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お題「木内さんスペシャルである」   2016/02/29(月)07:58:31  
  週末更新のつもりが結局月曜にまとめて打ち込む木内さんネタ(汗)。

○木内さん講演の続きである

[外部リンク] 国債買入金融政策の副作用についての途中から参ります。

・シニョリッジがどうのこうのに対する砲撃

『日本銀行の財務の健全性』という所から。

『また、「量的・質的金融緩和」の長期化に伴い着実に高まる潜在的な副作用としては、正常化の過程で日銀当座預金に対する付利金利を引き上げる際に、日本銀行の収益およびバランスシートに与える影響にも注目しています(図表 17)。』

ほいな。

『「量的・質的金融緩和」のもとで、日本銀行は大量の国債を買入れており、現時点で年間1兆円を上回る利子収入が発生しています。一方、国債の買入れ資金は、現時点では大部分が 0.1%の付利金利の適用となる日銀当座預金と、殆どコストのかからない現金という低利の手段で調達されています。このため、「量的・質的金融緩和」の継続とともに、両者の差である純利子所得が増加し、日本銀行の収益は改善を続けています。この部分が、「量的・質的金融緩和」のもとでの通貨発行益(シニョレッジ)とみなすことができます。日本銀行の収益の相当部分は国庫納付金として政府の歳入となることから、これら通貨発行益は、民間の税負担を間接的に軽減する効果を持つこととなります。』

という説明をしていますが・・・・・・・・・

『しかし、将来、「量的・質的金融緩和」が正常化に向かう過程では、長期金利が上昇するなかにおいても、現行の日本銀行の会計ルール(償却原価法)のもとでは国債の利子収入は緩やかにしか増加しない一方、付利金利の引き上げの仕方次第では利払い負担が大きく増加し、両者の間で逆鞘が発生する可能性があります。その場合、日本銀行の収益悪化や自己資本の毀損に繋がり、国庫納付金の減少や滞りが発生して、政府の歳入を減少させることに繋がりえます。しかも、ここで重要なのは、「量的・質的金融緩和」が長期化し、日銀当座預金の水準が高まるほど、その影響が大きくなる見合いにあるということです。』

出口の時に債券を売れない(多分売れない)ので期間損益でおおやられ、という話ですが、これマイナス金利にすると更に問題が拡大するのですよね。でまあ少し飛ばして、

『また、日本銀行による国庫納付金の減少および政府の歳入の減少については、それ以前はみえにくかった「量的・質的金融緩和」のコストが、国民に明確に認識されるきっかけとなりうる点も重要です。これは、日本銀行が「量的・質的金融緩和」を通じて政策的な所得配分に強く関わったことが、国民の間に広く認知されることでもあります。』

という点の方が重要ではないかと思います。


・マイナス金利の副作用キタコレ

次の小見出しが『「マイナス金利」の副作用 』である。

『さらに、「マイナス金利」の副作用については、貸出利鞘の縮小や金融資産の運用利回り低下などを通じて、金融機関の収益に追加的な悪影響を及ぼすことで、金融システムの安定を潜在的に低下させる可能性があります。また、金融機関は、収益の悪化を補うため、預金金利の引き下げに加えて、貸出金利の引き上げや手数料の引き上げなどを通じて、預金者や与信先にコストを転嫁する可能性があり、逆に金融引き締め効果に繋がる惧れもあります。』

短期的には金融システムに収益悪化で悪影響、中期的には金融システムの悪影響がスピルオーバーする、という切り分けにした方が分かりやすいと思う。

『こうした副作用に加えて、私は、「量的・質的金融緩和」の中核である国債買入れの持続性・安定性を損なう可能性を懸念しています。』

ほいな。

『地銀を始め金融機関の多くは、一時的なキャピタルゲインよりも安定したインカムゲインを得ることを目的として国債を保有する傾向が強いと言われています。これら金融機関にとっては、現在保有する国債の利回りに対して付利金利の水準が低下すれば、あるいは再投資する場合の国債利回りが低下すれば、日本銀行に国債を売却するインセンティブは低下すると考えられます。また、株主への説明の難しさやレピュテーション・リスクなどの観点から、「マイナス金利」が適用される日銀当座預金を積み増すインセンティブは低下することも考えられます。』

うむ。

『このような影響も見越して、「マイナス金利」の導入に伴い、国債買入れが限界に達する時期が早まるリスクが市場で意識されれば、タームプレミアムが上昇するなど、金融市場は不安定化し、実体経済に悪影響を及ぼす可能性もあります。』

まあここの説明って「金利が上がれば買入が円滑に進むから買入が限界に達しないじゃん」と言われてしまうと中々説明が難しい所で、政策の前提となる部分の変更が意識されるようにならないとタームプレミアムって簡単に上昇しないと思われますので、じゃあその変更が意識されるのってどういう時なの?というのを説明しないとこの議論って永久に平行線(執行部はこういう見方に絶対乗ってこない)ではないかと。

『これに関連して、ユーロ圏ではマイナス金利と資産買入れ策が現時点では両立しているため、日本でも両立可能との見方も聞かれます。しかし、.罅璽躔での資産買入れ規模や実施期間は日本を大きく下回っている点や、▲罅璽躔では、付利金利の水準が国債売却のインセンティブに直接影響を及ぼさない、付利先以外の金融機関からの国債購入比率が高い点で、日本とは環境が随分異なることから、欧州の事例は必ずしも参考にならない面があります。』

まあさいですな。

『したがって、私は、「マイナス金利」の導入について、々餾椎稙れ額の減額措置で、国債買入れの持続性・安定性を予め高めておくことが必要であり、△修里Δ┐如金融経済情勢が著しく悪化するような危機的な状況においてのみ妥当な政策手段である、と考えました。』

Taperingとかアタクシがこの前ちょろっと書きましたが買入を全部停止(持っているものは自然償還)とかで買入を全部停止する代わりにマイナス金利をドドーンと実施してイールドカーブの手前を下げてしまう、というのであれば金利方向の拡張性は一応あるのではないかという気がしないでもない。

ただ、マイナス金利入れてみてこれだけの反動が爆発してしまっているというのも問題でございまして、実はもう一丁マイナス金利を掘ることが出来ない、ということになると、買入ペースの拡大はこれ以上難しい(ヤケクソになればあと1回やってその代り爆発は早い)ので、政策の拡張って実はできないとも思われ、まあいずれにせよマイナス金利はやっちまったな感が強いですよね。

『しかし、2016 年1月の金融政策決定会合では、この2つの条件を満たしていないため、「マイナス金利」の導入に反対しました。加えて、国内の経済・物価情勢は安定しており、金融市場の不安定な動きも危機的な状況ではないことから、「マイナス金利」の導入に限らず、追加緩和措置は必要なく、「マイナス金利」の導入は、将来に備えて温存しておくべき政策であったと私自身は考えました。』

まー足元の金融市場情勢に振らされてやってしまいましたなというのはご指摘の通り。


・3次元ではなく色々な小技で勝負すべきと

その次が金融政策をどうするかという話ですが、Taperingして持続性を上げましょうというのはいつもの話なので割愛してその先。『幅広い政策手段の検討』から。

『もっとも、私は、減額措置を提案しているからと言って、将来、金融経済環境が著しく悪化する場合、追加的な政策対応を行う術がないと考えている訳ではありません。』

ほほう。

『まず、資産買入れについては、正常化に着手しても、その過程を完了するまでに相当の期間を要する可能性が高いことを踏まえると、先行き相当期間に亘って生じうる副作用を十分に考慮する必要があり、金利政策と比べて格段にフォワード・ルッキングな政策運営を心掛けることが必要です。』

なるほど。

『そのため、私は、短期的な環境変化に対して、資産買入れの拡大をもって対応するといった政策運営は妥当でないと考えています。』

執行部への砲撃頂戴いたしました。

『一方、金融政策は、様々な手段を適宜組み合わせながら、柔軟かつ総合的に運営するのが望ましいと考えています。』

執行部は柔軟でも総合的でもないと仰せのようです。

『経済・物価情勢や金融環境の安定が著しく損なわれ、金融政策面での対応がないと事態が加速的に悪化しうるような危機的な状況が発生した場合は、マネタリーベースの年間増加目標額に拘らず、一時的に潤沢な円資金・外貨資金を供給し、金融システムの安定に万全を期する措置など、資産買入れの拡大とは異なる対応を検討すべきであると私自身は考えています。』

外債キタコレですが話としては出来ても中々難しでしょうな。G20で釘を刺されてましたし。


・2%は中長期的にという話辺りはいつも通りなので簡単に

『「物価安定の目標」の考え方 』以降の金融政策に関する考え方ですが、こちらは木内さんが折に触れて説明している話なので、一部だけ引用しておきます。

『この点に照らすと、2%という物価目標水準は、現時点では日本経済の実力をかなり上回っていると私は思っています。したがって、物価の基調を高めるような経済構造の変化が一段と進まない限り、金融政策のみで安定的に2%の物価安定目標を実現することは、現時点では難しいと考えています。こうしたなか、金融政策を通じて短期間で経済の実力以上に物価を押し上げようとすれば、経済・物価の安定をむしろ損ないかねないと懸念しています。』

『既に述べたように、「量的・質的金融緩和」は相当の成果を挙げたと考えています。こうした現状のもと、経済政策全体の中で金融政策が担うべき新たな役割は、良好な金融環境の維持を通じて、潜在成長率や生産性上昇率などで示される経済の実力が2%の物価上昇率と整合的になる水準まで高まるよう、政府や企業の前向きな取り組みを側面から粘り強く支えることに移っていると私自身は考えています。』

とまあそういう所ですが、続いて会見に参ります。


○木内さんの会見はまあ当然のように講演の砲撃が更に強まるの巻

[外部リンク] ・金利をマイナスにしても設備投資はでないんですがそれは

『(問) 本日の懇談会の中で一番印象に残っている意見交換の内容がありましたらお願いします。』

『(答)(前半割愛)それからもう 1 つは、金融政策に関連する色々なご意見を頂きましたが、今の話と関連して、金利低下が設備投資にダイレクトに影響しにくい環境なのかなという印象を持ちました。つまり、個別の企業の方が設備投資をするかしないかというのは、僅かな金利の低下ではなく、個別の計画に基づいて決定していくものであり、さらに先行き成長を期待できるのかということがより重要な要素であるということからしますと、当地においては設備投資の金利に対する感応度が低いのではないかと、議論する中でそういった印象を持ちました。』

ということで「当地において」としていますが、木内サン的には「当地じゃなくてもそうですけどね」と言いたかったんでしょうな。


・金融システム安定性の観点からのマイナス金利への苦言

講演の方でもそういう趣旨の説明はありましたが。質問の趣旨はちょっと違っていたのですけれども、回答の方でいきなり主張をおっぱじめて丸丸1ページ半分の回答をしているのがありまして、その途中から。

『(答)(前半割愛)一方で、「量的・質的金融緩和」の効果としては、一番重要な政策効果の源泉は実質金利の低下にありますが、実質の長期金利については 2014 年あたりから下げ止まってきているということで、つまり、政策を続けても追加的な効果は出にくいということであります。』

まずこの認識がそもそも執行部と違いますけれども、

『一方で、今までの政策、あるいは今回のマイナス金利政策も通じて、やはり副作用の 1 つとして、潜在的には金融仲介機能を弱めている面がないだろうかという問題意識を持っています。金融機関の収益を圧迫する、あるいは市場の流動性をかなり下げてしまっています。国債市場については、国債の買入れによってそういうことが起こっていますし、例えば銀行間のコール市場、レポ市場などは、今回のマイナス金利の導入を受けて、金融機関がそこでの運用を絞り込むということが起こっています。』

『ということで、金融システムの安定の観点から言いますと、収益性の低下と市場の流動性の低下ということが大きな問題としてあるかと思います。』

ですです。

『これは、今おっしゃられたような大きな経済のショックが仮に起こった時に、実体経済へかなりマイナスの影響が出てくると思います。私どもの発表しているFSR(金融システムレポート)などでもご覧頂きましたように、日本の金融システムは全体としては確かに安定しているわけですが、収益性が非常に低い中、そういった大きなショックが起こって、例えば資本が毀損されるという時に、金融機関の方がそれに対して敏感に過度にリスクを減らすような行動に出てくる可能性はあると思います。貸出を急に慎重化させたり、あるいは手持ちの資産を売却することによって流動性を確保するといった時に、市場の流動性がすごく落ちていますと市場が混乱するようなことが起こってくるという点からすると、私は、政策の重点というのは、物価安定、つまりマクロ金融政策よりも、金融システムの安定の方に徐々に軸足を動かした方がいいのではないかと思っています。(後半割愛)』

とは言いましても金融システムの安定の方に軸足、というのは分かりにくい訳で、もっとストレートに今の政策拡大方向は金融システムを不安定化できるという話をした方が良いのではと思います。もちろんこの先の部分も含めて木内さんの主張ってそういう話ではあるのですが、債券市場的に木内さんの主張ってそうですねと思うから伝わりやすいのですが、他の人たちから見た時にこの説明だとちと分かりにくいのではないかという気はする。


・事前にちゃんと議論をしたのかという定番質問

『(問) マイナス金利、付利の引き下げについては、今年 1 月にマイナス金利にするまでは 1 度も決定会合で議論されたことがないと思います。黒田総裁は1 月 29 日の会合の 1 週間程前に事務方に選択肢を検討せよと指示してスイスに行かれ、スイスから戻られてそういう選択肢を実際にご覧になったのでしょうが、木内委員はいつの時点でこのマイナス金利を検討するということをお知りになったのでしょうか。そして反対されていらっしゃるわけですが、賛成した人を含め、ここまで社会に幅広く──いい影響、悪い影響を含めて──大きな影響を与えているこのマイナス金利のプロコンについて、しっかり議論がされ、その結果決まったという印象をお持ちなのかどうか、決定会合で十分な議論が――ここまで色々な影響が及ぶということも含めて――議論がされたとお感じになっているかどうか教えて下さい。(後半割愛)』

来ましたよ。なお説明がクソ長い(後半の質問の回答も含めるとまるまる2ページある)。

『(答) 1 点目の決定会合の内容につきましては、特定の定められた方式によって皆様方に情報を開示していくということに照らしますと、発表をしていないことを申し上げるわけにはいかないと思っていますが、マイナス金利の検討につきましては、今ご指摘の通り、総裁が事前に事務方に指示していろんな選択肢を検討するようにという指示をしたと記者会見の場でも総裁から申し上げている通りであります。』

ほう。

『私どもとしては、決定会合の場で議論し、審議し、最終的に採決して、5 対 4 で採用したといった経緯がございます。金融政策については基本的には決定会合の場で議論するというのが法律の要求するところであります。』

としか言いようがないのでしょうが、事前に議論を重ねた訳ではありません、という事ですな。

『ただマイナス金利については、欧州においても 2014 年から実施されているわけでありますし、私もマイナス金利の功罪については随分前から考えてきています。その考え方につきましては挨拶要旨に書いている通りですが、「量的・質的金融緩和」で国債を買い続けてもなかなか実質金利が下がらなくなってきているという中で、少なくとも一時的に実質金利を下げる効果があるというのはマイナス金利、付利の引き下げというものであって、選択肢としては考えられるものだと思って参りました。』

ほっほー。

『しかし、大きな問題・副作用があります。』

これを示さないで前の部分で切ってたヘッドラインがあったような無かったような。

『1 つは、先程申しました金融仲介機能を損ねてしまう、これはひいては実体経済にもすごく悪い影響が及ぶ可能性もありますので大きな問題だと思いました。』

まあこれは良いとして、

『2 つ目は、やはり国債の買入れを難しくするという面があると思います。つまり、私どもの長期国債の買入れというのは、国債を買い取ってそのお金が当座預金に入るということであり、当座預金と国債の交換なわけです。従来は当座預金についている付利が+0.1%であったわけですが、これが部分的にはマイナスだということになりますと、より金利の低いものとの交換になりますので、金融機関としては、特にキャピタルゲインではなくインカムゲインを重視するような金融機関にとっては、従来よりも国債を売りたくないということになります。この面も含めまして、資産の買入れ策とマイナス金利というのは整合的ではないと思っています。ですから、もし採用するのであれば、国債の買入れの減額を行う、つまり、国債の買入れ政策については修正を行い、持続性を高めた上で行うというのが 1 つの選択肢であり、しかもそれが正当化されるのは経済金融情勢が非常に不安定にあるという危機時である、つまり、国債買入れの減額という国債買入れの持続性を高める施策をした上で、危機時の対応としてのみ検討されるというのが私個人の考えでありまして、今回については、この 2 つの条件とも満たしていないので反対ということだと思っております。』

Taperingを早めに行い、ついでに早い時期から日銀のバランスを落としに来るという形とセットであればマイナス金利というのもあり(つまり買入止める分カーブは立つがマイナスを深くしてそこを調整するという考えで、イールドカーブ全体を押し下げるというのも降りる訳ですが)ではないかと思いますが、そこは微妙に違うのかね。

『こうしたマイナス金利の功罪について議論されたかというと当然決定会合では議論されました。それが果たして十分であったかどうかについては判定がつきにくいところもありますが、もちろん実際に導入した後で見えてきたマイナス面というのもあると思います。逆に言いますと、ある程度時間が経ってから出てくるプラスの面というのもありますので、導入発表からまだ 1 か月も経っていませんし、実際の導入から非常にまだ僅かな期間ですので、この時点で明確に功罪を、プラスとマイナスをはっきり判定するというのは時期として早いのではないかなと思っています。(後半割愛)』

話を途中からそらしていますが、議論については碌にしていなかったと言いたいようですな!!


・政策金利効果はそもそも何なのかという話を打ち込んでおります。

政策の効果副作用に関する質問から。

『(答)(前半割愛)政策の効果については、短期間ではまだ分からないという部分もあります。預金金利も下がって、貸出金利も下がって、両方とも下がってはいますが、すごく僅かな水準でしかない。』

『例えば、ヨーロッパなどがマイナス金利を導入した時には、貸出金利も預金金利ももっと高いわけです。そういう意味では下がる余地もある、あるいは銀行の利鞘ももっと大きかったわけです。ある程度銀行が利鞘を縮小して、金融緩和の効果が銀行以外に染み出していく余地がありました。』

これ重要。

『それに対して、日本は両方とも金利が低くて利鞘も限界まで小さくて、という中では、金利引き下げの効果が相対的には出にくいという面があるのではないかと思います。』

そういう状況で効果を出したければ「預金金利のマイナスは無い」とか言ってる(たぶん世間の批判を恐れてビビリ入っているんでしょうけれども)黒田総裁の説明が全く意味不明という感じですな。

『一方で、挨拶要旨の中で「金融引き締め」と表現しましたのは、金融機関のマージンがすごく減りますと、それを何とか確保する、確保するというのはそれを金融機関以外の家計とか企業に転嫁することになります。その時の手法としては、普通の預金金利はマイナスにならないとしますと、例えば手数料を課していく、口座の管理手数料を課していく、あるいは貸し出しについては、貸出の金利を上げる、こういう動きはヨーロッパでは実際一部に出ているわけです。普通ですと政策の金利を下げていくと金利全体が下がるわけですが、金融機関の収益がすごく悪化してそれを何とか確保して、その分コストを銀行以外に転嫁していこうとする手段の 1 つとして、貸出金利を上げるということが実際起きています。』

なるほど。

『そうなりますと、それは金融緩和の効果ではなくて、引き締めの効果になってしまいます。今の時点ではもちろんそういうことは起こっていませんが、ヨーロッパでも導入してすぐ起こったわけでなくて、ある程度時間が経ってからそういったことが起こっていますので、そういったことが起こらないかどうか注視していく必要があると思っています。』

でまあ実はあと3つ質疑があって、これがまたクソ長い答えになっていて木内さんフラストレーションが溜まっているんだろうなあというのは分かったのだが、正直言いたいことは分かるのだが引用しようとすると説明全体の要領があまり宜しくない(ほとばしる怒りと共に発言しているからだからと思うが)ので以下割愛ということで勘弁。



○その他少々メモ

・短国買入の応札がやはり減っているようで玉は市場でも捌けるのね

[外部リンク] 国庫短期証券買入 31,895 7,501 0.021 0.026 73.6

前週が55,091/17,502だったのですが札が減ったなという印象が。


・物価の基調がどう見てもコケだしていますが

[外部リンク] 消費者物価の基調的な変動

総合(除く生鮮食品・エネルギー): 12月1.3→1月1.1
刈込平均値: 12月0.5→1月0.4
上昇品目比率-下落品目比率: 12月43.1→1月39.3


・G20

[外部リンク] Business | 2016年 02月 28日 02:07 JST
上海G20、市場安定へ政策総動員 通貨安競争の回避確認

通貨安競争言われちゃいましたねえ・・・・・・・・・・・・
 


お題「木内審議委員講演(ただし途中までですすいませんすいません)」   2016/02/26(金)08:01:57  
  日銀ページの更新情報の今現在トップに上がっているのが、

更新情報
2016年 2月25日 「金融機関のガバナンス改革」フォローアップ・セミナーを開催

となっているのですが、金融政策決定経過に関して御行の・・・・・・・・・・・・・

○市場メモメモ

・長い方が昨日も糸切れた凧状態で・・・・・・・・・

[外部リンク] Markets | 2016年 02月 25日 15:12 JST
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は続伸、長期金利-0.065%で過去最低

『[東京 25日 ロイター] -

<15:10> 国債先物は続伸、長期金利-0.065%で過去最低

長期国債先物は続伸。前日に急伸したことで、益出しを含めたポジション調整が先行したが、一部で警戒感のあった2年債入札を無難にこなしたことで、プラス圏に浮上した。』(上記URL先より、以下同様)

というよりも超長期が走る方がアレだったのですが。

『現物債は前日同様に超長期ゾーンが堅調に推移し、20年債・30年債・40年債利回りが軒並み過去最低を更新した。40年債が心理的な節目の1%を割ったことで、円債市場で1%台の利回りが消えた。月末のインデックスの長期化需要などが超長期ゾーンに先回りで入り、イールド・カーブを押し下げた。』

こっちの方があちゃーという感じです。

『中期ゾーンは高安まちまち。木内登英日銀審議委員の金融経済懇談会(鹿児島市)での講演・会見には反応が限られた。長期国債先物中心限月3月限の大引けは、前営業日比5銭高の152円03銭。10年最長期国債利回り(長期金利)は同1bp低下のマイナス0.065%と過去最低を更新した。国内銀行勢や海外勢の買いが観測されていた。』

ということで空中戦の中買いがちょろっと入るとすかさず飛んでしまうのは毎度の事で。

『短期金融市場では、無担保コール翌日物は0.001%─マイナス0.01%での出合い。新発3カ月物国庫短期証券(TB)の入札は前回比較で落札利回りは上昇し、3カ月物の日銀オペ見合いの需要が限られていることが確認できた。レポ(現金担保付債券貸借取引)GCT+1レートは前営業日よりマイナス幅を広げた。TIBOR(東京銀行間取引金利)3月物は横ばい。ユーロ円3カ月金利先物は弱含み。』

ということで手抜きでマル引用してしまいましたが(すいません)短期についてはとりあえず今の所の目線がいったん落ち着いている感じもしますけれども、、ただまあ取引が必ずしも動いている訳でもなく、単にマイナス金利状態への今後の対応をどうするという辺りで直ぐに動き出せていない面もあるので、実際に動きが出てくればまた目線も変わるのかもとは思います。それより懸念されるのがこのまま動きが出てこないで短期市場の資金が固まったまま動かなくなってそのまま市場が消滅したままになることなんですが・・・・・・・・・・・・・


・3M短国はとりあえずマイナス10が一つの目線のようで

[外部リンク] (3)募入最低価格 100円02銭5厘0毛(募入最高利回り)(-0.1002%)
(4)募入最低価格における案分比率 59.2670%
(5)募入平均価格 100円02銭6厘6毛(募入平均利回り)(-0.1066%)

上記のロイター記事にありますように3M短国は日銀の短国買入で入りにくい(1Yと6Mが主に入ってしまうので)上に、GCレートなどはまだ小幅マイナス水準(▲1〜▲3くらい)で推移しているのでファンディングコスト的には間尺に合わないですので、あとは毎度の期末ニーズと海外の買いという所なのでしょうが、飛ぶように売れて盛り上がって参りましたという感じでもない(というか長い所が盛り上がってしまっているので短期が段々盛り上がらないのと、国内系短期資金の動きがかなりの部分でフリーズ状態になっているので盛り上がりようがない)という所で。

まあ短国買入とか勝手にやってくれという感じですが、こちらはCPや社債のような凄い金利にはならない(そもそも1年カレントの引けがとんでもない所にあるから)でしょとは思います。


○本日のメインイベント(というかこれだけなのだが)木内審議委員講演ですよ〜

さあ来ました。
[外部リンク] 表紙と図表を含めて全部で38枚組とかやたら分量が増えておりますが(^^)。


・経済に関しては「日本経済は実力レベルの均衡状態に達している」という認識を示す

最近大体そういう認識を示していますけど、『3.経済・物価見通しに関する留意点 』の『(1)政策委員の中心的な見通しと私の見通し』という所から。

『私は、「量的・質的金融緩和」の効果などによって、国内経済は、その実力に見合った安定した状態を既に取り戻したとみています。』

とのっけから説明しております。これはここ数回の木内さんの講演で示されているのですが、念のため以下の説明を確認しておきましょう。

『この点、生産設備と労働力の稼働状況を示す需給ギャップが、「量的・質的金融緩和」導入当初の大幅なマイナス状態から、2013 年末頃に概ね中立的な水準を回復し、その後も同程度の水準を維持していることに表れていると考えています(図表5)。また、基調的な物価についても、国内経済の実力と整合的な安定した状態を既に取り戻したとみています。』

『先行きについても、展望レポートの見通し期間である 2017 年度にかけて、このような安定した経済・物価状況が続くことを標準シナリオと考えています。』

うむ。

『もっとも、私の見通しを数値に置き換えてみると、展望レポートで示された政策委員の中心的な経済・物価見通しと比べて、より慎重と言えます。このように私が相対的に慎重な見方をしている背景には、ゞゝ詭未ら日本経済の実力に見合った成長ペースを示す潜在成長率が、現時点で「0%台前半ないし半ば程度」と依然低い水準にあると推計されるなか、先行きもその改善ペースは緩やかなものに止まると考えていること(図表6)、∪在成長率を大きく上回るような成長率を一時的にでも実現させ、需給ギャップをはっきりと改善させるような需要面からの強い牽引役が、金融緩和の追加的な効果も含めて、見当たらないと考えていること、です。 』

ということで、説明については一つの見解としてきっちりと纏まっておりますが、どさくさに紛れて「金融緩和の追加的な効果も含めて(需要の牽引役が)、見当たらない」と追加緩和にイヤミを入れているのがチャーミングですな。

でもって、この説明はこの説明でご尤もだと思うのですが、黒田執行部に言わせると「じゃあ低成長でディスインフレのままの状態で良いと思っているのかケシカラン」という話になりますので、そもそもの拠って立つ経済政策、金融政策が基本的に拠って立つ部分が全然違うという状態なのでそう簡単にこの木内さんの提案が通るというのも難しいのでしょう。


でまあ基本的には・・・・・・・・

『(2)企業収益と設備投資』の所では

『こうしたなか、企業がキャッシュ・フロー対比でみて設備投資をより積極化させていくためには、企業の国内市場に対する成長期待の高まりが不可欠であると考えられます(図表7)。もっとも、人口減少や少子高齢化という強い逆風が吹くもとで、各種施策などを通じて国内経済の実力を高め、企業の国内市場に対する中長期的な成長期待を高めていくためには、なお相応の時間を要すると私自身は考えています。』

とありまして、『(3)実質所得と個人消費 』の所では

『そうした背景には、天候要因などの一時的な要因に加えて、消費者によるインフレ実感の高まりや賃金上昇期待の低さなどがあると考えています。特に、昨年春頃から食料品や日用品の価格引き上げが広くみられている一方で、賃金の伸びが緩やかなものに止まっており、これらが消費者心理に相応の悪影響を及ぼしている可能性があるとみています。』

とありますな。でもってここの個人消費に関しては金融政策の効果についての説明がありまして、

『こうした状況について、金融緩和の効果からみると、「量的・質的金融緩和」の導入当初は、政策効果から実質金利が低下を続ける一方、実質所得の見通しに大きな変化が生じなかったため、将来の消費を前借りする効果が生じたものと考えられます。』

消費増税の駆け込みも将来の消費を前借りしていたと思われます(というかそっちの方が大きかったのでは疑惑)が。

『しかし、現在は、実質金利の低下テンポが総じて鈍るなか、消費者の間で、賃金上昇率が物価上昇率に直ぐには追いつかないとの見方が強まっているようにみられることから、実質所得の見通しが悪化し、消費行動が保守的になっている可能性があります。』

元々リフレ理論では当初実質賃金が下がるのは織り込み済みでしたけれども、それがきっちりと外れてしまいましたなという指摘ですなあ。でもってもう少し話があるのですがパスしまして。


・物価見通しに関しては賃金動向に注目

『(5)物価情勢と物価見通し 』に参ります。

『先行きについては、〜闇比でみた円安効果は一巡しつつあること、∪郛紊飽銘屬垢觚矯猯漸然覆箚覿畔価が明確な下落基調にあること、私自身は、需給面からの物価押し上げ効果が顕著に高まると想定していないこと、っ翊拘の予想物価上昇率の上昇に一服がみられること、などを踏まえると、これら指数の伸びが一段と高まる余地は然程大きくないと考えています。また、2015 年初め頃には食料品や日用品の値上げ計画が多く聞かれたのに対し、今年はそのような計画があまり聞かれない印象をもっており、2016 年4〜6月頃に、前年比でみると幾分下振れするリスクがあるとみています。』

ほほう。

『また、物価の先行きを考えるうえでは、物価と賃金との関係に注目することも重要です。賃金は、全体としてみると緩やかに上昇しています(図表 11)。もっとも、労働需給が極めて逼迫した状況にあることを踏まえると、賃金の伸びが期待されたほどには高まっていないと思います。』

うむ。

『これには、企業が、設備投資と同様に、国内経済に対する成長期待が明確に高まらないもとで、固定費の増加に繋がる所定内給与の引き上げになお慎重なことが背景にあると考えられます。こうした企業の姿勢は、家計の中長期の所得(謂わば「恒常所得」)の増加期待を高まりにくくしている面もあると思います。また、実質所得の見通しの伸び悩みは、個人消費に抑制的な効果をもたらし、物価に下押し圧力となる可能性もあります。』

ですなあ。

『これらを踏まえると、基調的な物価上昇率は、今後、伸びを低めつつも、当分の間、大幅に低下することなく、比較的安定した水準を維持すると私自身は考えています。こうした考えのもと、私は、2016 年1月の展望レポートについて、「2%程度に達する時期は、2017 年度前半頃になる」との表現に反対しましたが、現時点でも、消費者物価(除く生鮮食品)の上昇率は当面0%程度で推移したあと、かなり緩やかに上昇率を高めていくと考えており、展望レポートの見通し期間である 2017 年度まで視野に入れても、2%程度に達する可能性は低いとみています。』

ということで、この辺りの説明も時間の経過とともに纏まってきたという感じです。


・金融政策関連

『4.金融政策運営』の小見出しは7ページ目になります。最初の主張に関する説明などは皆様ご案内の通りで背景説明もいつも通りなのでそこらは割愛して、

『以下では、私の提案の背景にある考え方について、政策の効果と副作用という観点を軸に、より詳細に述べたいと思います。』

という所から。

『まず、「量的・質的金融緩和」の効果については、主に実質長期金利の低下を通じて、将来の実質個人消費を前借りすることなどによって、国内民間需要を増加させる点にあると考えています。この点、実質長期金利の押し下げなどを通じて、これまでに累積した効果は、既に経済にしっかりと定着しているとみています。特に、ー給ギャップが 2013 年末頃にほぼ解消され、その後も概ね中立的な状態が維持されていること、企業や家計が経済活動の前提とする中長期の予想物価上昇率と実際の物価上昇率との間のギャップが縮小したことは、政策効果の表れと評価しています。』

さっきの説明と整合的で、経済の実力にあった安定状態を達成しているので政策の効果は既に達成していますというお話。

『もっとも、実質長期金利の動きをみると、「量的・質的金融緩和」を導入してから一年程度の間、はっきりと低下したあと、2014 年半ば頃からは、ごく足もとで「マイナス金利」の導入に伴い水準がやや切り下がったものの、低下テンポは総じて鈍っており、追加的な効果は逓減しているとみています(図表 14)。』

『また、各種調査や市場指標から中長期の予想物価上昇率をみても、2%の物価安定目標と整合的な水準まで依然として距離があるもとで、足もとでは一部に下振れ傾向もみられています(図表 15)。』

イヤミキタコレ。

『こうしたなか、私としては、今後も、日本銀行の政策のみで中長期の予想物価上昇率を押し上げていくことは困難であると考えています。また、日本銀行が国債保有残高を増やし続けても実質長期金利が下がりにくくなっており、追加的な効果が逓減しているとみられる点を踏まえると、国債買入れ額を減額することで失う追加的な効果は小さく、むしろ副作用の増加を抑制することで、効果と副作用のバランスを改善させることができると考えています。』

一方で黒田執行部はテーパリングをすると期待に悪影響(ただしマネタリーベースの量が直接聞く訳ではない、とか言ってるんですから無茶苦茶なんですが)と言っているので、テーパリングそのものに対して副作用の方が高いだろとの主張ですから、残念ながらこ話も執行部と噛み合わないですけど、まあ市場現場労働者的に申し上げればそら木内さん(や佐藤さんや石田さん)の説明のほうがしっくり来る罠とは思いますけどそれはさておき。次の『潜在的な副作用への配慮 』である。


・副作用の指摘は仰る通りと思うのだが黒田執行部とは水と油

『次に、「量的・質的金融緩和」の副作用については、潜在的な要素が強いことから、現時点で必ずしも明確になっている訳ではありません。しかし、将来どこかの時点で顕現化すれば、上手く対応することが難しく、手遅れになってしまうリスクには十分注意する必要があります。』

まあ既に手遅れのような気もしますが。

『こうした特性を踏まえて、私は、日本銀行が国債を大量に購入し保有することによって、国債市場を過度に歪めることから派生する様々な問題を特に注視しています。』

うむ。

『具体的には、「国債市場の流動性や価格発見機能といった市場機能の低下や金融機関の収益悪化が、金融システムの不安定化に繋がりうるリスク」、「金融政策の正常化の過程での金利上昇リスク」、「国債価格の大幅な変動によって、広く金融・資産価格の見直しが生じ、金融・経済に深刻な影響を及ぼすリスク」などです。また、日本銀行による国債の大量購入に伴い、「中央銀行による財政ファイナンスとの認識が一段と高まる可能性」や「国債市場の安定が今後も保たれるとの過度な期待から、金利による財政規律メカニズムが損なわれるリスク」についても留意する必要があると考えています。』

まあこの辺までは多分黒田執行部も同じ認識は持っていると思いますが、でも別に当面問題が起きると思っていないという所でしょ。


『国債買入れの持続性と金利の安定性 』という小見出しですが・・・・・・・・・・・

『以上の点に加えて、日本銀行の国債買入れに関わる副作用という観点からは、国債買入れの持続性と金利の安定性について言及したいと思います。』

キタコレ。

『「量的・質的金融緩和」のもとで、日本銀行による国債保有比率は上昇を続けており、2015 年9月末時点で国債発行残高の約3割を保有するまでに至っています(図表 16)。一方、国内金融機関は、担保需要、ALM(資産・負債の総合管理)、金融規制対応などの目的で、一定の国債を保有する必要があります。このため、日本銀行が発行済みの国債を全て保有することはできません。』

この辺りは普通の話。

『中央銀行の国債保有割合をみると、2016 年中に、日本銀行は、イングランド銀行のピーク時を超えて、主要国の中では未踏の領域に入ります。』

暫く前の会見でBOEを引き合いに出した黒田執行部に対してイヤミ砲撃を加えているのがチャーミング。

『また、日本では、短期売買目的で国債を保有する傾向の強い海外の国債保有比率が低い一方、満期保有目的で国債を保有する傾向が強い生保や年金の国債保有比率が高い点を踏まえると、国債買入れの潜在的な困難度合いは、他国よりも高いと考えられます。』

その通り。

『現在のところ、日本銀行による国債買入れオペは円滑に行われており、技術的な問題は表面化していません。しかし、海外での金融不安などを受けて、国内金融機関がリスク回避姿勢を強め、国債保有の選好度合いを高めれば、国債需給の逼迫度が高まり、日本銀行による国債買入れが俄かに困難となる事態も考えられます。』

まあそういうの無くても結構怪しさ爆発の値動きしていますけどね足元では。

『こうした潜在的なリスクは、日本銀行による大規模な国債買入れの進展とともに、着実に高まっていると私自身は考えています。』

そらそうよ。

『今後、経済・物価環境の改善に伴い、中長期の予想物価上昇率や成長率見通しの引き上げから名目長期金利が上昇する場合、実体経済や金融市場への影響は必ずしも大きくないと考えられます。一方、日本銀行の国債買入れの持続性に対する不安など、その他の要因から予想物価上昇率と短期金利の見通し以外で決まる「タームプレミアム」が上昇することで名目長期金利が上昇する場合、その影響が深刻なものになる可能性も考えられます。したがって、タームプレミアムの大幅な上昇を回避することが重要です。』

ということで・・・・・・・・・・

『タームプレミアムは、「国債買入れ策のもとでは、現時点の日本銀行の国債保有残高に加えて、将来の日本銀行の国債保有残高の見通しによっても決まる」との考え方に立つと、日本銀行の国債買入れの限界が市場で突然意識された場合、日本銀行による国債買入れの継続期間や国債保有残高維持の期間が予想よりも短くなる、あるいは日本銀行の国債保有残高のピーク水準が予想よりも低くなるなどの見通し修正が生じ、タームプレミアムの大幅な上昇に繋がる可能性が考えられます。』

昨日はちょうど国会で黒田総裁の答弁でこの点についての説明があった(ヘッドラインが出ていたのを見ただけなので記事とかつけられないのですが)のですが、限界的に買入を行って札割れ頻発する時には金利がどどーんと下がっているのだから問題ないじゃないか、という説明を黒田執行部はしておりますので・・・・・・・・・・・・

『この点に付随して、国債買入れの限界がみえるまで買入れを続ければよいという考え方は妥当でないと考えています。』

という砲撃。

『既に述べたように、国内金融機関は担保目的などから一定の国債を保有し続ける必要があることを鑑みれば、金利が低下しても国内金融機関が国債を手放さなくなる局面がいずれ訪れます。こうした状況のもとでは、国債需要の金利感応度が極端に低くなるため、金利が大きく変動しやすくなり、金融市場や実体経済に深刻な影響を及ぼす可能性があります。また、こうした局面に至ると、将来、金融市場の安定を維持しながら、日本銀行が国債保有残高を削減することにも支障が生じ、「量的・質的金融緩和」の正常化が困難になることも予想されます。さらに、政府の国債発行政策やその見通しによって金利が大きく変動し、財政リスクが高まる可能性もあります。』

と反論していますな。まあ黒田日銀の「買えばドンドン金利が下がるじゃない」というのはそらそうですけれどもあまりにも近視眼にすぎる話で、その後はやはり問題が起きるでしょとは思うのですよね。まあある意味今の金融市場に関しても「債券の金利だけは確かに下がっているのだが、株価や為替は金利を下げたことによる効果が出てきていない」というような形で、マイナス金利特攻隊でお国の為に死んで来いと言われたものの、債券市場が死ぬ(金利低下する方で)中で肝心の他の部分に全然効いていないというどう見ても無駄死にです本当にカムサハムニダという状況は何なんでしょうねと思いまするに、「限界を意識される中で実際に手をだしている市場だけは価格維持しているけれども、肝心の効果が出ないどころか逆効果」という図を演じているようにも見えますな。


なお、砲撃はさらに続いて実にイイハナシダナーなのですが時間と量の都合上続きは後日(できれば土日にでも更新したいです)。
 


お題「CP買入の金利が何か強烈なことになっているのですが/その他日銀から幾つか紙が出ているので雑感」   2016/02/25(木)08:02:51  
  もうスポ末ですか(驚)。

○市場雑談メモ

・CP買入ェ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

昨日のCP買入結果(CP以外のオペ結果は引用割愛)
[外部リンク] CP等買入 4,789 4,000 -0.298 -0.037 35.0

・・・・・( ゜д゜)
・・・・・(つд⊂)コ゛シコ゛シ
・・・・・(;゜д゜)

えーっとすいません足切レートの出来上がり▲29.8bpってナンデスカソレというお話でございまして、国債とかならともかくCPですよCP。クレジットリスクあるんですけどねえ。

大体からして4789億円しか札が無い所に4000億円の買入を入れるのもアレですし、一応買入って「予定額」なのであって、ケシカランと思ったら札を途中で切っても良いのですけど、何ちゅうか日銀何も考えてないだろうという所です。


まあ何ですな、そらまあマイナス金利実施によって国債の金利が下がっているのですけれども、国債の金利が下がったって政策効果を実体経済に波及するって話だったら各種の民間金利が下がらないと意味がないという話になりますから、日銀が率先して超マイナス金利のCPを購入した、という位の覚悟を持って特攻しているのであればそれはそれで分かるのですが、ご案内の通り黒田総裁は国会答弁などで「個人預金の金利がマイナスにならないのでは」という発言を繰り返しておりまして、預金金利がマイナスにならないとなると貸出金利がゼロだのマイナスだのになる訳もなく、では何でマイナス金利をやっているのかという覚悟が良く分かりませんなあとしか申し上げようがない訳ですよ。

まあこんなレートになってしまうと次のCP買入はもっとみなさん欲張る(のか札が増えるのかは日銀の買入可能銘柄のエクスポージャー次第な面がありますけれども)となるとこれは▲50bpあるでという話になってしまいますが、何という不毛な話っつーか、CPって(今の所)マイナス金利では発行されていない(はず)で、しかもCPの新発利回り自体は大幅に低下というかかなり限界的な部分まで低下している訳ですから、こんな突拍子もないレートで買入しても別に貸出金利がマイナスになる訳でもなく、単にオペ先ウマーとなるだけの話なんですけど、一体全体何をやりたくてCPの買入を継続してこんな金利まで買っているのかさっぱり意味が分からんですな。政策目的としては既に達成しているように見えるんで短国買入にシフトしたらどうでしょうかねえ。

いやまあこれが「預金金利も貸出金利もマイナスになる位の金利低下をするのがマイナス金利の醍醐味である」(キリッ)とかやって頂きまして、個人預金が軒並みマイナス金利適用(手数料などと言うのはまどろっこしい)とかにでもなるようでしたらそらもうポートフォリオリバランスどころの騒ぎじゃないざますわよという世の中になって、それこそ2%物価目標達成だぜとなるのかも(ただしスカになった場合は大爆発)しれないのですが、そういう根性が無いように見えるあの黒田総裁の個人預金金利マイナスを否定する日和っぷりを見るとマイナス金利って深堀できないんじゃネーノとも思ってしまう一方で、現場のオペだけは勝手に暴走機関車になってしまうというこのコントラストに白目を剥く位しかやることがありませんです、はい。


・債券も何か壊れ気味ですのう

[外部リンク] Markets | 2016年 02月 24日 15:17 JST
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は大幅反発、長期金利-0.055%に急低下

『[東京 24日 ロイター] -

<15:15> 国債先物は大幅反発、長期金利-0.055%に急低下

長期国債先物は大幅反発。後場に入ってから海外勢を巻き込んだ需要が強まり、上値追いとなった。現物債利回りも長いゾーンを中心に大幅に低下した。超長期ゾーンでは20年債・30年債・40年債利回りともに過去最低を更新した。超長期ゾーンを対象にした日銀オペが強かったことで、需給の引き締まりを意識した信託や生保の買いが観測されていた。中期ゾーンもしっかり。イールドカーブはブル・フラット化の形状。』(上記URL先より、以下同様)

『長期国債先物中心限月3月限の大引けは、前営業日比38銭高の151円98銭。10年最長期国債利回り(長期金利)は同5bp低下のマイナス0.055%。国内銀行勢や海外勢の買いが観測されていた。短期金融市場では、無担保コール翌日物は0.001%からマイナス0.01%付近で取引された。レポ(現金担保付債券貸借取引)GCT+1レートとTIBOR(東京銀行間取引金利)3月物は前営業日比較で横ばい。ユーロ円3カ月金利先物は弱含み。』

とまあそういうことで、昨日は輪番結果出てからヒャッハー相場になって来まして後場中盤以降はヒャッハーヒャッハーという感じでしたが、ここもとずーっとそうですけれども、投資家の買いもありますが、基本的に空中戦になっているので投資家がノコノコ出てくると板の薄い中登場となるので更に値が飛ぶという所でしょうな。まあマイナス金利1週間経過して更に金利市場には影響が高まるという感じでしょうな。


・ちなみに3M入札は知らんが2年はもっと訳分からなくなりそう

今日は3Mの入札でございますが、もとより▲10bpを超えるマイナス金利の場合は、日銀超過準備の政策金利適用に掛かったとしても最悪▲10bpとなるのですから、3か月以内にマイナス金利幅が拡大されないと思うのであれば▲10を下回る金利というのも如何な物かという感じですな(まあその3か月で追加利下げをしても何らおかしくないという情報発信をしている総裁がいるのが困りものですが)。

しかも3Mに関しては日銀短国買入が基本的に6Mと1Yで回っている関係上在庫になりやすく、今申し上げた政策金利適用レートは▲10bpですけれども、実際のコール金利はそこまで下がっていませんし(ただしマイナス)、GCとか現先とかもマイナスはマイナスですけれども別に▲10近辺に突っ込むような動きには今の所なっていない(本格的にマイナス金利適用の人がマイナス資金運用に乗りだしたら話は別だと思うけど)ので、そんな無茶苦茶強い所に突っ込んでもキャリーコストがしんどいのではないかとは思います。

だからどうしたと言われると困りますけれども、まあ3Mの場合はケツが3Mなのでまだそういう計算できますけれども、2Yとなると追加緩和をまだやりそうな勢いだし、物価目標はどう見ても全然達成できそうもないし、となりますと▲20bpだのというような現状の水準ではありますが、これ堅調になるんですかねえ、そんな金利になるとさすがに満期保有する訳にも行かないですし、(これがプラスの低金利なら話は別ですけどマイナスですからねえ)さてどうなるのやらという所で。


○例の報道に関して日銀からリリース来ました

[外部リンク] 金融政策決定会合に関する一部報道を受けた調査結果と情報管理強化について

『1月29日、金融政策決定会合の開催中に、一部報道機関において同会合の議論の内容とされる情報が報道されました。日本銀行では、本件を受け、外部専門家の協力も得ながら、同会合に関係する日本銀行の役職員および政府関係者に対する調査のほか、盗聴探査や監視カメラ画像の確認等の調査を行いましたが、情報漏えいが疑われる事実は発見されませんでしたので、公表します。』

・・・・・・・・・となりますともしかすると例の記事を書いた某新聞の記者様は透視能力でもお持ちなのでしょうか。そういう特殊能力があるのでしたら30分後位に結果が公表される事案の事前報道みたいな良く良く考えたら何の意味があるんだというような抜き記事如きのために能力使うんじゃなくて他に活用方法ありませんかねえ。

『日本銀行では、従来より、金融政策決定会合に関する厳格な情報管理を図る観点から、日本銀行の出席者に対して、会合中の外部との接触や通信機器の持込み、会議室エリア外との往来を禁止するとともに、政府からの出席者にも、これらを伝え、厳格な情報管理への協力を要請しています。』

さいですな。

『今回、日本銀行では、政府にも協力を要請し、これらについて改めて厳格な運用を図るとともに、以下の情報管理強化策を講じることとしました。』

『・ 機器による探知の実施等により、会合に使用する日本銀行の会議室エリアにおいて、所定外の通信機器の使用について禁止を徹底すること。

・ 会合の議論を公表前に知り得る者の範囲を、日本銀行・政府の双方において明確にすることで、情報伝達の範囲の限定を徹底すること。

・ 決定会合2日目*の会合開始から結果公表までの間、日本銀行・政府の双方において所管部署への報道関係者の立入りを制限すること。 』

なるほど。

『金融政策決定会合の結果が公表される直前に、これに関する報道が行われた場合には、金融市場に撹乱的な影響が及ぶなど、極めて好ましくない事態にもつながりかねません。』

原則論としてその通りですし、今回に関しては事前にこれが出て結果出る前に市場が動いてしまったことによって却って結果出て????となって株が下がってしまいましたな的な反応もあったようにも見えないことも無い訳で、余計な超能力透視報道が無ければまた別の反応だったのかも知れません(たぶん結果はそんなに変わらんと思うが)とか思ってたりして。

『日本銀行では、金融政策決定会合に関する情報管理について、上記のような取り組みを通じて万全を期するとともに、関係者に対し、こうした点について理解を求めていく方針です。』

ということではあるのですが、日経新聞様におかれましてはこの前の展望レポートの数値と言い、今回のマイナス金利議論の件と言い、数十分後に公開されるものを公開前に報道するのを使命と勘違いしておられるようでして、いや経済オピニオンリーダー何だったらそんなことに血道を上げないで、マイナス金利政策のリリース内容についてどういう影響があるのかというような解説をする方にリソースを割いていただきたいと切に願って止みませんが、そんな真っ当なことをされてしまうとアタクシの駄文の読者が居なくなってしまいますかそうですか(--;)。



○日銀からまたもペーパーが出ているのだが


[外部リンク] 日米家計のリスク資産保有に関する論点整理

本文はこちら
[外部リンク] でまあPDFの方が何か知らんがうまくコピペできないので内容が詳しく紹介できませんが、家計の保有する資産の中で日本の場合住宅の位置がでかく、住宅で殆どとなってしまう向きが多いので、金融資産のリスク性資産を持つ割合が高い層が一部に集中しちゃいますなあとか中々興味深いです。


[外部リンク] 量的緩和政策と労働市場

本文はこちら
[外部リンク] 上記HTMLの方から引用しますが、

『本稿は東京大学金融教育研究センター・日本銀行調査統計局による第6回共催コンファレンス(2015年11月26日開催)での報告論文を改訂したものである。』

とありまして、こちらは日銀の中の人が書いたものではないのですが、その分上記HTML先の中を見ますと・・・・・・・・・・・・・・

『本稿の目的は量的緩和政策が経済に与える影響を労働市場に着目しながら理論、実証の両面から分析することである。まず、構造型VARモデルを用いて量的緩和政策が日本経済に与える影響を実証的に分析した。分析の結果、量的緩和政策は生産を増加、雇用を拡大、失業を低下させることが明らかとなった。』

それは良い事ではないですか。

『また、量的緩和政策は物価を上昇させる効果がある一方、賃金を押し上げる効果は限定的であることがわかった。』

・・・・・・・・・(-_-メ

『具体的には、量的緩和政策は、(1)総賃金の指標である総雇用者所得を増加させるものの、その効果は大きくないこと、(2)一ヶ月あたりの現金給与総額を増加させるが、賃金の基調を表す所定内給与へは有意な影響を与えないこと、(3) 労働時間を増加させるが、時給換算した現金給与総額への影響は限定的であることがわかった。』

春闘に期待している日銀涙目。

『この結果は日本では賃金よりも雇用の確保が優先されることを意味している。』

まあ総雇用者所得が増えるから前向き循環メカニズムって言うのでしょうかねえ。それも効果が大きくないようですが。

『次に、労働市場摩擦と名目賃金の硬直性が存在する動学確率的一般均衡(DSGE)モデルを構築、推計し、日本経済を特徴づける構造パラメータの値を明らかにすると共に、マネタリーベースに対するショックがどのように経済変数に影響するかを分析した。』

ほほう。

『推定の結果、(1)名目賃金は硬直的であること、(2)名目賃金の物価スライドの程度は低いこと、(3)労働者の賃金交渉力は低いことが明らかとなった。』

置物師匠とジンバブエ先生見てる〜?

『また、量的緩和政策は需要の増加を通じて、生産を増加、雇用を拡大させると同時に物価および名目賃金を増加させることがわかった。実質賃金の量的緩和政策に対する反応については、所定内給与は減少するのに対し、現金給与総額は増加するという結果が得られた。』

需要が増えるというルートで効くのだったらそもそもQQEじゃなくて財政打った方が話が早いように思えるのですけれども・・・・・・・・・・

という所で、今の部分は「要旨」なのですが微妙に味方に砲撃しているように見えるのが中々味わいがありますな。
 


お題「3次元緩和にしたのは良いのだが益々何が何だか分からんですなあという雑談である」   2016/02/24(水)08:03:15  
  この話題がブルームバーグで出たのはたぶん初めてですね。
[外部リンク] 低賃金に逃げ出す技能実習生、「強制労働」と米報告書-爆買い無縁
2016/02/23 08:15 JST

○結局この執行部は何をやりたいのだかがハチャメチャすぎる件

昨日は国会で総裁と置物副総裁が呼ばれていたようで、置物追及が面白かったようですので後日会議録読みが楽しみですけれどもそれはそれとして。

[外部リンク] 黒田総裁:マネタリーベース重視修正を示唆、直ちに物価上がらず (1)
2016/02/23 16:41 JST

『衆院財務金融委員会で黒田総裁は23日、「マネタリーベースの動きと期待インフレ率は相関関係があるという研究もあるし、そうでもないという研究もある」と指摘。「マネタリーベースそのもので直ちに物価、あるいは予想物価上昇率が上がっていくということではなくて、全体としての量的・質的緩和の下で需給ギャップも縮み、予想物価上昇率も上がっていく中で物価が上昇していくことを狙ったものだ」と述べた。』(上記URL先より、以下同様)

・・・・・・・・・お前は何を言ってるんだ。

えーっとですねえ、でしたら何でマネタリーベースを未だに操作目標にしているのかさっぱり意味が分からないですし、しかもこの前の説明の時に「3次元で緩和」とか言ってたのは何だったのかと小一時間問い詰めたい訳で、「何だか良く分からないけど出すと効きそうだからマネタリーベースを出す」というのは、全く効かないのなら意味がない話だし、効くにしたって効果と副作用のバランスというのを考えながら政策を実施していかないと、デメリットの方が効果を上回ったら全くのダメ政策になるんですが、最近は「必要なら追加緩和」とか今の政策のやり方が正しいのがアプリオリで、効かないのは足りないからという理論になっているようですが、「やっても逆効果」のものを更にやったら逆効果が拡大するだけなんですがそれは。


ということで、今回の追加緩和ですが、結局何をやりたいのかがさっぱり分からない(そもそもこの前の総裁会見の説明や石田審議委員の会見から類推するにきちんと議論をしたようにも見られない)訳でして、マイナス金利を何のために実施しているのか、国債買入やその他リスク性資産の買入を何のために実施しているのか、マネタリーベース拡大を継続する理由は何のためなのか、という点をきちんと整理して頂きませんと、「どういう所に効かせたいからこういう政策を打ちます」というのがさっぱり分からないから市場も政策を想定しようがない訳ですよ。

まあ要は全てのディメンジョンにおいて「何か効くかも知れない」とかイイカゲンな根拠と、置物リフレ理論という机上の空論に基づいて政策を実施しているもんだから、強引な大規模金融政策に加えて資産の大規模買入という資源配分に手を加える政策が長期化してその規模が拡大するなかで、資源配分に与えた歪みによって発生する弊害の方が大きくなってきているのに、その「政策の副作用による問題点」を「政策が足りないから効きが悪くなっている」として更に政策を拡大して問題を悪化させるという事をしているんじゃないでしょうか、という位のレビューをきちんとして頂きたいですし、「何かマネタリーベースがイマイチだからじゃあマイナス金利でもやってみるか」位のノリと勢いでマイナス金利とか導入されても困るんですけどねえ。

つーことで、今や「あの黒田日銀は今後何をしでかすか分からん」ということで価格形成は行われているのですが、肝心の政策効果による実体経済への波及メカニズムが「何だかよくわからないけ効く」あるいは「風が吹けば桶屋が儲かる置物理論」だったりして、波及メカニズムが信じられていないし、説明も全然出来ていないし、大体からして3年やって効果が出ましたと説明できていない(なおその話は後程ちょっと別件で)のですから、そらまあ金利は下がってもそれだけの話でしょ、ということになりますぞな。


ところで置物。

『衆院財務金融委で民主党の玉木雄一郎氏は黒田総裁に対し、「就任してまもなく3年が経つ。そろそろ客観的な検証をした方が良い。マネタリーベースを増やすと期待インフレ率が上がるというのが異次元緩和の根拠になる考えだと思うが、今もなおそう信じているのか」と質問。岩田規久男副総裁にも同じ質問を行った。』

『岩田副総裁は「マネタリーベースを増やすには長期国債を買うのが一番効果的だ。日銀が短期国債を買ってマネタリーベースを増やす場合、ゼロ金利の日銀当座預金とほぼゼロ金利の短期国債を交換するだけで、民間の資産の構成には何の変化もほとんどない、同じようにマネタリーベースを増やしても何の効果もない。日銀が何を買うかによって影響は違う」と述べた。』

それは昔の買入によるMB拡大が効果がないという説明ですが今の政策の効果を質問されているのですが。

『玉木氏はさらに、就任前の岩田副総裁の論文を引用し、「新日銀法施行後、物価上昇率が2%以下のプラスの領域にあった、いわば合格点が上げられる月は13年6カ月中、16%しかない。そういう責任者は責任を取って辞任するはずだが、日銀総裁は誰一人責任を取っていない」と書いているが、自身の責任はどう取るのかと質問した。』

(:∀:)イイハナシタ゛ナー

『岩田副総裁は「目標が達成できない時はまず果たすべきは説明責任で、仮に説明責任が果たせない場合、最終的な責任の取り方は辞職というのはその通りだ」と述べた上で、生鮮食品を除くコア消費者物価(CPI)がこのところゼロ%程度で推移していることについて、「原油価格の歴史的な下落によるものが大きい」と指摘。エネルギーを除けば「物価の基調はきちっと上昇している」と述べた。』

さてここで毎度の就任記者会見を確認しましょう。
[外部リンク] こちらの5ページ。

『2 つ目は、そういう意味で、2 年くらいで責任をもって達成するとコミットしているわけですが、達成できなかった時に、「自分達のせいではない。他の要因によるものだ」と、あまり言い訳をしないということです。』

どはははは。

『そういう立場に立っていないと、市場が、その金融政策を信用しないということになってしまいます。市場が金融政策を信用しない状況で、いくら金利を下げたり、量的緩和をしても、あまり効き目がないというのが私の立場です。』(以上2013年3月21日の就任記者会見の岩田副総裁発言より)

ゲラゲラゲラ。

・・・・・・・って何度も引用しておりまして誠に恐縮ですが、実に浅ましいにも程がありますな。


○国会で総裁がそんな答弁をする日にこのリサーチラボは何というタイミング

[外部リンク] 伝統的・非伝統的金融政策ショックの識別―潜在閾値モデルを用いた実証分析のアップデート―
木村武、中島上智(日本銀行)
Research LAB No.16-J-1, 2016年2月23日

ということで『要旨』から。

『主要先進国が導入した非伝統的金融政策の効果を巡って、様々な研究が報告されているが、経済を動かす多くの要因の中から金融政策ショックを正しく識別することは簡単ではない。特に、過去数四半期間、エネルギー価格の大幅な下落や海外経済成長率の下振れなどから、インフレ率のプラス幅が縮小したり、GDPギャップの改善が足踏みしたりする中、わが国では、量的・質的金融緩和(QQE)の効果がどの程度経済に浸透しているのか、表面上見えにくくなっている。』

ということで、岩田副総裁様の置物理論もそうですし、そもそもQQEの理論ですと物価については短期的なブレは兎も角として、貨幣的現象なんだから中央銀行の政策でコントロールできますって話だった筈で、それは海外ショックだの原油価格だのというのは関係ない、という話だった筈なので、まあこういうのを見てもすっかり日銀の説明(なおこの手のペーパーは日銀の公式見解ではない、という建付けにはなっていますが)が変質しているのが分かるというものです。

『このラボでは、木村・中島(2013) [PDF 1,784KB]が2013年4月に考案した政策ショックの識別方法を用い、QQE導入以降のデータを追加し政策効果の計測をアップデートした結果を紹介する。分析によると、非伝統的金融政策の政策効果に関する推計の不確実性は大きく、十分幅をもってみる必要があるが、QQEは長期金利を引き下げ、足もとまでの期間においてGDPギャップの改善とインフレ率の上昇に着実に寄与していることが確認できる。』

だったら何でいつまでたっても物価2%に行かないんでしょうか。というかそうなのだったら「足りない」のではないでしょうかねえ。それとも経済ショックに対しては非伝統的政策は無力だという話なのでしょうかねえ、などとスタッフペーパーに悪態をつくのもなんですが悪態つきたくもなります。

でまあ途中はすっ飛ばして結論部分。

『QQE導入以降は、プラスの政策ショック(緩和ショック)が継続して発生しており、2015/3Qまでの累積でみると、GDPギャップを3%強、インフレ率を約1%押し上げる効果を持つ。この間、実際のGDPギャップが2%程度しか改善していないのは、消費税率引き上げや海外経済成長の下振れなど、マイナスの需給ショックが影響したためと考えられる。』

おじちゃん良く分からないのですが、消費税率引き上げはショックでもなんでもなくて事前にやることがアナウンスされている話で、何がどうショックなのかさっぱりわからないですし、このラボの部分だけ見ていると「消費税率引き上げショック」とは言ってますが、消費税率引き上げの前に発生しているはずの駆け込み需要や便乗値上げに関しては政策効果の方に含めて分析していのではないか疑惑がございますわな。

更に申し上げると「海外経済成長の下振れ」とか言ってますが、どこかの大きな経済圏で巨大なリセッションでも起きてましたっけ精々経済成長の鈍化とか軽微な後退位の事象しか起きていないと思うのですけれども、そのどこがどう「ショック」なのでしょうかおじちゃん頭が悪いから良く分からないですし、別に予期できないような巨大ショックでもなんでもないように思えるのですけれども、それは元々の見通しがおかしかっただけではないかと存じますけどねえ。

『また、実際のCPI前年比(総合・除く生鮮食品)が、過去1年間でプラス幅を縮小させたのは、エネルギー価格の下落などマイナスのインフレショックが影響したためである。』

ああそうですか。

『こうしたマイナスのインフレショックの影響を除去したCPI前年比(総合・除く生鮮食品、エネルギー)は、QQEによるインフレ率の押し上げ寄与と整合的な動きをしている。』

敵軍の兵器が高性能じゃなかったら戦争に勝っていました位のお話で誠に結構ですなあ。つーかマイナスのショックがあったから足りなかったというのであれば、マイナスのショックを打ち消す金融政策を実施するのが正しい処方箋なんじゃないですかねえ。

『また、サンプル期間終期の2015/3QまでのQQEによる政策ショックは、2015年4Q以降のGDPギャップとインフレ率に対してラグを伴いながら影響を及ぼす。興味深いことに、GDPギャップの押し上げ効果は逓減していくのに対して、インフレ率の押し上げ効果には持続性がある。これは、QQEによるインフレ予想の上昇が寄与していると考えられる。』

インフレ予想の上昇???

『日本銀行は、マネタリーベースを引き続き拡大させていくことから、追加的な政策ショックが今後も発生すれば、先行きのインフレ率に対して押し上げ寄与をさらに強めていくことが予想される。』

まあそのマネタリーベースの効果があるかもしれないしないかもしれない位の話を総裁がしてますが・・・・・・・・・


とまあスタッフペーパーに悪態つくのも何ですけど、ちょうどまあ絶妙のタイミングで出てしまったのでネタになってしまいましたということで恐縮至極。


○米国ではファイナンシャルスタビリティー系の人が降りているようで

ちょっと最近色々と発言出ているのにネタが追いつけていませんが(大汗)。

[外部リンク] Business | 2016年 02月 24日 02:16 JST
長い期間の金利据え置きも、米ダラス連銀総裁が言及=FT

『[23日 ロイター] - カプラン米ダラス地区連銀総裁は23日、米連邦準備理事会(FRB)はインフレ率が2%目標に到達するまで「長い期間」金利を据え置く必要が生じる可能性がある、との考えを示した。総裁は英フィナンシャル・タイムズ紙(FT)とのインタビューで、「インフレ目標を達成するため、われわれは想定以上に忍耐強くなる必要があるかもしれない」とした上で「それが長い期間停止して動かないということであれば、それも必要かもしれない。予断は持っていない」と述べた。』(上記URL先より)

カプラン総裁と言えば思いっきりBISビューバリバリっぽい金融不均衡懸念を昨年11月の講演で行っていたのですが、このインタビュー内容をちゃんと読まないととは思いますが、まあロイターの記事を見ますとすっかりおとなしくなっている感じですな。


なお先週はブラード総裁の講演もありまして(すいませんネタにしてない)、
[外部リンク] Business | 2016年 02月 18日 14:53 JST
米セントルイス連銀総裁が利上げ反対に転身、追加措置先送り示唆

『ブラード氏は「2015年に米金融政策の正常化を支持していた2つの重要な柱が変化した」と指摘。「市場に基づくインフレ期待が低下する中で、正常化戦略を続けることは賢明ではないと考える」とし、株価下落や他の金融状況の逼迫により、資産バブルのリスクも「中期的に大きな懸念材料ではなくなった」との認識を示した。こうした状況がFOMCに「正常化プログラムにおける一定の猶予」を与えるとの見解を示した。』(上記URL先より)

ということで、ブラード総裁の場合はBISビューというほどでもないのですが、割と最近はファイナンシャルスタビリティー的な指摘を講演に混ぜていたという感じでしたので、まあ昨今の金融市場を見ておとなしくなる、というのも何となく理解できますし、その場合って結局の所ハト転換しても金融市場が緩和ヒャッハー相場になるとまた発言が微妙になってくると思われますがどうでしょうかね。


○なおどうでも良いがニュースを貼っておく

・原油ェ・・・・・・・・

[外部リンク] World | 2016年 02月 24日 02:47 JST
増産凍結3月にも合意か、減産は期待できず=サウジ石油相

あちゃー。


・ベアェ・・・・・・・・・・

[外部リンク] 三井住友銀労組ベア要求見送りへ
マイナス金利逆風で3年ぶり
2016/2/23 11:54

どう見ても日銀へのあてつけです本当にありがとうございました。
 


お題「市場世間話とその他世間話」   2016/02/23(火)08:02:46  
  ほほう。
[外部リンク] スーパー売上高、1月2.3%増 3カ月ぶり増収
2016/2/22 19:59

『前年より日曜日が多かったうえ、中旬以降に気温が下がり、衣料品の販売が上向いたことが追い風となった。』(上記URL先より)

えーっとこの前は・・・・・・・・
[外部リンク] 1月の全国百貨店売上高、前年比1.9%減 暖冬で衣料品苦戦
2016/2/19 15:00

『今年の1月は正月休みが3日間と前年より1日少なかったことに加え、月前半は気温が高く推移したことで、主力の衣料品が落ち込んだ。』(上記URL先より)

えーっとおじちゃん頭が悪いからこの差分が理解できないのですけれども、年初の初売りバーゲンが不発だったとかそういう話なの??さっぱり分からん。


○市場メモメモ(なお短い所ばっかりで恐縮至極)

まあメモメモとか言っているうちにイールドカーブとか随分動いているのですけれども短期方面ばっかり見ているのでそっちのネタばっかですいませんすいません。

・社債買入ェ・・・・・・・・・・・・・

おぅ・・・・・・・・・
[外部リンク] 社債等買入 1,516 750 -0.130 -0.031 50.0

平均も足切もマイナスで、足切水準は「当座預金への政策金利適用水準」となる▲0.1%を下回る金利水準での購入となっていまして、あちゃーとしか申し上げようが無い結果になりましたが、まあ▲30bpだの▲50bpだのにならなくて良かったですね(棒読み)という所ではあります。

ちなみに
[外部リンク] 社債等買入 1,168 987 -0.030 0.063

ということで、前回の1/13(マイナス金利前)でも下記のようにマイナス金利の買入があったのですけれども、この回は平均が6.3bpとあるように札が無い中で事故的にマイナスに突っ込んだという感じなのですが、この時にもマイナス金利の札を切れよとか悪態をついた覚えがあるのですが、国債もややどうかとは思いますがまだそれは兎も角として、社債だのCPだのの買入でマイナス金利を購入するというのは資源配分を歪めるという論点から見て如何な物なのかという気がせんでもない。


しかしまあ何ですな。

[外部リンク] Business | 2016年 02月 20日 16:10 JST
貸出・預金のマイナス金利、合理的でない=金融法委員会

何のギャグかと思って本記事を拝読すると更に驚愕の文言がががががが。

『[東京 20日 ロイター] - 金融取引の実務に精通した弁護士や学者でつくる金融法委員会(事務局・日銀)は19日、日銀が導入したマイナス金利によって発生しうる事態について検討し、現行の多くの貸出や社債、預金などの取引で、実際にマイナス金利を適用することは合理的ではないとの見解をまとめた。』(上記URLより、以下同様)

>金融法委員会(事務局・日銀)
>金融法委員会(事務局・日銀)
>金融法委員会(事務局・日銀)
>金融法委員会(事務局・日銀)
>金融法委員会(事務局・日銀)

・・・・・( ゜д゜)
・・・・・(つд⊂)コ゛シコ゛シ
・・・・・(;゜д゜)

『金融法委によると、金銭貸借の利息については「その性質上、借入人が貸付人に支払うべきもの」とし、「貸付人が借入人に支払うべき旨の合意を認定すべき特段の事情がない限り、貸付人の支払い義務は発生しないと考えられる」と指摘した。』

ほほう。

『東京銀行間取引金利(TIBOR)など基準金利の変動で適用金利がマイナスとなった場合は、金利をゼロ%とすることに「合理性が認められる」としている。』

じゃあ変動がマイナスになった場合は支払い拒否して供託して訴訟をしたら勝てるの??

『こうした解釈は、社債にも当てはまるとの見解も打ち出した。社債の利息は「発行会社が社債権者に支払うべきもの」とし、元本からマイナス金利分を差し引くのは「その旨の定めがない以上困難」としている。』

・・・・・(゜д゜)

大体からして短期国債のマイナス金利なんぞは一昨年の9月からおっぱじまっている訳でして、今更マイナス金利を受けて検討とかお前は何を言っているんだと小一時間問い詰めたいケツの重さというか、こういうのは単なるアリバイ的な庭先掃除にも程があるし、こういうアリバイ的な庭先掃除の動きが実際の現場にどれだけ負荷を掛けるか(以下の部分は内務省検閲により削除されました)。

いつの間にか社債買入じゃなくて全然別の悪態になっておりましたが、しかしこのCPと社債の買入なんだが真面目な話「マイナス金利導入」という形で「これから発生する超過準備に対してマイナス金利を賦課する政策」を実施する中では日銀がわざわざ買入をする必要があるのかという気がする訳で、日銀が買入を行って市場の需給を無理に締めるよりも別のやり方はないのかねと思うという雑談を後でちょっとするかも(まだまとまってはいないけど)。


・TKRRとかコールとか

コールレート
[外部リンク] 平均 -0.001%
最高 0.010%
最低 -0.010%

昨日は最低が▲10bpで平均が▲1bpとなっているので先週よりも若干金利が上昇していますが、まあ実際には取引の方がどのくらいマイナスで定着しますかという話とかもありますし、マイナスで資金を出す人はいると言ってもまだ本格的ではないとなりますと、一方で資金繰りというのは資金取引によってかきまぜを行わないと時間の経過とともに徐々に偏在していくことになりまして、IOERアーブみたいな人は両建てを落とせばよいのですが、リアルで資金が不足傾向の人だっている訳ですから、取引自体がフリーズした結果としてプラスの1/1000%でビットすれば出しがうじゃうじゃいるのは明白なので、資金繰りの限界部分では取る人もいるでしょう的な感じなのでしょうかね。

TKRR
[外部リンク] 東京レポ・レート(一覧) エクセルファイル (Excel:167KB)

ということでこちらはエクセルになるのでファイル見てちょという感じですが、T/Nのレートが若干のマイナスの所でそこから一段の低下にはなっておりませんな。

先週水曜以降の動きを見るとマイナス金利での資金放出が割とあっさり味で始まったという感じを受けたのですが、昨日の感じですとそこからさあ盛り上がって参りましたマイナス10bpに向けて金利低下だぜヒャッハーという程の盛り上がりでもなさそうな感じですし、いったんスタートしてみたものの本格稼働になる前に一旦様子見という事なのでしょうか、人の懐具合なので良く分かりませんけど、コールも昨日は上記のようにマイナスをドンドン突っ込んでいくという感じでもないので、まだまだ政策金利適用残高の本格的なマイナスチャージ逃れの動きには至っていないということなんでしょうかね。

・・・・・・・などと油断しているともう一発金利が下がったりする、というよりは、これ結局の所最終的には日銀の先般の発表ベースで23兆円ある「政策金利適用残高」がマイナス10bpのチャージを逃れて資金の押しつけ大会を開始したらどうせ実際の金利はそのチャージ水準よりもちょっとマシという水準に落ち着くはずですから、まあ時間の問題ではあるのですけどね。

あと、この23兆円ですけれども、これって何となくですけれども前積み期間の後半にIOERのアーブを落として来ているじゃないかなと勝手に妄想しているのですが、IOERのアーブ分が全部前積み期間中に落ちているとは思えないので、23兆円に加えてIOERのアーブで出来ていた仮需分が落ちたら落ちただけ政策金利適用残高が(個別ベースで)増える筈なので、まあそんなことを考えますと、まだ本格的には始まっていないという感じなのですかねえ。よーわからんですけど。


・短い所と長い所の金利の下がり方に関する世間話とか今後の追加緩和に関する与太話とか

昨日は短いゾーンは割と平和で長い所がフラットという感じでしたが、まあ入札と輪番がネタになっておりますとは言え、短い所に関しては日銀の追加緩和でマイナス金利を拡大する可能性、というようりも「必要なら追加」と日銀がせっせとアナウンスしているんだからそら金利をもう一発下げられた場合のヘッジが入ります罠という話で、こちらは「日銀が次に利下げをやるかもしれない」リスクプレミアムという感じですかねえ。

一方の長い方って今の政策が長期化(できるのかどうかはともかくとして)しそうとか、買入が相変わらずアホのようにあって日銀の買入で国債発行分がチャラになるからそらもう償還分だけ買いニーズあるわとか、基本そっちの話(あとはもう一発買入拡大されたりというのもあると思う)での金利低下なので、追加緩和のリスクプレミアムもありますが、そもそも論として「2年で2%」とか達成できなくて政策が延々と続くという意味では、日銀の目標達成に対して一切信用していないという見方を思いっきり反映している訳で、「期待に働きかける金融政策」とは何だったのかと小一時間ですな。


でまあそれはまだ整理がついていないのですが、今後の追加緩和に関しては何せあのフリップで「3方向に拡大」とドヤ顔満載で話をしていたという実績がある上に、前回はマイナス金利だけ投下したら結局の所(海外要因もあるにせよ)円高株安という素敵な結果になってしまった以上、次回はそらもう3方向を全部出さないと出し惜しみとか言われてしまって同じ結果になったら間抜けににも程がある、と思うでしょうから3方向に突撃(して戦線が拡大して全戦線が崩壊するんだが)するんでしょうなあと思うのです。

まあそうなると国債買入ペースが100兆円になって、マイナス付利が▲30になって、ETFの買入をまた増やす(3兆が6兆とか?)とか全部やりますとかになるんでしょうけれども、まあそうやって戦線を3方向で拡大したらどう見ても各前線が崩壊するだけのように思えますが、まあここまでヤケクソになっていると何のために金融緩和をするのかとか、緩和をすることによって国民生活に資するとかそんな事何も考えてなくて、執行部の体面と自己保身の為に敵軍の鉄条網に向けて兵隊を竹槍で突撃させて成果が出なくても「やることはやった」とか言うんでしょ、とまあその程度の想像はつく訳ですよ。

でまあ今更ここまでやって「マイナス金利は余計でしたテペヘロ」とか総裁の首を挿げ替えないと難しいでしょうとか思う訳ですが、マイナス金利は余計でしたねとやって量に戻すか、それともマイナス金利を掘っていくけれども量は放棄するか、にしないといずれ両戦線が全面で同時に崩壊するだけだと思うので、本来はどちらかに絞った方が良いと思うのよね。

まあ総裁の首さえ挿げ替えれば量に戻すというのは実は簡単(「緩和政策は正しかったがマイナスは余計であれは黒田の暴走」とすれば首チョンパは簡単でしょ)なのですが、問題はマネタリーベース直線一気理論が全然ワークしていないので、量に戻して何の意味があるのかはさっぱり訳分からん所で多分達成の前に拡大の限界が来るだけの話。

と思ってちょっと妄想中なのは、量は諦めていきなり買入を止める(テーパーではなく止める)代わりに、長期金利を飛ばさない為にマイナス金利を思いっきり深くしてしまうことにより、イールドカーブの起点を思いっきり下げてスティープしても起点が下なので出来上がりの長期金利はそんなに跳ねませんとかそんなことを考えたりする訳ですよ。こうなりますとバランスシートは徐々に減っていきますから出口政策も楽になりますし、マイナス金利の政策金利とマクロ加算の部分をいじることによって短期の市場金利もある程度調整できるような気がする(ただしここは分からん)し、買入札割で政策の限界とか言われないから政策も続けやすいんじゃネーノとか勝手に思ったのだが思っただけです。

まー要するに「資産買入を縮小するためのマイナス金利だったら意味があるのではないか」という話で、それは前回MPM声明文での佐藤審議委員の反対意見部分を拝読して、その趣旨(とアタクシが勝手に解釈したモノ)をもっと極端にしてみただけという意味では人のフンドシなんですが(汗)。



○おお時間がないので予告編

コチャラコタ総裁というオモシロ総裁が居たミネアポリス連銀ですが・・・・・・・・・

[外部リンク] #EndingTBTF

ナンジャコラという特設ページですが、カシュカリ総裁の講演がこちらにありまして
[外部リンク] Lessons from the Crisis: Ending Too Big to Fail
Neel Kashkari | President
Brookings Institution, Washington, D.C.
February 16, 2016

というのが何かいやまあそうかも知れんが中々豪快な話をしておりまして(要は大規模金融機関を分割して相互の関連性を下げれば次の金融危機における危機の連鎖が起きないぜヒャッハーという話です)何というかコチャラコタ総裁も中々の逸材でしたがカシュカリ総裁も逸材ですなという所なのですが時間がないのでこの話はまた後日。
 


お題「市場メモをちょっと置いて石田さんの金懇会見を絶賛鑑賞会」   2016/02/22(月)08:03:35  
  ほー、と思ったが原因はマイナス金利ではなさそうですな。

[外部リンク] 安倍内閣支持率ダウン 42.6%
2016年2月21日 19:43

[外部リンク] 内閣支持率7ポイント下落46%
政府与党に「緩み」77%
2016/2/22 00:28

○今日も今日とて市場メモ

・コール関連

[外部リンク] 平均 -0.008%
最高 0.001%
最低 -0.040%

ということで昨日も無担保コールはマイナスの加重平均になりまして、これで初日の16日以外はマイナスレートだぜヒャッハーという話ですが・・・・・・・・・・・

毎度のロイターさん。
[外部リンク] 『<15:10> 国債先物が続伸で引け、長期金利は一時マイナス0.010%に低下』

『短期金融市場で、無担保コール翌日物の加重平均レートは前日(マイナス0.009%)並みの水準が予想されている。マイナス0.005%付近で、資金の出し手と取り手が邦銀同士による取引を観測。他の業態でさらに深いマイナス金利水準で出合いを付ける場面もあった。ユーロ円3カ月金利先物は堅調。中心限月16年6月限は前日清算値比2.5ティック高い100.035と2月2日以来の水準に上昇。また、日銀が実施した国庫短期証券買い入れは、新発1年物を中心に落札されたとみられている。』(上記URL先より)

ということでロイターさんの報道もありますように、金曜のコール市場ではマイナスの出合いがちゃんとした時間(最後の残りみたいな取引で限界的にであったという訳ではない、という意味)に国内金融機関同士での取引で発生、ということでして、マイナス金利のコール取引については外銀さんとかは普通に対応可能だが邦銀の場合、対応できる人とできない人がいるのではないかというようなお話ではあったのですが、やはり▲10bpのチャージというのもがある以上、▲10bpを回避するためのマイナスコール放出が来ましたなあ(システム対応していなくても必殺の手処理というのもがありますし)という事です。

これが今週から更に本格的になるのか、それとも取りあえずは手処理してみて事務が回るかを試している段階なのかは人様の事情なので存じませんけれども、まーそうは言ってもいきなり▲10bpチャージがドカンと発生しているような方々におかれましては(誰かはコール市場残高を見て想像してちょ)やはり早期の対応キタコレとなりましたな。


・短国買入は札が多いけれどもGCレートはマイナスのままの模様

オペ関連雑談とともに
[外部リンク] 国庫短期証券買入 17,500 2016年2月23日
国債買入(残存期間1年超3年以下) 4,000 2016年2月23日
国債買入(残存期間3年超5年以下) 4,200 2016年2月23日
国債買入(残存期間5年超10年以下) 4,500 2016年2月23日
国債補完供給(国債売現先)・即日(午前オファー分)(注3) 7,948 2016年2月19日 2016年2月22日

短国買入1.75兆円ですかと言われましても最早遥か彼方に逝っておられますし、1年カレントだけ何故か意味不明に売買参考統計値を▲30bp台に飛ばしているというオモシロ売買参考統計値の中での短国買入とかシラネーヨという感じですが。

[外部リンク] 国庫短期証券買入 55,091 17,502 0.020 0.037 20.4
国債買入(残存期間1年超3年以下) 7,821 4,001 -0.036 -0.015 45.3
国債買入(残存期間3年超5年以下)14,999 4,205 -0.015 -0.012 34.7
国債買入(残存期間5年超10年以下)10,997 4,504 -0.023 -0.018 65.6
国債補完供給(国債売現先)・即日(午前オファー分)(注4)447 447 -0.500 -0.500

短国買入は応札が5.5兆円もありまして、まあこういう時は従来でしたら玉が余ってるじゃんということになり、日銀オペに入らないタームの短国がゼロ近傍の金利まで上昇してみたり(ゼロになると投資家に嵌る)、GCレポのレートなどが上昇してみたり、という現象が発生していたのですが、何せ上記のようにマイナス金利対応の資金がさっそくにも動き出している次第で、コールローンよりもレポ取引の方がマイナス対応できている(そもそもSCだったらマイナスだったりする)という状態ですので、マイナス金利の放出(というか投げ込み)先としてGCとかも使えるぜヒャッハーということで、これだけ札があってもGCレポは無慈悲にマイナス圏にて推移の模様。

ついでに申し上げますと、1-3の輪番とか平均1毛5糸強の足切3毛6糸強とかしれっと流れておりまして、中短期の輪番は今月まだ回数ありますので、まー皆さん取りあえず欲張り札で行きましょうってことでしょうが、何せ上記のようにコールローンのマイナスが活発化してくるという話ですから、そらまあ中短期の国債も益々堅調だぜヒャッハーということになりますな、ナムナム。

しかしまあどうでも良いのですが。
[外部リンク] 国債市場の流動性指標


マジでこれ出すだけ無駄だと思うのですが。

それから金曜はまあ順当(LIBORはシャーナイ)だがこうなるよねえ・・・・・・・・・・・・
[外部リンク] 2016年 02月 19日 20:55 JST
BRIEF-円LIBOR3カ月物が初めてマイナスに、-0.00443%[ロンドン 19日 ロイター]



○石田審議委員の金懇会見が実に一々ご尤もで涙が出そうな件について

[外部リンク] 今回の質疑応答は実にすばらしい。まあ前回も素晴らしかったのですけれども。

・実質冒頭の質疑が既にあちこちに静かな砲撃を加えている件について

『(問) 2 月 16 日から始まったマイナス金利政策のことについてお伺いしたいのですが、本日の挨拶要旨の中では言及が少なかったと思います。石田委員は 13月の決定会合では反対されていますので、反対された理由をもう少し詳しくお伺いしたいのと、最終的には2%の物価安定目標を達成することが目標だと思いますが、それに向けて今回の施策がどのような効果があるのか、ないのか、どのようにお考えなのかお聞かせ下さい。』

記者が初球から直球ど真ん中放ってきました。

『(答) 最初におっしゃられた、本日の午前中の講演であまり触れられていない点については、本日の会合はもともと、金融経済情勢や金融政策について、当地を代表される皆様に日本銀行から説明するとともに、当地の金融経済の現状や日本銀行の政策に対するご意見を拝聴する機会であり、あまり個人の意見を多々そこで申し上げるのはいかがかと思い、そういうことにしたわけです。』

なるほど。「ねえねえアタシが言った通りでしょ」とか良く発言する人がいるような気がしますが、石田さんは苦々しく思っているという事ですかそうですか(^^)。

『私の反対理由についてですが、金融政策決定会合での議論には一定の開示のルールがあり、詳しく申し上げるのは難しいのですが、既に反対理由の一部が公表されていますので、それを若干補足するかたちで回答申し上げます。』

お願いします。

『まず、マイナス金利の導入に反対したのは、ひと言で言えば、このタイミングでマイナス金利を導入してもその効果が期待できないというように考え、反対したわけです。』

これは見事な全面否定。

『効果が期待できないと考えた理由が大きく2つあり、1つはイールドカーブを更に引き下げても、経済に対する刺激効果は限定的ではないかということ、もう1つはポートフォリオ・リバランスの効果についても限定的ではないかということです。』

仰る通りです。

『若干敷衍しますと、マイナス金利で下げるイールドカーブは、国債の金利であり、ここまで金利水準が下がってくると、国債の金利低下に対して民間の金利低下が追随する比率がかなり小さくなってくるのではないかと思います。このため、国債のイールドカーブを下げてもなかなか民間の金利の下がり方はそう大きくないのかなと考えました。』

既にスプレッドは拡大(単に国債の金利が下がったからですが)していますし、これもう一発利下げするとかになった場合にはもっと拡大という話になってしまうのですよねえ。

『貸出金に対応する金融機関の調達コストの低下幅はもともと限られており、他に経費率という経費も掛かっていますので、貸出金利の下げ余地は限られるというように考えたわけです。また、社債・CPについても、普通の投資家はマイナス金利ではなかなか買いにくいだろうということもありました。』

しれっと「普通の投資家はマイナスでは中々買いにくい」とマイナス金利でCPや社債の買入をしている日銀の今のオペに対しても狙ったかどうかは知らんですが砲撃になっているのが素敵です。

『民間の金利はこれまでにも大きく下がっていますが、必ずしも設備投資の増加に繋がっているとも思えない部分があります。イールドカーブを引き下げても効果は限定的だと考えたのはそういうことです。』

全くです。

『それからもう1つのポートフォリオ・リバランスの方は、実際にポートフォリオのリバランスをする対象で一番大きいのは、本来は貸付なのですが、貸出の状況はご承知のとおり顕著に伸びていませんし、さらにこれまでも銀行で貸出増加についての努力が足りないということはありませんので、そこで限界的に貸出が大きく伸びていくということはなかなか難しいだろうということも考えたわけです。』

これまた仰る通りですよね。

『また、海外で貸出等を増やしてポートフォリオをリバランスしたとしても、形としてそうなるのですけれども、海外で資産が増えたところで国内での経済活動にはあまり貢献しないのではなかろうかということも考え、ポートフォリオ・リバランスの効果は限定的だと考えた次第です。』

「海外で資産が増えたところで国内での経済活動にはあまり貢献しないのではなかろうか」とはまた(;∀;)イイシテキナタ゛ーでありますな。



・昔の付利下げ提案との整合性について

『(問) 2012 年 12 月 19 日、20 日の会合で、石田審議委員は付利の引き下げ・撤廃を提案されています。当時は+0.1%の付利を撤廃することを提案されていました。この時の議事要旨を読むと、その提案理由のひとつとして、付利の撤廃は退避通貨として円の魅力を減じておくうえでも望ましいと述べられています。』

ですな。

『今回は付利を撤廃というか、もっと引き下げて-0.1%にしたわけですが、この政策の背景にはやはり当時石田審議委員が狙いとして指摘された円の魅力を減じておく――つまり円の引き下げを狙う――ということがあったのかどうなのか、ということをお聞きしたい。石田審議委員はこの政策には反対されているわけですが、先ほどの金融経済懇談会において日銀の多数意見といいますか、コンセンサスの説明をされる場だとおっしゃったわけですけれど、この政策を反対されたとはいえ、日銀の政策委員として説明される時に、やはり円の引き下げというのも狙いとしてあったのかどうかという点はお答え頂けるのではないかと思いますので、お願い致します。』

ふむ。

『(答) なかなか難しい質問ですが、もともと、かつて私が付利の引き下げを提案した時の状況と、今の状況は随分違うと思います。ひとつは、当時は大変な円高が起こっており、誰がみても非常に行き過ぎた円高であるという意見が多かったと思います。かつ、当時は、+0.1%のところに、例えば短国などの金利も集中しており、海外の円を買う人たちが非常に流動性の高い日本の短国等をリスクなく利回りも付けて買えたという状況でした。』

確かに。

『私としては、当時はそういう状況の下でわざわざ円が買いやすくなっている状況については、それは是正した方が良いのではないかと考えて提案をしたというわけです。当時は、過剰なものを切るためには通常のベースにすれば良いのではないかと考えたわけです。』

なるほど。

『今回は、私が思いますに、金融政策が為替目的に行われるということはないため、付随的にそういう効果が出てくるということはあるわけですが、既に短期国債の流通利回りは予てよりマイナスになっていましたので、私が以前言ったような観点からマイナス金利が出てきたというようには考えていません。』

前回は金利を下げることによる効果が期待できたが、今回は期待できないので反対、という事のようです。つまり・・・・・・・・・・・・・


・効果があまり見込めないものを拙速に導入するんじゃねえよこのバカチン、というのと丁寧に言うとこうなる

『(問) 先ほどマイナス金利に反対した理由として、効果が限定的とおっしゃられたが、これは効果よりも副作用のほうが大きいという判断で反対した部分があるのか、その副作用というのはどういう点を懸念されて、その副作用が今、現実的に認識される状況にあるのかどうかについて教えて下さい。』

『(答) なかなか難しいご質問です。副作用については色々な方が色々なことを言っています。ただし、副作用について言われていることは可能性の問題ですので私自身が副作用がありますよと言い切るのはなかなか難しい。副作用が出てくる可能性があるということが色々あるのだと思います。』

なるほど。

『例えば、金融機関の実際の事務においても、様々な技術的な問題があり、皆さんはそれを解決しながらマイナス金利の導入に向かっているわけですが、そういう意味では色々と波及するところが大きいということは考えられます。これを副作用と言うのなら副作用なのでしょうが、これをスペシフィックに、あれがある、これがあるというようにはなかなか言いにくい。』

うむ。

『ただし、これだけ色々な方が色々なことを可能性として挙げている以上、余程の効果がはっきりしていないとやるというのはなかなか合理的ではないのではないか。』

(;∀;)イイハナシタ゛ナー
(;∀;)イイハナシタ゛ナー
(;∀;)イイハナシタ゛ナー

『ということで、私としては、副作用の点からお話をするのではなく、何かそれだけのことをするのであれば――プラスの世界からマイナスになるわけですから――、それなりに大きな効果が確実に望めるなら検討に値するのでしょうが、そうではないのではないか、と考えて反対しました。』

思いつきでこんな重要なことを拙速に決めてるんじゃねえよこのバカチンがという石田さんのお怒りが静かに伝わる実にすばらしい説明。


・サプライズ狙いにも静かなる砲撃

『(問) マイナス金利をこのタイミングで導入することに対して、その効果があまり見込めないため反対されたことと思いますが、これはマイナス金利という政策の効果について疑問を感じて反対したのか、このタイミングで追加緩和措置を取ることに対する反対というのも背景に大きくあったのかどうかについて、可能な範囲でご説明頂けますか。』

『(答) このタイミングでということについては、例えば、マーケットのボラティリティが非常に高まっているときに、ある意味で言えば、マーケットを大きく刺激するようなことをするのか――それは、してはいけないと言うのではなく、私自身が効果があると思えれば問題ありませんが、先ほど申し上げましたように、私自身があまり効果がないと考えたため――、マーケットが非常に不安定な時に更にやるのはいかがなものかという感じもなくはありません。ただ、それが反対した主たる理由ではありません。』

効果が出るかどうか分からないような政策で、しかも毒にも薬にもならないのならともかく、毒成分も高そうな政策をやるのにサプライズでボラの高い時に実施するとかアホじゃねえかという静かなる砲撃オソロシス。


・BEIの話をしながら石田さんが全方位に迫撃砲を打ち込んでいます

『(問) 講演の中で2点気になる点があったので質問したいと思います。これまで、原油価格の価格が低下しても他のものが上がれば中立である、あるいは、ブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は注目度が高いと発言されていた審議委員がいらっしゃったが、』

・・・・・・・・(^^)。

『石田委員は今回、そのどちらに対しても否定的な意見を示されていました。その点についてやや詳しくご意見を伺いたいと思います。 』

どう見てもリフレ派委員への砲撃依頼です。

『(答) 他の方の意見についてどうかということはありませんが、』

なおこの先他の方の意見を全面的に論破しておりますのでお楽しみに。

『BEIについては、基本的な考え方として、10 年国債も、物価連動国債も、投資家が自由に取引して価格が形成され、さらに 10 年国債と物価連動国債との裁定取引が自由に活発にされているということが本来の大前提です。』

『それであれば 10 年国債の利回りの中に、市場参加者の予測するインフレ予想も織り込まれているだろうということで、そのインフレを除いている物価連動国債との利回り差――BEIといいますが――を比較すれば、投資家が持っている予想インフレ率が把握できるというロジックです。』

全くその通り。

『ところが、足もとの 10 年国債の金利は、本行が大量に購入しているもとで出ている金利であり、マーケットで幅広い投資家の自由な売買により決定されているものではありません。このため、金利には投資家の予想インフレ率が反映されていると言い切るのは難しいと思います。要するに 10 年国債の金利の中に投資家の予想インフレ率のコンセンサスが入っていない、あるいは掴めないということです。』

しらっと物価連動国債ではなくて普通の名目債の市場について「マーケットで幅広い投資家の自由な売買により決定されているものではありません」と言い切っているのが物凄くチャーミングで、市場機能が何とかかんとかとかでさっきも出していた「国債市場の流動性指標」とか出している金融市場局(まあ市場局は執行部から市場との対話の一環で出せとか言われているんでしょうから要するに実務上の無茶振り政策を止めもしないどこぞの置物じゃない方の副総裁ですな元を辿れば)も静かに砲撃をしているのが何とも味わいが深い。

『さらに、物価連動国債自体の市場が形式的なものであり、』

お、おぅ・・・・・・・・・・・・

『取引量も少なく、気配値というかそこに参加する人の数も少ない。ましてや、クーポン物の国債と物価連動国債とを活発に裁定している人もいないということですと、初めに申し上げたBEIを成り立たせる理論的根拠が成立していないのではないかと思います。』

アイヤー!

『そうであれば、予想インフレ率を現すものとして、日本の場合は不適切ではなかろうかと考えています。』

いやもうコテンパン過ぎです降参です石田さん。


・マイナス金利の金融機関への影響についての話は全くご尤も

『(問) 先ほどの金融機関の話についての追加質問です。マイナス金利政策では金融機関の収益が圧迫されるという指摘がある一方で、日銀が国債を高く買ってくれるのでネットでみると金融機関にとってプラスだとする意見もあります。この点について石田委員のお考えをお伺いします。』

『(答) 金融機関の本業は、バランスシートを使った所謂バンキングというか預貸金業務が一番大きいと思います。債券売買は重要な仕事ですが、金融機関のメインの仕事ではないと思います。』

さいですな。

『銀行の業務というのは、もともとプラスの金利があって、期間の長い金利がだんだん高くなっていくという構造の下で組み立てられています。要するに、短期調達・長期貸出による期間変換を行う仕組みがベースにあります。そういう意味では、低金利政策自体が金融機関の収益基盤にはマイナスに働いていくものです。ただし、金融政策上の要請から、マイナス面には目を瞑ってやっているわけです。』

然り。

『ですので、今回のマイナス金利の導入についても、金融機関の収益へのインパクトをできるだけ小さくするよう3層構造にされています。ただ、あまり長期化すると、過去の銀行の信用不安から大変大きなコストをかけて、日本の堅牢な金融システムができているわけですので、あまり弱くならないように考えていく必要があります。そのためには、一刻も早くデフレを脱却して、正常な金利体系のもとへ戻っていくことがなによりも必要だと思います。』

の筈なのですが「まだ追加緩和するぞー」と追加緩和が目的化しているような情報発信をしている執行部は何なんでしょうね。


・次回に「元に戻せ」提案はしなさそうですけど・・・・・・・・・・・・

『(問) 石田審議委員は 2014 年の追加緩和の際も反対されましたが、その次の金融政策決定会合では、直ちに追加緩和を元に戻すと、日銀の政策運営への信認が損なわれるおそれがあるとして、賛成に回られていました。今回も追加緩和に反対されましたが、次回の決定会合に向けて、こうした以前の考え方は変わっていないのかお伺いしたいと思います。』

『(答) 次の金融政策決定会合でどのような議題が出て、どのような反応をするか、今の段階で申し上げるわけにはいきませんが、』

そらそうよ。

『いまのご質問について若干申し上げると、審議委員というのは、個別に独立した審議委員として与えられた任務として、自己の意見を自分なりに考えて、それぞれイエス、ノーを言っていく義務があり、それがまた仕事だと思います。』

執行部提案に賛成するのが仕事という人に対して砲撃を加えていますね!!!!

『一方で、政策委員会の一員としては、日本銀行が打つ政策の実現可能性や効力というか、政策の結果を出していかなければならないという責務もあります。その中でそのバランスをどう取っていくかは難しいところで、答えがあるわけではありませんので、その時その時真剣に考えてやっていかざるを得ないと思っています。その意味からすると、一旦決まったものについて、あれは効かないなどと言うこと自体にどのような意味があるかとも考える次第です。ただ、新たな政策を導入する際には、自分なりに思っていることをやはり言わないといけないと思っています。』

・・・・・・・・とりあえず心中の御葛藤をお察し申し上げます。


・事前の論議があったのかどうかという質問キタコレ!!!!!!

質問がちと長いがこれはその通り。

『(問) 黒田総裁は、マイナス金利あるいは付利の引き下げについて、かねがね検討していないとおっしゃっていましたが、今回決定した背景を記者会見で問われて、1月 22日のダボスに出張する前に事務方に選択肢の検討を指示して、帰ってきたら、マイナス金利を含めた選択肢が提示されたと話されていました。』

ですなあ。

『ボードメンバーである石田審議委員は、マイナス金利について検討する、あるいは俎上に上ったことを具体的に耳にした──ご自覚した──のはいつの段階かをお聞きします。賛成された審議委員が2人、反対された審議委員が4人いらっしゃるわけですが、賛成した人だけ先に知るということは道義上あってはならないことだと思いますので、どなたもほぼ同時にお知りになったのだろうと推測します。』

どう見ても皮肉ですな。

『なぜこういうことをお聞きするかと言いますと、マイナス金利政策は、1回目のQQE(量的・質的緩和)、14 年 10 月の追加緩和よりも遥かに大きな社会的影響を与えている政策です。ある種、大迷惑と思っている人もいる──喜んでいる人もいるかもしれませんが──中で、このような大きな影響を与え得るということまで議論・検討がなされたのか、是非知りたいと思います。』

全くです。

『黒田総裁がダボスから帰ってきて事務方から今回の選択肢を提示されたのが 1 月 25 日頃ですかね、それから決定時の 29 日までの期間は短く、ボードメンバーが知ったのはそれこそ当日かもしれません。その1日か数時間の間に、これほど大きな影響があるかもしれないという議論が実際に行われたのかどうか、これはとても大きな意味があると思います。』

その通り!

『もし不十分な時間で不十分な議論しかされていないのであれば、無責任な政策決定をしたのかもしれないと言えます。また、この政策は、社会的な支持を得られていると思われているかどうか教えてください。』

最後の社会的支持云々は余計な気がする。政策の正統性が担保できているのか、と聞く方が良いと思う。

『(答) 私から正式にいつ聞いたと申し上げることはできません。ただ、質問の趣旨にお答えする意味で申し上げれば、私個人としては、時間がないから自分の判断が不十分であったというようなことはなかったと申し上げられます。』

反対しているんですからね。

『社会の反応については、ご案内のように今色々なことが消化されている段階ですし、一昨日始まったばかりでまだ落ち着きどころを探している部分も多々あると思いますので、もう少しみていけば、日時が経つにつれて自ずと結論が出てくるのではないかと思います。』

これ以上答える訳にも行かないでしょうけれども、示唆するところは「私個人としては」という所に示されているように「ちゃんと議論して詳細に検討した結果として導入したとは言い難い、机上の空論的な政策実施だったからこんなに混乱が生じているんじゃこのスットコドッコイ」という気持ちが入っているとは思ったのですけれどもどうでしょうかね。


・インプリケーションは無いけれども重みのある質疑

最後の方にこんなのが。

『(問) 先ほどのマイナス金利の影響について、一定期間導入しなければ、成果はなかなか現れない一方で、長期化すると副作用等影響もいろいろと出てくるので、あまり長引かせることもできないともおっしゃっていましたが、導入する期間についてどのくらいが適当と考えられるか、また(判断基準の)目途となる指標等があれば、お聞かせください。 』

『(答) 私が申し上げたのは超低金利が続く場合の影響であり、マイナス金利の期間を申し上げたわけではありません。金融システムの負担がどこで明確になるか──例えばバブルが弾けるのがいつか、国債買入れについて流動性の問題がいつ出てくるのか──といったことは、ある程度の期間を経ればこうなるといったリニアな関係ではないと思います。』

然り。

『どこかの段階で皆がまずいと気が付いてくるもので、例えば株が急に下がったりするのは、それまで大丈夫だったと思っていたものが誰かが売れば皆が不安になって売るわけですが、どこでそういうものが来るのかは残念ながら誰にも分かりません。だからこそ、慎重によくみていく責任がわれわれにもあるものと理解しています。』

全く仰せの通りであります。
 


お題「今日も短期周り市場メモです/石田審議委員の金懇挨拶は穏当でしたな」   2016/02/19(金)08:02:43  
  いやはや疲れる1週間でした、って毎週言ってるのですけどorzorz

○市場メモメモ

・無担保コールちゃん

うむ
[外部リンク] 平均 -0.009%
最高 0.001%
最低 -0.040%

水曜はこうでした
[外部リンク] 平均 -0.002%
最高 0.001%
最低 -0.050%

最低金利は水曜の方が低かったけど、平均は昨日の方が低いということですから、徐々にマイナス金利の取引ボリュームが拡大というお話ですがこの取引そのものの分母が盛大に小さくなっているのでうーむという感じ。

まあこの当座預金マイナスチャージに関しては、基本的に「マイナスになる分はそれよりもマシな金利なら運用に回る」という動きを起こすことによってイールドカーブの起点であるところの手前の短期金利を下げてマイナスにする、というお話なので、そういう意味ではコール取引とかが復活しないと何か変なんですよねえと思うのだ(要は輪番で今の水準が作られているのだが、輪番でカーブ作るよりもゼロ金利制約を本当に克服したと思うのなら輪番で金利下げるよりも短期金利のマイナスを掘ることによって金利を下げた方が効率的ではないかという妄想をしているのですがその話はいずれもうちょっと)。

ただまあGCレポについては毎度申し上げているようにマイナス金利の事務面でのハードルが低いのでその辺からマイナス金利取引が拡大して定着していくんでしょ、という所ですぞな。


・業態別当座預金の解説がありました

[外部リンク] 業態別の日銀当座預金残高

こちらの『見直し・訂正等のお知らせ』にこんなんありました(汗)。

[外部リンク] 「業態別の日銀当座預金残高」の様式変更について


おう何でこれトップページの更新情報にリンクはっておかんのやという所ですが、こちらの内容を見ますと一昨日ああだこうだと申し上げた説明で理解に問題が無かったことが確認できましてめでたしめでたしでしたので上記URL先の解説はパスしますが一昨日のアタクシの能書きが訳分からん場合は上記のURL先を見ればたぶんあの様式の読み方が理解できると存じます。

なお日銀の新着情報メール配信サービスに登録しておくとこの手のトップページにリンクはって無い新着情報についてもご案内が来るのでオヌヌメ、と言いつつじゃあお前なんで一昨日ネタにしなかったのかよと言われますとグウの音も出ないので突っ込まないでください。

ちなみにこちらです。
[外部リンク] ・短国ェ・・・・・・・・・・・・

水曜木曜と短国入札があった訳ですが。

水曜の1年短国
[外部リンク] (3)募入最低価格 100円15銭0厘 (募入最高利回り)(-0.1501%)
(4)募入最低価格における案分比率 46.4632%
(5)募入平均価格 100円16銭0厘 (募入平均利回り)(-0.1601%)

何かもうマイナス金利の世界になっているから数字を見ても麻痺してしまいますが、1月の短国が▲7.27bp/▲6.67bpなので華麗に入札金利は低下しているのですが、ここもと短い所というよりは2年とかその辺の水準が妙に振り回される(短期のコールとかレポとかの金利の居場所が落ち着か無いので落ち着かない、という面があるようですが)ので▲15bpとか言ってもああそうですかという感じではあります。

木曜の3M短国
[外部リンク] (3)募入最低価格 100円02銭5厘5毛(募入最高利回り)(-0.1022%)
(4)募入最低価格における案分比率 62.4600%
(5)募入平均価格 100円02銭7厘2毛(募入平均利回り)(-0.1090%)

こちらは先週が▲13.35bp/▲11.02bpとなっていまして、なんと前週よりも落ち着いた結果になっておりますが、これは後の方にも書いてますが、6Mの入札とかでも▲17とかでやっていまして、先週の時点で利下げ後の短期GCとかコールとかの金利水準を織り込んでいたので、取引自体が低調であまり金利が今の所下がっていない(どうせ資金が動き出せば下がるのだが)という事を反映したんでしょうかね。あと短い所に関しては2年とかのやや(短期的に)長めの方が主戦場になっているのもあるでしょうが。

まあ当座預金の政策金利水準の▲10bpよりも少し低い水準とか珍しく無茶苦茶妥当な金利水準の入札を見ましたという感じですが、足元ではさっきのコールでお話した当座預金マイナスチャージ食らうよりも運用に回さないと系の資金がまだ碌に短期マーケットに出ていないように見受けられますので、この水準だからホイホイと売れるというモノなのかどうかは短国買入のオファー水準でも見て考察してみたいものですな。

ところで、売買参考統計値ですけれども、カレント銘柄の平均値単利の方を拝見致しますと、19日発表分つまり昨日の引けは水曜の1年新発が▲32.0bpとかいう中々素敵な水準になっていて、昨日の3M新発が▲11.0bp、先週の6M新発は▲16.9bpとなっていて、6Mは入札時に▲17.43bp/▲16.03bpとなっていたので、何か1年短国の売買参考統計値だけなんちゅう水準に成って居るんだという事で、これは短国買入に1年新発しか入らないフラグですかそうですか。

なお、18日発表分の売買参考統計値と比較してみると更に味わいが深いものがあるのですけれども、味わいが深いとだけ申し上げておきましょう。

・固定金利オペに応札とな

[外部リンク] 共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2016年2月22日 2016年5月23日
(他のオペの引用割愛)

固定金利オペは今回からレート0%ですが・・・・・・・・・・・・・

[外部リンク] 共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(2月22日スタート分)2,270 2,270
(他のオペの引用割愛)

えー札が入るのかよと思ったのですが、まあ共通担保の中ではGCとか有担保コールとかの市場調達に向かないものもありますから、そういう意味では応札する意味がある部分もあるんだろうなあとは思いましたが、期間3Mですよ3M、途中で更に利下げされて、その時に既に自分の所の超過準備が政策金利残高水準に達していたら取るんじゃなかったという話になりそうですし、大体からして無担保コールだってマイナスなのですから今すぐは兎も角3か月のタームで見たら無担で資金取れそうな気もするんだが(つーかCPだとプラスにはなるけどゼロにかなり近い所で取れると思うのですけど)とは思いましたが、まあ担保繰りとか資金繰りとかの都合については皆さんお家の事情とか仕切りとか色々とあるのですけど、応札があったよという事でちょっと目立ちましたのでメモだけ置いておきます。

これまじめに供給するつもりなら期間2週間とか1か月とかにしないと、「必要ならば追加をする」って言ってる執行部との整合性が取れないんですけどねえ。


○石田審議委員の金懇挨拶は挨拶は穏当でしたが会見が全開だった模様

[外部リンク] わが国の経済・物価情勢と金融政策
── 福岡県金融経済懇談会における挨拶要旨 ──

・最初にこう断っていますな

『金融経済懇談会は、日本銀行の政策委員が、金融経済情勢や金融政策についてご説明申し上げるとともに、各地の経済・金融の現状や日本銀行の政策に対するご意見などを拝聴させていただく機会として開催しております。本日は、経済・物価情勢や日本銀行の金融政策などについてお話させていただき、その後、皆様から当地の実情に即したお話やご意見などを拝聴させていただきたいと思っております。』

ということで、まあ日銀の決定には反対票を投じたけれども、これはこれで決定された事項について説明しますよ、という話が続きます。


・原油価格に関して

でまあ途中の日銀見解の部分は全部割愛しましてその先の『.経済・物価動向に関係する幾つかの注目点 』から。

『只今申し上げたとおり、このところ、特に新年に入ってから、国際的な株式・外国為替市場などに変調が生じ、わが国にもそれが波及して来ております(図表 12)。米国金融政策の引締め方向への転換、中国経済の減速と同国の株式、人民元相場の動揺、原油価格の急落、新興国・資源国経済の落ち込みなどといった事項が相互に影響を与えつつ、投資家のリスク回避姿勢を強めております。今般の国際金融市場の変調については、かつてあったように、世界的な金融システムの不安に繋がる可能性は低いものとみておりますが、長引いた場合に、個人や企業のコンフィデンスに影響し、実体経済にも波及する可能性がある点に留意を要すると思います。


『米国の金融引締めについては、利上げが続く場合はそれ自体、米国経済の状況が良いということですし、また、米国経済の勢いが弱いのであれば、利上げが見送られるはずであります。中国経済についても、財政・金融両面で十分な対応を採り得る余地があるとみております。両者とも、今後さらに新興国・資源国やわが国へ悪影響を強めていくものとはみておりません。他方、「原油価格の大幅な下落」については、原因とみるか結果とみるかにかかわらず、世界経済や金融の現在の状況に極めて大きな影響を与えているところです(図表 13)。』

ということで原油価格の下落の話をしていますが、そちらの後半部分から。

『このように足もとでみればマイナスの影響は大変大きいものの、原油価格の大幅な下落の影響を全体としてやや長い目でみると、消費性向の低い経済から消費性向の高い経済へ所得の移転をもたらし、また、資本集約的産業から、より労働集約的産業へ所得の移転をもたらすことから、世界経済にはネットでみればプラスの効果が上回るものとみています。特に、原油自給率が極端に低いわが国にとっては、個別の企業・産業により影響は異なりますが、全体としてのプラスは大変大きいものとみています。』

『なお、原油高騰による世界経済のリセッションはこれまで何度もありましたが、原油の低落によるリセッションは一度も起きておりません。原油価格の下落について、金融市場に与える影響などマイナス面が先行して目立つところですが、過度な心配は不要ではないかと思っています。』

なるほど。


・物価に関しての所はチクチクと砲撃が入る

『原油価格が大きく下落すると、エネルギー価格が下落し、物価全体の水準を押し下げることとなります。個別物価の動きは、他の品目の物価を反対方向に動かすため、全体の物価水準に影響しないという考え方があります。』

キタコレ。

『例えば、エネルギー価格が下落しても、その分だけ実質所得が増えるため、支出の増加を通じて、エネルギー以外の価格が上昇するという考え方です。長い時間を経ればそうなるのかもしれませんが、金融政策運営で念頭に置いている2年程度までの視野のもとでは成り立たないと思います。』

置物副総裁に軽い砲撃が加えられています。

『今回の展望レポートでも、原油価格の大幅な下落によって物価全体の上昇率が押し下げられることから日本銀行の2%物価目標の達成時期が後ずれすることとなりましたが、もともと原油価格の下落はわが国にとって大きなプラスであり、また物価に与える影響はいずれ剥落するものであり、後ずれ自体はやむを得ないものと考えています。』

ということで、ローリングターゲットちっくな話もしているのがチャーミング。でちょっと先に行きまして、

『物価の先行きに大きな影響を与える要因として、予想物価上昇率が言及されますが、実際にこれを計測するのは困難なものであります。このところの企業の価格設定行動、それを受けた消費者の購買行動、あるいは、2年続けての定例給与の改定の状況から、企業や消費者の予想物価上昇率はやや長い目でみれば、上がってきていると言えると思います。』

まあ問題はそれで2%行くかという話ですけどね。

『なお、予想物価上昇率を表すものとして引用されることの多い、金融市場で計測されるインフレ・スワップレートや国債のブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)については、米欧市場においてはともかく、わが国の市場の規模や流動性などの実態をみるに、信頼に足る数値とは言えず、単なる参考値としてみるべきものと考えております。』

またも置物砲撃。

なお、先行きの物価については・・・・・・・・・

『昨年春以降、メーカーはコストアップ等を理由に定番商品の仕切り値を引き上げ、それが店頭価格の上昇に反映され、また人手不足から一般サービス価格も上昇し、物価の基調を押し上げてきました。今年は2年目となりますので、定番商品の価格を再度上げられるのか、付加価値をつけた新商品・類似商品を投入し実質値上げで臨むのか、これまで値上げを見送ってきた商品が上がるのか、流通部門が吸収していた分が店頭価格に反映されるのか、サービス部門が人件費の上昇を引き続き価格に転嫁出来るのかなど、難しい局面になると思います(図表 15)。』

仰せの通り。

『そうは言うものの、企業では、コストダウンの余地が狭まってきているところも多く、人件費上昇の圧力を受けながらも、収益を維持・拡大するには、まず売上を伸ばしていく必要があります。その際、少子高齢化が進展し、販売数量の増加が見込み難いもとでは、単価を引上げていくほかありません。』

『企業がこれから価格を引き上げていく際に、消費者が値上げを受け入れるか否かがポイントとなります。そこで、消費者が今後の収入の動向、賃金の動向を前向きに受け止めていけるのかが、今後も物価の基調が着実に改善していくための鍵となると考えております。』

ということで、まあ先行きは厳しめで見ていますかねという所になるのは次の賃金部分。


・賃金について

『わが国では、正社員の解雇が困難なため、企業の正社員の過不足は新卒採用人数で調整することとなります。そして、新卒社員を社内教育で養成していく仕組みのもとで、それぞれの企業によく適応した人材が作られます。また、正社員である限り将来に亘る給与その他のベネフィットは大きいものとなります。このような状況により、正社員の企業間移動の流動性は低くなります。』

さいですな。

『正社員は給与水準に少々不満があっても他社に転職しないということであれば、企業としても人材をつなぎ止めるため給与水準に配慮する必要が薄れます。こうして正社員については、企業側が賃金設定のイニシアチブを持つことになります。』

然り。

『企業としては、足もとで収益が拡大しても、将来の動向が不確実なもとで、賃金特に定例給与の引上げについては消極的になりがちです。また、海外業務での収益を国内の賃金引上げに使うことにも抵抗があるかもしれません。このように、正社員については、雇用の流動性が低いもとで、賃金交渉が企業単位で行われることから、なかなか賃金が上がり難いということになります。』

ですなあ。

『「賃金を上げるためには、労働生産性の向上が必要」と言われていますが、雇用の流動性が乏しい環境では、企業間の生産性の格差が賃金を仲介として円滑に是正されていかないため、経済全体の生産性を上げていくメカニズムが働き難いことになります。』

『今後、わが国が生産性を向上させ、成長率を引き上げていくためには、生産性が低く収益力の弱い企業から生産性の高い企業に、賃金を通じて労働力が円滑に移転していくよう、雇用の枠組みを変えていく必要があります。』

ということですから、結局単に同一労働同一賃金的な話だけではなくて、社会保険制度とかの作り込みなども変えないとこのメカニズムワークしにくいのですよね。

『これには時間がかかりますが、一方で、潜在成長率を上回る経済成長を続けていけば、人手不足の度合いがさらに進展し、人材の確保が喫緊の課題となり、またエネルギー価格の下落が中小企業も含め企業収益を下支えするもとで、徐々に賃金水準の引き上げが幅広い企業で起きてくるとも考えられます。』

『日本銀行としても、企業収益が賃金へ、さらに消費へと前向きのサイクルがしっかりと回っていくよう、金融政策を通じ緩和的な金融環境の維持を図っていく方針にあります。』

というのは兎も角として、最後の部分が石田さんの気持ちが出ているように読めまして何とも。

『この間、労働需給がタイトになっても、なかなか賃金に波及し難いことを踏まえると、このところの賃金引上げについての政府の働きかけについては、色々と意見のあるところですが、現時点において必要やむを得ないものであると考えております。』

べき論と現実的な対応としての間で色々と考えるところがあるんだろうなあと思いました。


なお、会見の方が砲撃度合が高いので本日の会見要旨を心して読むべきでしょう。
 


お題「今日もメモメモで勘弁/FOMC議事要旨インスタント読み」   2016/02/18(木)08:02:34  
  http://www.boj.or.jp/announcements/press/index.htm/

ここの『今後の講演・挨拶等の予定』の筆頭に

『2016年 2月18日 石田審議委員 福岡県金融経済懇談会における挨拶』とありまして、本日の楽しみであって、きっと心が洗われる(当然褒め言葉で言ってるのでよろしく)と思うのですよ。まあ皆さん心して読むようにということで。


○マイナス金利点描

・無担保コール加重平均マイナスですけどそもそも取引自体が薄いので

[外部リンク] 無担保コールO/N物レート(2月17日<水>速報)

平均 -0.002%
最高 0.001%
最低 -0.050%

ヒャッハー!!と言いたいですが、そもそも論として・・・・・・・・・・・

[外部リンク] コール市場が急縮小、取引残高は過去最低-10年ぶりマイナス取引 (1)
2016/02/17 17:35 JST

『(ブルームバーグ):金融機関同士が短期の資金を融通し合うコール市場の残高が過去最低水準まで急減している。日本銀行によるマイナス金利政策の導入に伴う負担増などを受けて、資金の調達側と運用側が共に取引を控えているためだ。』(上記URL先より、以下同様)

ということでですな、

『金融機関の取引を仲介する短資会社が加盟している短資協会によると、16日時点のコール市場の取引残高は前日比11兆9909億円減の4兆5360億円と、1988年11月のデータ公表以来で最低を記録した。無担保コール取引残高は同5兆1700億円減の2兆7784億円と2012年8月24日以来の低水準に達したほか、有担保コール取引残高は同6兆8209億円減の1兆7576億円と過去最低となっている。』

こちらは16日の数字ですが、マイナス適用開始で一気に取引が減ってしまっているので、昨日もちょっと申し上げましたが、そもそも取引がろくすっぽ無いものの加重平均とか言いましてもまあ何ですなという感じです。

まあ短資協会さん
[外部リンク] のお知らせ見ると約定確認システムのマイナス対応も早急に(とは言え来月)実施するみたいですし、システムの手当がついて、会計処理とかその辺が明確になってくれば、超過準備が政策金利残高に食い込んでいる参加者で準備ができた所から順にコールのマイナスと、政策金利残高まで余裕のある人との間でのIOERアーブが回りだして取引が戻るかも知れませんので、本格的な話はそこからでしょうな。

『日銀が公表するコール市場残高(16年1月)によると、有担保コール取引は資金の出し手の末残合計14兆1489億円億円に対して、取り手の合計が4兆8372億円で、この差額のほとんどが短資会社による資金の受け入れとみられている。』

しれっと集計上の謎の(別に謎ではないのだが)誤差の話があるのがチャーミングです。

#まあ暫くはGCレポの方が先に反応するんでしょうね、と思いますが、GCレポもたぶん資金出したい方が圧倒的でしょうね。


・そういえば書き忘れたがCP買入マイナス金利って・・・・・・・・・

火曜のオペ結果ネタで恐縮ですが。

[外部リンク] CP等買入 8,072 3,494 -0.019 -0.002 72.2
(他のオペの引用割愛)

火曜のCP買入は平均も足切もマイナス金利ということで、いやまあベースレートからのスプレッドという意味ではそらまあマイナスもあり得るという話なのですが、一応これ企業の短期債務なのですけどそれをマイナス金利ってのも何だか突き詰めて考えるとそれってどうなんですかというテイストが漂う話で、そもそもオペを継続する意味があるのかと小一時間という感じです。


・日証協からも飛んできましたか

昨日URLだけ貼った件。
[外部リンク] Business | 2016年 02月 16日 19:14 JST
金融庁、MRFの運用柔軟化を容認 日銀のマイナス金利で

というのがありましたが、昨日はこんなのが。

[外部リンク] 日証協 MRFにはマイナス金利を適用しないで
2月17日 22時22分

記事の題名の語尾が「しないで」とかなっているのが味わいがありますな。

『日銀のマイナス金利の導入で、投資家が取り引きに使うお金を一時的に預ける際に利用する、最も基本的な投資信託=MRFの運用が難しくなっていることについて、日本証券業協会は、日銀に対してMRFで預かっている資金を、日銀の当座預金に移す場合はマイナス金利を適用しないよう求めていることを明らかにしました。』(上記NHKニュース記事URL先より)

日銀ってこの件についてあまり深く考えていなかった(全く考えていなかった訳ではないにせよ)んじゃないですかねえ。色々な建付けが政策金利すらマイナスで、日銀当座預金がマイナスチャージされるという事を想定した作りになっている訳もないということで、まあ短期周りとかに関しては色々と対応が大変でござるというお話ですし、ダボスにお出かけするときに検討させて作った(キリッ)とか黒田総裁が言っている時点で、まあ制度面のフリクションを広く考えていたとも思えん。昨日ネタにした政策金利残高適用の個社別のデコボコの大きさとかあまりと言えばあまり(銀行業態の所への配慮は分かったがその周辺にしわが無茶苦茶寄せられているという意味で不公平にも程があるという指摘をされても文句言えないでしょと思うわ)だったりとか、何ちゅうかもうねというメモなのでした。



○FOMC議事要旨はインスタント読みで勘弁

[外部リンク] インスタント読みをするときってとりあえずは『Committee Policy Action』の手前の所から遡って読んでいくのですが、今回はその『Participants' Views on Current Conditions and the Economic Outlook』のコーナーで最後の5パラグラフ目が最近の金融経済情勢が今後の利上げに対してどういう影響的な話をしていまして、これはFOMC議事要旨の中では扱いがかなりのスペースを割いているという感じです。

ということでその後半5パラグラフ目から。

『Participants also discussed a range of issues related to financial market developments.』

ということで・・・・・・・・・・・・

『Almost all participants cited a number of recent events as indicative of tighter financial conditions in the United States; these events included declines in equity prices, a widening in credit spreads, a further rise in the exchange value of the dollar, and an increase in financial market volatility.』

金融環境のタイトニングの指摘キタコレ!

『Some participants also pointed to significantly tighter financing conditions for speculative-grade firms and small businesses, and to reports of tighter standards at banks for C&I and CRE loans.』

ふむふむ。

『The effects of these financial developments, if they were to persist, may be roughly equivalent to those from further firming in monetary policy.』

金融環境がタイトニングしているのが続くとそれは追加の金融引き締めと同値のようなもんである、というのはつまり利上げペースを更に遅らせる事が正当化されるという話と同じですからまあそういうこと。

『Participants mentioned several apparent factors underlying the recent financial market turbulence, including economic and financial developments in China and other foreign countries, spillovers in financial markets from stresses at firms and in countries that are producers of energy and other commodities, and an increase in concerns among market participants regarding the prospects for domestic economic growth.』

『However, a number of participants noted that the large magnitude of changes in domestic financial market conditions was difficult to reconcile with incoming information on U.S. economic developments. A couple of participants pointed out that the recent decline in equity prices could be viewed as bringing equity valuations more in line with historical norms. Additionally, a few participants cautioned that valuations in CRE markets should be closely monitored. The effects of a relatively flat yield curve and low interest rates in reducing banks' net interest margins were also noted.』

ということで海外の金融情勢と経済の状況に関しては米国への悪影響懸念という話で一色なのですけれども、米国内の話に関しては株価の下げってそれはバリュエーション的に別にそこまで言うか的な意見があったり、商業用不動産動向を指摘する人がいたり、イールドカーブのフラット化が金融機関の収益に悪化を与えるとか、何か後半の方は論点が飛んでるというか踊っている感じがします。


その次のパラグラフ。

『Participants discussed whether their current assessments of economic conditions and the medium-term outlook warranted either increasing the target range for the federal funds rate at this meeting or altering their earlier views of the appropriate path for the target range for the federal funds rate.』

at this meetingはねえだろと思いますが、最近の情勢は想定利上げパスを遅らせるかどうかについての論議とな。

『Participants agreed that incoming indicators regarding labor market developments had been encouraging, but also that data releases since the December meeting on spending and production had been disappointing. Furthermore, developments in commodity and financial markets as well as the possibility of a significant weakening of some foreign economies had the potential to further restrain domestic economic activity, partly because the large cumulative declines in energy and other commodity prices could have pronounced adverse effects on some firms and countries that are important producers of such commodities.』

労働市場は強いけど生産と消費ががっかりの結果でエネルギーや商品価格や海外経済がオッペケペーなのもアカンがなというさっきの話の続きというか同じ指摘が繰り返されていまして、まあさすがに利上げ前のめり感を出すような書き方にはならんぞなという感じではあります。

『However, a few noted that the potential positive effects of lower energy costs on economic activity were a mitigating factor.』

しかし数名はエネルギーが下がってウマーなのが悪影響を相殺するとか勇ましい指摘もありますの。

『Participants judged that the overall implication of these developments for the outlook for domestic economic activity was unclear, but they agreed that uncertainty had increased, and many saw these developments as increasing the downside risks to the outlook.』

つーことで、まあ順当な話の展開になっていますが、不確実性は増しており、ダウンサイドリスクも大きくなっているように見えますなあというのが結論。


でもって次のパラグラフは物価とインフレ期待。

『As expected, inflation had continued to run below 2 percent, but the further decline in energy prices and the additional appreciation of the dollar likely implied that inflation would take somewhat longer than previously anticipated to rise to the Committee's objective.』

とはゆうとるものの・・・・・・・・・

『It was noted that although it was generally appropriate for monetary policy not to respond substantially to temporary shocks to inflation, that prescription depended in part on the assumption that longer-term inflation expectations remained well anchored.』

ということで足元の物価見通しの変化ではなくてインフレ期待が重要キタコレ。

『Participants pointed out that some market-based measures of longer-term inflation compensation had declined to historically low levels, which increased concerns about whether inflation expectations could be moving lower. Other participants, however, noted that survey-based measures of longer-term inflation expectations had remained fairly steady, and a few participants characterized measures of underlying inflation rates, such as core and trimmed mean PCE inflation, as having stayed relatively stable.』

ヒストリカルローまで下がったBEIなどを懸念する人と、サーベイベースのインフレ期待や刈込平均値などが比較的安定している人など意見は分かれていますがこの辺は最近大体同じ指摘が繰り替えされている感じ。

『Most participants still expected inflation to increase gradually once energy prices and the prices of non-energy imports stabilized and as the labor market strengthened further. However, a few participants noted that direct evidence that inflation was rising toward 2 percent would be an important element of their assessment of the outlook and of the appropriate path for policy.』

多くの人はフォーキャストベースでよろしいという話をしているものの、数名の方は実際の物価がアガランチ会長になるのはやはり宜しくなくて物価が2%ヒットしに行くのが重要でねえかと指摘しているようで。


次が中期的な経済見通しのリスクバランス。

『Participants expressed a range of views regarding the balance of risks to the medium-term economic outlook and its implications for the conduct of monetary policy.』

へいへい。

『Most participants indicated that it was difficult to judge at this point whether the outlook for inflation and economic growth had changed materially, but they thought that uncertainty surrounding the outlook had increased as a result of recent financial and economic developments. Most participants were of the view that there was not yet enough evidence to indicate whether the balance of risks to the medium-term outlook had changed materially, but others judged that recent developments had increased the level of downside risks or that the risks were no longer balanced.』

多くの人はまだ中期的見通しのリスクバランスに変化があるかどうかは決め打ちできないとしながらも、もうバランスじゃねえよと言っている人たちもいるとの由。


でこのコーナー最後のパラグラフ。

『Several participants noted that monetary policy was less well positioned to respond effectively to shocks that reduce inflation or real activity than to upside shocks, and that waiting for additional information regarding the underlying strength of economic activity and prospects for inflation before taking the next step to reduce policy accommodation would be prudent.』

数人の指摘という形でパラグラフが始まっていますが、まあそういうのをどーんと出している辺りが警戒モードに傾いていますよというお話なんでしょ。

『While participants continued to expect that gradual adjustments in the stance of monetary policy would be appropriate, they emphasized that the timing and pace of adjustments will depend on future economic and financial market developments and their implications for the medium-term economic outlook.』

利上げ路線自体は取り下げてないもののパスは遅れるでしょうという辺りを「利上げパスが遅れる」と読むのか、「まだ利上げ路線継続かよ」と読むのかは読み方次第でしょうかね。

『A couple of participants questioned whether some financial market participants fully appreciated that monetary policy is data dependent, and a number of participants emphasized the importance of continuing to communicate this aspect of monetary policy.』

とまあそーゆーことでインスタントメモで勘弁。
 


お題「2月16日のメモメモである(雑談系で勘弁)」   2016/02/17(水)08:04:43  
  えーっと水曜だというのにもう大変にアレなのですけれども・・・・・・・・・・・

○市場メモメモ

・コールローン市場は一旦壊滅した模様です

無担保コールO/N物レート(2月16日<火>速報)
[外部リンク] 平均 0.001%
最高 0.001%
最低 0.000%

・・・・・・・・・お、おぅ。

えーっと、まあ初日からマイナス10近辺かもという話は当初あったものの、良く良く考えてみますとそもそもコールに関してはマイナスの受取利息とかマイナスの支払利息などという仕訳が企業会計上どうなのかという事とか、そもそも事務的にコールのマイナスを想定した作りになっていなかったとか、マイナス出すにしても出したことに関する理由づけを考えておかないとマズーじゃネーノとか、その他諸々の実務上の壁がこれありという事でマイナスで資金を出す人が殆どいなかったという事ですな。

その一方で一応世の中には限界的な部分での資金需要というのは存在するので、限界的な資金需要の人は出してが何せマイナス金利で出さないのですからそらまあゼロとかプラスで取るしかないのでこうなったという形でしょうが、実際問題としてこれは「限界的な取引がほんの少しだけ出合った」というだけのお話であって、このレートでバカスカ取引が成立した訳ではないと思われます。

つまりですね、いきなり無担保コール市場そのものが壊滅したという状態になっておりまして、まあIOERアーブで支えられていた面があるのと、IOERマイナスチャージの方もまだそこまでの対応が出来ていないというお話になるのでしょう。

一方の有担保コールですが、これまた担保が足りない上に、無担保同様にIOERでのアーブが無くなってしまっておりますので、まー結局話は同じで、市場が完全になくなるのも何だから一部の取引は何とかあったと思うのですが、まあこちらもフリーズの巻となったようでコール市場がいきなりドライアップしてしまいましたとさ。

ただまあ何ですな、こちらに関してはコールローンのマイナスに対して事務面とか制度面とかの手当が済んだ人の中で、当座預金付利のマイナスチャージを食らう人から順にマイナス金利での資金放出をする(マイナスチャージよりマシということで)ことになり、その一方でIOERアーブに関しては恐らくまだ一部の参加者では超過準備を積んでもゼロ金利適用の方もいるので、そういう取引を本当にするのかは分からんですが、一応アーブの取引が復活する余地はあります。

なお、政策金利残高(▲10bp食らう残高)は徐々に増えていく(かどうかは今後のMPM次第ですが今の所掛け目ゼロなのでそうなる)ので、全員そろってIOERアーブの利回りが▲10bpになりますと、そもそもアーブの人たちのコール取りレート目線が変わってしまうので元の木阿弥になるんですけどね。

まーいずれにせよ無担保コール翌日物が意味の無いものになってしまいまして、OIS取引とかどうするんでしょうかねえ、ナムナム。


・TIBOR金利がちと低下

[外部リンク] ちなみに全体の数値は上記のようにHPで公開されていますが、リファレンス銀行さん毎のレートは提供されている情報ベンダーの方でご確認くださいませなので、詳しくは書きませんけれども、相変わらず金利がちと低下していて、どうも昨日に関しては16日でマイナス金利開始だからというのもあったのではないかと愚考しますがよー分からん。


・レポとか現先とか

この辺に関してはそもそもマイナス金利というのは存在しているのですが、この手の金利が盛大にマイナスに突っ込むというのは従来の場合は「お家の事情」によるもので、お家の事情とな何ぞやというと、国債の残高が必要だったり国債でしか運用できないという縛りがあったりというような状態になっている中で、「物としての国債」のニーズが高いという時になりますので、まあ普段だと四半期末、運が悪いと月末という感じだった訳です。

でもって上記のように無担保コール(有担保も含め)が壊滅してしまいますと、当然ながら資金の巡りは悪くなりますし、マイナスでの純粋な資金運用が今の所でてこない、という構造になりますと、そらまあGC調達しないといけない分についてはお家の事情なマイナス放出が出てこない時期だとすればマイナスに行っても限界あるわなとは思います。

とは言いましても、こちらに関してはまあ参加者の中で対応できている向きもコールよりはあるので、実際問題としてマイナスの方がレートとしては合理的なのですからマイナスになるでしょうなと思いましたしまあそんな感じなんでしょ。でもって資金の出しサイドがこちらにも入ってくると金利はいきなりマイナス10近いところまで下がるんでしょうなあと思うのでした。今のところはこちらも実需の資金出しがドライアップしているの巻ではあると思われます。


○業態別当座預金残高に謎の表が追加

業態別の日銀当座預金残高(1月)
[外部リンク] エクセルを貼り付けるのも何ですので上記URLから見て下さいませ。

・1月積み残高の表から

1月は超過準備が2兆円ほど増えていて、まあトータルの残高は日銀のオペ要因なのでそれはそれで良いとして、1月積み期って最後のIOERアーブチャンスだからドカドカと当座預金残高を積んだ人がいるのかなと思って業態別の数値を見ましたが、都市銀行、地方銀行さんともに超過準備残高は落ちていまして、12月積み期は国債償還要因とかがあって1月は自然体だと落ちるかなあとも思うので、自然体というか2月になってから「最後のIOERアーブだぜヒャッハー」という動きはしていなかったことが想定されます。

というよりむしろ末残(1月末)数値を見ると、地方銀行さんは17.9兆円の末残で平残が17.2兆円になっているのでまあそうですなという感じですが、都市銀行さんの場合は末残が102.7兆円に対して平残が96.5兆円になっているので、2月16日からのマイナス適用を不要不急の両建ては落としに来た可能性が存在するなあ(なお勝手な妄想なのでその点お含み置きを)という感じです。

ちなみに平残が今回増えているのは信託銀行2兆円と、その他当座預金取引先1兆円弱(ただし証券は増えていない)というのが目立っていまして、まあそうでしょうなあという感じです。


・隣のシートの謎の表から

隣にいつもは無いシートがあって、そのお題が

(参考)付利の対象となる当座預金残高(当月16日〜翌月15日の平均残高、適用金利別)1

となっています。でもって表にあるのは業態別に以下の内訳が出ているのだ。

『当座預金残高2 』

『"プラス金利適用残高3"  "ゼロ金利適用残高4"  "マイナス金利適用残高5"』

注釈を見てみる。

(注2)補完当座預金制度により付利の対象となる当座預金または準備預り金。

(注3)当座預金残高から所要準備額を差し引いた金額のうち、15年1月〜12月の積み期間における当座預金の平均残高(基準平均残高)から、付利を行う積み期間における所要準備額を差し引いた金額を満たすまでの金額。括弧内の計数は上限値。

(注4)次の(1)および(2)の合計金額。括弧内の計数は上限値。

 (1)当座預金残高のうち所要準備額を満たすまでの金額
 (2)当座預金残高から所要準備額およびプラス金利適用残高を差し引いた金額のうち、次の,よび△旅膩弑盂曚鯔たすまでの金額
 ”嬪を行う積み期間における貸出支援基金(円建ての借入れに限る)および被災地金融機関支援オペの平均残高
基準平均残高に一定の掛目(基準比率)を乗じた金額(マクロ加算額)

(注5)当座預金残高からプラス金利適用残高およびゼロ金利適用残高を差し引いた金額。』

ちょっと難しすぎて何を言ってるんだか分からないですし、最後の全業態合計の所で

『"マイナス金利
適用残高5" 231,940』

とあって、この前はマクロ的に当初は10兆円とか言ってなかったかよと小一時間問い詰めたいとしか申し上げようがない訳で、日銀としては親切のつもりで出しているのでしょうがどう見ても話をややこしくするだけの公表でもうちょっと丁寧に説明しろやとしか思えん。

でもって、この上限とかいうのが訳分からんのだが、

『(注7)16年1月の計数は、16年2月16日から実施される当座預金のマイナス金利適用スキームを16年1月分の計数に適用した試算値(10億円単位で端数を四捨五入したもの)。 』

とありますので、アタクシが解釈した(ので正確性は担保しないし誰か教えてジェネラル)のは以下の通り。

・プラス金利適用残高:これは単純に業態別の各行(各社)の昨年積み上げた当座預金平残から所要準備を差し引いた数値。上限値というケッタイなものが話を混乱させているのだが、これは各行別計数の集計のため、実際にはプラス金利適用残高がまだ残っている個別行があるという事を意味しているというように読めるのだが(というかほかに読みようがない)どうでしょうか。

・ゼロ金利適用残高:これまた同様で、マクロ加算部分(といっても従来の部分への掛け目がゼロなので貸出支援基金等の残高相当部分)を各行毎に集計して、そこに掛かる部分がこれだけですよと表記して、上限とのかい離は「これ以降積んでもまだマイナスにならないのが各行別に出すと合計こうなりますよ」という意味ではないかと。

・マイナス適用残高:上二つのカテゴリーを越えるもの

・・・・・・・・ということで、マイナスの適用残高がでかい人が昨日からチャージの刑を受けていて、まあこれ自体は政策出てきたときからアタクシも皮算用していて、何回か申し上げたかと思いますけれども、まあその通りの残高が出てきましたなという感じで、マイナスの残高がでかい人におかれましては寝耳に水の日銀無慈悲マイナスチャージしかも一部に配慮した結果としての皺寄せまで食らっている格好でして誠に同情の念を禁じえません。

でまああとは毎度申し上げておりますが、先ほど申し上げたコールローン市場の消滅によりまして、従来コールで出ていた資金の部分が何らかの形で「新たな超過準備」に化けるということで、あとは各人におかれましては日銀のサイトに「コール市場残高」という集計が月次で出ているのでお察しという事ですな。

なお、上限という部分の解釈は一応アタクシがそういう解釈をしたのですが、実際の所この表だけだと何が何だか分からんので、そもそもこの政策分かりにくいという評判なんですし、しかも注目も高い訳でして、短期関連をそこそこ触っているつもりの不肖このアタクシでも一見してナンジャコラとなるような出し方というのはちょっとダメダメ感が漂うのですよねえ。もうちょっとなんとかならんかったのかよと。



○その他ニュースだが時間がないのでURLだけ貼っておいて続きは明日やるかもしれない

全部まとめてロイターさんから。

[外部リンク] Business | 2016年 02月 17日 04:08 JST
低インフレで早期の追加利上げ不要=フィラデルフィア連銀総裁

[外部リンク] Business | 2016年 02月 17日 01:56 JST
米大手金融機関の解体、議会検討を=ミネアポリス連銀総裁

[外部リンク] Business | 2016年 02月 16日 19:14 JST
金融庁、MRFの運用柔軟化を容認 日銀のマイナス金利で
 


お題「さあマイナス金利初日ですよ/ダドリーの家計に関する講演は基本(家計に)強気」   2016/02/16(火)08:00:33  
  あっそう。

[外部リンク] Business | 2016年 02月 16日 04:32 JST
ECB、低インフレ長期化なら3月に追加緩和の用意=ドラギ総裁

『[ブリュッセル/フランクフルト 15日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は15日、このところの金融市場の混乱、もしくはエネルギー価格の長期的な下落によりユーロ圏のインフレ率が低水準にとどまる状況が長引く恐れがある場合、ECBは3月の理事会で政策緩和に踏み切る用意があると述べた。』(上記URL先より)

まあしかしついこの前追加緩和して不足で失望の刑になったばかりで逐次投入ですかそうですかという感じでもう何だかねと。

○ということでマイナス金利初日な訳だが

・しっかりNHKが報道

公共放送ニュースの紹介の仕方がネガティブでワロタ。

[外部リンク] 日銀 きょうからマイナス金利を導入
2月16日 5時35分

記念に謹んで全文引用させていただきます。

『16日から日銀は、金融機関から預かっている当座預金の一部にマイナス金利を適用する新たな金融政策を始めます。日銀は、これによって国内の金利全般が一段と下がり、投資や消費が活発になることを狙っていますが、金融機関の収益悪化も懸念されており、ねらいどおりの効果が出るのか世界から注目されています。』

いきなり金融機関の収益悪化懸念キタコレ。

『マイナス金利が適用されるのは金融機関が16日から日銀の当座預金に預けるお金のうち一定の水準を超える金額で、年0.1%のマイナスの金利をつけ実質的な手数料を課すことにしています。日銀はこの政策によって世の中の金利全般を一段と引き下げて、投資や消費を活発にし、デフレ脱却につなげようというねらいがあります。先月下旬にこの政策が発表されてから金融機関は預金の金利や住宅ローンの金利を相次いで引き下げており、今後、個人の資産運用などにさまざまな影響が広がる可能性があります。』

ふむふむ。

『一方、金融機関は、日銀に預けるだけで得られていた金利収入が減少することに加えて金利の低下で貸し出しによる利ざやが減って収入が落ち込むことが予想され、収益悪化の懸念から大手銀行の株価は軒並み急落しています。』

これは良い説明。超過準備の▲10bpについては直接的な影響が今日から来るのって預貸やってる銀行ではなくて、それ以外の金融システム構成の皆さま(要するに金はあるけど運用は金融資産の人)の所に直食らいだから、マイナスチャージの影響って大手銀行は目先大したことではないですが、市場金利がドカドカ下がって一方で預金金利は下げるったって1bp2bpの世界で、TIBOR金利とか3か月もので5bpちょい下がっているわけですし、持ってる国債が儲かって良いだろうと言われそうですが、その国債の再投資利回りはもうボロボロですし、ということで「金利の低下の影響」についての言及があるのが良いお話ですな。

『これについて日銀はマイナス金利が適用されるのは当初は10兆円程度にとどまると試算し、中曽副総裁も先週、アメリカで行った講演で、「金融機関の負担が大きくなりすぎないよう工夫した」と述べ、影響は限定的だという考えを示しています。マイナス金利がねらいどおりの効果をもたらし経済の活性化につながるのか、新たな金融政策は世界からも注目されています。』

金融機関の負担が大きくなり過ぎないように工夫した結果別の所で負担が逝っている訳ですけどね。


・本日のイメージ(投資は自己責任で)

ということで本日から超過準備マイナスチャージが始まる(ただし初日から食らうひとと、当面はマクロ加算部分の0%で済む人が混在します)のですが、ポイントはIOERアーブがどの程度壊滅するのか(たぶんほぼ全滅)、▲泪ぅ淵攻睛を物理的に出せる人がどれだけいるのか、という辺りが超目先の見通しで、昨日も申しあげたように,ほぼ壊滅するので、資金の出し取りのバランスは大きく出し側に崩れるのですが、出し側もマイナス金利はシステムだの経理処理だのが出来ないのでうっかりすると「超少額が1/1000%」となるのではないかと。だれかマイナスつけに行く人居そうな気もしますが。

GCレポとか現先とかは、金曜の短国買入を見ると在庫が世の中にはありそうなのですが、こちらはマイナス金利に対応している資金の出し手(というか期末になると登場する国債残高稼ぎのために現先レポをする人とかはマイナスでやってるでしょ)がいそうなのでマイナスもワークするのかもしれませんが、在庫がちと重いのでもしかしたら若干プラスの取引もあるかもですね。とは言っても大々的にプラスになるかというとコール出しきれない人たちがいるのでそっちからGC現先に怒涛の資金移動がくるだけなのでプラスの利回りついても大したことにならんでしょ。SCは訳分からんですが、金要らないのですからレートは下げられるんでしょ。

CPもこれまた良く分からん世界なのですが、目先はどうせ低金利祭りとなるものの、短国と違ってCPって経理処理的には多分割引料が受取利息になるのが通常だと思うので、コールローンのマイナス利回り問題と同じく、マイナス金利買ったら経理仕訳が切れないというオモシロ事態が発生するように思える訳で。そこまでしてマイナス突っ込む感じでは今の所無いように思えますけどどうなんでしょ。

CPに関しては金融機関発行のCPが今後シュリンクする(資金繰りのベース部分以外では要らんでしょ)一方で、どうせ金利水準は低い状態になっていて暫くは金利が低いでしょという感じですから、その低金利にメリットを見出して発行市場に入ってくる発行体さんも出てくると思いますので、急に全部がシュリンクするとも思えない(足元では16日の影響が分からんのと時期的に資金需要が強くないので取引が低調ですけど)のですが、短期市場破壊工作によって参加者が減少することによって将来的なCP市場のシュリンクをするのでは、ということについては懸念される所ですな。

TIBORとかは市場金利とはちょっと違うのでまあ良く分からんのですが、ユーロ円金先を見ますとヒャッハーと直近以外の全限月がオーバーパー(マイナス金利)になってナンジャソラと思ったのですが、足元ではヘロヘロちゃんになっていたりして何が何やら。主な調達金利であるところの預金金利が10bpフルで下げられない(下げたらマイナスだから)中でオファーレートってフルフルでは下げられんでしょ、とは思うのですけれども、まあ金先の場合はもう1回マイナス金利拡大だぜヒャッハーみたいなのも入っているから何ともかんとも。


○ダドリー講演から少々

[外部リンク] Remarks at the New York Fed’s Economic Press Briefing on the Household Debt and Credit Report
February 12, 2016
William C. Dudley, President and Chief Executive Officer
Remarks at the New York Fed’s Economic Press Briefing, Federal Reserve Bank of New York, New York City


・概況のあたりでしらっと面白いことを言っているように見えたのですが

冒頭部分でこんな話が。

『As I have said before, expansions do not simply die of old age.2 Rather, expansions end either because a significant inflation risk emerges that requires a sharp tightening of monetary policy, or the economy is adversely impacted by a large shock that cannot be offset by monetary policy in a timely manner.』

ほほー。

『 While the sample of post-war U.S. expansions is still too small for reliable statistical analysis, the evidence suggests that after an expansion’s first few years its likelihood of ending is mostly independent of age, and depends mainly instead on the level of inflation. Since the possibility is low that a significant inflation risk would emerge over the near term, this means that the main danger facing the current expansion is the risk of large, adverse shocks.』

インフレリスクが高まってきて金融が引き締めモードになってくると景気拡大が終了する、というお話をしておりますので、インフレリスクが高まらない状況の中では景気拡大局面が何年だったから終わるというものではありません、ということでサイクル的な意味での景気拡大終了という話なのではない、とまあ割と都合の良いというか強気というかなことを言っているのがお洒落ですな。

と同時に最後の一文できっちり入れているのは、今の問題は大きな外的ショックに対するリスクへの対応ですということなので、きっちりと警戒的なメッセージで締めているのですが、途中の部分をみると「インフレが高進する懸念が無いので大変結構」という話もしていて、直近のインフレが中々強まらないことに関して必ずしも全部懸念という訳ではないよ、というメッセージも入れているのがお洒落だと思ったのですがどうでしょうかねえ。

『Given that the labor market still appears to have some excess slack and inflation is below the Federal Reserve’s objective, monetary policy is appropriately still quite accommodative despite the advancing age of the expansion. While this limits to an extent the degree to which monetary policy can aggressively respond to any adverse events, the good news is that the economy is more resilient to any shocks. Key sectors of the U.S. economy, such as the household sector, seem to be in good shape. The financial system is also clearly much stronger, with the banking system much better capitalized and with much larger liquidity buffers than in the years preceding the financial crisis.』

労働市場には幾分かのスラックが残っていて、物価が目標よりも低い状態なので、金融政策は緩和的であることが適正である、というのは平常運転の説明。ショックを金融政策で全部オフセット出来るわけではないという事を考えると、最近の米国経済、金融システム、家計の構造などはかつてに比べて大きく改善して頑健性を高めているという説明もしていて、この辺りの説明を見るに、足元の経済状況はあちゃーという感じでみているのでしょうが、見通しの根幹を変えているような感じは全然漂ってこないので、3月利上げは今の時点ではまあほぼほぼ無理でしょうけれども、路線としての利上げコースにそんなに変調が来ているような説明ではないと思う。

でまあ以下は家計セクターの概況の説明なのですが、サラサラと鑑賞という程度で勘弁。

『In today’s briefing, we will be focusing on the household sector. Given the importance of consumption to U.S. economic growth, the health of the household sector is critical for an assessment of risks to the outlook. Over the last several years we have devoted significant resources to better understanding the state of the household sector, and one outcome of this attention is our now well-known Quarterly Report on Household Debt and Credit. This report, and the data that underlie it, give us direct insight into the health of the household balance sheet.』

てなわけで家計についてですが、バランスシートが改善しているという話が始まる。

『The assets and liabilities that families hold is a crucial determinant of the household sector’s ability to help immunize the economy from shocks. We learned during the Great Recession the importance of household liabilities?in particular, mortgages, which make up more than two-thirds of the sector’s total liabilities.』

ということで、2000年代に入ってから家計のクレジットが拡大して借入だらけになって最終的には不動産バブルヒャッハーとなりましたという説明がありまして、その後は・・・・・・・・・・・・

『Beginning in 2008, households began a new phase to repair their balance sheets by paying down outstanding debt. During this “Great Deleveraging,” which lasted five years, households reduced their overall liabilities by 12 percent or $1.5 trillion. House prices began to rise again in earnest in 2012, and by mid-2013 household deleveraging appeared to have come to an end. Net household borrowing resumed, and household debt has risen over 8 percent during the last couple of years. But, this recent period of credit expansion looks very different from the early 2000s, and I believe that the household sector today is in much better health. There are several reasons for my confidence.』

てなことで、家計のバランスシートが改善しているという話をしていて、(お題が家計セクターですから当たり前ですが)しかもさっき引用した部分では家計が米国経済の重要なセクターという話をしている訳でして、これを総合するとFOMCの偉い人的には見通しは変更してませんぞなもし、ということになるんでしょうな、うんうん。

『Let me begin with the situation in the residential mortgage market, which plays such a dominant role in household finance and was such a problem the last time around. Currently, house price growth is running nationally at around 5 percent per year. But this time, households appear to be much more cautious in how they are responding to the rise in home values. Rather than borrowing against the rising equity in their homes, mortgage balances have instead essentially stabilized and remain well below their previous levels. As my colleagues will describe in more detail shortly, this stabilization reflects an increase in debt paydown due to a combination of lower interest rates, shorter loan terms and aging of mortgages. This trend is reflected in increased household saving and growing home equity, and we expect these trends to continue to help households rebuild their balance sheets over the near term, thereby further increasing the household sector’s resiliency to shocks.』

めんどいのでパラグラフまとめて引用しちゃいましたが、要するに住宅市場も改善していてモーゲージローンの状態も改善していて、しかも借入金利も低下したことによって、(過去と違って)家計の貯蓄も拡大してホームエクイティも改善と、家計のバランスシートが改善しているので、ショックに対してレジリアントになっている、という説明ですな。

『Low interest rates have also been important in driving the household debt service ratio to the lowest levels observed in our data. This means that households have more capacity with which to absorb any temporary adverse income shocks. One clear reflection of these improvements is the very significant decline in delinquency rates. At this point, the great majority of the bad debt from the boom years has been charged off and new foreclosures are at the lowest level we’ve seen in our data. The combination of charge-offs and tight mortgage underwriting standards over the last several years has shifted the stock of outstanding mortgage balances toward lower-risk borrowers, who are typically older with more stable incomes.』

低金利によって家計の利払い負担は最安値水準まで低下しており、この結果として所得が一時的に落ち込むショックへの耐性も高まっているし、その結果として支払い不能になって競売の刑となる件数も減っているし、モーゲージの貸出態度は以前の教訓から厳しいので貸し出しの質も改善している、という話ですな。

『For all these reasons, the household sector looks much better positioned today than in 2008 to absorb shocks and continue to contribute to the economic expansion.』

ということですが・・・・・・・・・

『Now, before asking my colleagues to discuss some of these trends in more detail, let me note that my positive overview of the household sector comes with some caveats.』

と最後に懸念事項を。

『First, these aggregate statistics can mask some important variations, and there are some local markets where, as in the prior boom, both house prices and mortgage growth are quite strong. Similarly, there exist substantial differences across households in their financial situation and their ability to improve their balance sheets. Borrowers with little equity, low credit scores and slow income growth face difficulties refinancing into low rate mortgages. As a result, this subset of the population has been less able to deleverage and still faces relatively high debt service costs, which constrains their consumption, investment and saving behavior. So, even within what looks to be a stable overall mortgage market, there are some things that we must continue to monitor.』

『Second, there are other difficult challenges that many households face, particularly with respect to a subject we’ve discussed on previous occasions-student loans. On balance, though, households are in a much better position today than they were in 2008. Now, I'd like to turn things over to our economists, beginning with Andrew Haughwout, who will provide a more detailed discussion of household sector finances.』

ということで、懸念事項としてはマクロ的には今の通りだが改善度合いには結構個別差が大きいこと、後半に関しては学生ローンに関する問題を取り上げています。

てな感じでのお話で、金融政策の話を直にしているという感じではないのですが、基本的には家計についてや米国経済についてはショックに耐性あるし、家計の内容は改善を続けている、というお話をしていまして、直近の海外やら金融市場を受けて心が折れるような感じは無いですなあ、と思うのでした。
 


お題「中曽副総裁講演がいろいろと物悲しい件について」   2016/02/15(月)08:04:51  
  さあ開戦前夜ですよ本日は。

○市場雑談というか最早単に金曜の記事を置いておくだけ

[外部リンク] Markets | 2016年 02月 12日 15:15 JST
〔マーケットアイ〕金利:国債先物が大幅続落で引け、長期金利は0.075%に急上昇

『[東京 12日 ロイター] -

<15:10> 国債先物が大幅続落で引け、長期金利は0.075%に急上昇

国債先物中心限月3月限は前日比78銭安の151円11銭と大幅続落して引けた。前日の海外市場でリスクオフの流れが強まったことを受けて、朝方は買いが先行したが、その後は高値警戒感が意識され下落に転じた。流動性供給入札が低調な結果となると、下げ幅を拡大。先物3月限は一時151円06銭と151円割れ寸前まで売り込まれる場面があった。』(上記URL先より、以下同様)

ということで高値警戒感とかそういう話になっていますが、そもそも今の相場では投資家が動けない状態でやっているので警戒感で投資家の外しがどうのこうの的なのが主導しているのかというと良く分からんですの。まあちょっと売りが出れば直ぐに値段が飛びますが。

『現物市場でも利回りが急上昇。銀行勢や海外勢から幅広く売りが持ち込まれた。株価急落で損失を抱えた銀行勢から中長期ゾーンなどに利益確定売りが出ていたほか、海外勢からも超長期ゾーンなどに売りが出た。10年最長期国債利回り(長期金利)は同7bp高い0.075%と2月4日以来約1週ぶりの水準に上昇した。』

株が下がって現物売りというのがホンマカイナという気はしますが、それですと高値警戒感云々違うじゃんという気がする。

『短期金融市場で、無担保コール翌日物金利が0.065─0.075%付近を中心に取引された。主な取り手は地銀、信託、証券。日銀が実施した国庫短期証券買い入れには、1年物や3カ月物を中心に売却されたとみられている。ユーロ円3カ月金利先物は期先を中心に上値の重い展開。』

とりあえず15日までの短期市場は普通通り。16日からはさっぱり分からんですけれども、物凄く少額であればプラスのコールとかがあってもおかしくは無しと思われます。何せマイナス金利への対応も出来ていない人が多い中なので、そもそも論としてマイナスでの値付けが出来る人がどれだけいるのやら、というのもありますからね。まあ国債担保系取引は全部壊滅(マイナス金利なら出せると思うけど)となるので、それ以外の取引で少々つくのかとか、債券現先でおまけ程度というか値付け程度に少々つく、というのは有ると思いますけど。

ただ、それによってマイナスにならなかったぜヒャッハーという話ではなくて、当初はコール市場が超限界的な資金繰り以外の取引が入らなくなる市場になって、その後参加者がマイナス金利対応をするようになった所で、日銀超過準備の▲10bpとの間でどうにかならんかという話での取引が入るかどうかという感じになるんじゃないですかねえ(てきとう)。


ところで短国買入ですが。

[外部リンク] 国庫短期証券買入 17,500 2016年2月16日
国債補完供給(国債売現先)・即日(午前オファー分)(注3) 22,392 2016年2月12日 2016年2月15日

[外部リンク] 国庫短期証券買入 46,778 17,502 0.015 0.028 57.3
国債補完供給(国債売現先)・即日(午前オファー分)(注4)145 145 -0.400 -0.400

1.75兆円オファーとはこれまた微妙に刻んできましたなという感じで、1年短国入札あったのだから2兆円でも入れてくると思ったのですが、札が4.6兆円もあるのに1.75兆円しか入れていないというのは、これは出来上がり金利がとんでもない所に飛んでしまうのを避けにきているんでしょうかねえ。何を今更という感じではありますけど。


ついでに折角なので

[外部リンク] Markets | 2016年 02月 12日 15:40 JST
〔マーケットアイ〕株式:日経平均・日足は「大陰線」、底入れ感出ない

[外部リンク] Investing | 2016年 02月 12日 15:59 JST
〔マーケットアイ〕外為:ドル111円台に下落、米小売売上高での反転は難しいか

こっちもいろいろとあばばばばーですがまあ後日の俺様管理用にロイター記事のURLだけ置いておきます。



○中曽副総裁の講演が色々な点で残念な出来栄えの件について

NYでの講演の邦訳
[外部リンク] 金融政策と構造改革
ジャパン・ソサエティNYにおける講演の邦訳
(2月12日、於ニューヨーク)

本チャンはこちら
[外部リンク] Monetary Policy and Structural Reforms
Speech at the Japan Society in New York
(New York, February 12)

でまあ英文の方は面倒なので日本語訳の方から手抜きで参ります。


・前半は講演のお題の如く潜在成長力を引き上げる話をしているのだが・・・・・・・・・・・・・

冒頭でこんな話をしています。

『わが国で資産バブルが崩壊してからすでに 20 年以上の月日が経過し、経済、金融面で様々な問題が発生しました。この間、中央銀行員として、こうした問題への対処に明け暮れながら、私自身のデフレ克服に対する思いは強まるばかりでした。これとともに最近強く感じているのは、潜在成長率を引き上げることがいかに重要であるかという点です。本日お話ししたいことは、まさにこの点にあります。』

仰せの趣旨はその通りですが、何を今更ジローな話をしているのやらと思いますし、大体からして潜在成長を引き上げる政策の実施には(講演の後の方でもあるのだが)時間が掛かる取り組みになる筈で、それに対して何で短期決戦の金融政策を実施しているのか、木内審議委員が中長期的な取組にすべきというのを毎回却下して回っているのか、という点について小一時間問い詰めたい。



でまあ小見出しの『(潜在成長率の低下) 』という所から少々。

『こうした潜在成長率の低下傾向は、いつまで続くのでしょうか。もし続くのであれば、これにどのように対処すればよいのでしょうか。ことの重要性についてだいたいの勘所を持っていただくために、ここで政府が目標とする2%の実質成長率を実現するに当たっての簡単な試算をお示ししたいと思います。』

うむ。

『図表2では労働参加の前提が異なる2つのシナリオを示しています。ひとつは、「現状維持シナリオ」で、将来の労働参加率が現状のまま維持されると仮定しています。もうひとつは、「楽観シナリオ」です。「楽観シナリオ」では、―性の労働参加率がスウェーデン並みに上昇する、∩瓦討侶鮃な高齢者が、退職年齢を問わず働き続ける、との2つの仮定が設けられています。』

お、おぅ・・・・・・・・・・・・

『このうち2つ目の仮定は、例えば、わが国の 80〜84 歳の高齢者のうち約 60%が「問題なく日常生活を送っている」と回答していることを踏まえたもので、ここでは、こうした健康な高齢者が皆働き続けることを仮定しています。』

そもそもの仮定が絶望的だということをしらっと指摘。

『この仮定がどのくらい現実的かという問題はさておき、「楽観シナリオ」によれば、労働投入は年間+0.5%程度増加することになるため、労働生産性が+1.5%上昇すれば、2%の経済成長を実現できる計算になります。』

つまり無理ということですね!!!!!!!


と思ったらちょっと先にはこんな記述が。

『「楽観シナリオ」における+1.5%の生産性上昇は、歴史的にみても国際的にみても高いといわざるを得ませんが、実現不可能とまではいえないのではないでしょうか。』

80過ぎのじいさんばあさんの6割を仕事に投入してこき使うシナリオのどこが実現可能なのかと小一時間。

『経済学では、経済成長を引き上げる原動力は、最先端企業のイノベーションとそれに追随する企業のキャッチアップにあると考えられています。多くの日本の製造業が技術革新の最先端にいることに疑いはありませんが、一方で、非製造業部門を中心に、キャッチアップの余地がまだ十分にあるようにもうかがえます。たとえば、日本の企業、特に非製造業では、IT 投資やこれに関連する専門性が不足していることから、IT の活用という面で海外の競合相手から遅れをとっていることが指摘されています1。実際、経済全体の労働生産性の水準は、最先端とされる米国よりも約 35%低いとの試算もあります(図表3)。』

・・・・・・・・・・一体全体ジジババに何の仕事をさせようとしているのか。つーか非製造業の生産性に関してはイノベーション云々よりも商慣行とか規制とかおもてなしとかそういうサムシングチャウの??


・長期停滞仮説に関して

『 (長期停滞仮説) 』という小見出しの所でちょっと触れていますので引用。

『近年、日本だけでなく、ここ米国を含む他の先進国でも、均衡実質金利の低下にまつわる議論が盛んになされています。この議論は、ご案内のとおり、サマーズ教授によって提唱された長期停滞仮説(Secular Stagnation Hypothesis)に端を発しています3。』

ちなみに黒田さんは全力否定します。

『現在、学界、政策当局、金融市場の多くの識者の間で、(a)観察される均衡金利の低下は、時間の経過とともに巻き戻される一時的な現象ではなく、ある程度永続的なものととらえるべきかどうか、(b)その理由は何なのか――潜在成長率の低下はもちろん、投資・貯蓄における選好の変化など様々な仮説が挙げられています――、そして(c)多くの先進国で政策金利がゼロとなる中、この問題にどう対処するべきなのか、といった点が議論されています4。』

ということでここは黒田さんとちと違いますな。


・構造改革をしながら景気刺激(財政と金融)が必要というお話

『 (政策的含意)』という所から。

『時間の都合上、本日は全ての論点を網羅できませんので、以下では、潜在成長率が低下するもとで、どのような政策手段が採られるべきかに絞ってお話ししたいと思います。』

ということで以下延々と説明がありますが、結論はそこの最後になります。

『いずれにしても、以上の考え方は、景気刺激策と構造改革の関係は決して代替的なものではなく、むしろ補完的なものという結論につながっていくと思われます。』

ということで当たり前の結論になるのですが。

『デフレの克服に向けた金融政策と潜在成長率の引き上げに向けた構造改革は、日本経済が持続的な成長軌道に復するために、車の両輪として進められなければならないと考えるのは、まさにこうした点を理由としています。現在の重大な局面において、中央銀行は、インフレーション・ターゲティング政策を着実に遂行することで経済を支えていく必要があります。そうした中で、金融政策は緩和的であるべきで、実際にそうなっています。図表5で示したとおり、量的・質的金融緩和政策のもとで、金利は自然利子率を十分に下回る水準に維持されています。』

あっそう。

『しかしながら、バーナンキ前FRB議長が言うように、金融政策は決して万能薬ではありません9。近年の経済成長理論などの発展をみますと、経済成長には、制度設計や経済システムといった視点が不可欠であることを認識させられます。最先端の企業がさらなるイノベーションを生み出し、生産性を引き上げることができるような制度設計が必要となっています。先ほど、わが国にとってキャッチアップが引き続き重要と申し上げましたが、結局のところ、経済成長の究極のエンジンはイノベーションにほかなりません。ここで申し上げている「制度設計」とは、経済的な側面のみならず、法律や教育など、他の社会的な側面をも含んだ概念です10。わが国の政府が、構造改革の継続を通じて、そうした制度設計面での役割を果たしていくことを強く願っている次第です。』

その通りですが貴方は評論家じゃないんだから海外行ってクダ巻いているんじゃなくてその話を日銀総裁や官邸に行って面と向かって主張したら如何でしょうか????????


・政策の進捗評価がその次の金融政策の説明と全然合っていない件について

『(進捗評価) 』というのですが、

『それでは、日本経済は、ここまで申し上げました課題克服に関して、どの程度の進捗を果たしたといえるのでしょうか。端的にいえば、成果はあがっているが十分とまではいえない、といったところではないでしょうか。』

という話をしていて、その中では(途中の説明割愛しますが)、

『第一に、潜在成長率は十分に上昇していません。』

『第二に、日本の企業は多額の貯蓄を抱え続けています。』

『第三に、名目賃金が十分に早いペースで上昇していない点が挙げられます。』

第二のはそもそも政府がマッカッカだから民間に貯蓄があるだけじゃんと思いますが、第三の所では

『ところが、この賃金の伸びは、2%の「物価安定の目標」はもとより、最近の物価上昇に比べても、かなり緩やかなものにとどまっています。』

とあって、最後に春闘の重要性とか言っているのがむなしく聞こえます。


つーことで前半の評価ですが、「良い事は言ってるんだけど、それが実際の行動に反映されていないですよねー中曽さん」という所ですな。


・金融政策の所はどう見てもゴミ

『(最近の金融政策) 』の所がこれがまた無理矢理前半の話に付け加えているから前の部分と話が整合性取れていないこといないこと。

『このように構造改革は着実に前進していますが、潜在成長率を引き上げるには時間がかかります。』

では短期決戦を止めた方が良いのではないでしょうか。

『自然利子率が低下した国の中央銀行は、それを前提にして金融政策を運営しなければなりません。先ほど申し上げたように、金融緩和とは、自然利子率よりも低い実質金利を実現することを意味します。この点、日本では、自然利子率自体が低下していることに加え、実質金利を引き下げることも難しくなりました。なぜなら、名目金利が大きく低下し、短期金利はゼロ制約に直面するとともに、インフレ期待も次第に低下していったからです。』

マネタリーベース直線一気理論が見当たらないのですが・・・・・・・・・・・・

『こうした状況を打破するためには、インフレ期待を引き上げると同時に、名目金利の低下余地を最大限追求することによって、実質金利を低下させることが必要です。』

マネタリーベース・・・・・・・・・・・・

『日本銀行が、2013 年4月に開始した「量的・質的金融緩和」は、まさにこの2つの観点からブレークスルーを図ったものです。すなわち、「量的・質的金融緩和」は、2%の「物価安定の目標」に強くコミットすることによって人々のデフレマインドを転換し予想物価上昇率を引き上げると同時に、大規模な長期国債買入れによってイールドカーブ全体にわたって名目金利の一層の低下を促すことで、実質金利を引き下げることを主たる効果波及メカニズムとして想定しています。』

マ(以下同文)

『「量的・質的金融緩和」は、所期の効果を発揮してきました。実質金利の低下は民間需要を刺激し、史上最高水準の企業収益と完全雇用といえる労働市場の状況をもたらしています。また、物価の基調も着実に改善しています。変動の大きい生鮮食品とエネルギーを除く消費者物価の前年比は、27 か月連続でプラスを続けており、直近では+1.3%まで上昇しています。先行きも、メインシナリオとしては、わが国経済は基調として緩やかに拡大し、消費者物価の前年比は、「物価安定の目標」である2%に向けた上昇経路に復していくと考えています。』

能書きは分かったがついさっき「まだ不十分」を並べていたと思うのだがどこがどう所期の効果なのかと。

『日本銀行は、先日、「量的・質的金融緩和」にマイナス金利という要素を付け加え、金融緩和を強化しました。このところ、原油価格の一段の下落に加え、新興国・資源国経済に対する先行き不透明感などから、金融市場は世界的に不安定な動きとなっています。このため、企業のコンフィデンスの改善や人々のデフレマインドの転換が遅延し、物価の基調に悪影響が及ぶリスクが高まっています。こうしたリスクの顕在化を未然に防ぎ、「物価安定の目標」の実現に向けたモメンタムを維持するためには、この重要な局面で、金融緩和の一段の強化が必要と判断しました。』

昨年10月パターンだが、何でマイナス金利にするとそういう効果が出るのかの説明はかなり怪しい、つーかまあ効果が観測できないからイカサマ説明するしかないんですけどね!!!!!!

『「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」の導入に当たっては、2つの点を重視しました。第一に、「量的・質的金融緩和」の基本的な枠組みを維持しつつ、マイナス金利を付加することです。「量的・質的金融緩和」のもとでの大規模な長期国債買入れによりイールドカーブ全体の金利低下を促すことに加え、マイナス金利によりイールドカーブの起点を引き下げることで、より強い緩和効果が生じます(図表8)。このように、「量」と「金利」は矛盾せず、相互補完的なものなのです。』

無理です。大体からして短期金融市場の取引そのものがこれから壊滅的に縮小するという中で、本当に金融緩和効果が生じるのかちょっと考えた方が良いのではないでしょうか。金融仲介機能が無くなってしまったら金利水準がどうのこうの言っても、そもそもの仲介機能がないのに金利が経済主体に何か効果出すの????

『マイナス金利は、欧州のいくつかの中央銀行において採用されており、日本銀行は、その知見を大いに参考にしました。もっとも、日本の特性に合わせる必要があり、欧州のマイナス金利政策の単純な移植は考えられませんでした。すなわち、日本の場合、中央銀行預金の規模が非常に大きく、今後も「量的・質的金融緩和」のもとで年間約 80 兆円のペースで増加していきます。そこで、金融機関の負担が大きくなり過ぎ、金融仲介機能に悪影響を与えることがないよう、日銀預金に階層構造を採用し、その増加分にマイナス金利をかけるといった、制度設計上の独自の工夫をこらしました(図表9)。』

ここ読むと分かりますが、結局今回って今までの超過準備積み上げたところに対していきなりゼロだのマイナスチャージだのしたら詐欺にも程があるからそこについては考えているのですが、そもそも論としてマイナス金利というのが実務的にワークするのかという問題は考えていないんですよね。だから制度設計上マイナスチャージに対して預金と貸出やっている金融機関に直撃しないようにしている分だけ、そのしわ寄せがそれ以外の人たちの所に直撃しているんですけどねえ。

『第二に、「量」・「質」に加えて、「金利」面でも拡張可能性を確保することです。必要があれば、「量」・「質」をさらに拡大することも可能であり、一部に言われているように限界が近づいているとは思っていません。これに「金利」の引き下げというオプションが加わることで、日本銀行は、「量」・「質」・「マイナス金利」の3つの次元で、追加的な金融緩和措置を講じることができるようになります。この新たな政策枠組みは、デフレからの脱却という日本銀行の任務を遂行する手段を格段に補強すると考えています。』

この「一段下げる」という話を止めないと市場は益々破壊されますし、金融株は散々売りたたかれると思うのですが、中曽さんは黒田さんの尻馬に乗って市場を叩き壊すモードにすっかり入っていまして、中曽さんって市場機能維持とかの為にかつては大活躍した方なので、QQE的な金融政策を実施する時にも何らかの歯止めになると期待していた向きも多かったと思うのですが、今や先陣を切って市場を破壊して回っている訳でして、セントラルバンカーとしての信念とか矜持とかは無いんですかと非常に残念であります。

『日本銀行の取り組みは、潜在成長率の引き上げにも寄与すると考えています。日本銀行は、「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」を推進することで、緩和的な金融環境を提供するとともに、人々に定着してしまったデフレマインドの払拭を図っています。このことは、企業が積極的な投資や生産性向上に取り組みやすい環境作りに資すると考えています。各経済主体がこうした極めて良好な環境を最大限に活用すれば、潜在成長率は高まっていくと思います。また、実際にそうなることを、心から願っています。』

まあ無理でしょ。つーか混乱の悪影響ばっかり来てますけどね!!!!!!
 


お題「イエレン議長議会証言ネタなど」   2016/02/12(金)08:03:56  
  昨日は更新を!と思っていたのですが、実際に休日に入りますともうヘロヘロ死に寝であばばばばーでしたすいませんすいません。

で、今朝はナンデスカコレハ。
[外部リンク] NY株 一時400ドル近く下落
2月12日 2時28分

[外部リンク] NY外為(午前):円上昇、対ドル112円台-110円99銭以降は伸び悩む
2016/02/11 23:34 JST

・・・・・・・・・・・・お、おうおうおうおうあばばばばばばばばばばばばー・

○ちなみにスウェーデンが追加緩和

ほほう。
[外部リンク] Repo rate cut to -0.50 per cent
Date 11/02/2016

『The economy continues to strengthen but inflation is expected to be lower during 2016 than previously forecast. The period of low inflation will therefore be longer. This increases the risk of weakening confidence in the inflation target and of inflation not rising towards the target as expected. To provide support for inflation so that it rises and stabilises around 2 per cent in 2017, the Executive Board of the Riksbank has therefore decided to cut the repo rate by 0.15 percentage points to -0.50 per cent.』

まあ日本があんなことして短期金利がそこかしこで下がってくるのですからそらまあやるわな、というのは分かりますが、「経済が強いのですが物価がアガランチ会長でもうちょっと続きそうなのでインフレ目標達成に関するコンフィデンスが落ちてくるので利下げ」という説明な訳ですよね。

まーこれ最近の常道な説明ではあるのですが、良く良く考えたら「それは分かったがところで何で利下げした時の狙うメカニズムis何?」という話になった場合に、あんまり説明が出来ないのよね。でもってこの手の小国の場合はユーロが下がると影響がでかいという理屈があって要は為替ですよ為替、という話になるのですが、大国の場合は一応為替目的であっても為替目的で金融政策を振り回すというのを名目としては基本避ける方向にありますな。

『Purchases of government bonds will continue for the first six months of this year, in accordance with the plan adopted in October. The Executive Board has also decided to reinvest maturities and coupons from the government bond portfolio until further notice. There is still a high level of preparedness to make monetary policy even more expansionary if this is needed to safeguard the inflation target.』

資産買入期間の延長もしますとの事で、必要ならば追加緩和だそうな。以下説明があって、小見出しが『Stronger economy but longer period of low inflation』、『The interest rate is being cut to safeguard the inflation target』、『Ready to do more』、『Risks associated with household indebtedness must be managed』という小見出しでございますが面倒なのでパスしてメモだけということで。


○イエレン議長の議会証言テキストから少々

[外部リンク] Statement by Janet L. Yellen Chair Board of Governors of the Federal Reserve System
before the Committee on Financial Services U.S. House of Representatives
February 10, 2016


・経済認識に関して

途中まではこれまでこのように回復していました系の話なのでさておきまして、直近の評価につきまして。

『In the fourth quarter of last year, growth in the gross domestic product is reported to have slowed more sharply, to an annual rate of just 3/4 percent; again, growth was held back by weak net exports as well as by a negative contribution from inventory investment. Although private domestic final demand appears to have slowed somewhat in the fourth quarter, it has continued to advance.』

『Household spending has been supported by steady job gains and solid growth in real disposable income--aided in part by the declines in oil prices. One area of particular strength has been purchases of cars and light trucks; sales of these vehicles in 2015, reached their highest level ever. In the drilling and mining sector, lower oil prices ave caused companies to slash jobs and sharply cut capital outlays, but in most other sectors, business investment rose over the second half of last year. And homebuilding activity has continued to move up, on balance, although the level of new construction remains well below the longer-run levels implied by demographic trends.』

足元やや予想よりも弱いという話はしているものの、先行きがコケるという話にはなっていないですの。まあ今回の議会証言は以下もこんな感じで先行きの金融政策に関して何らかの示唆は基本的には出さないという感じになっていますの。

『Financial conditions in the United States have recently become less supportive of growth, with declines in broad measures of equity prices, higher borrowing rates for riskier borrowers, and a further appreciation of the dollar.』

金融環境に関しては悪化しているという話をしておりまして、さっきのリクスバンクとはちと違いますけれども、「経済のファンダメンタルズには変調は無いけど・・・・・・・」という感じの説明になっているという所ですね。

『These developments, if they prove persistent, could weigh on the outlook for economic activity and the labor market, although declines in longerterm interest rates and oil prices provide some offset.』

長期化するとアカンがなという話をしていてキターとは思うのですが・・・・・・・・・・・

『Still, ongoing employment gains and faster wage growth should support the growth of real incomes and therefore consumer spending, and global economic growth should pick up over time, supported by highly accommodative monetary policies abroad. Against this backdrop, the Committee expects that with gradual adjustments in the stance of monetary policy, economic activity will expand at a moderate pace in coming years and that labor market indicators will continue to strengthen.』

とありまして、そうは言っても国内経済は堅調に推移しているので、今後も経済活動がモデレートなペースで拡大して労働市場が改善を続ける中でFOMC政策を徐々に調整(利上げ)するというスタンスを展望しています。と来まして、一部ヘッジクローズが入っているものの、基本線としては1月FOMC声明文の線から特段踏み込んでも引いてもいないという書き方をこの辺ではしています。

しかしながら・・・・・・・・・・・・

『As is always the case, the economic outlook is uncertain.』

次のパラグラフの冒頭はこれでして、

『Foreign economic developments, in particular, pose risks to U.S. economic growth. Most notably, although recent economic indicators do not suggest a sharp slowdown in Chinese growth, declines in the foreign exchange value of the renminbi have intensified uncertainty about China's exchange rate policy and the prospects for its economy. This uncertainty led to increased volatility in global financial markets and, against the background of persistent weakness abroad, exacerbated concerns about the outlook for global growth. These growth concerns, along with strong supply conditions and high inventories, contributed to the recent fall in the prices of oil and other commodities.』

『In turn, low commodity prices could trigger financial stresses in commodity-exporting economies, particularly in vulnerable emerging market economies, and for commodity-producing firms in many countries. Should any of these downside risks materialize, foreign activity and demand for U.S. exports could weaken and financial market conditions could tighten further.』

海外要因のリスクガーという話と、商品価格の下落による新興国経済の影響から需要が落ちて云々、と海外リスクという話をしております。

『Of course, economic growth could also exceed our projections for a number of reasons, including the possibility that low oil prices will boost U.S. economic growth more than we expect. At present, the Committee is closely monitoring global economic and financial developments, as well as assessing their implications for the labor market and inflation and the balance of risks to the outlook.』

次のパラグラフがこうなっていまして、弱めの話をしたと思うと威勢の良い話をする、というようなコンビネーションで入っていまして、今回の議会証言での経済情勢に関する部分では「基本シナリオは同じだけどリスクアセスメント的にちょっちゅねー」みたいな線で纏めていますな。

あと最後のところではインフレ期待についての話をしておりますが、こちらに関しては・・・・・・・・

『Of course, inflation expectations play an important role in the inflation process, and the Committee's confidence in the inflation outlook depends importantly on the degree to which longer-run inflation expectations remain well anchored. It is worth noting, in this regard, that market-based measures of inflation compensation have moved down to historically low levels; our analysis suggests that changes in risk and liquidity premiums over the past year and a half contributed significantly to these declines. Some survey measures of longer-run inflation expectations are also at the low end of their recent ranges; overall, however, they have been reasonably stable.』

と、これまた微妙に大丈夫だけど微妙にアレみたいな感じにまとめていますな。


・金融政策に関するパートはものの見事に何も示唆していませんな

後半の金融政策パートがこれまた何も示唆しないにも程がある書き方になっていまして・・・・・・・・・

12月の利上げについて。

『The decision in December to raise the federal funds rate reflected the Committee's assessment that, even after a modest reduction in policy accommodation, economic activity would continue to expand at a moderate pace and labor market indicators would continue to strengthen. Although inflation was running below the Committee's longer-run objective, the FOMC judged that much of the softness in inflation was attributable to transitory factors that are likely to abate over time, and that diminishing slack in labor and product markets would help move inflation toward 2 percent. In addition, the Committee recognized that it takes time for monetary policy actions to affect economic conditions. If the FOMC delayed the start of policy normalization for too long, it might have to tighten policy relatively abruptly in the future to keep the economy from overheating and inflation from significantly overshooting its objective. Such an abrupt tightening could increase the risk of pushing the economy into recession.』

というお話をしているのですが、これ良く見ますと全くもって公式見解を淡々と述べている、というのが分かると思います。労働市場が改善してきて2%物価上昇への見通しが強まりましたので利上げしましたよあまり遅らせると将来一気に利上げしないといけなくなるから良くないですよとか、まあきわめていつも通りの話をしています。

でまあこの後は利上げしても金融環境が緩和的であることをノートして頂きたいだの、今後の金融政策はデータディペンデントでプリセットコースではないだのという話と、後は利上げでのツールの説明と、償還再投資に関する話をしておりますが、見事なまでに従来と同じ話を繰り返しております。

でまあそれだけだと寂しいのでプリセットコースではない、というパラグラフも引用してみますけれども、こんな感じでしてまあ見事に棒読み感が漂う文章になっておりまして、今回は経済に関するパートで足元のリスク認識を高めた、という以外には何も言わないでおこう、というのがひじょーに良く分かる内容でしたなという所で。

『Of course, monetary policy is by no means on a preset course. The actual path of the federal funds rate will depend on what incoming data tell us about the economic outlook, and we will regularly reassess what level of the federal funds rate is consistent with achieving and maintaining maximum employment and 2 percent inflation. In doing so, we will take into account a wide range of information, including measures of labor market conditions, indicators of inflation pressures and inflation expectations, and readings on financial and international developments. In particular, stronger growth or a more rapid increase in inflation than the Committee currently anticipates would suggest that the neutral federal funds rate was rising more quickly than expected, making it appropriate to raise the federal funds rate more quickly as well. Conversely, if the economy were to disappoint, a lower path of the federal funds rate would be appropriate. We are committed to our dual objectives, and we will adjust policy as appropriate to foster financial conditions consistent with the attainment of our objectives over time.』


○ところで質疑応答でイエレン議長が良いことを言っている件について

質疑応答のテキストは無いのでロイターの記事から。

[外部リンク] Business | 2016年 02月 12日 02:31 JST
イエレン米FRB議長の議会証言要旨(11日)

『[ワシントン 11日 ロイター] - イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長は、上院銀行委員会で半期に一度の証言を行った。質疑応答の内容は以下の通り。』(上記URL先より、以下同様)

『<利下げは可能性の低いシナリオ>

次回の動きが利下げとなるのに十分な景気低迷が起こる可能性が高いとは考えていない。その可能性を大幅に高めるのに十分なほど、経済見通しが変化した兆しは見られない。だが金融政策は予め決まった軌道にはないことを明確にしておきたい。もしわれわれのリスクに対する見方や見通しがこれを適切にするほどに変われば、米連邦公開市場委員会(FOMC)は目標達成に向けて必ず考慮する必要がある。ただ可能性の高いシナリオだとは考えていない。』

『<物価押し下げ要因は一時的>

エネルギー価格の下落が続いている。いずれは下げ止まり、安定化すると思う。エネルギー安、ドル高が収まれば、インフレは加速に向かう。ただその正確な時期を予測することは難しい。』

まあこの辺はこういう風に言う罠と思うのですが・・・・・・・・・・・・・


『<マイナス金利に関する検証>

われわれは2010年に、マイナス金利について検討し、緩和促進に向けて上手く機能しないとの結論に至った。

すでに実施している欧州諸国などの経験から、われわれはマイナス金利について見直している。なぜなら追加緩和を行う必要が生じた場合に備えておきたいからだ。

われわれはまだ評価を終えていない。米国の制度に照らし合わせて機能するか考えなければならない。自動的なものではない。多くの検討事項がある。可能性は排除しないが、機能するかどうか判断するにはやるべきことがある。』

・・・・・・・・・・・・(;∀;)イイハナシタ゛ナー

ついこの前まで「付利下げは無い」と言っていた人たちがFRBのような慎重な検討を行った結果としてマイナス金利を導入したんでしょうかねえと甚だ疑問に思う訳でして、イエレンさんのいう「米国の制度に照らし合わせて機能するか考えなければならない」というのが重要なお話ですよねーと思うのだ。

つまりですね、今回の施策って「ここまで大規模QEやっている中でマイナス金利をやるとここまで積みあがった超過準備が死亡しちゃう!」となるのを避けつつ「今後の超過準備にはマイナスチャージして、マイナスチャージをあまり行わないで市場金利を下げよう(すると超過準備積んだ人が即死するから)」というのまでは良く考えていると思うのですよね。

しかしながら、まあここもとの大混乱(つーかまだ16日にすらなっていないのだが)を見ますと、あちこちで色々とフリクション起きていますが、預金貸出やっていて貸出支援オペとかのオペに参加していた所には目先いきなりマイナスの刑が来ないようになっているのですが、その分の皺が寄ってきているのがそういう人たちじゃない所、という通常からの日銀のフォローが弱めの先の所だったりするんですよね。つまり、狭義の金融システムへの影響を最小化させようとした結果、その外周部分がまともにヒットする形になっているんじゃネーノ、とまあ思ったりするのですよ。

まー日銀としては騙し討ちしたかったから事前ヒアリングとかできなかったのは分かるのですが、諸々の影響を考える、という意味では「マイナス金利政策も含めて広範囲な政策オプションについての検討を行うことにした」という形でのアナウンスをした方が良かったですよねえ何もいきなり2週間で騙し討ちマイナス金利をリアルにぶち込む必要無かったんじゃネーノとは思うのでした。

・・・・・・・・・と、いつのまにか悪態。まあマイナス金利の拙速な導入よりも問題なのは黒田さんの意地になっているとしか思えないあの無茶苦茶なコミュニケーションポリシーではありますが。


○FLSとか説明会質疑とか

・FLS

[外部リンク] 国債補完供給の実務運用の変更について

『日本銀行は、国債の市場取引や決済に係るストレス要因を緩和することにより、金融調節の一層の円滑化を図るとともに、国債決済の円滑確保に資する観点から、国債補完供給に関して、下記の措置を実施することとしましたので、お知らせします。』

『1.銘柄別の売却上限額の引き上げ

利付国債の銘柄別の売却上限額を、当面、以下のとおり引き上げます。』

ということで1兆円に引きあがっているのだが、そもそも買い戻しが出来ないモードになっている状態なのでSLFは無いよりはそらあった方が良いのだが、本来的に言いますとまあ絆創膏の世界に過ぎませんけどね。


『2.上限期間利回りの明確化

上限期間利回りは、原則として「無担保コールレート(オーバーナイト物)を勘案した水準(注)-最低品貸料(0.5%)」とします。』

『(注)前営業日の無担保コールレート(オーバーナイト物)の加重平均値を用います(小数点第2位を四捨五入)。 』

いやまあこうしかやりようがないのは分かるが16日から無担保コール取引がどうなるのかがわからんのに(全くのゼロにはならんですけど)どうするんでしょ。まあワークしなかったらまた変えるしかないんでしょうが。


・説明会である

[外部リンク] 日本銀行当座預金のマイナス金利適用に関する実務面のQ&A(取引先金融機関等向け)(2016 年2月 10 日版)


引用は概ね割愛しますが、この部分は・・・・・・・・・・・

『Q8.政策金利残高に適用するマイナス金利が、仮に一段と引き下げられる場合、新たな適用利率は「翌積み期間」から適用されると考えてよいか。』

『A.マイナス金利の導入に当たっては、日本銀行および取引先金融機関等において実務的な制約が存在するため、2月積み期間の初日である 2/16 日から適用開始としました。』

2週間で出来ると思ってたのかおいこらという話はさておき・・・・・・・・・・・

『(以下は説明会当日にご説明していない部分を追加しています)

なお、日本銀行では、現在、実務的には、積み期間の途中における適用利率変更にも対応できるよう準備を進めています。「補完当座預金制度に関する細則」(注)においてその場合の計算方法を記載しているのはこのためです。もとより、将来、仮に政策金利残高にかかる適用利率を変更する場合に、積み期間単位とするか、積み期間の途中からの適用とするかは、変更の際に、金融政策決定会合において決定することとなります。

(注)補完当座預金制度対象先には、2016 年2月8日付で同細則の暫定版をお送りしておりますので、詳細はそちらをご参照下さい。』

・・・・・・・・・・・即日適用とかそっちだけドンドンシステム作ってやる気満々なのはわかったが、民間はそれ以前の問題なんですけどねえ。

しかしこういう辺りでも「やる気満々」モードを出すというのが何ともです。
 


お題「10年がマイナス金利になったので相場世間話メモしかしておりません」   2016/02/10(水)07:56:35  
  普段前日比数値だけ確認してるアクセスカウンター(プロバイダー謹製でどうもユニークアクセス数を過小カウントしているっぽいのですが少ない分にはどうでも良いと思って放置)を見ますと訪問者が最近多いようで、そんな中ネタ消費とネタ書きが全然追いついていないことに関しまして誠に遺憾の念を禁じえません。

#ええい明日は頑張る(と言いつつまた死に寝かも知れんが)

○とりあえず何はともあれ10年マイナス金利のメモ

そら公共放送も大々的に出すぞな。
[外部リンク] 長期金利 初のマイナスに
2月9日 18時20分

まあ昨日の場合は円が急伸するわ株が大下げするわで、中短期は相変わらずですし先物は走るしという有様で、そらまあ10年突っ込むよねえとか思っていたら午後イチ(12時35分過ぎ位)華麗にマイナスに特攻。

でまあ10年の方が話題になりますが中短期の方が酷い事になっていまして、先物もぶっ走っていますけれども、2年と5年が▲25bpレベルでインバートするとかいう状態(5年主導)で、マイナス進みながらスティープするという誰得金利低下になっていてもうハチャメチャ。まあ長い方に関しても大引けの最後の最後の所で先物10銭飛ばされたと思ったら10年いきなり1毛以上値が飛んで▲3.5bpをマークしてみたり(引けは▲3.0bp)とかで、もう流動性が飛んでしまってエライコッチャになっております。

逆に短国とか既に無茶苦茶モードをやりきってしまってすっかり落ち着いているのか、主戦場が中期ゾーンになって短国は最後に残った海外実需と日銀買入だけでやっているから動きようがないのか知らんですが、すっかり蚊帳の外というか何というか。


いやーしかしまあ他の要因もあるにせよ、日銀がハチャメチャなサプライズ狙いをやって無駄に相場にボラを与えた上に、実際問題として全然備えも無いマイナス金利政策を打ち込んでしまってLIBORはマイナスに突っ込むわ(TIBORは10bpフルで下がってもマイナスにはならんし、そもそもそんなに下がらんだろ5bpじゃネーノとか思ってたらもうちょっと下がっているのでアチャーと思ってますが)という状態で、そらもう色々と複雑骨折が起きる中で海外リスクオフとかなったら、そりゃもうボラを無駄に上げて参加者に怪我人続出させた日本の市場に更に被弾をするぞなと思う所であります。

と思ったら厭債害債さんが

[外部リンク] 10年国債金利マイナス入り!

というエントリーを投下していまして、禿げ上がるほど同意でありますです。


ちなみに公共放送がこんな特集ページを作ってますね。

[外部リンク] マイナス金利の影響広がる

まあ何ちゅうかツッコミをしようかと思ってしまいますが、とりあえずそれよりも一般向けにこういう話が解説されている、というのを鑑賞した方が良い様にも思えますのでURLだけ置いておきます。


○16日はあと3営業日後ですよ!!!!

・公共放送でもニュースになるとな

先週金曜にも日経の朝刊5面で小さく出ていましたが今回は公共放送ニュースですな。

[外部リンク] MRF資金 マイナス金利の適用緩和 申し入れ
2月10日 6時00分

先週金曜の記事でも申し入れたみたいな話になっていたので、再度要請したような感じに読めますけれどもまあそれは兎も角として、マクロ残高部分の0%適用を拡大する際に特定の商品に適用するとマイナス金利政策の抜け道になりゃしないかと日銀の方が懸念する、ちゅうのも分かりますが、MRFって証券総合口座向けのファンドですから他のファンドとは違うでしょと思いますので、まあ何ちゅうか日銀がこの点についてどのくらい真剣に考えて今回の施策を打ち込んだのかというのが見えてくるかも知れませんな。

これで何も考えずに導入したら何か申し入れが業界から来てやがるよ位の意識だったらドラム缶で行くマリアナ海溝片道クルーズツアーにでもご招待したくなるレベルなんですけどねえ・・・・・・・・・・・・・・・・


・16日のコールとかがどうなるのやら

とまあそういうニュースも出る中で、16日のコールってどうなるのかという話ですけれども、まあこれは分かれば俺様の方が聞きたいわというレベルで多分蓋を開けてみないと分からんという面が非常に強いです。

ただまあ順序として考えますと、GCレポやコールでのIOERアーブは従来10bp以下の所でワークしていたのが少なくとも0bpでしかワークしなくなるので、IOERアーブの資金調達はマイナス金利じゃないと居なくなり、基本は資金繰りで必要な人しか取りに来ないのでコール市場残高は大きくシュリンクしますわな。

一方で運用の方ですが、マイナスチャージを食らうならよーしパパそれよりマシなマイナス金利で運用するぞーとなるかと言いますと、まあいずれはそうなるのでしょうが、スワップ取引とかレポ取引とか債券の購入的なものだと出来上がりマイナス金利というのは普通に出来ると思うのですが、伝統的な資金取引になるコールとかってマイナス利息になった時に仕訳をどう切るのか的なそもそも論から始まる話で、月末に突っ込まれてはい16日から適用とか言われましても甚だ遺憾にも程があるという状態だったりしませんかねえと。

つまりですな、マイナス金利のコールとなるとそもそも出す方も(将来的にはともかくとして)足元どのくらい居るのかというのがこれまた手探り状態で、出す方がマイナスで出さないとか出せないとか(そもそもここからの超過準備がまだマクロ加算部分に掛かっている人だったらマイナス金利をわざわざ出す人はいない)って形だと、そもそも論としてコールが超シュリンクするだけの結果になりそうな悪寒がががががが。まープラス金利には無限(というのは大げさだがコール市場残を見て類推すると実需と思われる取りに対する出しニーズがどう見ても5倍くらいはある)に資金の出してが居るでしょうから、金利はゼロ以上に中々上がらないというのは見え見えですけどね。

しかしまあ何ですな、GCのレートがどマイナスに突っ込むでしょうとか思いますと、SCがこれまた超マイナスに突っ込む訳で、大体からしてSCでモノを貸して入ってくる担保金が迷惑とかどういう世の中だよと思いますのでこの際昔の無担保貸し債が大復活する、などという事もなさそう(大体からしてリスク管理ガチガチになっていて難しいんでしょ)で、SCのコストもきつくなりますし、そもそも投資家が国債抱えてしまう傾向が高まるでしょうから空売ったは良いけどカバーがががががという話(SLFは所詮SLFなので目先のカバーは出来てもポジションの解消は出来ない)でしょうな。

まあ日銀におかれましてはSLFじゃなくてせめてスイッチングでもやってこのハチャメチャ流動性を何とかしてほしい(ちなみにスイッチングと言われても出す方の玉が無い説はありますけど)と思いますが、どうせそんなのやりたがらないのが日銀の仕様(だいたい売買すると損益が出まくって日銀的にも困るんだろうなあとは理解しているのだ)だろうなあと思いますけど、何らかの債券市場への流動性対策を出せやゴルァと思うのでした。


・・・・・・・・・・・いつの間にかコールと全然違う話になっていた。


・これはまた盛大に間の悪いタイミングで出ていますが割と重要な話だと思う

日銀の更新情報のトップが(今朝の6時現在で)これなのはワロタ。

[外部リンク] 「リスク・フリー・レートに関する勉強会」第8回議事要旨

これ第1回と第2回辺りの時って議事要旨は出ているのですが、それが掲載された時に新着情報の方に出てこなかったという中々謎の会議なのですが、過去の議事要旨をぱらぱら拝読するに、要するにFSBとかIOSCOとかの絡みで市場のリファレンスレートに関してどういう建付けのものが望ましいかちゅうネタが中心のテーマのようですな。

でまあ基本的にこの手のレートについてトレーダブルレートにすべきという流れをIOSCOとかはしているのですが、そもそも論として短期金融市場取引って個別性が極めて強いもので、すべての市場の全ての取引金利を全部拾ってくる事が物理的に不可能な以上(コールだってDDでやっていたら短資通らないですからねえ)、市場の一部を切り取らざるを得なくなり、今般に見られるように金融政策の建付けが急に変化した場合に市場の流動性とか指標性がすっ飛んでしまうと、まあその市場の中の人だけでその話が完結している分にはシャーナイナイで済むかも知れないのですけれども、これを参考レートにしてデリバの取引がどうのこうのとなるとそらもう話がややこしい事になる訳でして、何でもかんでもトレーダブルにするというのも如何な物かとは思うのですよね、とこんな場末の市場の片隅でクダを巻いていてもしょうがないのですが。


でまあそれはそれで良いのですが、この勉強会自体は昨年実施(上記URL先を見れば分かります)なのですが、何もこの市場が盛大にあばばばばーになって、GCレポ市場や無担保コール市場とかが盛大にドライアップしそうな時にGCレポとかコール翌日物をリスクフリーレートに云々の議事要旨が出てくるというのが、日銀のギャグ精神を感じて実にすがすがしいですな。


#などという雑談で時間切れで各週ドキュメントネタは鋭意大成敗いたします明日こそ
 

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