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お題「オペ紙変更で買入額は3か月固定というプレイ(なぜか日程は3か月先まで出さない)などのメモです」   2021/06/30(水)08:10:16  
  この前FOMC会見で(って全然途中ですが)lumberの価格がどうのこうのという話題がありましたが、影響がこんな感じでも出ているのか、なるほど。

[外部リンク] 社会

『世界的に木材価格が高騰する「ウッドショック」によって国内の畜産農家は、畜舎の敷料に使うおが粉や木材チップを入手しにくい状況に陥っている。4月ごろから木材の品薄感が続いて一部の地域では価格が上昇。農家からは価格高騰、木材不足の長期化と畜産経営への影響などを懸念する声が聞かれる。(関山大樹)』(上記URL先より)

ちなみにその影響がどのくらいなのというイメージは上記URL先の記事をご覧あれ。


〇一々目立たんと気が済まんのか日銀って感じで気候何とかに続いてオペ運営もマイナーチェンジ

・YCCなのに輪番の額を市況動向に応じて細かく調整しないと正面切って表明とな

そういや昨日はオペ紙だったじゃん、とか思ってたら謎の紙が登場。

[外部リンク] 四半期の買入予定は、3、6、9、12 月末に公表する「長期国債買入れ(利回り・価格入札方式)の四半期予定」により別途お知らせします。』

ん??ん???ん????

『(3)買入金額

四半期予定において、市場の動向を踏まえて種類別・残存期間区分別の買入金額を公表し、当四半期中は、原則として、当該金額を買入れる。ただし、イールドカーブの水準が大きく変動し、長期金利(10 年債利回り)が変動幅の上限または下限を超える惧れがある場合などに、例外的に、買入金額を調整することがある。』

ほほうそうですかそうですか、という所ですが、これ点検会合やった月末にいきなり輪番をバサッと動かした(回数減らして10年中心に大減額した)あと、輪番の運営について質問されると、黒ちゃんおよびほかの審議委員の皆様が揃いも揃ってこう言ってたじゃないですか。

これは4月会合後の定例会見での黒ちゃんの説明。
[外部リンク] 3 月の金融政策決定会合で、市場機能の維持と金利コントロールの適切なバランスを取る観点から、長期金利の変動幅について上下に±0.25%程度ということを明確化したわけです。』

『こうした観点から、国債買入れオペの実務的な対応として、事前に示す買入れ予定額について、レンジから特定の金額に変更するとともに、長期金利が変動幅の上限または下限を超える惧れがある場合以外は、買入れ額を調整しないことに変更したわけです。』

『こうしたもとで、長期金利については、経済・物価情勢等に応じて、この明確化された範囲内で変動することを想定しています。もっとも、日本銀行が意図的に長期金利を変動させるということではなく、経済・物価情勢に応じて、この明確化された範囲内で変動することを想定しているということです。』(以上の部分のみ上記URL先の2021年4月28日黒田総裁記者会見より引用)

ってあって、この「長期金利が〜買い入れ額を調整しない」ってのが、一体全体何を調整しないのかが想定問答の日本語の作り方に問題があって、「事前に示す買い入れ予定額を調整しない」のか、「事前に示した買い入れ予定額を実際の買入の際に調整しない」のかが、不明瞭だったうえに、そのあおりを食ったのか4月末と5月末のオペ紙が前回と同額で出していたので、なにがどうなのかよーわからんかったのよね。

でもってですね、今回の変更で何が起きたかと言うと、先ほど引用したように(再掲します)、

『四半期予定において、市場の動向を踏まえて種類別・残存期間区分別の買入金額を公表し、当四半期中は、原則として、当該金額を買入れる。ただし、イールドカーブの水準が大きく変動し、長期金利(10 年債利回り)が変動幅の上限または下限を超える惧れがある場合などに、例外的に、買入金額を調整することがある。』(再掲)

ということにしまして、なんかこれは黒ちゃん発言の中で曖昧だった部分をそのままファジーにして横展開した、って感じで笑ってしまいました。すなわち、「事前に示す買い入れ予定額は市場がレンジ抜けそうにならない動かない限り前月と同じで出しますよ」という解釈と、単に「買い入れ予定額で出した通りに月中の買入を実施しますのでオペ紙自体での変更はあるで」という解釈の折衷みたいな「4半期ごとに買入額を出すよ」という謎結論になったのは中々笑うわと思いました。


しかしまあ何ですな、何ちゅうかこのですね、「YCCなのに市場機能の維持」とか言ってる時点で「ワイは盗っ人だが義賊」位の図々しい話をしているので仕方が無いのですが、買い入れ額が固定的になっている時点で、それってお前ら金利目標じゃなくて量的(ただしストックベースではなくてフローベース)目標になってねえかと小一時間って感じですし、だったら買入そのものを止めてレンジ飛びそうになったら無限買い入れ指値オペで全部止めれば良いじゃんくらいの気もしますが、YCCという政策自体が何をしたくてこういう運営になるのか、というのがさっぱりワカランチ会長でございますな。

つまり、さっき小見出しで書きましたが、「市場の動向を勘案しながら国債買入の額を月次で調整する」という原則は無くなったよ、ってのが運営上の話で決まったということなのですが、今までそこがどの程度買入を動かさないのか、というのがファジーだったのが明確化しまして、それはそれでなるほど分かったとは思うのですが、これやってると10年以外の所(特に中短期)の金利が意図せずに動いたりするとどうするんでしょうかねとか、そもそも今年度補正予算とかが出て国債発行計画の手直しだって起こり得るだろうに、3カ月先まで決め打ちしちゃって大丈夫なの(今回は大丈夫でしょうが)とか、まあ疑問は色々とあるのですが、まあ何かこの政策も運営がコロコロとマイナーチェンジしますなあって感じです。


しかしここでかなりどうでもよいちゃあどうでもよいのですが、

『(2)買入日程

原則として、買入れを行う月の前月最終営業日に、その時点で予定している月間の買入れの日程を公表する。』

ってなっているんだが、国債発行日からずらすという原則があるから国債発行予定日が出ていない所の輪番日程を入れられないのは分かるんで、もし財務省の公表予定が後ずれした場合のリスクとか考えたいのは分からんでもないのですが、

[外部リンク] and Schedule of U.S. Dollar Funds-Supplying Operations (July-September 2021)

こちらは4月の公表通りに
[外部リンク] 年7月以降の米ドル資金供給について

6中銀における合意によって3Mの方が無くなったので予定通りに1wもののみのオファーとなりました。あとこの適用金利もいずれはペナルティレート(に近いもの)に戻ると思うのですが、この金利自体はFEDちゃんが議決するマターになるので、おそらくはテーパリングの辺りでしれっといじって来るか、年次のスワップ協定延長の時辺りにでもやってくるんですかねえ、知らんけど。

しかしこのドルオペに関しても、「3本の鉛筆」とかで実施額を大々的にアピールする、という阿呆なことをしていて、いやいやいやドルオペが減るの基本的に良い話なのに、増えた残高アピールしたら正常化が進んでいく中で変な誤解をあたえるんじゃネーノとか鉛筆出た時に悪態ついていたら、2カ月もしないうちに3本の鉛筆を引っ込めるという荒業をぶっかましておりまして、このオペに関しては実施していること自体は(さすが日銀だけで決められないマターだけに)ちゃんとした推移をたどったのですが、日銀の説明がイカサマすぎて泣きそうになりました、というか元より色々と変だった日銀様の説明、コロナ対策の何とかかんとかってあたりからもうその場しのぎの説明ばっかりしているようにしか見えませんね。

ということでして、相手が居るとこのようにちゃんと出口政策が出来るのですが、ちゃんとした中銀に引っ張ってもらわないと隙あらば温泉旅館の建屋を建て増してやった振りをするのを得意技とする黒田日銀におかれましては、ちったあパウエルの爪の垢でも煎じて飲めや、という風に思うのでありました。



〇国債市場の流動性指標がグロ図表と化しておりますな(メモメモ)

市場何とか会合の議事要旨と言うネタをすっ飛ばしてしまっている事に気が付いたのだがそれはまたいずれ。

[外部リンク]
 


お題「そういえば主な意見だったので主な意見をネタにしながら朝から湯気ポッポーのアタクシ(すいません)」   2021/06/29(火)08:10:34  
  ほうほう。
[外部リンク] 16時50分

『東京五輪・パラリンピック関連で入国した関係者のうち、新型コロナウイルスの感染を確認したのは、ウガンダの2人のほかに、フランスやエジプトなど、4人いたことがわかった。内閣官房が28日、野党合同ヒアリングで明らかにした。』(上記URL先より)

ちょっと待て内閣官房、野党合同ヒアリングが無かったら黙ってる積りだったのか。

・・・・・・こういうのがあるから「野党合同ヒアリングは無駄」とならないってのが
もう何というかな所でございますな、ぐぬぬ。


〇大して中身は無いのですが読んでいると湯気がポッポーになるという主な意見を拝読するのでした

やってて有益なFOMCパウエル会見がありますが、一応曲がりなりにも野良日銀ヲチャーを自称している(自称しているだけだが)市場の片隅に生息する野良ネズミといたしましては出てきたものは成敗しないと行けないので成敗なんですけどね。

[外部リンク] 年 6 月 17、18 日開催分)1

何ちゅうかね、最近の日銀(というか「点検」会合からこの方特に、というかですけど)って物価目標掲げている癖にそっちの話はろくすっぽしないし、しても「そのうち行く・・・・・・行くがその時期は明確にしていない・・・・」だし、それも申し訳なさそうに言うならまだ可愛げがあるのですが、小理屈捏ねて行かない理論構築ばっかり熱心にやるわ(明日は点検追加ペーパーでるんでしょうかねえ)、それだけならまだしも、気候変動ナントカとか「やってます感」出すだけの施策をぶっこんでくるわで、ダメな会社の経営企画を絵に描いたような事やっていて、それに振り回されて大して収益性も無いのだが制度がそこにあるから付き合わざるを得ないという無駄な仕事を金融機関に増やすわ、とまあ毎日その辺りにトサカを立てておりますので、まあ今日もただのトサカです。

#どうせ政策は地蔵なので政策インプリケーションは無い


・気候変動何とかオペの記述量>物価の記述量ですかそうですか

いつものことですが、『.金融経済情勢に関する意見』の『(物価)』の部分ですが、今回はポツが5つ、行数にして13行(文字数はめんどくさいからカウントしない)となっておりますが、『.金融政策運営に関する意見』の『(気候変動関連分野での金融機関の取り組みを支援するための新たな資金供給制度)』と小見出しだけでもクソ長い部分ですが、今回はポツが7つ、行数28行もありやがりまして、そらまあ中には「こういう問題点があるのではないか」という反対意見とまでは言わない(全員一致でしたからね)ものの、留保する意見の表明などもあったし、新企画の話だから多いのはシャーナイにしても、物価目標やってるのに物価の方の意見量がいつもプアーなのですが、今回はこの部分があるから更にプアーに見えますな。

さらに悲しいのは物価の意見とやらを拝読するとこの有様でやる気あんのかという話。

『・ 消費者物価の前年比は、目先、0%程度で推移した後、経済の改善が続くことや、エネルギー価格の上昇、携帯電話通信料引き下げの影響剥落などから、徐々に上昇率を高めていく。』

経済の改善は良いとして、残りはただのテンポラリーファクター(とテンポラリーファクターの反対側が出る話)なんですが、もうちょっとこう基調的な物価が上がるメカニズムに関する意見は無いの?

『・ ペントアップ需要が現れ始める本年後半から物価を巡る情勢が改善し、物価上昇率も高まっていく。』

それはそれで良いんですけど、経済情勢の認識に関しては(別に同じ人が書いている訳ではないから矛盾する場合もあるにせよ)既に威勢の良い話になっていて、かたやこちらでは「本年後半から」ペントアップ需要が「現れ始める」になっているという認識の差がもうなんだかね、というか次にネタにするけど経済情勢の認識の方は威勢が良いのに、新コロ半年延長の話をするときは急に「企業の資金繰りガー」とか言い出してて、こいつら一つの会合の中ですら整合性を取ろうとせんのかと小一時間問い詰めたい。

まあこの点に関しては4月の展望レポートで前向きの循環メカニズムだのやたら経済の基調判断に加えて先行き見通しの方が特にですけど、見通し数字以上にやたらとロバストな強い見通しを出している、というのを今回の会合で追認しているからこういう事になるのでありまして、そもそも論として7月まで情勢判断の上方修正を様子見していればいいのに、4月MPMという東京都その他に緊急事態宣言が再々発出されたタイミングであんなのをぶっこんでくる、というプレイに起因しているんですが、その事務方の作文を承認しているの(既に今の政策委員会は事務方の作文を承認する能しか無いっしょ)政策委員会なのですから、お前らちったあその水虫能を使って考えろやヴォケと思う訳で。

『・ 国際商品市況の上昇や内需の改善が物価上昇に寄与するものの、その勢いは力強さに欠けるとみている。』

『・ 物価は、ワクチン接種の状況次第で上振れる可能性もあるが、根強いデフレマインドもあって、インフレ圧力は一時的なものにとどまるとみられる。』

と思うんだったら追加緩和したらどうでしょうかねえ〜(棒読み)、ちなみにデフレマインドとか言っているのはどうせ置物とゆかいな仲間たちの誰かでしょうね。

『・ 経済の回復が消費者物価の持続的な上昇につながるには、財政の支えがある中で緩和的な金融環境が維持され、家計と企業の余剰資金が消費・投資に向かうことが重要である。』

この理屈も置物とゆかいな仲間たちっぽいですが、問題は財政の支えと緩和的な金融環境を維持するのってサステイナブルじゃないんですけど、それが無いと持続的な上昇につながらないってのどうなんでしょうね、とは思う。

まあこの「持続的な上昇」って言葉の意味するところも良く分からんので保留するんだが、基本的に2%物価安定目標っていうのは、それが達成される時ってのは「経済の状態が過熱でも失速でもないような時に物価が2%程度で推移している」「経済が循環的にサイクルを描く中で、物価が平均して2%程度上昇を続けている」って事で、フィリップスカーブ的な言い方をすれば、需給ギャップがゼロの時点、即ちフィリップスカーブのY切片における物価が2%近辺ってことなのであって、経済が回復して財政金融をフルスロットルで回さないと持続的な物価上昇にならない、という時点でそもそも論として何かがおかしい(=それはインフレ期待が低すぎということなんでしょうけどね、今までの言い方なら)のですが、どうも何か物価目標達成できないのをいいことにテケトーな話しかしてねえな、って感じで非常にトサカにくる訳ですよ。うんうん。


・一方で経済の認識の強さよ

最初の『(経済情勢)』を見る。

『・ わが国の景気は、内外における新型コロナウイルス感染症の影響から引き続き厳しい状態にあるが、基調としては持ち直している。』

というのは大本営としまして、次が吹いたわwww

『・ わが国経済は、ワクチン接種の進展もあって、前向きな循環が働き始めている。』

いやあのですね、そんな状況だと思うのに何で「半年も」コロナオペ延長しないと行けないという政策判断になるんですかねえ。

『・ 海外経済は、総じてみれば回復しているが、ワクチン接種の進捗が遅れている新興国では足もと停滞の動きがみられるなど、国・地域ごとに回復ペースにばらつきがみられる。』

外需でヒャッハーでは無かったのか、という気もしますが、それはそれとしてうーんそれは事務方の報告としては漏れなく報告する話だからこれで良いんでしょうけど、政策運営という意味で言えばこのばらつきが見通しにどういう影響を与えるの?ってのが見えないんですよね。米国様中国様が強ければ雑魚キャラが多少弱くても知らんがな、ってのが見通しを議論するときの話なんじゃないのかと思うので、これはこれでああそうですか何ですけど、だから何??っていう感じでして、なんか事務方の作文を垂れ流しているだけに見えるんだよなー(個人の感想です)。

いやね、米国とかでも「ばらつきガー」って言ってるけど、あれは金融政策の究極的な目的としての「国民厚生の向上」って文脈の中で、社会的マイノリティーがコロナで食らって経済回復の恩恵をまだ受けていないのは国民厚生の向上という観点から考えると宜しくないので、マクロの数字だけみている訳にはいかないですぜ、って話をしてるわけじゃないですか。然るにこの意見のひと、米国ちゃんのばらつきの話を意識してるのかしてないのか知らんけど、「So What??」な話をしておしマイケルな訳で、何ちゅうか底が浅いんだよなーって思う訳で、こんな程度の話書くなよと思うのでありました。

#とトサカにきているせいか攻撃的なアタクシ

『・ わが国の経済活動の水準は、当面、対面型サービス部門を中心に低めで推移し、不確実性の大きい状況が続くが、感染症の影響が徐々に和らいでいくもとで、回復していくとみられる。』

まあこれは分かるのだが、だったら何で4月の展望レポートあんなに先行きの説明が強いの?という疑問点は否めない(別に展望レポート基本的見解に反対したっていい筈ですよ)。

『・ わが国経済は、足もとワクチン接種が急速に進捗しつつあるもとで、短期的には、飲食・宿泊等の対面型サービス消費のペントアップ需要の拡大等により、相応の回復が期待される。』

『・ 感染が落ち着いた状況が続けば、サービス関連消費も徐々に回復ペースを取り戻していくとみられるほか、ワクチン接種の加速は先行きの経済にとって明るい話題である。』

だったら新コロオペを何で半年も延長するのでしょうか、3か月でも良かったのではないでしょうか。


とまあそんな感じの経済物価情勢認識でありますが・・・・・・・


・そもそも論として新コロオペ延長の背景にしている理屈が妙なんだが

『.金融政策運営に関する意見』の『(新型コロナ対応資金繰り支援特別プログラムの延長)』ですけどね、

『・ 企業等の資金繰りは、ひと頃より改善しているものの、今後もストレスのかかる状況が続くと予想されることを踏まえると、「特別プログラム」の期限を半年間延長し、引き続き、企業等の資金繰りを支援することが適当である。』

経済情勢の堅調な認識はどうしたのでしょうか。

『・ 当面は、感染症の影響により対面型サービス消費が抑制され、資金繰りの懸念が生じるリスクが残るため、「特別プログラム」は、半年間延長することが望ましい。』

「当面は」なのに3か月後に期限がくる特別プログラムを半年延長するのは何でですか????

『・ 感染症の影響の収束が確実になるまでは、政策対応を着実に続けることが重要であり、「特別プログラム」は当面延長することが適当である。』

だからお前らさあ、これは一時的措置でコロナ収束して経済がピックアップして来れば(って展望の方では思いっきり強くなるみたいなのを4月に既に示している時点で色々と変なのだが)縮小して最終的には終了するって考えているんだったら。「当面」延長を3か月延長にすれば、ああコロナが収束するとこのプログラムは縮小なり終了なりするんだなーと思わせられると思うのですけど、何で「当面」で3か月先に期限が来るものを半年も延長するの????そんなにコロナの影響が長期化すると思ってるんだったら展望レポートは7月に下方修正しないと話がおかしくならない???

#ということで4月の展望で無駄に判断を強くしているので色々な所で話の整合性が取れなくなっている

『・ 銀行貸出残高の動向などをみると、なお資金ニーズが旺盛なセクターが存在する。「特別プログラム」の延長など、配慮が必要な状況が続いている。』

『・ 「特別プログラム」の延長を今回決定すれば、金融機関に早めに方針を示すことができ、企業等にも安心感を与えられる。』

最後の2つを見てホンマカイナと思ったのですが、別に金融機関とすればこのオペ有ってもなくても資金需要があって、まあ不良焦げ付き化待ったなし以外の貸出であれば、ホイホイと貸出するじゃろ、という情勢なのであって、新コロオペって単にヘンテコ特別付利グッズになってるだけの話で、これが無くなったから金融機関が急に貸出を渋るとかそういう話は無いでしょと思うんですが、あたくし何か勘違いしてますかねえ(勘違いしていない自信と共に)。

まあコロナオペ縮小すると短い所と、それにより終了する3-5年の社債の辺りの価格形成には若干影響があるかもしれませんが、コロナの影響で資金繰り支援が必要でどうのこうのというような政策の文脈からしますと、この措置の廃止ってのは、金利と言うかスプレッドには多少影響するかも知れないですが、アベイラビリティに影響が出る話ではないですし、しかもその影響するスプレッドだって、それが無くなったらいきなり貸金の金利が数%のオーダーで上がるような話しじゃないのですから、そもそもこの辺の話の前提が変なんですよねコロナオペうんたらって。

まあ新コロオペは当初はただ単に「マクロ加算の0金利2倍」という新コロオペに参加すると、参加して入って来たお金がマクロ加算ゼロ金利になるだけではなく、それと同額の超過準備もマクロ加算に入れて進ぜよう、ってだけのインセンティブ設計だったのですが、あっという間にニーズが頭打ちになって(だって既に基礎残高とマクロ加算の範囲内で当座預金残高が推移している金融機関には手間暇かけて参加するインセンティブが無いから)、急に残高を稼ごうとして「特別付利」とかぶっこんできまして、そうしたら今度はこの特別付利を活用すればマイナス金利の拡大の時に特別付利を引き上げて金融機関の負担軽減、とか最早お前ら当初の政策と全然違う道具にしてねえか、っていう中々複雑な成長過程を遂げておられるオペなので、延長する理屈と現状とが全然マッチしない、という無茶苦茶なものになっている、というのがまあ色々とダメダメだと思うのですが、そういう昭和温泉旅館政策を再構築してすっきりしようって話にならんもんですかねー、とは思うのでありました。

まあ付利の方は別の意図をもった政策にビルトインされてしまったから急に外せないのは分かるんですけど、CP社債買入の方は何とかしろよと思いますし、流動性からソルベンシーの問題になる、という話を金懇で審議委員の方もしているのに、割とノーズロで半年延長になってしまい、3-5年の社債というどう見てもソルベンシーど真ん中の買入が続くのどうなのよと思いますがね。


・気候変動云々の議論は読んでられないって感じですのであんまり読みませんが

『(気候変動関連分野での金融機関の取り組みを支援するための新たな資金供給制度)』ですけど、これはワロタ。

『・ 金融機関自らが判断する多様な気候変動対応投融資に対して、日本銀行がこれらをバックファイナンスする仕組みであれば、ミクロの資源配分への直接的な関与を避けられる。また、新たな資金供給制度は、成長基盤強化支援資金供給制度の後継と位置付けることが考えられる。』

これはまあ大本営の理屈なので大本営の誰かが仰せなんでしょうけれども、そもそもミクロの資源配分への関与をしないんだったら何のためにこのオペがあるのよという話になる訳で、堂々と「ミクロの資源配分に中央銀行が関与する形になるが、これは政策として必要不可欠なので行わないといけない」と正面切って主張して欲しいんですが、まあそれを言い出すと「それはそもそも中央銀行が勝手にやるようなものではない、お前ら関東軍か」って言われるとぐぬぬとなってしまう(関東軍だって統帥権独立の理屈で幕僚が軍政部門を無視して勝手に暴走していてましたが、統帥権は天皇大権だから、という一応の屁理屈はあったのですが、今の建付けで日銀が勝手にぶっこんでいくのは天皇大権が無いのにぶっこみにいくんだから関東軍も裸足で逃げ出す次第ですわな)というのがあるので、まあ何ちゅうか色々と変な訳ですよ。

さらにこの「成長基盤オペの後継」ってナンジャソラで、気候変動対応の話って成長基盤強化なの??って感じでして、気候変動対応ってのは「このままだと世界がサステイナブルじゃないから」って話しから始まっている訳で、気候変動に対応すると急にどこかに新たな未開の肥沃な世界が沸いて出てくるような話しなんでしたっけ??(別に気候変動対応をするな、と言う話をしている訳ではないので念のため申し添えます)って所で、いやまあミクロ的に言えば色々な投資機会があるかもしれんけど、マクロ的に言ったときにそれどうなのよというのは?????なんですけどにゃー。

まあこれはたぶん「成長基盤強化オペ」というぶっこんだはいいけど結局何の成長基盤強化にも結びつかなかったオペを閉店する理屈に使われているんでしょうけれども、気候変動対応とか言い出すと、半永久的にこれ続けそうなのでそれはそれで勘弁という感じで、もう少しこう出口があるようなオペを後継にして頂きたかったんですけどねえ・・・・・・・(成長基盤強化は2%物価目標達成できているような状態だったら所期の目的は達成したと言って撤収できるけど気候変動対応は期間が長すぎる)


そんな中でこれは鈴木さんっぽい穏当な意見というか留保意見というか。

『・ 民間部門の気候変動への対応を支援する措置を、金融政策として市場中立性に配慮しつつ、検討することが適当である。ただし、民間部門の具体的な取り組みや経済・物価への影響について議論が尽くされていない点が多いため、政策を具体化する際には慎重に行う必要がある。』

この文字列の間に籠められているものを色々と感じてしまって、まあ鈴木さんには同情せざるを得ない、と勝手に鈴木審議委員のコメントにしてしまっていますが(笑)。


・最後の「その他」のエンターテイメント性が低下していると思いきや今回はまたお笑い意見が登場

『(その他)』という昔だったらジンバブエここにあり、という読み物があったのですが、最近はクッソ面白くない上に今回なんぞ意見がエライ少なくなっておりましておもんないにも程がある、と思ったらまーた市場の笑いを誘う物件があったようですな。折角だから全部鑑賞しましょう。

『・ 国際的に、経済回復に向けた政策支援の継続に関しては認識が共有されている。わが国でも引き続き粘り強く金融緩和を継続することが重要である。』

えーっとすいません、それって超目先の話であって、むしろ米国では経済の正常化に伴い先々におけるコロナ特別措置の撤収の話をしている(一部は既に撤収済み)と思うんですが・・・・・・・・・・

『・ 金融政策運営では、先行きの景気回復という追い風を捉えて緩和姿勢を強めることで目標達成につなげることが重要である。』

毎回言ってるんだが片岡さん、だから何をするっての提案して下さいよ。いつまで民間何とかストのつもりなんですか????(というか任期がもう残り少ないんだが)

で、ここからが爆笑コーナー。

『・ 日本銀行の使命である2%の「物価安定の目標」実現に向けて、対外コミュニケーションを充実すべきである。』

対外コミュニケーションを充実したら物価目標が達成できるのかよ、おめでてーな。それからそう思うんだったら「45分経ちましたのでそろそろ最後の質問にさせていただきたい」とかいう記者会見をせめてエンドレスにしろよ馬鹿。

『・ SNSなど国民に直接情報を伝えるツールが整ってきているもとでは、中央銀行による丁寧な情報発信の重要性が一層増している。』

誰が書いてるのか知らんがもしかして馬鹿の人でしょうか??????

だいたいからしてコミュニケーションが重要なんだったら昭和温泉旅館みたいな政策をしてたらアカンと就任直後の黒ちゃんもおっしゃっておられた(面倒なので引用は今日はしませんが前引用しましたな)と思うのですが、次から次へと目くらましの新機軸と、限りない言い訳屁理屈を並べ立てた総括的検証だの物価メカニズムの何とかだの点検だのをやっておられる時点でアカンとしか申し上げようがありませんけどねえ。

最後と言えば昔はジンバブエ先生の獅子吼(ただしその相手は先生謹製の藁人形)が見れて楽しかったのですが、またこれが立派な事を言っているようで何も言っていないというのが最後になっているのですけれども、まあ黒ちゃん(が主な意見の編集責任者)昔からジンバブエ先生の獅子吼を最後にぶっこむ、みたいなお茶目な編集していたので、これも晒し上げのつもりかも知れませんね。

『・ 感染症の影響により遅れることとなった経済構造の変革を進めていくことが重要である。日本銀行としても、ポストコロナ時代に向けた世界的な経済社会構造の変化も踏まえたうえで、わが国経済の健全な発展に資する政策対応について、さまざまな工夫を検討していく必要がある。』

・・・・・・・最後を何か物凄い立派な事を言っているようで実態が無い、という意見で締める辺りに編集責任者の並々ならぬセンスを感じるのはアタクシだけですかそうですか。


・ところでこれ政井さんの意見ってあったのかなあ(棒読み)

いやあのですな、これは文字数計算して前回の文字数と比較すれば一発で分かるのですが、そのためにはPDFのドキュメントをワードにコピペして余計な小見出しを削除する、という作業が必要になるので、って全然めんどくさくないのですが、そもそもやる気が起きなかったのでやっていませんけど、だれかちょっと計算してちょんまげ。

#ということで米国ネタのような現世利益もなく、単にアタクシが湯気ポッポーになっているという見苦しいテイタラクをお見せするだけの企画になってしまいまして誠に申し訳ございません(平伏)
 


お題「だいたい虫干しネタでFOMCパウエル会見を料理(その1というかイントロ)」   2021/06/28(月)08:15:43  
  なんじゃそら。
2020)「ブレークイーブン・インフレ率から抽出される日本の市場参加者の長期インフレ予想" target="_blank">[外部リンク] [PDF 2,637KB]」、日本銀行ワーキングペーパーシリーズ、No. 20-J-6.』

というのを書いていたのは記憶にあった(たぶんチラ見しかしてない)のですが、まあ色々と計測してるんですけど、マーケットベースの予想インフレ率って市場のおこぼれで飯を食う事n年(15
まあアタクシの場合はそういうのをうっかり口に出してミーティングを終了させるわ「社内連携に非協力的」とか査定は下げらるわというような悪事例は発生させたことの記憶は忘却しておりますけど、いや分析は良いからそれよりインフレ期待を上げるために何をすれば良いのかって分析してくれませんかねえという感じで、泥棒捕まえるのが出来ないのに手錠の性能向上を一生懸命やっている感が拭えませんなあ、とまあ役割期待が違う(書いてる人は政策をしようとしているのではなく純粋に分析しているだけだから)のでこういうのに悪態つくの筋違いなのは分かっているんですけど、例の点検シリーズのナントカの上塗り(今月末も出るのかな〜)と言い、何ちゅうかこの「物価安定目標の達成が全然できないのに分析だけは熱心」っての見てて空しくなってしまいますな。目標が達成できないから廃村の危機(というか既に廃村状態だが)の円債村の村民としましては。

・・・・・まあそもそもがYCCの枠組みな上に、物価連動国債市場自体が碌すっぽネットの発行が増えていない、という市場で市場データで分析しようというのに無理があると思うので、まあ別に基礎研究自体を否定する気は無いんですけど、何だかなーと思ってしまうのでした。


〇さて物凄い勢いで出遅れましたがFOMC会見Q&Aが色々と面白いので&一部脱線雑談

[外部リンク] of Chair Powell’s Press Conference
June 16, 2021

・いきなりどうでもよい脱線で恐縮ですが

ちなみにこれ、FRBのトップページを見ますとオープニングリマークから全部で1時間と11秒。↑はTransucriptなので28ページあるとか、総裁会見は要旨だから、とかいうのもあるし、英語と日本語では文字の中の情報量が違う(表意文字があるから)とか、パウエルが超早口(ただし発音明瞭なので聞き取りやすい)なのもあるのですけれども、片や28ページで同じ1時間の黒ちゃん会見15枚かーとか思ってたのですが、うっかり先日の総裁記者会見のライブ映像を最初から最後まで見てしまって気が付いたの
ですけど、

[外部リンク] 裁 記 者 会 見 要 旨
―― 2021年6月18日(金)
午後3時半から約60分

確かにまあ1時間って感じでしたけど、めんどいからそんなにネタにしなかったけどやっぱりパウエル会見をネタにするときにこれは言いたいなあってのは、とにかく黒ちゃん延々と想定問答を読んでるのは別に読むなとは言いませんけど、質問に対してひたすら的の外れた説明を延々とすることによって時間を稼ぐし、更問はさせないし、しかも聞く方も聞く方で、この回の質疑応答で心底トサカに来たのは7ページのこの質問。

『(問)(前半割愛)あと、関連しているかはあれなのですが、ワクチンの接種が日本も含めて進んでいる中で、総裁ご自身はワクチンを接種されたのでしょうか。差し支えなければ教えて頂ければと思います。』

まあ可哀想だから前半も引用して差し上げると、割愛した前半は、

『 これまでの質問と関係するのですが、コロナ禍が物価に与える影響について伺います。以前、昨年の秋頃だったかと思うのですけれども、関連で伺った際は、エコノミストの世界的な議論の向性ですとか、コンセンサスを踏まえつつ、どちらかというとデフレ的な影響を意識されていたのかな、とも思うのですが、それから一定期間が経って、コロナワクチンの接種率も高まる中で、総裁ご自身のご認識ですとか、見通しに変化があるのでしょうか。短期と中期とか、国内外とか、視点によって見方が異なるのかもしれませんが、今のご見解を伺えればと思います。』

まあこれは勘弁しても良い(ただこの質問自体が迂遠すぎで、世界的にコロナ後に一時的とは言え物価が上昇していることが話題になる中、日本の物価に関する議論にあまり変化が見られないようですが、みたいな質問をして頂きたい)のですが、何下らねえ事聞いてるんだよと思ったら、狙いすましたように黒ちゃんこのクダラネエ説明(世田谷区ではどうのこうのとかいう話)をおっぱじめまして時間を潰す潰す。

でまあ質問している人とは別ですが、幹事社が「45分になりましたので」とかええええもう終わりにする気かよ、というような振りはしてくるわで、ちったあパウエル会見の爪の垢でも煎じて飲めやと小一時間という感じがしました。

ちなみに、もっと笑えるけど笑えなかったのは、ワクチン質問に対する黒ちゃんの答えが会見要旨では(8ページの真ん中あたり)、

『(答)(前半割愛)コロナワクチンのことについては、私が住んでいるところは後期高齢者からどんどんワクチン接種をしていまして、私も通常の申し込みをして、2回目の接種を完了しています。』

こwwwれwwwわwww

実際の会見ではダラダラと説明してたんですけど、要旨を作る日銀の中の人もさすがにこの質疑応答には呆れたようで、中の人の悲しみと怒りがこの大幅な割愛(会見「要旨」だから趣旨さえ損なわれなければ割愛したって良い!)に示されているように見えまして(個人の妄想です)、これは狙ってるか狙ってないかはともかくとして物凄く良いイヤミでした作った中の人達グッジョブ!!!!!



・物価がホイホイと上昇している事に対する質疑がテーパリングよりも全然多いというのが中々

さて、脱線はさて置きましてこちらの会見ですが、だいたい質問は物価動向、雇用市場(当然ながら政策に絡めて)、ドットチャート、テーパリング、政策の枠組み、その他ってな感じでしたけれども、今回の会見はまあ大体ネタがあるから、というのもあって中々オモロイ会見で、同じ1時間でもここまで違うのかと他人の芝は青いと言いますが米国の金融政策議論が裏山鹿という感じでございました。

でまあ物価絡みの質問で、まずは物価が上がっている方に関する質疑についてはアタクシ幾つか見たかったわけでして、何でかというと、FEDって今は「物価の上昇は一時的でそのうち戻るぜ」に最近、というかこの会見でも連呼してますが「そのうち戻る・・・・・戻ると言ったが今はその時期まで指定していない・・・・・・・」って感じになってきておりますが、まあ何はともあれそういって言い逃れをしておるわけですが、問題はFEDと言えどもそう超然としてばっかりいる訳にはいかなくて、この物価上昇モードが「一時的でそのうち戻る」と言ってるのが許されなくなるかどうか、って所が問題だし、それって明らかに物価コンポーネントを引っ張り出して説明できるような超特殊要因で大上げみたいな事だけで済まされないってなってくると、あとは世間様がどういう反応をFEDにぶっこんでくるか、ってのが問題になると思うの。

んな訳で物価の質問のトーンは見たかったのですが、2番目の質疑からいきなり笑かしてくれました。

『PAUL KIERNAN. Hi, Chairman Powell. Thanks for the question. Your specific median forecasts on inflation seems to assume a pretty tame outlook for the rest of the year. As you know, the three-month annualized rate for the past three months was I think 8.4 percent in the CPI. And I'm just wondering sort of how much longer we can sustain those kinds of rates before you get nervous. Thanks. 』

3か月の物価推移を年率換算するなやwwwと思いましたが、まあこの勢いで物価が上がっていくのに一時的っていってるけど、どの位この勢いが持続するとFOMCでは思ってるの、って質問と、それが長くなって来ると利上げ検討とかにならんのかね、という質問ですな。

ちなみに基本的に今回の(というかリモートになってからその傾向が強いけど)パウエルの応答、一々長くて、ある意味丁寧(どこかの誰かさんみたいに的の外れた話を延々として煙に巻いている訳ではない、なお一部どうみてもマトモに応えるとイタタタタになりそうな質問があって、そこは煙巻きの術をつかっています)なんですが、ネタにするときにに嬉しい悲鳴です(のですいませんたぶん今日は終わらん)。

『CHAIR POWELL. So, inflation has come in above expectations over the last few months. But if you look behind the headline numbers, you'll see that the incoming data are consistent with the view that the prices that are driving that higher inflation are from categories that are being directly affected by the recovery from the pandemic and the reopening of the economy.』

物価は想定以上に足もとであがっているが、物価上昇要因をよく見るとパンデミックでハードヒットしたところのリバウンドとい、経済の利オープニングによるものですよ、ということで以下延々とその内容を説明してくれています。

『So, for example, the experience with lumber prices is illustrative of this. The thought is that prices like that have moved up really quickly because of the shortages and bottlenecks and the like. They should stop going up and at some point, in some cases should actually go down. And we did see that in the case of lumber.』

lumberって材木とかガラクタとか手元のデイリーコンサイス様が仰せなのですがそうなのか。

『Another example where we haven't seen that yet is prices for used cars, which accounted for more than a third of the total increase in core inflation. Used car prices are going up because of sort of a perfect storm of very strong demand and limited supply. It's going up and at just an amazing annual rate. But we do think that it makes sense that that would stop, and that in fact it would reverse over time.』

3分の1くらいを占めてるのが中古車価格で、これはこれで先般の水害とかで販売可能な中古車が無くなっている影響があるとな。

『So we think we'll be seeing some of that. When will we be seeing it? We're not sure. That narrative still seems quite likely to prove correct, although, you know, as I pointed out at the last press conference, the timing of that is pretty uncertain, and so are the effects in the near term. But over time, it seems likely that these very specific things that are driving up inflation will be temporary. And moving on, we'll be looking.』

下がると言っているが今はその時期まで決め打ちできない、だそうです。

『We'll be looking at the monthly pricing data. I'll also say that the labor market is going to be important, both for the maximum employment goal, but also for inflation. And we'll be looking at that. And as I mentioned, we expect and I expect that we'll see increases in supply over coming months as the factors that we believe have been suppressing supply abate, wane, move down. So, I can't give you an exact number and exact time. But I would say that we do expect inflation to move down. If you look at the forecast for 2021 and -- sorry, 2022 and 2023, among my colleagues on the on the Federal Open Market Committee, you will see that people do expect inflation to move down meaningfully toward our goal. And I think the full range ofinflation projections for 2023 falls between 2 and 2.3 percent, which is consistent with our goals. 』

いつどの位下がるか、という話は不確実ですが、労働市場動向なども含めて、供給制約が解消されていくと2%に向かて収斂していくでしょう、とSEPの大勢見通しも申しております、だそうな。


ちょっと飛んで(13ページに飛びます)アベレージターゲットに関する質問が。

『CRAIG TORRES. Craig Torres at Bloomberg. If I were a businessman looking at the forecast today, I would ask how and when the Fed seeks to achieve an average of 2 percent inflation? In other words, does the FOMC have a look back period? Or does it plan to suppress inflation in outer years because over the next three years you're going to be above inflation? So what is your look back period? Does the Committee have one? And if not, why not? And if they don't, why isn't this just flexible inflation targeting without an average in a range of 2 to 2 and a quarter percent? Thanks. 』

アベレージターゲットは良いんだが過去何年のアベレージなの?なんか決まった年限なり、何らかの議論はFOMCでは起きて無いの??もしその何年とか言うの無いんだったらアベレージちゃうやんただのフレキシブルターゲットやん、という質問から。お答えは14ページだが中々良い。

『CHAIR POWELL. You know, so as part of our year-and-a-half-long process, the review that we did and came out with at the end of that with the new statement on longer-run goals and monetary policy strategy, we look carefully at the idea. We've all read all the literature around different formulas for makeup and things like that. And, we concluded -- and, you know, strongly agree -- that it's not wise to wed yourself to a particular formulation of that.』

ロンガーランゴール&ストラテジーの検討の際に散々議論しましたが、結論としては「特段のフォーミュラにしばりつけるのは賢明ではない」ということで全員が強く一致しました。

『So, we did adopt a discretionary -- there's an element of discretion. You know, it says that we will seek inflation that runs moderately above 2 percent for some time. And it's meant to create a broad sense that we want inflation to average 2 percent over time. And that under the old formula, under the old framework, what was happening was 2 percent was the ceiling because all of the errors were below. 』

そこには自由裁量がある、という話をしているのですが、過去のフォームらの説明の中で「2%は上限」と言ってるのはパウエルさん言い過ぎで、それはECBの場合やという感じですな。

『You were always getting back to 2 percent. So you were bouncing back and forth between one and a half and two, and we wanted them to be centered around two. So that's the approach that we're taking. And you're right, it's not a formulaic approach. We were clear on that when we announced the framework. 』

物価がいずれ戻ってきて2%になっていくと今はみておりますので、いまの方法でのアプローチが昨年決めた枠組みに合うものです。特定の何年間で2%にミートさせる、というもんではないよ、という説明しているのですが、最後の一言とその答えはクスっとなりました。

『Was there another part of your question, Craig?

CRAIG TORRES. Ah, that pretty much answers it, Chair Powell. Thank you. 』


などとやっているうちに時間が無くなってしまいましたので、続きは明日以降なのですが、いろいろと高官発言が出てて今回のパウエル会見って多分そっちに上書きされちゃうと思うのですが、何度読んでも素材としては面白いと思うのでじっくりと料理しようかなとは思っております(サーセン遅くて)。
 


お題「政井さんの棄権が思わぬ波紋とな/4月会合議事要旨見物/その他メモクリップ」   2021/06/25(金)08:13:48  
  これは斬新な理屈。
[外部リンク] 社会 スポーツ 速報
毎日新聞 2021/6/24 17:45(最終更新 6/24 19:42)

『加藤勝信官房長官は24日の記者会見で、入国する選手や関係者からの感染拡大防止について「ホストタウンや組織委員会が受け入れ責任者だ」としたうえで「飛行機を使って国内で移動する場合にどう対応するかを含め、(対応が)検討されている」と述べた。』(上記URLより)

>入国する選手や関係者からの感染拡大防止について「ホストタウンや組織委員会が受け入れ責任者だ」

ちょwwwおまwwww責任だけテラ丸投げwwwwwwwwwwww


〇先般のMPM絡みで面白ネタがあったのでクリップクリップ

[外部リンク] 4:30

『日銀が18日に開いた金融政策決定会合の結果が波紋を広げている。論争の的は政策の中身ではない。問われているのは、決定会合の採決時の前代未聞の「棄権」だ。』(上記URL先より、以下同様)

ほほう、と思いましたらですなあ・・・・・・・・

『日銀の最高意思決定機関である政策委員会は正副総裁3人と6人の審議委員で構成する。全員が衆参両院の同意を得て内閣が任命する「国会同意人事」の対象だ。このため騒動の余波は永田町にも及んだ。』

なんと!

『「再就職先と国会をてんびんにかけるのか」。22日朝、国会内の立憲民主党控室。立民の安住淳国会対策委員長は日銀の理事らと向き合い、厳しい言葉で責め立てた。』

論点がちょっとアレだが、国会の同意で就任しているという意味を踏まえて(ってのは次に自民党の森山さんが仰せで全く御尤も)いる、というのをすっかり忘れとるわ、というのは仰せの通りで、吊るし上げざまあwwwwww以外の感想は無く詰められている理事の皆様に同情する気はワイもおきんわ。さらに・・・・・・・・・

『続いて開いた与野党国対委員長会談でもこの件が議題となり、自民党の森山裕国対委員長は「国会で承認を受けて仕事するのは非常に重い。採決だけを(棄権する)というのはいかがなものか」と記者団に語った。』

イイハナシダナー(;∀;)

『日銀審議委員はその立場の重みから、高い規範意識が求められるのは言うまでもない。と同時に、大規模緩和に異を唱えないことを最優先に人選し同意してきたのは政府と国会でもある。前代未聞の棄権が浮かび上がらせたのは、国会で承認した一票の、どうしようもない軽さだといえる。』

「ガンジーが助走をつけて殴るレベル」というネットスラングがありますが、これは「日経が正論を述べるレベル」ってことですな、いやはやクッソワロタわいいぞもっとやれ。

いや別に退任後の就職先探しするなとは言いませんけど、退任前に次の行き先が思いっきり出てしまうってさすがにどうなのかと思う訳で、一般庶民が会社変わる時だって次にどこに行くって話は(そら仲良しさんとかに話をすることはあっても)平場で思いっきり言うのは規範意識とかそういうややこしい話以前にマナー違反じゃないのかね、と思うのでありまして、まあそういう辺りから色々と今回の一連の案件はおかしかったわな、という所でございまする。

面白いから国会閉会中審議してくれ・・・・・・ませんですなそりゃ。


〇4月MPM議事要旨を見物見物

以前は大喜利のようにジンバブエ原田と木内さんの有刺鉄線デスマッチなどが垣間見れて面白かった(面白くないが)議事要旨なのですが、最近はポンコツ地蔵のポンコツを鑑賞するという悲しいイベントになってしまいましたな。

[外部リンク]

ほうほう。

『輸出や生産について、委員は、増加を続けているとの認識で一致した。ある委員は、半導体不足など供給制約の影響が一部にみられるものの、海外経済の回復を背景に、輸出・生産の増加は続いているとの見方を示した。別のある委員は、輸出については、自動車関連はペントアップ需要の一巡や半導体不足の影響を受けているが、世界的な設備投資需要の回復やデジタル関連需要の拡大を背景に、資本財や情報関連が牽引するかたちで引き続き増加していると指摘した。』

というこの部分、結局の所「外需主導で生産が伸びていますし、今後も外需主導で生産は強い」ってお話ではありますよね。

『設備投資について、委員は、一部業種に弱さがみられるものの、持ち直しているとの認識を共有した。一人の委員は、製造業や対面型サービス以外の非製造業では、情報関連やデジタル化・環境対応関連などの分野を中心に、投資スタンスは前向きになっており、企業収益の改善を背景に、支出の回復が明確化してきているとの見解を示した。』

設備投資は「持ち直している」ですかそうですか。

『個人消費について、委員は、飲食・宿泊等のサービス消費における下押し圧力の強まりから、持ち直しが一服しているとの見方を共有した。ある委員は、昨年度の白物家電の国内出荷額が過去最高となるなど、財消費はしっかりしている一方、サービス消費は抑制的な状況が続いており、全体としては足踏みしているとの見方を示した。更に、この委員は、選択的サービス支出と相関の高い人出を示す高頻度データをみても、感染症拡大前の水準から大きく落ち込んだ状況が続いており、足もとでも、抑制的な消費行動が継続しているとの認識を述べた。』

って話をしていて、しかもこの時(4月のみどりの日の直前)ってコロ助があじゃぱーで、またぞろ緊急事態宣言が発出されたりした瞬間だった訳ですから、「消費がコロナでアカン」という現状認識を示していてコロナが出ているというのはまあアレということですわな。

『雇用・所得環境に関し、委員は、感染症の影響から、弱い動きが続いているとの認識で一致した。一人の委員は、今春の賃金改定交渉では、現状、定期昇給を加味した賃上げ率は小幅の縮小にとどまっているが、感染症の影響を強く受けている業種が多い中小企業の交渉はこれから本格化するため、引き続き注視していきたいと述べた。』

とまあそんな話をしている(この次に物価の話があるが飛ばす)のですが、その次のコーナー、『2.経済・物価情勢の展望』に行きますと・・・・・・・・・・・・

『2021 年4月の「経済・物価情勢の展望」(展望レポート)の作成にあたり、委員は、経済情勢の先行きの中心的な見通しについて、当面の経済活動の水準は、対面型サービス部門を中心に、新型コロナウイルス感染症の拡大前に比べて低めで推移するものの、感染症の影響が徐々に和らいでいくもとで、外需の増加や緩和的な金融環境、政府の経済対策の効果にも支えられて、回復していくとの認識を共有した。』

『また、委員は、その後、感染症の影響が収束していけば、所得から支出への前向きの循環メカニズムが強まるもとで、わが国経済は更に成長を続けるとの見方を共有した。』

コロナの緊急事態宣言再発出とか出ている中で思いっきりコロナ後の話をするのも何なんですが、まあ展望レポートで足が長い話なのでそれはまあ勘弁するにしても、現状認識で上で引用した程度の状況にしかなっていないのに、何で「前向きの循環メカニズムが強まる」とか言えるのか、というか「強まる」ってことは「既に前向きの循環メカニズムが起きている」という認識だから「強まる」というのだと思うのですが、そういうこと言ってる部分って、さっき引用した中でですと辛うじて設備投資の所に、

『一人の委員は、製造業や対面型サービス以外の非製造業では、情報関連やデジタル化・環境対応関連などの分野を中心に、投資スタンスは前向きになっており、企業収益の改善を背景に、支出の回復が明確化してきているとの見解を示した。』(再掲)

ってあくまでも一人の委員の意見として書かれている部分だけじゃんと思う訳で、お前らどの口が「前向きの循環メカニズム」が「強まる」とか言えるの(しかもその一人じゃなくて皆さんで共有しちゃう訳ですから)と小一時間問い詰めたいのですが、その続きを見ますと、

『何人かの委員は、当面、対面型サービスを中心に感染症に左右される状況は続くものの、感染症の影響が徐々に和らいでいくもとで、わが国経済は回復していくとの見方を示した。』

というのはさておき、

『このうちの複数の委員は、企業部門において、所得から支出への前向きの循環メカニズムが徐々に働き始めており、感染症の影響が収束していけば、経済全体での好循環が強まり、わが国経済は更に成長を続けるとみていると述べた。』

って言ってるのが「前向きの循環メカニズムが起きている」という話なんでしょうけど、そもそも論として所得から支出への前向きの循環メカニズムっての従来は企業部門と個人部門が相互連関して所得増える→支出増やす→需要が増える→(゜д゜)ウマーって流れを指して言う、非常に強い表現として使われていたのですが、これ単に企業の所得が増えたから生産や投資を増強しますよというだけの話で、内需を伴った自律的な成長メカニズムとは程遠い話にしか見えないんですけどねえ、とまあ思うのでありました。

というかですな、この展望見た時から申し上げてますが、マジで何でこの判断を4月にぶっこんで来たのかが、案の定議事要旨の書きっぷりを見てもさっぱり分からんですな。前向きの循環メカニズムとか大きく出るんだったら、せめて家計部門の所得と消費がある程度堅調なトレンドを描き出すのを確認してからで良いんじゃないのと思う訳で、何で4月に慌ててああいう見通しにしたのかが未だに分からん。政策で何かやりたいことがあるから強い見通しを出したい、ってなら兎も角、この次の会合である直近会合では新コロオペ延長してるんだし・・・・・・・・・・


・こういう認識なのに何で6月会合での新コロオペ延長で手直しをしないんでしょうか

さて、まあその後は個別コンポーネントの話になって、海外の話になって、物価目標を掲げている政策運営なので本来は目玉であるはずの物価の話になるのですが、もはや物価安定目標の早期達成を完全に無かったことにしているのでその辺り全部見どころ無し、という物件になっていて消化試合感を濃くするのですが、その後に・・・・・・・・・・

『次に、委員は、見通しの背景となる金融環境について議論を行った。』

ってのがありまして、

『委員は、先行き、日本銀行による強力な金融緩和の継続や政府の措置、民間金融機関の取り組みから、緩和的な金融環境が維持され、金融面から実体経済への下押し圧力が強まることは回避されるとの認識を共有した。』

ああそうですか。ってかそもそも金融発の事案じゃないんですから別に取組み云々関係ねえだろと思いますけどね。

『一人の委員は、倒産・廃業動向を含む企業金融の環境は総じて安定しており、感染症の影響を強く受ける業種も限定的になっているとの認識を示した。ある委員は、企業の資金繰りは、業況の改善などから総じてみれば厳しさが和らいでいるものの、対面型サービス業では厳しい状況が続いており、ソルベンシーリスクが増大する可能性を含めて、引き続き状況を注視する必要があると述べた。別の委員は、民間金融機関を通じた実質無利子・無担保融資について、一部で元本返済が始まるもとで、倒産件数が上昇しないか留意が必要であるとの見解を示した。 』

・・・・・最初の人のはさておきまして、2番目の人も3番目の人も「流動性の問題よりもソルベンシーの問題を注意すべき」って指摘してるじゃないですか、ということはですね、つまり今行っている措置の中で、3番目に指摘している人は所謂ゼロゼロ融資の不良債権化の話をしているように、現行措置がいわゆる「震災手形」化することに関して懸念とは言わんけど注意が必要って指摘してるわけですよね。

ということを考えますと、現在新コロ対応で臨時措置(と言いながらまる2年やってしまうことになる)として行っている社債・CP買入の拡大ですけれども、まあCPは短期資金繰りの世界だからまだしも、新コロ対応で社債って従来の3年までの期限の買入だったのが、償還が5年までの物を買い入れている訳ですが、問題がリクイディティからソルベンシーに向かう、という認識であるのであれば、日銀の社債買入のうち、少なくともコロナ対応で足を伸ばしている部分ってのは、問題がソルベンシーになるのであれば、逆にソルベンシーリスクに対する市場の価格発見機能を阻害することによって、資源の適正配分を損ねる可能性がある上、日銀の購入した社債の元本毀損リスクだって高めている訳ですから、まあ本来で言えば3年でも大概に長いと思いますけど、すくなくとも5年とかいう債券の中でも最早短期ではなく中期と言われる世界の社債買入って止めたほうがエエンチャウノ、とまあそういう話になりませんかねーと思うのですが、どうせ6月会合ではそういう議論もなくシャンシャンと延長しているんでしょうなとは思いますけど一応6月会合議事要旨を見るときに確認したいと思います。

以下展望レポートの話が色々とあるのだがオモンナイので飛ばして・・・・・・・


・最後に金融政策運営の検討部分をちょっと

『.金融政策運営に関する委員会の検討の概要 』に参りますが、最近はジンバブエ木内対決、のような歌丸楽太郎対決(なお実際の歌丸楽太郎は仲が非常に良かったそうですがこちらはゲフンゲフン)的な見世物が無くてイマイチですけど。

『委員は、3月に決定した「より効果的で持続的な金融緩和」に対する市場の受け止め方についても議論を行った。ある委員は、点検を踏まえた政策対応に対する市場の反応は総じて落ち着いたものであったほか、金融機関の受け止め方も概ね想定していた範囲内のものであったとの認識を示した。別の委員は、市場動向をみると、政策の持続性・機動性を高めるという意図は誤解なく浸透したと考えていると述べた。 』

????????どういう解釈をしているんだかという感じですな。


あとですな、

『このほか、委員は、金融政策運営に関連する各種の留意点についても意見を述べた。』から始まるところなんですが、どう見ても片岡さんなお方が、

『この間、一人の委員は、「物価安定の目標」の達成は容易ではないからこそ、金融政策運営においては、先行きの景気回復という追い風をうまく捉えて、金融緩和を強めることで、目標達成につなげることが必要との認識を示した。』

これ自体は非常にごもっとも。

福井の俊ちゃん時代の最後の当座預金残高目標拡大が「経済物価判断の上方修正」と同時にぶっこまれてナンジャソラという話になって(ちなみにその時の会見QAを見るとナンジャコリャのオンパレードでかなりのカオス)ましたが、ようは「押し上げ介入(懐かしい言葉だ、というか何のことか知らん若い衆もいるかな)」みたいな謎緩和をしたのですけれども、まあそういう事例もあった訳ですよ。

ただまあ残念なのは片岡さん、肝心の緩和策が無い事で、せめて提案してくれれば梯子外しまくっている他のリフレ派(ただし出世してしまえばリフレ理論に用は無い)という人達も賛成票をぶっこんでくれるかもしれないので、なんか提案してよと思うんですけど、それが無いのが残念無念。


それからその次に、

『このほか、複数の委員は、国民各層に金融政策への理解を促進する効果的なコミュニケーションがきわめて重要であると述べた。』

って主な意見にもあった(片岡さんのさっきのもあったですけどね)はずですが、これだけ複雑怪奇な昭和温泉旅館を作っておいてコミュニケーションが聞いてあきれるわ、とヘソが茶を沸かした所で議事要旨鑑賞を締めさせていただきます。


〇新コロオペとかのクリップ

[外部リンク] 107,752億円
(参考)貸出残高(注) 693,890億円
(注)2021年6月25日時点の貸付残高の見込み。

前回はというと
[外部リンク] 55,483億円
(参考)貸出残高(注) 685,999億円
(注)2021年5月25日時点の貸付残高の見込み。

なので残高横ばいですかそうですか。あとスルーしてたけど新制度による段階付利の階層別残高がちょっと前に公表されていて、


[外部リンク] 年 4 月)

カテゴリー 43,897 億円
カテゴリー 619,372 億円
カテゴリー 594,528 億円
(注)積み期間における平均残高ベース。

えーっと、20bpと10bpとゼロ金利ですかそうですか。もう複雑怪奇すぎて実際に準備預金残高操作やってないと何が何だかワカランチ会長って感じになっておりますが、いやだから単に「ゼロ金利」一本にすればこういうややこしい事もせんで良いし、大体からしてこの手のものを複雑にすればするほど関係一同の手間が増えるんですが、マイナスチャージの問題があるから金が落ちている案件なので、その案件が「空から1円玉ばらまいて、さあ拾えただし1枚づつ手で拾わんとアカン」みたいな案件であって、実はそんなところにリソース割くよりも有効なリソース活用法があるとしたって、現実に金が落ちている案件だと(´・ω・`)知らんがなとスルー出来ないのが悲しい所で、そうやって生産性の乏しい事に多くの人員が割かれていくのでありました、ってなもん何ですけどねえ。

てな感じでただの備忘メモでござる。
 


お題「4月展望会合議事要旨が出ている気がするが米国ネタの方重要だと思うでそっちの話(含むボウマン理事講演)」   2021/06/24(木)08:04:48  
  ま た パ ン ダ 銘 柄 か !!!!
[外部リンク] 8:34 JST 更新日時 2021年6月23日 9:23 JST

『・東天紅株は同日午前の取引で一時10%高まで上昇、精養軒は同7.4%高まで上昇・いずれも妊娠兆候の発表があった4日以来の日中上昇率となった』(上記URL先より)

ワクチン接種が進むことを願って双子の名前はやはりワクワクと(爆発音)。

#なお東天紅ではパンダ饅頭とパンダ月餅を絶賛通年販売していますので念のため申し添えます


さて、昨日は日銀4月会合の議事要旨が出ているようですが、雑魚キャラは後回し、という今作ったモットーの元、米国の方を更に確認、というかおめえこっちが読むほうがおいつかねえよいい加減にしろ(白目)。


〇パウエル会見Q&Aも成敗しないうちにこの高官発言の山ェ・・・・・・

・おいこらちょっと待てこの発言量は

毎度おなじみの便利ページ(ただし他の連銀の時は出てからこっちにリンクが出来るのに時間が掛かる場合もあるので速報で見たければ各連銀のサイトに直接行くのが吉)、変態仮面ブラード先生率いるセントルイス連銀謹製のページ。

[外部リンク] Speak: Remarks by Federal Open Market Committee Participants

Recent Public Remarks

Jun 22, 2021 (2:00 PM ET) Chair Powell, Testimony, before the Select Subcommittee on the Coronavirus Crisis, U.S. House of Representatives, Washington, D.C., The Federal Reserve's Response to the Coronavirus Pandemic

Jun 22, 2021 (11:00 AM ET) Pres. Daly, Presentation, at the Peterson Institute for International Economics Virtual Webinar in Washington, D.C., Climate Risk and the Fed: Preparing for an Uncertain Certainty

Jun 22, 2021 (10:30 AM ET) Pres. Mester, Speech, delivered via video conference at the Workshop on Low-Interest-Rate and Unconventional Monetary Policy Norges Bank Oslo, Norway, Financial Stability and Monetary Policy in a Low-Interest-Rate Environment

Jun 22, 2021 Pres. Barkin, Essay, on the Federal Reserve Bank of Richmond website, What Could Happen if We Keep Washing Our Hands?

Jun 21, 2021 (3:00 PM ET) Pres. Williams, Speech, delivered via video conference at Midsize Bank Coalition of America, Good Day Sunshine

Jun 21, 2021 (9:45 AM ET) Pres. Bullard, Panel Discussion, during a meeting of the Official Monetary and Financial Institutions Forum (OMFIF), Inflation, the Labor Market and Monetary Policy

Jun 18, 2021 (8:00 AM ET) Pres. Bullard, Video Interview, CNBC, Inflation, Monetary Policy

・・・・・・ちょっと待て読むのが追いつかないじゃろという風情で、週末を読み物で潰しそうな勢いでございますし、たぶん読んだ頃には次の人のが出てて料理素材としてtoolateの香りはするんですが、多分今般の一連の奴は全員のを読んでおかないと後々のFED見物に差し支えるとおもう(各人の主張の根拠がどこぞの雑魚と違って明確に出ているのでそのスタンスを確認しないで発言ヘッドラインを見ても「いつもの平常運転」なのか「宗旨替えキタコレ」なのかがわからん)のでせっせと読んでおきます(フラグ)。

しかもロイターさんの今朝のニュースを見ますと、
[外部リンク] 午前UPDATED
FRB当局者、米国の高インフレ「予想外に長引く可能性」

『[ワシントン 23日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)当局者2人は23日、米国の高インフレ期間が予想以上に長引く可能性があるという考えを示した。』(上記URL先より、以下同様)

ほほう。

『アトランタ地区連銀のボスティック総裁は23日、米経済が新型コロナウイルス感染拡大の影響から順調に回復する中、物価は予想より力強く上昇しているとし、FRBは2022年終盤に利上げに着手する必要があると表明。「最近の指標に予想外の上振れがあったため、個人的な見通しを前倒しした」と述べ、自身が来年の利上げを見込む当局者7人の1人であると明らかにした。』

『こうした中、FRBのボウマン理事は、経済活動の再開に伴う物価上昇が解消するには「幾分」時間がかかる可能性に言及。昨年は物価上昇が新型コロナの感染拡大で抑制されていたため、今年は前年比の伸びが上振れする可能性が指摘されているが、「このところの物価上昇は、こうした単なる数値の問題を超えている」とし、物価に対する圧力は「供給のボトルネックが解消するにつれて緩和する可能性もあるが、幾分時間がかかる」と述べた。』

おいwww2名追加かよという所ですが、まあボウマンは理事だから理事のでもとりあえず見て見ましょう。


・またフェドリッスンズを行うというのはこれまた思惑を呼びそうな・・・・・・・・・・・

などと思いながらFEDのサイトを見に行くと(というのはお話の都合上でして、私はとりあえずジンバブエ金懇級の時間を食って他の話をしている時間を確保できないという意味での大ネタ(笑)が無い限りはFEDのトップページだけはチラ見する癖がついてしまったので先にFEDをみてボウマンが何かゆうとるなとは思ったんですが)、ボウマンの前にこっちの方に目が行くのよあたしゃ。

[外部リンク] 23, 2021

Federal Reserve announces it will continue its Fed Listens initiative in 2021 to learn from a broad range of individuals, households, and communities about the economic recovery from the COVID-19 pandemic

For release at 9:45 a.m. EDT

なぬ??

『The Federal Reserve on Wednesday announced that it would continue its Fed Listens initiative in 2021 to learn from a broad range of individuals, households, and communities about the economic recovery from the COVID-19 pandemic.』

it would continueって言ってるけどこれフレームワーク出す前に色々やって検討してフレームワーク出した物件じゃん。これを行うっていうことは・・・・・・・ゴクリ。

『"During the Federal Reserve's 2019 monetary policy framework review, the Fed Listens series of events provided valuable feedback from a broad range of groups and communities on the state of the economy and on issues related to our monetary policy goals," said Governor Michelle W. Bowman.』

ボウマン理事の講演で何か言ってるみたいですね、名目は2019年にぶっこんだフレームワークによる金融政策(とコロナ対応)のフィードバックをもらいましょ、ということになっていますが、そりゃ「フレームワーク見直すからフェドリッスンズをする」とか言ったらエライことになるから言わんわな。

『 "Continuing the initiative in years that we are not reviewing our framework will similarly benefit the Federal Reserve's ongoing policymaking process, while also enhancing transparency and public accountability."』

PDはやったけどCをやっていないのでフェドリッスンズを行いまっせ、ということですが、このタイミングでこれが出てくるのは何かキナ臭いと思ってしまうのは多分考え過ぎなんでしょうけれども、気にはなります。

『Details on Fed Listens events will be available at www.federalreserve.gov/fedlistens as they are scheduled.』

スケジュールはアベイラブルにはなっていないがフェドリッスンズのページはアベイラブル
[外部リンク] Listens

『The Federal Reserve on June 23, 2021 announced that it would continue its Fed Listens initiative in 2021 to learn from a broad range of individuals, households, and communities about the economic recovery from the COVID-19 pandemic.』

さっきと同じ感じですが、リリースの方をみるといかにも自然に「継続している取組みですから」みたいに言ってますけど、やっぱりこれ新シリーズじゃん。コロナ後の経済回復に関して国民の幅広いお話をお伺いしたい、と来ています。

『“During the Federal Reserve’s 2019 monetary policy framework review, the Fed Listens series of events provided valuable feedback from a broad range of groups and communities on the state of the economy and on issues related to our monetary policy goals,” said Governor Michelle W. Bowman. “Continuing the initiative in years that we are not reviewing our framework will similarly benefit the Federal Reserve’s ongoing policymaking process, while also enhancing transparency and public accountability.”』

と、さっきと同じのが乗ってるだけだったですなサーセン。

『Events

Details on Fed Listens events will be on this page as they are scheduled.』

だそうです。ではボウマン理事の講演を寝起きで見てみる。


〇ボウマン理事の講演である(そんなに長くない上に現世利益部分は最初の方でおしマイケル)

[外部リンク] 23, 2021
Building Economic Resilience in Communities
Governor Michelle W. Bowman
At the Policy Summit 2021: Pathways to Economic Resilience in our Communities, Federal Reserve Bank of Cleveland, Cleveland, Ohio (via prerecorded video)

クリーブランド連銀主催のイベントでのご挨拶って感じですが、そこでフェドリッスンズの話も出たんですな。一見してそこまで長くないですな。

・最初にフェドリッスンズを実施しますというお話をしております

『Thank you, Emily, and thank you to the Federal Reserve Bank of Cleveland for hosting this policy summit. I'd also like to thank the participants and attendees for taking part in these critical conversations.』

てな挨拶ですが、この1パラの所で題名にある経済のレジリアンスというキーワード出て来るの巻。

『It's really a pleasure to be here with you to support the discussions of economic resiliency that will take place over the next several days. Considerations of what builds resilient communities are at the top of the list as we look back at the economic impact from the pandemic and look ahead, as we experience a recovery that we want to benefit everyone.』

ポストコロナの回復で「すべての皆さんに」ベネフィットをもたらします、というのがリストのトップにありますよ、ってえ話は、単純に解釈すると昨日ネタにしたパウエルの議会証言冒頭スピーチもそうですが、雇用回復が一様ではなく、特に社会的に立場弱めの人たちが今回のコロナで直撃を食らい、回復も遅れています、っていう説明、つまり「だからこそ利上げ着手時期を先に引っ張って回復を強めましょう」って説明に通じるものがあって味わいが深い。

『I would also like to highlight that three of the sessions taking place over these next few days will provide an opportunity for all of you to convey your own perspectives on the economic recovery from the pandemic. We would like to hear directly from you about how you see the recovery progressing in your own communities, whether you see unique aspects to the way businesses and families in your communities experienced the downturn and ongoing recovery, and what opportunities or challenges you think may lie ahead as we all adjust to lasting changes in the economy following the pandemic.』

クリーブランド連銀のサイトを見に行けば多分イベントの概要見れると思うんですがそこまで見てると時間が無くなりそうなのでここの説明をそのまま真に受けて読むと、このイベント自体はフェドリッスンスっぽい皆様のお話を聞くイベントなんですかね。ということでフェドリッスンズ再開の話になる。

『These discussions will be the first of several aimed at continuing the Fed Listens initiative that began in 2019 and was part of the Federal Reserve's broad review of its monetary policy framework.』

はい。

『The initial purpose of Fed Listens was to interact in a public setting with members of the public and community groups to hear about issues relating to our dual-mandate goals of maximum employment and price stability. The insights gained from these conversations proved to be highly valuable. 』

『Even though our framework review concluded last year, we are continuing the Fed Listens initiative with a focus this year on the economic recovery from the pandemic. We expect these listening sessions will benefit the Federal Reserve's ongoing policymaking process, while also providing important insights from affected communities, and enhancing transparency and public accountability.』

前回のフェドリッスンズを受けてフレームワークの変更が出来ましたが、今回のシリーズはそのフィードバックを頂く会でっせ、ということなのですが、どうもこうPDCだけじゃなくて次のAが気になるのはアタクシのバイアスは勿論あるのですが、でもフィードバックを受けてまた手直し、ってのをつい妄想してしまいますね。

ちなみにどこぞの雑魚の場合、PDのあとは「正当化するための屁理屈作成」という作業が入り、次のDがまたサックリと入ってしまう、というのが芸風となっております。


・経済の認識に関して&ロイターニュースのヘッドラインになっていた部分

次に参りますと小見出しも変わらん(というか最初の小見出しは無い)のにいきなり経済の現状の話がおっぱじまります。

『With that in mind, let me briefly describe what I see as the current state of national economic conditions.』

ほうほうそれでそれで?

『As we continue to see progress toward the recovery, including the lifting of economic and social-distancing restrictions, the economy is growing at the fastest pace in decades.』

「the economy is growing at the fastest pace in decades」と威勢よく出ました。

『Economic output has likely surpassed its pre-pandemic peak, but even with this progress, there are over 10 million people still without jobs who are either actively looking for employment or have since left the labor force.』

生産はコロナ前の水準を上回っているのですが、一方で雇用に関しては回復が遅れている、とやはり雇用の話をしてくるのは、さっきのロイター記事でご案内の通り「物価の上振れは一時的」で粘るのに無理が出てきた(物価推移の問題か、世の中の批判なのかは知らん)という事で、言い訳戦線をこっちに持ってきていますね。

『Employment has been recovering rapidly in the sectors of the economy related to goods production and sales, but the services economy has been much slower to recover. Employment in the leisure and hospitality sectors is down by more than 3 million jobs since February of 2020.1』

でもって更にコロ助の直撃を食らった業種の戻りもここにきて目立つけど、雇用の拡大が着いて行けてない、ってお話をしておられます。

『As the recovery in the labor market and spending on goods and services continues to gain momentum, we are seeing upward pressures on consumer prices.』

物価キタコレ!

『In recent months, inflation has risen to well over the Federal Reserve's longer-run goal of 2 percent. This rise has reflected, in part, the fact that inflation numbers at the onset of the pandemic were very low. As those low values drop out of the 12-month average of price changes, this measure of inflation has increased and will likely increase further.』

物価は2%を超えて推移してますがベース効果でゲタ履いてますから。

『But there is more to the recent rise in inflation than just these measurement issues. The impressive upswing in economic activity has played an important role as it has led to a number of supply chain bottlenecks and put upward pressure on prices for many goods.』

それにコロ助からの回復が急すぎて供給制約が発生しているので物価が上がってるのもありますから、とここまではいつも通りの一時的攻撃。

『These upward price pressures may ease as the bottlenecks are worked out, but it could take some time, and I will continue to monitor the situation closely and will adjust my outlook as needed.』

ここがロイターニュースで出ていた部分だと思うのですが、これ自体もTranscriptなのではなくて原稿みたいなもんですから、実際にどういうニュアンスを強くしたのか(ここ大まかに3つの事をいってますが、it could take some time以下を強調するとロイターニュースになる)は聞いてないので(実はこのページにWatch Liveってのがあるのですが、どうもこのPolicy Summitは事前にRegisterが必要っぽい)良く分からんですな。

でもまあ供給制約が解消されたら物価が落ち着くと思うんだがどうも長くかかりそうだし、状況を見ながらもし必要なら見方を変えるってのは普通に「物価の上昇は一時的では済まんかも」という話になりますので、やっぱりキナ臭いのはキナ臭いですよね。ただ最初の方にあったように「回復の恩恵をオールアメリカンにお届けしないと行けません」って事なので、雇用の面から言えばまだまだでっせ、という形で暫くは粘ろうとしているんでしょうな。

先にお断りしますと、というか書き終えて追記しているんですが、以下の部分はまあ読み飛ばしても良かったかもしれない部分って感じです、細かい指摘自体はオモロイ話が転がっていますが、金融政策現世利益的にはこの前振り部分で話は済んでいるかもしれません、とゆうときますわ。


・コロ助とポストコロ助での米国経済の特徴は回復のダイバージェンスが起きているって話でいつものネタ

次の小見出しが『Post-COVID-19 economic outcomes』ってことでポストコロナの経済状況って小見出し。

『We know that economic downturns are hardest for lower-income people, those with less education, and some minority groups. I believe that government responses to the pandemic-the lockdowns, school closures, and economic restrictions on businesses-significantly widened differences by income, education, race, and gender, and those disparities have persisted during the recovery.』

またもコロ助の影響が一様ではなく社会的弱者に向かったネタから始まります。

『For example, we know that those with a high school education or less were among the hardest hit in the downturn last spring, and I am concerned about those individuals falling behind. In 2020, 20 percent of prime-age adults with less than a bachelor's degree experienced a layoff, 8 percentage points higher than for those with at least a bachelor's degree.2』

この辺の数字の話は興味深いですが細々読んでると終わらんのでここは学歴によるコロ助被弾の差の話ですね、でとどめて次。

『It seems that women, and especially minority women, have shouldered a larger share of adverse labor market impact because of limited child care options and the need to assist school-aged children with remote learning during the pandemic. 』

ジェンダーによる差の話ですね。

『The impact of COVID-19 has been especially hard for Black and Hispanic women in the workforce. Over 3.5 percent of Black and Hispanic women dropped out of the labor force altogether, compared with 1.7 percent of women overall.3』

人種による差の話でした。次のパラグラフに進む。

『We also see divergent outcomes for small business owners across race and ethnicity. In the Federal Reserve's 2021 Small Business Credit Survey, 52 percent of Asian-owned, nonemployer small businesses reported their financial conditions as poor, compared with 38 percent of Hispanic-, 36 percent of Black-, and 28 percent of White-owned firms.4』

中小企業ではオーナーの人種によって金融環境(要は借入のアベイラビリティ)が異なるというサーベイ結果が出ています、とかアメリカって色々と複雑な国ですのうとおもってします。次に参ります。

『The Federal Open Market Committee views the maximum level of employment as a broad-based and inclusive goal. Thus, these gaps in employment and other measures of economic wellbeing can be interpreted to show that more progress is needed to reach maximum employment. The goal is to promote an economy in which all can contribute to and share in the benefits of economic growth.』

でもって最大雇用が「インクルーシブなゴール」です、という話をしておりますのでさっきのエブリワンに回復のベネフィットを届けると同じ話で、ここはまあこういうダイバージェンスが起きている中では、厳しい方の状況を身ながら政策やって行きますよ、という話をしております(が、物価の観点でゼロ金利政策を引っ張るのはちと無理がある、という認識はさっきの所で示していますわな)という事かと。


・よってコミュニティーのご意見を聞く、という話だが読みようによっては不穏に読めないこともない

次の小見出しは一転して『Community voices』となる。

『With the experiences of the pandemic fresh in our minds, an event like this policy summit offers insights and perspectives from a broad range of community voices about what is working on the ground. I find it especially rewarding and valuable to hear from groups like those attending this summit. Conversations with the leaders of community groups inform me and other Fed policymakers of community and consumer experiences in real time.』

そんな訳ですのでコミュニティーを担う本日ご参加の皆様のような方々のご意見を直接賜るのが良い事だと。

『Just last month, for example, the Board of Governors met with our Community Advisory Council (CAC). This council consists of a diverse group of experts and representatives of consumer and community development organizations and interests. In our conversation, they provided thoughtful insights about the recovery as it is evolving in communities across the country. Their perspectives touched on the disparities the pandemic has exacerbated and on the challenging road ahead.』

CACってのをFRBで実施してて(さっきも言ったようにこれはFRBじゃなくてクリーブランド連銀の行事)、幅広いコミュニティの方々から重要な示唆に富むものを得られました、ってゆうとりまして、この小見出し部分はそういう話を聞くのが重要だぞ、って話なんですが、そうなると益々「イン増え放置は怪しからん」と言われる機会も増えそうな増え無さそうな、実際のところどっちなんでしょう??


・以下の部分は地域における中小企業の頑健性が米国経済の頑健性を支えまっせ、という話になるので読まなくてもよかですたい

次の小見出しが『Perspectives on economic resilience』という今回のキーワード「レジリアンス」のお話ではありますが、まあ基本的に金融政策の現世利益とは関係ないのでご興味のある方だけ読んで味噌という感じで、この先はぶっ飛ばしても別にワシら的には実害(?)はありません。

のに何で書くかというと寝起きでほぼぶっつけ本番読みながら書いているので、途中でこれは政策インプリケーションが無いなと思っても今さらばっさり削るのもめんどいし折角読んだのでメモに残しておこうって程度の話です(もうちょと斜め読みしてからなら飛ばしてた可能性もなくはない)。

『In the time I have with you this morning, I'd like to offer my perspective on economic resilience. 』

ほうほうそれでそれで?

『I often find striking similarities between urban and rural communities, just as the upcoming panel on the "common ground in urban and rural America" will explore. When it comes to building economic resilience, there are a few key elements that facilitate a quicker recovery across different kinds of communities after challenging times. There are a wide range of topics on this conference's agenda, from broadband access to workforce development to affordable housing to small business development-I will focus on just a few of these.』

何か話が壮大だな。

『One key element to community resiliency is the engagement of local financial institutions in providing access to credit and supporting small businesses with funding and technical assistance.』

ローカルコミュニティがレジリアントであるためには、地元金融機関が中秋企業向けの金融支援、技術支援などによって、クレジットへのアクセスを供給することが重要だそうな。

『As a former community banker, I know that few understand their communities better because they live in the local economy and can step in to lend in a targeted way to those best prepared to benefit. During the pandemic, community bankers and other lenders such as community development financial institutions (CDFIs) were the key to making sure that healthy businesses temporarily hurt by lockdowns, economic restrictions, and social distancing were able to access the multiple rounds of Paycheck Protection Program (PPP) funding that kept workers on their payrolls.』

地域金融機関(ウェルスファーゴみたいなのじゃなくてもっと小さい地場の金融機関な)が、地域の中小企業にクレジットアクセスを提供することの重要性についての説明をしていますな。

『In other ways, community banks once again showed how irreplaceable they were in responding to the needs of consumers and small business clients.』

『While I have heard from community groups that small businesses struggled to navigate the PPP application process, especially those that did not have a preexisting banking relationship, community banks and CDFIs made a concerted effort to meet small business needs. 』

『The 2021 Small Business Credit Survey results showed that small banks were the most common source for PPP loans among employer firms, and applicants leveraging assistance from smaller banks were the most successful in obtaining all of the PPP funding they applied for.5 』

『Additionally, I heard from the CAC last month that CDFIs were also effective in lending to smaller borrowers with limited or no financial institution relationships.』

だらっと引用すると何なので話の切れ目で分けてみましたが、さっきの「技術支援」ってナンジャラホイと思ったら、先般コロ助対応でぶっこまれたPPPとかでも、いざ地域の中小企業がこれを使おうとしても、申し込みどのようにしたらいいのか見たいな所から立ち往生することも大いので、そういうのに対してコミュニティバンクが支援を行って行ったりしてました、みたいな話を交えながら、中小企業に対してコミュニティバンクの存在が重要である、という話をしておるようですな。

『An environment that supports resilient small businesses means more jobs and economic growth in local communities-both urban and rural. In the past 10 years, small businesses created over 10 million net new jobs, or about two-thirds of net new job creation, overall. In rural counties, 65 percent of the total jobs, which is a significant majority, were provided through employment in a small business.6 Creating and encouraging an environment that supports small business growth and entrepreneurship is a vital component of economic vitality and advancing a more broad-based recovery. This is exactly the type of environment that the Federal Reserve has been working to encourage with accommodative financial conditions promoting the flow of credit to households and small businesses.』

この辺の説明は地域の中小企業による雇用の重要性と、だからこそ我々は家計や企業へのクレジットアクセスフローを維持しようと色々な政策を実施しました、って説明。

『And finally, as all of us are acutely aware after more than a year of pandemic-related shutdowns, broadband access has become even more of an essential utility. It's something that families need for children attending virtual school online, for expanding work opportunities, and for remotely accessing goods and services. This essential service is often unavailable or considered a luxury in many rural and lower-income urban communities. Data from the Census Bureau show that only about 65 percent of households in both rural and lower-income counties pay to have a subscription to internet services, compared with the national average of about 80 percent.7』

コロ助の影響は終わった訳ではなくて、対面の学校が再開してなかったり、インターネットによる物販が増えてみたりと色々な変化がおきておりますなあ、どいう話。

『A report from the Federal Reserve Bank of Philadelphia also found income- and race-related gaps in both broadband availability and adoption rates across neighborhoods in Philadelphia.8』

そこからインターネットアクセスの話になるのかよ。

『Internet access has become necessary for those looking for a job, and, not surprisingly, the unemployment rate for those without a computer connected to the internet was about 3 percentage points higher than the unemployment rate for those with a computer with internet access.』

マジかアメリカンってコンピューターによるインターネットアクセスがあるのと無いのとで3%も失業率が違うんですと。

『Investing in the infrastructure to increase broadband availability and to support broadband adoption in these communities could help close the employment gaps.』

などと考えると日本って通信インフラは進んでいるんだと思うのよね。問題はそのリソースの使い方なのであって。

『Additionally, it can help level the playing field for children attending school, open opportunities for adults to pursue more stable and better-paying jobs and online education, and also enable access to online banking and other internet-based financial services.』

学校も再開すべきだし、オンラインでの金融サービスも充実させることによって、フルタイムの就業が可能な人を増やしましょうってお話。

最後のパラグラフでFEDの話に戻りますが。

『In summary, it seems clear that much progress remains to be made in these areas. The Federal Reserve is committed to supporting the economic recovery and will do so through our monetary policy tools, supervisory responsibilities, and community development function. I'm looking forward to seeing how the opportunities from your collaborations and the creative solutions arising from this summit will help support vulnerable communities in adapting to and recovering from economic shocks. 』

『Through this approach, and with partnerships among practitioners like those here today, we can ensure that those who experienced the greatest effects from the pandemic are included in the economic recovery. Thank you again for this opportunity to be here today, and I wish you a productive and successful conference.』

特段現世利益に繋がる話ではなくて、地域の中小企業が重要なので、そこにクレジットアクセスを提供するコミュニティバンク等の機関が重要ですのでFEDはサポートしていきまっせ、と来て最後に皆様のお話を色々と伺う機会重要ね、という話で締めているので、政策をどうこうしようという話の造りにはなっていないものの、コミュニティの方々から今の物価状況に関する話とかも出るんだろうなーと思うと、さっきのフェドリッスン再開とか、ロイター記事のヘッドラインになった部分とかも含めて、微妙に妖しげな香りもしますな、という感じですかね、よー知らんけど。
 


お題「パウエルの議会証言とか要人発言のニュースとか見ながら雑感を少々」   2021/06/23(水)08:03:28  
  皆様ご案内の事とは存じますが昨日の3コマ漫画。

[外部リンク] 0:57配信

[外部リンク] 15時22分

[外部リンク] 22:01配信

これ、どう見ても丸川珠代のアホウが火に油注いじゃったし、「文句は公式スポンサー様へどうぞ」と言わんばかりの発言は頭の中身が無いとしか思えないのですが、まあこのアホウは日銀総裁記者会見にわざわざ出張って行って阪神タイガースについて聞く、というゴミクズここにありというプレイをしていた人なので仕方ありませんな。

しかしまあ公式スポンサーをわざわざ金かけてやってるのに、まるで銭ゲバの為に特別扱いしろと言ってるみたいな反感を向けられかねなかった某スポンサーさん踏んだり蹴ったり。

観客数どうするかも決まってないとか、お前ら飛行機が離陸してからシステムチェック始めても遅いんだそ分かってるのか???って感じですな。おそロシア。


〇パウエル議長の議会証言の冒頭部分自体はややこしい話を回避の巻のようですね&その他高官発言(ベンダーからで恐縮)

昨晩の早めの時間に出ていたので珍しくも寝起き前に読んでしまいましたが、そういうのに限ってネタとしての活用性に乏しいというのが惜しい所(こらこら)。

・パウエル議会証言の冒頭部分は新しい事は言わないで無難に流すの巻

[外部リンク] 22, 2021
The Federal Reserve's Response to the Coronavirus Pandemic
Chair Jerome H. Powell
Before the Select Subcommittee on the Coronavirus Crisis, U.S. House of Representatives, Washington, D.C.

議会証言ですが、そらまあ「テーパリングを着手するための条件である更なる顕著な進展がみられているのかどうかについての議論を行うために、その考え方について議論するのが向こう数回のFOMC」って言ってるわけで、決断する前の議論のための議論をする、って段階なのに議会証言で前打ちできんわな、というのはあるのですが、一方で火消しをするのかとかいうのもあったかもしれませんよね。

最初のパラは挨拶なのですが、その次の2パラと3パラが経済情勢、雇用情勢と来ています。

『Since we last met, the economy has shown sustained improvement. Widespread vaccinations have joined unprecedented monetary and fiscal policy actions in providing strong support to the recovery. Indicators of economic activity and employment have continued to strengthen, and real GDP this year appears to be on track to post its fastest rate of increase in decades. Much of this rapid growth reflects the continued bounce back in activity from depressed levels. The sectors most adversely affected by the pandemic remain weak, but have shown improvement. Household spending is rising at a rapid pace, boosted by the ongoing reopening of the economy, fiscal support, and accommodative financial conditions. The housing sector is strong, and business investment is increasing at a solid pace. In some industries, near-term supply constraints are restraining activity.』

しちめんどくさいのでパラ全部引用しちゃいましたが、ここもとの回復は顕著ですよその要因は云々って話についてはFOMCで示された話しからとくに変わったことを言っている訳ではないので、この部分は相場的に言えばノーカンみたいなもん(極端ですが)。なおFOMC後の会見QAネタがMPMと被って後回しになっておりますの誠にサーセンですが逆に少し置いてから見ると味わいが出ることもあるのが記者会見、とサボりを正当化している訳ではありません、キリリッ。

次が雇用の現状ですが、ここはちょっとだけインプリケーションを感じました(個人の感想です)。

『As with overall economic activity, conditions in the labor market have continued to improve, although the pace has been uneven. The unemployment rate remained elevated in May at 5.8 percent, and this figure understates the shortfall in employment, particularly as participation in the labor market has not moved up from the low rates that have prevailed for most of the past year. Job gains should pick up in coming months as vaccinations rise, easing some of the pandemic-related factors currently weighing them down.』

雇用回復に関しては、まあこの辺の話もだいたいよくしているのですが、今回の議会証言テキストでの見どころとアタクシが思うのはここの部分における「this figure understates the shortfall in employment」って部分で、もちろんこの話も以前からしているので新しい話では無いのですが、失業の改善が見た目よりも遅い、ということを強調するような言い方になっている(ここ数回のFOMCでは威勢の良い話を前面に出してくる感じだった)ので、つまりはこの部分で「雇用の方でまだまだマンデートに届かない」というのを持ち出して市場がタントラムってしまうのを防ごう、ということでしょうな。

しかしまあタントラムなら兎も角、「プレマチュアーな利上げによって景気が失速するシナリオ相場」をやる米国債券市場ってのも、お前ら普段「どーんとふぁいとフェド」とか言ってる癖に、どう見てもそれはFEDがトンマ利上げを行うって意味の相場なんだからファイトどころか馬鹿にしてるんですけどナンジャソラという感じはしました。まあどうせただのスティープ巻き戻しでそのポジションがやたらデカかったとかそういう話しなんでしょうけど。

という訳で、まあ火消しちゃあ火消しをしているのはこの部分、ただ、こっちに重点を置いているってえのは、物価上昇が一時的、と言い張るだけで利上げ着手時期を後ろに置く説明をするのには無理がある、と思っているから雇用の方に話を持って行っている感はあり、雇用がうっかりワクワク(自粛)で急速に回復してしまったり、お賃金が引き続き威勢良かったりすると、さてこれは・・・・・ってな話になりますな。

次のパラグラフはFEDの宣伝(?)も含めて「完全雇用が大事」という説明をしていまして、これはまあ今申し上げましたように、雇用のマンデート達成まで待つよって意味のパラだと思います(というかそういう意味じゃなかったら何ですのこの宣伝は、って感じなので。

『The Fed pursues monetary policy aimed at fostering a strong, stable economy that can improve economic outcomes for all Americans. Those who have historically been left behind stand the best chance of prospering in a strong economy with plentiful job opportunities. And our economy will be stronger and perform better when everyone can contribute to, and share in, the benefits of prosperity.』

全ての人たちが望むような雇用を得られるチャンスを作りましょう!って言ってるんだが、そんな虫の良い話があるのかという気はしますよね(個人の偏見です)!!!!

まあ何ですな、実際問題そんなことしたら雇用ちゃんは遅行指標なんだから金融緩和の副作用の方がどこかで火を噴くと思われますので、まあこの辺の話ってのは「今タントラムを起こされると困る」という発想から来ている説明であって、あまり全部を真に受けるべきではないと思う、ってアタクシの個人の感想ですけど、まあそういう話もFEDネタやりながらアタクシも考えを整理整頓中なので、ボチボチ書いていくかとは思います。

次が物価の話。

『Inflation has increased notably in recent months. This reflects, in part, the very low readings from early in the pandemic falling out of the calculation; the pass-through of past increases in oil prices to consumer energy prices; the rebound in spending as the economy continues to reopen; and the exacerbating factor of supply bottlenecks, which have limited how quickly production in some sectors can respond in the near term. As these transitory supply effects abate, inflation is expected to drop back toward our longer-run goal.』

物価はここ数か月エライ勢いで上昇していますが諸々の一過性要因や前年比効果などの影響がありまっせ、その辺が剥落したら2%に向かいまっせ、という何時もの説明をしています。

『The pandemic continues to pose risks to the economic outlook.』

お、次のパラグラフに行ったらコロ助が先行きの見通しのリスクです話になってしまい、物価がどうのこうのとかインフレ期待がどうのこうのとか言うのを華麗にスルーというかスウェイして次に行ってしまいましたね。

『Progress on vaccinations has limited the spread of COVID-19 and will likely continue to reduce the effects of the public health crisis on the economy. However, the pace of vaccinations has slowed and new strains of the virus remain a risk. Continued progress on vaccinations will support a return to more normal economic conditions.』

んなことは言われんでもわかっとる、じゃあつぎはなんでしょうといいますと、

『The Fed's policy actions are guided by our dual mandate to promote maximum employment and stable prices for the American people, along with our responsibilities to promote the stability of the financial system.』

いつもの我々は〜の話。

『In response to the crisis, we took broad and forceful measures to more directly support the flow of credit in the economy and to promote the stability of the financial system at the onset of the pandemic. Our actions, taken together, helped unlock more than $2 trillion of funding to support businesses large and small, nonprofits, and state and local governments between April and December of 2020. This, in turn, helped keep organizations from shuttering and put employers in a better position to keep workers on and to hire them back as the recovery continues.』

・・・・・という訳で、ここから先は議会様のCARESActによって実行させて頂きました各種の措置がこのように顕著な効果を上げまして(地方政府の債券発行やら借入やらに対して大いに寄与したって説明がでかでかと出ているのが割とチャーミングです)もう大変なもんでございましたわよ、という話になっておりまして、市場の中の人たちが聞きたい部分は華麗にスルーという感じで終わっています。

ただまあこの証言テキスト、よみどころポイントを何かひねり出せと言われたらさっき申し上げたように、雇用情勢の部分で「数字ほどよくない」って言っている辺りから、これは「物価は一時的」で説明するのよりも雇用の方で説明した方がゴールを遠く出来る、という発想に至ったんだと思います(個人の感想です)。


・質疑に関するロイターさんのニュースをクリップ

ロイターさん恐縮至極です
[外部リンク] 午前UPDATED
FRB、物価懸念だけで「性急に利上げせず」 パウエル氏が議会証言

『[ワシントン 22日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は22日、コロナウイルス危機に関する下院特別小委員会の公聴会で証言を行い、FRBは労働市場の「広範で包摂的な」回復を促進するとし、インフレ懸念のみに基づいた性急な利上げは実施しないと改めて確約した。』(上記URL先より、以下同様)

冒頭の部分見れば物価の話をサラッと流して雇用の解説してるんで、まあ質疑で言われたらそうなるよね。

『パウエル議長は「インフレを巡る懸念を理由に、性急な利上げは行わない。実際のインフレ、もしくは他の不均衡の証拠が出てくるのを待つ」と表明。このところの物価上昇は、経済活動の再開に「直接影響を受けた」部門に起因しており、利上げを必要とする「経済のタイト化を示すものではない」と述べた。』

そらまあそう答えるのですけれども、逆に言えばこれインフレがサガランチ会長になって来るとか、他の不均衡が明確になるとホイホイ利上げするって話でもあるので微妙ちゃあ微妙。

物価は見えるから分かるけど、じゃあ金融不均衡ってのは何じゃという話ですが、これは中々見えにくいからアレですが、ただまあゴルディロックスヒャッハー相場は勘弁して欲しい、とFEDの真ん中の人たちは今となれば思ってるんでしょうな、ヒャッハー相場の中でテーパーの話になったらバーナンキの二の舞ですからね。


・ウィリアムズ&デーリー

ウィリアムズ副議長NY連銀総裁ここに来て火消しチックな発言を絶賛展開の巻ですかな。
[外部リンク] 午前
金利調整巡る議論「まだかなり先」、経済指標を注視=NY連銀総裁
(一瞬未来の時間かと思ったが今朝の0時のことね)

『[22日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は22日、金融政策の調整を開始するのに適切な時期を判断するため、経済指標を注視しており、金利調整の時期に関する議論はまだかなり先になるという考えを示した。ブルームバーグテレビのインタビューで「経済が連邦公開市場委員会(FOMC)声明に記された条件を満たすようなら、フェデラル・ファンド(FF)金利の適切なスタンスについて議論するときだと思う。それはまだかなり先の話だ」と語った。』(上記URL先より)

昨日のニュースだったような気もするが(汗)、空気と化しておられたウィリアムズさん、火消しっぽく登場しておられるの巻ですね。



SF連銀ってイエレン→ウィリアムズって来て今のデーリー総裁なので、基本的には主流派のポチとみなされることが多いと思います、デーリーさんになって偶にちょっとズレているかも的なのはあるのですが、まあイエレン財務長官になっちゃいましたし、やっぱりこのSF連銀の流れは私は注意してみる方です(ブラードって目立つし論点が一々オモロイからネタになりやすいけど、ワイはブラードはイロモノだと思ってるのでSF連銀注目派(そんなのがあるのか??)ではありますな)。

[外部リンク] 午前
FRB、年末にもテーパリング開始可能=サンフランシスコ連銀総裁

『[22日 ロイター] - 米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は22日、年末もしくは来年初めにも連邦準備理事会(FRB)はテーパリング(量的緩和の縮小)を開始する準備が整う可能性があるという考えを示した。』(上記URL先より、以下同様)

そらそうよ。

『記者団に対し「私は景気回復に強気だ」とした上で、テーパリングの条件となる、最大雇用と物価安定目標への「さらなる実質的な進展」は「われわれの目が届く範囲にあり、今年の終わりから来年の初めのある時期にそこに到達することも可能だと思う」と表明した。』

そらそうでしょうよ。

『さらに「まだそこまでは至っていなくても、基準に達したときのために準備を始めることが適切」と指摘。住宅市場が過熱しているため、住宅ローン担保証券(MBS)の買い入れを国債より早く縮小すべきかが議論のテーマになるとし、あらゆる決定は米連邦公開市場委員会(FOMC)に任されているが、住宅ローン市場は十分機能しており、MBS買い入れは住宅ローン金利に直接影響しておらず、むしろ国債買い入れとともに金融情勢全体に影響を及ぼしているとの見解を示した。』

ほっほー、金融不均衡チックなネタと来ましたか、というのはオモロイナと思いましたが、これ別の意味で言えば「テーパーと利上げは別の判断基準で行うのだから、テーパーが即利上げに直結する話ではない」っていうこれまでずーっと一生懸命FEDがテーパー利上げ分離論を唱えていた説明の延長線上にあるな、とは思いました。


でもって以下他のネタやる時間がない(実は基調的物価インジャパンというのが昨日出ていて、米国中心に物価上昇が一時的だから緩和縮小は後だよーとか、うちはもうインフレ対応せにゃいかんから利上げじゃあ、とか世界で話題になる中、ジャパンの物価が地蔵にも程があり、もはや地蔵と言うよりは大仏なんじゃないかという位に動かないという素晴らしい数値を示していた事をネタにするつもりだったのにうっかりこっちの話をし過ぎておりましたサーセンそれは明日)のですが、ちょっとだけ追記雑感なんですけどね。


・別に今回タカ派転換した訳ではないんですよね〜FEDって(ドットチャートの弊害)

という小見出しを用意したが中身は無い。というかまだ整理できてないんですけど、アタクシの過去の書き物(ちゃんと分類整理していれば読みやすいんですけど日付順のまま未整理なのは金融政策が動きそうだからさすがにマズーと思っていますが)をまあご覧いただけるとアリガタヤなのですが、アタクシ確か3月のSEPの時に「ドットチャート以外強気じゃん」って書いた覚えがあるんですよ(おじいちゃん記憶が・・・・)。

つまりですね、経済物価情勢的には前回の時点でも既に足もとで上がった物価は1.9%程度で推移していたし、成長率も潜在成長率を上回る成長(今回ほどではないが)を示していたりして、逆にそういう経済物価情勢の中で、FFを23年末まで引き上げないってどんな変態プレイだよという感じだったんで、そんな事を書いた覚えがあるんすよ。

要は何を言いたいかと申しますと、ドットチャートがウルトラハイパー超ハト派のポイントを示していただけの話で、現実問題としては別に今回だって急にタカ転換した訳ではなく、ドットをちょっと現実的にしただけでいまだって大概に超ウルトラハト派じゃろと思う訳ですな。

というのと、あとそもそものロンガーランゴール&ストラテジーって、あれ前提が「フィリップスカーブがワークしなくて、物価が雇用に代表される経済のスラックに対してあんまり反応しない」というのがあるからああいうストラテジーになっているのであって、財政ヒャッハーの効果が出て、経済の需給ギャップに対して物価が思いっきり反応するようになったら、そもそも論としてあのストラテジーの前提条件って崩壊しているので、新たなストラテジー考えないといけませんよね、というの多分皆さんすっかり忘れておられると思いますし、だいたいからしてワイも忘れそうになりますのですが、その点は思いっきりポイントになり得る話なのでして、何ちゅうかこう枠組みよ永遠なれ、と思わない方が良いと思うんだけどなー、と問題提起だけしておきます。

という所で本日はご勘弁。
 


お題「米債ェ・・・・・・・・・(ただの備忘メモ)/MPMレビューで経済物価情勢認識と総裁会見」   2021/06/22(火)08:29:24  
  お、おりっくすが9連勝で単独首位・・・・・・・だと???

#バファローズポンタが感動しているのを見て知った

〇米債の値動きが過激すぎてネタ書くのが追いつかない、という市場備忘メモ

このブルームバーグのページ、惜しいのは価格で出ていることで、利回りで出せ利回りで、と思うのだがグラフを見れば利回りになるからまあ良かろう。

これURL見れば分かるように汎用なので後で見ると直近までの値動きを反映してしまうまになります。まあ俺様備忘用なので皆様ご案内の話で恐縮至極でございますが。(以下の直近数字は今朝5時台の数字である)

2年
[外部リンク] Kondo
2021年6月21日 10:21 JST 更新日時 2021年6月21日 21:32 JST

『21日の債券市場では米英を中心に長期債利回りに低下圧力がかかった。投資家はリフレ期待を再考し、中銀の金融緩和策引き揚げに対して身構えている。30年物米国債利回りはアジア時間に2月以来の2%割れとなった。インフレ期待と金利見通しの差を示す5年物と30年物の利回り格差は昨年8月以来の小ささとなった。英国債の同スプレッドも昨年12月以来の小ささ。ニューヨーク時間午前6時30分現在、米30年債利回りは2.03%、英30年債は1.2%。』(上記URL先より)

ってなもんでして、30年USTが2%割れとかいうのを見て、今朝の駄文ネタとしては、「いやまあ利上げ時期が前倒しになるから(なんかブラード芸人が芸人発言して反応したというのもあるそうですな)フラットニング、というのは分かるんだが、お前らベアフラなら兎も角、何でツイストフラットすんねん、しかも水準がこんな所で何で長いとこ買い進まれるねん」とか確定だったんですよ(本当)。

何かもはやさっぱり分からんのですが「利上げ前倒し」→「景気悪化」→「30年2%割れ」みたいなお話のようですが、いやあのですね、それ発射台が30年3%でツイストフラットするなら分かるんですけど、FFのターミナルレートが2.5%だって言ってるのに何で2.2%からジャンジャン金利を下げて行きますねんという話だし、もしかすると前回の正常化局面のデジャブとか思っているのかも知れませんが、今回って財政を無茶苦茶に出しているし、大体からして前回と違って物価がホイホイと上がっている(一時的なのかも知れませんけど、SEPの見通しで言えば一時的の後も2%はキープでっせ)し、その背景に財政を盛大に出している、って前回とは全然状況チャウやろと思う訳ですよ。何でリセッショントレードみたいなことすんねんと。

という話の前に、例えば変態芸人ブラード大先生だって、別に今年利上げするとか言ってるのではなく、来年のケツ当たりの利上げとか言ってるわけでして、それ全然プレマチュアーな利上げじゃねえだろ、とまあ斯様アタクシなんぞは思うので、リセッショントレードをするのもナンヤソラという感じですな。

もちろんこれが「物価が上がり過ぎているので経済をやや強引に減速するのも辞さずで利上げを早期にバンバンするしかない状況である」というようなマーケットコンセンサスでしたらば、リセッショントレードみたいなのになっても良いんですけど、一方で昨日の金利下がっている所ではBEIとか下がっているという状況でして、何ちゅうかもうちょっとその整合性を考えて頂きたい所なんですが、もしかしてAI様が御発達されているアメリカ様におかれましては馬鹿AIが「利上げ前倒しなのでフラットニング」とかプログラムされていて、教科書通りにフラットナーポジションを馬鹿AIが馬鹿なのでカーブ形状だけ見て絶対水準とか考えずに組むから飛んでもない所でツイストフラットした、とかそういう世界なのかと????なアタクシでありまする。

つーかよく考えたら2年の25bpも大概で、今の所年内利上げはFOMCの超タカ派でも0人予想になっているのですが、2年間で25bpだったら来年の今頃には政策金利が50bpになっていないと間尺に合わない水準なので、来年の今頃から利上げパスとかじゃないと計算合わんだろという感じ(いやまあファンディングのレートが0じゃなくてもうちょっと上だからこれで適正とかいうのかも知れないからこの辺はメモっておくだけにしとくが)でして、何ちゅうかこの米国債券市場様色々と茹で上がっておられるのではないかとゆー感じではあります。今に始まった話じゃないんですけど、最近はどうも米債見るよりも米株みた方がエエンチャウかという気がしております。

#あと思うのは(世界的にそうだけど)中銀が国債市場に介入しすぎて市場の流動性が低下してるから過激な動きになる、というのがあるのかもしれないなあという指摘をポジション持ってる人からは割と聞く(個人の感想です)のですよね

というだけの起きたことに後付けで勝手なことを言うだけ、という屁の役にも立たない俺様メモでございましたすいませんすいません。


〇MPMレビューの続きで声明文の経済物価認識比較

[外部リンク] 年までのカーボンニュートラルの実現を目標として掲げています。こうした目標に向けた政策対応は、基本的には政府・国会の役割です。』

って最初にぶちかましていて、ああ黒ちゃん自分ではこんなの中央銀行の仕事じゃねえだろ、と思っている、というのが良く伝わったので、この部分は良かったなあと思いました。黒ちゃんってQQEぶっこんだときの感じからして、基本的に金融政策はマクロ調整のためにあって、そのマクロ調整自体もマネタリーベースのような部分、即ち個別市場への細かい介入ではなくて、あくまでも全体的な部分での調整を行うことによって対応するもの、というのが基本的な考えとしてあるんでネーノ、とは思いました(個人の勝手な妄想です)。

なおこの回答もウダウダと続く。

『しかしながら、気候変動およびそれへの対応は、中長期的に、経済・物価・金融情勢にきわめて大きな影響を及ぼし得ると考えています。従って、日本銀行としては、中央銀行の立場から、民間金融機関による気候変動への対応を支援し、長い目でみたマクロ経済の安定に貢献することは、「物価の安定を通じて国民経済の健全な発展に資する」ものであると考えています。』

物価の安定を達成していませんが、というツッコミはさて置きましても、何かこの言い方も微妙に引っ掛かると言いますか、これ本当に中銀の仕事なのか??って点についてもやっとしたものがあるんだろうなーと思わせるような奥歯にものの挟まったかのような物言いっぽくて結構結構。

『こうした認識のもと、今般、日本銀行では、金融機関が自らの判断に基づき取り組む気候変動対応の投融資をバックファイナンスする新たな資金供給制度を導入することとしました。これは、ミクロの資源配分への具体的な関与をできるだけ避けながら、金融政策面で気候変動への対応を支援するという、そういう意味では新たなアプローチであると考えています。』

わざわざ「ミクロの資源配分への具体的な関与をできるだけ避けながら」って言い出しているのが、黒ちゃんの発案なのか事務方の作文なのかはわかりませんけど、最近は社債買入などに対して「ミクロの資源配分に日銀が積極的に介入しているのは如何なものか」という批判がようやっと高まってきている(ように見えるのですが気のせいだったらすいません)ので、さすがに事務方がヤベーと思い出しているのか、それとも黒ちゃんこの回答の最初にありますように、本来こんなの日銀の仕事じゃねえんだがしょうがないから実施するかって感じなので、ミクロの資源配分云々の話を持ち出したのか、その辺はよくわかりませんがここも味わいがありました。

さらに説明は続く。

『また、この仕組みは、気候変動問題を巡る外部環境が流動的なもとで、情勢変化に柔軟に対応することもできると考えています。』

何でや?という感じですが、さて次の部分がまたアレでして小見出しを変えます。


・成長基盤強化なんちゃらが気候変動なんちゃらになる必然性is何?????

『この新たな資金供給制度は、成長基盤強化支援資金供給制度の後継の制度と位置付けています。成長基盤強化支援資金供給制度の新規貸付は、現在の期限である来年 6 月をもって終了します。』

え???(と言ってもこれ貸出金自体は短期貸しじゃないから既存のロールができなくなるという話ですが)

『新たな制度については、今後、金融機関等の関係者との意見交換を踏まえて、7 月の金融政策決定会合において、骨子素案を決定する予定です。その後、更に制度の詳細を検討し、準備が整えば、成長基盤強化支援資金供給の終了前から実施する方針です。』

具体的な時期は、

『意見交換や実務的な準備が順調に進めば、年内を目途に実際の資金供給を開始したいと考えています。』

だそうです。

『いずれにしても、ご質問があった点も含めて、新たな資金供給制度の具体的な内容は、今後、検討していく予定です。なお、現在、日本銀行では、金融政策以外の分野を含めて、気候変動に関する日本銀行全体としての取組み方針を検討しているところであり、7 月の金融政策決定会合後の適切なタイミングで公表する予定であることも申し添えます。』

またクダラナイペーパーを出すのか・・・・・・・・

という悪態は兎も角として、成長基盤オペをどさくさに紛れて廃止するのは結構なのですが、そもそもこの成長基盤オペってのも「成長分野」と日銀が勝手に定めた分野の融資の見合いで共通担保の範囲内で長期固定の貸出をしますよってな話なのですが、当初決めた成長分野を全く見直すでもなく、そもそも成長基盤強化オペということなのですが、このオペやって日本の潜在成長率上がりましたっけとか、そういうことを考えると中々のポンコツオペ(ちなみに余談ですが、このオペが効果か副作用かは兎も角、威力を発揮し得る機会は「利上げ局面開始が予想されるとき」でして、この時には物凄い勢いで申し込みが殺到して、そらもう無茶苦茶オモロイ世界が起きた可能性があるのですが、いかんせん利上げどころかマイナス金利の世界に突入してしまったので、そっちの意味での真価を発揮する機会もなくお蔵入りになるのでありました)だった訳ですが、まあそういうポンコツオペの後継って時点でポンコツの香りしかしないのですが、はてさてどういう風の吹き回しかと。

まあ何のかんの言ってこの成長基盤強化オペも、変な低利融資促進策になってしまって、金融機関の足を引っ張るだけに終わった(さっきも言ったように、利上げ局面が予想されるときになると一気に凄いオペに返信し得るのですがサナギのまま羽化できずに終わってしまいました)という物件ではございましたので、無くなってせいせいするわってなもんですが、これまたヘナチョコなんちゃって気象貸出みたいなので変な使われ方したりすると、国際的に日本の取り組みがクソである、みたいな非難轟轟モードになりかねないから、設計と運用はマジで注意しないと、これまでの成長基盤強化は別にドメスティックの内輪の話だから究極的には看板倒れでも別に内輪ネタで済みますが、今回の気象変動うんたらは国際的なネタなので、変な扱いをしないように是非お願いしたいと思います。つーかこういうのは日銀が別にやるのではなくて政府や国会の仕事でしょ、とは黒ちゃん同様に思いますけどね。


・・・・・・・などと書いていたら時間が無くなってしまいましたので(超大汗)、本日はこの辺で勘弁、というか別に他の質疑で見るものもあんまり無いので、明日以降ネタが無かったら暇ネタ扱いでやろうかと思います。
 


お題「決定会合レビュー:無風の筈がしょうもない面白会合になってしまいましたな」   2021/06/21(月)08:09:48  
  うーんこの。
[外部リンク] 2022 年3月末まで半年間延長する。』

まあどうせ延長するとは思ってはいましたが、7月展望の時かなと思ってたのでちと早めでした。


・その他は現状維持なんですがなんですかこの棄権ってのは?????????

『(2)長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)(賛成7反対1棄権1)(注2)

次回金融政策決定会合までの金融市場調節方針は、以下のとおりとする。

短期金利:日本銀行当座預金のうち政策金利残高に▲0.1%のマイナス金利を適用する。
長期金利:10 年物国債金利がゼロ%程度で推移するよう、上限を設けず必要な金額の長期国債の買入れを行う。

(3)資産買入れ方針(賛成8棄権1)(注1)
長期国債以外の資産の買入れについては、以下のとおりとする。

ETFおよびJ-REITについて、それぞれ年間約12兆円、年間約 1,800億円に相当する残高増加ペースを上限に、必要に応じて、買入れを行う。
CP等、社債等については、2022 年3月末までの間、合計で約20兆円の残高を上限に、買入れを行う。』


『(注1)賛成:黒田委員、雨宮委員、若田部委員、鈴木委員、片岡委員、安達委員、中村委員、野口委員。
棄権:政井委員。なお、政井委員は、本公表文の採決についても、棄権した。

(注2)賛成:黒田委員、雨宮委員、若田部委員、鈴木委員、安達委員、中村委員、野口委員。反対:片岡委員。棄権:政井委員。片岡委員は、コロナ後を見据えた企業の前向きな設備投資を後押しする観点から、長短金利を引き下げることで、金融緩和をより強化することが望ましいとして反対した。』

・・・・・・・なにこの棄権って?????

[外部リンク] *

*本議事要旨は、日本銀行法第20条第1項に定める「議事の概要を記載した書類」として、2005年1月18、19日開催の政策委員会・金融政策決定会合で承認されたものである。

とありますように、決定会合の議事要旨って日銀法の建付け上、通常会合ではなくて決定会合の議決事項なので、必ずこの議事要旨が出るのが次の会合以降になるんですが・・・・・・・・・・・

下の方に『VII.議事要旨の承認』ってのがあります。

『前々回会合(10月29日)及び前回会合(11月17、18日)の議事要旨が賛成多数で承認され、12月22日に公表することとされた(賛成8、棄権1)。

採決の結果
賛成:福井委員、武藤委員、岩田委員、植田委員、須田委員、中原委員、春委員、福間委員
棄権:水野委員』

議事要旨に棄権ということですが、当時の公表文を見ますと、

[外部リンク] 2022 年6月をもって終了)、同制度の終了を待たずに、年内を目途に実施する。』

は??????????というツッコミネタは今日会見要旨出るからそのついでに行いますわよおっほっほ。

『なお、その骨子素案を、7月の金融政策決定会合で公表する予定である。』

だったら7月に黙って出せばよいだけだと思うのですが、一々前振りを公表するのって如何にも「やってますアピール」ってあさとさが出ていますね〜。


というオモシロ物件が出ている訳ですが、お前らマクロ経済の安定に資するとかチミらの本分たる物価安定目標全然達成しないで、達成しない言い訳を定期的に出して、しかも今回なんて恥の上塗りのように点検シリーズとか言ってその後も出し続ける、とかそっちの方ばっかり熱心に達成してますが、物価目標達成という本分のマクロ政策が全然できてないのにまた新たなミクロ介入するとか、負け戦を誤魔化すために戦線をまた拡大するのかよと、どうせまあやるだろうとは思っていましたが、こんなに早くぶち込んで来る、というのはまあ暇なんでしょうねえ日銀さん・・・・・・・・・・・・・

ということで総裁会見など見ながら続きは明日。
 


お題「FOMCレビュー:SEPの続きとオープニングリマーク(の中に微妙に焦げ臭い話あり)」   2021/06/18(金)08:08:56  
  いやー昨日は「私はガチで市場の反応をみてません」というのがまさにガチであることが示されまして実際に数字見た瞬間に(゜д゜)な顔をしておりましたわいやマジで。


〇何かMPMのような気がするがFOMC話の続きをば

・ちょっと待てあれタカ派かよ・・・・・・・・・・・・

昨日の市場ちゃんの反応は実はこんな感じだったのですな(超滝汗、でもないか)。

[外部リンク] Barrett
2021年6月17日 14:27 JST

昨日は何も見ないで毎度の駄文を書きまして「まあこんなもんじゃろ」「SEPの数字だけ強くしたけどドットチャートとか抑制的な感じですな」「声明文もコロナモードは残しながらワクチン進展の話だけにしててそこまで強くしてないし」みたいなことを書いて、そらまあ会見を通しで見ないと微妙なんだが公式文書的には穏やかな書きっぷりですわな、とか何とか書いたので、まさか10年がポツ1売られるわ、ベリーの部分が売られる利上げ相場っぽい売り方になっているわとは夢にも思わず、よって画面を見た瞬間のアタクシ(゜д゜)だった訳です。


再度SEPですけどね。
[外部リンク] in real GDP 7.0 3.3 2.4 1.8
March projection  6.5 3.3 2.2 1.8

Unemployment rate 4.5 3.8 3.5 4.0
March projection 4.5 3.9 3.5 4.0

PCE inflation   3.4 2.1 2.2 2.0
March projection 2.4 2.0 2.1 2.0

Core PCE inflation 3.0 2.1 2.1
March projection  2.2 2.0 2.1

これを見ますと、成長と物価のところ手前を盛大に上げていまして、先の所は別に下げてないし若干は上がっていたりするんですよね。でもって失業率に関しても来年は4%切っててロンガーランの失業率よりも低い水準になっていまして、それが来年、再来年と継続するし、再来年は来年よりも更に改善している訳ですよ。でもって実質成長率だって徐々にモデレートになると言っても、今年の盛大なのから来年も潜在成長率を大きく上回る成長を示す、って数字を出している訳ですよね、まあこれはメディアンなのでアグリゲートした数字であって一つのシナリオで出ているものでは無いですが。

と言う状態なのにゼロ金利政策を23年末まで継続するとか資産大バブルでも起きろとでも言うのかと小一時間って感じで、この通りの見通しだったらいやお前ら政策金利23年末の時点でもっと上がってないと金融不均衡からの爆発炎上がまた起きた時に今度は財政余力が下がってるんだぞ大丈夫かオイってなもんでして、あのドットでも大概にハト派だわという風に思いますけどね。


・ところでこのSEPの物価見通しだと「一時的」とは何ぞやと思ってしまうのだが

・・・・・・というのもさて置きまして、あんまりこれ指摘している向きが見られない(みつけてないだけかも知れないけど)のですけど。この見通しのうち物価見通しを見て「???」と思ったんですよね。

それは物価見通しのところで、手前が上がっているのはまあ良いのですが、手前が上がっているのがFEDの連呼する「一時的要因」というのであれば、一時的要因が剥落した分って22年の所で反動が来て、22年の見通しって下がるのが妥当なんじゃないのと思うのですが、今回ってしらっと22年の見通しも上昇させてますし(コアも含めて)、えーっとそれですと思いっきり絶対水準は大幅(1%を大幅と言うかはさて置きまして)引き上げになっていますよね、というお話な訳ですよ(というのを昨日も書いたが多分舌足らずだった)。

つまりですね、「一時的なので上昇の勢いが4%5%とはならないですよ」という意味では一時的ではあるのですが、結局の所その後反動減が来ないで2%以上が続くっていう見通しになっているということは、ベース効果の部分は別にしましても、今FEDが説明しているサプライボトルネックの物価上昇圧力だのリストリクトされていた需要のバウンスバックだの、エネルギー価格のパススルーだのと言った部分は、下駄が剥落するでもなく、それはそれとして定着した形で次の年には2%になっている、ということなのですから、それホンマに一時的というんですけ??という感じは思いっきりするのですが、まあ会見で誰かツッコんでいるかな(実は会見まだちゃんと全部見てない、少しだけ流し聴きしたけど)とか思いながら会見を読もうかと思います。


・ということで実はSEPとドットチャートは整合性が取れていないのですな

・・・・・確かそれ3月も同じような事を申し上げた覚えがあったりするのですが、SEPで示した見通しが強い癖にドットで示している金利水準が中立金利(ロンガーランの2.5%)から盛大に下の状況に2023年末の段階でも居続けている、というのが、そもそもの時点で話オカシクネ??って話で、政策金利水準が経済活動に対する影響がそんなもんなのかよと小一時間問い詰めたくなるドット、というのを少しだけ匍匐前進させてみました、といってしまえばそうなのかも知れませんけど、それにしても今回のSEPの少なくともメディアン見通しと政策金利見通しの整合性の方が気になるのですよ。

もちろん、この部分をナイーブに強くしてしまうと、市場がタントラムってしまうからいじれん、という大人の事情があるからこうなってしまうのでありまして、この辺はこの前の正常化局面の時も思いましたが、このドットチャートって言うのは、政策の長期地蔵宣言を行うことによって時間軸効果を補強するのには有用なのですが(元々その意図で入れた)、先行きの金融政策がその時の情勢次第で異なる、というような時に、3年先の適切な政策金利水準がどうのこうのというようなものを出すと、もしそれをピュアに見通しに沿って出すとなると、足もとでの微細なベクトルの変化が3年間と言う期間によって増幅して示されることになる、という訳で、メッセージとしてのノイズ性が高まってしまうだけの無用な物件となってしまうので、真面目な話ドットチャート出すの止めた方が良いと思うのですけど、そんなことを極東の片隅で地元ドメスティック言語で喋っていても何の意味も無いのですけど、まあちょっとこれは麿がパウエルにアドバイスしたら聞くんじゃないかな、とか思ったりするんですが誰か麿にお願いしてみてくれませんかねえ(個人の妄想です)。



〇オープニングリマークではインフレ期待の部分で不穏な言い回しがあります

[外部リンク] of Chair Powell’s Press Conference
June 16, 2021

今朝(日本時間の18日朝)になったらしっかりとQAも記載されていますが、そこは見なかったことにしまして最初のオープニングリマークだけで本日は勘弁させて頂きとう存じます。

『CHAIR POWELL. Good afternoon. At the Federal Reserve, we are strongly committed to achieving the monetary policy goals that Congress has given us: maximum employment and price stability.

Today, the Federal Open Market Committee kept interest rates near zero and maintained our asset purchases. These measures, along with our strong guidance on interest rates and on our balance sheet, will ensure that monetary policy will continue to deliver powerful support to the economy until the recovery is complete.』

この辺は冒頭挨拶みたいなもんなので次。


・景気の全体感の話は物凄く威勢が良い

『Widespread vaccinations, along with unprecedented fiscal policy actions, are also providing strong support to the recovery.』

金融政策、と言わない(別のところでは金融政策のサポート話をしていますが、為念)のがチャーミング。

『Indicators of economic activity and employment have continued to strengthen, and real GDP this year appears to be on track to post its fastest rate of increase in decades.』

良く見たらしらっと成長率がメイクアップストラテジーしそうだという言及をしておりますな。

『Much of this rapid growth reflects the continued bounce back in activity from depressed levels. The sectors most adversely affected by the pandemic remain weak, but have shown improvement.』

盛大に食らっていた業種に関しても改善の傾向が見られるとな。

『Household spending is rising at a rapid pace, boosted by the ongoing reopening of the economy, fiscal support, and accommodative financial conditions. The housing sector is strong, and business investment is increasing at a solid pace. In some industries, near term supply constraints are restraining activity. 』

家計消費、住宅セクター、企業投資が強いと指摘して、一部の業種では供給制約が成長のネックになっている、と全体的に威勢の良い話なので、

『Forecasts from FOMC participants for economic growth this year have been revised up since our March Summary of Economic Projections.』

今回は経済見通しを引き上げました、と威勢の良い話のオンパレードですが最後に、

『Even so, the recovery is incomplete and risks to the economic outlook remain.』

と入れて威勢のよさを中和しております。


・雇用情勢の話はまあだいたいいつも通りの説明です

次のパラグラフからは雇用情勢です。

『As with overall economic activity, conditions in the labor market have continued to improve, although the pace of improvement has been uneven.』

雇用も改善が続いていますが相変わらず一様ではない(uneven)といつものキーワード来ました。

『Employment rose 419,000 per month on average in April and May, with the leisure and hospitality sector continuing to post notable gains. Employment in this sector and the economy as a whole remains well below pre-pandemic levels. The unemployment rate remained elevated in May at 5.8 percent, and this figure understates the shortfall in employment, particularly as participation in the labor market has not moved up from the low rates that have prevailed for most of the past year. Factors related to the pandemic, such as caregiving needs, ongoing fears of the virus, and unemployment insurance payments appear to be weighing on employment growth. These factors should wane in coming months against a backdrop of rising vaccinations, leading to more rapid gains in employment.』

雇用の現状に関しては改善してまっせという話と、一部で雇用の人探し大変でっせの件で、人々が労働市場に戻ってこない要因として、コロナへの不安が残ってたり、コロナの影響でチャイルドケアが復活してないので子供の対応で働きに出れません要因があったり、失業保険給付で(゜д゜)ウマーだったのでまだ働きに出てない人がいたり、というのがあるがそういうのは今後更なるワクチンちゃんの進展やソーシャルディsタンシングなどの緩和などによって解消されるでしょう、とのことで先行きですが、これはSEPの数字を出しただけのあっさり味にしています。、

『Looking ahead, FOMC participants project the labor market to continue to improve, with the median projection for the unemployment rate standing at 4.5 percent at the end of this year and declining to 3.5 percent by the end of 2023.』

返す刀でいつもの説明ですが、雇用の話をするとセット販売の如く社会的弱者への影響が相対的にでかくて、まだ苦しい人はたくさんいます、って話をするのもお約束状態。

『The economic downturn has not fallen equally on all Americans, and those least able to shoulder the burden have been hardest hit. In particular, despite progress, joblessness continues to fall disproportionately on lower-wage workers in the service sector and on African Americans and Hispanics.』


・物価の手前の見通しを上げたのは供給制約要因による物価上昇圧力が予想以上に強かったからだそうです

次のパラグラフからは物価です。ここで最後の方にやや不穏な表現があって、これを捕まえてタカ派というのはまあ分からんでもないな、というのが登場します。

『Inflation has increased notably in recent months. The 12-month change in PCE prices was 3.6 percent in April and will likely remain elevated in coming months before moderating. Part of the increase reflects the very low readings from early in the pandemic falling out of the calculation as well as the pass-through of past increases in oil prices to consumer energy prices. Beyond these effects, we are also seeing upward pressure on prices from the rebound in spending as the economy continues to reopen, particularly as supply bottlenecks have limited how quickly production in some sectors can respond in the near term.』

この辺はいつもの物価が上振れている事の説明ですが、

『These bottleneck effects have been larger than anticipated, and FOMC participants have revised up their projections for inflation notably for this year.』

今回SEPで物価を手前で盛大に引き上げた背景には、今まで言ってる「一時的要因」の中で、サプライボトルネック、つまり供給制約要因による物価上昇圧力が、前回までの想定よりも大きかったため。という説明をしていまして、ほうほうなるほどと思いました。どうせ誰かこの辺について「それ持続的要因になり得るんじゃね?」とか質問してるんじゃないかなと、どこぞの国のへっぽこ記者会見とは比較をするのも失礼で月とスッポンどころか月と水虫菌ほどの差がある優秀な会見なのでそれはまたQAのTransucriptを会見動画聞きながら読む(これが一番効率よく頭に入る(ただし多少の慣れが必要)のでお勧めです)かな、と思っておりまする、はい。

『As these transitory supply effects abate, inflation is expected to drop back toward our longer-run goal, and the median inflation projection falls from 3.4 percent this year to 2.1 percent next year and 2.2 percent in 2023.』

これはSEPの説明ですね、でもって次のパラグラフに若干不穏な説明があって、タカ派呼ばわりされるとすれば、この部分(とSEPの見通し数字)だろうなあと思いますというのが出てきます。


・インフレ期待が無駄に上昇する可能性について言及している部分はやや煙の出ている部分です

『The process of reopening the economy is unprecedented, as was the shutdown at the onset of the pandemic. As the reopening continues, shifts in demand can be large and rapid, and bottlenecks, hiring difficulties, and other constraints could continue to limit how quickly supply can adjust, raising the possibility that inflation could turn out to be higher and more persistent than we expect.』

つーことで、パンデミック動向の落ち着きとワクチンちゃんの影響で需要の戻りが速くて、そこに追いつけていないサプライボトルネックが、ということで、つまり供給制約は財のところだけではなくて、労働供給のボトルネックによるお賃金上昇というのもああって、そんなこんなで供給制約によって起きている物価上昇圧力が大きいんですお、という話をしておりますがこの次がアタクシ的にはいいぞもっと言えなのですが、不穏な部分となります。

『Our new framework for monetary policy emphasizes the importance of having well-anchored inflation expectations, both to foster price stability and to enhance our ability to promote our broad-based and inclusive maximum employment goal.』

ワシらが昨年出した金融政策のニューフレームワークは、「十分にアンカーされたインフレ期待」が重要であり、それがあるからこそ物価安定をもたらすことができるし、ワシらの金融政策も有効になるんですよ、と来まして、その後にアベレージターゲットやメイクアップストラテジーの話でもするのかと思えばさに非ずで、この部分は「おー!」と身を乗り出してしまう焦げ臭い発言キタコレなのです。

『Indicators of longer-term inflation expectations have generally reversed the declines seen earlier in the pandemic and have moved into a range that appears broadly consistent with our longer-run inflation goal of 2 percent.』

今まではインフレ期待がアガランチ会長で中々この2%ゴールの所に整合的な水準よりちょっと下なんだよなーみたいな話をしていた筈なのですが、ここへきて「全体的に言えばパンデミックの時に下がったのを奪還して概ね我々の物価安定目標に整合的な水準になっている」とインフレ期待も正常化しましたよという話をぶっこんできまして、さらにこの次が煙がややモクモクする文章でして、

『If we saw signs that the path of inflation or longer-term inflation expectations were moving materially and persistently beyond levels consistent with our goal, we would be prepared to adjust the stance of monetary policy.』

ちょwwwww

何と「もし仮に(仮定法過去形ですな)長期のインフレ期待が顕著かつ持続的に我々のゴールと整合的なレベルを上回るような兆候が出るような事が起きちゃったりしたら、我々は政策スタンスを調整する用意がありまっせ」と何とインフレ期待が上方乖離するようならば正常化言っちゃいますよ発言を混ぜ込んでおりまして、まあ仮定法過去だから「基本的にそんなことにはならんと思うが」という留保条件をしまくっておりますけれども、でもまあこういうのに触れるのは白煙モクモク(黒煙と言う程ではない)ではあるな、と思いましたが、どうせこれもツッコミが飛んでたでしょうね。


ということなのでこの部分がアタクシ的には今回のオープニングリマークの白眉。あとはテーパリング議論の部分(どうせ後のQAでも散々聞かれたと思いますが)がみどころ(と前半の物価の解説部分ですね)でして、他の部分は消化試合って感じになりますのでサラサラ流します、時間もアレなので(汗)。


・パンデミックの今後の状況次第ではリスク、と言う当たり前の話

次のパラは小見出しの通りで特に言う事もない。

『The pandemic continues to pose risks to the economic outlook. Progress on vaccinations has limited the spread of COVID-19 and will likely continue to reduce the effects of the public health crisis on the economy. However, the pace of vaccinations has slowed and new strains of the virus remain a risk. Continued progress on vaccinations will support a return to more normal economic conditions.』


・政策金利決定の詳細についての説明だが声明文通りの話

次のパラは上記の通りですのでここも消化試合。

『The Fed’s policy actions have been guided by our mandate to promote maximum employment and stable prices for the American people, along with our responsibilities to promote the stability of the financial system. As the Committee reiterated in today’s policy statement, with inflation having run persistently below 2 percent, we will aim to achieve inflation moderately above 2 percent for some time so that inflation averages 2 percent over time and longer-term inflation expectations remain well anchored at 2 percent. We expect to maintain an accommodative stance of monetary policy until these employment and inflation outcomes are achieved. With regard to interest rates, we continue to expect that it will be appropriate to maintain the current 0 to 1/4 percent target range for the federal funds rate until labor market conditions have reached levels consistent with the Committee’s assessment of maximum employment and inflation has risen to 2 percent and is on track to moderately exceed 2 percent for some time.』


・SEPでの政策金利見通しだが「ドットはあくまでも現時点での単なる予想でガイダンスじゃないよ」の言い訳コーナー

サクサクと次に行きますがこれも消化試合ちゃあ消化試合。

『As is evident in the SEP, many participants forecast that these favorable economic conditions will be met somewhat sooner than previously projected; the median projection for the appropriate level of the federal funds rate now lies above the effective lower bound in 2023. Of course, these projections do not represent a Committee decision or plan, and no one knows with any certainty where the economy will be a couple of years from now. More important than any forecast is the fact that, whenever liftoff comes, policy will remain highly accommodative. Reaching the conditions for liftoff will mainly signal that the recovery is strong and no longer requires holding rates near zero.』

ここでは利上げに関しては「本当の本当に経済が強くて、本当の本当にゼロ金利なんぞ必要じゃない、という時になって初めて利上げがどうのこうのの話になるし、利上げが行われても依然として金融政策は緩和的ですお」という説明をしておりますな。


・テーパリングの話については「向こう数回のFOMCで条件が満たされるかの議論を開始する」ですと

次行きます。

『In addition, we are continuing to increase our holdings of Treasury securities by at least $80 billion per month and of agency mortgage-backed securities by at least $40 billion per month until substantial further progress has been made toward our maximum-employment and price-stability goals. The increase in our balance sheet since March 2020 has materially eased financial conditions and is providing substantial support to the economy.』

ここは今のAPPの話なのでいつも通りでして、ハイライトは次のパラです。

『At our meeting that concluded earlier today, the Committee had a discussion on the progress made toward our goals since the Committee adopted its asset purchase guidance last December.』

APP拡大ペースを維持するガイダンスとして示した「顕著な進展」についてのディスカッションを行いました、とキタコレ(というかまあこの見通しで議論しないわけないだろとは思いますが)なのが来まして、

『While reaching the standard of “substantial further progress” is still a ways off, participants expect that progress will continue.』

まだだそうです。そらまあ“substantial further progress”が満たされたらテーパー着手なんだからそらそうよという感じですが、

『In coming meetings, the Committee will continue to assess the economy’s progress toward our goals.』

今後のFOMCで確認を継続する、だそうですが、この言い方だと「substantial further progressをしたと認められるからテーパリング開始な」とか闇討ちするのでは、ととられると困りますから、

『As we have said, we will provide advance notice before announcing any decision to make changes to our purchases.』

と、テーパー開始前に前広にアナウンスしますよ、というのは欠かしませんので、まあ前々からの予想通りで、ジャクソンホールの時にテーパリング着手を来年頭くらいからやるような感じの話のぶっこみ方(意外に言い方は難しい気がしますが)をして、でもってFOMCで情勢の点検を毎度行って、12月FOMCで「じゃあ来年頭からテーパーな」なのか12月会合からテーパーなのか、ってな感じじゃないですかねえ、という予想は維持します。


・IOERとONRRPの引き上げについて、短期市場動向を踏まえた技術的対応とな

『On a final note, we made a technical adjustment today to the Federal Reserve’s administered rates. The IOER and overnight RRP rates were adjusted upward by 5 basis points in order to keep the federal funds rate well within the target range and to support smooth functioning in money markets. This technical adjustment has no bearing on the appropriate path for the federal funds rate or stance of monetary policy.』

これは政策的意図はありません市場金利の誘導のためのテクニカルな措置ですよ、って話です。

最後はご挨拶になりますのでまあどうでもよいのですがここまで全文引用したから勢いで引用します。

『To conclude, we understand that our actions affect communities, families, and businesses across the country. Everything we do is in service to our public mission. We at the Fed will do everything we can to support the economy for as long as it takes to complete the recovery.』

『Thank you. I look forward to your questions.』


#え、日銀の決定会合???知らんがな
 


お題「寝起きでFOMCである」   2021/06/17(木)08:07:29  
  さて今回のFOMCですが、会見のQAまで読んだ(聴いた)ほうが良いのはそうなんですが、何時ものように寝起きの限界(じゃあ起きてろと言うツッコミは華麗に却下)とゆーものがありますので(汗)。

さきに市場の反応を1ミリも見ない(ラジオニュースすら聞いていないのでガチで為替とダウ茄子の数字も現時点では知らん)で文書の方を読んだ感じ(除くオープニングリマーク)ですと、声明文は(前回盛大に上げているのもあって)穏当、ドットはそらまあこんなもんじゃろうというか、これでも低めだろとは思う(個人の感想です)ので、「年末か来年からテーパリング開始、1年近くかけてテーパーした後にノコノコ利上げ」という線は前倒ししなかったですね、という印象を受けました(つまりかなり抑制的に出していて前のめり感を出さないように工夫している、ただし・・・・は後述します)が、さて市場はどう反応したんでしょう(見ないままこの駄文を書きます、笑)。


〇声明文:「コロナモード」の認識は継続も状況の改善を謳う、ただし他は4月とヨコ

[外部リンク] Federal Reserve is committed to using its full range of tools to support the U.S. economy in this challenging time, thereby promoting its maximum employment and price stability goals.』(今回)
『The Federal Reserve is committed to using its full range of tools to support the U.S. economy in this challenging time, thereby promoting its maximum employment and price stability goals.』(前回)

コロナモードである、という認識を示すこの1パラは維持されましたので状況はコロナモード。


・第2パラグラフ:ワクチン接種の進展と、それによる公衆衛生上のなんたらかんたらを改善、他は同じ

『Progress on vaccinations has reduced the spread of COVID-19 in the United States.』(今回)
『The COVID-19 pandemic is causing tremendous human and economic hardship across the United States and around the world.』(前回)

4月末時点との対比なのでさもありなん、という感じではありますが、コロナ感染拡大が落ち着いてきておりまっせ、という認識を示しておりますので冒頭がキタコレではありますが、この先を見ますと・・・・・・・

『Amid this progress and strong policy support, indicators of economic activity and employment have strengthened.』(今回)
『Amid progress on vaccinations and strong policy support, indicators of economic activity and employment have strengthened.』(前回)

ワクチンの単語が抜けているのは一つ前に引っ越したからでして、ここの文言変更には強い意味は無くて、要するに経済活動と雇用情勢の現状認識は「強くなってきております」で前回と一致。

『The sectors most adversely affected by the pandemic remain weak but have shown improvement.』(今回)
『The sectors most adversely affected by the pandemic remain weak but have shown improvement.』(前回)

同じですな。

『Inflation has risen, largely reflecting transitory factors. Overall financial conditions remain accommodative, in part reflecting policy measures to support the economy and the flow of credit to U.S. households and businesses.』(今回)
『Inflation has risen, largely reflecting transitory factors. Overall financial conditions remain accommodative, in part reflecting policy measures to support the economy and the flow of credit to U.S. households and businesses.』(前回)

めんどくさいからまとめて面倒見ましたが物価と金融環境に関する現状認識も全文一致、と今回はワクチン進展によるコロナ拡大の落ち着き、というのだけ変更しただけという結果になっています。まあそれにしてはSEPの物価がアレなんですけどそれは後述。


・第3パラグラフ:先行き見通しはワクチンの進展を受けた表現を改善して社会活動制限の表現も変更

『The path of the economy will depend significantly on the course of the virus.』(今回)
『The path of the economy will depend significantly on the course of the virus, including progress on vaccinations. 』(前回)

言われんでもわかっとるわ、という感じの「先行きはコロ助次第」という奴の中に前回4月にあった「ワクチンの接種状況も含めまして」というのが、1パラで示されたワクチン接種状況の進展を受けて次の文章に引っ越しました。

『Progress on vaccinations will likely continue to reduce the effects of the public health crisis on the economy, but risks to the economic outlook remain.』(今回)
『The ongoing public health crisis continues to weigh on the economy, and risks to the economic outlook remain.』(前回)

従来は社会的な感染防止措置の影響が経済に悪影響を与えまっせという趣旨の文言がありましたが、そらそうよという感じですがワクチンの進展でそちらの方が改善されてきますので、この影響が緩和されるでしょう、という表現をしています。

まあこれ自体は上方修正ではありますので(現にSEPの数字は手前の上げっぷりが豪快ですが後述)すが、ただまあそんなに威勢良い表現をしている訳でもなく(個人の感想です)、ひっそりと上げてみました感があって、市場が事前にやたら前のめりに盛り上がっているのもあって、ここであまり威勢の良い表現をする事もない、ってのはあったのかなーとは思いました(個人の妄想です)。会見で何を言い出したかは聞いてないので分からんけど。


・第4パラグラフで文言変更が1か所(別に深い意味は無い変更ですが)

『The Committee seeks to achieve maximum employment and inflation at the rate of 2 percent over the longer run. 』(今回)
『The Committee seeks to achieve maximum employment and inflation at the rate of 2 percent over the longer run. 』(前回)

いつものこれは良いとして変更があったのは次。

『With inflation having run persistently below this longer-run goal, the Committee will aim to achieve inflation moderately above 2 percent for some time so that inflation averages 2 percent over time and longer-term inflation expectations remain well anchored at 2 percent.』(今回)
『With inflation running persistently below this longer-run goal, the Committee will aim to achieve inflation moderately above 2 percent for some time so that inflation averages 2 percent over time and longer-term inflation expectations remain well anchored at 2 percent.』(前回)

英文法の時間になってしまいますが、冒頭の「物価がロンガーランゴールよりも低い水準で持続的に推移する中においては〜」ってところ、今までは「running」だったのですが、今回は「having run」と現在進行完了形っぽい言葉にしているのですが、これはまあ足元で物価が2%超えていることを踏まえての変更、でいいんですよね(英文法ってあれだけ中高とやったのに結局使えと言われるとこのニュアンスを上手く使い分けられないのがノンネイティブの座学クオリティェ・・・・・)??

多分これ自体に何か深い意味がある訳ではないと思いますが、うっかり全文一致と思いそうになるので要注意。

とは言いましても、このパラグラフのメインアイテムである政策決定及び政策ガイダンス文言は全文一致なのでまあ今回も全文一致のようなものではありまする。めんどいから一気に比較引用。

『The Committee expects to maintain an accommodative stance of monetary policy until these outcomes are achieved. The Committee decided to keep the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and expects it will be appropriate to maintain this target range until labor market conditions have reached levels consistent with the Committee's assessments of maximum employment and inflation has risen to 2 percent and is on track to moderately exceed 2 percent for some time. In addition, the Federal Reserve will continue to increase its holdings of Treasury securities by at least $80 billion per month and of agency mortgage-backed securities by at least $40 billion per month until substantial further progress has been made toward the Committee's maximum employment and price stability goals. These asset purchases help foster smooth market functioning and accommodative financial conditions, thereby supporting the flow of credit to households and businesses.』(今回)

『The Committee expects to maintain an accommodative stance of monetary policy until these outcomes are achieved. The Committee decided to keep the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and expects it will be appropriate to maintain this target range until labor market conditions have reached levels consistent with the Committee's assessments of maximum employment and inflation has risen to 2 percent and is on track to moderately exceed 2 percent for some time. In addition, the Federal Reserve will continue to increase its holdings of Treasury securities by at least $80 billion per month and of agency mortgage-backed securities by at least $40 billion per month until substantial further progress has been made toward the Committee's maximum employment and price stability goals. These asset purchases help foster smooth market functioning and accommodative financial conditions, thereby supporting the flow of credit to households and businesses.』(前回)


・第5パラグラフ:政策スタンスは幅広く総合的に判断するよってのは全文一致

『In assessing the appropriate stance of monetary policy, the Committee will continue to monitor the implications of incoming information for the economic outlook. The Committee would be prepared to adjust the stance of monetary policy as appropriate if risks emerge that could impede the attainment of the Committee's goals. The Committee's assessments will take into account a wide range of information, including readings on public health, labor market conditions, inflation pressures and inflation expectations, and financial and international developments.』(今回)

『In assessing the appropriate stance of monetary policy, the Committee will continue to monitor the implications of incoming information for the economic outlook. The Committee would be prepared to adjust the stance of monetary policy as appropriate if risks emerge that could impede the attainment of the Committee's goals. The Committee's assessments will take into account a wide range of information, including readings on public health, labor market conditions, inflation pressures and inflation expectations, and financial and international developments.』(前回)

はいはい全文一致全文一致。


・第6パラグラフ:賛成で全員一致です

『Voting for the monetary policy action were Jerome H. Powell, Chair; John C. Williams, Vice Chair; Thomas I. Barkin; Raphael W. Bostic; Michelle W. Bowman; Lael Brainard; Richard H. Clarida; Mary C. Daly; Charles L. Evans; Randal K. Quarles; and Christopher J. Waller.』(今回)
『Voting for the monetary policy action were Jerome H. Powell, Chair; John C. Williams, Vice Chair; Thomas I. Barkin; Raphael W. Bostic; Michelle W. Bowman; Lael Brainard; Richard H. Clarida; Mary C. Daly; Charles L. Evans; Randal K. Quarles; and Christopher J. Waller.』(前回)

これは順当。


〇IOERとONRRPを5bp引き上げ

PDFだと勝手に出てくるのですがHTMLの場合は最後にある「Implementation Note issued June 16, 2021」ってのをポチっとなとしないと出てこない。

[外部リンク] Regarding Monetary Policy Implementation

[外部リンク] Board of Governors of the Federal Reserve System voted unanimously to maintain the interest rate paid on required and excess reserve balances at 0.10 percent, effective April 29, 2021.』(前回)

茲許はこれだったのですが今回は、

『・The Board of Governors of the Federal Reserve System voted unanimously to set the interest rate paid on required and excess reserve balances at 0.15 percent, effective June 17, 2021. Setting the interest rate paid on required and excess reserve balances 15 basis points above the bottom of the target range for the federal funds rate is intended to foster trading in the federal funds market at rates well within the Federal Open Market Committee's target range and to support the smooth functioning of short-term funding markets.』(今回)

理由付きで書かれていますが、今回IOER(正確にはFEDの場合現状所要準備にも振りしているのでIOERではない(ERってエクセス・リザーブのことだから)のですけどまあ慣例でそう言ってるので)が10bpから15bpに引き上げになっています。

米国の短期市場まではさすがに詳しくない(触らんと分からんわ)のですが、先般来米国の短期市場では運用資金が余ってしまってワンワンンワンとなっておりまして、実効金利が下に張り付き状態になっている、ということなので、IOERとこの次に引用するONPPRのレートを5bp引き上げて下に張り付き状態をどげんとせんといかん、ということで引き上げをしたようですが、たぶんこれ市場では予想されていた話だと思う(だってそういう解説記事がホイホイ出てたんだもん、という他力本願認識ですけど)ので、まあこれ自体でアイヤーとかにはならんじゃろ(個人の感想です)。

でもって今申し上げましたように、今回はIOERとセットでONRRPを5bp引き上げて0bpから5bpにしました。ディレクティブの中でここだけ文言変更になりました。

『Conduct overnight reverse repurchase agreement operations at an offering rate of 0.05 percent and with a per-counterparty limit of $80 billion per day; the per-counterparty limit can be temporarily increased at the discretion of the Chair.』(今回)
『Conduct overnight reverse repurchase agreement operations at an offering rate of 0.00 percent and with a per-counterparty limit of $80 billion per day; the per-counterparty limit can be temporarily increased at the discretion of the Chair.』(前回)

1社あたりの上限は同じなのね。

ただしプライマリークレジットのレートは25bpというお助けレートのままなので、これは単に短期市場金利の加減張り付き対応だということでしょうな。

『・In a related action, the Board of Governors of the Federal Reserve System voted unanimously to approve the establishment of the primary credit rate at the existing level of 0.25 percent.』(今回)
『・In a related action, the Board of Governors of the Federal Reserve System voted unanimously to approve the establishment of the primary credit rate at the existing level of 0.25 percent.』(前回)


〇SEP:そらまあドットは上がるの順当だけどそんなに過激に上がってないっしょこれ&しらっと手前の見通し大幅引き上げ

SEPはこちら、前回は3月。
[外部リンク] in real GDP 7.0 3.3 2.4 1.8
March projection  6.5 3.3 2.2 1.8

PCE inflation  3.4 2.1 2.2 2.0
March projection 2.4 2.0 2.1 2.0

Core PCE inflation 4  3.0 2.1 2.1
March projection   2.2 2.0 2.1

そら3月対比ですから上がるんですが、アベレージインフレーションターゲットの考え方って要は一種のプライスレベルターゲットに似ている面があるので、プライスレベルターゲットの枠組みで考えた方が喩えやすいのですけど、物価見通しの方、手前をしらっとどころか盛大に上げておいて、先行きは2%に収束するって言ってるんですが、これ水準に引き直すと先の方までずーっと引きあがっているのと同じ話になる訳で、手前上がったのがテンポラリーで下駄がはがれた部分下がるのではない、というのは割とチャーミング(日常日本語にすると「結構思い切りのよい引き上げ」ですかね)な見通しになっているのですけれども、この辺りってどうなんでしょうね、とは思いましたです、はい。


と言う所で時間が無くなったので今朝はこの辺でご勘弁して頂きとう存じます、
 


お題「ECBのサイトを見ながら世間話/ウィリアムズのインタビュー記事続き」   2021/06/16(水)08:13:08  
  相変わらずのパワハラ中間管理職振りを発揮しておられる我らが大先生。
[外部リンク] 13時33分

そら何か明確に国に喧嘩売るために怠業してるんだったらそうかもしれんけど、まあ大体のケースって接種にリソースを回してアップアップだからどうしても遅れてしまう、とかそういう状態なんじゃろと思うし、上記記事の最後にはしらっと、

『接種記録の入力をめぐっては、大阪府内の一部の自治体で情報の未入力や、1カ月ほどの入力遅れがあることが判明している。国が配布する専用端末で、自治体や医療機関が接種券に記載された18桁の数字を読み取り、登録する仕組みだが、「手間がかかる」などの声が出ている。』(上記URL先より)

ってある訳で、担当大臣なら「なんで遅れるのかの理由を確認して必要な支援をしたい」って先に表明して実態調査してから現実に接種が進んでないなら追加供給後回しになりますよ、ってのが筋だろと思う訳で、自分たちが立てた計画が机上の空論だろうと何だろうとその通りに動かない部下は無能でマイナス査定とか言いながら現場のケツ叩くだけしか能がない中間管理職ムーブだし、これがトップだと恐怖政治体質そのもの、となるとしか思えませんがねえ(個人の感想です)。

なお入力システムのポンコツぶりにはこんな指摘や(4月の記事で一部しか読めませんが)
[外部リンク] 情報通信技術(IT)総合戦略室
大豆生田 崇志 日経クロステック/日経コンピュータ
2021.04.23

最近の状況に関してはこんな記事もあるんですよねー(こっちは最近)
[外部リンク] 大阪市などで利用進まず
2021年6月4日 18時41分


〇唐突ですがECBのトップページを見ながらの雑談とオモシロページのご紹介

ECBのトップページってしばらく前にリニューアル(マイナーチェンジ級ですけど)をした時にやたら「これを見て!」って感じの推しページのアピールが凄くなった訳ですな。でもって例えば今朝(2021/06/16の朝)にECBのトップを見ると、

[外部リンク] the recovery
The recovery needs to be firm, solid and sustainable, President Christine Lagarde tells Politico EU. We are at a turning point, heading firmly towards a return to pre-pandemic levels, but we must anchor the recovery before reducing support to the economy.

という記事へのリンクが出てきますが、下にスクロールすると、だいたい最近のパターンとしまして、おまいら専務理事なのか広報担当なのか、って勢いで年がら年中パネッタさんとシュナーベルさんのスピーチネタが出てくる(出てこないのは定例理事会前のブラックアウトみたいな時期くらい)のですが、そのお題が直近では、

パネッタさん
SPEECH 15 June 2021
Cash still king during the pandemic

Faster digitalisation does not mean the end of cash, says Executive Board member Fabio Panetta. There is demand for it and we will guarantee that cash continues to be available and accepted in the future, even if we launch a digital euro.

いやその意味と「Cash is king」はチャウんネーノと思うのだがまだ中身は見ていないので何の話をしているのか良く分からん。

シュナーベルさん
SPEECH 14 June 2021
From market neutrality to market efficiency

We at the ECB can act as a catalyst to accelerate the transition to a carbon-neutral economy in line with our mandate, says Executive Board member Isabel Schnabel. Shifting from market neutrality to market efficiency would be an important step in acknowledging climate externalities.

これまた中身は見てないのですが、ECBのユーチューブチャンネル(というのがあって登録したんでついでに通知を受け取るようにしているのでこの関連も通知が来とったわ)でも思いっきりこのスピーチがご紹介されていました。なお最初の30秒しか聞かなかったのですが、上記のご紹介文を読みますと、何かこの人たち「カーボンニュートラル社会を作るためには我々はマーケットニュートラルではなく市場にジャンジャン介入していきまっせ」というちょっと待てお前らそれはやり過ぎじゃねえのか、という話をしている雰囲気があるのでFOMCが無風だったら読んでみようかと思ってます。

でまあこの3本立て、ラガルドさんは経済物価情勢の話をしているけど、パネッタさんはデジタル通貨関連の話、シュナーベルさんは脱炭素社会関連の話、とまあこれがまた思いっきりそっち方面の話を良く見てちょ状態のところでぶっこんでいる訳でして、何ちゅうかECBよ何処に行く???って感が拭えませんな。

まあニューケインジアンだか何だか知らんですけど、金融政策でマクロ経済の調整ができて、でもってそのマクロ経済の調整をやっていればそらもう適度な水準の低インフレ(2桁とかのインフレじゃない、って意味な)の中で順調な経済成長ができて皆さんハッピーハッピーって図式がここに来て一気に崩壊して、どこの中銀も「財政ガー」とか言い出すようになって、マクロ経済調整としての金融政策の相対的な地位が低下してそっちでやる事が無くなるとまでは言わんけど減少してしまう中、組織は生き残りのために活路を見出してこっち方面に向かっていますなあ、ってのが露骨に分かって実に味わいがありますな(個人の感想です)という風情。

でもってもっとオモロそうなのが一番右の物件でして、実は1か月前に出ていたのになぜか見落としておりましたが(だいたいいつもトップとその下の左と真ん中に目が行ってしまう)、

PUBLICATION 19 May 2021
Explore inflation in a new interactive way

Explore how euro area inflation differs between countries and products over time and find your personal inflation rate in our new interactive tool available in 23 EU languages.

ナンジャソラと思ってポチっとなとしますとこちらに飛びます。

[外部リンク] publication presents easy to understand statistics on inflation using interactive visuals that allow inflation rates to be compared across countries. The visuals also offer a more in-depth view of the various goods and services included in the “shopping basket” that is used for officially calculating inflation.』

でもって、

『You can also calculate your own inflation rate based on your own shopping basket of goods and services and compare it with the inflation rate for your country.』

『Is your personal inflation rate above or below the average inflation rate for your country?』

これは楽しそう(後述)。

『This publication is divided into the following four chapters, each with interactive visuals:

1. What is inflation? This chapter explains the concept of inflation, why the inflation rate matters and how and why it differs across countries and over time.

2. How is inflation measured? This chapter looks at the method used to calculate the inflation rate. It explains which goods and services are included in the calculation and describes the challenges encountered.

3. Officially measured inflation and perceived inflation. This chapter explores how people perceive inflation, compares perceived inflation with officially measured inflation and explains the differences between the two.

4. Personal inflation calculator. In this chapter you can calculate your own inflation rate based on the goods and services that you buy and compare it with officially calculated inflation rates.』

でもってこの4番が
[外部リンク] inflation calculator

ってなってて、デフォルトだと「ユーロエリア」になっているけど、国を選んで自分の月の消費額を項目(大項目が12あるんですが、その中に小項目が結構あって小項目ざっと目検で計算したら47項目になるわ)毎にぶっこんでいくと貴方のインフレ率が分かる、というオモシロページになっております。

何すかね、しょうもないお手盛り点検とかしてる時間と人的リソースあるんだったら、こういうのにリソースをもっと割いた方がエエンチャイマスかと思うの(個人の感想です)。

なお、アタクシ思うに日銀の教育コーナーとか知るぽるととか非常に良く出来ていると思うので、作る能力がないとかそういう事ではないし、むしろそういうのかなり優秀だと思うのですが、いかんせん日銀全体として見た場合、あんまりこういう方面の宣伝しないで、頭の宜しいご研究やら、大本営の尻拭いの屁理屈構築やら、そっちの方に傾斜している感がありますので(個人の偏見です)、もうちょっとその辺は再考の余地あるんとちゃいますか、と別に情報サービス局や金融中央広報委員会の回し者でも何でもありませんが、そう思ったりもするのでした。と最後は何故か日銀ネタで締める悪い癖のあるアタクシでした。



〇ウィリアムズ総裁ヤフーファイナンスインタビューネタの続きを少々

昨日の続き、というか昨日は金融政策のネタの部分だけでしたので物価の話しと中立金利の話を。

[外部リンク] York Fed President John Williams speaks with Yahoo Finance [Transcript]
Brian Cheung
Brian Cheung・Reporter
June 4, 2021・20 min read

昨日引用した直後に物価に関する質疑があります。

『BRIAN CHEUNG: Well, and some of that I guess might just be your approach or your views on inflation, there's a very rigorous debate right now about whether or not the current policy setting is going to allow inflation to maybe run away if the economy overheats.』

こういうの見てるとなるほどなと思う(外野で見てると雨人が実際にどう考えているのかとか全然見えてこないし、マーケットのトークとかもゆうてそれが本当の一般的な雨人の感想なのかというとまた微妙な訳ですから)のですが、やはりまあ現状の物価上放れムーブを「一時的」といってクソ粘り、というのが今年中ならともかく(それも微妙な気がせんでもないが)、来年の今頃まで「一時的」だの「アベレーターゲットでメイクアップ中」だのと言ってクソ粘りが出来るのか、というとやっぱり無理があろうかと思われますって話なんだろうなあ、と勝手に思ったのですが、さてどうなんでしょうかねえ。

なお質問は続く。

『Now just broadly we did get a PCE print last week, core PCE when you strip out those more volatile components at about 3.1% year-over-year. We've heard your talking points about inflation being transitory but, what might you be looking for to see if some of those trends might be a little bit more secular and maybe less transitory or temporary?』

おまいらその一時的って言い逃れどこまで通じると思ってるの?って話ですな、さてウィリアムズの回答。

『JOHN WILLIAMS: As you know, price stability, low and stable inflation averaging 2% is one of our two key goals along with maximum employment. So I take this very seriously in watching the data carefully analyzing what's happening. This is again an extraordinary period of time as the economy opens up rapidly, and we're seeing demand, especially for certain things.』

最初の方は2%がどうのこうのの一般的な話ですが、経済再開と共に需要にどういう変化が起こるかみたい、ということで登場する「especially for certain things」とは?

『People are willing to travel again and stay at hotels and get on planes and buy used cars apparently, because that market is very hot.』

車はわかるが旅行とかホテルとか飛行機とかその辺は注目するなとは言わんが大上段に振りかぶって言う話でもないような気がするんですが。

『So we're definitely seeing that dynamic play out and certain prices rise pretty quickly, while other parts of the economy, we haven't seen those kind of increases.』

一部の需要項目における急速な需要回復による価格上昇が平均的なインフレを押し上げる要因になっており、オーバーオールに価格がバンバカ上がっている訳ではない、と言いたいのか。

『We also have to keep in mind that some of the increases we’re seeing are really just reversals of price declines that happened a little over a year ago, when the pandemic really took hold. So it's really about, I think, analyzing the data carefully, understanding what represents maybe the unique aspects of the reopening of the economy, and not expected to persist into next year and the year after that, and what aspects do indicate maybe more kind of persistent or sustained inflationary dynamics. So it's really about you know carefully reading the data and analyzing it, and I would just say, not overreacting to every single data point, but making sure you're bringing all the information together. 』

そういう経済オープンに伴ってこれまで死んでた需要が一気に息を吹き返したことによる一部セクターの物価上昇に加え、ベース効果があるから強めの数字が出ているという話であって、「not overreacting to every single data point」だそうで、まあこの地蔵宣言を言いたかったんでしょうね。

『My personal view is that a big chunk of the increase in the inflation measures that we've seen is really partly this reversal price declines from before, what we often called base effects, plus some special factors like used cars and others where clearly the pandemic has affected demand for certain goods that are in short supply at least in the near term.』

足もとの物価上昇のコンポーネントの大きな部分は、ベース効果と一部業種の急速な巻き返しによるものですよ、というさっきの説明のまとめをしています。

『I go back to this dynamic economy. I mean this is an economy that has worked on very limited inventories and very tight supply chains in the past, and with a pandemic, that's made it a little bit hard to adjust to the rapid reopening. So of course we're seeing some supply chain issues and shortages of supplies and things, but again, I see those as being worked out over the coming months and quarters, as businesses adjust to the more rapidly growing economy.』

でもってその他がサプライチェーンのどうしたこうしたの話ですな。更にウィリアムズの回答は続く。

『Last thing I'll say on inflation is, even before the pandemic and for many years, I do follow other inflation measures like the trimmed mean inflation rate, that are produced by my colleagues in Dallas and in Cleveland. And so those measures are designed to try to get the underlying inflation rate. 』

話を転じてインフレの計測の方面に持って行っております。刈込平均について語っていますね。

『At least so far, I think that they've been showing moderate increases in prices in a more consistent or near our 2% goal. So again, looking at all the information, and really be attuned to looking for signs that we're seeing a more persistent, sustained inflation, which of course we don't want inflation to be too much above our 2% goal. We really want to have this average 2% over time.』

ダラスやクリーブランド連銀が刈込平均物価指数を出していますが、こちらの数字を見るとヘッドラインなどのCPI程の威勢のよさで上がっている訳ではなく、モデレートに動いておりますのでヘーキヘーキ、とは言ってますが、さすがに最後の締めでは「2%を持続的に上方に乖離した物価が望ましいとは言ってない」とはゆうておりまして、まあ結局どこまで言い逃れが出来るのかについては(これはFEDが決めるのではなく、周囲の状況が決めるのであって、FED的には「どこまで粘れますかね〜あっはっは」とかいう会話はしていると思いますが、結局の所世の中がインフレ怪しからんの大合唱になったら終了、という他律的な世界なのでシャーナイとも思えますが)ウィリアムズも説明を避けて通るの巻となっていて、この辺りは引き続きファジー。ただしFED自体は少なくとも年内いっぱいは「一時的」の言い訳で押し通すつもり、ということは把握しました。



最後のほうに中立金利(Rスター)の話があります。

『BRIAN CHEUNG: Copy that and sorry there's a siren going by. You live in New York so you understand how this goes. But I do want to ask now about r* if I could do that.』

ということでRスターの話。

『So there's been a lot of interesting commentary going on right now about how the Fed estimates what is the neutral rate of interest, kind of the rate that's neither stimulative nor restrictive for the economy, But there's been some commentary from the likes of Kristin Forbes at MIT and Jan Hatzius at Goldman Sachs about maybe missing the estimates with some of these structural things in play. Like companies that might be getting more productive with the COVID shock or demographic trends. 』

そもそも中立金利の計測がちゃんと出来てるのか?という指摘が出ておりますが、

『So I guess my question to you is: estimates of our star are very low right now that's what's guiding your policy. How is the power of r* kind of changing with what could be structural changes to the economy?』

経済の構造変化(前段の方では例として企業のコロナ対応による生産性向上の話がありました)って中立金利に対してどのような効き方するの、とか何とかそういう質問。


『JOHN WILLIAMS: Yeah obviously it's a question I think about a lot.』

でたな良い質問です攻撃。

『I think a couple things I would say is: this COVID situation, or at least in terms of thinking about those trends and the effects on the neutral interest rate, it's just really challenging. We have huge shifts in demand and supply and all these things happening at once, I think it's time to be appropriately humble about our ability to draw inference about how does this affect the neutral rate for the next 10 years, because I think we're still in the middle of the COVID episode in terms of seeing how the economy behaves. So I'm kind of on a wait and see on some of that.』

ここでは、そのような構造変化は中立金利の形成に影響を与えうるので、いろいろなデータなどを点検しながら謙虚に判断しなければ行けない、と至極ごもっとな話をしていて、それはそれで良いのですが、じゃあ何でさっきの所では「物価上昇は一時的要因(キリッ)」って決め打ちするんだよ、とは思いました。

『Again, I do go back to what I think are the underlying trends that were driving the neutral interest rate lower for the past 25 years before COVID. It was demographics. It was low productivity growth, and I think it’s the demand globally for safe assets like U.S. Treasuries. 』

『So, those may have shifted a little bit and we'll wait and see whether productivity trends have improved as we've all learned to work with technology differently. We'll see if demographic trends have changed but I think those were the big drivers so those are the things I'd be looking at to see if there's really a change in the neutral rate. 』

コロナによる構造変化とかの話の前に、そもそも論としてここ25年程主な要因を人口動態として中立金利がさがっているのは、世界的にもそうですよね、という話をしておりますが、一方でそこで決め打ちせず、他の技術革新などの要因も考慮していく必要がある、とエラく穏当なご意見。

『My view right now, again, recognizing there’s just a lot of uncertainty, is that neutral rates are still very low across the globe. And that's my working assumption, but I do think there's just a lot of uncertainty about that and we have to have an open mind about how that may have changed coming out of COVID. Last thing I just have to say on this: it’s a global phenomenon. For a lot of other countries I think a lot of these factors are still holding the neutral rate down, they haven't really changed.』

当然ながら状況の変化を見て行く必要があるが、人口動態要因などの長期要因はそう簡単に変化しないものもあるので、その点から考えると不確実な部分はあるが、中立金利の低下というトレンド自体は継続しているのではないか、とのこと。

なのですが質問者は当然別の質問をしたかったわけで、

『BRIAN CHEUNG: I mean what might be the consequence, though, if the actual r* is above what you're estimating?』

もし実際の中立金利が今皆さんがみている水準より高かったらどうするの?という質問をしてきました。

『JOHN WILLIAMS: Well I think it would be a sign, mostly, of a stronger fundamentals for the economy.』

今の質問、当然「将来の金融正常化におけるターミナルレートの上昇を意味します」が模範解答になりますけれども、そんなこと言ったってヘッドライン流されると長い金利、特に長期以降(もしかしたら5年のノートも)の金利がホイホイ上がってしまうので、ビーンボールには「それは経済のファンメタが強くなったということです」と華麗にスウェイするのは当然ですな。

『Stronger productivity growth, stronger labor force growth, some of those factors. So those are all positive, so I'd rather have? if I think about monetary policy, I’d rather have a stronger kind of baseline growth and labor market, as is what I'm aiming for in terms of maximum employment.』

ターミナルレートに言及しないのがワロエルがさすがにすっとぼける訳にも行かないので、

『So I think those would be very positive, and they would imply that in the long run you're gonna have on average, somewhat higher interest rates which would be consistent with a strong economy, but also clearly give us a little bit more room to adjust monetary policy when the economy is in a downturn or inflation is too low, so those are all positive.』

と、中立金利が高い→経済の基礎的条件が強い→金利水準が高くなる、の図を出してきましたが、ただでは帰らないとばかりに「緩和政策をしなければいけない時の糊代が増える」という話もしていますな。

『So, if you did ask me, what's a good thing long term for the economy it would be fundamental factors to help push up r* so I’m hoping for that but we'll have to wait and see if the data really does support those changes.』

中立金利が上昇するような経済のファンメタが整っているようだったらとてもうれしいのだが、まだそういう判断を出来るようなデータは出ておらず、今後しばらくはそういうデータが揃うかどうか見て行くよと。

『BRIAN CHEUNG: Well no one better to have that r* discussion with than you. But again thank you so much for joining us here on Yahoo Finance, New York Fed President John Williams, hope to talk to you again soon.』

で話はおしまいなのですが、最後にウィリアムズに向かって「no one better to have that r* discussion with than you」と言ってたのはまあそうなんですけどちょっとニヤッとしてしまいました。
 


お題「先日の金研コンファランスの模様が出てました/FOMCプレビュー雑談でハーカーとウィリアムズのちと前のお話から」   2021/06/15(火)08:15:09  
  梅雨入り宣言した翌朝が爽やかな好天@南関東なんですがもう発想転換して5月のじゃんじゃか雨の時に梅雨入りで良かったんでネーノ。

〇ただの雑談ですが金研コンファランス内容のご紹介があったので

そういえばこの前こんなのがありましたな。
[外部リンク] 年 6 月

『日本銀行金融研究所では、5月 24〜25 日に 2021 年国際コンファランスをオンライン形式で開催しました。1983 年に第 1 回を開催して以降、初のオンライン開催となった今回のコンファランスでは、「ニューノーマルへの適応:COVID-19 後の展望と政策課題」をテーマとして、幅広いトピックについて活発な議論が展開されました。』

ってな訳で内容のご紹介がされていまして、黒ちゃんのキーノートスピーチはネタにしたのでまあ今更ジローですけど、

『黒田東彦総裁(日本銀行)は、開会挨拶において、まず、今回のコンファランスのテーマに込められた大きな問題意識として、感染症危機の先にある「ニューノーマル」とはどのような姿なのか、我々はそれに向けてどのように適応していくのか、という 2 つの問いを提示しました。』

ニューノーマルの適応の前に2%物価安定目標への適応をしてくれませんかねえ。

『そのうえで、感染症危機後の経済展望と政策課題について論点を整理し、感染症下の適応として生じたデジタル化の拡がりと加速は、社会に不可逆な変化をもたらしてきたと指摘しました。最後に、本年のコンファランスを通じて、感染症後の経済や政策に関する多くの知見が示されることを期待すると述べました。』

感染症前の物価安定目標も達成できていないのに以下同文。

で、前川講演ではアタクシ的にはどうにも好きになれないブランシャール(つまり私はドン・コーン派である、ということである)の話があって(写真はこれWeb参加のご尊顔だと思うんだがこんなに老けてたっけ)、基調講演の人の話もナンジャソラな感じが。

『基調講演では、アタナシオス・オルファニデス教授(マサチューセッツ工科大学、金融研究所海外顧問)が、感染症危機に対する中央銀行の対応を振り返り、中央銀行のバランスシートの力を十分に活かしたと称賛しました。』

バランスシートの力(原文でどう言ってるのかは知らんが)ってのも何ちゅうかそれはそれで用語として間違ってはいないのですが、単にバジョット・ルールを適切に適用したという世界の話であれば古典的な話なのですが、そこで「バランスシートの」とか言い出すあたりが、なんか最新の話をしてるぞーっぽい軽薄な感じがして好かん、と完全にブランシャールの文字列を見て以降好き嫌いで発言するアタクシ。

『特に、市場が悪化した場合のバックストップとしてバランスシートを効果的に活用した点、量的緩和政策によりタームプレミアムを縮小させ、政府債務の借換え費用を抑制することで、財政拡大を円滑化させた点を指摘しました。』

ちょwwwwおまwwwwwwwそれ財政ファイナンス万歳理論やん。

いやまあそれはそれで一つの思想ではあるんですが、どうもこの辺の整理(ちゃんと本文みないと微妙だけど)が怪しくて、バックストップとしてのバランスシート活用っていうのは要するにバジョット・ルール的な運営であって、それはタームプレミアムが大きく上がらないようにすることはあっても下げる話じゃないじゃんとゆー話ですな。

でもってここの文章を見るとバックストップとQEを一緒くたに論じているようで、いやそれはバジョット・ルール的な金融政策運営の話と、金融緩和政策の話を一緒くたに「バランシートの力を活用」とか言ってるわけで、政策論としての整理が雑じゃないですかねえと思う訳でございます。

そもそも論として中央銀行が民間の資源配分に対して介入するのって必要最低限にとどめるべき(やりたいなら民主的プロセスを経た議会によって政府が行う筋のもので中央銀行がやるのは有体に言えば有司専制の世界)でしょと思うんだが、何ちゅうかもう思いっきり財政従属万歳の話してるの世ねこの人、と思ったらやっぱり米国の大先生ですかそうですかとも思うのだが、むしろギリシャっぽい名前ですかしら良く分からん。

『最後に、金融政策が財政政策に影響を与えうる中で、どのように中央銀行の独立性を守ることができるのかという点を述べました。』

財政従属万歳論を唱えておいてこれって自分で自分の言ってること分かってるの?とツッコミたくなりますが、この手のプリントマネー的な事をそれこそ途上国のへっぽこ中銀あたりがやったらあっという間に自国通貨の対外価値が暴落してあばばばばーになるんですが、何せメリケン様の場合は自分が世界最強(値段の意味ではない)通貨なので、まあゆうてしまえばプリントマネーやっても世界揃って通貨の実物に対する相対価値が下がるだけ(個人の感想です)なので縛り首とかにならんから平気で言えるんでしょうなー、といつも通りの感想。


あと、クッソどうでも良いのですが、

『植田和男教授(共立女子大学兼東京大学、金融研究所特別顧問)を座長とする政策パネル討論では、ギータ・ゴピナート経済顧問兼調査局長(国際通貨基金)、チャールズ・L・エバンス総裁(シカゴ連邦準備銀行)、ティフ・マックレム総裁(カナダ銀行)、フィリップ・R・レーン専務理事(欧州中央銀行)、ステファン・イングベス総裁(スウェーデン・リクスバンク)、若田部昌澄副総裁(日本銀行)の 6 名のパネリストが、コロナ感染症のもとで政策当局者が直面している様々な課題について議論を交わしました。』

約1名議論に参加できていたのかどうか、というのをチェックしてみたいですな(棒読み)。

というただの雑談でしたが、さっきのタームプレミアム云々ですが、今回って金融危機からの問題じゃなかったから本来はタームプレミアムがどうのこうのってあんまり問題ではなくて、本来評価されるべきなのはFEDの最初のパニック利下げ(あれは却って市場のパニックを煽ったので、その後の収拾を頑張ったので帳消しになっているけど、あそこまで慌てなくても3月通常のFOMCでゼロ金利政策にすればよかった、あのせいでサプライズからの金利乱高下が色々と変なものを呼んだ、と私は今でも思っているのだがどうもこの調子だと風化しそうなので折に触れて申し上げる)ではなくて、財政バックアップ付きで行った各種のバックアップファイナンス(何とかファシリティ)と、外貨の所での中銀連携でしょと思う訳でして、QEやって国債を買って金利を下げて財政を出して云々ってのは話の筋がだいぶおかしくねえか、と思うんですけどねー。なおアタクシは頭が悪いのでこの考えをまとめてぶつけるような能力も意思も機会もないのでありました。


〇FOMCプレビュー世間話でハーカー総裁とウィリアムズ総裁の直近(ちょい前)発言を確認

・フィラデルフィア連銀ハーカー総裁のスピーチから少々

例によってURLが長いのでハイパーリンクは表示個所の一部にかけておきます。
[外部リンク] Economy, Inflation, and Forbearance
Patrick T. Harker
by Patrick T. Harker President and Chief Executive Officer
02 Jun ’21
Women in Housing and Finance Public Policy Luncheon | Virtual Event

最初が経済のパート、次が物価と金融政策、最後にモーゲージ等の延滞の話がありまして、経済のパートに関してはまあ威勢の良い話をしているのですがそこまえ突出した話をしているとも思えない(個人の感想なので気になる方はおチェックを、ちなみに長くは無い)ので、金融政策と物価の部分ですが、ここはある意味味わいがある。

『nflation and Fed Policy』って小見出しで真ん中よりも下の方になります。

『With the economy picking up and so much fiscal support and monetary accommodation, there is some upside risk to increased inflation.』

アップサイドリスクキターなのですが・・・・・・・・・・

『We will continue to monitor that closely. But for now, I’m forecasting close to 3 percent headline inflation for 2021.』

2021年の上振れはエエンヤ、その先とか政策対応とかの話をはよ。

『At the Fed, we’re planning to keep the federal funds rate low for long, but it may be time to at least think about thinking about tapering our $120 billion in monthly Treasury bond and mortgage-backed securities purchases.』

少なくともテーパリングを考えようって話にはなってくるんジャマイカ、と言っていて、例によって確かこの時はハーカーさんの発言のこっち部分だけヘッドラインになっていた気がする(ただし市場ちゃんはああハーカーさんなら通常運転だね、だったと思うけど)のですが、よくよく見る(よくよく見なくてもわかるが)と、この最初ってあくまでも「we’re planning to keep the federal funds rate low for long」と言ってるわけでして、ハーカー総裁も利上げの話はまだ封印しときましょう、って感じになっている訳ですので、今週FOMCがありますけど、利上げ云々の話が出るような環境に全然なっていない、という認識がFOMCパーティシパントのほぼ共通認識になっている以上、そんなに市場ちゃんが期待だか懸念だか知らんけどウヒョヒョーとなるような物件は出てこないでしょ、と思う訳です。

『This is not something we are going to do suddenly, though. We need to follow the playbook we had after the Great Recession; that is, start to taper the bond purchases slowly. We will remove accommodation carefully and methodically as the economy continues to strengthen.』

リーマンショックの時に行った金融正常化の台本が既にございますので、これらの緩和縮小のプロセスはそれに則ってゆーっくりとやっていきますよ、というハーカーさんの説明なのですが、この点につきましては、カプラン辺りだといやいやいや今回の回復速度とそのベクトルって前回金融危機後を遥かに上回るペースなんだからそれじゃビハインドするだろ、とか言い出しそうな論点ではありまして、まあFOMCでもテーパリング云々の話の他に、緩和縮小のペースが前回金融危機からの回復時なみの牛の涎の如くダラダラとのんびりやっていて良いのか、って話は出るかなと思うので、今後数回分の議事要旨は実は楽しみにしているアタクシ、

『It may not make for exciting speeches, but our goal here is to be boring.』

ということで、特にエキサイティングな話ではないですよ、ってな締め方をしてまして、なんかここからは妄想の世界全開になるのですが、「オーバーシュート容認のアベレージインフレの考えかたを強調」→「市場が急速な出口を意識しないので金利が上がらん」→「(゜д゜)ウマーと思ってたがあまりにも金利が上がらんと結局緩和縮小話を意識する時にタントラムになるらガス抜きをしたい」→「テーパリングと利上げを分けて説明する」→「テーパリングの着手は市場のコンセンサスになる、ってな流れで、今度は市場の方がテーパリングを意識しだしたり、待てよ利上げは先ジャンと思い出したり、というのが昨今の相場ちゃんなのかな、と思いますので、その辺からすると確かに「It may not make for exciting speeches」ではないって、とか思うのでありました。

しかも物価と金融政策尾の話がこれでおしマイケルという無茶苦茶あっさり味でして、なんかこう勢い混んでFOMC迎えそうな市場にまあ落ち着けって感じだったのかもしれませんし、あとハーカーさんですら「利上げは全然先」って言ってるのは、まあそういう事やぞということで、市場がキャッキャウフフしながら政策ネタで動く、というような段階になるのは早すぎじゃないですかねえ、とか何とか思うのでありました(個人の感想です)。



。ウイリアムズ総裁ヤフーファイナンスインタビュ(ただし4日の記事でインタビューは3日に実施)

インタビューの記事は記事でありますが、
[外部リンク] Finance
NY Fed's John Williams: US economy 'quite a ways off' from tapering asset purchases
Brian Cheung
Brian Cheung・Reporter
June 4, 2021・3 min read

その記事中にもリンクされているインタビューそのもののTranscriptちゃんを拝見
[外部リンク] York Fed President John Williams speaks with Yahoo Finance [Transcript]
Brian Cheung
Brian Cheung・Reporter
June 4, 2021・20 min read

米国ヤフーファイナンスなので何かゴテゴテと余計なバナーがウザいのですがそこは勘弁というところですけど、「20 min read」とか書いてありますが一部を読むというところで。

最初の方が雇用の話なのですがそこは全部すっ飛ばして途中から。

『BRIAN CHEUNG: President Williams you did use the word “progress” and we know that the guiding light for the Federal Reserve with regards to quantitative easing is that it'll start to taper that $120 billion a month pace of asset purchases once it sees substantial further progress.』

その前に雇用の改善について話をしている中で「progress」が出たのに引っ掛けてテーパリングの質問をしているのですが、仕込みじゃなかったら見事な阿吽の呼吸ですな(質問してる人はFOMCの会見でも登場する人です)。

『Now, some of your colleagues in Philadelphia, in Dallas among others, have already said now might be the time to start thinking about thinking about tapering those asset purchases. Do you think it's time to start thinking about thinking about tapering those purchases?』

直球質問キタコレ。

『JOHN WILLIAMS: We set that marker of substantial further progress back at the end of last year, and obviously, the economy has improved. I think it's on a good trajectory, but to my mind we’re still quite a ways off from maintaining the substantial further progress that we're really looking for in terms of adjustments to our asset purchase program.』

テーパリングをするにはまだ早い、というのは当たり前なのですけどねえ・・・・・・・・・

『That said we have to be thinking ahead, planning ahead and so I do think it makes sense for us to be thinking through the various options that we may have in the future. We're talking about talking about how the economy's doing, where we see it going, and understanding how that may play out over coming months really be thinking about those going forward.』

『Right now my view is we're not near the substantial further progress marker, but of course we always need to be analyzing where we are in the economy, where is that relative to our maximum employment and price stability goals, and really how do we get monetary policy positioned well, to achieve those goals over coming years.』

「we're not near the substantial further progress marker」だそうですので質問者はこう聞く。

『BRIAN CHEUNG: Okay so you're not going to bring up that conversation in two weeks?』

そら質問するわ。

『JOHN WILLIAMS: Bring up?』

『BRIAN CHEUNG: The tapering conversation.』

と来たらウィリアムズの回答は、

『JOHN WILLIAMS: No, I think that we should be thinking through all of the issues around the economic recovery and thinking about policy options in the future. I just don't think the time is now to take any action.』

ややこしい言い方すんなや、という感じですが、アクションをするような時期ではないってそんなの言われんでも分かっとるわという感じでして、最初にエライやる気のない言い方しておいて「アクションの話ではなくて議論の話しならアリ」ってナンヤソラという感じで、まあウィリアムズもさすがに「今はアクションの時期ではない」というのを強調する必要があるタイミングでは無いのくらいは(アホでない限り)分かっていると思いますので、これはすんなりテーパリング着手に関する議論が行われるのを良し、という言い方をした場合におきるかもしれない市場のハレーションを気にしたんだと思ったのですがどうでしょうかね(個人の感想です)。

でもってそう考えますと、さっきのタカ寄りハーカー総裁もしれっと利上げがかなり先である話をしてみたりしていますし、とにかく「緩和縮小の期待が盛り上がり過ぎないようにしながらテーパリングだけはやっておきたいですねー」って感じをFED高官の発言から受ける訳でして、一方で市場ちゃんがそれに対してちょっとイレコミ過ぎっぽい感じ(の戻しが先週後半にあったという感じですかねえ)で、ちょっとショートが溜まっている感も無きにしも非ずで、そんなこんなを考えると、今週のFOMCってそんなに市場がヒャッハーとなって世紀末救世主伝説相場になるようなものって出してこんじゃろ、という気がする(超絶的に個人の感想です)のですがさてどうなるんでしょうね。楽しみ楽しみ。

なおこのインタビュー、割と長くてこのあと物価の話から短期市場(RRPの話とか)になり、さらにファイナンシャルスタビリティの話、自然利子率の話とあるので、FOMC前に他にネタが無かったら追加投下するかもしれませんがまあ読んで味噌という感じではあります。
 


お題「ECBラガルド会見ネタである(政策スタンスは結局地蔵なのだが説明がクソ長い)」   2021/06/14(月)08:13:40  
  まあ何と申しますか。
[外部リンク] 11時05分

というよりもむしろ滑走路走ってて速度がV1に達してしまったので、もう離陸するしかありませんよーという希ガス。


〇ECB会見がラガルド先生の独演会モードだった件について

[外部リンク] STATEMENT
PRESS CONFERENCE
Christine Lagarde, President of the ECB,
Luis de Guindos, Vice-President of the ECB
Frankfurt am Main, 10 June 2021

木曜のECB会見、金曜の日本時間の朝っぱら(たぶん6時過ぎ)には何とQ&Aまで出てやがりまして(ちなみに5時前だとまだイントロダクトリーステートメントだけだった)、アップするのが早いECBに下って早すぎィ!と思っていたのですが、改めて会見紙に打ち出して音声を聞いてみたらラガルド大先生の独演会だったのでそりゃ早いわと。

上記URL先なんですが、普通のブラウザー設定で紙にだすとA4で片面10枚だと思うのですが、最後はちょろっとなので実際は9枚と3分の1という感じです。でもって最初の3.5枚がイントロダクトリーステートメントなのは良いとして、最初の質問に対してラガルドさんが物凄い勢いで大演説をぶっかましてて、これ会見のECBのサイトから見れる動画(ユーチューブの埋め込み)が1時間の尺なのですが、イントロダクトリーステートメントと最初の質問に対するラガルドさんの大演説で34分ぶっこんでいて、紙でも5枚と3分の1まで終わってしまうという何ちゅう独演会やという感じでした。


・最近の金利上昇はファイナンシングコンディションのタイト化なのでインフレなどにリスクって・・・・・・・

イントロダクトリーステートメントの中で言ってたこれに市場ちゃん反応したんかいというところですが、日本国債先物の当限売買最終直前(今日が最終で金曜が中心限月交代)にへんなもんぶっこむからカレンダーが高安10銭も動いてしまったではあーりませんかw

イントロダクトリーステートメントの3パラ(1パラ目はご挨拶なので事実上の2パラ目、最初が経済物価情勢の全般的な話で、その次)にファイナンシングコンディションの話が入ります。

『Preserving favourable financing conditions over the pandemic period remains essential to reduce uncertainty and bolster confidence, thereby underpinning economic activity and safeguarding medium-term price stability.』

ホンマカイナという気もするけどECBの今の建付けは「ファイナンシングコンディションを緩和的にすることによって企業や家計の活動が活発になって、経済物価にとって上向きの効果をもたらすので、2%物価目標の達成に向けてこうかはばつぐんだ」というものであって、だからTLTRO3がどうだとかそっちの話をしたがる、というのがまず前提にあって、

『Financing conditions for firms and households have remained broadly stable since our monetary policy meeting in March.』

何で3月やねん(こういうの見ると引用する会合間違えたかと思ってビビる)というのは経済見通しの前回のアップデート以降、ということですわな。

『However, market interest rates have increased further.』

しかしながら市場金利がさらに上昇しております。

『While partly reflecting improved economic prospects, a sustained rise in market rates could translate into a tightening of wider financing conditions that are relevant for the entire economy.』

経済見通しの改善に伴って金利が上昇しているという面があるが、持続的に市場金利が上昇するということは、広くとらえた場合にファイナンシングコンディションが経済全体に対してのタイトニングをいう作用をもたらす。と来まして、

『Such a tightening would be premature and would pose a risk to the ongoing economic recovery and the outlook for inflation.』

そのようなタイトニングは現状ではまだ時期尚早であり、今後の経済の回復やインフレ見通しに対してリスクをもたらす、と来やがったのでまあここは見どころではある訳でしたな(大汗)。


・・・・・・・・・・いやいやいやお前ら金利上がったって、テーパータントラムみたいに一気に50bpとか100bpとか上がったのとチャイますやろドイツ様の10年国債金利まだまだマイナスじゃん何ゆうとるの、という感じではありまして、逆にこの程度の金利上昇がリスクになるような経済だったら見通し強気化するなよアホと言った風情ではありますな。


そんな訳ですので、そら質問も出るわなということで、紙に出すと6枚目の真ん中、ラガルドさんの大演説の次の次の人が質問をしています。

『I have one question on your comment that a sustained rise in market rates could lead to a tightening. I think the market is trying to find out where this threshold is; what is sustained and which level are you concerned about on average?(後半割愛)』

じゃあそのタイトニングになってケシカランというスレッショルドはどこですねん、と市場も気にしていますよ、という質問ですが・・・・・・・・・・

『(前半割愛)Concerning tightening: we conduct a joint assessment. The commitment that we made, the monetary policy decision that we made in December and then in March, which were both critically important, is to make sure that we preserve favourable financing conditions while also being very attentive to the inflation outlook, with a view to resisting any downward pressure that would not help in returning to the inflation path of the pre-pandemic period. 』

ファーバーなファイナンシングコンディションが重要ですというネタは何度も聞いて耳にタコ。

『That's what we do and that's how we conduct our monetary policy.』

でそれを我々はやっている、ということなのですが次の回答が割と腰が砕けた。

『I cannot isolate one component.』

ちょwwwおまwwwさっき市場金利の上昇っていうワンコンポーネントについてイントロダクトりーステートメントで上げてたやんけ。

『Financing conditions comprise a whole range of indicators from, as I said, financing conditions for corporates, for households, for sovereigns, market interest rates.』

『We take the whole range of financing conditions. We assess that and then we identify the inflation outlook, the various components, the likelihood of our projections, and we come to a monetary policy decision which, as I said, is in a way a steady-hand translation of what we decided in March.』

ちなみに今回の会見Q&A、やたらとここにある「steady-hand」という単語(というか語句)が出て来まして、安定したとかぐらついてませんとかそういう意味っぽいのですが、どうも今回使われている文脈を見ると、政策が地蔵であることを言っているような感じがします。

・・・・・・・・ということで、市場金利の上昇ガーとか言い出してイントロダクトリーステートメントにぶっこんできた割には、じゃあどの位上昇するのが怪しからんのか、というそりゃまあ数字をもろには出さないでしょうけれども、金利上昇のモメンタムが問題なのか水準が問題なのかみたいは話も出て来るでもなく、説明は物凄い漠然とした言い方なんですが、「steady-hand」ってのを強調していて、これって即ち(1)4-6に示していたPEPP買入ペースを維持する、ということで長期金利の上昇をある程度抑制したい、というのか、単に(2)テーパータントラムみたいな事が起こられると困るので、口先介入をしているだけなのか、というのは謎にも程がありますが、まあいずれにしてもスレッショルドがどうなのよ、と質問されるとフニャフニャ回答でお茶を濁す辺りを勘案するに、日銀みたいなYCCをやらんと行かんぜみたいな事ではないんでネーノという気がしますがどうでしょうかね。

もちろんこう言った手前、市場金利が上がった場合はPEPPで対応する、と言う事を示しているのですから、そらまあ債券市場の叩きプレイはやりにくくなりますが、んじゃあ買い上げるのかというと踏み上げ以上の買いって話はどうなのかねと思ってしまいますが個人の感想。



・ECBの場合は米国と違って物価の見通しが全然強くないのですが逆手に取った質問に対しては・・・・

イントロダクトリーのスタッフ物価見通しに関する説明の結論パラグラフだけ手抜きで引用しますとこうなっております。

『This assessment is broadly reflected in the baseline scenario of the June 2021 Eurosystem staff macroeconomic projections for the euro area, which foresees annual inflation at 1.9 per cent in 2021, 1.5 per cent in 2022 and 1.4 per cent in 2023. Compared with the March 2021 ECB staff macroeconomic projections, the outlook for inflation has been revised up for 2021 and 2022, largely owing to temporary factors and higher energy price inflation. It is unchanged for 2023, as the increase in underlying inflation is largely counterbalanced by an expected decline in energy price inflation.』

物価見通しですけれども、欧州でもベースライン効果、原油価格の上昇、供給制約要因によってヘッドラインの物価が上昇する、という見通しですが、ゆうて21年でも1.9%だし、23年に至っては1.4%だったりしております。ちなみに21年22年は引き上げ。

『HICP inflation excluding energy and food is projected to increase from 1.1 per cent in 2021 to 1.3 per cent in 2022 and 1.4 per cent in 2023, revised up throughout the projection horizon compared with the March 2021 projection exercise.』

HICPのコア(除く生鮮エネルギー)の見通しは全般的に見通しがリバイスアップされてはいるのですが、21年1.1%、22年1.3%、23年1.4%と中々パッとしない見通しになっておりまして、まあこういう見通しだからなのかどうかは知らんのですが、そらまあ市場金利が上昇するのはプレマチュアーとか言いたくなるのは分かります。

さて、こんな説明に対して御尤もな逆ネジ質問があった訳だが。紙で出すと7枚目の真ん中あたりになります。

『I have two questions for you today. Given that your medium-term inflation forecast for 2023 is unchanged and remains significantly below target, why are you not stepping up the pace of your purchases to achieve that? Or do you not think that increasing the pace of purchases even further would have any effect on inflation and the output gap in the economy?(後半割愛)』

物価見通しが全然ビローターゲットなのに何で追加緩和とかしないんですか???ということでこれは良い質問。でもって答えですが、

『Lagarde: You're quite right that the inflation forecast, the inflation projection, has been revised upward for '21 and '22 and not for '23, and that's for the reasons that I have explained earlier on. There's a base effect, there are some transitory factors. But there is also - and I have discussed that quite a bit - the movement on core inflation. So we are clearly seeing improvement and that dates back to December because our forecast for the core inflation outlook has been revised gradually, slowly, by 0.1% over the course of the last projection exercises. So I think that's certainly one of the reasons why we believe that the steady hand is actually the right response in the face of these improvements in core inflation, which we will continue to monitor very carefully, added to which you will have noticed as well: the balance of risk which was tilted to the downside in our last projection, is now considered as balanced. That's another signal that the situation is improving.(後半割愛)』

ということで、最初の方はもうそれは言わんでもわかっとるわという見通しの話とか今の上昇が一時的だという話をしていますが、まあこれは回答するまでの時間稼ぎに入れてる感がありまして、質問者の言う「いやこんなに物価見通しパッとしないんだったら何で追加緩和をしないんですか?」という質問に対しては碌すっぽ答えておりませんで、12月時点の見通しから上振れているだの、経済の状況が改善しているだの言ってますが、それは物価目標に対して向こう3年程度の物価見通しが全然行かないんだから追加緩和したらどうでしょうか、という質問に対する答えにはなっておりませんな。

でもってここの中でも「we believe that the steady hand is actually the right response in the face of these improvements in core inflation」などとsteady handが出ておりますが、結局の所地蔵を強調しているだけで、追加の施策もないし出口云々もないし、とりあえず今の政策でクソ粘りをする、というどこぞの中銀っぽくなっているのかね、という感じではありますな。


・じゃあラカルドさんの大演説を

ガチでクッソ長いので手抜くところは手抜き読みします。最初の質問です。

『I have a question on the meeting: President Lagarde, can you tell us how was the discussion of the Governing Council meeting today; how was the mood as you said also the uncertainties remain, and what prevailed in the discussion as you decided to confirm the very accommodative monetary policy stance?』

この回答がクッソ長いのですよ。

『Lagarde: Well, thank you for that open question because it gives me a chance to tell you a little bit about how this meeting went.』

と言いながら全然a little bitじゃなかったんですけどね。

『 Let me start with what would be my take-away of the overall analysis that we conducted, the joint assessment that we had and the conclusion that we reached. I would say a steady hand. And let me drill down a little bit on that.』

ここでもsteady handが出て来るということで気になったのかもしれません。

『We spent a lot of time looking at the quarterly staff projections and went deep into each and every item of those projections. In conclusion of this work, I could say that we were somewhat more optimistic about the economic outlook than we were three months ago.』

と、これで話を終わりにすれば良いものを延々と語るんですが、これ何の意図でこんなに語っているのかという感じでして、最初に大演説をぶっこんで記者の毒気を抜いてしまったのが効いたのか、あんまり今回は更問がこなかった感じで、ラガルドさんの大演説と、さっき紹介した2か所のように、割とキモイ所の質問でのフニャフニャ説明が目立った感じでした。

じゃあ3か月前と比較して何か良いのか、という端伊s。

『The latest signal that we are getting signals a strong rebound which is starting with the second quarter and hopefully will be amplified in the third quarter. We took that moderate optimism from the fact that, number 1, we are seeing that the vaccination roll-out has accelerated significantly and is increasingly out-pacing other advanced economies' vaccination roll-out. Second, we are seeing that containment measures are gradually lifted which should lead to a vigorous bounce back in that sector which was most affected, which is the service sector.』

ワクチンのチューが広がっているのと、それに伴う経済活動の行動規制緩和によるサービスセクターの回復傾向がよろしい、だそうです。

『When we look at the service PMI, for instance, it is clearly now in expansionary territory. It went up from just marginal 50 in April to now 55.2 in May. Equally, when we look at the sentiment that is regularly published by the Commission we are also seeing a sharp increase in May. Actually [April was] the largest increase that they had ever recorded. We expect private consumption to rise sharply as the containment measures are gradually lifted. So that's good news from the services point of view, which was most affected. When we look at the manufacturing sector, which earlier on has been robust, it continues to be robust. When we look at the Europe PMI manufacturing, it has stabilised at very elevated levels to be at 63.1 in May.』

わざわざPMIの数字をウダウダ出して説明するラガルド。

『We also looked into those supply-side bottlenecks that clearly have an impact in the short term on our inflation, particularly now, but for the short-term outlook as well. That will create some headwinds, certainly.』

供給制約は物価の押し上げ要因だが経済にとっては阻害要因、そらそうだ。

『That's all on the positive front, but we also acknowledged and looked into those uncertainties that we have on the horizon, which have to do with the evolution of the pandemic and how we see little nests of revival based on another kind of variant. We are also dependent on how fast the containment measures will be lifted, particularly for those countries that are most sensitive to the service industry, the activities that are most a factor of social non-distancing. Clearly, if those containment measures are lifted early on - the tourism season, for instance - a lot of the transportation activities will pick up. That's an uncertainty as we look forward.』

この辺が不確実性の話。新種変異ウィルスの話とかが下の要因で、上の要因は想定よりも経済活動が強くなった時のサービスセクターの話ですかね。

『As a result of that, our staff increased their projection for '21/'22 and kept it at the same level in '23. So, it's been revised up.』

リスクはブロードリーバランスなのでまあこうなる。

『Then the big job of the Governing Council after that, after it has looked deeply into our projections and what we see in terms of macroeconomic situation, our job is then to look at the financing conditions on the one hand and the inflation outlook on the other hand because we do conduct that joint assessment which we decided back in December, that we confirmed again in March, and which determines our monetary policy reaction.』

今回は経済見通しの背景などについて深く検討しました、からの金融政策というかファイナンシングコンディションがどうしたこうしたのは話で、これが2パラに渡るクソ長い説明。

『On the financing front, we clearly see broadly stable financing conditions taking together the corporate and the household sector. There is a little bit of an increase in the corporate sector which is clearly attributable to two particular countries; one is the Netherlands, the other one is Germany.』

『This is probably attributable to some tactical approach taken by the banks in those particular countries to take full advantage of the TLTROs' conditions and to make sure that they catch up with the commitments that they have to take under TLTROs.』

さらに次のパラに行く。

『Overall, absent those particular factors, we see a little bit of tightening - very, very moderate though - but there is a potential that what we observed on the market interest rates actually could pass through or is at risk of passing through to the financing conditions that are applicable to the corporate sector in particular.』

つーことで最初の所でもあった「市場金利上昇がファイナンシングコンディションをタイトニング」という話だが、「we see a little bit of tightening - very, very moderate though -」だったら何でイントロダクトリーステートメントで大々的に言うのやら、という感じではありますな。

『For the household sector it is not the case because the financing of the household sector is at rock bottom at about a 1.31% interest rate, which has never been so low. So, this is the first part of the joint assessment.』

ということで家計の借入金利が下がらんとか言ってるんだが1.3%まで下がってりゃ十分に低いじゃろとは思うのですけどね。


次が物価(長くてスイマセンが苦情はラガルドさんにどうぞ)。

『We do the joint assessment, and we look on the other side at inflation.』

はい。

『As I said in the Introductory Statement, we are seeing some short-term improvement of the inflation number and our assessment for '21 is 1.9%, which is clearly north of what we had in our last assessment. But we need - and we did that throughout our discussions - we tried to really dissect what is underneath and what is the lasting impact of some of those factors. 』

物価は最近堅調だけどこれはあくまでも一時的で基調的ではない、という説明をしているのだが。

『I think that it's worth reminding ourselves where we were a year ago compared with where we are today, because that's how inflation is calculated; year-on-year. A year ago a lot of activities went down, prices were under downward pressure, clearly, and the down movement that we saw at the time has now - and is being - compensated by an upward movement that we see in many of those prices that went down. 』

はいはいベースライン効果。

『A clear example of that is the energy prices, where if you remember, the price of oil and all derivative products went way down and has now recovered. We see what we call a base effect between '20 and '21. This is clearly the case. 』

はいはいエネルギー価格。

『We will see more of it because there is another base effect that will be attributable to the German VAT. A year ago, 1 July, there was a decrease of VAT in Germany, deliberately, in order to support the economy and sustain demand. This has now been reversed. We will be seeing the base effect in the months to come, which is probably a reason why inflation in some countries, Germany being one, will go north of our forecast for the whole of the euro area. 』

昨年ドイツが景気対策で行った付加価値税の時限減税の戻しによる効果。

『I mentioned earlier on the bottleneck issues which will push certainly production prices up, but what we need to really focus on - and that's what we did - we need to focus on services. Our euro area activities are roughly 60% services. Services is predominantly labour and we need to really dig down into the labour cost, into the wage increases, into the collective bargaining agreements that are reached currently and will be reached hopefully in the future.』

最後のだけちょっと面白くて、供給制約の話について、製造業の話よりもコストの多くが人件費というサービスセクターを見るのが吉、というのはほほーと思いました。


『In that respect, we don't see much by way of service prices going up.』

次のパラグラフに進んでいますが、欧州のサービス価格にはインフレ圧力が掛かっていないそうな。

『If you look at many of the service industries, prices are not moving much. That is because wages have not increased significantly. We see a little bit of movement, possibly, and we hope that we will see more of it and that more of the price pressures are actually channelled into higher wages. But we are not seeing much of that at the moment, probably because of the slack that we have in the economy. 』

サービス価格が大して上がらんのはお賃金が大して上がらんからで、その理由は経済にスラックが依然としてあるから。

『Let's not forget that if you compare with a little more than a year ago, we have 3.2 million more people unemployed. If you take the combination of the unemployed and those that are under furlough schemes, we're talking about 15% of people who are not on the job. These particular aspects were really examined in great detail to understand what is behind inflation, why it will impact significantly 2021, to a lesser extent 2022 because some of the base effects that I have described for you will begin to fade and will not actually have much of an impact in 2023.』

クッソ長く説明しているのですが、要するに基調的な物価が上がるようなムーブは来とらんから物価見通しも先の方は横ばいでっせと話をしておられる。

『But - and that's a but and it's important and we discussed it at length - there is something that is moving a bit and that is core inflation, when you take out energy and food. On that front, there is a slight movement upward, which has now been repeated for a couple of months. That's the reason why our forecast for core inflation has gone up a bit to 1.1 in '21, 1.2 in '22 and 1.4 in '23.』

とは言いましても、コア物価は若干上昇している、と来た返す刀で、

『We are far away from our ultimate aim; close to but below 2%.』

と、そうは言っても2%の目標には遠いです、と来まして、

『And we certainly are not where we would like to be once the pandemic is over.』

だいたいからしてパンでミックも終わってないし、と来る。

『We are seeing some movement there and we will continue to monitor that carefully. For the moment, certainly in headline inflation, due to temporary, specific factors that I have just described and I have no reason to believe that it is going to last through and will be included in a rise in inflation that we would see in our medium-term projection. That leads us to the decision.』

んな訳だから物価がホイホイ上がるでもなく、政策は当分ステイという結論になるんですよ。

『Sorry if I was a bit long, but I have taken you through our deliberations throughout.』

a bit longどころの話じゃありませんでしたよマッタクモウ。
 


お題「米CPIが日本の通常ニュースネタw/寝起きでECBだが基本は政策ヨコヨコかしら/クオールズ講演続き」   2021/06/11(金)08:11:37  
  ゴクリ。
[外部リンク] 午前
IOC理事会、豪ブリスベンを32年夏季五輪開催地として承認

だいたい夏季五輪やると色々とケチが付く(婉曲表現)の法則(最近でその法則から無事だったの北京だけじゃろ)というのを勘案しますとジャパンの皆さんみんな大好き豪州(投資的に)が五輪に当選ですかそうですか・・・・・・・・・・・・・・


〇米国CPIが日本の一般ニュースに出るとは(なお米金利は低下してますけどね)

なんと公共放送ニュースのネタになりました。

[外部リンク] 5月の消費者物価 12年9か月ぶりの高水準
2021年6月11日 4時18分

『アメリカの先月の消費者物価は、前の年の同じ月と比べた上昇幅が5%に達し、12年9か月ぶりの高い水準を記録しました。景気の急回復に伴ってインフレ圧力が一段と強まっています。』(上記URL先より、以下同様)

『アメリカ労働省が10日発表した先月の消費者物価は、前の年の同じ月と比べて5%上昇し、2008年8月以来、12年9か月ぶりの高い水準となりました。』

ということでして、まあ中身の話はさておき公共放送ニュース様はこのようにまとめておられます。

『金融市場では、FRB=連邦準備制度理事会が目安とする2%程度の物価上昇率を上回る状況が続けば、大規模な金融緩和策が転換を迎えるという見方があります。FRBのパウエル議長は、これまで物価上昇は一時的な現象で政策転換は時期尚早だという認識を示していますが、今回の結果も踏まえて、来週の会合が注目されます。』

ほほうと言ったところですが、ここでロイターさんの市況ニュースを拝読しますと、

[外部リンク] 午前
米金融・債券市場=利回り低下、インフレ高進一過性との見方浸透

30年債 16時02分 2.1366% 前営業日終値 2.1680%
10年債 16時01分 1.4402% 前営業日終値 1.4890%
5年債 16時00分 0.7195% 前営業日終値 0.7450%
2年債 15時52分 0.1469% 前営業日終値 0.1550%

まあ金利が下がってますわ何ですのよと思いつつ解説記事を拝読。

『労働省が朝方発表した5月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は、前年同月比5.0%上昇し、2008年8月以来、約13年ぶりの大幅な伸びを記録した。ただ、昨年春に見られた軟調な物価が影響しており、こうしたいわゆるベース効果は6月以降薄れるとみられている。前月比では0.6%上昇と、市場予想の0.4%を上回ったものの、09年6月以来の大幅な伸びだった前月の0.8%からは鈍化した。』(上記URL先より、以下同様)

そ、それは「市場予想よりも強い数字だった」というのではないかと思うのですがこの有様。

『これを受け、10年債利回りは一時1.535%まで上昇したものの、その後に低下に転じ、終盤の取引では2.2ベーシスポイント(bp)低下の1.4671%。』

ワロタ。おまいらどんだけ短期筋のショートが多かったねんという感じでして(個人の感想です)まあだいたい債券ってロングには実需と申しますか償還までモチキラータイプの方がそれなりにおいでになりますので、ロングの方が引かれ越しが強くてってことなんでしょうかねえとか思ったり思わなかったりするのですが、テーパー云々の話が出だした頃に売られて実際に物価がバンバン強いの出ても戻すとかセルザファクト(売り買い逆だけど)なんですか?わかりません><;

しかしまあ何ですな、

『スターリング・キャピタル・マネジメントのマネジング・ディレクター、アンディー・リッチマン氏は「連邦準備理事会(FRB)当局者は、インフレ圧力の高まりは経済活動の再開に伴う一過性のものとの見方を示しているが、この日の取引で国債利回りが当初上昇し、その後低下に転じたことは、FRBのこうした見方がより広く受け入れられつつあることを示している」と述べた。』

いやいやいやいやいや、そこはお前らちゃんと物価指標のコンポーネントを分析して、FEDが言ってることがマジモンなのかどうかというのを分析した結果を解説しろよと思う訳で、これでMD務まるとはおめでてーな、などと海の向こうで悪態つかれるとは思ってもいないでしょうが、まあこういうのはメディア向けにテキトーこいてるだけで実際はこの人たちだって中では「FEDが言ってるのが本当に正しいのかというのは物価のコンポーネント見て行く必要があるし、賃金の動向についても一時的なのか持続的なのかをみないといけんじゃろ」とか分析はするじゃろ、とは思いますけど・・・・・・・・・・・・・

FED的には「インフレ圧力は一時的」ってのは別に物価が上がらんという話ではなくて、方向性としてはマンデート方向に向かう中でのノイズだし、だいたいからして多少上振れするのは構わん(とはいってもコアPCEが3%位で延々と推移されると(ノ∀`)アチャーになると思うんだが)というスタンスなのであって、別に物価が上がらんという話をしている訳では無いのですし、そもそもこのストーリーって「テーパリングは着手するけど利上げは急がないからお前らテーパータントラムとかするなよ!するなよ!絶対にするなよ!!」を念を押しまくるために言ってるものであって(個人の妄想ですので念のため申し添えます)、別に金融緩和を強化しようとかそういう話では無いんだが・・・・・・・・とは思うのですが、まあこういうのはファンメタどうのこうのよりもポジションの偏りから来てるんでしょうなあ、と勝手に妄想しておりますが、アタクシの妄想なのであって実際は知らんので間違ってたらゴメンよということで何卒宜しゅうに。



〇ECBは動かん上に買入ペースは引き続き高水準で継続するよとのお告げ

ちなみにECBちゃん最近はすっかり気候変動とかそっちの方に熱心でして、これはECBじゃなくてBISですけど直近ではこんな豪華イベントが。
[外部リンク] Green Swan Conference - Coordinating finance on climate

#と言っても実は読者様から教えてもらったもののウケウリーなんですけど、と直ぐにネタを割るワイ


・声明文ちゃんの方では次のクオーターでも買入!買入!とっとと買入!だそうです

まあそれ自体は市場予想通りだと思うのですがそんな訳で決定事項。

[外部リンク] RELEASE
Monetary policy decisions
10 June 2021

ちなみに前回はこちらですわ。
[外部リンク] RELEASE
Monetary policy decisions
22 April 2021


以下今回の決定事項を確認確認。

『At today’s meeting, the Governing Council decided to confirm its very accommodative monetary policy stance:』

コンファームって時点でそらもう動かんよという話ですが。

『The interest rate on the main refinancing operations and the interest rates on the marginal lending facility and the deposit facility will remain unchanged at 0.00%, 0.25% and -0.50% respectively. The Governing Council expects the key ECB interest rates to remain at their present or lower levels until it has seen the inflation outlook robustly converge to a level sufficiently close to, but below, 2% within its projection horizon, and such convergence has been consistently reflected in underlying inflation dynamics.』(今回)

ちなみに申すまでもありませんが、

『The interest rate on the main refinancing operations and the interest rates on the marginal lending facility and the deposit facility will remain unchanged at 0.00%, 0.25% and -0.50% respectively. The Governing Council expects the key ECB interest rates to remain at their present or lower levels until it has seen the inflation outlook robustly converge to a level sufficiently close to, but below, 2% within its projection horizon, and such convergence has been consistently reflected in underlying inflation dynamics.』(前回)

見事に金利のガイダンスも含め全文一致。あせっとパーチェスのほうはと申しますと、

『The Governing Council will continue to conduct net asset purchases under the pandemic emergency purchase programme (PEPP) with a total envelope of ユーロ1,850 billion until at least the end of March 2022 and, in any case, until it judges that the coronavirus crisis phase is over. Based on a joint assessment of financing conditions and the inflation outlook, the Governing Council expects net purchases under the PEPP over the coming quarter to continue to be conducted at a significantly higher pace than during the first months of the year.』(今回)

『The Governing Council will continue to conduct net asset purchases under the pandemic emergency purchase programme (PEPP) with a total envelope of ユーロ1,850 billion until at least the end of March 2022 and, in any case, until it judges that the coronavirus crisis phase is over. Since the incoming information confirmed the joint assessment of financing conditions and the inflation outlook carried out at the March monetary policy meeting, the Governing Council expects purchases under the PEPP over the current quarter to continue to be conducted at a significantly higher pace than during the first months of the year.』(前回)

とありまして、今回は「the Governing Council expects net purchases under the PEPP over the coming quarter to continue to be conducted at a significantly higher pace than during the first months of the year.」とのことですが、over the coming quarterと単数形を使っているので(まあそらそうよという感じですが)、これは7-9の四半期という話になりますと思われますが、第3四半期に関してもPEPPでの買入ペースは今年の頭の時期(増やす〜って3月会合で言い出す前)のペースよりも顕著にハイペースでやりまっせとのことですが、その根拠は「Based on a joint assessment of financing conditions and the inflation outlook,」だそうですわ。

『The Governing Council will purchase flexibly according to market conditions and with a view to preventing a tightening of financing conditions that is inconsistent with countering the downward impact of the pandemic on the projected path of inflation. In addition, the flexibility of purchases over time, across asset classes and among jurisdictions will continue to support the smooth transmission of monetary policy. If favourable financing conditions can be maintained with asset purchase flows that do not exhaust the envelope over the net purchase horizon of the PEPP, the envelope need not be used in full. Equally, the envelope can be recalibrated if required to maintain favourable financing conditions to help counter the negative pandemic shock to the path of inflation.』(今回)

『The Governing Council will purchase flexibly according to market conditions and with a view to preventing a tightening of financing conditions that is inconsistent with countering the downward impact of the pandemic on the projected path of inflation. In addition, the flexibility of purchases over time, across asset classes and among jurisdictions will continue to support the smooth transmission of monetary policy. If favourable financing conditions can be maintained with asset purchase flows that do not exhaust the envelope over the net purchase horizon of the PEPP, the envelope need not be used in full. Equally, the envelope can be recalibrated if required to maintain favourable financing conditions to help counter the negative pandemic shock to the path of inflation.』(前回)

PEPP買入に関するガイダンス文言、というかガイダンスとしてはフニャコフニャオ先生状態の「まあ状況みてあんじょーよーやっときますわ、よーしらんけどな」みたいなこの文言は当然ながら今回も相変わらずである。

『The Governing Council will continue to reinvest the principal payments from maturing securities purchased under the PEPP until at least the end of 2023. In any case, the future roll-off of the PEPP portfolio will be managed to avoid interference with the appropriate monetary policy stance.』(今回)

PEPPで買入を行った債券の償還再投資に関しての話になりまして、この辺から先はTLTROの話の手前まではちょっと将来のネタになるので、まあ当然の如く前回と全文一致で地蔵です、一々ペタペタ貼っていると長くなり過ぎますので、一応アタクシがテキストに打ち出して上下比較(HTMLのページの声明文ちゃんはコピペするとパラグラフ1つで1行表示されるので、上下比較で見れるから目視するなら原文ではなくてテキスト(ワードじゃないよ)に落とすのお勧め。え?そんな原始的な事はしないって?こりゃまたすんつれいしました。

『Net purchases under the asset purchase programme (APP) will continue at a monthly pace of ユーロ20 billion. The Governing Council continues to expect monthly net asset purchases under the APP to run for as long as necessary to reinforce the accommodative impact of its policy rates, and to end shortly before it starts raising the key ECB interest rates.』(今回)

通常の方のAPPについても変化なし。ドサクサ紛れに何かするとは思えないけどまあ一応確認はしました。

『The Governing Council also intends to continue reinvesting, in full, the principal payments from maturing securities purchased under the APP for an extended period of time past the date when it starts raising the key ECB interest rates, and in any case for as long as necessary to maintain favourable liquidity conditions and an ample degree of monetary accommodation.』(今回)

再投資の話ですが、ECBの場合はPEPPでの買入分と従来型APPでの買入分を分けて説明してるのもいつも通りではあります。

『Finally, the Governing Council will continue to provide ample liquidity through its refinancing operations. The funding obtained through the third series of targeted longer-term refinancing operations (TLTRO III) plays a crucial role in supporting bank lending to firms and households.』(今回)

『Finally, the Governing Council will continue to provide ample liquidity through its refinancing operations. In particular, the latest operation in the third series of targeted longer-term refinancing operations (TLTRO III) has registered a high take-up of funds. The funding obtained through TLTRO III plays a crucial role in supporting bank lending to firms and households.』(前回)

TLTRO3について、前回会合の時に直近TLTRO3で札がバサッと入った事をネタにして自画自賛したのを継続していますが、まあ今回は前回よりはそこを簡潔にした、という話ですな。本質的には同じ。

『The Governing Council stands ready to adjust all of its instruments, as appropriate, to ensure that inflation moves towards its aim in a sustained manner, in line with its commitment to symmetry.』(今回)

必要な措置は何でも実施します(実施するとは言っていない)ってのもいつも通りです。


・マジかQA付がもうリリースされとる

寝起きでこれ見た時にはINTRODUCTORY STATEMENTの所だけだったのですが、何の気なしにリロード掛けてみたら何と日本時間の朝だから向こうの夜遅くだと思うのですが、早くもQ&Aが!

[外部リンク] STATEMENT
PRESS CONFERENCE
Christine Lagarde, President of the ECB,
Luis de Guindos, Vice-President of the ECB
Frankfurt am Main, 10 June 2021

いやまあ実はイントロダクトリーステートメント自体は淡々としている(そりゃまあ米国様みたいな状況じゃなくて地蔵なら淡々とするのでそれ自体は当の然)ので、さてこれどうしたもんかまあQAとまとめて成敗した方が利口かな、とか思っていたらまさかのQA付テキストをアップしやがってECB早すぎwwwww

ではあるのですが、Q&Aまで成敗する心の準備(ではなくておじいちゃん早寝早起きなんで単に会見を聞いてないだけだが)ができてないのでちょっとすいませんパスします月曜で勘弁。

イントロダクトリーステート自体は普通に淡々としてる感じに見えましたけどねー。とだけ申し上げておく。


〇クララが立ったネタのファイナルでクオールズさんの物価話

[外部リンク] 26, 2021
The Economic Outlook and Monetary Policy
Vice Chair for Supervision Randal K. Quarles
At the Hutchins Center on Fiscal and Monetary Policy, The Brookings Institution, Washington, D.C. (via webcast)

でもって昨日の続きで物価の話になるのですが、ここが割と長めに尺を取っているのですな、うんうん。

『Now let's turn to the other half of the Federal Reserve's economic goals, inflation.』

という訳で始まり始まり。

『As I mentioned last week during congressional testimony, I agree with the widespread view among my colleagues on the Federal Open Market Committee (FOMC) and most private forecasters that the recent rise in inflation to well above 2 percent is driven by temporary factors.』

テンポラリーファクターでwell above 2 percentになっている、という皆さんのビューを支持する、というか支持してなかったら緩和縮小祭りなのでそら支持するのは当たり前だのクラッカーですが次。

『I expect inflation to begin subsiding at some point over the next several months and to be running close to 2 percent again at some point during 2022.』

向こう数か月で物価上昇の勢いは鈍化して2022年のどこかの時点で2%に近い所まで上昇圧力は弱まるだろう、という説明で、これ自体はFED高官が最近だいたい言ってる話なのでサプライズはありませんな。そしてこの言い方をしているうちは「利上げ」の話は封印封印って言いたいのと、年内物価が2%をやや超えすぎでネーノと言われたときの予防線を張っている、というのは皆様もご想像に難くないと存じます。

『Market-implied inflation expectations have risen only to the levels that prevailed in the early 2010s, after which inflation never ran consistently above 2 percent, and most survey measures are sending similar signals. Therefore, I consider these recent increases in inflation expectations a welcome development, reversing the large declines seen last spring and perhaps edging up in response to the message in the FOMC's new policy framework. 』

インフレ期待の話ですが、足元で幾つかのインフレ期待指標が上昇していることについて、「these recent increases in inflation expectations a welcome development」とポジティブ評価キタコレでして、とにかく昨日までネタにしたように経済とかには無茶苦茶威勢の良い話をしているんですが、物価の話になると急にハトっぽくなる、というのが現在のFED執行部クオリティなので、まあそれに沿った内容になっていますね。

『That said, my optimistic outlook for growth and employment places me among those who see the risks to inflation over the medium term as weighted to the upside, relative to my baseline forecast. Broadly speaking, there are three reasons for this.』

しかしここでクオールズ先生、チャーミングなことに物価のアップサイドリスクとなるファクターに関する解説を開始するというプレイに。

『First, there are wage pressures.』

お賃金キタコレ。

『A moment ago, I celebrated the upturn in wages in April, but it may be a sign that the torrid growth of the economy and labor supply shortages have begun pushing up wages faster than occurred with the moderate economic growth over much of the past decade.』

『Wages are a large component of business costs that could pass through to prices more readily than increases in the cost of other inputs. It seems like a paradox that there could be labor supply problems and wage pressures at 6 percent unemployment, but it is also a fact. Some of this surprising outcome reflects temporarily lower labor force participation coming out of the enormous economic shock last spring, but some of the Fed's business contacts have said that shortages of skilled laborers-particularly in manufacturing, transportation, and construction-predated COVID-19 and are likely to persist.』

6%失業率っていう高めの水準の中で人手確保に困難を感じている業種があって、賃金上昇圧力に繋がっているという状況がありまして、コロナちゃんの影響によってレーバーフォースが増えにくいというファクターが効いているものと見られますが、まあそうは申し上げてもコロナちゃんの影響が続くとまだ続いちゃうよね、みたいなお話。


『Another factor that I referred to earlier-fiscal policy-carries potential costs as well as obvious benefits.』

ジャンジャカと出した財政はこうかはばつぐんだ!だったけどその副作用もあるでよ、だそうです。

『Even as the huge amount of stimulus money in people's pockets has been boosting income and spending in eye-popping ways, much of that stimulus was saved. A larger-than-expected or faster release of those accumulated savings while the economy is already growing rapidly could result in output exceeding potential output by more than it has in decades. It is reasonable to ask if the strength of spending stemming from this unprecedented fiscal stimulus will put significant upward pressure on inflation as households and businesses emerge further from the COVID event. 』

『But, at least to date, the latest round of stimulus seems to be supporting spending and growth without causing an inordinate rise in interest rates or inflation expectations.』

財政大盤振る舞いヒャッハー政策がインフレ圧力をもたらす、という思いっきり正統派な説明ですわな。ただ最後には「とは言ってもこのサポートは必要で重要だし、今までの所は有害なレベルのインフレ圧力上昇をもたらしている訳ではありません」で締めてるのは当然ですわな。

『That outcome aligns with the advice of those in the economics profession who have produced research in recent years that leaves them much more comfortable with high deficits and debt, at least in countries with low interest rates, than they used to be.4 In 2006, when I was serving as Under Secretary of the Treasury, we were subject to harsh criticism for running a deficit of not quite $250 billion, with total debt held by the public at 35 percent of GDP.5 By contrast, in 2021, the deficit is currently projected to be $3.4 trillion, and total debt held by the public at the end of fiscal year 2020 was 100 percent of GDP.6』

こちらは関連して増大する財政赤字に関する言及ですな。

『Further fiscal policy actions are, of course, the purview of the Congress and the Administration. History tells us that once the dreadnought of government spending gathers speed, it is difficult and slow to turn around. Surely the deficits being run to offset the COVID-related shocks have made it even more critical to address the sustainability of government debt in the years ahead.』

財政をジャンジャカ出すというムーブが一旦始まると、政府の動きってのは大型戦艦みたいなもんで、その方向を転換するのには時間が掛かるので、その結果やり過ぎでアカンタレになる可能性はあります、みたいな話をしながら最後は一々「でも今の政策は必要」と中和するのは中々チャーミング。

『And, finally, recent monthly readings on import prices, producer prices, and consumer prices have all come in above consensus expectations.』

輸入価格上昇の話が最後に来る。

『These upside surprises cannot be attributed to base effects. It is true that many of the factors driving the April consumer price index report and other inflation surprises continue to be supply bottlenecks, and it is reasonable to conclude that these will ease over time. But clearing some of those supply disruptions will require additional investment and the time to expand production capacity. If these shortages persist into 2022, people may adjust their expectations higher for future inflation, which could make above-target inflation more persistent than we currently expect.』

商品価格上昇と世界的なサプライチェーンの不稼働要因による上昇ですが、これらは基本的に一時的で永続するもんでもないでしょ、というのがベースラインではありますな、当然ですけど。


というわけで・・・・・・・・・・・・

『I don't want to overstate my concern-I am not worried about a return to the 1970s. We designed our new monetary policy framework for the very different world we live in now, which involves an equilibrium for the economy with slow workforce growth, lower potential growth, lower underlying inflation, and, therefore, lower interest rates. One of those differences is that the kinds of "wage-price spirals" that characterized inflation dynamics in the 1970s have not been present for a long time. It's quite possible that this situation now prevails because inflation is never high enough for long enough to enter decisionmaking in a material way.』

とは言いましてもこれらのリスクについて別に私は過大評価する気はありませんからね、と一々ヘッジを付けながら色々とインフレアップサイドリスクの話をする、ってのが何か各方面に気を使っていますなあという感じでございますけれども、なんだかんだと言いましても、副議長レベルでもインフレ上ブレに関して気になってないわけではないが、その一方で政策運営上は「一時的です(キリッ)」で押し通す、という感じのバランスになっているんでネーノ、とは思うのですが、まあそんなことを駄文に書いているタイミングでCPI見て債券買われるの巻とか見ているのですがら何か色々と相場というのは味わいが深いものだ、と今更ながらにオモロイナと思っております。


とまあそんな感じで勘弁してつかあさい。
 


お題「クオールズ副議長の先々週の講演って何気にエライ威勢が良いんですけど(昨日の続きの虫干しネタ)」   2021/06/10(木)08:06:38  
  うーんこの・・・・・・・・・
[外部リンク] 21時45分

『菅義偉首相は9日午後、立憲民主党の枝野幸男代表との党首討論で、新型コロナのワクチン接種について「順調に進んでいる。昨日は100万回を超えてきた」と述べた。ただ、加藤勝信官房長官は同日午前の記者会見で100万回は「未達」との見方を示した。首相が1カ月前に掲げた「1日100万回」の目標到達をめぐり、官邸幹部間にズレが生じた。』(上記URL先より、以下同様)

何でもかんでも有料記事にしたがるアサヒコムにしては今回のはちゃんと全文掲載してるので、主要部分を続けて引用しといてノーコメントな。

『首相官邸のホームページ(HP)によると、8日時点の累計でのワクチン総接種回数は、前日比で約102万人増えた。ただ、この数字には「過去分」の接種も含んでいるとの注意書きがある。加藤氏は9日の定例会見で、「1日100万回」に達したのか問われ、「昨日の接種回数プラス一昨日以前で後から報告が上がってきたものも入っている」と説明した。』

『首相と官房長官の食い違いについて官邸スタッフは、9日午後の段階では「長官の説明が事実」と解説する。官邸HPで公表される数字は、医療機関や自治体が専用端末に入力した接種記録がもとになる。接種当日ではなく、後日まとめて入力する自治体などがあるため、リアルタイムで接種数を把握する仕組みにはなっていない。』

『9日夜に記者団からの取材に応じた首相は、「1日100万回」を超えたとする根拠を問われ、「毎日毎日、過去のやつ(数字)が上がってくるので、どこで100万回というのは分からないが、このところは大体その数字になっている」などと述べた。』

・・・・・・・・・・いやなんでもないです。(全文引用するのは何なので一部割愛しました)


〇調節年報登場(まだ全然読めてないので登場したというメモだけですサーセン)

[外部リンク] Speakちゃんを見ますと、

[外部リンク] Speak: Remarks by Federal Open Market Committee Participants

その後いろんな要人がベシャリーヌしているので出遅れ感は否めないのですが、まあお付き合い頂ければと。

[外部リンク] 26, 2021
The Economic Outlook and Monetary Policy
Vice Chair for Supervision Randal K. Quarles
At the Hutchins Center on Fiscal and Monetary Policy, The Brookings Institution, Washington, D.C. (via webcast)

米国経済が強いでーという話からの「Let me walk through the evidence for that optimistic view.」ってところから再開いたします。「我は如何にして米国経済に楽観的になったか」ということでが始まり始まり。


・クオールズさん強気の背景ですが説明はほぼ個人消費ですな

『First, I see increasing recognition by the private and public sectors that a broad reopening can proceed safely.i The Centers for Disease Control and Prevention has dropped most social-distancing recommendations for vaccinated people.2』

経済再開の動きが広がって来る、というまあそらそうですなという理由が最初に来ました。

『Although local COVID-19 restrictions on schooling and economic activity continue in some areas, most schools are teaching in person at least part time and more than half of states have dropped all capacity constraints on restaurants, bars, and retail establishments. More than a dozen more states are planning to do so over the coming weeks.』

米国での状況は上記の通りだそうです。

『With these reopenings, consumer spending, which is two-thirds of gross domestic product (GDP), will remain robust, supported by personal income that has, thanks to significant fiscal support, now surpassed the trend it was on before the COVID event.』

でもってここで消費支出の話になりますが、順当なお話ではありますが、個人所得に対する財政大盤振る舞い(とは言ってませんけどsignificant fiscal supportと言ってます)によりまして、今後も個人消費はロバストに推移すると見ています。との見立て。

#つまり日本の場合はそういうのが一部にしかないので・・・・・・・・いやなんでもありません

『April's retail sales results were flat, but that came after enormous gains in March that were boosted by the latest round of stimulus checks. Looking beyond the headline numbers, sales were up 13 percent in March and 3 percent in April at restaurants and bars, one of the sectors hardest hit by the COVID-19 event. April and March were the third- and fourth-best months for vehicle sales to consumers in U.S. history, if you filter out sales to car rental companies, a sector just beginning to recover.』

この辺は個人消費の実績に関してその内訳を説明している部分なので斜め読み程度ですが、この次の部分が先行きの話になります。


『You might expect this bounce will subside after consumption regains the strong trend it was on pre-COVID-19, but one reason I think it will continue is the still high rate at which people have been adding to their savings.』

アタクシは米国様の指標とか細かく見れてないのでこういうのを説明されるとほほーと思ってしまうのですけれども、消費が今後も結構な強さで推移するでしょう、とクオールズさんが見立てている根拠として、家計の貯蓄が依然として高水準で推移していることを挙げています。

『Even as personal consumption expenditures rose at a huge 10 percent annual rate in the first quarter of 2021, the saving rate averaged 21 percent over those three months.』

消費がバンバカ伸びている中でも貯蓄率が高い状態が続いていて、

『Again, a lot of that reflected the most recent round of stimulus payments, but as employment grows and people return to normal life and work, the accumulated stock of savings will support spending for many months to come.』

高水準の貯蓄は今後の経済再開や雇用拡大においても消費をブーストする作用をfor many months to comeに渡って持つでしょう、という話です。

まあここの説明はおもろくて、貯蓄率が下がらないから家計は依然として防衛的です、って暗い方に読むこともできるネタではあるのですが、消費が伸びているというのが現実にあるもんだから、こうやって強気に出てしまうというのがレッツポジティブなメリケンっぽくて良いなあと思うのでした。

つー訳で消費関連の指標も注目した方が良いのかもしれませんが、あれはヘッドラインの数字だけ追っかけるだけでは分析としては不十分なので、まあ誰か分析してちょ、という感じですわ。


もう一つの項目で企業の投資があるのですが、こっちは1パラであっさり味に仕立てています。

『Business investment took a big hit in the first half of 2020 but has come back strongly and is now running above pre-pandemic levels. Current indicators of business spending are pointing to continued elevated levels of investment in the months ahead.』

向こう数か月の企業投資は高レベルが継続するでしょう。

『Supply bottlenecks have depleted inventories for many goods and rebuilding those inventories will be an important supplement for business spending and factory output.』

供給制約の影響で企業の在庫水準が無茶苦茶低下しており、この事も今後適正水準までの在庫投資ということで生産を後押しするでしょう、とどこまでも威勢の良いクオールズさんですけど、企業セクターのお話はこれだけになっておりますので、まあほぼほぼ個人消費がけん引ってイメージなんでしょうな。


・米国経済の向かい風になり得るものは海外での回復が一部で遅れることと供給制約だそうな

次のパラに参ります。

『I see two potential headwinds for the economy: the uneven global recovery and the aforementioned supply bottlenecks.』

今小見出しで書いた通りですが、米国経済のポテンシャルヘッドウィンドとして言及するものはコロナ感染ガーではない、という状況になっておりまして、一方でコロナオペを延長する気が満々っぽいどこぞの中央銀行との差が(中銀のせいじゃないけど)悲しいまでにコントラストを発していておじちゃん朝からしょんぼりしてしまいますなあという感じです。

『Strong U.S. demand is boosting imports, but weaker demand outside the United States, where recovery is slower, is restraining exports, and that problem may not resolve for some time.』

海外がよわよわだから輸出が伸びないし、しばらくその状況続くじゃろ、とそりゃそうなんですが言われるとこのトンチキ国がーとか批判されてるみたいでションボリーヌですな。

『Supply bottlenecks are more prevalent now, especially in the auto and housing industries, with shortages of inputs leading to slower production that reduces employment growth.』

供給制約がもろに表れているのが自動車製造と住宅建築みたいですね。という話でこのパラグラフは終わり、次は雇用の話になるのでして、もはやコロナガーとかいうのは時代遅れですかそうですか、裏山鹿にも程があるわメリケン国。




んな訳で次のぱらが雇用ですね。その前にさっきまでの部分をまとめると「そらオプティミズムって言う罠」とは思いましたが、なんかこの強気オブ強気って感じでそうなのかねとか思いつつも、やっぱり上の説明見ると個人に給付ぶっこんだのは効くんですねえということで、やはりここは定率減税を大々的に実施していただきたく存じます(ただのポジトー)。

『Although I expect employment to rise significantly in coming months, the picture is more mixed for the labor market than it is for spending.』

雇用者数の伸びも結構なもんではあるのですが、一部まちまちな部分もあるので、さっき消費の所で言及したほどの威勢良さまでには足りませんなあ、だそうです。

『The unemployment rate remains at 6.1 percent, compared with 3.5 percent pre-COVID-19, and there are 8 million fewer jobs. Despite recent gains amid reopenings, employment in the travel, leisure, and food services sectors remains well below pre-pandemic levels.』

ここはその状況ということで現状の数字と業種別で弱い所をご紹介した部分ですね。


『My optimism here reflects the apparent recovery in overall labor demand-by many metrics, job openings are above 2019 levels, including for workers without a college degree, a group especially affected last year.』

あらオプティミズムの話まだ続いてたのね(汗)というところですが、「apparent recovery in overall labor demand」ってのも威勢が良い言い方。

『In the Job Openings and Labor Turnover Survey data for March, private-sector job openings as a percentage of total employment increased to 5.6 percent, which is above the previous record for that series set in November 2018.』

民間部門の新規雇用が民間部門の総雇用に占める割合が2018年11月以来の高水準まで上昇とな。

『Job growth of 266,000 in April was a disappointing slowdown from recent months, but good news lurked beneath the headlines: For those who were working, average hours increased; the number of people working part time because they couldn't find full-time jobs decreased significantly; and wage growth was very strong.』

何ですかねー、割と雇用に関しては「ヘッドラインの数字は強いけど実際はそこまでではないよね」話がFED高官は良く行っていますけれども、クオールズさん何か楽観的って最初にぶちこんだだけのことはあって、個別のコンポーネントを見てこれはよいこれも良い、見たいに話をしているのがチャーミング。

『The underlying strength in hours and wages lends support to widespread reports that worker shortages are impeding hiring.』

で、その中でお賃金の話に入る。これは次の物価の話や、既にネタにした金融政策インプリケーション部分まで引っ張られるネタですが、労働力不足が顕在化しているという話で、

『Labor force participation remains about 3-1/2 million people lower than before COVID-19. Among the many factors driving this shortage, as indicated by the Federal Reserve's report Economic Well-Being of U.S. Households in 2020, is parents who need to care for their children because of remote school and aftercare.3 』

その一方で労働参加率が伸びなくて、これにはコロナの影響による制約も影響している、というお話で、この辺りの認識が暫く前にネタにしたブレイナード財務長官もとい理事の講演で「学校の完全再開と託児関連の充実が必要」とかお前中銀理事が言う話か、というような話をぶっこむ背景になりますな、てな所なんでしょう。

『We have also seen a wave of retirements by older workers in the past year. And, although the evidence is mixed, we have received plenty of anecdotal reports about the influence of generous unemployment benefits and large cash payments on the willingness of workers to return to work. But those benefits are slated to expire over the summer, and I hope that a fuller reopening of schools in the fall will ease the pressure on parents. The spike in retirements may well moderate in a stronger economy, as we saw in the year or two before the pandemic. So, while labor shortages could weigh on job creation in coming months, I don't yet perceive this development as significantly slowing the U.S. economy beyond the next few months.』

労働市場の話ですが、このパラが最後になるんですけど、年寄り労働者の退職が昨年はドバーっとでたのもレーバーフォースが伸びないで人が足りんわ〜の要因でした、ということに言及しております。それからその次には例の手厚い失業給付があるもんだから「ああ別に無理して低い条件で労働再開せんもんね」の動きというのを指摘していますな。

でもって今まで述べたレーバーフォースが伸びない要因に関して言えば、感染症由来の社会的制約が弱まり学校が始まり、豪華失業給付も終了し、経済が好調になってくれば年寄りの退職も減る(というのは人が必要だから退職ちょっと待ってちょとなるんでしょう)などがあるので、これら要因が経済の阻害要因になるとは考えていません、という事で、雇用の中身を見るとまだまだマンデートには程遠い、みたいな説明が一般的にFED高官が(火消しもあるので)言ってる中、威勢の良い部分にひたすらフォーカスを与え続けるという結構な異彩を放つ説明だね、と思うのでありました。


で、この後インフレの話があるんですが、ちょっと時間が無くなってしまったので明日はECB(ネタが無さそう・・・・・・・)とかに加えてこの残りをしますが、割と異彩放っている割には普段あんまりマネポウィングに出てこないからそんなにマーケットネタにならなかったような気もしますが、何のことは無い本音ではFED思いっきり威勢が良いじゃん(まあそう思ってるからこそタントラム怖いから火消し発言に余念がない、と考えれば話のつじつまは合うんですよね)という感じを受けましたがどうっすかね。
 

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