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お題「20年カレント輪番対象外とな/FOMC」   2019/10/31(木)08:06:42  
  FOMCの前にちょっと輪番メモ。

〇20年70回輪番対象外とな

ロイターさんから
[外部リンク] / 15:22
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は反発で引け、長期金利は-0.125%に低下 日米中銀会合控え様子見

『<15:13> 国債先物は反発で引け、長期金利は-0.125%に低下 日米中銀会合控え様子見

国債先物中心限月12月限は前営業日比10銭高の153円77銭と反発して取引を終えた。最近の下落を受けた反動で買い戻しが優勢となった。引けにかけては、日米の金融政策決定会合の結果を控えて様子見ムードが強まり、上げ幅を縮小した。10年最長期国債利回り(長期金利)は前日比1.0bp低下のマイナス0.125%。』(上記URL先より、以下同様)

てな訳で何か戻している相場ちゃんでしたが、
  
『現物市場では、超長期ゾーンは強含みで推移。「月末が近づき、年金勢などによる年限長期化に伴う買いが前倒しで入っている可能性があるほか、水準面でも打診買いが入っているようだ」(国内証券)との声が聞かれた。新発20年債は前日比2.0bp低下の0.250%、新発30年債は同1.0bp低下の0.410%。新発40年債は前日比2.0bp低下の0.430%。中期ゾーンは小じっかり。』

超長期堅調ではあるのですが、

『超長期債対象の日銀による国債買い入れオペで、買い入れ予定額は前回から据え置かれた。一方、対象銘柄に20年債の新発債(170回債)は入らなかったほか、30年の新発債(64回債)は今回も外された。市場では「もともと超長期ゾーンのプラス利回りのカレント債は投資家層が厚く、日銀オペで応札する業者が少ないこともあり、影響は限定的」(同)との声が聞かれた。オペ結果は無難と受け止められた。』

まあ元々20年69回も需給がタイトでレポ締まっていますしねえという感じですが、さすがに後付け理屈っぽくて30年カレント輪番除外攻撃以降散々超長期の水準調整をしていて、その時点でカレントが外れることを織り込みに行ってたじゃろとは思いますが、まあサプライズも無く外れてめでたしめでたし(かどうか知らんが)の巻となりましたな、うんうん。

しかしまあ何ですな、別に市場が気にしていなかったのかどうか存じませんが、どこぞの某ベンダーって輪番通知出てから20年70回が輪番対象から除外されていましたってヘッドライン6分もしてから打っておりまして、金融市場向け情報ベンダーを称するところとしては(称してないなら良いけど)さすがに如何なものかと思うのでありました。

とまあそんな訳で超長期ゾーンは新発が輪番から外されるようになるのがこれで定着という事になりまして、まー中短期や超長期の場合買入が大杉なのでそう簡単にホイホイと新発を輪番から外す訳にもいかんでしょうけれども、少なくとも方向性は先祖返りの一環ということですな(なお輪番自体は同額)。


〇寝起きでFOMC声明文

いつもは寝起きでFOMCの時って市場の反応を見ないで書いてから市場の反応を見て自分のイメージとの差を見るんですが、今回は輪番雑談を書くので以下の部分を書く前(声明文と(SEPが無かったので)オープニングリマークは確認済み)に市場の反応見たのですが、アタクシとしては想定の範囲内ながらも割とすっぱりと利下げ継続バイアス外してきたじゃんとか思ったのですが、SPは高値更新しているし10年の金利はちょっと下がっている(アタクシが見た時間の話ですが)ので、なんだ好感してるのかこれで12月利下げあるでと市場が煽りに来るとどうなるんじゃろうな、とは思いました(個人の感想です)。

てな無駄話はともかく声明文から。

[外部リンク] received since the Federal Open Market Committee met in September indicates that the labor market remains strong and that economic activity has been rising at a moderate rate.』(今回)
『Information received since the Federal Open Market Committee met in July indicates that the labor market remains strong and that economic activity has been rising at a moderate rate.』(前回)

総括判断は不変。

『Job gains have been solid, on average, in recent months, and the unemployment rate has remained low. Although household spending has been rising at a strong pace, business fixed investment and exports remain weak.』(今回)
『Job gains have been solid, on average, in recent months, and the unemployment rate has remained low. Although household spending has been rising at a strong pace, business fixed investment and exports have weakened.』(前回)

雇用と家計消費の認識は同じ、企業の固定資産投資と輸出に関しては「引き続き弱い」と弱まっているという前回の表現を踏襲していますが弱いままということでまあパッとしませんという表現。

『On a 12-month basis, overall inflation and inflation for items other than food and energy are running below 2 percent. Market-based measures of inflation compensation remain low; survey-based measures of longer-term inflation expectations are little changed.』(今回)
『On a 12-month basis, overall inflation and inflation for items other than food and energy are running below 2 percent. Market-based measures of inflation compensation remain low; survey-based measures of longer-term inflation expectations are little changed.』(前回)

インフレ、インフレ期待の文言に変化はありません。


・第2パラグラフ:25bp利下げ、act as appropriateを削除ですがさて・・・・・・・

『Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability.』(今回)
『Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability.』(前回)

ここは決まり文句なので同じ。

『In light of the implications of global developments for the economic outlook as well as muted inflation pressures, the Committee decided to lower the target range for the federal funds rate to 1-1/2 to 1-3/4 percent.』(今回)
『In light of the implications of global developments for the economic outlook as well as muted inflation pressures, the Committee decided to lower the target range for the federal funds rate to 1-3/4 to 2 percent.』(前回)

利下げする背景の文言今回も同じで、「implications of global developments for the economic outlook」と「muted inflation pressures」となっています。先日ネタにしたクラリダの講演も同じでしたな。

『This action supports the Committee's view that sustained expansion of economic activity, strong labor market conditions, and inflation near the Committee's symmetric 2 percent objective are the most likely outcomes, but uncertainties about this outlook remain.』(今回)

『This action supports the Committee's view that sustained expansion of economic activity, strong labor market conditions, and inflation near the Committee's symmetric 2 percent objective are the most likely outcomes, but uncertainties about this outlook remain.』(前回)

この政策でこんな効果があるけど不確実性は残っている、というのも同じです。もしかしてこれ残っているからハト派バイアス継続って話になったのかね、と思わんでもない(まあどっちともとれるちゃあ取れるし)。


『The Committee will continue to monitor the implications of incoming information for the economic outlook as it assesses the appropriate path of the target range for the federal funds rate.』(今回)

『As the Committee contemplates the future path of the target range for the federal funds rate, it will continue to monitor the implications of incoming information for the economic outlook and will act as appropriate to sustain the expansion, with a strong labor market and inflation near its symmetric 2 percent objective.』(前回)

とは言いましても「will act as appropriate」を外しているので、利下げバイアスは相当外したつもりだと思うのよね。まあ確かにこの程度だったら予想の範囲内って事なのかも知れませんが、何ちゅうか今回のFOMCは利下げはするにしてもその出し方のコンセンサスがあるのか無いのかさっぱり分からなくて、まあそういう時は考えても無駄なので考えないようにしていたのですが、これだと12月利下げはいったん否定する形になった筈なんですが(まあ株式市場ちゃんは金融緩和相場じゃなくて業績相場じゃヒャッハーってやっているんですかねえ)、と自分が分からん自慢をしてもシャーナイですかそうですか。

なお、政策金利を動かすと先行き経済見通しの文言が貧弱になるのは仕様なので仕方ありません。


・第3パラグラフ:例によって全文一致

先行きの政策パスを示す文言が最近第2パラグラフの方に移動した感がある。

『In determining the timing and size of future adjustments to the target range for the federal funds rate, the Committee will assess realized and expected economic conditions relative to its maximum employment objective and its symmetric 2 percent inflation objective. This assessment will take into account a wide range of information, including measures of labor market conditions, indicators of inflation pressures and inflation expectations, and readings on financial and international developments.』(今回)

『In determining the timing and size of future adjustments to the target range for the federal funds rate, the Committee will assess realized and expected economic conditions relative to its maximum employment objective and its symmetric 2 percent inflation objective. This assessment will take into account a wide range of information, including measures of labor market conditions, indicators of inflation pressures and inflation expectations, and readings on financial and international developments.』(前回)

へいへいそうだっか。


・第4パラグラフは票決なので先般のリザーブ拡大措置はバランスシート政策ではないという主張をしたいようですな

昔はバランスシート政策に関するパラグラフがあったのですが、先般来のリザーブ拡大で何か入れる可能性はあるのかなとかちょっとだけ気にしていましたが、テクニカルというのを強調するということでリザーブ関連の話は無くて票決の話になります。

『Voting for the monetary policy action were Jerome H. Powell, Chair; John C. Williams, Vice Chair; Michelle W. Bowman; Lael Brainard; James Bullard; Richard H. Clarida; Charles L. Evans; and Randal K. Quarles. Voting against this action were: Esther L. George and Eric S. Rosengren, who preferred at this meeting to maintain the target range at 1-3/4 percent to 2 percent.』(今回)

『Voting for the monetary policy action were Jerome H. Powell, Chair, John C. Williams, Vice Chair; Michelle W. Bowman; Lael Brainard; Richard H. Clarida; Charles L. Evans; and Randal K. Quarles. Voting against the action were James Bullard, who preferred at this meeting to lower the target range for the federal funds rate to 1-1/2 to 1-3/4 percent; and Esther L. George and Eric S. Rosengren, who preferred to maintain the target range at 2 percent to 2-1/4 percent.』(前回)

今回は緩和芸人ブラード先生25の下げでオッケーだそうで、ローゼングレンとジョージの2名が今回も反対というお約束の展開になりました。


・IOER25しか下げないのはトンマとしか申し上げようがないのですが・・・・・・・・・・・

HTML版だと声明文の下の方に「Implementation Note」云々というのがありまして、リンク先がこちらになります。PDF版だと声明文の続きに出てくるのですが。
[外部リンク] 30, 2019
Implementation Note issued October 30, 2019

こ奴は要するにディレクティブとかが書いてある奴で、前回のは10月11日にビルの買入とリザーブバランスがどうのこうのだのシステムレポの話をぶっこんだのでその時に内容が手直しされていますので、直近のは
[外部リンク] Regarding Monetary Policy Implementation

The Federal Reserve has made the following decisions to implement the monetary policy stance announced by the Federal Open Market Committee in its statement on October 30, 2019:

・The Board of Governors of the Federal Reserve System voted unanimously to lower the interest rate paid on required and excess reserve balances to 1.55 percent, effective October 31, 2019.』

ちょwwwww

どうもこうテクニカルイッシューに関してトンチキというか何考えてるんだという感じがするのですが、IOERを今回25しか下げておりませんで、当然ながらONRRPのレートも25しか下げていないのですよね。いやだから超過準備の不胎化策としてのIOERとRRPが凶悪な能力を発揮している(規制と相まって)ので、その能力を下げたければ超過準備の不胎化策の能力下げるために利下げ以上にIOERとRRPのレート下げれば良いじゃんと思いますし、前回のFOMC議事要旨でもそんな指摘があった筈なのですが、何故かこっちの方を下げに行かないで、せっせとビルの買入をするというのってトンマとしか申し上げようがないんですが、ニューヨーク連銀総裁が悪いよニューヨーク連銀総裁が、というか今危機とか何もないから良いけど、なんか変な危機一髪的な事案があった時にウィリアムスじゃあヤバいんじゃネーノという思いを新たにするのでした(とウィリアムスにやたら当たりが強いアタクシ)。

細かくは引用しませんが、ディレクティブ関連はこの辺の各種レートをフルスライドで引き下げ(ちなみにシステムレポの金利は1.70%)しているだけで、RRPの参加者当たりの応札限度とかも同じ(これも下げれば不胎化する超過準備減ると思うのだが参加できる機関としては減らされると困るから色々アピールしてるんでしょうかねえ)となっていまして、いやあのそっち工夫すればビルの買入少なくて済むかもしれませんよと思う訳です、ここの部分は何考えているのかさっぱりわからん(12月にIOERだけ利下げするとかオモシロプレイでもやったら面白いですけど)。



〇冒頭ステートメントは無難に見えます(時間が無いので簡単に)

[外部リンク] of Chair Powell’s Press Conference Opening Remarks October 30, 2019

・利下げの理由は今回も同じっぽい言い方

声明文がそうなのですからそうなのでしょうが。

『My colleagues at the Federal Reserve and I are dedicated to serving the American people. We do this by steadfastly pursuing the goals that Congress has given us?maximum employment and stable prices. We are committed to making the best decisions we can, based on facts and objective analysis.』

この辺はどうでも良い。

『Today, we decided to lower the interest rates for the third time this year. We took this step to help keep the U.S. economy strong in the face of global developments and to provide some insurance against ongoing risks. As I will explain shortly, the policy adjustments we have made since last year are providing-and will continue to provide-meaningful support to the economy. We believe that monetary policy is in a good place. 』

ということで今回も「some insurance against ongoing risks」だがインシャランスで3回も利下げするのかよという感じですが。

『The U.S. economy is in its 11th year of expansion, and the baseline outlook remains favorable. The overall economy is growing at a moderate rate. Household spending continues to be strong-supported by a healthy job market, rising incomes, and solid consumer confidence. In contrast, business investment and exports remain weak, and manufacturing output has declined over the past year. Sluggish growth abroad and trade developments have been weighing on those sectors. Looking ahead, we continue to expect the economy to expand at a moderate rate, reflecting solid household spending and supportive financial conditions.』

声明文の第一パラグラフで書いていることを丁寧に説明したという感じですな。でもってその次が、

『The job market remains strong.』から始まりますが、ここは全編威勢の良い話になっていまして、お賃金に関してもしらっと

『And wages have been rising, particularly for lower-paying jobs. People who live and work in low- and middle-income communities tell us that many who have struggled to find work are now getting opportunities to add new and better chapters to their lives.』

と低所得者の方々も恩恵がという涙ぐましいアピールをしております。次のパラグラフに飛びまして、

『Inflation continues to run below our symmetric 2 percent objective. Over the 12 months through August, total PCE inflation was 1.4 percent and core inflation was 1.8 percent. Inflation pressures remain muted, and indicators of longer-term inflation expectations are at the lower end of their historic ranges. We are mindful that continued below-target inflation could lead to an unwelcome downward slide in long-term inflation expectations. However, against the backdrop of a strong economy and supportive monetary policy, we expect inflation will rise to 2 percent.』

PCEコアが1.8で低いとかいうのはさすがにやや強引感があるのでシンメトリックターゲットやら、低い状態が長く続くとインフレ期待に悪影響という話をだしていますな。これ先般のクラリダ副議長講演と同じ感じですな。

『Overall, we continue to see sustained expansion of economic activity, a strong labor market, and inflation near our symmetric 2 percent objective as most likely. While this has been our outlook for quite some time, our views about the path of interest rates that will best achieve these outcomes have changed significantly over the past year. As I mentioned, weakness in global growth and trade developments have weighed on the economy and pose ongoing risks. These factors, in conjunction with muted inflation pressures, have led us to lower our assessment of the appropriate level of the federal funds rate over the past year. In both July and September, we reduced the target rate for the federal funds rate by 1/4 percentage point, and we did so again today, bringing the range to 1-1/2 to 1-3/4 percent. 』

この辺は今までこうしていましたという話なのでどうでも良い。

『The policy adjustments we have made to date will continue to provide significant support for the economy. Since monetary policy operates with a lag, the full effects of these adjustments on economic growth, the job market, and inflation will be realized over time.』

政策効果にラグがあるからこれから効果が出ますだそうな。だったら何で小分けに下げるんだよ・・・・・・・・・

『We see the current stance of monetary policy as likely to remain appropriate as long as incoming information about the economy remains broadly consistent with our outlook of moderate economic growth, a strong labor market, and inflation near our symmetric 2 percent objective.』

見通し通りで推移するなら今の政策スタンスは適切、だそうなので、すぐに利上げに転じるという話ではなさそうなのですがどう解釈するのかはQAまで読んだ方が無難ですかねえ。

『We believe monetary policy is in a good place to achieve these outcomes. Looking ahead, we will be monitoring the effects of our policy actions, along with other information bearing on the outlook, as we assess the appropriate path of the target range for the fed funds rate.』

『Of course, if developments emerge that cause a material reassessment of our outlook, we would respond accordingly. Policy is not on a preset course.』

ということなので、12月の利下げに関して現時点では無し、という事は言っているとは思いますが、状況次第で変わるという(当たり前だが)のでそこらへんであまり打ち止め感出し過ぎないようにはしているのかねと。

以下は『Let me end with a few words about our technical monetary policy operations. 』ということでリザーブ拡大に関して「これはテクニカルです」というのをこの前のクラリダ副議長の講演とどうようの説明で強調している部分なので割愛します。
 


お題「指標金利改革関連で算出主体募集キタコレ/ドラギのお別れスピーチから(現世利益ネタはない)」   2019/10/30(水)08:03:41  
  やっとキターーーー(・∀・)ーーーー!!!!

[外部リンク]
英EU離脱 ヨーロッパ 2019/10/30 5:25

『【ロンドン=小川知世】英議会下院は29日、欧州連合(EU)からの早期離脱を目指すジョンソン首相が提出した12月12日に総選挙を実施する特例法案を可決した。同氏は選挙で与党・保守党の過半数議席を取り戻し、政権基盤を固める考えだ。EUが延期を決めた2020年1月末の離脱期限に向け、膠着する内政の打開を狙う。』(上記URL先より)

永久に先送りやってろという風情でしたのでこれは朗報ですが、ここでまさかの時のスペイン宗教裁判じゃなかった残留支持勢力が残留党とか作って大逆転とかしてこそブリテンクオリティなのですがいずれにせよお笑いが期待できそう(他人事感満載)。

#ここで裁判所が「この法案は無効」とか審判を下したらもっとオモロイ(不謹慎)


〇そういやパブコメやっていましたなあ(指標金利改革関連)

どう見てもBOEのチョンボのケツ拭きを各国が強いられているうえに、話の最初の方でFSBが訳の分からん理想論を持ってきて(指標レートはトレーダブルレートであるべきとか短期の資金取引はそういう単純なもんじゃねえんだよという話など)話をややこしくしましたけれども、こんなん出てきましたな。

[外部リンク] 年 10 月 29 日
ターム物 RFR 金利(スワップ)の参考値の算出・公表主体の募集について

『「日本円金利指標に関する検討委員会」(以下、「検討委員会」) が、本年7月2日に 公表した「日本円金利指標の適切な選択と利用等に関する市中協議」1(以下、「市中 協議文書」) では、日本円 OIS に関する市場データにもとづき構築するターム物 RFR 金利(以下、「ターム物 RFR 金利(スワップ)」) の算出・公表について、参考値の算 出・公表(フェーズ1)、確定値の算出・公表(フェーズ2)と、段階的な対応を図る ことが適当と整理しています。』

へえへえそうですかターム物RFR金利ですか。

『フェーズ1では、各種金融商品・取引等の契約で実際に参照することを前提としない参考値の算出・公表を行うこととしています。』

そら試行期間無しでぶっこんだらエライことになるから当然。

『他方、フェーズ2では、円 LIBOR に代替し得る金利指標の一つとして、各契約で実 際に参照することを前提とした確定値の算出・公表を行うこととしているため、金融 商品取引法等で定められた特定金融指標2や特定金融指標算出者3として指定された場 合に求められる要件を満たすための体制整備等が必要となると考えられます4。』

これまあ大手の所はエエカッコシイじゃなかった大手市場参加者だからとかいう事で出すんでしょうなあとは思うのですが、この算出プロセスがどうのこうのとかでも大変な負担だと思いますので実際にこの辺の整備をすることになる方々には頑張っていただきたいのですがご苦労なことではあります、ナムナム。

『検討委員会は、こうした市中協議文書で示した内容を前提に、今般、下記のとおり、 将来的にターム物 RFR 金利(スワップ)の運営機関となることを想定している先で、 差し当たりフェーズ1の参考値の算出・公表を行う先を広く公募することとしました。』

ということですので後から抜けるのは出来るのかね。

『1.応募要項

(1)ターム物 RFR 金利(スワップ)の参考値の算出・公表にあたり、市中協議文書 (市中協議結果をふまえた検討取りまとめの公表後においては、当該取りまと め)で示した方針や要件を尊重すること。

(2)検討委員会に対し、以下の事項を含む資料を提出すること5。』

でまあこの資料の中の本命は

『<本邦における運営体制>

・指標の算出・公表の運営体制(人員、事務・システム等)の見込み

― 既に金融指標の算出・公表実績がある場合はその運営体制を例に説 明

― (可能であれば)将来的に確定値を公表する場合の運営体制(法令 等順守態勢6や費用負担を含む)

・安定的な指標の算出・公表を継続するための運営体制・具体的方策等7

― 特定金融指標の算出業務の休止または廃止が市場に与える影響に 鑑み、業務移転の勧告について規定している金融商品取引法第 156 条の 91 の趣旨を踏まえること

・業務継続体制

― 災害・システム障害時等における対応

・情報管理体制

― 社内規程の整備方針等(特に、利益相反の防止策) 』

ってところでまあ面倒ではありますがさてという感じで。


でですな、あんまりネタにしなかったような気がする(ちゃんと過去ログ整理していないのが悪いので改善しますすいませんすいません)のでアレですが、まあざっくりと確認するにはこの辺が吉。

[外部リンク] に関する市中協議のポイント
日本円金利指標に関する検討委員会
2019年7月

本チャンのはこちらです。
[外部リンク] 』ってのがありますが、

『米ドル
リスク・フリー・レート(SOFR)を参照する先物またはOISにもとづくターム物金利の構築に向けて 検討が進められている。

ユーロ
リスク・フリー・レート(ESTR)を参照するOISにもとづきターム物金利を構築することが勧告されている。』(Eは本当はユーロ印)(この部分は直上の「日本円金利指標の適切な選択と利用等 に関する市中協議のポイント 」から引用、以下同様)


ってな感じで、概ねOIS使って出すという話になっているからジャパンのRFR(スワップ)に関しても同じくポイントの方のPDFの7枚目に『6.代替金利指標の選択肢 』ってのがあって(図表が沢山あるのでちょっと引用しにくいのですが)、

『 選択肢(3)ターム物RFR金利 (スワップ) 』を見ますと、

『金利指標が依拠するレート  日本円OIS』
『金利指標の参照期間 下図』(さすがに図の引用は勘弁)

となっていまして、OISかよーとは思うのですけれども、まあ米国様やユーロ様がOIS参照と言い出せばOISになるじゃろうなあとは思うのでそれはそれでシャーナイナイではあるのですが、OISって参加者の多様性とかに問題あるじゃろとは思うものの、TONA(ところで何で無短コールO/NがTONAとか変な略称なんだよ)をタームで引っ張って計算する訳にもいかんし、O/N先物とかもっと参加者の多様性がなさそうなので仕方ないという事ですかそうですかって感じではあります。

まあ結局のところ、こういうのだって市場の構造が変化したら(それこそ金融政策がもっと変わって短期金利がバシバシ動くようになってOISがヘッジャースペキュレーターの盛大な撃ち合いになるとかになれば非常に良いリファレンスになるでしょと思う、ところで今OISでのヘッジニーズってあるの????)市場の状況を示す金利って変わってくる訳で、そもそもロバストでレジリアントな指標金利を一つ限定して作れというのに話が無理ありありなんで、たぶんこれ将来また何かの状況変化の際に対応できる余地を作りながらやる(まあ今回このように実施したから次も行けるかも知れないがたぶんその時には当時の関係者がすっかりいなくなっている可能性isある)ようにしないとアカンのやろうなあとか思うのでした(個人の感想です)。

ま、3Mの指標金利にしたって大昔は新発NCD3か月物の発行金利(NCD自由化の前の話はさすがに知らん)だったし(ちなみにそのころは短国の発行が少なくて短国の金利が資金取引の金利と全然違う水準だった、なお3Mよりも6Mの方が活発に取引されていたしBBに板はあったけど流動性はねえという感じで)その後短国が大量発行されるようになったら一頃は3MTDBの新発利回りが一番使えたと思うのだが、その後QQEによる短国大量買入とか、ドル円ベーシスの影響とかで訳分らんことになってしまっているし(ユーロ円金先の方がマシと言いたいが今は開店休業市場だからこれもまたアカン)、今は預金超過な上に量的緩和しているから金融機関に本質的な意味での短期市場でのファンディングニーズが無いので(JGBやビルの金利ではない)ターム物金利については「そのようなものは存在しない」というのが正しいと思うんですが、そうは言っても出さないといかんので出すという話っすな。ナムナムナム。

しかしまあ何ですな、OISってそれ本当に市場の金利見通しを反映してるのかよというのはあって(大体からしてアタクシ円OISのレートなんぞ金融政策の先行き見通し織り込み具合に使ったことは皆無)、まあ日本のOISは極端な例ではありますが、米国のFF先物だって大概に先行きの政策金利見通しの反映とズレまくったレートしか出てこないことがあるじゃろ(個人の感想です)と思う訳で、最近って2年5年10年のTノートやTボンドの動きをみていた方がよっぽど織り込み具合が分かるじゃろという感じになっていると思うの。

ってな訳で、これ算出するのは良いんですがどういう数字が出てくるのかとか大変だなあとは思いますし、OISマニュピレートしようとかいうアホウが出てこないように願いたいもんだ(それは将来の懸念ですけれども)とか色々と思うものの、まあ数字出てきてからのお話ですかねえ。これ本来なら世界的にビルの3Mの発行レートを使うのがトレーダブルレートという意味では一番流動性があると思うのですが、ビルの発行って国庫の資金繰りの部分になるから、国によって市場の構造も違っていて必ずしもこれが正しい訳でもないというのが何ともですよね。

まあよく考えたら短期市場の中の人的には何とかボーレートが無くても、何とかボーを参照にする先物で商売する人以外は困らない話であって、デリバだのスワップだのの人たちのために盛大に苦労させられている感isあるのですが気のせいですかそうですか(-_-メ


てな訳で
[外部リンク] 回) 」の開催について

『日本銀行金融市場局では、市場参加者との対話や、市場機能の維持・向上に向けた取り組みにおいて、「東京短期金融市場サーベイ」を有効に活用していくこととしています。その具体的な取り組みの一環として、短期金融市場取引を行う各業態の代表者で構成される短期金融市場取引活性化研究会(以下、短取研)との間で、第 6 回目となる実務者レベルの会合を以下の要領で開催します。 』(この部分直上URL先より)

だそうです。


〇ドラギ総裁お別れ挨拶とな

今日のECBトップページは
[外部リンク] President Draghi

『President Mario Draghi’s term draws to a close on 31 October. German Chancellor Angela Merkel, French President Emmanuel Macron and Italian President Sergio Mattarella were among those who spoke at a farewell event held in his honour on 28 October.』

ってなっていて、イベントの動画(ユーチューブ)に写真集(フリッカー)までありますので、皆様のドラギフォルダがまた潤うことと存じますが(別にネタ画像の収集とかしていないのでアタクシはニーズ無し)、昨日も申し上げましたが憑き物が落ちたような笑顔良いですなあ。

てなわけでこんなのがあるので鑑賞してみる。

[外部リンク] remarks
Remarks by Mario Draghi, President of the ECB, at the farewell event in his honour
Frankfurt am Main, 28 October 2019

『This year marks two decades of monetary union, which is by any measure a momentous anniversary. Not so long ago, the euro area economy was scarred by a level of unemployment probably unseen since the Great Depression, and fundamental questions were being asked about whether the euro would survive. Today 11 million more people are in work. Public trust in the euro has risen to its highest level ever. Across the euro area, policymakers are reaffirming that the euro is irreversible.』

という訳で、まあ当たり前ではありますが、ギリシャだ何だとユーロが揺らいだのを気合とハッタリと何でもやりまっせで乗り切ったのが一番の思い出になりますわな。中央銀行として金利の上げ下げ云々よりも信用秩序の維持ってのが一番大事だし、それ失敗したら中央銀行もへったくれも無いんだから当然でしょうなあ。

『But I see today more as an occasion to reflect than to celebrate.』

『The euro is an eminently political project, a fundamental step towards the goal of greater political integration, which found its economic justification in the parlous state of European economies in the mid-1980s. Unemployment had risen from 2.6% in 1973 to 9.2% in 1985 and growth had slowed significantly in the 12 countries that would go on to form the euro area.』

うむ。

『What the visionary leaders of that era saw, however, was that Europe had a powerful tool at its disposal to raise growth: to transform its common market into a single market. Removing existing barriers to trade and investment could reverse the decline in economic potential and bring more people back into work.』

『Yet the Single Market was always about more than just this. It also aimed to protect people from some of the costs of the changes that would inevitably arise. Unlike the wider process of globalisation, it allowed Europe to impose its values on economic integration - to build a market that, to the extent possible, was free and just. Common rules would create trust between countries, give the weak recourse against the strong and provide safeguards for workers.』

てなことでユーロ統合の理念とその実践というお話をするのはEU圏の偉い人たちの仕様ではありますが、普段金融政策の話ばっかりでしたのでこういう機会にEUの偉い人っぽい話をするという感じですのう。

『The Single Market, in this sense, was a bold attempt at “managed globalisation”. It combined competition with levels of consumer and social protection unseen in the rest of the world.』

欧州単一市場は「managed globalisation」とな。

『But there was one type of unfair practice that the Single Market could not prohibit: competitive devaluations. That prospect would undermine the mutual trust that was critical for the Single Market to survive and for the project of greater political integration to progress.』

『Freely floating currencies were therefore not an option, and fixed exchange rates would not work as capital became more mobile within Europe, as the ERM crisis in 1992-3 proved.』

『The answer was to create a single currency: one market with one money. 』

単一市場を作ってもその市場の中で参加国が通貨切り下げ合戦を行ったら元も子も無いので、単一市場作るなら通貨も統合しないとアカンということで単一市場圏の単一通貨って話になりますってことで、そう考えるとESMから離脱しても単一市場へのアクセスしてるってのもまあ微妙な話ですわなあブリテンさんは。

『This construct has been largely successful: incomes across the continent have materially increased, integration and value chains have developed to an extent unimaginable 20 years ago, and the Single Market has survived intact through the worst crisis since the 1930s.[1]』

とは言え統合のドサクサで南欧は物価上がったりしてフリクションはあったと思う。

『But the past 20 years have taught us two vital lessons for a successful monetary union.』

2つのレッスンとは?

『The first concerns monetary policy. 』

『When the ECB was established, its dominant concern was to keep inflation down. The ECB was a new central bank with no track record, so its policy framework was expressly designed to build strong anti-inflationary credibility. It achieved this quickly, and it is to the tremendous credit of the ECB’s early leaders that its first decade went so smoothly. 』

『But no one could have foreseen that the environment facing monetary policy globally was soon to abruptly reverse: that inflationary forces would turn into deflationary ones.』

『In all advanced economies, this called for a new paradigm for central banking, which comprised two elements: the determination to fight deflation as strongly as inflation, and flexibility in the choice of instruments to do so.』

ECB発足当時はインフレ圧力を抑えるのが課題でしたが、今やグローバルにもディスインフレが問題になっている状態ということで中央銀行のパラダイムシフトが起きています、ということでこんな事をやりました的な話が続くのですが、ノリノリになって読んでいたら時間が無くなりそうなことに気が付いたのでちょっと飛ばして、

『The second lesson concerns the institutional construction of EMU. 』

ということでこちらは銀行同盟とか資本市場規制の統合とかの話になっています、でもって時間が無いのでその話も飛ばして(おいおい)、

『In other words, the US has had both a capital markets union and a counter-cyclical fiscal policy. The euro area had no capital markets union and a pro-cyclical fiscal policy.』

と、EMUに関してはまだまだという話をしておりまして、次が財政統合の話で、

『The road towards a fiscal capacity will most likely be a long one. History shows that budgets have rarely been created for the general purpose of stabilisation, but rather to deliver specific goals in the public interest. In the US, it was the need to overcome the Great Depression that led to the expansion of the federal budget in the 1930s. Perhaps, for Europe, it will require an urgent cause such as mitigating climate change to bring about such collective focus. 』

まだまだ先は長いという認識をしながらも、

『Whichever path is taken, it is plain to see that now is the time for more Europe, not less. I mean this not in an axiomatic way, but in the truest traditions of federalism. Where results can best be delivered by national policies, let it stay that way. But where we can only deliver on the legitimate concerns of the public by working together, we need Europe to be stronger. 』

ということで、財政統合も含めたユーロ圏統合の話を思いっきりしておりまして、その重要性は、

『For us Europeans, in a globalised world, a true sovereignty that meets people’s needs for security and prosperity can be achieved only by working together.[6]』

『As Chancellor Merkel has said, “we Europeans have to take our destiny into our own hands if we want to survive as a community”.[7]』

ユーロとして統合することによって全体として持つパワーによって安全保障や繁栄をもたらすことが出来る、という話に発展していくのでありました。もうちょっと話はあるのですが、時間が無くなってしまいましたので以下はパスしますが、現世利益なんも関係ないネタで恐縮ですがドラギ先生退任ということでネタにしてみました。

#インチキだ俊彦だとか言ってましたが何のかんの言いつつドラギのファンだったのかもしれませんな(トリシェのファンでもあるのだが)
 


お題「麿キタコレとな/FOMCプレビュー代わりに先日のクラリダ講演を確認してみる」   2019/10/29(火)07:59:46  
  ECBがドラギモードになっておる。
[外部リンク] Farewell President Draghi』

『President Mario Draghi’s term draws to a close on 31 October. German Chancellor Angela Merkel, French President Emmanuel Macron and Italian President Sergio Mattarella were among those who spoke at a farewell event held in his honour on 28 October.』

てな訳でようつべのリンクがあるが、1時間以上もある映像なので中身は見てない。

しかしドラギ先生の笑顔ですが、会見などで政策説明をしている時のそこはかとないインチキが漂う笑顔じゃなくて素の笑顔っぽくなっていて、なるほど総裁の職責とはそういうものですかとか外野が勝手に思う次第。


〇麿キタコレ

スイマセン昨日の朝チェックが甘くてスルーしておりました(汗)。
[外部リンク] News
2019年10月28日 0:57 JST

『→政策立案者らは「依然としてデフレという妖怪に取りつかれている」
→金融・財政緩和の目標は「将来の需要を今に持ってくる」ことだけ 』(上記URL先より、以下同様)

おいこらサムネイルの画像もうちょっと明るいのにしろや悪意感じるぞブルームバーグ。

『日本銀行の白川方明前総裁は27日、日本以外の国々に金融・財政政策の「日本化」が見受けられると述べた上で、低金利・高債務戦略が経済的問題の解決に向け機能するか懐疑的な見方をしていることを明らかにした。』

ほほう。

『白川氏は上海でのフォーラムで、「悲しいことに日本の外でこの種の日本化が今見受けられる」と指摘。「政策立案者と主流派の学者らは依然としてデフレという妖怪に取りつかれている」と語った。』

そらそうなんだが何せFEDがアレなので無理だと思う。

『日本は生産性低下といったより根本的な問題にもっと迅速に取り組む必要があっと同氏は分析。金融・財政緩和の目標は「将来の需要を現在に持ってくる」ことだけであり、こうした前倒し戦略はグローバルな経済問題の解決策ではないと話した。』

ということで記事これだけでして、英文の方を見てもこんなもんっぽいので、フォーラムでの発言要旨とかがどこかにあると良いですなとは思いましたがよくわからんかったです。

まあ話はさておきまして、麿ブックが出てから何のかんのと時々麿の発言が放流されるようになって参りまして、誠に結構至極なことだとは思いますが、麿の発言放流度合いが現政策の行き詰まり度合いやら懐疑度合いを示すものでしょうなーとか思いますと、この辺りのタイミングで出てくるというのも微妙に味わいはあるなあと思いました。

でもってこういうのが出て現執行部が自省とかする訳もなく、寧ろこのような発言をネタにして総裁会見で質問したら益々意地になりそうな気がする(個人の妄想です)ので誰か会見で質問してみろ下さいお願いいたします(なお想定問答はどうせ用意してあるでしょうなあ)。


〇FOMCプレビュー雑談&クラリダ講演

[外部リンク] 29日から金融政策会合 3連続利下げ行われるか 判断は
2019年10月29日 5時05分

『アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は、29日から金融政策を決める会合を開きます。アメリカでは中国との貿易摩擦による製造業への悪影響が鮮明になっていて、3回連続で利下げが行われるかどうか、判断の行方が注目されます。』(上記URL先より)

という訳で国営放送様がトップニュースの中で扱うFOMCという所ですが、今回って利下げをするのかしないのか(する方が多数)、次回以降の利下げを示すのか(利下げしない場合は当然次回利下げあるで〜になりますが利下げした時に一旦停止を出すのか出さないのか、一旦停止を出す方が多いのかなあ?)というのがベンダーとか何とかストとか見てても意見がバラバラで、意外に読みが割れる結果に。

#ちなみにアタクシは「利下げして停止明言」だったら「利下げしないで次回利下げの可能性を示唆」の方がエエジャロと思うのですが、いや何となくだけど

まあ事前の読みが割れているとなると、実際に出た時にもサプライズというのはそんなにないけど、反応自体はタカっぽい時とハトっぽい時にそのように素直に反応するんじゃネーノって勝手に思っておりますが今回はムツカシヤの巻。

でもって何でこうムツカシヤかといえば先般のクラリダ講演が見事に余計なことを言わないというウィリアムスはクラリダの爪の垢を煎じて飲んでろという講演だった訳でしてですね、


ブラックアウト前の物件なので先々週末とかのもので誠に申し訳ございません(一々遅れておりますな反省)。
[外部リンク] 18, 2019
U.S. Economic Outlook and Monetary Policy
Vice Chair Richard H. Clarida
At "Late Cycle Investing: Opportunity and Risk" Fixed-Income Management 2019, a conference sponsored by the CFA Institute and the CFA Society of Boston, Boston, Massachusetts

なおこの講演自体はクッソ短いので途中を飛ばさず全部読んでみますね。


・米国経済は順調だが「明らかなリスク」があるという毎度の説明

『Thank you for the opportunity to participate in this CFA Institute conference on fixed-income management. Before we begin our conversation, I would like to share a few thoughts about the outlook for the U.S. economy and monetary policy.1』

ということで始まり始まり。脚注は毎度の「これは私の個人的見解であってFOMCの見解ではない」って奴です。

『The U.S. economy is in a good place, and the baseline outlook is favorable. The median expectation from Federal Open Market Committee (FOMC) participants' most recent Summary of Economic Projections is for GDP growth to be around 2 percent in 2019, for growth to continue near this pace next year, and for personal consumption expenditures (PCE) inflation to rise gradually to our symmetric 2 percent objective.2 The unemployment rate, at 3.5 percent, is at a half-century low, and wages are rising broadly in line with productivity growth and underlying inflation. There is no evidence to date that a strong labor market is putting excessive cost-push pressure on price inflation.』

と、ここまでは威勢が良いです。なお最後は「労働市場が強いのだがこれによってコストプッシュの圧力が起きているというエビデンスは存在しない」となっていまして、その後の物価の話のマクラになっています。

『But despite this favorable baseline outlook, the U.S. economy confronts some evident risks in this the 11th year of economic expansion.』

リスクがあるって話だが、「evident risks」ってevidentだったらそれはリスクなのではなくてベースラインの見通しになるのではなかろうかという感じだし、エビデントなのだったらリスクが発生しても備えているんじゃネーノとかいう気もするのだが、何というかまあこういう理屈で話をしてくるのだから仕方ない。

『Business fixed investment has slowed notably since last year, exports are contracting on a year-over-year basis, and indicators of manufacturing activity are weakening. Global growth estimates continue to be marked down, and global disinflationary pressures cloud the outlook for U.S. inflation.』

企業の設備投資の顕著な減速、輸出の減速、製造業の活動が弱まっている、世界経済が弱まっている、というのは毎度説明がありますが、ここでグローバルディスインフレーショナリープレッシャーが米国の物価にも暗雲を及ぼしているかもしれないというのがあるのがチャーミング。

#とは言えタリフ合戦で物価って上昇圧力掛からんのかねとか思ったりはする(それが基調的物価かというと別もんだがセカンドランドエフェクト起きないのかねとは思う

『U.S. inflation remains muted. Over the 12 months through August, PCE inflation is running at 1.4 percent, and core PCE inflation, which excludes volatile food and energy prices, is running at 1.8 percent.』

コアPCEが1.8%もあって何でまたremains mutedって話になるのかという感じはしますが、これってアベレージインフレーションターゲットにはしていないけれども、運用で実質的に「メイクアップストラテジー」をぶっこんでいて、2%を多少上回るインフレになって欲しいっていう感じで運営しようとしているんだろうなあ、と思うのであります(ローゼングレン辺りの認識だと「ほぼ2%になっているじゃないか目標達成だろ」という話になるので、この辺は現状認識や先行き見通しが同じでも出てくる最適な政策が違ってくるという話なので、路線対立は意外に深刻ちゃあ深刻なのではあります)。


・てな訳で「リスク対応」と「物価」を理由にした調整をしているという理屈になっている

という認識を元に金融政策のお話になる。

『Turning now to monetary policy, at both its July and September meetings, the FOMC voted to lower the target range for the federal funds rate by 25 basis points.3 With these decisions, the current target range for the federal funds rate is 1.75 to 2 percent, which compares with the range of 2.25 to 2.5 percent that prevailed between December 2018 and July 2019.』

はい。

『The Committee took these actions to provide a somewhat more accommodative policy in response to muted inflation pressures and the risks to the outlook I mentioned earlier.』

ということで、現状のsomewhat more accommodative policyですが、先に「muted inflation pressures」の方が言及されていまして、その次に「risks to the outlook」と来ています。さすがに「リスクに対する保険」というだけでは3回も4回も利下げするのは理屈として無理があるという認識ですわな、と思いますし、物価上昇圧力が弱いから利下げというのを入れておくのは、まあ今後も利下げをする言い訳にはなりますので、そういう点ではこのクラリダ講演出て(講演後の話の方で反応したのかも知れませんが)利下げ路線は確認できた、って解釈をするのは自然ですし、物価の方を前面に出す理屈なら別に利下げを次回で打ち止めにする理由もないという事になります。実際にFOMCでどのようにまとめてくるのかというとこれはまた反対も多いですし、そもそもメイクアップストラテジー自体がオーソライズされたものでもないですし、まあ一応シンメトリックターゲットとか言っているので、シンメトリックだから多少の上振れを容認というのがそこには含意されていますから、その線でコアPCEが1.8%でも低いって言い切るんでしょうが、ここはさっきも申し上げたように経済物価認識ではなくて政策運営のストラテジー論議になるので、どこまで押し切るつもりなのかとかその辺も良く分からんですな。

ただですな、アタクシの勝手な個人の感想ですになるんですが、クラリダのこの理屈だと物価が弱いとか言ってまだ利下げをしようと思えば出来る理屈になっているので、そう簡単に「一旦のアジャストメント終了でここから明確に悪化したら追加緩和」みたいなのってやらないような気がせんでもない(個人的感想では打ち止めして欲しいが)。

『Looking ahead, monetary policy is not on a preset course, and the Committee will proceed on a meeting-by-meeting basis to assess the economic outlook as well as the risks to the outlook, and it will act as appropriate to sustain growth, a strong labor market, and a return of inflation to our symmetric 2 percent objective.』

Looking aheadっていうもんだから先行きの話を何かするのかといえば、これがまたものの見事に何も言っていないという非常にチャーミングな説明になっていまして、新しい情報を全然与えない辺りは、何をやるかに関して(見解が割れているだけに)全然決め打ちできないという状況なのかもしれませんし、まあそれよりも余計な事を言う必要はないんだよというのを他の理事連中(というより議長と副議長)に示しているのかもしれませんな。と申しますかこれ執行部の政策に関する情報発信はクラリダにやらせておいた方がどう見ても安定感があるじゃろと思ったりはします。


・リザーブ拡大施策の説明が実は長いという辺りの意味合いって何なんでしょうかね

この後の説明がリザーブの拡大に関する部分になって、何気にこの部分の量が政策の説明に関する量よりも断然多いという状況になっております。アタクシ米国金融市場の中の人でも何でもないからこの辺よくわからんのですが、この部分の説明を結論から申し上げると「これはテクニカルな物であって金融緩和ではない」というのを物凄い勢いで強調しておりますし、そのためにやたら丁寧に説明しています、って図なのですよ。そんな訳なので、これは米国金融市場ちゃんの方ではリザーブ再拡大によって「QE相場ヒャッハー」っていう受け止めがあまりにも強くて、これはイカンという認識になっているんじゃないかなあとか勝手な妄想をしたのですがどうでしょうかね。

なお、突如ここで話はワープしますが、アタクシ思いまするに多分IOERとONRRPのレートをもっとジャンジャン下げて行けば、どこかで閾値に達して今中銀当座預金か中銀レポファシリティに寝ている不胎化マネーがもうちょっと登場してくるんじゃなかろうか(個人の感想です)とは思うので、5bpとかケチなこと言わないでIOERとONRRPを25bp(FF誘導を利下げするなら一気に50bpとか)位威勢よく引き下げしたらリザーブを拡大せんでもよかバイってことになるのでもっと下げろやと、下げられる方からしたらたまったもんじゃないかも知れませんがこっちは他人事なので無責任に言うのでありました。

というのは兎も角としてリザーブ拡大の説明編が割と長い。

『Turning now to the framework under which the Federal Reserve operates in financial markets, in September of this year, shocks in the repurchase agreement (repo) market put upward pressure on money market rates, and these pressures spilled over into the federal funds market. In response to these developments, the Federal Reserve on September 17 initiated a program of repurchase operations to provide liquidity sufficient to keep the federal funds rate within the desired target range. These operations have been successful in achieving this goal.』

ここは9月にレポ金利が上がってFFにも影響したのでシステムレポを実施したというお話ですな。

『As the FOMC announced in January 2019, the Committee seeks to operate with a level of bank reserves that is sufficiently ample to ensure that control of the federal funds rate is achieved primarily by the setting of our administered rates and is not, over the longer term, reliant on frequent and large open market operations.4 In July, the FOMC concluded the program of balance sheet reduction in place since October 2017 and indicated then that, after a time, it would commence increasing its securities holdings to maintain reserves at a level consistent with an ample-reserves regime.』

確かにそう言ってたわと思い出しますが、今年の頭にバランスシート政策に関してどうするという紙が出た時に、「ample-reserves regime」とここでは言ってますが、リザーブ(正確には超過準備なのでエクセスリザーブと呼ぶべきだと思うがまあここでの説明もリザーブになっているのでリザーブにしておく)を十分厚めにしておいて、頻繁に金融調節を行わなくても金利がレンジ内に収まるような状況にする、というのが今年の1月のFOMCで示されたストラテジーなので、今回の措置はそれに沿ったものです、という説明をここではしています。

『The FOMC announced on October 11 that it would seek to maintain, over time, a level of bank reserves at or somewhat above the level that prevailed in early September, a level that we believe is sufficient to operate an ample-reserves regime.5 This week, the Federal Reserve Bank of New York began a program of purchasing Treasury bills in the secondary market. This program will continue at least into the second quarter of next year and is designed to achieve-and, over time, maintain-ample reserve balances at or above the level that prevailed in early September.』

でもって11日にアナウンスした「超過準備を概ね今年の9月頭のレベルあるいはそれを若干上回る水準にして、ample-reserves regimeを維持する」というのに沿って今週から短期財務省証券の買入を実施しました。という説明。

その説明自体は良いのですが、その後にありますように「このプログラムは少なくとも来年の前半までは実施」というような話をしていて、いやまあその言いたい気持ちは分かるのですが、アンプルリザーブレジームを維持するのに必要な超過準備の量ってのは、IOERとONRRPの金利を下げることによって変化しうるものなので、何もここでそんなに先のコミットメントっぽいこと言わなくても、とは思うのよね。寧ろIOERやRRPの金利を下げて超過準備も減らす方が筋だと思うんですが。

『In addition, the Federal Reserve will continue to conduct term and overnight repo operations at least through January to ensure that the supply of reserves remains ample even during periods of temporary, but pronounced, increases in our nonreserve liabilities, and to mitigate the risk that money market pressures adversely affect monetary policy implementation.』

システムレポについては少なくとも来年の1月までは継続するというのですが、まーこれもFFのレンジを止めてピンポイントにしておいてホイホイと必要があれば昔みたいにシステムレポを入れりゃあいいだけのような気もするんだがこの辺の考えはよくわからんのでなるほどそうですかとしか申し上げようがない。

でもってこの先の所がやたら強調されている話になっているのが味わいがある。

『It is important to note that the open market operations we have announced are technical, "Central Banking 101" operations and should not be conflated with the large-scale asset purchase programs that the Federal Reserve deployed after the financial crisis.』

という訳でキタコレではあるのですが、これはテクニカルですLSAPではありませんというのを上記のように細かい説明を散々行った末に言い出すあたり、確かにまあベンダーとかの何とかストのコメントとか見てると「QE相場ヒャッハー」の声が多いので、そこには水をぶっかけておかないと金融不均衡キタコレとなりかねないという認識なんでしょうかね。よー知らんけど。

『In those programs, the Federal Reserve was seeking to ease financial conditions by lowering term premiums via its purchases of long-term Treasury bonds and mortgage-backed securities. By contrast, the program announced on October 11 will concentrate its purchases in Treasury bills. The technical measures we are undertaking do not represent a change in the stance of monetary policy, which we continue to implement by adjusting the target range for the federal funds rate.』

ご丁寧にも説明しているのですが、LSAPの場合は長期国債やモーゲージ債の購入によってタームプレミアムを引き下げて金融環境を緩和するための政策だったが、今回の政策は財務省短期証券の購入であって、FF金利をターゲット内に収めるためのテクニカルな調整であり、これは金融政策の変更を意味するものではない、とか一々説明しているのですな。クラリダがわざわざここをこんなに丁寧に説明するのは、市場の誤解に働きかけようというインチキ説明をしないという点では中々良い事だと思いますし、まあ米国市場ちゃんではQE再来ヒャッハーな声がそれだけ大きくてさすがに看過しえないという状態だということなんでしょうかねえ、とか勝手に妄想しますが実際のところどうなのかは知らんので詳しい人教えてジェネラル。


・フェドリッスンズの成果は出てくるんでしょうが何か有耶無耶になりそうな悪寒

でもって講演(というよりはスピーチだが)の最後がフェドリッスンズの話。

『Finally, I would like to say a few words about the monetary policy framework review we are undertaking this year. This review of our monetary policy strategy, tools, and communications is the first of its kind for the Federal Reserve.』

ということで政策フレームワークの見直しの件。

『Public engagement, unprecedented in scope for the Fed, is an important part of this effort. Through our Fed Listens events, we have been hearing a diverse range of perspectives not only from academic experts, but also from representatives of consumer, labor, business, community, and other groups.』

さいですか。なお日銀が日銀リッスンズとかやったら大荒れになる悪寒だがそもそも(ここで音声が途切れる)。

『We will draw on these insights as we assess how best to achieve and maintain maximum employment and price stability in the most robust fashion possible. In July, we began discussing issues associated with the review at our FOMC meetings. We will continue reporting on our discussions in the meeting minutes and share our conclusions when we finish the review during the first half of next year.6』

うーんこのという感じで、確かに議事要旨にその辺の話があって、メイクアップストラテジーの話とか妙に強調されていましたので、その手のフレームワークが出てくるのかどうかってところですが、たぶん今出ているもの(って詳しい内容は分からんが議事要旨で勝手に妄想するだけですけど)だとアレはタカ派を通せないんじゃないでしょうかねえ、とは思う。まあいずれにせよ来年前半とかだいぶ先の長い話。

『Thank you very much for your attention.』

よし全文引用したな!ということで切りも良いので本日はここで勘弁して頂きとう存じます(平伏)。
 


お題「結局またMPMプレビュー雑談など/ドラギ総裁最後の会見から少々」   2019/10/28(月)08:06:05  
  まあ別に今に始まったセミナーじゃないんですけどね。
[外部リンク] 日本銀行金融機構局 金融高度化センター

何が高度化じゃお前らの置物理論のどこが高度じゃとか、何がガバナンスじゃお前らの役員会で何の議論してるんじゃとか、何がリスクアペタイトじゃお前らの政策のリスクリターン分析全然出来取らんじゃろう寝言は寝て言えやこのクソボケまずお前らがちゃんとしてからご指導でも何でもしやがれやこのスットコドッコイ、などとは別に申しませんけど、いくらマネタリーポリシーウィングとプルーデンスウィングは別だと言いましてもちょっと。


〇日経がやっと打ちましたかですが金曜日の市場メモでも

・日経の観測記事がだいぶ遅えがまあFOMC大波乱なければ追加無しですな

日経が重い腰を上げてやっと打ちましたかそうですか。
[外部リンク]
内需底堅く、為替安定で
経済 2019/10/26 20:08日本経済新聞 電子版

26日の20時ってことは本紙だと日曜の朝刊で打ったのか(日経を宅配してないという不届き者なので土日の日経なんぞ読みはしないので知らん)という所でして、ロイターとブルームバーグが金曜の朝に見送りで打ってから2日も経って打つとかおせえよとしか申し上げようがないのですが、近年の日経は盛大に外すか盛大に出遅れるかということで、まあもうちょっと普通に分析したらどうなのとは思うのですがそういう悪態はさておき。

『日銀が30〜31日開く金融政策決定会合で、マイナス金利の引き下げなど追加の金融緩和を見送る公算が大きくなった。設備投資を中心に内需は底堅く、海外経済の下振れリスクは依然残るが大きくはなっていないとの判断から「追加緩和カード」を温存する方向だ。金融市場が円安・株高基調で安定していることも一因になっている。』(上記URL先より)

以下は会員ページになりますので良く分からんですが、そもそも論として最近の日銀は2%物価目標の早期達成とかどうでも良いモードになっているのですから、物価動向がどうのこうのってのは露骨に物価がマイナスモードにでもならん限りは知らんがな状態だと思いますし、そうなってくると経済が潜在成長よりもプラス程度を維持していれば良しという話で、結局のところ問題なのは為替であって(個人の感想としては円安になっても誰得物価上昇による消費減退とかを招くという事例があっただけに本当の本当に円高ってそこまで懸念すべき問題なのかよというのも思わんでもないのだがそれはさておきまして)とにかく7-9の四半期はFEDとECBの緩和バイアスが無駄に高まったから日銀も拳を振り上げておかないといけない、という事情があったものの、ECBとFEDとどっちが先かというと微妙ですが、両方が輪唱のように緩和の歌をゲロゲロと歌っていたのが止まったらそらまあ日銀も別にぶっ飛ばす必要ないもんね、だけの話ですわなこりゃ(まるでロジカルではないが政策反応関数から物価が(形の上では兎も角事実上)抜けて為替だけになっているんだから仕方ない)。

てな訳で木曜の朝の時点でFEDが大波乱で大円高にでもならない限り(ならんじゃろとは思うけど)基本的には何もなしで良いとも思いますが、何せ割と近くまで黒田節が出たり布野さんまで金懇会見で「重要な会合」とか言ってハードル上げまくったりしていただけに、これで何もなしとかだと「お前らは何を言ってるんだ」という信認の問題になりかねない(アタクシ的にはそもそも既にロジックが崩壊しているのでこの位の豹変を一々気にするようなタマでは無いと思っていますが)とかいう話になるでしょうし、確か木曜だかの時点でクイックが何とかスト20人にアンケートしたら6人だかが追加緩和とかゆうてまして、そらまああの黒田節やら布野さんの発言やらを真に受ければそうなるわとは思いましたが、振り上げた拳を下ろすにも下ろし方があるというのはそういう事で。

という訳でまあフォワードガイダンスだったらどんだけ延長してもどうせ後から屁理屈捏ねて反故にできる(別にあれは「今のメインシナリオから特に大きくズレないのであればこのようにします」という前提付きの話であって無条件で変更しないというコミットメントではない、といざとなれば引っくり返すがそれは政策が崩壊した時の話ですからね)ので、順当にいけば3か月ごとに3か月延長なのですが、振り上げた拳の顔を立てたいならば1年くらい延長するかも知れませんね(かなりどうでも良い)。


・追加緩和無し→カーブフラット化対策無し→超長期金利堅調って気持ちは分かるがナンヤソラ

[外部リンク] / 15:23 /
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は反落で引け、日銀緩和観測後退で中期金利が上昇

『<15:05> 国債先物は反落で引け、日銀緩和観測後退で中期金利が上昇

国債先物中心限月12月限は前営業日比12銭安の154円09銭と反落して取引を終えた。10年最長期国債利回り(長期金利)は同変わらずのマイナス0.150%。米中や英国など海外材料は手掛かりを欠いたが、日銀追加緩和観測の後退で、中期ゾーンの金利が上昇した。現物市場で新発2年債は前日比1.0bp上昇のマイナス0.245%、新発5年債は同1.0bp上昇のマイナス0.270%となった。』(上記URL先より、以下同様)

中短期に関してはまああれだけ黒田節が放流されたら間違って深掘りがあった時に中短期スッカラカンにしていて偉い人に何か言われたらヤベエよというお気持ちは分かるので、利下げヘッジの仮需が発生するのは致し方なくて、金曜の朝の時点でロイターと確かブルームバーグは見送りネタを思いっきり打ってきていたので、そらそうよという話ではありますが、

『一方、超長期ゾーンは、新発20年債は前日比0.5bp上昇の0.245%、新発30年債は0.5bp上昇の0.390%、新発40年債は同変わらずの0.420%となった。オペでの新規債除外懸念がある中、前日の20年債入札が堅調だったことで、後場中盤まで金利低下歩調だったが、終盤戻した。』

こちらではこのような解説になっていますが、金曜日は中期と超長期が途中までずーっとツイストしていて、追加緩和無し→カーブフラット化対策無し→超長期フラットニングやんけ!という感じの話の方が多かった気がして、いやまあ気持ちはわかるがワロタという感じではありましたな。

えーっとですな、たぶんマイナス深堀したらどう足掻こうといずれフラットニングコースでしょという話なんだから追加見送りで超長期の金利が上がらん位なら(なので引けの動きは納得)わかるけれども何も下げて反応せんでもというお話ではありまして、暫く前から追加見送りの観測の方が優勢になって来て居ましたので、その傾向と共に取組みのネタが無いモードになってきたという感じだと思うので、ネタが無いからそういう反応したって感じだとは思うのでありました。

しかしまあ何ですな、この「超長期金利の過度な低下対策」云々の話なんですが、もう政策の手詰まりここに極まれりという状況の象徴オブ象徴みたいなもんでして、マネタリーべース直線一気理論から始まったこのQQEが盛大に建て増しを続けていく中で、当初の政策を正しいとせざるを得ない面目玉の関係上、その場その場で屁理屈に屁理屈を重ねて行った結果、どうみても小手先の話じゃろそれというのが何故か重要っぽい話になって来るとかいうのが今回話題となった超長期金利低下対策って奴だなーって思うの。

だってさ、そんなの物価目標2%の早期達成が出来るんだったら勝手に超長期の金利は上昇する訳ですから、「追加金融緩和で超長期金利の過度な低下対策」って話になる時点で、追加金融緩和で物価目標達成の時期が早まる訳ではないってのを自分からゲロっているようなもんでして、今回の「点検」とやらで物価目標2%早期達成に向けた説得力の高いパスを出して頂くという本筋で勝負すればあ?とは思いますな(鼻ホジホジ)。

#MPMまでパスとか言ってたのにまた悪態をついてしまった


〇ドラギ総裁先行きの話を示しませんでしたが経済物価の見立て自体は宜しくないわな

[外部リンク] STATEMENT

PRESS CONFERENCE
Mario Draghi, President of the ECB,
Luis de Guindos, Vice-President of the ECB,
Frankfurt am Main, 24 October 2019

質疑応答から少々ということで。

・一発目の質問に流れの変化を感じないでもない(ただの希望的観測ではあるが)

一発目の質問がいきなりこれなのですが、流れが変化してきていると考えるのはただのアタクシの希望的観測ですかそうですか(^^)。

『The IMF just at their last meeting raised concerns about the effects of low interest rates on the financial system, so my first question would be: what makes you so confident that more of negative rates and quantitative easing or asset purchases is doing more good than harm?(後半割愛)』

最初の人の最初の質問がいきなり「マイナス金利とAPPのプロコンはどうなのか」という質問でおっぱじまっているというのが、まあ単にたまたまの話なのでしょうけれども、緩和ワッショイからの流れの変化みたいなものだと良いなあというかなってくださいお願いしますというただの希望的観測ですが、ちょっとイイハナシダナーとは思いました。なお回答は当然効果があったという話になるが一応引用。

『President Draghi: Well, the IMF didn't say that the negative rates are ineffective.』

IMFはマイナス金利が効果は無いと言っている訳ではない(キリッ)。

『As a matter of fact, the overall assessment of negative rates is generally positive. For us, it's very positive; it's been a very positive experience. Negative rates have stimulated the economy and affected positively employment, and so all in all we're exactly in the direction we wanted them to be.』

ホンマカイナとは思うのですがマイナス金利は経済を刺激して我々の思う望ましい方向に経済を持って行った(キリリッ)だそうです。

『But the IMF also raised concerns about potential side effects of very negative rates for a long time. The discussion really didn't go into too much detail, but we are also aware of that and we are monitoring these risks. I should say that first of all we should distinguish different categories: banks, insurance companies, pension funds and other intermediaries. The overall assessment has been clearly positive. In other words, the improvements in the economy have more than offset negative side effects from low rates. The fact that we are monitoring this constantly is shown by our decision in early September of introducing a tiering system, which basically partly compensates the banks from the negative rates.(後半割愛)』

と、最初は威勢が良いのですが、途中からは段々「大きなマイナス金利が極めて長く続くのはイクナイ」から「我々も副作用を点検している」とか言い出して、具体的に銀行や保険会社、年金やその他の金融仲介機能の状況を見ているとかいう話になり、まあその結果現状は効果が上回るというものの、最後には中銀当座預金の二層構造を導入して銀行への負担を軽減したとか、ちょっとこうトーンダウンしているのがチャーミング。


・委員会での意見がだいぶ割れていますがどうなんですかという質問

さっきの人の2番目の質問ですけど、

『(前半割愛)My second question would be on your legacy and whether you feel it's been tarnished by the recent discussions, which were unusually public, about the rift in the Governing Council and the disagreement about the policy action taken?』

この後も結構「見解が割れている中前回押し切ったようですが今後の運営的にどうよ」という質問が飛んでおりまして、ドラギのおっちゃん敢えて突撃することによって意見の違いを明確にして一旦打ち止めにして後任に渡すというようなことまで考えて特攻したのかなとかふと思うのでありました。

『(前半割愛)Now, your second question: frankly, the answer is no. We have discussions, everybody has discussions, all jurisdictions have disagreements when monetary policy decisions come to be discussed. These disagreements are often made public, often they are not, so I think it's not been the first time. I've taken this as part and parcel of the ongoing debate and discussions.』

議論があって見解が分かれるのは当然ですので無問題、とまあそういうのは当然ではありますが。


・経済の見立て自体は割と弱めっぽく見えます

ちょっと行くとこんな質問が。

『(前半割愛)Second question is about what's been happening on the market since your September meeting. Interest rates have gone up, market-based inflation expectations have gone down. Are you worried about this? Is the market misreading your policy? Or are you comfortable with what the markets are pricing in?』

9月会合以降市場の金利が上がって市場のインフレ期待が下がっていますがこれは何ぞ?という質問に対して、やたら長い説明が加えられるの巻。

『(前半割愛)On your second question. Basically, let's ask ourselves: what was the main goal of the September monetary policy decisions? It was to cement the accommodative monetary policy stance that was embedded in the expectations as they had been affected by the regularly, continuously weakening medium-term outlook.』

9月の決定は金融緩和スタンスを固めるためのものですよ。

『In the Governing Council today, the discussion felt that this has been very largely achieved. In other words, we saw the flattening of the yield curve, we saw the now complete transmission of a lower deposit facility rate into lower short-term rates. What we have observed there is partly due to the fact that there may be a part of these expectations which was not warranted by the weakening economic outlook, which went in a sense beyond the economic developments which might have been disappointing. But that's a very small part.』

『The second and probably more important reason for the developments we've seen is the overall uncertainty. In one way, one has the sense that somehow the lower likelihood of a hard Brexit over a cliff edge has improved the overall situation. On the other, the uncertainty is still there. And by the way, on this specific point, it's true that it's improved in the short term. The likelihood of having a cliff edge has gone down.』

先行きの不透明感に対して、特にブリクジットがあばばばばーになるリスクが少し下がったからというのが一番大きいのではないかという話が金利上昇のメインの理由という解釈になっとりますな。

『At the same time, the medium-term uncertainty is considered with concern, and the rest of the geopolitical uncertainty has continued to affect markets. I would read the market developments in this way. Actually, I don't think the market misread; actually, the market showed that they understood perfectly well our reaction function.』

とは言え中期的な不確実性は継続している、という話でして、次の人がこんな質問をしていまして、

『The Bundesbank has recently said that they see a chance of a German recession this year. Given the discord among Governing Council members, do you feel that you have the same number of options should Germany pull other countries into some kind of a downturn?(後半割愛)』

『President Draghi: Now, on your first question let me say this: unfortunately everything that's happened in September since our monetary policy decisions has shown abundantly that the Governing Council's determination to act in a substantive manner was justified.』

ご指摘のような経済の悪化懸念に対して我々は前回の会合で対応した、と言ってますがその次に・・・・・・・

『We had all kinds of survey indicators and now also some - few, but some - data showing further weakening of the economy. Just one number that I remember is the PMI in manufacturing is now at the lowest level since 2012. Another point of observation that I would say not only we - but everybody - use to assess the resilience of the economy, is to look at what extent the weakness in the manufacturing sector is actually spreading to the services sector. Until a month-and-a-half, two months ago, we could say the service sector was fully resilient. Now we're seeing the PMI in services also declining sharply. I think it was in September, really. Then we have many other indices pointing in that direction. Now, regardless of the developments in the German economy, I think that the decisions taken in September fully justify the continuation of an accommodative monetary policy stance and the maintaining of favourable financing conditions for the non-financial corporations, companies, and the small and medium-sized enterprises.』

その後に出てくる指標も宜しくなく、というのをああだこうだと指標を出して説明して、さらに2か月位前の時点ではレジリアントという評価をしていたサービスセクターのPMIとかも悪化してきていておりますという話をして、その他色々と指標が怪しいという話をしておりますが、その後に「とは言えその辺も勘案して9月に緩和しました」という話をしていて、この効果が出てくる的な話をしているのは、経済指標の足元の悪化という話については説明しつつも、あんまり追加緩和バイアスを掛けて話をして後任に枷をかけないようにしようという事なのかなあとか思うのですが、たぶん冒頭のステートメントでニュアンスとしてはちと出ている弱めの話(金曜にネタにした奴ね)をもうちょっと詳しく説明するとこんな感じ、ただし追加緩和バイアスを掛けている訳ではない、というこの微妙なバランスを取ったドラギ総裁って感じなんですかねえ、よくわからんけど。


・この質疑はなかなかカッコイイ

『A couple of similar questions in the same kind of vein. First question is: what's your biggest regret, Mario?』

『The second one is: what advice are you giving to Christine Lagarde - that you can tell us about anyway?』

という質問に対して、

『President Draghi: Well, I'm sorry I can't answer either question. Saying that, I always focus on things that can be done, not things that you can't change. You can't change the past unless you're a historian, so I focus on what's being done and assessed by facts. 』

この答えはカッコイイですな、まああの笑顔で言われると騙されている感も無きにしも非ずだが(^^)。

『Well, the second question I'll answer immediately: no advice is needed. She knows perfectly well what she has to do. By the way, she has a long period of time ahead during which she will have to form her own view, together with the Governing Council, about what to do. But I'll stop here, really, because this question is going to pop up again and again; how do you judge the past? If nobody is asking this question, I'll come back to you later.』

うーんこの格好良さ。


別の人からはこんなのが、

『(前半割愛)The second question regarding maybe your future: the question was asked to your predecessor, what you will do after being the ECB President. Mr Trichet said, “I have four children and want to take care of them and I want to read some poetry” Can you tell us, maybe share with us, what you will do in the next future?』

『(前半割愛)On the next question, as you know generally speaking, I don't have any set idea about that, but if you want more information, just ask my wife. She would know. I hope she does.』

(^^)。

ちなみに質疑の最後にご挨拶がありまして、

『President Draghi: So, I should thank you and the thanks are actually substantive; they are not formal only, because of what I just said about communication. Communication has become a tool of monetary policy, so your interaction has been essential in our monetary policy decisions all throughout these eight years. The other thing, frankly, is that with your inquisitive questions, you have stimulated our striving towards greater transparency and greater candour. Again compare to the last 20 years - communication in central banks, and how it changed. I think it did change for a great part because of your role. I don't think that by themselves, central bankers would have changed communication if left free to be opaque. So thank you for that. Thank you very much and all the best to all of you.』

会見だから当然なのかもしれませんが、コミュニケーションといえば福井俊彦かドラギ俊彦かという感じ(どっちもインチキコミュニケーションのような気もするがキニシナイ)ですな、うんうん。

#もうちょっとネタはあるようでもあるのだがこの辺で勘弁
 


お題「だいたいECBでその多少メモをば」   2019/10/25(金)08:13:08  
  さあもりあがってまいりました(棒読み)!!!
[外部リンク] 19:17 (JST)10/24 19:51 (JST)updated
コピーライト一般社団法人共同通信社

『東京都が2020年東京五輪のマラソンと競歩の札幌移転に対する代替案として、競技の開始時間を前倒しして午前3時や午前5時とすることで従来通りの都内開催を検討していることが24日、関係者への取材で分かった。』(上記URL先より)

アスリートファーストって何でしたっけ・・・・・・・・・・????


それから話題になっておりましたがこれはワロタ。
[外部リンク] 2019年10月23日19時16分

『「深い議論がとても大事だが、財政政策にしても金融政策にしても、安易に流れているのではないか。日銀のボード(政策委員会)で、学者の分析に耐えうる議論ができているのか疑問だ」とも述べた。』(上記URL先より)

>学者の分析に耐えうる議論ができているのか疑問
>学者の分析に耐えうる議論ができているのか疑問
>学者の分析に耐えうる議論ができているのか疑問

(;∀;)イイシテキタ゛ナー

そもそも学者どころか市井の一市民の鑑賞にも耐えられないような状況であって、議論の体を為していないだろうなあというのは議事要旨と主な意見を見ればほぼ予想が出来ますが、マネタリーベース置物直線一気理論におきましては世界標準の金融政策なのでありまして世界標準だからこそ議論をする余地もなく正しいという触れ込みになっておられたと存じますので、置物一派の政策委員の皆様はきちんとその点をご説明頂きたいものだと心から願って止みません(棒読み)。


〇ECBである

ECBのトップページ、今朝はドラギのおっちゃんの良い笑顔ですなあ(動画がブロックされていると見れないかもです)

[外部リンク] policy decisions
24 October 2019

『At today’s meeting the Governing Council of the European Central Bank (ECB) decided that the interest rate on the main refinancing operations and the interest rates on the marginal lending facility and the deposit facility will remain unchanged at 0.00%, 0.25% and -0.50% respectively.』

MROと上下ファシリティ金利は据え置き。

『The Governing Council expects the key ECB interest rates to remain at their present or lower levels until it has seen the inflation outlook robustly converge to a level sufficiently close to, but below, 2% within its projection horizon, and such convergence has been consistently reflected in underlying inflation dynamics.』

inflation outlookがrobustlyにprojection horizonの間に2%に上がっていくのの十分とみられる時期まで政策金利水準を現状またはより低い水準に維持しますよ、ということで「at their present or lower」の文言も順当に維持。

『As decided at the last Governing Council meeting in September, net purchases will be restarted under the Governing Council’s asset purchase programme (APP) at a monthly pace of ユーロ20 billion as from 1 November. The Governing Council expects them to run for as long as necessary to reinforce the accommodative impact of its policy rates, and to end shortly before it starts raising the key ECB interest rates.』

資産買入に関しては前回理事会で予告した通りに月額200億ユーロの買入を11月頭から再開します、というのも予告通りですが、しれっと「この買入は利上げを行うまで実施」としているので、実はマイナス金利を調整した時にも止めようと思えば止めれるという罠は用意したまま。まあ勝手に外野として思うのはマイナス金利の方をとっとと撤回してAPPに切り替えた方がまだ害が少ないような気がするんだがドイツ様がどういう見解なのか次第ですな。

『The Governing Council intends to continue reinvesting, in full, the principal payments from maturing securities purchased under the APP for an extended period of time past the date when it starts raising the key ECB interest rates, and in any case for as long as necessary to maintain favourable liquidity conditions and an ample degree of monetary accommodation.』

資産規模の維持に関しては利上げをしてからもかなりの期間(for an extended period of time)行うので償還再投資はそれはそれで実施しますという話で、ここAPP再開の話と(9月の時点でそういう建付けになっているので別に今回変更とかそういう話ではないが)別になっているのがチャーミングですが、今回は前回の予告通りにAPP再開しただけで追加なんとかは無しとなり、FEDは煽られなくて良かったですねという風情ではあるのですがさてFEDはどう出るんでしょうかね。別に据え置きで良いじゃんとは思うが、たぶん利下げしないと許さんという感じでしょうからねえ。


・冒頭ステートメントである

ほいな。
[外部リンク] STATEMENT

PRESS CONFERENCE

Mario Draghi, President of the ECB,
Luis de Guindos, Vice-President of the ECB,
Frankfurt am Main, 24 October 2019

ちなみに前回はこちら(Q&Aあり、今回のは今朝の時点ではQ&A無しです)
[外部リンク] and gentlemen, the Vice-President and I are very pleased to welcome you to our press conference.』

この文字列を見るだけで声が頭の中で再生される(なお今回のライブはまだ見ていない)。

『We will now report on the outcome of today’s meeting of the Governing Council, which was also attended by the Commission Vice-President, Mr Dombrovskis, and the incoming President, Ms Lagarde.』

ラガルドさんもご出席とな。

『Based on our regular economic and monetary analyses, we decided to keep the key ECB interest rates unchanged. We expect them to remain at their present or lower levels until we have seen the inflation outlook robustly converge to a level sufficiently close to, but below, 2% within our projection horizon, and such convergence has been consistently reflected in underlying inflation dynamics.』

『As decided at our last meeting in September, we will restart net purchases under our asset purchase programme (APP) at a monthly pace of ユーロ20 billion as from 1 November. We expect them to run for as long as necessary to reinforce the accommodative impact of our policy rates, and to end shortly before we start raising the key ECB interest rates.』

『We also intend to continue reinvesting, in full, the principal payments from maturing securities purchased under the APP for an extended period of time past the date when we start raising the key ECB interest rates, and in any case for as long as necessary to maintain favourable liquidity conditions and an ample degree of monetary accommodation.』

と、ここまでは声明文にあった話の通り。

『The Governing Council reiterated the need for a highly accommodative stance of monetary policy for a prolonged period of time to support underlying inflation pressures and headline inflation developments over the medium term.』

『In particular, the Governing Council’s forward guidance will ensure that financial conditions adjust in accordance with changes to the inflation outlook.』

と言ってるのだが、あのガイダンス文言って何かを言っているようで全然何も言ってなくて、確かに利上げするまでAPP行うけど、その利上げするかどうかの話は単に定性的判断の話だけしかしていないのですがまあそれは兎も角としまして、

『In any case, the Governing Council continues to stand ready to adjust all of its instruments, as appropriate, to ensure that inflation moves towards its aim in a sustained manner, in line with its commitment to symmetry.』

とまあこうなっていまして、前回追加緩和したときはこういう順序になっておりました。

『The Governing Council reiterated the need for a highly accommodative stance of monetary policy for a prolonged period of time and continues to stand ready to adjust all of its instruments, as appropriate, to ensure that inflation moves towards its aim in a sustained manner, in line with its commitment to symmetry. 』(前回)

今回って冒頭ステートメントの所でフォワードガイダンスがどうのというのを復活させていまして(前回は質疑で聞かれるまでその話が出てこなかった)、これは何で入れたんじゃろとかちと思ったけど、単に前回は長くなりすぎる(政策決定が絡んでいるので)から割愛したのかも知れず、ここはよーわからんですな。

『The incoming data since the last Governing Council meeting in early September confirm our previous assessment of a protracted weakness in euro area growth dynamics, the persistence of prominent downside risks and muted inflation pressures. At the same time, ongoing employment growth and increasing wages continue to underpin the resilience of the euro area economy. The comprehensive package of policy measures that we decided at our last meeting provides substantial monetary stimulus, which will contribute to a further easing in borrowing conditions for firms and households. This will support the euro area expansion, the ongoing build-up of domestic price pressures and, thus, the sustained convergence of inflation to our medium-term inflation aim.』

この辺の認識も同じで、先行きに優勢なダウンサイドリスクが依然としてあるものの、雇用が良くてお賃金が上昇しているので欧州域内の経済のレジリアントさを支えておりまっせリスクは海外、という話で、三極中銀全員揃って海外がリスクとかゆうとるんだがその海外はどこにあるのかと小一時間。

『Let me now explain our assessment in greater detail, starting with the economic analysis. Euro area real GDP growth was confirmed at 0.2%, quarter on quarter, in the second quarter of 2019, following a rise of 0.4% in the previous quarter. Incoming economic data and survey information continue to point to moderate but positive growth in the second half of this year. This slowdown in growth mainly reflects the ongoing weakness of international trade in an environment of persistent global uncertainties, which continue to weigh on the euro area manufacturing sector and are dampening investment growth.』(今回)

『Let me now explain our assessment in greater detail, starting with the economic analysis. Euro area real GDP increased by 0.2%, quarter on quarter, in the second quarter of 2019, following a rise of 0.4% in the previous quarter. Incoming economic data and survey information continue to point to moderate but positive growth in the third quarter of this year. This slowdown in growth mainly reflects the prevailing weakness of international trade in an environment of prolonged global uncertainties, which are particularly affecting the euro area manufacturing sector.』

総括判断の所は同じなんですがちょっと違いがあるのがリスク要因の認識の所で、世界貿易の方がongoing weaknessで世界の不透明要因の方がpersistentになっていますが、まあどっちも認識自体は「まだ続いてやがりますよ」って感じですかねえ、あと不透明感がdampening investment growthって投資の成長を阻害しているというのが入っているので、まあ先行き不透明感の問題意識自体はちと上げている感じはする。

『At the same time, the services and construction sectors remain resilient, despite some moderation. The euro area expansion is supported by favourable financing conditions, further employment gains in conjunction with rising wages, the mildly expansionary euro area fiscal stance and the ongoing - albeit somewhat slower - growth in global activity.』(今回)

『At the same time, the services and construction sectors show ongoing resilience and the euro area expansion is also supported by favourable financing conditions, further employment gains and rising wages, the mildly expansionary euro area fiscal stance and the ongoing - albeit somewhat slower - growth in global activity.』(前回)

ゆうとることは基本的に同じとみた。

『The risks surrounding the euro area growth outlook remain on the downside. In particular, these risks pertain to the prolonged presence of uncertainties, related to geopolitical factors, rising protectionism and vulnerabilities in emerging markets.』(今回)

『The risks surrounding the euro area growth outlook remain tilted to the downside. These risks mainly pertain to the prolonged presence of uncertainties, related to geopolitical factors, the rising threat of protectionism and vulnerabilities in emerging markets.』(前回)

前回はスタッフのマクロエコノミックプロジェクションがあったのでその話が入っていますがそこは飛ばして比較してみました。今回リスクが「tilted to the downside」を「on the downside」に変えたのって最早ネイティブ英語使いじゃないとよくわからんのですが、ダウンサイドに傾いているって言ってたのがダウンサイドって言いきり型にしたんだからこれダウンサイドリスク警戒度は上がっているということになるんかいな、よー分からんけど。

『Euro area annual HICP inflation decreased from 1.0% in August 2019 to 0.8% in September, reflecting lower food and energy price inflation. On the basis of current futures prices for oil, headline inflation is likely to decline slightly further before rising again at the end of the year. Measures of underlying inflation remained generally muted and indicators of inflation expectations stand at low levels. While labour cost pressures have strengthened amid tighter labour markets, the weaker growth momentum is delaying their pass-through to inflation. Over the medium term inflation is expected to increase, supported by our monetary policy measures, the ongoing economic expansion and robust wage growth.』(今回)

『According to Eurostat’s flash estimate, euro area annual HICP inflation was 1.0% in August 2019, unchanged from July. Lower energy inflation was offset by higher food inflation, while the rate of HICP inflation excluding food and energy was unchanged. On the basis of current futures prices for oil, headline inflation is likely to decline before rising again towards the end of the year. Measures of underlying inflation remained generally muted and indicators of inflation expectations stand at low levels. While labour cost pressures strengthened and broadened amid high levels of capacity utilisation and tightening labour markets, their pass-through to inflation is taking longer than previously anticipated. Over the medium term underlying inflation is expected to increase, supported by our monetary policy measures, the ongoing economic expansion and robust wage growth.』(前回)

頭から途中のMeasures of underlying inflation云々の手前の所までは基本的にそんなに政策判断に影響する話にはならないのでパスして良いのですが、それ以下の所を見ますと、基調的インフレの見通し自体はゆうとることは同じなのですが、労働市場の認識に関する部分はタイトな状況であるという話を今回の方がすっきりと言っているので、その点の認識は強まっている、ということになるんでしょうな、よー知らんけど。

以下はマネタリーアナリシスといつもの話で、ここは本質的に同じ話なのでパスします。景気認識横這い、リスク認識やや引き上げだけど労働市場のタイト化には自信ニキという感じっすかねえ。


〇マイナス金利を解除する予定の国があるだと・・・・・・・・・・

URLがなげえよ。(途中の所までしかリンクしていないように見えますがちゃんとリンクしている筈ですので宜しゅうに)
[外部リンク] rate unchanged at -0.25 per cent

『In line with the forecast from September, the Executive Board has therefore decided to leave the repo rate unchanged at -0.25 per cent. As before, the forecast indicates that the interest rate will most probably be raised in December to zero percent.』

(;∀;)イイハナシタ゛ナー

とは言いましても、スウェーデンはんの場合は

Forecast for Swedish inflation, GDP, unemployment and the repo rate*

CPI
2.0 (2.0) 1.8 (1.8) 1.9 (1.9) 1.8 (2.1) 2.1
CPIF
2.1 (2.1) 1.7 (1.7) 1.8 (1.7) 1.8 (1.8) 2.0

(左から2018、2019、2020、2021、2022だそうな)

なのでそらそうよという感じで、今回の場合は見通し下げたけど政策見通しの方は同じとはこれまた強気とかそういう反応だったのですけれども、つい「12月にマイナス金利政策を解除」というのに釣られてしまったのでメモ置いておきます(^^)。


〇でもってFSRキター!!!!(ただの予告編)

はいはい来ましたよ。
[外部リンク]

『第一に、グローバルな金融危機以降、大手行等を中心に、レバレッジドローンやCLOを含めた海外貸出・海外クレジット投資が拡大し、それに伴い海外との連関性が高まっていることを踏まえ、邦銀の海外向けエクスポージャーについて、潜在的なリスクや脆弱性を分析・評価した。』

ちなみに概要だけは読んだのですが(本文はさすがに直ぐには読み切れん)、お約束のようにCLOネタがあって、AAAトランシェは元本の安全性は高そうに見えるけどそうはいっても時価変動はしまっせという話をしていて、それは全く仰せの通りなのですが、本文まだそこまで読んでないから時価ブレに対する意識がどうなっているのかよー分からんですが、時価ブレイクナイとかいう話になったら(たぶん日銀はそんな単純な話はしないと思っているけど)じゃあ時価評価しない貸出金はどうなのよとかそういう気もする訳でして、いや何でも時価評価しろという訳ではなくてアタクシが思うのはその逆で、何でもかんでも時価評価しろとかいう話になったら、それこそ企業会計の方でじゃあ本社ビルの時価評価したら益がでるから配当するのかとか考えたら、何でもかんでも時価評価すれば良いってもんじゃないんでネーノという気もしないでもないのでこれがまたどういう認識になっているのかは気になるところです。

『第二に、地域金融機関について、近年収益力の低下が続くもとで、経費の節減や非資金利益の拡大といった経営効率の改善に向けた取り組みがみられていることを踏まえ、経営効率性の動向や同一業態内のばらつき、その要因の分析を行った。また、分析結果を踏まえて、マクロ・ストレステストにおいて、先行き一段の経営効率の改善が行われた場合の収益効果を織り込んで、中長期シミュレーションと将来のストレス発生を想定したテストを行った。』

経営効率の改善って従業員のいやなんでもありません。

『第三に、足もと地域金融機関を中心に国内の信用コスト率が低水準ながら上昇し始めていることを踏まえ、信用コスト増加の背景や先行きの見通しについて、整理した。』

うんうん。

『なお、レポートの構成として、今回から、国内外の金融脆弱性を総括的に点検する章(IV章)を設けた。また、各種リスクの評価に当たり、従来の信用・市場・流動性リスクに加え、近年重要性が増しているリスク(サイバーセキュリティ、反マネーローンダリング、デジタライゼーションへの対応等)について項目(V章6節)を設けた。』

とまあそういうことですが、まだ詳しく読み込めていないのでとりあえず俺様備忘用にメモということで(汗)。

全文
[外部リンク]
 


お題「ちと早めに決定会合プレビュー雑談/今更の生活意識アンケート」   2019/10/24(木)08:10:52  
  もはや何もいう事はない・・・・・・・・
[外部リンク] / 03:12 /
EU、英離脱延期を検討 期間が焦点に 23日中の決定ないもよう

毎度お馴染みの問題の先送りなのになぜ好感するのか、というかお前らジャパンの不良債権問題の時に先送りすると売り浴びせてた癖にふざけんなこのゴミクズカスダニと小一時間。

[外部リンク] / 05:42
NY外為市場=ポンド・ユーロが対ドルで上昇、EUが英離脱延期検討

#そらまあ不良債権問題とはちと違うかもしれんけどさ


〇ちと早いがブルームバーグ砲も出たので日銀プレビュー雑談

[外部リンク] 12:57 JST 更新日時 2019年10月23日 13:33 JST

折角赤いハイライトでヘッドラインを打っても(何かを見た)これでは〇高砲のようなかっ飛ばせホーマーズな(ただしレフトスタンドに打ち込むつもりでも飛んでいくのはバックネット裏なんですけどね)勢いに欠けるのですが、そんなこと言って茶化しておりますと悪貨が良貨を駆逐するという言葉もありますので(ものの例えで申し上げて居るだけで〇高砲が悪貨と言っている訳ではありませんので念のため申し添えます(棒読み))、まあこれはこれで拝読。

『日本銀行の追加緩和の有無が焦点となる30、31日の金融政策決定会合が1週間後に迫っている。9月の前回会合以降に公表された経済指標や金融市場の動向からは、日銀に直ちに行動を促す決定的な材料は乏しく、追加緩和に踏み切るかどうかはなお不透明だ。』(上記URL先より、以下同様)

そらそうよ、というか結局黒田日銀って為替でしか動かんし、今や物価目標達成させるためのルートで辛うじて使えそうなのが為替とか資産価格でしょ(ただし意図的に円安にするのは米国が黙っていない前に誰得物価上昇で皆困るというのを既に経験済みなのでよーできんでしょ)と思うに、そら決定打になる材料ないわ。

『日本経済の鍵を握る内需の動向は、9月の企業短期経済観測調査(短観)などを踏まえ、日銀内でも外需減少に伴う内需への波及は限定的にとどまっているとの見方が多い。ただ、海外経済の減速が長引く恐れが大きい現状では、輸出や生産に加え、企業マインドのさらなる悪化にも注意が必要。1日からの消費増税による個人消費への影響を含め、外需の回復まで内需が持ちこたえられるかどうかはっきりしない。』

『物価自体の足取りも鈍い。9月の全国消費者物価は生鮮食品を除く総合が前年比0.3%上昇と17年4月以来の低い伸び。今後もガソリンなどエネルギー価格の下落が物価の下押し要因となる可能性が大きく、実際の物価に引きずられやすいインフレ期待への影響も懸念されている。』

てな訳で、まあインシャランスの微調整緩和しますみたいなことが出来るんだったらそらまあしてもどうぞってなもんでしょうが、どこからどう見てもここから追加緩和してメリットはないわデメリットしかないとかいうリバーサルレートな状態なのに何で緩和するのかと小一時間。

おまけにドラギ大先生退任を前に(今晩のECBで終了かと思うと会見ライブを正座待機しようかという気もしないでもないがたぶん寝てしまうと思う)ECBがここに来てマイナス金利は長期化したらアカンとか言い出す動きが活発化する次第でして、トップも変わると(さすがに直ぐには修正しないでしょうけれども)そのうち機を見て「マイナス金利はやってみたし一定のメリットあったかもしれないけど長期的にやるもんじゃないですわテヘペロ」とか言い出して平然とマイナス金利からQE一本に切り替えてくるかもしれないなあとかいうのが楽しみになりそうな雰囲気(だいぶ個人の妄想が入っていますが)となっており、この調子だとECBに梯子外されるという熱い展開を楽しみにしたいなあとか思う訳ですよ(ECBって割と平然と「ああこの前の利上げ失敗だから戻すわゴメンゴメン」みたいなのをアッケラカンとやってくるので油断ならない)。

大体からしてマイナス金利深堀でも何でも良いんですけど、それやったら実体経済にどのようなルートで波及して、その結果物価が2%目標に向けてホイホイと上昇するのかという図式を全く示せない(屁理屈や置物理論は却下)のに何で追加緩和するんでしょ、とは思いますが、そのように煽ると益々意地になるのが黒田日銀の仕様でもありますのでさてどうなるやら。


と思ったらこんなのが来ましたがブルームバーグと言いつつブルームバーグじゃないのか。

[外部リンク] Kjuka
2019年10月23日 19:39 JST

『日本銀行の一部の政策当局者は10月の利下げにはほとんどメリットがないと考えている。 ダウ・ジョーンズ通信が事情に詳しい匿名の関係者の話を基に報じた。』(上記URL先より)

事情に詳しい匿名の関係者キタコレ!!ということですが、「一部の政策当局者」だったらそらそもそも利下げに反対しそうな鈴木審議委員というお方がいらっしゃるじゃないですな何だ当たり前の話しじゃんという事で話は終わってしまうのですが、なんか黒田総裁は先般のロイターインタビューのように黒田節を高らかに(かどうか知らんが)歌い上げるのですが、市場ちゃんの方はすっかりドッチラケだし、為替とか株価とか見ても(それを政策反応関数にするのもどうかと思うが実際にそうなのだから予測上仕方ない)全然切迫感が無い(少なくともマイナス金利突撃したときは株価も為替もマズーという感じで推移して、マイナス金利で追加緩和とか言ったら瞬間好転したもののその後金融株中心に株が下がってそれ見て円高になって逆噴射になったのはご記憶に新しいかと)訳ですからして、何で黒田総裁が黒田節をしつこく歌い続けているのかがさっぱりワカランチ会長でございまして、そこの所が読みにくくしているところだと思います。

まあ何度も申し上げておりますように、そもそもマイナス金利深堀してもメリット皆無でデメリットしかない訳ですから(個人の感想です)、黒田さんや執行部が意地になっているとか頭に血が上っているとかで正常な判断が出来なくなっていればマイナス金利深堀するでしょ、とは思いますし、当然ながら正常な判断が冷静にできたら何もしない(金利のフォワードガイダンスを3か月か6か月延長くらいはするでしょ、1年延長するとやりました感が出ますが、後で使うタマが無くなるのでそこまでできるかな?)でしょうなあ。


・・・・・・・あとですね、それはそれとして不思議でしょうがないのですが、リフレ派の人たちって金利がどうのこうのって提案してたりするのですけれども、あんたらの主張ってマネタリーベース直線一気理論だった筈で、一方で調節の方では国債買入ペースがジャンジャン落ちて、80兆円どころかオーバーシュート型コミットメントが前年比ベースで見た時に(大型連休銀行券要因の前年差が来そうなので来年の4月辺り)怪しくなるとかいうレベルまでペースダウンしているのですが、そっちの方って議事要旨見ても何の議論もしていないようにしか見えないのですが、じゃあお前ら何のために政策委員やってるんだと小一時間問い詰めたい訳で(別にアタクシが国債買入を増やせというのではなくて筋論として言っているので念のため)、マネタリーベース直線一気理論が間違えていたというのであれば、公衆の面前で「間違えておりました誠に申し訳ありません」と謝罪して麿の前で公開焼き土下座でもしやがれと思いますし、それもできないなら3人そろって(櫻井さんはリフレ派に勘定しない)辞任してマリアナ海溝片道ドラム缶ツアーにでも行ってきてくださいという所ではあるのですが、あの人たちは何のロジックで金融政策の話をしているのかすらワケワカランという状況で、今回の会合で何を言い出すのかというのも楽しみではあります(執行部がトチ狂ってマイナス深堀したら普通に賛成するからつまらんのだが)。


ということで、プレビュー雑談の筈が途中から単に血圧が上昇してトサカに来ただけの雑談になってしまいましたが、まあ結局のところマイナス金利だって導入した黒田さんが引っ込みがつかなくなっているだけだし、置物理論とて然りな訳で、何でお前らの面目玉のために前線の兵隊が疲弊しなきゃ行けないんだよという図式ですが、もはや事ここに至ると執行部の面目玉のために政策を維持あるいは逆切れ追加緩和という話であって、為替というファクターはあるにせよ、それよりも執行部の心理状況次第なんじゃないですかねえという感じで、政策分析も蜂の頭も無いのが悲しい所ではあります。

#悲しいので後は月末まで見てるだけな


〇さて今更経済指標ちゃんですが生活意識アンケートちゃんである

#そういえば先般NYで某副総裁が講演していたネタですが、ネタにする価値すらないとの判断でスルーしております

[外部リンク] 景況感等』の『1-1-1. 景況感』ですが、

『景況感のうち、現在(1年前対比)については、「良くなった」との回答が減少し、「悪くなった」との回答が増加したことから、景況感D.I.は悪化した。 先行き(1年後)についても、「良くなる」との回答が減少し、「悪くなる」との 回答が増加したことから、景況感D.I.は悪化した。

なお、現在の景気水準については、「良い」、「どちらかと言えば、良い」との 回答の合計が減少し、「悪い」、「どちらかと言えば、悪い」との回答の合計は増加した。』

このアンケートって回答に癖があるから出来上がりの数字だけだとまあアレなので、親切にも(昔からそうなのですが)長期時系列の推移があって、これが見やすいのでそれを見るのが吉だと思います。

でもってもちろんそういうのはちゃんと統計的手法で確認すれば良いのでしょうが、単に目視しただけですと、先行き見通しに関しては先行性があるようで微妙にあったり無かったりという感じではあるものの(特に良くなる方)、先行きが徐々に落ちてきているので(ただし現状はあんまり落ちていない)、これがマジモンの先行指標になっているのかというのの判断をどこかですることになるのかも知れませんなという話。むろんこのアンケートで決定打という話しでも何でもないでしょうが、金融市場にいると「いやー資産価格下がりませんなあー」とかついのうのうとしてしまうので多少水ぶっかけられる感のあるグラフではありまする。


『1-2. 暮らし向き、消費意識』の『1-2-1. 現在の暮らし向き』

『現在の暮らし向き(1年前対比)については、「ゆとりがなくなってきた」と の回答が増加したことから、暮らし向きD.I.は悪化した。』

そらそうよなのですが、長期時系列見ると誤差の範囲内に見えるのでヘーキヘーキ(白目)。

『1-2-2. 収入・支出』

『収入については、実績(1年前対比)は、「減った」との回答が増加したこと から、現在の収入D.I.はマイナス幅が拡大した。先行き(1年後)について は、「増える」との回答が減少し、「減る」との回答が増加したことから、1年 後の収入D.I.はマイナス幅が拡大した。』

アイヤー。

『支出については、実績(1年前対比)は、「増えた」との回答が減少し、「減っ た」との回答が増加したことから、現在の支出D.I.はプラス幅が縮小した。 先行き(1年後)は、「増やす」との回答が減少し、「減らす」との回答が増加 したことから、1年後の支出D.I.はマイナス幅が拡大した。』

どう見ても縮小均衡への道です本当にありがとうございました。

『1年前と比べて、支出を増やしたものについては、「家電」との回答が最も多 く、次いで「食料品」、「保健医療サービス」が多かった。 』

最初のはただの駆け込み需要なのでちょっと安心したが、その後のはどう見てもコストプッシュの影響。

『1年前と比べて、支出を減らしたものについては、「外食」との回答が最も多 く、次いで「衣服、履物類」、「旅行」が多かった。』

何という実感に溢れる回答(涙)。

『今後1年間の支出を考えるにあたって特に重視することは、「収入の増減」と の回答が最も多く、次いで「今後の物価の動向」、「余暇・休暇の増減」といった 回答が多かった。』

本文見て頂ければわかりますがこの辺の構成は毎度同じなのであまりキニシナイで良い。

『商品やサービスを選ぶ際に特に重視することは、「価格が安い」との回答が最 も多く、次いで「長く使える」、「安全性が高い」、「信頼性が高い」、「機能が良い」 といった回答が多かった。 』

こっちは「安い」「長く使える」がジャンジャン増えているという悲しみがある。


・消費税駆け込みの調査結果が味わい深い

『1-2-3. 消費税率引上げの影響等』の所なんですけどね、

『消費税率引上げ前に「前倒しで支出した(予定も含む)」との回答は3割台後半となった。前倒しで支出した、または今後支出する予定の商品・サービスは、 「家電」との回答が最も多く、次いで「日用品」、「自動車」が多かった。』

というのはそらそうよという話ですが、『( )内は2014/3月調査の結果 』というのがあって、前回の引き上げの時が前倒し組が40.8%で今回が37.0ってほほーと思いましたが、その次の所に種類別の回答(複数回答あり)があるのですが、そこを見ると『家電』は増えていて『日用品(洗剤、雑貨等)』は減っている辺り、前回の増税の時ってなんかお祭り気分で買い溜めしたわ自分もと思いまするに、消費者の行動って冷静になっているのかなあとか思ったりしてオモロイです。

『消費税率引上げ後の支出への影響を聞いたところ、「支出を控える」、「支出を やや控える」との回答の合計が6割台後半となり、「特に影響はない」との回答 が1割台半ばとなった。

ポイント還元制度が利用可能な店舗等での支出については、「増やす」、「やや 増やす」との回答が約5割となり、「増やさない」との回答は4割台後半となった。』

ふーん。



・雇用環境は良好と(白目)

『1-2-4. 雇用環境』

『1年後を見た勤労者(注)の勤め先での雇用・処遇の不安については、「かなり 感じる」との回答が増加したものの、「あまり感じない」との回答も増加したこ とから、雇用環境D.I.は改善した。

(注)勤労者:会社員・公務員(会社役員を含む)およびパート・アルバイトなど。 』

金融業界っていやなんでもありません。


・でもって肝心のインフレ期待ですが

本文14ページから始まる『1-3. 物価に対する実感』コーナー。

『1-3-1. 現在の物価 』

『現在の物価(注1)に対する実感(1年前対比)は、『上がった』(注2)との回答が減少した。

1年前に比べ、物価は何%程度変化したかについて、具体的な数値による回答 を求めたところ、平均値は+4.6%(前回:+4.6%)、中央値は+3.0% (前回:+3.0%)となった。 』

という前提のもとでインフレ期待ですが・・・・・・・・・・・・

『1-3-2. 1年後の物価 』

『1年後の物価(注1)については、『上がる』(注2)との回答が減少した。』

あら?

『1年後の物価は現在と比べ何%程度変化すると思うかについて、具体的な数値 による回答を求めたところ、平均値は+4.5%(前回:+4.6%)、中央値 は+3.0%(前回:+3.0%)となった。 』

中央値は3%のまんまですが、この3回の調査で平均は+4.3→+4.6→+4.5となっています。まあ誤差の範囲内なのかねという感じではありますが、

『1-3-3. 5年後の物価』

『5年後の物価(注1)については、『上がる』(注2)との回答が増加した。』

これは日銀もニッコリ。

『これから5年間で物価は現在と比べ毎年、平均何%程度変化すると思うかにつ いて、具体的な数値による回答を求めたところ、平均値は+4.0%(前回: +4.2%)、中央値は+2.0%(前回:+2.0%)となった。 』

こちらも中央値2%のまんまですが、この3回の調査で平均は+3.8→+4.2→+4.0となっていまして、まあこれまた誤差の範囲内ですけど、この状況で安定していて物価が中々2%行かない、というのってもちろんこのアンケートの回答数値の癖の問題はあると思いますが、要は物価目標2%の数値設定していますが、それが達成されたときには、生活者意識からみたら物凄い高インフレ感になってしまうということを示唆しているんじゃネーノとか思う次第でありまして、オーストリーの中銀総裁じゃないですけれども、そもそもCPI2%というアジェンダセッティングに問題があるんとちゃいますかというか、CPIというのものあり方を考え直した方が良いというか、まあそんな感じはするんですけどねえ・・・・・・・・・・・


#という訳なので、この生活意識アンケートも「何となく緩和の材料に使えないこともないけど、別に決定的に悪化しているもんでもない」という物件なのでありました


〇あとすっかりボケてましたがこんなのありました&今日はFSR

[外部リンク] ○ ● 預金種類別店頭表示金利の平均年利率等
14:00 ○ ● 金融システムレポート(2019年10月号)

ということで今日はFSRですが、さてどんな話が出てくるやら正座待機ですな。
 


お題「中期長期の輪番にカレント外し攻撃無しでまたもオペ雑談/今更さくらレポート/その他世間話」   2019/10/23(水)08:02:08  
  https://www.bbc.com/japanese/50092919
トルコ大統領、トランプ氏の手紙を「ごみ箱へ」
2019年10月18日

『進攻を開始した9日付の書簡で、トランプ氏はエルドアン氏に対し、「タフガイの真似はするな。馬鹿な真似はするな!」と書き、即時停戦を求めた。しかしエルドアン大統領は「停戦宣言などしない」と述べ、この働きかけに応じない姿勢を示した。これについてエルドアン氏に近い関係者はBBCに対し、「エルドアン大統領は書簡を受け取り、要請内容を徹底的に拒絶し、ごみ箱に捨てた」と明かした。』(上記URL先より)

笑っちゃいかん話なのだと思うのだが笑ってしまう。


〇中期の輪番はカレント除外せずという扱いですかそうですか

月曜は中長期輪番でしたがオファーはといえば・・・・・・・・・

[外部リンク] 500 2019年10月23日
国債買入(残存期間1年超3年以下) 4,200 2019年10月23日
国債買入(残存期間3年超5年以下) 3,400 2019年10月23日
国債買入(残存期間5年超10年以下) 3,500 2019年10月23日

てな訳で中期、長期ともに同額でのオファーになりました。そらまあ減額する地合いではないわなとは思いましたが、何せ金曜に超長期輪番で30年カレントを除外するというプレイが炸裂しただけに、方向性としての「長期国債買入の先祖返り」という文脈であればぶっこんで来る可能性無きにしも非ず(10年は保護地域なのでそこまでシバキにきませんでしょう、とは思ったが)ということで、たぶん同額だしカレント入るとは思われるものの要警戒って感じだったんですかねえ、よくわからんけど。

でもってこれ見てもカレントが外れたかどうかわからんのですが、毎度のロイターちゃんを見たら輪番が同額という話はしているのだが、カレントが外れたかどうかというのが明示的に書かれていないというのがもうねという感じでしたので、プランBでブルームバーグ(ブルームバーグのネット版はニュース検索機能があり得ないほどしょぼいのと、一つのニュースをスクロールしていくと次のが出てくるのでブラウザーに無駄な負荷がかかるからネット版を見る気があまりしない、なおもっと話が逸れるがロイター日本語版も最近商売だから仕方ないのは分かるけど、先日の黒田総裁インタビューとか広告(しかも動画もの)をベタベタ張りまくりでこれまたブラウザーがハングしかかるんでちったあ考えろと)を見に行ったら何となく想定できそうな表現に。

[外部リンク] 8:00 JST 更新日時 2019年10月21日 15:42 JST

『債券相場は下落。日本銀行が国債買い入れオペで新発債を対象銘柄から外して利回り曲線のスティープ(傾斜)化を促す措置を講じているとの懸念から、超長期ゾーンを中心に売りが優勢となった。』(上記URL先より、以下同様)

この部分、まあマーケットトーク的にそうなってしまうのは分からんでもないのだが、多少もにょる所もあるので後程。

『日銀オペ

対象は残存期間1年以下、1年超5年以下、5年超10年以下。買い入れ通知額は各年限とも前回から据え置き応札倍率は1-3年と3-5年が前回から低下した一方、5-10年は上昇

背景
日銀は18日に超長期債を対象に実施したオペで、25年超の買い入れ対象から10日に入札のあった新発30年物64回債を除外』

って説明があって、これだとまあ多分今回は2年5年の新発を除外しなかったんでしょうなあという事になるんですが、両ベンダーともそうなんだが、新発を除外したのが市場のネタになった直後の輪番なのに「このゾーンでは新発が対象になったのかどうか」というのを記事の中で明示的に入れないってのはどういうセンスをしているのか小一時間問い詰めたい。

・・・・・でまあ何はともあれ中期のオペも長期のオペも新発除外攻撃はなく(まあそもそも20年の新発も超長期輪番で除外されていなかったですからにゃあ)、買入額そのものが相対的にしょぼいという30年に関してのみ目先は行われたという事なのでしょうか、とは思ったものの、それ以外の要因としては、そもそも中期にしろ長期にしろ、買入減ったとは言え市中消化額に対しての買入が楽勝で過半数(超長期は別)という状況ちゃんな訳でして、基本的にはカレントが入りやすい状況が続いている中で、急に新発債を除外しちゃいますと、オフザランの日銀保有が多い状況で今度はカレントの需給が緩むかもしれないけども、オフザランの需給がひっ迫してしまうリスクがあるので、切り替えって以外に難しいのかも知れませんな。

また30日の超長期輪番が残っているので、20年入札やった後の超長期輪番で20年を除外するかどうかが楽しみではございますが、中期のカレント外しをしなかったってことで、オフザランの日銀保有シェアが高い中ではカレント外しはそう強引にやってこないという感じなんですかね、よー知らんけど。


まあしかしこのプレイで「超長期はカレントを買入から除外などの措置」VS「中長期の輪番は変更なし」なのが効いたのか、単に輪番結果が堅調だっからなのか存じませんが、後場になって露骨に中期堅調で後ろがパッとしなくてベアスティープニングとかしているのは苦笑を禁じ得ない展開でございまして、お前ら金利がエッサホイサと海外金融緩和ヒャッハーネタで下げているときには「日銀には金利低下時の対処法が無い」とか言ってたのに、輪番のカレント銘柄除外ってカレント買わなくてもオフザランの同ゾーン買うんだから超長期ゾーンの需給は新発が緩む分既発が締まるだけでそういうのを朝三暮四って言うんじゃなかったっけという事案でもちゃっかり反応して「日銀が超長期をスティープさせたがっている!!」とかいう話になるという債券市場ちゃんの節操のなさも市場らしくてイイハナシダナーというところですな。

つーて結局のところ、またぞろ欧米ちゃんが大金融緩和合戦とかおっぱじめられるとひとたまりもないというのは明確なので、買入の減額という物理的に減らすのはまだしも、カレント銘柄除外したのを「日銀のスティープニング促進策」というのはちと過大評価であって、アタクシ思うにむしろこれは「資産買入政策の正常化への現場で出来る工夫キタコレ」という長い目で評価すべきもんなんじゃないですかねえ、と思いますし、この程度で本格的にスティープするとか日銀の現場は思ってないっしょと思うのですけど、これちょっと懸念されるのは、こうやってスティープしたのを見ると「マイナス金利の深掘りをしてもオペの工夫で超長期金利は低下しないようにすることが出来る」と勘違いしてしまう偉い人が登場して、よーしパパオペの工夫をしながらマイナス金利深堀するぞーとか言い出しかねないというのは正直気にしているところではありまする、はい。

しかしまあ何ですな、やはりマーケットトークとしては

『債券相場は下落。日本銀行が国債買い入れオペで新発債を対象銘柄から外して利回り曲線のスティープ(傾斜)化を促す措置を講じているとの懸念から、超長期ゾーンを中心に売りが優勢となった。』(先ほどのブルームバーグ記事再掲)

って話になる訳で、アナウンスとしては効いたなあという感じではありますが、日銀が真面目にこの動きをスティープ化促進策だと思って成果が出たぜヒャッハーこれでマイナス深堀しても超長期の金利があがらん方法が出来たぜーとか考えているとはさすがに現場レベルでそこまでスットコドッコイではないと思う(思いたい)のでして、こんなの単に海外中銀イベント前に大緩和モードが剥落しているのに乗っかった市場の動きにたまたま燃料になったというだけのラッキーパンチ(だって金利が下がっているときなんて「超長期は買入額が無くなってしまったらそれ以上の減額余地がなくなるので不透明材料が無くなって好感されてもおかしくない」位の勢いで威勢の良いことをいう人もあったと思うの)だということだと思います。

ま、来週の中長期は水準が突拍子もなく変わってなければこれはもう無風ということにしておいて、30日の超長期はオファーが楽しみという話ですが、超長期輪番を減額なりカレント除外方向でいじると「これは翌日のMPMでマイナス金利深堀をする前兆(マイナス金利深堀負担軽減策の一環としての超長期スティープ化策なので)キタコレ」とか言って中短期が利下げ祭りになってヒャッハーとかしませんかね、面白そう(不謹慎)なので見てみたい気もするんですが(^^)。


〇すっかり飛ばしておりましたさくらレポートである(大汗)

・まずは支店長会議挨拶

[外部リンク]
 


お題「物価目標の引き下げに言及する墺中銀総裁とな/輪番カレント除外キタコレ/黒田総裁またもインタビュー攻撃」   2019/10/21(月)08:05:10  
  ブラックアウトを前にFED高官は発言しまくるわ、ブリクジットは例によって例のごとく伝統芸能の先送り攻撃になるわという世の中でございますが、まあ明日が突発性祝日みたいなので整理しないと(汗)。

ということで英国の伝統芸能を一応メモ代わりにクリップ。
[外部リンク] / 01:31
英議会がEU離脱採決を先送り、ジョンソン首相は延期要請拒否

『[ロンドン 19日 ロイター] - 英下院は19日、ジョンソン首相が欧州連合(EU)と合意した新たな離脱案の採決について、関連法案が成立するまで先送りするとの動議を322対306の賛成多数で決議した。』(上記URL先より)


〇ただの備忘メモですがこれは良い過激発言(墺中銀総裁の平常運転)

それから就任以来何か過激発言を連発しているオーストリア中銀のおいちゃんですが、これは良い過激発言。
[外部リンク] / 01:54
ECB、物価目標引き下げの必要=オーストリア中銀総裁

『[ワシントン 18日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁は18日、マイナス金利政策によりユーロ圏の金融システムが阻害を受ける恐れがあるため、ECBはインフレ目標を引き下げ、政策アプローチを変更する必要があるとの考えを示した。』(上記URL先より、以下同様)

これわwwwww

『ECBはインフレ目標を「2%に近いがこれを下回る水準」に設定しているが、2013年以来達成できていない。ホルツマン総裁は訪問先のワシントンでロイターのインタビューに対し、「インフレ期待が極めて強く固定されている環境下でインフレ目標を達成するには大量の流動性が必要になる」とし、「達成できたとしても、インフレ目標の引き下げを検討することは有効だ」と述べた。』

おーい日銀聞いてるかーってなもんですが、日銀としては米国様からこういうのが出るのを祈るしかないのであって、だから何なのというと結局いい過激発言キタコレとか言うだけの話ではありますがいい話過ぎるのでクリップさせて下せえ。

『その上で、インフレ目標を1.5%とするのが適切と考えているとしながらも「1.2%との提案があった場合、反対はしない」と語った。』

1.5ってのがどういう根拠なのか良く分からんですがそれはさておき。

『マイナス金利政策については、長期的に持続可能な政策ではないと指摘。「保険会社と年金基金にはマイナス金利の影響を中和する手段がなく、期待される利益率を確保するのは不可能になる」とし、保険会社と年金基金は自らリスクを負う必要に迫られ、結果的に金融安定に対する脅威となると警告。「次に危機に見舞われた際は、量的緩和の拡大とマイナス金利の深掘りでは対応できない」と述べた。』

マイナス金利が維持不能ってのは以前からお話をしておりますな。なんかやたら尖っておられるので、まあ多数派見解でもなんでもないとは思いますが、物価目標の引き下げという話が出てくるのは(マイナス金利を止めるために物価目標を下げるってのも変な話だが)ほほーという事で。

なお、ECBと言えばドラギのおじちゃんの講演も直近あったんですけど。
[外部リンク] / 15:24
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は続落で引け、超長期ゾーンの売り圧力強まる

『<15:15> 国債先物は続落で引け、超長期ゾーンの売り圧力強まる

国債先物中心限月12月限は前営業日比7銭安の154円23銭と続落して取引を終えた。全体的に方向感に乏しい動きとなった。一方、日銀の国債買い入れオペで一部対象銘柄が外されたことや、夕方に開催される日銀の『市場調節に関する意見交換会』への警戒感が強まり、超長期ゾーンは後場に入り金利上昇圧力が強まった。10年最長期国債利回り(長期金利)は前日比0.5bp上昇のマイナス0.155%。』(上記URL先より、以下同様)

とまあそういう相場ちゃんではあったのですが、

『新発20年債は前日比1.0bp上昇の0.230%、新発30年債は同1.5bp上昇の0.400%。新発40年債が前日比1.5bp上昇のマイナス0.445%。』

てな訳でして、
  
『きょうの超長期債対象の日銀オペの国債買い入れオファー額は据え置かれた。オペ結果は、無難と受け止められた。ただ、「新発30年債(第64回債)の需給が引き締まっているわけでもないのに、オペ対象から外された。30年債、40年債を中心に売りが出ている」(外資系証券)との声が聞かれた。』

キタコレ!!!ということで、輪番の買入対象銘柄とかはオペ先には通知されていますが(当たり前だ)、ベンダーには一応出ていたりすると思うのですが、日銀のホームページちゃんではそこまで出されてこない(あとオペの応札限度が今回は予定額の何分の1だの満額可能だのとかいうのが時々変わったりするのとかも基本日銀のホームページに出てこない)ので、ロイターさんの市況後講釈の所にあってよかったよかったという感じですが、なんと金曜の輪番では30年新発が買入対象銘柄から除外されるというプレイが登場。

まあ元より30年入札から超長期輪番まで1週間あるので、入札即輪番ぶっこみとかいうのを見込んで動いている人はもう居ないでしょうし、それ以前の問題として25年超の買入額はもう散々減っているので輪番で外すの前提というポジションを端から組む人は居ないと思うので、これ単体で見た場合に需給へのインパクトがあるかというと別に大したことはないと思います(個人の感想です)。

とは言いましてもこれ他の年限に敷衍されていくんじゃネーノという発想が起きる訳で、もちろんそもそもが入札即輪番というのが無くなっているので、輪番前提のポジショニングってそこまでできないとは言え、いざとなったら輪番で投げる攻撃が対象外になった分だけワークしにくいとなると、入札ではそこの分を勘案しないとね、という話しにはなるんでしょうかね、よー知らんけど。


・しかし冷静に考えれば本来あるべき姿にしらっと前進している訳でして

でまあカレント除外かよ!!!!!とか思ったのですが、冷静に思い出してみれば国債の大規模馬鹿買入を実施する前というのは輪番でカレント数銘柄は除外されていた訳で(2銘柄でしたっけ最後は)、それは何でやといえば新発債を発行から碌すっぽ経過していない状態で日銀が買うのは新規国債の日銀引受に通じる道でしょという原理原則論があった訳で、まあちょっと前(と言うのはジジイの感覚で若い衆からしたら随分前の話ですねすいませんジジイで)の姿を徐々に取り戻しつつあるということですな。

つまりですね、そもそも新発がいきなり輪番の対象になるという話とか、最近やっとそれが無くなりましたがおまけに国債入札の翌日にそのゾーンを対象にする輪番オペがぶっこまれる、という姿の方が異常であって、じゃあ何でそんな異常な事をしていたのかといえば、マネタリーベース置物直線一気理論に基づいて長期国債の馬鹿買入を実施しないといけなくて、バカスカ買うためには新発が出た直後に買わないと市場に玉が無いぜよ、という日銀による民業圧迫行為(ただしPDにとっては右から左に流す作業発生ですけど)を行っていたのでそうなっていただけという事ですわな。

でもってここの所に来て輪番の日程で新発国債入札の翌営業日を避けるというのが進んで現状では10年も含めて回避されるようになったので、日程の方は先祖返りの一環という感じになっておった訳ですが、今般は「新発を除外」ということで更に先祖返りの一環がキタコレという所ですが、まあこんな事後付けだから能書き垂れていますが、輪番の減額もそろそろ限界に近いだろうに何の工夫があるんだとか申しておったアタクシも「先祖返りスキーム」の事は正直うっかりしていたので、「なるほどなるほど」と感心することしきりなのでした(超大汗)。

まあ何ですな、今申し上げましたように、新発まで買うだの入札翌営業日に買う(のはもうストップしていますが)というのは何のためにやっていたかというと民間投資家と大競合する勢いでの大量買入を実施する為に行っていたのであって、そこまでの大量買入(と言っても今でも大概に買入額は大きいですけど)をしなくても良いのであれば、別に民間と競合する勢いで買うためにぶっこんだ施策というのは必要なくなるし、そもそもこの辺りの施策って、元々の国債買入の原則からしたらちょっとどうなのという施策だったのですから、そういうのが正常化に向かうというのは良い話ではありますな、とは思います。

とは言ってもYCCというのもあるので、どの辺まで先祖返り出来るのかというとそこは微妙な気はしますが、まあ何だかんだと言って輪番の運営でえっちらおっちらと先祖返りしているというのはアタクシ的には(;∀;)イイハナシタ゛ナーとは思いますです、はい。


〇てな事が起きている側から何でこんなに追い詰められているかのような発言になるのやら

ロイターさんの単独インタビューだそうな、ってか今日はロイターさんからのネタばっかりではないですかすいませんすいません。

[外部リンク] / 08:46
EXCLUSIVE-緩和必要なら短中期金利を「確実に」引き下げ=黒田日銀総裁

下げても緩和にならんのじゃこのクソボケとかそういう悪態はさておき記事を拝読。

『[ワシントン 19日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁は19日、ロイターのインタビューに応じ、追加の金融緩和が必要になれば短期・中期の金利を「確実に」(certainly) 引き下げると語り、高まる海外経済のリスクに対し、マイナス金利の深堀りが主要な選択肢との考えを示した。』(上記URL先より、以下同様)

「確実に」(certainly)って何じゃいと思ったらこの記事の最後に『インタビューは英語で行われました。』ってありまして、海外に行くと気が緩むのか頭のネジが外れるのか知りませんが、黒ちゃん時々愉快な発言をするというのが仕様としてあるので、海外でインタビューするんだけど英語で行うとかこれはロイターの作戦ですな(^^)。

『また、市場が大きく動けば現状の枠組みでも上場投資信託(ETF)の買い入れを増やすことは可能と述べ、景気に悪影響を与えかねない株価下落に対応する準備があることを示唆した。』

まだ増やすのかよという所でして、後先何も考えていないとはこの事。

『20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議出席のため、米ワシントンを訪れている黒田総裁はロイターに対し、「世界経済の見通しは、総じてより活発さに欠けている。成長が回復する時期は幾分後ずれしている」と語った。その上で「もし追加の金融緩和が必要なら、確実に短期・中期の金利を引き下げる。超長期金利の低下は望まない」と述べた。』

って話をしているんですが、経済の見通しが弱くなる中で中短期の金利が下がったら超長期の金利なんぞはサーチフォーイールドキタコレで盛大に下がるとしか思えないし、マイナス金利政策ぶっこんできた後の動きがまさにそれであって、その動きに懲りて政策の事実上変更を実施したというのに、どうもこのオッサンは昔からそうなんですが、市場は俺様の手でコントロールできるという過信というか幻想というかの意識が強すぎると思う。

『黒田総裁のこうした発言は、米中貿易摩擦と世界的な需要の落ち込みに対する日銀の懸念を裏付ける。市場関係者の間では、こうした海外経済の減速を受け、日銀が10月の金融政策決定会合で追加緩和に踏み切るとの観測が出ている。』

という解説になっていますが、寧ろここに来て別に株も下がっている訳ではないし為替も落ち着いているというか寧ろドル堅調じゃんということで、そんな状況でデメリットしかない追加金融緩和(それを金融緩和と本当に呼んで良いのかは議論の余地isある)をやる必要ねえだろ、まあドル円が100円窺う時には何かしないと行けないからその時はシャーナイじゃろ、という位の論調がやっと増えてきたし、それだからこそ中期とか横綱とかがパッとしないんだと思うんですがまあそれはそれとして。

『さらに黒田総裁の発言は、緩和に踏み切る場合、短期金利を一段と引き下げ、マイナス金利を深堀りする可能性が最も高いことも強く示している。』

まあ国債買入の額だのマネタリーベースだのというのはここに来るまでにせっせと拡大ペースを下げているだけに、これを再拡大で金融緩和でございというのはさすがにインチキにも程があるので出来ない、となれば、長期のYCCターゲットか日銀当座預金政策金利適応部分への適用金利を引き下げるかしかないですからこれ自体は順当オブ順当ではありますが。

しかしまあ何ですな、

『黒田総裁は、短期・中期金利の引き下げは経済にプラスに作用する可能性がある一方、超長期ゾーンを過度に引き下げると、年金や生命保険の運用に悪影響を与え、消費者心理を冷やしかねないと語った。』

マイナス金利の顔を立てるからこういう説明になるのは仕方ないのは分かるのだが、金融仲介機能に関しての考察がまるで無いかのような発言はちょっとどうなのかと思うし、大体からして超長期の金利を上げるって言ったって日銀持ってる超長期を大々的に売却でもしない限り、中短期の金利を下げたら超長期の金利も下がるとしか思えないのに、なんでこういう発言をするのかが謎で、どういう分析をしとるんじゃと小一時間問い詰めたい所ではあります。


・・・・・・・・まあ言ってることはここもとの話とそんなに変わらんと思うのですが、どう見ても外部情勢的にそんな無理をしなくても良いと思うのに、この吹かしまくりというのが、ただのブラフで日銀に何かできるという話をすることによって、FEDが利下げしても為替とかがぶっ飛ばないようにするためのものとか言うのであれば別に問題ないのですが、前々から申し上げているように、「政策の限界」を指摘され、本人たちも政策の限界を意識して、頭が煮詰まった挙句に変な方向に思い切りのよい政策として、補完措置からのマイナス金利政策というのがあったので、日銀執行部の頭が煮詰まっていない事を祈ります。

まあ深掘りしたら日銀の自爆特攻なので、そっちの方が政策が早期に爆発するので同じ爆発でも被害がすくないかもしれない、というのはありますけどさすがにちょっと・・・・・・・・ねえ。


#という訳で期せずしてロイターさんの記事からばっかりネタになってしまいましたサーセン
 


お題「据え置き派最右翼のローゼングレン先生の説明を鑑賞してみるの巻」   2019/10/18(金)08:07:18  
  居酒屋の与太話レベルのネタを公的な場所でする東京都知事ェ・・・・・・・・・

[外部リンク] 小池知事「北方領土でやったらどうか」
2019年10月17日 18時36分


〇利下げ反対最右翼のローゼングレン先生の気合を感じる

てな訳で昨日の続きで本文を鑑賞するのだ。

本文
[外部リンク] Economic Conditions and the Implications for Monetary Policy”
Eric S. Rosengren President & Chief Executive Officer Federal Reserve Bank of Boston
American Economic Challenges Symposium, University of Wisconsin-Madison
Madison, Wisconsin October 11, 2019

図表(本文読むとき図表をやたら駆使するので図表も並べておかないとアレ)
[外部リンク] Friday, we all noted with interest the publication of the September employment report from the U.S. Department of Labor.1 Interpretation of the report seems to have varied, depending on the observer. To those concerned with and focused on risks to the economic outlook, the payroll-employment number of 136,000 - which is slower growth than earlier this year - as well as the weakness in the manufacturing sector, supported the narrative that tariffs and weakness globally are slowing down the domestic economy. However, others noted that the preceding months were revised a bit higher, the unemployment rate had declined to 3.5 percent - a nearly 50-year low - and that slower employment growth may instead reflect an economy growing beyond capacity and facing hiring constraints associated with a very tight labor market.』

先日の雇用統計に関しては「見る人によって解釈は分かれるでしょ」という評価をしていますが、

『My own view is that the September employment report highlights trends we have been seeing since the spring: the presence of elevated downside risks, but actual economic outcomes that are not much different than what most forecasters expected six months ago or longer. 』

ローゼングレンのおっちゃんの解釈としては、経済のダウンサイドリスクがある中で春からのトレンドを維持していて、経済の動向も半年前位に多くのエコノミストが予想していた姿を維持しております、とタカ派だから当たり前ですが強い見方。

『To be sure, the economy faces a number of downside risks. In an already slowing global economy, the imposition of tariffs and the prospect of additional tariffs are together resulting in slower exports and weakness in the manufacturing and agricultural sectors. Indeed, the high frequency incoming economic data have been consistent with a slowdown that is largely concentrated in manufacturing - which has reduced business fixed investment, as firms wrestle with the implications of higher trade barriers. In addition, geopolitical concerns remain elevated. The recent attack on Saudi oil production and the potential for a difficult Brexit, in a Europe that is already growing slowly, highlight that the global recovery faces risks that make it somewhat fragile.』

リスクについては高まっていることは認めていて、それによって企業の投資が減速しているとか輸出が減速していて、製造業が食らっているという話はしえちますし、先行きに関してもリスクは高まるでしょうということで、「the global recovery faces risks that make it somewhat fragile」とかまで言っているので、リスク認識が低い訳ではないのですが、

『Despite these clear risks, second-quarter U.S. economic growth was above the estimated “potential” rate (that is, an estimate of the economy’s maximum sustainable output over the long term).2 Looking forward, Fed policymakers’ September Summary of Economic Projections (SEP) and the consensus of private forecasters both anticipate growth around potential.』

これらの明確なリスクにも関わらず第2四半期の米国の成長率はトレンドグロースを上回って推移しており、今後に関してもSEPや、コンセンサスフォーキャストに見られるように、経済はトレンドグロース並みの水準で推移するでしょう、と来ていますが、まあ昨日ネタにした普通に利下げ派っぽいエバンスにしてもトレンドグロース並みの成長をするという認識は同じで、ここから経済がシャープな落ち込みのリスクがとか言ってるの芸人ブラード先生位なもんっぽいですわな。

『How can the economy continue to expand at potential with the sort of weakening in exports and investment that we are seeing? To date, the answer has been strong consumer spending. The U.S. consumer has been bolstered by plentiful jobs in tight labor markets, strong growth in personal income, and increases in household wealth due to rising prices of assets like stocks and homes. An important question remains whether consumption can continue to offset the negative effects of trade problems and slower foreign growth. 』

仰せの通りという感じではありますが、輸出と投資が減速している中で経済がトレンドグロース並みの成長を維持するためには、現在の強めの消費が継続するかどうか、ということだという認識で、でもってこの強めの消費の背景が、「タイトな労働市場によって豊富な労働機会があること、個人所得が強い伸びを示していること、株価や住宅価格の上昇による個人のバランスシートの強さ」と来ていまして、最後の所にしらっと株価と住宅の話があったりする辺りがお茶目でして、結局のところは株価がコケだしてくるとローゼングレンと言えどもちょっと腰が砕けそうな風には思いました。まあその株価が何か全然コケないのがアレですけど。

ということなので、

『While U.S. consumers have been resilient to date, continued resilience is not guaranteed. So it is important to consider whether the economy can continue on its quite favorable path - with growth around potential, tight labor markets, and inflation near the Fed’s target of 2 percent.』

今の所消費はレジリアントですが、今後もレジリアントであるかどうかは保証されないのであって、それが続くかってのが大事ですよ、ということなんですけど、

『The stance of monetary policy is already accommodative, so my view is that policymakers can be patient and continue to evaluate incoming data before taking additional action. My forecast for the economy does not envision additional easing being necessary. However, should risks materialize and economic growth slow materially, to below the potential rate, I would be prepared to support aggressive easing. 』

このpatientはどう見ても利下げ派に対するイヤミだろ(FOMC声明文で暫く追加利上げ見送りの時に使っていたのを逆方向で使っているから)と思いますが、現状の金融政策スタンスが既に緩和的なので、今後の追加的な政策に関しては今後の経済データの推移を確認しながら「be patient」であることが出来る、とかどう見てもこれ利下げ派へのイヤミ(執行部へのイヤミかもしれない)でしょという感じでワロエました。

でまあ最後にそうはいってもリスクが顕在化したら積極的に緩和することには賛成、と言ってるので、(これ今日はネタにしませんがメスターとか他の据え置き派も同じなのですが)顕在化したときの緩和拡大は別に排除していない(そら当たり前だ)ので、だいたいこう追加緩和方向の報道バイアスが今は掛かりやすい時間帯の中ですので、この部分をハイライトするとタカ派パーティシパント(ローゼングレンは今年はメンバーだが)も柔軟な見方みたいに見えてしまうのですが、ここまでのとことを見れば分かるように全然利下げ賛成する余地が無いようなスタンスであるので、さてこの意見分裂どうまとめるのやら、とは思うのであります(まあ最終的には地区連銀が何を言おうとも押し通すことは可能ですけど、ハト派の地区連銀もいますしおすし)。


・図表を駆使するのが良い気合(なおアタクシに図表を貼るスキルはない)

という前振りというか、その時点で結論になっているのですが、もうちょっと話を敷衍してという感じで、小見出し『Current Economic Conditions 』になる。

『Figure 1 provides the median forecast of Fed policymakers for key economic variables from the SEPs from March and September 2019. How different are the forecasts of economic outcomes in September, compared with what we anticipated before the recent increase in tariffs and the cuts in the federal funds rate? What is striking to me is how little the forecasts for 2019 have changed. 』

SEPでの経済物価見通しって半年前と今と殆ど変わってないでしょ?というのをわざわざポンチ絵に乗っけてくる辺りがもう気合という感じでして、これ図表の方を見ますと、

Figure 1: Economic Projections of Federal Reserve Board Members and Federal Reserve Bank Presidents for 2019

ってなっていて、

March 2019 Median Forecast for 2019
September 2019 Median Forecast for 2019

ってのを並べてまして、物価が若干下がっているけど成長見通し変わっていないというのを見せていてお洒落。

『Of course, this is due in part to the significant easing actions that the Federal Open Market Committee (FOMC) has already put in place, which will continue to stimulate the economy this year and next. More recently, Fed policymakers have added a couple of interest rate cuts to the mix. These actions, to some extent, help to keep the forecast in the healthy zone.』

もちろんこの背景にはこの間に実施した金融緩和の効果があります、とそこは認めるのですがその金融緩和に関してもいちいち「the significant easing actions」とか言うのがチャーミング。

『Interestingly, the forecast for real GDP growth for 2019 has actually increased over this period, though only by 0.1 percentage point. In March and September, the median forecast for the unemployment rate at the end of this year was 3.7 percent, an unemployment rate that looks too pessimistic now, given the September employment report’s reading of 3.5 percent.』

いやそこまで言わんでもと思いますが、SEPの失業率の見通しメディアンは3.7%だけど既に直近の失業率3.5%なので雇用に関するSEPの見通しは今や「too pessimistic」ってタカ派正当化の説明なのでそうなるのは分かるのですがちと勢いが良すぎんかという感じでもあります。

『While total and core PCE inflation are lower than had been expected, core PCE inflation (which removes the often-volatile food and energy prices) has risen 0.3 percentage points from its lows earlier this year. 』

物価が見通しより弱いというのは認めるものの、コアPCEインデックスは今年のボトムから既に0.3%ポイント上昇しているとか、やや無理矢理感もありますがまあそういう説明ですな。

『Overall, then, the economy has evolved about as expected, despite the unanticipated increase in tariffs and the slower growth of exports and business fixed investment. Moreover, recent monetary policy easing is likely to provide some stimulus over the next several quarters.』

よって経済は見通し通りに推移しているし、最近行った金融緩和が今後数四半期に渡って経済に緩和効果を与えるでしょうというこの強気見通し。


・物価の説明が強引感があるがマンデート達成近いという宣伝になっているのが何とも

でこの先が物価の話。

『Not only has the economy evolved about as expected, but it is currently close to where policymakers had hoped it would be at this time.』

マンデートに向かって近いという説明キタコレ。

『Figure 2 shows the recent paths for some alternative measures of inflation.』

図表の方は
Figure 2: Measures of Inflation January 2018 - September 2019
ってなっていて、以下の説明にもありますように、コアCPI、ダラス連銀の刈込平均指数、コアPCEと並べて推移を出すことによって、

『The dashed line indicates the Fed’s 2 percent inflation target. Three different measures of inflation are shown on the chart. On a 12-month basis, core CPI is currently at 2.4 percent. Core CPI has risen over the past several months, settling at 2.4 percent for August and September. The Dallas Trimmed Mean, which removes extreme observations, rounds to 2 percent.』

と出してきた挙句に、

『Core PCE is at 1.8 percent, slightly below the Fed’s target - but has also trended up recently.』

とコアPCEはまだ1.8%だけどここの所上昇傾向ですよ、とか言ってる次第で、

『With tight labor markets and an already accommodative stance of policy, it seems likely that inflation will remain close to target as long as the economy does not unexpectedly slow down.』

経済が予想外のスローダウンをしない限りにおいて、物価はマンデート達成するじゃろ、という結論になっていまして、何かタリフで上げ底になっている件をスルーしている辺りがインチキっぽい(ってタリフの影響どの辺からどの位出てくるのかって割と肝心な話をFEDの方々話してない気もする)のですが、まあそれはそれとして物価もマンデート近いとな。

でもってこの次が雇用の評価になりますが、そっちは一々引用しなくてもお察しなのでパスして次が何かちょっとワロタセクションになります。


・どう見てもブラードに喧嘩を売っているセクション登場

『Financial Considerations 』って小見出しがありまして、金融不均衡の話でも始まるのかと思ったらさに非ず。

『Certainly, one reason for concern about the economic outlook is the movement of the 10 year U.S. Treasury yield. The yield on 10-year Treasury bonds has declined significantly, leading many financial market participants to express concern that this signals a more significant impending slowdown.』

これはブラードが主張する話ですわ。

『An alternative explanation that I have discussed in recent talks is that very low (and in some cases negative) long-term foreign rates are playing a role in pushing down U.S. long rates, as foreign investors move money from low-rate economies into the (relatively) high-rate U.S. markets, pushing down U.S. yields.3』

『Also, it seems like global investors are using U.S. Treasuries to partially hedge against the possibility of an economic downturn in their country or region, since the prices of long-duration U.S. Treasury securities normally rise during economic downturns.』

それに対するカウンタービューとしてこんなもんがありますとか言って、海外の金利がもっと低いのでUSTに買いが来るとか、経済のダウンサイドリスクに備えたヘッジとしてのUSTの買いが海外から来ている、という微妙に怪しげなビューを紹介して、

『I see both of these as more likely explanations of the recent movements than an impending U.S. slowdown. 』

そちらの説明の方が、米国国債金利の推移が今後の景気減速を見ているというよりも「more likely explanations」と言っていて、まあ何ちゅうかホンマカイナとは思うもののそういう話をしている。正直どっちも極端な説明じゃなとは思うけど。

でもってそれは兎も角としてこの先が図表を駆使してブラードに喧嘩を売るの巻。

『Other financial indicators do not portend a significant slowdown.』

その他の金融指標を見ると顕著なスローダウンを予測させるようなもんは特にないんですけど、と宣戦布告。

『Despite high leverage in the corporate sector and more issuance at the bottom end of investment-grade ratings, the spread between yields on corporate bonds and Treasury bonds, shown in Figure 5, remains below the average spread of the past 25 years.』

Figure 5: Moody’s Seasoned BAA Corporate Bond Spread Over Ten-Year U.S. Treasury Yield January 5, 2018 - October 4, 2019

ということで社債のスプレッドを挙げたと思ったら、

『Similarly, the stock market, shown in Figure 6, remains close to all-time highs. 』

株価を持ち出しております。

まあそうは言いましても実体経済の数字に近い方ではリスクに関しても指摘していますが、

『Recent developments in oil markets are more consistent with apparent risks to the global economy.』

おまけに最近の原油市場は世界経済のリスク認識に最も整合的に動いているいうことで、

『As shown in Figure 7, oil prices have fallen - usually a sign that investors see additional weakness developing in the global economy - despite the supply disruption caused by the attack on Saudi oil production.』

Figure 7: Brent Crude Oil Price January 5, 2018 - October 4, 2019

ってことで原油価格がアガランチ会長なのはリスク認識を示していますとか、

『The dollar has continued to appreciate against various currencies, and relative to the pound - as Brexit concerns remain elevated - which is shown in Figure 8.』

Figure 8: Exchange Rate: British Pounds Per U.S. Dollar January 5, 2018 - October 4, 2019

ブリクジットの懸念がありますねとか、

『And Figure 9 shows the continued impact of the trade war with China, as both exports to and imports from China have declined significantly. 』

Figure 9: U.S. Trade with China 2018:Q1 - 2019:Q2

中国との貿易量が減ってますね、というのを出してリスクもあるでよと説明しているのですが、米国金利のイールドカーブで思いっきり説明するブラードへのイヤミとして「このように色々な指標を見なければいけない」とか言っているようでもありますし、最後の3つについても別に超悲観な推移をしている訳ではないですよね、という風に言っているので、結論は金利下げるな、という話になります。

この先で『Implications of the Risks 』ってのがあってまとめになるのですが。結論は「既に金融緩和をしているのだからしばらく様子見すればいいじゃないか」になっているのは言うまでもありませんので、時間の関係上この先はパスさせていただきとう存じます。
 


お題「どうせ日銀はFED次第なのでFED観察ということでエバンスとローゼングレンの直近講演より」   2019/10/17(木)08:09:24  
  何という泥縄モードだが強行して健康被害出るよりは・・・・・・・・・・・・

[外部リンク]

『2020年東京五輪の男女マラソンと競歩について、国際オリンピック委員会(IOC)は16日、猛暑対策で、コースを東京から札幌に移すよう、大会組織委員会や東京都などに提案すると発表した。』(上記URL先より)

ガチで猛暑対策考えるんだったら道北とか道東あたりをということで、例えばオホーツク沿岸マラソンとかにすればかなり涼しいので良いのではないかと存じます(とは言え観光シーズン・・・・・・・・・)。

#超全然話が違いますが日銀保有国債が減ってもMB減らないニキの続きマダー


〇また先入れ先出しなのでエバンス総裁の講演を斜め読みだがリスクマネジメントアプローチでの利下げネタですな

[外部リンク] / 01:57
低金利下では「積極的」な低インフレ対策必要=米シカゴ連銀総裁

ほほう。

『[ピオリア(イリノイ州) 16日 ロイター] - 米シカゴ地区連銀のエバンズ総裁は16日、低金利環境下では米連邦準備理事会(FRB)による金融政策の効果が制限されるとし、リスクが見られる時には経済に対する緩衝材を提供するために「積極的な」利下げが重要になるとの見解を示した。総裁はイリノイ州ピオリアの経済イベントで、低インフレ時の「過度な緩和」がFRBによるインフレ目標の早期達成に資する一方、十分な政策でなければインフレ期待が低水準に抑制される可能性があると指摘。「ある程度の勢いを持ってインフレ率を上昇させるために十分積極的な緩和を実施する必要がある」と述べた。』

『また下向きリスクへの迅速な対応の重要性を強調し、今後FRBが必要に応じて利上げする可能性があると言及。「インフレ目標をわずかに上回るよう運営していくことで、将来的なインフレ目標達成を一段と確実にする」とし、「(インフレ率の)過度な超過は緩やかな利上げによって制御可能」と語った。その上で、FRBが7月と9月に実施した2回の利下げを支持し、金融政策は「現時点ではおそらく適正な状態」にあるとした。』(以上上記URL先より)

てな訳ですがベンダーの要約(の和訳)を見てもイマイチ要領を得ないでござるの巻なので結局講演を見る破目になるのでした。

[外部リンク] speech presented on October 16, 2019, before the Greater Peoria Economic Development Council in Peoria, IL.

・まずはベースラインのシナリオを確認

ということなので『The outlook』という小見出しを見るのだが、ハイパー手抜きモードなので経済物価見通しの途中を飛ばして結論だけ読むという寝起きモード。

『Putting together all of these developments, I expect the U.S. economy to grow a touch above 2 percent this year, as continued strength in consumer spending offsets weakness in business outlays and net exports.』

て話で、ハト派芸人のブラード先生のような景気が落ち込むでーという話ではないようです。潜在成長並みかそれよりちょっと上では推移するんですと。

『Growth is clearly slowing: In 2018, economic activity expanded 2-1/2 percent, and the year before it rose 2-3/4 percent. But 2 percent is not far from my staff’s estimate of the economy’s long-run potential growth rate, which is between 1-3/4 and 2 percent. So my outlook has the economy chugging along at or a bit above its long-run trend.』

この成長率見通しをタカ派(というか据え置き派)はトレンドグロースよりちょっと上なのに何で追加緩和せにゃならんのというのですが、緩和バイアスがあるとトレンドグロースよりちょっと上に過ぎませんってなるんですな、奥が深い(深くない)。

『Looking beyond this year, I expect growth to continue to run roughly in line with potential. In this environment, I anticipate the unemployment rate to remain close to its current low level for some time-and thus below that long-run benchmark of 4.2 percent.』

経済はトレンドグロース並みの成長を続けるとな。でもって物価。

『What about inflation-the other half of our dual mandate? Well, inflation had been running below our symmetric 2 percent objective throughout most of the recovery. Then, in 2018, inflation rose back to 2 percent. But this improvement proved to be relatively short-lived, as core PCE inflation subsequently slipped to 1-1/2 percent in early 2019, and only recently has recovered to 1.8 percent.6 In another unwelcome development, by some measures inflation expectations-which are a key determinant of actual inflation-have slipped further this year and today are at uncomfortably low levels.』

要点は最後の所で、いくつかの計測によるインフレ期待の数値が下がっているのがuncomfortablyなんですと。

『My forecast looks for inflation to move up slowly and then modestly overshoot our 2 percent target a couple years down the road.』

とは言え物価の見通しは割と強気ですな2%超えるのかい。

『Now, I have been forecasting this inflation path for some time. The same is true of the outlook for growth I just mentioned.』

結局のところ物価も経済もトレンド並みの推移になるでしょうということでして、これだけ見ると別にハト系にはならないのですがこの先がハト。

『However, I now think that achieving these outcomes will require more accommodative monetary policy than I did in the past-indeed, more accommodation than I thought necessary just this last December.』

積極的な政策が、という話がキタコレですが、昨年12月に考えていたのよりとか言われましてもそれはちょっと。

『This change reflects what I like to refer to as an outcome-based approach to monetary policy. This approach entails adjusting the stance of policy not according to some simple static rule, but in whatever way is necessary to achieve our mandated goals on a timely basis while effectively managing the various risks to the outlook.』

でもってじゃあそのリスクマネジメントアプローチって何ぞやというのが二つ先の小見出し『Risk management in a low-growth environment』になるという作りになっているようですが、それは後にするとして続きを読みます。直後のパラグラフは昨年12月から見方がこう変わって政策がこう変わったという話なので飛ばして次のパラグラフ。

『I think policy probably is in a good place right now. All told, the growth outlook is good, and we have policy accommodation in place to support rising inflation. 』

これがさっきのロイター記事にある「今は良い状態にある」ですね。

『That said, there is some risk that the economy will have more difficulty navigating all the uncertainties out there or that unexpected downside shocks might hit. So there is an argument for more accommodation now to provide some further risk-management buffer against these potential events.』

ではリスクマネジメントとして追加緩和は更に必要なのかというのが論点です、とこれまたキタコレモード。

『I am keeping an open mind to these arguments, which I’m sure we will discuss fully at our meeting later this month. Of course, we obviously would act aggressively if actually faced with an imminent downturn.』

ここだけ見ると「オープンマインド」ではあるのですが、据え置き派の場合(ってローゼングレンのおっちゃんの気合が入った(かどうか知らんが)据え置き派講演ネタをまだネタにしてなくてすいませんですなのですが)はここで「既に緩和的なのに何で追加緩和する必要あるの」と一刀両断なのですがエバンスの場合は・・・・・・・

『Turning to the expected policy path further ahead, I’d note that in September the median FOMC participant saw no additional change in the target range for the federal funds rate through the end of 2020 and one 25-basis-point increase in each of 2021 and 2022. My own assessment is pretty much in line with this median outlook.7』

ということで、SEPのドットチャートで示されるメディアンは2020年まで政策据え置き、2021年と2022年に0.25%の利上げになっている(いやメディアンだけ見たら確かにそうなんだが、個別の点と思われるものから考えるとそういうシナリオの人いるんかいなという感じisある)ので、利下げ積極支持ではないし、これだと現状維持賛成となりますが、そもそもSEPの2019年見通しが今回利下げ反対派という票がぶち込まれている物件な訳でして、SEPのメディアンに私の考えもほぼ同じですとか言われましてもと。ちょっと逃げを打って旗幟を示していないという気がしますが、後半に来ると思いっきり追加利下げを正当化する文章になっているのは何なんでしょ。


・リスクマネジメントアプローチの話をするとプリエンティブな利下げに積極的に見える

次の小見出しが『Limits to what monetary policy can accomplish』で構造問題の話(主にトレンドグロースをどうやって上げるかという話)になっていまして、そこはそこで大事な論点ではあるものの、目先の金融政策云々ではないので華麗にスルーしましてその次の小見出し『Risk management in a low-growth environment』なのですが、その一発目のパラグラフが立ち合い強く当たって一気に電車道みたいなアレ。

『Earlier, I mentioned risk management as one rationale for rate cuts in the current environment.11 History has many other examples of the FOMC preemptively adjusting rates to mitigate risks.12』

いきなり予防的対応の話キタコレ。

『What does risk management actually mean? It entails thinking about what could go wrong with the forecast and then judging if policy should be adjusted from the baseline one way or the other in light of the alternative scenarios. This evaluation considers whether the costs from missing our dual mandate objectives are balanced across these alternatives. If not, we may want to adjust policy as insurance against bad outcomes.』

リスクマネジメントアプローチというのは、見通しが外れた場合にも被害が小さくなるような手段を使います(ミニマックス戦略みたいなもんですか)ってことになりまして、現状が何せ物価が上がりにくい状態になっているというのが衆目の一致するところなので、そうすると緩和政策にバイアスを掛けたアプローチをしておいた方が、空振りしても物価が急にスパークする訳ではないのだから、空振りの際のデメリットが少ない、という話になりますわな、ということでこれまた緩和バイアスチックな話。

『Today, the low r* environment makes risk management a very important consideration in charting the course for monetary policy. The practical limits it imposes on the capacity to cut the federal funds rate means that downside shocks that weaken growth or inflation could be more costly than upside surprises we could more easily react to by raising rates. To avoid becoming stranded at the effective lower bound, risk management calls for proactively cutting rates in response to increased downside risks.』

自然利子率が低下した状況なのでこのアプローチが重要ですよという説明ですから、そらもう緩和バイアスということで・・・・・・・・・

『The extra accommodation provides a buffer for the economy to absorb the bad shocks should they occur. It also is useful in communicating to the public that we are aware of the risks and are unlikely to be caught off guard should they materialize.』

という話で「The extra accommodation」は良い事ですなあって話なのでこれはハト(積極緩和かというとそこはちょっと違う気もするけど)。

『Beyond the near-term risk factors I discussed earlier, the broader inflation outlook also poses an important risk-management consideration.』

おまけにこのリスクマネジメントに物価の観点も来てまして、

『Think about setting policy to return inflation to our symmetric 2 percent goal on a sustainable basis. The risks here are not symmetric. With today’s low inflation, if we apply too much accommodation, inflation will simply reach our target sooner. But if we fail to act strongly enough, we risk underlying inflation trends and inflation expectations becoming mired at low levels, making it all the more difficult to achieve our goal. This could occur, for example, if the public perceives that our 2 percent inflation goal is a ceiling, rather than the symmetric target that it is.』

物価がアガランチ会長な環境の下では、緩和しすぎて物価が上がることと緩和足りなくて物価が下がることのリスクは後者の方が大きいよって言ってるので緩和バイアス。

『In my view, these differences mean we need to err on the side of providing aggressive enough accommodation to get inflation moving up with some momentum. After all, no one ever made a free throw without enough muscle behind it to first get the ball to the hoop. This kind of force could well result in inflation modestly overrunning 2 percent for some time. But in the current situation, this would not be a policy error. Engineering a modest overshoot of our inflation objective better guarantees that we would actually meet our inflation target in the future.』

緩和しすぎて多少の物価上振れを起こすのも無問題、という話をしているので(以下同文)。

『Any excessive overshooting could be controlled with modest rate hikes. Moreover, tolerating inflation as high as 2-1/2 percent does not entail much of a welfare loss-especially given the lengthy undershoot we’ve permitted. This is because for me, more generally, symmetry means paying attention to both past and prospective misses from our target to ensure that inflation averages 2 percent over the long haul.』

2.5%くらいまで物価が上がっても国民厚生上の大きな問題は生じないし、そうなったらそうなったで緩やかに利上げをすれば良かバイという話をしているので、これはブラード先生の悲観ベースの利下げ必要論とは別だし、保険的対応での利下げという今まで説明していたFEDの執行部パターンとも一味程度違う感じですが、この先利下げするのであれば、このエバンスの理屈を持ってきて「悪くはない見通しだが物価がスパイクする懸念も無いのでもうちょっと追加緩和してみます、理由は下向き対策だから、物価がホイホイと上がってきたら徐々に利上げするよ」という話をした方が、理屈と言う意味でもそうですし、先々の政策運営を出たとこ勝負状態にすることができる(とは言え今のパウエルFRBがそもそも論として決め打ち大好き状態なのが問題ありなのですよねえ)という意味では使いようがある理屈のようにも見えます(個人の感想です)。まあアタクシ的には利下げとかせんでええわと思うのでこの理屈で利下げするのが正しいとはあんまり思わないですけどそれはそれ。



〇ローゼングレン総裁渾身の据え置き主張キタコレ

まあキタコレも蜂の頭も最タカ派状態ですから据え置き主張です(キリッ)ってな感じになるのは仕様なのですが。

#例によってURLが無駄に長いので全部の所にリンク張ると画面構成上宜しくない場合を勘案しまして途中までの所しかリンク入れてませんがちゃんと飛ぶはずですので宜しゅうに。

[外部リンク] Economic Conditions and the Implications for Monetary Policy
By Eric S. Rosengren
October 11, 2019

ということで上記URL先は要約というか要旨まとめという感じえdまずはそこを、というか時間が無いので本文に入れないというだけの話ですすいませんすいません。

『1.Takeaway: The economy faces elevated risks, including trade disruptions and geopolitical concerns. But overall, the economy is close to where many policymakers expected it would be, with the U.S. at full employment and inflation trending toward the Fed’s target.

Excerpt: “Overall, then, the economy has evolved about as expected, despite the unanticipated increase in tariffs and the slower growth of exports and business fixed investment. Moreover, recent monetary policy easing is likely to provide some stimulus over the next several quarters. … In sum, the U.S. economy is now very close to meeting the Fed’s Congressional mandate of full employment and stable prices (which we define as 2 percent inflation).”』

ブラード大先生と全然違うのがベースラインのシナリオですな。とか言いましてもエバンスのベースラインシナリオも同じようなもんだと思うのですが、向かい風やリスクのある中で特段大きな問題も起きていないし、ここ2回の利下げで金融政策も緩和的になった(という認識ですね)のでこれも経済にプラスに効いてくるって説明。


『2.Takeaway: Strong consumer spending - bolstered by plentiful jobs, growth in personal income, and increases in household wealth - has fueled the U.S. economic expansion. The key question is, will consumption continue to offset other challenges?

Excerpt: “Sustaining growth at potential depends on the U.S. consumer continuing to offset the weakness we are seeing in exports and business fixed investment. … While U.S. consumers have been resilient to date, continued resilience is not guaranteed. So it is important to consider whether the economy can continue on its quite favorable path - with growth around potential, tight labor markets, and inflation near the Fed’s target of 2 percent.”』

現状では個人所得の強さにけん引された個人消費がほかの悪影響をオフセットしているものの、これがレジリアントなのかどうかというのが問題で、タイトな雇用環境が継続し、成長率が潜在成長率並みである状況が持続するかどうかを点検しまっせ、だそうです。

『3.Despite risks to growth, policymakers can afford to be patient and evaluate incoming data before further cutting interest rates. Right now, more cuts don’t appear needed, as many forecasters expect growth close to potential - and policy is already accommodative.

Excerpt: “My forecast for the economy does not envision additional easing being necessary. However, should risks materialize and economic growth slow materially, to below the potential rate, I would be prepared to support aggressive easing… To me, it seems appropriate to continue to closely monitor incoming data to determine if the forecast of growth around potential is likely to be achieved, or if the risks I have outlined are indeed materializing.”』

FOMC議事要旨にもこんな意見があるって出てた気がしますが、もう思いっきり追加利下げを否定しておりまして、これ本文の方だと更に磨きが掛かってオモロイのですがそれは後日。


『4.Takeaway: Regarding financial indicators, many see the decline in 10-year Treasury bond yields as a sign of an impending slowdown, but an alternative explanation is that low foreign long-term rates are leading to lower U.S. rates. Other financial indicators run counter to worries about a slowdown, including robust stock prices and the restrained spread between corporate and Treasury bond yields.

Excerpt: “Very low (and in some cases negative) foreign long-term rates are playing a role in pushing down U.S. long rates, as foreign investors move money from low-rate economies into the (relatively) high-rate U.S. markets, pushing down U.S. yields. … Other financial indicators do not portend a significant slowdown.”』

10年国債金利の動向は経済の減速が近づいている事を示す、という見解もあるがどうよ。とかどう見てもブラード先生に喧嘩を売っていて実に心温まる項目。海外の金融緩和がスピルオーバーしているファクターが大きいとかやや無理矢理感のある回答ですが、「他の金融市場の数値は特に顕著な減速を織り込むものになっていないのでセーフセーフ」というのはまあ説明としてありかな。

『5.Takeaway: There are risks to “easing too much,” or lowering interest rates too aggressively. One risk involves unintended consequences of chasing higher returns or “reaching-for-yield.”

Excerpt: “While the risks to the global and U.S. economies remain, there are also risks to easing too aggressively, as I’ve highlighted in previous speeches. Ever-lower interest rates could encourage reaching-for-yield behavior at exactly the wrong stage of the economic cycle. This remains an important consideration factoring into my views on the elements policymakers must weigh and balance at this complex time for our economy.”』

(;∀;)イイハナシタ゛ナーという所でして、過度な金融緩和は金融機関の利回り追求の動きを引き起こして碌な事にならんので追加利下げ反対、と来ております。


でもって本文と図表があって、

本文
[外部リンク]
 


お題「さくらレポートかあるのですが何故か順番を無視して米国政策論議を先に確認」   2019/10/16(水)08:06:30  
  https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-10-14/PZDS64DWRGG301
米政府、シリアでの即時停戦求める-ペンス副大統領トルコ訪問へ
Saleha Mohsin、Jennifer Jacobs、Ryan Beene
2019年10月15日 5:16 JST 更新日時 2019年10月15日 9:48 JST

だったら何で駐留軍撤退させたんだよエルドアンも新手の梯子外し(または諸葛孔明の罠なのだが最初から罠な訳ではなくて結果的に罠になっているだけっぽいのが悲しいですなあとか思う)食らってるなおい。


〇ということでそろそろFEDモードに切り替えてFED高官発言大会鑑賞の巻

てな訳で相変わらずのアレで申し訳ございませんが、先入先出の観点から直近のFED高官の講演とかを見て回ると、なんかここの所は中立じゃない人というか、カジュアルにバイアスかけている人がホイホイと出てくるなあという感じです。んでもって直近だとローゼングレンとメスターが利下げ反対で割と利下げ派にケチョンケチョンという感じ(特にローゼングレン)の講演があったのですが、まあ先に寝起き斜め読みバージョンで昨日出てた物件でも鑑賞ということで。

・毎度おなじみブラード先生

[外部リンク] / 17:34 /
BRIEF-貿易などのリスクは依然高水準、FRBは「会合ごとに」金利を決定する─ブラード米セントルイス地区連銀総裁=講演原稿

『貿易などのリスクは依然高水準、FRBは「会合ごとに」金利を決定する─ブラード米セントルイス地区連銀総裁=講演原稿』(上記URL先より)

って他にもニュース記事あったのですが、ネットの方だとこれしか咄嗟に出てこなかったのでございますが、ブラード先生のいつものブラード節を確認しつつ、徐々にFOMCモードに(日銀??展望レポート???点検????、何のことですかなあ)なっていこうかという単に自分のペースなのでした。

ということでブラード先生。(下のURL長すぎて全部の所にリンク張るとブラウザーの表示が乱れる可能性があるでしょうから途中までの所でリンクを貼っておきます)

[外部リンク] against Downside Risk for the U.S. Economy
October 15, 2019

インシャランスキタコレ。

『During a presentation in London, St. Louis Fed President James Bullard noted that the U.S. economy is slowing down relative to 2017 and 2018. The economy faces downside risk that may cause a sharper-than-expected slowdown, which “may make it more difficult for the Federal Open Market Committee (FOMC) to achieve its 2% inflation target,” he said.』

ということで景気のスローダウンは想定よりも急角度なのでこのままでは2%達成がアカン事になるがな、という前提認識になっているのですが、後日もう片方の中立じゃない人のネタを繰り出す予定ですけど、そっちの方を見るとこれがまた2%行くでよという認識になっている訳でして、もう最初の時点で認識が全然一致しないのでこれは意見対立が全然まとまらんわというのは把握した。

『He pointed out that the FOMC has tried to help insure against this downside risk by dramatically altering the path of monetary policy during 2019. “The FOMC may choose to provide additional accommodation going forward, but decisions will be made on a meeting-by-meeting basis,” he said.』

今後も利下げをすべきだ、ということなのですが、ダウンサイドリスクへの保険で、というのはちと話に無理があるのではないかと思われんでもない。もっとド直球で行った方が良いのではと思うのだが、もうちょっと詳しいのはこちら。

[外部リンク] Louis Fed's Bullard Discusses Insurance against Downside Risk for the U.S. Economy
10/15/2019

『LONDON - Federal Reserve Bank of St. Louis President James Bullard presented “Insurance against Downside Risk for the U.S. Economy” at the 2019 Monetary and Financial Policy Conference on Tuesday.』

でもってその次にあるのはさっきのURL先にあるのと同じ(つまりサマリー)なのでパスしてその後に入ります。

なお紙芝居はこちら。
[外部リンク] Slowing U.S. Economy and Downside Risks to Growth』って小見出しから始まりまして、

『Bullard pointed out that the U.S. economy grew at a 2.5% pace during 2018, but growth for 2019 has long been expected to be slower as the economy returns to its potential growth rate. “The key risk is that this slowing may be sharper than anticipated,” he said.』

直近の減速が想定よりも大きいことがキーリスクであるって何だその循環論法とは思うがその次。

『“It is possible that a sharper-than-expected slowdown could materialize in the quarters ahead,” Bullard added. He then discussed the downside risks, which he noted are possibly interrelated. These downside risks include the effects of magnified global trade policy uncertainty; slowing growth in the global economy; contraction in global and U.S. manufacturing; slowing U.S. business investment; and an inverted yield curve, “which seems to suggest U.S. monetary policy may be too restrictive for the current environment,” he said.』

でもって今後この原則が更にこの先の数四半期で顕在化するでしょうという見通しに加えてダウンサイドリスクってナンジャソラという気もするが、ダウンサイドリスク並べている中でまあ他は皆さんと同じなのだが、「インバートしたイールドカーブ」というのがあって、このカーブは「米国の金融政策が過度に引き締め的であることを示している」という説明になっているんだが、そもそも論としてLSAPやっていてストック効果ガーとか言っている状況で、単に今はIOERとRRPで不胎化しているだけの話でストックベースの長期債は莫大に持っているという状況にある訳で、そもそも論として米国債券市場って変な介入があるだろとか、単に連続利下げ織り込んでるからじゃないのかとか、まあ他にもツッコミどころはありそうだが、兎にも角にもイールドカーブのインバート大好きおじさんではある。

『On the issue of trade policy uncertainty, Bullard said, “U.S. monetary policy cannot reasonably react to the day-to-day give-and-take of trade negotiations.” He added that he thinks of trade policy uncertainty as being high in the current environment and as something that is already factored into his monetary policy calculus. “I do not expect this uncertainty to dissipate in the quarters and years ahead,” he said.』

さすがに貿易問題に対処して政策をどうのこうのというのは話に無理があるから全体として考える、ということのようですが、これだと先般の9月議事要旨にあった「貿易問題の不確実性に対する保険」というのをエエカゲンニセエというのはタカ(というよりただの据え置き派だが)派から出たんでしょうが、まあこの話を政策の理由に出すのはやはり中銀としてどうなのか、という考えはさすがに全体としてあるようですな。

『“Trade policy uncertainty creates a disincentive for global investment. Accordingly, the global growth environment looks weaker in recent quarters,” he said, adding, “Slower global growth may feed back into slower growth in the U.S.”』

貿易問題の不確実性が企業の投資意欲を下げて影響ですよというのはまあ普通の話。

『Regarding the yield curve, Bullard explained that an inversion of the yield curve has tended to predict the onset of recession in the U.S. during the postwar era. Some portions of the U.S. Treasury yield curve are inverted today, he said, noting that the 10-year yield is below the effective federal funds rate. “However, the 10-year yield is currently above the two-year yield, likely because markets are anticipating future policy moves by the FOMC, and so we are not seeing an intensification of the yield curve inversion so far,” he said.』

何ちゅうか凄い説明を出していますが、最近はイールドカーブがインバートしているけど、直近では2年10年が順イールド、ただしFFと10年はインバートしていて、この順イールドに関しては早期の利下げを織り込んでいるので順イールドなだけ、という説明をしているように見える。

でもって次の小見出しが『Muted Inflation』である。

『In a discussion of muted inflation pressures, Bullard noted that both inflation and inflation expectations are below the FOMC’s 2% inflation target. “This is occurring despite more than two years of upside surprise on the real growth rate of the U.S. economy,” he said.』

直近2年間の経済の上振れにもかかわらず物価が中々上がらんと。

『“Insurance rate cuts may help re-center inflation and inflation expectations at the 2% target sooner than otherwise,” he added.』

保険的利下げで他の事をするよりもインフレとインフレ期待が2%に向かって進むでしょう、ということだがそのバックグラウンドは何なの?????と思うのだがまるでその説明はないので理由不明でさっくりと『A Turnaround in U.S. Monetary Policy』という小見出しに進む。

『Regarding U.S. monetary policy, Bullard noted that the FOMC has been cognizant of the developing downside risks. During the first half of 2019, he explained, the FOMC began to project fewer increases in the policy rate and also laid out a plan to cease the runoff of the Fed’s balance sheet. He added that, on June 19, the FOMC did not change the policy rate but strongly suggested that a future downward adjustment in the rate could be warranted. The FOMC reduced the policy rate at its July 30-31 meeting and again at its Sept. 17-18 meeting.』

この辺は年初来の金融政策の推移に関しての話。

『Bullard said that the effect of this turnaround in U.S. monetary policy has been much larger than the two latest reductions in the policy rate alone would suggest because the expectation as of late last year was that the FOMC would actually raise rates further in 2019.』

利下げの金利水準云々よりも利上げ路線を転換したというのが大きいとな。

『He pointed out that the two-year Treasury yield declined by 135 basis points from Nov. 8, 2018, to Oct. 11, 2019.
“This is a very large change over this time frame,” he said, noting the outlook for shorter-term interest rates dropped because of FOMC actions. “Furthermore, these policy actions fed through to longer-term U.S. yields, which are more important for investment decisions,” Bullard said.』

でもって昨年の今頃から見たら2年債の金利は135bpも金利が下がっていてこれは凄い効果みたいな話をするんだが、さっきはイールドカーブのインバートを見てどうのこうの言って今度は2年金利かよ。どうもブラード先生って理屈の立て方が単体で見ると良いのだが、整合性とかそういうのよりもご都合主義になる時が多々あって、そっちが目立っている時は何だかなあって感じになるんですよね。結果的に利下げになっているけどこの間だって結構言ってること変だったときありますからね。

『“The bottom line is that U.S. monetary policy is considerably more accommodative today than it was as of late last year,” he said.』

昨年よりも「considerably more accommodative」なのは分かったがだったらなんで更に緩和しないといけないのかという事の説明を賜りたい。現状がリストリクティブなのかニュートラルなのかアコモデーティブなのかはどうなっておりますねん(さっきのインバートの話からするとリストリクティブって言いたいんかなあ)。

ということで何か微妙に言ってることが分からんままだが『Conclusion』

『The FOMC continues to face a slowing U.S. economy with some downside risk due to ongoing global trade regime uncertainty, Bullard said. He added that U.S. inflation and inflation expectations continue to fall short of the FOMC’s 2% target.』

『“The FOMC has taken actions that have changed the outlook for shorter-term U.S. interest rates considerably over the last 11 months, ultimately providing more accommodation to the economy,” Bullard said.』

これでまとめになっているのですが、経済見通しに張っているのか、物価が上がらんことに張っているのか、どうも焦点が良く分からんので、(アタクシがそもそも利下げすんなやボケと思っているというフィルターが掛かっているのはありますけれども)もう少し利下げすべきである理由をフォーカスした方がエエンチャウノとは思いましたが、まあ利下げしたいのは(前回50の提案しているだけに)分かるという物件でした。


・SF連銀デーリー総裁は少なくとも積極利下げではないということのようで

同じく直近講演からの先入先出攻撃でSF連銀のデーリー総裁。SF連銀はご案内のように前総裁が口は災いの元でお前が要らん事言うから市場が無駄に変な動きをするんだというウィリアムスで、その前の総裁がイエレンさんということなので何気に重要な総裁と勝手に思っている(けどウィリアムスが明らかに無能(といったらアレだが要するに任に堪える器ではない)を露呈しているのでSF連銀の流れはウィリアムスでおしマイケルかもね)のですが。

[外部リンク] / 05:45 /
UPDATE 1-米FRBのこれまでの利下げで景気拡大維持可能=SF連銀総裁

『[ロサンゼルス 15日 ロイター] - 米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は15日、通商問題を巡る先行き不透明性と世界的な景気減速にもかかわらず、連邦準備理事会(FRB)が今年これまでに実施した2回の利下げで景気拡大は継続できるとの考えを示した。 デイリー総裁は、米経済に関するニュースは「おおむねポジティブ」だとし、失業率は3.5%と低水準にあるほか、雇用の伸びは力強く、消費支出は健全な状態にあるとの認識を示した。』(上記URL先より)

ということで講演はこちら。
[外部リンク] Fairness: The Value of an Inclusive Economy

Los Angeles World Affairs Council & Town Hall
Los Angeles, CA
By Mary C. Daly, President and CEO, Federal Reserve Bank of San Francisco
For delivery on October 15, 2019 12:30PM PT

先にお断りしておきますと、題名から何となく想像が付きますように、お話そのものはそんなに直近の金融政策を話題にしたものではないので、金融政策運営について積極的に発言しているという感じではありません、がそういう見出しになるというベンダーバイアス恐るべしではありますけど、構造問題の話をして、金融政策単体でどうこうという話ではないという感じの話のセッティングなので、つまりは緩和前のめりという感じではないのかなとか何とか思ったのですがまあ個人の感想ですってことで。


さきほどのロイターの見出しにある話は割と最初の方(そもそもそんなに長くない)にあります小見出し、『Current conditions』の所にありますので拝読。

『So let’s start with growth today. How’s the economy doing?』

はい。

『Here, the news is largely positive. The economy continues to expand at a solidpace. Job growth is strong, unemployment is low, consumer spending is healthy,and households remain confident. These are all really good signs.』

ロイターさんの記事の後半にある話な。

『On the other hand, we’ve yet to achieve our inflation goal on a sustained basis. And a number of headwinds - such as trade uncertainty and slower global growth - have started to gust. This has caused manufacturing and business investment to soften considerably over the course of the year. 』

物価が2%行ってないのと貿易問題の先行き不透明と世界経済の減速、ってまあこの問題認識はこれ以上他にしようがないから当たり前ですが、ハトだろうとタカだろうと執行部だろうとそろって同じ話をしますな。でもってその貿易テンションのアレが製造業の活動に悪影響ってのもそらまあ見解一致。

『To ensure we sustain the expansion against these headwinds, the Fed has adopted a more accommodative monetary policy position ? cutting the federal funds rate in both July and September. This accommodation should help the economy continue to grow so that we can make further progress on our mandated goals of full employment
and price stability. 』

というのが記事の見出しになった部分でして(どうでも良いのですが、このHTMLってコピペしてテキスト(MS標準のテキスト)にベタ張りすると時々単語と単語の間のスペースがないという怪奇現象が起きるので一々確認しないといけないという面倒な仕様になっています)、確かにこの2回の利下げで目標に向かって一段と進展していくでしょうとゆうとるわ。

でもって次の小見出し『Drags on future growth』がクッソ長いのですが・・・・・・・・・・・・

『But what is the pace of growth we’re trying to hit? What’s sustainable? 』

はい。

『This number has changed dramatically over time. During the 60 years prior to the Great Recession, GDP growth averaged around 3.5 percent.』

『During the current expansion, growth has averaged only 2.3 percent. And this slower pace, far from being an anomaly, is expected to continue. Most economists and forecasters, including me, predict GDP growth will average a bit under 2 percent for the foreseeable future.1 』

『So what’s going on? Why is America’s economy expanding at a much slower pace than it used to? 』

トレンドグロースが下がった要因としては・・・・・・・

『To explain, we need to look at the fundamental drivers of economic growth:productivity and the labor force.』

『Let’s first consider productivity growth. Although it’s fluctuated over time,it’s generally contributed a little over 1 percentage point to overall GDP growth since the 1970s. It’s forecast to do about the same going forward. So the reason for slower growth likely isn’t productivity.2 』

『Labor force growth tells a different story. In the 1970s, when the U.S.population was increasing rapidly and women were entering the workforce in large numbers, labor force growth alone averaged 2.7 percentannually. That means - even if productivity growth had been zero - the economy would have expanded at 2.7 percent. That’s faster than the pace of our current expansion.』

『Since that peak, the number has come down substantially. The labor force has grown less than 0.5 percentage point annually for the past decade ? and it’sforecast to stay that way for at least another ten years.3 』

『Much of this decline in labor force growth is due to simple demographic changes. Our population is aging. Fewer babies are being born. This dynamic isn’t unique to the United States - countries around the world are experiencing similar trends.』

ということで生産性とレーバーフォースの話をしているのですが、以下延々と話がありますけど、労働市場の構造変化(人口動態も含めた)の話を延々と行っていまして、話としてはほほーという感じですが直近の金融政策にあまり影響しない話をずーっとしているという感じです。

でもって次の小見出しが『The present doesn’t have to define the future』となっていまして、

『So what can we do? Are we really destined to grow at just 2 percent moving forward? The answer is likely yes… unless we make significant changes that better engage all that talent we’re leaving on the sidelines. This will require a concerted effort from many stakeholders - including the Federal Reserve.』

『At the Fed, our job is to support a healthy economy and achieve the dual mandate goals of full employment and price stability. The logic of our mandateis that a strong economy benefits everyone. And we can see this in the current expansion.』

という感じであまり現世利益の話はしていないのですが、この部分でも皆で頑張ろうっぽいニュアンスありますが、ちょっと飛ばして先に行きますと、

『But while these gaps are narrowing, they still persist. And monetary policy alone isn’t enough to close them.
Reducing the structural barriers that limit workforce participation or keep individuals from reaching their full potential requires taking a hard look at some of our social and workplace policies.』

てな話をしていて、構造問題だから当たり前ではありますが、金融政策の役割がどうのこうのという話ではない、というような感じの成分が高いのは、金融緩和に前のめりではないということなのか、単にここでのお題がそうだからだというだけの話なのかはよく分かりませんが、とは言いましても2%のゴールが云々とかいう話もしているので、解釈に微妙に困りますけどまあそういうことで(どういうことだ)。

なお、解釈に困らない物件はローゼングレンとメスターというのがあるのでそれもそのうち。
 


お題「FOMC議事要旨のマネーマーケットネタと短国買入(テクニカルに)実施の件」   2019/10/15(火)07:57:37  
  そういえば「日銀保有国債の残高が増えるとMB拡大するのに残高が減少してもMBは縮小しない珍理論」ですけれども、どうもここに来て償還乗換というのを覚えたようで(最初からその話をしろと思いますがどうせ後から知ったんでしょ)ドヤ顔(かどうか知らんが)で償還乗換を無限に行えば良しみたいな説明しとるんだが、それって長期国債減った分短期国債が増えてるだけの話なんですけどね。

基本は現金償還という建付けになってからの償還乗換って国債発行償還の発行バランスおよび資金繰りの事情で行われている話(と理解しているけどそれで宜しかったですよね)ですし、償還乗換を無限にやるってそれ結局は国債引受と変わらん話に帰着するんですけどおじちゃん言ってることの意味分かってるのかなあ(何かを見た)。

ちなみに成長通貨供給という意味合いからして、その分は乗換でも良いじゃんという考えもあるかも知れませんが、銀行券ルールを停止している上に成長通貨供給なんてもんじゃねえぞという残高がある中なので現実的ではありません、と釘をさしておきましょう(どこに?)。


〇FOMC議事要旨ネタで短期市場に関する議論(というか理解)の方を確認してみる

[外部リンク] of the Federal Open Market Committee
September 17-18, 2019

・金融市場の動向と公開市場操作についてという部分をこのご時世なので確認

ということでいつもは流し読みしかしない『Developments in Financial Markets and Open Market Operations 』ですけれども、スタッフの市場動向に関する報告を確認してみるということで。

前半が株式とか長期国債とか全般的なマーケットの話で、とにかく今回は「前回FOMC以降の動向」ってのがパツキンヅラ先生のタリフ砲からの市場あばばばばーでしたが、まあその辺はご案内の話ではあるので大体パスしますが、最初のパラグラフにはちょっと苦笑いという感じで。

『The manager pro tem first discussed developments in global financial markets over the intermeeting period. Global financial markets were volatile over the intermeeting period, with market participants reacting to incoming information about U.S.-China trade tensions and the global growth outlook.』

貿易テンションで市場が動きました、というか最近それしかねえのかという感じでして、この前ISMが悪くてちょっと反応したものの、やはりメインが貿易テンションというこの相場は何なのという所ではありますな。

『In the weeks following the July FOMC meeting, U.S. yields declined sharply and risk asset prices fell amid a spate of largely negative news about risks to the global economic outlook.』

8月頭にアレですもんねえ。FOMCで利下げがあって喜んで貿易テンション上げたのかと(さすがにそこまでではないと思うのだが単に騒動モードにしておかないと自分の存在感出ないとかそういう話しじゃろあのオッサン)。

『These price moves reversed to some degree in September as developments on trade and economic data turned more positive.』

うんうん、その後経済データがそんなに悪くなくてトレードテンションもそこまで爆上がりしなかったっすね。

『On net, Treasury yields remained substantially lower, while the S&P 500 and corporate credit spreads reversed most or all of their earlier losses to end the period little changed.』

これは事実そうですからまあ別に狙った表現でもないんでしょうが、他のリスク資産が8月頭のパツキンショックからの下落をほぼ奪回したというのに米国国債金利だけは下がりっぱなしとはこれ如何に(とは言ってませんが)って状況報告が入りましたという所ではあります。

でもってもう一パラグラフあって市場の利下げ期待がありますよ今回25だし年内追加で更に25だし2020の利下げ期待もありますなあとかいうのがありますがその辺はスルーして短期金融市場のお話の部分を。


・短期金利がスパイクした背景に関して

1つ飛ばしてその次のパラグラフに参ります。

『The manager pro tem turned next to a discussion of money market conditions.』

キタコレ。

『Money markets were stable over most of the period, and the reduction in the interest on excess reserves (IOER) rate following the July FOMC meeting fully passed through to money market rates.』

最初は落ち着いていてIOERを30下げたのがそのまま市場金利の低下につながったという認識。

『However, money markets became highly volatile just before the September meeting, apparently spurred partly by large corporate tax payments and Treasury settlements, and remained so through the time of the meeting.』

税揚げ(法人税)要因と国債の大きな額の決済要因で9月に市場金利がボラタイルになりました、という説明になっているのですが、まあジャパンの精密誘導と精緻な資金繰り管理から見て米国とかどうせザル管理だろうなあとは思うので(個人の偏見です)シャーナイナイな部分はあるけど、税揚げ要因とか当局掴んでおけよ読めるだろうとか思ってしまうのがジャパニーズインターバンク脳のアタクシという感じ。

『In an environment of greater perceived uncertainty about potential outflows related to the corporate tax payment date, typical lenders in money markets were less willing to accommodate increased dealer demand for funding.』

税揚げと国債決済要因でuncertaintyってのもナンジャソラという感じですがuncertaintyを市場が感じたから急に取る方は資金を急いで取るし出す方は何かよくわからんから資金を締める、というよくあるパターンが発生したのは良いんですが、ただの税揚げだろなんでわからないんだよと小一時間問い詰めたいのですが、まあ超過準備が余りまくっていたので資金繰りで頭を捻るという概念がすっかりなくなっていたとかそういうことでっしゃろうな。

『Moreover, some banks maintained reserve levels significantly above those reported in the Senior Financial Officer Survey about their lowest comfortable level of reserves rather than lend in repo markets.』

ここはNY連銀スタッフの恨み節キタコレと読んでしまいまして笑えないけど笑ってしまいましたが(^^)、一部のリザーブ余らせている銀行に対して「お前らリザーブこの水準以上あまったら市場放出するって言ってたのに何で出せねえんだお蔭で市場の資金需給読み間違えたじゃないか」という心が大変に籠った報告になっていて(個人の感想です)大変に心温まるものがあります。まあIOERの金利が高杉晋作なので直ぐにリザーブに退蔵されるってことだし、いざとなったらそんなサーベイで出している(過去の実績値ならともかく)先行きの見通しに関する数字がその通りに行く訳無いじゃないですか、とまあそんな風に思いましたですよ。でまあリザーブを厚めに退蔵する金融機関が幾つかあったのでそれも資金需給をひっ迫させる結果に、ということだが不確実とか皆が思い出すとかならずそうなるわ。

『Money market mutual funds reportedly also held back some liquidity in order to cushion against potential outflows.』

米国のこの辺の事情に詳しくないので何ともなのですが、そもそも論としてIOSCOがMMF改革とかやった時に法人というか機関投資家系のデカいインフローアウトフローによるファンディングマーケットへの悪影響を抑えるために、コンスタントNAVのミューチュアルファンドに関してガチガチに規制をしてた筈なんですが、潜在的な解約に備えて短期金融市場のミューチュアルファンド(投信)が資金を引き上げましたとかいうのは、現象として言ってることは分かるのだが、その問題点を緩和しようとしてIOSCOが世界的にMMF改革だのなんだのとかやったのではという気がするし、そこには流動性規制の類も入っていたんですがががが。

まあ何ですな、MMF改革だのなんだのやってガチガチに規制してもミューチュアルファンドからの行動が短期金融市場の資金にどうのこうの(実際問題としてはミューチュアルファンド自体が金をださないと言ってもそれは別の形で資金が残る筈なのでどういう仕組みになるのかが良く分からんが、レポ市場で運用していたのを一気に引き揚げたらそらまあレポ市場には影響するが、インターバンク全体の資金過不足に影響がするかといえば、ONRRPに全部ぶっこむとかいう現象が起きない限りは過不足に関係ない気がするのでこの説明だけだとイマイチ分からん)という話になる訳ですけれども、この現象を見たからと言ってこんな発想をするのはアタクシが変態だからなのでしょうが、市場の制度設計ってそう簡単に完璧な物ってのは出来ない訳でして、そういう事案を見ると「マクロプルーデンス政策で金融不均衡の発生を抑止」ってのが本当に出来るのでしょうかという疑問を持っていただきたいなとは思うのですが(ポジトーですかそうですか)。

『Rates on overnight Treasury repurchase agreements rose to over 5 percent on September 16 and above 8 percent on September 17.』

ナムナム。でもって何を下かというのが次のパラグラフになる。

『Highly elevated repo rates passed through to rates in unsecured markets.』

そらそうよということでレポ金利上昇が無担保市場に影響を与えた、って話なんですけどね、これ見て思いまするにそういやリーマンショック後のジャパンの短期市場ってカウンターパーティーリスク回避の動きからGCレポ金利が(利下げしてるのに)上昇してしまって、遂には貸出ファシリティ(ロンバード)に張り付いてしまい、お蔭でオープンの金利が上がってCP金利は上がるわ短国金利も上がるわというのがあった訳ですが、じゃあ直ぐに対処したかというと(ツールキットに問題があったにせよ)随分と後になってから、というのがありましたように、大体直接ディレクティブで操作対象にしていない所への反応というのは遅れるというのが中銀しぐさ。

『Federal Home Loan Banks reportedly scaled back their lending in the federal funds market in order to maintain some liquidity in anticipation of higher demand for advances from their members and to shift more of their overnight funding into repo.』

FLHBはレポ金利が思いっきり上がったのを見てFF市場からレポ市場に運用をシフトした、というのは分かるのだが、自分らの所でも流動性の需要が高まるというのはどういう仕組みなのだろう(無知ですいません)。

『In this environment, the effective federal funds rate (EFFR) rose to the top of the target range on September 16. The following morning, in accordance with the FOMC's directive to the Desk to foster conditions to maintain the EFFR in the target range, the Desk conducted overnight repurchase operations for up to $75 billion.』

ということで16日にシステムレポを実施しました。

『After the operation, rates in secured and unsecured markets declined sharply. Rates in secured markets were trading around 2.5 percent after the operation.』

でもって金利は下がった。

『Market participants reportedly expected that additional temporary open market operations would be necessary both over subsequent days and around the end of the quarter. Many also reportedly expected another 5 basis point technical adjustment of the IOER rate.』

システムレポについては9月末越えの実施を要望する市場の声がありますし、IOERの金利はもう少し下げた方が良いという市場の声がありますよ、ということで話を締めています。

『By unanimous vote, the Committee ratified the Desk's domestic transactions over the intermeeting period. There were no intervention operations in foreign currencies for the System's account during the intermeeting period.』

一応事後承認というプロセスがございますな。


〇というのに関連してリザーブ維持のために短国買入を実施と

アナウンスされたのは11日ですが、確かその前にやりまっせ的な話が出ていたような気がする。

[外部リンク] 11, 2019
Statement Regarding Monetary Policy Implementation
For release at 11:00 a.m. EDT

ということで・・・・・・・・・・・・

『Consistent with its January 2019 Statement Regarding Monetary Policy Implementation and Balance Sheet Normalization, the Committee reaffirms its intention to implement monetary policy in a regime in which an ample supply of reserves ensures that control over the level of the federal funds rate and other short-term interest rates is exercised primarily through the setting of the Federal Reserve's administered rates, and in which active management of the supply of reserves is not required. To ensure that the supply of reserves remains ample, the Committee approved by notation vote completed on October 11, 2019 the following steps:』

普段特に資金供給吸収のオペをパンパンやらなくてもFF金利を誘導目標レンジに収めておく、というのが現在の運営でして、それに沿った形ということで今般リザーブの運営に関して修正を加えるというのを決定しましたよと。

『・In light of recent and expected increases in the Federal Reserve's non-reserve liabilities, the Federal Reserve will purchase Treasury bills at least into the second quarter of next year in order to maintain over time ample reserve balances at or above the level that prevailed in early September 2019.

・In addition, the Federal Reserve will conduct term and overnight repurchase agreement operations at least through January of next year to ensure that the supply of reserves remains ample even during periods of sharp increases in non-reserve liabilities, and to mitigate the risk of money market pressures that could adversely affect policy implementation.』

9月頭の水準の超過準備水準を維持するように、短国(ビル)の買入を実施する、というのと、少なくとも来年の1月まで必要に応じて翌日物やターム物のシステムレポを行いますよという話。

『These actions are purely technical measures to support the effective implementation of the FOMC's monetary policy, and do not represent a change in the stance of monetary policy. The Committee will continue to monitor money market developments as it assesses the level of reserves most consistent with efficient and effective policy implementation. The Committee stands ready to adjust the details of these plans as necessary to foster efficient and effective implementation of monetary policy.』

これは金融政策変更とかそういうものではなくて純粋にテクニカルな対応(なのでFOMCの定例の政策会合ではなく決定した、って話)ですよということですが、

『In connection with these plans, the Federal Open Market Committee voted unanimously to authorize and direct the Federal Reserve Bank of New York, until instructed otherwise, to execute transactions in the System Open Market Account in accordance with the following domestic policy directive:』

とは言いましてもディレクティブ変更なのでFOMCとしての投票は行われていますな。持ち回りみたいな奴ですかね。以下ディレクティブなります。まあ鑑賞してつかあさい。

『"Effective October 15, 2019, the Federal Open Market Committee directs the Desk to undertake open market operations as necessary to maintain the federal funds rate in a target range of 1-3/4 to 2 percent. In light of recent and expected increases in the Federal Reserve's non-reserve liabilities, the Committee directs the Desk to purchase Treasury bills at least into the second quarter of next year to maintain over time ample reserve balances at or above the level that prevailed in early September 2019. The Committee also directs the Desk to conduct term and overnight repurchase agreement operations at least through January of next year to ensure that the supply of reserves remains ample even during periods of sharp increases in non-reserve liabilities, and to mitigate the risk of money market pressures that could adversely affect policy implementation. In addition, the Committee directs the Desk to conduct overnight reverse repurchase operations (and reverse repurchase operations with maturities of more than one day when necessary to accommodate weekend, holiday, or similar trading conventions) at an offering rate of 1.70 percent, in amounts limited only by the value of Treasury securities held outright in the System Open Market Account that are available for such operations and by a per-counterparty limit of $30 billion per day.』

『The Committee directs the Desk to continue rolling over at auction all principal payments from the Federal Reserve's holdings of Treasury securities and to continue reinvesting all principal payments from the Federal Reserve's holdings of agency debt and agency mortgage-backed securities received during each calendar month. Principal payments from agency debt and agency mortgage-backed securities up to $20 billion per month will continue to be reinvested in Treasury securities to roughly match the maturity composition of Treasury securities outstanding; principal payments in excess of $20 billion per month will continue to be reinvested in agency mortgage-backed securities. Small deviations from these amounts for operational reasons are acceptable.』

『The Committee also directs the Desk to engage in dollar roll and coupon swap transactions as necessary to facilitate settlement of the Federal Reserve's agency mortgage-backed securities transactions."』

とまあそういうことで。
 


お題「FOMC議事要旨:メイクアップストラテジーにやる気満々なのは伝わった」   2019/10/11(金)08:05:59  
  はああああああ??????
[外部リンク] Thu posted at 15:50 JST

米中貿易交渉よりこっちの問題の方が大きいように思えるですけどねえ・・・・・・

『トランプ氏はホワイトハウスで記者団の取材に応じ、クルド人との同盟関係の重要性を否定。「彼らは第2次大戦で我々を支援しなかった。例えばノルマンディーで我々を助けてくれなかった」と述べた。』(上記URL先より)

何だよその頭のおかしい理屈。これ言い出したら日本がどこぞから侵攻なりミサイルドカーンとか来たら同盟関係は重要じゃないとか言い出して速攻で米軍が撤退するのかよオイという所で、こんな盛大な梯子外しを目の前にして米国とまともに協議とか協定とか合意とかする相手が出てくる方が奇跡なので、米中合意はパツキンヅラが居るうちに出来る可能性はゼロという事ですな。


あと全然話は違いますが、(今日やっている暇はないのだが)珍解説ツッコミネタとかも次から次へと珍解説が投下されてしまってもう何だかという感じですな(また何かを見た)。しかし某どこぞの何とかストランキングってあれマイナス投票できるようにした方がエエンチャウノ、プラス票しかないとなんか注目浴びれば良いみたいな感じになってアレな産出物を発生させるインセンティブが起きて世のため人のためにならんような気がするのってまあワークしないかなあやっぱり、というかそもそもただの暴言ですけど。


〇FOMC議事要旨の鑑賞続きでも

[外部リンク] of the Federal Open Market Committee
September 17-18, 2019

昨日読んだ部分だけの感想というか何というかなんですけどね、

昨日は逆順インスタント読みをして寝起きモードの時ってよっぽど強い印象がある時は別なのですが、まずはとにかく読むというのに脳味噌の容量を使ってしまいますので(容量不足ですかそうですかすいません)、読んでああだこうだ書きながら何となく思うのをまた後で考え直したりするんですが、今回の議事要旨の構成って25bp下げますよとなった後に、25bp下げが妥当という理屈が並んでいて、その後に2名の50bp下げろやという人の理屈が並んでいて、最後に4名程度と思われる金利据え置きの人の理屈が並んでいたわけですよ(逆順じゃなくてちゃんと文章通りに読むと)。

でですね、まあその理屈を見ますと、どこからどう見ても(正しいかどうかは兎も角としまして)50下げろって言ってる人たちと、今回据え置きって言っている人たちの理屈の方が理に叶った話をしていまして、50の人は「ここから悪化が見込めるんだから先制対応しろ」という話だし、据え置きの人は「経済物価情勢と見通しに大した変化も無いのにただ単に不確実性の保険だけで連続利下げするとかおかしいだろ今回は様子見」という話なので、これはこれで筋が通っているし、昨日ネタにした部分を逆順じゃなくて普通に読み進めていくと、最後のパラグラフってかなり強烈で一番最後が、

『Several participants suggested that the Committee's postmeeting statement should provide more clarity about when the recalibration of the level of the policy rate in response to trade uncertainty would likely come to an end.』

って貿易問題のテンションに対応した金利水準の修正ガーというのをいつになったら止めるのか「声明文で」明確にしろという数名の見解というので締めている訳でして、普通に順に全部読んでいくとこの構成って少なくとも利下げ前のめり感をあまり出さないように作っているんジャマイカと思うのです。その前の文章も、

『A few participants judged that the expectations regarding the path of the federal funds rate implied by prices in financial markets were currently suggesting greater provision of accommodation at coming meetings than they saw as appropriate and that it might become necessary for the Committee to seek a better alignment of market expectations regarding the policy rate path with policymakers' own expectations for that path.』

って市場がヒャッハーし過ぎなんですがケシカランと少数意見ではあるがそういうのがある、というのをぶち込んでいる訳でして、米国債券市場ちゃんって相変わらず利下げヒャッハーな上にテクニカルな資金供給オペに過ぎないバランスシート拡大に関してもQEヒャッハーとかとテンション上げてる感があるので、その辺水をぶっかけに来たという感じはするんですよね。

でもって、先日ネタにした(まだ途中ですが)FOMC後の会見はまああの時点での話ではあり、これも9月時点での論議を文章化したものとは言いましても、大体最近のFOMC議事要旨の傾向って(最近じゃなくて昔からその傾向は合ったのかも知れませんが特に最近はその辺が露骨になってきた感があるのですが)FOMCミーティング以降議事要旨の発表というか作文をする感の状況とかも若干踏まえて、文章の出し方に工夫(工夫というか忖度というかお察しというかですけれどもまあ穏当に工夫としておきます、笑)が入っているなあと。もちろん無かった話を書くことはないのですが、意見が分かれている部分について、どのような見せ方をするのかというのの工夫ってことですな、というのは思いっきり個人の感想で、ただの妄想ではありますが。

・・・・・などという感想はばばーっと読んでピャーと書いてその時には漠然と思うのを頭の中で発酵させる(脳味噌は発酵してないつもりです)作業がワンテンポ入るのでどうもこう後出しみたいになってしまうのがいかんですな。もっと瞬発力を身につけないと。


・フェドリッスンズの成果や如何にという所ですが・・・・・・・・

ではまあ本日は楽しそうな最初の小見出し2つのうち『Review of Monetary Policy Strategy, Tools, and Communication Practices』を拝読。

『Committee participants continued their discussions related to the ongoing review of the Federal Reserve's monetary policy strategy, tools, and communication practices.』

ということではじまりはじまり。

『Staff briefings provided an assessment of the risk that the federal funds rate could, in some future downturn, be constrained by the effective lower bound (ELB) and discussed options for mitigating the costs associated with this constraint.』

今後経済が悪化するサイクルになった時に名目ゼロ金利制約に引っ掛かる可能性がある訳で、さてその際にどのようなゼロ金利制約回避策があるでしょうかという報告がまず来る。

『The staff's analysis suggested that the ELB would likely bind in most future recessions, which could make it more difficult for the FOMC to achieve its longer-run objectives of maximum employment and symmetric 2 percent inflation.』

今後のリセッションでは毎度のように名目ゼロ金利制約に引っ掛かる見込みだそうな、ナムナム。

『The staff discussed several options for mitigating ELB risks, including using forward guidance and balance sheet policies earlier and more aggressively than in the past.』

バランスシート政策を使うのとフォワードガイダンスを使うというのを含めて幾つかの政策オプションをスタッフが議論したそうな。


・取り戻し戦略とかいう要するに実質プライスレベルターゲットみたいな手段

『The staff also illustrated the properties of "makeup" strategies using model simulations.』

出たなメイクアップストラテジー。

『Under such strategies, policymakers would promise to make up for past inflation shortfalls with a sustained accommodative stance of policy that is intended to generate higher future inflation. These strategies are designed to provide accommodation at the ELB by keeping the policy rate low for an extended period in order to support an economic recovery.』

この辺はストラテジーの内容説明。

『Because of their properties both at and away from the ELB, makeup strategies may also more firmly anchor inflation expectations at 2 percent than a policy strategy that does not compensate for past inflation misses. The staff analysis emphasized, however, that the benefits of makeup strategies depend importantly on the private sector's understanding of these strategies and their confidence that future policymakers would follow through on promises to keep policy accommodative.』

そらそうだという感じですが、このストラテジーが有効になるためにはいわゆる時間的不整合の問題について信認を得ることが必要ということですが、じゃあ実際問題として1%のインフレが過去3年続いたのだからと言って、2%→3%→4%みたいな推移が起きた場合にインフレ何とかしろの大合唱になるんジャマイカというのは思いっきり思う訳で、だからこそだいぶ大昔ですけれども、ブランシャールがプライスレベルターゲットを提唱した時にドナルドコーン(当時のFRB副議長)が講演でケチョンケチョンというよりは一刀両断で現実的に使い物にならないとかゆうとったんですよね。

ただ、まあ最近のFEDのイカンところは学者様がのさばっている関係上、こういう学者的に美しいスキームに関しては直ぐにホイホイと飛びつくところでして、なんか物凄くこのスキームに魅力を感じているんだろうなあというのは伝わってきますな。


・政策金利の名目ゼロ金利制約に事前対処するために政策をより緩和的にするのかとかそういう話

『Participants generally agreed with the staff's analysis that the risk of future ELB episodes had likely increased over time, and that future ELB episodes and the reduced effect of resource utilization on inflation could inhibit the Committee's ability to achieve its employment and inflation objectives.』

政策金利が名目ゼロ金利制約に引っ掛かるリスクは以前より高まっているというスタッフの指摘にFOMC参加者も同意してまして、でもって需給ギャップに対する物価の感応度が低下していることも政策対応の難しさを高めているというということで同意しているとな。

『The increased ELB risk was attributed in part to structural changes in the U.S. economy that had lowered the longer-run real short-term interest rate and thus the neutral level of the policy rate.』

米国経済の構造変化も自然利子率の低下を招いていてこれまた名目ゼロ金利制約に引っ掛かるリスクを高めると。

『In this context, a couple of participants noted that uncertainty about the neutral rate made it especially challenging to determine any appropriate changes to the current framework.』

2名の指摘ですが、自然利子率の不確実性があるので今のフレームワークをどう変えるのかというのを考えていくにあったってチャンレンジングですとかそんな話を。

『In light of a low neutral rate and shortfalls of inflation below the 2 percent objective for several years, some participants raised the concern that the policy space to reduce the federal funds rate in response to future recessions could be compressed further if inflation shortfalls continued and led to a decline in inflation expectations, a risk that was also discussed in the staff analysis. These participants pointed to long, ongoing ELB spells in other major foreign economies and suggested that, to avoid similar circumstances in the United States, it was important to be aggressive when confronted with forces holding inflation below objective.』

政策対応余地が少なくなっているという状況を踏まえると、物価が弱い状況にある中での政策の積極性を従来よりも高める必要がある、というのが数名の参加者から言われていますが、まあこれって「金融政策の糊代のために高い物価を容認する」とかいう話で、金融政策プロパーでみたら言いたいことはよくわかるんですが、そもそも論として金融政策の為に適切とされるインフレ率をより高く見積もるってえのも本末転倒感isあるんですけどね。

『A couple of participants judged that the lack of monetary policy space abroad and the possibility that fiscal space in the United States might be limited reinforced the case for strengthening the FOMC's monetary policy framework as a matter of prudent planning.』

でもって2名は今はやりの金融政策が効かないなら財政を出せばいいじゃないか理論キタコレですが、まあ逆に考えるとこれを堂々と言い出すのは2名しかおらん、ということでもありますな。


・メイクアップストラテジーについてああだこうだと長々と議論の巻

次のパラグラフです。

『With regard to the current monetary policy framework, participants agreed that this framework served the Committee well in the aftermath of the financial crisis.』

そらそう言う罠という奴ですが金融危機後の政策対応についての評価な。

『A number of participants noted that the Committee's experience with forward guidance and balance sheet policies would likely allow the Committee to deploy these tools earlier and more aggressively in the event that they were needed.』

と来まして、

『A few indicated that the uncertainty about the effectiveness of these policies was smaller than the uncertainty surrounding the effectiveness of a makeup strategy.』

メイクアップストラテジーの政策有効性よりも金融危機対応時の政策の有効性の方が確実ではなかろうかとか言っているのがチャーミング。でもって次のパラグラフ。

『Participants generally agreed that the current framework also served the Committee well by providing a strong commitment to achieving the Committee's maximum-employment and symmetric inflation objectives.』

はあそうですか。

『Such a commitment was seen as flexible enough to allow the Committee to choose policy actions that best support its objectives in a wide array of economic circumstances.』

今の政策枠組みはデュアルマンデート達成に向けた委員会の強いコミットメントを与えていて、しかも政策対応の手法には柔軟性が確保されていて大変に結構だそうな。

『Because of the downside risk to inflation and employment associated with the ELB, most participants were open to the possibility that the dual-mandate objectives of maximum employment and stable prices could be best served by strategies that deliver inflation rates that over time are, on average, equal to the Committee's longer-run objective of 2 percent.』

『Promoting such outcomes may require aiming for inflation somewhat above 2 percent when the policy rate was away from the ELB, recognizing that inflation would tend to be lower than 2 percent when the policy rate was constrained by the ELB.』

『Participants suggested several alternatives for doing so, including strategies that make up for past inflation shortfalls and those that respond more aggressively to below-target inflation than to above-target inflation. In this context, several participants suggested that the adoption of a target range for inflation could be helpful in achieving the Committee's objective of 2 percent inflation, on average, as it could help communicate to the public that periods in which the Committee judged inflation to be moderately away from its 2 percent objective were appropriate.』

今の枠組みが良いとは言いましても、将来の政策金利が名目ゼロ金利制約に引っ掛かるリスクが高いので、メイクアップストラテジー的な要素を組み込みましょうってな話になっていて、例として数名の参加者はインフレ目標をアベレージターゲットで2%にするというのを提唱してますな。

『A couple of participants suggested analyzing policies in which there was a target range for inflation whose midpoint was modestly higher than 2 percent or in which 2 percent was an inflation floor; these policies might enhance policymakers' scope to provide accommodation as appropriate when the neutral real interest rate was low.』

2名の参加者は物価目標をレンジにして中心を2%よりちょっとだけ上にするとか、下限を2%にするとかはどうよという話をしていますが、まあこれはアタクシ思うに「なんでお前らの政策発動余地のために物価目標数値をホイホイ上げるの、政策は政策発動余地のためにあるんじゃないんですけどねえ」という奴ですが、まあいずれにせよこの一連の流れって「2%の目標がそもそも過大」というそっちの方のそもそも論には全然行きつきそうもないというのが悲しいですな。


メイクアップストラテジーの話はまだ続く。次のパラグラフ。

『Although ensuring inflation outcomes averaging 2 percent over time was seen as important, many participants noted that the illustrated makeup strategies delivered only modest benefits in the staff's model simulations.』

何だよそのonly modest benefitsってのはという感じですな。つーかスタッフのモデルシミュレーションってそれどうやってシミュレーションするんじゃろうかね。

『These modest benefits in part reflected that the responsiveness of inflation to resource slack had diminished, making it more difficult to provide sufficient accommodation to push inflation back to the Committee's objective in a timely manner.』

需給ギャップに対する物価の反応が弱いのでそもそもそういうストラテジーをやってもonly modest benefitsって割と身も蓋もない結果のような気がするんですが議論はしぶとく続く。

『Some participants suggested that the modest effects were particularly pronounced using the FRB/US model and indicated the need for more robustness analysis of simulation results along several dimensions and for further comparison to other alternative strategies. In addition, several participants noted that the implementation of the makeup strategies in the form of either average inflation targeting or price-level targeting in the simulations was tied too rigidly to the details of particular rules.』

何かシミュレーションをもっと検討しましょうとか微妙な怪しさが漂う参加者からの見解。

『An advantage of the current framework over such alternative approaches is that it has provided the Committee with the flexibility to assess a broad range of factors and information in choosing its policy actions, and these actions can vary depending on economic circumstances in order to best achieve the Committee's dual mandate. Similarly, makeup strategies could be implemented more flexibly in order to deliver more accommodation during a future downturn and through the subsequent recovery than what could be achieved with a mechanical makeup rule.』

今のフレームワークの方がメイクアップストラテジーよりも(当然ながら)柔軟性があるという利点があって、そうなると同じ理屈でメイクアップストラテジーにも何らかの柔軟性を持たせる工夫があると良いのではないかみたいな指摘が出てくるのですがそこまでくると何をやっているのかよく分からなくなって来るんですがががが。

『Participants also discussed a number of challenges associated with makeup strategies.』

まだメイクアップストラテジーの話が続く。

『Many participants expressed reservations with the makeup strategies analyzed by the staff. Some participants raised the concern that the effective use of the makeup strategies in the form of the average inflation targeting and price-level targeting rules that the staff presented depended on future policymakers following through on commitments to keep policy accommodative for a long time. Such commitments might be difficult for future policymakers to follow through on, especially in situations in which the labor market was strong and inflation was above target.』

ここで反対というか留保というかな意見を示した人の主張が出ていて、メイクアップストラテジーによる先行きの金融政策を縛る問題と時間的不整合というか、さっき言ったような実際にホイホイ物価が上がった時に「上がってもいいじゃないかメイクアップストラテジーだもの」で済まされるのか問題を指摘してますな。そらそうよという感じで。

『A few participants acknowledged that credibly committing to makeup strategies posed challenges. However, they pointed to the commitments that central banks around the world made to inflation targeting as examples in which similar challenges had been overcome.』

そもそもメイクアップストラテジーのコミットメントに対する信頼性を確保するのがチャレンジングじゃろ、まあ他の国でもインフレーションターゲットへの信頼性確保をどうするのかとかいう問題抱えているんだがなと。

『A couple of participants raised the concern that keeping policy rates low for a long time could lead to excessive risk-taking in financial markets and threaten financial stability.』

急速に現世利益モードになってきていて、メイクアップストラテジーぶっこんだら金融不均衡が起こるのを懸念っていうのは、まあこれ思いっきり現世利益の話でして、そういう指摘が出るということは委員会の大勢は何らかのメイクアップストラテジーをぶっこもうとしているという感じなんですかねえ、勝手な当て推量ですが。

『However, a couple of other participants judged that macroprudential tools could be used to help ensure that any overleveraging of households and firms did not threaten the financial system, while monetary policy needed to be focused on achieving maximum employment and symmetric 2 percent inflation.』

今回は2名の指摘ですけれども、だいたい今の中央銀行って今までそれやったこともないし成功事例もないのに、マクロプルーデンス政策で金融不均衡の拡大を防ぐことが出来るってのに無駄に自信満々なのが非常に懸念されるというか、その辺タカを括ってるからこそ金融市場がゴルディロックスヒャッハー相場ばっかりやっているんじゃ無かろうかとか思ってしまいますけど、とにかくマクプルの有効性を過信していると思います(個人の感想です)。

『A few participants viewed the communication challenges associated with average-inflation targeting strategies, including the difficulty of conveying the dangers of low inflation to the public, as greater than for some other strategies that use threshold-based forward guidance. Several participants noted that makeup strategies could unduly limit the policy response in situations in which inflation had been running above 2 percent amid signs of an impending economic downturn. Accordingly, these participants favored makeup strategies that only reversed past inflation shortfalls relative to makeup strategies that reversed both past inflation shortfalls and past overruns.』

ええい時間が足りなくなったので最後の方流してしまいますが、この辺はメイクアップストラテジーぶっこむにおいてのコミュニケーションの問題とかの話をしとりますな、あとそうはいっても物価がアガランチがしばらく続いたらどうすんのという話。

『Participants continued to discuss the benefits of the Committee's review of the monetary policy framework as well as the Committee's Statement on Longer-Run Goals and Monetary Policy Strategy, which articulates the Committee's approach to monetary policy. As they did at their meeting in July, participants mentioned several issues that this statement might possibly address. These issues included the conduct of monetary policy in the presence of the ELB constraint, the role of inflation expectations in the Committee's pursuit of its inflation goal, the best means of conveying the Committee's balanced approach to monetary policy, the symmetry of its inflation goal, and the time frame over which the Committee aimed to achieve it.』

『Participants expected that they would continue their deliberations on these and other topics pertinent to the review at upcoming meetings. They also generally agreed that the Committee's consideration of possible modifications to its policy strategy, tools, and communication practices would take some time, and that the process would be careful, deliberate, and patient.』

というのが最後で、今回は結論は出ませんでしたなこれからも議論しましょうって話になっております、と無茶苦茶要約しすぎですかそうですか。
 


お題「寝起きでFOMC議事要旨だが結構タカさん存在するのね」   2019/10/10(木)08:01:35  
  https://jp.reuters.com/article/breakingviews-repo-fed-idJPKBN1WO08A
2019年10月9日 / 15:07
コラム:米レポ市場混乱の理由、FRBは何が必要か

FRBは何が必要かとか大上段に構えておられますが、おそらくそれ以前にこのコラム書いているお方に正しい知識が必要なのではないかと思わざるを得ない部分が随所に見受けられるのですが、既にツイッターランドの方で話題になっておりますし、大体からして今朝は寝起きでFOMC議事要旨ネタなので(寝起きで全部は無理ですサーセン)今朝はパス。

・・・・・ツッコミを入れるのにも(特に制度絡みでは)よっぽどどう考えても自明というようなもの以外は下調べとか確認とか必要で、まあ適当な与太を飛ばす方は飛ばし放題なのに対してツッコミを入れるのが面倒というのはアレですな。いやまあ相場観みたいな当たるも八卦なものは与太でも北ハマー先生のお告げでも何でも良いと思うのですけれども、リザーブの構造とかそういう案件に関しては事実関係の話になるので生兵法で垂れ流されるのイクナイんですよねえ、とは思います(何かを見た)。


〇てな訳で先入れ先出しの原則で(違)FOMC議事要旨(インスタント読み編)

[外部リンク] of the Federal Open Market Committee
September 17-18, 2019

今回の議事要旨、一発目に『Review of Monetary Policy Strategy, Tools, and Communication Practices』という楽しそうな小見出しがありますし、『Developments in Financial Markets and Open Market Operations 』の部分についても今回ばっかりは面白そうなのですが、そんなの読んでると全然オワランチ会長になってしまいますので、例によって例のごとく『Participants' Views on Current Conditions and the Economic Outlook 』のケツから逆順で読むのでした。

なお、パラグラフ単位で逆順で引用するので文章のつながりが微妙になるかも知れませんので一つよろしく。


・短期金融市場に関する議論もあるでよ

てな訳でよーしパパ逆順インスタント読みするぞー、と思って意気揚々と(嘘)文書に当たりに行きますと、いつもは存在しない小見出し『Participants' Discussion of Recent Money Market Developments 』を発見したのでこれはさすがに読んで進ぜよう(ここは逆順じゃ無くて順番に読みます)。

『The manager pro tem provided a summary of the most recent developments in money markets.』

うむ。

『Open market operations conducted on the previous day had helped to ease strains in money markets, but the EFFR had nonetheless printed 5 basis points above the top of the target range.』

思いっきりど直近の話(当時の)をしております。

『With significant pressures still evident in repo markets and the federal funds market, and in accordance with the FOMC's directive to maintain the federal funds rate within the target range, the Desk conducted another repo operation on the morning of the second day of the meeting.』

はい。

『The staff presented a proposal to lower the IOER rate and the overnight reverse repurchase agreement rate by 5 basis points, relative to the target range for the federal funds rate, in order to foster trading of federal funds within the target range.』

利下げ幅よりも5bp多く下げて市場金利の上昇を牽制したかったわけですが、まあこの程度では多分足りないというこの残念な事実という感じでしたな結局は。

『Participants agreed that developments in money markets over recent days implied that the Committee should soon discuss the appropriate level of reserve balances sufficient to support efficient and effective implementation of monetary policy in the context of the ample-reserves regime that the Committee had chosen.』

ということで超過準備を増やした方が良いのでは、という話になる。前の方のスタッフ報告を読まないで言うのも何ですが、毎度申し上げているようにIOERとONRRPの不胎化能力が付利金利の高さによって凶悪化しているのが要因だと思うのですがね。

『A few participants noted the possibility of resuming trend growth of the balance sheet to help stabilize the level of reserves in the banking system.』

何か物凄い話をしているような言い方だが、これって要は「成長通貨見合いのオペをすればヨロシ」の世界ではあるのでして、超過準備が過大だから市場安定化のために預金ファシリティとレポファシリティを強化したら結果的に強化しすぎてしまって超過準備の規模を大きく保たないと行けなくなった、っていう皮肉な状況になっているってのへの理解はどうなのかな、と思う。

『Participants agreed that any Committee decision regarding the trend pace of balance sheet expansion necessary to maintain a level of reserve balances appropriate to facilitate policy implementation should be clearly distinguished from past large-scale asset purchase programs that were aimed at altering the size and composition of the Federal Reserve's asset holdings in order to provide monetary policy accommodation and ease overall financial conditions.』

でもってこの措置によって拡大するバランスシートはLSAP政策とは別の話であって、それをちゃんと区別してもらわんとアカンとかゆうとりますが、QEだの何だのという話の前にこの辺の整理整頓をそもそもFRBしてなかっただろうという気はする。

『Several participants suggested that such a discussion could benefit from also considering the merits of introducing a standing repurchase agreement facility as part of the framework for implementing monetary policy.』

複数名の参加者が常設レポファシリティの必要性があるんじゃネーノという指摘をしております。まあその方が米国の場合やりやすいかも知れませんが、常設レポファシリティ作ったら普通にそっちに金が流れやすくなる(何せ制度面から見てリスクフリーなのがでかい)ので、設定金利を物凄い勢いで下げておかないといけないと思うの。結局今って超過準備の不胎化措置が効きすぎているから超過準備が盛大にあるのに資金需給がひっ迫しているんですからね。

ということで政策とかの方に戻ります。


・最後のパラグラフがエライ勢いでタカっぽいのですががががが

『With regard to monetary policy beyond this meeting, participants agreed that policy was not on a preset course and would depend on the implications of incoming information for the evolution of the economic outlook.』

いきなりケツから読むのでアレですが、「事前に決められたコースは無く今後の状況を見ながら考えていくものである(キリッ)」といういつものが来ました。

『A few participants judged that the expectations regarding the path of the federal funds rate implied by prices in financial markets were currently suggesting greater provision of accommodation at coming meetings than they saw as appropriate and that it might become necessary for the Committee to seek a better alignment of market expectations regarding the policy rate path with policymakers' own expectations for that path.』

数名(A few)の参加者は市場の先行き政策金利パスの見通しがワシらが適切と考えるレベルよりも盛大な利下げを織り込んでいるので、ワシらの考える適切な水準により近い方に期待を持って行くようにせにゃならんでよ、ってことですかね。

『Several participants suggested that the Committee's postmeeting statement should provide more clarity about when the recalibration of the level of the policy rate in response to trade uncertainty would likely come to an end.』

数名(Several)貿易戦争に起因する不確実性に対応した政策金利の変更というのがいつになったら終わるのかという事について、よりクリアに声明文で示すべきとかいう意見もありまして、『Participants' Views on Current Conditions and the Economic Outlook』の最終パラは物凄い勢いでタカになっています。まあアタクシは変人なので逆から読みますが、これ普通に前から読んでいくと印象はまた変わるとは思うのですが、締めの所がこのタカっぷりというのも何ともかんとも。


・50bp下げて更にフォワードガイダンスも入れる方向でというのが2名

でもって一つ前を見ると、

『A couple of participants indicated their preference for a 50 basis point cut in the federal funds rate at this meeting.』

からおっぱじまっているので、その前をとも思うのですが、その前はその前で別の話になっているので、要は先般の金融政策決定に対して他の意見が色々とありましたでという話のようですの。

『These participants suggested that a larger policy move would help reduce the risk of an economic downturn and would more appropriately recognize important recent developments, such as slowing job gains, weakening investment, and continued low values of market-based measures of inflation compensation.』

50bp下げろというのが2名いて、其の2名は「大きく下げた方が経済の下振れや市場の期待によりよく対処できる」ってゆうとる。

『In addition, these participants stressed the need for a policy stance-possibly one using enhanced forward guidance-that was sufficiently accommodative to make it unlikely that the United States would experience a protracted period of the kind seen abroad in which the economy became mired in a combination of undesirably low inflation, weak economic activity, and near-zero policy rates. They also argued that it was desirable for the Committee to seek and maintain a level of accommodation sufficient to deliver inflation at 2 percent on a sustained basis and that such a policy would be consistent with inflation exceeding 2 percent for a time.』

物価目標にリンクした政策のフォワードガイダンスを入れてスタンスを明確にすべきとかそんな話もしていて、これはハト派ですわ(50下げろって言ってるんだから当たり前だが)。


・数名の参加者(Several)は現状維持を主張

その前。

『Several participants favored maintaining the existing target range for the federal funds rate at this meeting.』

数名(Several)の参加者は金利の現状維持を主張とな。

『These participants suggested that the baseline projection for the economy had changed very little since the Committee's previous meeting and that the state of the economy and the economic outlook did not justify a shift away from the current policy stance, which they felt was already adequately accommodative.』

経済物価情勢および先行き見通しに関して、前回FOMCの時からさほど大きな変化がなく、金融政策スタンスが既に緩和的になっているとみられる中で、追加の金利引き下げを行う必要はない、とはこれはこれは。

『They acknowledged the uncertainties that currently figured importantly in evaluations of the economic outlook, but they contended that the key uncertainties were unlikely to be resolved soon. Furthermore, as they did not believe that these uncertainties would derail the expansion, they did not see further policy accommodation as needed at this time.』

不確実性については経済見通しを考えるうえで今のところ重要ではあるものの、今後これが更に拡大して経済に影響が来るのかというとそんなこたあねえだろうし、大体からして拡大せんじゃろと思うので、何も今回利下げせんでも、ということでして・・・・・・・・・

『Changes in the stance of policy, they believed, should instead occur only when the macroeconomic data readily justified those moves.』

ハードデータが悪化するなら話は別だがそうでもないのに動く必要ねえだろこのスットコドッコイだそうです。

『In this connection, a couple of participants suggested that, if it decided to provide more policy accommodation at the present juncture, the Committee might be taking out too much insurance against possible future shocks, leaving monetary policy with less scope to boost aggregate demand in the event that such shocks materialized.』

2名の参加者は、こんな程度で一々保険的対応とかしてたら本当に必要な時に利下げ余地なくなるじゃろという指摘をしていますな。

『A few of the participants favoring an unchanged target range for the federal funds rate also expressed concern that an easing of monetary policy at this meeting could exacerbate financial imbalances.』

数名(A few)の参加者はここで利下げするとまたぞろ金融市場がヒャッハー相場になって金融不均衡を引き起こすことになるがな、とこのパラグラフは(据え置き主張だから当たり前だが)タカ全開。

でもって全体がSeveralでその中に2名と数名があったので、4人程度は現状維持って言ってたのね。


・利下げとインフレ期待

『Many participants also cited the level of inflation or inflation expectations as justifying a reduction of 25 basis points in the federal funds rate at this meeting.』

この辺から利下げ主張の話になりますな。逆順だから冒頭が変な気がしますが逆順ということで勘弁してつかあさい。

『Inflation had generally fallen short of the Committee's objective for several years and, notwithstanding some stronger recent monthly readings on inflation, the 12-month rate was still below 2 percent. Some estimates of trend inflation were also below 2 percent. Several participants additionally stressed that survey measures of longer-term inflation expectations and market-based measures of inflation compensation were near historical lows and that these values pointed to the possibility that inflation expectations were below levels consistent with the 2 percent objective or could soon fall below such levels.』

インフレ期待がアガランチ会長でアカンがな(なので利下げじゃ利下げじゃ)という指摘ですな。

『Against this backdrop, participants suggested that a policy easing would help underline policymakers' commitment to the symmetric 2 percent longer-run objective.』

利下げすることによって2%マンデート達成へのコミットメントを強調することができる(キリッ)ってどこかで聞いた理屈のような気がして何か頭が痛くなって来るんですががががが。

『With inflation pressures muted and U.S. inflation likely being weighed down by global disinflationary forces, policymakers saw little chance of an outsized increase in inflation in response to additional policy accommodation and argued that such an increase, should it occur, could be addressed in a straightforward manner using conventional monetary policy tools.』

まあ良いんですけど、この人たちQE2入れるときにQEでインフレ期待を下げないようにするって話をして居た訳で、まああの時は金利引き下げ余地が無かったからQE、今回は引き下げ余地があるから利下げ、という理屈は理屈で存在するんでしょうけれども、それにしても「じゃあ何が期待に効くの」って話になってくるので、この辺の話はもっとフワッとしておいた方が良いと思うのだが。


・25bp下げが適切という件でリスクマネジメントアプローチ的なネタ

25bp下げの背景説明というか何というかな議論部分がもう少しありまして(って逆順でもう少しとかいうのも変ですけど、汗)、その前のパラグラフでは、

『Participants favoring a modest adjustment to the stance of monetary policy at this juncture cited other risks to the economic outlook that further underscored the case for such a move.』

「a modest adjustment to the stance of monetary policy」だそうで。

『As their discussion of risks had highlighted, downside risks had become more pronounced since July: Trade uncertainty had increased, prospects for global growth had become more fragile, and various intermeeting developments had intensified geopolitical risks.』

これは会見でも説明あったリスクについてその要因。

『Against this background, risk-management considerations implied that it would be prudent for the Committee to adopt a somewhat more accommodative stance of policy.』

てな訳で先般の利下げは「a somewhat more accommodative stance of policy」という位置づけですな。

『In addition, a number of participants suggested that a reduction at this meeting in the target range for the federal funds rate would likely better align the target range with a variety of indicators of the appropriate policy stance, including those based on estimates of the neutral interest rate. A few participants observed that the considerations favoring easing were reinforced by the proximity of the federal funds rate to the ELB. If policymakers provided adequate accommodation while still away from the ELB, this course of action would help forestall the possibility of a prolonged ELB episode.』

中立金利の見通しが下がったことなどの事も勘案すると今回の下げは適切だの、ゼロ金利制約に引っ掛かった時のことを考えると先に若干緩和的にしておいた方が良かろうという考え方ね。


・ということで利下げしましたよの最初の部分になる(逆順ですいません)

もう一丁戻ると、

『Participants noted that there had been little change in their economic outlook since the July meeting and that incoming data had continued to suggest that the pace of economic expansion was consistent with the maintenance of strong labor market conditions.』

実はこの前のパラグラフが25bp下げが適切という意見が多かったので下げますという話でして、ここからの部分がそれに対応する論点という感じです。多くの参加者は7月から見た見通しとかは特に大きな変化はないとゆうとりますの。

『However, a couple of participants pointed out that data revisions announced in recent months implied that the economy had likely entered the year with somewhat less momentum than previously thought. In addition, data received since July had confirmed the weakening in business fixed investment and exports. One risk that the economy faced was that the softness recorded of late in firms' capital formation, manufacturing, and exporting activities might spread to their hiring decisions, with adverse implications for household income and spending.』

2名はもう少し厳しい見方をしております。

『Participants observed that such an eventuality was not embedded in their baseline outlook; however, a couple of them indicated that this was partly because they assumed that an appropriate adjustment to the policy rate path would help forestall that eventuality. Several also noted that, because monetary policy actions affected economic activity with a lag, it was appropriate to provide the requisite policy accommodation now to support economic activity over coming quarters.』

先行きの不透明要因はベースラインシナリオに織り込んでいないのですが、その一方で2名はそれらの不確実イベントに対応して金利下げるので適切という話してて、数名は金融政策には効果のラグがあるので、不確実性イベント盛りだくさんの次の四半期前に利下げするのは適切な措置とか微妙にそれはナンヤソラな感じもする理屈が繰り出されていますな。

でもってその前のパラグラフが、

『In their consideration of the monetary policy options at this meeting, most participants believed that a reduction of 25 basis points in the target range for the federal funds rate would be appropriate. In discussing the reasons for such a decision, these participants pointed to considerations related to the economic outlook, risk management, and the need to center inflation and inflation expectations on the Committee's longer-run objective of 2 percent.』

となっていまして利下げしましたよという事になります。ってところまでは何とか辿りつきましたがここで時間も無くなったのでその他はまた明日以降にでもということでご勘弁。
 

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