。
イ、 年0.1%とする。
ロ、 7.(2)に定める借り換えにかかる貸付利率については、イ、の規定にかかわらず、当初貸付けの実行日における貸付利率の定めによって決定される利率とする。ただし、当分の間は年0.1%とする。』

・・・・・・・これですけれども、貸出増加支援や成長基盤の本則が4年固定になったので、今回の措置で小口特則とかABL特則に関しては借り換えの際の金利を当初金利でFIXするという形になったという意味です。

なお、従来に関しては成長基盤の本則は1年更改で借り換えの度に金利リセット、貸出増加支援に関しては当初3年で借入すれば3年までは固定でしたが次の借り換えは金利リセットでしたので、4年固定を確実な形にする為の要綱変更となりますな。従来の貸出分に関しては当初の通りの金利リセット方式が継続します(そらまあ変更したら”貸出条件変更先”だわな^^)。


22ページおよび24ページ

別紙7(『「貸出支援基金の運営として行う貸出増加を支援するための資金供給基本要領」中一部改正)』)から。

既往部分の借り換えの残高に関する部分が22ページ。

『(5)貸付限度額

貸付実行日毎の貸付先毎の貸付限度額は、次のイ、からロ、を控除した金額と借り換えの対象となる貸付けの金額とを比較して、いずれか小さい方の金額相当額とする。

イ、当該貸付先による平成24年10月から12月までの四半期における貸出(政府に対する貸出、地方自治体に対する貸出ならびに金融機関等および預金保険機構その他の別に定める公的法人に対する貸出を除く。以下同じ。)の月末残高平均額(四半期に属する各月末における残高の平均額をいう。以下同じ。)に対する、貸付毎に別に定める四半期における貸出の月末残高平均額の増加額

ロ、当該貸付先に対するこの基本要領に基づく貸付け(6.に定める貸付けを除く。)の残高』

要するに既往部分に関しては「残高が減らなければ同額までのロールが可能」という事です。

今後の部分に関する貸付限度額に関する部分が24ページ。

『(5)貸付限度額

貸付実行日毎の貸付先毎の貸付限度額は、次のイ、からロ、を控除した金額の2倍の金額相当額とする。

イ、 当該貸付先による貸付毎に別に定める四半期における貸出の月末残高平均額ロ、 平成24年10月から12月までの四半期から、イ、において別に定める四半期の直前の四半期までの各四半期における、当該貸付先による貸出の月末残高平均額のうち、最大の額』

すげえややこしい書き方になっていますが、2012年10〜12以降の末残平均値の既往ピーク残高から直近の四半期の末残平均値の増加分を計算して、その分の2倍まで貸出をしますよという話で、これはつまり増加した分をどうせ4年固定で借りれるなら後に繰り越した方がお得なので引っ張ろうという作戦をさせないための手段という事で、まあ当初アナウンスされていた話ではあるのですが、なるほど文章に落とすとこうなるのかと感心してしまいましたとさ。


○どうでも良い余談

昨日の(確か)午後以降に日銀のサイトを見た円金利市場関係者におかれましては更新情報のうえから2番目(なお時間の経過と共に下に逝きますので念の為)にあるお題を見て「全ての円金利関係者に喧嘩売っとるのかこの題名は」と思ったた事でしょう、ってそんな人はアタクシだけですかそうですか。

[外部リンク] 3月13日 (論文)技術進歩を上回る高学歴化 』

[外部リンク] 全文掲載は、英語のみとなっております。

>全文掲載は、英語のみとなっております。
>全文掲載は、英語のみとなっております。
>全文掲載は、英語のみとなっております。

・・・・・・・・・・・ええすいませんねえドメドメマーケットだから英語読めませんよすいませんねえとか思ってしまったのはただの僻み根性ですどうもすいません。
 


お題「金融経済月報&総裁会見から」   2014/03/13(木)08:05:29  
  暫くなかったから大ニュース扱いになるのも判るのだが、これから消費税上がって物価も上がっているんだからベア出たで喜ぶのではなく、そもそもそれで物価上昇に追いついているかの話は無いのかねとか言い出すアタクシは協調性が無いですかそうですか。

○金融経済月報から少々

[外部リンク] まあ当然なのですが備忘メモでもあるので引用。

『わが国の景気は緩やかな回復を続けており、このところ消費税率引き上げ前の駆け込み需要もみられている。』(今回)
『わが国の景気は緩やかな回復を続けており、このところ消費税率引き上げ前の駆け込み需要もみられている。』(前回)

『海外経済は、一部になお緩慢さを残しているが、先進国を中心に回復しつつある。輸出は、このところ横ばい圏内の動きとなっている。設備投資は、企業収益が改善するなかで、持ち直しが明確になっている。公共投資は増加を続けている。雇用・所得環境が改善するもとで、引き続き住宅投資は増加し、個人消費は底堅く推移しており、これらの分野では消費税率引き上げ前の駆け込み需要もみられている。以上の内外需要を反映して、鉱工業生産は伸びが幾分高まっている。』(今回)

『海外経済は、一部になお緩慢さを残しているが、先進国を中心に回復しつつある。そうしたもとで、輸出は持ち直し傾向にある。設備投資は、企業収益が改善するなかで、持ち直している。公共投資は増加を続けている。雇用・所得環境が改善するもとで、引き続き住宅投資は増加し、個人消費は底堅く推移しており、これらの分野では消費税率引き上げ前の駆け込み需要もみられている。以上の内外需要を反映して、鉱工業生産は緩やかに増加している。』(前回)

とまあここまでは声明文で示されている部分なので声明文同様で輸出が下げで設備投資と生産を上げとなっています。


・先行き見通しでは案の定需要項目見ても変化なし

でまあ需要項目別の話が書いてある先行き見通しを比較。

『先行きのわが国経済は、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要とその反動の影響を受けつつも、基調的には緩やかな回復を続けていくとみられる。』(今回)
『先行きのわが国経済は、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要とその反動の影響を受けつつも、基調的には緩やかな回復を続けていくとみられる。』(前回)

という総括判断は声明文どおりに変化なしですけれども、需要項目別の話は月報の概要部分に出てきますのでそちらを確認、特に輸出に注目してみますが・・・・・・・

『輸出は、海外経済の回復などを背景に、緩やかに増加していくと考えられる。』(今回)
『輸出は、海外経済の回復などを背景に、緩やかに増加していくと考えられる。』(前回)

・・・・・・・・・はあそうですかという所ですが、貫録の先行き見通し文言不変の巻です。

『国内需要については、公共投資は、当面増加傾向をたどったあと、高水準で横ばい圏内の動きとなっていくとみられる。設備投資は、企業収益が改善を続けるなかで、緩やかな増加基調をたどると予想される。個人消費や住宅投資は、振れを伴いつつも、基調的には、雇用・所得環境の改善などに支えられて、底堅く推移するとみられる。こうしたもとで、鉱工業生産は緩やかな増加基調をたどると考えられる。』(今回)

『国内需要については、公共投資は、当面増加傾向をたどったあと、高水準で横ばい圏内の動きとなっていくとみられる。設備投資は、企業収益が改善を続けるなかで、緩やかな増加基調をたどると予想される。個人消費や住宅投資は、振れを伴いつつも、基調的には、雇用・所得環境の改善などに支えられて、底堅く推移するとみられる。こうしたもとで、鉱工業生産は緩やかな増加基調をたどると考えられる。』(前回)

ということで国内需要の先行き見通しも同じということで、なんとまあと言うか案の定というかですけれども、見通し文言は需要項目別のブレイクダウンでも変化はありませんでしたという事で、貫録の見通し不変攻撃でどう見てもクレクレ攻撃無回答です本当にカムサハムニダという所ですな。


・リスク要因、物価も前回同様なのですが・・・・・・・・

この辺も声明文で示されている通りです。

『この間、リスク要因としては、新興国・資源国経済の動向、欧州債務問題の今後の展開、米国経済の回復ペースなどが挙げられる。』(今回)
『この間、リスク要因としては、新興国・資源国経済の動向、欧州債務問題の今後の展開、米国経済の回復ペースなどが挙げられる。』(前回)


『物価の現状について、国内企業物価を3か月前比でみると、国際商品市況や為替相場の動きなどを背景に、緩やかに上昇している。消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、1%台前半となっている。予想物価上昇率は、全体として上昇しているとみられる。』(今回)

『物価の現状について、国内企業物価を3か月前比でみると、国際商品市況や為替相場の動きなどを背景に、緩やかに上昇している。消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、1%台前半となっている。予想物価上昇率は、全体として上昇しているとみられる。』(前回)


『物価の先行きについて、消費税率引き上げの直接的な影響を除いたベースでみると、国内企業物価は、当面、緩やかな上昇を続けるとみられる。消費者物価の前年比は、暫くの間、1%台前半で推移するとみられる。』(今回)

『物価の先行きについて、消費税率引き上げの直接的な影響を除いたベースでみると、国内企業物価は、当面、緩やかな上昇を続けるとみられる。消費者物価の前年比は、暫くの間、1%台前半で推移するとみられる。』(前回)

前回と全文一致なのは良いのですけれども。消費者物価の先行き見通しなのですが、ここで示されている「暫くの間」というのは「半年程度」という話だったと思うのですが、「暫くの間」という文言が採用されてから既に3か月が経過しておりまして、まあ程度の部分は幅を持って見るとしましても、次回は4か月目になりますからそろそろ文言どうなるのか楽しみですな(棒読み)。


・金融環境では社債の発行環境の判断を引き上げ

『わが国の金融環境は、緩和した状態にある。』(今回、前回も同じです)

から始まる金融環境の所ですけれども、社債の所がこういうお話。

『CP・社債市場では、良好な発行環境が続いている。』(今回)

『CP市場では、良好な発行環境が続いている。社債市場の発行環境についても、総じてみれば、良好な状態が続いている。』(前回)

今回引上げとなという感じですけれども、まあ散々発行スプレッドが縮小しまくった所でやっと判断引き上げというのが変なフラグ立てにならないように願いたい物です。


・でまあ本文の輸出の辺りを鑑賞してみる

でまあ普段は斜め読みするこの先の本文ですが、輸出の現状判断をより子細に書いている本文を鑑賞してみませう。本文3ページ(PDFファイルの5枚目)です。

『実質輸出は、このところ横ばい圏内の動きとなっている(図表6(1)、7)。実質輸出は、昨年4〜6月に伸びを高めたあと、7〜9月は減少したが、10〜12 月は再び増加した。その後、1月の10〜12 月対比は大きめの減少となった。』

というのは現象の話。

『もっとも、1月については、中国をはじめとした東アジア向け輸出が大幅に減少している点からみて、春節(中国等の旧正月)の影響を受けて振れている可能性がある。』

ふーん。

『また、一部の財では、消費税率引き上げ前の駆け込み需要などに伴う供給制約が、輸出の抑制につながっている可能性もある。』

これは(この先にネタにする予定の)総裁会見でも同じ説明をしていた(当たり前だが)のですけれども、ホンマカイナという気がだいぶするんですがそうなの???

『地域別に輸出動向をみると(図表7(1))、米国向けは、4〜6月に大幅増となったあと、7〜9月、10〜12 月と小幅の減少となったが、1月の10〜12 月対比は小幅ながら再び増加した。米国向け輸出は、寒波による現地の自動車販売の減少など、このところ一時的な動きの影響を受けているが、基調的にみれば、同国の景気が裾野を広げつつ緩やかに回復するもとで、為替相場動向の影響もあって、自動車関連を中心に増加傾向にある。』

『EU向けは、4〜6月にかけて下げ止まったあと、7〜9月以降は自動車関連や資本財・部品を中心に増加を続けており、全体として持ち直している。』

『中国向けは、現地販売の改善を背景に自動車関連が緩やかに回復しているほか、半導体製造装置など資本財の一部に改善の動きが引き続きみられており、全体として持ち直している。足もと、1月の10〜12 月対比は大きく減少しているが、これは、上述した春節の影響を受けている可能性がある。』

『一方、NIEs向けについては、一進一退となっている。ASEAN向けについても、振れを伴いつつも、均してみれば弱めの動きが続いている。この間、その他地域向けについては、為替相場動向の影響が下支えとなるもとで、昨年前半には緩やかに増加していたが、昨年央以降は弱めとなっている。』

ということで主に落ち込みは一時的要因という話になっておりますな。しかし為替相場動向の影響が下支えになって云々とあるのですが、下支えになってこの結果ですかそうですかという気がだいぶするのは気のせいですね!!

『財別にみると(図表7(2))、自動車関連は、一部の新興国における需要の弱さが続いているなかで、足もとでは、米国の寒波の影響、中国などの春節の影響、さらには国内販売の大幅増に伴う供給制約などが、一時的な下押し要因となっているため、全体として減少している。もっとも、基調的にみれば、米国景気の緩やかな回復や為替相場動向の影響などから、増加傾向をたどっていると考えられる。』

どうも先ほどの供給制約云々は自動車輸出の事を示しているらしいです。

『資本財・部品についても、足もとは落ち込んでいるが、基調的には、東アジア向けの半導体製造装置などを中心に、緩やかに持ち直している。情報関連(含む映像機器、音響機器)も、足もとでは落ち込んでいるが、基調的には、スマートフォン向けの部品の動きなどを反映して、下げ止まっている。この間、中間財については、国内需要増加による供給制約が影響している可能性もあって、NIEs、ASEAN向けを中心に弱めとなっている。』

ということで、これ読んでいると全体的にそういう説明になっているから仕方ない面はあるのですが、「足もとは落ち込んでいるが基調的には上昇」という説明の連発になっていて、何度も同じ文言が登場するのでちょっとワロタという感じです(^^)。


輸出の先行き見通しを説明しているのが本文6ページ(PDFファイルの8枚目)になるのですが、ちょっとだけ引用しておきます。

『輸出を取り巻く環境をみると、海外経済は、一部になお緩慢さを残しているが、先進国を中心に回復しつつある(図表8(2))。主要地域別にみると、米国経済は、寒波の影響から幾分弱めの指標も散見されているが、景気は緩やかな回復を続けており、その裾野に徐々に広がりがみられてきている。欧州の景気は、持ち直している。中国経済については、一頃に比べて幾分低めで、安定した成長が続いている。この間、中国以外の新興国・資源国経済の一部は、弱めの動きを続けている。』

へえへえそうだっか。

『円相場については、対ドル、対ユーロとも、振れを伴いつつも下落しており、実質実効為替レートでみると、2007 年頃の水準を幾分上回る円安となっている(図表8(1))。』

さいですな。

『先行きの海外経済は、先進国を中心に、緩やかに回復していくとみられる。また、上記のような為替相場の動きも、引き続き輸出の押し上げに作用していくと予想される。』

ということで、えーっと為替が行ってるのに輸出が思ったほど伸びないという話では無いのかというのがひじょーに気になる所ではあります。ちなみにこの先は地域別見通しを全体的な話に加え、財の項目まで含めて説明していますが引用しているとキリが無いのでパスという事で。

あと、消費税の影響に関する説明が今回の月報19ページ(PDFファイルの21枚目)に本文終了後の囲みコラムとして『(BOX)物価指数における消費税率引き上げの直接的な影響』という形で掲載されていますのでご鑑賞あれ。


○総裁会見から:サービスフレーズが碌すっぽ無いという追加緩和期待に盛大に水を掛ける会見ですね!!

つーことで昨日先取りしましたが本チャンの要旨が出ましたのでこちらから。

[外部リンク] まあ昨日先取りしましたが実際はこういう質疑になっています。

『(問) 昨日発表された昨年10〜12月期のGDPの2次速報は、さらに下方修正となりました。日銀の今年度の経済成長率見通しである2.7%の達成の見通しについて、現時点でどうお考えかご所見をお願いします。』

『(答) ご指摘のように、昨日発表された昨年10〜12月期の実質GDPの2次速報値は、1次速報値から若干の下方修正となり、前期比年率+0.7%の成長率となりました。その内容をみると、国内需要では、設備投資は、法人企業統計を反映して1次速報値から若干の下方修正となったものの、先程申し上げたように、企業収益の改善を背景に、小幅ながらも3四半期連続で増加する姿となっています。』

下方修正だったものの3四半期連続で増加しています(キリッ)とかドラギ先生の会見みたいですね!

『また、個人消費も、雇用者所得が緩やかに持ち直すもとで、底堅い伸びを続けています。一方、外需面では、輸出が新興国向けを中心に弱めの動きとなっている中で、輸入が駆け込みの影響も含め堅調な国内需要を反映して伸びを高めており、純輸出が成長率を押し下げる方向に働いているということだと思います。』

輸入が堅調な国内需要を反映して伸びを高めているので純輸出がGDPの押し下げ方向に働いたとはこれはこれは。

『このように、GDPの2次速報値は、外需が弱めとなった一方で、国内需要が堅調に推移していることを確認する内容であり、全体として、景気の前向きの循環メカニズムは引き続き働いているとみています。』

何という虫の良い解釈などと良い子の皆さんはツッコんではいけません。

『従って、先行きについても、こうした前向きの循環は途切れず、基調的には潜在成長率を上回る成長を続けていくという見通しには変わりがありません。』

基調的に潜在成長を上回るは良いのですがそれで2年で2%物価上昇するほどの勢い付くのでしょうかなどと思うのですがそれはそれですかそうですか。

『なお、ご指摘の2013年度の成長見通しについては、その先の年度と併せて、4月の展望レポートで改めて公表する予定です。』

どう見ても忍法先送りの術です本当にありがとうございました。


・GDP未達の場合の対応&下振れリスクに関しての認識はどうなのか

まあ今の時点で+2.7%行かなくても全体的な状況と先行き見通しが変化無いので追加緩和とか知らんわヴォケという話をしているのが明白ですが、こういう質疑がございましたぞな。

『(問) 総裁はかねて下振れリスクが顕在化した場合は、躊躇なく調整を行うとおっしゃっていますが、先程のお話にもありましたように、2013年度の成長率の見通しが下振れる可能性がかなり高まっています。また、日銀が今回判断を引き下げた輸出も、やや想定を下回っている、ウクライナ情勢等の地政学的なリスクもあるという中で、政策の調整が必要になるような下振れリスクが高まっている可能性はあるのでしょうか。1月の会見では、下振れリスクはかなり後退しているのではないかとの趣旨のご発言があったかと思うのですが、成長率見通しの引き下げ等も含め、どう考えているかお聞かせ下さい。』

で、この答えがどう見てもゼロ回答です本当にカムサハムニダという内容なのが味わい深い。

『(答) 昨年来の状況からみると、全体として世界経済の下振れリスクは低下しているという状況に変わりはないと思います。』

下振れリスクは低下してるんですってよ奥様!!!

『ただ、1月末から一部の新興国の通貨等が選別的に下落する、最近のウクライナ情勢を反映してウクライナの通貨が下落する、あるいはロシアの通貨が下落するということが起こりましたが、いずれも、現時点では限定的な影響にとどまっており、世界経済全体として下振れリスクが大きくなったということはないと思います。』

現象の話をしながらもリスク低下とはこれまた盛大に強気(というか黒日銀平常運転モード)ですなあ。

『そうしたもとで、日本経済の動向については、先程申し上げたように、生産・所得・支出という好循環が働き始めており、その点には全く変化がないと思います。』

>好循環が働き始めており、その点には全く変化がないと思います
>好循環が働き始めており、その点には全く変化がないと思います
>好循環が働き始めており、その点には全く変化がないと思います

はあそうですか。

『金融政策の運営は、当然のことながら冒頭で申し上げた通り、常に上下双方向のリスク要因を点検して、必要に応じて政策の調整を行うという点は全く変わりません。経済・物価動向を毎回点検していく中で、2%の「物価安定の目標」の達成が困難になった、またはそこへの道筋が順調に進んでないとして調整の必要が出れば、当然、躊躇することなく調整します。しかし、先程来申し上げている通り、内需を中心とした経済の好循環が続いていますし、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要とその反動減で成長率は上下しますが、0%台半ばとみられる潜在成長率を上回るテンポで、来年度、再来年度と成長していくとみていますので、現時点で、金融政策を調整する必要があるとは思っていません。』

『ただ、何度も申し上げますが、常に上下双方向のリスク要因を点検し、必要があれば躊躇なく調整するという方針です。』

こういう説明をしているのに「困難になったら躊躇なく調整」もきっちりヘッドラインになっている(まあさすがに「調整する必要が無い」が最終的にはニュースヘッドラインになっていましたがとか何じゃそらという感じで、ここの文章通してみれば盛大にゼロ回答をしているのが明白でございますわな。


・輸出に関して

『(問) 2点伺います。(前半の質問割愛)もう1点は、繰り返しで恐縮ですが、輸出についてです。先程のご説明でも外需の一時的な下振れということですが、日本の構造問題といいますか、なかなか輸出が増え難い状態になっているのではないか、円安なのに輸出が増えないという状態に陥っているのではないか、という指摘がかなり出ていると思います。この点について、総裁は輸出の伸びが出てこないのは想定外とみていらっしゃるのか、改めてもう少し詳しくご説明をお願いします。』

『(答)(前半割愛)2点目の輸出については、先程申し上げた通り、確かに企業が海外の需要地に近いところで、あるいは賃金その他の点でより有利なところで生産することで、海外展開は進んでいると思います。これ自体は特にマイナスではないと思います。』

いやそうかも知れんがそもそも置物副総裁理論によると為替レートを調整して輸出がどどーんと伸びるという話じゃなかったでしたっけ。

『そうしたことを踏まえた上で、私どもが昨年「量的・質的金融緩和」を導入した時点で思っていたよりも、最近輸出がやや弱め、内需がやや強めとなっている背景には、ASEANその他新興国の経済がややもたついているということがあります。ご承知のように、日本の輸出の半分以上はアジアの新興国向けであり、そうしたことが影響を与えてきたと思います。その上、一時的な現象だと思いますが、米国における寒波、東アジアにおける春節──春節が例年より少し早く始まったわけです──、そして消費税率引き上げ前の駆け込みの中で一部の企業が国内需要を優先して輸出をやや後回しにしていること、といった3つの要因もあります。』

先ほど引用した金融経済月報でそういう話がございましたね。

『しかし、そういった一時的な要因はいずれ剥げ落ちます。』

一時的要因とな!

『そうなると残るのは、従来からある程度続いていた構造的な海外展開です。これは特に最近テンポが速まったということはなくて、むしろ行き過ぎた円高が是正される中で海外展開のテンポはやや減速しているかもしれません。ただ、いずれにせよ、これは趨勢的にずっと続いている話です。』

ではその点に関してですがどのようにお考えでしょうかという所なのですが、しらっと話が別の方向に進むのが想定問答クオリティというものであります(^^)。

『そうした中で、注目すべきは循環的な要因としてのアジアの新興国の景気回復のもたつきです。ただ、米国を中心とする先進国の経済が成長率を加速させていく──IMFでもOECDでもそういう見通しですが──、そういうもとで、アジア新興国の成長率も緩やかに伸びていくことになると思いますので、循環的な要因の中で、日本の輸出がやや弱いところは是正されて緩やかに伸びていくだろうと思っています。』

ということで、構造要因は特段大きな問題ではなく循環的要因が好転すれば好転するという話になっておりましてホンマカイナというテイストが盛大に漂う説明になっているのでした。


・物価に関しては賃金が上がっていくメカニズムが強まっている&バックワードの予想インフレ上昇とのこと

こんな質問がありまして。

『(問)(前半割愛)もう1点は、4月1日から消費増税が実現しますが、消費増税後の物価の押上げの動向について、変化があるのかどうか、総裁からコメントがありましたらお願いします。』

『(答)(前半割愛)2点目の物価の動向についてですが、冒頭申し上げた通り、2%の「物価安定の目標」の実現に向けた道筋を順調に辿っていると思います。その背景として、初めは円安の影響が大きかったと思いますが、内需中心の経済成長が次第に定着していく中で、ご承知のように、労働市場がどんどんタイトになってきました。いわゆる構造失業率は3%台半ばといわれていますので、現在の失業率3.7%は、完全雇用に極めて近い状況になってきています。そうしたことから、賃金あるいは物価などへの影響も出てきています。』

キタコレ。

『すなわち、潜在成長率を上回る成長、特に今回の内需中心で非製造業がリードする形の景気回復のもとで、労働市場は極めてタイトになり、賃金の押上げ、そして物価の押上げの効果が出てきており、今後もさらに強くなっていくだろうと思っています。』

ひょえー。

『もう1つは、長らく低位にあった予想物価上昇率が、昨年来、全体として少しずつ上昇してきているということです。これも今後、物価を2%の目標に近づけていく要素になるだろうと思っています。』

ほほー。

『従って、従来から申し上げている通り、物価は、ここ半年くらいは1%台前半で推移し、その後1%台半ばから後半、そして2%への道筋を辿っていくと思っています。消費税率引き上げによる直接的な物価押上げ効果は、ご承知のように3%の税率引き上げに対し2%程度と見込まれますが、私どもがみているのは、それを除いた、あくまでもトレンドとしての物価上昇率です。それは、今申し上げたように、今年の前半くらいは1%台前半で推移し、その後徐々に上昇、加速していくだろうと思っており、その見通しに全く変化はありません。』

ということで全く変化ないどころか説明がますます自信満々になっていますよ!!!!!

『それから、今申し上げた、消費税率引き上げによる直接的な物価押上げ効果についてのテクニカルな話で、ご承知かもしれませんが、公共料金については、料金算定期間に3月分を含む場合は、4月の物価指数上は旧税率の5%で計算するということを総務省が発表しています。これを考慮すると、4月1日に税率が5%から8%に引き上がりますが、その物価への影響というのは、4月はいきなり2%分ではなく、それより少し小さい1.7%分くらいであり、5月からフルに2%分ということになります。従って、私どもの物価の判断については、4月分の数値からは1.7%、5月以降は2%引いたところでトレンドをみていくことになると思います。そのトレンドについては、先程申し上げたような考え方で変わりありません。』

別にこれわざわざ説明せんでもと思うのですが、先ほどご紹介した(だけで引用していない)金融経済月報本文直後にあるBOXの中で説明している件に触れているという所のようですな。なおそのBOXの中で紹介されていますが、総務省統計局のサイトの方でも説明があります。

[外部リンク]


・この質問は如何なものかと

『(問) 3点伺います。1点目は、CPIはコアが1.3%まで上昇していますが、GDPデフレーターはいまだに若干マイナスになっています。コアCPIとデフレーターとのギャップがある背景をどうお考えになっているかお聞かせ下さい。また、今後、2%の「物価安定の目標」を目指すにあたって、デフレーターとのギャップの縮小を実現するためにはさらに政策をパワーアップする必要もあるのではないかと思いますが、その辺りのご所見をお願いします。(以下割愛)』

背景をどうお考えになっているかってあーた統計の質問してどうしますねんという所で、先ほどの総務省統計局のCPIに関するQ&Aというのがあってですな、

[外部リンク] G-8 消費者物価指数とGDPデフレーター(内閣府)が乖離していると聞きますが、それはなぜですか。

でもって総裁の回答も当然ながらこちらのQ&Aに沿った説明をしていますわ。まあ折角なので忘れないように引用しておきますか。

『(答) CPIの動きとGDPデフレーターの動きには、長く遡ってみても常にギャップがあります。それには2つの要因があると思います。第1に、消費者物価指数はあくまでも消費バスケットの中に含まれている消費財の価格がどう動いているかを表すものですが、GDPデフレーターは消費財だけでなく投資財やその他の価格の動きも含むことです。消費財と投資財を比べると、趨勢的に投資財の相対価格がずっと低下してきており――これはどこの国にもある現象ですが――、その結果、GDPデフレーターの上昇率に比して消費者物価上昇率の方が少し高い、逆に言えばGDPデフレーターの伸び率の方が低くなる方向に働きます。消費財と投資財の相対価格の変化があるために、そういったことが起こっているのです。』

『その理由は、消費のバスケットの中では半分以上がサービスですので、機械化その他で効率が良くなる部分があるとしても、資本財のようにどんどん機械化によって安く提供される状況とは異なるからです。消費財の大半がいわば労働コストに応じて変動しますので、消費者物価指数の方がGDPデフレーターよりも上がりやすくなるのです。』

『第2に、GDPデフレーターは、作り方からして当然ですが、輸入財価格が上がると、マイナスに効きます。輸入財価格の上昇分は、一部は消費財の価格上昇に、一部は投資財の価格上昇に転嫁されていきます。長い目でみると、その動きの差はかなりの程度打ち消されるとは思いますが、それでもしばしばGDPデフレーターが大きくマイナスになるのは、基本的には、輸入財価格が上がり、それが部分的にせよ、まだ消費財の価格に完全に反映されていない時点ではギャップが大きくなるからです。完全に反映された後でも、消費財だけでなく投資財の部分もあるので、まったくニュートラルになるとも限りません。』

『この2つの理由でこういう状況になっていますので、別に異常なことではなく普通のことだと思いますし、いずれGDPデフレーターもプラスになっていくと思っています。ただ、数値が同じにならなくてはいけないということはないし、諸外国をみても、日本の何十年間の歴史をみても、消費者物価指数の上昇率の方がGDPデフレーターの上昇率よりも高くなることは幅広く観察されると思います。(以下別の質問の回答部分割愛)』

・・・・・・・まあ何ですな、質問するなら「経済活動全般という意味ではデフレーターも見るべきではないかと思うのですが如何ですか」みたいに聞くもんじゃないですかねえとしか申し上げようがないですな、うんうん。


という所で最後のはおまけですが今回は前回ちょっとサービス過剰(恐らく日銀的にはそこまでサービスする積りは無くて、市場が大反応したのが誤算だったのかも知れないと思う)だったのを元通りの「退かぬ、媚びぬ」攻撃に戻して自信満々の説明を強調したという感じですね!!!!!!
 


お題「決定会合レビュー:体勢を立て直して元に戻しましたな!!」   2014/03/12(水)08:06:38  
  http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140311/k10015882751000.html
甘利大臣
思い切った賃上げを
3月11日 12時14分

そうそう賃上げ進まないと消費に悪影響ですよね、と思ったら・・・・・・・・

『そのうえで、甘利大臣は「政府は賃上げの環境整備のため、法人税の減税を前倒しして原資を渡している。利益が上がっているにもかかわらず、なんの対応もしない企業は、経済の好循環に非協力的だということで、経済産業省からなんらかの対応があると思う」と述べ、経済界に対し、春闘でベースアップに応じるなど思い切った賃上げに踏み出すよう改めて求める考えを示しました』(上記URLより)

>経済産業省からなんらかの対応があると思う
>経済産業省からなんらかの対応があると思う
>経済産業省からなんらかの対応があると思う
>経済産業省からなんらかの対応があると思う
>経済産業省からなんらかの対応があると思う

・・・・・・・・・・・・orz

どこの賃金統制令あるいは国家総動員体制だよというところで、お気持ちは判るけど何ぼ何でももう少し物の言い様というものがあるんじゃないですかという話ですし、大体からしてそこまで言うなら法人税減税するんじゃなくて最初から個人所得税で特別減税でもすれば良かったんじゃないですかねえと思いましたが、法人税減税しないと株価(銃声)。

てな話は兎も角として。


今回の決定会合は皆様予想していた通りに会見の方が注目となりましたが、会見テキストは本日出ますのでテキスト読みながらのネタは明日にも続くとゆー所で宜しくオナシャス。


○決定会合声明文:堂々の先行き見通しリスク認識不変の巻

[外部リンク] 『わが国の景気は、緩やかな回復を続けており、このところ消費税率引き上げ前の駆け込み需要もみられている。』(前回)

ということで総括判断は毎度おなじみの緩やかな回復ね。

『海外経済は、一部になお緩慢さを残しているが、先進国を中心に回復しつつある。輸出は、このところ横ばい圏内の動きとなっている。』(今回)
『海外経済は、一部になお緩慢さを残しているが、先進国を中心に回復しつつある。そうしたもとで、輸出は持ち直し傾向にある。』(前回)

輸出の現状認識を下げてきましたが、海外経済の認識は変わっていないのですな。

『設備投資は、企業収益が改善するなかで、持ち直しが明確になっている。公共投資は増加を続けている。雇用・所得環境が改善するもとで、引き続き住宅投資は増加し、個人消費は底堅く推移しており、これらの分野では消費税率引き上げ前の駆け込み需要もみられている。以上の内外需要を反映して、鉱工業生産は伸びが幾分高まっている。』(今回)

『設備投資は、企業収益が改善するなかで、持ち直している。公共投資は増加を続けている。雇用・所得環境が改善するもとで、引き続き住宅投資は増加し、個人消費は底堅く推移しており、これらの分野では消費税率引き上げ前の駆け込み需要もみられている。以上の内外需要を反映して、鉱工業生産は緩やかに増加している。』(前回)

ということで設備投資の現状判断に持ち直しが「明確」と来ましたので判断引き上げ、生産に関しても「伸びが幾分高まっている」という表現でこれも判断引き上げでして、他の需要項目の表現は前回と同じですね。

『この間、わが国の金融環境は、緩和した状態にある。物価面では、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、1%台前半となっている。予想物価上昇率は、全体として上昇しているとみられる。』(今回)

『この間、わが国の金融環境は、緩和した状態にある。物価面では、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、1%台前半となっている。予想物価上昇率は、全体として上昇しているとみられる。』(前回)

金融環境と物価の表現は同じです。


・先行き見通し:貫録の全文一致

『先行きのわが国経済については、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要とその反動の影響を受けつつも、基調的には緩やかな回復を続けていくとみられる。消費者物価の前年比は、消費税率引き上げの直接的な影響を除いたベースでみて、暫くの間、1%台前半で推移するとみられる。』(今回)

『先行きのわが国経済については、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要とその反動の影響を受けつつも、基調的には緩やかな回復を続けていくとみられる。消費者物価の前年比は、消費税率引き上げの直接的な影響を除いたベースでみて、暫くの間、1%台前半で推移するとみられる。』(前回)

どう見ても全文一致です本当にカムサハムニダという所ですが、つまりそれは金融政策に関して特段の調整は必要ないっすなあウッシッシという事を意味しております。


・リスク要因もカワランチ会長で白井さんの意味不明提案も同様

『リスク要因としては、新興国・資源国経済の動向、欧州債務問題の今後の展開、米国経済の回復ペースなどが挙げられる(注1)。』(今回)
『リスク要因としては、新興国・資源国経済の動向、欧州債務問題の今後の展開、米国経済の回復ペースなどが挙げられる(注1)。』(前回)

『(注1)白井委員は、国内の雇用・所得環境の改善ペースにも言及すべきであるとして、5.の記述に反対した。』(今回)
『(注1)白井委員は、国内の雇用・所得環境の改善ペースにも言及すべきであるとして、7.の記述に反対した。』(前回)

ということでリスク要因の文言は全然変更なしという所ですが、正直欧州債務問題よりも他の要因の方が重要じゃねえかという気もするんだが、直近での動向を踏まえた表現の変更とかが特段無いというのは、まあ要するに最近の動向でリスクガーとか言う程の事も無いですぞなもしという話で、これまた強気の見方を反映しています。

で、白井さんの反対(項番が前回と今回で違うのは貸出支援措置の延長強化に関する記述が前回あった関係です)も相変わらず謎というかセンスねえなあと思うのですが、「リスク要因」が何でその「雇用所得環境の改善ペース」という事になるのかと小一時間問い詰めたい訳で、普通そういうのはリスク要因じゃなくてメインの見通しの中に含めるものじゃないですかという話でございますよ。もしリスク要因入れるなら新興国の金融市場とかじゃないですかねえ。

#ちなみに狂乱物価と言わた時代にはベアが想定外の大幅上昇で物価上昇に加速が掛かったなどという記述をどこかで見たことがあったような気がしますけどね

まあ何ですな、この雇用所得環境云々ってえのはさっきニュースネタにしたあまりんの謎発言にありますように、政権注目のネタでもありますので、白井さんったらもう自己アピールに熱心で一人目立ちたがるんですからもう困りますわねえ奥様という所でございまして、そういや昨日はOECDがECBと日銀はもっと緩和が必要な場合もとか市場が喜びそうな発表をしていたようですけれども、緩和が必要なのはいいけど手段が無いんだよクソボケという所で、無責任にも程があるわこの国際機関とか思いましたが白井さんも国際機関(OECDじゃなくてIMF)のエコノミストとかやってらっしゃいましたっけとか禿しくどうでもいい事を思い出しましたわ。


・最後の文言も相変わらず同じで木内さんの提案も同じなので今回分引用だけ

『日本銀行は、2%の「物価安定の目標」の実現を目指し、これを安定的に持続するために必要な時点まで、「量的・質的金融緩和」を継続する。その際、経済・物価情勢について上下双方向のリスク要因を点検し、必要な調整を行う(注2)。このような金融政策運営は、実体経済や金融市場における前向きな動きを後押しするとともに、予想物価上昇率を上昇させ、日本経済を、15 年近く続いたデフレからの脱却に導くものと考えている。』(今回)

実際問題としては安定的にCPIが1%以上という見通しになっているのですから、デフレからの「脱却に導く」って表現さすがに変えた方が良いんじゃないかと思いまして、物価安定の目標に向けて進むとかそういう表現にしたらどうなのよとも思うのですけれども、まあ変に文言いじってああだこうだと外野から言われるのも(お前が言うなと思わないように)マンドクサという話だと思うので変化させてないんでしょうな。

木内さんの提案もいつも通りです。

『木内委員より、2%の「物価安定の目標」の実現は中長期的に目指すとしたうえで、「量的・質的金融緩和」を2年間程度の集中対応措置と位置付けるとの議案が提出され、反対多数で否決された(賛成:木内委員、反対:黒田委員、岩田委員、中曽委員、宮尾委員、森本委員、白井委員、石田委員、佐藤委員)。』(今回)

中長期的に目指す件に関しては木内さんの提案は毎度反対されていますが、先般来の審議委員(ただし学者2名を除く)の情報発信を見ますと、経済の成長を伴わないで物価だけ上昇するのは政策当局として如何なものかと考えるみたいな話は多く出ていますし、この集中対応措置云々というのがもうちょっと何とかならんのかとは思いますが、いずれ物価安定目標の定義というか考え方の部分で「とにかくマンデートなんだから物価上昇に持って行けば良いんだよ」と開き直ってしまっている(ように見える)執行部と、いやそのりくつはおかしいという審議委員との間でのギャップが表面化して大変に面白い展開になる事を希望致したく存じます。



○つーことで明日の会見ネタの先取りで:今回は前回見られたサービス成分(のようなもの)を排除ですな

会見ネタは本日の会見要旨を見てからまた投下しますがとりあえずブルームバーグニュースから。

[外部リンク] 2014/03/11 18:03 JST

『黒田総裁は一方で、輸出については「勢いに欠けている」と指摘。「昨年、量的・質的金融緩和を導入した時点で思っていたよりも、輸出が弱め」となっていると述べた。 その背景としては、東南アジア諸国連合(ASEAN)など新興国経済のもたつきに加え、「米国の寒波や東アジアの春節の影響、それから駆け込み需要への対応で国内向け出荷を優先する一部企業の動きなど一時的要因も作用しているのではないか」と指摘。先行きについては「これら一時的要因がはく落するもとで、先進国の成長率が高まっていることから、中国やNIESなどアジアを経由した間接的な影響も含めて、輸出は緩やかに増加していく」と述べた。』(上記URLより)

どうも構造的な問題(輸出品の現地生産)も言及したようなのですが、それよりも一時的な要因の方を強調しておりまして、現状判断で輸出の判断を下げたのはあくまでも現実がそうだから下げただけで先行きの見通しは変わらんぞなもしという強気の姿勢です。


『黒田総裁はGDPについて「外需が弱めとなった一方で、国内需要が堅調に推移していることを確認する内容であり、全体として景気の前向きな循環メカニズムは引き続き働いている」と言明。先行きについても「こうした前向きの循環は途切れずに、基調的には潜在成長率を上回る成長を続けていくという見通しには変わりがない」と述べた。』(上記URLより)

直近のGDP2次速報が弱かった訳ですが、このような説明をしているという事はつまり物価は順調に推移しているし先行きのメカニズムは変わっていないし見通しも変わってませんよ平気平気という話ですが、成長率が見通しよりも弱くて物価は堅調に推移ってそれただ単にコストプッシュとかそういう話じゃないですか国民厚生的にどうなんですかと小一時間。


『黒田総裁は11日の定例会見であらためて13年度の成長率見通しについて問われ、「その先の年度と併せて、4月の展望リポートであらためて公表する」と述べるにとどめた。』(上記URLより)

で、注目の前回定例会見での「+2.7%は行きます」発言の再ツッコミでございますが、先ほどの部分にありましたように「そのような数字よりも前向きの循環メカニズムが継続していることが重要なのです(キリッ)」という攻撃に出ておりまして、更に数字の話については忍法先送りの術ということで4月の展望レポートで攻撃に出ましたな。

でまあ展望レポートで攻撃というのは単なる忍法先送りの術なだけではなく、足元の数値が見通しに行かなかったらそれが直接的に政策判断に自動直結するのではなく、あくまでも展望レポートという先行き見通しの中で示しますということですから、先行きの見通しが重要でありますよという話でもありまして、つまりは+2.7%行かなかったから自動的に追加緩和というのはあり得ん(まあGDPターゲットにしている訳じゃ無いから当然ですが)というメッセージも含めていると思われますので、その点でも体勢を立て直したという感じだと思います。

つーかですな、今回の発言内容(正式版は本日出ますが)を見ますと、2月会見での「+2.7%達成が困難とは思っていない」発言が黒田さんにしては珍しいレベルの失言というかやっちまった発言だったという事になりまして、あの時点で「GDPに関して言えば数値がどうなるというだけではなく、前向きの循環メカニズムが途切れることなく続いていることが重要なのです(キリッ)」とか何とか言って具体的な数値の話を回避しておけば良かった(具体的数値が重要なのはディレクティブの量的数値とマンデートの2%物価上昇目標ですから)訳でして、ただまあ今回の発言が出るまでは「これはGDP+2.7%行かないのを何かの言い訳に使う布石なのではないか」とも想像(妄想寄り)される状況でしたので、今回このような説明をしているのは前回ちょっとやっちまったという所なのでしょうなあと思われますがどうでしょうかね。


まあ詳しくは会見要旨と共に投下しますが、出ているものを見て回った感じですと、今回の総裁会見は色々な意味で「体勢を立て直した」という感じでして、前回の貸出支援関連施策の延長強化において妙にフレームアップして、それこそ2倍とかまたガイジンとか他市場の金融政策シロートが喜びそうなフレーズを出してアピールしちゃった結果として、金融政策運営に関して「退かぬ、媚びぬ」という体勢への疑問が思いっきり浮上して、追加緩和観測が思いっきり前倒しとか浮上とかいう感じになっていた訳ですが、今回はそのようなサービス成分は皆無という展開になっておりまして、まあ元に戻ったという印象を強くしたという所だと思います。

まあ日銀としても前回の措置についてそこまで市場ウケする積りで考えていなかったのかもという所はあるのかと思いますが、ドラギのおっちゃんの先般の会見(もう少し書き残しネタもあるので後日)に関しても、もしかしたら市場のクレクレ観測が強いことに関して必要以上に火消しをしていたという感じで体勢の立て直しをしたのかなとも思えるのですな。まあクレクレ市場に対してはちょっとしたサービスでも過剰サービスになる可能性があり、コミュニケーションというのは難しいという事じゃないかという所で、この場合先入観というのも重要で、サービスにしろ火消しにしろ、言う人が違う(例えば麿だったらと想像しましょう^^)と市場の反応も全然違ったりするので、まあ難しい話だ罠と。


ちなみに公共放送でもこういうヘッドラインですので、追加緩和無いですよのニュアンスは伝わっているんでしょうな。
[外部リンク] 金融政策の調整必要ない
3月11日 16時54分

#貸出支援の要綱に関しては時間の都合で本日はパスで勘弁してつかあさい、なお内容は想定通りです
 


お題「決定会合プレビュー雑談/ECBドラギ会見鑑賞の続き」   2014/03/11(火)08:34:13  
  モーサテでゲスト解説しているどこぞの誰かさんが日銀と民間と解説者所属会社のこれまでと先行きの物価予想のパスのグラフを示していますが、ここまでの物価推移パスの所は実績値を使って表示していまして、これまで民間予想が日銀予想対比で負けまくっていた件を示さずに民間も日銀も同じような予想をしていたかのように見せるのはインチキにも程があると思うのですけれどもねえ。

○決定会合プレビュー雑談

つーことで今日の決定会合ですが、今回は前回決定した貸出支援関連施策の延長と強化に関する具体的な実施要綱が出る以外にはまあ普通に考えると特段の案件は出てこないと思われます、というのはまあ衆目の一致する所。

でまあ会見に注目となっていますが、アタクシ的に一番気になっているのは前回会見で堂々と言っていたこの件の落とし前なのですよね。

『(答) 最初に申し上げた通り、毎回、金融政策決定会合で色々な議論が行われるわけですし、経済・物価情勢を点検して、上下双方向のリスクが明らかになれば、それぞれに対応した政策の調整を行うということであり、その点には全く変わりありません。従って、ご指摘のようなリスクが顕在化するようなことがあれば、躊躇なく現在の「量的・質的金融緩和」の調整を行うことになります。もっとも、今のところわが国経済は順調に推移し、日本銀行の経済見通しに沿って動いていると思っており、今の時点で+2.7%の経済成長が達成できないとは考えていません。』(2月金融政策決定会合後の総裁会見から)

でまあ昨日GDP2次速報が出た訳ですが、予想通りというか予想以上に1次速報から下振れしている訳で、これだけ自信満々に(キリッ)と発言していたので何か謎の隠し玉でもあるのかとまで思ってしまいましたが、案の定2013年度の+2.7%成長は無理としか申し上げようがない状態になっておりまして、さてこれの落とし前をどうつけるのかというのが非常に気になるというか会見で誰かが質問すると思うのでどういう想定問答が用意されているのかが気になります。

いやね、まあ超恥ずかしいからそういう話になるとは思えないし、大体からして最近の審議委員講演を見ても別に追加緩和を慌てて実施しないといけないというニュアンスの情報発信は無い(白井さんだけは意味不明の供述を繰り返しているので適用除外)訳でございますので、そーゆー辺りからも特段の金融緩和あるいはそのようなものというのが出るとは思えない、となるのが普通です。

ただですね、あの時点でも行くのかどうか判らんという+2.7%の達成が自信満々みたいな言い方をしたのは行かなかった場合に何らかの措置を取る為の布石じゃねえのと取られる可能性がある話でして、もしかしてそういうのを意図しているんだったら展望レポートの所で「見通しよりも下振れて推移してきているので」と言って緩和を強化するみたいな措置を入れる可能性がありますよねという風に思ってしまうので、まあ今回の会見で何らかの落とし前をつけて頂きますとこの想像(かなり妄想寄り)の方向性がもうちょっと見えてくるかも知れませんな。

ただまあ消費税織り込んで十分な施策を実施しているという話ですし、先月打ち込んだ施策に関しても妙にフレームアップしちゃって悪目立ちさせちゃいましたけれども、実際問題としては期限の来る施策の延長という意味では政策の枠組みに大きな影響を与える話では無かった次第ですから、異次元緩和政策の枠組み(つまりMB年間60〜70兆円拡大と長期国債買入残高50兆円拡大およびその他諸々のコンビネーション)に手を付けている話では無くて、実はそんなに重い話でも無かった(しつこく申し上げますが悪ノリして妙にフレームアップしたのが話をややこしくしている原因)ので、今のディレクティブの変更に繋がる話というのは本来は相当ハードルが高い筈なので、そう簡単に枠組みの変更をするもんじゃない、というのが中央銀行的というか行政官的なロジックになる筈で、実際は外野が思っているほど簡単な話ではないとは思われます。


あと可能性があるとすれば足元の短国市場の推移の影響でして、つまりは「その他」の部分でのMB積み上げがテクニカルに困難という認識になった場合(短国利回りがマイナスだろうと何だろうと気にしないで購入すれば購入はできるが、それは短期金融市場その他の大きな機能毀損のリスクが高いので現実問題としては選択しずらいのだが、昨日軽く悪態申し上げたように短期市場自体が特殊市場というと語弊がありますけど、まあ債券市場の人でも良く判っていない人がいるという状況ですので、そらまあ政策当局の中の人だって分かってない人も多いでしょと思うので安心はできない)、MB拡大のテクニカル的な困難さがあるのでその他(主に短期でのMB拡大部分)を中期以下の国債購入に振るというテクニカルな対応というのはあり得るかも知れないなとは思っています。

ただまあこれに関しては延長強化された貸出支援関連措置による4年オペの残高が伸びるとその他部分の残高が稼げますので、オペ残高の伸び方を見ないうちに長い方の国債に振るというのもちと考えずらいので、まあ普通に考えると直ぐにどうのこうのという話にはならないとは思います。

とまあ常識的に考えてみるとそうなるのですが、意表をついてやるならまあ展望レポートの所じゃないですかねえそうじゃなかったら7-9ですかねえとか思うのですけど、何せMB70兆円の拡大とか長期国債の買入拡大とかどこからどう見ても限界で2倍とか無理ですからETF2倍というのでも展望レポートの所で打ってお茶でも濁しますかねと(^^)。


○ドラギ総裁質疑応答ネタの続き

[外部リンク] 『Question: I usually cover the Bank of Japan. I have two questions:』

ということで2つ目の質問も面白いのですがまず1番目の質問が上記の件。

『First, there were market expectations that the ECB might decide today to stop sterilising the Securities Markets Programme (SMP). Is there any reason why this was not decided today?』

2つ目の質問を引用する前にこの部分の答えをば。

『Draghi: In answer to your first question, the suspension of the sterilisation of the SMP is one of the instruments on our list. However, we have not seen any developments in the money markets that would lead to an unwanted tightening of the monetary conditions that would justify the use of this instrument.』

追加緩和に関する質問の所でも似たような事を行っていましたが、金融市場の望まないタイト化が発生していないので別に非不胎化要らんでしょというロジックで説明しています。政策としてのリストには載っていますよとは言ってますけど。

『Furthermore, the benefits of sterilisation are relatively limited, given, for example, the short maturity of the bonds currently in the SMP portfolio. The net injection of the liquidity may really only last for a relatively short time, less than a year.』

『Nevertheless, we will continue to monitor the situation and look at this, as well as other instruments, in our catalogue.』

でまあこれはありゃーな説明ですが、SMPで購入している債券の残存期間が短くなっているので、SMPで供給した資金の不胎化を止めたとしても、それは事実上期間の短い資金供給なのでメリットは相対的に小さいとの話で、そうこうしている内に購入債券の足が来る訳で、この理屈からしたら非不胎化するのは目くらましのパフォーマンス以外の意味は無いと言っているのに等しくて、何がオンリストなのかと小一時間問い詰めたい所ですな。


・日本との比較とな

でまあさっきの質問の続き。

『Second, I have been covering the Bank of Japan for 15 years and so I saw Japan slipping into deflation, staying there and suffering from it. I know it is not good to draw a direct link between Japan and the euro area, which is very different for the reasons you set out at your press conference last month, but what are the key lessons you think the euro area could learn from Japan’s experience?』

『I am asking because you say that long-term inflation expectations are well anchored. However, inflation expectations are very hard to measure, and even in Japan, long-term inflation expectations have been very stable, even when the country was suffering from deflation. Furthermore, the Bank of Japan introduced zero interest rates and flooded markets with liquidity to beat deflation, but this did not really push up prices.』

昨日は辛辣質問シリーズにリストアップしなかったですが、まあこの質問も中々厳しいですなと思う訳で、日本型にはなりません(キリッ)とかゆうとるけど日本の場合もうだうだしているうちにデフレ化しましたよねインフレ期待がアンカーされてるとか正確に判らない話なので気が付いたら時既にお寿司なんじゃないですかねとか中々良いツッコミ。

『Therefore, I am wondering why cutting rates or introducing any stimulus measures in the euro area would prevent it from slipping into deflation. I would just like to know how the transmission mechanism is different from that in Japan.』

利下げしないで大丈夫とかゆうとるが日本とトランスミッションメカニズムはどう違うんじゃオラオラオラという質問で、割とこの答は長いのでオモロイ。

『With regard to comparisons with Japan, I have discussed this before. The situation in the euro area is different because inflation expectations are firmly anchored, whereas they were not in Japan. They de-anchored at some point. You are right, medium to long-term inflation expectations are hard to measure, but this is the measure that the ECB used when inflation was high and is using now that it is low. On both occasions, there have been discussions about the validity of these expectations. They could de-anchor themselves both upwards and downwards, but by and large, they have helped us to deliver, since the establishment of the ECB, our objective of an inflation rate that is below, but close to, 2%. Therefore, the definition of these inflation expectations that we have been using has contributed to our credibility in delivering the inflation target.』

なんちゅうかこれまで実績があるのですから大丈夫です(キリッ)とかまあ何というかそういうしかない面はあるのは判るがこれじゃ答えになってないですな。

『There are also other reasons why the situation in the euro area is different to that in Japan.』

ほう。

『First, we have taken early decisive action on the monetary policy front for several years now and are, in fact, still doing so. It has been for several years now that we have continued to take action. You come here every time expecting us to take action and are slightly disappointed when we don’t. However, we are anything but inactive.』

いやだから質問者はその今のアクションが遅いのではと言ってるのですが、いままできちんと実施していますよお前らのクレクレが大杉なんじゃと言われましても・・・・・・・

『Second, the condition of the balance sheets of both companies and banks in the euro area today is not what it was in Japan at the end of the 1990s and in the early 2000s. We also monitor other statistical measures, for example, the percentage of commodities or services, of which the prices are falling, i.e. of which price inflation is negative or less than 1%. And the percentages that we are watching are much lower than they were in Japan when the country was suffering from deflation.』

やっと若干説得力のある話が出て来まして、バランスシート調整のステージが違うという話はまあ分からんでも無い罠とは思う所で、あとは物価の広範囲な下落が起きている訳では無いという現象面もまあそうですかねという所ではあります。

『All in all, we believe that the situation in the euro area is different and that there are other reasons that explain our low level of inflation. I hinted before that global factors are at play, for example low energy prices. The average historical contribution to inflation from energy prices is 0.5 percentage points. More specifically, in early 2012 this contribution was 1 percentage point, while in February 2014, it was -0.3 percentage point. This means that of the 1.9 percentage point fall in annual HICP inflation since the first quarter of 2012, two-thirds can be attributed to lower energy prices. I also mentioned the exchange rate as having an effect. In the case of Japan global factors played much less of a role.』

エネルギー価格の下落要因や、為替要因などの外部要因も定量的な押し下げ効果が大きくて、日本のケースはそれよりも国内の広範囲の物価下落が起きたという点での違いがあるという指摘で、欧州の話はそうですけど日本の場合ホンマカイナという気はする。

『There is also another dimension, namely that part of this low inflation is due to relative price adjustments in the stressed countries, which, prior to the crisis, were experiencing serious imbalances that needed to be corrected.』

これはちょっと前の所でバランスシート調整のステージ云々の話があった件に重なる気がしますが、ストレスの掛かっている国、つまりバランスシート調整がより大きく、深刻なインバランスが発生している国では相対価格の調整がより必要という話ですので、つまりこれって経済全体の深いバランスシート調整が起きるとデフレ圧力が高まる、という話になる訳でたぶんそれは正しいと思われますな。

ということはですな、どこぞの米国のように資産バブルの傷を別の資産バブルで癒して行きますと、その度にバランスシートの大規模調整が発生しますので、経済全体としてドンドンとデフレ圧力が高まって来るという話になりまして、つまりは経済全体がディスインフレの体質になってくるという話で、米国でまさにそんな感じになっているのかも知れませんねとか何とか思いながら鑑賞するのでありました。


・為替と物価に関して

『Question: I want to come back to two particular questions.』

ということで為替とウクライナ情勢の質問なのですが為替の質疑を引用します。

『First, coming back to the foreign exchange argument, it is not your mandate and you have made that absolutely clear, but you have gone to the extent of working out the impact of the 2012 trough in the euro on inflation, and inflation is your mandate. Should we, therefore, in some way be viewing the exchange rate as part of the reaction function? I want to know exactly how we should be looking at the exchange rate.(後半割愛)』

てな感じで何度か質問されていますけどね。

『Draghi: In answer to the first question, I can only reiterate that the exchange rate is not a policy target, but certainly I have here another number.』

ほうほうその別の数字とは?

『The cumulative appreciation of the exchange rate between the euro and the dollar since the trough of 2012 has been around 9%. In effective terms the euro has strengthened by 8% since then. Now, as a rule of thumb, each 10% permanent effective exchange rate appreciation lowers inflation by around 40 to 50 basis points.』

ほほーという所ですが、為替以上の10%の永続的な増価はインフレを0.4〜0.5%程度押し下げる要因になりますとのお話。

『So we can say that between 2012 and today about 0.4 or 0.5 percentage points of inflation was taken out of current inflation because of the exchange rate appreciation. Having said that, we have to be cautious, because there was a previous depreciation of the euro.』

うーんこのという感じですが、最近のユーロ高云々に関してはその前にユーロの下落があった事を考慮に入れる必要がありますって事だがいやまあそれはそうなんだが、それはつまり過去の欧州ヒャッハー状態の時に自国の物価下落圧力をユーロ安によって他国に転嫁していたというツケが今になって回ってきているという事を意味するので、やはり金融政策運営に関してその分の調整が必要、つまりより緩和的な政策をすべきという結論にならんかねとも思うのでありました。

『That is why it is hard to take the exchange rate as a policy target and even harder to take it as a policy instrument. But it is certainly a factor that is affecting in a significant way - together with the price of energy and of food for that matter - our low rate of inflation.』

ということで注意するという話はしているものの、どうもドラギ総裁の基本的説明トーンは「物価はちゃんとマンデートに向けて上昇するから」という話を強調している感じですね。


とまあそんな感じで鑑賞したのですが、もうちょっと観賞場所もあるのですが明日からはMPMネタになりますし、まあ一番個人的にオモロイと思った所は大体引用した積り(抜けがあるかもですが、汗)ですので、まず勝手に中締めしてみますと、今回の会見ってまあ見事に追加緩和期待を打ち砕いているのと、ついでに言うと記者の質問口調が字面を見ると詰問調にしか見えない(実際の状況は知らん)ので、従来のドラギマジック「びりーぶみー」攻撃も徐々に鳩ポッポ先生化しないかと心配であります(棒読み)。

・・・・・・・とかやっていてドラギ先生の事ですから「死んだふりしていきなり緩和実施」という形での作戦もあるかな(一旦期待値を下げておかないとクレクレ対応と思われてクレクレが止まらないから)とは思って居たりもしますけどね!!!!!!
 


お題「短国金利更に低下とな/ドラギ総裁記者会見ネタであるが段々質問が辛辣化しているようで」   2014/03/10(月)08:05:56  
  武者先生の所のサイトデザインが大幅にリニューアルされていますな。
[外部リンク] 20,000 2014年3月11日
国債買入(残存期間1年以下) 1,100 2014年3月11日
国債買入(残存期間10年超) 1,800 2014年3月11日

落札結果
[外部リンク] 40,940 20,003 -0.007 -0.004 42.9
国債買入(残存期間1年以下) 2,396 1,102 -0.002 0.000 60.9
国債買入(残存期間10年超) 4,487 1,804 0.013 0.017 27.8

ということで落札結果は平均4糸強の足切り7糸強まで入ってまして、これは結構強めの所まで入りましたなという所でして、新発3Mもこれは強い所まで入りましたぞなという所ですけれども、流れっぷりから見ると新発3Mの応札が少なめだったのかも知れませんなあという感じはしますが実際に札を見れる訳では無いのでよーわからんけどな。

でまあ金曜は新発3Mが何と2.3bpとかで出合っていたようで、中長期の方がこう日々カーブのケツだけはちょっと動くけど先物とか先生先物ちゃんが息をしていないの状態になっていてウゴカンチ会長な中では短国のこの調子は異彩を放っているせいかベンダーでもニュースっちゅうか話題になっていたりしてますな、うんうん。

まー今月の場合は日銀の短国買入が先月末のオファー2兆円というのを見せられて、3月の需給逼迫が全力で危惧されて来ましたので、そーゆー意味では期末の残高確保の動きが前倒しになっている可能性はあるのですけれども、まあ現実問題としてそれ以外に日銀の買入残高が拡大しているというのもありますからして(フローも増えてますが)、まあこれはアチャーですわという所ですな。

期末の残高確保の動きで嵩上げされているのでしたら期初になると需給はやや緩んでくれるかも知れませんが、まあそれよりも貸出支援関連オペの残高をバカスカ伸ばして頂きませんと短国買入に掛かる負担というのは本質的には変わらないという事になりまして、MBを積み上げる中で低金利恒常化とかもアレですし、マイナスとか間違って付いてしまうとまあ特定銘柄が瞬間芸で付くのなら局地的な話で済みますが、ある程度全体的に恒常的な感じで推移しますと、それはそれで色々と不具合が生じるのですけれども、短国金利の低下がベンダーとかで話題になる中でのコメント見たらセルサイドの人たちのコメント的にマイナス金利無問題とかゆーのがありましたが、商品有価証券的な見方ではそらまあそうかも知れんが、世の中それだけではございませんのでやはりまあ不具合というものが生じると思われますので、とりあえず三途の川で沐浴をされて心を洗って来られる事を推奨させて頂きたいと存じます。

しかしまあ短国レートが馬鹿低下する状況まで短国買入拡大して市場にストレス掛けてまでMB増やしてそれは何の意味があるんでちゅかねえという気はするのですが、短期市場に掛けるストレスを軽減するという事を考えると貸出増加支援もこの際2倍とか言わないで10倍くらいオッケーにするとか、海外中銀の日銀デポに付利して短国買入圧力を軽減するとかして、よーは物理的な短国成行買い圧力を減らせば需給はちったあ改善するとは思いますが、まあ貸出支援関連の拡大ならともかく、海外中銀のデポに付利とか量的拡大をやりやすくはなるものの、それは金利的には上昇要因(そらまあ短国需給を緩和しようという観点で考えるからそうなるのは当然だが)になるので、益々何のためにMB拡大しますねんという話になりますな(大汗)。


○ECB定例理事会後のドラギ総裁会見ネタが今回はかなり面白い件について

[外部リンク] Introductory statement to the press conference (with Q&A)
Mario Draghi, President of the ECB,
Frankfurt am Main, 6 March 2014

でまずはIntroductory statementの説明部分から少々。

・経済判断および今回のECBスタッフGDP見通し

『Let me now explain our assessment in greater detail, starting with the economic analysis. Real GDP in the euro area rose by 0.3%, quarter on quarter, in the last quarter of 2013, thereby increasing for three consecutive quarters.』

3四半期連続で拡大しています(キリッ)との事ですが。

『Developments in survey-based confidence indicators up to February are consistent with continued moderate growth also in the first quarter of this year. Looking ahead, the ongoing recovery is expected to proceed, albeit at a slow pace. In particular, some further improvement in domestic demand should materialise, supported by the accommodative monetary policy stance, improving financing conditions and the progress made in fiscal consolidation and structural reform. In addition, real incomes are supported by lower energy prices. Economic activity is also expected to benefit from a gradual strengthening of demand for euro area exports. At the same time, although unemployment in the euro area is stabilising, it remains high, and the necessary balance sheet adjustments in the public and private sectors will continue to weigh on the pace of the economic recovery.』

つーことで経済に関しては基本的にダイジョーブという見方を示しておりまして、「some further improvement in domestic demand should materialise」だのマジかよという気もしますがそういう見方のようですよ。

『This assessment is also broadly reflected in the March 2014 ECB staff macroeconomic projections for the euro area, which foresee annual real GDP increasing by 1.2% in 2014, 1.5% in 2015 and 1.8% in 2016. Compared with the December 2013 Eurosystem staff macroeconomic projections, the projection for real GDP growth for 2014 has been revised slightly upwards.』

ECBスタッフの見通し(今回2016年まで見通し期間が延長されたので重要)2014年の実質GDP見通しは若干上方修正されたとの事ですが、見通しが2014年から順に1.2、1.5、1.8ってどこの直線番長だよという鉛筆舐め舐めテイストがするように見えるのは気のせいですかそうですか。

『The risks surrounding the economic outlook for the euro area continue to be on the downside. Developments in global financial markets and in emerging market economies, as well as geopolitical risks, may have the potential to affect economic conditions negatively. Other downside risks include weaker than expected domestic demand and export growth and insufficient implementation of structural reforms in euro area countries.』

リスクの中に「世界の金融市場と新興国経済」「地政学的リスク」というのを入れているのがキタコレという所で、ステートメントの冒頭部分ではスルー気味でしたが、こちらの説明部分で触れていますな。なお後半のリスク要因はいつもの話です。


・物価に関して同様に確認

『According to Eurostat’s flash estimate, euro area annual HICP inflation was 0.8% in February 2014, unchanged from the (upwardly revised) outcome for January. While energy prices fell more strongly in February than in the previous month, increases in industrial goods and services prices were higher than in January. On the basis of current information and prevailing futures prices for energy, annual HICP inflation rates are expected to remain at around current levels in the coming months. Thereafter, inflation rates should gradually increase and reach levels closer to 2%, in line with inflation expectations for the euro area over the medium to long term.』

国内需要に関しての説明でエネルギー価格の低下で実質所得がサポートとか抜かしていましたが、物価に関しても要因としてエネルギー価格のお話をしております。でまあ当面数か月は現状で推移してその後に上昇するそうな。

『This assessment is also broadly reflected in the March 2014 ECB staff macroeconomic projections for the euro area, which foresee annual HICP inflation at 1.0% in 2014, 1.3% in 2015 and 1.5% in 2016. In the last quarter of 2016, annual HICP inflation is projected to be 1.7%.』

2016年も年平均では1.5%という見通しで、2015年は何と1.3%の見通しになっております訳でして、えーっと確かどこかの国の中央銀行は「2年で達成するのが世界的な意味でも標準的な期間(キリッ)」と仰せになっていますが、ECBはどこからどう見ても2年間でマンデートを大きく下回るレベルの物価水準見通しを出して平然としておられますが本件に関して異次元緩和の理論的支柱であらされます所の岩田規久男副総裁様におかれましてはECBに対してジャンクとか仰せにならないと今までの師匠の理論および日銀批判との整合性が取れないと思いますが如何でございましょうか。

話がつい横に逸れましたが(^^)、それはそれとして2016年でも年平均の見通しが1.5%ってお前それ2%に近い2%以下という目標に対して3年近く行かないのかよという話になるからだとは思うのですけれども、何故か2016年の第4四半期の話を持ち出して、「2016年第4四半期は1.7%(というマンデート達成と言える水準)になります」(キリッ)とか説明しているのが味わい深いというかいかがわしいというかでありまして、質疑でこの件に関しては嫌味質問が飛んできております。

『In comparison with the December 2013 Eurosystem staff macroeconomic projections, the projection for inflation for 2014 has been revised slightly downwards. In view of the first publication of a three-year projection horizon in the March 2014 ECB staff macroeconomic projections, it should be stressed that the projections are conditional on a number of technical assumptions, including unchanged exchange rates and declining oil prices, and that the uncertainty surrounding the projections increases with the length of the projection horizon.』

物価の見通しは前回対比で2014年見通しが若干下がっているという事で、GDP引き上げて物価を下げとは何ぞやという感じですが、前提に原油価格の下落と為替市場の横ばいを置いているとなという事で、これまた質疑の時に為替市場に関しての質問が何発も飛んでおります。

『Regarding the Governing Council’s risk assessment, both upside and downside risks to the outlook for price developments are seen as limited and are considered to be broadly balanced over the medium term.』

物価の見通しは上下バランスです。


・質疑応答ですがこれがまた今回は面白い:質問がやたら辛辣な件について

質疑応答の内容をネタにする前に今回の会見見てて思ったのは「質疑応答の質問サイドがやたら辛辣な言い方になってきているなあ」という所です。まあ今回に関しては何となく前回のステートメントで次回は新たな見通しが出ますのでそこで判断というような追加やってもおかしくなさそうな言い方をして、盛大に空振りですから質問が厳しくなるというのもあるのでしょうが、それにしても質問のトーンがキツイのが幾つかございまして、さすがにドラギ先生のドラギマジックも段々と神通力が落ちてきているという事でしょうなあと思うのであります。

ということでまずはツッコミというか言い方が辛辣気味な質問の数々を鑑賞してみましょう。

最初の質問からいきなりキタコレなのですよね。

『Question: You placed a lot of emphasis on this meeting. You said you’d have the information that you needed on a variety of factors affecting your reaction function today, and you’ve done nothing. You’ve said that you stand ready to take decisive action if needed, but presumably all central banks are willing to take decisive action if needed. Isn’t it reasonable, given that you’ve done nothing today, for investors and the public to assume that you’re just done, barring some big outside shock?(後半は為替市場に関する質問でここでは割愛)』

あれだけ次回に期待させておいてやらないとはどういう事や、必要だったら行動するってそんなもんどこの中央銀行でも言うとるやろとな。


こんなのもあります。

『Question: (前半は声明文冒頭で言及されていた余剰生産力に関する質問でここでは割愛) My second question is why do you mention specifically the fourth quarter of 2016 as regards inflation? You gave a rate of 1.7%, which is above the 1.5% forecasted for 2016. Is this just to say, “hey guys, 1.7%, we are right on the finish line: below, but close to, 2% - goal achieved”? And maybe could you tell us if there are some extreme values in these forecasts for inflation and GDP. I mean values which are below 1.5% or above 1.8%.』

さっき申し上げた2016年第4四半期1.8%の数字をわざわざ出したのはどういう事やとの話ですねわかります。


でまあ追加の行動をしなかった件に関しての質問が他にもあるが言い方がどう見ても嫌味なのがこれ。

『Question: In justifying your decision not to act today, a lot of emphasis seems to be placed on recent data points, but if we look at the economics text book, it teaches us that monetary policy acts with a lag. Now, if we look at the lag with which it is supposed to act - two years - we see inflation still below target then. We have also heard you say that there is a significant degree of slack. Both pieces of evidence point to taking action today.』

中々いい感じで畳みかけております。

『Now, cynics might say that the decision not to act owes more to the political economy of the institution, rather than the economics of the euro area. How would you respond to such criticisms?』

ワロタ。

『As a second point, you noted in your last answer that this is based on the idea that monetary policy will become more and more accommodative as time goes on. Now, you have also mentioned that where credit conditions are working better - not just in bank lending, but also in capital markets - it is the core, so there is not any evidence that you are really seeing much of an improvement in credit conditions in the periphery, so is it not a little bit complacent to assume that credit conditions are just going to become more accommodative and think that this warrants not taking more action today?』

この人の質問までの質疑応答で色々とクレジットコンディションの話をしていたのですが、クレジットコンディションに関してもおめーの説明は資本市場とか大企業の借り入れの話であって、実際にはまだクレジットコンディションは弱いだろ何かしないのかヴォケという口調になっております。

ちなみにこの質問に関する答えですが、最初の所だけ引用するとこうなります。

『Draghi: On this last point, I did say that credit conditions remain weak. (以下ここでは割愛)』

まあ何ですな、この質疑は後半の方なのでここで「I did say」って出たのを見ると何かドラギ先生ツッコミ食らって若干アレという感じかねとか思いながら読んでしまいましてワロタです。


・で、動かなかった理由について&為替市場に関して

この2つの件については手を変え品を変え質問されていまして、その度にああでもないこうでも無いと説明しているのですけれども、最初の質問と応答を引用しましょう。

『Qestion: You placed a lot of emphasis on this meeting. You said you’d have the information that you needed on a variety of factors affecting your reaction function today, and you’ve done nothing. You’ve said that you stand ready to take decisive action if needed, but presumably all central banks are willing to take decisive action if needed. Isn’t it reasonable, given that you’ve done nothing today, for investors and the public to assume that you’re just done, barring some big outside shock?』

ここまで再掲です。

『And my second question is on the euro. You mentioned that your inflation forecast assumes an unchanged euro. To what extent is the strength of the euro affecting your inflation outlook, and are you surprised at its strength given the comparative weakness of the Eurozone recovery and the fact that you’ve got this easing bias and you’ve got this forward guidance?』

物価の先行き見通しでユーロを横に置いているようですがさて・・・・・・・

『Draghi: The reasons for today’s Governing Council decisions are the following.』

ほう。

『First of all, we saw our baseline scenario by and large confirmed. There is a continuation of a modest recovery. In the last quarter of last year we had an increase in GDP of 0.3%, after two consecutive quarters of positive growth. The news that has come out since the last monetary policy meeting is also, I would say, by and large on the positive side.』

ベースラインシナリオがコンファームされているそうな。

『Just let me give you a few data, not all of them. The composite PMI data that have just come out are the strongest in two and a half years. The PMI for services also was quite good. That’s quite important because job creation takes place mostly in the services sector.』

経済指標も堅調な物が出ていますよほーれほれ見やがれコノヤローと。

『When we look at consumer confidence, we see that the gap between Germany and the stressed countries, especially Spain and Italy, is actually narrowing. And so is the data on economic sentiment produced by the European Commission.』

ドイツとイタスペのコンフィデンスに差はああるがそれはコンバージョンの傾向とな。

『It is true unemployment is still high, but it’s stabilised. It’s now been a few months since unemployment stopped going up. We actually have some data - local data, like the fall of 2 percentage points in unemployment in Portugal - which are quite striking. We also saw that the employment data are timidly going up.』

とまあそういうことで指標の話がああだこうだと出るのでした。

『Having said that, the risks are on the downside. But basically, when we looked at all the amount of information we had in front of us since the last monetary policy meeting, we thought that our monetary policy stance would remain accommodative. Our forward guidance is confirmed in saying that interest rates will stay at the present or lower level for an extended period of time.』

いやだから現在の金融政策が緩和的です(キリッ)と言われましても答えになっていないような気がするんだが。

『And we asked ourselves whether the contingencies I hinted at last time that would actually elicit monetary policy decisions, had taken place. You may remember one of these contingencies was an unwanted tightening of monetary policy on the short-term end of the market. In fact, if anything, we had a further normalisation of conditions on that front.』

金融市場の「望まないタイトニング」が生じていませんので追加の必要はないとの事のようですよ。

『The other was a consistent and significant worsening of the medium-term outlook for price stability - for our inflation outlook - and that, too, isn’t there.』

中期的な物価見通しの悪化もございませんが何か?とのことですな。

『So, all in all, I think that, based on the current set of data, the Governing Council decided not to act today.』

ということですが、この理屈だとそら追加緩和期待が大幅に後退するわなという所で、前回のチラリズムは一体全体なんだったのかという話になりますなという所です。


で、為替について。

『Now, on the second question, let me start first with the standard statement. The exchange rate is not a policy target for us. But the exchange rate is very important for growth and price stability. If we look back to the trough in the exchange rate in 2012 and then we look at the exchange rate today and we ask ourselves how much this has counted for the low inflation that we see today, we come up with a figure which is roughly 0.4 percentage points. I think I will come back to this if I have questions on inflation, but that’s a significant statement on how the exchange rate might influence our price stability objective.』

2012年と比較してのユーロ高で物価に0.4%低下圧力がありましたので足元の物価が低いのですけれども、(そらまあ為替市場を横で見ているのだから当然ですが)見通しとしては先行きに大きな悪影響を与える話では無いという事のようですな。そらまああるという話なら追加マダーという話になりますが。

#以下続きは明日やるかもしれません
 

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