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お題「雨宮副総裁の金利指標改革講演とな/何でFOMCで金利あんなに下がったのネタしようとしたらコロナちゃんェ・・・・・・・」   2020/01/31(金)08:13:38  
  コロナちゃんニュースのチェックしようとして国営放送ちゃんのサイトを見に行ったりするじゃないですか。でもって先日こんなページがあるのに気が付いておじいちゃん愕然とするわけですよ。

[外部リンク]

ちょwwwwwおまwwwww春闘ってあれだろ4月の第2週とか第3週とかに国鉄とかがストライキやると先生が来れなくなるから(生徒は徒歩通学)小中学校が休みになってヒャッハーとなるボーナスイベントだろ子供でも知ってるわ。

・・・・・・すいませんそれは令和じゃなくて昭和の話ですね(遠い目)。


〇雨宮副総裁の金利指標改革講演とな

ほうほう。
[外部リンク] 正佳
2020年1月30日

でまあこちらの講演ですが、LIBOR問題が起きてどうのこうのとかやっているうちにブリカスが2021年でLIBOR出すの止めるわとか言い出して時限が2021年末になっておりまして喫緊の課題イベントという事になっている指標金利改革に関してですが、よくよく考えてみるとこんな形でまとまった説明で、しかも説明内容が日銀のサイトにどどーんと出る、というのは初めてに近い(細かくは確認してないので覚えてないが)という物件ではありまする。

でまあこれをネタに、と申しましても真面目な解説にアタクシが解説の上塗りしてもしょーもない同義反復文章になりそうなので、まあちょっとだけ気になる辺りについて。


・ターム物RFR(前決め)を採用するのは多分実用的には良いのですが・・・・・・・・・・・

『3.金利指標改革のこれまでの取り組み』って小見出しの『第2フェーズ』ってのに参りますけど。

『こうしてわが国を含め各国・地域で金利指標改革の取り組みが進められる中、2017年7月、英国の金融監督当局である金融行為規制機構(FCA)のベイリー長官が、2021年末のLIBORの恒久的な公表停止を強く示唆する、重要なスピーチを行いました3。ベイリー長官は、LIBOR算出の裏付けとなる銀行間の無担保資金市場の取引が活発でないもとで、多くのパネル銀行がレート呈示に不安を覚えている中、LIBORの枠組みはもはや持続可能ではないと指摘しました。一方で、パネル銀行の脱退による無計画なLIBOR消滅は受け入れられないため、現在のパネル銀行に2021年末までのレート呈示継続のコミットメントを求めたうえで、その間にLIBORから代替金利指標への移行を進めることを促すとしたのです。』

というのがさっきのブリカス云々ですが、そもそも(これはベイリーさんの方の話ですが)「LIBOR算出の裏付けとなる銀行間の無担保資金市場の取引が活発でないもとで、多くのパネル銀行がレート呈示に不安を覚えている中、LIBORの枠組みはもはや持続可能ではない」ってのもまあ仰せになることは分かるのですが、そもそもトレーダブルレートを使うだのとかいう話をIOSCOとFSBが言い出したのが(そらまあLIBOR問題の発端からしたら言いたくなるのは分かるが)話をややこしくした次第で、金融を巡る環境が色々と変化する中、金融機関の短期資金繰りの性格が強い短期金融市場の取引って、外部要因とか規制要因とかによって、その時代や国によって主に取引されるものが世界的に一致する訳ではないですし、それは主要国同士でも同じ話なので、実取引レートというのにやたら固執する(のは事の経緯で分からんでもないけど)結果面倒なことになっているのは否めないと思うの。

でまあそれはそれとしまして、ちょっと飛びまして先の方。

『一方、貸出や債券のような「キャッシュ商品」と呼ばれる金融商品・取引には、デリバティブ取引とは異なり、国際的に幅広く利用されている標準契約書はありません。このため、これらの取引におけるLIBOR公表停止への対応については、各国・地域でそれぞれ検討を行う必要があります。』

はい。

『この点、わが国では、2018年8月に、日本銀行が事務局となり、金融機関、機関投資家、事業法人等の幅広い関係者から構成される「日本円金利指標に関する検討委員会」が設立され、検討が進められました。昨年夏には、同検討委員会の作業の大きな節目として、円LIBORの代替金利指標に関する市中協議が実施されました。市中協議では、同検討委員会の提示した論点に対して事業法人を含む様々な関係者から多くの意見が寄せられました。』

『市中協議の結果4、貸出・債券のいずれについても、最大公約数としては、日本円のリスク・フリー・レートである「無担保コール・オーバーナイト物レート」の先行き予想から導き出される「ターム物リスク・フリー・レート」が、円LIBORの代替金利指標として最も支持されています(図表5)。』

『ターム物リスク・フリー・レートが多くの支持を集めた背景には、銀行の信用リスクに影響されないこと、また、LIBORと同様、基準金利の水準が取引前に確定できる「前決め」方式の金利であり、これまでの取引慣行や実務との親和性が高いことがあります。現在円LIBORを利用している取引については、今後、ターム物リスク・フリー・レートへの移行を軸に検討が進められていくものと予想されます。』

ということで、まあこの結果は結果でまあそうですかねとは思いますし、キャッシュ取引という意味では前決めにしないと実務上どう見ても問題が発生するじゃろうなと思うので、たぶん前決めというのは必要だと思うの。

・・・・・・ところがこの次の小見出し『海外における検討状況』にありますように、

『貸出・債券などに関するLIBOR公表停止への対応について、海外ではどのような状況になっているでしょうか。

例えば、米国や英国では、貸出を中心に、民間部門からは、日本と同様に各通貨のターム物リスク・フリー・レートを利用したいとの声も聞かれます。もっとも、金融当局者は、ターム物リスク・フリー・レートがなお十分に整備されていない状況を踏まえ、その構築を待つことなく、翌日物リスク・フリー・レートを事後的に複利計算して算出する「後決め」方式のレートを利用するよう強く促しています。』

お、おぅ・・・・・・・・・・

『米英当局のこうした姿勢は、2021年末という時限性を意識してLIBORから新たな金利指標への移行を進めなければならないことに対する強い危機感の表れともとらえられます。』

という状態になっていまして、RFRの前決め後決めが国際的に平仄取れないとかいう割とおそロシアな流れになるとそれはそれでアカン(とは言えキャッシュ取引の事を考えると後決めって実務的に問題起きてやっぱり前決めとかにならんのかね、とは思うけど)ですし、パッとイメージするとマルチカレンシーの金利スワップとかやった時に、変動金利の確定タイミングが期ズレするとかどう見てもややこしいことになると思うので、この部分ってどうなるのかねえ、とは思います。

ただまあ米英当局がターム物RFRについて指摘する問題点も言いたいことは良く分かる次第でして、そもそもOIS取引なんてジャパンの市場で取引してるの何人だよ位の市場になってしまっている(そら政策金利が地蔵なんだから取引するインセンティブもヘッジニーズも無いからシャーナイナイ)次第ですし、海外に関しても米国ちゃんはちょっと動きますけど欧州ちゃんもフォワードガイダンス(キリッ)とか言って政策金利地蔵宣言をしている訳ですからして、そういう状況でOISの類に流動性とか市場の厚みがある訳もなく、よって米英当局ご指摘の「ターム物リスク・フリー・レートがなお十分に整備されていない」ってのも分かるけど、それはおまいらの中央銀行のせいなんだからなんだかねえとかいうのもあって何ともモヤモヤする話ではありますな。

とは言いましても、無担保コールの複利積み上げの前決めにしちゃいますと、切り替えによってそれまでの指標金利がフォワードルッキングな金利だったのに切り替えの所でバックワードルッキングになってしまうんじゃないのと思いますのでこれまたヤヤコシヤ、とか何とかまあ難しいですわなーと思います。



・取組みがどうしたこうした

内容に関しては講演の方を読んでちょという感じで(って何でネタにするんだと言われそうですがまあまあ)ございますけれども、最後の方の小見出し『5.円滑な移行に向けた本邦の取り組み』をちょっと確認。

『民間個別プレーヤーの取り組み』って小見出しから。

『金融機関や機関投資家、事業法人といった金利指標の関係者は、LIBORをベースとした取引実務や組織体制を、代替金利指標をベースとした枠組みに転換していくことが求められます(図表6)。この点、業種・業態や個社ごとのビジネスモデルによって、これまでのLIBORの利用状況は異なると思われますので、まずはLIBORの利用状況を的確に把握することが前提となります。その際には、単にLIBORのエクスポージャーを点検するだけでなく、会計やリスク管理など分野ごとのLIBORの利用状況についても調査する必要があります。細部にわたる調査に伴う作業負担は重くなる場合も多いと思いますが、LIBORの利用が慣行として浸透していることから、徹底的な洗い出しを行うことは不可欠といっていいでしょう。』

これはしんどい・・・・・・・・・・・

『そのうえで、LIBORの利用状況に応じて程度は異なりますが、代替金利指標への移行に関する専担部署の設置を含めた体制の整備のほか、対応要員や予算等の社内資源の確保が求められます。社内のLIBORの利用状況によっては、システム対応や業務の見直しも想定されます。また、融資契約の改定には、貸し手と借り手の合意が必要です。このため、対応を十分に進めるには、相応の時間を要することも意識しておく必要があるでしょう。』

たぶんキャッシュの取引に関しては「これが無くなったのでこうするしかありませんなあ」という事になると思うのですが、ただ移行において算出される指標金利が、貸し手借り手の一方に偏って有利不利が出てしまうようですと最初の時点でアカンとかいう話になりかねないので、(この先に出てきますが)ターム物RFR金利がどのような感じになるのかというのを極力早く出していただきたい(その方向になっていますけど)という感じですかの。

『この点、金融機関の場合は、金融取引の「ハブ」として機能しているので、個々の取引における対応の方向性などにつき、顧客である金利指標ユーザーに対してタイムリーに正確な情報を提供するとともに、LIBORを参照する取引の見直しに必要な対応を率先して進めていくことが期待されます。』

はい。でもって次が『市場全体の取り組み』。

『以上に加えて、LIBORの代替金利指標の構築や市場慣行の整備など、市場全体としての取り組みを進めていくことは、市場参加者や金利指標ユーザーの個別対応を促していくうえでも重要な要素です(図表7)。先ほど申し上げたとおり、日本円については、ターム物リスク・フリー・レートが円LIBORの代替金利指標として多くの支持を得ています。まもなく、ターム物リスク・フリー・レートの算出・公表主体が決まる予定にあり、最初のステップとして、本年春には当該主体が、取引での利用を前提としない「参考値」のかたちでレート公表を開始する運びです。参考値の公表を通じて、代替金利指標での取引に備えた個別対応が進むことで、市場全体としても、円LIBORからターム物リスク・フリー・レートへ円滑に移行することが期待されます。その後、実際の取引での利用を前提としたターム物リスク・フリー・レートの「確定値」は、2021年半ばまでの公表を目指しています。』

はい。

『また、LIBORを前提として構築された市場慣行の見直しも必要になります。代替金利指標が、銀行の信用リスクを含まないリスク・フリーのレートとなった場合、これまでとは基準金利の性格が異なってきます。』

さよですな。

『また、LIBORはロンドン時間の午前11時のレートが公表されていますが、今後、各通貨の代替金利指標は各国・地域で公表されることになりますので、公表時刻に時差が生じることになるなど、取引実務に一定の影響を及ぼすことになります。こうした点も含めて市場慣行のあり方を検討していくことが必要となるでしょう。』

なるほど。でもって次が『公的部門の役割』ですが、

『これらの民間個別プレーヤーおよび市場全体の取り組みに関して、公的部門としては、LIBORの公表停止前後を通じて金融市場における円滑な価格形成や金融取引の安定を確保する観点が重要になります(図表8)。そのため、民間個別プレーヤーの取り組みに関していえば、金融機関の対応をしっかり促していく必要があります。この点、私ども日本銀行では、先ごろ金融機関におけるLIBORの利用や体制整備の状況に関して金融庁と合同調査を行いました。』

うむ。

『また、市場全体の取り組みに関しては、公的部門がコーディネーター兼ファシリテーターとして役割を果たすことが重要と考えられます。今般の金利指標改革に当たっては、LIBORを中心に構築された様々な制度・慣行について、同時並行的に見直しを進めていく必要があります。このような複雑なプロセスについては、公的部門が多様な関係者の異なる視点を調整しながら進めていくことが求められます。日本銀行は、引き続き、中央銀行として、また、「日本円金利指標に関する検討委員会」の事務局として、金融庁とも連携して、こうした観点から金利指標改革をしっかりとサポートしてまいりたいと考えています。』

てな話なのですが、これ取引やらリスク管理もさることながら、会計とか税務とかに影響が出てくるように思えるのでございますが、実務という意味ではこの会計だの税務ってのは結構ヘビーな制約条件になるので、企業会計指針とか税務上の取り扱いとか極力紛れの起きない基準で決めて頂かないと、会計士によって解釈違うだの所轄によって税務上の解釈違うだのとかになられるとやめてください死んでしまいますって話になるように思える(個人の妄想です)ので、その辺に関して何か動くとなると、市場ちゃんはアウトオブ眼中ですし、民間でってのも単独では難しい話になるので、公的部門の役割が必要になるんじゃねえのとか思うのだが、これこそ時間が足りねえよって感じになるのかも知れません。何だかんだ言って実取引の方は取引をしなきゃいけないから最終的にエイヤー対応でも何でも対応するのでしょうが、会計とか税務とかって出てきたものの後処理の話になりますからねえ。


という訳で本文の解説っぽいのは僭越なので(じゃなくてこれ真面目に解説しようとすると膨大な調べものが必要になるのでちょっとお許しくださいっていうのが本音ですサーセン)講演本文を読んで頂くとしまして、今回このような形でまとまったものが出てきましたね遂に待ったなしですか(遠い目)という感を深くしましたです、はい。


〇うーんこの米債というメモ

[外部リンク] / 05:33 /
米金融・債券市場=利回り3カ月ぶり低水準、新型肺炎懸念がリスク選好の重しに

30年債 15時29分 2.0378% 前営業日終値 2.0510%
10年債 15時29分 1.5702% 前営業日終値 1.5940%
5年債 15時29分 1.3912% 前営業日終値 1.4160%
2年債 15時28分 1.4008% 前営業日終値 1.4190%

つい2日前はコロナちゃんの初期反応終了だぜヒャッハーとか言い出しそうな感じでリスクアペタイト復活の兆しが見えたと思ったらFOMCで何故かヒャッハーで更に今朝はコロナちゃんでヒャッハーですよ何ですかこれは。

・・・・・・・・てな訳で今朝はコロナちゃん要因で更に金利が下がってしまったのでまあアレなんですけれども、時々申し上げておりますように、アタクシあの寝起きでFOMCの時って基本的に債券市場の反応を見ないで内容チェックをするようにしてるんですよ。結果見ちゃうとどうしてもその結果に引っ張られた解釈をしてしまうので、フラットな状態で見たいと思ってるからなんですな。

とは言いましてもラジオニュースとかだとドル円とダウはうっかり聞こえてしまったりしちゃいますが、特に昨日の場合はドル円もダウもそんなに反応していたとは思えない(イントラデイ見てるわけではなくて結果のみなのでまあアレですけど)状況だったので、駄文書いてから反応見てナンジャソラという感じだったんですね。

今回は声明文って正直殆ど変わってないし、オープニングリマークの方では確かに直ぐには利上げしそうもない言い方をしているんですが、あれってリマークの方にもありましたけれども、恐らく米国の物価指数が今年の早めの時期って昨年のマイナスの裏が出て強めの数字が出てくるって状況だから、「強めの物価指数が出たからと言って利上げ再開ヒャッハー相場にならないで欲しい」ってメッセージだった(おまけに今回はIOER引き上げているし)んジャマイカとか思ったんですよ。

だいたいパウエルさんって本当の本当に地蔵の時はまあ良いんですけど、それ以外の時って一々市場に先回りしようとして、それが過剰に効いてしまって後から今度はその火消しをしに行くような傾向があるように見えまして(個人の感想です)、だからオッサンもっとドッカリ構えておけよと思うのですが、どうも細かなマネジメントをしようとしてそれが市場に過剰な反応をもたらしているように思えるのですよね。

・・・・・・・という話をしながら会見QAネタをやろうかと思っていたら、何のことはないその手のネタは既にコロナちゃん再襲撃によって押し流されてしまったので話のマクラにならんわ参ったなとか思ったのですが、幸か不幸か雨宮さんの講演ネタを先にやった関係上会見ネタやっている時間が無くなってしまいましたサーセンということで、マクラ部分だけメモってみました(大汗)。

会見はこちらですがネタにするのは来週で勘弁してつかあさい。
[外部リンク]
 


お題「1月会合主な意見/FOMC」   2020/01/30(木)08:06:27  
  しかしまあ何ですな。

[外部リンク]
2020年1月28日 21時14分

『中国の湖北省武漢を中心に新型のコロナウイルスによる肺炎が相次いでいる問題で、武漢への渡航歴がない奈良県に住む日本人男性が、ウイルスに感染していることが確認されました。奈良県は28日夜会見し、「男性の家族や医療関係者で、ほかに症状が出ている人はいない」と説明しました。』(上記URL先より)

からの、

[外部リンク] 大阪の女性 ウイルスに感染 奈良の運転手と同乗
2020年1月29日 23時24分

『今月、中国 湖北省武漢市からのツアー客を乗せたバスにガイドとして乗車した大阪に住む40代の女性が29日、新型のコロナウイルスに感染していることが確認されました。女性は28日に感染が確認された奈良県の男性運転手と同じバスに乗っていました。』(上記URL先より)

って流れを見ますとそもそもの発表は何だったんだと思いますが、もしかして「公表時点で症状が出ている人はいないが感染している人が居ないという意味ではない」とか「この女性は男性の家族や医療関係者じゃないのでこの前の発表は正しい」とかいう話法なんですかねえ(白目)。


・・・・などというマクラは兎も角としまして、寝起きでFOMCなのですが1月MPMの主な意見がぶつかってしまったのでそちらは夜なべ仕事ということでございまする(さすがに朝に両方やるのはちょっと)。



〇ということで1月会合主な意見ですが

[外部リンク] (2020 年 1 月 20、21 日開催分)1

・銀行だけでは飽き足らず中高年労働者に幅広く喧嘩を売るとはさすが先生

基本的に『.金融経済情勢に関する意見 』の特に前半にあたります『(経済情勢)』はどうでも良いのですが、今回はその最後にまさかのジンバブエ先生(と思われる)ご意見が登場していましてですね、

『・企業の利益水準が高い中で、中高年層の希望・早期退職が増加している。利益水準が高く、雇用環境が良い局面では、企業は退職金を積み増しやすく、労働者は新しい仕事を見つけやすいため、希望・早期退職が増えるのは合理的である。より必要なところに労働力が移動することにより、日本全体では生産性が高まると考えられる。 』

・・・・・・・・まあ似たような話を金懇などでもしてますのでジンバブエ先生でしょとしか思えないのですが、いや何ちゅうかあの金融政策ってのも広い意味で国の経済政策の一環だと思うのですけれども、何ですかこの血の通っていないような物の言い方はという話で、一般ピープルを道具か何かかと思ってませんか貴方様っていうか、まあ編集入れないという建て付けだから仕方ないんですけど、こういう見解が日本銀行の名前で堂々と出てしまうのって、何ぼ何でも政策委員個人の意見ですって言ったって、中高年狙い撃ちリストラの刑を食らって子供の学費どうするとか住宅ローンどうするとか悩む家庭の面前で発言したらどうなるとかそういう想像つかないのかねと。

まさかとは思いますが、このご見解を述べられているお方のお花畑な脳内では中高年狙い撃ちリストラは割増退職金を沢山もらえて即座に良い就職先が見つかるのでハッピーとか、そんなことになっているのでしょうか?と思いましたが、よくよく考えてみればジンバブエ先生でも日銀政策委員になれるような素敵な互助会の上級会員様だったらそういう世界観なのかもしれませんな、などと書いているうちに血圧が上がってきたので次に参ります。


・物価の所は微妙に見どころがある

次の『(物価) 』の所は一応真面目に鑑賞する。最初のはただの声明文見解の丸写しなのでどうでも良いのでパスしましてその次から。

『・プラスの需給ギャップは、現在の物価を高めると同時に、それ が適合的に予想物価上昇率を高める二次的効果をもたらすため、 需給ギャップの物価への影響は、プラス幅にその継続期間をかけた「面積」で評価することが適当である。』

・・・・・( ゜д゜)
・・・・・(つд⊂)コ゛シコ゛シ
・・・・・(;゜д゜)

遂に言うに事欠いて珍理論が登場しました。

えーっとすいません、実際の物価が上がらないことには適合的期待形成も蜂の頭も無いという話だった筈なのですが、実際の物価が思うように上がらなくてもそ需給ギャップがプラスならその期間を「面積」として評価するとか何ちゅう無理矢理な話ですかと思いますし、大体からしてその理論適用したらかなりの長期間需給ギャップが1%以上という大きめのプラスを維持しているのに碌すっぽ物価上昇が加速せんということは、つまりはそれは需給ギャップのプラスが物価上昇を加速させる力が無いと自分から認めていることになりますので、そうするとそもそも論としてのプラスの需給ギャップを維持することが2%物価上昇目標達成のために必要という話の前提がおかしなことになるんですけど、どういう理論でこういう話になるのかちょっと説明してくれませんかね。

・・・・・・としかアタクシには読めないのですが、何なんスかこれマジで分からん。


『・物価は、生産性上昇による物価抑制効果等から上昇しづらい状況が続いているが、デフレに逆戻りしないという意味の頑健性 は強まっている。雇用や設備投資など実体経済指標を確認しつつ、プラスの需給ギャップを維持することで、粘り強く物価上昇率の加速を待つことが重要である。 』

まあこれは言ってることは分かる。モメンタムとは何ぞやとか、2年を念頭に出来るだけ早期に目標達成という話との整合性はどうなっているのかというそもそも論のツッコミはもちろんあるけど。

『・ 所得から支出への好循環が物価上昇を支えているが、この好循環を維持するためには、賃上げの継続とこれを支える企業収益 の改善が必要である。』

企業収益よりむしろ企業の労働分配を高めるようなインセンティブ設計をした方が良いのではないでしょうか。

『・プラスの需給ギャップを起点に物価・予想物価上昇率が高まるメカニズムは作動しているが、そのスピードは遅い。物価形成 のメカニズムについては、引き続き、内外の研究成果も踏まえ、 検討を深める必要がある。 』

日銀公式見解用語の「モメンタム」と言わずに「メカニズム」と言ってるのがチャーミングで、これはムエンゴ先生の鈴木審議委員が敢えてモメンタムと言わずにメカニズムと表現することによって嫌味を述べるというぶぶ漬け話法を使っているのではないでしょうか(個人の妄想です)。

・・・・と気を取り直して次の『.金融政策運営に関する意見 』に行くのだが物凄い勢いで意味不明なのが最初の方にあるんですよこれがまた。


・何か今回の主な意見はどこの異世界かというのが目につくので頭がクラクラする

『.金融政策運営に関する意見 』の4番目のポツなんですけどね、ちょっと長いので途中で切りますけど。

『・日本は世界的金融危機後の先進国で例外的にインフレ率の引き上げに成功したが、いわゆる「日本化」と呼ばれる、低成長、 低インフレ、低金利が長期間続く長期停滞からの脱却はまだ道半ばであり、デフレ再発リスクにはなお注意が必要である。』(この後がありますがいったんここで切ります)

>日本は世界的金融危機後の先進国で例外的にインフレ率の引き上げに成功した
>日本は世界的金融危機後の先進国で例外的にインフレ率の引き上げに成功した
>日本は世界的金融危機後の先進国で例外的にインフレ率の引き上げに成功した

・・・・・( ゜д゜)
・・・・・(つд⊂)コ゛シコ゛シ
・・・・・(;゜д゜)

そもそも「インフレ率の引き上げに成功した」のに「デフレ再発リスクにはなお注意が必要」っていうのはその時点で語義矛盾だろと小一時間な訳ですけれども、デフレ再発リスクがある状態なんだったらそれはインフレ率の引き上げに成功したとは言わんだろいい加減にしろと思いますし、大体からして米国とかマンデートもうすぐ達成とか言ってる国はインフレ率の引き上げに成功していないのかと小一時間。

『引き続き経済・物価の下振れリスクが高い現在、リスクシナリオ の一環として次なる景気後退への備えを考えておくべきであり、 政府の財政政策および成長政策との連携強化が一層重要になる。』

財政政策と云々という話があるけれども、これアタクシの想像ですけれども片岡さんだったら今すぐ追加緩和しろって話をする筈なので(ただし今回追加緩和しろと言うのが無いから片岡さんなのかも知れませんけれども)ほかのお方のような気がせんでもない。

しかしまあ「次なる景気後退への備えを」って話だったら、追加緩和余地を今のうちに作っておくべくマイナス金利の撤回とかYCCの撤回とかをしておけばいいんじゃないですかねえとか思うのですが、まあ追加緩和余地があると思ってるんでしょうからそういう話にはならんなと。


・なおジンバブエ先生はこちらですね

7ポツ目になります。

『・金利低下は、預金超過主体である家計の利子所得を減らすとい う議論があるが、一方で、借り入れ超過主体である企業にはプラスであるほか、家計にとっても雇用・所得環境の改善を通じ てプラスである。』(これまた途中で切ります、続きはこの後)

>借り入れ超過主体である企業にはプラスである

えーっとすいません、マクロの資金循環ですと民間部門は家計も企業も資金余剰じゃなかったでしたっけ、というところでしてこの続きが、

『結局は、経済全体で稼働率が適正になるかど うかが重要である。低金利のもとで、雇用が拡大し、家計所得も企業収益も増大しており、現在の政策は効果を発揮している。』

という話になっているのですが、この適当にマクロとミクロの都合の良い部分を切り貼りするってのリフレ仕草だから今更驚きはしないんですが、ちょうど昨日は麿時代のMPM議事録が出ていて、そちらと比較した時に何だよこの議論のアレはとなってしまい、議事録鑑賞の方が楽しいわと思ってしまいましたのは言うまでもありません(PDFが画像データじゃなくなったからネタにしやすくはなったのですがネタにすると結構な量を食うのでいずれネタにはしたいもののちょっと構成考えないと、とは思ってます議事録の方は)。


・副作用論に関して

戻って5ポツ目にこんなのがあって、

『・強力な金融緩和政策を始めてから、かなりの時間が経過してきたことを踏まえると、累積的な効果と副作用を計りながら、政 策の持続性を高める努力を不断にしていくことが、益々重要となっている。』

8ポツ目にはこんなのが。

『・預金の伸びは貸出の伸びより1%程度高い傾向が続き、企業の 借入から預金を差し引いた残高は過去 10 年間で2 割程度減少 している。こうした状況では、金利水準がさらに低下しても、 経済・物価にもたらされる効果が限定的となる可能性がある。』

まあ政策を見直す(馬鹿緩和の緩和度合いを見直すという趣旨で)という話になった時に、まあ本来は効果と副作用の比較衡量という話になるのですが、副作用の話をしても全然話が進まん、というのであれば、「この政策このままやっていって効果があるのか」という話をした方が利口で、「ちょっと手直しをすれば効果はあまり変わらず副作用は減らせるのでは」(って要するにマイナス金利とYCC止めろって話ですが、笑)という方向の方が実りがありそうですな〜って感じですかねえとか何とか。

9ポツ目はまあ何と申しますか・・・・・・・・・

『・口座手数料については、社会インフラである決済システムのフリーライドを防ぎつつ、さらにその機能を向上させていく必要 性が改めて認識されるもとで、提供するサービスの内容とこれに対する適正な対価としての手数料をどのようにバランスさせ ていくかという視点での課題である。こうした課題と金融政策の効果・副作用の議論とは、区別して考えた方が良いと思われる。』

まあ仰ることはその通りなのですが、「預金マイナス金利が社会的事情でちと無理」(なのと何故か日銀のトップの人がマイナスの預金金利は無いみたいな話をマイナス金利ぶっこんだ時に言ったというのもありまして・・・・・・・)というのの代替で持ち上がって来たという面もこれまたある訳なので、この意見自体はまあ仰せ御尤もなのですが、前後の事情と言うのを考えますと、こうまであっさり味で切断処理してしまうのもちょっと違うんじゃないかな、とは思います。

10ポツ目。

『・マイナス金利が恒常化する場合の副作用として、家計や企業が先行きにより慎重な見方を持つことでインフレ予想が低下する可能性を指摘する声もある。』

てかこれ長期化の前から言われてるじゃろという話で、まだこの話なのかという方がちと悲しい。

11ポツ目(最後のポツ)はどっちの立場で言ってるのかによって解釈が異なる。

『・欧米では、「日本化」として低成長・低インフレの長期化への懸 念のもと、経済政策についての議論が活発化している。低成長・ 低インフレが長期化しているわが国においても、財政政策や成長戦略も踏まえ、金融政策のレビューを行う必要があるのではないか。』

この「レビュー」ですが、金融政策一辺倒の見直しで金融政策に過度に依存、つまり過大な金融緩和を緩めるという話をしているんですと、前段の「日本化」云々ってさっきネタにした4ポツ目の意見に対する嫌味成分が入っているのですが、レビューの意味が財政ジンバブエ論の方だと反対の意味に取れて、どっちだかこれだけだと分からんという騙し絵のような文章だなとか思いましたです。


とまあそんなところで夜なべ(というほど夜なべしてないが)は終了、以下は寝起きの駄文になります。


〇FOMCはまあほぼ予想通りの地蔵ちゃん(IOERとRRPレート上げたけど織り込み済みの話)

ということでまずは声明文。
[外部リンク] Noteも同時印刷できるのでオヌヌメ。でもって今回は割と地蔵なのでサラサラ行きますよ。


・第1パラグラフ:家計の現状認識が若干低下した以外全文一致

『Information received since the Federal Open Market Committee met in December indicates that the labor market remains strong and that economic activity has been rising at a moderate rate. 』(今回)

『Information received since the Federal Open Market Committee met in October indicates that the labor market remains strong and that economic activity has been rising at a moderate rate.』(前回)

ということでして総括判断は同じです。

『Job gains have been solid, on average, in recent months, and the unemployment rate has remained low. Although household spending has been rising at a moderate pace, business fixed investment and exports remain weak.』(今回)

『Job gains have been solid, on average, in recent months, and the unemployment rate has remained low. Although household spending has been rising at a strong pace, business fixed investment and exports remain weak.』(前回)

家計消費の現状認識が「ストロングペースで拡大」から「モデレートペースで拡大」になっていますのでここの認識が下がりましたが、とは言いましても拡大は拡大なので下方修正という訳では無いですし、大体からして家計消費が永遠にストロングペースで拡大する訳もないのですから、まあ下方修正という程でもありませんわな。

『On a 12-month basis, overall inflation and inflation for items other than food and energy are running below 2 percent. Market-based measures of inflation compensation remain low; survey-based measures of longer-term inflation expectations are little changed.』(今回)

『On a 12-month basis, overall inflation and inflation for items other than food and energy are running below 2 percent. Market-based measures of inflation compensation remain low; survey-based measures of longer-term inflation expectations are little changed.』(前回)

インフレとインフレ期待の部分は全文一致。


・第2パラグラフ:物価の所の表現で微妙ないじり方をしておる

『Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability.』(今回)
『Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability.』(前回)

ここはお約束文言。

『The Committee decided to maintain the target range for the federal funds rate at 1-1/2 to 1-3/4 percent. The Committee judges that the current stance of monetary policy is appropriate to support sustained expansion of economic activity, strong labor market conditions, and inflation returning to the Committee's symmetric 2 percent objective.』(今回)

『The Committee decided to maintain the target range for the federal funds rate at 1-1/2 to 1-3/4 percent. The Committee judges that the current stance of monetary policy is appropriate to support sustained expansion of economic activity, strong labor market conditions, and inflation near the Committee's symmetric 2 percent objective. 』(前回)

金利を据え置きましたがこの政策は云々という話なのですが、この施策によって経済や物価がこうなるでしょう的な所の物価部分が前回「inflation near the Committee's symmetric 2 percent objective.」だったのが「inflation returning to the Committee's symmetric 2 percent objective」とこれまた微妙な変化を示していまして、何か微妙過ぎてよー分からんですな(汗)。

以下は全文一致。

『The Committee will continue to monitor the implications of incoming information for the economic outlook, including global developments and muted inflation pressures, as it assesses the appropriate path of the target range for the federal funds rate.』(今回)

『The Committee will continue to monitor the implications of incoming information for the economic outlook, including global developments and muted inflation pressures, as it assesses the appropriate path of the target range for the federal funds rate.』(前回)


・第3パラグラフ:全文一致です

先行きの政策スタンスの話をする3パラは全文一致です。めんどいので一気に比較。

『In determining the timing and size of future adjustments to the target range for the federal funds rate, the Committee will assess realized and expected economic conditions relative to its maximum employment objective and its symmetric 2 percent inflation objective. This assessment will take into account a wide range of information, including measures of labor market conditions, indicators of inflation pressures and inflation expectations, and readings on financial and international developments.』(今回)

『In determining the timing and size of future adjustments to the target range for the federal funds rate, the Committee will assess realized and expected economic conditions relative to its maximum employment objective and its symmetric 2 percent inflation objective. This assessment will take into account a wide range of information, including measures of labor market conditions, indicators of inflation pressures and inflation expectations, and readings on financial and international developments.』(前回)


・第4パラグラフ:メンバーは変わりましたが全員賛成は同じ

『Voting for the monetary policy action were Jerome H. Powell, Chair; John C. Williams, Vice Chair; Michelle W. Bowman; Lael Brainard; Richard H. Clarida; Patrick Harker; Robert S. Kaplan; Neel Kashkari; Loretta J. Mester; and Randal K. Quarles.』(今回)

『Voting for the monetary policy action were Jerome H. Powell, Chair; John C. Williams, Vice Chair; Michelle W. Bowman; Lael Brainard; James Bullard; Richard H. Clarida; Charles L. Evans; Esther L. George; Randal K. Quarles; and Eric S. Rosengren.』(前回)

ブラード、エバンス、ジョージ、ローゼングレンから、ハーカー、カプラン、カシュカリ、メスターになりましたが全員一致っすな。

ということではいはい地蔵地蔵ですが・・・・・・・・・・・


・IOERとRRPの金利を5bp引き上げ、システムオペでの資金供給を4月まで延長(ディスカウントウィンドウは変わらず)

HTML版だと声明文の下に「Implementation Note issued January 29, 2020」とかあるのでそこをポチっとな。

[外部リンク] Board of Governors of the Federal Reserve System voted unanimously to set the interest rate paid on required and excess reserve balances at 1.60 percent, effective January 30, 2020. Setting the interest rate paid on required and excess reserve balances 10 basis points above the bottom of the target range for the federal funds rate is intended to foster trading in the federal funds market at rates well within the FOMC's target range.』(今回)

『・The Board of Governors of the Federal Reserve System voted unanimously to maintain the interest rate paid on required and excess reserve balances at 1.55 percent, effective December 12, 2019.』(前回)

IOER(正確に言えば上記にあるようにFEDの場合所要準備にも付利しているので、IORと言った方が正しい気もしますが・・・・・・)を5bp引き上げ。理由については(間に合えばネタにしますが)記者会見の冒頭ステートメントで割と分量掛けて議長が説明していましたが、ビルの買入とシステムレポの実施によって短期市場金利が下がってきたので、今度はFF金利のレンジ外下振れを抑制する為の措置です。

でもって前々から悪態をついておりますように、本来これって話がおかしくて、金利が下がるんだったらそれはエクセスリザーブの水準が無駄に高いのだからそっちを下げれば良いのですけれども、というか方向性としては超過準備も含めた準備預金全体の規模を縮小しながら、預金ファシリティ金利は政策金利水準からやや離れた低い所に持って行くのが筋だし市場機能が高まるのですけれども、昨年のやっちまったアレがトラウマになっているのと、そもそもNY連銀のウィリアムズがマーケット実務に対して弱すぎで全然わかってないっぽいという大問題があるのでこうなる次第。

まあ金融危機みたいなのがウィリアムズが居る間に起きるとNY連銀が適切に対処できないリスクがあるわなと思う次第で、なっても困るけどなったらまあNY連銀がチョンボするに100ジンバブエドルと言ったところですな。

NY連銀デスクに出されたディレクティブの方に行きますとその中に、

『The Committee also directs the Desk to continue conducting term and overnight repurchase agreement operations at least through April 2020 to ensure that the supply of reserves remains ample even during periods of sharp increases in non-reserve liabilities, and to mitigate the risk of money market pressures that could adversely affect policy implementation.』(今回)

『The Committee also directs the Desk to continue conducting term and overnight repurchase agreement operations at least through January 2020 to ensure that the supply of reserves remains ample even during periods of sharp increases in non-reserve liabilities, and to mitigate the risk of money market pressures that could adversely affect policy implementation. 』(前回)

翌日物およびターム物のシステムレポに関しては市場金利のスパイクを回避する目的で少なくとも4月までは行う、と足を四半期先に延ばしました。でもってそれにつながる文章で、

『In addition, the Committee directs the Desk to conduct overnight reverse repurchase operations (and reverse repurchase operations with maturities of more than one day when necessary to accommodate weekend, holiday, or similar trading conventions) at an offering rate of 1.50 percent, in amounts limited only by the value of Treasury securities held outright in the System Open Market Account that are available for such operations and by a per-counterparty limit of $30 billion per day.』(今回)

『In addition, the Committee directs the Desk to conduct overnight reverse repurchase operations (and reverse repurchase operations with maturities of more than one day when necessary to accommodate weekend, holiday, or similar trading conventions) at an offering rate of 1.45 percent, in amounts limited only by the value of Treasury securities held outright in the System Open Market Account that are available for such operations and by a per-counterparty limit of $30 billion per day.』(前回)

RRPについて、1先辺りの限度額は変更なく、金利が1.45%→1.50%と5bpの引き上げでIOERと同じ意味。


『・In a related action, the Board of Governors of the Federal Reserve System voted unanimously to approve the establishment of the primary credit rate at the existing level of 2.25 percent.』(今回)

『・In a related action, the Board of Governors of the Federal Reserve System voted unanimously to approve the establishment of the primary credit rate at the existing level of 2.25 percent.』(前回)

先ほど申し上げたように今回ディスカウントウィンドウのレートは変更なしですが念のため。


・会見冒頭ステートメントである

ちょっと時間がアレなのでこちらも駆け足になっちゃいますがまあ地蔵なので勘弁してちょ。

[外部リンク] of Chair Powell’s Press Conference Opening Remarks January 29, 2020

今朝の時点では(当然ながら)質疑応答の方はまだ文字になっていません。まあ地蔵ちゃんなので駆け足で(こら)。

『CHAIR POWELL. Good afternoon everyone. Thanks for being here. At today’s meeting, my colleagues and I decided to leave our policy rate unchanged. As always, we base our decisions on our judgment of how best to achieve the goals Congress has given us-maximum employment and price stability. We believe monetary policy is well positioned to serve the American people by supporting continued economic growth, a strong job market, and a return of inflation to our symmetric 2 percent goal.』

ただの挨拶状態ですな。

『The expansion is in its 11th year, the longest on record. Growth in household spending moderated toward the end of last year, but with a healthy job market, rising incomes, and upbeat consumer confidence, the fundamentals supporting household spending are solid. In contrast, business investment and exports remain weak, and manufacturing output has declined over the past year. 』

労働市場が強くて消費が拡大している一方で企業と輸出が弱くて生産は昨年下がりましたなと。

『Sluggish growth abroad and trade developments have been weighing on activity in these sectors. However, some of the uncertainties around trade have diminished recently, and there are some signs that global growth may be stabilizing after declining since mid-2018. Nonetheless, uncertainties about the outlook remain, including those posed by the new coronavirus.』

コロナちゃんキタコレ。

『Overall, with monetary and financial conditions supportive, we expect moderate economic growth to continue.』

へえへえそうだっか、ということでまあ従来の認識からあんまり変わりはないし、貿易とかブリクジットのリスクが減ってきたけどコロナちゃんキタコレということで、相変わらずの海外が不確実でー攻撃は続くのであった。

『The unemployment rate has been near half-century lows for well more than a year, and the pace of job gains remains solid. 』

から続くパラグラフは労働市場の話ですが、これは相変わらず威勢の良い話と、米国の幅広い階層の方々に成果をお届けしております云々というアピールでして割愛して次の物価に行く。

『Inflation continues to run below our symmetric 2 percent objective. Over the 12 months through November, total PCE (personal consumption expenditures) inflation was 1.5 percent, and core inflation, which excludes volatile food and energy prices, was 1.6 percent.』

この辺は現状出ている数字の話。

『Available data suggest similar inflation readings for December, though we expect inflation to move closer to 2 percent over the next few months as unusually low readings from early 2019 drop out of the calculation.』

ほう大きく出たなというか昨年の裏が出ますよという話だけなのか(たぶん後者)。

『While low and stable inflation is certainly a good thing, inflation that runs persistently below our objective can lead longer-term inflation expectations to drift down, pulling actual inflation even lower.』

物価上昇が鈍いと期待インフレが下がることになるのでアカンという話からの、

『In turn, interest rates would be lower as well-closer to their effective lower bound.』

何でここで金利が下限制約に近いという話をするのかと思えば、

『As a result, we would have less room to reduce interest rates to support the economy in a future downturn, to the detriment of American families and businesses. We have seen this dynamic play out in other economies around the world, and we are determined to avoid it here in the United States.』

というので話を次に行ってしまっているのですが、要するに(中立金利水準が下がった結果)政策金利水準が低い所にいるから経済下押しの時に金融緩和余地が少ないんだけど、そういう時に対処できるようにするのがワシらの使命みたいな話になっているので、これは現状の政策金利水準は若干緩和的で、物価は2%に(前年比要因で)行くけど、先行きの余地を残したいから物価上昇したからと言ってホイホイ金利を上げる訳では無いですよ、という説明をしたかったのかなあ、という風に文脈的には読んだけど深読みしすぎかもしれません。まあ質疑応答のトーン見ればわかるでしょ。

次が金利見通しの話。

『In particular, we believe the current stance of monetary policy is appropriate to support sustained economic growth, a strong labor market, and inflation returning to our symmetric 2 percent objective. As long as incoming information about the economy remains broadly consistent with this outlook, the current stance of monetary policy will likely remain appropriate. We will be monitoring the effects of the policy actions we took last year, along with other information bearing on the outlook, as we assess the appropriate path of the target range for the federal funds rate. Of course, if developments emerge that cause a material reassessment of our outlook, we would respond accordingly. Policy is not on a preset course. 』

ここの所言っている地蔵モードの話を繰り返しているのみですな。


次がさっきのIOERとRRPとシステムレポの話。ほぼ3ページの中の1ページ近くをこの説明に使っています。

『I will conclude with a brief overview of our current plans for our technical operations to implement monetary policy. The plan the FOMC announced back in October to purchase Treasury bills and conduct repo operations has proceeded smoothly and has succeeded in providing an ample supply of reserves to the banking system and effectively controlling the federal funds rate. In light of the resulting stability in the federal funds rate and money market conditions more generally, we decided to make a small technical upward adjustment to administered rates to ensure that the federal funds rate trades well within the target range. This action reverses the small downward adjustment made in September when money markets were volatile.』

さっき申し上げた通りで、資金供給をぶっこんだ結果FFが落ち着いてきたのは良いけど金利がちと下がりやすくなったので預金ファシリティのレートを調整しますよと言う話。

『As our bill purchases continue to build reserves toward levels that maintain ample conditions, the role played by active repo operations will naturally recede. Over the first half of this year, we intend to adjust the size and pricing of repo operations as we transition away from their active use in supplying reserves. This process will take place gradually and, as indicated in today’s FOMC Directive to the Desk, we expect to continue offering repos at least through April to ensure a consistently ample supply of reserves.』

システムレポとビルの買入をしていますが、システムレポの方はビル買入でリザーブが増えてきたところで徐々に縮小するそうな、どうもアクティブにシステムレポをやるのを好まないようなのですが、ジャパンのマネーマーケットに慣れているアタクシから見ますと逆(システムレポを機動的にぶっこむ代わりにビルの買入は抑える)じゃねえのかと思いますがまあそういう方針なんですな。ただし4月まではシステムレポを続けるよと。

『Based on current projections, we expect that the underlying level of reserves will durably reach ample levels sometime in the second quarter of this year. As we get close to that point, we intend to slow the pace of purchases and transition to a program of smaller reserve-management purchases that maintains an ample level of reserves without the active use of repos. At that point, as in the pre-crisis period, our balance sheet will be expanding gradually over time, reflecting the trend growth in the demand for currency and other Federal Reserve liabilities. 』

ほうほうそうですかそうですかという感じだがさっき言った通り、むしろ市場の資金需給に応じて機動的に供給しろよと思うのだがたぶんNY連銀そんなの出来ないって事でしょう日銀から応援部隊出したらどうですかね。


最後のパラグラフに参ります。

『All of these technical measures are designed to support the efficient and effective implementation of monetary policy and are not intended to represent a change in the stance of monetary policy. We are committed to completing the transition to our longer-run ample reserves regime smoothly and predictably. Of course, we will continue to closely monitor conditions in money markets and we will adjust these plans as conditions warrant.』

一連の措置は短期金融市場金利の適切なコントロールを企図しているもので政策的なインプリケーションはありませんのでよろしくですし必要な時には必要な措置を行いますのでよろしゅうに、とこのステートメントの3分の1位がこの説明って時点で地蔵おぶ地蔵だし、なんかオペの説明で延々と時間を食うとかどこかの日銀かよみたいな話ではありますな、あっはっは。

『Thank you, and I will be happy to take your questions. 』

よし何とか間に合ったな(^^)。
 


お題「ジンバブエ先生の後任に安達誠司さんノミネートとな/基調的物価ェ・・・・/中央銀行のテキスト分析云々のペーパー」   2020/01/29(水)08:01:21  
  これは・・・・・・・・
[外部リンク] 15:36

『共産党・宮本議員「この文書は見たことはなかったけど、募集をしているということは、いつからご存じだったんですか」

安倍首相「私はですね、幅広く募っているという認識でございました。募集してるという認識ではなかったものです」』(上記URL先より)

進次郎も裸足で逃げ出す進次郎話法、やはり若造とは役者が違いますな。でもこの話法使えば憲法9条改定の必要ないですね、やったじゃないですか!!!!


〇ジンバブエ先生の後任ノミネートは安達誠司さんですかそうですか

11時に国会提示とかいう話だったのに中々出なくて(フラッシュ出たのはロイターさんの下記ヘッドラインでもわかりますように11時回ってた)待ちくたびれたんですが。

[外部リンク] / 11:10
日銀審議委員に安達誠司・丸三証券経済調査部長を提示=国会同意人事案

『[東京 28日 ロイター] - 政府は28日、日銀審議委員を含む国会同意人事案を衆参両院の議員運営委員会理事会に提示した。3月25日に任期が切れる原田泰委員の後任として安達誠司・丸三証券経済調査部長を提示した。』(上記URL先より)

むしろ片岡さんの時に安達さんの方が本命に近かったと思う(片岡さんの方がお若い)のでどういう順序になっとるんだと思いました(そしてそのちょっと前から安達さんと片岡さんがツイッターのアカウントをしらっと削除したのも懐かしい思い出)が、昨日ネタにした本田センセのコメントですと「さまざまな分野に詳しい方が政策委員になると議論により幅が出る」ということでしたが、(リンクは貼りませんが)アマゾンでも何でも良いのですが、安達誠司さんのお名前で著書を検索するとまあ最近の安達さん色々ホイホイと生産物が出て来ましてなるほど様々な分野にお詳しいですなあという風情isありますな(ハイパー棒読み)。

しかし安達さん確か直近でも消費増税は地獄への道くらいの勢いでお話をしていたと思うのですが、消費増税した張本人の官邸がそういう方を日銀審議委員にノミネートするとか中々味わいがありますし、就任記者会見(否決の可能性はゼロでしょ)で突っ込まれた時に何を言うのやらとは思いますが、筋を通すならちゃんと財政拡張音頭なりジンバブエ音頭なりを唸っていただきたいですね。

なお安達さんは昔からのリフレ派でして、例えば直リンしませんがこちらなどでは
[外部リンク]
政策的含意と今後の課題
風戸 正行
Discussion Paper No. 2020-J-1

最初にエグゼクティブサマリーがありますが、そちらは昨日ネタにしたこのペーパーの紹介ページの方に同じものが掲載されていてそっちを既に読んでおりますので、本文に参ります。

『1. はじめに 』から。

『中央銀行(中銀)コミュニケーションは、金融政策スタンスや経済・物価見通しに関する情報発信を通じて、金融政策の有効性の向上や民間経済主体の期待の制御に寄与すると考えられる(Bernanke and Mishkin [1997]、Blinder [1998]、 Woodford [2001]、Blinder et al. [2008]等)。』

うんうん。

『これに関連して、Bernanke [2015, pp. 498]は、“monetary policy is 98 percent talk and 2 percent action”(金融政策は、その 98%は言動であり、残りの 2%が行動である)と表現している。』

さすがの逆さ絵クオリティですが、このハゲがQEとかで変な話を振りまきまくったせいで後年の金融政策がおかしくなって最近は過剰な緩和の結果金融緩和効果が盛大に逓減しているんじゃねえかとか現場職人的には思うので、まあ正直評価する気にならんですな。

『今般の金融危機 以降、主要先進国の中銀は、名目金利の実効下限制約(effective lower bound of nominal interest rates: ELB)に直面するもとで、金融政策効果を浸透させるため に、コミュニケーション手法を様々に工夫してきた。』

というと格好が良いのですが、効かないものを効くような話をして、当初はプラセボなのか需要の前借効果なのかとりあえず効いていたものの、調子に乗っていたら世界的にこの有様って気が思いっきりするので、やはり舌先三寸というのは魔法のツールだから使いたいのは分かるけど禁断のお薬なんでしょうねやっぱり。

『日本銀行(日銀)はその先駆けであり、日銀のコミュニケーションが金融市場に及ぼした影響について、多くの実証研究が蓄積されてきた(白塚・藤木[2001]、翁・白塚[2003]、黒木[2001]、 竹田・矢嶋[2008]、中島・服部[2010]等)。 』

とは言えこれ全部異次元緩和前の話っすな。

『中銀コミュニケーションには、数値による定量的な情報だけではなく、言語による定性的な情報が多く含まれている。中銀コミュニケーションに関する研究においては、近年、自然言語処理における技術進歩を背景に、テキスト情報を用いた実証的な分析(以下、テキスト分析)が活発になっている(Hansen and McMahon [2016])。』

なるほど。

『それらは、当初は、連邦準備制度(Federal Reserve System: Fed) や欧州中央銀行(European Central Bank: ECB)といった、英文テキスト情報が利 用可能な欧米の中銀を分析対象にしていたが、最近では、機械学習を用いた自然言語処理の技術進歩を受けて、日銀の和文テキスト情報を対象にする研究もみられている。』

あれを機械学習したらどういうことになるのでしょうか(^^)。

『また、こうした研究だけではなく、市場参加者の投資判断といった実務においても、テキスト情報の活用が広がっている(和泉[2019])。』

ただ昨日も申し上げたように中銀分析って政策の非連続的変化をどう捉えるか、というか非連続だから分からんと言ってしまえばそれまでなんですが、恐らくその非連続変化の可能性に関してどのように捉えて、収益云々というよりもドローダウンを起こさせないようにするのかって事だと思うんですよね投資判断的な話だと(個人のイメージです)。

『よって、 中銀コミュニケーションに対する金融市場の受け止め方を把握するうえで、テキスト情報を考慮に入れる必要性が高まっている。』

それはそうですな。

『中銀に関連するテキスト分析では、テキスト情報の特徴を定量化した「特徴量 (feature values)」を推定し、それらと金融経済変数との関係について様々な統計的な分析が行われている。中銀テキスト分析では、トーン、トピック構成比、 類似度、および複雑さといった特徴量がよく利用されている1。また、これら特徴量を推定する手法としては、主として、研究者自らがテキストの内容を確認し、その内容を判断する主観に基づくものや、特定の単語の数え上げ、極性辞書、および機械学習が用いられている2。』

何だみんなでやってるじゃんテキスト分析(^^)。

『本稿の貢献は、中銀に関連するテキスト分析について、日銀を対象とするものを含む、最新の実証分析を網羅した上で、中銀コミュニケーション研究との関連でそれらの政策的含意を整理するところにある。』

逆に最近はこういう結果を利用して文言に工夫をこらしているという謎のフィードバックループが起きているのではないでしょうか(個人の感想です)。

『既存のサーベイ論文としては、Bholat et al. [2015]が存在するものの、その主たる関心は特徴量の推定手法の技術的な解説にあるほか、そもそも日銀を対象 とする先行研究はサーベイ対象になっていない。』

そら「私の金融緩和」な上にロジックが複雑骨折してるんだから海外からみたらサーベイ不能ですなあっはっは。

『本稿では、金融政策決定会合後の声明文や議事要旨、記者会見といった、中銀の金融政策に関係するテキスト情報(以下、中銀テキスト情報)と、関連する報道内容を分析した近年の研究をサーベイしている3。また、実証分析結果を整理する際には、中銀テキスト情報が、市場参加者や報道機関、企業・家計といった民間経済主体に受け止められ、それらの反応が金融経済環境に現れるという伝達経路を想定した(図 1)。 』

なるほど。

『この伝達経路を踏まえると、近年の研究は次のように分類できる。』

キタコレ。

『まず、発信された中銀テキスト情報には、どのような情報が含まれているのか分析した研究である。こうした研究では、中銀テキスト情報に含まれる金融経済変数の情報 や中銀独自の付加的な情報の識別を行っている。』

『次に、中銀テキスト情報の受信者である金融市場や報道機関が、中銀テキスト情報に対し、どのように反応したのか分析した研究である。こうした研究では、中銀テキストが、各金融市場の価格やボラティリティに与えた影響や、報道内容のトーン等に与えた影響につい て分析を行っている。』

『これら中銀テキスト情報の発信側と受信側の双方の研究成果を総合することで、中銀に関連するテキスト分析による、中銀コミュニケーション研究への貢献を把握できると考えられる。』

ほうほうなるほどなるほど。

『こうした分類方法を踏まえ、本稿は以下の通り構成されている。2 節では、中銀テキスト情報に含まれる情報を分析した研究を整理する。次に、中銀テキスト情報が受信者に与えた影響として、3 節では金融市場、4 節では報道内容について、それぞれ分析した研究を整理する。』

『こうした中銀テキスト情報の発信側と受信側の双方の分析成果を踏まえて、5 節では、中銀に関連するテキスト分析の中銀コミュニケーション研究に対する貢献を、Blinder et al. [2008]で示された考察ポイントに沿って議論する。6 節は、今後求められる中銀テキスト情報の分析上 の取組みを考察し、締め括りとする。』

という話なんですけど、まあこのコミュニケーション云々も例えば先行きの政策金利パスを出すことによって云々とか、FEDとかすっかりあれがノイズになってしまっていますから止めた方が良いと思うのですが、あの辺とかも中銀コミュニケーションがどうこうとかいうような話の中からどこぞの学者(ウッドフォードでしたっけ)が言い出したのをFEDが乗っかってすっかり主流みたいな感じになるとか、元々あまりこうカチッとしたものが無いですし、だいたいからしてコミュニケーションの方法として何がフィットするのかって外部要因の違いによっても違ってくると思いますので、まあこういう結果って面白いですし参考にはなるのですが、何かの方法が絶対的に正しいとかいうのは無いと思うので(個人の感想です)、時代の変化に応じて出すものも変えていく(FEDはとっととドットチャート止めろよと思う)必要があるんでしょうなあとも思ったりします。


・・・・・・ということで途中を全部すっ飛ばしまして、まとめの方の5節6節にワープするという手抜きにも程があるプレイですが中身については本文の方を見て下さいませ。


てな訳で『5. 中銀テキスト分析の中銀コミュニケーション研究に対する貢献』 に飛ぶ。

『本節では、サーベイした一連の実証分析結果を、中銀コミュニケーション研究 に対する貢献という文脈で議論する。』

ほう。

『中銀コミュニケーション研究の重要なサーベイ論文である Blinder et al. [2008]は、中銀コミュニケーションの実効性について様々な論点を提示している。』

ということですが、ちなみにこちらは脚注にありますように、

Blinder, Alan S., Central Banking in Theory and Practice, MIT Press, 1998.

ということですが、これ1999年に訳本が出ていまして、東洋経済新報から『金融政策の理論と実践』ってのが出ていまして(訳者は河野龍太郎さんと前田栄治(現日銀理事)さん)、非常に残念なことに品切れで絶版になっていると思うのですが、これ出た時に人に勧められて購入して大変に面白かったのだが諸般の事情で自分の書棚に無いので復刊して欲しいわと思うのだが復刊しても200部くらいしか売れ無さそうだからダメですねサーセン。


『ここでは、中銀に関連するテキスト分析の貢献を議論するにあたり、次の 4 つに注目する。』

『すなわち、「中銀コミュニケーショ ンによって金融政策の予測可能性は高まったか」、「中銀コミュニケーションに対する反応は中銀の意図と整合的か」、「 中銀コミュニケーションに対して家計 は反応しているか」、および「中銀コミュニケーションのベストプラクティスと は何か」である。 』

ふむ。

『(1) 中銀コミュニケーションによって金融政策の予測可能性は高まったか

中銀テキスト情報は、金融経済変数といった既知の情報では説明できない付加的な情報が含まれているため、テイラー・ルールや時系列モデルにおいて、中銀テキストの特徴量を説明変数に加えることで、政策金利の予測可能性が向上する。また、中銀に関する報道内容の特徴量についても、同様に政策金利の予測可能性向上に寄与することから、報道機関は、中銀が発信した情報を適切に解釈していることが示唆される。』

ほー。

『もっとも、民間エコノミストといった民間経済主体による実際の政策金利の予測可能性に着目した分析は行われておらず、今後の 研究が期待される17。 』

ほほう。

『(2) 中銀コミュニケーションに対する反応は中銀の意図と整合的か

中銀テキスト情報に含まれる将来の金融政策スタンスや経済・物価見通しに 関する情報は、金利や株価の変化に対して説明力を持つほか、それらの変化の方向は、情報の変化と整合的であった。すなわち、ある程度中銀の意図が的確に報道されていると考えられる18。』

ほうほうほう。

『一方、為替レートについては、中銀テキスト情報は、スイスを除いて、為替レートの変動要因になっていなかった。同レートの理論的な変動要因と関連付けた形での分析は行われおらず、更なる研究が期待される。』

ちょwwwwにちぎんこまるじゃんwwwww

『次に、金融市場に与えた影響の大きさや持続期間に関しては、議論が進んでいない。』

そら難しいじゃろ。

『すなわち、金利は、影響の大きさが比較的小さいが、持続的な影響を持つ 一方、株価は、影響の大きさが比較的大きいが、短期間で減衰してしまうことが示唆される。この点、金融政策の操作変数である金利について、中銀テキスト情報が比較的持続的な影響をもたらしていることは、金融政策スタンスの変化を浸透させていくうえで、中銀コミュニケーションが有意な役割を果たしている と考えられる。』

なるほど。

『(3) 中銀コミュニケーションに対して家計は反応しているか

家計を対象とした研究は未だにみられていないものの、家計の主たる情報収集手段である、報道機関を対象とした研究がみられており、テキスト分析の対象は家計に近づいていると考えられる。今後はソーシャル・ネットワーク・サービ ス(social network services: SNS)上における個人が発信したテキストの分析などが進展することも期待されるが、SNS 上のテキスト情報には、サンプルのバイアスやノイズに対する相応の配慮が必要であり、分析に当たっては細心の注意を払う必要があると考えられる。 』

まあこれが効くならインフレ期待の引き上げに苦労していないという時点でお察しの気もしますが、SNSのテキスト情報には云々の所は仰せの通りではありますがワロタです。しかし日銀が家計にコミュニケーションしてインフレ期待を引き上げる新手段とか言ってオモシロ企画を打ち出して来たら更に笑えますな。あんまり想像したくないけど。

ということで壮大なお題『(4) 中銀コミュニケーションのベストプラクティスとは何か』になります。

『本稿でサーベイの対象とした研究は、分析対象とした中銀テキスト情報の種類やその特徴量が限られており、中銀コミュニケーションの限られた側面しか分析できておらず、多くの課題が残されている。』

そらそうよ。

『まず、中銀コミュニケーションにおける情報発信は、声明文や記者会見、議事要旨、四半期レポート、各種スピーチ等、多様な手段から構成されており、それ ぞれ異なる目的や機能を持つ。中銀コミュニケーションのベストプラクティスを探る上では、それらを包括的に分析する必要があるが、多くの研究では 1 種 類の情報発信手段のみが分析対象とされている。また、多くの研究において分析されている特徴量の種類は 1〜2 つ程度にしか過ぎない。』

それは残念無念。

『中銀テキスト情報には 多種多様な内容が含まれており、限られた種類の特徴量だけでは、中銀テキスト情報の限られた部分しか捉えられないと考えられる。 中銀コミュニケーションのベストプラクティスを検討していく上では、より 多様な情報発信手段について、より多様な特徴量を推定し、それらを包括的に分析することが望まれる19。』

まあその通りなんですがたぶんさっきも申し上げたようにその時の環境によっても有効な手段と無効な手段が変化すると思う(ただの現場職人としての感想というか体感ですけど)ので、これはこれでやり過ぎると別の罠にはまるような気がします。って無学のアタクシが言っても知らんがなと言われそうですがまあね。

『こうした包括的な分析は、中銀による情報発信手法の具体的な改善策を提案するような、金融政策運営に対して実践的な示唆に富む研究に繋がるものと期待される。』

私も期待しますが「過学習」にならないようにして頂きたいものです。


ということで最後のまとめの章ですがこちらはサラサラと。

『6. おわりに

本稿は、最近の中銀テキスト分析の実証分析結果を整理し、主たる政策的示唆として、‘吋謄ストには金融市場に影響を及ぼしうる新情報が含まれている、 同テキストに含まれる情報は、その変化の方向と整合的に、金利や株価の変化 に対して説明力を持っている、C羔笋両霾鵑報道機関によって適切に解釈さ れている可能性があることを指摘した。 こうした中銀テキスト分析の現状を踏まえ、今後の中銀に関連するテキスト 分析において有益と思われる 3 つの取組みを検討することで本稿の結びとしたい。』

はい。

『第 1 に、中銀テキスト情報の特徴量に相応に含まれると考えられる、事前に織り込まれている情報(以下、事前情報)に配慮することである。』

そらそうよ。

『金融市場は、 与えられた情報のうち、事前情報を取り除いた付加的な情報(サプライズに相当) に反応すると考えられる(Kuttner [2001])。このため、事前情報を含んだままの中銀テキスト情報の特徴量を利用する分析では、金融市場に対する影響は適切 に評価できない可能性がある。』

んだんだ。

『すでに、一部の研究では、中銀テキスト情報の特徴量に対し、事前情報で回帰分析を行った残差を分析に用いることで、この問題 への対処が試みられている(Galardo and Guerrieri [2017]、Hubert and Labondance [2017]、Gertler and Horvath [2018]、Hansen, McMahon, and Tong [2019]、風戸・黒崎・五島[2019])。 しかしながら、これら研究において、中銀テキスト情報における付加的な情報が、実務的・経済学的にはどのように解釈されるのか、といった分析はまだ行われていない。こうした分析手法のさらなる広がりや付加情報の実務的・経済学的な解釈性の向上が求められる。』

なるほど。

『第 2 に、中銀テキスト情報の金融市場に対する影響の波及経路を分析することである。』

なお今の金融政策の波及経路いやなんでもありません本稿と関係ないですねすいませんすいません。

『金利であれば、政策金利の将来経路や期間プレミアムに対する影響、 株価であれば、無リスク金利やリスク・プレミアム、配当に対する影響、為替レ ートであれば、内外金利差に対する影響といった、様々な波及経路が存在する。 これらを分析することにより、波及のメカニズムに関する理解が進むことが期待される。』

『また、こうした波及メカニズムの分析の過程で、金融市場による中銀テキスト情報の信頼性評価に関しても、新たな知見が得られる可能性がある。 』

これは楽しそう。

『第 3 に、中銀テキストが短期金利に与える影響を分析する際、ELB の影響を考慮することである。』

これまたそらそうよですな、ELBってゼロ金利制約(もうちょっと真面目に言うと政策金利の下限制約)な。

『ELB に中銀が直面した場合、政策金利の引き下げ余地が少なくなるため、中銀テキスト情報の短期金利に対する影響が弱くなる可能性がある一方で、中銀による情報発信そのものが、より長期の金利に対する働きかけを目指し、質的にも変化すると考えられる。また、非伝統的金融政策の採用の 有無や変化によっても、中銀テキスト情報は質的に変化しうる20。』

はい。

『中銀テキスト 分析は、均衡実質金利が低下し、政策金利の糊代が縮小している状況のもとでは、 今後の金融政策運営を考えていく上でも重要な示唆を与えると考えられる。』

『今後、自然言語処理技術の更なる進歩は、中銀に関連するテキスト分析の質・ 量両面での発展を可能にするものと考えられる。そうした発展が上記の取組み を伴いながら、中銀コミュニケーション研究にさらに貢献するとともに、中銀コ ミュニケーションの実務面での工夫に役立っていくことが期待される。』

過学習にはくれぐれもご注意ください。

#途中の分析(分析のサーベイですけど)は本文をご覧あれ
 


お題「ジンバブエ先生の後任人事呈示とな/日銀から色々とペーパーやら統計やらが出ているので鑑賞会」   2020/01/28(火)08:07:30  
  なんじゃこりゃ。
[外部リンク]
清宮涼
2020年1月27日 22時28分

『野党は自民党の杉田水脈(みお)氏によるヤジだと指摘している。野党関係者によると、玉木氏の質問後、杉田氏は玉木氏に「玉木氏がひどいことをいうから(ヤジを飛ばした)」などと述べていたという。』(上記URL先より)

野次飛ばすなとは言わんが飛ばすならウィットとか寸鉄人を刺すとか、もうちょっとこう何と申しますか知性というものがですな、と思ったらそもそもこれ本人の釈明で出てきた訳では無いのか。有料記事で後半が読めんから良く分からんが。

#まあ三木武吉先生の評伝でも読んでちったあ勉強しろと


〇ジンバブエ先生の後任人事呈示予定とな

まあさすがにそろそろ出さないと。
[外部リンク] 14:06 JST 更新日時 2020年1月27日 16:54 JST

『日本銀行の原田泰審議委員が3月25日に5年間の任期満了を迎える。政府は28日午前に国会同意人事案を衆参両院に提出する予定で、ブルームバーグが入手した資料によると、原田氏の後任人事案も含まれている。』(上記URL先より、以下同様)

ということですので朝の閣議の後に出てくるから10時前後に出てくるんですかね。今のところ日経のウェブサイトを見ますと
[外部リンク]
2020年1月21日 日本銀行

だからこういうのMPMの無い日にリリースして欲しかったですが(おかげでネタにするのが遅くなった)それは兎も角として(大汗)。

『カナダ銀行、イングランド銀行、日本銀行、欧州中央銀行、スウェーデン・リクスバンク、スイス国民銀行、国際決済銀行(BIS)は、それぞれの国・地域において中央銀行デジタル通貨の活用可能性の評価に関する知見を共有するために、グループを設立した。』

FEDは入っていないのか。

『このグループは、中央銀行デジタル通貨の活用のあり方、クロスボーダーの相互運用性を含む経済面、機能面、技術面での設計の選択肢を評価するとともに、先端的な技術について知見を共有する。グループは、関連する機関やフォーラム、特に金融安定理事会(FSB)とBIS決済・市場インフラ委員会(CPMI)と緊密に連携していく。』

どうもFSBにBISと聞くと碌な事が起きないという偏見がありますがそれはさておきまして、

『グループは、Benoit Coeure BISイノベーション・ハブ局長とJon Cunliffeイングランド銀行副総裁・BIS CPMI議長が共同議長を務め、参加機関の幹部で構成される。』

思いっきり中央銀行の偉い人登場という事ですな。まあどういう話になるのかは分からんですが、管理通貨制度というのはとりあえず確立してワークしているとは思うのですけれども、中銀デジタル通貨に関しての話の中でそっちの観点で慎重に扱っていただきたいとか思うのはアタクシの脳味噌が基本的にコンサバに出来ていて、バジョット本読んで(と言っても訳本の方ですサーセン)なるほどなるほどと感心するという仕様になっているので、意識高く技術の高度な話に過度に走って技術が人を殺すような事のないようにというのだけは願いたいと存じますです、はい。




〇レポ取引の集計登場

キタコレ!
[外部リンク] 1月27日 2019年12月 [XLSX 90KB]
2020年 1月27日 2019年12月 [PDF 204KB]

ってな訳でエクセルとPDFがありまして、拝見したところどちらも同じものをエクセルで出しているのとPDFで出しているのという作りになっております。でもって個別項目の開設はご丁寧にも『解説・関連資料』というのがあるのでまずは

[外部リンク] 日本銀行金融市場局

を拝読。

『1.「FSBレポ統計の日本分集計結果」とは?』

『(1)統計の概要

「FSBレポ統計の日本分集計結果」は、日本に所在する金融機関のレポ取引の動向を取りまとめた月次統計です。

2015年11月、金融安定理事会(Financial Stability Board、以下、FSB)は、レポ取引等について粒度の高いデータを定期的に収集・集計するため、国際的な基準を示す報告書を公表しました。これを踏まえ、わが国では、金融庁及び日本銀行が、FSBの提言する基準に沿って国内におけるレポ取引等のデータを収集しています。

日本銀行では、収集したレポ取引等のデータの一部を、「FSBレポ統計の日本分集計結果」として公表します。』

『(2)統計作成の目的

本統計の目的は、わが国において、FSBの提言する基準に沿って収集したレポ取引等データを統計ユーザーに広く還元するとともに、わが国金融市場の安定性向上や金融機関のリスク管理、各種規制における適用状況のモニタリング等に役立てることです。』

つーことですけれども、『2.作成方法』の所を見ますと、

『(1)対象金融機関

日本に所在する金融機関(外国金融機関の在日拠点を含む)のうち、原則としてレポ取引の取引金額上位約50先を対象金融機関とします。海外に所在する金融機関は対象外です。レポ取引等のデータのカバレッジを確保する観点から、対象金融機関を見直す可能性があります。』

でもってこれ解説の次の所にある日銀レビューを見ますと50先でカバレッジが9割以上になるから無問題ってことのようです。まあこのカバレッジが減ってきたら対象先が増えるんでしょうな。

『(2)対象取引

対象金融機関が取引当事者として行ったレポ取引を対象取引とします。レポ取引とは、1)現先取引及び2)証券貸借取引を指します。』

ほほう。

『1)現先取引

現先取引とは、同種同量の債券等を将来の所定期日に所定価額で買い戻す特約付きで、現金と交換に債券等を特定期日に売却する取決めに基づく取引です。現先取引の標準契約書である債券等の現先取引に関する基本契約書、MRA(Master Repurchase Agreement)やGMRA(Global Master Repurchase Agreement)、その他各国の基本契約書等に基づく取引を指します。』

ってなっていまして、

『2)証券貸借取引

証券貸借取引とは、当事者の一方(貸出者)が、他方(借入者)に債券等を貸し出し、当事者間で合意された期間を経た後、借入者が貸出者に同種同量の債券等を返済する取引です。証券貸借取引の標準契約書である債券貸借取引に関する基本契約書、株券等貸借取引に関する基本契約書、MSLA(Master Securities Lending Agreement)やGMSLA(Global Master Securities Lending Agreement)、その他各国の基本契約書等に基づく取引を指します。但し、無担保取引または制度信用取引に紐付く証券金融会社との貸借取引は、対象取引には含みません。』

ってなっていますが、これは前者が新現先で後者が以前からの現金担保レポって理解で良いんですかね。ちなみに集計の方を見ますと、

3. 現先取引 Repo transactions
3-1. 日本円/日本国債等 Transactions in Japanese yen, with Japanese government securities

直近の数字が
995,602億円、うちGCが706,516億円でSCが289,086億円

4. 証券貸借取引 Securities lending transactions
4-1. 日本国債/日本円 Transactions of Japanese government bonds, with Japanese yen

直近の数字が
400,889億円、うちGCが263,677億円でSCが137,212億円

と読めましたが(数字は集計表のエクセルの方から拾いました)そういうことで良いのかねとか思いながら見てましたが、CCP使っているのと使っていないのの額とか、CCP使っている中で銘柄後決めのGCがどんだけあるとか、数字が出ていますが、証券貸借方式の方は『GCレポ取引(銘柄後決め取引を含む)』などとなっていて銘柄後決めのGCで新現先ではないというのはこれ個別性が強くなるから分けてないとかそういうことになるんですかねえ良く分からん。

ちなみに表紙の方を見ると、フローデータは『1. 現先取引 Repo transactions』なんですが、ストックデータの方は現先と証券貸借に分かれていまして何なのですが、もうちょっと先の方を見ると、『3.主な項目の内容』ってのがありまして、

『(2)掲載項目の簡単な解説

フローデータ/ストックデータ

1)フローデータ

フローデータでは、わが国の営業日に発生した新規約定取引の取引金額を、約定時に定めた取引スタート日別に公表します。ロールオーバーを伴う取引の場合、契約当事者が能動的に契約内容を更新する場合は、ロールオーバーの都度、新規約定分として対象取引に含みますが、エバーグリーン取引(満期日が自動更新される取引)は新規約定分に含みません。

2)ストックデータ
ストックデータでは、取引対象債券等のサブスティテューション(注)や中途解約を反映した上で、月末時点における取引金額を公表します。

(注)サブスティテューションとは、取引対象債券等を取引期間中に差し替える仕組みのことを指します。』

ということで、フローデータの方は新現先だけでストックの方は新現先+レポ+株券貸借のうち制度信用に関わる部分を除く、で無担保の証券貸借は含めないという基準になっておりますの。

まあ何でそうなのかという話は恐らくFSBの定義とかによるもののような気がする(個人の直感です)のですが、FSBの趣旨から行ったらレポ取引によって発生しているレバレッジがどの程度世の中にあるかというのを把握するというのが大事な話とかそういう事だと思うので(個人の直感です)、制度信用とか無担保取引とかは、レバレッジとは別世界の話なので(集計上は)キニシナイって話なんですかねえ、よくわからんけど。


でもって話をちと戻して、もう1回『2.作成方法』の方に戻りますと、『(5)利用上の留意点』ってところに、

『(5)利用上の留意点

対象金融機関からの報告が遅れた場合や誤報告等が判明した場合には、原則として、もっとも近い公表日に遡及訂正を行います。このほか、取引社数が1社または2社に限られる項目など、個社情報の秘匿を十分行うことができないと判断される項目については、非公表とします。』

ってことで、この「取引社数が1社または2社に限られる項目など、個社情報の秘匿を十分行うことができないと判断される項目については、非公表とします。」ってのは良く考えていて誠に良い事ですなと思います。

と申しますのは、毎度申し上げておりますように、短期金融市場の取引って個別性が強い部分が多々ある訳でして、通常はこうかも知れんがお家の事情的なサムシングがあって今回はイレギュラーってのはよくある話なので、個別取引の内容が透けてしまうデータというのはうっかり出すとエライことになるリスクがある訳ですよ。

でもってまあそうは言いましても通常時はさほど問題は起きないのですが、金融市場に強いストレスが掛かるような時にうっかり個別ネームが分かってしまうようなものがホイホイと出てしまった場合に、個別ネームの信用力だの何だのというような話に発展してしまい、出した公表データによって更に市場のストレスを高めるみたいなことが起き得ると思うのですが、何せこの手の短期市場のデータの透明性がどうのこうのってお話が始まったのってのは先般の金融危機が一段落して以降(CPのレートが出たのが最初でCPに関しては引き続き保振が公表しているけど集計主体は日銀という事になっていますな今は)なので、現実問題としてこの手の短期資金取引に関して、市場のストレステンションが上がった時にこの手の公表データが悪さするかどうかというのは試されたことが無いのですが、今般は「個社情報の秘匿を十分行うことができないと判断される項目については、非公表」というのは当然と言えば当然なのですが、ちゃんと考えていて良かったですな。

いや真面目な話FSBとかって頭でっかちでそれこそ短期市場のリスクフリーリファレンスレートをトレーダブルレートでとか無茶振りして来るので、FSBのいう事をクッション入れないでそのまま現場に下ろすと金融安定化委員会が金融市場のストレステンションを上げてしまうような阿呆なことに成り兼ねないなあとか思っていたんですよ(個人の偏見です)。

とまあそういう訳で今回の集計表をつらつら眺めましたが、集計最後の

5. 取引レート Rates of transactions
5-1. レポレート Repo rates

ってのGCは良いとしてSCってうーんこの(しかも月次のストックデータ)という感じですが、これも金融市場のテンションによって変わったりしたらそれはそれで(こっちは後付けで見ることになりますが当局の方は報告ベースで直ぐに分かるので)意味あるのかねとか思いつつ、まあ現実問題としては公表データの方が思いっきりざっくりな話でしょうからとは思いますが、出てきたものの解説自体は同時に出ていてこの次のコーナーでネタにする日銀レビューにあるのですが、この集計数値の含意をどう読めば良いのかという話もお伺いしたい所ですが、それは自分で考えろということですねわかります(そもそもそんな話にニーズはあんまりなさそうですし)。


・・・・・・・という訳で日銀レビューの方を拝見。

[外部リンク]
―「FSBレポ統計の日本分集計結果」の公表開始―

まずは上記HTMLの方がサマリーなのでそちらを拝見。

『要旨

日本銀行は、2020年1月から「FSBレポ統計の日本分集計結果」の公表を開始した。本統計は、レポ取引を巡る金融危機時の教訓を踏まえた国際的な取り組みの一環として、わが国において収集した個別レポ取引データを、市場の透明性の一段の向上に資する観点から、集計・公表するものである。』

それは良いのだが数値の含意をですね(涙目)。

『また、様々な属性情報を含む詳細な個別取引データを基礎情報として利用しているため、従来の調査や統計では把握できなかった通貨別の情報や取引相手の所在地別の情報等が含まれている。本稿では、レポ取引データの収集を巡るこれまでの国際的な議論の経緯やわが国の対応を振り返るとともに、本統計の概要と新たに把握できるようになったわが国レポ市場の特徴を紹介する。』

つーことで本文がこちら。
[外部リンク]
―「FSB レポ統計の日本分集計結果」の公表開始―

ということですが、最初の所は飛ばしまして、そもそも何でこの話にFSBかという話の部分で『レポ取引を巡る国際的議論とわが国の対応 』っつー小見出しから参ります、以下は上記URLの本文から適宜引用します。

なお、日銀のこの手のPDF物の特徴なのは、たぶんテキストエディタを日本語環境のMS標準物件じゃないものを使っているんじゃないかと思うのですが、資料によってunicodeじゃないと正常に出ない文字が出るというようなことがありまして、文字化けはさすがに気が付くのですがコピペする中で文字欠落が発生するという例が今回発生している(気が付いたのは「最」の字が欠落するという現象)ので、一応確認してはいますが、文字欠落があったらサーセン(文字化けは上書き保存の時に気が付くが欠落するとちょっと)。

てなのはさておきまして最初の部分を飛ばしてまずはこの辺から。

『(グローバル金融危機とレポ取引)

レポ取引は、証券市場における活発な取引を支える重要な機能を果たす一方で、2008 年のグローバル金融危機の発生前には、レバレッジを拡大するための資金調達手段の一つとして、米欧市場を中心に一部の市場参加者が盛んに用いていたと も言われている。すなわち、レポ取引を通じて調達した短期資金が、低流動性資産や長期金融資産への投資に利用されていた4。』

それはレバレッジなのではなくて過大な長短ミスマッチという奴なのではという気もする(レバレッジと言われるとアタクシはどうも昔の時代の人なので信用二階建てとか証拠金取引レバレッジ50倍ニキとかの信用創造系の方をイメージする)んですが、最近は長短ミスマッチというか過大なショートファンディングの事もレバレッジと言うんですかね、債券界でレバレッジと言えば懐かしのオレンジカウンティーを思い出すもんで(汗)。

『そうした資産の中に は、いわゆるサブプライムローンを裏付けとする 証券化商品等、信用力が必ずしも高くない債務証券も含まれていた。 』

でもって、

『金融危機発生時には、こうした形で拡大したレ バレッジの急激な巻き戻しが発生した(図表 2)。 すなわち、レポ取引に用いられていた証券の信用力に対する懸念が拡がると、資金運用主体が求めるヘアカット率5が急速に引き上げられ、円滑な資金調達に支障が生じた。これが、資金調達主体による保有証券の投げ売りを呼び、さらなる証券価 格の下落や市場流動性の逼迫を招く悪循環を生じさせたと言われている。』

まあメカニズム的には証拠金取引で二階建てが投げると大変にチャーミングなことになるというのと結果は同じなのでレバレッジということなんでしょうけれども、なんとなくレポとかMMFとかの規制するよりも流動性リスク管理(というか過大なショートファンディングのチェック)一本でも行けるような気がせんでもないけど、まあそういう話からシャドウバンキングの規制という話に発展した訳でして、

『このような形でレポ取引は、シャドーバンキングとも呼ばれる非銀行部門の信用仲介活動6の手段の一つとして過剰なリスクテイクに用いられ、 その後の危機を増幅させたと指摘された。』

という話になって、レポだのMMFだのというのが随分と槍玉に上がったのですが、そもそも商品有価証券の在庫ファイナンスって言ったって、流動性の高い有価証券で在庫が常に動いているトレジャリーなりJGBなりのマーケットメーカーの在庫ファイナンスまで一緒くたにせんでもエエジャロとか、または同じような低流動性資産であっても、満期保有の投資有価証券としてポートにぶっこんでいる場合と、ショートファンディングを伴っている場合とではチャウやろとか、まあ色々とその辺思わんでもないし、当初この手の話が個別に出てきたときって当たり前のようにFSBとかが保守的な話をするもんだから、いやあのそんな規制掛けられたらUSトレジャリーのマーケットメーク出来なくなるんですが何考えてるんですか的な話が出てナンヤソラ状態になったことは何度もあったように思えます、と全然関係ないFSBへの悪態ですねすいません。

まあ気を取り直して鑑賞の続き。

『(国際的な議論を受けたわが国の対応)

こうしたグローバルな取り組みに沿って、わが 国では、2016 年に金融庁と日本銀行が共同で、国 内に所在する預金取扱金融機関(銀行、信用金庫、 労働金庫、信用協同組合、系統金融機関等)、証 券会社、保険会社、短資会社、投資信託など幅広 い業態の金融機関約 1,300 先を対象に、レポ取引 の状況について調査を行った。そのうえで、レポ 取引金額の累積シェア 90%超をカバーする上位 約 50 先を報告対象金融機関として選定し、月次 での取引データの報告を要請した(図表 3)。 』

さっきの50社の根拠はこちらですな。

『報告対象となるレポ取引は、国内に所在する法 人との取引のほか、海外に所在する法人との取引、 同一法人内における国内拠点・海外拠点間の取引、 同一グループ内の別法人との取引、国際機関との 取引である。他方、国内の同一法人内における国 内拠点同士の取引や、報告対象金融機関の海外拠 点が他の海外拠点と行った取引は報告対象外で ある。このほか、個人、各国中央銀行及び国際決 済銀行(BIS)との取引、助言のみ行った取引も同様に報告対象外である(図表 4)。 』

調査の趣旨がレバレッジ(というのかは微妙ですがまあレバレッジということにしておきまして)の規模に異様な変化が起きていないかというのを知ることによって金融不均衡の発生からの金融の不安定要素の発見ということになりますから本支店間が除外されるとか、中銀との取引が除外というのはまあ分かる。

『収集した個別取引データは、取引相手、取引条 件、取引種類、担保情報等、様々な属性情報が含 まれている(図表 5)。データの中には、FSB の提 言に沿った項目のほか、わが国の取引慣行等を踏 まえたデータ区分を用意した。例えば、証券銘柄 を指定しない取引である GC(General Collateral) レポ取引と証券銘柄を指定した取引である SC (Special Collateral)レポ取引の識別や、国債決済 期間短縮化に伴って導入された銘柄後決め GC レ ポ取引9の識別を可能にするラベルを付与するな ど、独自の工夫を行っている。』

その辺の説明は図表もあるのですが図表は貼り付けませんので(そんなスキルはない)上記URL先を見てちょ。

『このような個別取引単位のレポ取引データの 収集にあたって、日本銀行では専用のシステムを 開発するとともに、同データを含む高粒度データ の情報管理体制や分析基盤の整備を進めてきた。』

とサラッと書いてありますが、これ報告する方もかなり大変なのではないかと・・・・・・・・・・・

『こうした準備を経たうえで、わが国では 2019 年 1 月よりデータ収集を開始した。収集したレポ取引 データについては、集計値が FSB に報告されると ともに、金融庁や日本銀行において、例えば、担保証券の種類やヘアカット率などのレポ市場の 動向把握のほか、個別金融機関の取引動向のモニタリングなどに活用される。 』

だそうな。でもって最後の所に『本統計でみるわが国レポ市場の特徴』ってのがありますのでそちらを最後に鑑賞。


『(円貨・外貨別及び取引種類別の取引規模)

本統計では、円貨・外貨別及び取引種類別の取 引規模を把握できる。例えば、資金運用サイドか らみたわが国レポ市場における 2018 年 12 月〜 2019 年 11 月(1 年間)の月末残高の平均値は 164 兆円である。このうち円貨の取引は 148 兆円(全 体の約 90%)となり、わが国レポ市場における取 引の大半を占めていることがわかる。

また、円貨の取引のうち「日本国債等13を担保 とした現先取引」、「日本国債を貸借証券とした証 券貸借取引」の月末残高の平均値及びそのシェア をみると、それぞれ 89 兆円(円貨取引の約 60%) 及び 45 兆円(同約 30%)となり、日本国債を用 いた取引が円貨取引の大半を占めていることが わかる(図表 7)。 』

そらそうよという感じですが数値できちんと出てくるのはイイハナシダナー。

『(取引相手の所在地の特徴)

本統計では、取引相手が非居住者等14である場 合の取引(クロスボーダー取引)について、「米 国」、「欧州」 、「その他」の所在地表章を行ってい る。2018 年 12 月〜2019 年 11 月(1 年間)の月末 残高の平均値をみると、報告対象金融機関が本邦 居住者から調達した額は 130 兆円(円貨:121 兆 円、外貨:9 兆円)、非居住者等から調達した額は 72 兆円(円貨:44 兆円、外貨:28 兆円)であり、 非居住者等の中では欧州のシェアが大きいことがわかる(図表 8)。』

ほうほう。

『特に、外貨については、欧州 からの調達が全体の 44%を占めている。これは、 主に欧州系金融機関の在日拠点と海外拠点との間の取引が大きいことが背景にある。』

ほーなるほど。

『(当初マチュリティの特徴)

本統計では、「オーバーナイト」、 「2 日以上 1 週 間以内」、「1 週間超 1 か月以内」、「1 か月超 3 か 月以内」、「3 か月超」、「オープンエンド」などの 当初マチュリティ表章を行っている。

日本国債を用いた GC レポ取引の当初マチュリ ティをみると、オーバーナイトの取引が最も多い が、ターム物も相応に存在することがわかる(図 表 9)。』

ほうほうそうですか(図表9を見ながら)。

『一方、日本株を用いた証券貸借取引では、予め 取引エンド日を定めないオープンエンド取引が主流であることがわかる。このほか、日本株を用いた証券貸借取引では、配当金等の権利確定が集 中する 3 月、9 月の取引残高が増加するという季節性も確認できる。 』

なるほどなるほどという感じです。あと『(現先取引の日次データの特徴)』ってのもありますがパスします。

でもってまとめもパスしますが、まあ市場の透明性向上という言い方をしていますけれども、その透明性向上が変な方向に思い切りよく透明性向上してしまって変なスティグマとか変な風評とかが発生する、というような方向の透明性を出す必要は全くないと存じますし、まあ今回のこの説明とか公表物を見ると、モニタリングとして中では活用するので、実態把握の意味での透明性向上は行うけれども、それを外に出すのはちゃんと取捨選択して、短期金融市場の良くも悪くも個別性の強さというのは考えているようなので一安心といった所ではございます。


〇中央銀行のテキスト分析のサーベイとな

こんなのも出てましてですな、
[外部リンク] 2020-J-1
全文 (PDF, 1,128 KB)
中央銀行のコミュニケーションを巡るテキスト分析:政策的含意と今後の課題
風戸正行

ということで、中央銀行のコミュニケーションを巡るテキストと言えば英文公表文と正式な正本であるところの日本語公表文がいや何でもありません。

・・・・・・気を取り直して上記URL先のサマリーを拝読。

『金融政策運営におけるコミュニケーションの重要性が広く認識される中、近年の自然言語処理における技術進歩を背景にして、中央銀行のテキスト情報を用いた実証的な分析が国内外を問わず盛んに行われるようになっている。』

これってまあオモロイんですけれども・・・・・・・・・・・

『本稿は、こうした近年の中銀テキスト分析を、日本銀行に関するものを含めてサーベイしている。一連の実証分析結果を総合してみると、(1)中銀テキスト情報には金融市場に影響を及ぼしうる付加的な情報が含まれていること、(2)中銀テキスト情報に含まれる政策スタンスの変化等の追加的な情報は、金利や株価を整合的な方向に変化させていること、(3)中銀の付加的な情報が報道機関によって適切に抽出・報道されている可能性があることといった政策的含意が導き出された。』

ということで本文の方はチラ見したのですが、中銀テキスト情報が各市場に与える影響(なので政策金利動向だけではないお話ね)に関しての先行研究からの含意を整理しているという物件になっております。

まあ大体そんなもんかねというような話が並んではおりますが、そもそも論として最近の中銀は何かやろうとする前に一々地ならしをしようとする傾向があるのでこうなっている、という事のような気もしますし、じゃあこれを使ってポジショニングとか言っても市場的には多分ビハインドするんじゃないのかね、というのが体感的な感想ではあるんですけどまあその辺は何とも。

まあそれに加えまして中銀の政策って非連続に飛ぶ部分というのがあって、その非連続に飛ぶ部分の所でのポジションの捌きに失敗すると退場になってしまいますが(個人の感想です)、当たり前ですが非連続に飛ぶ時には事前に中銀テキストに出てくる訳もないのでありまして、たぶんこの手の分析って平時にはそこそこ使えるのですが肝心の修羅場はカバーできないので実戦的かというとちょっとねえとは思うのは現場叩き上げおじさんの偏見ですかそうですかすいませんすいません。

『さらに、本稿は、テキスト分析の中銀コミュニケーション研究に対する貢献について議論したうえで、今後求められる分析上の取組みとして、中銀テキスト情報に含まれる事前情報(既に金融市場に織り込まれている情報)を考慮していくこと、中銀テキスト情報の金融市場に与える影響の大きさや波及メカニズムを把握していくこと、および金融市場への影響の分析の中で、名目金利の実効下限制約を的確に考慮していくことを指摘している。』

何じゃそらという話ですが、これは本文を見ればまあ何を言いたいのかは何となく把握しましたという感じでございますが、本文やっていると沼に嵌りそうなのでとりあえず本文のURLだけ載っけておきますすいません。

[外部リンク]
政策的含意と今後の課題
風戸 正行
Discussion Paper No. 2020-J-1
 


お題「MPMレビューネタ続き/12月会合議事要旨は悲しみが止まらない」   2020/01/27(月)08:12:44  
  アイヤー
[外部リンク] 日本の旅行会社 キャンセル対応に追われる
2020年1月26日 18時27分

対応が色々と豪快なのがさすが大陸中国って感じですが。


〇MPMレビューネタの続きですが(汗)

総裁記者会見
[外部リンク] 政策委員の見通しをみてみますと、成長率と比較して、今年は消費税 のポイント還元制度も 6 月で終了しますが、弱めの消費と成長率との乖離というのはないのでしょうか。 』

(金曜にネタにした部分に)引き続きまして見通しがそもそも整合してるのかというツッコミは来るのですが・・・・・・・・・・・・

『(答) 消費の動向については、消費税率引き上げによって、駆け込みの反動減などの影響があることは認識しています。他方で、最近の状況をみてみますと、非耐久財の消費はもう底堅く推移していますし、耐久財の中でも家電の販売は徐々に持ち直してきています。』

ほほう。

『また、そもそも消費を支える良好な環境は 維持されていまして、雇用者所得は実質ベースでみて増加を続けていますし、消費者マインドも持ち直しているようです。』

という話があるのですがこれを見まして展望レポート全文のコラムを見ると味わい深いので後述。

『また、新年の売り上げなども含め た全体でみますと、消費の減少というのは一時的なものであって、個人消費の 増加基調は維持されているとみています。』

質問では財政絶賛下駄履かせ企画がコケたりする話をマクラにしているというのに足元の話をしている辺り真面目に答えてないというのが良く分かりますし、そうやって舐め腐った答弁した挙句に記者会見より大事なダボス様があるから(とは言ってないと思いますしダボスじゃないなら大変申し訳ないんですがさっさとダボスにお出掛けになってるんだからダボスなんでしょ)今日は時間で打ち切りですとか実に血圧が上がりますな。

『物価上昇についても、基調が変わったとはみていません。2%に向けて徐々に上昇率を高めていくという状況には 変わりありませんし、物価上昇に関するモメンタムは維持されているとみています。』

さてここで展望レポート全文の方に参りますが、今回の話題みたいな感じで最後の方にBOXってのがございましてその最後に「(BOX4)消費税率引き上げ以降の家計支出の動向 」ってのがあるのですな。展望レポート本文47ページ、PDFファイルの49枚目になります。

『(BOX4)消費税率引き上げ以降の家計支出の動向 』(展望レポート本文より、以下暫く同様)

『消費税率引き上げは、\芭┛き上げ前は、価 格上昇前の前倒し購入の増加を通じて、成長率の 押し上げ要因となる一方、∪芭┛き上げ後は、 それまでの需要増の反動と、物価上昇に伴う家計の実質可処分所得の減少を通じて、成長率を押し 下げる要因となる。』

>物価上昇に伴う家計の実質可処分所得の減少を通じて、成長率を押し下げる要因となる

仰せの通りなのですが何が何でも2%を早期に達成すれば日本経済はバラ色という置物リフレ理論はどちらに行ってしまったのでしょうか。

『足もとまでの各種指標の動き を踏まえると、\芭┛き上げ前の需要増とその 後の反動減は、2014 年4月の前回増税時と比べ ると、抑制的であったとみられるほか、∪芭┛ き上げ後の消費者マインドも持ち直していると判 断される。』

という結論ではあるのですが、その続きを見ますと、

『まず、非耐久財全体の動きをみると、各種の家計支援策(軽減税率やキャッシュレス決済時のポイント還元制度)の効果もあって、消費税率引き上げ後の落ち込みは抑制されており、前回増税時との対比でも底堅く推移している(図表B4-1) 。』

『非耐久財を主として扱うスーパーやコンビニの販 売額をみても、消費税率引き上げ直後は、台風 19 号の影響も加わっていったん落ち込んだが、足も とにかけて持ち直している。 』

ってなっていまして、まさしく会見で質問で言及があった財政下駄履き企画によるものがどの位あるのかという話になるのですが、会見の方での答えではそういう方面の説明をしないってのも随分と雑な話で、さっきの質疑だって「ご指摘のように各種施策の効果も幾らか入っているとみられますので、もう少し影響については分析を深める必要があります」とでも言っておけば良いのですが、このオッサンはその前に散々っぱら黒田節を唸って追加緩和を煽りまくったので、今度は追加緩和する気なしとかに何故か大豹変することになった結果、今回の会見がそうなのですが、「緩和バイアスがある」とか言いながらも直接的に緩和判断につながるような件に碌すっぽ言及しない、という分かりやすいちゃあ分かりやすいけれども政策が先にあって後付けで説明してるじゃんというのがもう露骨で泣けます。

折角なので会見で言及のあったのは非耐久財ですが、確かに「足元にかけて持ち直している」ではあるのですが、その前に上記のように下駄履いてる部分があるって話な上に・・・・・・・・・

『一方、耐久財全体の動きをみると、消費税率引 き上げ前の需要増が前回増税時との対比で総じて 抑制されていたにもかかわらず、昨年 10 月以降 の減少幅がやや大きくなっている(図表B4-1) 。』

駆け込みが無かったのに反動が発生するというオモシロ事案になっている耐久財というのがあるのよね。

『こうした耐久財消費の弱さには、昨年 10 月以降 の自動車販売の落ち込みが大きく影響している (前掲図表 33)。自動車販売の減少については、 自然災害と自動車メーカー側の供給制約の影響も 少なくないだけに、自動車需要の基調に変化が生 じているかどうかを判断するためには、もう少し データの蓄積を待つ必要がある。』

さすがに全部自然災害というのは無理があって、供給制約(確か一部新車の投入が遅れたとかその手の話だったと思う)によるのもありまっせという話になっていますが、こちらも様子見が必要という話になっていまして、展望レポート全文ちゃんの方を見ると、駆け込みが無かった分だけ反動も無いとは言え、このようにあれれ?って状況でもあるという話になっているのよね。

おまけに住宅投資の部分も。この辺から展望レポート本文48ページ目に入ります。

『住宅投資について、先行指標である新設住宅着工戸数をみると、持家と分譲戸建では、昨年6月 頃にかけて税率引き上げ前の需要増の影響から着 工が増加したあと、足もとでは反動減が生じてい る(図表 B4-2)27。もっとも、住宅関連の各種 支援策(住宅ローン減税の拡充や贈与税の非課税 枠拡大、次世代住宅ポイント制度の導入等)の効 果もあって、消費税率引き上げ後の落ち込みは、 前回増税時と比べかなり抑制されている(図表 B4-2)。 』

まあこっちの支援策に関しては時限措置じゃないのかもしれません(って時限措置じゃなくて恒久措置だったら消費増税で一般ピープルから巻き上げた財政資金が住宅取得者とか相続とかの優遇措置になっているという所得再分配的に何をやっているのでしょうかという気もするがそこは気にしないことにする)が、まあ結局財政措置で下駄を履いているのは同じっすな。


『実質所得減少の影響は、上記でみた消費税率引 き上げ前の需要増の反動と異なり、時間をかけて 徐々に現れてくるとみられる。このため、この影 響を見極めるには、もう少しデータの蓄積を待つ 必要があるが、家計の支出スタンスを比較的早期 に把握できる指標としては、消費者マインド指標 (消費者態度指数)が挙げられる。』

ほほう。

『今回の消費税 率引き上げ前後の消費者マインドの動きを前回増 税時と比較すると、今回は、税率引き上げ前に海 外経済の減速の影響などから弱めの動きを続けて きたが、税率引き上げ後は、実質所得に対する認 識を表しているとみられる「暮らし向き」が牽引 するかたちで、持ち直してきている(図表B4-3)。』

『こうした今回の「暮らし向き」を中心とする消費 者マインドの改善は、消費税率引き上げによる家 計のネット負担額の増加が、軽減税率や年金生活 者支援給付金などの支援策により、前回増税時対 比かなり抑制されていることとも整合的であると 考えられる。 』(以上ここまでの部分展望レポート本文より)

なんかこの前出てた生活意識アンケートを見ると短い所の物価認識や物価期待が下がっていたり、支出関連とかも何だかなーという感じだった筈ですがまあいいです。

でまあそれは良いとして、実質所得減少云々というのは全く仰せの通りなのですが、それを言い出すとそもそも論としまして適合的期待形成で実際の物価が上がると期待インフレに影響していくので云々ってのも何か微妙な理論になる訳で、実際の物価が上がって期待インフレが上がると期待される実質所得が減少するという事になりませんですかねえという話になる訳で、まずもって円安に振ってコストプッシュとかそういうのがダメダメということだし、最近の財政動向って個人部門の課税強化して法人部門は優遇ってのがアカラサマに進行しているとしか思えん状況が続いている(個人の感想です)次第でありまして、実質所得上昇からの個人部門の前向き循環メカニズムをワークさせるのに対して財政が逆行してませんかねえ(個人の感想です)という感じですな、チーン。


・言われたら答えるシリーズ

総裁会見は緩和バイアスが無い、というのが今ネタにしたように個人消費に関する認識を説明する部分でも露骨というのが実際のスタッフ分析と比較したときの温度差として出ているとは思いますが、一方でこういう質疑になるというのが何とも。

『(問) 振り返ってみますと、2019 年は 7 月、9 月、10 月と総裁の発言も警戒 モードがだんだん強くなっていって、いつ追加の緩和に踏み切るのかというような緊張感も高まっていたと思います。今の総裁のスタンス、緩和方向のスタ ンスというのは、ひと頃と比べると警戒モードに変化はあるのでしょうか。』

イイハナシダナー。

『(答) ひと頃に比べると海外経済の下方リスクというのはやや低下したとは思いますが、水準としてはそんなに低いものではありません。引き続き海外経 済その他のリスクを十分に注視して、緩和方向を意識した金融政策をとってい く、リスクには十分注意していくということには変わりがないということです。』

まあとりあえず海外と言って置けば誤魔化せる(どうせ世界にはどこから不確実性とか地政学的リスクとかがあるんですからねえ)というのが良く分かるこの説明、という感じでして、まあ確かに展望レポート基本的見解の方でも海外ガーの連呼になっていますが、展望レポート本文の方を見ますと今引用したところのように、消費増税の影響って結構懸念なんですよねと思いましたですよ。


あとこれ。

『(問) 長期金利についてちょっとお伺いしたいのですけれども、足許で久しぶりにプラス圏に浮上する局面がみられています。投資家需要とか、超長期金 利の低下の回避という観点では、長期金利はプラス圏で推移した方がいいので はないかと、そういう声が市場では多いのですが、総裁は適正なイールドカーブとか市場機能とかを踏まえた場合、長期金利はマイナス圏よりも、やはりプ ラス圏で推移する方が望ましいとお考えなのか、また、超長期金利は引き続き もっと上がった方がいいと今でもお考えなのかどうか、ご所見をお願いします。』

毎度のこの質問に対してのお答えが、

『(答) 現在のイールドカーブ・コントロールのもとで、政策金利は-0.1%、 そして 10 年物国債の操作目標がゼロ%程度ということで金融政策を行っておりますので、ゼロ%程度の中で 10 年物国債の金利がある程度上下するという のは問題ないと思います。20 年、30 年、40 年という超長期物については、イー ルドカーブ・コントロールを導入した後、もう少し立っていたのですが、その後だいぶフラット化して、また少しスティープ化してきました。現在でも、超 長期の金利はもう少し上がってもおかしくはないと思っていますが、基本的に は政策金利を-0.1%、10 年物国債金利の操作目標をゼロ%程度という中で、適切なイールドカーブが形成されていくのを期待するということに尽きると 思います。』

「現在でも、超 長期の金利はもう少し上がってもおかしくはないと思っていますが」って思ってるんだったら、先行きリスクが警戒だの緩和バイアスだのとか言わないで、「我々は2%物価目標達成に多少時間が掛かるかもしれないがその点は確信しているので、短めの期間は兎も角として、超長期などの金利が上がってこないというのはおかしい」位の勢いのある話をしやがれという感じでして、何ちゅうかこの超長期云々に関しても、単体で見ると何か超長期輪番でも減らすのかよ位の勢いに見えるのですが、そもそも論として追加緩和バイアスがどうのこうのとか言ってる状況で超長期金利が上がるかよヴォケとしか申し上げようがない。直近上がってきたのって夏から秋にかけての強烈な追加緩和バイアスが剥落したからだろいい加減にしろという感じっすな。


という訳で、何ちゅうかこの政策が先にあって説明を後付けで行っている感満載というのが、別に今に始まった事ではないのですが最近その傾向が露骨になってきたなあという感じです。



〇12月議事要旨だが追加緩和バイアスは執行部よりもむしろ審議委員という感じだし鈴木さん孤立無援感isある

小見出しが長いですかそうですか。
[外部リンク] 金融政策決定会合 議事要旨 (2019年12月18、19日開催分)

展望レポート会合ではありませんのでいつもの珍獣観察でもするか程度に思って観察しているのですが、結構今回の議事要旨見てて(ノ∀`)アチャーってなってしまったんですよねえ。

というのはまずは『.金融経済情勢に関する委員会の検討の概要 』のケツの金融面の動向に関するところなんですけれども・・・・・・・・・・・・・・・・

・そもそもこの人たちは追加緩和が有効と思っているようなのがアレ

『.当面の金融政策運営に関する委員会の検討の概要 』の直前なので検討の概要の一番最後になるんですけど、こんな認識が。

『。ただし、ある委員は、「長 短金利操作付き量的・質的金融緩和」は、景気悪化懸念などを背景とした金利低下を許容することで一定の景気刺激効果を持つものだと 指摘したうえで、このところの金利上昇によって、こうした効果が不 十分なものとなっていないかには注意が必要であると述べた。』

このある委員ってアホですかとしか申し上げようがないのですが、追加緩和バイアスの剥落って海外とかでも起きていた現象で、市場における経済物価情勢の好転の結果が金利上昇に出ているのであって、それがアカンとか言い出しますとお前は何を言ってるんだという話ではあるのですが、まあゴリゴリ文句は言わずに次のパートに飛んだところ、

『.当面の金融政策運営に関する委員会の検討の概要 』の最初の所ですけどね。最初のパラグラフは執行部よりって感じなのですけれども・・・・・・・・・・・・・・・

『委員は、金融政策の基本的な運営スタンスについて議論を行った。 大方の委員は、経済・物価の下振れリスクには留意が必要であり、「物 価安定の目標」の実現には時間がかかるものの、マクロ的な需給ギャ ップがプラスの状態を続けるもとで、2%に向けたモメンタムは維持 されており、モメンタムが損なわれる惧れについても一段と高まる状 況ではないことから、現在の強力な金融緩和を粘り強く続けていくこ とが適切であるとの認識を共有した。』

いつもの結論。

『多くの委員は、プラスの需給ギ ャップができるだけ長く持続するよう、経済・物価・金融情勢を踏ま えつつ、現在の政策のもとで、きわめて緩和的な金融環境を維持して いくことが必要であると述べた。ある委員は、「物価安定の目標」の実 現に資するため、現在の金融政策の運営方針を粘り強く続け、経済の 好循環を息長く支えていくべきであると指摘した。また、別のある委員は、金融・財政のポリシーミックスのもとで、現行の緩和政策を維 持し、息の長い経済成長を支えることが重要であると述べた。』

という話になっているのですが・・・・・・・・・・・・・

『この間、 一人の委員は、「物価安定の目標」に向けたモメンタムは既に損なわ れており、追加緩和措置を講じる必要があるとの意見を述べた。 』

片岡さんは毎度のコレですが、問題は追加緩和措置したとして効果のある政策が出来るのかよという話になるのですけれども、この次のパラグラフ以降がちょっとアカン感が。

『そのうえで、大方の委員は、「物価安定の目標」に向けたモメンタム が損なわれる惧れについて、注意が必要な情勢は続いていることから、 緩和方向を意識した金融政策運営を続けていくことが望ましいとの見方を共有した。』

というの、単に引っ込みがつかないからお題目だけなのかと思えばそうでもなく・・・・・・・・・・

『ある委員は、海外経済を取り巻く環境には高い不確 実性が残存しており、引き続き予断を持たずに政策判断を行うことが 求められるとの見方を示した。』

ほうほう。

『別のある委員は、下振れリスクの大き さを踏まえると、追加緩和の要否や景気後退リスクへの対応策の検討 が必要であり、その際、財政政策や成長政策との連携という観点が重 要になると述べた。』

財政という意味では法人から巻き上げて個人に絶賛再分配を希望しますが。

『また、一人の委員は、前回の消費税率引き上げ後、 半年で追加緩和を行ったことに触れたうえで、消費の基調次第では今 回も追加緩和が必要になる可能性に言及した。』

何か物凄い意味不明な説明をしていまして、あの時の追加緩和は消費増税の影響で需要が弱含みというのに加えて原油が下落しているから物価の下押し要因になってて、だから追加緩和という、まあそれも無茶苦茶な説明でしたけれども、あの時って消費に関しては持ち直しつつも物価が弱くなると期待転換が遅れるから追加緩和という話をしていて、「好転している期待形成の モメンタムを維持するため」って言い方をしておりましたのですが、期待形成に関しては適合的期待が強固なので動かんという認識になっているのに追加緩和する理由はどうするんでしょ、という感じで、もう少しそのガバガバな理由付けを何とかしていただきたいものです。

などと悪態をつきつつ次のパラグラフに行きますと、

『委員は、先行きの金融政策運営上の留意点についても議論を行った。』

はい。

『複数の委員は、金融システムは全体として安定性を維持しているが、 低金利環境の長期化が金融仲介機能に与える影響など、金融緩和の副 作用については、十分に点検していく必要があるとの認識を示した。 』

副作用云々もそうなんですが、そもそもマイナス金利を深堀することによって何の効果が出るのか、という論点をちゃんと検討してから追加緩和の話をして欲しいんですよね。マイナス金利の深掘に関してさっきのある委員もそうだけど、どう見たって(一部の委員を除く)お前らプラス金利下げるのと同じノリでマイナス金利の深掘を考えてるだろテメエの首の上に乗っかってるのは漬物石か何かかと小一時間問い詰めたいところではあります。

『このうち一人の委員は、地域金融機関の貸出の伸びが、収益の低下と ともに鈍化している点は気がかりであると述べた。』

と多分鈴木さんがネタを振るもののフルボッコにされているのが以下出てきてカワイソスではあるのですが、それはそれとしてつまりこの問答というのは、日本銀行だというのに金融機関の事なんぞ知るかヴォケというのが今の政策委員会における大勢的なスタンスであるというのが分かりまして悲しみが止まらない。

『この点に関し、あ る委員は、金融機関の貸出が増加を続けていることなどを踏まえると、 わが国の金融環境は、リバーサル・レートの議論が想定するような状 況にはないとの見方を示した。』

さっそく切り返される。

『この間、一人の委員は、家計・企業の合計では金融資産超過であり、預金に口座維持手数料が課されること になれば、資産利回り低下の影響が借入に伴う負債コスト低下の効果を上回る可能性があるほか、株価などの動向次第では、相対的に収益率の高い株式を保有する主体がより優位となり、所得格差が拡大する 可能性があると述べた。また、この委員は、法人に加え個人の大口預 金にも実質的にマイナス金利を適用する動きや、口座維持手数料引き 上げの動きが進んでいるドイツの状況は、注視する必要があると指摘 した。』

鈴木さん一生懸命に説明するものの・・・・・・・・・・・・

『これに対し、何人かの委員は、金融緩和の効果は、金融資産・ 負債の収支という部分的な影響だけでなく、雇用や所得の改善を含め たマクロ経済全体に及ぼす影響という観点から評価する必要がある との認識を示した。このうち複数の委員は、金融緩和の副作用につい ても、特定の業界や業界の一面など個別の影響だけでなく、経済や金 融システム全体の安定性という視点で考えるべきだと指摘した。』

ということで、「何人かの委員」にいつもの話が出ているし、「このうち複数の委員」なので3名以上は確実にいるというのを見ますと、これはどう見ても鈴木さんムエンゴです本当にありがとうございましたという風情になっていて悲しみが止まらないとはそういうことでありまする、全俺が泣いた。


つーかですね、さっきも申し上げたように、そもそもマイナス金利政策ってやる必要あるの(YCCも含めて)とか、そういう方面での金融政策の適切な運営っての考えろやこのスットコドッコイという感じでして、いやまあ色々とやってなかったことをトライするのはトライするだけの価値があるかも知れんけど、マイナス金利とか金融機関課税だし無駄にイールドがフラットするだけだし、ショック療法の政策ならまだしも、何年も続けるような政策じゃないでしょというのは、あれだけ預貸スプレッドの厚かった欧州ですらアカンとかいう話になってきてるのを見れば自明じゃんと思うのですが、マイナス金利を騙し討ちのドヤ顔でぶっこんだ黒田さんの面目玉の維持だか何だか知りませんが、まるでそこのPDCAを回そうとしないというの何なのと思いますし、それこそ中のスタッフベースからはそら言いにくいものでしょうから、外部から来ている専門家()の政策委員の出番だろと思うのですけれどもねえ。

・・・・・とついうっかり興奮してしまいましたが、時間も無くなったのでこの辺で(汗)。
 


お題「ECBは今後出てからのお楽しみ(?)ですかな/総裁会見だが確かにこれは無いわ」   2020/01/24(金)08:12:08  
  さて、
[外部リンク] 11時24分

何のためらいもなく「えどぜんばしたまち」とはこれまたケッタイな名前ですなあと10分ぐらい思いこんでしまったアタクシは相場に脳をやられていますかそうですかorz


〇ECBはレビューに着手ですが着手は多岐にわたるとな

・殆どの皆様の予想通りに金利等は据え置き

[外部リンク] RELEASE
Monetary policy decisions
23 January 2020

なお前回決定公表分はこちら。
[外部リンク] today’s meeting the Governing Council of the European Central Bank (ECB) decided that the interest rate on the main refinancing operations and the interest rates on the marginal lending facility and the deposit facility will remain unchanged at 0.00%, 0.25% and -0.50% respectively. The Governing Council expects the key ECB interest rates to remain at their present or lower levels until it has seen the inflation outlook robustly converge to a level sufficiently close to, but below, 2% within its projection horizon, and such convergence has been consistently reflected in underlying inflation dynamics.』


フォワードガイダンスに該当する文言だけ前後比較しますと、

『The Governing Council expects the key ECB interest rates to remain at their present or lower levels until it has seen the inflation outlook robustly converge to a level sufficiently close to, but below, 2% within its projection horizon, and such convergence has been consistently reflected in underlying inflation dynamics.』(今回)

『The Governing Council expects the key ECB interest rates to remain at their present or lower levels until it has seen the inflation outlook robustly converge to a level sufficiently close to, but below, 2% within its projection horizon, and such convergence has been consistently reflected in underlying inflation dynamics.』(前回)

となっておりまして全文一致ですね。まあ念には念を入れて確認。


『The Governing Council will continue to make net purchases under its asset purchase programme (APP) at a monthly pace of ユーロ20 billion. The Governing Council expects them to run for as long as necessary to reinforce the accommodative impact of its policy rates, and to end shortly before it starts raising the key ECB interest rates. 』(今回)

『On 1 November net purchases were restarted under the Governing Council’s asset purchase programme (APP) at a monthly pace of ユーロ20 billion. The Governing Council expects them to run for as long as necessary to reinforce the accommodative impact of its policy rates, and to end shortly before it starts raising the key ECB interest rates.』(前回)

APPの運営についての内容部分、APPのフォワードガイダンス文言も一致です。


『The Governing Council intends to continue reinvesting, in full, the principal payments from maturing securities purchased under the APP for an extended period of time past the date when it starts raising the key ECB interest rates, and in any case for as long as necessary to maintain favourable liquidity conditions and an ample degree of monetary accommodation.』(今回)

『The Governing Council intends to continue reinvesting, in full, the principal payments from maturing securities purchased under the APP for an extended period of time past the date when it starts raising the key ECB interest rates, and in any case for as long as necessary to maintain favourable liquidity conditions and an ample degree of monetary accommodation.』(前回)

APPとは別件で保有資産の償還再投資に関する施策の方は前からありましたが、こちらに関する運営やガイダンスは全文一致でこれまた変化なし。

でもって今回追加でぶっこまれたのがこれ。

『The Governing Council also decided to launch a review of the ECB’s monetary policy strategy. Further details about the scope and timetable of the review will be published in a press release today at 15:30 CET.』

ちなみに会見の方は欧州中央時間の1430に実施するのでナンヤソラではありますが、会見でのINTRODUCTORY STATEMENTの方では、

[外部リンク] STATEMENT
PRESS CONFERENCE

『Today the Governing Council also decided to launch a review of the ECB’s monetary policy strategy. Further details about the scope and timetable of the review will be published in a press release today at 15:30 CET.』

とあっさり味(QAは見てないのでQAでどんな話しだったのかは週末に読む、という手抜きマン)。



・政策レビューは幅広いスコープを置いて1年間かけて実施しますよとまあ順当な話

[外部リンク] RELEASE
ECB launches review of its monetary policy strategy
23 January 2020

キタコレということですが内容を拝読。

『・Review will encompass quantitative formulation of price stability, monetary policy toolkit, economic and monetary analyses and communication practices』

これに2%見直しは含まれるのかとか質問が飛んでそうですが、例によってぐうたらなので夜のうちにライブ放送を聞くとかそういう気の利いた事していないロクデナシのアタクシ(土日にゆっくり読めば良いやどうせ喫緊の現世利益じゃねえだろというのは相場脳にも程がある)なのでここを文字通り素直に読む。

『・Other considerations, such as financial stability, employment and environmental sustainability, will also be part of review 』

金融不均衡とかは良いんですが、何だよそのenvironmental sustainabilityって感じで、マネタリーポリシーがやる仕事ではないのが明明白白なのにこういうのを言い出すってのは、欧州の大いなるアカン所の1つじゃろと思いますし、まあもっと意地悪く言えば、金融政策が一般物価に対して需給ギャップ経由で影響を及ぼす、というフレームワークがここのところ世界的に弱くなってまして、緩和的な金融政策は異時点間における実物経済の需要を調整するのではなく、緩和的な金融環境が資産市場のバリュエーションにモロに影響をあたえるだけという悲しい状況になりつつある、とまあそうなってしまうとそもそも金融政策とは何ぞやという話で、マクロ経済運営やってないで決済機能とか金融機能の維持とかそっちの方をやっておけばエエンジャネ、となって来ますと、マネタリーポリシーウィングの仕事がなくなるので、マネポウィングが官僚組織しぐさで仕事を増やしにいっている、いう奴でしょうな、とは思います(個人の偏見です)。

てめえの仕事でもないのに気候変動ガーとか言ってるんじゃねえよそんなに環境問題気になるんだったら人類の活動自体が環境負荷かけてるんだからお前らだけ原始人生活でもやってろと小一時間。

という悪態はともかく、

『・Expected to be concluded by end of 2020
・Review will be based on thorough analysis and open minds, engaging with all stakeholders』

ということですがどういう話になっていくのかは今後次第。まあ何かのイメージはあるんでしょうが、一応ここではスクラッチで考えまっせ的になっています。


でもってステートメントの他の話はQAと一緒に週末(天気も悪そうですしお出掛けもアレですし)の読書課題とする所存でパスしますサーセン。



〇総裁会見だが確かにこれは酷いとしか言いようがないのがコミュニケーション

[外部リンク] 総裁の会見への姿勢についてお伺いしたいと思います。』

ということでキタコレなのですが、

『現在のように 金融政策決定会合が年 14 回開催から 8 回になったのは、2016 年からです。それを発表したのは 2015 年 6 月 19 日の総裁の記者会見ですが、そのときに、 1998 年に施行された新日銀法では、日銀の政策の透明性や情報公開の徹底を図 るという狙いになったのに、それに対して後退しているのではないかという質問が出ました。それに対して、総裁がこうお答えになっています。説明責任と いう意味では、一層高度なものになる、と。あらゆる面で透明性、情報発信に ついては充実したものになる。あるいは対話や情報発信が少なくなったり、内容が薄くなるということは全くない、と総裁ご自身がおっしゃっています。』

というのはマクラですが、マクラで過去との整合性を確認しに行くのはこれはもう基本中の基本。

『しかし、最近日銀の総裁会見は 45 分、次の日程を総裁が入れられて 45 分で終わろうとしている、まだ記者の手が挙がっているのに会見を打ち切る、これは明らかに後退ではないかと思うのですが、その点いかがでしょうか。 』

いや確かに仰せの通り。しかもこれに対する答えが、

『(答) そういうふうには全く考えていません。 』

ってナメトンノカという話ですわな。

まあ今回は黒田さんがダボス会議にご出席なので時間が押しておりますって言いたいんでしょうが、離着陸時間に制限がある成田空港以外の選択肢が無いならともかく、羽田だったら0時1時2時とかに欧州行の定期便が飛んでおります訳で、これは記者会見をさっさとブッチしたいからわざと飛行機を選択しましたとしか申し上げようがない訳です。

つまりこのオッサン、金融政策の説明よりも、何らかの決定をするような国際機関の会議とかでも何でもないただの民間主催のフォーラムを優先しましたって話で、何ぼ偉い人が沢山そろった高級サロン(なお参加するのは大変お高いイベントですよね)かも知れませんが、金融政策の説明を幅広く同時に行う場としての記者会見(しかも展望レポートの出た会合ですよ!)をわずか45分でぶった切る理由がダボス会議だとなりましたらさすがにそら姿勢を問われますわ。


つーかね、超ロングランになってちょっと体力的に限界なので続きは明日で勘弁して下さいませんかとか、国会に呼ばれていてこの時間に行かないと行けませんので本日は打ち切りますが続きは明日、みたいな話しだったらまだ分かるというか、基本的に会見をぶった切って良い理由は国会しかねえだろ(国会の方がより高度(というと言い方が悪いかもしれんが)な説明責任遂行の場だから)と思う訳です。

・・・・・・・と悪態をついていますが、もし国会のせいで45分で切らざるを得なかったというのであれば、それはそれで仕方ないのですが、そういう状況だったら当然ながら記者の方(築地新聞と聞いておりますが)もこんな質問をする訳もないと思うので、どうせ今回のって日銀の方で決められないような日程じゃなかった筈で、ダボスだか何だか知りませんが、いずれにせよ説明責任の場をぶった斬るほどの高次の説明責任の場があったとか緊急事態があったとかとは全然見えない訳でして、むしろ黒田総裁が「ダボス楽しいよダボス行きたいよ記者会見とか下らねえから早く打ち切れるようにしろよ」とか舐め腐ったシナリオだったのではないかという邪推までしたくなるようなお話ではあります。


まあ何ですな、確かに質疑って最近暖簾に腕押し糠に釘モードだし、昨年夏からのあのマイナス金利今にでも深掘りするんじゃないか状態から一転して豹変した上に、遂には成長率見通しを上げても物価見通しを上げないどころか若干下がる位のモードになるとか、もはやロジックが色々なところで崩壊しているので説明が苦しいという結果、暖簾に腕押し糠に釘モードにして飛んでくる弾を全部貫通させても倒れないという不死身の武蔵坊弁慶状態になるしかないのも分かるのですが、そういう時だからこそ自分たちのロジックを丁寧に説明すべきだと思うのよね。合理的に筋の通った説明ができないから誤魔化し行くとしても、そもそも会見の時間をあんまり取らない形での強制終了とかいうのは「答弁放棄」の世界になる訳でして、なんかどこぞの政権の悪い仕草が伝染してきたんじゃないかとか、そっちの方が気になってしまいます、いやマジで。


ということで、次回以降こういう事の無いように願いたいと切に思うのと、そもそも論として民間への説明というのを舐め腐っているという事がこのような形で出てきたという事なら更に問題なので、1回だけならミスかも知れないということで悪態もほどほどにする訳ですが(どこが程々やねんというツッコミは却下)、これは色々マズかろうという感じですわな。

だってね、今の金融緩和政策ってまあゆうてアベノミクスの一環の「私の金融政策」だからアレですけれども、普通にまたそういうのから離れて政策運営するようになる時も来るんですし、何もこんなつまらんことで喧嘩を売って回って日銀に何の得があるんだよとしか申し上げようがありませんな。

つまり、

『(答) そういうふうには全く考えていません。 』(再掲)

なのではなく、今回はこれこれこのような状況があって時間の都合がつきませんでした事は誠に遺憾に思っております次回以降の会合ではこのようなことが起きないように努力します、って話をすればまあそこはアタクシもこんな悪態ネタにならない(ことと次第によってはそら仕方ないなという話で納得できるものかも知れないんだし)というものでありまして、まあ猛省を促したい(個人の感想です)。


・・・・・・・・などとつい湯気ポッポーしていたら時間があんまりなくなってしまいましたあと簡単に。


・現象がそうなのは事実なんだがじゃあ何で過激な金融政策を継続してるの?????

というのを改めて確認。

『(問) 今回、成長率は上げて物価は下げたということで、これまでですと、需給ギャップが改善すれば物価にもプラスだというご説明をされてきたのと やや齟齬があるようにも感じられるのですが、相当成長率が高くならないと物 価は反応しにくくなっている、感応度が薄れている、そういった認識でよろしいのでしょうか。』

一応助け舟を出しつつ質問しております。

『(答) 今回の成長率見通しは 2020 年度を中心に上振れていますが、その一つの重要な要素は、政府が決めた経済対策の効果ということだと思います。』

だいたいこういう掴みから入る時は説明が苦しい。

『特 に、復旧・復興、あるいは防災関連の事業を中心とした公共投資の増加、それ から教育関連等の政府消費の増加が挙げられます。更には、インフラの整備、あるいはイノベーションの促進に向けた各種施策などを通じて、設備投資などの民間需要の増加にも寄与します。そうしたことが、緩和的な金融環境と相 俟って、景気の拡大基調を維持するために大きな効果を持つと考えていまして、 そういう意味で、成長率を上方修正したわけです。』

だいたい45分で打ち切る積りだったらそういう自明な話はすんなよという気がする訳でして、こういう冗長な説明をしておて打ち切りとやるから最後にああいう質問を誘発したんじゃないでしょうかねえ(個人の妄想です)。

『確かに成長率の上振れは、需給ギャップの押し上げなどを通じて、物価に対してプラスの影響を与えるということはその通りなのですが、タイムラグや感応度なども考慮しますと、見通し期間中にあらわれる効果はやや小幅にとどまります。』

という説明が執行部公式見解のようですね。現象としてそれはその通りなのですが、そうなりますと「できるだけ早期に2%の物価目標を達成する」というために行っている今の緩和政策なんですが、インフレ期待が直接的に上げられない(適合的期待形成が大きいという総括判断)の中、需給ギャップのプラスが中々効いてこないとなると、何のために過激な金融緩和をしているのかという話になりますわな。

こちとら別に需給ギャップをマイナス転換しろとかいっている訳ではなくて、プラスを維持するにしたって別に今のマイナス金利だのYCCだのじゃなくたって、例えばの話「短期政策金利をコアCPI実績値で2%以上を6か月継続するまでゼロ水準で維持する、以上」だった十分に金融緩和できませんかねえ、という話だし、マイナス金利なんて長期化したら副作用でまくるに決まっているんですから、需給ギャップのプラスが中々反応しないって言ってるのは現象を素直に解釈していて現状認識として正しいと思うのですが、政策がそれに整合してませんよね、という話になると思うの。

『他方で、既往の原油価格の下落の影響などもありますので、物価見通しは実際殆ど変わっていませ ん。成長率が上方修正される中で物価の見通しが上方に修正されなかったとい うことは、今申し上げたようなことではないかと思います。』


ということで追加質問が来る。


『(問) 物価の見通しを下方修正したのは、原油安の影響が相当大きいとみて いらっしゃるのでしょうか。 また、このままだと総裁の任期中に 2%の目標を達成することが難しいのではないかと感じるのですが、そのことについてどうお考えでしょうか。』


『(答) 今回の物価の見通しについては、0.1%ポイントの下方修正ですので、従来から概ね不変と言っていますように、統計上の微小な振れの範囲だと思います。ですから、本格的に物価上昇率が下方修正されたということではないと思っていますが、その中には、既往の原油価格の下落やその他の影響、例えば自然災害などがあったということです。』

と言ってまあ誤魔化すしかないのは分かりますが、問題は「なんで上がらんの」なのですけどその理由がなんかテンポラリーの話ばっかりなのではないかと。

『こうしたことから、物価の基調が変 わったとはみていません。』

だそうだが、メカニズムに関しての説明にはなってませんなあ。

『展望レポートの見通しにもあるように、需給ギャッ プがプラスの状況が 2021 年度まで続き、成長率もむしろやや加速するぐらいの形で、潜在成長率を上回る状況になるということですので、2%の「物価安定 の目標」の実現に向けて、徐々に進んでいることは事実だと思います。』

どう見ても大本営発表です本当にありがとうございました。

『2023年の任期の終了時までに 2%を達成できるかどうかという点については、任期と絡めて何かどうこう言うつもりはありませんが、私どもは、徐々 にではありますが、着実に 2%に向けて物価上昇率は高まっていくとみていま す。』

まあ諦めモードになってるなあというのは把握しました、チーン。


#ということで時間切れなのでMPMネタもうちょっとあるにはあるので続きは来週
 


お題「展望レポート基本的見解続き:微妙に色々なところで整合性のボロがあるように見えますが・・・・・・・・・・」   2020/01/23(木)07:59:46  
  はて???
[外部リンク] 17:12 (JST)1/22 17:25 (JST)updated
コピーライト 一般社団法人共同通信社

『国民民主党の玉木雄一郎代表は22日、衆院代表質問で選択的夫婦別姓の導入を訴えた際、自民党の女性議員から「だったら結婚しなくていい」とやじが飛んだと記者団に明らかにした。』(上記URL先より)

えーっと自民党でも議員活動で旧姓使っておられる先生がおられると思うのですが・・・・・・・

〇展望レポート基本的見解比較大会の続き:物価見通しリスク認識と政策部分

展望レポート基本的見解
[外部リンク] 引き締まりに比べると、弱めの動きが続いている。 』(今回)
『消費者物価の前年比は、プラスで推移しているが、景気の拡大や労働需給の 引き締まりに比べると、弱めの動きが続いている。 』(前回)

いつまで同じこと言ってるんですかねえ。

『こうした動きには、賃金・物価が上がりにくいことを前提とした考え方や慣 行が根強く残るもとで、企業の慎重な賃金・価格設定スタンスや家計の値上げ に対する慎重な見方が明確に転換するには至っていないことに加え、企業の生 産性向上によるコスト上昇圧力の吸収に向けた取り組みや近年の技術進歩、弾 力的な労働供給なども影響している。また、公共料金や家賃などが鈍い動きを 続けていることも、物価の上がりにくさに影響しているとみられる。こうした 物価の上昇を遅らせてきた諸要因の解消には時間を要しており、物価のマクロ 的な需給ギャップへの感応度が高まりにくく、適合的な期待形成の力が強い予 想物価上昇率も上がりにくい状況が続いていると考えられる。』(今回)

『こうした動きには、賃金・物価が上がりにくいことを前提とした考え方や慣 行が根強く残るもとで、企業の慎重な賃金・価格設定スタンスや家計の値上げ に対する慎重な見方が明確に転換するには至っていないことに加え、企業の生 産性向上によるコスト上昇圧力の吸収に向けた取り組みや近年の技術進歩、弾 力的な労働供給なども影響している。また、公共料金や家賃などが鈍い動きを 続けていることも、物価の上がりにくさに影響しているとみられる。こうした 物価の上昇を遅らせてきた諸要因の解消には時間を要しており、物価のマクロ 的な需給ギャップへの感応度が高まりにくく、適合的な期待形成の力が強い予 想物価上昇率も上がりにくい状況が続いていると考えられる。 』(前回)

言い訳もいつも通りで全文一致。しかしこの言い訳は言い訳で分かったんですけれどもですね、それが一時的なのではなくて物価が上がりにくい言い訳の検証以来ずーっと状況が変化していない訳ですよ。

よってまあ今回の「経済見通し上げてるのに物価見通しが控えめに言っても上がってなくて、まあ普通に下がってるでしょ」という状況もこの「物価のマクロ 的な需給ギャップへの感応度が高まりにくく」という状態だからそういう見通しになるって話なのですよね。

・・・・・・・・と考えまするに、だったらそもそも導入時に「2%物価目標を早期に達成するため」と言いながら(2016年1月決定会合の声明文を読んでちょ)ぶっこんだマイナス金利政策というものがある訳ですけれども、そもそも論として需給ギャップを金融政策の刺激によって大幅に引き上げて早期達成しようなどというような話がワークしないし、マイナス金利政策が「適合的な期待形成の力が強い予想物価上昇率」となっている期待に働きかける強さもないということなのであったらば、何でマイナス金利政策を続けているのよという話になると思うのですよね。

別に金融引き締めろとか緩和止めろとか言っている訳ではなくて、緩和的な金融環境を維持して政策を持続させていくうちに何とかなりませんかねえというモードになっている以上、マイナス金利政策のような極端な政策を実施する意味is何という話であって、んなもん短期の政策金利ゼロ状態を延々と続けますという強力なコミットメントだけにしておけば十分に緩和的な金融環境になると思いますし、その方がまだ副作用も小さいでしょ(マイナス金利は金融仲介機能に対する実質的な課税ですから)という風に思う次第。

とまあ思いますと、昨日は「経済見通しが上がっているのに物価見通しが下がっている(上がらない)のは整合性が取れない」と申し上げましたが、よくよく考えると、フィリップスカーブがフラットになっていて需給ギャップからの物価波及が弱いという現状認識からしたらこの見通しは整合性が取れている、という話になりまして、整合性が取れていないのは「早期に2%を達成」としてぶっこんでいるマイナス金利政策である(なお異次元国債買入も早期に2%を達成ということでぶっこんでいるのですが、これはYCCからの買入ペース減額でだいぶ骨抜きになったので少しマシなのですな)、という事になるんですね!!!!!!!!

・・・・・・また悪態をついてしまった。さて続き。

『先行きの物価を展望すると、消費者物価の前年比は、当面、既往の原油価格 の下落の影響などを受けつつも、見通し期間を通じてマクロ的な需給ギャップ がプラスの状態を続けることや中長期的な予想物価上昇率が高まることなど を背景に、2%に向けて徐々に上昇率を高めていくと考えられる。なお、今回 の物価の見通しを従来の見通しと比べると、概ね不変である4。 』(今回)

『先行きの物価を展望すると、消費者物価の前年比は、当面、原油価格の下落 の影響などを受けつつも、見通し期間を通じてマクロ的な需給ギャップがプラ スの状態を続けることや中長期的な予想物価上昇率が高まることなどを背景 に、2%に向けて徐々に上昇率を高めていくと考えられる。なお、今回の物価 の見通しを従来の見通しと比べると、原油価格の下落などを背景に、見通し期 間の前半を中心に下振れている5。 』(前回)

『消費者物価の前年比は、 当面、原油価格の下落の影響などを受けつつも、マクロ的な需給ギャップがプラス の状態を続けることや中長期的な予想物価上昇率が高まることなどを背景に、2% に向けて徐々に上昇率を高めていくと考えられる(注2)。 』(12月声明文)

はいはい大本営大本営ということで12月対比一致。前回展望との違いは原油価格下落の影響が出ましたけど見通し通りですよ的な表現になっていることですが、これは12月声明文に既に反映されていますがな。

『消費者物価の前年比が2%に向けて徐々に上昇率を高めていくメカニズム について、一般物価の動向を規定する主たる要因に基づいて整理すると、第1 に、労働や設備の稼働状況を表すマクロ的な需給ギャップは、足もとでは海外 経済の減速や消費税率引き上げなどの影響からプラス幅を縮小しているとみ られるものの、その後は、見通し期間の終盤にかけて、成長率が潜在成長率を 幾分上回って推移することから、プラス幅は緩やかに拡大していくと考えられる。』(今回)

『消費者物価の前年比が2%に向けて徐々に上昇率を高めていくメカニズム について、一般物価の動向を規定する主たる要因に基づいて整理すると、第1 に、労働や設備の稼働状況を表すマクロ的な需給ギャップは、引き締まった状態にある労働需給や高水準の資本稼働率を反映して比較的大幅なプラスとな っている。先行き、海外経済の減速や消費税率引き上げなどの影響からプラス 幅を縮小する局面もみられるものの、景気の拡大基調が続くもとで、均してみ れば、現状程度のプラスを維持するとみられる。』(前回)

ここなんですけどね、足元で経済が減速しているからギャップが縮小しているという部分は分かるのですけれども、先行きの説明が、「今後プラス幅が緩やかに拡大」になっていますでしょ。前回の場合は「先行きプラス幅を縮小する局面も見られるものの」ってのが今回の状況を意味しているのですからそれは良いんですけど、その先について「均してみれば現状程度のプラスを維持する」ってなっていまして、前回の認識だと「落ちても一時的ですよ」ってアピっているのが良く分かるんですけれども、今回って「緩やかに拡大」になっていて、足元の落ちが一時的で直ぐに戻りまっせ的な勢いを感じない表現になっているのが妙に引っ掛かります。

とは言いましても成長率見通しの方は上がっている訳でして、だったら別に「緩やかに」って文言を入れる必要あったのかという感じですし、その前の文言に関しても、前回は「景気の拡大基調が続く」だったのが今回「成長率が潜在成長率を幾分上回って推移する」となっているのって何なのよという感じもします。まあ定義的には成長率が潜在成長率を上回って推移しているのであれば拡大ということになるので、今回のも「拡大基調」の範囲内に含まれるのですが、使っている表現がここで微妙に弱くなっているように見えるのって、成長率見通しが上がっているという話をしているのに対して違和感を感じます。実は先行きについて自信度下がっているのかいなとか邪推したくなりますわな。(なおその割にはこの後に出るリスク認識は若干改善しているのですよね・・・・・・・・・)

『こうしたもとで、賃金上昇率の高まりなどを受けて家計の値上げ許容度が 高まり、企業の価格設定スタンスも積極化していけば、価格引き上げの動きが 拡がっていくと考えられる。』(今回)

『こうしたもとで、賃金上昇率 の高まりなどを受けて家計の値上げ許容度が高まり、企業の価格設定スタンス も積極化していけば、価格引き上げの動きが拡がっていくと考えられる。 』(前回)

はいはい大本営大本営。

『第 2 に、中長期的な予想物価上昇率は、横ばい圏内の動きが続いているが、 先行きについては、上昇傾向をたどり、2%に向けて次第に収斂していくとみ られる。この理由としては、 崚合的な期待形成」5の面では、現実の物価上 昇率の高まりが予想物価上昇率を押し上げていくと期待されること、◆屮侫 ワードルッキングな期待形成」の面では、日本銀行が「物価安定の目標」の実 現に強くコミットし金融緩和を推進していくことが、予想物価上昇率を押し上 げていく力になると考えられることが挙げられる。 』(今回)

『第 2 に、中長期的な予想物価上昇率は、足もとは横ばい圏内で推移してい るが、先行きについては、上昇傾向をたどり、2%に向けて次第に収斂してい くとみられる。この理由としては、 崚合的な期待形成」6の面では、現実 の物価上昇率の高まりが予想物価上昇率を押し上げていくと期待されること、◆屮侫ワードルッキングな期待形成」の面では、日本銀行が「物価安定の目 標」の実現に強くコミットし金融緩和を推進していくことが、予想物価上昇率 を押し上げていく力になると考えられることが挙げられる。』(前回)

インフレ期待は前回は「足もとは」と言いながら横ばい認識だったのが遂に「足もとは」を取っ払ってしまっているというこの悲しさ。先行きの希望的観測はいつもどおり。

『第3に、輸入物価についてみると、既往の原油価格下落が、当面、エネルギ ー価格の下落を通じて消費者物価を下押しすることが見込まれる。もっとも、 そうした下押しの影響は次第に減衰していくと予想される。 』(今回)

『第3に、輸入物価についてみると、既往の原油価格下落が、当面、エネルギ ー価格の下落を通じて消費者物価を相応に下押しすることが見込まれる。もっ とも、その後は、そうした下押しの影響は次第に減衰していくと予想される。 』(前回)

相応に、というのが抜けてますので下がるだろうという確信(?)が高まったんですかねよくわからん。

『この間、女性・高齢者の労働参加の高まりや、企業の生産性向上に向けた取 り組みの強化は、長い目でみれば、物価上昇圧力を高める方向に作用していく と予想される。すなわち、こうした動きを受けて、経済全体の成長力が高まっ ていけば、企業や家計の支出行動が積極化していくことが期待できる。 』(今回)

『この間、女性・高齢者の労働参加の高まりや、企業の生産性向上に向けた取 り組みの強化は、長い目でみれば、物価上昇圧力を高める方向に作用していく と予想される。すなわち、こうした動きを受けて、経済全体の成長力が高まっ ていけば、企業や家計の支出行動が積極化していくことが期待できる。 』(前回)

もはやこの辺引用してて悲しくなる。


・海外リスクの文言が徐々に撤収されております

で『3.経済・物価のリスク要因 』から。

『第1に、海外経済の動向である。具体的には、保護主義的な動きの帰趨とそ の影響、中国を始めとする新興国・資源国経済の動向、グローバルなIT関連 財需要の動向、英国のEU離脱問題の展開やその影響、地政学的リスク、こう したもとでの国際金融市場の動向などが考えられる。こうした海外経済を巡る下振れリスクは、ひと頃よりも幾分低下したものの、依然として大きいとみら れ、わが国の企業や家計のマインドに与える影響も注視していく必要がある。』(今回)

『第1に、海外経済の動向である。具体的には、保護主義的な動きの帰趨とその影響、中国を始めとする新興国・資源国経済の動向、IT関連財のグローバ ルな調整の進捗状況、英国のEU離脱問題の展開やその影響、地政学的リスク、 こうしたもとでの国際金融市場の動向などが考えられる。こうした海外経済を 巡る下振れリスクは高まりつつあるとみられ、わが国の企業や家計のマインド に与える影響も注視していく必要がある。』(前回)

『リスク要因としては、保護主義的な動きの帰趨とその影響、中国を始めとする新 興国・資源国経済の動向、IT関連財のグローバルな調整の進捗状況、英国のEU 離脱問題の展開やその影響、地政学的リスク、こうしたもとでの国際金融市場の動 向などが挙げられる。こうした海外経済を巡る下振れリスクは引き続き大きいとみ られ、わが国の企業や家計のマインドに与える影響も注視していく必要がある。 』(12月声明文)

ITサイクルに関しては12月会合までは「調整の進捗状況」でしたが、今回の展望で現状認識の所でも示されたように、ITサイクルの持ち直しみたいな認識になってきておりましてそこの文言が変更になっている、という所です。なおりすくが「高まりつつある」云々は12月声明文で「引き続き大きい」に降格して、更に今回は「ひと頃よりも幾分低下したものの、依然として大きい」と徐々に撤収されていて、この伏線は最後の「第1の柱」「第2の柱」で回収されます乞うご期待。


『第2は、2019 年 10 月に実施された消費税率引き上げの影響である。政府 による各種施策もあって、今回の消費税率引き上げ前後の需要変動は前回増税 時と比べて抑制的だったとみられる。実質所得の減少による影響も、前回対比 で小幅にとどまると考えられるが、その影響は、消費者マインドや雇用・所得 環境、物価の動向によって変化し得ることから、引き続き注意する必要がある。 』(今回)

『第2は、2019 年 10 月に実施された消費税率引き上げの影響である。今回 の消費税率引き上げ前の需要増は前回増税時と比べて小幅となっている。もっ とも、その影響は、消費者マインドや雇用・所得環境、物価の動向によって変 化し得ることから、引き続き注意する必要がある。 』(前回)

「実質所得の減少による影響も、前回対比 で小幅にとどまると考えられるが」ってのがしらっと入っているのですが、この伏線は翌日(昨日ですね)出た背景説明を含む全文の所で回収されています。でも実質所得減少の話に踏み込んでしまうとそれ消費増税単体での話に加えて税金とか社会保険料とかのファクターが出てくるから話がややこしくなりませんかねえとか思ってしまいます。

『第 3 に、企業や家計の中長期的な成長期待は、少子高齢化など中長期的な課 題への取り組みや労働市場を始めとする規制・制度改革の動向に加え、企業の イノベーション、雇用・所得環境などによって、上下双方向に変化する可能性 がある。』(今回)

『第 3 に、企業や家計の中長期的な成長期待は、少子高齢化など中長期的な 課題への取り組みや労働市場を始めとする規制・制度改革の動向に加え、企業 のイノベーション、雇用・所得環境などによって、上下双方向に変化する可能 性がある。』(前回)

『第 4 に、財政の中長期的な持続可能性に対する信認が低下する場合、人々の 将来不安の強まりやそれに伴う長期金利の上昇などを通じて、経済の下振れに つながる惧れがある。一方、財政再建の道筋に対する信認が高まり、将来不安 が軽減されれば、経済が上振れる可能性もある。』(今回)

『第 4 に、財政の中長期的な持続可能性に対する信認が低下する場合、人々 の将来不安の強まりやそれに伴う長期金利の上昇などを通じて、経済の下振れ につながる惧れがある。一方、財政再建の道筋に対する信認が高まり、将来不 安が軽減されれば、経済が上振れる可能性もある。』(前回)

もはやこの辺はどうでも良いのでノーコメント。


・物価のリスクはそもそもそれリスクじゃなくて現実でしょうがといういつもの話

いつもの話なので割愛したくなってきましたが乗りかかった船なので比較引用を続ける。

『以上のように、経済のリスク要因については、特に海外経済を巡る下振れリ スクが依然として大きいとみられるもとで、これらが顕在化した場合には、物 価にも相応の影響が及ぶ可能性に注意する必要がある。 』(今回)

『以上のように、経済のリスク要因については、特に海外経済を巡る下振れリ スクが高まりつつあるとみられるもとで、これらが顕在化した場合には、物価 にも相応の影響が及ぶ可能性に注意する必要がある。 』(前回)

海外リスクの文言は先ほどと同様に変更されています。

『このほか、物価の上振れ、下振れをもたらす固有の要因としては、第1に、 企業や家計の中長期的な予想物価上昇率の動向が挙げられる。予想物価上昇率 は、先行き上昇傾向をたどるとみているが、企業の賃金・価格設定スタンスが 積極化してくるまでに予想以上に時間がかかり、現実の物価が弱めの推移を続 ける場合には、「適合的な期待形成」を通じて、予想物価上昇率の高まりも遅 れるリスクがある。 』(今回)

『このほか、物価の上振れ、下振れをもたらす固有の要因としては、第1に、 企業や家計の中長期的な予想物価上昇率の動向が挙げられる。予想物価上昇率 は、先行き上昇傾向をたどるとみているが、企業の賃金・価格設定スタンスが 積極化してくるまでに予想以上に時間がかかり、現実の物価が弱めの推移を続 ける場合には、「適合的な期待形成」を通じて、予想物価上昇率の高まりも遅 れるリスクがある。 』(前回)

これ毎回はいはい全文一致なのですが、期待インフレが全然上がってこないというのが続いているんだからリスクが顕在化しているとしか申し上げようがないのですし、むしろこっちが現実だろ寝言は寝て言えという感じですけど書いてて空しくならんのかね。

『第2に、マクロ的な需給ギャップに対する価格の感応度が挙げられる。企業 の生産性向上によるコスト上昇圧力の吸収に向けた取り組みが長期にわたり 継続したり、近年の技術進歩や流通形態の変化等によって企業の競争環境が一 段と厳しくなったりする場合には、こうした面からの価格押し下げ圧力が予想以上に長く作用する可能性がある。また、公共料金や家賃などの鈍い動きが、 先行きも、長期間にわたって、消費者物価上昇率の高まりを抑制する可能性も ある。』(今回)

『第2に、マクロ的な需給ギャップに対する価格の感応度が挙げられる。企業 の生産性向上によるコスト上昇圧力の吸収に向けた取り組みが長期にわたり継続したり、近年の技術進歩や流通形態の変化等によって企業の競争環境が一 段と厳しくなったりする場合には、こうした面からの価格押し下げ圧力が予想 以上に長く作用する可能性がある。また、公共料金や家賃などの鈍い動きが、 先行きも、長期間にわたって、消費者物価上昇率の高まりを抑制する可能性も ある。 』(前回)

需給ギャップに対する価格の感応度が低いというフィリップスカーブのフラット化に関する件も、これリスクですとか言っているんですけど、今回の見通しそのものが「成長率が上方修正されているのに物価見通しが控えめに申し上げてもアガランチ会長」ということで、その時点で需給ギャップに対する価格の感応度が無いに等しいと言っているのと同じなんでして、むしろフィリップスカーブがスティープしてくる時期はいつだと思ってるんだと小一時間という感じでございます。

『第3に、今後の為替相場の変動や国際商品市況の動向およびその輸入物価や 国内価格への波及の状況は、上振れ・下振れ双方の要因となる。』(今回)
『第3に、今後の為替相場の変動や国際商品市況の動向およびその輸入物価や 国内価格への波及の状況は、上振れ・下振れ双方の要因となる。』(前回)

為替の所は最近ずっとこれですな。


・モメンタムの点検が「第2の柱」にしらっとぶっこまれている件について

クソ長くて退屈かもしれませんが最後の『4.金融政策運営 』です。まずは第1の柱。

『まず、第1の柱、すなわち中心的な見通しについて点検すると、消費者物価 の前年比は、2%に向けて徐々に上昇率を高めていくと考えられる。経済・物 価のリスク要因については注意深く点検していく必要があるが、2%の「物価 安定の目標」に向けたモメンタムは維持されていると考えられる。これは、 マクロ的な需給ギャップがプラスの状態が続くもとで、企業の賃金・価格設定 スタンスは次第に積極化してくるとみられること、中長期的な予想物価上昇 率は、横ばい圏内で推移しており、先行き、価格引き上げの動きが拡がるにつ れて、徐々に高まると考えられること、が背景である。 』(今回)

『まず、第1の柱、すなわち中心的な見通しについて点検すると、消費者物価 の前年比は、2%に向けて徐々に上昇率を高めていくと考えられる。経済・物 価のリスク要因については注意深く点検していく必要があるが、2%の「物価 安定の目標」に向けたモメンタムは維持されていると考えられる。これは、 マクロ的な需給ギャップがプラスの状態が続くもとで、企業の賃金・価格設定 スタンスは次第に積極化してくるとみられること、中長期的な予想物価上昇 率は、横ばい圏内で推移しており、先行き、価格引き上げの動きが拡がるにつ れて、徐々に高まると考えられること、が背景である。 』(前回)

はいはい大本営大本営ですけれども、第2の柱がですね・・・・・・・・・・・

『次に、第2の柱、すなわち金融政策運営の観点から重視すべきリスクについ て点検すると、経済の見通しについては、海外経済の動向を中心に下振れリス クの方が大きい。物価の見通しについては、経済の下振れリスクに加えて、中 長期的な予想物価上昇率の動向の不確実性などから、下振れリスクの方が大き い。「物価安定の目標」に向けたモメンタムが損なわれる惧れについて、一段 と高まる状況ではないものの、引き続き、注意が必要な情勢にある。』(今回)

『次に、第2の柱、すなわち金融政策運営の観点から重視すべきリスクについ て点検すると、経済の見通しについては、海外経済の動向を中心に下振れリス クの方が大きい。物価の見通しについては、経済の下振れリスクに加えて、中 長期的な予想物価上昇率の動向の不確実性などから、下振れリスクの方が大き い。』(前回)

第1の柱の点検ってのは展望レポートでの予想期間を念頭においたメインシナリオの点検、第2の柱はメインシナリオ以外のリスクシナリオやより長期的視点に立ったリスクという話なのですが、今回モメンタムのリスクに関してしらっと第2の柱にぶっこんできたのはちと笑いました。

何故かと申しますと、そもそも論として昨年の夏ごろの正調黒田節大合唱状態の時って直ぐにでも追加緩和をぶっこむような話っぷりだった訳でして、モメンタムが損なわれる云々ってのがメインシナリオ位の勢いになっていた訳ですよね。でもって10月に点検したら大山鳴動して鼠一匹になってしまいまして、あの時は別書きだから第1だの第2だのというのは華麗にスルーしていましたが、今回第2の柱の方にぶっこんできたというのはつまりは「あくまでもあの話はリスクシナリオという建付けであり可能性は低いです」というのを強調している事になりますわな。

そうなりますと、それはすなわち例によってフォワードガイダンス的な文言の所では緩和バイアスありまっせみたいな表現をしていますが、そもそも論としてモメンタムが損なわれる惧れというのの扱いがあくまでもリスクであってメインのどこかとかそういう話でも何でもありませんよという風に降格になっておられる次第なのですから、これは緩和バイアス云々言ってるのとここの扱いの整合性が取れていないという話になるのですが、まああれだけ鉦や太鼓を打ち鳴らして正調黒田節をぶっこみまくったからそうそう直ぐに引っ込みがつかなくて、結果としてこういう辺りからしらっとフェードアウトしよう、という下心満載ですわなあ、と思ったのですが邪推ですかそうですか。

以下の金融不均衡に関してはああそうですかってな全文一致ですわ(呆)。

『より長期 的な視点から金融面の不均衡について点検すると、これまでのところ、資産市 場や金融機関行動において過度な期待の強気化を示す動きは観察されていな い。もっとも、低金利環境や金融機関間の厳しい競争環境が続くもとで、金融 機関収益の下押しが長期化すると、金融仲介が停滞方向に向かうリスクや金融 システムが不安定化するリスクがある。現時点では、金融機関が充実した資本基盤を備えていることなどから、これらのリスクは大きくないと判断している が、先行きの動向には注視していく必要がある。』(今回)

『より長期的な視点から金融面の不均衡について点検すると、これまでのと ころ、資産市場や金融機関行動において過度な期待の強気化を示す動きは観察 されていない。もっとも、低金利環境や金融機関間の厳しい競争環境が続くも とで、金融機関収益の下押しが長期化すると、金融仲介が停滞方向に向かうリスクや金融システムが不安定化するリスクがある。現時点では、金融機関が充 実した資本基盤を備えていることなどから、これらのリスクは大きくないと判 断しているが、先行きの動向には注視していく必要がある8。 』(前回)


・ということでフォワードガイダンス文言は変化なし

最後の所は前回、12月声明文の最終項番と同じになります。もうめんどいから12月声明文の引用はパスします。

『金融政策運営については、2%の「物価安定の目標」の実現を目指し、これ を安定的に持続するために必要な時点まで、「長短金利操作付き量的・質的金 融緩和」を継続する。マネタリーベースについては、消費者物価指数(除く生 鮮食品)の前年比上昇率の実績値が安定的に2%を超えるまで、拡大方針を継 続する。政策金利については、「物価安定の目標」に向けたモメンタムが損な われる惧れに注意が必要な間、現在の長短金利の水準、または、それを下回る 水準で推移することを想定している。今後とも、金融政策運営の観点から重視 すべきリスクの点検を行うとともに、経済・物価・金融情勢を踏まえ、「物価 安定の目標」に向けたモメンタムを維持するため、必要な政策の調整を行う。 特に、海外経済の動向を中心に経済・物価の下振れリスクが大きいもとで、先 行き、「物価安定の目標」に向けたモメンタムが損なわれる惧れが高まる場合 には、躊躇なく、追加的な金融緩和措置を講じる。』(今回)

『金融政策運営については、2%の「物価安定の目標」の実現を目指し、これ を安定的に持続するために必要な時点まで、「長短金利操作付き量的・質的金 融緩和」を継続する。マネタリーベースについては、消費者物価指数(除く生 鮮食品)の前年比上昇率の実績値が安定的に2%を超えるまで、拡大方針を継 続する。政策金利については、「物価安定の目標」に向けたモメンタムが損な われる惧れに注意が必要な間、現在の長短金利の水準、または、それを下回る 水準で推移することを想定している。今後とも、金融政策運営の観点から重視 すべきリスクの点検を行うとともに、経済・物価・金融情勢を踏まえ、「物価 安定の目標」に向けたモメンタムを維持するため、必要な政策の調整を行う。 特に、海外経済の動向を中心に経済・物価の下振れリスクが大きいもとで、先 行き、「物価安定の目標」に向けたモメンタムが損なわれる惧れが高まる場合 には、躊躇なく、追加的な金融緩和措置を講じる。 』(前回)

ここは「海外経済の動向を中心に経済・物価の下振れリスクが大きい」とざっくり表現なんですよね、そらまあここまで細々いじられたらただでなくさえ見苦しいふんどし状態なのに更に見苦しくなりますからねえ。



・・・・・・とかやっておりましたら総裁会見ネタをやる時間が無くなってしまいましたすいませんすいません。


#次回の展望は直後に祝日が入ったりするのでもうちょっと段取り考えます(ちと反省)
 


お題「MPMレビュー:今回の展望レポートは成長率見通しを上げて物価見通しが下がっている時点でお察し案件」   2020/01/22(水)08:01:14  
  ゲラゲラゲラ。
[外部リンク] 当面 合流は見送り 野党側の結束強化が課題に
2020年1月22日 5時09分

野党の選挙態勢が整わないうちに解散総選挙したらこの前みたいにどこかの間抜けが突如間抜けな新党とか作り出してもっとグダグダになるに100ドラクマ。

#MPMの見どころは総裁会見の最後に総裁が急にエキサイトした件だけとの指摘もありますがそれは会見要旨でも見るとして・・・・・・・・・・


〇政策に変更も無いので展望レポート基本的見解にいきなり入るの巻ですわ

展望レポート基本的見解
[外部リンク] への波及は限定的となり、2021 年度までの見通し期間を通じて、景気の拡大基調が続 くとみられる。』(今回)

『日本経済の先行きを展望すると、当面、海外経済の減速の影響が続くものの、国内需要 への波及は限定的となり、2021 年度までの見通し期間を通じて、景気の拡大基調が続 くとみられる。』(前回)

『先行きのわが国経済は、当面、海外経済の減速の影響が続くものの、国内需要へ の波及は限定的となり、基調としては緩やかな拡大を続けるとみられる。』(12月声明文)

海外経済減速の影響が12月までは「続く」から今回「残る」になったのでそこまで続くわけではない、と言いたいのかと思いきや後の方ではなんか「やっぱり海外回復遅いじゃん」というのもあって結局どっちなのかが微妙。


『輸出は、当面、弱めの動きとなるものの、海外経済が総じてみれば緩や かに成長していくもとで、基調としては緩やかに増加していくと考えられる。国内需要 も、足もとでは消費税率引き上げや自然災害などの影響から減少しているものの、きわ めて緩和的な金融環境や積極的な政府支出などを背景に、所得から支出への前向きの循 環メカニズムが持続するもとで、増加基調をたどると見込まれる。』(今回)

『輸出は、当面、弱めの動きが続くものの、海外経済が総じてみれば緩や かに成長していくもとで、基調としては緩やかに増加していくと考えられる。国内需要 も、消費税率引き上げなどの影響を受けつつも、きわめて緩和的な金融環境や政府支出 による下支えなどを背景に、増加基調をたどると見込まれる。』(前回)

『国内需要 は、消費税率引き上げなどの影響を受けつつも、きわめて緩和的な金融環境や積極 的な政府支出などを背景に、企業・家計の両部門において所得から支出への前向き の循環メカニズムが持続するもとで、増加基調をたどると考えられる。輸出も、当 面、弱めの動きが続くものの、海外経済が総じてみれば緩やかに成長していくこと を背景に、基調としては緩やかに増加していくとみられる。』(12月声明文)

前回との違いですが、まずは足元の減少に関して言及している点でして、その理由は消費増税と自然災害要因ということで、一時的な影響ですよと言いたいようですな。

でもって次に先行きの中で政府支出の部分を「積極的な政府支出」としていてこちらは上方修正、というか基本的に今回の見通しのうち成長見通しが上がっている要因は政府支出分ということになっております。

あと、前回声明文には記載があるものの、その前の展望レポートの鏡には言及が無かった「所得から支出への前向きの循環メカニズムが持続」云々が今回鏡の部分に入っているのは何ですねんというのはある。まあ本文の方では元々入っていたのですが、わざわざ鏡の方に昇格させたのは何でですかねえ。


という微妙な変化を楽しんだのですが2ポツ目以降はつまらん。

『先行きの物価を展望すると、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、当面、既往の原 油価格の下落の影響などを受けつつも、見通し期間を通じてマクロ的な需給ギャップが プラスの状態を続けることや中長期的な予想物価上昇率が高まることなどを背景に、 2%に向けて徐々に上昇率を高めていくと考えられる。』(今回)

『先行きの物価を展望すると、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、当面、原油価格 の下落の影響などを受けつつも、見通し期間を通じてマクロ的な需給ギャップがプラス の状態を続けることや中長期的な予想物価上昇率が高まることなどを背景に、2%に向 けて徐々に上昇率を高めていくと考えられる。 』(前回)

『消費者物価の前年比は、 当面、原油価格の下落の影響などを受けつつも、マクロ的な需給ギャップがプラス の状態を続けることや中長期的な予想物価上昇率が高まることなどを背景に、2% に向けて徐々に上昇率を高めていくと考えられる(注2)。』(12月声明文)

原油価格の部分が「既往の」になっただけであとは同じ。まあ実際にはここに書いてあるメカニズムが全然ワークしていないんですけどね!!!!!!


3ポツ目。

『従来の見通しと比べると、成長率については、政府の経済対策の効果を背景に、2020年 度を中心に、上振れている。物価については、概ね不変である。 』(今回)

『従来の見通しと比べると、成長率については、海外経済の成長ペースの持ち直し時期の 遅れから、幾分下振れている。物価については、原油価格の下落などを背景に、見通し 期間の前半を中心に下振れている。 』(前回)

いきなり後ろのページに飛びますと、

実質GDP
2019 年度
前回+0.6〜+0.7 <+0.6> →今回+0.8〜+0.9 <+0.8>

2020 年度
前回+0.6〜+0.9 <+0.7> →今回+0.8 〜+1.1 <+0.9>

2021 年度
前回+0.9〜+1.2 <+1.0>→今回+1.0〜+1.3 <+1.1>

と上がっていますが、物価ちゃんの方は(除く消費税教育無償化はパスしまして引用します)

消費者物価指数 (除く生鮮食品)
2019 年度
前回+0.6〜+0.8 <+0.7> →今回+0.6〜+0.7 <+0.6>

2020 年度
前回+0.8〜+1.2 <+1.1> →今回+1.0〜+1.1 <+1.0>

2021 年度
前回+1.2〜+1.7 <+1.5> →今回+1.2 〜+1.6<+1.4>

となっておりまして、そもそも論としてフィリップスカーブ的に言えば実質GDP見通し上がっているのですから、フィリップスカーブ的に2四半期とか位のラグを伴いながら実質GDPが上がった分って需給ギャップに効いてくる筈で、それからすると19年度は兎も角20年度や21年度の見通しが下がるのって何なの、というのはまずある。

でもって更にうーんこのというのは20年度のCPI見通しでして、

2020年度CPIの大勢見通し(上下1名除く):+1.0〜+1.1
2020年度CPIの全員見通し(9人分) :+0.6〜+1.2

全員の見通しの図に関しては背景説明含めた全文の方で出たと思いますが、見通しチャートの方を見ますと全員の見通し数字がプロットされているのでそちらから拾って来ましたけれども、将来に渡って+0.6%というどう見ても片岡さんですというプロットがあり、あとは20年度見通しが揃いも揃って+1.0でして、+1.1と+1.2が各1名しかいないとか、どんだけ見通しが収斂されてるんだよというか、この方々はスタッフの出してきた物件に丸乗りモードじゃねえのかと悪態の一つもつきたくなる揃いっぷりがもうねという感じではありますな、ナムナム。

まあいずれにせよ、経済見通し上げて物価見通しは概ね不変と言いながら下げている訳でして、物価上昇のモメンタムが維持されているんだったら、成長見通しが上がるのと同じように物価見通しが若干なりとも上がらないとおかしいだろって辺りの整合性を取りに行かない辺りが実にアチャーという感じでして、それはまあ要するに2%物価目標に関してお題目は掲げているけど別に知らんがなというスタンスになっているという事を示すんじゃないですかねえ(個人の悪態です)。

ま、一応は「足元の物価がちょっと下方修正」というのを言い訳にして、発射台が下がったから下がった位の言い訳をしてくるんじゃネーノとは思いますが、それにしても経済見通し下げて物価見通し下げるならともかく、経済見通し上げて物価見通ししらっと下がる(しかも21年度で平均1.4%まで下がってしまいましたがな)という辺りに、「2年程度を念頭に出来るだけ早期に2%物価目標達成」とか言いながらQQE2やらマイナス金利やらをぶっこんでいたあの時の情熱(あるいはヤケクソ特攻隊)はどこに逝ったのでしょうかという風情ではありまする。


うっかり悪態が長くなりましたが4ポツ目はリスクバランス。

『リスクバランスをみると、経済の見通しについては、海外経済の動向を中心に下振れリ スクの方が大きい。物価の見通しについては、経済の下振れリスクに加えて、中長期的 な予想物価上昇率の動向の不確実性などから、下振れリスクの方が大きい。2%の「物 価安定の目標」に向けたモメンタムは維持されているが、なお力強さに欠けており、引 き続き注意深く点検していく必要がある。 』(今回)

『リスクバランスをみると、経済の見通しについては、海外経済の動向を中心に下振れリ スクの方が大きい。物価の見通しについては、経済の下振れリスクに加えて、中長期的 な予想物価上昇率の動向の不確実性などから、下振れリスクの方が大きい。2%の「物 価安定の目標」に向けたモメンタムは維持されているが、なお力強さに欠けており、引 き続き注意深く点検していく必要がある。 』(前回)

ちょwww全文一致かよ。

『リスク要因としては、保護主義的な動きの帰趨とその影響、中国を始めとする新 興国・資源国経済の動向、IT関連財のグローバルな調整の進捗状況、英国のEU 離脱問題の展開やその影響、地政学的リスク、こうしたもとでの国際金融市場の動 向などが挙げられる。こうした海外経済を巡る下振れリスクは引き続き大きいとみ られ、わが国の企業や家計のマインドに与える影響も注視していく必要がある。』(12月声明文)

なお声明文の場合は書き方が違ってて経済のリスク要因の話のみを掲載していますが、ゆうとることは同じでございます。そらまあ10月の展望レポートで大山鳴動して鼠一匹モードの金融政策決定になって、そこから地蔵モードになったのですから表現が同じというのはその通りかもしれませんけれども鏡の所全然いじらんのは何とも。本文は少しいじってあります。



・現状認識は生産を下げ、公共投資を上げ(ただし12月対比では同じ)

んじゃ本文に入りまして『1.わが国の経済・物価の現状 』です。鏡と一部重複します。

『わが国の景気は、海外経済の減速や自然災害などの影響から輸出・生産や企 業マインド面に弱めの動きがみられるものの、所得から支出への前向きの循環 メカニズムが働くもとで、基調としては緩やかに拡大している。』(今回)

『わが国の景気は、輸出・生産や企業マインド面に海外経済の減速の影響が引 き続きみられるものの、所得から支出への前向きの循環メカニズムが働くもと で、基調としては緩やかに拡大している。』(前回)

『わが国の景気は、海外経済の減速や自然災害などの影響から輸出・生産や企業マ インド面に弱めの動きがみられるものの、所得から支出への前向きの循環メカニズ ムが働くもとで、基調としては緩やかに拡大している。』(12月声明文)

前回展望対比では変化していますが、海外経済の減速や自然災害などの影響から云々の部分は12月声明文で既に示されていまして、そういう点では要因に関する認識は同じ。総括判断の「基調としては緩やかに拡大」は10月対比不変(というかずっと不変なのだが)。


『海外経済は、 減速の動きが続いているが、総じてみれば緩やかに成長している。そうしたも とで、輸出は弱めの動きが続いており、鉱工業生産は、自然災害などの影響も あって、足もとでは減少している。一方、企業収益が総じて高水準を維持する なか、設備投資は増加傾向を続けている。個人消費は、消費税率引き上げなど の影響による振れを伴いつつも、雇用・所得環境の着実な改善を背景に緩やか に増加している。住宅投資は横ばい圏内で推移しており、公共投資は緩やかに 増加している。この間、労働需給は引き締まった状態が続いている。』(今回)

『海外経済は、減速の動きが続いてい るが、総じてみれば緩やかに成長している。そうしたもとで、輸出は弱めの動 きが続いている。一方、企業収益が総じて高水準を維持するなか、設備投資は 増加傾向を続けている。個人消費は、消費税率引き上げなどの影響による振れ を伴いつつも、雇用・所得環境の着実な改善を背景に緩やかに増加している。 住宅投資と公共投資は、横ばい圏内で推移している。以上のように、輸出は弱 めの動きが続いている一方、国内需要が増加していることから、鉱工業生産は 横ばい圏内の動きとなっており、労働需給は引き締まった状態が続いている。 』(前回)

『海外経済は、減速の動きが 続いているが、総じてみれば緩やかに成長している。そうしたもとで、輸出は弱め の動きが続いており、鉱工業生産は、自然災害などの影響もあって、足もとでは減 少している。一方、企業収益が総じて高水準を維持するなか、設備投資は増加傾向 を続けている。個人消費は、消費税率引き上げなどの影響による振れを伴いつつも、雇用・所得環境の着実な改善を背景に緩やかに増加している。住宅投資は横ばい圏 内で推移しており、公共投資は緩やかに増加している。この間、労働需給は引き締 まった状態が続いている。』(12月声明文)

前回展望から見ると生産が横ばいから下げ、公共投資が横ばいから上げとなっています。ただし12月声明文と比較した場合文言一致モードになっているので、これは12月時点での判断を踏襲したという結果になっております。海外の判断文言もしかしこれずーっとこの調子だとちょっと間抜け感は漂いますな。


『わが国の 金融環境は、きわめて緩和した状態にある。物価面では、消費者物価(除く生 鮮食品、以下同じ)の前年比は、0%台半ばとなっている。予想物価上昇率は、 横ばい圏内で推移している。』(今回)

『この間、わが国の金融環境は、きわめて緩和した状態にある。物価面では、消 費者物価(除く生鮮食品、以下同じ)の前年比は、0%台前半となっている。 予想物価上昇率は、横ばい圏内で推移している。 』(前回)

『わが国の金融環境は、きわめて緩和した状態にある。物 価面では、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、0%台半ばとなっている。予 想物価上昇率は、横ばい圏内で推移している。』(12月声明文)

見通しの方では毎度実際の物価が上昇すると適合的期待形成に効いてきて予想物価上昇率が上がるのでモメンタムという話をしておりますが、そもそも論として予想物価上昇率が横ばい圏内でしか推移していないのに何でモメンタムが維持されているという話になるのでちゅかねえ、などと悪態をつきつつここもずーっと同じような感じで維持されています。


・先行き見通し経済編

『2.わが国の経済・物価の中心的な見通し』に入りまして『(1)経済の中心的な見通し 』です。これまた鏡と被る部分があります。

『先行きのわが国経済は、当面、海外経済の減速の影響が残るものの、国内需 要への波及は限定的となり、2021 年度までの見通し期間を通じて、拡大基調 が続くとみられる。』(今回)

『先行きのわが国経済は、当面、海外経済の減速の影響が続くものの、国内需 要への波及は限定的となり、2021 年度までの見通し期間を通じて、拡大基調 が続くとみられる。 』(前回)

『先行きのわが国経済は、当面、海外経済の減速の影響が続くものの、国内需要へ の波及は限定的となり、基調としては緩やかな拡大を続けるとみられる。』(12月声明文)

ここは鏡の所と同じです。基調判断不変。


でもってコンポーネント別の部分に入りますがまずは海外関連。

『海外経済の成長ペースの持ち直しにやや時間を要するもとで、輸出は、当面、 弱めの動きとなることが見込まれる。もっとも、海外経済は、各国のマクロ経 済政策の効果発現やグローバルなITサイクルの好転などに伴う製造業部門 の持ち直しを背景に成長率を高め、総じてみれば緩やかに成長していくとみら れる。こうしたもとで、わが国の輸出は緩やかな増加基調に復していくと予想 される。』(今回)

『海外経済については、成長ペースの持ち直し時期がこれまでの想定よりも遅 れるとみられる。そのため、輸出は、当面、弱めの動きが続くことが見込まれ る。もっとも、海外経済は、各国のマクロ経済政策の効果発現やIT関連財の グローバルな調整の進捗などを背景に成長率を高め、総じてみれば緩やかに成 長していくとみられる。こうしたもとで、わが国の輸出は緩やかな増加基調に 復していくと予想される。』(前回)

『輸出も、当 面、弱めの動きが続くものの、海外経済が総じてみれば緩やかに成長していくこと を背景に、基調としては緩やかに増加していくとみられる。』(12月声明文)

最終的に輸出の判断自体はそのうち緩やかな増加って話で変化はないのですが、海外経済に関しては10月展望が「成長ペースの持ち直し時期がこれまでの想定よりも遅れるとみられる。」だったのに対して今回が「成長ペースの持ち直しにやや時間を要する」となっていて、結局前回見通しよりも遅れているのか早まっているのか横ばいなのかが判然としないという謎表現になっておりますな。でもって今回は海外要因の中では「グローバルなITサイクルの好転などに伴う製造業部門 の持ち直し」という文言をぶっこんできておりまして、ここの判断が上がっているという図になっているのですから、もうちょっと海外経済の成長ペース云々という冒頭文言を強めに見えるのにしても良さそうなもんなのですが、リスクアセスメントの所で相変わらず海外ガーというのをメインに置いているというのがあるので、そっちとの整合性を考えたんでしょうかね何だか良く分からんですけれども。


次が内需。

『国内需要は、足もとでは消費税率引き上げや自然災害などの影響から減少し ているものの、きわめて緩和的な金融環境や積極的な政府支出などを背景に、 企業・家計の両部門において所得から支出への前向きの循環メカニズムが持続 するもとで、増加基調をたどると考えられる。』(今回)

『国内需要については、きわめて緩和的な金融環境や政府支出による下支えな どを背景に、企業・家計の両部門において所得から支出への前向きの循環メカ ニズムが持続するもとで、増加基調をたどると考えられる。』(前回)

『国内需要 は、消費税率引き上げなどの影響を受けつつも、きわめて緩和的な金融環境や積極 的な政府支出などを背景に、企業・家計の両部門において所得から支出への前向き の循環メカニズムが持続するもとで、増加基調をたどると考えられる。』(12月声明文)

足もと減少に今回言及していますが、ご案内の通りでその要因が「消費税率引き上げ」と「自然災害」になっていまして、一応後の方のリスク認識では消費税率引き上げの短期的ではない影響に関するリスクを考える必要があるとは書かれていますが、基本的に本文の方、つまりメインシナリオで考えている方は駆け込みとその反動みたいなワンオフの話のようですし、自然災害云々に関しても同様で、足元は特殊要因によって下がっているだけですよ一時的ですよ、というのを強調した格好になっています。

でもって先行きに関しては政府支出の文言が前回展望対比上振れ、ただし12月MPMの時点で補正予算を策定する云々の話は既に出ていたので12月声明文との比較では同じ、となっています。


内需の個別コンポーネント(個別部分に関しては声明文では記載しませんので展望対比比較)。

『すなわち、設備投資は、海外経済の減速の影響から製造業を中心にいったん増勢が鈍化するほか、やや長い目 でみれば、資本ストックの積み上がりなどが減速圧力として作用するものの、 緩和的な金融環境のもとで、都市再開発関連投資、人手不足に対応した省力化 投資、成長分野への研究開発投資などを中心に、緩やかな増加を続けると予想 される。』(今回)

『すなわち、設備投 資は、海外経済の減速の影響から製造業を中心にいったん増勢が鈍化するほか、やや長い目でみれば、資本ストックの積み上がりなどが減速圧力として作用す るものの、緩和的な金融環境のもとで、都市再開発関連投資、人手不足に対応 した省力化投資、成長分野への研究開発投資などを中心に、緩やかな増加を続 けると予想される。』(前回)

設備投資の見通し文言は全文一致。


『個人消費は、消費税率の引き上げなどの影響が次第に減衰し、雇用・ 所得環境の改善が続くもとで、緩やかな増加傾向をたどるとみられる。この間、 政府支出は、オリンピック関連需要に加え、政府の経済対策を背景とした災害 復旧・復興関連工事や国土強靱化等の支出拡大から 2020 年度にかけて着実に 増加したあと、高めの水準で推移すると予想している。このように、海外経済 の減速の国内需要への影響は、限定的なものにとどまると見込まれる。』(今回)

『個人消費も、消費税率の引き上げの影響2からいったん下 押しされると見込まれるが、雇用・所得環境の改善が続くもとで、緩やかな増 加傾向をたどるとみられる。この間、政府支出は、災害復旧・復興関連工事や オリンピック関連需要、国土強靱化等の支出拡大から 2020 年度にかけて増加 を続けたあと、高めの水準で推移すると予想している。このように、海外経済 の減速の国内需要への影響は、限定的なものにとどまると見込まれる。』(前回)

個人消費は消費増税の影響に関して10月展望ではまだ始まったばかりですから下押しすると見込まれるという話になっていたのに対して、今回は先ほどの現状認識部分にあったように下押ししましたという認識を示す一方で、先行きに関してはここにあるように「次第に減衰」ということで現時点での判断は「消費増税の影響は一時的に出るものの長期化しないし、さほど大きなものではない」というお話になっております。ホンマカイナ。

でもって政府支出の所は経済対策に関する部分が入りましたがこれは10月展望以降に出た話をそのままぶっこんでいまして、その部分をもって見通しが上方修正されている、ということになりますにゃ。


『こうしたもとで、わが国の経済は、足もとは潜在成長率2を下回る成長とな っているものの、その後は、成長率を高めていくことから、均してみれば、潜 在成長率並みまたはそれを幾分上回る成長を続けるとみられる。なお、今回の 成長率の見通しを従来の見通しと比べると、政府の経済対策の効果を背景に、 2020 年度を中心に、上振れている。』(今回)

『こうしたもとで、わが国の経済は、いったん、潜在成長率3を幾分下回る成 長となると見込まれるが、その後は、緩やかに成長率を高めていくことから、 均してみれば、潜在成長率並みの成長を続けるとみられる。なお、今回の成長 率の見通しを従来の見通しと比べると、海外経済の成長ペースの持ち直し時期 の遅れから、幾分下振れている。 』(前回)

前回の見通し通りに一旦下がりましたがあくまでも見通しのオンラインですので判断不変ですしおまけに財政支出が新たに加わったので上振れでっせという話。

でもってここから先は毎度のお経状態です、ナムナム。

『こうした見通しの背景となる金融環境についてみると、日本銀行が「長短金 利操作付き量的・質的金融緩和」を推進するもとで、短期・長期の実質金利は 見通し期間を通じてマイナス圏で推移すると想定している3。また、金融機関 の積極的な貸出スタンスや社債・CPの良好な発行環境が維持され、企業や家 計の活動を金融面から支えると考えられる。このようにきわめて緩和的な金融 環境が維持されると予想される。 』(今回)

『こうした見通しの背景となる金融環境についてみると、日本銀行が「長短金 利操作付き量的・質的金融緩和」を推進するもとで、短期・長期の実質金利は 見通し期間を通じてマイナス圏で推移すると想定している4。また、金融機関 の積極的な貸出スタンスや社債・CPの良好な発行環境が維持され、企業や家 計の活動を金融面から支えると考えられる。このようにきわめて緩和的な金融 環境が維持されると予想される。 』(前回)

ナムナムナムナム。

『この間、潜在成長率については、政府による規制・制度改革や経済対策に含 まれる生産性強化策などの成長戦略の推進、そのもとでの女性や高齢者による 労働参加の高まり、企業による設備投資や生産性向上に向けた取り組みなどが 続くなかで、見通し期間を通じて緩やかな上昇傾向をたどるとみられる。また、 日本経済の成長力の高まりとともに自然利子率が上昇すれば、金融緩和の効果も高まっていくと考えられる。』(今回)

『この間、潜在成長率については、政府による規制・制度改革などの成長戦略 の推進や、そのもとでの女性や高齢者による労働参加の高まり、企業による設備投資や生産性向上に向けた取り組みなどが続くなかで、見通し期間を通じて 緩やかな上昇傾向をたどるとみられる。また、日本経済の成長力の高まりとと もに自然利子率が上昇すれば、金融緩和の効果も高まっていくと考えられる。 』(前回)

今回ここに関してはしれっと「政府の経済対策に含まれる生産性強化策の推進で潜在成長率が上がる」とかいうのが入っているのですが、そんな対策ありましたっけとか思いますがそんなことを言ってしまうと身も蓋もないですねわかります。

以下、リスク要因と政策運営の部分になりますが、例によってここで時間が足りなくなったので明日で勘弁して頂きとう存じますです。
 


お題「またも今更ジローですが12月FOMC会見から政策ストラテジー見直しに関する論点を」   2020/01/21(火)08:14:34  
  唐突ですが先日のこれ、
[外部リンク] 20年3月限
2020/01/20
日中取引
152.07 (08:45)
152.07 (08:45)
151.94 (14:35)
151.94 (15:02)
-0.08(-0.05%)
10,940

丸坊主の陰線とな、とか言いたくなりますが日中売買高10940枚とか米国休みだし、偉い人たちはダボスにお出掛けしてるし、MPM直前だしというのは分かりますが、一応輪番もあったというのにこの値動きとは情けないっつーか日中足で連続して3銭同じ方向に動いたのが寄り直後に2回あったのを除くと前場1回後場1回と前場引けの板寄せってどんなだよという感じですがシャーナイ。

[外部リンク] / 15:25

〔マーケットアイ〕金利:国債先物は反落で引け、長期金利は0.005%に上昇

『 <15:13> 国債先物は反落で引け、長期金利は0.005%に上昇

国債先物中心限月3月限は前営業日比8銭安の151円94銭と反落して取引を終えた。新規材料難で方向感に欠ける中、前週末の米金利の上昇を反映して弱含みで推移した。10年最長期国債利回り(長期金利)は前営業日比1.0bp上昇の0.005%。』(上記URL先より、以下同様)

だそうですが同記事にありますように、

『現物市場では、全年限で金利が上昇した。新発2年債は前日比0.5bp上昇のマイナス0.130%。新発5年債は同0.5bp上昇のマイナス0.100%。新発20年債は前営業日比0.5bp上昇の0.315%。市場では「カーブ上の割高感が改めて意識されたほか、20年債入札後で荷もたれ感もあり、買いが入りづらいのではないか」(同)との見方が出ている。新発30年債は同1.5bp上昇の0.470%。新発40年債は前営業日比1.5bp上昇0.500%。30年債と40年債はいずれも19年11月13日以来の水準まで上昇した。』

先週金曜日の20年国債入札順調という話は何だったのかと小一時間ですな、ナムナム。

『TRADEWEB
   OFFER  BID   前日比  時間
2年 -0.131 -0.124  0.003  15:10
5年 -0.102 -0.094  0.003  15:04
10年  0  0.007  0.007  15:10
20年 0.315 0.321  -0.002  15:02
30年 0.465 0.473  0.014  15:10
40年 0.494 0.502  0.012  15:07』

原文ママで引用しているのでなんか20年の前日比違くねえかという気がしますがまあそこは記事の文章の方が正しいようですのですが、何もなければ何となく後ろが買われてフラットニングと言いたい所ではありますけれども、一応各種ネタを前にしているので碌すっぽ買いが入らない場合はズルっと自然落下ということですかよくわかりません><;

とは言いましてもどうせ今日のMPMで何かおもろい物件が出るとも思えず、とにかく今の状況でクソ粘りしながら事態の改善を待つというスタンスで2%早期達成何それおいしいの状態になっていることから、兎に角自分らがクソ粘りできるような理屈を組んで来るので、その理屈の組み方でも見てやろう位のネタしかない悲しいMPMになりそうですがなって感じです。せめてお前ら社債買入とかCP買入とかの見直し位しろよとは思うのですが(あと貸出支援関連もだがMB的にこれは減らしにくくなってしまっているという困ったちゃんなのよね)。

#今日も今日とてただの備忘メモで恐縮至極


〇別にネタが無い時のお助け虫干しネタではない積もりなのですが1月FOMCを前にまたまた毎度の12月会見ネタ

すいませんすいませんすいません。
[外部リンク] of Chair Powell’s Press Conference December 11, 2019

どうもこう会見で喫緊の話が無いとなると日々降って来るネタの方に反応してしまうのがアタクシの悪い癖で、議事要旨ネタまでやっておいて今更何を言うという感じで甚だ申し訳ございません。

という訳で先般の12月FOMC(既に1か月以上前)会見ですが、金融政策論っぽいのは先般来ネタにした以外にも結構なツッコミがあるのですよこれがまた。まあいずれこの辺の話も政策レビューの中で論点になっていく話なのでしょうけれども。


・メイクアップストラテジーをすると何で物価が上昇するんでしょうかとな

先日(と言ってもこの前ネタにしたの先週水曜ですすいません)「この拡大期に散々緩和したし、今回なんかまた金融緩和したのに物価が全然2%に届かん、という状況なのにどうやってオーバーシュートするの?」という質問に対して「物価目標達成はチャレンジングである、海外なんかもっと大変」という謎の返しをしていたのをネタにしましたがその続きの質疑(って要するに先週水曜は途中で時間が攻撃だったんです、大汗)が実はありまして・・・・・・・・・・・・

『NICK TIMIRAOS. Nick Timiraos, the Wall Street Journal. So, Chair Powell, I want to ask about the framework review, which obviously entails some kind of debate around allowing an overshoot of the 2 percent target.』

ということでメイクアップストラテジーに関するツッコミですが、

『And in that-in that context, is merely saying that you want inflation to rise above 2 percent a sufficient strategy for getting inflation to stay at the target, or would it compel some kind of policy action beyond deferring future rate increases to achieve that outcome if that’s the direction in which the Committee goes?』

『In other words, it’s one thing to accept inflation rising on its own opportunistically. But if inflation does not materialize, would a change in the framework necessarily make it easier to generate higher inflation? 』

そもそも上がっていないじゃないかというツッコミに続きましてのツッコミですけれども、メイクアップストラテジーって2%物価目標のオーバーシュートを許容することによって、将来の利上げを遅らせるということで、それによって効果を出そうって話だと思うんだけど、メイクアップストラテジーで本当に物価上昇圧力を作れると思ってるのでしょうかとかこれはまた良いイヤミ。

『CHAIR POWELL. Well, I-you know, I think the answer to the question of whether saying it is enough to create credibility, the answer to that is “no.” And I think you have to back that up with policy that supports the outcome, and that’s what we’re trying to do. And so the-the changes that we’re looking at to the framework are-I think they take all of that on board, and-but they’re-what they’re-what they are designed to do is to strengthen the credibility of that-of that inflation target, but only if followed by policy.』

回答にやたらとダッシュ(元の方はダッシュなのですがアタクシの愛用するFTPソフトだと認識してくれないので手でマイナスに直しております、為念)が入っていて答えが難しいのが伝わって味わいが深い。

『Ultimately, it will take time to establish-to move inflation expectations up from where they are, which appears to be a bit below 2 percent, will not happen overnight. It’ll have to happen over time as credibility is built. You know, the Fed has great inflation credibility, but inflation expectations are anchored at about their 25-year average, which is a few ticks below 2 percent. 』

ストラテジーのレビューによってホイホイと物価上昇率が上がるという訳ではありません、という割と身も蓋もない説明をしていますが、まあどこぞの中銀と違いまして別に2年で2%とか早期達成するのがノルマという建付けにはなっていない(そらまあ早くに目標達成できるに越したことはないが、という話しですわな)というのをここでは思いっきり出してきていまして実に味わいがある回答だし、2年で達成するのは世界標準と言っておられたどこぞの置物大先生におかれましてはどのようなご所感をお持ちなのか小一時間問い詰めたい所ですが、どうせ本人言った事は無かったことにするんでしょとあらぬ方向にお約束の悪態。

まあそんな悪態は兎も角として、フレームワークの見直しによって物価目標達成が早まるとかそういう話ではなくて、デュアルマンデート達成に向けたFEDの取組みについての信頼性を高めるために実施するのが今回のフレームワークの見直しであり、それによって2%から若干低い位置にある可能性のあるインフレ目標もしっかりアンカーさせたい、というような話をしているように読めますがどんなもんでしょうかね。

つーことなので、デュアルマンデートとか、マンデートの水準(と言っても水準を定義しているのは物価であって最大雇用の創出の方は水準は定義されていない)の妥当性とかいう話をする、という方向には成らないというのは(以前からそう言ってるから元より明白は明白ですが)このロジック上もちと無いなあという感じですか。本来は2%という数値の妥当性(成長経済を前提にするから物価がマイルドに上がるべき、という概念そのものという訳ではなくてその数値についてですな)の話をした方が無理がないんじゃねえのとは思いますけど・・・・・・


・デュアルマンデートの雇用の方に関しての質疑だがまあ確かにこれは答えようがないちゃあ答えようがない

途中下振れリスクの質疑が入りますが飛ばしましてまたまたフレームワーク見直しの質問に参ります。

『MATTHEW BOESLER. Hi, Matthew Boesler at Bloomberg. Chair Powell, the Fed policy review this year has largely been discussed in terms of the inflation side of the mandate and the need to shore up inflation expectations. But it seems like the message you’ve been getting from the Fed Listens events and also something else you’ve recently acknowledged is that, you know, the Fed has also been systematically overestimating labor utilization throughout this expansion. So I’m wondering if you could talk a little bit about the extent to which the review is looking at the employment side of the mandate as well. Are there any possibilities, you know, for perhaps systematizing a more asymmetric reaction function with regard to unemployment? Thank you. 』

物価のオーバーシュートを許容する云々の話がありますが、雇用に関して言えばFEDってこれまでの間、雇用に関する需給ギャップを過大評価し続けていると見られます(だから物価が上がらん、という事ですな)けれども、失業率に関してもシンメトリックな考え方(雇用がもっと過熱するのを容認する)を入れるとかそういう話は無いんですかと来ました。まあより緩和的に行けという話に繋がる質問ですわな。

でもってこの答えがクソ長い。

『CHAIR POWELL. Yes. So the-you know, the focus really is on how to use our strategies, tools, and communications to achieve both sides of the mandate. And you’re right, though, that we’ve talked here a lot about inflation. And I think that the-I think, more broadly, over a period of years-many years-we’ve been learning that the natural rate of unemployment is lower.』

自然失業率が下がっている、という議論はこの数年間何度も行っております。

『It’s just been-it’s in estimates not just at the Fed, but among-broadly among economists-labor economists have seen that the connection-that we can sustain much lower levels of unemployment than had been thought. And, as I mentioned, that’s a good thing because that means we-we don’t have to worry so much about inflation. And that’s-and you see the benefits of that in today’s labor market.』

この議論はFEDだけではなくエコノミストなどでも行われていますが、現状としてはこの状態自体が悪い話ではないと思いますなぜなら雇用が強い中でも物価上昇を気にせずに緩和的な政策を実施できるから、と微妙に論点を外しつつ回答しています。

『I-you know, the Fed Listens events are about inflation to a much lesser extent than they are about maximum employment. If you’ve-if you’ve listened to or attended any of those, the discussion-we always focus on inflation as well, but the discussion is really around what’s happening in low- and moderate-income communities and among small businesses. And I think you-you get a perspective, which-you know, we were already getting that from our extensive outreach to community groups and such. But it was help to get-helpful to get it in the context of a monetary policy review. And I think that the fact that these communities have so much-such high levels of unemployment and low levels of labor force participation tells you that there is slack out there. And I think that does also inform our understanding of what we mean by “maximum employment.”』

盛大に質問の筋を外している・・・・・・・・・・

『And it’s been a very positive-I would say that the Fed Listens events have been-have been extraordinarily positive, and they’re certainly something we’ll repeat. You also see from the business perspective that companies are taking all kinds of measures to-you know, to look through things on people’s resumes that would have perhaps disqualified them in other kinds of environments, training is moving up-you hear just a lot-there are a lot of things going on that suggest that people at the margins of the labor force are being pulled in and being given chances, which is a great thing.』

回答が途中から労働市場が改善することによって地方やらマイノリティやらスキルの低いカテゴリーの方々にもチャンスがやってくるようになって大変に結構でしたとかそういう話にしてしまっておりまして、雇用市場の過熱を容認すべきかというお題に対しては、そもそも自然失業率が分かりにくいという話をするにとどめており(自然失業率が分かりにくいのだからオーバーシュートもへったくれもなくて、結果としての経済現象から判断するしかない、と言いたいのかなあとは思ったのですが)、フィリップスカーブだのという話になって来ると基本的に回答に困るというか回答の仕様がないので質問の筋を外して答えるというのが現状だというのは把握した。

さらにフォローアップの質問がありまして、

『MATTHEW BOESLER. Thanks. Sorry, if I could just follow up briefly-is there any way to sort of systematize these insights, do you think, with, you know, in terms of-we talk a lot about, for example, makeup strategies on the inflation side. Is there anything similar you could do on the employment side? 』

さっきの答えになってないのでもう一度別の人から質問とはワロタ。

『CHAIR POWELL. You know, I-I think we have kind of internalized-and this isn’t-this isn’t news for today, this is something we’ve been saying for, you know, for several years-you’ve seen us moving down our estimates of the-of maximum employment. In fact, it’s already-it’s already understood, I think, that-that there’s more-even though we’re at 3-1/2 percent unemployment, there’s actually more slack out there, in a sense. And-and the risks of, you know, using accommodative monetary policy, our tool, to explore that are relatively low. And I think we know that, and I think the review certainly underscores that, but that’s-that’s a very important insight. 』

ということで、雇用のオーバーシュートやらメイクアップストラテジーとやらというのは明示的な数値で示されるような目安が無いので、オーバーシュートとかそういう概念で考えるのではないですよ、という説明をしておりますが、これまたダッシュの多い回答ではありますな、とは思いまして、まあ実際問題として議事要旨でそっちの話があまり今までも見られていないので、デュアルマンデートとは言え、要するにインフレ圧力が高まり過ぎない程度の状況の中で雇用が改善している分には気にしません、というような話になるんでしょうな。

まあデュアルマンデートのコンフリクトが発生するのって、不況下のインフレが発生した時に雇用を取って更にインフレを爆発させるのか、一時的に景気を一段下振れさせてでもインフレ退治に向かうか、って時の話になるのですから、オーバーシュートがどうのこうのというのを明示的な目標のない雇用の話でするのも意味がないということですかね、とは思いましたです、はい。

#延々と引っ張りましたがまあ見所はこの辺までかな、とは思います(個人の感想です)
 


お題「ボウマン理事が住宅市場についてお話をしたスピーチを鑑賞とひと捻りしてみましたの巻」   2020/01/20(月)08:02:06  
  http://www.boj.or.jp/research/brp/ron_2020/ron200117a.htm/
ブロックチェーン技術のスケーラビリティ問題への対応

本文はこちら。
href="http://www.boj.or.jp/research/brp/ron_2020/data/ron200117a.pdf

・・・・・・・・誰か解説して下さいお願いしますさっぱりワカランチ会長。


〇ボウマン理事が米国住宅市場について語っているのですが全面的にポジティブなんですよこれがまた

と言いましても先週木曜の話ですサーセン。

https://www.federalreserve.gov/newsevents/speech/bowman20200116a.htm
https://www.federalreserve.gov/newsevents/speech/files/bowman20200116a.pdf
January" target="_blank">[外部リンク]
16, 2020
The Outlook for Housing
Governor Michelle W. Bowman
At the 2020 Economic Forecast Breakfast, Home Builders Association of Greater Kansas City, Kansas City, Missouri

ご覧の通りでホームビルダーズ協会でのお話なので住宅市場の話をしているのですな。

・米国経済の話は最近皆さん揃いも揃ってこれですな

第2パラグラフからですけれどもね。

『Let me start with just a few words about the overall economic picture. I'm pleased to say that the U.S. economy is currently in a good place, and the baseline outlook of participants on the Federal Open Market Committee (FOMC) is for continued moderate growth in gross domestic product (GDP) over the next few years.』

『Unemployment is the lowest it has been in 50 years, and FOMC participants expect it to remain low. Inflation has been muted and is expected to rise gradually to the FOMC's 2 percent objective.』

最近FOMCの方々って一部の変態仮面を除いて判で押したように「米国経済は順調に推移していて、経済は潜在成長率をモデレートに上回って推移して物価も2%に向けて徐々に上がっていくでしょう」という説明になっておりまして、コンセンサスが取れているのか統制が取れているのか知りませんけれども、「よって今の政策を維持するのが妥当」という地蔵モードの正当化という話になっておりまして、何ちゅうかホンマカイナという気もしますが、金融政策の方向性(ただの維持ですが)に対して割としっかりとしたコンセンサスが取れると急に発言もコンセンサスになってくるという感じではありますな。


・雇用の強さが経済を牽引という話

『One of the most remarkable features of the current economic expansion has been the vitality and resilience of the U.S. job market.』

と次のパラグラフが始まりまして、

『More than 22 million jobs have been created since the low point for employment at the end of the last downturn, and the pace of job gains has been amazingly consistent. Until this expansion, even in good times, scarcely a year went by without at least one month when payrolls shrank. Yet during the past 10 years, we haven't had a single month with a decline in the overall number of jobs. I should note that I would not necessarily consider a single month of job losses as saying much about the direction of the economy. But the unbroken string of job gains that we have experienced during this recovery highlights how our economy has kept humming along during this past decade, weathering the occasional lull.』

この10年間で雇用が減少した月が無かったのは過去の拡大局面でもなかっただの色々と威勢の良い話をしておりまして(それは拡大が過去よりもモデレートだから糊代があるだけなのでは、などと意地悪いツッコミをしたくなりますが)、まあ兎に角威勢の良い話。

『Let me also add here that, as good as the national numbers for the job market look, things seem even better here in the Kansas City area, where job growth has been steady and the unemployment rate has consistently run around 1 percentage point below the national average-at last count, it was 2.8 percent.』

ご当地カンサスシティの話もしていますな、なんかエライ低い失業率で。


・住宅市場の話をしているのですけれども警戒モードとかの視点は皆無でございました

というマクラから住宅市場の話になるんですが次のパラグラフ。

『Let me now turn to the main topic of my talk today. My colleagues and I at the Federal Reserve pay close attention to developments in the housing sector, in part because it has historically been such an important driver of economic growth.』

住宅セクターは米国経済成長の重要なドライバーだそうな。

『In the national economic data, the part of GDP that includes homebuilding activity is referred to as residential fixed investment. This measure summarizes a variety of housing-related activities, including spending on the construction of new single-family and multifamily structures, residential remodeling, real estate brokers' fees, and a few other smaller components.』

成長率のパートには住宅関連のこのような活動が含まれていますってのはまあ良いとしまして次。

『If we look at the growth of residential fixed investment in periods since World War II that are defined as economic expansions, we see that this broad category has increased at an average rate of around 7 percent per year, faster than the roughly 4 percent pace of GDP growth in those same periods.』

経済拡張期には経済成長が平均4%なのですが住宅市場は平均7%の伸びだそうです。

『And, as many of you know from experience, the opposite is true as well-that housing activity tends to experience relatively large declines in economic downturns.』

住宅市場は経済の落ち込みの時により大きく落ち込みますって言ってるのだが、これは単に米国経済が過熱すると直ぐにそれが住宅価格に反映されて、その規模はどうあれバブル発生と崩壊を連続しているというお話なのではなかろうか、と思うのだが・・・・・・・・・・・

『In particular, residential fixed investment declined an average of about 15 percent annually during periods defined as recessions, compared with an average annual rate of decline in GDP of just 2 percent in those same periods.』

それって米国経済においては住宅市場のバブル崩壊が経済の落ち込みのメインドライバーである、ってことを意味するんじゃネーノと小一時間問い詰めたい。で次のパラグラフ。

『These numbers illustrate that residential fixed investment is particularly sensitive to where we are in the business cycle. The strong economy we are experiencing now has an obvious upside for the housing sector: A robust job market translates into higher incomes, greater confidence, and more people looking to buy a new home or considering whether to make a change from their current home.』

この数字の意味するところは、というお話なのですが、ボウマン理事に言わせると「住宅市場はビジネスサイクルに対して極めて鋭敏に反応するのです(キリッ)」って事らしいのですよ。でもってその経済のプラス方向のサイクルを支えるのがロバストなジョブマーケットですよってな話をしている次第でありまして、いやそれはそうではあるのでしょうけれども、でも米国経済って一々住宅が(程度の差こそあれ)バブってピークを迎えてそれが崩壊するとあばばばばーということは、ジョブサイクルよりも金融サイクルなんじゃなかろうか、などとアタクシなんぞは思ってしまうのはバブル崩壊の見過ぎですかそうですか。

まあそれはそれとして、さきほど経済の話をする中でジョブマーケットの話をやたらと威勢よく行っていた伏線はここで回収されまして、

『Yet even though the financial crisis and the bursting of the real estate bubble occurred more than a decade ago, all of us here are no doubt aware of the lasting imprint that those developments left on the housing market.』

住宅バブル発生の兆候はまるで見られませんとかローゼングレン総裁憤怒待ったなし。

『On an annual basis, both new and existing home sales did not increase again until 2012, and they remained at modest levels for several years thereafter. Given the large and persistent inventory overhang of unsold homes in the aftermath of the crisis, the construction of new homes was also sluggish for many years into the recovery.』

今般の景気拡大中においても2012年までは新規および中古住宅の販売が横ばいで推移しており、その後もモデストなレベルで推移しています。金融危機によって拡大した住宅のストックが大きかったことから、新規住宅着工件数も今般の景気回復期においては低調に推移していました。

『Part of the weak recovery in the housing market during the first few years of this expansion can be traced to extremely tight mortgage credit conditions.』

今般の経済拡大期において当初はモーゲージ市場の環境が非常にタイトだったのも住宅市場拡大のペースを遅くしましたとな。

『Despite the fact that the Fed slashed interest rates and kept them low for many years, many households were underwater on their existing mortgages, with more owed on their housing than their homes were worth, while others were unable to obtain a loan to finance a new purchase. As a result, housing demand remained very weak for an extended period.』

長期にわたって金利を低くしましたが、多くの住宅保有者はモーゲージに対して担保割れ状態が継続していましたし、新規住宅購入者への住宅取得向け貸出もタイトな状態が続いていたので住宅市場の弱さが続いていましたよと。

『Although the effects may evolve slowly, the higher rate of household formation will eventually result in higher demand for housing and encourage further increases in homebuilding. Home sales have been rising in recent years, the percentage of homes that are vacant has been falling, and inventories of both new and existing homes for sale have drifted back down to relatively low levels.』

とは言いましてもそのあたりの効果が徐々に出て来まして、住宅市場がだんだん活発になって来ましたとな。

『In fact, at this point, the residential real estate market is quite tight in some areas of the country and by enough that I have heard that the volume of home sales is being restricted by the low inventory of homes on the market.』

実際に最近では一部の地域では住宅市場がとてもタイトになってきておりまして、在庫が足りなくて販売が進まんとかいう現象もあります、だそうです。ということで次のパラグラフになりますが、

『The most recent housing data have been encouraging:』

というのから始まっておりまして、いやもしかしてそのような状況というのはまた来たバブルちゃんなのではないでしょうかとか思ったりするアタクシはデフレ脳ですかすいませんという風情でして、この状況がエンカレッジングなんですってよ奥様。

『Both new and existing home sales moved up strongly in the second half of 2019, and traffic of prospective buyers in new homes for sale and expected sales within the next six months have approached all-time highs. Permits for new residential construction, which had been sluggish early last year, recently moved up to highs for this expansion.』

『In all, the national indicators suggest a positive growth outlook for the housing sector over the next several quarters.』

ということで威勢の良い状況であることについて威勢の良い話をしている、という感じです。まあ確かにホームビルダー協会のブレックファーストミーティングでお話するのに住宅市場にバブルの兆候があってとか朝から景気の悪い話をしない、というのもあるのかも知れませんけれども、しばらく前のパウエルの議会証言とかでも、今般の金融緩和に関して、(2019年の)年始位から長期金利とモーゲージ金利が下がったことによって住宅市場が良くなって来たのが金融緩和効果として最初に出ております今後このように金融緩和の効果を見極めて行きたい(ので政策は地蔵)というような話をしていたと思いますが。どうも茲許はモーゲージ金利の低下からの住宅市場好調というのを思いっきり金融政策の効果として考えておるようでして、そらローゼングレン大先生が憤怒するわなとか思いますが、どうもそういう認識で説明していて、金融不均衡の話は確かに強行に主張する人がいて、折に触れてそのネタが出てくるという感じではあるのですが、FRBの理事が住宅市場の動向に関して全面的にポジティブな話をしているという時点で何か住宅バブル気にしてないのね、というのは把握した(商業用不動産の話は別だと思うけど)。


でもって住宅セクターが現在直面している課題、という話だがこれもまた別に金融不均衡とかそういう視点は皆無だったりしますが見てみましょう。

『Before I conclude, I'd like to address two challenges currently facing the housing sector.』

ほうほう。

『The first relates to the difficulties that some employers face, including homebuilders, in finding and retaining qualified and skilled workers. To provide some context, the national data show that the unemployment rate in the private construction industry is now well below the rate we observed in the early 2000s, a time when the housing market was booming.』

人手、特にスキルのある人材の確保がチャレンジングですよねということのようで。

『In addition, the ratio of job vacancies to unemployment in the construction industry-a measure of labor market strength-shot up to historic highs at the end of 2018, and it has remained near those levels. These indicators confirm what I have been hearing from construction industry employers during my visits to different parts of the country-it's extremely difficult to find and hire workers, skilled or otherwise.』

スキルある人じゃなくてそうじゃないのも人手確保が大変だそうな。

『The second challenge I want to highlight relates to the declining presence of community banks in the consumer real estate mortgage market.』

地域金融機関のモーゲージ市場におけるプレゼンスの低下に関連した点がチャレンジングとな。

『As regulatory burdens have risen, many community banks have significantly scaled back their lending or exited the mortgage market altogether. These developments concern me for several reasons.』

規制の影響で地域金融機関の住宅関連貸出や新規モーゲージ組成が大きく減少しているとな。

『Home mortgage lending has traditionally been a significant business for smaller banks, and the decline in this business threatens a part of the banking industry that plays a crucial role in communities.』

住宅向け貸出というのは地域の中小金融機関にとってこれまで重要なビジネスを占めていたものであって、このビジネスが縮小するというのは地域における金融機関の重要な役割を阻害するものですよ、だそうな。

『Bankers who are present and active in their communities know and understand their customers and the local market better than lenders outside the area. Because of their local knowledge and customer relationships, they are often more willing to help troubled borrowers work their way through difficult times.』

本来は地域金融機関にとってはその地域での貸出などが他のビジネスよりも有効な筈ですとな。


『These two challenges notwithstanding, I remain optimistic about the outlook for housing. I expect construction to continue advancing to meet the underlying expansion in housing demand from population growth and the strong economy.』

というようなチャレンジングなことはあるけれども住宅市場の見通しには楽観的と来ました。

『In addition, low interest rates will continue to be a key factor supporting growth in housing activity.』

低金利が住宅市場をサポートキタコレ!

『As reported in the latest Summary of Economic Projections, released in December, most FOMC participants see the current target range for the federal funds rate as likely to remain appropriate this year as long as incoming information remains broadly consistent with the economic outlook I described earlier.』

でもって利上げしませんよ安心して下さい(安心とは言ってないが^^)と締めておりまして、どの辺までホームビルダー協会向けのサービスモードなのかはよくわかりませんですけれども、とにかく全編に渡って景気の良い話でこれはホームビルダー協会もニッコリという内容になっておりまして、金融不均衡何それおいしいの状態なボウマン理事の住宅市場に関する認識というのを確認してみました。

#最後は挨拶なのでパスします


〇20年国債入札通過ということで(メモというより愚痴)

[外部リンク] / 15:35
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は続伸で引け、長期金利はマイナス圏に転じる

『国債先物中心限月3月限は前営業日比11銭高の152円02銭と続伸して取引を終えた。先物が強含みで推移し、それにつれて中長期ゾーンが底堅さを増す展開となった。一方、20年債入札結果は無難と受け止められたものの、超長期ゾーンの上値は重かった。10年最長期国債利回り(長期金利)は前営業日比1.0bp低下のマイナス0.005%。』(上記URL先より、以下同様)

20年入札はまあ確りではあるのですが、前場引けのバランスが先物3銭高の20年新発入札が平均0.300%足切り0.305%なのだが大引けで先物11銭高で0.305%出合いだし売参だと0.307%だしということで、入札は堅調だったけれどもその年限が伸びないで先物強くなるとか何ですねんという感じではありましたな。

『20年債入札結果は無難と受け止められた。市場では「新発債ニーズなどに支えられ、予想よりもしっかりとした需要があった。ボラティリティーが低下していることから、超長期債を買いやすいのかもしれない」(別の国内証券)との声が聞かれた。また、「国債が償還されていく中で、投資家は利回りが高いところに資金を置く必要がある。ゼロ%近辺の10年ゾーンよりも、キャリー目的で0.3%の20年債が選好されるだろう」(外資系証券)との見方も出ている。』

中々微妙なコメントありがとうございます(まあこういうコメントしかやりようが無いというのは分かるので別にいちゃもん付けている訳ではない、為念)という風情で、確りした需要があったんだったら何で超長期置いてかれるのよとか、30bpだと調達コストとの見合いで考えたらその水準はキャリーと言っても概ねネガティブキャリー何ですがそれはという感じではございますが、まあ一応ニーズも無くてあばばばばーという訳でもないので無事通過ということにしておけばよろしいんですね分かりますという所で。


まーこの辺で少し押し込んだから手掛けやすい云々というのも、レラティブとか短期的な話ではそうですけれども、昨年頭くらいのイールドカーブをみておりますと多少押したからと言っても悲しさが沸き起こる水準でして、超長期輪番減額してもこの有様という辺りがもうね。

『 TRADEWEB
    OFFER  BID   前日比 時間
2年  -0.136 -0.128  -0.002 15:16
5年  -0.106 -0.097  -0.006 15:05
10年 -0.006  0.001  -0.008 15:17
20年  0.301  0.31  -0.001 15:11
30年  0.453  0.461  0.001 15:17
40年  0.483  0.493  0.002 15:17』

まあ今週から来週にかけて金融政策決定会合祭りになるのですが、そもそも当初の段階から祭りが開催されない雰囲気(ECBが何を言い出すのかというのはありますが、どうせこれから着手するという話に終わりそうな悪寒)で、これは何ぞという感じではございますなナムナム。

#ただのメモでサーセン
 


お題「決定会合プレビュー雑談/ハーカー総裁今年投票権あるので一応講演を見てみた(目先の政策の話は無い)」   2020/01/17(金)07:40:11  
  ほうほう。
[外部リンク] 2週間程度の育児休暇取得へ 出産から3か月の間に
2020年1月15日 13時31分

折角世の男性の育休取得推進にしようというのでしたら2週間なんぞケチ臭い事言わずにもっとガツンと取っていただきたいですし、まあそれ以前の問題としてこのお方の場合に限って言えば永遠にいや何でもありません。

まあそれはそうと月曜から通常国会始まりますなあ楽しみ楽しみ。

〇決定会合プレビュー雑談メモ

そらそうよ。
[外部リンク] / 13:54
日銀、金融政策は現状維持の公算 海外リスクに引き続き警戒

『[東京 16日 ロイター] - 日銀は20―21日の金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を決める公算が大きい。生産の不振や消費増税に伴う個人消費の悪化で2019年10―12月期は大幅なマイナス成長になるとみられるものの、日銀内では20年度にかけて海外経済回復や政府の経済対策で国内経済も緩やかに回復するとの見方が多い。一方、今後の米中貿易交渉を巡る不透明感など海外経済の下振れリスクへの警戒感は維持する見通しだ。』(上記URL先より、以下同様)

まあしかし何ですな、今回は久々に政策の地蔵モードが完全なコンセンサスになって下さいましたので、本来の姿(かどうか知らんが)に戻って展望レポートでどういう風な絵が出て来るのかというのを注目したいですわな。

『<内外需カップリングで回復へ、個人消費は指標見極め>

一方、今回の会合で取りまとめる「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」では、20年度の成長率見通しを小幅に引き上げる公算が大きい。19年の国内景気は、海外経済の減速による外需の不振を、堅調な設備投資意欲など内需が支えてきた。日銀内では、20年度に向けて内外需の「カップリング」で国内景気は回復に向かうとの見方が出ている。』

でも去年はそれが後ずれする中で途中から説明が内外需デカップリングなのでヘーキヘーキという話になりましたが、途中の所ではECBとFEDの金融政策に煽られたというのもありますけれども、当初の見通しと違うんですからそれはなんかせねば行かんのでは系のロジックになって参りましたので、地蔵を貫くならデカップリング論で押し通しておいて、国内が微妙になってきたら内需の減速を外需の拡大がカバーしていきますというような絵に切り替えるようにした方が安全運転なのではなかろうかと。カップリングで決め打ちするのはちと冒険度が高い気がする(個人の感想です)。

『自動車関連を中心とする生産の不振、消費税率引き上げや自然災害による個人消費の低迷で、19年10─12月期の実質国内総生産(GDP)は大幅なマイナスになるとの見方が日銀内では目立つ。しかし、20年1―3月期には世界経済の回復に合わせてプラス成長に戻り、20年度入り後は政府の経済対策の効果にも支えられて国内経済は回復軌道をたどるとみられている。』

まー昨日ネタにしたさくらレポートの総裁挨拶でもそうですし、国内需要がレジリアントであるという根拠にしている設備投資と個人消費もさくらレポートだと堅調だからって認識になっているから先行きの話は変えてこないで、手前が下がるのは成長率では自然災害と消費増税の攪乱要因で済ますでしょうし、物価は目先が原油価格ガーにするけれどもその先は見通し変化なしとするんでしょ、よー知らんけど。

ま、展望レポートの見通しですけれども、何せ最近はしらっと2%物価目標は存在すれども見通し期間中に達成しないという絵を描いても無問題というモードになってしまいまして、謎の用語「モメンタム」さえ維持できているという理屈を捏ねていれば良いので、物価の見通しが足元で下げても「モメンタムが維持されているのでそのうち行く」攻撃で済ませられるという点で展望レポート書きやすくはなっているでしょうな。

しかしまあ何ですな、

『15日に公表された日銀の地域経済報告(さくらリポート)では、全9地域中、東海など3地域の景気判断が引き下げられたが、消費増税で注目された個人消費の判断は全地域で据え置かれた。清水季子名古屋支店長は「初売りも活況だ」と発言。消費増税後の消費の落ち込みは「小幅にとどまるとみている」と述べている。しかし、消費関連指標は昨年11月までのデータしか明らかになっておらず、個人消費が堅調に回復していることは確認できていない。日銀内では、消費税率引き上げの影響が本当に後退しているか、データの蓄積を待ちたいとの声が出ている。』

昨日ネタにしたさくらレポートの謎の矢印攻撃ですが、あれアタクシが思っただけではなくて他の方々も何か矢印の付け方おかしくねえか(各地区の総括判断文言を見ると5地区か6地区が下向きになっていて然るべき)というツッコミがそこそこあったようで、声明文の英単語で目くらましに続いてさくらレポートの矢印でも目くらまし(婉曲表現)をするようになるとは、という感じで何ともかんともですが、昨日申し上げたように個別の重要項目の部分、個人消費は何となくもにょる部分もあるにせよ、設備投資の方が何せ威勢が盛大に良いですし、今後は政府支出に期待ということになっている(有効需要として出るのかというのはこれまたアレですけれども)ので、手前を多少下げても先行きの絵は描きやすいでしょうな。

まあ日銀様に置かれましてはあんまり変な決め打ち(海外回復でカップリングじゃヒャッハーみたいなシナリオ)しないで今回の展望レポートは従来路線踏襲となるんでしょうけれども、さくらレポートの矢印攻撃という目くらまし(婉曲表現)というのに微妙なきな臭さ(政策が動くという意味でのきな臭さではなくて経済の先行きに関するきな臭さ)があるのか、それとも目くらまし(婉曲表現)は矢印しか見ないで報道するメディアや、アルゴみたいな存在に対する対応なのか、なんかここのポイントがどっちなんだろうというのって、不肖このアタクシの場合別にエコノミストでも何でもないのでよー分からんでして、展望レポートの中でどう表現するのか、あるいはどういう大本営発表になってしまうのか、というのを見たいなあと、珍しくも(笑)展望レポートの中身の方を楽しみにしております。


まあ政策の方は、
[外部リンク] みずほ総研の門間氏
2020/1/16 14:20日本経済新聞 電子版

『日銀は20〜21日に今年初めての金融政策決定会合を開く。米中貿易摩擦や中東の地政学リスクへの警戒感は和らいでおり、金融市場では現行の大規模な金融緩和策を維持するとの予想が多い。元日銀理事であるみずほ総合研究所エグゼクティブエコノミストの門間一夫氏は、日銀のマイナス金利について「年内の解除は難しい」との見方を示す。同氏に景気や金融政策の見通しを聞いた。』(上記URL先より)

ということでこの先のインタビュー部分は惜しくも有料会員向けなので中身はワカランチ会長ではございますが、政策枠組みの中で2%目標をもうちょっと中長期化できるのであれば、マイナス金利の解除というのも話の持って行き方次第ではアリエールなのかも知れませんが、共同文書の手直し(共同文書には思いっきり「早期達成」がある、2年で2%とは書いてない)に関わる話になってしまうので今そんなことやっている場合じゃなさそうですし、それやりだすとそれこそ寝た子を起こす話になるのでまあよーやらんわなとは思いますので難しいですかねえ。

ただまあドラギ先生からラガルド先生にチェーンジした途端に今までドラギ総裁やりたい放題モードの中で抑えつけられていた(個人の妄想です)委員会の皆様が百家争鳴モードに入って政策見直しがどうのこうのという話が発生しましたように、トップが任期途中でチェンジするというようなことが起きれば、そこがこの昭和の温泉旅館かかつての渋谷西武かというような複雑怪奇な建屋の立て直しに着手できるとは思うのですが、さてそういう事になるためには・・・・・・・・・・

なお、なんかの拍子に追加緩和することになったら政策爆発焦土モードになるのでそれはそれで失敗しないと物事が新しくならないという人間の悲しい習性を考えるに追加緩和で大焦土発生というのもその後の全面見直しにつながるかもしれませんな。

とまあそういう感じで、政策は超無風(昨年夏の追加緩和絶賛織り込み大相場は何だったのか)となりますが、今後の見通しとか中期的な政策の方向性とか、目先の政策変更が地蔵なだけにそっちに注目が行くような感じになると良いですね、と思います。


#って結局ただの雑談になってしまいましたサーセン


〇今年投票権のハーカー総裁がスピーチをしていて短めだったので少々

例によってURLがクッソ長いのでリンクは途中までの文字列の所にしていますが、実際には踏めばそこに飛ぶようにしております筈です。

[外部リンク] Policy Normalization: Low Interest Rates and the New Normal
Presented by Patrick T. Harker, President and Chief Executive Officer
Federal Reserve Bank of Philadelphia
Official Monetary and Financial Institutions Forum
New York, NY
January 15, 2020

・今年は投票権があるから注目されちゃいますなあというマクラはちとワロタ

という訳でマクラの所から。

『I’m a generally inquisitive person by nature, and one of the perks of being a Fed president is that indulging my curiosity is actually a job requirement - discussions like this give us good feedback and insight, and it’s important to maintain an open, transparent dialogue. So I’m very happy to be here. Though I should note the flipside: One of the perils of being a Fed president is that you open yourself to the risk that discussion turns into inquisition …』

『Today’s roundtable is titled “Monetary Policy Normalization: Low Interest Rates and the New Normal,” and it’s probably telling that those 10 relatively short words contain multitudes.』

ワシはいろんなこと知りたがりーの人で議論とか大好きですからオープンで議論できるこんなラウンドテーブルってとても良かですばいとか何とか。

『So I’d like to start with a brief recap of the key issues and recent events that influence today’s conversation - or at least, as brief as I can make them - then head straight into the discussion.』

『First, however, as is par for the course, I’ll issue the standard disclaimer that the views I express today are my own and do not necessarily reflect those of anyone else in the Federal Reserve System.』

と来まして次がちとワロタ。

『I always issue that disclaimer, but I’m highly aware that people care a lot more about what I have to say in years that I’m a voting member of the FOMC. So my New Year’s resolution is to say it whenever I speak, even if I’m just ordering a sandwich …』

という事ですが、ハーカー総裁がそのように仰せだからそうなんですかねえとか思いますが、外野の方でみておりますとその投票権云々ってのをアタクシなんぞはそこまで気にしていなくて、別に投票権なくても要はそのロジックに執行部が乗っかって来ると政策のフレームワークというかロジックというかが変わるという話には反応しているつもりですし、執行部路線のロジックとニュアンスの違う話の時って、執行部理論を補完するものであれ反対するものであれ見ておいた方が良いんじゃないかな、とかこんなところでハーカーさんにエアリプをしてもしゃーないのですが、FOMC会見で出てくる古狸記者の皆さんも別に投票権の有る無しで発言に対する扱いに軽重つけている感じはしないと思うのですが、実際はやはり投票権がある人の方が滅茶苦茶注目されるとかなんでしょうかね、などと思いました、まあどうでも良い事かも知れませんが。

でもって今回のお題はバランスシートの使い方に関して。

『Our initial intent for today was to focus on the unwinding of the balance sheet, and as you can see, I’m accompanied by my colleague Roc Armenter, who is one of the principal architects of our approach. But policy does not exist in a vacuum, and, of course, there are other, connected topics, including the disruption in the money markets last September. 』

つーことで小見出しが『In the Beginning - Balance Sheet Normalization』、『Since September 17, 2019, to the End of the Decade』とあってバランスシートの縮小をしていったらレポ市場が盛大にシュリンクするという事案が生じてその後こうしましたという話がありますがそこは全部飛ばして(5ページ程度の講演なのに盛大に飛ばすという手抜き)分析と今後の話に参ります。


・先般のレポ市場スパイクで得られた学びという辺りにアレな味わいを感じます

『Implementation Framework Going Forward』という小見出しから。

『Going forward, the Committee remains committed to implementing monetary policy in a regime of ample reserves, which, again, does not require active management of the supply of reserves. The Treasury purchases announced in October will continue until at least the next quarter to ensure we meet that goal.』

はい。

『Central to this event is the question of why the liquidity did not flow smoothly to where it was needed most. Are some of the market’s pipes rusty? Clogged? Are more needed? Has regulation inadvertently contributed to some erosion or blockage?』

先般のレポ市場のアレ事案ですが、そこから導き出される重要な論点と言うのは、流動性がスムーズに動かなかったのはなぜなのか、市場の機能が錆びついてしまったのか、何か阻害要因があるのか、あるいはもっと出さないといけないというだけなのか、という点です、だそうな。

『The second question is whether the Fed ought to expand our toolkit - whether we could, or should, do more to ensure interest-rate control. One possibility under discussion is a standing repo facility. We are in the process of evaluating the potential costs and benefits, and exploring possible designs as well as alternatives, so it is still very much in the discourse, rather than the decision, phase. 』

短期市場金利のコントロール力を上げるために常設レポファシリティのようなものを作る必要があるのかということで、常設レポファシリティに関しては絶賛議論中です、と来まして、

『While September’s turmoil offered perhaps too much excitement, it also provided a good deal of information.』

9月のアレ事案は色々な情報を与えましたってことで、

『It showed that we need a larger pool of reserves than most of our estimates had initially indicated.』

必要な超過準備の水準が想定よりも大きかったですね、という話だがこれは預金系の常設ファシリティ金利をもっとドラスティックに変更すると違ってくると思うのだが、何故かそっちの話が起きないというのが不思議極まりないんですよね、ただまあこの先で、

『It showed that when reserves are scarce, even for as short a period as a week or so, it can generate large spikes in money market rates.』

リザーブが欠乏している時には、それが1週間とかその程度の短い期間であってもマネーマーケットの金利のスパイクを起こすことになります(キリッ)とか言われましても、そら短期金融市場は市場だけど資金繰り調整の場なのであって、資金繰りというのは赤残にする訳にはいかないし時限性があるものなので、そら資金需給がマクロ的に足りなくなったら金利はスパイクするわという所で、当たり前オブ当たり前なのですが、ハーカー総裁はアカデミックの方なのでこうなる、というかこういう「政策よりも調節」みたいなステージになると連銀の調節デスク上がりとか金融市場の現場上がりみたいなのがあまり重用されているようにも見えない(個人の偏見です)今のFEDの構造だとこういう話になるのかな、とは思いました。

『And it showed, unfortunately, that banks remain extremely reluctant to borrow from the discount window, even when that reluctance results in outsized penalties far above the primary credit rate.』

スティグマ問題はリーマンショックの時から言われとるし、スティグマがあってディスカウントウィンドウ使わない連中が多いから色々な供給オペやったやんあの時、とは思うのですが、ということでこのコーナーを見ておりますとなんか今のFOMCの面々って現場に弱そうだなというのは把握した。ダドリーカムバック!


・アカデミアのバックグランドなだけに2%見直しとかの方向での話は期待できませんですな

『Monetary Policy Review』ってのが最後の小見出し。

『This episode highlights that some fundamental shifts have occurred in market functioning. And, in fact, as the world’s economies rebuilt over the course of the lengthy recovery, we’ve come out the other side to a state of normalcy that doesn’t look exactly like it did before the financial crisis. 』

金融危機前と比べた時の市場構造変化というのはまあそうですねという話。

『Last year, we began a broad review of the strategies, tools, and communication practices we use in pursuit of our monetary policy goals. Again, that’s an important undertaking on both a philosophical level and as a general exercise in good practice. But it’s also important because we find ourselves in new territory, as the U.S. economy has changed in ways that impact the efficacy of our policymaking.』

で、ここから政策枠組み見直しの話になる。

『In particular, the natural rate of interest, both at home and abroad, appears to have fallen, increasing the possibility of moving ever closer to the zero lower bound, which, in turn, dilutes the power of our monetary policy tools in combatting downturns.』

しらっとイイハナシダナーというか欧州と日本がdisられている気もするけど、金利がゼロ金利制約に引っ掛かると金融政策のパワーが希釈(dilute)されるそうですわ奥様。

『It’s been said often, but bears repeating, that a change to our 2 percent inflation goal is not on the table.』

でまあ学者だし、前段でゼロ金利制約になると金融政策のパワーが弱くなるって言っているんだけに2%目標の見直しという話にはならんとのお告げで残念無念(個人の感想です)。

『But it is nonetheless a wide-ranging review. As you may have seen in the minutes from the FOMC’s September meeting, makeup strategies were discussed, and we reviewed the utility of unconventional policy tools - such as balance-sheet policies and forward guidance - in October. We expect to reach some preliminary findings by midyear, but we also expect these conversations to be ongoing.』

先般の10月FOMCの議事要旨にもありましたように、メイクアップストラテジーの話とか、非伝統的政策の有効性とかの議論をしたし今後もする、ということですが、その時の議事要旨にもあってネタにしたと思いますが、ここでマイナス金利という文言が1ミリも登場しないというECB日銀ションボリーヌの展開。

『I’ve personally found this exercise to be fascinating from an academic standpoint and vital from the policymaker’s roost. But the highlight for me has really been the series of Fed Listens events spearheaded by Vice Chair Clarida. Each of the 12 District Banks hosted outreach and consultation events with a broad range of people and groups, including labor leaders, nonprofits, community leaders, and local business owners.』

『Even though the economy is in good shape, it works differently for different people and places, and it’s important to put context and contour to the discussion.』

でまあアカデミックな見方から色々と考えてるんですがフェドリッスンズでは、経済全体のマクロの数値の他に、いろいろな社会の構成主体に対して見た場合には別々の違った結果になっているというのがあって、そういうのは今後とも常に確認していくことが必要ですな、というような話になっております。

『I’m going to end with that observation, because we’re here for a discussion, not a monologue, and I’m more than ready to dive into the context and contour you bring to the discussion.』

何か(昨日あったのだが今日探せないんですけど)ディスカッションの方か何かで、マイナス金利政策について米国ではワークしないでしょう寧ろデメリットみたいなコメントもしていたようで、マイナス金利政策が効かないという認識になると、確かに糊代が欲しいという話になるのかね、とか思いました。


#ということで現世利益に関係ありそうであまり現世利益にならない話でしたすいませんすいません
 


お題「今回はMPM直前になってしまったさくらレポートである」   2020/01/16(木)08:06:29  
  ここもと適当な駄本で得たらしき粗雑な歴史知識をユーチューブ大学とか言って披露しておられる知性派()の芸人さんが話題になっているようですが、ここで日本銀行政策委員会審議委員の方が語る金融業に関する認識について確認してみま(ここで通信が途絶える)。


〇さくらレポート下方修正キタコレですが展望レポートの先行き判断はクソ粘りしそうですのう

・支店長会議の総裁挨拶

[外部リンク] 情勢について上下双方向のリスク要因を点検し、必要な調整を行う(注)。 このような金融政策運営は、実体経済や金融市場における前向きな動きを後押しするとともに、予想物価上昇率を上昇させ、日本経済を、15 年近く続いたデフレからの脱却に導くものと考えている。』(直上URL先の2013年5月決定会合声明文最終項番より)

・・・・・・・・・・・思えば遠くに来たもんだ。


でもって前回はついでにこんなのもありました。

『(6)このところ、海外経済の減速の動きが続き、その下振れリスクが高まりつつあるとみられるもとで、日本銀行は、「物価安定の目標」に向けたモメンタムが損なわれる惧れについて、より注意が必要な情勢になりつつあると判断している。こうした情勢にあることを念頭に置きながら、日本銀行としては、経済・物価見通しを作成する次回の金融政策決定会合において、経済・物価動向を改めて点検していく考えである。』(前回)

前回の支店長会議以降の展望レポートの会合は「改めて点検」の結果大山鳴動して鼠一匹の巻になったのですが、今回は判断を大きな所は変えないけれども小さい所でチマチマと下げそうな感じになっている(個人の妄想です)のですが、その要因が一時的と言い張れる物件(経済の自然災害と物価の原油市場)なので特にビックリするようなものが出てくる感じはしません(個人の感想です)けれども、モメンタム云々という点ではやはり細々であっても下方修正出ている中でホンマカイナ的なツッコミにどう対応するのか楽しみにしたいと思います(不謹慎)。


・本チャンさくらレポート

[外部リンク]

関東甲信越: 輸出・生産面に海外経済の減速の影響がみられるものの、緩やかに拡大している
→海外経済の減速や自然災害などの影響がみられるものの、基調としては緩やかに拡大している

四国:回復している
→一部に弱めの動きがみられるものの、回復している

ってなっていまして、この3地区の矢印は「判断不変」を示す横向き矢印になっているのですが、えーっとちょっと待てそれ判断不変というアセスメントにして良いのかって内容な訳ですが、これはきっと「6地域で判断引き下げ」という見せ方をすると「すわ追加緩和」という話が盛り上がるのを嫌って横向きと言い張っているんですねわかります、という風情を感じる物件になっておりまして実に味わい深い。

でまあ『(2)各地域の需要項目等別の判断』ですけれども、威勢の良い判断になっている根拠の設備投資と消費についての各地区の判断を見ますとこうなっております(前回→今回)。

設備投資

北海道:緩やかに増加している
→緩やかに増加している

東北:横ばい圏内の動きとなっている
→横ばい圏内の動きとなっている

北陸:高水準で横ばい圏内の動きとなっている
→高水準で横ばい圏内の動きとなっている

関東甲信越:増加している
→増加している

東海:製造業と非製造業の双方で増加を続けている
→製造業と非製造業の双方で増加を続けている

近畿:増加している
→増加している

中国:緩やかに増加している
→緩やかに増加している

四国:高水準となっている
→高水準となっている

九州・沖縄:増加している
→増加している

キタコレな判断文言全部不変となっていまして、ベースが威勢の良い判断なのでそのまま継続ということで。


個人消費

北海道:振れを伴いつつも、基調としては回復している
→振れを伴いつつも、基調としては回復している

東北:底堅く推移している
→消費税率引き上げなどの影響による振れを伴いつつも、底堅く推移している

北陸:雇用・所得環境の着実な改善が続くもと、着実に持ち直している
→雇用・所得環境の着実な改善が続くもと、着実に持ち直している

関東甲信越:振れを伴いながらも、緩やかに増加している
→振れを伴いながらも、緩やかに増加している

東海:緩やかに増加している
→消費税率引き上げ後の反動減がみられるものの、基調としては緩やかに増加している

近畿:消費税率引き上げなどの影響による振れを伴いつつも、総じてみれば緩やかに増加している
→消費税率引き上げなどの影響による振れを伴いつつも、総じてみれば緩やかに増加している

中国:持ち直している
→消費税率引き上げによる振れを伴いながらも、持ち直している

四国:振れを伴いつつも、着実に持ち直している
→消費税率引き上げなどの影響による振れを伴いつつも、着実に持ち直している

九州・沖縄:消費税率引き上げなどの影響による振れを伴いつつも、雇用・所得環境の改善を背景に、緩やかに増加している
→ 消費税率引き上げなどの影響による振れを伴いつつも、良好な雇用・所得環境を背景に、緩やかに増加している

結論文言が変わっているのは東海で、東海だけは「基調としては」というお馴染みのヘッジクローズが入っていますが、その他は結論文言同じ。でもって振れが云々というのを追加しているところでも消費増税の影響による振れ云々というのを入れているだけなので、こちらは東海以外判断不変という形になっています。

でまあ割とこのコピペ作業時間を食うので他の項目はスルーしておきますが、要するに生産の方に悪影響が出ているけれども設備投資と個人消費は順調です、という結論になっていて、項目別判断見ると先行き見通しを手前の数字的な部分は変えるかもしれませんが、基調的な話を変えないで粘るという事になるんでしょうかね。おそらくは生産が下がった分は公共投資で相殺するというような感じの判断(ってそれ公共投資による上げ底ではないかという感じですが)になるんでしょうな。


とまあそんな感じで支店長挨拶とさくらレポートの鏡というか概要だけ見ていたら時間が無くなるという時間配分がアカンタレなシチュエーションになりましたので本日はここで勘弁(大汗)。
 


お題「10年プラス金利とな(メモ)/タカ派FOMCの方も地蔵モード支持/12月FOMC会見より物価の質疑を少々」   2020/01/15(水)08:08:13  
  うむ。
[外部リンク] 07:00 (JST)
コピーライト 株式会社全国新聞ネット
 牧原出 東京大学先端科学技術研究センター教授(政治学・行政学)

後半の小見出し『政策選択の幅を広げるが、針路を決める力は不足』、『過渡期のまま終焉に向かう安倍政権の宿命』ってのがなるほどと。


〇昨日メモっておくのを忘れましたがこんなのが出るようですな

[外部リンク]
2020年1月10日 日本銀行金融市場局

『2015年11月、金融安定理事会(Financial Stability Board、FSB)は、レポ取引等について粒度の高いデータを定期的に収集・集計するため、国際的な基準を示す報告書を公表しました。これを踏まえ、わが国では、金融庁及び日本銀行が、FSBの提言する基準に沿って国内におけるレポ取引等のデータを収集しています。

今般、日本銀行では、収集したレポ取引等のデータの一部を、以下のとおり、本年1月27日から公表することとしましたので、お知らせします。』

ほうほう。

『名称 FSBレポ統計の日本分集計結果
公表日 原則として、翌月第15営業日
収集対象 レポ取引(現先取引及び証券貸借取引)の取引額等
表章項目 業態別、地域別、通貨別、マチュリティ別等』

ということですが、まあこういうデータを整備したいのは分かりますし、まあこれが公表されてどうのこうのというのは別にないのですけれども、FSBとかIOSCOって何か知らんがこの個別性の高い短期の資金取引に関しても「ザ・市場」みたいなのがあって、(いや市場自体はあるんですけど)、そのザ・市場での取引というのは取引所取引とか業者間市場の板とか、そんな感じで取引自体が定型的かつ均質的に行われているというような変なイメージもってませんでしょうかとか思ったりはするのですが、マネーマーケットの取引って個別性が高いからその個別性の高さゆえに一部でオモシロデータが発生したりするのを一々問題にするようなことになってしまうと市場を変な意味で殺すことになりかねないなあとか何とかすいませんただの偏見ですけど。



〇10年+1bpキタコレなので備忘メモ

[外部リンク] / 15:21
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は続落で引け、長期金利は約3週間ぶりに0.010%に上昇

『<15:15> 国債先物は続落で引け、長期金利は約3週間ぶりに0.010%に上昇 

国債先物中心限月3月限は前営業日比24銭安の151円76銭と続落して取引を終えた。米中対立の緩和期待を背景にリスク選好姿勢が強まり、軟調に推移した。10年最長期国債利回り(長期金利)は前営業日比1.5bp高い0.010%と、19年12月20日以来の水準まで上昇した。』(上記URL先より、以下同様)

ってか昨日の債券先物ちゃんって割と謎に前日比プラスで始まったと思ったら直ぐにマイナス圏になりましたが寄り高値で引け安値とか丸坊主陰線キタコレではあるのですが、最初10年の0%で下げ止まるという先日もみたパターンかと思わせましたもののその後プラスになったら更にアレというか、先物が弱かったっすなああと中期とか、という感じですかよくわかりません。

『現物市場では、新発20年債は前営業日比1.0bp上昇の0.300%、新発30年債は同0.5bp上昇の0.445%。新発40年債は前営業日比0.5bp上昇の0.480%。中期ゾーンは、翌日の5年債入札に向けた調整地合いが強まった。新発5年債は前営業日1.5bp上昇のマイナス0.095%、新発2年債は同1.0bp上昇のマイナス0.130%。』

『 TRADEWEB
    OFFER  BID  前日比 時間
2年  -0.132 -0.124  0.009 15:12
5年  -0.095 -0.088  0.019 15:12
10年  0.009 0.016  0.014 15:08
20年  0.299 0.307  0.012 15:11
30年  0.445 0.452  0.007 15:12
40年  0.477 0.486  0.006 15:09』

まあ昨日も横綱がコロコロ負けておられましたのでさて5年国債入札のあります本日はどうなんでしょうかという話ですが、年末に10年金利上がって来てやったぜ10年プラス金利で越年だとか思っていたら短国買入絶賛大増額というイベントが突っ込まれてしまって結局10年金利マイナスで越年の巻となりましたが、今月はカレンダーの都合で短国買入がここまで入れられてなくてその間に3発入札がありました短国買入ちゃんと5年入札が同時というタイミングが微妙な味わいを示しそうですが増額予想がコンセンサスでしたよね。

しかしまあ何ですな、越年云々ということで昨年の納会と一昨年の納会の主要年限とCTDの水準みてたら昨年1年って要するに盛大な行ってこいの中で超長期がジャンジャンとフラットニングしたという誰得相場だったというのをうっかり確認してしまって頭がクラクラしてしまいました、いやまあそうなのは分かっていましたが改めてポイント比較すると泣ける。


〇FED高官はタカ派の方々も地蔵モードながらも・・・・・・・・・

・カンザスシティ連銀ジョージ総裁

[外部リンク] / 04:35
米経済は良好、当面の金利維持は適切=カンザスシティー連銀総裁

『[ワシントン 14日 ロイター] - 米カンザスシティー地区連銀のジョージ総裁は14日、米経済が全般的に良好な状況を踏まえ、政策金利を当面維持する方針は適切との見解を示した。ジョージ総裁は「経済が潜在成長率か、もしくはそれを超えるペースで拡大し、労働市場が堅調に推移し、低水準かつ安定的なインフレ環境にある中、金融当局者は適切な政策スタンスを見極める時間が必要になる」と指摘。「米連邦準備理事会(FRB)が昨年実施した利下げに対する経済の反応や今後入手される指標を見極めるため、当面の金利維持は妥当」との考えを示した。』(上記URL先より)

でもって講演本チャンの方は、
[外部リンク]
2020 Vision: Solid Growth in a Challenging Low-Interest-Rate World
Remarks by Esther L. George
President and Chief Executive Officer Federal Reserve Bank of Kansas City

という物件ですがまだ読んでないのでこれは備忘の為にリンク張っときます状態ですサーセン。


・ボストン連銀ローゼングレン総裁

こちらは月曜でした。例によってURLが長いので画面乱さないようにリンクは途中の所まででちゃんとこの先に飛ぶようにしております(筈です)。

[外部リンク] Economic Outlook - and Two Risks to the Forecast that are Worth Watching
By Eric S. Rosengren
January 13, 2020

本文は
[外部リンク] takeaways from Boston Fed President Eric Rosengren’s Jan. 13 remarks to the Connecticut Business & Industry Association in Hartford, Conn.』

ということで4つのポイントだそうな。

『1.Takeaway: As 2020 begins, Fed policymakers anticipate an “almost ideal” economic outcome: inflation returning to target, labor markets remaining strong, and economic growth close to potential. But possible risks to this benign forecast are also worth watching.』

無視できないリスクが2つあるということですが・・・・・・・・・・・

『Excerpt: “As a practical matter, central bankers do not have much historical experience with extended periods where interest rates are running below the estimated equilibrium level while unemployment rates are, simultaneously, historically low. So we want to be alert to any potential risks emerging. …If these risks remain contained, my view is we will likely have another year of good economic outcomes.”』

でリスクとかいっている割には貫禄のタカ派最右翼のローゼングレン先生「where interest rates are running below the estimated equilibrium level while unemployment rates are, simultaneously, historically low.」とか言っている時点でリスクと言っても他の人の言うリスクと違うのが明確。

『2.Takeaway: One potential risk is that inflationary pressures could build at a faster pace than expected, should labor markets tighten to unsustainable levels. The extent to which we see this inflation risk materialize may depend on how willing or able firms are to absorb rising labor costs, as wages respond to low unemployment.』

インフレ圧力が予想以上に高まりリスクとな!

『Excerpt: “More rapid than expected inflation remains a risk of running the economy with accommodative monetary policy and tight labor markets.”』

労働市場がこんなにタイトな中で緩和的な金融政策を行っているんだからなっても起こり得る、と言いつつまあ起きてないんですけどね今の所。

『3.Takeaway: Another potential risk is that low interest rates could lead consumers and firms to seek higher returns, or “reach for yield,” by taking on riskier investments. This could increase asset prices to unsustainable levels, which ultimately could threaten financial stability. Given its history, the real estate sector is worth watching closely in this regard.』

サーチフォーイールドからの金融不均衡キタコレですが、不動産市場を特に注意すべきだそうな。

『Excerpt: “It is important to see and understand the risk that sustained low interest rates could place more pressure on real estate asset prices through reach-for-yield behavior - a scenario that preceded the 1990 and 2007 recessions. In certain scenarios, financial stability risks could potentially emerge as a problem for the otherwise benign forecast.”』

特に不動産市場がこういう環境下ではバブってそれが金融安定にイクナイことになる、だそうな。クレジットの方じゃなくて不動産という指摘をするのは最近の米国での指摘の中では割と珍しい。

『4.Takeaway: Monetary policy is currently accommodative, while forecasts for GDP growth, unemployment, and inflation remain favorable, and stable. So it’s not surprising that the median forecast for interest rates is “no change” for this year and gradual increases over the next two years.』

とは言えその辺はリスクで見ておくべきもの、という話なんでしょうな流石のローゼングレン総裁でも、ということでローゼングレンさんも現状では今年の金融政策地蔵モードを支持とな。

『Excerpt: “Certainly, the lack of inflationary pressure to date has provided one justification for accommodative monetary policy despite the duration of the recovery and a current historically low unemployment rate. However, maintaining interest rates below the consensus longer-run ‘equilibrium’ interest rate is predicated on both inflationary pressures not building up and financial stability concerns being contained.”』

タカ派大先生のローゼングレンさんでもさすがに足元でインフレ圧力が乏しいので緩和的水準に金融政策をとどめておくのは適切とのお話ですので、まあ別に利上げをとっととしろとかいう論点ではないんですが、そらまあインフレ圧力高まったら現状の政策金利水準が緩和的というのが(どうもブラード先生は現状で中立くらいの勢いで話をしている感はありますがそういうのはさておいて考えると)FOMCでの見解になっているので、まあやっぱりインフレ圧力が出てくるとかいう話になったらシンメトリックターゲットでオーバーシュート上等とか言っている大勢の方々も急にソワソワしてくるんじゃないか、とは思います。願望込みの個人の感想ですけど。


〇超今更の12月FOMC会見ですが直接的な金融政策変更の話が無い分結構味わいがあるのでボチボチ成敗

なんか物凄いブツ切りでネタにしててしかも遅ればせながらにも程がありますがすいません。

[外部リンク] of Chair Powell’s Press Conference December 11, 2019


・物価に関する集中質疑状態になっているところをちと鑑賞してみます

先日引用したところの次の質疑はちょっと飛ばしまして(短期市場のファシリティとかビルパスの話でした)9ページ目の所になりますが。

『HEATHER LONG. Heather Long from the Washington Post. A number of your colleagues have said explicitly that they do not think the FOMC should raise interest rates until core inflation is back at 2 percent. They think there should be a rule. Where do you personally stand on that? 』

物価が2%に上がるまでは利上げしないって言っていて、それをルール化すべきという意見もあるようだが所感は如何に?

『CHAIR POWELL. Well, as I mentioned, actually, at the last press conference, we think our policy rate is appropriate and will remain appropriate as long as incoming data are broadly in keeping with our-with our outlook. And in order to move rates up, I would want to see inflation that’s persistent and that’s significant-a significant move-up in inflation that’s also persistent before raising rates to address inflation concerns. That’s my view.』

明確な物価上昇圧力が出てこない限りは利上げをする必要はない、と私は思うということで数値的な回答は回避しつつも利下げ停止してからのタカ派感を全く出さないスタンスを示しておりますな。でもって、

『HEATHER LONG. So is this de facto policy of the Committee then? I guess I’m wondering why it’s not sort of codified in a statement. 』

それがデファクトなんだったら何でステートメントに書かない、と再ツッコミ(最近のFOMC会見は回答の後に同じ人がもう1回ツッコミをするケースが多くて非常に面白い)。

『CHAIR POWELL. We haven’t-we haven’t tried to turn it into some sort of, you know, official forward guidance. It happens to be my view that that’s what it would take to want to move interest rates up in order to deal with inflation.』

その件についてフォワードガイダンスに落とし込もうという取り組みは行っておりませんということで、まあ地蔵を明言してるんだからそれ以上にオフィシャルに縛られたくないということですな。

でもって次の質問がオモロイ。

『JEANNA SMIALEK. Hi, Chair Powell. Jeanna Smialek with the New York Times. Just following up on Heather’s question-so if you look at the SEP today, it looks like inflation is never overshooting 2 percent and is only getting up to 2 percent by the end of 2021, yet rates are increasing in 2021. So, I guess, how do we square that circle, with interest rates increasing before inflation ever really moves up in some meaningful overshooting way? 』

前の記者の質疑のフォローアップだが(という連係プレイも実に面白い)ということで、SEPを見ると物価の方が別に2%をオーバーシュートするような見通しが全然ないのに、2021年から徐々にだが利上げを再開するという見通しになっているのだが、物価のオバーシュート上等スタンスと整合性が取れませんがこれはどういうことですかというのはイイシツモンダナー。

『CHAIR POWELL. I think what you’re seeing is, you’ve got a full year of the median being flat, which is, we think, accommodative, modestly accommodative, and inflation not moving up very much, as we’ve discussed. And that underscores, I think, the challenge of getting inflation to move up. The Committee has wanted inflation to be at 2 percent, squarely at 2 percent, for-ever since I arrived in 2012. And it hasn’t happened, and it’s just-it’s because there are disinflationary forces around the world, and they’ve been stronger than, I think, people understood them to be.』

何か色々と説明しているのですが、だから何なの?という感じの説明がクドクドの巻になっていまして、

『In terms of those out-year rate increases, what’s you’re-you’re looking at rate increases more than a year into the future, and, you know, people will have their own explanations for why they do that, but we-really, none of us have much of a sense of what the economy will be like in 2021.』

2021年のような先の経済に確固たる見通しと言われましても、とか言うならSEP出すなという感じの苦しい説明。

『So I think what may be behind some of that is just the thought that, over time, it would be appropriate-if you believe that the neutral rate is 2-1/2 percent, it would be appropriate for your rates to move up in that direction. I will also say to you that a number of people wrote down, and you can’t see this at this level of detail, but-today-but a number of people did write down overshoots of inflation as appropriate-under appropriate policy. 』

中立金利よりも今の金利が低いからという位しか説明になっていないというこのまるで説明になってない説明になっていますな。

まあSEPとドットチャートを併用すると今みたいな環境の時にはこういう話になってしまうということで、ドットチャート自体の見直しも必要になるんでしょうなあ。

でもって物価ネタが更に続きまして、

『BRENDAN GREELEY. Brendan Greeley from the Financial Times. Given that inflation-whichever measure you choose-has either sort of remained where it is or not increased over the past year as you’ve been dropping the policy rate, what is it that gives you confidence that the Fed has the tools to get inflation back up to target or even overshoot as you just indicated that some people are considering doing?』

オーバーシュート上等とか言ってるけど利下げしても別に物価上昇圧力が高まっていないんですけど、それでオーバーシュート上昇もあったもんじゃないんじゃないでしょうか信認大丈夫?という割と本質的な質問登場。

『CHAIR POWELL. Well, it’s just that there is still, empirically, by many, many different-by the work of many different analysts, there is a relationship between resource utilization, by which I mean unemployment, and inflation. It’s just relatively weak. And, by the way, that’s not a bad thing. That means that we can run at low levels of unemployment and have a historically good-in some dimensions-labor market without having to worry about inflation. It also means, though, that it’s not easy to move inflation up.』

まずは現象の話をしていますが、労働市場がタイトな中で不要な物価上昇圧力が無いのはそれはそれで悪い話ではないのですが、そうは言いましても物価が上がらんというのはこら難しいですなと。

『Now, you say, why is there confidence? I mean, I would say there’s more humility than there is confidence in this at this point.』

謙虚に申し上げても我々には信頼がある、だそうな。

『It’s been very challenging to get inflation to be at target. If you look around the world, the United States, of all major economies, has been closest to it but still hasn’t quite been able to achieve it. And I would also point out that this year, which has been a good year for the economy, inflation-core inflation is actually running at 1.6 percent, whereas it ran close to 2 percent most of last year. So it’s-it’s a real challenge, and-but I think we’re using our tools as best we can to meet that challenge.』

屁理屈付けて上がると言い続けるどこぞの中銀よりは「チャンレンジである」と言い続ける方がマシかとは思うのですが、しかしこの説明だと結局物価が上がる説明には成っていなくてチャンレンジだの大変だの他の国も苦労してるだのというのでお茶を濁すしかないというのが何ともでありました。
 


お題「唐突ですが直近のFED高官スピーチでFOMCの漲る地蔵モードを再確認しておきます」   2020/01/14(火)08:07:56  
  そらそうよ。
[外部リンク] 蔡英文総統が再選 中国との向き合い方が今後の焦点
2020年1月12日 5時27分

『11日投票が行われた台湾の総統選挙は、現職の与党・民進党の蔡英文総統(63)が817万票余り、得票率およそ57%、南部・高雄の市長で最大野党・国民党の韓国瑜氏(62)が552万2000票余り、得票率およそ38%などとなり、蔡氏が再選されました。投票率は74.9%でした。蔡総統の得票は、1996年に、台湾で初めて直接投票による総統選挙が行われて以来、最も多くなりました。』(上記URL先より)


〇ブラードとクラリダの直近スピーチを確認して地蔵モードの確認

・ブラード先生は現状の金融政策水準でご満悦の模様

(微妙にURLが長いのでリンクは途中までで下記の先に飛べるようにしました)
[外部リンク] Soft Landing in 2020?
January 9, 2020

ということで去年は最初利下げバンバンみたいな話をしつつも途中からは利下げ途中で打ち止めで良ろしかバイという流れになってきたブラード先生ですが、さてどういう見通しを出してくるのかと思った訳ですが、上記URL先にあるPresentation (pdf)(なおURLがクソ長い)ってのを見ると何となくお察しなのですが、Press Releaseの方でも良さげなので。

[外部リンク] Louis Fed's Bullard Discusses "A Soft Landing in 2020?"
1/9/2020

『MADISON, Wis. - Federal Reserve Bank of St. Louis President James Bullard presented “A Soft Landing in 2020?” to the Wisconsin Bankers Association on Thursday.』

ということで、

『Bullard discussed how U.S. economic growth slowed on a year-over-year basis in 2019. “The Federal Open Market Committee (FOMC) took action to help ensure a soft landing by dramatically altering the path of monetary policy during 2019,” he said.』

金融政策パスを大きく変更したので経済の軟着陸に寄与したそうな。

『“The current baseline economic outlook for 2020 suggests a reasonable chance that the soft landing will be achieved.”』

ということなのでベースラインは20年の米国経済はソフトランディングだ、ということでして・・・・・・

『Bullard noted the slowdown in 2019 was widely expected because the economy tends to return to its potential growth rate, which is sometimes referred to as a soft landing. He added that the key risk in 2019 was that this slowing would be sharper than anticipated, i.e., a hard landing.』

19年は潜在成長並みにソフトランディングするという見通しが多かったと思うがリスクとしてはその減速がより大きいということでした、ということで本題というか何というかの部分。

『U.S. Monetary Policy Changes in 2019』って小見出しが次に続きますが、

『The FOMC was cognizant of the slowing economy during 2019 and began to project fewer increases in the policy rate during the first half of 2019, Bullard noted. In June, the FOMC indicated that a lower policy rate might be warranted, he added. The FOMC then made policy rate cuts at three successive meetings, ending 2019 with a net reduction of 75 basis points. 』

この辺は起きたことの話なのでどうでも良いとして、

『Bullard said that the size of this turnaround in U.S. monetary policy has been much larger than those rate reductions alone would suggest, given the fact that the expectation as of late 2018 was that the FOMC would actually raise rates further, not lower rates, in 2019. 』

スタンスの変更は大変大きかったという話をしておりまして、プレゼンの方だと9枚目〜11枚目の所になるのですけれども、何が大きかったというと方向性が変わったのが大きいという主張。

『He pointed out that, because of FOMC actions, the two-year Treasury yield dropped by 144 basis points during the last 14 months, which he noted is a very large change over this time frame.』

『He added that these policy actions influenced longer-term U.S. yields, which are more important for investment decisions.』

この辺の推移のグラフはプレゼンの10枚目にありますが、2年金利が144bp低下したのでよく効いたという評価してるのと、長期金利も下がったので投資を促進した、という評価になっておりますわな。

『“The bottom line is that U.S. monetary policy is considerably more accommodative today than it was as of late 2018,” he said.』

ということなので今の政策は18年末と比較してconsiderably more accommodativeだそうな。

んでもってその政策の評価ですけれども、『Insurance against Downside Risks to Growth』という小見出しになっていまして、

『“The FOMC’s adjustment toward lower rates in 2019 may help facilitate somewhat faster growth in 2020 than what might have otherwise occurred,” Bullard said. “One could view this as insurance against the possibility that nonmonetary factors could have larger-than-expected negative effects on growth.”』

はいはいインシャランスインシャランス、は良いんですけれども、ブラード先生今回のプレゼンではしらっと中立金利水準について話をしない(元々ブラードはSEPにおいてロンガーランのFF金利のドットを出さない主義というのをしているので、そういうスタンス以降は中立金利に対しての緩和度合いがどうのこうのという話をしてこないというのはあるけど)ので、19年の政策は「政策がターンアラウンドしたのが重要」というスタンスで政策金利水準が緩和的かどうかについては、これは敢えて説明を加えないでどっちにも転べるようにしていると見ました(個人の妄想です)。

『He then addressed three such factors: 』

というのはさておきまして何の保険になったかのファクターは3つだそうで、

『Global Trade Policy Uncertainty』が最初の小見出しですが意外にこれが強気なのよ。

『Even though recent developments suggest that near-term uncertainty on global trade policy has abated somewhat, Bullard said he expects continuing uncertainty to characterize global trade policy over the medium term.』

『At the same time, he noted that he expects that firms in the U.S. and abroad will continue to adjust their business strategies to remain profitable even in an environment with trade policy uncertainty that is much higher than the postwar norm.』

貿易問題のリスクに関しては軽減されたとは言えある、という話をしている側から、企業がそのような貿易問題のテンションが高めの水準で推移している中であっても、やり方を工夫して収益力を維持していることについて指摘している、というお話をしておりまして案外威勢のいい話をしてくる。

『“Business strategy adjustment will make trade policy uncertainty less of an issue in 2020 than it was during 2019,” he said.』

なんですってよ奥様。

『Financial Markets』は微妙なアレがありまして、

『Market observers have noted the outsize advances in equity market valuations during 2019, often citing gains of approximately 30% for the year, Bullard pointed out. “However, those gains are measured from the depths of a selloff in the latter portion of 2018, as it became clear that the economy would slow,” he said.』

お、おぅ・・・・・・・・・・・

えーっと、2018年の下げ後から見たら大きく上昇しているけどその前の水準(18年秋口の高値)から見たらこんなもんです(キリッ)って話のようで、プレゼンの20枚目にSP500のグラフがあるんですけれども、その紙芝居の小見出しが「Gains in equity valuations: not so outsized」ってなっていまして、2018年10月1日の2924.59の所から横線引いて、それが丁度2019年10月1日の近所にいますよということで2019年10月01日が2940.25でっせとしておりまして、つまり昨年の10月までの上げは昨年後半の下げを取り返す過程であった、という評価をしております。

えーっとすいません確か2018年の10月(というか夏)ってヒャッハー相場だった時ですわなと思いますが、そこから比較してどうするとは思いますが、前の部分のバリュエーションをスルーしてそういう説明になるのがブラードクオリティ。

『In fact, he noted, the level of the S&P 500 index was essentially unchanged between early October 2018 and early October 2019.』

というのが今申し上げたことですな。

『He added that the value of the U.S. corporate sector as measured by the S&P 500 index has been increasing at an annual pace of approximately 9.5% over the past two years.』

ということでここ2年で見たら年間9.5%程度なので「Gains in equity valuations: not so outsized」である、という盛大に虫の良い解釈をしていて、まあこの辺の話には無理があるわなと思いますが、金融不均衡がどうのこうのに対抗してのポイント説明ということでこんな話をしておりますし、まあこういう説明をぶっこんでいく、というのは緩和ヒャッハーな米国とは言え、金融市場のインバランスに関しては(この前の議事要旨でも2名とは言え割と強硬派がいるように)まあブラードさんと言えどもこの辺に触れておいて、大丈夫大丈夫という話はしておこう、となったのかなあとか勝手気ままに希望的観測を申し上げておきます(個人の妄想です)。


『Renewed Geopolitical Risk』というのが3点目。何がリニューされたのやらと思えば中東ネタ。

『Turning to renewed tensions in the Middle East in recent days, Bullard noted that one important macroeconomic impact could come to the U.S. economy through oil price movements.』

中東のテンションに関しては原油価格動向に注意が必要と来ました。

『However, Bullard said that oil price shocks probably do not mean what they once may have for the U.S. economy due to lower oil intensity (in terms of petroleum products supplied per real dollar of GDP) compared with levels in previous decades, and due to higher U.S. oil production.』

ただし石油危機みたいなのが起きた場合の米国経済へのインパクトは昔みたいに持って行かれるだけではなくて、米国の石油生産が上がっています(プレゼン24枚目に「Higher U.S. oil production」ってグラフがある)のでまた別問題と言ってまして、

『“Geopolitical risk is elevated, but oil shocks may be neutral on net for the U.S., not negative on net as in much of the postwar era,” he said.』

よって石油危機が来ても米国にはネットすればマイナスにはならない多分中立じゃ、ということで中東問題もヘーキヘーキとか割と威勢が良い。


よって最後の『Conclusion』という小見出しを見ましても、

『“The FOMC has a reasonable chance of achieving a soft landing for the U.S. economy in 2020 following a large adjustment to monetary policy during 2019,” Bullard concluded.』

今年の米国経済は軟着陸するじゃろ、という見通し。

『Regarding downside risks, he said, “Global trade policy uncertainty is likely to remain high over the medium term, but firms are now adjusting business strategies to remain profitable in the face of this uncertainty.” He also noted, “Intensification of geopolitical risk may mean higher oil prices, but the ultimate impact of that on the U.S. economy may be approximately neutral given lower oil intensity and higher production in the U.S. than historical levels.”』

貿易問題に対しても企業の対応力が高まっており、石油危機は以前と違って米国経済には中立と見られます、ということでダウンサイドリスクに関しても何か妙に強気になっておりまして、ブラード先生緩和芸人から地蔵モードになりましたという感じですので、まあその辺はSEPのドットもそうですしブラードが政策に反対(もっと緩和しろと言って)しなくなったのを見ましても、順当は順当ですが、まーこの変態仮面が利下げとか言わない辺りで今年の米国金融政策はお察しではありますな。



・クラリダ副議長の金融政策に関するご挨拶も安定感溢れる地蔵モード

[外部リンク] 09, 2020
U.S. Economic Outlook and Monetary Policy
Vice Chair Richard H. Clarida
At the C. Peter McColough Series on International Economics, Council on Foreign Relations, New York, New York

これまた先週木曜の講演ネタで恐縮ですが、こちらは講演というよりはテーブルスピーチっぽくて短いのでここぞとばかりにネタにするの巻。

『Thank you for the opportunity to join you bright and early on this January 2020 Thursday morning. As some of you may know, I am a longtime member of the Council on Foreign Relations and have attended and participated in many such events over the past 20 years, although I will point out that in my previous visits to the dais, I was in the somewhat less demanding position of asking the questions rather than answering them. I am really looking forward to this conversation, but I would like first to share with you some thoughts about the outlook for the U.S. economy and monetary policy.1』

最初はただのご挨拶ですが、今回講演やっている「the Council on Foreign Relations」のメンバーだったようですなクラリダさん。

『The U.S. economy begins the year 2020 in a good place. The unemployment rate is at a 50-year low, inflation is close to our 2 percent objective, gross domestic product growth is solid, and the Federal Open Market Committee's (FOMC) baseline outlook is for a continuation of this performance in 2020.2』

話の導入が既に威勢の良い話になっております。

『At present, personal consumption expenditures (PCE) price inflation is running somewhat below our 2 percent objective, but we project that, under appropriate monetary policy, inflation will rise gradually to our symmetric 2 percent objective.』

PCEベースの物価は2%の目標を下回っているが適切な金融政策の下で今後2%のシンメトリックな目標に向けて上昇するでしょう、と無難な説明。

『Although the unemployment rate is at a 50-year low, wages are rising broadly in line with productivity growth and underlying inflation. We are not seeing any evidence to date that a strong labor market is putting excessive cost-push pressure on price inflation.』

賃金動向も見通し通りに推移しており、現状では労働市場の逼迫が価格上昇圧力に結びついていないという認識も順当オブ順当ではあります。

『Committee projections for the U.S. economy are similar to our projections at this time one year ago, but over the course of 2019, the FOMC shifted the stance of U.S. monetary policy to offset some significant global growth headwinds and global disinflationary pressures. In 2019, sluggish growth abroad and global developments weighed on investment, exports, and manufacturing in the United States, although there are some indications that headwinds to global growth may be beginning to abate. U.S. inflation remains muted.』

『Over the 12 months through November, PCE inflation was running at 1.5 percent, and core PCE inflation, which excludes volatile food and energy prices and is a better measure of underlying inflation, was running at 1.6 percent. Moreover, inflation expectations, those measured by both surveys and market prices, have moved lower and reside at the low end of a range I consider consistent with our price-stability mandate.』

ここは去年のレビューですが、海外の経済と物価が弱い中でそれをオフセットするために金融政策を運営しましたよという結果ですがコアPCEは依然として1.6%にとどまり、インフレ期待もあまり強くないという評価。

『The shift in the stance of monetary policy that we undertook in 2019 was, I believe, well timed and has been providing support to the economy and helping to keep the U.S. outlook on track. I believe that monetary policy is in a good place and should continue to support sustained growth, a strong labor market, and inflation running close to our symmetric 2 percent objective.』

よって2019年の政策スタンスシフトは適切であったということで、

『As long as incoming information about the economy remains broadly consistent with this outlook, the current stance of monetary policy likely will remain appropriate.』

これはまあ当然こういう話になるのは順当ですけれども、クラリダさんは今後の経済が現状の見通しと概ね同様に推移するのであれば今の政策スタンスは今後も適切であるでしょう、ってことですからはいはい地蔵地蔵という感じでして、まあ地蔵モードになったから、というのもあるのでしょうが、とりあえず動かんとなりだすと急にFEDからの情報発信が安定してくる感が強いですな。

・・・・・・・というよりも、急に余談になってしまいますが、麿ブックと言いましても「中央銀行」じゃない方の麿ブックってあるじゃないですか。何故か今更あちらをチラチラと見たりしているんですけれども、いわゆる決め打ち型のコミュニケーションとでも言いますか、先行きの金融政策パスを示すやり方というのは、現状の政策金利が中立金利水準とみられるところから遠い時には機能しやすいけれども、中立金利水準近辺になると途端にコミュニケーションが難しくなるみたいな話が読んでるとホイホイ出ていまして、全く持って仰る通り、と思いつつ見たりする訳で、ちゃんとした解説書というのは普遍性のある解説をしている、という実に当然と言ってしまえばそれまでですけれども、そういう頑健性というのがあるなあ、とか思ったりしますわなー、と突如麿ネタをぶっこんでみました。


でもって先行きの話はさっきの所で尽きているのですがそういう訳にもいかないのでオマケ説明がある。

『Looking ahead, monetary policy is not on a preset course. The Committee will proceed on a meeting-by-meeting basis and will be monitoring the effects of our recent policy actions along with other information bearing on the outlook as we assess the appropriate path of the target range for the federal funds rate. Of course, if developments emerge that, in the future, trigger a material reassessment of our outlook, we will respond accordingly.』

プリセットコースじゃないよ状況を見て変化あったら対応するよ、ですけれども、「a material reassessment of our outlook」なら変更するよという説明もこれまた最近はFED高官はきっちり揃って皆さんそういう地蔵モードな説明になっている(金融不均衡派のタカ派ちゃんを除いて、ですけれども)ので地蔵感満載。


でもってリザーブの供給についての話が来る。

『In January 2019, my FOMC colleagues and I affirmed that we aim to operate with an ample level of bank reserves in the U.S. financial system.3 And in October, we announced and began to implement a program to address pressures in repurchase agreement (repo) markets that became evident in September.4 To that end, we have been purchasing Treasury bills and conducting both overnight and term repurchase operations, and these efforts were successful in relieving pressures in the repo markets over the year-end. As we enter 2020, let me emphasize that we stand ready to adjust the details of this program as appropriate and in line with our goal, which is to keep the federal funds rate in the target range desired by the FOMC.』

『As the minutes of the December FOMC meeting suggest, it may be appropriate to gradually transition away from active repo operations this year as Treasury bill purchases supply a larger base of reserves, though some repo might be needed at least through April, when tax payments will sharply reduce reserve levels.』

昨年ぶっこんだ流動性供給の説明(だから何度も申し上げているがこれはIOERとRRPのレートを下げれば適正水準が変わるんだから流動性供給も程々に、と思うし常設レポファシリティがどうのこうのとか言う話って市場の価格発見機能を思いっきり阻害することになるので、むしろ政策金利をレンジにするの止めてコリドアを広めにした方が良いと思うんですけど、それは足元金利がぶれるのが怖いんだろうなあ、というのもまあ気持ちとしては分かるけどそこは腹を括っていただきたいものですわ)をしておりまして、でもって今年は昨年ほどホイホイとレポファシリティーを活用しない積りだけど金利が跳ねそうなときには随時実施しますからご安心くらはいという話。

『Finally, allow me to offer a few words about the FOMC review of the strategy, tools, and communication practices that we commenced in February 2019. This review-with public engagement unprecedented in scope for us-is the first of its kind for the Federal Reserve. Through 14 Fed Listens events, including an academic conference in Chicago, we have been hearing a range of perspectives not only from academic experts, but also from representatives of consumer, labor, community, business, and other groups. We are drawing on these insights as we assess how best to achieve and maintain maximum employment and price stability. In July, we began discussing topics associated with the review at regularly scheduled FOMC meetings. We will continue reporting on our discussions in the minutes of FOMC meetings and will share our conclusions with the public when we conclude the review later this year.5』

最後がフェドリッスンズからのストラテジーレビューに関するお話で、これは先般の12月議事要旨に散々っぱら色々と記載されていました話の範囲内での説明になっています。

『Thank you very much for your time and attention. I look forward to the conversation and the question-and-answer session to follow.』

そっちのセッションの資料はないですのでアレですが、急に直近講演(というか何というか)を2本見てみましたがクラリダ副議長は当然ながら緩和芸人のブラードも現状維持ですし、クラリダ副議長の説明は隙がまるで無いモードになっていますし、ブラードはブラードで妙に下方リスクに対して大丈夫大丈夫となっていたりして、この調子なら暫くは米国金融政策ネタねえわなとは思いました。

ま、何かあるとすればやはり物価がホイホイ上がりだすとかお賃金がホイホイ上がりだすというのを注目しておけばよいかなとは思うのですが、金融市場に関するブラード先生のインチキ成分の強い(個人の感想です)株価上昇は無問題アセスメントを見ますと、金融不均衡に関するツッコミは気にしているっぽいので搦手の場合はそっちですかねえ、よくわからんけど。
 


お題「生活意識アンケートですが今回は色々と見所があって面白かったです」   2020/01/10(金)08:02:18  
  昨日ネタにした文科相と言いこれと言いどうしてこうガバガバなのか・・・・・・(溜息)
[外部リンク] 到底看過できない」 森法相
2020年1月9日 4時53分

『森法務大臣は、9日午前1時前に法務省で臨時に記者会見し、「ゴーン被告は、嫌疑がかかっている経済犯罪について、潔白だというのであるなら、司法の場で正々堂々と無罪を証明すべきだが、国外に逃亡し、刑事裁判そのものから逃避した。どの国の制度のもとでも許されることではない」と指摘しました。』(上記URL先より)

ゴーンのオッサンが日本の司法は推定無罪の原則が通用しないので不正義だって主張しているのに「司法の場で無罪を証明すべき」ってそれは推定無罪じゃないって全力宣伝(刑事司法は検察が有罪を証明するもので被疑者が無罪の証明しろというのは中世の魔女裁判だわさ)してるんですがそれは。

さすがに言い間違えでしたと釈明したようですが、言い間違えの割にはツイッターとかでも「証明」とか書いてたようです(訂正済み)けど・・・・・・

[外部リンク] 01:05

思いっきり記事の題名にしちゃってる産経さんは晒し上げの積りなんですかねえwwww

・・・・・・・すいませんマクラが長くなってしまいました。



〇生活意識アンケートを見ると驚愕のインフレ期待低下の兆候が見られますがモメンタムェ・・・・・・・・・・

[外部リンク] 景況感等』の『1-1-1. 景況感 』でございますがね。

『景況感のうち、現在(1年前対比)については、「悪くなった」との回答が増加したことから、景況感D.I.は悪化した。先行き(1年後)については、「悪くなる」との回答が減少したことから、景況感D.I.は改善した。 なお、現在の景気水準については、横ばいとなった。』

何でや!という感じなのですが、前回までが先行き景況感が悪化傾向を続けていて、その通りに今回の現状景況感が下がっているという図式。PDFの方を見ると『 <景況感D.I.の推移> 』という長期時系列(1996年以降)のグラフがあって物凄く見やすいのですが、一応この先行きDIには先行性があるような感じ(若干ラグがある場合もあるけど目の子での感じでは先行性ありそうな感じに見えますよね)なので、消費増税が一段落したからここからは踊り場脱却だぜヒャッハーということなんでしょうかよくわからんがまあイイハナシダナーとか思う訳よね。

でもって・・・・・・・・


・収入とか支出の辺りの結果も悪くはない

ちょいと飛びまして『1-2. 暮らし向き、消費意識 』の所をみるのよ。最初が『1-2-1. 現在の暮らし向き 』ですけれども、

『現在の暮らし向き(1年前対比)については、「ゆとりが出てきた」との回答 が減少したものの、「ゆとりがなくなってきた」との回答も減少したことから、 暮らし向きD.I.はほぼ横ばいとなった。』

こちらも長期時系列がありますが、まあそんなに変な挙動はしていませんよねという感じです、見ようによっては中期的に徐々に悪化みたいな感じもしますがキニシナイ。

『1-2-2. 収入・支出』を見ますと、

『収入については、実績(1年前対比)は、「減った」との回答が減少したこと から、現在の収入D.I.はマイナス幅が縮小した。先行き(1年後)について は、「増える」との回答が増加し、「減る」との回答が減少したことから、1年 後の収入D.I.はマイナス幅が縮小した。』

イイハナシダナー(ここで給与明細いや何でもありません)。

『支出については、実績(1年前対比)は、「増えた」との回答が増加し、「減っ た」との回答が減少したことから、現在の支出D.I.はプラス幅が拡大した。 先行き(1年後)は、「増やす」との回答が増加し、「減らす」との回答が減少 したことから、1年後の支出D.I.はマイナス幅が縮小した。』

これまた数字の絶対値には癖があると思いますので長期時系列がこの2つの項目でもついていまして、これを見た感じ収入も支出も体感的には拡大って感じが続いている(アンケートだから体感的であって実際の所とはどうせ一致しないんでしょうな、とは思いますが)ようでございまして、これはこれでまあ名目値の拡大という話だから悪い話ではない。


・・・・・・・・のですがこの先がアカン。


・雇用環境DIが明らかに下向き傾向になっているんですがががが

消費増税の話があってそこもオモロイのですがそいつはちと飛ばしまして(あとでやる)『1-2-4. 雇用環境 』を見ますと、

『1年後を見た勤労者(注)の勤め先での雇用・処遇の不安については、「かなり感じる」との回答が増加し、「あまり感じない」との回答が減少したことから、 雇用環境D.I.は悪化した。(注)勤労者:会社員・公務員(会社役員を含む)およびパート・アルバイトなど。』

ちょwwwwおまwwwwwという感じでして、これまた長期時系列があるんですが、一昨年末辺りをトップにして下がって来ている感があって、しかも割とダラダラと下がっているというのがあるし、しかもこの「かなり感じる」が今年の調査分4回の間に、26.4→27.8→28.6→30.3とか地味に上昇を続けているんですけど大丈夫かこれ。

・・・・・・でもって更にアカンのが小見出しに書きましたように物価の所。


・物価がどう見てもアカンタレです本当にありがとうございました

今回のメインイベントは『1-3. 物価に対する実感 』であります。ここの所割と平穏無風だったのですが、今回のはちとアカンですたい。

『1-3-1. 現在の物価 』

『現在の物価(注1、2)に対する実感(1年前対比)は、『上がった』(注3)との回答が減少した。

1年前に比べ、物価は何%程度変化したかについて、具体的な数値による回答を求めたところ、平均値は+4.1%(前回:+4.6%)、中央値は+3.0% (前回:+3.0%)となった。

(注1)「あなたが購入する物やサービスの価格全体」と定義。
(注2)消費税率引上げの影響を除くベース。
(注3)『上がった』は「かなり上がった」と「少し上がった」の合計。 』

まずこれがアッチャーな訳でして、実際のCPI統計の方はまあそういう感じでもないとは言いましても、消費者の体感的な部分で物価が上がったというのが減少っていうのは、日銀様の物価モメンタムの定義および今後物価が2%に向けて上昇するという屁理屈に照らし合わせて考えますと、需給ギャップがタイトな状況が続くと実際の物価が徐々に強まってきて、それを受けて適合的期待形成が徐々に改善していくので、そのフィードバックループによって物価2%に向けた動きが起きる。という話になっている訳ですよね。

然るに今回の結果ですと、実際のCPI云々とは必ずしも整合していない(ただし刈込平均辺りは伸びが鈍化していますわな)と思うのですが、体感的な物価上昇が鈍化してきている、ということはそれ即ち適合的期待形成の文脈からしたら期待インフレ率が2%に向けて上昇していくのと逆の話になっている次第な訳です。

まあ<1年前に比べ現在の物価は何%程度変化したと思うか> ってのも適当にぶれる数字なので、この一発だけでどうのこうの言うのは早計ではあるのですが、しかしこの後の結果もですなあ・・・・・・・


『1-3-2. 1年後の物価 』

『1年後の物価については、『上がる』(注)との回答が減少した。

1年後の物価は現在と比べ何%程度変化すると思うかについて、具体的な数値 による回答を求めたところ、平均値は+3.8%(前回:+4.5%)、中央値 は+2.5%(前回:+3.0%)となった。

(注)『上がる』は「かなり上がる」と「少し上がる」の合計。 』

この数字ってザックリ言いますと2017年9月調査の所と12月調査の所で段差があって、2017年12月調査の所からは平均が概ね4%台、中央値が3.0%で安定していた(その前が平均3%台で中央値2.0%で安定していた)のですが、今回の結果を見ると近い期間のインフレ期待がまた下がってしまいましたという結果になっています。

まあ1回だけならサンプルバイアスかも知れないという事で我慢は出来るのでしょうが、これ次回もこんな感じで来るとさすがに期待インフレ率の一部の指標に低下傾向がみられるって話になってしまうでしょうし、しかもベースのCPIはそこそこな数字の中でこういう結果が出るのってどうなのよと思うんですがどうなのでしょうか。


『1-3-3. 5年後の物価 』

『5年後の物価については、『上がる』(注)との回答が減少した。

これから5年間で物価は現在と比べ毎年、平均何%程度変化すると思うかにつ いて、具体的な数値による回答を求めたところ、平均値は+3.8%(前回: +4.0%)、中央値は+2.0%(前回:+2.0%)となった。

(注)『上がる』は「かなり上がる」と「少し上がる」の合計。 』

こちらについては中央値2.0%っての全然変わらないのでまあ救いは救いなのですし、平均値は下がったとは言え、大体この辺の3%台半ばから4%台半ば水準行ったり来たりなのでまだ救われているのですが、まあしかしこれも直近4回調査で3.8→4.2→4.0→3.8なので、あんまりパッとしないことには変わらない、という結果になっております。

いやまあ短い方のインフレ期待だからヘーキヘーキとか言い張ろうと思えば言い張れるとは思うのですが、CPI自体は1%にちょっと届かん程度の水準で来ていて、水準は兎も角として堅調は堅調に推移する中で手前のインフレ期待が下がっているように見える結果というのは割と(ノ∀`)アチャーだと思うんですけどどうなんでしょうかね、とは思いましたので久々に見ごたえのある物件となりましたです。はい。


その他のネタとしては、


・消費増税の影響

さっき飛ばした『1-2-3. 消費税率引上げの影響等 』

『消費税率引上げ前に「前倒しで支出した」との回答は約4割となった。前倒し で支出した商品・サービスは、「日用品」との回答が最も多く、次いで「家電」、 「衣服・履物類」が多かった。』

これ前回9月調査が37.0でして、その前の6月調査が40.8で、今回は結果ということで39.9ってまあ誤差ちゃあ誤差なんでしょうけれども、無理矢理ストーリ-を作り上げるのは面白くて(面白くないか)当初は消費増税だーと煽られていたので前倒し消費しようかなと思ってはみたものの、よくよく考えたらそんなに前倒しするもん無いじゃん、となってはみたものの、いざ増税直前になったらシャーネーナー酒でも買うかとか洗剤でも買うかとかそういう事になる、という話ですねわかります(自己紹介をしている訳ではない^^)。

でもって本文の方を見ると(ちなみにこれは本文9ページでPDFでも9枚目)、『(図表10)消費税率引上げ前に、前倒しで支出した商品・サービス(複数回答) 〔Q25-a〕 』ってのがありまして、2014/ 3月(3%→5%)、2019/ 9月(5%→8%)、 2019/12月(8%→10%)の実績比較があるのが見てて楽しいです。

でもってそれを見ますと今回は「日用品(洗剤、雑貨等)」がドドーンと多くて、「家電」とか「自動車(ガソリン等、維持費用は含まない)」とか「家具」とか「住宅」のような大物が前2回と比較してエライしょぼい結果になっているのが中々味わいがあります。

次のページも続きでして、

『消費税率引上げ後に支出を『控えた』(注)と回答した人の割合は3割台前半と なった。支出を『控えた』と答えた人に、支出を控えた商品・サービスを聞くと、 「外食」との回答が最も多く、次いで「衣服・履物類」、「 日用品」、「食料品」が 多かった。

(注)『控えた』は「支出を控えた」と「支出をやや控えた」の合計。 』

外食ェ・・・・・・・・・・って軽減税率も効いてるんですかねえ良く分かりませんが。でもってその次のページは、

『消費税率引上げ後に支出を『控えた』(注1)と答えた人(3割台前半)に、消費 税率の引上げがいつ頃まで支出に影響を与えるかを聞くと、「来春以降も影響は 続く」との回答が7割台前半となった。

また、消費税率引上げ後に支出を『減らさなかった』(注2)と答えた人(6割台 半ば)に、その理由を聞くと「ポイント還元制度の利用」や「軽減税率等により 価格が上がらなかったから」が多かった。

(注1)『控えた』は「支出を控えた」と「支出をやや控えた」の合計。
(注2)『減らさなかった』は「特に変えなかった」と「その他」の合計。 』

ということであばばばばーというか、そもそもおまいら日用品くらいしか駆け込んでないのに何で反動がそんなに続くんだよと申し上げたい所ですが、まあじっと我が財布を見てみますと(以下悲しいので自主規制)。

でもって『(図表14)支出を減らさなかった理由(複数回答)〔Q27-c〕 』を見ると、謎の「その他」というのがあってこれは何ぞという感じです。それ以外の回答項目が各種対策(と軽減税率)に関する回答なので、「2%如きで一々支出減らさんわ」というような回答なんですかね。

・・・・・とは言いましてもこの項目、そもそもが消費を控えたという人の方が3割程度で、控えなかったという人の方が7割程度になっていて、控えなかったし別に各種対策とか知らんがな、という人が結構多いというのは威勢の良い話なのかも知れませんね。

消費税の最後の項目ですが、

『ポイント還元制度が利用可能な店舗等での支出については、「増やした」、「や や増やした」との回答が約3割となり、「増やしていない」との回答は6割台後 半となった。』

ということであんまり意識していない人の方がメジャーですね、なんとなくそうかなとは思うけど。


・2%物価目標の早期達成とは

『1-6. 日本銀行に関する認知度・信頼度等 』の所はちとワロタのでメモメモ。

『1-6-1. 日本銀行の目的 』

『日本銀行が「物価の安定」を目的としていることについては、「知っている」と の回答が約3割となった(図表23(1))。また、日本銀行が、消費者物価の前年 比上昇率2%の「物価安定の目標」を掲げていることについては、「知っている」 との回答が2割台前半となった(図表23(2))。

日本銀行が、積極的な金融緩和を行っていることについては、「知っている」と の回答が3割台半ばとなった(図表23(3))。また、「長短金利操作付き量的・ 質的金融緩和」を行っていることについては、「知っている」との回答が1割台後 半となった(図表23(4))。

日本銀行が、「金融システムの安定」を図ることを目的としていることについて は、「知っている」との回答が2割台前半となった(図表24)。 』

てな訳で図表23以降を見ますと、

『(図表23)日本銀行の目的「物価の安定」に関する認知度

(1)日本銀行は、「物価の安定」をその目的の一つとしている〔Q21(1)〕 』

「見聞きしたことがない」ってのが23.8→23.6→26.4(こちらは半年ごとの調査項目なので3回前=1年前になる)と着実に増加していますし、長期時系列を見ましても「見聞きしたことがない」が着実に増えておりまして、これは2年で2%ニバーイニバーイをなかったことにしようという最近の知らんぷり作戦が効果を発揮しているということですね!!!!!!!(イヤミ)

『(2)日本銀行が、消費者物価の前年比上昇率2%の「物価安定の目標」を掲げて いる〔Q21(2)〕 』

というのも「見聞きしたことがない」ってのが40.6→39.2→46.4と今回ドカンと増えていまして、特に最近になって早期達成とかいう文字まで見なくなってきている、という日銀様の情報発信が効果を発揮しておられるのを見て感涙にむせび泣いてしまいます(棒読み)。

なお、『(図表24)日本銀行の目的「金融システムの安定」に関する認知度〔Q22〕 』の所で、「見聞きしたことがない」というのが35.0→37.2→40.1と増えておりまして、しかも長期時系列を見ると見事なまでに「見聞きしたことがない」がズンズングイグイ上昇しているという辺りも実に素敵な味わいを感じるというものでありますな(憤怒)。


・・・・・・という訳でここ数回はサラサラと数字だけメモっていた生活意識アンケートですが今回あまりにも面白い味わいがある部分が多かったので思いっきりネタにしてしまいました海外とか市場メモとかやってる時間が無くなってしまいましたサーセン(普段の切り貼りより時間を食うのだ)。
 

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