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今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)

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お題「今更ですがFOMCパウエル会見(その1):どう見ても最大雇用の判断が政策判断の後付けに見える件について」   2021/12/30(木)08:36:23  
  もったいない精神ってのも程々にした方がよいのではないかと・・・・・・
[外部リンク] 21:12配信

見出しに「アベノマスク」と入っていないから産経かと思ったら産経でしたが、

『配布には、批判を浴びた高額な保管コストを解消する狙いがあるが、希望者が
増えるほど国負担の配送料がかさむジレンマも抱えている。』(上記URL先より)

送料あんたら持ちまたは取りに来てください、ってなったらどの位希望が減るんでしょうかね、というか「もったいない精神」ってのは損切りの際に非常に足枷になる精神ですなあ、と高値掴みや大底叩きを日常業務のように行いながら損切りだけは早かった(という心境になるまで随分修行したような気はするが・・・・・)円債マーケットメーカー時代を思い出すアタクシなのでした(遠い目)。

〇来週の議事要旨が出る前にFOMCレビューの続きで今更ジローのパウエル会見をば

すいませんすいませんすいません。まあ既に色々な方が解説しとると思いますが、まあ全体的な話を先にしちゃうと「このバリバリな緩和解除モードの内容をよくぞ「織り込み済み」で通したよな〜」という所でありまして、(1)市場がFEDの見通しを舐め腐っている、(2)その前の時点での地均しが重機持ち込んで破壊するレベルだったので織り込み済みで済んだ、(3)単に12月後半特有の状況なのであってモノホンの反応はこれからよ!のいずれなのかはよくわからんのですが、まあこのオープニングリマークと会見QAの何処をどう見てもハトには見えない。

ということで淡々と鑑賞しますが、いつものノホホンというペースだと12月FOMC議事要旨に間に合わない可能性があるので、年末年始に書き溜めておかないといけないかなと思っている(やるとは言っていない)今日この頃。

[外部リンク] of Chair Powell’s Press Conference
December 15, 2021

オープニングリマークがバリバリの強気だというのは先週水曜日にしました(クリスマス跨ぐと1週間前がエライ昔に思えるのがクリスマスマジック(個人の感想です)ですな)のでQAを淡々と鑑賞するのである。


・「最大雇用の判断」はどう見ても「やりたい政策の後付けで決まる」としか見えない件について

『RACHEL SIEGEL. Thank you very much, Michelle. And thank you, Chair Powell, for taking our questions. The latest FOMC materials say that the FOMC thinks it will be appropriate to keep rates near zero until labor market conditions reach levels consistent with maximum employment. And there are also three rate hikes penciled in the projections for next year. In order to set up those hikes, what will maximum employment have to look like? When will you know that that threshold has been met? And how will that be communicated? Thank you.』

最初の質問は普通にそもそも論みたいな質問で、ドットが上方シフトしたのは雇用マンデートの達成が早まったということだと思うのだが、その時期とか判断の閾値とかはどのあたりでごわすか?という話ですね。

『CHAIR POWELL. So maximum employment, if you look at our statement of longer-run goals in monetary policy strategy, maximum employment it -- is something that we look at a broad range of indicators.』

この件、確かアタクシ何回か申し上げたと思うのですが、最大雇用のマンデートにスペシフィックナンバーを設けていない(物価はPCE指数で2%と明示)で、ブロードレンジがどうのこうのっていうのは、まあ確かにその方が実践的ではあるのですが、これをやると最後の最後の部分で「総合判断というと頭良さそうに見えるけど結局はジャッジメンタルなエイヤー決定」という毎度おなじみの物件になってしまう訳で、恐らくは物価上ぶれとの絡みで賃金がホイホイと上がりだしたら何のかんの理由を付けて最大雇用って言ってしまうんでしょうねえ、という感じですがな。

つまりですね、そもそもロンガーラン何とか自体出たのはコロナになってからではありますが、ベースとして考えていた時期というのは「どう見ても雇用が最大雇用を上回っているのに賃金が上がらんこともあって物価が全然アガランチ会長」という時代にこのストラテジーの作成に着手している筈なので、ベースの考え方が寧ろ「物価が上がらないのに金融緩和縮小する訳に行かないから、最大雇用を行ってないことにするために総合判断という文言を使って失業率の低さにだけフォーカスさせないようにする」という煙幕効果を狙ったもの(というのは個人の妄想ですが)と理解できるわけでして、明らかなコストプッシュ要因オンリーという状況でない限りおいて、物価がホイホイ上がったら「物価がこれだけ上がるような状況だと逆算すれば最大雇用が達成できているという意味ですよ」という屁理屈(総合判断)は作れるわけですから、そら物価のテンポラリーを引き下げれば今回のドットになる、ということですがな。

・・・・・・まあ何ですな、アタクシ的にはあのロンガーランなんちゃらが出た時に「雇用重視に舵を切った」とか講釈垂れた本職の何とかスト全員ちょっとそこに直れ、と思うのですけどそんなくだを巻いていると先にすすみませんので続きに参ります。

『And those would include, of course, things like the unemployment rate, the labor force participation rate, job openings, wages, flows in and out of the labor force in various parts of the labor force.』

『We'd also tend to look broadly and inclusively at different demographic groups and not just at the headline and aggregate numbers.』

『So that's a judgment for the Committee to make.』

一々小分けにしなくても良かったかも知れませんがアタクシ的にこっちの方が後で見やすいから小分けにしました。思いっきりジャッジメンタルと仰せですよね。

『The Committee will make a judgement that we've achieved labor market conditions consistent with maximum employment when it makes that it is admittedly a judgment call because it's a range of factors, unlike inflation, where we have one number that sort of dominates. It's a broad range of things. So, as I mentioned in my opening remarks, in my view, we are making rapid progress toward maximum employment. And you see that in -- of course, in some of the factors that I mentioned.』

ひたすらジャッジメントと連呼して回答をする、ということで「ワシらが決めるけんねー」と最終的には利上げをしたいのかしたくないのかから逆算して判断する、と言わんばかりの説明になっているのでありました。


・政策ビハインド批判に対して持ち出している理屈が金融政策論にも影響与えかねない地雷の可能性が

2番バッターはCNBCのリースマン記者。

『STEVE LIESMAN. All right. Thank you, Mr. Chairman. My question is if -- It's often said that
monetary policy has long and variable lags, how does continuing to buy assets now, even though
it's at a slower pace, address the current inflation problem? Won't the impact of today's changes
not really have any impact for six months or a year down the road on the current inflation problem?
Aren't you actually lengthening that time by continuing to buy assets such that it could be not
until the long and variable lag after you end purchases sometime in March, that you will start
to have any impact on the inflation problem?』

ちょwwwおまwwww何ちゅう煽り質問してますねんwwwww

ということで、スティーブちゃんは金融政策の効果が出るのにラグがあるっておんどれらは昔から
ゆうとるようだが、インフレがホイホイ上がっている中で、テーパリング加速って言ったってそれは
(バランスシートの拡大が続くんだから)緩和のおかわり君をしている訳で、3月にテーパー
終わるにしたってその間に更に物価にアカンタレな影響がでるリスクは無いのかよ、と思いっきり
FEDはビハインドしているんじゃないか質問という無慈悲な砲撃がワシントンに降り注ぐので
ありました。

『CHAIR POWELL. So, on the first part of your question, which is, why not stop purchasing now,
I would just say this, we've learned that we're -- in dealing with balance sheet issues, we've
learned that it's best to take a careful sort of methodical approach to make adjustments.
Markets can be sensitive to it. And we thought that this was a doubling of the speed.
We'll -- We're basically two meetings away now from finishing the taper. And we thought
that was the appropriate way to go. So we announced it and that's what will happen.』

資産買入をいきなり止めるのは市場に対する悪影響がでかいからダメ!ゼッタイ!だそうな。まあ
ことここに至ると9月会合で10月スタートのテーパーをビビらずにぶっこんでおいた方が良かった、
と大後悔時代になっているかもしれないな、とは思うのですが。

『You know, the question of long and variable lags is an interesting one.』

金融政策の波及ラグを考えたら手遅れになるリスクがあるのではないか(要は「おんどれらはビハインド・
ザ・カーブになってるじゃろオイコラ」という指摘だが)という質問はインテレスティングである(キリッ)、
と煙幕を張りまして、

『That's Milton Friedman's famous statement.』

(フリードマンの感想です)って説明かいな(^^)。

『And I do think that in this world where everything is -- or the global financial connect
-- markets are connected together, financial conditions can change very quickly.』

この理屈捻りだしてきたという感じですが、「世界的な金融の市場化および世界的な市場の連関性の
高まりによって、現代においてはファイナンシャルコンディションが非常に速いスピードで変化する」
(ので金融政策のラグは昔よりも短い筈である)ってまあ一面そうなんだが、そこ突き詰めだすと
実体経済対比で金融市場がでかく成りまくっている中、実物景気サイクルと金融サイクルの関係は
どうなのとかそっちの深遠な方向に話が飛んで、そうなると今度はインフレーションターゲッティング
政策自体の枠組みの妥当性とか、運用における政策反応関数が実は金融指標なのでは、みたいな
話になって、近年までの金融政策に関する諸々の前提(テーラールールみたいな話とかDSGEを
ベースにしたアプローチとか)に見直しを入れないと行けなくなるレベルの地雷のような気がするのは
アタクシの気のせいでしょうかしら。

『And my own sense is that they get into -- financial conditions affect the economy fairly
rapidly, longer than the traditional thought of, you know, a year or 18 months. Shorter than
that, rather.』

しかし「金融政策がファイナンシャルコンディションを通じて経済にかなり早い勢いで影響を与える」
って説明、単にビハインド批判を逃れるためだけにぶっこんでいるのか、ガチでそう思っているのかは
正直良く分からん面がある(もしかしたらミニッツとかを熟読すると見えて来るかもですが)のです
けれども、それ言い出すと「フォワードルッキングな対応」そのものが要らんとかそういう話になって
しまいかねないので、まさに現代の金融政策論を帰るポテンシャルのある言い訳をしやがってるわ、
と思うのでした。

『But in addition, when we communicate about what we're going to do, the markets move
immediately to that. So, financial conditions are changing to reflect, you know, the forecasts
that we made and -- basically, which was, I think, fairly in line with what markets were expecting.』

『But financial conditions don't wait to change until things actually happen. They change on the
expectation of things happening. So, I don't think it's a question of having to wait.』

いやそこまで言わなくても、と思うのだが、更に今の説明の上乗せで、「金融市場は先を見て動くから、
中央銀行が実際に何かの変化を行う前にそれを予期して動き出し、その時点でファイナンシャルコンディションが
変化する」ってそらまあその通りではあるのですが、そこまで来ると今度は口先ペテン政策への道になり
そうで何だかなーとは思う。


追加でスティーブちゃんがテーパリング終わらないと利上げしないの?と聞いていますが、まあこれは
更問ではなくてオマケですね。

『STEVE LIESMAN. Can I just follow up, thinking about having to wait, is it still the policy
or the position of the Committee that you will not raise rates until the taper is complete?
Thank you.』

『CHAIR POWELL. Yes. I -- The sense of that, of course, being that buying assets is adding accommodation
and raising rates is removing accommodation. Since we're two meetings away from completing the taper,
assuming things go as expected, I think if we wanted to lift off before then, then what we -- you
would stop the taper potentially sooner, but it's not something I expect to happen. But I do not
think it would be appropriate and we don't find ourselves in a situation where we might have to
raise rates while we -- while we're still purchasing assets.』

テーパー完了前の時点ではネットの資産買入は増加しているので緩和拡大中なので、その時点で利上げという
のは逆のオペレーションになるから基本はそうはならん。でもって今の見通しだとテーパリング完了前に
利上げが適切であるという状況になるとは思っていない。という説明なので、要はこれ本当の本当に泡吹き
シチュエーションになったら利上げ開始していきなり資産買入拡大を停止する、というのもあり得ないわけでは
無いということでしょうな。まあさすがに3月より前倒しになるには余程の事がないと、とは思うし、そもそも
さっきの説明であったように「金融市場が中央銀行の政策を先取りしてファイナンシャルコンディションが変わる
とそれで経済に影響がサクッと届きます」ってんだったら、タカタカ情報発信をバンバン行えば同じ効果が
でるでしょう、って事になると思うのよね。

ということで、まあ是非という意味ではちょっと唸る面もあるのですが、利上げ加速の代わりにバリバリの
タカ情報発信によってコントロールするとか、そっちの技巧方面に走る可能性ってのは十二分にあるので、
FOMCSpeaks辺りはよく確認せんといかんですな来年は。


・テーパー終了と利上げのラグについて

というのを3人目は質問。

『COLBY SMITH. Thank you, Michelle. Chair Powell, I'm curious exactly how much distance you think
there should be between the end of the taper and the first interest rate increase. Back in 2014,
the guidance was -- that was given was for the Fed funds rate to remain at the target level for
a considerable time after the end of the asset purchase program. Is that an approach you support
now or does the current economic situation warrant something a bit different? Thank you』

まあこれは「物価の状況が違うから2014年のようなアプローチは採らん」でしょうなと思ったら、

『CHAIR POWELL. So we haven't made any decision of that nature. And so, no, I wouldn't say that's
our position at all, we really haven't taken a position on that. I will say that we did talk today.
We had our first discussion about the balance sheet, for example. And we went through the way
the sequence of events regarding the runoff and that sort of thing with the balance sheet last time.
And I think people thought that was an interesting discussion. They thought that it was informative,
but people pointed out that this is a significantly different economic situation that we have
at the current time, and that those -- the differences that we see now would tend to influence how
we think about the balance sheet, and the same thing would be true about raising rates.』

決め打ちはしませんよ、と言いつつ、

『I don't foresee that there would be that kind of very extended wait at this time. The economy is
so much stronger. I was here at the Fed when we lifted it off last time and the economy is so much
stronger now, so much closer to full employment. Inflation is running well above target and growth
as well above potential. There wouldn't be the need for that kind of long delay. Having said that,
I -- you know, we'll make this decision in coming meetings and it's not a decision that the
Committee has really focused on yet』

経済とか物価の状況が前とは違いますので、という回答をしているので、まあゆっくりとした対応をしてる
場合じゃない、って感じじゃないですかねえと思うのだがどうっすか?


・結局の所「最大雇用」に関しては利上げ判断に対して後付けで決まるようなので物価と賃金見てれば良さそうですね

これは意地の悪い質問(褒めてる)。

『NICK TIMIRAOS. Thank you, Nick Timiraos at the Wall Street Journal. Chair Powell, in March,
you answered a question about maximum employment like this.』

過去との整合性を聞くのは重要(なおどこかの中銀の場合は何故か過去との整合性を聞いても暖簾に腕押しの
回答をするか逆切れ回答をするかの2択しかないのがオソロシスなんだが)。

『You said 4 percent would be a nice unemployment rate to get to but it'll take more than that
to get to maximum employment.』

『More recently, you have hinted at a possible distinction between the level of maximum employment
that's achievable in the short run versus in the long run.』

ほうほう。

『Has your view of the level of maximum employment changed this year? And if so, how? And how close
is the economy right now to your judgment of the short-run level of maximum employment? Thank you.』

これはひどい(褒めてる)。でもってパウエルさんってこの手の整合性の質問に関しては割と必死こいて
説明する傾向にあるようでして(個人の感想です)大演説が開始されるのでありました。

『CHAIR POWELL. Right. So the -- You know, the thing is, we're not going back to the same economy
we had in February of 2020.』

今年の2月とは経済の状況が違います!という説明をしているんだが、もうその時点で「最大雇用ってのは
結局の所景気と物価の総合判断から後付けでエイヤーと決めるもんです」と言ってるようなもんですな。
割と正直者である。

『And I think early on, that was the sense was that that's where we were headed. The post-pandemic
labor market and the economy, in general, will be different.』

ただそう言うと身も蓋も無いので「ポストコロナの労働市場や経済はそれまでと違ったものになっている」
と構造変化を起こしたことにしてジャッジメンタルエイヤー判断を正当化すのですね!!!!!

『And the maximum level of employment that's consistent with price stability evolves over time within
a business cycle and over a longer period, in part reflecting evolution of the factors that affect
labor supply, including those related to the pandemic.』

ビジネスサイクルが循環する中での長期的な物価安定に対して整合的な最大雇用というのは、その一部には
パンデミックの影響による労働供給制約が影響しています、とか仰せになって、その後は数字を出しながら
ああでもないこうでもないと説明する個所ですな。要はコロナの影響などによって色々な労働市場の数字は
過去見られていた時と水準が異なるよって話をしているようですので流してしまって宜しいかと。

『So I would say, look, we're at 4.2 percent now and it's been -- the unemployment rate has been
dropping very quickly. So we're already in the vicinity of 4 percent. The way in which the --
The important metric that has been disappointing really has been labor force participation, of course,
where we had widely thought, I had certainly thought that last fall as unemployment insurance
ran off as vaccinations increased, that schools reopened, that we would see a significant surge,
if you will, or at least a surge in labor force participation. So we've begun to see some improvement.
We certainly welcome the 2/10 improvement that we got in the November report. But, I do think that
it's -- it feels likely now that the return to higher participation is going to take longer. And,
in fact, that's been the pattern in past cycles that labor force participation is -- tend to recover
in the wake of a strong recovery in unemployment, which is what we're getting right now. 』

とまあ流しましたが、その次。

『So, you -- It could well have been if this cycle was different because of the short nature of it
and a very strong -- the number of job openings, for example, you would have thought that that
would have pulled people back in. But, really, it's the pandemic, it's a range of factors.
But the reality is, we don't have a strong labor force participation recovery yet and we may not
have it for some time.』

短期的なビジネスサイクルという意味では言えば労働参加率の改善がパンデミックの影響で更に進むでしょう、
とかまあ今後改善しますよ的な話をしているのですが、その最後にしらっとこんなものを入れて来るパウエルはん。

『At the same time, we have to make policy now. And inflation is well above target. So this is something
we need to take into account.』

我々は政策をやっているのだからwell above targetになっている物価の動向も同時に考慮に入れないと行けません。
とぶっこんでいる訳で、これは最大雇用の定義についてああだこうだ言われてもそんなこと言ったって物価が
well above targetなんだからそこから見れば最大雇用ジャン、と言い張りますよと予告ホームランをしている
ようなもん、と思ったんですが。

『NICK TIMIRAOS. If I could follow up, you've talked recently about risk management. And so, does that
mean that the Committee might feel compelled to raise interest rates before you're convinced that
you've achieved the employment test in your forward guidance?』

従来ご説明されていたリスクマネジメントの観点からすれば(物価がwell above targetなのだから)
雇用が完全にマンデートに到達したと判断する前に利上げを行う事にも説得力がある、とFOMCは
お考えなのでしょうか?と更問を行ったところ、

『CHAIR POWELL. So this is not at all a decision that the Committee has made, but you're really asking
a question about how our framework works. And, yes, there is a -- there's a provision, it used to be called
the balanced approach provision that says, in effect, that in situations in which the pursuit of the maximum
employment goal and the price stability goal are not complementary, we have to take account of the distance
from the goal and the speed at which we're approaching it.』

その件につきましてFOMCでは何も決めてませんよ、と言いながらも、バランスアプローチというのはフレーム
ワークの中にありまして、物価と雇用のゴールに対する矛盾が生じた時にはバランスアプローチするって言って
おりますので、それはもう・・・・・・・・

『And so that is, in effect, an off-ramp which could in concept be taken and it's in our framework, it's been
in our framework a long time. I've talked about it on a number of occasions. It is a provision that would
enable us to, in this case, because of high inflation, move before achieving maximum employment. Now, we're
-- as I said, we're making rapid progress toward maximum employment in my thinking, in my opinion, and
I don't at all know that we will -- that we'll have to invoke that paragraph. But just as a factual matter,
that is part of our framework and has been really for a very long time.』

「It is a provision that would enable us to, in this case, because of high inflation, move before achieving
maximum employment.」とか思いっきりぶっこんでいる訳でして、これはもうとっとと利上げしたいです、と言ってるのか、
実際に利上げするかはともかくとして(さっきの金融市場が中銀の先を読んでファイナンシャルコンディションを動かす
という話からしますと)ブラフを掛けて金融市場に影響を与えておきたいのか、というのは微妙ちゃあ微妙ですが、
少なくとも情報発信的には冒頭からここまで(ちなみにここで質疑パート26ページ中6ページだったりします)は
進軍ラッパ鳴らしまくっておりますな、という感じですわな。


〇年末なのでご挨拶

といってもただの4連休なのですが(^^)、冬眠なのか仮死状態なのか、という円債やら短期ちゃんにしろ金融政策に
しろ、来年は楽しくなる(ナンジャソラ)ことを期待しながら来年もご愛顧のほどを伏してお願いいたしますです。

ではよいお年をお迎えください!
 


お題「基調的な物価の上昇がキタコレになる中での黒ちゃんの物価目標行かない発言とは/10月会合議事要旨ネタを今更恐縮ですが」   2021/12/29(水)08:04:21  
  年末週が木曜日まである訳ですが、既に先週金曜から債先ちゃんの売買高が1万枚割れとるのでこの調子だと5営業日連続で4ケタかよと割と頭がクラクラしますな。

まあ虫干しネタの成敗には良いのですが(^^)。


〇やっとのことで基調的な物価の上昇キタコレなのだが直近の黒ちゃんの物価上がらん発言は・・・・・・・・

虫干しネタの成敗をするとか言いながらネタの先入先出法(誤用)によって直近ネタである。

[外部リンク] -0.1 0.1 0.2
Oct-20 0.0 0.1 0.3
Nov-20 -0.1 0.1 0.1
Dec-20 -0.3 0.0 0.1

Jan-21 -0.3 0.0 0.0
Feb-21 -0.2 0.1 0.1
Mar-21 -0.1 0.1 0.1
Apr-21 -0.3 0.1 0.1
May-21 -0.1 0.1 0.1
Jun-21 0.0 0.1 0.1
Jul-21 0.2 0.1 0.1
Aug-21 0.3 0.1 0.2
Sep-21 0.6 0.2 0.2
Oct-21 0.6 0.1 0.2
Nov-21 0.8 0.1 0.2

さあもりあがって参りました!!!!!と言いたいのですが、よく見ると加重中央値と最頻値が碌すっぽ上がっていない、というのが何かこうアレげなものを感じますが、ここは歳末でもありますので威勢よく(全然意味が違う)刈込平均が一気に1%に迫る勢いになっていることに万歳三唱しておきませう。ばんじゃーい。

更にシャレオツなのは上昇品目下落品目の構成の方でして、これまた基準年に関しては2020と2021の間で変更になっていますが、まあそれは兎も角として推移をみるとこの有様。左から上昇品目比率、下落品目比率、上昇品目比率-下落品目比率ですな。

Jan-20 61.8 36.5 25.2
Feb-20 60.0 38.4 21.6
Mar-20 57.9 40.5 17.4
Apr-20 58.3 39.2 19.1
May-20 59.1 38.6 20.5
Jun-20 59.7 38.0 21.6
Jul-20 54.9 42.4 12.4
Aug-20 53.7 43.6 10.1
Sep-20 56.0 41.3 14.7
Oct-20 54.9 36.5 18.4
Nov-20 51.2 40.2 11.1
Dec-20 48.0 43.6 4.4

Jan-21 46.7 44.6 2.1
Feb-21 49.0 42.7 6.3
Mar-21 51.0 41.0 10.0
Apr-21 50.2 41.8 8.4
May-21 51.1 41.4 9.8
Jun-21 50.6 42.0 8.6
Jul-21 51.9 41.0 10.9
Aug-21 56.1 36.2 19.9
Sep-21 57.1 35.1 22.0
Oct-21 58.4 34.1 24.3
Nov-21 59.2 33.3 25.9

何気に下落品目比率が着実に下がっているのがイイハナシダナーという風に思う訳で、個人的に言えば財布に全く優しくないので物持ちは良くなるわダイエットは進むわ(大嘘)とまあアレではあるのですが、こうやって物価がホイホイと上がってなんか2%達成したように見せかけてしまえば大勝利宣言と共にマイナス金利政策とかYCCとかリスク性資産の買入とかそういうものがさっくりと無くなり、円債村というよりも特に短期村と致しましては、「仕事するだけマイナスサムなのだが何もしないと人のマイナスもおっかぶされるので火の粉を無限に払い続けないといけない」という賽の河原の亡者モードで、そんなところに若いのを配置してくれないし年寄りは徐々に力尽きてしまうし、という悲しい状態からプラスサムのアリガタヤアリガタヤ時代になって頂ければお仕事も潤って誠に結構、とまあそういうとらぬ狸の皮算用をする訳ですな。

・・・・・・然るに、またもあの話となりますが、12月MPM後の総裁会見とその後の経団連講演で2%に行きません(キリリッ)とか威張って堂々と黒ちゃんが仰せになっているのは何ですねんというお話であります。

QQEの後ってなんか同じような感じで概ねコストプッシュ(円安と消費増税のドサクサと消費増税の対策で財政打ったりした影響)な物価上昇が起きておりましたが、あの時点で何か上手い事大勝利宣言をして足抜けしてしまえば良かった、と後付けでは思うのですが、まあ確かに途中まで調子よすぎの物価だったから、そらもうちょっといい数字見たい、とかそういう欲が起きてしまうのシャーナイナイと思うのですよね。

でもって、そこで引っ張っていたら結局あばばばばーとなり追加緩和となり謎の手直しをしたと思ったら逆切れマイナス金利からの惨状となった訳ですが、その時の教訓を生かすのであれば、そろそろ「ようやく日本でも物価安定目標に向けた前向きの動きが始まって来ました!!!!」とか鉦や太鼓で大宣伝することによって、任期の最後の最後で勝ち逃げという美しいフィナーレを迎えることができるかも知れないじゃないですか。もし美しいフィナーレ迎えたいなら本当は今辺り、まあ年初でも良いのかもしれないですが、早い時期に勝利への序曲を宣伝しておいた方が良い筈だし、そらアタクシのような市場の片隅のチンピラゴロツキですらそう思うんですから、日銀の中の人達(ただしボンクラ政策委員を除く)だってそういうのは分かっている筈なんですよね(個人の妄想です)。

しかしながら、ここに来てなんか黒ちゃんわざわざ「2%物価目標は物凄く遠いんです」と勝ち逃げをマッコウクジラで否定する発言するのの意図is何?というのが大変に不思議でありますので、これを考察(という名の妄想)すると(1)実は黒ちゃんもう1期総裁をやるので別に23年3月までに勝ち逃げをしなくてもよい、(2)新機軸は全部後任に放り投げる気満々で自分の代では方向性を出したくない、(3)風呂敷を広げ過ぎてしまってどう閉じて良いのか分からない、(4)そもそも緩和を縮小すると何が起こるか分からないから怖いのでビビりで問題先送り、等とパッと思いつくのですが、何ぼ何でももう1期はお身体的にちょっとアレでしょうから、張り込み過ぎて引くのが最早怖いという状況になってしまっていると妄想しておきます。

概ねこの辺りの数字ってのは当然ながら日銀の中でも総務省の公表数字を待つまでもなく調査統計局の方で分析してて、今回のMPMとかでもこれに近いものは周知されている筈なので、それまで踏まえてのあの物価に関する行きません宣言と考えれば意外に味わいの深い年末の黒ちゃんなのでした。


〇虫干しネタになりますが10月決定会合議事要旨

まあ今更ジローではありますが。
[外部リンク] 』における物価の話から。

『物価面について、委員は、消費者物価の前年比は、感染症や携帯電話通信料の引き下げの影響がみられる一方、エネルギー価格などは上昇しており、0%程度となっているとの見方で一致した。』

というのは良いとして現状認識に関しては、

『複数の委員は、携帯電話通信料やエネルギー価格を除いた、実力ベースでみた消費者物価の前年比は、小幅のプラスとなっていると指摘した。このうちの一人の委員は、短観の各種指標にみられるように予想インフレ率が持ち直しているとの評価を述べたうえで、経済再開に伴う需給ギャップの改善等も踏まえれば、基調的な物価上昇圧力は、わが国でも徐々にではあるが、高まってきているとの見方を示した。別の一人の委員は、消費者物価指数を構成する品目のうち、感染症の影響から価格が下落していたとみられる品目が、このところ上昇に転じていることに注目していると述べた。』

これが10月末時点での認識なので、さっきの基調的な物価で見れば、

Aug-21 0.3 0.1 0.2
Sep-21 0.6 0.2 0.2

Aug-21 56.1 36.2 19.9
Sep-21 57.1 35.1 22.0

って辺りの時点での話ですから、こういう認識を複数の委員が示していて、でもって12月を迎えた結果12月会合主な意見の方で物価の話が(相変わらず9人中6人しか書いていないのがムカツクんですがそれはそれとして)威勢良くなっているのは当の然ということになるんでしょうな。

でもって(そういえば1月展望まで3週間切ってるのに10月展望の基本的見解本文ネタをすっ飛ばしておりますすいませんすいません)『2.経済・物価情勢の展望』という項目、即ち展望レポートの検討での物価の話の所を確認しますが、展望レポートに書かれている部分(最初の方に書いてある)のはまあ既知の話なので飛ばして内訳部分を見ると、

『こうした物価見通しの背景について、委員は、労働や設備の稼働状況を表すマクロ的な需給ギャップは、足もとではマイナス圏で推移しているが、先行きは、潜在成長率を上回る成長経路に復していくもとでプラスに転じ、見通し期間の中盤以降はプラス幅の緩やかな拡大が続くとの見方を共有した。』

中盤以降のプラス拡大ってのが眉唾ですがまあ先に行く。

『また、委員は、家計の値上げ許容度は賃金上昇率の高まりなどを反映して緩やかに改善するほか、企業の価格設定スタンスも徐々に積極化することから、コスト転嫁と価格引き上げの動きが拡がっていくとの認識で一致した。』

いやーアタクシ近眼老眼乱視の三段重セットで字が読めないせいか「賃金上昇率の高まり」という文字列が認識できないんですけど(自爆)。

『そのうえで、委員は、現実の物価上昇率の高まりは、適合的期待形成を通じて、家計や企業の中長期的な予想物価上昇率の上昇に繋がり、更なる物価上昇を後押ししていくとの見方を共有した。』

そら良いんだが、前回現実の物価上昇率の高まりによる期待は消費抑制につながった、というのは忘れないでもらいたい、と思ったがその時の当事者は当時の総裁の黒ちゃんと当時の理事の雨宮さんしか居なかったりするのでした。

『一人の委員は、世界的に気候変動問題への意識が高まり、石油・石炭が再生エネルギー等に代替される動きが続くもとで、エネルギー価格の上昇は長期間持続し、物価上昇圧力となる可能性があると指摘した。』

コストプッシュですけどね。

『ある委員は、経済正常化の進展に伴う需給ギャップの改善を背景に、既に大きく上昇している企業物価の消費者物価への転嫁が強まっていく可能性があるとの見方を示した。』

問題はここよ。この転嫁が回らないと賃金上げる原資が無いのですが、まあそれ以前の問題で企業が防衛的に動くと転嫁してもそれでホッとするだけでお賃金上げてくれないのよね。

『一方で、この委員は、日本では、コロナ禍でも企業が雇用をある程度維持してきたことから、米国のような人手不足による賃金・物価の急上昇が生じる可能性はそれほど高くないと付け加えた。』

と思ったらこの人賃金の指摘してるわ。ちょっと別ルートの理由だけど。

『別の委員は、輸入原材料の価格上昇を転嫁する動きが消費者物価を押し上げているが、わが国における賃金上昇や供給制約に起因する物価上昇圧力は弱いと指摘した。』

その通りなのだがそこを何とか持って行く話を日銀にはやってもらわんと困る。

『一人の委員は、消費者物価の前年比はプラスに転じたが、需給ギャップや予想インフレ率の動向を踏まえると、予期できる将来において「物価安定の目標」の達成は難しいと述べた。 』

まあこれは片岡さんじゃないかな。

『こうした議論を経て、委員は、物価の見通しは、前回と比べると、消費者物価指数の基準改定の影響を主因に 2021 年度が下振れているとの見方で一致した。』

・・・・・・・・ということで、現状認識では割と威勢の良い意見が出るのだが、いざ展望レポートに落とし込むとなると、この時はCPI基準年改定によるマイナスがでかくてどよよーんとしていたから、というのもあるのかもしれませんけど、現状認識での威勢のよさはどこへやらという感じの尻すぼみになるのでありました。


・政策運営に関する部分で円安の影響の話があったとな

『.金融政策運営に関する委員会の検討の概要』ですが、最近はあまり揉める要素(ジンバブエ要因)が無いのでおもんないのですが、10月会合では何と「円安の影響」でコーナーが設けられております。(そのほかが商品価格の上昇と金融政策、という言われんでも結果はお察しの話なのでそこは割愛します)

『更に、委員は、為替円安の影響についても議論した。』

「為替円安の影響」に地の文章ではアンダーラインが引いてあります。

『何人かの委員は、為替円安の影響について、輸出を押し上げる効果は従来よりも低下しているが、海外収益の増加や株高を通じて日本経済全体に対してはプラスに作用しているとの見解を示した。』

ほうほうそうですかそうですか。ちなみに12月会合の主な意見でも為替円安の話で意見言ってる人いましたね。

『一人の委員は、金融政策運営の観点から、為替円安の影響を考えるうえでは、経済全体へのマクロ的なインパクトの見極めが重要であるとの認識を示すとともに、同時に、業種や規模、個々の経済主体によって、その影響が不均一であることも念頭に置く必要があると指摘した。』

そらそうなんだが結論が無い。やりなおし。

『別の委員は、このところ円安等に起因する物価上昇がみられるが、現状ではインフレ圧力の強まりが日本全体の経済厚生を低下させる可能性は低く、強力な金融緩和を維持すべきであると述べた。』

実際問題として円安ファクターってそんなに効いてるのかねというのが良く分からんので詳しい人教えてちょ。

『ある委員は、足もとの為替円安は、各国の物価上昇率や金融政策スタンスの違いを反映していると述べ、為替円安の影響を議論する際には、実体経済や金融市場を通じた様々な波及経路を総合的に考慮する必要があるとの見方を示した。』

そらそうなんだが結論が以下同文。

『複数の委員は、為替相場や資産価格は金融政策の重要な波及経路ではあるが、それ自体が目標ではないことにも留意すべきであると述べた。』


・そういえばどうでもよいですがマリーアントワネット理論がだんだん変わっていますね!!!

9月議事要旨では『.金融政策運営に関する委員会の検討の概要 』の中に例のマリーアントワネット理論が有った訳ですが・・・・・・・・・

『また、ある委員は、余資を現預金で保蔵する家計が投資信託などに積極的に投資するようになれば、配当収入を通じた可処分所得の増加が期待されると述べたうえで、金融政策の効果波及を高める観点からも、金融資産投資についての理解浸透を図るべきであるとの認識を示した。 』(ここの部分だけ9月会合議事要旨より引用)

10月議事要旨では『.金融経済情勢と展望レポートに関する委員会の検討の概要 』の『2.経済・物価情勢の展望 』の方にこの理論が引っ越しをしていまして・・・・・・・・・・

『別の委員は、NISAや中小企業による確定拠出年金の利用促進等により、家計の金融資産を幅広い層の所得向上に向けて有効活用していくことが重要であるとの見方を示した。』

・・・・・・おや?「賃金が上がらないのならば株式投資をすれば良いのに、オーッホッホッホ」のマリーアントワネット理論がちょっと変わっておりますね。「家計の金融資産を幅広い層の所得向上に向けて有効活用していく」とは何の事ぞという感じでして、別に家計の預貯金だって退蔵物件な訳ではなくて、預貯金になっていれば預金金融機関による有価証券投資によって社会的には活用されるのであって、それを家計が直接やるのか金融機関が代わりに行っているのか、というだけの話だと思いますけどね。

でまあ昨日ネタにした12月会合主な意見では特にそのことネタにしませんでしたけど、そういやマリーアントワネット理論の意見が無かったですなあとか思ったりするわけで、いやーあっはっはっは(棒読み)と申し上げておきませう。


#なんかのんびりと虫干しやってるが年初には12月FOMC議事要旨だがね・・・・・・・
 


お題「オペ紙とかオペの関連とか12月会合主な意見とか」   2021/12/28(火)08:17:01  
  これはセキュリティも万全(違)。
[外部リンク] 2021/12/27 12:01(最終更新 12/27 12:01) English version 463文字

『警視庁は27日、東京都目黒区にある区営住宅の申込者38人分の個人情報が入ったフロッピーディスク(FD)2枚を紛失したと発表した。申込者が暴力団関係者かどうか照会するため、同区から個人情報を提供されていた。現時点で情報の流出や悪用は確認されていないという。』(上記URL先より)

物持ちが比較的良いと自称しているアタクシでもフロッピーディスクのリーダーはもうないですわ(なおフロッピーディスクの昔々のは確かにあった気がする^^)。


〇オペ紙変更なしと来ましたな&その他オペ関連メモメモ

・特に日銀何も勝負せずに輪番据え置きと来ました

[外部リンク] 124,679億円
(参考)貸出残高(注) 821,939億円
(注)2021年12月27日時点の貸付残高の見込み。

ちなみに前回は
[外部リンク] 804,993億円
(注)2021年11月26日時点の貸付残高の見込み。

となっておりましてちゃっかりと増えているのがお茶目でございますが、まあ普通に考えて軽く半分は今後期落ちで落ちていくでしょうなあ(もっとかもしれんがよくわからん)ということで、一応この減少は「MBの拡大方針」というのには矛盾しない、という超越理論によって気にしないことにしているという話ではあるんですけど、よくよく考えてみますとそもそもQQEをおっぱじめた時にニバイニバーイと言いながら日銀当座預金が年間80兆円ペースで拡大(当時は日銀保有国債は50兆円ペースで拡大でしたなナツカシヤ)と仰せになっていたその80兆円分のオペがバカスカ期落ちが来て、どのくらい歩留まりするのかわからん(カテゴリー気諒は歩留まり間違いなしだけど後は他のオペに振り替えになったりするのも含めた意味での歩留まり状況はよくわからんですよね)ものの、例えばの話40兆円落ちても「一時的」と言えるのか、という問題は多々ございますわな。

でまあその話をすると「そもそも量とは」という話になるのでありまして、この政策において資産買入の結果として量が出る、というのはその通りであっても、量そのものを目標にするという事に何の意味があったのか、と言っても日銀公式はオーバーシュート型コミットメントなんぞを入れて置物理論の顔を立てるというイカサマ検証をしているだけに、まあ黒ちゃんのいるうちにここの見直しはせんのでしょうな、ナムナム。


あと、地味な論点ではあるのですが、このコロナオぺ、バカスカ出た理由は何といってもマクロ加算ニバイニバーイと特別付利というとってもスイーツな餌があったからホイホイと札が集まった訳でございまして(現にコロナオペ入れた当初はあっという間に札が頭打ちになったので、住宅ローン担保証券とかもはやコロナとどこがどう関係があるのかわからんもんまでコロナオペ対象にして数字作りに狂奔したのが昨年3月4月5月辺りのお話)、これって要はかつて「超過準備付利10bp(法定所要準備は無利子)」というエサがあったから超過準備が積みあがりました、というのと同じ話でして、じゃあその「奨励金レートで付利された超過準備」には何の意味があるのよという論点(ゆうてみれば不胎化された超過準備みたいなもんですから)とか、まあ色々なオモシロ論点が転がっているのですが、そういう点をつつくと蜂がブンブン飛んできて収拾がつかなくなるので放置プレイな日銀公式なのでありました。


〇そういえば気候オペもあったので後日の為にメモ

気候変動対応のためヒー〇テックの肌着を買ったんで補助金80兆円下さい。

[外部リンク] 20,483億円

ほうほう2兆円ですかそうですか。

(参考)対象投融資の残高(注)
(注)今回の貸付にあたり、本オペの貸付対象先から報告された「わが国の気候変動対応に資する投融資残高」の合計。これが貸付限度額となる。

こういうの報告させるのね(全然真面目にオペ実施要項を見てない)

基準時点 2021年9月末
対象投融資の残高 24,761億円

ということで対象融資額が2.5兆円くらいで2兆もオペ入った(と言ってもこれ気候オペ先だけが報告しているので世の中全体の数字ではない筈)とは一応日銀としてはニッコリという所ですかね。まあ何でこんなの作ったかなあとは思いますけど。



〇前回の議事要旨ネタの前に順序が逆だが今回のMPM主な意見を拝見するが物価の話以外見るものは無い

基本的に議事要旨も主な意見も最近はオモンナイのですが、さすがに世界中銀ウィークともなりますと政策委員会の皆様もちったあ反応するでしょうと思って拝読。

[外部リンク] 年 12 月 16、17 日開催分)

・前向きの循環メカニズムが進むんじゃなかったんでしたっけ

最初の『.金融経済情勢に関する意見』の『(経済情勢)』に珍しいものが幾つか。

『・ 12 月短観では、設備投資の増加計画が確認されたが、イノベーションに繋がる成長投資や多くの国内従業者が働く非製造業・中小企業による設備投資の計画に力強さがみられない。』

何ですかね、またまた先日の黒ちゃん経団連講演との関連になりますが、黒ちゃんの説明だと成長投資とかが出てくることによって日本経済の成長力を高めて2%物価目標達成へという白川ドクトリン全開のお話をしていましたが、どうも現状ではこうではないですかねえ、という身も蓋もない指摘が。

まあそういう身も蓋もない状況だからこそ企業の成長に向けた投資(それが何故かDXとカーボンニュートラルなのは正直謎なのだがまあそこはさて置くとしまして)が必要だと力説した、ということなら整合性が取れるのですが、展望レポートなんかでの読み筋だと既に企業部門で前向きの循環が回っていて、設備投資が強くて、その設備投資による資本ストックの増強とか生産性の向上によって前向きの循環メカニズムが持続するから持続的成長によって物価の基調も徐々に上がって行って2%達成だぜヒャッハーっていうのが中長期的な展望になっているのでありまして、これは中々身も蓋もない指摘で結構なのですが、じゃあ1月の展望レポートの時にこの辺りの見通しについてもイチャモンつけていただいて何なら展望基本的見解の記述に反対、とか残して頂けると大変に良いのではないかと存じますので是非お願いいたします。

『・ 交易条件の悪化に加え、物流の混乱や供給制約の長期化も企業収益を押し下げ得る。こうした中で価格転嫁が十分に進まない場合、利益から資本や労働への分配が滞るリスクが高まる。』

労働への分配が滞るも何もそもそも(ピー音)、というような個人の話はさておきまして(--;、この部分に関してはまあそうですよねーって思うのだが、コストプッシュの転嫁ができないと企業収益をスクイーズするというネタは何故かこう「それはゆうはならん」みたいな感じがするというか避けて通っているというかな感がするので結構な指摘ですな。


と、褒めてみましたが、一方でいつものように大本営発表を垂れ流す委員もいます。

『・ 政府において賃上げ促進に向けた検討がなされている中、感染症への警戒が継続するもとでも企業活動が活発化し、賃金と物価が大きなタイムラグを伴うことなくそれぞれ安定的に上昇することで、前向きな消費活動に結び付く好循環に繋がることが期待される。』

大本営発表というよりも台湾沖航空戦幻の大戦果という風情ですが、誰が書いたか分からん作りになっているにしても、これだけの台湾沖航空戦モードを堂々と文章にして世に出してしまおう、という精神にはある種の感動を覚える(別に褒めてはいなくて面の皮の厚さに感心してるだけ)。


・今回の主な意見の経済部分ってちょいちょい先週の黒ちゃん講演のカウンターみたいなのがあるのよね

こんなのがあります。

『・わが国の企業が海外での地産地消を進めてきた結果、円安が企業業績や株価にもたらすプラスの効果は、かつてより小さくなってきている。』

まあこういう意見が出ていまして、いや何で12月会合でその話が出るのやらとは思うのですが、またまた先般の黒ちゃん経団連講演(ということであの講演は目先の政策云々では別にインプリケーション無いのですが、色々な意味で味わいのある講演だったっちゅうことですな)で為替円安のプロコン説明をしていたのに対するイヤミみたいなのが入っていますな。MPMの方が先にありましたので、黒ちゃん経団連講演の中でこの手のカウンターに対するお答えもしてた、という風に思えるのも経団連講演の滋味を増すことになっております。


・そんな話で「主な意見」の貴重な文字数を使わんでくれ

経済のパートの最後の意見だが。

『・人々が安心して経済活動を再開し、グローバル経済が安定的な成長軌道に復するためには、世界に広くワクチンが行き渡り、新たな変異株の出現リスクひいては感染・重症化を抑制していくことが極めて重要である。』

極めて重要なのはその通りなんだが、MPMの主な意見という場にこれ書くの何の意味があるんだよとこれ書いた人に小一時間問い詰めたい。ただの字数の無駄じゃろ。


・物価については上がる期待をしている人が多いですね

『(物価)』のパートですが、相変わらず6つしか意見が無いのは残念ではありますけど、内容は今回結構強気なもの、あるいは強気になれると良いなあ的なもの、という風情でして、威勢が良いまでいうと言い過ぎな気がしますが、まあ何か少しは希望の光がみたいな感じ。

『・ 消費者物価の前年比は、0%程度となっているが、目先、エネルギー価格の上昇を反映してプラス幅を緩やかに拡大していくと予想される。』

これは大本営なのでどうでもよい。

『・ 原材料価格の上昇等を背景に企業物価が歴史的な伸びを続ける中、消費者物価についても、基調的な上昇圧力が徐々に高まってきているように窺われる。』

ほうほうそうですかそうですか。

『・ 12 月短観では、仕入価格と販売価格のギャップが拡大しているが、企業の物価見通しが上方修正されるなど、価格設定行動に変化の兆しが窺われる。』

と、この二つが「希望の光が見えてきたような気がせんでもない」タイプ。

『・ 予想インフレ率は中長期を含めて足もと上昇しており、物価上昇圧力は、先行き高まっていくと見込まれる。また、政府が賃上げの推進を行う中、来年以降の賃金上昇率が注目される。』

これは勇ましい。

『・ 需給ギャップや予想インフレ率の動向を踏まえると、2023 年度末に「物価安定の目標」を達成するのは難しいが、企業の価格設定行動や予想インフレ率の変化には注目している。』

期待度たっぷりの意見ですね。

『・ 次回展望レポートでは、最近の予想物価上昇率や原材料コストの上昇などを踏まえ、物価は下振れリスクが大きいとの従来のリスク評価の妥当性を点検する必要がある。』

最後がこれでして、こちらの人はリスクバランスの話ではありますが、下振れが大きいをそろそろ引っ込めるべきでは、という話。

まあそもそも展望レポートの見通しって成長見通しのリスクアセスメントと物価見通しのリスクアセスメントのアグリゲートしたものが整合的でない、という謎見通しになっているのは、今年4月の展望レポートで謎の成長見通し強気転換(前向きの循環メカニズムというパワーワードが復活した会合ね)以降ずーっとその状況が続いてて、物凄く違和感があるというか、強めの物価を出して緩和縮小観測が出るのがとっても嫌なのか、実際に物価が上がる現実が起きると「物価が上がれば世の中ハッピー」の邪宗置物理論の化けの皮がはがれてアベノマスクに続いて廃棄される惧れにビビってるのか知らんですが、この整合性の無さというのは前からナンジャソラ状態でございましたので、ここを修正してくると色々と日銀も味わいが出て来るし、そういう時に黒ちゃんの任期の残り時間カウントダウンとぶつかると更に味わいも出ようというもので、何か来年に向けて急にオラワクワクして来ただ!!と(たぶん錯覚か幻覚なのですが)思う年の瀬でございました。

なお、政策の部分に関する意見ですが・・・・・・・・

・コロナ臨時対応も通常の政策も区別が議論の上でどうなっているのかよくわからんのだが

MBとの関係はさすがにあれだけ言われているだけに・・・・・・・

『・特別プログラムの見直しに際しては、経済や物価に悪影響がないことやマネタリーベースの拡大方針との整合性を説明する必要がある。』

『・ 昨春以降のマネタリーベースの増加は、感染拡大による流動性需要の高まりに日本銀行が潤沢な資金供給で応えてきた結果である。今回の措置により短期的にマネタリーベースが減少しても、長期的な増加トレンドは維持されるため、オーバーシュート型コミットメントとは矛盾しない。』

と、言い訳に色々と苦慮しておられるようですがwwwそれはそれとしまして、

『・特別プログラムは、コロナ禍対応の政策であり、基本的にはコロナ禍が終われば手仕舞いさせるべきものである。特別プログラムを全て手仕舞いすることになったとしても、それはコロナ禍対応の終了であり、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」のもとでの金融緩和の縮小を意味するものでは全くない。』

というのは話しは分かるのですが、

『・わが国の物価上昇は原油・資源価格上昇を受けた部分が相応にあり、中長期の予想物価上昇率は2%の「物価安定の目標」にアンカーされていない。現段階での金融緩和政策の修正は、コロナ禍からの回復に水を差し、景気後退と物価下落をもたらしかねず、時期尚早である。』

この「修正」ってのが今回のコロナオペ一部終了を意味しているのか、全体的な話で言ってるのかがわからんし、そもそもあまり過去の例がない政策をぶっこんでおいて、その効果の点検とかについて、政策のパーツパーツについて検討して必要なものは続ける、不必要なものは修正する、ってのは過去の類例の少ないような非伝統的政策を実施するにあたって当然行うべきことなのですが、よくわからんけど緩和っぽいからぶっこんで、それがどうなっても修正するのは緩和後退だからダメ、という姿勢の方がよっぽど非科学的にも程があると思うのだが、毎回よーゆーわという感じですな。
 


お題「経団連での講演を見た後に改めて総裁定例会見を見ると「今マジ物価上昇するとマズー」という認識があるように見えます(小ネタで勘弁)」   2021/12/27(月)08:14:33  
  道新インタビュー中々の味わい(全文は無料会員登録が必要ですので読んでない)。
[外部リンク] 12:42 更新

100点を諦めて10点取りに行っても0点(もしかしたらマイナス点)だったようにしか見えませんが・・・・・・・

#ちなみに歯舞と色丹の合計は4島全体の1割くらいの面積だったのではないかと

千島列島に関しては代々木の人達の主張が一番強硬(平和裏に締結された千島樺太交換条約が有効なので千島列島全島が日本固有の領土である、という超原理原則論)ってのはいつ見てもオモロイですな。

・・・・・じゃあ安倍ちゃん、2%物価目標達成って出来もしないものを何であんなに言い出したのかと思ったのだが、安倍ちゃんに吹き込んだ連中は当座預金残高を70兆円にしたら達成とかほざいていたんですね!!!!!!。

〇MPM後の総裁会見と経団連での講演がどっちも物価2%到達を思いっきり否定していたのは何だったのか

という壮大な小見出しですけど(笑)、先週の総裁会見では物価の事結構聞かれてて、堂々の2%行きません宣言をぶっこんでいましたし、経団連の講演では遂に「成長力が上がらないと2%行きません」というあのーすいませんその話は9年前に白川さんが既にしてた話なんですけど、というのをぶっこむというこの連弾でしたが、まあよく見れば(よく見なくてもそうですが)MPM後の総裁会見って物価が上がるの質問やたら多かったのよね、ということで木曜の黒ちゃん会見ネタの残りを少々。

[外部リンク] 2021年12月17日(金)
午後3時半から約60分

・よくよく読んでみると「物価が上がって目標達成が近づくと実は困る」という答弁をする黒ちゃんェ・・・・・・・・

『(問) 今の質問にちょっと重なる部分があるのですが、来年以降、欧米の中央銀行と政策のスタンスの差ができると、どうしても、最近の円安が金利差で更に進むとか、輸入物価の上昇につながったりとか、そういう必需品、一般の人への副作用みたいなものが膨らむ惧れもあるのではないかと考えますが、その辺りはどういうふうにお考えでしょうか。』

という質問が割と早い部分にあります。そういえば今回の会見ですが、質問が割と「今の質問に関連して」という枕詞の付く質問が出るのが目立っておりまして、質問する皆様の進歩を感じられるのは宜しゅうございますな、と思いました。なんだやればできるじゃん、という感じですが、多分今回のMPMは出てきた施策自体が玄人向けのしか無かったから記事にするなら海外との比較だ、ってのはあったんでネーノってのはあるけど。

ちなみに「今の質問に関連して」というよりも前の質問で黒ちゃんが説明した話に関連している質問って感じの方が多かったので、「今の総裁のご説明に関連して」って質問した方が綺麗なのと、そうやって質問すると黒ちゃんの方も安易な回答をすると別の人からの更問で苦しくなる、という緊張感が出るような気がするので、そうなるとあのやる気のない想定問答棒読みのポンポコリンな答弁も改善されるのではないでしょうか(個人の妄想です)。

『(答) 現在の輸入物価上昇の大きな要因として、石油、天然ガス、その他のエネルギー資源価格が国際的に非常に上昇している点があります。わが国は、エネルギー、石油や天然ガスを殆ど輸入に頼っていますので、それが企業物価の動向にかなり反映されてきています。更に、今、エネルギーだけではなく、鉄鋼などの価格も国際的に上昇し、それが影響しているということがあります。』

それは良いんだかじゃあ何で日本の消費者物価はそんなに上がってこないんでちゅかねえ、というような話をする訳は有りません。

『その資源高の原因をみると、やはり世界的に経済活動の再開が進んで需要が大きく拡大する中で起こっており、今のところ、輸出の増加あるいは海外収益の拡大といったプラスの効果の方が、原材料コスト上昇によるマイナスの効果を上回っていると考えています。』

???????????????????????????????

『それから円安云々についてですが、現在の交易条件の変化に円安が大きく影響していることはないと思いますが、もし為替相場が円安の動きになると、円建ての原材料コストを押し上げる一方、同時に、輸出金額あるいは海外子会社の収益を押し上げることもあります。』

この辺は数日後の経団連講演でも話をしておった。

『最近の企業収益の改善動向、あるいは消費者物価の落ち着きを踏まえると、若干の為替の円安は、これまでのところわが国経済にプラスに作用していると思います。』

おいこらちょっと待て、何だその「消費者物価の落ち着きを踏まえると」ってのは?????

『今後為替がどのように動くかは色々な状況によりますので、欧米が金融引締め、あるいは金利の引き上げを行ったとしても、必ず円安になるとも限りませんし、また、そうした状況で仮に若干円安になっても、先ほど申し上げたように、現在の状況をみると、むしろわが国経済にプラスに作用すると思います。』

コストプッシュを頑なに認めないと。

『ご指摘の欧米と日本銀行の金融政策スタンスの違いについては、確かに、欧米はかなりのインフレになっていますので、金融引締め、金融緩和の正常化に動き出しているわけですが、わが国の場合は、物価上昇率は 0%程度、色々な一時的な要因やエネルギー価格を除いても+0.5%程度と、2%にはまだ相当遠いわけです。』

ほうほうそうですかそうですか、ということはさっき「消費者物価の落ち着きを踏まえると、若干の為替の円安は、これまでのところわが国経済にプラスに作用」とゆうとったがその理屈からすると物価目標達成したら円安はマイナスに作用するんけ??

『従って、現在の大規模な金融緩和を粘り強く続けていくことは、わが国の経済・物価にとって必要なことだと思いますし、先ほど申し上げたように、それが交易条件の悪化を通じて、日本経済に大きなマイナスになるというような状況ではないと思っています。』

いやいやいや、だって「消費者物価の落ち着きを踏まえると、若干の為替の円安は、これまでのところわが国経済にプラスに作用」だったら物価が上がったら困るじゃん、だったら2%目標って達成する必要ないじゃん、という話になるんですが。

・・・・・と考えて金曜日にネタにした経団連での講演での「成長力の引き上げによって物価目標達成」という話を読みますと、つまりは成長力も上がらんで物価がホイホイと上がると、それは日本経済になんのプラスにもならん、即ち経済に見合った物価上昇目標というのがあって、今の日本経済はその段階に達していません、という結論になりまして、それってどこからどう見ても白川ドクトリンの世界(と急に真面目になって麿と言わないアタクシ)の話をしている、ということジャンと少々ビックリするのでありました。

まあ何ですな、是非これは次回の総裁会見で「前回の定例会見や年末の経団連講演などのお話を総合すると2%物価安定目標は日本経済の成長力引き上げが進む中で徐々に達成されていくもの、というご説明と理解しましたが、そのような趣旨で理解して宜しいでしょうか」と誰かぶっこんでみて、「然り」と来たら次の人が更問ですよ更問。


・でもコストプッシュしたらどうするの?の質問には忍法煙巻き回答の術を披露しています

物価絡みで後の方でこんな質疑が。

『(問) 先ほどの質問と少し重なるところもあるのですが、総裁にお伺いしたいのは、来年にかけて仮に物価がコストプッシュで上がっていって、CPIが色々な要因で動く中で、家計の実感が物価上昇を嫌悪するとか消費活動に影響するようなことになって、例えば消費が減少するとか弱まるといったときに、なかなか賃金はすぐには上がってこないと思うので、そういった状況になった場合は、日銀として対応する余地があるのか、それとも政府が対応すべきところなのか、お願いします。』

直球質問キタコレ。この直球への回答は苦しいわなと思ったら案の定ダラダラと長広舌の回答になっておる。

『(答) それは大変微妙なところであり、例えば、米国のFRBは、物価の安定とともに雇用の極大化も目標に入っています。他方で、殆どの中央銀行は物価の安定は目標に入っていますが、雇用の極大化は入っていませんし、日本銀行も入っていません。』

会見の映像を見ていないのでどういう感じでこの部分回答しているのかよくわからんのですが、この質問って普通に想定問答にぶっこまれている筈で、何でこんな斜め上から回答をおっぱじめているのか良く分からんのですが、もしかしたら事務方謹製の想定問答集が「斜め上の話しから回答を始めて煙に巻きましょう」とか書いてあるんですか????????????

『ただ、先ほど来申し上げているように、日本銀行法が「物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資すること」を使命としていることから言って、ただただ物価が上がればよいということではなく、あくまでも賃金、物価の両方が上がっていく中で、2%の「物価安定の目標」が実現されることが好ましいわけです。』

何が何でも2%達成とか、むしろ以前は経団連の前で「2%への招待状」ということで、日銀が2%を達成する社会を作るからお前ら遅れるんじゃねえぞ、と仰せになっていた時のあの覇気は何処に逝ってしまわれたのでございましょうか(棒読み)。

『ここからは日本銀行政策委員会としての公式の議論ではありませんが、2%の「物価安定の目標」が実現されて、日本経済の成長率といいますか労働生産性上昇率が 1%強あるとすれば、賃金は 3%程度上がっていかないといけません。そのように物価が上がり、賃金も上がっていって、実質賃金も上がっていくという形で、2%の「物価安定の目標」が達成されることが望ましいわけで、』

さてここでアベノミクスの生みの親ともいわれておりました浜田宏一大先生によります2%物価目標の重要性についてのありがたいご説明を確認しましょう。え、「さてここで」の時点で何を引用するか分かるわお前はどこまで粘着質なんだですと???

・・・・ぐぬぬ、なんか例の名小見出し「名目賃金は上がらないほうがよい その理由はあまり理解されていない」がいつの間にやら会員じゃないと見れない記事になってやがるあんな貴重な歴史的資料を、と言ってもまあ金払えば読める(なお無料会員でも月5本の記事は読めるそうな)ので無くなってない訳だから文句を言う必要はないんですが、あれは歴史的に極めて重要な発言なのでダイヤモンド社におかれましてはきっちりと残しておいていただきたいですな。

『それに向けて私どもも努力しますが、やはり何といっても、賃上げ企業に対する法人税の減税など政府が様々な形で賃上げを促進しようとされていることは、非常に好ましいことだと思っています。』

まあ努力するのはエエンだが法人税が下がるとかそういうインセンティブで上げた賃金っていうのはサステイナブルじゃない気がするんだよなー。

『それから、ごく一時的な要因で物価が上がっているときに、すぐに金融を引き締めることは好ましくないと思います。やはり金融緩和によって経済活動が活発になり、企業収益も増えて雇用も増え、雇用が増えるところで賃金も上がっていくわけですから、そういう意味では、私どもとしては、やはり賃金、物価の両者がいわば好循環の中で上がっていくという形になるように、金融政策として最大限の努力をし、他方で、もちろんご指摘のような政府の政策も大変有効だと思いますので、それはしっかりと実施して頂くと有り難いと思っています。』

この回答自体は筋論としてその通りなのですが、問題なのは例えばFEDが直面している「コストプッシュの物価上昇がブロードベースになり、物価上昇に対する生活給要求が高まる上に労働供給に制約がある中で生産性の伸びを上回る物価上昇が起きている時にどう対処するのか」という話であって、質問もそっちの方の話の筈なんですが、そこについては回答をしたくないので、そもそも論をおっぱじめて誤魔化すの巻に出てきているようですが、この回答、冒頭の部分から斜め上の話しから始まっているので、恐らくこの点については日銀の恐れるシナリオになっているから正面から回答し難いんでしょうな、というのは把握しました。


・・・・・・・・・ということでですね、まあ日銀の政策自体はどうせ地蔵オブ地蔵ではあるのですが、来年になって年度が替われば2023年の黒ちゃんの任期までカウントダウンがおっぱじまる、という中で、先般のMPMにおける「政策手段を見ながら所期の効果を達成した施策を部分的に引っ込めるプレイ」とか、今引用した会見および先週木曜の経団連での講演における「2%達成は無理無理無理」と言いながら「達成するには成長力の強化が必要」などのように、だんだんポスト黒ちゃんというか、置物政策からの足抜けを着々と進めてきているのではなかろうか、と勿論これは置物政策被害者の会会員番号334番のアタクシのポジトー成分は入っておりますが、ただまあ来年に向けた変化の胎動みたいなのがだんだん見えて来たように思えるのですが、何せ日銀のことですからそうやって期待させておいても、アタクシが見たのはただの蜃気楼だったという事になるかもしれないので油断も隙もありません。

でですね、まあどうせ今週はFED高官が急に余計なことを言い出さない限りは中銀ネタの棚卸週間だと思いますし、年初にはFOMC議事要旨という大イベントがあるのでFED中心の成敗かもしれないですけれども、日銀もちょっとずつ微妙な足抜けっぽいのもないではない(実は完全にすっ飛ばしているのですが10月展望レポート(基本的見解)の本文の書きっぷりがだいぶ変わっているのもやっぱりこの流れになってみるとちゃんと整理しておいた方が良いのかと後付けで思うなどのように)ので、その辺も整理して行こうかと思います。

#とか先の話しばっかりしてるうちに時間が無くなったので今朝は甚だ簡単で恐縮ですがこんな所で
 


お題「歳末恒例の黒ちゃん経団連講演ですが遂に金融政策で2%達成は無理ですに近い話にまで落ちぶれたか・・・・・・」   2021/12/24(金)08:07:53  
  てっきりこのデリバリー会社中華資本だと思ってた・・・・・・
[外部リンク] 12:31

中華企業のパチモンになるのがcoolという時代にまでなったのか、と思うと大昔made in Japanが粗製乱造品の象徴だった時代があったそうですな(城山三郎さんの短編小説読んで味噌、なおワシが物心つく頃は国内の舶来信仰は強かったが日本製は世界に羽ばたく優秀な製品になってた筈です)という過去の歴史を思うと感慨深いものがありますなあ。

〇歳末恒例の経団連での黒ちゃん講演です

・何といっても今回はお題を見て吹いたのですが過去のお題を確認してみましょう

昨日は歳末恒例の経団連での黒ちゃん講演があったようですが、なんかヘッドラインが碌すっぽ無かったような気がする(アタクシの見落としなだけかも知れませんので念のため申し添えます)ので、後から「あ、そういや今日だったかしら」と思いながら講演のお題を見たとたんに爆笑の発作www

[外部リンク] 日本経済団体連合会審議員会における講演 ──

こwwwれwwwわwww

とうとう物価目標が行かないのは企業のせいと自分たちの無見識を棚に上げて責任転嫁をしだしたかと笑ってしまいましたが、言ってることはソフトだけど結構それに近い話をしているところもあって笑いました。

さてここで毎年年末に行われる恒例の経団連での講演、幣駄文でも恒例になっておりますが、こちらの黒ちゃん講演お題の推移を確認してみましょう。

[外部リンク] 黒田総裁 【講演】「転換点を迎えて」
2016年12月26日 黒田総裁 【講演】「世界経済の新たなフェーズと日本経済の課題」
2017年12月26日 黒田総裁 【講演】「人手不足を越えて:持続的経済成長への展望」
2018年12月26日 黒田総裁 【講演】「わが国の経済・物価情勢と今後の展望」
2019年12月26日 黒田総裁 【講演】「好循環の持続に向けて」
2020年12月24日 黒田総裁 【講演】「感染症への対応と中長期的な日本経済の課題:ポストコロナも見据えて」
2021年12月23日 黒田総裁 【講演】「金融政策と企業行動:金融政策の効果波及経路と日本企業の構造変化」

・・・・・・・まあどういう感想になるのか、ってのは人次第のような気がするのですが、最初の威勢のよさがだんだんトーンダウンしてきて、途中から持続的成長みたいな話になり、8年半経って何を今さらとしか言いようのない「金融政策の効果波及経路と日本企業の構造変化」とかそういうのは最初に考えてから政策導入しろよ馬鹿かお前らというお題になっているのがおとーちゃん泣けてくるわって感じでございますが、まあ皆様のご感想はどんなもんでしょうかね。


・金融政策の波及効果と言えば置物大師匠の図表www

何せ今回はお題の半分が「金融政策の波及効果」なので再掲しますが講演テキストの15枚目をご覧あれという感じですね。

[外部リンク] 年代以降、現預金の保有が大きく増加し、自己資本比率も内部留保の蓄積により趨勢的に上昇しています(図表3)。このため、少なくとも平時では、流動性制約に服している企業の割合は低下しており、アベイラビリティ・チャネルの重要性も、従来に比べれば低下していると考えられます。』

じゃあ金融政策効かないじゃん。という話ですが、転んでもただでは起きない屁理屈捏ね太郎なのが日銀クオリティでして、まあアタクシも屁理屈捏ね太郎の成分が一部に入っている(全部じゃないよ!)のでこの負け惜しみのような付け加えに泣いた。

『もっとも、リーマン・ショックや今回のコロナショックなど、大きなショックが発生した際には、不確実性の上昇に伴う予備的な流動性需要の高まりや、CP・社債市場の機能低下などを背景に、資金のアベイラビリティが低下し、企業の支出活動は大きく制約されます。このような局面では、中央銀行が、流動性の潤沢な供給を通じて、企業の事業継続を支えることが決定的に重要となります。』

節子、それ金融政策やない。

・・・・・いやまあ金融政策ちゃあ金融政策ですけれども、マクロ経済調整という文脈の金融政策で波及経路がどうのこうのという話をするときに、ウォルター・バジョット的な中央銀行のLLRの話をまじぇまじぇされましてもそれは話を混乱させるだけの事なんですが、この部分の続きの引用は飛ばしますが、お察しの通りコロナ関連措置を行って日銀頑張りましたアピールになるのでした。


・金利チャネルの効果を延々と説明しているが企業が資金余剰主体であるという話はネグるんですね

次が『(金利チャネル)』になります。

『続いて、金利チャネルに話を移します。金利チャネルには、まず、名目金利ないし予想物価上昇率への働きかけを通じて、実質金利を変化させることで、企業や家計の資金調達コストに直接影響を及ぼす経路があります。』

ほうほう。

『政策金利の変更に伴う貸出金利やCP・社債金利の変化は、その典型です。さらに、金利の変化には、株価や為替レートなど金融資本市場の変化を通じて、間接的に実体経済へと波及する効果もあります。』

と来て何の話をするのかと思えば(ちょうどここでページが変わる)次のページの冒頭でズッコケた。

『この点、日本銀行は、本年3月に実施した「金融緩和の点検」において、金利の低下が経済・物価に影響を及ぼす経路に関する実証分析を行いました(図表6)。』

お手盛り点検の話はクッソどうでも良いので飛ばしまして先に行きます。

『金融資本市場を通じる経路のうち、為替レートについては、この後詳しくご説明しますので、ここでは、まず、資金調達コストの経路に焦点を当てます。資金調達コストの変化は、具体的には、耐久財の消費や住宅投資、設備投資、在庫投資など幅広い国内民間需要に影響を与えます。』

『これらのうち、マクロ経済学の創始者であるケインズは、有名な『一般理論』において、長期金利から設備投資へのチャネルを最も重視しました。』

『現在、日本銀行は、イールドカーブ・コントロールという金融政策の枠組みのもと、伝統的な短期金利だけでなく、長期金利も低位で安定的に推移させることで、設備投資を中心とする民間需要を下支えしています1。』

ところで日本の長期金利と設備投資に関してここ20年くらいの間に何か相関関係が有意に取れるのでございましょうかねえ。

でまあ以下なんか設備投資がどうのこうのという話に流れて行ってしまいまして、最後には遂に気象変動対応オペの話まで行くのですが読んでてナンジャソラな話なので割愛します。


・為替チャネルについても変化があるような話をしれっと入れているのがチャーミング

次の小見出しは黒ちゃん大好き『(為替レートチャネル)』になります。

『次に、為替レートチャネルです。為替レートは、金融政策が直接目標とする対象ではありませんが、内外金利差の変化などを通じて、間接的に金融政策の影響が及びます。とは言え、どの年限の金利差が影響するかは、その時々の市場動向に大きく左右されるうえ、経済学者の間でも現実の為替レートの動きをうまく説明・予測できるモデルの構築は、理論的にも実証的にもきわめて難しいことが知られています。』

それなのに為替レートチャネルって言いきってるのナンジャソラという感じですが更に鑑賞。

『為替レートの変動は、貿易相手国との間で、財やサービスの相対価格を変化させ、ひいては企業の様々な意思決定に大きな影響を与えます。このため、為替レートは、経済や金融のファンダメンタルズを反映して、安定的に推移することが何よりも重要です。』

「ファンダメンタルズを反映して安定的に推移するのが重要」というのと「金融政策で為替レートに金利を通じて影響を与えて波及効果を出す」っての決定的に言ってることが矛盾しているんですけれども・・・・・・・・・・・・

『この点について、トリシェ元欧州中央銀行総裁は、日米欧の中央銀行が、同じ2%の物価目標を目指して金融政策運営を行っていることが、為替レートの中期的な安定に繋がっている可能性を指摘しました2。』

この辺から前任者罵倒タイムになります。見苦しいけど引用しておきます。

『たしかに、かつては、わが国企業が、為替レートの過度な変動に悩まされる局面が度々ありました。しかし、日本銀行が 2013 年に2%の物価目標を採用し、大規模な金融緩和を開始して以降、為替レートのボラティリティは低下しています(図表8)。このことは、企業の事業環境を巡る不確実性を低下させるうえで、重要な役割を果たしてきたのではないかと思います。』

為替レートのボラ低下とQQE政策導入の関係は疑似相関かも知れませんよね、という話はスルーするのが黒田日銀クオリティ。


でもって罵倒タイムはここで終わって説明タイムに戻りますが、

『そのうえで、為替レートは、大きく分けて3つの経路を通じて、経済・物価に影響を与えます。第1に、為替円安は、自国で生産する財やサービスの価格競争力を高めることで、輸出数量の増加に繋がります。第2に、為替円安により、名目の輸出金額や海外事業の円建て収益は増加します。第3に、為替円安は、輸入コストの上昇を通じて、家計の実質所得や内需型企業の収益を下押しします。』

でもってこのように来るのですが、

『このように、為替レートは、経済・物価に様々な影響を与えますが、それぞれの影響の大きさは、日本企業のグローバル化に伴って、中長期的に変化しています。以下では、この点を少し掘り下げてご説明したいと思います。』

「それぞれの影響の大きさは、日本企業のグローバル化に伴って、中長期的に変化しています」っていう時点で結論がお察しになれられるかと思います、掘り下げて説明しているのはめんどいのでパスしまして結論部分。

『以上のように、為替レートの変化がわが国経済に及ぼす影響は、構造的に変化しています。それでもなお、わが国における為替円安の動きは、方向としてみれば、経済と物価をともに押し上げるという基本的な構図に変化はない、と考えています。』

だそうです。

『そして、わが国の消費者物価の上昇率は2%の物価目標を下回っていること、また、わが国のファンダメンタルズに照らせば、資本逃避を懸念するような状況にはないことを踏まえると、わが国にとって、為替レートの円安方向の動きは、基本的にプラスの効果の方が大きいということになろうかと思います。』

と、微妙な言い方をして最後にこのヘッジクローズが来ているのがチャーミング。

『ただし、為替円安にはプラス、マイナス両面の影響があり、またそれらは個々の経済主体の事業内容や支出構造によって現れ方が様々であることには、十分な留意が必要であると考えています。』

(・∀・)ニヤニヤ


・次のコーナーでは企業が設備投資しろという話を延々と展開するのでありました

金融政策の波及効果の話は以上でしたが、この次のコーナーが『3.日本経済の成長力強化と物価安定目標の実現に向けて』というお題になっておりまして、従来は物価安定目標を実現するから皆さんも設備投資など行って行きましょうね消極的なスタンスだと置いていかれますよ(例えば2014年の「『2%』への招待状」辺りを見ますとよくわかるので是非ゲラゲラ笑いながら読んで頂きたい)という話でしたが、遂に説明が「成長力を強化すれば物価目標も行きまっせ」という何処からどう見ても麿ドクトリンに回帰する話に成り下がって(成りあがって)おりまして、ああ無情といった所でしょうか(・∀・)。

なんせ書き出しが、

『次に、これまでご説明してきた金融政策と企業行動の関係を踏まえ、ポストコロナにおける日本経済の成長力強化に向けた課題について、お話しします。』

って話でして、その続きが・・・・・・

『わが国経済は、日本銀行が「量的・質的金融緩和」を開始した 2013 年以降、コロナショック発生直前の 2019 年まで、平均すると年+0.9%のペースで成長してきました。』

しょぼ過ぎる。

『この間、わが国企業は、政府の政策の後押しもあって、「働き方改革」など労働環境の整備に努め、女性や高齢者の労働参加を強力に促してきました(図表 13)。その結果、この間の雇用者数は、人口減少という逆風にもかかわらず、400 万人を超える大幅な増加を示しました。』

単に生活きつくなって働きに出ている人とかがこういう説明を見ると多分トサカに来ると思うのでこういう説明はポリティカリーな意味で控えた方が良いと思うんですが上級国民の巣窟にいると気が付かないのかな。

『もっとも、最近では、女性の労働参加率が既に米国を上回る高い水準に達し、人口の多い「団塊の世代」も 70 歳台半ばを迎える中で、女性や高齢者を牽引役に労働参加率をさらに上昇させていくことが難しい局面に入ってきています。』

60歳で定年になって夢の年金ジジイ生活を夢見ていた(出来るとは言ってないし過去形なのに注目して下さいorzorz)アタクシが絶望するような事言わんでくれ。

『そうした中で、わが国経済が成長力を維持・向上させていくためには、資本ストックの蓄積を図るか、生産性を高めていく必要があります。』

ということでその次が、

『この点で、設備投資や研究開発投資は、重要なカギを握ります。』

ということで設備投資しましょうねDX投資しましょうね脱炭素しましょうねリカレント教育しましょうね、という話が延々と続き、自分たちが2%物価目標を達成するから付いてきなさい!という気迫は完全に無くなって企業の皆様の設備投資によって成長力が高まらないと2%達成しません、という話になっておるのですが、だったらマイナス金利政策とかそういうの要るの??と思いますし、クレジットスプレッドやリスクプレミアムを無駄に潰すことによって、資源の適正配分という意味では無駄に不必要な所に配分が行われてしまうような弊害をもたらすリスクのある、過度なリスク性資産の日銀による買入とかを全面的に終了した方がエエんじゃないの、とかそんなツッコミをしたくなる結論部分でした。このコーナーの結論部分まで飛びますと、

『本日縷々ご説明したように、日本銀行の大規模な金融緩和は、アベイラビリティ・チャネルや金利チャネルを通じて、事業活動や投資に取り組みやすい環境を提供しています。また、為替レートの安定的な推移も、企業活動を巡る不確実性の低下に繋がっています。そして、金融政策判断の拠り所となる日本のインフレ率は、欧米と異なり、物価目標を下回って推移しています6。』

『このため、日本銀行の政策スタンスは、現在の「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」による強力な金融緩和を、粘り強く続けることが基本となります。』

はあそうですか。

『このように、現在は、わが国企業にとって、低金利とこれまでに蓄積した内部留保を有効活用し、デジタル化や脱炭素化に向けた投資を増やしていくのに望ましいマクロ経済環境と言えます。』

何でDXとカーボンニュートラルの限定列挙なのよ、と思いますがそれはさておき、

『企業の支出行動が積極化し、それに伴ってわが国経済の成長力が高まっていけば、金融緩和効果は一段と強まり、2%の物価目標の実現にも近づいていくことが期待できます。』

という結論になっておりまして、2%物価目標達成降参宣言をしているようにしか見えませんし、大体からしてここから先ってグローバルな物価上昇に伴うコストプッシュのインフレが先に来て2%達成とはこんなにアカンタレなものだったのか、と日銀が総叩きになるリスクがあったりすると思うのですが、昨日ネタにした総裁会見での「2%は行きません(キリッ)」と言い、今回の企業の設備投資が無かったら2%行かないもんね講演と言い、さてはお前らコストプッシュで物価が上がって日銀総叩き、岸田さんは当然の如く「日銀のチョンボですなあ」で梯子を外して日銀だけが大炎上(上手くすれば安倍ちゃんにも延焼)、という素敵な未来を意識しだしているんでネーノって気もせんでもないですな、というような妄想を逞しくしながら年末恒例の黒ちゃん講演鑑賞をするのでした。


#来週は直近および過去の中銀ネタのサルベージと成敗をするんでしょうがその間にFED高官は何か言いそうですね
 


お題「黒田総裁記者会見ですがコロナ見直し以外の所でボロボロとボロが出ている希ガス」   2021/12/23(木)08:06:17  
  これは大喜利が捗りますね!!
[外部リンク] 2021/12/22 19:31(最終更新 12/22 21:34)

前々から採算がアレとかでしたし、東急としてもコロナで余裕をぶっかましている場合でもない、ってことなんでしょうけれども、南関東人をウン十年やっておりますアタクシ的には「東急」の何となくシャレオツな感じを象徴するのがハンズ(近年は微妙感ありますけど、昔の渋谷ハンズのワクワク感たるや・・・・)だっただけにまあ時代の変化ですなあとは思うのでした。


〇黒ちゃん会見である(出遅れてますが)

[外部リンク] 今日の決定会合で、資金繰り支援のコロナ対策について一部見直ししたわけですが、中小企業向け資金繰り支援コロナオペについては、来年 9 月まで延長ということでして、対面型サービスに一部厳しさが残っているとご指摘されていますけれども、具体的にどのような点をご懸念されているのかご説明ください。(後半割愛、というか次に)』

『(答) 中小企業の資金繰りは、先ほど申し上げたように、総じてみれば改善傾向にありますが、対面型サービスなど一部になお厳しさが残っているということだと思います。例えば、今週公表した 12 月短観の資金繰り判断DIをみますと、中小企業全体では+8 とプラスになっているわけですが、中小企業のうち、感染症の影響を受けやすい「宿泊・飲食」と「対個人サービス」については、それぞれ-33、-11 と、なお大きめのマイナスとなっており、改善が遅れています。こうした状況を踏まえ、引き続き、中小企業等の資金繰り支援に万全を期す観点から、コロナオペのうち中小企業支援に相当する部分を半年間延長することとしたわけです。』

実際には「一部の業種の為に何でマクロ全体政策を延長するねん」というツッコミはあるのですが、先日も申し上げましたように、アタクシ多分今回の決定に関しては評価する人なのですが、その評価するというポイントが全然人と違うみたい(アタクシがコミュ障なのもあるがオーラルで説明するとどうも別の解釈をされるのよこれがまた)でして、政策手段の中身をちゃんと切り分けた対応をした、つまりこの臨時措置だけじゃなくて他の施策についても(今のダマテンテーパーみたいな姑息な方法じゃなくてちゃんとした形で)政策手段の有効性、妥当性についての切り分けをすれば、無駄な政策や有害無益な政策が削除できませんかね、というのの小さな一歩になって欲しいと思っているんで、正直何で対面サービスのために中小企業全部の融資を優遇する政策継続するんじゃお前らは、というのはあるが、日銀としては「特定業種の中小企業向けプロパー融資だけインセンティブを与える」みたいな政策は出来ません(やるべきでもない)からこうなるのはシャーナイ位の事は分かっておりますわよオホホホホ。

『最近では、オミクロンという新たな変異株が発生するなど、感染動向を巡って不確実性の高い状態が続いています。こうした中、年内のこのタイミングでなるべく早く延長を打ち出すことが、感染症の影響を受けやすい中小企業やそれを支える金融機関の安心感につながると考えています。(後半割愛)』

バリバリの想定問答丸読みって感じですけど、まあ是非はさておき理屈は分かる。今後更に中小企業の全体としての資金状況が改善した時にこの施策どうしますねん、という課題は残り続けるでしょうな。


・海外との比較ですがここは切り分けて質問しないと絶対に日銀の蒟蒻問答で逃げられますわな

幹事社質問の後半。

『(問)(前半割愛)また、米国や英国の方で、物価の上昇を踏まえて金融引締めの動きがありますけれども、日本も原材料高や円安ドル高の進展で原材料価格の上昇が指摘されており、その物価上昇を背景に、日銀としては 2%目標を掲げているわけですが、今後どのように政策運営をしていくお考えかを教えてください。』

黒ちゃんの答え。

『(答)(前半割愛)次に、各国の金融政策に関することですが、各国の金融政策は、自国の経済あるいは物価の安定を目指して行っていますので、経済・物価情勢の差異に応じて金融政策の決定内容や方向性に違いが出るのは当然だと思います。』

まあこの答えも微妙ちゃあ微妙で、こういう回答をすると「ではなぜ海外では物価が政策当局が困るくらいまで上昇しているのに、日本では上がらないのでしょうか(という質問は既に前回の総裁会見でも出ているが)??その差の中には日本銀行の金融政策対応が不適切である、という点があるのではないでしょうか????」ってぶっこまれたときにどういう回答をするのか見てみたいんですよね。

『ご指摘の通り、今週、FRBは、資産買入れの減額のペースを加速する決定を行ったほか、ECBは、パンデミック緊急買入れプログラムのもとでの資産買入れの終了を決定しました。また、BOEは、政策金利の引き上げを決定しました。』

はい。

『もっとも、これら海外中央銀行の決定が直ちに日本銀行の政策スタンスに影響を及ぼすことはありません。』

この所よ。これを威張って(るかどうか知らんけど)言われましても、じゃあ何でお前の所だけ達成しないんだよ日銀の政策がヘタクソだからじゃないの???と思うんだが。

『海外のインフレ率をみますと、米国では 7%程度、ユーロ圏や英国では 5%程度に高まっています。一方、わが国の消費者物価の前年比をみますと、全体として 0%程度となっています。もちろん、その中には、携帯電話通信料の引き下げの影響が-1.5%程度の下押し要因になる一方で、エネルギー価格の上昇、昨年のGo To トラベルの裏要因など押し上げ要因が重なっているわけですが、これら一時的な要因やエネルギーを除いたベースの物価上昇率をみても+0.5%程度ということになっており、目標の 2%とはなお距離があります。』

特殊要因除いても+0.5って他国に対して死ぬほど劣後しているんですがそれを威張って(かどうか知らんが)言われましても困るんですけど。

『また、先行きの消費者物価を展望しても、前年比上昇率は、日本銀行の現在の見通し期間の終盤である 2023 年度にかけて徐々に高まっていくとはいえ、1%程度の伸びにとどまると予想しています。』

だったら上がるような施策を他国の状況を参考にしたら出来るんじゃないですかねえ(鼻ホジホジ)。

『日本銀行としては、2%の「物価安定の目標」を目指し、これを安定的に持続するために必要な時点まで、現在の強力な金融緩和を粘り強く続けていくという方針です。』

と言ってるんだが、そもそも「現在の強力な金融緩和」が物価上昇に寄与していないから、世界的に物価上昇の流れが起きている中で日本だけ取り残されているんじゃないでしょうかねえ。つまり追加緩和なんんじゃなくて、そもそもの今の枠組みの設計に問題があるんじゃないですかねえ。


・質問はちょっと惜しいのだが黒ちゃんが謎に興奮(?)して回答でボロを出しておりますな!!!!!!!

という悪態をついた所で話しの都合上質疑の後ろの方にワープしまして、こんな質疑がありました。

『(問) イールドカーブ・コントロールについてお伺いしたいと思います。この政策を導入してから既に 5 年以上経過したわけですけれども、この間、パンデミックの危機対応みたいなものもありましたが、欧米の中央銀行でこの政策を採用したところはありません。このイールドカーブ・コントロールがむしろ長期にわたって低金利予想を定着させて、それがその低成長・低インフレ・低金利のいわゆる「日本化」のようなものを深化させているという、そういう見方もできるわけですけれども、だから欧米の中央銀行は導入しなかったのではないかという見方もできるわけです。これについて総裁はどうお考えなのかということと、こういう問題意識で日銀の中で議論されていることはないのかお伺いします。』

うーん惜しい、そう決め打ちでぶっこまれてしまうと質問の決め打ちをマッコウクジラで叩き斬ってしまえば終わってしまうのでありまして、やはりここは「日本も他国も強力な金融緩和を実施し、パンデミック後に他国は大幅な物価上昇を示す中、日本は2%に程遠い物価上昇しか示していません。これは日銀の現在の枠組みに何か足りない事、あるいはやらなくて良い事があり、それによって物価上昇が他国に対して劣後する要因になっているのではないでしょうか」ってな感じで包括的にぶち込んでみたらどうでしょうか?「適切だと思ってる」だけで返すかも知れないけど。

ちなみに、そこで構造要因の話を延々とした場合、「そのような構造要因があるのであれば、金融政策単独では物価目標の達成が難しい、ということになるので、金融政策によって物価安定目標を達成しよう、という2013年の政府との共同文書にある役割分担に無理があるので、見直す必要があるのではないでしょうか」と斬り返すんですけどね!!!!!!!!会見で誰か連携プレーでやってくれませんかお願いしますお願いします。

なお、質問の聞き方がちょっとアレですが、今の政策の枠組みそのものについて何らかの検討をしないといかんのではないか、などという高尚な議論ができそうなのは(雨宮さんは普通に出来るんでしょうけど副総裁の立場でやるとは到底思えんし)鈴木さん位しか居なさそうだし、新入りはよくわからんけどリフレ馬鹿カルテットの若田部片岡安達野口にそのような見識があるとは1ミクロンも思えないのでまあ議論される訳はありません!!!


・・・・などと質問に文句垂れてしまいましたが、この回答が何か黒ちゃん無駄なキレ芸を示していまして、回答の方が結構なレベルの隙だらけという作品に仕上がっているので、これはこれで質問としては良かったのかもしれません。キレさせてボロださせるってのはあんまり好きじゃないけど。


『(答) まず、ご指摘のようなことは全く考えていません。今言われたようなことは、各国の中央銀行にせよ、様々なエコノミストでもそういう議論をしている人はいないと思います。』

こういう答え方をしたということは、この時点で「黒ちゃん入ってる入ってる」って奴です。

「いないと思います」は言い過ぎ。そもそもだいたいからして経済学者とか世の中のウケ狙いだか何だか知らんけど、とにかくトンチキ理論を捻りだしてくる人の多さと言ったら経済学ほど世に与える害悪は無いのではないか(他学問出身者による偏見ですので念のため申し添えます)というレベルな訳ですから、「いないと思います」まで断言するのさすがにマズいっしょ。なんせ世の中には「日銀当座預金残高を10%引き上げれば期待インフレ率が0.44%ポイント高まる」という珍説を唱える著名経済学者が発生するという位なんですから。

惜しくも会見見て無いから誰が質問したのかよく分からん(最期の質問、という順番と回答のキレっぷりからして何となく察しが付く築地新聞のあの人なのかなという気もするが)のですが、これは黒ちゃんが質問者よほど大嫌いなのか、それとも、「政策の枠組みがそもそも当を得ていないのでは??」というそもそも質問をされるのが黒ちゃん的には激痛なのか、まあ微妙に判断致しかねますが、マッコウクジラで否定するにしてもこんなキレ方することないじゃん、と思いました。

『それから、世界の中央銀行の中にはイールドカーブ・コントロールを入れたところもありました。ただ、その国の物価が非常に上がってきたので、金利を上げ、イールドカーブを低位に置くことをやめています。それはその国の経済・物価情勢に合わせて行われたということであり、イールドカーブ・コントロールが異常な政策ということでは全くないと思います。』

クソワロタ。じゃあ何で豪州は物価達成して日本は達成しないんだよ。10年なんて長い金利にフォーカスしたからダメだったんじゃないの???(10年という金利にコミットしたという事が10年間目標達成が出来ない、という期待を形成した。とか屁理屈は何とでも言えますからにゃー)

『ちなみに、量的緩和は日本銀行が始めて、その後、殆ど世界中の中央銀行が導入しました。それから、フォワードガイダンスも日本銀行が最初に導入して、世界に拡がりました。』

今まで前任をボロクソに罵っていた黒ちゃん、遂に自分の就任前の政策について世界の先駆けであると言い出す有様なのですが、おじいちゃん過去の日銀の業績否定して総裁就任したの忘れちゃったの???

『ただ、最近になって、途上国や一部の規模の小さなオープンエコノミーの中で、あまりフォワードガイダンスでコミットするのもどうかという議論が出ていることは事実です。従って、様々な金融政策のツールについて色々なことが言われることは当然だと思いますけれども、今言われたようなこと、つまり金利を下げると経済成長率や物価上昇率が下がるという議論をする人はあまりいないかと思います。』

あ、質問の趣旨捻じ曲げて答えてる。質問で行ってたのは「長期均衡」としての成長率とか物価の話しだったんですけどね。まあ何か回答の方がメロメロになっていたのが印象に残りますよねこれ。


・事実その通りだから仕方ないのは仕方ないけど目標達成しないのを堂々と言われましてもwww

こんな質疑がありました。

『(問) まず、物価見通しについてですが、メインシナリオは基本的に変わっていないということかと思いますけれども、海外ではインフレの圧力が一段と強まっています。日本の物価も、このメインシナリオよりも上振れるリスクが高まってきているのかどうか、また想定以上にインフレが上振れた場合は、政策対応の備えがあるのかについてお聞かせください。(後半割愛)』

想定以上にインフレが上振れたら、それは目標達成に近づくのでイイハナシダナーな筈なんですが、黒ちゃんこの回答はクソワロタwwwwwwwwwwwwww

『(答) まず、物価の上昇について、確かにわが国の場合は、ご承知のように、企業物価は相当に上がってきています。11 月には前年比+9%と 41 年ぶりの上昇になり、基本的に先ほど申し上げた国際的なエネルギーその他の商品価格の上昇を反映しているわけですが、そうしたもとで日本銀行の短観や民間の様々な物価の見通しなどをみますと、従来よりも見通しあるいは予想物価上昇率が少し上昇してきていることは事実です。来年 1 月の金融政策決定会合は、展望レポートをまとめる機会ですので、その際に政策委員会のメンバーから、経済・物価の見通しやリスクバランスを聞くことになります。』

ほうほうそれでそれで?

『前回の展望レポートですと、物価上昇率については、ダウンサイドリスクの方が大きいという見方が多かったわけですが、中心的な見通しがどのくらい上がるのか上がらないのか、仮に上がらないとしてもダウンサイドリスクよりもアップサイドリスクの方が大きいのか、あるいはニュートラルになるのか、今後の動向をみながら政策委員会で十分議論していくことになると思います。』

ふむふむ。

『先ほど申し上げた、足許、実力ベースで+0.5%、携帯電話通信料の引き下げやエネルギー価格の上昇その他全部を入れたところで 0%程度というものが、少しずつ年度末にかけて上がっていき、更に新年度からは、携帯電話通信料が今年 4 月に下がった分が剥げ落ちますので、その分、引き上げに効いてくる可能性もあります。』

イイハナシダナー(かどうかは知らんが)。

『他方で、エネルギー価格はどんどん上がっていくのではなく、だんだん上昇率も下がってきています。あるいは、Go To トラベルが再開されると消費者物価の引き下げの方に効いてくるなど、様々な要素がありますので、今から決め打ちはできません。』

そらまあそうなんですけど、この次がお前は何を言ってるんだ状態になります。さあご覧ください!!

『ご指摘の通り、これまでのように常に下振れるというダウンサイドリスクばかりではなく、アップサイドリスクがあるかもしれませんが、2%に及ぶもしくは超えるといった欧米のようなことになる可能性はまずないと思います。』

ちょwwwwwwおまwwwwwwww自信満々に物価目標未達宣言するなよwwwwwwwwwwwwwww

黒ちゃん就任当初は何が何でも2%だの2%への招待状だの色々と根性出した発言をしていたのですが、今や黒ちゃん自らが堂々の2%未達宣言をする訳で、いやあのお前さんが端から2%未達宣言してるのに、何で期待インフレが上がるんだよという話で、おじいちゃんフォワードルッキングな期待形成に働き掛けてフィリップスカーブをシフトアップさせるんじゃなかったのというお話でございまして、こんな自信満々に物価目標未達宣言するのはさすがに見識が問われると思うんで、ハッタリでも「2%に向けて着実に上昇していく」って説明しろよという所。

黒ちゃんがモルダーあなた疲れてるのよ状態なのか、それとも本格的に(ピー音)が来たのか、なんか良く分からんのですが、これもまたコミュニケーション的に今まで言ってた話とチャウやんという事。

まあどうせこの直後の、

『従って、欧米のように金融政策の正常化に向けて動き出すということにはならないと思います。(後半割愛)』

を言いたいからモルダーあなた疲れてるのよ状態になっているのだろうとは推察致しますが、そんなの「物価が上昇するのは望ましいですが、それが一時的上昇で2%を安定的に維持すると見込みにくい場合は残念ながら正常化に向けて動き出すという訳にはいかないと思います」位にしておけばよいのに、目先の正常化を否定するあまりに物価が行かないのを強調するとか本末転倒にも程がありまして、何ちゅうか黒ちゃん大丈夫かとしか申し上げようがないですな。

などとノリノリで悪態ついてたら時間が無くなったので本日はこの辺でご勘弁くださいませ。MPM議事要旨とかいうのもありましたが、ボンクラの議論を見るのは時間の無駄なのでネタにはしますが後回しです。
 


お題「FOMCオープニングリマークも普通に絶賛大強気/日銀からペーパー2本ほど(メモ)」   2021/12/22(水)08:06:05  
  前任者をチョイチョイと突けば支持率が上がる状況とはボーナスステージ。
[外部リンク] 19時08分

ついでにアベノミクスの方も廃棄して頂けるとありがたいんですけどね、黒田とか岩田とか若田部とか(以下の羅列割愛)いうものですけどね。

ゴミマスクの方は「初期の目的が達成された」と岸田さんが仰せになったと記事にありましたが、黒田に関しては初期の目的が達成されておりませんので更にタチが悪いとも言えるでしょう。

まあ「初期の目的」は別にゴミマスクのお蔭で達成できたわけでも何でもないのに達成したって言ってる岸田さんも大概のアレなんですけど。


中銀祭りの中でしたがショパンの事情により2日ほど出遅れておりますが、どうせ来週になるとネタ切れモードになってくると思いますし、年内の相場は何か良く分からない馬鹿踊り(特に海外)になっていると思いますので、まあ年内ボチボチといろんなものを成敗して参りたいと思います(汗)。

馬鹿踊りの例
[外部リンク] 午前
米金融・債券市場=利回り上昇、オミクロン株の経済への影響限定的との見方

『午後の取引で、指標10年債利回りは5.6ベーシスポイント(bp)上昇の1.4754%。前日は今月3日以来の低水準を付けていた。』(上記URL先より)


〇FOMCレビューでオープニングリマーク:この強気内容を「織り込み済み」にしたパウエルすげええええ

[外部リンク] of Chair Powell’s Press Conference
December 15, 2021

ボチボチ参りますので今日はオープニングリマークの部分で勘弁。

『CHAIR POWELL. Good afternoon. At the Federal Reserve, we are strongly committed to achieving the monetary policy goals that Congress has given us: maximum employment and price stability.』

これはいつもの挨拶。

・テーパリング加速は「労働市場の改善と物価の(怪しからん)上昇圧力による」

何時もの挨拶の後に決定事項の説明ですが、

『Today, in support of these goals, the Federal Open Market Committee kept interest rates near zero and updated its assessment of the progress that the economy has made toward the criteria specified in the Committee’s forward guidance from interest rates. In addition, in light of the strengthening labor market and elevated inflation pressures, we decided to speed up the reductions in our asset purchases. As I will explain, economic developments and changes in the outlook warrant this evolution of monetary policy, which will continue to provide appropriate support for the economy.』

冒頭の所で決定内容の政策部分に関する説明がありますが、「in light of the strengthening labor market and elevated inflation pressures」と思いっきりぶっこんできていまして、物価上昇だけではなくて労働市場の改善(というよりも語義的には「強くなっている」ですが)を受けて今回のテーパー加速を決定した、っていうんですから、単なる物価上昇がアイヤーなだけではないのですな。まあこの部分は声明文にも書かれていましたし、更に申し上げると声明文出た時に書いたと思うのですが、労働市場の記述が妙に今回詳しくなっていましたので、まあそういう事やぞという話。今日はパスしますけれども会見の方ではお賃金上昇からのブロードリーな物価上昇圧力、という話もしていますので、結構なタカちゃんなんですよねー。

『Economic activity is on track to expand at a robust pace this year, reflecting progress on vaccinations and the reopening of the economy. Aggregate demand remains very strong, buoyed by fiscal and monetary policy support and the healthy financial positions of households and businesses. The rise in COVID cases in recent weeks, along with the emergence of the Omicron variant, pose risks to the outlook. Notwithstanding the effects of the virus and supply constraints, FOMC participants continue to foresee rapid growth; as shown in our Summary of Economic Projections, the median projection for real GDP growth stands at 5.5 percent this year and 4 percent next year.』

でもって背景説明部分。まずは経済の状況と先行きですが、オミクロンの先行き経済へのリスクはあるものの、それも踏まえたうえで今回皆さんの見通しは強いですよと来ています。


・労働市場の現状認識がもう進軍ラッパバンバンですよ

でもってその次が労働市場の話しですがひたすら威勢の良い話を並べておりますな。

『Amid improving labor market conditions and very strong demand for workers, the economy has been making rapid progress toward maximum employment. Job gains have been solid in recent months, averaging 378,000 per month over the last three months. The unemployment rate has declined substantially, falling six tenths of a percentage point since our last meeting and reaching 4.2 percent in November.』

『The recent improvements in labor market conditions have narrowed the differences in employment across groups, especially for workers at the lower end of the wage distribution, as well as for African Americans and Hispanics.』

いままで毎度指摘していた黒人やヒスパニックの労働市場の回復の遅れについても、差がだんだん縮まって来ました的な威勢の良い話。

『Labor force participation showed a welcome rise in November but remains subdued, in part reflecting the aging of the population and retirements. In addition, some who otherwise would be seeking work report that they are out of the labor force because of factors related to the pandemic, including caregiving needs and ongoing concerns about the virus.』

労働参加率もa welcome riseと来ました。

『At the same time, employers are having difficulties filling job openings, and wages are rising at their fastest pace in many years. How long the labor shortages will persist is unclear, particularly if additional waves of the virus occur.』

そしてお賃金もwages are rising at their fastest pace in many yearsとか強い強い。

『Looking ahead, FOMC participants project the labor market to continue to improve, with the median projection for the unemployment rate declining to 3.5 percent by the end of the year. Compared with the projections made in September, participants have revised their unemployment rate projections noticeably lower for this year and next.』

このコーナー最後はSEPの話でした。


・物価についてはバリバリの警戒感だしここからお賃金上昇の影響が更に出るリスクまで見とるんですが

次が物価だが、これはもう思いっきり強いというか上がり過ぎ怪しからんモード。

『Supply and demand imbalances related to the pandemic and the reopening of the economy have continued to contribute to elevated levels of inflation. In particular, bottlenecks and supply constraints are limiting how quickly production can respond to higher demand in the near term. These problems have been larger and longer lasting than anticipated, exacerbated by waves of the virus. As a result, overall inflation is running well above our 2 percent longer-run goal and will likely continue to do so well into next year.』

現状はwell above our 2 percentだし、来年もその調子と。

『While the drivers of higher inflation have been predominantly connected to the dislocations caused by the pandemic, price increases have now spread to a broader range of goods and services. Wages have also risen briskly, but thus far, wage growth has not been a major contributor to the elevated levels of inflation. We are attentive to the risks that persistent real wage growth in excess of productivity could put upward pressure on inflation.』

でもって今の高い物価というのは主にパンデミックによってもたらされた供給要因によるものだったのですが、物価上昇は今や幅広い財やサービスに及んでおり、お賃金も勢いよく上がってきていて、しかもそれ自体はまだ物価のクソ上昇には主要な寄与をしていない、とぶっこんでいまして、最後が「We are attentive to the risks that persistent real wage growth in excess of productivity could put upward pressure on inflation.」で締めてて無茶苦茶強い見通しジャンということです。

『Like most forecasters, we continue to expect inflation to decline to levels closer to our 2 percent longer-run goal by the end of next year. The median inflation projection of FOMC participants falls from 5.3 percent this year to 2.6 percent next year; this trajectory is notably higher that projected in September.』

最後はこちらもSEPの見通しで締めていますが、その前の話が強すぎにも程があります。


・高いインフレが経済的に弱い人にとって厳しいというのを我々は理解している、といういつものエクスキューズだが・・・・

といういつものアレから次の段落が始まる。

『We understand that high inflation imposes significant hardship, especially on those least able to meet the higher costs of essentials like food, housing, and transportation.』

でもって、ここなんですけど、10月FOMCのオープニングリマークの該当する個所ではパウエルさんこう言ってたんですよね。

『We understand the difficulties that high inflation poses for individuals and families, particularly those with limited means to absorb higher prices for essentials such as food and transportation.』(この部分だけ11月FOMC後パウエル会見のオープニングリマークより引用)

ここの部分読んでて「あれ?」と思ったので確認してみたら案の定でありまして、今回しれっと「housing」というのが入っていて、住宅価格がヒャッホーと上昇してよーしパパホームエクイティでアメリカンドリームだ!の反対側でレントの上昇でカワイソスな事になっている方々というのに言及されている訳ですな。まあ暫く前からいろんな要人が住宅価格の急激な上昇怪しからんがなという話をしているので今突如出てきた話では無いのですが、それにしても住宅価格にこのリマークで触れているのは中々良い味わいを出しております。

『We are committed to our price stability goal.』

言われんでもわかっとるわ。

『We will use our tools both to support the economy and a strong labor market and to prevent higher inflation from becoming entrenched. We will be watching carefully to see whether the economy is evolving in line with expectations.』

今回はprevent higher inflationを露骨にぶっこんできました。声明文にあるように物価目標の2%は達成どころか超過しています、という認識(いままではテンポラリーだった)を示しているんですからそらそうよというところでもありますが。


・という訳で決定事項ですが金利の方の話

『The Fed’s monetary policy actions have been guided by our mandate to promote maximum employment and stable prices for the American people. In support of these goals, the Committee reaffirmed the 0 to 1/4 percent target range for the federal funds rate. We also updated our assessment of the progress the economy has made toward the criteria specified in our forward guidance for the federal funds rate. With inflation having exceeded 2 percent for some time, the Committee expects it will be appropriate to maintain this target range until labor market conditions have reached levels consistent with the Committee’s assessments of maximum employment.』

ここらは声明文にもあった通りですが、

『All FOMC participants forecast that this remaining test will be met next year.』

その利上げの条件達成は(ドットチャートを見れば一目瞭然ではありますが)来年に試されるでしょうと来年利上げするぞ発言。

『The median projection for the appropriate level of the federal funds rate is 0.9 percent at the end of 2022, about a half a percentage point higher than projected in September.』

まあここのドットチャートのメディアンを出すのはお約束とは言え、これ出しちゃうと変態仮面がいる関係上高めに出てしまうので(アタクシは一応声明文とSEP見た時に「3回の方にかなり近い2.5回」って書いたんですよね、要はメジャーな札の入っている所を見てたので)単純に出すのどうなのかなと思ったのですが、全然委細構わず「3回利上げするぜヒャッハーと皆様は仰せです」みたいな言い方しちゃうのねーと。

『Participants expect a gradual pace of policy firming, with the level of the federal funds rate generally near estimates of its longer-run level by the end of 2024.』

しかもちゃんと「徐々に利上げをしていって2024年に掛けて中立金利近くにするとみている」まで説明するのがチャーミング。ここは別にネグっても良さそうなもんだが、この点もFOMCパーティシパントの総意として出したいですよ、ってのが現れているんでしょうね。

『Of course, these projections do not represent a Committee decision or plan, and no one knows with any certainty where the economy will be a year or more from now.』

勿論先行き次第で変わりますよという話。


・しかしテーパー決定した翌月に「やっぱペース2倍にするわ」を織り込み済みにしてしまったのすげええええ

と思う訳ですけれども、次がテーパリング加速に関する話。

『At today’s meeting, the Committee also decided to double the pace of reductions in its asset purchases. Beginning in mid-January, we will reduce the monthly pace of our net asset purchases by $20 billion for Treasury securities and $10 billion for agency mortgage-backed securities.』

『If the economy evolves broadly as expected, similar reductions in the pace of net asset purchases will likely be appropriate each month, implying that increases in our securities holdings would cease by mid-March, a few months sooner than we anticipated in early November.』

倍速をa few months soonerと言っちゃうとな(その前にはdoubleと入れてますが)。

『We are phasing out our purchases more rapidly because with elevated inflation pressures and a rapidly strengthening labor market, the economy no longer needs increasing amounts of policy support. 』

今回のテーパー倍速の背景に物価上昇問題だけではなく労働市場の盛大な改善を挙げているのが特徴的でありまして、まあお賃金はみておかんと行かんがね、という感じになりましたな。

『In addition, a quicker conclusion of our asset purchases will better position policy to address the full range of plausible economic outcomes.』

これはまあテーパー終わったら利上げするもんねと言ってるようなもん。ただ今から予告ホームランしてやっぱオミクロンキタコレなのでさっきのチャイとか言うのこっぱずかしいからそこまで言わないだけのことで、予告ホームランには近い感じではありますが、これを「織り込み済み」にしてしまった(んですよね?良く分からんけど)コミュ力の高さ(だか何だかよくわからんが)はコミュ障のアタクシとしては実にすんばらしいと思います。

『We remain prepared to adjust the pace of purchases if warranted by changes in the economic outlook. And even after our balance sheet stops expanding, our holdings of securities will continue to foster accommodative financial conditions.』

この辺の話はいつもしているエクスキューズ。でもってオープニングリマークの最後になります。


・という訳で最後はいつものご挨拶で終了

『To conclude, we understand that our actions affect communities, families, and businesses across the country. Everything we do is in service to our public mission. We at the Fed will do everything we can to complete the recovery in employment and achieve our price stability goal. Thank you. I look forward to your questions.』

Q&Aもバリバリにタカっぽくて、いや確かにオミクロンアイヤーはあるのは分かるんですが、それにしたってあーたこの強気FOMC受けて(ベースの金利水準が高い所にあるならともかく)長い所金利下がるんかいな!と正直思いましたが、たぶん今の海外市場は勝利者が余裕ぶっこいてクリスマスヒャッハーってやってて何もせず、最終レースに有り金勝負となって目がガラス球になっている人たちがあばばばばーってなりながらタコ踊りしているので説明不能、ということで宜しいんじゃないでしょうか(個人の盛大な偏見です)。



〇その他日銀からなんか出ておるので(除く黒ちゃん会見関連)

・引き当ての問題は税務上の引き当てを認めてくれるかどうかでだいぶ違ってくると思うの

[外部リンク] (論文)金融研究所DPS:中央銀行の透明性とインフレ期待の多様性

キタコレ!!!と思って喜び勇んでポチっとなとしたアタクシは絶望した!

[外部リンク] 米山俊一 中央銀行の透明性とインフレ期待の多様性/中央銀行の透明性、予測の多様性、インフレ動学、不完全情報 2021年12月21日 [PDF 666KB]

ほほう、と思ってよくよく一覧ページのタイトルを見ると『金融研究所ディスカッション・ペーパー・シリーズ(E-Series : 英語版)2021年収録分』という文字が燦然と輝くということは・・・・・・・

[外部リンク] Bank Transparency and Disagreement in Inflation Expectations
Shunichi Yoneyama

おーまいがー!!

本文はこちら。
[外部リンク]
 


お題「日銀決定会合レビュー:政策手段をキチンと切り分けた対応をしたのですが今後もこの調子で温泉旅館のシンプル化キボンヌ」   2021/12/20(月)08:10:53  
  どもども、中銀祭りの中金曜日お休みしました中の人の事情によりまして、今日は浮上しましたが明日はまた潜航しまして明後日から平常運転に戻ります(予定です)。

ということで本来ならFEBの深掘りを先にしようかとかECBとかBOEとか思っていたら、意外な事に日銀が割と面白い事をして頂きましたので本日は主にそちらの話題から。


〇日銀決定会合レビュー:個別の政策手段について個別に達成状況を見ながら対応とは中々

・新コロオペのうちCP社債買入の停止までは読めた(12月とは思わなかった)がこのきめ細かい対応は読めんかった

てな訳で声明文。
[外部リンク] 2022 年9月末まで半年間延長することを決定した。』

一部なのでCP社債だけ終了なのかな、と思ったら意外な事に細かい切り分けisある。

『(1)新型コロナ対応金融支援特別オペ(全員一致)

ヾ鏡症対応にかかる中小企業等向けのプロパー融資分は、現行の取扱いのまま、期限を半年間延長する。

感染症対応にかかる中小企業等向けの制度融資分は、2022 年4月以降、貸出促進付利制度上の付利金利を0%(カテゴリー)、マクロ加算残高への算入は利用残高相当額としたうえで、バックファイナンス措置として期限を半年間延長する。

B膣覿噺けや住宅ローンを中心とする民間債務担保分は、期限どおり、2022 年3月末をもって終了する。』

ここですが、日銀の出しているポンチ絵に則って後で詳しくですが、なんと今回ってコロナオペの中身について個別の内容をきちんと切り分けて精査し、役割を果たしたと判断された分についてきっちりと終了する、という事で、QQEおっぱじめて以降の日銀とは思えない細かいムーブをしておりまして、この点が今回良い意味で裏切られた(個人の感想です)点ですな。

『(2)CP・社債等の買入れ

CP・社債等の買入れ増額措置は、期限どおり、2022 年3月末をもって終了する。2022 年4月以降は、感染症拡大前と同程度の買入れペースに戻し、CP・社債等の買入れ残高を、感染症拡大前の水準(CP等:約2兆円、社債等:約3兆円)へと徐々に引き下げていく。』

CP社債の買入ですが、こちらは「感染症拡大前と同程度の買入れペースに戻し」ということですので、社債の場合は月2000億円(1-3年1250と3-5年750)が月1000億円(日銀保有銘柄の償還状況によって月単位では若干の上下がある)になり、CPは月1兆円くらいだったのが月5000億円くらい(これまた償還状況や季節性によって多少の上下がある)になる、ということですな。

でもってまあ元に戻すって言ってるんだから3-5年の買入は3末で終了ですよヤッホーという事になりました。発行体当たりの限度額に関しては若干ファジーな所があって、

[外部リンク] 一発行体当りの買入残高の上限

一発行体当りの買入残高の上限は、CP等については1,000億円、社債等については1,000億円とする。ただし、CP等、社債等のそれぞれについて、買入れの時点において、買入残高が買入毎に本行が別に定める時点における一発行体の総発行残高の2割5分を超えているものについては、買入対象から除外する。』

増額した額は附則の項番3でして、

『3.一発行体当りの買入残高の上限は、令和4年3月31日までの間、基本要領5.の規定にかかわらず、CP等については5,000億円、社債等については3,000億円とする。ただし、買入れの時点において、買入残高が買入毎に本行が別に定める時点における一発行体の総発行残高に占める割合が、CP等については5割、社債等については3割を超えているものは、買入対象から除外する。』

となっておりますので、基本的には残高1000億円になるのですが、特に社債に関しては期落ちで残高1000億円になるまでこの銘柄の買入はしませんよ、ということになると、うっかりすると数年のスパンで買い入れ対象から外れる、というお茶目なことが起きえるので、一応お助け措置は発動するということになるようで、この発動要件は明示されていないのでよー分からん所がありますけど、まあこの条項の趣旨から鑑みて、3月末の個別エクスポージャーが増える方向の買入はしてくれないんじゃないですかねえ(3-5年はどうせ2023年にならないと償還が来ないので、当面1000億円オーバーになっている銘柄でも1-3年の期落ち分見合いは買ってくれる(ただし足が2027年3末を超えるものは1000億円までで打ち止めになるのだがその話は2024年になってからの話だから今は気にしなくてよい)んじゃないかという想定だがあくまでも個人の類推だが制度の趣旨から言ったらそんな感じじゃないですかね)。

CPの場合も多分同じような感じで、個別銘柄に関しては1000億円超過銘柄については期落ち分までしか買わない。ただし足が2023年3末を超えるものが1000億円になったら打ち止め、という感じになるんですかねえ。もしかしたらそんな微温的なことしないでCPに関しては1000億円になるまで買い入れ対象外にしちゃうかも知れませんけど。



・今回の決定は雨宮副総裁の徳島金懇の会見に背景説明がありましたなというお話

[外部リンク] 2021年12月8日(水)
午後2時30分から約25分
(徳島市・東京間オンライン開催)

こちらの5ページ(PDFも同じく5枚目)のケツの部分にある質疑応答から。

『(答)(前半部分割愛)本日の講演では、一種の特徴点をいくつか切り出してご説明しましたが、全体として金融環境をみると、大企業については、今ご指摘のあった通り、CP・社債市場は良好な環境ですし、貸出市場をみても、むしろ借入れは大企業については返済モードになっています。一方、中小企業については、総じてみれば改善していますが、対面型サービス業などに一部には厳しさが残っているということです。個人に目を転じると、個人事業主については中小と同様一部に厳しさは残っていますが、住宅ローン市場は安定しています。こうした金融環境全体を更に点検しながら、政策のあり方については検討していきたいと思っています。』(この部分直上URL先の12/8雨宮副総裁会見要旨より)

ここで、CP・社債だけではなく、大企業向け貸出、中小企業向け貸出、住宅ローン、というのを細々と説明していた伏線が今回回収された、ということになりますわな。なるほどなるほどと思いましたが、延長するのと延長しないのをセットで今回だす件については、延長しない方を12月に出して勝負してくる必然性が無いから、全部延長以外だったら1月かなと思っていたので、その点はちと踏み込んだ感がありますけど、それよりなにより今回は特別オペの中での切り分けをしてきたのがおーという感じでしたが、上記のように細かく分析した結果を細かく政策に反映させる、とか何でもどんぶり勘定で昭和温泉旅館絶賛大増築をして、しかも個別施策へのツッコミ(CPや社債のスプレッドが銘柄によっては国債アンダーになってるとか買入のやり過ぎじゃないでしょうか、みたいなツッコミ)が来ても、施策は全て一体としてQQE政策を構成している(キリリッ)というインチキ説明を繰り広げておりました、というあの日本銀行様とは思えない細かいものが示される
のでありました。


・コロナ特別オペをカテゴリーで切り分けたのは偉い!!!

12/17(金)金融政策 (参考)中小企業等向け資金繰り支援の延長 [PDF 79KB]

ってのをポチっとなとするとまたもポンチ絵が登場するのだが。

[外部リンク] 中心』として示されているのが思いっきり「CP・社債買入」と特オペの「民間債務担保分」でありますが、どこからどう見てもCP社債に住宅ローン関係ないので、そうすると民間債務担保分の特オペの何ぼが住宅ローン担保証券見合いだったのよって話で、そもそもコロナ感染症全然関係ないやんというのをバカスカと実行してしかもマクロ加算ニバイニバーイに特別付利0.1%までついてたとか、どんだけ一部のオペ先優遇してたんだと小一時間問い詰めたい所ではありますな(インチキでもコロナ対応の残高を積み上げたい、という昨年3月時点での切迫感というお気持ち自体は分かるのだが、3本の鉛筆による残高アピールをあっという間に引っ込めたのに、こっちをダラダラ続けた辺りが謝ったら死ぬ病に特徴的な症状です)。

とか何とかまあそんな訳で、そういう阿呆な状況が是正されましたことは慶賀の至りですし、今後もこの調子で、昭和温泉旅館金融政策について、全部スクラッチでぶっ壊して作り直せとは思いますが、まあそれが無理にしても、温泉旅館の建て建てマシマシ建屋やそれを繋ぐ謎の渡り廊下などが、段階的に整理されて、令和にふさわしい温泉旅館へと改築されていくことを期待するのでありました。


・ところでカテゴリー別付利残高を確認してみる

直近公表されているのは9月積み期間に掛かる数字ですな。
[外部リンク] 年 9 月)
2021 年 11 月 22 日
日 本 銀 行

カテゴリー 51,334 億円
カテゴリー 717,527 億円
カテゴリー 594,270 億円

このカテゴリー蟻仂櫃「プロパー融資分」でして、カテゴリー饗仂櫃「コロナオペ(除くプロパー融資分)」になっていますので、このうち制度融資分が何ぼかというのは公表されていませんが、制度融資として現在実行されている額から逆算すれば出て来る数字ですな、うんうん。

ということですが、マクロ加算だの特別付利だのという話においては、コロナオペ80兆円のうち5兆円だけが特別付利が残って、カテゴリー兇亡悗靴討魯テゴリー靴帽潦覆垢襪里箸修發修盻了して残高自体が無くなるのと、ということになるので、付利ついてる当預が大きく減ることになります(とは言っても既存のオペ分の付利は突如無くしたりはしないでしょうから4月になっていきなり75兆特別付利の当預が落ちる訳ではない筈なので悪しからず)わな。

これMBは減るわ(オペ自体が終了する部分)、付利されてる当預残高が盛大に減るわ、コロナオペによるマクロ加算も減るわで、短期市場の金利形成が読みにくくなって(当預的にはそういうことになるけど、CP社債オペの縮小と民間債務部分の特オペが廃止になる事によって浮いて出て来る現物もあるから、そっちの兼ね合いもありそう)中々シャレオツな事も予想されまして、とにかく特別付利とか言う物件によって真面目に考える気力を喪失しておりましたアタクシにおきましても、おらワクワクしてきただ!という感じになるのかならんのか、ということでこれは3月くらいからハッスル(某証券ではない)できるかも知れませんな、うんうん。


#経済物価情勢の現状判断???そういやそういうのがありましたな・・・・・・・・・・・・・


#でもって色々とネタが山積する中ですが、中の人の事情によりまして明日はお休みの予定でございます。水曜には浮上しますのでよろしゅうに、と言いながら潜航潜航
 


お題「FOMC寝起きで拝読のいつもの奴だが来年は3回寄りの2.5回ドットでしたな」   2021/12/16(木)08:05:46  
  という訳でサラサラと参ります。

〇FOMC声明文:雇用マンデート達成まで利上げしないとは言ってるがSEPェ・・・・・・

声明文
[外部リンク] Federal Reserve is committed to using its full range of tools to support the U.S. economy in this challenging time, thereby promoting its maximum employment and price stability goals.』(今回)
『The Federal Reserve is committed to using its full range of tools to support the U.S. economy in this challenging time, thereby promoting its maximum employment and price stability goals.』(前回)

後の方でご紹介しますが、コロナに関しての表現は強まっている(オミクロン株出てるんだから当たり前ですけど)ので、そらこれは外さんわな。


・第2パラグラフ:インフレーションのトランジトリー削除と雇用に威勢の良い追加文言、コロナのアセスメントは悪化

『With progress on vaccinations and strong policy support, indicators of economic activity and employment have continued to strengthen.』(今回)
『With progress on vaccinations and strong policy support, indicators of economic activity and employment have continued to strengthen.』(前回)

という全体観に関しては同じです。

『The sectors most adversely affected by the pandemic have improved in recent months but continue to be affected by COVID-19.』(今回)
『The sectors most adversely affected by the pandemic have improved in recent months, but the summer's rise in COVID-19 cases has slowed their recovery.』(前回)

コロナの影響を食らっている業界云々の表現はコロナ再拡大を受けて過去の話しから現在の話に戻っていてこの部分は下方修正となっています。

『Job gains have been solid in recent months, and the unemployment rate has declined substantially.』(今回)

今回しれっとこの表現がぶっこまれてきました。前回はジョブの部分って最初にあった表現の所で示してただけでしたが、今回ジョブゲインがソリッドで失業率がサブスタンシャルに減少、と急に威勢の良いのをぶっこんできましたが、この伏線は4パラ(金融政策運営)で回収されます。

『Supply and demand imbalances related to the pandemic and the reopening of the economy have continued to contribute to elevated levels of inflation.』(今回)

『Inflation is elevated, largely reflecting factors that are expected to be transitory. Supply and demand imbalances related to the pandemic and the reopening of the economy have contributed to sizable price increases in some sectors.』(前回)

キャートランジトリーが消えましたわよおくさまー!ってことですが、まあこれは散々言われていたので違和感なしという所でしょうが、トランジトリーではない、ということは当然ながら延々と放置プレイと言う訳にはいかないということになりますな。インフレの水準は引き続き「elevated」ですが、今回は「sizable price increases in some sectors」の言及を止めていますけど、これはもはやインフレがトランジトリーだったりサムセクターの話しだったりではないでっせ、という意味なのかね、とかとも取れるので、まあ削除されたからといってどうかというとよくわからん。

『Overall financial conditions remain accommodative, in part reflecting policy measures to support the economy and the flow of credit to U.S. households and businesses.』(今回)
『Overall financial conditions remain accommodative, in part reflecting policy measures to support the economy and the flow of credit to U.S. households and businesses.』(前回)

ファイナンシャルコンディションの現状認識は従来通りです。


・第3パラグラフ:経済見通しの部分にはコロナのリスク言及が復活

『The path of the economy continues to depend on the course of the virus. Progress on vaccinations and an easing of supply constraints are expected to support continued gains in economic activity and employment as well as a reduction in inflation. Risks to the economic outlook remain, including from new variants of the virus.』(今回)

『The path of the economy continues to depend on the course of the virus. Progress on vaccinations and an easing of supply constraints are expected to support continued gains in economic activity and employment as well as a reduction in inflation. Risks to the economic outlook remain.』(前回)

ここのパラは先行きは結局コロ助次第よね、という表現ですが、今回は「Risks to the economic outlook remain.」の後にウィルスのニュー変異体について言及しています。


・第4パラグラフ:雇用がマンデート行くまでは利上げしませんと言ってるが&テーパリング加速して3月終了

『The Committee seeks to achieve maximum employment and inflation at the rate of 2 percent over the longer run.』(今回)
『The Committee seeks to achieve maximum employment and inflation at the rate of 2 percent over the longer run.』(前回)

これはいつも通り。

『In support of these goals, the Committee decided to keep the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent. With inflation having exceeded 2 percent for some time, the Committee expects it will be appropriate to maintain this target range until labor market conditions have reached levels consistent with the Committee's assessments of maximum employment.』(今回)

『With inflation having run persistently below this longer-run goal, the Committee will aim to achieve inflation moderately above 2 percent for some time so that inflation averages 2 percent over time and longer?term inflation expectations remain well anchored at 2 percent. The Committee expects to maintain an accommodative stance of monetary policy until these outcomes are achieved. The Committee decided to keep the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and expects it will be appropriate to maintain this target range until labor market conditions have reached levels consistent with the Committee's assessments of maximum employment and inflation has risen to 2 percent and is on track to moderately exceed 2 percent for some time.』(前回)

政策金利据え置き、は同じですが、金利ガイダンスにあたる部分に関しては、従来の「With inflation having run persistently below this longer-run goal, the Committee will aim to achieve inflation moderately above 2 percent for some time so that inflation averages 2 percent over time and longer?term inflation expectations remain well anchored at 2 percent.」が「With inflation having exceeded 2 percent for some time」ということで、インフレーションの方は完全にマンデート達成(どころかエクシード状態ですが)で、その次に「雇用がマンデート達成するまで政策金利を据え置きます」とは書いてますな。

とは言いましても、そもそも2パラで伏線張っているように、雇用の状況が大幅改善認識な上に、この後でネタにしますけれども、SEPでは来年の失業率見通しがロンガーラン4%に対してメディアンが3.5%なので、思いっきり来年は達成してまっせ状態でして、これは諸葛孔明の罠、とか思ったらその後のドット見たら全然普通に来年2回か3回の利上げだぜヒャッハーになっていたので、諸葛孔明の罠以前の問題でした(^^)。


次がテーパリング加速の件。

『In light of inflation developments and the further improvement in the labor market, the Committee decided to reduce the monthly pace of its net asset purchases by $20 billion for Treasury securities and $10 billion for agency mortgage-backed securities. Beginning in January, the Committee will increase its holdings of Treasury securities by at least $40 billion per month and of agency mortgage?backed securities by at least $20 billion per month. The Committee judges that similar reductions in the pace of net asset purchases will likely be appropriate each month, but it is prepared to adjust the pace of purchases if warranted by changes in the economic outlook.』(今回)

『In light of the substantial further progress the economy has made toward the Committee's goals since last December, the Committee decided to begin reducing the monthly pace of its net asset purchases by $10 billion for Treasury securities and $5 billion for agency mortgage-backed securities. Beginning later this month, the Committee will increase its holdings of Treasury securities by at least $70 billion per month and of agency mortgage?backed securities by at least $35 billion per month. Beginning in December, the Committee will increase its holdings of Treasury securities by at least $60 billion per month and of agency mortgage-backed securities by at least $30 billion per month. The Committee judges that similar reductions in the pace of net asset purchases will likely be appropriate each month, but it is prepared to adjust the pace of purchases if warranted by changes in the economic outlook.』(前回)

相変わらず表現が読みにくいにも程がありますが、インプリメンテーションノートを見ると(今日は時間が無いので飛ばすのですが、サーセン)、要は2月半ば〜3月半ばのセッションまではバランス拡大しますがそこでバランス拡大は終了になるということです。

『The Federal Reserve's ongoing purchases and holdings of securities will continue to foster smooth market functioning and accommodative financial conditions, thereby supporting the flow of credit to households and businesses.』(今回)

『The Federal Reserve's ongoing purchases and holdings of securities will continue to foster smooth market functioning and accommodative financial conditions, thereby supporting the flow of credit to households and businesses.』(前回)

ここはいつも通りです。


・第5パラグラフ:先々の金融政策スタンスは状況見ながら適宜適切に対応というのは同じです

『In assessing the appropriate stance of monetary policy, the Committee will continue to monitor the implications of incoming information for the economic outlook. The Committee would be prepared to adjust the stance of monetary policy as appropriate if risks emerge that could impede the attainment of the Committee's goals. The Committee's assessments will take into account a wide range of information, including readings on public health, labor market conditions, inflation pressures and inflation expectations, and financial and international developments.』(今回)

『In assessing the appropriate stance of monetary policy, the Committee will continue to monitor the implications of incoming information for the economic outlook. The Committee would be prepared to adjust the stance of monetary policy as appropriate if risks emerge that could impede the attainment of the Committee's goals. The Committee's assessments will take into account a wide range of information, including readings on public health, labor market conditions, inflation pressures and inflation expectations, and financial and international developments.』(前回)

同一文言ですな。


・第6パラグラフ:今回も全員賛成

『Voting for the monetary policy action were Jerome H. Powell, Chair; John C. Williams, Vice Chair; Thomas I. Barkin; Raphael W. Bostic; Michelle W. Bowman; Lael Brainard; Richard H. Clarida; Mary C. Daly; Charles L. Evans; Randal K. Quarles; and Christopher J. Waller.』(今回)

『Voting for the monetary policy action were Jerome H. Powell, Chair; John C. Williams, Vice Chair; Thomas I. Barkin; Raphael W. Bostic; Michelle W. Bowman; Lael Brainard; Richard H. Clarida; Mary C. Daly; Charles L. Evans; Randal K. Quarles; and Christopher J. Waller.』(前回)

普通に全員賛成ですかそうですか。



〇SEP:22年にはマンデートバッチリ達成して来年は2〜3回利上げ(3回寄り)とな

今回のSEP
[外部リンク] runです。

Change in real GDP  5.5 4.0 2.2 2.0 1.8
September projection 5.9 3.8 2.5 2.0 1.8

何か上がったり下がったりで良く分からんが基本的には潜在成長よりも強いと。


Unemployment rate   4.3 3.5 3.5 3.5 4.0
September projection 4.8 3.8 3.5 3.5 4.0

これが兎に角ヒャッハーの強さな訳で、もとより22年の失業率見通しは4%より低かったのですが、今回は思いっきり明確に下げていますし、そこからヨコってことは基本的にこの辺でマックスですよ、って事を意味するのですから、そら「完全雇用まで利上げしません」って言ってるけどただの悪魔払いの文言位にしかなっておりませんでコミットメントというのにはあまりにもwww

PCE inflation     5.3 2.6 2.3 2.1 2.0
September projection 4.2 2.2 2.2 2.1 2.0

一時的というのを取り下げただけのことはありますな!!!!!!!


でもってドットですが、こちら今回の特徴は(1)来年は2-3回利上げ、(2)普通に中立金利までは利上げしまっせ、(3)でもロンガーランは変わらんよ、という辺りでしょうか。簡単に触れますと、

(1)利上げに関してですが、2022年末の見通しは

利上げ無し:9人→無し
1回利上げ:6人→1人
2回利上げ:3人→5人
3回利上げ:無し→10人
4回利上げ:無し→2人

ということで、どう見ても3回寄りの2-3回利上げです本当にありがとうございました、という結果。

(2)その後の金利ですが、2024年の分布が1.75-2.00〜2.25-2.50の所に合計13人、3%プラマイ0.25%の所に合計5人となっていて、中立金利が2.5%の所に山があるので、まあ概ねこれみると中立金利近くまでは利上げするけんねーというのを見せておりますし、だいたいからして2023年も22年から見たら概ね1%くらい(目の子ですけど)上にシフトしてますもんね。

(3)ロンガーランのドットは見事に同じです。


というところで、思いの外利上げに強気なもん出してきましたが、相変わらず相場ちゃんをみていないのと、まだ会見を見ていないので何ともかんともなのですが、まあ市場の期待(???)に乗っかって利上げモードがっつり出した感がございますな。


〇ちょいとお知らせ

この中銀ウィークの最中ではあるのですが、明日の駄文はお休みするかもしれません(しないかもしれないけど)。何卒宜しゅうに。
 


お題「歳末中銀祭りプレビュー与太話/中銀祭りの前に日銀のペーパー2本をちょっと鑑賞とかご紹介とかの暇ネタで」   2021/12/15(水)08:05:44  
  想定できそうなものを想定外にする。置物理論ですな。
[外部リンク] 装置に“かき殻”で 国際大会誘致困難
2021年12月14日 18時45分

『東京都は「海の森水上競技場」の「消波装置」にかきの殻が付着する事態について「オリンピックの前に施設を設計した段階では想定外だった」と話していて、抜本的な対策を急ぐことにしています。』(上記URL先より)

ちょっと前の話だがカキに関しては東京湾で増えてるという話があった筈と思ってちょっと検索を掛けたら思いっきり東京都関連のサイトにこんなのがあったのですが・・・・・・

[外部リンク] 2021-J-11
全文 (PDF, 1,730 KB)
CO2排出量と企業パフォーマンス:Double Machine Learningを用いた日本の実証研究
有賀涼、五島圭一、千葉貴司

こらまたカーボンニュートラルなネタで日銀ちゃんったらアイキャッチなお話が好きですなあ、と思いながら上記URL先のサマリーページを拝読。

『本研究では、2011年度から2019年度においてCO2排出量が取得可能な東証一部上場企業を対象に、CO2排出量と企業パフォーマンスの関係について、長期パフォーマンス、短期パフォーマンスおよび資本コストの側面から実証分析を通じて評価を行った。』

ほうほう。

『その際、先行研究で用いられている手法の潜在的なバイアスに対処するため、Chernozhukov et al.[2018]が提案するDouble Machine Learningを採用したセミパラメトリック・モデルによる分析を行った。』

何かさっぱり分からないが凄いことをしているんですね!!!!!!!!!!!!!

『分析の結果、CO2排出量の少ない企業ほど(1)長期的な企業パフォーマンスが良好となること、(2)株主資本コストが低くなること、が確認された。』

ほっほー。

『これは、CO2排出量の少ない企業に対して投資家が将来の経営リスクを低く見積もり、リスク・プレミアムを低めに設定することで、当該企業の市場価値が高くなることを映じた結果と解釈できる。』

そ、そうなの???2019年度辺りならその話分かるんだが2011年度とかでカーボン何とかとかそんな主流の話でしたっけ??????と思いつつ、

『また、CO2排出量の少ない企業ほど短期的なパフォーマンスが高いことや、負債コストが低いことも示唆されたが、それと同時に、これらの関係性について、先行研究の多くで用いられている推計手法の結果はバイアスを含む可能性があり、その評価に注意が必要であることも示された。』

ということなのですが、アリガタヤな事に本文が日本語で書いてあるので字面ならアタクシでも読める(わかるとは言っていない)。

[外部リンク] Machine Learningを用いた日本の実証研究

本文をちょっと拝見しますが、例によって序論と結論だけ見るので『1. はじめに』って所の途中から参りますが・・・・・・・・・・

『このような世界的な潮流を背景に、わが国においても、京都議定書の採択を受けて制定した地球温暖化対策推進法(1998 年 10 月公布)を皮切りとして CO2 排出量削減に向けた対応を進めてきている。2020 年 10 月には、2050 年までにカーボン・ニュートラルを目指すことを政府が表明するなど、本邦企業においてもCO2 排出量削減に対する社会的要請が一段と強まることが想定される。』

ふむふむ。

『しかしながら、企業による CO2 排出量削減の取組みは、社会全体にとっては価値があるものの、企業自身や企業に与信を行う金融機関、企業への投資家等にとって好ましいものであるか、換言すれば、CO2 排出量が少ない(多い)企業ほどパフォーマンスが高い(低い)かについては、学術的にコンセンサスが得られていない。』

そもそも業態によっても違うし、結局は「規制などで行動を制限されるようになるやならざるや」という話しのような気がするんですけどね。

『理論的には、CO2 排出量と同様の文脈で議論される企業の社会的責任(Corporate Social Responsibility: CSR)活動に関する先行研究を援用すると、CO2排出量と企業パフォーマンスの関係は正負のいずれにもなり得る点が挙げられる1。』

CSRと違うのは今回の話が法規制の直接的な対象になると強い確度で想定されることでしょうかね。

『両者が正の関係であると主張するものは、環境対策投資等の企業の CSR 活動は企業にとっての追加的なコストであり、利益水準の低下を通じて、企業の価値を下押しすると考える立場に立っている(Friedman [1970])。両者が負の関係であると主張するものは、CSR 活動が、利害関係者との関係改善やエージェンシー費用の低下を通じて企業価値を高めると考える立場に立っている(Jensen and Meckling [1976]、Porter and Van der Linde [1995]、Ambec and Lanoie [2008]、Freeman [2010])。』

一瞬「逆じゃネーノ」と思ったが脚注に『1 正の関係とは、CO2排出量が少ない(多い)と企業パフォーマンスが低い(高い)ことを示し、負の関係は、CO2排出量が少ない(多い)と企業パフォーマンスが高い(低い)ことを示す。以降同じ。』とのことでした、ニホンゴムツカシイネ。

『さらに、CO2 排出量を削減することが、将来起こりうる移行リスクに先行して対処しているものだと考えれば、将来的な規制対応コストや訴訟リスクが抑制され、企業パフォーマンスが向上する可能性もある(Ambec and Lanoie [2008])。』

負の相関があるとすれば、企業に掛かる移行リスクを想定してるからじゃネーノというかそこしか考えないと思うんだけどなーというのはアタクシの個人的感覚なんだが。つまりは規制要因(想定されるものを含めた)を投資家が考えるからでネーノという割と身も蓋もないイメージ。

『CO2 排出量の削減が企業価値や利益率の向上につながるのであれば、企業にとっては、CO2 排出量を自発的に削減するインセンティブが存在する。また、投資家にとっても、CO2 排出量の削減を進める企業に投資するインセンティブが生まれ、グリーン投資が加速するきっかけとなり得る。』

『一方で、CO2 排出量の削減が必ずしも企業価値や利益率の向上に結びつかないのであれば、企業が CO2 排出量を主体的に削減するインセンティブは生まれず、投資家が CO2 排出量の削減に取り組む企業に投資するという行動にもつながらない。』

『このため、気候変動リスクを軽減するには、企業による CO2 排出量の削減を誘引するような枠組みを構築する必要があるだろう。』

までは話として分かるんだが、

『こうした点を踏まえると、企業の CO2 排出量と企業パフォーマンスの関係は、CO2 排出量の削減に向けた取組みの方向性を考えるうえで重要な論点といえる。』

ここがナンノコッチャという感じで、むしろこの点は市場の外部(政府)によるインセンティブ設計が効果的に機能しているのかどうかを測る指標として考えるものじゃないのか、というかノーインセンティブの状態では進みにくいから各国の政府などによる取り組みをしているのであって、何ちゅうかこれ話が逆になってねえかという気が凄いするんですが。

『そこで、本研究では、わが国企業を対象として、CO2 排出量と企業パフォーマンスの関係について、実証分析を通じて多面的な評価を行う。具体的には、東証一部上場企業のうち、CO2 排出量を開示している企業を分析対象とし、2010 年度から 2019 年度のデータを用いて、企業パフォーマンスとの関係を長期的なパフォーマンス、短期的なパフォーマンスおよび資本コストの観点から分析する。』

『その際、本研究では、多くの先行研究で使用されている線形回帰モデルの潜在的なバイアスに対処するため、Chernozhukov et al. [2018]にて提案された Double Machine Learning(DML)を実証分析手法として採用する。DML とは、セミパラメトリック・モデルに対して機械学習を利用して政策処置効果を推定する手法であり、特に、本研究で目的変数とする企業パフォーマンスのように、共変量として多数の候補が考えられる場合に有効な手法である。詳細は 3 節で説明する。』

なんか知らんが有効な方法らしい。

『本稿の構成は次のとおりである。2 節では、CO2 排出量と企業パフォーマンスに関する先行研究を概観する。3 節では分析に利用するモデル等について説明し、4 節では本研究で用いるデータと変数の定義を示す。5 節では分析結果を述べる。6 節では本稿のまとめを行う。』


ということですが、次の『2. 先行研究』を見ますと・・・・・・

『以下では、日本を対象とした研究、海外を対象とした研究、および資本コストとの関係に注目した研究に大別して結果を紹介する。結果を概観すると、日本を対象とした研究では、CO2 排出量は企業パフォーマンスと負の関係にあるという報告が多いものの、海外を対象とした研究では結果が一意ではなく、CO2 排出量と企業パフォーマンスの関係についてコンセンサスが得られていない状況となっている。なお、資本コストを対象とした研究では、CO2 排出量と概ね正の関係、すなわち CO2 排出量が少ない企業ほど資本コストが低い関係にあることが指摘されている。』

ということになっているのですが、先行研究の事例を見ますに、

『Nishitani and Kokubu [2012]、Fujii et al. [2013]および Lee et al. [2015]は、CO2 または GHG 排出量と企業パフォーマンスが負の関係を示すことを報告している。Nishitani and Kokubu [2012]は、東証一部に上場している日本の製造業 641 社を対象として、単位 CO2 排出量当たりの売上高とトービンの q の関係を分析している。同論文では、市場規範の影響を考察するため、ISO14001(環境マネジメントシステムに関する国際規格)の取得前後の企業パフォーマンスの違いに着目した分析を行い、分析対象企業が、ISO14001 を取得した後に単位 CO2 排出量当たりの売上高を向上させ、企業価値(トービンの q)を高めた可能性を指摘している。』

『Fujii et al. [2013]は、日本の製造業を対象として単位 CO2 排出量当たりの売上高と ROA の関係を分析し、CO2 排出量が少ない企業ほど ROA が高いという結果を報告している。』

『また、Lee et al. [2015]は、日本の製造業 362 社を対象として単位総資産額当たりの CO2 排出量とトービンの q や ROA との関係を分析し、いずれも、両者が負の関係を示すとの結果を報告している。』

『一方、Iwata and Okada [2011]は、分析対象とする指標により結果が異なることを報告している。同論文では、日本の製造業を対象として、単位売上高当たりのGHG 排出量と企業パフォーマンス(ROE やトービンの q など)の関係を分析し、GHG 排出量が ROE と負の関係を示す一方、トービンの q と正の関係を示す結果を報告している。』

との話なんですけど、

『以上で紹介した先行研究の多くでは、企業パフォーマンスと CO2 排出量以外の説明変数(コントロール変数)との間に線形性を仮定した、線形回帰モデルを採用している。』

おじちゃん頭悪いから良く分からんのだが実は全然違うファクターによって決まっている可能性って排除できるんけ???

『本研究では、企業パフォーマンスとコントロール変数の間の線形性の仮定によるバイアスに対処した分析を行うが、企業パフォーマンスと CO2排出量の関係については引き続き、線形性を仮定する(具体的な定式化は 3 節を参照)。』

うーんこの。

『なお、企業パフォーマンスと CO2排出量に非線形な関係が存在することを指摘する数少ない研究としては、Kimbara [2010]がある。同論文は、日本の化学セクターおよび食品セクターの上場企業を対象とした分析の結果、単位 CO2排出量当たりの売上高と ROA の間に逆 U 字型の関係が存在することを報告している。』

何かこういうの業種によっても違いそう(特に以前なら環境基準に掛かる規制が必ずしも一律では無かった可能性だってあるじゃんとかまあその手の諸々思うんですが)な気がするんですけどね。ちなみに海外だともっといろいろなバラエティのある結果が出ているようですが長くなるので飛ばします。


・・・・・でもってまあ結論に関してはサマリーにあった通りなのですが、最後の方に、『補論 4.分析対象企業と対象外企業の比較 』ってのがありましてですね・・・・・・・・・

『4 節(1)で述べたとおり、本研究は、2020 年 12 月時点で東証一部に上場している企業 2,186 社のうち、CO2 排出量のデータが取得できる 591 社を分析対象としている。現在、わが国では CO2 排出量の開示は各企業の自発的な取り組みに委ねられており、本研究の結果はサンプルの偏りを反映している可能性がある。』

そらそうよと思う次第で、当然ながら規制対応とかで意識しないと行けない業態とか企業と、そこまでまだ包括的な規制が来る前だったら一々だしてませんですよ、という所もあるでしょうし。

『そこで、本研究で分析対象とした企業と対象外の企業について目的変数の分布を比較し、選択バイアスの有無を検証した。具体的には、星野[2009]を参考に、本研究で分析対象とした企業を処置群、分析対象外とした企業を対照群とし、目的変数の平均値の差から算出される平均処置効果(ギリシャ文字がありましたが外字になったので割愛)のほか、逆確率による重み付け手法(Inverse Probability Weighting: IPW)や二重にロバストな手法(Doubly Robust: DR)から推定される平均処置効果(さっきと同じ)を検証した。なお、傾向スコアの算出に利用する共変量には 4 節(4)で示したコントロール変数を用いた。また、傾向スコアの外れ値による影響を避けるため、スコアが0.99 以上または 0.01 以下のデータは除外した14。』

『結果は表 A のとおりである。株価純資産倍率、トービンの q、ROE および ROAについては、対照群に比べて、処置群の値が低い傾向があることが示された。その一方で、資本コストに関しては、(これまたギリシャ文字ですけど株主資本コスト)と(負債コスト)では有意差がみられないうえ、差の水準自体も小さな値となっている。』

『したがって、特に CO2 排出量が長期と短期の企業パフォーマンスに与える影響について、本研究の含意を分析対象外の企業まで含めて一般化可能であるかについては、慎重に評価する必要があると考えられる。』

ということになっていまして、何ちゅうかこの規制対応要因がでかいってことで、そーゆー文脈で考えたらやはりカーボンニュートラル政策に関しては規制の制度設計無くしては中々進まん、という話な気がしました。


〇調子に乗って中銀ウィーク前の暇ネタシリーズやろうと思ったら時間がアレなのですが銀行券に関する日銀レビューもオモロイ

[外部リンク]
 


お題「短観私家版分析ですが今回の短観はワシ的にはつえええええええええ!!と思うのですけどね」   2021/12/14(火)08:06:19  
  これはノビテルもニッコリですね!!!!
[外部リンク] 京都 清水寺で発表
2021年12月13日 18時27分

五輪だから金とか発想が安易すぎてアホラシイのでもうやめたら(何故か野球の話ばっかりになる流行語大賞についてはNPB大好きのアタクシが見てもあほらしいと思うのですからもっと世間的にアホだと思われてそう)。

「かね」と読むほうが今年の漢字、なら皮肉が色々と効いてて結構なんだが。


〇短観私家版分析ですが私家版分析によると無茶苦茶強いんですがががががが

短観(概要)
[外部リンク] 全 産 業

1年後 12月:0.6%→3月:0.2%→6月:-0.3%→9月:-0.2%→12月:-0.1%→3月:0.2%→6月:0.5%→9月:0.7%→12月:1.2%
3年後 12月:1.0%→3月:0.9%→6月:0.5%→9月:0.6%→12月:0.6%→3月:0.9%→6月:1.1%→9月:1.3%→12月:1.7%
5年後 12月:1.4%→3月:1.4%→6月:1.2%→9月:1.2%→12月:1.3%→3月:1.5%→6月:1.7%→9月:1.9%→12月:2.3%

大 企 業 製 造 業

1年後 12月:0.0%→3月:-0.3%→6月:-0.5%→9月:-0.4%→12月:-0.3%→3月:-0.1%→6月:0.2%→9月:0.5%→12月:1.1%
3年後 12月:-0.2%→3月:-0.3%→6月:-0.6%→9月:-0.5%→12月:-0.5%→3月:-0.3%→6月:-0.1%→9月:0.1%→12月:0.6%
5年後 12月:-0.3%→3月:-0.3%→6月:-0.5%→9月:-0.5%→12月:-0.6%→3月:-0.4%→6月:0.1%→9月:0.2%→12月:0.7%

大 企 業 非製造業

1年後 12月:0.4%→3月:0.1%→6月:0.0%→9月:0.1%→12月:0.3%→3月:0.2%→6月:0.4%→9月:0.5%→12月:0.7%
3年後 12月:0.8%→3月:0.7%→6月:0.7%→9月:0.8%→12月:0.6%→3月:0.9%→6月:1.0%→9月:1.1%→12月:1.2%
5年後 12月:1.0%→3月:1.0%→6月:1.1%→9月:1.3%→12月:1.1%→3月:1.3%→6月:1.4%→9月:1.6%→12月:1.7%

大改善キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!って感じでございますが、なんかこうその大改善が製造業の方が大改善、というのを見るとこれはタダのコストプッシュなのではないか、という疑念も起きないわけではない(非製造業の上げがイマイチ)のですが、なんせ適合的期待形成という理屈によりますとコストプッシュでも何でもまずはアクチュアルの物価が上がらんと話が始まらん、という理屈になっておりますので、そう考えたらどこからどう見てもコストプッシュ起点にするしかないじゃん。。


物価全般見通し 全規模合計 全 産 業

1年後 12月:0.8%→3月:0.5%→6月:0.3%→9月:0.3%→12月:0.3%→3月:0.4%→6月:0.6%→9月:0.7%→12月:1.1%
3年後 12月:1.0%→3月:0.8%→6月:0.7%→9月:0.6%→12月:0.7%→3月:0.8%→6月:0.9%→9月:1.0%→12月:1.2%
5年後 12月:1.1%→3月:1.0%→6月:0.9%→9月:0.8%→12月:0.9%→3月:1.0%→6月:1.1%→9月:1.1%→12月:1.3%


物価全般見通し

中小企業 製 造 業

1年後 12月:0.9%→3月:0.6%→6月:0.3%→9月:0.3%→12月:0.3%→3月:0.5%→6月:0.8%→9月:0.9%→12月:1.5%
3年後 12月:1.0%→3月:0.9%→6月:0.7%→9月:0.7%→12月:0.7%→3月:0.9%→6月:1.1%→9月:1.2%→12月:1.5%
5年後 12月:1.2%→3月:1.1%→6月:1.0%→9月:1.0%→12月:1.0%→3月:1.1%→6月:1.2%→9月:1.4%→12月:1.6%

中小企業 非製造業

1年後 12月:1.0%→3月:0.7%→6月:0.4%→9月:0.4%→12月:0.4%→3月:0.5%→6月:0.6%→9月:0.8%→12月:1.2%
3年後 12月:1.1%→3月:0.9%→6月:0.7%→9月:0.7%→12月:0.8%→3月:0.8%→6月:1.0%→9月:1.1%→12月:1.4%
5年後 12月:1.2%→3月:1.1%→6月:1.0%→9月:0.9%→12月:1.0%→3月:1.1%→6月:1.2%→9月:1.2%→12月:1.4%

(ここから前回9月短観を受けて10/2に書いたもの)
こちらもまた前回駄文は引用しませんが、今回は企業の物価全般見通しが見事にコロナ前を回復しておるのですが、まあゆうてコロナ前を回復しただけで、全然2%とか夢のまた夢という数字であって、こうなってくると麿が最初にしょうが無くぶっこんだ「目標は2%だが中間目標1%」っての妥当オブ妥当だったんですねえ、というのが分かるのですが、どうせ置物一派に言わせると「2%目標にしなかったら1%にも行ってない」みたいな理屈で正しいと言い張るに100ジンバブエドルですけどね。

なお、これは前回も書きましたが、皆さんすっかり忘れかけていると思うので(私もそうだが、笑)、しつこく申しあげると、コロナ前って「まるっきり物価がアガランチ会長なのですがそろそろ何と申し開きをするんでしょうか、まさか10年間達成しないとは言わないと思うので何かの落とし前(全面降伏かバンザイアタックの追加緩和)を」って感じの話しだったのがコロナで全部すっ飛んでしまって日銀にとってはすっかり有耶無耶に出来るという黒ちゃんの悪運の無駄遣いプレイになっていた、と言う事実はあるので、そこは忘れてはいけません。
(引用ここまで)

前回は「やっとコロナ前を回復しただけで、しかもあの時期って寧ろ「物価が全然上がらんですがどう申し開きするんでしょう」と言われてた時期でしたよね」ってな話を上記のようにしておった訳ですな、ついに!!なんと!!!物価見通しも1%台に全期間乗って来ましたよ!!!!!!!!!!!!

というこの短観数字を見ると物価上がらない訳が無いと思うのですがさてどうなるのでしょうか・・・・・・・・・・・・・
 


お題「ECBシュナーベル理事の8日の講演を改めて確認したが資産買入の減額まで含み持たせながら利上げは先の話にしそうですな」   2021/12/13(月)08:05:48  
  ほうほうそうですかそうですか。
[外部リンク] 午前
米金融・債券市場=利回り変わらず、米CPI受け

『[ニューヨーク 10日 ロイター] - 米金融・債券市場では、不安定な地合いの中、米債利回りはほぼ変わらずとなった。米インフレ指標がほぼ予想通りだったことを受け、米連邦準備理事会(FRB)がより積極的にインフレに対応しなければならないとの懸念が和らいだ。』(上記URL先より、以下同様)

ほうほうそうですかそうですか。

『米労働省が10日発表した11月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前年同月比6.8%上昇と、伸びは10月の6.2%上昇から加速し、1982年6月以来約39年ぶりの大幅な伸びを記録した。ただ、予想とは一致した。』

前年同月比6.8%でも「予想と一致」ならFEDの早期対応懸念が和らぐのか・・・・・・・


〇金融安定化リスクの話をしつつ結局資産買入縮小の話になる8日のECBシュナーベル理事講演

こんなんございました。
[外部リンク] policy and financial stability
Speech by Isabel Schnabel, Member of the Executive Board of the ECB, at the fifth annual conference of the European Systemic Risk Board
Frankfurt am Main, 8 December 2021

お話はリーマンショックの対応というところから始まりまして、小見出しを見ますと、

An incomplete macroprudential framework in the euro area
Too hesitant implementation of existing macroprudential measures
Insufficient macroprudential powers over non-bank financial sector

という辺りは通常の(?)マクプル講演なのですが、この先の小見出しが

The need for monetary policy to take financial stability considerations into account

と怪しくなって来るのですが、この章においては惜しい(笑)ことに「ファイナンシャルスタビリティの問題があるから早期利上げ」というような話にはならないのでありました。この小見出しの頭から参りますと、


・マクロプルーデンスのツールが不完全なので金融政策においても一定の対応が必要と来ますが

『These shortcomings imply that monetary policy needs to take financial stability considerations into account for as long as the macroprudential framework in the euro area is incomplete and not fully effective.』

『The pandemic has shown that this argument cuts both ways.』

マクプルツールが不完全だから金融政策運営の方でもファイナンシャルスタビリティを意識しないと行けないそうな。

『When risks materialise in a procyclical manner, monetary policy needs to step in forcefully to secure price stability.』

リスクが経済の拡大と共に発生するなら物価安定のために行動すべき、というのはそらそうよではあるのですが、

『The announcement of our pandemic emergency purchase programme (PEPP) in March 2020 had a strong and immediate stabilising effect on financial markets. It instantly addressed illiquidity and instilled confidence, thereby reducing systemic stress (Slide 4).』

ここでPEPPの話が始まる。市場の流動性欠如に対応してコンフィデンスを戻し、システミックリスクの発生を抑制しました、という大きな効果がありました。

『To deal with the risks stemming from the non-bank sector, we also extended our purchases to commercial paper.』

『Many money market funds came under severe liquidation pressure as investors redeemed large amounts of shares (Slide 5, left-hand chart). This, in turn, led to a freeze in the demand for commercial paper and a measurable rise in their issuance rate, draining liquidity from the system at a time when it was most needed (Slide 5, right-hand chart).』

ノンバンクセクター(というかMMF)からくる短期金融市場のシステミックリスク対応にCP買入も拡大実施したよ。

『In such situations, targeted interventions by the central bank are needed to stabilise the financial system and help fix impairments in the monetary policy transmission mechanism.[7] 』

TLTROも銀行セクターの安定性に役だった(ホンマカイナ)だそうです。

『A failure to stabilise the financial system would severely jeopardise price stability.』

てな訳でパンデミックの際には緊急措置は約に立ちました、と言っているのですが、この先からはパンデミック臨時措置解除に向けた意思満々というのがおっぱじまります。

『During economic upswings, however, central banks must recognise that the actions they take to deliver on their price stability mandate have the potential to contribute to a build-up of risks to financial stability.』

どこぞの中銀に爪の垢煎じて飲ませたいですが、経済がアップスイングする中でにおいては中央銀行は(Weではない)緊急対応として物価安定のために実施したこれらの施策が金融不安定の潜在的なリスクを積みあげていることを認識すべきである、とかこの時点でキタコレ。

『These risks have arguably increased in the vicinity of the zero lower bound. The progressive decline in the real equilibrium interest rate over the past few decades has severely limited the space that central banks have available to maintain stable prices by changing their key policy rates.』

『As a result, central banks have to resort more often to balance sheet policies that entail the risk of contributing to the build-up of financial imbalances when the macroprudential policy framework is incomplete.』

『In our recently concluded monetary policy strategy review, we explicitly recognised the potential financial stability risks that may accompany our policy measures, in particular with a more forceful or persistent policy response close to the lower bound.』

『We therefore decided that, in addition to our economic analysis, our price stability assessment and proportionality analysis will now be based on an enhanced monetary and financial analysis.[8]』

しかも中立金利が低下する中においては資産買入政策に頼らざるを得なくなるケースが増えることから、どうしても資産買入のような政策を実施してしまいますが、金融安定の観点を考えて行かないといけませんですよね、というこのどう見てもPEPPは終わらせようというこの気概。


・一方でBISビュー的な予防引き締めは否定して早期利上げの思惑は封印したいようですね

更にですな、

『In practice, taking financial stability considerations into account does not mean that central banks should adopt a policy of “leaning against the wind”, whereby monetary policy is systematically tightened when systemic risk builds up. There is a large body of empirical evidence suggesting that the costs of doing so typically outweigh the benefits.[9]』

久々に“leaning against the wind”の文字列見ましたが、これは有名な所謂BISビューVSFEDビューって奴で、金融バブルのような事が起きる事が察知されたら風が来る前に立ち向かって金融引き締め、というBISビューのお言葉を思いっきり否定しております。

というのはどういうことかと言ってしまえば、こらもうどこからどー見ましても「金融バブル予防的利上げみたいなことはしないよ」という早期利上げ大否定攻撃。

『Instead, there are three complementary avenues available to monetary policymakers to manage the conflict that may, at times, arise between price stability and financial stability.』

その代わりに3つの論点ががありまっせ、ということですが、まあこの時点でほぼ内容はお察しということになるかと思います。


・早期利上げを否定する理由の持ち出し方が中々ユニーク

次の小見出しが『Adjusting the medium-term horizon』

『The first relates to the horizon over which monetary policy aims to bring inflation back to its target.』

中期的視点とは何ぞやということですが、

『The medium-term orientation of our monetary policy grants the flexibility required to tailor our policy response to the size, persistence and type of shock we are facing.』

『The current environment is a good example.』

今の環境が中期的なタイムホライズンを考えるのに良い例だとな。

『While a strong recovery in domestic demand and a rapid erosion of economic slack are expected to gradually bring inflation back to our target in the medium term, a combination of adverse supply-side shocks, mainly related to rising energy prices and supply chain disruptions, is now pushing inflation well above our target.』

現在の大幅にターゲット上回る物価上昇には供給要因がメインで需要要因については徐々に物価を2%に引き上げる程度のものだとのご認識。

『Responding to such supply-side shocks by raising policy rates prematurely would risk choking the recovery and, given the long lags in transmission, exert downward pressure on inflation at a time when the shocks are likely to have already faded.』

このような供給サイドのショックに利上げで対応するのはイクナイ!と来ましてまた早期利上げを否定。

『To prevent this outcome, supply-side shocks typically warrant a temporary deviation from the target, provided price stability is restored over the medium term and inflation expectations remain anchored.』

『The same logic applies to financial stability.』

金融安定と政策対応というのも同じ考え方だそうな。

『Take the Governing Council’s decisions of December 2020 as an example.[10]』

2020年12月の政策対応がこの中期的視点の参考となるそうですが何ですか?と見ると、

『At that time, the inflation outlook was fundamentally different from today. Consumer price inflation was projected to reach no more than 1.4% in 2023, well short of our 2% medium-term target. Vaccination campaigns had barely begun.』

ふむふむ。

『Standard textbook economics would have prescribed a further easing of the monetary policy stance. Instead, the Governing Council opted for a policy of “preserving favourable financing conditions”, meaning that we would purchase assets under the PEPP flexibly according to market conditions rather than absorbing assets at a constant pace.』

そう来たか!という感じですが、

『We did so, in large part, because there was a risk that pushing real and nominal interest rates even lower - in an environment where monetary policy was already highly accommodative - would have further fuelled emerging overvaluations in parts of euro area financial and real estate markets.』

昨年12月にまだ物価見通しが先の方まで低い時に、標準的な教科書的対応ならば「追加緩和」になりますが、我々は「利下げではなくPEPPの弾力的な活用(毎月一定の購入を行う訳ではない)」を行いましたが、この時の対応の理由の一つに「これ以上金利を下げると欧州の金融市場や不動産市場でのバブルを発生させるリスクがある」というのがあったそうな。ホンマカイナ。

『By tolerating a potential lengthening of the medium-term horizon, we effectively mitigated risks to financial stability which could have arisen from a more intense use of our policy instruments.』

でもって、これは「中期的な物価安定」の中期的というタイムホライズンを長期化した(つまり物価見通しが強くも無いのに利下げしない、という事は物価達成の後ずれ容認ということだから)のですが、背景にはこれ以上の利下げは金融不動産バブルになるから、というのがあったとのこです(マジか??)と眉唾感は拭えないのですが、まあそういわれると「お、そうか」と反応するしかない。

『In the future, challenges may reverse. For example, should inflation expectations become unanchored in response to a persistent period of inflation above our target, even if due to adverse supply-side shocks, this would call for a shortening of the horizon.』

「中期的」な物価安定のタイムホライズンを自由自在に変更するようです、うーんこのご都合主義。

『In this case, monetary policy must not be held hostage by fiscal or financial dominance - that is, even if financial markets have become more sensitive to changes in policy, central banks need to find ways to secure price stability without jeopardising financial stability.』

とは言いましても、これまたどこぞの中央銀行や中央政府の方々に爪を煎じて飲ませたいのですが、「monetary policy must not be held hostage by fiscal or financial dominance」ですよ!!!

『Reversing the communicated order of instrument sequencing is not an appropriate policy response in such circumstances. Maintaining a high volume of asset purchases merely to avoid adjustments in long-term yields in spite of imminent risks to price stability would give way to fiscal and financial dominance.』

ということで資産買入政策の話にまた戻りまして、

『That said, given its current architecture, the euro area remains vulnerable to fragmentation, meaning there is a risk that unexpected policy adjustments may be amplified in parts of the euro area, leading to changes in financing conditions that are sharper than intended.』

『A credible backstop that commits to counter such risks of fragmentation may help protect against disorderly movements and thereby allow the central bank to focus on its price stability mandate. The PEPP has effectively provided such a backstop function over the course of the pandemic.』

ユーロ圏のfragmentation(こらまたギリシャ危機とかの時によーゆーとりました言葉で)を予期しない金融政策調整によって起こすのはアカンし、そういう時のためにバックストップは必要で、パンデミックの中ではPEPPはそういうバックストップをもたらした、というので最初の1番地目終了。


・政策ツールの最適化ということでPEPPの縮小する気満々なのは把握した

『Prioritising the most efficient tool』という小見出しが続きます。

『The second avenue to incorporate financial stability considerations into the monetary policy decision-making process concerns the choice of policy instruments. In short, provided the instruments are similarly effective, policymakers should prioritise the use of those that have the least adverse impact on financial stability.』

金融安定に対するマイナスの効果を考慮して政策ツールを選ばないと行けない、と来まして、

『Asset purchases, for example, are an important tool for stabilising the economy at times of market turmoil or when the economy is at risk of falling into a deep recession, jeopardising price stability. But their cost-benefit ratio deteriorates as the economy gains ground, for three reasons.』

資産買入と思いっきり名指しして金融政策手段のプロコン分析とか言い出す時点でもうね。

『The first is moral hazard.』

まあ!モラルハザードですってよ奥様!!

『If the financial sector can systematically count on central banks to absorb large amounts of credit and duration risk on their balance sheets, even in good times, this will create bad incentives.』

ほう。

『For example, despite the traumatising events of last year, liquidity holdings of investment funds remain at alarmingly low levels, leaving the sector vulnerable to large-scale outflows (Slide 6, left-hand chart).』

投資ファンドの手元流動性、大口のアウトフローに耐えられないんじゃないか位に低いんですと。

『Liquidity risks are compounded by rising credit risks. Investment funds purchased around 70% of firms’ newly issued BBB and high-yield bonds, meaning they are exposed to the risk of substantial credit losses should conditions in the corporate sector deteriorate (Slide 6, right-hand chart). The average duration of their exposures has also increased during the pandemic, raising their vulnerability to a rise in interest rates.』

投資ファンドはクレジットリスクも盛大に取っているし、マチュリティトランスフォーメーションも積極的に行っているそうです。というのがモラルハザードとの説明。どこかの中銀以下同文。

『A second reason is asset valuations.』

資産価格のバリュエーションキタコレ。

『By removing safe assets from financial markets, central bank asset purchases incentivise investors to rebalance their portfolios towards riskier and less liquid assets.[11] 』

『These rebalancing effects are important when risk-taking is too low rather than too high, in particular when the economy is in the midst of a recession.』

リセッションの最中とかに中央銀行が資産買入を行う事は、金融主体にリスクを取らせるポートフォリオリバランス効果を付けるので良い事なのですが・・・・・・・・

『Over time, however, as the outlook gradually improves, the portfolio rebalancing channel may at some point result in excessive risk-taking and overvaluations. ECB staff estimates suggest, for example, that the return of a basket of global financial assets is currently far above its long-term average, while the likelihood of a costly downturn in economic activity has increased markedly over the medium term (Slide 7).』

経済物価情勢の見通しが改善する中でポートフォリオリバランスが過度に進むのイクナイ!!とかどこぞの中央銀以下同文。

『The experience of the past few years demonstrates that portfolio rebalancing effects also extend to real assets, including residential and commercial real estate.』

このポートフォリオリバランスの効果は不動産価格にも出てしまっている、

『New ECB research finds that monetary policy as well as mortgage supply have been major drivers of the recent marked rise in real estate valuations (Slide 8, left-hand chart). Unconventional measures, such as asset purchases, are likely to have contributed to these developments as they have been found to have a significantly larger impact on house prices than changes in short-term policy rates (Slide 8, right-hand chart).[12]』

これはまたシュナーベルさん思い切りがよろしゅおすなという感じですが、思いっきりECBの資産買入によって不動産価格の上昇が起きている一因、とか言っちゃってまして、PEPPちゃんエライ言われようですな。


『The final reason relates to market functioning.』

最後の理由は市場機能ということです。市場機能・・・・・・どこかの中央銀行がよく使いますな。

『Years of balance sheet expansion have caused the bond free float in some economies to decline to very low levels. In Germany, for example, our estimates suggest that less than a quarter of sovereign bonds are currently available for sale in financial markets (Slide 9, left-hand chart).』

『As such, the market is at risk of not having available the amount of safe assets that it requires to function well. Although recent developments in euro area repo markets reflect a variety of factors, the increasing scarcity of assets may have contributed to amplifying the marked decline in German repo rates (Slide 9, right-hand chart).』

国債買入のやり過ぎで市場のニーズに対して国債が不足しておる、とかそっちの系統の市場機能ですね。

『So, by gradually shifting the policy mix away from net asset purchases when the monetary policy objectives are within reach, central banks can mitigate financial stability risks effectively.』

これらの理由により、政策セットの中でネット資産買入を政策目標が達成されている時に脱却していくのは金融不安定化リスクを回避するのに有効です、とこれでPEPPの延長決めたら詐欺位の説明をしておりますな。


・金融安定化の為に必要な3番地では金融機関のマイナス金利預金者転嫁の話まで出されておる

次が『Mitigating risks through appropriate instrument design』で実質最終パラ(最後が纏め)。

『This brings me to the third avenue that is available to policymakers in responding to financial stability concerns, namely designing policy instruments in a way that mitigates the risks they may pose to financial stability.』

おおそうだ3番地まであるんでした。

『At the ECB, we have done so in a number of ways.』

ほー。

『For example, only a few weeks ago we doubled the limit on cash that counterparties can pledge under our securities lending programme, thereby supporting bond and repo market liquidity at a time when the demand for collateral is rising and supply is limited.

『A second example relates to the design of our targeted longer-term refinancing operations (TLTROs). The target for lending that banks need to achieve to secure the most favourable rates deliberately focusses on bank lending to firms and excludes housing loans. In doing so, we aim to steer bank lending towards firms, limiting additional upward pressure on house prices.』

市場のキャッシュの流動性問題に対応した証券貸出プログラムの変更、TLTRO適格からの住宅ローン資産の除外、と来まして3番目が金融機関の利鞘問題キタコレ!

『A third example concerns measures that protect the bank lending channel.』

『There is abundant empirical evidence suggesting that the pass-through of changes in the policy rate to deposit rates diminishes in a low or negative rate environment, thereby reducing banks’ lending margins and their shock absorption capacity (Slide 10, left-hand chart).』


『Even for deposits of firms, where the pass-through in negative territory has been strongest, the largest share is still accounted for by deposits with a rate stuck at, or slightly above, zero (Slide 10, right-hand chart).

『Two measures are contributing to offsetting some of the pressure that negative or very low rates imply for banks’ profitability and hence for the bank-based transmission of our monetary policy.[13]』

『One is the introduction of the two-tier system under which part of banks’ excess reserves are exempted from negative rates. The other is the favourable rate at which banks can finance themselves through our TLTROs.』

『Internal ECB analysis shows that, together, both measures broadly offset the costs banks incur when holding excess liquidity in a negative interest rate environment (Slide 11).[14]』

『And both of these tools can be adapted and recalibrated should we see risks to the bank lending channel emerging.』

政策金利がマイナスの中、預金金利にマイナスをパススルーするのが一部では出来ているものの難しいということで、それに対応してECBの当座預金付利を活用していますよ、という話を概ね(?)しておりますです、はい。



・最後の纏めパートを見ても結局これでPEPP終了しなかったら詐欺だよな〜という纏め方でした

『Conclusion』をついでに。

『All in all, and with this I would like to conclude, a thorough financial stability analysis is needed to inform the choice, design and calibration of the various monetary policy instruments that we use in the pursuit of our price stability mandate.』

しかしお前ら金融安定の話これまで大してしてなかったじゃん、という風に思いますとまあどう見ても単なるご都合主義にしか見えないがまあいっか。

『In doing so, we acknowledge that monetary policy itself may contribute to the build-up of financial stability risks, the potential societal costs of which are too large for central banks to ignore for as long as the macroprudential policy framework remains incomplete or not fully effective.』

金融政策そのものが金融不安定リスクを生み出すことがあり得る、とかAPP減らす気満々。

『Taking financial stability considerations into account does not mean that financial stability is itself an objective of monetary policy. But there is a broad consensus that it is a precondition for achieving price stability.

Thank you.』

まあ何ですな、この感じですとECBって基本的に利上げを思いっきり引っ張ろうとしながら資産買入は縮小の方向を強めに打ちだすという感じでお茶を濁そうとしてるんじゃないか、と思料しましたが、小職の個人的感想ですの世界なので当たるも八卦当たらぬも八卦。
 


お題「盛り上がらん雨宮副総裁金懇会見だがコロナオペの質問はたくさん出ましたな」   2021/12/10(金)08:07:43  
  ほうほうそうですかそうですか
[外部リンク] 午後
各国中銀、緩和政策維持する余裕なし インフレ圧力で=IMF

その「各国」に日本は含まれますでしょうかしら????(溜息)


〇雨宮副総裁記者会見ですが

[外部リンク] 2021年12月8日(水)
午後2時30分から約25分
(徳島市・東京間オンライン開催)


・しっかしこの会見質疑盛り上がらないことおびただしい

普段は冒頭挨拶部分に相当する最初の質疑はスルーするんですが、なんと今回の雨宮さんの金懇会見、7ページあるのですが、冒頭挨拶と最初の「ご当地経済質疑」でまるまる3ページ使ってしまってそれ以外の質疑が4ページしかない、という事で、現時点で日銀の政策について何か聞いて意味のある打ち返しが期待できるのが雨宮さんしか居ない(鈴木さんは良い話をしてくれるんですが如何せん他のヒラ審議委員(とあと一人の副総裁)がボンクラ揃いのため幾ら良い事を言っても遠吠えにしかなっていないのが惜しい所)のですから、もうちょっと質疑があって然るべき、とは思うのですよね。

しかしながら、まあ会見の方もこの調子というのは、まるで覇気のなさそうな金懇挨拶で今回再確認できましたように、足元の日銀様からは「とにかく大過泣く過ごして色々な問題を先送りしておこう」という感じで、余計な波風立てずにというムーブになっている、というのがそこはかとなく伝わって参りますので(個人の感想です)、まあそういうこっちゃぞ、って所になるんでしょうかね。

ま、大過なく過ごしたからと言ってその先に何か良い事があるかと言いますと別に何もない訳なのですが、元々マイナス金利ぶっこむ前の「補完的措置」が最初の問題先送りの術で、その時に政策の限界とか散々言われたら逆切れしてマイナス金利政策を導入したら、単なる量的緩和よりも政策の寿命が短くなり、その後は延命に次ぐ延命を各種の屁理屈を繰り出しながら粘っているだけの話しなんですが、この問題先送り力には感心せざるを得ませんなwwwwwww

と、話が毎度のように脱線転覆しておりますが、雨宮さんの会見で日銀の紙に残る質疑応答、というMPM以外の唯一の政策インプリケーション引き出してくる場ともいえる場でこの盛り上がらない質疑応答、という時点で、まあ質問する記者さんんの方でも日銀の方から何か主体的、能動的に何かやっていこうというテーマもなければパッションもない、という状況になっているんだなー、とは思いました、

まあそれはそれとして今回の会見要旨、最初の所でおおおお!!と思いました。



・何と対面で金懇やったのか!

という事でありまして、会見要旨の冒頭には「オンライン開催」とあるからそうですねーまたテレビ会議でございますよねーとか思っていたら・・・・・・・・

『(問) 本日の金融経済懇談会に出席されて、出席者からどのような意見や要望が出されたかという点と、懇談会で聞かれた意見を踏まえて、徳島経済の現状に対する認識と先行きの展望についてどのようにお考えかという点を教えて頂ければと思います。』

『(答) 私ども日本銀行が各地域で行っている懇談会ですが、コロナ禍の影響で、オンライン形式での開催を長い間余儀なくされてまいりましたが、今回徳島県には直接訪問することがかないまして、私にとっても大変久しぶりにこういう形で、対面形式で開催させて頂くことができました。やはり直接顔を合わせてお話しをさせて頂くと、地方経済の雰囲気や温度感がはっきりと感じられ、改めて、その有り難みを実感したところです。』

おおおお!!!!雨宮さん出張したのか!!!!!それは何よりでございました。折角徳島でやってるのに何か会見を東京とオンライン開催するのも何か妙ですけれども(一部がオンラインだったんでしょうけれどもそれならそう書いてもらった方が有難いんですけどねえ)。


・引用ついでに冒頭の雨宮さんの発言から雨宮さん安定の芸の細かさを確認

冒頭の雨宮さんのああだこうだという本日のご感想の話の先の方に参ります。(あまりにもネタがないので^^)

『ただ、先行きについては、各種部材の供給制約あるいは物流の混乱、更に原材料価格上昇による生産活動や企業収益への影響に対する警戒を強めておられるということのほか、やはりなんといっても、新型コロナウイルス感染症の動向や、今現在では、変異株の影響についても大変不透明感が強く、見通しが立てにくい状況にあるという認識が多く示されたように思います。』

ほうほう。

『こうした経済情勢に関する認識については、私どもの支店や事務所の認識と軌を一にするものかと思いました。』

金懇挨拶の時って「もっとも、私ども日本銀行の中心的なシナリオとしては、来年にかけて、わが国の景気の回復傾向が次第に明確になってくると予想しています。そのように考える理由は、3点あります。」って威勢のいいこと言ってたじゃん、と思って良く読み直してみると「こうした経済情勢に関する認識については、私どもの”支店や事務所の”認識と軌を一にするものかと思いました。」であって「私どもの」(=日銀公式)と言ってないのが雨宮さんさすがの芸の細かさ、と妙な事に感心してしまいました。


・何ちゅうかこの調子では物価安定目標の達成には無理があるわなと思った部分

更に雨宮さんの冒頭発言を引用します。

『また、多くの方がおっしゃったのは、原材料価格が上昇する中で、賃金を引き上げていくためにも、販売価格を引き上げる必要があるので、そうした企業の生産、収益、賃金、物価の好循環をもたらせるように、2%の物価上昇を目指した政策を継続してほしいとの声も聞かれたところです。』

うーんこのという感じでして、そもそも好循環をもたらすべき主体って企業なんですが、その企業の方々の言ってる感じが雨宮さんが説明するような感じですと、なんか突発性いかりや長介になってコリャダメダと言いたくなる感じのアレでございまして、前向きの循環メカニズムを企業サイドが主体的に回して行こうという気が無くて、天から2%物価安定目標の結果が降って来るとワシらも賃金上げれるんですが・・・・・みたいな感じでお話をされている、という企業マインドに悲しさを感じましたです、ナムナム。


・「デジタル化」と「DX」って若干話が違う気がするんだが

同じく雨宮さんの冒頭発言、今引用した前にこういうのがあって、

『ただこうした大変厳しい情勢の中でも、行政や金融界、経済界におかれては、様々な形での支援策を講じておられ、現在の状況という点について申せば、地元企業への資金繰り支援や、雇用維持の取り組みが進められていますし、中長期的な課題として、これは大変色々と示唆に富むご意見を頂いたのですが、DXの推進やSDGsを意識した対応といったことを強化しているとのお話を伺いました。』

てなのがあって、SDGsの話とかもあったのですがそっちはまあ良いとしましてDXの話が冒頭発言の後の方で出て来ましてですね、

『やや長い目で、展望ということで、本日伺った意見や、私どもの事務所・支店の調査も踏まえて申し上げますと、徳島県経済が持続的な発展を図るためには、人口減少あるいは少子高齢化といった構造的な問題に加えて、デジタル化という、これは以前からの課題ですが、感染症の拡大により更に浮き彫りになった課題に対処していきながら、地域の魅力や活力を向上させていくということが重要となると思います。』

ほうほう。

『この点、当地においては、様々な取り組みがなされていて、国内屈指のブロードバンド環境が早くから整備され幅広く活用されていますし、環境負荷の少ない街づくりですとか、LEDを中心とした産業振興の取り組みが継続的に行われています。』

うーむ。

DXってデジタルトランスフォーメーション(いまだに何でXなのかがワカランチ会長のアタクシだが慣れというのは恐ろしいもので最近は違和感なく使っておるな)ってことで、ビジネスのあり方とかそっちの方まで踏み込んだお話だと思うのですが、(まあ我々も人の事はあんまり言えないという説がオオアリクイなのですが)どうも省力化投資や人員確保難対策のデジタル投資と話がごっちゃになっているような希ガス。いやまあそこは定義の問題ちゃあ定義の問題ではあるんですが、日銀最近はDXをバズワードによく使うようになったので(もうちょっと前は「デジタル化の進展」みたいな言い方してた)そこは切り分けておかないと、なんか話がフワフワとしてしまうように思えます。


・コロナオペ関連の質疑で最初は決定時期だがどう見ても1月じゃろ

という訳でその次にもご当地質疑が続いた後、会見要旨3ページ目の最終行になって政策関連の質疑が登場する。

『(問) コロナ対応の資金繰り支援策の延長の是非について伺います。コロナの感染状況は、オミクロン株を含めて不透明感が引き続き強い一方で、支援策の延長の是非の決定が遅くなると金融機関の実務面の負担が大きいといった指摘もございます。今後、金融政策決定会合は、12 月、来年 1 月、3 月とありますけれども、延長の是非について決定するのはいつ頃が望ましいのか、特定の月日をお答えするのは難しいということは承知のうえですが、この支援策の趣旨ですとか、資金繰りの状況を踏まえて、副総裁は大枠でどのようにお考えを整理していらっしゃるのか、お聞かせください。』

雨宮さんのお答え。

『(答) ご指摘の「新型コロナ対応資金繰り支援特別プログラム(特別プログラム)」につきましては、基本的な考え方としては、こうした緊急措置あるいは臨時措置については、制度を始めるときも終了するときも、あるいは場合によっては再開するときも、情勢次第で臨機応変に対応するということが大事だと思います。』

謝ると死ぬ病に罹患していて一旦始めた政策をダラダラと続けている割にはエライ威勢の良いお話でよろしゅおすなあ(はんなり)。

『従って、そこのポイントは情勢次第という、情勢の判断が大事になってくるわけです。』

ほうほう。

『今はご指摘の通り、色々不確実性が非常に高い時期ではありますが、そうはいっても、制度の予見可能性や安定運営という観点からは、3 月末に終了する措置について、ぎりぎりまで判断を先送りすることは適当ではないでしょうから、12 月か 1 月には判断をするということが基本になるかと思っています。』

12月の時点で「続けません」という結果を出すとは思えず、もし12月に出すならば「継続します」しか出てこないと思いますし、12月に特に判断が無い場合は、1月となりますが、だからと言って1月の時点でもやっぱり継続となる可能性は多分にある(というかダラダラと継続するのが黒田日銀クオリティと諦観しているから)ので、12月に何も出ないからと言って赤飯焚いてお祝いするのは時期尚早でしょうなw


・CP社債買入だけ分離(と言っても所詮はコロナ対応でマシマシにしたぶんだけでしょうけど)は引き続きワンチャン期待

『(問) 先ほどの日銀のコロナ対応策の延長の是非についてですけれども、今日の午前中の講演の中で、コロナ対策について、資金繰りの支援と、主に大企業のCP・社債の部分での支援策の二つで成り立っていて、特に大企業の方については、CP・社債の発行環境はきわめて良好であるというご認識を示されていたと思います。』

イイヨイイヨー。

『今、おっしゃったように臨機応変に対応することが重要ということとなると、二つの主な構成要素のうち、大企業については資金調達環境が良好になっているので、必ずしも二つまとめてどうこうということではなく、それぞれ個別に色々と判断していく可能性はあるのか、今日のご講演の中でもそういった可能性が示されているのかどうか、という点についてお伺いします。』

さっきの答弁を踏まえて、という聞き方が大変に良い質問であります。

『(答) 全体として、「特別プログラム」の来年の 4 月以降の扱いについては、今ご指摘のあった点も含めて、まだ取り扱いを決めているわけではありませんので、基本的には 12 月短観なども含めて──別にそれだけではないですが、それも含めて──、今後の企業金融あるいは金融仲介機能全般の動向を丁寧に点検したうえで、適切に判断していきたいと思っています。』

講演の方でも12月短観ってありましたし、まあそれ踏まえて判断するのに短観直後のMPMでは早すぎるから、これは12月には判断を何も出さず、質問されたら今出ているデータやこれからのデータなども踏まえまして対応を検討する、という説明をするための布石を打っている、と見ました。

『本日の講演では、一種の特徴点をいくつか切り出してご説明しましたが、全体として金融環境をみると、大企業については、今ご指摘のあった通り、CP・社債市場は良好な環境ですし、貸出市場をみても、むしろ借入れは大企業については返済モードになっています。一方、中小企業については、総じてみれば改善していますが、対面型サービス業などに一部には厳しさが残っているということです。個人に目を転じると、個人事業主については中小と同様一部に厳しさは残っていますが、住宅ローン市場は安定しています。こうした金融環境全体を更に点検しながら、政策のあり方については検討していきたいと思っています。』

まあこう説明しているので、分離してCP社債の買入マシマシ分だけ元に戻す可能性に期待しながら年越しを迎えたい(12月MPMで何も出ないと思いっきり決め打ちするアタクシ)。


・買入のし過ぎで市場機能を損ねているようにしか思えんのだが・・・・・・・・・

次も(というかこの会見の政策関連質疑パート、1つだけオミクロンの影響の質問があるのだがあとは全部コロナオペ関連の質疑という盛り上がらない事夥しい会見だった訳ですが)コロナオペの質疑なのですが、

『(問) コロナ対応は、昨年来、財政と金融の協調で民間部門の資金繰りを支援し、効果を発揮してきました。岸田政権のもとで打ち出された経済対策では、企業の資金繰り支援策の延長が盛り込まれましたけれども、日銀としては、金融緩和の継続で経済を下支えしていくということがコロナ対応として重要なのでしょうか。コロナ特別プログラムが来年 4 月以降も引き続き重要な役割を果たしていくとお考えでしょうか。この点についてお聞かせください。』

雨宮さんの答え。

『(答) 政策としては両方とも重要だと思います。大きく言いますと、金融緩和については、私どもはコロナ対応だけに限定せずに、まず基本的な日本経済の改善、具体的には、2%の「物価安定の目標」ということですが、そうした物価上昇や賃金の上昇、企業活動の改善がうまく好循環になるような経済を目指して金融緩和を行っているという部分があり、この金融緩和の継続で、経済を下支えするという政策は、コロナ禍でも効果があると思います。』

物価目標全然達成してないんですが・・・・・・・・・・

『それと並び、コロナ禍での緊急対応として私どもがよく申し上げているのは、企業金融の支援措置、円貨・外貨の大量の資金供給、そして、ETF・J―REITのオペレーションで、それぞれ金融仲介機能や市場の安定を維持するという政策を行っていますので、それぞれが重要な役割を果たしていると思っています。』

どう見てもCP社債市場の価格発見機能いやもう知らんわ。


・コロナオペとマネタリーベースなのだが80兆円落ちても「一時的な増減」で済むとは何事ぞ、の件

本件は前々から指摘されている件ですが、さて雨宮さん今回はどう答える?という質疑がございまして、

『(問) 引き続きコロナ対応で恐縮ですが、コロナオペは現在残高が 80 兆円程度に膨らんでおりまして、いずれかの段階で終了した場合、期日の到来とともに、マネタリーベースの大きな減少も予想されます。マネタリーベースの拡大方針を継続するとしているオーバーシュート型コミットメントとの関係を含めて、コロナオペの残高減少が日銀の金融緩和姿勢と効果に与える影響、そしてオペ終了を議論するにあたって、こうした残高減少というのは、今後、政策対応について考慮すべき事柄なのかどうか、この点についてご見解をお願いします。』

なお、この質問をしている記者さんもそうでしょうけれども、まあこうやって80兆円落ちたらどうなるんだと申しあげているアタクシも恐らく共通しているのは「MBに大した効果が無いんでしょ」と言わせたいという所だったりするんでしょうけどね!!!!!!!!!!!!!!!!

『(答) まず、ご指摘の通り、コロナオペは大きな残高になっていますので、どこかでこれを収めるとすれば、マネタリーベースは減少する可能性はあると思います。ただし、オーバーシュート型コミットメントは、ベースマネーの残高がトレンドとして伸びていくことを想定しています。そうした考え方に基づくコミットメントとの関係がどうなるかということは議論にはなると思いますし、色々な議論が出るかもしれませんが、基本的にはこのオーバーシュート型コミットメントは、今、私どもが行っている金融緩和政策の大きな柱の一つですから、そのもとで考えていくということになろうかと思います。』

何じゃこの蒟蒻問答という感じでして、ちょっとニュアンスとして違うのは「トレンドとして増やすというオペレーションをしている(国債買入などで)ので無問題ですキリリッ」っていう言い方を直接的にしていない事でして、何を言ってるんだかよくわからんヌエのような発言をしているのは若干引っ掛からないでも無いのですが、置物残滓がいる間にMBの話を全部引き上げてしまう、というのはたぶんできないと思うんですよねー。いやまあオーバーシュート型コミットメントをしらっと外したら感心する(一方で置物残滓に呆れる)という流れになりますが・・・・・・・・・・・・・・・


#今朝はこの辺りでご勘弁賜りたく
 

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