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お題「FOMCレビュー続き:やっぱ景気はコーシャスリーオプティミスティックで早期テーパリング観測は封じ込めって感じでしょうな」   2021/01/29(金)08:06:44  
  ほほう。
[外部リンク] 05:00

フラグ鑑定士のアタクシが思うに死亡フラグを感じるのですが・・・・・・・・・・ナムナム。


〇いやーちょっとビビりましたわ(FOMCレビュー雑談の雑談)

えーっとですね、昨日も申し上げましたが基本的にはアタクシFOMCの寝起きレビューをするときって市場の反応を極力見ない聞かないをモットーに(ただし朝のラジオニュースで聞いてしまう場合はあるがその時は円相場とダウ茄子だけなので金利とか知らんがな状態)しておりまして、昨日は今般のFOMCについて声明文を見た時の現状判断部分がちと下がっているのは正直あまり気にしてなくて、それよりも一番重視したのはコロナの影響が「一部の大きく影響された所に集中している」というような表現をしている部分だった訳ですよ。

昨日の繰り返しになっちゃいますけど、これって「コロナの影響はデカいし残っているんですが、一部のセクターに集中しているので、基本的にはマクロ対応のステージは脱却し、個別のミクロ対応のステージになっています」って認識を示している訳で、それってつまり政策の大きな方向性としては「追加のマクロ対応は不要」という話。それが進んでテーパリングになるのか、という話は「ワクチンとそれが経済活動に与える効果を見極める前に勝負する意味は全くない」ので、テーパリング云々とか一番良い感じで状況が進展して夏の終わり(アタクシの考える最速シナリオは今度のジャクソンホールでコロナ対応の世界からアフターコロナみたいな話をパウエルがおっぱじめる、という辺りが一番早いけど、いずれにしても着手は来年頭(年末は市場が暴れるの避けたいでしょ)が良い所でっしゃろ状態)に話がやっと出てくる位だと思いますけど、ただまあ方向性は「追加緩和」から「様子見のあとアフターコロナを模索」になったのは完全にそっちじゃろ、位のイメージ(個人の感想です)でいるんですよねあの表現って。

などと思いながらベンダーチェックしてたらなんか「FEDが景気に悲観的な見方を示したのでリスクオフで株安」とかのマーケットトークがチラチラ見えて、えーマジかよ〜とビビったのですが、なんかその後昼くらいからは「NY株式は大した材料も無かったのに下げました」みたいなのが多くなって、でもって今朝のNYの例によってラジオニュースで聞いたらダウ茄子上げててちょっとホッとしました。

何ちゅうかですね、相場様相手にしておりますと、特に自分が日々触っている訳ではないプロダクトの場合、市場の反応に自分の解釈が引っ張られ易くなるので、まあ結局昨日(というか一昨日)の雨株様は何だったのとか思いながらも、久々に盛大に見方がズレていたのか何だかワカランチ会長ではあるのですが、でもまあそういう物件を自信満々(という程でもないけど)に堂々とぶっこんでしまった後に、真面目に情報ベンダー確認して正直ちょっとやっちまったのかワイとかチビってたというご報告をさせて頂きたくというか俺氏用メモとして置いときます。

ということで会見の方に参ります。会見のオープニングリマークの方は昨日の時点で掲載されていましたが、Q&AはNY時間になって(朝ではないと思ったがワシはジジイで夜更かしすると翌日死ぬから何時ごろ更新されたかとかの状況は知らん)更新されたのですが、例によって本日はオープニングリマークだけで勘弁という事で。


〇FOMCパウエル会見:冒頭説明は無難な構成ですがテーパリング観測の早期浮上封じには余念がありません

[外部リンク] of Chair Powell’s Press Conference
January 27, 2021

まずはオープニングリマークを逐語確認してみるだよ。

最初のパラグラフはご挨拶と本日の決定の結果部分。

『CHAIR POWELL. Good afternoon. At the Federal Reserve, we are strongly committed to achieving the monetary policy goals that Congress has given us-maximum employment and price stability. Since the beginning of the pandemic, we have taken forceful actions to provide relief and stability, to ensure that the recovery will be as strong as possible, and to limit lasting damage to the economy.』

ここまでただの挨拶みたいなもん。

『Today my colleagues on the FOMC and I kept interest rates near zero and maintained our sizable asset purchases. These measures, along with our strong guidance on interest rates and our balance sheet, will ensure that monetary policy will continue to deliver powerful support to the economy until the recovery is complete.』

ここもほぼ挨拶です。でもってここの最後、前回もそうですが「until the recovery is complete」ってので締めていまして、とにかく今次政策の修正(出口方向への)時には慎重にやりまっせ、というのを強調するのがお約束になっています。


次のパラグラフに参ります。

『The path of the economy continues to depend significantly on the course of the virus. A resurgence in recent months in COVID-19 cases, hospitalizations, and deaths is causing great hardship for millions of Americans, and is weighing on economic activity and job creation.』

感染症動向ですよの話のあとここも挨拶っぽい話。

『Following a sharp rebound in economic activity last summer, the pace of the recovery has moderated in recent months, with the weakness concentrated in the sectors of the economy most adversely affected by the resurgence of the virus and by greater social distancing.』

でもって経済の全体感を示しているこの部分ですが、声明文ではここまで細々書けないのでオープニングリマークで少しクドクド説明になる訳ですが、「回復ペースが鈍化している」というのが声明文にもありましたけれども、ここでは「Following a sharp rebound in economic activity last summer」というのが付いてきておりまして、これを付けると声明文の単体での文章と雰囲気違ってきますよね(個人の感想です)、何か別に悲観的になったのではなくて、夏の盛大な回復はその前の盛大な落ち込みの戻りがあったしー、って話になりますんで。でもって「with the weakness concentrated in the sectors of」の部分の解釈はさっき上の方で書いたようにアタクシは見ています。

『Household spending on services remains low, especially in sectors that typically require people to gather closely, including travel and hospitality. And household spending on goods has moderated following earlier large gains.』

ぱっとしない家計消費(コロナだからしゃーないけど)ですな。

『In contrast, the housing sector has more than fully recovered from the downturn, supported in part by low mortgage interest rates.』

住宅セクターの回復の話をしながらしらっと「low mortgage interest rates」を入れる辺りは(当たり前の仕草とは言え)芸が細かくて、APPが需要回復に効果を発揮しているアピールをしていて、こういう細かい辺りからも「テーパリングは急いでませんよ」というメッセージを出しております。

『Business investment and manufacturing production have also picked up. The overall recovery in economic activity since last spring is due in part to federal stimulus payments and expanded unemployment benefits, which have provided essential support to many families and individuals. The recently enacted Coronavirus Response and Relief Act will provide additional support. Overall economic activity remains below its level before the pandemic, and the path ahead remains highly uncertain.』

先行きはコロナ次第なので不透明、というのはゆうてますし、経済活動水準はパンデミック前よりも低い、という話もしていますが、一方で政府とFEDの刺激策が効いてまっせアピールもあります。


次のパラグラフは雇用情勢になります。ここはまあ今細かく見る必要もないので(マンデート達成がどうのこうのみたいな水準が見えてくるころから真面目に読めば良い)まとめて引用しておきます。

『As with overall economic activity, the pace of improvement in the labor market has slowed in recent months. Employment fell by 140,000 in December, as continued gains in many industries were outweighed by significant losses in industries where the resurgence of the virus has weighed further on activity. In particular, the leisure and hospitality sector lost nearly half a million jobs, largely from restaurants and bars. The unemployment rate remained elevated at 6.7 percent in December, and participation in the labor market is notably below pre-pandemic levels.』

『Although there has been much progress in the labor market since the spring, millions of Americans remain out of work. The economic downturn has not fallen equally on all Americans, and those least able to shoulder the burden have been the hardest hit. In particular, the high level of joblessness has been especially severe for lower-wage workers in the service sector and for African Americans and Hispanics. The economic dislocation has upended many lives and created great uncertainty about the future.』

前半は回復は続いてるけどまだまだ全然だよねの全体感、後半は最近のFEDお得意の格差問題ですが、まあいつも通りの話をしているだけですぬ。


次が物価だがこれもパンデミックでまだまだアカンがなというのをあっさり味で説明。

『The pandemic has also left a significant imprint on inflation. Following large declines in the spring, consumer prices picked up over the summer but have leveled out more recently. For those sectors that have been most adversely affected by the pandemic, prices remain particularly soft. Overall, on a 12-month basis, inflation remains below our 2 percent longer-run objective.』

あっさり味なのはマンデートに対してまだまだという認識だからですな。


次のパラグラフでワクチン接種の進展話が来るのだがここで味わい深い説明がある。

『While we should not underestimate the challenges we currently face, several developments point to an improved outlook for later this year. Sufficiently widespread vaccinations would enable us to put the pandemic behind us and return to more normal economic activities. In the meantime, continued observance of social distancing measures and wearing masks will help us reach that goal as soon as possible.』

パンデミックの問題は当然ながら過小評価してはアカン、といいながらも幾つかの進展が我々の今年終わりにかけての見通しを改善させている、といってます(だからやっぱり今回のFOMCを「景気により悲観的」とか解釈してる何とかスト(別に網羅的に確認してないけどチビったのでうっかりいつもよりも多めに何とかストコメントを確認したが「より悲観的になった」ってコメントマジで少数だけどあった)のコメントはちょっと外していると思う、と急に元気になるアタクシ^^)が、その次の「In the meantime」から先の文章ってこれバイデン大統領が提唱しててトランプ前大統領が執拗にスルーしていた件でありますところの「wearing masks」がソーシャルディスタンシングと共に「will help us reach that goal as soon as possible」と言っているのが無茶苦茶味わい深いですね。

まあ普通の場合だとこういうのを見ると「よっ!太鼓持ちニクイネー!!」と思ったりするのですが、こと今回のパウエル議長に関して言えばこの部分って「クソバカお下品パツキンヅラがやっといなくなりやがったぜヒャッハー!!バイデンさんサイコーデース!!!!」っていうパウエル心の叫びに読めてしまうので、味わいの深さと共に落涙を禁じ得ない。でもってこのパラグラフあと3文ありますが敢えてぶつ切りにしますと、

『Support from fiscal policy will help households and businesses weather the downturn as well as limit lasting damage to the economy that could otherwise impede the recovery.』

追加コロナ予算が効果を出すでしょう。

『In addition, as we have seen since last summer, the economy has proved more resilient than expected, in part reflecting the adaptability of households and businesses.』

でもってここで「経済は以前の予想よりも頑健であることが確認されている」っていうのがあるので、やっぱり景気の先行きに関しては別に悲観してるわけでも何でもなくて、モデレート云々は足元までのパンデミック絶賛再拡大を受けた話で、まあ要は「足もと下げたけど先行きの改善見込みは変わらん(今回のFEDだと12月対比なのでワクチン接種の具体化部分だけ上方になるでしょうね)」という話ですがな(個人の感想です)。

『Finally, monetary policy is playing a key role in supporting the recovery and will continue to do so. 』

まあ今次局面での説明では必ずこんな感じでチョイチョイと「緩和的な金融政策が」というのを入れていますけれども、これはどこぞの中銀のような「回復はワシが育てた」というクソアピールではなくて、判断を上方修正していく中で起きやすくなる早期テーパリング等の観測に対して釘をさすための物件だし、まあ読んでる方も普通にそう受け止めて読んでいると思いますがどうでしょうかね。


んじゃ次のパラですがここからが政策対応の話になります。

『The Fed’s response to this crisis has been guided by our mandate to promote maximum employment and stable prices for the American people, along with our responsibilities to promote the stability of the financial system.』

ここまではただの枕詞。

『Today we unanimously reaffirmed our Statement on Longer-Run Goals and Monetary Policy Strategy, as we typically do each January.』

あ゛、しまった。昨日このネタやるの忘れたじゃんと今思い出しましたが、以前行っていた「ロンガーランストラテジーの1月定例見直し」が今回行われまして。

[外部リンク] 27, 2021
Federal Open Market Committee reaffirms its "Statement on Longer-Run Goals and Monetary Policy Strategy"
For release at 2:00 p.m. EST

『The reaffirmed statement is identical to the statement adopted in August 2020 following the Committee's review of its monetary policy strategy, tools, and communication practices, which included numerous public Fed Listens events around the country. The Committee first adopted a framework statement in 2012.』(ここだけ直上URL先のFRBリリースより引用しています)

ということで「is identical to」とあるので前回のと全文一致ですとなっております、為念。

『As we say in that statement, we view maximum employment as a “broad-based and inclusive goal.” Our ability to achieve maximum employment in the years ahead depends importantly on having longer-term inflation expectations well anchored at 2 percent. As the Committee reiterated in today’s policy statement, with inflation running persistently below 2 percent, we will aim to achieve inflation moderately above 2 percent for some time so that inflation averages 2 percent over time and longer-term inflation expectations remain well anchored at 2 percent. We expect to maintain an accommodative stance of monetary policy until these employment and inflation outcomes are achieved. With regard to interest rates, we continue to expect it will be appropriate to maintain the current 0 to 1/4 percent target range for the federal funds rate until labor market conditions have reached levels consistent with the Committee’s assessment of maximum employment and inflation has risen to 2 percent and is on track to moderately exceed 2 percent for some time.』

この辺は「緩和的スタンス」と「現在の政策金利」に関する決定事項(変更なし)とガイダンス(変更なし)についての話ですな。そうくれば次のパラグラフはAPPとなります。

『In addition, we will continue to increase our holdings of Treasury securities by at least $80 billion per month and of agency mortgage-backed securities by at least $40 billion per month until substantial further progress has been made toward our maximum-employment and price-stability goals. The increase in our balance sheet since last March has materially eased financial conditions and is providing substantial support to the economy. The economy is a long way from our employment and inflation goals, and it is likely to take some time for substantial further progress to be achieved』

途中まではもろに声明文と被ってます。最後に「The economy is a long way from our employment and inflation goals」云々とぶっこんでおりまして、早期のテーパリング観測の浮上を今は封印しておきたい、というお気持ちが良く伝わって参りますな。

『Our forward guidance for the federal funds rate along with our balance sheet guidance will ensure that the stance of monetary policy remains highly accommodative as the recovery progresses. Our guidance is outcome based and ties the path of the federal funds rate and the balance sheet to progress toward reaching our employment and inflation goals. Thus, if progress toward our goals were to slow, the guidance would convey our intention to increase policy accommodation through a lower expected path of the federal funds rate and a higher expected path of the balance sheet. Overall, our interest rate and balance sheet tools are providing powerful support to the economy and will continue to do so.』

次のパラグラフはガイダンスに関する説明ですが、いつも通りの説明でして、私らのガイダンスはアウトカムベースだよアウトカムの改善が予想より早かったり遅かったりしたらそれに対応するけんね。ああそれから悪化した時の政策ツールは存分に用意されてるから安心しなよ、という話。

『We have also taken actions to more directly support the flow of credit in the economy, deploying our emergency lending powers to an unprecedented extent, enabled in large part by financial backing and support from Congress and the Treasury. Although the CARES Act facilities are no longer open to new activity, our other facilities remain in place.』

オープニングリマーク最後の部分、前半は各種緊急ファシリティの説明です。CARES Actのファシリティは新規受付を停止しましたが、その他の者はまだ生きていますよ頑張ってまっせ、と来まして、

『To conclude, we understand that our actions affect communities, families, and businesses across the country. Everything we do is in service to our public mission. We are committed to using our full range of tools to support the economy and to help assure that the recovery from this difficult period will be as robust as possible.』

最後にTo concludeでまとめに入っておりますが、まあ何でしょうねFEDはステイツのすべての皆さんに対して我々のツールを使って回復に向けて頑張ってまっせ、みたいな感じでしょうか。

『Thank you. I look forward to your questions.』

ということでQAに進むのですが、毎度おなじみの如くここで時間が無くなったので続きは(大体からしてECBの成敗もしていない)週明けにぽつぽつ行いますし、まあその間にまた地区連銀総裁から色々とコメントが出てくるんじゃないかなと思います。日銀の点検????よー知らんですの。
 


お題「寝起きでFOMCレビュー/12月決定会合議事要旨から(その2)」   2021/01/28(木)08:07:05  
  という訳で昨日の積み残し(当然寝起きFOMCがあるので昨晩夜なべした)をFOMCネタの次に載せてあります(実はそれが長くなっている)。


〇FOMC声明文:経済の判断を質的に言えば結構上げた感じはしますな政策周りは変わらんけど

[外部リンク] Federal Reserve is committed to using its full range of tools to support the U.S. economy in this challenging time, thereby promoting its maximum employment and price stability goals.』(今回)
『The Federal Reserve is committed to using its full range of tools to support the U.S. economy in this challenging time, thereby promoting its maximum employment and price stability goals.』(前回)

というコロナ対応ステージ宣言が1パラ目に入っているのは変わらず、まあ変えるとしたらテーパリング着手するタイミングじゃねえのかと思うので(テーパー予告ホームランで前広に削除する可能性はあると思うけど)、この部分は当分この調子だと思うし、そうホイホイと削除されたら焦るのでこれは順当。


・第2パラグラフ:景気の現状判断を内容的に結構引き上げているんですがこれは

『The COVID-19 pandemic is causing tremendous human and economic hardship across the United States and around the world.』(今回)
『The COVID-19 pandemic is causing tremendous human and economic hardship across the United States and around the world.』(前回)

の出だしは同じですがこの次が定性的というか質的に判断を上げてやがります。

『The pace of the recovery in economic activity and employment has moderated in recent months, with weakness concentrated in the sectors most adversely affected by the pandemic.』(今回)
『Economic activity and employment have continued to recover but remain well below their levels at the beginning of the year.』(前回)

これですね、最初の所は、「The pace of the recovery in economic activity and employment has moderated in recent months」で、そらまあ感染第何波だか知らんけどステイツさんの感染あばばばばー振りは大変なもんなので、「経済活動の回復や雇用の改善がここ数か月モデレートになっている」と回復速度に関しては引き下げているんですけど、その後に前回あった「remain well below their levels at the beginning of the year」即ちパンデミック前から見たら相当な低い水準にありますがな、という記述をバッサリ削除していまして、(年が変わったから入れるとしたらプレパンデミックレベルとか言うんでしょう)水準の低さに言及しなかった、というのがありますが、更にその次の所に今回入ったのが「with weakness concentrated in the sectors most adversely affected by the pandemic」でして、これは即ち「経済活動や雇用の弱さが特定セクターに集中している」という認識を示したもの。前回はそういう記述が無くて今回この記述が入っている、ということは、物凄くザックリ言ってしまいますと、FEDの認識として、「マクロ的に経済があばばばばー」というステージから「特定セクターが集中的にあばばばばー、即ちマクロ的な話ではなくてセクタースペシファイドの話」ということですので、ちょっと大袈裟に言えば「パンデミックの問題はマクロ問題からミクロ問題にステージが変わった」という表現になりますよね(なお会見はまだこれ書いている時点で確認してない、オープニングリマークは目を泳がせただけ、という状態で、声明文だけで判断していますので会見等で別の話が出てたらサーセン)。

前回のFOMCでも、声明文とSEPは結構な強気(政策がタカ派なのではなくて経済認識が強いという意味です、為念)でしたし、後から出てきた議事要旨でもしらっと将来のAPPテーパリングの可能性をだいぶ先の話というのを強調しながらもしらっと言及してたり、とだいたい前会合も文書ベースだと強気だったんですけれども、それを会見のオーラルの部分で中和しているという(ややインチキな)バランスのとり方をしていましたが、まあ今回も声明文のこの部分を見てキタコレと思った次第。まあ年末年始に掛けて地区連銀総裁とかが景気には強気(政策変更の話は別)というのをぶっこんできている(ブラードの方がメスターより強気とか笑いましたが)ので、今回の声明文も声明文は強いかなとは思いましたが、この書きっぷりは水準の話はさておいて、アタクシは「米国におけるコロナの影響はマクロ的影響ではなくミクロ的影響のステージになった」といわんばかりのこの部分の表現変更は重いと考えましたが、まあ個人の感想ですなので他の人がどう言ってるのかは知らん(FOMC読むときは極力情報ベンダーを見ないで出ている書面だけで判断するようにしているのでマジで見てない、円相場とNY株価はラジオニュースを聞くから分かるけど)。

と、無駄に長話をしてしまいましたが1パラ続き。

『Weaker demand and earlier declines in oil prices have been holding down consumer price inflation.』(今回)
『Weaker demand and earlier declines in oil prices have been holding down consumer price inflation.』(前回)

物価認識は不変で弱いまま。

『Overall financial conditions remain accommodative, in part reflecting policy measures to support the economy and the flow of credit to U.S. households and businesses.』(今回)
『Overall financial conditions remain accommodative, in part reflecting policy measures to support the economy and the flow of credit to U.S. households and businesses.』(前回)

ファイナンシャルコンディションについても、ワシらの政策によっても支えてまっせ文言も含めて不変。


・第2パラグラフ:先行き見通しの文言がこれまた変化してワクチン期待が高いのは把握した

『The path of the economy will depend significantly on the course of the virus, including progress on vaccinations.』(今回)
『The path of the economy will depend significantly on the course of the virus.』(前回)

「先行きはウィルスの動向に思いっきり依存しますわな」は同じなのですが、今回は「ワクチン接種の進展状況」というのが入りまして、そらまあ12月FOMCからの進展だから、ってのもありますけれども、次の文章がこれまたしらっと手直しされている部分も含めて考えると、ワクチン期待でワクワクという雰囲気を感じてしまいました、まあさっきの部分での現状判断の事実上引き上げに引っ張られて読んでいる面はあるんですけどね。

『The ongoing public health crisis continues to weigh on economic activity, employment, and inflation, and poses considerable risks to the economic outlook.』(今回)
『The ongoing public health crisis will continue to weigh on economic activity, employment, and inflation in the near term, and poses considerable risks to the economic outlook over the medium term.』(前回)

こちら、まあ主文の趣旨自体は同じ(今後の公衆衛生の危機状況が経済物価雇用に影響デカいし、それが先行き見通しの下振れリスクですよ)なのですが、前回はここの部分が「will continue」となっていたのが、今回普通に「continues」と現在形になっていて、そのあとの「in the near term」を削除し、公衆衛生上の云々の所にあった「over the medium term」も削除になっています。

これをどう解釈するのかという話になるのですが(会見で説明あったら頭の体操の答えはもう出ているんでしょうが見ずに勝手読みしますと)、現状では今後のワクチン接種の進展度合いは今後の経済活動に影響を与えるし、先行きの公衆衛生上の措置によって下方リスクが爆裂するかもしれん、という認識自体は同じだけど、ワクチン接種が始まっているので、「中期的なリスク」というような状況ではなくなっている、という事で、ワクチン期待があって、中期的にコロナ要因による下方リスクというのが引っ張られるようなステージからは改善している、というように解釈しました。もちろんこれは米国のワクチン状況とか、今回声明文の最初からのトーンに引っ張られて解釈している面が強いので、これで正しいと自分では思っていますがあくまでも個人の感想ですの世界ということで。


・第3パラグラフ:各ガイダンス文言に変更はありません

実はこの3パラ、PDFで打ち出す(目検はPDFで印刷した紙同士を突合している)と、2ページ目の1行目が前回と今回で改行位置が違いまして、英文で改行位置がずれるとどこかの単語にズレがあるはず、とか思って一段と目を皿のようにして音読したんですが同じでした(時々この謎改行はFOMCステートメントで発生する)。

『The Committee seeks to achieve maximum employment and inflation at the rate of 2 percent over the longer run. With inflation running persistently below this longer-run goal, the Committee will aim to achieve inflation moderately above 2 percent for some time so that inflation averages 2 percent over time and longer-term inflation expectations remain well anchored at 2 percent.』(今回)

『The Committee seeks to achieve maximum employment and inflation at the rate of 2 percent over the longer run. With inflation running persistently below this longer-run goal, the Committee will aim to achieve inflation moderately above 2 percent for some time so that inflation averages 2 percent over time and longer-term inflation expectations remain well anchored at 2 percent.』(前回)

最初のいつもの文言、次がロンガーランストラテジーに則った政策ストラテジー。

『The Committee expects to maintain an accommodative stance of monetary policy until these outcomes are achieved. The Committee decided to keep the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and expects it will be appropriate to maintain this target range until labor market conditions have reached levels consistent with the Committee's assessments of maximum employment and inflation has risen to 2 percent and is on track to moderately exceed 2 percent for some time.』(今回)

『The Committee expects to maintain an accommodative stance of monetary policy until these outcomes are achieved. The Committee decided to keep the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and expects it will be appropriate to maintain this target range until labor market conditions have reached levels consistent with the Committee's assessments of maximum employment and inflation has risen to 2 percent and is on track to moderately exceed 2 percent for some time.』(前回)

「緩和的なスタンスでの政策を継続する期間」のガイダンスと政策金利のガイダンス。

『In addition, the Federal Reserve will continue to increase its holdings of Treasury securities by at least $80 billion per month and of agency mortgage-backed securities by at least $40 billion per month until substantial further progress has been made toward the Committee's maximum employment and price stability goals. These asset purchases help foster smooth market functioning and accommodative financial conditions, thereby supporting the flow of credit to households and businesses.』(今回)

『In addition, the Federal Reserve will continue to increase its holdings of Treasury securities by at least $80 billion per month and of agency mortgage-backed securities by at least $40 billion per month until substantial further progress has been made toward the Committee's maximum employment and price stability goals. These asset purchases help foster smooth market functioning and accommodative financial conditions, thereby supporting the flow of credit to households and businesses.』(前回)

アセットパーチェスのガイダンス、と全て全文一致です。


・第4パラグラフ:今後の政策判断は総合的に行います文言も変える必要が無い文言と化しているので全文一致

『In assessing the appropriate stance of monetary policy, the Committee will continue to monitor the implications of incoming information for the economic outlook. The Committee would be prepared to adjust the stance of monetary policy as appropriate if risks emerge that could impede the attainment of the Committee's goals. The Committee's assessments will take into account a wide range of information, including readings on public health, labor market conditions, inflation pressures and inflation expectations, and financial and international developments.』(今回)

『In assessing the appropriate stance of monetary policy, the Committee will continue to monitor the implications of incoming information for the economic outlook. The Committee would be prepared to adjust the stance of monetary policy as appropriate if risks emerge that could impede the attainment of the Committee's goals. The Committee's assessments will take into account a wide range of information, including readings on public health, labor market conditions, inflation pressures and inflation expectations, and financial and international developments.』(前回)


・第5パラグラフ:全員賛成ただしメンバーは定例で変化しました、まあエバンスとデーリーは注目しておくかな

『Voting for the monetary policy action were Jerome H. Powell, Chair; John C. Williams, Vice Chair; Thomas I. Barkin; Raphael W. Bostic; Michelle W. Bowman; Lael Brainard; Richard H. Clarida; Mary C. Daly; Charles L. Evans; Randal K. Quarles; and Christopher J. Waller.』(今回)

『Voting for the monetary policy action were Jerome H. Powell, Chair; John C. Williams, Vice Chair; Michelle W. Bowman; Lael Brainard; Richard H. Clarida; Patrick Harker; Robert S. Kaplan; Neel Kashkari; Loretta J. Mester; and Randal K. Quarles.』(前回)

あと今回はウォーラー(で良いのか読みは)理事が入りましたな


〇インプリメンテーションノートで1か所変更が

[外部リンク] Note issued January 27, 2021
Decisions Regarding Monetary Policy Implementation

って奴(PDFだとステートメントの次のページに出てくる)ですけど、各種金利とか限度額とかその辺に変化は無いのですが、ニューヨーク連銀のSOMAデスクに対するディレクティブの4ポツ目が、

『Conduct repurchase agreement operations to support effective policy implementation and the smooth functioning of short-term U.S. dollar funding markets.』(今回)
『Conduct term and overnight repurchase agreement operations to support effective policy implementation and the smooth functioning of short-term U.S. dollar funding markets.』(前回)

ということで、「term and overnight」ってのが抜けてるので、これはタームのRRPについては市場が安定してればやらんでヨロシという意味かいな、と思いました。詳しくはNY連銀を見に行くと出ているような気がするんですがそこまで寝起きで時間が無いのでパス。


ということで、オープニングリマークに行くべき所なのですが、のんびりやってたら時間が無くなってしまいましたので(毎度の事ですいません)そっちは明日以降に参ります。まあ声明文の字面だけ見ると水準感はともかく、質的に見て結構強気化しているんじゃないの、とは思いました。

以下は夜なべ作品の昨日の続きでござる。


〇12月決定会合議事要旨:結局点検は何をしたいのかがわからんということは・・・・・・

[外部リンク] 年夏の総括的な検証を経て導入した「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の枠組みは、現在まで適切に機能しており、その変更は必要ないとの認識を共有した。」ってあって、枠組み機能してるんだったら運営なんざあ事務方の問題じゃろとか言いたくなるんですけれども、まあ何を言い出すのやらと申し上げますと・・・・・・・・・・

『ETFなどの買入れについて、複数の委員は、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の一環として、これまで大きな役割を果たしてきており、引き続き必要な施策であるとの考えを述べた。』

だいたいからしてここのパラグラフ、日本語としておかしくなっていて、その前段で「枠組みが機能していて変更が必要ない」って言ってたらそれで話がおしまいになるはずだし、しかもここでETFの買入を止めろとかいう話にならないのに、何で議論の余地が発生するんだよという感じですが、まあ次も読んでみましょう。

『このうち一人の委員は、いわゆる出口を検討するのは時期尚早であるとの見解を示した。』

出口ってETF売却の話なんだが、そんなの誰が検討しろって言うの??この人誰に反論してるの??などと思うわけで、お前な何を藁人形論法してるのかジンバブエ先生の生霊でも乗り移ってるのか??とおもったんんですが、まあよくよく考えたら藁人形論法ってリフレ派しぐさではあるので(ヨーイチ先生が最も得意)誰かが跡目相続したんでしょうね。

『複数の委員は、当面、積極的な買入れを維持するとともに、金融緩和が長期化する中、市場機能への影響や本行財務の安定性にも配意し、市場の状況に応じた柔軟な調整の余地を探るべきであるとの趣旨を述べた。』

日本語が婉曲表現過ぎて困るのだが、要するに買入は額縛りじゃなくて市場水準縛りにする、って話をしているようにしか読めませんが、そもそもお前らのETF買入って「リスクプレミアムの過剰な拡大を回避する」なのであるからして、「市場の状況に応じた柔軟な調整」ってのも(一番現実的ではあるが)よく考えたら変な話で、むしろ「リスクプレミアム」をキチンと定義して(TOPIX予想PBRとかPERとかが例えば過去10年平均から見た時の乖離がどの位あるか、みたいな感じででっち上げになるかも知れんけど何かメルクマール作って)そこから出てきた適正と思われそうな所からある程度下方乖離している時に買入を行う、みたいな風にするのが政策を突っ込んだ際の本来の趣旨に叶うと思うんですけどね。

『別のある委員は、現在の資産買入れ方針のもとでも、市場の状況如何ではより柔軟な買入れも可能と考えるが、更なる工夫の余地がないかは検討に値すると指摘した。』

買入というかバランスシートの拡大の数値書いてるのに「より柔軟」ってのも酷い話でして、これETF買入増やせと(市場の人は)ほぼ誰も思ってないから問題にされませんけれども、この前ドサクサに紛れて廃止された「80兆円」文言もそうなんですが、特に80兆円の方なんて最初に出してから一度も80兆円ペースで買入をしていない訳で、何ちゅうかもう口から出まかせみたいなのを声明文に入れるなよと思いましたが、この「より柔軟な買入」ってもの要は当初量にコミットしていたのに、何のアナウンスもなく勝手に量のコミットを下げる、というイカサマにも程がある話で、黒田日銀って当初計画した政策が全然うまく行ってないのに謝ると死ぬ病(何故なら前任者を散々こき下ろして石持て追い出したから謝ると自分等も石持て追い出されることになるので、という保身以外の理由のないクソ理由による病ですけどね)に罹患しているので、「勝手に空文化」という事を散々やっているのですが、これって過去の信認を食いつぶしているプレイでありまして、これだけ何でもかんでも空文化(そもそも2年で2%が空文化してますからねえ)すると、後の人たちは「日銀は威勢の良い事は言うけど都合が悪くなると勝手に空文化するので言う事は真に受ける必要はない」っていうまあキツイ言い方をすれば信認喪失に対して、政策の有効性を確保しにいかないと行けないんですから大変ですよね、と思うのでした。

何か夜なべで時間に余裕があるのと、BGMに勇壮な音楽を掛けているせいか(^^)、一言一句ごとに止まっていて恐縮ですが更に参ります。

『次に、イールドカーブ・コントロールの運営について、複数の委員は、柔軟な運営により持続性を高めつつ、起こり得る経済・物価・金融情勢の変化に対して、効果的に対応できるよう備えておくことが必要であると述べた。』

凄い禅問答なのですが、これがまあ柔軟化みたいな話のマクラになっているんでしょう。でもまあレンジ拡大するにしたって明文化する訳にも行かないので、結局それが明示的に日の目を見るのかというと微妙な世界だと思う。

『別の一人の委員は、国債増発に伴い需給の緩みが生じ得ることを踏まえる必要がある一方で、イールドカーブの緩やかなペースでのスティープ化は、金融緩和の長期化と金融システムの安定の両立の観点から望ましい面もあり、より丁寧できめ細かなイールドカーブのコントロールが必要となっていくとの考えを示した。』

スティープニングが望ましいって話だと鈴木審議委員のご尊顔が頭に浮かんでまいりますが、そもそも有効な金融政策を実施しているんだったら長い所の金利には上昇圧力が掛かるので、ありまして、有効じゃない馬鹿緩和をしているからカーブも相場の位置もウゴカンチ会長になっている訳ですな、うんうん。

んな訳ですが、まあ需給という位ですから、長期以降の輪番を盛大に減額すればカーブは一応は立つのではないかと思いますので、必要なのは「より丁寧できめ細かなイールドカーブのコントロール」ではなくて「威勢よくエイヤーで減額しよう長期以降の輪番オペ」なのでありまして、そこを「きめ細やかな」とかやってたら一生ボラは上がらんし、目標達成に時間が死ぬほど掛かるってコンセンサスの中でボラが死んだらカーブにはフラット圧力しか掛からんのとチャイマスカとは存じます。


・結局何の問題意識だったのか分からんままに話は進む。

『こうした議論を経て、委員は、2%の目標を実現する観点から、より効果的で持続的な金融緩和を実施していくための点検を行うことが適当であるとの認識で一致した。』

とまあ次のパラグラフでは出オチのように最初の時点で「点検が適当」という話になっていると思われます。でまあそれは良いんですけど、上記(と昨日引用した)議論(?)で「点検が必要」という結論に何でなるのかよーわかりませんですよね、という風になりますと、それ即ち今の政策に何らかの不具合があって問題意識としてそれを共有した事によって、「何か点検する」と言っても経済部分の見直しには何も繋がらないですな。

『何人かの委員は、今回の点検の目的が、2%の実現に向けて金融緩和を続けていくことにある点を明確にしていくことが重要であると強調した。』

そもそも中立金利も示さず突如コロナオペが50兆円以上増えて減っても何かスルーされるマネタリーベース直線一気理論とは何ぞや?という疑問まで出てくる昨今の中、「金融緩和を続けて行く」ということ文言自体も再定義しろやと思うんですがね。

『大方の委員は、これまで日本銀行がコミットしている点、すなわち2%の目標やそれに向けたオーバーシュート型コミットメント、更に政策金利についてのガイダンスを見直すことは必要ないとの認識を共有した。』

じゃあ何で実施するんだよ。

『そのうえで、委員は、点検の結果は、2021 年3月の金融政策決定会合を目途に公表すること、また、点検の実施については、本日公表することが適当との意見で一致した。 』

全く持って判断の理由がわからんですな・・・・・・ということでまあこれは「何かをしたいから点検」ではなくて、むしろ屁理屈再構築(政策を再構築するとは言っていない)という感じになるんじゃないですかね〜というのが今の仮のアタクシの見立てという事になりまする。信じるも信じないもご随意に。


・そういう話をするんだったら・・・・・・・・・・

今の次にもう1パラある。

『この他、委員は、日本経済や企業の成長力についても議論を行った。』

まあダイダイか乾燥ヘチマかというのが中銀のボードに雁首揃えている時点で日本経済の成長力が皆無になるのは自明としか申しあげようがないですが気を取り直して読む。

『複数の委員は、わが国の中小企業等は、生産性向上余地が大きく、デジタル化などにより経営改善を図っていくことは、日本経済の成長力強化の観点からも重要であるとの認識を示した。』

デジタル化で成長力強化ってこりゃまた随分としょぼい話ですし、何ですかだったら屋上屋を架しまくりんぐで何かオペでもでっち上げますかね??

『また、ある委員は、企業による付加価値の創出に向けた取り組みを支援するため、より多くの成長投資資金が企業に流れるよう、厚みのある社債市場をはじめとした直接金融の強化・整備が重要であり、企業の持続的な成長に向けた活動を後押しすべきであると述べた。 』

これ誰が仰せなのか存じませんが、「より多くの成長投資資金が企業に流れるよう、厚みのある社債市場をはじめとした直接金融の強化・整備」をしたかったら金融機関の低利融資を促進する各種施策を見直せよとしか申し上げようが無いわけで、そもそも銀行貸出の金利というか信用リスクスプレッドがカンナ屑のような状態になってるのは、まあ昔々の規制金利時代からの流れがある(規制金利って預金金利を低めに抑えてその代わり貸出金利も低く抑えて企業の成長を促す機能もあった、と理解しております。でもって信用リスク対比でちとこの金利はって事になると悪名高き歩積み両建てだの拘束預金だのみたいな事になったりしてた、とまあ整理していますがその辺はちゃんとまとまった論考は多分どっかにあるでしょう)上に、盛大に存在する政策金融とか、おんどれらの行っている成長基盤オペだのなんだのが銀行の貸出金利引き下げに寄与するだの、まあそういうのがある訳ですよ。

だって欧米とかその他先進国でもそうですけど、ローンのスプレッドって日本と全然違う(から例えば米国のMSLFだってあの金利で借りようという向きが出る)乗り方をしていまして、そらそうなればリスクマネーが入るがな(単純に言ってスプレッド1%と5%だったら貸倒起きた時のクッションが5倍違う訳ですから)という話なのですが、ここで何故かまた当局がシャシャリ出て変な官製市場を作りたがるのがジャパンクオリティなのが頭痛いですよね。

というかですね、成長基盤オペって2010年(なので実はぶっこんだのは麿)に制定されて、
[外部リンク]

『成長基盤強化に向けた取り組み方針の要件

1. 資金使途が以下に該当するなど成長基盤強化に資する期間1年以上の融資または投資を行う取り組み方針であること。
研究開発
起業
事業再編
アジア諸国等における投資・事業展開
大学・研究機関における科学・技術研究
社会インフラ整備・高度化
環境・エネルギー事業
資源確保・開発事業
医療・介護・健康関連事業
高齢者向け事業
コンテンツ・クリエイティブ事業
観光事業
地域再生・都市再生事業
農林水産業、農商工連携事業
住宅ストック化支援事業
防災対策事業
雇用支援・人材育成事業
保育・育児事業』

ってのがあるんですが、今の要綱を見ますと、

[外部リンク] 成長基盤強化に向けた取り組み方針

成長基盤強化に向けた取り組み方針は、貸付対象先が策定した融資または投資の取り組み方針であって、別紙1または別紙2に定める要件を満たすものと本行が認めるものとする。』

ってあって、

『別紙1 成長基盤強化に向けた取り組み方針の要件
本基本要領9.(2)イ、からハ、までに掲げるものを行う取り組み方針であるもののうち、資金使途が次の(1)から(18)までに該当するか、または、その融資先または投資資金を用いて事業を行う者が次の(19)に該当するなど、成長基盤強化に資するものであること。

(1)研究開発
(2)起業
(3)事業再編
(4)アジア諸国等における投資・事業展開
(5)大学・研究機関における科学・技術研究
(6)社会インフラ整備・高度化
(7)環境・エネルギー事業
(8)資源確保・開発事業
(9)医療・介護・健康関連事業
(10)高齢者向け事業
(11)コンテンツ・クリエイティブ事業
(12)観光事業
(13)地域再生・都市再生事業
(14)農林水産業、農商工連携事業
(15)住宅ストック化支援事業
(16)防災対策事業
(17)雇用支援・人材育成事業
(18)保育・育児事業
(19)税の特例(特定の事業のみを対象とするものを除く。)に関する法律の規定のうち、事業の用に供する設備の取得等もしくは試験研究の実施を要件とするもの、または、雇用者への給与等支給額の増加を要件とするものの適用を受けているなど、設備・人材投資に積極的に取り組んでいると認められる者』

ということで、(19)が加わってるだけでまさに10年一日の如く変化が無い、という素敵な(なお別紙2は『別紙2 わが国経済の成長基盤強化に向けた取り組み方針の要件(外国法人のうち、国内居住者の連結対象子会社等への投融資)』という話なので対象融資先の範囲を広げただけで結局同じです)物件だったりしまして、この10年間成長分野に変化が無い、というご認定を日銀様はなさっておいで(そもそも日銀が成長分野はこれだ!とか指定するのがヘソが茶を沸かすという議論があるがそこは今日はスルーしておく)、お前は何を言ってるんだという感じですな。

ただまあこれ、うっかりすると今回の点検でDXだの脱炭素だのESGだのとか言い出しそうなので、そういうのが出てくる前に、そもそもやってることがこの有様、というのを確認いただきたくまあ並べておきましたという感じです。

てなわけで、そもそも「成長基盤強化」とか言って10年間実施しているオペがあって、それに対して日銀が展望レポートの時にも出していますし、まあ最近(と言いつつ5年前から)だと月次で

[外部リンク]
 


お題「新コロオペ56兆円だがオーバーシュートコミットメントは?/基調的物価がアカン/12月会合議事要旨から(その1)」   2021/01/27(水)08:06:25  
  医療体制の危機は日本には無かったようですな!!!!!!
[外部リンク] 10時23分

どこからその1万人が沸いて出てくるのでしょうかと思うのですが、まさかとは思いますが、こんなのが前日には出てたのがキナ臭い。

[外部リンク] 22:30

国家資格だから有資格者のデータ持ってるの国ですんで、まあ話の筋はそうなのかも知れんが、徴用(というか予備役召集・後備役召集ですな)まがいの「要請」をするのに活用、とヘッドライン的に取られそうな話を政府サイドが直ぐにおっぱじめるからマイナンバーにしろデジタル化にしろ胡散臭さの印象が抜けないってゆーのにいい加減気が付いて頂きたいものです。


〇新コロオペ56兆円になりましたかそうですか

[外部リンク] 年 1 月 26 日
日 本 銀 行

2.貸付予定総額
貸付予定総額 118,184億円
(参考)貸出残高(注) 565,628億円
(注)2021年1月27日時点の貸付残高の見込み。

ほうほう56.6兆円ですかそうですか・

12月の時のが、
[外部リンク] 516,246億円
(注)2020年12月25日時点の貸付残高の見込み。

でしたので、5兆円弱増えておりますな。でまあこの調子ですと60兆円とかに届くのかも知れませんけれども(入れる人の懐具合はよー知らんので実際に蓋を開けてみないと分からん)、これって要はこの分資金供給オペを行っておりますんですが、一応これ再延長が無いと9月末以降は期落ちでパカパカ落ちて行って半年で56兆なら56兆の資金供給オペが落ちる訳ですよ。

そうなりますと、一桁兆円とかいうような数字なら兎も角、現在の当座預金残高が25日の確報ベースで485.7兆円だったりする訳でして、そこから50兆からの当預が半年で落ちることになりますわな。

現状、ウルトラ超過準備があるから別に資金繰りだの準備預金の積み進捗だのに影響が出る話でも何でもなくて、大体からしてこれで積みあがった当座預金残高部分ってのはボーナス付利が入っているので別にこのオペで積みあがった当預は無理繰り運用する必要もない(別に有価証券買っても良いけど6か月の足のオペ見合いで長期債買ったら期落ち時に困るじゃろ)ので、どうせブタ積みになっているだけなので金融機関の資金繰りに大しても蚊の止まった程にも影響はせんのですけど、そうは言いましてもこれ当座預金残高がオペ期落ち分落ちるということになって、しかもそれが480兆円の中の50兆円とかいう額になりますよね。

えーっと、そうなりますとオーバーシュート型コミットメントとの整合性isどうするという疑問が起きるというか、ゲージンの皆様がMB急減を見て日銀の緩和姿勢ガーとか言い出すと面白い(不謹慎)ことになるのでちょっとゲージンの皆様が騒ぐの見てみたいんですよねえ(超不謹慎)。いやまあ別にこのオペが積みあがったからと言って物価目標に効くとかいう事は1ミリも無いのは分かるのでワシらは別に気にしないと思うんですが、一応おまいらMB「拡大方針」を継続するのがインフレ期待を引き上げるのに効果があるって前回の総括検証で示した(のでオーバーシュート型コミットメントが生まれた)んだから、今回の点検会合でその点触れろよな、とイヤミを申し添えて置こうかと存じまして新コロオペの残高を確認しておきました、というだけのメモですウッシッシ。


〇基調的な物価がアイヤー!!!

[外部リンク] 59.8  32.7  27.2
Aug-19 59.5  33.1  26.4
Sep-19 59.1  33.1  26.0
Oct-19 59.5  38.8  20.7
Nov-19 62.1  36.1  26.0
Dec-19 60.2  38.0  22.2
Jan-20 61.8  36.5  25.2
Feb-20 60.0  38.4  21.6
Mar-20 57.9  40.5  17.4
Apr-20 58.3  39.2  19.1
May-20 59.1  38.6  20.5
Jun-20 59.7  38.0  21.6
Jul-20 54.9  42.4  12.4
Aug-20 53.7  43.6  10.1
Sep-20 56.0  41.3  14.7
Oct-20 54.9  36.5  18.4
Nov-20 51.2  40.2  11.1
Dec-20 48.0  43.6  4.4

ちょwwwおまwwww上昇品目-下落品目比率が一桁%wwwwwwww

こちらの日銀ちゃん謹製データをエクセルにダウンロードしたものでざっくりと見ますと、上昇-下落がプラス一桁%ってのは2013年11月まで遡ることになりまして、ちなみにその2カ月前までは2009年6月にマイナスに転落してからのマイナスモードだった、という代物でありまして、いやまあ1か月だけなら誤爆かも知れませんので様子見地蔵と相成るのでしょうけれども、マイ転したらさすがにこれ尻に火が付くような気がするんですけどねえ(個人の感想です)。

ちなみに上昇品目比率50割れというのもこれまたあばばばばーな話で、2013年12月に50超えして以来過半数品目が価格上昇だったのですが、この記録もここで切れる格好になっちょりまして、その前の上昇品目比率過半数割れが2009年6月の上昇品目-下落品目のマイ転の時でしたのでもうこれはちょっとお兄さんお兄さんって感じでございますが、さてさてどうするんでしょうかねえ点検会合・・・・・・・・・・



〇その点検会合だが何の問題意識で実施するのかが議事要旨読んでもさっぱりワカランチ会長

相変わらずのクオリティではあるが12月会合という点検決定&コロナオペ延長会合の議事要旨。

[外部リンク] 』から参りますが、最初の所はかなりどうでも良いのですが一応引用するとこうなります。

・「運用面の工夫」で社債買入上限を拡大するんじゃねえよだから橙なんだよてめえらは

『まず、当面の対応について、委員は、現在、感染症への対応として行っている、/祁織灰蹈並弍資金繰り支援特別プログラム、円貨・外貨の上限を設けない潤沢な供給、ETFなどの積極的な買入れ、の「3つの柱」に基づく金融緩和措置は、効果を発揮しているとの認識で一致した。』

ああそうですか。

『もっとも、委員は、先行き、感染症への警戒感が続き、景気の改善が緩やかなもとでは、当面、企業等の資金繰りにはストレスがかかり続けるとの見方を共有した。』

うん、そうなんですけどそれは金融面の問題ではなくて収益面の問題、すなわちリクイディティの問題ではなくてソルベンシーの問題になるんだから、金融政策でソルベンシーにアドレスする、というのは震災手形一直線という話になりませんですかねえ、という話は1ミリも起きずに以下の決定になるのだ。

『こうした状況を踏まえ、委員は、新型コロナ対応資金繰り支援特別プログラムの延長を決定し、引き続き、企業等の資金繰りを支援することが適当であるとの判断で一致した。』

せめてもうちょっと屁理屈でも良いから「リクイディティの支援が必要である」という理屈を付けてくれませんかねえ。

『多くの委員は、感染症が再拡大し不確実性が依然として高いもとで、早めに特別プログラムの延長の方針を示すことは、同プログラムを利用する金融機関や借手企業等に対して安心感を与え、資金繰り面でのストレスを緩和することに繋がるとの認識を示した。』

ごめん、金融機関のどこに資金繰り面のストレスあるの???

『何人かの委員は、政府が今回の新たな経済対策で、資金繰り支援も含め更に経済を支えていく方針を示していることを指摘した。』

というかソルベンシーの問題にアドレスするのは政府(より正確に言えば国民の負託を直接受けた議会が最終的に承認する政府予算)の仕事なんですけどねえ、というか中銀が勝手にやったらアカンヤロ。

『また、何人かの委員は、特別プログラムの延長を機に、運用面で見直すべき点があれば、併せて行うことが望ましいと述べた。 』

・・・・・・??????

『こうした委員の意見を踏まえ、議長は、執行部に対し、特別プログラムの延長と運用面の見直しについて、どのような対応が考えられるか説明するよう指示した。執行部は、次のとおり説明を行った。』

『・ 特別プログラムの期限については、“焦間延長し、2021 年9月末までとすること、∈8紊隆鏡症の影響を踏まえ、必要があれば、さらなる延長を検討する旨も明らかにすること、が考えられる。』

これは延長だから分かる。

『・ 特別プログラムの運用面の見直しとして、具体的には次の措置が考えられる。』

で、ここで編集上の都合で順序を入れ替えます。

『・ 新型コロナ対応金融支援特別オペについて、民間金融機関が独自に行っている中小企業等への新型コロナ対応融資を一層積極的に支援するため、同オペの対象となる適格融資のうち、プロパー融資にかかる一金融機関当たりの上限 1,000 億円を撤廃する。』

「制度融資に準ずるプロパー融資」ってのが受けられるのかなりの規模の企業になると思うのですけれども、何故か毎度の如く「民間金融機関が独自に行っている中小企業等への新型コロナ対応融資を一層積極的に支援するため」とか美名を付けてただの事実上の枠拡大を行っているのを「運用面の見直し」で片付けるのは何だかねえとは思いますが、まあこっちはゆうて適格担保取って行う有担保貸出しかも金融機関向けなので、まだこれは勘弁するんですけど、その前にあったこっちは何なんだよオイという話。

『・ CP・社債等の増額買入れについて、残存期間の長い社債残高が相対的に積み上がりやすいため、これまで、それぞれ 7.5 兆円としていた追加買入枠を合算して、市場の状況に応じて、CP等、社債等いずれにも配分し得るかたちにする。』

おいこらちょっと待て。何でそれが「運用面の見直し」で片づけるんだよ。CP社債って買い切りで、CPはまあゆうて1年以内(実務上は1〜3か月程度が太宗でしょ)の話だからまだ「緊急時対応の流動性支援」という文脈として意味は分からんでもないけど、社債でしかも今回の臨時措置は5年まで買えることになっていて、日銀が買い切りを行ったときに負う信用リスクはCP買入の時と比べたら期間のリスクが思いっきり高いんだから、ちゃんとその額の妥当性とか、それによって取ることになる日銀の信用コスト、しかもこのコストが顕在化すると当然ながら統合政府部門の損失になるのですから納税者負担に最終的には成る話な訳で、「運用面の見直し」とかヌルイ言葉で済ませるなよこのスットコドッコイどもがという感じで、さっきは橙呼ばわりしましたが、良く考えたら橙って中身が詰まっていますから、むしろピーマンとか乾燥ヘチマとでも申し上げた方が良いのでしょうか、ちょっとお前ら舐めてないか、と雀の涙ほどですが納税の義務を果たしております一市民としては悪態の1つもつきたくなるというものです。

でもってその討議内容がこのスルーモードとかそこの乾燥ヘチマどもちょっと三途の川で沐浴でもして来やがれというレベルの記載になっております。

『執行部の説明を踏まえて、委員は、特別プログラムの期限を半年間延長するとともに、提示された運用面の見直しを行うことが適当であるとの考えで一致した。 』

・・・・・・・なにこれ、討議してないの????馬鹿なの???????と思ったが乾燥ヘチマなので致し方ないという事に気が付きました、ナムナム。


・点検会合を実施する意味がさっぱり分からんという話

この後をちょっと飛ばして点検会合をするという話になる前振り部分に入るのですが、ついうっかり時間配分を間違えて時間が苦しくなったのでもしかしたら明日に続くという事になるかも知れませんが勘弁してちょ。

『続いて、委員は、やや長い目でみた対応について議論を行った。何人かの委員は、感染症の影響により、2%の「物価安定の目標」の実現には時間がかかる可能性が高いとの見方を示した。』

さっき引用した基調的な物価を見ればわかるように、感染症も蜂の頭もなくて、そもそもコロナ前の時点で物価目標に向けて全然進展が無かったというのに「感染症の影響により」とか完全に全部を感染症のせいにして誤魔化す気が満々でして、昔消費増税今新型コロナ、ということで言い訳に事欠かないんですが、そうやって外的要因のせいにして誤魔化した結果、本来すべきことについて何の検討もしないからこんなテイタラクになったんじゃないでしょうか、とか言ってるとなんかアタクシ昔の置物大師匠みたいですね!!!!!!!!!!!これは日銀副総裁あるで!!!!!!(超大嘘)

『何人かの委員は、感染症の抑制と経済活動の両立というウィズ・コロナのもとでの状況を踏まえ、2%の目標をどのように実現していくか、これまでの政策効果を改めて分析したうえで、総合的に検討することが必要ではないかとの趣旨を述べた。 』

そもそもウィズアウト・コロナのもとで物価目標達成に向けて全然進んでいないのですから、そっちの方から検討された方が宜しいんじゃないでしょうか乾燥ヘチマの皆さん!!!!!!

次のパラグラフに進む。

『委員は、2016 年夏の総括的な検証を経て導入した「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の枠組みは、現在まで適切に機能しており、その変更は必要ないとの認識を共有した。』

適切に機能してるのに4年間以上継続して物価目標をまるっきり達成どころかカスリもしない水準で推移しているのどこがどう適切に機能しているのか、という説明をお願いしたい。

『多くの委員は、この枠組みを前提に、資産買入れやイールドカーブ・コントロールの運営などの各種の施策について、点検を行うことが適当であるとの見解を示した。』

そもそもウィズアウト・コロナの時点で全く物価目標に向かって進展する気配が無かった政策をベースにして何で物価目標が達成できるのか、という話だし、まあこのような話は声明文、会見、主な意見などで出ていたのから新しい情報は無いので以前言った悪態の繰り返しになりますが、じゃあ政策のどこに問題意識を持って「点検」をしようというのかがまるで分らないというか、問題意識ないのに点検するのアンタラ、という話になりますよねこれ。

『ある委員は、金融緩和の効果と副作用を点検し、必要に応じて持続性や効果を高める改善を図るべきであると述べた。』

マイナス金利撤回すれば持続性高まるし、MBの馬鹿拡大をしないんだったら更に持続性高まると思いますけどねえ。

『一人の委員は、デフレに決して戻さないという決意のもとで、戦略、手段、コミュニケーションについて、海外中央銀行の取り組みや学術研究等も踏まえて、点検すべきであると付け加えた。』

「デフレに決して戻さないという決意のもとで」とかあるからまあ大体誰が言ってるのかはある程度絞り込めますが、あんたら海外中央銀行の取組みや学術研究を踏まえる脳味噌持っているんですかねえ、と申し上げたくなりますな。

・・・・・・しまった、時間が無くなってしまいましたあと3パラグラフほどありますが、さすがにその分はちゃんと夜なべして用意しておきますので明日で勘弁してつかあさい(土下座)。
 


お題「展望レポート全文はまずBOXを読めということでBOXから2つ鑑賞してみました」   2021/01/26(火)08:03:08  
  FSBというとだいたいこう碌な事をしない、というのは現場サイドで振り回される立場からの個人の感想(振り回されて面倒だった恨みつらみによるただの偏見です^^)ですって話ですが、こちらは仮訳バージョンがなくて英文オリジナルしかないのでまだ斜め読みしかしていない。

[外部リンク] 』ってのを見ます。39ページ(PDFファイルの41枚目)からになります。

『本BOXでは、主としてGDPデータでみた、足もとまでのわが国経済の持ち直しペースについて、米欧と比較した事実整理を行う。なお、本稿での整理は、昨年春先の大幅な落ち込み後から1四半期程度の、短い期間のデータに基づくものに過ぎないため、あくまで現時点の事実整理と考察である点に留意されたい。』

はい。

『日本、米国、ユーロ圏の実質GDPの動きをみると、昨年4〜6月にロックダウンや緊急事態宣言の影響から大きく落ち込んだあと、7〜9月に経済活動の再開を受けて持ち直した点は共通している(図表 B1-1)。ただし、仔細にみると、感染症拡大前の水準(2019 年平均)への復元度合いは、日本は、米国より小さく、4〜6月の減少幅がより大きかった欧州と同程度となっている。』

うんうん。

『需要項目別に比較すると、わが国の個人消費や住宅投資、設備投資といった内需項目が、これまでのところ、特に米国対比で弱めの推移となっている(図表 B1-2、後掲図表 B1-8)。』

でもって次に出てくるがこの図表B1-2を見ると実質個人消費の戻りに関してはユーロ圏にも大敗しておりまして、ジャパン大負けの図となっています(まあユーロ圏の場合は落ち方がデカかったので反動成分で下駄履いている可能性はありますけど水準も戻ってるからね)。

『このうち、個人消費の相対的な弱さについては、感染症に罹患すると重症化しやすいとされる高齢者の人口比率が米欧対比で高いことが影響している可能性がある(図表 B1-3)。』

比率に関しては図表 B1-3,鮓ると目の子で日本が30%弱、ユーロ圏が20%強、米国が15%強って感じですか。なお、ノーコメントモードなのですが、その横に「感染症の動向」ってことで感染者数と死者数のグラフが出ていて何ちゅうかこのアレです(まあどういうグラフになっているかはお察しの通り)。

『感染症の影響を最も受けやすいサービス消費を本年度上期で均してみると、わが国は、感染拡大がより深刻で公衆衛生上の措置もより厳格な米欧と(図表B1-3◆B1-4)、ほぼ同程度の落ち込みとなっている(図表 B1-5)。』

って話なのですが、この部分についての考察が、

『わが国では、選択的サービス消費の35%程度を占める 65 歳以上の高齢者世帯が、感染症への根強い警戒感から、移動や対人接触を伴う対面型サービスの支出活動を、自主的に抑制してきたことの影響が大きいとみられる22。』

ってなってて、脚注22が『22 高齢者世帯の消費の慎重さについては、2020 年 10 月展望レポートのBOX4参照。』なのでまあそれを見ましょうかとは思いますが、細々と見ているとキリがないのでキモの部分だけ前回のこの部分から引用しますと、

『こうした対面型サービス消費の持ち直しの鈍さの背景には、個人消費の 40%近くを占める高齢世帯(65 歳以上)の慎重さが大きく影響していると考えられる。重症化リスクが相対的に高いとされる高齢者は、新規感染者数が増加すると、移動や対人接触を伴う支出活動を抑制する傾向が他の年齢層に比べて強く、このことが夏場にかけての対面型サービス消費の足踏みにも大きく影響した可能性がある。実際、家計調査を用いて世帯主の年齢別の消費動向をみると、サンプル要因に伴う変動の大きさなどに注意する必要はあるが、外食や旅行などのサービス消費について、高齢層は他の年齢層対比で落ち込みが大きかったうえに、その後の持ち直しペースもより緩慢なものとなっている(図表 B4-6)。』(この部分は10月展望レポート全文、
BOX4より引用)

となっていますので、まあそういうことなのかね、とは思わんでもないのですが、何となくそう割り切って良いのか的なのは気になるところでして、そもそも感染者が欧米対比物凄い勢いで少ないのに盛大に需要が食らっているというのは、公衆衛生上の措置が過剰であった可能性とか、とは言っても欧米対比でこの感染状況なのに医療崩壊ウギャーとかなっている状況を見るに、医療行政の方になんか問題があったのかとか、何ちゅうかその「高齢化だから」で済ます問題なのか、というのは物凄く引っ掛かるんですけど、言ってるアタクシも別に公衆衛生だの医療問題だのドシロートにも程があるので、この割り切りには違和感があるのですが、以上の感想は無いのですが詳しい知見のあるかた教えてジェネラル!


『また、わが国は、特別定額給付金などの押し上げ効果もあって、可処分所得は欧州対比強め、米国と比べても遜色ない水準となっているにもかかわらず(図表 B1-6)、財消費は米欧対比で弱めの推移となっている。とくに耐久消費財の動きをみると、経済活動が再開された7〜9月におけるペントアップ需要は、米欧ほどの力強い増加とはなっていない(図表 B1-5)。』

そらそうよ(涙目になりながらじっと手(=給与明細)を見る)。

『この点について、わが国では、2019 年 10 月に実施された消費税率引き上げに伴う駆け込みと反動によって基調がみえにくくなっている面もあるが、テレワーク関連需要やEコマースを利用した財消費が米欧ほどには増加していないことが影響している可能性がある。』

いやいやいやいや、それよりも感染症対策に関する政府へのコンフィデンスとか、まあそれに加えるとしたらヒャッハー国民なのかという国民性の差でねえのって思うんですが個人の感想でございます。

『その一方で、わが国の輸出についてみると、ウエイトの大きい中国向けの底堅さにも支えられて、米欧対比、春頃の落ち込み幅は小さく、その後の増加も明確である(図表 B1-7)。』

アリガタヤアリガタヤなので中国様の需要を取り込むべく春節前に緊急事態(ここでボッシュートのジングルと共に床に穴が開いて下に吸い込まれる)。

#春節観光需要を取り込もうと思っても帰国後の隔離があばばばばーだから観光客は来んのではないかと思うが

『こうした今次局面におけるわが国輸出の堅調さは、リーマン・ショック時とも大きく異なる点であり、グローバルな貿易量の増加に特段遅れをとることなく、わが国の製造業部門の輸出・生産が順調に回復していることを示している。』

ただの外需のお蔭なのですが「わが国の製造業部門の」って大きく出たなwww

『最後に、設備投資についてみると、4〜6月こそ、わが国は米欧対比落ち込み幅が小さかったが、7〜9月には、米欧が増加に転じたのに対し、日本は2四半期連続の減少となった(図表 B1-8)。』

ほうほう。

『この点については、そもそもの感染症拡大の程度の違いもあって(前掲図表 B1-3)、これまでのところわが国企業が、感染症下の環境に対応したデジタル投資やテレワーク関連投資を米欧企業ほどには積極的に実施していない可能性がある(図表 B1-9)。』

まあそういう言い方でも良いのか。寧ろあの時期にはヘッドセットとかまで超品薄で量販店どころか企業サイドでも中々確保できなくて大変だったというのを考えると、4-6にその関連で時間の掛からんもの(単に機材買うだけ的な開発まで伴わないもの)は一気に需要が出て需要が一巡してしまったのではないか、という気がするんですけどね。そもそもが人間の集積度合いが日本の方が高い中で一気に感染症対応の需要が出たって事のような気が体感的にはするけど。

『ただし、本文中でも述べたとおり、わが国でも機械投資については、輸出・生産の堅調な増加を受けて、足もとでは既に持ち直している点も踏まえると、米欧対比でみた設備投資の弱さは、多少のタイムラグの問題に過ぎない可能性もある。』

とまあそんな感じで設備投資(本文の方はスルーしますが本文の設備投資の記述も威勢が良い)の現状と先行きの説明部分の威勢良さよ。


でもって最後のまとめなんですが、

『最初に述べたとおり、以上の議論は短い期間の実績データに基づくものである。一方、やや長い目で先行きをみると、これまで議論した各種の要因に加えて、わが国の潜在成長率が、人口動態などの影響から米欧対比低くなっていることが、成長率の差に影響していくと考えられる。』

なるほど。

『中長期的な観点から日本の成長ペースを考える上では、新しい環境に適応した企業部門のイノベーションや産業間の資源移動が進むかどうかについても、注目していく必要がある。』

それはその通りなのですが、まあそのように思うのであれば、昨日も悪態つきましたが、延々と継続している成長基盤強化、貸出増加支援のオペが潜在成長率の引き上げに寄与しているのか(結果的には展望レポートなどで示されている潜在成長率って全然上がってませんよね!!!)、ただ単に金融機関の低利融資合戦を促し、それによって企業の外部負債コストを必要以上に引き下げてしまい、負債コストを無視した経営が可能になることによって、ひいては企業の収益力向上を阻害することになっていないか、とか、まあそんなややこしい事言わんでも、本来は収益力、成長力がありながら感染症ショックという一時的ショックによって資金繰り倒産のような事態を起こす企業が出ないように、という意図で開始している日銀の資金繰り支援措置が、不必要に長期化することによって震災手形のように何でもありの延命装置に化けないか、とかそういう考察を次回の点検会合できっちりと点検して頂きたい、とあんまり調査統計局(展望レポートの本文は調査統計局謹製ですな)と関係ない所にカミツキガメのアタクシなのでした。

まあ何か高齢化とDXの遅れという我田引水っぽい要因説明になっているのが微妙にアレなんですが、内容の整理としては端的にまとまっているので読んでてほほーと思いながら読めました。




BOX2とかも面白いのですが、まあ何か欧米がこれだから日本もヘーキヘーキみたいな下心を感じる物件(読み手の心が濁っているのでそういう感想になるだけですサーセン)で、BOX3は分量はあるので力作なのは分かるんですが、まあそうですかねという感じの確認っぽいのでそのあたりは飛ばしてBOX4に参ります。『(BOX4)感染症の再拡大を受けた個人消費の動向』です。

『本BOXでは、昨年 11 月以降の感染症の再拡大のもとでの個人消費について、高頻度データや企業ヒアリング情報を活用しつつ、可能な限り足もとまで引き付けた動向を点検する。』

これは最新っぽくてイイヨイイヨー。

『感染症の影響を受けやすい外食や旅行などの対面型サービスの消費は、Go Toキャンペーンの後押しもあって、11 月中旬頃まで持ち直していたが、その後は感染症の再拡大と、それに伴うGoToトラベル事業等の一時停止、緊急事態宣言の再発令の影響などから、下押し圧力が強まっている。』

そらそうよ。

『昨年末にかけての動きについて、景気ウォッチャー調査の現状判断DI(家計動向関連)をみると、4月のボトムから改善を続け、9〜10 月には50 をいったん上回ったが、11 月以降は、飲食関連に加え、レジャー施設や旅行・交通を含むサービス関連を中心に、2か月連続ではっきりと悪化している(図表 B4-1)。』

はい。

『10〜12 月、とくに 12 月は、帰省需要や年末商戦、忘年会需要など、1年間の中に占める消費ウエイトがとくに高いという季節性がある(図表 B4-2)。』

『こうした年末の「書き入れ時」と、人出やイベントの抑制タイミングが重なったことにより、飲食店や旅行業者の売上高や景況感への影響はより大きくなっている可能性がある。』

ということで・・・・・・・・

『本年1月入り後も、感染者数の増加が続き、政府の緊急事態宣言が発令されるもとで、外食や旅行への下押し圧力は強まっているとみられる。高頻度で入手可能な移動データをみると、選択的サービス支出と相関の高い小売・娯楽関連の人出は、11 月後半以降、振れを均せば減少傾向となっており、本年入り後は緊急事態宣言が再発令されるもとで急減している(図表 B4-3)。』

48ページ(PDFだと50枚目)右の方に『図表B4-3:人出と選択的サービス支出』ってのと、次の49ページにはこの先に出てくる話の図表『図表B4-4:高頻度データからみた人出』がある。これは今回の展望レポート全文で出てくる最新も最新データなので良く見るのが吉だと思います。

『飲食店への来店人数も、12 月に時短営業要請や忘年会自粛の動きを受けて前年比マイナス幅がはっきりと拡大したあと、1月入り後は、緊急事態宣言の再発令に伴い、一段と落ち込んでいる(図表 B4-4)。』

ナムナム。

『国内旅行の動向を反映するとみられる主要空港における人出も、Go Toトラベルの一時停止が継続するもとで、減少を続けている。』

『企業ヒアリングでは、1月には国内旅行取扱額の前年比マイナス幅が一段と拡大しているとの声も聞かれている。』

と、コロナ直撃消費に関してこれでもかとあばばばばーな状況を説明するものの最後の所では・・・・・・・・

『以上のように、対面型サービス消費が停滞する一方で、財消費は、冬季賞与の減少による下押し圧力を受けつつも、オンライン消費の拡大や巣ごもり需要の増大に支えられて、総じて底堅い動きを続けているとみられる。』

ほう。

『この点、スーパーにおける飲食料品の販売をみると、昨年の感染症の流行以降、外食売上高との間で、明確な負の相関が観察されるようになっている(図表 B4-5)。』

『すなわち、感染拡大を受けて外食需要が落ち込むと、内食需要が増加し、消費全体でみれば感染症の下押し圧力をある程度和らげる役割を果たしている。』

なるほど。

『こうした財需要の底堅さは、感染症流行以降、加速しているEコマースへのシフトによっても支えられているとみられる。実際、クレジットカードの決済情報から作成された消費指標をみると、インターネット経由の財消費は、昨年春以降、大きく増加している(図表 B4-6)。』

へー(自分があんまり使わんから良く分からん)。

『また、E コマースの利用世帯数をみると、これまで利用率の低かった高齢層も含めてはっきりとした増加傾向にあり、利用者の裾野が拡がってきていることが確認できる。』

という締めになっておりまして、なんか途中までパッとしない(というか(ノ∀`)アチャーな)話をこれでもかと伝えつつ、いやまあその分は代替消費が出ていますから、という話に持って行ってまして、影響は確かにあるんですけどマクロ的に見た場合は別に需要全部が消滅した訳ではないですから、ってなもんで、だから中期以降で見た場合にはコロナの影響は感染症が徐々に収束に向かう事が前提ではあるけど、そちらはあくまでも(やや時間は食うけど)ワンオフであって、今回見通しを引き上げた設備投資、外需(とそれに伴う生産)、政府支出などによって上方修正ですよ、という話になりました、ということになるんでしょうな。まあそれが合っているのかどうかは結果論の世界になりますけどね。

という所で時間が無くなってきたのでこの辺で勘弁。
 


お題「黒田総裁会見ですが相変わらずしょーもない答えばっかりでやる気を感じませんな」2/2   2021/01/25(月)08:16:33  
  ・現状判断下がっているのに設備投資と海外と政府支出を引き上げて先行き判断は強くしているの巻

で次が『2.わが国の経済・物価の中心的な見通し 』である。まずは経済なので『(1)経済の中心的な見通し』

『先行きのわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が徐々に和らいでいくもとで、外需の回復や緩和的な金融環境、政府の経済対策の効果にも支えられて、改善基調を辿るとみられる。』(今回)

『先行きのわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が徐々に和らいでいくもとで、緩和的な金融環境や政府の経済対策の効果にも支えられて、改善基調を辿るとみられる。』(12月声明文)

『先行きのわが国経済は、経済活動が再開し、新型コロナウイルス感染症の影響が徐々に和らいでいくもとで、緩和的な金融環境や政府の経済対策の効果にも支えられて、改善基調を辿るとみられる。』(前回10月)

「外需の回復」ってのが入りました。ホンマカイナと思いますがまあそうだそうです。

『もっとも、感染症への警戒感が続くなかで、そのペースは緩やかなものにとどまると考えられる。特に、当面は、感染症の再拡大の影響から、対面型サービス消費を中心に下押し圧力の強い状態が続くとみられる。その後、世界的に感染症の影響が収束していけば、海外経済が着実な成長経路に復していくもとで、わが国経済はさらに改善を続けると予想される。』(今回)

『もっとも、感染症への警戒感が続くなかで、そのペースは緩やかなものにとどまると考えられる。その後、世界的に感染症の影響が収束していけば、海外経済が着実な成長経路に復していくもとで、わが国経済はさらに改善を続けると予想される。』(12月声明文)

『もっとも、感染症への警戒感が残るなかで、そのペースは緩やかなものにとどまると考えられる。その後、世界的に感染症の影響が収束していけば、海外経済が着実な成長経路に復していくもとで、わが国経済はさらに改善を続けると予想される。』(前回10月)

「特に、当面は、感染症の再拡大の影響から、対面型サービス消費を中心に下押し圧力の強い状態が続くとみられる。」ってのが入ってますが、何せ上方修正しているので、つまりこれは「当面は」というのが一時的ですよ、という事を言いたいようですな。

『この中心的な見通しでは、感染対策と経済活動の両立が図られるもとで、感染症の影響は、先行き徐々に和らぎ、見通し期間の終盤にかけて概ね収束していくことを想定している。さらに、わが国において、感染症の影響が収束するまでの間、企業や家計の中長期的な成長期待が大きく低下せず、金融システムの安定性が維持されるもとで金融仲介機能が円滑に発揮される、と考えている。』(今回)

『この中心的な見通しでは、先行き、感染対策と経済活動の両立に向けた取り組みが進展するもとで、広範な公衆衛生上の措置が再び導入されるような感染症の大規模な再拡大はないこと、また、見通し期間の終盤にかけて感染症の影響が概ね収束していくこと、を想定している。さらに、わが国において、感染症の影響が収束するまでの間、企業や家計の中長期的な成長期待が大きく低下せず、金融システムの安定性が維持されるもとで金融仲介機能が円滑に発揮される、と考えている。』(前回10月)

この部分はさっきネタにした鏡の部分と同じで、えーっと今般の緊急事態宣言は「広範な公衆衛生上の措置が再び導入されるような感染症の大規模な再拡大はない」に含まれているという話ですな。

でもって見通しのコンポーネントに関する見通し。さっきのもそうですがこの辺からは話が細かくなるので12月声明文の方では言及していない部分になります。

『こうしたもとでの見通しを、やや詳しくみると、まず、先行きの海外経済は、積極的なマクロ経済政策にも支えられて、改善を続けるが、感染症への警戒感が続くなかでは、そのペースは緩やかなものにとどまると考えられる。また、製造業の生産活動や貿易は増加基調を辿る一方、感染症の影響を受けやすい対面型サービス業の回復は緩慢なものとなるとみられる。その後、見通し期間の終盤にかけては、感染症の影響が概ね収束していくもとで、対面型サービス業などの回復も明確になることから、改善が続くと予想される。』(今回)

『こうしたもとでの見通しを、やや詳しくみると、まず、先行きの海外経済は、積極的なマクロ経済政策にも支えられて、改善を続けるが、感染症への警戒感が残るなかでは、そのペースは緩やかなものにとどまるとみられる。その後、見通し期間の終盤にかけては、感染症の影響が概ね収束していくもとで、世界的に製造業の生産活動の回復が続くほか、対面型サービス消費なども次第に回復することから、改善が続くと予想される』(前回10月)

「製造業の生産活動や貿易は増加基調を辿る」という所が今回上方修正になっています。さらに細かい話が始まります。

『わが国の輸出は、財については、ペントアップ需要の一巡から自動車関連を中心に増勢は鈍化するものの、世界的な生産活動の回復などを背景に、資本財や情報関連なども含め、幅広く増加していくとみられる。サービス輸出であるインバウンド消費については、わが国での入国制限や海外での渡航制限がかかり続ける間、落ち込んだ状態が続くとみられるが、その後は、これらの制限が徐々に緩和されていくのに伴い、回復していくと予想される。』(今回)

『わが国の輸出は、財については、当面、自動車関連を中心に増加するが、その後は、世界的に感染症の影響が和らぐにつれて、資本財なども含め、幅広く増加していくとみられる。サービス輸出であるインバウンド消費については、入国制限がかかり続ける間、落ち込んだ状態が続くとみられるが、その後は、入国制限が徐々に緩和されていくのに伴い、回復していくと予想される。』(前回10月)

「世界的な生産活動の回復などを背景に」とか、資本財以外に情報関連も入るなど、外需のうち財の見通しが引き上げになっています。


『個人消費は、政府の経済対策などにも支えられて、基調としては持ち直しを続けるとみられるが、当面は、感染症の再拡大の影響などから、対面型サービス消費を中心に下押し圧力が強い状態が続くと予想される。その後は、感染症の影響が徐々に和らぐもとで、雇用者所得の改善にも支えられて、増加基調が次第に明確になっていくと考えられる。』(今回)

『個人消費は、政府の経済対策などにも支えられて、持ち直しを続けるとみられるが、感染症への警戒感が続くもとでは、対面型サービス消費を中心にそのペースはかなり緩やかなものにとどまると予想される。その後は、新しい生活様式への適応が進み、感染症の影響が和らぐもとで、雇用者所得の改善にも支えられて、増加基調が次第に明確になっていくと考えられる。』(前回10月)

個人消費は足もとの感染症を受けて「基調としては」を入れてサービス消費については下方修正していますが、より先の先行きの所は同じ表現になっています。ところで「新しい生活様式」云々は何で今回削除したんでしょうかね、よくわかりませんけど。


『雇用・所得環境については、政府の経済対策や緩和的な金融環境などが雇用を下支えするものの、低水準の企業収益や労働需給の緩和を背景に、当面、下押し圧力がかかるとみられる。その後は、内外需要の回復に伴い、雇用・所得環境も改善基調に転じていくと考えている。』(今回)

『雇用・所得環境については、政府の経済対策や緩和的な金融環境などが雇用を下支えするものの、企業収益の悪化や労働需給の緩和を背景に、当面、下押し圧力がかかるとみられる。その後は、内外需要の回復に伴い、雇用・所得環境も改善基調に転じていくと考えている。』(前回10月)

企業収益のところが「悪化」→「低水準の」になっていて微妙に上方修正。


『設備投資は、対面型サービス業の建設投資の減少は続くものの、輸出や生産の増加を受けた製造業の機械投資を中心に、持ち直していくとみられる。その後は、緩和的な金融環境や政府の経済対策、企業収益の改善に支えられて、増加していくと考えられる。』(今回)

『設備投資は、感染症の影響を強く受ける業種を中心に、当面、減少傾向が続くとみられる。もっとも、緩和的な金融環境が維持されるもとで、グローバル金融危機時のような大規模な調整には至らず、感染症の影響が和らぐなかで、企業収益の改善に伴い、緩やかな増加基調に復していくとみられる。』(前回10月)

設備投資が10月は「当面、減少傾向が続くとみられる。」だったのに、今回は堂々の上方修正で、「輸出や生産の増加を受けた製造業の機械投資を中心に、持ち直していくとみられる。」とか近い将来の見通しの部分がガッツリ上方修正されています。何ちゅう強気。


『この間、公共投資は、災害復旧・復興関連工事や国土強靱化関連工事などの進捗を反映して着実に増加したあと、高めの水準で推移すると予想している。』(今回)
『この間、公共投資は、災害復旧・復興関連工事や国土強靱化関連工事の進捗を反映して着実に増加したあと、高めの水準で推移すると予想している。』(前回10月)

公共投資には謎の「など」文言が追加されています。何でしょうねこの「など」は。でもって今回新設されたのが「政府消費」って所です。

『政府消費は、追加経済対策における医療提供体制や検査・ワクチン接種体制の整備などを反映して、来年度にかけてはっきりとした増加を続けると見込まれる』(今回)

これが今回初登場、ここも引き上げということですね。


・しかしまあ経済の見通しを上げているのに物価の見通しはヨコってのも良く考えたら変な話

というのが結論ですが『(2)物価の中心的な見通し 』を見ましょう。

『消費者物価の前年比は、当面、感染症や既往の原油価格下落、Go Toトラベル事業の影響などを受けて、マイナスで推移するとみられる2。感染症の影響から、経済活動の水準が低い状態が続くもとで、景気感応的な財やサービスの価格が下押しされるほか、既往の原油価格下落も、エネルギー価格を通じて消費者物価を押し下げると考えられる。そうしたもとで、中長期的な予想物価上昇率も、引き続き弱含むと考えられる。』(今回)

『消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、当面、感染症や既往の原油価格下落、Go Toトラベル事業の影響などを受けて、マイナスで推移するとみられる。』(12月声明文)

『消費者物価の前年比は、当面、感染症や既往の原油価格下落、Go Toトラベル事業2の影響などを受けて、マイナスで推移するとみられる。感染症の影響から、経済活動の水準が低い状態が続くもとで、景気感応的な財やサービスの価格が下押しされるほか、既往の原油価格下落も、エネルギー価格を通じて消費者物価を押し下げると考えられる。そうしたもとで、中長期的な予想物価上昇率も、引き続き弱含むと考えられる。』(前回10月)

声明文は全体分量の関係上短いですが、目先の話はまあ10月も12月も1月も同じですな。


『その後、経済の改善に伴い、物価への下押し圧力は次第に減衰していくと予想される。加えて、原油価格下落の影響なども剥落していくとみられる。そうしたもとで、消費者物価の前年比は、プラスに転じていき、徐々に上昇率を高めていくと考えられる。中長期的な予想物価上昇率も、再び高まっていくと考えられる。』(今回)

『その後、経済の改善に伴い物価への下押し圧力は次第に減衰していくことや、原油価格下落の影響などが剥落していくことから、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、プラスに転じていき、徐々に上昇率を高めていくと考えられる。』(12月声明文)

『その後、経済の改善に伴い、物価への下押し圧力は次第に減衰していくと予想される。加えて、原油価格下落の影響なども剥落していくとみられる。そうしたもとで、消費者物価の前年比は、プラスに転じていき、徐々に上昇率を高めていくと考えられる。中長期的な予想物価上昇率も、再び高まっていくと考えられる。』(前回10月)

先行き見通しも同じ(声明文は予想物価上昇率の先行きには言及しません)。


・金融環境ですが経済の見通しを上げているのに企業金融にはストレスが掛かり続けるとな

てな訳で『(3)金融環境 』になりますが、経済の見通しを上げているのに企業金融の方は政策運営と整合させるためにそういう認識になるんですかそうですか。

『日本銀行は、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を推進している。加えて、昨年3月以降は、感染症への対応として、企業等の資金繰り支援と金融市場の安定維持に向けて、各種の強力な金融緩和措置を実施している3。また、政府は、信用保証協会による保証を利用した融資制度や資本性資金を供給する制度など、企業等の資金繰りを支援するための各種の施策を講じている。こうしたなか、民間金融機関は積極的に金融仲介機能を果たしている。そうしたもとで、企業の資金繰りには厳しさがみられるが、銀行借入やCP・社債発行といった外部資金の調達環境は、緩和的な状態が維持されている。金融市場も、ひと頃の緊張は緩和している。』(今回)

『日本銀行は、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を推進している。加えて、3月以降は、感染症への対応として、企業等の資金繰り支援と金融市場の安定維持に向けて、各種の強力な金融緩和措置を実施している3。また、政府は、信用保証協会による保証を利用した融資制度や資本性資金を供給する制度など、企業等の資金繰りを支援するための各種の施策を講じている。民間金融機関も積極的に金融仲介機能を果たしている。そうしたもとで、企業の資金繰りには厳しさがみられるが、銀行借入やCP・社債発行といった外部資金の調達環境は、緩和的な状態が維持されている。金融市場も、依然、神経質な状況にあるものの、ひと頃の緊張は緩和している。』(前回10月)

企業の金融環境は10月と同じ認識です。金融市場に関しては判断引き上げですね。

『先行き、景気の改善ペースが緩やかなもとで、当面、企業等の資金繰りにはストレスがかかり続けるとみられるが、日本銀行・政府府の措置や、民間金融機関の取り組みから、緩和的な金融環境が維持され、金融面から実体経済への下押し圧力が強まることは回避されると考えている4。』(今回)
『この先も、日本銀行・政府の措置や、そうしたもとでの民間金融機関の取り組みから、緩和的な金融環境が維持され、金融面から実体経済への下押し圧力が強まることは回避されると考えている4。』(前回10月)

先行きの方では今回「景気の改善ペースが緩やかなもとで、当面、企業等の資金繰りにはストレスがかかり続けるとみられるが、」などと仰せなのですが、いやお前らさっき経済の見通し引き上げてるじゃんと思うのでありますが、こういう見通しにしておかないと9月に期限の来るコロナ対策3本の矢について延長のオプションを失ってしまうから、というのが見え見えの見通しになっておりまして実に見苦しいですな。


・経済のリスク要因ですが、なんか文章構成に忖度というか鉛筆舐め舐めなものを感じる

ではリスク要因、『3.経済・物価のリスク要因』の『(1)経済のリスク要因』である。

『上記の中心的な経済の見通しについて、感染症の影響が収束するまでの間は、特に以下の3つのリスク要因(上振れないし下振れの可能性)に注意が必要である。』(今回)
『上記の中心的な経済の見通しについて、感染症の影響が収束するまでの間は、特に以下の3つのリスク要因(上振れないし下振れの可能性)に注意が必要である。』(前回10月)

ということで。しかし「3つ」好きやね。

『第1に、新型コロナウイルス感染症による内外経済への影響である。感染症の帰趨や、それが内外経済に与える影響の大きさについては、きわめて不確実性が大きい。世界的な感染症の流行がどのように展開していくかは、非常に不透明であり、感染症の拡大により経済活動への下押し圧力が強まる可能性がある。この間、ワクチンの普及によって、感染症の影響が想定以上に早期に収束する可能性はあるが、その普及のペースや効果には不確実性がある。』(今回)

『リスク要因としては、新型コロナウイルス感染症の帰趨や、それが内外経済に与える影響の大きさといった点について、きわめて不確実性が大きい。特に、このところの内外における感染症の再拡大による影響に注視が必要である。』(12月声明文)

『第1に、新型コロナウイルス感染症による内外経済への影響である。感染症の帰趨や、それが内外経済に与える影響の大きさについては、きわめて不確実性が大きい。すなわち、感染症に有効な治療薬やワクチンが開発されるまでは、世界的な感染症の流行が今後どのように展開していくか、また、感染症の影響の収束にどの程度の期間を要するかといった点は、非常に不透明である。特に、広範な公衆衛生上の措置が再導入される場合には、経済活動が、再び大きく抑制される可能性がある。また、感染症への警戒感が残る間、人々が自主的に感染予防を図るもとで、内外の家計や企業の行動がどのようなものになるかも、不確実である。』(前回10月)

確かにワクチンは開発されましたけど、中々笑える(笑えないけど)のは、上記見ればお分かりのように、さっき指摘した10月時点でリスク要因になっていた筈の「特に、広範な公衆衛生上の措置が再導入される場合には、経済活動が、再び大きく抑制される可能性がある。」がスルーされているのもさることながら、12月にはちゃんと「特に、このところの内外における感染症の再拡大による影響に注視が必要である。」って指摘していたのですが、まあこの時って「外」は既に盛大になっていましたが、「内」はまだ盛大な拡大の前だった訳ですな。

然るに、12月決定会合以降1月の展望の間で「内」の感染症がまさに盛大な再拡大をしたというのに、リスク要因には顔を出さないわ、見通しは上方修正するわ、って辺りはもう「都合が悪いのは土中にでも埋めてしまって無かったことにする」という隠蔽スキームキタコレという所でございまして、その前に「リスク」と言ってた感染症で緊急事態宣言が再発出されたのは何の評価もしねえのかよというこのご都合主義がもうねという感じです。



『第2に、企業や家計の中長期的な成長期待である。感染症による経済への大きな下押しというショックによって、企業や家計の中長期的な成長期待が低下する場合には、感染症の影響の収束後も企業や家計の支出意欲が高まりにくくなるリスクがある。一方、今回の問題を契機に、感染予防のための情報通信技術の活用や新たな需要に対応した投資等が、イノベーションの促進を含め、経済活動にプラスの影響を及ぼせば、中長期的な成長期待を高める可能性もある。政府によるポストコロナに向けた経済構造の転換のための施策や緩和的な金融環境は、こうした動きを後押しすると考えられる。』(今回)

『さらに、感染症の影響が収束するまでの間、企業や家計の中長期的な成長期待が大きく低下せず、また、金融システムの安定性が維持されるもとで金融仲介機能が円滑に発揮されるかについても注意が必要である。』(12月声明文)

『第2に、企業や家計の中長期的な成長期待である。感染症による経済への大きな下押しというショックによって、企業や家計の中長期的な成長期待が低下する場合には、感染症の影響の収束後も企業や家計の支出意欲が高まりにくくなるリスクがある。一方、今回の問題を契機に、感染予防のための情報通信技術の活用や新たな需要に対応した投資等が、イノベーションの促進を含め、経済活動にプラスの影響を及ぼせば、中長期的な成長期待を高める可能性もある。』(前回10月)

成長期待の話ですが、プラスの方の図々しい話の中に今般「政府によるポストコロナに向けた経済構造の転換のための施策や緩和的な金融環境は、こうした動きを後押しすると考えられる。」ってのをぶっこんでるのはさすがに図々しいにも程があるというものでして、大体からして「GoToキャンペーン」ってあれ「コロナ収束後の経済対策」で本来はぶっこまれている物件なのですが、GoToトラベルだのイートだののどこがどう「中長期的な成長期待を高める動きを後押しする」のかと小一時間問い詰めたいですし、「緩和的な金融政策」が中長期的な成長期待を高める動きを後押ししてるんだったらとっくの昔に中長期的な成長期待が上がっているし潜在成長率も上がっているだろいい加減にしろ、としか申し上げようが無いわけで、何ちゅうか今回の展望レポート基本的見解って、お前ら本当にピュアに分析してるのかと小一時間問い詰めたい作品に仕上がっておりまして(個人の感想です)、しかもいつもだと願望レポートで先行きこうなると良いですね、って希望的楽観的観測だったりする場合も多々ありますが、端的に申しあげて今回のはそもそも願望レポートすらなくて、何ちゅうか忖度レポートというか大本営発表レポートというか、物凄い勢いでピュアじゃない分析になっているなあ、とまあ思う訳ですよ個人の感想だけど。


さて経済リスク要因その3に行く。

『第3に、金融システムの状況である。感染症の影響は金融面にも及んでいるが、日本銀行や政府は、企業等の資金繰り支援と金融市場の安定維持のために、積極的な対応を講じている。また、金融機関は資本・流動性の両面で相応に強いストレス耐性を備えている。こうしたもとで、金融システムは全体として安定性を維持しており、金融仲介機能は円滑に発揮されている。ただし、感染症の影響が想定以上に大きくなった場合には、実体経済の悪化が金融システムの安定性に影響を及ぼし、それが実体経済へのさらなる下押し圧力として作用するリスクがある。現時点で、こうしたリスクは大きくないと判断しているが、先行きの動向を注視していく必要がある。』(今回)

『さらに、感染症の影響が収束するまでの間、企業や家計の中長期的な成長期待が大きく低下せず、また、金融システムの安定性が維持されるもとで金融仲介機能が円滑に発揮されるかについても注意が必要である。』(12月声明文、再掲)

『第3に、金融システムの状況である。感染症の影響は金融面にも及んでいるが、日本銀行や政府は、企業等の資金繰り支援と金融市場の安定維持のために、積極的な対応を講じている。また、金融機関は資本・流動性の両面で相応に強いストレス耐性を備えている。こうしたもとで、金融システムは全体として安定性を維持しており、金融仲介機能は円滑に発揮されている5。ただし、感染症の影響が想定以上に大きくなった場合には、実体経済の悪化が金融システムの安定性に影響を及ぼし、それが実体経済へのさらなる下押し圧力として作用するリスクがある。現時点で、こうしたリスクは大きくないと判断しているが、先行きの動向を注視していく必要がある。』(前回10月)

この部分は10月の文言と一緒なので要するに同じだということですな。


・物価のリスク要因ですがコストプッシュされているから価格引き下げが起きにくいというのは屁理屈じゃろ

『(2)物価のリスク要因』です。

『以上の経済のリスク要因が顕在化した場合には、物価にも相応の影響が及ぶと考えられる。このほか、物価固有のリスク要因としては、以下の2つに注意が必要である。』(今回)
『以上の経済のリスク要因が顕在化した場合には、物価にも相応の影響が及ぶと考えられる。このほか、物価固有のリスク要因としては、』(前回10月)

ということで2点。


『第1に、感染症の影響が、経済活動の需要・供給両面に及ぶもとでの、企業の価格設定行動の不確実性である。
感染症の影響による需要の減少は、景気感応的な財やサービスの価格に下押し圧力を加えると考えられる。一方で、需要減少の一因が感染症への警戒感であることや、感染防止のための客数制限のような供給面からの制約や感染対策に伴うコストの増加も生じていることなどから、現時点では、企業が値下げにより需要喚起を図る行動は広範化していない。こうしたもとで、今後、企業がどのような価格設定行動を取るか、さらに、それがマクロ的に物価にどのような影響を及ぼすか、不確実性が大きい。』(今回)

『第1に、感染症の影響が、経済活動の需要・供給両面に及ぶもとでの、企業の価格設定行動の不確実性がある。経済活動の抑制に伴う需要の減少は、景気感応的な財やサービスの価格に下押し圧力を加えると考えられる。一方で、需要減少の一因が感染症への警戒感であることなどから、現時点では、値下げにより需要喚起を図る行動は広範化していない。また、感染防止のための客数制限のように、供給面からの制約も生じている。こうしたもとで、今後、企業がどのような価格設定行動を取るか、さらに、それがマクロ的に物価にどのような影響を及ぼすか、不確実性が大きい。』(前回10月)

客数制限云々の部分、10月の時には「供給面からの制約がありますよ」だけだったのですが、今回はこの部分が「よって企業の実質的なコスト高になるので価格を下げにくい」みたいな言い方になっている上に、今回は「感染対策に伴うコストの増加」も含めて「感染症の影響が企業のコスト高要因になっているので」「現時点では、企業が値下げにより需要喚起を図る行動は広範化していない。」と
ねっております。

はあそうですか(棒読み)って所なのですが、そうは言いましてもこの間に需要が減っていて、結局のところ値下げしないとアカンって話になったら、需要減+コスト高の中で価格引き下げとかいう地獄の黙示録みたいな話になってしまって、企業収益あばばばばーって話になる訳なのですが、そういう点は言及しない(言及すると極めて威勢が悪くなるので仕方ないのは分かるが)という辺りが何ともかんとも。


『第2に、今後の為替相場の変動や国際商品市況の動向およびその輸入物価や国内価格への波及の状況は、上振れ・下振れ双方の要因となる。これらの点については、引き続き注意してみていく必要がある。』(今回)
『第2に、今後の為替相場の変動や国際商品市況の動向およびその輸入物価や国内価格への波及の状況は、上振れ・下振れ双方の要因となる。これらの点については、引き続き注意してみていく必要がある。』(前回10月)

こっちはいつも通りなのでどうでも良い。


・本当は最後に2つの柱の点検と金融政策運営の考え方をやるのですが・・・・・・・・・・

『4.金融政策運営 』の部分ですが、基本的に言ってることいつも同じなので今回はアホラシイのでパスします。何ちゅうか真面目に点検してねえだろとしか申し上げようがない。
 


お題「黒田総裁会見ですが相変わらずしょーもない答えばっかりでやる気を感じませんな」1/2   2021/01/25(月)08:16:12  
  自滅の刃wwwww
[外部リンク] 19:01配信 最終更新:1/25(月) 5:45
時事通信

『就任4カ月、発信力不足を指摘されてきた首相だけに、年明け以降は連続的にテレビ出演を重ねているが、「出るたびに不信を招く“自滅の刃”」(自民長老)にも見える。』(上記URL先より)

「自民長老」って誰だろう。おじいちゃん孫からムーブメントを聞いてるな。

・・・・・さて本日は昨日(といっても昨日の夜)展望レポート基本的見解全文(除く最後の部分)の比較、という企画をぶっこんでみたらいつもの倍近いのがダラダラと出来てしまいましたが、そちらは本日の駄文の後に24日付という事で入れております(ので見た瞬間スクロールバーがいつもよりも長い事にお気づきになられたかと)。

ということで無駄にクソ長い企画は成敗したのでまずは総裁会見から。

〇総裁会見だが質問の弾幕が足りんなあ(まあ答える方が暖簾に腕押し糠に釘だからというのはあるが)

[外部リンク] 今月、緊急事態宣言が発令されたことを踏まえまして、経済とか企業活動への影響についてお伺いします。特に、昨年 12 月の前回会合で「特別プログラム」の延長などを決定されましたが、その後の経済情勢の変化を受けて、追加的な企業支援の必要性などについて、総裁のご所見をお伺いします。』

いやそこはそれだけじゃなくて「緊急事態宣言が発令されたことを踏まえると10月の展望レポートで示した前提が崩れていると考えられますが、今回はなぜ見通しが上方修正になり、追加的な企業支援の必要性などについての言及が無いのでしょうか」だろうツッコミが足りんわ要努力。

『(答) 新型コロナウイルス感染症の再拡大の影響から、既に 11 都府県に緊急事態宣言が発出されており、対面型サービス消費を中心に、経済には下押し圧力が強まっています。』

はい。

『もっとも、現時点では、銀行借入やCP・社債発行などの外部資金の調達環境は緩和的な状態が維持されています。』

あのーすいません、企業収益が下振れしていて更に下振れ圧力がかかる、というような状況になりますと、資金繰り云々って言いましても返済能力の問題というのがあるんですけど・・・・・・・

『政府と日本銀行の資金繰り支援策は、金融機関の積極的な取組みとも相俟って、効果を発揮していると考えています。前回会合では、「特別プログラム」の期限延長と運用見直しを行うことで、引き続き、企業等の資金繰りを支援していくことを決定しています。日本銀行としては、このプログラムを含めた「3つの柱」による現在の金融緩和措置をしっかりと実施していくことが重要だと考えています。』

この後の質疑でもツッコミが無かった(まあ今回は次回の点検に関する質問がメディア的にも重要だからアタクシもツッコミどころとして気が付くのが遅れているのですが、汗)のですけれども、よくよく考えてみますと、ついこの前まで日銀の人達、「資金繰りの問題がソルベンシーの問題になる点について注意が必要」という話をしておりまして、しかも現状の目先の見通しが「対面型サービス消費を中心に、経済には下押し圧力が強まっています」ってことは、これ即ち「資金繰りの問題がソルベンシーの問題に発展」していくということになっていくのですよね、冷静に考えてみれば、然るに・・・・・・・・・・

『もっとも、企業等の資金繰りには依然として厳しさがみられています。また、感染症の再拡大が経済や金融に及ぼす影響には大きな不確実性があると認識しています。従いまして、感染症の影響を注視し、必要があれば、躊躇なく追加的な金融緩和措置を講じる方針です。』

といういつもの躊躇なく追加的な金融緩和措置を講じる方針です(講じるとは言っていない)になりますが、そもそも論として「資金繰り支援策」をダラダラ続ければ良いのか、というとそういう問題ではない訳でして、あくまでも(バジョット・ルールと同じ考えで)一時的なショックなり何なりによって、本来ソルベントでサウンドな企業が一時的な資金繰りの下押しに伴う資金繰り破綻をするのを避ける、というのは資金繰り支援の本旨でありますが、それが一時的じゃなくて永続的に下振れとなって赤字垂れ流し、となっている状況での資金繰り支援というのは、それどこかの国で1990年台のどこかでやってた「潰さないために追い貸し」という事になって、それは経済の非効率化、デフレ圧力、結局駄目になった時の損害を拡大して災厄を悲惨なものにする、などの効果しかありませんでしたな、って話になりますよね。

・・・・・つーことでですよ、先行き云々が大本営発表になっているのもどうせそういうツッコミ対策ではある(足元の感染症再拡大の影響はあくまでも一時的である、という認定)と思うのですが、現実問題として12月にコロナ対策延長していますが、この「資金繰り対策」ってのはそのままノーズロでやっていいもんじゃないと思うんですよね。

そうじゃなくて、日銀の本来やるべきなのは「金融政策によるマクロ経済の浮揚」なのであって、もしこのコロナ資金繰り対策と称して行っているものを再延長とかいう話(気が早いですけど)になるんだったら、さすがにちょっと真面目に考えないとアカンのとチャウの、とは思ったのでして、点検何とかよりもそっちの問題の方が重要なのにすっかり点検で目くらましをされている自分に気が付いたのでまあ殆ど質疑の趣旨から離れまくってますが申し上げる次第。


・緊急事態宣言の影響が前回と今回で扱い違いますよねという秀逸なツッコミ

ちょっと先に飛んでこの質問は実に良い(ちなみにさっきも申し上げた通り会見QA動画はつまらんので見てないから、ガチでどこの誰が質問しているのかは知らん)。6ページに飛ぶ。

『(問) (前半割愛) また、緊急事態宣言に関連してなのですが、昨年春の前回の緊急事態宣言と、今回の緊急事態宣言の経済へ与えるインパクトはだいぶ違っているとみていらっしゃいますか。一方で、緊急事態宣言が、現状では 2 月 7 日までですけれども、これがだらだら延長になってしまった場合、更に景気へのインパクトは大きくなりますでしょうか。』

この質問はして頂かないと困りますね、よすよす。

『(答)(前半割愛)それから、昨年の緊急事態宣言は、地域的にも内容についても非常に広範であったと思います。今回は、全国一律ではなく、11 都府県で行われており、また、飲食等に特に感染の拡がりの原因があるということで、そういったところに集中して緊急事態宣言としての抑制的な対策がとられています。』

えーっとすいません、その11都府県の経済規模って日本の経済のどの位のシェアになりますでございますでしょうか????????

『そうした違いがありますので、今回の方が、ある意味で経済安定と感染防止、感染の抑制とのバランスをみて実施されています。』

何か政府とか知事連中はもっと感染防止に寄っているような言い方していて、はっきり言って国民の方が自主的に勝手にバランスモードになっているんジャマイカという気はするが。

『これは、欧米諸国も同じで、現在の緊急事態宣言やロックダウン等も、昨年とは少し違い、地域や業種などを絞って、より効果的に、しかし経済活動をあまり阻害しないように、という形で行われており、そういった違いがあると思います。』

エライ雑な言い方だな、英国とかガチロックダウンしてたんじゃネーノか???

『ただ、昨年のように 1 か月程度で終わるのか、あるいは更に続くのかという点について、長く続けば、それだけ経済に対する影響も大きくなってくるのは、その通りだと思います。』

そらそうよ。

『今のところは、政府は 1 か月で、ある程度感染の拡大が抑制されるとの見通しで実施しておられると思います。いずれにせよ、内外の感染の状況については、引き続きよくみていきたいと思っています。』

なのに何でその状況を見る前に上方修正したし、という質問が欲しい所ですが、ちょっと先にその辺の質問があったのだが突っ込み方が盛大に間違っていて実に残念無念。


・いや突っ込、うべきは20年度の方じゃなくて先行きの上方修正の方なんですけど・・・・・・・・・

また飛んで9ページになります。これ質問の着眼点は良いのだが突っ込み方が思いっきり間違えていて実に惜しい質問ですな。

『(問) 成長率見通しについてなのですが、2020 年度の実質成長率見通しは、10 月時点の展望レポートでは、その見通しの前提として、広範な公衆衛生上の措置が再び導入されるような感染症の大規模な再拡大はない、と想定しているということだったのですが、実際にはその前提が大きく変わって、11 の都府県で緊急事態宣言が出されるという状況になりました。』

ここまでは実に秀逸な(というか普通もっと早くにツッコミが飛ぶだろうという)部分で、10月の展望での前提条件が崩れているという指摘をするところまでは良かったのですが・・・・・・

『この前提が大きく変わったのに、-5.5%から-5.6%という、これくらいの修正で済むのかな、という素朴な疑問があるのですが、その点どうみていらっしゃるか、お伺いします。(後半割愛)』

まあその前の「2020 年度の実質成長率見通しは」で予想は出来るズッコケ三銃士な質問になってしまって甚だ残念無念です。

えーっとですな、展望レポートってのは通常の会合での声明文での見通しではなくて、中長期の見通しを出してくる事に意味がある訳でして(明確な決まりがある訳ではないけど、展望はご覧の通り3年分位カバーする中で、その間の決定会合での経済物価情勢の先行きは基本的に半年程度位までの先の話をカバーしている筈です)、それは即ち何を意味するかと申しますと、ここで「前提が崩れた」と言って突っ込むべきは20年度の話ではなくて、21年度とあまつさえ22年度の上方修正、すなわち「前提が悪い方に崩れているのに先行きを上方修正するというのは何故ですか」というのを聞かないといけませんので、まあ着眼点が良かったので赤点再履修と言いたい所を一等減じて追試を受験して頂きたいといったところでございますな、残念無念。

と申しますのは、20年度の部分ってどうせ夏以降に上振れしたから今回の緊急事態宣言の影響が相殺されます位の説明になるんでしょうなと思ってみると案の定である。

『(答) まず第一点ですけれども、昨年 10 月時点の見通しでそうしたことを申し上げたのはその通りですが、その後の経済の実態として、ご承知のように、世界的に製造業や貿易、わが国にとっては輸出や鉱工業生産が、以前予想していたよりも強く回復し、ほぼ新型コロナウイルス感染症の拡大以前のレベルに戻っているという状況も考慮されているわけです。』

ほうほうそうですか。その割には展望レポートの方での文言は(下の方にあるから見てちょ)そんなに上方修正になっていないんですけど現状判断の部分。

『他方で、昨年末から感染症が拡大し、今年に入って 11 都府県に緊急事態宣言が行われて、対面型サービスに強い下押し圧力が効いているという状況もあります。』

本来はここで前回との違いを説明しろやとは思うがまあさっき説明したから割愛してるんでしょうな、これに続いてこういう説明になります。

『しかし、政府の経済政策については、日本銀行が行っている金融政策も含めてですが、特に政府の経済対策は、主として 2021 年度の経済の押し上げに効いているわけですけれども、2020 年度の経済についても、それがない場合に比べれば当然サポートする力があります。』

そもそも論として政府の経済対策が「主として21年度の押し上げ」というのはまあ補正予算の絵を見ても分かるのですが、冷静に考えてみたら感染症対策にリソース全振りをしないでやれGoToだやれ国土強靭化だやれデジタルだとか浮かれポンチになっているから感染再拡大しているようにしか見えない(個人の感想です)のであって、何ちゅうかそれで良いのかなあとは思いますけどね。

『こうしたことから、2020 年度の実質成長率の見通しが特に楽観的であるとはいえないと思います。』

まあ20年度は実績値が4分の3まで出ているのでそう変な数字は出てこないわな。

『そうした両面をみながら、各委員が出した見通しの中央値であろうと思っています。なお、2021 年度と 2022 年度、特に 2021 年度には、経済対策の効果がかなり織り込まれていると思います。(後半割愛)』

聞かれもしないのに先行き見通しの言い訳するとは無防備ですな黒ちゃん。まあその後のツッコミが無かったから良いようなものの。


・正直点検に関する質疑は何も得るものが無いので最後の方の質疑でも

点検に関する質疑は当然色々とあったのですが、正直言って内容が無いようにも程があるのでして、益々「この点検はただの(政策の死期を早める方向での)追加緩和封じの屁理屈開陳大会」というアタクシの個人の感想ですを改めて強めましたが最後の方にランボー怒りの質問に対して馬の耳に念仏という言葉がこれほどしっくり来るのも無いというやる気のない回答を引用して総裁会見シリーズを締めたいと思います。14ページまで飛ぶ。

『(問) 今、株式市場では、不況が続けば株価が上がるという非常に歪んだ相場観が出ているように思います。なぜそうなっているかといえば、日銀やFRBによる大規模な緩和が今後も続くからというマーケット参加者の読みがあるわけですけれども、こういう歪んだ相場観を作っている金融政策というのは問題ではないかというふうに私は思うのですが、総裁はこの状況についてどのような見解をお持ちでしょうか。』

イイヨイイヨー。

『あと、こういう相場観を形成している金融政策からの脱却というのは、ますます難しくなっていると思うのですが、かねて総裁は出口戦略について、今議論するのは時期尚早だとおっしゃってこられましたが、さすがに 8 年経って時期尚早というのはないと思います。3 月の点検では、本当に今の金融政策から安全に出られるのか、脱却できるのかということを議論すべきだと思うのですが、その点はいかがでしょうか。』

良い質問だが多分前半で挑発しているのでまともな答えが返らないと思えば案の定な答えになります。

『(答) 株価につきましては、このところ世界的に上昇しているということは事実であり、基本的には市場参加者の将来の経済、あるいは企業収益の見通しを反映したものだと思っています。逆に言いますと、市場参加者の多くが、今後も世界経済の持ち直しが続いて企業収益も回復していくと予想しているのだと思います。ワクチンに関する前向きな動きなども、こうした見通しを後押ししていると思います。』

あっはっは。

『他方で、足許で再拡大している新型コロナウイルス感染症の状況などを含めて様々な不確実性があり、こうしたもとで株式市場のボラティリティは依然としてどこの国も高く、引き続き日本銀行としても内外金融市場の動向を注視していきたいと思っています。』

ふーんそうですか。で後半の良い質問の答えは盗っ人猛々しいとはまさにこのような事である、という素敵な回答でありまして、端的に申し上げると可及的速やかに天寿を全うして頂きたいとか申し上げたくなるレベルのブッキラボウ回答。

『現時点で大幅な金融緩和の出口を検討するのは時期尚早だと思います。日本に限らず、欧米も皆 10 年越しで金融緩和を続けていますが、今出口に向かっている中央銀行はありません。』

FEDは既に議事要旨の中で将来のテーパリングの話をしてますし、大体からしてコロナ前には米国は利上げをした時期あるし、ECBだって一旦APPの拡大を停止したりしてましたけど自分の所だけはポンコツ政策がポンコツで物価目標が達成のたの字も見えないような状態で馬鹿緩和を継続しているのを恥とも思わずに堂々とこういう発言するの盗っ人モーモーしいとしか申し上げようがございませんな。


#以下の部分はダラダラと展望レポート基本的見解の経済物価情勢、リスク判断に関する部分を比較しています







2021/01/24

お題「展望レポート基本的見解ですが上方修正しているんですけどなんか色々と不純な成分を感じますな」

実は全然朝じゃないんですけどネタが渋滞するので展望レポート基本的緩解を成敗という事で。

〇展望レポート基本的見解:構成的には結構な上方修正ですよねやっぱ

[外部リンク] Toトラベル事業の影響などを受けて、マイナスで推移するとみられる。その後、経済の改善に伴い物価への下押し圧力は次第に減衰していくことや、原油価格下落の影響などが剥落していくことから、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、プラスに転じていき、徐々に上昇率を高めていくと考えられる。』(今回)

『先行きの物価を展望すると、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、当面、感染症や既往の原油価格下落、Go Toトラベル事業の影響などを受けて、マイナスで推移するとみられる。その後、経済の改善に伴い物価への下押し圧力は次第に減衰していくことや、原油価格下落の影響などが剥落していくことから、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、プラスに転じていき、徐々に上昇率を高めていくと考えられる。』(前回10月)

物価見通しって全く同じなんですが、現実問題としてGoToナントカってまあイートは良く分からんけど、トラベルってこれGoTo無くなった時に結局値下げしないと需要が戻ってこないような気がだいぶするんですけどね(個人の感想です)。

3ポツ目は前回との比較。

『前回の見通しと比べると、成長率については、政府の経済対策の効果などを背景に、2021年度を中心に幾分上振れている。物価については、概ね不変である。』(今回)
『前回の見通しと比べると、成長率については、サービス需要の回復の遅れを主因に2020年度は下振れているが、2021 年度は幾分上振れ、2022 年度は概ね不変である。物価については、概ね不変である。』(前回10月)

何ちゅうかね、「政府の経済対策の効果などを背景に」上振れってのもはいはいワロスワロスという感じがする訳ですよ。だって政府の経済対策って新コロちゃんの状況があばばばばーだから積み増しするんであって、それで上振れってエライ勢いで虫の良い話というか、だったらそもそも経済対策要らないんちゃいますかと小一時間問い詰めたい。

4ポツ目は何ちゅうか言い訳コーナー。

『こうした先行きの見通しについては、感染症の帰趨やそれが内外経済に与える影響の大きさによって変わり得るため、不透明感がきわめて強い。』(今回)
『こうした先行きの見通しについては、感染症の帰趨やそれが内外経済に与える影響の大きさによって変わり得るため、不透明感がきわめて強い。』(前回10月)

という所は良いとしまして問題はこの次。

『また、上記の見通しでは、感染症の影響は、先行き徐々に和らぎ、見通し期間の終盤にかけて概ね収束していくと想定していることに加えて、感染症の影響が収束するまでの間、企業や家計の中長期的な成長期待が大きく低下せず、金融システムの安定性が維持されるもとで金融仲介機能が円滑に発揮されると考えているが、これらの点には大きな不確実性がある。』(今回)

『また、上記の見通しでは、広範な公衆衛生上の措置が再び導入されるような感染症の大規模な再拡大はないと想定していることに加えて、感染症の影響が収束するまでの間、企業や家計の中長期的な成長期待が大きく低下せず、金融システムの安定性が維持されるもとで金融仲介機能が円滑に発揮されると考えているが、これらの点には大きな不確実性がある。』(前回10月)

ちょwwwおまwwww

10月にあった文言「広範な公衆衛生上の措置が再び導入されるような感染症の大規模な再拡大はないと想定している」というのをしらっと削除している訳ですよ。そらまあ緊急事態宣言が発出されているのにこの文言入れたら寝言は寝て言えって言われますけど、普通アタクシのような凡人が考えますと、どこからどう見ても緊急事態宣言再発出という状況ですと、それは10月の前提となっている「広範な公衆衛生上の措置が再び導入されるような感染症の大規模な再拡大はないと想定」がコケているようにしか見えないんですが、日銀によりますと今般の緊急事態宣言は前回のようなものではない、という説明になるんですが、それ1都3県の知事が聞いたらトサカに来るんじゃねえかと甚だ懸念されるので、どうせポンコツ知事共の会見は年がら年中やっていますので、誰かちょっと質問してみたら面白いのに(不謹慎)。

いやまあ別に今回がまだ前回の緊急事態宣言程ではない、という(百貨店の土日営業止めるとかその手のところまで行ってないから)説明も分からんではないのですが、少なくとも緊急事態宣言を出すくらいの感染症再拡大中なのに、この時点で「大丈夫」認定して見通し出すこともなくて、4月の展望まで様子見すれば良いじゃん、というかこれが壮大な死亡フラグになったらアカンヤン、とかまあ当初は思っていたのですが、金曜日に妄想全開で書いた妄想(4月になるとリフレ馬鹿軍団が3票から4票になるのでかなりの薄氷モード、よって上方修正するなら櫻井さんが審議委員として目の黒いうちにぶっこまないと上方修正し損なうリスクがある)によって、ああそうですか今回無理気味にでも上方修正しないと行けないのね、と思ったので、何ちゅうかまあトンチキにならなければ良いのに、とは思うけど上方修正した理由はまあ理解した(個人の妄想です)。

リスクバランスが5ポツ目。

『リスクバランスは、経済・物価のいずれの見通しについても、感染症の影響を中心に、下振れリスクの方が大きい。』(今回)
『リスクバランスは、経済・物価のいずれの見通しについても、感染症の影響を中心に、下振れリスクの方が大きい。』(前回10月)

まあ別に良いんですけど、「感染症の影響を中心に下方リスク」って言っておいて、緊急事態宣言再発出は華麗にキニシナイで下方どころか見通し上方修正しているという状況なのに「感染症の影響を中心に下方リスク」ってナンジャソラとしか申し上げようがないですな。

・・・・・・とまあそんな感じでして、何だかなあとは思いますがまあ純粋な経済見通しの中に不純な成分が混入してるんでしょうなあと思えばまあそんなもんという所です。


・経済状況の現状判断は引き下げになっています(が先行き上方修正という大胆なアセスメント)

では基本的見解の本文に参ります。『1.わが国の経済・物価の現状』から。

『わが国の景気は、内外における新型コロナウイルス感染症の影響から引き続き厳しい状態にあるが、基調としては持ち直している。』(今回)
『わが国の景気は、内外における新型コロナウイルス感染症の影響から引き続き厳しい状態にあるが、持ち直している。』(12月声明文)
『わが国の景気は、内外における新型コロナウイルス感染症の影響から引き続き厳しい状態にあるが、経済活動が再開するもとで、持ち直している。』(前回10月)

現状判断に「基調としては」というヘッジクローズが入っていまして、現状判断の総括判断は若干下方修正しているんですよね。つまり鏡の所にありますように、現状の総括判断を下げておきながら先行き見通しを堂々の上方修正をしている訳で、今回の展望レポートってそういう意味ではかなり異様な作りこみになっているんですよ。普通現状判断下げた場合って、先行き見通しは素直に下がるのか、はたまた足もとのこの状況は一時的なので先行き見通しを下げなくて良い、とぶっこむのかのどちらかで来るもんじゃないか、って思いませんか皆様???


『海外経済は、一部で感染症の再拡大の影響がみられるが、持ち直している。そうしたもとで、輸出や鉱工業生産は増加を続けている。また、企業収益や業況感は、大幅に悪化したあと、徐々に改善している。』(今回)

『海外経済は、一部で感染症の再拡大の影響がみられるが、持ち直している。そうしたもとで、輸出や鉱工業生産は増加を続けている。また、企業収益や業況感は、大幅に悪化したあと、徐々に改善している。』(12月声明文)

『海外経済は、大きく落ち込んだ状態から、持ち直している。そうしたもとで、輸出や鉱工業生産は増加している。(途中割愛)この間、企業の業況感は、大幅に悪化したあと、幾分改善している。』(前回10月)

10月のは文章構成上業況感の所が先の方にあったので途中割愛としましたが、海外、輸出、生産、企業収益や業況感の所は12月対比横這いですな。

『設備投資は、業種間のばらつきを伴いながら、全体としては下げ止まっている。』(今回)
『設備投資は減少傾向にある。』(12月声明文)
『一方、企業収益の悪化を背景に、設備投資は減少傾向にある。』(前回10月)

収益の所は10月は設備投資の文章に繋がっていて切りようが無かったのでこうやって引用しますが、設備投資の現状判断を上方修正していますね。

『雇用・所得環境をみると、感染症の影響から、弱い動きが続いている。個人消費は、基調としては徐々に持ち直しているが、足もとでは、飲食・宿泊等のサービス消費において下押し圧力が強まっている。』(今回)

『雇用・所得環境をみると、感染症の影響が続くなかで、弱い動きがみられている。個人消費は、飲食・宿泊等のサービス消費は依然として低水準となっているが、全体として徐々に持ち直している。』(12月声明文)

『雇用・所得環境をみると、感染症の影響が続くなかで、弱い動きがみられている。個人消費は、飲食・宿泊等のサービス消費は依然として低水準となっているが、全体として徐々に持ち直している。』(前回10月)

雇用・所得情勢の所は同じ、個人消費ですが、12月と1月って「持ち直し」文言は入っていますが語順が変化していますよね。でもってアタクシの国語力を駆使致しますと、って駆使しなくても同じですけど、12月の場合は主文が「個人消費は〜徐々に持ち直している」なのに対して1月の場合は主文が「個人消費は〜足元では、飲食・宿泊等のサービス消費において下押し圧力が強まっている」となりますのでここ下方修正しておりますわな。

『住宅投資は緩やかに減少している。公共投資は緩やかな増加を続けている。』(今回)
『住宅投資は緩やかに減少している。公共投資は緩やかな増加を続けている。』(12月声明文)
『住宅投資は緩やかに減少している。公共投資は緩やかな増加を続けている。』(前回10月)

ここは同じ。

『わが国の金融環境は、全体として緩和した状態にあるが、企業の資金繰りに厳しさがみられるなど、企業金融面で緩和度合いが低下した状態となっている。』(今回)

『わが国の金融環境は、全体として緩和した状態にあるが、企業の資金繰りに厳しさがみられるなど、企業金融面で緩和度合いが低下した状態となっている。』(12月声明文)

『わが国の金融環境は、全体として緩和した状態にあるが、企業の資金繰りに厳しさがみられるなど、企業金融面で緩和度合いが低下した状態となっている。』(前回10月)

短観の企業金融関連のDIは何のコンポーネントを見ても緩和度合い低下してないと思うんですけどねえ、まあコロナ対策3本の矢を延長したばっかりだから正当化するためにこう言う次第。

『物価面では、消費者物価(除く生鮮食品、以下同じ)の前年比は、感染症や既往の原油価格下落、Go Toトラベル事業の影響などにより、マイナスとなっている。予想物価上昇率は、弱含んでいる。』(今回)

『物価面では、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、感染症や既往の原油価格下落、Go Toトラベル事業の影響などにより、マイナスとなっている。予想物価上昇率は、弱含んでいる。』(12月声明文)

『物価面では、消費者物価(除く生鮮食品、以下同じ)の前年比は、感染症や既往の原油価格下落、Go Toトラベル事業の影響などにより、小幅のマイナスとなっている。予想物価上昇率は、弱含んでいる。』(前回10月)

物価の現状判断は不変です。
 


お題「櫻井さんの後任人事が野口旭先生と聞いて納得の行ったことについて/展望レポートは謎の強気ですが・・・・・・(MPMレビュー)」   2021/01/22(金)08:01:06  
  プランBの存在しない特攻体質の悲劇または喜劇ですかね・・・・・・・・

[外部リンク] 17:20 (JST)1/21 17:37 (JST)updated コピーライト一般社団法人共同通信社

『菅首相は代表質問で、新型コロナウイルスのワクチンと東京五輪の関係について「ワクチンを前提としなくても安全安心な大会を開催できるよう準備を進める」と述べた。』(上記URL先より)

ワクチンの十分な接種が夏までに間に合わないけど、間に合わなくても開催できるように万全の感染防止措置を取る、という事なんでしょう(ものの言い方が酷いが)。

・・・・でもさ、そもそもが「ワクチンが行き渡るから」の1点勝負でプランBが無かったって事がこの言い方だとバレバレにも程がある訳でして、ちゃんとプランBが有れば「国内でのワクチン接種が行き渡っていない場合にはこのような制限を加えた形で万全を期して開催しますよ」となるはずなのに「開催できるよう準備を進める」ってどう見ても泥縄です本当にカムサハムニダと言った風情でオラ泣きたくなって来ただ。


〇全てが納得行ったのはMPM結果ではなくその後のニュースでした(野口先生の審議委員ノミネートネタ)

・・・・・・という訳でMPMレビューの前に審議委員人事の話から入るのでありました。

・ヨーイチ先生とゆかいななかまたちキタコレ

[外部リンク] 13:11 JST 更新日時 2021年1月21日 14:29 JST

昨日はMPMの後にこんなのが出て来まして、国会同意人事なので国会の予定が優先ってなもんでMPMだろうが何だろうがそんなのは知ったこっちゃありませんという感じなんでしょうが、まあこれが出た訳ですよ。

でもって、野口先生ってあーた「リフレ派自認」とかいうような生易しいもんじゃなくて、コテコテの筋金入りのリフレ一派で、いやー今更リフレ派かよと思ったのですが、まあよくよく考えてみれば「ヨーイチ先生とゆかいななかまたち」という点から見たらそらそうだというノミネートでございまして、まあヨーイチ先生の内閣官房参与も腰砕けましたが、さらに日銀審議委員にヨーイチ先生とゆかいななかまたちが来るというのは最初頭抱えたんですけど、その5秒後くらいに全然別の事に気が付き、ここしばらくの間の疑問と不機嫌の原因が一気にクリアカットになりまして、別にクリアになったからと言っても政策周りに対して不機嫌なのは変わらんのに、まるで長期間のアレがアレした(朝ですからほら婉曲表現ですよ婉曲表現)如きスッキリ感で何故か清々しい気持ちになってしまいました。

ってのは何ですねんという雑談を以下行います。


・実はその1時間半前にはMPM結果見てトサカに来てたんですよ(展望レポートの上方修正)

まー詳しくは後で展望レポート見物を行いますとして、今回のMPMって現状維持で、(相変わらずノーズロ延長でトサカに来るがまあするだろうと思ってたのでそこまでトサカに来ない)成長基盤と貸出増加支援の1年延長がおまけにありましたけど、まあそっちはさて置くとして、今回のMPM結果で何がトサカに来るというかだったのは展望レポートなのよね。

つまりですね、今回の展望レポートって政策委員の中心見通しベースで言うと、成長率見通しを20年度下げて21年度上げているのは良いとして、22年度も上げていまして、これって10月展望対比で言えば「明確な上方修正」なんですよね成長率のほう、つまり経済見通しは。なにせ今週の頭に先週のロイターさんの展望レポート観測記事を見て、「いや別に今回の展望レポートで慌てて上方修正しなくたって、内外のコロナの状況見て4月展望で引き上げれば良いのに何でそんなに慌てて勝負しないと行けないの??別に政策の縮小やら正常化やらをやりたい訳でも無い筈なのに」という発想になっておった訳ですよこれがまた。

でもって火曜日とか悪態ついておりましたし、そもそも12月MPMの時にも悪態をついていましたけれども、それ以前の話で12月のMPMで「3月に点検会合」って話をするのも、何でそんなに慌てる必要があるんだよ???別に急いで出口やるとかそういう気はない筈なのに何に切迫されているんだろう??????という感じだったし、そこの所がワカランチ会長だったから不肖このアタクシ、「なんで急ぐ必要があるの???」とか言いながら悪態太郎と化していたのはご案内の通りかと存じますし、こういうの自分で書いているとその間にも頭の中で話を再構築したりするので、その過程で更に機嫌が悪化する、という悪態スパイラルに突入していたわけですよこの時まで。


・・・・・でこのニュースで気が付いたんですよ。

「なるほど慌てなければ行けなかった理由はこれかあああああああああ!!!!!!!!!」

#なお、以下の与太話にはアタクシの妄想成分が多分に混入していますのでご注意ください


・4月から「6対3」が「5対4」になるという薄氷キタコレ

えーっとですな、今回の野口先生のノミネートですが、櫻井さんが3月末で任期切れになりまして、その後任ということで野口先生な訳ですけれども、何せ野口先生って初期からのリフレ派で、リフレ派がポピュラーになってからの俄かとは違う筋金入りのお方ということでございますので、(直近の金懇ではちょっと怪しかったけど)いつの間にやら執行部の鉄砲玉あるいは炭鉱のカナリアとなってしまった櫻井さんとはモノが違う訳ですよモノが。

でですね、そうなりますとリフレ派が4名と相成りますが、足元で安達さんって片岡さんに助け舟を出さないで普通に賛成票ぶっこんできていましたけれども、それは6対3(若田部さん、片岡さん、安達さん)だったから勝つ見込みが無いので大人しくしていただけで、5対4ともなれば僅差も僅差ということになりますので、そうなったら洞ヶ峠から降りてきて旗幟鮮明にしてリフレ馬鹿軍団の突撃でござるってな事になるかも知れんし、槍に大杯持ってる博多人形だけど今の所無事に床の間の人形ケースに収まっている若田部さんだってケースをぶち破って暴れだすかも知れんのよ、なんと言っても集団になると力ですからね!!!!

てな訳で、相変わらず人を見る目がまるでない(その上安倍ちゃんだとそうは言ってもちょっと反対意見であっても当代一流の方の話だったら聴こうとするけどガースー先生は人の言う事聞かなさそう)ガースー先生に対してヨーイチ先生とゆかいななかまたちがどうのこうの、というのを勘案した時に、櫻井さんの後任がゆかいななかまたちになる、という話であれば、それってもう4月MPMになる前、即ち櫻井さんが審議委員として目の黒いうちが「6対3」の最後のチャンスになる訳です。

ということで分かりますよね。つまりは「5対4体制後になると馬鹿緩和の拡大が通るリスクが高まる」「でも馬鹿緩和の拡大をしたらどこからどう見ても金融政策は超新星爆発からのブラックホールコース間違いなしなので絶対に避けたい」とまあそういう「急がなければいけない事情」があり、3月MPMの時点で追加緩和推進の出鼻を挫いておかないといけない、という事であり、ワタクシのような凡下が考えるような「4月展望会合でゆっくり上方修正すればエエヤン」などといってたワイの方が能天気だった、とまあそういう事になります(個人の感想です)。


今回の展望でまさかの割と明白な形での成長見通し引き上げ、というこのコロナ緊急事態宣言下で何で勝負せにゃならんのよというポイント(そしてその点についてMPM出てから野口先生のこのネタが出るまでの間アタクシ割とトサカに来ておりました)についても同じ理屈でして、追加緩和だ追加緩和だと迫りくるショッカー地獄の軍団しかも4月から1名増員して執行部の鉄砲玉が1名減員だから3票差が1票差になる、という事態の前に景気の先行き見通しトーンを強くしておかないとアカン、とまあそういう事情な訳ですね、と思った瞬間、昨日のアタクシは物凄い勢いでスッキリ爽快感となった訳ですよいやマジで。

まあ何ですな、先般来物凄い勢い(という程でもないが)で日銀の謎の前のめり(しかも別に政策で何かする気も無いのに前のめりというイミフ状態)に対して悪態を申し上げておりましたが、なるほどこういう事情による深慮遠謀だったのですね、そうだと知っていたら(って知る由もないですけど、笑)そんなに悪態つかなかったのに〜って思いました。いやはやちょっと先般来毒を出し過ぎましたね、マリアナ海溝よりも深く悪態の垂れ流し過ぎに陳謝すると共に、ジャンピング土下座の勢いで悪態ぶっこんだ関係各位におかれましては平にご容赦を、って所でございます。

#あくまでも個人の妄想ですのでしつこく念のため申し添えます



・点検会合では追加緩和をしない理論構成は出てくるが別に出口だの柔軟化だのに大したもんは出ないとワイの読み筋

さらに個人の妄想は続きますがあくまでも妄想なのでご注意ください(しつこいヘッジクローズ^^)。

・・・・・・とまあ上記のアタクシの妄想が大まかに言って当たっていたりしますと、実はこの点検会合っての目的は別に超長期の金利を上げようだの長期の金利を上げようだのというような積極的(???)な意図はカシュカリ総裁の毛髪程も無い、という事が明の確な訳でございまして(個人の妄想です)、マイナス深堀だのイールドカーブ全部下げるだののような政策が「短期的には兎も角として、長期的に緩和政策を継続するためには阻害要因になる」というような理屈付けを可能な限り提示して、物価目標達成に屁の役にも立たないのに政策の死期だけは早めるというような追加緩和策を封じることが主目的、ということになる訳ですな(個人の妄想です)。

となりますと、点検の結果何か凄く風景の変わるような政策の変更がある訳でも、派手なチューニングがある訳でもない、というのが妄想論理展開的に導出されて参りますので、つまり点検会合で別に政策の何かがゲームチェンジャーとなるようなレベルでの物は出てこないので、市場から見る風景は点検会合を通過しても何も変わらんじゃろ、というのが妄想全開になったアタクシの結論になるのでごじゃります。

#何も無いのもアレだからETFとかの「上限撤廃(買入を増やすとは言っていない)」程度はあると思うけど

・・・・・・って「読み筋」とか言ってますがかなりの妄想寄りになっている点をお含みおき願いたいのですが、この線で考えると、コロナ拡大のリスクを負いながらも12月に唐突に3月決め打ちで点検会合となる話をぶっこんだこと、今回の成長見通しが定量的には小さくても定性的には割と威勢よく成長率見通しを上方修正してきたこと、の物語が作れるのですよね。まあ世の中は物語通りに行くわけではない(というか寧ろ行ったらビビるわ)のですけれども、今回のワイの読み筋は我ながらちょっと気に入ったので読み筋大公開時代の巻とシャレて見ました。

#しつこいですがこのコーナー、妄想成分全開でございます(別にワイの妄想成分なので嘘成分は混入してない筈ですけど妄想なので強めの前提が置かれていることはお分かりになると存じますのでよろしゅう)のをよろしくご理解の上用法容量をお間違えの無いよう自己責任でご利用下さいませ



〇MPMレビュー声明文編:成長基盤貸出増加支援オペまた1年延長かよ&雨宮さんが欠席とな!

[外部リンク] [PDF 74KB]」が出てた(「職員」なので雨宮さんではない筈)のですが、公知する必要がある特別な理由を除いて一々リリースせんでも良いと思うんですけどね。内勤の人とかだったら。



・成長基盤強化、貸出増加支援オペのノーズロ1年延長

『2.日本銀行は、「貸出増加を支援するための資金供給」および「成長基盤強化を支援するための資金供給」について、貸付実行期限を1年間延長することを決定した(全員一致)。』

まあコロナオペですら延長ですから(だいぶ意味が違うけど)そら延長だわさ、とは思ったが毎度思うのですけれども、当該会合の議事要旨を読んでも、このオペがどのように成長基盤強化即ち潜在成長率の引き上げになるような施策としてワークしているのかとか、貸出増加支援の結果貸出がどのような分野に向けて増加してそれによって我が国の成長力強化にどのように寄与しているか、といった政策ぶっこんだ際の本来の宣伝文句に対する検証作業やその検討が行われているとは1ミリも思えない訳ですな。

でもって議事要旨を見るとアタクシには機械的に執行部が延長提案出してシャンシャン承認されているだけにしか見えないのであって、シャンシャン承認するだけなら上野のパンダでも出来るわ(違)と思うんですが、この政策ツールに関して効果の測定とか検証ちゃんとやるのを老いぼれジジイのアタクシの目の黒いうちに見れることを心の底からお祈りしたく存じます(棒読み)。


・ガイダンス文言には変更なし(当たり前だ)だがオーバーシュートコミットメントの件はどうするのやら

[外部リンク] 年度の政策委員の大勢見通し』ですね。まあはっきり言って物価の方は早期目標達成とかいうのが完全に空文化している(点検会合だって「政策が長期化するから」って話をしている位でほぼ公式にバンザイしている状態)のでして、論点になるのは成長見通し(=経済物価見通しの中の経済パート)になりますわな。

実質GDP(前回→今回、レンジと中央値)

2020年度:
▲5.6〜▲5.3<▲5.5>
→▲5.6〜▲5.3<▲5.6>

2021年度:
+3.0〜+3.8<+3.6>
→+3.3〜+4.0<+3.9>

2022年度:
+1.5〜+1.8<+1.6>
→+1.5〜+2.0<+1.8>

ということでして、20年度が足元でのコロナ拡大がドーンと来ているので下げましたってのは分かるし、そうは言いましても21年度はコロナの影響は残るでしょうが今みたいなウギャーじゃないんだから、20年度が下方修正になった分の裏が出て上方修正、でもって22年度は横ばいかいな、とか思っていたのですが、21年度が20年度の裏以上に上方修正になっていて、しかも22年度まで上方修正だし、実質+1.8だと潜在成長率から見たら結構な上じゃんという話になっております。

実際問題として(ちょっと今日間に合わないので土日に追加しますけど)需要別展開している展望レポートの説明文を読みますと、設備投資の先行きが明確に上方修正されているのと、外需の所がこれまた明確に上方修正となっておりまする。さらに政府消費の項目をわざわざあたらしくぶち込んで来たりと、コロナの谷が深くなった分山を上げる、だけではない強い内容となっておりまして、これ見た目の数字自体は地味ですけれども、経済全体のベースラインシナリオのトーンとしてはかなり強くなってるなという印象を受けました(個人の感想です)。

いやまあ確かにFEDとかもエライ威勢の良い説明になってきておりますし、なんかそのワクチン普及一点張りっぽいのが物凄い勢いで気にはなるけど、まあそれらの話があるのは分かるんですが、まあ何でそこまで強気になるのか分からんとか言ってトサカに来てたら昨日はその後のアレがあったので、あらあらそうですかとは思いましたが、今日は詳細版が出てきますので、実際にどの辺が根拠になってこんなに威勢の良いベースラインシナリオになったのか、というのをちょっと週末真面目に確認しておこうかな、とは思います。


・物価のスルーっぷりェ・・・・・・・・・・・・・

まあ大体からしてさっき申し上げたように点検会合やりますよアナウンスの時に「新型コロナウイルス感染症の影響により、経済・物価への下押し圧力が長期間継続すると予想される状況を踏まえ」とか思いっきり物価目標早期達成を放棄しそうな勢いのバンザイモードになっているのですが、これは中々ワロタというのは物価見通しが記載されている本文4ページの脚注。

『2  Go Toトラベル事業による消費者物価への直接的な影響を、一定の前提に基づき試算すると、2020 年度が-0.2%ポイント、2021 年度が+0.1%ポイント、2022 年度が+0.1%ポイントとなる。なお、大手キャリアによって公表された携帯電話通信料金の引き下げや新たなプランの設定については、消費者物価指数への反映方法次第でその影響が変わり得るため、今回の物価見通しには織り込んでいない。』

織り込まないのかよ!!!という感じでして、もうどうせ早期達成しないんだから別に急いで出すこともねえだろ、的なサムシングを感じて実に心がほっこりと致しました。


・さてここで10月のベースラインシナリオの前提条件を改めて確認しましょう

まああと良い根性してるな、と今回思ったのは小見出しの如くでして、10月展望レポート基本的見解の鏡の部分の4ポツ目を見ますとこのような記載があります。

『・こうした先行きの見通しについては、感染症の帰趨やそれが内外経済に与える影響の大きさによって変わり得るため、不透明感がきわめて強い。また、上記の見通しでは、広範な公衆衛生上の措置が再び導入されるような感染症の大規模な再拡大はないと想定していることに加えて、感染症の影響が収束するまでの間、企業や家計の中長期的な成長期待が大きく低下せず、金融システムの安定性が維持されるもとで金融仲介機能が円滑に発揮されると考えているが、これらの点には大きな不確実性がある。』(10月展望レポート)

>広範な公衆衛生上の措置が再び導入されるような感染症の大規模な再拡大はないと想定している
>広範な公衆衛生上の措置が再び導入されるような感染症の大規模な再拡大はないと想定している
>広範な公衆衛生上の措置が再び導入されるような感染症の大規模な再拡大はないと想定している

・・・・・お、そうだなって感じでございますが、日銀ちゃんの定義によりますと今般の緊急事態宣言だの何だのというのは↑の事態ではない、という整理になる訳ですな、いやまあそらそうかも知れんのですが、西村担当相とか「前回の緊急事態宣言並みに自粛しましょう」とか言ってたような気がするんだがいやまあ何でもないです。


#という訳で本文比較などは月曜の朝には読めるようにアップします(総裁会見とかネタが溜まるのでちょっと長くなると思いまして、まあ一部は事前に作ってアップする所存です)
 


お題「久々に市場メモ雑談/ブレイナード理事講演だがまあハトであったがワクチン次第ですわな」   2021/01/21(木)08:11:53  
  なんか早速河野先生が気に食わない発言をわざわざエゴサしてブロックしまくっているご本人のツイッターで暴れているようなのでございますが、予想通りの展開過ぎて泣けますな。みんなでこの人を棚上げだか祭り上げをしないとこれは大変なことになりそう(詳細は各自お調べくらはい)。

河野先生の理不尽な暴れっぷりって民主党政権時代(特に前期)に色々と混乱が起きまくった時を彷彿させてくれるので、振り回される方は地獄でしょうなあと思います、関係各位には同情致します。

〇全然知らんかったがオペ減額の思惑とかあったのかよ(久々に市場雑談メモ)

[外部リンク] 午後
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は続伸で引け、オペ金額据え置きで安心感 長期金利0.035%

『<15:12> 国債先物は続伸で引け、オペ金額据え置きで安心感 長期金利0.035%

国債先物中心限月3月限は前営業日比10銭高の151円95銭と続伸して取引を終えた。新発10年物国債利回り(長期金利)は同0.5bp低下の0.035%。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジストは「日銀が実施した中長期債対象の国債買い入れオペについては、一部で減額を予想する参加者がいたようだ。オファー額が据え置かれたことや日本株が下落したことが、債券買いの材料となった」との見方を示した。』(上記URL先より、以下同様)

ええすいません昨年10月以降達観すると全然居場所が変わらん(というと言い過ぎかも知れんけど多分全参加者(除く短期)が見る10年カレントと20年カレントがあの調子でございましたのでついこちらも)という中で市場雑談ほぼスルーモードでしたが、例の時事通信砲がきっかけ、というのも何か踊らされている感が強くてややムカツクものの、ちったあ動かんこともないのでメモメモ。

というか昨日は朝っぱら20年新発5糸甘とかBBさんで付いていてちょっと待てお前これ新発20年全然イケテナイやんという感じで悲しかったのですが、取引中盤で先物とか10年以下が強くなっていく中でやっとこさ5糸強が出合ったかと思ったら結局引け直後には引けになっていて、まあ最近は新発をどういうヘッジするのか知らんけど、今回の20年新発って裸一貫で持っていても碌すっぽ強くならない所に来て横綱だけは横綱が休場している割には強くてヘッジ掛けたら掛けた分だけ全部持っていかれるという落涙を禁じ得ない展開になっていてナムナムナム。

まあ一応時事通信砲が効いてるのかねという気もしますが、ワロタのは上記記事にありますように、昨日って中長期輪番の減額観測とかあったのかよというお話で、いやまあ別に観測するのは個人の好きにすれば良いと思うのですが、何ぼ時事通信砲があったからと言いましても、昨日ってMPM結果発表の前日(というかMPMの初日)なんだし、大体からして日銀が「副作用対策」とは言わないけどその積りっぽく出してきている物件って言うのは「金融機関のマイナス金利負担の軽減および変なオペでの特別付利」と「超長期のイールドカーブが立ってほしいという口先介入と超長期ロンガーエンドの輪番削減」(でもって25年超の輪番はかなり減額しました)なのであって、その理屈からしますと、時事通信砲を所与とすると警戒するのは超長期前半の輪番じゃろ(なおそんな度胸は無いのでそこはよー減らせんと思うよ、よほど明快なガイダンスというか方向性みたいなのが政策委員会で共有される状態じゃない限り)と思うのですけれどもねえ、とか何とか思ったんですけど、ネタが無いせいか暇ネタっぽく色々な思惑が出るのね〜と思いました(需給上中期を減らすというのは分からんでもないが、それだったら月末にいじれば良いし、そんなに急いでやる必要あるんけ???)。

なお、もっとまじめに時事通信砲を所与として考えた場合、10年の変動幅拡大容認って言ったって今の水準で20を30にしても「so what?」の世界であるので意味なし芳一にも程がありますが、もしそれをエフェクティブにしたいんだったら5-10の輪番を減額するというのは中々良いメッセージにはなるのですが、何せ10年には「0%」があって、しかも0%水準で平和に推移しているのにこれを減額する、というのは何ぼ何でも話が違うよということになるのでまあ無茶でっしゃろ、となるのではと思うの。

もし長期輪番を減額というのであれば、それはまあ長期の金利が下がっている時か、そうじゃ無かったら点検会合で明示的にもうちょっと金利上がってもよろしい的なサムシングが出てこないと、さすがにこの見事に0〜0.05(ついこの前まで5bpすら遠かった)の中で動く10年の輪番をいじる、というのはディレクティブ違反と言われた時の屁理屈付けが難しいと思うのですので、ちょっとそれは3月点検会合でお洒落なものでも出て来たら期待したいけど今期待するのはさすがに図々しいし、逆にこのタイミングで減らして来たら「なんでターゲット近辺で安定して推移しているのに輪番の減額をするのか、ディレクティブ違反ではないか」と(金利が上がれよとか思うワイであっても)思ってしまいまふ。

なお、変動幅拡大と超長期スティープ、という意味であれば、確かに超長期輪番を減らさなくても、10年の金利の居所が5bp変わる(0-5→5-10)だけでも超長期には結構効いてくると思うので、そういう点からすれば10年輪番減額というのは予想の王道ではあるのですが、まあここは明示的な目標があるだけに、MPMマターにかかって来る部分でして(超長期の金利とか中期の金利とかは別に明示的な指示がある訳ではないので極端に言えば市場局がかなり勝手に輪番の調整できる)、まあそう派手な輪番調整は出来ないというのが建付け上の問題としてあるのですよね。と一つ一つの要因を詰めて考えれば昨日いきなり減額はねえだろと思う(というかそういうの考えもしないのが普通だと思うんだが)のでありました。

まあそれはそれとして、火曜の新発超長期が金利上がれば買いが来るんでしょうが、上を追っかけての買いが中々来ませんなあという風情なのか置いて行かれているのを見ると、もとマーケットメーカー(というほどお前はマーケットメークしていたのかと言われると冷汗をかかざるを得ませんです只の対顧ディーラーです)としてはこりゃめえりましたなとか思ってしまう3時の気配を引用。

『TRADEWEB
    OFFER   BID    前日比  時間
2年  -0.142  -0.132   -0.009  15:03
5年  -0.121  -0.113   -0.009  15:03
10年  0.029  0.036   -0.008  15:12
20年  0.442  0.449   -0.004  15:12
30年  0.657  0.664    0.009  14:56
40年  0.697  0.706    0.008  15:12』

なるほど後ろでヘッジしてればワークするのか、ヘッジが使えるのか知らんけど・・・・・・・・・



〇さてブレイナード理事の続き

[外部リンク] 13, 2021
Full Employment in the New Monetary Policy Framework
Governor Lael Brainard
At the Inaugural Mike McCracken Lecture on Full Employment Sponsored by the Canadian Association for Business Economics (via webcast)

何かロイター砲(という程の砲撃ではなくて展望レポート観測記事ですが)と時事通信砲でこの人のネタが遅れ遅れになってしまいましたが。

なおワイ的にはパウエルクラリダは当然として(ウイリアムズも当然見るんだがどうもあの人はイマイチなんですよね、というか最近すっかり静かになったのはクラリダワンボイスになったのかね、よー知らんけど)、あとはハト系ではブレイナード(ブレイナードは民主党政権との近さもあって多分今後も好き勝手にやって来ると思う)とカシュカリ、タカ系ではローゼングレンとメスター、執行部提灯系ではデーリー辺り、でもってタカハトが割とコロコロ動くのがエバンス辺りで面白芸人がブラード、という辺りがよー喋るオッサンオバハンなのでつい見てしまうというか、前回との変化は無いか、というのが見どころになる人だという認識になっています。一方でハーカー、ボスティック、カプラン、ジョージ、バーキンとかはあんまり数を打ってこないので、その時の立ち位置はわかるんですが変化あったっけとか悩んでしまうのでもうちょっとお喋りして頂くと見物人的には助かる(相場的にはノイズが増えるかもですが)なあと思います。

でまあ現世利益的な重要ポイントは先日ネタにした部分で、要はいつものようにハトハトなのと、ブレイナードさんは(この解釈は今に始まったわけではないのですが)基本的に経済の実指標の実績ベースが来るまで政策を動かさないという形で、ガイダンスとかストラテジックレビューの所とかの説明を解釈しておりまして、この部分は実際に合意している筈の部分から勝手にハト方向に踏み込んでいるお方なのですが、今般のAPPのガイダンスにおける「顕著な改善に向けた進展」の部分に関しても実績ベースの数値が出るまではAPP減額せんで良いという話をしている点、明らかに中心からはハトに踏み込んでいるお方である、というのは確認済みです。

んじゃベースになる経済物価情勢の見通しはどうよ?ってのが続きの確認部分である。



この講演、『Monetary Policy Framework』ってのが先にあって、まあそっちも見ておいた方が良いかもしれませんが、今申し上げたような感じで、フレームワークの中で書かれているストラテジーではそこまで解釈するのは俺様解釈として踏み込んでるだろ、という見解を既にご開陳されていますので、それを引っ込めていればオモロイですが、まあブレイナードさんそういうタマじゃないので(という意味ではこの姐さんいい根性してるわと毎度思う)そこは華麗にスルーして後半の『Outlook and Policy』を拝読(ちょっとだけ先日の部分を再掲しちゃうかも知れません)。

『Late last year, the Committee integrated the framework changes into its monetary policy. The September 2020 FOMC statement adopted outcome-based forward guidance for the policy rate tied to shortfalls from maximum employment and 2 percent average inflation, and the December 2020 FOMC statement adopted outcome-based forward guidance for asset purchases.』

というのから始まります。「outcome-based forward guidance for asset purchases」の話は先日引用した部分にありますが、あのガイダンスはAPPは「改善に向けた顕著な進展がある」までUST80とMBS40ビリオンの買入拡大ペースを継続とは書いていますが、明示的な数値は提示していないので、当然これはジャッジメンタルと解釈するものなのですけれども、そのジャッジメントにおいて、実績値ベースでのスレッショルド達成を所与とする、というのを入れているのがブレイナードさんのハト方向に踏み込んだ話ですね。しつこいですかそうですか。

『Our monetary policy approach should support a stronger, broader-based recovery from the deep and disparate damage of COVID-19.』

まあそれは良い。

『The guidance indicates that the Committee expects the policy rate to remain at the lower bound until employment has reached levels consistent with the Committee's assessments of maximum employment, and inflation has risen to 2 percent and is on track to moderately exceed 2 percent for some time.』

『The forward guidance reflects the important lesson that, with a significantly smaller scope to cut the policy rate than in past recessions, the Committee can provide needed accommodation by making forward commitments on the policy rate that are credible to the public.15 The outcome-based forward guidance communicates how the policy rate will react to the evolution of inflation and employment.』

『It makes clear that the timing of liftoff will depend on realized progress toward maximum employment and 2 percent average inflation.』

この辺は金利操作に関する話ですが、まあ金利の部分はタカ派のFOMCパーティシパントであっても21年中に何かいじる可能性があると思っている人は皆無(12月のSEPで21年末は17票全てが現状維持、22年度末になって初めて1名が25bp利上げって言ってるんですからね)なので当面ここは問題になりそうもありません、勿論市場ちゃんのBEIが正しくて今後ホイホイと物価が上がりだしてくると面白く(不謹慎)なるのですが、こればっかりは蓋を開けてみないとワカランチ会長なので年後半のお楽しみになるとオモロイねくらいの話でございまして、まあ一応真面目に読んでも良いのですが、もうちょっと状況が変化してきてから色々な意見が出てくる可能性が、という話で当面無視して良いでしょう(これがフラグになったらさすがにビビるがならない自信はある)。

『The FOMC statement notes that monetary policy will remain accommodative after liftoff in order to achieve "inflation moderately above 2 percent for some time so that inflation averages 2 percent over time."16 Even after economic conditions warrant liftoff, changes in the policy rate are likely to be only gradual to support the inflation makeup strategy and maximum employment.』

メイクアップストラテジーの話に関しても実際に物価が上がりだした時にその状況をどこまで放置できるか、という胆力の問題というか時間的不整合性の問題というか、に帰着する話なので今気にする必要はない。

『Market expectations appear to have adjusted in response to the changes in the FOMC's approach. The Survey of Market Participants conducted by the Federal Reserve Bank of New York indicates a shift in expectations following the release of the new monetary policy framework.17 The median expected rate of unemployment at the time of liftoff moved down from 4.5 percent in the July survey, before the release of the framework, to 4.0 percent in the September and subsequent surveys, following the release of the new framework. Similarly, the median level of 12-month PCE inflation anticipated at the time of liftoff rose from 2 percent in the July survey to 2.3 percent in the September survey and beyond, following the introduction of FAIT.18』

中々経済見通しの話が始まらんなオイ。

『The forward guidance adopted in December expands the goals of the asset purchases beyond market functioning by establishing qualitative outcome-based criteria tied to realized progress on our employment and inflation goals. This approach integrates the forward guidance on the policy rate and on asset purchases, rather than establishing distinct criteria. The December guidance clarifies that the pandemic asset purchases will continue at least at the current pace until substantial further progress is made on our employment and inflation goals. In assessing substantial further progress, I will be looking for sustained improvements in realized and expected inflation and will examine a range of indicators to assess shortfalls from maximum employment.』

ここは再掲になります。ジャッジメンタルで良い筈のAPPガイダンスですが、ブレイナードさんはそのジャッジをするに当たって実績値がそこまで行っていないと駄目じゃろ、という主張なので、この人の主張からするとテーパーの議論が今年中に始まるのは難しいかな(もちろん経済物価状況次第ですが)とは思われます。

『If we look ahead, effective vaccines and additional fiscal support are important positive developments, but the near-term outlook is challenging due to the resurgence of the pandemic, and the economy remains far from our goals. The most recent spending indicators point to a considerable loss of momentum late in the fourth quarter. Sales of consumer durable goods-such as furniture, electronics, and appliances-declined in November, after surging since the spring.19 The rise in cases in November and the associated social distancing resulted in a decline in already low services consumption, with sales at restaurants and bars falling by 4 percent, the largest drop since April. Continued social distancing over the cold winter months is likely to generate a significant drag for spending on services that require personal contact. Additionally, state and local income and sales tax and gaming and energy-related revenues remain depressed, and the most recent payrolls report indicates that state and local governments are having difficulty sustaining employment levels as the virus persists.』

ここも再掲になります。足元ではコケておりますよね、の方の話を強調していますね。

『Inflation remains very low; core PCE inflation ran at 1.4 percent over the 12 months ending in November. Even though some of the survey-based measures of inflation expectations have picked up recently, they still remain close to the lower end of their historical ranges. Market-based measures of inflation compensation have also picked up. While disentangling inflation expectations from liquidity and term premiums is imprecise, staff models attribute a significant portion of the movement in inflation compensation to an increase in expectations, bringing them up from the lows seen in March but still below their historical averages. Inflation may temporarily rise to or above 2 percent on a 12-month basis in a few months when the low March and April price readings from last year fall out of the 12-month calculation, but it will be important to see sustained improvement to meet our average inflation goal.』

すいませんここも再掲だったと思いますが、この感じですと利上げどころかテーパリングの話も実際にコアPCEが2%を着けないと議論しない感じの説明ですね、ただそれ自体はガイダンス文言ではそこまで書いてありませんので、その部分に関してはブレイナードさんが突っ込んで言ってる部分です。

さてこの辺から経済の話になる(政策の話が長い)。

『The COVID-19 pandemic is exacerbating disparities, and employment remains far from our goals. Last Friday's payroll report highlighted the effects of the resurgence of the virus, with the first overall decline in payrolls since April and a stark 498,000 decline in leisure and hospitality jobs. Overall, payroll employment is still nearly 10 million jobs below its February level. If we adjust the 6.7 percent headline unemployment rate for the decline in participation since February and the Bureau of Labor Statistics estimate of misclassification, the unemployment rate would be 10 percent, similar to the peak following the Global Financial Crisis.』

先般ネタにしたブラードさんの場合はこの前公表された12月雇用統計に関しては「ちょっと弱かったけどヘーキヘーキ」という解釈をぶっこんでおりましたが、まあお約束のようにブレイナードさんはコロナ再拡大の影響であばばばばーだよアカンがな、という解釈をしております。労働市場の解釈部分が恐らくテーパリング議論のキーになるはずですのでFOMC参加者間の差異が無茶苦茶ある、というのは把握した。

『The damage from COVID-19 is concentrated among already challenged groups. Federal Reserve staff analysis indicates that unemployment is likely above 20 percent for workers in the bottom wage quartile, while it has fallen below 5 percent for the top wage quartile.20 Black and Hispanic unemployment stood at 9.9 percent and 9.3 percent, respectively, in December, while White unemployment was 6.0 percent. Labor force participation for prime-age workers has declined, particularly for parents of school-aged children, where the declines have been greater for women than for men, and greater for Black and Hispanic mothers than for White mothers.』

今回のコロナの特徴として、マクロ的に全体にダメージではあるのですが、それよりも業種で言えば特定セクター、雇用で言えば相対的に社会的立場の弱いカテゴリーの方々に対するダメージが甚大なのが特徴、というのは皆様の指摘通りの話ですが、まあこれでもかと数字を出してくる辺りがハト。

『The K-shaped recovery remains highly uneven, with certain sectors and groups experiencing substantial hardship. All told, real gross domestic product likely declined by about 2-1/2 percent in 2020, with the damage concentrated disproportionately among some groups of workers and sectors as well as smaller businesses.』

でまあK字回復ってのが出てきますわな。

『Fortunately, fiscal support looks set to resume playing a vital role in the form of stimulus payments and extended unemployment benefits, particularly for the cash-constrained households that make up a significant fraction of the population. The additional Paycheck Protection Program financing will be a vital support for the many hard-hit small businesses facing continued revenue shortfalls and declining cash balances.』

幸運にも財政サポートがこのようなダメージを局地的に受けた人々にむかっているのが非常に良い事です、と評価。

『The damage would have been much greater in the absence of substantial fiscal and monetary support. The unprecedented scale and composition of fiscal support made a vital difference in replacing lost income and supporting demand in the middle of last year and is expected to do so again in the months ahead. The unprecedented speed and breadth of the monetary policy response through an expanded set of tools is supporting lower borrowing costs along the yield curve for households and businesses as well as better inflation and employment outcomes.』

ということで金融政策と財政政策のサポートなかりせばエライコッチャでしたけど我々のサポートで云々、というお話ですな、でまあしらっと金融政策の所では「supporting lower borrowing costs along the yield curve for households and businesses」と来ているので、経済の認識がよほど強くなる(マクロ的回復だけではなくK字回復じゃないよ、って認識を示すようになる)まではこの人中々テーパーに首を縦に振らなさそう、というのは把握した。

『The outlook will depend on the path of the virus and vaccinations. While the number of new cases is high and rising, the distribution of multiple effective vaccines is under way.21 Spending on in-person services is likely to return to pre-pandemic levels only as conditions around the virus improve substantially. Most forecasts predict a significant rebound in aggregate spending this year. And there is some risk to the upside if the efficient delivery of vaccines across many jurisdictions ultimately results in a globally synchronized expansion.』

でもって見通しの部分ですが、結局の所感染症対策が効いて経済活動が戻るかどうか次第ですよ、という話ではありますが、一応ブレイナードさんですら「And there is some risk to the upside」と言っているので、まあそういう意味では利上げは兎も角としてテーパリングが当面全然気にしなくて良いとまで決め打ちするのはさすがに時期尚早、というかまあそこを見て米国の金利って居場所を変えたんでしょうけど。

『We are strongly committed to achieving our maximum-employment and average-inflation goals. It is too early to say how long it will take. The Committee has stated clearly that it needs to see substantial further progress toward our goals before adjusting purchases. The economy is far away from our goals in terms of both employment and inflation, and even under an optimistic outlook, it will take time to achieve substantial further progress. Given my baseline outlook, I expect that the current pace of purchases will remain appropriate for quite some time. Of course, the outlook is highly uncertain, and forecasts are subject to revisions-a key reason why our forward guidance is outcome based and tied to realized progress on our goals.』

『The recovery thus far has been uneven, and the path ahead is uncertain. We remain far from our goals, with core PCE inflation only at 1.4 percent and payroll employment nearly 10 million below its pre-pandemic level. The Committee's forward guidance will help keep borrowing costs low along the yield curve for households and businesses, improve inflation outcomes, and enable the labor market to heal, leading to a broader-based and stronger recovery. The strong support from monetary policy, together with fiscal stimulus, should turn the K-shaped recovery into a broad-based and inclusive recovery that delivers full employment, as Mike McCracken would have wished. Thank you.』

最後のこの辺も再掲になってしまいましたが、まあかなりハトハトではあるのですが、ワクチン効いてもう皆さん大宴会やって大丈夫ですよヒャッハー!とかそういう状況になれば、金利は兎も角テーパーの話が出てこない訳でもないという所でしょうか。どうもこの話を見る感じですと、金利は物価に紐付け、APPは雇用に紐付けっぽくなっている感じで、その中で雇用の方が先に盛大に改善するじゃろ、と思っているようなので(というのはたぶんブレイナードだけじゃなくてコンセンサスだと思うが)、まあそういう点を見ておけばよろしいのかな、というのが一応のアタクシ的な解釈になりましたです、はい。
 


お題「イエレン承認公聴会メモ/マイナス金利適用の偏在化が進む中で点検会合向け雑感雑談でございます」   2021/01/20(水)08:07:11  
  ほれほれおまいら内閣支持率の下げ方が足りんぞ
[外部リンク] 午前
イエレン氏、景気回復へ「大きな行動」を 財務長官承認公聴会

『[ワシントン 19日 ロイター] - 米上院財政委員会は19日、バイデン次期大統領が財務長官に指名したイエレン前連邦準備理事会(FRB)議長の指名承認公聴会を開いた。イエレン氏は議員に対し追加の新型コロナウイルス対策で「大きく行動」するよう呼び掛け、債務拡大につながっても恩恵は代償を上回るとの考えを示した。』(上記URL先より)

とはありますが、

『どのような支出が最大の利益をもたらすかとの質問には、まず公衆衛生と予防接種普及への支出、次いで失業手当や食料支援サービス(フードスタンプ)の延長が考えられると発言。貧困層や中小企業を対象とした救済措置は支出や雇用の創出につながるとした。』

となっておりまして、昨年どこぞの国は第一次補正予算で感染症関連の予算よりも感染症後の経済に向けてとか言ってGoTo何とかの予算を盛大に計上する、という大変に素敵な施策を行っていまして、いいからあの予算案策定した連中はちょっと頼むから地獄の一丁目辺りにでも出張してくれませんかねえと痛感する所ではありますが、まあこういう出し方するんだと出すと言ってもどうせ共和党が適宜歯止め掛けてくるでしょうし、そもそも出すにしたって失業者が百万長者になるような出し方出来ないからそこまで無茶苦茶にはならんでしょ、と思うのでした。

なんせどこぞの国の場合は医療ナントカ予算の振りをして国土強靭化とかそっちの方ばっかり予算計上する、という火事場泥棒予算を組むのが大好きと来ているので、そういうのとつい比較したくなりますね〜。

なお、昨日なんか知らんがやたら株が強かったのがイエレンの指名承認公聴会でのスピーチ原案がロイターが抜いたから以外に材料が良く分からなかったのだが、別にこの話自体は既定路線なのに買い材料になるもんなのけ????というのは謎でした。単に株が上がりたがっているだけだとは思うのだが。


〇そういえば業態別当座預金残高からの点検会合向け雑談

最近はこちらの業態別当座預金残高に関してもヘナチョコオペのせいでマクロ加算残高がアホウのように増えてしまいましたので、正直おもんないわー(以前だとマクロ加算のところまでで超過準備を抑えよう、という芸が特に大手行さん中心に垣間見れたので鑑賞物としておもろかった)と思っていましたが、ここまでコロナオペが増えてしまうと別の味わいが発生しております。


・マイナス金利適用のしわ寄せが物凄い勢いで「その他準備預金制度適用先」に

[外部リンク] 63,220
Jul-20 107,970
Aug-20 118,288
Sep-20 130,526
Oct-20 152,660
Nov-20 167,120

まあ7月の分は多分信託の計数と入り繰っている分が1週間分くらいあるのでアレですが、8月以降の動きを見てもまあ見事なまでにこの業態のマイナス金利適用残高ばっかり増えててこの間の全体数値を
見ますと、

Jun-20 289,749
Jul-20 236,589
Aug-20 250,689
Sep-20 299,429
Oct-20 310,910
Nov-20 304,780

だし、12月分は時系列サイトの方にはまだ跳ねてないので直近分のエクセルを見ると、

補完当座預金制度適用先合計
10月:310,240
11月:304,780
12月:332,440

となっておるわけでございまして、コロナオペによって発生しているマクロ加算追加措置の恩恵が来ない人達の所に盛大にマイナス金利残高の拡大分が寄っている、というような形になって、当座預金のマイナスペナルティーの偏在化が進んでいる、という風に捉えて宜しいんじゃないでしょうかねえと思いますし、じゃあここに該当する人誰ですねんというのはお察しの通り(お察しじゃない場合は誰かに聞いてちょ)という話でありまして、何だかなあという感はぬぐえない今日この頃。

・・・・・・という計数確認をしておりましたがここからが雑談。


・コロナオペは副作用対策になるのか&マネタリーベースの扱いは

まあ何ですな、日銀は公式ではコロナオペに関して副作用対策とは死んでも言わないですけれども、コロナオペ導入当初はただの「マクロ加算2倍2倍」を奨励策にしていたのに、途中から突如「マクロ加算2倍の上そのうち1倍分には特別付利10bp」というどう見ても奨励金です本当にありがとうございましたってのをぶっこんできたお蔭で、まあ新コロオペの残高が増えるわ対象先は拡大するわというオモシロ事案になってしまって12月25日の見込みベースで51兆6246億円とかいう素敵な額になっておりますわな。

でまあこの額が出ているってえ事はこの分丸々特別付利があって、マクロ加算は2倍2倍で出ている訳でございますので、そらまあこれオペぶっこめば当座預金のマイナス適用を食らうのが物凄い勢いで減る上に奨励金まで出るから(゜д゜)ウマーなんてもんじゃありませんわな、という所ですが、なんかこう日銀ちゃんもしかしたらこれで副作用軽減しているからマイナス金利政策が事実上かなり緩和(というか何というか)されている、とか思っているような節がある(個人の感想ですので為念)のが気になるところではあります。

と申しますのは、いやまあ確かに当座預金のマイナス金利適用によって収益が持っていかれる、という直接的なアカンですねんは昨今の絶賛大コロナ措置で軽減されるのはその通りなのですが、市場金利ちゃんの方がマイナス金利のままであれば、結局の所、預金金利のゼロ金利制約がある(同様にマイナス金利の欧州と比較してみると、カバードボンド系の市場調達をホイホイと行っている欧州対比日本の方が預金金利下限制約の影響が相対的に大きいと見られます)中で市場金利が10年までマイナスとかやっていたら、そらまあ貸出金の利ザヤもそうですし、有価証券運用の部分での鞘圧縮というかマイナスというか(だから絶賛外債方面への出稼ぎが行われたりするのですけど)って辺りは何ら副作用軽減に成っとらんのよね。

まあそんな事を思うのですが、先日の地域金融機関向け特別付利制度とか、コロナオペにおける対象融資の拡大(「企業支援の制度融資に準ずるプロパー融資」の対象上限額拡大)もそうなのですが、「とりあえず金融機関に何かの形で付利という形で奨励金配っておけば副作用対策になるだろう」みたいな発想が日銀の中で蔓延しているのではないか、と思われますし、そらまあ直接奨励金(゜д゜)ウマーの当事者が「いやこんなのやっても副作用対策にならないんでもっと本筋で考えてください」などと面と向かって言い出すのは変態仮面であって普通は「これらの制度は効果を発揮しています(棒読み)」って言うでしょうから、まあここで変態仮面のアタクシがちょっと市場の隅から負け犬のオーボエを吹いて進ぜようではないかと思ってMPM初日ですが雑談をぶっこんでみました、という所です。



・・・・・・さてさて、それはそれとしまして実はこの辺りの「点検会合ってどうなるの」みたいな雑談を人としていたりしてますけど、その雑談中に指摘されたネタなので受け売り系で恐縮なのですが、新型コロナオペってさっき申し上げたように52兆にもなっていて、おまけに今般プロパー融資のオペ適格基準を緩和しましたので、もしかすると今月の所でまーた残高が増えるかも知れんな、と思いまして、まあその増えるのはふえれば〜(でもまたまたマイナス金利適用の帳尻皺寄せが来るよね、と悲しみは尽きないのですけど)って感じではあるのですが、よくよく考えてみますと、このオペって本来的には「新型コロナ対応の時限措置」の筈ですし、だからこそ「期間は6か月」とかにしている筈なんですよね。

ということはですよ、コロナちゃんの方が日銀様の明日出ると思われる展望レポートの見通しの通りに、短期的には(ノ∀`)アチャーであっても中長期的には克服してジャパンの経済は絶賛回復、というお話がオントラックになるとしますと、コロナオペって当然ですが段階的かどうかは知らんが縮小しないと話がおかしい、ということになります。

でもってそうしますと何がアカンかというと「マネタリーベースを拡大し続けます」という例のオーバーシュート型コミットメントというのがありまして、そらまあ季節性とか財政の入り繰りが発生してみたいな一時的なMBの前年比減少はネグっちゃうにしましても、さすがに50兆円からあるオペ残が落ちるとなると、MBの減りっぷりが大変に素敵なことになってしまう訳です(というか要は足元のコロナオペでMBが本来の実力以上に出ているんですけど)が、よく考えたらその点って突っ込まれたときの答えを点検会合の所で用意しておかないといけないような気がするんですがどうでしょうかね???と思いました。

#ちなみに確か銀行券に関してもコロナの下でややトレンドから上方乖離して増えていた希ガス

ただまあその問題、「コロナオペで出たMBは他のMBと違うので減っても無問題」とか言い出しますと、そもそものマネタリーベース直線一気理論とは何だったのか、という重大な問題に関する藪蛇効果を発生させるリスクがありまして、そう考えると実は日銀的に一番イカサマをするんだったら「コロナが片付いているのだが貸出は急に全部が減る訳では無いのでコロナオペ延長」とかいう屁理屈をぶっこんでコロナが終わってるのにコロナオペが延長される、というシュールな事をするのが一番楽(MBが急に減らないから)という実にトサカに来る(個人の感想です)事が起きそうな悪寒がします。まあ今回の点検ってどうせ政策で何もできない(買入のしょうもない「工夫」で終わるでしょ)ので、そうなるとクッソ膨大な屁理屈資料が飛び出してくると思うのですけど、その中でMBについて、特に今般大拡大中の「奨励金付き当座預金によって発生しているMB」がどういう効果を経済物価に与えているか、という考察があるか無いか、というのは意地悪く注目してみたいなあ、などと思うのでありました。


#計数ネタは何回か数字の突合とかをしてしまうので、本日はここで時間切れということで勘弁してつかあさい
 


お題「時事通信の点検会合報道で相場がちょっと反応したので予定を変更してそちらをお送りします」   2021/01/19(火)07:55:13  
  (ノ∀`)アチャー
[外部リンク] 菅首相
2021年1月18日 19時23分

『菅総理大臣は18日夜、総理大臣官邸で記者団に対し、新型コロナウイルスのワクチン接種に向けた体制を強化するため、全体の調整役として河野規制改革担当大臣を充てる方針を明らかにしました。』(上記URL先より、以下同様)

あの上に滅法弱く下に滅法強いパワハラ体質な上に本人は自分が頭が良いと思い込んでおられるので反対意見は聞かない、という河野大先生が「全体の調整役」ってロジ崩壊の悪寒しかしないし、大体からして既に厚生労働省があるところに別の担当相まで置いてるのに更に船頭増やしてどうするんだろうかね、と思いました。いやまあ河野大先生様におかれましては調整仕事みたいな事も出来るようになっていただかないと大成できないと思うのでここで一皮むけて頂きたいですけど、そういう事をするにしてはミッションが重大過ぎてこっちが巻き込まれるのマジ勘弁なんですけどね。

しかし施政方針演説で一言もその話無くていきなり夕方にこれ打ち込むとかいう時点で始まる前からロジが崩壊している気がします。杞憂であって欲しいですけど。

あとこれは何ぞ・・・・・・・・
[外部リンク] 静岡の3人感染確認 市中感染か 厚労省
2021年1月19日 0時56分


〇1月会合ブラックアウト直前ネタで3月点検会合のネタが出るという変化球があったのね(滝汗)

いやはや何とも(汗)。

昨日は金曜日に出たロイターさんの展望レポート観測記事をネタにしてプレビュー雑談をしましたが、何を隠そう、って隠すまでもなく自明ですけれども、こっちの時事さんの記事に気が付いておりませんでございました誠に面目ない。

[外部リンク] 午後
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は反落、長期金利は一時0.050%と2カ月ぶり高水準

『<15:10> 金利:国債先物は反落、長期金利は一時0.050%と2カ月ぶり高水準

国債先物中心限月3月限は、前営業日比13銭安の151円72銭と反落して取引を終えた。前週末の米国債相場は上昇して引けたが、日銀が長期金利操作の変動幅を拡大させる可能性があるとの国内の一部報道が嫌気された。新発10年国債利回り(長期金利)は同1.5bp上昇の0.045%。一時は2.0bp上昇し、0.050%と11月4日以来2カ月超ぶり高水準を付けた。』

『時事通信は15日夜、日銀内に長期金利操作の運用を見直す案が浮上していると報じた。3月の金融政策決定会合をめどに公表予定の金融政策の「点検」において、マイナス0.2%からプラス0.2%程度としていた長期金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)での金利変動幅を拡大させる可能性があるとしている。これが材料視され、日銀がプラス0.2%近辺への金利上昇を容認するのではないかとの思惑から、きょうの円債市場では序盤から終日、売り優勢の展開となった。』

『現物市場では、新発債利回りが総じて上昇。2年債は前営業日比横ばいのマイナス0.130%、5年債は同0.5bp上昇のマイナス0.100%、20年債は同2.5bp上昇の0.440%と半年ぶり水準を付けた。30年債は同1.5bp上昇の0.660%、朝方には約2年ぶりに0.675%まで上昇する場面もあった。40年債は同1.0bp上昇の0.700%だった。』

『TRADEWEB
   OFFER BID 前日比 時間
2年 -0.132 -0.122 0 15:03
5年 -0.104 -0.098 0.005 15:03
10年 0.043 0.049 0.018 15:03
20年 0.434 0.441 0.025 15:03
30年 0.653 0.66 0.011 15:02
40年 0.693 0.701 0.01 15:02』(以上、上記URL先より引用)
 


お題「展望レポートプレビュー世間話(前回比横ばいでエエンチャウノか)/ブレイナード理事のハトハトぶりを念のため確認/その他」   2021/01/18(月)07:59:51  
  おー来ましたね〜。
[外部リンク] 年 1 月 15 日
日本銀行

『本日、日本銀行は、地域金融強化のための特別当座預金制度の実施に関して、財務大臣および金融庁長官から日本銀行法第43条の定めに基づく認可を取得しましたので、お知らせします。』

ということなのですが、よくよく考えたらあの制度のどこの部分が43条に抵触するんじゃろうか、って機構局に聞けば一発なのだが。

[外部リンク] 午後
日銀、21年度成長率予想を小幅引き上げの可能性 政策は現状維持

『[東京 15日 ロイター] - 日銀は20―21日に開く金融政策決定会合で、2021年度の成長率見通しを若干引き上げる可能性が高い。政府が昨年末に打ち出した経済対策の効果が出ることに加え、新型コロナウイルスワクチンの普及、外需・財消費の堅調推移が見込まれることなどが押し上げ要因となる。ただ、緊急事態宣言の再発令で、一部の業種には大きな下押し圧力が掛かっている。宣言が延長される可能性もあり、日銀は「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)で、景気の下振れリスクが依然としてきわめて大きいことを強調する見通しだ。』(上記URL先より、以下同様)

うーんこの。で政策の話が上記記事だと続くのですがそれ一旦飛ばして見通し(のロイターさん見立て)の骨子ちゃんを見ますとこんな感じのようですな。

『昨年10月の展望リポートで示された政策委員の見通しの中央値では、20年度の実質GDP(国内総生産)が前年度比マイナス5.5%、21年度は同プラス3.6%だった。

緊急事態宣言を受けて、20年度は下方修正される可能性が高いものの、10月に比べ輸出や生産が好調に推移していることで、修正幅は小幅にとどまる見通しだ。

展望リポートでは成長率見通しに若干の変化が出るものの、22年度にかけて感染症の影響がやわらぎ、緩やかに景気が持ち直していくとの従来見通しは変更しないとみられる。』

・・・・・・・うーん。

いやまあですね、確かに先行きの見通しは特に変えないってのも分かるし、足元は下がったけどワクチンへの希望とか追加財政おかわりとか、米国も追加財政のおかわりが出てきているとか、そういうのがありますから、20年度下げた分21年度上げる、という理屈は分かるんですけど、なんかその辺に関しては「ワクチンはこれからだし、追加財政はプラスかも知れんがそもそもコロナのマイナス対応で出している追加財政なのだからこちらも今後の動向を見ながら」とか何とか言って今回ってそのまま見通し横這いにしておけばエエノニ、とは思ってしまう訳ですよ、ってお前は何を鉛筆舐め舐めな話をしているんだと非難轟轟の香りがしますが、どうせ展望レポートの先行き見通しなんぞは鉛筆舐め(ここで爆発音と共に通信が一時途絶しています)。

というのはですね、いやまあ別に世間一般の話題にならなきゃ問題は無いのですけれども、緊急事態宣言出たほぼほぼ直後で、しかも気の緩みだの何だのと一番緩んでいるアホウどもがメディア経由で色々と公開説教を垂れているというこのタイミングで「2021年度の成長率見通しが上方修正!」ってニュースが世間一般向けに登場しちゃいますと、さすがコロナに影響されない上級国民様は立派なことを言わはりますなあ(間接話法)とか、日銀さすがの太鼓持ち忖度見通し、とかなんか変な反応を起こさねえか大丈夫か、とか思ってしまうわ。

いやあのですね、FEDみたいに明るい見通しガンガン出して、テーパータントラムが起きないように一部でガス抜きしたり、金利があんまり上がりそうだとテーパリングはまだまだ先とか発言を飛ばしたり、というようなムーブが先に控えている(かどうかは意見が分かれると思いますが、アタクシは今のFEDの強気見通しが普通に具現化するなら6月7月辺りからはもうちょっとAPPのテーパーの話が具体化してくる、ただしタントラムは起こさないようにメインの要人は超慎重発言しながら、と思っておりまして、動く気が全くないというのとは違うと思うの)んでしたら、そらまあ効くのか効かないのか良く分からんワクチンを盛大に評価しまくって「ワクチンで感染症退治だヒャッハー」って見通し出すの別にありだと思うんですよ。

然るに、日銀ちゃんは別に今のコロナ関連何とかかんとかを引っ込めるとか縮小するとかいうような雰囲気も無いしそもそも引く根性も無いしノーズロ拡大している事の副作用に関する考察もない訳で、別にそういうのやる気が無いのに見通し強くしたってシャーナイやんと思う所でございまして、だったら今の緊急事態宣言による影響が、現時点では確かに前回の宣言時よりも一般の人たちの活動に抑制的になっていないから経済への影響が限定的になるだろう、と予想する理屈は分かるのですけれども、別に政策をどうこうする気が無いんだったら、今回は横ばい見通しで1回パスにしておいて、4月の展望でまとめてその辺を総括して別に不具合でも生じないと思うんだが、なぜここで一々ヘッドラインの餌食になるような動きをするのかなあとは思うのでした。

・・・・・・・・と思いっきりこのエコノミストの方が読んだら怒られそうな事を申し上げていますが、どうせ展望レポート(の特に基本的見解部分)って見通しの所が本来は政策行動、具体的なその回での行動とか、今後の方向性とかという話になると思いますが、そういうのにリンクする物件なので、何ちゅうかこの政策の方向性変える訳でもないだろうという展望レポートで「動く」のは???ですわな、などという物凄く心の濁った雑談なのでした。

#数字だけ微修正しながら「見通しは概ね前回と同じ、感染症拡大の影響次第なので決め打ちしにくい」をメインとして強調するというような公表の仕方になると思うんだけどな〜

ちなみに政策の方は上記記事によりますと(引用部分は上記URL先のままです)、

『長短金利操作付き量的・質的金融緩和は現状維持の公算が大きい。感染抑止の観点から、日銀では景気浮揚を狙った追加緩和策は時期尚早との見方が出ている。』

ってしらっと「景気浮揚を狙った追加緩和策は時期尚早」という文言が入っていまして、感染防止もへったくれもお前らの追加金融緩和のどこで景気が浮揚したのかと小一時間問い詰めたいですし、そんな策があるんだったら出し惜しみしないで今出せやドアホウと思いました。まあ日銀の誰がこんなおもろい事を言わはるんですかねえ。

『前回12月の決定会合で、新型コロナ対応の特別プログラムの期限延長を決めており、引き続き、企業金融の支援と金融市場の安定維持に政策の重点を置く。』

まあ何ですな、ワクチンが効いて景気が先行きは行けまっせ、という見通しを出すんだったら、当然ながら新型コロナ対応3本の鉛筆に関しましてもワクチン効いた後には何らかのリバイスを行う必要が発生すると思いますが、その場合どのような事をするのか、つまり「こういう状況であればこの施策は縮小できるがこの施策は継続しないと」みたいな政策割り当ての部分も含めて、何がどう必要で必要じゃないのかという議論をしてないとおかしいし、アフターコロナの話は前広にしないといけないとは思いますがどうなんでちゅかね。まあ今回は「そこも含めて3月点検会合で点検します」で逃げそうですね(笑)。



〇動き出すとスケジュール順守するのがジャパニーズクオリティ(円金利なんちゃら)

[外部リンク] 貸出におけるTONA(後決め)のコンベンション(利息計算方式)について、貸出サブグループにおいて「Lookback without Observation Shift」方式1を軸に継続的な検討が進められ、サブグループメンバーへの意見照会を実施したことが報告された。

・ これを踏まえ、貸出におけるTONA(後決め)に対応した体制整備や円滑な利用に資する観点から、本意見照会の結果を検討委員会として公表することについて貸出サブグループより要望があり、メンバー間で合意された2。

以 上』

まあ12月にアナウンス見た時に想像しました通りで、実務的検討のステージになっておりまして、まあそれはそれで結構なんですけど、何ちゅうかこの欧米でLIBORの公表停止を1年先送りするのしないのというような話に関してはスルーで、とにかく線表決めて具体的に動き出すと天変地異が起きても停止しないっての証券決済期間短期化の時も思いましたが、いや本当にこう梃子でも動かんのよね、というのを相変わらず思うのでありました。

いやまあそれが良いのか良くないのか、ってのは価値判断の世界になってくるから曰く言い難いものはございますが、この手の「何かアジェンダセッティングして関係各位が一旦動き出すと兎に角スケジュール順守が金科玉条になる」ってニッポンの美しい仕様だよなー、などと思うのでした。まあそれだけの話ではありますが。



〇ブレイナード理事の先週の講演である(明日に続く)

先々週から先週に掛けてドバドバとFED高官がネタをぶっこんできておりまして、来週のFOMCに向けて一通り確認せんと行かんのですが、つい上記のような雑談に走ってしまう今日この頃(大汗)。

[外部リンク] 13, 2021
Full Employment in the New Monetary Policy Framework
Governor Lael Brainard
At the Inaugural Mike McCracken Lecture on Full Employment Sponsored by the Canadian Association for Business Economics (via webcast)

ブレイナードなので相変わらずのハト派なのは言うまでもありませんが、ジャクソンホールの後のフレームワーク話などに関しても、パウエルクラリダの線から踏み込んだ解釈したりしていて、ハトにかなり寄っているのか、あれは単に政権交代後の財務長官狙いのアピール(結局ジャネットちゃんに持っていかれましたが)だったのか良く分かりませんが、まあ相変わらずのハト派でありまする。

でもって今日は時間が無いので経済と政策見通しの中から12月ガイダンス文言の説明と先行き見通しの部分だけざっくり引用します。フレームワークの話も確認しておかないと行けないのでその辺は明日続きを。

ガイダンスの話は『Outlook and Policy』の真ん中あたりからです。

『The forward guidance adopted in December expands the goals of the asset purchases beyond market functioning by establishing qualitative outcome-based criteria tied to realized progress on our employment and inflation goals. This approach integrates the forward guidance on the policy rate and on asset purchases, rather than establishing distinct criteria. The December guidance clarifies that the pandemic asset purchases will continue at least at the current pace until substantial further progress is made on our employment and inflation goals. In assessing substantial further progress, I will be looking for sustained improvements in realized and expected inflation and will examine a range of indicators to assess shortfalls from maximum employment.』

ガイダンス文言の「substantial improvements」については「sustained improvements in realized and expected inflation and will examine a range of indicators to assess shortfalls from maximum employment」と言ってまして、実績ベースの数値がかなり良くならないと認めん、というスタンス。ただしこれは本来的にはあのガイダンス文言は「ジャッジメンタル」なものなので、ブレイナードの解釈は実績値にも紐付けている時点でガイダンスを文字通り解釈したものからはハト方向に逸脱しています。

でもってその後にパンデミックの影響が出てまっせとか物価が弱いでっせという話があるので普通にハト。先行き見通しなどは最後の方にありまして、

『The outlook will depend on the path of the virus and vaccinations. While the number of new cases is high and rising, the distribution of multiple effective vaccines is under way.21 Spending on in-person services is likely to return to pre-pandemic levels only as conditions around the virus improve substantially. Most forecasts predict a significant rebound in aggregate spending this year. And there is some risk to the upside if the efficient delivery of vaccines across many jurisdictions ultimately results in a globally synchronized expansion.』

ということで、現状の話(今日は時間ないからすっ飛ばしておりますが)はさておき、ワクチン次第だけど上方の可能性もあるで、というのはブレイナード理事も指摘してるのね。

『We are strongly committed to achieving our maximum-employment and average-inflation goals. It is too early to say how long it will take. The Committee has stated clearly that it needs to see substantial further progress toward our goals before adjusting purchases. The economy is far away from our goals in terms of both employment and inflation, and even under an optimistic outlook, it will take time to achieve substantial further progress.』

見通しにアップサイドリスクもあるかも知れんが我々はゴールから「far away」である、と早期のテーパリング観測に思いっきり五寸釘を打ち込みまして、

『Given my baseline outlook, I expect that the current pace of purchases will remain appropriate for quite some time. Of course, the outlook is highly uncertain, and forecasts are subject to revisions-a key reason why our forward guidance is outcome based and tied to realized progress on our goals.』

ベースラインシナリオでは「for quite some time」に現状の買入ペースを維持するのが適切。

『The recovery thus far has been uneven, and the path ahead is uncertain. We remain far from our goals, with core PCE inflation only at 1.4 percent and payroll employment nearly 10 million below its pre-pandemic level.』

これ最後のパラグラフになりますが、ゴールに遠い、ってのをしつこく強調。

『The Committee's forward guidance will help keep borrowing costs low along the yield curve for households and businesses, improve inflation outcomes, and enable the labor market to heal, leading to a broader-based and stronger recovery. The strong support from monetary policy, together with fiscal stimulus, should turn the K-shaped recovery into a broad-based and inclusive recovery that delivers full employment, as Mike McCracken would have wished. Thank you.』

Kシェープの話の部分とかも盛大にぶっ飛ばしてるので実は前の方に出ているのですが、まあ要するに金融政策と財政政策のサポートが思いっきり必要、みたいな話をしていて、よって安心(?)のハトハトブレイナードの講演になっておりました、という結果ではあったかと思います。

#今日は政策部分の超ポイントだけ確認したので他は明日続きをします
 


お題「日銀支店長会議ネタ:まあこれですと展望MPMは無風通過になりそうに見えますが」   2021/01/15(金)08:06:58  
  まあURあまりんがスルーだったよなーとか懸念していたら案の定である。
[外部リンク] 06:08 (JST) コピーライト一般社団法人共同通信社

『西川公也元農相(78)が内閣官房参与だった2018年以降、鶏卵生産大手「アキタフーズ」(広島県福山市)グループの元代表(87)から受け取ったとされる現金計数百万円について、東京地検特捜部が収賄容疑での立件をしない方針を固めたことが12日、関係者への取材で分かった。職務に関する賄賂と認定するのは困難と判断したとみられる。』

『一方、吉川貴盛元農相(70)が、アキタ社側が求めていた施策に関して国会答弁した当日に現金の一部を受領した疑いがあることも判明。特捜部は収賄罪で吉川氏を、贈賄罪で元代表を、それぞれ在宅起訴する方向で詰めの捜査を進めている。』(上記URL先より)

なにそのトカゲのしっぽ切り、特捜の無能と忖度爆発に虚構新聞かよと思ったらその虚構新聞は公共放送のネタになるというのが何とも皮肉なwwww

[外部リンク] 20時15分


〇日銀支店長会議総裁挨拶ちゃんだが足元のコロナは知らんがなですねわかります

[外部リンク] Toトラベル事業の影響などを受けて、マイナスで推移するとみられる。その後、経済の改善に伴い物価への下押し圧力は次第に減衰していくことや、原油価格下落の影響などが剥落していくことから、プラスに転じていき、徐々に上昇率を高めていくと考えられる。』(今回)

『物価面では、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、感染症や既往の原油価格下落、Go Toトラベル事業の影響などにより、マイナスとなっている。予想物価上昇率は、弱含んでいる。』

『消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、当面、感染症や既往の原油価格下落、Go Toトラベル事業の影響などを受けて、マイナスで推移するとみられる。その後、経済の改善に伴い物価への下押し圧力は次第に減衰していくことや、原油価格下落の影響などが剥落していくことから、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、プラスに転じていき、徐々に上昇率を高めていくと考えられる。』(12月声明文)

そういえばここもと原油価格が上がっていますね、やったね物価上昇だよ!!!コストプッシュって言うんですけどね!!!!!!!

という悪態は兎も角として、そもそも需給ギャップに対して物価が反応しにくい状況になっている件を点検会合で点検すると思うんだが、そういう点検作業を絶賛実施している中でも結果が出るまではのうのうと「経済が回復基調になると需給ギャップのプラスが効いて物価に上昇圧力が掛かる(キリッ)」って見通しを出してるのってどうなのかねと思うんですけどね。そうじゃないという状態だから点検するのに何で見通しだけ点検をする前の物のままで出してくるの???というのはよく考えたら不思議だわ。



『(3)わが国の金融システムは、全体として安定性を維持している。金融環境は、全体として緩和した状態にあるが、企業の資金繰りに厳しさがみられるなど、企業金融面で緩和度合いが低下した状態となっている。』(今回)

『わが国の金融環境は、全体として緩和した状態にあるが、企業の資金繰りに厳しさがみられるなど、企業金融面で緩和度合いが低下した状態となっている。』(12月声明文)

というこの部分に関しても思うのですが、金融仲介機能が何らかの形(リーマンショックの時みたいに金融機関サイドのアベイラビリティの問題)で損なわれていて資金繰りが厳しいのか、それとも単にマクロ的に企業のレベニューが下がって資金繰りが厳しいのかというのを分けて考えて頂きたいと思う訳で、昨日ネタにしたボストン連銀ローゼングレン総裁のMSLF継続あるいは似た機能をぶっこんでくれ、という話においては、MSLFが市場性資金へのアクセスが厳しい向き(銀行ローンにしても流通性のあるバンクローンとかのレベルの貸出よりももっと小さい規模の世界、って事だと思いますです)には、このプログラムがバックストップとして機能しているので延長しましょう、というような感じで説明をしている訳なのですが、日銀の場合は散々スプレッドが縮小しまくっているCP社債は買い入れるし、別にアベイラビリティに問題がある訳でもない金融機関向けの奨励金付き融資を行うし、それを延長しますって話なのだが、ここで示されている「企業の資金繰りに厳しさ」に対する本当の支援になっているのか、という事をもうちょっと真面目に考えて頂きたい訳ですよ。

いやまあやった振りでもプラセボ効果があって心理的な効果が出て自然治癒力に働きかける的なオカルト金融政策というのもそりゃまあ時と場合によっては仕方ないかも知れないのは分かるのですけれども、本来的な話をすれば、資金繰りが厳しい理由がコロナによって食らっているのが業種によってエライ勢いで差があるというのなら、それはもはや個別の産業政策の世界になるので日銀がどうこういう話じゃないし、マクロ政策的に景気の浮揚が金融政策として求められていると判断するんだったら、こういう小手先(と言っても奨励金に釣られてホイホイと残高が増えてしまいましたけれども)の話じゃなくて、もっとストレートにマクロ的な追加金融緩和をすべき(その点だけで言えば片岡さんの提案が筋が通っているのだが手段が無いのが致命的なんですけどね)ということになると思うんだが、そういうの全然整理してねえだろと思うので、本当は展望レポートと言いたいが3月の点検会合で真面目に点検して頂きたいものです、まあ謝ったら死ぬ病の重篤患者にそれが出来るとはカシュカリ総裁の毛髪程も思っておりませんけどね。


『(4)金融政策運営については、2%の「物価安定の目標」の実現を目指し、これを安定的に持続するために必要な時点まで、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を継続する。マネタリーベースについては、消費者物価指数(除く生鮮食品)の前年比上昇率の実績値が安定的に2%を超えるまで、拡大方針を継続する。引き続き、(1)新型コロナ対応資金繰り支援特別プログラム、(2)国債買入れやドルオペなどによる円貨および外貨の上限を設けない潤沢な供給、(3)ETFおよびJ-REITの積極的な買入れにより、企業等の資金繰り支援と金融市場の安定維持に努めていく。当面、新型コロナウイルス感染症の影響を注視し、必要があれば、躊躇なく追加的な金融緩和措置を講じる。政策金利については、現在の長短金利の水準、または、それを下回る水準で推移することを想定している。』(今回)

『3.日本銀行は、2%の「物価安定の目標」の実現を目指し、これを安定的に持続するために必要な時点まで、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を継続する。マネタリーベースについては、消費者物価指数(除く生鮮食品)の前年比上昇率の実績値が安定的に2%を超えるまで、拡大方針を継続する。引き続き、/祁織灰蹈並弍資金繰り支援特別プログラム、国債買入れやドルオペなどによる円貨および外貨の上限を設けない潤沢な供給、ETFおよびJ-REITの積極的な買入れにより、企業等の資金繰り支援と金融市場の安定維持に努めていく。当面、新型コロナウイルス感染症の影響を注視し、必要があれば、躊躇なく追加的な金融緩和措置を講じる。政策金利については、現在の長短金利の水準、または、それを下回る水準で推移することを想定している(注2)。』(12月声明文)

点検会合でここをどういじって来るのかが楽しみなのですが、それはそれとして「企業等の資金繰り支援と金融市場の安定維持に努めていく」って文言ですが、金融市場に関しては別におまいらの政策要らんじゃろ今となっては、と思いますし、大体からして先日ネタにしたように、FOMC議事要旨の12月の奴をみてもそうだし、クラリダの先般の講演(というかスピーチ)を見てもそうですけれども、FEDってちゃっかり「金融市場の安定化策としての緊急政策」というのを引っ込めたんですよね。やっていること自体はAPPでバランスシートを月に1200億ドル(国債800+MBS400)拡大、というのは同じなのですが、建付けをしらっと変更(ティンバーゲンルール的には如何な物かと思うけど)していて、現在のAPPは別に市場安定措置をメインにしている訳ではない(緩和的な金融環境を維持する、という意味では市場安定が必要だからその文脈では市場安定措置でもあるけれども)のであって、あくまでもマクロ的な金融緩和の一環で、金利政策がゼロ下限制約に引っ掛かっている中で、ガイダンスとバランスシート政策によってそれを補完していますよ、って説明になっているのよ。

ということで、まあそう考えますと相も変わらずジャパンってFEDに置いて行かれていますなあという所なのですが、「コロナ対策3本の柱」とか言って全部の政策をぶっこんでしまっているので、この訳分らん状態も点検会合で整理してくれることを期待します。


・・・・・・ということで支店長挨拶にかこつけて日銀政策ネタが暫くなくてアタクシの中にたまっていた悪態のガス抜き大会になっていたようです。というか手が勝手に動き出してしまったという感じでして、俄かFEDウォッチャーですよとか言ってましたワイですが、やっぱり日銀ストーカーであることが良く分かりましたwwwww


〇さくらレポートを見ると今回の展望は足もとの見通しは下がる可能性あるけど基本シナリオに変更はなさそうですね

[外部リンク]
 


お題「相変わらずFEDネタばっかで恐縮ですがブラード総裁の華麗なドテンを鑑賞しましょう/ローゼングレン総裁講演も」   2021/01/14(木)08:05:04  
  上級国民は日々高級会食をしてもお咎めが無くて下級国民は懲役とかもうね。
[外部リンク] 16:13 (JST)1/13 16:51 (JST)updated
コピーライト 一般社団法人共同通信社

『政府は13日、新型コロナウイルス対応を話し合う与野党との連絡協議会で、感染症法改正により、入院拒否の感染者に対して1年以下の懲役または100万円以下の罰金を想定していると説明した。』(上記URL先より)

「医療体制が足りない」って事で緊急事態宣言を出しているって事は、入院施設が足りてないって状況なのに入院拒否がどうのこうのとか順序がおかしいだろ官邸官僚は馬鹿の集団なのかと思うけど、まあアレなパワハラ権力者に阿って出世しようって奴にまともな人間がいるとも思えんのでこういうもんなんでしょうな。

つーかこういうのを見るとどうせ将来悪用するだろ此奴ら、と思う位には信用していませんのでアタシャw


〇年明けで急にFEDの高官がしゃべりだしたのでその辺でも少々

毎度おなじみのこれ
[外部リンク] Speak: Remarks by Federal Open Market Committee Participants
About FOMC Speak

の『Recent Public Remarks』を見ますとここに来てまた急に皆さんが喋りだしてまして。いやお前ら分散して話をしろやと勝手に思いますが、まあこの辺りからホイホイとネタを見てみようじゃないの、という感じです。

・ブラード先生ここに来て経済物価情勢にやたら強気化しておりますな

相変わらずSEPでのドットチャートでロンガーランのFF金利を頑として出さないブラードさん。
[外部リンク] Discusses Economy, Balance Sheet Policy, Fiscal Policy, Inflation with WSJ
January 12, 2021

こちらのメインは動画ちゃんになっていてスピーチテキストは無いのですが、一応説明がついているのでそれを見るアルヨロシね。

『St. Louis Fed President James Bullard discussed the U.S. economic outlook, monetary policy, fiscal policy and inflation during a Wall Street Journal Newsmakers Live Q&A.』

だそうで、そのQA自体は上記URL先に動画のリンクがありますが30分ほどあって流し聞きしかしておりません(汗)。なお最初1分くらい何も始まらないので、思わず動画が動いているのか???になりました。ちなみに30分番組のようです。ちなみに聞き手はFOMC後の会見でお馴染みのNickTimiraosさんですが、見た目若いわどっちも(ブラードは実際に若いんですけど)。

『Bullard noted that the report of December job losses didn’t change his overall economic outlook because vaccines have come online sooner than he would have expected. He said that the outlook for 2021 remains quite strong, and he expects growth to be well above trend and unemployment to come down below 5%.』

テラ強気wwwwwwww

『He also described his view that the initial fiscal policy response to the COVID-19 crisis was designed for a larger economic shock than what has occurred. In addition, he noted that the level of real disposable income for 2020 suggests the policy of trying to keep disrupted households whole has been successful.』

コロナエイドの第一弾はショック対応として家計の実質可処分所得を維持するのに成功したそうです。

『Inflation looks set to move somewhat higher, Bullard said. Market-based inflation expectations have moved up, and a lot of the ingredients for inflation seem to be in place, he noted.』

だいたいブラードさんは思いっきり物価重視の人で、最近すっかり言わなくなったけれども、「消費者はコア物価だけで生活している訳ではないのだからコア指数を過度に重視するのはアカン、本当は総合指数が大事だろ常識的に考えて」とか言い出すくらいで、とにかくインフレとインフレ期待(そもそも最初のQE2の話をしていた時も「インフレ期待の低下抑制」を強調してましたし)を重視するお方なのよね。

『He also discussed the Fed’s purchases of U.S. Treasury securities and mortgage-backed securities, noting that the FOMC is waiting for further substantial progress toward their maximum employment and price stability goals.』

資産買入に関しては現状では「FOMC is waiting for further substantial progress」だとの認識ですが、

『“The idea is that we want to get through the pandemic and sort of see where the dust settles, and then we’ll be able to think about where to go with balance sheet policy,” Bullard said.』

これは番組の方でも同じような話をしていましたが、「今のようにパンデミックが拡大している段階では先行きが不透明にも程があるから何ともかんとも」って話をしていました。なお政策金利についてはインタビューの中で「我々はプリエンティブに利上げをする事は考えていない」という話をしておりまして、利上げ自体は急がん、というのもまあ見えて来ましたが、APPに関してはパンデミックステージが終了するとさっくりとテーパリングに着手するんじゃネーノとか思いましたが、それはアタクシの願望が籠っているかもしれませんので念のため。

『During the audience Q&A, he also addressed questions on financial stability risks and productivity, among other topics.』

17分50秒くらいから「あとは視聴者からの質問に参ります」ということで、どうもチャットか何かで飛んできている質問をピックアップしているっぽいのですがニックさんが質問しています。

ちなみに質疑でまあそう来るだろうなと思ったのは20分くらいの所での質問で「足もとで米国債の長短スプレッドが拡大(スティープ)していますがこれは懸念することでしょうか?」というのがあって、ブラードさんの答えが「それは懸念することではない、なぜなら経済物価見通しの改善を反映したものだからです(超意訳)」となっておりました。なんか強気化してますな・・・・・・・


でもってブラードさんその前にも話をしていまして、
[外部リンク] Louis Fed's Bullard Presents "The Pandemic Endgame Begins"
1/7/2021

これはまた威勢の良い題名。例によってプレゼンテーション紙芝居があってこの説明文って感じになります。
プレゼン紙芝居はこちら。(URL長いから途中の所まででハイパーリンクしました)
[外部リンク] LOUIS - Federal Reserve Bank of St. Louis President James Bullard presented “The Pandemic Endgame Begins” via webinar for the Little Rock Regional Chamber on Thursday.』

題名からして威勢が良い。

『During his presentation, Bullard said that although the COVID-19 pandemic has worsened in the U.S. and Europe, the arrival of vaccines suggests the health crisis will wane in the months ahead.』

数か月後にはワクチン様によって危機は収まって来るそうな。ホンマカイナとは思いますが。

『In addition, he said, “In the U.S., monetary and fiscal policies have been especially aggressive, and the associated macroeconomic outcomes have been considerably better than originally expected at the pandemic onset.” He noted that aggregate resources available to fund consumption continue to be exceptionally high, suggesting continued recovery in the first half of 2021.』

拡張的な金融財政政策で当初の予想よりも経済は強いと。

『“Some downside risk remains, and continued execution of a granular, risk-based health policy will be critical in the months ahead,” he said.』

まだダウンサイドリスクはあるので今後数カ月はリスクを注意した公衆衛生政策がキモでっせ、と来まして、最初の小見出しが『Health Crisis Worsens but Is Expected to Wane』です。

『Regarding management of the global health crisis, Bullard noted that daily fatalities per 100,000 population have increased in both Europe and the U.S. He added that East Asia and Pacific countries continue to report daily fatalities per 100,000 population that are an order of magnitude lower than in the U.S. and Europe.』

『Bullard noted that vaccines will help bring the crisis to a close. “Vaccine distribution is being directed toward those most vulnerable to COVID-19, suggesting declining fatalities in the months ahead,” he said.』

やたらワクチンが来ると大丈夫話をしているのがホンマカイナという気は拭えんがまあそういう認識。

『He observed that business restrictions today aren’t too different from what they have been in recent months in the U.S., as suggested by the University of Oxford’s stringency index. Renewed increases in infections in recent months are likely coming more from personal interactions at the household level, he added.』

企業活動は前回の感染拡大時期におけるような制限がさほど起きていない、というのもブラード的には支援材料とみていますね。

『“Many businesses have learned to produce at normal levels despite health restrictions, contributing to rapid economic growth,” he said.』

多くの企業は公衆衛生上の制限の下でもノーマルなレベルでの生産を行って無問題、という事を学び、それがまた経済の急速な回復に寄与しているとのご認識。

次の小見出しが『Effective Monetary and Fiscal Policies』です。

『Bullard said that U.S. monetary and fiscal policies have been exceptionally effective during the crisis.』

ほうほうそうですか。

『Monetary policy included lowering the policy rate to the effective lower bound and providing liquidity to financial markets through a variety of programs supported by the U.S. Treasury, he noted.』

『“The backstop programs stemmed an incipient financial crisis during the March-April time frame, to the point where current levels of financial stress are at pre-pandemic levels,” he said.』

現在の金融ストレスレベルは既にパンデミック前のレベルになっているそうです、まあそうですわな。

『On U.S. fiscal policy in the first 11 months of 2020, Bullard noted that the total value of the Coronavirus Aid, Relief and Economic Security (CARES) Act along with additional legislation would be about $3.148 trillion.』

一瞬3148なのかと思ってビビったがカンマじゃなくて小数点でしたww

『He pointed out that the shortfall in 2020 real GDP, according to forecasters, will likely be closer to 2%-2.5%, or about $400 billion to $500 billion.』

『He also noted that the fiscal response drove personal income up to an all-time high in the second quarter, which is the opposite of what normally happens in a recession.』

『In addition, the Consolidated Appropriation Act of 2021, which was signed into law Dec. 27, includes an additional $900 billion in pandemic relief, he pointed out.』

つーことで、今般ぶっこまれた21年分のコロナエイド予算も含めて、コロナショックによるGDPギャップを埋めるどころから思いっきり上積みしている措置がぶっこまれています、ということなのでそらまあ強気の認識になるわな、となる訳ですが。

『U.S. Recovery Far Ahead of Schedule』という小見出しに参ります。

『Current macroeconomic data suggest that April will prove to be the lowest point of the crisis, provided the remainder of the crisis can be managed effectively, Bullard noted. He pointed out that third-quarter real GDP growth, at an annualized rate of 33.4%, was the fastest on record. He added that fourth-quarter real GDP appears to have grown at an above-trend pace, according to forecasts.』

昨年4月がパンデミックの底で、成長率はデコボコあるけど20年4Qも結局はトレンド成長率よりも高成長をすることになりそうです、とのことで、

『Bullard also noted that employment has rebounded more rapidly than expected, supporting the idea that many layoffs were temporary as firms adjusted to the pandemic. “As a result, the U.S. labor market recovery is four years ahead of where it was following the 2007-09 recession,” he said.』

労働市場に関しても2007-2009のリセッションからの戻りよりも4年くらい素早いペースで回復しているとの認識を示しております。いやー強気強気。

最後のコーナーが『Inflation Expectations Recovering Toward Inflation Target』でしゅ。

『Bullard then discussed inflation expectations. “Market-based inflation expectations have recovered from lows reached during March 2020,” he said.』

市場ベースのBEIも回復しているとな。

『The Federal Open Market Committee’s new policy framework, which was announced in Fed Chair Jerome Powell’s 2020 Jackson Hole speech, has likely encouraged some of this movement, Bullard explained.』

この回復には昨年出したロンガーランゴールあんどストラテジーとそれに伴う政策枠組み見直しも寄与している。

『He noted that TIPS-based breakeven inflation, which is based on consumer price index (CPI) inflation measures, could move considerably higher and still be consistent with a personal consumption expenditures price index (PCE) inflation outcome modestly above the Fed’s 2% inflation target.』

ちょwww強気wwwww

ということで、とりあえずブラードさん急にここに来て強気マンになったのは把握しました。まあブラードさん今年は投票権無くて来年投票権なので票決にダイレクトに跳ねるわけではないですが、
時々ドテンするおじさんのドテンキタコレという感じで。



・タカ派おじさんのローゼングレン総裁ですが今回はMSLFの話がメインになっていました

(URL長いから途中の所まででハイパーリンクしました)
[外部リンク] Economic Outlook - Optimism Despite the Challenges Ahead
By Eric S. Rosengren
January 12, 2021

本チャンの講演はこちらです。
[外部リンク] takeaways from Boston Fed President Eric Rosengren’s Jan. 12, 2021 remarks』

『1.Takeaway: We enter 2021 with some optimism about the economy. Two effective vaccines for COVID-19 are already being distributed, and we should see broader economic recovery in the medium term.

Excerpt: “…as the new year dawns, it seems likely that the public health crisis that has inflicted so much damage - on individuals, families, businesses, and the economy generally - will dissipate over the course of this year.”』

と来ていまして、パンデミックの経済に与える影響の今後についての考えはブラードさんと同じ認識ですな。

『2.Takeaway: The economic outlook remains intertwined with that of virus, and the path to stabilizing the economy hinges on first getting COVID under control.

Excerpt: “…recent indicators suggest near-term problems stemming from elevated infections and persistent public health concerns. So clearly, the near-term recovery is highly dependent on rapid, widespread vaccination. Unfortunately, to date, the inoculation rate has been disappointing.”』

今後の経済はワクチンの普及に掛かっているのですが、そのペースが現状disappointingだそうな。

『3.Takeaway: There are several reasons for optimism about the medium-term outlook, including favorable financial conditions, rising asset prices, and a resilient housing market. Meanwhile, household savings remain elevated.

Excerpt: “…for those whose incomes were not interrupted (for example, those whose jobs were conducive to working from home, and whose industries were not stalled by the pandemic) there is significant capacity to make expenditures once the pandemic is over. Because consumption is such a large part of the economy, in the second half of the year if vaccinations are widespread, we are likely to see a significant pick up in consumption.”』

何かホンマカイナって感じではありますが、「There are several reasons for optimism about the medium-term outlook」という中で、家計の貯蓄率が引きあがったままの件について、「特に収入が切れた訳でもない家計においてがそうだが、パンデミックが終了すればこれらの貯蓄が消費余地となって一段と消費を押し上げる」というエライ勢いで楽観的な話に見えるんですけど、まあ雨公だったらそうなのかもね、とは思いました。

『4.Takeaway: Despite these optimistic signs, the pandemic is likely to continue to be a problem for public health and the economy in the first half of 2021, until widespread vaccinations take hold. Policymakers must be mindful of the deep pain still occurring in many segments of the economy.

Excerpt: “…many of the economic problems caused by the pandemic have actually been deferred, to date - for example, problems in commercial real estate and the bank loans tied to such property are likely to only be fully revealed later this year. … Importantly, the disparate economic outcomes we have seen during the pandemic have further highlighted the problems of income inequality that remain a significant challenge.”』

今後の回復期における政策課題として、パンデミックの影響が業種などによって大きく異なっている事にどう対処していくか、というのがあるでしょう、とか何とかそんな話をしているようです。

『5.Takeaway: The economy’s resilience can be credited in part to significant fiscal support, and monetary policy actions that reduced interest rates to their lower limit. Support also came from the variety of Fed emergency lending facilities, including the Main Street Lending Program, which was operated from the Boston Fed.

Excerpt: “Policymakers must continue to find ways to support those…disproportionately and severely impacted by the pandemic. … My personal preference would have been to continue the (Main Street) program through the first half of 2021. The program filled a hole often left unaddressed - support for medium-sized businesses. … The program extended more than $16.5 billion in lending to over 1,800 companies. … The program settled just under 650 loans in the months from July to November, then over 1,150 loans in December alone … with settled loans across 49 states and two U.S. territories. Looking at the industries utilizing the program’s loans suggests some unsurprising areas of need, given the pandemic’s toll on certain industries where social distancing is challenging.”』

ちと長いのですが途中で切りにくいのでだらっと引用しちゃいましたが、メインストリートレンディングファシリティは有効に機能しているので、何らかの形でこの支援を継続する方法を考えてほしい、だそうな。

『6.Takeaway: Despite the challenges, the Main Street program provided helpful financing and showed the feasibility of marshalling lenders and the public sector to assist hard-to-reach businesses that can survive with the support of a bridge to better times. But, were certain tweaks permitted, the program could have been more impactful.

Excerpt: “First, with less focus on mitigation of potential loss to the Treasury, much more credit would have been made available. Second, designing the program to have less legal and operational complexity, and structuring the banks’ role differently - for example, as an opportunity to earn fees as long as the loan performed, rather than a 5 percent participation - may have increased the attractiveness of the program for banks. Finally, longer terms and greater ability to refinance would have provided support to medium-sized businesses more akin to what was available to larger companies...』

ということで最後のテイクアウェイもMSLFの話で、予算的にはまだいける余地あるんだけどなーみたいな話をしていて、市場アクセスが困難な債務者には有効なんだよなーみたいな話をしております。よって金融政策の話は無くて、先行きのチャレンジってのは「ショックを比較的多く食らっている向きをどうピックアップするか」ということのようですが、景気には強気(ただまあブラードの方がより強気にみえるのがお洒落ですね)なのは強気ですが、ローゼングレンは元々タカに寄っているのでまあこんなもんだろうな、という感じです。

#今日はバックグランドでWindowsUpdateが回っていたせいでPCのご機嫌が麗しくなかったのでこの辺で勘弁
 


お題「12月FOMC議事要旨の政策パートを鑑賞/生活意識アンケートでインフレ期待が・・・・・/その他」   2021/01/13(水)08:02:06  
  もりあがってまいりました!!!
[外部リンク] 21:54 (JST)1/12 22:11 (JST)updated
コピーライト 一般社団法人共同通信社

『愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡り、県選挙管理委員会は12日、署名が提出された64選管のうち、46選管分の署名の8割超で、不正が疑われるなど問題があったと発表した。選挙人名簿に登録されていない人物や、同一人物の筆跡と疑われるものだった。8日までに報告があった46選管分を発表した。

県選管は昨年12月28日にも、同25日までに報告があった14選管分の署名についても中間発表し、8割以上に不正が疑われるとしていた。今回の46選管分の他、残る18選管でも調査を継続し、全ての結果が出た段階で、県警への刑事告発も含め対応を検討する。』(上記URL先より)

いやー本件は某名古屋市長とか某大阪府知事とかがキャッキャウフフ(特に前者)していた案件なんですがどう落とし前を付けに行くのかが楽しみですなあ。


〇12月FOMC議事要旨ですが思いの外にシャンシャン会合

[外部リンク] of the Federal Open Market Committee
December 15-16, 2020
A joint meeting of the Federal Open Market Committee and the Board of Governors was held by videoconference on Tuesday, December 15, 2020, at 1:00 p.m. and continued on Wednesday, December 16, 2020, at 9:00 a.m.1

ということで引用はHTMLバージョンの方から参ります。ちなみに今回からSEPの詳細バージョンが声明文同時発表になった結果、議事要旨のPDFバージョンの量が減少しています。


・とりあえず目先の政策ネタは打ち止めで暫くは様子見ステージということか

ここもとのFOMC議事要旨って、冒頭になんかの政策運営ストラテジック的なお題があって、そのお題に対して事務方がブリーフィングを行い、それを基にパーティシパントがああでもないこうでもないとお話をする、というコーナーがあって、インスタント読みをする前にそっちに食いついてしまう、というのが続いておりました。

ところが今回のFOMC議事要旨ってそのコーナーが無くて、いきなり本題(というか何というか)に入るという本来の構成に戻っておりまして(NY連銀デスクによるSOMAの運営の話から始まる)、いやまあその方が通常パターンではあるのですが、これって即ち「検討すべき政策運営ストラテジーに関わる話題は現状では在りません」って事を意味すると思うのでして、ということは政策の枠組み変更(今回のフォワードガイダンスのようなこと)に関しては、一旦やることやってしまいましたよ、というメッセージを示しているもんではなかろうか、という風に思いました。

昨日ネタにしたクラリダ副議長のスピーチでもありますように、背景にはFOMC自体が米国経済の先行きに関して結構強気になっているというのがあって、だったらまあ追加策のストラテジーとか悩むこともないし、大体からして現行のツールを拡張すれば対処できるやん、という認識があるので、新たな工夫の用意も要らんじゃろ、とかそんな事ですかね。一方で緩和の縮小に関しても別に現状で急がないと行けない理由は(金融不均衡の問題はあるんですけれども指摘してるのごく一部に留まるし)無いので、そっちでどうのこうのというのも無いんでしょ、という話になるのかねとは思いました。

・・・・・・まあFEDちゃんが動かんと商売がががが、とは思うのですが、見通し通りの強気な状況が鮮明になってくる年半ばくらい(なれば、の話ですが)になると色々と面白い事もあるんじゃないかとは期待しています(1-3は動いても限界あるじゃろ)。



・政策絡みの部分から見ると決定はシャンシャン&APPのガイダンスは定性評価&しれっと最後にお洒落な記述

いつものように『Participants' Views on Current Conditions and the Economic Outlook』を見るのですが、今日は寝起きインスタント読みではないので、さすがに語順で読むとしますが、前半が経済物価情勢のパート、後半が政策運営のパートになりますので、先に後半から参ります。パラグラフで言うと10パラグラフ目からになります。

『In their consideration of monetary policy at this meeting, participants reaffirmed the Federal Reserve's commitment to using its full range of tools to support the U.S. economy during this challenging time, thereby promoting the Committee's statutory goals of maximum employment and price stability.』

ここはまあいつもの選手宣誓みたいなもんなのでスルー。

『Participants agreed that the path of the economy would depend significantly on the course of the virus and that the ongoing public health crisis would continue to weigh on economic activity, employment, and inflation in the near term. Participants noted that, with the pandemic worsening across the country, the expansion would likely slow in coming months.』

ニアータームはコロナ次第なうえに直近でパンデミック拡大してるからちょっと目先数カ月はもたつきそうですな、だそうで。

『In contrast, for the medium term, participants commented that positive vaccine news had improved the economic outlook.』

昨日ネタにした(というかこっちの方がネタとしては先ですが、汗)クラリダ副議長のスピーチにもありましたが、ポジティブなワクチンのニュースがミディアムタームのアウトルックを引き上げているそうでございますが、

『That said, participants agreed that the path ahead remained highly uncertain and that the economy remained far from the Committee's longer-run goals.』

ゆうて先行き見通しはハイリーアンサータンですし、経済はマンデート達成から全然遠い所に留まっているので、と来ますとここで政策の現状維持という話になりますな、次に参ります。

『In light of this assessment, all participants judged that maintaining an accommodative stance of monetary policy was essential to foster economic recovery and to achieve an average inflation rate of 2 percent over time.』

「all participants」ですよメンバーでもないしオールモーストとかニアリーとかも付かないで火の玉ストレートで「FOMCパーティシパント全員(=理事と地区連銀総裁の全員)」が現状の緩和的な金融政策スタンスの維持が適切と来ていまして、まあ引き締めはいないにしても追加緩和を主張する向きも居ない、というのがここでどどーんと示されるの巻。

では次のパラグラフに参ります。

『All participants supported enhancing the Committee's guidance on asset purchases at this meeting and, in particular, adopting qualitative, outcome-based guidance indicating that increases in asset holdings would continue, with purchases of Treasury securities of at least $80 billion per month and of agency MBS of at least $40 billion per month, until substantial further progress has been made toward reaching the Committee's maximum employment and price stability goals.』

12月FOMCで示されたAPPのガイダンス文言および月当たりのバランスシート拡大ペースに関する部分に関しても「All participants」が賛成しているという何というシャンシャン総会。

『In their discussions of this change, participants noted that the new guidance regarding balance sheet policy brought the statement's references to purchases into better alignment with the Committee's outcome-based guidance on the federal funds rate, offered more clarity about the role played by the asset purchase program in providing accommodation to meet the Committee's economic goals, and underscored the responsiveness of balance sheet policy to unanticipated economic developments.』

でもってこの新しいAPPのガイダンス(向こう数カ月→マンデート達成に向けた経済物価情勢の更なる顕著な改善が行われるまで)に関しては、FF金利のアウトカムベースのガイダンスに良い栄養分になりまっせ(手元のデイリーコンサイスだとalignment=栄養とか養分とかでしたんで)との事でございますが、「offered more clarity」とか入っていて、要は「マンデート水準の達成に向けて金融緩和政策を継続しますよ」というのを明確にしました、というような感じ。

まあここで残念なのは、元々APPって市場機能対策とか言ってやってませんでしたっけという辺り、過去のFOMC議事要旨で整理はされていて、市場機能対策で行っていたのですがそっちは達成、でもゼロ金利制約のある中で緩和の継続強化は必要なのでAPP使ったバランスシート政策をしますよ、という説明になっているのですけれども、切り分けがエエカゲンになっている辺りは、まあ見通し通りに無事に米国経済が戻り続ければ結果オーライになりますが、次に何かの拍子にコケた場合に、「市場流動性対策」のツールどないしますねんという話になって来る次第で、下手を打つとどこぞの日銀のようにひたすら馬鹿拡大をするしかない、というような悲しいサイクルに陥るリスクはあると思うの。

まあそれはさておきさっきの続き。

『A few participants stressed that all of the Committee's policy tools were now well positioned to respond to the evolution of the economy. For example, if progress toward the Committee's goals proved slower than anticipated, the new guidance relayed the Committee's intention to respond by increasing monetary policy accommodation through maintaining the current level of the target range of the federal funds rate for longer and raising the expected path of the Federal Reserve's balance sheet.』

『A couple of participants remarked that, against this background, it was important to convey to the public that the federal funds rate remained the Committee's primary policy tool.』

数名の参加者は、今後経済物価情勢が思わしくなくて追加の緩和が必要な時には、政策金利のガイダンスをより長期化する、あるいはAPPにおける買入国債をより長期の物にシフトする、という事で対処するのが宜しいのではないか、という指摘をしています。でもって返す刀で2名の参加者は政策金利がメインのツールであることを強調すべき、という話をしておりますな。


次に参ります。

『A number of participants discussed considerations related to determining the eventual attainment of "substantial further progress" toward reaching the Committee's maximum employment and price stability goals.』

そらそうよ、という感じですが、APPのガイダンス文言における "substantial further progress"とは何ぞやという話キタコレなのですが、

『Participants commented that this judgment would be broad, qualitative, and not based on specific numerical criteria or thresholds.』

経済物価情勢を定性的かつ総合的に判断するものであって、何らかの特定な指標や状況に紐付けて判断する物ではない、と来ましたので、つまりはAPPのペースを変更するという話になる場合ってえのは、別に指標紐付けではない、即ち2%に物価がタッチするまでとかそういうような話ではない、という事になっておりますので、今の所別に問題にはならないのですが、これ経済物価情勢が改善してくると、当然ながらハトの人とタカの人では判断にズレが出てくるので、面白くなって参りました的なサムシングを期待したくなります。まあ同床異夢っぽいものを感じますね。

『Various participants noted the importance of the Committee clearly communicating its assessment of actual and expected progress toward its longer-run goals well in advance of the time when it could be judged substantial enough to warrant a change in the pace of purchases.』

時々出てくる「Various participants」って表現が面白いのですが、これイマイチ意味わかりませんけれども、もしかしてのアタクシの想像ですけど、タカハト入り乱れて色々な見解がこの点ではありました、って事をVariousってので表現してるのかな、とか思ったけど違ってたらゴメンチャイ。でもってこの色々な参加者は、経済物価状況が実際に改善するとか、見通しパスの確実性が高まるとかいうような状況になって、APPのペースを変更する(ので減らす方ですな、増やす方は抜き打ちでも良いでしょ)という事になる場合には、前広にアナウンスして明確にコミュニケーションを行うべき、という話をしております。

・・・・・・ということで "substantial further progress"のコーナーが終わっていまして、結局の所このキーワードに関しては「定性的総合判断」といういざとなったら何でもありな定義(とも言い難い)に押し込まれたままで明確化はされない、という事になりました。まあその方が将来やりやすいのは事実ですが、実際に経済物価情勢が改善してきた場合に市場が先走る場合にこの真価が問われることになりそうですけど、なんか市場ちゃんもその辺はコンセンサス固まって無さそうで、経済物価情勢が好調に推移するなら早めにガス抜きをした方が良さげな気もしますけどどうでしょうかね。

んじゃ次。

『Regarding the decisions on the pace and composition of the Committee's asset purchases, all participants judged that it would be appropriate to continue those purchases at least at the current pace, and nearly all favored maintaining the current composition of purchases, although a couple of participants indicated that they were open to weighting purchases of Treasury securities toward longer maturities.』

買入のペースと買入資産の攻勢についてですが、ペースは全参加者一致、構成については2名が米国債について購入する年限の長期化を図る事に関してオープンでっせ、ということでやや長期化をした方がエエンチャウノという意見がありました、てな話。

『Participants generally judged that the asset purchase program as structured was providing very significant policy accommodation.』

これはどうでもよいので次。

『Some participants noted that the Committee could consider future adjustments to its asset purchases-such as increasing the pace of securities purchases or weighting purchases of Treasury securities toward those that had longer remaining maturities-if such adjustments were deemed appropriate to support the attainment of the Committee's objectives.』

数名(Some)の参加者は今後必要があった場合には資産買入のパスを調整して対応、ということで買入ペースの拡大や買入国債年限の長期化を政策オプションとして考えるべき、と主張。

『A few participants underlined the importance of continuing to evaluate the balance of costs and risks associated with asset purchases against the benefits arising from purchases.』

一方で数名(A few)の参加者は、今後のAPPについては追加的な効果と副作用やリスクに関してのバランスを継続的に測っていくことが重要であると強調しておりまして、イイハナシダナーというのがある辺りどこぞの日銀は爪の垢を煎じて飲んでもらいたい。

でもって最後の最後にしらっとお洒落なパラグラフ。

『Participants shared their views on the appropriate evolution of asset purchases once substantial further progress had been made toward the Committee's maximum employment and price stability goals.』

「substantial further progress」が起こった場合の話キタコレ!

『A number of participants noted that, once such progress had been attained, a gradual tapering of purchases could begin and the process thereafter could generally follow a sequence similar to the one implemented during the large-scale purchase program in 2013 and 2014.』

その場合は緩やかなテーパリングを開始して、その後は2013〜2014のようなプロセスを取るのが適切である、と何人か(A number of)の参加者が指摘した、というお洒落なものがありまして、まあさっきの所でもちょっとありましたがわざわざパラグラフにしているのがお茶目ですね。

当然ながらその前の部分で散々「今の話じゃない」というのが示されているので、これが出たからテーパータントラムだ、とかいう話になる訳もない(無かったですよね?)という話ではあるのですが、現実論としてまだまだ先、という段階の時にこういう話を先に入れておくのがFED流でして、まあこの部分ってのはいつもの奴と言ってしまえばそれまでですが、でもまあちゃんと入れているのは評価したいと思います。

一方でスタッフのリサーチペーパーとかどんだけ高級な成果物が出てくるんだよ、というような高度な分析をしながら、こと政策のコミュニケーションになると「出口など全く考えていない」しか言わないという、土俗的言霊信仰の極みみたいな発言しか飛び出さないどこぞの日本銀行政策委員会とかいう組織におかれましてはちょっとこのコミュニケーション見習ったら、と言いたくなりますが、まあコミュニケーションが上手く行っているように見えるのは、結果として出口政策に一旦は着手して利上げも出来たという状況と、何もマンデートを達成できていない状況という結果の差であってコミュニケーションの巧拙ではないのかもしれませんけどね!!!!!!

ま、いずれにしましても当面は動くネタ無しって話でっしゃろとは思いました。


〇おや、期待インフレのようすが・・・・・・・・(生活意識アンケート)

[外部リンク] 旨』って所からホイホイ引用します。


・とりあえずこの時点での景況感なので参考記録ですが改善はしていたが中身は微妙(遠い目)

『1-1. 景況感等』の『1-1-1. 景況感』である。

『1-1-1. 景況感
景況感のうち、現在(1年前対比)については、「良くなった」との回答が増加し、「悪くなった」との回答が減少したことから、景況感D.I.は改善した。先行き(1年後)については、「悪くなる」との回答が減少したことから、景況感D.I.は改善した。

なお、現在の景気水準については、「悪い」、「どちらかと言えば、悪い」との回答の合計が減少した。』

イイハナシダナーと言いたいが調査期間ェ・・・・・・・・・・


『1-2. 暮らし向き、消費意識』の『1-2-1. 現在の暮らし向き』なんですけどね。

『1-2-1. 現在の暮らし向き
現在の暮らし向き(1年前対比)については、「ゆとりがなくなってきた」との回答が減少したものの、「ゆとりが出てきた」との回答も減少したことから、暮らし向きD.I.は悪化した。』

まあ「ゆとりがなくなってきた」との回答が減少、と来ているので勘弁するのだが。

『1-2-2. 収入・支出
収入については、実績(1年前対比)は、「増えた」との回答が減少し、「減った」との回答が増加したことから、現在の収入D.I.はマイナス幅が拡大した。

先行き(1年後)については、「増える」との回答が減少したものの、「減る」との回答も減少したことから、1年後の収入D.I.はマイナス幅が縮小した。』

でも先行きは「減る」が減少してたのね、この時は。

『支出については、実績(1年前対比)は、「減った」との回答が減少したものの、「増えた」との回答も減少したことから、現在の支出D.I.はプラス幅が縮小した。先行き(1年後)は、「増やす」との回答が増加し、「減らす」との回答が減少したことから、1年後の支出D.I.はマイナス幅が縮小した。』

先行きは今よりマシっぽいのだが現状判断がこの時点でも悪化しているんですよね暮らし向き系。

でもってこの次の辛うじて雇用の方はまだ耐えている。『1-2-4. 雇用環境』に行きますと、

『1年後を見た勤労者(注)の勤め先での雇用・処遇の不安については、「あまり感じない」との回答が減少したものの、「かなり感じる」との回答も減少したことから、雇用環境D.I.は改善した。

(注)勤労者:会社員・公務員(会社役員を含む)およびパート・アルバイトなど』

うーんこれ改善しているちゃあ改善しているんだが本当にそうなのかって気もしますね、という感じで調査期間の割にはパッとしませんなと思いましたですが、問題はその後の物価のパートよ。


・おや、期待インフレのようすが・・・・・・・・・

『1-3. 物価に対する実感』に参ります。

『1-3-1. 現在の物価
現在の物価(注1)に対する実感(1年前対比)は、『上がった』(注2)と回答した人の割合が約6割となった。
1年前に比べ、物価は何%程度変化したかについて、具体的な数値による回答を求めたところ、平均値は+4.5%(前回:+5.1%)、中央値は+2.0%(前回:+3.0%)となった。
(注1)「あなたが購入する物やサービスの価格全体」と定義。
(注2)『上がった』は「かなり上がった」と「少し上がった」の合計。』

おや??アクチュアルの物価観が下がっていますね。しかも中央値下がっていますな。

『1-3-2. 1年後の物価
1年後の物価については、『上がる』(注)と回答した人の割合が6割となった。
1年後の物価は現在と比べ何%程度変化すると思うかについて、具体的な数値による回答を求めたところ、平均値は+3.5%(前回:+4.0%)、中央値は+2.0%(前回:+2.0%)となった。』

おや???ニアータームの平均値が下がりましたね。ちなみに平均値の方の推移は、
20/ 6月 + 4.3 %
20/ 9月 + 4.0 %
20/12月 + 3.5 %
となっておりますぞ。

『1-3-3. 5年後の物価
5年後の物価については、『上がる』(注)と回答した人の割合が7割台後半となった。
これから5年間で物価は現在と比べ毎年、平均何%程度変化すると思うかについて、具体的な数値による回答を求めたところ、平均値は+3.8%(前回:+4.1%)、中央値は+2.0%(前回:+2.0%)となった。』

こちらも平均値が下がりましたね。
20/ 6月 + 4.0 %
20/ 9月 + 4.1 %
20/12月 + 3.8 %
という推移になっておりまして、平均値の方はこちらは2%のままで推移しているのですけれども、何か期待インフレのようすが・・・・・・・って感じになって来ましたが、かいふくのじゅもんはもう存在しません(まねたりーべーすおきものじゅもんは空振りにおわりました)ので精々お部屋の片隅でガタガタ震えながら裁きを待てという所ですな、ガッハッハ。



〇これもう一々発表する必要ないでしょと思うんだが

[外部リンク]
 


お題「クラリダ副議長講演より:強気な経済見通しと政策金利の維持の同時アピールとな」   2021/01/12(火)08:14:15  
  ども。更新をお休みしている内にまーた予定通りの緊急事態宣言となってしまいましたな。

でもってまあ休み中にFOMC議事要旨とかあったので、すっかり最近はFED見物ばっかりしてますけど、FEDが動かんと他中銀が動きようが無いのでシャーナイナイという事でご勘弁頂きたく存じます。

〇クラリダ副議長の講演は経済見通しがやたら強気なのですが政策金利の維持も強力にアピールとな

と言いつつクラリダ講演を先出先入の方式、というかそんなに長くないしクラリダなので優先処理。

[外部リンク] 08, 2021
U.S. Economic Outlook and Monetary Policy
Vice Chair Richard H. Clarida
At the C. Peter McColough Series on International Economics Council on Foreign Relations, New York, New York (via webcast)

・経済に関する説明がやたらめったら強気(ただし最後に物価は下振れリスクと言って政策面では中和)

最初のコーナーが『Current Economic Situation and Outlook』ですが、最初がおもむろに、

『In the second quarter of last year, the COVID-19 (coronavirus disease 2019) pandemic and the mitigation efforts put in place to contain it delivered the most severe blow to the U.S. economy since the Great Depression. 』

と来まして、2020年の4-6が盛大に下がったという話から始まるのですが、まあその辺は丁寧に説明しております、という部分で今更ジローなので頭の方飛ばしまして2020年4Qの話から参りますとPDFバージョンの2枚目からになります。文章的には2パラ目になります(引用はコピペの都合上(HTML画面の該当箇所をダブルクリックするとパラグラフ全部が選択できるので英文の場合はマジ便利(日本語だとイマイチですけど)ですよん)。

『While gross domestic product growth in the fourth quarter downshifted from the once-in-a-century 33 percent annualized rate of growth reported in the third quarter, it is clear that since the spring of 2020, the economy has turned out to be more resilient in adapting to the virus, and more responsive to monetary and fiscal policy support, than many predicted.』

ということで、経済は「the economy has turned out to be more resilient in adapting to the virus, and more responsive to monetary and fiscal policy support, than many predicted.」と仰せでして、まあ大体最近FEDの中心的な見解として出されているものと同じ(なのはクラリダなので当たり前ですが)であることを確認しましたが、ここでの言い方でほほーと思ったのは「経済がレジリアント」というのもさることながら「金融政策や財政政策によるサポートに対する経済の反応しやすさが、多くの人達が見ていたよりも大きい」という部分かな、と思いました(個人の感想です)。

つまりまあ政策云々はとりあえずさて置きましても、経済は緩和的な政策に対してプラスの方向で着実に反応しまっせ、という認識を示しているのですからして、そういう意味では先行きの見通しって結構強いものが出せるという図式ですがな、と思いました。

『Indeed, it is worth highlighting that in the baseline projections of the Federal Open Market Committee (FOMC) summarized in the latest Summary of Economic Projections (SEP), most of my colleagues and I revised up our outlook for the economy over the medium term, projecting a relatively rapid return to levels of employment and inflation consistent with the Federal Reserve's statutory mandate as compared with the recovery from the Global Financial Crisis (GFC).2』

『In particular, the median FOMC participant projects that by the end of 2023-a little less than three years from now-the unemployment rate will have fallen below 4 percent, and PCE (personal consumption expenditures) inflation will have returned to 2 percent. Following the GFC, it took more than eight years for employment and inflation to return to similar mandate-consistent levels.』

んな訳で12月FOMCのSEPの話になるんですが、ここはその結果の話をしているのですけれども、「it is worth highlighting that〜」からの「most of my colleagues and I revised up our outlook for the economy」ということですが、その次に「projecting a relatively rapid return to levels of employment and inflation〜」ってことで、前回の金融危機後の回復なんぞはメではない勢いでのマンデート水準への戻りを見込んでおります、と来ております。じゃあ何でドットプロットは2023年末でも政策変更なしやねん、と言いたくなりますが、まあ要するに早期の緩和からの出口は市場に想定させたくないという事で例のドットだったということですかいな、ともうドットプロット止めた方がええんちゃうのという気がしてくるこのクラリダの説明。

という訳で経済に関する次の(このコーナー最後の)パラグラフ。

『While the recent surge in new COVID cases and hospitalizations is cause for concern and a source of downside risk to the very near-term outlook, the welcome news on the development of several effective vaccines indicates to me that the prospects for the economy in 2021 and beyond have brightened and the downside risk to the outlook has diminished.』

先行きの話になるようですが、コロナの方は「cause for concern and a source of downside risk to the very near-term outlook」とは言っているんですが、何せ「very near-term」って言ってる辺りがもう先行きの強気っぷりを示している訳で、返す刀で複数の有効なワクチンもぶっこまれてきましたのでおっけーおっけーダウンサイドリスクもいずれ消えるっしょ、というエライ威勢の良い話をしております。

『The two new SEP charts that we released for the first time following the December FOMC meeting speak to these issues by providing information on how the risks and uncertainties that surround the modal or baseline projections have evolved over time.』

SEPで出てきた2つの新しいチャートは大事なのか、たぶんあんまり皆気にしてないと思うのですが、まあ皆が気にしていないから「いいからおまいらちょっと見ろ」という事のようで。

『While nearly all participants continued to judge that the level of uncertainty about the economic outlook remains elevated, fewer participants saw the balance of risks as weighted to the downside than in September.』

『Although a little more than half of participants judged risks to be broadly balanced for economic activity, a similar number continued to see risks weighted to the downside for inflation.』

でもってFOMCパーティシパントによるリスクバランスに関する見方はこうですよと教えているのですが、リスクバランス全体は下方にあるけれども、9月SEP対比でみるとその下方シフトがやや軽減されているのと、半分より若干多い参加者が経済活動のリスクを概ねバランスとみている中で、インフレのリスクに関しては半分より若干多い参加者が下方に見ているんじゃよー見とけや、だそうですの。

まあつまり経済活動に関しては行けるやん!状態ですというのを強調していて、でもまあ最後に物価に関しては下方リスクが依然として大きい、という話をして利上げ観測はあんまり出ないようにする(というか物価が上がらんうちは利上げするのはちょっと、と思っているんでしょうかね)というような割と虫の良い強気表明ではあるんですけど、まあそういう感じの説明になっておりますな。


・政策の方は緩和を継続するということをやたら強調(ただしAPPのガイダンスの説明はスルー)ですの

次のコーナーが『The Latest FOMC Decision and the New Monetary Policy Framework』でしゅ。2部構成になっていてこちらが第2部ですの。

『At our most recent FOMC meetings, the Committee made important changes to our policy statement that upgraded our forward guidance about the future path of the federal funds rate and asset purchases, and that also provided unprecedented information about our policy reaction function.』

12月のガイダンス変更に関する説明ですな目を皿のようにして鑑賞鑑賞。

『As announced in the September statement and reiterated in November and December, with inflation running persistently below 2 percent, our policy will aim to achieve inflation outcomes that keep inflation expectations well anchored at our 2 percent longer-run goal.3』

過去に持続的に2%を下回った状態の中で長期的なインフレ目標をロンガーランゴールの2%にアンカーさせる政策が必要です、というのは例のロンガーランゴールあんどストラテジーでのフレームワークの話で、まずは金利ガイダンスの方の話から始まりますな、というのは分かる。

『We expect to maintain an accommodative stance of monetary policy until these outcomes-as well as our maximum-employment mandate-are achieved.』

金融緩和スタンス(というのは別に利上げしてもその程度が低ければ金融政策自体は緩和的スタンスである、ということに注意が必要な諸葛孔明の罠は潜んでいるので、まあ皆さまご案内とは存じますが念のため)は「アウトカムベースで」マンデートが達成するまで継続します。

『We also expect it will be appropriate to maintain the current target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent until labor market conditions have reached levels consistent with the Committee's assessments of maximum employment, until inflation has risen to 2 percent, and until inflation is on track to moderately exceed 2 percent for some time.』

でもって現行の実質ゼロ金利政策に関しては既にジャクソンホール直後に示されて以降この文言になっておりますが、労働市場がFOMCの見なす最大雇用水準に達し、インフレが2%に到達し、2%を幾分か上回る水準を暫く維持するという時点(つまりワンタイムで2%タッチではダメ)まで維持しますよ、という説明をしていますな。

まあ物価がホイホイと上昇しない、という見通しの元でこの説明になっていまして、まあホイホイと上昇しない限りにおいては金融緩和スタンスの所の文言とこれって差異は無いですな、という感じではありますし、そう思っているからこういうガイダンス文言を出してくるんですな。まあ今のところはそこまで気にしなくて良いのでしょうが、物価がホイホイと上がりだした時の用心は一応していまして、これ最初の緩和スタンスは「We expect to maintain」の直球表現(コミットメントではないけど)で、金利のガイダンスは「We also expect it will be appropriate to maintain」となっていて、ワンクッション入れた表現になっているので、まあ物価が上がりだすと面白い事になるんですが、さてどうなりますやらという事です。


『In addition, in the December statement, we combined our forward guidance for the federal fund rate with enhanced, outcome-based guidance about our asset purchases.』

12月に追加でぶっこんだのはAPPのガイダンス。

『We indicated that we will continue to increase our holdings of Treasury securities by at least $80 billion per month and our holdings of agency mortgage-backed securities by at least $40 billion per month until substantial further progress has been made toward our maximum-employment and price-stability goals.』

原文の方では「substantial further progress」がイタリックになっていますが、クラリダさんがお茶目なのはわざわざイタリックにしているというのに、この「substantial further progress」とは何ぞや、という話をしれっと完全スルーしている所でして、うーんこの狸と思ってしまいました。

というのはこのパラグラフは上記の所で終わっていて次のパラグラフになりまして、「substantial further progress」の説明をしないままで通しておりまして、まあ何か利上げはよーせんけどAPPの方はしらっと縮小を狙っている(経済情勢が見通し通りならば、という前提はあるけど)のかもね、とは思わせてくれるパターンですが、まあ利上げしないから多少長期金利が上がるにしろ限度というのがあるじゃろうし、そこらへんは高を括っているのかも知れんなとか勝手に(希望的観測も含め)思いましたがさてどうなんだが。

『The changes to the policy statement that we made over the fall bring our policy guidance in line with the new framework outlined in the revised Statement on Longer-Run Goals and Monetary Policy Strategy that the Committee approved last August.4』

ということで以下は何を今さらという感じですが、ジャクソンホール以降のロンガーランゴールと政策ストラテジーに関する説明になっていますが、一応。

『In our new framework, we acknowledge that policy decisions going forward will be based on the FOMC's estimates of "shortfalls [emphasis added] of employment from its maximum level"-not "deviations." 』

わざわざ[emphasis added]とか入れているのがお茶目ですが、最大雇用に対する「乖離」ではなく「下振れ」に対応して政策をしますよ、とこれも従来通りですが

『This language means that going forward, a low unemployment rate, in and of itself, will not be sufficient to trigger a tightening of monetary policy absent any evidence from other indicators that inflation is at risk of moving above mandate-consistent levels.』

この「下振れ」に変更した理由は、低い失業率だけを見て金融政策の引き締めのトリガーにする訳ではなくて、物価が必要以上に上振れするリスクが無いのであれば雇用市場の過熱おっけーおっけーという我々の見方をしめしています、というのも毎度の話。

『With regard to our price-stability mandate, while the new statement maintains our definition that the longer-run goal for inflation is 2 percent, it elevates the importance-and the challenge-of keeping inflation expectations well anchored at 2 percent in a world in which an effective-lower-bound constraint is, in downturns, binding on the federal funds rate.』

毎度の「長期間2%を下回っているのでインフレ期待を2%にアンカーさせる政策が重要」という奴。

『To this end, the new statement conveys the Committee's judgment that, in order to anchor expectations at the 2 percent level consistent with price stability, it "seeks to achieve inflation that averages 2 percent over time," and-in the same sentence-that therefore "following periods when inflation has been running persistently below 2 percent, appropriate monetary policy will likely aim to achieve inflation moderately above 2 percent for some time."』

よってロンガーラン云々にはこのような説明をしていまっせ、という話からの、

『As Chair Powell indicated in his Jackson Hole remarks, we think of our new framework as an evolution from "flexible inflation targeting" to "flexible average inflation targeting."5 While this new framework represents a robust evolution in our monetary policy strategy, this strategy is in service to the dual-mandate goals of monetary policy assigned to the Federal Reserve by the Congress?maximum employment and price stability-which remain unchanged.6』

となっていまして、この辺はいつも通りの説明になっておりました。


・最後はまあ何か「ほーそうですか(棒読み)」な締めである

2部構成と申し上げましたが最後に『Concluding Remarks』があります。

『While our interest rate and balance sheet tools are providing powerful support to the economy and will continue to do so as the recovery progresses, it will take some time for economic activity and employment to return to levels that prevailed at the business cycle peak reached last February.』

昨年2月(パンデミック前)にピークとなったビジネスサイクルに戻るまでには多少お時間が掛かりますが、我々の金利とバランスシート政策は経済に強力なサポートを行っており、今後も政策を継続することから、米国経済は回復を続けるでしょう、だそうです。

『We are committed to using our full range of tools to support the economy and to help ensure that the recovery from this difficult period will be as robust as possible.』

でもってこの困難な情勢に対して経済回復を進めるためのサポートツールを総動員しますよ、ということで話を締めていますが、ゆうてこの経済見通しで追加緩和はよーせーへんですなあと思いますけど、まあ一応いつものように言っている、という感じでしてここで話はおしマイケルになっています(結局最初の3パラグラフ位飛ばしましたがあとは全文引用モードでしたな)。

・・・・・・・てな訳でして、やたらめったら強気な経済見通しに対して、政策金利の部分に関しては上げませんというのを物凄い勢いでこれまた強調している、という結構虫の良い講演に仕上がっておりますが、ただまあAPPに関してはこれいずれ拡大方針についても徐々にテーパーするなり(ランオフはしないと思うけど)してくるのはそんなに遠くは無い(と言って年前半にどうのこうのというのはさすがにちょっと厳しいとは思いますけどワクチンおよびそれを受けた経済活動のレベル次第でしょうね)かも知れませんな、と願望込みで(アカン)思うのでありましたがあくまでもそれは個人の感想ですの話ね。

#FOMC議事要旨とか言いつつ新しいネタの方に食いついてしまいました(大汗)
 

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