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お題「中銀CDBC絡みのフォーラムで内田理事が挨拶/FOMCパウエル記者会見Q&Aより(どうせその1)」   2020/07/31(金)08:06:50  
  言葉遊びは大概にしてくれませんかねえ。医療体制の整備早よ。
[外部リンク] デジタル通貨分科会における挨拶
日本銀行理事 内田 眞一
2020年7月30日

PDF版はこちら。
[外部リンク] デジタル通貨分科会:ポストコロナのデジタル決済」参加者の募集について
2020年7月2日
日本銀行決済機構局

ってのがあって何の気なしにスルーしておりましたが、良く良く見直してみると口上がクッソ長くてこれはフォーラム開催している人のやる気キタコレという感じでございますので遅ればせながら先に鑑賞しましょう。

『日本銀行では、7月30日、「決済の未来フォーラム デジタル通貨分科会:ポストコロナのデジタル決済」を開催いたします。』(7月2日公表の「決済の未来フォーラム」参加者募集文より、以下同様)

『新型コロナウイルスの感染拡大は、個人の決済手段の選択に大きな影響を及ぼしています。世界的にATMからの現金引出しが減少しており、これには外出自粛や在宅勤務に伴い個人消費支出が減少したことが大きく影響していますが、消費者が現金を介する感染リスクを懸念し、キャッシュレス決済やコンタクトレス決済へと決済手段をシフトさせている側面もあります。』

へーへーへー(常に現ナマをぶつける主義なハイパーアナログ人間がここにおります)。

『現金による感染リスクに関して科学的根拠はこれまでのところ確認されていませんが、新型コロナウイルスが消費者の決済手段の選択に及ぼす影響は、一時的ではなく、感染終息後も持続的に作用するという指摘やそれを裏付けるアンケート調査もみられます。』

この話、内田理事の講演にも出てくる(^^)。

『デジタル決済の普及・拡大は、決済の利便性や効率性の改善に資する一方、決済の安全性や強靭性の確保が重要な課題となります。』

はい。

『デジタル決済は、多くの場合オンライン利用が前提であり、自然災害の多いわが国では、通信・電力途絶時における決済の脆弱性が従来から課題とされてきたほか、サイバーリスクへの対応も重要です。』

ワシは後者の方を全然信用していないので現金その場限り主義。

『コロナ禍でデジタル決済が停電やサイバー攻撃等で利用不能となった場合には、経済活動はさらに大混乱となったと思われます。また、スマートフォンなどの端末を持たないユーザーはデジタル決済を利用できません。子供や高齢者でも簡単に操作できる、安価な端末も提供されていることが望ましいと考えられます。』

事故が続出しそうな気がしますが(とあくまでもアナクロニズムのアタクシ)。

『わが国では、現金流通高のGDP比が2割を超えており、国民の中銀マネーへのアクセスが困難になるような状況ではありませんが、将来、現金決済からデジタル決済へと消費者の選択が大きくシフトしていけば、現金流通のチャネル自体が次第に縮小していくことも考えられます。そうしたシナリオを想定した場合、デジタル決済へのユニバーサル・アクセスの確保が社会的に重要になってきます。』

まあ時代の流れはそうですからね。もしかしたらデジタル通貨逃れるために代替として現物通貨もどきが復活してそれがまた秤量通貨の丁銀とかで復活したら熱いですな(アタクシの言ってることがあたおか案件)。

『このような点を踏まえると、「誰もがいつでも何処でも、安全確実に利用できる」という現金と同等の機能をデジタル決済においても確保することが重要であり、新型コロナの感染拡大は、社会に対してよりスピード感を持ってこの問題へ対応するよう促しているといえます。中銀デジタル通貨について検討する際にも、ユニバーサル・アクセスや(オフライン決済を含む)強靭性、安全性の確保は重要な視点です。』(ここまで「決済の未来フォーラム」参加者募集文より)

てな訳で式次第が下の方にあるのですが、どうもパネルとかはやってて、ただし配信はオンラインって感じだったみたいですね。


・・・・・・と全然本題に入りませんが、CDBC絡みでは上記式次第の中にもリンクがありますが、同じく7月2日にこういうのが出ていたけど現金主義のアタクシなので華麗にスルー(というのはかなり冗談でCDBCの技術的な事を言われてもチンプンカンプンなのでワカランチ会長でネタにする能力が無かったというのが正しい、涙)しておりましたが、こんなのがありまする。


・さらに話が斜めの方に行きますが先般CDBCに関する決済機構局謹製のレポートが月初に出ていたのでその話を

[外部リンク] access)」と「強靭性(Resilience)」という2つの特性を備えることが技術的に可能かどうか検討することが重要なテーマとなる。』

何となくわかる。

『ユニバーサル・アクセスの観点からは、多様なユーザーが利用可能な端末の開発が重要となる。』

うんうん。

『強靭性に関しては、通信・電源途絶への耐性を備えたオフライン決済機能を備えることが望ましい。』

うんうんうん。

『スマートフォンを用いたケースでは、オフライン決済に必要な機能の多くに既存技術を転用可能とみられる一方、実用化に際しては、機能の安定性や処理性能の確保、コストの面などにおいて課題も残る。ユニバーサル・アクセスの確保に関しては、スマートフォンを保有していないユーザー向けの端末の開発も検討課題となろう。』

なるほど。

『CBDCについて検討する際には、こうした技術的な課題に加え、セキュリティ確保のためのセーフガードや、プライバシーとAML/CFTの両立といったコンプライアンス上の課題への対応も重要である。』

この「AML/CFT」ってのアンチマネロンとテロ資金供与対策ってのの略称で、まあこの略称でグローバルにやっているからそれはそれでわかるんですけど、これ金融の人間以外が見たらAMLはアンチマネロンと言われればイメージ沸きますけど、CFTとかマジで字面からイメージが出てこない(combating the financing of terrorismなんですよね)と思うんで、(というか最初この略称見た時に通信プロトコルの一種かと思っちゃいました)と思うのでして、「マネーロンダリング等の防止」の方が意味がすぐ分かると思うんですが、国内で一般に使うんだったらこの略称はさすがにどうなのかねとは思います。いやまあどうでも良いちゃあどうでも良いですが。

『これらは、オンライン、オフライン決済にかかわらず重要な課題であるが、オフライン環境下ではより対応が難しくなるため、しっかり検討を行う必要がある。セキュリティに関しては、端末の定期交換などを通じて、オフライン環境におけるCBDCの偽造リスクに対応する必要があろう。また、オフライン環境では、管理者が脅威を常時把握できないため、CBDCの利用金額に一定の上限を設けて被害規模を予め限定することも一つの選択肢であろう。コンプライアンス面では、プライバシーの確保に向けた検討が重要である一方、AML/CFTの観点から不正リスクを抑制するために、決済情報の事後収集やオフライン利用金額の上限設定などを検討する必要がある。』

急にお経になってしまいましたナムナムナム。という事で、不肖このアタクシこの方面に関しては知見が1オングストロームもございませんので、レポートの本文のURLだけ付けておくだけということで。

[外部リンク] 年 7 月

中身は当然の如くパス、というか詳しい人に伏してお教えを乞いたいのですが(平蜘蛛のごとく平伏しながらチラチラ辺りを見回す)。


・さてやっと内田理事の挨拶に戻ります

URL再掲しますね。
[外部リンク] デジタル通貨分科会における挨拶
日本銀行理事 内田 眞一
2020年7月30日

PDF版はこちら。
[外部リンク] of Chair Powell’s Press Conference
July 29, 2020

会見はZoomだか何だか知りませんが、Web会議方式で行われているので質問者の音が割れたりして聞くのが若干ストレスでした。やっぱ直接電話回線のテレカンの方が音声は聞きやすいわ。

・ドルスワップラインについての質問が真っ先にぶっこまれているのは甘く見ない方が良いかもしれませんぜ

最初の質問がFTの記者からなのですが・・・・・・・・・

『JAMES POLITI. Hi there, James Politi with the Financial Times. Chair Powell, the Fed today decided to extend dollar liquidity swap lines with a number of central banks around the world. Why was that important for the Fed? And how concerned are you about dollar shortages persisting for a time through the pandemic? 』

ということで中銀スワップラインに関してはFOMCの決定事項(6中銀スワップラインは毎年1月のFOMCで継続が承認されている)ですけれども、昨日もネタにしましたように、今回はパンデミック対策で新たに導入したその他中銀とのスワップラインが延長されていまして、これもFOMCの決定事項なので声明文と同時リリースって事なんでしょうけれども、「なんでこんなのがあるねん」という質問が真っ先に来る、というのはやはりジャパンの皆様におかれましては「いつまでも、あると思うな、サービス金利」ということを念頭に置かれた方が吉なのではなかろうかとは思います。今回だって「バックストップとしてのスワップライン継続」はしているけど、OIS+25bpという水準に関しては(今回は別にいじっていないからそのままですが)続くかどうかってのは別次元の問題ですからね。

ということで議長のお答え。

『CHAIR POWELL. So our dollar swap lines, we introduced those back at the beginning of this episode after the pandemic made itself present. And dollar funding markets were in very difficult shape at the time. And the introduction of the swap lines has really restored dollar funding markets around the world to fairly normal levels of activity. And so they kind of served their purpose.』

市場でのドルファンディングがコロナショックのストレスで(ノ∀`)アチャーになったからこれを導入しました。

『But we extended them I guess yesterday morning, really to facilitate planning by other central banks, and just so people will know that those facilities are still there.』

ほほう。FOMC初日に延長したんですね。まあ確かにFOMC議事要旨見ますと、1月FOMCって年次更新する物件(6中銀のスワップ協定とか)に関しては、事務方の報告とか委員会の政策議論とかの前の所に記載されていて、華麗に承認されているという書き方になっていますので、これもFOMCの初日の最初の段階で承認されたんでしょうね(確か6中銀スワップ協定の更新とかは一々アナウンスしていなかったような気がする)。

『We want them to remain in place and be available as long as they are needed. And since, you know, the crisis and the economic fallout from the pandemic are far from over, we're going to leave those in place for the time being. And we'll leave them in place until we're confident that they're no longer needed. There's nothing that's going on in the market right now that raises any concerns. It's just we want them to be there as a backstop for markets. 』

ということで、「本当の本当に無くても大丈夫となるまではバックストップで残しておく、という発想で延長しています。別に今現在ドル調達市場がアカンから延長している訳ではございませんのでご安心下さい」という回答を行っていますので、金利水準云々の事はまあどうだか分からんですな、たぶんそう簡単には上げに掛からんとは思うけどこれ議会がやいのやいの言ってくると話がややこしくなりますからね。

なお、この答えが質問の意図とマッチしているかは微妙に思えますが、まあスワップラインの必要性を一々説明して揚げ足を取られるよりは、微妙に斜め30度くらい論点をずらして答えたって感じですかね(^^)。


・バックストップは存在することが重要というどこかの中銀は耳の穴かっぽじって聞いて頂きたい件

次の質問ですが、

『STEVE LIESMAN. Steve Liesman, CNBC. I hope you can hear me. Mr. Chairman, given -- you've said several times now that you have lending not spending powers. Given that a lot of the capacity of these programs has not been used and really barely used, do you think that some of this money that has been dedicated by the Treasury to the Federal Reserve should be considered to be used by Congress as direct grants to businesses that are in need right now, or to households, given that Congress is now saying that the money is limited and they do not want to pass a very large stimulus bill? Is this money doing the best for the nation as a backstop for Federal Reserve programs that don't seem to be being used all that much right now? Thank you, and I have a follow-up, sir. 』

質問が長いよと思いました(おまけに追撃があると仰せ^^)が、要は何とかファシリティそんなに利用されてないのもあるんだがそれってどうなのよという質問ですよねこれ。

議長のお答え。

『CHAIR POWELL. So that's really a question for Congress. They appropriated that money, $454 billion for our facilities, and it's really a question for them. So you're right that our facilities have not -- we haven't done as much lending as we thought. But in very substantial measure, that's because markets started working again fairly soon after we announced the facilities, particularly in the corporate credit facilities, also in the muni space and also in the short-term funding facilities -- the three of those that we set up. So we didn't turn out to need the kind of funding that we thought we would.』

てな訳で、金融市場環境が好転してバックストップに駆け込まなくても回るようになって来たから利用が少ない、というのがありまっせという説明で、まあこれは以前からその趣旨の説明をしていますけれども、確かにアナウンスメントだけで戻すというのが一番ウマーなパターン(ただしこの場合一息置いて次に試練が来た時に本当の試練がやってくるというのはあるけど)ですからして、「市場が健全な状態に戻ってきているので利用が少なくてもヘーキヘーキ」というのは実に正しい説明で、どこぞの3本の鉛筆で額をアピールとかしている中銀は爪の垢を煎じて飲んで頂きたいと思ったら昨日ネタにしたようにしらっと鉛筆の絵が取り下げられた(のかどうかは今後を確認する必要がありますけど)ですなあっはっは。

んな訳ですから、

『On the other hand, it's important that the facilities stay in place and that's why we extended them yesterday. It's important that they still stay in place until we're, you know, very confident that the turmoil from the pandemic and the economic fallout are behind us. So I can't really speak to what Congress should do with it, but it's important that the facilities be there and be fully funded in case the needs do arise down the road. We don't see them now, but in case they do arise, they should be there.』

ということで、まだ今後のコロナちゃんがどうなるかは不確実という中においては、このバックストップが存在することが重要なので延長しました(予算を使い切ってたら延長するにも議会がお金だしてくれないと駄目ですけどね)という話をしていて、バックストップはそこにあることが重要、とイイハナシダナーな話をしておりますなあ。なお追撃の質問はナンジャラホイと思ったら、

『STEVE LIESMAN. Has any consideration -- thank you. Has any consideration been given to asking Congress to allow the Federal Reserve to lend to companies in bankruptcy? Thank you.』

『CHAIR POWELL. Not that I'm aware of, no. 』

ということで、あんまり追撃な質問ではありませんでしたが、まあこういう論点とかも浮上したりするんでしょうなあ、とは思いました。

でもって本日はうっかり前半で調子に乗って時間を掛ける、といういつもの奴をやってしまいましたので、続きは来週ですいません。
 


お題「寝起きでFOMC関連/朝はFOMCなので夜なべで雨宮副総裁講演」   2020/07/30(木)08:12:49  
  今朝はFOMCなのですがまあ見事なタイミングで雨宮副総裁の講演がぶっこまれやがっておりまして、寝起きでFOMCやると雨宮さんの講演が出来ないのは明らかなので、朝のドラめもんと言いつつよーしパパ夜なべで読むぞー、となっておりますのが本日の後半部分となります。さすがに朝この2本は無理です(笑)。

例によって声明文読み込み終わってから市場の動きでもみるべえかと思って
ニュースを見に行ったらこの記事に腰が抜けそうになった。

[外部リンク] 配布延期を検討
29日 22時43分

一昨日の官房長官会見で出てこれだったのが1日にして撤回クソワロタ。

[外部リンク] 06時00分

なんでしょう東京オリンピックの代わりに馬鹿オリンピックでもやっているんでございましょうかそれなら金メダル目標30個ですからお肉券にGoToトラベルにアベノマスク×2に・・・・・・・orzorz



〇FOMCの前に火曜日に各種ファシリティの3か月延長があったのをスルーしてましたすいませんということで

なおお察しの通りこれも夜なべ。
[外部リンク] 28, 2020
Federal Reserve Board announces an extension through December 31 of its lending facilities that were scheduled to expire on or around September 30
For release at 9:30 a.m. EDT

『The Federal Reserve Board on Tuesday announced an extension through December 31 of its lending facilities that were scheduled to expire on or around September 30. The three-month extension will facilitate planning by potential facility participants and provide certainty that the facilities will continue to be available to help the economy recover from the COVID-19 pandemic.』

一々タームシートまでチェックできてなくて申し訳ないのですが、ここまでの間に各種ファシリティの参加対象を拡大したりするアナウンスがちょいちょい出ておりまして、まあそういうのもあるし、感染は再拡大しているしということですから、延長待ったなしという感じだったかも知れませんが、FOMCの1日目にというかFOMCの初日は通常だと10時から始まるので9時半だとFOMC開催前にアナウンスされました。

『The Board's lending facilities have provided a critical backstop, stabilizing and substantially improving market functioning and enhancing the flow of credit to households, businesses, and state and local governments. Each facility was created under section 13(3) of the Federal Reserve Act with the approval of the Treasury Secretary.』

と、建付け上そうなっているから、というのもありますが、あくまでもこれらは議会様が通したコロナ対策特別予算案によるものです、という説明を入れていて、どこぞの中銀のようにワシが育てたとは言わない(ワシが育てて無いんだから当たり前だが)。

『The extensions apply to the Primary Dealer Credit Facility, the Money Market Mutual Fund Liquidity Facility, the Primary Market Corporate Credit Facility, the Secondary Market Corporate Credit Facility, the Term Asset-Backed Securities Loan Facility, the Paycheck Protection Program Liquidity Facility, and the Main Street Lending Program. The Municipal Liquidity Facility is already set to expire on December 31, with the Commercial Paper Funding Facility set to expire on March 17, 2021. Further details on each can be found here.』

hereって先にタームシートがあります。なぜかCPFFだけ来年3月17日とか謎の日付に延長しておりますな。なお詳しくは詳しい人の解説があると思いますのでそっちを見てちょ(と手抜きですが時間を取って読み込みはしておかないと、という意識は一応あります)。


〇てな訳で寝起きで毎度のFOMC:声明文は基本的に無風

今回はSEPが無いので声明文と時間が間に合えばオープニングリマークまで何とか。

[外部リンク] Federal Reserve is committed to using its full range of tools to support the U.S. economy in this challenging time, thereby promoting its maximum employment and price stability goals.』(今回)
『The Federal Reserve is committed to using its full range of tools to support the U.S. economy in this challenging time, thereby promoting its maximum employment and price stability goals.』(前回)

という言われんでもわかっとるわという文言が今回も一発目にぶっこまれています。これは3月の23日(3月はFOMCを6回やっていて、うち声明文が出ているのが3回、でもって23日のは声明文の出ている3月最後のFOMCでして、その月の5回目になります)のFOMC声明文から1パラにぶっこまれております文言です。

てな訳ですので、今回この文言が継続的にぶっこまれていることに関して、特に何かFEDからコメントがあったとかそういうのは知らん(そこまで追いきれない)のでアタクシの勝手な解釈になりますが、この1パラ文言(本来1パラは今回や前回の2パラ部分であるところの、前回FOMC以降今回の経済物価情勢に関する現状認識を示すパラグラフに充当される)が残っているうちは「ワシらパンでみっく非常事態モードでやっとりますがな」という事を意味するんだと解釈しております。まあこれが残っているうちにドルスワップの金利引き上げは無いでしょうと言う事でシメシメという所ですな(何が?)。

#などと書いていたらその他中銀とのスワップライン3月末まで延長がありますな。詳しくは後で


・第2パラグラフ:現状認識は「底打ちのような気がするが水準はあばばばばー」

順当ちゃあ順当ですが。

『The coronavirus outbreak is causing tremendous human and economic hardship across the United States and around the world.』(今回)
『The coronavirus outbreak is causing tremendous human and economic hardship across the United States and around the world.』(前回)

という冒頭のコロナ認識(というか何というか)は同じ。

『Following sharp declines, economic activity and employment have picked up somewhat in recent months but remain well below their levels at the beginning of the year.』(今回)
『The virus and the measures taken to protect public health have induced sharp declines in economic activity and a surge in job losses.』(前回)

こちらの表現が変化していまして、経済活動と雇用が「picked up somewhat in recent months」と来たもんだという事ですが、「well below their levels at the beginning of the year」ってコロナ前をノーマルと見るのかよという論点はあるものの、水準の方は依然としてアカンという認識。

『Weaker demand and significantly lower oil prices are holding down consumer price inflation.』(今回)
『Weaker demand and significantly lower oil prices are holding down consumer price inflation. 』(前回)

物価の話で油価の話がありまして、「significantly lower oil prices」なのですが、先月のFOMC時点でもだいたい40ドル弱くらいはありましたので、まあこれは昨年対比って話なんでしょうな。いったん飛んでもない下を見ているから戻った戻ったと思ってしまうのですが(汗)。

『Overall financial conditions have improved in recent months, in part reflecting policy measures to support the economy and the flow of credit to U.S. households and businesses.』(今回)
『Financial conditions have improved, in part reflecting policy measures to support the economy and the flow of credit to U.S. households and businesses.』(前回)

ファイナンシャルコンディションに関する表現ですが言い方が変わっているちゃあ変わっているのですが、この「have improved」に今回「in recent months」が入っているのが上方修正なのか横ばいなのかが良く分からん。話の流れからすると上方修正なんでしょうが。


・第3パラグラフ:政策金利のフォワードガイダンスに変更なし

『The path of the economy will depend significantly on the course of the virus. The ongoing public health crisis will weigh heavily on economic activity, employment, and inflation in the near term, and poses considerable risks to the economic outlook over the medium term. 』(今回)

『The ongoing public health crisis will weigh heavily on economic activity, employment, and inflation in the near term, and poses considerable risks to the economic outlook over the medium term.』(前回)

皆様の健康に関する危機が近い将来の経済活動や雇用や物価に悪影響を甚だしく与えます、ってな話は同じなのですが、今回はそこに上乗せとして、「経済のパスはコロナウィルスの動向によって顕著に影響されます」というのを追加しています。先行き分からんって話を強調したいのでしょうかねえ、良く分からんかった。

『In light of these developments, the Committee decided to maintain the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent.』(今回)
『In light of these developments, the Committee decided to maintain the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent.』(前回)

そらそうよ。で問題はガイダンス文言ですがこちらも全文一致。

『The Committee expects to maintain this target range until it is confident that the economy has weathered recent events and is on track to achieve its maximum employment and price stability goals.』(今回)
『The Committee expects to maintain this target range until it is confident that the economy has weathered recent events and is on track to achieve its maximum employment and price stability goals.』(前回)

ご覧のように全文一致となっています。


・第4パラグラフ:先々の金融政策運営は云々も全文一致

『The Committee will continue to monitor the implications of incoming information for the economic outlook, including information related to public health, as well as global developments and muted inflation pressures, and will use its tools and act as appropriate to support the economy. In determining the timing and size of future adjustments to the stance of monetary policy, the Committee will assess realized and expected economic conditions relative to its maximum employment objective and its symmetric 2 percent inflation objective. This assessment will take into account a wide range of information, including measures of labor market conditions, indicators of inflation pressures and inflation expectations, and readings on financial and international developments.』(今回)

『The Committee will continue to monitor the implications of incoming information for the economic outlook, including information related to public health, as well as global developments and muted inflation pressures, and will use its tools and act as appropriate to support the economy. In determining the timing and size of future adjustments to the stance of monetary policy, the Committee will assess realized and expected economic conditions relative to its maximum employment objective and its symmetric 2 percent inflation objective. This assessment will take into account a wide range of information, including measures of labor market conditions, indicators of inflation pressures and inflation expectations, and readings on financial and international developments.』(前回)

引き続きここは当たり前の話をしているのみで新味はないのでベタ引用してしまうま。


・第5パラグラフ:APPと短期金融市場安定化に関する文言も全文一致

『To support the flow of credit to households and businesses, over coming months the Federal Reserve will increase its holdings of Treasury securities and agency residential and commercial mortgage-backed securities at least at the current pace to sustain smooth market functioning, thereby fostering effective transmission of monetary policy to broader financial conditions.』(今回)

『To support the flow of credit to households and businesses, over coming months the Federal Reserve will increase its holdings of Treasury securities and agency residential and commercial mortgage-backed securities at least at the current pace to sustain smooth market functioning, thereby fostering effective transmission of monetary policy to broader financial conditions.』(前回)

APP(なおCP買入等の話はここでは触れていないです、あれはあれで別件バウアーって事でしょう)の国債、MBS、CMBSの買入に関しては「少なくとも現状のペースでの残高拡大を向こう数カ月行い、市場の円滑な機能を維持する」という文言ですな、全文一致。


『In addition, the Open Market Desk will continue to offer large-scale overnight and term repurchase agreement operations. The Committee will closely monitor developments and is prepared to adjust its plans as appropriate.』(今回)

『In addition, the Open Market Desk will continue to offer large-scale overnight and term repurchase agreement operations. The Committee will closely monitor developments and is prepared to adjust its plans as appropriate.』(前回)

引き続き連銀デスクは大規模な翌日物およびターム物のシステムレポを実施しますよ、ああそれからその状況次第で適切にシステムレポを運営しまっせ、という事で。


・第6パラフラフ:引き続き全員一致

『Voting for the monetary policy action were Jerome H. Powell, Chair; John C. Williams, Vice Chair; Michelle W. Bowman; Lael Brainard; Richard H. Clarida; Patrick Harker; Robert S. Kaplan; Neel Kashkari; Loretta J. Mester; and Randal K. Quarles.』(今回)

『Voting for the monetary policy action were Jerome H. Powell, Chair; John C. Williams, Vice Chair; Michelle W. Bowman; Lael Brainard; Richard H. Clarida; Patrick Harker; Robert S. Kaplan; Neel Kashkari; Loretta J. Mester; and Randal K. Quarles.』(前回)


〇ディレクティブ内容やIOER金利、ディカウントウィンドウなどの内容も変化なし

[外部リンク] Note issued July 29, 2020
Decisions Regarding Monetary Policy Implementation

前回がこちら。
[外部リンク] Board of Governors of the Federal Reserve System voted unanimously to maintain the interest rate paid on required and excess reserve balances at 0.10 percent, effective July 30, 2020.』(今回)

IOER(正確には所要準備にも付利しているからIORと言った方が正しいような気がしますが)は10bp。

『Undertake open market operations as necessary to maintain the federal funds rate in a target range of 0 to 1/4 percent.』(今回)

これは当たり前ですな。

『Conduct overnight reverse repurchase agreement operations at an offering rate of 0.00 percent and with a per-counterparty limit of $30 billion per day; the per-counterparty limit can be temporarily increased at the discretion of the Chair.』(今回)

翌日物システムレポ金利の0.00%、1先辺りのリミットの300億ドルにも変更はない。

『・In a related action, the Board of Governors of the Federal Reserve System voted unanimously to approve the establishment of the primary credit rate at the existing level of 0.25 percent.』

ディスカウントウィンドウのプライマリークレジットレートも0.25%で変更なし。



〇ドルスワップラインのうち緊急措置で追加されているその他中銀の分が3末まで延長とな

ちなみにFOMCの会見ですけれども、早起き(夜更かし?)してライブで聞かない場合、終わった後しばらくは「イベントは終わったよ」という18秒間の画像しか出てこないという悲しい事実があって、今朝の場合だと東京時間の6時ちょいすぎになるとQ&A付の会見映像が見れるという仕様になっています。

でもってそのQAの(確か)一発目に思いっきりスワップラインの話があって、その答えを聞いてたら延長がどうのとあったのでトップページを見たら確かにありました。

[外部リンク] 29, 2020
Federal Reserve Board announces the extensions of its temporary U.S. dollar liquidity swap lines and the temporary repurchase agreement facility for foreign and international monetary authorities (FIMA repo facility) through March 31, 2021
For release at 2:00 p.m. EDT

ということで声明文と同時に公表されていました。

『The Federal Reserve on Wednesday announced the extensions of its temporary U.S. dollar liquidity swap lines and the temporary repurchase agreement facility for foreign and international monetary authorities (FIMA repo facility) through March 31, 2021.』

ほい。

『These facilities were established in March 2020 to ease strains in global dollar funding markets resulting from the COVID-19 shock and mitigate the effect of such strains on the supply of credit to households and businesses, both domestically and abroad. The extensions of these facilities will help sustain recent improvements in global U.S. dollar funding markets by maintaining these important liquidity backstops.』

でもって何でこのバックストップが必要か、というのを米国の利益に寄与するという説明をキチンと入れている辺りが味わいがあります。

『In addition, the FIMA repo facility will help support the smooth functioning of the U.S. Treasury market by providing an alternative temporary source of U.S. dollars other than sales of securities in the open market.』

これによって(海外投資家による資金繰りぶん投げが抑制されるので)米国債市場の安定化につながると。

『The extension of the temporary swap lines applies to all nine central banks previously announced on March 19, 2020. These swap lines allow the provision of U.S. dollar liquidity in amounts up to $60 billion each for the Reserve Bank of Australia, the Banco Central do Brasil, the Bank of Korea, the Banco de Mexico, the Monetary Authority of Singapore, and the Sveriges Riksbank (Sweden). They allow the provision of U.S. dollar liquidity in amounts up to $30 billion each for the Danmarks Nationalbank (Denmark), the Norges Bank (Norway), and the Reserve Bank of New Zealand.』

『The FIMA repo facility was originally announced on March 31, 2020. Its extension will allow approved FIMA account holders to continue to temporarily exchange their U.S. Treasury securities held with the Federal Reserve for U.S. dollars, which can then be made available to institutions in their jurisdictions.』

今回のは6中銀常設ファシリティじゃない分の話になります。あと金利水準については特段の記載がないので、まあそれはそれって感じでしょうけれども、この書きっぷりを見るに、米国債市場のスムーズファンクションニングというのがポイントなので、国債等の買入ペースについて何らかの変更があるタイミングが理屈としてはポイントになるでしょうな、というのが確認できたという感じです。


〇オープニングコメント:感染再拡大であじゃぱーというのと政策見直しの議論再開というのと

テキストは即時に出てくるのですが、音声付映像はライブ見逃すと日本時間6時ちょいすぎまでお待ちくださいって感じになりますな(質疑応答のTranscriptは最近のパターンだと今日の米国時間には出てくるでしょう)。

[外部リンク] of Chair Powell’s Press Conference Opening Remarks
July 29, 2020

・経済物価情勢のここまでの動きに関して

『CHAIR POWELL. Good afternoon.
The pandemic continues to cause tremendous human and economic hardship here in the United States and around the world.』

から始まる最初のパラグラフはパンでみっくの一般的なお話をしているので割愛しましてその次、もあんまり変わった話をしている訳ではないのだが・・・・・・・・

『In recent months, economic activity picked up as the economy began to reopen. Many businesses opened their doors, factories restarted production, and more people left their homes to engage in various activities. As a result, household spending looks to have recovered about half of its earlier decline, although spending for services such as air travel and hotels has shown much less of a pick-up. The recovery in household spending also likely owes to federal stimulus payments and expanded unemployment benefits, which provided substantial and timely support to household incomes.』

『In contrast, indicators of business fixed investment have yet to show a recovery. Even with the improved economic news in May and June, overall activity remains well below its level before the pandemic, and the contraction in real GDP in the second quarter will likely be the largest on record.』

ということで声明文と同じですが、経済活動の再開に伴い色々と戻ってきたけれども、水準はアカンし、企業の固定資産投資に関しては依然として回復に向かっていませんという認識。次のパラグラフに行くと労働市場の話になりまして、

『The labor market has followed a similar pattern. 』から始まるのですが、まあそこの所はご案内の話になりますわな。でもって今回もそうなのですが、労働市場に関しては格差が生じているという話を加えていまして曰く、

『In addition, the downturn has not fallen equally on all Americans, and those least able to bear the burden have been the most affected. In particular, the rise in joblessness has been especially severe for lower-wage workers, for women, and for African Americans and Hispanics. This reversal of economic fortune has upended many lives and created great uncertainty about the future.』

という話をして次が物価の話、大した話でもないが一応引用。

『The pandemic has also left a significant imprint on inflation. For some goods, including food, supply constraints have led to notably higher prices, adding to the burden for those struggling with lost income. More broadly, however, weaker demand, especially in sectors-such as travel and hospitality-that have been most affected by the pandemic, has held down consumer prices, and overall, inflation is running well below our symmetric 2 percent objective.』


・新たな感染拡大が・・・・・・・・・

でもってその次のパラグラフ。ちなみに2ページ目の真ん中よりちょっと下の辺りになります。

『Along with the recent increases in economic activity have come new challenges. After declining gradually from a peak near the end of April, the number of COVID-19 cases has increased sharply in many parts of the country since mid-June.』

4月末にピークを打ったと思わせたコロナ感染は6月末に向けて盛大に再拡大しまして・・・・・・・・

『We have thus entered a new phase in containing the virus, which is essential to protect both our health and our economy.』

「We have thus entered a new phase」キタコレということで新たな感染の方のフェーズに突入しました、って認識ですからそら各種バックストップを延長しますわな、ということでして、「念のため」とかいう理由で延長していたどこぞの中銀はちょっと政策判断の理由をもうちょっとマシなものにして頂きたい。

『As we have emphasized throughout the pandemic, the path forward for the economy is extraordinarily uncertain and will depend in large part on our success in keeping the virus in check. Indeed, we have seen some signs in recent weeks that the increase in virus cases and the renewed measures to control it are starting to weigh on economic activity.』

ほほう。

『For example, some measures of consumer spending based on debit card and credit card use have moved down since late June, while recent labor market indicators point to a slowing in job growth, especially among smaller businesses. A full recovery is unlikely until people are confident that it is safe to reengage in a broad range of activities.』

てな訳で、感染再拡大の影響がクレジットカードやデビットカードの利用状況(利用額)などのような所から見るにまーたアカン方に出てきているようなのがありますがな、ということでコロナ退治大事という話になっておりますので感染再拡大の影響を懸念というか懸念しているものが既に出かけているわという認識キタコレでございます。


・コロナ対策は政府や議会様に負う所が大きいですなと毎度の説明

返す刀で次のパラグラフ。ちなみに3ページのだいたい頭。

『The path forward will also depend on policy actions taken at all levels of government to provide relief and to support the recovery for as long as needed.』

ワシが育てた位の言い方をするどこその中銀はちょっと考え直していただきたい。

『The Federal Reserve’s response to this crisis has been guided by our mandate to promote maximum employment and stable prices for the American people, along with our responsibilities to promote the stability of the financial system. We are committed to using our full range of tools to support the economy in this challenging time.』

ということで以下はゼロ金利に下げただのAPPを再拡大しただのという話だが引用割愛して次のパラに行くと、

『The Federal Reserve has also been taking broad and forceful actions to more directly support the flow of credit in the economy for households, for businesses large and small, and for state and local governments. Without access to credit, families could be forced to cut back on necessities or even lose their homes. Businesses could be forced to downsize or close, resulting in further job losses and income losses and worsening the downturn. Preserving the flow of credit is thus essential for mitigating the damage to the economy and promoting the recovery.』

と、クレジットフローの維持が大事ですという話になって、

『Many of our programs rely on emergency lending powers that require the support of the Treasury Department and are available only in very unusual circumstances, such as those we find ourselves in today.』

危機対応の各種プログラムという話をしているが、あくまでも財政のサポートを必要としますよって話をしております。でもってそのプログラムがどうのこうのの話はいつも通りですが、前日に延長した件についてそのパラの最後に言及しているからその前後だけ引用。

『We will continue to use these powers until we are confident that we are solidly on the road to recovery. This week, we extended these programs through the end of the year. When the time comes, after the crisis has passed, we will put these emergency tools back in the toolbox.』


・我々は消費パワーではなく貸出パワーで対応

次のパラもいつも通りですがこの話。

『As I have emphasized before, these are lending powers, not spending powers. The Fed cannot grant money to particular beneficiaries. We can only create programs or facilities with broad-based eligibility to make loans to solvent entities with the expectation that the loans will be repaid.』

てな話で、財政資金を使うのは選挙で選ばれた方々が検討して決めるんですよ、という話を強調するの巻が以下続きます。引用しておきますと、

『Many borrowers will benefit from these programs, as will the overall economy. But for many others, getting a loan that may be difficult to repay may not be the answer. In these cases, direct fiscal support may be needed. Elected officials have the power to tax and spend and to make decisions about where we, as a society, should direct our collective resources.』

はい。

『The fiscal policy actions that have been taken thus far have made a critical difference to families,businesses, and communities across the country. Even so, the current economic downturn is the most severe in our lifetimes. It will take a while to get back to the levels of economic activity and employment that prevailed at the beginning of this year, and it will take continued support from both monetary and fiscal policy to achieve that.』

ということでこの辺でも俺が俺がとやらないのが素晴らしい、というかそれが正しい対応でどこぞの中銀の方がアレなんだが(次の夜なべシリーズでまた悪態入れてます)。


・政策枠組み論議再開だが「まだお話するような段階にはなっていない」だそうで議事要旨に期待

最後がこの話。

『Before taking your questions, I will provide an update on our review of our monetary policy framework.』

キタコレ!ちなみに5ページ目の頭になります。

『As a reminder, we began this public review of our monetary policy strategy, tools, and communication practices-a first for the Federal Reserve-early last year.』

フェドリッスンズですな。何もかも皆懐かしい。

『Our purpose has been to take a comprehensive look at how we can best meet our maximum employment and price stability objectives in the years ahead, particularly in light of the generally lower level of interest rates around the world. As is evident in our current situation, the lower level of interest rates has reduced the scope for the Committee to support the economy by cutting interest rates.』

低金利環境下における今後の政策フレームワークって話ですね。

『Our plans to conclude this review were, like so many things, delayed by the pandemic.』

そらそうだ。

『At this meeting, my colleagues and I resumed our discussions. Our focus was on possible enhancements to our Statement on Longer-Run Goals and Monetary Policy Strategy. This document states our goals, articulates our approach to monetary policy, and serves as the foundation for our policy actions. While I do not have any details to share with you today, I am confident that we will continue to make progress and will wrap up our deliberations in the near future. 』

ということで、まずはロンガーランゴールの建付けの話をしているという事だがさてどうなるのやら・・・・・・・・


#以下夜なべコーナーに戻ります


〇久々の日銀要人講演で雨宮副総裁講演

なるほど日本記者クラブか。
[外部リンク] 日本記者クラブにおける講演 ──

・先行き決め打ちできないので整理ということのようですが

『1.はじめに』を拝読しますとこんな話になっています。

『日本銀行の雨宮でございます。日本記者クラブでお話しする機会を頂きありがとうございます。本日は、内外の金融経済情勢に対する日本銀行の見方と、感染症の影響に対応してきた3月以降の金融政策運営の考え方についてお話しします。』

それは展望レポートといつもの話ということですな。

『ただし、新型コロナウイルス感染症を巡る今後の動向やその経済活動への影響については、まだ、きわめて不確実性が高い状況が続いています。金融政策面でも、今後の情勢の展開を踏まえて弾力的に対応していく必要があります。』

というと格好が良いのだが、過去の政策までまとめてごった煮にして「コロナ対応」とか言い出している時点で場当たりパッチワーク感しか漂わないのですがまあいいです。

『そこで、本日は、感染症の拡大が経済や物価に及ぼす影響や金融政策運営の考え方について、基本的な整理を行うことに力点を置いてお話ししたいと思います。』

となっているのですが、そもそもが毎度悪態をついておりますように、過去の政策までごった煮にしてコロナ対応とか言っている時点で基本的な整理も蜂の頭も無いわと思ったら大体そんな感じの整理になっているのが残念無念なのですがまあサラサラ参ります。


・現状は回復ステージということですとの認識のようです

『2.新型コロナウイルス感染症の影響を受けるもとでの内外金融経済情勢』って所が続くのですけれども、『(感染症の影響を受けた経済の特徴)』というのが最初にありまして、うだうだと説明があるのですが、まあ正直一般論なのでそこは飛ばしまして『(内外経済情勢と先行きの見通し)』というのを見るのだが、説明が丁寧ちゃあ丁寧なのだが、まあ一般ピープル向けなのか(日本記者クラブなだけに)どうか知らんが、今更言われんでもわかっとるわという部分が多くて途中までぶっ飛ばして現状認識のまとめ部分から入ります。ちなみに講演本文3ページ目の途中(PDFだと4枚目)からになります。

『現在も、内外経済はきわめて厳しい状態が続いていますが、多くの国が、経済活動を徐々に再開させる取り組みを進めており、状況は多少変化しています(図表2)。グローバルな企業の業況感は、なお改善・悪化の境目である50 を割り込んでいますが、4月をボトムに持ち直しの動きがみられます。わが国でも、5月下旬には全国的に緊急事態宣言が解除され、その後、経済活動が段階的に再開しています。6月短観をみると、企業の業況感は大幅に落ち込んでいますが、先行きをみると底打ち感がみられます。各種の高頻度データや業界統計、企業からのヒアリング情報などを踏まえると、6月以降、消費活動は、なお低水準にあるとはいえ、徐々に持ち直しに向かっているようです。』

はい。

『現時点で、世界的にみると感染症の拡大が収まっておらず、わが国も含め、感染拡大が一旦収まった国でも再拡大のリスクが懸念されている中で、内外経済の回復への道筋がはっきりと見える状況には至っていませんが、回復に向けた移行局面には入りつつあるように思います。』

だそうです。ホンマカイナというのはさて置きましてその続き。

『先行きについても、感染症の帰趨によって紆余曲折が予想されますが、大規模な感染症の第2波が発生しなければ、標準的なシナリオとしては、これから本格的に移行局面に入り、世界経済は回復に向かっていくと予想されます(前掲図表1)。』

まあ良いんですけどこの「感染症の第2波」って言い方あんまり好きじゃないんですよね。有効な治療法とかがある程度確立されたらエエンジャロというか、第2波が発生するしない(そらしないに越したことはないけど)という方面よりも医療体制の充実とか強化とか有効な治療法とかそういうのを確立する方にリソースを極力振れよって思う訳ですけどにゃあ。

というのはどうでもよいですけど、以下IMFの見通し(最初の所でもIMFのWEOベースの説明が出ています)に沿った見通しなのでそこはぶっ飛ばしまして・・・・・・・・・


・コロナ対応なのだが何で「俺が俺が」ってしゃしゃり出る必要があるんでしょうかというのが疑問

いやまあ毎度申し上げていますけどね。ちょっと飛ばして先に行きますとこんなのが。

『さて、移行局面においては、感染症の経済に対する大きなショックが、企業や家計の支出スタンスに与える影響に注意が必要であると申し上げました。この点について、新型コロナウイルス感染症が、企業収益や雇用・所得に影響を及ぼすことは避けられません。』

はい。

『しかし、今回の感染症の影響に対して、政府は、234兆円という、リーマン・ショック時を大きく上回る事業規模の経済対策を実施しています。また、後ほどご説明するように、日本銀行も金融緩和を大幅に強化して、資金繰り支援と金融市場の安定維持に努めています。こうした政府・日本銀行の対応が、事業や雇用の継続を強力に下支えしています。企業部門、家計部門について、敷衍してご説明します。』

どうせコロナ問題ってそうホイホイと片付くものでもないし、そもそも日銀がコロナ対策に主体的に関わることとか無い訳で、あっという間に収束してやったぜとなったらそらオイシイですけど、世界的にも再流行してみたり、ジャパンの場合は輪を掛けて政府方面の対応が色々とトンチキなのが出ていて何とかキャンペーンに加えて8千万枚のマスクを出せば日本は戦争に勝てます(画像割愛)レベルの話が出てあじゃぱー状態なのに、何でまた乗らなくても良い船に乗って勝負するかねという感じですな。まあ出来もしないのに「物価は貨幣的現象」とか言って2年で2%達成を職を賭してぶっこみに行った反省がまるで生かされていないのが日本っぽくて良いですけどね(よくない)。

でもってこの続きの効果アッピールなのですが、話の内容自体に新味はないのですが割愛しまくっていると訳分らなくなるのでしゃーないから引用。

『まず、企業部門です(図表3)。感染症に伴う売上の減少から、企業収益は悪化しています。こうしたもとで、感染症の影響が深刻なセクターを中心に、設備投資の削減圧力は強いと考えられます。もっとも、6月短観の今年度の設備投資計画はプラスを維持しています。今後、感染症を巡る不確実な状況が続けば、計画が下方修正されていく可能性には留意が必要ですが、現時点では、収益の大幅な落ち込みに比べると、底堅いスタンスが示されています。』

さいですな。

『ヒアリング情報なども踏まえると、企業は、研究開発やIT関連といった中長期的な設備投資案件の多くを継続するスタンスにあるようです。この背景には、リーマン・ショック以降、企業の財務体質の健全化が進んだため、大きなストレスに直面しても、必要な成長投資を実施する財務余力がある企業が多いことがあります。』

そ、そうか????

『さらに、今回、政府・日本銀行の資金繰り支援措置のもとで、金融機関が企業の資金需要の増加に積極的に応えていることが、企業の設備投資の削減圧力を和らげていると考えられます。』

だからと言ってもソルベンシーの問題と資金繰りの問題は別ではなかろうかという気がするが次に行く。

『次に、家計部門です(図表4)。雇用・所得環境には、弱い動きがみられています。有効求人倍率は低下しており、失業率も3%程度まで上昇しています。一人当たり名目賃金の前年比も、足もとでは大きめの低下となっています。』

はい。

『先行きも、当面、雇用者数は減少傾向をたどり、名目賃金も前年比マイナスになるとみられます。もっとも、経済対策で拡充された雇用調整助成金が、雇用削減に対する歯止めとして働きます。また、政府や日本銀行の資金繰り支援策は、企業の倒産や廃業を抑制し、雇用を支える効果を持つと考えています。実際、これまでのところ、企業の倒産件数は増加していません。』

それは問題の先送りであって問題を先送っている間に情勢が好転するかどうかは不確実なのでは、などとツッコんではいけませんですかそうですか。

ということで、要するに問題の先送りをしているというのが成果の強調。いやまあ一過性のショックで終わるなら問題先送っておけばそれでええんじゃがのう・・・・・・・・


・結局は先行き決め打ちできませんという話なんですよね

でもってこの話の結論部分になりますが、

『このように、この間の積極的なマクロ経済政策は、感染症のショックの二次的な効果をある程度抑え、企業や家計の支出スタンスを下支えする効果を持っていると考えています。しかし、1990 年代の日本の金融危機の後、長期間にわたり企業行動が慎重化したように、大きなショックは、企業や家計の成長期待を低下させ、支出行動を慎重化させるリスクがあります。そうした点も意識しながら、今後の動向を注意深くみていく必要があると考えています。』

ということで、まあこれ日銀の話とは別になりますが、ショックのネガティブフィードバックループを抑制するにはどこからどう見ても新型感染症を「ちょっと質の悪いインフルエンザ」まで持って行く為の医療整備にリソースを全振りしている場合だろと思われる(個人の感想です)のに、何とかモデルが成功したのしないのだの何とかアラートだの何とかトラベルだのとかいう抜作な話しばっかり盛り上がっているの何なんでしょうかね、ナムナムナム。

まあ結局の所は決め打ちできんというか、ニューノーマルがコロナ前にできるだけ近くなるか否かという話ですわな、ということなんでしょう。以下展望レポートでの見通し数値の話がありますがめんどくさいので割愛。


・なんかリーマンショックとの違いという話をしているんですが

その後に『(リーマン・ショック時との違い)』という小見出しがありまして、まあお察しの通りの話をしていますけど途中から引用しますと、

『一方で、今回は、新型コロナウイルス感染症の拡大が原因です。需要の減少や生産活動の停滞を受けて、企業の資金繰りに影響が生じることや、経済の先行きに対する不透明感の強まりから金融資本市場の動きが不安定になりやすい点は、リーマン・ショックと共通しています。』

ほう。

『しかし、今回、金融システムが全体として安定性を維持していることは、リーマン・ショック時との大きな違いです。』

それはそうだがそもそもの発生源が金融不均衡是正によるショックじゃないんですから当たり前なのではないでしょうか。

『リーマン・ショック以降、国際的に金融システムの頑健性を高める努力が続けられてきたことから、金融機関は資本・流動性の両面で相応に強いストレス耐性を備えています。金融システムが安定していることは、民間金融機関を通じた日本銀行や政府の資金繰り支援策の効果を発揮させやすくします。』

って何か無理矢理な理屈でして、今回のショックの原因がそこに無いんだから、つまりは日銀のできることは間接支援に過ぎない訳で、効果を発揮させやすくする云々ってそれ随分と無理矢理な説明になっていませんかねえという話だし、今回は金融不均衡によるショックじゃないのだから、リーマンショック以降の国際的な取り組みが本当に金融不均衡発生時における金融システムの頑健性を担保するものかどうかは、やっぱり起きてみないと分からないという話になると思うんですよね。なんかこう説明の我田引水っぷりが甚だしくないですかという気がする。

って事ですから、

『そうしたもとで、企業等の資金繰りにはストレスが加わっていますが、銀行借入やCP・社債発行などの外部資金の調達環境は緩和的な状態が維持されています(図表6)。CP・社債市場では、一時的に拡大したスプレッドは縮小しており、発行残高は高めの伸びを続けています。銀行貸出も約 30 年ぶりの高い伸びとなっています。』

そうですか。

『リーマン・ショック時には、投資家のリスク回避姿勢の強まりからCP・社債の発行残高が前年を下回り、銀行の貸出姿勢が慎重化する中で、金融面から実体経済への下押し圧力が強まりましたが、現在、そうした事態は回避されています。』

だって今回のショックは金融から来てる訳じゃないんだから当たり前じゃん、ということでして・・・・・・・

『先行きも、金融システムの安定性が大きく損なわれず、金融面からの下支え機能が発揮されると考えています。しかし、実体経済の悪化が長期化すれば、それが金融システムに影響を及ぼし、先ほど触れたような負の相乗作用が始まる可能性もありますので、先行きの動向を注視していく必要があると考えています。』

って言う話なんですが、じゃあ負の相乗作用が始まったらあんさんら何をするのという話がまるで無い(手が無いから仕方ないのだが)訳でして、それだったらせめて金融システムに対して無駄に課税状態になっているマイナス金利政策をとっとと撤廃しろやと思うのですが、まあそれが出来ないから新型コロナ特別オペとか言って急に10bpの超過準備付利のおまけつきオペとかをおっぱじめているんでしょうけれどもね。

なお、その後に物価の話があるのですがまあどうでもいいのでパスしまして金融政策の話。


・3本の鉛筆の図表が無くなっている!!!!

『3.日本銀行の金融政策運営』の頭の部分に今回のクライマックスシリーズがございます(^^)。

『それでは次に、金融政策運営についてお話しします。日本銀行では、感染症の影響への対応として、金融政策面では、企業等の資金繰りの円滑を確保し、金融市場の安定を維持することが重要と考えています。そうした観点から、3月以降、金融緩和を強化してきました。その内容は、次の「3つの柱」に整理できます(図表8)。』

さてここで最初のURL先のPDFの本編および図表を含めた最終ページ、すなわちPDFファイルの17枚目を見てみましょう。

この図表8というのは『日本銀行の新型コロナ対応』というお題になっていますので、当然のように毎度おなじみの3本の鉛筆だの3匹の子豚の家だの色々と円債村の大喜利ネタになっておりました(前も申し上げましたが3本の鉛筆はアタクシのオリジナルではありません)例のポンチ絵かと思えばさに非ずでして、なんと今回の図表はごく普通の箇条書きになっているではあーりませんか!!!!!

(ご参考:6月会合後に出されたポンチ絵はこちら→[外部リンク] 兆円(2月以降の増加額)」みたいな成果強調部分をしれっと引っ込めていますし、この小見出しにしても前のポンチ絵では「金融市場安定のための円・外貨供給」となっていまして、資金供給という部分もやや見出しから後退させているという芸の細かい所を見せています。

そらまあ冷静に考えればオーバーシュート型コミットメントもある国債買入は兎も角として、ドルオペなんて本来はドル円ベーシスが落ち着いていれば使われない物件ですから、そもそも増加額をアピールするのってトンチキな話でして、ドルオペ減ったら何て申し開きするんだろうと楽しみにしていたのですが、ポンチ絵そのものを変えてしまうという荒業をぶっこんで来るとは悪知恵もとい柔軟な対応っぷりに良くも悪くも感動しました!!!!!!!!!!

さらに追加すると、『資産市場におけるリスク・プレミアムの抑制』とかいう項目になっている部分ですが、ポンチ絵の時には「ETF等買入れ」となっていまして、例えばETFですと今回は『当面、上限年間約12兆円ペース』とかしらっと「上限」というのが入っているのですが、ポンチ絵ちゃんの方では「ETF :当面、年間約12兆円ペース」となっていまして、これもしれっと「上限」と入れるなど、悪ノリではないか位の勢いで広げた大風呂敷を、さすがにヤベーと思ったのかしらっと修正しているというのが今回の雨宮さんの講演の白眉と言える箇所ではないか、斯様アタクシは思う次第でございます。

なお、以下の話についてはまあ別に正直どうでもよさそうな話しかございませんのと夜も更けて参りまして明日はFOMCチェックですから朝は寝ぼけている場合ではありませんし、睡眠時間も確保したいので、この図表8をネタにした所でお開きとさせて頂きとう存じます(平伏)。
 


お題「日銀のビックデータの活用云々(ロイター記事より)/FSBェ・・・・・/賃金がウゴカンチ会長だった件の考察ペーパーから」   2020/07/29(水)07:53:53  
  これでこそ共和党。
[外部リンク] / 05:11
米コロナ追加対策、共和案に早くも党内から異論噴出

『[ワシントン 28日 ロイター] - 米与党・共和党の議会指導部が27日に提示した1兆ドル規模の新型コロナウイルス追加対策法案を巡って、早くも党内から異論が噴出している。党の上院議員らからは法案の規模が大きすぎるとの声が相次いだ。』

『焦点となる失業給付は、特例加算額を現行の週600ドルから200ドルに減額して2カ月延長し、その後は州政府が失業前の給与の70%を給付するとしている。党内では、従来の給与以上の額を給付として支払えば、労働者は職場に戻りたがらないとの声が根強い。』(以上上記URL先より)


〇などとロイター見てたら神山調査統計局長のインタビューを交えた記事があったので

[外部リンク] / 10:54 /
焦点:ビッグデータで景気分析、日銀が本格化 次の一手に影響も
木原麗花 和田崇彦

次の一手に影響も、というのは大袈裟な話だとは思いますが記事自体はオモロイので鑑賞させて頂きたく存じます。

『[東京 28日 ロイター] - 新型コロナウイルスの感染拡大が経済に大きな影響を与える中、リアルタイムで景気や物価の動向を把握できるビッグデータを日本銀行が積極的に活用している。消費者物価指数(CPI)など伝統的な指標とは異なる実態が浮かび上がることもあり、今後の金融政策運営に影響を与える可能性がある。』(上記URL先より、以下同様)

ど〜してこうメディアの手に掛かるとこういう大袈裟話になってしまうのかと小一時間というか、そらまあメディア仕草だから大袈裟にしてしまうのはいつもの事なんですけれども、何と申しますかですね、期待の若手選手をメディアを始めとした周囲の人たちがヨイショヨイショと無駄に持ち上げてしまって、実力以上に持ち上げすぎた結果として才能ある若手選手が伸び悩むとか潰れるとか、そういう某在阪プロ野球球団みたいな現象が起きてしまうの巻みたいな事にならんと良いなと思うのよ。

つーのはまあこの題名の時点で話の内容はお察しだと思いますが、要はビックデータ凄い凄いって記事になっているんですけど、あんまりビックデータに過大な評価を与えるとそれはそれで別の歪みが起きるじゃろ、ということでして、まあその点日銀の中の人たちはどこかの経済産業省みたいな足が浮ついているトンチキ官僚とは違うという信用はしておりますので、まあ「新しい情報ツールが増えた」という扱いをしてるんでしょとは思うのでありました。

などと微妙にロイターさんに悪態ついてないわけでもない書き方ですが、まあしょうもない何とかストの下らんコメント見てるよりもこういうのを見ている方が金融ニュースとしての存在価値が高いと思いますのでこういうネタはドンドンぶっこんでいただくように伏してお願い申し上げます(平蜘蛛のごとく平伏)、ってな訳で以下記事を鑑賞してみますと、

『日銀は7月に公表した「経済・物価情勢の展望」(展望レポート)で、スマートフォンの位置情報をもとに店舗や娯楽施設の混雑状況を提供するグーグルのサービスを使った。』

展望レポートの基本的見解じゃなくて全文の方にそういうのがぶっこまれておりまして、ネタにせねばならんと思いつつも緊急性がねえかとか言いながら流していたらすっかり世の中のネタになってしまうというこのトロさはアタクシの仕様です(涙)。

『そこからは、政府による外出自粛要請が5月に解除された後、家計の消費が他国よりも急速かつ顕著に回復したことが明らかになった。』

てな訳で展望レポートちゃん(全文)ですけど、
[外部リンク] 年 7 月

こちらはいつもの定点観測がずらーっと並んでいるのですが、最後にコラムみたいなのがありまして、今回のはこんなラインアップ

(BOX1)感染症流行下の海外経済の動向
(BOX2)感染症の影響を受けた企業行動
(BOX3)感染症が個人消費に与える影響
(BOX4)感染症が物価変動に与える影響
(BOX5)感染症の影響下でのわが国の金融環境

になっていますが、そちらで参照されているデータを見ますと(以下暫くの引用部分は直上URL先の2020年7月展望レポート(全文)になります)、

(BOX1)に『図表B1-5:米国の高頻度データ』とかがあったり、(BOX3)ではモロに『本BOXでは、新型コロナウイルス感染症が個人消費に及ぼしている影響について、高頻度データを活用しつつ、足もとまでの動きの特徴点を整理する。』ってなっていたりしてます。

なお、ロイターさんの触れ込みだとビックデータが従来の経済指標を凌駕するような勢いの話をしていますが、こちらのBOX3を見ますと(ちなみに本文41ページ、PDFファイルの43枚目からになります)、例えば『図表B3-4:人出と選択的サービス支出』というのが本文42ページにありますけれども、そちらのデータ系列の凡例を見ますと、

『選択的サービス支出(家計調査、左目盛)』
『小売、娯楽(Google、右目盛)』

ってなっていて、『(出所)総務省、Google LLC "Google COVID-19 Community Mobility Reports".[外部リンク] Accessed: 2020/7/15.』

『(注)1. ベースラインは、2020/1/3〜2/6日の該当曜日の中央値。
2. 選択的サービス支出は、交通、教養娯楽サービス(宿泊料等)、外食の合計。直近値は、5/31日。3. 小売、娯楽は、レストラン、ショッピングセンター、テーマパーク等の訪問者数を示す。直近値は、7/10日。』

ってな訳でして、既存データを補完拡充あんど速報ベースをより早期に知るために活用しているという感じになっているように見えまして、まあこういう感じならエエンチャウノ(アカンのは調子に乗ってビックデータ一本槍みたいになってしまうことだとアタクシは思うの)と思います。

このBOXでは『図表B3-6:家電販売額(METI POS)』というようにPOSデータ使ってみたり、『図表B3-7:飲食店への来店件数』では『(出所)TableCheck、Agoop』ってなっていて、その内容が、『1. 飲食店への来店件数は、1店舗当たりの来店件数。集計対象は、TableCheckが提供する飲食店予約顧客管理システムを導入している、約4,500店舗。直近値は、7/12日。』『2. 東京の繁華街における夜間人口は、銀座、新宿、六本木各駅を中心とした半径500mの領域における2 0〜24時までの滞在人口。2019年については、各駅を中心とした900m四方の領域のデータを用いて推計した値。直近値は、7/12日。』などとゆーのがあったり、『図表B3-8:スーパー販売額(日経CPINow)』ということでナウキャストの出してる日次データあったり、という感じでまあ色々とぶっこんでおりまして、特にこのBOX3の所が今回のロイターさん記事になっていますわな、というお話ではあります。


さて話を元のロイターさん記事に戻しますと、(以下引用部分は最初のURL先のロイター記事です)

『日銀は政府統計などの伝統的指標とともにこうしたデータを活用、日本経済がすでに底入れしており、直ちに追加の金融緩和策を行う必要はないとの結論を導き出した。』

なるほどそうですか(棒読み)。なおここでは「そもそも追加金融緩和ったってタマが無いしマイナス金利を深堀したら自爆テロになるだけなので底入れも蜂の頭も無くて追加緩和が出来んじゃろ」などという野暮なことを言ってしまうと日銀ビックデータの活用で正確な判断しゅごい!!!!!とかいうアリガタヤアリガタヤな話がダイナシーになってしまいますのでツッコミには慎重な配慮が求められるというものです(と結局台無しにしている人)。

『日銀の黒田東彦総裁は、金融政策の現状維持を決定した7月の金融政策決定会合後の記者会見で、「日本経済は緩やかではあるけれども、着実に回復していくとみている」と述べ、「サービス関係、観光やスポーツ、イベントなどは、 完全に戻るのはなかなか難しいが、緩やかに回復している段階で、物の消費や生産は、底を打ったと思う」とした。』

という話もありましたが、これ(当然中の人は把握しているでしょうが)日次のデータなんで情勢が変化し、外出また控えるわとなれば打ったはずの底が底抜け脱線ゲームになるかもしれないので、日次データって目先の情勢を過大に評価して振り回されてしまうリスクがあるんでネーノ(個人の感想です)とは思う。先物の1カイ2ヤリやっている人と、何年間かのスパンで考えながらポート組む人とでは見るタイムスケールが違う(別に長期的な視点で見ているから偉いというものではないというのは念のため申し添えます)のと同じような感じですな、たぶん(ただの印象論)。

でまあここからが日銀宣伝タイム。引き続きロイターさんの同期時から、

『日銀は世界の中央銀行の中ではビッグデータの利用に比較的慎重だった。だが最近では180人の調査統計局員を動員し、貨物輸送の動きやスマートフォンの位置情報、衛星画像による工場周辺の人の動きまで幅広く収集し、経済実態をより正確に把握する取り組みを進めている。』

ほうほう。

『日銀が掲げる2%の物価目標の達成に向けた進捗(しんちょく)度合いを測るうえでも、こうした非伝統的なデータが影響を与える可能性がある。』

進捗しないので関係ありません(台無し)。

『民間企業が提供するリアルタイムデータによれば、サービス価格が低迷する一方、製品価格については着実に上昇しているものもあり、物価の動きは総務省が発表するCPIが示すほどデフレ的ではない可能性もある。こうした情報も踏まえ、日銀は7月の展望レポートで、新型コロナウイルス感染症が物価に与える影響について、上振れ・下振れ双方の要因を注視する必要があると指摘した。』

つーかまあ昨日ネタにしましたけど刈込平均が底打ちしたり、モードやメディアンが水準はさておきながらもマイナスにはならずに安定しているというのを見ますと、別にビックデータじゃなくても行けるやんと思います。なお記事はこの後某東京大学の某渡辺先生のコメントがありますが、この某渡辺先生は統計と物価の話をしている分には物凄く良い話や良い取り組みをするのですが、金融政策提言になると一気に「最強の敵は無能な味方」になってしまうという非常に残念なお方なので引用は割愛しますが、結論が「伝統的なデータは使い物にならずすべてビックデータ」とか相変わらずの極論というかアジ演説状態になっていましてマジで勘弁してほしい。

気を取り直して記事の先に進む。

『主要国の中央銀行は、経済へのパンデミック(世界的な大流行)の影響をすばやく把握するため、リアルタイムのデータを重要視しはじめている。月次の小売売上高や失業率といった伝統的な指標は、新型コロナウイルス感染症の影響について正確な状況を把握するには遅すぎるからだ。』

『先行しているのは米連邦準備理事会(FRB)で、高頻度のデータを多数利用し、オンライン調査や人の動きの変化を測る指標の開発など新たな方法を探っている。』

『後を追うように取り組みを加速する日銀は、昨年プロジェクトチームを立ち上げ、高頻度データをより景気の情勢判断に活用する仕組みを検討してきた。伝統的に理論やモデルを重視してきた日銀の歴史からすると重要な一歩だ。』

へーそうですかーとは思いますが、いろいろとまた(ビックデータ煽り記事だからシャーナイけど)微妙な所があって、FOMC議事要旨とか、各地区連銀の講演とかを見ますと高頻度データ云々もさることながら、例の「FEDリッスンズ」でスイッチが入ったのかどうかは知らんですけれども、もちろん以前からその論点は言われていましたが、地区連銀総裁による管内のヒアリングなどによるアネクドータルな情報というのが結構なネタになっているし、コロナ云々とは別に、元々は別のネタだった気がするFEDリッスンズという公開ヒアリングによる現場の声が大事じゃん!みたいな話をするFRBの要人って増えたような気がするんですよね(あくまでも個人の印象ですけど)。

それに、「伝統的に理論やモデルを重視してきた日銀の歴史からすると重要な一歩だ」ってのも何かそこまで言うかという気はする訳で、ビックデータの活用をもっとやって行こう、というのは割と革新的な試みではありますけれども、「理論やモデルを重視してきた」とまで言い切るのは(先の方に記事があるんですけど)ちょっと行き過ぎだと思うの(いやまあ中の状況知らんのに言うのも何ですが)。つまり日銀って全国の支店での企業ヒアリングとかそういうの物凄い勢いで稠密にやっていますし、まあヒアリングと言えば市場モニタリングは調査統計とは違いますが、やっぱりこっちも色々とやっているように、景気判断においてはアネクドートも結構重視していると思うんですよね(なお景気判断と政策判断の間にはモゴモゴフガフガ)。

『こうした改革の陣頭指揮に当たってきた日銀の神山一成調査統計局長は、データ収集・分析を効率化するために、今後日銀でもデータサイエンティストの採用・育成を検討すべきとする。』

調統局長キタコレ。ちなみにQQE導入時の政策企画課長さんですな。

『神山局長はロイターに対し、「平時では経済見通しにもとづくフォワードルッキングな政策運営が可能になるが、危機時で日々急速に経済情勢が変化するとうまくいかなくなる。経済の現状や見通しの不確実性も高まる。真夜中にライトなしで運転を行うような状態になりかねない」と語った。「高頻度データを含め、非伝統的データがもつ速報性が大きな強みを発揮するのはそういう危機時だ」』

まあ仰せの通りだとは思いますが、結局そこの所を緻密に当てるよりも「正しい政策判断」をする方が大事だったりする訳で置物リフレ直線一気理論の総括が出来ないのでは豚に真珠で猫に小判ですなあ、などとツッコミをしますと全てが台無しですかそうですかすいませんすいません。まあ置物理論の呪縛が外れる日にはこの取り組みが一気に大輪の花を咲かせてくれることをお祈りします(皮肉じゃないよ)。

と、展望レポート全文のBOXネタをどう成敗したものかと思っている時だったのでロイターさんありがとうございましたこれはちょうど良かったわ(平伏)。


〇マジで何なのこの天候なんとかって

[外部リンク] of Financial Authorities’ Experience in Including Physical and Transition Climate Risks as Part of Their Financial Stability Monitoring)を公表しました。詳細につきましては、以下をご覧ください。』

全文とあるのがこちら
[外部リンク] of Financial Authorities’ Experience in Including Physical and Transition Climate Risks as Part of Their Financial Stability Monitoring

目次(Table of Contents)とか見ると『3. Quantification of climate-related risks to financial stability』とか『4. Supervisory approaches to increasing financial institutions’ resilience to climate-related risks』とか何か頭がクラクラ来そうな話があるんですが、まあ昨日の今日で読んでいる訳もないので後日備忘用にメモって感じです。


〇賃金版フィリップスカーブというお題だが賃金がウゴカンチ会長という話のような気もするレポート

先日出ていた物件ですが。
[外部リンク] 2010 年代の経験

本文2ページ(PDFファイル3ページ)の『1 はじめに』から参ります。

『先進国では、2010 年代を通じて、労働需給の改善対比でみて名目賃金の上昇が緩やかにとどまってきた。日本においても、2010 年代は息の長い労働需給の改善が続く中で、正社員(図1(1)の一般労働者に相当)の所定内給与の上昇は緩やかなものにとどまり、日本銀行 (2017) が指摘したように、同期間の賃金版フィリップス曲線は、それ以前と比べてフラット化しているようにみえる(図1(2))。』

とまあそういう結果になりましたな。そういえば何かQQEとかいう政策があって、その政策をおっぱじめた頃は「賃金の上昇に期待」というのを連呼していたような気がしますなあ、何もかも皆懐かしい・・・・・・・・・・

『こうした賃金版フィリップス曲線のフラット化の背景に関しては、近年盛んに議論されており、多様な論点が提示されている1。中でも、中銀関係者からは、名目賃金の下方硬直性の重要性が指摘されてきた。』

ほいな、ではあるのですが、本当に名目賃金の下方硬直性っての日本だけ強固なのか、というとこれまた違う気がしますな(給与明細を見ながら涙目で)。

『例えば Yellen 前 FRB 議長は、名目賃金の下方硬直性の存在により、企業は 2000 年代後半の世界金融危機時に賃金を下げられなかったため、その後の景気回復局面で賃金引き上げに消極的になった可能性(“pent-up wage deflation”)を指摘した(Yellen 2014)。』

『また、黒田 (2019) が指摘するように、企業は将来の賃金引き下げリスクを回避するため、目先の賃金引き上げより長期的な雇用安定を優先する可能性もある。とくに長期雇用という慣行を有する日本の正社員については、こうした要因が働きやすいと考えられる。』

ということで、今回の話は下方硬直性があるから賃金が下がらんのでデフレがイクナイ的な話ではなくて、賃金を下げにくい→この前の金融危機からの経済あばばばーってのがあったよね〜→好況だからって無闇にホイホイとお賃金を上げたら次のあばばばばーの時に困るもんね〜→そうだ!賃金を上げなければ良いじゃん、って話から始まるのでした。

『このような問題意識を踏まえ、本稿では、日本の正社員を念頭に置き、名目賃金の下方硬直性が上方硬直性を生み、賃金版フィリップス曲線のフラット化に寄与した可能性について、理論・実証両面から分析する。その際、名目賃金の下方硬直性が上方硬直性を生むメカニズムとして、次の二つに焦点を当てる。』

ほうほうそれでそれで?

『第一に、景気後退局面において賃金を十分に下げられなかったため、その後の景気回復局面で賃金引き上げに消極的になるメカニズム(「過去の賃金調整不足に起因するメカニズム」)である。』

『第二に、長期的な雇用安定を優先するもとで、将来の賃金引き下げリスクを意識する結果、景気拡大局面においても賃金引き上げを抑制するメカニズム(「将来の賃金引き下げリスクに起因するメカニズム」)である。』

なるほど。ただ最近は景気後退局面になると賃金が平気で下がるような気もせんでもないが・・・・・・・

『本稿の分析結果を予め要約すると以下の通りである。』

はい。

『まず、理論分析では、長期雇用を前提として、名目賃金の下方硬直性の存在が賃金版フィリップス曲線に与える影響について考察した。』

ほう。

『この結果、名目賃金に下方硬直性が存在する場合、賃金版フィリップス曲線は、過去の賃金調整不足に起因するメカニズムと将来の賃金引き下げリスクに起因するメカニズムの双方を通じて、下方硬直性が無かりし場合と比べてフラット化することが確認された。また、労働需給の改善が進むにつれて、前者のメカニズムの影響と比べて、後者のメカニズムの影響が大きくなる傾向があり、その程度は、期待成長率や成長の不確実性といった要因に大きく依存することも示された。』

直感的に物凄い勢いで同意できる結果ですな。

『次に、実証分析では、理論分析で示唆されるメカニズムが、日本の正社員について実際に働いていたかを、慶應義塾大学パネルデータ設計・解析センターが提供する日本の個別労働者のパネルデータである「日本家計パネル調査(JHPS/KHPS)」(以下、慶應パネル)を用いて検証した。』

『その結果、正社員のうち名目賃金の下方硬直性の度合いが強い労働者の月給2上昇率は、下方硬直性の度合いが弱い労働者の月給上昇率と比べて、2010 年から 2017 年にかけての労働需給改善局面において、有意に低かったことが示された。』(脚注2:2本稿における月給は、賞与を除き残業代等を含む。)

ほっほー。

『この結果をもとに、名目賃金の下方硬直性の度合いが強い労働者の緩慢な月給の動きが、同時期のマクロでみた正社員の月給上昇率を、年平均でみて 0.4 %ポイント程度(下方硬直性の識別に関する不確実性を考慮した場合には 0.2〜0.6 %ポイント程度)押し下げたことが確認された。』

『また、この背後には、理論モデルが示唆するように、過去の賃金調整不足に起因するメカニズムと、将来の賃金引き下げリスクに起因するメカニズムの双方が作用しており、とくに労働需給の引き締まりが顕著になった 2010 年代後半には、後者のメカニズムの影響が相対的に強まっていた可能性が示唆された。』

なるほどと思うのだが、置物リフレ理論の波及メカニズムの前提条件が思いっきり否定されている気がするのはキニシナイでおきましょう。

『名目賃金の下方硬直性と賃金版フィリップス曲線の関係については、これまで理論面を中心に研究が蓄積されてきた。Akerlof et al. (1996) や Benigno and Ricci (2011)等の景気後退局面に注目した研究に加え、より最近の研究では、景気回復・拡大局面における影響についても分析が進んでいる。』

へー。

『例えば、Daly and Hobijn (2014) やIwasaki et al. (2018) は、名目賃金の下方硬直性の影響から賃金版フィリップス曲線の形状が L 字型(bending)になる、すなわち景気回復初期に名目賃金の伸びが鈍くなることを示している。』

『本稿の理論分析の貢献は、こうした先行研究を発展させ、下方硬直性が上方硬直性を生み、賃金版フィリップス曲線がフラット化するメカニズムを、過去の賃金調整不足に起因するメカニズムと将来の賃金引き下げリスクに起因するメカニズムに明示的に区別したことである。』

『これにより、景気の各局面における両者の相対的な重要性が明らかとなったほか、各メカニズムの決定要因の分析も可能となった。本稿の分析結果は、賃金版フィリップス曲線の傾きが各メカニズムを規定する様々な要因によって内生的に決定されることを示している。』

と中々意欲的なペーパーであるというお話です、更に・・・・・・・・

『このように名目賃金の下方硬直性が上方硬直性を生むことを通じて、賃金版フィリップス曲線のフラット化に寄与する可能性について実証的に検証した研究は、極めて少ない3。』

だそうですのでこのペーパーは英語版もありまして(というか英語版が本チャンなのかな)同時公表しています。ちなみにこちら→[外部リンク] (2016) である。山本・黒田(2016) は、過去に所定内給与を引き下げなかった企業は、引き下げた企業に比べて、2014〜2015 年の景気拡大局面において所定内給与や賞与の引き上げに消極的だったことを明らかにしている。』

ほっほー。

『本稿の実証分析の貢献は、山本・黒田 (2016) よりも長い期間(2017 年まで)をカバーした個別労働者のパネルデータを用いて、2010 年代における息の長い労働需給改善にもかかわらず名目賃金の上昇が緩やかにとどまった背景について、過去の賃金調整不足に起因するメカニズムと将来の賃金引き下げリスクに起因するメカニズムの双方に関して妥当性を検証している点である。』

ということで、当然ながら「ところで賃金の下方硬直性の話はどうなの?」という論点が残りますが、

『なお、名目賃金の下方硬直性の存在やその程度については、様々な角度から研究が蓄積されてきた。』

だそうで、

『例えば、Kim and Ruge-Murcia (2009) や Iwasaki et al. (2018)は、マクロデータを用いて一般均衡モデルを推計することで、他のマクロ変数との整合性を加味しつつ、名目賃金の下方硬直性の度合いを評価している。また、欧米諸国を中心に、1990 年代頃から個別労働者の賃金改定等のマイクロデータを用いた分析が盛んに行われてきている。Dickens et al. (2007) は、欧米 16 か国のマイクロデータを用いて包括的な検証を行い、国により程度の差は大きいものの、下方硬直性が存在することを見出している。とくに、米国では Fallick et al. (2020)、EU 諸国に関しては Branten et al. (2018) 等によって、世界金融危機時の大きな景気後退の中でも下方硬直性が相当程度残存していたことが指摘されている。』

へーそうなのね。

『日本においても、2000 年代以降、マイクロデータの拡充とともに、主として 2000 年代前半までを対象とした実証研究が蓄積されてきており、黒田・山本 (2003、2005)、山本 (2007)、神林 (2011) 等が、賃金変化率の分布の形状等から下方硬直性の度合いを分析している。』

ほうほう。

『こうした研究の中には、日本の労働市場では 1992〜1997 年頃までは名目賃金に下方硬直性が観察されたものの、日本の金融危機すなわち 1998 年以降は、フルタイム労働者の年間給与等について下方硬直性が観察されなくなったとの指摘がみられる(黒田・山本 2005)。』

うんうん(血涙)。

『もっとも、就業形態や給与項目ごとにみると、正社員の所定内給与については、国際的にみても強い下方硬直性が存在することも報告されている(山本 2007)。』

どっちですねん。

『本稿では、これらの先行研究や、2010 年代においては正社員を中心に所定内給与の上昇が緩やかなものにとどまっていたという事実を踏まえ、下方硬直性の度合いが強いと想定される正社員の給与に焦点を当てて分析を行っている。』

ということで、以下は本論に入るので、まあ数式とかそういうのをぶっ飛ばして(邪道にも程がある)ざっくりと読むのはオモロイかな、とは思います。数式関連はハクション大魔王なので勘弁してください。
 


お題「基調的物価は徳俵から押し返した感が/7月会合主な意見という新ネタで参ります」   2020/07/28(火)07:54:07  
  内閣の中では最もまともな部類に入るお方と思われるガースー先生までもが・・・・・・
[外部リンク] 「ワーケーション」普及で観光促進を
2020年7月27日 11時42分

『また、旅行や働き方の新しいスタイルとして、リゾート地や温泉地などで余暇を楽しみながら、テレワークで仕事をする『ワーケーション』や、そうした地域に企業の拠点を設置する『サテライトオフィス』を普及させるため、ホテルなどで仕事ができるようWi-Fiの整備の支援に取り組む考えを示しました。』(上記URL先より、以下同様)

何で休暇なのに仕事しないといけないんだよ労働基準法違反だろふざけるなだし、どう見たって家族旅行が台無しだし、しかも別にこれ自体が今の話ではないのは分かるけど、それにしたって東京から(通勤通学を除くんですよね)他県への移動が自粛だの言われる中でこの構想を打ち出して、しかもケチが付きまくっているGoToトラベルと関連して話をするというのがもうアホかと馬鹿かと。

『さらに、菅官房長官はインバウンド需要が回復するまでに、消費単価の高い外国人観光客向けに高級ホテルの誘致を進めるなど、受け入れに必要な環境整備を進めていく考えを示しました。』

インバウンド需要が回復すると思っている時点でもうねという感じですが、何はともあれこの振り付けしてるのどこのウスラバカなのか知らんけど、とりあえず馬鹿の限界にチャレンジする時には国民を巻き込まないで一人で勝手に自爆してくれ。

ガースー先生もこの構想を(ガースー先生が却下しないで)普通に発言しちゃうてのは、すなわち今の政権の人たちちょっとファンタジーな世界に逝っておられて世の中の状況を把握できてなさそうに見えてしまって怖いわ。


〇基調的なインフレ指標ちゃんは徳俵でのこったのこったという感じですかねえ

[外部リンク] 年 7 月 14、15 日開催分)

・経済物価情勢に関する見解を渋々鑑賞するのだが

金融経済情勢の話ですけれども、例によって経済情勢の方はあんまり面白い話はない、と申しますかジンバブエ大先生が居なくなってから強烈なアレ枠の方が居なくなってしまっているので書いてあることがあんまオモンナイのよね。

『.金融経済情勢に関する意見』の『(経済情勢)』ですけれども、まあ別にあっそうという感じではありますが、最後のだけはちょっとおもろかった。

『・新型コロナ対応による民間金融機関を通じた中小零細企業向け実質無利子の貸出は、資金繰りに苦しむ企業の支援として大きな効果が期待できる一方、感染症の影響の収束後も含め、今後実行される一般の貸出に対してスプレッドの下押し圧力となる可能性がある。』

どう見ても鈴木審議委員です本当にありがとうございました。

でもって『(物価)』ですけど、今や物価どうでもよい位の感じになっておりますが、だからこそここを鑑賞する方がオモロイというものでありまして(謎の理論ですかそうですか)、こちらは何故か全部鑑賞。

まずもって楽しいのはこの物価の部分、意見が6つしかないのでして、つまり少なくとも3人は物価に関する主な意見が存在しない、ということですが、前回の時が5つなので前回よりマシ説もあるのですが、うちやる気のなさそうな意見が一個あるので相変わらずですよというのがもうね。

では鑑賞鑑賞。

『・消費者物価の前年比は、当面、感染症や既往の原油価格下落などの影響を受けてマイナスで推移するとみられる。その後、景気の改善などから、プラスに転じ、徐々に上昇率を高めていくと考えられる。』

はいはい大本営大本営。

『・時間はかかるが、物価は「物価安定の目標」に向けて上昇率を高めていく。』

大本営にしてもやる気のない見解過ぎてワロタ。

『・景気回復テンポが緩やかなもとで、見通し期間中に物価が2%に向けたモメンタムを取り戻す姿は想定しにくい。』

ここの所ずっとこれ出てて、決定会合議事要旨でもこれが出る(基本的に「主な意見」として政策委員が載せたものは議事要旨に漏れなく(てにをは程度の変更はあるけど)掲載されています)のですけれども、だから何なの????というのが無いからこの人は一体全体何を言って何をしたいのかが全く見えてこなくて、実は毎回読んでいて結構アタクシのトサカに来る物件です。

『・感染症の物価に及ぼす影響については、企業の価格設定行動や予想インフレ率の動向など、やや長い目でみた二次的な影響も含め、慎重に点検していく必要がある。』

QQE2とかいう何もかも皆懐かしい死語がありましたが、あの時は「予想インフレ率の低下が起きないように先制攻撃で金融緩和拡大」と大変に勇壮な掛け声の下で馬鹿拡大を行った訳ですが、今や予想インフレの動向をのうのうと見てから動こう(動くわけではない)という話になってしまうんですから隔世の感と申しますか、それよりもQQE2とかいう文字列を書いていると、あの時に追加緩和を絶賛しまくっていたのに今はすっかり弊害がどうのこうのとか平然とレポートを出して当時の自己批判は皆無という連中(以下の悪態は内務省検閲により削除されました)。

『・感染症の影響による需給の変調が物価の帰趨にどう影響するかは、上下両方向あるうえ、わが国固有の不確実性もあり、見極め難い。従来以上に予想物価上昇率などの形成メカニズムを丁寧にみていく必要がある。』

ということでこちらの方も「形成メカニズムを丁寧にみていく」とは言っているが先制攻撃の緩和を行うという話になっていないんですから世の中変われば変わるもんです。しかしこの「わが国固有の不確実性」ってナンジャラホイとしか申し上げようがないんですが、なんなんでしょうかね。

『・感染症に伴う経済ショックは負の需要ショックの面が大きいとみられる。経済の回復ペースが緩慢である見通しのもとで、需給ギャップの改善も緩慢と見込まれる。予想物価上昇率は、短期予想の低下が中長期に波及する兆候がある。こうしたことから、物価には、当面、下押し圧力が掛かりやすい。』

これ片岡さんの見解だったら順当なのですが、片岡さん以外でこの意見だとすると、えーっとすいません予想物価上昇率の低下を看過するんですか大丈夫ですかというツッコミになるのですけれども。いやまあ予想物価上昇率の低下を止めるというスペシフィックな政策手段はマネタリーベース直線一気置物理論が空理空論であることが判明した以上直接的な手は無くて、金融政策でできるのはマクロ経済の安定化(それも怪しいと言ってしまうと立つ瀬が無いのでそこはあることにしておく)によって期待が下方屈曲しなければ良いですね的な、あくまでも間接手段になってしまうので手が無いですなあってなもんなのかも知れませんけど、だったらそこはそういうのをキチンと総括して、そもそも置物理論はゴミクズカスダニでしたという自己批判をして頂かないと、結局の所置物リフレ理論に沿った馬鹿政策で馬鹿踊りをするという残念なことが続くんですよねえ。


・「サロンでアフタヌーンティーをしばきながらの優雅な雑談」にしか見えないんですが(個人の偏見です)

という訳で次が『.金融政策運営に関する意見』でして、まあ確かに字数の問題とかあまり無茶苦茶書けない(無茶苦茶を書いている人はいたがアレは本人大真面目に書いている筈なので止むを得ませんというかアレを堂々と書く(今月号の証アナジャーナルも酷かったですけど)ことが出来るというある意味無敵の人としか申し上げようがない)とかあるのかも知れませんが、まあ読んでてこの小見出しみたいな感想しか起きないんでまたトサカに来る訳ですな。高血圧高血圧。

折角なので(何が折角なのか分からんが)全部鑑賞してやろうじゃないの。

『・3月以降の金融緩和の強化は、金融市場の安定維持と企業金融等の円滑確保の面で効果を発揮している。』

いやまあ良いんですけど、普通金融緩和の強化ってのはマクロ需要に働きかけるために実施するもんであって、米国だったら利下げが金融緩和の強化で何とかファシリティが危機対応って切り分けになっていますがな、という話で、まあCPと社債とETF等の拡大は金融緩和の強化と言えば強化なのですが、「金融緩和の強化」と来てマクロ経済の安定に効果を発揮した、と来ないのは微妙にもにょりますな。その点で申し上げますと次に出てくるところの、

『・金融資本市場や企業金融は安定を維持しており、本行の新型コロナ対応は有効に機能している。当面は、政策の効果をしっかりと見極めていくことが適切である。』

という意見の方がしっくりくるわけで、あくまでもこれは危機対応措置という切り訳をしないと、どう見てもこう何でもかんでもごった煮になってしまって、一部の取り出しが出来なくなるんじゃないかという懸念しか起きないわけですな、うんうん。

『・引き続き、〇餠盞り支援の特別プログラム、円貨・外貨の潤沢な供給、ETF等の積極的な買入れ、の3つの柱により、企業等の資金繰り支援と金融市場の安定維持に努めていくことが重要である。』

こちらでもごった煮になっておりますがこれは公式見解がこうなのだからシャーナイ。

『・金融・為替市場は、迅速な政策対応もあって安定的な動きとなっている中、金融政策面の当面の最優先課題は、引き続き企業の資金繰り支援により、事業や雇用の維持に資することである。』

って言ってるんですが、まああんまりこういうの日銀は何でもできます的にハッタリをカマすのも大概にした方が良いと思うの。むしろうちらはサポートみたいな言い方をしていかないと、次の意見にもありますように、今後企業がソルベンシーの問題になっていく中で金融政策としてその対策を主導的にやるって訳にはいかない(やったら震災手形なので数年後に更なる大規模でドッカーン)のですから、こういう大口を叩いていると状況が悪化したときに日銀の首を絞めるだけでして、そういうのは政府にお任せして、日銀は金融システム及び金融秩序の維持、市場の安定化、決済システムの安定確保などの裏方に回ってフェードアウトした方が良い、というかフェードアウトしないとコロナがこれからこじれて政治方面が爆発したときに一緒に日銀が爆死するリスクが高まるんですが(個人の妄想です)。

『・現在の金融政策の方針を継続し、企業の資金繰りの問題がソルベンシーの問題に発展しないかなどを慎重に点検すべきである。』

てな訳でソルベンシーの問題に発展云々は分かるのですが、点検して日銀何するのとか、発展しないように日銀は何をするの、って話が無い(そもそも出来ないけど)ので、だから何なのとしか申し上げようがないこの見解ェ・・・・・・・・・

『・物価には短期的に低下圧力が強まるとみられるが、現時点では中長期的なインフレ期待は概ね維持されている。2%の物価安定の目標に向けた政策対応は、感染症の影響の収束がみえてきた段階で検討することが適切である。』

お、「2%の物価安定の目標に向けた政策対応」が来ました!!!!この部分、物凄くアタクシの希望的観測(妄想成分多め)を入れますと、コロナ対応フェーズが終了したので3本の柱はいったん成果も出たからお蔵入りにして、次は2%目標達成に向けた金融政策をスクラッチで組んでみましょう!となってドサクサに紛れてただのゼロ金利時間軸政策に戻る、というウルトラCあるで!!!とか勝手に妄想だけは逞しく働くのですが、ただの妄想ですので気にしないでください。

『・当面、政府と中央銀行、および主要中央銀行間での緊密な情報共有を継続し、既往の政策枠組みの十分性を見極め、政策対応が必要であれば迅速に実行することが重要である。その上で、政策が長期化した場合の金融システム面でのリスクには注意が必要である。』

「政策が長期化した場合の金融システム面でのリスクには注意が必要」ってんですから鈴木さんかなとか思いつつ(それ以外の方の意見なら結構狂喜乱舞してしまう)、まあこれ長期化とか言ったらとっくの昔に長期化していますけれども、だいたい日銀執行部の理屈を引っ張ってくると「これらの政策はパッケージとして効果を発揮している」とかいう怪しげな説明で誤魔化されてしまうのですが、やはりティンバーゲンルールの考えに則りまして、各種政策に対しましてどのような効果・副作用があるのか、という話をしていかないと、いつまでたってもパッケージ論で誤魔化されて何も解除できない、というのが続くと思います。

『・経済危機においては、財政政策と金融政策との適切かつ緊密な連携が必要不可欠である。』

あっそう。というか経済危機という認識だったらもっと何か対応無いの???

『・財政政策との間だけでなく、ニューノーマルへの対応に向けた構造改革政策との間でも、政府と本行がそれぞれの役割の下で連携することが重要である。』

尤もらしい事は言っているのですが、これぞだから何??って意見でして、でもって一体全体何をするんでしょうかというお話が何もなくてこれだけぶっこまれる、いやまあ字数の関係でこれ以外の意見を盛り込み過ぎたんでしょうけれども、それにしたってこれだけ単発で出されましても話がフワフワし過ぎておりまして、おまいら政策担当者なんだからもっと具体的な話をしろよサロンで雑談やってるんじゃねーぞと小一時間問い詰めたい。

『・フォワードガイダンスは、デフレの定着を容認せず、物価に紐づいた具体的な条件下で追加緩和措置を講じることが約束されている強力な内容に修正することが適当である。』

ここで片岡さん登場ですが、そこまで言うならそこの屏風の中にいる「強力な内容のフォワードガイダンス文言」というのをちょっと出してみてくださいお願いします。単発見解ならともかく、何度も強力なフォワードガイダンス云々っての反対理由にしているのにいつまでたってもその具体的な文言が出てこないのはさすがにお前は政策担当者としての自覚があるのかと小一時間問い詰めたい。もちろん「対案無しでも反対」ってのを否定する気は無いんですが、この人の場合ガイダンス文言を変えるべき、という具体論に踏み込んだ反対なのですから、対案出せるでしょうよ、と思うんですけどねえ。まさかとは思いますが「15年国債金利を0.2%未満」がトラウマに(銃声により以下聴取不能)。


『・経済を確実に回復軌道に乗せるためには、企業自身が成長戦略を立案・実行するマインドに早く戻す必要があり、中期的な視点から金融政策が企業経営に与える影響についても、慎重に点検すべきである。』

気を取り直してまた片岡さん以外に戻って参りましたが、片岡さんの前のさっきの意見もアレ感が漂いましたが、最早ここまで来ると何を言いたいのかが全く分からんのですが何ですかコレ???

『・今回の危機の経験を踏まえ、ウィズ・コロナ時代の金融政策のあり方について、検討を深めるべきだろう。物価や成長期待の更なる下振れと長期化のリスクに注意を払いつつ、政策の波及経路と効果の検証も必要である。』

何かこう政策の見直しでもするんでしたら歓迎しますけど、まあ今回の主な意見って特にこの最後の方に並んでいる3つ(片岡さんのを除いて)が思いっきり「貴族様がサロンでアフタヌーンティーを楽しみながら社会情勢について雑談をしている」みたいに読めてしまうのはアタクシの偏見ですかそうですか。

などと悪態をついていますが、なんかまあ要するにフワフワした話が多いわという感じが否めない(個人の見解です)次第でして、もっとこう円卓の中で殺気だった雰囲気の中丁々発止と意見が交わされるって雰囲気が漂ってこないもんですかねえ(少なくとも昔の議事録を見ると時には殺気だっていたようなのも見受けられる)、とは思いました。

まあ何ですな、ちょうど今日の駄文のマクラ事案(後日の為に補記しておくと『菅官房長官「ワーケーション」普及で観光促進を』というズッコケニュース)があって、先日も「Go To トラベル」キャンペーンとか、なんか政府全体が「パンが無いならケーキを食べればいいじゃない」みたいなアレ化著しいわとなっている(個人の偏見です)中でこれ見たから余計にトサカに来ているというのはあると思いますがちょっとねえ・・・・・・・・・・

などと言っていると最後の多分鈴木審議委員のご意見を飛ばしそうになりますな、トリはこの意見。

『・信用コストの増加、低金利下での貸出利鞘や運用収益の減少により、金融機関の自己資本利益率が低下する可能性がある。こうした中、金融仲介機能面への副作用の累積にも配慮しつつ、実体経済の悪化が金融システムの安定性に影響を及ぼすことがないよう、金融政策運営の観点からも、これまで以上に慎重な点検が求められる。』

まあこれ以上書きにくいというのはあるのかも知れませんけれども、そろそろもうちょっと剛速球を放り込みに行くというのはどうでしょうか???すなわち「現在の金融政策パッケージの中で、既に役割を達成したものを従来通り継続することは、金融不均衡の発生からの金融システムの安定性への悪影響が懸念されるため、個別政策手段にブレイクダウンした政策の点検が求められる」みたいな感じで、って書いててこれでは剛速球にはならんかな、と思いましたが、まあ火の玉ストレートじゃなくても良いですけど、もうちょっとぶっこんで頂きたいし、それによって金融政策議論をもうちょっと深めていただきたい(というかこれ以上浅くなりようがないですかそうですか)と存じます次第でございます。

#思わず長くなってしまいましたアタクシの無駄な愚意見が大杉勝男でしたなすいませんすいません
 


お題「虫干しネタ成敗シリーズで展望レポート基本的見解だがネチネチ見ると多少のアレが」   2020/07/27(月)08:07:46  
  ちょwwwww
[外部リンク] 21:02配信

『西村氏は会見で、通勤者は一時2〜3割にまで減っていたが、最近は7割程度に戻っていると強調。「(各企業は)後戻りせず、多様な働き方の中でテレワークの割合を維持してほしい」と訴えた。』(上記URL先より)

いやあのですね、アタクシらの関連する市場関連のお仕事って世の中的にはかなりリモートができそうな(気がする)業務ではありましたけど、緊急事態宣言中の金融市場のあのド閑散振りを見ますに、やっぱりこの業務でもこうなのですから、そもそも「在宅7割」ってのはあれは過去の蓄積がある中で一時的に回すから回っていたとしか思えんのよ(あくまでも個人の感想です)。

然るに「後戻りせず」って在宅7割が全ての企業で出来て、それで経済活動が普通に行えると思ってるとは馬鹿の三冠王の称号かこいつはと思ったが、それよりも頭おかしいのはGoToトラベルだの大規模イベントだのの方はそのまま放置というかトラベルの方今週から拡充するみたいなニュースをやっていた気がするという支離滅裂にも程があるんですけど。

・・・・・・と書いてて気が付いたのですが、先週は平日に何も言わなかったのに連休に入る時に突如外出自粛とか言い出した都知事がいたので、この馬鹿大臣は都知事の向こうを張って「休みは旅行に行きましょう平日は在宅で」って逆張りをしているだけなのかも
しれませんな、と考えたら益々情けなくなってきました。

とりあえずこの馬鹿大臣達への物流が7割止まりますようにお月さまにお願いしておくわwwww


などと連休明けのリハビリで血圧を上げてみたもののネタは虫干しネタですすいませんすいません。

#昨日こっそり更新した(ネタは6月議事要旨)のでこの文章の続きに載せたままにしておきますね

〇また虫干しネタで申し訳ないが今更の展望レポート基本的見解

[外部リンク] 』である。

『わが国の景気は、経済活動は徐々に再開しているが、内外で新型コロナウイルス感染症の影響が引き続きみられるもとで、きわめて厳しい状態にある。』(今回)
『わが国の景気は、内外における新型コロナウイルス感染症の影響により、きわめて厳しい状態にある。』(6月声明文)
『わが国の景気は、内外における新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、厳しさを増している。』(4月展望)

現状の総括判断を見ますと極めて厳しい状態ということで6月からヨコ、4月から水準は下がっていますが、厳しさを増している的な下向き方向の表現が外れていること、ついでにコロナの影響が「引き続きみられる」となっていて、こっちも横ばい(何をもって横ばいというのか表現が難しいが)っぽくなっているので、水準自体はあばばばばーだがちょっとこう底打ちっぽい表現にしています。まあ見通しがそうなのですからそうなんですけど。


『海外経済は、持ち直しに向かう動きもみられるが、感染症の世界的な大流行の影響により、大きく落ち込んだ状態にある。そうしたもとで、輸出や鉱工業生産は大幅に減少している。』(今回)
『海外経済は、感染症の世界的な大流行の影響により、大きく落ち込んだ状態にある。そうしたもとで、輸出や鉱工業生産は大幅に減少している。』(6月声明文)
『海外経済は、感染症の世界的な大流行の影響により、急速に落ち込んでいる。そうしたもとで、輸出や鉱工業生産は減少している。』(4月展望)

海外経済の判断も水準はあばばばばーですが6月には無かった「持ち直しに向かう動きもみられるが」というのをぶっこんでいるのが明るい材料。まあ折角の明るい話も緊急事態宣言を伴わない企業活動のロックダウン”要請”が上記ニュース(後日の為に追記しておくと7/26に西村担当相が「在宅7割」をまた言い出している件な)がぶっこまれるというこの悲しさですが、まあ15日の時点では知らんがなですわな。ナムナム。

『企業収益や業況感は悪化しており、設備投資は横ばい圏内の動きとなっている。感染症の影響が続くなかで、雇用・所得環境には弱い動きがみられている。個人消費は飲食・宿泊等のサービスを中心に大幅に減少してきたが、足もとでは、持ち直しの動きがみられる。住宅投資は緩やかに減少している。この間、公共投資は緩やかに増加している。』(今回)

『企業収益や業況感は悪化しており、設備投資は増勢の鈍化が明確となっている。感染症の影響が続くなかで、雇用・所得環境には弱めの動きがみられており、個人消費は飲食・宿泊等のサービスを中心に大幅に減少している。住宅投資は緩やかに減少している。この間、公共投資は緩やかに増加している。』(6月声明文)

『企業の業況感は悪化しており、設備投資はこのところ増勢の鈍化が明確となっている。感染症拡大の影響が強まるなかで、雇用・所得環境には弱めの動きがみられ始めており、個人消費は飲食・宿泊等のサービスを中心に大幅に減少している。この間、住宅投資は横ばい圏内で推移しており、公共投資は緩やかに増加している。』(4月展望)

設備投資の評価については「増勢の鈍化」が「横ばい圏内」になっていますが、これってまあゆうてみれば「設備投資がネットマイナスになってきていない」という意味ではよく頑張った、感動したって奴です(だいたい日銀の評価的にも設備投資が底堅いとなっている)が、雇用所得の表現が6月と比較して下方修正、消費に関しては「足もと持ち直し」と上方修正していますが、そもそも雇用所得が悪化する中で個人消費がサステナブルに強い訳が無いので、どっちかに寄せられるんでしょうね。

『わが国の金融環境は、全体として緩和した状態にあるが、企業の資金繰りは悪化しているなど、企業金融面で緩和度合いが低下した状態となっている。』(今回)
『わが国の金融環境は、全体として緩和した状態にあるが、企業の資金繰りが悪化するなど企業金融面で緩和度合いが低下している。』(6月声明文)
『わが国の金融環境は、全体として緩和した状態にあるが、企業の資金繰りが悪化するなど企業金融面で緩和度合いが低下している。』(4月展望)

金融環境では企業の資金繰りが悪化する→悪化しているということで、まあ水準がアカンのはアカンのですが、状況の悪化は止まって来ましたという感じになっています。

『物価面では、消費者物価(除く生鮮食品、以下同じ)の前年比は、原油価格の下落の影響などにより、0%程度となっている。予想物価上昇率は、弱含んでいる。』(今回)
『物価面では、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、原油価格の下落の影響などにより、0%程度となっている。予想物価上昇率は、弱めの指標がみられている。』(6月声明文)
『物価面では、消費者物価(除く生鮮食品、以下同じ)の前年比は、0%台半ばとなっている。予想物価上昇率は、弱めの指標がみられている。』(4月展望)

鏡にもありましたので重複になりますが、ここがしらっと下がっているのが今回のチャーミングなポイントで、どうせ物価目標行かないんだし、2%のモメンタムというのを4月展望で削除した、ということで、モメンタムという無理くりな話をしなくて良くなり、しかも物価目標達成がどうのこうのとか言われなくなってきた所でしらっとインフレ期待の「弱含み」というのに堂々と言及、というのは要するにインフレ期待が下振れすることが即座に金融政策判断に結びつかない(というのも変なのでスルーされている状況という感じですかね)となったらさっくり判断を下げるというのがご都合主義にも程があって爆笑の発作を禁じ得ない。


・先行き見通し:回復が後ずれするが中長期的な見通しは同じ、ただし強めの前提あり

サクサクと『2.わが国の経済・物価の中心的な見通し 』に参ります。前回の展望レポートは「目先の見通し」と「コロナがある程度成敗した後の見通し」に分かれていましたので、体裁が違って確認しにくいので何かその辺適宜やってみます。基本今回のに沿って行きますから『(1)経済の中心的な見通し 』から参ります。

『先行きのわが国経済は、経済活動が再開していくもとで、ペントアップ需要(抑制されていた需要)の顕在化に加え、緩和的な金融環境や政府の経済対策の効果にも支えられて、本年後半から徐々に改善していくとみられる。もっとも、世界的に新型コロナウイルス感染症の影響が残るなかで、そのペースは緩やかなものにとどまると考えられる。その後、世界的に感染症の影響が収束すれば、海外経済が着実な成長経路に復していくもとで、わが国経済はさらに改善を続けると予想される。』(今回)

『先行きのわが国経済は、経済活動が徐々に再開していくとみられるが、当面、内外における新型コロナウイルス感染症の影響から、厳しい状態が続くと考えられる。その後、感染症の影響が収束していけば、ペントアップ需要(抑制されていた需要)の顕在化や挽回生産が予想されることに加え、緩和的な金融環境や政府の経済対策にも支えられて、わが国経済は改善していくとみられる。』(6月声明文)

『やや長い目でみた経済の見通しについては、後述するように、きわめて不確実性が大きいが、今回の見通しにおいては、感染症拡大の経済への影響が、世界的にみて、本年後半にかけて和らいでいくことを想定している2。こうした想定のもとで、海外経済は、本年後半頃から、ペントアップ需要や挽回生産が押し上げに作用し、各国・地域の積極的なマクロ経済政策の効果も発現すると予想されることから、成長ペースは高まっていくとみられる。わが国経済も、内外で感染症拡大の影響が和らいでいけば、改善していくと考えられる。』(4月展望)

分かち所が難しかったのでまとめてドンと引用してしまいましたが、要するにナローパスが前提となっていて、本年後半から改善していく(4月展望よりも少し後ずれさせている)という話でございまして、そらまあコケっぱなしというのは無いと思うのでそれはそれで良いのかなとは思いますが、ニューノーマル的な事になるというのはメインでは置いていない(リスク認識の方にはある)というのは注意が必要。

まー確かにマクロ的に見たら元に戻る話、ただしミクロ的には観光だの外食だのみたいに壊滅的に食らう所がありまっせ、というようなのが基本的な考え方なんでしょうね、ということですが、一番ありそうなのはこの「本年後半」が次の展望(10月)では「本年度後半」になり・・・・っていうパターンですかねえ。ナムナムナム。

でもって前回展望が何せ簡略バージョンだったので今回こんなのが入っている。比較対象は無いので引用だけ。

『新型コロナウイルス感染症の世界的な大流行は、外出制限や営業・生産活動の停止といった厳格な公衆衛生上の措置の実施も伴うことで、世界経済に大きな影響を及ぼした。現在、感染症の拡大が収まりつつある国などでは、こうした措置が段階的に解除されてはいるが、感染症への警戒感から、企業や家計の経済活動は引き続き抑制的である。』(今回)

『今回の見通しにおいては、先行き、大規模な感染症の第2波が生じないことを前提としつつも、世界的に感染症が収束するまでは、企業や家計の自主的な感染防止への取り組みが、経済活動を抑制する力として、徐々に和らぎながらも、作用し続けると想定している2。』(今回)

ということなので、さっき申し上げたようにニューノーマルで潜在成長が下がるとか、そういう話は前提に置いてない。それから「大規模な感染症の第2波が生じないことを前提としつつも」云々ですけれども、まあ展望レポートはこう書くしかないのは分かるのですが、先週ネタにした総裁会見でも「でもって今は第2波でしょうか」みたいな愚問が登場する訳で、あんまりこうキャッチーで意味が微妙に取りにくい言葉をこういうレポートで使うのってどうなのかと思う訳で、「感染症の再拡大による大規模な経済抑制が発生しないことを前提としつつも」というように書いた方が良いのではないか、と思うの。つまり、通常のインフルだったら第2波どころか毎年第10波くらい平気で来ているけど別にそれで経済がロックダウンされるわけでも無かったら経済見通し的にはあんまり気にしなくて良い訳で、第2波が来たってその時に普通にちょっと質の悪いインフル状態にまでなっていたらバッチコーイ(来なくて良いけど)状態になってるから、第2波云々が問題なのではなく、それによって経済がシュリンクするかどうかが問題なのであって、そういう点、ここの「第2派」云々の表現は正直宜しくないと思ったのですけど毎度の個人の感想ですなので皆様どう思いますかねえ、と下駄を預ける。

その続きは需要項目別の話になるので前回展望と何となく比較もどきを。

『こうした想定のもとで、先行きの海外経済は、感染症の影響が和らいでいくのに伴い、積極的なマクロ経済政策にも支えられて、大きく落ち込んだ状態から回復していくが、そのペースは緩やかなものにとどまるとみられる。』(今回)

『こうした想定のもとで、海外経済は、本年後半頃から、ペントアップ需要や挽回生産が押し上げに作用し、各国・地域の積極的なマクロ経済政策の効果も発現すると予想されることから、成長ペースは高まっていくとみられる。』(4月展望、さっきの再掲)

文章の流れ上再掲になってしまいますが、先行きの見通しに関して「落ち込みからの復帰」のペースを後ずれさせています。なお最終的な所では似たような話になる、というのはそもそも前回展望でもそうですが、今回も「ニューノーマルで潜在成長などの経済構想に屈曲が生じない」というのが前提になっているからですな。

『わが国の輸出は、海外経済の回復に伴い、徐々に増加していくとみられるが、当面抑制された動きが続くと考えられる。インバウンド消費については、入国に制限がかかり続ける間、落ち込んだ状態が続くとみられる。』(今回)

『輸出は、海外経済の成長ペースが高まっていくもとで、再び増加に向かっていくと予想される。』(4月展望)

でもって国内ですが、

『国内需要は、感染症の影響が和らいでいくのに伴い、水準を回復していくと考えられるが、感染症の影響が残る間は、低い水準にとどまるとみられる。すなわち、個人消費などの家計支出は、経済活動の再開に伴い、ペントアップ需要の顕在化に加え、政府の経済対策や緩和的な金融環境も支えとなり、大きく落ち込んだ状態から持ち直していくとみられる。ただし、人々の感染症に対する警戒感が続くもとでは、抑制的な状態が続くと考えられる。設備投資などの企業支出は、輸出や消費の大幅な減少の影響を強く受ける業種を中心に減少したあと、感染症の影響が和らぐもとで持ち直していくとみられる。』(今回)

『また、国内需要は、ペントアップ需要の顕在化が予想されることに加え、緩和的な金融環境や政府の経済対策にも支えられて持ち直しに転じ、先行き、増加していくと考えられる。』(4月展望)

今回のは説明が長くなっていますので比較しにくいのですが、まあ中期的に見たら別に何か変化をしている訳ではない、という感じだと思います。

『この間、政府の経済対策や緩和的な金融環境などによって、事業の継続や雇用の維持が支えられるとともに、わが国の企業や家計の中長期的な成長期待は大きく低下しないとみられる。そうしたことから、その後、グローバルに感染症の影響が収束すれば、海外経済の成長を背景に輸出は増加を続け、家計や企業の支出は、再び、安定した増加基調に復していくと考えられる。』(今回)

と、こちらにもありますように、そもそもがニューノーマルで経済構造に屈曲が生じないというのが前提になっておりまして、ってまあ屈曲するというような前提を置くのは、何とかストだったら自由気ままに置けますけれども、さすがに政策当局的にそこを決め打ちで置きに行くのは無理があろうかと思われますのでシャーナイナイ。


・物価見通し:よくよく見たら弱含んだインフレ予想が経済改善したら上昇するというアクロバット予想

『(2)物価の中心的な見通し 』に参ります。これまた前回展望との比較がむずいんですが。

『消費者物価の前年比は、当面、感染症や既往の原油価格下落などの影響を受けて、マイナスで推移するとみられる。感染症の影響から、経済活動の水準が低い状態が続くもとで、景気感応的な財やサービスの価格が下押しされるほか、ひと頃に比べて大きく下落した原油価格が、エネルギー価格を通じて消費者物価を押し下げると考えられる。そうしたもとで、中長期的な予想物価上昇率も、引き続き弱含むと考えられる。』(今回)

『その後、経済の改善に伴い、物価への下押し圧力は次第に減衰していくと予想される。加えて、エネルギー価格下落の影響も剥落していくとみられる。そうしたもとで、消費者物価の前年比は、プラスに転じていき、徐々に上昇率を高めていくと考えられる。中長期的な予想物価上昇率も、再び高まっていくと考えられる。』(今回)

声明文は体裁上短いのですが、前回展望も思いっきり物価の所は安直バージョンになっております。

『消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、当面、感染症や原油価格下落などの影響を受けてマイナスで推移するとみられる。その後は、景気が改善していくもとで、プラスに転じたあと、徐々に上昇率を高めていくと考えられる。』(6月声明文)

『消費者物価の前年比は、プラスで推移しているものの、先行きは、当面、感染症の拡大や原油価格の下落などの影響を受けて弱含むとみられる』(4月展望)
『物価については、このように景気が改善していくもとで、消費者物価の前年比は、先行き、徐々に上昇率を高めていくとみられる。』(4月展望)

ということで、今回は物価目標達成について碌にツッコミが来ないであろうし、そもそもその点と金融政策判断のリンクを思いっきり外しまくっております状態になっている、というドサクサに紛れてエライ丁寧に説明していますなあっはっは。

でもって思うのですが、近い将来の見通しでは『中長期的な予想物価上昇率も、引き続き弱含むと考えられる。』となっていまして、その後が経済の改善に伴い『中長期的な予想物価上昇率も、再び高まっていくと考えられる。』となっているのですが、そもそもが予想物価上昇率がコロナ前でも全然アガランチ会長だからと言ってああでもないこうでもないと言い訳をしていたという事実が厳然としてあるのに、何で弱含んでしまった(というのは最初の現状総括判断にある通りですからして、この判断通りであれば既に弱含んでしまっている訳ですよ)予想物価上昇率が今回に限っては経済改善すると強含むとなってしまうのか、その根拠は何なんでしょと今更ながらに思いますな。

以下はリスク認識の話になりますが、まあ基本的に言っていることは同じで、今回はいったん第1波の目途が付いたので次は再拡大でのロックダウンを警戒、というのが入っている位の変化かなーというのと、4月にサボっていた第1の柱、第2の柱の点検が復活した件になりますが時間と量の関係上スルーします。たぶんネタにはしない予定。
 


お題「6月会合議事要旨だが特に政策論議の部分が評論家チックなのが目につくんですけどね」   2020/07/27(月)08:07:12  
  https://www.jiji.com/jc/article?k=2020072400410&g=pol
安倍首相、1カ月超会見なし GoTo混乱も「閣僚が説明」
2020年07月25日07時33分

だって会見したら碌な事にならないし、引っ込んでいれば支持率が回復しちゃうんですから、そんなの支持率回復させる国民の方が問題だと思うわとしか申し上げようが無いですな。ワイドショーとかでガンガンネタにして支持率また下がって来れば出てくるんじゃないですかねえ(鼻ホジホジ)。

それよりもどう見ても現政権というかジャパンの馬鹿とか醜態を一手に引き受けて日々ヘイト集めに余念のない某N大臣様ですが、あれ自分が損害担当艦の積りでいるならまあ大悟の境地ということである意味立派とも言えるのですが、あのお方の今までの言動から察するに、本人は「最前線で活躍して国民からの期待を一身に背負っている俺氏カッコイイ!将来の総理にまた近づいた!!」と素で思っていそうなところが恐ろしいのでございますですよ。

なお、今朝は曜日を間違えている訳ではなくて、例によって連休最終日に慌てて証文を出す虫干しネタ成敗ですのでよろしくです。

〇6月決定会合と言えば3本の鉛筆が自動的に拡大された会合ですが議事要旨を拝読

[外部リンク] 』まで飛ぶんですが、議事要旨見てて???となってしまったアタクシがいる。最初の『1.経済情勢』のうち国際金融市場の話になるんだが。

『国際金融市場について、委員は、各国・地域の積極的な財政・金融政策や、先進国などでの経済活動再開に向けた動きから、ひと頃の緊張が緩和しているとの認識で一致した。もっとも、委員は、内外経済の不透明感が強いもとで、株式市場では、依然としてボラティリティが高い水準で推移するなど、引き続き、神経質な状況にあるとの見方を共有した。』

という話で、この「ボラティリティが高い水準」ってのですが、普通に「値動きが落ち着いていない」というのではない表現で、これはこれで微妙だな、と読んだ瞬間に思ったのですが、その次の部分で腰が砕けた。

『複数の委員は、米国株式市場のSKEW指数(市場参加者のリスク認識の偏りを示す指標)が高止まりしており、市場では下方のテールリスク(大幅な株価下落)が意識されていると指摘したうえで、実際、6月中にダウ平均株価が 1,800 ドル超急落する場面がみられるなど、不安定な動きとなっていると述べた。』

SKEWの話が出てくるとかワロスワロスとしか申し上げようが無いのですが、これってアウトのプットのオプションのインプライドボラがコールのそれよりも高いとかそういう奴の話だと思う次第で、確かにちゃちゃっと調べてみたらCBOEがご丁寧にもインデックス出しているようですけど、まあ別に意味のない指標とは言わんけど、ここまで底値からほぼ一方的に戻してる相場なんだからアウトのプットの方をちょっと抑えておくかっての別にテールリスク云々よりもここまでの底値からの戻りの勢いがあるからじゃネーノとか、まあ色々と解釈が出来る話だと思うのよ。

というかですね、今まで議事要旨でこんな話特に無かったと思いますし、いやまあ昔どっかであったのかも知れませんけど、この手のオプション市場からインプライされたなんちゃら指数って、正直申し上げて継続してウオッチしているとそれなりに意味のあるインプリケーションを出せるとは思うのですが、単発で急にこれだからどうとか言うのって典型的な生兵法は怪我の元の世界でございまして(個人の感想です)、いやまあ確かに国債の店頭オプション(当時の事情により国債の一部のマーケットメークもやりながら)やってた時には先オプのSKEWとか一応見ていましたけど、あれがこうなったから急に市場がテールリスクを意識して云々ってのはケースバイケースだったという記憶しかなくて、SKEWが高止まりしており(キリッ)とかいきなりそれでマクロ的な話をするというのはちょっと?????なんですけどね。

しかしまあ何ですな、これまた????だったのは「複数の委員は」とか言い出しておりまして、いやこれ毎回の会合でSKEWの話が出ているならともかく、いきなり今回単発で登場しかも複数委員ってナンジャラホイという感じでして、急に知った知識を振り回して楽しんでいるにしても何で複数の委員なんじゃろ、とまあ物凄い勢いで不思議だった部分でございました。


・実体経済比割高な資産価格の修正は本来望ましいのではないかと思うのですが・・・・・・・・・・

さっきの「ダウ1800ドル下げ」って6月10日木曜の米国相場でしたなそういえばとか思いながら折角なのでさっきの続きを見ますと、

『ある委員は、金融市場では、先行きへの期待から、足もとの実体経済の厳しさと比べると高値となっているとの見方を示したうえで、資産価格に修正が生じないか、今後の市場動向を注視する必要があると指摘した。』

という話なのですが、まあその後の状況はご案内の通りで確り戻っている訳でして、さてこの辺の評価が7月になったらどうなっているのかというのが楽しみとしか申し上げようがないですが、この部分もツッコミどころが実はありまして・・・・・・・・・・

えーっとですな、こちらの委員様、上記のように「先行きへの期待から、足もとの実体経済の厳しさと比べると高値となっているとの見方を示したうえで、資産価格に修正が生じないか、今後の市場動向を注視する必要がある」と仰せなのですが、冷静に考えるとそれも阿呆な論点でございまして、資産価格が実体経済の厳しさと比較して高値になっているんだったら、それは本来高値が修正されて然るべきなので、資産価格の適度な修正はむしろ望ましいと考えるのが中央銀行で政策をやっている人だったら通常なんじゃないの??????と思う訳ですよ。つまり「今実態を乖離した割高なプライシングが行われているなら資産価格の修正は望ましいのだが、割高修正が起きすに更に資産価格の上昇が進むのは宜しくない」という意味で話をするなら中央銀行家っぽくて(;∀;)イイハナシタ゛ナーになるのですが、この文章、どこからどう見ましても「修正が起こるのはアカン」という文脈にしか見えないのでありまして、ちょっとお前は何を言ってるんだという感じなのよ。


つーわけでね、さっきの唐突に登場したSKEWと言い、この「今実体経済よりも高いので修正が生じないか注視が必要」ってのも、どっかの証券会社の何とかストみたいな話になっていませんかという所でございまして、中央銀行ってのはもっと中長期的な視点で考えた話をしてくれよ何目先の金融市場に振らされてるんだよという所ではございます、とまあ意地悪くツッコミをしてみました。

あとこれは議事要旨の作り方の問題だと思うのだが、

『別のある委員は、原油価格の動向について、4月末にかけて急落したあと、産油国の減産の動きなどから、徐々に値を戻しているが、原油需要の本格的な回復は当面期待できないため、原油価格の低迷は長期化する可能性があるとの見方を示した。』

どの位の価格をもって低迷というのかが良く分からん。まあ今年(今年度ではない)の頭が60ドルだからそこから見たら40ドルは十分に低迷なのでしょうけれども、「低迷が長期化」とか言われるよりも「コロナ前の水準には戻らん」(たぶんそういう意味なんでしょうけれども)と書いてもらった方が言いたいことが伝わると思うんだが。


・高頻度データキタコレ

ちょっと飛んで海外経済の部分で米国経済みたらこんなのが。

『地域毎にみると、米国経済について、委員は、感染症の影響から、大きく落ち込んだ状態にあるとの認識を共有した。何人かの委員は、財政・金融政策の下支えのほか、経済活動も徐々に再開されていることから、5月の経済指標は予想以上のリバウンドをみせたが、失業率は依然歴史的な高水準にあると指摘した。複数の委員は、感染症の帰趨だけでなく、デモの発生など社会情勢にも不透明感が出てきている点に懸念を示した。一人の委員は、米国の高頻度データをみると、人々の移動自体は戻ってきているが、消費や雇用といった経済活動の戻りは鈍いことが特徴的であると述べた。』

まあどうでも良いちゃあ良いのですが、高頻度データって日銀結構大好物ですよね。最近は統計だけではなくて高頻度データを取って云々みたいなのもあったりしますし。まあそれはそれで良いんですけれども、だいたい頭の良い人の陥りがちな落とし穴は高頻度データだけじゃなくて新しいイノベーティブな何ちゃらみたいなのが登場すると、その新しいものが楽しいのでそっちに首ったけになってしまって従来の統計もそうだし、アネクドータル的なものを軽視しちゃったりしそうな気がする(個人の偏見です)のがアレなんですけど、最近は好きですよねビックデータ分析、というただの余談でした。


・まあ何にせよ雇用がアカンのだが

さっきの米国の所でも雇用がアカンというのがありましたが、さらにちょっと飛んで日本経済の所に進みますけれどもね。

『わが国の景気について、委員は、内外における新型コロナウイルス感染症の影響により、きわめて厳しい状態にあるとの認識を共有した。』

てなところから始まりますが、

『多くの委員は、世界経済の落ち込みから、わが国の輸出や生産は大幅に減少しているほか、緊急事態宣言に基づく外出自粛を主因に、4月の消費関連指標は記録的な落ち込みとなっており、4月会合で懸念していたような状況がデータでも確認できたと指摘した。』

『また、何人かの委員は、4月の就業者数は非正規労働者を中心にはっきりと減少し、求職活動をやめた結果、非労働力人口も増加するなど、雇用・所得環境に弱めの動きがみられているとの認識を示した。』

ということで、まあ問題は雇用ですし、この後に出てきた6月短観も雇用関連DIがあばばばばーになっていた訳でもうねという所ですな。でもってその先に行きますと、

『もっとも、何人かの委員は、わが国では感染者数を他国比抑えることに成功したほか、5月には、緊急事態宣言も解除され、マインド指標も改善に転じるなど、ごく足もとでは、底打ちの兆しも窺えるとの見方を示した。』

「わが国では感染者数を他国比抑えることに成功した」とはこれはまた良いフラグですな、ナムナム。

『この間、一人の委員は、感染症の影響によって回収率が低下するなど、統計データの精度が落ちているため、経済の実態が掴みづらいことは悩ましいと述べた。』

ということでここでも高頻度データネタキタコレなのはちと笑ってしまいました。


・日本語で書け日本語で

まあさっきのと含めてこれも編集の問題のような気がするんですけどね・・・・・・・・・・・

でもって景気の先行きについてですが、中身はどうでも良いのですがこの部分はナンジャラホイなので。
『そのうえで、何人かの委員は、経済活動再開に伴い、今後は、やや長い目でみて、家計や企業のマインドセットや行動様式がどのように変化していくかといった、感染症のセカンド・ラウンド・エフェクトに注目していく必要があるとの見方を示した。』

いやそこは日本語で書けよ却って意味が分かりにくくなってるわという感じでして、要は感染症の後の「あたらしい日常」でも「ニューノーマル」でも何でも良いんですけど、そういう変化を注目する必要がある、って話を言いたいと思うんだが、何もここで横文字使わんでもええじゃろお前はルー大柴かと思ってしまいましたので敢えてツッコミを入れてみました。


・しかし高頻度データ好きやね

国内物価の話でも高頻度データネタが登場とかどんだけビックデータ推しになっとるねん、という印象を受けたのがこの議事要旨。引用しますと、

『物価面について、委員は、消費者物価の前年比は、除く生鮮食品、除く生鮮食品・エネルギーのいずれも、原油価格の下落の影響などにより、0%程度となっており、予想物価上昇率については、弱めの指標がみられているとの認識で一致した。』

というのは前座でして、

『もっとも、複数の委員は、スーパーなどを対象にした日次・週次のCPIや、最頻値などの基調的な物価指標の底堅さをみると、現時点では、日常的な財・サービスの分野で、値引きで需要を奪い合うというデフレ的な価格設定行動が拡がる状況にはなっていないと指摘した。』

日次データ好きやね、と思いました。


・でもって先行きの物価ですが

『先行きの物価について、委員は、当面、感染症や原油価格下落などの影響を受けて、マイナスで推移するとみられるが、その後は、景気が改善していくもとで、プラスに転じたあと、徐々に上昇率を高めていくとの見方を共有した。』

はいはいそうですかそうですか。

『そのうえで、ある委員は、やや長い目でみた物価の動向については、現時点では、需要の急速な回復が期待しにくいもとで、予測可能な将来に、物価がモメンタムをもって2%に近接していく姿を予想することは難しいと指摘した。』

片岡さんなら普通だがそれ以外の意見だったら笑う。

『別のある委員は、雇用・所得環境の改善と物価上昇の好循環に弱めの動きがみられる中、消費者物価の低迷が長引く場合には、予想物価上昇率の適合的形成に及ぼす影響が懸念されると述べた。』

ナンジャコリャという感じの意見もありまして、だから何かするのしないのとかそういう話ではある。


・リスク要因の話はちょっとおい的なアレが

『経済・物価見通しのリスク要因として、委員は、新型コロナウイルス感染症の帰趨や、それが内外経済に与える影響の大きさといった点について、きわめて不確実性が大きいとの認識で一致した。』

というリスク要因の話ですが、

『更に、委員は、感染症の影響が収束するまで、企業や家計の中長期的な成長期待が大きく低下せず、また、金融システムの安定性が維持されるもとで金融仲介機能が円滑に発揮されるかについても注意が必要であるとの認識を共有した。』

って金融システムの安定を維持したいと思ってるんだったらマイナス金利止めろやという話だし、さっき感染症による新しい日常の話してたのに、何で中長期的な成長期待が大きく低下しないという前提を置けるんだという感じでして、ちょっと飛ばしますとその先に、

『何人かの委員は、こうした感染症再拡大への懸念などから、企業や家計が防衛的な行動を続ければ、成長期待が下方屈折するとともに、需要が長期にわたり低迷する可能性もあると指摘した。』

ってあるんですが、感染症再拡大の前に新しい日常的な話の方がアレではないかと思います。まあそれをもって「感染症再拡大への懸念」って言ってしまえばそうなのです(そもそも新しい日常って感染症再拡大を避けましょうって話から来てるんだし)けどね。

ということで、リスク要因としている下方屈曲しない方のパスがナローパスにも程があるという気が。



・さて政策のパートに来ると色々とアレ

日曜なので時間があるということでいつもだと流すところもぐちぐちとネタにしてみましたが、政策の部分が本来のネタでして、『.当面の金融政策運営に関する委員会の検討の概要 』に入る。

『まず、委員は、3月以降、日本銀行が新型コロナウイルス感染症の影響への対応として、導入・拡充してきた措置について、議論を行った。』

ほーん。

『委員は、/祁織灰蹈並弍資金繰り支援特別プログラム、円貨・外貨の上限を設けない潤沢な供給、ETFなどの積極的な買入れ、の3つの柱に基づく金融緩和措置は、所期の効果を発揮しているとの認識を共有した。』

「3つの柱に基づく金融緩和措置」であって、5月に新コロオペパート2を入れて既存オペの期限を延長ということで「導入・拡充してきた措置」だという事ですが、だったら何で5月の金融政策決定は現状維持扱いの声明文なのかと小一時間問い詰めたい、と何度同じ事を言うのかお前はと言われそうですけれども、こういう手続き論というのは元々民主的なプロセスを経て任命されていない中央銀行としては物凄く重要で、政策委員会の皆様が民選ではなく、独立性も担保されている以上は、その組織としての決定プロセスにおいて勝手気ままな事をするというのは、お前は関東軍かという話に通じる訳で、アタクシそういうのは無茶苦茶気にするんですよね。

『何人かの委員は、企業等の資金繰りには依然ストレスがかかっているが、間接・直接金融の双方で緩和的な資金調達環境が維持されており、企業は必要な資金を低利で確保できていると指摘した。また、何人かの委員は、金融市場をみても、株式のボラティリティはなお高めであるなど神経質な動きも残ってはいるが、全体としてはひと頃に比べ安定を取り戻してきているとの見方を示した。』

後半の金融市場の認識、さっきの部分で指摘されていることとちと違くねえかと思うのだがスルーして次。

『こうした認識を踏まえて、委員は、金融政策の基本的な運営スタンスについて議論を行った。多くの委員は、3月以降、感染症への影響に対する金融緩和措置を相次いで打ち出してきており、当面は、一連の政策の効果を丁寧かつ慎重に点検していくことが重要であるとの認識を共有した。』

>3月以降、感染症への影響に対する金融緩和措置を相次いで打ち出してきており
>3月以降、感染症への影響に対する金融緩和措置を相次いで打ち出してきており
>3月以降、感染症への影響に対する金融緩和措置を相次いで打ち出してきており

同じ話を何度するんだという件ですけど、逆に物凄い勢いで気になるのは、5月臨時会合で打ち出した物件が金融緩和なら金融緩和でも良いのですけれども、だったら5月会合における決定事項の公表プロセスがおかしくないか、ってツッコミを政策委員会の誰か行わないの???という方が気になる訳でして、政策委員の皆さんがどスルーしてしまっているとなると、それは政策委員会のガバナンス機能が効いていないって話になる訳でして、政策の是非以前にそっちの方もまた大問題だと思うのよね。

でまあ更に申し上げますと、金融緩和と緊急避難の一時的措置に関して混同した状態になっているのもそのままスルーになっていまして、いやだからそういうのを政策委員会の誰かが指摘して、コロナによって経済に発生した急性症状と、ニューノーマルになっていく過程での慢性というか長期的症状への対処をどうするのかとか、そういう論点で政策を切り分けないとイカン、とアタクシ何度も申し上げていますが、政策委員会の面々はその辺もここまでの所を見ると華麗にどスルーしていまして、お前らは何のためにそこに座っているのかと小一時間問い詰めたい訳ですよ。


・などと問い詰めてもこの時点で臨時措置を恒久化させる気が満々なのがもうアホかと馬鹿かと

でもってこの先も『現在の3つの柱に基づく金融緩和は、様々な情勢変化に対応する余地が大きい柔軟な枠組みである』とかいうオモシロ言説があるのですがそこはパスしまして、その先に行きますとこんなのがあって腰が抜ける訳ですよアタシャ。

『また、多くの委員は、現在の局面において、3つの柱によって緩和的な金融環境を維持し、企業の事業継続や雇用維持に貢献することは、危機への対応としてだけでなく、その後の回復のためにも重要であると指摘した。』

ちょwwwwwwwおまwwwwwwwwww臨時措置じゃないのかよwwwwwwwwwwwwww

ということで、まあ今回出てきた議事要旨見て一番ビビったのがここでして、お前ら3本の鉛筆をいつまで続ける気やねんというか、導入時に臨時措置だと言っていたのは何だったのかという話で、これはうっかり局地紛争を始めたら延々と戦争が続いて国土焼亡の巻っていうのに通じるんですけれども、今の政策委員会の皆様は頭の構造がどうなっているのかちょっと頭をかち割って中身を点検したいと思うんですけどねえ。


・片岡さんェ・・・・・・・・・・

という話の中で、片岡さんの意見があるんだが・・・・・・

『この間、ある委員は、予想物価上昇率が2%にアンカーされていないもとでデフレに陥ることは、「物価安定の目標」の実現に向けて重大な障害になりうるため、先を見越した追加緩和が現時点で必要であると述べた。』

うーんこの、でどうするの?????というか「予想物価上昇率が2%にアンカーされていないもとでデフレに陥る」という表現が言いたいことは分かるんだか何か妙。


・久々に見たアベノミクス

さらに続きますが、

『そのうえで、委員は、当面、新型コロナウイルス感染症の影響を注視し、必要があれば、躊躇なく追加的な金融緩和措置を講じるとの認識で一致した。ある委員は、今後も、更なる政策対応の必要があれば、迅速に対応すべきであり、政府と中央銀行、および中央銀行間の緊密な情報交換や課題・認識の共有など、協力体制を堅持することが重要であると指摘した。』

あっはっは。

『別のある委員は、経済政策運営においては、まずはデフレが定着するリスクを最小限に抑制し、その後、経済が年率2%程度の物価上昇が持続可能となるような成長軌道に乗るまで、アベノミクスの3本の矢を継続して働かせることが求められると述べた。』「

アベノミクスの3本の矢(死語)wwwwwww

『一人の委員は、緊急支援から回復推進へと局面が徐々に移行する状況で、現在の金融政策の経済刺激効果を改めて検討すべきと述べたうえで、自然利子率、予想物価上昇率ともに下振れする可能性を踏まえながら、今後の物価動向に細心の注意を払うべきとの見方を示した。』

えーっとすいません、緊急対応とマクロ対策の切り分けなのか、自然利率の低下に対処したいのか、予想物価上昇率の低下に対処したいのか、物価の低迷に対処したいのか、何をやりたいのか分からんのですがもうちょっと何とか日本語としてまとめてくださいお願いします。編集が悪いのか発言が悪いのか良く分からんが、これでは物凄くフワフワとした話をしているようにしか見えなくて物凄い勢いで残念感しか漂ってこない。


・先行きの問題はソルベンシーになると

『委員は、先行きの金融政策運営上の留意点についても議論を行った。』

ということでその次になります。

『何人かの委員は、感染症の影響が長期化すると見込まれるもとで、今後は流動性の問題から、ソルベンシーの問題に移行する可能性があるとの見方を示した。』

ほうほう。

『この点に関連し、複数の委員は、政府が、信用保証や資本性資金の供給といった制度を拡充している点を指摘したうえで、中央銀行の基本的な機能は流動性供給であり、それぞれの役割を明確にしたうえで連携していくことが重要であるとの認識を示した。』

役割を明確にしているどころか、先般の総裁会見だと「日銀の政策が企業支援や雇用に効果を発揮した」という勢いで、回復はワシが育てた状態になっていましたが大丈夫でしょうか???????

『何人かの委員は、感染症の影響の長期化から、企業倒産が増加し、金融機関の信用コストが増加すれば、金融システム全体や金融仲介機能にも波及するリスクがあるため、丹念に点検していく必要があると指摘した。』

だからマイナス金利止めえや。

『一人の委員は、感染症により「物価安定の目標」の達成が後ずれし、金融緩和の一層の長期化が想定される中、副作用のさらなる累積にも配意しながら、実体経済の悪化が金融システムの安定性に影響を及ぼすことがないよう、これまで以上に慎重に検討していく必要があると述べた。』

マイナス金利の見直しを提案して下さいませ。

『この間、ある委員は、企業が利益を賃金や設備投資に振り向けずに内部留保として積みあげることがコロナ禍を乗り越えるための有効打として再評価されており、そうした内部留保至上主義が続く場合には、企業の投資スタンスが慎重化し、企業の資金需要に働きかける金融政策の効果は限定的となる可能性があるとの見解を示した。』

「企業の資金需要に働きかける金融政策の効果」とは????というかだったらどうするのかという話をしてよお願いだから、と思うのでありました。


とまあ連休最後の日曜日の朝なので延々とネチネチぶっこんでしまいましたが、何ちゅうかこの政策議論のパートを見ていて思うのですが、「だから何をすれば良いのか」という話の手前の評論家ベースの話で止まっているようにしかこの議事要旨を読むと読めない、というのが物凄く悲しいんですよアタシャ。

いやまあもしかしたらそういう議論もあって、あんまりそれを表に出しまくると政策への変な思惑が出るから抑えている、というのだったらごめんなさいなのですが、なんかもうこれだけ見てるとお前ら何他人事みたいに話してるの????と政策委員会の皆さんに小一時間な訳ですよ。という悪態なのでありました。
 


お題「指標金利改革問題の進捗状況整理ペーパー来ました/FSR別冊は皆様お待ちかねの金融機関19年度決算に関して」   2020/07/22(水)07:56:04  
  まあ理由があるのも分かるけどさあ・・・・・・・・・
[外部リンク] 4連休の不要不急の外出自粛呼びかけへ 新型コロナ
2020年7月22日 5時17分

生活の際には三密を避けて新しい行動様式で云々って話をろくすっぽしないで、毎日違った時間に「今日は何人」ニュース出して(集計締め時間は一緒らしいですけど)急にこれですよ。つーかこんな事言い出したら今度は旅行そのものが罪悪みたいな雰囲気になりそうで、アクセル全開と急ブレーキを連発しているの図で事故らない方がおかしい。

と思ったら厭債害債さんのエントリーがありましたです。
[外部リンク] TOキャンペーンの混迷

・・・・・・・ってどうでも良い前置きが長くて恐縮ですがあまりにも面白い(面白くないが)ので老いぼれ爺さんになった時に記憶を呼び起こす道具になればと書き残しておく。


〇指標金利改革の進捗状況ペーパーキタコレ

まずはご紹介ページ。
[外部リンク] Interbank Offered Rate)は、貸出・債券・デリバティブなど様々な金融取引において、世界で最も利用されている金利指標である。しかし、金利指標改革に向けた国際的な取り組みが進むなか、LIBOR の公表は 2021 年末に恒久的に停止される可能性がある。』

その背景はというと、

『LIBOR は、「パネル銀行」として選定された複数の銀行が呈示するレートをもとに算出・公表されているが、英国当局はパネル銀行の要望も踏まえ、2021 年末以降はパネル銀行に対するレート呈示の強制権を行使しない方針にあり、その場合、LIBOR を算出・公表することは事実上不可能と考えられている1。』

でもってこの脚注を見ますと、

『1 金利指標改革の経緯や市場全体の取り組みに関しては、FSR2019 年 4 月号(BOX1)や日本円金利指標に関する検討委員会のサイトを参照。』

としか無いのですが、端折ってちょっと先に飛びますと、

『この点(引用者追記:LIBOR廃止に向けた対応への取り組みに関して)、足もと、金融機関では、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、企業や家計に対して積極的に資金繰り支援を行うことに、優先的に経営資源を割当てている。また、コロナ禍により、金融機関自らに加えて多くの取引先企業でも業務縮小を余儀なくされるなか、システム開発作業や顧客との対応協議など、LIBOR の公表停止に向けた準備にも一部で影響がみられている。』

ということなので、まあコロナという大事象が発生したのに予定通りとは何ぞやと言いながらFEDとECBとBOJがBOEとFSB(とIOSCOかしら?)にてめえらのタマ取ったるわ覚悟せえとか暴れ込みに行けばなんとかならんもんか、とまあ素人の浅知恵で思う訳ですが、こういうことのようです。

『もっとも、英国当局は引き続き、LIBOR が 2021 年末以降は公表されなくなることを前提に対応を進めるよう強く求めていること、また、仮に十分な備えのない状態で LIBOR が公表停止となった場合の影響は甚大であることを踏まえると、わが国においても、2021 年末以降の公表停止を前提に、所要の準備を進めていく必要がある2。』

ということでこの脚注ちゃんの方を見ますと、

『2 英国政府は 6 月 23 日、LIBOR 監督機関である英国金融行為監督機構(FCA)の権限を強化するための立法措置を行うことを公表。権限強化により、LIBOR の指標性の回復が困難であり、公正な市場取引の確保に必要と認めた場合に、FCA が LIBOR 運営機関である IBA(ICE Benchmark Administration)に対し、LIBOR 算出方法の変更を命じることが可能となる見込み。もっとも、算出方法変更後の LIBOR の利用については、契約当事者が多数存在する等の理由により、LIBOR からの移行やフォールバックが真に困難な一部の既存契約に限定されるため、LIBOR 利用主体は、引き続き、LIBOR からの能動的な移行を継続すべきことを強調している。』

もう面倒だからBOEが出せよBOEが、とか思ったりもするのですが、延期するにしたってもうそろそろそのスケジュール示さないと何とかトラベルみたいなアレ事案になる訳で、まあ1年半前になっても延期の話にならなかった時点(というかその辺りで何回かFSB方面から絶対実施絶対実施というキャンペーンが張られている次第)でちょっとこれは特攻事案への道という感じですなあナムナム。

んな訳で、

『こうした認識のもと、金融庁と日本銀行は合同で、LIBOR 公表停止に向けた民間の取り組みを促すための様々な取り組みを行ってきている。昨年実施した、幅広い金融機関を対象とする初回のLIBOR 利用状況調査もその一つである(図表 1)。』

『この調査は、わが国で活動する金融機関における検討体制の整備状況や LIBOR を参照している金融商品・取引等の残高(以下、LIBOR エクスポージャー)、LIBOR に代替する金利指標の採用状況等の実態を正確に把握するとともに、円滑な移行に向けた各金融機関の対応の促進を図ることを目的として実施した。』

『調査期間は 2019 年 10〜12月、LIBOR エクスポージャーの報告基準日は 2019年 6 月末、対象は銀行、証券会社、保険会社、系統上部金融機関等、合計 278 先である。以下では、その調査結果について詳しく説明する3。』


・サラッとは記載されていますが一部これは暫定手作業になりそうな悪寒(個人の印象です)

ということで小見出し『LIBOR 利用状況調査の初回調査結果の概要』ですけれども、

『LIBOR 利用状況調査は、検討体制や各部門の対応状況等の定性的な情報を確認するパートと、通貨別・商品別の LIBOR エクスポージャーの規模等の定量的な情報を確認するパートの 2 部構成となっている。』

はい。

『まず、定性パートの回答結果を順に説明する。』

『LIBOR の恒久的な公表停止に向けた対応を専門的に担当する部署やワーキンググループについては、2019 年 12 月時点で、全体の 3 割程度の先が設置している(図表 2)。業態別にみると、主要行等や外国証券では全先が設置している一方、保険や国内証券、地域銀行では設置予定がない先も多い。こうした業態間の違いは、後述する LIBOR エクスポージャーの多寡にも依存しているとみられ、部門横断的なプロジェクトチーム等の必要性も金融機関によって異なると考えられる4。』

まあこれはそらそうよという話で、貸出だとドメだったらTIBORだったりするでしょうし、LIBOR使ったデリバとかシンジケートローンとか仕組み債なり仕組み貸出なり仕組み預金なりみたいなのが少ないとかだったら、別にそらPT作ってどうのこうのみたいな話を一々せんでもよろしいですわな。

でもって今回のこれ見て最初にここの部分でイイハナシダナーと思ったアタクシなのですが、つまり何を申し上げたいかと言いますと、こういう時に「PTだけ作って満足」みたいなのが一番駄目なのであって、別にPTとか専門部署無くったって対応可能だったらそれはそれで良い話なのですが、なんかこういう時に妙に専担者が居ないだのPTが無いだのとか形式の所でああでもないこうでもないという話になる、というような弊害が発生していなさそうなのが実務寄りの話になっているなあと思いました(個人の偏見含む感想です)。

『LIBOR を参照している業務等については、全体の 8〜9 割の先が概ね特定済みである(図表 3)。』

イイハナシダナーなのですが、まあ後から見落としが出てくるのが世の常。

『もっとも、特定した個々の業務についての具体的な対応は、まだ緒に就いたばかりである。図表 4は、国内拠点における対顧客、システム、事務などの各部門の要対応項目の具体例と対応状況に関する回答結果を示しているが、』

ということでこの先がややシビれる記載。

『例えばシステム部門では、初期段階の検討項目である「要更新システムの洗出し」において相応の進捗がみられる一方、後続作業の「システム開発要件の特定」や「システム開発予算の確保」、「システム開発」では作業中または未着手という回答の割合が高い。』

アイヤー!!!!

『また、「システム開発」について、作業中と回答した先の作業完了予定時期をみると、8 割弱が 2021年中、特に 2021 年後半と回答した先の割合は 5 割強に上っており、多くの先で来年いっぱい作業が続くことが見込まれている(図表 5)。』

お、おぅ・・・・・・・・・・・・

『なお、コロナ禍により、当初計画対比でシステム開発が遅延している先はあるものの、現時点で 2021 年末までの開発完了を懸念する声は聞かれていない。』

と言う事になっていますが、どうせこういうのは思わぬ見落としやら想定外やらが発生するのが世の常(しかも起きるのって工程の後期の後期位なんですよね〜あっはっは)でして、まあ何と申しますか、これは結局当初はパッチワークの間を手作業とか間に合わせEUCとかが活躍する図が浮かんできて、何故か目から汗が出て来たりトラウマを思い出したりするのでありました(--;


・定量部分の話は以前雨宮副総裁の講演もありましたな

『次に、定量パート、即ち LIBOR エクスポージャーの規模を確認する。その前提として、金融機関における LIBOR エクスポージャーの把握状況をみておくと、ほぼ全ての先が少なくとも概数ベースでは把握できていることが分かる(図表 6)。こうしたもと、金融機関から報告された LIBOR エクスポージャー(2019 年 6 月末時点)の金額を単純集計したところ、貸出等の運用サイドで約 164兆円、預金や債券発行等の調達サイドで約 35 兆円、デリバティブについては想定元本ベースで約6,300 兆円となった(図表 7)。』

てな話ですがこの辺は本年1月末(よく考えたらこのタイミングを逃したら講演どころではなかった)の雨宮副総裁の講演(ネタにもしましたが)を見るとよろしアルね。

[外部リンク] 正佳
2020年1月30日


・でまあ話をすっ飛ばして結論の方に行きますと

『今後の取り組み』という所までワープします。

『今回の調査結果によれば、金融機関の対応は全体として、LIBOR 公表停止に起因する課題の認識、LIBOR 参照契約の特定などでは進んでいるものの、各部門における具体的な対応、既存契約へのフォールバック条項の付与などはこれからである。』

なおこれは昨年のコロナ前時点での話という事でんがな。

『各金融機関には、2021 年末をもって LIBORの公表が停止されることを前提に、顧客企業等も巻き込みながら、時限性を意識した対応の継続が求められる。』

というのはちょっとこの状況で、って思うのでどうせブレクジットすることだしこの際英国が言う事聞かなかったら永久出禁で英国はコモンウェルスで勝手に生きてろワシらは知らんとか一発ぶちかまして欲しい所ですが、まあFSBが何か物凄い勢いでLIBORはクソというキャンペーン張っているから無理という残念な状態。

でもってちょっと飛びますと、

『2020 年 6 月初には、両者の連名で主要金融機関に対して代表者宛通知(Dear CEO レター)を発出するとともに、レターの内容を金融庁・日本銀行のホームページを通じて公開したところである。』

これもネタにしましたが、こんなの多分初の話だったので結構ビックリしました。まあケツを叩かないとアカンのでこの際CEOにカチコミに行くか、ということなので問題意識として大きく見ているというのは分かりますし、とは言え変なハレーション起きても困るから、その辺はこういうレポートではそこまで過激に書かない、という辺りのバランスを取っていて、このコロナちゃんの中、国際的な話なので何とか現実との折り合い付けながら推進しないと、といろいろ工夫しているのは伝わります。まあそういうと語弊あるかもしれんけどこの件って日本は完全にただの貰い事故ですからねえ。

『本レターは、わが国金融当局として、LIBOR の公表停止に向けた対応の重要性を改めて金融機関の経営トップに示すものであり、経営陣の関与のもと、関連資料の提出を求めることを通じて、当該金融機関における対応が促進されること、また、本レターの直接の送付先とはなっていない金融機関においても、公開されたレターの内容を参考に対応を進めることを期待している。』

ちなみに、レターで「出せ」と言ってた話は割と無茶振り感があった(個人の感想です)ので、まあそれはビビったが、経営層のケツを叩かないと、という問題意識からの話なのは理解できました。

んな訳で最後を折角なので引用。

『LIBOR 公表停止への対応は、金融機関だけでは完結しない。金融庁・日本銀行は、様々な機会・媒体を通じて、この課題に関する社会的な認知度を高め、事業会社など金融機関以外の幅広い主体の協力が必要となることにも理解を求めていく。なお、LIBOR 利用状況調査結果を公表し、LIBORの代替金利指標の採用状況を継続的に示すことは、LIBOR 利用主体による代替金利指標の選択を容易にし、移行を促すことにも資すると考えられる。』

『2021 年末までに残された期間は 1 年半を切っている一方、金融機関が対応すべき項目は多岐にわたっている。金融庁と日本銀行は、新型コロナウイルス感染拡大の影響にも目配りしつつ、今後とも連携を深め、金融機関をはじめとする関係者の金利指標改革に向けた取り組みを後押ししていく考えである。』

ということですが、要するにケツ叩くという趣旨で今回ぶっこんできたんでしょうなあというのは把握しました。あとおまけで言えば、時期的に官庁の人事異動のタイミングでもありましたので改めて状況整理のために出したというのもあるかもしれませんね(個人の妄想です)。


〇FSRも大事ですがこの別冊は大変によろしい(なお時間の関係上細かい話はパス)

これまた先日出ているので既にご案内の事とは存じますが(大汗)。

[外部リンク] 銀行の 2020 年度収益計画』本文25ページ(PDFファイルの27枚目、以下ページとの対応状況は同じ)から
『BOX2 銀行の株主還元』本文26ページ
『BOX3 大手行グループ会社の収益貢献』本文27ぺージ

とありまして、BOX2は毎度おなじみのお題になっていまして、まあ色々とアレなお話。BOX3は中々オモロイと思いながら読みまして、BOX1がオモンナイとかそういう訳ではないですが、こちらはコロナちゃんの影響で下方修正だけど今後も影響次第ではどうなるかワカランチ会長、という概ねそらそうよな話を整理して掲載ってな感じでした。


〇成敗が追いつかないので・・・・・・・・

ええすいません時間が足りないので溜まったネタは連休中に徐々に投下しようかとは思いますが、例によって気分屋さんのぐうたらなもんで、いつやるとかまではちょっとという感じですが、アタクシの頭でちゃんと整理しながらぶっこんでいかないとニワトリ脳なので覚えた側から忘れてしまってはいはいおじいちゃん朝ごはんはさっき食べたでしょ状態になり兼ねませんので、忘れる前にぶっこんでいく所存ですサーセン。
 


お題「総裁定例会見をほじくり返すと意外に面白かったのでつい今日もそれだけに(超大汗)」   2020/07/21(火)08:02:54  
  ニュースヘッドラインみた瞬間に声上げたわwwww
[外部リンク] Toトラベル」東京対象外のキャンセル料 補償へ調整
2020年7月20日 17時41分

一瞬にして「キャンセル料をわざと高額にして関係者折半でウマー」とか思いついたわ(アカン)。

というかですね、学校の突然の休校もそうですし、予定通りだったら8/1から大規模イベント実施の緩和がぶっこまれる筈なのにまだうだうだ言ってるとか、こいつらロジというものを全く考えてないだろどこのお花畑にいるんだよと小一時間問い詰めたい。

しかし上記記事の最後は笑った。

『これについて共産党の小池書記局長は記者会見で、(中間割愛)東京を発着する旅行を対象外とすることに伴うキャンセル料について、「迷走につぐ迷走で迷惑をかけたにもかかわらず、生じた不利益を国民が負担するのは無責任の極みだ。予備費を活用し、国が負担するのが当然だ」と述べ、国が補償するよう求める考えを示しました。』(上記URL先より)

>生じた不利益を国民が負担するのは無責任の極みだ。予備費を活用し、国が負担するのが当然だ

代々木の頭によると国の予算は国民が負担したものではないそうです。アタクシが知らないうちに日本は石油王にでもなったんでしょうか???

・・・・・・と与党も野党も令和の爆笑王大会になっているので血圧が今日も急上昇のあまりに余談が長くなりましたが、そんなことを言っている間にネタがバンバン打ち込まれるのでメモその他必死こいて追いつかないといけませんが、これはさすがに連休中のどこかでネタに追いつきに行きます(ガチ)。


〇まずは昨日の続きで黒田総裁記者会見ネタ

ハーイ。
[外部リンク] 日本銀行は、3 月以降、「特別プログラム」、国債買入れやドルオペなどによる円貨・外貨の上限を設けない潤沢な供給、ETF等の積極的買入れの「3つの柱」で金融緩和を強化してきました。(以下割愛)』

これは昨日ネタにした分で事実上の最初の質疑応答回答の頭になりますけれども、よくよく考えてみますと、この「3本の鉛筆」なんですけれども、鉛筆の拡充が「金融緩和の強化」なのでしたらば、5月の臨時金融政策決定会合は、コロナオペパート2の導入と、従来のコロナオペおよび臨時資産買入の期間延長を行っているのですから、「金融緩和の強化」となって然るべきだと思うんですよ。

然るに皆様ご案内のように、当日の声明文は

[外部リンク] 国内の感染者がまた増加傾向にあり、政府のGо Tо キャンペーンについても、今、議論が起こっていまして、賛否どちらの声も上がっているような状況になっています。そうした中で気になるのは、地方経済の状況です。現状、地方経済について、どのような認識をお持ちでしょうか。』

これ質問は兎も角答えの方は展望レポートを踏まえてというか簡単にブレイクダウンしているので答えの方が中々結構なのでネタにしたんですけどね。

『(答) この点は、先日も支店長会議で各地の支店長から報告を受けました。それぞれの地方の特色・特徴もあって、皆同じということではありませんが、ある程度共通してみられる傾向もあります。』

ということで展望レポートのブレイクダウンになっているのですけれども、

『その一つは、設備投資が今のところ非常に堅調という点です。前より見通しは若干下がっていますが、それでもプラスの領域にあって設備投資は比較的しっかりしています。それから消費は、特に観光など対面サービスは非常に大きく落ち込んで、それによってかなり影響を受けている地方もあります。他方で、物の消費は、かなり戻ってきています。物の消費では、小売はデパートやコンビニがやや低調ですが、スーパーやドラッグストアは好調です。地域によって若干違いはありますが、先ほど申し上げたような日本全体の動きと平仄が合っている感じを受けました。』

『ただ、対面サービス、特に観光のウエイトの大きな地域は、かなり影響を受けていると思います。観光に対する対応として政府が色々考えておられることは適切だと思いますが、いずれにしても、この感染を収束させる、特にワクチンや治療薬ができるだけ早くアベイラブルになることが、国民の不安を取り除いて、対面サービスについても需要が戻っていくことにつながるのではないかと思っています。』

ということで、これ答えの方では「観光などを除けば全国的には似たようなもん」として、むしろ需要項目にブレイクダウンした各項目の状況を説明している、ということで実はこの回答って展望レポートをすこし丁寧に説明した内容になっている(なお全文では詳述されていますが基本的見解ではちょっとしか書いていないのでこれは割と良い説明だったりする)のですね。

でまあその回答は良いんですけれども、この答えってよくよく考えたら質問に対する答えに全然なっていないという事実isある訳でして、会見の前半で昨日ネタにした中で、「CP社債買入の額が過大ではないか」という質問に対して最初の方で「FRBに比べると少なく見えるかも知れませんが市場規模対比ではかなりの額です(キリッ)」とか全然逆の話をおっぱじめて(ご案内の通りそのあと軌道修正して回答していましたが)たり、これまた皆さんご案内のようにこの後の質疑で超長期の質問があった時に全然質疑がかみ合っていなかったりしていまして、単に黒ちゃんがやる気無くてどうせ鬼ツッコミも飛ばないしと太平楽に構えているから斜め上答弁をしているだけなら良いんですけれども、もしかしてまさかとは思いますが黒ちゃん健康の方は大丈夫かいなとまで思ってしまうのでありました。いやまあ失礼な話で申し訳ないですけど。

さて、全然質問の答えになっていない回答が来たのですが、まあ折角だったらその回答に対してもっと良い質問があると思うのですが、惜しいことに(まあ咄嗟に反応するのは難しいと思いますけど)この次の質問(これはさすがに文面から見ると同じ人だと思うけど会見動画を見てないから知らん)は残念無念としか申し上げようがない。

『(問) 地方で特に困っているところに対して、日銀として特別な対策を考えていくことになるのでしょうか。』

実に惜しい。まあこれを聞きたかったんでしょうけれども、さっき黒ちゃん「観光のような一部を除けば全国的に同じ傾向」って言ってるんだから、ここでその質問はさっきの黒ちゃんの回答をちゃんと聞いていないということになるんですが。

折角上記のような説明があるんだから、むしろ「今の説明ですと従来の景気悪化と違うような状況だと思いますがどのような施策が有効と考えられるでしょうか」とかだったら良かったな。まあしゃーないけど。

『(答) 東日本大震災や熊本地震のような地域的な自然災害等で非常に大きく影響が出た場合に特別オペ等は行っていますが、経済の好不況が地域毎に違うということでの日本銀行の特別な対応はなかなか考えにくいと思います。』

そらそうよ。

『今のところ、各地をみても地域毎の差はあり、観光に依存している地域はやや大きく影響を受けていますが、それでも全体としての日本経済は、底を打って回復しつつあるということには違いがないように思いました。ただ、今後とも各支店を通じて、各地域の状況は十分注視していきたいと思っています。』

まあこれはこうなる。


・まーた無駄な質問を・・・・・・・・・

次の質問だが面倒なので回答は割愛するがよくこの質問に真面目に回答するわと黒ちゃんに感心しました。質問だけ晒し上げておくわ。

『(問) 新型コロナの発生責任の問題、あるいは、最近では南シナの問題などを巡って、米中対立が先鋭化しているようにみえます。新型コロナへの対応には、おそらく米中も含めた主要国の結束が非常に重要だと思うのですが、今の米中対立が今後の世界経済に与える影響についてどのようにご覧になっているかについてお願いします。』

そもそも何を聞きたいのかわからんし、米中対立したらそら悪影響あるだろ以外の答えがあるのかという感じですが、黒ちゃんの回答は、

『(答) 日本銀行総裁として何か申し上げるのはあまり適当でないと思いますが、かつてアジア開発銀行総裁や財務官を務めたことから申し上げますと、(以下11行に渡って説明があるが割愛)』


・状況が悪いままになるとソルベンシーの問題になるのだがその時に金融機関が梯子を外されそうな件について

質問が微妙にアカンのだが回答はオモロイ(って要するに質疑がかみ合っていないのだが)のでネタにします。ちょっと飛ばしまして先の方の質疑を見ますと、

『(問) コロナ対応策の効果については、一定の評価をされているかと思いますが、一方で、金融機関側、貸手側の融資審査であったり、あるいはいわゆるゾンビ企業の問題であったり、そのような指摘も出始めています。総裁は現在の緊急対応策の出口というものをどのようにお考えでしょうか。』

V字かL字かと同じだけど、こういうキャッチーだけど、キャッチーなだけに本来考えるべきことを思考停止っぽくしてしまうような言葉ってあんまり使わない方が良いと思うの。というかこの質問だと「政府の」対策の出口の話の質問になっているんですけれども・・・・・・・・・・まあ言いたいことは分かるんだがもうちょっと質問練ってください。

#って散々各方面に喧嘩を売っていて(いや売ってる訳ではないんだが)大丈夫か俺氏(^^)

ということですが回答の方が謎に丁寧なのでそっちを鑑賞しましょう。

『(答) 現時点で、金融機関は大変積極的に融資を拡大して企業の資金繰りを支援しています。これは金融機関自身の判断・決定によることもありますし、』

>これは金融機関自身の判断・決定によることもありますし

それはそうなのだが世の中が落ち着いたらまた金融機関が放漫貸出してケシカランとかいう話になりそうでオソロシスですな、いやはや何とも(^^)。

『政府および日本銀行が様々な形で資金繰り支援をしていることもあると思います。そのもとで、今何か具体的に問題が生じているとは考えていませんが、』

今からあったらヤバいわ。というか別に質問者は「今」の質問をしているのではなくて中長期的に「対策」が野放図に拡大したときの問題を質問しているんですけど何で「今」の話にして誤魔化すんでしょうかねえ(なおこの論法は後にも出てくる)。

『仮に新型コロナウイルス感染症が拡大あるいはその影響が長引き、経済に対する下押し圧力が予想以上に長くなることになると、確かに企業によっては資金繰りの問題ではなくソルベンシーの問題になっていくところが出てくる可能性はあります。逆にいうと金融機関にとっての信用コストが増大する惧れもあります。従って、現時点でそうした心配はありませんが、そういう可能性については常に注視して点検していく必要があると思っています。』

と、実にいい話をしていて、いやつまりそこで何だかんだ言って緊急支援を継続するとゾンビ云々の話になるんだから、質問している人の問題意識についてはその通りですねだからそうならないようにしましょう、って答えの筈なんですが・・・・・・・・・・・・

『ゾンビ企業云々というのは、今の時点でそうした議論が多いとは思いませんが、』

あのーすいません意見の多い少ないで金融政策運営するんならインターネットアンケートの集計係でも居れば十分なんですけど・・・・・・・・・・・・

『かつてもそうした議論がありましたし、外国でもそのような議論をする方がいます。』

でもって・・・・・・

『金融機関は積極的に資金繰り支援を行っていますが、その場合にも企業の長期的な持続可能性を十分に審査しながら行っていると思います。』

責任丸投げキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!!!!!!!!

・・・・・というかいやマジでこれ金融機関の経営者および経営予備軍の皆様におかれましては将来華麗に梯子外しが来るのをリスクとして見ないといけないですよね、というかまあ当然そのことは経営層は理解してそうな気がします(個人の感想です)。

『従って、退出すべき企業が退出せずにより長く生き延びてしまう、そして経済全体に結局マイナスになるという、いわゆるゾンビ企業論が、今の時点で議論になり深刻になるとは、私どもは思っていませんし、そうした議論も、今回はあまり出ていないと思います。』

ちょwwwwwwwwwwwおまwwwwwwwwwwww

誰が今の話をしているんだと小一時間だし、これ将来に渡っても起きないのは金融機関がちゃんと起こさないようにするから、って回答をしている訳でして、いやこれは当局おそロシアとしか申し上げようがないですが、まあこういうようなスタンスが垣間見れれば当然ながら保証協会保証責任率100%融資ならまあ良いとしても、そんなにバンバンと出せるかよって話になって来るんじゃないでしょうかと思う訳でして、当局としてこう言いたくなる気持ちはわかるのですけれども、もうちょっとものの言い方何とかならんのかね、とは思うのでした。

『当然のことながら、経済が回復し企業の収益状況も改善していくもとで、大規模な資金繰り支援の必要性が薄れていけば、当然政府も日本銀行も、出口ということになると思います。しかし、当面は、実体経済はかなりのスピードで回復しているようにみえますが、そのスピードでずっといくのではなく、全体として回復のスピード、テンポは緩やかということですので、資金繰り支援はまだかなり続ける必要があるのではないかと思っています。』

まあ最後はどうでも良いが、質問よりも回答の方が面白かったのでネタにしてみました、というか総裁会見って、出た瞬間にネタにした方があっさり味で片付けられるのですが、こうやってうっかり週末越えで熟成させてしまうと、その間に色々とツッコミどころを新たに見つけてしまい、クッソ粘着モードになって延々とネタにしてしまう、という新たな気付きを得られました(個人の感想です)。全然終わらないよーと泣きつつも手が止まらないのでしょうがない。


・ソルベンシーの問題は中央銀行はバンザイするしかないという話

気を取り直して次の質疑ですが、この人質問項目2つあるのでたぶんさっきの人とは別なんですが、この前半部分は咄嗟にぶっこんだのでしょうが論点整理に良い質問ですし、さっきの回答の流れで質問しているので実に良い質問ですな。

『(問) 先ほど総裁は今後のリスクとして、企業が資金繰りの問題ではなくソルベンシーの問題になる可能性があるというご発言をされましたが、仮にそうなった場合、日銀としてどういう措置がとれるのかとれないのか、その辺りをまず伺います。(後半割愛)』

まあこれは答え自体は当然の答えが返って来るのですけれども論点整理にはこういう質疑は必要だとアタクシは思います。

『(答) 今そういった心配をしているわけではありませんが、』

いちいち断りを入れるのが何とも。

『仮に新型コロナウイルス感染症の影響がより長引き、景気の回復が十分でない期間が非常に長引くことになると、企業の中には資金繰りではなくソルベンシーの問題が出てくる可能性はあると思います。』

はい。

『ただ、そういったソルベンシーを解決するのは、私ども中央銀行の役割ではなく、企業を取り巻く経済界あるいは政府による必要な場合の支援であると思っています。いずれにせよ、今の段階でその可能性が非常に大きくなっているということはありませんし、倒産自体も低い水準がずっと続いていますので、今の時点では心配していません。(後半割愛)』

何か将来の質問をしているのに「今は」を連発するの何なのとは思いますが、変なヘッドラインを打たれたくないから話を誤魔化しているんだったら良い(あまり良くないが)のですが黒ちゃんの健(銃声)。

しかしまあ何ですな、今回のコロナ景気って特色として「物凄い勢いで食らっている人とそれほどでも無い人の差が極端」ってのがあるじゃないですか。そうしますと、そもそもが総需要に働きかける(ことになっている)金融政策ってこういう経済状況の時に効くのかね(全く効かないとかじゃなくて効きが悪いとか余計なことが起きるとか)、というのって誰か次の会合後の記者会見で質問してくれないかな(金懇でも結構だが金懇自体が当分なさそうだし)と思いました。


・デフレ懸念について

さっきの質問の後半、たぶんこのお方は本来はこれを質問するつもりだったんでしょうね。

『(問)(前半割愛)また、予想インフレが足許は少し弱含んでいるということで、先行きもコロナで景気に下押しがかかる間はなかなか高まっていかないということだと思います。そうなると、需給ギャップの改善も進まない中、物価はかなりマイナスの状態が続くのではと思います。そういうリスクがどれくらいあるのかということと、それが金融政策に与える影響について、展望レポートの中で企業の価格設定行動の不確実性についても言及があったので、そういうことと絡めて、予想インフレの動きと今後の政策運営の関連をお願いします。』

これは前半に引き続きよい質問。ちなみに最近は急に日銀コロナのドサクサに紛れて「モメンタム」というのを言わなくなりまして、これは需給ギャップと期待インフレが物価を押し上げに行く、という理屈なのですが・・・・・

『(答) (前半割愛)足許の新型コロナウイルス感染症の影響や物価の弱さを反映して、短期の予想インフレ率はかなり下がっていますが、中長期はそれほど下がっていませんので、何かこれでデフレに陥るということは今のところ懸念していません。』

需給ギャップはどうした。

『展望レポートの見通しでも、今年度は物価上昇率がマイナスになりますが、来年度はプラスで、再来年度はプラス幅が少しずつ拡大しています。予想インフレ率が弱含んでいることは事実ですが、中長期はそれほど弱含んでいませんし、これが持続的な物価下落というデフレに陥るリスクを高めているとはみていません。』

企業の価格設定行動はどうした。という訳でこっちは回答がゴミにも程があるのですが、まあ回答が苦しいからゴミ回答しかできないんでしょうな。


・安倍論法再び

何だかほとんどの質疑をネタにしてしまっていますが更に続く。

『(問) 日銀が行っているイールドカーブ・コントロールは、政府の財政運営に影響を与えているのかどうか、ご所見をお願いします。』

ニヤニヤ(・∀・)

『(答) イールドカーブ・コントロールは、金融政策上、行っているもので、財政ファイナンスではありません。この点は、広く理解されていると思っており、イールドカーブ・コントロールに、特にそういった問題があるとは考えていません。』

と安倍論法アゲインキタコレなのですが、ここで少し飛ばして先の方でこんな質疑もありましてね。

『(問) 前回の記者会見で、総裁は国債の増発に関連して、増発した分については買入れを増やして、金利を上がらないようにするということをおっしゃいました。国債の買入れは、この後、更に増発が行われたときに、更に無限に増やしていくことは可能なのでしょうか。あるいは、国債の信認ということを考えた場合に、何らかの限界があるのでしょうか。』

と、限界論の方で攻めると味わいのある回答が返って来るのでした、質問者GJ!

『(答) 2016 年 9 月にイールドカーブ・コントロールを導入して以降、わが国の長期金利はゼロ%近傍で安定しており、貸出金利も既往最低水準で推移しています。日本銀行としては、この枠組みは、きわめて緩和的な金融環境を作るうえで、経済・物価を刺激する効果をしっかりと発揮してきたと考えています。』

はい。

『そのもとで、政府が必要に応じて国債を増発した場合には、金利が上昇することをイールドカーブ・コントロールのもとで防げるということで、財政政策と金融政策のポリシーミックスが、いわば自動的に実現することになります。』

ちょwwwwwwwwwそれを財政ファイナンスって言うんじゃないでしょうかwwwwwwwwwww

『それ自体、金融政策の観点から行っているイールドカーブ・コントロールの一つの効果だと考えており、これが何か国債の信認とか、国債の買入れを難しくするというようなことになるとは思っていません。』

財政ファイナンスがYCCの1つの効果って言っちゃってるようなもんじゃん。ということで金融政策の限界論から攻めると思いっきり口を滑らせてしまう、という重要な知見を得られましたな!!!!!!!


・超長期問答

これは酷い。

『(問) 債券市場について、前回、総裁は超長期の金利について、そこまで上昇しないというようにお答えをされていましたが、6 月以降も、超長期の金利は上昇傾向にあるかと思います。現在の水準についても、そこまで上昇していないとお考えでしょうか。それともお考えが変化されているところがあるのか、その点をお聞かせください。(後半割愛)』

『(答) 2016 年 9 月の「総括的な検証」でも指摘している通り、超長期金利の過度な低下は、保険や年金などの運用利回りを低下させて、マインド面などを通じて経済活動に悪影響を及ぼす可能性があるといった認識には、変わりはありません。現在、感染症の影響で債券市場の流動性が低下しているもとで、国債増発が見込まれていることを踏まえると、債券市場の安定を維持して、イールドカーブ全体を低位に安定させることが最も重要な状況にあります。このため、当面、国債の積極的な買入れを行うことが適当と考えています。(後半割愛)』

まるで会話になっていない・・・・・・・・・・・・・


・ETFのペースについて

同じ質問の後半、これ質問は良いのに回答がゴミにも程があるんですが一応引用。

『(問)(前半割愛)次にETFの買入れについて、5 月や 6 月の買入れ額をみると、年間12 兆円のペースまで買入れが進んでいないように思うのですが、今回の決定でも、「当面 12 兆円のペースを上限に」という文言が維持されています。足許で買入れ額が減っていても、この 12 兆円という、ある意味目標というか上限の金額を設定することが必要であるとお考えでしょうか。また、当面の 12 兆円から本来の年間 6 兆円という数字に戻すタイミングというか、その基準について、お考えをお聞かせください。』

『(答) (前半割愛)ETFについては、リスク・プレミアムが過度に拡大することは良くないということで、リスク・プレミアムの状況を勘案して、弾力的に対応しています。12 兆円を限度として弾力的に対応するという考えは全く変わっていません。』

まるで会話になっていない・・・・・・・・・・・・・


・最後に謎の黒ちゃんブチ切れ答弁で締まるのでした

最後は大体某築地新聞のあの方が質問していると推測されますが(だいたい最近何故か最後になっていると思うので)。

『(問) 2%インフレ目標について伺いたいと思います。黒田総裁の下で 10 年間やってこの 2%目標はもうできないという予想を日銀自身がしているわけですが、10 年やってできない目標というのは、目標そのものが間違っているか手段が間違っているかどちらかですが、これだけの金融緩和をあらゆる様々な金融緩和手段を講じてきたわけですから、一つ目標が間違っていたという仮説が成り立つと思います。』

これわwwwww

『今やはり現実的なメルクマールが必要ではないか。というのは、そうでないと常に過度に金融緩和バイアスが掛かってしまうというのが今現状だと思いますが、もっと現実的なメルクマールというのを検討するお考えというか、今すぐ見直すお考えはないでしょうが、頭の体操をする可能性もないのかどうかをお伺いしたいと思います。』

『今、確かにコロナショックで現実はそういう状況ではないと思いますけれども、異常な事態だと思いますが、このパンデミックも、これからは 10 年に一度くらいはある、想定できるリスクだという専門家もいますから、それも含めて 10 年ということを考えて、実現できない目標というのは見直すべきではないでしょうか。』

どう見ても挑発です本当にありがとうございました。

『(答) 私は全くそういうふうに考えていません。目標も適切ですし、手段も適切であると思っていますが、様々な事情、状況によってこういう事態が続いています。ちなみに、多くの先進国でも 2%の目標を維持していますが、達成されていない状況が長らく続いているということは事実です。』

皆出来てないからボクが出来てなくてもいいんだよーというクソガキ論法ですねわかります。

『(問) 海外の中央銀行とともに見直すということを検討する可能性はありませんか。』

『(答) 全くありません。』

クッソワロタ。


〇などと本人が楽しくネタにしていたら時間が思いっきり無くなった件について(すいませんすいませんすいません)

ということでネタ帳。

・展望レポート基本的見解の続きと全文の中でオモロそうなもの

前回比較も含めてやらないとですね。

・デジタル通貨担当部署が出来た件について

何とグループ長が先代の政策企画課長様という大物就任(普通グループ長は企画役級が据わるもんだが偶に大物が来るのは重点項目だったりする筈、そこまで詳しくはないけどたぶんそんな感じ)。

・6月MPM議事要旨

これがまた酷いのよ・・・・・・・・・・

・日銀から色々とペーパーが出まくっている件について

賃金版フィリップスカーブとか前の審議委員の佐藤さんが得意なネタだった気がして懐かしい。その他色々とどばーっと出てていいからお前ら何で小出しにしないんだと小一時間。

それからしらっとLIBORの進捗状況ペーパーがでていたりもする

・ECBとかFED

レビューとプレビューをしないと・・・・・・・・・

ということで、不覚にも総裁会見ネタで2日も引っ張ってしまいましたのでこれはさすがに連休中にネタを投下する所存ですが(真顔)、いつ投下するかとか全然考えてませんので期待はしないでください。
 


お題「総裁定例会見をサラサラ流すつもりが粘着して途中で力尽きるの巻(汗)」   2020/07/20(月)08:06:52  
  あらまあ。
[外部リンク] 年 7 月 19 日
日 本 銀 行

でもこのお方窓口とかをやっていた訳ではないんでしたら一々こうやって公表せんでもという気がするし、別にこの事案に限らずなんですけど、こうやって一々公表するもんだから必要以上に人々の行動が過剰なリスク回避的になったり、体調不良になった時に申告しないインセンティブを生むと思うの。本件はさすが日銀なだけに罹患した方のプライバシーは極力触れてないから良いですけど、「どこそこ行って感染した」系のニュース、あの報道じゃあコロナの前に報道で社会的にエライことになるし、そうなるんなら正直に行動の説明をしないインセンティブが普通に生じるじゃろうよ、というのは異論も多々あろうかと思いますが個人の感想です。


〇総裁会見の出来栄えが色々と酷いというのが最近の平常運転になっているのは悲しい

[外部リンク] 裁 記 者 会 見 要 旨
―― 2020年7月15日(水)午後3時半から約60分

・3本の鉛筆は臨時措置の筈なんだが何か全部まとめてごった煮になっている件について

最初は今回の政策決定(と言っても現状維持)と展望レポートの説明(体裁を元に戻したのでその説明もあって長い)がありますがそこはパスして実質最初の(たぶん幹事社の)質問。


『(問) 日銀は 3 月以降、新型コロナ対策として金融市場の安定維持と企業の資金繰り支援に向けた措置を相次ぎ打ち出してきました。その評価と、本日は現状維持ということでしたが、更に追加的な措置が必要なのか、お考えをお聞かせください。』

これに対する答えが微妙でして、

『(答) 日本銀行は、3 月以降、「特別プログラム」、国債買入れやドルオペなどによる円貨・外貨の上限を設けない潤沢な供給、ETF等の積極的買入れの「3つの柱」で金融緩和を強化してきました。』

おいちょっと待て、そもそも輪番なんて拡大してない(国債発行が増えた分以下の拡大はしたが、それは国債発行対比で言えば増えたという額ではないし、そもそもYCCによって受動的に増えたというものであって、量を目的としている政策になっていない)し、ドルオペはドルファンディングの流動性対策であって、それ一般的に金融緩和って言うか???という話でありまして、いやまあ確かに引き締め的ではないというのはその通りなんですが、「金融緩和」というのはさすがに話に無理があろうかと思われます。

・・・・・と申しますのは、ドル資金供給を捕まえて「金融緩和」とか言い出したら、期末になると良く行われる「期末に逼迫するレポ対策のためのSLF特例措置」とかまで金融緩和になってしまいますし、だいたいからして本来ドルオペとかはバックストップ的な措置(あとで総裁もそういう話をしている)なのですからして、その利用が無くて市場からのドル調達が円滑に進んでいる方が望ましい事態なのに、「ドルオペによる外貨供給は金融緩和」とか言い出したら、ドルオペの残高減ったら金融引き締めって話になるんですけど大丈夫かこのオッサン。

まあ百万光年ほど譲って3本の鉛筆もとい柱は「新型コロナ対応」というのはまだ理解できない訳ではない(元々やっていたオペの枠を拡大したのだけを示すべきな所、元々のオペまでぶっこんでごった煮にしているのは如何なものかとは思うが、一応3本とも新型コロナ対応で新設したり増額したり条件緩和したものだから)のですが、「金融緩和」とまで言い出すと、いやいやいやいやそれは違うだろ特に真ん中の鉛筆、という話になる訳ですよ。


もうね、黒田日銀になってからというものずーっとそうなのですが、遂に今回は、本来2%物価目標の為のYCC用にやっている筈の輪番をとっ捕まえて「コロナ対応」とか言い出す、ということで、一度おっぱじめると引くと言う事を知らずに戦線の拡大か転進と称して誤魔化していくか、というジャパンの官僚組織らしい大変に素敵な事になっているし、黒ちゃんこの説明素で本人そう思って説明しているならちょっとそろそろお歳もお歳ですので以下自主規制だし、分かっててこういう言い方してるんだったら悪質というか、どうせ総裁会見に来る記者共の知能では分からんだろと馬鹿にしているという話ではないか、とまで思ってしまう訳ですな。

でまあその続き。

『こうした対応は効果を発揮しているとみています。』

はいはい大本営大本営、というか効いてるのは財政だし海外の施策じゃろとは思いますけどね。CP社債買入は無駄に効果が出ているとは思いますけど。

『内外の金融資本市場は、なお神経質な状況にありますが、ひと頃の緊張は緩和しています。企業の資金繰りには依然ストレスが加わっていますが、外部資金の調達環境は緩和的な状態が維持されています。金融機関の貸出態度は緩和的であり、CP・社債の発行環境も一時的に拡大していた発行スプレッドが縮小するなど、良好な状態にあります。』

もともとのスプレッドが従来よりある日銀買入を前提にして歪んでいる話はスルーの模様です。

『こうしたもとで、銀行貸出残高は前年比+6%台半ば、CP・社債残高も前年比+10%を超える高い伸びとなっています。日本銀行としては、引き続きこの「3つの柱」により、資金繰り支援と金融市場の安定維持に努めていく所存ですが、そのうえで、当面、新型コロナウイルス感染症の影響を注視し、必要があれば、躊躇なく追加的な金融緩和措置を講じる方針です。』

必要があれば躊躇なくはどうでも良いのですが、その前の所で「「3つの柱」により、資金繰り支援と金融市場の安定維持に努めていく」って言っていまして、さっきは「金融緩和」と言っているのに、ここでは「資金繰り支援と金融市場の安定維持」であって、別に金融緩和をして需要を引き上げようというような話をしている訳ではない、というのがまた酷い説明でして、一つの会見答弁の中で行っている施策について2種類の説明するってオマエナメトンノカという感じではありますな。


・メディアだからキャッチーな言葉を使いたいのは分かるが質疑で使うと本質が覆い隠されるから止めえや

次の質疑。後半の出来が良いのだが前半の質問が残念。

『(問) 景気の先行き見通しですが、いわゆるV字回復というのがなくなって、今回の展望レポートでも書かれているように、その改善のペースというのは緩やかなものにとどまると考えられるとの指摘があります。V字回復ではなくU字とかL字とか、そのようなイメージの回復になっていくということでよろしいのでしょうか。(後半割愛)』

U字だのL字だのってよく巷間言われるし、何とかストとかも良く使ったりするみたいですけれども、こういうのは向こうが言うのを勝手に言わせておいて、そこから「そのV字だとかいうのはどのような状況を指すのでしょうか」とツッコむなあ良いのだが、日銀の政策企画部門のようなあいえばこういう屁理屈をひねり出す方々を生業にしておられる相手にあまりこういうフワッとしたキャッチーな言葉での質問をしない方が良いと思うの。だいぶ後の方にも出てくるけど。

『(答) まず、経済の見通しですが、今回の展望レポートにも示している通り、既に足許で回復の様々な兆候がみられており、ある意味ではかなり急速な回復のようにみえます。しかし、それは非常に大きく落ち込んだところから急速に回復しているもので、今後もそれがずっと続くかどうかは、議論のあるところです。むしろ私どもとしては、その後の回復は緩やかなペースになるとみています。ただ、そうしたもとでも、展望レポートにもある通り、今年度はマイナス成長になりますが、2021 年度はかなり強く回復し、2022 年度も 1%台半ばということで、持続的な成長経路に戻っていくとみています。U字かV字かなど、様々な議論はあると思いますが、緩やかではあるけれども着実に回復していくとみています。(後半割愛)』

ということでほぼ不毛な質疑になっておりまして、もし聞くんだったら「見通しを見ると21年度は急速に回復するのに22年度はそのペースが一気に鈍化するというのはどういうメカニズムによるものと理解すれば良いのでしょうか」とかの方がもうちょっとオモロイ質疑応答が見れそう。


・CP社債買入の説明は酷すぎる

などといちゃもんを付けておりますが、このお方の質疑は後半が素晴らしい(というか当たり前のツッコミ)のとその回答がお前は何処の安倍晋三かという説明で血圧急上昇ですわ奥様。

『(問)(前半割愛)もう一点が、社債の買入れについてです。社債の発行高は 6 月はすごく増えており、社債市場の改善につながっていると思います。その一方で、いわゆる市場機能の低下という面では、日銀が大量に買い入れていることで、日銀が買い入れる社債がマイナス利回りになっているということで、リスクに応じた、いわゆる金利の調整という市場の機能が低下しているのではないかという懸念の声が聞かれます。この点について総裁はどうお考えでしょうか。』

(;∀;)イイシツモンタ゛ナー


『(答)(前半割愛)それから、社債についてですが、CPも社債も金額自体はFRBなどが買い入れる額よりも小さくみえますが、確かに、社債やCPの市場の大きさで比べると、日本銀行の買入れはかなりの規模になっています。』

そもそもFRBと比べてとか誰も聞いていないし、市場構成違うし、FRBの買入レートはバックストップのバジョットレートなのであって、日銀みたいに「総額何十兆円でござい」と鉛筆にして自慢するのとは全然違っているのに「FRBより小さく見えますが」とか頭に入れているの意味不明。

・・・・・・でですね、アタクシこれ結構この部分よくよく考えたら「おいおいおい」って思ってきたんですよ。つまりですね、最初のこの部分って、どこからどう見ても「FRBの買入と比較して日本のCP社債買入が少ないように見えますが一段の拡大は検討されないでしょうか」って質問に対する想定問答にしか見えない訳でして、ちょっとこれ黒田さん焼きが回ってきたんじゃないのかとか心配するところでもあるんですが、まあそんな深刻な話ではなくて、黒田さんは定例記者会見を舐め腐っているから緊張感が全然無くて、ついうっかり逆の話をおっぱじめてしまった、とかそういう事ではないかと思うのですけれども(全編において個人の偏見です)、さてどうなんでしょうかね。それにしても何だこの掴みは。

『そうしたことも、欧米と異なり、CPや社債のスプレッドが拡大したものが、全く元のように小さなものになっているという意味で、市場の安定化に非常に有効につながったと思っています。』

やっと話の方向性が戻った。そもそものCP社債買入が市場をゆがめていませんでしたっけという話に関する点は完全にスルーするのはさっきと同じなので驚きはしない。

『市場機能の低下云々というのは、確かに長期的にみてそういう議論があることは事実だと思いますが、足許で社債あるいはCPについて市場機能が大きく低下しているということはないように思います。』

〇〇には当たらない(キリッ)ってお前は安倍晋三かと小一時間。

『市場規模全体に対してのCPや社債の買入れは、米国よりも相対的に大きいわけですが、それ自体は、まだまだ市場規模全体からみるとそれほど大きなものではありません。』

購入適格銘柄で購入対象の残存年限の社債対比で比較しないと意味がないというのを意図的に誤魔化すのはもういつも通りなんですが、詭弁にしてももうちょっとマシな詭弁をして頂きたい。1-3年の社債買入で金利が堂々のマイナスになる現象について抗弁してみろやおい。

『国債については、市場規模の半分程度を日本銀行が買い入れているということで、そういう議論も一部にあることは事実ですが、社債市場について今、市場機能の低下云々ということで議論になっているとは思っていません。』

まさかとは思いますが、この「議論になっていない」というのは、あなたの想像上の市場にすぎないのではないでしょうか。もしそうだとすれば、(以下割愛)。


・そもそも総裁会見で聞く質問かよというのがやってまいりました!

何とかが戦車(タンク)でやっくるという日本映画がございましたが(--;

『(問) コロナの第 2 波についてですが、前回の会見では第 2 波というよりも新興国の感染拡大の方が一番大きなリスクではないかというご指摘をされていたかと思います。一方で、その後をみていますと、国内外、日本であったりアメリカで、また感染者が増えているという話や、営業の自粛といった話もまた出てきているかと思います。この第 2 波のリスクに対するご認識、あるいは今後の政策的な備えをどう考えるかについて教えてください。』

とまあここまではまだ分かるのだがこの後半、

『また、香港を巡って、米中の対立が今激しくなってきているところかと思います。こちらについても、先行きによっては世界経済、金融市場を揺さぶるリスクになるのではないかと思うのですが、現時点のお考えについてお願いします。』

そんなの質問したって「そらまあ大問題になったら影響は大きいけどワシら当事者でもないのに知るかヴォケ」以外の回答しか出んじゃろ、赤点再履修。

なお、第2波云々に関する回答ですが、

『(答) 第 2 波云々が依然として一つの懸念としてあることは、感染症学者の方が言っておられますので、その通りだと思います。現時点で、日本を含むアジアの国で、一部で若干収束していた感染がまた増えていますが、第 2 波といった大きなものにはなっていないと思います。他方で、新興国は、ブラジルやインドで感染が引き続き拡大していますので、こちらの問題は依然として大きいと思っています。先進国では、米国を除けば、感染が収束した後で大きく再拡大しているということはないように思います。また、米国の場合も、第 2 波なのかどうかは定義の問題かもしれません。日本やアジアと違って、完全に収束させる前にまた増えてきていますので、まだ第 1 波の中の話かもしれません。(後半割愛)』

という風にただの言葉遊びの回答になる訳でして、そもそも第2波が起きるとしたって、普通のインフルがちょっと今年は大流行してますなあって言ってたって経済活動に影響が軽微なのであれば日銀としては特段見通しを変更するような話にはならない訳であって、第2波がどうのこうのとかいう話をするのは不毛オブ不毛なのでありまして、第1波であっても第3波であっても、問題はそれが経済活動にどのような影響を与えるか、または軽微なのか、という話なのですが、まあ見事に黒田さん言葉遊びにして回答をしていますな。

ちなみに質問者の方は「経済の活動に対しての影響」という観点もあったのですが、結局第2波とか新興国の流行と先進国の第2派みたいな話を始めてしまったので完全に本質と関係ない回答で誤魔化された感があります。

でもって今回の質疑応答で一番愚劣だと思った質問はこちら。この問答の直後になります。

『(問) 今の質問に関連して、第 2 波についてですが、今日、東京都が感染の警戒レベルを最も深刻な「感染が拡大している」というところに引き上げています。感染者数も一時 200 人以上続いたり、今日は 165 人を確認しているようですが、そういったものも踏まえたうえで、先ほどのような「大きなものにはなっていない」というご認識だという理解でよろしいでしょうか。』

あのさあ、それ日銀総裁に聞いて何の意味があるの???ちょっと義務教育からやり直してくれませんかどこの誰だか知らない(会見見てないからガチで知らんが)ですけど。回答を引用する意味もないので回答は割愛。


・金融機関の配当政策について

というお目汚しの質疑応答の後にこの着眼は悪くないなというのがあった。

『(問) 金融機関の株主還元についてですが、FRBやECBは銀行の配当に対して停止勧告も含めて言及していますし、日銀はこれまで金融システムレポートで配当性向の高まりを指摘されてきたと思います。昨今の情勢で利益の重要性が結構増していると思うのですが、改めて金融機関の株主還元に対する認識をお伺いできればと思います。』

金融庁に聞けって気もしますが、確かにFSRでもその話題しているので着眼点は悪くない、ただし金融機関の決算終わった直後に近い時期にこの質問をするのはタイミングがちょっと残念だが。


『(答) 欧米の企業、特に金融機関は、わが国の金融機関などに比べるとかなり配当性向が高いといいますか、様々な株主還元をかなり手広く行ってきました。他方で、わが国の企業あるいは金融機関の経営者の方々は、比較的慎重に行動してきて、資本や流動性を相当手厚く持ち、今回のような事態に対して、欧米の企業や金融機関よりもスムーズに対応できていると思います。』

まあそれは一般的にそうなんだが、ただFSRではコロナ前の時代から株主還元を無理して実施していないのか、という指摘はあったので、まあ本来はその辺の話もして欲しい所ですが、それをゴリゴリと突っ込むと収益見通しとかそっちに話が発展するのであまりノリノリになって説明できないというのは分かる。

『ただそのうえで、今後当面、新型コロナウイルス感染症が経済活動に深刻な影響を与えるわけですので、その状況が長引いたりすれば、企業ひいては金融機関の経営にも影響を及ぼす可能性があります。その辺りは十分慎重に状況をはかって、従来同様に慎重な行動をして頂くことが必要だと思っています。ただ、今の時点で、何か日本の金融機関に配当やその他の株主還元策をやめなさいという必要があるとは、必ずしも考えていません。』

とは言ってるものの、後の方でこの状況が長期化すると企業向け貸金がどうのこうのの話をもうちょっと行っています。


・景気のパスを聞くならまあこう聞くもんでしょ

U字だのV字だのL字だのというようなキャッチーだけどキャッチーなだけに本質をミスリードするようなのって正直あんまり好きじゃなくて、こういう質疑は良いと思ったので2本立て続けに引用する。特に茶々入れないのですが、まあこういう事だぞと思う。今の質疑の次。

『(問) 景気の現状認識のところですが、今回の展望レポートでも、年後半から徐々に改善していくとみられるというパスを描いています。今後のいわゆる感染拡大の状況次第かもしれませんが、いったん大きく落ち込んで、底打ち、あるいは底入れをしたと認識されているのでしょうか。』

L字だのV字だの言わないでこう聞くもんですよ!

『(答) 各国の経済によってそれぞれ事態が異なっているとは思いますが、わが国経済についてみると、設備投資は比較的しっかりしています。消費は、対面サービス関係は新型コロナウイルス感染症の心配がなくならない限り、完全には戻らないと思います。サービス関係、観光やスポーツ、イベントなどは、完全に戻るのはなかなか難しいですが、緩やかに回復している段階で、物の消費や生産は、底を打ったと思います。今は底を打って、ぐっと戻っているところですのでスピードも速いですが、その調子でずっといくというほど楽観しているわけではなく、その後の戻り、回復は、緩やかなものになるとみています。』

さっきのV字だのL字だのという質問に対する答えよりも中身がちゃんとあるでしょ??で次の質疑。

『(問) 展望レポートですが、数字だけ見ると前回の幅よりも下になっていますが、出し方が違うので下方修正したとは単純に言えないでしょうか。4 月時点から、景気の見通しに変化がないといいますか、大勢には変化はないとお考えでしょうか。』

これも悪くはない。

『(答) 前回は、緊急事態宣言が出されてそれがどのように解除されるかもはっきりせず、欧米でもロックダウンが続いている状況でしたので、非常に不確実性があるということで、各政策委員が経済・物価見通しを幅を持って出しました。今回は、緊急事態宣言も解除されましたし、欧米でもロックダウンが解除されて経済活動が再開している状況ですので、ポイントで出しました。』

はい。

『その結果は、今回の展望レポートの参考の表にある通り、概ね前回出した幅の中に入っていると思いますが、2020 年度は、前回出した幅よりも若干下の方にいっている面があります。これは、感染症の影響のデータがいくつか出てきて、消費、特にサービス関係に大きく影響していることが明らかになったことがあります。他方で、既に回復の兆し、特に物の消費などではっきりとした底打ちと回復がみられており、2021 年度あるいは 2022 年度については、前回の見通しの範囲よりも少し上の方にきています。従って、2020 年度、2021 年度、2022年度の全体としては、前回の見通しの範囲内に収まっているとみています。』

ということで、変にキャッチーな言葉を使わない方がちゃんとした答弁を引き出せる、という事例紹介でございました。


・雇用や事業継続はワシが育てた、というのは図々しいし何でそんなに目立とうとするのかが分からん

次の質疑。

『(問) 先ほど、一連の政策効果について評価、言及されていましたが、一方で、このコロナ対応にあたって、春先ですか、日銀の対応として事業・雇用を守ることが大事だと、最優先に取り組むべきだと発言されたと思います。この一連の日銀の政策が、倒産や失業者の増大に歯止めをかけるのに、どの程度の効果があったと評価されていますか。』

効果がありました(キリッ)と回答するのはまあ順当に考えてそうだろうなあと思いますが、それ以上に威勢の良い回答をしているのは何でなの?????何をそんなにアピールしたいの??????????

『(答) データが示している通り効果があったと思いますが、これは日本銀行の政策だけではなく、政府の 2 回にわたる大規模な補正予算、それによる企業・雇用・家計の生活に対する大規模な支援策というものも、大きな効果を持ったと思います。』

ちょwwwww普通言い方逆だろこれじゃあまるで日銀が主導的に効果だしてるみたいじゃねえかよ。普通はこれ「政府の政策が大きな効果を発揮し、日銀はこの政府の政策が金融面で円滑に機能するように金融市場の安定と資金繰り支援を行いました」となる、というかFEDとか思いっきりそういう説明にして議会と政治をヨイショしてるぞ。

・・・・・・というのは、結局中央銀行って本質的にこういう形で起きるあばばばばーに対処できるのって限定された局面しか対応できないのだから、そら普通の感覚だったら政府や議会に花を持たせて自分はあくまでもサポート役だ、ってやっておかないと、(そうなって欲しくはないが)コケた時に一緒になって沈没するんですけど大丈夫ですかって感じですが、この回答の後半でも、

『日本銀行が 3 月、4 月、5 月と行ってきた様々な政策と、政府の強力な政策が相俟って、企業の倒産は今のところ非常に少ない状況ですし、失業率も若干上がっていますが、諸外国に比べ、またリーマンショック後の状況に比べてはるかに良いという状況であり、その状況に日本銀行の政策も一定の貢献をしたと考えています。』

どう見ても言い方が日本銀行主体みたいな言い方になってるの大丈夫かというか、何でそんなに悪目立ちしようとするのか、数字を盛りまくっている3本の鉛筆然り、と思うのでありました。


・・・・・・・・・さて今回の総裁会見、ネチネチとツッコミを入れてみると意外にツッコミどころが多い、と申しますのは、聞く方を舐めているんだと思うんですけど、説明の理屈がガバガバになっていまして、まあガバガバというよりは「雑な説明に終始している」という感じでして、聞く方を舐め腐っているのでなければ黒ちゃんなんかやる気無いんじゃネーノって感じを(字面ベースでは)受けてしまうのでありまして、いずれにせよ何かこう怪しからん会見だなあ、と思うのでした(個人の感想です)。


という訳で、まさかの明日に続くでして、今週は何の因果か3営業日しか無くて来週はFOMCだというのにこんなにチンタラやってたらダメじゃんと思うのですが、泣く子と時間切れには勝てないので本日はここで勘弁して頂きとうございます。あとは超長期の話と財政ファイナンスの話と物価目標の話があって、最後とか良い感じで黒ちゃん意地になって発言している感があって鑑賞物としては笑えます。
 


お題「寝起きでECBである(夜やれよというツッコミはしないでください)」   2020/07/17(金)08:13:24  
  ウィリアムズが珍しく良い事を言っている!!!
[外部リンク] / 00:46 /
緊急融資策の低い利用率、順調な市場機能を示唆=NY連銀総裁

というこの講演自体は今日は読んでる暇が1ミリも無いのでスルーしますが、先日ご紹介しましたNY連銀副総裁の話などと同じでございます。まあECBちゃんはこのままPEPPやっていきますよ別に変更しませんよとは言っていますが別に拡大はせんと。

然るに、どこぞの中銀ちゃんに於かれましては海外中銀に対抗でもしたかったのか突然変なもん食ったかのように3本の鉛筆というフリップ芸で総枠だの実施額だの年間ETF&REIT買入ペースだのをアピールするわしらっと期限を延長するわとやっておりまして、パウエルが「パンデミック対応で積極的な施策を実施!」ってのに「何とうちはこんなにたくさんの額を実施して来年3月まで期限延長!」ってやったら「どうぞどうぞ」とか言われるダチョウ倶楽部スキームになりそうな流れ(あとはラガルド次第)ですな、ナムナムナム。


〇今日は寝起きでECB:決定事項に変化なかったが直近のTLTRO3に対する評価(自画自賛)が入る

まずは決定事項。

[外部リンク] policy decisions

前回はこちら
[外部リンク] The interest rate on the main refinancing operations and the interest rates on the marginal lending facility and the deposit facility will remain unchanged at 0.00%, 0.25% and -0.50% respectively. The Governing Council expects the key ECB interest rates to remain at their present or lower levels until it has seen the inflation outlook robustly converge to a level sufficiently close to, but below, 2% within its projection horizon, and such convergence has been consistently reflected in underlying inflation dynamics.』(今回)

『(6) The interest rate on the main refinancing operations and the interest rates on the marginal lending facility and the deposit facility will remain unchanged at 0.00%, 0.25% and -0.50% respectively. The Governing Council expects the key ECB interest rates to remain at their present or lower levels until it has seen the inflation outlook robustly converge to a level sufficiently close to, but below, 2% within its projection horizon, and such convergence has been consistently reflected in underlying inflation dynamics.』(前回)

政策金利系の金利は全て据え置き。金利に関するフォワードガイダンス文言にも変更なし、というか全文一致じゃん。なお項番が違うのは前回PEPPの増額があってそっちが先に出ているからです。

『(2) The Governing Council will continue its purchases under the pandemic emergency purchase programme (PEPP) with a total envelope of ユーロ1,350 billion. These purchases contribute to easing the overall monetary policy stance, thereby helping to offset the pandemic-related downward shift in the projected path of inflation. The purchases will continue to be conducted in a flexible manner over time, across asset classes and among jurisdictions. This allows the Governing Council to effectively stave off risks to the smooth transmission of monetary policy. The Governing Council will conduct net asset purchases under the PEPP until at least the end of June 2021 and, in any case, until it judges that the coronavirus crisis phase is over. The Governing Council will reinvest the principal payments from maturing securities purchased under the PEPP until at least the end of 2022. In any case, the future roll-off of the PEPP portfolio will be managed to avoid interference with the appropriate monetary policy stance.』(今回)

ええい長い、なおPEPP拡大と延長した前回のはこの部分が3項目組になっています。

『(1) The envelope for the pandemic emergency purchase programme (PEPP) will be increased by ユーロ600 billion to a total of ユーロ1,350 billion. In response to the pandemic-related downward revision to inflation over the projection horizon, the PEPP expansion will further ease the general monetary policy stance, supporting funding conditions in the real economy, especially for businesses and households. The purchases will continue to be conducted in a flexible manner over time, across asset classes and among jurisdictions. This allows the Governing Council to effectively stave off risks to the smooth transmission of monetary policy.』(前回)

『(2) The horizon for net purchases under the PEPP will be extended to at least the end of June 2021. In any case, the Governing Council will conduct net asset purchases under the PEPP until it judges that the coronavirus crisis phase is over.』(前回)

『(3) The maturing principal payments from securities purchased under the PEPP will be reinvested until at least the end of 2022. In any case, the future roll-off of the PEPP portfolio will be managed to avoid interference with the appropriate monetary stance.』(前回)

ということで、前回ぶっこんだ額、期間については変更が無くて、期間についての表現は前回の項番2と同様の書き方で、「少なくともPEPPによるネット買入2021年6月まで実施します、いずれにしましても政策委員会はPEPPによるネット買入をコロナウィルス危機のフェーズが終了したと政策委員会が判断するまでは継続する」という表現も同じですわな。


『(3) Net purchases under the asset purchase programme (APP) will continue at a monthly pace of ユーロ20 billion, together with the purchases under the additional ユーロ120 billion temporary envelope until the end of the year. The Governing Council continues to expect monthly net asset purchases under the APP to run for as long as necessary to reinforce the accommodative impact of its policy rates, and to end shortly before it starts raising the key ECB interest rates. The Governing Council intends to continue reinvesting, in full, the principal payments from maturing securities purchased under the APP for an extended period of time past the date when it starts raising the key ECB interest rates, and in any case for as long as necessary to maintain favourable liquidity conditions and an ample degree of monetary accommodation.』(今回)

これまた長いのですが、APPの額とフォワードガイダンスの話をまとめてるから長くなっております。

ああそういえばアタクシ「ユーロ」が謎のカタカナになっていますが、この駄文を描くときにMSにデフォでついてるテキストを使っていまして、おまけに(始めたのが大昔だったから)Unicodeで作っていませんで、昔からのWin日本語テキストエディターのデフォがANSIでして、ユーロは外字なんですよ(ドルとかポンドはある)、ということでご勘弁ください(Win10になってからはデフォがUnicodeになっていてANSIは選択する形式になった)。

『(4) Net purchases under the asset purchase programme (APP) will continue at a monthly pace of ユーロ20 billion, together with the purchases under the additional ユーロ120 billion temporary envelope until the end of the year. The Governing Council continues to expect monthly net asset purchases under the APP to run for as long as necessary to reinforce the accommodative impact of its policy rates, and to end shortly before it starts raising the key ECB interest rates.』(前回)

『(5) Reinvestments of the principal payments from maturing securities purchased under the APP will continue, in full, for an extended period of time past the date when the Governing Council starts raising the key ECB interest rates, and in any case for as long as necessary to maintain favourable liquidity conditions and an ample degree of monetary accommodation.』(前回)

何故か今回項番2つ分をまとめられてしまいましたが、APPに関する話にも変更はありません。

『(4) The Governing Council will also continue to provide ample liquidity through its refinancing operations. In particular, the latest operation in the third series of targeted longer-term refinancing operations (TLTRO III) has registered a very high take-up of funds, supporting bank lending to firms and households.』(今回)

何か前半が箇条書きとは思えないクッソ長い項番になっていると思ったら最後にこのようなものがぶっこまれておりまして、直近のTLTRO3の実績がでかかったのは金融機関の企業や家計向けの貸出の増加をサポートしております(キリッ)という謎アピールが入っていました。

『The Governing Council continues to stand ready to adjust all of its instruments, as appropriate, to ensure that inflation moves towards its aim in a sustained manner, in line with its commitment to symmetry.』(今回)

『The Governing Council continues to stand ready to adjust all of its instruments, as appropriate, to ensure that inflation moves towards its aim in a sustained manner, in line with its commitment to symmetry.』(前回)

最後の所も同じです。


〇ラガルド会見の頭のステートメントから

最近ECBは会見のQ&Aを出してくる速度が物凄い勢いなので既にQAがついとる(驚)。

[外部リンク] STATEMENT
PRESS CONFERENCE
Christine Lagarde, President of the ECB,
Luis de Guindos, Vice-President of the ECB,
Frankfurt am Main, 16 July 2020

ちなみに前回はこちら
[外部リンク] information since our last monetary policy meeting in early June signals a resumption of euro area economic activity, although the level of activity remains well below the levels prevailing before the coronavirus (COVID-19) pandemic and the outlook remains highly uncertain.』(今回)

『Incoming information confirms that the euro area economy is experiencing an unprecedented contraction. 』(前回)

第2(実質第1)パラグラフの頭の部分に総括判断がありますが、今回は前回(6月頭)対比で「signals a resumption」ということで経済活動の再開の兆候がありますな、ただし水準はあばばばばーですけど、というアセスメントになっています。まあ順当な評価でしょう。

『Both high-frequency and survey indicators bottomed out in April and showed a significant, though uneven and partial, recovery in May and June, alongside the ongoing containment of the virus and the associated easing of the lockdown measures. At the same time, actual and expected job and income losses and the exceptionally elevated uncertainty about the evolution of the pandemic and the economic outlook continue to weigh on consumer spending and business investment.』(今回)

『There has been an abrupt drop in economic activity as a result of the coronavirus (COVID-19) pandemic and the measures to contain it. Severe job and income losses and exceptionally elevated uncertainty about the economic outlook have led to a significant fall in consumer spending and investment. While survey data and real-time indicators for economic activity have shown some signs of a bottoming-out alongside the gradual easing of the containment measures, the improvement has so far been tepid compared with the speed at which the indicators plummeted in the preceding two months. The June Eurosystem staff macroeconomic projections see growth declining at an unprecedented pace in the second quarter of this year, before rebounding again in the second half, crucially helped by the sizeable support from fiscal and monetary policy. Nonetheless, the projections entail a substantial downward revision to both the level of economic activity and the inflation outlook over the whole projection horizon, though the baseline is surrounded by an exceptional degree of uncertainty. 』(前回)

ECBのINTRODUCTORY STATEMENTは割と奔放にこの辺りの書式をいじって来るので前回と比較するのがやや無理がある上に、6月会合はスタッフによるマクロ経済見通しの四半期改定が行われるので、その分も含めて比較されると何が何だかという感じになって恐縮です。

でもってまあこの辺ですが、物凄く手抜きして申し上げますと、6月の時点で底打ちの兆しがみられていたものが今回コンファームされましたって感じの評価になっていると思います。ただし雇用と、それに関連する個人セクターの所得に関してはアカンがね、という話。

『Headline inflation is being dampened by lower energy prices and price pressures are expected to remain very subdued on account of the sharp decline in real GDP growth and the associated significant increase in economic slack.』(今回)

『While headline inflation is suppressed by lower energy prices, price pressures are expected to remain subdued on account of the sharp decline in real GDP and the associated significant increase in economic slack.』(前回)

物価は当面アガランチ会長という見通しは同じ、ということで方向性は改善したけど水準はうんこだし、雇用が怪しいということで、一応上方修正は上方修正ですが見方は厳しいという感じじゃないでしょうかねえよくわかりませんが。

ということで経済の状況についてのアセスメントの所だけ前回と比較しましたが、以下は今回の冒頭ステートメントの方をサラサラと鑑賞の巻。


・政策決定に関する説明

以下断っていませんが今回からの引用を続けます。第3パラグラフ以下になります。

『Against this background, ample monetary stimulus remains necessary to support the economic recovery and to safeguard medium-term price stability. Therefore, we decided to reconfirm our very accommodative monetary policy stance.』

そらそうよとしか言いようがない話しですな。

『We will keep the key ECB interest rates unchanged. We expect them to remain at their present or lower levels until we have seen the inflation outlook robustly converge to a level sufficiently close to, but below, 2% within our projection horizon, and such convergence has been consistently reflected in underlying inflation dynamics.』

まずは金利の維持の話と金利政策ガイダンス。

『We will continue our purchases under the pandemic emergency purchase programme (PEPP) with a total envelope of ユーロ1,350 billion. These purchases contribute to easing the overall monetary policy stance, thereby helping to offset the pandemic-related downward shift in the projected path of inflation.』

PEPPについては金融政策スタンスを全体として緩和的にすることによって物価の先行きパスの下振れをオフセットすることを助ける効果を、という説明をしていますね。

『The purchases will continue to be conducted in a flexible manner over time, across asset classes and among jurisdictions. This allows us to effectively stave off risks to the smooth transmission of monetary policy. We will conduct net asset purchases under the PEPP until at least the end of June 2021 and, in any case, until the Governing Council judges that the coronavirus crisis phase is over. We will reinvest the principal payments from maturing securities purchased under the PEPP until at least the end of 2022. In any case, the future roll-off of the PEPP portfolio will be managed to avoid interference with the appropriate monetary policy stance』

PEPPは規程の範囲内でフレキシブルに実施します、というのを毎度のように強調してまして、これ質疑の方でも出ているのですが(今日は間に合わないからパス)、いろいろと便利に使える訳で、それこそイタリア国債買い増しも行けるし、逆に引く方も行けるというマジックワードになっていますな。なお会見でもその辺は上手い事両方の話をしながらも積極的に買うようなトーンの(そこまで細かく読んでないので会見の音での印象ですけど)話をしていますかね、とか思いました。

でもってPEPPの期間とかPEPPで購入した債券の償還再投資に関する話はステートメントの通りでございます。

『Net purchases under our asset purchase programme (APP) will continue at a monthly pace of ユーロ20 billion, together with the purchases under the additional ユーロ120 billion temporary envelope until the end of the year. We continue to expect monthly net asset purchases under the APP to run for as long as necessary to reinforce the accommodative impact of our policy rates, and to end shortly before we start raising the key ECB interest rates. We intend to continue reinvesting, in full, the principal payments from maturing securities purchased under the APP for an extended period of time past the date when we start raising the key ECB interest rates, and in any case for as long as necessary to maintain favourable liquidity conditions and an ample degree of monetary accommodation.』

これはAPPの方の話ですが声明文通りだし従来通りの話。

『We will also continue to provide ample liquidity through our refinancing operations. In particular, the latest operation in the third series of targeted longer-term refinancing operations (TLTRO III) has registered a very high take-up of funds, supporting bank lending to firms and households.』

こちらはTLTRO3ですな


・これまでの施策の暫定評価キタコレ

と来まして

『The monetary policy measures that we have taken since early March are providing crucial support to underpin the recovery of the euro area economy and to safeguard medium-term price stability.』

ということで今次危機においてぶっこんだ政策は「crucial support」だったそうな。

『In particular, they support liquidity and funding conditions in the economy, help to sustain the flow of credit to households and firms, and contribute to maintaining favourable financing conditions for all sectors and jurisdictions.』

特に短期金融市場(これはドルファンディングの話も含めるんでしょうな)のサポートが効いたと短期市場ファンディングの話をしています。

『At the same time, in the current environment of elevated uncertainty and significant economic slack, the Governing Council remains fully committed to doing everything necessary within its mandate to support all citizens of the euro area through this extremely challenging time.』

この不透明な中、今後必要ならば出来る事は何でもします(キリッ)。

『This applies first and foremost to our role in ensuring that our monetary policy is transmitted to all parts of the economy and to all jurisdictions in the pursuit of our price stability mandate. The Governing Council, therefore, continues to stand ready to adjust all of its instruments, as appropriate, to ensure that inflation moves towards its aim in a sustained manner, in line with its commitment to symmetry.』

まあこの辺はいつもの威勢の良い宣言(やるとは言っていない)って奴ですな。


・経済の現状評価と見通しについて

『Let me now explain our assessment in greater detail, starting with the economic analysis.』

ということで政策の話から情勢判断の話になる。

『Incoming data and survey results suggest that economic activity improved significantly in May and June from its trough in April, alongside the ongoing containment of the virus and the associated easing of the lockdown measures. At the same time, economic indicators remain well below the levels recorded before the pandemic, and the recovery is in its early stages and remains uneven across sectors and jurisdictions.』

最初の総括判断でも示されていますが、こっちの方が明快に表現しているので引用しました。5月以降は「economic activity improved significantly」というのが経済指標などから示されていますよ、でも水準はあばばばばーですけどね、というお話。

『After decreasing by 3.6%, quarter on quarter, in the first quarter of 2020, euro area real GDP is expected to have contracted even further overall in the second quarter, broadly in line with the June 2020 Eurosystem staff macroeconomic projections. Signs of a recovery in consumption have emerged, while there has also been a significant rebound in industrial output. At the same time, subdued labour market conditions and precautionary household saving are weighing on consumer spending. Weak business prospects and high uncertainty are dampening investment, while the weakness in the global economy is hampering foreign demand for euro area goods and services.』

つーことで成長率の話になりますが、現状に関する評価は「broadly in line with the June 2020 Eurosystem staff macroeconomic projections」と従来見通し通り。でもって労働市場がアカン事に関して先々への悪影響を懸念しているという説明になっています。

『Euro area activity is expected to rebound in the third quarter as the containment measures are eased further, supported by favourable financing conditions, an expansionary fiscal stance and a resumption in global activity, although uncertainty about the overall speed and scale of the rebound remains high.』

『In general, the extent of the contraction and the recovery will depend crucially on the duration and effectiveness of the containment measures, the success of policies to mitigate the adverse impact on incomes and employment, and the extent to which supply capacity and domestic demand are permanently affected.』

先行きは今後も経済活動の抑制が緩和されることを前提にしますと徐々に回復傾向を強めますねでも先行きは不透明さが大きいですね、るというまあそらそうよという話ですが、何でもかんでも感染症と言わないのがどこかの中銀とは違う所ですね。

『Overall, the Governing Council assesses the balance of risks to the euro area growth outlook to remain on the downside.』

リスクバランスは下方、そらそうですな。


・財政に関して

冒頭ステートメントは以下物価の話、マネタリーの話と続くのですがそこは時間の関係上すっ飛ばしまして財政の話。

『Regarding fiscal policies, an ambitious and coordinated fiscal stance remains critical, in view of the sharp contraction in the euro area economy. Measures taken in response to the pandemic emergency should as much as possible be targeted and temporary in nature.』

ということで財政出動が引き続きキモですよ、とくる訳です。

『The three safety nets endorsed by the European Council for workers, businesses and sovereigns, amounting to a package worth ユーロ540 billion, provide important funding support in this context.』

キタコレ。

『At the same time, the Governing Council urges further strong and timely efforts to prepare and support the recovery. We therefore strongly welcome the European Commission’s Next Generation EU proposal, which is dedicated to supporting the regions and sectors hardest hit by the pandemic, to strengthening the Single Market and to building a lasting and prosperous recovery. It is important for the European leaders to quickly agree on an ambitious package.』

ほほう。

『In order to reach its full potential, the European Union’s Recovery and Resilience Facility will need to be firmly rooted in sound structural policies conceived and implemented at the national level.』

つーことでEUのRecovery and Resilience Facilityがとても必要ですよとな。

『Well-designed structural policies could contribute to a faster, stronger and more uniform recovery from the crisis, thereby supporting the effectiveness of monetary policy in the euro area. Targeted structural policies are particularly important to rejuvenate our economies, with a focus on accelerating investment in priority areas such as the green and digital transitions.』

でもって最後はいつものように構造改革の重要性を強調するということで終わるのでした。QAは後日。


〇ということで他のネタェ・・・・・・・・・・・

・ラガルド会見

流し聞きしかしていないですが、ラガルドさんが聞きやすい喋り方しているから何となくの感じですが、オモロイ会見っぽいので早急にネタにしたいですねえ。

・日銀の続き

展望レポートの本丸がまだなのと、黒田総裁会見の方は最近聞く気も起きないのでヘッドラインだけ流して見ていますが、とりあえず記者のへぼい質問何とかならんの?と思いますし、ツッコミがアレだから答える方も舐め腐った回答してるだろ、というのもあるように思えた(個人の偏見です)がさて如何に。

何の因果か来週無駄に土日含んで4連休とかがありやがる・・・・・・って幻の東京五輪(80年ぶり2度目)の祝日でしたかそうですかなので、ネタの渋滞が懸念される昨今、土日になるとぐうたらしてしまいますが、自分に鞭打って成敗を心掛ける所存であります(やるとは言っていない)。
 


お題「決定会合レビュー:しらっと予想物価上昇率の現状判断が下がっていますなあ」   2020/07/16(木)08:08:40  
  ほーん。
[外部リンク] 警戒レベル引き上げ
2020年7月15日 18時57分

フリップ芸飽きたし、この標語フリップの地色が都知事選の前は概ね緑だったのに対して選挙終わったと思ったら色が変わった(ように見える)のは何ですねんと思いますし、警報出して注視するだけなんでしょと思いますし、また電飾やるとかは(やらんみたいだが)電気代の無駄だから都知事様が自らチェレンコフ光出して警戒訴えたら如何ですかねえ(最後のは無理^^)。

つーか「東京アラート」って何だったの??選挙活動だったら公職選(爆発音)。


〇声明文:政策はそのままだし片岡さんは反対理由をもうちょっと練って欲しい

[外部リンク] 2)。』(前回)

躊躇なく緩和措置を講じるとのことですが、この後ネタにしますが、今回ってしらっと世の中の期待物価上昇率のアセスメントを下げているんですよね。となると本来は目標未達の状態が継続している中での期待物価上昇率が下がるのは阻止しないといけないんですから今必要じゃなかったいつ必要になるんだよ、という話ではあるのですけれども、どうせ物価目標の話がノーケアーだからということで、注目されないうちにしらっと期待物価上昇率のアセスメントを下げるというドサクサ紛れの作戦に出ているのがいじましい。

でもって政策金利のガイダンスもこう書いているのですが、そもそも論としてコロナ新型資金供給がバンバン出ると、その分だけプラス金利の当座預金残高が増える、という格好になっていまして、それって利上げなんじゃネーノとか思いますけど、まあそれで何か上手く回っている気がする(個人の感想です)ということは、これ即ちマイナス金利拡大とかマイナス金利政策というそのものが金融引き締め的であり、つまりは金利政策というのはゼロ金利の部分で金利上げ下げの効果が非対称になっているということを示すんじゃないんですかねえ、などと思いますし、大体からして日銀が率先してプラス金利の資金供給オペの参加を慫慂しているのですからして、つまりは日銀でも中の人(ただし政策委員会のカボチャ共はカボチャ脳なので分かっていない可能性が高そうではありますが)は金利の効果がゼロで非対称と内心思ってるんじゃないですかねえ、などと妄想は膨らむのでありました。

・・・・・・・すいません与太話が長くなりました。


『(注1)賛成:黒田委員、雨宮委員、若田部委員、櫻井委員、政井委員、鈴木委員、安達委員、中村委員。反対:片岡委員。片岡委員は、今後の物価下押し圧力の強まりへの対応と、企業・家計の金利負担軽減を企図して、長短金利を引き下げることで、金融緩和をより強化することが望ましいとして反対した。』(今回)

『(注1)賛成:黒田委員、雨宮委員、若田部委員、布野委員、櫻井委員、政井委員、鈴木委員、安達委員。反対:片岡委員。片岡委員は、今後の物価下押し圧力の強まりへの対応と、企業・家計の金利負担軽減を企図して、長短金利を引き下げることで、金融緩和をより強化することが望ましいとして反対した。』(前回)

布野さんが中村さんに代わった(ちなみにこの委員の名前順ですが就任順です、櫻井さんと政井さんは同時ですけれども年齢とか考慮して櫻井さんの席次を先にしたんでしょうね)だけで何も変化ないのは良いんですけど、片岡さんの反対理由が全文一致とは提案芸人の風上にも置けません。

と申しますのは、今回って展望レポートの回であって、先出ししてしまいますと、展望レポート基本的見解における予想物価上昇率の現状認識は、

『予想物価上昇率は、弱含んでいる。』(今回の展望レポート基本的見解)
『予想物価上昇率は、弱めの指標がみられている。』(6月決定会合声明文)

ということで現状認識を下げているんですよね。そういう中なのに片岡さん何の芸も無く前回(の前もそうですが)、「今後の物価下押し圧力の強まりへの対応と、企業・家計の金利負担軽減を企図して」としか言わないのは提案芸人としては赤点再履修としか申し上げようがありません。

いや別にアタクシ追加緩和どころかマイナス金利撤回しろやヴォケという人だから片岡さんのこの提案に1ミクロンたりとも賛同はしないのですけれども(強いて言えばマイナス深堀して大爆発大焦土になって全員戦犯で吊るし上げて連中を一掃しないと永遠にこの調子なのかな、とも思うところはあるけど)、せっかく多数派の皆様が声明文の方で予想物価上昇率、という元々の置物理論、すなわちMB拡大で期待インフレを引き上げる、という理論はQQEの理論でもあった訳ですから(敢えて過去形^^)、その根幹部分の予想物価上昇率の弱含みを認めたとうのを捕まえて「予想物価上昇率が弱含んでいる状況を看過することは2%物価目標の達成を極めて困難にするから追加金融緩和」って主張しろよということで。

ガイダンスの方の反対意見も前と同じだがもうめんどいから引用だけ。

『(注2)片岡委員は、新型感染症の深刻な影響を念頭におくと、財政・金融政策の更なる連携が必要であり、日本銀行としては、政策金利のフォワードガイダンスを、物価目標と関連付けたものに修正することが適当であるとして反対した。』(今回)

『(注 2)片岡委員は、新型感染症の深刻な影響を念頭におくと、財政・金融政策の更なる連携が必要であり、日本銀行としては、政策金利のフォワードガイダンスを、物価目標と関連付けたものに修正することが適当であるとして反対した。』(前回)

#そういや置物で思い出しましたが、7月号の証券アナリストジャーナルにジンバブエ先生の見るに耐えない駄文(しかもいつものように無駄に長い)が掲載されていましたが、引用どこまでして良いのかとか考えているうちにネタにするタイミングを逸してしまいましたが、あんなのジャーナルと銘打ってる紙面に掲載すんなやそもそもジンバブエに寄稿依頼すんなやヴォケという所でして、ジャーナル編集委員は全員切腹して詫びろというのを一応申し上げておきましょう


〇展望レポート基本的見解:基本的な部分は前回同様で結局コロナ次第だから分からんとなっていますが・・・・・・・

経済物価情勢のアセスメントに関しては6月声明文でも記載されていますので6月声明文とも比較します。

[外部リンク] 』だけという頭出しだけにも程がある上に明日はECBェ・・・・・・・・・・・・(すいませんすいません)

『わが国の景気は、経済活動は徐々に再開しているが、内外で新型コロナウイルス感染症の影響が引き続きみられるもとで、きわめて厳しい状態にある。』(今回)
『わが国の景気は、内外における新型コロナウイルス感染症の影響により、きわめて厳しい状態にある。』(6月声明文)
『わが国の景気は、内外における新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、厳しさを増している。』(前回4月)

6月声明文と横ばいですが、「経済活動は徐々に再開しているが」という部分が(単なる事実だけど)入っている分だけは少し光も見えないことはない、ってな感じでしょう。

『海外経済は、持ち直しに向かう動きもみられるが、感染症の世界的な大流行の影響により、大きく落ち込んだ状態にある。そうしたもとで、輸出や鉱工業生産は大幅に減少している。企業収益や業況感は悪化しており、設備投資は横ばい圏内の動きとなっている。感染症の影響が続くなかで、雇用・所得環境には弱い動きがみられている。個人消費は飲食・宿泊等のサービスを中心に大幅に減少してきたが、足もとでは、持ち直しの動きがみられる。住宅投資は緩やかに減少している。この間、公共投資は緩やかに増加している。』(今回)

『海外経済は、感染症の世界的な大流行の影響により、大きく落ち込んだ状態にある。そうしたもとで、輸出や鉱工業生産は大幅に減少している。企業収益や業況感は悪化しており、設備投資は増勢の鈍化が明確となっている。感染症の影響が続くなかで、雇用・所得環境には弱めの動きがみられており、個人消費は飲食・宿泊等のサービスを中心に大幅に減少している。住宅投資は緩やかに減少している。この間、公共投資は緩やかに増加している。』(6月声明文)

『海外経済は、感染症の世界的な大流行の影響により、急速に落ち込んでいる。そうしたもとで、輸出や鉱工業生産は減少している。企業の業況感は悪化しており、設備投資はこのところ増勢の鈍化が明確となっている。感染症拡大の影響が強まるなかで、雇用・所得環境には弱めの動きがみられ始めており、個人消費は飲食・宿泊等のサービスを中心に大幅に減少している。この間、住宅投資は横ばい圏内で推移しており、公共投資は緩やかに増加している。』(前回4月)

海外経済は「持ち直しに向かう動きもみられるが」が入っている分だけ6月より上方修正、輸出と生産、企業収益と業況感の部分は同じ、雇用所得環境は4月からの推移が「弱めの動きがみられ始めており」→「弱めの動きがみられており」→「弱い動きがみられている」と時間を追うごとに悪化傾向を強めていますのでアカンですな、まあそういうことですが。

個人消費の所は今回「足もとでは、持ち直しの動きがみられる」と入れていて6月より上方修正、住宅投資と公共投資は同じです。

『わが国の金融環境は、全体として緩和した状態にあるが、企業の資金繰りは悪化しているなど、企業金融面で緩和度合いが低下した状態となっている。』(今回)
『わが国の金融環境は、全体として緩和した状態にあるが、企業の資金繰りが悪化するなど企業金融面で緩和度合いが低下している。』(6月声明文)
『わが国の金融環境は、全体として緩和した状態にあるが、企業の資金繰りが悪化するなど企業金融面で緩和度合いが低下している。』(前回4月)

金融環境、6月声明文までが「悪化するなど」になっていて今回「悪化しているなど」になっているのですが、「する」が「している」というのだから多分「これまで悪化傾向が続いて居ましたが悪化傾向が増すことはなくなったです、ただし水準として状況が厳しいです」とでも言いたいんでしょうか良く分かりません。

でもって今回の白眉はこちら。

『物価面では、消費者物価(除く生鮮食品、以下同じ)の前年比は、原油価格の下落の影響などにより、0%程度となっている。予想物価上昇率は、弱含んでいる。』(今回)
『物価面では、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、原油価格の下落の影響などにより、0%程度となっている。予想物価上昇率は、弱めの指標がみられている。』(6月声明文)
『物価面では、消費者物価(除く生鮮食品、以下同じ)の前年比は、0%台半ばとなっている。予想物価上昇率は、弱めの指標がみられている。』(前回4月)

どう見ても下方修正です本当にありがとうございました。まあ2%物価目標に対してどうのこうので追加緩和はどうなっている、とか言われない時期を狙って下げやがったなコノヤローなどと考えてしまうのは心が濁っておりまして、きっと予想物価上昇率がここ1か月弱で弱含んで来たんですよ!!!!(棒読み)


#という所で時間切れとなりましたので以下は勘弁
 


お題「NY連銀副総裁の講演ネタ:ドタバタやっていたようで色々と考えたデザインになっているのに感心するのだ」   2020/07/15(水)08:05:15  
  「ジョブ型」の話って最近コロナ便乗のように目立つのですが、
[外部リンク] / 19:33
アングル:日立が進める「ジョブ型」雇用、日本での普及に懐疑的見方も

『[東京 14日 ロイター] - 日立製作所(6501.T)は来春、各ポストの職務を明確にして最適な人材を充てる「ジョブ型」雇用を国内の全従業員約15万人を対象に導入する。日本企業で伝統的に採用されてきた一括採用・年功序列・終身雇用といった「メンバーシップ型」雇用からの大転換だ。新型コロナウイルスの影響による在宅勤務の広がりもあり、導入機運が高まる人事制度だが、日本の企業社会に根付いていくかは、懐疑的な見方もある。』(上記URL先より、以下同様)

その昔、アタクシhamachan(濱口桂一郎)先生の「新しい労働社会-雇用システムの再構築へ(濱口桂一郎著:岩波新書)」を読んでネタにした(過去ログ見たら11年前だったわ)のですが、最近のこの話が多くなって11年前に読んだ本を引っ張り出して読んだろかと思ったらhamachan先生のコメントがあるじゃん。

『産業による違いもある。日本でジョブ型の呼称を広めたとされる労働政策研究・研修機構(JILPT)労働政策研究所の濱口桂一郎所長は、電機産業でジョブ型の取り組みが進んでいるのは、工場の構内請負化が進み、現場労働力の多くが直接雇用ではなく外部化しているからだと指摘する。』

『欧米で典型的なジョブ型とされる工場作業員は、職務記述書に記された範囲に作業内容が限られ、企業側からすればむしろ日本型のシステムより硬直的とされる。自動車などの産業では、製造現場での正規従業員の比重は依然として大きい。濱口氏は「日本車メーカーが、GMやクライスラーのようなシステムを導入するだろうか」と指摘する。』

なるほどなるほどと思いながらhamachan先生のブログを久々に(大汗)ご紹介しよう、と思ったら先生の最新エントリーがロイター記事の話でした(汗)。今でも売ってるのかどうかは存じませんが、昔ネタにした上記の本はコンパクトなのですがいろいろ勉強になりました。

[外部リンク] Fed’s Emergency Facilities: Usage, Impact, and Early Lessons
July 08, 2020
Daleep Singh, Executive Vice President
Remarks at Hudson Valley Pattern for Progress (delivered via videoconference)

図表はこちら。
[外部リンク] Fed’s Emergency Facilities:Usage, Impact, and Early Lessons

昨日は『Usage of the Facilities』の最初の部分だけ頭出しした格好でしたのでその続きです。昨日の部分はファシリティの利用状況がピークでも(似たようなファシリティで比較した場合)リーマンショックの時よりも少ないのにこうかはばつぐんだ!になっているという話で、その背景に金融危機が生じていないことを説明していましたな。んでもってその続きになります。

『This resilience of financial markets is consistent with the trends seen in Figure 2, showing how facility usage has evolved over time.』

でもってこれまた図表2というのが図表PDFの3ページ目(1ページ目は表題ページです)にあたっていますが、『Figure 2: Outstanding Amounts in 13(3) Facilities』ってお題になっています。まあ見てちょという感じですが、『Outstanding Amounts in 13(3) Facilities』ということで、「MMLF」「PDCF」「CPFF」「PPPLF」「SMCCF」「MLF」「PMCCF」「MSLP」「TALF」の凡例あんど色付き残高グラフという物件がございます。まあそれ見りゃ一目瞭然ですが・・・・・・


・最初はホールセールの短期ファンディングのサポートから

『The first facilities to start operations were the Primary Dealer Credit Facility (PDCF), Money Market Liquidity Facility (MMLF), and Commercial Paper Funding Facility (CPFF)-the light blue, dark blue, and red areas, respectively.』

最初に運用が始まった各種ファシリティはPDCFとMMLFとCPFFです。

『These programs sought to repair short-term wholesale funding markets, which serve as the lifeblood of functioning markets.』

これらのファシリティは短期のホールセールファンディング市場を修復して市場機能を回復するものです、だそうな。

『As those markets recovered with overarching support from the Fed’s actions, usage of the PDCF and MMLF has declined. Similarly, with an easing of pressures in commercial paper markets soon after the CPFF’s announcement, this facility too has seen only limited take-up.』

これらのファシリティによって市場が沈静化しまして、その後市場が正常化していく中でこれらのファシリティの利用は減って来ました(というのは図表2を見てちょ)、CPお助けプログラムに至ってはプログラム入れるよと言っただけで市場が沈静化しました。

『This pattern reflects the “lender of last resort” design of these programs: they provide a relief valve if market strains re-intensify, but are not expected to be used heavily under less stressful conditions.』

これはLLR(というかバジョット・ルールというか)の考え方を反映した制度設計が功を奏しております。というお話でどこかの中央銀行は爪の垢を煎じて飲んで頂きたい。


・短期市場が落ち着いた後はPPPCFが大活躍

その次。

『The main source of growth in outstanding balances comes from the Paycheck Protection Program Liquidity Facility (PPPLF)-shown by the dark gray area. This program bolsters the effectiveness of the Small Business Administration’s Paycheck Protection Program by supplying liquidity to bank and nonbank financial institutions that originate PPP loans.』

ペイチェックプロテクションファシリティの利用がじゃんじゃか増えて他を圧倒する、という状況になっています。まあ図を見ればわかるのでとっととPDF開いてください(^^)。

『Since its launch in mid-April, PPPLF usage has risen steadily, and outstanding advances are about $70 billion. This amount is still well below the program’s potential take-up, which is equal to the amount of PPP loans extended, currently over $500 billion.』

ほう。

『Nonetheless, we have heard from PPP lenders that the program bolsters their confidence in making PPP loans to small businesses, as every PPP lender is eligible to use the PPPLF. Well over 600 PPP lenders are currently using the facility across all 12 Reserve Banks.』

ということで、ペイチェックプロテクションプログラム融資に伴うファシリティが一番出ているし残高多いしまだ出る余地があるようですな。ちなみに米国中小企業庁の関連サイトはこちら。

[外部リンク] Protection Program
An SBA loan that helps businesses keep their workforce employed during the Coronavirus (COVID-19) crisis.


・ちょっと前にぶっこんだファシリティ:MLFとTALF

『We have seen modest starts to several other facilities that recently launched and stand ready to support critical segments of the economy.』

はい。

『The gold area is the Municipal Liquidity Facility (MLF), which funded $1.2 billion of 12-month notes for the State of Illinois to assist with COVID-19 related cash flow pressures.』

ほとんど読めないのですが右端の上の方にちょろっとあるのが地方政府お助けファシリティらしい。

『Not visible is the Term Asset-Backed Securities Loan Facility (TALF), which is designed to improve lending conditions for a range of consumer, small business, and commercial loans. TALF launched last month and has lent about $250 million to date.』

これまた殆ど読めないのですが、物凄く拡大してみるとMLFの上にちょこっと載っている気がする。


・最近条件等が決まったファシリティ:MSLPとPMCCF

『Additionally, lending facilities are now available to help businesses maintain operations and keep employees in their jobs. The Main Street Lending Program (MSLP), which provides loans to small and medium-sized entities, including nonprofits, and the Primary Market Corporate Credit Facility (PMCCF), which provides bridge financing to large investment-grade corporate employers if they cannot secure adequate credit elsewhere, both recently opened.』

MSLPとPMCCFは最近ぶっこみましたんで、ということですな。


・社債買入(セカンダリーの方を買う奴、SMCCF)について:市場環境改善したらいったん止めるのもありとな

『More sizable, the pink sliver shows balances of corporate debt the Fed has purchased through its Secondary Market Corporate Credit Facility (SMCCF), about $10 billion so far.』

何かこう微妙な色の使い方なんですが(これユニバーサルデザインとか考えるとこういう組み合わせになるとか何でしょうかデザインの方にはすっかり疎いのでよくわかりません)ピンクシルバーって色なのかよ、というのがセカンダリー社債お買い上げプログラムの残高推移。

『Unlike the other facilities, which establish standing windows for eligible borrowers,6 the Fed sets the pace of corporate debt purchases based on market conditions.7 』

他のファシリティが常設(と言っても期限付きですが)ファシリティタイプになっているのに対しまして、これだけは市場からの買入で行っていまして、市場動向によって買入ペース決めてますよと。

『Since the SMCCF’s launch, as market functioning has improved, we have slowed the pace of purchases, from about $300 million per day to a bit under $200 million a day.8 If market conditions continue to improve, Fed purchases could slow further, potentially reaching very low levels or stopping entirely.』

しらっと言っていますが、市場環境が改善されていく中で買入ペースを落として行ってまして、今後市場状況の改善が継続すれば更に買入ペースを落としたり買入そのものを止めたりするよん、と軽くぶっこんでいますが、このお話って最初の日付にありますように先週水曜にぶっこまれているのですが、このコメントがあったからと言って別に市場があばばばばーになっていないというのがグレートですな。もちろんこのようなフォローもしているのがあるのかも知れませんが。

『This would not be a signal that the SMCCF’s doors were closed, but rather that markets are functioning well. Should conditions deteriorate, purchases would increase.9』

市場環境が改善してノーマルになったと判断したら追加購入は止めるけど、状況が悪化したらまた買入は実施するからビビらないでね、という注釈は勿論行っていますな。


・ファシリティの効果について

『Impact of the Facilities』って小見出しになります。まあ言うまでもないという感じですのでサラッと参ります。

『To reiterate the key point from earlier, despite low usage of the facilities, their impact has been large and sustained.』

自賛キタコレ。まあ自賛するだけの効果は出てるからな。

『In terms of liquidity and funding conditions, we’ve seen a dramatic recovery since mid-March, as seen in Figure 3.』

つーことでPDFの図表3が『Figure 3: Money Markets』でして、上の2つのグラフが『Current and Forward Measures of 3-Month LIBOR-OIS Spread』、『90-day Commercial Paper-OIS Spread』ですが、これは以前ネタにしたNY連銀ブログの方でもこれを引き合いにして短期金融市場の市場ストレス解消について説明していたのでご記憶にあるかと存じます。

『This improvement likely comes from a full array of policy actions deployed in quick succession-not only the facilities I just described, but also the lowering of the Fed’s policy rate to effectively zero, expanded repos and purchases of Treasury securities and mortgage-backed securities, more generous terms for discount window borrowing, and an expansion in the availability of cross-border liquidity.』

でもってここでは短期市場の改善についてはその他に大幅利下げによるゼロ金利政策復活、国債等の買入拡大、海外中銀とのドルスワップ拡大強化も寄与している、と付言しています。

あと、図表3には『Prime Money Market Mutual Fund AUM Weekly Changes』ということで、プライムMMFの設定解約フローも示していますね。

『In terms of credit conditions, as seen in Figure 4, we’ve also seen a sharp reduction of credit spreads that has broadened over time from investment grade debt, to high yield, to municipal bonds, and asset-backed securities, and this has triggered a surge of issuance across asset classes as borrowing rates have normalized.』

でもって図表4が『Figure 4: Credit Markets』ということでクレジット市場の指標として、『Fixed Income Security Spreads』、『Year-to-Date Cumulative Investment Grade Issuance Through June』、『Weekly Corporate Issuance』を示しています。

『While there are still pockets of strain in some markets, and in sectors where business models are directly challenged by the virus, even in these areas there are tentative signs of healing.』

一部そもそも業種的にコロナ直撃でスプレッド開いているのがあったり、一部の市場では幾らかのストレスが残っていたりしますが、それらの所でも最悪期からみたら改善の兆候がありますよ、ということでこれは暫く前にネタにしたNY連銀のブログでの総評と同じようなトーンではありますが、やはりこうかはばつぐんだという話っすわ。


・とりあえずの暫定評価とその教訓ということで・・・・・・・・・

『Early Lessons Learned』という所に参ります。

『Of course, there are limits on what the central bank can do, and only time will tell the ultimate impact of the facilities on supporting the Fed’s dual-mandate objectives, but I would attribute much of the facilities’ initial success to four main factors:』

4つのファクターとは?

『their size and scope, coordination across the government, flexibility, and sustainability.』

だそうで、

『First, the size and scope of the facilities have demonstrated the Fed’s capacity and resolve to blunt the initial economic effects of the pandemic shock. As I mentioned earlier, the potential lending capacity of the facilities is unparalleled. And critically, this lending capacity is being channeled to support a broad cross section of the financial markets and economy-supporting the availability of credit for households, helping small and medium-sized businesses maintain their payroll and employees through new and expanded loans, providing credit to large employers so they are able to pay suppliers and maintain their business operations, and supporting state and local governments experiencing cash flow pressures.』

サイズが十分でスコープが絞っていたのは良かったという評価ですかな。

『Second, the facilities represent a full partnership with the Treasury Department, signaling a government-wide effort to cushion the U.S. economy from the shocks caused by the pandemic. The Treasury Secretary approved the Fed’s use of emergency lending authority under Section 13(3) of the Federal Reserve Act to establish the programs, and the Treasury has provided equity investments in many of them, thus absorbing some of the risk of the Fed’s involvement in private credit markets. The close alignment of the Fed and Treasury served as a “force multiplier” in transmitting stimulus, especially at a time when investors, businesses, and the public at large were looking for signs of a coordinated government response.』

coordination across the governmentっていうと格好良いのですが、そもそもこれはFEDが制度上直接できない各種新ファシリティがあったので当たり前じゃんとか思うのですが、なんかもう勝てば官軍なのでここもエライ勢いで自画自賛している感がががが。

『Third, the facilities are flexible. Term sheets for each facility have been updated or amended since they were first announced, demonstrating a willingness to adapt program design in response to feedback and changing conditions, and to make the facilities more accessible and inclusive.10』

これまたthe facilities are flexibleとか言うと格好良いですが、条件とか途中で色々変更したのって、それはただの試行錯誤(まあ錯誤を認識したらさっくり直す、というのは良い姿勢ですが)じゃろとか思わんでもないですが、何せ勝てば官軍以下同文。

『As Fed policymakers have made clear, these programs can be ramped up or refined further as needed, depending on the impact of and lessons learned from the initial rollout.11』

今後も状況によって柔軟に変化させまっせ、だそうです。

『Lastly, a key success factor has been the sustainability of the facilities. Although the Federal Reserve has moved to implement the facilities at maximum speed, we’ve also done so with maximum care.』

>we’ve also done so with maximum care

ほうほうどういうことで??

『This means our efforts to launch and operate the facilities are guided by a set of principles that we believe will sustain the public’s trust and confidence in our actions. Transparency, inclusive access, good governance, and accountability are at the forefront of our work to implement the facilities, and I’d like to expand upon each of these principles. 12,13』

とまあそういうことで、以下『Transparency』、『Access』、『Governance and Accountability』の点についての説明があって最後に『Challenges and Opportunities』とあるのですがここで時間が無くなってしまいましたので以下は読んで下さいませ(余裕があったらネタにしますが今日からは金融政策大会になるのでちょっと出来るか分からん)。

#最後時間がアレでかなりヤケクソ気味に飛ばしてしまいましたサーセン
 


お題「指標金利は意地でも予定通りに移行と/超長期失速なので備忘メモ/NY連銀副総裁の講演が面白そうなので(その1)」   2020/07/14(火)07:57:06  
  ほうほうそうですかそうですか。

[外部リンク] 英樹
source : 週刊文春 2020年7月16日号

『「水野氏は環境などの持続可能性を重視したESG投資を積極的に推進し、昨年12月、空売りを行う投資家への外国株の貸出を停止した。自社株の空売りに悩まされていたマスク氏は、水野氏を〈ブラボー、正しいことをした〉と絶賛。ただ、水野氏はGPIFの高橋則広理事長(当時)との確執も囁かれ、今年3月末にGPIFを去った」(同前)』

『水野氏に聞くと「数年前からテスラへの参画を求められていました」と答えた。』(上記URL先より)

ほうほうそうですかそうですか。

〇意地でも指標金利移行ですかそうですか

昨日の相場レビューを見ようと思ってロイターさんの所に行ったら拾ってしまったのでメモメモ。

[外部リンク] / 02:32
LIBOR廃止予定に変更なし、コロナ禍でも=NY連銀総裁

『[13日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は13日、新型コロナウイルス禍の中でも2021年末までのロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の廃止予定に変更はないとした上で、各行に代替指標への移行作業を急ぐよう求めた。』(上記URL先より、以下同様)

はあそうですか。

『ウィリアムズ総裁は「大手銀であろうと地銀であろうと、LIBORからの移行を準備する必要がある。穴から抜け出そうとしているのに、その穴をさらに広げることのないようにしたい」と述べた。』

意味わからん。

『また新たな指標金利としては、LIBORよりも取引規模が大きい「担保付翌日物調達金利(SOFR)」がより安定していると強調した。』

先日もネタにしましたが、FSBが突如「コロナショックでLIBOR金利が跳ねたのを見れば金利指標改革が重要なのが明らか」「LIBORは既に銀行の借入コストを反映していない」という何をブチ切れているのか良く分からない紙を出してLIBOR移行のケツ叩きをしておりましたが、これ実は読者様からご指摘を頂いて「確かに」と思ったのですけれども、よくよく考えてみれば今般のコロナショックだって普通にファンディングコスト上がった(から沈静させるためにFEDなどが手を打った)のであって、信用リスクが全体として上昇して銀行のファンディングコストが上昇した場合に、リスクフリーレートを指標にされてしまったりすると、それって信用リスク上昇分を銀行が被れって話になりゃあせんのかと思う所です。

という話をしているのですが、これまたアタクシ段取りの悪いことに、別件バウアーでNY連銀のサイトを見に行ってふむふむとか読んで居った中にSOFRとかのページがあって色々とデータが満載で便利だなあとか思った訳ですが、そこのデータを今から拾いに行くの時間がアレなのでちょっと今日はパスしますが、日本の場合だとリーマンショックの時にはGCレポレートもちゃっかり上昇してエライことになった(ピーク時にはGCレポ金利がロンバード貸出金利まで上がってしまって利下げしてるのに短期のレポ金利が上がって当然の如くCP金利などに跳ねまくった)というのがありましたが、さて米国の場合は・・・・・・・・

などと言いながらもワンチャンあるかと思ってNY連銀のサイトに行ったら案ずるより産むが易しでございまして^^;

[外部リンク] Overnight Financing Rate Data

の中に『To access historical data, please see: Repo Rates Data Historical Search』ってのがありまして、そこのリンクがこちら。

[外部リンク] Rates Data Historical Search
Data available from 04/02/2018 to the present

などというのがありますので、コロナ前後をポチっとなとしますと、なんか普通にSOFRって政策金利下がったら素直に下がって別に信用リスク云々関係ないのねという結果になっておりましたわ(2月終わりから最近までざっくり目検しました)、なるほどなるほど。

まあ実際問題として、今回はリーマンショックの時と違って金融機関があばばばばーだった訳では無いので、という要因はありますし、アタクシも別に米国のマネーセンターバンクの中の事情とか良く分からんので、実際問題としてのコストどうだったのよとかそういうのは分からんのですけれども、ただまあSOFRがオープン市場の金利指標にふさわしいのかというとこれまた微妙になる時もあって、ジャパンで言えばリーマンショックの時(というかその暫く後ですが)に利下げしてインターバンク市場尾のコールは下がったけどオープンの金利は上がったというのがあったので、そういう時にリスクフリーレートをそのままベースレートに使っていたら、信用コストが「市場全体として」上昇した場合のコスト上昇分がまともに銀行セクターにかぶさって来るという事になりゃあせんかね、とか何とかいう全然違う雑談になるのでございました。

ということで、ウィリアムズは上記引用のように「新たな指標金利としては、LIBORよりも取引規模が大きい「担保付翌日物調達金利(SOFR)」がより安定している」とか仰せですが、そもそも取引規模が大きいから良いのかというと、それもまた微妙なのではないかとは思うのですけれども、何せFSBが「指標金利改革においては実取引レートが重要」とか何とか抜かしやがるもんですからこういう話になるんですわな。

あと昨日はこんなのも。

[外部リンク] issues associated with benchmark transition - Report to the G20)を公表しました。』

まあ中身見てないから良く分からんけど(サーセン)、どうせまあ意地でも指標金利を移行しますよLIBORは親の敵なので末代まで絶滅させますよって話だろうなあとか勝手に偏見を持っているアタクシ(かなりの偏見です^^)。


〇コロナオペとか市場雑談メモ

・さらにコロナオペ対象先拡大とな

次回のコロナオペ向けでしたっけな。
[外部リンク] / 15:16 /
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は反落で引け、株高に押され金利スティープ化

『<15:07> 国債先物は反落で引け、株高に押され金利スティープ化

国債先物中心限月9月限は前営業日比15銭安の152円07銭と反落して取引を終えた。株高のリスクオン地合いの中、売りが優勢な展開となった。10年最長期国債利回り(長期金利)は同1.0bp上昇の0.025%。』(上記URL先より、以下同様)

てな訳ですが何せ金曜と昨日は何か超長期ちゃんがスティープしてやがっていまして、水曜木曜のフラットニングを見て「まーた止まったら俺も買う俺も買うだわww」とかネタにしたらこの有様という所に落涙を禁じ得ません。

『 現物市場で新発債利回りは上昇。2年債は前日比0.5bp上昇のマイナス0.140%、5年債は同1.0bp上昇のマイナス0.105%。20年債は同3.0bp上昇の0.425%、30年債は同3.5bp上昇の0.595%、40年債は同3.5bp上昇の0.630%。』

ちょwwww

『TRADEWEB
     OFFER   BID    前日比  時間
2年   -0.142  -0.133    0.005  15:02
5年   -0.108  -0.099    0.011  15:02
10年   0.024  0.031    0.016  15:02
20年   0.418  0.425    0.03   15:04
30年   0.591  0.598    0.036  15:05
40年   0.627  0.636    0.04  15:04』

てなカーブになっていて、先週半ば(特に水曜日)の超長期(の特に後ろ)のフラットとは何だったのかと小一時間ですし、超長期が立って来ると急にまた「需給懸念ガー」とか言い出すの何なのと思いますし、更に輪番の日程もちだして需給懸念がどうのこうのとかいう何とかストに於かれましては、その日程月初の時点で分かっている筈なのに理由にすんなや貴様は朝三暮四のエテ公かと小一時間問い詰めたいが、まあアタクシも日々のマークトゥーマーケットでトレードらしきものもしていたので言いたい気持ちはわかるんですけど、やっぱトレーダーじゃねえんだからそこはもうちょっと上手い後出し講釈を考えて頂きたく存じます。



〇NY連銀の副総裁(かな)がこんな講演(ビデオですが)をしてます(先週水曜の講演で恐縮ですが)

[外部リンク] Fed’s Emergency Facilities: Usage, Impact, and Early Lessons
July 08, 2020
Daleep Singh, Executive Vice President
Remarks at Hudson Valley Pattern for Progress (delivered via videoconference)As prepared for delivery

慣れないアタクシにはちょっと読み方が難しいオッサンですが(昨日だとNY連銀のトップの方にこの講演のリンクがおっちゃん(若そう)のご尊顔写真付きであったのですが今日はウィリアムズになっている)、この肩書だから副総裁なんでしょうね。

でもっていきなりオチを付けてしまうと、この講演、最後に資料へのリンクがありまして、
そちらのパワーポイント紙芝居を見ますと・・・・・・・・・

[外部リンク] Fed’s Emergency Facilities: Usage, Impact, and Early Lessons

こちらのプレゼンの方に講演の内容となる今般の各種オペの残高推移、市場への効果などの図表が4枚組で綺麗にまとまっているので、実は講演そんなに読まなくても言いたいことは分かるという身も蓋も無いオチがあるのですが、こちらを貼り付けるのは多分アカンのとそもそもそんなスキルが(10ウン年テキストサイトをやっているのに)全然ないので、講演の方をちょいとだけ引用の巻。

最初の方はご挨拶とぶっこんだファシリティについての説明なのでパスしまして、『Usage of the Facilities』から。

『Four months in, all of the emergency credit and liquidity facilities are operational, and we can take stock of how the programs are being used and the impact they’re having. The bottom line is that the impact of the facilities has been large and sustained, while the usage has been generally low.』

ということで「ファシリティの利用額は少なかったがこうかはばつぐんだ!」という政策当局としてみたらどう見ても大勝利な結果になっている、というのが一番大きなまとめになっています。

まあどこぞの中央銀行のようにただのアピールとオペ先への10bpボーナスのためにオペをやっている方々はこの一文(というか二文か)を読んでちったあ反省して頂きたいものです。

『Figure 1 shows the outstanding balance of loans or asset purchases for each facility as of July 1, and peak outstanding balances since each program was launched. These peaks are well below those seen for similar programs deployed during the Global Financial Crisis.』

ということで、図表1ってのがさっきのPDFの方の2枚目のスライドになります。ピークから既に減っているし、リーマンショックの時よりも少ない利用なのにこうかはばつぐんだ!という話になっておりまして、そら自慢したくもなるわな。

・・・・・・とは思うのですが、まあこれって基本的には金融システムが動揺していなかったからこの額で済んでいるという話でもあって、つまりは信用創造をする主体の銀行システムが無事であれば、そもそもそのシステム維持のために何かやる必要性というのが相対的に小さくなるから、その分量が減るじゃろ、というのはあると思うのですがどうでしょうかね。

まあそれから、そもそもこの一連のファシリティって基本バジョットレートになっているので、(スワップラインは別)世の中が落ち着けば利用も減りますがな、という話であったりするという事もあるんでしょうな。

などとドヤ顔で申しておりますが、NY連銀でも同じ話をしています(滝汗)。

『The limited usage to date compared to the 2008-09 crisis can be explained in part by the fact that the core of the financial system was in much better condition entering into the current episode-banks themselves were well capitalized, for example. Because the crisis did not originate in the financial sector, markets were able to recover faster from the initial shock and have been highly responsive to the combined fiscal and monetary policy measures.』

『For their part, the backstops established by the emergency facilities have proved especially powerful in restoring confidence for private sector borrowing and lending to resume, which in turn helps the flow of credit to the economy.』

ということでして、まあ確かにそうですなって話。

・・・・・・さてここから個別のオペの話とかになるのですが、アタクシの諸般の事情(単に寝起きが悪くて調子が出た頃には時すでにお寿司だったというだけの事情ですサーセン)によりまして、単に頭出しだけで本日は勘弁させていただきとうございます(ここから続きをネタにするとどう見ても時間が足りない)。続きは明日(超大汗)。

#MPM???何も無いでしょ!!!
 


お題「コロナオペは2.3兆円追加実施/支店長会議総裁挨拶は定型文に戻るとな/銀行の顧客情報活用に関するペーペーご紹介」   2020/07/13(月)08:04:50  
  現役の2期目が負けるのか・・・・・・・
[外部リンク] 九州・沖縄 鹿児島
2020/7/12 23:11 (2020/7/13 0:17更新)

『任期満了に伴う鹿児島県知事選は12日投開票され、無所属新人で元九州経済産業局長の塩田康一氏(54)が、無所属で現職の三反園訓氏(62)=自民、公明推薦=ら6人を破り、初当選を決めた。投票率は49.84%で、前回の56.77%を6.93ポイント下回った。』(上記URL先より)

まあかごんまのことは良く知らんのですが経産省出身という文字列を見ると最近はこの人大丈夫かというのが先に出てくる位に経産省の文字列に対する拒否反応がががが。


〇一応コロナオペ結果のメモを

[外部リンク] 年 7 月 10 日 日 本 銀 行

貸付日 2020年7月13日
返済期日 2021年1月27日
オファー金額 無制限

貸付予定総額 23,333億円
(参考)貸出残高(注) 226,057億円

ということで今回は2.3兆円の応札が入りまして総額が22.6兆円になりましたぞなという結果だった訳ですが、相変わらずアレなのは、このオペってコロナオペパート1とパート2の合算になっておりまして、まあ数字デカいの出したいから全部まとめて合算しているってくらいはアタクシも大人なので分かってはいるのですが、それにしても本来の中小企業支援という意味で言えば、コロナオペパート2のうち、「緊急保証関連の制度融資に紐付きになっている額」というのが何ぼなのかというのを知りたいんですよね。

まあ何となく個人の感想かつ妄想かつ悪寒なのですが、新型コロナオペ90兆円だのと言って物凄い勢いで数字を見せてしまったのですが、そもそもその数字行くんかいなというのもありますし、大体からして中小企業融資とかの方じゃなくて、ただのコロナオペパート1の方で数字稼いでいるんだったら、それって中小企業の資金繰り支援にも何にもなってねえじゃんという感じですので、この内訳という奴を是非みてみたいもんですけれども。

まあそれにしましても、そもそも信用保証協会付きの制度融資に対するバックファイナンスをした!と言って数字をアピールすると、政府が後押しした制度融資の実行額とバックファイナンスのダブルカウントになっている辺りが一粒で成果を2倍強調ということになりますので、ただのペテンじゃろという話でして、いやまあマネタリーベース直線一気理論とかもあたおか理論でしたけれども、あたおか理論でも置物大先生の無い脳を振り絞って考えているので、空理空論だけどペテンかというと結果的にペテンでも本人一生懸命考えてあの理論(よって日銀で「進化」することになる)なのですけれども、これ「バックファイナンスするから日銀が企業金融支援を何兆円実施」って言うのは、単純な買入ならともかく、マル保の制度融資に共通担保出すのって、それは政府の対策の数字に乗っかって同じものを数字に出しているだけじゃんという意味で同じペテンでも明らかに分かってペテン数字を出しているのがタチ悪いですな(数字をこれでもかとアピールしないんだったら別にペテンではない)。

・・・・・・・あれ?また悪態になってしまいましたなナムナム。


〇支店長会議総裁挨拶ネタをすっ飛ばしておりましたのでそちらから

支店長会議挨拶である。
[外部リンク]
 


お題「さくらレポートとか市場メモとかでだいたい備忘メモオンパレードで恐縮至極」   2020/07/10(金)08:07:38  
  何が起きてるんですか本件は。
[外部リンク] / 20:00 /
行方不明のソウル市長、遺体で発見 元秘書がセクハラで告訴

『聯合ニュースによると、市長の娘が同日午後5時過ぎ、市長の所在が分からなくなり、携帯電話の電源も切られていると通報。朴氏は「遺書のような」メッセージを残したという。』(上記URL先より)

〇さくらレポートは連発で全地域現状判断引き下げですかそうですか

まあそれ自体は別に驚きでも何でもないのですけれども・・・・・・・・・・・・
[外部リンク] さくらレポート ──(2020年7月)

前回の概要はこちら
[外部リンク] 輸出・生産面に海外経済の減速の影響がみられるものの、緩やかに拡大している→海外経済の減速や自然災害などの影響がみられるものの、基調としては緩やかに拡大している
四国:回復している→一部に弱めの動きがみられるものの、回復している

ってなっていまして、この3地区の矢印は「判断不変」を示す横向き矢印になっているのですが、えーっとちょっと待てそれ判断不変というアセスメントにして良いのかって内容な訳ですが、これはきっと「6地域で判断引き下げ」という見せ方をすると「すわ追加緩和」という話が盛り上がるのを嫌って横向きと言い張っているんですねわかります、という風情を感じる物件になっておりまして実に味わい深い。
(ここまで1月さくらレポートに関する駄文の再掲)

という事案がありましたが(粘着質)、これは必殺の矢印マジック(書いてあることが下方修正といってもおかしくないものを方向性を示す矢印の向きを横にしてお茶を濁すという殆どアレな手順)という奴ですが、政策意図的に動きたくないし追加緩和とか言われたくない時にはこの有様だったのが、ここに来てもう一気に下方修正の連発。そらまあ現状判断と先行き判断はまた別物、と言ってしまえばそれまでなのですが、景気ウォッチャーは直近だからさておくとしましても、短観だって絶対水準はうんこオブうんことは言え先行きにそこまで絶望を覚えさせる内容ではない(と思ったのだが)とかなのですが、まあとにかく景気判断を下げられるうちに豪快に下げておこうということですか良く分かりません。

しかも、どうせ今の時点でコロナ特別体制を変更する気もない(どころか他国の中銀対比引っ張る気が満々でやっていいものと悪いものがあるだろうと思うアタクシ涙目なのですが)次第なのですからして、そらもう下げるの平気なら下げまっせという事ですな。

じゃあ引き下げたから追加緩和なのか、というと(今朝どこかが何か書いていたらゴメンやでなのですが)、さすがに今回はヘタクソマイクパフォーマンスがぶっこまれるリスクはありますけれども、何ぼ何でもスルーだろと思いますし、世間的に追加期待もないと思うので、つまりは政策変更云々とかいうのが関係ないとなると、急にこういう感じでしらっと見方を変えてくるのでありますな、という感想。

・・・・・・・こちらに関しては、確かにまあさくらレポート自体が展望レポートを含むMPMの直前に出てくるから、そこであんまり派手に経済アセスメントをいじってしまうと金融政策の方に直結して連想されてしまう(まあ展望レポートの前提の一つになる地域経済の話をしているんだから政策と結び付けられて考えてしまうの当たり前なんですけど)ので、あんまり派手にいじりにくいというのもあるのは分かるんですけど、これ逆にさくらレポートを展望レポートの中間時期に出してみる、っての駄目なんですかねえ、とは何となく思っている今日この頃です。


・地域ごとに確認すると東海ってこれ下方修正なのか微妙ですな(下方修正なんでしょうけど)

さっきの再掲しますけど、

『各地域の景気の総括判断をみると、新型コロナウイルス感染症の影響により、前回(2020年4月時点)に続き、全ての地域が判断を引き下げており、「悪化している」または「厳しい状態にある」などとしている。』(今回さくらレポート概要より)

『各地域の景気の総括判断をみると、新型コロナウイルス感染症拡大の影響などから、前回(2020年1月時点)以降、全ての地域が判断を引き下げており、「弱い動き」または「下押し圧力が強い状態」などとしている。』(前回さくらレポート概要より)

となっていて、「拡大」と日付以外は同じ文言で今回も全地域下方修正なのですけれども、よくよく見ますと次に『各地域の景気の総括判断と前回との比較』というのがありまして・・・・・・・・・


北海道:新型コロナウイルス感染症の拡大などの影響により、下押し圧力の強い状態にある
→新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、大幅に悪化している

東北:新型コロナウイルス感染症の影響などから、このところ弱い動きとなっている
→新型コロナウイルス感染症の影響などから、悪化している

北陸:新型コロナウイルス感染症の影響などから、弱めの動きとなっている
→新型コロナウイルス感染症の影響などから、大幅に悪化している

・・・・・ん???ここまでコロナに関して「拡大」文言の判断の入り方前回と変わってないぞな。


関東甲信越:新型コロナウイルス感染症の拡大などの影響により、このところ弱い動きとなっている
→内外における新型コロナウイルス感染症の影響により、きわめて厳しい状態にある

・・・・・・関東甲信越は「拡大」文言が外れとるな。


東海:新型コロナウイルス感染症の拡大が続く中、下押し圧力の強い状態にある
→改善に向けた動きがみられ始めているが、厳しい状態にある

ちょwwwwこれは下方修正の矢印になるのか????????????もしかして「全地域下方修正」としたかっただけなのか??????

近畿:新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、弱い動きとなっている
→新型コロナウイルス感染症の影響により、悪化した状態が続いている

・・・・・・ほうほう近畿も「拡大」文言が外れとるな。


中国:新型コロナウイルス感染症などの影響から、このところ弱い動きとなっている
→新型コロナウイルス感染症の影響から、大幅に悪化したあと、厳しい状態が続いている

四国:新型コロナウイルス感染症の影響から、このところ弱めの動きとなっている
→新型コロナウイルス感染症の影響から、一段と弱い動きとなっている

九州・沖縄:新型コロナウイルス感染症などの影響から個人消費や輸出・生産を中心にこのところ弱い動きとなっている
→新型コロナウイルス感染症の影響から悪化している

となっていまして、実はコロナ拡大云々の文言をいじっているのは「関東甲信越」と「近畿」だけだったりします。いやまあ人口比とかGDP比でみたらそこで文言削っているから削るとかいう話になるんでしょうけれども、北海道とか「拡大」がそのまま残っていまして、まあ何と申しますかそっちの方がいや何でもありません。

総裁挨拶とかその辺とその他アネクの話はまた別途。


〇マクロ加算の掛け目でました

[外部リンク] 年7月積み期間:31.5%

これにより、日本銀行当座預金のうち、マイナス金利が適用される政策金利残高(金融機関間で裁定取引が行われたと仮定した金額)は、5兆円程度となる見込みです。

次回は、2020 年8月積み期間に適用する基準比率を 2020 年8月7日 17 時に公表する予定です。』

ということで掛け目ちゃんですが、前月の公表から基準比率に関して「四半期ごと」から「月次」という言い方に変えて来ましたが、さて今回もそうだよねと思ったらまあそうなりましたがな。現状ではコロナオペとかドルオペ用担保用国債売現先とか、やってみないと分からん上に額が巨大なのがあるからまあシャーナイナイ。

しかしまあこの「5兆円」も最早意味があるんだか無いんだか良く分からなくて、短期市場の取引状況見ながら適当に基準比率を調整するしかない状態だとは思いますので、どこからしらっとこの5兆円も削ってしまいますと、何かと先行き便利な事になるのではなかろうか(ここに目を付けて変な金融政策アピールのネタにされるのは正直タマランチ会長である)と思いますがどうですかね。

ま、先月の公表時は初回だったからこのまま月次公表方式にしらっと移行するのか多少不透明な感じは無かったわけでもないのですが、まあ今回も素直に8月積み期分を来月公表と出ましたので、このまま月次公表になるんでしょうね。



〇止まったと思うと買いが続く円債クオリティ・・・・・なのかな(市場メモ)

例によってロイターさん。
[外部リンク] / 15:19 /
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は続伸で引け、中期・超長期債が金利低下

『 <15:11> 国債先物は続伸で引け、中期・超長期債が金利低下

国債先物中心限月9月限は前営業日比7銭高の152円10銭となり、続伸して引けた。5年債入札結果が好感され、中期ゾーンや先物は強含みで推移した。超長期ゾーンは金利低下が継続した。10年最長期国債利回り(長期金利)は前日と横ばいの0.015%。』(上記URL先より、以下同様)

ということで昨日は5年入札が強い結果で続伸の巻ですが終盤はちょっと長い所の勢いが落ちた感もという感じですが、まあ5年国債入札も無事通過。しかしまあ何ですな。

『5年債入札は強めと受け止められた。市場では「日銀による国債買い入れオペが手厚いゾーンであることから、買い安心感が広がった」(国内証券)との声や「超長期債のスティープナーの動きが一服し、当面先物は売られにくいとの見方から、買いやすさがあったのではないか」(別の国内証券)との声が聞かれた。』

って別に晒し上げする積りではないのですけど、5年ってここもとマイナス一桁台BPとかまでジリジリと金利上がって来てて、その間って輪番の増額がイマイチだのとか言われていた筈でして、増発がこれだけあるのにブーブーって感じだったような気がだいぶする(個人の印象です)のですけれども、いざ入札が確りすると輪番が手厚いゾーンとかいう評価になる辺りが微笑を禁じ得ない所ではございます。まあゆうてドンドン金利が低下するかどうかは知らんですけど、確りしだすと今度は「担保需要ガー」とか言い出すレポートが登場するに100ジンバブエドル。

5年入札はベンダー集計の事前予想足切りが100円98銭の所、平均101円01銭で足切りが101円00銭でまあ強い入札でした、って所ではありましたが、それよりも超長期が30年入札を通過して、というかそのちょっと前からっぽいですがそれは兎も角としまして戻っておりましたし、発行増の入札ガーというのも結局毎度おなじみの「バサッと買いが入って相場が止まると急に俺も買う俺も買うモードになる」というパターンになっておられるようで、円債ちゃんの様式美としか申し上げようがありませんが、増発ネタをこなしてしまうと次に金利上昇させるネタってワクチン開発大成功でパンデミック対応モード終了の巻くらいになるんですか(ジャパンの財政云々は悲しいので想像しない、という現実逃避モード)、よー知らんけど。


でまあこれは別にこのコメントとかの人たちを揶揄するとか晒し上げるとかいう意図でネタにしている訳ではないのはしつこくも申し上げますが、上記ロイターさんの記事で続きが超長期な訳ですよ。

『超長期ゾーンは、40年債主導で金利が低下した。40年債は2カ月に1度の発行に加え、他年限と比較すると発行額も少ない。また、超長期債のカレント債は国債買い入れから除外しており、日銀は保有していない。このため、レポレートが低下し、買い戻しが入ったとみられている。』

前半はさておきまして、「超長期債のカレント債は〜」の部分、さっきは中期が日銀の輪番が厚いので買い安心と来ているのに超長期のカレントは日銀が買わないから強いとかいう話になりまして、いやまあこれしばらく前からずっとある説明なので円債村の皆様としては何を今さらジローですけれども何年か後に忘れないためにメモっておくと、このご都合主義の理屈こそが金融市場という感じでアタクシ良い悪いの価値判断は別にして楽しいですなと思う所ではありまして、超長期スティープしていた時には輪番が足りんという話なのに、強い時には日銀が持っていないからSLFが出来ないのでレポが云々とか、もっと面白い時期には日銀の輪番が減りようがないので需給がこれ以上悪化する懸念が無いとか、まあ要するに屁理屈は何とでも付けられますわな、というお話ではございまして、月初からここまでの感じを見ていて今回は(変な意味で)おもろかったですなと(個人のかなり無責任な感想です^^)。

『現物市場では、新発2年債が前日比0.5bp低下のマイナス0.140%。新発5年債は同1.0bp低下のマイナス0.115%。新発20年債は前日と横ばいの0.395%。新発30年債は同1.5bp低下の0.550%。新発40年債は同1.5bp低下の0.580%。』

10年カレントは何か入札以降そこだけ妙に動いたりするので良く分からんですが、60bp台で入札とか言ってた(というか60bp台でしたが)30年ちゃっかりと強くなっておられまして、結局の所需給がどうのこうのネタの場合、よほどのことがない限り、今のように結局運用する金がどこかに転がっている状態だと、「下げ止まりを確認したら買いが入って何か知らんが金利が低下」となるの巻というパターンでしたな。これどうせ一段高になったら「カレント銘柄は輪番対象じゃないのでSLFが」とかになるんですかね。

んな訳で。

『TRADEWEB
    OFFER   BID    前日比  時間
2年  -0.145  -0.136   -0.004  15:09
5年  -0.117  -0.108   -0.009  15:03
10年  0.013   0.02   -0.002  15:02
20年  0.387  0.393    -0.009  14:56
30年  0.548  0.554    -0.017  14:55
40年  0.574  0.585    -0.018  15:02』

というただの備忘メモでしたすいません。
 

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