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お題「月曜なのでオペ紙とPD懇と投資家懇で雑談でございます」   2020/11/30(月)08:08:14  
  対策の逐次投入というかじゃあ最初の「出発はOK」は何だったのかと
[外部リンク] Toトラベル」札幌・大阪市出発の旅行自粛を 菅首相
2020年11月27日 19時18分

『この中で、菅総理大臣は「飲食店の時間短縮が極めて重要だ。札幌市に加え、きょうから東京、大阪、名古屋市で、時間短縮の要請が順次、実施される。ご協力をいただいた、すべての店舗に対し、国として、しっかりと支援していく」と述べました。』(上記URL先より、以下同様)

時間短縮よりも飲食時の感染防止措置じゃねえのという気がしますし、それこそ初期の時点で香港とかで拡大してたのって「家族で火鍋を食べたら感染」「ビュッフェ形式の夕食会場で感染」とかネタになっていた(のですがジャパンはダイヤモンドプリンセスのニュースの方が大々的だったからにゃあ)次第で何を今さらと。

『一方、感染が拡大している、札幌市と大阪市を目的地とする旅行を除外している「Go Toトラベル」をめぐり、2つの市を出発地とする旅行について、事業の利用を控えるよう呼びかける考えを示しました。』

これ、前の東京除外の時も思ったのですが、別にキャンペーン使わんで自己負担で感染対策気を付けて行く個人旅行までダメって雰囲気になるのがもうねという感じだし、まあ何かこう色々グダグダですよね。

と、夜の街にもGoToトラベルにも関係ないアタクシは思うのでした。


〇オペ紙動かんのか〜

・中長期カワランチ会長とな

うーんこの。
[外部リンク] (オンライン開催)

[外部リンク] (オンライン開催)

新型コロナ感染症移行書面開催が続いていたんですれども、今回はオンライン開催ということで一歩前進(というのかどうかわからんけど)になっておりますな。オンラインの良い所は同日開催とか行事を何気に詰め込み易くなっていることですが、やはりワンオンワンじゃない対面で話をすることには一定の(というかアタクシ的には一定以上の)意義があると思うのですが、そうは言いましても人数多いと感染防止策のロジ的に回らんでしょうから難しいんですかね。

[外部リンク]
 


お題「FOMC議事要旨ネタの続きです」   2020/11/27(金)08:07:48  
  何故それを記事のヘッドラインにした・・・・・・・・
[外部リンク] 航空機の客室 リクライニングで飛まつ拡散
2020年11月26日 20時28分

『最新のスーパーコンピューター「富岳」を使った新型コロナウイルスの飛まつの広がりの予測が公表され、航空機の客室内ではリクライニングした状態でせきをすると機内に飛まつが拡散するものの、マスクの使用で飛散を大きく抑えられるとしています。』(上記URL先より)

リクライニングしたら上向くんだからそんなのスパコン使わなくても自明としが申しあげようがないのですが、折角いい道具を持っていても使い方がポンコツだとリソースの無駄遣いになるということで、まるで日本銀(爆発音の為以下聴取不能)。

・・・・などと一瞬思ってしまいますが、富嶽の名誉(?)のために申し添えますと、この記事全部見ればわかりますように、リクライニング云々はいろいろなシミュレーションのうちの1つにしか過ぎない事例(というかラジオニュースではタクシーのエアコン話をしているようだが)みたいなのですが、これを見出しに持って来るというNHKのWeb担当は富嶽になんか遺恨でもあるのかと小一時間w



〇FOMC議事要旨ネタ続き

[外部リンク] Views on Current Conditions and the Economic Outlook』のケツから逆順で読みます。話のつながりが変になるのは逆順読みしてるから、ということでご勘弁。

・と思ったらいつもの所の直後にSEPの話がありましたので先にそれを

『Discussion on Recommended Changes to the Summary of Economic Projections』という物件が、『Participants' Views on Current Conditions and the Economic Outlook』と『Committee Policy Action』の間という珍しい所にぶっこまれていましたのでそちらを。

『Participants considered two recommendations from the subcommittee on communications for changes to the Summary of Economic Projections (SEP) that would enhance the information provided to the public. These recommendations included accelerating the release of the full set of SEP exhibits from three weeks after the corresponding FOMC meeting, when the minutes of that meeting are released, to the day of the policy decision and adding new charts that display a time series of diffusion indexes for participants' judgments of uncertainty and risks.』

FOMC後の会見でパウエルが言ってた奴です。念のため申し上げますと、SEPって実は背景説明と全文みたいなのがあるんですけど、それってこれまではSEP決定したFOMC議事要旨と同時公表(つまり出来てから出てくるまで3週間くらいのラグがある)というタイミングだったので、米国の人だったら読むのかも知れませんが、そこまで米債がメインというわけでもない人達がここまで読んでるかというと読んでねえだろという話でしたが、これをステートメントと同時公表にするというお話。あんど今見通しのチャートって単純に先行きの見通し数値を各パーティシパントがピンポイントの数字で出して、その中央値と分布状況をチャートに示した形になっているのですけれども、ここにリスク認識を加えてファンチャートっぽくするという話です。

『With these recommendations, the written summary of the projections that has been included as an addendum to the minutes of the corresponding FOMC meeting would be discontinued.』

ではあるのですが、フルセットのSEPとthe written summary of the projectionsとは何ぞやとか何か良く分からんのだが(単にアタクシの語学力がアカンだけ要因)、まあどうせ今まではSEPっていったってGDPその他の中央値とFF金利予想のドットチャートしか見てなかったんだからキニシナイ!!

『Most of the participants who commented noted that releasing all SEP materials at the time of the postmeeting statement would provide greater context for the policy decision, highlight the risk-management factors relevant for the decision, or further emphasize the degree of uncertainty around participants' modal projections.』

そのフルセットをだすとコミュニケーションが向上するとか言っているのだが、何かこうアタクシ別に過去真面目にこのSEPの文章の方を読んだ試しがほぼ無い(全く無いわけではない)のでアレですが、会見でのオーラルの話と、声明文のニュアンスと、SEPで書かれていることが微妙に不整合になって来て却って話がややこしくなるんじゃないかという悪寒しかしないんですけど(個人の偏見です)。

『Some who commented noted that the SEP serves a valuable role in illustrating how participants' policy assessments respond to changes in the economic outlook. Most participants who commented suggested that it would be useful to continue thinking about options for refining the SEP.』

何ちゅうかですね、今申し上げましたように、情報量ってのは多けりゃ良いというものでも必ずしも無いわけでして(とアタクシは思うのですがという個人の感想レベルの話だけど)、いろいろなものを出すことによって却って何が何だか分からなくなって来る、ということは往々にしてあるわけでして、例えばFOMCにしたって政策決定の票決は理事とNY連銀総裁と4地区連銀総裁でやってるけど、SEPは中身までよくよく考えたら細かく見てないからあまり良く分かってないけど少なくともドットチャートの類は票決に加わっていない地区連銀総裁も入っているので、そうなると同じFOMCから出てくる物件でも反映しているものが違うので、そこで整合性が微妙に変になるとか言う事は起こりそうな気がするのよね、ってな訳ですよ。

でもまあ現状は「何か兎に角コミュニケーションをすれば良い」という方向になっていまして、まあFEDの場合、地区連銀総裁がそれなりに独立性があって強いみたいなので、執行部とまるで違う話を堂々と行っても無問題だし、執行部を中心に過激派が両サイドに居る、という図式にして考え方を幅広く見せて行って、たまにこの過激派に執行部が寄っていく(バーナンキの時のスタイン理事みたいなパターン)事によって政策の方向性を変える時にもどこぞの日銀のようにある日突然今までのロジックを引っくり返して君子ジャガーチェンジみたいな事が起きないように担保していますから、まあこれはこれで良いのかも知れませんが良く分からん。

『Participants unanimously supported the recommended changes and agreed that they should be implemented beginning in December.』

まあどうせ今度のFOMCで出てくるのでそれをお楽しみに、ということになるんですが、とてもじゃないですがSEPの文面とかまで寝起きで読み切って駄文仕立てにするのは(日銀の日本語のアレだって寝起きで出されてさあ書けと言われたら展望レポート基本的見解までは間に合わない(手元での逐語チェックが終わったあたりで時間切れになるイメージがある)ので、結局いつもと同じことをしてから後で読むか読まないか、という感じになる予定です。

では本題に戻りまして。


・APPに関する話とついでに昨日の訂正というか盛大な補足というかがございましゅサーセン

ケツから逆順に行くと今回はAPPの話が最後になっている。

『Regarding asset purchases, participants judged that it would be appropriate over coming months for the Federal Reserve to increase its holdings of Treasury securities and agency MBS at least at the current pace. These actions would continue to help sustain smooth market functioning and help foster accommodative financial conditions, thereby supporting the flow of credit to households and businesses.』

向こう数カ月は現状の国債MBS買入のやり方でエエンチャウノ、と参加者は判断しました、と出ておりますので、なるほどこれは12月や1月に国債買入増額をするのかというと(その時までにコロナ追加予算のおかわりが来て国債大増発されない限り)やらんじゃろうなと思いますし、ただし昨日ネタにした部分を思い出しますと、国債大増発での金利上昇に関しては宜しくないと思っているようなので(その部分には是非論があるがここではパスする)、あくまでも「国債が大増発されるような変化が無い限り」ということになるんでしょうなあ、というコミュニケーションじゃなこれは。

『Many participants judged that the Committee might want to enhance its guidance for asset purchases fairly soon.』

その一方でAPPに関するフォワードガイダンスに関しては多く(Many)の参加者がfairly soonにenhanceしたいですなあと考えているんですからこれは多分12月(というのはSEPが12月に出るから)にエンハンスするんじゃネーノと思ったのだが違うのかなあ。でもってその内容は昨日ネタにした通りですが、昨日うっかり「qualitative outcome-based guidance that links the horizon over which the Committee anticipates it would be conducting asset purchases to economic conditions.」ってののqualitative outcome-based guidanceのqualitativeってのを読み飛ばしたような気がするんでここで付け加える(過去ログは後日追記しておきます)のですが、これって要は「アウトカムベースだけど定性的」とか訳分らん書き方になっていて、数値明記型のガイダンスではなくて、というかそもそも金利のガイダンスも数値を明記しているのかというと微妙にフニャフニャしている部分があるのですけど、ゆうてみれば逆さ絵バーナンキ先生の時にQE拡大を「substantial improvement in the outlook for the labor market」まで行うとか言ってたアレみたいな文言にするのかどうですか、ってなレベルですかね。

でまあその位だと確かにゴルディロックスヒャッハー組からすると、利下げ(さすがに最近利下げの話は出てこない)だの長期金利キャップ政策だの(ここは微妙なのですが、FOMCの中の人たちはただの国債需給ではなく、経済物価情勢を反映したガチの金利上昇を止めるのは実務的に無茶という認識は示しているので、変にキャップ政策入れるよりは普通にQE拡大の方で対応すると思うんですがアタクシは)という話をする中ですと、バーナンキ時代のあの文言程度だったらまあションボリーヌになってしまうわなとは思いましたサーセン。

『Most participants favored moving to qualitative outcome-based guidance for asset purchases that links the horizon over which the Committee anticipates it would be conducting asset purchases to economic conditions.』

でまあ今申し上げた話ともろ被りになって恐縮ですが、昨日ネタにした部分と同じ「qualitative outcome-based guidance」をガイダンスとっとと変更!組の殆ど(Most)は主張していて、それは何ぞと言えば「あるエコノミックコンディションが達成されることを想定する時期まで継続する」という言い方ですので、バーナンキ時代のアレが復活するかもしれませんね、なんか芸がないと思われるのがシャクなら物価要素を加えるかもしれませんが、物価要素を加えるとAPPを引っ込めにくくなりますから、まあそこは慎重に行くでしょう。

『A few participants were hesitant to make changes in the near term to the guidance for asset purchases and pointed to considerable uncertainty about the economic outlook and the appropriate use of balance sheet policies given that uncertainty.』

ちょっとまておいこらこれ昨日引用した文章と同じじゃんと思って思いっきり引用間違えたかと思って確認したりして物凄く無駄に時間を空費してしまいました(ので今日は多分中途半端なところで終わるのだがサンクスギビングに免じて勘弁してくらはい)が、確認したらこの引用部分(A few participants were hesitant〜)の部分は昨日引用した最初にあったAPPの議論の5パラ目の最後の一文と完全一致していまして、つまりは昨日引用したAPPに関する議論の部分ってのは、実際には政策論議の中で一緒に話をしていたのをここだけ注意喚起(?)で抽出したのか、それともAPPの議論の部分は別途したんだけど改めて同じ話をしたのか、とかまあ興味は尽きませんな。


・結局国債買入が緩和目的QEに戻っていることもここで示されています

その前のパラグラフはこちら。

『Participants agreed that monetary policy was providing substantial accommodation, and most concurred that, with the federal funds rate at the ELB, much of that accommodation was due to the Committee's forward guidance and increases in securities holdings.』

国債買入はマーケットファンクショニングとか言ってたのが今度は緩和のQEになっていて、そういうノーズロ運用をしていると「じゃあどこからどこまでが市場機能維持に寄与してて、どこから先が追加金融緩和なのか」というのがノーズロになる訳でして、そうなってしまいますと結局政策を撤収する際でも追加する際でもそうですが、適正規模などというのはどうせ分からんのではあるが少なくとも理屈はつけておかないと、後続の政策をする(引っ込めるも含め)時の規模感がただのエイヤーになってしまいまして、非常にこのアレな事になると思うんだが大丈夫かこいつら?

『They judged that the current stance of monetary policy remained appropriate, as both employment and inflation remained well short of the Committee's goals and the uncertainty about the course of the virus and the outlook for the economy continued to be very elevated.』

はいはい今の政策は適正適正。

『Participants viewed the resurgence of COVID-19 cases in the United States and abroad as a downside risk to the recovery; a few participants noted that diminished odds for further significant fiscal support also increased downside risks and added to uncertainty about the economic outlook.』

コロナちゃんの再拡大に加えて、コロナ対策の予算のおかわりが来ない事をリスクとしております。


・政策金利のフォワードガイダンスとロンガーランゴールの変更が追加的な効果があったという話

もう一丁戻る。

『Participants remarked that the Committee's action in September to provide more explicit outcome-based forward guidance for the federal funds rate had been an important step to affirm the Committee's strong commitment to the goals and strategy articulated in its revised Statement on Longer-Run Goals and Monetary Policy Strategy.』

ということで小見出しの通りの話をしておりますな。

『Several participants noted that they were encouraged by evidence that suggested that market participants' expectations of the economic conditions that would likely prevail at the time of liftoff seemed broadly consistent with the Committee's forward guidance and revised consensus statement.』

でもって数名(Several)の方は特筆したそうで、何を特筆したかと言えば、これらの変更によって市場参加者がFRBの現状の緩和からのリフトオフについて、概ねワシらの考えるようなスタンスと同じようなコンセンサスビューになっていることにエンカレッジされたそうな。


・なるほどこれだとAPPのガイダンス強化はあるけど他の話での前のめり感が無いとなるわな

さあもう一丁戻ります。

『In their consideration of monetary policy at this meeting, participants reaffirmed the Federal Reserve's commitment to using its full range of tools in order to support the U.S. economy during this challenging time, thereby promoting the Committee's statutory goals of maximum employment and price stability.』

このパラグラウは今回の会合での金融政策変更するかしないか的な部分のお話で、その後に来るのがさっきまで引用したパラになりますが、まあAPPのガイダンスだのなんだのの部分は熱心に話をしていますが、それ以外の話が物凄くあっさり味だし、マイナス金利もYCCもここの部分には話題にすら出ていないのでありまして、そらまあゴルディロックスヒャッハーの追加緩和おかわりヒャッハー組はちょっとは残念がるかも知れませんけど、そうは言ったってこれ普通にハトハトだと思うんですけどね。

『Participants agreed that the path of the economy would depend significantly on the course of the virus and that the ongoing public health crisis would continue to weigh on economic activity, employment, and inflation in the near term and posed considerable risks to the economic outlook over the medium term.』

先行きはコロナ次第なので不確実です、といつものアセスメント。

『In light of this assessment, all participants judged that maintaining an accommodative stance of monetary policy was essential to foster economic recovery and to achieve the Committee's long-run 2 percent inflation objective.』

というように先行きが不確実なんだから今のスタンス維持で適切、とこれまたあっさり味なのでした。


・ちょっとまて何だこのパラグラフの長さは(ファイナンシャルスタビリティに関する議論)

・・・・・とまあこのように政策決定部分と先行きの政策部分に関しては、APPの所だけクソ熱心ですが、それ以外は無茶苦茶あっさり味でして、これはAPPの変更(しかもガイダンス文言の強化)だけでお茶を濁して来るでしょうなあという感じなので、それはそれで積極緩和期待派はしょんぼりするな、と思って一つ前のパラをみたら驚異の長さのパラがあるのだ。

『A number of participants commented on various potential risks to financial stability.』

ちょっとちょっと待って待ってお兄さんという感じの長さなのですが、書き物に計画性が無いので時間が無くなってきたので今日はペタペタ貼るだけにして続きは後日。

『A few participants noted that the banking system showed considerable resilience through the end of the third quarter, and a few observed that this resilience partly reflected stronger-than-expected balance sheets of their customers, with delinquency rates declining or showing only moderate increases.』

『Moreover, capital positions and loan loss reserves for large banks were higher than before the pandemic.

『Several participants emphasized the need to ensure that banks continue to maintain strong capital levels, as lower levels of capital are typically associated with tighter credit availability from banks.』

この辺が金融機関の貸金の健全性が今は結構大丈夫だけど今後マズイ可能性があるし、その時に金融機関の財務の健全性はこのままでエエンカイナというような論点に関する議論です。

『Several participants commented on the vulnerabilities witnessed during the March selloff in the Treasury market.』

ここでは3月の盛大なセルオフ相場をテーマにしまして、米国債市場が再度のセルオフ相場になってしまうような脆弱性に関する指摘。

『The substantial maturity and liquidity transformations undertaken by some nonbank financial institutions-such as prime MMFs and corporate bond and bank loan mutual funds-were also discussed.』

こちらは毎度のシャドウバンキングですが、プライムMMFの保有する社債や、バンクローン投信などにおける流動性やらマチュリティの変換機能が逆回転する脆弱性についての指摘。

『A couple of participants expressed concerns that a prolonged period of low interest rates and highly accommodative financial market conditions could lead to excessive risk-taking, which in turn could result in elevated firm bankruptcies and significant employment losses in the next economic downturn.』

これは正統派(?)の金融不均衡拡大論で、ローワーフォーロンガーで過剰なリスクテイクからのバブル崩壊懸念の指摘。

『A few participants noted that climate change poses important challenges to financial stability and welcomed analysis of climate change as both a source of shocks and an underlying vulnerability.』

気候変動リスクまで言及されとるワロスワロス。

『A couple of participants commented that the actions taken by the Federal Reserve to support the economy and achieve its mandated goals also supported financial stability. Relatedly, several participants emphasized the important roles various section 13(3) facilities played in restoring financial market confidence and supporting financial stability; they noted that these facilities were still serving as an important backstop in financial markets. A few participants noted that it was important to extend them beyond year-end.』

でまあ最後はそれに対してFEDは経済物価の安定はファイナンシャルスタビリティによってもたらされるというのをアピれだの、いろいろとある市場向けバックストップは大事だよねとか、年末に向けてこの辺の措置をちゃんと延長しないとねとか、そんな話をして終わっています、なんかここがクッソ長いのは気になるですがもうちょっとこのインプリケーションは考えてみます。
 


お題「寝起きで11月FOMC議事要旨だが最初の資産買入に関する部分に盛大に釣られクマー」   2020/11/26(木)08:04:22  
  相変わらず喧嘩になると強いですなあ百合子さんは。
[外部リンク] 小池知事「医療崩壊の回避を」「不要不急の外出控えて」
2020年11月25日 18時55分

『また、観光需要の喚起策、「Go Toトラベル」で、東京を一時停止の対象とするかどうかについては、「全国的な視点から国が判断することが筋ではないか」と述べ、国が決めることだという認識を示しました。』(上記URL先より)

不要不急の外出を控えるのにGoToトラベルは継続ってアホかと思ったのだが、この理屈で対抗してくるとは良くも悪くも凄いわ流石の百合子クオリティ。


〇FOMC議事要旨は寝起きで成敗できる量ではないのだがインスタント読み

[外部リンク] on Asset Purchases』という聞き捨て(読み飛ばし)ならない小見出しががあったのでそっちの前に釣られクマーなのですがまた何か知らんがクソ長いのでこれは時間不足の悪寒。

『Participants discussed the FOMC's asset purchases, including the role they are playing in supporting the Committee's maximum-employment and price-stability goals.』

APPに関して議論した、というお話が以下延々と続くっぽい(実は目を泳がせただけ)のですが、いきなり最初にこの文言。

元々今回の国債買入は「マーケットファンクショニング」ということで買入のおかわりを行いましたが、もともとは市場調節上必要な国債残高維持のためにその分の国債買入は行われていたのですが、当初は市場機能とかいう話だったのに、ここに来て国債買入が市場機能維持の話から金融緩和として機能という話をおっぱじめだしている件について議論が行われたと見た。

なお、市場調節上必要な国債残高というのは、発行銀行券残高と所要当座預金残高と予備的需要やら流動性カバレッジなどの為に必要な超過準備需要に対応する残高でして、そこの部分は中銀当座預金残高ではあるものの、安定的な中銀負債になるので、見合いの資産を短期資産にしてしまうと金融市場調節が忙しくなってしまうのと、資金繰りのズレなどで一時的に不測の資金不足が発生した時にFF市場での取り上がりが発生しやすくなるリスクがあるから、見合いを長期資産である長期国債にしておいた方が安定しやすい、という話ですので為念。


・議論のテーマは散漫な気がしますが何で議論するかという部分では黒ちゃん一同土下座して聞くべき話がある

『In their discussions, participants focused on the objectives of these purchases;』

ほうほう。

『considerations for assessing the appropriate pace and composition of asset purchases over time;』

今後の資産買入のペースや買入資産構成をどう考えて行きましょうかという話。

『communications regarding the future path of asset purchases;』

今後の資産買入のパスに関するコミュニケーションに関する話。

『and the potential effects of higher levels of reserves, associated with the ongoing expansion in Federal Reserve asset holdings, on banks' balance sheets and money market rates.』

今般の買入でFEDの当座預金水準が拡大して行っている事の金融機関のバランスシートとか短期金融市場の金利形成に対する潜在的な作用についての話。

・・・・・・うーんこの。なんか話の焦点があちこちに飛んでる感がある。まあとにかく読み進めようではないか。

『Participants agreed that this discussion would be helpful for future assessments of the appropriate structure of the Committee's asset purchases.』

こういう議論をあらかじめしておくことは将来におけるFEDの資産買入の適切な構造を考えるうえで役に立つ、とまあ実に良い事を言っている訳でして、どこぞのポンコツ集団は何か変な言霊信仰でもあるのか、出口政策の議論をするのは良くないとか言って何も議論しないわけですが、FEDって、というか普通の脳味噌をしていると考えると思うのですが、将来におけるあるべき論については、その時期が近くなってから泥縄式に考えるのではなく、大幅に前広に考えておけば、そもそも論としてその議論を行われたことが表に出ても、近い将来の政策変更への思惑とかを呼びにくいですし、最初に準備しておけば、その後実際の時期が来た時になって、当初の議論とその時の状況変化を踏まえた新たな考察が出来る訳ですわな。

しかしながら、ジャパンクオリティとして、なんか知らんけどプランBとかそういう話をすると悪い事が起きる的な言霊信仰があるようで、まるでそういう議論をしないから、一々昭和の温泉旅館金融政策をする破目になっているのですが、まあこれはワシらザパニーズの悲しい仕様なので改善はせんのでしょうな、ナムナム。

などと読むより悪態が先行しています(しかも悪態の相手はFEDではない)が進みますと、

『While participants judged that immediate adjustments to the pace and composition of asset purchases were not necessary, they recognized that circumstances could shift to warrant such adjustments. Accordingly, participants saw the ongoing careful consideration of potential next steps for enhancing the Committee's guidance for its asset purchases as appropriate.』

ということで、なんかさっきの所で盛大に先読みして意訳してしまいましたが、ご覧の通りで「今は特に資産買入に変更を加える必要はないのですが、将来の事を考えると今のうちから議論を深めておくことが重要」という話でございまして、まあ木魚集団でありますところの今の日銀政策委員会でうちにそういうのを見ることは出来ないと思いますが、まあその木魚頭で少し考えてみろやポンコツ共が、とは思います。

・・・・・・・とまあ書いたのですが、この先を読みますと(っての実はここ最後に追記しているんですけどね)基本的に今回はAPPを強化する話ばっかりしておりますので、まあ別に出口で何をする的な立派な(?)話をしている訳でもないので、まあそこまでポンコツだの木魚だの言わなくても良かったかな、とは思いましたが、別に引っ込める気もしないのでそのままにしておきます(^^)。


・スタッフからのプレゼンでしらっと「今般の緩和政策は国債の大量発行での金利上昇を抑制した」とぶっこむの巻

次のパラグラフになります。

『The participants' discussion was preceded by staff presentations.』

たたき台として連銀スタッフのプレゼンが。

『The staff reviewed some key considerations relevant for conducting asset purchases in the current environment. The staff judged that the Committee's forward guidance on the federal funds rate, the expansion of the Federal Reserve's securities holdings since March, and expectations for a further expansion all had contributed to a very low level of longer-term yields despite substantial Treasury debt issuance.』

いきなり際どい所を攻めておりますが、3月以来の金融緩和措置は「大規模な米国国債の発行が行われているにもかかわらず、米国長期国債金利が大変に低位で推移することに寄与している」という財政ファイナンスもどきの所をせめて来ました。ちょっとオモロイのは寄与している政策は「すべて」ではあるものの、並んでいる順の最初が政策金利水準に対するフォワードガイダンスという金利政策の方を先に持って行っていることでして、APPによるバランスシートの拡大および今後も継続してバランスシートが拡大するであろう期待の方を次にしていることですかね。金利がメインだからそういう順、ということなのかも知れませんが。

『The staff noted that financial market participants generally expected the Committee to continue its net asset purchases at the current pace through next year and at a reduced pace in subsequent years.』

市場では来年いっぱいまで今のペースでのバランスシート拡大が行われ、その後数年間かけながら拡大ペースが落ちて行くことを想定している、という事も付け加えています。

『The staff discussed various changes the Committee could make to the structure of its purchases, including to their pace and composition as well as to the guidance the Committee has been providing to the public about its future asset purchases.』

資産買入を色々と変化させた場合の変化についてのスタッフの議論も行いましたよとな。

『The staff discussed the structure of asset purchase programs of several foreign central banks and how they have evolved during the pandemic.』

他の中銀のパンデミック対応でのAPP変更に関する議論もしたと。

『Finally, the staff evaluated how higher levels of reserves associated with the ongoing expansion in the Federal Reserve's asset holdings might influence banks' balance sheets and money market rates and discussed the various tools that the Federal Reserve has for managing money market rates in an environment with very high levels of reserves.』

でもってスタッフは高水準かつ今後も拡大する見込みの中銀リザーブが金融機関のバランスシートや短期市場金利にどのような影響を与えるのかというのを示して、でもってそのような高水準の超過準備がある中での短期市場金利のコントロールツール(要はFFやレポ金利が過度に低下しないためという方向の手段な)についての議論を行った、だそうです。


・APPの効果に関するFOMC参加者の議論である

次のパラグラフです。

『In their discussion regarding the role of the Committee's asset purchases, participants noted that these purchases have supported and sustained smooth market functioning and helped foster accommodative financial conditions.』

ここからが地区連銀総裁+理事の議論のパート。まずはAPP拡大の効果ということで当初からの話になっている市場機能の維持と緩和的な金融環境の維持という話があって、

『With market functioning seen as having largely recovered, many participants indicated that the role of asset purchases had shifted more toward fostering accommodative financial conditions for households and businesses to support the Committee's employment and inflation goals.』

ティンバーゲンルール無視攻撃キタコレの巻になりますな。多くの(many)参加者は既に市場機能が回復している中で、今の資産買入は市場機能云々ではなくて、いつものデュアルマンデート達成のための金融緩和ツールへとその役割が移行していると来ました。

『Still, participants generally judged that asset purchases would continue to support smooth market functioning, and many judged that asset purchases helped provide insurance against risks that might reemerge in financial markets in an environment of high uncertainty.』

とは言え市場機能の維持に対しても役立っており(アタクシ的にはジャパン程酷くないにしても米国国債市場が段々ウゴカンチ会長になってきているのはAPPのやり過ぎで逆の意味で市場機能がおかしくなってきている、と思っているのでカシュカリの毛髪程もこの点に賛同しませんけどそれはさておき)、先行き(感染症を中心に)何がおきるか不確実な状況化において、今後何かの拍子に金融市場の動揺が発生するようなリスクってのはまだあるので、その時の保険の為に買入が必要、というのがこの多くの参加者の見解ですな。まあこれ言ってると一生不確実なんだから保険かけっぱなしになってしまうんですけどそれは、とは思いますけどね(個人の感想です)。

『A few participants indicated that asset purchases could also help guard against undesirable upward pressure on longer-term rates that could arise, for example, from higher-than-expected Treasury debt issuance.

更にその上を行く議論が数名(A few)から出ていて、APPは長期金利の望ましくない上昇に対するガードになっております例えば想定外の国債増発に対して、と来ていて、さっきのスタッフの話と同じものが登場しておるのですが、そもそも論として「国債増発に伴う金利上昇圧力を抑制する効果」というのはその裏で「市場機能を抑圧している」と言う事にも繋がるのであって、それってマーケットファンクショニングがどうのこうのというのの話しからしたらおかしくねえか、という気はしますがその点へのツッコミはあったんだか無かったんだかよく分からんですな。市場の失敗みたいなのに介入するのは分かるけど、国債増発で金利が上がるのは普通に市場機能になるんですがそれは、ということでだいぶ財政ファイナンス脳になりつつある人が数名は要ると言う事ですし、目だったカウンターアーギュメントもこの次の一文っきゃないので明示的にここを叩く人はいないのか(もしかしたら今後タカ派の誰かが講演で指摘したりするかもですが)とは思いました。

『Several participants noted the possibility that there may be limits to the amount of additional accommodation that could be provided through increases in the Federal Reserve's asset holdings in light of the low level of longer-term yields, and they expressed concerns that a significant expansion in asset holdings could have unintended consequences.』

数名(Several)の参加者は、APPによる連銀資産拡大政策による効果について、長期金利水準がここまで下がってしまうと、追加的な効果があまり大きくないという限界があるんじゃねえのという指摘をしておりまして、さらに顕著な資産拡大をすると予期せぬ良からぬ結果を招くリスクがあるんじゃネーノと懸念を表明した、というのがありますが、まあそこまで具体的な感じじゃないし、劣勢というイメージを与えてくれる書きっぷりと見ました(個人の感想にも程があるので念のため申し添えます)。


・今後のAPPをいじる場合の議論があるけど拡大の話がメインなのはもうアレですねアレ

んじゃ次のパラ。

『Participants commented on considerations related to the appropriate pace and composition of asset purchases. Participants generally saw the current pace and composition as effective in fostering accommodative financial conditions.』

今度はペースと構成に関する話ですが、まずは現状が適正という点で概ね見解は一致していまして、というのがあって以下議論というか意見表明合戦というか。

『Participants noted that the Committee could provide more accommodation, if appropriate, by increasing the pace of purchases or by shifting its Treasury purchases to those with a longer maturity without increasing the size of its purchases.』

『Alternatively, the Committee could provide more accommodation, if appropriate, by conducting purchases of the same pace and composition over a longer horizon.』

いきなり緩和の追加をする場合の話から入っているのがお洒落でして、まあこれは12月FOMCか1月FOMCか知らんですが、そこらへんで緩和拡大をする場合に、というのを思いっきり連想させるような書き方キタコレという感じですぞな。でもって緩和拡大ですが、普通に買入を拡大する、拡大はしないけどより長期債にシフトする、ペース等は維持したまま買入のフォワードガイダンスを強化する、というのが示されています。

『Pointing to the recently announced change in the Bank of Canada's asset purchase program, several participants judged that the Committee could maintain its current degree of accommodation by lengthening the maturity of the Committee's Treasury purchases while reducing the pace of purchases somewhat.』

ちょっと待てカナダ中銀の例とか出すなよそこフォローしてなかったわ、ということで後で確認しますが、追加緩和じゃなくて緩和状況はそのままですが、買入構成を長期化する代わりに量を減らすということで現状維持とする、という選択肢の指摘がありましたと。

『In their view, such a change in the Committee's purchase structure would have to be carefully communicated to the public to avoid the misperception that the reduced pace of purchases represented a decline in the degree of accommodation.』

ただしその長期化スイッチ+減額というのは良く説明しないといけませんね、だそうだがそもそもそんな面倒なコミュニケーションしてまでやることなのかという気はする。

『A few participants expressed concern that maintaining the current pace of agency MBS purchases could contribute to potential valuation pressures in housing markets.』

でもって最後に数名(A few)が今のペースでMBS買入を続けていくと住宅市場の価格形成に影響を与える(要は住宅バブルを起こす懸念があるという話)点を懸念、とあります。最後だけタカがちょっとという構成っすな。


・APPのガイダンス文言強化に関して、というか強化待ったなしという話

次のパラ、いきなり引用が長くなっているのは残り時間のせいではありません(汗)。

『The September FOMC statement indicated that asset purchases will continue "over coming months," and participants viewed this guidance for asset purchases as having served the Committee well so far. Most participants judged that the Committee should update this guidance at some point and implement qualitative outcome-based guidance that links the horizon over which the Committee anticipates it would be conducting asset purchases to economic conditions. These participants indicated that updating the Committee's guidance for asset purchases in this manner would help keep the market's expectation for future asset purchases aligned with the Committee's intentions. Some of these participants also saw such updated guidance as reinforcing the Committee's commitment to fostering outcomes consistent with maximum employment and inflation that averages 2 percent over time.』

APPについては9月声明文では"over coming months"続きますよとなっていて、今の所それで不具合(というのはAPP早期終了の思惑浮上という意味ね)は起きていませんが、と来た後、殆ど(Most)の参加者はこの文言について、いずれかの時点で文言を変更して、アウトカムベース(経済の何かに紐付けした)の形のガイダンス文言に切り替えるのが適切ですよ、という話をしていまして、これによってマンデート達成へのコミットをより強力に示せます、というお話でAPP継続する気満々なのは分かった。

『A few participants were hesitant to make changes in the near term to the guidance for asset purchases and pointed to considerable uncertainty about the economic outlook and the appropriate use of balance sheet policies given that uncertainty.』

なお数名(A few)は近いうちにAPPガイダンス文言をする必要はないよという話をしています。


・将来APPと政策金利とどっちを先に正常化するかネタ

次のパラです。

『Participants noted that it would be important for the Committee's guidance for future asset purchases to be consistent with the Committee's forward guidance for the federal funds rate so that the use of these tools would be well coordinated in terms of achieving the Committee's objectives.』

APPのガイダンス文言を変更する場合、金利のガイダンス文言と平仄を合わせるべきで、それによってマンデート達成のために金利とAPPを使ってやっていくよというのが明確化できるとのお話。

『Most participants judged that the guidance for asset purchases should imply that increases in the Committee's securities holdings would taper and cease sometime before the Committee would begin to raise the target range for the federal funds rate.』

『A number of participants highlighted the view that after net purchases cease there would likely be a period of time in which maturing assets would be reinvested to roughly maintain the size of the Federal Reserve's securities holdings.』

利上げとAPPのテーパリング&ランオフのどっちが先ですか、という議論に繋がるネタですな。とりあえずはAPPのガイダンス文言の方が先に来るような設計を主張する方が優勢の模様。


・バランスシート増えた時の影響についてだがまあそんなに変な(というかオモロイというか)話はしていない

最後のパラになります(ふー)。

『Participants commented on how a higher level of reserves associated with the expansion in the Federal Reserve's asset holdings might affect the banking sector and money markets.』

最後はFEDの巨大バランスシートが銀行セクターと短期金融市場に与える影響に関して。

『A few participants raised concerns about the possibility that much higher levels of reserves might create pressure on banks' balance sheets, including on regulatory ratios, or could potentially put undue downward pressure on money market rates.』

数名(A few)は銀行セクターにおける規制資本の達成に与える影響(ってのはUSTをFEDが買いすぎると市中銀行の資産構成に安全資産が減りやすくなるとかそういう話だと思う)とか、短期金融市場における市場金利の過度な低下圧力に懸念を示しています。

『Most participants judged that the Federal Reserve had effective tools to address these circumstances.』

一方殆ど(Most)はそこはまあ何とかなるでしょとの指摘。

『Some participants noted that, if needed, the Federal Reserve could consider various steps to manage the levels of short-term interest rates and the quantity of reserves, such as adjusting administered rates, expanding the overnight reverse repurchase agreement program, or implementing a maturity extension program.』

数名(Some)はもうちょっと細かい話をしていて、ONRRPを拡大するとか、短期債売り長期債買い(久々に聞くネタ)をするとかもできるでしょ、という指摘をしております。

・・・・・ということで本題の議論の手前で捕まってしまいましたが、要するにAPPは今後も続けまっせというのは十分に伝わりました。まあそれでいいのかというのはだいぶ思わんでもないけどね。
 


お題「黒田総裁が海外コンファレンス(リモート)で挨拶するも今後の政策に求められるのは「注視する」だけの模様/その他メモメモ」   2020/11/25(水)08:04:35  
  ヒャッハー!
[外部リンク] 史上初の3万ドル大台に
2020年11月25日 1時39分

コロナ感染症は罹るもんだと割り切るためには、ワクチンよりも罹患後に重症化しない飲み薬的なものがあった方が話が早いと思うんだが、そっちのニュースってたまにしか出てこないんですよね、素人なので何でなのかよくわからんのですけど。

さて金懇ネタ以降日銀ネタをヌルー気味でしたので色々と備忘メモを近い順に。

〇新コロオペちゃん

[外部リンク] 2020年11月25日
返済期日 2021年5月25日

貸付予定総額 37,381億円
(参考)貸出残高(注) 514,961億円

まあ相変わらずの残高ですし、12月か1月のMPM(1月が展望レポートだからそこにぶつけて延長する方が綺麗ですかねえ、よくわからんけど)にどうせ延長とかしやがるんでしょうなあ、と思いますが、これでマクロ加算の掛け目調整する結果として、貸出とかが少ない金融機関で超過準備が多いお方とかは皺寄せが来るという何だかなあという図は続くのですが、何せこれ皺寄せ来る方が普通に頭数は少ないと思うので、そういう論点には中々ならんというのが悲しい。

いや真面目な話、マイナス金利政策との整合性を取りつつ副作用対策をしつつ、コロナ対策をしているように見せかける、という点を全部満たしに行くとこういう事になるんでしょうけれども、今度はこの残高が盛大に増えてしまって、これどうやって軟着陸させるんだよという話ですし、なんだかんだ言っても株価がこのようにヒャッハー上げをしている訳でして、金融市場的にはコロナ何ぼのもんじゃい状態になる中、コロナ対策と銘打ってぶっこんだ&大量のおかわりをした施策をどう収拾するんだよ、というのは気になるのですけれども、プランBを作らないのはジャパンの官僚組織の仕様なのでさてどうなるのやら。

でまあ先週末に急に飛び出していたムニューシン財務長官の「ファシリティ期限来たら延長するという決定を議会様がしないんですから期限来たらエクイティ部分の余剰分を返しやがれ下さい」攻撃って、まあただのトランプ一派のイヤガラセだと思うのですけれども、イヤガラセとは言え結果的にはうっかりするとダラダラ長期化しそうな政策の手じまいに繋がる話になっているから(ただしムニューシン的にはその分直接補助に回すとか抜かしているのであんまり良くはないかもですけど)逆に良い事なのかも知れませんあ、などと思うのでした。


〇昨日は国会半期報告だと思ってたらこんなのがいつの間に

クソ短い話ですので簡単に。
[外部リンク] 本 銀 行
日本銀行総裁 黒田 東彦

昨日は国会で半期報告があって、なんか結構質問を食らっていたみたいでヘッドラインは出てくるのですが、完全スルー体制に入っている金融市場では別に反応をしたようでも無かった(というか株式市場は良いんですけど債券市場ちゃんって息してるんかいなという感じで動かんとキャリーは入るけどマーケットメーカー困りますよねえ)のですが、こんなのがあったのかよという所で(米国の時間に合わせたのだったら早朝か夜になりますから夜ですかね)。

でまあこのお話、政策対応で何をやったとか評価とかはマジでどうでもいい話しかしていないのですが、これからどうするという話があるのでしょーがねーなー見てやろうじゃないの。


・これからの政策対応に求められるものというお題なのに「注意深く見ていく」のオンパレードとはこれ如何に

『3.「これから」の政策対応に求められるもの』という小見出しがあります。

『では、これからの政策対応には、何が求められるのでしょうか。』

そんなの「広げた大風呂敷をキチンと閉じないと金融バブルが発生してそれが崩壊するとまたアカンタレになるから注意しないといけませんね」以外の話があるのでしょうか???と思いつつ鑑賞するのである。

『足もと、感染の再拡大もみられるなど、先行きを巡る情勢はきわめて不確実性が高い状況が続いています。したがって、当面は、これまでの対応をしっかりと継続することにより、経済や金融システムの安定を確保していくことが何よりも重要です。』

あっそう。

『この点、今後、企業や家計が直面する課題が流動性から債務返済能力にシフトしていく中で、金融システムに影響を及ぼす可能性にも注意が必要です。』

これさあ、毎回同じこと言ってるんですけれども、「注意が必要です」は分かるんだが、だったら中央銀行として何をするのかしたいのか、という話をついぞ今まで聞いたことが無いわけで、「注視していきます(キリッ)」ってのはカカシでも言える事でありまして、再三再四この問題について言及してて毎度「注意が必要です(キリリッ)」だけ言ってるのさすがにちょっと貴殿の首の上に乗っけている物体は木魚かなんかでいらっしゃいますかと小一時間問い詰めたくなるので、そろそろものの言い方変えてくれませんかねえ、とマジで思う今日この頃ですが、とにかく黒ちゃんって一度同じこと言い出すと言い方が全然変わらんという事で、まあそれが良い方に出る場合もありますが、基本的に2%物価目標達成への信認がゼロになってしまっている現状でこれをやっていると間抜けにしか見えない(個人の感想です)ので工夫しろ工夫(でも多分黒田さんは工夫しようとはしない人)と思うのでした。

実際問題としてじゃあ何が出来るのか、と言えば金融政策でクレジット買い支える訳にも行きませんので、首を洗って待っているしかやることは無くて、まあ物凄く綺麗にいってしまえば、そうならないように金融機関の経営改善を促すということで先般の地域金融機関向けの例の奴をぶっこんでまいりました、と言ってしまえば美しいんですけど、そうは言わないというのも不思議ちゃんではあります。

『長期的な視点からは、日本の金融危機や国際金融危機の後、過剰債務から生じたバランスシート調整などもあって、長期にわたり金融面から経済に対する下押し圧力が作用したように、金融面の不均衡のリスクについても注意を払わなければなりません。』

「注意を払う」ってじゃあ何をするのという話でして、だったらETF買入をとっとと停止しろやと思いますけれども、結局注意を払うだけで何もせず。まあ米国もここ20年では危機対応で出した金融緩和の引き時が遅くなって金融バブルが起きてそれが崩壊するっての2回(ITバブルとサブプライムバブル)やらかしているので、どうせ注意するだけで終わるんでしょう。

『また、国際金融危機がその後の金融規制・監督改革につながったように、コロナショックから得られた教訓に学ぶことも重要です。』

ほうほう。

『例えば、コロナショック初期の市場の不安定化は、金融仲介機能において、MMFや投資ファンドなどのノンバンクの役割が増していることを示しました。』

ちょwww

MMFの役割云々はどう見てもリーマンショックの時の方が影響デカかっただろうし、それのせいでFSA-IOSCOがMMF規制をゴリゴリ掛けて、リテールMMFは国債オンリーファンドへの移行を事実上余儀なくされましたし、シャドウバンキング規制にしてもリーマン以降ゴリゴリ(こちらは直接的にファンディング市場を直撃するかというとMMFほとで直撃ではないのでMMF規制ほどゴリゴリでは無かったと理解しているけど)やっていた筈なんですが。

まあシャドウバンキングの役割云々という話をするのであれば、それは金融機関への資本規制強化に伴い、金融機関の貸出がシャドウバンキング方面にシフトせざるを得なくなった、とかそういう話だと思うのですけれども(なお日本は関係ない話ですけど)、なんかこれだとリーマンショック後のシャドウバンキング規制が緩かったとかそういう認識になっているんですかねえ。まあいいけどさ。

『こうした金融システムの構造変化を、注意深く検証していく努力が求められます。』

開口一番MMFというのが出ていた時点で注意深く検証しているのかが怪しいんですがそれは(ちなみにジャパンのMMFはFSB-IOSCOのMMF規制改革対応中にマイナス金利がぶっこまれてしまいましたのでリテール向けMMFは天に召されてしまいました、証券決済口座用のMRFは生きてますけど)。

『感染症の影響は、いずれは収束に向かっていくとみられるもとで、やや長い目で見た構造変化への対応も重要です。その際、人口動態の変化や気候変動など感染症拡大以前から認識されていた課題に加えて、デジタル化やサイバーセキュリティなど、感染症の拡大をきっかけに急速に重要性を高めつつある課題に対して、社会全体で取り組んでいく必要があります。こうした取り組みは、ポスト・コロナの世界経済の潜在成長率を引き上げていく原動力になるはずです。』

だから何をするの???と言ってまあ気候変動問題に取り組みます(キリッ)とが中央銀行がねじり鉢巻きをされても更に迷惑だから別に何もせんでエエンヤデ。


・どうでも良いけど最後のちょっと笑った

最後が『4.おわりに』ですけどね。

『先行きの不確実性がきわめて大きいもとで、こうしたチャレンジングな課題に取り組んでいくうえで、国際的な連携が一層重要となっています。世界中の英知を結集し、力を合わせて前に進むことが、今ほど求められることはありません。本コンファレンスが、まさにその重要な一歩となることを祈念して、私の挨拶を締めくくりたいと思います。 』

>世界中の英知を結集し

世界中の英知を結集した結果が置物リフレ理論とその収拾のための昭和温泉旅館金融政策だと思うとはいはいワロスワロスとしか申し上げようがないwww

ということでただの悪態でしたサーセン。まあ一つ言えそうなのは、「黒ちゃんやる気あるんかいな」という所でして、「この先に求められるもの」って大上段から振りかぶって何も言わないってそれだったら最初からそのネタ言わなきゃ良いのに、と思うのはアタクシだけでしょうか・・・・・・・・・・・



〇そういや先週金曜日にこんなのも出ていました(プルーデンス方面)

[外部リンク] 年 11 月 20 日
金融庁
日本銀行

『金融庁と日本銀行は、本日、「金融庁検査・日本銀行考査の連携強化に向けたタスクフォース」の、第1回会合を行いました。』

ほうほう。

『金融庁と日本銀行は、今後、データの一元化、検査・考査の計画調整や結果の共有、銀行免許審査・当座預金口座開設手続における連携強化などを通じ、金融機関の負担軽減と、より質の高いモニタリングの実施に取り組んでいく方針です。本タスクフォースは、これらの取り組みに関する意見交換を行うものです。』

というだけですし、まあ当然ながら議事録とかも表に出てこないでしょう(最後に結果は出てくると思いますけれども)とゆーことで何の話をするんだか、とは思うのですが、何かこう金太郎飴的な「ご指導」を画一的にぶっこんできそうなイヤーな悪寒しかしないんですよね・・・・・・・・・・(個人の偏見です)

#などと死亡フラグをたててみる

まあどういう話になるんだか。考査一本化とかしても1回の量が結局従来の2回分とかになってしまうと金融機関の負担軽減にならないんですがそれは(個人の妄想です)。


〇金融研究の英語版に以前出てたオモロイペーパー(褒めてる)の英文版登場

[外部リンク] and Economic Studies
2020

要するに金研の出している「金融研究」の英語版でございますが、直近出たものの中で大変に素敵(個人の感想です)な物件の英語版が。

[外部リンク] Policy in the 1990s: Bank of Japan's Views Summarized Based on the Archives and Other Materials
Masanao Itoh, Yasuko Morita, Mari Ohnuki

全文はこちら
[外部リンク] Policy in the 1990s:
Bank of Japan’s Views
Summarized Based on the Archives and Other Materials
Masanao Itoh, Yasuko Morita,
and Mari Ohnuki

こちらは一昨年に出た
[外部リンク] Morita: Director and Senior Economist, Institute for Monetary and Economic Studies, Bank of Japan (currently, Yamazaki Gakuen Educational Foundation)(記載のメアドは削除して引用しました)

ということで現在は日銀にはいらっしゃらないようですな。このアーカイブシリーズ、別に英文を読むことはないのですが(^^)、日本語の本チャンバージョンもまた面白いので興味のある方には改めてお勧めしておきます。という世間話で恐縮至極。


〇FSBが色々と出しているようですな

[外部リンク]
 


お題「米国ネタメモ雑談(財務長官人事?/ファシリティの基金財務省に返せネタ)」   2020/11/24(火)08:07:10  
  これはまた露骨な牽制球www
[外部リンク] 800万円以上負担”示す内容 ホテル側領収書に
2020年11月23日 19時33分

何せ安倍ちゃんにおかれましては、最近体調不振で辞任されたとは思えぬ精力的な活動をされてまして、うっかりしたら来年の総裁選挙に出て来るんじゃないか位の勢いになって来てましたんで、これはどう見ても安倍ちゃんに対する内角高めの火の玉ストレートの牽制球ということですが、さてこの流れから安倍ちゃんの体調はどうなるかとか、唐突に出てきた捜査のバックはとか考えているうちにおそロシア脳になるので止めておきます。


〇財務長官イエレンではなかろうかとのWSJ報道(確報に非ず)

こちらは出ている分。
[外部リンク] 閣僚人事を発表 国務長官に側近のブリンケン氏
2020年11月24日 5時28分

『アメリカ大統領選挙で勝利を宣言した民主党のバイデン氏は、23日、来年1月の政権発足に向けて外交・安全保障を担う閣僚と高官の6つのポストの人事を発表しました。それによりますと、
▽外交の要となる国務長官には、バイデン氏の長年の側近のブリンケン元国務副長官を、
▽テロ対策などにあたる国土安全保障長官には、キューバ系アメリカ人のマヨルカス元国土安全保障副長官を指名するということです。

また、
▽情報機関を統括する国家情報長官にはヘインズ元CIA副長官を、
▽国連大使には、黒人女性のトーマスグリーンフィールド元国務次官補を指名するとしています。

さらに、
▽国家安全保障問題を担当する大統領補佐官にはサリバン元副大統領補佐官を起用するほか、
▽気候変動の問題を安全保障上の緊急の課題と位置づけ、担当する大統領特使を新たに設けてケリー元国務長官を起用すると明らかにしました。

今回、発表された6人は、バイデン氏が副大統領だったオバマ政権の時に、いずれも外交・安全保障の要職に就いていた元高官たちです。』(上記URL先より、改行位置は引用者編集)

これはこれは懐かしい面々、といいたいですがFRBの地区連銀総裁の方は覚えてもホワイトハウスは中々覚えないアタクシなのでケリーくらいしか記憶にないという不見識によって評価は知らんがまあ順当なんでしょどうせ売電の事ですから。

でもってええい財務長官はまだか財務長官は、と思ってたらWSJの報道であって確報ではなさそうですし、当て馬の可能性もあるのですがイエレン先生のご尊名が登場。

[外部リンク] 午前
By Reuters Staff

『[ワシントン 23日 ロイター] - 米大統領選で勝利を確実にした民主党のバイデン前副大統領が財務長官に連邦準備理事会(FRB)のイエレン前議長を起用すると、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が23日、複数の関係筋の話として報じた。』(上記URL先より)

・・・・・・・・・ブレイナードじゃないのかよという感じですが、確報じゃないから当て馬を出してから本命が登場するパターンかも知れませんので良く分からんち会長ではありますけど、まあイエレンなら無難おぶ無難って感じでそれはそれでアリなんじゃネーノとは思ったでございます(個人の印象です)。

でもってブレイナードさんの方ですが、先週はこんなお題の講演をしていまして、
[外部リンク] 17, 2020
Strengthening Diversity and Inclusion in Economics
Governor Lael Brainard
At "Exploring Careers in Economics," Federal Reserve Board, Washington, D.C. (via webcast)

ダイバーシティとかインクルージョンとか、最近のテーマでもありますけれども、本当は中央銀行ってマクロ政策の調整とLLRと決済システムの堅牢な運営をするというのがお仕事で、あんまりこうダイバーシティだのインクルージョンだのを(自社内での人事政策とかの話なら兎も角として)マクロ政策の中に組み込むのってのも微妙な話で、むしろそれらに過度にフォーカスしてしまいますと、中央銀行によるミクロの資源配分を歪める可能性があり、だったらそういうのは選挙で選ばれた議会によって決められるべきもの、という感じはするんですが、まあパウエル議長のFRBになって「全てのアメリカンの皆様に経済の果実が行き渡るようにする」という話を前面にだしてきていまして、トランプがグチャグチャ五月蠅いのでそういう話をしているのかと当初は思っていたのですが、何か相変わらずこの話をしてくるんですよねFEDって。

と申しますのは、今般のロンガーゴール&ランストラテジーでは「労働市場の過熱が即座にインフレ圧力になる訳ではないという状況を踏まえて労働市場の過熱のみを見ての金融引き締めは行わない」というのを出していて、純粋に言えばフィリップスカーブのフラット化によって政策反応関数を物価重視にしている(何度も言いますがそれは雇用を軽視しているという訳ではない、あくまでも政策反応関数の意味)という話なんですが、そこの説明の際にも「オールアメリカンに恩恵が」という話をしたがるという仕様になっておりまして、妙にこの辺、インクルーシブとかダイバーシティとかの点にフォーカスを当てたがるんですよね。

でまあこれがブレイナードが主導しているのかどうかは分からんですけれども(むしろパウエルな気もする)、このお題を見ますともうブレイナードさんブルペンでやる気満々でウォーミングアップのピッチングをしておられる次第なのでございまして(^^)、はてさてイエレン財務長官の場合にブレイナードはどうするんでしょうかね、というのも見ものになって参りました。

ブレイナード財務長官ってのも痺れますが、ブレイナード議長は更に痺れそうだし、パウエルの後釜狙いとかになりそうで味わいの深いものが見れるかも知れませんね(個人の妄想です)。


〇各種ファシリティ延長せず問題はネタにするのが間に合わないうちにとりあえず手打ちですかそうですか

金曜にパウエル会見ネタ書いていた時間だかその後だかくらいにCARES Act絡みのファシリティの金返せ話が出たのか何だかで、詳報が出たのが相変わらずの米国市場の引け後だったと思うのですが、その時間に材料をぶっこんでくるのを得意技として何度も使いやがりまして、変な奇襲攻撃ヤメイと思うのですけどそれは兎も角。

[外部リンク] 午前

『ムニューシン長官はパウエルFRB議長への書簡で、これらの資金の未使用分を財務省に返却するよう要請。返却された資金を議会が景気対策に回せるようにすべきとした。なお、緊急プログラムが「万が一」再び必要になった場合には、FRBは財務省に資金を要請できると説明。短期社債市場など主要な金融市場向けの一連の資金供給プログラムについては90日間の延長を認めた。』

『新型コロナの感染拡大が続き、失業者も増える中、FRB当局者は米経済がまだ危機を脱していないとして、緊急融資プログラムは延長すべきとの考えを示していた。』

『FRBは財務長官の発表を受け、19日の声明で「いまなお厳しい状況にある米経済を保護する重要な役割を果たすため、コロナ禍で構築された緊急ファシリティーがそのまま継続されることを望む」と表明。』(以上上記URL先より)

金曜の朝見た時には気が付かんかった(というか今でも見当たらないのだが(見落としてたらゴメン))ので一連の話が終わってからのただの備忘メモですが、


[外部リンク] from Chair Powell to Secretary Mnuchin regarding emergency lending facilities

PDFの方から引用します。
[外部リンク] 20, 2020
Mr. Steven Mnuchin
Secretary of the Treasury
Department of the Treasury
1500 Pennsylvania Avenue, N.W.
Washington, D.C. 20220

『Dear Mr. Secretary,

Like you, I am pleased with all that we have accomplished together this year. We rapidly put in place emergency lending facilities to support state and local governments, small and medium-sized businesses, and large employers. These were novel and complex programs that required us to work productively together.』

「We rapidly put in place emergency lending facilities」って確かに構想は凄い勢いで出てきたが実際に予算通って云々までは時間があった気がするけどまあぶち上げたのは早かった。本当は先にこれを出してくれればゼロ金利まで下げなくてもエカッタんでネーノという思いはあるし、そのせいでゴルディロックスヒャッハーになっていったような気がするんだがまあやっちまったもんはシャーナイ。

『Our efforts helped to prevent severe disruptions in the financial system and unlocked trillions of dollars of private lending to households, businesses, and municipalities at a moment when the economy needed it most.』

ここの効果についても、財政出すというアナウンスなのか、バックストップなのか、はたまた利下げが効いたのか、というのが良く分からんけど効いた、という分析になりそうで、悪く言ってしまえばその時に都合の良い思い出話になってしまうのが懸念される所。つまりですね、先日やっとネタにしたパウエル会見でも出てきていましたが、APPというか国債とMBS買入について、「当初は市場機能改善効果を狙ったが市場機能が改善してくると今度は経済浮揚効果」みたいなごった煮説明になってきますと、そらまあ「何だか分からんけど上手く行ったように見えるのでヨシ!」ってやっておりますと、次回に何かが起きた時にまたぞろ何だか良く分からんので全部丸出しスキームで道具箱から政策を全部ぶっこんでいざ突撃!とかになってしまう訳ですよこれがまた。

いやまあ確かにこの政策はここに効くけどついでにこの辺に効く、みたいな話もわからんでもないのですけれども、政策割り当てというかティンバーゲンルールというかな話で、「この施策はこのような手段がこのように作用するので、その作用によってこの部分に効果がある」ときちんとレビューしておかないと、緩和政策というのは打ち込むのは拍手喝采で迎えられる(なおマイナス金利は別と言いたいのだが、あれも実務者サイドはふざけるなてめえ〇ね位の勢いでしたが、総じて何とかストみたいな人には賛嘆デールといった風情でしたからねえ)のですが、引くときにブーブーと言われるのが世の常だし、引くときに「まだ引いてなかったのかよ」と言われるまで待っているとどう見ても金融資産バブルの発生と崩壊です本当にありがとうございました、となるので引く方をデザインするのが難しい中、パウエルちゃんはコロナ収束に自信でもあるのか、APPをダブルミーニングにして抜けにくくしているのがお茶目。

・・・・・・と各種ファシリティの話をしていた筈なのに何か勝手にいつもの悪態に話が流れておりましたすいませんすいません。

『The CARES Act assigns the Treasury Secretary sole authority to make certain investments in Federal Reserve emergency lending facilities, subject to limits specified in the statute. You have indicated that the limits on your authority do not permit the CARES Act facilities to make new loans or purchase new assets after December 31, 2020, and you have requested that we return Treasury’s excess capital in the CARES Act facilities.』

でまあ今般はムニューシン財務長官が、「そもそもこの施策は年末までの措置となっていて、追加予算も特に議会で討議とかされている訳ではない(というか民主共和が全然折り合わない)のですから、そらもう当初予定通りに終了、と言っても貸した金は今返せとはならないので、その分で必要なエクイティは残しておいて、新規扱いを停止するから余ったエクイティを返還するように」と言い出した訳ですが、まあこれに関して表面的にはぐうの音も出ない筋論(正論かどうかはさて置く)なので結局折れざるを得なかったということですね。

『We will work out arrangements with you for returning the unused portions of the funds allocated to the CARES Act facilities in connection with their year-end termination.』

つーことで12月31日をもってCARES Act予算をもって発足したファシリティは終了ということですが、まあここで問題になるのは、たまたま出遅れまくって先週の金曜にネタにしておりましたが、パウエルの会見での説明では「このファシリティは設定水準がバジョット・ルールベースのレートになっていたりするので借入実績が少ないかも知れんが、このファシリティがあることによって最後のお助け措置があることによる安心感から貸出市場が落ち着い、結果として見せ金を積むことによってこうかはばつぐんだ、となりました(盛大な超意訳)」という説明をしている訳ですが、いつまでもあるとおもうな駆け込み寺、というそのラストリゾートが無くなってしまった場合、貸出含めてクレジット全体にどのような影響が出るのか(アタクシの霊感だと高格付けと担保カバーものは大丈夫そうな気がするが良く分からん)というのは要注意。

『As you noted in your letter, non-CARES Act funds remain in the Exchange Stabilization Fund and are, as always, available, to the extent permitted by law, to capitalize any Federal Reserve lending facilities that are needed to maintain financial stability and support the economy.

Sincerely(最後はパウエルのサイン)』

ということでコロナ特別予算関連と直リンしていない方は継続するとの事。


・・・・・・でまあ何ですな、これ「臨時法上の期限が来たので使い残しは返還」というその単体だけ見ると正論ちゃあ正論だし、このCARES Act絡みもうっかりダラダラ継続すると震災手形状態になりかねないものだからいったん打ち切りは、より長い目でみたら良かったんじゃネーノという気もするのですが、何せ最近のトランプ政権はイタチの最後っ屁というか、旅の恥は掻き捨て状態になって安保関連とかそこら中に戦闘機の売却契約はして回るような感じで、転封された大名が次の大名への嫌がらせで今年の年貢を早期徴収するような風情が漂っております(個人の感想です)ので、ただのイヤガラセでこれをぶっこんできた感があって何だかなーって感じもします。

[外部リンク] 午前
中小企業に必要なのは補助金 米長官、コロナ支援停止に理解求め

『[ワシントン 20日 ロイター] - ムニューシン米財務長官は20日、新型コロナウイルス禍で中小企業が必要としているのは融資ではなく返済義務のない補助金だと述べ、コロナ向け緊急支援プログラムの一部打ち切りに理解を求めた。CNBCに対し、緊急支援を年末に終了することが当初からの議会の方針だったとした上で、未使用資金の再分配を議会に求めると語った。連邦準備理事会(FRB)や財務省には経済の下支えに向け多くの手段が残されていると強調。為替介入などに利用される為替安定化基金(ESF)の活用も可能で、FRBの残りの支援策も合わせると、規模は8000億ドル超と「かなりのバズーカ(刺激策)になる」と述べた。』(上記URL先より)

って何ちゅうか金を即座に引き上げて使うんじゃないか位の言い方に見えるし・・・・・・・・

まあ最後にこれだけ往生際の悪い政権というのも珍しいんとチャイマスカね。


〇ということでまた予告編になってしまった(備忘用)

しかもこれまた虫干しネタェ・・・・・・・
[外部リンク] 16, 2020

The Federal Reserve's New Framework: Context and Consequences
Vice Chair Richard H. Clarida
At the "The Economy and Monetary Policy" event hosted by the Hutchins Center on Fiscal and Monetary Policy at the Brookings Institution, Washington, D.C. (via webcast)

クラリダだけにまとまりが一番良さそうな気がするのでここを成敗するつもりでいたら時間がががが。
 


お題「11月FOMCのパウエル会見成敗の続き(すいません)」   2020/11/20(金)07:59:48  
  状況が悪化してくると急に目立ってくるのは損害担当艦のお仕事なので仕方ない。
[外部リンク] 21時51分

担当大臣が他人事発言をする、というのは新手の弁慶仁王立ちスキームではないか、という気がするのだがこのポンコツ(ポンコツなのに何故かドヤ顔なのが更にポンコツ感を強くするという芸術点の高いポンコツ大臣)の発言一々覚えていないし、何回轟沈しても軽巡洋艦西村は何故か戻って来る不死身の艦船なのでそれはそれで謎の才能はあると思う(褒めてない)。

いやまあ確かに神の味噌汁なのはその通りなんだが、天命を待って良いのは人事を尽くした人であって、人事を尽くさなかった人は天誅を待つしかない、と大学受験の頃に口を酸っぱくして言われた、という昭和の記憶が今蘇るアタクシなのでした。

#足元の急拡大はIOCのアレ対応で調整(爆発音と共に通信が途絶える)


〇今更ネタの続きですがあとはサラサラとFOMC議事要旨

[外部リンク] of Chair Powell’s Press Conference
November 5, 2020

昨日は流れるような質問のバトンタッチ(あの3人事前に打ち合わせしてたんじゃネーノと言いたくなる見事な追い詰め方でした)を鑑賞して、追い詰めた挙句にゴルディロックスヒャッハーという感じでしたが、その後はまあ普通に単発で各種の論点に入るという感じになっておりました。

でもってまあ幾つか論点はあるのですが、とりあえず現世利益的には追加緩和に関する質疑を見ておきましょってなもんでその辺りから参ります。


・追加緩和のトリガーは何ですかやっぱり追加財政出ない事ですか、という直球質問に対して

引き続き今FEDのページを見に行くとPRELIMINARYバージョンなのでページ数とかはFINALになった時に若干動く可能性(今回「マイクが切れてる」みたいなのが何回かあるので)がありますので念のため申し添えますが14ページの質疑まで飛びます。

『EDWARD LAWRENCE. Thank you, Mr. Chairman, for taking the question. So what would cause the Federal Reserve to shift more of its asset purchases towards the long-term securities and Treasuries and change the amount of spending there also? And as a second point onto that, you know, would -- if there's no fiscal stimulus package, would that then trigger buying of more long-term assets or change the asset purchases?』

フォックスビジネスのエドワードさんからの質問ですが、追加の長期国債などの資産買入のトリガーは何ぞや、とかド直球質問が来ておりますし、おまけに追加財政が来なかったらどうするねんとかこれはまた直球。

『CHAIR POWELL. So I don't really have a specific hypothetical I would put to you. I would just say that we understand that there are a number of parameters that we have where we can shift the composition, the duration, you know, the size, the life cycle of the program.』

正面切って直球を投げられると「そうです」ともいえないので「総合的に判断」となるわな。

『All of those things are available to us as ways to deliver addition -- you know, more accommodation if we think that's appropriate. Right now, we like the amount of accommodation the program is delivering. And it will just depend on the facts and circumstances. We may reach a view at some point that we need to do more on that front.』

色々とゆうとるが要は「総合的に判断」をいろんな言い方をしてるだけに過ぎんのだがこの次がちょっとチャーミング。

『Today's meeting was about analyzing the -- one of the things it was about was about analyzing the various ways and having a, you know, good discussion about how to think about those various parameters, which I thought was quite a useful discussion.』

今回のFOMCって1回パスだろという感じではあるのですが、ここではしらっと「経済物価情勢の色々なパラメーターをどのように見ていくかという色々な考え方について良いディスカッションをした」とか妙に含みを持たせた言い方に見える(個人の感想です)のでして、まあただの1回パス会合の割には会見での説明はハトっぽいし、一方で(もう2週間前の話で恐縮ですが)声明文自体では追加の金融緩和とかそういう話に関しては物凄いあっさり味というか、むしろあんまりやる気も無さそうな書き方に見えた(個人の感想です)という所ではあったのですよ。

パウエルFRBになってから時々やってくれるのですけれども、「声明文と会見で両建てをする」とまで言ってしまうとちと言い過ぎかも知れませんが、まあそうやってタカハトのバランスを謎に取るというプレイが出てくるときって、これまでの傾向からすると、会見でのオーラルなのが大体パウエルの本音の方に近くて、声明文では地区連銀総裁の方面から異論がジャンジャン出てて纏め切れなかった的な感じかなーとか勝手に自分の中では整理しております。

ということで、まあパウエルさん的には(どうせ物価も上がらんじゃろうから)追加緩和するかどうかは兎も角としても、APPも続けた方が良いし、別に緩和が長期化しても大丈夫じゃネーノとは思っているんでしょうなあとか勝手に妄想をしております(個人の妄想です)。ただまあ一方で最近はブラード辺りまで「too low, too long」での金融不均衡ネタを突っ込んだりしているので、地区連銀総裁方面からは、その辺の過熱に関しては水をぶっかけつつやって行かんとマズかろう的な見解(ハトハト総裁もいるので一枚岩ではないですけど)が多めなのかね、とだいたいそんな感じで考えておりますがあくまでも個人の妄想なので間違ってたらゴメンよ。


・金融政策手段はもうカンバンなのではないかというツッコミ

11ページに戻ります(というか今の前の質疑ですが)。

『DAVID GURA. IMF Chief Economist Gita Gopinath wrote a piece this week in which she said, unequivocally, we're in a global liquidity trap and talked about the limits of monetary policy right now.』

ということでグローバルに流動性トラップに入っていて金融政策の限界が出てきている、というIMFのチーフエコノミストの何と読んで良いのか良く分からん人の話(というか書き物か)がネタに来る。以下そのお方の説明を敷衍しているので無駄に質問が長いが丁度良いので引用する。

『She said, fiscal policy will need to be the main game in town. And it's been a busy week. I don't know if you were able to pick up the pink paper and read that piece, but she does say 97 percent of advanced economies have rates below 1 percent.』

先進国の金利(というか国債っすよねこれ)の97%は1%以下の金利水準という中で追加的な金融政策の効果に限界が、という話になっていて、いやこういうのが堂々と言われるようになってくる、というとまさに麿の仰せの通りじゃんとは思うのですが、そう考えるとあの時に麿がもうちょっと財政の効用について話をしたらどういう世界になったのかな、とは思うのですが、たぶんあの時代だと元よりガバガバの本邦財政で、他の先進国は今にして思えばド健全なのにああだこうだ言われていた訳なので、そこで今の論調みたいなことを麿が言い出すとジンバブエは大袈裟だけど、そっち系のハレーション起こるリスクがあったから無理だったかなあ、などと思うのですけど。

『And I just wonder if you'd agree with her in principle, that we are in a global liquidity trap and what the consequences of that would be. We've talked a lot about fiscal policy here domestically, and she talks about the need for sort of a global cohesive approach to fiscal policy.(後半割愛)』

後半はパンデミックの話なので割愛しますが、質問はFEDの皆さんが金融政策じゃなくて財政政策って仰せなのは流動性トラップに陥っていて金融政策が限界に来ているって事でしょオラオラオラ、とかまあそんな質問な訳ですな。昨日ネタにした部分でもその話題あったけど、あっちではハト派的な回答を引き出すための撒き餌みたいな感じでしたがこっちは正面攻撃。

『CHAIR POWELL. Okay. Thanks. So two questions. First, I take the sense of your first question to be is monetary policy out of power or out of ammo, and the answer to that would be no, I don't think that. I think -- I think that we are strongly committed to using these powerful tools that we have to support the economy during this difficult time for as long as needed, and no one should have any doubt about that.』

ammoってのは手元のデイリーコンサイス英和辞典によりますとammunition(弾薬、攻撃手段)のスラングだそうでして、つまりは弾薬切れではない、という説明なのですが、PRELIMINARYバージョンの場合ってほぼ書き起こしのまんまという感じになっていまして、何ちゅうかこの言い方ってとにかく頑張って否定してます感があって却って限界を意識しちゃいますよね。

『And we do not doubt the power of the things that we've already done or the things that we may do in the future. I do think there's more that can be done.I also think if you look at the stock of assets that we've bought, if you look at the facilities and the way we've been able to keep accommodated financial -- financial conditions accommodative, I think we've been able to do a lot of things that are providing very strong support for the economy.』

こんなに強調するのはアレという事ですが、何気にここで言ってるのってAPPの積み増し以外は「ストック効果もありますよ」だったりして、やっぱり追加手段はAPPの積み増し位しかない(貸出ファシリティはCARES Actの賜物なのでFEDの一存でどうこうというわけにはいかない)という事だし、マイナス金利の話ってのもすっかり無くなったし、というのは味わいがある。

『And we're going to -- we're going to keep at that. I've said -- we've said from the very beginning, though, that this particular -- this particular situation we find ourselves in is one where there is a sudden loss of income on the part of millions and tens of millions of people. It's not so much a typical recession where demand weakens, the Fed cuts interest rates, interest rates stimulate demand, and the economy recovers. It's a sudden shock where tens of millions of people are out of work. And the fiscal response was frankly, I think, very good and very robust in the United States. And it's certainly one of the main reasons why the recovery has been as good as it's been so far. So I do think fiscal policy is absolutely essential here. You know, stimulating aggregate demand is one thing. But where there's a part of the economy that kind of will be resistant to that, you also need fiscal policy. And, of course, you need healthcare policy too.(以下延々と続くが割愛)』

でですね、ここの説明見てても分かると思いますが、この質問に対する説明がなんかこう変に力こぶが入っているのか何だか知らんけど、妙に「--」が多いですし、ああでもないこうでもない言い過ぎでして、いやこの金融政策限界論に関しては質問飛ぶだろうから用意していると思うのに、妙にここの説明がアレ(IMFのひととか、後半のパンデミック絡みはラガルド発言を引っ張って来たのが予想外なのか??)ですし、しかもパウエルの回答ですが、上記引用した最後の「And, of course,」以下はパンデミック再拡大に対する対応の話になるのですが、最初に「So two questions. First,〜」って始めているのに、話がそのまま2番目の回答になだれ込んでいて、どこで切ったらいいのかこっちが困るという説明になっているのナンデジャロとは思いますです。



でもって話はワープして20ページでこのネタが蒸し返されます。

『HEATHER SCOTT. Heather Scott this time, right? Thank you, Chair Powell, for taking the question. You say that you're-that you're not out of ammo. So I'm wondering, then, what is the next tool to expect to be able to roll out? Would you consider some sort of credit program for state and local businesses, state and local governments that are facing real budgetary pressures?』

弾薬は切れてないと仰せですが次の手段はなんですかね?今後財務的に厳しくなるであろう企業や地方政府や政府に対して何かクレジットプログラムとかお考えですか?と来ました。

『CHAIR POWELL. So when I say we're not out of ammo, I'm looking at, you know, a couple of our tools mainly.』

ほうほう2つのツールとは?

『As I mentioned, the asset purchase program, there's a number of dimensions in which we can adjust that if we deem it to be appropriate. Right now, we like the job it's doing. We could, you know, if the facilities are extended, we could certainly look at new facilities.』

APPと(貸出)ファシリティが延長されたときに新たに対応することです、と来ましたが、その先で説明している通り、そもそも貸出ファシリティに関しては予算を付けるのは議会で、議会が動かない中FEDが一存でエクイティ部分までぶっこむとかできませんので、結局のところは普通にトレジャリーとMBSの買入延長とか拡大とか(合わせ技でも良いですけど)しか無いですな、というお話なのでした。

『If-you know, if things deteriorate, that would be the case where you'd want to maybe continue the facilities and maybe change them and maybe have new ones. Who knows? But certainly the facilities have been doing a lot of work and been very successful I think overall in accomplishing that job. So I do think that there are things that we can do.』

と言ってますが結局の所・・・・・・・・

『But, remember, we've always said this will take a whole of government approach including healthcare policy and fiscal policy too. So it really is-if you want to get the economy back as quickly as possible to where we want it to be, then, really, it should be all of government working together.』

でもってその「it should be all of government working together」のうちファシリティに関しては予算がつかんとどうにもこうにもなので、結局の所予算次第という話になります。


・その他の話はパスしますがちょっとだけオモロイのでこれを(見せ金効果の話)

上記の質疑のフォローアップということでこんなツッコミが。

『HEATHER SCOTT. If I could just follow up on that quickly. I mean, you spoke about the small business program. But that has only reached 400-there's only been 400 loans. When you say the programs are effective, do you not think there's more that can be done with another type of program or another redesign for small businesses or for the state and local governments?』

ってツッコミでして、スモールビジネス向けローンファシリティとか言っても結局400件しか出てないとかどういう事やというツッコミがあったりしまして、そもそもファシリティ自体がバックストップ扱いのバジョット・ルールレートになっているせいだとは思いますが、ただの見せ金ではないかというツッコミが来ているのに対して、見せ金でもこうかはばつぐんだという答えを鑑賞しませう。ちと長いのでアレだが。

『CHAIR POWELL. Yes. There's a bunch of programs. I would say that the-you know, the corporate, the larger corporate market-based lending program has been very successful without making a single loan. I think unambiguously has been a big success. I think the success-I think the state and local government program has also restored market function so that whereas, you know, there were the sort of individual investors who wind up funding loans in the muni market through mutual funds, they had withdrawn a lot of money and that we've had many weeks consecutively I believe of inflows there, and you're largely back to a normal functioning market.』

単純文字起こしだから仕方ないけど文章が長くて切り所に困りますな。まあ要するに「バックストップがあるから市場機能が回復して、ローン市場でちゃんと調達できるような金融環境になったからこうかはばつぐんだ」という答えでして、見せ金でもこうかはばつぐんだ、という事ですわな。

『I think that's also been a success. I think the other-certainly the funding market programs have been a big success. The Main Street is just-is just a bigger challenge than all of them. Reaching out to small and medium-sized businesses through the banking system which we had to do is quite challenging.』

『I do think, you know, the grant programs, the PPP were a great way to reach smaller companies. You know, what you hear out there is that demand-you talk to banks and they'll say demand for loans is very, very low right now. Companies are not borrowing, and the reason is that, you know, activity's at a relatively low level. They don't want to run up their debt. You know, so I-we put an awful lot into Main Street, and it is very challenging to reach a lot of those companies. But, you know, I think we are reaching many of them now. And I hope that the new changes will help us reach more.』

ああでもないこうでもないと説明していますが、要するにバックストップを作ったのが呼び水になって貸出市場などが息を吹き返して銀行の貸出態度もタイトさが減少して中小企業も含めて借入にリーチできるようになったのでこうかはばつぐんだ、という話をしておりまして、何でも額を出して目立とうとする挙句にクレジットスプレッドというものを潰しまくってしまうどこぞの国の政策当局は爪の垢を煎じて1万回くらい飲んで頂きたいものでございます。

あとちなみに(実は質疑応答の中でもあったのですが)この「the new changes」は貸出ファシリティにおけるミニマムロットの引き下げだった筈で、まあそうは言ってもより緩和的にしようというのもある、ということではありますな、うんうん。

ということで無茶苦茶遅くなりましたが11月FOMCネタの成敗はこれまでとしとうございますが、遅くて本当にすいませんすいません(ジャンピング土下座)。
 


お題「今更ジローのFOMC会見ネタ」   2020/11/19(木)07:59:11  
  出たな民間の努力に期待攻撃
[外部リンク] of Chair Powell’s Press Conference
November 5, 2020

・冒頭説明では政策の切り分けが出来ているのですけどねえ・・・・・・・・・

てなわけで本来はせめて先週に投下すべきところを、展望レポートだの謎のプルーデンス政策だの金懇2連発だのですっかりすっ飛ばして(大体からしてFSRもすっ飛ばしているのですが、あれはフォント使いのマジックがあって下準備がムズい)おりましたし、その間にブレイナードやらクラリダやらの講演はぶっこまれているのでサクサクと参りたいと思います。

ということでオープニングステートメントの方ですが、こちらについては11月FOMCが元々大統領選挙直後に打ち込まれているだけの事はあって、政策に直結するネタに関しては「1回パス」の様相を呈しているので特に新たな情報は無かったんじゃなかろうか、と斯様思うのでありまする(その日にネタにしたSEPの経済物価見通しのファンチャート化&全文同時公表は新しい情報ですけれどもあれ自体に政策インプリケーションは無い)。

でまあ一応この先で伏線を回収しに参りますので伏線を張りに行きますが、途中で言ってる中でコロナ対策としてぶっこんでいる政策に関する説明がありますので念のため確認(伏線張り)。本文4ページになります。

『The Federal Reserve has also been taking broad and forceful actions to more directly support the flow of credit in the economy for households, for businesses large and small, and for state and local governments. Preserving the flow of credit is essential for mitigating damage to the economy and promoting a robust recovery. Many of our programs rely on emergency lending powers that require the support of the Treasury Department and are available only in very unusual circumstances, such as those we find ourselves in today.』

その前の部分が金利政策とAPPの話でして、ここからコロナ対策ファシリティに関する説明になります。

『These programs serve as a backstop to key credit markets and have helped to restore the flow of credit from private lenders through normal channels. We have deployed these lending powers to an unprecedented extent, enabled in large part by financial backing and support from Congress and the Treasury. When the time comes, after the crisis has passed, we will put these emergency tools back in the toolbox.』

これらのプログラムは議会によって決定された予算に基づくもので、バックストップとして機能するものですが、コロナ危機が終わり、適切な時期が来たら(なのでコロナが終わった宣言と共に引くか、というと引かないような言い方になっているのがハト)これらの緊急措置はツールボックスに戻しますよと。

『As I have emphasized before, these are lending powers, not spending powers. The Fed cannot grant money to particular beneficiaries. We can only create programs or facilities with broad-based eligibility to make loans to solvent entities with the expectation that the loans will be repaid. Many borrowers are benefiting from these programs, as is the overall economy. But for many others, getting a loan that may be difficult to repay may not be the answer. In these cases, direct fiscal support may be needed. Elected officials have the power to tax and spend and to make decisions about where we, as a society, should direct our collective resources. The fiscal policy actions that have been taken thus far have made a critical difference to families, businesses, and communities across the country.』

この辺りも従来通りの話ではありますが、「Elected officials have the power to tax and spend and to make decisions about where we, as a society, should direct our collective resources.」と明確に説明している訳でして、CP辺りなら兎も角、社債とかETFとかを嬉々として買いまくっておられるどこぞの中央銀行におかれましてはおうてめえ何考えてるんだよという話。あと話がワープしちゃいますけれども、「中銀が赤字になってなんか問題でも?」というと確かにそれ単体が問題視する必要も無いとは思うのですが、その間に中央銀行がFEDの言う「lending powers, not spending powers」の枠を盛大に逸脱している場合には、本来財政資金というのはその使用使途規模について議会の議決が必要なのに中央銀行が潜脱行為をしております、って事になると話がヤヤコシヤになると思うので、まあ日銀もシャシャリ出るのは程々にして欲しいんですが、なんかこう小芝居が好きなのか直ぐにホイホイと表に出たがるのが黒田体制の先行き懸念っすな。

と全然関係ない話をしていますが続き、

『Even so, the current economic downturn is the most severe in our lifetimes. It will take a while to get back to the levels of economic activity and employment that prevailed at the beginning of this year, and it may take continued support from both monetary and fiscal policy to achieve that.』

ということでパンデミック何とかファシリティを含め財政よろしゅうにという感じで、こっちの弾はカンバンだぜ!とは死んでも言わないのが中央銀行の仕様ですけれども、まあゆうてAPPでお茶を濁す以外の弾薬は普通にカンバンですからねえ。

ってこれはまあ一応引用したまでではありますが、後でAPPに関する質疑の方では「ん?」という説明が出てくるので政策割り当てに関する前振りとして引用した次第です。ではQ&A。


・足もとでの景気回復の鈍化は別に予想外の事ではないと最初は威勢が良い

今回はモデレーターやっている方(MICHELLE SMITHさん)が質問者を召喚する部分もQAに記載されていますがミシェルさんの御指名部分は飛ばしますw

『RACHAEL SIEGEL. Hi, Chair Powell. It's Rachel Siegel from the Washington Post. Thanks very much for taking my question. I'm wondering if you can speak specifically about what indicators you're seeing that suggest the pace of improvement has moderated, including in the labor market, and how correlated those indicators are to the recent rise in COVID cases that we've seen going into flu season. Thank you』

WPの方ですが新顔な気がします。栄誉ある(かどうか知らんが)一番槍の質問は、「総合的に判断するみたいな話は分かるんだが、何の経済指標をもって経済の改善ペース、例えば労働市場のそれが遅くなったとかそういうのを見てるんですか、それとこれからインフルのシーズンになるけど足元のコロナ拡大と改善ペースの鈍化との関係は?」ということで。

『CHAIR POWELL. Sure. So, of course, let's start with February. In February, we had an economy that was performing well. Then the pandemic hit, and we had a record decline in activity in March and April. And then we had a record bounce back in May and June. And so as I think would have been expected and was expected, the pace of improvement from May and June has now moderated, so it's not unexpected.』

2月から話が始まっとるが、3月4月に盛大に経済が落ちて、5月6月に盛大に戻って、5月6月の勢いが続かない、というところまでは別に不測の事態という訳ではありませんと。

『And I think if you look at just about anything, you know, for example, the payroll readings, the payroll job gains in May and June were just outsized. And they're certainly still very large, but they've -- but the pace of improvement has moderated. That's the case for all different measures in the labor force -- in the labor market, rather.』

『Another would be claims. Just about all the data, we're showed a big bounce back. But then as you would expect, when you sort of had people -- a lot of people go back to work at once, the pace will moderate.』

労働市場の指標の話としては最初に雇用者数が来て、次に失業保険申請が来てますな。

『Same thing with economic activity. Most forecasts call for, you know, still a significant growth in the fourth quarter but not at the 33 percent annualized pace that we had in the third quarter. So, in a sense, that would be -- that would be as expected.』

『We have been concerned that the downside risks, though, are prevalent now, which are -- which are really the risk of the further spread of the disease and also the risk that households will run through the savings they've managed to accumulate on their balance sheet and that that could weigh on activity. But what we see up to the present really is continued growth, continued expansion but at a gradually moderating pace.』

てな訳で、経済活動についても然り、とか話をしていますが、足元の経済回復ペースの減速については特段驚くことではない、という説明をして、最後にコロナがリスクという話をしていて、その中ではコロナの拡大が家計の防衛的行動を招いて消費の低迷を招く、という話をしていますが、イマイチ質問と回答がかみ合っていない気がしますな。


・とにかく追加財政クレクレ攻撃という状態ですなパウエルFRBは

次の質問はいつもの人になります。ミシェルさん記者を愛称(というのか)で召喚してますので引用。

『MICHELLE SMITH. Thank you. Marty Crutsinger, Associated Press.』

『MARTIN CRUTSINGER. Thank you. Could you talk a little bit about where you think the stimulus package that is being debated in Congress is and how severe a threat that could be to the economy if it does not get passed, say, before January.』

次の大統領が正式就任するまで延々と追加財政で揉めてた時のリスクは如何に?と来ました。

『CHAIR POWELL. So it is -- obviously, it's for Congress to decide the timing size and components of further fiscal support for the economy, and I will say that the support provided by the CARES Act was absolutely essential in supporting the recovery that we've seen so far, which has generally exceeded expectations. And I do think it's likely that further support is likely to be needed for monetary policy.』

質問の件については時期と規模によりけり、で逃げているというかそれしか答えようがないのでしょうが、そこから先はCARESActによる政策が効果がありましたの連呼で、連呼しながら議会を|д゜)チラッって感じでございますな。

『And fiscal policy, I just mentioned the two risks that I think we face, and those would be well-addressed through more fiscal policy. One is the further spread of the virus, and the other is the lapsing of the CARES Act benefits and the savings on people's balance sheets that will dwindle. But I -- you know, I think it's appropriate for us not to try to prescribe for Congress exactly what they should do or what the timing of it should be or what the size of it should be and leave it at that. 』

でもってこれまでは適切でしたが今後も適切な財政を出さないとヤバいという話をしておりまして、しかもそれが適切に出てこないのがリスクとまで仰せです。


・追加政策がカンバンなのかとの追及が来るのですが聞き方がエレガント

次の人はさっそくフォローアップ質問。

『NICK TIMIRAOS. Thanks, Chair Powell. Nick Timiraos at the Wall Street Journal. To follow on Marty's question, you really have been saying since April that more is needed on the fiscal policy front, and yet we don't seem to be that much closer than we were in the spring or the summer to additional spending.』

マーティーのフォロー質問だが、と早速来るのが素敵。

『Two questions: Would the lack of fiscal support compel the Fed to provide additional accommodation, and are you and your colleagues being more vocal about the need for fiscal support because the capacity for monetary policy to support growth is diminished here, given the low level of short- and long-term rates. Thank you』

じゃあ追加財政無かったらFEDは追加緩和するの?ああそれからパウエルさんもFEDの皆さんも何か財政財政と最近はより盛大に連呼してるけど、その背景って言うのは、今の長短金利水準が既にクッソ低くなっているので、これ以上の追加金融緩和の効果がもう少なくなっているから、って話なんですかねえ??とは中々エレガントな聞き方。

これがオットーがカンバンですかとか聞くと、予備燃料を使い切っていたとしてもまだありますとか言い出してしまうので、金利水準が大きく下がっている中で、と手段ではなくて効果の方で聞いてくるのは実にエレガントで、さすがWSJの古タヌじゃなかったベテランの味わい。

でもってご回答。だが最初の方は読み飛ばして構わんと思う。

『CHAIR POWELL. So on your first question, you know, we'll take into account all external factors and do what we think we need to do with the tools that we have to pursue our goals. That's what we will do. And I've said it on a couple of occasions that that will go better and move more quickly if we have a broad set of policies from across the government. And we've said this in the very beginning. It's really first and foremost healthcare policy, getting the -- getting the spread of the virus under control and working on therapeutics and vaccines and that kind of thing, getting -- so those are absolutely critical to the economy. Those are important as well as health policies, they're going to be critical to the economy.』

この辺りまでは読み飛ばして構わんと思った(要は公衆衛生政策とかとの絡みの話なので当たり前の話しかしていない)。

『Fiscal policy can do what we can, which is to replace lost incomes for people who are out of work through no fault of their own. And then what we can do is we can obviously support financial stability through our lending programs, and we can support demand through interest rates and asset purchases and that sort of thing.』

財政が色々とやる間にワシらは貸出プログラムや、金利や資産買入やその他もろもろの施策で金融の安定を図ります、と来まして・・・・・・・

『So we're going to take the economy as it comes, including all external factors. So I think all of us lived through the experience of the -- of the years after the global financial crisis. And for a number of years, there in the middle of the recovery, fiscal policy was pretty tight. And I think I just would say that I think we'll have a stronger recovery if we can just get at least some more fiscal support when it's appropriate, you know, when it's appropriate and the size Congress thinks it's appropriate. I do think that that will likely -- and, by the way, you see, you know, a lot of discussion on both sides of the aisle, on both sides of the Hill that suggests generally that there will be something.』

何故かここでリーマンショック時との比較になっていますが、リーマン後の財政政策は寧ろタイト気味に推移していましたが、あのように経済は回復できたわけで、一方で今回は議会が財政支出を適切に行っておりますのでそらもう回復いけまっせ、みたいな話になりまして、追加緩和の話と、金利水準が下がりきっている件についてはスルリと逃げようとしている感がありますが・・・・・・・


・流れるような質問のバトンタッチが面白い

さてこのように回答させておいて次の質問にバトンが渡るの図になっているのが秀逸。

『STEVE LIESMAN. Thank you. Mr. Chairman, also to follow up on sort of what Nick was talking about, two questions about quantitative easing. The first is, if the market is functioning better as you and other Fed officials have said, and QE right now is designed for smooth market functioning, why haven't you reduced QE that you're doing if the market is functioning better already? The second question I have is, what good for the broader economy would additional QE do at this point, given that interest rates are already low and don't seem to be rising even above 1 percent? Thank you.』

罠に追い込んで狩るみたいな感じですが、ここでQEについての質問を2つぶっこんできて、一つが市場安定のためにQEやったんだったら既に市場安定してるんだから引くもんじゃないの??とぶっこみつつ、長期金利が1%以下とかいう水準の中では追加緩和するならQEですよねえ、とか良い感じで追加QE方面に追い詰めて参りました。


『CHAIR POWELL. So on the first -- the first question, it's -- our asset purchases are serving both purchases, both -- sorry, both purposes, financial market function and support for economic activity.』

あー言っちゃいましたね〜って感じですが、国債買入は市場機能回復の効果と共に、経済活動のサポートにも機能している、ということで、政策割り当ての観点からするとこれはやっちまった感のある発言で、こういう一つの政策に何でもかんでもぶっこんでしまうと、いったん入れた政策が引くに引けなくなって、ひたすら昭和の温泉旅館化していく、というのがどこぞの国にあったと思うのですが、まあそうなるリスクのある整理になっているわなーと思います。

『So -- and that's really been true -- I think in the very beginning of the crisis, the main focus was, obviously, financial market function, particularly in, you know, some of the major markets. But after that period we've understood all along that our purchases are also supporting economic activity, and that's important. And that need hasn't dwindled at all.』

理屈としてAPPが市場機能回復の後に経済サポートになる、というのはそうなのですが、今申し上げたようにその理屈を振り回しだすのは政策が止められなくなる&政策効果の検証ができなくなるという点で将来に禍根を残すと思います(個人の感想です)。

『So we haven't looked at reducing purchases. So in terms of what they can do, first I would just say the purchases that we have in place are providing strong support to economic activity still.』

減らす気が無い、というのであればもうちょっと別の屁理屈があったかと思うのよね。ダウンサイドリスクのあるうちは再度市場機能が低下する可能性があり、そうなると修復に多大なコストがかかるからコロナのうちはAPPをそう簡単には減らせません、とかにしておいた方が良かったと思うんだが言ってしまったもんはシャーナイし、そらまあ会見後ハト的という評価になるわな。声明文ではそんな話になってなかったのに。

『And, by the way, they're sustaining the gains we've made in financial stability. You know, we don't -- we don't take anything for granted. We don't expect that things will deteriorate. But, nonetheless, we have a habit of keeping things in place for a while. So we're not taking our gains in financial market function for granted, although admittedly they've been very large. So the asset purchases are just another very important piece of the accommodative policy stance that we have.』

資産買入は政策スタンスの一つの重要なピースってのもどこかの中銀の「全体として効果を発揮している」に繋がるアレ理屈。

『And, you know, as you know, these, we're buying 120 billion a month. That's 1.44 trillion, if I remember my times tables. And it's just providing a lot of support for economic activity and, by the way,removing just about the same amount of duration risk from private hands as QE3 did. So this is a big program, and it's doing a lot of good. And we also -- today, you know, we had a full discussion of the options around quantitative ease -- not quantitative easing, the asset purchase program and, you know, we understand the ways in which we can adjust the parameters of it to deliver more accommodation if it turns out to be appropriate. Right now, we think that this very large effective program is delivering about the right amount of accommodation and support for the markets, and so it continues.』

ということで、まあこう言えばそらゴルディロックスヒャッハーだわ、というわけなのですが、そんな大事なネタなら何でさっさと書かないとか言われると泣きながら土下座するしかないので勘弁してちょ。

とまあ本日はこの辺で。
 


お題「政井審議委員金懇会見はところどころにオモロイ部分がありました(がクソ長い)」   2020/11/18(水)08:06:22  
  昨日は半分ギャグの積りだったのですが・・・・・・・・・・・・
[外部リンク] 豪首相と会談 安全保障分野の連携強化で一致
2020年11月17日 15時58分

安倍ちゃんこれは来年の自民党総裁選にマジで出てくるのか、はたまた山縣有朋ポジション狙い(長州なだけに)なのか・・・・・・・

〇政井審議委員会見は一つ一つの応答がクソ長いので中々引用に困りましたです(汗)

[外部リンク] 2020年 11月16日(月)
午後4時00分から約30分(釧路市・帯広市・東京間オンライン開催)

ちょっと面白かったの今回「道東」って銘打っているのでもしかして、と思ったら釧路と帯広で同時開催をしたのですね。北海道広いですからこういうのもアリということなんですね。

・最初の質疑だけで何と2ページ半なのですが日本紙さんの部分だけ引用しておく。

最初の質問は幹事社がすると思うのですが、この様子がいつもと違っていましてですね、

『(問) まず、本日の懇談会の模様について教えてください。次に、本日の懇談会を踏まえて、道東地域の経済情勢について、どの様な見解をお持ちか、お聞かせください。』

ここまではまあいつもの質問。その続きにこういう質問がありまして、ご当地経済問題ではありますが(そういや昨日引用するときに最後のESGとDXとご当地経済の部分を全部割愛しました、って書くの忘れてた希ガス)、こういう特定事案を一発目の質問にぶっこんで来るのは珍しいので(北海道新聞さんかしら?)引用しますよ。

『そして、釧路の基幹産業の一つである紙・パルプ事業を担ってきた日本製紙釧路工場が事業を撤退すると発表しました。懇談会でそれに対してどの様な意見や要望が出たのかお聞きしたいのと、こうした街の中核的企業が撤退するという時に、地元自治体、経済界として何をすべきなのかご意見をお伺いしたいと思います。』

まあ当然ながらこの件は釧路支店の方からレクなどもあったと思いますので、回答自体は別に普通にきっちりした回答になっていますが、まあこういう質問が最初にぶっこまれるというのが目立ったので折角だから備忘代わりに日本紙さんの部分だけ引用しますが、ついでに回答の冒頭も引用します。

『(答)本日の懇談会は、新型コロナウイルス感染症の影響が続く中で、オンライン形式での開催となりました。道東地域の行政や経済界、それから金融界を代表される方々から、地域経済の現状や直面する課題に関する貴重なお話を伺うとともに、日本銀行の金融政策運営に対する貴重なご意見も頂きました。大変有益かつ示唆に富む意見交換をさせて頂き、懇談会にご出席頂いた方々には、この場を借りて深く御礼を申し上げたいと思います。席上、色々なご意見を頂きましたので、私なりに四点ほどに整理してご紹介をさせて頂ければと思います。』

というのから始まって内容が整理されているのですが、今回の政井さん金懇ですが、金懇挨拶の方でもしらっと「コロナ前から日本の経済は変調を来していた」とか、「ETFの買入を弾力的に行う(というか減らす)べき」とかぶっこんでいますし、一々引用するとクッソ長くなるので割愛しますが、なんか今回は(も)正直ノーマークだったのですが、来年6月の任期終了を前にしてちょっと元気に(意味深)なってきたような気がせんでもない(個人の感想です)。

『(途中割愛)三点目は、日本製紙釧路工場における紙・パルプ事業撤退の話題です。同工場は、100 年前の大正 9 年に富士製紙釧路工場として操業を開始し、釧路地域とともに発展を遂げた当地を代表する工場と承知しております。懇談会では、運輸業を中心とする当地の関連企業に対する影響や小売店・飲食店などに与える影響を懸念するご意見が多く寄せられました。』

なるほど。釧路港から出荷してたんですね。道東の海運集積地ですよね釧路って。

『(途中割愛)続いて日本製紙釧路工場に関する質問についてですが、今回の釧路工場での紙・パルプ事業撤退については、同工場の主力製品である新聞用紙の需要が、IT化の進展や感染症による経済活動の停滞により減少していることを受けての経営判断だと認識しています。』

うむ。

『一方、地元にとって同工場は 100 年前の大正 9 年、1920 年に富士製紙釧路工場として操業を開始して以来、釧路地域の発展と共に歩み、釧路市民にも大変親しまれている工場であると認識しています。また、関連会社や取引先も多数あるので、報道をお聞きになった市民の衝撃は大変に大きかったのではないかと考えております。』

『本日の金融経済懇談会では、釧路市長をはじめ関係者の方々から、同工場の紙・パルプ事業の継続を同社に要望されていると伺いました。私としては、道東経済に影響を与えることでもありますので、その帰趨を十分に注視するとともに、釧路支店と連携しながら今後の動向をしっかりと把握してまいりたいと考えております。』

ということで、答え自体は普通の回答ではあるのですが、特定企業の特定工場の撤退という話題でここまで話が出てくる、というのが割と珍しいので備忘という感じで引用してみました。

ちなみに北海道新聞での記事はこちらですが、無料で見れる部分は一般的な話になっとるな、残念。
[外部リンク] 19:41 更新


・ETF買入に関する質問が早速来ました

『(問) 講演の中で、緩和が長期化するのでその副作用にも配慮がますます必要になってくるという言及がありました。ETFの買入れについて柔軟化したり、市場育成のために何かできることがあるかといった点も含めて検討が必要とのことですが、具体的にどういった措置が追加的に必要になるのか、今の枠組みの中でもかなり柔軟に買入れを増やしたり減らしたりできると思うのですが、それでは不十分で、もう少し違う措置が必要ということなのかをお伺いします。(後半割愛)』

後半はグリーンボンドを日銀が買うかとかいう愚にもつかない質問なので割愛しますが、その愚にもつかない部分を除いても回答がこれまたクッソ長い。

『(答) ETFの買入れは、そもそも 2%の「物価安定の目標」を実現するための政策の枠組みの一つの要素として、株式市場におけるリスク・プレミアムに働きかけることを通じて、金融市場の不安定な動きなどが、企業や家計のコンフィデンスの悪化につながることを防止することにより、経済・物価にプラスの効果を及ぼしていくという観点から実施していることはご承知の通りだと思います。』

へいへい。

『もっとも、挨拶要旨でも触れさせて頂いている通り、足許、物価のモメンタムがいったん損なわれている状態となっている中で、2%の「物価安定の目標」の実現にはますます時間がかかる可能性があり、実際、今回の展望レポートでお示しした物価の見通しの中心的な値でも、見通し期間の最後の2022 年になっても、2%の「物価安定の目標」に到達する絵が描けていない状況です。』

さいですな。

『そういった中で、更なる金融緩和の長期化を前提として政策運営に当たる必要があると認識しています。』

ほうほう。

『この点、低金利環境が長期化するもとで、政策金利を用いた伝統的な金融政策の波及経路を通じた緩和効果が弱まっているほか、自然利子率の低下により名目金利が実効下限制約にかなり近づいているという現実を踏まえると、ETFの買入れは、フォワードガイダンスなどとともに、緩和効果を高めるためのツールボックスの中に、当面、あり続けるのだろうと思っています。』

いや別に他の中銀そんなゲテモノをツールボックスには入れてないんですけど・・・・・・・・・

『ETFの買入れについては、導入から 10 年が経過する中で、保有残高が相応になってきているのも事実だと思っています。この間、日本銀行としては、強力な金融緩和を粘り強く続けていくという観点から、ETFの買入れ額が市場の状況に応じて上下に変動し得るよう、弾力的な買入れ方法に変更したほか、市場の流動性の向上を図る観点から、新たにETFの貸付制度を導入したりしています。』

『ただ、2%の「物価安定の目標」の実現に向けて更なる長期戦が見込まれる中で、金融緩和の長期化に伴う副作用に一層配慮しつつ、政策の持続性を高めるためには、更により幅広い観点から政策を検討していくことがますます重要になっていくと感じています。ETFの買入れについても、こうした観点から、今後も、更なる柔軟性向上や市場の育成といった観点を含めて、前広に議論を重ねていく必要があると考えています。(後半割愛) 』

ということで分かったような分からんような説明になっているのですが、「金融緩和の長期化に伴う副作用に一層配慮しつつ、政策の持続性を高めるためには、更により幅広い観点から政策を検討していくことがますます重要になっていくと感じています。」という辺りはキナ臭い表現になっておりまして、まあ何も考えんと継続継続、という発想ならばこんな話はよーせんじゃろとは思うのですが、オブラートに包んだ上にパイ包みみたいに仕立ててある表現なので、政井さんはどうしたいのか、というのは何かよー分からんですなあ、という感じです。これ質問がちょっと露骨なのも良くなくて、ああいう質問をされたらこう答えるしかない、というのもあるとは思うんですけど。

まあこれまでが(執行部に)賛成賛成とっとと賛成ってキャラ設定(失礼)だったから突如ジャガーチェンジするという訳には行かんのかも知れませんが、実際に君子ジャガーチェンジしてたらウケるんだがさて・・・・・・


・何故地方金懇になると質疑応答の質問がスムーズな連携プレイ(なのか一人でやってるのか知らんが)になるのか

さて、今の質疑の次がこういう質問になります。

『(問) 先ほどの質問に関連するのですが、緩和長期化の副作用への配慮ということですけれども、コロナの影響で、経済の先行きが依然として不透明な状況なわけですが、副作用等を勘案すれば、利下げ等の追加緩和を行う場合、一段と副作用を強める可能性があると思います。委員は、ウィズ・コロナの金融政策運営は、緩和強化よりも政策の持続性に重点を置いて考えるべきとお考えなのかをまずお伺いしたいと思います。』

「緩和強化よりも政策の持続性に重点」って質問、よく考えてみたら変な理屈で目標の早期達成をするために政策実施してるんですから最初から時間が掛かる前提で強力な緩和をするってのも何じゃそらではあるんですけどね(^^)。

『そして、関連なのですが、先般決定した追加付利制度、これも先ほど言われた緩和長期化の副作用に配慮した面もあるのか、ご所見をお願いします。』

先日ネタにした安達審議委員の長野金懇もそうですが、地方金懇の会見質疑になると急にこんな感じで質問が流れるように繋がっておりまして、まるでFOMCの記者会見のようですが(ってFOMC会見ネタの前に議事要旨が出そうな勢いになっています最近処理速度が遅くてすいませんすいませんすいません)、なぜ総裁会見でこのような流麗な質疑応答にならないのか、という日本マスコミ界の謎について調べるべく取材班は潜入取材をする気は1ミリも無いのですが、他社が同じ質問してたらそこから敷衍した質問をするとかして、自分の所で用意した質問原稿のままで聞くなよとか思いますし、色物質問とかマジで下らんのですが、福井の俊ちゃんに阪神タイガースの質問をした某テレビ局のアナウンサーが今や東京都選出の参議院議員様という位なので今に始まった話ではないのが頭クラクラするわ。


・さてその答えですが謎の大演説が始まるのですよナンデジャロ

でもって政井さんのお答えなのですがこれがまた大演説にも程があるのよ。

『(答) 物価のこのところの状況をみると、やはり予想インフレ率も、長短含めて全体的に低下してきています。しかも、新型コロナウイルス感染症が急激に拡大した春先に関しては、物価について、急激に消費者の消費のバスケットが変わるなどして、一瞬ですが、短期的な家計の物価観が上がったこともあったのですが、足許にかけては、結局のところ需要ショックの側面が強いこともあり、原油が急落し、その後の戻りも大変鈍い状況になっています。』

安達さんの金懇でこういう話が出てこなかったのは何だったんでしょうかねえ、と政井さんの金懇会見ネタをしているのに謎に安達さんに砲撃をするワイ。

『最終的に足許のところでは、展望レポートでもお示しした通り、長短のインフレ予想、物価観みたいなものは、企業・家計ともに弱まっている状態が続いているという判断になっています。』

だったら直接マインドに働きかける政策をしたら如何でしょうか(棒読み)。

『そのうえ、経済に関しても、今年、来年にかけて回復はするものの、その後の回復の足取りに関しては、発言要旨でお伝えした通り、いくつかの理由から、なかなか足取りも難しいと個人的に考えています。』

だそうでして、

『そのうえで政策を考えたときには、当然、この間、緩和的な金融環境を提供することによって、経済を下支えしていくことが必要であると思います。』

で??


・大演説は更に続くが聞かれもしないのにETFアゲイン

まだまだ回答は続く。

『日本銀行においては、「量的・質的金融緩和」を 2013 年から続けていますし、』

その前から散々緩和政策実施していますが、

『ETFについては今回の 3 月の決定で更に上限を引き上げるという政策になっているわけです。』

聞かれもしないのにETFキタコレ!!!!

『副作用に関して考えなければいけないのはETFだけではないのですが、今回 3 月において、コロナ対応で上限を引き上げたETFに関しては、このところ色々なご意見も頂戴するところですので、特に申し上げた次第です。』

「このところ色々なご意見も頂戴するところ」なのか・・・・・・・

『加えて、先ほどの繰り返しにもなりますが、名目の金利がいわゆる実効下限制約にかなり近づいている状況にあるもとで、わが国だけでなく、全般的に物価の上昇率は、先進国を中心に弱まっている状態ですので、いわゆる名目金利の上げ下げだけではなく、フォワードガイダンスなど様々なツールを使ってコミュニケーションを強化することで、緩和の維持に努めるという動きは、何もわが国だけに限ったことではないと思います。』

コミュニケーションを強化というよりもガイダンスは短期金利の予想経路に働きかけてより長期の金利を下げようという話なんですがまあそこは措く。

『そういったことを行っていくもとで、さらにETFに関しても、あり方、やり方など工夫の余地がないかを前広に考えていく必要があると考えています。 』

ちょwwwまたETFwwwとなっていますが、いやまあさすがに足元の状況はグローバルにちょっとねえという感じで、そもそも論としてコロナ前よりも何で株価が高いねんという話だし、財政出てるのだって落ちた需要を全部カバーしきれるだけの財政出している訳じゃないはずなのに、遂には「コロナが長期化するからゴルディロックスヒャッハー」とかお前ら遂に脳に回ったかというロジックが横行する中、日銀には必殺殺法ETF売り出し・・・・はさすがにマズイでしょうが、ステルステーパーをやる気は無くはないというのは伝わった。まあそれをやる胆力が黒田日銀にあるとは思えんが。


・地域金融機関向け特別オペの説明がこれまたクッソ長いのだがまあオモロイのは一か所だけかな

しかし政井さんの会見、説明が一々クッソ長いのですが映像が無いから分からんのだがこれがカンペまる読みだったら悲しいんですけど実際どうなのよ、と思いました。

『それから、先日 10 日に、地域金融機関の強化のためのいわゆる特別当座預金制度を通常会合にて導入しましたが、これに関しては、金融政策ではなく、プルーデンス政策ということで導入を決定したということですので、副作用に何か配慮してということではありません。』

ふーんそうですか、という所ですが、新コロオペは金融政策で金融機関の(再編を含めた)経営努力を促す施策はプルーデンスってのも強引な理屈ですわな。まあMPMでやってしまうと「これ利上げじゃね?」と言われるのが嫌だから、というのは分かりますけどね!!!!!!

『そのうえで申し上げると、この制度は、基本的に、地域金融機関が将来にわたって地域経済をしっかりと支えて、金融仲介機能を円滑に発揮して頂くための経営基盤の強化に資するという観点から、金融システムの安定確保のための政策ということで方針を決定したということを強調させて頂きたいと思います。』

ほーん。

『市場の評価という観点からは、翌 11 日の株式市場において、地方銀行の株価が上昇したことなどをみますと、本制度について、ひとまず、市場からは好意的に受け止められたのではないかと認識しています。』

ちょwwww株が上がれば好意的かよwwwwww

『他方、報道等では、ご指摘のような金融政策とプルーデンス政策の棲み分けであるとか、本制度について様々ご意見があることも承知していますし、正直考えさせられる部分もあったことも事実です。』

「正直考えさせられる部分もあったことも事実です」とはこれはまた正直な。なんか政井さんの今回の会見(金懇もそうですが)ところどころに本音というかポロリというかがあって今までにない味わいがある。まあここだけはオモロかった。

『そう申し上げたうえで、地域金融機関の置かれている現状について、私の見方を若干敷衍させて頂きますと、10 月の金融システムレポートの現状評価にもある通り、わが国の地域金融機関は、資本・流動性の両面で相応に強いストレス耐性を備えている中で、金融システムは全体として安定性を維持している、直ちに金融システムが不安定化して地域経済に何か負の影響が出るような状況にはないと認識しています。』

『とはいえ、もはやわが国だけの問題ではありませんが、自然利子率が趨勢的に低下傾向にあることや、地域の人口や企業数が減少することが、地域金融機関の収益性を低下させる構造要因にもなっていると思っています。』

『また、足許、地域金融機関は新型コロナウイルス感染症の影響を強く受ける地域の企業や家計を積極的に支援しており、今後、感染症の拡大が想定以上に長期化する場合には、企業等の財務への影響が強まる可能性もあります。』

まあこの辺までは普通なのだがここで急に金懇でぶっこまれた(ものの引用しなかった)流行り物の話が絡まって来る。

『更に、先ほど申し上げた通り、SDGsとかESG、DXといった大きな環境変化に直面している企業等が、そうした変化に順応していくサポート役としての役割も期待されていますし、地域金融機関がそうした変化に対応していく必要もあります。』

別に金を貸してくれればいいだけのような気がするが。

『こうした様々な問題や課題がある中でも、地域金融機関には、この先、地域の発展をしっかり支えていってもらいたいと考えていますし、そういうことが求められていると思います。』

まあ何ですな、この話なんですけど、あまりこういう面ばかり強調しますと、そもそも論として産業とか商業が都市部に集積しているのに何で地域金融機関は地域のみにリソースを割けって話になるのというのも何か釈然としない所でして、だったら成長分野を求めて海外に進出するとか都市部に進出するとかいうのは良くない事なのかとか反問したくなってしまうんですが。地域経済に貢献ってのはそれはそれで重要なんですけど、べつに金融機関だってボランティアでやっているんじゃないんですから、そこの部分ばっかり強調されるのも何か経済の構造問題を金融機関におっ被せるような政府部門の責任逃れみたいで嫌な感じがするんですよね、いやまあアタクシのただの僻み根性のような気もするけど。

『そうした中で、今回決定した経営統合等を含めた付利によるインセンティブ付けといったものもありますが、地方出身である自分としては、地域によってソリューションは様々あるだろうと思っています。』

寧ろそっちの話を先にして欲しかった。前振り要らんだろ。

『結局のところ、大事なことは、金融仲介機能の適切な発揮を通じて、顧客はもとより地域経済全体にプラスの影響をもたらすことなのかどうかを考えたうえで、こうした後押しする日本銀行の姿勢を感じ取って頂ければと考えています。』

ブルース・リーかよwww

『「中央銀行としては、銀行合同および都市・地方両銀行の密接な連携を公平な立場から援助し、また相当の努力を払うことを厭わないつもりである。」これは、約 100 年前の第一次世界大戦下──スペイン風邪が流行した時期とも重なるのですが──、日本銀行総裁を務めた井上準之助が 1919 年 4 月の全国手形交換所連合会大会で述べた言葉です。』

さらに大演説らしく凄いのをぶっこんできましたw

『もちろん時代背景や置かれている環境は当時と大きく異なりますけれども、ご紹介したのは、中央銀行が、やや先を見据えたうえで、地域経済の発展を支える地域金融機関を後押しする姿勢は、今も 100 年前もあまり大きく変わっていないと考えているからです。』

だそうです。ホンマカイナと思いますが、まあこういうのを強調するというのは、だいたいにおいて心の中でやましいものを感じて(ここで床に穴が開き吸い込まれる)。


・さっきのおもろかった部分(地域金融機関向け特別付利)に早速ツッコミが入る優秀な質問と寸止め回答

この次の質問はまあパスしまして最後になりますが、早速ツッコミが入るとは優秀、というか同じことを感じてしまいますよね〜♪

『(問) 先ほど、委員が地銀の支援制度の関係で、「正直考えさせられる部分があった」と述べておられました。具体的に、金融政策とプルーデンス政策の棲み分けの、どういった観点から、引っかかるところがあったのか教えてください。』

これは大草原不可避wwwwwwwww

『(答) 本件については、金融政策決定会合で決定すべき事項であったのではないのか、とか、何故このタイミングなのか、といったご意見があるのは承知していますし、もっともだと思うものもないわけではないと思っています。』

この決定出た日以降金融機関の決算発表が続いていましたが歓迎しておられるという発言が金融機関の首脳陣からは出ていたんですけれども、誰ですかねえそういうご意見を言うのは(棒読み)。

『ただ、政策委員会という合議体での議論等について、私からあまり子細なことを申し上げるのは適切ではないので、差し控えさせて頂こうと思いますが、』

これわwwwwwwwwwwwww

いやーさっきの「正直考えさせられる部分があった」と合わせ技一本ですわ。まあこれがちょっと前の鼻っ柱の強い武闘派審議委員(誰とは言わないけど石田さんとか野田さんとか)だったりするとこれ以上の話が飛び出しそうですが、政井さんとしてはこれ以上踏み込むと埋設地雷が火を吹いて手足がすっ飛ぶから寸止めでお察しくださいということですね分かります。

『本件についても、本制度の趣旨や目的、考えられる影響などをあらゆる角度から検討して、総合的に判断したと申し上げたいと思います。』

いいねーこの棒読み感(個人の勝手な妄想ですw)。

『ただ、1点申し上げるとすれば、足許、グリーンにせよ、ESGにせよ、DXにせよ、今回の新型コロナウイルス感染症の影響にせよ、様々な変化がはっきりとみえている中で、少し先を見据えるという中央銀行としての視点から、地域金融機関へのインセンティブ付けをするという大きな考え方については、違和感は持っていません。』

という纏めにしていて、うーんそこは微妙なんだよなーと思う所でして、SDGsに関しては「ノーワンリーブビハインド」なので市場の失敗に対処するという観点もありそうなので、その辺は政府あるいはスープラナショナルな部分での関与もアリかも知れんとは思うのですが(直感的に思っているだけでそこまで深くはミーも考えていないざます)、ESGとかDXって話になると、別に市場の失敗とかそういうのとは関係ない話になる(はずですよね?)ので、そこら辺まで政府部門が細かくツッコミを入れていくというのは、却ってミクロへの過剰介入になって、市場機能による適正な資源配分を阻害する可能性無しとは言えないのではないでしょうか、とアタクシは良く分からん頭で思うのでした。

#ちなみにFEDからなんか色々と面白そうな講演も出ているというのに金懇で綺麗に4日使ってしまいまして、もうちょっと下準備しなければアカンと反省することしきりでございます(平伏)
 


お題「政井審議委員金懇挨拶は誰かのと違って読むところはちゃんとありますね!!!!」   2020/11/17(火)08:06:15  
  楽しそうだなおい。
[外部リンク] 安倍前首相に功労章「オリンピック・オーダー」の金章贈る
2020年11月16日 14時33分

上流階級の上級国民の皆様がキャッキャウフフしている感じのサムネが良い(反語)ですが、更に良い(反語)のは安倍ちゃんのこの発言。

『これに対して安倍前総理大臣は、世界中がウイルスと戦う現状を踏まえて「東京大会は、どんなに打ちひしがれても何度でもまた立ち上がる、人間の気高さをたたえる大会になる」と、東京大会開催の意義を強調しました。』(上記URL先より)

・・・・・・・来年の自民党総裁選、安倍ちゃん出馬まであるでこりゃ(個人の大いなる妄想です)。


〇政井審議委員金懇ですが最後にしらっとETF買入の持続性にスポットを当てているという埋伏地雷が

政井審議委員金懇のチェックは後で良いや、と思っておられる皆様(?)の為に不肖このアタクシがお送りする政井さんの金懇ネタでございます。

[外部リンク] 月の政策委員会・金融政策決定会合(以下、会合)において、「経済・物価情勢の展望」、いわゆる「展望レポート」を取りまとめ、2022年度までの経済・物価見通しを公表しました。以下、経済・物価情勢については、「展望レポート」の内容に沿って、お話したいと思います。』

ということで以下は展望レポートに沿った話が続く、という定番の展開ですが、一応展望レポートではそこまで細かくない部分に関しての説明を見てみましょう。

『1.海外経済の動向 』の冒頭は、

『はじめに、海外経済の現状については、「大きく落ち込んだ状態から、持ち直している」と判断しています。 』

となっていて、以下IMFとかの統計の話をしつつ(図表もある)「4月が底」という認識を示していまして、その辺割愛してその先を引用します。

『先行きの海外経済については、感染症の影響が徐々に和らぐもとで、各国・地域の積極的なマクロ経済政策にも支えられて、改善していくとみています。』

『もっとも、足もとの改善ペースは、業種間・各国間で不均一であることが特徴的です。また、今後の見通しも、欧州等において公衆衛生上の措置が再強化されていることを踏まえると、一時的に当該地域の経済を下押しすることも考えられ、不確実性が高いと言えます。』

でもってそのダイバージェンスについて、業種と地域を出して説明しているのは普通に事実関係の説明ですので割愛しまして、

『こうした不均一がもたらすリスクについては、後ほど触れたいと思います。』

だそうなので後程出てくるということで。


・国内経済物価情勢の説明

次が『2.わが国の経済情勢』です。

『(1)現状』ってところから。説明自体は展望レポートの内容に加え、何故かご丁寧にもアップデート(月曜の朝に出たGDP統計の数字が入っている、もしかして道東で午前に早い時間が云々よりもGDP見てから最後の手直しして最終確認したいから指標公表から時間を取ったのかね??)しています。

『わが国の景気については、「内外における新型コロナウイルス感染症の影響から引き続き厳しい状態にあるが、経済活動が再開するもとで、持ち直している」と判断しています。4〜6月期の実質 GDP は、輸出(サービス輸出に分類されるインバウンド消費を含む)や個人消費を中心に急激に減少し、前期比▲8.2%(年率▲28.8%)と、比較可能な 1980 年以降で最大のマイナスを記録しましたが、本日公表された7〜9月期の実質 GDP(一次速報)は前期比 5.0%(年率 21.4%)となっています。 』

何と当日の朝ぶっこまれた分が入っておる。でまあこの先は感染症の影響がまだありますけど最近持ち直していますね、という話ですので割愛。

『(2)先行き』ですが、

『わが国経済の先行きについては、「経済活動が再開し、新型コロナウイルス感染症の影響が徐々に和らいでいくもとで、改善基調を辿るとみられるが、感染症への警戒感が残る中で、そのペースは緩やかなものにとどまると考えられる。その後、世界的に感染症の影響が収束していけば、海外経済が着実な成長経路に復していくもとで、わが国経済はさらに改善を続ける」というのが中心的な見方となっています。』

ということで展望レポートのまんまです、この先には見通し期間の年別展開がありますがそこは普通にパスします。


・先行き見通しは展望レポートの線よりも慎重に見ているとな

先行きの年別展開の後にこんなのがある。

『もっとも、この見通しでは、広範な公衆衛生上の措置が再び導入されるような感染症の大規模な再拡大はないと想定していることに加え、感染症の影響が収束するまでの間、企業や家計の中長期的な成長期待が大きく低下せず、金融システムの安定性が維持されるもとで金融仲介機能が円滑に発揮されることを前提としていますが、これらの点には大きな不確実性があります。』

とまあこれも展望ですが、この次に政井さんビューが登場。

『こうした中心的な見方のうち、足もとの見方については違和感ありませんが、先行きの見通しについては、以下の2点から、私自身はより慎重にみています。』

ほっほー。政井さん慎重派ですよというお話で、まあこれが執行部に対して砲撃しているんでしたら惜しくもさっきのパンツァーファウスト仮説は棄却される訳ですが、そうじゃなくて実は執行部は展望レポートの見通しの下振れリスクにかなり警戒しているものの、あんまり警戒警戒言ってマインドを悪くしたくないからトーンを抑えておいて、ちょっと政井さんを斥候部隊として瀬踏みさせてるんだったらそれはそれで味わいがありますな(個人の妄想が突っ走っております)。

『第一に、世界の貿易量は、当面、しっかりとした増加を続けるとみていますが、一方で、米中間の通商問題の影響などから感染症拡大以前の 2018 年央頃より増加が鈍化していたことを考えると(前掲図表1(2))、見通し期間の後半にかけても増加基調が維持されるかは不確実性が高いと考えています。実際、わが国の輸出・生産についても、感染症拡大以前から、水準低下がみられていた点には留意を要すると思っています(図表7(6)、(7))。』

執行部は全部コロナのせいにすることによって、そもそもコロナ無かりせばの世界でも、実は国内の経済が弱含みになっていて、さあ4月展望で物価見通しドウスルドウスルと言われていたという事実はあるのですが、コロナが全部ふっ飛ばしてくれたので、その前の金融政策だか経済政策だかがスットコドッコイで物価2%がまた遠のくぜ、とかなっていたのをすっかり無かったことにしております。

然るに政井さん、ここでしらっと「実際、わが国の輸出・生産についても、感染症拡大以前から、水準低下がみられていた点には留意を要すると思っています」とぶっこんでいるのは中々チャーミングで、こういうツッコミを入れてるということは鉄砲玉ではないのかな???などとさっきからよく考えたら失礼な推測祭りをしておりますかそうですか。

あとちなみに世界貿易の話をしているのが元々為替を本職にしていた政井さんっぽくて、この先でも為替に絡む小ネタが出てきますが面倒なので割愛しています(汗)。

『第二に、世界的にサービスセクターを中心とした非製造業の回復が緩慢であると見込まれているわけですが、わが国における当該セクターの建設投資を中心とした設備投資が、ここ数年のわが国の経済成長を相応に支えていたことや、近年のわが国の雇用市場での存在感の高まりを考えると、わが国経済が再び拡大基調に復していくには、こうしたセクターの復調が不可欠だと考えています(図表8(8)、(9))。 』

日本語で書かれていると何を言ってるのかわかりにくいのですが、本文のケツにある(図表8)ってスライドを見たところ、どうも建設投資と医療を含む対面型サービスの話をしているようです。実際には図表をポインターかなんかで示すから話はわかるんでしょうが、原稿だけ読んでいるとイマイチ意味が分からん。


・先行きのリスクでさっきの不均一の話があるのだが結局何を言いたいのかが分からんぞな

『(3)先行きのリスク 』って所ですが途中から。

『特に、私自身が留意しているリスクは、各国・地域の回復スピードが一様ではない、不均一な回復が、この先、世界経済に与える影響です。』

ほうほう。

『現在、世界共通のショックに対し、多くの国・地域の財政・金融政策は同じ方向で実施されており、このことが、これまでの金融市場の安定にも寄与していると感じています。もっとも、先ほど来見てきた通り、今後は、2017 年に見られたような世界同時景気回復は望み難く、回復の道のりは長く、バラつきが大きくなると見込まれており、こうした不均一が、各国・地域間での政策の方向性の違いとなり得るため、注意が必要だと考えています。』

どう違ってくるのかね?

『特に、IMF のゴピナート調査局長が指摘するように、中国を除く新興市場国・発展途上国では、感染症拡大前の予測経路と比べた 2020-21 年の GDP 減少幅が先進国よりも大きくなるとみられる中、このところ見られていた、世界的な所得水準や経常収支の収斂の動きが、再び拡大傾向に転じていくと、国際的な資金フローにも基調変化が生じ得るため、留意が必要だと感じています。』

国際的な資金フロー(意味深)。

『この点、先般の G20 で合意された途上国向け債務支払猶予イニシアティブ(DSSI)の延長など、こうしたリスクを軽減する取り組みは、今後、一層重要になると考えています。』

うーんこの、だから何だかというのがさっぱり良く分からん。


・物価情勢の説明は超あっさり味

次が『3.物価情勢』ですが、こちらの現状認識も先行き見通しも展望レポートのまんまで何も真新しいことはございません。ただまあ今回の金懇挨拶でワロエタのは図表の数でして、

(図表1)海外経済の動向
(図表2)海外経済の動向
(図表3)海外経済の動向
(図表4)わが国の経済情勢
(図表5)わが国の経済情勢
(図表6)わが国の経済情勢
(図表7)わが国の経済情勢
(図表8)わが国の経済情勢
(図表9)物価情勢
(図表10)日本銀行の金融政策
(図表11)日本銀行の金融政策

図表11枚中物価の話は1枚だけ。一応図表11には需給ギャップと期待インフレという日銀がしぶとく説明している物価が上がるメカニズムとしての要因の動向を掲載していますが、物価の方の図表に関しては「(1) 消費者物価(除く生鮮・エネルギー)」「(2) 各種コアインフレ率指標」だけという図表になっていて、物価が上がるメカニズムみたいな話もろくすっぽぶっこんでこない、という大変に味わいの深いものになっております。



・金融政策運営部分でETFの話が微妙にきな臭いんですけど・・・・・・・・・・・・・・

『.日本銀行の金融政策』ですが、『1.現在の金融政策運営』の説明はまんま執行部と同じなのでパスしますが、『2.先行きの金融政策運営 』の途中の方からはちょっと見解が登場する。

同小見出しの途中からです、最初の段落はキナ臭い話の前の前振りなので一応引用してから参ります。

『労働と設備の稼働状況を捉えるマクロ的な需給ギャップは、感染症の影響を受けて、当面、大きめのマイナスで推移し、その後の改善ペースも緩やかなものになると考えられます(図表 11(2))。そして、現在弱含んでいる中長期的な予想物価上昇率も、再び上昇に転じるまで時間がかかる可能性があります(図表 11(3))。そのため、物価安定の目標の実現に、ますます時間がかかる可能性を強く意識する必要があると考えています。』

という前振りを前提にしますと、ということできな臭い話が出てくる。

『こうした点を考えると、金融緩和の更なる長期化を想定しておく必要がある、換言すれば、更なる金融緩和の長期化を踏まえて政策運営にあたる必要があると考えています。』

ほうほうそれでそれで???

『具体的には、金融緩和の長期化に伴う副作用に一層配慮し、政策の持続性を担保するために、より幅広い観点から政策対応していくことが極めて重要になっていくとみています。』

キタコレ!!!!

『例えば、ETF 買入れについては、』

これわwwwwwwwwと思うのだが、何せ円債村ですらノーケアーの政井さんの金懇なんぞが株式市場のネタになる訳が無いので昨日も昨日とてヒャッハー上げでしたな。

『株式市場のリスク・プレミアムに働きかけることを通じて、経済・物価にプラスの影響を及ぼしていくことを目的としていますが、導入から 10 年が経過する中、保有残高が相応の規模になっているのも事実です。』

株価水準の指摘は?????

『こうした中、日本銀行では、2018 年7月に、強力な金融緩和を粘り強く続けていく観点から、ETF の買入れ額が市場の状況に応じて上下に変動し得るよう、弾力的な買入れ方法に変更しました。また、本邦 ETF市場の流動性の向上を図る観点から、ETF 貸付制度を導入しています。』

ん????

『このように、ETF 買入れの柔軟性向上や市場育成といった点を含め、政策の持続性を担保しつつ緩和効果を維持する観点からの議論が、今後ますます重要になると考えています。』

という話なんですが、えーっとすいませんその前の政策の説明の部分で(引用をすっ飛ばした部分で)『3つ目の柱は、資産市場におけるリスク・プレミアムに働きかけることを企図した ETF および J-REIT の積極的な買入れです。資産市場の不安定な動きが企業や家計のコンフィデンス悪化に繋がることを防止し、前向きな経済活動をサポートすることを目的としています。』って思いっきり説明しているのに、なぜか最後の部分では「ETFの買入は増額も減額も弾力的」という話をぶっこんだうえに、「保有残高が相応の規模」「政策の持続性を担保」と並んで来ますと、これは株価がこんだけ上がったこともあるので、ETFの買入をステルステーパリングでもしてやろうか、というような事でも考えているんじゃなかろうかというか、それを踏まえてこの部分で政井さんが鉄砲玉(物件的にはパンツァーファウスト級ですが)としてぶっこんでいるのではなかろうか、ということだとイイゾモットヤレという話なので歓迎歓迎ってところですが、さてどうなんでしょうかねえ。
 


お題「安達審議委員会見ですが質問の流れが割と秀逸」   2020/11/16(月)08:05:59  
  折角寒いのに体が慣れたのに急に小春日和とかになるんじゃねえよ、と思う次第でこれは何としてでも日本人の体調を崩そうという何かの呪いを感じる(被害妄想)。

という訳で(どういう訳だ)最近うっかりすると円債村の村民でも読まなくなってきているのではないか疑惑の広がる金懇ネタで安達審議委員会見だがこれがまた講演同様にアカン、というご報告を金懇読みの不毛な時間を別の有意義な事に使っていただきまして円債村の労働効率の強化に寄与したいと思います(キリリッ)。

それから昨日は何か勘違いして政井さんの金懇日程を金曜とか申し上げておりましたのですが、後場になって「そういや金懇」と思ったら今日でしたすいません。でもって何故か今日の金懇はいつもの10時半とかじゃなくて、何故か13時に公表になります。会場が「道東」って書いてあるから集合する便を考えてるのかしら??


〇安達審議委員会見は質問の流れが面白い(回答はまあお察しのアレ)

[外部リンク] 達 審 議 委 員 記 者 会 見 要 旨
―― 2020年11月12日(木)
午後2時から約25分
(松本市・東京間オンライン開催)

・まあ時間は誤差の範囲内ということにしておくかしら(25分かよ・・・・・・・)

リモート金懇になって会見のお時間が短くなる傾向にあって、直近でもだいたい30分か35分、みたいな感じのお話になっておりますが、25分ってのは短いなあ(30分を一つのベンチマークにしておったもんで)とは思いましたが、そらまあ金懇講演があのスッカスカ振りですからねえ、などと思ったら質問の方が優秀だったので遂に質問を鑑賞する会になるのでした。


・地域金融機関向け特別付利制度に絡めた地域金融機関合併に関する質疑から

質疑は毎度お約束で最初は「今日はどうだったよ?」ということで一席ぶっていただきまして、そこから質疑が始まるのですが、いきなり最初に株価について質問ってのは気持ちは分かるがもうちょっと良い質問してやれよさすがに安達さんにワリイだろ、と思ったらその次(ということなので実は質疑応答がこれ7ページしかないのですが、そのうち3ページ目の真ん中過ぎまで来ている、ということで冒頭から半分は既に読む意味なし、というのがもうオワットルのですが、まあ質問の方は割と良いのがこれから来るから期待してちょ。

『(問) 金融機関の統合再編については、まだ措置として出たばかりということなのですけれども、県内金融機関の経営状況というか、統合再編をやっていったほうが良い状況にあるのか、それとも当面大丈夫だろうというような、その辺の認識というのは今どのようにお考えでしょうか。』

ご当地質問キタコレでもありますが、まあこれは当然聞きに来られる質問だし、どうせ想定問答は用意しているでしょうから想定問答の鑑賞になりますけどね。


『(答) 本日私がお話をお聞きした限りでは、各金融機関、各業態も含めて、今のコロナ禍の企業の資金繰り、特に中小企業の資金繰りに対して、非常にご尽力されているということと、正に我々の出番が来たというところで、かなり前向きに取り組んでおられる状況です。』

イイハナシダナー。

『例えば統合が必要といった状況かどうかというのは、基本的には外部からみて必要という感じは特にしませんでした。もっとも、これは個別の金融機関の経営戦略等にも依存するところですので、私が発言するところではないと思います。』

お????長野県の金融機関には統合は特に必要ではない、とか割と威勢の良い事仰せジャンという所ですな。本当はここで「何で必要という感じがしないのか???」というのが聞きたい所でして、つまりは日銀ちゃんの想定問答として「必要が無い」ってのが入っていたのかどうかというのも気になる所で、日銀ちゃんが別に長野県での金融再編が大々的に必要はない、みたいに考えているのであれば、どういう状況でどういう風に考えるから必要ないのか、必要があると見ている地域もあるんでしょうから(無かったらそもそもこんな施策を出してこない)、そことの比較とか、まあこれあんまり丁寧に答えると個別行の経営状況とかの話を出すことになりかねないので、説明そのものは難しいのでしょうけれども、当局としての認識っつーかどういう筋道で考えているのか、というのを知りたい所ではあります。

まあさすがにこの質問は飛んでくるの明らかに予想されるから想定問答を用意していない訳はないと思うのですが、この「基本的には外部から見て(県域地域金融機関の経営統合等の)必要という感じは特にしませんでした」という何とも微妙な答えは色々と妄想だけは逞しくさせてくれますのう、という感じです(個人の妄想です)。

というのはですね、こういう質問だったら「先日公表した地域金融機関向け特別付利制度は、これから益々経営環境が厳しくなることが予想される地域金融機関の皆様が、より効率的かつ戦略的に経営を行っていただく為の1つのツールとしてご利用いただければと考えており、戦略的な経営の中には今ご指摘の経営再編なども含まれるかとは考えていますが、個別の問題に関しましては各金融機関において自主的に取り組んでいただけるものと考えております」ってな感じで、金融機関再編云々とか無茶苦茶デリケートなテーマなので、それはもうYesNoは華麗にスルーするもんだと思っていました。

然るに上記のようなお答えが出たのは正直ちょっとえ?と思いましたが、もしかして安達先生、懇談会(オンラインだけど)で地域金融機関の再編をしろと言わんばかりの例の施策に対してイヤミ(面と向かって悪態をついてくるのは余程の時だけど、安達さんなら頭は良い筈なので嫌味言えば普通に伝わるでしょ、嫌味言っても伝わらなさそうなのは白井さゆりちゃんとかジンバブエ先生とかな)が結構出たのでビビった、とかだったら無茶苦茶面白いのですが、懇談会の方では、とちょっと思いました。

ちなみにすっ飛ばしましたが、最初の質疑という実質今日はどうでしたか質問の中で特別付利についての話がありましたのでそちらを引用します。

『(冒頭質疑での安達さんの答えから一部引用)先般の措置につきましては、火曜日に決めて、本日は木曜日ですから丸二日ということで、一部に話としてありましたが、具体的にそれに対して何か検討しているといった話は特に現段階では聞かれませんでした。詳細については、特に地域の金融機関とも連携しながらこれから話し合いの中で決めていくことであり、それに従って色々対応を決められていくのではないかということです。現状は、日本銀行がそういう施策をとることを認識しているというところでとどまっている印象でした。』

とりあえず歓迎という文言が入っていないのは味わいがある。先週は金融機関の決算発表もあって、その場では基本的に(そら偉い人が言うのに正面切って嫌味たらたら言い出すのはマズーだから大人の配慮が働くんで当然ですが)歓迎っぽい話をしていたのですが、まあクローズの会合(金懇挨拶と会見はオープンだが意見交換会みたいなのはクローズドでメディアもオフリミットだったと記憶している、記憶違いだったらすまん)になるとまあね、という感じでして、安達さんのこのコメントの最後の部分、「現状は、日本銀行がそういう施策をとることを認識しているというところでとどまっている印象でした。」って辺りには何かその件に関する話題のところでシラーっとした空気が流れていたのかも知れませんな、とかまあ妄想癖がドンドン加速して月曜の朝からメルヘンの世界に逝きそうなアタクシでありました。


さてさて、長野県では「必要という感じは特にしませんでした」という回答が来ましたが、これに対しまして「なんで」と聞くのも良いのですが、「じゃあそもそも何でこの施策」ってのと「じゃあ全国的にはどうなのよ」という事も論点になるのですが、そこをきっちりとぶっこんで来るヒットマンの記者がおりまして、今の応答の直後にこのような質問が来ます。曰く、

『(問) 今の質問の中にあった話とも関連するのですけれども、10 日にコロナの対策として、経営統合とか収益力強化に取り組むことを条件に、当座預金の残高に付利をするということが発表されたと思います。改めてこの狙いといいますか、どういった意味合いというか、どういったことを期待してこういうことをされているのかということを教えて頂きたいのと、全国的な地銀の今の状況というか経営環境に関して、どのようにみられているのかについて教えてください。』

良い質問である。基本的にセルサイドでエコノミストをしておられればそらもう色々とご意見もあろうことかと思います(棒読み)。

『(答) 10 日の措置については、もちろんコロナという状況もありますが、もともとの話としては、地域毎に色は多少あるものの、少子高齢化の中で人口が減少している状況や、その他諸々の要因で、収益環境がトレンドとして非常に悪くなっていくといいますか、停滞していく姿となる蓋然性が非常に高いということです。』

そうですな。

『方向性としては、各金融機関の経営戦略がかなり強く左右しますので、こちら側から強制的に何かをするという話では全くないのですが、』

強制的に外債いやなんでもありません。

『自然な流れとして、経営統合や、経営統合はしなくてもその前の段階で何らかの経営基盤の強化を、どこかの時点で行っていく必要があるというのが大前提となっています。』

はい。

『その中で、今回のコロナの危機が訪れました。現状は、地元地域の中小企業を中心とする企業の資金繰りを各金融機関が非常に支援されていますが、逆に言いますと、今後信用リスクが高まってくる可能性も排除できなくなっています。』

さいですな。

『そういう意味では、今回のコロナのショックが、もともとあった各地域の構造的な要因を浮き彫りにしたという面もありますので、ここで金融機関の経営基盤の強化を後押しするような政策を打ち出すのが良いのではないかという話で出来上がったと私は理解しています。 』

結局なんか抽象的な話しかしていない上に、特にワロタのは安達さんの最後の言葉でして、「〜という話で出来上がったと私は理解しています。」って何その他人事感は、と割と感動しちゃったんですけれども(褒めてない)、政策委員会で討議したんだし、政策委員会として決定したのを説明するのになんかこの他人事みたいな「私は理解しています」っての何なの??「と考え今般の措置の導入に至りました」じゃないの??????とかいう感じでして、フワフワ金懇挨拶と共にYouは何しに日銀へ????がまた増えたのかとトサカに来る訳ですよコケコッコー。

ただ、本件に関する質疑応答って、さっきから申し上げている通りで微妙な他人事感があるのですけれども、これが金懇挨拶の流れで、とにかく余計なことは言わず突っ込まれないようにしながらフワフワと話をして煙に巻いておけば良いや、というスタンスでぶっこんできている、とは必ずしも限らない所でありまして、実は安達さんはこのようなミクロの資源配分に日銀がリソースをぶっこむ(参加者が少なければぶっこむリソースも少なくなるので、資源配分に対して具体的な価値判断を示している、とした方が良いのかなとも思いますが)というプレイに対しては、中央銀行はあくまでもマクロ調整を行うもので、ミクロ介入をするのは金融危機時における市場機能補完のような緊急性のあるものに限る、という認識の元で、この施策について反対なり何なりをしている(票決内容は通常開示されませんが、たぶん情報開示請求だすと秘匿はされないと思うので誰かレッツ情報開示請求!!)ので、このような突き放し気味の発言になっておられる、という事だったりするとまたガラッとこの辺の安達さんへの感想が変わって来る。

・・・・・・とまあそういうことでございまして、ただ単に安全運転かつビビリで何も言ってないし制度導入の趣旨の説明でも微妙な他人事モードにしている、というだけなのかも知れないのですが、まあ何か妙だなこの受け答えは、と思うのでありました。


・追加緩和はノーアイデア

特別付利シリーズの質疑からその次は雇用に関する質問になります。

『(問) 講演の中で、先行き非正規雇用の動向を注視していく必要があるということでしたけれども、足許、非正規だけではなくて、非製造業のところでも、労働市場が結構厳しいかと思うのですけれど、その人たちが、例えば製造業に移って吸収されればいいのでしょうけれども、吸収されないと、雇用市場全体として悪化して、それがまた家計とか企業のマインドにも影響し、それが巡り巡って景気の下押しにも働くかと思うのですけれど、その辺のリスクに関して現状ではどのようにみていらっしゃるかお伺いできればと思います。』

はい。

『(答) 現状、例えば労働力調査等でみますと、私の認識では雇用が累積的に悪化していく、その背景として企業の倒産や廃業がどんどん増えていくという状況にはなく、今のところは一服しているといいますか、限界的な部分にとどまっていると考えます。』

『ただし、このところの感染の再拡大は、特に家計の消費意欲を委縮させてしまうリスクがありますので、現在コロナのショックでかなり大きな収益下押し圧力を受けている特定業種については、依然として、廃業や倒産のリスクが潜在的には大きくなる可能性があると思っています。』

ほうほうそれでそれで?

『そういう場合に、現時点ですぐに何か措置をとるわけではありませんが、積極果敢に措置をとっていくことが特に来年以降の課題ではないかと考えます。』

どう見てもノーアイデアです本当にありがとうございました。何だよその積極果敢に措置を取るってのは、と思わず苦笑してしまいましたが、安達さん金懇の説明で思いっきり「政府と日銀の支援策によって倒産や雇用人員整理などはかなり抑制されている」って説明していたんで、単にそのまま政府の施策を延長してもらって、その際に日銀は緩和的な金融環境を提供できるように新型コロナ3本の柱の施策を推進していきます、じゃあダメなのかなとは思いました。

ただまあダラダラと支援しながら延長延長しておりますと、いずれ行きつく先は震災手形になりますので、そことのコンフリクトをどう克服していくのか、というのが来年以降の課題になると思うのですけどねえ。これ文章を切っちゃったから読みにくくなっていますが、安達さんのこの説明だと「特に来年以降は、現状でも一部業種で大きな収益下押し圧力があって、コロナ次第でこれが更に長期化することもあるが、その時に積極果敢に措置を取っていくことが課題」って話をしていまして、よくよく考えてみるとしらっと震災手形一直線みたいな話をしているのが、何と申しますが安達さんちょっとちょっと、という感は否めませんな。勿論「積極果敢な措置」というのが、例えば当該事業者への転業支援とか、そういう構造改革的なものを考えている、ってんならそれはそれで(是非はさておいて)興味深い論点になるのですが、どこまで考えてこういう言い方をしてるんだが。

『ただ、感染症再拡大の話も、この 2、3 日に出てきたばかりですので、来年どういう姿になっていくのかもはっきりしませんし、一方でワクチンの話も出てきていますので、それらを踏まえて動向をしっかりみながら決めていきたいと思っています。』


・ウィズコロナの金融政策とか構造問題とかいう質問(質問が面白いですよ)

という回答に続いて次の質問も割と秀逸、今回の金懇は質疑の質問側が何がにオモロイ。

『(問) 今日の講演の中で、ウィズ・コロナの世界と今後の金融政策という中で、政府の改革路線なんかも念頭に置きながら、痛みを和らげるセーフティネットの存在がより重要性を帯びてくると、今後も経済動向を注意深くモニタリングしながら、緩和的な金融政策のスタンスを維持することが求められるということですけれども、ここですね、もうちょっと具体的にどういうことをイメージしていらっしゃるのか、例えば、そのうえで、どういったような政策が今後とり得るのかという点についてお伺いできますでしょうか。 』

この「ここですね」って部分、この会見要旨は例によって目視してたんですけど、この部分に来て吹きそうになりました(褒めてる)。 大滝秀治さんの某CM「つまらん!お前の話はつまらん!」みたいな感じ(ってあれももうだいぶ前のCMなんですなあ)で(ちょっと流れが違うけど)脳内再生されてしまいました、というのは兎も角としまして、この「ここでですね」とアタクシなら声がその時点で裏返ってしまってそうな部分の先が、言い方は丁寧だが物凄く「お前の話は何を言ってるのか分からん」というイヤミになっていて感動した。

安達さんのお答え。

『(答) まず、構造改革という話が、当然あります。』

いきなりそこか。

『現状は、基本的に企業の資金繰りに関してはほぼ例外なく救うスタンスであり、政府も家計に一律 10万円を先日配りました。』

話がワープしていますが・・・・・・・・・

『このように、みんな助けるという政策ですが、これはタイミングとしてはまだ早いかと思いますが、どういう形か分かりませんけれどもコロナの感染が収束した段階で、対策は絞られていかざるを得ない状況になると思います。』

いずれ全員助ける訳ではない、ということですが、さっきの質疑だと、ソルベンシーの問題になったら「積極果敢に措置を取っていく」という話をしていて、ここの話となんか前後矛盾しているような気がしますがまあ言ってることは分かる。

『そのときに、漏れた方々、特に私が注目しているのが非正規雇用で職を失われてしまう方がどんどん増えていく状況になってくると、これは直接金融政策の目的として明記していない話で、明記するとすれば日銀法の改正などももしかしたら必要になるかもしれないですが、』

えーっと、日銀が第2職業訓練学校でも作るんでしょうか????

『インフレ率や物価とつながっていますので、デフレ圧力をもたらしかねない話になってきますので、明記しない形でも、そこについてはなるべく支えるということです。』

別に雇用を無視して良いという訳ではないが、労働市場のスラックが物価に与える影響がかつてに比べて物凄く小さくなっている、というのが昨今のグローバルな話であって、非正規雇用者の失職が拡大する問題は、それはそれで国民厚生という点でも、経済の状況という点でも好ましくないのは好ましくないのですが、物価と直リンするのか???というのは何だかこう説明がアレだし、雇用問題に関する構造がどうのこうのという話になったらそれは日銀のお仕事じゃないでしょ、とは思いますが。

『また、今どちらかというと収縮している感じのある業種や企業が、事業を再開するときに、また雇用が増えるという段階まで粘り強く緩和を続けていくということではないかと考えています。』

・・・・・・結局この人は「今の緩和を続けます」以外の話で何かあるのかよという感じでした。


・安倍ちゃんの「事実上達成」発言に対して

流れるように次のイヤミが飛んでくるのは優秀優秀。というか総裁記者会見がヘッポコなんですよね。

『(問) 今の関連で、雇用ということで、講演でも、アメリカの方の話なんかも言及されていましたけれども、やはり 2%目標というものを掲げてきた中で、昨日も安倍元総理がおっしゃっていたのですけれども、雇用がほぼ完全雇用に近づいていて、2%目標を事実上実現されているということですけれども、この辺りについては、どう考えていらっしゃいますでしょうか。』

ワロス。

『(答) 安倍前総理のご発言はさておき、まず、2%のインフレ目標自体は、少なくとも現段階におきましては、グローバルスタンダードと言ってよいのではないかと思っています。多少オーバーシュートといった話は各国ありますが、そういう中で、各国 2%のインフレ目標を掲げて、それに紐づけて金融緩和のスタンスを取っているという状況です。』

はい。

『今実現されている、されていないという話とは別に、2%のインフレ目標自体をなくしてしまうと、実は政策自体のアンカーがなくなってしまうということで、むしろ政策の不透明感をおそらく高めてしまうのではないかと思っています。』

????????????????

質問者は「2%は事実上達成」という事に関する質問をしているのであって、目標を下げろとは一言も仰せでは無いと思うのですが。

『コロナの影響で物価上昇のモメンタムは確かに失われていますが、2%目標を掲げて粘り強くやっていくことがむしろ重要ではないかと思います。』

ということは安倍ちゃんの発言は正しいの正しくないの????????????


あと一つ質疑有りますがまあこんな所で、初回なので細かく見てみたものの、なんか兎に角自分の主張らしきものは出てこないという感じ(雇用重視でどうのこうのだけちょっとだけあったけど、なんちゅうかこの見事に何も言わない攻撃で、先行きの金融政策運営とかに何かあるかと期待しましたが(金懇テキスト見た瞬間に期待値はゼロになりましたけど)、まあ読んでて思ったのは大滝秀治状態ということでしたですわ。はい。
 


お題「安達審議委員金懇のデビュー戦が実に残念な物件となりましたな」   2020/11/13(金)08:15:20  
  何故そういう区別になるのか
[外部リンク] 原則14日間の待機免除で検討
2020年11月12日 18時35分

海外赴任中の日本人が帰国すると待機をしないと行けないはずなのに外国人観光客しかも五輪限定は待機免除とか、優秀な日本政府の皆さんは賢いことを言わはりますなあ(間接話法)という所ですが、こういうのを見ていると先月のこれが懐かしい。

[外部リンク] 09:17

しかしここまで強引な話をぶっこみながらでも五輪開催しようとする背景には(ここでルビヤンカの方から来た人が玄関をノックする)。


〇安達審議委員の金懇初戦だがこれほどまでに主張の無い金懇テキストも中々珍しい

ちなみにPDF版とHTML版の同時公表でした。
[外部リンク] Stagnation)論などが代表例です。』

ほうほう。

『先進国を中心に、潜在的な経済成長率が低下している可能性が指摘されていた中で、今般の感染症拡大により、長期停滞がより深刻化するといった懸念が高まっていると考えられます。特に、感染症の拡大により、2000年代以降の世界経済の成長を牽引してきたとされる「グローバル化」、「都市化」、「サービス経済化」といった要素に、強い逆風が吹いているといえます。仮に今後数年間、感染症と共存せざるを得ないウィズ・コロナの時代が続くとすれば、感染症拡大前の成長経路に復することはより困難になる可能性があります。』

それからそれから??

『ウィズ・コロナの視点から、最近の経済における変化の兆しを考えてみると、いくつかの可能性をみてとることができます。』

で??

『第1に、デジタル化の動きです。感染症拡大に収束の兆しがみえない中で、比較的堅調な伸びを示しており、企業が積極的な姿勢を維持しているのがデジタル投資です。これは、在宅勤務の普及に代表されるように、感染症の拡大を抑制しながら経済活動を続けていくうえで不可欠な投資です。特に感染症拡大の影響を強く受けている対面型サービス業は厳しい事業環境に直面していますが、労働集約的な側面が強く、生産性の向上が課題とされてきましたので、デジタル投資の促進は、こうした環境を克服する以上の意味合いを持つ可能性もあります。また、デジタル投資の進展は、クラウド向けをはじめとする様々な関連分野における新たな需要の拡大に繋がることも期待されます。』

『第2に、都市機能の分散化です。米国では、感染を回避する観点から、都市部から郊外に住居を移す動きがみられているようです。日本においても、7月、8月、9月と、東京都からの転出者数が転入者数を上回ったことが話題になりました。こうした動きがウィズ・コロナの世界への変化を先取りするものかを見極めるには時期尚早ですが、長い目で見ると、在宅勤務の普及といった現象は、都市機能の分散化に影響していく可能性も考えられます。』

『第3に、企業立地の見直しです。感染症の拡大は、世界的な物流網に大きな影響を及ぼしました。その結果、企業の中には、最適なサプライチェーンを構築する観点から、工場や物流拠点などの立地を再検討する動きもみられるようです。』

『都市経済学者のリチャード・フロリダ氏は、著書『グレート・リセット』において、新しい成長プロセスをもたらすイノベーションは大不況という逆境の中から生まれるということを、戦前の世界大恐慌以降の米国の低成長期の事例から説得的に指摘しています。逆境こそ新たな成長の源泉という見方に立てば、ウィズ・コロナの世界に適応していくために社会構造の改革に取り組んでいく過程で、次世代のイノベーションが生まれる素地ができあがるのかもしれません。そうした意味においても、ウィズ・コロナを展望した社会の変化については、今後も注意深くみていく必要があると考えています。』

おいおこらちょっと待てwwwまた「注意深く見ていく必要」で終わりかよというか、エライ壮大な小見出しからの、そこらの一般ビジネスマン向け経済誌の切り貼りみたいなこの話は何だよという所でして、だからこの3つの変化に伴う政策インプリケーションはどのようなものがあるのかとか、これらの変化に対して安達さんは何を考えてどうしていきたいのか、とかそういうパッションを感じる話が(ここまでもそうでしたが)まあ丸で無い、というこの評論家っつーかお茶の間コメンテーターみたいな話だけされても「So whar???」ってなもんですわ。



・題名は壮大だが中身はアレだし中央銀行の役割分担をたぶん勘違いしてそうなお話でもある

次が『5.ウィズ・コロナの世界と今後の金融政策』という章なのだが、なんか同じ話を無理矢理引き延ばしている感は否めないが鑑賞してみようではありませんか。

『本年3月に日本銀行審議委員に就任して以降、私は、感染症の拡大に際して、まずは企業に対する潤沢な流動性供給を通じて倒産と失業の増加を回避すべきであると申し上げてきました。それは、政府は感染症の拡大を抑制することを企図して、政策として経済活動を抑制しましたので、それによって家計・企業が受けた負の影響については、何らかのかたちで政策的に支えることが適切であると考えたためです。』

「家計・企業が受けた負の影響については、何らかのかたちで政策的に支える」ってのは資源配分に関わる部分になりますので中央銀行ではなく政府の役割であって、中央銀行が行うのは、その中で結果として金融引き締めに繋がることを行わない、すなわち今回の場合であれば、緩和的な金融環境を維持することであって、その緩和的な金融環境の維持が金融市場におけるリスクプレミアムの不必要な拡大抑制(各種買入とドルオペ)であり、金融機関が流動性不足を起こさない措置(ってのは正直要らんのだが一応新コロオペ)であって、まあそれを「政策的に支える」と言っても全くの間違いではないでしょうが、この言い方ですとあたかも中央銀行が家計や企業を直接支援するような表現に見えてしまう訳ですよ。

そのようなミクロの資源配分に突っ込むのが中央銀行な訳ではなくて、この場合であればマクロ的に緩和的な金融環境の維持を行うのが中央銀行の役割であって、この表現はやっぱりちょっと変じゃないの、とは思う。


『そして、2%の物価安定目標の実現に向けた金融政策は、感染症の収束後に、アフター・コロナ下での金融政策のあり方として再検討すべきであると考えていました。』

物価は貨幣的な現象なんじゃなかったでしたっけ????と思いますし、黒田総裁以下の説明では現行の政策は2%物価安定目標達成に対しても有効である、という説明をしていますし、大体からして2%早期達成に向けた政策として前からやってた施策は継続していますけど。

『もっとも、最近の情勢を鑑みると、少なくとも当面の間はアフター・コロナの世界を展望することは難しく、ウィズ・コロナの世界における新しい社会や経済の姿を展望する必要が生じつつあるように感じています。』

だから何なの???というこのフワッとしただけの話。現時点では先の事が分からんから分からん。でも良いのだが、だから何をどうするって話はいつ出てくるんでしょうかねえ。

『こうした中、本年8月にFRBは今後の金融政策に関する枠組みの変更を公表しました。この枠組みの変更においては、一時的にインフレ率の上振れを許容するという平均インフレ目標の導入が注目されていますが、それと同時にこれまでと同様、最大雇用の実現も謳われています。』

この分で段落が変わって唐突にFED。

『FRBは、インフレ率の目標値からの上振れをある程度許容しても、可能な限り多くの雇用を実現することを目指す政策を採用しようとしていると考えられます。』

えーっとですね、物価2%からの多少の上方乖離を許容するロジックは(1)現在に至るまでの期間において、2%を下回る物価水準で推移していた期間が長いので、多少程度の上振れは帳尻として許容する、(2)同じく下振れ期間が長かったのでインフレ期待が下がる可能性もあるから多少程度の上振れがあった方がインフレ期待を2%でアンカーさせるのに寄与すると見ている、(3)労働市場における労働需給ギャップに対する物価の感応度が非常に小さくなってきているので、労働市場が多少過熱気味に推移してもインフレの高進を招かず、それであれば労働市場にスラックがあるよりも多少過熱気味の方が国民厚生上好ましいだろう、というような判断な訳で、こんなの情勢が変わって、何らかの拍子にまた昔のように労働市場のスラックが縮小する中でインフレ圧力がバンバン高まるような経済状態に戻ったりしようもんなら、当然ながら完全雇用水準の手前で緩和から中立に戻るような昔の形になるんですけどねえ。

政策反応関数として労働市場の状況というのは、金融引き締め(あるいは緩和解除)の判断に使いにくくなったので、まあどうせ同じならそらインフレが高進するリスクのない範囲内において労働市場が強い方が皆が得するからそうしましょ、って話なんですけど、何でこういう解釈に持って行くんでしょうかねえ。

#ちなみに「可能な限り多くの雇用」ってのもそれ最初からあるマンデートなのでそもそもの言い方も妙なんだが


・・・・・・ってのは話は簡単で、昨日マクラでネタにした安倍ちゃんの言い訳シリーズにもありますように、「雇用」でも持ち出さないとマネタリーベース置物直線一気理論の盛大な見込み違いについて誤魔化せないもんだから最近は雇用雇用というようになっているんですよねー置物一派の皆さんは。

などと悪態をつきながら話を元に戻します。

『あくまで個人的な見解ですが、こうした変化には、経済環境の悪化による影響を受けやすい、限界的な雇用の変化により目配りしていこうとする政策観の変化を感じます。こうした点は、米国固有の文脈で生じている面が強いですが、金融政策を考えるうえで大変興味深いものです。』

ほうほう、でもって安達さんはどうお考えで????と聞こうと思ったのですが。その答えは無いのでありまして次の段落はこんな話になります。

『日本については、他国と比べると感染症の拡がりは抑制されているとはいえ、アフター・コロナの世界を展望しづらい状況に大きな差はないように思います。こうした環境において、政府は様々な改革を積極的に推進しようとしています。一般論として、社会経済の構造を大きく見直す過程では、痛みを伴う可能性を否定できません。こうしたもとでは、痛みを和らげるセーフティネットの存在がより重要性を帯びてくるのではないかと考えています。』

ほうほうそれと金融政策に何の関連が??

『私は、ウィズ・コロナの世界において、金融政策はこうした改革を直接的に後押しするというよりは、緩和的な金融環境の提供を通じてある種のセーフティネットとしての役割を果たすことができるのではないかと考え始めています。』

何で日銀がセーフティーネットの役割をせきゃ行かんのよ。それはまさにミクロの資源配分に関わる部分で、政府というか、選挙で選ばれた立法府の議決の下で政府が行う話でしょ、と思いますし、そういう点では米国のMSLFなどの各種の企業や地方政府向けのファシリティって議会で承認されたCARESActによる手続き踏んでぶっこんでいて、FEDはそこに流動性の供給はしているけれども、エクイティの供給はしていないですわな。

まあ一方で先日の地域金融機関向け特別付利制度に見られるように、日銀は何かノーズロでドンドンミクロの資源配分に踏み込んでおりますので、まあこのような説明が堂々と安達さんから出てしまうのも、恐らく今日銀がぶっこんでいるミクロの資源配分に関わるような政策に関して、そもそもミクロの資源配分に日銀が関わって良いのであろうか、的な問題意識を持った議論が端から行われていないから、まあこういう風に「中央銀行がセーフティーネット(一応「ある種の」という留保はさすがに安達さん置いてますけど)」というのが堂々と飛び出してくるんでしょうなあ、とは思いました。この段落さらに続く。

『緩和的な金融環境を維持することは、中長期的にみて、経済活動が正常化し、物価安定の目標の達成に向けて動いていく基礎にもなると考えています。』

だったら別にさっきみたいな妙な話をしないで、普通に「今の政策も2%達成に向けて貢献しています」で良いと思うんですけどね。さて次の段落。

『これまでのところ、日本銀行が進めてきた各種の流動性供給の効果もあって、企業の資金繰りには厳しさはみられるものの、大きな問題は生じていないようです。もっとも、依然として先行きに対する不確実性は高く、経済の回復ペースが想定を大きく下回る場合には、企業による将来に向けた前向きな展望が失われ、倒産や廃業が増加するといったリスクを完全に排除することはできません。』

と来ましていつになったら今後の金融政策の話が出てくるんでしょうかね、と思うとこの段落の後半部分が以下の通り。

『そうした事態を回避すべく、今後も経済動向を注意深くモニタリングしながら、緩和的な金融政策のスタンスを維持することが、ウィズ・コロナの世界においても求められると考えています。』

ウィズコロナとかアフターコロナとかバズワード並べた割には何の話ですねんという所でして、ウィズコロナの金融政策で云々って話をエコノミスト様としてするなら、せめて感染症と共存する中で経済の構造が変化した時に生産性(労働生産性だか全要素生産性だか知らんが)がどうなることが予想されてその場合金融政策運営にこのような影響があるとか、潜在成長率が以下同文とか、なんかそういう考察の1つでも別にこんなの将来の話で何も決め打ちしなくて良いのだから、仮の話でこういう論点がありますよね、位の話を安達さんクラスだったら出来る筈なんですけど、よくよく見ればここでも「経済動向を注意深くモニタリングしながら」ってさっきからお主は「注視する」しか言うとらんじゃろうが、というようなこの何ちゅうかそこらの一般向け経済雑誌あたりから切り貼りしたんかいというような内容の無さに涙数行下る、という感じでございました。

でまあ最初にアタクシが申し上げた「読む人に訴えかけるようなものが無い」というのもお分かりいただけたかと存じますが、これ読んでて「だから貴殿はどう考えてどうすべきって思うの???」ってのがまるで無い思いっきり空っぽな印象しか受けない(個人の感想です)次第で、これなら若田部さんのこの前の金懇なんか一生懸命海外の最近の論説を切り貼りしているだけまだマシに見えるわwwwwwとかいうエッシャーの騙し絵みたいな展開が延々と続くの勘弁してほしいわと思いました。


なお、このようにまとめていることでお分かりの通り、『5.ウィズ・コロナの世界と今後の金融政策』という大変に立派なお題で始まったこの章は先ほどの部分にて終了しておりまして、以下はご当地経済の話になりますが、ご当地経済の部分は誠に恐れ入りますが割愛させて頂きます。
 


お題「特別付利制度(というらしい)ネタの続きでテクニカルに気になることなどを少々」   2020/11/12(木)08:07:17  
  ナンジャソラ。
[外部リンク] 22時11分

『安倍晋三前首相は11日、自らが会長に就任した自民党の議員連盟の会合で、安倍政権が掲げた物価上昇率2%が未達成との批判があるとして「ある意味、間違った議論。完全雇用に近い状況をつくった。事実上政策ターゲットに到達したと考えていい」と反論した。』(上記URL先より)

安倍ちゃんが相変わらずのアレなのは兎も角として、サムネをよく見るとその両側に座っているのが置物とヤマコーな訳で、お前ら恥を知れと思うが、そもそも論として2年で達成しなかったら副総裁を辞任するとか言いながらまだ現世に存在している面の皮が厚い人間に恥の概念がある訳がないのでした。

[外部リンク] 具体的には、次の,泙燭廊△里Δ繊△い困譴高い金額を上限とする。

当該対象先の過去の当座預金残高(所要準備額を除く)に全当座預金取引先の当座預金残高(同)の合計金額の伸び率を乗じて得た金額

当該対象先の基礎残高とマクロ加算残高の合計金額』

だそうでして、特別付利の適用になったからよーしパパインターバンクでコールをマイナス(またはゼロ金利)調達してブタ積みすれば10bp丸儲けだぞ〜♪というのは野放図にはできないようになっているので、無限くら寿司のようなパターンは生じない、ということのようですが、しかしまあこの,辰討海譴發靴して事後的にしか分からんのかいなとか、過去の当座預金残高とは基準日何時やねんとか、なんか色々と具体的なところが謎。まあ△亙かるんだが、これだとマイナス金利部分が発生していると超過準備全体には特別付利されないことになりますな。

でですね、これ更に謎なのは、このような上限を設けてしまった場合、現在対象に加えるか加えないかという話をこれから検討する、と言う事になっている非当預先(信金の一部と信組と労金と農協と漁協)にこの制度適用する際の上限残高ってどう算定するんじゃという話になる(上限が無いのならば上部機関経由の紐付けで右から左に日銀当預に置かせるみたいな話が無いわけでもないのでしょうけrども、いずれにせよ七面倒なことにはなりそうですけどね、上限云々以前の問題であっても)のでありまする。いやマジでどうするんでしょ。

ま、この上限設定は、無限に特別付利を認めるとコールレートがバンバン上がるとか、あるいは地方公金を10bp未満のサービスレートでジャンジャン受け入れて付利貰ってウマーな上にこの制度を受けられない他行とのイコールフィッティング上かなりややこしいことが起こ、みたいなのを予防するための措置だというのは分かります。


・特別付利の出し方が何故か経営統合の方に甘いような気がするのは気のせいでしょうか

次の所を見ますとこんなのが、

『(2)特別付利は、準備預金制度上の積み期単位で行う。

・ 3.(2),乏催する場合は、各年度の要件を満たした対象先に対して、翌年度9月積み期から1年間、特別付利を行う。ただし、2020・21 年度に要件を満たさない先が、翌年度以降 2022 年度までに要件を満たした場合には、満たした年度の翌年度に過年度における特別付利相当額を支払う。』

「 3.(2) 廚辰討OHR改善とか経費削減とかの要件ですが、これ22年度に帳尻で満たすと遡及して3年分付利貰えるのか。どこか3年目だけの帳尻攻撃とかやったら超ウケるんだが、まあそこまで下品な人はいないですかそうですか。

『・ 3.(2)△乏催する場合は、経営統合等の機関決定が行われた後、当該経営統合等が経営基盤の強化に資するものであることを日本銀行が経営統合計画等により確認のうえ、当該確認および所要の準備が終了した次の積み期1から3年間、対象先に対して特別付利を行う。ただし、経営統合等が実現しなかった場合には、特別付利相当額の返戻を求める。』

「 3.(2)◆廚辰討修慮絽れば分かるように、経営統合したら貰えまっせという方の要件ですけど、こっちって何気にしらっと「経営統合の内容について日銀が確認したところから3年間」になっていて、つまりは2022年度に駆け込みでぶっこんで確認が間に合えば2025年度まで特別付利がもらえる(もちろんその前では貰えんのだが)ということで、しかもこっちって別にその後の経営上の数値がどうのこうの言われるわけでもない(まあ余りにも目に余ったら「適切でないと日銀が判断する」というジョーカー項目を適用して付利返還させることはできますのでそうするでしょうけど)という次第。

まあ普通に考えて経費削減と経営統合の要件ですが、経営統合側に甘めになっているなあという印象は受けました(個人の感想です)が、まあ10bp貰いに経営統合を決断するひともいないでしょうし、むしろそれ欲しさによーしパパ経営統合するぞーとか言ってたらどんだけ苦しいんだよという話ですわな。


でもって更に次の項目がよくわからん。

『(3)地域銀行が、地域銀行を主たる構成企業とする持株会社の傘下に入るかたちで経営統合等を行う場合には、当該持株会社傘下の各地域銀行に対して特別付利を行う。』

ん?ん???

どこかの地域金融機関連合の傘下に入ると、その銀行だけではなくて元々グループにいた銀行全部が特別付利貰えるとな?????という解釈が出来るような気がするのだがそれでええのか???何か随分と優遇されてる気がするのだが。

『地域銀行が、地域銀行以外の銀行・銀行グループまたは事業会社等と経営統合等を行う場合には、当該地域銀行に対してのみ特別付利を行う。その他の形態による経営統合等については、1.記載の趣旨に照らして個別に判断する。』

大手行の傘下に入る場合や、事業会社の傘下に入る(ってのなんか華麗にスルーされているのですが機関銀行化の問題ってどういう整理になってるんでしたっけ、まあ大口融資規制とかで機関銀行化をさせないような運用をするんでしたっけ、とかこのネタ掘っていくと関連する論点について一々調べたりすることになって中々オモロイ)場合は傘下に入る当該地域金融機関にのみ付利をする、ってのはまあ意味としては分かる。

「その他の形態」とは何を想定しているのか良く分からんのだが、最近話題の地域金融機関じゃ無い方が音頭を取って地域金融機関のグループ化みたいなのがこれに該当するのかしら。


・事実上のマイナス金利撤廃当預付利復活というお洒落な制度なのを再確認&しらっと多少の雑談

『5.適用利率 年+0.1%とする2。』

脚注2が『2  3.の要件を満たした先に対しては、4.に掲げるところに従って 2021 年度以降、補完当座預金制度に基づく付利(現在、同制度における基礎残高は年+0.1%、マクロ加算残高は年0%、政策金利残高は年-0.1%の利率を適用)に加えて、年+0.1%の利率で特別付利を行う(新型コロナウイルス感染症対応金融支援特別オペに関する付利は、現状どおり行う)。』

ってありますので、今の金利体系の場合は政策金利残高部分が事実上のゼロ金利、所要準備部分は従来通りのゼロ金利、政策金利残高部分に該当しなくて、上記で出てきた上限の範囲内の超過準備部分は事実上10bp、基礎残高部分とコロナオペボーナス分は事実上20bpとか、中々不思議な事になりますが要するにマイナス金利撤廃ですな。

なんかこんなややこしいことするくらいなら端からマイナス金利撤廃すればいいんだし、この経営指標だの経営統合だのというようなミクロの資源配分に対して、議会という民主的な決定プロセスを経ない日銀が全面的にコミットしてしまう、ってのはやっぱり議会制民主主義を取っている国家における統合政府部門の在り方として如何なものか、というようなそもそも論をぶっこんできたくなるわけですよ。

経営統合を促すとか、経営合理化を促すとかして、それに対するインセンティブ付与をどうするのか、という話は、(そういや今日も時間が間に合わなさそうなので後に回しますが)FEDが言うように、議会で決めた予算の執行という話である、というのが本来の話ではなかろうか、とまあアタクシの無い知能でも思ったりするわけでございまして、そういうインセンティブも含めて例えば地域金融機関機能強化法みたいなのを時限立法で作って、その集中期間における経営改善努力に対して何らかの予算的なインセンティブなり規制的なインセンティブを付与する、っていうのはやっぱり議会での議決プロセスを通すべき話だし、仮にその運営において何らかの不都合な結果が発生した場合でも、議会の決定プロセスを通しているのと通していないのでは大違いだと思うのですよ議会制民主主義国家なんですから。でもってそのついでに日銀がマイナス金利を解除すればヨロシがな^^;

とまあ急に話が壮大になってしまいましたが、まあこれを「金融政策」としてぶっこむのは、個別資源配分への介入という点でちょっと盛大に踏み込んだなあ、と思う所。まあそう言いだすとそもそも社債CPとかもモロですし、ETFとJ-REITだって市場全体のインデックス買っていると言ったって、介入は介入だしなあ、というのはありますけどね。


・とりあえずジョーカー項目があるな

その次に行く。

『6.特例的取扱い

本制度の適切な運営を確保するとともに、金融調節を円滑に遂行する観点から、日本銀行が必要と認める場合には、予め定めた取扱いと異なる取扱いを行い得るものとする。』

まあこの特例的取り扱いですが、普通に考えると例えば適用先が増えすぎてコールレートが上がってしまうからちょっと制限加えよう、みたいな方向性で使う項目だと思うのですが、昨今の政治情勢ではこういう項目を「何でもできる項目」みたいに言い出す風潮があるような気がする(個人の妄想です)ので念のため要注意。


『7.対外公表

特別付利を行った対象先の名称は、原則として年に1度の頻度で公表する。』

まあここはそうですねって話。


・さて要綱はMPMマターか通常会合マターか

『8.今後の進め方

本制度については、今後、関係先の意見等も踏まえつつ、所要の検討を速やかに進め、実施のための基本要領等を改めて政策委員会において決定する3。』

『3 本制度を実施するうえで必要な認可についても検討等を進めていく。』

とのことですが、この政策委員会は「政策委員会・金融政策決定会合」なのかただの「政策委員会」なのか。実はこの手の政策委員会マターの大物として、昔の「銀行等保有株式買取」という大ネタがあったのですが、基本要綱とかがどこでどう決めたのかが咄嗟に思い出せないのと、何のことはないもう時間が無いので確認してる暇がないのでこの辺で勘弁。


#うーん本紙の方も少しやろうかとも思ったけどまあこっちでテクニカルな論点(とどさくさに紛れてぶっこんでいるそもそも論)はカバーしたのかな、とは思っております。


何か今日は再確認で検索したりして(その割にその成果物は駄文に反映されておりませんサーセン)おりまして無駄に時間を食ってしまったので甚だ簡単で誠に恐縮ですが本日はここで勘弁して頂きとう存じます。
 


お題「地域金融強化のための特別当座預金制度ってのが投下されましたので予定を変更してお送りします」   2020/11/11(水)08:06:30  
  さてアタクシ、昨日は時間の配分をいつものようにへくりまして(というかツッコミがノリノリになりだすとやめられない止まらないになってしまうのがアタクシの仕様なのですサーセン)パウエルのFOMC後会見ネタを飛ばしてしまいましたが、その時に確かに「うっかり八兵衛なので時間が無くなってしまいました続きは変なこと無ければ明日に参ります。すいません。」と書いたわけですよ。

でまあ昨日は日経25K惜しいとかCP買入減額したじゃんとかいうネタはあったものの、まあ平和裏に進行するかと思ったらあーた引け後になんちゅうもんを出してくれるんですかテラフラグ建築士wwwwwwww


〇何ちゅうかこう色々な論点が浮上するオモシロ施策にも程がある物件が投下されますた

リリース順(URLケツのアルファベットを見るアルヨロシアルね)に。

[外部リンク] 地域金融機関の経営環境は、人口減少などの構造要因や低金利環境の継続に加え、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、厳しさを増している。

⇒ 地域金融機関が将来にわたって地域経済をしっかりと支えていくために、経営基盤強化に向けた取り組みを後押しする制度を導入する方針を決定。』

ここも実は「経営基盤強化に向けた取り組みを後押しする制度」ってナンジャイというのがあって、じゃあ既に経営基盤を強化している所には支援しないのか、というとまあそういう制度になっている、というのがちょっとねえという感じなのですがその辺りは具体策の部分で参りますので次に行きます。


『2.制度の概要』

『地域経済を支えながら経営基盤強化に取り組んだ地域金融機関に対し、当該地域金融機関が保有する日銀当座預金に上乗せ金利(年+0.1%)を支払う。

・ 3年間(2020〜22 年度)の時限措置。 』

は???メガバンクは地域経済を支えていないとでも仰せで????というのもありますが、更に次を見ますと、


『(1)対象先

・ 地域銀行、信用金庫(日本銀行の取引先)
── その他の地域金融機関(信用組合、労働金庫、農・漁協等)を対象先とするかは、関係先との協議も踏まえて決定する。』

えーっと、信金の場合は日銀当座預金先とそうじゃない先があるんですが、日銀当預先だけ対象かよとか、地域密着と言えば信組だって思いっきり密着してるじゃんという話だし、労金と農協漁協についても「関係先との協議も踏まえて決定する」ってあーた何でそういう生煮えで出すのよっつーかマイナス金利導入からこの方、なんかベータ版リリースしてからバグフィックスってのが得意技になってねえか(マイナス金利の時にはMRF特則が後から出るという地味ながらリテール証券決済に対する考慮が完全に抜け落ちていたバグが発生していましたな、と遠い目ですし、今回の新コロオペも付利って後付けで出てきてすっかり話が変わってしまった訳ですよ)と思いますし、いやまあ施策として慌てて出さないと行けない物件ならまあベータ版も致し方ないのですが、これそこまで緊急に出さんとイケンもんなの???とは思いました。

まあそれはそれとしまして、特に信用金庫の場合、同業態なのにこの制度のメリットを受けれる先と受けれない先があるとかナンジャソラだし、地域経済という意味では系統下部機関だって同じなのに日銀当預先だけ付利かよというのもアレ。

ま、そこの話をすると新コロオペも当預先以外は参加できないというのはあるのですが、あれに関しては企業等への融資拡大とか、社債などの購入実績というのを対象にしていますし、ついでに言えば新コロオペ受けるのに担保も必要ですから、その意味で負担もあるんですけど、こちらに関しては「当該地域金融機関が保有する日銀当座預金に上乗せ金利(年+0.1%)を支払う。」と別に何か追加の担保負担とか貸出拡大実績とかそういうのも要らん(その代わり別の要件があるとは言え)というのってどうなのよという感じでして、なんちゅうかこのGoToキャンペーンかよという制度で物凄く釈然としない(個人の感想です)。


・地域経済振興のために地域金融機関は人件費削減をしろという謎理論

でもって次の論点は「要件」なんですけどね。

『(2)要件

・ 地域経済の持続的な発展に貢献する方針であり、かつ、次のいずれかを満たすこと。 』

ほうほうそれでそれで?

『 一定の経営基盤の強化を実現すること

―― 収益力強化や経費削減により損益分岐点を一定以上引き下げる
(OHR:経費/業務粗利益を3年間で▲4%以上引き下げる等)。』

ちょwwwおまwwwwww

オーバヘッドレシオあるいは(詳細版の方にありますが)経費率を下げたらオマケの付利がもらえるから頑張ってね、という話で、まあそれ自体は分かるのですけれども、あーた金融機関が経費率下げるっていったらどこからどう見ても人件費に手を付けるのが「こうかはばつぐんだ」になりますが、地域金融機関の行員の給与を一段と下げろという思いっきりデフレーショナルな施策が要件なのに『地域経済の持続的な発展に貢献する方針であり、かつ、次のいずれかを満たすこと』とは何ぞやと小一時間問い詰めたい。

いやですね、これ制度の題名自体は「地域金融強化のための特別当座預金制度」となっているので、別に金融機関のリストラ強化促進付利制度でも結構なのですが、であるならばこのようなアリバイ的な文言というのは使わないで、普通に「次のいずれかの要件を満たすこと」ってしておいた方が望ましくて、わざわざ自分から突っ込まれるネタを提供するとか、テラノーガード。

#わざとここに突っ込まれ余地を作っている、という諸葛孔明の罠の可能性はありますけどね!!!

まあしかし人件費削減しろと来まして、一方で2%物価目標の早期達成に関しては変わらないというこの矛盾キタコレという所でございまして、政策委員会(これは後でも出てくるのですがマネポではなくプルーデンス扱いだが政策委員会自体は同じ人がやっているので票決したのは同じ人)でこの文言に対するツッコミが出なかったのかね、とは不思議に思うのだがどうせ連中は執行部とポンコツしかいないのでツッコミ能力が無いから致し方なし。


・合併促進にしては10bpはちょっとw

『 経営統合等により経営基盤の強化を図ること』

まあベンダーヘッドライン的にはこれが思いっきり出るので、遂に日銀は〇〇さんの手先にでもなったのかと憤慨しかかりましたが、よくよく考えてみれば当座預金全体の残高と大盤振る舞いではあるにせよ、たかだか0.1%の為に経営統合する奴はいませんので、まあこれは「地域金融機関は再編しろ」という日銀の大いなる意思を示したって象徴的意味合いの方が大きいし、まあそのアナウンスメント効果を狙っている(新聞とか例によって見てないから知らんけど、どうせこの部分が大々的に報道されるじゃろ、とは思いますし)んだろうなあとは思いました。


・しかしこれ日銀のプルーデンス政策の則という点ではミクロ介入し過ぎなんじゃないのかね

まあ何ですな、さっきも申し上げましたが、これこの後の詳細にも出てきますけれども、オーバーヘッドレシオなり経費率そのものなり(ちなみに一応前向きに評価しておくと、減価償却は経費に含めない、というのは銀行が前向きな設備投資をやるならジャンジャンやれという意思を示しているので、そこは評価して進ぜよう)を削減しろ、ってのも中々ハードルの高めな数字をぶっこんでおりますが、それにしても具体的な財務項目を名指しして「これを達成したらこれこれのメリット」というのをぶっこんで来るとか、金融機関の合併を促す話を制度としてぶっこんで来るとか、問題意識は良く分かるのですけれども日銀単独の施策としてはちょっと踏み込み過ぎではないかという気がせんでもない(個人の感想です)。

むしろこの辺の話は金融庁マターではないのかね、とは思うのですが、当預付利というのがあるから日銀ですな、という話だとは思うのですが、金融庁と共同施策みたいな形でもうちょっとまとまって出すという選択肢は無かったのかね、とは思う次第です。

ただまあ金融庁の監督なりなんなりの話とその一環でこの施策をぶち込むとなると、定義的には微妙ではありますが、なんとなく通常会合のプルーデンスマターと言い張って出すのも微妙になって、マネポと一緒に出すとなるとこの後で申し上げる微妙な論点を踏むことになるので、そこは純粋にプルーデンスマターですよと言って出すことになった、とか何とかまあそういう大人の事情は分かるんですが、ちょっと日銀単独で出すには日銀が突撃し過ぎという感は否めないのではないでしょうか(個人の感想です)。

でもって次。

『3.今後の予定

・ 所要の検討を速やかに進め、改めて政策委員会において実施のための基本要領などを決定し、公表する方針(必要な認可についても検討)。』

ということなのですが、この政策委員会は決定会合なのか通常会合なのかが良く分からんですなここの字面だけですと。ということでんじゃまあ逆順で恐縮ですが、次は公表文本紙ではなく補足説明をネタにしてみますね。


[外部リンク] 』から参ります。

『3.特別付利の要件 』

『対象先が次の(1)から(3)までの要件をすべて満たした場合に特別付利を行う。

(1)地域経済の持続的な発展に貢献する方針であること
特別付利を希望する先には、地域経済の持続的な発展に貢献する方針であることの表明を求める。』

何か金融庁のFD表明みたいですな。いやまあ出させるのは良いんですがリストラ(以下同文)。でもってその経費削減に関してはクソ細かく記載されています、曰く、

『(2)次の,泙燭廊△里い困譴を満たすこと

一定の経営基盤の強化を実現すること

() 2020〜22 年度決算におけるOHR*が、2019 年度決算の実績に対して一定比率以上改善すること。

―― 本要件による特別付利を希望する先は、予め、「経営基盤の強化に向けた取組み方針」を日本銀行に提出するほか、進捗状況に関する定期的な報告を行う。日本銀行は、進捗状況に関し継続的なモニタリングを行う。

―― 各年度におけるOHRの 2019 年度対比の改善率は、下表を目途とする。具体的な数値については、今後の検討結果等を踏まえ、改めて決定する。』

ってあって、数字がこの後細かくあるんですけど、まあそれ以前の問題としてこれ勿論真っ先に思ったのですが、「既に経営努力をして経費率の削減を実施している先はこの制度でのメリットを受けにくい」というのも何ちゅうかこれまた釈然としない部分がありまして、つまりはこれ経費削減等に向けた取り組みが足りなかった所ほどメリットを受ける可能性が高くなる(削減余地が多い方が減らせるんだから)訳で、そういう所にメリットを与えるって、コロナみたいな震災みたいな経営努力と関係ない天変地異で食らったからお助け措置を発動しましょうってのでしたらそれはまあ普通にアリだと思うのですが、これって今まで何もしてなかった先ほどメリットが受けられるってのは競争の公平性の観点からどうなのかね、という風には思うのよ、というのは実は最初に思いついた点。

でまあこういう施策って、これ一発で時限措置で終わればまだ大した話にはならないとは思いますけれども、どうせまたぞろそのうち「もっとお助け制度を」というような話にエスカレートしていくんだろうなあ今のジャパンのクレクレ社会からすると、とか思うとやっぱり唸ってしまうので、こういうのがノーズロで続いていくことの無いように願いたいものです。

ま、当座預金付利10bp程度では、という気もせんでもないですが、当預全体が10bp付利、ってことになると、それを当てにしてメリット受けた金融機関だけ急に預金受け入れが有利になってしまうとか、そういう事になってしまうってのがどうにもこうにも。



・この経費削減のハードルは割と高そうに見えますがどうなんでしょうかね

ということで、その次ですが、これ表とかテキストに落としにくいので引用ですけど体裁はいじりましたすいません。

『 OHRの改善率

2020 年度:▲ 1%以上
2021 年度:▲ 3%以上
2022 年度:▲ 4%以上

* OHR(Over Head Ratio)は、次のとおり算出する(連結ベース)。なお、地域銀行を主たる構成企業とする持株会社傘下の地域銀行については、当該持株会社の連結ベースで算出のうえ、すべての傘下銀行の適否を一体として判断する(()の経費についても同じ)。改善率は、2020〜22 年度の各年度のOHRを 2019 年度のOHRで除することによって算出した比率(()の経費の減少率についても同じ)。

            経費(減価償却費を除く)
OHR = ────────────────────────
      業務粗利益(国債等債券関係損益、投信解約損益および本制度にかかる利息を除く)

() ()の要件を満たしていない場合であっても、2020〜22 年度決算における経費(減価償却費を除く)が、2019 年度決算の実績に対して一定比率以上減少している場合には、「一定の経営基盤の強化」を実現したとみなす。

―― 各年度における経費の 2019 年度対比の減少率は、下表を目途とする。具体的な数値については、今後の検討結果等を踏まえ、改めて決定する。

経費の減少率

2020 年度:▲ 2%以上
2021 年度:▲ 4%以上
2022 年度:▲ 6%以上』

でもってこの数字に関しては次のページに『(指標および数値の考え方)』ってのがありまして、

『・ 経営基盤の強化の度合いを測る指標としてOHRを採用し、その改善の状況を評価する。OHRは、業容や規模によらず適用が可能であり、地域金融機関による収益力強化と経費削減の両面の取り組みを評価することができる。

この際、持続性のある利益を捕捉するため、業務粗利益から国債等債券関係損益、投信解約損益および本制度にかかる利息を控除する。さらに、将来の収益基盤強化に資する前向きな投資を抑制せず、また、それに伴う経費の一時的な振れの影響を排除するため、経費から減価償却費を控除する。

・ OHRの改善率(3年間で▲4%)は、近年の実績では、1割程度の地域金融機関において実現されていたもの。平均的にみて、こうしたペースで経営基盤の強化が進められていけば、地域金融の将来にわたる持続可能性は十分に高まると考えられる。

・ もっとも、新型コロナウイルス感染症の影響拡大に伴い、先行きの経済・金融情勢の不確実性は極めて高い。そうしたもとで、先行き景気の停滞などにより業務粗利益に大きな下押し圧力が掛かった場合でも、経営基盤強化に取り組むインセンティブを維持する観点から、金融機関の自助努力でコントロール可能な経費について、OHRの目途値と同様に、近年の実績で1割程度の地域金融機関において実現されていた水準を実現した場合には、要件を充足したとみなす。』

ということで、しらっと「近年の実績では、1割程度の地域金融機関において実現されていたもの」というパワーワードがぶっこまれておりまして、つまり同業態対比上位10%タイルの経費削減努力をしろという話になっていて、これ中々ハードル高いじゃんという感じです。

ハードル高いのは経営努力を促すという意味では分かるのですが、その一方でそれだけ高いハードルの経費削減をしろという話になると、それって行員の給与以下同文というのがあって、うーんこのデフレ施策と唸ってしまう次第であります。デフレ施策全てが悪いのかというとそこはまた別問題ではあるのですが、マネポでやってる2%物価目標早期達成とは相性悪いわなこのインセンティブ設計、というのがあります。

でもってこの付利方法とかのテクニカルな部分でも気になる点が幾つかあるのですが、PC画面下の時刻を見ると何か時間切れの香りがしてきたので続きは明日という所で(すいませんすいませんすいません)最後に重要な「なんでマネポでやってないの」ネタな。


・これ要するに利上げなんですけどだったらマイナス金利撤回した方が話が早くねえかと小一時間問い詰めたい

[外部リンク]
 


お題「決定会合主な意見も何ちゅうか低調な議論を感じさせてくれますな」   2020/11/10(火)08:08:45  
  まあ素敵♪
[外部リンク] 一時3万ドルに迫る 取り引き中 最高値更新
2020年11月10日 4時12分

『週明け9日のニューヨーク株式市場は大幅に上昇し、ダウ平均株価は、一時、大台の3万ドルに迫るなど、取り引き時間中の最高値を更新しています。アメリカの大統領選挙で民主党のバイデン前副大統領が勝利を宣言したことに加え、新型コロナウイルスのワクチン開発の期待から、幅広い銘柄に買い注文が集まっています。』(上記URL先より)


〇ダウが3万ドルカツカツとかまで来たので記念備忘メモ

再掲ですが。
[外部リンク] 一時3万ドルに迫る 取り引き中 最高値更新
2020年11月10日 4時12分

ということですが、何でも株高というそもそも論として株価が上がりたがっているとゆーお茶目な相場になっていた(つまりはゴルディロックスヒャッハー相場)所にこれですからのう。

[外部リンク] 新型コロナ ワクチン「90%超の予防効果」と発表
2020年11月10日 4時44分

『アメリカの製薬大手「ファイザー」は、開発中の新型コロナウイルスワクチンの臨床試験について、「90%を超える予防効果がある」とする暫定的な結果を発表しました。アメリカの製薬大手「ファイザー」がドイツの企業「ビオンテック」と開発しているワクチンはアメリカをはじめとした各国で最終段階となる臨床試験を行っています。』

『これについてファイザーは9日、外部の独立した委員会が臨床試験のデータを分析した、暫定的な結果を発表しました。それによりますと、臨床試験の対象となった4万3538人のうち、新型コロナウイルスの感染が確認されたのは94例でした。そして、実際にワクチンを接種した人としなかった人を比較して分析した結果、予防の効果は90%を超えるとみられるとしています。また、接種した人に深刻な健康への影響はみられなかったということです。』(以上上記URL先記事より)


でまあ今回はファイザーだということで(かどうか知らんが)行けるやん!という話になってはおりまするものの、ホンマなのかというのは実際に出来てみないと分からんし、末端接種価格が10万円とか言われましても困るので(さすがにそんなトンチキな事は起きないと思いますが)、まあ効用の方の結果待ちという所ですか。


・・・・・・・・まあアタクシ的には罹患した場合に服用すると症状の悪化を止める薬の方が正直出てきて欲しい(そうなれば通常のインフルエンザと同じようなもんで、なる時はなるけどきちんと対処すれば1週間寝込んでれば治る確信が得られるから)のではあるのですが、まあいずれにしましてもコロナパワーが10分の1位になって下さいますと、経済活動もできますしウハウハという事になりますですわな。

でもってそうなったら株価も上昇、というか現実問題として企業業績悪化してるのに日米ともに高値更新(日本の場合は1989年の高値は更新してませんけど)の巻とかやっとるわけで、さてこうなってくると金融政策でぶっこんだうち、特に株価のササエさんになっている物件についてさてどうしましょという運営がムツカシヤ。

まあどうせ中央銀行の仕様で、こういうのササエさんを引っ込めるタイミングを逸してしまい、何とかバブルヒャッハーからのバブル崩壊であばばばばーってのが金融方面で起きる、というパティーン。まあアレですよ。このパターンは2000年から2001年のテックバブルパターンで来るんですかね、などと変な死亡フラグを立ててみますがさてどうなるのやら。

てな訳でじゃあ中央銀行どうするんでしょうねえという事で日米中銀ネタ(ただし米国は明日以降に続くの巻の予定)という次第で。

#とまあこのように書いたのですが、時間配分をいつものように間違えて米国中銀ネタは本日は華麗に先送りになってしまいました誠に申し訳ございません


〇その前にマクロ加算掛け目更新ですが新コロオペの影響で何かもうアレ

[外部リンク] 11月9日
日本銀行
金融市場局

『日本銀行は、日本銀行当座預金のうち、ゼロ金利が適用されるマクロ加算残高の算出に用いる基準比率(「補完当座預金制度基本要領」4.(3)イ.に定める基準比率)について、次のとおり定めることとしました。

2020 年 11 月積み期間:15.0%

これにより、日本銀行当座預金のうち、マイナス金利が適用される政策金利残高(金融機関間で裁定取引が行われたと仮定した金額)は、5兆円程度となる見込みです。』

何か先月も同じことを申し上げた気がしますが、

2020 年6月積み期間:28.5%
2020 年7月積み期間:31.5%
2020 年8月積み期間:29.0%
2020 年9月積み期間:24.0%
2020 年 10 月積み期間:20.5%
2020 年 11 月積み期間:15.0%

ってあーたジャンジャンマクロ加算の掛け目が減っていて、マクロ的に言えばそらそうよではあるのですが、新コロオペ先は10bpゲットだぜに加えてゼロ金利適用残高も貰えるのでウマーなのですが、これ毎度申し上げますがオペ先はそうやって10bpゲットだぜ(ちなみに10bpゲットだぜの措置が出来てから残高が急増した、というのは忘れてはなりません)になるのですが、いやまあそりゃ確かにコロナ対策の企業向け融資とかはしていませんので適用除外という理屈は分かる(でも社債やCP買っていればやっぱり貢献してるんじゃないかねえとも思いますけれども・・・・・)のですが、年金ちゃんと投信ちゃんという究極的にはモロに個人の資産運用に関わる部分に関してはどこからどう見てもこのメリットが得られず、そしてマイナス金利政策というそもそもこれぶっこんで物価目標の達成が早まったとは1ミリも思えない(そういう意味ではQQEの方がまだマシかもしれん)施策の為に今日も今日とてマイナスチャージ軽減のための戦いが続くでござるの巻。

まあ何ですな、新コロオペフィーバーでヒャッハーってのは、物凄く意地の悪い言い方をすれば、GoToキャンペーンでヒャッハーヒャッハーとかやれ観光で散財(ただし税金)だレストランで散財(ただし税金)ぜヒャッハーとかフィーバーが起きる一方で、そういうメリットを享受できない人が置いて行かれるけど陰なんで着目もされずに置いて行かれて負担だけはしっかり続く、みたいな風情を感じる訳でございまして(個人の偏見です)、まあ何ちゅうかこの不公平感って昨今の政治状況にも似たものを感じる今日この頃でございました。


〇10月決定会合主な意見:凄まじい勢いで消化試合感の高い内容でした

[外部リンク] 年 10 月 28、29 日開催分)

えーっと、黒ちゃんの任期はあと2年半あるんですが、なんかもう消化試合みたいな感じをこの主な意見から受ける次第でございまして、お前ら何しに日銀審議委員になったのかと小一時間問い詰めたくなるような風情でありまして、まあ端的に申し上げて全員揃って地獄の火の中に投げ込まれて頂きたくなる、などと申し上げたくなるような(一応マイルドに表現したつもり)ものを出されて、退任前に急にポンコツ化著しい昨日ネタにした某審議委員の状況と言い、もうちょっとこう何とかならんもんかねと朝からトサカに来てコケコッコーですわよ奥様。


・展望レポートの回だというのに経済情勢に関する意見が少ない件について

最初のコーナーがお馴染み『.金融経済情勢に関する意見』の『(経済情勢)』に参ります。

いや勿論意見の数が多けりゃ良いというもんではない、というのも事実ではありますが、兎に角この主な意見を見て「あれれ?」と最初に思ったのはこの点です。妙な気がしたので念のため過去のを確認して比較してみると・・・・・・・・・・・

7月主な意見、
[外部リンク] 足もと、無担保コール翌日物金利の上昇圧力が幾分高まっているが、他の中央銀行が緩和姿勢を強める中、本行の緩和姿勢が後退しているといった誤ったメッセージと市場に受け取られないよう、コミュニケーションには十分留意する必要がある。』

そんな話題ありましたっけ??????????????つーか実効FF金利とか割と平気でスルーされている(以前に比べれば少しは気にされるようになったけど)し、大体からしてコールの金利が恒常的にプラスにでもなれば別だけど、これ意味あるのかねとは思いました。

まあもしかして物凄い勢いで深読みすると、新コロオペの乱発によって資金の保有状況というか当座預金の階層別保有状況というかが変化しているのに対する見解とかですかねえ????

でもってその次だが、別にこれはこの意見がどうのこうのというよりは・・・・・なんですけどね。

『・ 既往の政策対応は効果を発揮しているが、企業の資金繰り確保と雇用の維持は、現在でもなお最優先課題である。また、今後の回復ペースが遅れれば、信用リスクが顕在化し、金融システム面のリスクに繋がり得るため、十分注意する必要がある。』

これ毎度大本営も言ってますけど(というかこれ大本営発言だと思う)、他人事のように「信用リスクが顕在化し、金融システム面のリスクに繋がり得る」とか言ってるけど、社債買入で残存期間5年までとか思いっきり2年も伸ばして対応してるのあんたらなんですけど、しかもあんさんらの場合は金融システム面のリスクにはならないけど、買った社債が飛んだら究極的には国民負担になるんですよ。そう思っているんだったら社債買入のうち臨時措置で長いのも購入している件の当否について検討しないといけないのではないでしょうかねえ。

あとは1個飛ばしてその次にこんなのがあった。珍しくまとも。

『・ ETFやJ-REITについては、当面積極的な買入れを維持する必要があるが、金融緩和の長期化が展望される中、資産価格のプレミアムへの働きかけが真に必要なタイミングでの買入れが困難にならないように、政策の持続力を高める工夫の余地を探るべきである。』

セットで何とか、とかいう一部の撤収を困難にする下らない屁理屈を言うのを止めて、ETFの買入はこの株価状況で臨時措置もへったくれも無いと思うのよ。結局増額しかしないという黒田日銀がこの調子でやってたらどう見てもアカンし、後任に放り投げてハイさようならとか無責任にも程があるのですけどね。

あとその次のこれもまあという感じ。じゃあ何するのよというのが聞きたいけど。、

『・感染症の影響が長引くとみられる中、企業の資金繰りをしっかり支えることは有益である一方、危機対応が長期化するほど持続的な成長に向けた構造改革を遅らせるといった可能性には留意すべきである。』

しかしまあ何ですな、1つ飛ばしてその次のこれなんですけど、

『・感染症の抑制と経済活動の両立といった、ウィズ・コロナの視点から、2%の「物価安定の目標」の実現に向けた政策対応について議論を整理していく必要がある。』

毎回同じこと書いているんですけど、いやこれが外れ値意見とかで毎回同じ話してるなら分かるんですが、「2%の「物価安定の目標」の実現に向けた政策対応について議論を整理していく必要がある」って実際に何を意図しているのかは兎も角、表面上は普通の見解なのに、毎回同じことしか書かれてないっての、要するにこの人の意見に対して話が全然発展しない、と言う事を意味する訳でして、なんかもうこの政策委員会真面目に議論してるのかと小一時間問い詰めたい、とまあ先般の9月会合議事要旨を見ても思いましたが、今回もまたそういう事を思うのでありました(個人の偏見です)。


・・・・でまあここから本当は先般のパウエル会見における「各種措置はバックストップ」の話に展開していって日銀アカンという話と、流れるような質疑の連係プレーというか、こいつら事前に質問の流れを打ち合わせてるんじゃないか位の華麗な質問の流れを鑑賞する企画というのを考えていたのですが、うっかり八兵衛なので時間が無くなってしまいました続きは変なこと無ければ明日に参ります。すいません。
 

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