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お題「短国買入2.5兆円とな/展望レポートプレビュー雑談の続き/FSRに関するメモ」   2014/04/30(水)08:08:18  
  さあ展望レポートですよFOMCですよ!と言ってもあまり盛り上がらない訳ですな。

ところで何かさっきどこかの局のニュースでIE6以降使うなと米国政府が警告とかいうのが出てたのですがそんな事言われましてもちょおまwwwなのですが。

○市場メモ

・短国買入増額とな

月曜のオペオファー
[外部リンク] 25,000 2014年5月1日
国債買入(残存期間1年超3年以下) 2,500 2014年5月1日
国債買入(残存期間3年超5年以下) 2,500 2014年5月1日
国債買入(残存期間5年超10年以下) 4,000 2014年5月1日

ということで月跨ぎのオペは短国買入2.5兆円のオファーとなりました。芸の細かい話をすると輪番もロットが多めになる中期+長期で打ってきているんですな。

結果
[外部リンク] 49,530 25,004 0.001 0.002 94.0
国債買入(残存期間1年超3年以下) 9,408 2,508 0.001 0.002 33.5
国債買入(残存期間3年超5年以下) 11,962 2,507 0.002 0.003 17.7
国債買入(残存期間5年超10年以下) 13,151 4,006 -0.005 -0.004 75.4

長い方はまあこんなもんだと思う(一応後付講釈ではここもとずっと重かった中期の応札が少し減ったのがネタにされていたらしいというのもあるけど)ところで、短国に関しても2.5兆規模に拡大したのが効いて前回のような4糸甘だの5糸甘だのという水準にはならずに1糸甘とか2糸甘とかまで入りましたし、短国3Mの気配も若干低下という流れになってGCもやや軟調とか早速需給改善という形になっておりまして、もう完全にオペ次第で需給のぶれる、というか水準の変わる短国市場状態になっておりまして、何を今さら市場との対話だヴォケというような風情も漂う今日この頃という所でございますな。



○決定会合プレビュー雑談をしつこく少々

そういや今回は展望レポートの予測期間が延びるのですけれども、それに関連してアタクシ的には全然気にしていなかったのですが、2014年末以降のバランスシートに関する発表マダーという話ってそこそこあるらしいと聞きましてほほーという感じではあります。

まあ確かに目標達成が難しいということであれば、現時点で決まっている事をベースにすれば「今の枠組みを継続しますよ」という話になりますので、「年間MB60〜70兆円拡大、うち国債を年間50兆円残高拡大、平均残存7年程度、ETFを年間1兆円残高拡大、J-REITを年間300億円残高拡大」というのがそのままリニアに継続されるという話になりますので、例えば2015年のバランスシートを出せという話になるとそのような数値が出る訳ですな。

しかしながら、そもそも論としてQQEは「物価安定目標を達成するまで」実施となっていまして、その目標が達成されたという話になった場合には今の枠組みが見直しされるという話になる訳でございますからして、昨年時点で「2年を目処に早期に達成」という話をしており、かつ現時点での執行部の説明(会見などでの黒田総裁の発言)では14年度末の辺り(つまり来年の4月近辺)では目標が達成できているでしょうという見通しになっている訳でして、そういう中で2015年末のバランスシートの見通しのようなものを出すというのはそもそも論として矛盾した話ですし、日銀の見通しが正しければ本来2015年末のバランスシートというのは別途ご検討という話になる筈ですので、まあ出すのは簡単なのですが、それによって市場の期待をミスリードした場合に出口政策の困難さが高まるという朝三暮四もビックリの展開になってしまいますので、まあ今の見通しに対して真面目に行くと思っているのであれば、2015年末とかのバランスシートをそのまま今のリニアで出して来るというのは普通に真面目な態度とは思えません。

ということでそういうのは当分出てこない(もちろん物価安定の目標の達成に対する考察が金融政策決定会合で出てくる、つまりQQEの落とし前が出てくるのであれば、その際に何らかのモノが出る可能性はありますけど)と考える方が普通でして、間違ってその手の物が出てくるようでしたらそもそも日銀が真面目に自分たちの見通しが行くと思っていないのか、それとも俊ちゃんスキームでインチキロジック満載攻撃に舵を切ったかのどちらかというのが正しい読み解き方になる次第ですが、前者はまあ普通に考えにくく、後者の可能性は無いでも無いのでしょうが、就任以降の黒田総裁の金融政策運営の基本的部分に関する話については、QQE導入当初は(どうせドタバタで導入した上に置物副総裁の置物理論がpoorにも程があって使い物にならなかったからだと思いますが)微妙に何をどうしたいのかの話が混乱していましたが、暫くして「期待に働きかけてデフレ均衡から脱却してインフレ均衡に持って行く」というコンセプトが固まった(最初の時点でも期待に働きかけるという話はあったが中身は微妙に変化していた)以降に関しては清々しいまでに同じ話を繰り返していまして、某福井の俊ちゃんみたいにイカサマロジック(というか最早ロジックですらない)を振り回すの巻とはならないように思えます。


あと、今回は見通し期間が延びるのですけれども、直近で出ていました昨年10月の展望レポートによりますと、2015年度って中心値ベースで実質GDPが+1.5%でコアCPIが+1.9%(除く消費税要因)という数値になっているのですが、これ2016年度に伸ばした時にどういう数値になるんでしょというのもマニア的には注目しております。

つまりですね、そもそも潜在成長率の推計って日銀の説明だと足元が0%台後半で見通し期間の終わりごろに掛けて徐々に上昇するかもしれませんね的な建付けになっているのですが、まあそれにしても2015年度の実質GDPって潜在成長率を比較的幅を持って上回った水準で推移するという推計な訳ですよ。

でもって2016年度ってどうなるのよという話でして、例えば2016年度の実質GDP見通しが2014、2015年度と同じで+1.5%程度の水準ですよ、という話を出したとしますと、物価見通しの方が2%超で出さないとそもそも論としての説明がおかしくなる訳ですよね。つまり日銀の場合、物価上昇メカニズムについて2014年度後半以降に関しては需給ギャップが解消されて上昇するというのをメインに置いている訳ですし、日本においては企業や家計のバランスシート調整は基本的に終了している(調整しないといけないのは財政)上に、雇用のスラックという意味でも失業率がNAIRUに近い水準に既に低下しているという状態になっている訳ですから、スラックの無い中で潜在成長率を上回る成長を3年も続けた日には物価の上昇圧力が高まってどちらかと言うとインフレ期待の上振れを心配しないといけない位の話になりますよね、とまあそういう風になる筈ですが、どうせそういう数値的整合性を出してこないだろうなあとは思いますが、さてどうやって話の帳尻を合わせに行くんでしょうかねえとニヤニヤ。

でまあ延びる方は兎も角として、もう一つのネタは2013年度の見通しのGDP数値(+2.7%)がどう見ても未達です本当にカムサハムニダという点についてどういう落とし前をつけてくるかという点なのですが、2月決定会合後の会見で黒田総裁何か変な物でも食ったのか+2.7%達成とか言ってしまった手前、この点についても落とし前をつけて頂きたいのですけれども、まあその分に関してはその後の会見などで強気発言を連発しているので、その時点でだいぶ有耶無耶になってきている感じはするのですが、まあ当然ながらこの部分についての質問も飛んでくるでしょうなあとは思います。

ただし、物価に関しては見通しを変えてはこないと思われまして、それはもうアクチュアルの物価水準が見通しを基本的に上振れて推移しているからという話になりますので、その部分の整合性をどう説明して来るかと言いますと「期待の変化に伴ってフィリップス曲線の形状が変化している可能性があります(キリッ)」という日銀の思う壺の説明が待っているという辺りが誠に憎たらしい所でございまして(--)、その説明が会見で流れるとまたぞろアチャーという感じになるんでしょうね、よー知らんけど。

ま、そんな訳でして、アタクシ的には手前の方の数値に関する話よりも2016年度の見通しの前提として先行きの潜在成長率とNAIRUをどのような前提で置いているのか、経済のスラックをどの程度の所で置いているのか、というのを知りたい訳ですが、これまた憎たらしい事に「これは各政策委員の判断をアグリゲートしたものなので、各委員によって前提の数値が異なると思われますので特定の数値についてお示しする事は物理的に不可能ですが何か?(すっとぼけ)」という想定問答が返ってくるのが明らかな所が実にこうケシカラン所でして、どうせ質問してもそのような答えしか出てこないのですが、だったら各政策委員の皆様におかれましては個別で良いので展望レポートの前提となる潜在成長率やNAIRUに関する数値について講演などで示して欲しいもんだという気もしますが、まあ出し過ぎると今度はFEDのSEPみたいに何が何だかワカランチ会長な物が出てくる結果になるという悪事例もアリエールなのが誠に遺憾の極みという所ではございます。


○金融システムレポート関連雑談メモ(とりあえずメモのみ)

FSR雑談を書こうかと思ったのですが本文を引っ張り出してああだこうだという話をおっぱじめようとしますと結構ヘビーだったりするので本日はメモだけ書いておきます。先日概要部分をネタにしたのですがその追加みたいな感じです。

本文16ページで金融機関の貸出と有価証券投資に関する話がああだこうだとあるのですが、この辺りをみておりますと「貸出は伸びている」という話をしておりまして、企業向け貸出に関しては幅広い業種や、従来の大企業中心から中小企業にも貸出が伸びていますよという話もしていてほほーという感じではあるのですが、不動産関連貸出に関して本文21ページに微妙な記述がありまして、本文21ページで言及されているのですが、不動産向け貸出の伸びが地域銀行や地方圏での伸びが高くなっているという指摘をさらっとしておりまして、ほほうという感じでありまする。

で、本文54ページ以降で「地域銀行の収益性について」というコーナーがありまして、まあ地域銀行の収益性に関する話は毎度言及されていて今回はその辺の記述が露骨になったなあというのは概要部分の紹介をした時に申し上げたと思いますが、この部分に関する記述がこれでもかと本文の方でも続いているのが印象的な所ではあります。

つまり、「地域銀行の域外貸出増加の影響」(56p、域外貸出をするとロットは増えるし多様性も増すけれども導入段階でサービスレートを入れないといけないので収益性が手前で悪化する上に進出先の金融機関が貸出競争に巻き込まれる)とか、概要の方でもあった「BOX1 人口動態の変化と家計預金」(59p、今後の人口動態の変化は金融機関の預金吸収力の低下をもたらすがその影響は地域金融機関の方が先に出てきて大きいでしょう)などの話をしておりまして、まあうーむという感じではあります。

一方でマクロストレステストの方では国内基準行に関してはTier1に金利上昇時の国債含み損発生部分を気にせんでよいというのを使っている(もちろん売却すると損が出るので影響するという話はしているけれども)ので、そこまで厳しい話をしていないのは、まあマクロストレステストの部分って報道で使われる可能性の高い部分だから、こちらではセンセーショナルな書き方をしないのが吉というのは(今に始まった事では無く前回もそういう計算してます、為念)継続しておりまして、地域金融機関に対するやや厳し目のトーンはあるのですが、報道ベースなどで悪目立ちしないようにという配慮をしている辺りが味わいがあるっちゅうか却ってアレな所でもあるなあ、という話をもうちょっと詳しくやろうかと思ったのですが、うまく考えが纏まらなかったのでメモで勘弁させて頂きましたです、はい。
 


お題「市場雑談等/ローゼングレン総裁講演から少々」   2014/04/28(月)08:07:57  
  まあ順当ですな。
[外部リンク] 消費者物価上昇率2%前後示す見通し
4月28日 4時09分

#鹿児島2区よりも沖縄市(年寄りなのでコザ市の方が慣れてるのだが)市長選の解説が聞きたいですな

○市場メモ等の雑談である

・短国買入は本日のようですな

金曜のオペレーション
[外部リンク] 1,700 2014年4月30日
国債買入(変動利付債) 1,400 2014年4月30日

ということで毎週(短国入札がなければ)金曜日に実施される短国買入ですが先週金曜はパスとなりまして恐らく今日のオファーになるんでしょう。既に市場予想通りの展開なので特段の反応は無かったようですが、今月は思いの他(かどうか知らんが、まあ市場的には思いのほかでしょう)固定金利オペのロールが進捗しましたので、短国買入に関しては月内の残高稼ぐよりも月末越えをして5月の残高を稼いでおきたいという形になる訳ですなという所。

まあいずれにせよ短国買入に関して最近は市場の需給に配慮してどうのこうのとかやっている余裕は特段無さそう、というかもしかして単にMB目標と月々の進捗から単純に逆算しているだけではなかろうかというオペレーションが良く言えば淡々と、悪く言えばフローのブレで短期市場における唯一最大の市場攪乱要因になっているという状態がこれからも続くという事ですねわかります。


・CPIが出た訳ですが

[外部リンク] (2)
更新日時: 2014/04/25 10:46 JST

ということで市場予想平均が都区部のコアで2.8%だったので市場事前予想よりも微妙に下ブレという一番反応しにくい結果となりまして、どうせなら上下に盛大にブレて頂きますと面白相場や面白解説などの鑑賞が出来たと思われますので惜しい所ですな(違)。

でまあ何だか知らんのですが金曜は急に先物がドカンと下がるという謎展開が発生したりしてまして、CPIがどちらかにブレているなら兎も角、微妙なブレしかも弱い方という結果なのにドカンと売りが出るとは何ぞこれとしか申し上げようがありませんが、下がると買いもあるようで結局そんなにサガランチ会長にはなりましたな。しかし引値見ると10年が売られたのかも知れませんが、いずれにしてもCPIだけだと別にそこまで売らんでエエジャロという数字だったので謎ですなあというメモ。


・決定会合プレビュー雑談

ほほう。

[外部リンク] 更新日時: 2014/04/25 13:28 JST

『4月25日(ブルームバーグ):日本銀行の追加緩和はない、との見方がエコノミストの間でじわりと増えている。経済・物価情勢が日本銀行の見通しに沿って推移している上、黒田東彦総裁が2%の物価目標実現に向けて強気な姿勢を打ち出しているのが背景だ。』(上記URLより、以下同様)

ほほう。

『ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト35人を対象に行った調査で、追加緩和予想時期は7月が15人(43%)と最も多く、前回(44%)に引き続き最多となった。同時に追加緩和なしとの回答が6人(17%)と、前回の4月1回目の会合前(11%)、前々回の3月会合前(9%)に比べて回を重ねるごとに増えつつある。』

ということで、相変わらず何とかスト様の経済予想VS日銀の経済予想という感じになっているのですけれども、先日来申し上げておりますように7月に追加緩和というのは日銀の従来からの説明をベースにしますと一番「あり得ない」時期でございまして、7月に追加緩和という位でしたら相当の落ちこみが7月会合時点でデータとして確認されている必要があるのですが、そんな経済予想なのかと小一時間問い詰めたい訳でございます。まあ7月予想してるのは日銀の行動様式を無視しててめえの経済予想が大きく落ち込むというのに張っている場合のみに可能な予想だと思われます。

あと、良く言われるのが「次の消費税率引き上げ決定のタイミング」があるから追加緩和という話なのですけれども、これまた政策ロジック的にはセンスが無い話でして、あーた良く考えてみたら追加的な金融緩和政策を実施しないといけないような経済状況の中で増税しますよとか決定する訳無いじゃんと思う訳です。消費税増税の前後で消費などに短期的なデコボコが発生するという面で財政政策での手当がというのはまだ話が分かるのですが、あくまでもその話は短期的なものであって、短期的な経済変動に対して金融政策が一々対応するのかというとそうじゃないでしょ(流動性対策みたいな場合は別だけど)というロジックからしますと、まあ消費税増税決定と絡めて追加金融緩和がどうのこうのとか言い出すのはナンセンスにも程がありますな。

・・・・・・・・とまあここまで書いていて気が付く(というか前々からそうは思っている)のですが、どうもあたくしの予想ってまず政策当局の行動変数を考えるという所から入る傾向にあって、でまあ最近は何か知らんけど日銀の経済物価見通しがズバズバ当たるという風になっているので、何とかストの皆様全員枕を並べて討ち死にという展開になっているんですなあとか思われる次第。もとより日銀って経済物価見通しの少なくとも短期的な部分は(あれだけスタッフ張っているから当たり前だが)恐らく日本で一番正確な予測が出来ている筈でして、ただまあ中長期の話になると願望レポート状態になってしまうという残念な展開となり今に至るという所だったのですが、何がどうなっているのか知らんけどとりあえず今のところは日銀大勝利状態なのですからもうちょっと日銀の理屈(または屁理屈)も考慮して予想した方が良いんじゃネーノなどと傍観者的に思うのでした。

まあそれはそれで良いとして、毎度の事だがこのサーベイ35人とか膨大な人数に調査しているのだが、どう見ても日銀ウォッチャーを名乗るにはニワカとかシロウトみたいなのがだいぶ混在している(なお誰に聞いているのかはブルームバーグのプロ向けの方だと書いてあると思う。誰がニワカでシロウトなのかは自粛するけど)ので、そもそもこのサーベイ自体がスットコドッコイな数字を出してくるという点には留意が必要だと思われます。


○ボストン連銀ローゼングレン総裁の講演から少々

[外部リンク] Policy and Forward Guidance”
April 15, 2014

ローゼングレン総裁はこの前まで投票権がありまして、今年と来年は投票権が無い(来年は補欠)ので、そういう意味では今後の重要な局面では惜しくも投票できないんですけど、ハト寄りの人としてどういう話をしていたか(短かったりもするので)簡単にご紹介しますが、まあ先に結果だけ申し上げると「ほぼ想定通りにハト気味」という内容でした。

・労働市場に関してはハト、成長についてはまあ普通に確り

最初に労働市場の話をしていますけど・・・・・・・・

『Actually, the widely reported unemployment rate understates the severity of the problem. The broader labor-market indicators that include workers who are “part time for economic reasons” and workers who have looked for a job in the past year but not in the past four weeks - “marginally attached” workers - remain unusually elevated by historical standards. These indicators quantify what many Americans all too readily observe around them - that significant problems in labor markets persist even at this stage of the recovery.』

ということで「幅広くレポートされているように失業率の改善は労働市場の状況を過少に評価させている」とのっけからぶちかましておりまして、労働市場に関しては思いっきりハトです。従って・・・・・・・

『All this means we have a U.S. economy that still requires an unusually accommodative stance of monetary policy.』

となる訳です。一方で成長率に関してはこうなっています。

『At the same time, the economy has indeed been gradually improving. The most recent labor market report indicated that the U.S. economy produced 192,000 jobs in March, and there were some positive revisions for the data in previous months. So, after some weaker data in the winter months, these labor market data suggest that there will hopefully be broader improvement in an array of economic indicators this spring. In fact, most economists expect growth around 3 percent over the rest of this year - a forecast that is quite consistent with my own.』

成長見通しは向こう2年間で3%成長が続くという見通しなのでこれはそんなに弱くない。


・今後のガイダンス文言や利上げに関して

この後LSAPとかフォワードガイダンスとかをこのように運営してきましたという話がありますが、利上げに関してはこんな話を。

『Admittedly, this rather qualitative forward guidance is somewhat less specific than the previous forward guidance involving the 6.5 percent threshold. My personal view is that, ideally, forward guidance should, for the time being, remain qualitative but increasingly be linked to progress in achieving our dual mandate based on incoming economic data.』

今はガイダンス文言が定性的になっているが今後再び定量的なリンクが必要というのがほほうという感じ。

『In particular, I believe the FOMC’s forward guidance should be consistent with keeping interest rates at their very low level until we are within one year of reaching full employment and our 2 percent inflation target - and the guidance could explicitly state that intention.』

完全雇用(ちなみに別の所で出てくるがローゼングレン総裁は5.25%で見ている)と2%の物価水準達成まで1年以内に到達するという見通しになるまでは現在の金利政策を継続すべきというのがローゼングレン総裁の主張のようです。

『Parenthetically, I would note that on a quarterly basis the Federal Reserve publishes a summary of the economic projections (SEP) made by Federal Reserve Board members and Federal Reserve Bank presidents. The SEP does give information on the expectations of the Committee regarding when the economy would be reaching the dual mandate goals.』

ちなみにここはSEPについての話で、SEPの意味についてはその細かい金利見通しの動きでは無くて、デュアルマンデートのゴールに到達した際に中立FF金利にまだ引き上げていないというのを見るべきとかそういう事を言いたいんでしょうなこの辺りは。

『Today I plan to discuss why, as we gradually do approach achieving our dual mandate goals of maximum sustainable employment and price stability, the Fed’s forward guidance should be increasingly focused on how quickly we expect to make progress on inflation that is well below our target, and on the significant underutilization of labor resources that persists well after the official end of the recession.』


・カレンダーデートのガイダンスは却下という件

『Recent Developments』という所で今纏められていた部分の話をもうちょっと詳しくしているのですけれども、フォワードガイダンスに掛かる部分だけ引用。

『Figure 1 provides the path of the unemployment rate relative to the Federal Reserve’s earlier stated threshold of 6.5 percent. The figure provides visual support for the fact that the forward guidance needed to change. Once we reached a point where we could be below the threshold with one or two favorable employment reports, the guidance was no longer providing much information about our potential actions beyond one or two FOMC meetings.』

『Keep in mind that one purpose of forward guidance is to restrain longer-term market interest rates to support the struggling economy by promising to keep the short-term interest rates the Fed can control at very low levels. As such, there was not much to be gained by maintaining our threshold language.』

失業率スレッショルドを変更したのは6.5に付きそうになったからであり、フォワードガイダンスは短期名目ゼロ金利制約の中で中長期金利を抑える為に行うのであるからして、ガイダンス文言を変更するのは当然と。

で、どう変更したのかの話の後にこのような説明を。

『Clearly, such guidance would be highly dependent on the incoming data, and what the data suggest about how quickly the economy will reach full employment and 2 percent inflation.』

ふむふむ。

『Given the uncertainty about the future course of the economy, and about the estimate of what constitutes full employment, such guidance could not be precise. Nor would it provide the calendar certainty that many financial participants would prefer. However, these drawbacks are preferable to providing forward guidance that is overly specific, and that does not take into account the uncertainties - because such guidance would risk the possibility of essentially “locking in” mis-timed policy moves.』

従ってカレンダーベースのフォワードガイダンスは経済状況の変化に対して対応できない(というか経済状況が変化した時にカレンダーと実際のギャップが発生するのでよろしくない)ので却下という話をしています。

で、以下もうちょっと詳しい説明がありますがパスしますけど、この部分の最後の所では物価に関して2%に戻るのは相当時間がかかるという説明もしています(背景には労働市場のスラックが大きいというのと、その後に出てくる不確実性が大きいという点がある)ので、まあ最初の労働市場の話から話は綺麗に繋がっているという感じです。


・不確実性の話では「金融危機の影響による構造の変化の可能性」を指摘

『Uncertainty』という所がほほうという感じ。

『While some uncertainty around forecasts is a given, currently the uncertainty is compounded by the unusual behavior of some key economic relationships since the financial crisis.』

ほほう。でちょっと飛びましてその具体例として「household formation」を挙げています。

『Figure 5 shows one of the challenges in predicting housing starts. While the U.S. population has grown at quite a consistent, smooth rate - with no visible impact from the financial crisis and Great Recession - the same is not true for the activity we call “household formation.”』

ほほう。

『Consider the example, often cited, of recent college graduates returning to their parents’ home after graduation rather than getting their own apartment. In part, the slowing in the household formation trend line ? you see it flattening, compared to population, beginning around 2007 - reflects many individuals not creating new households because of economic difficulties stemming from the financial crisis and recession. Parenthetically, the chart also shows a pickup in the household formation rate during the housing boom that preceded the crisis. But after the crisis, the rate of increase is clearly slowing relative to population.』

ということで、金融危機の影響で大学出てもニート(かどうかは知らんが)で実家に寄宿する人が増えてハウスホールドフォーメーションが増えなくなったという例ですな。

で、そういう例が他にもありますよという話でして・・・・・・・・

『Household formation is not the only economic indicator to show anomalous changes, and I will share a few of them in a moment. But to address the general issue of uncertainty, I would suggest the uncertainty is heightened just now in part due to the very real possibility that typical economic patterns have been altered by the financial crisis and Great Recession, their lead-up, and their aftermath.』

つーことで・・・・・・・

『In short, a variety of economic data have behaved differently since the recession. These pattern shifts may reflect changes in how households and firms will react as the economy improves. It is possible that previous patterns will be re-established as the economy normalizes. Alternatively, “scarring” from the recession may have longer-lasting impacts if households, firms, and labor markets persist in behaving in ways that differ from historical patterns. This uncertainty makes it particularly difficult to predict exactly what “normal” will look like - and why specific forward guidance in monetary policy becomes difficult as the economy gradually improves.』

と最後にフォワードガイダンスについてカレンダーデートは良くないという話をしていますが、ローゼングレン総裁の説明としては「経済のパターンが金融危機の影響で変わっている可能性があるので、通常の予測の通りに経済が動くのかは不確実」なので「金融緩和は長期的になるべき」というハト派な結論になるようです。

なお、これがブラード総裁辺りに掛かりますと、逆に経済のパターンを金融危機前の住宅や信用バブルで下駄を履いた分で考えると現在の回復を過小評価する、そもそも完全雇用の水準とかが変わっているかもしれない、とまあそんな感じの主張になったりもするので、実はこの構造問題でのアプローチっていうのは両方の使い方が出来てしまうので中々こう奥が深い話でも合ったりすると思います。

あとまあ時間が無いので引用は割愛しますが、今後の先行きの不確実性としてローゼングレン総裁は3点あげていて、一つは企業や家計の貯蓄行動に関してで、これは金融危機の影響ネタの続きの話になりますが、貯蓄率が下がらないままだと消費や投資の伸びがスローなままでしょという話、二つ目は労働市場でパートタイムの人が相変わらず多い件、3つ目は海外経済、という感じですがめんどいので引用は割愛します。

ということで、まあ投票権は無いのですが、ハト派よりの人の説明を鑑賞という所で。
 


お題「固定金利オペが順調ロール/FSRは地域金融機関の課題の話が多いのかね/謎のニュースヘッドライン」   2014/04/25(金)08:05:15  
  さあ今日はCPIですよ!!!ってか何か事前に妙に盛り上がって参りましたな。

○市場雑談メモ

・固定金利オペのロールが超順調となりましたな(驚)

昨日のオペオファー
[外部リンク] 4,500 2014年4月30日
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2014年4月28日 2014年7月28日

オペ結果
[外部リンク] 6,010 6,010
CP等買入 8,105 4,190 0.087 0.089 25.9

ということで今回のオペは3か月物のロールだったのですが、折り返し元が1月30日にオファーされた3か月物でして、2/3〜4/28で3190億円だったものなので、ほぼ倍額のロールというお洒落な展開になっております。

つーことで今月は固定金利オペが9兆円(シグナルが7兆円位で3か月が2兆円位)程度ありまして、まあ歩留まりがいいところ半分も行けば御の字とか思っていたのですが、結局今月は8兆円近くの固定金利オペの実施となりましたという事で正直超意外な展開で逆に固定金利が全然ロールされないで短国買入に皺寄せが来て更に金利低下待ったなしとか懸念していたのの真逆とかどういう事ですねんという感じではあります(大汗)。

まあサイクルとしてはシグナルオペが思ったよりロールされる→短国買入オペを抑制→短国需給緩和→GCレート上昇→固定金利オペと市場金利の乖離が縮小する→固定金利オペのニーズが復活→固定金利オペのロールが増える、というような流れになっておりまして、3月までの動きの逆回転という事になっているのが何とも不思議ではありますな。

しかしまあ結局の所短国買入オペの動向次第でこれがまた逆転する可能性もある(ただし大物のロールをしているのでとりあえず7月までは残高がそれなりに維持されるのは確定)という所でして、これもまた官製相場という風情でございまして、長期債の市場もまあ官製相場にも程があるのですが、日銀買入攻撃で市場の価格発見機能が喪失していますなあ(まあ短期市場の場合はそもそもコールを誘導(今は建付け上していないが)するから半官製相場になるという面はあるのだが)という所ではござります。


・3Mも6bpとな

昨日の3M
[外部リンク] 99円98銭3厘5毛(募入最高利回り) (0.0661%)
(4)募入最低価格における案分比率 28.9038%
(5)募入平均価格 99円98銭4厘1毛(募入平均利回り) (0.0637%)

ということで先週の入札では6bp待ったなしとか言ってたら結局6の手前で切れてショートカバー入ったりした3Mですけれども、先週の新発が短国買入で捌けていなかったと思われる上にGCが足元で妙に高止まっていますので入札に向けて6bp台のオファー水準になっていたのですが、今回はそのまま順当に推移して足切りは6台後半に上昇(さすがにビットサイドのようですが)という流れ。

ま、こちらも固定金利オペのロールが妙に進んだ影響という所ですが、まあ逆から考えますと、短国買入に関して2月3月のペースで買入を進めてしまうと短国等の市場金利が馬鹿低下するという状況であり、まあ今月程度のペースならそこそこの水準で市場金利が推移するという話ですねという事ですので、そう考えますとやはりマネタリーベースの拡大においていわゆる「その他」の部分については現状程度の所に留めておかないと短期金融市場が盛大に壊れてしまうリスクがある、というオペレーショナルな限界が見えてきたという事でしょうな。



○金融システムレポート(概要)を斜め読み:地域金融機関に関する指摘が増えている希ガス

[外部リンク] 前回と今回を比較すると今回やたら量が多くなっているのがほほうという感じですな。

・8ページ増えているのですが内訳

前回と今回を比較して今回って8ページ量が多くなっているのですが、どこのページが増えているのかと見ますと・・・・・・・

『.外部環境の点検』:変わらず
『.金融仲介活動の点検』:そもそも小見出しがちょっと変わったのだが(今回の方があっさり味)2ページ増えています
『.金融資本市場から観察されるリスク』:1ページ増えています
『.金融仲介機関に内在するリスク』:1ページ増えています
『.金融システムのマクロ的なリスク評価』:2ページ増えています

ということで、基本的に万遍なく増えていまして、まあ内容が充実しましたなという話ではあるのかもしれませんが、増えた部分とかをチラチラ見ると味わいがあったりなかったりする。


・住宅ローンの項が登場とな

『.金融仲介活動の点検』の辺りを見ますと、幾つか味わいがあるのですけれども、不動産関連の貸出に関連して今回住宅ローンの項目が概要に出てきたのがほほーという感じ。

『住宅ローン

・ 金融機関の住宅ローンは、増加傾向が続いている。

・ 消費税引き上げ前の駆け込み需要などを背景として住宅投資が拡大していることに加え、貸出金利の低下など金融機関の融資姿勢が積極化していることによるもの。

・ こうしたもとで、住宅ローンの採算性は趨勢的に低下している。』(今回分、以下断りの無い限り今回分から引用)

まあこの辺りに関しては従来のFSRでも指摘されていた事ではあるのですが、今回概要部分に堂々のご登場というのはほほうという所ですな。


・国債投資に関しては物は言い様とはまさにこのこと

『有価証券投資』の所では国債の部分でこんな記述が。

『・ 金融機関の有価証券投資は、全体としてみると、円金利リスクの一段の積み増しに慎重な先が増加するもとで、円債以外の有価証券への投資を徐々に増加させていく動きが広がってきている。

・ 円債投資は、昨年秋頃にかけて、大手行が投資残高を大幅に削減、地域銀行と信用金庫でも残高は小幅な減少に転じた。もっとも、その後は、債券利息収入を確保するために残高を復元する動きと、引き続き残高を削減する動きが混在。

・ 外国証券や投資信託への投資残高(円換算ベース)は、昨年末にかけて、大手行・地域銀行を中心に増加。本年入り後、投資姿勢は幾分慎重化しているが、これら資産での運用を増やそうとする先は、昨年前半までに比べると広がっている。』

とまあしらっと書いてあるのですが、「円金利リスクの一段の積み増しに慎重な先が増加するもとで」円債が減っているのではなくて、単に日銀が盛大に購入するのに金融機関が協力しているから国債の残高が減っているだけの話ではないでしょうかと存じますが何というポートフォリオリバランス進展自画自賛モードの大本営発表モード。

有価証券投資、というカテゴリーにおいて国債残高が落ちている分に関しては、日銀当座預金の拡大もある意味投資ではあるとは思うのでそれも考慮したらどうでしょうとは思いますが、恐らくFSRの趣旨から言って日銀当座預金についてはオーバーナイト運用の無限ロールになっていることから金利上昇リスクという意味では皆無に等しい、という認識になるからスルーしているという事だとは思いまする。

ただまあポートの金利リスクという意味ではそれはそうなのですけれども、ポートフォリオリバランスが進展しています(キリッ)的な話をするのってどうなんでしょという気はせんでもない。つーか御行の金利リスクはどうよと思いますけど。


・円滑化法案関連

『.金融仲介機関に内在するリスク』の『中小企業金融円滑化法の下での企業の財務状況』というコーナーは今回入ったのですがここはほほうという所。

『・金融機関の資産内容の改善や信用コストの低下には、景気回復のほか、中小企業金融円滑化法のもとで業績不振企業に対する金融機関支援が実施されてきたことも、寄与しているとみられる。

・ 円滑化法の適用を受けたとみられる企業では、それ以外の中小企業に比べて、信用評点が「改善」した企業の割合だけでなく、「悪化」した企業の割合も高くなっている。

・信用評点が「悪化」した企業では、リーマン・ショック前の時点で評点がもともと相対的に低位で、かつ緩やかな低下傾向にあったが、円滑化法の適用を受けても、低下傾向に歯止めがかからなかった。

・ 今後、これらの企業についても経済・物価情勢の好転の影響が及んでいくのかどうか、また、金融機関の支援のもとで財務や事業の再構築を進め、企業価値の向上を図っていくことができるかどうかが注目される。』

ということで、ここは円滑化法案のメリットだけではなく、円滑化法案で問題の先送り攻撃をしている面のデメリットを指摘している辺りが中々イイハナシタ゛ナーという感じですな、うんうん。


・地域金融機関の収益性とな

『.金融仲介機関に内在するリスク』で今回は思いっきり『地域銀行の収益性について』というのが出て参りました。まあ従来よりFSRでは地域金融機関の収益性に関して趨勢的な低下とか、有価証券投資(しかも債券)一本足打法は如何なものかとか、コスト下げるのに経営上の工夫(まあ露骨に言えば再編)をしたら如何でしょうかみたいなニュアンスのネタが毎度ホイホイと出てくるのですが、今回は収益性について出てきましたな。

『地域銀行の収益性について

・ 2012年度におけるコア業務純益ROAの上位10%(高収益グループ)の先と下位10%(低収益グループ)の先について、コア業務純益ROAの推移を比べると、両者の差は1997年頃から拡大傾向が続いている。

・ 収益性の差が拡大していることについて、その要因を分解すると、2000年代前半以降、貸出利鞘、有価証券関連収益、非資金利益などの違いが寄与してきたが、2007年頃からは、貸出利鞘の相違が特に目立ってきている。』

貸出利鞘の足りない金融機関は取れということですかそうですか。


『地域銀行の収益性について

・低収益グループでは、高収益グループに比べて、中小企業向け貸出が伸びておらず、2000年代半ば以降は個人向けの伸びが抑制されている一方、地方公共団体向け貸出の伸びが大きい。

・ 高収益グループの自己資本比率は、低収益グループよりも高く、その差は近年になるにつれて拡大している。地域銀行の中でも、充実した財務基盤のもとで、適切にリスクを管理しつつ、貸出を増加させている先が、高めの収益性を維持している姿が窺われる。』

貸出増やせ言いましても地公体くらいしか優良な資金需要がある先が無かったりするケースもあるように思えるのですがががががが。


で、地域銀行云々ですが、次のコーナーでも何かこう地域金融機関の経営環境に関するアレな指摘が。

『人口動態の変化と家計預金

・人口動態の変化の影響は、これまでのところ、全体として家計預金の押し上げに寄与している。

・先行きについて一定の仮定のもとで試算すると、人口動態の変化の影響は、2020年代後半には全体として家計預金を押し下げるとの結果になる。

・人口動態の影響は、地域間で相応に異なり、大都市圏では当分の間押し下げ圧力として働かない一方、地方圏では徐々に押し下げ圧力として働いていくと見込まれる。』

うーむという感じですが、これ以外でも基礎的な収益力が弱い金融機関が国債投資に依存しているだのその手の指摘があちこちにちらほらという感じでして、総じて地域金融機関の課題みたいな話をしているように思えたのですがまだ斜め読みの段階(本文精読はまだ途中も途中なので)ですのでまた補足すると思います。


○何じゃこのニュースは???

昨日の夕方出て先物が10銭位下がっていた案件。

[外部リンク]
更新日時: 2014/04/25 00:00 JST

何かこうやってネット版の記事になったらトーンが下がった感じはするのですが、最初出た時はBOJのオフィシャルが債券市場をconcernとかそんな感じのヘッドラインが飛んでいてナンジャコリャという感じでした。

『4月25日(ブルームバーグ):経済・物価情勢が日本銀行の見通しに沿って推移する中でも長期金利は低水準にとどまっており、今後の長期金利の急騰リスクに日銀が懸念を強めている。関係者への取材で明らかになった。』(上記URLより、以下同様)

ナンジャソラ。

『黒田東彦総裁はことあるごとに、日銀の長期国債買い入れが長期金利に対して強い下方圧力を加えていると述べている。しかし、関係者によると、日銀は長期国債を特定の水準に抑えることを目的としているわけではなく、経済・物価情勢が日銀の見通し通りに推移するならば、長期金利もそれを反映して緩やかに上昇することを望んでいる。』

という事ですが、そもそも市場のキャパを考えない馬鹿買いをして官製相場を作っているのはあんさんらでして、市場が反映しないのはケシカランとか言われてもお前が言うなとしか申し上げようが無い訳で。

『経済・物価情勢の改善にもかかわらず、長期金利が現状の0.6%前後の水準で推移する場合、債券市場が先行き大幅な変動に見舞われるリスクは高まる、と関係者は口を揃える。』

まー今の状況というのは日銀が2%物価安定目標の2年での達成待ったなし(キリッ)と言っている中で市場の方は物価がそんなに上がるかよ大体今の上昇持続的に行ける訳ねえじゃんヴォケとゆうとる状態な訳でございまして、お互いに「将来見通しが外れて泣くのはおめーだろ」となっているからこの有様という事ですよね。

ただまあここまでの所物価の推移においては日銀の見通しが大当たりしているだけに日銀が鼻息荒くフンガーとしておりますとこういう話になりますよね、という所だと思うのと、何かこれ最初に(プロ向けベンダーに)出ていたヘッドラインだともっと強いトーンのまるで地均しでも始めたかのようなヘッドラインだったのですが、記事全文に直してみると随分トーンが下がった感じで、ブルームバーグのヘッドライン詐欺攻撃キタコレという所だったのかも知れませんな。

とは申しましても、日銀様の経済物価見通しがリアルに大当たりした場合というのは当然ながらQQE政策も継続される訳ではございませんので、そらまあ潜在成長率プラス物価上昇率とか考えた時に債券市場の水準がががががというのは仰せの通りでございまして、まあ日銀様からしてみますと経済物価情勢が日銀の思うつぼに展開した場合にも債券市場がウゴカンチ会長になっていると、いざQQE政策見直しという事になった時に日銀ショック的な金利上昇されると困るってえのはあるでしょう。

でまあ中央銀行としてはこれは日銀だけじゃなくてどこでもそうだと思いますが、緩和政策から転換するというのは人気の起きない政策だったりしますから、その際にショックがどうのこうのとかなるのはあまり上手く無いですし、そこで悪影響が出ても困りますから、本来的には市場が徐々に織り込んで行って実際に出口の際には市場追認みたいな形で出口に出れる方が美しいしストレスも無い、とまあそういう風には思うでしょうから、そういう意味で「ワシらの見通しが当たっているなら徐々に市場が織り込んでくれた方が先行きの運営が楽ですよね」位の事は言うかもしれませんし、まあブルームバーグニュースのヘッドラインがそれをセンセーショナルな書き方にしましたよね、という所なんじゃないですかねえ、ただの妄想だけど。

まーそうは言いましても今の強烈な買入によって市場の価格発見機能ってだいぶ喪失しているような気がする訳で、日銀の思惑通りに物価情勢が推移するかどうかもアレですが、仮にその通りに推移したとしても市場がマイルドに織り込みに行く、というのはちょっと虫のよすぎる話なんじゃネーノとは思いまする。
 


お題「中曽副総裁講演は読みようによっては味わいが/FSRが出ましたな(ただし頭出しのみ)」   2014/04/24(木)08:20:33  
  ホワイトカラーエグゼンプションは「残業代ゼロ」が問題なのでは無くて過剰勤務(から健康被害とか)に繋がる問題であるというhamachan先生のご指摘ご尤も。しかし早速昨日からの報道は残業代の話一辺倒ですねorzorz

[外部リンク] (火)

それはそれとしてモーサテに出てきた曲学阿世大先生が運用委員会に有識者会議のメンバーが入って「我々の考えが反映」とかゆうとるけどそもそもお前の発言って有識者会議の結論を盛大に逸脱してるだろうとモーサテを見ながら思うわけだが、相変わらず海外の基礎年金部分の話をしていない一知半解大先生(以下内務省検閲)。


○中曽副総裁講演から

[外部リンク] 本チャンの英文はこちら
[外部リンク] What the Lost Decades Left for the Future
Keynote Speech at the 2014 International Conference Held by the International Association of Deposit Insurers, Asia-Pacific Regional Committee

で、英文の方をネタにするのが本来の在り方ですがめんどいので手抜きで日本語講演の方から。

『1990年代初頭のバブル崩壊後の日本経済の経験は、当初、日本特有なものであり他の諸国へのインプリケーションは乏しいとされておりました。しかし、それ以降の世界の経済金融の展開は、日本の経験が決して特有のものではなかったことを示しております。「失われた20年」の間に、日本銀行が金融システムの安定とデフレ克服を実現するために直面した数々の課題は、幾つかの貴重な教訓を残しました。こうした教訓の中には、未来への道しるべとなるものもあります。今日は、この間に得た知見のうち、特に今日的な意義を有し、かつ本コンファレンスの参加者の皆様方にも関係すると思われる問題を3つ取り上げたいと思います。具体的には、デフレ克服という使命、金融危機の拡大を封じ込める仕組み、そして、中央銀行の「最後の貸し手」としての役割です。』

ということでお話が始まるのですが、まずはデフレ脱却の所で少々興味深い論点が。


・デフレ均衡について思いっきり言及していますな

デフレ均衡に関しては昨年の総裁講演(きさらぎ会とか)でも「デフレは長期化すると脱却するのが難しくなる」とか「小幅だが粘着性のあるデフレ」というような説明をしていまして、まあ実質的には「デフレ均衡からの脱却の為に大規模な金融緩和政策が必要」という話をしていたのですけれども、今回の中曽副総裁の講演では「デフレ均衡」「(望ましい水準の)インフレ均衡」という複数均衡の説明をしたセントルイス連銀ブラード総裁のペーパー(この時はQE2実施前で、ブラード総裁は「デフレ均衡になると脱出しにくいからQE政策を使ってデフレ均衡への遷移を防がないといけない」という話をしていた)を引用しているのが興味深いです。

『1990年代の金融危機以降、日本経済は物価がじわじわと下落を続ける「デフレ均衡」に陥ったとされています。本日は、デフレ克服の使命との関係で、まずこのデフレ均衡についてお話しさせていただければと思います。』

『物価下落が続いたのは、第一義的には、日本経済に金融危機という大きなショックが加わり、需給ギャップが拡大したためです。今日では、金融危機が、経済の最も大切な基盤のひとつである金融仲介機能を毀損させ、実体経済に如何に大きなダメージを与えるかの説明は不要かと思いますが、当時はこのメカニズムは過小評価されていたと思います。2000年代に入り、労働人口減少という新たなショックが加わり、日本経済を下押し続けました。』

『しかし、こうした大きなショックに対して、中央銀行が十分に金利を引き下げることができれば、デフレが続くなどということはなかったはずです。この点、名目金利をゼロ以下に引き下げることができないことが決定的に重要です。図表1は、このことを大胆にデフォルメした形で説明したイメージ図で、出典はセントルイス連銀のBullard総裁の論文です1。』

ということで脚注1は
『1 Bullard, J. (2010): “Seven Faces of -The Peril-,” Federal Reserve Bank of St. Louis Review, September/October, pp.339-352.』

ということでこれは何度かこちらでもネタにしましたが説明が基本的には概念的な話(というのを大胆にデフォルメと中曽さんの講演の日本語バージョンではなっていますが)になっておりますので、まあそんなにヘビーでは無いと思うので原文一読推奨。

『この図では、名目金利、実質金利、インフレ率の関係を表わしたフィッシャー式と中央銀行の政策反応関数の交点として、均衡状態の名目金利とインフレ率が求まります。中央銀行は、インフレ率が低下すると金利を引き下げますので、政策反応関数は右上がりの線になりますが、名目金利をゼロより下げることができないため、図のように名目金利がゼロのところで水平になります。こうなると、2つの線が交わる点は2つ生じ、右側が「インフレ均衡」、左側が「デフレ均衡」となります。』

『当初インフレ均衡にあった経済に大きな下押し圧力が加わると、インフレ均衡からデフレ均衡に陥りかねません。図表2で実際に日米欧のデータをプロットしてみますと、日本経済がデフレ均衡の周辺で推移していたことがわかります。』

これはPDFファイルの図表を見てくらはい。またはブラード総裁のペーパー見るとか。

『こうした名目ゼロ金利制約やデフレ均衡の話は、当初、日本の特殊事例として、一部の経済学者の知的好奇心の対象でしかありませんでした。しかし、リーマン・ショック以降、先進主要国の中央銀行が同じような問題に直面するに至り、各国政策担当者にとって大きな教訓となっています。』

ということで、デフレ均衡からどう脱却するのかという話と、その現状についての説明が続くのですけれども、デフレ均衡みたいな話はまあ以前からしていましたので新しい話では無いのですけれども、ここまで正面切って直球ストレートでデフレ均衡の話をしたのって初見のような気がするんだが気のせいだったらスイマセン。


で、その対策と現状認識については簡単に端折って引用しますがこちらも微妙に味わいがある部分が。

『もうひとつの教訓は、経済がひとたびデフレ均衡に陥ると、そこから脱出することが如何に難しいかということです。デフレ均衡から抜け出すためには経済に十分な初速を与えなければなりません。その際、極めて重要なことは、持てる力を総動員することです。金融政策については、昨年4月に「量的・質的金融緩和」という思い切った措置を導入しました。と同時に、財政政策についても、長期の財政維持可能性に配意しながらですが、補正予算等で拡張的な施策が導入されました。』

ふむ。

『デフレ均衡からの脱出にあたっては、インフレ均衡にあっては独立的に運営される金融・財政政策を異なるアプローチで運営する必要があると思います。』

ほほう。

『昨年1月に導入しました日銀・政府の共同宣言は、こうした金融・財政政策の協業を可能にするコーディネーション・ディバイスとして重要な役割を果たしていると思います。』

ということで、ここの部分の味わいというのは二つあって、「インフレ均衡にあっては独立的に運営される金融・財政政策」ということでして、これはつまり現在デフレ均衡からの脱却過程にある(ということになっている)日本経済ですが、物価安定目標が達成あるいは達成一定の目途がついた時点では現在の異次元緩和政策ではなくなる上に、金融財政政策が一体運営みたいな形で進む訳では無いですよ、つーかまあ端的に言えば財政ファイナンスもどきの国債買入とか続く訳ないですよねーという事を指摘しているなあという所でして、もう一つは「量的質的金融緩和」ではなくて「1月の共同宣言」の方を「コーディネーション・ディバイス」としておりまして、これはご案内のように白日銀イズムがそれなりに残った形の文章になっていたりします罠という話。

まあこの後の話でちょっと顔を出すマクロプルーデンスの話もそうですし、昨日の国会での黒田総裁の答弁では財政再建路線の堅持というのがあったように、どうも日銀の向いている目は物価目標達成への自信に加え、(本当に達成した場合の)その後について、金融政策が財政抑圧方向にならない形でより通常の運営をすべきみたいな方向を見てるんじゃネーノというようなのを感じるのですけれどもちょっと変な読みのし過ぎですかねえ。


なお現状認識。

『これらの措置が奏功し、図表2で直近の実績をみると、わが国経済がデフレ均衡から着実に脱出しつつあるようにみえます。』

『脱出しつつあるとはいっても、2%のインフレ均衡に到達するにはなお道半ばのところにあります。こうした観点からは、この4月からの消費税率引上げの影響が注目されているところです。自動車のように、1997年の税率引上げ時よりも大きな駆け込みが起こっているようにみえる財も一部にみられますが、個人消費全体としてどうかとなると、なおデータの蓄積を待ちたいところです(図表3)。』

ということですので、まあ今回の展望レポートでは強い見通しが示されるでしょうけれども、さすがに勝利宣言という訳には逝かないですな、当たり前だけど。

『私自身は、日本経済は全体として消費税率引上げの影響を吸収していく頑健性を備えていると判断しています。その要因としては、雇用・所得環境が改善を続けていることに加え、前回1997年の税率引上げ時に存在していた問題が今回はないことが大きいとみています。特に、当時は金融危機により、経済を支える金融仲介機能が壊れていたのに対し、今回は金融システムの健全性が維持されていることが決定的に異なると思っています。これは見方を変えると、その当時の過剰債務、過剰設備、過剰雇用といった問題が、その後の企業努力もあって、解消に至っていることと対応しています(図表4)。』

まあこれは確かにそのような気がします。つーか97年の落ちこみを全部消費税のせいにする風潮の方が変だろと当時も何故か金融市場を生業にしておりました身としては思うのですけどね。


・金融危機の拡大を防ぐ仕組みという説明の中にしらっとマクロプルーンデンスの話ががががが

『3.金融危機の拡大を防ぐ仕組み』というパートですが。

『一国の経済が、物価安定のもとでの持続的成長を達成するには、安定した金融システムのもとで円滑な金融仲介機能が発揮されることが前提です。金融システムの安定は、金融政策の有効性を確保するためにも必要です。これは、金融政策が公開市場操作など金融機関を相手方とする手段によって実施される点で、金融システムが政策効果の主要な伝搬チャネルとなっているためです。』

ふむ。

『日本銀行法では、金融システムの安定に貢献することは、物価の安定と並ぶ日本銀行の目的と定められています。こうしたもとで、日本銀行は、考査やモニタリングを通じ、金融機関の経営実態の把握に努めています。加えて、その過程で得られた個別金融機関の情報も活かしつつ、マクロ・プルーデンスの視点から、信用量やレバレッジの過度の増大、資産価格の過度の上昇といった金融不均衡が広範に蓄積されていないか、金融システム全体の情勢も点検しています2。金融不均衡の点検は、現在のわが国の金融政策の枠組みのもとで、重要なポイントのひとつとなっています。』

で、この脚注2ですが、

『2 例えば、日本銀行は、わが国金融システムの安定性について包括的な分析・評価を示し、金融システムの安定性確保に向けて関係者とのコミュニケーションを深めることを目的に「金融システムレポート」を年2回作成・公表している。』

ということですが、金融システムレポートがちょうど昨日公表されたんですよね。後ほどちょっとだけ。


でまあ日本の経験を振り返って、という話があるのですが、この中では日本の話だけではなくて海外の事例(つまり最近の事例)の話もしておりましてまあ面白いのですが長くなるので思いっ切り端折りますけど。

『このため、危機が現実化した場合に備え、被害の拡大を可能な限り食い止める、実効性ある仕組みが不可欠です。この点に関し、1990年代以降の日本の経験は示唆に富みます。不幸にして不良債権問題が、約180の預金取扱金融機関の破綻を伴う大規模な金融危機へと拡大することを回避できなかった事例だからです。後知恵となってしまう点は否めませんが、当時、迅速な対応を妨げた主な要因は、次の3点だと思います。これらは、今後、各国が金融危機の発生・拡大を抑える仕組みを構築していく上で、有益な視座を提供するものと考えています。』

ということで3点ですけれども、

『ゞ睛仕局による事態の認識の遅れ』
『▲轡好謄潺奪・リスクの本質に関する認識不足』
『M効なセーフティー・ネットの未整備』

ということで、これは特に米国での事例も同じです罠という所ではありますが、中曽さんの講演でもその辺りはチクチク言及しているのでありますが、その辺はスルーします。


・LLRに関して、LLRだけではなくて「最後のマーケットメーカー」というのはジャパンの現状的には・・・・・・

3つ目のポイントはLLRでして、最初はバジョットルールの概念を交えながら日本銀行の特融に関する説明からら始まりまして、LLRに関する説明があるのですがまあそこはパスします。

その次の小見出しが『(LLRの新たな側面)』となっていまして、まあ仰る話はその通りなのですが、今のジャパンの債券市場ちゃんを見ておりますと思わず吹いてしまったのはここ。

『〆埜紊離沺璽吋奪函Ε瓠璽ー:Market Marker of Last Resort』

ニヤニヤ。

『中央銀行の「最後の貸し手」機能は、新たな局面を迎えていると思います。すなわち、先般のグローバルな金融危機では、金融資本市場の深化を背景に、システミック・リスクが資金流動性と市場流動性の相乗的収縮によって拡大することが明らかとなりました。2007年夏の金融市場の混乱以降、市場参加者の間でカウンターパーティ・リスクへの懸念が高まり、これを背景に市場機能が低下しました。これへの対応として、中央銀行は、公開市場操作により市場全体に資金を供給することで、機能回復に乗り出しました。特に、2008年9月のリーマンブラザーズ社の破綻後において、FRBはCP の発行体やABS 保有者への資金の貸出を行いました。』

ですなあ。

『日本銀行も危機の直撃を受けた大企業の資金調達手段であるCP や社債の市場流動性の急激な低下に対処するためにCP やABCP、社債の買入れを行うなど、踏み込んだ措置を講じました。』

まあ当時はアタクシも散々悪態ついたと思うのですが、正直日銀の当時の動きは利下げをすれば何とかなるという感じで、買入の実施に至るまでの時間が少々掛かり過ぎだったと思いますけどね。その結果として買入の効果を強いものにしたら今度は買入効果が強烈に効きすぎて今に至るんですけど。

『近年では、欧州債務問題を背景にユーロエリアにおいて深刻化した金融市場の分断に対し、ECBは市場機能の修復を企図して3年物 LTROs (Longer-term Refinancing Operations)による無制限の資金供給を実施しました。これらは、市場の仲介機能を代替するものであるため、中央銀行の「最後の貸し手」機能は、「最後のマーケット・メーカー:Market Marker of Last Resort」の機能を包摂する姿に発展していったと言えます。』

ということで、まあこれはこれでその通りなのですけれども、一方で現在日銀が国債市場という金利市場の根幹の市場においてまさに「最初のマーケットメーカー」となってしまって債券市場の値動きが盛大に抑えつけられて市場の価格発見機能はどうなったんでしょうかねえという状況になっている件を思いますと思わず茶も吹いてしまうというものであります。


・最後にしらっとまた「マクロプルーデンス」に言及

麿先生もニッコリな最後のまとめ。

『日本の経験は、金融システムの安定が一旦損なわれると、実体経済との間で負の相乗作用が作動を始めること、そしてそれがゆえに、金融危機の予防および金融危機の管理のための手段を予め整備しておく必要がある、という教訓を残しました。』

ですな。

『本日、私は主として金融危機の管理についてお話ししましたが、金融規制やマクロ・プルーデンス政策といった金融危機の予防のための手段も同様に重要であるということも強調しておきたいと思います。』

キタコレ。

『また、近年の金融危機への対応を通じて、私たちは、中央銀行の「最後の貸し手」機能が、グローバル化に潜む種々の課題に対応していくため、常に洗練し続けなければならない重要なツールであることも認識しました。』

ということで、最後の所でまた「マクロプルーデンス」というのが出たりして中々こう味わいが深い訳です。

・・・・・・・ということでFSR関連ネタに続くというこのタイミングでこの講演というのがまた味わいがあるということで、目先の政策インプリケーション云々とは違う意味で色々とこう味わいを感じる内容の講演だったりしましたが深読みのし過ぎですかそうですか。


○FSRネタは時間が無いのでまた後に続くのだが少々

FSRである
[外部リンク] 日銀の新着を見るとしらっとこのFSRと同時にこんなのがあります。

[外部リンク] 『金融活動指標』の見直しについて

要旨の方のURL先から引用しますとこうなります。

『本稿では、『金融活動指標』の見直しを行う。指標の選定にあたっては、まず、候補となる指標を14のカテゴリーに分類した。次に、これらのカテゴリーごとに、分類された指標の有用性を以下の2つの観点から検討した。第一に、わが国の経済・金融活動に大きな影響をもたらした平成バブルの過熱を察知できたかという観点である。第二に、各種の統計的な過誤を小さくできるかという観点である。その際、指標のトレンドの算出方法や、トレンドからの乖離がどの程度であれば過熱と判断するかの基準(閾値)についても、複数の選択肢を考慮した。各カテゴリーから最も有用性の高い指標を1つずつ選んだ結果、従来の金融活動指標の10指標のうち、2指標を廃止する一方、1指標については継続使用、3指標についてはトレンド算出方法を変更、4指標については利用データの加工方法を変更することとなった。これら8指標に、新たに採用する6つの指標を加えた14指標が、新しい金融活動指標である。』

ということで、この金融活動指標自体は2012年4月の金融システムレポートから公表されているのですが、中々こう味わいのある指標でして、まあ今までの所この指標が何らかのアラームを出しているという事案は無いのですけれども、マクロプルーデンスという観点からはこの金融活動指標ってそこそこ重要な話になるのではないかと思われるので、内容とかも注意したい物です。

でもってじゃあ内容どうなってますねんという話はこれまた論文まだろくすっぽ読めてませんのですが、まー要旨と最初の数ページ見る限りではそこに何らかの政策意図が入ってどうのこうのという事ではないようには見えます(と言いつつ全部読んだらまた話が変わるかも知れん)けど、マクロプルーデンス的に重要そうなので読むのが吉のように思えます。

なお、この金融活動指標ですけれども、FSRの概要(PDFファイルの小さい方)ですとスライドショーの本文29ページと30ページ(PDFの30枚目と31枚目)に説明がありまして・・・・・・・・

『.金融システムのマクロ的なリスク評価』

『金融面の各種リスク指標を点検すると、金融資本市場や金融機関行動において、マクロ的に留意すべき不均衡や過熱方向の動きは示されていない。
・ 総与信・GDP比率は、長期的な趨勢の近傍で、横ばい圏内で推移。
・ 金融活動指標をみると、ほとんどの指標で過熱方向の動きは示されていない。』(FSR概要の本文29ページから)

という評価になっていますので、まあマクロプルーデンス発動という話でも何でも無いのですが、日銀の目線がまあ目標達成の方にある中ですからして、まあ出口政策の話は時期尚早とは総裁はゆうてますけど衣の下から鎧がチラリズムというのは杞憂の深読みですかそうですかという所で。

#まあ本当に目標達成すると思ってるなら出口の後の事を考えない訳無いと思いますがね
 


サーバートラブルでご迷惑をおかけします   2014/04/23(水)08:11:28  
  http://ameblo.jp/fpeye  


サーバートラブルでご迷惑をおかけします   2014/04/22(火)08:02:07  
   
[外部リンク]
 


サーバートラブルでご迷惑をおかけします   2014/04/21(月)08:09:03  
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お題「またも伊藤先生が吠えるが債券市場無反応ワロタ/さくらレポート関連その他少々」   2014/04/18(金)08:09:43  
  そういえば一昨日辺りに「市場が追加緩和を催促しているのだから追加緩和をすべき」(他にも3つほど前後の整合性の取れない理由を付けていたが)というような怪電波レポート(なおれっきとした何とかスト様謹製なのだがががが)を受信したのだが、もはや物乞いというよりはゆすりたかり強要の類になっておりますわなと申し上げたくなる次第。

○債券市場が盛大に無反応というのにワロタ訳ですが(伊藤先生の毎度の話)

昨日は前場からこんなのが出ていまして、超長期国債の入札があるのに前場から債券売る話をするとかお前は債券ショート筋から(内務省検閲)かと言いたくなるような話ではございますが、何が凄いってこのヘッドライン出ているのに債券市場が盛大に無反応どころか超長期入札後に相場堅調になっている(堅調だったのは先物から10年だが)こと。

[外部リンク] (1)
更新日時: 2014/04/17 15:56 JST

『4月17日(ブルームバーグ):年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF )は国内債が6割を占める資産構成を6月にも改定し、大規模な国債売却を進めるべきだ-。伊藤隆敏政策研究大学院大学教授は、GPIFは日本経済が緩やかなインフレに向かう中、大胆な改革を進める必要があるとの見解を示した。』(上記URLより、以下同様)

色々とアレなのですが、アタクシなんぞは最初肩書の方を見てしまい、ああ遂に伊藤タカ&トシ先生(最近はそういう二つ名が流行してると聞いておりますが)東大から追放されたのかとか思ってしまいましたが惜しくもそうではないようですな(^^)、まあそれは兎も角。

まー何と申しますか、あんさん公的年金運用の何とかの座長やっているんだからそういう話は会議でやれという所でありまして、説得力があって合理的な意見を持っているんだったらその会議の中で普通に話が共有されるでしょと思うのでありまして、外のメディアに向かってああだこうだと与太話をすると言う時点であんさんの見解に無理があるのかダメダメなのかという事なんじゃないですかねえと言う所。

経済系の学者先生で色々とホイホイしゃしゃり出ると言えば竹中平蔵大先生がいらっしゃいました(まあ平蔵先生は学者というより政策プロモーター以下自主規制)けれども、平蔵先生におかれましては庇護者が居なくなったらさっさと逃げ出したとは言え、それまでの間は矢面に立ってやっていましたし、選挙にも出馬して、まあ責任は取りに行っていた訳ですが、どうせこのタカ&トシ先生はこのような変更を行った結果機会利益を喪失したり損失が出たりした場合に本人の財産(如きでは屁のつっぱりにもならんのだが)でも投げ出して貰いますかとか言い出したら「どのような資産に投資するかは専門家に決めてもらう」とか言い出して逃げるタマにしか少なくともアタクシには見えない所がうんこな所でありますな。

いやまあてめえの財産でやるなら勝手なんだが、GPIFの運用資産って「基礎年金部分も含む」年金支払原資なんですけどねえ・・・・・・・・・・

という所で、まあ中身を突っ込んでもアレだが一応備忘メモ。

『公的・準公的資金の運用・リスク管理を見直す政府の有識者会議で座長を務めた伊藤教授は17日のインタビューで、日本銀行の黒田東彦総裁が掲げる「2%の物価目標の達成を視野に、いずれは国債利回りも上昇する」と予想。国内債券71兆円を抱えるGPIFは「国債からの急速なシフトが必要だ。25兆円程度、金利上昇時の損失がより大きくなる満期の長い物から売っていくのが望ましい」と述べた。今なら量的・質的金融緩和で巨額の国債購入を進める日銀が受け皿になり得ると言う。』

第一に日銀が受け皿になったとしてもその分日銀の市中からの買入が減る話ですから金利上昇要因になりますけどねえと思いますが、何気にワロエルのは「金利が上がって損が出るから日銀に売る」というロジックでして、それってGPIF的には損が減るかもしれませんけど、その分の損失は日銀に付きますので結局の所統合政府内での付け替えに過ぎない訳で、それって庭先論にも程がある話ですし、年金基金の損失(損が出る、という前提で考えた場合ですけど)を誰が負担するかという議論の話を完全にスルーしてねえかと思うのですけどねえ。

まあそもそもそれ以前の問題として「金利が上昇したら損失」というロジックもよく判らん所で、日々の時価評価的な含みは損だけど、満期保有すればどうせ(相手がデフォルトしない限り)元本帰ってくるんだし、金利が極端に急上昇しない限り「運用環境の改善」という事で、償還やクーポンの再投資利回りの上昇によって取り返しが可能な話になるんですけどねえと思う訳で、どうもこのジジイは債券投資を償還の無い株式投資(株式投資はクーポンないけど配当はあるな)と一緒くたにして考えてねえかと小一時間問い詰めたい次第。

何せこの先生かつての量的緩和時代に当座預金残高積み上げがオペレーション上困難になってきた(なにせリアルゼロ金利だったので)時に某経済新聞の経済教室だか何だかのコーナーに堂々と「量的緩和政策の拡大の為に当座預金付利」という話を執筆なされたという実績をお持ちな位に視野狭窄というか一知半解なお方でございますのから債券投資と株式投資をごっちゃにしている可能性が微し存な所がオソロシス。

『GPIFの資産構成比率を定めた基本ポートフォリオに関し、伊藤教授は「国内債を現在の60%から40%程度に引き下げ、乖離(かいり)許容幅は上下8%ずつから同10%に広げるのが一案だ」と言う。GPIFの裁量を拡大すれば「金利上昇の過程でいったん30%まで落とし、場合によってはその後50%に戻すことも可能だ」と説明した』

・・・・・・・・・マーケットインパクトというのがあってですねえ。

『伊藤教授は、海外の主要な年金基金は「内外債券の合計で35-40%しか持っていない」と指摘。かつては資産の大半を国債で運用していたが、世界的なゼロ金利政策と低金利という環境変化に対応してきたと説明し、GPIFは世界標準を目指して「早く出遅れを取り戻すべきだ」と語った。』

・・・・・・・・何か色々と事実誤認があるような気がするんだが。

まあいずれにしてもこれだけの大きな資金を運用する主体がポート動かすとなった場合に、事前の事前に「将来こうしますのでよろしくお願いします」とか鉦や太鼓で宣伝してどないしますねんという所で、そんな事したら市場に先回りされて肝心のポートの入替の時に高値掴みや安値叩きをさせられる事になってしまうだけの話でして、事前に大宣伝するとかナントカな働き者とはまさにこのジジイのような事を言うのでしょうなあと思うのでした。

そういや関連してこんなのもありましたよね、一昨日ですけど。

[外部リンク] UPDATE 1-GPIFの動きが6月以降出てくる=株式相場で麻生財務相
2014年 04月 16日 11:40 JST

『[東京 16日 ロイター] - 麻生太郎財務相は16日午前の衆議院財務金融委員会で、株式市場の動向に関連して、「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の動きが6月以降出てくる。そうした動きが出てくるとはっきりすれば、外国人投資家が動く可能性が高くなる」と語った。』(上記URLより)

まあ海外投資家様に日本株支えて頂きたいというお気持ちは把握致しましたが、どちらかというと最近いったん買ったポジションを落としたと言われている海外投資家のヤロー共はそのまま放置プレイしておきまして、日本人の財産でもある年金資金で株を購入して株価が上がったのを見た海外投資家が泣きながら踏み上げ買いをして来るという図式の方が日本としてオイシイんじゃないですかねえとか思ってしまう訳でして、いやあの年金基金って国民の皆様の年金原資なんですから(以下の部分は内務省検閲により削除されました^^)。


○さくらレポート関連:このタイミングで上方修正箇所があるとは強気にも程がある

[外部リンク] 『各地の景気情勢をみると、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要とその反動の影響を受けつつも、基調的には、「回復を続けている」、「緩やかに回復している」等の報告があった。』

「影響を受けつつも」「基調的には」回復ということですが、駆け込み需要の反動で足元落ちてきていますなあという言い方では無くてあくまでも「これは一時的な話」という主張が思いっきり篭っているのがこの辺の文言に出ていまして、何ちゅうかその強気攻撃でろくにヘッジが入っていない(月例経済の方は若干ヘッジが入りだしている感じがある中で)とかエライ強気ですなあという話っす。

『この背景としては、国内需要が堅調に推移し、生産が緩やかな増加基調をたどる中で、雇用・所得環境も改善していることが挙げられている。』

雇用所得環境キタコレ!

『前回(14年1月)と比較すると、8地域(北海道、東北、関東甲信越、東海、近畿、中国、四国、九州・沖縄)は、景気の改善度合いに関する基調的な判断に変化はないとしている。北陸は、設備投資の持ち直しの明確化等を背景に判断を引き上げている。』

という内訳は以下の通り。

『北海道: 緩やかに回復している
→消費税率引き上げの影響による振れを伴いつつも、基調的には緩やかに回復している

東北: 回復している
→消費税率引き上げの影響による振れを伴いつつも、基調的には回復を続けている

北陸: 緩やかに回復しつつある
→消費税率引き上げに伴う駆け込み需要とその反動の影響を受けつつも、基調的には緩やかに回復している

関東甲信越: 緩やかに回復している
→消費税率引き上げの影響による振れを伴いつつも、基調的には緩やかな回復を続けている

東海: 回復している
→足もと消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動もみられているが、基調としては回復を続けている

近畿: 緩やかに回復している
→ 消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動がみられているが、基調としては緩やかに回復している

中国: 緩やかに回復している
→消費税率引き上げの影響による振れを伴いつつも、基調としては緩やかに回復している

四国: 緩やかに回復している
→消費税率引き上げの影響による振れを伴いつつも、基調的には緩やかな回復を続けている

九州・沖縄: 緩やかに回復している
→消費税率引き上げに伴う駆け込み需要とその反動の影響を受けつつも、基調的には緩やかに回復している』

消費税率引き上げの話がああだこうだという話をしておりまして、結局の所必殺ワード「基調的には」の後の部分を読むしかないのですが、そこを見ますと北陸だけ「緩やかに回復しつつある」→「緩やかに回復している」になっていて、それが上方修正となっているようですな。


・各需要項目に関して

まずは公共投資。

『公共投資は、東北から、「大幅に増加している」、5地域(北海道、北陸、関東甲信越、中国、四国)から、「増加している」、「増加傾向を維持している」等の報告があった。また、3地域(東海、近畿、九州・沖縄)からは、「高水準で推移している」等の報告があった。』

まあこれは良しとしまして設備投資。

『設備投資は、5地域(北海道、東北、関東甲信越、東海、近畿)から、「増加している」等、4地域(北陸、中国、四国、九州・沖縄)から、「持ち直している」、「持ち直しが明確になっている」との報告があった。この間、企業の業況感については、「引き続き改善している」等の報告があった。』

北陸が設備投資を上方修正して景気判断引き上げ、他は概ね前回同様。で次は個人消費。

『個人消費は、雇用・所得環境が改善していること等を背景に、北海道から、「緩やかに回復している」、4地域(北陸、東海、四国、九州・沖縄)から、「緩やかに持ち直している」、「持ち直している」等の報告があったほか、4地域(東北、関東甲信越、近畿、中国)から、「底堅く推移している」等の報告があった。この間、多くの地域から、耐久消費財(乗用車、家電等)や一部の高額品を中心に、「消費税率引き上げに伴う駆け込み需要とその反動がみられている」等の報告があった。』

基調判断の話はまあ同じような感じ。

『大型小売店販売額をみると、百貨店は、多くの地域から、高額品の販売が堅調となっているなど、「持ち直しの動きが続いている」、「底堅く推移している」等の報告があった。スーパーは、複数の地域から、「横ばい圏内で推移している」等の報告があった。』

前回はスーパーで下げ止まりとかになっていたので改善。

『乗用車販売は、新型車投入効果等もあって、「増加している」、「底堅く推移している」等の報告があった。』

前回は駆け込み需要で強めだったので若干下がっています。

『家電販売は、節電機能に優れた白物家電等を中心に、「持ち直している」、「堅調に推移している」等の報告があった。』

こちらは何と前回よりも若干上がっています。納車とか納品の関係で車より家電の方が駆け込み遅かったんでしょうな。なおこの辺の消費税影響云々については本文の方で多分説明があるのですが時間と量の関係でパス。

『旅行関連需要は、多くの地域から、「持ち直している」、「堅調に推移している」等の報告があった。この間、北海道、九州・沖縄から、外国人観光客が増加しているとの報告があった。』

円安効果キタコレですが、前回は「複数の地域」で今回は北海道と九州とな。

『住宅投資は、消費税率引き上げ前の駆け込み需要に伴う既往の受注増等もあって、5地域(東北、関東甲信越、中国、四国、九州・沖縄)から、「増加している」、「高水準で推移している」等の報告があった。また、東海、近畿からは、「駆け込み需要の反動もみられているものの、基調としては底堅く推移している」等の報告があった。一方、北海道からは、「持ち直しの動きが一服している」との報告があった。』

東海、近畿は駆け込み需要の反動が指摘されてまして前回対比下がっています。

『生産(鉱工業生産)は、国内需要が消費税率引き上げの影響による振れを伴いつつも堅調に推移し、海外需要も緩やかに持ち直していることを背景に、4地域(北海道、東北、関東甲信越、中国)から、「緩やかな増加を続けている」等の報告があったほか、3地域(北陸、東海、近畿)からは、「高水準で推移している」、「堅調に推移しているとみられる」等の報告があった。また、四国から、「緩やかに持ち直している」との報告があったほか、九州・沖縄からは、「全体としては横ばい圏内で推移している。この間、一部では増加に向けた動きもみられている」との報告があった。』

こちらは前回対比で見ると全体的には若干強くなっていますかね。微妙だけど。業種別の話はとばしまして・・・・・

『雇用・所得動向は、多くの地域から、「改善している」等の報告があった。』

引き続き強い。

『雇用情勢については、多くの地域から、「労働需給は改善している」等の報告があった。雇用者所得についても、多くの地域から、「持ち直している」、「改善の動きが明確化してきている」等の報告があった。』

キタコレで今回も強くなっているのでした。


・地域の視点のテーマの選び方が結構驚いたぞなもし

今回のお題は『各地域の製造業の生産・輸出動向と事業戦略』となっていました。で、内容に関しての引用は時間と量の関係で割愛しますが、今回ほほーと思ったのは「製造業の輸出」という微妙に期待外れの物に関してのテーマというのがほほーという感じ。

例えば前回の地域の視点のお題は『各地域における最近の雇用・賃金動向 ――人手不足感が強まるもとでの企業の対応――』となっていまして、だいたいこの手のネタを出す時というのは自分たちの政策がこう展開していってイイハナシダナー的な物を持ち出すのが仕様になっているのですが、今回は微妙に期待外れのテーマを取り上げている辺りが味わいがあるのでした。

で、最後の結論部分だけ引用します。

『最近の製造業を巡る環境変化や企業の事業戦略が地域経済に与える影響をみると、主要産業における海外生産シフトや国内生産拠点の再編等が経済を下押ししている地域がみられるほか、内需型産業中心の地域でも、円安に伴う電力料金・原材料価格の上昇が企業収益を圧迫しているとの声が少なくない。』

自画自賛系じゃないのが出てくるとな。

『こうした状況を踏まえ、量産工場による雇用創出等を重視してきた地方自治体の企業立地等の産業政策にも変化がみられている。たとえば、大手製造業の撤退が続いた地域では、優れた技術を有する地場企業の育成や既存技術の転用などにより成長分野への新規参入を促す動きがみられている。また、大都市近郊では食料品・物流等の内需型産業、災害が少ない地方ではBCP拠点、専門研究機関が集積している地域では研究開発拠点など、誘致企業のターゲットを明確化する動きがみられており、特定業種への補助金など、支援制度も多様化している。』

ほう。

『この間、大手・地場企業を問わず、従業員の雇用確保や技術流出リスク回避の観点から、引き続き国内生産を重視する声が少なくない。こうした企業からは、研究開発・設備投資に係る支援、労働市場の柔軟性向上、金融サポートの充実等を求める声も多く、官民が連携し製造業の国際競争力の維持・向上に向けて取り組んでいくことが期待されている。』

だから成長基盤強化であり貸出増加支援ですねわかりますという所ですが、レポートの中の「地域の視点」としては威勢の良い話じゃないのがお題になっているというのがほーという所でした。色々と妄想はたくましくなるのですが割愛。

なお、支店長会議での総裁冒頭あいさつは平常運転にも程がありました。
[外部リンク] ○市場メモ

時間が無いのでメモを少々

・3月業態別当座預金残高

[外部リンク] 99円98銭5厘0毛(募入最高利回り)(0.0595%)
(4)募入最低価格における案分比率 60.9836%
(5)募入平均価格 99円98銭5厘0毛(募入平均利回り)(0.0595%)

ということで、3M新発なのですが前引けで6bpオファーだったので6台かもと期待されましたけれどさすがに6台ではニーズがてんこ盛りだったようでその手前で切れてショートカバーでセカンダリー若干強含みのようでございますな、うんうん。

まー足元入札連発と短国買入が若干少な目で、GCが若干高めの推移なので短国需給が重めで推移していたと思うのですが、レート調整して行った結果6bpの所でコツンと来た感じですかねえ、よー知らんけど。
 


サーバートラブルでご迷惑をおかけします   2014/04/17(木)08:13:37  
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お題「追加緩和話は引き続きだが総裁やる気なさそうなんだが/市場雑談メモ/遅ればせながら金融経済月報」   2014/04/16(水)08:06:53  
  今日は為替の人が追加緩和クレクレとコメントと物乞いモード大流行ですな>モーサテ

○追加緩和がどうのこうの系ニュース雑談

・黒田総裁と安倍首相の会談とな

確か先週金曜にどこかのベンダーでニュースが出てた時にあたしゃもう会談終わったもんだと勘違いしてたのですが昨日だったのですな(大汗)。

[外部リンク] 毎日新聞 2014年04月15日 19時40分(最終更新 04月15日 20時22分)

『そのうえで、日銀が今後1年程度での達成を目指す2%の物価上昇の目標について「達成に向けた道筋を着実にたどっていると(首相に説明した)」と語った。一方で「(目標達成は)道半ば。目標達成に支障を来すような事態があれば、ちゅうちょなく金融政策の調整を行うと(首相に)お話しした」と述べ、物価・経済情勢が日銀の想定から大きく外れる状況になった場合、速やかに追加金融緩和に踏み切る意向を改めて示した。』(上記URLより)

ふむふむ。まあ例によってヘッドラインの印象でお得感を出していますが、冷静に読みますと「必要ならば必要な政策をする」とかそれ殆ど同語反復の世界ですし、もっと意地の悪い話をするとフォワードガイダンス的な政策というのは将来における政策運営に関して一定のコミットをする事によって金融政策の先の効果まで先食いしましょうという施策でありますから、本当はフォワードガイダンス的な政策を実施する場合って必要な時に調整するとかしたらガイダンスの意味がなくなってしまうのですけどね、とそれは余談ですけど。

まあ何ですな、黒田さんがお上手なのは「必要な時になったら躊躇なく必要な措置を取る」という話をしている中で「いや別に今は必要ないでしょ」という話は基本的にスルーする(この前の定例会見ではマッコウクジラで発言しましたが)所ですな。まあ良く見れば「順調に進捗中」という認識なんですから「今は必要ない」と言ってるのと同じなのですが、これ同じような話って麿総裁の時にも麿総裁は同様に「必要な時には追加緩和」みたいな話をしているのですが、残念なことに発言する側から「でも今は別に必要ないもんね」という話を直球で投げ込んで来るので、同じような話をしているのに麿総裁の場合は「今は必要ない」という方がヘッドラインになってしまい、黒田さんの場合は「ちゅうちょなく」がヘッドラインになるという所でございます罠。

つーことでまあ普通に「いやー金融政策が絶賛大効果ですよ」という話をして終了のような気はだいぶするんですけどね。


ちなみに念の為ですが、特にネタにせずスルーしておりましたがG20での黒田総裁会見でも・・・・・・

[外部リンク] 終了後の麻生副総理・黒田総裁 共同記者会見における総裁発言要旨

『【答】特別なリアクションや注文はありませんでした。従って、日本の金融政策に関する理解というのは、十分進んでいると思いました。2%の物価安定目標に向けての道筋を着実に辿っていますが、まだ道半ばであり、今後とも引き続き、着実に実施していくということです。そうしたもとで、物価安定目標の達成に支障をきたすような事象が起きれば、当然躊躇することなく、必要な金融政策の調整を行う用意はもちろんあります。』

ということでして、先ほどの毎日新聞記事先にあるコメントと同じでして、この全くぶれない黒田総裁クオリティーっていうのは俊ちゃんのハチャメチャロジックとは対極の世界を形成しているなあ(というか俊ちゃんが2σの向こう側だったんだなあと今にしてみると思う、当時は割とふーんという感じで受けとめられていたが)という所でありまする。

ま、こういう総裁だと事務方はやりやすいですよね。見通しコケたら立て直しが大変そうだけど。



・ワロタというかこれはまたお前が言うなというか

で、あまりん。
[外部リンク] UPDATE 1-日銀の追加緩和「勝手に期待し、勝手に落胆」=株価下落で甘利再生相
2014年 04月 15日 09:52 JST

えーっとですね、追加緩和がどうのこうのとかおたくらのブレーンとやらの人たちが散々話をしておりますし、それを受けてか知らんけど政権の皆様(安倍ちゃん含む)も「日銀の適切な対応に期待」とか何とかゆうとった訳でして、おまいらも追加緩和期待を煽っているんだが大丈夫か細川たかし先生ってな所ではございます。まあおとぼけで言ってるんだったら良いのですが、うっかりすると素で言っててもおかしくないのが現政権クオリティなので一抹の不安はあるのですががががが。


・中原伸之さんェ・・・・・・・・・・・・

読者様からこういう記事がありますがなとご指摘頂かないと気が付かない所でした、感謝感謝。

[外部リンク] 04月 15日 16:14 JST

『[東京 14日 ロイター] -元日銀審議委員の中原伸之氏が、日銀の追加緩和は来年の実施が望ましいと提唱している。現行の異次元緩和が予定している270兆円のマネタリーベース(資金供給量)達成を見極めた上で、さらに100兆円以上の増額を打ち出すべきという内容だ。』(上記URLより)

さて・・・・・・・

[外部リンク] 04月 5日 08:42 JST

『これまでも中原氏は、安倍晋三首相の事実上のアドバイザーとして、現在は50兆円超の当座預金残高を年末まで100兆円に引き上げるなどの量的緩和策の再採用を提唱してきた。ただ同氏は2012年末に138兆円だったマネタリーベースを14年末に270兆円まで拡大するとの日銀の発表について「あまりに急激な金融緩和で驚いた」と指摘した。』(上記2013年4月5日の記事より)

とまあそういう事で、この前も似たような話をしていましたが、以前の話との整合性はどこへという感じでございますけれども、良く良く見るとインタビューのその先の部分もアレ。

今回のインタビュー関連記事に戻りまして
[外部リンク] 『そのうえで「米国も2008年以降、足かけ5年にわたり3回の量的緩和政策を続けた。日本も5─6年、量的緩和を続けるべき」との見解を示した。』(上記2014年4月15日の記事より、以下同様)

えーっとですね、2008年っていうのはサブプライムショックとかリーマンショックとかからの話でございまして、信用バブル崩壊による金融危機対応から始まっている米国の金融政策が5年だから日本も5年とか何を仰せなのかよく分かりませんですが、最近の日本のどこにバブル崩壊を伴う金融システム不安とかがあるのか小一時間お伺いしたい所でございます。つーかそもそも論からして日本の実質ゼロ金利も随分長いですし、量的緩和的な言い方を強めたオーバーナイトのバンド化した包括緩和から計算しても2010年10月以降になるんですけどねえ。

『また、追加緩和の手段としては新たに買い入れる資産の2割程度を米国債など外債にするのも選択肢と指摘した。為替介入と同じ効果を持つ外債購入に対して、海外から批判を招きかねないとの指摘も政策当局や学識経験者の中にあるが「米国は金融緩和縮小を進めており、(米国債を買い入れれば)米国から反対はないだろう」との見通しを示した。』

財政ファイナンスという意味ではそうかも知れませんが、以前の米国と違いまして今の米国金融政策当局はマクロプルーデンスの重視という姿勢を強めておりまして、足元で行われているTapringなんてモロにそのマクロプルーデンス丸出しの話をしてますからして、米国の金融政策当局からしてみますと金融政策を正常化方向に進め、しかもマクロプルーデンスの観点というのが追加されている(サブプライム問題前はマクロプルーデンスなんぞ知るかという事で問題起きてから対処すれば良しというスタンスでしたから)中で日本から国債買われたらいい迷惑だと思うのですけど、何か随分安易ですなあ。

ということで、何が何やらというかはいはいおじいちゃんというか何というかで実にこう残念なお話ではある事よと思うのでありました。


○市場雑談系

・そういえば10年カレントの出来がどうのこうのとか話題でしたが

月曜は月曜相場で10年カレントの出来が日本相互証券さんの所で無かったというオソロシスな一日で何年ぶりとかいうお洒落な話になっておりましたが、昨日は昨日で5年国債入札だというのに先物の前場出来は1万枚行かないし(というか7000弱)10年カレントは前場は前日に引き続きで出合い無しとか何というお洒落な展開。

まあさすがに後場に出来はありましたし、超長期とかは月曜も火曜も一応売買動いてたっぽいので、単に10年カレント0.60%で売りも買いもウゴカンチ会長という事なのだとは思いますけれども、それにしても10年位までの所がろくすっぽ動かずですし、最早入札と輪番しか動くネタが無いのですが、その入札や輪番でも輪番減額騙し討ちとかそういうお洒落な事でも無い限り動かないという困った状態になっているのはもう何だかねという感じで。

でまあ動かない動かないとかゆうとりますが、こうやって流動性が無くなってくると外的ショックに脆弱になりやすくなるっちゅうリスクは高まってきますし、そこへ来て国債買占め(というか「買い締め」というのが良いのかも^^)している日銀様におかれましては「補完貸付は5営業日しかロールしません」という事実上お前ら借りに来るんじゃねえ的な「制度運営の明確化」を行ってしまうという事で、まあ別に今直ぐにどうのこうのという話では全然ありませんけど、そうやって業者がショートセールしにくくする話を推進してどないすんねん(SCレポがT+0化するという意味で国債アウトライト決済をT+1化するという話も業者がショートセールし難くなる話)という所ですな。

どうもね、株式市場の空売り規制なんかもそうですけど、空売りそのものを規制すると価格が維持できるという信仰が政策当局の皆様的にはあるのかもしれませんけど、皆さんが揃って「売り」一色になっている時って言うのはショートセールの買戻し以外の買いってなかなか入らないのでして、ショートのできないものってそもそもマーケットメーカーが付かないですし、値段崩れだすと凄まじい崩れ方になると思うので、まあどうも日銀様におかれましては「市場」という訳のわからん所を相手にするのはお苦手のようですが、昨日も悪態申し上げましたように、あの施策を出して「市場の流動性を高めます(キリッ)」とか言い出す所が絶望的にアレという所ですな。


・超長期国債先物取引

さて、そんな困った相場でございますが、ここで超長期国債先物取引の状況を見てみましょう。

[外部リンク]

例によって「JPXデリバティブ取引市況(日通し)(2014/04/15)」から売買高をエクセルにDLして確認いたしますとこの通りです。

夜間:0
前場:5
後場:26
合計:31

例によって立会外取引はゼロ枚なので立会内取引でこの数字ですが、中々素敵な状況になっておられるようで、テコ入れマダーって所ですなうんうん。


・レポとか短国とかその辺のメモ

今日は1年短国の入札がありまして、まあ日銀様におかれましてはこの1年短国を短国買入で吸い上げるべく虎視眈々と狙っておられる(1年TB買えば年末のMB残高に跳ねる、つーか他の物買っても年内に償還来るので無駄働きにも程がある)訳ですけれども、今週月曜の短国買入を1兆5000億円で珍しく抑制してきた(固定金利オペのロール進捗が順調なせいもあると思うけど)影響か足元ではGCレートがやや上昇圧力という感じになっておりますので、まあ普通に普通の入札になるんじゃないですかねえ(てきとう)。

まあそげな感じで今週の短期債需給は若干緩めで推移するのかも知れんけど、GCに関しては短国需給だけではなくてその他の要因もあって上昇している感じですし、何故かここへきて期末に一回低下したあと若干戻し気味だったCP新発レートがまた低下しているのも見られたりというような流れですから、まあその辺りの局地的な話だけでどうこうというのも何ですけど、結局の所リアルマネー系の資金というのは短期市場にウジャウジャ転がっていて、短国のように一発のロットがでかい物だと微妙に需給が緩んでいるようには見えるのですが、実際の所はそんなに金利上昇って感じでもないんじゃネーノと思うのでした。

あとそれから、どうせ1年短国買いに今週金曜の短国買入は普通に多目にオファーすると勝手に妄想しているアタクシだったりするのが上記の何となくなイメージの背景にあったりするのかも知れんが。


○金融経済月報比較を忘れていたので投下

どうもすいませんすいません。

[外部リンク] 『わが国の景気は緩やかな回復を続けており、このところ消費税率引き上げ前の駆け込み需要もみられている。』(前回)

基調判断は声明文の通り。

『海外経済は、一部になお緩慢さを残しているが、先進国を中心に回復しつつある。輸出は、このところ横ばい圏内の動きとなっている。』(今回)
『海外経済は、一部になお緩慢さを残しているが、先進国を中心に回復しつつある。輸出は、このところ横ばい圏内の動きとなっている。』(前回)

海外の見方は変わってないのですよね〜(声明文でもそうですけど)。

『設備投資は、企業収益が改善するなかで、持ち直しが明確になっている。公共投資は増加を続けている。個人消費や住宅投資は、消費税率引き上げの影響による振れを伴いつつも、基調的には、雇用・所得環境が改善するもとで底堅く推移している。以上の内外需要を反映して、鉱工業生産は緩やかな増加基調をたどっている。』(今回)

『設備投資は、企業収益が改善するなかで、持ち直しが明確になっている。公共投資は増加を続けている。雇用・所得環境が改善するもとで、引き続き住宅投資は増加し、個人消費は底堅く推移しており、これらの分野では消費税率引き上げ前の駆け込み需要もみられている。以上の内外需要を反映して、鉱工業生産は伸びが幾分高まっている。』(前回)

これまた声明文どおりですが生産の現状判断を3月に上げた分を2月以前の状態に戻しています。

『企業の業況感は、引き続き改善しているが、先行きについては慎重な見方もみられている。』(今回)

これは短観対応ですな。


・先行き見通し

『先行きのわが国経済は、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動の影響を受けつつも、基調的には緩やかな回復を続けていくとみられる。』(今回)
『先行きのわが国経済は、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要とその反動の影響を受けつつも、基調的には緩やかな回復を続けていくとみられる。』(前回)

駆け込み需要は終わりましたからその分が抜けるのは当然で見通し通りっす。

『輸出は、海外経済の回復などを背景に、緩やかに増加していくと考えられる。国内需要については、公共投資は、高水準で横ばい圏内の動きとなっていくとみられる。設備投資は、企業収益が改善傾向を続けるなかで、緩やかな増加基調をたどると予想される。』(今回)

『輸出は、海外経済の回復などを背景に、緩やかに増加していくと考えられる。国内需要については、公共投資は、当面増加傾向をたどったあと、高水準で横ばい圏内の動きとなっていくとみられる。設備投資は、企業収益が改善を続けるなかで、緩やかな増加基調をたどると予想される。』(前回)

公共投資の見通しが「横ばい圏内」に代わっているのですが、これは前回を見れば分かりますように前回の時点での「織り込み済み」の話なので従来の見通しからのオントラックである事には変わりはありません。

『個人消費や住宅投資は、駆け込み需要の反動から減少する局面を伴いつつも、基調的には、雇用・所得環境の改善などに支えられて、底堅く推移するとみられる。こうしたもとで、鉱工業生産は緩やかな増加基調をたどると考えられる。』(今回)

『個人消費や住宅投資は、振れを伴いつつも、基調的には、雇用・所得環境の改善などに支えられて、底堅く推移するとみられる。こうしたもとで、鉱工業生産は緩やかな増加基調をたどると考えられる。』(前回)

個人消費や住宅投資に関して今回は消費税前の駆け込み成分が無くなっているので、従来の「振れを伴いつつ」から「減少」という話になっていますが、これもまた従来の見通しのオントラックの範囲内の話でありまして、形式的には見通しが下がっていますが、惜しくもこれは実質的な見通しの下げとは言えませんのでクレクレの皆様残念無念。


・先行きリスク

『この間、リスク要因としては、新興国・資源国経済の動向、欧州債務問題の今後の展開、米国経済の回復ペースなどが挙げられる。』(今回)
『この間、リスク要因としては、新興国・資源国経済の動向、欧州債務問題の今後の展開、米国経済の回復ペースなどが挙げられる。』(前回)

声明文どおりで全文一致。今さら欧州債務問題ねえという感じですがががが。

・物価

『物価の現状について、国内企業物価を3か月前比でみると、国際商品市況や為替相場の動きなどを背景に、緩やかに上昇している。消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、1%台前半となっている。予想物価上昇率は、全体として上昇しているとみられる。』(今回)

『物価の現状について、国内企業物価を3か月前比でみると、国際商品市況や為替相場の動きなどを背景に、緩やかに上昇している。消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、1%台前半となっている。予想物価上昇率は、全体として上昇しているとみられる。』(前回)

何という全文一致。

『物価の先行きについて、消費税率引き上げの直接的な影響を除いたベースでみると、国内企業物価は、当面、横ばい圏内の動きとなるとみられる。消費者物価の前年比は、暫くの間、1%台前半で推移するとみられる。』(今回)

『物価の先行きについて、消費税率引き上げの直接的な影響を除いたベースでみると、国内企業物価は、当面、緩やかな上昇を続けるとみられる。消費者物価の前年比は、暫くの間、1%台前半で推移するとみられる。』(前回)

ほほー。国内企業物価に関して先行き見通しがしらっと横ばいになっていますな。


なお、金融環境の所は特段変化がない(現象面の記述はアップデートされていますけど)ので引用割愛します。
 


お題「補完供給オペのイミフな「明確化」/今さらイエレン議長のFOMC後会見ネタで考えてみた件」   2014/04/15(火)08:12:28  
  お告げキタコレ
[外部リンク] 2014年04月14日 ストラテジーブレティン 第118号
日本株が反発に転ずる理由  舛い困貽本人投資家のリスク回避が是正される〜

今年に入って下がる度に中国ガーとか米国ガーとか追加緩和ガーという話をしておられたのですが今回は追加緩和ガーという話をしながらも反発に転じるというのがお題になっているのがちょっとトーンが違うように見えますな。

しかし「期待に働きかける政策とは円安株高進行」ってえーっと日銀の働きかける先は「インフレ期待」なんですけど大丈夫ですかおじいちゃん、と思ったらモーサテでも堂々「金融政策で株を上げろ」という話をしている利益誘導クレクレ話をしている人が居まして、えーっとすいません実力反映しない株価を作っても意味ないと思うんですけどそれでプロの目ですかそうですか。(なおムーシャ先生は割安修正の為に金融政策投下しろと言ってるだけマシ)


○一瞬改善にみえるが盛大に改悪の変更(正しくは「明確化」)とは遺憾の極み(補完供給関連)

[外部リンク] これはペーパーの右上に「日本銀行金融市場局」とありますように金融市場局の判断での決定でありまして、基本要綱の範囲内の運用についてのお話ですな。

『日本銀行は、国債の市場取引や決済に係るストレス要因を緩和することにより、金融調節の一層の円滑化を図るとともに、国債決済の円滑確保にも資する観点から、国債補完供給に関して、下記の措置を実施することとしましたのでお知らせします。』

ほう。

『1.オファーの1 日2 回化』

『1 日2 回のオファー実施を可能とする取扱いに変更します。概要は以下のとおりです。』

・・・・・・・・ということで従来オファーが午後2時だけだったのですが午前のオファーもするようになったと。うんうん。(次の『ロ. 銘柄別の売却上限額』は単に前場に貸出した分は貸せなくなりますよという当たり前の話です)

『2.「日本銀行が保有する国債の銘柄別残高」に関する公表頻度の引上げ』

『―― 本件の取扱いは、5 月9 日時点の残高にかかる公表(5 月13 日公表予定)から開始します。』

末残公表だけではなくて旬報方式になるようですな。

・・・・・・・・とまあここまでは良いのですけど、問題はこの次。


『3.連続利用に関する取扱いの明確化

国債補完供給の連続利用の可否について予見可能性を高める観点から、同一銘柄の売却(注1)に関する取扱いを以下のとおり明確化します。

今回明確化する取扱い

(2014 年4 月21 日以降のオファー実施分から適用)

同一銘柄の売却に関する取扱い
一のオペ先に対して同一銘柄を連続して売却することのできる日数は、原則として最長5 営業日とします(注2)。

- 金融市場の情勢等を勘案して日本銀行が必要と認める場合は、延長することがあります。

(注1) 利回り競争入札を通じた売却を指します(再売却は含みません)。
(注2) 買戻日については、従来の取扱い(原則として売却日の翌営業日に買戻を実施(オーバーナイト供給))から変更はありません。』

・・・・・・・・・・・・・おおもう何だかねえ。

えーっとですね、「5営業日までしか使えない」という制度にする意味が全くもって意味不明と言う所でございまして、オファーを1日2回にして残高公表を月3回に増やすという努力がこの「明確化」で全部台無しどころかドテンマイナスになっているというここまで市場センスの無いのも珍しいわという事でネタというか以下悪態になるのでした。

つまりですな、これロンバード貸出が最初に導入された時にも補完措置というような感じで同様に5営業日しか貸しませんという建付けになっていたのですが、この「5営業日しか貸しません」というのは要するに「この制度は限界的な制度だからなるべく使うな」と言っているのに等しく(仮に日銀の現場がそうではないと言ってもカウンターパーティーたる民間はそういう受け止め方をするし、大体からしてそういう認識が無いなら常設ファシリティー化するでしょ)、つまりは国債補完供給オペ利用にはStigmaがあると言っているのに等しい訳ですよ。

いやまあこれで足元で別に日銀がろくすっぽ国債を保有していないというのであれば別なのですが、国債市場の流動性を馬鹿買い政策で盛大に殺しているのに、わざわざ国債のレンディングにStigmaを設けて使いにくくしてどうしますねんと存じます次第。

更にこれ酷いと思うのは、先ほど引用しましたようにリリースで『国債の市場取引や決済に係るストレス要因を緩和する』とか言っている点でして、まあ確かに他の施策を見ると補完供給の使い勝手を良くしようと思って色々と新しい措置を突っ込んでいる積りなのでしょうが、この「努力したつもりでやっている事が逆方向」というのがもうアレな働き者の風情を醸し出している訳で、市場との対話がどうのこうのとか言ってその成果物がこれですかと非常に残念としか申し上げようがない部分。

金と違ってモノの場合って限界的な部分で問題になるのは該当のモノがあるかどうか(金には色は無いがモノは個別ですから)という話になるので、そのロールが5営業日しかできないというのはかなり問題になるというか基本的に借りに行かん罠となりますし、そうなりますと限界的にショートセールに制約が掛かりやすくなるんですけどという話っすな。

ちなみに通常ベースで業者が投資家からレポする場合って決算制約のような時期の場合は別ですが通常はロールを前提にタームで借りたりして、ロールが止まるというのはその投資家が売却をする場合ですから世の中のショートセールがその分減るというような状況な訳ですが、日銀の場合は国債は馬鹿買いして買い集めるわ、売却はしないわな所に来て、持っている玉をレポ市場でロールしないわと仰せという事ですから、国債流通市場的にはナンジャソラという話です罠。

いやあのですね、別に通常ベースの金融政策やってて日銀が国債市場に対するプレゼンス無いなら兎も角、しつこく申し上げておりますように日銀が盛大に国債を買い占めて国債流通市場に対して盛大にストレスを掛けている状態になっているのに、そのストレスを解消するどころか悪化する方向(正確にはこれ「明確化」ですので従来から運用面で使いにくくしてたんでしょうなあという想像に難くないので、悪化ではなくて明確化なのかも知れんが)の話をするとか、国債大量発行&事実上財政ファイナンスと言われても文句の言いにくい状態になっており、将来的にこの金融政策を正常化しようという事を考えているのであれば、何でレンディングファシリティーをわざわざ使いにくくする「明確化」するんだよと思う次第。

まー何ですな、これ借入の日数制限残したままで出口政策モードになった時に国債流通市場が更に低下しちゃって何かの拍子に金利急騰みたいなリスクの背景になる可能性も無い訳では無いという話になると思われます(1998年や2003年の国債市場暴落はトリガーは別ですが背景にはどちらの場合でも「国債流通市場での流動性の低下」(特に98年の場合は極端な低下で原因は前年の東証債券先物取引のシステム変更がきっかけでしたが)があるので、将来の出口政策モードあるいは財政拡大状態の継続時に大丈夫かよとか思うのでありますわ。

ちなみにFEDの場合ですが。
[外部リンク] Securities Lending

『The Bank provides a secondary and temporary source of securities to the financing market through a Securities Lending program to promote smooth clearing of Treasury and Agency securities. The program offers securities for loan from the System Open Market Account (SOMA) portfolio in accordance with program terms and conditions. Securities loans are awarded to primary dealers based on competitive bidding in an auction held each business day at noon eastern standard time. 』

関連して各種のファシリティーの紹介ページ
[外部リンク] Transcript of Chair Yellen’s Press Conference
March 19, 2014

・マクロプルーデンス的な説明をしているのはほほうという感じでタカ成分っすね

例の「6か月」の所ばかりが注目されましたけど、この質疑も結構アレ。19ページなのですけど。

『GREG ROBB. Thank you. I’d like to take you back to last summer when there were hints-the Fed made hints that they were going to taper, and long-term interest rates spiked, mortgage rates rose. What lessons-looking back at that crisis, at that period, what lessons have you learned from it, and are you confident that you won’t repeat that-those mistakes again?』

また出口トークで金利スパイクさせるんじゃないのホレホレとな。

『CHAIR YELLEN. Well, I think there were quite a number of things happening at that time. I think it’s probably true that monetary policy may have played a role in touching off that market reaction, but I think the market reaction was exacerbated by the fact that we had a very significant unwinding of carry trades and other leveraged positions that investors had taken, perhaps thinking that the level of volatility was exceptionally low and perhaps lower than was safe for them to have assumed.』

昨年の金利上昇には金融政策(つまりTaperingトーク)の影響もあったが、キャリートレードやその他のレバレッジによって拡大したポジションの巻き戻しの影響もあったという説明が来ている時点で怪しげな雰囲気を醸し出しております!

『But we certainly saw-now, in some ways, the fact that term premia in interest rates have come up somewhat, although it has had a negative effect on the recovery and that’s evident in housing-in the slowdown in housing-perhaps it’s diminished some financial instability risk that may have been associated with these carry trades and speculative activities that were unwinding during that time.』

キタコレという事で、こりゃ確かにタカ派呼ばわりされても仕方ないわという話ですぞなってもんで、つまり足元ではこの前そのような事がありましたのがその結果これらのトレードが巻き戻されて現在はその手のリスクが無くなっていますとの認識キタコレです。

『A lesson is that we will try, and we were trying then, but we will continue to try to communicate as clearly as we possibly can about how we will conduct monetary policy and to be as steady and determined and as transparent as we can to provide as much clarity as is reasonably certain-given that the economic developments in the economy are themselves uncertain-but we will try as hard as we can not to be a source of instability here.』

ということで、最終的には説明の透明性という話をしているのですが、市場における過剰なキャリートレードやレバレッジの存在が市場価格の急変動に寄与したという話をした結果として、最後に「we will try as hard as we can not to be a source of instability here.」って話をしているというのは、これすなわち明言はしていないけど「市場における過剰なリスクテイクに対しては十分に注意して事前に対処する」というBISビューというかスタイン理事のお話というかに思想としては繋がる部分(それを金融政策で対応するかというのは別ですけど)だったりして、マクロプルーデンスキタコレというのはFEDも変わったなあと思うのでした。


・労働市場で何を見る?はハトとな

という質問がありまして16ページのケツから質問で答えが17ページから。

『JEFF KEARNS. Jeff Kearns from Bloomberg News. You’ve spoken in the past about- thinking about back to March of last year-of how you supplement your view of the labor market beyond unemployment with other gauges like quit rates and layoffs and things like that. How has your dashboard evolved in the past few months in terms both of the-which indicators you like to watch most, and also in terms of the quality of data that you think-whether it’s positive, negative-that you’re getting from these indicators. Thank you.』

『CHAIR YELLEN. So I have talked in the past about indicators I like to watch or I think that are relevant in assessing the labor market.』

以下山のようにあるのだ(^^)。

『In addition to the standard unemployment rate, I certainly look at broader measures of unemployment. I mentioned U-6 in my statement. It- 5 percent of the labor force working part time on an involuntary basis, that’s an exceptionally high number relative to the measured unemployment rate, and it-so, to my mind, is a form of slack that is-adds to what we see in the normal unemployment rate and is unusually large. However, it is coming down, as well as U-3. It’s moving in the right direction and has move deven more recently than U-3. Of course, I watch discouraged and marginally attached workers.』

U-6とかU-3の失業率(パートタイムでどうのこうのとかその辺の話みたい)とな。

『The share of long-term unemployment has been immensely high and can be very stubborn in bringing down, that’s something that I watch closely. Again, that remains exceptionally high, but it has come down from something like 45 percent to high 30s, but that’s certainly on my dashboard.』

長期失業者ですな。

『Labor force participation-I do think most research suggests that due todemographic factors, labor force participation will be coming down, and there has been a downward trend now for a number of years.』

労働参加率は最も重視しますと言ってるようにこの先の説明がクソ長いです。

『But I think there is also a cyclical component in the fact that labor force participation is depressed. And so, it may be that as the economy begins to strengthen, we could see labor force participation flatten out for a time as discouraged workers start moving back into the labor market. And so that’s something I’m watching closely.』

『In the Committee, we’ll have to watch-there are different views on this within the Committee, and it’s hard to know definitively what part of labor force participation is structural versus cyclical, so it’s something to watch closely.』

FOMCの内部ではこの件について循環的なファクターと構造的なファクターがどうなのかという議論があるようですが、イエレンさんは基本的に循環ファクターの寄与が大きいとみているようですな。


『I’ve also mentioned, in the past, measures of labor market turnover.』

労働市場におけるターンオーバーだそうです。

『You mentioned quits. A remarkably large share of workers quit their jobs every month, usually going directly into another job. And I take the quit rate in many ways as a sign of the health of the economy.』

『When workers are scared they won’t be able to get other jobs, they show a reduced willingness to quit their jobs. Now, quit rates now are below normal pre-recession levels, but on the other hand, they have come up over time, and so we have seen improvement.』

ここは少々ほほうと思いましたが、退職が多いのは労働市場が活性化しているというサイン(転職活動が活発だという意味で)とはオモシロスと思いましたな。

『The job opening rate has also come up. The hires rate, however, remains extremely depressed, and I take that as a sign of a weaker labor market. But most of these measures, although they don’t paint the identical extent of improvement, if you ask about my dashboard, the dial on virtually all of those things is moving in a direction of improvement.』

新規雇用関連の数値も注目で改善傾向と。

『The final thing I’d mention is wages, and wage growth has really been very low.』

賃金キタコレでこれはまだ弱いと。

『I know there is perhaps one isolated measure of wage growth that suggests some uptick, but most measures of wage increase are running at very low levels. In fact, with the productivity growth we have and 2 percent inflation, one would probably expect to see, on an ongoing basis, something between-perhaps 3 and 4 percent wage inflation would be normal.』

『Wage inflation has been running at 2 percent. So not only is it depressed, signaling weakness in the labor market, but it is certainly not flashing. An increase in it might signal some tightening or meaningful pressures on inflation, at least over time. And I would say we’re not seeing that.』

従来の傾向だと現在の成長であれば本来3-4%の賃金上昇が起きる筈なのに足元では2%程度の賃金上昇しか起きていないという事で、これは労働市場のスラックがある事を意味し、その為にインフレ圧力も起き難いという結論になっていてなるほどという所です。

つまり、フレキシブルインフレーションターゲットの枠組みは明確になっていますが、一方でイエレン議長はこの説明に延々と時間を割いているように、労働市場にも注目しているという所ですな。


でですね、まあイエレンさんコミュニケーションが少々アレだなと思うのは、ここで見られるように、ファイナンシャルスタビリティーの話をするとタカに見えて、労働市場の話をするとハトに見えるように、トピックトピックの説明は誠に仰る通りでご尤もとしか申し上げようがないのですが、「じゃあ金融政策運営はどうなる」という整合性の部分が見えてこない所で、まあ取り纏めする人だからその辺も明確に出しにくいというのはあるのかもしれませんけど、パーツパーツの方向性が微妙に違うので、コミュニケーションギャップは今後も起きるなあと思うのでありました。
 


お題「市場メモ/宮尾さんの強気化は雇用情勢由来か?/決定会合議事要旨は益々強気化&あっさり化」   2014/04/14(月)08:08:09  
  引用増量企画でどうもすいませんすいません。

○市場メモ雑談

・2M短国入札ェ・・・・・・・

[外部リンク] 99円99銭2厘5毛 (募入最高利回り)(0.0547%)
(4)募入最低価格における案分比率 49.4009%
(5)募入平均価格 99円99銭2厘6毛 (募入平均利回り)(0.0540%)

ということで5bp台に乗った落札になりまして金曜に5bpってタッチはしても抜けないですなあって話をした途端にこの有様とは俺様涙目という感じですけれども、2か月ものなので短国買入の対象にならないのと、今回の短国は6月4日の税揚げ足なのでロールが行われない(5月と6月の入札スケジュールをご参照下さい、なお4月の2Mは税揚げに足をぶつけるのでロールされないというのが仕様)のがあるので、償還再投資の際にリスクがあるぞなという事で今回はニーズが少なかったようで。

ま、今日の短国買入で先週の新発がホイホイ吸い上げられるから結局需給は良くなるんでしょうけど。


・1年オペのロール

金曜のオペ
[外部リンク] 1,000 2014年4月17日
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 20,000 2014年4月15日 2014年7月25日

オペ結果
[外部リンク] 11,820 11,820
社債等買入 1,892 929 0.103 0.113 98.6

この回は昨年4月11日に実施した一発目のオペでして、最初の最初に実施されたシグナルオペで4/15〜4/15の1年オペのロールでしたが、15000億円のオファーに対して26310億円の応札があった奴だったのですが、オファーを2兆円で実施するとはお洒落なという所ですな。

でまあ応札は15003億円のエンドに対して11820億円ですので、先週木曜の3Mオペのビックリ増額ロールでついに固定金利オペの岩盤の可能性が微し存という事を申し上げましたがそうではなかったようで(^^)。

つーても3分の2以上は歩留まりしているのでまあ多いっちゃあ多いざんずなと思うのでありました。



○宮尾審議委員会見だがやたら景気に強気になったのは雇用状況のようです

金曜は何となくケチョンケチョンにしたような気がする宮尾審議委員講演ですが、では会見ではどうだったでしょうかという話。

[外部リンク] 『まず、当地の景気については、堅調な内外需を背景に、自動車や鉄鋼を中心とした製造業が高操業を続けています。また、公共投資や住宅投資の増加から建設業でも繁忙度が高まってきています。更には、消費者マインドが改善するもとで、個人消費についても堅調に推移しています。このため、「全体としては緩やかに回復している」という意見が聞かれました。』

ほほう。

『こうした基調的な変化に加えて、業種、あるいは時期のばらつきはみられますが、消費税率引き上げ前の駆け込み需要により、3 月末にかけて売上が大きく増加したという声が多く寄せられました。この点、4 月に入ってからは、予想された売上の反動減がみられているという指摘が聞かれました。』

ふむ。

『もっとも、その程度については、「確かに反動減は出ているものの、駆け込みの強さから考えればさほど落ち込んでいない」とか「反動減は限定的なのではないか」など、今のところ予想していたよりも小さいという声が、住宅、耐久消費財、小売、サービスなどについて聞かれました。先行きについて、反動減が終息する時期は、夏場以降ではないかという事前の予想に対して、「もう少し早く終息するのではないか」という声も聞かれました。』

ということで、何か既に懇談会での話が威勢が良いというのがありまして、まあこの先の会見での話も基本的に威勢が良いのですよね。


・見通しに対する自信が強まっているとな

ででもって次の質問。

『(問) 2 点あります。1 点目は、本日の講演要旨を読ませて頂くと、非製造業と消費中心の今回の景気回復の持続性に自信をお持ちであるようにお見受けしますが、このシナリオ通りだと、現在の異次元緩和についても、ビルトインスタビライザー的な効果もあって、このまま自然に物価上昇率2%を安定的に達成するというシナリオが、以前に増して確度が高まっていると発信されたいのかということを確認させて頂きたいと思います。(以下割愛)』

で、この質問に対する答えですけどこれがまた長いのだが強い強い。

『(答) まず、1 点目ですが、講演では、消費あるいは非製造業を中心とした、景気回復の持続性に関して、メカニズムとして、次のような点が重要であると申し上げました。すなわち、まず、供給面では、非製造業を中心に様々な潜在的需要の掘り起こしが進み、成長力あるいは収益力が高まってきています。

『それから、労働面、雇用・所得面では、企業は、持続的に新しい取り組みを進めるうえで、沢山人を雇わなければならないということで、労働需要が増える一方、家計も、より主体的な理由も含めて、積極的な労働供給を増やしています。そういった中で、労働市場はタイト化して、賃金は上昇し、雇用者数も増え、雇用者所得もしっかりと増えてきているということで、雇用・所得環境が持続的に改善してきています。』

『最後に需要面としては、新しい需要の掘り起こしが進み、雇用・所得環境が持続的に改善する中で、消費支出が基調的に高まっています。このように、供給、雇用・所得あるいは労働、そして需要といった3つの面から、景気回復の持続性が高まっており、メカニズムとして働いてきているのではないかといったことを申し上げました。』

というのは金曜にご紹介したけど小見出しだけ並べて中身はスルーした辺りです。小見出し見ただけで強いですなあという話でしたが実際にもこんな感じでまあ強い強い。

『こういった私の説明が、先々の経済・物価見通しに与える影響については、前回の、昨年秋の金融経済懇談会でも述べていますが、私どもが描いている、2%の「物価安定の目標」に向けて、着実に近づいていくという経済・物価の見通しに対して、確度を高める1 つの要因になるのではないかと考えています。』

まあ強いですねという感じですが、前回対比で今回妙に強くなっている筈でして、「前回述べていますが」とわざわざ言っているのはご本人的には前回対比妙に強くなっている点についての自覚はあるんでしょうなと思わずここ見て笑ってしまいました。

『そう申し上げたうえで、毎回の金融政策決定会合では、そういった中心的なシナリオあるいはリスク要因について点検していきます。特に、今月末には、新しい展望レポートをお示ししますので、先行きの経済・物価情勢、メインシナリオとリスクバランスについて、しっかりと点検していきたいと思っています。その際に、今申し上げたようなメカニズムを踏まえたうえで、どういった評価になるのか、分析・点検していきたいと思います。』

今申し上げたようなメカニズムを踏まえたらアホみたいに強い見通しになると思います。


・何で強くなったのかという点はどうも雇用情勢のようですな

『(問) 本日の講演の中で、「リスクは概ねバランスしているとみています」とおっしゃいましたが、昨年11 月の時点では、若干、下方向のリスクを意識されている発言だったと思います。先ほどの、消費ですとか非製造業の動向というのも1 つの理由だと思いますが、なぜリスクがバランスしているとみられているのか、もう少しご説明頂けますでしょうか。』

これは良い質問。

『(答) リスクバランスについて、大きく海外要因と国内要因に分けて考えると、まず海外要因は、講演でも、新興国・資源国の動向、欧州債務問題の動向、そして米国経済の回復ペース、といった項目を挙げています。』

ほうほうそれでそれで?

『そうした中で、特に先進国で一番重要な国である米国では、この間、財政を巡る不確実性は大きく後退してきました。また、金融政策面でも資産買入の減額をスタートしました。こういった動きは、昨年秋、11 月の半ばには、まだみられなかった状況であり、財政をめぐる不確実性が大きく後退し、また金融政策の運営面で、資産買入の減額をスタートしたことからも、海外要因の不確実性、リスク要因は相応に低下してきたのではないかと思います。』

何でTaperingが始まるとリスク要因が低下するのか謎だがそうらしいです。

『一方、国内経済要因では、足もとの駆け込み需要とその反動減の大きさをどうみるかという問題がある一方、本日の講演でも強調したように、労働需給が一段とタイト化する中で、雇用・所得環境は想定よりも上振れて推移する可能性も考えられます。』

まあここが主因のようですな。

『こうした海外要因、国内経済要因を総合して、現時点の判断としては、リスクは概ねバランスしていると評価しています。ただ、これに関しても、繰り返しですが、4 月の展望レポートでしっかりと点検していきたいと思います。』


・2013年度GDP成長見通しが下振れそうなのですが・・・・・・という質問が2種類の論点から

『(問) 2 点伺います。1 点目は、本日の講演の中で、2014 年度、2015 年度に関して実質成長率も物価も想定通りとおっしゃっていますが、昨年度に関して言うと、成長率の見通しが+2.7%ということですので、これはどう考えても下振れるかなと思います。一方で、昨年度の物価見通しの+0.7%というのは確実に達成されるかと思いますが、昨年度の景気の下振れが、2014 年度、2015 年度の成長率の見通しにどう影響するのでしょうか。』

ふむ。

『もう1 点は、昨年度に関して、成長率は下振れているけれども物価はオントラックという点についてです。日本銀行では、物価を説明する要因として、需給ギャップと期待インフレ率と輸入物価を挙げていますが、そうした要因との関係で、どういった分析、または理解をされているのか、お伺いします。』

イイシツモンダナー、で宮尾さんの答え。

『(答) まず、1 点目の、2013 年度の実質GDP成長率が仕上がりとして下振れた場合に、その後の2014 年度、2015 年度の経済・物価見通しにどういう影響を及ぼすのかという点です。』

興味津々。

『そこはまさに、今月末の次回展望レポートでしっかりと考えていきたいと思います。』

何という出オチ。

『今のところ私自身は、この講演で強調したような「景気回復の持続性」といった観点から、消費や非製造業主導の景気回復のメカニズムが働くということを盛り込んだうえで、どうなるのかということを考えていきたいと思います。』

どう見ても強気見通し確実です本当にありがとうございました。

『最終的な経済・物価見通しの値がどうなるのかということは、9 人の政策委員の中央値という形で出てきますので、事前に数値について申し上げることは不可能ですが、やはりメカニズムが重要だと思っています。景気回復の持続性、内需を中心とした前向きな循環メカニズムが今後もしっかりと働いていくのかどうかということを、点検していきたいと思います。』

強い見通しを出すと言いきっているのに等しいな。で、成長下ブレなのに物価が上の件ですが・・・・・・

『2 点目の、2013 年度の成長率がやや下振れる一方で、物価はオントラックだということをどう考え方として整理するのか、ということについてです。』

ふむ。

『物価を説明する要因としては、需給ギャップ、予想インフレ率、それから輸入物価という3 つの主だった経路があります。』

ほうほうそれでそれで?

『内需主導、消費主導の回復のもとで、特に生産要素の稼働状況から推計される需給ギャップは順調に改善を続けており、日本銀行の推計値では、ゼロという水準に近付いているという結果も得られています。』

需給ギャップゼロ攻撃キタコレ!

『もちろん需給ギャップの推計値は幅をもって理解されるべきですが、方向としては改善の方向が、少なくとも生産要素の稼働状況という観点からは見受けられます。そういったところが起点となって、景気回復が持続するという見通しが徐々に広がる中で、企業も、生産コスト等を販売価格によりストレートに反映させる形で、価格設定行動を前向きに変化させているという兆し、可能性も窺われるということかと思います。』

前向きの循環メカニズムとな。

『いずれにしても、2013 年度のGDP成長率と物価については、次回の展望レポートで考え、あるいは数値等でお示ししますが、メカニズムとしてはそういった理解が可能ではないかと思います。』

結局有耶無耶のうちに前向きの循環メカニズムで通してしまい、質問への答えになっていないのが味わいがあるというか何というか。まあ展望レポートでどんだけ威勢の良い話が出てくるでしょうねえ。


○3月金融政策決定会合議事要旨から少々

議事要旨
[外部リンク] 前向きの循環メカニズムキタコレ。

『何人かの委員は、昨年10〜12 月の実質GDP(2次速報値)は外需の影響を受けて前期比年率で+0.7%と、昨年前半に比べて低めの伸びとなったが、内需は底堅く推移しており、基調的には潜在成長率を上回るペースで回復を続けていると付け加えた。』

つまりGDPの足元の減速に関してはあまり懸念していないという話。

『景気の先行きについて、委員は、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要とその反動の影響を受けつつも、基調的には緩やかな回復を続けていくとの見方を共有した。』

これまた声明文などにあった通り。

『何人かの委員は、駆け込み需要は住宅投資や耐久財消費で顕在化しているが、3月末にかけて非耐久財についても影響が出てくるとみられ、今後も駆け込み需要の規模とその反動については、注視していく必要があると述べた。』

という所でしたが、先ほどネタにした宮尾審議委員の会見での話などは「思ったほど駆け込みの落ちこみが大きくないかも知れない」という岡山恐るべしという話になっておりますのでこれはという話ですな。

あと需要項目に関してですけど輸出と所得と消費を見てみましょう。


・輸出について

『輸出について、委員は、ASEANなど一部新興国向けに弱さが残る中で、米国の寒波や東アジアの春節の影響、消費税率引き上げ前の駆け込み需要に伴う国内出荷優先の動きなどの一時的な要因もあって、横ばい圏内の動きとなっているとの認識を共有した。』

国内出荷優先の動きとな??そんなに日本経済って供給制約のある経済でしたっけ????

『先行きについて、委員は、一時的な下押し要因の剥落や、海外経済の回復などを背景に、緩やかに増加していくとの見方で一致した。もっとも、何人かの委員は、輸出が勢いに欠けている背景には、循環的な海外需要要因や、一時的な要因だけでなく、わが国製造業の現地調達拡大を伴う海外生産シフトといった構造的な要因の影響も大きいことから、先行きも弱さが残る可能性があると述べた。この間、一人の委員は、4月以降、輸出が一時的な下押し要因の剥落から増加すれば、駆け込み需要の反動による国内需要の落ち込みの影響を緩やかなものにするとの見方を示した。』

構造的な説明をする人も複数いるようですが、1名は強い話をしているとなという所です。


・雇用・所得について

これは強い。

『雇用・所得環境について、委員は、労働需給は着実な改善を続けており、雇用者所得も緩やかに持ち直しているとの認識を共有した。先行きの雇用者所得について、委員は、経済活動や企業業績の回復につれて、持ち直しがさらに明確になっていくとの見方で一致した。』

とまあ強い訳ですが。

『賃金の先行きについて、多くの委員が、今春の賃金改定交渉においてベースアップも含めた賃金上昇の動きが拡がっていると指摘した。複数の委員は、ベースアップは直接的には正規社員の所定内給与の引き上げを指すが、過去の傾向からは、非正規社員も含めた労働者全体の時間当たり賃金とも高い相関がみられ、全体としての賃金増加に繋がる可能性が高いと述べた。このうちの一人の委員は、景気回復期には所定外労働時間やボーナスの支給月数も上昇するので、基準となる所定内給与の上昇は賃金全体への影響が大きいと付け加えた。』

やたら強いですな。

『何人かの委員は、消費の基調や人々の物価見通しに対しては、人々の恒常所得の見通しが重要であり、賃金上昇に向けた動きが持続的なものかどうかを引き続き点検することが重要であると述べた。』

まあ慎重な見解もありますな。

『一人の委員は、現状の良好な雇用環境が、恒常所得の見通しを押し上げている可能性が高いと付け加えた。』

でも強い人がいますな。

『この間、ある委員は、今春の賃金改定交渉後も、賃金上昇率が、消費税率引き上げの影響を除いたベースでみた物価上昇率を下回る可能性があるとの見方を示した。』

まあそうでしょうねえ。ということで一部指摘する人もいるけれども全体の認識が強いという感じになっております。


・物価もキタコレ

物価に関して。

『物価面について、委員は、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、+1%台前半となっており、先行きも、消費税率引き上げの直接的な影響を除いたベースでみて、暫くの間、+1%台前半で推移するとの見方を共有した。』

これは声明文で示されている現状と見通し。

『多くの委員は、1 月の消費者物価(除く食料・エネルギー)の前年比が+0.7%となるなど、エネルギー関連だけでなく、幅広い品目において改善がみられていると述べた。』

キタコレですにゃ。で、まあめんどいのと量が多くなりすぎるので2月分の当該部分を引用しないのですけれども、2月会合議事要旨でもこの物価に関する議論があるのですが、2月会合時点でも強めの話になっていたのですがここは3月議事要旨で更に強気化しているという感じです。

『一人の委員は、昨年後半の成長率が、前半に比べて低下した一方で、物価上昇率は想定よりやや強めに推移しているが、この背景としては、“鸚渋ざ箸鮹羶瓦箸靴新糞げ麌のため労働需給がタイト化しやすいことや、企業の価格設定行動の変化が影響している可能性が考えられると指摘した。』

これまたキタコレな話で、経済成長見通しに対して実績が下振れたのに物価上昇率は想定よりも上振れたという事の背景に労働需給と価格設定行動の変化という話をしているというのはこれすなわちフィリップスカーブが上方シフトしている可能性を示唆するという理屈を立てることも可能ですわなという所(コストプッシュで云々の話では無いから)で1名の指摘だけどほえーという感じです。

『この間、一人の委員は、為替円安が物価に与える影響がかつてに比べて大きくなっている可能性があるとの見方を示した。』

例によって端折っている記述で何とかならんかと思うのですが、恐らくこれは「いやいやそんなにベースラインは強くないでしょう為替で下駄履いているでしょ」という話をしている人の見解だと思うのですよね。つまり直前のフィリップスカーブ上方シフトみたいな話をしている人に対して「いやそうじゃなくて円安のコストプッシュだし、円安のベース効果が剥落したら物価上昇率止まるっしょ」という話をしていると見ました。

ま、その人が1名しか居なかったりするのがアレですけど。

『4月以降の物価の基調判断について、委員は、消費税率引き上げの直接的な影響を除いて評価することが適当であり、消費者物価については、課税品目すべてにフル転嫁された場合に見込まれる2.0%ポイント程度を差し引いたベースで評価することを確認した。ただし、4月に限っては、消費者物価統計の作成上の要因から、1.7%ポイント程度を差し引いたベースで評価することが適当であり、このことを対外的にも丁寧に説明していく必要があるとの認識を共有した。予想物価上昇率について、委員は、マーケットの指標や各種の調査などを踏まえると、全体として上昇しているとみられるとの認識を共有した。』


ところで話はずれますが、まあ今回に始まった話では無くて展望レポートの時以外ずーっとそうなのですけれども、声明文のリスク要因の中で謎の反対をしている白井さんの見解と思われる部分に関する見解が議事要旨に見られないという不思議現象が起きているのですが、これはつまり白井さんの謎反対に関する説明はそもそも議事の「要旨」として残すほどのものでは無い、という事を意味しているのでしょうか(銃声)。


・金融政策決定に関して超あっさり味ですな

『.当面の金融政策運営に関する委員会の検討の概要』の部分が超あっさり状態。

全部引用すると長くなるので途中からね。この前の部分は単に金融政策を維持しますという決定の話です。

『金融政策運営の考え方について、大方の委員は、2%の「物価安定の目標」の実現を目指し、これを安定的に持続するために必要な時点まで、「量的・質的金融緩和」を継続する、その際、経済・物価情勢について上下双方向のリスク要因を点検し、必要な調整を行うとの認識を共有した。委員は、わが国の経済・物価が、概ね見通しに沿った動きとなっており、現在の方針のもとで、「量的・質的金融緩和」をしっかりと推進していくことが適当であるとの認識を示した。』

うむ。

『一方、一人の委員は、「物価安定の目標」を2年程度で達成するのが難しいとみられる中で、「量的・質的金融緩和」が長期間継続される、あるいは極端な追加措置が実施されるという観測が市場で高まれば、金融面での不均衡累積など中長期的な経済の不安定化に繋がる懸念があるため、継続期間を2年程度に限定し、その後柔軟に見直すとの表現に変更することが適当であると述べた。』

木内さんですな。

『「量的・質的金融緩和」の効果について、委員は、効果は引き続きしっかりと働いており、企業や家計の支出活動を支える金融環境の緩和度合いは、着実に強まっているとの認識を共有した。長めの金利への働きかけについて、委員は、わが国の長期金利は、日本銀行による巨額の国債買入れが行われるもとで、低位安定しているとの見方で一致した。委員は、名目金利が安定的に推移するもとで、予想物価上昇率の高まりを背景に、実質金利は低下しているとの認識を共有した。』

効果に関してもまああっさり味ですが、ここの記述の変化が面白かったので後ほど。

『貸出増加支援資金供給等について、何人かの委員は、前回会合で決定した制度の延長・拡充を受けて、一部の金融機関が当制度に応じた貸出ファンドの増額を決めるなど、良好な反応がみられているとの認識を示した。このうちの一人の委員は、貸出競争を助長する可能性など将来の金融機関の財務体質に及ぼし得る影響にも引き続き注意していく必要があると述べた。』

まあここもあっさり味という事で、金融政策運営に関する議論の部分が見事にあっさり味なのはほほーという所ですな。


○3月金融政策決定会合議事要旨から(スペシャル編):QQEの効果の記述が気になったので確認した件

今回の議事要旨
[外部リンク] 今回の記述(さっきの再掲)。

『「量的・質的金融緩和」の効果について、委員は、効果は引き続きしっかりと働いており、企業や家計の支出活動を支える金融環境の緩和度合いは、着実に強まっているとの認識を共有した。長めの金利への働きかけについて、委員は、わが国の長期金利は、日本銀行による巨額の国債買入れが行われるもとで、低位安定しているとの見方で一致した。委員は、名目金利が安定的に推移するもとで、予想物価上昇率の高まりを背景に、実質金利は低下しているとの認識を共有した。』(3月会合議事要旨より)

ま、あっさり味で予想物価上昇率が高まっている中で金利は安定推移だから実質金利は下がっているの巻ですな。

2月議事要旨から。

『「量的・質的金融緩和」の効果について、委員は、効果は引き続きしっかりと働いており、企業や家計の支出活動を支える金融環境の緩和度合いは、着実に強まっているとの認識を共有した。長めの金利への働きかけについて、委員は、わが国の長期金利は、日本銀行による巨額の国債買入れが行われるもとで、低位安定しているとの見方で一致した。委員は、名目金利が安定的に推移するもとで、予想物価上昇率の高まりを背景に、実質金利は低下しているとの認識を共有した。』(2月会合議事要旨より)

全文一致ですね。では1月はどうでしょう。

『「量的・質的金融緩和」の効果について、委員は、効果は引き続きしっかりと働いており、企業や家計の支出活動を支える金融環境の緩和度合いは、着実に強まっているとの認識を共有した。長めの金利への働きかけについて、委員は、わが国の長期金利は、日本銀行による巨額の国債買入れが行われるもとで、低位安定しているとの見方で一致した。委員は、名目金利が安定的に推移するもとで、予想物価上昇率の高まりを背景に、実質金利は低下しているとの認識を共有した。この間、一人の委員は、資金循環統計や広義流動性で、家計の株式や投資信託などの保有が拡大していることを指摘し、家計を中心としたポートフォリオ・リバランスが着実に進んでいるとの見解を示した。』(1月会合議事要旨より)

ポートフォリオリバランスに関する指摘をしている文言がありますね。では12月は??

『「量的・質的金融緩和」の効果について、委員は、効果は引き続きしっかりと働いており、企業や家計の支出活動を支える金融環境の緩和度合いは、着実に強まっているとの認識を共有した。長めの金利への働きかけについて、委員は、わが国の長期金利は、日本銀行による巨額の国債買入れが行われるもとで、低位安定しているとの見方で一致した。委員は、名目金利が安定的に推移するもとで、予想物価上昇率の高まりを背景に、実質金利は低下しているとの認識を共有した。この間、複数の委員は、投資信託などの増加により広義流動性の前年比伸び率が拡大していることを指摘し、家計を中心としたポートフォリオ・リバランスが着実に進んでいるとの見解を示した。』(12月会合議事要旨より)

あらら?この時はポートフォリオリバランスに関して「複数の委員」が指摘していましたね。

・・・・・・・てな感じでこの辺の記述でポートフォリオリバランスの話が無かったことになるかのように華麗にフェードアウトしているのがワロタという感じですが、一方で予想物価上昇率が上昇するメカニズムについて云々というのも実は2月議事要旨から記述が無くなっていまして(1月までは引用部分の直後にあった)、2月の場合は貸出支援措置の延長+拡充というのがあって、それに関する記述を追っかけていてうっかりここら辺りの記述あっさり味化を見落としたのですが、今回特段の決定も無い会合だったのであっさり味状態になったのが分かりやすくなっていまして(実際は前回あっさり味になっている)、ふとこの辺りを時系列で追ってみた次第。

実際は(延々やっていると長くなりすぎますので割愛しますが)このQQEの効果や状況に関する部分の説明ってもっと前に遡ると遡る程にああでもないこうでもないという成分の記述が増える傾向にありまして、徐々に足元ではその辺に関しては「実質金利低下」すなわち実際問題としては「期待インフレが上昇(して2%目標に近くなっている)を受けた実質金利の低下」をQQEの効果に関する説明部分として一本足打法状態になっているというのが見て取れますなという話で、本来はこれを1か月間前にもっと掘り下げないといかんかった話で1か月遅れまして誠に慚愧の念に堪えませんm(__)m

#引用しませんがもうちょっと前から見ると色々とオモシロヤですよ
 


お題「市場メモメモ/宮尾コウモリ審議委員講演は今回は執行部の口伝でおもんねーわ/本家俊ちゃんの凄まじさを改めて鑑賞」   2014/04/11(金)08:07:33  
  シバキアゲの効果が出ていますね(白目)。
[外部リンク] ・近くて遠い5bpとな

昨日の短国3M入札
[外部リンク] 99円98銭7厘5毛(募入最高利回り)(0.0501%)
(4)募入最低価格における案分比率 47.2357%
(5)募入平均価格 99円98銭8厘0毛(募入平均利回り)(0.0481%)

ということで足切りは前回の3Mと同じく5bpには乗っているのですが実際問題としてはその水準は盛大にビットという感じで、結局4.8-5.0とかそんな感じのようでおじゃる訳でございますが、今週は日程の都合上短国買入が入らなくて入るの月曜になるというのと、期末要因剥落と債券市場的には投資家期初の動きによって業者的にはそこそこ在庫ファンディングニーズが上がるという流れになってはいるのですが、そういう状況を踏まえても5bpという水準を明確に上回って金利上昇という感じにはならないですなあとい所です。

でまあ来週はまた短国買入入りますし、需給は改善方向となるでしょうから短国の金利水準っちゅうのもこの辺の水準から中々アガランチ会長ということですっかり定着モードでございますな、ナムナム。


・固定金利オペが増額ロールだと?

昨日のオペ
[外部リンク] 2,500 2014年4月14日
国債買入(残存期間3年超5年以下) 2,500 2014年4月14日
国債買入(残存期間5年超10年以下) 4,000 2014年4月14日
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2014年4月14日 2014年7月14日

[外部リンク] 12,418 2,503 0.005 0.005 75.9
国債買入(残存期間3年超5年以下) 16,212 2,504 0.005 0.005 86.9
国債買入(残存期間5年超10年以下) 14,282 4,005 0.004 0.005 87.8
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(4月14日スタート分) 3,570 3,570

輪番の中期が甘いとかそういう話もあるような気がしますが、毎度おなじみの固定金利オペのロール状況の方が気になるので確認をしますと、こちらのオペは元が1月16日にオファーされた1/20〜4/14の3か月もの固定金利オペで、3000億円落札されたものでございまして、つまり今回は何と固定金利オペが増額ロールの巻となっておりますぞなもしという所で。

いやー何か知らんがこの前まで全然ロールが進まなかったのが正解なのか、需要の底溜まりの部分にヒットしたからロールが進むようになったのか何だかよく判らんですな正直言って。

いずれにせよ固定金利オペがもっと減るという仮定の元で短国市場死亡の可能性を懸念していた訳ですので、短国市場の死期が先に延びるような結果になるのは結構な話(結局の所は日銀の馬鹿買いによって死期は来るリスクがオオアリクイなのですけどね)ですな。


・超長期国債先物ェ・・・・・・・・・・・・・

どこかにデータは無いかと思って探していたらこの辺にデータが。

[外部リンク]

ここの「JPXデリバティブ取引市況」という所にある「JPXデリバティブ取引市況(日通し)(2014/04/10)」(これは今朝だから4月10日となっている)の所にエクセルファイルがありまして、そこからDLして来ますと各市場の取引高が取れるという便利な代物。

さて、このファイルを見ますと昨日の超長期国債先物取引の取引高が確認できるわけですが・・・・・・・

超長期国債先物の取引高、ちなみに超長期国債先物は立会外取引の売買高は今の所ゼロです。
夜間:4
前場:15
後場:15
日通し合計:34

・・・・・・・・・・・・うむ、早速開店休業への道を着実に進んでいますなorzorzorz


○宮尾審議委員講演は正直おもんないわだが読みどころはちょっとだけ

宮尾審議委員の講演がございましてですな
[外部リンク] まあ何ですな、今回の講演は執行部見解の口伝みたいな感じなので、逆に執行部的理屈がどう展開されているのかを(もちろん総裁会見などでも確認できていますが)確認する回という所で。

経済の先行きに関しての話でこんなのがありまして・・・・・・・・

『なお、景気回復の持続性の観点からは、特に個人消費・非製造業の動向が重要とみております。この点は後ほどやや詳しくご説明致します。』

でまあその後で『(2)景気回復の持続性』というのがあってですね・・・・・・

『現在の景気回復の大きな特徴は、従来の「輸出主導」ではなく、「消費・非製造業主導」という点です。消費の回復は、株高による好調な高額消費だけが要因ではありません。その底流では、身近な消費・非製造業関連の分野で、潜在的な需要を喚起する取組みが幅広く進展してきています。企業の収益力も高まってきており、それが雇用・所得環境の改善基調を支えているとみられます。』

ということで、この先の章立てがこうなっています。

『(イ)消費・非製造業主導による景気回復の現状
(ロ)需要を喚起する新しい取組みの進展
(ハ)変容する労働・雇用環境
(ニ)消費主導の景気回復の持続性』

でまあ内容は一々引用しませんが、イ〜ハの題名からして内容はお察しの通りで強気の威勢の良い話が並んでいるという事で、おまえ11月の講演は何だったんだと小一時間問い詰めたい訳ですが、どうせ問い詰めても想定問答集を棒読みされるだけだと存じますのでまあ良いのですけど。

で、ニの持続性の所から少々。

『これまでの議論をまとめますと、まず経済の供給面では、非製造業を中心に消費需要を喚起する新しい取組みが進捗し、より高い付加価値が生み出され、設備投資も活発化しています。それらは企業の収益力・生産性向上の基調を支え、経済の成長力を高めます。』

はあそうですか。

『労働面、雇用・所得面では、企業の労働需要は幅広く増加する一方、女性の自主的な労働参加が促され、家計の労働供給が増加しています。労働に対する需要の増加に供給の改善が伴うことで、雇用者数は大きく増加し、賃金も緩やかに伸び、雇用者所得は基調的に改善します。』

はあそうですか。

『需要面では、より高い付加価値が生み出され、家計の雇用・所得見通しが改善する結果、消費支出は基調的に高まります。企業が海外で稼ぐ力を高めることも、国民全体の貯蓄や純資産を増やし、息長く消費活動をサポートします。』

こらまた随分と威勢の良い話で日本経済死角なしですね!!!!!(棒読み)

『このように3 つの側面を総合して考えると、消費・非製造業主導による自律的な景気回復メカニズムは持続するとみられます。こうしたもとで、消費税率引き上げによる成長率の一時的な振れや家計の可処分所得への影響などがあるとしても、基調としては潜在成長率を上回る成長を続けていくとみております。』

ということで、威勢の良い話をしているのですが、従来は確か持続的な経済成長をするには(財政で下駄を履いている)内需や非製造業から輸出から来る景気の拡大に需要がバトンタッチされていくというような話をしていた筈(少なくとも円高修正している中ではそういう話をしていましたよね)でございまして、どうも思ったより輸出が伸びないという残念な事態になっている中で経済拡大の持続性について輸出の話を綺麗にスルーするという新たな理屈を前面に出すようになってきやがりましたなという所で、まあ今回の講演ではここのロジックが唯一の見所かなあと思うのであります。

いやまあ経済の状況に応じて見方が変わるのはそらそうなのですが、何かすっかりまた都合の良い方のロジックに七色の変化球の如く各種の変化球を投げ込んでくる辺りに深い味わいを感じるというものでございまして、今後はこのロジックで行くんですなあ(まあ昨日ネタにしたように総裁講演の説明も雇用状況が改善して賃金上昇して物価が上昇してという一点突破の話でしたもんね)という感じであります。


・物価は強気ですなあ

前回は腰の引けた説明をしていたのですがどうしたんでしょうかねえ(棒読み)。

『(3)高まる物価上昇圧力』

はあそうですか。

『消費主導の景気回復が持続するなかで、物価上昇圧力も高まっています(図表14)。消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は+1.3%となり、エネルギー関連だけでなく幅広い品目で改善しています。食料・エネルギーを除いてみた場合の消費者物価の前年比も+0.8%にまで回復してきました。先行きについても、消費税率引き上げの直接的な影響を除いた消費者物価上昇率(除く生鮮食品)は、しばらくの間、+1%台前半で推移するとみています。』

はあそうですか。

『その背景としては、財・サービスへの需要が持続的に増える状況のなかで、企業がより高めのマークアップを設定したり、コストをよりストレートに価格に反映させるなど、前向きな価格設定を実施し始めた点を指摘することができます。これは、同じ需要の増加に対して、物価がより大きく上昇する(つまり、フィリップス曲線の傾きがより急になる)ことを意味します(図表15)。とりわけサービスと耐久財に対する消費需要は持続的に増加してきており(図表5、6)、それが全体の物価上昇圧力を高める方向で作用しているとみられます。』

コストプッシュではないというようですよ、わーすごいですねえ(棒)。

『こうした動きは、実際、様々な品目でみられ始めています。消費者物価を構成する品目を子細にみると、前年比で物価が上昇した品目数は着実に増加する一方、物価が下落した品目数は着実に減少してきています(図表16)。今後も消費主導による自律的・持続的な景気回復が続くなかで、物価上昇圧力は幅広く高まっていく可能性が高いとみています。中長期の予想物価上昇率も高まっていくとみています。』

エライ強気ですなあ。


・オープンエンドでフォワードガイダンスでの話がわけわかんない件

金融政策の説明とかだいぶどうでも良いのですが。

『将来の政策に関するガイダンスとしては、「2 年程度の期間を念頭に」という決意のもと、「目標を安定的に持続するために必要な時点まで」として将来の政策の継続を政策目標にリンクさせ、オープンエンドの要素を持たせています。経済物価情勢次第で対応が決まるという点では、state dependent なガイダンスです。』

そもそも2年程度で達成するという決意を示しているんですからその時点でstate dependentとか言ってしまうと気合成分が足りなくなると思うのですが。

『また、オープンエンドの要素を持たせることで、経済・物価の見通しが目標への経路から下振れると人々が予想すれば、緩和の長期化すなわち緩和の強化が予想され、それが新たな経済・物価の見通しに織り込まれて目標に近づくという安定化メカニズムが働くことも期待できます。』

えーっとですね、今やっている政策は「期待の転換」を伴わないといけないという建付けに(今のところは)なっている訳で、そもそも目標の経路から下振れると予想される時点で負けなのではないかと思うので、安定化メカニズムが働く事は期待しちゃだめだと思うのですけど。

という事で、どうもこの辺の説明はワケワカランぞなもしという話ですが、まあそもそもが2年で達成と言っているのにオープンエンドというのが話として矛盾しているのですから、説明しようとすると絶対ツッコミ所が出てくるので下手に触らない方が身のためだと思います。


○さてここで話は変わりますが俊ちゃんの過去の無茶苦茶ロジックを鑑賞してみましょう!!

先般駄文でドラギ総裁の会見ネタを持ち出した時に「ドラギ俊彦」と咄嗟に二つ名を付けてみたら一部の読者様におかれましては盛大にツボって頂いたようで今後はドラギ俊彦先生とお呼びして麿並みに定着を図りたい(誰に?)と思う今日この頃ではございますが、話が七色の変化球のように変わるドラギ俊彦先生と言えども本家の俊ちゃんにはまだまだである、という事を確認するために2004年1月の金融政策決定会合での福井総裁定例会見の要旨を鑑賞してみましょう、というヒマネタ(暇では無いが)なのでありました(^^)。

[外部リンク] 総裁記者会見要旨 ( 1月20日)

なお引用時にスペースや改行で手を加えておりますので念のため申し添えます。

『(問)本日の金融政策変更の理由について説明を頂きたい。』

『(答)今年初めての記者会見である。本年もよろしくお願い申し上げる。本日は本年最初の決定会合であるが、皆様にご報告申し上げる点が2点ある。 1点目は、金融市場調節方針について、日銀当座預金残高の目標値を従来の「27〜32兆円程度」から「30〜35兆円程度」と、3兆円の幅を持って引き上げたということである。』

ということでこの回というのは「景気判断を据え置き(実質的には回復が継続しているという認識な上に上振れという認識)する中で追加緩和を行ったという中々不思議な会合でして、 田谷さんと須田さんが反対に回って7対2になったんですよね。

『(途中割愛)このうち、当座預金残高目標値の引き上げは、デフレ克服に向けた日本銀行の政策スタンスを改めて明確に示し、今後の景気回復の動きをさらに確かなものとすることを目的とするものである。(以下割愛)』

・・・・・・・・・・最早当座預金残高が拡大することによってどのような効果があるからどうだという話でも何でも無く「気合を入れる為に押し上げ緩和を行った」という訳のわからん話になっております。

『(問)当座預金残高目標値の引き上げについて伺いたい。本日発表された金融経済月報の基本的見解でも、経済・物価動向については標準シナリオ通りに沿って動いているという判断を示しているが、そうした中で、なぜ、当座預金残高目標値の引き上げが必要なのか、また円高けん制の狙いがあるのかという点について、説明を頂きたい。』

そら質問する罠。

『(答)経済あるいは金融情勢についての私どもの見方は、本日発表した金融経済月報の基本的見解の中で示している通り、現状、景気は緩やかに回復している。また、先行きについても景気は回復を続けると見込まれるが、引き続き企業の過剰債務など構造的な要因が根強いことを踏まえると、景気の回復テンポは緩やかにとどまる可能性が強いと考えている。現在のところ、米国、中国を始めとした海外経済が、事前の予想よりやや強めに推移しており、これを大きな背景として日本からの輸出が順調に増えている。さらに、生産の増加、企業所得の増加、企業の支出――設備投資の増加――というような前向きの循環メカニズムが既に働き始めている。むしろ、こうした循環メカニズムはやや強含みで作動し始めている。』

前向きの循環メカニズムというのは日銀の得意な言葉ですね。しかも上振れとな。

『そうした中、今後、こうした動きが持続的な回復につながり、デフレ脱却の目途をつけるところまで行くかどうかという点については、不透明要因が多い。特に、大企業・製造業を中心に始まった景気回復の動きの裾野が、非製造業さらには中堅・中小企業の分野においても――それぞれの企業におけるさらなるリストラ努力の成功を伴いながら――、広がっていくかどうか、そして経済全体としてみれば、需給ギャップの縮小が順調に進み、デフレ脱却の目途が見えてくるかどうかという点がなお不透明ということである。』

で?

『昨年10月に発表した展望レポートの中で示した標準シナリオとの関係では、概ね標準シナリオの通りに経済は動いているが、先行きこれをさらに良い姿につなげていく必要がある。そうした意味で、現在比較的良い方向に経済が動き始めていることは、極めて歓迎すべきことであるが、これで満足してはならない。おそらく、民間企業や金融機関におかれては、構造的な改善を伴いながら、こうした好循環をより確かなものに持っていこうという努力と決意を固められつつある段階ではないかと思う。金融政策の面でも、こうした民間の決意と努力をさらにしっかりとサポートしていきたい。今回の措置の真の狙いはこの点にある。』

ただの気合で追加緩和とかもう景気判断と関係ねええええええという所ですな。


『(問)標準シナリオについてもう一度お伺いしたい。現状では、経済は標準シナリオ通りに動いていると判断されており、長・短期金利についても、――先程、万全を期したいと指摘されたが――現状をみれば安定している。また、市場にショックが持ち込まれた時もあったが――金融機関の破綻があったけれども――、特融も出さずに今のところ落ち着いて動いている。今回は、事実上、景気回復局面での金融緩和ということになると思うが、デフレ脱却シナリオというものがあって、それを基に判断するということになれば、マーケットからは非常に読み難い、透明性に欠けるような金融政策と受け取られないか。』

当然の質問。

『(答) そのリスクは全くないと思う。』

えー!!

『デフレ脱却後の正常な経済の回転の中で――好況・不況の波の中で――動いている場合に、景気回復が進んでいる時には追加緩和はあり得ないということと、構造改革の推進を伴いながらデフレ脱却のプロセスを歩んでいる現在の状況とでは、前提条件が全く違うということだと思う。』

何という屁理屈。

『従って、我々は標準シナリオ通りに動いていても――あるいは標準シナリオから上振れる条件が幾らかあるにしても――必要に応じて追加緩和はあり得るということは、前から申し上げている。その通りのことを今回判断したということである。』

でまあこの俊ちゃんの凄まじいのはこんな感じで緩和やっておいてそこから半年位で出口政策に向けての地均し情報発信をおっぱじめだした(緩和政策のビハインド・ザ・カーブのリスクの話を始めたり、量的緩和終了後の政策の枠組みがどうのこうのみたいな話を始めた(出口後の政策枠組みについて最初に講演で言及したは中原(真)審議委員でこの年の5月)訳ですが本格的な地均しはもうちょっと後)という所でして、そらまあ市場も毎回振り回されるわという所です。

『量的緩和の場合には、金利が生きている時の経済とは違って、金融市場における金利の動きというものを、緩和効果である程度封じ込めているというところもある。』

ふむふむ。

『従って、追加緩和の有無を読めないというのは当然のことであり、ここを読めるように機械的にやっていくということはほとんど不可能なことだと思う。』

な、なんだってー!!!

『我々も金融政策決定会合に臨んであらゆる材料を点検し、ディスカッションをして始めて結論の出る話である。』

ということで、政策の予見可能性とか市場との対話とか全て放棄して俊ちゃんロジック全開という感じですが、ちなみにこの会見最初から最後まで読みますと最早何が何だか判らないとしか申し上げようがなく、この時期の俊ちゃん(まあ量的緩和解除するころには何か怪しげなるもののそこそこロジカルに戻っていたのですが)はもうロジックも何も放り出して「こうしないとイカンからこうする、市場との対話とか予見可能性とか知らんがな」という開き直りもここまでくると清々しい状態で、この時期の俊ちゃんから見ますと逆さ絵先生のインチキロジックやドラギ俊ちゃんのびりーぶみーなど可愛いもんですなという話だと思います。

という鑑賞会でありましたとさ。まあこの回の議事録は面白そうなので6月の公開を楽しみに待ちたいと思います。
 


サーバートラブルでご迷惑をおかけします   2014/04/10(木)08:08:39  
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