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お題「気候変動リスクネタ早速投下とな/きさらぎ会での黒ちゃん講演は新味無いと思いました」   2021/03/31(水)08:07:06  
  ほうほうそうですかそうですか。
[外部リンク] 午前
米景気回復期待でドル上昇、対円で1年ぶり高値=NY市場

『ドルは対円で0.5%高の110.35円。昨年3月以来、初めて110円台に乗せた。ユーロは対ドルで0.4%安の1.1715ドル。一時は1.1711ドルと、昨年11月初旬以来の安値を付けた。市場は労働省が4月2日に発表する3月の雇用統計に注目。ラボバンクの外為ストラテジスト、ジェーン・フォーリー氏は「市場では雇用統計に対し楽観的な見方が出ている。ドルが力強く下支えされる公算は極めて大きい」と述べた。

ドル/円 NY午後4時 110.33/110.36』(上記URL先より)


〇分析は良いのだがどうしてそういう結論になるのでしょうか(気候変動ネタの日銀謎の前のめり)

こんなん出てましてね。
[外部リンク] はじめに』から引用。

『近年、地球温暖化に伴う気候変動の進行を背景として、その影響と対策を巡る議論が、世界的に活発化している。文部科学省と気象庁が合同で実施した調査によると、地球温暖化に伴う気候変動の一つとして、わが国では、大雨や短時間強雨の頻度が大幅に高まるなど、雨の降り方が極端になってきている(文部科学省・気象庁[2020])1。』

『可住地域面積が狭く、かつ河川の勾配が急である地理的条件も手伝って、わが国では、台風や洪水、地滑りといった水害関連の災害件数が自然災害全体の 7 割以上を占めている(図表1)2。そのもとで、雨の降り方が極端になってきていることと軌を一つにして、単位面積あたりの水害被害額がここ 10 年増加傾向にある(図表2)3,4。』

と来てからの、

『こうした傾向は、地球温暖化に伴う気候変動の進行に伴い、今後さらに強まる可能性が高い。』

キタコレ。

『この点を巡って、気候変動に関する政府間パネルは、温室効果ガス排出量の国際合意(いわゆる「パリ協定」)を達成するような対策がとられる場合(「RCP2.6シナリオ」)や、追加的な対策がとられなかった場合(「RCP8.5 シナリオ」)など、4 種類の温室効果ガス排出シナリオを想定したシミュレーションを実施し、いずれのシナリオのもとでも、世界の平均気温は今世紀末にかけて上昇すると結論づけている(IPCC[2013])。』

『わが国では、文部科学省と気象庁が RCP2.6 シナリオと RCP8.5 シナリオを想定したシミュレーションを共同で実施し、今世紀末にかけて、わが国の年平均気温は約 1.4 度から 4.5 度上昇し、豪雨発生回数も有意に増加すると予測している(文部科学省・気象庁[2020])。』

『国土交通省は、これら 2 つのシナリオの下では、洪水発生頻度が 2 倍から 4 倍程度に増加するとの試算結果を示しており、わが国においても、地球温暖化に伴う水害発生リスクの趨勢的な高まりが懸念される状況にある(国土交通省[2019])。』

こういう分析をぶん回すの楽しそうですね(棒読み)。でまあここまでがマクラでしてこの次に金融政策がどうのこうのという話になる。

『世界の金融関係者の間では、こうした気候変動の進行が、金融機関の健全性や経営、ひいては金融システムの安定性にとって重大なリスクになり得るとの認識が急速に広がりつつある。こうしたリスクは、一般に「気候関連金融リスク」と呼ばれ、その波及経路や計測手法などを巡る議論が、金融関係者の間で活発に行われるようになってきている 5。』

でもって脚注の5が、

『5 日本銀行は 2019 年、気候関連金融リスクの分析や対応の検討等を目的とした、中央銀行及び金融監督当局の自主的な集まりである「気候変動リスク等に係る金融当局ネットワーク(NGFS、Network for Greening the Financial System)」に新たに参加し、気候変動を巡る議論への一層の貢献に努める方針である。気候関連金融リスクを巡るこれまでの国際的な議論や先行研究の概要については、芝川・仲・小林[2020]、Furukawa et al[2020]を参照。』

となっていまして一昨日ネタにしたNGFSキタコレとなるんですが、よくよく考えてみますと「金融機関の経営にとってのリスクガー」とかいうのも本末転倒感の漂う話で、いやそんなこと気にする前に自然災害対策の充実をするにはどうしたら良いか、とかそういう話をした方がエエンチャウノと思う訳でして、金融機関経営よりも先に自然災害被害を抑制するための方策を考えるのが筋だし、そら確かに中央銀行からすると気候変動による自然災害リスクが高まるからって話をしても金融機関の経営がどうのこうのだたら金融機関になんかやらせる、というような事しか直接的には出来ないという事なんですが、先ほども申しあげましたように、そういうので自然災害の増大が懸念されるのであれば、もっと直接的に災害対策に社会的な資源を突っ込むべきであって、金融機関のリスク管理に資源を突っ込んでいく話は二の次になると思うんで、そういう二の次な問題に対してクソ真面目に対応させるために費消される資源を別の所に振り向けた方がエエンチャウノかね、とまあさすがにそういう風に思うんですよね。

さて本文に戻る。

『気候関連金融リスクは、気候変動による物理的な変化が、企業や家計に経済的損失をもたらす「物理的リスク」と、気候変動問題に対応する政策・技術・消費者の選好の変化等が企業や家計に経済的損失をもたらす「移行リスク」に大別される。』

はい。

『水害は、被災した借り手(企業や家計)の返済能力を低下させることなどを通じ、貸し手の金融機関の健全性に悪影響を及ぼし得ることから、物理的リスクの代表例と整理されている。先に述べたとおり、水害はわが国で発生する自然災害件数全体の 7 割以上を占め、かつその発生リスクが気候変動によって趨勢的に高まることが懸念される状況にあることから、一部の金融機関は、重要な気候関連金融リスクの分析として、水害に伴い想定される与信関係費用を試算し、公表し始めている 6。』

ちなみに脚注6は

『6 例えば、3メガ行は水害等を対象に物理的リスクが与信ポートフォリオに与える影響等をシナリオ分析して試算した結果を対外公表している。』

銀行としてはそれ以上やることが無いんですが、政策当局の場合は銀行のケツ叩くよりも先に自然災害の被害を減らす面に社会的資源を投入する、という選択肢を取る話をするもんじゃないのかねーと思う。

『気候関連金融リスクの分析は世界的にも緒に就いたばかりであり、その特性を的確に把握し、管理していくことを目標に、新たな知見が蓄積されている段階にある。こうした流れのなかで、本稿では、自然災害の中でも水害が多いというわが国のリスク特性を踏まえつつ、気候関連金融リスクの基礎研究の蓄積に貢献する観点から、水害が企業財務に与える影響を定量的に分析する。』

ちなみに分析自体はまあ何か良く調べてますなあとは思うのですが、何ちゅうかこの「中央銀行が気候変動リスクに対応してどうのこうの」ってのって、そら世の中資源が無限であれば対応するべきだと思うのですが、より直接的な問題に対処するための資源を使ってしまう(泥棒が入った時の被害シミュレーションばっかりせっせと計算して肝心のセキュリティー強化まで手が回らなくなる、みたいなサムシング)ことになりゃあせんかね、というのが懸念される所で、いや別に気候変動リスクを丸無視して良いとかいう話ではなくて、もっと他に資源を割いて対応することがあるんじゃネーノって思うのですが、何せインフレーションターゲッティングのフレームワークでマクロ経済の安定化が図れて中銀段階でマクロ経済の安定化ができまっせという従来の図が見事に音を立てて崩壊しているのが欧州であり日本(日本はもっと前から崩壊してますが)であり、なので中銀が金融政策面で打つ手が無くて暇なので頭の良い人達がヒマを持て余して仕事を作ろうとするからこうなる(個人の偏見です)という所で。



〇きさらぎ会での黒ちゃん講演であるが全く新味のないつまらん話を堂々垂れ流せるのはある意味才能ですよ

[外部リンク] きさらぎ会における講演 ──
日本銀行総裁 黒田 東彦

そもそも「より効果的で持続的な金融緩和」という時点で語義矛盾が発生していて、より効果的な金融緩和をするのであれば当然ながらその効果が発現する期間が従来のそれよりも短くなる、ということになりますのでその時点におきまして、より持続的な金融緩和である必要はないんですよね。まあそこをどう屁理屈を駆使しているか、という屁理屈鑑賞会となります。

でもって小見出しにも書きましたように、今回はまあ色々と説明をしているのですが、基本的に上手い事言った積りか的なサムシングは無く(だからベンダーのヘッドラインでもあんまり取り上げられませんでしたよね)、非常にこうおもんなくて、突発性大滝秀治状態になって「つまらん!お前の話はつまらん!!」と叫びたくなる物件に仕上がっておりますけど、こういうの上手い事言おうとしないってえのも一種の才能で、上手い事言ってブーメランが刺さりまくって衣川の弁慶仁王立ち状態になるよりはマシ、とばかりにこういう感じでの話をするあたり、残り2年間何もしないで逃げ切る気が満々、というのだけは把握しました。


・・・・だと話が終わってしまいますが気を取り直して。

最初のご挨拶と経済物価情勢の話はまあどうでもよいので点検会合に関する説明と思しき部分となりますところの『3.「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の継続 』から参ります。


『ここからは、「より効果的で持続的な金融緩和を実施していくための点検」についてお話します。』

どうぞ。

『日本銀行では、2%の「物価安定の目標」を実現するため、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」のもとで強力な金融緩和を続けています。今回の点検では、この枠組みのもとでの経済・物価動向と政策効果について確認するところから始めました。』

はい。

『「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」は、2016 年9月に導入した金融政策の枠組みです(図表3)。これは、「イールドカーブ・コントロール」と「オーバーシュート型コミットメント」の2つを主な内容としています。』

『まず、「イールドカーブ・コントロール」は、長短金利の全体、つまりイールドカーブを操作目標とする金融市場調節の枠組みです。金融緩和の効果だけでなく、副作用にも配慮しながら、適切な水準に長短金利をコントロールしていくことを狙いとしています。』

えーっとすいません、YCCは2%を出来るだけ早期に達成するのが狙いで、金利水準云々はその狙いの為の手段に過ぎないんですけど、という時点でコリャダメダ感が漂う。

『次に、「オーバーシュート型コミットメント」は、物価上昇率の実績値が安定的に2%を超えるまでマネタリーベースの拡大方針を維持する約束です。ここでは、物価上昇率の「見通し」ではなくて、「実績値」に基づいて金融緩和の継続を約束している点がポイントです。』

実績どころか願望込みの展望レポートの見通しベースでも2%をカスリもしないのにポイントもヘチマもあったもんじゃありませんけどね!!!!!

『この非常に強力なコミットメントにより、予想物価上昇率に関する期待形成を強めることを企図しています。また、このコミットメントは、物価上昇率の実績値が目標を下回る期間が続いた場合には、そうした状況を埋め合わせるべく、物価上昇率が目標を上回る期間を長めに保つように金融緩和を行う、「埋め合わせ戦略」の考え方を実践するものです。』

まあいつも通りの説明なんですが、こういうのを何の恥ずかしげもなく平然と公衆の面前で説明できるような人間になれないからアタクシは市場の片隅で悪態つく位しか能が無いんですねわかります。

『今回、経済モデルを用いて点検し、この戦略をとることが、金融政策運営として適切であることを改めて確認したところです。』

まあどうせ手前味噌分析なのだがちゃんと読まないとな〜(まるで気乗りがしない)。

『このように、「イールドカーブ・コントロール」と「オーバーシュート型コミットメント」は、車の両輪であり、どちらも不可欠な要素です。』

とのことですが、そもそも論としてYCCぶっこんでから長期国債買入について「年間80兆円」と言いながら最後の方になると年間10兆円切る程度まで日銀保有の長期国債残高の伸びを落としているという事実がある訳ですし、更に申し上げますと最近ではコロナオペとして物凄い勢いでMBが増えておりますが、コロナオペ自体はコロナリスクが軽減されたら終了して然るべきもので、あれは期間1年以内のオペと決まっております(今は6か月でオペオファーしてますが)ので、このオペが終了した暁にはMBの前年比マイナスがオペが全部期落ちする頃には鮮明になって来ると思うんですけど、一時はすっかり形骸化した筈のMBコミットメントがここに来て急にフレームアップされているの???ってのも良く分からんですなあ。


『そのもとで、名目金利から予想物価上昇率を差し引いた実質金利を低位で推移させることを起点に緩和的な金融環境を実現し、経済・物価に好影響を及ぼすメカニズムを想定しています。』

置物フローチャートを出せ置物フローチャートを。


『この枠組みの導入以降の経済・物価動向を振り返ってみると、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」は想定されたメカニズムに沿って効果を発揮してきました。』

じゃあ物価目標を達成したんですね!!!!!!!!!!!!!!!!∫dx

『わが国の名目金利は、イールドカーブ・コントロールのもとで、きわめて低位に抑えられています。』

それは手段です。

『予想物価上昇率が「量的・質的金融緩和」の導入前を上回る水準で推移する中、実質金利ははっきりとしたマイナス圏で推移しています。』

予想物価上昇率が2%に上がらないと成功した事にはならないし、実質金利を低くするのはただの手段です。

『低い実質金利は、資金調達コストの低下や良好な金融資本市場を通じて、金融環境を改善させています(図表4)。実際、銀行貸出やCP、社債の発行残高は増加を続けています。金融資本市場では、為替相場は総じて安定的に推移し、株価は上昇基調を辿りました。そうしたもとで、経済活動は押し上げられ、企業収益や雇用環境が改善しました。』

それは2%物価安定目標を達成するための前提となる話に過ぎませんが、その状況をもってしても2%にならないというのは手段が不足しているんじゃないですかねえ(棒読み)。

『マクロ的な需要と供給のバランスを示す需給ギャップは、2017 年にはっきりと需要超過に転じた後、プラス幅を拡大しました。こうした中で、デフレ期にはみられなかったベースアップが7年連続で実現するなど、賃金も緩やかに上昇し、基調的な物価上昇率はプラスの状況が定着しました。』

でも2%行ってないですよね、ということで何が「所期の効果」なのかという何時もの説明に一々いちゃもんつけてみました。まあ言い訳自体はいつも通りですね!!!!!!

『「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」が、経済・物価を押し上げる効果を発揮したことは、経済モデルを用いた分析でも確認できます(図表5)。』

出たなインチキ分析。

『日本銀行の強力な金融緩和が導入されなかった場合の仮想の実質GDPや消費者物価の推移をシミュレーションすると、実績値は仮想値に比べて、実質GDPの水準で平均+0.9〜+1.3%程度、消費者物価の前年比で平均+0.6〜+0.7%ポイント程度、それぞれ高いという結果となりました。金融緩和による押し上げ効果がそれだけあったことを示しています。』

だったら緩和を3倍にすれば良いのではないでしょうか??????というか片岡さんそれ提案してみてよ!!!!!

『以上に加えて、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」のもとで、経済活動が活発化し、労働需給がタイト化したことを背景に、女性や高齢者の労働参加が進み、企業が労働生産性を向上させたことも、重要な変化です。』

人口動態を丸無視しているのが酷い。

『こうした変化は、人口減少という問題に直面し、経済全体の生産性向上の必要性のある日本経済にとって、望ましいことです。良好な経済情勢が続く中で、日本経済の中長期的な課題についても、前向きな動きが進みました。』

これはひどいwwwwwww

この後は曳かれ者の小唄です。

『もっとも、物価上昇率が高まりにくい状況は続いています。その大きな理由は、わが国では、予想物価上昇率に関する複雑で粘着的な適合的期待形成のメカニズムが根強いことにあります。』

それをぶち破るために異次元緩和を実施して期待に働きかける政策したんじゃなかったんでしたっけ???

『この点について、点検で幾つかの分析を行っていますが、要するに、予想物価上昇率が、実際の物価上昇率だけでなく、過去の経験やその過程で培われた規範などにも、強い影響を受ける、ということが示されています。つまり、長期にわたるデフレの経験によって定着した、物価が上がりにくいことを前提とした人々の考え方や慣行の転換には、時間がかかるということです。』

でまあこれもいつも通りの説明になっていますが、こうやって悪態をつきながら引用していると良いこと(???)に気が付くんですけどこの理屈ですけどね、

『しかし、このことは、人々が実際に物価上昇を長く経験すれば、物価上昇が徐々に人々の考え方の前提に組み込まれていく可能性が高いことを示すものでもあります。』

って最近ずーっといってるんですが、これってよくよく考えてみたら(よくよく考えなくてもそうなんですが)、

[外部リンク] 本 銀 行

『3.「中長期的な物価安定の目途」は、日本銀行として、中長期的に持続可能な物価の安定と整合的と判断する物価上昇率を示したものである。この「中長期的な物価安定の目途」について、日本銀行は、消費者物価の前年比上昇率で2%以下のプラスの領域にあると判断しており、当面は1%を目途とすることとした。従来は、「中長期的な物価安定の理解」として、中長期的にみて物価が安定していると各政策委員が理解する物価上昇率の範囲を示していた。 』(この部分だけ直上URL先、2012年2月公表の「中長期的な物価安定の目途」について、から引用)

ってあります麿ドクトリンの「まずは1%を目指して、そこまで達成した所で今度は2%に向けてどうすべきかとかそういうのを考えて行く」というのとゆうとることが変わらんやん!!!!!という話になっておりまして、8年間時間を空転させた挙句に麿ドクトリンかよという所で木戸銭返せっていう心境ではございますが、その間の国際的な日本の経済的地位の低下とか、全然進まない社会保障問題とか、そういうのだけはジャンジャンと時間の空転と共にアレ化しているのではないか(個人の感想です)ってなもんでもうねという所ではあります。

なお、曳かれ者の小唄は以下延々と続きますが、従来の見苦しい説明を繰り広げているだけであります上に、アタクシの方が例によって例の如く時間がアレになって参りましたので、まあ続きは多分やらない(米国ネタがそろそろ色々と出ているので整理しないとです)と思いますけどネタにしたくなったらネタにします。
 


お題「主な意見は技術論と本末転倒論ばっかやな/泥沼の金融政策の目くらましシリーズキタコレ」   2021/03/30(火)08:09:11  
  もうこの歳になると期末とか言われてもはあそうですかってなもんですが、日銀ちゃんは期末の帳尻の如く最近の流行ものに関してあれこれぶっこんでくるんですが、もはや政策は打つ手が無いのを屁理屈捏ねて誤魔化すだけなので何か前向きっぽい方に注力しだしてねえか??????????

とは言え政策周りの「主な意見」があるので鑑賞鑑賞。

〇結局のところ「点検」は戦術または戦闘の点検であり戦略の点検では無かったと

[外部リンク] 年 3 月 18、19 日開催分)

・相変わらず物価の意見は5つしかないのか

『.金融経済情勢に関する意見』の『(物価)』の話なのですが、相変わらず意見が5つしか無くて、まあ一応政策委員の頭数の半分は超えているだけマシではありますが、

『・ 消費者物価の前年比は、当面、マイナスで推移した後、経済が改善し、原油価格下落の影響なども剥落していくことから、プラスに転じ、徐々に上昇率を高めていく。』

はいはい大本営大本営。

『・ 消費者物価の前年比は、エネルギー価格などの一時的なマイナス要因を除けば、小幅のプラスを維持しており、経済の落ち込みに比べると底堅い動きが続いている。』

はあそうですか、だってコロナショックはテンポラリーじゃないのかね。

『・ 付加価値の減少に繋がる値下げの動きは拡がっていないが、物価の低迷が長引くリスクに注意が必要である。』

ってそもそも盛大なマイナス金利だのYCCだのというトンチキ金融緩和政策をしているのに、何で物価の低迷が長引くリスクに注意必要、で話が終わるんでちゅかねえ。

『・ 欧米においてはインフレ率の上昇を警戒する議論がみられており、わが国でもアフターコロナの物価動向については、上下両方向のリスクを丁寧に検証する必要がある。』

別に日本の場合は上はリスクにならんと思う。

『・ 先行き経済は回復するものの、引き続きわが国の物価の動きは弱いとみている。インフレ予想は弱含んでおり、賃金も上がりにくく、各種部門ショックが物価を当面下押しするリスクが大きい。欧米とは異なり、日本ではインフレリスクよりも依然としてデフレリスクの方が高い。』

何となくこれは片岡さんの気がします。

・・・・・でですね、まあ何と申しますか、「金融政策の効果で物価が上昇する」って話に全然ならないで、もう端から「物価があがりませんなあ」という話だけで終わっている次第。片岡さんだけは「だから追加緩和」となるので、その点で言えば筋が通っている(ただし追加緩和をして物価がホイホイと上昇するコレ!という施策を示せない時点で論外おぶ論外なので結局ほかのドテカボチャと同じではあるんですけどね、あっはっは)けど、まあ端から全然物価目標を達成しようというパッションが感じられません、赤点再履修。


・点検の意見がうじゃうじゃあるのだがそもそも論が碌すっぽ無い件について

『.金融政策運営に関する意見』ですが点検のお話ばっかりなのはまあ良いんですけど、今回の「主な意見」を見て泣きたくなったのは、この点検の部分がこういう更生になっていましてですね、

(点検関係:総論)意見5つ
(点検関係:イールドカーブ・コントロールの運営)意見5つ
(点検関係:ETF等の買入れ)意見5つ
(点検関係:オーバーシュート型コミットメント)意見4つ
(点検関係:その他)意見3つ
(その他)意見1つ(追加緩和しろという片岡さんの意見)

となっていまして、使われている紙幅もそうなんですが、こいつら政策各論の話ばっかりしていて、そもそもこの政策を継続していて全然物価が上がろうともしないしインフレ期待も上がらんのに、政策の建付けがこれで良いのか、という話が全然出てこないというのがもうねという話。

いやまあ確かに執行部は「今の政策が適切なのを前提に点検」とかいう科学的思考が欠如しているけど政治的思考が大変に素敵な態度で点検をぶっこみに来まして、まあその前の会合とかで目だった文句が出てないから今回は各論話ばっかり、ということではあるのですが、それにしてもこの人たちもうちょっとそもそも論で暴れてくれんもんなのかね、とガックシ来るのでありまする。

でまあその時点でつまらんけど読んでみる。総論って奴ね。

『・ 「点検」の結果を踏まえると、「物価安定の目標」の実現のためには、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の枠組みのもとで、強力な金融緩和を継続していくことが適当である。』

というこの屁理屈なのだが、読む気が起きないのだがこの屁理屈を捏ねてくる以上、こっちも点検資料を精読してネチネチツッコミを入れないとアカンという事ですな。

『・ 今回の対応は、政策の持続性を高めるほか、機動的かつ効果的に対応できるようになる点で、金融緩和の枠組みの強化になる。』

さすがにこの理屈は吹いた。茶を返せ。

『・ 「点検」での政策効果の分析によって、現行の金融緩和を長期的に継続すべきであることが確認された。今回の政策対応によって、「物価安定の目標」の実現のために必要な政策の持続可能性と機動性が確保できたことは大きい。この政策枠組みが、今後数年間、金融緩和政策の基本的指針となることを期待する。』

おんどれらはこの政策を今後数年間続ける気かよ・・・・・・・・と思うのだが、まあこういうのが死亡フラグのような気もしますので、こんな籠城戦で全員餓死するような政策続くぐらいなら総攻撃食らって早期に落城してくれた方が死なないで済む人も出るかも知れないと期待したい(終末思想)。

『・ 極めて緩和的な金融環境を今後も長期に亘り維持する必要があると同時に、現在の政策の枠組みを一段と安定的に維持できる形にしておくことが、将来に亘り金融緩和を約束するうえで重要である。』

そもそもあの付利制度で政策が長期化できるとか思うのが意味不明なんですが、政策委員会の皆様は金融機関に特別付利をくれてやったら文句言わなくなるから長期化できる、とかそういうしょうも無い事しか考えていないのではなかろうか、という嫌な予感がします。そういう話じゃないと思うんだよなー。

でもって最後は片岡さん。

『・ 早期に「物価安定の目標」を達成することが、金融緩和の副作用を抑える最善の処方箋である。追加緩和に際して副作用が懸念されるのであれば、その緩和措置を予め示すことも考えられる。』

副作用を抑える最善の処方箋は良いんですが肝心の「早期達成の処方箋」をそこの屏風から出していただけませんかねえ片岡さん。せめて議論のたたき台になる具体的な提案位してくれませんかねえと思いますけれども、まあ2か月散々考えて満を持して出すのが「15年金利を0.2%未満に抑える」だった片岡大先生だけに、どうせ計量モデルを適当に数字いじってグチャグチャ計算する位しか知見が無いので大所高所っぽい話をして馬脚を現さないようにしている、というのが見え見えなのがちゅらい。


・YCCの運営に関する意見を見ているとガックシとしかこない

各論見ても本質的にはおもんないのですが鑑賞物としては笑えるので鑑賞鑑賞。『(点検関係:イールドカーブ・コントロールの運営)』である。

『・ 金融仲介機能への影響に配慮しつつ、機動的に長短金利の引き下げを可能にする「貸出促進付利制度」は、利下げの可能性を限定的にみている市場参加者の認識を改めてもらううえでも有効である。』

だったらお前政策金利下げてみたらどうなの?????

『・ 副作用への対応の観点から、金利引き下げ時の対応を具体的に明記することや、長期金利の変動幅を緩和政策と整合的な範囲で明示することで、透明性を高める必要がある。』

そもそもベースが完全に屁理屈化している時点で透明性もへったくれもない。出直してこい。

『・ 長期金利が上下 0.25%程度動きうるフレキシビリティは、収益機会が失われていたアービトラージャーやスペキュレーターが債券市場から退出することを防ぎ、市場が持つ価格安定化機能を維持する観点からも望ましい。』

もうそんな人たちはこのような鉋屑しかない市場から殆ど退出(先週からずっと先物の出来高2万枚割れだし、何なら点検会合の前日にあった日経の情報(2字伏字)報道の日以外は限月交代要因以外で2万枚超えてませんがな)してるし、大体からして「市場が持つ価格安定化機能を維持する観点」ってお前何言ってるのって話で、市場機能って経済合理的に動く市場によって資源配分が効率的かつ適正に配分される可能性がほかの制度に比べて一番高い、ってことじゃねえのかと思う。

まあ何ですな、上記のような認識で「値段が動いて欲しいが大きく動くと困る」みたいな虫の良い事ばっかり考えるから、突然変なリーク記事ぶっこませて強引に相場を動かしてみたり、それで相場が動くと今度はあっという間にビビリになって反対方向のリーク記事だったり発言だったりをぶっこんで、という具合に結果的に「中央銀行が自ら債券市場を振り回しに行っていて、しかも何をやりたいのかがさっぱり分からん不規則振り回しをやるから参加者が疑心暗鬼になる」という前代未聞の面白相場になるんだと思います。


『・ 長期金利の変動幅の上限については、新たに導入する「連続指値オペ制度」も駆使して、厳格に対応することが適当である。』

まあこれは誰かの意見ではあるので全員の見解では無いのですが、声明文の表現だと、「イールドカーブ・コントロールについて、平素は柔軟な運営を行うため、長期金利の変動幅は±0.25%程度であることを明確化する。同時に、必要な場合に強力に金利の上限を画すため、「連続指値オペ制度」を導入する。」となっておりまして、25bpは「程度」になっていた筈なんですが、この意見を見ますと、以前までよりもよりYCCのレンジについてより厳格に運用しようって話になっておりまして、1月の時点での時事通信砲は何だったのかと小一時間問い詰めたい次第。

結局今回の「明確化」でレンジが却ってガチガチになった(まあどうせ25bpとかそう簡単に行かないから実務上はどっちでも同じだけど)、という話になっていまして、いやあの直前まで出ていた「柔軟化」は何だったのかという話になりますし、まあ一事が万事と申しますか、こういう辺りが「日銀が何の為に大仰な「点検」をしたのかが未だに全く分からん」という所以だと思うのであります(個人の感想です)。


『・ 感染症の影響が続くもとで、当面は、イールドカーブ全体を低位で安定させることを優先した運営が適当である。』

まあ何ですな、そもそも点検会合を実施するとぶち上げた時点では(既に感染者数の拡大が始まっていましたけど)緊急事態宣言が再発出されて2カ月以上引っ張られるとは思ってなかったというのがありまして、結局緊急事態宣言中(全面解除は決まっていましたが)にこの点検結果を出す羽目になっている時点でまあ「負け」確定だった訳で、そもそも論として「点検」がアフターコロナに向けた論点整理にならないと行けないのに、タイミングをフライングしてしまった(理由には腹話術人形が退任して言う事聞かなさそうなリフレ馬鹿が入って来る、というのはあるにせよ)せいで、何とも中途半端な論点整理になってしまって、結局前向きな話にならなかった、というのがある訳でして、まあこの意見はこの意見でそうですね〜としか言いようのない話であって、そういうタイミングに点検会合をぶっこみに行ったのが間違いでしたな、というのが良く分かるというものです。



・ETFの所は読む価値が無いのですがオーバーシュート型コミットメントの所は笑える

ということで『(点検関係:オーバーシュート型コミットメント)』に参る。

『・ 「点検」の結果として、2%の「物価安定の目標」に向けて、金融緩和は長期化すると考えられる。金融緩和の長期継続を明確にするうえで、「埋め合わせ戦略」としてのオーバーシュート型コミットメントは非常に重要である。』

そもそも「長期化すると考えられる」というのと「メイクアップストラテジー」ってのが根本的に矛盾しているお話な訳ですよ。つまりですね、メイクアップストラテジーでございって威張れるのって、要は物価目標を超過達成するような流れになってもある程度ペイシャントに対応しますよ(その時に本当に耐えれるのかはまた別の論点として思いっきり存在しますがまあここでは措くことにする)ってえお話な訳ですよ。

然るに、この人たちは「そもそも達成まで死ぬほど時間が掛かる」という認識で政策の手直しをしている訳でして、その時点で「メイクアップストラテジー」も蜂の頭もあったもんじゃない訳でございまして、早期達成するからメイクアップストラテジーをビルトインしておくことによって市場が早期の緩和解除で走り出さないようにする、という効果を期待できますけれども、そもそも当分達成しないとか言ってる中央銀行がメイクアップとか言ってもただのギャグにしか見えなくて、物価目標達成に向けた中央銀行の信認を毀損する(もうないから毀損のしようが無い説はあるが)のではないでしょうか。

『・ 今回の「点検」で得た知見を基に、オーバーシュート型コミットメントのもと、金融緩和を忍耐強く続けていくとのメッセージをしっかり伝えることが肝要である。』

いや真面目な話、達成まで長期化するってのとメイクアップストラテジーって看板はそれだけで語義矛盾しているんだから、そういう余計なことは言わない方が良いんじゃないですか、というような話にはならんのか、と思うのですが、これがまた執行部ちゃんは日銀スタッフの優秀な頭脳を駆使して屁理屈を「点検」で作り上げて、メイクアップストラテジーが有効、とかいうゴミクズのような分析結果を出してきやがるもんですからこういう話になっちゃうんでしょうね、とまあ思いました(点検にこの分析もある)。


『・ 「埋め合わせ戦略」としてのオーバーシュート型コミットメントは、緩和の長期化を意味する。デフレのリスクの方を懸念せざるをえない現状では、出口には容易には向かわないという日本銀行の強いコミットメントを示す役割を担っている。』

おんどれらがコミットをすべきなのは物価目標の達成であって、緩和政策の長期化を強くコミットした!とか威張られましても困るんですが・・・・・・・・・・・・・

『・ 「埋め合わせ戦略」を掲げていれば物価目標が達成されるわけではない。コミットメントを、戦略実現に向けた具体的な行動が伴う形へと修正することが適当である。』

最後にやっとまともに近い意見が出たのだが、肝心のアクションプランが無いですな、残念無念。


・何だかねえという「その他」の部分

その他と言っても最後のその他は片岡さんの話で、お前の主張は分かったから期待される政策波及経路を示した具体的提案をしやがれ以外の感想は無いんですが、その前の『(点検関係:その他)』も何だかなあという感じ。

『・ 金融緩和の長期化が想定される中、政策の効果と合わせて、時間の経過とともに累積していく金融システムへの副作用もつぶさに評価していく必要がある。このため、金融機構局に対して、金融政策決定会合における定期的な報告を求めることが適当である。』

お前ら普段からつぶさに評価してるんじゃ無かったの??????という所でして、まあ今までどうせ碌にそういうの考えていなかったのと思いますし、大体からして金融緩和の副作用ってそれ以外にも「金融不均衡」の話がありまして、そっちは金融市場局マターの部分と、金融機構局マターの部分が一部オーバーラップしていると思うんだが、たぶんこの人たち「金融機関収益」以外の金融緩和長期化の副作用を知らんのだろうなあ、と思われますな。

『・ 金融システムの安定への配慮は、金融機関の収益に配慮するというわけではなく、効果的な金融緩和を機動的に行うためのものである。』

前段と後段がまったく意味が繋がっていない、義務教育からやり直せ。

『・ 2%の「物価安定の目標」の必要性やその実現に向けたメカニズム、そのもとでの各種施策の位置付けについて、国民の理解深耕に繋がる情報発信や広報活動が重要である。』

>国民の理解深耕に繋がる情報発信や広報活動

えーっとそれは何ですか会合で議論すべきものが正式なルート(例えば政策委員の個別の金懇などの講演機会)などで出てくるのではなく、謎のリーク記事っぽいのが出て見たり、挙句の果てにはこれから始まる決定会合というタイミングで後付けで見たらドンピシャの内容が経済クオリティペーパー(笑)にすっぱ抜かれる、というような事でしょうか???????????

・・・・・等というイヤミはさて置きまして、今回の「主な意見」でこの点検会合に関わる無茶苦茶な事前報道合戦に決定会合当日開始直前のすっぱ抜き記事発生とか、情報管理の意味からもガバナンスの意味からもガバガバにも程がある醜態を見せ、市場は一々それに振り回されて交通事故みたいな食らい方した参加者(特にマーケットメーカーにとって理不尽極まりない動きでしたからねえ)も多かったと思うのですが、その件に関して大本営はまあ言わないのは順当としても、他の審議委員は何をやってるんだよこの能無し共がと小一時間問い詰めたい訳でして、まあ恐らく何も指摘する奴はおらんだろうなあと思ってたから驚きはしませんけど、これって要は社外取締役が経営監視を出来ていないし、何も言わないもんだから幕僚が勝手に関東軍する訳だし、ちょっとヒラ審議委員(と若田部さん)舐められすぎてませんかねえ、とあんまり誰も言ってくれないからしつこく申しあげるのでございましたとさ。

まあそんな感じで、相変わらず見るに堪えない主な意見でして、まあポンコツばかり送り込んで来る政府が悪いんですけど、もうちょっとまともにならんもんですかねえこの議論・・・・・・・・・・・


〇帳尻物件でもあり政策回りがアレだから前向きなのがこちらとばかりに・・・・・・(メモメモ)

何か知らんけどここ数日で昨日ネタにした「気候変動問題」と「中央銀行デジタル通貨」「金融のデジタルトランスフォーメーション(何でDXというのか良く知らん)」ネタでバンバンと物件が投下されているので後日の我が備忘用にメモだけしておきます。

・気候変動リスク問題

[外部リンク] 年 3 月 26 日
日本銀行

[外部リンク]
 


お題「唐突ですがNGFSのレポート(のサマリー)が火の玉ビーンボールっぽかったのでネタにしてみました」   2021/03/29(月)08:04:14  
  ほうほう。
[外部リンク] 感染者増加傾向の東京
2021年3月28日 19時29分

というかですな、この週末とかも集団飲み会でウェーイってのが物凄い勢いで散見されているんですけどにゃあ。まあ非リア充のアタクシには縁が無いですが。

#なお、東京都知事は聖火リレーの出発セレモニーに福島県入りしていました


〇金融政策でやることもないですからと言って中央銀行が盛大なミクロ資源配分に介入するっていうのは(気候変動)

こんなんありました。
[外部リンク] for Greening the Financial System)は、3月24日、以下のレポートを公表しました。

詳細につきましては、以下をご覧ください。

"Adapting central bank operations to a hotter world: Reviewing some options"
(原文 [PDF] <外部サイトへのリンク>)』

[外部リンク] central bank
operations to a hotter world
Reviewing some options
March 2021

何か物凄くビジュアルとかカラーとかを使っているのでやる気満々だ、というのは把握したが、これがまた読もうという気が全然起きないので、と言いつつ最初のエグゼクティブサマリーの所の小見出しとテーブルだけ見るだけでも何か割とエゲツナイ事が書いてありますなあとは思った次第なので軽くサマリーの小見出しだけ並べてみます。

『Executive summary

・The context calls for concrete action
・Central banks can adapt their monetary policy operational frameworks to reflect climate-related risks
・The menu of options available to central banks to factor climate-related risks into their operational framework is potentially large』

となんかアクションしろアクションしろ、とアクション仮面状態になっておられますが、この3つ目の小見出しの中に何かかなりエゲツナイテーブルがありまして、それがまさに「The menu of options available to central banks to factor climate-related risks into their operational framework is potentially large」だそうなんですが、そのこんなテーブル気高めのビーンボールしかも剛速球という感じです。

でもってその前にそこのテーブル出す直前の本文(ちなみに本文5ページ、PDFの6枚目)にはこんなのが書いてある。

『Based on the available literature and expert analyses, the review by the NGFS group of experts focuses on nine stylised options across these three main policy fields (Table 1).』

『They were chosen because they are relevant to multiple central banks and relate to existing tools. Some options represent a greater departure from standard central bank operational policies than others. 』

目立つテーブルを掲げておいて「Some options represent a greater departure from standard central bank operational policies than others.」もあったもんじゃないわと思いますが、何ちゅうかまあ欧州っぽいわなという事で。

『Depending on their mandate, legal environment and individual assessment, certain central banks may not find some of the stylised options to be feasible. The review therefore contains neither recommendations, nor indications of members’ preferences.』

ということで、以下のような政策オプションの具体的なものをお示しいたしましたが、法域によっては法制度の建付け上フィージブルではない中央銀行もあると思いますので、以下のテーブルに掲げた政策オプションというのは、別に我々が推奨するものでもなければメンバーの選択肢がこうですよというインディケーションでもありません、ということですが、これがまあぶっこんで来るのが炎のビーンボールという感じです、以下鑑賞しませう。


『Table 1. Selected stylised options for adjusting operational frameworks to climate-related risks』

でもってこのフレームワークですが。

『Credit operations a』『a  Credit operations are widely used to provide aggregate liquidity and usually take the form of collateralised lending.』

ということでまずクレジットだそうですが、

『(1) Adjust pricing to reflect counterparties’ climate-related lending』

とナンジャソラというお題の解説が、

『Make the interest rate for central bank lending facilities conditional on the extent to which a counterparty’s lending (relative to a relevant benchmark) is contributing to climate change mitigation and/or the extent to which they are decarbonising their business model. 』

と思いっきりミクロの資源配分に中央銀行が関与しろ、とかいう計画経済にも程があるのが出てきていまして、ソビエト連邦もニッコリ(違)。

『(2) Adjust pricing to reflect the composition of pledged collateral』

どう見てもミクロ資源配分介入です本当にありがとうございました。

『Charge a lower (or higher) interest rate to counterparties that pledge a higher proportion of low-carbon (or carbon-intensive) assets as collateral or set up a credit facility (potentially at concessional rates) accessible only against low-carbon assets. 』

何ちゅうかね、いや別に環境問題おろそかにしろとは言わないけど、金融機関の貸出資産の内容によって取り扱いに差をつける、というのがそらまあ当該金融機関が思いっきり全部賭博に突っ込んでいるとかそういうのなら仕方ないけど、カーボン何とかの部分だけ切り取ってそこに貸している金融機関はevilだから待遇を悪くしろって何なのと思うのですが、まあ中央銀行の皆様がインフレ目標云々におきまして結局フリードマン的な「物価は貨幣現象だから貨幣をコントロールする中央銀行によってコントロールできて、その物価が安定すればマクロ経済が安定するからめでたしめでたし」というような考えが打ち砕かれて財政エモン助けて〜になってしまい、お蔭で金融政策の存在意義は何でしょう、となってヒマになった頭の良い人が仕事作りに行ってるのは分かるんですけど、それにしましても何かしれっと飛んでもない資源配分介入をしようとしてないですかねえ。

『(3) Adjust counterparties’ eligibility』

『Make access to (some) lending facilities conditional on a counterparty’s disclosure of climate-related information or on its carbon-intensive/low-carbon/green investments.』

いやこういうのは金融政策でやっていく、というのはどうなのよと思うのでありまして、中央銀行が勝手にやるんじゃなくて、ちゃんと議会とかで民主的プロセスを通過してやって良し、となってから(まあEUは議会とかでやってはいますからプロセス経てるって言い出しそうですが)だし、フワッとした話じゃなくて個別規制の問題を明確にしてからの方がと思いますけどね。

・・・・・などと言ってはおりますが、まあこういう締め付けをしようとしているんだから、というのがこうやってどどーんと出てくると(これは中銀アクションであって規制ではないけど事実上の)規制を食らう側は先回りして対策することになりますので、まあそういうの狙ってるんでしょこのペーパー。


2つ目が『Collateral b』と来まして、客注bが『b Collateral policy defines the range of assets that can be pledged to secure central bank credit operations, as well as the risk control measures that apply to them.』と来ていますので、

『(4) Adjust haircuts c』

脚注cに『c Annex 1 expands upon the different approaches for haircuts and valuation adjustments.』とあるが、そっちまでは見ません。

『Adjust haircuts to better account for climate-related risks. Haircuts could also be calibrated such that they go beyond what might be required from a purely risk mitigation perspective in order to incentivise the market for sustainable assets.』

その手の企業向け債権の担保としてのヘアカット率を上げる、とかそういう価値判断を中央銀行がして良いんですかねえ的な(民主的なプロセスを経て議決されて法律なりなんなりで出すのが筋ちゃいますかねえ的な)物件がこれでもかと登場するのがおそロシア。

『(5) Negative screening』

ヘアカットだけでは飽き足らすネガティブスクリーニング来ました。これはソ連邦もニッコリ(違)。

『Exclude otherwise eligible collateral assets, based on their issuer-level climate-related risk profile for debt securities or on the analysis of the carbon performance of underlying assets for pledged pools of loans or securitised products. This could be done in different ways, including adjusting eligibility requirements, tightening risk tolerance, introducing tighter or specific mobilisation rules, etc.』

何かもう産業狙い撃ち政策にしか見えないし、これFEDが乗って来るとは到底思えない・・・・・・・・・・

『(6) Positive screening』

おまけにポジティブスクリーニングと来ました。

『Accept sustainable collateral so as to incentivise banks to lend or capital markets to fund projects and assets that support environmentally-friendly activities (e.g. green bonds or sustainability linked assets). This could be done in different ways, including adjusting eligibility requirements, increasing risk tolerance on a limited scale, relaxing some mobilisation rules, etc.』

気候変動に対する対策に取り組む企業への債権に対して優遇措置を取るとか、まあ何ちゅうかそういうのをやるなら議会を通してやるべきで中央銀行が勝手にやるのってそれ有司専制にも程があると思うんですけどねえ。まあ欧州様(どうせこういうの言い出すの欧州じゃろ)の考えることは良く分からん。

『(7) Align collateral pools with a climate-related objective』

ナンヤソラ。

『Require counterparties to pledge collateral such that it complies with a climate-related metric at an aggregate pool level.』

何ちゅうかこれ気候変動リスク対応ってのを利用して中央銀行が民間活動に無茶苦茶に介入して計画経済チックなことをする官僚統制経済を狙ってるんじゃねえのか位の感じがして来まして、こいつら気候変動リスクに対応したいんじゃなくて単に民間を支配したいだけ何でねえのなどという邪推が・・・・・と朝からお客様が来たようで(以下通信が途絶える)。


・・・・・・・さて気を取り直して3本目の柱ですが、『Asset purchases d』というモロなのが登場。脚注dを見ますと、『c Annex 1 expands upon the different approaches for haircuts and valuation adjustments.』だそうだがアネックス1は読んでない(見ただけ)なのでパス。

『(8) Tilt purchases』

『Skew asset purchases according to climate-related risks and/or criteria applied at the issuer or asset level.』

どうせ気候変動リスクに対するアカン企業の債権は買うなという話だろと思ったらその通りの説明。

『(9) Negative screening』

『 Exclude some assets or issuers from purchases if they fail to meet climate-related criteria. 』

まあ担保の話と同じ話ですが、まー何ちゅうか炎のビーンボールというか炎のワイルドピッチというか、割ととんでもない火の玉ストレートを放り込んできやがっているのよね。


さてこの図表の次が、

『・Four criteria can help review the menu of options available to central banks』

という小見出しになっていまして、本文をちょっと読むと、

『Assessing different climate-related adjustments to monetary policy operations is difficult because of the heterogeneity of central bank operational frameworks.』

そもそも中央銀行が職分としてやるべき矩がどうのこうのとかいうような発想は無いのは把握した。

『Regardless of these differences, the potential adjustments to central bank operations can be assessed against four general principles (see Table 2).』

『These are: (1) Consequences for monetary policy effectiveness; (2) Contributions to mitigating climate change; (3) Effectiveness as risk protection measures; and (4) Operational feasibility.』

『Depending on their mandate and on the course of action chosen, central banks may assign different weights to these four principles.』

となっていますが、本文7ページになんか外人の好きそうなデザインの表があってそれがテーブル2なのですが、

『Table 2. Simplified comparative assessment of the selected generic options under review』

となっていまして、上記の4つの観点に立った時にさっき並べていた推奨でも行動規範でもないみたいな言い方をしながら投げ込んだ火の玉デットボールの9項目を上記の(1)〜(4)のマトリックスにぶっこんでいる、ということで、どう見てもお前ら推奨しまくってるだろうという気はだいぶしますな。

ちなみにその4つのポイントの最後の「フィージビリティ」の締めが、(本文7ページ、PDF8枚目)

『All in all, adjusting central bank operational frameworks to more adequately reflect climate-related considerations is feasible. Yet the climate-related adjustments of central bank operations have to overcome a range of practical and analytical challenges, including data gaps and uncertainties with regard to risk quantification. There is a priori no “one size fits all” option that clearly maximises the benefits across all four principles listed above.』

ということで結局お前ら推奨してるじゃんとか思いました、まる。


でもってその後ですが小見出しは、

『・Enhanced disclosure of climate-relevant data is instrumental to support central banks’ actions 』

とかいうのがありまして、その次に、

『・To take action, central banks must decide on some strategic issues』

ってのが来るんですが、ここにある『Figure 1. Strategic choices for adapting monetary policy operational frameworks to climate-related risks』ってのがまた何かどこぞのコンサルが書きそうな絵になっているのが味わいがあります。

なお、その小見出しの所が最後になるんですが、その本文の冒頭が、

『Central banks can formulate a clear strategic view on their tolerance of climate-related risks and decide how forward-looking they wish their frameworks to be. 』

金融政策はバックワードルッキングばっかりしてるのにフワッとしたものにはフォワードルッキングが出来るんですね!!!

『Central banks need to form a clear opinion surrounding the appropriateness of various climate-related metrics in order to adjust their operational frameworks. At the current juncture, in the absence of reliable and commonly agreed ways of putting a price tag on climate-related risks, central banks wishing to act may have no choice but to consider using non-financial climate-related metrics as a pragmatic starting point.』

『Central banks should develop policies to monitor and manage issues surrounding data quality and availability. The limited availability and accuracy of relevant data is currently constraining virtually all climate-related risk metrics. 』

という訳でフィギュアー1になるのですが絵なので引用はしません(みてちょんまげ)。更にこの最後の所だけ本文を読みますと、

『Against this backdrop, central banks face some trade-offs when dealing with climate-related risks. On the one hand, central banks have to operate within their specific legal framework, and as publicly accountable institutions, they have to provide rigorous evidence in support of all actions they take - this may lead them to taking a cautious approach to adopting policies for new risk drivers such as climate change.』

『On the other hand, central bank balance sheets might already be exposed to climate-related risks, which is why early action to mitigate them would be called for in the interests of the prudent risk management of public funds.』

うーんこの。

『Owing to the heightened uncertainty surrounding the exact timing and magnitude of climaterelated risks’ materialisation, the optimal policy for many central banks is likely to be to adopt gradual, predictable, precautionary risk protection measures. This approach should be in line with, and conducive to, emerging best practices.』

何ちゅうかこのマクロ経済のコントロール力の限界が露呈して存在意義出そうとして統制経済方面に走ってねえかという気がだいぶする物件に見えてしまうのですが、最初のサマリーだけしかワシも正直読んでない(しかも斜め読み)のですが、この調子で本文が延々とあるのかと思うと頭がクラクラするんだがまあそういう事のようです。


・・・・・・とか書いてたら時間が無くなったのでこれで勘弁して頂きますが、まあどうせ金融政策ちゃんの方は地蔵だし、FEDが何かやる(のを示唆する)にしたってどんなに早くてもジャクソンホールくらいまでは何もないでしょうし、それよりも日銀が2015年12月の二の舞をやらかしそうな方が早く来るかもしれないですけど、まあいずれにしても目先ネタはあれども結論は「金融政策は地蔵」なのでこっちもついうっかりこういう流行りのネタに飛びついてみました、という感じでございました(大汗)。
 


お題「総裁会見ネタの残り(2%関連)/1月会合議事要旨/季刊「にちぎん」から攻めの企画キタコレ」   2021/03/26(金)08:08:01  
  これは見事な伝統芸能コンテストorz
[外部リンク] 14時21分

あれ?去年途中で止めてましたよね???


〇総裁定例会見ネタの鑑賞のこりちょっとだけ

[外部リンク] ETF、J-REITについては、機動的な買入れをするということだと思うのですが、そうだとすると、上限の 12 兆円、J-REITでいうと1,800 億円を撤廃するという考え方もあると思うのですけれども、これを残した理由は何でしょうか。(後半割愛)』

全く仰せの通り。この12兆円維持って訳分らんですよね。12兆円ってのはレギュラー枠の6兆円+コロナ臨時拡大の6兆円で、ベースの6兆円の数字を外してるのに12兆円維持ってナンジャラホイ以外の何物でもない。

『(答) 昨年 3 月、新型コロナウイルス感染症の影響で市場が非常に不安定化したときに、ETF・J-REITの買入れの上限を倍増し、ETFについては 12 兆円としました。そのとき、年換算で約 12 兆円くらいのペースで買い入れていたと思いますが、それによって、あのような市場の不安定化もかなり急速に収束しました。今後感染症の収束があったとしても、どのようなショックが来るか分からないので、あのときに最大限の効果があった 12 兆円という上限を維持して、その中でメリハリを利かせて、必要に応じて弾力的、柔軟に、ETF・J-REITを購入することにしたものです。』

何で12兆円なのかの説明(屁理屈にも値しない理屈)にはなっていますが、上限を設定しないで買うーの方が分かりやすいんじゃないですか、という質問の答えにはなっていません。

『上限の数字を示さないことで、特にETFやJ-REITの買入れがより柔軟に行えるということはなく、十分な大きさの上限を示すことにより、その範囲でかなり大胆かつ大規模に購入する姿勢を示したとご理解頂きたいと思います。(後半割愛)』

基本的に更問いが出来ないから惜しいというか、こういうの1から100まで関連する更問いのエビデンスを用意しておかないと咄嗟に出てこないのですが、もし更問いができて、この屁理屈に切り返すとしたら「じゃあ何でコロナ対応の時に国債買入に関しては80兆円の目途を削除したんですか?」ですかね。どう答えたんだろう(何となく思いつくが、日銀の優秀なる屁理屈大魔王の使徒たる皆様の繰り出す理屈はアタクシ如きでは思いつかない秀逸なものでございますからにゃあ)。



・黒田VS雨宮ネタ

『(問) 先ほどの国会答弁の話でちょっと恐縮なのですが、総裁の発言の直後に、副総裁が、また変動する方が望ましいという逆方向にみえるような発言をされて、我々ちょっとびっくりしたわけです。このときの発言を、総裁はどのようにみておられたのかということと、今回、±0.25%というのは決して拡大ではないと総裁は説明されましたが、一種、二人の発言を踏まえると、折衷案みたいな形にもみえるのですが、その辺もご説明頂ければと思います。』

折衷案に見えますよね〜。

『(答) 私の発言も、雨宮副総裁の発言も、何か矛盾したことを言っているとは考えていませんし、今回、±0.25%程度ということで、従来申し上げていた±0.1%の上下倍程度というものを以前よりも明確化した、そして公表文にも明らかにしたということで、明確化であるととらえています。』

という回答になっています。確かに「緩和効果を損なわない範囲において市場機能によって金利が動くのは望ましい」という意味では「矛盾」はしていないのですが、まあこれどう見てもその中にある「思想」は一致してないよねと思う訳ですよ。

つまり、黒ちゃんは多分動かんでもエエし別にまあ屁のような動きならどうぞって話だと思うのですが(個人の妄想です)、雨宮さんの場合は何か動いた方が良いの方に力点があって、まあそれはそれでどっちもアリなのでしょうけど、変な不規則発言で自分の思いに持って行こうとするの勘弁してほしいですよね。

ということで、まあ黒田VS雨宮ってえ事ではないとは思うのですが、ただまあその市場が動く動かんに関しては温度差あるだろうなあとは思いました(ただの個人の妄想ですが)。


・意外に2%行くのか質問が多くてそっちの方は結構結構

今回は目くらましのテクニカル修正が鬼のように入って未だに全部消化できていない(自分が直接やっている訳でもない分野のオペ変更とかまで手が回らん)という所ですが、総裁会見ではそのテクニカルに引っ張られないで2%目標はどうなった的なそもそも論のぶっこみが多かったのは大変にイイハナシダナーと思いました。

『(問) 物価上昇率 2%が実現できていないことについて、2016 年の総括的検証では、原油価格や消費税率の引き上げなどの外的要因を具体的に挙げています。一方で、今回はデフレマインドからの脱却は時間がかかるということを書いていますが、どれくらい時間がかかって、いつ 2%の目標を達成できるのか、例えば総裁の任期は 2023 年 4 月までですが、それまでに達成できるのかなど、改めて見通しを教えてください。(後半割愛)』

この施策をぶっこんで2%達成は出来るんですか?の後に出てきた他の方の質問である。

『(答) 「総括的な検証」のときも、基本的なこととして、どこの国の中央銀行もそうですが、需給ギャップとインフレ期待の二つの要素によって、物価上昇率が規定されています。そうした中で、わが国の場合は、インフレ期待の形成過程が、実際の物価が上がってくるとインフレ期待も上がり、物価が下がるとインフレ期待も下がってしまい、例えば米国のように 2%のところにインフレ期待がアンカーされているところと若干違うことを指摘しています。一時は、実際の物価上昇率も 1.5%程度、インフレ期待も 1.5%程度になったのですが、その後、物価上昇率がかなり下がってしまいました。その非常に大きい要素は原油価格であり、ご案内の通り 120 ドルくらいから一時 30 ドルを割る程度まで大幅に下がり、消費者物価の上昇率を大幅に引き下げました。それが適合的期待という形でわが国のインフレ期待自体も引き下げて、物価の上昇率を引き下げてしまいました。ただ、そのもとでも、一時的な要因を除けば、プラスの物価上昇率は今まで維持されているわけです。そういう意味で、「総括的な検証」の時と現在とで、違ったことを言っているわけではありません。』

クドクド言い訳をしておりますが原油のせいだそうです。その原油下落を受けてQQE2を実施した筈なのですが、こういう言い訳をするということはQQE2は所期の効果を発揮しなかった、という事になるはずなのですが、日銀のインチキ理屈によるイカサマ分析をすると、毎度の事でございますが(実はモチベーションが沸かないので点検のイカサマ分析を細々見れてないけど見なくてもどうせ分析ロジックはアレでしょということで)、どうせイカサマ分析では「このQQE2が無かったらこんなに酷いことになっていました、それを防いだのでこれは有効」とかいう何時ものイカサマ分析をしている筈なのです。

このイカサマ分析(いや確かちゃんとした名前があった筈だが)ちゃんですが、「他の方法は無かったのか」というケース分析をしている訳では無くて「やらないよりはマシだった」という結果しか導き出されない筈なのですが(しかもその導出もどうせパラメーター舐め舐めなのでお手盛りなんですけど)、何故かこれで分析したことになっているという、優秀な頭脳の使い方を間違えており国家的な損失であると思うのですけど、まあそういう屁理屈が今回も展開されているのでしょう(個人の妄想です)。

『ただ、インフレ期待の形成過程について、今回、かなり詳しく分析し、適合的期待形成の中身をよくみてみると、粘着的な要素がかなり大きいことが明らかになったので、その点を指摘しています。』

は?????8年もたって今更気が付いたとかお前ら何やってるのこのスットコドッコイ。

『いずれにしても、ご案内の通り、欧米も含めて、実はリーマンショック後、殆ど 2%に達していないわけです。』

物価は貨幣的現象ではなかったのかと存じますし、大体からしてとなりの車が駐禁違反をしているからと言って自分が駐禁違反をして良いという理屈は1ミクロンも成立しないのですから子供のような言い訳見苦しいから言うの止めた方が良いと思います。もしそれを言うならば「世界的に物価が上がりにくくなっている構造的な変化が起きている可能性もあります」位にしておけよと思うのですが、物価が上がらんのを構造のせいにすると、今度は置物直線一気理論の元となるミルトン・フリードマンの「物価はいついかなる時も貨幣的現象」(って本当にそう言ってたのか実は原典にあたったことがなくて置物連合会が説明しているのを見ているだけなんですが、汗)がただの机上の空論であったことを認めることになるので、この見苦しい「となりの車が交通違反しているからワイもやって良し」という言い訳を繰り返すんですよねー。

『わが国の場合も、依然として 2%に達していないことは事実ですが、点検の分析の中であるように、これまでやってきた金融緩和、特に「量的・質的金融緩和」や「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」は、効果がなかったということではなく、需給ギャップを縮め、あるいは縮めるだけではなく、むしろプラスにして大きくして、そしてGDPをこれらの金融緩和がない場合よりも引き上げました。』

でも物価が上がらなかったら所期の効果は発揮していないって言うと思います。

『物価上昇率も、金融緩和がない場合よりもかなり引き上げられたとの分析結果も出ています。』

他の緩和方法を使った方が良かったのではないか、との分析が無いので却下。ちなみに(細かく見てませんけど)確か今回のこの分析、金融緩和として使っている変数がマネタリーベースじゃないんですよね、金利でやっている訳で、だったらMBのオーバーシュート型コミットメントって何の意味があるの????って話になりますよねー。しかもあれをメイクアップとか言ってるし。

『点検でも詳しく申し上げている通り、「量的・質的金融緩和」や「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の枠組み、2%の「物価安定の目標」、オーバーシュート型コミットメント、基本的にこれらを続けていくことが適切ですが、その中で、イールドカーブ・コントロールの運営について、若干の改善や改正を今回の点検を踏まえて指摘したということです。(後半割愛)』

つまり戦略の失敗を戦術どころが現場の戦闘レベルで何とかしようという施策な訳で、実にこうジャパニーズトラディショナルスタイルであるとしか申し上げようがございません。

しかしまあ何ですな、答えが苦しいからなんですけど、まあクッソ長い説明をしますなあという感じで、もう次回の展望レポート会合とか「で、2%は何時行くんですか??」「緩和政策を継続するのは当然でも中身を変えた方が上手く行くって検討を何でしないんですか???」とかで攻め立てた方がオモロイかもしれませんね。


んでもって後の方。

『(問) 物価安定目標に対するスタンスについて伺います。昨年 4 月の時点で、物価のモメンタムはいったん失われたと言及されていると思います。足許は、個別要因とはいえ実際に物価は下がっている状況です。指摘されているような粘着的な適合的期待形成の観点からいうと、コロナ後にもモメンタムすら戻らない惧れについてどのように考えていらっしゃいますか。そもそも異次元緩和によって2 年間の達成を目指していたけれど、今や黒田総裁の任期後も物価標には長く到達しない見込みもあるというのが実情かと思うのですが、物価目標との距離というのを冷静にどのように考えていらっしゃいますか。』

と来ました黒ちゃんの回答。

『(答) 2%の「物価安定の目標」は堅持していますし、できるだけ早期に実現すべく大胆な金融緩和を進めてきたわけです。現時点で 2%の「物価安定の目標」が達成されていないことは事実ですが、これまで行ってきた金融緩和、特に「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」が間違っていたということではなく、そうした金融緩和がない場合に比べれば、かなり物価上昇率を引き上げていたことも明らかになっていると思います。』

詭弁キタコレですな。「もっと他に良い方法があり、それを採用すれば物価目標達成に近づくことができたのではないか」という設問に対する答えになっていませんよね。なぜかというと毎度日銀の分析が「この政策をしなかった場合どうなっていたか」との比較(その比較も毎度のパラメーター舐め舐めの我田引水比較を高級な数学的手法でデコレーションしたものですけど)でしか無いから。

『引き続き、粘り強く金融緩和を続けて、2%の「物価安定の目標」を達成したいと考えています。そのためにも、今回、金融緩和の持続性と機動性をより高める工夫をしたということです。』

なぜジャパニーズの皆さんは「上手く行かなかったので他のやり方を考えてみる」とならないのか。


さらにこの質疑にこんなのがおっかぶさってくる、いいそもっとやれ。

『(問) 先ほどの 2%の目標達成に関連してお伺いします。今回の点検結果は2%の物価目標に向けた最終的な対応決定ということでよいのでしょうか。それとも、今後も定期的に今回のような点検を重ねていくのでしょうか。』

もうやめて!!にちぎんのライフはとっくにゼロよ!!!!!(いいぞもっとやれ)

『また、今回の政策点検によって、どれくらい目標達成が近付いたとお考えでしょうか。2022 年度というのは0.7%予想でしたが、2023 年度予想では目標達成に向けて確実にステップアップできるのか、また総裁任期中に目標達成、もしくはそれに近い状態に持っていけるのか、総裁の考えをお伺いします。』

あ、昨日申し上げた「こう質問したらエエヤン」の「今回の政策点検によって、どれくらい目標達成が近付いたとお考えでしょうか」がありましたね。サーセンサーセン(見事に見落としてた)。

『(答) 2%の「物価安定の目標」の達成は、日本銀行法に定められている物価の安定という使命に則したものであり、これを堅持するという方針に全く変わりはありません。』

目標を堅持するとマントラを唱えていれば目標が達成できるんだったらアタクシも明日から「俺は石油王になる」って毎日唱えましょうかねえ。

『ただ、今回の点検でも示したような様々な要因があることも事実ですので、それに対応すべく、』

対応してねえじゃん。

『より持続可能で機動的な金融政策運営を行うために、イールドカーブ・コントロールやフォーワードルッキングなコミットメントを維持しつつ、その中で、資産買入れについて、より持続可能で機動的な形に修正したということです。2%の「物価安定の目標」に向かって着実に進んでいけると考えています。』

で時期は早まったのか早まっていないのか、回答しないで逃げるとは卑怯なりって感じですね。


・・・・・・ということで2%目標との関連の質問はとにかく言い逃れに終始(するしかないのも事実ですがw)しておりましたな、という事です。



〇1月決定会合議事要旨

[外部リンク]

となっております。例えば2019年の時の延長では、

[外部リンク] 』の点検会合前乗り部分を鑑賞、ということで、FOMCの議事要旨だと経済物価情勢の点検をちゃんと見るのに自分の所の中銀だと読まないという現象がもうねwww

『委員は、「2%の『物価安定の目標』を実現するためのより効果的で持続的な金融緩和の点検」についても議論を行った。議論に先立ち、議長は、執行部に対し、点検作業の主なテーマについて説明するよう指示した。』

から始まるんですが、これがクッソ長くて、だったら1月会合で発表しろよ馬鹿と思ったわ。

『執行部は、次のとおり説明を行った。 崢甲散睛操作付き量的・質的金融緩和」が金融環境や経済・物価に及ぼした効果について、点検する。その際、イールドカーブ・コントロールの運営や資産買入れなどの効果に加え、最近の物価変動のメカニズムについても点検を行う。金融緩和が金融仲介機能や金融市場の機能度へ与える影響についても改めて点検する。』

その際他の選択肢が無かったのかは点検しないんですねわかります。

『委員は、執行部から説明のあった点検作業のテーマは適切なものであるとの認識を共有した。』

だれか「そんなお手盛り点検をしても時間の無駄だから今すぐ止めろやヴォケ」というような発言は無かったということですね、残念残念。

『ある委員は、大規模な金融緩和が金融環境や経済・物価情勢に及ぼした効果について、2016 年に実施した「総括的検証」を踏まえつつ、イールドカーブ・コントロールの運営や資産買入れなどの施策が所期の効果を挙げているか、点検する必要があるとの見解を示した。』

物価目標全然行ってないんだから所期の効果は上がっていないと思うのですがそれ以上何を点検するんでしょうか????

『一人の委員は、金融緩和が金融仲介機能や金融市場の機能度へ与える副作用についても、その累積的な性質を念頭に置きながら、改めて点検すべきであるとの認識を示した。』

定量的なの出せねえだろと思ったらなんかヘナチョコお手盛り分析があったような気がするが、とにかく見苦しくって見る気が中々起きないものを大量に作成して「ワシらこのロジックだもんね」とぶっこむ張居正スキームを採用するという画期的な手段に出ているので実に困る。

『そのうえで、委員は、点検では、副作用をできるだけ抑えながら、より効果的な金融緩和を実施するために、費用対効果の面でより効果的な運用ができないか模索する必要があるとの見解を共有した。』

マイナス金利止めたらクッソ下らない色々な面倒なものが簡素化されて物凄く効率がよくなるし、不毛なマイナス金利の押し付け合いの為に各金融機関が貼り付けている人員含めた経営資源をもっと前向きな所に投入できるようになると思うので、本当の本当に真面目な話、マイナス金利政策って金融機関収益云々以前の問題で、不毛な分野に各金融機関の経営資源を張り付けることに繋がっていて、それこそ大きく出れば日本の潜在成長力にマイナスにしか作用していないと思うんですがねえ。

『一人の委員は、経済の回復に想定以上に時間を要することを踏まえ、より持続的で効果的な政策対応を行う観点から、政策効果の整理と点検は重要であると述べた。この委員は、その際、金融緩和の効果として、物価だけでなく、雇用や需給ギャップの改善など経済全体への効果を総合的に評価すべきであると付け加えた。』

業務目標を碌すっぽ達成できなかったから定性評価を無理矢理膨らませて人事評価シートを書いている目標未達マンの姿が目に浮かんで思わず号泣しそうになりました!!!!!!!

『また、委員は、点検においては、平素の政策運営で持続性を高めると同時に、情勢変化に応じて機動的に対応できるようにするにはどうすればよいのか、考える必要があるとの認識で一致した。』

いやお前ら「必要な政策は全部打った」でQQE始まったの忘れてるんか????

『一人の委員は、これまで必要な修正を加えながら、現在でも有効に機能している政策の大枠は維持しつつ、イールドカーブ・コントロールやETF等買入れにおいて、より弾力的でメリハリのある運用が重要との見解を述べた。』

戦略の失敗を糊塗しつつ現地軍を督戦すれば何とかなると思っている参謀本部のゴミクズ将校みたいですね。

『ある委員は、イールドカーブ・コントロールについては、過度なフラット化の回避や、必要な時に躊躇なく金利を引き下げられる工夫がないか、ETF等買入れについては、一段と弾力的な買入れを行い、大きなショックが発生した時には大規模な買入れを実行できるような工夫がないか、検討に値するとの見解を示した。』

そもそも大規模な買入をすれば物価が上がるんだったら大規模な買入をすれば良いだけの話だし、そうじゃありませんよショックが発生したらこれこれができるように工夫、ってのも何ちゅうか阿呆な話で、そんなの臨時会合召集してちゃちゃっと決定すれば済む話だし、だいたいからして平常時からショックに備えたバズーカ打てるようにするってえの、よくよく考えてみたらその運用を判断するのが現場になるって話だったら、ショックを判断するのが現場ということで、それ金融政策としてのガバナンスが出来ているのかという話だし、ショックだ発動!を政策委員会が決めるのであれば(本来こっちですわな)、別に臨時でMPMを召集して決定すれば良いだけの話なので、平時からショックに用意して事務方で出来るようにしておくという発想は、事務方に核発射ボタンを渡しているようなもんでダメだろ、という気がしてきました。

『別の委員は、10 年物国債金利が、現行の金融市場調節方針と整合的なかたちで、上下にある程度の範囲で変動することは、市場機能を通じて金融機関の運用ニーズを満たすことで金融システムの安定に資すると述べた。』

そもそも市場機能ってのはそういう矮小な話なのではなくて、市場機能を通じて資源配分をすることが、計画経済のような他の手段と比較した場合、もっとも有効に機能するから市場経済ってのは大事だよね、というのが市場機能って話だと思うのですが、どうも単なる値段が動く動かないの話ばっかりしてるの何なんでしょうね、とは毎度思います。だから「市場機能を通じて金融機関の運用ニーズを満たす」とかいうトンチキな話になるんだよなー。

『この委員は、企業・家計による資金調達の多くは短期金利に連動しており、長期金利の影響を受けるものの割合は高くないことから、長期金利が変動しやすくなった場合でも、経済活動に与える影響は限定的であると付け加えた。』

家計の場合住宅ローンを固定で借りるとそうじゃない気もするのだがまあいっか。

更に話は続くんだが、これだけ論点出してるんだったら1月に結果だせたんとチャウのかね??????

『更に、委員は、点検の重点は副作用対策ではなく、副作用に配慮しながら如何に効果的な対応を機動的に行うかにあるとの認識で一致した。』

いやあのすいません。そういうのを副作用対策って言うんじゃないでしょうか??????????????

『複数の委員は、運用面の見直しや副作用への対応が、金融緩和姿勢の後退と誤解されないよう、適切にコミュニケーションすべきであると指摘した。』

不適切なコミュニケーションが連発されましたが。

『このうちの一人の委員は、2%の「物価安定の目標」の意義を再確認し、緩和的な金融政策のレジームを維持すべきであると強調した。』

維持したら達成するの??

『別の委員は、点検と合わせて、2%の「物価安定の目標」の達成に向けた今後の戦略を検討することが必要であると述べた。 』

検討してる感じは無かったですね!!!!!!!



・点検云々の後の議論(?)も何かおかしいぞこれ

その次の部分もナンジャソラのオンパレードになっています。

『以上の点検に関する議論のほか、委員は、金融政策運営に関連する各種の留意点についても意見を述べた。』

から始まる部分です。

『ある委員は、研究開発投資や事業ポートフォリオ改革、デジタル化、脱炭素化への取り組みといった、未来の成長のための企業行動を後押しすることが重要であると述べた。』

大きなお世話だしだいたいお前らがミクロの資源配分に介入すると非効率の塊ばっかり作ってるんだよという認識が無いのが困る。

『そのうえで、この委員は、デフレには絶対に戻さないという断固たる意志を示すとともに、中長期的な成長力を高める政府の取り組みと緊密に連携して、企業経営者の予見性を高め、企業や家計の成長期待を高めていくような政策運営上の工夫を検討することが重要であると指摘した。』

なるほど、予見性を高めるということでしたらば、いつ達成できるかさっぱりわからない物価安定目標を取り下げて別の予見可能な目標を掲げた方が良いんじゃないでしょうかねえ!!!!!!!!

『これに対し、一人の委員は、金融緩和は、成長力や生産性の上昇をサポートするものだが、金融政策が構造面の課題に直接的に対処することは容易ではないとの見方を示した。』

後半は然りなのだが前半はダウト。

『この間、ある委員は、日本銀行の金融市場調節の実施回数は高止まりしており、金融機関を含め、実務的な負担が重い状況にあると指摘したうえで、政策の理論的なイノベーションはもとより、政策の実務面でも、デジタル化などによるイノベーションが欠かせないと述べた。』

そもそも政策の理論的イノベーションっていうだけで爆笑の発作が起きるのだが、デジタル化などによるイノベーションの調節って何だよそれ。


・・・・・・という訳で、万策尽きて暇なのか何だか知らんけど、しょうもない話しかしとらんなあと思うのでした。



〇季刊「にちぎん」が思いっきり攻めている件について

昨日は皆様、日銀の新着を見て爆笑の発作を起こされたのではないかと存じます。

『 3/25(木)公表資料・広報活動 【対談】経済アナリスト・獨協大学経済学部教授 森永卓郎氏vs片岡審議委』

・・・・・・この文字列だけで破壊力抜群ですが、「にちぎん」に掲載された記事がPDFで見れるという親切設計になっておりますので下記URL先を開けてみますと、もう最初のサムネの破壊力が更に高まるというものです。

[外部リンク]
 


お題「貸出促進付利制度に関するある疑問点/総裁会見から少々」   2021/03/25(木)08:07:11  
  https://www.yomiuri.co.jp/sports/sumo/20210324-OYT1T50180/
5場所連続休場の横綱鶴竜が引退…「鶴竜」親方に
2021/03/24 13:53

5場所連続休場で引退する横綱がいるようですが、大口叩いて達成すると抜かした目標の達成している筈の時から数えて6年連続で目標未達の中央銀行総裁が日本にはいるのですけどねえ。ああその前に2年で達成しなかったら辞任って言っててその後3年間のうのうとお勤めになった副総裁がいますけどね!!!!


MPMレビュー雑談はボチボチ成敗しますが、まあこれがアタクシ気になって仕方ないので、という物件の雑談から参ります。


〇実を申せばこれも気になるんですよね(貸出促進付利制度)

[外部リンク] 金利引き下げ時の金融機関収益への影響を貸出状況に応じて和らげる
―― 各カテゴリーの付利水準・対象資金供給は今後の状況に応じて、MPMで変更』

となっているんですが、ここで物凄くアタクシが引っ掛かっているのはここです。

カテゴリーI
(適用金利)
0.2% カテコ゛リー兇茲蟾發ざ睛
(対象貸出)
コロナオペ (プロパー分)

カテゴリー
(適用金利)
0.1%
(対象貸出)
コロナオペ (プロパー分以外)

・・・・・・うーんこのという感じでございまして、さてこのコロナオぺ、当初は企業金融対策として通常の企業向け貸付債権と社債を担保として行うってそれ既存のオペの振り替えなんですけど何がコロナオペ??という感じで始まって、最後には「中小企業対策」っぽい大正義な物件として発展していきました、とまあそういうオペなんですよね。

最初はこんな物件でした
[外部リンク] 年 3 月 16 日
日本銀行

この時は、

『新型コロナウイルス感染症の拡大による経済活動への影響を踏まえ、企業金融の円滑確保に万全を期すとともに、金融市場の安定を維持する観点から、民間企業債務の差入担保の範囲内で資金供給を行う特別オペを導入する。』

ということで、金融機関の保有する担保のうち、民間企業債務(社債、CP含む)に関する部分にマクロ加算2倍ボーナスを付ける(特別付利は無いので、実質的には同額ボーナスマクロ加算みたいなもんですが)という物件でしたが、んなのでは札が集まらんと見た日銀は・・・・・・・・

[外部リンク] 年 4 月 27 日
日本銀行

この時に担保範囲を拡大して『幅広い民間債務(住宅ローン債権信託受益権、資産担保債券等)を対象担保に追加する。』となって、えーっとすいませんそもそもABSはまだしも、RMBSってそれコロナと何の関係ありますねん、という物件になったのですが、いずれにしてもそれだけでは札が集まらずに量が稼げないということで、

『本オペの利用残高に相当する当座預金に+0.1%の付利を行う。』

ということで、マクロ加算2倍+1倍分はゼロ金利ボーナスじゃなくて10bpボーナスにして札を集めようとしたらまあホイホイと札が集まった訳ですよ。だってコロナ全然関係なくても民間債務だとこの担保に使えるんだもん。

でもって更に今度は、

[外部リンク] 億円)』(ちなみにこの1000億円の上限はその後のMPMで撤廃されています)

ということで、「中小企業"等"の資金繰り支援」というのが入って(これも10bpボーナス付き)いる訳ですけれども、まあこういう流れを見ていてさっきのカテゴリーを見ていると「?????」となってしまうんですよね。さっきのカテゴリーを再掲すると、

カテゴリーI
(適用金利)
0.2% カテコ゛リー兇茲蟾發ざ睛
(対象貸出)
コロナオペ (プロパー分)

カテゴリー
(適用金利)
0.1%
(対象貸出)
コロナオペ (プロパー分以外)

ってなってるじゃないですか。でもって一連のコロナオペの最後にぶっこんできたのってこの「中小企業"等"の資金繰り支援」なのですが、何故か知らんけれども上記の「中小企業"等"の資金繰り支援」ではカテゴリーとしてどう見てもメインカテゴリーの振りをしている(1)よりも(2)の方が今回の貸出促進付利制度のスキームでは高率奨励付利をもらっているんですよね。

そらまあ金融機関が信用リスクをより大きくとっているのは保証協会保証付きとか地方自治体の紐付き制度融資よりはプロパー貸しであるので高率適用、っていう理屈は一つの理屈としては分かるんですが、ただまあそれが元々のこのコロナオぺの制度の趣旨からしてどうなのよ、ってのをアタクシは問題視している、ということで、まあ我ながら理屈にうっせえわという感じでしょうけどそういう事なのよ。

つまちですね、そもそもこの一連のコロナオペの中において、「貸出に直接紐付きの形でのバックファイナンスっぽい日銀資金供給」部分って「中小企業"等"の資金繰り支援」と銘打って導入した物件な訳ですよね。

だったら「中小企業"等"の資金繰り支援」の(1)の方が本来メインになるはずで、(1)に高率適用をするのが筋論として然るべきではないかと思いますし、大体からしてアタクシも金貸しの手先をしていたから何となく想像はつく(ただし手先をしていたのは大昔なので状況は違うかもしれんけど)けど、普通に考えて「制度融資に融資条件面で準じるプロパー融資」などという融資をする相手って中小企業よりも寧ろ大きな企業相手になりそうな気がするんですけれども、何故か中小企業向け制度融資ではなくて、プロパー融資の方が優遇されるの???と思うのよ。

要するに日銀ちゃんとしてはそもそもこの制度導入した時に本当の本当に「中小企業の資金繰り支援をしよう」と思ってたのか???ってこと。

昨年5月に導入して、その時に既存の企業金融支援と一体運用となった今回のコロナオペですけれども、少なくとも「中小企業の資金繰り支援」を謳って、そこに有利なバックファイナンスを付けよう、っていうんでしたら、普通に考えて制度融資分に対して高率奨励付利を適用すべき、って思いつく筈だと思うのに、見た目上はメインじゃないプロパー融資の方に高率適用という時点で、まあ昨年5月に「中小企業」を持ち出したのって、FEDが中小企業向けローンファシリティとかをぶっこんでいるのに対抗するためなのか、世間様にいい顔をしたいからなのかは知りませんが、「中小企業支援」はただの見せかけの看板でしたの?って突っ込まれたらどう答えるんだよという制度設計になっている辺りが日銀らしからぬ(あるいは黒田体制以降の日銀らしい、とも言えます)所業ですなという事でありまする。

どうせまあ「プロパー融資」の方が残高でかいとかそういう事情があるんだろうとは邪推するところではあるのですけれども、中小企業向けじゃない融資がマジェマジェされていそうな「プロパー融資」の方に高率適用とか、要は昨年5月の「中小企業"等"の資金繰り支援」も日銀的に見てたのは「等」の方だったんですねーというのがバレバレになってしまうって間抜けにも程があるのですが、何でこういう設計になってしまったんでしょうかねえ。過去との整合性もうちょっと考えてよと言いたい。


・・・・・とまあ重箱の隅とか言われそうな部分をクドクドと申し上げていますが、要は特に黒田体制の途中からの日銀ってこの事案が一事が万事って感じでして、「政策を入れた時の意図とか目的とかをすっかり忘れて全然違う政策手段にすり替えて運用している」という事をアタクシは問題視したいる訳ですな。

つまり、政策の所期の目的がこうであり、それに対してこの政策を割り当てるとこのような波及経路から効果が出てくる、みたいなことをキチンとやらないで、何でもかんでもノーズロでホイホイと政策の中身をドンドン変質させていって、そもそもこの政策って何のために導入したんだっけという点をグジャグジャにして次から次へと施策を流用することばっかりやっているから、そら何年やっても政策が良くならん訳で、そういうスタンスで政策のガワが同じなのに中身がコロコロ変質するような事をしているのに「点検」とかワイのヘソが茶を沸かすわという話なんですよ所詮は。

いやーそんな訳であの点検の参考資料って読む気が中々起きないのですが、何せ日銀のヤローは今回の「点検」を張居正スキーム(先日申し上げたネタね、公文書全部送り付けて言官が批判してきたら該当公文書の内容を言わせて言えなかったら怠慢の廉で杖刑にしてぬっころすという荒業)として使う気満々(そらまあ杖刑にはされないけど、笑)という事ですので、実にこう読む気が進まないのですが読まざるを得ないんですけど、何せこちとら無学と来ているのでキツー。


ええ、まあこのカテゴリー分けの話だけでここまでああでもないこうでもないと悪態こねくり回す自分も大概に頭のネジのどっかがおかしいんじゃないかという自覚はあるんですけど、とにかくコロナオペの有り方に対して優遇すべきカテゴリーが筋論として違くね??というアタクシの金旋ちゃいます琴線に触れるパターンであります所の気持ち悪い適用の仕方と思ったので・・・・・・・・・・


なお、更にもう一つ申し上げると、このオペって「コロナオペとして一体運用」になっているので、いわゆる制度融資に関する部分とプロパー部分がどの位の割合で混ざっているのかとかそういうのが非公表だし、大体からしてその内訳報告させてるのかが???だったりするのですが、改めて報告ということになるのでしょうな。


〇総裁会見である

さてそんな感じで分かったような分からんような論点でネチネチと申し上げたところで今更ですが総裁定例会見。

[外部リンク] (^Д^)フ゜キ゛ャーってネタを書こうとおもっていたら昨日の途中までは栄耀栄華を誇っていた20年が途中から失速して引けでは残念(?)ながらフラットニングになっていなかったのが残念無念。

でまあそのクッソ長い(それだけ今回の会合でクソ細かいネタをバカスカぶっこんでいる、ということで、戦術というよりも戦闘レベルが優秀なのに戦略がタコというトラディショナルジャパニーズオーニゼーションな日銀ちゃんに余計な工夫のお時間を与えるとあれもこれもと無戦略にぶっこんで来る典型でしたわ何で最初の説明が3ページ半もあるねんですがもうすっ飛ばしてその先から行きます。


・YCCの所は結局何のために「明確化」したのかという根拠が薄弱だし何もしない方がマシだったようで

『(問) 今回、長期金利の変動幅を、±0.25%程度と明確化しました。これまで、±0.1%の倍程度ということでしたので、拡大したと受け取れるのですが、総裁は、5 日に国会で長期金利の変動幅について、拡大する必要があるとは考えていないと述べていましたが、今回拡大した背景について、説明をお願い致します。』

そら聞くわ、というかこの答えにあるように「拡大した訳ではない」のであれば、そもそも論として明確化をする必要もなかった筈で、「拡大」の話を火消し、即ち「緩和の後退ではない」を強調しようとして説明を行った結果、今度は連日の20年ブルフラット、と言いたいけど昨日の取引中盤以降フラットニングが一服したのは惜しいかなって感じですが、まあ結局てめえらで火付けをしたら燃えすぎて火消しのためにいろんなもんぶちまいたら今度は燃えなかった草木まで枯れちゃいましたみたいな、実に悲しい流れだった、というのがこれまでの動きと今週の流れですよねー。


『(答) 金利の変動は、一定の範囲内であれば、金融緩和の効果を損なわず、市場の機能度にプラスに作用します。この点は、今回の点検で改めて定量的に確認したところです。』

これも確認しないと行けないのか。でも何で「定量的」なんだよという感じで、金利の変動だって、その背景が今回みたいな「中央銀行マニュピレーション」だと、どこからどう見ても市場の機能度って下がる訳でして、現に(期末で投資家が動かん要因はあるにせよ)MPM後の債券市場って先物の出来高も碌すっぽ伴わない中でエライ勢いで超長期のカーブがフラットしたり、昨日の後場以降みたいに急に戻ってみたりとしているのって、「中央銀行マニュピレーションで振り回された結果、市場参加者(というかマーケットメーカー)が経済物価情勢などのような要因ではない超人為的な予見不可能要因が相場を動かすというリスクを鑑みると、まともにマーケットメークしてて突発的中銀マニュピレーションに引っ掛かって思わぬ損を出したらアホクサ、となるからそらリスク取らなくなるし、マーケットメーカーがリスクを取れない状態だとちょっとしたオーダーフローで値段がすっ飛ぶし、イールドカーブもグニャグニャ動いてしまうのでヘッジが効きにくくなるし、とかになるのですが、まさにそれを具現化した相場がMPM直前直後くらいから一層顕著になってきている、という状況ですよね。

然るに、この人たち「定量的」分析(実はチラ見したけど読む価値がアレと判断して熟読していない)で何か「変動がプラス」とか寝言を抜かしているのですが、んなもん経済物価情勢とその先行きに対する参加者の多様な考え方がぶつかり合って出来る価格変動と、中央銀行が火付けと火消しのマッチポンプマニュピレーションをやって出来る価格変動を一緒くたにするとかアホの極みにも程がある訳で、そんなトンチキ点検をベースにこの決定したのかよと思うとおじちゃん悲しくなるわ。

『こうした観点から、2018 年 7 月に「強力な金融緩和継続のための枠組み強化」を行った際に、市場機能の維持と金利コントロールの適切なバランスを取るため、長期金利の変動幅については、「概ね±0.1%の幅から、上下にその倍程度変動し得る」こととしました。』

「しました」のにディレクティブに記載されていないとは何ぞ。

『今回、長期金利の変動幅を「上下に±0.25%程度」と明示したのは、これまでやや幅を持って表現していたものを明確化するもので、変動幅を拡大したわけではありません。』

ぷぷぷ。

『なお、2018 年 7 月に「強力な金融緩和継続のための枠組み強化」を行った後、いったん長期金利の変動幅が拡大し、国債市場の機能度は改善したのですが、その後、変動幅が結果的に狭くなるということが起こりました。』

そらオメーらがあっという間に指値オペぶっこんだうえに、物価目標が待てど暮らせど達成できないからだろ。

『そうしたもとで、金利の変動は一定の範囲内であれば、金融緩和の効果を損なわずに市場機能にはプラスに作用するという点検の結果を踏まえ、市場機能の維持と金利コントロールの適切なバランスを取る観点から、長期金利の変動幅を明確化することが適当だろうと考えたわけです。』

そもそも「明確化」したらファジーさが無くなる分だけ動きにくくなる筈なんですけどね。いや真面目な話、30か20にするならまだ話はわかる(30なら拡大だし20ならギチギチに行きまっせ宣言だし)のですが、25とか出してきた挙句に「明確化」とか言う位なら端から「従来通りで何ら変更はありません」のままで良かったんじゃないでしょうかね。まあこのプラマイ25は普通にチョンボだと思う。



・マイナス金利に果たして緩和効果があるのでしょうかねえ

この質問した人、わざと言ってるのか素で言ってるのかが良く分からんですが、何気に良い質問になっとる。

『(問) 短期金利に連動する「貸出促進付利制度」を、今回導入しました。いわゆる副作用を抑制する策だと思いますが、マイナス金利の緩和効果を相殺することにならないでしょうか。この辺りのお考えをご説明願います。』

まあ素で聞いているにしても実は辛辣な部分があって、「そこまでしてマイナス金利を深堀りしてなんか意味があるんですか?」という風に言い換え可能な質問ですし、まあそういう観点から答えが注目されますが黒ちゃんのお答えは以下の通り。


『(答) この「貸出促進付利制度」は、金融機関の貸出を促進する観点から行っている各種の資金供給について、「短期政策金利」と連動するインセンティブを付与するものです。』

はい。

『具体的には、金融機関の貸出を促進する観点からバックファイナンスを行っている各種の資金供給について、その残高に応じて一定の金利を付利し、その付利金利が「短期政策金利」と連動するようにする制度です。』

ここで話がさっきのアタクシの粘着悪態ネタになりますが、上記のような認識をしているのに、何であの制度の趣旨として看板に掲げている「中小企業向けコロナ対策関連の制度融資や保証協会保証付き融資」に高率適用をしないんでしょうかねえ、って思う訳ですお。

『追加緩和によって「短期政策金利」を引き下げる場合、本制度によって付利金利が引き上げられ、金融機関の貸出を更に促進する仕組みになっています。従って、この「貸出促進付利制度」は、マイナス金利のもとで、金融機関の貸出を促進することで金融緩和の効果をより浸透させることを狙いとしており、マイナス金利政策と整合的であり、むしろ、これを補完するものです。』

『インセンティブを付与して、貸出を促進させて、金融緩和効果をより浸透させるというものであると考えています。』

「金融機関の貸出ルートが金融緩和効果を浸透させる」というのであれば、別にマイナス金利の深掘りをしないでも金融機関向け特別付利のレートを単独でもっと引き上げれば良いだけの話だし、もしくはECB方式で資金供給レートをどマイナスにしておけば良くて、何もマイナス金利の方をどうにかする必要はないんじゃないですかねえ、って思うのですけど・・・・・・・・・・・


さらに次の人がこの制度の無理矢理感を指摘してまして、

『(問)(前半割愛)また、付利制度について、金融機関の収益の悪化を和らげる、影響を和らげるという意味では、これはいわゆる日銀による補助金というか、やはりマイナス金利を深掘りするために金融機関に補助金を出すということであれば、緩和の限界に直面しているのかといった辺りの認識を伺いたいと思います。』

まあ普通にそういうツッコミが来るわな、緩和の限界、とか質問すると木で鼻をくくった答えしか返ってこないのを承知で聞いてやがるなこ奴。


『(答) (前半割愛)それから、この新しい付利制度は、長短金利を更に引き下げる必要が出たときに、政策金利は今の-0.1%を更に深掘りすることになるわけですが、一方で金融機関の収益に一定の影響を与えるとよく言われており、その結果として金融機関の貸出が制約されることのないように、むしろこうしたインセンティブを付けることにより、金融機関が一層貸出をしやすくすることを狙っているわけです。金融緩和に限界がある、マイナス金利の深掘りはできないとおっしゃる向きがありますが、私どもは、そういうことはなく、むしろ今回の付利制度によって長短金利を更に引き下げることがより機動的に可能になったと考えています。』

まあこれ見て思い出すのは2015年12月に行われた「補完措置」ですよね。あれってQQEやって一瞬良い感じになってきたのですが、次第に魔法の効果が薄れて政策がカボチャ化してきたときにQQE2をぶっこんだもののイマイチの結果となり、おまけに大風呂敷広げ過ぎたから買入系のオペレーションが限界になり(当預付利10bpあるのに短国の金利がマイナスに突っ込むとか)、という中で「QQE政策の限界」という話(でもよく考えたらあの時の限界話ってオペレーショナルな限界であって今の方がもっと本質的な限界になってますよね)があって、それに反発するかの如く「補完措置」を取った訳ですよ。

でもってその補完措置ぶっこんだら、思いっきり逆効果で「限界が明らかになった」とかいう話になり、それにブチ切れたんんだか何だか知りませんが、いきなりそれまでやらないと言ってたマイナス金利政策を1月末に唐突にぶち込んで来る、という結果になったんですよね。

ということで、今回のこの当預の措置って「限界でないことを見せようとしている」という点で2015年12月の「補完措置」導入に極めて似ているのが実はヤベーと思っていまして、アレと同じパティーンですと、4月の決定会合でまさかのマイナス金利深堀りに追い込まれるの巻になるんじゃネーノという、根拠は何も無いのですが、轢死もとい歴史は繰り返すの法則を思い出してガクガクブルブルしている次第なのですよね。まあやれるもんならやってみろというヤケクソな思いもあるけど。


・これは良いそもそも論

次の質問が素晴らしい(この前申し上げたようにショパンの事情で会見見てる暇が無かったので、ベンダーのニュースを後から読んでも(なお土曜の朝刊は買ってない)質問の方がどういうの出たのかってイマイチよくわからんのですよこれがまた)。

『(問) 今回の一連の政策パッケージといいますか、政策修正に絡むことなのですが、今回の措置で緩和を長持ちさせるということになるかと思いますが、それで本当に物価は上がっていくのでしょうか、2%を目指していくのでしょうか。』

イイシツモンダナー。

『足許、今日のCPIも弱かったですが、総裁の、物価を今回の措置で押し上げることができるのかというところの自信の程といいますか、そういったところを教えてください。』

挑発しとるなwww

『次に、今の緩和策が、株とか為替、金利とか市場の安定にはつながっているのですが、今そちらの方により重点が置かれてしまっている、物価が弱いから緩和を続けるというよりも、どちらかというと、市場の安定とか、そこを崩してはいけないので、緩和をちょっとやめられなくなっているのではない7かという見方もあるかと思います。この点について、総裁のご見解を教えてください。』

見方もあると思います。じゃなくて、「そちらばかりを見て物価目標の早期達成という本来の目的を忘れているように見えます」位ぶっこんでしまって良くってよ。


黒ちゃんのお答えですが、クソ長い時点で「説明が苦しい」というのが眺めただけでもわかりますが。

『(答) まず、公表文でも点検の背景説明等でも述べています通り、2%の「物価安定の目標」は堅持していますし、これをできるだけ早期に実現する観点から、引き続き粘り強く金融緩和を続けていきます。』

「早期に実現する観点から、引き続き粘り強く」という時点で語義矛盾してますね!!!!

『そういう意味で、今回、金融緩和をより効果的に、また持続的にするための様々な工夫をしたということです。』

「早期に実現する観点」だったら別に持続的にする工夫は要らないと思います!!!!!!!!!!

『点検の中でも申し上げているように、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」は、想定されたメカニズムに沿って、金融緩和を改善させ、需給ギャップのプラス幅拡大、それからプラスの物価上昇率の定着という効果を発揮してきたことを確認しています。』

以下ゴミのような言い訳文言が続く。割愛と言いたいが答弁の見苦しさを鑑賞するのも一興なので以下ダラダラと引用して進ぜよう。

『同時に、わが国では、予想物価上昇率に関する複雑で粘着的な適合的期待形成のメカニズムが根強いということを主因に、物価上昇率が高まるのに時間がかかっていることも改めて確認されました。もっとも、このことは、人々が実際に物価上昇を経験すれば、物価上昇は徐々に人々の考え方の前提に組み込まれていくことを意味しているわけでもあります。実際に、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」のもとで経済活動が活発化する中、デフレ期にはみられなかったベアが実現するなど、賃金は緩やかに上昇し、基調的な物価上昇率はプラスの状況が定着したわけです。』

『今回の対応で、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の持続性や機動性が増したと考えており、こうしたもとで、強力な金融緩和を粘り強く続けることによって、2%の「物価安定の目標」は達成できると考えています。』

質問する人、惜しいのは「物価目標達成できるか」と聞いていることでして、それを聞いたら元々(嘘八百であっても)達成するという話をしているのでこういう答えになってしまいます。こういう時にお勧めしたいのは「この措置によって物価目標の達成時期が早まる、と理解すればよろしいでしょうか」と聞くと苦しい答えをせざるを得なくなる(うっかり「早まる」とか答えると4月展望レポートの数字が出た時に「前回の会合後の会見で早まると言ってたのに何で今回1年延長した見通し期間中に達成しないんでしょうか」とツッコめる)ので、そこが惜しかったですね。

『 また、足許、特に新型コロナウイルス感染症の影響に対する対応として、「特別プログラム」と、国債買入れやドルオペ等による円貨および外貨の上限を設けない潤沢な供給、それからETF・J-REITの大幅な買入れによって、企業の資金繰り支援と金融市場の安定維持に努めているわけです。これは 2%の「物価安定の目標」を差し置いて良いということではなく、むしろそういう形で経済の安定維持を支援することによって、経済の回復と「物価安定の目標」の達成をより可能にしていくというものです。足許での市場安定の対応と「物価安定の目標」の達成は、全く矛盾するものではなく、いわば表裏一体といいますか、足許の状況のもとで 2%の「物価安定の目標」を達成するためにも、こういった形で企業の資金繰りを支援し、金融市場の安定維持をすることは必要だと考えています。』

ってコロナオペやらコロナ対策買入を別に今回強化してないのに何言ってんだか・・・・・・・・


・唯一あったガバナンスに関する質問

正直この問題は物凄く重要だと思うのですが、まあ今回の事前報道合戦のお先棒担いでるのがメディアだから質問しない、ってことなんでしょうが、報道合戦に参加しなかった所の所属の人が悪態ついたってエエヤンと思うのですが、まあ何と申しますかこのお家の事情みたいなのがあるのですかねえと頭がクラクラしてくる次第で、これは金融ファクシミリ新聞さんに奮闘してガバナンス問題を追及してもらうしかないですかねえ。

『(問) バックワードルッキングな話になって恐縮ですが、総裁は 3 月 5 日に国会で変動幅について、はっきりご自身のお考えとして、「適当とも必要とも思っていない」ということをおっしゃいました。個人的には総裁が決定会合前にああいったことをおっしゃるということはすごく珍しいことだと思いました。というのも、ヨーロッパなどでは以前、総裁が先に政策を言ってしまって何かボードが形骸化するとか、色々なことがあったと思いますが、総裁は何かそこについての狙いはあったのでしょうか。』

「狙いはあったのでしょうか」というのがかなりのイヤミ質問なのでこの質問した方は大人の制約があるかどうかは知らんが、まあよくやったと褒めてつかわす(突発性ウエメセ)。

『(答) 私の記憶では、確か質問された方が、前に私が申し上げた±0.1%程度、その上下倍程度ということを、±0.2%とおっしゃって、色々とお話しされました。今回、申し上げている通り、基本的に±0.1%程度に縮んでいるものの倍程度の変動としてきたことを、より明確化したということです。そのように申し上げたことは、変動幅が拡大するということではないとの趣旨でして、そうしたことは、そもそも議論にもなっていませんでしたので、そのように申し上げただけです。』

ほーん(棒読み)。

『そうしたうえで、何か点検の結果を先取りして申し上げることはできませんと常に申し上げていたところです。』

「できません」とは「不可能」の意味なのか「可能だけどやらない」の意味なのか、いやーどっちなんでしょうかねえ(棒読み)。


と言ったところで時間が(汗)。ETFの方はめんどいですし、テクニカルな質問も全部スルーしました。
 


お題「パウエル議長の議会証言は従来通り威勢の良い経済と地蔵の政策コンボ/ETF買入関連のフォローアップが来ました」   2021/03/24(水)08:09:02  
  ほうほうそうですかそうですか。
[外部リンク] 22時01分

上級国民の同志は信頼するので自粛を緩和、下民どもは信用ならんので上級国民の邪魔をしないで大人しく自粛していろということですねわかります。


〇パウエル議長の議会証言(コロナ対策の報告会議)

[外部リンク] 23, 2021
Coronavirus Aid, Relief, and Economic Security Act
Chair Jerome H. Powell
Before the Committee on Financial Services, U.S. House of Representatives

Chair Powell submitted identical remarks to the Committee on Banking, Housing, and Urban Affairs, U.S. Senate, on March 24, 2021.

ということで同じ議会証言を今日もする(下院→上院の順のようだ)そうですが。

・議会をヨイショすることに余念がないパウエルおじちゃん

『I would like to start by noting the upcoming one-year anniversary of the CARES Act (Coronavirus Aid, Relief, and Economic Security Act). With unanimous approval, Congress provided by far the fastest and largest response to any postwar economic downturn, offering fiscal support for households, businesses, health-care providers, and state and local governments. This historically important legislation provided critical support in our nation's hour of need. As the virus arrived in force, our immediate challenge was to limit the severity and duration of the fallout to avoid longer-run damage. At the Fed, we also acted with unprecedented speed and force, using the full range of policy tools at our disposal.』

今回のはCARESActによる何とかファシリティの報告とかもありますし、まあ別に普通の挨拶ではあるんですけど、とりあえず言うのはタダとばかりに(かどうかは知らんが)コロナ対策の立法措置をバンバンやってもらってアリガトンという話から入りますな。


・経済の状況は良くなったけど緩和はバンバン継続でっせとの話を早い段階で入れておくの巻

でもって、

『Today the situation is much improved. While the economic fallout has been real and widespread, the worst was avoided by swift and vigorous action-from Congress and the Federal Reserve, from across government and cities and towns, and from individuals, communities, and the private sector. More people held on to their jobs, more businesses kept their doors open, and more incomes were saved.』

と皆様の尽力で状況が非常に良くなってきましたと言いながら、

『But the recovery is far from complete, so, at the Fed, we will continue to provide the economy the support that it needs for as long as it takes.』

という形でパラグラフを締めていまして、ここもとの議長の得意技(ってよく考えたらFOMCのQAネタがまだだわ、汗)であります所の、経済状況については物凄い勢いで威勢の良い事を言うけど、必ずその締めに「完全な回復からは程遠いので我々は最大限のサポートを行う」と入れて、市場が走らないようにドウドウと手綱を引く、というスタイルを継続しています。

とは言いましても、元より金融政策って効果が出るのにラグがある、ということになっている訳で、実を申せば「完全回復」までフルスロットルで大緩和をしていたら、どう見てもオーバーランです本当にありがとうございましたという事になってクラッシュしてしまう訳ですので、どこかでこれをジャガーチェンジしないといけなくなる時期があると思うのね。あのバーナンキをもってしてもジャガーチェンジしてテーパータントラムになった訳ですから捌きがムツカシヤ、というかバーナンキだって出口ヘーイとかやったのに、何でパウエルがまるでやらないとか思えるのよという気もしますが、議長の顔が変わると前の話を忘れる、という良くも悪くも健忘症なのが市場クオリティと言ってしまえばそれまでか。


・個別の話も含めて兎に角経済に関しては非常に威勢の良い話をしております

でもって威勢の良い話をしながら、「でも結局コロナちゃん次第」という説明も従来の芸風。

『As we have emphasized throughout the pandemic, the path of the economy continues to depend on the course of the virus. Since January, the number of new cases, hospitalizations, and deaths has fallen, and ongoing vaccinations offer hope for a return to more normal conditions later this year. In the meantime, continued social distancing and mask wearing will help us reach that goal.』

このコロナちゃん次第ですよの話をする中で、必ずと言っていいほど「social distancing and mask wearing will help us reach that goal」という話を入れて来るのがパウエルさんの割とお洒落な粘着部分で、この文言を見ると「おーしおし、良く我慢できたでちゅねえ」と頭をナデナデしたくなる(ならないです)訳で、パツキンヅラへの婉曲なイヤミがタラタラと流れ出るのがパウエルさんの人間味があってよろしい(ナンノコッチャ)。

コロナちゃん次第、といいながらも今回は次のパラグラフで、

『Indicators of economic activity and employment have turned up recently.』

とぶっこんでいるので経済に関しては強気化していますの。

『Household spending on goods has risen notably so far this year, although spending on services remains low, especially in sectors that typically require in-person gatherings. The housing sector has more than fully recovered from the downturn, while business investment and manufacturing production have also picked up.』

まあこの辺はこういうセクターが強いですお!という話ですね。

『As with overall economic activity, conditions in the labor market have recently improved. Employment rose by 379,000 in February, as the leisure and hospitality sector recouped about two-thirds of the jobs it lost in December and January.』

労働市場の状況も最近改善しているよ、だそうです。

『The recovery has progressed more quickly than generally expected and looks to be strengthening. This is due in significant part to the unprecedented fiscal and monetary policy actions I mentioned, which provided essential support to households, businesses, and communities.』

威勢の良い事を言いながら議会へのヨイショ言及も忘れないパウエルさんさすがです。


・とは言え全員が回復ヒャッハーな訳ではないので、というお話

『However, the sectors of the economy most adversely affected by the resurgence of the virus, and by greater social distancing, remain weak, and the unemployment rate-still elevated at 6.2 percent-underestimates the shortfall, particularly as labor market participation remains notably below pre-pandemic levels.』

一方でセクターごとにはコロナ直撃で未だに青息吐息なところもあるし、失業率に関しては隠れ失業まで考えると状況は数字ほど良くない、と来ました。

『We welcome this progress, but will not lose sight of the millions of Americans who are still hurting, including lower-wage workers in the services sector, African Americans, Hispanics, and other minority groups that have been especially hard hit.』

でもって毎度お得意の「オールアメリカン」に対する回復の恩恵を、という話になるんだが、インフレが上昇してくるとこのオールアメリカン論法、低所得者の方が物価上昇の被害が大きいだろというツッコミが飛んでくると割と簡単に自分の首を絞める可能性がありますね。ただまあその論法に乗っかってしらっと緩和縮小を図るという作戦だったら別にそれはそれで有りかもしれませんね。


・各種ファシリティの実施状況報告コーナーですが見事な抜かず(ちょっと抜いてるけど)の宝刀ぶり

『The Federal Reserve's response has been guided by our mandate to promote maximum employment and stable prices for the American people, along with our responsibilities to promote the stability of the financial system.』

ここはただの呪文。

『When financial markets came under intense pressure last year, we took broad and forceful actions, deploying both our conventional and emergency lending tools to more directly support the flow of credit. Our actions, taken together, helped unlock more than $2 trillion in funding to support businesses large and small, nonprofits, and state and local governments between April and December. This support, in turn, has helped keep organizations from shuttering and put employers in both a better position to keep workers on and to hire them back as the recovery continues.』

ここからCAREActに伴う各種ファシリティのお話。

『Our programs served as a backstop to key credit markets and helped restore the flow of credit from private lenders through normal channels. We deployed these lending powers to an unprecedented extent last year. Our emergency lending powers require the approval of the Treasury and are available only in very unusual circumstances.』

我々のバックストップの貸出パワーが必要なのは「only in very unusual circumstances」です、と来てからの、

『Many of these programs were supported by funding from the CARES Act. Those facilities provided essential support through a very difficult year. They are now closed, and the Federal Reserve has returned the large majority of the Treasury's CARES Act equity, as required by law. Our other emergency lending facilities are following suit imminently, although we recently extended the PPPLF (Paycheck Protection Program Lending Facility) for another quarter to continue to support the PPP (Paycheck Protection Program).』

PPPLFは延長しましたが他のは閉店しましたよ、ってことで欄外に『Summary of Section 13(3) Facilities Using CARES Act Funding』の表があって、それを見ますと各種ファシリティのピーク時残高は、

CCF:141億ドル
MSLF:166億ドル
MLF:64億ドル
TALF:41億ドル

だそうで、碌すっぽ抜かずの宝刀でバッチリと止まったという格好になっております。まあ使い勝手の問題とかあったんでネーノという気もしないでもないですし、実際にローンチする頃にはクレジットのアイヤー状態が一巡した後というのもあるとは思いますが、量ガーとか言ってる置物一派はちょっとお前らモノを少しはその乾燥ヘチマ脳で考えてみろやと小一時間。

『Everything the Fed does is in service to our public mission. We are committed to using our full range of tools to support the economy and to help assure that the recovery from this difficult period will be as robust as possible on behalf of communities, families, and businesses across the country.』

『Thank you. I look forward to your questions.』

と来ましたので、メインはコロナファシリティの話ですが、その間にきちんと「緩和継続アピール」を入れるのと経済見通しの威勢のよさの話をしているのですが、この説明の中で何気にチャーミングなのは物価の話を綺麗にスルーしていることで、物価上昇ネタで突かれるのもアレなんだよなーってなもんでしょうか、と思ったら質疑応答では突っ込まれてるのね。ロイター記事より。

[外部リンク] 午前
再送-UPDATE 1-米インフレ、コロナ禍後も制御可能 FRB議長が議会証言

『[ワシントン 23日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は23日、イエレン財務長官と共に下院金融サービス委員会で証言を行い、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)後の物価上昇が手に負えなくなり、破壊的なインフレの発生につながることはないとの見解を示した。委員会ではメンバー数人が物価上昇に懸念を表明。これに対しパウエル議長は「今年はインフレが上向いていくと予想している」としたものの「特に大きな上昇にも、根強い上昇にもならない」とし、問題になった場合は「FRBに対応する手段がある」と述べた。』(上記URL先ロイターニュース記事より)

まあ何ですな、アタクシはそのメリケン国のインフレがどういう感じかとか国民感情的にどうなんでしょとかいうのはメリケン人でもない上にそもそも北米大陸とか人生の中で足をあんまり踏み入れてないので良く分からんというドメドメおじさんなのでこの辺の感覚はちょっと良く分からんのですけれども、まあ早速議会方面からは物価上昇放置プレイはアカンという意見がまだメジャーじゃなさそうではありますが、既にでだしているという辺り、今後のかじ取り難しかろうと思うのでありました。


ということで役に立ちそうな気がしたのでFEDネタを先にやるというこの日銀スルーモードですが、あとは日銀MPMレビューがオワランチ会長雑談(マジで会見まで書いてる時間無さそう、涙)。



〇ETF買入の変更は4月1日からキタコレ&よく考えたら「別に定める日」とかいう条項があったわ、からの・・・・・・・

おう!
[外部リンク] 年3月 18・19 日の政策委員会・金融政策決定会合において、「指数連動型上場投資信託受益権等買入等基本要領」の一部改正を決定しました。これを受け、ETFの銘柄別の買入額を見直し、2021 年4月1日から以下のとおり買入れを運営することとします(注 1)。』

えーっとですね、これ見て思い出したんですが、というか決定会合の結果出て公表文読みだして「なるほどこれ読まないと実務的な点が分からんわ」と思って読みだしたら膨大な量で泣きそうになった物件、というのがあるのですよねこれがまた。

[外部リンク] 年 3 月 19 日
日本銀行

『日本銀行は、令和3年3月18・19日の政策委員会・金融政策決定会合において、より効果的で持続的な金融緩和を実施していく観点から、下記の諸措置を講ずることを決定しましたので、お知らせします。』

『記』

とあるのですが、実はこれが7本もあって、MPMの後これを読みだしたら頭がウニになってしまうんですよ。曰く、

『1.「貸出促進付利制度基本要領」を別紙1のとおり制定すること。』

『2.「新型コロナウイルス感染症対応金融支援特別オペレーション基本要領」(令和2年3月16日決定)を別紙2のとおり一部改正すること。 』

『3.「補完当座預金制度基本要領」(平成28年1月29日決定)を別紙3のとおり一部改正すること。』

『4.「補完当座預金制度の利息の計算方法におけるマネー・リザーブ・ファンドに関する特則」(平成28年3月15日決定)を別紙4のとおり一部改正すること。』

『5.「指数連動型上場投資信託受益権等買入等基本要領」(平成25年4月4日決定)を別紙5のとおり一部改正すること。』

『6.「設備投資および人材投資に積極的に取り組んでいる企業を支援するための指数連動型上場投資信託受益権買入等に関する特則」(平成28年3月15日決定)を別紙6のとおり一部改正すること。』

『7.日本銀行法(平成9年法律第89号)第43条第1項ただし書きおよび同法第61条の2の規定に基づき、別紙7および別紙8のとおり財務大臣および金融庁長官に認可を申請すること。』

『以 上』

とありまして、今回の新型付利に関してもそうなのですが、とにかく仕組みが複雑になってしまっているので、たぶんこれ実際の当事者が自分のセクション読むだけでも軽く死ねる文章になっていまして、例えば4番でMRF特則の一部手直しをしているんですが、まず一読してもどこがどうなっているのかを理解するのに時間が掛かりますぞなという感じ。どうも読んだ結果、従来のマクロ加算残高にアドオンされる形で、MRFで運用しきれなくて(商品の性格上マイナス金利で運用する訳に行かないので)ゼロ金信に残った額の実績に応じて一部をマクロ加算に入れてお助けのアドオンをするぞ、という内容である(と思う)というのが腑に落ちるまで5分以上はああでもないこうでもないと文章を何度も読み返さないといけない、という飛んでもない代物に出来上がっているんですよね今回の措置。

でもってこのうち別紙5なんですけど。

「指数連動型上場投資信託受益権等買入等基本要領」中一部改正

『○ 3.を横線のとおり改める。

3.買入対象

国内の金融商品取引所(以下「金融商品取引所」という。)に上場されている指数連動型上場投資信託受益権等であって、次に掲げる要件をすべて満たすもののうち、買入対象とすることが適当でないと認められる特段の事情がないものとする。

(1)指数連動型上場投資信託受益権にあっては、東証株価指数(TOPIX)、(引用者追記:ここから取り消し線が入る)日経平均株価(日経225)またはJPX日経インデックス400(JPX日経400)(引用者追記:取り消し線ここまで)に連動するよう運用されるものであること
(2)略(不変) 』(この部分次も含めて別紙5な)

ってあって、その不測に、

『(附則)

この一部改正は、総裁が別に定める日から実施する。 』

ってあるので、確かに即日適用じゃない(ちなみにMRF特則も即日適用じゃないです)のは、実はMPM直後にこれを読んだときには把握していたんですけど、昨日ああやってアタクシが書いてしまっておりますように、というか報道の方でも「あれ??」って報道だった通り、他にも複雑怪奇な政策がごちゃごちゃ入っているから表のポンチ絵みたいに全員注目!ってなっている紙に書いてないものまで一々覚えてられんわという事でありまして、いやまあ忘れるこっちがアカンと言ってしまえばそれまでではあるのですが、今回はシェフの欲張りサラダよろしく何でもかんでも一気に突っ込んでしまっているので、自分に直接関係するパートを見るだけでも精いっぱいだし、その上何が何だか良く分からん施策がほかにもある、となると、特に株系の方は日銀のこの複雑怪奇な文書を読み慣れていない訳ですから、そら日経225型の買いらしきフローを見て「あれれ?」と思う罠、という所です。

でもって別紙7にありますが、

『(財務大臣宛認可申請書)
財務大臣 麻生 太郎 殿
日本銀行総裁 黒田 東彦

政第 号
令和3年3月 日

指数連動型上場投資信託受益権等買入等実施要綱の一部変更に関する件

より効果的で持続的な指数連動型上場投資信託受益権等の買入れを実現する観点から、平成22年10月28日付財理第4641号・金総第3907号認可に基づいて行う指数連動型上場投資信託受益権等の買入れ等の要綱を別紙のとおり一部変更することと致したく、政策委員会の議決を経て、日本銀行法第43条第1項ただし書きの規定に基づき、認可申請致します。以 上』(ここは別紙7な)

ってあるように、ETF等の買入に関しては許認可事項になるので、実施を新たにするのもそうですが、変更をするにも財務大臣の認可が必要なので、ロジ的に即日適用ってのは難しいんでしたので、前の規定が生きていて、だから前場トピが1.1%下がったから買いが来た、みたいな事のようなのですが、そんなの一々全部把握できるわけねえだろこんなに広範囲に影響のある手直し(しかも政策変更でもないのに手直しだから更に七面倒臭い)しやがってコノヤローって感じで、政策ぶっこむ前のコミュニケーション(とガバナンス)も無茶苦茶でしたけれども、シェフの欲張りサラダ欲張りすぎの巻で、これちょっと一遍にぶち込み過ぎにも程があったんじゃないでしょうか、とまあ斯様思う訳ですし、大体からしてこんなネタでこれだけの量を書くとかどういう事ですねんと思うし、大体からして今日書こうと思ってた他のネタが書けない(昨晩書いておけば?というツッコミはしないで下さいサーセン反省してます)じゃないですかああああああ!!!

・・・・・・思わず半泣き状態になってしまった、反省はしていない。

ところで何ですな、別紙5に戻りますけれども、

『○ 4.を横線のとおり改める。』のところ、さすがにこれ(取り消し線)とかで引用していると訳が分からなくなりますので、変更後の文章を載せてみます。

『4.買入方式

(3)指数連動型上場投資信託受益権等の買入れは、市場の状況に応じ、本行が定める基準に従い、必要に応じて、受託者に行わせるものとする。 』(別紙5です、これは変更後の部分のみを引用しましたので地の取り消し線入りの新旧比較部分を引用者が編集しております、念のためご了承ください)


『○ 附則中2.を横線のとおり改める。

2.4.(3)に定める基準その他この基本要領の実施にあたり必要となる事項については、総裁が定める。また、総裁は、この基本要領に基づく買入れが必要になったと認める場合には、直ちに政策委員会の委員に報告するものとする。 』(同じく別紙5です、こちらは文言が追加になっておりますが、追加後の文章となるように引用者が編集しております、念のためご了承ください)

とありまして、要するに「市場の状況に応じて必要に応じて」買入を入れる、ということで、従来の方法は「受託者に進捗させる」だったので、つまりは元々は(基準はブラインドおぶブラインドなのでさっぱり分からんけれども)基準があってそれに沿って機械的に買っていくというものでしたが、今回は買入を行うことが必要と認める場合には政策委員会の委員に報告、という規定になっていて、いやこれ例えば総裁が決めるの??とか、権限移譲はどういう風になってるの???とか、ガバナンス的にそれで良いの??とか、いろいろとなんかファジーにした結果、一々何か物議を醸しだしそうな要綱になって事務方大変だなと思うのでありました。

まあ昨日も書きましたけど、改めて要綱読むとすげえ書きっぷりになってるなあと思ったので・・・・・・・・・・・


#ということで、なんとここで時間が怪しくなってきたので泣く泣く終了というか、ちょっと今晩は夜なべして書き溜めして明日の朝はドバーっと出す感じで考えております(考えているといったが出すとは断言していない)。
 


お題「オペ関連とMPMレビュー雑談の続き」   2021/03/23(火)08:07:41  
  特にネタにはしませんがこのペーパー、謎に実用的で何で金融研究なのよという感じがしましたです、はい。

[外部リンク] 15,000 2021年3月23日
国債買入(残存期間1年超3年以下) 4,000 2021年3月23日
国債買入(残存期間3年超5年以下) 3,700 2021年3月23日
国債買入(残存期間5年超10年以下) 4,200 2021年3月23日
国債買入(物価連動債) 300 2021年3月23日
社債等買入(残存期間3年超5年以下) 750 2021年3月25日

短国はさておきまして、輪番は全部前回と同じなのは良いとしまして、3-5年の社債買入減額が早速キタコレ!!ということで良いぞもっと減らせとアタクシもニッコリ。

ご案内の通り、オペ紙段階では
[外部リンク] 1,618 750 0.008 0.019 47.3

ちょwwwwwwww応札額wwwwwwwwww

前回の3-5年社債買入の結果が2,776/1,500の応札/落札でレートが平均0.034/足切り0.015(按分あり)だったので、札は減るわレートは下がるわで、そら買入オファー減額するわというか、そもそもこのオペを9月まで続ける意味is何????という感じになっているのが実にあばばばばーではあるので、減額は妥当おぶ妥当なのでした。

まあ真面目な話、何であの時に半年も一気に延長したんだかというか、「コロナオペ」を半年も延長しないといけない状況だと思ってるんだったら何でそのコロナ真っただ中の3月に「点検」をしないといかなかったのか、そらまあ腹話術審議委員が退任して言う事聞かなさそうな置物残滓が入って来るから、というお家の事情があったのは分かるんですが、何ちゅうかQQEが迷走しだしてからの日銀って「個別対応としてはやってることの意味は分かるんだが、政策全体の整合性を考えていないから広げた大風呂敷の右と左でやってることが矛盾している」というのが起きて、その収拾にまた追われて話を更にややこしくする、というのをやった挙句に、遂にペラ1では絶対説明できないような複雑怪奇な政策をぶっこんで来るという羽目になってるんだよなー、とまあ斯様に思うのでありました(個人の感想です)。

そもそもコロナ対応の臨時買入の話って、やらなくても市場が沈静化するのであれば無理に買入をする必要が無い、というたぐいの物(買入系のみならずドルオペが典型、なお日銀はすっかりドルオペの話をしなくなっていますなあ)なのに、コロナ対応3本の鉛筆をぶっこんだ時に額をアピールするとか変な事をするから話がややこしくなるのですが、額のアピールは「日銀もFEDやECBに負けない対策をしています」って日銀の保身的アピールのために必要(既にあの時点で市場は落ち着きだしていたので別に市場的にはどうでも良かったけどどうせあの方面とかその方面とかにアピールがということで)だったってえ事でしょうが、兎に角反射神経だけは無駄に良いので、脊髄反射のように色々な目くらましをしてくるのですけれども、その場その場での局面だけで最適化するから整合性が無茶苦茶になるんです。

という悪態はさておきその一方で・・・・・・・・・・


・ヘイヘイピッチャービビってるよビビってるよーなETF買入

クッソワロタ。
[外部リンク] 午後
日銀、22日に通常のETFを501億円購入 前場のTOPIX1.11%安

『[東京 22日 ロイター] - 日銀は22日の東京株式市場で、通常のETF(上場投資信託)を前回3月5日と同額の501億円買い入れた。J-REITの購入は見送った。設備・人材投資に積極的に取り組んでいる企業のETFは、前回19日と同額の12億円を買い入れた。前場のTOPIXは前営業日比1.11%安だった。』(上記URL先より)

えーっとすいません、金曜に終わったばかりのMPMで買入に関しては大暴落でもしたら買うけど上で買う事は無いって趣旨の政策手直しをしてませんでしたっけという話なのですが、


[外部リンク] 18:07 [有料会員限定]

『日銀は22日、上場投資信託(ETF)501億円を購入した。買ったのは11営業日ぶりだ。19日まで開いた金融政策決定会合で、原則年6兆円とする目安を削除し、買い入れ対象を東証株価指数(TOPIX)連動型のみにすると決めた。日銀買いの変化に注目が集まるなか、22日は日経平均株価連動型も購入したとの声が聞かれる。』(上記URL先より)

・・・・・・なんのこっちゃというか、政策決定したら(ロジ的に間に合わないものなら仕方ないけど)即時適用が日銀の政策決定時の基本の筈なんですが、何でETF買入だけこうなるのよというか、まあヘイヘイピッチャービビってるの方もどうかとは思うのですが、日経記事の報じる(と言っても詳しくは有料会員限定の所にあるので、日経に課金するのを蛇蝎の如く嫌っているアタクシは読めませんので良く分からんが)話だとこっちの見直しは4月からってナンジャソラというか、別に4月からなら4月からでも良いんですけど、ちゃんとアナウンスしないとふつう今までの方式だったら即時適用だと市場は考えるのですから、そういう大事なこと(トレーダー的に、だけど)はちゃんと言ってくれないと困るんですけどねえ。

ちなみに今日そこまで手が回るか分からん(という位にツッコミどころが満載の点検会合になっているのが草も生えないのですが)のですが、総裁会見の冒頭説明で黒田総裁は、

『また、ETF買入れについては、個別銘柄に偏った影響ができるだけ生じないよう、今後、指数の構成銘柄が最も多いTOPIXに連動するもののみを買い入れることとします。』(3/19総裁定例記者会見より)

って言ってまして、ふつうこの言葉を真に受けると、「4月から変更」とは思わないのが日本語としての常識的解釈だと思うので、この部分ちゃんと説明していないのは不適切じゃないのと思いますので、日経の記事通りなら説明不足に関する弁明を求めたいし、日経の記事が違うのであれば違うということをアナウンスした方がよろしいんじゃないですかねえ、と思いますけどどうでしょうかね。


でさっきネタにした社債買入との整合性って話で、まあ社債買入も単に札が無いから減らしただけのような感じではあるのですが、この2本のオペをぼけーっとみていると、一方で社債買入を減額しているのに、もう一方で日経平均ベースで2日で1000円、と言ったって元値が3万円なので4%行かない程度の下げだし、そもそもNTの修正が起きているのでトピベースで見たら2日で1%ちょいしか下げてないし、という程度の下げで早速ビビって買いが入るし、という風にしか見えん訳で、この人たちは一体全体何をしたいんだ、というのがさっぱり訳分らなくなるわけですよ。

いやまあこの辺事務方の方はディレクティブ通りにやっているとかそういう話になるんでしょうし、あんまり事務方が怪しからんという話でもないと思うのですが、特にETFに関しては元数字の6兆円買入というのが削除され、しかも買入をするのがどういう時なのか、というのの定量は無くても良いけど定性的にもファジーオブファジーな説明しか無いわけで、のっけからこれだと今後のETF買入の運営で買っても買わなくても色々とごちゃごちゃ言われまくる展開が今から目に浮かんできて、そういうのは日銀の信認を無駄に毀損するリスクをはらんでいると思うので(個人の感想です)、大丈夫かねと心配しているアタクシなのでした、というメモメモ。



〇MPMレビュー雑談はさらに続く


・ところでポンコツ共はガバナンスの役に立ったのかねと思ったらやはりポンコツはポンコツなのでした

再度声明文
[外部リンク] C0122)、277ページより引用、アタクシの手元にあるのは1995年2月発行の第1版第16刷)

という事で遂に張居正スキームキタコレとか思いましたが(嘘)、時間をかけて頑張って読めば良い話ではあるのですけど量だけはエライ勢いであるのと、こちとらどうせ結論ありきで書いてるだろうからツッコミどころはどこだと思いながら読むのでしんどいったらありゃしません(笑)。


でもまあとりあえず斜め読みしていてこの部分はおかしいだろと思ったのを一つだけ今日はピックアップしておきます。本文4ページで、本文3ページから始まる『3.「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の政策効果』の所の『(3)金利低下が経済・物価に影響を及ぼす経路』という多分一番ポイントになるんじゃネーノという論点を引用します。

『(3)金利低下が経済・物価に影響を及ぼす経路』

『金利低下が経済・物価に影響を及ぼす経路としては、第1に、資金調達コストを通じた波及経路がある。実際、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」のもとで、貸出金利はしっかりと低下しており、CP・社債金利はきわめて低い水準で推移している(図表5)。』

『第2に、金融資本市場を通じた波及経路がある。金利の低下は、良好な金融資本市場を通じても、経済・物価に影響を及ぼす。なお、貸出などの取引では、マイナス圏での金利水準で取引が行われることは多くないが、金融資本市場では、相対的に、マイナス圏の金利水準であっても取引は行われやすいため、金融資本市場を通じた波及経路は、名目金利の実効下限制約に服しにくい点が指摘できる(前掲図表3(1))。』

さてここからが問題。

『以上のことを確認するため、多変量自己回帰(VAR)モデルを用いて、金利低下が、需給ギャップを改善させる効果の波及経路について、分析を行った(図表6)。』


図表6ってのはページ数で言うと本文35ページ、PDFの36枚目位になるんですけど、そこの図表から引用しますと(図表を貼るスキルは無いので説明のボックスを引用するんですが)、

『金利低下の波及経路』

『〇係数制約付き多変量自己回帰(VAR)モデルを用いて、金利低下がどの経路を通じて需給ギャップを押し上げているかを推計した。具体的には、波及経路((2)のシャドー部分、変数Α銑)それぞれについて、他の経路の係数をゼロとする制約を付して推計することで、当該経路の押し上げ効果を算出している。

○ 金利低下が需給ギャップを改善させる波及経路は、資金調達コスト経路が3割強、金融資本市場経路(為替、株価)が5割強となっている。』

となっているんですが、その下にあるボックスをみると、

『(1)モデル概要

下記8変数の係数制約付き多変量自己回帰(VAR)モデルを推計

需給ギャップ、 金利(3か月物)、 金利スプレッド(2年物-3か月物)、 金利スプレッド(5年物-2年物)、 金利スプレッド(10 年物-5年物)、 総資金調達コスト、 円の名目実効為替レート、 株価

推計期間は 1998/1Q〜2019/4Q。ラグは1期。累積5年間の需給ギャップ押し上げ効果で算出。』

とある(ちなみにΑ銑┐浪疾付きゴシック体)のですが、えーっとすいませんそもそもこのパラメーターを選択した根拠は何ですのんという感じでして、多変量自己回帰モデルとか言われましても無学のアタクシには良くワカランチ会長ですが、これって別に相関さえあれば因果関係なくても結果出てくるんチャウのという気が思いっきりするんですが、計量経済学にお詳しい方のご見解プリーズ。

とまあそういう分析をした結果本文の方に戻りますと、

『その結果、資金調達コストを通じた経路が3割強、金融資本市場を通じた経路が5割強の影響を与えていることが示された。この結果については、幅を持ってみる必要があるが、金利低下は、資金調達コストと金融資本市場の双方の経路を通じて、経済・物価に影響を与えていることが確認された。』

という結論になっていて、ナンジャソラ感が拭えないのですが、なんかインチキ臭い気が直感的にする分析が「今の政策による金利押し下げが効いている」という話(そういえばMBは??)になっているので、どうもこの根幹っぽい部分が????なのに分析全体としてどうなんよという気がします、とだけ今日の所はツッコミをしておきます。

てな所で時間が無くなってしまって案の定記者会見が放置プレイになりましたが、まあ明日記者会見ネタを入れながら、FEDの方が大事なのであんまり日銀の方に生産性の無いツッコミを入れるのは(最終的には全部網羅したいと思いますが)ボチボチとゆっくりやろうかと思います。
 


お題「MPMレビュー話の続きをお送りいたします(声明文項番2と別紙3)」   2021/03/22(月)08:09:17  
  土曜の午前に意気揚々と(な訳でもないですが)更新しましたが後が続かないのがドラめもんクオリティ。ということで土曜の続き(サイトの方も今日は土曜の書き物のケツにこちらを付けます)になります。

さて、まあ土曜日は声明文の項番1とポンチ絵で話が終わってしまいましたので項番2から参ります。なお点検については何ちゅうかまあ今回のは点検の結論を見れば「結論先にありきで大型モデルを回して出す」という研究者としては最もダメだろと思いますが、サラリーマンというのは辛いものでございまして、ポンニチ銀行におかれましては結論先にあり気の点検をするという作業を行わないと仕事を干(ここで銃声と共に通信が途絶する)。


〇ということなので(どういうことだ)声明文の続きをボチボチと

今回の声明文
[外部リンク] 年物国債金利がゼロ%程度で推移するよう、上限を設けず必要な金額の長期国債の買入れを行う。』

こっちにはプラマイ25bp程度に関する記述が無くて、ついでに言えば脚注にも無いという事になっております。あとそれから今回はここの長期金利の部分に従来あった脚注『1 金利が急速に上昇する場合には、迅速かつ適切に国債買入れを実施する。』というのがしらっと削除されています。

もともとプラマイ25の前は何も書いてなくて、今回は声明文の別項にプラマイ25として「明確化」という話なのですが、その割にはこっちの方には書いてないというのも何ちゅうかこの不思議ちゃんなのですが、「明確化はしたけどやっぱり自分の手は縛りたくない」という思いが反映されてるんですかねえ、まあ次回の決定会合で25bpがどこに記載される(または記載されない)のかというのは拝見しておきたいなと思います。

あと、なんか良く分からん連続指値オペとかいうやる意味あんのか只の普通の指値で良いじゃんオペとかが出来たからとかいう理由で削除したのかねとは思ったけど、脚注1の『1 金利が急速に上昇する場合には、迅速かつ適切に国債買入れを実施する。』が削除されたというのは、これは意地悪い言い方をすれば、プラマイ25bpの間で推移する分については放置プレイを決め込む、という風にも読めるのですが、そういう理解でエエンカイナ??ちょっと米国金利上昇したら誰かアタックしてみてよ(自分はやらないという浅ましさ)。


・コロナ後のCP社債買入は残高がしらっと減少することを切に希望したい資産買入の書きっぷり

『(2)資産買入れ方針(全員一致)

長期国債以外の資産の買入れについては、以下のとおりとする。

ETFおよびJ-REITについて、それぞれ年間約12兆円、年間約1,800億円に相当する残高増加ペースを上限に、必要に応じて、買入れを行う。』

12兆と1800億円が「上限」ってえのも何だかなあという感じで、むしろ「必要な際には上限を設けず買入を行う」にした方がカッケーとか思います。だいたいからして元々の6兆とかが(本来は目標数値の筈だったがいつの間にやら)目安数値になっていて、元の6兆ってのは別に上限じゃなかったのに、プラスコロナの6兆円と共に合わせて突如上限化した訳ですな。

ということで、この数値の根拠is何??と思うのですが、まあこの数値の根拠について質問しても、「上限まで買う訳でもないのでとりあえず現状の数値を入れました」という根拠レスな回答が期待されますのでそういうことやぞという事ですな。

しかしまあ何ですな、ついこの前コロナ対策3本の鉛筆の時に「ETF12兆円!」とか鉛筆に思いっきり数字を入れてアピっていたというのにこの有様な訳ですけど、そもそも論に立ち返ればETF(社債もそうだけど)を始めとしたリスク性資産の買入というのは「リスクプレミアムの過大な拡大が金融政策のトランスミッションメカニズムを阻害する(=利下げしてもリスクプレミアムが上がって実際の貸金の金利が上がる、というリーマンショックみたいな時)事案に対処する」ものでありますので、元々のそもそも論に立ち返れば「リスク性資産の追加買入が行われないというのは市場にそのような問題が生じていないという事で実に素晴らしいんです!!!」という話の筈だったんですが、黒ちゃんになってから調子に乗って拡大しまくるから収拾つかなくなって、今回のどさくさで事実上のテーパーリング(とは言えETFとREITは償還が無いから残高が死んでも減らない)が出来ますね、というかそれくらいやってくれないと点検会合やった意味が1ミリもアタクシには感じられないからいいから買入止めろやコノヤローって感じですな。


『CP等、社債等については、2021 年9月末までの間、合計で約20兆円の残高を上限に、買入れを行う。』

でもってこっちですが、これはコロナまでの増加の方はそのまま残していますが、コロナ後の話を書いていない、という中々お洒落な物件になっておりまして、これもゴムのへたったパンツの如くズルズルと買入拡大とか年限拡大とかの話ばっかりしていましたが、これを機に残高が漸減する方向になっていただけるとこれは思いっきり評価してつかわすので、とにかく頼むからこのリスク性資産の所だけでも改善してくれないと、50ページになんなんとする膨大な結論先にありきというへっぽこ分析をさせられました日銀の中の人や、今般の(企画演出日本銀行としか思えん)馬鹿事前報道合戦で振り回された市場の中の人が浮かばれませんので、せめてこれだけでも改善しろやというお話ですな、うんうん。



・経済物価情勢では企業部門を中心にコンポーネントベースでは現状判断が引きあがっている(全体感は横ばい)んですがねえ

では別紙3に飛びましょう。『経済・物価の現状と見通し』ってお題が付いてます。

『1.わが国の景気は、内外における新型コロナウイルス感染症の影響から引き続き厳しい状態にあるが、基調としては持ち直している。』(今回)
『わが国の景気は、内外における新型コロナウイルス感染症の影響から引き続き厳しい状態にあるが、基調としては持ち直している。』(1月展望基本的見解)

基調判断不変。

『海外経済は、一部で感染症の再拡大の影響が残るものの、持ち直している。そうしたもとで、輸出や鉱工業生産は増加を続けている。また、企業収益や業況感は全体として改善している。』(今回)
『海外経済は、一部で感染症の再拡大の影響がみられるが、持ち直している。そうしたもとで、輸出や鉱工業生産は増加を続けている。また、企業収益や業況感は、大幅に悪化したあと、徐々に改善している。』(1月展望基本的見解)

企業収益や業況感の所の判断が「徐々に改善」→「全体として改善」に引き上げ。全体としてというヘッジクローズがあるのですが、今回のケースでは単なるヘッジクローズだけではなくて、回復状況がアンイーブンであることも反映させた表現だと思いますので、その点で言えば寧ろ「コロナ直撃弾を食らっているところはアカンタレが続いているものの、そうじゃないところの企業収益や業況感は改善してまっせ」という話ではありますな。

『設備投資は、一部業種に弱さがみられるものの、持ち直している。』(今回)
『設備投資は、業種間のばらつきを伴いながら、全体としては下げ止まっている。』(1月展望基本的見解)

ということで設備投資の持ち直し、こちらコロナの前からそうでしたが、設備投資が出ているのが頼みの綱みたいな説明が割と長い期間続いているので、ここの判断を全体として持ち直しに上げているので、まあ総括判断横ばいとかさっきのヘッジクローズなんかから見るよりもエンカレッジングであるという評価だと思われますな、というか外需が上向きそうだしワクチンの接種は始まったしで、ここで判断上がらなかったら泣くわという所ではありましたが。

『雇用・所得環境をみると、感染症の影響から、弱い動きが続いている。個人消費は、飲食・宿泊等のサービス消費における下押し圧力の強まりから、足もとでは、持ち直しが一服している。住宅投資は緩やかに減少している。公共投資は緩やかな増加を続けている。』(今回)

『雇用・所得環境をみると、感染症の影響から、弱い動きが続いている。個人消費は、基調としては徐々に持ち直しているが、足もとでは、飲食・宿泊等のサービス消費において下押し圧力が強まっている。住宅投資は緩やかに減少している。公共投資は緩やかな増加を続けている。』(1月展望基本的見解)

前回会合からの比較だと個人消費の判断は下げざるを得ないので下がっていますが後はヨコ。

『わが国の金融環境は、全体として緩和した状態にあるが、企業の資金繰りに厳しさがみられるなど、企業金融面で緩和度合いが低下した状態となっている。』(今回)
『わが国の金融環境は、全体として緩和した状態にあるが、企業の資金繰りに厳しさがみられるなど、企業金融面で緩和度合いが低下した状態となっている。』(1月展望基本的見解)

何ちゅうかこのファイナンシャルコンディションとかの話なんですが、企業の資金繰りに厳しさって言ったってリーマンショックの時のような金融ショックじゃない状況において、企業のソルベンシーがアイヤーだから金融環境が厳しいとか言われましても、金融政策というのはリクイディティを供給することは出来てもソルベンシーをお助けすることは出来ない、というのがウォルター・バジョットの世界からのコモンセンスな訳でして、企業の資金繰り云々の話がソルベンシー由来だったら金融環境云々の方にこれ記述する意味あるんかいな、とは毎度思うのですよ。まあ確かに日銀の場合はETFは買うわ社債は買うわという思いっきりミクロの資源配分に介入どころかお助けしているという無茶苦茶な中央銀行なのでこういう書き方もありなのかも知れんが、流動性の問題と企業収益の問題はきちんと分けてくれないとアカンよね、と思いますし、こういう書き方するんだったら「じゃあ企業のソルベンシー問題で日銀は何かお助けでもするんですか???」って借問さえた時にどうしますねん、と思う。

『物価面では、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、感染症や既往の原油価格下落の影響などにより、マイナスとなっている。予想物価上昇率は、弱含んでいる。』(今回)
『物価面では、消費者物価(除く生鮮食品、以下同じ)の前年比は、感染症や既往の原油価格下落、Go Toトラベル事業の影響などにより、マイナスとなっている。予想物価上昇率は、弱含んでいる。』(1月展望基本的見解)

予想物価上昇率も毎会合毎に「弱含んでいる」となっていますね。何だかんだ言って日銀が「2年で2%」的な覇気を出すどころか、ここの現状判断見ると基本的には横ばいとは言え、中身の方は企業部門中心に現状判断を引き上げている筈(個人消費は足もとの部分に関しては感染症蔓延予防措置によるテンポラリーな落ち込み、ということになるはずなので)なのです。

然るに、FEDやECBちゃん(ECBはそこまで威勢良くはないですけど)のように、今月の政策決定会合において経済の現状認識や先行き見通し、あるいは先行きのリスクアセスメントの部分を上方修正しながらも、「そうは言っても政策は地蔵(キリッ)」とぶっこんでくるのに対しまして、上記のように経済情勢の現状認識をコンポーネントでみれば一応引き上げになっているという判断をしながら、何故かマイナス金利深堀対策とか負け戦対策の話を嬉々として(かどうか知らんが)行い、しかも物価目標達成は更に長引くのでこのような長期戦対策(になっているのかどうかは怪しいが)をしました!!ってアピールしている、というこの日銀の敗北主義者的なアナウンスメントが期待形成にマイナスなんじゃないですかねえと小一時間問い詰めたくなる(督戦隊を後ろに用意させながら)というのは土曜日も申し上げた通りです。


んじゃ項番2の先行きの方。

『2.先行きのわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が徐々に和らいでいくもとで、外需の回復や緩和的な金融環境、政府の経済対策の効果にも支えられて、改善基調を辿るとみられる。』(今回)
『先行きのわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が徐々に和らいでいくもとで、外需の回復や緩和的な金融環境、政府の経済対策の効果にも支えられて、改善基調を辿るとみられる。』(1月展望基本的見解)

はい同じ。

『もっとも、感染症への警戒感が続くなかで、そのペースは緩やかなものにとどまると考えられる。特に、目先は、昨年秋以降の感染症再拡大の影響から、対面型サービス消費における下押し圧力は続くとみられる。』(今回)
『もっとも、感染症への警戒感が続くなかで、そのペースは緩やかなものにとどまると考えられる。特に、当面は、感染症の再拡大の影響から、対面型サービス消費を中心に下押し圧力の強い状態が続くとみられる。』(1月展望基本的見解)

同じなのか。ワクチンの事くらい書いて差し上げれば良いのに・・・・・・・・・・

『その後、世界的に感染症の影響が収束していけば、海外経済が着実な成長経路に復していくもとで、わが国経済はさらに改善を続けると予想される。』(今回)
『その後、世界的に感染症の影響が収束していけば、海外経済が着実な成長経路に復していくもとで、わが国経済はさらに改善を続けると予想される。』(1月展望基本的見解)

これも同じ。でまあ前からこういう書き方しているんで今更突っ込むのも何ですが、そもそも論としてこの先行き見通しの最後の部分の「海外経済が着実な成長経路に復していくもとで」ってのが割と悲しくて、FEDは当たり前としてもECBにしても基本的には域内の自律回復の話をしながら「何か海外(米国)が上振れて外需が上振れてくれそうですね」という感じで話をするんだが、日銀って徹頭徹尾外需頼みの書き方しかせんのよね(個人の偏見です)。つーかQQE始めた頃はインフレ目標2%達成で自律回復みたいな話(置物理論がそもそも2%達成すると何でも解決タマゴン(古すぎて知らんか)という理論だったし)だったと思ったんだが。


『消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、当面、感染症や既往の原油価格下落の影響などを受けて、マイナスで推移するとみられる。その後、経済の改善に伴い物価への下押し圧力は次第に減衰していくことや、原油価格下落の影響などが剥落していくことから、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、プラスに転じていき、徐々に上昇率を高めていくと考えられる。』(今回)

『消費者物価の前年比は、当面、感染症や既往の原油価格下落、Go Toトラベル事業の影響などを受けて、マイナスで推移するとみられる2。感染症の影響から、経済活動の水準が低い状態が続くもとで、景気感応的な財やサービスの価格が下押しされるほか、既往の原油価格下落も、エネルギー価格を通じて消費者物価を押し下げると考えられる。そうしたもとで、中長期的な予想物価上昇率も、引き続き弱含むと考えられる。

その後、経済の改善に伴い、物価への下押し圧力は次第に減衰していくと予想される。加えて、原油価格下落の影響なども剥落していくとみられる。そうしたもとで、消費者物価の前年比は、プラスに転じていき、徐々に上昇率を高めていくと考えられる。中長期的な予想物価上昇率も、再び高まっていくと考えられる。』(1月展望基本的見解)

展望レポートなので期待インフレの話に言及している分長くなっています。声明文で触れていないのは別にそこから逃げている訳ではなくて、声明文の体裁上書いていないだけの話で他意は無かった筈。でもってここの見通しは(願望見通しだから変わりようがないけど)変わってませんね。



『3.リスク要因としては、新型コロナウイルス感染症の帰趨や、それが内外経済に与える影響の大きさといった点について、きわめて不確実性が大きい。さらに、感染症の影響が収束するまでの間、企業や家計の中長期的な成長期待が大きく低下せず、また、金融システムの安定性が維持されるもとで金融仲介機能が円滑に発揮されるかについても注意が必要である。』(今回)

『上記の中心的な経済の見通しについて、感染症の影響が収束するまでの間は、特に以下の3つのリスク要因(上振れないし下振れの可能性)に注意が必要である。

第1に、新型コロナウイルス感染症による内外経済への影響である。(詳述部分引用割愛)
第2に、企業や家計の中長期的な成長期待である。(詳述部分引用割愛)
第3に、金融システムの状況である。(詳述部分引用割愛)』(1月展望基本的見解)

まあ同じですね。なおよくよく考えたらリスクアセスメントが上がっただの下がっただのって記載せんのけ??


・・・・・・・とまあそういう事で、全くもって点検の他に余計なもんを色々とぶっこんで来るし、しかもまあこの制度が読み込んでも良く分からん(業務上の事務連絡出てくるの待った方が良い位の複雑怪奇さ)という代物なので、MPMレビューは明日も続くし大体からして今日は会見テキストが出ます。

とは言いましても、土曜にも申し上げましたが、この施策ってどこからどう見ても「黒ちゃんの任期残り2年間は何もしないで地蔵のままやり過ごす」というスキームに打って出ますというのを満天下に表明したようなもんで、もっと大事なのはFEDちゃんの方であってパウエル会見ネタとかその他FEDネタの方が重要でそっちをフォローしないと行かんじゃないの!!!とか思うのですが、まあ今回の茶番点検は茶番としての芸術点が割と高いので、芸術鑑賞としてボチボチ成敗して参ります。
 


お題「土曜の午前ですが点検会合レビュー雑談(の一部)をお送りします」   2021/03/22(月)08:08:37  
  今日は土曜日祝日のような気もするのですが余計なもん色々とぶっこまれたらさすがに更新しない訳にも行かず、というとカッコイイのですがおじいちゃん休みなのに早起きしちゃったから景気づけに更新をする所存。

さて決定会合の結果、出たのはアタクシの手元の走り書きだと12時39分。

声明文
[外部リンク] 【背景説明】

単に長期国債のレンジとETF等だけにすりゃ良いのにこっちの余計な仕事を増やす大きなお世話の要綱改定
[外部リンク] 」(レンジ拡大とフォワードガイダンスの時)
2016年9月の題名「金融緩和強化のための新しい枠組み:「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」」(YCC導入)
2016年1月の題名「「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」の導入 」(マイナス金利政策)
2015年12月の題名「当面の金融政策運営について(「量的・質的金融緩和」を補完するための諸措置の導入、12時50分公表) 」(補完措置導入)

でその前がQQE2になる訳ですが、遂に今回は「政策の強化」とか「強力な緩和」とかいう文言が入っていない訳ですよ。でもって今回の本文の1ポツを見ましても、

『1.より効果的で持続的な金融緩和を実施していくための点検

日本銀行は、本日、政策委員会・金融政策決定会合において、より効果的で持続的な金融緩和を実施していくための点検を行った(別紙1)。その結果、基本的な政策の考え方としては、2%の「物価安定の目標」を実現するため、持続的な形で、金融緩和を継続していくとともに、経済・物価・金融情勢の変化に対して、躊躇なく、機動的かつ効果的に対応していくことが重要であると判断した。』

ということで、何の為に突っ込んだ政策なのかもイミフという素敵な話になっております。と申しますのは、先ほどの題名列挙でお分かりのように、YCC導入の時もレンジ拡大の時もこのように声明文の頭の部分では「強力な緩和」とかそういう文言があったんですよね。

2018年7月
[外部リンク] 年物国債金利がゼロ%程度で推移するよう、上限を設けず必要な金額の長期国債の買入れを行う。』

おや?25bpの文言は入らないんですね。そうなるとこの25ってのはどういうステイタスなんでしょうね、中々訳分らん。


〇しらっとリスク性資産の買入を減らそうとしているように見えるのは評価して進ぜよう(ウエメセ)

『(2)資産買入れ方針(全員一致)

長期国債以外の資産の買入れについては、以下のとおりとする。

ETFおよびJ-REITについて、それぞれ年間約12兆円、年間約1,800億円に相当する残高増加ペースを上限に、必要に応じて、買入れを行う。

CP等、社債等については、2021 年9月末までの間、合計で約20兆円の残高を上限に、買入れを行う。』

ということで、どさくさに紛れてETFと同時にCP社債も従来の量的な目標を撤廃しております。これは80兆円文言の再来キタコレということで、なし崩し的にフェードアウトするんでしたらまあ評価して進ぜよう。


情勢判断の部分は今朝はパスさせていただきまして次にポンチ絵の方に参ります。


〇遂に公式の方で「FEDはワシが育てた」が登場するとは世も末である

[外部リンク] このコミットメントが実践している「埋め合わせ戦略(makeup strategy)」は適切。』

なにがどう適切なのかはどうも点検の資料の方に書いてあるっぽいのですが、そもそも論としてオーバーシュート型コミットメント、さっき引用したYCC導入時の声明文の中にもありましたように、

[外部リンク]
 


お題「情報漏洩もどきでフィナーレという国辱点検会合のようなのでまた悪態ですサーセン」   2021/03/19(金)08:07:52  
  これはまたホンモノの逸材あらわる
[外部リンク] 13:00

『斉藤県議は同県坂井市選出。1999年に初当選し、6期目。県議会議長や自民党県連幹事長などを歴任した。』(上記URL先より)

三下のポンコツ議員かと思ったら福井県議会議長経験者がホンモノとは・・・・・・・

ところでこのニュース、URLを見て虚構新聞かと思ったら京都新聞じゃないですか。
[外部リンク] 17:55

何ちゅうかこの不屈の根性をもっと別の所で発揮して頂きたいんですけど。


〇書く価値無いわとか言ってたがさすがにこれはトサカに来ざるを得ない

お漏らしがダダ漏れで糞尿まみれの点検会合ですが、毒を食らわば皿までとばかりに最後の最後に情報漏洩もどきレベルかよというのを疑わせるような日経記事が登場するとなりますとさすがにこれはトサカに来ざるを得ない。

・スカトロうんこ糞尿国辱決定会合のフィナーレ(始まる前でしたが)を飾るのは日経でした

ご案内の通りの日経新聞(電子版)記事
[外部リンク] 12:00 [有料会員限定]

ということで何と決定会合初日の12時なので、初日って基本午後から(出席者の都合によりけりっぽいけど14時か15時かってところだった筈)開始なので、開始前の政策決定会合の議案らしきもの(議案とは言っていない)がここまで具体的に出るとなると、これはお漏らしどころか情報漏洩でしょうかと疑いたくなる(情報漏洩とは言っていない)事案が発生しておりまして、お漏らし満艦飾のスカトロ決定会合のフィナーレ(始まる前だけど)を飾るにふさわしいうんこ記事を書いてるのがこれまたうんこ新聞という辺りに落涙を禁じ得ません。

ということでワイは日経への課金は必要最低限に抑える無料無会員なので全員に公開部分だけしか読めないが、まあだいたいそこで話はわかるかな。

『日銀は18日午後から19日まで開く金融政策決定会合で、金融緩和策の一段の長期化を見据えた政策修正を議論する。長期金利の誘導策は変動を認める幅を現状より若干広げ、プラスマイナス0.25%程度とする方向。低金利環境を維持しつつ市場機能も働きやすくし、金融機関の収益改善につなげる。上場投資信託(ETF)の買い入れは年6兆円とする目安をなくし、市場の混乱時にのみ購入する姿勢を明確にする見通しだ。』(上記URL先より)

さすがに決定会合開始直前にこういうの出てくるのはアホかという話だし、ここまで具体的に出されて「いやこれは記者の観測記事です」というのはちょっとというか、記者の予想記事なら予想記事(「当社はこのように分析している」系の書き方)をするもんだと思うので、もうふざけるなという世界。


いやーもうお漏らし合戦(各社とも「当社の分析によれば」ではなかったですからね!)の挙句に情報漏洩疑惑の起きかねない記事で止めというのは酷いですし、大体からしてFEDとかECBとかBOEとかでこんな事前お漏らしうんこ合戦みたいな事案は起きません次第でありまして、とても主要国の中央銀行とは思えないこの醜悪な状況、海外から見たらどういう反響なんだろうと思いますが、いやまあ確かに従来も〇高砲みたいなサムシングはありましたけれども、今回のうんこ漏れ漏れ合戦はさすがにアタクシの記憶レベルでも前代未聞レベルになっておりまして、これは世界に恥をさらして回る国辱レベルの金融政策決定会合になり下がった次第でございまして、こんなんダダ流れさせる方もさせる方だし報道する方も皆で寄ってたかって国益を損ねる売国奴集団かよと小一時間問い詰めたい。



・元々0.25だと思っていたアタクシなので念のため過去のアレを再確認

昨日の市場ちゃんですが、出たタイミングが上記記事のタイムスタンプにありますように、株式の前引け後の空白時間にぶっこんできましたので、真っ先に為替が反応したんですが、「0.25%なら現状追認ジャン何で小幅拡大なんだよ」とか言ってるうちにホイホイと盛大に反応していて、これ「小幅拡大」に馬鹿アルゴが脊髄(アルゴだから脊髄ないけど)反応したんじゃろうなあとは思ったのですが、債券先物が35銭くらいオーバーランチでギャップダウンして始まる程の話なのかよと草も生えない状態でしたな。最後まで市場を振り回しやがってこの野郎って感じです。

ロイターちゃんから。
[外部リンク] 午後

『<15:10> 国債先物は反落で引け、日銀関連報道で午後に一時急落

国債先物中心限月6月限は前営業日比7銭安の151円13銭と反落して取引を終えた。米連邦公開市場委員会(FOMC)後の米金利上昇が限定的だったことで買い先行で始まったが、午後は、日銀が長期金利操作の許容変動幅を拡大する方向との報道で一時急落した。』(上記URL先より、以下同様)

はい。

『日本経済新聞は18日、日銀が今回の金融政策決定会合で、長期金利の誘導策として変動を認める幅を現在のプラスマイナス0.2%程度から若干広げ、プラスマイナス0.25%程度とする方向だと報じた。』

そもそも「プラスマイナス0.2%程度」って0.25まで含まれると思ってたんだが、よく考えたら0.25%程度ってのも最早何が何だか分からんな。しかし30bpって記事が以前でていたのに今回これってのはMPM初日だから確定報道なんだろみたいな考えと、ぐるぐるとお漏らしが回りまわって結局0.3%にはしないのかなみたいな感じだったからなんですかねえ、よくわからん。

『ただ、金利上昇圧力は限定的で、10年最長期国債利回り(長期金利)は前場の0.085%から後場は一時、0.115%に水準を切り上げたが、終盤は0.100%(前日比1.0bp上昇)に水準を戻した。』

ということですが、そもそも声明文にあるのは、

1月決定会合声明文
[外部リンク] 年物国債金利がゼロ%程度で推移するよう、上限を設けず必要な金額の長期国債の買入れを行う。その際、金利は、経済・物価情勢等に応じて上下にある程度変動しうるものとする1。』(直上URL先の直近1月決定会合声明文より)

としか書いてない訳で、20bpと決め打ちしているのは、このレンジ拡大のような事をした2018年7月の決定会合における黒ちゃんの記者会見に遡る訳でして、

[外部リンク]
 


お題「声明文とSEP(除くドットチャート)は何気に強気になっているようなのですけど・・・・・・」   2021/03/18(木)08:06:21  
  ほうほうそうですか(呆)
[外部リンク] きょうから金融政策決定会合 金融緩和策を「点検」
2021年3月18日 6時06分

『日銀は18日から金融政策決定会合を開き、金融緩和策の「点検」を行います。焦点となっているETF=上場投資信託の買い入れについては、年間12兆円という上限は残す一方、市場の動向によってより柔軟に対応できるよう、年間6兆円としている目安はなくす方向で議論する見通しです。』(上記URL先より、以下同様)

焦点だったのかよETF。

『その一環として、(引用者追記:ETFの)年間およそ12兆円という購入額の上限は残す一方、原則、「年間およそ6兆円」としている購入額の目安は、なくす方向で議論することにしています。』

これはワロタ。ニュース読んでる人もナンノコッチャって感じだったでしょうね、はー禅問答禅問答(コロナで6兆おかわりをしたはずなのに元の6兆撤廃して何で出来上がりがそのまま12兆なんだか・・・・・・・)。

#もはや一々ネタセクションに置く気もおきないので今日の世間話マクラということで


〇例によって寝起きでFOMC:先にレビュー雑談を(ただし声明文とSEP読んだだけの段階)

今日はやる気(?)を出してラジオも聴かずに黙々とドキュメントチェックを行ってから、うーん微妙なんだけどSEPの物価失業見通しの所は何気に強くなってるんだよなー、とか思いながら答え合わせ(??)をしたら何で「早期利上げ観測後退でドル安」とかになってるのよという感じで、メリケンの皆さんはどういうもんが出てくると思ってたんだよと小一時間。

#まあ向こうのそういうレポートとか見ないワシもワシなんですが

ということで先に書いておくと、SEPでアタクシが注目したのはエコノミックプロジェクションのところで、メディアンベースの数字だけで話をするのも何ですが、メディアンの数字でコアPCEが予想期間のすべてで2%超えになっていることと、失業率予想がロンガーランを下回る時期が前倒しになっていることが「ほー」と思った訳でして、これ即ち2022年にはマンデート堂々の達成という予想になっている(あくまでもメディアンの話ですが)図になっていまして、前回のSEPではこの達成時期が2023年になっていたのよ。

なお会見の方までまだ手が回っていないのでアレなのですが、確かにドットチャートの方は前回よりも2023年中に利上げの人が増えた(5人→7人)とは言え、23年末まで利上げしないの人が依然として11人いるからヘーキヘーキって事なんでしょうけれども、うーんそれでいいのかーという気はするのよね。

つまりですね、マンデート達成じゃーと言っている中で、物価の上昇速度が上がって来れば、従来の「物価は勢い込んでアガランチ会長なのだから多少の上振れヘーキヘーキ」という理屈の前提が大丈夫かねという話になる(実際にどうなのかは後になってみないと分からないですけれども、インフレが高進してしょみーんを殺しにかかるFEDは地獄に落ちるべきとかいう話になってしまったら後悔先に立たず覆水盆に返らずな訳でして、結局どこかでエイヤーのプリエンティブな判断をしないといけなくなるから)ので、22年中にマンデート水準に来ているという状況下でいつまでも平然とFFゼロ金利を継続できるのかというのはまあ微妙なんじゃネーノとは思ったり思わなかったり。

てなわけで、確かに今すぐに利上げがどうだのという話にはならんので、そらまあ別にここから親の敵みたいに売り込む必要はないと思うのですが、ゆうて長い方の金利まで下がるかというとそういう話じゃないし、だったら株とか為替ってFOMCは強めって反応するのかなとか思って答えを見たらダウ上昇ドル高でアタクシの修行が足りないにも程があると思いましたが、10年金利は若干とは言え上昇っぽいのでちょっとホッと(??)しました。

というのがレビュー雑談ですすいませんすいません。以下肝心の声明文比較とSEP比較。


〇声明文:足元の判断をガッツリ引き上げも先行きはコロナ次第で誤魔化すの巻

[外部リンク] Federal Reserve is committed to using its full range of tools to support the U.S. economy in this challenging time, thereby promoting its maximum employment and price stability goals.』(今回)

『The Federal Reserve is committed to using its full range of tools to support the U.S. economy in this challenging time, thereby promoting its maximum employment and price stability goals.』(1月)

いつも通りです。


・第2パラグラフ:全体観は上げるわ物価の記述の所もしらっと変わっているわ

『The COVID-19 pandemic is causing tremendous human and economic hardship across the United States and around the world.』(今回)
『The COVID-19 pandemic is causing tremendous human and economic hardship across the United States and around the world.』(1月)

いつも通り。

『Following a moderation in the pace of the recovery, indicators of economic activity and employment have turned up recently, although the sectors most adversely affected by the pandemic remain weak.』(今回)
『The pace of the recovery in economic activity and employment has moderated in recent months, with weakness concentrated in the sectors most adversely affected by the pandemic.』(1月)

全体観に関して引き上げになっていますな。コロナで食らっている人が大変、というのは同じです。

『Inflation continues to run below 2 percent.』(今回)
『Weaker demand and earlier declines in oil prices have been holding down consumer price inflation.』(1月)

物価の記述が無茶苦茶シンプルになっていまして、そのどさくさに「Weaker demand」の文言が削除されておりまして、弱い需要で物価が押し下げ、を意味する記述が無くなっているので結構「おー」と思ったという事でアタクシ的にはここも注目しました点です。

『Overall financial conditions remain accommodative, in part reflecting policy measures to support the economy and the flow of credit to U.S. households and businesses.』(今回)
『Overall financial conditions remain accommodative, in part reflecting policy measures to support the economy and the flow of credit to U.S. households and businesses.』(1月)

ファイナンシャルコンディションがどうのこうのという話はいつも通り。でまあいつも通りですが米国様のシャレオツなところは、この良好なファイナンシャルコンディションについて「in part reflecting policy measures」ということで、どこぞの国やどこぞの地域連合と違って「ワシが育てた」という記述にはならない事ですな。


・第3パラグラフ:先行きの所はバイデン予算云々の話は華麗にスルーしてコロナ次第文言を継続

ここを見た時は何だ慎重ジャンと思ったけどSEPの方が結構強かったので、今回は声明文まで威勢よくするのは(足元で金利も上昇していることだし)刺激的になるから避けましょうってなったんでしょうね(SEPの成長見通しの今年の所が盛大に上がっているのでバイデン予算はそこで反映されている)。

『The path of the economy will depend significantly on the course of the virus, including progress on vaccinations. The ongoing public health crisis continues to weigh on economic activity, employment, and inflation, and poses considerable risks to the economic outlook.』(今回)

『The path of the economy will depend significantly on the course of the virus, including progress on vaccinations. The ongoing public health crisis continues to weigh on economic activity, employment, and inflation, and poses considerable risks to the economic outlook.』(1月)

よって「コロナの状況によっては先行きの見通しに顕著なリスク」の文言も残しています。全文一致ですが、ここはまあ慎重に置いたということで、一応市場に気を使っているのは把握した。


・第4、第5パラグラフ:政策運営関連に関する文言は全文一致

まずは4パラ。

『The Committee seeks to achieve maximum employment and inflation at the rate of 2 percent over the longer run. With inflation running persistently below this longer-run goal, the Committee will aim to achieve inflation moderately above 2 percent for some time so that inflation averages 2 percent over time and longer-term inflation expectations remain well anchored at 2 percent. The Committee expects to maintain an accommodative stance of monetary policy until these outcomes are achieved.』(今回)

『The Committee seeks to achieve maximum employment and inflation at the rate of 2 percent over the longer run. With inflation running persistently below this longer-run goal, the Committee will aim to achieve inflation moderately above 2 percent for some time so that inflation averages 2 percent over time and longer-term inflation expectations remain well anchored at 2 percent. The Committee expects to maintain an accommodative stance of monetary policy until these outcomes are achieved.』(1月)

緩和的なスタンスを取る、のガイダンス部分までがこれ。

『The Committee decided to keep the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and expects it will be appropriate to maintain this target range until labor market conditions have reached levels consistent with the Committee's assessments of maximum employment and inflation has risen to 2 percent and is on track to moderately exceed 2 percent for some time.』(今回)

『The Committee decided to keep the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and expects it will be appropriate to maintain this target range until labor market conditions have reached levels consistent with the Committee's assessments of maximum employment and inflation has risen to 2 percent and is on track to moderately exceed 2 percent for some time.』(1月)

ここが政策金利のガイダンス。

『In addition, the Federal Reserve will continue to increase its holdings of Treasury securities by at least $80 billion per month and of agency mortgage-backed securities by at least $40 billion per month until substantial further progress has been made toward the Committee's maximum employment and price stability goals. These asset purchases help foster smooth market functioning and accommodative financial conditions, thereby supporting the flow of credit to households and businesses.』(今回)

『In addition, the Federal Reserve will continue to increase its holdings of Treasury securities by at least $80 billion per month and of agency mortgage-backed securities by at least $40 billion per month until substantial further progress has been made toward the Committee's maximum employment and price stability goals. These asset purchases help foster smooth market functioning and accommodative financial conditions, thereby supporting the flow of credit to households and businesses.』(1月)

APPのガイダンス、と全部同じです。


次の5パラは「色々な状況を見て適宜適切に判断しますよ」という話でこれも全文一致です。

『In assessing the appropriate stance of monetary policy, the Committee will continue to monitor the implications of incoming information for the economic outlook. The Committee would be prepared to adjust the stance of monetary policy as appropriate if risks emerge that could impede the attainment of the Committee's goals. The Committee's assessments will take into account a wide range of information, including readings on public health, labor market conditions, inflation pressures and inflation expectations, and financial and international developments.』(今回)

『In assessing the appropriate stance of monetary policy, the Committee will continue to monitor the implications of incoming information for the economic outlook. The Committee would be prepared to adjust the stance of monetary policy as appropriate if risks emerge that could impede the attainment of the Committee's goals. The Committee's assessments will take into account a wide range of information, including readings on public health, labor market conditions, inflation pressures and inflation expectations, and financial and international developments.』(1月)


・第6パラグラフ:票決は全員一致

そりゃそうだ。

『Voting for the monetary policy action were Jerome H. Powell, Chair; John C. Williams, Vice Chair; Thomas I. Barkin; Raphael W. Bostic; Michelle W. Bowman; Lael Brainard; Richard H. Clarida; Mary C. Daly; Charles L. Evans; Randal K. Quarles; and Christopher J. Waller.』(今回)

『Voting for the monetary policy action were Jerome H. Powell, Chair; John C. Williams, Vice Chair; Thomas I. Barkin; Raphael W. Bostic; Michelle W. Bowman; Lael Brainard; Richard H. Clarida; Mary C. Daly; Charles L. Evans; Randal K. Quarles; and Christopher J. Waller.』(1月)


〇ディレクティブでONRRPの1先辺りの限度額が拡大になっています

たぶんFF市場とかの事情で基本政策意図はない筈なんですが、米国の短期市場まで日ごろ細かく見ている訳ではないのでそこらへんは詳しい方に解説キボンヌ。

[外部リンク] Note issued March 17, 2021

前回のはこちら
[外部リンク] overnight reverse repurchase agreement operations at an offering rate of 0.00 percent and with a per-counterparty limit of $80 billion per day; the per-counterparty limit can be temporarily increased at the discretion of the Chair.』(今回)

前回が30ビリオンでして、今回増額になっております。なお他の部分の変更はありません。



〇SEP:ドットはまあこんなもん、見通しの所はちょっと強気じゃんと思ったのですが

[外部リンク] of Economic Projections

貼り付け等に便利なHTMLバージョンはこちら。
[外部リンク] 17, 2021: FOMC Projections materials, accessible version

・経済物価見通し:従来の2023年マンデート達成が1年繰り上がりですわよ(ただしメディアンベース)

『Table 1. Economic projections of Federal Reserve Board members and Federal Reserve Bank presidents, under their individual assumptions of projected appropriate monetary policy, March 2021』の例によってメディアンしか見ない手抜きっぷり。

メディアンの数字で、2021、22、23、ロンガーランの数字です、以下同様。

(成長率)
Change in real GDP 6.5 3.3 2.2 1.8
December projection 4.2 3.2 2.4 1.8

足もとを盛大に上げたのはバイデン予算を織り込んだのね。23年が下がったのが良く分からんがゲタの影響とか??

(失業率)
Unemployment rate 4.5 3.9 3.5 4.0
December projection 5.0 4.2 3.7 4.1

アタシャ何気におーと思ったのですが、ロンガーランよりも低い水準の失業率ってのが1年前倒しで達成になっているんですよねこれ。

(ヘッドラインの物価)
PCE inflation 2.4 2.0 2.1 2.0
December projection 1.8 1.9 2.0 2.0

(コア物価)(コア物価はロンガーランの記述無し)
Core PCE inflation4 2.2 2.0 2.1
December projection 1.8 1.9 2.0

何気に全期間で2%超過となっておりまして、物価が落ち着いて推移するから利上げしない、というドットチャートになっているのですが、まあ何と申しますかな訳ですよ。


・ドットチャート

2021年末:全員が現状維持
22年末:現状維持が14人、利上げが4人(前回は17人全員が現状維持)
23年末:現状維持が11人、利上げが7人(前回は12人が現状維持、利上げが5人)
ロンガーラン:2.25%に1票増えただけでその他のドットに変化なし

ということでして、まあこっちは経済物価見通し程には威勢よくなっていない、ということで、これは毎度おなじみ「フィリップスカーブのフラット化で物価がアガランチ会長」というのを反映すればその通りということになる(だってインフレが高進しないんだったら別にいいじゃんって話だから)のですが、これは前提にフィリップスカーブは死んだまま、というのがあるのでございまして、はてさてその辺どうなのよとかそういう話は会見のQAで出ているかも知れませんが、今朝は
そこまで寝起きで読む余裕は無いのでご勘弁頂きとう存じます。

ではまあそんな所で。
 


お題「フィンテック何とかでの黒ちゃんご挨拶雑談/ラガルド会見その3:定量的な話をひたすら回避して禅問答に持ち込むスキームのようで」   2021/03/17(水)08:06:28  
  あらま。
[外部リンク] 午後
EU、アストラワクチン「効果がリスク上回る」 18日に調査結果

「今の政策を変える必要はない」という結論が先にある「点検」を行う中央銀行(以下いつもの悪態なので割愛されました)。


〇黒田総裁のフィンテック系でのご挨拶(まあ暇ネタ系ですが)

昨日の黒ちゃんは国会には出るわリモートとは言えちゃんとしたセミナーでの基調挨拶みたいなのはするわとオイソガシヤだったようですな。でもって国会の答弁はたぶんやっと安定してきた感じだったのかあんまりヘッドラインをヒャッハーとにぎわすことも無かったようです。

でもってこちら。
[外部リンク] Banking as a Service)のあり方について、この機会にしっかりと検討しておきたいと考えています。』

ちょwwwww最後のオチwwwwwwwwwイミフにも程がある。


・アズ・ア・サービスとかいうお話

という訳で最初に戻る。『アズ・ア・サービスの拡がり』という小見出し。

『今年のFIN/SUMのテーマは、「フィンテック・アズ・ア・サービス(Fintech as a Service)、デジタル社会のプラットフォームを目指して」です。』

開催はアナウンスされていたので知ってた。

『この「アズ・ア・サービス」(as a Service)という用語は、最近、いろいろなところで目にします。その使われ方は、製品機能のサービス化、平たく言えば、顧客に商品を売り切る「販売」に対し、顧客が必要な時に「サービス」として提供するビジネスモデルのことを指しているようです。』

というのは??

『例えば、ソフトウエアサービスは、購買と利用の組み合わせで成り立っていました。しかし、ネット化した社会では必要な時に必要なサービスを呼び出せばよく、スマートフォンでレストランを予約する際には、予約サービスのみを享受しています。企業活動においても、会計経理サービス、受発注・請求サービス、顧客管理や営業支援サービス、人事労務管理サービスなど、多様な業務アプリケーションが、必要な時に呼び出される「ソフトウエア・アズ・ア・サービス」(Software as a Service)として提供されています。』

つまり弥生会計のパッケージをインストールして使うのではなくて、外部サーバーで使うとかそういう話か。

『こうした動きは、ソフトウエアにとどまりません。車を所有せずに移動サービスを購買する「モビリティ・アズ・ア・サービス」(Mobility as a Service)、』

タクシーやレンタカーとどこが違うのか良く分からん。

『サーバーなどITインフラのハードウエアを所有せずに利用サービスを購買する「インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス」(Infrastructure as a Service)など、』

何か車輪の再定義みたいな話ですな。まあ通信の速度と安定性が高まったから行けるやんとなった、という話ではあるけど。

『経済のサービス化の流れにも乗って、様々なアズ・ア・サービスが次々に登場しています。これらを総称して「エヴリシング・アズ・ア・サービス」(Everything as a Service)という言い方もあるそうです。』

なのは分かったのだが、日本銀行ってあーた決済システムとか通貨システムとかの根幹を扱う所なのに、「セントラルバンキング・アズ・ア・サービス」とかお前それ職務放棄じゃねえのと小一時間問い詰めたいのですが、何をどうしたいのかが良く分からん。フワフワした話は良いから具体的に何がどうとかそういう話をしてくれ。

・・・・・・・まあ何かアタクシが壮大な勘違いをしているような気もするのですが、勘違いなら勘違いでご指摘頂きまして理解できれば見解を改めるに憚ることは全くございませんのですが、何ちゅうかこの挨拶、物凄くフワフワした話をしている感があって、何ちゅうかこう「軽薄」って感じなんだよなーと思うアタクシはどうせ昭和のアナクロ爺さん(拗ね気味)。

しかしまあ何ですな、

・既存インフラ提供者へのただ乗り推奨っぽい文章の流れがワタシが軽薄さを感じる所以でして

『金融におけるアズ・ア・サービス』って小見出しの最初なんですけどね。

『アズ・ア・サービスは、金融でも一つの流れとなっています。銀行や証券、保険などの金融ビジネスは、大規模な固定費を要し、かつ、厳格な規制の遵守が求められる産業です。それゆえ、これを一から作り直すのではなく、例えばフィンテック事業者がオープンAPIを通じて預金口座サービスや融資サービスといった伝統的な金融機関のサービスを活用することで、新しい顧客サービス、便利で快適な利用体験を作り上げる動きが主流となりました。』

と、サラッと言ってるけどそれって莫大な固定費を掛けて厳格な規制を順守している既存インフラにただ乗りをするのを推奨してるかのような話で、何だったら中央銀行としてこれらインフラに乗っかって来るサービスに対して銀行は使用料とかバンバン取ってインフラ維持費用を回収するようなビジネスを検討するのはどうでしょうか、とかそういう話にはならんのね。

『スタートアップ企業にとどまらず、通信・メディア・交通・EC(電子商取引)といったコアビジネスを持つ大企業や、大規模な顧客層をタッチポイントとして抱えているネットビジネス企業など、その担い手も多岐にわたっています。逆に、金融機関がフィンテック事業者の持つサービスを積極的に取り込む動きもあります。今年のFIN/SUMのテーマになっているフィンテック・アズ・ア・サービスでは、金融機関がフィンテック事業者の先進的なeKYCや不正利用検知サービスを自社のアプリで利用する事例などが登場してきました。』

と、なんかサラリと流されているのですが、既存インフラにただ乗りするビジネスモデル(別にフィンテックが悉くそうだとか言ってるわけでも何でもないのでその辺は念のため申し添えます)が発展するという事になった場合、既存インフラの維持コストの負担だけ押し付けられて、挙句の果てに維持できなくなったりすると碌でも無い事になってしまう訳で、その辺りを目配りして政策的に維持すべきインフラに対する手当が必要ならば先手を打って手当てをする、というのが政策当局のお仕事であって、「アズ・ア・サービス」は民間にやらせておけば良いし、当局が「セントラルバンキング・アズ・ア・サービス」とか軽薄な事言ってるんじゃねえよ、とまあそんなことは思いました(個人の大いなる偏見です)。


てなわけで、アタクシ申し上げたいのは別にフィンテックが良い悪いとかそういう話ではなくて、中央銀行様というか政策当局様におかれましては、フィンテックの発展について研究するとかいうのはもちろん必要なのですが、それは一緒になってビジネス云々とか言うのではなくて、技術発展に伴う金融システムへの影響とか決済システムへの影響とか、アンチマネロンなどの最近強化中の金融活用に関する問題とか、その手の考察を聞きたいんですよね。

いやまあ勿論その手の情報発信も時々日銀からも(他の国際機関や中銀からも)出ているので、日銀がそういうのをおろそかにしている、とは思っていないのですが、何ちゅうかいやまあお祭りのオープニングセレモニーだからってことなのかも知れないけど、中銀のトップが出張って話をするにしてはちょっと浮かれポンチじゃないのかね、と思ったのでメモ代わりに置いておきます。



〇ラガルド会見ネタの続きである(ひたすら明示的な数字を避けながら延々と定性的な話をする禅問答を鑑賞)

今回は金曜にMPMの2日目が設定されていて、点検会合が重そうだったら土曜日に駄文更新かなーとか思っておりますが、どうせ「点検」の方は物凄い勢いで色々なものが出る(多分展望レポートの全文クラスの物量は間違いなくあって、下手したらそれより多いかも、と思っています)のでしょうが、政策の方がETFと長期金利のレンジだけで何も無し、とかだったら静かに椅子から崩れ落ちたまま立ち直れないかも知れないのでその時はパスの所存。

ということで本日もECBですが、今日はECBのトップを見ると
[外部リンク] requires extensive policy support

Monetary and fiscal support can be quite extensive as it is only for a short period of time, says Chief Economist Philip R. Lane to the Financial Times. It is important that we don’t amplify the temporary losses in the pandemic by being too reluctant with our policy support.

とかいうのが大々的に出てきて、何ちゅうかこの渾身頭脳って感じのレーン専務理事のご尊顔を拝することが出来まして、内容的にはまた例によって金融政策は地蔵です財政もちゃちゃっと出してねよろしく、という物件だと思う(読んでないけどサムネの上記文章で想像はつく)のですが、ラガルド総裁の会見もまあそういうのが基本トーンという感じですな。

#ちなみにこのサムネ、他の時でもそうですがカーソル持って行くと少しアップになるのが何だかなと

という訳で今日は無理矢理まとめてみる。積み残しが出来たらすまん。

[外部リンク] STATEMENT
PRESS CONFERENCE
Christine Lagarde, President of the ECB,
Luis de Guindos, Vice-President of the ECB
Frankfurt am Main, 11 March 2021

・イントロダクトリーステートメントの最後の部分で財政政策によるサポートを連呼するの巻

昨日の続きからちょっと飛ばして。

『Regarding fiscal policies, an ambitious and coordinated fiscal stance remains critical in view of the sharp contraction in the euro area economy. To this end, support from national fiscal policies should continue given weak demand from firms and households relating to the ongoing pandemic and the associated containment measures.』

コロナで食らっている企業や家計に財政サポートを出すのが重要、と来まして、

『At the same time, fiscal measures taken in response to the pandemic emergency should, as much as possible, remain temporary and targeted in nature to address vulnerabilities effectively and to support a swift recovery.』

同時にこれらの措置は極力一時的措置で、ターゲットを絞って行い、速やかな回復をサポートするものであるべき、と長期的な財政ダダ漏れ状態という話とは一線を画すポーズは示しています。まあ実際にどういう肚なのかは知らんけど。

『The three safety nets endorsed by the European Council for workers, businesses and governments provide important funding support.』

んでもって労働者、企業、域内地方政府や域内のへっぽこ国家向け、という3つのセーフティネットが、資金繰りのサポートに重要ですとな。さらに次のパラグラフに入り、

『The Governing Council recognises the key role of the Next Generation EU package and stresses the importance of it becoming operational without delay.』

返す刀で今度は「Next Generation EU package」の話だがこれはそんなに即効ネタではなかったはずで、

『It calls on Member States to ensure a timely ratification of the Own Resources Decision, to finalise their recovery and resilience plans promptly and to deploy the funds for productive public spending, accompanied by productivity-enhancing structural policies.』

『This would allow the Next Generation EU programme to contribute to a faster, stronger and more uniform recovery and would increase economic resilience and the growth potential of Member States’ economies, thereby supporting the effectiveness of monetary policy in the euro area. Such structural policies are particularly important in addressing long-standing structural and institutional weaknesses and in accelerating the green and digital transitions.』

とまあ中長期的な話からのグリーンとDXネタ来たよという締め方になっていますが、さっきのレーン理事のアレもそうですが、フィスカルサポート重要アルネという話をバンバンぶっこんでおりますのがECBのここもとのパターンでして、まあ好意的に見れば高圧経済っぽい話なんですが、単に金融政策の追加で打つ手がこっちもねえだろ、というのがあって、そこからの財政ですよって話ではなかろうかと読んでしまうのがアタクシの性格のアレな所です。


・質疑応答が全般的にクッソ長いのですがその中の禅問答をご紹介しましょう

最初の質問で当然ながら「顕著に」とは何ぞやと聞かれるのでありました。

『You announced that the ECB will significantly increase bond buys over the next two months. Given the inbuilt flexibility that you have, what has kept you from increasing the purchases so far?』

そもそもフレキシビリティあんだから何で今まで増加しなかったの?からの、

『My second question would be: you said “significantly”. Could you perhaps quantify that for us a little bit? Where does it start? At ユーロ25 billion a week or closer to ユーロ30 billion a week?』

significantlyとはどの程度の額をさすのか???

と、まあ順当な質問がきちんと一発目に入るのが実に結構。でもって回答がこれまた一々長広舌(これワシ思うに、会見場だと質問しようとしてそわそわしてたりハヨセエヤという顔をしている人が目の前にいるのでプレッシャーがあるのですが、ユーチューブだのテレカンだのみたいなのだと、そういう「聴衆の集団的なプレッシャー」がないから長広舌になるんじゃマイカ、という仮説を立てておりますが、そもそもミーが質問されるような偉い人じゃないのでよくわからん)なのよ。

『Your first question is really why did we not start a bit earlier?』

はいそうです。

『I think the answer to that is that of course we have flexibility but we made a commitment back in December that we would preserve favourable financing conditions that would entail tightening that would prevent us from actually following the inflation path that serves for us as the anchor of our policies.』

『You have on the one hand flexibility, you have on the other hand a commitment to preserving favourable financing conditions and a clear link to the inflation outlook.』

すげえ禅問答なのだが、オペ運営で増加させるのではなくて今回は政策判断だ、ということのようなのですが、そもそもファイナンシングコンディションを緩和的にしておくような買入をするっての前からそうじゃんという話で、だったら別に今回こういう決定せんでもPEPPの買入ペース上げれた筈なんですが、という質問に対する答えをこういう話にしておりますな。

『This is clearly a monetary stance decision and therefore one that requires the Governing Council to be involved. Given that we were a few days away from Governing Council meeting on monetary policy, number 1, 』

『and that we were a few days away from having the projections provided by ECB staff, we thought it would certainly be a better idea to do the analysis or the joint assessment that we want to conduct in order to determine what kind of significant increase, as you rightly said, would be needed in order to respond to the commitment that we made.』

まあ何ですな、PEPPのペース拡大をする判断としては、政策委員会に上がってきた状況を見て「これは顕著に拡大すべきと政策的に判断した」って事を言いたいんでしょうが、だったら何で現場にフレキシビリティがあるのか訳分らんということで、結局イマイチ答えにはなっていない感じですが、要は「政策としてPEPPのペースを拡大した」って打ち上げたかった(でもPEPPのエンベロープは増やさない)だけという事ですの。


後段の質問への回答。

『Do I have a number in mind to explain significant?』

はいそうです(これ単に確認しながら説明しているだけで、別にオラついている訳ではない(と思う)ので念のため)。

『The answer to that is no, and no for a very specific reason:』

案の定の数字的定義なし攻撃。

『it's that we want to deliver on our commitment. That commitment made in December, as I said, was to preserve favourable financing conditions. Point number 1.』

『Point number 2: we have full flexibility under PEPP. That is the cornerstone of PEPP. But to actually assess jointly favourable financing conditions, determine their favourability in relation to the inflation outlook, we are not bound by any particular, specific number.』

PEPP買入は「フェーバーなファイナンシングコンディションを維持する」という定性的な話なので定量的な買入数字を示すものでは無い、とか何とかそんな話をしてますな。

『So what the Governing Council has decided is to - and I'll read exactly the sentence because I don't want to stray away from what was decided, by total consensus by the way - “The Governing Council expects purchases under the PEPP over the next quarter to be conducted at a significantly higher pace than during the first months of the year.” So this is what has been decided by consensus of the Governing Council.』

『Significant increase of the purchases. We are looking at a time horizon of a quarter, which conveniently coincides with the staff projections that we receive on a quarterly basis and which will enable us to actually identify whether the financing conditions have evolved, remained favourable and actually help us to counter any downward pandemic effect on our inflation path.』

でもって今回はその維持のために向こう3か月間はシグニフィカントに拡大、と言ってますが、ここで聞かれもしないのに何で四半期ごとかという説明があって、四半期ごとにマクロ経済見通しを改定しているから、というこれはまあこれで理屈としては有りな話をしています。

でもってこれで普通だと回答が終わるのですが、ここからラガルドさんの演説が開始されます。

『Now, I'm also happy to explain exactly what we mean by financing conditions and favourable financing conditions, because I know that this was a question that many of you had.』

聞かれる前に先に回答しちゃうよ!ということで「financing conditions」と「favourable financing conditions」とは何ぞやについて演説開始。

『Shall I do that? Yes, and I am sorry if I'm stealing the thunder of some of those who wanted to ask that question, but I know that it's a question that is on your mind.』

ワロタ。

『When we measure financing conditions, I use two words that some of you found either questionable or a bit strange. I use the word “holistic” and I use the word “multifaceted”. It wasn't a fancy or a tantrum on my part; it was very targeted at particular indicators. 』

ということで、ファイナンシングコンディションを計測するときのキーワードはホリスティックとマルチファシッティドだそうですわよおくさま。

『So let me take you through the holistic first. What we mean by holistic is that we cover the whole chain of transmission from the upstream stage where you find the risk-free interest rate, where you find the sovereign yields, to the downstream aspect of the credit terms. That clearly includes a multiplicity of rates that we all look at as well. It has to do with a stage where monetary policy acts with a lag.』

『Upstream, essentially down to risk-free interest rate, sovereign yields, it's a segment that actually responds quite rapidly which is measured on an ongoing basis, and where our monetary policy can be most efficient.』

『That's not enough. What's important is that actually financial institutions, those that provide financing to the economy, actually use those rates to determine the credit terms that they are then going to offer. That upstream is clearly an important component but it is not the component of our assessment of the financing conditions, which is why I use the word holistic.』

クッソ長い説明ですが、どうも(ソブリン)金利が高すぎるのはダメ、でも金融機関のファンディングコスト(要はクレジットスプレッドなのかリスクプレミアムなのか知らんがその辺)が上がっていてもダメという話が前者。

『We go from upstream to downstream and the second word that I used, which is “multifaceted”, was also apparently a bit of a puzzle for some. Well, multifaceted, we organise information in a multidimensional form that might be more convenient for some of you, where each indicator can be studied in its own right, and assessment is not based on an aggregated synthetic measure.』

要は多面的に見るということのようですね後者は。ただまあ本当に言いたいのはこの先にあって、

『We don't operate mechanically; we look at all the indicators, we focus indeed on what is upstream because that's where we can act and that's where banks and providers of financing actually take their cue about the credit terms that they're going to offer. It's also important to be multifaceted because there are some downstream components that are not necessarily going to be influenced by upstream movement. Take for instance some fiscal measures that have rightly been decided, such as providing moratorium or guarantees. If that was withdrawn, well, clearly it will have an impact on the downstream aspect of the indicators.』

あーだこーだと言ってますが、要するに機械的にやらない=ジャッジメンタルにやるし数値的な基準とか一切無いからな、という話をしたいようですね。

『In the same way, our TLTRO is also helping the downstream aspect of what we are looking at. That's the reason why we look at financing conditions, looking at the upstream, the downstream but looking at them in their own right in a holistic way, all of it, the whole transmission chain, and each and every one of them because they might respond differently depending on what is addressed to them.』

ファイナンシングコンディション話のついでにTLTRO3の話が出てました。イヤークッソ長い。


と思ったら・・・・・・・・

『Now, the second question of course is: how do we assess favourability?』

そういやまだあったけど、さっきの玉虫色にも程がある説明と大いに重なっておりますね。

『Well, if you look carefully at the introductory statement, we refer to a joint assessment of how financing conditions and our inflation outlook have evolved since the last time we identified favourability and concluded with our assessment. We look at the main drivers of course, so concerning the anchor that I have used as well the last time we had the press conference, it's the inflation outlook.』

『The assessment of the financing conditions, determination of how favourable they are is going to be done in conjunction with the inflation outlook. The compass that we have, another word that I used as well, is the financing conditions. So we use all that and with a bit of good work, good analysis based on projections and this joint assessment, our monetary policy will contribute to taking the economies across the bridge of the pandemic that we are suffering from and have been suffering from for the last year or so.』

ファイナンシングコンディションがインフレ見通しに対して悪影響を与えない状況が望ましい、という分かったような分からんような説明をしていまして、まあこんな感じで今回の会見は延々とファジーな答弁に終始している、という感じでございました。

・・・・・・ああ案の定最初のQAのところで時間切れでしたが、まあ大体全般のトーンはこんなもの、あと見るところはYCCかどうかの話しとかかな??まあ上記のように「定量的なものは無い」という話のオンパレードな時点で、ECBは(実際に腹の中でどう思っているかはともかくとして)表面的にはYCCだのYCTだのというような市場の数値に関してスペシフィックナンバーを意識する動きはしてませんよ。という話をするのは当然ですよね。続きは再確認して重要そうなのがあったら(いやまあ全般重要なのですが基本は最初の質疑でだいぶ言われている)後日追加します。
 


お題「日銀とFEDのプレビュー世間話/ECB定例理事会後の会見ネタ(その2)」   2021/03/16(火)08:06:19  
  https://www.boj.or.jp/announcements/release_2021/rel210315b.htm/
おこづかいの使い方や記録のつけ方について学べる動画「親子で学ぶ、おこづかい教室」の掲載について
2021年3月15日
日本銀行

『日本銀行では、学習用資料リンク集「にちぎん・学びの部屋」に、おこづかいの使い方や記録のつけ方について学べる動画「親子で学ぶ、おこづかい教室」(協力:金融広報中央委員会)を掲載しました。是非ご覧ください。』

にちぎん・学びの部屋
[外部リンク] - 日銀は18―19日に開く金融政策決定会合で示す政策点検で、イールドカーブ・コントロール(YCC)の運営や上場投資信託(ETF)など資産買い入れ手法の見直しを行う見通し。長期金利の許容変動幅を示した上で、緩和効果を損なわない範囲で金利の上下動を容認することや、市場が落ち着いている時にはETF買い入れを控える半面、ボラティリティが高まる局面では買い入れ額を大きく増やすことなどが主眼となりそうだ。』(上記URL先より、以下同様)

だそうですが、そもそもYCCって導入した時の10年金利はもうちょっと動いても然るべき(そもそも均衡イールドカーブ自体が幅のある概念なのだから動かない方がおかしいという発想)という話だったのに、自分で中期輪番を突如スキップして相場が大荒れになったのにビビって10年指値を変な所で入れるからああなった訳ですし、リスク性資産の買入は本来量的目標なのではなく、過度なリスクプレミアムが金融緩和の波及効果を阻害するからそれを除去するというものなので、市場が落ち着いている時は云々ってのも今更何を言うの世界ですな。

でまあこの「自分で動かしにかかってビビって止めて却って後をやりにくくしている」というのを今回もやりそうですなあというのが実に香ばしい訳で、その辺りが記事にもありますけど、

『YCCの運営を巡り、長期金利の誘導目標ゼロ%に対して日銀が許容する変動幅については、18年7月に黒田東彦総裁が示した「おおむねプラスマイナス0.1%の倍程度」を維持した上で、声明文に「上下0.2%程度」と具体的な数字を明記する可能性がある。』

いやー自分のお漏らしで相場を散々振り回しておいて結局自分でレンジの明示化という後で自分の首を絞める明確化をせざるを得なくなるとかうんこダダ漏れ中央銀行にふさわしいうんこ施策で実にあばばばばーである。


『これまでの基準は黒田総裁が会見で示したものにすぎず、声明に明記することにより日銀の意図がより市場に伝わりやすくなるメリットがある。ただ、日銀内には具体的な数字を示すと、柔軟な市場調節に支障が出るといった警戒感もある。』

そもそも「柔軟な市場調節」とは何ぞや。

『日銀では、長期金利が昨年後半、非常に狭いレンジで停滞していたことを問題視する声がある一方、許容レンジを広げることが「緩和の後退」と受け止められることへの警戒感もある。雨宮正佳副総裁は8日の講演で「金利の大幅な変動は、望ましくない結果をもたらす可能性があるが、一定の範囲内であれば、金融緩和の効果を損なわずに、国債市場の機能度にはプラスに作用する可能性がある」と指摘。市場機能を回復するため、緩和の効果を損なわない範囲内で金利の上下動を容認する可能性を示唆した。そうした姿勢を声明に明記することにより、金利が上下により動きやすくなるよう国債買い入れオペの手法を工夫する余地が広がる。』

従来の「口頭で黒ちゃんがいっただけの10bpの概ね倍程度」が「声明文に明記されたレンジ」になったらどこからどう見てもそれは「レンジの固定化」であって、上下に動きにくくなるだろう、とアタクシの感覚では思うのですが、日銀ってどういう感覚してるんだ???????????????

とまあそんな感じですが、一応こうまとめに入ってきた感があって、いやあのすいません決定会合って何のためにやってるんでしょうか?????という疑問が強まるのですが、そらまあ「15年金利を0.2%未満で」とかいうような高度な計算をするくらいしか能の無い置物残滓くらいしかカウンターが居なかったら緊張感もヘチマも無いわなと思いますので(個人の偏見です)まあこうなる訳です。

でもって昨日も申し上げましたが、事前に散々報道されてしまうとなんか変なスイッチが入って意地でも何かサプライズを入れたくなる、というのがここ暫くの日銀の変な風習なので、謎の変化球だけは注意しておかないとではあるのですが、ただまあそういうのって「どうせ此奴らこれ以上の事は出来ないだろ」と馬鹿にした場合に飛んでくるタマではあるので、今回みたいにお漏らしの末のスカトロ祭りになった会合でどんなゴミ玉が飛んでくるのかは想像がつかんですな。

・・・・・・ところでETFの12兆円文言削減は良いんですけど、コロナ対策3本の鉛筆で自慢している数字との整合性ってどうするんでしたっけ???????????

まあこのクッソしょうもない点検会合、商売だから仕方ないですけど何とかストの皆さん「茶番であって本質的に何か変わることは無いので考える暇があったら来期の計画に向けたアクションプランでも作っている方が生産的ですよ」などという暴言も言えないので、ああでもないこうでもないとまあご苦労なことですわと思うのでありました、日銀が悪いよ日銀が。


・FOMCは普通に考えて無風だと思うのだが

[外部リンク] 1-NY外為市場=ドル上昇、FOMC控え警戒感
2021年3月16日6:05 午前

『クラレイティFXのエグゼクティブディレクター、アモ・サホタ氏は「FOMC待ちとなる中、相場は様子見気分が強い。米連邦準備理事会(FRB)がイールドカーブについて討議するか、長期債利回りの上昇に対処するかが注目される」とし、FRBが何も行動しなければ「ドル上昇に拍車が掛かる可能性がある」と述べた。』(上記URL先より)

そうなの???という感じなのですが、そもそもFEDは現状地蔵モードのスタンスを変えていない訳ですし、そうは言ってもつい先日1.9兆ドルのバイデン財政砲撃が装填された訳ですし、ワクチンちゃんもまあ米国は順調、おまけにお国柄なので欧州や日本などと違ってそらもうワクチン接種進んで来たらヒャッハーヒャッハーとステイツの皆さんお祭りモードになるじゃろ、という見込みもあるようには思えますので、さすがに成長率見通しは上方修正するじゃろと思うの。

でですな、そうは言っても地蔵は強調したいから、従来だったら「コロナの先行きや影響がワカランチ会長で不確実性が強いです(キリッ)」って説明していたけれども、そもそも予算成立を受けたテレビ演説でバイデンさんが「5月1日までには全成人に注射チュー」とか「今度の独立記念日はコロナからの解放記念日にもなる」とか威勢の良い事を言いまくっている中で、「コロナの不確実性は下方に大きい」とか言うのはバイデンさんにケチ付けて回っているようなもんですから、そういう話は(全然しないとは言わんが)今回は普通に考えると下方リスクがでかいとはフレームアップせんじゃろと思うの。

よって今回は「マンデート達成までの距離がまだまだ長いから政策は地蔵」というのを強調してくるだけでしょと思う訳ですし、まあそれに加えて今の長期金利上昇って多分に「一時的と言ってるけど本当に強めの物価が出てきて強めに推移しだしたらFEDも緩和縮小に動かざるを得なくなるんじゃねえの」ってのがベースにある、と勝手に理解していますので、地蔵を強調したいのであれば、「物価がアガランチ会長だよ」というのを強調してくるんだと思いますし、それで本来は長期金利上昇の牽制にはなる筈なのですが、何分にも市場ちゃんの方が最近は世界的にクレクレタコラ状態になっておりますので、この記事のアホさんのように当局様のお墨付きクレクレとか言い出す次第で、そこの温度差をどうするのというのはムツカシヤ。

とはいえ、ガキンチョのクレクレを全部聞いていたら碌な大人に育たないのと同様、市場のクレクレを全部聞いていたら何時まで経っても正常化できなくなりますし、大体からして資源の適正配分という自由市場の重要な機能が壊れてしまい兼ねませんので、まあ別に実体経済の方が上振れして推移している分には地蔵を強調するだけにとどめるんじゃないでしょうかねえとは思いますが、あとはFEDの中の人の胆力の問題なのでよー分からんですね。

というプレビュー世間話でした。まあ他に追加するような話も無いと思うので、あとは木曜の朝に寝起きで声明文をSEPを見てのお楽しみという感じですな。


〇ECB定例理事会後のラガルド会見ネタ(その2):経済見通し横ばい、物価は足元だけ上げるも地蔵を強調

しょうもない雑談はさておきラガルドラガルド。

[外部リンク] STATEMENT
PRESS CONFERENCE
Christine Lagarde, President of the ECB,
Luis de Guindos, Vice-President of the ECB
Frankfurt am Main, 11 March 2021

昨日はちょこまか細かい凡ミスがありまして(単語のコピペミスとか15日金曜日とかイミフな間違い書いてました)申し訳ありませんでした。日曜の夜にエンジン入れてみても月曜の朝はまだダメっすね。


・もうちょっとだけイントロダクトリーステートメントから

昨日の続きで施策の部分ぶっ飛ばしてその先から参ります。

『Let me now explain our assessment in greater detail, starting with the economic analysis.』

て奴ね。

『Following the strong rebound in growth in the third quarter of 2020, euro area real GDP declined by 0.7 per cent in the fourth quarter. Looking at the full year, real GDP is estimated to have contracted by 6.6 per cent in 2020, with the level of economic activity for the fourth quarter of the year standing 4.9 per cent below its pre-pandemic level at the end of 2019.』

ここは成長率の実績の話。

『Incoming economic data, surveys and high-frequency indicators point to continued economic weakness in the first quarter of 2021 driven by the persistence of the pandemic and the associated containment measures. As a result, real GDP is likely to contract again in the first quarter of the year.』

足もとのデータを見るに今年の1Qはコロナ再拡大のせいで成長率はまた下向きになる見込み。

『Economic developments continue to be uneven across countries and sectors, with the services sector being more adversely affected by the restrictions on social interaction and mobility than the industrial sector, which is recovering more quickly. Although fiscal policy measures are supporting households and firms, consumers remain cautious in the light of the pandemic and its impact on employment and earnings. Moreover, weaker corporate balance sheets and elevated uncertainty about the economic outlook are still weighing on business investment.』

コロナからの回復はunevenであって、財政政策がそれに対応しています、って言っていますが、この財政の話は後でも出てくるんだが割と強調しているの巻。でもって企業の投資を抑制しているものにコロナによる先行き見通しの不確実性と共に「weaker corporate balance sheets」を入れているのが欧州独自。

『Looking ahead, the ongoing vaccination campaigns, together with the gradual relaxation of containment measures - barring any further adverse developments related to the pandemic - underpin the expectation of a firm rebound in economic activity in the course of 2021.』

『Over the medium term, the recovery of the euro area economy should be supported by favourable financing conditions, an expansionary fiscal stance and a recovery in demand as containment measures are gradually lifted.』

先行きは目先はワクチンとか公衆衛生政策とかの状況、その先は財政と金融の効果と金融政策によって支えられるファイナンシングコンディションが効果を発揮するでしょう、という見通し。

『This assessment is broadly reflected in the baseline scenario of the March 2021 ECB staff macroeconomic projections for the euro area. These projections foresee annual real GDP growth at 4.0 per cent in 2021, 4.1 per cent in 2022 and 2.1 per cent in 2023. Compared with the December 2020 Eurosystem staff macroeconomic projections, the outlook for economic activity is broadly unchanged.』

という訳で今回のスタッフ見通しは成長率概ね前回と同じ。

『Overall, the risks surrounding the euro area growth outlook over the medium term have become more balanced, although downside risks remain in the near term. On the one hand, better prospects for global demand, bolstered by the sizeable fiscal stimulus, and the progress in vaccination campaigns are encouraging. On the other hand, the ongoing pandemic, including the spread of virus mutations, and its implications for economic and financial conditions continue to be sources of downside risk.』

リスクバランスについては上方修正していて、リスクは「have become more balanced」になっています。見通しは引き上げないけれどもリスク認識は改善してて、ワクチン接種の他に「外需の上振れ」をぶっこんでおりまして、これは後で質疑応答の方にもあったんですが(質疑応答を全部明日までにやり切れる自信が無いのでチョイチョイ言及しておきます、汗)、バイデンプランの1.9兆ドルに関してはマクロ見通しには入れていない(ECBの決定に対して米国の予算成立が間に合っていないので)とのお告げでした。なお、ラガルドさんは会見で「ゆうてこれは米国の内需物が多いので過大に期待してはアカン」と釘は差してますけどね。


でもって物価の方は足元を上昇修正していますが、先行きの見通しが変わっていなくて、足元の上昇はテンポラリーです(キリッ)って話をしています。一応自分の後日用に引用だけはしておきます。

『Euro area annual inflation increased sharply to 0.9 per cent in January and February 2021, up from -0.3 per cent in December. The upswing in headline inflation reflects a number of idiosyncratic factors, such as the end of the temporary VAT rate reduction in Germany, delayed sales periods in some euro area countries and the impact of the stronger than usual changes in HICP weights for 2021, as well as higher energy price inflation.』

一時的要因を並べております。

『On the basis of current oil futures prices, headline inflation is likely to increase in the coming months, but some volatility is expected throughout the year reflecting the changing dynamics of the factors currently pushing inflation up. These factors can be expected to fade out of annual inflation rates early next year.』

原油の影響と先行きについてですな。

『Underlying price pressures are expected to increase somewhat this year due to current supply constraints and the recovery in domestic demand, although pressures are expected to remain subdued overall, also reflecting low wage pressures and the past appreciation of the euro.』

基調的物価については若干強まると見ているものの、賃金上昇圧力が低くてユーロが強い、ということでここでユーロ高への言及が出てきていますが、その影響で基本的にアガランチ会長であると。

『Once the impact of the pandemic fades, the unwinding of the high level of slack, supported by accommodative fiscal and monetary policies, will contribute to a gradual increase in inflation over the medium term. Survey-based measures and market-based indicators of longer-term inflation expectations remain at subdued levels, although market-based indicators have continued their gradual increase.』

市場のインフレ期待は若干あがったけどサーベイベースの方は相変わらずの低空飛行だと。

『This assessment is broadly reflected in the baseline scenario of the March 2021 ECB staff macroeconomic projections for the euro area, which foresees annual inflation at 1.5 per cent in 2021, 1.2 per cent in 2022 and 1.4 per cent in 2023. Compared with the December 2020 Eurosystem staff macroeconomic projections, the outlook for inflation has been revised up for 2021 and 2022, largely due to temporary factors and higher energy price inflation, while it is unchanged for 2023.』

よってスタッフ見通しの方は足元が上がるものの2023年が変わっていない、という結果になっていますが、これは要するに「物価は上がっても一時的だよ」という話をしていますし、まあそもそもが1.5だの1.2だの1.4だのという年間見通しを置いているので、マンデート達成だの出口政策だのという話になりようがない、というのがメッセージということになるでしょうなあ、と思いました。


という訳で何かQA行く前に2日使ってしまって甚だ恐縮なのですが、まあ一応引用はしていないけどQAで何の話をしているのかはちょこちょこ入れているので勘弁してちょという所で、時間がちと無くなったので今朝はこれでご勘弁願いとう存じます(平蜘蛛の如く平伏)。
 


お題「前代未聞のダダ漏れ会合ダダ漏れの総仕上げに公共放送キタコレ/ECB定例委員会後のラガルド会見より(その1)」   2021/03/15(月)08:03:08  
  ほうほうそうですかそうですか。
[外部リンク] 22:30配信

この前は数値が下がっていたのに延長しましたがさて今回は・・・・・・・・・・

『一方、新規感染者数は下げ止まって「横ばいから微増傾向」(西村康稔経済再生担当相)に転じている。感染力が強いとされる変異株は全国的に広がりをみせており、主要駅や繁華街での人出増も懸念材料だ。』

『とはいえ、政府や専門家の間では、現在の対策ではこれ以上の改善は見込めないとの見方が強い。関係閣僚の一人は「宣言はもう効かない。早く解除するしかない」と語る。厚生労働省に助言する専門家組織が11日に行った非公式の会合では、主要メンバーから「もう打つ手がない」との意見が出たという。』(上記URL先より)

前回の延長は数値はセーフでも謎の根拠、今回の解除は打つ手が無いので解除するとかとても科学的ですね!!!!!


〇ダダ漏れ点検会合の集大成来ました(公共放送ニュース)

満を持して真打ちが登場の巻。
[外部リンク] 金融緩和策の「点検」結果公表へ
2021年3月15日 4時53分

『日銀は今週開く金融政策決定会合のあと、金融緩和策の「点検」の結果を公表します。マイナス金利を含めた金利水準をさらに引き下げる余地があることを明確にするなど、2%の物価目標の実現に向け今の緩和策の効果と持続性を高める方針を示したい考えです。』(上記URL先より、以下同様)

ということで、なんか週末もお漏らし(?)が出ておりまして、今週木曜からの点検会合、前代未聞のスカトロ決定会合となりましたが(お食事中の方すいません)、まあこうやって真打ちが満を持して登場したのでもう見苦しいを通り越して何かの趣味でもあるのか今の執行部はと疑ってしまうレベルの糞尿会合の事前報道もう良いから打ち止めてくれませんかねえという風情。

『日銀は、2%の物価上昇をめざして大規模な金融緩和を続けていますが、新型コロナウイルスの影響で目標の実現が一段と厳しくなっていることを踏まえ、今週19日まで2日間開く金融政策決定会合で今の緩和策を点検しその結果を公表します。』

2019年には既に戦況が悪化していたことを華麗にスルーして全部コロナのせいにするスキームを採用するのも間違いないようですね。まあ以前からそういう言い訳になっているので別に驚きませんけれども、そもそもそこをスルーする「点検」って鉛筆舐め舐めにも程があるし、どうせこれ日銀の超優秀なるエコノミスト軍団の方々が分析するんでしょうけれども、そもそも19年の時点でアカンとなっていた、という事実をスルーして分析してて恥ずかしくないの??と小一時間問い詰めたい。

『この中では、短期金利をマイナスにし、長期金利はゼロ%程度に抑える今の枠組みは維持したうえで、今後必要な場合はマイナス金利を含めた金利水準をさらに引き下げる余地があることを明確にしたい考えです。』

最初の頃からのお漏らし物件ですが、これはまあどさくさに紛れて量の拡大とリスク性資産の買入規模拡大を選択肢から除外する(従来は「3方向」と言っていましたからね!!)という毎度お馴染みの「一部撤退するのを誤魔化すために一か所で攻勢の構えを見せる(攻勢に転じるとは言っていない)」というパターンで、YCCぶっこんだときに量的拡大に関して80兆円文言を残して3方向とか言いつつ量の方を形骸化させたパターンでござる。今回は追加緩和手段としての量とリスク性資産をしれっと削除するけど、単に削除したら緩和の後退って言われかねないのでマイナス金利深堀するぞ深掘ずるぞとマントラを唱えて実際は深掘しない、というパターンですね。

『その際、金融機関の収益の悪化など、マイナス金利の副作用対策も合わせて示す方向です。』

「その際」ということですので、「マイナス金利を深堀する際には副作用対策を示します」という話であって、先日出てた三層構造の見直しだ何だという話ってのはあくまでも「次に政策金利を変更する際に」という話になるんでしょう、今回変更する意味が無いので変更せんじゃろ(個人の感想です)。

『また複数の株式でつくるETF=上場投資信託の買い入れについては、株価が安定している際は買い入れを抑える一方、大きく下落した局面では積極的に買い入れるなどメリハリをつけた運用方法を議論する方針です。』

そもそも論として「過剰なリスクプレミアムの発生による金融政策波及効果の阻害を抑止する」のが目的なのに量を目標に置いている時点で脳味噌が糞便にも程があるのですが、メリハリとか言われてこれをどうディレクティブに落とし込むのかの方がマニア的には楽しみにしています。クッソ玉虫色表現でディレクティブに落とし込まれても現場が困るんですがどうするんでしょうかね。

『さらに、長期金利についてはゼロ%程度を起点に、一定の範囲内で変動することを認める姿勢をより明確にする方向で議論される見通しです。』

次に話題にしますけど、ECB辺りが「特定の数値を念頭に置いて金利市場に介入する訳ではない、YCCとかはやっていませんしターゲットも無いです」って言いきり、米国も一時話題になっていたYCTとかまあ全然そんな雰囲気は無く、こういうのは「積極的曖昧さ」で通していくというのがトレンドとなる中、我らが日銀ちゃんは何故かレンジを示すようにするんでしょうか(という報道もありましたが)という感じですよねこの部分。今更レンジを明示する(かどうかは知らんけどもしやるんだったら)とはまさしく野村克也さん張りにバッカじゃなかろかルンバ♪って言いたくなりますね。

これ以上引用すると全文引用になってしまって申し訳ないので最後だけ割愛しますが、まあ「効果を高めて持続性を高める」とか意味不明な話をしないといけない時点で話がオワットル次第で、マイナス金利政策とYCC止めて、その代わりに現実に2%行くまで政策変更しませんよ今後のMPMは直近の経済情勢と先行き見通しの話だけしてますから何も期待しないでねって言ってればエエヤンと思ったが、そんなことをしたら毎回毎回クッソ下らない屁理屈を捻りだす仕事とか、現実を直視しないで情勢分析をして展望でもないしもしかしたら願望にすらなっていない鉛筆舐め舐めレポートを出すとか、その手の政策周りの崇高な仕事が無くなってしまいますし、何もしてないとか言われたくないからやってるふりする為に色々とぶち込むんですね!!!!


とまあ悪態ばっかりですが、まあ真面目に纏めると、(1)金利を自分から上げに行くような事はしないし言わない、(2)ETFはこの流れを幸いにしてしらっと事実上の買入増加停止近くまでペースを落とすがそうは口には出さない、なお不幸にも株が下がるとどうせビビって買入をするのでそんなに期待してはいけない、(3)副作用対策とかマイナス金利深堀とかいうのはただの「負け戦を誤魔化すために無意味な所で攻勢の姿勢だけみせる」というパターン、ただしうっかり攻勢の姿勢を見せたが為に将来の自爆の種を撒くというのも日銀の伝統芸能なので短期的には無視するけど中期的には死亡フラグのリスクあり、という所ですね。ただ、これだけ事前に糞便まみれになりますと、変に意地を張って「とにかく報道されていないことをやろう」とか考えて訳の分からんものが出てくる可能性があって、ここまで事前にお漏らしまくって事前報道通りだと沽券に関わるも蜂の頭も無いと思うのだが、そういう謎の最後っ屁みたいなのはアリエールし、まあ出たら盛大に爆笑する準備は出来ておりますので楽しみにしています!!!!!!!!


〇ECBの会見はオモロかったが一つ一つの質疑応答がクッソ長い(ラガルドの演説ェ・・・・・)

[外部リンク] STATEMENT
PRESS CONFERENCE
Christine Lagarde, President of the ECB,
Luis de Guindos, Vice-President of the ECB
Frankfurt am Main, 11 March 2021

ECBのサイトってなんかしょっちゅうリニューアルしやがってやっと慣れたと思ったら今回また変更になっていますが、まあ作り自体は調べものとかに便利になった(前のは明らかに改悪という感じのUIになっていた)ので結構なのですが、ECB今に始まった事では無いのですが、サイトに出ている会見とか講演とかをPDFバージョンで提供してくれないので、HTMLを印刷するっきゃないのですけど、サイトデザイン変更したらアタクシの環境(Win10標準環境でOSはEdge(Chromeも使うけど)普段使いはEdge)で印刷しますと、このページがA4紙の20枚(最後の2ページはゴミなので実際は18枚組になる)とかいう代物になります(以前の倍くらいの枚数)。まあ字のサイズはほぼ変わらん(若干大きくなったかも)のですが、行間が無茶苦茶空いているので書き込みとかには便利は便利です。

という雑談は兎も角、まずはイントロダクトリーステートメントを真面目にちょっと確認。


・全体感について

最初の挨拶を飛ばして2パラ目から。

『While the overall economic situation is expected to improve over 2021, there remains uncertainty surrounding the near-term economic outlook, relating in particular to the dynamics of the pandemic and the speed of vaccination campaigns. The rebound in global demand and additional fiscal measures are supporting global and euro area activity. But persistently high rates of coronavirus (COVID-19) infection, the spread of virus mutations, and the associated extension and tightening of containment measures are weighing on euro area economic activity in the short term.』

『Looking ahead, the ongoing vaccination campaigns, together with the envisaged gradual relaxation of containment measures, underpin the expectation of a firm rebound in economic activity in the course of 2021.』

経済のアセスメントと先行きですが、コロナ次第だよというのはいつも通り。ただまあ一応改善の度合いはより確実になってきているという全体感ですな。

『Inflation has picked up over recent months mainly on account of some transitory factors and an increase in energy price inflation. At the same time, underlying price pressures remain subdued in the context of weak demand and significant slack in labour and product markets.』

物価に関しては目先は一時的要因で上昇するけど基調が強くなった訳ではない、という説明をこの先でも一貫して行っています。まあそもそも論として米国の場合はヒャッハー感の強い状況でマジモンのインフレに関してもチラチラと気になるんでしょうけれども、欧州の場合はそこまで威勢が良くないので、米国のように市場のインフレ期待が突っ走る、というような事にはなかなかならんし、早期解除懸念的なもんもそんなに出てこないという意味で、市場に煽られて政策運営に苦労するという事はなさそうですから、ある意味やりやすいという面はあると思います。後で出てくるけど物価見通しは2023年の所を1%台前半で置くことによりまして、目先の物価上昇はテンポラリーを強調できるし、それやっても別に不思議じゃないので、まあ今ECBが一番この手の情報発信はやりやすい(政策的に上手く行ってるかは別問題よ)感じですね。

『While our latest staff projection exercise foresees a gradual increase in underlying inflation pressures, it confirms that the medium-term inflation outlook remains broadly unchanged from the staff projections in December 2020 and below our inflation aim.』

ということで、数字は後から出てきますが中長期的に見た見通しは前回と変わらんと。


・ファイナンシングコンディションがどうたらこうたらだが頑として具体的数値等は出さないのでした

次のパラグラフ。

『In these conditions, preserving favourable financing conditions over the pandemic period remains essential. Financing conditions are defined by a holistic and multifaceted set of indicators, spanning the entire transmission chain of monetary policy from risk-free interest rates and sovereign yields to corporate bond yields and bank credit conditions.』

今回のイントロダクトリーステートメントとその後の会見、当然このファイナンシングコンディションに関して、適切な水準って何ぼですねんどうやって判断しますの?という質問が手を変え品を変え出てくるのですが、最初にこの答えを上記のように定義していまして、まあ要は

Financing conditions are defined by a holistic and multifaceted set of indicators

なのですが、じゃあこの意味何ぞやということで会見のQAで何回か説明入っています。ちなみにアタクシの手元にあるデイリーコンサイス英和辞典(20年くらい前に買った奴)では「holistic:全体論的な、全体的視野からの、全身の」と仰せでして、「mmultifaceted」はそのものずばりの単語が無いのですが、「mmulti-faceted」に分解すると、「facet:(他動詞の場合)小面を刻む」」で接頭語の方は「多くの」という意味でして、まあつまり全体的に色々なインディケーターを見ながら判断しますよ、という思いっきりファジーな説明になっております。そら質問が飛ぶわという感じですね。

『Market interest rates have increased since the start of the year, which poses a risk to wider financing conditions. Banks use risk-free interest rates and sovereign bond yields as key references for determining credit conditions. If sizeable and persistent, increases in these market interest rates, when left unchecked, could translate into a premature tightening of financing conditions for all sectors of the economy. 』

『This is undesirable at a time when preserving favourable financing conditions still remains necessary to reduce uncertainty and bolster confidence, thereby underpinning economic activity and safeguarding medium-term price stability.』

年初からの市場金利上昇がファイナンシングコンディションに対するリスクを高めているので、これをそのまま放置プレイするのは望ましくない、ということなのですが、じゃあ金利が年初の時点まで下がるのを企図しているんですかという質問がQ&Aにあったのですが、その質問には「具体的な数値がある訳ではない、あくまでもholistic and multifaceted set of indicatorsである(キリリッ)」という答えに終始しているので、まあ何と申しますか何が何やらという感じではあります。

ちなみにどこぞの中央銀行のように、最初曖昧にしておく筈が途中から妙に具体的に個別の数字を出すようになってしまい、今度はそれに亀甲縛りになってしまって更に自分の首を絞める、という変な趣味の集団もありますが、ラガルドさん威勢の良い事を言いながらも具体的数値的言質はまるで与えない、という辺りが中々オモロかったですよこの会見。


・以下が決定事項ですが買入拡大は「1月対比」ではなく「今年に入ってからこれまで対比」みたいですサーセン

『Against this background, the Governing Council decided the following:』

『First, we will continue to conduct net asset purchases under the pandemic emergency purchase programme (PEPP) with a total envelope of ユーロ1,850 billion until at least the end of March 2022 and, in any case, until the Governing Council judges that the coronavirus crisis phase is over. Based on a joint assessment of financing conditions and the inflation outlook, the Governing Council expects purchases under the PEPP over the next quarter to be conducted at a significantly higher pace than during the first months of this year.』

PEPPのエンベロープは増やさないのですが、これについても質疑応答で質問出てて、「今の所盛大に余っていることだし別に増やさんでも暫く行けるやろ、ああ必要なら増やすし、逆にファイナンシングコンディションがファーバーという状況でエンベロープ余るのはそれはそれで有りだからな」という回答をしていました。

でもってこの「the Governing Council expects purchases under the PEPP over the next quarter to be conducted at a significantly higher pace than during the first months of this year.」なのですが、金曜日に見た時に「the first months of this year」のmonthsが複数形なのを見事に見落としておりまして(所詮そのレベルの英語力ということで伏してお許しを)、1月のペースとか思いっきり書いておりましたが、複数形なのでこれは1月限定な訳ではありません。でもって質疑応答を聞いている(時間が掛かるんですが、このページを全部印刷して、ラガルドの会見の場合はECBのユーチューブチャンネルで見れますので、ユーチューブを聞きながら印刷した文字を読んでいくのが割と楽(印刷の枚数が増えた分読みやすくなったのもあるのよ、前のだと細かいからながら読みしにくい)なので足湯にでも漬かりながら小一時間聴くのがオヌヌメ)と、結局の所「直近3カ月のペースに対して」みたいですが、何かまあ1月から3月前半までのペースっぽい言い方もしていて、具体的な数字を聞かれると「先ほど来申し上げておりますようにファイナンシングコンディションの判断はholistic and multifaceted set of indicatorsなので具体的な数値じゃないざますわよオホホホホ(超意訳)」と言ってすり抜けてしまうので、そう考えるとそもそも論としましてそこの1か月なり3か月なりをあまりゴリゴリ考えてもシャーナイのでありました。

でもってその買入に関する説明がもうちょっとある。

『We will purchase flexibly according to market conditions and with a view to preventing a tightening of financing conditions that is inconsistent with countering the downward impact of the pandemic on the projected path of inflation.』

どのように買入しますか、という話に関してですが、最初の時点でお察しの通り「パンデミックによってもたらされる物価の先行きの下方リスクに対抗するために必要な緩和的なファイナンシングコンディションがタイト化してしまわないように柔軟に買入を行います」という禅問答メソッドになっております。

『In addition, the flexibility of purchases over time, across asset classes and among jurisdictions will continue to support the smooth transmission of monetary policy.』

なんかもうファジーにも程がありますが、「金融緩和政策の波及メカニズムを維持するために買入をフレキシブルに行います」とのお告げで、これどうやってディレクティブに落とし込むんだか。

『If favourable financing conditions can be maintained with asset purchase flows that do not exhaust the envelope over the net purchase horizon of the PEPP, the envelope need not be used in full. Equally, the envelope can be recalibrated if required to maintain favourable financing conditions to help counter the negative pandemic shock to the path of inflation.』

さっき申し上げました「PEPPのエンベロープに関しては必要な環境を整えるためのものなので、状況が好転すれば別に全部使い切る事は無いし、足りないとなったら拡大しまっせ」という話ですね。

でもってちょっとその部分端折っちゃいましたけど、今回って買入拡大が「the next quarter」なんですが、Q&Aでの説明の感じですと(ってQ&Aネタまで全然間に合わないので引用しないで「ワシは見た」みたいな書き方するのもなんですが今回のQ&AってAが兎に角一々クッソ長いのでネタにすると無駄に長くなる悪寒がするのでネタバレをバンバン先にしちゃいますけど)「明日(3/15金曜日)から拡大しまっせ〜」ということのようです。でもって何で「3か月」なのかという事に関しても(ほぼ聞かれもしないのに)ラガルドさんが会見で説明していたのは、「ファイナンシングコンディションを含めた色々な状況について、ECBのスタッフが整理して経済物価見通しを出すのが3か月に1回なので、基本的にそこに合わせて3か月にしました」という説明をしておりました。

でもってターゲットは何だとかいうような質問に対してはさっき申し上げたような感じで、ひたすらファジーな話を延々と展開しておりまして、尻尾を掴ませない説明に終始しておりまして、うーんこのミラクルファジーという感じではございました。それこそアナウンスメント効果が効いて金利がアガランチ会長になったら実弾を碌に使わずに(゜д゜)ウマー位に考えているのかも知れませんね。


以下はその他の変更なし政策の話があって、いつもの話があるのですが、最後の財政云々の話が長くなっているのと、欧州の成長戦略?だか何だかへの言及(質疑応答でもそのネタ飛んでた)がやや多めだったかなという感じです。

あと、これまた質疑応答ネタを先出ししちゃいますと、こちらの決定ではバイデンプランの1.9兆ドルは見通しに含めていないそうです。ただまあこれを含めると劇的に改善するかという点については「まあ国内向けが多いですからねえ、でも米国ちゃんの需要が強くなると欧州としては外需が良くなるよね」みたいな感じで話をしていたように見えました。


とまあそんな感じで続きはたぶん後日(とか言ってるうちにFOMCが来てその後スカトロ会合が来るんだが)。
 


お題「何だか点検会合方面がダダ漏れの症状を起こしていますね/ECBは「PEPPのペースを3か月間拡大」という変化球放って来ました」   2021/03/12(金)08:08:43  
  去年も花粉は大概だった筈なのだがコロナの方に気を取られてましたようで、我に返った今年の花粉がちゅらい・・・・・・・・・

〇何かのプレイかというようなダダ漏れ点検会合とか情けないの一言に尽きる

えーっとですね、昨日の駄文でオペ紙がど〜のこ〜のって雑談したじゃないですかあたくし。でまああれって実は一昨日にブルームバーグの毎度おなじみMPM前の記事ちゃん出てたの知らんまま書いておりまして(ナマケモノ)、あらあらこんな記事あったのねと驚く昨日のワシ。

[外部リンク] 22:06 JST

22時に出すな22時にw

『日本銀行内部では、来週に発表する金融政策の「点検」に関連し、国債金利がより柔軟に動きやすくなる方法が検討されている。事情を知る複数の関係者が明らかにした。』(上記URL先より、以下同様)

ナンジャソラという感じですが、YCCを止めれば柔軟に動くと思います!!!!!!!!!!

『関係者によれば、月末に開示される運営方針の公表項目の一部を修正するなど国債買い入れオペの見直しも議論の対象になるという。』

いやまあワイもオペ紙がどうのこうのってマーケットトークをちょっと聞いてはいたのですが、まあこの「事情を知る複数の関係者」とは何ぞやという毎度のBBGモード。

『イールドカーブコントロール(YCC、長短金利操作)の下でゼロ%程度に誘導する長期金利の変動幅(上下0.2%程度)の拡大は必要ないとの指摘も出ている。一方、現段階では選択肢としては排除されておらず、金融政策決定会合でも議論される見通し。』

そもそも変動幅ディレクティブに無いんですから拡大も蜂の頭も無いという話は昨日申しあげた通りでございます、ちょっと飛ばして最後のはワロタ。

『複数の関係者によると、コロナ禍でイールドカーブを低く抑えることが重要であり、市場機能のためには一定の範囲内で金利がこれまでよりも上下に変動することが望ましいという基本的な見解は正副総裁で一致しているという。』

黒田総裁と雨宮副総裁の間で金融政策に関する主導権争いガーみたいな話が出てくるとアカンじゃろ、ということで火消し??をしているのか、単にアタクシみたいな門外漢(関係者って別に門外漢でも関係者で括れますからにゃあ)が外野から言ってるのかはよくわからんです。

ただまあオペ紙の話に関しては生産性の無い話にも程がある(そもそもマイナス金利の押し付け合い自体が社会的にみたら人的資源の浪費にも程があるわという話もしましたが)というのは昨日申し上げた通りなのですが、どうもこう日銀は自分が介入して動く相場の事を「市場機能」と勘違いしているようで、ちょっと3日位肥溜めにでも漬かって考えを改めた方がエエンチャウノとは思いますが、そこに追い打ちをかけるように昨日はロイターが追撃。


[外部リンク] 午後
日銀、当預3層構造の修正検討 長短金利の下げ余地明確化=関係筋

ちょwwwwwww

『[東京 11日 ロイター] - 日銀は18、19日の金融政策決定会合で示す金融政策の「点検」で、長短金利の引き下げが経済状況が悪化した際のツールの1つであると明確に位置付けるとみられる。同時に、長短金利に引き下げ余地があることを示すため、当座預金の3層構造の見直しを検討する見通しだ。複数の関係筋が明らかにした。』(上記URL先より、以下同様)

お、こっちの方が具体的。

『日銀はこれまでも声明文で、感染症の状況を注視しながら必要であれば躊躇なく追加の金融緩和措置を打ち出す方針を示し、政策金利についても「現在の水準またはそれを下回る水準で推移すると想定している」と明記してきたが、市場では金融仲介機能に悪影響が及ぶとの観点から日銀にはマイナス金利の深掘りは難しいとの見方が多かった。雨宮正佳副総裁は8日の講演で「長短金利の引き下げは、金融仲介機能に及ぼしうる影響にも配慮しつつ実施できるようにしておくことが適当だ」と指摘。政策点検を踏まえ、声明文でスタンスを明確化し、マイナス金利の導入で打ち出した3層構造を修正することを視野に入れる。』

一応「マイナス金利の深掘りをメインに」みたいなお漏らし?ニュースがだいぶ前に出ていましたが、その具体策みたいな感じです。

とは言いましても「金利引き下げの余地を明らかにするために3層構造の見直しをする」って物凄い勢いで本末転倒の香りしかしないんですし、だいたいからして現状って3層どころか軽く計算して6層構造くらいになってるだろと思うんですが、どういう直し方するんでしょ???こんなのマイナス金利政策解除して全部一本化(または所要準備だけ無利息)になるまで何もできないと思っていたわ、よー考えるなあ生産性の無い事をという点では感心するやら呆れるやら。

『コロナの感染拡大を受けた政府・日銀の政策対応で、銀行の貸出は堅調に推移している。しかし、収益面への配慮から当座預金残高の3層構造のうちマイナス金利適用残高を減らすなどの措置を打ち出す可能性がある。実際に金利の引き下げを実施する際には、さらなる副作用軽減策を打ち出す構えも示す見通しだ。』

何をやってもマイナス金利政策を維持するためには結局どこかにマイナス金利の皺寄せをしないといけなくて、じゃあどうなるかというと投信や年金で支払準備というか流動性部分というか、その所のキャッシュに利下げに伴うどマイナスチャージを被せて来るってのが、まあマイナス金利導入当初にMRFの事を完全にスルーして(後から事の問題に気が付いたようでMRF特則を入れてきましたが)いた位なので、まあ投信や年金という究極的には個人マネーからの収奪をしてくるんでしょうなあと思うのだが、何せ目立たないので中々話題にならないのがおじちゃん悲しいですよね。ナムナムナム。

それに、銀行の当預のマイナスチャージを極力回避するって言ったってマイナス金利政策でマーケットの金利自体は下がるんですから、その結果運用環境は悪化するんで、お為ごかしに副作用対策とか言ってる自体がちゃんちゃらおかしいし、だいたい副作用対策しなきゃいけないような政策を実施する意味って何なのという感じでして、その場の勢いでマイナス金利をぶっこんで全然物価目標早期達成に資さなくて副作用の方は徐々に顕在化していってる時点で「ちょっと試してみたけどイマイチなんで別の方策考えますねテペヘロ」とならずに、ぶっこんだマイナス金利政策が正しいという事にするための日銀というか黒ちゃんの体面の為だけに更にグジャグジャにするとか、なるほど満州での張作霖の影響を排除するために満州事変やってた(一応諸説あり、ってヘッジしておきますね)筈なのに気が付けば米国に原爆落とされる国だわというのが良く分かる。

『長期金利の許容変動幅については「おおむねプラスマイナス0.1%の倍程度」(黒田東彦総裁)を拡大することに慎重な声が目立つ。米国の長期金利が上昇する中、許容変動幅を拡大すれば日本の長期金利に一段と上昇圧力が掛かるリスクがある。日銀では、3月期末に向けて株安・債券安になることへの警戒感が強い。日銀は国債買い入れオペを工夫することで金利が上下しやすくする手法を模索するとみられる。』

買い入れオペに工夫ってそういう生産性の無い工夫とかしてる暇があったら日銀の優秀な頭脳をコロナ治療薬の研究にでも使ってほしいんですがいやマジで馬鹿馬鹿しいんで勘弁してほしいんですけど、前日のブルームバーグニュースのお漏らし記事のフォローみたいな感じになっていて、この後ETFの話があるんですが割愛しますけど、まあ何となくここまでのお漏らし大全というような記事に仕上がっております。


今回の流れ、点検がどうのこうのというのが出て暫くはまあ平和でしたが、例の時事通信砲の辺りから色々と話がおかしくなりだして、遂には正副総裁が消火弾打ち込んだり、打ち込んだ消火弾が変な爆発したのを見て更に消火弾を打ち込んだりというドタバタの挙句に、関係者談という形でのお漏らしダダ漏れ状態で、何と申しますかもうお漏らしまみれのスカトロ点検会合(お食事中の方には伏してお詫び申し上げます)という実に見苦しい汚辱にまみれた決定会合を来週に迎えることになりそうなのですが、真面目な話こんな事やってて恥ずかしくないの日銀さんは????と小一時間説教をかましたい所でございまして、一応10数年(斜めから軽く見てるのを加えればもうちょい長いかも)に渡って何となく日銀を眺めておりますアタクシと致しましても、ここまでグダグダのスカロトプレイになった金融政策決定会合って見たことない訳でございまして、とりあえずこのお漏らしだらけの決定会合関係者一同肥溜めに1週間くらい漬かってコミュニケーションポリシーについて考え直された方が宜しいのではないか、と左様に思うのであります。

・・・・・どうしてこうなったんでしょうかね、なんかもうただただ悲しい決定会合って感じです。


〇寝起きでECB(夜なべ可能の筈ですがそこは突っ込まないで)だがこれは蟻地獄への第一歩になるやらならぬやら

最近またECBページのデザインを変えてて、デザインにやっと慣れたと思ったらリニューアルするのって年寄りには辛いので勘弁してほしいのですが、トップページから「記者会見」っての見に行ったらOn-demand video of the press conferenceというページに飛んだのはエエンジャガ、ラガルドさんカッケー派のアタクシもドン引きするラガルドさんの巨大サムネが登場するのは如何なものかと。
[外部リンク] video of the press conference

挙句の果てにページの一番下に『Are you happy with this page? Yes No』ってアンケートがあるのは何のプレイかと思ってしまいました。

という雑談はさておき。

・決定事項公表文

[外部リンク] policy decisions
11 March 2021

『The Governing Council took the following decisions:』と最初に来た時点で長いわこれと予想できますが長い。

『First, the Governing Council will continue to conduct net asset purchases under the pandemic emergency purchase programme (PEPP) with a total envelope of ユーロ1,850 billion until at least the end of March 2022 and, in any case, until it judges that the coronavirus crisis phase is over.』

と言いながらペースが落ちている件については何ですねんという話ですけど、

『Based on a joint assessment of financing conditions and the inflation outlook, the Governing Council expects purchases under the PEPP over the next quarter to be conducted at a significantly higher pace than during the first months of this year.』

借入環境と物価見通しを合わせて判断した結果、政策委員会はパンデミック緊急プログラムに基づく買入を、次の四半期(だから4-6月期)には本年1月の買入よりも「a significantly higher pace」で行うことを想定(expects)している、だそうな。ちなみにこのexpectsは現時点でこう思っているという言い方で、まあ基本的にこう言ってそこまで無茶ぶりな梯子外しはしてこないのがECBの基本仕様ですが、必ずこのようにコミットではない言い回しをして逃げ道を作っているのはECBのパターンです。まあここまで言って、しかも3か月如きですので梯子は外さんとは思いますが。

あと一応のポイントは「financing conditions」という言い方で、ファイナンシャルコンディションではない事かな。

『The Governing Council will purchase flexibly according to market conditions and with a view to preventing a tightening of financing conditions that is inconsistent with countering the downward impact of the pandemic on the projected path of inflation.』

これがまたエライ勢いで文学的な言い方ですわなと思いますが、この盛大な買入拡大(ただし3か月限定パーチェス)は金利の上昇によって借入環境が悪化するとインフレ目標達成の弊害になるから、というのが理由になっておりますけど、まあ何と申しますかの世界で、景況感の改善によって市場金利が上昇するのが怪しからんとか言われましても、その景況感の改善自体がマジモンの景気改善によるものであれば、それを中銀が買入で阻止するというのは何でじゃろというか、お前らの景気見通しはどうなってるんだよという話でもあって、FEDもだいぶその傾向が見られてきていますが、ここに来て「実際に状況が改善して来た時のハンドリングでアリジゴク」というパターンに嵌る可能性が出てきて他人事として眺める分には実に素敵な見世物が始まった(超不謹慎発言)という感じは漂ってまいります。

『In addition, the flexibility of purchases over time, across asset classes and among jurisdictions will continue to support the smooth transmission of monetary policy.』

PEPPの部分(恒常的な買入ではなくて臨時の方、ということで原則を踏み外すことを正当化する訳ですね)での買入に関しては法令による資産保有割合の上限とかよりも、当該国の金融緩和効果がスムーズに行き渡ることを鑑み柔軟に実施します。ということで要するにPEPPでは大正義国じゃない所の国債買入ウェイトを上げるよ、とは言ってるものの、まあ実際どうでしたっけというお話で、その辺ってここの表現が文学的であるように、結局口で言うものの実際はムニャムニャ的なアレになりそう。

『If favourable financing conditions can be maintained with asset purchase flows that do not exhaust the envelope over the net purchase horizon of the PEPP, the envelope need not be used in full. Equally, the envelope can be recalibrated if required to maintain favourable financing conditions to help counter the negative pandemic shock to the path of inflation.』

望ましい借入環境が維持できるのであれば、PEPPの買入枠(全部で1850ビリオン)を全部使う事も無いし、もっと買わないとアカンとなったら増額見直しするよ、とまあある意味当たり前の話。

『The Governing Council will continue to reinvest the principal payments from maturing securities purchased under the PEPP until at least the end of 2023. In any case, the future roll-off of the PEPP portfolio will be managed to avoid interference with the appropriate monetary policy stance.』

PEPPで購入した債券の償還再投資に関する説明と、将来の再投資停止に関する話は従来通りです。ここまでがPEPPの話。


『Second, net purchases under the asset purchase programme (APP) will continue at a monthly pace of ユーロ20 billion. The Governing Council continues to expect monthly net asset purchases under the APP to run for as long as necessary to reinforce the accommodative impact of its policy rates, and to end shortly before it starts raising the key ECB interest rates.』

次はPEPPじゃなくてAPPの方。こちらに関しては従来通りの政策を継続するって話じゃな。

『The Governing Council also intends to continue reinvesting, in full, the principal payments from maturing securities purchased under the APP for an extended period of time past the date when it starts raising the key ECB interest rates, and in any case for as long as necessary to maintain favourable liquidity conditions and an ample degree of monetary accommodation.』

APPで購入した債券の償還再投資に関する説明についても従来通りですね。これが2番目。


『Third, the interest rate on the main refinancing operations and the interest rates on the marginal lending facility and the deposit facility will remain unchanged at 0.00%, 0.25% and -0.50% respectively. The Governing Council expects the key ECB interest rates to remain at their present or lower levels until it has seen the inflation outlook robustly converge to a level sufficiently close to, but below, 2% within its projection horizon, and such convergence has been consistently reflected in underlying inflation dynamics.』

政策金利は据え置き、先行きの金利は少なくとも維持するし、物価目標達成のために必要であれば引き下げる、というのも毎度おなじみ・

『Finally, the Governing Council will continue to provide ample liquidity through its refinancing operations. In particular, the third series of targeted longer-term refinancing operations (TLTRO III) remains an attractive source of funding for banks, supporting bank lending to firms and households.』

TLTRO3を始めとする資金供給プログラムに関しても同じ話で、引き続き潤沢な流動性を供給するし、TLTRO3については銀行貸出をサポートするために銀行ウマーな条件での貸出を続けるよと。

『The Governing Council stands ready to adjust all of its instruments, as appropriate, to ensure that inflation moves towards its aim in a sustained manner, in line with its commitment to symmetry.』

必要ならば躊躇なく必要な措置を取ります(キリッ)ってこでまた毎度おなじみ。

『The President of the ECB will comment on the considerations underlying these decisions at a press conference starting at 14:30 CET today.』

ということで会見なのですが、

[外部リンク] STATEMENT
PRESS CONFERENCE
Christine Lagarde, President of the ECB,
Luis de Guindos, Vice-President of the ECB
Frankfurt am Main, 11 March 2021

アタクシが見ている時間(東京時間の朝)だとまだQ&Aがアップされていなくて、最初のイントロダクトリーステートメントしか出てないんですが、政策の説明に関しては見た感じ声明文からあんまり踏み込んでいなくて、辛うじて経済アセスメントの直前の部分にこういうのがあるくらいですかね。

『Preserving favourable financing conditions over the pandemic period for all sectors of the economy remains essential to underpin economic activity and safeguard medium-term price stability. We will also continue to monitor developments in the exchange rate with regard to their possible implications for the medium-term inflation outlook.』

ユーロ高についてもしれっと言及してますが、パンデミック時期におけるファイナンシングコンディションの悪化はイクナイ、という話をしていますし、まあさすがに次の四半期は買入増やすとは言ってますが、「パンデミック時期における」なので(だからPEPPペース拡大で対応するんですが)これパンデミックフェーズが終わってアフターコロナだという事にしてしまうと別に知らんがな状態に出来る言い方でもあって、まあECBの場合はドイツのバイトおじさんみたいにやかましいのがいるからこの程度でしか落としどころが無いということで、まあそういう事だぞとは思いました。

『We stand ready to adjust all of our instruments, as appropriate, to ensure that inflation moves towards our aim in a sustained manner, in line with our commitment to symmetry.』

へいへいそうだっかという感じで、ここは毎度同じ話なのですよね。でまあその前には決定事項の説明があって、一つなんちゃら〜みたいな説明はあるのですが、声明文の範囲内から飛び出した説明は無かったので、結局は質疑応答をおまいちゃんとみておかないとはどういう事やというツッコミにすいませんと土下座して終了という事で(大汗)。会見は週末読む(断定調)。
 


お題「ウィンドウズアップデートのせいでPCが不機嫌なので雑談大会ですいません」   2021/03/11(木)08:05:33  
  うーん3月11日。

〇ストーリーありきニュースキタコレ(審議委員人事おまけあんど・・・・・・)

いや確かにそうなんだけどさあ・・・・・・・・・
[外部リンク] 21:00 [有料会員限定]

『政府は9日、日銀の次期審議委員に野村アセットマネジメント最高経営責任者(CEO)兼社長の中川順子氏を充てる人事案を国会に提示した。6月29日に任期満了となる政井貴子審議委員の後任で、運用会社の出身者が日銀の政策委員会に入るのは初めて。日銀の金融緩和の手段で上場投資信託(ETF)購入の重みが増すなか、運用大手の経営者の知見を生かす狙いもありそうだ。』(上記URL先より、以下会員限定になります)

さてここで野村HDの有報置き場をご紹介しておきましょう。
[外部リンク] 2,000 2021年3月12日

ご案内のように先月末に出ていた予定表では、
[外部リンク] 2,475 2,001 -0.093 -0.085 45.4

ちょwwww2500オファーなら札割れwwwwwwwww

足切りも▲9.3bpとかでして、いやまあ別に企業様の方がマイナス9bpの社債を発行している訳では無いのでそれはそれなんですけど、これそれこそストーリー先にありきで煽り記事書こうと思ったら「日銀は結果的に特定企業への無利子融資を行った上に、補助金まで出しているのだが、議会の議決を通らない形でのこのような行動は、議会制民主主義における政府の活動範囲を逸脱した「関東軍」的な行動ではないかとの議論を呼びそうだ」とか何とか煽る事が出来る訳でして、いやまあ社債買入の1-3年毎度マイナスなんで何を今さらとは言われそうですが、まあここまで下がるとちょっとねえ。

というわけで札も無いのは分かっているので減額した、ということなのでしょうが、まあそう考えまするにコロナ対策3本の柱とか言ってますけど、社債買入の臨時増額もうイラネだろと申しますか、こういうの何で個別の状況が改善したからそこの部分は臨時措置終了しますって出来ないの日銀は、と毎度の如く思う訳でして、何故かそういうツッコミに対してはいつも日銀って「この政策は一体として効果を発揮しているパッケージ」みたいなヘナチョコ理屈を繰り出してくるんですよね。

マジでもう前倒しで臨時措置(というかそもそも社債買入要らねえだろ制度の趣旨からしたら今のクレジットスプレッドのどこにリスクプレミアムがあるのかと小一時間問い詰めたい)の社債の所だけ削除しろよと思うのですが、どうせこれもオファー額を漸減させて行って、気が付いたら1-3年が元の数字に戻って3-5年が500とか200とかになっていて、有耶無耶のうちに事実上臨時措置を閉店、という措置を取るんでしょうなあと思うのでありまして、80兆円文言みたいなもんですわな、と思います。

でもって毎度申し上げておりますが、仮にそうなるとそらまあ事実としてだいぶマシになるからそれはそれで結構なのですが、80兆円文言も然りで、結局落とし前をつけないでなあなあのうちに誤魔化してしまう、というのをやってしまうと、政策の何が良くて何がアカンかったかということもきちんとしない、ということにつながる訳でありまして、だからこう牛の涎かというようにダラダラと無意味になったり寧ろ有害になっても「一度始めたものが終わらない病」になるんですよねえと思うのでした。

まあ減額自体は現場の判断として妥当オブ妥当で、アカンのは政策決定のほうで落とし前つけないままなあなあで誤魔化すという姿勢の方ですよ、というのは念のため繰り返しておきます。


〇マクロ加算比率とかその他雑談雑感(点検絡み)

[外部リンク] 年3月積み期間:15.5%

これにより、日本銀行当座預金のうち、マイナス金利が適用される政策金利残高(金融機関間で裁定取引が行われたと仮定した金額)は、5兆円程度となる見込みです。』

3月積み期間は国債償還要因があるから掛け目上がりましたですなという理解で良かったと思うのですが、このマクロ加算に関しても、マイナス金利政策をぶっこんだ時の直前1年間の平残が基準残高になっているのって、そこからこれだけ時間が経過する中で、それでエエのかというのは毎度思うし、だいたいからしてMRF特則とかあの時から株価どんだけ上がってると思ってるんだよ何でMRFという証券総合口座の待機資金、即ち株式などの購入予定資金を預かる機能のある資金に対してマイナスチャージするんだよ日銀は証券投資を阻害する気かふざけんな、などと言っても(残高はデカいし利用者はものすごく多いものの超地味なだけに)全然皆様に注目されないので何故か相変わらず基準残高が昔のまま、という理不尽極まりない状況になっておりますけど、この基準残高の基準年見直しってのは日銀としてどう考えているんでしょうかねえ、というのはよくわからん。

まあ基準年見直しをしたらしたで、今度はマクロ加算部分での裁定取引をやっていた人達的にはナンジャソラというか、話の前提がちゃぶ台返しになってしまうのでそれもまた面倒ということなんでしょうけれども、MRF特則の基準年が全然変わらんというのだけはどう見ても理不尽だし、そこだけ直す分にはそこまで他に巨大な影響でないだろ、と思うのですけれども、見直ししませんですかねえ。


という事を書きながら思い出したのですが、そういや輪番に関しても市場機能云々の観点からオペ紙の見直し(日程出さないとか)というネタもどこかからちらっと聞いた気がするのですけれども、何か日銀って「市場機能」と言った時に「とりあえず市場の人間に仕事があれば」みたいな意味での市場機能維持というのが頭にあるっぽくて、いやまあそら完全統制市場にして人員が全員離村したら困るのでその趣旨も分からんでもないのですが、さはさりながら、輪番オペの日程出さないとなって、そうは言っても今の市場って日銀様が超ドミナントプレーヤー(除く超長期後半)となっている中だと、オペの日程出さないとなると、今度はオペの日程の当てっこゲームが始まる訳ですよ多分。んでもって予想があたった外れたで市場が動いたり、何とかストのお仕事が出来たりするのですけど、それって冷静に考えると何の生産性も無い話でありまして、寧ろそういうゲームに金融業界の人材を貼り付けてしまうのって社会的な損失じゃねえのと思ってしまう程度には人間が達観してきましたアタクシ。

まあそれを言い出すとそもそも「マイナス金利の押し付け合い」によって市場機能のようなものが発生しているというお話にもつながるのですが、市場機能ってえのはそうじゃなくて競争的環境による資源の適正配分を行うことによって、もっとも効率的な資源配分を達成するために市場機能を使う、というものではなかろうか、とまあ斯様思う次第で、なんかこう小手先の話で仕事を作って市場機能でございと威張られましてもねえ、とは最近とみに思うようになる程度にはアタクシもジジイになりましたという世間話でした。


本日はウィンドウズアップデートがバックグランドで走りやがったせいでPCちゃんが言う事をあんまり聞いてくれなかったりする時間があって、なんかこうただの雑談ばっかりしか書きませんで誠に申し訳ございませんでした(ジャンピング土下座)。
 


お題「PDイジメをするから5年国債流れちゃったじゃん/政井審議委員の後任人事(野村AM中川さん)/LIBORあと9か月」   2021/03/10(水)08:05:11  
  一般客とは???
[外部リンク] 17時21分

『大会関係者によると、海外在住者向けの一般チケットは100万枚程度を確保済み。菅義偉政権は東京大会で海外観客を受け入れ、新型コロナウイルスで激減したインバウンド(訪日外国客)回復のきっかけにする考えだった。だが、現在は外国人の新規入国を原則認めておらず、変異株も広がるなど、世論の不安も大きいことなどから、断念へと傾いたという。』(上記URL先より、以下同様)

なるほどシャーナイじゃろ、と思うのだが記事の最初の方にはしらっと・・・・・・・・・・・

『一方、国際オリンピック委員会(IOC)はスポンサー関連の招待客らが入国、観戦できるよう要望しており、日本側が検討を続けているという。』(上記URL先より、以下同様)

ん???????ん??????????


〇ほらだから言わんこっちゃない(5年入札雑感)

昨日の債券市場ちゃん、例によってロイターさんから(毎度サーセン)。

[外部リンク] 午後
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は続落で引け、一段と強まった日銀点検の不透明感

『<15:10> 国債先物は続落で引け、一段と強まった日銀点検の不透明感

国債先物中心限月3月限は前営業日比9銭安の151円05銭と続落して取引を終えた。3月の日銀点検への不透明感が一段と強まり、売りが優勢となった。10年最長期国債利回り(長期金利)は同1.5bp上昇の0.125%。

マーケットの、長期金利操作の変動許容幅拡大に対する思惑は、黒田東彦総裁の5日の発言でいったん萎んだが、雨宮正佳副総裁の前日の発言で再び盛り返してきている。ただ、市場では「日銀は何がしたいのかわからなくなった。見方は市場の中でも分かれている」(国内銀行)との声も出ている。』(上記URL先より、以下同様)

うーんどうなんでしょうな、やりたいこと自体は多分一昨日の雨宮さんの奴だと思うんですけどね。まあ昨日の相場ちゃんに関しましては「日銀点検に対する不透明感」というのはまあ確かに大分類でいえばその通りなんですけど、それだけを理由にするのはミスリードのような気がするんだよな〜。

つまりですね、

『本日実施された5年債入札も応札倍率が低下し、テールが拡大と低調だった。「3月日銀点検への不透明感が強まったことで、投資家はすぐに必要ではないようなポジションを構築しにくくなった」(国内証券)という。』

という書き方になっておりますがまあその5年入札、昨日は5年入札だったのですが、これまた良く分からんかったけど前場から5年じゃなくてカーブの後ろの方が弱くて、先物よりも後ろが弱いベアスティープモードで5年の入札に突入、というか金曜の(ノ∀`)アチャーから月曜大引けまでの謎の超長期堅調は何だったのかと小一時間なのですが、まあ何にせよ前場が終了して、ベンダーのヒアリングベースの足切りコンセンサスが100円79銭か78銭かといった所。

[外部リンク] 11:09 JST 更新日時 2021年3月9日 11:57 JST

『政府は9日、日本銀行審議委員の候補に野村アセットマネジメント最高経営責任者(CEO)兼社長の中川順子氏(55)を充てる国会同意人事案を衆参両院に提示した。任期は5年。6月29日に任期満了の政井貴子審議委員の後任となる。両院で与党が多数を占めており、政府案が可決される見通しだ。

中川氏は2019年4月に野村アセット初の女性社長となり、来月1日付で会長に就任する。野村ホールディングスでも初の女性執行役や財務統括責任者(CFO)に就いた。』(上記URL先より)

いやーこのフラッシュ見てホッとしましたですわ。アタクシどうせまたしょうもない女性経済学者が出てくると予想していて、なんとなく候補になりそうな方の一人がロイターインタビューでトンチキ発言しているのを見て(ノ∀`)アチャーと思いつつどこかでネタにしようかとニュースのクリップだけしてたんですけど使わないで済むかな、とにっこりするあたくし。

ちなみに話は脱線しますが、金融政策の話をさせると電波浴比率が非常に高くなるのになぜか東大の経済学部長とかいう物凄い肩書の人が今月号の証券アナリストジャーナルで電波ゆんゆんの金融政策ネタをぶっこんでいまして、その辺と絡めて日本の経済学者はアカンという話をしながら突発性秦の始皇帝になって以下自主規制、というネタを温めていたのですが孵化しないでそのままお蔵入りになりそうですな、学者審議委員が増えないということになりましたので(^^)。


まあ兎にも角にも、普通の話を普通にすることが出来て、普通の判断を下していただける方が普通の論議をしていただく、という行為こそが今の日銀政策委員会に求められている訳で、政策決定会合の主な意見にしろ議事要旨にしろ、見た感じどう見てもまともな議論が成立しているとは思えないという惨状おぶ惨状でありますので、企業経営者としての常識的かつ地に足のついて論議を鈴木審議委員、中村審議委員と共にリードして頂き、勝手に暴れる置物一派や、屁理屈の蟻塚を大構築して金融政策の昭和温泉旅館化ばかり推進する執行部を、常識人トリオ(今勝手に命名した)が牽制機能を果たして頂きたく、心より祈念する所ではございます。


ちなみに新法以降の日銀政策委員では野村出身が過去2名(水野さんと木内さん、水野さんは直前は外資ですけど野村が長かったので野村認定)おいでですが、お二方共に野村のリサーチ部門バリバリのお方でして、本人が意図したのか意図しないのかはともかくとして、お二方ともに面白審議委員になってしまいましたが、今回はリサーチ部門の方では無いので、中川さんの場合は面白審議委員には進まないかなー、とは勝手に想像しております。まあ詳しくは存じ上げませんけど、野村で役員にまでなられる方ですから色々と切れ者なんでしょうなあとは思うボンクラナマクラそもそも竹光のアタクシでした。

まあ何にせよ変な馬鹿学者が出てこなくて良かったよかった。


〇ところで黒ちゃん発言なのですが・・・・・・・・・・・

金曜の黒ちゃん発言、雨宮さんが火消しの火消しの積りで月曜日に「黒田さんの個人的見解ではないか」みたいな言い方をしていましたが、ここで日銀法の関連条文を確認してみましょう。

[外部リンク] my opinion」の断りもなくいきなり個人的見解を披歴した、っての、これ雨宮さん火消ししてる積りで何かもっとヤバい事を言ってませんかねえ、と斯様に思う訳ですよ。

普段日銀がホイホイ呼ばれているのは54条の3に基づくものだと思うので、通常の参考人質疑に関してもそらまあ法令に基づく質疑応答ではあるのですが、今回の黒ちゃん発言は54条の1に伴い発生する54条2の行為に他ならないので、いつもの国会答弁とは重みが違う筈だし、官僚のほぼトップまでやられたお方が、そういう「法令的に特別の扱いになっている物件」の重みを知らん訳が無いと思うのでありまして、そう考えますとなんか黒ちゃんは黒ちゃんで確信犯で言っている(決定会合で決定すべき事項について事前に政策委員会議長が勝手にその方向性について発言する、というのがおかしいだろというもっと大事な論点もありますがとりあえずパスするとして)んじゃネーノって感じもするんですよね。普通に黒ちゃんこの半期報告の法令上の重みを分かっている筈なので。


ま。雨宮さんも「動いて良い」とは言ったものの、「金融緩和効果を妨げない範囲で」と留保している訳ですから、別に黒ちゃんと雨宮さんの主張が真っ向からコンフリクトする訳でもなくて、10年金利の変動についての考えは従来通りだが、経済物価情勢が改善していく中において、長期以降の金利が多少上昇しても金融緩和効果は損なわれない、と言っていると考えてしまえば宜しいと思う。

つまり、経済物価情勢が進展してくると、いわゆる均衡イールドカーブ(名目)は上方シフトしてくるのが然るべきであり、かつ現在のYCC政策は金融緩和政策の継続をコミットしていますが、その際に金利、特に超長期のが低下しすぎることによって均衡イールドカーブから大きく下方に逸脱した場合、金融緩和効果を却って損ねる可能性がある、という整理になっているので、その意味で特に超長期などの金利は均衡イールドカーブの上方シフトに伴い、上昇して然るべき、というお話になるのでございますが、この「均衡イールドカーブ」の概念って物凄く説明(またの名を屁理屈)上便利なツールになっていまして、均衡イールドカーブ論を使えばあなたもワタシも政策屁理屈インチキ作文入門編くらいは簡単に合格できそうですな、あははのは。

何を言ってるのか分からなくなってしまいましたが(笑)、よーするに黒ちゃんと雨宮さんの発言って確かにヘッドライン的にはマッコウクジラでそら市場がアップセットするわと思いますけれども、完全にコンフリクトする話をしている訳ではない、というのと、火消ししたいのは分かるけど雨宮さんの黒田発言に対する個人的見解云々の部分は言い過ぎでしょ、という事ですな。


〇LIBORあと9か月っすなあ・・・・・・・・・・

雨宮さんネタで出遅れてしまいましたが。

[外部リンク] Benchmark Administrationは、2021年3月5日、米ドルの一部テナーを除き、現行のパネル行が呈示するレートを一定の算出方法に基づき算出するLIBOR(以下、「パネルLIBOR」)については、2021年12月末をもってLIBORを公表停止する旨発表しました。また、同日、FCA(英国金融行為規制機構)は、日本円LIBORの一部のテナーについては、2022年1月以降の1年間に限り、市場データを用いて算出する擬似的なLIBOR(以下、「シンセティックLIBOR」)を構築するための権限を行使することについて市中協議を行う意図を表明しました。』

シンセティックLIBORってのオモロイ表現ですね。

『上記を踏まえ、本邦における今後のパネルLIBORからの移行対応及びシンセティック円LIBORに対する日本銀行及び金融庁の考えについて、各業界団体を通じて金融機関に通知しました。』

ということで通知書はこちら。
[外部リンク] の公表停止時期の公表及びシンセティック円 LIBOR 構築に関連する意図表明を受けての今後の対応について

この文書はお名前が局長名になっていますし、右上を見ると

金総政 第933号
金監督 第285号
日金 第106号
日市 第66号
令和 3年 3月 8日

となっているので、金融庁と日銀の局が発出している文書の扱いですな。でまあ本文はさっきのHTMLのご紹介ページと同じことを言っているので別紙の方を拝読。

『1.円建てパネル LIBOR の公表停止予定時期である 2021 年 12 月末に向けた対応』

はいはい対応ですよ皆さん。

『LIBOR 参照の既存契約における LIBOR の恒久的な公表停止に向けた基本的な対応は、代替金利指標への「移行」、あるいは「フォールバック」条項の導入である。』

そらそうだ。

『今般、米ドルの一部テナーを除き、パネル LIBOR については、2021 年 12 月末をもって公表停止されることが明確化された。これを踏まえ、各金融機関においては、日本円金利指標に関する検討委員会(以下、「本邦検討委員会」という。)が 2020 年 8 月に公表した「LIBOR の恒久的な公表停止に備えた本邦での移行計画」(以下、「本邦移行計画」という。)及び各金融機関が策定した移行計画に則って、可能な限り早期に移行またはフォールバック条項を導入すべく、顧客への説明及び契約改定に向けた顧客交渉を進めることが重要である。』

物価目標が行かない事や財政健全化が絶賛大後退することは物凄い勢いでコロナのせいにするんですから、こっちもコロナのせいにして粘れませんでしたかねえああそうですね国際的取り組みですからそんな甘えは罷りならんですねどうもすいません。

『一方、FCA より、日本円については、2022 年 1 月以降の 1 年間に限ったシンセティック LIBOR の構築に向けた権限行使を行うことについて市中協議を行う意図が表明されたが、英国議会に 2020 年 10 月に提出された法案は、現時点では成立していない。仮に法案が成立したとしても、英国においてはシンセティック LIBOR の利用は時限的なものであり、かつその利用は、真に移行が困難な既存契約(以下、「タフレガシー」という。)に限定される見込みとなっている。』

なるほど。

『従って、LIBOR からの移行対応に当たり、シンセティック LIBOR に安易に依拠せずに移行に向けた対応を継続することが重要であり、本邦移行計画で対応の目安として示された、2021 年 6 月末までの円 LIBOR 参照貸出・債券の新規取引・発行の停止、2021 年 9 月末までの既存の円 LIBOR 参照貸出・債券の顕著な削減に向けて、引き続き努力することが求められる1。』

まあそういう事になるわな。野良LIBORを勝手に作るのはダメですかそうですか(まあそれだったら契約をフォールバック条項を導入した方が早いわな)。

何か気のせいだったらスマンのですが、どこぞのベンダーかなんかでチラ見したような気がするんだが、指標金利改革に関連してシンセティックLIBORが暫く出るから(だったかな?)クレジットリスクのかく乱要因がどうのこうのなのでクレジットリスクにポジティブ、みたいな落語をどこかで見たような気がして、勘違いだったらスマンのだが、指標金利云々でクレジットリスクに影響は与えんだろうよ(価格形成に影響を与える、というのなら分かるけど)と思って、オモロイ事言わはりますなあ(婉曲表現)と思ったりしましたです。


『2.シンセティック円 LIBOR の利用について 』

基本使うな、でしょうと思ったらまあその通り。

『FCA は、今後、英国議会における法案審議の結果、また、シンセティック円 LIBOR の構築に向けた権限行使を行うことについての市中協議の結果を踏まえ、実際にシンセティック円 LIBOR を構築するかどうかを判断する予定である。従って、現時点においてシンセティック円 LIBOR の利用について検討することは時期尚早であるが、仮に構築される場合の対応として、以下のとおり、現時点の金融庁及び日本銀行の考えを示す。』

はい。

『(1)シンセティック円 LIBOR の新規契約・取引での利用に当たっての考え』

『上記1.のとおりシンセティック LIBOR の利用はタフレガシーに限定される予定であるとともに、シンセティック円 LIBOR の公表期間は 1 年間に限定されている。従って、円 LIBOR からの秩序ある移行を進めるためには、円 LIBOR 参照契約を着実に削減することが重要であって、シンセティック円 LIBOR は、いわばセーフティネットとして利用されるべきものであることから、これを参照した新規の契約・取引を行うべきではない。』

そらそうだ。

『(2)シンセティック円 LIBOR の既存契約・取引での利用に当たっての考え』

あんまりあてにするんじゃねえ、ですよね。

『FCA は、英国においては、シンセティック LIBOR の利用をタフレガシーに限定する予定である。タフレガシーの対象については、今後、FCA が、シンセティック円 LIBOR の構築に向けた権限行使に関する市中協議とは別途の市中協議を開始する予定であるが、英国検討体が 2020 年 5 月に公表した「タフレガシーの特定」に関する報告書においては、適切かつ頑健なフォールバック条項が導入されていない LIBOR 参照契約で、LIBOR 公表停止日までに契約の修正(事前移行あるいは適切かつ頑健なフォールバック条項の導入)を行うことが実務上困難な可能性があるもの、あるいは、ヘッジ関係等で他のタフレガシー取引とのつながりがあるものとされている。』

「ヘッジ関係等で他のタフレガシー取引とのつながりがあるものとされている。」というのは何となくのイメージは出来るけどイマイチ詳しくないのでわからん、まあゴテゴテ仕組みになっていてほぐせないようなもんなんでしょうかね、ナムナム。

『また、本邦検討委員会は、2021 年 2 月に公表した「英国金融行為規制機構(FCA)の市中協議文書へのコメントレターの発出について」において、移行又は頑健なフォールバック条項の導入を通じて、既存契約・取引に関する移行対応を積極的に進めるべきであるとしている。その上で、現時点では移行対応が困難な既存契約・取引はまだ確認されていないが、今後、移行対応が本格化していく中で、一部の既存契約・取引において、やむを得ず移行対応が遅延するリスクや不確実性を排除し得ないとしており、シンセティック円 LIBOR をこうしたリスクや不確実性への備えとして位置づけている2。』

要するに当てにするな使うなと。

『従って、上記を踏まえれば、本邦においても、シンセティック円 LIBOR の利用は、上記1.の対応をしっかりと進めたもとで、真に移行が困難な既存契約に限定され、いわばセーフティネットとして利用されるべきものである。また、シンセティック円 LIBOR の公表期間は1年間に限定されていることにも留意すべきである。』

物凄い勢いで強調しているということは以下自主規制。

『加えて、シンセティック LIBOR は、パネル LIBOR とは算出方法が異なるため、その経済価値が変わり得るものであることについて、関係当事者間で認識を共有しておく必要がある。』

そらそうだ。

『なお、本邦検討委員会においては、2021 年 12 月末までに円 LIBOR から移行対応を進めることができない潜在的なタフレガシーの性質について考察することを視野に、今後、幅広い市場参加者との間で、上記のリスクや不確実性について議論を深めていく3とのことであり、これは上記で示した点を前提に議論がなされると理解している。』

ということでペタペタ貼りましたが、なんかこう色々と年末がスケジュールに見えてきて線表の線のケツが年末になっているようなToDoリストになっていくような時期になりまして、こんな感じでこれでもかと移行ネタを強調されているというのは・・・・・・・・・・
 

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