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今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)

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サーバートラブルでご迷惑をおかけします   2015/03/31(火)08:06:27  
  http://ameblo.jp/fpeye  


サーバートラブルでご迷惑をおかけします   2015/03/30(月)08:07:32  
  http://ameblo.jp/fpeye  


サーバートラブルでご迷惑をおかけします   2015/03/27(金)08:10:47  
  http://ameblo.jp/fpeye  


お題「師匠が遂に開き直ってお笑いインタビュー炸裂/ジンバブエ先生会見に期待/FOMCネタ今更ですが(汗)」   2015/03/26(木)08:09:09  
  今週出ていた日経ヴェリタスの何とかストランキングをみたところ、その中の某部門の上位に鎮座ましますどこかの誰かさんの中で、毎度毎度金融政策の解説がどうみてもそれ認識として間違っているだろという方がおられる、という事実を目の当たりにしまして、頭がクラクラするというか金融市場の闇みたいなのを見た気分というかでございますが、日銀におかれましては政策ロジックや前提の説明が一般ピープルどころか足元の金融資本市場にすらきちんと伝わっていないという事実について猛省をすべきではないかなどと思ったりするのでありました。

いやね、別に主張が尖っているとかいうのであれば別にマネタリーベース直線(あるいは対数曲線)一気理論だろうが何だろうが一つの見解なのですが、そういう以前の問題で論のたて方が根本的な部分で政策運営の前提となる部分の説明をユリ・ゲラーのスプーン曲げもビックリな捻じ曲げ方で俺様解釈してるというのはさすがにどうかと思うのですけどねえ・・・・・・・・・


○師匠インタビューが笑ってしまうしか無い件について

こういう重要なインタビューが会員じゃないと全部読めないというのも如何なものかと思いますが・・・・・・・・

[外部リンク] 記事も一問一答も最初の方しか読めない(会員だと全部読めるみたいだが会員のわけがないこのアタクシは読めませんが何か)ので出ている分だけというヒジョーに少ない部分でネタにするのも甚だ遺憾ではあるのですが、それだけでもツッコミどころが満載という辺りで実にこう味わいの深いものを感じるのであります。


まず最初の方のURL記事から。

[外部リンク] 「景気回復、これから実感」 日銀副総裁、緩和策に自信
2015年3月25日03時09分

・いわゆる一つの蕎麦屋の出前キタコレ!

『物価上昇に賃金上昇が追いつかない状態は近く解消され、「これからは多くの人が景気回復と実質賃金の上昇を実感できる」との見通しを語った。』(上記URLより、強調部分は引用者による)

ということですが、ここで師匠の過去の講演を拝見してみましょう。

昨年の2月6日の宮崎金懇にて。
[外部リンク] 一昨年10月18日の中央大学での講演にて。
[外部リンク] 『「デフレ脱却への道は見えてきた」とし、現在の目標自体も変えるつもりはないと強調した。』(上記『「景気回復、これから実感」 日銀副総裁、緩和策に自信』記事URL先より)

とのことで、確かリフレ理論によりますと適切な金融政策を実施すれば数か月以内のデフレ脱却が可能という話でしたし([外部リンク] 2年で2%目標達成どころかデフレ脱却もできていないたあどういう事でしょうか。

いやですね、別に過去において大口叩いていた訳ではないのなら結構なのですが、簡単かつすぐに物価目標を達成できるかの如き宣伝を行い、それまでの日銀を無知無能であるかの如く徹底的に罵って前執行部を石持て追い出した訳ですから、その大口のケツというものはきちんと結果責任を取って頂かないと、「ハッタリでも大嘘でも吹いて既存の連中を追い出せば後はどうなっても大勝利」というのであれば、まあ大仰に言えば世の中暗黒じゃねえかとしか申し上げようが無いですし、国会でも大口叩いていた訳ですから、そこの落とし前をつけないというのは議会軽視でもあり、国民の代表たる議会を軽視するとは国民を愚弄するにも程があると思うのですけどねえ。


・しかも効果の説明がエライ勢いでイカサマな件について

一問一答の方もほんのちょっとだけなのにツッコミどころ満載というのがオソロシス。

[外部リンク] 『「特に消費増税前の2013年度をみると、大規模緩和の効果はかなり大きかった。個人消費や輸出、企業の設備投資などが増え、実質経済成長率を引き上げたからだ。消費者物価も、緩和を始める前の13年3月には、生鮮食品を除いた指数で前年比マイナス0・5%だった。それが14年3月にはプラス1・3%となり、1年間で1・8ポイントも改善した」』(上記URLより、以下同様)

・・・・・( ゜д゜)
・・・・・(つд⊂)コ゛シコ゛シ
・・・・・(;゜д゜)

えーっとすいません、2013年度って消費増税前の駆け込み需要で思いっきり下駄をはいている筈なのですが、消費増税の駆け込み部分も金融緩和の効果というのは中々斬新な説明ですし、CPIの説明も都合の良い所を切り取ってくるとかどういう事やとしか申し上げようがない訳で、2014年3月はコア1.3%のコアコア0.7%かもしれませんが、直近はコア0.2%のコアコア0.1%なのでありまして、消費増税前の駆け込み需要やらその他制度要因による駆け込みのある中で強くなったピーク近辺を切り取ってきて全部金融緩和効果にしてしまうとは恣意的にも程があるのですが、そんな中で師匠は平然とこのような説明をしています。

『大規模緩和の成果をみるうえでは、消費増税と原油価格の影響を除いて考えるべきだと思う』(上記URLより)

とか何のギャグを言っているのかという所で、今までの説明はそれでもまだ置物直線一気理論とか、インフレ期待が上がって実質金利が下がるとなんでも上手く回ります理論を引っ張っていた分だけ愛嬌というのもがあったのですが、記事で会員外でも見れる部分だけを見た範囲だけで申し上げるのも何ですが、今回の説明はあまりと言えばあまりな開き直りと牽強付会で、ちょっと見苦しいって程度のレベルじゃねえぞというような所ではありますな、うんうん。


○宮尾審議委員退任→原田審議委員就任ですな

昨日は宮尾審議委員の任期が終了して本日原田先生が審議委員に就任となります。でまあ宮尾さんに関しましては最後の方に来て執行部追認機関状態になってしまった上に、ロジックの整合性がだいぶおかしくなってしまう(最後の講演での「中央銀行の国債買入でのシニョリッジで財政余地」というのは市中の学者が言うならああそうですかで終了ですが中央銀行のボードメンバーが認めるのは良くないでしょ特に財政真っ赤っ赤の日本では)という残念な展開になりましたが、まあ5年間お疲れ様でございましたので今後巻き返して下さい(棒読み)とゆーところで。

原田先生の場合は何せ入口がジンバブエ理論炸裂ですからまあ逆に期待値というのもがゼロというかマイナスですし、非伝統的政策やっている中では金融政策論に深く技術論が絡んでくると思うのですが、技術論について1ミリもご理解がなさそうですので、追加緩和方向や出口における技術面において有効性のある具体的な政策提言が出来るとも思えず、結局の所執行部追認機関になるだけでしょうなあと。

とまあそんな訳で、期待値の高かった執行部追認機関→期待値の無い執行部追認機関という入れ替えになるのでとりあえず今回の審議委員交代での一番の注目材料は皆様もご案内の通りで就任記者会見でございまして、だいたいスケジュール的には辞令が交付されてから日銀に到着して夕方ごろに記者会見という段取りの筈ですが、当然ながら「日銀が国債を買うと統合政府の債務が消滅」というジンバブエも裸足で逃げ出す珍理論について記者の皆様からゴリゴリと突っ込んで頂きませんと、何のための記者会見なのかさっぱりわかりませんし、日銀記者クラブの皆様の存在意義を問われると存じますので一つ宜しくお願い致したく存じます。つーか質問しないんだったらおまいらちょっとその席俺に寄越せと。

しかしどう説明するのかがヒジョーに楽しみでして、唯一合理的な説明が可能なのは「事実上返済しなくて良い中央銀行債務」というアプローチになるのですが、それって銀行券発行残高と所要準備預金部分のことになり、マネーの量によってインフレの制御ができるという立場にあるリフレ派の皆様の理論を敷衍すると、日銀が購入する国債のうち統合政府から消滅させることが出来るのは銀行券発行残高と所要準備預金部分であり、この数値はある程度幅をもって可変な訳ですから、両者の規模を勘案するとリフレ派の皆様が散々罵っておられたいわゆる「銀行券ルール」が実に妥当性のあるルールである、という結論が導出されるという大変に素晴らしいブーメランブーメランになるのですので、まあそこまで会見で突っ込んで頂きたい(つーかロジカルに攻めたらそうなる筈ですけど)次第であります。


○だいぶ出遅れましたがFOMC関連とかその辺

・イエレン会見ネタを今更投下する前にちょっと雑談

[外部リンク] 03月 26日 04:19 JST

ということでハト派のエバンス総裁は通常運転なので、まあこれはこれでそうですなあという所なのであまり反応はしてなかったぽいですね。

でまあ直近のSEPに関してはそれなりに執行部のグリップが効いたという面もあるのでしょうが、FRBにおける「タカ派」というのは前いたスタイン元理事は別なのですが、他のいわゆる「タカ派」の人というのは基本的に「インフレタカ派」で、「これだけ緩和しているのだから物価が早晩跳ねるだろう」という見通しに依拠してタカ派スタンスな話をしていたのですな。

従いまして「これだけ緩和しているのにアクチュアルな物価が全然上がらんどころか弱含み」というのを延々と見せつけられるとどこかで折れるという話にもなりますし、上記のエバンス総裁の主張であるディスインフレ圧力とか見せられますと更に折れるという事になるんでしょ。


・・・・・・とまあそうなりますと、いわゆるひとつの「物価が上がりにくいから超緩和的な金融政策が長期化」という話になりまして、そのような場合はゴルディロックスで株高ヒャッハーという話になるのは普通に必然、という事になるのですけれども、えーっとすいませんそれって一度どころか数度見たような光景にしか思えないのですが何でしたっけそれって????という所ではございますな。

まーそういうのに関してポジション持っている方としては商売的にはゴルディロックスヒャッハーと言って乗っていれば良いのですけれども、はてさて政策当局様におかれましては同じチョンボを何回もするとかゆー事になりますと貴殿の首の上についているものはカボチャか何かでいらっしゃいますでしょうかという話になる訳でして、まあそう考えますとここからの金融政策のテーマってインフレもさることながら、「原油や商品価格が上がらず通貨が強い中での緩和政策長期化思惑」によって発生する「金融不均衡の拡大」という所になるのではないかと思われまして、以前のスタイン理事的なマクロプルーデンスアプローチおよびそれに乗っかってQE3終了に持って行ったバーナンキ議長のアプローチという面も考慮すべきだと思いますし、ちょっとその点を市場全体が軽視してないか(なおECBとBOJは明らかにその辺無視しているというかヤケクソになっているのですが)という風には思うのですよね。

つまりですな。
[外部リンク] 03月 25日 23:43 JST

『総裁はロンドンでのイベントで、「日銀が直面する課題をわたしは非常に深刻に受け止めている。そういった状況に直面するよりもインフレ率が2%を超える方がましだ」と述べた。』(上記URLより)

という説明をエバンスさんはしているのですが、そもそも日本がこういう課題に直面したのって80年代後半に盛大にも程がある大資産バブルを発生させて、資産デフレのスパイラルを発生させた上に、その大資産バブル時代に経済の過剰を盛大に積み上げてしまったのが原因にあって、では何でバブルが発生したかと言うと「物価が上がらんから金融緩和継続はできますよねああ株が上がっても誰も困らないですよねウヘヘヘヘ」と政府日銀の緩和政策が行き過ぎた事なのであって、そういう観点がエバンスさんの説明に(いやまあ全部読んでないから断定するのも良くないが)抜けているのではないかという懸念はありますな、とまあそんな感じではありまする。


・ということで超出遅れましたがFOMCプレコンネタでございまする(冒頭説明部分)

[外部リンク] YELLEN. Good afternoon. As you know, the Federal Open Market Committee this afternoon reaffirmed the current 0 to 1/4 percent target range for the federal funds rate. We also updated our forward guidance, indicating that an increase in the target range for the federal funds rate remains unlikely at our next meeting in April.』

と、最初はガイダンス文言変更の話をしているのですが、最初はpatientをリムーブとは言わずに「4月FOMCでは利上げしません」という言い方をしているのが中々ニクい所でして、とにかくpatientを削除するに際して金利が跳ねると困るというのが良く伝わる芸の細かさ。

『With continued improvement in economic conditions, however, we do not want to rule out the possibility that an increase in the target range could be warranted at subsequent meetings. Let me emphasize, however, that the timing of the initial increase in the target range will depend on the Committee’s assessment of incoming information. Today’s modification of our guidance should not be interpreted to mean that we have decided on the timing of that increase. In other words, just because we removed the word “patient” from the statement doesn’t mean we are going to be impatient.』

6月以降の利上げに関しては排除しないという話ではあるものの、利上げ前のめり感を出さないようにこれでもかとばかり説明しておりまして、大木こだま師匠ばりのベシャリでこの説明をイエレンさんにされますと早期利上げ観測も萎えるというものです。

『Moreover, even after the initial increase in the target funds rate, our policy is likely to remain highly accommodative to support continued progress toward our objectives of maximum employment and 2 percent inflation.』

利上げしても中立金利までの引き上げパスは慎重ですという説明もありますな。

『I will come back to today’s policy decisions in a few moments, but first I would like to review economic developments and the outlook, which formed the basis for our policy decisions.』

ということで、経済の説明をする前の決定事項の説明部分でまあ見事にネチネチと早期利上げ観測を否定しているというのがまずは出落ち状態な会見冒頭説明ですにゃ。


・雇用と経済情勢の説明パートはまあ別に弱くはない

『We have seen continued progress toward our objective of maximum employment. The pace of employment growth has remained strong, with job gains averaging nearly 290,000 per month over the past three months. The unemployment rate was 5.5 percent in February; that’s three-tenths lower than the latest reading available at the time of our December meeting. Broader measures of job market conditions-such as those counting individuals who want and are available to work but have not actively searched recently and people who are working part time but would rather work full time-have shown similar improvement. As we noted in our statement, slack in the labor market continues to diminish. Meanwhile, the labor force participation rate-the percentage of working-age Americans either working or seeking work-is lower than most estimates of its trend and wage growth remains sluggish, suggesting that some cyclical weakness persists. So considerable progress clearly has been achieved, but room for further improvement in the labor market continues.』

まずは雇用情勢ですが、こちらを1行でまとめると「改善がだいぶ進んでいますがまだ完全には満足ができるものではなく改善が必要」となりますな(簡単にし過ぎ)。

『We continue to expect sufficient underlying strength in economic growth to support ongoing improvement in the labor market. After averaging about 2-1/2 percent over 2014, growth of real gross domestic product appears to have slowed in the first quarter of this year, in part reflecting a moderation in household spending. In addition, the recovery in the housing sector remains subdued and export growth looks to have weakened. Looking ahead, however, the Committee continues to expect a moderate pace of GDP growth, with robust job gains and lower energy prices supporting household spending.』

先行きの見通しについても「今後の経済成長は労働市場の継続的な基調の強さをサポートするのに十分」という説明になっていますが、近いタームに関しては住宅と輸出の弱さが足かせになっているという説明になっておりますな、うんうん。


・物価に関しては「足元弱いが先行きは大丈夫ですよ」という説明ですが・・・・・・・

『Inflation has declined further below our longer-run objective, largely reflecting the lower energy prices I just mentioned. Declining import prices have also restrained inflation and, in light of the recent appreciation of the dollar, will likely continue to do so in the months ahead. My colleagues and I continue to expect that as the effects of these transitory factors dissipate and as the labor market improves further, inflation will move gradually back toward our 2 percent objective over the medium term.』

ということで物価に関してはエネルギー価格とドル高の影響が押し下げ要因になっているが一時的、という毎度の説明。

『In making this forecast, we are attentive to the low levels of market-based measures of inflation compensation. In contrast, survey-based measures of longer-term inflation expectations have remained stable. The Committee will continue to monitor inflation developments carefully.』

インフレ期待に関しては引き続き市場ベースのインフレ期待(ちなみに市場のはinflation compensationと言ってサーベイなどはinflation expectationとして術語を分けているのが特徴的なのですけどね)の低下を指摘して、今後もインフレ期待の動向に注意するというのもいつもの話。


・ガイダンス文言変更の説明について

上記の次がSEPの数値の説明ですがそこはパスしましてガイダンス文言のお話。

『Returning to monetary policy, as I noted at the outset, the Committee reaffirmed its view that the current 0 to 1/4 percent target range for the federal funds rate remains appropriate. But with economic conditions improving, and with further improvement expected in the months ahead, we have again modified our forward guidance.』

ということで「状況が改善しているからガイダンス文言を変更している」という説明してますな。

『In December and January, the Committee judged that it could be patient in beginning to normalize the stance of monetary policy. That meant that we considered it unlikely that economic conditions would warrant an increase in the target range for the federal funds rate for at least the next couple of FOMC meetings.』

へいへい。

『While it is still the case that we consider it unlikely that economic conditions will warrant an increase in the target range at the April meeting, such an increase could be warranted at any later meeting, depending on how the economy evolves.』

つーことで、6月利上げに関しては別に否定していないというか、アタクシが勝手に思いまするにマクプル的な観点やらいちいち市場がぶれるのを防ぐためには6月に利上げしてそのあとしばらく様子見しますと宣言した方が良いような気もするのですが、この部分が別にそういう意味だという訳ではありませんので念のため。

『Let me emphasize again that today’s modification of the forward guidance should not be read as indicating that the Committee has decided on the timing of the initial increase in the target range for the federal funds rate.』

さらにしつこく早期利上げ観測が盛大に浮上するのを抑止シリーズ。

『In particular, this change does not mean that an increase will necessarily occur in June, although we can’t rule that out. As we noted in our statement, the decision to raise the target range will depend on our assessment of realized and expected progress toward our objectives of maximum employment and 2 percent inflation. We continue to base that assessment on a wide range of information, including measures of labor market conditions, indicators of inflation pressures and inflation expectations, and readings on financial and international developments.』

『We anticipate that it will be appropriate to raise the target range for the federal funds rate when the Committee has seen further improvement in the labor market and is reasonably confident that inflation will move back to its 2 percent objective over the medium term.』

という説明なので、まあハトはハトなのですけれども、結局の所このあたりって総合判断の世界になってしまいますので、実際に物価とか賃金が上昇しそうな兆候が出るとか、マクプル的な懸念を持つようになるとかになりますとあっさり豹変する可能性がある点は注意(なのでとりあえず早めに初回利上げ「だけ」しておけばと思うのですけどね)でしょうな。


・利上げ後の金利パスもスローという説明はいつも通り

『Once we begin to remove policy accommodation, we continue to expect that-in the words of our statement-“even after employment and inflation are near mandate-consistent levels, economic conditions may, for some time, warrant keeping the target federal funds rate below levels the Committee views as normal in the longer run.”』

というのは声明文通り。

『This guidance is consistent with the paths for appropriate policy reported by FOMC participants. Compared with the projections made in December, most participants lowered their path for the federal funds rate, consistent with the downward revisions made to the projections for GDP growth and inflation as well as somewhat lower estimates of the longer-run normal unemployment rate.』

SEPでも示されていますというのも実はこれ毎回言っていまして、確かに今回は下がったのではあそうですねと思うのですが、逆にこの部分は前回までのSEPのドットチャートがやたら金利高かった時にこういう説明をしている方が違和感ありました。

『The median projection for the federal funds rate is just below 2 percent in late 2016 and rises a bit above 3 percent in late 2017. The median projected rate in 2017 remains below the 3-3/4 percent or so projected by most participants as the rate’s longer-run value, even though the central tendency of the unemployment rate by that time is slightly below that of its estimated longer-run value and the central tendency for inflation is close to our 2 percent objective.』

説明はご覧のとおりで「中立金利まで利上げするという見通し時期はずいぶん先ですよ」という説明でございますので念のため。

『Participants provide a number of explanations for the federal funds rate running below its normal longer-run level at that time. These include, in particular, the residual effects of the financial crisis, which are likely to continue to constrain spending and credit availability for some time.』

利上げパスに時間がかかる要因についての話もいつも通りで金融危機の後遺症ってやつです。

『I would like to emphasize that these forecasts of the appropriate path of the federal funds rate are conditional on participants’ individual projections for economic output, inflation, and other factors. But our actual policy actions over time will be data dependent. Accordingly, if the expansion proves to be more vigorous than currently anticipated and inflation moves higher than expected, then the appropriate path would likely follow a steeper and higher trajectory; conversely, if conditions were to prove weaker, then the appropriate trajectory would be lower and less steep.』

この見通しはあくまでもコンディショナルですよとか、このあたりの説明は見事にいつも通りです。で、最後に資産買入に関して「償還再投資を継続してバランスシート規模を維持します」という話をして質疑応答コーナーに入りますが以下は後日。

つーことで冒頭ステートメントに関してですが、フォワードガイダンス文言の削除と、早期利上げ観測の急浮上をこれでもかと否定する説明になってはいるのですが、その一方で「データディペンデント」とか「コンディショナル」という話はきっちりとキープしておりまして、まあ上手い具合にガイダンス政策から脱却して政策を総合判断のフリーハンドに持って行くことが出来たなと思います。

でまあ今後気になることと言えば、アタクシ的には物価がそう簡単にホイホイ上がる感じでもないとなりますと(いやまあホイホイ上がったら話は簡単ですけど)正常化が早まるファクターとしてはスタイン=バーナンキアプローチ(と勝手に命名してみた)のマクロプルーデンス的な観点という事になりまして、まあ今の所そのご本尊と目されているフィッシャー副議長が慎重スタンスなのと、そもそもスタイン理事のようなマクプルバリバリの人が他に見当たらない(セントルイスの毎度おなじみブラード総裁はそうなる素質があると思う)のですっかり市場がノーケアー状態になっているように傍から見ると思える(実際に米債のアメリカンな人がどう考えているのか知らんが)のは気にかかるところではあります。

#ということで超出し遅れネタで申し訳ありません
 


お題「20日報関連計数雑談/黒田総裁講演続き/日銀から何本かペーパー出てたので軽く鑑賞」   2015/03/25(水)08:06:38  
  さあ2014年度もあと5営業日ですよorzorz

○市場雑談および係数関連

・超長期が相変わらずの動き

月曜は10年の引けが1.5毛強で30年の引けが1.5毛甘だと思ったら、昨日は10年の引けが変わらずで30年の引けが4.5毛強とかもう何だかねという所ですが、昨日のトピックとしては流動性供給入札の結果発表が30分遅延して(その前の後場寄りからそうでしたが)一瞬何かあるのかと色めきたったりもしていた気がしますが、結果はまあ微妙に応札倍率が前回の同ゾーン(中期から長期)の時に比べてイマイチなのと落札結果が微妙に甘かったくらいで、まあ別にどうという話では無かったのですが、後場途中から引けにかけて前日にあんなにヘロヘロ(しかも前日も後場途中から一気にヘロって引けにかけて戻るという豪快な展開でしたが)だった超長期特に30年とかが強いとかいやーもう流動性無いですなあという所で(^^)。


・ところで流動性と言えば輪番オペですが

無理やり話を繋げておりまして甚だ恐縮ですが(--;

日銀の保有国債明細
[外部リンク] 216,646,675,588
[外部リンク] 201,767,624,480

ということで14.88兆円増えておりまして、3月20日以降に受渡が来る輪番(3/19以降の実施分)が中期3回、長期4回、超長期2回、物国1回あって、合計すると4.33兆円分残っていますので、これが全部3月中の残高に跳ねると19.21兆円の残高拡大になりますが、恐らく1回分の輪番は3月跨ぎになるオファーだと思われますので、そう考えますと概ね第1四半期の長期国債残高拡大が19兆円を割り込む(長期なのか中期なのかで差が出るが18兆円台後半)になるものと思われますので、年間80兆円を四半期展開した場合の20兆円にちょっと足りない程度になります。

となりますと、第1四半期の買入が1.5兆円進捗悪いと考えた場合に9か月でその分の挽回に月0.16兆円ほど必要になるのかなとも思います(どこを発射台にするのかによって若干のズレがありますが、基本的に数値目標らしきものがあったのが昨年末の所なので、発射台は年末で考えるのが妥当じゃネーノと思いますがどうでしょう)ので、まあそんなこんなで来月以降の月間必要買入額がフローベースで9.1兆円は普通に必要になりそうという計算になって、3月の(途中で下げられた)月額買入フローですと月額の買入フローが8.4兆円弱(奇数月と偶数月は平均して計算すると8.38となる筈)ですので、まあ4月以降は買入フローを上げないとマズーという話になりますなという感じですよね、うんうん。

#ちなみに日銀保有明細の額面残高は211.99兆円で、毎旬の216.65兆円と差異がありますが、これは額面と簿価の差分であるという理解で大体あっていたと思う訳で、オーバーパーの部分での差分とか考えると細かい検証が必要なのかもしれませんが、まあ概ね1年以内輪番を除いて9兆円少々と見れば良いのかねとか思うのですが、さすがにそこまで細かく計算できない(というかそもそもディレクティブで示している「残高」が簿価残高なのか額面なのかは定義されていないですし)ので勘弁

・・・・・・・・なお、ふと思い立って2016年の日銀保有国債の償還スケジュールを計算したら、3月20日の時点でアタクシの計算間違いでなければ30.9兆円の償還がありまして、ここから1-3年の輪番の際に打ち込まれ銘柄があると更に増える可能性も無きしも非ずとか要らん事を考えないにしても、年間80兆円の残高拡大に見合うフローの買入ペースが単純計算でも9.24兆円(除く1年以内)とかこれまたお洒落なペースで買入をしないといけなくて、どう見ても市場が回りません本当にありがとうございましたという所ですな。まあその前に爆発しそうですが。


なお、以上の計算はアタクシが表計算ソフトとか電卓とか筆算とかの高度な手法を用いてやっつけ(ではないが)で計算したものですが、皆様におかれましては自力で計算しておられると思いますので内容無保証無答責で伏して宜しくお願い申し上げます、つーか間違えていたら教えてジェネラル!!!


・短国残高明細

調子に乗って短国残高明細を見てみる。
[外部リンク] 5月償還:7.38兆円
6月償還:3.77兆円

でまあ6月償還物はそもそも足元までであまり短国買入に打ち込まれていない(518と516の3Mは買入残高が3/20時点ではゼロとな)ので、ここの所で思いっきり断絶があるのですが、これはまあこの先の買入で若干は是正されるにしても、4月償還9.7兆円って多いわという所で、4月渡しでは短国買入を5回入れられると思うのと、4月は日銀買入中長期国債の償還が殆ど無い(2年債1銘柄の0.3兆円だけ)なので償還を全部戻しに行く必要があるのかはよくわからんですけれども、残高キープするとしたら2兆円×5回かよというお話になりそうですな、うーむ。

#実際は貸出支援基金要因と固定金利オペ要因の分だけ調整する可能性があります

ということで、おそらく今週金曜の短国買入は実施せずに月曜か火曜に買入を入れる(本当は水曜にオファーした方が末残通過後だから札を入れやすいと思うけどそうすると水曜金曜に短国買入になるのもうーむという感じですな)ことにすれば4月渡しで短国買入が5本打ち込めるので、2兆円づつ打ち込むとちょうど良いという感じですかね。

しかし6月償還が少なくてしかも資金余剰月(国債償還と年金定時払いのダブル)なのでこの調子だと6月の買入が盛大に落ちる形になりまして、まあ四半期末だから決算要因のニーズがあるので日銀買入が無い方が市場的には助かるので問題ないっちゃあ問題ないのですが、見事なこの償還分布の偏りってどうなのよ(と言ってもどうしようもないのだが)とは思うのでした。



○黒田総裁講演ネタの続きである

[外部リンク] でまあ昨日の続きですが、QQEがこんな効果を出しましたという話が延々とある中で追加緩和に関する説明が何とも。

『さらに、こうしたデフレマインド転換のモメンタムは、原油価格の下落の影響によって、消費者物価上昇率が低下する中でも、維持されています。インフレ予想に関する指標のうち、ブレーク・イーブン・インフレ率などの市場指標は、欧米と同様にひと頃よりも低下していますが、エコノミストや家計などを対象とする各種のアンケート調査では、中長期の予想インフレ率は、上昇傾向が維持されています。これは、原油価格の下落がインフレ予想の低下を通じて、賃金交渉や価格設定行動などへ影響を及ぼすリスクに対して、昨年10 月に「量的・質的金融緩和」を拡大して予防的(preemptive)に対応したことが成果を発揮しているからだと考えています。』

・・・・・・・・・・結局「インフレ予想」について都合の良い数値を捕まえてきて下がっていないから効果という話なのですが、そもそもサーベイベースの数値は家計のとかはもとより高いでしょと思いますし、エコノミストと名がついている人が中長期予想をするときに足元の原油価格下落をそのまま中長期のインフレ予想に跳ねさせるアホウはおらんだろと思うのだが。

『このように、「量的・質的金融緩和」は所期の効果を発揮しており、「理論の上でも、実践の上でも、しっかりとワークしている(QQE works both in theory and practice)」と言ってよいでしょう。』

ねえねえ理論って何の理論???置物MB直線一気理論はとっくの昔に棄却されてませんですか????

『この先も「量的・質的金融緩和」を着実に推進していくことで、2%の「物価安定の目標」を実現することができると考えています。』

理論的にワークしているんだったら2%物価目標の達成時期について「このくらいの規模の緩和が行われた時点で」というのは示せるんじゃないですかねえ(ゲス顔)。


・2%目標との関連では完全に「足元の物価は知らんがな、基調だよ基調」という説明に

でまあ経済物価情勢の説明パートになるんですけどそこでの物価の話がワロス。

『以上の経済情勢のもとで、経済のスラックを示す需給ギャップは、労働市場を中心に大幅に改善しており、概ね過去平均並みのゼロ%程度となっています。先行き、日本経済がゼロ%台前半ないし半ば程度と推計される潜在成長率を上回る成長を続けていくもとで、需給ギャップはさらに改善するとみられます。』

まあそもそもそんな低い潜在成長率をちょっと上回ったから需給ギャップが改善とか言われましても本来的に言えばそれって物価の振れが激しくなる要素じゃネーノという感じではありますが。

『加えて、先程述べたように、中長期のインフレ予想は上昇傾向を維持しています。物価の基調を規定する2つの要素である需給ギャップとインフレ予想が好転していますので、基調的な物価動向については改善していると考えられます。』

という説明になっておりますので・・・・・・・・・

『もっとも、実際の物価は、生鮮食品を除く消費者物価の前年比でみると、昨年夏以降、主として原油価格の大幅な下落から伸び率が鈍化し、今年の1月は消費税率引き上げの直接的な影響を除いたベースで+0.2%となりました(図表8)。先行き、エネルギー価格下落の影響からゼロ%程度となり、当面そうした状況が続く可能性があります。』

という事象が発生したとしても・・・・・・・

『しかし、基調的な物価上昇率は今後もしっかりと高まっていくと予想されますので、前年比でみた原油価格下落の影響(base effect)が剥落するにつれて、消費者物価上昇率は高まり、2%達成が見込めるようになります。』

とまあお馴染みの説明になっているのですが、10月の追加緩和時よりも物価が下がっていて、しかも2%達成時期に関して事実上の先送りのような説明をした上に政府の方からは更に早期達成についての要請が弱まっているという状態になったおり、そういう意味では10月に示した「姿勢」というものについてそのコミットメントがまた弱まっていると見なされてインフレ期待が下がるというリスクは無いんですかねえ(ニヤニヤ)。

『原油価格が現状程度の水準から先行き緩やかに上昇していくとの前提にたてば、2015 年度を中心とする期間に2%に達すると考えています(前掲図表7)。』

ほうほうそれでそれで??

『その時期は、原油価格の動向によって多?前後する可能性はありますが、エネルギー価格の寄与に伴うものであることがはっきりしているのであれば、base effect がなくなることは容易に見通せるはずなので、市場参加者がそこに政策的な意味合いを見出すことはないと思います。』

いやー昨年の原油価格低下の時も「base effect がなくなることは容易に見通せるはずなので、市場参加者がそこに政策的な意味合いを見出すことはない」ということで騙し討ち追加緩和になったのですけれども、自分たちの騙し討ちプレイを差し置いて何を言ってるのでしょうか。

『もちろん、こうした物価の基調的な動き、とりわけインフレ予想の動向、に変化が生じ、「物価安定の目標」の早期実現のために必要になれば、躊躇なく調整を行う方針に変わりありません。』

でしたら原油価格が見通し通りに上がらなかったら追加緩和しろよと思うのですがねえ。


・原因と結果を逆に説明していたりする話

次の『4.成長戦略と金融政策』という所ですけどね。

『そのうえで強調したいのは、デフレから脱却すること自体が、日本経済の成長力の強化に資するということです。』

ほえ??

『成長力の源泉は、あくまでも民間企業の投資であり、イノベーションです。政府の成長戦略の役割は、企業がビジネスチャンスを十分に活かせるような環境を整備することです。デフレから脱却し、経済主体が2%の物価上昇を前提に行動するような経済・社会を実現することは、企業や家計の失われたアニマルスピリットを復活させることになります。そうなれば、リスクをとった積極的な投資が行われるようになり、各種のイノベーションも生じやすくなります。』

実質金利が低下すると自動的に消費や投資が活発化するという置物風が吹けば桶屋が儲かる理論によりますとそうなのかもしれませんが、そもそも論として2%物価上昇目標が安定的に達成できる時点では潜在成長率も上がっているべきものでしょうし、大体からしてその時点では企業の投資行動も活発化していないといかん筈の話で、これって「企業行動が活発化したら企業行動が活発化する」という同義反復の説明だろと。

成長期待が高まって企業活動が活発になって生産の拡大を伴って投資や消費が拡大するから物価が安定してプラスで推移できる環境になるという順序であって、足元までの流れっていうのは「コストプッシュで物価を強引に上げてみたものの、物価あげたら実質所得の低下から消費が落ち(消費税ガーという方々も多いのだが、消費税ガーの連中ってその前の駆け込み需要については金融緩和の効果で片付けるという非対称的な説明をするので信用ならん)、持続的な物価上昇というのはコストプッシュだけだと難しいんじゃないですかねという話だと思うのですよねえ。

#そういう意味では「これ以上の円安イラネ」という政府の方がリーズナブルなのだが今更何を言うという気も


・最後の部分の説明が微妙に弱気感を漂わせますな

『5.おわりに』の途中から。

『そのうえで、不幸にしてデフレに陥ったとしても、政策面でのイノベーションによって、そこから脱却することは可能だということです。日本銀行は、「量的・質的金融緩和」によってデフレからの脱却を果たすことで、リーディング・ケースを示したいと思います。』

あれ??デフレからの脱却だけでは足りないのでは?????

『一旦デフレに陥っても、そこから脱却する金融政策手段があることが明らかになれば、中央銀行が物価安定目標を実現する能力に対する人々の信認が高まり、インフレ予想がアンカーされる力を強めます。その結果、そもそも経済がデフレに落ち込むのを防ぐことに役立つのです。』

こういう問題が起きても対応するツールがあるから大丈夫!と思われるとそもそも問題が起きない、というのはその通りではあるので、この説明そのものはその通りではあるのですが・・・・・・・・

『その点で、日本銀行の「量的・質的金融緩和」が成功することは、日本経済だけでなく、世界の金融政策の歴史においても、重要な意味を持つと考えています。』

え???「必要な施策は全て投入した」って自信満々に言ってた訳で、「成功することは」じゃなくてそもそも失敗しないことが前提になっていた政策なんじゃないですか????漸進主義の政策なら効果見ながら微調整のしようはあるけど、こんな極端な政策やって「てきとうにやったら失敗しちゃいましたテペヘロ」で済むと思ってるの??????


○日銀から(期末接近なので)色々とペーパー類が出ている訳だが

・国債市場の流動性についてのペーパーはこの前の中曽副総裁講演よりはだいぶマシにはなったものの・・・・・・

[外部リンク] 『市場の「流動性」が高い、あるいは低いといった表現は良く使われるが、その意味するところは必ずしも一様ではなく、「流動性」を定量的に測定することも容易ではない。そうした制約を踏まえたうえで、本稿では長期国債先物、現物国債、SCレポなどさまざまな市場の取引データを用いて新たな流動性の諸指標を構築し、国債市場の流動性について多面的に考察する。』

11月の中曽副総裁講演で先物市場では売買ができているから問題がないという話をしていたり、短国マイナス金利知らんがなとか言い出してそのあと日銀トレードは跋扈するわ流動性低下ヒャッハーとなるわで、それが1月21日のMPMで破裂して22日以降の北斗の拳相場になったわけですが、それに比べればまあだいぶマシではあります。11月の中曽講演への悪態はこちら。


『先物市場のビッド・アスク・スプレッドや値幅・出来高比率といった伝統的な指標をみる限りでは、2014年10月の量的・質的金融緩和の拡大以降も、国債市場の流動性は目立っては低下していないようにみられる。』

結局それか!

『しかしながら、先物市場におけるいわゆる「板」の厚みや1回の取引が市場価格に及ぼす影響、現物国債市場における証券会社の提示レートのばらつき、SCレポ市場における国債の「貸借料」など、本稿が新たに取り上げる諸指標は、2014年秋以降、国債市場の流動性が低下していることを示唆している。』

低下していることを示唆しているとかいうレベルじゃないんですけどね。

『これは、この時期の長期金利の急激な低下や短期・中期ゾ-ン金利のマイナス化を反映した一時的なものである可能性がある一方、日本銀行による巨額の国債買入れや市場の構造変化、金融規制の変化などを反映している可能性もあろう。国債市場の流動性については、今後とも幅広い指標を用いながら継続的かつ多面的に点検していくことが有益と考えられる。さらに、市場参加者とのコミュニケーションを通じて、上述のような各種指標に表れにくい市場流動性に関する見方なども丁寧に確認していくことが求められる。』

・・・・・・・・とまあそういう説明で、結局「一応気にしていますよ」というのは分かったのだが、そもそも金利低下やマイナス金利化が日銀買入のせいだろとか、金融規制云々の話をしているが本当に流動性のある市場なら別に他の参加者が出てくるだろとか思う訳で、ほぼほぼ日銀の無慈悲買入のせいだろオメーとしか思えないのだが結論はまあこの程度ですかそうですかとゆー所ですが、まあヨイショレポートしか出てこないのではというような中で一応は日銀買入の影響について言及しているだけだいぶよろしいんじゃないですかねとは思います。

ちなみに中身なのですが、現物の所でエンサイドットコムとかの電子取引プラットフォームでのデータを使うんだったら、そもそも現物債の店頭取引が円滑に行われるために必要不可欠な業者間売買のブローカー取引部分についての集計をした方がよろしいと思いますし、ブローカー取引が活発であればディーラーのポジションがほぐれやすいので対顧取引もやりやすいというものでありまして、業者間売買取引(アウトライトと入替取引の出来高とか日中ボラとか板の厚さとか)についての考察があると大変に読みやすかったと思いますけどどうなんでしょうかね。

あと、先物と現物債の相関がどうのこうのが市場流動性指標というのはイマイチ良くわからん分析で、イールドカーブがバカスカ動いたらそこの相関って関係なくなる(まあイールドカーブが無茶苦茶に動く市場だから流動性が無いという言い方も分からんではないが)ので、そこってクソ真面目に分析するもんかね(日中のイールドカーブのボラティリティを計測するのであれば意味があるかも知れないけれども)と思うのですけどね、うんうん。

#電子取引だけが店頭売買ではない、とはいっても最早そこまでくると数値が出てこないものなのでそれは仕方ないですな


・日銀リサーチラボが2本ございました

[外部リンク] 『資産価格のバブルや信用量の過剰な積み上がりなど金融不均衡を放置しておくと、金融危機やそれに伴う急激な信用収縮といった問題に繋がりうる。こうした事態を引き起こさないためにも、いち早く金融不均衡を察知することが求められる。本稿では、金融不均衡を把握するために開発された『金融活動指標』について解説を行う。『金融活動指標』は14のマクロ経済指標から構成されている。それぞれの指標が、過去の趨勢からどの程度乖離しているかによって、金融活動の過熱・停滞を判断するものである。こうした動きを色で表現した「ヒートマップ」によって、金融不均衡の状況を視覚的に把握することが可能となる。「ヒートマップ」において赤色が増えてくれば、より広範囲にわたって金融不均衡が過熱方向で蓄積されていると判断される。』

ということで、こちらはFSRで毎度掲載されておりますヒートマップについての説明になります。以前もWPとか出ていました(下の方に参考文献がある)のですが、今回はまあ簡単な解説になっております。

『最後に、留意点をいくつか述べる。第一に、選択された指標は過去の経験に基づき決定されている。このため、新たな金融活動や変化する金融仲介活動――例えば、海外との繋がりの強まり――を把握するうえでは限界がある。このため、ヒアリング情報なども活用しながら、金融システムのリスクを総合的に把握していく必要がある。第二に、金融不均衡を把握するうえでは、様々な相互作用に対する目配りをする必要がある。金融活動指標は、それぞれの主体の動きに着目している。もっとも、過去の金融危機の経験を踏まえると、金融と実体経済の相互作用や金融機関間の取引関係など様々な相互作用も把握・分析していく必要がある。そのために、早期警戒指標に加えて、相互作用を勘案したマクロ・ストレス・テストの活用などが重要である(日本銀行が行っているマクロ・ストレス・テストについては北村ほか(2014) を参照)。』


もう一本はこちら。

[外部リンク] 『先般の世界的金融危機に限らず、これまでの金融危機の歴史を振り返ると、危機後の景気回復は、通常の回復局面に比べて緩慢となっている。その背景には様々な要因が考えられるが、金融危機による企業の資金調達環境の悪化を通じた生産性の低迷等が指摘されている。そうしたもとで、危機後、緩慢な景気回復に陥らないようにするには、金融政策をどのように運営したらよいのであろうか。Ikeda and Kurozumi (2014) [PDF 425KB]は、企業の資金調達環境の悪化を契機とする生産性低迷から緩慢な回復が生じるモデルを構築し、金融政策分析を行っている。その分析からは、(1)金融政策運営は、危機後、インフレ率に反応しつつも、実質GDPの変化に対して強力に対応するという政策スタンスを示すことが重要なこと、(2)こうした景気安定化重視の政策スタンスは、企業の将来に対する期待の改善を通じて、投資や生産性の回復を促すため、インフレ安定化重視の政策スタンスよりも望ましいこと、が示されている。』


ということで次の『金融危機後の緩慢な景気回復の要因』のところに・・・・・・・・

『一般的には、実質成長率は、「労働投入」、「資本投入」、「全要素生産性(TFP: Total Factor Productivity)」の3つの要因によって規定される。ここでは、米国連邦準備制度理事会(FRB)のエコノミストによる研究(Reifschneider, Wascher, and Wilcox (2013))を参考に、これらの要因から、金融危機後の緩慢な景気回復の背景を整理する。』

つーことで整理があるのですがその金融政策へのインプリケーション。

『それでは、金融危機後の景気後退からの回復が緩慢にならないようにするには、金融政策運営をどのように行ったらよいのであろうか。』

『従来の金融政策分析(例えば、Woodford (2003))は、この問いへの答えを提供するのに十分な分析枠組みを備えていなかった。従来の分析で用いられたモデルには、経済は、何かしらのショックが生じたとしても、比較的速やかに元の成長パスに復するという仮定が置かれていた。その上で、インフレ率とGDPギャップの変動の加重和によって近似的に測られた社会厚生を悪化させる源泉として、主に価格硬直性が導入されている。こうしたモデル設定のもとで社会厚生を最大化する金融政策の特徴は、社会厚生悪化の源泉である価格硬直性に対処するため、インフレを安定化させることであった(従来の金融政策分析についての平易かつ簡潔な解説は、木村・藤原・黒住(2005)を参照)。』

ほほう。

『一方、Ikeda and Kurozumi (2014)は、金融面の影響を受けて、景気が後退し、その後の回復が緩慢となるメカニズムを導入したモデルを構築して、金融政策分析を行っている。その分析からは、金融政策運営は、金融危機後、インフレの安定よりも、景気の安定を重視するという政策スタンスを示すことが重要との結果が示されている。』

>金融危機後、インフレの安定よりも、景気の安定を重視するという政策スタンスを示すことが重要
>金融危機後、インフレの安定よりも、景気の安定を重視するという政策スタンスを示すことが重要
>金融危機後、インフレの安定よりも、景気の安定を重視するという政策スタンスを示すことが重要

ほっほー。

『Ikeda and Kurozumiのモデルには、企業の資金調達環境の悪化が、足許の景気を後退させると同時に、新しい技術に対する企業需要の低下から技術導入やR&Dに関する投資を減少させる結果、TFPが低迷し、景気回復が緩慢となるというメカニズムが取り入られている(図4)。こうしたメカニズムは、金融危機後の緩慢な景気回復を表現するモデルを構築した近年の研究(例えば、Queralto (2013))でも取り上げられている。』

全要素生産性要因が重要とな!!

『このモデルにおいて、インフレ率や実質成長率等に応じて政策金利を調整する金融政策ルールを考えると、緩慢な景気回復の原因となる企業の資金調達環境の悪化が生じた場合に、社会厚生を最大化する政策ルールは、インフレ率に反応しつつも、実質成長率に対して強力に政策反応するという特徴をもつとの分析結果が得られている。』

ほうほう。

『こうした結果が得られるのは、Ikeda and Kurozumiモデルでは、資金調達環境の悪化による景気後退からの回復が緩やかなものにとどまるため、価格硬直性に起因する社会厚生の悪化よりも、緩慢な回復に起因する社会厚生悪化の方が相対的に大きく現れるからである。また、こうした景気安定化を重視した政策スタンスは、企業の将来に対する期待の改善を通じて、投資や生産性の回復を促す。実際、金融危機シナリオのもとでシミュレーションを行うと、景気安定化を重視した政策スタンスは、従来の金融政策分析が望ましいとしてきたインフレ安定化の政策スタンスよりも、TFPの回復を促すことが示されている(図5)。』

ということですが、これは金融危機が起きていない日本の事ではなくて欧米の事を述べているのであって、置物理論に対するイヤミだとか考えてしまうのは心が濁っている証拠ですので注意しましょうね!!!!!!
 


サーバートラブルでご迷惑をおかけします   2015/03/24(火)08:05:33  
  http://ameblo.jp/fpeye  


お題「中銀ネタがどんどん出てくるのだが市場ネタメモ置きますね/2月決定会合議事要旨からは総合判断の香りが」   2015/03/23(月)08:05:28  
  春分の日も過ぎまして本格的な春ですなあ。つまり季節はまた過ぎるのでしたorz

#なお本日は決定会合議事要旨、黒田講演、イエレンおばちゃんの記者会見ネタなどスタックしているのですが、金曜に市場ネタを投下しそこなった+新ネタが入っているので市場メモであります

○市場雑談というか何というかで

・債券市場(特に超長期)が連日大暴れの件について

先週月曜と火曜は(月曜がT+2が3/9利払い銘柄の振替停止期間で火曜がMPMだったので)中長期国債入札と輪番が無くて債券市場ちゃんが息をしていないの状態だったわけですが、水曜以降の債券市場ちゃんは木曜に20年入札を控えて何故か入札前から先回り買いだか何だかでヒャッハーヒャッハーとやりやがるという相場なのですが、とにかくこう板の薄い中ちょっとした売買で値がすっ飛ぶという展開になっておりまして、金曜は金曜で謎の超長期失速とかやりやがりましてもう何だかねという状態。

特に足元では期末で決算固めて動きにくいという人が多いというのもあるのでしょうが、まー輪番にしても入札にしてもその時のオファービットとかすっ飛ばしたところで決まるし、大体からしてザラ場に関しても特に超長期とかオファービットが離れまくってちょっと売買が入るといきなりそっち方向にヒャーと動くという流動性皆無状態になっておりまして、これはもしかして3月中に夢の輪番札割れとかスーパー大流れとかが見れるのかもしれない(という風に警戒している人もいるのでまあ成らないとは思うが、割と無警戒の時に突如来るという可能性の方がありそう。ひところの短国買入ほどの所までは行ってないとさすがに思うので)という感じですが、間違って札割れだの超越大流れだのしますと、またぞろ「QQEの持続可能性ガー」という話になるし、一方で年間80兆円のペースはやっていかないと行けないというのに、超長期はご覧の流動性で、長期と中期はそもそも市場キャパ的にかなりの買入をしていて中期は今月途中で減額の刑とかになっている(なお今の買入だと年間ではペースが足りない)というオモシロ状態・・・・・

まあしょうがないから長期輪番を拡大(超長期をあまり増やすと7-10年を逸脱する)するという事になるんでしょうかねえ、精密に計算していないから知らんけど。


・ということで国債投資家懇談会だが

木曜の投資家懇の議事要旨
[外部リンク] 『・ここで10年債の各銘柄の市中残高をみると、大規模な日銀買入が継続する中、資料1のP3のとおり、1銘柄当たりの市中残高が著しく減少している。特にシングル・イシューとなった銘柄の中には市中残高が1兆円を切るものも出てきており、こうした銘柄が将来チーペスト銘柄になった場合における先物市場への影響等も懸念される状況となっている。 』

ということで10年長国でカレントが30bp動いたら新銘柄、超長期は強制リオープンと現物債市場の流動性の低下(特に先物CTDになった時の影響)を気にしていますがまあ当然。

『・なお、前回の懇談会でもお伝えしたとおり、4月以降、すべての国債及び国庫短期証券の入札において、各入札参加者による応募の限度額が発行予定額の2分の1に引き下げられるとともに、国債市場特別参加者の応札責任が発行予定額の4%以上となるので、協力願いたい。 』

短国に関しては買占め日銀トレードヒャッハー(最近は普通にベンダー記事のネット版に日銀トレードがどうのこうのとか出てきてヤフーニュースでも見れるようになるとか大丈夫かよと思ったりしますが)防止の為の施策が来月から発動ということで、これも流動性向上施策で、そらまあ発行サイドですから市場の流動性について気にするのは順当なのですけれども、無邪気に買入をホイホイ増やしている日銀ェ・・・・・・という所ではありますが、まあそもそも論として麿の頃はこういう事はやらずに済んでおりまして、債券市場の流動性とか知らんがなという筆頭が黒田総裁その人なので、そういう意味では財務省としては製造物責任を取って貰っている訳でまあ頑張って頂きたいものです。

でまあ参加者の見解(投資家懇談会は意見コーナーがPD懇よりも一つ一つが長くてよい)ですが。

『3. 最近の国債市場の状況と今後の運用見通しについて〔参考配布:参考資料〕 』ということで。

市場ボラや市場の流動性低下に関して。

『・1月末からの金利やボラティリティの上昇は、国債市場の機能低下・流動性低下を反映しており、日本国債は現状、リターンに比してリスクが高い印象を持っている。何かをきっかけに金利やボラティリティが上昇する事態は今後これまで以上に起こるものと考えているが、リターンとリスクを勘案した慎重な運用を行い、国債投資の残高は維持していきたい。 』

うむ。

『・先日の20年債入札以降、再び金利が低下しており、来年度の運用を不安視している。金利水準が購入ターゲットに入ってくればしっかり買うというスタンスで臨む所存。日本銀行による巨額の国債買入が継続する中、証券会社から必要な量を必要な時に買うことができない状況となっており、証券会社のマーケット・メイク能力が低下していることを懸念している。』

金利が低いと債券市場の人って困るんですよね。つーか良く良く考えたら「利息を払う人」がいるから市場がトータルで運用としてウマーな訳で、ゼロ金利だのマイナス金利だのになったらそら市場トータルのパイが減るからマズーな訳で、金利が上がって債券に損が出ると市場関係者は困るのでどうのこうのという外れたご意見を良くリフレの一派の方々が仰せですがそういうこと。


『・国債市場の流動性が低下する中、売りが売りを呼び、買いが買いを呼ぶ不安定な市場となっている。市場機能が低下する中、中央銀行の適正なバランス・シートの大きさについても、今の金融緩和が続いているうちに議論する必要があるのではないか。 』

なおECBは日本のどこをどう参考にしているのか知らんけど、いきなりQQE+追加緩和位の市場インパクトで買入を行っているので日本よりも欧州の方が先に爆発するかもしれません。バランス自体は欧州の方が小さくてもそもそも国債市場が小さいですからねえ。


『・1月から2月にかけてのボラティリティ上昇は、日銀買入を背景に金利が投資家の求める水準を下回る中、金利が上昇しても買い手が現れず、市場参加者のリスク許容度が低下したこと等が要因。国内投資家は今回、一定の経験を積んだものと思うが、今後欧州マネーの流入がボラティリティを増幅しないか懸念している。(後半割愛)』

ですなあ。

『・金利が投資対象として誰にとっても魅力のないところまで低下し、その後上昇したという動きを見れば、日本国債はバブルの領域に入っていると言えよう。こうした動きを生んだのは中央銀行であり、その政策が続く限り、金利は低位で推移を続けるものと思う。(途中割愛)証券会社がヘッジをしづらくなっていることもボラティリティ上昇の一因ではないか。証券会社からすると、市場の流動性が低下し、最大の国債保有者である中央銀行が国債の補完的な供給しか行わない中、ある銘柄を買った時に他の銘柄でヘッジすることが難しい。そのため保有する国債を売却しようとすれば、利回りが投資家の求める水準に届かない結果、自然とボラティリティが上昇してしまう。』

その通りなのだが日銀ケチョンケチョンでワロタ。

『・(前半割愛)証券会社のマーケット・メイク能力低下の背景には、国際的に資本規制が強化される中、流動性低下によって収益を上げづらくなっている日本国債部門に対して資本やスタッフの配分が薄くなっている面があるのではないか。この結果、日本国債のボラティリティが上昇すると、投資家としては他の投資対象も検討せざるを得なくなる。(以下割愛)』

アチャーという所ですな。でまあ財政健全化に関してはこんなのが仰せのとおりなので引用しておきます。

『・(前半割愛)財政規律に関連して、財政健全化目標を巡る議論に注目している。日本はGDPの2倍を超える債務を抱えており、他の要因が一定であれば、GDPが金利上昇の2倍以上のペースで拡大しないと債務残高対GDP比が拡大することとなるが、この達成は非常に困難。債務残高対GDP比の削減が達成できないと市場が見た場合や、急激な円安に伴う金利上昇などによって成長率と金利が逆転した場合の反応が懸念される。将来の人口減少を考えると、一人当たりの債務が累増することは明白であり、これにより潜在成長率が押し下げられる可能性もある。歳入・歳出の見直しを先送りせず着実に進めることが必要。』

ですなあ。



・SLFの緩和キタコレ

どうでも良いのだがアタクシのPC環境(アドビのバージョン)のせいなのか知らんが、このリリースをコピペするとイジョーに変なコピペが出来上がるのですが何なんでしょ(稀に日銀の文書の中である例、あと「少」の字が何故か文字コードANSI形式でサポートされていないとか(金曜のがそうでした))。

[外部リンク] 国債決済確保にも資す観点から国債補完供給 に関して、下記の措置を実施することしまたのでお知らせします(3月23日以降に実施する国債補完供給より適用) 。』

ということで、上限額が2000億円→4000億円になったのと、ロールが可能な営業日が従来のかなりけち臭い5営業日から15営業日に拡大されまして、まあ足元で中期の輪番を減額せざるを得なくなったと思ったら今度は超長期の輪番が飛びまくるとか、中々涙なしには見れない状態になっておりますのでSLFの緩和キターという所です。

・・・・・・・・そういやさっき引用した国債投資家懇談会の所でも「最大の国債保有者である中央銀行が国債の補完的な供給しか行わない中」とかあった訳で、SLFがまさに本当の本当に補完的な役にしかたたないという状態なのでという話ですが、そもそもSLF出ちゃうとMBが減少してしまいますし、レポなんだから問題ないだろとは思うのですが、どうもこちらの方の貸出行為は日銀って昔から積極的じゃないんですよねえ。

つーことで今回SLF緩和しましたが、そもそも足元の債券市場の流動性に関してはSLFを少々手直ししたからどうのこうのという状況ではなく、そもそも流通玉が無いという状態まで来ているのでSLFでレポ目先出来たって最終的にポジションほぐせないような状況では如何ともしがたい訳で、それこそ日銀がスイッチングオークションでもしたらおもろいですけど、やや言い過ぎかも知らんがスイッチで出すものが無いわ状態ですからねえ。そらまあ日銀が持っているのを全部業者がリクエストするとレポで出してくれるくらいの話になれば別ですけどさすがに現実的に無茶な話なので。

ということで焼け石に水という所ですがやらないよりはマシですな。


・そういや短国買入1.5兆円も足切やや弱めと

金曜日に諸般の事情でネタにしなかった短国入札がこうだったので・・・・・・・・
[外部リンク] 99円99銭8厘0毛(募入最高利回り)(0.0080%)
(4)募入最低価格における案分比率 67.8333%
(5)募入平均価格 99円99銭9厘5毛(募入平均利回り)(0.0020%)

短国市場に関しては既発債はこの時期なので売る人が居ないことからモノ無し状態で、ここのところ直近発行銘柄だけはモノが余っているけれどもそれは別に甘いオファーが出るわけでもなく、結局の所セカンダリーの取引が全然なくて入札の時の需給バランスと短国買入だけという相場でしたが、木曜の3Mはこれまた久々(1か月ぶり)に平均もプラス利回りという結果でした。まあ期末の残高は確保しないといけないという動きはあるにせよ、冷静に考えてみれば期末の債券残高さえ確保していれば何もこんなゼロカツカツ金利の短国を好き好んで積み上げる必要もない訳で、そらまあ期末需要が一巡したところで(さすがにこの期末は先が読めない(普通に考えたら日銀の買入も減るのだが、なにせ市場の事考えないで無慈悲に帳尻プレイをしてくるので油断ならない)から残高が必要なお家の事情的な買いは2月に短国金利が何となく上昇したところでかなり入っているでしょ)ゼロカツカツでの買いも一巡(金利が普通なら需要は何ぼでもあるでしょうが)という所だったのかと思われます。


でまあ金曜の短国買入。

[外部リンク] 15,000 2015年3月24日
国債補完供給(国債売現先)・即日(午前オファー分)(注3) 2,314 2015年3月20日 2015年3月23日
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 15,000 2015年3月24日 2015年7月3日

[外部リンク] 36,308 15,001 0.003 0.003 93.6
国債補完供給(国債売現先)・即日(午前オファー分)(注4) 29 29 -0.400 -0.400
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(3月24日スタート分) 3,900 3,900

1.5兆円の打ち込みってえー多くないかそれという所なのですが、一応ブレを考慮して買入を行ったというのと、来週金曜のT+2が期末当日になるからさすがに買入入れないという事なのかね(従来あまり気を使っていないようにも見えるのだが)とは思ったのですが、それはそれとして前述のように前日の3M結果からして入札いれれば玉が入るとか、6Mや1Yを買いたいというような事情もあったとは思われます。

1糸甘か2糸甘くらいかと思ったら3糸甘のほぼ満額という落札結果で、20日前の振替停止期間絡みのGCレポ金利低下が先週の頭にあったわけですが、そちらの要因が剥落したのと新発が出てGC上がる一方で短国入札に関しては日銀トレードヒャッハーとならない限りにおいてはそらまあ需要の出る金利というものがあるだろうというお話。

今月は期末直前の30日にも短国の発行日がある(昨年12月は22日が年内最後の発行日でそのあと30日まで新規供給が無いというスケジュールがアレだったのですが)のですが、先ほど申し上げましたように多分末の短国買入が無いとなると末初の短国需要は何とかなるのかなとは思うのですが、短国買入は4月分が月曜か火曜に入るような気がするので、無慈悲買入VS期初の期末越え分用無し売りファイッ!というのが4月の頭に実施されるという所ですな、うんうん。


○2月決定会合議事要旨は物価目標の柔軟化および裁量による総合判断に傾いていることを示しますな

[外部リンク] ということで今朝はインスタントで『.当面の金融政策運営に関する委員会の検討の概要』のところから拾ってみます。

『多くの委員は、「量的・質的金融緩和」は、昨年10 月末の金融政策決定会合で拡大を決定した後も、引き続き所期の効果を発揮しているとの判断を共有した。これらの委員は、需給ギャップや中長期的な予想物価上昇率に規定される物価の基調は改善傾向を辿るとの見方を共有した。』

ということでこのコーナーの冒頭から基調キタコレ!

『金融政策を運営するうえでの物価動向の判断について、委員は、「物価安定の目標」は安定的に達成すべきものであり、金融政策運営に当たっては、物価の基調的な動きが重要であるとの認識を共有した。』

この前は足元の動きがインフレ期待を下げるという話をしていたのにねー。

『何人かの委員は、物価の基調の判断に当たっては、様々な物価指標を点検するとともに、需給ギャップや中長期的な予想物価上昇率、さらには背後にある経済の動きとも併せて総合的に評価していくとの考え方を示した。』

経済の動きも併せてとなると思いっきり総合判断ですね!!!!ってまあ野党審議委員の皆様が主張している(そもそも総合判断で追加緩和に反対していたのですから)わけでして。

『この点、多くの委員は、景気が緩やかな回復基調を続けるもとで、需給ギャップは改善傾向を辿るとの見方を示した。予想物価上昇率についても、委員は、やや長い目でみれば、全体として上昇しているとの見方を共有した。』

すっかり足元の物価注目の話がどこぞに。

『一人の委員は、サーベイ調査でみると、短期の予想物価上昇率は現実の物価上昇率の動きを受けて低下しているが、中長期の予想物価上昇率は維持されており、市場の指標であるブレーク・イーブン・インフレ率も原油市況の反発などから上昇に転じていると述べた。』

『別の委員は、企業の価格設定スタンスが、価格引き下げから価格引き上げ方向に転換してきていると述べた。』

何か都合の良いものを並べているような希ガス。

『こうした議論を踏まえ、多くの委員は、原油価格が現状程度の水準から先行き緩やかに上昇していくとの前提にたてば、原油価格下落の影響が剥落するに伴って消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は伸び率を高め、2015年度を中心とする期間に2%に達する可能性が高いとの見方を示した。』

ふーん。

『これらの委員は、先行きの原油価格については不確実性が高く、原油価格の動向次第では、その時期は多少前後する可能性があると付け加えた。また、別の一人の委員は、日本経済のファンダメンタルズがやや長い目でみてしっかりと改善し、賃金と物価を循環的に押し上げる力も高まっていることを踏まえると、2%の目標は十分に実現可能だと指摘した。何人かの委員は、消費者物価の前年比は、原油価格下落の影響から、目先ゼロ%近傍まで低下する可能性があるが、重要なのは物価の基調であり、この点では変化はないと指摘した。複数の委員は、こうした物価の見方について、しっかりと説明していく必要があると述べた。』

前回下がった時よりも一段と下がっているのに基調が強いっていうのは何なんでしょ。原油安は日本経済にとってはプラスだから基調という意味では強化されるってのは今に始まった話じゃなくてこの前の原油価格下落での追加緩和対応とは何だったのかと。

『これに対して、一人の委員は、原油価格下落の影響を除いても物価上昇は緩やかであり、フィリップス曲線のシフトも観察されていないと指摘し、短期間のうちに消費者物価の前年比が安定的に2%に達するのは相当難しいと述べた。』

最後に冷水をぶっかけている審議委員が1名いてルイボスティー吹いた(^^)。

市場機能の話とか経済物価情勢の先行きに関する話(と今日やっていないほかのネタ)は明日で勘弁でございますが、政府からの出席者の見解に面白い部分が。

『財務省の出席者から、以下の趣旨の発言があった。』

ということで・・・・・・・・・・

『・日本銀行には、経済・物価情勢を踏まえつつ、2%の物価安定目標を実現することを期待している。』

前回はこのように記述されていました。

『・日本銀行におかれては、引き続き、「量的・質的金融緩和」を着実に推進され、できるだけ早期に2%の「物価安定の目標」を達成して頂くことを期待している。』(1月決定会合議事要旨)

・・・・・・・・前回までは「QQEを推進して」「できるだけ早期に」達成しろという表現だったのに対して、今回は「経済物価情勢を踏まえつつ」となっている上に、早期にというのがなくなっているという実にこう味わいの深い文言になっておりまして、つまりは無理やり円安に振ってまで早期達成しなくて良いわ迷惑じゃヴォケというのが政府のQQE梯子外しキターという所でして、さてこうやってQQEタコ踊りの梯子を外されたところで黒田総裁がどういう動きに出るのか、という辺りは金曜に外国特派員協会で講演をしているのでそれをネタにしないといかんのだが時間と量の関係で本日はパスですすいませんすいません。

#最近は特に中銀ネタが投下されるときに集中する傾向がありますな
 


お題「総裁会見ネタの続きです」   2015/03/20(金)08:03:25  
  諸般の事情でその他ネタもあるのだが(特に市場メモ系)総裁会見の続きでパス。

○黒田総裁会見続きである

[外部リンク] 『(問) 日銀が市場関係者を対象に先般実施した「債券市場サーベイ」で、債券市場の機能度がさほど高くない、あるいは低いとの回答が全体で9割以上を占め、3か月前より機能が低下したとの回答が7割位を占めています。総裁はかねて、市場関係者とは色々な形で対話して、オペレーションがスムーズにいくようにしているし、これまでのところ何か重大な問題が起こっているとは考えていないとお答えになっていますが、今回のサーベイを踏まえた上でも問題がないとお考えか、また、今後さらに市場機能が低下するリスクについてどのようにお考えか、お伺いします。(後半割愛)』

ちなみに昨日は国債投資家懇談会の後の財務省説明の中で「市場参加者から国債市場の流動性の低下への懸念が聞かれる」という説明と共にリオープン発行をする条件を更に緩和するとか流動性向上に関する施策が出てきていたのですが・・・・・

『(答) まず1点目の「債券市場サーベイ」は、今回新たに実施したものであり、サーベイの癖などについてまだ十分に把握していませんので、その結果については、ある程度幅を持ってみる必要があるだろうと思っています。何度か繰り返しているうちに、次第にその癖もはっきりしてくると思います。そうした前提付きではありますが、今回のサーベイの特徴をいくつか申し上げると、確かにご指摘のように債券市場の機能度について、3か月前と比べた変化では「低下した」という回答が多かったです。』

とはいうものの・・・・・・

『もっともこれには、今回の調査期間にかけて、ご案内のように長期金利の動きがやや大きかったことも影響した可能性があると思います。』

これは酷い。流動性が低かったからあのような動きなんだし、足元の債券市場の超長期大暴れとかどうみてもそうじゃんと思うのだが、「値動きが大きかったから低下したと誤認している」と言わんばかりの説明。

でまあ黒田さんが信念持ってそういう話をしているのならまだアチャー程度で済む話なのですが、これ一番困るのって日銀の中の人たちの企画だの市場局だののスタッフのレベルで「なあにこのくらいなら問題ない」と思っている可能性があることでして、短国マイナス金利だって色々な面での弊害が出て大騒ぎになるまで結局放置状態になっていたという実績を踏まえますと実に心もとないですな。

『また一方で、債券取引の執行という意味では、意図した価格や取引金額で「取引ができていない」とする先は?なく、債券市場の流動性について、現時点で大きな問題は生じていないと思われます。これは、他の様々な統計や色々な市場関係者からの意見も踏まえての判断です。』

あのサーベイを見てどうしてそういう答えになるんだ・・・・・・・・・・・・・普通は「さほどできていない」と「できていない」が流動性低下に問題があるという状態だろと思うのだが。

ちなみにこちらね→[外部リンク] 『(答)(前半割愛)2番目の国債のリスク云々の話については、ご指摘の通り、バーゼル委員会では、以前から、銀行が保有する国債の金利リスクについて議論されています。国債に限らず、銀行勘定で保有する様々な資産について、あるいは負債も含めた全体について、金利リスクを含めた議論が行われていますが、まだ現時点では色々な議論が行われていて、特定の方向性についてコメントできるような状況ではないように思います。』

『日本銀行としては、邦銀が抱える金利リスクの実態を十分把握して、規制の影響も見極めて、バーゼル委員会での議論にしっかりと貢献していきたいと思っています。一方、もう1点ご指摘になったソブリンリスクに関する検討については、まだ始まっていません。バーゼル委員会の、今後の検討項目の一つとしてレビューをすることが公表されており、しかもそのレビューについては、「慎重に、包括的な視点から、ゆっくりと進める」という方針が示されており、特定の方向での議論が前提になっているわけではないと承知しています。日本銀行としては、こうした方針のもとで、邦銀への影響にとどまらず、金融仲介活動あるいは市場機能、ひいてはマクロ経済への影響などを十分に配慮した、適切な検討作業となるように、バーゼル委員会でしっかりと議論に貢献していきたいと思っています。』

ということで普通にバーゼルの話でスルーの巻。


・丁寧にイヤミな質問

『(問) 就任から2年という先程の質問に関連した質問です。コアCPIの前年比がほぼ0%に近いため、市場からは2年程度で2%という目標に関してかなり厳しい見方が上がっていると思います。先程、総裁はチャレンジングな試みだったと言われましたが、やはり物価を上げるのは難しかったとお感じでしょうか。総裁にとって、2年間で最大の一番の想定外は何だったと感じていますか。また、2年程度で2%という物価目標は、追加緩和なしに達成が可能なのでしょうか。』

丁寧にききながら後半が辛辣。

『(答) 足許で、物価上昇率が消費税の影響を除いて0.2%程度の上昇になっていることは事実です。1月の中間評価の時に申し上げましたが、このところの大幅な物価上昇率の低下は、基本的に原油価格の大幅な低下が効いていると思います。それは、米国や欧州をみても分かり、これらの国もヘッドライン・インフレーションの率はマイナスあるいはゼロに非常に近くなっています。』

全部原油のせいになっていますが日本のコアコアも弱いように思えますけどね!!!!

『その意味で、原油価格の5割の下落は足許の物価上昇率を引き下げていますが、需給ギャップがほぼゼロになっていますし、中長期的な予想物価上昇率は比較的維持されていますので、賃金、企業・家計の物価観まで含めてみた物価の基調は着実に改善していると思っており、物価安定の目標の達成が日本において特に難しくなったわけではないと思います。』

まあこういうしかないのだが屁理屈モード。

『ただ、欧米の場合は、物価上昇期待が、物価安定の目標の辺りに比較的アンカーされていますのでよいのですが、日本の場合は、0%近傍にアンカーされているのを?しずつ上げてきている途上ですので、よりチャレンジングであることは変わりないと思います。ただ、足許の物価上昇率の低下は、ほとんど原油価格の下落で説明できますので、何か従来に比べて困難さが増したということではないと思います。』

追加緩和全くないと思われても困るが追加緩和は想定にはないというのがこの答えの屁理屈の前提にあるようにしか見えませんな。

『想定外のことと言いますと、一番大きかったのは、原油価格の大幅な下落は、おそらく世界中でほとんどの人が予想していなかったと思います。3年くらい100ドル台で続いたものが、半年足らずで半分くらいになったのですから、非常に大幅で急速な原油価格の下落であり、日本経済のみならず世界経済にも様々な影響があります。もちろん、成長率については世界経済にとってプラスですが、足許の物価上昇率を世界的に押し下げているという意味でも大きな影響を与えており、ここは非常に大きな想定外だったと言えると思います。』

ほほう。

さてここで師匠の就任記者会見での発言を確認してみましょう。
[外部リンク] 『(岩田副総裁発言の途中から)私は、2%のインフレを達成するため、あるいはデフレを脱却するためには、2 つの条件が必要だと思っています。1 つは、2%のインフレ目標を大体いつ頃までに責任をもって達成するのかということに日本銀行がコミットするということです。これにコミットすることが、非常に大事なことです。(途中割愛)2 つ目は、そういう意味で、2 年くらいで責任をもって達成するとコミットしているわけですが、達成できなかった時に、「自分達のせいではない。他の要因によるものだ」と、あまり言い訳をしないということです。そういう立場に立っていないと、市場が、その金融政策を信用しないということになってしまいます。市場が金融政策を信用しない状況で、いくら金利を下げたり、量的緩和をしても、あまり効き目がないというのが私の立場です。(以下割愛)』

・・・・・・・・・・(;∀;)イイハナシタ゛ナー


・基調判断ってそれ裁量だからリジッドなターゲッティング政策じゃなくね??という話

『(問) 最近の日銀の政策委員の方々の講演、会見などを聞きますと、物価の基調が大事であって、その基調は総合的に判断するということを多くの方がおっしゃっています。中曽副総裁も会見でおっしゃっていました。まさかこの総合判断という言葉を黒田総裁がお使いになるとは思わなかったですけれども、先程も、総合的にみると物価の基調は着実に改善しているとおっしゃっています。』

とここまでがマクラ。

『物価の基調と総合判断という言葉は、?しでも日銀を長くみている人間からすると、すごく感慨深いものがあります。特定のコミットメントをしていない時は、物価の基調をみて総合的に判断するというのが政策判断だったわけです。それが裁量的過ぎるということでルールを入れようという長い論争があった上で、黒田総裁が、総裁になる?し前にインフレターゲットが入った。それに基づいて2年前にQQEを導入したわけです。』

その通りで、師匠一派はインフレ目標政策は中央銀行の裁量を減らしていくから効果が出るとか、例えば冷暖房の自動運転みたいなのにたとえていましたわな。

『それが、原油が下がっているということで、それを除いて考えた方がよいということのようですけれども、それであれば2年前に原油を除く指数を日銀が総務省と相談して作るなりして、それを目標にすれば良かったわけです。それをしないのは、おそらくビールが下がるとか、ケチャップが下がるとか、そういうものを除いていたら物価に意味がないということで、それはしないということだったと思います。』

(・∀・)ニヤニヤ

『自身が総裁になられて、デフレの理由が何であっても、止めるのが中央銀行の責任であるとおっしゃっています。それが、2%の期限である2年が経って、物価は2%どころかゼロに近づいている。そういうタイミングで物価の基調が大事で、総合判断と言う。何と言うか先祖返りと言うか、非常に皮肉な感じがするのですけれども、今、どういうふうにお考えなのかをお聞きします。』

これは良いイヤミ。


『(答) 今おっしゃったことは、そういうことをおっしゃる方がおられますけれども、私からみると全く間違っていると思っています。』

さすがにこれはイヤミたらたらなのが分かりますよね!!!

『これは日本だけではなく、欧米の中央銀行もそうですが、物価安定目標、インフレターゲットというもの自体は、ほとんどの国が総合物価指数でみています。これは、家計からみれば、総合物価指数が一番重要であろうということで、それをターゲットにしているわけです。』

話がそれていますが・・・・・・・・・

『ただ、物価安定目標、インフレターゲットというのは、ある一瞬到達すればよいということではなく、安定的にそれが持続できるようにすることが目標です。当然、足許で物価がどっちの方に向かっているかということを判断する際には、総合指標の場合は色々な短期的なノイズとか、影響する要素が入ってきます。それぞれの国で、その国の経済に即して動向を判断する時に、どういった指標でみるかは、色々なものをみているわけです。米国の場合は、ご承知のように、GDPの消費デフレーターのコアのようなものでみようと、日本の場合は、従来から、生鮮食品を除く消費者物価指数でみようと、欧州は欧州で、それぞれあるわけです。それらもその時々で、経済状況に応じて様々な指標を合わせてみているわけです。米国の場合もそういったGDPの消費デフレーターのコアのようなものを基礎としながらも、雇用状況とか、賃金の上昇率、さらにはその他の色々な状況をみながら、まさに物価安定目標、インフレターゲットに向けてどのように進んでいるか、進んでいないか、それに合わせて金融政策を運用することになっています。』

総合判断であるという話を延々と他国の話を持ち出して更に論点をずらしております。

『わが国の場合も、従来から、見通しや、足許でどういう方向に進んでいるかという時は、生鮮食品を除く消費者物価でみていたわけであり、今もそれが重要な指標であることは変わりなく、その予測等も示しているわけです。』

と、すっかり話をそらしていますが、そもそも「リジッドな目標設定を行っていたのに変わったですなあ」というのに対して「世界は目標達成に対する部分で裁量的にやっているのがスタンダードである」という返事をしているのがもう完全に論点ずらし。

『前々回の公表文にありましたように、足許で原油価格が非常に大きく動いていると、それは今後とも何年もずっと下がっていくというものでなければ、いずれ剥げ落ちるわけですので、そういった要因も合わせて物価安定目標に向けてどのように進んでいるということを判断する必要があるということです。その意味では、2%の「物価安定の目標」を設定し、それに向けて強いコミットメントをし、「量的・質的金融緩和」を導入し、それをさらに昨年10月に拡大しました。そのもとで、様々な指標をみて、物価安定目標を達成し、安定的にそれを持続できるようになるまで続けると言っているわけですから、まさにそういった状況になるのを、今あるいは2年前から、常にみている、それを何れにせよ総合判断して、金融政策に役立てる、つまり、もし仮に上下双方向のリスクを点検して、必要があればまさにそれを踏まえて金融政策の調整を行うということです。』

長い説明というのは大体苦しい時と決まっていますよね皆さん???(吐血)

『おっしゃっていることを言う方もいますが、私自身は一貫していますし、日本銀行として、2013年1月に2%の「物価安定の目標」を設定して以来、物価安定目標自体は、非常にはっきりしており、全く揺るぎないと思っています。』

まあどう見てもなし崩し的に漂白されているけどな!!!!!


・大演説質問とその答え

まあこれは鑑賞用。

『(問) 2%程度を達成する時期について、「2015年度を中心とする期間」というのは2016年度の初めの方まで含むものだとマーケットは理解していると思います。ということは3年以上経ったところを目標時期に置いていることになると思いますが、2年程度を3年以上と読み替えるのは普通の日本語ではなく、これはいくら何でも強弁ではないかと私は思います。』

ワロタ。

『だからアベノミクスがだめだとかクロダノミクスが成果を上げていないというつもりはありませんが、少なくとも物価安定目標については、当初の目標を達成できなかったのだということをはっきり認めて──これから半年以内に2%にいくということは考えられないわけですから──、その上で、この政策が正しいんだということを素直に説明するべきではないでしょうか。3年以上を2年程度というのは非常に分かり難く、はっきり言って日本語ではないと思います。その点、強弁ではないのかという点について、総裁は、今、どうお答えになるのか聞きたいというのが1点目です。』


『2点目は、総裁は、就任の時そうはおっしゃいませんでしたが、岩田副総裁は、2年で達成できなかったら辞めると言っています。辞めるべきかどうかについてはよく分かりませんが、地位に恋々とする方ではないのだから辞めればいいのではないかと思いますが、誰か行内に引きとめるような人がいるのでしょうか。それとも本人が翻意したのでしょうか。公約違反なのだから、本来、本人が出てきてしゃべるべきことですが、代弁するおつもりがあるのであれば、総裁の口から、なぜ岩田さんは辞めないのかを説明して欲しいと思います。』

金懇で出てきたときに聞いてください。

『3点目は、物価上昇の基調は変わっていないと繰り返しおっしゃっていますが、疑問があります。現在、エネルギー価格を除いたコアコアでも0.5%であり、2%には程遠いです。これが上がり始めているのであればいいですが──原油が主因であることも事実ですが──、やはり物価の基調だって決して強くはないです。それを証明するかのように10年物の長期金利は、総裁が就任した時よりも僅かだが低いわけです。それは、国債を大量に買っているからこうなっていると言うのではなく、物価の基調を反映しているからではないでしょうか。』

3点目はまあ良い論点。


で、その答え。

『(答) まず、1点目ですが、物価上昇率の政策委員見通しの中央値について、最新の見通しでは、2015年度が1.0%、2016年度が2.2%となっています。足許、原油価格の下落で0.2%程度の上昇に止まっていますが、原油価格は、昨年の夏以降に下がってきており、その影響がまだ続いています。しかし、その影響は、おそらく今年の秋以降はだんだん剥げてくると思いますので、そういった意味で、1.0%という年度の見通しを出しているのだと思います。もちろん、年度内の物価見通しについては、委員は示しておりませんので、何とも言えませんが、年度の前半は──今年の4月から年度の前半になるわけですが──、やはり当面0%程度の上昇になると申し上げているので、逆に言うと、年度の後半でかなり物価上昇率が上昇していくことになります。それは需給ギャップが縮んでいくということと、予想物価上昇率が比較的維持されているもとで原油価格の影響が剥げ落ちていくということで、年度後半には物価上昇率が上がっていくということにより、全体として1.0%が達成できるとみています。そういう意味で、2015年度を中心とする期間に2%に達する可能性が高いということを引き続き申し上げているわけです。』

見事な無回答。途中で質問者がそんな話は聞いていないとか不規則発言してたのここでしたっけ??

『2点目は、私がとやかく申し上げる立場にありません。』

まあ仕方ない。

『3点目は、コアコアと言いましても、石油価格が下がるとエネルギー価格そのものだけでなく、運送費やその他コアコアに入っているものにも影響があり、実は、欧米でもコアコアは若干下がっています。従って、原油価格の低下は、直接的にはコアコアに大きく影響するものではないとしても、それなりの影響は出てくるということはあり得ると思います。逆に言うと、原油価格の影響が剥げ落ちた場合、そういった下押し自体は?なくなってくると思います。その一方で、需給ギャップが改善しているということ、さらには物価上昇期待が比較的維持されているというもとで、企業の賃金あるいは価格設定行動、家計の物価観といったものを含めた物価の基調というものは改善をしていると思いますし、今後も改善していくと思っています。』

これはまた随分な言い逃れですな・・・・・・

ということで、まあ物価に関する質疑は基本的にまともに答えないで「基調」の話に持ち込んで誤魔化すというのが延々と続いたので、質問者がイカって質問が長引いたのと、答える方がそもそも質問の論点を外しながら答えるから答えが長くなる、というコンボによっていつもより長い会見になったようですね!!!!!
 


サーバートラブルでご迷惑をおかけします   2015/03/19(木)08:04:33  
  http://ameblo.jp/fpeye  


お題「目先の物価マイ転は開き直りそうですが先行きを真面目に考えると意外に難しいですなという雑談など」   2015/03/18(水)08:05:54  
  そういや今週末は今年のスペイン総選挙前哨戦になるアンダルシア州の地方選挙ですよ!!!

○市場メモ追加とか訂正というほどでもないが訂正みたいなもんとか

・ECB関連

えーっとですな、昨日はECBネタを投下してみましたが、細かいところをあまり見ないでとりあえず数字だけペタペタ張っただけなので追記。

[外部リンク] Public sector purchase programme
13 Mar. 2015 9,751

こちらの数字は受渡ベースの数字ですので、1週間で98億ユーロの買入ではなくて3日間での買入という実績になっていて、まあスタートダッシュはずいぶん威勢よく買えましたなという話ですな。この調子なら当面月600億ユーロの買入自体は楽勝(他の買入も含めてなので)に見えますが、まあどこの時点まで投資家などが保有する玉を引っぺがしてこれるのかという話になりますので先行きはやはりワカランチ会長ではあります。

でまあPSPPのブレークダウンは月一公表になるのですが、どうも国別残高と国別のデュレーションしか出なさそうで、何とも不透明なものになりそうなのがECBクオリティという所で、来週になってペースの確認をするのと、来月になってブレークダウンの確認をして本当にマーケットニュートラルになっているのか(そもそも論としてその「マーケットニュートラル」というのがきちんと定義されていないファジーな状態なのですけど・・・・・・・)というお話ですな。



・貸出支援関連

しかしまあ何ですな、2日連続で輪番と長期国債入札が無いと債券市場ちゃんが息をしていないの!!状態になって甚だ遺憾の極みですけど・・・・・・・・・

[外部リンク] 貸付期間 4 年
貸付予定額 44,000 億円
貸付先数 40 先

ということで4.4兆円増えているのですが、その一方で既存の分でロールされていないのがあって、実際の残高はそこの下にありますように、

(参考)貸付日時点の貸付残高および貸付先数の見込み
大手行 160,497億円 地域金融機関等 62,957億円 合計 223,454億円

でして、12月時点での数字が

大手行 134,054億円 地域金融機関等 55,719億円 合計 189,773億円

でしたので、残高増えているのは3.37兆円となっておりましてございましたすいませんすいません。

でまあ当初下馬評よりも少ないには少ないのですが、財政要因とオペ要因で3月末に20兆円(80兆の4分の1)だけ資金供給を拡大するという計算をすると、輪番が予定通りに実施されるとして3月までの数字が17.5兆円程度になる(当座預金増減要因からやっつけで計算しているので概ねあっていると思うのだがあまり自信が無い)ので、貸出支援が3.3兆円増えていればここから先短国買入をやらなくても四半期の走りは達成可能という感じになるのかなと思います。

まあ実際は幾つかぶれる要因がありますし、今日は1年TBの入札がある訳でして、後のオペの事を考えると今週は短国買入を打ち込んでおいて1年新発TBを購入しておいた方が吉なので短国買入自体はオファーされるようには思いますが、そんなに買わなくて良さそうな気がします。

ただ期末だなんだと短国の需給が良好(というか入札以外で全然動くタイミングが無く、流通玉も無いけど買う人も手を止めているという感じで売りは出てこないという状態ですな)なので、短国買入が減るくらいの方が市場にフレンドリーだとは思いますけどね。


・次回からは貸出支援に系統金融機関も加わりますな

[外部リンク] これは日銀当座預金取引先以外への与信という話になるので意味合いとしてはかなり重い話(1月に決定済みで今回は要綱発表ではある)ではあるのですけれども、詳しい内容その他については本日はパスです(大汗)。



○3月決定会合声明文はついに足元の物価マイ転でも「基調が良いので知らんがな」と開き直る

小見出しが長いですかそうですか(^^)。

[外部リンク] 『わが国の景気は、緩やかな回復基調を続けている。』(今回)
『わが国の景気は、緩やかな回復基調を続けている。』(前回)

から始まる現状判断記述部分ですが、まあ物の見事に全文一致状態になっております。

『海外経済は、一部になお緩慢さを残しつつも、先進国を中心に回復している。そうしたもとで、輸出は持ち直している。設備投資は、企業収益が改善するなかで、緩やかな増加基調にある。公共投資は高水準で横ばい圏内の動きとなっている。』(今回)

『海外経済は、一部になお緩慢さを残しつつも、先進国を中心に回復している。そうしたもとで、輸出は持ち直している。設備投資は、企業収益が改善するなかで、緩やかな増加基調にある。公共投資は高水準で横ばい圏内の動きとなっている。』(前回)

ここまで全文一致ですな。

『個人消費は、一部で改善の動きに鈍さがみられるものの、雇用・所得環境の着実な改善を背景に、全体としては底堅く推移している。住宅投資は、駆け込み需要の反動減が続いてきたが、足もとでは下げ止まりつつある。以上の内外需要のもとで、在庫調整の進捗もあって、鉱工業生産は持ち直している。』(今回)

『個人消費は、一部で改善の動きに鈍さがみられるものの、雇用・所得環境の着実な改善を背景に、全体としては底堅く推移している。住宅投資は、駆け込み需要の反動減が続いてきたが、足もとでは下げ止まりつつある。以上の内外需要のもとで、在庫調整の進捗もあって、鉱工業生産は持ち直している。』(前回)

こちらも全文一致とな。

『この間、わが国の金融環境は、緩和した状態にある。』(今回)
『この間、わが国の金融環境は、緩和した状態にある。』(前回)

とまあそういうことでここまで全文一致という無風にも程がある現状認識。

『物価面では、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、消費税率引き上げの直接的な影響を除いたベースでみて、0%台前半となっている。予想物価上昇率は、やや長い目でみれば、全体として上昇しているとみられる。』(今回)

『物価面では、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、消費税率引き上げの直接的な影響を除いたベースでみて、0%台半ばとなっている。予想物価上昇率は、やや長い目でみれば、全体として上昇しているとみられる。』(前回)

ということで現状判断の物価の表現は(実際の数字なので当たり前ではありますが)下げられましたですな。しかしどうでも良いちゃあどうでも良いのですが、予想物価上昇率って毎度「全体として上昇」という判断をしているのですが、延々と上昇していたらとっくの昔に2%を超えていそうなもんですけどねえ(ゲス顔)。



・先行き見通し:足元の物価マイナス転でも「基調が良いので知らんがな」と開き直りキター!!!

『先行きのわが国経済については、緩やかな回復基調を続けていくとみられる。消費者物価の前年比は、エネルギー価格下落の影響から、当面0%程度で推移するとみられる。』(今回)
『先行きのわが国経済については、緩やかな回復基調を続けていくとみられる。消費者物価の前年比は、エネルギー価格の下落を反映して、当面プラス幅を縮小するとみられる。』(前回)

ということで「当面プラス幅を縮小」というのが遂に「当面0%程度」という表現に変化しておりまして、0%「程度」には当然ながら小幅の上下が含まれますので(会見でも質問が出ていたようですが)、これはつまり向こう数か月程度(が「当面」という言葉の日銀文学的な意味)の期間にCPI前年比がマイナス転換しても「想定通り」という話になります。

でまあ目先のCPIマイナス転換を今現在見通しに入れている中で今回の金融政策判断が現状維持、ということになりますと、そらまあマイナス転したら即追加緩和という可能性はなくなったという話(だってマイナス転即追加緩和なのなら見通しでマイナスの可能性を出した今回の時点で追加緩和するのが筋)ですな。もちろんほかの条件が大きく変化していれば別ですけど。



・リスク要因といつもの宣言文書は毎度同じ

『リスク要因としては、新興国・資源国経済の動向、欧州における債務問題の展開や低インフレ長期化のリスク、米国経済の回復ペースなどが挙げられる。』(今回)
『リスク要因としては、新興国・資源国経済の動向、欧州における債務問題の展開や低インフレ長期化のリスク、米国経済の回復ペースなどが挙げられる。』(前回)

へえへえそうだっか。

『「量的・質的金融緩和」は所期の効果を発揮しており、日本銀行は、2%の「物価安定の目標」の実現を目指し、これを安定的に持続するために必要な時点まで、「量的・質的金融緩和」を継続する。その際、経済・物価情勢について上下双方向のリスク要因を点検し、必要な調整を行う(注3)。』(今回)

『「量的・質的金融緩和」は所期の効果を発揮しており、日本銀行は、2%の「物価安定の目標」の実現を目指し、これを安定的に持続するために必要な時点まで、「量的・質的金融緩和」を継続する。その際、経済・物価情勢について上下双方向のリスク要因を点検し、必要な調整を行う(注3)。』(前回)

こちらも毎度同じですな。


・木内審議委員の反対票と提案は今回も同じだが「集中期間」は次回に終わりますね


『(注1)賛成:黒田委員、岩田委員、中曽委員、宮尾委員、森本委員、白井委員、石田委員、佐藤委員。反対:木内委員。反対した委員は、「『量的・質的金融緩和』の拡大」(2014年10月31日決定)前の金融市場調節方針が適当であるとした。』(今回)

『(注1)賛成:黒田委員、岩田委員、中曽委員、宮尾委員、森本委員、白井委員、石田委員、佐藤委員。反対:木内委員。反対した委員は、「『量的・質的金融緩和』の拡大」(2014年10月31日決定)前の金融市場調節方針が適当であるとした。』(前回)

ちなみに木内さんは「MB年間80兆円ペース拡大」と「国債買入残高80兆円ペース拡大」に反対しているので反対は2か所にあります(が同じなので1つだけ引用)。

『(注3)木内委員より、2%の「物価安定の目標」の実現は中長期的に目指すとしたうえで、「量的・質的金融緩和」を2年間程度の集中対応措置と位置付けるとの議案が提出され、反対多数で否決された(賛成:木内委員、反対:黒田委員、岩田委員、中曽委員、宮尾委員、森本委員、白井委員、石田委員、佐藤委員)。』(今回)

『(注3)木内委員より、2%の「物価安定の目標」の実現は中長期的に目指すとしたうえで、「量的・質的金融緩和」を2年間程度の集中対応措置と位置付けるとの議案が提出され、反対多数で否決された(賛成:木内委員、反対:黒田委員、岩田委員、中曽委員、宮尾委員、森本委員、白井委員、石田委員、佐藤委員)。』(前回)

ということで木内さんの反対票と別議案に関しては毎度のように出されて毎度のように否決されているのですが、「2年間程度の集中対応措置」という部分はどういう扱いになるのかというのと、反対票の「追加緩和前に戻す」というののリンクがどうなるのか、次回(または展望レポートの回になるのかもしれませんが)辺りにどういう出し方をするのか意外に難しい気がします。

木内さんの基本的な考えとして「物価安定目標を中長期的に目指す」というのがメインで残るのですが、ではQQEのペースをそのまま継続するのかという話になるとアセスメントが必要になる訳で、他の誰も実施しなくて木内さんだけが実施することになってしまう「集中対応期間が終わったところでのアセスメント結果」を出してもらうという事になりますので、はてさてどういう結果をだしてくれるのか注目したいですし、内容的に他の審議委員が乗れるものに変更できるかどうか(たぶんならないと思うけど)というのもあまり期待しないけど期待をするかというところでしゅ。



○足元の物価マイナス転でも「基調」で逃げる攻撃が確定しましたが先行きを妄想すると意外に難しい

つーことでまあ今回の決定会合はクソ面白くもなく想定通りの結果が炸裂しまして、2年で2%とは何だったのかという話にはなるとは言いましても、そのあたりの話は1月2月の決定会合およびその後の説明で勝負付けは終わっている感じでしたから今回「目先のマイナスは知らんがな」という話を思いっきり表に出してくるのは見え見えなので会見どうでも良いかと思ってたら意外に延々と会見をやっていたのがふーんという所で。

でまあ足元では春闘での賃上げガーと威勢の良い話(って過去最高過去最高言うけど、その過去最高とはディスインフレ突入以降の過去最高であってもっと前だともっと上がっていたのでは無いか等という景気の悪い話をしてはいけませんかそうですか)をしていまして、これが「企業や労働者の物価感が2%の物価安定目標に向けてリアンカー(「リ」アンカーゆうて過去に2%アンカーされていた事ありましたっけというツッコミをしてはいけません)されつつあります(キリッ)」という話になりますので、基調としての物価安定目標に向けた動きは着実に進んでいます(キリッ)と逃げられる訳ですよ。

ちなみに総裁がいつかの講演だかで話をしていましたと思うのですが、スウェーデンだかの話を持ち出してきて「労使の賃金交渉の話のスタートが2%水準から始まるという状況こそが2%の予想物価上昇率が安定的にビルトインされている状態である」と評価しておりまして、そういう文脈で言えばこの賃金の部分を思いっきり重視しているので、春闘の威勢の良いニュースが出ている間は「基調」で言い逃れする気が満々という大変に素敵なお話ではあります。

さらに申し上げますと、非常に皮肉な話ではありますが物価がアガランチ会長となっていることから、賃上げとのセットでこの先では実質賃金のプラス転換となって皆さんハッピーじゃないですか!!という話にもなりますし、それによって個人消費がウマーとなるかもしれませんしと、実にこういいことずくめな訳でして、まあ何ちゅうか暫くは言い逃れ可能という流れが続くわけですよ、うんうん。

まあそれから強引に通貨安に持って行って肝心の輸出は伸びないけど通貨安でコストプッシュの輸入インフレとなっても誰得な上に消費が落ちるだけじゃんというのが示されてしまった(本来コストプッシュの部分を輸出の伸びを起点としたメカニズムによって相殺するのでウマーという見込みだったのが当てが外れた訳で)ので、これ以上円安に振ってもウマーでもなんでもないという認識が政治方面にも広がってきたというのがあって、追加緩和打ち込んで一段の円安に振って物価を強引にコストプッシュで上げる必要がないじゃろという話になってきたのも大きい、とまあそういう話です罠とゆー所だと思うのですよ。

てな感じですので、現状出ている説明とロジックを総合的に勘案すると賃上げの結果の波及と原油価格下落のベース効果一後の状況を確認するまでは現在の政策に変化は起きない、とまあそういう結論が導きだされるというものであります。


・・・・・・・ただまあ以上の話って肝心の「物価の基調」の部分やら「インフレ期待」にかかわる部分やらが鉛筆なめなめの世界である、というのが曲者なのでありまして、足元では統一地方選挙を控えて特に回復の出遅れで物価上昇だけ先に食らってマズーな地方の声を重視している政治方面が、統一地方選挙終わったらあっさり味で豹変して「円安にしやがれゴルァ」となるやも知れずですし、まあ日銀の現執行部としては政府の方面から正式にタオルを放り投げてくれない限り(というかうっかりしたら正式にタオルが飛んできても意地を張って)「2年程度を念頭に置いてできるだけ早期に2%の物価目標達成」という看板は下ろせないのですが、政治方面から達成期間に関して梯子を外されているので動きようがないという状態であって、梯子が再度確りと設置されたら2年で2%タコ踊りを盛大に再開するという可能性も大有りと考えますと、まあ先行きシナリオ通りに推移したとして本当の本当に追加緩和無いのか、と言われると中々そこまでは断言できませんなあという話なのが困る訳ですよ。


でまあその円安ヒャッハーという線以外にどういうのが考えられるかと、「早期に達成」という看板を下ろさないままでその達成時期に関して「基調」を使いながら有耶無耶のうちに引っ張るという「勝ち逃げ」スキームというのがアリエール話というか、まあ現実的にはそういうのが逃げ場として使えるかなとは思うのですよ。

その場合って勝ち逃げタイミングとしては「賃金も上昇しています、今年は実質賃金も上がっていますので皆さんハッピーですよね、ああそれから足元の低迷は原油のせいで、これも景気にはプラスですから基調としての物価は2%に向けての道を更に固めていますよね!!」という説明をしやすい時期、という事になりますので、時期的に来年とかまで引っ張ってしまわない方がお得としか申し上げようが無いですし、あまり引っ張ると昨年のように逃げ損なってアチャーという事になると思われるんですよね。

でまあそのタイミングでQQE大勝利宣言をしつつ、2%物価目標達成に関しては「基調」だの「インフレ期待のリアンカーに成功」だのと言って達成したことにしつつも、実際の物価上昇にもうちょっと時間がかかるから緩和的な金融政策は続けますぜウェーハッハッハという事で、まあその時に日本版Taperingをするのかというとそこまで気合は入れられないでしょうけれども、一方で国債買入の物理的限界というのもあるのでどうなんでしょうねという所ではあるかも知れませんね。

#ただまあ本来的に言えば目標達成が展望みたいな話が人口に膾炙すれば債券投資家が一段とポジション落とすのですから買入は続けやすくなるのでしょうけれども何せ買入が無慈悲すぎるので


ということで、まあ次回会合で何もない(ジンバブエ先生がどういう提案をするのか、というかその前に就任記者会見で「日銀が国債買うと統合政府での債務が消滅する」という珍理論について日銀事務方の中の人たちが破綻の無い理屈にどう直したのかの結果が見たいですが)でしょうし、普通に考えると先ほど申し上げたように当分動かない筈なのですが、つらつらと可能性を考えると意外に難しいわというお話になりますな、うんうん。

#明日は総裁会見ネタにFOMCと大ネタ連発である
 


お題「貸出支援は4.4兆円とな/ECBの買入残高公表/ECBプラート理事の「ソブリン債購入の論点整理」から少々」   2015/03/17(火)08:05:35  
  http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150317/k10010017701000.html
日産
月額平均5000円の賃上げ軸に大詰め
3月17日 4時16分

基調的なインフレ期待はこのように引きあがっています(キリッ)!ですねわかります(白目)。

・・・・・・・・えーっとそれと期待に働きかける政策をしているのですから物価目標達成時期について「できるだけ早期に」という看板は嘘でも下ろせないと思いますけどねえ>モーサテ解説

○市場メモ関連

・業態別日銀当座預金残高

[外部リンク] 貸付期間 4 年
貸付予定額 44,000 億円
貸付先数 40 先

ということで期せずして4揃いになりましたが(^^)、5兆円程度出るのではとか言われていたりしたのでアタクシ的にはもうちょっと出なかったのか残念いう感じですが、とりあえずこれが出ると短国買入の負担が軽くなる(ただしこの貸出支援貸出そのものが共通担保貸出なので担保繰りという意味ではツーペーで、担保が短国に限る訳ではない分だけ短国市場にやさしいという話)という所。



・ECBの買入明細の細かい情報が見つからないのは多分アタクシの探し方がヘボなのでしょうが誰か教えて(平伏)

買入プログラムの実績がECBより投下。
[外部リンク] outright operations
Instrument Reference date Outstanding amount (*)

Covered bond purchase programme
13 Mar. 2015 26,108

Securities market programme
13 Mar. 2015 140,945

Covered bond purchase programme 2
13 Mar. 2015 11,873

Covered bond purchase programme 3
13 Mar. 2015 56,947

Asset-backed securities purchase programme
13 Mar. 2015 3,754

Public sector purchase programme
13 Mar. 2015 9,751

* Net settled amount (in ユーロmn) as of given date

ということで、PSPPでの買入残高は97.51億になりましたということですな。で、画面の右側に『For more information on the outright purchase programmes see: Monetary policy portfolios』というのがあるのですが。

[外部リンク] ○またまたECBだがプラート理事の講演の論点は面白い

[外部リンク] Public sector security purchases and monetary dominance in a monetary union without a fiscal union

Speech by Peter Praet, Member of the Executive Board of the ECB,
at the Conference The ECB and Its Watchers XVI,
Contribution to the Panel on Low-interest-rate Policy and Non-standard Monetary Policy Measures:
Effectiveness and Challenges,
Frankfurt am Main, 11 March 2015


『Summary』はあっさり味。

『The Governing Council decision to start purchases of public sector securities has demonstrated its ability to meet the mandate of price stability and bring inflation rates back to levels below but close to 2 percent. With this policy, it makes full use of all legal and effective monetary policy instruments.』

そらまあそういう罠。

『The design of such purchases has taken into account the specificities of the institutional set-up, notably the fact that the euro area is a monetary union that is not a fiscal union.』

マネタリーユニオンだがフィスカルユニオンではないという欧州の状態とな。

『This is an assertion of monetary dominance, in compliance with the principles enshrined in the Maastricht Treaty.

Nevertheless the overall success of the euro area depends on all stakeholders doing their job.』

ということで最後の所は昨日ネタにしたドラギのおっちゃんも言ってましたが、いいからお前ら財政構造改革をしろという話をするのはまあそうですなということで。


・マネタリードミナンスとは???

『Thank you very much to the organisers for inviting me to participate this morning. [1] In my contribution I would like to address the topic of this panel from a particular perspective, namely monetary dominance and the purchase of public sector securities in a monetary union without a fiscal union.』

monetary dominanceとな。

『To preview my reasoning, monetary dominance is not about how the central bank implements its policy - i.e. the assets that it buys - it is about how much control the central bank has over its policy - i.e.
why it buys those assets.』

資産買入政策における論点としてmonetary dominanceという概念ということで・・・・・・・・

『Indeed, the independence that has been given to the ECB (and, in particular, the purpose of the monetary financing prohibition enshrined in Article 123 of the Treaty) is precisely to ensure that the central bank has full control over its balance sheet - that it cannot be forced by governments into monetising deficits or inflating away debts - and hence that monetary dominance is preserved.』

・・・・・・・(;∀;)イイハナシタ゛ナー

ということで、ECBのみならずということで、中央銀行が資産買入をする際に、政府の債務をマネタイズするようなことが起きると、インフレ目標の達成に対して阻害要因となる(=インフレ上昇を止められなくなるから)という話を思いっきりしておりまして、今度審議委員になられる中銀が国債買うと政府債務が消滅するという超越理論を唱えるジンバブエ原田先生もそうですが、急にその流れに迎合してジンバブエ理論を現役の政策委員会審議委員であるのに説明しだした中央銀行政策決定機関の一員としてあるまじき発言をしておられた宮尾大先生におかれましては目の玉良く開けて朗読されたいものだと思います。

『The decision taken by the Governing Council in January to expand the purchase programme to include public sector securities as well as the specific design elements of the programme, demonstrate that we can make full use of all instruments of monetary policy to deliver on our mandate of maintaining price stability. This is an assertion of monetary dominance, in compliance with the principles enshrined in the Maastricht Treaty.』


・中央銀行の資産買入に関する金融政策としての論点

でその概念説明ですけど。『Conceptual Aspects』というところに。

『Central bank purchases of public sector securities are a sensitive topic because, by definition, they constitute the most direct link between central bank actions and the budget constraint of the fiscal authority.』

中央銀行が政府セクターの資産を購入することは「中央銀行の行動と政府の予算制約とのリンクを強めるのでセンシティブなトピックである」という説明でありまして、「中央銀行の国債買入のシニョリッジを使って財政支出が可能という考えもある」という話を中央銀行政策委員の立場で堂々発言している宮尾さんは爪の垢を煎じて飲むべきだと思うの。

『The existence of this link naturally leads to the question: which constraints or institutional safeguards are necessary to have in place so that a central bank can fulfil its mandate of maintaining price stability?』

ということで、まずは通常の形の説明が『A “single economy” perspective』に。

『Let me start with the case of a single economy perspective - by which I mean a country with one central bank and one fiscal authority - and I will then turn to a monetary union with one central bank and many fiscal authorities. 』

ということで説明開始。

『The relationship between monetary and fiscal policy from a single economy perspective goes back to the classical paper by Thomas Sargent and Neil Wallace on the ‘unpleasant monetarist arithmetic’. [2]』

「マネタリストの不快な算術」という概念については以前佐藤審議委員も講演で指摘していました。

『The premise of their argument is that the central bank contributes to the budget of the government via seigniorage income. In its canonical version, this income stream captures the ability of the central bank to issue non-interest bearing central bank liabilities in exchange for interest-bearing assets (either outright or via revolving refinancing operations).』

ジンバブエ理論に対しての論点ですな。

『The issuance of central bank money comes with a positive return differential, leading to an income stream that is eventually returned to the fiscal authority.』

『For the central bank to be unconstrained in its ability to ensure stable prices, it is crucial that in all states of the world the amount of that seigniorage income will be solely determined by monetary policy concerns.』

『In other words, drawing on the taxonomy established by Sargent and Wallace, the central bank must be able to exercise monetary dominance.』

宮尾さん是非およみ頂きたい訳で、シニョリッジが出来るから財政がどうのこうのとかそういうのに中央銀行が巻き込まれると物価安定のマンデートを達成する能力を失う(要は物価上昇した時に止められなくなる)と思いっきり説明しているんですよね。

『As we all know, monetary dominance, when translated into the realm of institutional design, corresponds closely to the concept of a strictly independent central bank bound by a statute that assigns it to the pursuit of an overriding objective of price stability. This, in turn, is the single most important requirement for the ability of the central bank to deliver price stability.』

ということでイイハナシダナーではあるのですが、財政の方は相変わらずのグダグダの中で国債買入を莫大に実施している日銀に関するプラート理事の率直な所感をお伺いしたいものです。

『The second, and more controversial, concept I would like to mention goes back to the so-called ‘Fiscal theory of the price level’, as originally presented by Chris Sims, Michael Woodford and Eric Leeper. [3]』

ほほう。

『It is conceptually different from Sargent and Wallace. It establishes a link to the budget constraint of the government, which operates through revaluations of outstanding amounts of nominal government debt, via adjustments in the price level. The idea is that such revaluations have the ability to ensure that government debt, when perceived to be on an unsustainable path, can be stabilised without outright default.』

財政問題に関してアウトライトデフォルトを起こさないという事を前提に物価レベルの調整をという概念のようですな。

『In this concept, the requirement of the independent central bank that actively engages in setting its policy in the exclusive pursuit of its objective of price stability is no longer sufficient to ensure that the central bank has control over the price level. What is also needed is a solid fiscal framework that ensures that the fiscal authority follows sound fiscal policies which are sustainable at the going price level.』

で、この場合は財政の健全性が無い場合ですと物価安定を中央銀行が独立して追及すると財政の方が回らなくなってしまうので、物価安定には財政の健全な運営が大事ですよという話で。

『What is striking about this theory is that there is no room for the possibility of outright government default. This can be defended under the conditions of a fiat currency in a closed economy. But these narrow conditions have led to a controversial reception of the theory in the profession - after all, we can all cite examples where countries have defaulted outright rather than implicitly through price
level adjustments.』

とはいえまあ通常は(閉鎖経済じゃないなら)物価調整で進めるよりもアウトライトデフォルトをすることになるんでしょという話で。

『At the same time, this theory offered an early conceptualisation of a relevant insight that was well understood by the founding fathers of the Economic and Monetary Union in Europe: an independent central bank with a clear mandate of maintaining price stability should be supported by a fiscal framework which ensures sound fiscal policies.』

ということで物価安定のためには健全な財政政策が必要という話はわかるのですが、では何故財政が真っ赤で垂れ流し状態になっている日本の物価が低いままで維持されているのかというのはどうなんでしょという気はだいぶするので、そういう辺りはツッコミどころのようには思えますけどにゃ。


・財政統合をしていないECBの場合はソブリン買入も財政移転の要素があるとな

『A “monetary union without a fiscal union” perspective』というのが次の小見出し。

『To what extent can this theoretical apparatus be exactly applied to the special environment of a monetary union with a single monetary policy and many fiscal policies? The economic literature suggests that, in general terms, it remains valid, but with the requirements for ensuring monetary dominance becoming stricter.』

ということで・・・・・・・

『The reason is that in a monetary union the single monetary policy establishes a link between otherwise separated budget constraints of the many fiscal authorities. This can be easily seen if one assumes that central bank incomes or losses from monetary policy operations are shared between governments before they are returned to them.』

『Under this assumption, central bank purchases of government debt from any single member country, will in fact affect the budget constraints of all the other member countries.』

財政統合していない状態で通貨だけ統合されているという状態で中央銀行が政府機関債務を購入するのは、それによって生じたインカムやロスが各国にシェアされるという意味で財政移転効果があるとはまあ言われてみればそうですな、屁理屈のような気もするけど。

『The fact that in a monetary union without a fiscal union the single monetary policy establishes a crucial link between otherwise separated budget constraints of governments has been addressed in a number of thoughtful studies (like the ones from Bergin or Chari and Kehoe [4]). At the risk of over-simplifying their nuanced messages, these studies suggest that compared to a single economy, more binding constraints and institutional safeguards are required in a monetary union in order to protect a stability oriented monetary policy.』

『In particular, monetary dominance needs to be credibly exercised against a large number of fiscal authorities. Consequently, this calls for a governance structure which not only endows the single central bank with a large degree of independence, but it should also entail a fiscal framework which recognises that sound fiscal policies in every single member country are a matter of common concern.』

ということで、域内ソブリン債を物価安定目標達成という文脈での金融政策で買入をするという点について、いわゆるフィスカルドミナンスにならないようにという通常の問題に関しても「財政当局が異なる」という意味でさらに話がややこしくなるという論点でして、なるほどほかの先進国がいうような単純な話ではないですし、シニョリッジの移転だの損失の共有だのという話を考えた場合に、ECBではなく各国の中央銀行がソブリン購入を行う主体になるとか、損失負担の割合をどうするのかという話って、まあそんな文脈から考えられた話なのねと何となく理解したような気になりました。

でまあそう考えますと、実は各国中銀(特にブンデス)が自分の所での購入できるものが足りなくなった場合にどうするのかという話ってえのも意外にセンシティブな面があって、スープラを買うのならまあ有りの話かもしれませんが、他国の国債を購入するとなると話がかなりややこしい事になるのねと、まあこの辺は一つの政府(財政当局)に一つの中央銀行で回っている社会じゃないのって難しいのねなどと思うのでした。

実際はこの先にも話が続くのですが(というかここマクラみたいな部分)続きは時間があったらしますが本日は時間の関係上この辺で勘弁ということで。
 


サーバートラブルでご迷惑をおかけします   2015/03/16(月)08:05:40  
  http://ameblo.jp/fpeye  


サーバートラブルでご迷惑をおかけします   2015/03/13(金)08:05:27  
  http://ameblo.jp/fpeye  


お題「引き続き欧州金利低下&日本は流動性低い〜/白井審議委員講演は最後を見て顎が外れてしまったという悪態」   2015/03/12(木)08:09:06  
  クソ寒い時よりも中途半端に気温が上がっている時にお布団から出たくなくなる現象について考察したい(^^)。

○例によって市場関連メモメモ

・引き続き欧州金利ェ・・・・・・・・・・

[外部リンク] 03月 12日 02:55 JST

『[ロンドン 11日 ロイター] -
(カッコ内は先物が欧州市場の前営業日終値比、現物が前営業日終盤)

*GMT:17時44分

先物清算値
3カ月物ユーロ(6月限)   100.00 (+0.00)
独連邦債2年物(6月限)  111.21 (+0.00)
独連邦債5年物(6月限)  129.48 (+0.01)
独連邦債10年物(6月限) 158.64 (+0.31)
独連邦債30年物(6月限) 174.58 (+2.48)
 
現物利回り
独連邦債2年物       -0.241 (-0.237)
独連邦債5年物       -0.118 (-0.114)
独連邦債10年物      0.206 (0.234)
独連邦債30年物      0.653 (0.724)』(上記URLより、以下同様)

・・・・・・ということで昨日の欧州というかドイツ様ではイールドカーブのロンガーエンドの方が盛大に金利低下しております。というか東京の夕方だと10年とかの金利上がっていた時間帯もあったような気がするのですが、結局ヒャッハーと金利低下していて、だんだん「金利低下の余地があるところの金利をつぶす」というどこかで見たような展開になっているのがお洒落というものです。

『市場では利回り低下を背景に、買い入れ対象の国債が不足し、独連銀が買い入れ枠を達成できないのではとの観測が浮上している。(途中割愛) ロイターの試算によると、買い入れ可能な独連邦債はおよそ7000億ユーロ程度。こののうち2000億ユーロ超の期間2━4年の国債利回りはマイナス0.20%か、もしくはこれを下回っている。』(上記URLより)


まあここで良いのだか良くないのだかワカランチ会長ではあるのですが、ECBの場合は別にマネタリーベースにコミットしている訳ではないですし、買入についても詳細が適当にぼかされていますし、中銀バランスシートが拡大しないからその分の効果が足りないとか言ってるくせに預金ファシリティを下回る出来上がり利回りの国債は買わない(米国のAPPにしろ日本のQEにしろ超過準備付利金利よりも低い出来上がり利回りの国債をホイホイと買っている)という謎仕切りを設定していますし、この政策で市場のどこにどういう作用をさせてたいのかについての話がファジーにも程がある(まあ本音ではユーロ安にして時間稼ぎをしたいんでしょうけれども)ので札が割れた後どういう動きになるのかというのも良くわからんところです。

一応このへんの解説記事らしきものを見ると短いところが買えない分後ろの買いが増えるのでは的な思惑なのかなとは思いますが、PSPPのFAQコーナーなどでは「イールドカーブ中立」と言っているので、札割れ上等とかいう可能性もあるような気がするんで、なんちゅうかはしゃぎすぎではないかという気はだいぶしますな、うんうん。

まあ何ですな、「こんな凄まじい額の国債購入したら長期金利もゼロに向かっていくではないか〜ヒャッハー!!」となって0.315%テイク〜ン!とかこの前やっていたような記憶があったようななかったような気がする(白目)上に、「日銀トレードヒャッハー!!投資家が買わなくても日銀が上までどんどん買うからどうせ投資家もついて行かざるを得ないぜ追加緩和だってあるぜヒャッハーヒャッハー!!」となって0.195%テイク〜ンとかつい先日やっていたような気がする(吐血)ので、まあ欧州の皆様のお気持ちは分からんでもないという所です。

でもまあジャパンのようにオモシロ火吹き状態になるのがどこかで起きるとは思うのですが、それがいつ起きるか分かれば苦労はしないわけで、お気楽に「いつか爆発する」とか言っていましても相場戦略的には1ミリも意味がない(そもそも債券投資というのは利払と償還がある関係上通常はロングの方が有利にできているのでいつか爆発系のショートメイクはエアポジションなら最強だが実際の戦略的にはどうなのよという所で)のが残念なところです(涙)。


しかしドラギ総裁のこのコメントは実際の本文を見た方が良いのかもしれないがニュースヘッドラインで反応。

[外部リンク] UPDATE 1-ECBの債券買入れ、ギリシャ問題の波及回避に寄与=ドラギ総裁
2015年 03月 11日 19:03 JST

『ドラギ総裁は「ギリシャの危機にもかかわらず、ポルトガルなど、債務問題で支援を受けた国の国債利回りは一段と低下している。これは、資産購入プログラムが、(ギリシャからの)波及を防いでいることを示唆している」と述べた。』(上記URLより)

・・・・・・・うーんこのという感じですが、そもそも周縁国お助けスキームの国債買入ならOMTという抜かずの宝刀がありますのでそれ使えと思いますし、PSPPはインフレ期待を引き上げたり需要を引き上げたりするために従来の金融政策ツールに加えて量を出すような政策を実施しましたという建付け、という形でリリースされているはずですので、そもそも金利低下をするのはPSPPの実施による効果について市場が信用していないことを意味する(実際問題として米国にしても日本にしても従来よりも大規模な資産買入(QE2とかQQE)を実際に打ち込んだ後は結局金利が上がっている(その前に金利が下がるが)という事象が生じている訳で、そもそもECBの場合は国債買入の追加緩和をしている中で金利が盛大に低下しているというのは政策効果に対して市場が期待していないことをいみするのだから懸念しろよと(まあ口に出さなくても良いけど)とゆーところではありますな。

まあ単に金利を下げてユーロ安に持って行って時間稼ぎをしたいだけ、という事なのかもしれませんが・・・・・・・


○相変わらずの流動性無し子ちゃん相場ですにゃ

[外部リンク] 03月 11日 15:21 JST

『<15:15> 国債先物は大幅反発、長期金利0.415%に低下

長期国債先物は大幅反発。前日の海外市場で欧米金利が低下した流れを引き継ぎ買い戻しが先行した。後場は日銀オペで需給の底堅さを確認できたため、海外勢を巻き込んで買い戻しに拍車がかかり、上値追いとなった。引き続き変動率は高い。現物債は先物に連動性を強めた長期ゾーン、しっかりした日銀オペ結果を受けた超長期ゾーン利回りに強い低下圧力がかかった。長期ゾーンに国内銀行勢、超長期ゾーンに保険会社の押し目買い観測が出ていた。あす入札を控える5年債も強含みで推移。長期国債先物中心限月6月限の大引けは、前営業日比49銭高の147円09銭。10年最長期国債利回り(長期金利)は同5bp低い0.415%に低下。』(上記URLより)

・・・・・・・まあ米国金利の影響もあるんでしょうけれども、前日は流動性供給入札が滑って債券市場があばばばばーとなったと思ったら昨日は海外金利下がったし輪番もあるしで強くなって輪番も超長期が確りで今度はヒャッハーヒャッハーの展開とかで、40銭だの50銭だの上がったり下がったりとはご苦労な話ではありますが、よーするに市場の厚みが全然ないのでこのありさまという所でもありますし、この調子で輪番どこまで持つのかよというのもある(だいたい中期減額しているけどこのままだと国債買入ペース足りないだろとか)とか、まあ流動性は無いわ(期末要因で流動性が更に落ちている面はあるけど)大丈夫かという所ではあります。

なお、本日は5年と3M短国の入札がありまして、短国の方は最近は日銀トレードヒャッハーというのもすっかり静かになりまして(そらまあ今月は短国買入少なくなるのだから当たり前だが)、一方で期末要因だの諸々の流れで流通玉の方はあまりなくて、ゼロ近辺の水準ですっかり売りも買いも止まって入札の時以外動かんという閑散相場になっております。

ということで、まあ5.7兆円の入札で明日オペが入るのが入って1兆入らなくて5000億円とかでしょうから、入札とセカンダリーをマイナス利回りで回すと在庫が残ってキツいでしょうから入札の所ではプラス利回りになるんじゃないですかね(てきとう)。

5年に関してはしかしまあ別にいいんですけど何も昨日相場持ち上げなくてもと思いますし、大体からして水準がちったあ戻ったとはいえ10bp台前半と中途半端に低い金利でどうなんでしょうかねえとしか(--:


○白井審議委員の講演は内容が無く量があるのだがまたまた「さゆりちゃんの事大主義」が炸裂している件について

[外部リンク] 月4 日)、欧州中央銀行(3 月6 日)、イングランド銀行(3 月10 日)における講演の邦訳

何と表紙と図表を含めると42ページもありまして、どんだけ凄い話をしているのかと思って読んだのですが、これがまた内容が全然無くて読んでいて苦痛としか申し上げようが無いのだが、これを海外でドヤ顔で講演していたかと思いますと、最早国辱レベルですし、あなたさまの出張経費は実質的には公費なんですけどと思いますと大変に血圧も上昇する健康によろしくない講演ではあります。


・でまあ内容はマジで無いのだがどういう風に無いのかだけ報告

最初にこんな説明しています。

『そうした点を念頭に置いて、本日は、QQE導入以降の約2年間に亘る日本銀行の「経済・物価見通し」を振り返り、かつ「直近」の見通しを上振れ・下振れさせるリスク要因について、私の見方をご説明します。その後、物価安定目標の実現において各中央銀行が重視する予想物価上昇率について、わが国の現状についてもお話しいたします。』

でまあ後半の予想物価上昇率に関してですが、日銀短観の物価に関するサーベイと、生活意識アンケートの物価に関するサーベイの結果として公表されている結果および図表を延々と並べてああでもないこうでもないと屁理屈を繰り広げている部分が講演テキスト本文7ページ目から16ページ目まで延々と続くという、そういう説明はスタッフがやる話だろお前は政策委員なんだからその結果を踏まえてどうするという話をしやがれという状態でありまして、まあ何なんでしょこの人はという所です。


・ということでまあ読む部分は最後のまとめの部分だけなんですけどね

つーことでまあこの白井講演ですが、まとめの『4.最後に』という1ページ弱の部分だけが読み物として使えるという頼むから早く審議委員引退してくださいという感じなのですが、この内容がまた顎が外れるレベルで酷いというかさゆりちゃんの事大主義(悪い意味で言ってますよもちろん)炸裂の巻という浅ましさを感じるものです。

『日本銀行が2%の数値目標を掲げた理由は、〆禿戰妊侫譴亡戮蕕覆い燭瓩法統計の上方バイアスも勘案したある程度の「物価上昇率のバッファー」を残しておく必要性、景気後退局面において柔軟な金融政策発動余地を維持しておく必要性、9云鐡な円高を避けるために国際基準となりつつある2%程度の目標に合わせる必要性、等を考慮したためです。加えて、わが国経済は、過去15年間に亘り名目GDPが横ばいないし低下していますが、この伸びがプラス圏内で推移するような経済状況の実現が不可欠だと考えられているからです。』

とまあここまでは普通なのですが・・・・・・・・・・

『とはいえ、家計は「物価上昇は生活費の上昇をもたらし好ましくない」と捉える傾向があり、しかも2014年度は実質所得が低下したことから、2%目標を掲げることの意味を広く理解していただくのは容易ではありません。しかし、2015年度以降は(名目・実質)所得が上昇していくことが見込まれます。そこで、2%目標の重要性や金融緩和の意図に対する理解が国民・市場に浸透していくように、日本銀行による広報活動をもっと工夫する必要があると考えています。今後も改善を目指して努力をしていく所存です。』

・・・・・( ゜д゜)
・・・・・(つд⊂)コ゛シコ゛シ
・・・・・(;゜д゜)

えーっとすいません、そもそもQQE実施して物価が先に上昇すると賃金は基本的に遅行して上昇する(浜田先生などは実質賃金が下がることによって雇用の数量が拡大することが重要と説明していましたよね)わけで、賃金が遅行して上昇するのは最初から分かりきった話であり、それに対して2年の目標達成期限がもうすぐというこの時期に『2%目標を掲げることの意味を広く理解していただくのは容易ではありません。』とかお前は2年間何無駄飯食ってたんだと小一時間問い詰めたい。

ちなみに2013年11月27日の徳島金懇では白井さんこのような説明をしていましたけどね。

『『以上の英国の事例をわが国に置き換えますと、以下の点が指摘できるかと思います。

・ 実際のインフレ率が2%目標に向けて上昇していく途上において、中長期の予想インフレ率も上昇しうると考えられること。

・ 中長期の予想インフレ率が2%に向けて収束していく途上でアンカーが確立するまでの間は、実際のインフレ率は(国際商品市況やその他の影響を受けるため)中長期の予想インフレ率をオーバーシュートして上昇することが起こりうると考えられること。

・ 2%の物価目標については、一定のレンジよりも、ポイント水準の方が望ましいと考えられること。』
(以上2013年11月27日の徳島県金融経済懇談会挨拶より)


・しかしこれは事大主義さゆりちゃんが炸裂したと思えば驚かないという点について

つーことで、そもそもお前QQEの推進をなんだと思っているんだというゴミ講演が飛び出してしまい、今回はあまりのゴミさに遂に細々としたいちゃもんをつける気力もわかないというゲロクオリティになっているうんこ講演な訳ですが、うんこはうんこなりに意味合いというのを考えますと、そういえばこのお方は執行部が変わる直前の決定会合で謎提案をして自己アピールをした、という見苦しいにも程がある上にコミュニケーションポリシーを混乱させるというクズ提案をしたという実績がほんの2年間にある訳ですよ。

でまあ今回は急に「2%を一般の方々に理解いただくのは難しい」とか2%目標そのものに対して問題提起をするかのような話(当然2年云々の必要性の話はない訳で)をしているというのは、まあ2年前の浅ましい行動と同様に政治方面から吹いてくる風を読んでさっそく鞍替えに入っている、とまあそのように考えますと、さゆりちゃんの事大主義(悪い意味で使われる方の事大主義ですよ)がさっそく炸裂して新しい風に尻尾を振って擦り寄っているという事で、なるほどそういう流れになっているのかなどと思いますとそれはそれで味わいがあるというのものです。そういえば今度来るジンバブエ先生も2%目標よりも重要なのは雇用が良くなることであって2%は手段に過ぎないとかお前今までの話はどこに逝ったんだよという話をしていますからね!!!!!!

しかしまあ何ですな、この前の宮尾さんの講演も大概でしたが、日本の経済学者ちゅうのはこういう芯も何もないのだらけなのかよと小一時間問い詰めたくなる訳で、先日も悪態をついたと思いますが、こんなフニャフニャなのが揃っていますと執行部は楽でいいだろうなあと思いますけど、まあそもそも理論の前提自体が必ずしも堅確なものではないだけにコロコロと転がってしまうんでしょうなあと思いますと、実業界なり金融市場なりという確固としたバックグラウンドのある審議委員の皆様のしっかりぶりと学者の腰抜け振りというのがまあそんなもんなんでしょうかねと思ったりする春のひと時なのでございました。

何せ白井さんの場合はさっき全面的にすっ飛ばしましたけれども経済物価情勢の所の最後で物価についてこういう話をしているんですよ今回。

『最後に私の個人的な見解ですが、物価上昇率の一時的な低下は、(昨年10月に追加緩和をしたこともあって)物価の基調や国内需要の回復ペースが持続している限り、容認し得ると受け止めています。しかしながら、物価上昇率が2%程度に近づくタイミングについては、直近の見通しから後ずれする可能性を含めて、不確実性が高まっていると考えています。』

だったら追加緩和の提案しろとか思う訳で、このように両建てポジションを作って当たった方だけ後から引っ張り出してきて「私が指摘した通りになりました(ト゛ヤァ)」と言い出すという辺りがもう何だかねという所ですが、どうも白井大先生におきましては政府方面からの梯子外しプレイの空気を読んで自分も先に足抜けをしようとしているようで、実に浅ましいのですがこういう浅ましプレイが便利使いされてしまうという世の中というのもまあ釈然としませんなあと思うのでありました。
 


お題「ECB関連ネタ(昨日の訂正あり)/債券安から株安(?)/中曽副総裁会見はまあ想定通りですけど・・・・・・」   2015/03/11(水)08:09:43  
  モーサテのコメントのおじさん、6時前には「中央銀行のバランスシート規模」って話をしていたのに6時のプロの目のお時間には「日米金利差に着目した円安が進行していますが」ってキャスターのマクラをそのまま流しているんですけど結局どっちですねんと小一時間問い詰めたい。

○ECBの買入は中々訳の分からん手段で「金利低下効果はばつぐん」なのですが・・・・・・・(昨日の訂正あり)

など等と言いつつまずは昨日の訂正ですすいませんすいません(平伏)。

昨日ECB絡みでブンデスバンクのサイトを引用したんですけどね。

[外部リンク] 買ったかどうかが分からないのと、そもそもどの銘柄に買いが来ているのかがオペ先以外に伝わらないとなると(それに対してエンバーゴが掛かっているのかどうかも分からんのだが)債券市場の価格形成的にも訳分からん(FRBは買入ゾーンを明確にしているし、日銀の場合は入札方式で買入較差利回りが出るからその日のイールドカーブ形状からどの銘柄が入ったのかは概ね想像可能)という状態ですから、まあ不透明感プレミアムで金利は下がりやすいですが、一方で買入タイミングが訳分からんとなりますと、肝心の「最終投資家が保有する債券を売却させる」というのってワークするのかよというのがこれまた疑問。

つまりですね、FRBにしろ日銀にしろ買入のスケジュールって事前に相当の部分が出ていますし、入札形式で実施されているので、投資家がオペ参加先にそのタイミングで売却するなりして投資家の玉を引っ剥がす事が期待できるわけですが、買入のタイミングとか銘柄とかが直前まで分からないで急に来るとなりますと、そもそも買入残高を効率的に積み上げる気があるのかきわめて????な感じではあります。

ただまあ昨日一昨日の値動きを見れば一目瞭然ですが、この「不透明部分」があまりといえばあまりにあるせいで債券市場の価格形成に与える影響の方は大きくて、少ない買入で金利低下効果を出す(ただし短期ゾーンの金利は▲20bpで打ち止めですが)にはパワフルという建付けになっております。


・・・・・・・・まあそれならそれで良いのですが、そうなりますとそもそもこのPSPPでやりたいのは何なのですかという話でして、「量的な面が足りないので今回の買入を実施しました」という説明をしていた筈なので、そうなると「量的緩和」方面でのアプローチという話になるはずなのですが、やっていることは「中長期金利を思いっきり下げる」という金利アプローチでございまして、結局金利をやりたいのか量をやりたいのかがまるで分からんというお話で、(頭出しだけしてネタにしていませんが)1月の定例理事会での議論でも「国債買入によって結局何をしたいのかが良くわからん」という状態だったのですが、それがそのまま持ち込まれたような格好になっておりまして先行きが思いやられるところです。

[外部リンク] Q&A on the public sector purchase programme (PSPP)

ここで「買入33%ルール」に対する答えがありますけれども、

『Likewise, the issuer limit of 33% is a means to safeguard market functioning and price formation as well as to mitigate the risk of the ECB becoming a dominant creditor of euro area governments.』

という説明をしていまして、ECBがユーロ圏国債市場の支配的な参加者となることによって市場機能や価格形成に影響を与えるリスクを軽減する為に33%ルールを作りました、という話になっているのに、実際の買入は欧州中央銀行による思いっきりマニュピレーションスキームになっておりまして、大丈夫かおいというか、今後また手直しが入って市場が混乱しそうな悪寒しかしないのであります。まあマニュピレーションが行き過ぎるとこうなる訳で・・・・・・・・・・


○流動性のない相場に流動性を供給したら急落とな

[外部リンク] 『<15:10> 国債先物は大幅続落、長期金利0.470%に上昇』

『長期国債先物は大幅続落。先物3月限の取引最終日を11日に控え、中心限月交代に絡む持ち高調整の動きが活発化。前引け段階で3月限と6月限の出来高が逆転したことで、事実上の中心限月交代となった。午後の取引では下落幅を急拡大させた。きょう実施された流動性供給入札が低調だったことが背景にある。現物債も同様に入札低調を確認すると、長いゾーンを中心に利回りへの上昇圧力がかかった。外為市場で円安が進行したことも材料視された。国内銀行勢や保険会社の処分売りとの観測が出ていた。中期ゾーンも軟調。イールドカーブはベア・スティープの形状。長期国債先物中心限月6月限の大引けは、前営業日比36銭安の146円60銭。10年最長期国債利回り(長期金利)は同4.5bp高い0.470%と2014年11月20日以来の高水準を付けた。』(上記URLより)

ということで昨日の債券市場は円安とか来週の20年入札とか毎度のように意識して何となくパッとしない展開だったのですが、流動性供給入札の結果が滑ってしまったのを見て先物がスコーンと下げて、超長期が弱くてなんか知らんけど5年とかも弱くてという素敵な展開ですが、良く良く考えたら(考えなくてもそうですが)ジャパンの期末月でありますので、期末でポジション縮小とかその手のお家の事情もありますし、ここもとの債券市場の無慈悲価格形成攻撃やら日銀トレードヒャッハーもやり難いというのもあってマーケットメーカーの皆様におかれましてもポジション縮小しているという状態なので、需給が動く要因があるとそのまま素直に価格が飛ぶというお話で、流動性のない相場なので流動性供給入札の結果ごときでこの展開とはダジャレにもなりませんな。

なお、実際に株が債券で反応したのかは知らんですけれども、債券がスココーンと下がった辺りから株価の方も指数先物とかよわよわになっていまして、そういやこの前10年入札が滑った時にも株が下がりやがったなあとか思うのですが、最近は円債市場の動きを他市場が見て反応という、人の市場を見て動く国内債券市場の中の人の仕様的には戸惑ってしまう展開となっておりますな。

ちなみに先週の10年入札の時には「入札滑る」→「債券下落」→「それを見た株が下がる」→「それをみた債券が戻る」というオモシロ展開を形成していましたが、債券市場のほうも人から注目されるのにだんだん慣れてきた(かどうか知らんが)のか、昨日の場合は株が下がったのを見て急に買い戻しが盛大に入るというような展開になっていなかった(ちょっと戻ってたけど)というのがチャーミングでしたが、為替ちゃんの方が株安を見て円安一服になっていたっぽいのがお洒落というかワロタというかでした。



○中曽副総裁会見である

[外部リンク] 『(問) 黒田総裁が就任されて間もなく2年が経ちますが、2013年4月の「量的・質的金融緩和」導入以来、政策の枠組みや政策の手段・手法がかなり変わったと思います。副総裁がこの2年間をどう評価されているのかを改めてお伺いします。また、最も印象に残っていることがあればお願いします。』

ふむ。

『(答) 2年経過したからといって、特別な感慨があるわけではありません。物価安定目標の達成は未だ途半ばです。できるだけ早期にデフレを克服して、日本経済を持続的な成長経路に戻すという使命を果たすために、就任記者会見でも言ったと思いますが、折れない心、気持ちを持って引き続き臨みたい、という点も変わっておりません。』

ということで気合の強調シリーズは先日のNYでの講演、黒田総裁の日本記者クラブでの講演など、最近政府サイドの腰が引けているのに対して腰をひっぱたきに行っているのが日銀執行部の仕様です。

『同時に、日本銀行の役割は、金融政策以外にも、金融システムの安定、決済システムの運行など国民経済・国民生活を支える多様な分野がその仕事の領域にあるということを改めて認識しています。そういった分野で確かな成果を挙げていかなくてはならないと思います。』

決済システムの方は良いとしまして国債馬鹿買入している口で金融システムの安定っていうのは何だかねと思いますけどまあ想定問答としてはこう答えるしかないですね。

『こうした中央銀行の様々な使命や役割を果たしていく上で、職員の一体感を保ち、日本銀行の先輩たちが長い歴史の中で築き上げてきた組織の伝統や文化、いわばDNAを次の世代へしっかり承継していくことも、私自身日銀の中で育ってきた者でありますから、組織運営上、自分に課された非常に重要な仕事と自覚しています。』

ほほー。


・こうとしか答えようがないのは分かるがどう見てもアレな市場機能に関する考察

『(問) 黒田総裁は金融政策の調整が必要になった場合、手段はいくらでもあるとおっしゃっていますが、中曽副総裁は、長期国債の買入れについても、まだまだ買入れ余地があるか、持続可能とお考えなのか、お聞かせください。』

ニヤニヤ。

『(答) まず、私どもの政策は、2%の「物価安定の目標」の実現に向けて、所期の効果を発揮しており、順調にその道筋を辿っていると思います。引き続き、現在の金融市場調節方針のもとで、「量的・質的金融緩和」を着実に推進していくことが重要であると思っています。今後、何らかのリスク要因で見通しに変化が生じて、物価安定目標を実現するために必要になれば、調整を行う方針ですけれど、具体的な手段については、経済・物価情勢、金融市場の動向、その時々の状況に応じて、物価安定目標を実現するために必要なことを行うということに尽きます。適切な手段を常に考えていくのが、プロフェッショナルとしての責務であると考えております。』

でしたらそもそも実施した手段のレビューを行って、これからどれだけのMB拡大を行ったら期待インフレ率が2%に達するのかの適切な規模や期間についてのご検討もお願いしたいのですけれども。

『国債の買入れ余地などを判断するに当っては、国債市場の今の状況をどう判断するかという点が大事です。おそらくご質問の背景として大量の国債買入れによって、イールドカーブ全体が潰されてきている、あるいは、市場流動性が枯渇してきている、そのような問題意識をお持ちなのではないかと思います。』

で?

『元々、QQEというのは、大量の国債買入れによってイールドカーブ全体の低下を促すことを企図しているものですから、金利の低下やイールドカーブのフラット化というのは、意図した政策効果が現れているという面もあります。』

QQEというのは期待インフレに直接働きかける政策なのですから、本来は金利が低下したりイールドカーブがフラット化するのは企図した通りに期待インフレ率が上昇していないことを意味するのではないでしょうか??インフレ期待がアンカーされている中で名目ゼロ金利制約のもとで実質金利を低下させるために長期金利に低下圧力をかけるというのであれば金利の低下やフラット化は意図した効果ですけどね。

『その上で、国債市場の機能とか流動性の評価について申し上げておきたいのは、QQEを導入する時から国債市場に影響を与える様々な問題点について認識しながら丹念なモニタリングを続けてきたつもりですが、これまでのところ、国債市場の流動性が大きく低下していることはないと判断しています。』

といったその日に債券市場サーベイが出ているのがお洒落ですね!!!!!!!!!

『実際、多少細かい話をさせて頂くと、自分自身が見ている指標としては、国債の先物市場や現物ディーラー間の取引市場の出来高なのですけれども、これは割と高めの水準を維持していますし、そのもとで、国債先物市場の値幅・出来高比率も、一時期を除くと過去のレンジ内で推移していると思います。』

債券市場サーベイではそうではない結果が出ていますが。

『そうしたことを踏まえますと、国債の買入れは方針に沿って着実に進められており、私自身は先行きも支障を来たすような事情があるとは考えていません。もとより、国債市場の動向については、市場関係者との十分な対話も含めまして、今後とも注意深く見ていきたいと思っています。』

どう見てもアリバイ(以下自粛)。

しかしこの答えやたら長いのですが、この前の木内さんの場合と違ってこの中曽さんの長いのは「答えが苦しいので大演説にしている」という感じが漂いますな。答えはまだ続く。

『さらに付け加えさせて頂きますと、この先、国債市場の機能を見ていく上で、自分として注目をしていきたいと思っているのは、先程申し上げた指標に加えて、長国先物市場における板の厚さ、あるいはSCレポ・レート、証券会社のマーケット・メイク機能の状況、こういったものです。』

まさに債券市場サーベイで問題があるという結果が出ておりますが・・・・・・・・・・、

『先程、市場との対話という点も申し上げましたけれども、この点につきましては、日本銀行の金融市場局が四半期ごとの調査として新たに開始した債券市場サーベイの結果に注目しています。第1回の2月調査の結果は、今日公表される予定ですので、この結果をみながら、情報を有益に活用しながら、市場参加者との対話を一段と強化していきたいと思っています。』

これはひどい。内容公表のタイミングよりも前の会見(出たのが4時過ぎだかで会見が1時半)とは言え内容分かっているのにここまでとぼけた説明するのかよと。

『このほか、ご案内のように、日本銀行は市場流動性に配慮した施策として、オペ運営の見直しとか、国債補完供給(SLF)の実施要件の緩和など様々な対応を行ってきました。この点についても付言しておきたいと思います。』

まあ相変わらずSLFの要件に関しては利用する方にスティグマが発生するような作りのままですけどねえ。


でまあ改めて最後の方でこんな質疑がありますが、まあこんな感じですよ。

『(問) 昨年10月の追加緩和に反対された委員の方から、副作用ですとかコストについて指摘される機会が増えているのですけれども、中曽副総裁は、コストとベネフィットでいうと、ベネフィットの方が勝っているということで賛成されたと思うのですが、その中でも何かコストとか副作用として認識されていらっしゃるものがあるのか、あれば具体的にお聞かせ下さい。』

『(答) 先程、ちょっと詳しめにお話しましたけれども、国債市場の機能や流動性については、そういった問題が潜在的にはあるだけに、よくモニターをしていく必要があるということを申し上げました。モニターしていくべき指標は、具体的に先程挙げた通りです。私自身は、今のところそうした指標をみる限りは、政策遂行に支障を来たすような特段の問題や事情が生じてはいないと判断しているところです。』

まあこうとしか答えようがないという立場も理解はするのですが、しかしながらあの債券市場サーベイの結果が公表されるその当日数時間前というタイミングで上記のような認識を示されますと、市場の方としては「ああ執行部は大本営発表に徹していて市場との対話をしていないなあ」となるのか「そもそも現場の状況について幕僚が大本営に情報を上げてないんじゃねえの」となるのか、「それ以前の問題として現場部隊が戦況を把握していない(というのが一番困るが)んじゃねえの」となるのか知らんですけれども、読んでる市場的には盛大に腰が砕けるのでもう少しモノの言い方というものを考えていただきたいと思います。

せめて「効果の方が大きく勝るので継続するに問題なし」位にしていただきたいと思う訳で、あたかも債券市場に問題無しみたいな話を(置物あたりが言うならともかく市場に詳しいはずの中曽さんが)言い出しますと市場がドッチラケモードになってしまい、その結果として「この人たちには何を言っても無駄」という認識を強くされますと、そもそも政策当局として必要な「現状認識能力」に悪影響を与えることになると思いますし、そういう点ではQQE以降にダメージはボディーブローの様に効いてきているように思われますので日銀の為に惜しむところでありまする。



・2%物価目標の達成基準について聞かれたがゼロ回答キタコレ

『(問) 2点お伺いしたいと思います。1点目は、2%の「物価安定の目標」ですけれども、何をもって2%を「安定的に」持続すると捉えられているのかという点をお伺いしたいと思います。一度2%をつけただけでは、安定することはないと私は思うのですけれども、どれくらい2%近辺を続ければよいのか、2016年度の見通しの中央値は2.2%ですが、これは上振れであって、金融政策対応が必要な数字なのかどうかという点をお願いします。(後半割愛)』

『(答) まず、安定的に持続するという意味ですけれども、日本銀行は、2%の「物価安定の目標」の実現を目指し、これを安定的に持続するために必要な時点まで「量的・質的金融緩和」を継続するとしているわけです。実際の物価上昇率というのは、景気循環ですとか、あるいは商品市況の変動などによって上下に振れがありますけれども、ある程度の期間を均してみれば、2%を中心とした動きになるような状況を目指しているということであります。(後半割愛)』

・・・・・・・・いやまあそうくるとは思いましたが見事なゼロ回答に恐れ入りました。
 


お題「景気ウォッチャーェ・・・・・/その他市場雑談/中曽副総裁講演はまあ普通にいつもの話という感じ」   2015/03/10(火)08:04:09  
  ECB国債購入のモーサテ解説が相当怪しげなのだがそもそも債券に詳しいとも思えない人に解説させる放送局も放送局。

とは言いましても、まあ市場の反応自体がいやそのりくつはおかしいという感じでもあったりするので何でああいう反応なのかを知るのには便利かもしれませんけどね。

○まあ事実なので仕方ないですけど内閣府今回も後ろから銃撃

[外部リンク] 『今月の動き(2月)』ですが・・・・・・・

『2月の現状判断DIは、前月比4.5ポイント上昇の50.1となった。
家計動向関連DIは、小売関連が上昇したこと等から上昇した。企業動向関連DIは、製造業及び非製造業が上昇したことから上昇した。雇用関連DIは、求人の増加がみられたこと等から上昇した。』

ほう。

『2月の先行き判断DIは、前月比3.2ポイント上昇の53.2となった。
先行き判断DIについては、物価上昇への懸念等がみられるものの、賃上げへの期待や燃料価格低下への期待等がみられ、家計動向部門、企業動向部門及び雇用部門で上昇した。』

>物価上昇への懸念等がみられるものの(略)燃料価格低下への期待等がみられ

ちなみに物価上昇への懸念というのは昨年の10月調査(そこまでは「エネルギー価格上昇等の上昇懸念」)から入っていまして、燃料価格低下の期待は昨年12月調査から入っているの今に始まった話ではないのですが、日銀執行部の皆さんが「2年で2%達成の意欲」というのを示しているタイミングでこの銃撃というのが実に味わいが深いという所でして。

『今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気は、一部に弱さが残るものの、緩やかな回復基調が続いている。先行きについては、物価上昇への懸念等がみられるものの、賃上げへの期待や燃料価格低下への期待等がみられる」とまとめられる。』

てな話でして、まあ内閣府としては調査結果を平明に出したらこうなりましたという結果なのでしょうけれども、実際問題として物価の方が日銀の思惑通りにホイホイ上昇(またぞろドル高モードですしガソリン価格とか底打ちチックになってきましたし)してきた時点で政治的に厳しくなってきた場合に急に政治サイドが「日銀は国民生活を無視して自分の事だけを考えて物価上昇させようとしている」とか盛大に梯子を外しに来るに100ドラクマという所ですな、うんうん。


○アリバイサーベイキタコレだが内容ワロタ

[外部リンク] 回答期間:2015年2月18日〜2月25日
調査対象先数:40先

・・・・・・・・ということでサーベイキタコレであるが、そもそも長期金利の先行き見通しなどというものが無駄以外の何物でもなく、質問内容に関しても別に自由記述欄や要望みたいなのがある訳でもなくて、これならQSS調査の方がよっぽど読む意味あるわという物件なのですが、何せ「市場との対話を行っています」という一貫の中で「市場機能はありまぁす(キリッ)」とエクスキューズするためのアリバイサーベイにしか見えない物件なのでこのようになるのも止む無し。

などと悪態をつきながら中身を読みますと、

『1.債券市場の機能度の状況(長期国債の流通市場を念頭において、ご回答下さい)』

短期国債の流通市場は何故念頭に置かないのでしょうか??????などと突っ込んではいけません。

『(1)貴行(庫・社)からみた債券市場の機能度(注)』

『(現状)
1. 高い 2先
2. さほど高くない 26先
3. 低い 12先』

40社中2社しか「債券市場の機能度が高い」と言ってませんがそれでも債券市場の機能などに問題がないと仰せで。

『貴行(庫・社)からみた市場参加者の注文量について、板の厚み(注)等を念頭においてご回答下さい。』

『(現状)
1. 多い 0先
2. さほど多くない 22先
3. 少ない 18先』

多いというのがゼロとかもうね。

でまあこの項目の最後の当たりが更に味わいが深い。

『Φ行(庫・社)の概ね意図した価格で取引ができているかご回答下さい。』

『(現状)
1. できている 13先
2. さほどできていない 19先
3. できていない 7先』

『У行(庫・社)の概ね意図した取引ロット(1回当たりの取引金額)で取引ができているかご回答下さい。』

『(現状)
1. できている 14先
2. さほどできていない 13先
3. できていない 12先』

・・・・・・・・ということで、現時点で取引の流動性に問題があると考えている向きが6割超という状態になっております次第ですが、これはまあどこからどう見ても将来の金融正常化に対して阻害要因になる話でありますし、更に言えばこんな状態でレポ取引にストレスを掛けることになる国債決済のT+1化を推進するとか自殺行為としか思えないのですが大丈夫かよという感を更に強くするアタクシ。

念のためしつこく申し上げておきますが、流動性が急になくなるとどういう事になるのかというのは昔々その昔(確か1998年)に債券先物の取引システムを意味不明に改定した際に、注意気配制度とか特別注意気配制度とかを無くしてしまって値段がとんでもなくワープするようになった結果、当時多くの現物債の取引のヘッジが集中していた債券先物市場の流動性が蒸発してしまい、ヘッジ市場の流動性が急になくなってしまったのでオファービットは開くわ売買のロットは捌けなくなるわとなって、その後の債券暴落の土壌を作った(引き金になったのは運用部ショックと言われるものだが、実際問題としては運用部の国債買入停止額自体は当時の市場規模でも屁であって、本当の原因はその前に行われた東証の債券先物システム変更による極端な流動性の低下)という事案がある訳で、せっせと国債買入を継続して流動性を無くしていくところに国債決済のT+1化とか将来の悲劇の伏線を張りまくっているようにしか思えないのですけどねえ。


○その他市場雑談系

・ECB買入ェ・・・・・・・・・・・

[外部リンク]
2015/03/10 02:20 JST

『ECBとユーロ参加国の中央銀行は、総額1兆1000億ユーロ(約145兆円)の経済注入を目指すQEの下でソブリン債購入を開始した。事情に詳しい複数の関係者によれば、9日には少なくとも5カ国の国債を購入したものの、個々の取引規模は1500万-5000万ユーロと、プログラム全体の規模に照らして小粒だった。 』(上記URLより)

ということで昨日は日本時間の夕方にベンダーヘッドラインで「ECBがドイツ国債の購入を実施した」みたいなのが出るには出るのだが、そのソースが「事情に詳しい関係者」だったりして(日本時間で夜になってからは買ったという声明そのものは出たようですが)、何が何やらという感じでして、何でオークション形式じゃないのかも良くわからんですし、実際にどういうオペレーションやっているのかが不透明な状態で実施とか、色々な意味で大丈夫かよと思ったりもしますが、買入をどのくらい実施したのかとかいう話が出てからまた考えないといけないのかとかもう訳分からん。


ちなみにブンデスバンク(の英語版のほう)だとここになんか説明らしきものはある。

[外部リンク] Outright Monetary Transactions (OMTs) in the secondary markets for government bonds

『In order to safeguard orderly monetary policy transmission and the singleness of monetary policy, on 6 September 2012 the Governing Council of the ECB specified a set of technical features for outright monetary transactions in the secondary markets for government bonds. A necessary condition for conducting outright monetary transactions is strict and effective conditionality attached to an appropriate European Financial Stability Facility/European Stability Mechanism (EFSF/ESM) programme. Such programmes can take the form of a full EFSF/ESM macroeconomic adjustment programme or a precautionary programme (Enhanced Conditions Credit Line), provided that they include the possibility of EFSF/ESM primary market purchases and a member state has access to the bond market. Hitherto, these necessary preconditions set by the Governing Council for conducting outright monetary transactions in the secondary markets for government bonds have not been fulfilled by any euro-area country. 』

がしかしここまではただのECB理事会決定事項。ちなみに昨日の向こうの昼間にアップされたっぽい。

『The Governing Council will consider outright monetary transactions if they are warranted from a monetary policy perspective and as long as programme conditionality is fully respected. Following a thorough assessment, the Governing Council will decide on the start, continuation and suspension of outright monetary transactions in full discretion and acting in accordance with its monetary policy mandate. Any outright monetary transactions will be focused on the shorter end of the yield curve and, in particular, on government bonds with a maturity of between one and three years. No ex ante quantitative limits are set on the size of outright monetary transactions. Any liquidity generated by outright monetary transactions is to be fully sterilised by targeted operations.』

別にここでは何をどうした的な話がある訳ではないので残念という所なのですが、良く良く見たらここの最後に書いてあるのは「買入によって供給された流動性はターゲットオペで不胎化される」という風に書いてあるように見えるのだが目の錯覚????

・・・・・・・ということでなんだか相変わらず良くわからないECB買入なのですが、わけがわからないから各市場の人たちが勝手に都合の良い解釈をして反応してくれるからオイシイのかもしれませんね(白目)!!


・短国ですが

[外部リンク] 10,000 2015年3月11日

[外部リンク] 34,347 10,001 0.002 0.003 11.6

ということで昨日は短国買入でしたが、輪番の方で中期を減らした分の影響が短国に来るかと思ったらとくには来なかったようで(貸出支援基金が6兆とか出るとそもそも短国買入自体がほぼマルでも大丈夫な筈なのである意味順当だったのかもしれませんが)1兆円に減額オファーとなりましたら応札が3.4兆円と増加になっております。

とは言いましても、そもそも先週は3Mと6Mの入札があったので、その玉が大量に残っていればもっと応札が増えてしかるべきという所でしたので、マイナス入札やってそのままマイナス推移していた6Mは良くわからんですけれども、まあ3Mの方は平均マイナスですけど足切プラスでしたからその所でそこそこ捌けたんじゃないですかねえという感じですし、短いところの利付とかも基本堅調ですので、期末対応やら貸出支援基金に向けた担保繰りとか四半期国債償還に向けた担保繰りとか、まあいろいろなニーズがあるんでしょうなあというメモだけ置いておくのでした。


○中曽副総裁金懇はまあ普通の執行部説明

[外部リンク] 愛媛県金融経済懇談会における挨拶 ──

ということでまずは冒頭から。

『日本銀行は、日本経済が長年続いたデフレから脱却し、持続的に成長することが何よりも大事だと考えています。その実現のため、一昨年の4月、「量的・質的金融緩和」を導入し、昨年10 月末にはその拡大を決定しました。そのもとで、日本経済は2%の「物価安定の目標」の実現に向け、着実に歩を進めています。』

ほー。

『しかし、「2年程度で2%を実現することは難しいのではないか」とか、「無理に物価上昇を起こせば、却って生活が苦しくなるのではないか」といったご質問を頂くこともあります。本日は、わが国の経済情勢についてお話しした後、日本銀行の金融政策運営と物価情勢についてご説明することを通じて、こうした疑問にもお答えしたいと考えています。』

ふーん。

・QQEのメカニズムだがどうみても説明がトートロジーな件について

でまあ経済情勢の話はどうでもよいので割愛しまして『(「量的・質的金融緩和」の狙い)』って辺りから。

『「量的・質的金融緩和」の効果の波及メカニズムを改めて整理しますと、日本銀行が2%の実現に向けて強いコミットメントを示すことで、人々のデフレマインドを転換し、予想物価上昇率を引き上げることを効果の起点にしています。同時に、巨額の国債買入れによって名目金利に低下圧力を加えることで実質金利の低下を促し、設備投資など民間需要を刺激します。そして、これは予想物価上昇率の引き上げとあいまって、実際の消費者物価の上昇につながります。』

強いコミットメントを示すと期待インフレ率が勝手に上昇する、というのが前提になっているようで、それってまさしく置物師匠が学者自体から唱えてきていた置物リフレ理論ですね。

『それでは、なぜ需要喚起だけでなく、予想物価上昇率の引き上げが必要なのでしょうか。それは、日本銀行が最終的に目指す物価の安定は、一時的に達成すればよいものではなく、持続的なものでなければならないからです。』

ちょっと待て。

『すなわち、需要を喚起すればその間は物価が上昇し、一時的に2%を達成することは可能かもしれませんが、人々が低い物価上昇率を前提に意思決定や経済活動を行っている場合、2%を安定的に持続することはできません。』

そもそも「2%の実現に向けて強いコミットメントを示すと予想物価上昇率が上がって実質金利が下がるので需要が喚起される」という説明をしているのに、「人々が低い物価上昇率を前提に意思決定や経済活動を行っている場合」に何で「需要を喚起すればその間は物価が上昇」するのかと小一時間問い詰めたい。

・・・・・・・というかまあつまりこの説明って問わず語りに「今の物価上昇は需要を喚起しないで円安コストプッシュや消費税駆け込み需要とかで無理やり作ったものです」と言ってるようなもんですよねと思ったのですが違いますかねえ(ニヤニヤ)。

『しかし、中長期的な予想物価上昇率が2%まで上昇し、人々が2%の物価上昇を前提に意思決定や経済活動を行う世界では、物価は景気循環や商品市況の変動などで一時的に上下に振れても、最終的には2%に戻ってくることが期待できる状態になります。すなわち、ある程度の期間を均してみれば、物価は2%を中心とした動きになります。』

ところでなんで日銀が気合を入れると人々の物価感が飴細工のように変わってくれるものなのでしょうかと思う訳で、まあそういう点からしますと置物リフレ理論って中央銀行が全知全能で万能であるという理論なので、本当は日銀の中の人的には喜ばしい理論なのかもしれませんよwww


・物価は基調で判断といういつもの話はいつも通り

でまあ追加緩和の説明の所に飛びますと、その結論はいつも通り。

『したがって、原油価格が下落して実際のインフレ率が低下したとしても、それが予想物価上昇率に影響を与えず、物価が基調的に2%に向かっているのであれば、金融政策で対応する必要はありません。逆に、原油価格の下落が中長期的な予想物価上昇率に影響を与え、先行き2%の実現が難しくなるとみられる場合には、金融政策による対応が必要になります。』

その予想物価上昇率の判断が完全に鉛筆なめなめなので政策判断がどうなるかは予想がつかないという理解でよろしいですよね!!!!!

『以上申し上げたとおり、日本銀行は、原油価格の下落に機械的に対応して追加緩和を行ったわけではありません。原油価格の下落などによって消費者物価の前年比上昇率が伸び悩むなかで、デフレマインドの転換が遅延するリスクが顕現化し、基調的な物価の動きに悪影響が及ぶことを未然に防ぐために行ったものです。』

ものは言いよう。

『このように、金融政策を運営する上では、物価の基調的な動きを正しく捉えることが、非常に重要なポイントとなります。それでは、物価の基調的な動きはどのように把握すればよいのでしょうか。』

『現実の物価には商品市況など一時的な変動も反映されますが、物価の基調は需給ギャップと中長期的な予想物価上昇率によって規定されます。そこで、物価の基調的な動きを捉えるためには、まずは、これら2つの要素を把握することが重要になります。』

事後的にしかわからない数値と鉛筆なめなめ数値キタコレ!!

『中長期的な予想物価上昇率については、物価連動国債から把握できるブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)といった市場指標や、企業・家計・エコノミストなどへのサーベイ調査など数値で表されるものだけではありません。』

そらまあその数字だけだと都合が悪いからな。

『予想物価上昇率は言い換えると人々の物価観、すなわち「人々がどの程度の物価上昇を前提として意思決定や経済行動を行うか」ということですので、それは企業の価格設定行動や労使の賃金交渉、家計の消費パターンなど日々の経済活動に表れてきます。昨年の春闘で物価の上昇を前提として久方ぶりにベアが実施されたことや、消費者が単なる低価格指向ではなく、?々高くても値段に見合うものであれば購入するようになり、企業の価格設定スタンスにもそれに合わせた変化がみられることは、予想物価上昇率の上昇、すなわちデフレマインドの転換が着実に進捗している証左と言えます。』

とりあえず去年の春闘は官製だろとか今年も官製じゃねえのかとかいうツッコミもあるし、だいたいからして消費の所は景気ウォッチャー調査でも見てろと小一時間ですが、まあこれを見ますと分かるように、明らかに来年度に向けた賃金改定の動きに期待している、というか最早それしか2%早期目標達成という意味で使えるものが無い(1%程度で良いなら今の状況でもだいぶ説明できるのでしょうが)という辺りに世の無常というものを感じる次第。


『物価指数を点検する上でも、物価の基調を捉えるためには、単一の指数だけでなく、様々な指数をみていくことが必要になります。日本銀行では、消費者物価指数の総合、除く生鮮食品(いわゆるコア)、除く食料・エネルギー(いわゆるコアコア)のほか、価格変動率の高い品目を控除した刈込平均値、上昇・下落品目比率など様々な指数を点検していますし、必要に応じてその構成品目まで遡って分析を行っています。』

てな話なのですが、都合の良い時はコアCPIの話ばっかりだったという実績があるだけに何だかねという感じ(他の審議委員は刈込平均の話とか除く帰属家賃の話とかしていましたが)で、それならそうと最初からこの話を強調してくれないと「ご都合主義」としか捉えられないと思いますけどね。


・なお先行き見通しはやはり賃金に期待

『以上を踏まえた上で、先行きの物価情勢についてお話しします。日本銀行・政策委員会が1月に公表した「展望レポート」中間評価の見通しでは、消費者物価指数(除く生鮮食品)の前年比は、2014 年度+0.9%の後、2015 年度はこれまでの原油価格の大幅下落の影響から+1.0%にとどまる見通しです(前掲図表10)。しかし、物価の基調は着実に高まっていくとみています。』

基調キター!

『すなわち、物価の基調を規定する需給ギャップは、わが国経済が基調として潜在成長率を上回る成長を続けるもとで、改善を続けていくとみています。また、予想物価上昇率も着実に高まっていくと考えています。』

ほう。

『実際、今年の春闘にあたっては、労働組合から昨年を上回る賃上げ要求が出され、経営者側も賃上げに前向きな姿勢を示しています。人々の働き方が多様化していることもあって、賃上げはベアや賞与、各種手当など様々な形態を取ることが考えられますが、どのような形にせよ、現実に賃金が上がってくると、人々のデフレマインドの転換はさらに進捗すると考えています。』

ということでどう見ても賃金頼みなので、ここがコケますと一気に日銀の心が折れてしまいます。

『また、原油価格下落の影響は、前年比でみると1年経つと剥落します。したがって、消費者物価指数(除く生鮮食品)の前年比は、来年度前半は既往の原油価格下落の影響から低めの伸びとなりますが、原油価格が現状程度の水準から先行き緩やかに上昇していくという前提にたてば、来年度後半は原油価格の影響が剥落するに伴って伸び率を高めていき、2015 年度を中心とする期間に2%程度に達するとみています。』

・・・・・・・・・はあそうですかと申しあげようがございませんがまあそういうことで。


#以下の部分は時間の都合で明日やるかもしれないしやらないかもしれません
 

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