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今朝のドラめもん(金融政策ウォッチ)

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全部で 15件 の記事があります。(表示:1−15)


お題「円債市場ちゃんの死に様がある意味活写されていますな/久々に白井さんを見かけたので雑談」   2020/12/30(木)08:18:46  
  何となく字面で言っていることは伝わる(自由時報電子版より)
[外部リンク] 軍醫系統同時5人晉任少將
2020/12/29 10:50

『國防部29日舉行110上半年陸海空軍將官晉升布達典禮,國軍台中總醫院院長洪恭誠(左起)、
國防醫學院預防醫學研究所所長洪乙仁、國防醫學院三軍總醫院松山分院院長高中錚、國軍
花蓮總醫院院長戴明正、國軍高雄總醫院左營分院院長陳盈凱等5位軍醫少將晉任。
(記者羅沛攝)』(上記URL先の最初のサムネの写真の説明より)

台湾で国軍の医官が5名同時に少将(軍医少将)に昇任するという人事が行われました、
というのようでして、新型コロナの封じ込めに成功している台湾ならではのニュースで
ございますな(記事本文見ると新型コロナ肺炎の対応についての功績が説明されている
ように読めました)110ってのは民國110年ってことかいな(2021年が民國110年)。


一方の日本はこの有様であり彼我の差は当然の結果であります。
[外部リンク] 小中学生を狷旭瓩薫緡貼昌者に感謝の年賀状プラン 案の定ブーイング
12/21(月) 17:50配信


〇債券市場参加者会合の議事要旨をちょっと真面目に読んでみたけどやっぱり市場は腐海の海にズブズブと・・・・・

[外部リンク] 年 12 月 28 日
日本銀行金融市場局
「債券市場参加者会合」第 12 回議事要旨

何せ昨日も一昨日も横綱の売買高が11000枚ソコソコという事で、いいから今日は半ドンに
しやがれ(多分システム更改しちゃったからもう半ドンとか出来ないんですよね)と思う今日この頃で
ございます(なお半ドンの弊害は債券の一般売買とかオプションやってる方は半ドンなのに短期デスク
だけは締まる時間がズレてしまう(いつもズレるんですが半ドンだと特に差が出るから)所ですな、
うんうん)が、さてまあこの3か月ほど主要カレントの居場所が動かん(特に20年まで)という
素敵な相場でしたが皆様のご意見や如何に?

『1.開催要領

(日時)
銀行等グループ 12 月 9日(水)15 時 30 分から
証券等グループ 12 月 9日(水)17 時 20 分から
バイサイドグループ 12 月 10 日(木)15 時 30 分から

(形式)オンラインテレビ会議・電話会議
(参加者)「債券市場サーベイ」等に参加する金融機関の実務担当者
(本行出席者)金融市場局長、金融市場局総務課長、同市場調節課長、同市場企画課長 』

ほうほうそうですかそうですか。

『2.本行からの説明等
? 本行より、〆跳市場サーベイおよび東京短期金融市場サーベイの結果、国債市場の流動性、
最近の市場動向と市場調節について説明した。 』

そういやサーベイを読んだような気がするのだがネタにした気があんまりない(特に短期)。

『3.参加者の意見
・ 上記説明の後、意見交換を実施した。会合参加者から聞かれた主な意見は以下のとおり。』

ということで・・・・・・・・・


・年末年始大して時間ないけど改めて悩んでみたい何で長期化せんのよの件

『最近の債券市場についての見方』ってのが最初に来ますが、

『・ 国債増発による影響を懸念していたが、前回会合(6月)以降、日本銀行によるイールドカーブ・
コントロールにより 10 年金利がゼロ%近傍の狭いレンジで推移しているほか、20 年金利も銀行勢の
旺盛な投資需要を背景に横ばい圏内で推移している。日本銀行の買入れが相対的に少ない 30 年などの
超長期ゾーンは、7月以降の国債増発や海外金利上昇の影響もあり、幾分金利水準を切り上げている。』

まあそうですなと思いますが、マクラに「国債増発による影響を懸念していたが」ってありますけど、
今金利上がって困る人ってそらまあトレーダー目先ロングだと困るとかそういうのはあると思います
けれども、そもそも論としてマーケットメーカーは知らんが、リアル資金投資してるサイド的に
円債がパンパンのロングで金利上がったら死亡という人っておらんじゃろと個人の感想です的には
思うのですよ、毎度申し上げてますけど。

『・ 政府の経済対策に伴い預金取扱金融機関へ預け入れられる預金が増加していること等から、国債での
余資運用ニーズが高まっている。

・ 超長期ゾーンにおいては、生命保険会社の安定的な需要が存在することに加え、地域金融機関や
海外投資家の取引が増加している。』

まあ海外ちゃんはジャパンの投資家がヘッジ付き円投外債買ったりするのとは投資行動違うと
思うので海外ファクターって準備需要みたいなもの以外ってそんなに安定的には考えていないの
ですけど(個人の偏見です)、資金循環的にも、金利の絶対水準がやや足りない(あと20〜30
有ればもうちょっとこう絶対水準需要がバカスカ出てくると思うんだがアタクシが思ってるだけ
ですかそうですか)ので買いが手控えられ気味という時間帯が長いが故の実質的なバイサイドの
ショートポジションみたなのも含めて、普通に今長い所をホイホイだしてもエエヤンと思うのですが、
この調子だと大して長期化しないみたいな感じでエエのかそれとは思いますよね。

って全然日銀云々と関係ないですけど、ここで長期化、というか膨れ上がった短国の方が気になって
おりまして、日銀が買うからヘーキヘーキとか言いますけど、そうは申しましてもどうせ21年度
だってコロナで補正1本ぶっこんだ後、衆院選終わったらどうせ今度はポストコロナ(ウィズ・コロナ
かもしれないけど)社会の為の経済対策とか何とか言いながら21年度2発目の補正とか出るでしょ、
と思いまするに、今年度の補正による短国大増発は緊急避難で仕方ない面はあったのですが、
21年度当初の時点で短国からのシフトを進めておかないと、緊急避難場所が千客万来満員御礼
状態になっている所で大型補正キタコレになったらそっちの方がヤバかろうと思うんすけどね。

何でそんなに増発にビビるのかが良く分からん(と死亡フラグを来年に向けて建築なう)。


・うちの債券市場ちゃんが息をしていないの!!!の部分ですがちょっと引っ掛かるのがあった。

次の『債券市場の機能度・流動性についての見方』の最初の意見に初見で盛大にズッコケたんですが。

『・政府の緊急事態宣言発出中は市場参加者の業務運営体制の変更(在宅やバックアップサイトでの勤務等)
により、債券市場の機能度・流動性は大幅に低下した。その後、市場参加者が新たな業務運営体制に
習熟してきたこともあり、夏場以降、債券市場の機能度は概ね新型コロナウイルス感染症拡大前の
水準に復している。』

いやーこの意見なんすけど、初見でこの文字列を出されると「えーっとすいません、別に相手は
ガースーじゃないんだから忖度報告しなくっても良くってよ」とか血圧が上がりかけたのですが、
よくよく見たらこの方は債券市場における事務周りとかがスムーズに回っているか、即ち債券市場
ちゃんにおいて事務処理能力がボトルネックになって取引が阻害されることが無くなった、という
話をしているだけである、と二度見した時にやっと気が付いて、危うく変な悪態をつかずに済み
ましたですあっはっは。

まあキーワードが「機能度」だから機能度って入れたんだと思うのですが、これはあくまでも
事務周り面での話であって、市場の価格発見機能とかそういう意味での機能じゃないよね、と
思いまするに、ちょっとこれは発言の趣旨をもうちょっと踏まえて差し上げてください、って
思ったのだが、まあ実際に忖度ヨイショ発言だったらさすがにちょっとお前という話っす。


まあ事務周りのボトルネックは解消されたんですけど、肝心の取引の方が低調低調あんど低調な
訳でございまして、現実問題としては以下の意見にありますように、

『・市場参加者の売買が国債発行入札と国債買入オペのタイミングに集中しているため、セカンダリー市場の
取引は低水準となっており、債券市場の流動性は十分とはいい難い。』

という事になっておりまして、ロットが捌けない→普段の取引が控えられる→益々ロットが捌けなくなる、
の悪循環に陥っているというかもうアリジゴクから抜けられんじゃろと思いまするに、市場の価格発見
機能の部分って、マイナス金利YCCでの金利水準が問題だのの以前に、とにかくセカンダリー市場での
日銀のプレゼンスがデカすぎというのも相まっている訳で、これいずれは正常化しないといけない
市場機能なのに、ドンドン壊死して行っているという実感しかないので非常にマズイと思う。
もしかしたら3次補正とか来年度とかの国債市中消化において、あまり長期化が進まない状況に
なっているのが、単に発行サイドがビビっていただけではなくて、市場が壊死してきているからだと
いうのであれば物凄くアカン事だと思うのよね。

『・株価や海外金利が変動する局面にあっても、円債市場は安定的に推移したと評価できる一方、
ボラティリティが低水準であることは、取引活性化の観点からは必ずしも好ましいとはいえない。』

日経平均が700円上昇する中で横綱が数銭しか動いていない相場に昨日はアタクシも泣いた。

『・発行からある程度期間が経過した一部の既発債は、需給が特にタイト化している。 』

そらまあ日銀があんだけ買うわ投資家はセカンダリー売買低調だわですからシャーナイですな。

『・ 日銀ネットの操作が必要な国債発行入札と国債買入オペへの応札を在宅で実施可能となれば、
業務運営体制の一層の向上に繋がるだろう。』

まあ何ですな、アタクシは20世紀脳なので専用線と専用端末じゃないという今の日銀ネットですら
すげえええええと思うのですけど、まあ気持ちは良く分かります。ただまあ東証が1日止まっただけで
この世の終わりを招いた戦犯であるかのような非難と処分を食らっておられるという事案が発生して
いるだけに、あんまりその辺を日銀に求めるのは難しいんじゃないかなあ、と思います。


・オペ運営に関する意見を見ますとまあアレだ

『市場調節運営等』ですけどね。

『・ 新型コロナウイルス感染症の再拡大に伴い、補正予算・来年度予算にかかるさらなる国債増発観測も
あるなかで、引き続き、柔軟かつ機動的なオペ運営および市場参加者との密接なコミュニケーションを
お願いしたい。』

『・ ボラティリティが上昇する予兆を捉えた際には、機動的なオペの調整により、過度な金利変動を
未然に抑制していただきたい。』

ってのが堂々と出てくるのを見ておじいちゃんはちょっと悲しかったんですけど、いやまあ立場によって
意見違うかも知れんけど、今のこの状況の中でしたら「ボラティリティ上等だぜドーンと掛かって来やがれ」
となって頂きたいんですけど「市場」の中の人だったら、という位のパッション(某証券の回し者ではない)
は持っていたいもんです。勿論その次に、

『・ 債券市場の低すぎるボラティリティに対して、オペ頻度引下げや買入れ日程上の工夫に加え、月間
購入額の減額も必要ではないか。

・ 超長期ゾーンの中でも、20 年債や 40 年債については、投資家需要が旺盛であり、需給が逼迫している。
市場機能度を改善させる観点から一段と柔軟なオペ運営を期待している。

・ CP・社債等買入れについては、無理に残高上限の達成を目指すのではなく、あくまでもバックストップと
しての位置付けでの運用を続けることが、市場の安定に寄与すると考えられる。』

というような一連の意見がありますので、最初の2つが市場の平均的見解とはあんまり思いたくは無いの
ですけど、まあ市場の流動性やら価格発見機能が落ちているどころか市場の壊死が静かに進行していると
いうのは、上の方の2つの意見にも表れている(別にこういう意見を言うのが悪いとか怪しからんとか
いう価値判断をアタクシはしないように心がけたいです、まあ一つの意見としては有りですからね)
んじゃないのかなあ、とまあそういう風に思いました。心配し過ぎかも知れんけどさ。


『今後の債券市場の見方・リスク 』の部分はどうでも良いので割愛します。




〇うっかり日経を読んでしまったので昨日の日経雑感

昨日は1面にアレな物件があったとの読者様の報告を受けてコンビニにひとっ走りして
日経新聞を査収したのですがこれは頭がクラクラ。

[外部リンク] コロナ時代(2)
2020年12月29日 2:00 [有料会員限定]

でまあ有料会員限定というだけに記事ちゃんの方は、

『新型コロナウイルス禍に対応した世界的な金融緩和は経済を下支えした半面、資産バブルや格差の
拡大も助長した。気候変動といった新たな政策課題も浮上するなか、中央銀行は今後どう動くべきか。
元日銀審議委員の白井さゆり・慶大教授に聞いた。』

『――中銀のコロナ対応をどう評価しますか。

「積極姿勢が目立ったのは欧州中央銀行(ECB)だ。足元の総資産は7兆ユーロ(880兆円強)とコロナ
の流行前から5割増えた。欧州連合(E...』(以上上記URL先より)

という所で終わっておりますのでシャーナイからさっき申し上げたように駅売り(コンビニだけど)の
日経を大枚はたいて絶賛査収して来たわけですが、一番吹いたのは、『2%の物価目標を見直し、
持続可能な成長につながる金融政策を探る時期が来るのではないか』(2020/12/29日経新聞朝刊1面より)
との御託宣。

さて、ここで白井大先生の過去のMPMにおける重要な投票行動を再確認してみましょう。

[外部リンク] 3 年 3 月 7 日
日本銀行

『(注1)白井委員より、基金の長期国債の買入れについて、「期限を定めない買入れ方式」を速やかに
導入し、「金融調節上の必要から行う国債買入れ」と統合する議案が提出され、反対多数で否決された
(賛成:白井委員、反対:白川委員、山口委員、西村委員、宮尾委員、森本委員、石田委員、佐藤委員、
木内委員)。』


[外部リンク] コロナ時代」の2人目に呼ぶのよどういう人選の感覚してる
のよ、とは思いました。

まあ何ですな、そんな訳で時流にいっちょかみの皆様が寄ってたかって「中銀、格差・環境にも配慮を」
みたいな話をぶっこんでくるようになっている、という現象を見事に活写したものとしてはこの人選は
秀逸と言えば秀逸なのですが、どうせ日経の事ですからそんな晒し上げみたいな発想はないでしょうから
ね、と思うのでした。何せ日経ちゃんは先日のMPM後の見直し云々に関して(会見QA読みたくて
翌日の朝刊を駅(コンビニ)売りで買いましたが)、

[外部リンク] 19:10 [有料会員限定]

とか何とか仰せでしたが、見直しを限定的ではなく幅広く行えみたいな話がイケシャーシャーと書いて
あったと思いますが、今まで散々っぱらQQEやらQQE2やら2%目標やら絶賛しておった話との
整合性はどうなっているんでしょうかねえという所ですのでまあね。

などとまた変な悪態を書いてしまいました年末だというのに年末気分じゃないから平常運転平常運転。


〇年末のご挨拶

年末ったって単に木金が休みなだけでGWより短いわ、という風情ですけど、まあ何というか
今年はバタバタしているうちに終わってしまいましたな、来年は良い年になりますようにm(__)m
 


お題「オペ紙(1-3減額)/札勘動画キタコレ/12月会合主な意見を鑑賞」   2020/12/29(火)09:03:16  
  これはまたしらっとチャーミングな記事
[外部リンク] 15時08分

無償どころか有償でも確保できない気がするんですが上級国民の楽しみと利け…ゲフンゲフンの為に必要不可欠な東京五輪様のためには汝人民勤労奉仕しやがれということですねわかります。まあ何ですな、学徒動員(下手したら高校生も含め)を大々的に掛けて30分くらいビデオ見せて「必要な研修は行った」としておけば頭数は揃うんでしょうね、頭数だけは(吐血)。


〇1-3年の輪番が若干減額とな(オペ紙)

・1-3年の輪番が若干減額ねえ

[外部リンク] 年 12 月 24 日
日 本 銀 行

『2.貸付予定総額

貸付予定総額 99,697億円
(参考)貸出残高(注) 516,246億円』

51.6兆円かよという所でありますが、これ奨励付利金だけで年間ゲフンゲフンという話になりますけど、何ちゅうかそらまあ一応大義名分はあるにせよ、何で日銀のオペ先の金融機関だけこういうの受けられますねんというのは何だかなーっていうアレは拭えませんけれども、マイナス金利政策が預金金融機関への金融機関課税みたいなもんだから相殺してまっせとかいうのは分かるけど、制度の建付け上この調整(?)によってマイナス金利適用の偏在が起きている筈だし、大体からしてそこまでして維持しないと行けないマイナス金利政策って何なのよ、と小一時間問い詰めたい。

・・・・・・のですが、何の法則だったか忘れましたが、官僚組織は仕事を作る習性があってしかもそれが常に肥大化するとかいう感じで、このオペに加えて地域金融機関特別付利までぶっこんでくるし、何とかワークショップはホイホイ実施しますし、まあ仕事がホイホイと増えて結構な話でおじゃりますなあとか何とか申しあげたくなりますな。

〇「にちぎん・学びの部屋」キタコレ!!!!!!

なおこういう仕事はドンドンやって欲しいですな、と言い出すアタクシの判断基準も我ながら謎ですが(^^)。

[外部リンク] / Bank Of Japan
480 回視聴 2020/12/27』(今朝時点)

『BOJchannel【日本銀行動画チャンネル】
チャンネル登録者数 1490人』(今朝時点)

チャンネル登録1490人しかいないのに480回視聴というのが多いのか少ないのか良く分からんでございますが、こちらの札勘画像、札勘用模擬紙幣(要はただの紙)でやっていまして、横勘がどっちで行くのかと見ていたら5×20で勘定していました(0.25倍速でゆっくり見たので間違えてはいない)。不肖このアタクシも金貸しの手先をやっていたので札勘のようなものは出来る(早く正確に出来るとは言っていない)のですが、アタクシが小僧の時代は5×20と4×25の方式があって、銀行によってどっちを使うかのお作法がある、とか言うのを聞いておりましたな。でもって日銀は5×20ですかそうですか、などと思いながら札勘動画を朝っぱらからチェックしてしまいました。まあこっちの方が正直有意義ですな(爆)。なお、縦勘はともかく横勘で手の動かしかたとかをこうやってきちんと言語化して説明をされたことが無かったので(何か先輩の手の動きを見ながら見様見真似でやってた記憶が)、
特に横勘での扇開きの所、言語化されてて「おー」と思いました。

ところで日銀動画チャンネルちゃんですけど、

『BOJchannel【日本銀行動画チャンネル】チャンネル登録者数 1490人』(人数は今朝時点)となっておりまして、まあゆうとるアタクシもチャンネル登録してないので人の事は言えないのですが、ECBの公式がチャンネル登録4.79万人(人数は今朝時点)となっておりまして(アタクシもECBはチャンネル登録しています)、まあ総裁会見ライブ配信したら一気に人数増えるじゃろとは思ったが、よく考えたらザパニーズで会見やってるからワールドワイドでは視聴されないのかな、などと思いますが、なんか動画チャンネルのトップを見ると一部の動画だけ突如1万再生とかになっていまして、もしかして学校教材か何かで使われてるのかな、とは思いましたが、他にも色々と面白そうなのが満載みたいです(ってアタクシもチャンネル登録していない時点で見ないで話をしているのがバレバレですが、笑)ので年末年始などのお供に如何でしょうか。


〇12月会合主な意見ですが・・・・・・・・・・

さて有意義じゃない方の確認である(悪態)。

[外部リンク] 年 12 月 17、18 日開催分)

・今回は政策点検だのというのがあるから物価の言及が少ないのはまあシャーナイか

『.金融経済情勢に関する意見』ですけど、最初の『(経済情勢)』はすっ飛ばしますとして、
次の『(物価)』は9人いて政策の数値的目標は2%物価安定目標なのにコメントが5つしか
ねえよとは思いますが、まあ今回は政策点検の話があるからそっちまでコメントしている字数が
無い、というのも分かるのですけど、まあ寂しいは寂しいですな。一応全部並べておく。

『・消費者物価の前年比は、当面、マイナスで推移したあとは、一時的な下押し要因が剥落し、
経済が改善していくもとで、プラスに転じ、徐々に上昇率を高めていく。』

はいはい大本営大本営。

『・消費者物価は、Go Toトラベル事業の影響などもあって、当面はマイナスで推移するものの、
特定部門における一時的な価格変動を除いてみると、価格引き下げの動きが拡がっている状況にはない。』

そういや基調的な物価のネタをまだぶっこんでおりませんでしたが(明日駆け込みでぶっこみます)。
直近で最頻値が10月+0.3→11月+0.1に落ちていたり、上昇品目-下落品目が10月18.4→11月11.1
とか、状況が今年の7月8月アゲインになってきているようにも見える(1か月だけなら誤射かも
知れない理論は一応成立するにしても)のですが、なぜこの話は大本営強気に言い切れるのかが
良く分からん。

『・先行きの消費者物価は、緩やかに上昇していくとみられるが、感染症による経済の下押しが当面続く
ことを考えると、2%の実現には、かなりの時間がかかることを覚悟する必要がある。』

はい。

『・ 現段階では、再びデフレ的な状況になっているとは判断していないが、先行き、企業や家計の
物価観が改善していくかどうかは全く予断を許さない。』

そもそも改善すると思っているのがいやまあいいです。

『・ 現在の物価は一時的要因でマイナスに転じているが、中長期のインフレ予想も弱含んでおり、
デフレ再燃のリスクは相応に残っている。為替をはじめとする金融市場急変のリスクにも引き続き
注意が必要である』

「デフレ再燃」ってのが(昨日も申し上げましたが)何ちゅうかこのアレでして、物価は経済の結果に
よるもんじゃろと思うので、デフレ再燃のリスクとか言う前に経済状況のリスクだと思うんですけどね。
あと金融市場急変のリスクって正直そんなに危機意識持つ必要あるのかね〜とはアタクシは能天気に
思っているのですが、とここで年末年始相場に華麗にフラグを建築してみる。


・政策点検の部分を鑑賞するのである

『.金融政策運営に関する意見』ですが、割とウケたのは今回コーナーが3つあって、

『(新型コロナ対応資金繰り支援特別プログラムの延長等)』
『(2%を実現するためのより効果的で持続的な金融緩和の点検)』
『(その他)』

となっていましたが、ちょっとYCCの時の主な意見とかを見ると、「総論」から各論(YCCと
オーバーシュート型コミットメント)に入っているのですが、(ちなみにこちらです→
[外部リンク]
 


お題「黒田総裁経団連講演ネタの続き/その他少々」   2020/12/28(月)08:06:45  
  そういう問題ではないのだが・・・・・・・・
[外部リンク] effect」を、できるだけ回避するために、懸命に取り組んでいると言えます。』

ということになっているのだが、どう見ても「ショック対応」と「その後の対応」について欧州はちょっとアレだが、米国に関しては明らかに「ショック対応はしますよ、でもバジョット・ルール方式で対応しますね」であって、ショック対応としては「scarring effect」とやらを軽減しようとしていますが、その後のノーズロ対応に関しては歯止めが掛かっていると思うのですけどね。

『一般的に、経済の成長力は、「労働投入」と「資本投入」に加えて、技術進歩を示す「全要素生産性」の3つの要素によって規定されます。そのうえで、大きなショックの後に低成長が長引く理由としては、(1)ショック時の失業増加などが、回復期の労働投入にも影響を及ぼす「履歴効果」、(2)設備投資の抑制による「資本投入の停滞」、そして、(3)「技術進歩の停滞」、の3要因に整理されることが多いと思います。』

うーんこの。

『感染症の影響が収束した後に、しっかりとした成長経路に復していくためには、こうした問題に対処することが大事です。そこで、この3つを軸に、中長期的な視点から重要と思われる課題についてお話したいと思います。』

ということなのですが、以下の話に関してはまあ黒ちゃんだか日銀の中の方々だか知りませんけど、一応思い入れはありそうなので敬意を表してご紹介しますけど、いやだからその一方で何でもかんでも延命するスキームみたいなのをぶっこんだら、そらまあショック対応には必要なのですが、もう少し長期的に見た時に産業構造の転換とかそういうのを阻害する要因になっていて、それが日本の潜在成長力の長期低迷に繋がってませんかねえ、とかいうとシバキ脳とか言われそうなのですが、これ程度問題の話で、ジャパンの場合はその辺のバランスが悪くて、労働者はこの20年位やたらシバカれるのに何でこうなる、という風に思っているうちにこっちもジジイになってしまいましたが(涙)、何がどうだか分からんのだが、なんかがおかしい気がする。

ということで以下を折角なので鑑賞して進ぜよう。


・労働者のスキル維持向上云々の話だが何か肝心なものが抜けている希ガス

最初は『労働投入:労働者のスキル維持・向上』です。

『最初に、労働投入です。労働投入に関する経済危機の「履歴効果」とは、雇用調整によって失業した労働者が、スキルを低下させてしまうことや、労働市場から退出してしまうことで、その後の労働投入に影響が残ることを指します。』

はい。

『この問題は、欧米で指摘されることが多いですが、わが国でも、いわゆる「就職氷河期」世代の問題が、20年近く経った現在でも、なお議論されていることを考えれば、注意が必要なことが分かります。』

うーんソコデハナイ感がありますが、就職氷河期世代がどうのこうの話をしたがるの置物大先生なので、何ちゅうかこんなところにも置物の影が。就職氷河期だから云々よりも有効な職業訓練みたいなのを社会的にぶっこまない(いやまああるのは知ってますが人口に膾炙してるか問題とか活発に皆が利用するのか問題とか)で個別企業にやらせるという労働政策の一方で使い捨てみたいな使い方する企業がありーのそれを止めない労働政策ありーのとかの話で、世代がどうのこうのの話ではないと思うの。

『この問題を大きくしないためには、ショックの発生時に失業者をできるだけ増やさないことが重要です。』

一定のセーフティーネットと職業訓練の充実(ってちなみに今日この後読書室でご紹介しますが金融DX関連の本を紹介する中で北欧の事例が出ていてそっちに盛大に影響を受けている説があるのですが自分^^)とかいう話になるような気が。いやまあそれ一朝一夕にできないから急場はしょうがないけど。

『今回、各国が取り組んでいる、雇用維持や事業継続の支援策は、こうした労働投入の履歴効果の問題に対応する観点でも有効です。日本でも、政府の雇用調整助成金や持続化給付金、政府・日本銀行の資金繰り支援のもと、企業や金融機関の取り組みによって、大規模な失業や倒産の増加は起きていません(図表10)。』

などと言ってたら次の所でそういう話はさすがに出てくる。

『ただし、より長い目でみれば、労働投入の面で、さらに求められることがあります。それは、企業が雇用する労働者のスキルを、経済構造の変化に対応できるように、進化させていくことです。感染症を契機に、ビジネス環境の大きな変化に直面している現在、既存のスキルを維持するだけでは、十分な競争力が保てません。感染症の流行前でも、適切な人材の不足が、業務拡大のボトルネックとなったことがよく聞かれました。現在も、デジタル化の取り組みが進む中で、IT人材の不足が、喫緊の課題とされています。こうしたもとで、大きな変化に果敢に対応していくために、企業内教育によるスキル向上はもとより、他業種との人材交流によって新たなスキルの吸収を進める企業もみられています。これまでも、企業の皆様は、構造変化に対応した雇用者のスキル向上に努めてきましたが、こうした取り組みを一段と進めていくことが重要です。』

ちょwwwおまwwwwww

いやまあこれ相手が経団連だから経営者はかくあるべしって話をしているのでしょうけれども、そのスキル向上の部分ってもっと大々的に政府部門が労働政策としてぶっこむべきなんじゃネーノというか何というかで、企業に任せっぱなしだと市場の失敗みたいな事になると思うし、そうなってしまっているのがジャパンのありようなんじゃネーノと思うんですけどね。まあ話の趣旨は分かるのだが結論になんか抜けがあるなと思うのでした。

あと、まあそういう事ならば日銀のコロナ対策ちゃんも「必要ならば継続します」とか言ってるのではなくて「あくまでも時限措置なのでこの時間を利用して改善してちょ」という話をした方がエエンチャウノとは思いましたです、まる。


・結局高貯蓄率大勝利になってしまった面を説明せんでもエエじゃろうにと思いましたが

次が『資本投入:設備投資による資本ストックの蓄積』である。

『次に、資本投入についてです。資本投入の面で、大きな危機の後に低成長が長引く要因として指摘されるのが、必要な資本ストックの蓄積が阻害されることです。すなわち、危機に伴う収益悪化や、経済の不確実性の増大、資金調達環境の悪化などから、設備投資が過度に抑制され、また、その後も企業の慎重な姿勢が続き、資本蓄積が長期間停滞することです。』

ほうほうそれでそれで?

『ここで、わが国企業の設備投資スタンスを振り返ってみたいと思います(図表11)。わが国では、バブル崩壊後、デフレが続くもとで、企業が設備投資に消極的な状況が長く続きました。しかし、昨年この場でも述べたように、ここ数年は、高水準の収益も背景に、企業の投資スタンスが、確実に積極化してきました。そうしたもとで、本年入り後、感染症のショックに見舞われました。確かに、積極的な投資を行ったうえで手許に残っていた高水準の貯蓄が、今回のショックの影響を和らげた面もあります。しかし、重要なことは、そうした経験に基づいて、過度に投資スタンスを慎重化させることは、将来の競争力の差となって現れるということです。』

でもそもそも高水準の貯蓄が無かったら死ぬんじゃあダメじゃん。

『企業の皆様は、この点を十分に認識していると思います。企業の方からは、リーマン・ショック後の大幅な投資抑制が、その後の競争力低下に繋がった経験を踏まえ、今回、必要な投資は続ける、という声が少なからず聞かれます。』

『ポストコロナも見据えると、感染症の流行前にみられていた、未来に向けた投資を積極的に行うという、前向きな流れを途切れさせないことが大事だと考えています。』

うーんこの無理矢理な展開という感じですな。どうせアピールするなら「今回のようにショックの中でも金融面では政府日銀は手厚いサポートを行うので、企業経営者の皆様は安心して競争力・成長力の強化に前向きな設備投資を継続して下さい」という方がエエンチャウノとは思いましたですが、まあこういうしかないのかなあ、しゃーないかなー。


・成長投資の話も何かちょっと・・・・・・・・

3つ目の最後が『技術進歩:成長投資の継続』です。

『技術進歩も重要な要素です(図表12)。危機の後に、技術進歩が停滞し、経済全体での生産性の伸びが低迷するという例は、リーマン・ショック時をはじめ少なからずみられます。この背景には様々なことが考えられますが、1つには、企業の研究開発投資の不足が挙げられます。』

ほうほう。

『研究開発投資が消極化すると、先端技術の導入が遅れることで、イノベーションが生まれにくくなります。このように、技術進歩には、中長期的な視点での成長投資と、そのもとでの革新的な取り組みが必要です。』

ですな。

『この点、現在の厳しい経済環境のもとでも、企業をはじめ、わが国の様々なレベルにおいて、一段とデジタル化を推進しようとする動きが進んでいることは、注目すべき兆候です。』

うーん間違ってはいないと思うんだがなんかちょっと違う気がするんですけど、おじちゃん頭が弱いのでうまく言語化出来ない。

『実際、企業のソフトウェア投資は、設備投資全体と比べて堅調なスタンスが維持されています。企業の皆様が、こうした成長投資を通じて、イノベーションを産み出していく姿勢を維持しているのは、大変心強いことです。』

節子、それ省力化投資や。イノベーションチャウで。

・・・・・と申し上げてみましたが、いやまあどうなんでしょうね、なんか技術進歩に成長投資というのとちょっと違う気がしますわ。

『以上、中長期的な視点に立って、わが国経済を持続的な成長経路に戻していくために重要なポイントを、「労働投入」、「資本投入」、「技術進歩」という3つの観点でお話しました。もちろん、感染症の問題が収束した後の、いわゆるニューノーマルの経済がどのような姿になるのか、現時点では、誰にも分かりません。しかし、過去にもこの場で述べてきたように、大きな変化に直面した時に、一歩先んじて行動し、チャンスに変えることで、企業は大きく成長することが可能になります。持続可能な開発目標(SDGs)の実現という観点から取り組みが進む、環境問題も同様です。多くの企業が、環境問題に取り組まれているのは、社会的な要請に応えることはもちろん、将来の新しい社会における競争力向上にも繋がると考えてのことだと思います。企業の皆様には、未来の成長力を高めるための視点を持って、様々な課題に果敢に挑戦していただくことを期待しています。』

SDGsの話を無理矢理入れていたり、なんかいい話をしている筈なんだが微妙にコレジャナイ感があるんだよなー。ということでこのコーナー終了であとは結語なのでパスします。



〇例の地域金融機関特別付利制度の要綱が来ましたな

[外部リンク] 年 12 月 25 日
日本銀行
「地域金融強化のための特別当座預金制度基本要領」の制定等について

『日本銀行は、本日の政策委員会・通常会合において、地域金融機関が将来にわたり地域経済を適切に支え、金融仲介機能を円滑に発揮していくための経営基盤の強化に資する観点から、下記の諸措置を講ずることを決定しましたので、お知らせします。』

『1.「地域金融強化のための特別当座預金制度基本要領」を別紙1.のとおり制定すること。

2.「系統中央機関の会員である金融機関による地域金融強化のための特別当座預金制度の利用に関する特則」を別紙2.のとおり制定すること。

3.1.および2.の実施に関し、日本銀行法(平成9年法律第89号)第43条第1項ただし書きおよび同法第61条の2の規定に基づき、別紙3.および別紙4.のとおり財務大臣および金融庁長官に認可を申請すること。』

という訳で相変わらず通常会合扱いなんですね、と思ってそういえば通常会合扱いと言えば株式買入(ETFではないよ)の時ってどうだったけと一々調べに行くのがアタクシの仕草なのですが、こちらは何せまだ残高があるので要綱その他の物件も残っている(というか新法以降のアーカイブは割と普通にある)のだ。

[外部リンク] 年 12 月 25 日更新)

『1.環境認識
・地域金融機関の経営環境は、人口減少などの構造要因や低金利環境の継続に加え、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、厳しさを増している。
⇒ 地域金融機関が将来にわたって地域経済をしっかりと支えていくために、経営基盤強化に向けた取り組みを後押しする制度を導入することを決定。

2.制度の概要
・地域経済を支えながら経営基盤強化に取り組んだ地域金融機関に対し、当該地域金融機関が保有する日銀当座預金に上乗せ金利(年+0.1%)を支払う。
・3年間(2020〜22 年度)の時限措置。』

ということで出た時と同じ話(当たり前だが)ですが、 まあ何と申しますかこの要件のうち、,OHR改善よりも△侶弍津合の方が優遇期間金利適用期間が長い(,惑々数字がキツくなるのに対して△賄合しちゃえば後は3年間ホイホイと優遇金利が適用される)という時点でナンジャソラという感じですし、

『(1)対象先

・地域銀行、信用金庫(日本銀行の取引先)
―― 日本銀行の取引先ではない協同組織金融機関(信用金庫、信用組合、労働金庫、農・漁協等)は、それぞれの系統中央機関経由で本制度を利用することを可能とする(以下「系統スキーム」)。』

経営統合あり気みたいな制度と組合金融機関って相性悪いだろ(株式会社とチャイマスから)とか、まあそもそも何で地域銀行だけなのよとか、まあ色々とあるのでは以前も話をしたと思いますし、大体からしてこれまで経営努力をしてきて現時点でOHRが低い(改善している)所はこの制度適用を受けるのが大変とかいうのって何だよそれという感じでして、同業態全体の対比でOHRが優秀な所に報奨出すんじゃなくて、今まで水膨れ経営していたところが改善した方がオイチイ目を見るというのは非常に釈然としませんわな、そらまあどっかで線引きが必要なのは分かるけどさ。

でまあこれ既に経営指標が良い所も、こういう制度がぶっこまれたら何か対応しないといけなくなるので、その辺の企画部門の皆様におかれましては報奨は貰えないわ余計な仕事は増えるわとか、割と有難迷惑な話ですなナムナムナム。



〇年末も近いので急に読書室(DX金融2題)

DX金融2題と聞くだけで何の本かはお察しかと存じますが(^^)。

・「デジタル化する世界と金融 北欧のIT政策とポストコロナの日本への教訓」(中曽宏監修 山岡浩巳・加藤出・長内智著)金融財政事情研究会

副題の通りでございまして、スウェーデン、フィンランド、エストニアのIT政策とか金融のDX事情とかの話がありまして、最初に巻頭言っぽいのがあって最後にまとめがある、という構成になっていますので、どこの章から読んで行ってもよろしいかと思います。昨年9月にこちらの方々などが北欧諸国の金融DX状況の視察団ということで見に行って来た状況と、各国のそこに至る経過とかのお話でオモロイと存じますです、はい。

ちなみに全編上質な紙にカラー刷りになっていまして、確かにカラー刷りじゃないとこれは色々な写真が多いので見れんわなとは思いましたが、その分お高くなっておりますので念のため申し添えます。

ISBN978-4-322-13558-9 C2033 \2800E


・「金融の未来 ポスト・フィンテックと「金融5.0」」山岡浩巳(金融財政事情研究会)

ということできんざいの回し者かと言われそうですがまあそこは華麗にスルーして頂きまして、こちらは金融市場局長、決済機構局長を務められた山岡さんの本で、経済金融のDXの話(特に金融+情報という最近の流れなど)でもあるのですが、マネーの前史についての説明もあります。全くの金融初心者だと難易度がやや高い(きんざいの本だけに)かも知れませんが、マネー(お金)というもんが何ですか的なところから掘り返して俯瞰できるので前半の部分も何気に良いかと。

ISBN978-4-322-13537-4 C2033 \1600E

・・・なお、金融DXとはまるで関係ないですが、先日某都内の某大型書店で麿ブックが依然として平積みになっていたのでほほうと思って奥付を見たら「2019年11月19日 第5刷発行」とあって貫禄の麿クオリティキタコレと嬉しくなりました。なおアタクシは置物日記の方で引っ掛かってしまい麿とかの方があんまり読めていないという如何なものかという事に気が付くのでありました、ダメじゃん。
 


お題「いろんなワークショップとか何とかが投下されてますな/経団連での年末黒ちゃん講演である」   2020/12/25(金)08:08:02  
  こんなビックウェーブ(かどうか知らんが)があったのに気が付くのが遅れた。
[外部リンク] 午後UPDATED
今夏の東芝株主総会、経産省参与がハーバード大基金に干渉=関係者

『今年の東芝の株主総会は、物言う株主の外資系ファンドが社外取締役候補を独自に提案し、会社側と対立した。東芝の議決権4%超を保有するハーバード大基金は大株主の1人として動向が注視されていた。関係者3人によると、ハーバードは経済産業省参与に5月に就任した水野弘道氏から説明を受け、議決権行使を断念した。ハーバードはその後に独自の調査を行い、水野氏の説明には法的な根拠がないと認識したという。』(上記URL先より)

経産省参与って誰やねんと思ったらあの水野弘道さんじゃあーりませんか。

大門先生がこれをネタにすると共産党員がコーポレートガバナンスについて政府統制に反対する方向で物申す、とかいう物凄くシュールレアリズムな世界が発生するので是非一丁。

なお皆様ご案内の事とは存じますがご参考までに。
[外部リンク] 7:09

『水野氏がCIOだった19年12月、GPIFは株式の借り手がどう議決権を行使するか見通せないことなどを理由に、信用取引で空売りを行う投資家への外国株の貸し出しを停止すると発表した。世界の機関投資家に影響を与える判断で、マスク氏は「ブラボー、正しいことだ! 空売りは違法にすべきだ」とツイッターで評価していた。』(上記URL先より)


〇別にやるなとは言わないけどこう連発されると・・・・・・・

・気候関連も結局お付き合いどころか熱心にですかそうですか

[外部リンク] 金融システム面での新たな議論 ─

さらに気合が入っているのは
[外部リンク] Does Climate Change Interact with the Financial System? A Survey

すげえええええという所ですが、日本語版ダイジェストもあるようです(もはやその前でめげたので年末年始に読む(優先度は低いけど)ことにします)。

[外部リンク] 第1回「地域医療の持続可能性向上に向けた取組み」を開催
2020年12月24日
日本銀行金融機構局
金融高度化センター

『金融高度化センターでは、標記テーマのワークショップをオンライン・ライブ配信で開催しました(参加者:約150名)。』

ということで、

『金融機関を取り巻く環境が大きく変化する中、持続可能なビジネスモデルの再構築に向けての動きが加速しています。中でも、地域を基盤とする金融機関にとって、高齢化や人口減少を背景に大きな変革を迫られている地域経済の活性化は、経営基盤の強化に直結する重要な課題です。こうした分野における金融機関の先進的な取組事例の紹介や参加者との意見交換を通じて、地域経済の活性化のために地域金融機関が果たすべき役割について有益な視点を提供することを目的に、「地域活性化ワークショップ」を連続開催します。』

うーんこの。

『地域活性化ワークショップの第1回目では、「地域医療の持続可能性向上に向けた取組み」を取り上げました。医療機関は人口減や高齢化による医療需要の構造変化に直面しており、経営が悪化している先もみられます。また、財政悪化を受けて、公的支援のみで地域医療を支えていくことも難しくなってきています。こうした中で、新型コロナウイルス感染症が拡大し、医療機関経営のさらなる悪化が懸念されています。地域住民にとって不可欠な地域インフラである医療機関の持続可能性向上に向けて、地域金融機関がどのような役割を果たせるか、本ワークショップで議論しました。』

中央銀行の仕事とは到底思えないんですが。というか「金融高度化」ってこういう話だったっけ。

『ワークショップの模様については、以下をご参照ください。』(貼るのめんどいからリンクは見に行って下さい)

ってあって真面目にやってるのは分かるんだが、一方で例のアレでOHR改善だ合併しろだの話がぶっこまれてみたりしてますし、それ以前の問題のそもそも論としてマイナス金利以下同文がある訳で、何と申しますか粒粒のミクロでみたら仰せ御尤もで結構な事をしているとは思うんですが、政策全体のデザインというものが無い(有ればあんな昭和温泉旅館どころか九龍城塞張りの政策枠組みにならんじゃろ)ので、何ちゅうかこのミクロの部分での努力がマクロ政策対応の所でぶっ飛んでしまい、しかも日銀の仕事は基本政策面ではマクロ政策だろ、とか思ってしまうと関係各位の努力は良く分かるんですけど何だかね〜となってしまうアタクシなのでございました。

つまり「金融高度化」は良いんですがその前にマイナス金利がもたらす金融システムへの(以下同文)。


ちなみに高度化センター様こっちのネタも実施予定ですな。
[外部リンク] 金融機構局 金融高度化センターでは、2021年1月27日(水)、標記テーマの金融高度化ワークショップをオンライン・ライブ配信で開催することとします。』

まあこっちの方がまだマクロ寄りではありますが、でもまあ中央銀行のする話なのかね国連なり関連機関にやらせておけばエエンチャウノとは思いますがね。

ESGに関しては米国ERISA法の解釈でESGファクターを考慮することに対する収益インパクトへの説明をどうのこうのが最近また少し変化したとか何とか聞いたような気がしますが、一方で売電政権になりますとこのネタは売電政権ホイホイと食いつきそうなので一層のムーブにはなるでしょうな。

ちなみにSDGsに関しては普通に普遍的な価値観を示しているものだと思ってますので、あとはこの普遍的な価値観をどうやって有効な形で具体策に落とし込むのか、ということなので、なんか形だけ整えてやったふりしてウマーとかにならないようにして頂きたいもんだという感じではありますな、はい。


〇ほぼ完全にスルーされていたような気がする今回の経団連総裁講演

[外部リンク] 黒田 東彦

・年末恒例行事で吉例でございますので・・・・・・・・

『日本銀行の黒田でございます。本日は、わが国の経済界を代表する皆様の前でお話する機会を賜り、誠に光栄に存じます。1年の最後に、この場所でお話させていただくのも、今年で8回目となります。』

ということなので過去の軌跡を確認いたしましょう。

[外部リンク] 黒田総裁 【講演】「デフレ脱却の目指すもの」(日本経済団体連合会審議員会)
2014年12月25日 黒田総裁 【講演】「『2%』への招待状」(日本経済団体連合会審議員会)
2015年12月24日 黒田総裁 【講演】「転換点を迎えて」(日本経済団体連合会審議員会)
2016年12月26日 黒田総裁 【講演】「世界経済の新たなフェーズと日本経済の課題」(日本経済団体連合会審議員会)
2017年12月26日 黒田総裁 【講演】「人手不足を越えて:持続的経済成長への展望」(日本経済団体連合会審議員会)
2018年12月26日 黒田総裁 【講演】「わが国の経済・物価情勢と今後の展望」(日本経済団体連合会審議員会)
2019年12月26日 黒田総裁 【講演】「好循環の持続に向けて」(日本経済団体連合会審議員会)
2020年12月24日 黒田総裁 【講演】「感染症への対応と中長期的な日本経済の課題:ポストコロナも見据えて」(日本経済団体連合会審議員会)

・・・・・・・感染症のせいにしてしまって今までの事をリセットしてしまいましょう、というのが見て取れますが、ついでに申し上げると今回は「中長期的な課題」とか言い出しまして、まあ展望レポートの見通し期間中に2%に近づく(1%台後半)という物価見通しを出すのを放棄したのでその時点からそうだと言ってしまえばその通りではあるのですが、遂に「中長期的な」課題とか言い出しているのは、もはや目先の話(少なくとも過去の経団連講演の題目は「近い将来」にフォーカスしているというのはお分かりになるかと存じます)はスルー、即ち2%物価目標の早期達成というのも早期達成じゃないというのを正式に降参しに行く布石が打ち出されていますな、という風に勝手気ままな解釈をしましたが、まあそこまでではないにせよ、「早期達成」は封印したいんでしょうから、総裁会見で質問される各位に於かれましては必ず「早期達成はどこに逝ったんでしょうか?」と質問をして差し上げて古傷を毎回掘り返して差し上げないと不親切というものです(白目)。


・まあ正直読みどころが碌に無いのだがちょっとだけ経済の部分でも

でもってさっきのマクラの続き。

『その中でも、本年は、新型コロナウイルス感染症というショックによって、社会・経済を巡る環境変化が特に大きい1年となりました。そこで、本日は、感染症の影響を中心に、今年の経済の動きを振り返ったうえで、この先の経済・物価の見通しについてお話し、日本銀行の政策対応の考え方についてご説明いたします。政策運営についての説明では、先週の金融政策決定会合で示した、より効果的で持続的な金融緩和を実現していくための点検にも言及したいと思います。』

3か月近くも時間をかけてこれからゆっくり点検するというのに、何でそんな前広に話ができるんでちゅかねえ(棒読み)という感じでして、先般の会見でも点検するのを決めうちしまくっていて、それを3か月もかけるの何なんだよと思うし、3か月も掛ける割に事前にやらない事が決まっている(人はそれを茶番ともいう)んだったら一々こういう場で熱心に説明というかプレイアップする必要ねえだろ、と思うので、この辺のコミュニケーション戦略はたぶん元々の所で何か勘違いしてるんじゃないかなあという疑念をぬぐえないアタクシ。

『そして、最後に、今回の危機を乗り越え、その経験を将来の成長に繋げていくために必要なこと、すなわち、中長期的な視点でポストコロナも見据えた時に、日本経済全体として取り組むべき課題について、お話したいと思います。』

2%物価安定目標を早期に達成すればいいんじゃないですかねえ(鼻ホジホジ)。

んな訳で『2.コロナ禍における経済・物価情勢と先行き見通し』って章に入って最初の小見出しが『(経済に現れる感染症の影響)』ですが大体想像が出来る話なので全部飛ばそうかと思ったのですが、最後のはちょっとクスっとなったので引用。

『このように、感染症のショックが及ぼす影響は、企業の業種や規模、消費者の年齢などの属性によって均一ではなく、大きなばらつきを伴っています。そのことは、特に今次局面では、集計値や平均値だけではなく、経済主体の属性毎の状況も含めて、丁寧に経済情勢を点検していく必要があることを示していると考えています。』

なるほどその通りですね!!!!ところで総裁、金融システムの問題に関してですが、システムというのは弱い一か所が切れると影響が連鎖する可能性がありますので、やはり同様に「集計値や平均値だけではない」観点で金融システムの安定性と現政策のコンフリクトについてご考慮頂くのが宜しいかと思いますが如何でございましょうか。

などというしょうもない事を考えてしまった(いちゃもん脳)。『(経済の先行き見通し)』に行きますと、当たり前ですが「コロナ次第」という話。引用するまでもないかもしれませんが一応引用しておきます。

『続いて、先行きのわが国経済の見方です。中心的な見通しでは、感染症の影響が徐々に和らいでいくもとで、海外経済の持ち直しにも支えられて、緩やかながらも改善基調を辿ると予想しています(図表4)。春先に比べると、多くの国で、感染対策と経済活動のバランスを意識した対応が行われています。もちろん、感染症の影響が続くもとでは、経済の回復ペースは、緩やかなものに止まらざるを得ません。しかし、春以降の経験を活かして、的を絞った感染予防策をとりながら、社会全体で新しい生活様式に適応していく中で、経済活動の水準が徐々に高まっていることも確かです。先行きも、メインシナリオとしては、こうした動きが続くと考えています。』

まあ寧ろこれは経済見通しよりも、感染症対策の方での政府の動きはこういう認識が政府部内での共通認識としてベースにあってそこから対策が出てきているんだろうね、とか何とか思う今日この頃。

『もっとも、こうした見通しについては、不確実性が高く、下振れリスクの方が大きいと認識しています。このところ伝えられるワクチンに関する前向きな動きに勇気付けられるのは確かですが、ワクチンが広く普及するにはなお時間を要しそうです。一方、足もとをみると、世界的に感染拡大が続いており、わが国でも再び感染者数が増加している点には注意が必要です。また、感染症の影響が収束するまで、成長期待が大きく低下せず、金融システムの安定性が維持されるかについても不確実性があります。引き続き、内外経済の情勢をしっかり点検していきたいと思います。』

でもって次に物価がありますけど、まあこっちもいつも通りなのでパスして金融政策へ。


・結局点検結果は資産買入の手直しで終わりそうですね

『3.日本銀行の金融政策運営』になりますが、これまた最初の『(感染症への金融政策面での対応と金融情勢)』はパスします。

次に『(「新型コロナ対応資金繰り支援特別プログラム」の延長)』があるのですが、そこの説明も先般のMPMとMPM後の会見での説明と全く同じなので、引用するとアタクシがまた同じ悪態を付きまして皆様のお目汚しになると存じますのでこれまたパス。

という訳でしょーがねーなー点検を点検するかという話なのですが・・・・・・・・・・・

『(より効果的で持続的な金融緩和のための点検)

第2に、2%の物価安定目標を実現する観点から、より効果的で持続的な金融緩和を実施していくための点検を行うこととしました。その結果は、来年3月の会合を目途に公表します。』

『日本銀行は、2013 年から大規模な金融緩和を実施しています。』

「大規模な金融緩和」というのはQQEの事を指すのですが、この言い方だとまるでその前には金融緩和していなかったかのようにも見えるのが結構カチンと来るアタクシ。いや前から散々緩和しててそれを更に超拡大しただけやんお前、とは思うけど先に行きます。

『開始から年を経過した 2016 年の夏には、その効果について、「総括的検証」を実施しました。検証の結果としては、第1に、大規模な金融緩和のもとで、それ以前の極端な円高や株安が是正されるなど、金融環境が大きく改善したこと、第2に、これが企業収益の改善や経済活動の押し上げに繋がったことを確認しました。この点、経営環境がそれ以前と比べて大きく改善したことは、皆様の実感にも合うのではないかと思います。』

とか偉そうに言ってるんですがよく考えたら金融政策の実体経済に対する波及にはタイムラグがある訳で、その点はどうなのという話ですが、この言い方だと金融市場を動かしたから効いたの一点張りにも見えてきて、なんか3月点検を前に年末年始は総括検証を批判的に再度読み直さないといけないなあ、などと思いました。

『一方で、物価面では、第1に、消費者物価は総じてプラス圏で推移し、「物価が持続的に下落する」という意味でのデフレではない状況を作り出すことができましたが、目標とする2%を実現することはできなかったこと、第2に、長きにわたるデフレの経験によって定着してしまった、物価が上がりにくいことを前提とした人々の考え方や慣行を転換するには、なお長い時間がかかるであろうとの結果を得ました。』

『また、金融緩和が、金融機関の収益や生命保険・年金などの業務に累積的にマイナスの影響を与え、ひいては金融仲介機能に悪影響を与え得るという問題点も明確になってきました。』

とまあ話はやっぱりしょうもないいつもの話が続く。

『こうした検証結果を踏まえた政策的な対応として、2016 年9月に「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を導入しました。この枠組みは、緩和の効果だけでなく副作用にも配慮しながら、適切な水準に金利をコントロールしていくことで、大規模な金融緩和が作り出している良好な金融経済環境、皆様にとっての良好な経営環境を持続していこうというものです。』

ええいクッソ長い、ここからやっと点検になる。

『今回の点検もこうした問題意識の延長線上にあります。「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」は、導入後4年間、コロナ禍のこの 10 か月を含めて、適切に機能してきましたので、この枠組みを見直す必要はないと考えています。』

じゃあ点検するとかわざわざアナウンスする必要あるのか?????とかの各種ツッコミはこの前ほぼ網羅しましたので割愛します(^^)。

『この枠組みのもとで、その運営の仕方や、ツールとしての各種の資産買入れなどの施策について、所期の効果を発揮しているか点検します。』

ちょっと待て、機能しているのに効果発揮してないんだったらそれは機能しているとは言わんだろ・・・・・・・

『そして、2%の「物価安定の目標」の実現に向けて、より効果的で持続的な金融緩和を続けていくうえで、さらなる工夫があるのであれば実施したいと思います。』

つまり早期達成は諦めたと。

『キーワードは「効果的」と「持続的」です。』

もうこれ資産買入いじるって言ってるようなもんですな。

『まず、コロナ禍の影響でさらに長丁場とならざるを得ない中で、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を持続していく工夫が求められます。』

確か早期達成できる外部要因の言い訳にしてはいけないって置物が言ってたと思うんだが。

『また、ただ長く続けられればよいというものではありません。』

ワロタ。

『長く続けることで仕組みが硬化してしまっては、何にもなりません。』

つ鏡

『今回のコロナ禍でも明らかなように、この先も様々なショックが起こるでしょう。起こり得る経済・物価・金融情勢の変化に対して、必要な時に効果的な対応を行えるような機動性を備えておく必要があります。』

だったらマイナス金利撤回とかしろよと思うんだがそれはしないのがこれまた意味不明。

『経営者の皆様には当たり前ということかと思いますが、いかなる施策にもコストがかかります。この点は、金融政策も同様です。低金利の継続によって金融機関の収益には負の影響がありますし、長期国債やETFなどの各種の資産買入れは、市場機能に影響します。こうした「コスト」ないし「副作用」はできるだけ抑える必要があります。』

でもマイナス金利は撤回しないんだから資産買入(ETF、国債はどういじるか難しいんだが)をいじるというか実質買入ペースを落とすとなりますがな。

『一方で、コストを抑えるだけでは経営目標は達成できません。いかに少ないコストで大きな効果を生むかが経営なのだと思います。』

コスト対策で行っている新コロオペですが新コロが片付いてきた、というステータスになって、特にFEDがコロナ緊急なんとかを撤収した場合にこのコスト対策をどうするのかが結構キモくなってきそうですね。

『無駄や非効率は避けなければなりませんが、』

あの温泉旅館九龍城砦金融政策をやっている方がこれを言うのはさすがに鏡を進呈したくなるwww

『コスト・副作用を抑えることが、私どもの点検の重点ではありません。むしろ副作用を抑えながら、より効果的に金融緩和を実施し、目標である経済と物価の安定を実現するにはどうしたらよいか、というフォワードルッキングな方向で点検していきたいと考えています。』

でもって「副作用を抑えながら」というのがありましたけどさてコロナオペ、という話がありますな、と思いましたが、最後のフォーワードルッキングですがあの温泉旅館以下同文という所ですね!!!!!!

という所で時間が来ましたが最後は中長期的などうのこうのになります面白かったら週明けに。
 


お題「10月会合議事要旨ネタなのですが何かエライあっさり味になってしまいまして恐縮至極」   2020/12/24(木)08:11:23  
  今愛知県が熱い、というか寒い。

[外部リンク] 14:20(12月22日 15:40〜放送 メ〜テレ『アップ!』より)

『「議員が立ったり座ったりするのは感染しやすいのではということで、席を立たずにコンパニオンにビールや焼酎を運んでもらうことで、以前のようにマスクなしではなく、議員がコロナにならないようにという配慮でした」(小林敏秋 会長)』(上記URL先より)

[外部リンク] 05時00分 (12月22日 05時02分更新) 会員限定

『愛知県議の神谷和利氏(自民、豊田市)は、不正な署名が含まれている疑いをインターネットで知り「解職を求めていないのに名前があったら困る」と市選管に個人情報の開示を請求。名前があると連絡を受け、「刑事告訴も頭にある」と憤った。同様に名前があった杉江繁樹県議(同、常滑市)も「真相を究明してほしい」と警察に被害を伝えたという。』(上記URL先より)

この前の河村名古屋市長と言い、愛知県が妙に目立っとるがね。


〇議事要旨をネタにしたのだが議事要旨がスカスカなだけにスカスカに、と責任転嫁モードのアタクシ

ほいな。
[外部リンク] 年物国債金利はゼロ%程度を維持しつつ、イールドカーブの超長期の部分が緩やかなペースでスティープ化することは、金融機関の運用収益の確保に繋がり、金融緩和の長期化と金融システムの安定の両立の観点からも望ましいと述べた。』

たぶん鈴木さんだと思うのだがこの理屈は筋悪というのは先般の鈴木さんの金懇ネタの時に申しあげたとおり。そもそも論として市場の景況感や物価観が強気化すれば金利は上がるものなので、そこを人為的にどうこうという発想が筋よろしくない。

『また、この委員は、ETFや J-REITについては、当面積極的な買入れを維持する必要があるが、金融緩和の長期化が展望される中、資産価格のプレミアムへの働きかけが真に必要なタイミングでの買入れが困難にならないように、政策の持続力を高める工夫の余地を探るべきと述べた。』

ま、鈴木さんは金懇でもこの話をしていましたし、12月会合でご案内の点検ちゃんが登場しまして、そのキーワードが政策の持続力、ということで点検の結果出て来るものの本命がこれというのがまあお察しできますね!!!!!基本的には鈴木さんの金懇を読み直して他に無いか確認するという作業が必要かな、とか思いましたので今度出る主な意見に合わせてちょっと見直しでもしようかと思います。

『その他の留意点として、一人の委員は、企業の資金繰りをしっかり支えることは有益である一方、危機対応が長期化するほど持続的な成長に向けた構造改革を遅らせるといった可能性には留意すべきであると述べた。』

という割にはコロナオペはノーズロで半年延長されるのでした。

『別の委員は、感染症の抑制と経済活動の両立といった、ウィズ・コロナの視点から、2%の「物価安定の目標」の実現に向けた政策対応について議論を整理していく必要があると述べた。』

何を言いたいのかわからんが点検の布石なのは分かった。

『また、一人の委員は、今後、仮に感染が再拡大し経済が下押しされると、物価上昇率がマイナス圏で推移する期間が長期化し、デフレが定着する可能性があるため、金融政策運営上、注意を要するとの見方を示した。』

そもそも下押しされなくてもGOTOだ携帯電話だとデフレ政策連発で来年のCPIマイナス長期化待ったなしなんですけど・・・・・・・・・・

『更に、ある委員は、企業による付加価値の創出に向けた取り組みを支援するため、M&Aのための資金調達や投資非適格企業による起債などを含め、より多くの成長投資資金が企業に流れる仕組みの整備を支援することが重要であると述べた。』

という話はまあ論点としては結構なのですが、そもそも戦後からの政策として貸出金利を低めに統制するという政策からの流れがあって海外対比でみてクッソ低い貸出金利設定になっている部分から手を付けて行かないと行けない話なので、これは残念ながら今のようなご時世でぶっこむ話にはなり得ないと思います。この辺アタクシも色々と考えているんですけどまあいずれ何かのネタの折に。


・・・・・でもってあとは決定事項があって片岡さんの反対があって、ということで終わっておりまして、何ちゅうかこのあっさり味という感じでして、かつてのジンバブエ木内合戦みたいなのが無いので拍子抜けしてしまいますな。

という感じで無茶苦茶あっさり味になってしまいましたが、これでも読み直しながらなんか他にネタは無いかとか探してたけどやっぱりネタがないスカスカ議事要旨だったということで本日は勘弁してくんなまし(汗)。
 


お題「総裁会見続きで点検で何が出るのかを確認したら殆ど何も出ないに等しそうなのは把握した(ETF柔軟化だけじゃな)」   2020/12/23(水)08:09:06  
  クッソうける・・・・・・クッソうける・・・・・・・何故か目から汗が
[外部リンク] 21:41配信

『菅首相は22日、都内で講演し、新型コロナウイルス対策をめぐり、「年末年始で何とか感染拡大を食い止める決意だ」と強調しました。』(上記URL先より)

決意で感染拡大を制圧できるんだったら今頃2%物価目標も達成しとるわ以外の感想が起きませんが、きっと2%達成に向けた決意が日銀には足りないんですよ(白目)。

〇黒ちゃん総裁会見の続きであるが結局この点検は3か月前に鳴り物入りで出す話ではないということですな

[外部リンク] いわゆるコロナオペの半年延長についてお伺いします。これまでのコロナオペの効果と延長の狙いに加えて、14 日の短観でも示されました足許の企業の資金繰り状況をどのようにみていますか。』

この質問、素直に聞いているんだったらまあ普通の質問なのですが、「短観で示されている企業の資金繰り判断DIはガバガバなのですが何で延長するんですか」というのを雅な話法によって聞いているんですとマジでオモロイのですがその辺は良く分からん。

『(答) 日本銀行が、新型コロナウイルス感染症への対応として、企業等の資金繰りを支援するために行っている「特別プログラム」は、政府の施策や金融機関の積極的な取組みとも相俟って、効果を発揮しています。CP・社債の発行や銀行借入などの外部資金の調達環境は、緩和的な状態が維持されています。』

ほう。

『もっとも、12 月短観の資金繰り判断DIは、感染症拡大前の水準をなお下回っており、企業等の資金繰りには依然として厳しさがみられます。』

えーっとすいません、感染症拡大前って経済が好調(実際には昨年後半から短観ベースで見れば製造業が下向きになりだし、非製造業に波及しだしている時だったし、物価はご案内のように一段と怪しくなってこれは追加金融政策しないとそろそろ申し開きが立たないのでは、と言われていましたけど)という扱いだったと思うのですよね。

でもってコロナでマクロの経済がコロナ前よりは宜しくない、という状態であることは日銀の情勢判断でも示されていると思うのですが、何で「コロナ前」まで戻さにゃいかんのよという話で、経済状況が悪化して資金繰りに影響する分を経済状況が悪化する前まで個別の資金繰り支援うんたらとか言うようなミクロ介入政策で戻したらそれは金融機関に過剰なリスクを負わせることになると思うんですけどねえ。

なお
[外部リンク] 金融緩和の点検なのですけども、総裁はYCCもマイナス金利も枠組みは変更しないということなのですが、では、各種施策を点検するということなのですが、今の時点でこれからということだとは思うのですが、こういうところを点検したいというものがあれば、教えてください。(後半割愛)』

さて何でしょうかね、ということですが・・・・・・・・・

『(答) まず、2%の「物価安定の目標」を実現するため、より効果的・持続的な金融緩和をもたらすために、現在行っている政策の点検を行うということです。あくまでも、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」のフレームワークは変えませんし、2%の「物価安定の目標」などのコミットメントも変えるつもりは全くありません。』

点検をするのに何で見直さないのか意味不明にも程がありますが、目標のコミットメントの前にYCC+QQEへの言及が先に来ているというのが割とウケる訳でして、つまりは黒ちゃんがこれまで俺様政策としてぶっこんできたことを否定されるのは耐えられない、という心の声が反映されているものかと勝手に愚考しております(個人の感想です)。

『ただその中で、具体的なイールドカーブ・コントロールの運営の仕方や資産買入れの方式などについて、これまでの経験、検討を踏まえて更に必要な分析を行い、一層の改善、より効果的かつ持続できる運営といいますか、資産の買入れの仕方などがあれば、そういったものを忌憚なく検討して、取り入れていきたいということです。』

ってこれ普通に「リスク性資産の買入方法を見直して一段と柔軟化します。もし出来るならYCCの長期金利ターゲットの年限も変えるかも知れませんね」って言ってるようにしか見えませんが、何で結論が先にあるのに3月まで時間が掛かるのかさっぱりワカランチ会長。

というかですね、この程度の話だったら1月会合で行けるじゃろと思うし、物価が行かないことに関する点検がどうのこうの仰せですが、そもそも論として経済物価情勢に関する詳しいアセスメントを展望レポートの時にしているんですから、本来物価が行かない事に関してどういう経済の構造によってメカニズムがワークしないのか、というような事をするんだったら1月に出すもんだと思うんですがね。

だいたいからして「今の枠組みを是とするので1ミリも話を聞く余地はない」のに「具体的な手段は忌憚なく検討する」っておかしいだろそれ。

『従って、現在の金融緩和の出口を探るとか、金融緩和を弱めるなどといったつもりは全くなく、むしろ、より効果的に金融緩和ができるような点検を行っていきたいと考えています。(後半割愛)』

素直に追加緩和すればいいんじゃないですかねー(超棒読み)。


・理屈の整合性くらい頼むから取ってください説明が無茶苦茶過ぎます

更に質問は続くのだがこの質疑応答の応答が酷すぎて見てらんない。

『(問) 今回の金融緩和の点検というのは、ECBやFEDのようなレビューと近いものになるのか、あるいは、伺っていると運営の仕方、買い方の工夫といったオペとか買入れのペースの調整のような、ファインチューニング的なもののようにも聞こえるのですが、どちらにより性質が近いものなのかという点を教えてください。(後半割愛)』

次の質問がこれです。そらそう聞くわというか珍しく話が繋がっていて結構結構。

『(答) ご案内の通り、日本銀行は 2016 年 9 月に「総括的な検証」を行い、金融緩和のフレームワークを見直して、より効果的な仕組みにしました。』

プププ。

『そこで、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」のフレームワークを導入したわけです。その後の状況をみる限り、この基本的なフレームワークは十分機能していると思いますが、』

しつこく言うが機能してるなら物価安定目標が達成できないとおかしい。まさかとは思うが日銀執行部は「長期金利が上がっていないから十分機能している」とか思っているなら、それはまさに政策が効果を発揮しないから長期金利が上がらない訳で、本当の本当に物価がホイホイ上がって、物価安定目標の達成が確実視されるような段階が見えてくれば、その時に市場からの怒涛の国債売り圧力に対してどうするのか、というのがYCC運営での難問な訳ですよ。

でもってその辺に対して問題が生じる可能性が高い、って議論の上判断しているのを議事要旨などで示しているのがFEDな訳でして、そもそも規制市場でもない限り、10年金利のターゲット(長期均衡金利以外の水準へのターゲットな)とか実務的に無理(出口で枠組みが爆発炎上するから)と考えた訳ですよFEDちゃん。

つまり、長期金利がアガランチ会長なのは物価が上がらんこともありますし、物価目標達成が全然見通せないと市場が思っている、即ちインフレ期待の方も上げれてないので、そういう意味ではYCCだけではなくて、QQEの中にあるオーバーシュート型コミットメントだって盛大に空振りしている証拠がこの長期金利水準なのに、どの面下げて「十分機能している」とか言うのか小一時間問い詰めたい。

豪州だってYCCやってるじゃん、と言われそうですが、あれは「3年金利」なので、つまりは「向こう3年間はインフレターゲットの達成が見通せる状況が来るとは思えないのでどうせ政策金利も今の見通しだと上げられませんわテヘペロ」っていう話であって、そういう意味ではジャパンのYCCって向こう10年以下同文って意味になるんですが宜しいのかなそれで??

いかんいかん悪態ばっかり言ってるんだが、とにかくロジックの崩壊を恥ずかしげもなく堂々と押し出して来るのが無茶苦茶トサカにくるのでついいちゃもんになってしまいますな。

『先ほど来申し上げている通り、新型コロナウイルス感染症の影響などもあって、2%の「物価安定の目標」の達成がやや遅れる可能性があるということは、』

おいこら、全部コロナのせいにする積りのようだがコロナ関係なく物価安定目標達成が遅延しまくってただろうがこのイカサマ野郎。

『こういった金融緩和措置が更に長く続けられるということになります。』

続け「ざるを得ない」じゃなくて「続けられる」とか言ってるのがもう馬鹿かとアホウかと。

『そうしたもとで、副作用があるのではないかということについて、イールドカーブ・コントロール自体は副作用も考えつつやるということになっていますので、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」のフレームワークは変える必要がないですし、』

「副作用を考えながら政策をやっているので大丈夫」って頭に虫でも沸いてるのかという理屈で、効果と副作用を比較衡量した結果副作用が大きいと判断しても枠組み変えないっていう理論は面白過ぎて目を疑います。

『2%の「物価安定の目標」の実現に向けて色々とコミットしていることも変える必要がないのですが、』

だったらそもそも何の点検するんだよおいこら。

『おっしゃるように、そのフレームワークのもとで、様々な資産買入れやイールドカーブ・コントロールの運営についても十分点検していく、より効果的、持続可能なものにするという観点から点検していきたい、ということです。』

まあ何ですな、このハチャメチャな説明(なおアタクシはライブで聞いてないですサーセン)の会見要旨を作った事務方の中の人はこの文章を作成しながら何を思ったのでしょうか、心中察するに余りありますというか、月曜に出る会見要旨割と時間遅めだった印象があるんですけどやはり・・・・・・・

『FRBが政策のフレームワークをレビューし、ECBも今レビューしていますので、もちろんそうした情報は十分得ていくつもりですが、そういうものよりも、おっしゃったようなものだとお考え頂いた方が良いと思います。(後半割愛)』

ということで、この時点で「まあ大したもんは出る訳ございませんよ〜」って言ってるんでしょうというのが良く分かります。でもって大したもんが出ない割にはクッソ時間が掛かるのは、米国大統領就任後の状況を見たいというのと、新型コロナ感染症冬の陣の動向を見たいという事で、手直しした途端に外部環境が急変して手直しの手直しに追い込まれるのが馬鹿馬鹿しいから1月MPMは回避する、という読みに確信が持てるというものです。


・枠組みは意地でも見直さないのは分かったがこの説明だとマジで何も出てこないっぽい

ちょっと飛んで点検に関する質問アゲインなのですが順当だが良いツッコミが来ているので鑑賞、というかなんだやっぱり日銀記者クラブの面々やれば出来る子じゃん普段からこの調子でやって下さいよろしくお願いいたします。

『(問) 今回の金融緩和の点検について、お伺いします。まず、今回大枠、フレームワークは変更しないということですけれど、その理由について伺いたいと思います。』

これは期待の持てる質問(^^)。

『つまり、2013 年 1 月に 2%目標を決めてから、間もなく 8 年経とうとしているわけですけれども、その間 2%が達成できなかったということもあるかと思います。』

キタコレ!

『となると、既存のフレームワークそのものが、2%を目指すうえで最適なのかというところから議論するということも発想としてはあり得ると思うのですが、それはせずにファインチューニングにとどめるといいますか、ファインチューニングということを目指されるのはなぜなのかについてお聞かせください。』

(;∀;)イイシテキタ゛ナー

『また、今回は既存のメニューを点検していくということかと思いますけれども、その結果として足らざる部分で、何か新しい施策ですね、新しいオペを追加するとか、資産購入の対象、範囲を拡大するとか、そういった新しいメニューを追加するということもあり得るのでしょうか。』

さてそのお答え。

『(答) 2%の「物価安定の目標」を 2013 年 1 月に掲げて以来、8 年近く、7 年以上経っています。ただ、2%が達成できていないということだけをとると、実は主要国の中央銀行はみんなそうなのです。』

米国は2%が見えてきて出口政策に着手しましたし、そもそも「他国が出来ていないのだから自国が出来ていないのは当然」という理屈がおかしいし、だったら「世界的に達成できないということは、そもそも2%というセッティングに問題があるのではないか」という問題意識に到達しないとおかしいのだが、何故か他の要因のせいにして金融政策のせいにしない、というのはかの置物大師匠様であらされる所の岩田木久扇大師匠が常日頃から(ただし2年で2%達成できないことが判明するまでの期間ですが)仰せになっていたと存じますけど、まあその言い訳が始まる。

『それは、リーマンショックの影響があり、足許ではまたコロナショックがあり、様々なことが重なっている面もあります。』

負け犬のオーボエですな。

『2016 年 9 月の「総括的な検証」でも述べたように、金融緩和政策自体は間違っていないので、それを更に効果的なものにするために、従来の「量的・質的金融緩和」に替えて「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」にして、今日まで来ております。』

で????

『このフレームワーク自体は、特に新型コロナウイルス感染症の影響のもとでも十分機能していますし、基本的に間違っていないと思っています。』

ちょっと待て、何で新型コロナ感染症の元で十分機能って理屈になるんだ。それは感染症対策の各種施策の話だろ何政策をごっちゃにしてるんだよ、と言いましてもそもそも3本の鉛筆で政策を闇鍋状態にしているのでありますが。

『ただ、そのうえで、諸外国も同様ですが、わが国も、この感染症の影響もあって、2%の「物価安定の目標」を達成する時期がかなり先になってきていることは事実であり、』

感染症のせいにして誤魔化していますし、他国が行ってないからというのは理由になりません。

『そのもとで、より効果的な持続可能な金融緩和手段・措置が何かということは、十分検討する価値があると思いますので、そういうことをしようということです。』

どういうことだよ・・・・・・・・でもってこの次にまたパワーワードというか3月の結果をゲロるような発言が来る。

『「総括的な検証」のようなフレームワーク自体を見直すものではありませんが、その中で、現下の状況に鑑みて、FRBやECBのレビューなども十分情報収集しつつ、必要な点検を行ってまいりたいと思っています。』

結論としては何も出ないということで、これは昨年10月にぶっこんできた言い訳の書であるところの、
[外部リンク] まず、点検について、まだ発表されたばかりで何か具体的なことが決まっていることはないと思いますが、総裁が再三、超長期金利のところはもう少し上がってもいいとおっしゃっていて、日銀も「総括的な検証」でそういった結果を出されています。よくご存知のように、RBAなどは 3 年物をターゲットとして、FEDの議論もどちらかというと短いものの方が良いのではないかという議論がありました。総裁は、10 年ではなくて、それよりも短いところをターゲットにするということについてどのようにお考えになっていますか。(後半割愛)』

質問の中でしれっと「まだ発表されたばかりで何か具体的なことが決まっていることはないと思いますが」というこっちの方は割と分かりやすいぶぶ漬け話法どすな。

『(答) イールドカーブ・コントロールは適切に機能していますので、枠組みを変更する必要はないと考えていますが、』

この連呼、見ているうちにこっちの方が息苦しくなってまいりますわ。

『具体的な運営については、より効果的で持続的な金融緩和を実現する観点から点検の対象となります。』

はいはい。

『イールドカーブの水準・形状については、これまで二つのことを述べてきました。うち一つは、「総括的な検証」で超長期金利の過度な低下は、保険や年金などの運用利回りの低下などの影響を及ぼす可能性があると指摘したわけですが、現在でもこうした認識に変わりはありません。他方で、現在は、新型コロナウイルス感染症の拡大が経済に打撃を与える中で、債券市場の安定を維持して、イールドカーブ全体を低位で安定させることが大事な状況であるとも考えています。』

はあそうですか。

『そうした中で、イールドカーブ・コントロールの運営の仕方について議論をしていくことになると思いますが、ご指摘のようなことを今考えているかというと、特に考えてはいません。(後半割愛)』

ということで、結論としては「年限の短期化もしない」ということなので、どこからどう見てもETFとJ-REITの手直し(無制限買入と言いながら高値水準では買い増しをしないで下がったら買うよと口で説明するの巻)をしておしマイケル。あとは去年の10月に出てきた例のアレみたいな言い訳の文書が出るだけ、という事になるようですな。


・ということで点検ですがこの予定される内容だったら黙っていた方がマシだったとしか思えん

・・・・・・えーっとですな、結局その程度しかやらない積りだったら何も笛や太鼓を打ち鳴らしてわざわざアナウンスする話だったのか、と甚だ疑問に思う訳でして、余計なノイズをまき散らすだけの結果になるんだし、大体からして現状は政策対応のステージが金融政策対応じゃなくて財政等の政府による個別対応を中心にしながらやっていくステージになっているのであって、何も中央銀行がここで出しゃばる必要が全くないんですが、日銀は何のアピールをしたいんでしょうかねえ、雉も鳴かずば撃たれまいって言葉をクリスマスプレゼントにお贈りしたいんですけどね。

ということで点検の質疑だけ拾いまくって最後の点検関連質問だが、

『(問) まず、点検ですが、これまで総裁は、16 年のような総括検証は必要ないとおっしゃってきました。今、なぜこのタイミングで点検が必要なのかについて、改めてお伺いします。足許で、物価上昇率が日銀の想定以上に下落しているということが影響しているのでしょうか。(後半割愛)』

この質問に対する黒ちゃんの答えが紋切り回答にも程がある点に滋味があります。

『(答) なぜ、この段階で点検かというのは、先ほど来申し上げているように、2%の「物価安定の目標」の達成がやや先になっているという状況で、これは新型コロナウイルス感染症の影響が大きいわけですが、そういうもとで、より効率的、効果的な金融緩和、持続可能な金融緩和というものを、現在のオペレーションを点検して必要なら改善していくことをしようということです。(後半割愛)』

何ちゅうかですね、いや勿論黒ちゃんのような高級な人士の方のお心を推察するなどというのは失礼にも程があるのは承知しておりますが、まあ凡下のアタクシが勝手に推測するに、ワシはこんな事やりとうなかったんじゃ的なサムシングを感じない事も無いんですけどさて・・・・・・・・・・・・・・


とか何とか言っているうちに時間が例によってアレになりましたが、まあ他の質疑は別にどうということもありませんので(偏見)、点検のところを見て回りましたが、これはもう結果はお察しだし、何でわざわざ事前アナウンスしたんだかさっぱり意味がワカランチ会長である、というムーブを示していると思いました(個人の感想です)。
 


お題「黒田総裁記者会見ですが珍しく冒頭説明にネチネチ突っ込んでみる企画」   2020/12/22(火)08:08:00  
  これはひどい。
[外部リンク] 17時46分(最終更新 12月21日 19時46分)

『名古屋市の河村たかし市長は21日の記者会見で、初詣は密を避け「日時に配慮して分散参拝を」と呼びかけた。一方で自らの対応を問われると、普段通り年始に熱田神宮(同市)などに初詣をすると表明。「なるべく地味にやる。ぜひ行かせてほしい」と述べた。』(上記URL先より)

市長様の初詣の邪魔だから一般人は来るなとか清々しいまでの人間の屑だし、ガースーの会食は一応仕事だからと言えるだけまだマシ(忘年会って杉様が無邪気に言ったのがまあトンチキでしたわな〜)で、このウスラバカはただの我儘ですが、さてこれに神罰が下せるかどうか、熱田神宮の真価が問われるという恐ろしい事態発生。

なお記事の次の段落を見ますと、

『河村市長は例年、正月に神宮を参拝し周辺で年初の街頭演説をしている。』(上記URL先より)

ということでそもそもお前の目的は参拝じゃなくてパフォーマンスだろとしか申しあげようが無いんですけどね。


〇さて総裁会見のテキストが出てきたがこれは・・・・・・・・・・・

[外部リンク] 裁 記 者 会 見 要 旨
―― 2020年12月18日(金)
午後3時半から約60分

・普段は飛ばすのだが冒頭説明に相当する答えの部分で今回の政策を確認してみるが論理性の無さに泣けてくる

小見出しがなげえよ、という所ですが。

『(問) 本日の金融政策決定会合の決定内容について、ご説明をお願いします。とりわけ、物価安定目標の実現に向け、持続的な緩和政策の点検についてお願いします。この点検に当たっては、現状政策の枠組みを変更しない、とあえてうたっておられます。点検結果を、今後の政策運営にどのように活かしていかれるのか、また、なぜこのタイミングで決定されたのか、ご説明をお願いします。』

良いかな良いかな。

『(答) 日本銀行は、新型コロナウイルス感染症の影響により、経済・物価への下押し圧力が長期間継続すると予想される状況のもとで、経済を支え、2%の「物価安定の目標」を実現する必要がある、との認識から、本日の決定会合において、次の二つのことを決定しました。』

と説明しているのだが、コロナが思ったよりも長期化するというのは兎も角、だったら現状認識とか見通しとかもうちょっと声明文の所でいじるんじゃないでしょうか、殆ど判断変えていないですよね、という時点でまあ色々と変なのですが、まずは新コロ延長話。

『第一に、「新型コロナ対応資金繰り支援特別プログラム(特別プログラム)」について、期限を半年間延長し、2021 年 9 月末までとするとともに、運用面の見直しを行うことを全員一致で決定しました。見直しの具体的な内容は、CP・社債等の増額買入れについて、それぞれ 7.5 兆円ずつとしていた追加買入枠を合算し、市場の状況に応じて、CP、社債いずれにも配分し得る形とすること、』

「市場の状況に応じて」って言ってるけど、CPと社債じゃあ年限も全然違うし、だいたいからして日銀のポジションに残る期間も違う、即ち日銀の負うクレジットリスクの量が全然違う訳でして、しかもそのクレジットリスクというのは、それが顕在化すれば究極的に国民負担になり得るものなのですから、社債の追加買入枠が7.5兆である、と決定したのに勝手に流用可、というような建付けに変更するのは何なんでしょうね。ちゃんと正面切って説明すべき問題を誤魔化しているとしか思えませんが、まあ誤魔化し説明は黒田日銀になってから(正確には黒田日銀が目標達成できなくなって迷走しだしてから)の仕様とは言え良いんですかねえ〜。

『また、新型コロナ対応特別オペの対象となる中小企業等向けの新型コロナ対応融資のうち、プロパー融資について、一金融機関当たりの上限1,000 億円を撤廃すること、の二点です。』

これは中小企業融資の促進というよりも大企業向け融資への報償になりませんかねえ、というツッコミは昨日もしたのでまあ良いとしまして。

『今回の措置は、先行きの経済の改善ペースが緩やかなものにとどまり、企業等の資金繰りにも、当面、ストレスがかかり続けると予想されるもとで、引き続き、企業等の資金繰りを支援していく観点から決定したものです。なお、今後の感染症の影響を踏まえ、必要があれば、更なる延長を検討します。』

と言う事なのですが、そもそも論として急激な需要ショックとそれに伴う金融環境のタイト化に対応するために企業金融向けの優遇措置を臨時でぶっこむ、というのはまあ(本来はFEDみたいにバジョット・ルールを念頭に置いてやるべきものだと思うがそこはさて置くとしても)勘弁するとしましても、「先行きの経済の改善ペースが緩やかなものにとどまり」っていう判断をしていると言う事は、それ即ちしばらく前から黒ちゃん始め各政策委員の皆様が講演や会見でご指摘されておられる「リクイディティーの問題からソルベンシーの問題になる」という話ですよね景気が弱くて企業金融のストレスが、ってのは。

つまりですね、問題が企業のソルベンシーに移行するステージにおいて、そのままノーズロで何でもかんでも融資を延長延長ってやっていくのってえのは、それこそまさに震災手形の二の舞コースという話になりませんですかねえ、というツッコミをしたい訳でして、いや現状認識がコロナショックの影響が強く残っていて金融収縮による企業金融へのストレスが継続している、というのであれば特別措置延長も然るべきだと思うのですが、今回出した理屈をそのまま援用しますと、景気が下向くたびに企業金融特別何とかを実施しないと話がおかしくなるとかそういう事になって、いやその理屈はどうなのよ、とまあそのように思うのでありますがどうでしょうかねえ(理屈こね太郎の感想です)。

ということで、コロナによる景気がどうのこうのという理屈を出すんでしたらば、それは普通にマクロ政策としての金融緩和措置を実施すべき(なお有効な手段が皆無なのは言うまでもありませんけれどもそこは意地悪爺さんなのでスルーする)という話であって、ことさらに企業金融だけを取り上げるのはマクロ政策運営をする中央銀行として筋が通ってませんな、というお話でありまして、単純に「新型コロナ感染症の再拡大が想定以上に大規模になっていることから臨時措置を延長することにしました」と言って継続すべきものであって、景気が云々という理屈を出すならマクロ政策で対応しろと小一時間問い詰めたいので今回の総裁の理屈はザル認定。


んじゃまあ次は例の点検。

『第二に、本日の会合では、2%の「物価安定の目標」を実現する観点から、より効果的で持続的な金融緩和を実施していくための点検を行い、来年 3月の会合をめどにその結果を公表することを決定しました。以下、その趣旨について敷衍して説明します。』

ほーん。

『2016 年 9 月の「総括的な検証」を経て導入した「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」は、現在まで適切に機能しています。』

適切に機能しているんだったら何でそこから4年も経過して物価目標達成どころか1%にもろくすっぽ届かないんでちゅかねえ、という話はさておきまして、

『感染症への対応についても、この枠組みのもとでの「3つの柱」による強力な金融緩和が効果を発揮しています。』

ほうほうそうですか。

『しかし、感染症の影響により、この先、経済・物価への下押し圧力は長期間継続し、』

えーっと、物価目標達成のために導入したYCC+QQEは適切に機能して、かつ感染症への対応でも適切に機能しているのでしたら、何で物価への下押し圧力が長期間継続するんでしょうか?????????????

『2%の「物価安定の目標」の実現には時間がかかることが予想されます。』

コロナの前からそうじゃん。

『こうした状況を踏まえ、2%の「物価安定の目標」を実現する観点から、より効果的で持続的な金融緩和を実施していくための点検を行うこととしました。』

適切に機能している、ってんだったら別に変更の必要は無いんだし、そもそもあんたら物価安定目標を早期に達成させるというのは変わっておらず、今の政策が早期達成に対して適切な政策だって言い張っていたんですから、「効果的」という方はまあ点検して工夫しようってんだから話は分からんでもないけど、「持続的な金融緩和を実施していく」って何ですのという事でして、「より効果的な〜金融緩和を実施していく」のに何で持続的じゃないとダメなんですか??早期達成するために効果的な手段を考えようっていうのにその時点で何で持続的とかいう話になるんですか?????

・・・・・・などと理屈コネコネしておりますめんどくさい人ですが、さてもうちょっと現世利益的な問題としてじゃあ何を見直すつもりなのかという説明が以下続きますよん。


・そもそも見直しをするのに事前にこれはやらんとか排除するもの大杉栄で悪態後に一応考察しておく

さてじゃあ何をするんでしょうかね。

『具体的には、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の枠組みを前提としたうえで、イールドカーブ・コントロールの運営や資産買入れなどの各種の施策について、点検を行います。』

いやあのですね、2%物価安定目標を達成するために点検を実施するんでしたら、そこがゴールなので、まあゴールポストを動かすのは無し、という所までは分かるのですが、手段については普通スクラッチで見直すもんじゃないですかねえと思いますし、まあこのスットコドッコイの言うようにYCC+QQEが有効で効果がアリアリで物価安定目標の早期達成のために良い手段だったとしても、もしかして点検したらもっと良い手段だってあるかも知れないじゃないですかねえ。新しい手段に切り替えたからといって前の手段が1から100まで全部駄目ということには成らないと思うのですが、これはもう昨今の政権と同様に、「謝ったら死ぬ病」の重篤な症状に至っているとしか思えません。是非黒ちゃんにおかれましては転地療養をお勧めしたい。ADB総裁返り咲きなんていかがでしょうかねえ。

『これまでも随時見直しを行ってきましたが、』

そうそう、そもそも政策の効果点検とか必要な施策についてとか、特に最近のMPMでは片岡大先生様が毎度反対提案をしている位なのですから、当然ながら毎回カウンターアーギュメントとしての具体策についての検討までやっておられる筈でございまして(超棒読み)、毎度の会合でその点では深みのある議論がなされているのでしょうから(ウルトラ超棒読み)、何も3月会合まで引っ張る話でもないと思うんですけどねえ〜♪

『点検の結果、2%の「物価安定の目標」の実現に向けて効果的・持続的に金融緩和を行っていくうえで、更なる工夫ができるのであれば、実施したいと思います。』

点検するのに建屋の方は相変わらず昭和の建て増し建て増し温泉旅館状態あるいは往年の苗場スキー場のレイアウトといった趣の中、建て替えはしないで更に建て増しをしようってんですからもう何だかねとしか申し上げようがありませんが、まだこの時点では「YCC+QQE」だけ残るという言い方だからマイナス金利撤廃あるで!と思ったのですが次の部分でガックリ。

『なお、当然のことながら、これまで日本銀行がコミットしている点、すなわち 2%の「物価安定の目標」やそれに向けたオーバーシュート型コミットメントを見直すことはありません。』

物価安定目標を見直さない、というのは分かるがオーバーシュート型コミットメントって物価安定目標の達成に対する強いコミットメントを具体的に示して、それをもってインフレ期待を2%にアンカーさせに行く為の施策なのであって、それ即ちインフレ期待をアンカーさせに行くのにオーバーシュート型コミットメントよりも有効な政策手段があるならば変更して然るべきものの筈なのでして、まあさっきのYCC+QQEを見直さないって時点で論理性が著しく欠如しているのは言うまでもありませんが、この部分においても「2%の「物価安定の目標」を実現する観点から、より効果的で持続的な金融緩和を実施していくための点検」を行うという話なのに「謝ったら死ぬ病」の症状が顕在化している、という事が分かるかと存じます。

『また、金利水準については、「現在の長短金利の水準、または、それを下回る水準で推移する」という方針であり、マイナス金利を見直すということもありません。(以下は経済物価情勢の説明部分になるので割愛します)』

というのもこれまた今まであんさんらの言ってた話はどこに逝ったのという所でございまして、以前「リバーサル・レート」の話をしておられたかと思いますが、低金利政策というのは一種の未来から力を前借する政策なのであって、その前借効果が逓減していくと、低金利によるデメリットというのも当然ある訳で、そのデメリットの方が大きくなる可能性がより超低期になれば高まる、というのがリバーサル・レートのコンセプトなのですからして、当然ながらマイナス金利政策の導入(マイナス金利はYCCの前ですがな2016年1月末というか2月というか)からの時間の経過があるのですから、この間にリバーサル・レートが上昇している可能性もありますよ、と言う事を排除するのはおかしいですよね、という事になりますし、端から排除するんだったら以前リバーサル・レートの話を持ち出していたのは何のためだったんですかとツッコミたくなる次第でございますな。

・・・・・とまあ悪態ばっかりついていますが、要は「オーバーシュート型コミットメントを見直さない」ってのはこれを見直すとマネタリーベース置物理論が完全に無かったことになるので、リフレ派とか言って政策委員やっているお歴々はどの面下げて政策委員を続けるんでちゅかねえ〜って話になりますし、2015年12月会合でQQEの補完措置とか言ってぶっこんだ政策がQQEの限界を示したものとか言われてブチ切れて後先考えずに導入したとしか思えない「マイナス金利政策」については黒ちゃんにとってはこの撤回は謝ったら死ぬどころかポツダム宣言受諾で絞首刑待ったなしという認識なんでしょうなあという位に撤回する気が無い、ということで、じゃあ何を手直すのと。

でまあ考えられるのは一番簡単なのがETFとJ-REITの買入で、これを輪番と同じで「買入額に制限を設けない」という無制限買入みたいな言い方にして、実際には株価が盛大に下がったら買入はするけど平成バブル後の戻り最高値更新ヒャッハーとかやっている時には買入はしませんがな勝手にやってくれ、という方式にする、という事でしょうな。

・・・・・・でもそれってなにも3月まで引っ張ることは無いわけで、そんなの別に事前アナウンスせんでもエエンチャウ位の話だし、引っ張るにしたって1月会合で十分ジャンと思うので、これで3月にこれだけしか出なかったら笑い死にしないように注意しないといけませんね!!!!!!!!!

と言いましても、他に何があんのというと、じゃあYCCは残すとして「長期金利」を10年じゃなくて5年に短縮するとかくらいしか思い浮かばないのですけれども、まあそれをやったからどうなのというのはあるにせよ、短期が▲10bpなんですから5年は▲10bpよりも低い金利水準にする訳はさすがに無いと考えれば、現在見事にエグれてしまっていてよく考えたらグロ画像みたいな国債のイールドカーブの形状がちったあ是正されて頂くとアリガタヤと思うのですが、そこで片岡さんがMPMで妖術を駆使して10年→15年とかにしたらマジ受けるので3月に向けて片岡様におかれましては妖術と黒魔術の習得を推奨したい。

あとはまあ何かしょうもないガイダンスとかの見直し位しか考え付かなくて、そうじゃなかったら何かオモシロ新機軸が出るかもしれませんが、所詮元の建屋を残してグロ建築の上塗りになるような機軸になってしまうに100大須ういろうと言った所ですな。

てな訳でまさかのオープニング説明の所を読みまくってしまったら時間が(しかもこれ経済物価情勢を完全スルーしているんですがががががが)という所なのですが最初の方でもう一つオモロイの(婉曲表現)があったので紹介して続き(やるかどうかわからんが)は明日にでも。


・地域金融機関向け支援策は付利はするけど収益支援では無いとな????

実はこの冒頭説明の次の質疑が割といい感じの皮肉が入っていて良き哉でしたが時間が無いので本日は飛ばして次に。

『(問) 先月の通常会合で決定された「地域金融強化のための特別当座預金制度(特別当座預金制度)」についてお伺いします。一定条件を満たした地銀などに対する特別付利については、日銀は金融政策ではなくプルーデンス政策である、また政府の認可事業であるという立場をとっています。』

さいですな。

『一方、市場では、マイナス金利政策の副作用を和らげる効果を狙っているとか、日銀の判断で金融機関を選んで、事実上の補助金を出すことは中銀の裁量を逸脱しているといった批判があります。こうした批判に対する総裁のご見解をお願いします。』

あっはっは。さて回答ですが、

『(答) 「特別当座預金制度」は、金融政策としてではなく、金融システムの安定確保という日本銀行の目的達成の観点から、地域金融の強化が必要と判断して実施するものです。』

ほうほうそうですかそうですか。地域「金融」の強化ね。

『そのうえで、本制度では、経営基盤の強化に向けた取組みを実際に行った地域金融機関に限って付利を行うこととしており、個別先への収益支援が目的ではなく、そうした前向きな取組みを行うインセンティブを与える仕組みです。』

・・・・・( ゜д゜)
・・・・・(つд⊂)コ゛シコ゛シ
・・・・・(;゜д゜)

付利をするのに収益支援ではないとは中々オモロイ理屈でして、経営努力した地域金融機関に対して収益支援をしようってのがこの制度じゃないのかねと思いますが、単にインセンティブを与えるだけでしたらば、偉大なる黒田東彦主席の肖像画ブロマイドを100万枚進呈するとか、偉大なる黒田晴彦主席のピンバッジを100万個進呈するとかでもした方が宜しいのではないかと(鼻ホジホジ)。

『従って、あくまでも、金融政策としてではなく、金融システムの安定確保という観点から地域金融の強化が必要と判断して、導入することを決めた制度です。』

強化するのに努力した先に収益支援するだけの意味であってマイナス金利の負担軽減を意図している訳じゃないんだったら、何で「当座預金残高の付利」になるのかもまあ謎ちゃあ謎な訳ですけれども、何ちゅうかもう理屈に無理があり過ぎますし、大体からして別に金融システムって考えたら地域金融機関以外だって強化した方が良いんですから、だったら何で全金融機関を対象にしないんでしょうかねえ、とか何とかまあ色々とツッコミを入れたくなるわけでして、なんか説明もかなり強引な香りが・・・・・・・

という所で時間と量の関係で今朝はこの辺でご勘弁賜りたく。
 


お題「ノーイベントの筈のMPMでしたが何か妙なイベントがありましたな」   2020/12/21(月)08:11:41  
  この記事ですけどね。
[外部リンク] 約7000人に1人当たり年間290万円程度支給へ
2020年12月20日 17時49分

この記事、徹頭徹尾理工系の話ししかしていなくて、人文系の博士課程はどうなってるんだと小一時間問い詰めたいと申しますか、そういう即物的な発想しかしないからアカンのやろうと思うのよ。即物的な物だけ一生懸命ってのはハリボテ建築みたいなもんじゃねえのと思うんだけどなあ。

ま、碌なことをしない経済学という以下の部分は自主規制されました。


〇案の定の6か月延長だが別件の方が話題を掻っ攫うまさかのイベント会合(声明文)

どうでも良いのだが先週のどこか(木曜か金曜)に日銀サイトのサブメニュー(というのか、「金融政策」とかとクリックしたときに出てくる画面)のデザインが割と盛大に一新されたようですな。以前のよりもメニューの並び方が見やすくなっていまして、これはアタクシ的にはグッドデザイン。

[外部リンク] Toトラベル事業の影響などにより、マイナスとなっている。予想物価上昇率は、弱含んでいる。』(今回)『物価面では、消費者物価(除く生鮮食品、以下同じ)の前年比は、感染症や既往の原油価格下落、Go Toトラベル事業の影響などにより、小幅のマイナスとなっている。予想物価上昇率は、弱含んでいる。』(前回展望)

これ「予想物価上昇率は弱含んでいる」っての延々出し続けているのですが、半年以上も弱含んでいたら普通予想物価上昇率の引き上げを狙った措置を追加するもんじゃないでちゅかねえ(ニヤニヤ)。


・先行き見通しにも変化なし

『2.先行きのわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が徐々に和らいでいくもとで、緩和的な金融環境や政府の経済対策の効果にも支えられて、改善基調を辿るとみられる。もっとも、感染症への警戒感が続くなかで、そのペースは緩やかなものにとどまると考えられる。』(今回)

『先行きのわが国経済は、経済活動が再開し、新型コロナウイルス感染症の影響が徐々に和らいでいくもとで、緩和的な金融環境や政府の経済対策の効果にも支えられて、改善基調を辿るとみられる。もっとも、感染症への警戒感が残るなかで、そのペースは緩やかなものにとどまると考えられる。』(前回展望)

感染症への警戒が「残る」から「続く」に昇格しておりますよって本来ならばニアータームの見通しは下げてもおかしくはないのですがこっちの方は維持するんだよなー。まあそう来るのはこっちも織り込んでいますが。


『その後、世界的に感染症の影響が収束していけば、海外経済が着実な成長経路に復していくもとで、わが国経済はさらに改善を続けると予想される。』(今回)
『その後、世界的に感染症の影響が収束していけば、海外経済が着実な成長経路に復していくもとで、わが国経済はさらに改善を続けると予想される。』(前回展望)

はいはい変化なし変化なし。

『消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、当面、感染症や既往の原油価格下落、Go Toトラベル事業の影響などを受けて、マイナスで推移するとみられる。その後、経済の改善に伴い物価への下押し圧力は次第に減衰していくことや、原油価格下落の影響などが剥落していくことから、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、プラスに転じていき、徐々に上昇率を高めていくと考えられる。』(今回)

『消費者物価の前年比は、当面、感染症や既往の原油価格下落、Go Toトラベル事業2の影響などを受けて、マイナスで推移するとみられる。感染症の影響から、経済活動の水準が低い状態が続くもとで、景気感応的な財やサービスの価格が下押しされるほか、既往の原油価格下落も、エネルギー価格を通じて消費者物価を押し下げると考えられる。そうしたもとで、中長期的な予想物価上昇率も、引き続き弱含むと考えられる。

その後、経済の改善に伴い、物価への下押し圧力は次第に減衰していくと予想される。加えて、原油価格下落の影響なども剥落していくとみられる。そうしたもとで、消費者物価の前年比は、プラスに転じていき、徐々に上昇率を高めていくと考えられる。中長期的な予想物価上昇率も、再び高まっていくと考えられる。』(前回展望)

物価ですけど、前回のは展望レポート基本的見解から取っているので説明がやや長めになっておりますが、まあ基本的にゆうとることは同じです。こちらに関しましてもふと我に返って読んでおりますと、先行き上がる、という予想はあるものの、コロナのドサクサ以降はこの「先行き上昇するメカニズム」の説明が割愛されるようになっておりまして、声明文でも展望でもまるでこの説明が無いのに何故か上がるという事になっております。

まあ何ですな、ニューケインジアンによるDSGEモデルだか何だかアタクシは学が無いので存じ上げませんけれども、まさかとは思いますがそのモデルによると長期的に見た場合に経済は長期均衡水準に収斂されるから物価も長期均衡水準であるところの2%に向けて上昇する、とか言うようなメカニズムになってねえか大丈夫かおまいら、等と思いながら鑑賞するのでした。


・リスク認識に変化は無し

『3.リスク要因としては、新型コロナウイルス感染症の帰趨や、それが内外経済に与える影響の大きさといった点について、きわめて不確実性が大きい。特に、このところの内外における感染症の再拡大による影響に注視が必要である。さらに、感染症の影響が収束するまでの間、企業や家計の中長期的な成長期待が大きく低下せず、また、金融システムの安定性が維持されるもとで金融仲介機能が円滑に発揮されるかについても注意が必要である。』(今回)

『上記の中心的な経済の見通しについて、感染症の影響が収束するまでの間は、特に以下の3つのリスク要因(上振れないし下振れの可能性)に注意が必要である。』(前回展望)

『第1に、新型コロナウイルス感染症による内外経済への影響である。』(前回展望)
『第2に、企業や家計の中長期的な成長期待である。』(前回展望)
『第3に、金融システムの状況である。』(前回展望)

内訳については引用するとくどくなりそうだから割愛しましたが言ってることは前回展望と同じ。

・・・・・・・・・ということで、まあほぼほぼ経済物価見通しは不変という認識の中で企業金融云々の措置を延長することになりましたとさ半年間。


・でもって半年間延長だがどさくさに紛れて社債の枠が事実上増枠になってるのはどういう認識なんだよ

声明文の項番1に戻る。

『(1)CP・社債等の増額買入れ(全員一致)

CP・社債等の増額買入れの期限を半年間延長し、2021 年9月末までとする。CP・社債等買入れについては、引き続き、合計約20兆円の残高を上限に買入れを実施するが、このうち、追加買入枠については、CP等と社債等の合計で15兆円とし、市場の状況に応じて、それぞれに配分することとする1。』

『1 従来、追加買入枠は、CP等、社債等、それぞれに 7.5 兆円としていた。なお、追加買入れ枠以外のCP等、社債等については、それぞれ約2兆円、約3兆円の残高を維持する。』

おいこらちょっと待て。
[外部リンク] 年9月末までとする。あわせて、民間金融機関が独自に行っている中小企業等への新型コロナ対応融資を一層積極的に支援するため、同オペの対象となる適格融資のうち、プロパー融資にかかる一金融機関当たりの上限(1,000 億円)を撤廃することとする。』(今回)

これ最初見た時に「金融機関が行っている新型コロナ対応融資のうち、プロパー融資の場合は1先辺り1000億円を超える部分は適格融資としての対象にはしない」と思ったのですが、よくよく見ますと「1金融機関辺り」になっていましたな。

まあこれに関しては、例えば大規模な金融機関さんですと、「新型コロナ対応サービスレート融資」みたいなプロパー融資を大企業さんにぶっこんでいる場合であっても、全部で1000億円までしか新コロオペで10b付利(゜д゜)ウマーという事にならない、という建付けになっている、という風に理解していたのですが、この上限を撤廃することによって、どっかの大手航空会社さんにドカンと融資をしました、みたいなのも全部新コロオペ対象にぶっこめる、とまあそういう話になるんでしょうかねえ、何だか良く分かりませんが。

まあ何ですな、毎度申し上げていますが、大体からしてこの10bpを拾いに急に与信スタンスが変更されるというような目出度い話が金融機関の方にある訳ではなく(当たり前ですが10bpが天から降って来る有難い措置にいちゃもんを付ける対象金融機関などというものは存在しないので口では思いっきりヨイショをするのでこれがまた話をややこしくするしメディアが翼賛報道しかしなくなる、ってのが頭痛いですけど)、しかも今回はこのプロパー枠撤廃ですけど、元々この新コロオペって貸出債権とか中小企業向け制度融資残高だけじゃなくて、社債も対象になっておりまして、社債を買って担保にホイホイ持ち込めば6Mの10bp付利(゜д゜)ウマーって事にもなっております訳でして、この新コロオペって設立の趣旨として表向き謳っているのと、実際にこれで支援されているのは何なのか、という設計上のイカサマはちょっと酷いんじゃないの、とは思うのですが、何せこの措置は10bpボーナスプレゼント(゜д゜)ウマーの方々が「これはおかしい」とか言い出さないというのが何ちゅうかかんちゅうかなものを感じますですわよ、はい。


以下の決定事項、政策のガイダンス文言は前回会合と同じなのですが、一々引用していると無駄にクソ長くなるので割愛して最後の謎の見直しの方まで飛びます。その前に反対芸人の反対芸を鑑賞しましょう。


・なんだ片岡さんやればできるじゃん(反対芸人の芸風を鑑賞)

ということで例の謎の見直しの前に反対芸の鑑賞コーナー。

『(注1)賛成:黒田委員、雨宮委員、若田部委員、櫻井委員、政井委員、鈴木委員、安達委員、中村委員。反対:片岡委員。片岡委員は、物価下押し圧力の強まりへの対応と、コロナ後を見据えた企業の前向きな設備投資を後押しする観点から、長短金利を引き下げることで、金融緩和をより強化することが望ましいとして反対した。』(今回)

『(注1)賛成:黒田委員、雨宮委員、若田部委員、櫻井委員、政井委員、鈴木委員、安達委員、中村委員。反対:片岡委員。片岡委員は、今後の物価下押し圧力の強まりへの対応と、企業・家計の金利負担軽減を企図して、長短金利を引き下げることで、金融緩和をより強化することが望ましいとして反対した。』(前回)

状況が変化する中、反対理由が同じとか芸がないだろ常識的に考えて、みたいな悪態が通じたのかどうかは存じませんが、今回反対理由の1つが、「企業・家計の金利負担軽減を企図して」から「コロナ後を見据えた企業の前向きな設備投資を後押しする観点」に変化しております。工夫の跡が見られますねヨシヨシヨシと言いたくなりますが、惜しいのは「コロナ後を見据えた企業の前向きな設備投資を後押しする観点」で利下げするんだったらそれ感染症の再拡大真っ最中の今ではなくて、もう少し状況が落ち着いて世の中の雰囲気が「よーしパパアフターコロナの新しい生活に合わせるぞー」って感じになった時の方が理由としては良さげな気がするのが惜しい。まあアフターコロナに向けてプリエンティブに対応したい、って事でしょうから(と優しく解釈)抜作先生という程でもないですけどね。


『(注2)片岡委員は、デフレへの後戻りを回避するためにも、財政・金融政策の更なる連携が必要であり、日本銀行としては、政策金利のフォワードガイダンスを、物価目標と関連付けたものに修正することが適当であるとして反対した』(今回)

『(注2)片岡委員は、新型感染症の深刻な影響を念頭におくと、財政・金融政策の更なる連携が必要であり、日本銀行としては、政策金利のフォワードガイダンスを、物価目標と関連付けたものに修正することが適当であるとして反対した』(前回)

こちらも「新型感染症の深刻な影響を念頭におくと」から「デフレへの後戻りを回避するためにも」に変化していて工夫の跡がみられてヨシヨシヨシと頭をナデナデしたくなる所ではあるのですが、甚だ残念なことに政府が率先して携帯電話通信料を下げるわGOTOキャンペーンで値下げ需要喚起策を取るわ薬価は下げるわといった具合で盛大にミクロ介入を行っておりまして、しかもそれが揃いも揃ってデフレ政策なのでありまして、その時点で「デフレへの後戻りを回避するためにも、財政・金融政策の更なる連携が必要であり」という文言が空虚にも程があるとしか申し上げようが無いのが残念無念といったところでございましょう。政府がそもそもデフレ政策を行っている中でこの文言は虚しさ爆裂。いやまあ政府の施策ちゃんは片岡さんのせいじゃないからどうしようもないので、ここは一丁首相官邸前で請願文書を奉呈しながらハンストなり年越しテント村でもおっぱじめるなりしたら如何でしょうか?

という訳で今回の片岡さん、何の心境の変化かちったあやる気(??)を出して反対文書を練って来ましたね、おーヨチヨチよくやったぞよ。


〇さて謎の見直しですがまあ大体記者会見の方でゲロってますわなあという茶番おぶ茶番だし色々ロジカルにアレ

でまあ今回のメインイベント??は声明文項番4ですわ。

『4.新型コロナウイルス感染症の影響により、経済・物価への下押し圧力が長期間継続すると予想される状況を踏まえ、経済を支え、2%の「物価安定の目標」を実現する観点から、より効果的で持続的な金融緩和を実施していくための点検を行うこととした。その際、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の枠組みは、現在まで適切に機能しており、その変更は必要ないと考えている。この枠組みのもとで、各種の施策を点検し、来年3月の金融政策決定会合を目途にその結果を公表する。』(今回声明文)

???????????????

何かしょうもないポンチ絵も登場しています。

[外部リンク] 感染症の影響により、経済・物価への下押し圧力が長期間継続
・ そのもとで、経済を支え、2%の「物価安定の目標」を実現する必要』

あっそう。でもってポンチ絵の方は前半は今やった話だが後半は、

『2%を実現するためのより効果的で持続的な金融緩和の点検
・ 「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の枠組みは変更しない
・ 各種の施策を点検し、3月会合を目途に結果を公表』

・・・・・・・全く意味がわからん。いや書いてある文字は分かるんですけれども、お前ら普段から政策の点検を行っているだろうし、しかも政策の大枠のパラダイムシフトをする訳でもない、というのを最初から明言しているという「見直し」な訳ですよ。

で、パラダイムの見直しもしなけりゃ政策の根本的な枠組みも変更しない、と来ているのでしたら、そんなの別に普段から政策の点検を行っているんだから別に勿体をつけなくたって今回一緒に出せば済むことだし、要綱の変更とかのロジがめんどいとかだったら次回会合でも仕方ないかも知れないけど、別に事前にアナウンスするような事でもないだろうし1月会合でやれば良いじゃん、というお話な訳です。

つまりですね、金融経済状況の現状認識と先行きの点検に加えて、現在行っている政策の効果や副作用の点検、というのも通常の金融政策運営の中で普通に実施する話なのでありますから、政策の大枠(それこそ2%物価目標とか)を変えない範囲内での政策運営手法のファインチューニングなどというものはいつもの決定会合でポーンと出て然るべき物なのですよね。然るに今回事前アナウンスするわしかも3月まで出ない、とかこれって自分等が普段の金融政策決定会合で真面目に点検とか議論とかしてないと盛大に白状しているようなもんで、何もやってないんだったら全員今までの報酬全額返上して坊主になって詫びろやこのカカシ委員会のクソがと小一時間罵倒したくなるお話でございますわな。

いやね、大きな枠組みを見直さないと思うのでちょっと時間をくれ、とか経済構造の変化に加えて今回のアフターコロナの時代も見据えて、金融政策の基本的な考え方について再考を要するし、政策についてもスクラッチであり方を考えたい、結果として現状政策の維持になるかもしれないが、そういうのを出すからよろしくね、とか言うのならまだ分からんでもないですが、今度は逆の話になるんですが、3か月如きで纏まる話なのか、というのもありますが、より時間をかけてああだこうだ話をする、という形にしないと、極めて近い将来の金融政策変更という思惑に繋がってしまいますから、そういう話をするんだったら、もうちょっと時間をかけて実施し、現状の政策運営に直接大きな影響を与えないかも知れませんって所をアピールした方がエエンチャイマスノ(FEDもECBもストラテジックレビューは1年とか時間を置いていた訳で)とも思う訳ですよ。


・・・・・・てなそもそも論はさておきまして、仕方が無いので土曜日の日経朝刊を見ましたら会見一問一答が出ていた(というかそれ目当てに買った)のですけど、そちらでの説明を読みますと

・2%目標は見直さない
・マイナス金利政策は見直さない
・QQE+YCCは見直さない

ってあって、臨時措置を除けばあと見直せるのリスク性資産の買入の所だけじゃん(QQE+YCCにオーバーシュート型コミットメントを含まない、と解釈すればマネタリーベース拡大方針の見直しが出来ますけど多分そこはそうじゃないでしょ、と思う)ということで、CP社債ETFリートってそれだけかよという話だし、まあ常識的に考えて株価がこの有様なのにETFを量縛りでバカスカ買いまくるのがおかしいでしょ、という話になるから、これはまあETF買入の柔軟化、とか言いながら株価が下がったら買入ぶっこむ用意はある(キリッ)って言いながら、追加買入を極力減らしていきましょう、という話をしている以外にちょっと順当に考えつくものがありませんな。でもって柔軟化を前面に出すとアレだから輪番の目途と同じで「上限撤廃」とか寝言を言って減らすんでしょうけど。

詳しくは本日会見要旨が日銀ちゃんから出たらまあ再度確認します。

でもって3月会合とかいうケッタイな時期まで引っ張るのは、どうせETF買入が「上限撤廃・柔軟化」される時期までの間に市場が織り込んで日銀が何を言っても無問題、という状況にしたい、ということなのでしょうけれども、そういう変なスケベ根性があると、この3月会合まで待つという行動が盛大な死亡フラグになり兼ねませんので、相場状況の良いうちにそういうのはやって欲しいと思います。

まあいずれにせよ壮大な茶番だわな。と思いましたです、はい。
 


お題「パウエル会見の冒頭説明を鑑賞の巻だがここも普通に淡々としたもんですな」   2020/12/18(金)08:13:36  
  これは進次郎も裸足で逃げ出す進次郎構文
[外部リンク] 18時05分

『重ねて記者が「大人数で食事していた事実はあるが、『国民が誤解』とはどういう意味か」とただすと、加藤氏は「そこに留意するよりも、むしろ、そうしたさまざまなご指摘を受けて、首相が大いに反省しているとおっしゃっている。まさに、その気持ちが全てではないかと思う」。結局、「誤解」が意味するところを説明することはなかった。』(上記URL先)

・・・・・・・ワロタ(ワロエナイ)ですが、まあこの人たち別に今に始まった訳ではなくて、一昨年の西日本豪雨時の赤坂自民亭を思えばまあそんな感じっしょと(吐血)。


〇パウエル会見である

[外部リンク] of Chair Powell’s Press Conference
December 16, 2020

・なぜかここで日銀プレビュー雑談をぶっこんでおくアタクシ

今朝見たらQ&A付に昇格している(ってかまあ向こうの昨日の日中に更新してると思います)がQ&A全部は多分リームーだしどうせ今日の日銀は延長とかやるけど、その他飛んでもないものとかをぶっこんで来る時間帯ではない(今は中銀のターンではなくて財政のターンだし、ジャパンの場合は財政のターンなのに財政はあらぬ方向にばっかり炸裂すっるというのが何ともかんとも)ので、アタクシの想像を絶するトンチキでなければコロナ対策延長でしょうな。

しかしまあ何ですな。先日ネタにしましたようにECBのラガルド総裁は緊急施策に関して「全体的に集団免疫を獲得したと判断されるような時」を出口の目途にしておりまして、FEDに関しては政策金利は物価に紐付けしておいて、APPに関しては例の「until substantial further progress has been made toward the Committee's maximum employment and price stability goals.」と無茶苦茶フニャフニャな言い方をしていますが、少なくともAPPに関してはアフターコロナにおけるニューノーマルになる頃にはまあ外しそうな感じ。基本的には社会経済活動の中で(他のが来たらしょうがないがCovid-19要因の)ロックダウンアゲインが起きないと見極める所を念頭に置いていそうに声明文の方では読み取れました(個人の感想です)が、どうせジャパンの場合は「新型コロナ対策という事ですが、ワクチンの開発なども進んで今後新型コロナの現在のような形での感染などが防げるようになった時にはこの政策は全て見直すということで宜しいでしょうか?」とか聞いても「今は拡大しているのでそのような問題については考えていない」とか、ふざけた回答しか出てこないに100忘年会と言った所ですな。

・・・・・すいません危うく今日がMPM2日目なのを忘れそうになっていたので(大袈裟)。


・オープニングリマークの方ですがとりあえず雇用と物価のパートを見る

最初の方の全体観の話ですけれども、何せ総括判断が11月FOMCと文章が盛大に一致しているので、まあそこはぶっ飛ばすけれども、さすがに雇用と物価はマンデートなので別書き部分があるからそこから読みますのでいきなり最初の1ページはぶっ飛ばす。

『In the labor market, more than half of the 22 million jobs that were lost in March and April have been regained as many people were able to return to work. As with overall economic activity, the pace of improvement in the labor market has moderated.』

回復中だが足元の回復はややモデレートになっているぞな、という全体観。

『Job growth slowed to 245,000 in November, and while the unemployment rate has continued
to decline, it remains elevated at 6.7 percent. Participation in the labor market remains notably below pre-pandemic levels. Although there has been much progress in the labor market since the spring, we will not lose sight of the millions of Americans who remain out of work.』

改善したとは言え失業率6.7%は依然として高水準な上、労働参加率がパンデミック前と比較して低水準にいる、としながらパウエル議長の時代になってこの「we will not lose sight of the millions of Americans who remain out of work」的な「マクロの改善だけ見るのではなくて、そのマクロの中にも格差があって、その格差の弱い部分も注目しないと行けない」という話をするのは特にパウエルさんになってからの特徴。

いわゆるSDGs的なノーワンリーブビハインドの観点で話をしているのか、そうじゃなくて単純にこの数年(パンデミック前)の景気拡大が格差の拡大を助長しているという認識があって、その格差拡大をちょっと看過しにくくなっている、という文脈でこういう話をしているのか、はたまたホワイトハウスが五月蠅いから「我々もオールアメリカンズに目配りしています」を強調することによって政治的批判を回避するためなのか、というのは判断がつきかねますけれども、まあ何はともあれまたこの話が現状認識の締めで来ています。

でもって先行き。

『Looking ahead, FOMC participants project the unemployment rate to continue to decline; the median projection is 5 percent at the end of next year and moves below 4 percent by 2023. The economic downturn has not fallen equally on all Americans, and those least able to shoulder the burden have been the hardest hit. In particular, the high level of joblessness has been especially severe for lower-wage workers in the service sector, and for African Americans and Hispanics. The economic dislocation has upended many lives and created great uncertainty about the future. 』

こちらでもマクロ的な改善見通しを出した後にコロナの影響が一様ではないから始まっていつもの社会的マイノリティーが厳しい環境に置かれている中で云々の話で締めています。


お次が物価だが。

『The pandemic has also left a significant imprint on inflation. Following large declines in the spring, consumer prices picked up over the summer but have leveled out more recently. For those sectors that have been most adversely affected by the pandemic, prices remain particularly soft. Overall, on a 12-month basis, inflation remains below our 2 percent longer-run objective. The median inflation projection from FOMC participants rises from 1.2 percent this year to 1.8 percent next year and reaches 2 percent in 2023.』

コロナの影響を直撃したセクターにおける価格設定があばばばばーになっているのが特徴的、というコメントを入れていますが、あとはSEPで示されているマクロ見通しベースの話を淡々と行っているの巻という感じで、こっちは(雇用の所での社会的マイノリティーの格差に対する熱い言及と比較して)物凄いあっさり味でして、こんなにあっさりでエエンカともアタシャ思ってしまいますがまあいいです。



・経済先行き見通しは全部パンデミック次第なので中銀としては期限の延長以外は地蔵タイムに突入宣言っすな

『As we have emphasized throughout the pandemic, the outlook for the economy is extraordinarily uncertain and will depend in large part on the course of the virus.』

そら(パンデミック次第だから)そう(先行きは極めて不確実)よ。

『Recent news on vaccines has been very positive. However, significant challenges and uncertainties remain with regard to the timing, production, and distribution of vaccines, as well as their efficacy across different groups.』

最近のワクチンのニュースは「very positive」と大きく出るも、すかさずワクチン接種のタイミング、生産、出回り状況、そもそも皆にこれが効くのか否か、っての分からんからまあそれ次第っすよねー、となっております。まあ奇跡的にワクチンが万人に効きまくって雨公の感染者が劇的に減ってくれば世の中一気に変わると思いますがさてどうなることやら。

『It remains difficult to assess the timing and scope of the economic implications of these developments. The ongoing surge in new COVID-19 cases, both here in the United States and abroad, is particularly concerning, and the next few months are likely to be very challenging.』

よってパンデミックのワクチンちゃんの効果の経済へのインプリケーションがどうなるかとかいうのはもう状況次第としか申しあがようがない、という説明でして、そらまあラガルドちゃんもそうでしたが、初期段階における流動性懸念とか、過剰なリスク認識による市場におけるリスクプレミアムの過度な拡大(まあこの過度ってのはじゃあ何をもって適度なのか、ってプロブレムがあるから微妙ちゃあ微妙な論点ですが)的な市場機能による資源の適正配分機能が失敗している状態を是正する、というのに成功したら、その分は引っ込めておかないと今度はその施策が逆に作用して資源の適正配分を阻害することになりますから、という辺りの発想は根底に流れていると思うの(個人の印象です)。

『All of us have a role to play in our nation’s response to the pandemic. Following the advice of public health professionals to keep appropriate social distances and to wear masks in public will help get the economy back to full strength. A full economic recovery is unlikely until people are confident that it is safe to reengage in a broad range of activities. 』

以前のような行動様式が取れるようになるまではフルエコノミックリカバリーって訳にはいかんでしょ、という見通しで、まあそうですねという話で、結局パンデミックの話しかしていないという中銀地蔵タイム(施策の足を伸ばすのはやるとして)宣言みたいなもんでしょこの「先行き経済見通しが全部パンデミックの話ししかしていない」ってのは。


・SEPは新機能(?)の説明だけして見通し数値の説明が無いとな

『As we previously announced, we are now releasing the entire package of our SEP materials at the same time as our FOMC statement. Included in these materials are two new exhibits that show how the balance of participants’ assessments of uncertainty and risks have evolved over time.』

まだちゃんと読み込めてないのだが正直新しいリスクバランスチャートはちょっとうーんという感じもするんだがまあ後で細かく読んでみておく。

『Since the onset of the pandemic, nearly all participants continue to judge the level of uncertainty about the economic outlook as elevated. In terms of risks to the outlook, fewer participants see the balance of risks as weighted to the downside than in September. While a little more than half of participants now judge risks to be broadly balanced for economic activity, a similar number continue to see risks weighted to the downside for inflation.』

と、そのリスクバランスの分布を説明したあと(って読んでる方としてはどうせ地蔵モードだし大体からして金融政策で追加の趣向とか打つだけ無駄玉だと思うのであんまりここのバランスを今回は重視する必要はない、と勝手に判断してどスルー気味です)、いつもだったら実質GDP見通しと失業率見通しと物価見通しのメディアンがこれこれで前回から幾ら動きましたという話があるのに、今回はその説明無し無しになっておりまして、ちったあ説明せえやと思うのですが、説明しない辺りに「パンデミック出たとこ勝負だけど基本は地蔵ですよ地蔵」という気概(?)を感じましたがアタクシの気のせいかもしれませんね!!!!

#ちなみに引用ぶっ飛ばしたところでも特に数字の説明はありませんでした


・政策金利とAPPのガイダンスの話だが声明文通りの説明しかしとらんな

『The Fed’s response to this crisis has been guided by our mandate to promote maximum employment and stable prices for the American people, along with our responsibilities to promote the stability of the financial system. As noted in our Statement on Longer-Run Goals and Monetary Policy Strategy, we view maximum employment as a broad-based and inclusive goal. Our ability to achieve maximum employment in the years ahead depends importantly on having longer-term inflation expectations well anchored at 2 percent.』

この部分は前振りのお経。

『As we reiterated in today’s The Fed’s response to this crisis has been guided by our mandate to promote maximum employment and stable prices for the American people, along with our responsibilities to promote the stability of the financial system. As noted in our Statement on Longer-Run Goals and Monetary Policy Strategy, we view maximum employment as a broad-based and inclusive goal. Our ability to achieve maximum employment in the years ahead depends importantly on having longer-term inflation expectations well anchored at 2 percent.』

ってこれもお経だった。

『As we reiterated in today’s statement, with inflation running persistently below 2 percent, we will aim to achieve inflation moderately above 2 percent for some time so that inflation averages 2 percent over time and longer-term inflation expectations remain well anchored at 2 percent. We expect to maintain an accommodative stance of monetary policy until these employment and inflation outcomes are achieved. With regard to interest rates, we continue to expect it will be appropriate to maintain the current 0 to 1/4 percent target range for the federal funds rate until labor market conditions have reached levels consistent with the Committee’s assessments of maximum employment and inflation has risen to 2 percent and is on track to moderately exceed 2 percent for some time.』

政策金利を維持しました、という決定事項の話をしているんだが、決定事項の話よりも前回から何の変化もないガイダンス文言を読み上げている方が長いという棒読み感横溢する説明。

で、やっとお待ちかねタンホイザのAPPに関する説明が来る。

『In addition, as we noted in today’s policy statement, we will continue to increase our holdings of Treasury securities by at least $80 billion per month and of agency mortgage-backed securities by at least $40 billion per month until substantial further progress has been made toward our maximum employment and price stability goals. We believe the increase in our balance sheet this year has materially eased financial conditions and is providing substantial support to the economy. 』

昨日は額に関してとっさに間違えたらアカンと思って不足はしてないでしょとか雑に書いてしまいましたが(確認する時間がもったいなかったです、誠に面目ない)、結局の所ほぼ現状ペースを維持しますよということで、その時期に関しては声明文に書かれている謎ガイダンス文言を入れています。でもってこのオープニングリマークでは(順当ではありますが)「substantial further progress has been made toward our maximum employment and price stability goals」の「substantial further progress」とは何ぞや、ということについて明確な言質をビタ1文字も入れず、すぐに「今年行ったAPPは金融環境の改善に寄与し、結果としては経済活動のサポートになりました(ので今後も続けるよ)」という話をしてAPPの話はこれだけというあっさり味説明っすな。


・アウトカムベースのガイダンスねえ・・・・・・・

政策スタンスのガイダンスの話はまだ続くのだが。

『Combined with our forward guidance for the federal funds rate, our enhanced balance sheet guidance will ensure that the stance of monetary policy remains highly accommodative as the recovery progresses.』

今回のAPPに関する措置は「enhanced balance sheet guidance」ということになっております。

『Our guidance is outcome-based and is tied to progress toward reaching our employment and inflation goals.』

ちょwwww

いやまあ確かに「経済活動の結果を見て判断」という意味では「outcome-based」ではあるのですが、問題はこのガイダンスって「tied to progress toward reaching our employment and inflation goals」ってあるけど、その「progress」が何だか示されていなくて、結局ここのジャッジメンタルなものが残る訳でして、いやまあ言葉の定義の問題になっちゃうからあまりグダグダ言うのも屁理屈合戦になってしまうので避けたいのですけれども、「progress」についての部分にジャッジメンタルな成分がある以上、「outcome-based」という文言から想像されるような「何々の経済指標が何か月連続で何ぼかのスレッショルドより改善するまで」みたいな完全なバックワードルッキングのガイダンスにはなっていなくて、ジャッジメンタルな部分でプリエンティブに対応することも可能になっている、という作りなんですよね。

まあ株が下がるとビビって泡吹いてなんか出てくるの巻という成功(?)経験が長いからどうしてもこれを受け取る側もついハト派バイアスかけて読みたくなるのは分かるんですが、本当の本当に長期間の金融緩和を確約したとか、APPに関しても時間軸が大きく伸びたみたいなのは、まあそう読みたければ確かにそう解釈もできるんですけど、実はジャッジメンタルなのをしらっとぶっこんでいるだけに、やるかどうかは兎も角、割としれっと梯子を外すのも可能なつくりになっているのはご留意頂きたいと思います(個人の感想です)。

『Thus, if progress toward our goals were to slow, the guidance would convey our intention to increase policy accommodation through a lower expected path of the federal funds rate and a higher expected path of the balance sheet. Overall, our interest rate and balance sheet tools are providing powerful support to the economy and will continue to do so.』

必要ならば追加緩和がどうしたこうしたといういつものアレですな。

つーことでして、まあ昨日も申し上げましたが、この政策に関しては最初に試練が来るのがコロナ解決時、次に試練が来るのは物価がホイホイ上がりだした時で、この2つの前提条件が居座っているうちはFEDとしては地蔵緩和を続けるしかないということだと思います。


・各種緊急ファシリティと財政について

次に割と延々と緊急ファシリティと財政の話があります。めんどいので最初のパラ丸ごと引用して終わりにしておきます。段落分けはしますが。

『The Federal Reserve has also been taking broad and forceful actions to more directly support the flow of credit in the economy for households, for businesses large and small, and for state and local governments. Preserving the flow of credit is essential for mitigating damage to the economy and promoting a robust recovery. Many of our programs rely on emergency lending powers that require the support of the Treasury Department and are available only in very unusual circumstances, such as those we find ourselves in today.』

『These programs serve as a backstop to key credit markets and have helped to restore the flow of credit from private lenders through normal channels. We have deployed these lending powers to an unprecedented extent, enabled in large part by financial backing and support from Congress and the Treasury.』

『Although funds from the CARES Act will not be available to support new loans or new purchases of assets after December 31, the Treasury could authorize support for emerging lending facilities, if needed, through the Exchange Stabilization Fund. When the time comes, after the crisis has passed, we will put these emergency tools back in the box.』

『As I have emphasized before, these are lending powers, not spending powers. The Fed cannot grant money to particular beneficiaries. We can only create programs or facilities with broad-based eligibility to make loans to solvent entities with the expectation that the loans will be repaid. Many borrowers are benefiting from these programs, as is the overall economy. But for many others, getting a loan that may be difficult to repay may not be the answer.』

『In these cases, direct fiscal support may be needed. Elected officials have the power to tax and spend and to make decisions about where we, as a society, should direct our collective resources. The fiscal policy actions that have been taken thus far have made a critical difference to families, businesses, and communities across the country. Even so, the current economic downturn is the most severe of our lifetimes. It will take a while to get back to the levels of economic activity and employment that prevailed at the beginning of this year, and it may take continued support from both monetary and fiscal policy to achieve that.』

つーことで各種緊急ファシリティに関しては財政様のパワーが必要ですわねという話をしてますし、危機終了後にはとっとと撤収という話もしてますし、これらのプログラムはバックストップということで、どこぞの中央銀行のように率先してクレジットスプレッドを叩き潰しに行く話もしない、という事になっておりますな、うんうん。

#結局QAまで届きませんでしたサーセン
 


お題「だいたいFOMC:真価が問われるのはコロナのゴールが見えてくるときですね!!」   2020/12/17(木)08:09:24  
  ほうほうなるほど。
[外部リンク] 菅首相「誤解を招くという意味で真摯に反省」
2020年12月16日 19時42分

上級国民様である我々は下々向けのルールなど守る必要が無い、という当たり前のことに対する誤解が蔓延しているので反省をしているんですねわかります。

それが何より証拠には♪っと
[外部リンク] 20時33分 (共同通信)

『自民党二階派と岸田派は16日、それぞれ17日開催を予定していた派閥の忘年会の中止を決めた。二階俊博幹事長と佐藤勉総務会長ら党総務会メンバーによる18日夜の会食も取りやめとなった。いずれも新型コロナウイルスの感染拡大を受けた対応。党関係者が明らかにした。菅義偉首相や二階氏らによる大人数会食が批判されていることも念頭にあるとみられる。』(上記URL先より)

中止を決めたのは「16日」ですからどう見ても「新型コロナウイルスの感染拡大を受けた対応」ではありませんよねー。さっすが上級国民様は違いますねー。それから「念頭にあるとみられる」とか共同通信は何でこんな腑抜け腰抜けの忖度報道をするんですかねー。共同通信も上級国民なのかな〜(ゲス顔)。


〇FOMCの前にメモですが(外為特会からの謎のドル購入)

??????????
[外部リンク] 16, 2020
Federal Reserve announces the extension of its temporary U.S. dollar liquidity swap lines and the temporary repurchase agreement facility for foreign and international monetary authorities (FIMA repo facility) through September 30, 2021
For release at 2:00 p.m. EST

FOMC結果と同時に出ていますが、

『The Federal Reserve on Wednesday announced the extension of its temporary U.S. dollar liquidity swap lines and the temporary repurchase agreement facility for foreign and international monetary authorities (FIMA repo facility) through September 30, 2021. These facilities were temporarily established in March 2020 to ease strains in global dollar funding markets resulting from the COVID-19 shock and mitigate the effect of such strains on the supply of credit to households and businesses, both domestically and abroad. Extensions to both facilities through March 2021 were announced on July 29, 2020. A further extension of these facilities will help sustain recent improvements in global U.S. dollar funding markets by serving as an important liquidity backstop. In addition, the FIMA repo facility will help continue to support the smooth functioning of the U.S. Treasury market by providing an alternative temporary source of U.S. dollars other than sales of securities in the open market.』

『The extension of the temporary swap lines applies to all nine central banks previously announced on March 19 and extended in July. These swap lines allow the provision of U.S. dollar liquidity in amounts up to $60 billion each for the Reserve Bank of Australia, the Banco Central do Brasil, the Bank of Korea, the Banco de Mexico, the Monetary Authority of Singapore, and the Sveriges Riksbank (Sweden) and $30 billion each for the Danmarks Nationalbank (Denmark), the Norges Bank (Norway), and the Reserve Bank of New Zealand.』

てな訳で、主要6中銀間の事実上常設ファシリティになっている(とは言っても一応1年延長方式で、1月のFOMCで殆ど自動的に継続の決定がされておりますけど)物件とは別に、その他の中銀との分に関してはコロナ緊急対策でぶっこんでいましたが、3月末までの期日になっていたのを9月末まで延長となっています。次の声明文にありますように、引き続き非常時モードランプは点灯しておりますのでこれは順当、だと思ってここの文章は目を泳がせただけなので、実は細かい所で見落としがあったらゴメンよというか後で目を皿のようにして再確認はしておく。

ではFOMC声明文とSEPですが、まあ無風っちゃあ無風。



〇ガイダンスの変更だけじゃなくてAPP買入ペースを明確化したのか(声明文)

[外部リンク] Federal Reserve is committed to using its full range of tools to support the U.S. economy in this challenging time, thereby promoting its maximum employment and price stability goals.』(今回)

『The Federal Reserve is committed to using its full range of tools to support the U.S. economy in this challenging time, thereby promoting its maximum employment and price stability goals.』(前回)

パンでみっく以来のこの1パラは継続して点灯中、そらそうだ。


・第2パラグラフ:現状認識部分は全文一致

実は資産買入のガイダンス以外全部全文一致なんですけどまあ吉例(?)につき一応確認。

『The COVID-19 pandemic is causing tremendous human and economic hardship across the United States and around the world. Economic activity and employment have continued to recover but remain well below their levels at the beginning of the year.』(今回)

『The COVID-19 pandemic is causing tremendous human and economic hardship across the United States and around the world. Economic activity and employment have continued to recover but remain well below their levels at the beginning of the year.』(前回)

まあ以下全文一致が続くのですが念のため確認確認(目検したあと、テキストに落とすときにHTMLだとパラグラフの中に改行が無いからベターっと上下比較で再確認してます)。

『Weaker demand and earlier declines in oil prices have been holding down consumer price inflation. Overall financial conditions remain accommodative, in part reflecting policy measures to support the economy and the flow of credit to U.S. households and businesses.』(今回)

『Weaker demand and earlier declines in oil prices have been holding down consumer price inflation. Overall financial conditions remain accommodative, in part reflecting policy measures to support the economy and the flow of credit to U.S. households and businesses.』(前回)

ということで現状認識は11月頭のFOMCと同じです。


・第3パラグラフ:というか先行き認識も全文一致とな

『The path of the economy will depend significantly on the course of the virus. The ongoing public health crisis will continue to weigh on economic activity, employment, and inflation in the near term, and poses considerable risks to the economic outlook over the medium term.』(今回)

『The path of the economy will depend significantly on the course of the virus. The ongoing public health crisis will continue to weigh on economic activity, employment, and inflation in the near term, and poses considerable risks to the economic outlook over the medium term.』(前回)

先行きはコロナ次第でっせ、ということでリスクは物凄い勢いでありまっせということです。まあとりあえずの所これで行く事になりますし、あとで述べますように資産買入のオモシロガイダンスをぶっこんできましたけど、まあ政策の真価が問われるのはこのコロナちゃんが落ち着いて株価ちゃんだけじゃなくて実体経済がヒャッハーと申しますか、まあ要するに公衆衛生上のロックダウンが再再度だか再再再度だか知りませんが、ぶっこまれる懸念がCovid-19の世界ではキニシナイ!となった時ですよね。その時に何が起きるのかが今から楽しみです。


・第4パラグラフ:国債とMBS買入のガイダンス変更、買入ペースの明示化

さて本命はここ。

『The Committee seeks to achieve maximum employment and inflation at the rate of 2 percent over the longer run.』(今回)
『The Committee seeks to achieve maximum employment and inflation at the rate of 2 percent over the longer run.』(前回)

これはただの呪文。

『With inflation running persistently below this longer-run goal, the Committee will aim to achieve inflation moderately above 2 percent for some time so that inflation averages 2 percent over time and longer-term inflation expectations remain well anchored at 2 percent.』(今回)

『With inflation running persistently below this longer-run goal, the Committee will aim to achieve inflation moderately above 2 percent for some time so that inflation averages 2 percent over time and longer-term inflation expectations remain well anchored at 2 percent.』(前回)

2%ゴールを下回っていた期間が短かったのでモデレートりーに2%を多少上回る程度の物価上昇をするのが望ましいですなあ(都合よくモデレートりーに上がったら無問題だが勢いよく物価が上がりだすと結構な試練が待っているのですがさてどうなることやら・・・・・)という毎度の文言も同じ。

『The Committee expects to maintain an accommodative stance of monetary policy until these outcomes are achieved.』(今回)
『The Committee expects to maintain an accommodative stance of monetary policy until these outcomes are achieved.』(前回)

今回は(声明文の変更箇所がここしかないので)ガイダンス部分を細々切って比較しておきましょう。まずはこれが「緩和的なスタンス継続のガイダンス」ですな。

『The Committee decided to keep the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and expects it will be appropriate to maintain this target range until labor market conditions have reached levels consistent with the Committee's assessments of maximum employment and inflation has risen to 2 percent and is on track to moderately exceed 2 percent for some time.』(今回)

『The Committee decided to keep the target range for the federal funds rate at 0 to 1/4 percent and expects it will be appropriate to maintain this target range until labor market conditions have reached levels consistent with the Committee's assessments of maximum employment and inflation has risen to 2 percent and is on track to moderately exceed 2 percent for some time.』(前回)

政策金利、現状の「FF金利0〜25bp」の維持と、今後のガイダンス文言ですがこれも見ての通り同じ。次が今回の出し物。

『In addition, the Federal Reserve will continue to increase its holdings of Treasury securities by at least $80 billion per month and of agency mortgage-backed securities by at least $40 billion per month until substantial further progress has been made toward the Committee's maximum employment and price stability goals.』(今回)

『In addition, over coming months the Federal Reserve will increase its holdings of Treasury securities and agency mortgage-backed securities at least at the current pace 』(前回)

前回は「現状のペースで向こう数か月間SOMAにおける国債とエージェンシーMBSの買入残高を拡大する」だったのが、今回は「現状のペース」→「米国債が月に少なくとも800億ドル、エージェンシーMBSが月に少なくとも400億ドル」に変更しているのですが、不覚にも不肖このアタクシ、まさか数字を明示してくるとは思っていなかったのでこれが多いのか少ないのか瞬時に判断できないけど、過去のQEの数字からしたらこれならまあ不足はないんですよね。

でもってガイダンス期間の方ですけれども、「今後数か月」→「until substantial further progress has been made toward the Committee's maximum employment and price stability goals.」となっていまして、っていきなり英語を貼るなと言われそうですが、まあこれ強化といえば強化なのですけれども、うっかりワクチンが盛大に効いてしまって、数か月後になったらCovid-19?ああなんかちょっとタチの悪い流行性感冒の事ね?薬飲んで寝てれば大丈夫ですよそれよりもスポーツシーズンも始まるしトーキョーでオリンピアもあるぜハンバーガーでも食うか!!とかいうヒャッハー状態になってしまった場合は、さっくりと「substantial further progress has been made」と大勝利宣言と共に買入のペースを落とすのも可能(やるとは言ってない)な設計になっています。

どうせ会見のQAでゴリゴリとツッコまれていると思いますけれども、問題はこの「substantial further progress」をどう定義するのかという話ですが、どうせこれ明確な定義(例えばCovid-19の感染者数がどうのこうのみたいな物件)を入れる訳が無い(あるんだったらこのガイダンス文言を入れる時点でこういう表現はしない)というのは明白でございまして、しかもこの「progress」ってなんじゃいという感じではありますな。

つまりですね、昔のQE(QE3でしたかな)の時にその終了条件として「substantial improvement in the outlook for the labor market」というのを入れておりましたのは懐かしい話なのですが、この時も結局フワフワした定義ではあったものの、顕著な改善までは時間があるじゃろとか言ってるうちにスタイン理事が登場して盛大に締めてきて、それに逆さ絵おじさんが乗って(というよりは逆さ絵の作戦だったのだとは思いますが)、あっという間に今度は正常化にグイーンってなっていましたが、この時の文言が「improvement」で今回はそれを使わずに「further progress」と最早インプルーブメントですらない文言を使って参りましたな。

ということで、まあどう読むかは主観的要素が強くなるというか、おそらくこれはFOMCパーティシパントの皆さんが好き勝手言っていく中で色々な解釈が出てくるという話になってくるんで、まあ現状のようにロックダウンだ何だとやっているうちはそらまあ目先に「substantial further progress」はやってこないですけれども、その辺の一連のそれが解除方向になって来ると、まあ解釈が割れたり要人発言でまた思惑が出たり(要人発言では除くタカ芸人とハト芸人、変態仮面は基本変態仮面なので本来はスルーでも良いような気がしますがまあエッジの効いた話(婉曲表現)をするからやっぱり反応するかな)となって、さあおもしろくなってまいりました状態になるのではないか、と今から楽しみにしているから早くCovid-19引っ込めやこのカス、などと思うアタクシでした。

・・・・・・すいません政策ネタらしい政策ネタが久々にあったのですっかり興奮してしまいました、声明文に戻ります。

さっきのガイダンス文言の続き(実は前月分はこの部分一文だったので文の途中からになります)は、この資産買入の効用についての説明。

『These asset purchases help foster smooth market functioning and accommodative financial conditions, thereby supporting the flow of credit to households and businesses.』(今回)

『to sustain smooth market functioning and help foster accommodative financial conditions, thereby supporting the flow of credit to households and businesses.』(前回)

言ってることは「smooth market functioning and accommodative financial conditions」ではあるのですが、現場的感覚から言わせて頂きますと「市場があばばばばーだから適宜介入するお!」とやっている時ならこのsmooth market functioningってのはメイクセンスするんですが、月額定額方式(SOMAのホールディングスが定額方式なので買入自体は償還再投資の分だけブレますけど)にしちゃいますと、ジャパンの例を見ればわかるように、必ずしもsmooth market functioningにならないと思うので、この理屈は適当な所で引っ込めた方がエエンチャウノとは思います。ただし、1パラの所で非常時シグナルを点灯している状態なので、その状態であればsmooth market functioningってのを入れていてもまあ不思議じゃないと言う事になります、と思う。


・第5パラグラフ:先行きの金融政策スタンスは状況を総合的に見ながら判断しますよという文言は全文一致

『In assessing the appropriate stance of monetary policy, the Committee will continue to monitor the implications of incoming information for the economic outlook. The Committee would be prepared to adjust the stance of monetary policy as appropriate if risks emerge that could impede the attainment of the Committee's goals. The Committee's assessments will take into account a wide range of information, including readings on public health, labor market conditions, inflation pressures and inflation expectations, and financial and international developments.』(今回)

『In assessing the appropriate stance of monetary policy, the Committee will continue to monitor the implications of incoming information for the economic outlook. The Committee would be prepared to adjust the stance of monetary policy as appropriate if risks emerge that could impede the attainment of the Committee's goals. The Committee's assessments will take into account a wide range of information, including readings on public health, labor market conditions, inflation pressures and inflation expectations, and financial and international developments.』(前回)

「The Committee would be prepared to adjust(キリリッ)」って部分も最近はすっかりお経と化してしまいましたなあ、ナムナム。

・第6パラグラフ:全員一致ですかそうですか

『Voting for the monetary policy action were Jerome H. Powell, Chair; John C. Williams, Vice Chair; Michelle W. Bowman; Lael Brainard; Richard H. Clarida; Patrick Harker; Robert S. Kaplan; Neel Kashkari; Loretta J. Mester; and Randal K. Quarles.』(今回)

『Voting for the monetary policy action were Jerome H. Powell, Chair; John C. Williams, Vice Chair; Michelle W. Bowman; Lael Brainard; Richard H. Clarida; Mary C. Daly; Patrick Harker; Robert S. Kaplan; Loretta J. Mester; and Randal K. Quarles. Ms. Daly voted as an alternate member at this meeting.』(前回)

前回はカシュカリ僧正がお休みでデーリーさんが代打でしたが今回は代打無しで全員一致ですね。


〇SEPは経済見通しが上がっているのとロンガーランの金利が同じなのと・・・・・

はいはいSEPSEP。

[外部リンク] 16, 2020: FOMC Projections materials, accessible version

と思ったらこっちも少し長くなっているのですが、PDF版を網羅しているのかとかその辺の話は寝起きの初見で確認している暇はない(早起きしろというツッコミは寒いので華麗に却下でお願いします^^)のでパスしますが、何かとりあえず色々なもんが貼ってありますね。用があるのは最初の所ですけど。


・成長率見通しを上げ、長期均衡成長率が微妙に下げとな

『Table 1. Economic projections of Federal Reserve Board members and Federal Reserve Bank presidents, under their individual assumptions of projected appropriate monetary policy, December 2020』

って所ですが、例によって手抜きなのでMedianで参ります。

以下全部左から2020、21、22、23、ロンガーランで上が今回下が前回9月、になります。

Change in real GDP
-2.4 4.2 3.2 2.4 1.8
-3.7 4.0 3.0 2.5 1.9

Unemployment rate
6.7 5.0 4.2 3.7 4.1
7.6 5.5 4.6 4.0 4.1

PCE inflation
1.2 1.8 1.9 2.0 2.0
1.2 1.7 1.8 2.0 2.0

GDPは上方修正、ただし長期均衡成長率の数字が下がっているのは味わいがあります。

失業率は改善方向への修正、これまた味わいが深いのは、23年の失業率って自然失業率としてみている数値よりも低くなっているのですが、一方で次に出すFF金利見通しは相変わらずほぼコンセンサスになっているのが「2023年末でも0.00-0.25%」になっていまして、フィリップスカーブとは何だったのかと小一時間問い詰めたい、ではなくて(^^)、フィリップスカーブは死んだ、という認識を示していますわな。まあそもそもロンガーランゴールあんどストラテジーのベースの考えが労働需給とインフレのリンケージが極めて弱いという前提に立っているんだから当たり前ちゃあ当たり前。

物価についてはほぼ前回並みの予想。

でもって政策金利ですが最早手前の部分どうでもよいので2023年末とロンガーランですが、

2023年末
0.00-0.25%:13名→12名
0.25-0.50%:2名→3名
0.50-0.75%:1名→1名
1.00-1.25%:0名→1名
1.25-1.50%:1名→0名

見通しを上げた事に素直に(?)修正したの1名だけですし、タカ派仮面は下げてる(タカ派仮面は2022年の数字も25bp下げたので利上げ開始時期を半年くらい後ずれさせたイメージですかね、まあ同でも良いですが)ということでまあ動かん動かん。

ロンガーラン
2.00%:1名→1名
2.25%:3名→3名
2.275%(実際は2.25-2.50でしょうね):1名→1名
2.50%:8名→8名
2.75%:1名→1名
3.00%:2名→2名

ということで、今回ロンガーランは見事に動いてません、なおいつものことですがロンガーランの合計が合わないのは変態仮面ブラード先生がロンガーランの数字を出すのは無意味として出さないからです。

・・・・・・ということで、まあ結論は「コロナちゃんが解決しそうになるまでは平和だけど、それが見えて来ると面白くなって来るんじゃないですかねえ」という事に尽きると思いますが、会見は全然見てない(見てる余裕はない)ので、あくまでもこれはここまでを見たアタクシの感想ということでよろしゅう。
 


お題「3次補正雑感/そういえばMiFID2雑談/ラガルド会見より」   2020/12/16(水)08:07:36  
  そういえば国営放送世論調査でこのようなのがありましたが、
[外部リンク] 「中止すべき」が「開催すべき」を上回る
2020年12月15日 5時02分

百合子大先生様によりますと近視眼的な見方だそうですよ!!!!
[外部リンク] AFPインタビュー
12/15(火) 20:14配信

『また来年に延期された東京五輪の開催に、今では国民の多くが反対していることは認識しているものの、そのような懸念は払拭(ふっしょく)できるとの考えを示し、「国民や都民の皆さんは現在を見ています。私たちは将来に備えてのことを考えています」と述べた。』(上記URL先より)

百合子大先生様は将来に備えてのことを考えているとのことですので、さぞかし将来を備えて感染症対策を進めていたと思うのでちゅけれども、だったら何で感染症第3波が起きているんでちゅかねえ??????

・・・・・・ということで、ガースーがグダグダなのを見て我らが百合子様の鼻が段々高くなってきていますが、百合子様が調子に乗ると例の「排除します」みたいに高転びに転ぶのが伝統芸なのでいつやらかすか楽しみに(楽しくないけど)しております、ナムナム。


〇第3次補正予算も相変わらずオマケの方がでかいパンデミック対応予算ですなあ(溜息)

はいはい閣議決定閣議決定。

[外部リンク] 43,581億円』

ということでそもそも4.4兆円しかない上に、
○ 東京オリンピック・パラリンピック競技大会の延期に伴う感染症対策等事業〔959億円〕
○ アフリカ、中東、アジア・大洋州地域への国際機関等を通じた支援〔792億円〕

とか微妙なものがありますけれども、まあ何せ19兆円とか大風呂敷な予算の多くが

『.ポストコロナに向けた経済構造の転換・好循環の実現 116,766億円』
『.防災・減災、国土強靱化の推進など安全・安心の確保 31,414億円』

という事になっておりまして、感染症対策に全力を投入するとか何とか仰せになっている割には随分とこれまたそうじゃない所に予算を付けておりますが、という物件ですし、そもそも感染症が一定の片付き(やや悪性化しやすい通年ベースのインフルエンザ、というレベルになって生活が元に戻る、位をアタクシはイメージするんですがまあ人によってそこは違うでしょうね)を示す前に何がポストコロナだよ今補正で慌ててぶっこむ必要があるのかと小一時間問い詰めたい。

まあ何ですな、コロナ感染症に対して国民の何とかを守る(キリリッ)とか言っている中でぶっこんで来る補正予算のコロナ対策が全体の4分の1以下とかどんなギャグだよと申しますか、この予算出してコロナ対策ガーとか最早「寝言は寝て言え」という煽り文句がこれほどしっくり来るものがあろうか、って感じですのう(個人の感想です)。

何か兇琉貮瑤砲聾柩兔成金だの資金繰り支援だのが並んでいるのはあるのですが、そもそものお題が「ポストコロナ」になっているのでどういう使い方をするんだという感じですし、『1.デジタル改革・グリーン社会の実現 28,256億円』に至っては、それ後年度負担にもつながる話だろ本予算でやれやヴォケとしか申し上げようがないというか、お前らそのうち本予算10兆円で補正予算200兆円とかそういう予算組みだすんじゃねえかと小一時間問い詰めたくなりますわな。

感染症直接対策にリソースを全振りしたくなくて、コロナのドサクサで好き勝手に予算を付けまくりたい、というのだけは良く分かりますが、まさに火事場泥棒という風情で情けなくなって参ります。


・カレンダーベース市中発行額は据え置きとな

でもって国債発行関連はカレンダーベースに関して年度内は据え置きですかそうですか。

[外部リンク] (PDF:117KB)

※令和2年度カレンダーベース市中発行額については、2次補正後から変更ございません。』

だそうで発行予定額ちゃんを確認すると、

[外部リンク] Brush
2020年12月10日 14:52 JST

『欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会は9日、新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けた経済の回復を促す配慮から、EUの金融・資本市場の包括的な規制、第2次金融商品市場指令(MiFID2)を一部緩和すると発表した。』(上記URL先より)

このネタを見て例のLIBOR梯子外し攻撃を思い出すのですけれども、欧米(だいたい欧州)発の理念と意識だけは立派なスタンダードってのも、連中はそれを押し付けて回っても自分の都合が悪くなるとあっさりと知らんぷりする訳でございまして、まあ何と申しますか向こうの持って来るスタンダードを国内に適用した時にライバル国との競争上どう作用するか、とかそういう面ではいやまあ勿論御当局様におかれましては色々と交渉していると思うのですが(MiFID2はさすがにジャパンのスタンダードには全然馴染まなかったのでスルーで結構でしたけど)、まあ今後ともこの手の「正面切って反対しにくい高邁な理念と共にぶっこんでくる物件」というのの動向はオモロイ事が起きるでしょうなあ、などと思ったり思わなかったり。


〇FEDとか日銀ネタとかが始まる前にラガルド会見ネタを成敗成敗

[外部リンク] STATEMENT
PRESS CONFERENCE
Christine Lagarde, President of the ECB,
Luis de Guindos, Vice-President of the ECB
Frankfurt am Main, 10 December 2020

ということで質疑応答のパートを成敗してみます。

・9か月延長と若干のペースダウンの理由についての説明が無駄に大演説

『I’d like to ask how did you arrive at ユーロ500 billion in nine months, if you could give me a bit of a run down, what were the alternatives on the table, what was the discussion and in the end was it a unanimous decision?(後半割愛、というか次に))』

何でペースが若干落ちる形での延長になったの?とか全員一致なの?とかそういう質問に対して
突如演説が始まる。

『Lagarde: Let me just sum up what we have decided and then I’ll go into the actual description of the package and the reasons behind it.』

いまさっきイントロダクトリーステートメントで話をしたのにまたサムアップするとな。

『What we have decided, as was anticipated as a result of the last October monetary policy discussions, is a recalibration of those instruments that we determined were most effective under the current pandemic circumstances. And it is with that in mind that we decided to concentrate the recalibration on PEPP, a temporary targeted and flexible asset purchase programme that is specifically designed for the pandemic; on TLTRO III which is intended to provide as much refinancing as possible to those banks that are lending to the economy; and to offer a very attractive rate for those that actually comply with the objective. The threshold is to at least maintain, if not increase, lending to the economy. And then of course we also decided on all the measures that come with it, in particular the extension of the term during which the pool of collateral is enlarged and taken into account for the purposes of TLTROs. And then also the extension of our swap and repo lines and so on and so forth.』

ちょwww何がサムアップやねん最初の説明と同じじゃろ。

『So let us take the duration first:』

期間延長については、

『there was a discussion as to how long the extension should be and why should there be an extension in the first place? Well, because clearly we are facing circumstances that are more difficult in the short-term and that difficulty has been caused by the second wave and the containment measures that have been taken as a result of that second wave. I think it’s fair to say that we all had anticipated that there would be a possible second wave. It was actually embedded in previous projections.』

期間延長の主要因はコロナ第2波で第2波があることは予想しておりましたが・・・・・・

『However, the depth of it, the duration of it and the containment measures associated with it were not anticipated to the extent that they actually occurred and are still taking place. So, it was sensible to extend [the PEPP programme] because of the impact that it has on the economy in the short order. And I remind you that the fourth quarter is going to be negative, -2.2% we believe, and it’s going to carry into the first quarter of 2021.』

ただその第2波が予想よりもやや大きかったですね、ああそれから4Qの成長率はあばばばばーの見込みですよ。

『And why did we decide on nine months? Well, it’s fairly simple:』

やっと来た、前置き長すぎなんですが、まあこれはアタクシのような凡下でもそうですけど、説明が苦しい時にはそもそも論から持ち出して話を長くして煙に巻いて誤魔化そう、としたくなるのが人間の常(でもってそれのせいで余計な事を言って墓穴を掘るので、想定問答棒読みで突っ走る黒ちゃんの方がトータルすると利口なんでしょうね、とは思う)なので、まあそういう事だろうなあというのは把握した(個人の感想です)。

『we are, fortunately, economists. In addition to having all the economic knowledge and being able to anticipate, we also have to be very aware and attentive to health literature and the forecast that scientists have regarding immunity in respect to the roll-out of vaccinations. That’s how we came up with this nine months’ extension because we have good reasons to believe so - you read the same material.』

えーっとですな、9か月延長した理由は、ワクチンが大量生産(roll-outってそういう事っすよね)されて、「scientists have regarding immunity」だから科学者が新コロ免疫ができるようになったと判断できる時期、ってえのを勘案したので、というお話でして、そうなりますと今回は延長の結果2022年3月まで、ということになりますので、それは即ち来年1年はまだまだコロナちゃんがアイヤーである、という事を前提にした話ですよということなのか(と思ったらどうもその先を読むとちょっと違うみたいです、後述)って感じですが、確かに早速生産が遅延してみたり、やっぱりもうちょっとチェックするぜとかゆー話もぶっこまれているし、大体からして最初のワクチン投与された先行組に効果がホンマにあるんかいな的なサムシングもあるし、まあそら時間が掛かるだろうし、3月にしてるのは一冬越えることを目途にしてるのかな、とか思ったら後の部分を見るとそうでもなさそうなのがアレですが以下続きます。

『We try to make sense of all of that. We have good reasons to believe that by the end of 2021, with all the uncertainty associated with it, let’s face it, that we will have reached sufficient herd immunity.』

「sufficient herd immunity」ってのの「herd」が群集とか集団と群れとかいう意味みたい(手元のデイリーコンサイス英和辞典によると)なので「十分な集団免疫」ということになりますな。まあつまり通年性インフルエンザみたいな格付けになったら、って話っすな。

『Also to hope that by the end of 2021 the economy will begin to function under more normal circumstances and that in particular the service sector will no longer be impaired by a lot of this social distancing and these restrictions that apply at the moment and do not facilitate the growth of the sector.』

でまあその位で話を止めても良いと思うのだが何か無駄に長広舌が続く。なぜか知らんが集団免疫は2021年の終わりまでにはがっつりと出来ていて、その頃には過剰なソーシャルディスタンシングとかやらんで済むようになって、経済もピックアップするし、ソーシャルディスタンシングをもろに食らった分野も回復が始まるでしょう、だそうでして、

『So, that takes you into the beginning of 2022 where the economy really begins to recover seriously, where recovery takes root and where we are essentially two years after the beginning of COVID. So, I think you combine all that and we arrive at this extension by nine months.』

ということで、新コロの影響を脱して経済が立ち上がりだすのが再来年2022年の頭位になると見込まれて、それを勘案して2022年3月末まで措置を延長しました、って説明でして、従来この手の延長は腰だめの数字でテキトーにぶっこんで、理屈にならない理屈でその期間の説明をするのが中央銀行しぐさとして著名ですが、何と科学的根拠(?)を持ち出して説明したのはワロタのだが、山のように前提を置いているから突っ込まれても困るとかいうので大演説してるんですかねえ、良く分からん。

『Now, the volume of additional purchases that we have considered is clearly intended to deal with our focus, which is to preserve favourable financing conditions and that is really what is guiding our action going forward.』

買入ペースの根拠と言われましてもそんなものは無いので「clearly intended to deal with our focus(キリッ)」とか偉そうな言い方をしながらも、結局の所定量的な根拠などないのですから「必要と思われる額がこれです」と言い張るしかありませんなあっはっは。

『That will lead us to purchase in a slightly different way than we have in the past as you will have noted in my reading of the introductory statement. There we state very clearly - I think it’s at the top of page two for those of you who have it - we say we will conduct our purchases under the PEPP to preserve favourable financing conditions over this extended period, that is our objective. 』

ペースが若干落ちた理由について説明しているのですが、こっちでも「we state very clearly」とかさっきと同様に「クリアリーにこれです」と言っているこれがただの定性的フニャ子フニャ夫な説明になっているのがワロエル。

『We will purchase flexibly according to market conditions and with a view to preventing a tightening of financing conditions which is inconsistent with countering the downward impact of the pandemic on the projected path of inflation. So, it’s all nicely embedded in that long and fairly complicated sentence but that is what has driven our calibration of the additional PEPP that we have decided.(後半割愛)』

ファイナンシャルコンディションを悪化させないため、というのがあって、まあそう言ってくれればまだ分かるのですけれども、これ多分「ペースを落としてもファイナンシャルコンディションを悪化させないと思うので、落とせるときにペースを落としてみました」ってコンポーネントだけを言ってしまうと、出口が意識されてしまって市場があばばばばーになるリスクを避けたい、って事なんでしょうかね、とは思いましたが、それにしましても期間9か月だけは何となく根拠がありますが、他は根拠レスって感じです。でもまあ今申し上げましたように、コロナ緊急対策でぶっこんだ分は、多少引いても市場がコケないのであれば、引けるもんは引いておこうという意思はあるんだなあ(というか何があっても引かない黒田日銀が頭沸いてるんだが)という風にアタクシは思いましたが、まあそこは異論もあるでしょうね、とは存じます。


・だったらなぜ為替レートに言及したし

なお今の質疑、質問の後半がありまして、

『(前半割愛)Second question again is about the appreciation of the euro, it’s an issue that’s come back over the last two months. What was your discussion about the exchange rate, what was the nature of the discussion, if you could give me a bit of colour on what was said, what were the concerns expressed on the foreign exchange rate.』

わざわざ政策決定事項公表文書の中にまでぶっこんでいるのでしたらそれはこう聞くわな。ところが回答なんですけど・・・・・・・・・

『Lagarde: (前半割愛)Now, you wanted to understand our discussions about the rate. Let me just remind you of our position. We do not target exchange rates. But clearly the exchange rate, and in particular the appreciation of the euro, plays an important role and exercises downward pressure on prices, so we monitor it. We will continue to monitor it very carefully going forward.』

ちょwwwおまwww

いやまあ主要国の中央銀行ですからこういう回答になるのはそら分かるのですけれども、だったら何で決定事項の公表文でもイントロダクトリーステートメントでも為替市場にわざわざ言及するんだよというお話でして、せめてもう少し説明せえやと思うのですがここは超紋切り回答ですね。

しかしこの一発目の質疑を見て思うのですが、ラガルド先生、「clearly」って説明の中に入れている部分が悉くこの質疑応答部分のロジックが苦しそうな部分で使っている、というのに味わいを感じますね。


・ソルベンシー問題への発展になるかどうか

こんなのがありました。

『So, I have two questions. You must have read the Bank of International Settlements’ quarterly report as well, where they say that they are seeing a risk of a solvency crisis. I would like to hear from you whether you think that’s a risk in terms of the next phase of that crisis we are currently in.(後半割愛)』

IMFが今後は企業のソルベンシー問題に徐々にステージが変わっていくと仰せだが見解如何?

『Lagarde: On your first question, I think that the monetary policy that we have decided as well as the fiscal measures that have been decided at member state level as well as at the European regional levels are working hand in hand, contrary to previous crises. They have managed to provide enough income and enough support by way of guarantees, by way of moratoria, in order to help the economy from all sectors to go across the pandemic and sort of cross that bridge with appropriate support in order to avoid the catastrophic fallout had there been none of that support.』

やたら前置き説明がくどいのが今回の会見の特徴。

『I think that in that respect monetary policy has played a significant role in supporting all sectors of the economy and making sure that credit flows through the economy and that there is no major fallout in terms insolvency. But this is a risk that is clearly looming on the horizon and that is precisely the reason why we, ourselves, encourage fiscal authorities to avoid the fiscal, the cliff effect that would result from a removal and a withdrawal of the fiscal measures.』

でもって結局何を言いたかったかというと、上記の質問に対しては財政政策大事だよね間違っても急に財政引くんじゃねえぞ、と仰せになっています。

『And that is also the reason why we have decided to recalibrate our two key instruments, the PEPP and the TLTRO in order to make sure that we continue to provide the necessary support to credit, to make sure that financing conditions remain favourable to all sectors of the economy in order to go across the pandemic until such a time when immunity is sufficient. This is in order to reach a situation where the economy actually picks up and recovers in a sustainable fashion.』

『So, I think that one of the reasons we are acting in that respect now is precisely to avoid that potential risk and to take those companies, those corporates, those entrepreneurs, those households to the other side of the pandemic and to the other side of the economic consequences resulting from the pandemic.(後半割愛)』

でまあ長広舌振るっていますが、質問にあるソルベンシー問題へのステージ入り云々という話は見事にスルーしていて、財政の重要性の話をする一方で、ワシらは流動性供給とか金融緩和とかでサポートしてそっち方面で変なことが起きないようにするもんね、と役割の線を引いていまして、そらまあ中銀が需要を直接創出できないんですからそらそうよではあるのですが、パウエルみたいに「中銀はレンディングパワーはあるけどスペンディングパワーはない」みたいな言い切り方もしないで躱している印象です。

ということで見事に無回答の上に質問を利用して財政出せ出せアピールの巻でした、ちゃんちゃん。



・マイナス金利深堀に関して

今の質問の後半です。

『(前半割愛)And then I also have another question on why you didn’t touch the rate, which clearly would have dragged the rates lower into negative territory. But looking at the package, which kind of touched almost every instrument, why didn’t you touch the rate?』

利下げは????と来ましてその回答がこちら。

『Lagarde:(前半割愛)Now, on your issue of the rate, I want to first of all point you to a clause that you know well, which is, I think, on page one of our introductory statement. It indicates very clearly - and that’s part of our forward guidance, as you know - when I read the first sentence you understood clearly that we decided to keep the key ECB interest rates unchanged.』

clearly連呼ワロタですが、ガイダンスが機能しているので良いみたいですよ。

『And then I followed with: “We expect them to remain at their present or lower levels until we have seen the inflation outlook robustly converge, etc.” So both routes are indicated clearly in this forward guidance and, of course, interest rate movement, particularly the deposit facility rate, is part of our toolbox. And as we have said for all our instruments, we stand ready to continue to recalibrate, adjust and use all tools available in the toolbox.』

政策金利はガイダンスの示す期間の間現状水準またはそれよりも低く、必要な時には必要なツールを使います、と申し上げている通りですがな、ということでアタクシ思いまするにこれは利下げする気は全然ねえな、という事になると存じますが、まあそれは個人の感想ですなので別の見解もあろうかとは思いますけど、何かこの言い方だと下げる気は全然ないって感じじゃないかと。

#もうちょっと無くはないのですが多分最初の2つの質問(今ネタにした奴)で主要ポイントは入っているとは思いましたけど後日追加でネタにするかなとも思います
 


お題「毎度の短観私家版分析:コンポーネントがそんなに冴えないのに業況判断は威勢よく改善とな」   2020/12/15(火)08:08:34  
  竹槍でドンと突き出す二分五厘ですねわかります。
[外部リンク] 地域限定の対応から方針転換 政府
2020年12月15日 4時44分

令和の竹槍は内閣支持率のようですがドンと出たのがGOTO一時停止なんてケチな事を言わず、この際盛大に内閣支持率を下げて夢の消費税減税ですよリアル二分五厘くらい逝っちゃいましょう(誇大妄想)。

令和の竹槍はこちら。
[外部リンク] 先月より14ポイント下落 NHK世論調査
2020年12月14日 19時00分

『NHKの世論調査によりますと、菅内閣を「支持する」と答えた人は、先月の調査より14ポイント下がって42%で、「支持しない」と答えた人は、17ポイント上がって36%でした。』(上記URL先より)

上場初値からの盛大なナイヤガラとな。


〇短観毎度の私家版分析なのだがDIと個別コンポーネントの整合性が妙な希ガス

短観概要
[外部リンク] 『11月11日 〜 12月11日』となっていて、前半2週間で8割以上の回収とかいう風に聞いた覚えがあるのでその傾向で来てるんだとしますと、2週間目とかになると例の3連休という時期でして、米国大統領選挙で売電勝利ヒャッハーとかやっていた時期とは言え、国内コロナちゃんが暗雲垂れ込めだした時期という感じなので、ちょっと先行きには(9月の時のように暗雲が晴れる期待がモリモリというのとは違う罠)慎重という感じですけれども、でもでも今とまたステージが違うという感じなので、今だとまた違って出てくるのかどうなのか、というのは知ることは出来ないですけど知りたいなあとは思います。

・・・・・なんか無駄にダラダラ書いてしまった。次行きます。


・雇用判断DI(ここの数値はマイナスが大きい方が雇用情勢的には良い)

        (9月時点)      (12月時点)
        現状→12月予測      現状→3月予測
製造業大企業   +6→+2      +4→±0
製造業中堅企業  +8→+3      +4→▲1
製造業中小企業 +14→+7      +5→+1

非製造業大企業   ▲12→▲13    ▲13→▲14
非製造業中堅企業  ▲15→▲17    ▲19→▲21
非製造業中小企業  ▲19→▲23    ▲24→▲25

(9月短観の時の駄文ここから)
これなんですけど、製造業に関して言えば現状判断の数値が、引き続き余剰側ではあるものの、前回対比でみると改善している、というのは良い傾向なのですが、そうは言いましても、「6月時点での予測指数達成度合い」で言えば全部未達になっていまして、これ即ち6月時点での計画対比で見たら人があまってるじゃんという話になっている訳ですからそう考えると「想定よりも(回復が遅れているのか何なのかはさておき)人員余剰が続いていますな」という状態な訳ですよ。

まあグローバルな大企業の話だと話題性もあってニュースに載りやすいから、というのはありますけど、ここもとその手の所でもグローバルに人員が減るだの何だのという大変に威勢のよくない話が出ている最中だったりしますので、この雇用の所は雰囲気が悪いような気がします。

非製造業でも引き続きトータルは不足方向に振れていますが、非製造業の場合は元々不足幅が拡大するという見込みになっていたのが、逆に出ていて人出不足幅が縮小しているというのがもうねという感じです。
(9月短観の時の駄文ここまで)

個別コンポーネントの巻ですが何故かアタクシ雇用の方から見てしまう(普通の分析をするなら次に来るのは設備投資計画です、汗)のですが、こちら見て(ノ∀`)アチャーとなったのは、DIの数値自体は改善しているのですが、製造業大企業と製造業中堅企業のところが「前回見通しよりも雇用判断DIが弱め」ということでして、いやまあ先行きに関しては皆さん現状よりもタイトになる(プラス側の場合は余剰が縮小の方が正しいけど)という見通しになっているのですが、製造業の大企業と中堅企業がイマイチというのは気になるところです。


・前回および前々回に引き続き企業金融も確認

資金繰り判断(全産業)
(「楽である」-「苦しい」・%ポイント)なので+の方が良い数字。

     9月時点→12月時点
大企業   +10→+11
中堅企業   +7→+10
中小企業   +2→+4

製造業    +4→+6
非製造業   +7→+8

今回もまた改善しているんですが、逆に言いますとこれだけ改善しているのでしたらば、企業金融に関する一時的な施策とやらで日銀様が行っている各種施策につきましては別に急に全部止めろとは申しませんけど、段階的縮小を考えて行かないといかんのではないでしょうかね。米国とかただのムニューシンのイヤガラセから端を発したかもしれませんけど、パンデミックバックストップを外す方向性になっているという中、またぞろ拡大した風呂敷を畳まないまま今回のパンデミックでまた更に大風呂敷を広げておるジャパンですが、そういう事ばっかりやってると潜在成長率が更に米国対比で割負けしそうな悪寒しかしませんけどねえ。


金融機関の貸出態度判断(全産業)
(「緩い」-「厳しい」・%ポイント)なので+の方余裕ぶっこき状態な数字。
なお、金融機関の貸出態度が緩いのが必ずしも良い事ではないと思うので良い悪いとは言わない。

     9月時点→12月時点
大企業   +16→+15
中堅企業  +21→+20
中小企業  +20→+19

製造業   +18→+17
非製造業  +20→+19

前回はこれ以上ユルユルになられても困るみたいな事を申し上げましたらそれが聞こえたのか(大嘘)若干下向きになったのですが、達観してみればこりゃまあ緩いわなと思います。

物凄く無理矢理な屁理屈を捏ねるとしますと(なので話10分の1くらいで)、金融機関の貸出態度がピークアウトしている、と無理矢理解釈(こんなのは数四半期見ないと分からんからこの時点で屁理屈であるとご認識くらはい)しますと、この要因がリアルに企業業績の悪化からの財務バランスの悪化を反映したものなのか、さもなくば金融機関が今後の収益状況や引き当て状況を勘案した結果を反映したものなのか、とか考えて、仮に後者だとすれば、企業金融無理矢理支援策を延々と継続した場合、延命はすれども業績は改善せず、または金融機関の財務基盤悪化からの貸出態度の引き締め、などが起きた時に次の一手が無くなってしまう訳でして、全体的な企業金融が大幅緩和なうちに段階的撤収以下同文という感じで思うのですが(かなり強引な屁理屈です)どうですかね。


借入金利水準判断(全産業)
(「上昇」-「低下」・%ポイント)

     (9月時点)       (12月時点)
     現状→12月予測     現状→3月予測
大企業   +2→+4      +1→+4 
中堅企業  ▲1→+3      ▲1→+4        
中小企業  ▲6→▲1      ▲4→+2

製造業   ▲2→+2      ▲2→+2
非製造業  ▲4→+1      ▲2→+2

この辺は前々回からちゃんと見だしているので、まあ数字を見てぼーっとする位の話ですが、たぶん先行きの見通しが上昇傾向になっているのはこの統計の癖のように思えます。企業的に一応借入金利については堅め(この数字は数字がでかい方が上昇なので企業金融的には数字が小さい方が良い)に予想していたものの、思ったほど金利は上がりませんでしたね、って結果ですのでここも良好。よってこの辺の短観の数字を見るに、またまた日銀ちゃんの「企業金融緩和はワシが育てた」が登場しながら、企業金融が十分に緩和的なら臨時施策の調整を行って将来に向けての縮小を考える、などというような殊勝な発想が今の日銀にある訳は無し(緩和の大風呂敷だけ広げて風呂敷がズタボロになると次の風呂敷を出してというのを繰り返して壮大な粗大ゴミの山を築いて後任に放り投げるというのだけは把握した)なのでまあ今回のMPMでどうせ延長するんでしょうけど風呂敷の拡大以外はしないっしょ。と悪態。


CPの発行環境(全産業)<発行企業ベース>
(「楽である」-「厳しい」・%ポイント)

    3月時点→6月時点→9月時点→12月時点
大企業   +30→+8→+15→+20

何で6月にそんなにドロップしたのか、の方が不思議ちゃんとは前回も書きましたが、まあ今回短観の時点で+20だわCP買入は昨日もマイナスレートだわということで、日本銀行金融政策委員会におかれましては、どうせCP買入のペース落とす気が無いでしょうけれども、別に買入ゼロにしろ(本来ゼロで然るべきだがまあシャーナイ)とは言わんけど、せめてアホ増額した分の半分でも減らせよという感想しか沸いてこない。


・設備投資計画

例によってグラフの貼り付けスキルが無いのでグラフを見てちょという感じですが、今回もきっちりと下方修正されていまして、過去のと比較できるから目検で見てたんですが、やっぱこれは弱いんじゃないでしょうかと思うのですが、何せ前回の展望レポートの所ですっかり「設備投資が底堅いから経済はコケません(キリッ)」って主張をこっそりと引っ込めているだけに、まあどうせここが弱いからとツッコミを入れても日銀的にはあんまり痛くなさそうなのが誠に遺憾の極みですな。うんうん。


・これは死亡フラグか否か(金融機関の業況感)

しばらくすっ飛ばしていましたが久々に確認。

業況判断DI

        (9月時点)      (12月時点)
        現状→12月予測     現状→3月予測
銀行業      ±0→▲5      +9→+3 
協同組合金融業  ±0→±0      +2→▲3        
金融商品取引業  ±0→±0     +18→+25
保険業      +5→+5      +7→+2
貸金業等    ▲10→▲20     +5→▲10

これ前回の時ネタにしなかったのが惜しかったのですが、銀行業から金融商品取引業までDIが見事にプラマイゼロになっていて、何か絵的に面白かったですねという所(やる夫のAAとか言っても分からんですかそうですか)ですけれども、今回は現状が物凄い勢いでプラスになっておりまして(貸金業等のプラテンは何なの??)、一瞬フラグかと思いますけど、まあ先行きに関しては現状よりも慎重な見方になっているから基本的にそこまでの死亡フラグではない、と認定。

ただしですね、この金融商品取引業の物凄い勢いでの足もと改善から直線番長(直線じゃないけど)かと言わんばかりのこの勢いのある先行き期待の数字を見ると、死亡フラグの香りしかせんので勘弁して下さい。


・鳴り物入りで導入されたのに今やすっかり日銀が言及しなくなった企業の物価見通し

ええもう昔はこれ鳴り物入りで導入して、中小企業の物価見通しを捕まえて「大企業の物価見通しはエコノミストとか市場の予想に引っ張られるからクソであり、真のインフレ期待は中小企業の物価見通しにあり(キリリッ)」とか言って、わざわざ本編の翌日に出すとかやっていたのですが、今や日銀の偉い人がこの数字をとっ捕まえてコメントしてるの見たことが無い、という悲しい人生をたどるこの計数・

めんどいので前回のコピーに今回のを加えるから堂々の8四半期分の数字です。

販売価格見通し 全規模合計 全 産 業

1年後 3月:0.8%→6月:0.7%→9月:0.6%→12月:0.6%→3月:0.2%→6月:-0.3%→9月:-0.2%→12月:-0.1%
3年後 3月:1.2%→6月:1.2%→9月:1.0%→12月:1.0%→3月:0.9%→6月:0.5%→9月:0.6%→12月:0.6%
5年後 3月:1.5%→6月:1.5%→9月:1.3%→12月:1.4%→3月:1.4%→6月:1.2%→9月:1.2%→12月:1.3%

大 企 業 製 造 業

1年後 3月:0.1%→6月:0.1%→9月:0.1%→12月:0.0%→3月:-0.3%→6月:-0.5%→9月:-0.4%→12月:-0.3%
3年後 3月:-0.3%→6月:-0.1%→9月:-0.1%→12月:-0.2%→3月:-0.3%→6月:-0.6%→9月:-0.5%→12月:-0.5%
5年後 3月:-0.5%→6月:-0.3%→9月:-0.3%→12月:-0.3%→3月:-0.3%→6月:-0.5%→9月:-0.5%→12月:-0.6%

大 企 業 非製造業

1年後 3月:0.5%→6月:0.6%→9月:0.4%→12月:0.4%→3月:0.1%→6月:0.0%→9月:0.1%→12月:0.3%
3年後 3月:0.9%→6月:1.0%→9月:0.8%→12月:0.8%→3月:0.7%→6月:0.7%→9月:0.8%→12月:0.6%
5年後 3月:1.0%→6月:1.1%→9月:1.0%→12月:1.0%→3月:1.0%→6月:1.1%→9月:1.3%→12月:1.1%

製造業が改善しているんだが非製造業がしらっと下がっているし、製造業にしても5年後は下がっていますな、ナムナム。


物価全般見通し 全規模合計 全 産 業

1年後 3月:0.9%→6月:0.9%→9月:0.9%→12月:0.8%→3月:0.5%→6月:0.3%→9月:0.3%→12月:0.3%
3年後 3月:1.1%→6月:1.0%→9月:1.0%→12月:1.0%→3月:0.8%→6月:0.7%→9月:0.6%→12月:0.7%
5年後 3月:1.1%→6月:1.1%→9月:1.1%→12月:1.1%→3月:1.0%→6月:0.9%→9月:0.8%→12月:0.9%

やったね!ちょっとだけ改善しているよ!!!!!!(棒読み)と言っても見ればお分かりのように2019年頭から見ると下がっているんですよね、ナムナムナム。


物価全般見通し

中小企業 製 造 業

1年後 3月:1.1%→6月:1.0%→9月:1.0%→12月:0.9%→3月:0.6%→6月:0.3%→9月:0.3%→12月:0.3%
3年後 3月:1.2%→6月:1.1%→9月:1.1%→12月:1.0%→3月:0.9%→6月:0.7%→9月:0.7%→12月:0.7%
5年後 3月:1.2%→6月:1.2%→9月:1.2%→12月:1.2%→3月:1.1%→6月:1.0%→9月:1.0%→12月:1.0%

中小企業 非製造業

1年後 3月:1.1%→6月:1.1%→9月:1.1%→12月:1.0%→3月:0.7%→6月:0.4%→9月:0.4%→12月:0.4%
3年後 3月:1.2%→6月:1.2%→9月:1.1%→12月:1.1%→3月:0.9%→6月:0.7%→9月:0.7%→12月:0.8%
5年後 3月:1.3%→6月:1.3%→9月:1.2%→12月:1.2%→3月:1.1%→6月:1.0%→9月:0.9%→12月:1.0%

(9月短観の時の駄文ここから)
いやー殆ど横ばいで良かったですね〜絶対水準はこうやって見ると昨年の頭から見たらかなり悲しいことになっておりますし、問題はここからディスインフレ政策に舵を切ったとしか思えないガースー効果がどう出てくるのか(強盗キャンペーンとかでの数字上の物価下げとかは多分この企業の物価見通しの方では反映してこないと思うのよね直感ですけど、まあ携帯一発でCPIは兎も角としてこういうのはそんなに下がらんとは思うが上がる話ではない)楽しみにしたいと思います。
(9月短観の時の駄文ここまで)

って書きましたが、まあ実際に携帯だGOTOだのドタバタはここからですし、特にGOTOはこれだけ急に上げ下げされて需要の山と谷を無茶苦茶作るような事をすると、谷の方で需要喚起しないとって話になって値下げ圧力につながりそうな悪寒はだいぶするんですけどさてどうなるんでしょうということで、まるで前回と同じ感想でしたな、とおもいました。

しかしまあ何ですな、特にGOTOトラベルに関してはまさかの年末年始全国適用外を突如ぶち込む、という攻撃で、元々GOTO関係なく行く予定だった人だったらキャンセルしない(でも値下げを見込んでいつもより張り込んでしまっていたりしたら死亡ですよね)のかも知れないですけど、今更キャンセルして年末の予定をステイホームにするにしたって、代替品のお節予約とか今からじゃ間に合わんじゃろとか、年末年始客向けに用意する食材とかがどういう運命を辿るのか、とか色々と落涙を禁じ得ない訳で、決めるなら少なくとも1か月前にプリエンティブに決めてくれという話ではありますな。まあ今の政治家先生は何でも上げ膳据え膳で段取りとかロジで頭を悩ますようなことはしないからこういう無茶ぶりばっかりするんでしょうけどね。

と最後はどうでもいい話になってしまいましたが、本日は短観私家版拝見だけで終わってしまいました、うーん毎度の事ながら前日に用意した方が良かったか・・・・・・・(反省が足りない)。

なお、編集していて気が付いたのですが、仕入販売価格判断の所をうっかりすっ飛ばしておりましたのですが(すいません)、こちらはマージンが微かに変化してないことはない、程度であんまり特徴的なものは無かった(のでうっかり飛ばしたんですすいません)です。
 


お題「本邦PEに関するスタッフペーパーとな/ラガルド会見冒頭ステートメントを確認の巻」   2020/12/14(月)08:05:27  
  いつまで交渉期限の先送りしてるんだか・・・・
[外部リンク] 交渉継続で合意 自由貿易協定などめぐり
2020年12月13日 22時29分

EU以外との貿易協定が着々と進んで来るとまあ別に勝手にやってればあ〜という感想しか沸かなくなっている今日このごろ。

〇なぜ話がその方向になるし・・・・・・・(まあメモみたいなもん)

[外部リンク] STATEMENT
PRESS CONFERENCE
Christine Lagarde, President of the ECB,
Luis de Guindos, Vice-President of the ECB
Frankfurt am Main, 10 December 2020

・見通しが変わったんだか変わってないんだかを曖昧にしながら政策をぶっこんでみましたの巻

最初のご挨拶の次から。

『While the rebound of economic activity in the third quarter was stronger than expected and the prospects for the roll-out of vaccines are encouraging, the pandemic continues to pose serious risks to public health and to the euro area and global economies. The resurgence in COVID-19 cases and the associated containment measures are significantly restricting euro area economic activity, which is expected to have contracted in the fourth quarter of 2020.』

これですね、金曜にネタにした政策突っ込む声明文の中でも現況説明がありましたが、この説明ってよくよくみますと(というかよくよく見なくてもそうなんですが)、「コロナの再拡大とかそれによる公衆衛生措置とかによって経済活動は抑制され、先行きの不透明感が一段と高まっている」という線で説明はしているのですが・・・・・・・

『While activity in the manufacturing sector continues to hold up well, services activity is being severely curbed by the increase in infection rates and the new restrictions on social interaction and mobility.』

『Inflation remains very low in the context of weak demand and significant slack in labour and product markets.』

『Overall, the incoming data and our staff projections suggest a more pronounced near-term impact of the pandemic on the economy and a more protracted weakness in inflation than previously envisaged.』

『In view of the economic fallout from the resurgence of the pandemic, today the Governing Council recalibrated its monetary policy instruments as follows:』

これ先行きに関しては「a more pronounced near-term impact of the pandemic on the economy and a more protracted weakness in inflation than previously envisaged.」ということで、当初見通しよりもコロナの影響が大きくてアカンとは言っているのですが、あくまでも「near-term impact」の話ですよという事になっていて、先行きの見通しってそもそもこの部分で決め打ち見通し文言を入れていないので何とも言い難い面はあるのですが、「先行きの不確実性が一段と高まる」という文脈で説明をしてきている訳なんですよねこれがまた。

よって今回の措置って「recalibrated its monetary policy instruments as follows」ではありますけれども、利下げとかAPPペース拡大とかいうのではなくて、既存の措置を横に伸ばしたという形にしていて、まあ良く言えば追加緩和と言いながらも本格的な緩和カードを温存した形、悪く言えばただの問題先送りになっている、という感じではないかと評価してるんでしゅアタクシは。


・目先のパンデミックで目くらましをしていますが何のことはない中期的見通しは不変だったりする

as followsで番町皿屋敷かと言いたくなるほど施策の話がならんでおります(なお今回の皿の枚数が8枚になっておりましたがこれが9枚ならばガチで番長皿屋敷になる所でしたな、あー危ない危ない)ここの説明に関しては基本的に金曜日にネタにした政策決定の声明文での説明と変わらんのでパスしてまずはその政策導入のまとめ部分。ま、基本的にここまでは公表文にあった話なので最初は重複になります。

『The monetary policy measures taken today will contribute to preserving favourable financing conditions over the pandemic period, thereby supporting the flow of credit to all sectors of the economy, underpinning economic activity and safeguarding medium-term price stability.』

『At the same time, uncertainty remains high, including with regard to the dynamics of the pandemic and the timing of vaccine roll-outs. We will also continue to monitor developments in the exchange rate with regard to their possible implications for the medium-term inflation outlook.』

『We therefore continue to stand ready to adjust all of our instruments, as appropriate, to ensure that inflation moves towards our aim in a sustained manner, in line with our commitment to symmetry.』

ここまでは政策公表の文書の中にありました通りでございます。為替に言及しているけれども既存政策のヨコ(ちなみにPEPPとか若干買入ペース落ちるんちゃいますかしら)なので為替市場からは完全にスルーされて木曜の夜は前日の1.20台(と言っても後半ですけど)から1.21台(と言っても前半ですけど)に対ドルでユーロが上がったのは落涙を禁じ得ませんでした。

さてその次。からが経済物価情勢のアセスメントなので、

『Let me now explain our assessment in greater detail, starting with the economic analysis.』

となります。以下鑑賞。

『Following a sharp contraction in the first half of 2020, euro area real GDP rebounded strongly and rose by 12.5 per cent, quarter on quarter, in the third quarter, although remaining well below pre-pandemic levels. The second wave of the pandemic and the associated intensification of containment measures observed since mid-October are expected to result in a renewed significant decline in activity in the fourth quarter, although to a much lesser extent than observed in the second quarter of this year.』

『Economic developments continue to be uneven across sectors, with activity in the services sector being more adversely affected by the new restrictions on social interaction and mobility than activity in the industrial sector. Although fiscal policy measures are supporting households and firms, consumers remain cautious in the light of the pandemic and its ramifications for employment and earnings. Moreover, weaker balance sheets and uncertainty about the economic outlook are weighing on business investment.』

結局大部分の要因がパンデミックによる公衆衛生上の措置に伴う経済活動の制限とかパンデミックによる企業や家計活動の慎重化、という線でまとまっておりますが、しらっと後半の最後の方では企業の投資活動に悪影響を与える要因について、「weaker balance sheets and uncertainty about the economic outlook」ということで、この「weaker balance sheets」は例えば前回のINTRODUCTORY STATEMENTですと冒頭に、、

[外部リンク] weaker balance sheets and increased uncertainty about the economic outlook are weighing on business investment. 』(この部分だけ直上URL先の10月会合後のINTRODUCTORY STATEMENTの冒頭部分から引用)

とかありまして、毎度この部分を問題にしていまして、だからファイナンシャルコンディションを改善するためにこの施策が必要でっせ、という理屈に話をつなげているようには見えます。

『Looking ahead, the news of prospective roll-outs of vaccines allows for greater confidence in the assumption of a gradual resolution of the health crisis. However, it will take time until widespread immunity is achieved, while further resurgences in infections, with challenges to public health and economic prospects, cannot be ruled out.』

先行きも思いっきりワクチンの話になっていまして、ワクチンキタコレはイイハナシダナーだが先行きはまだまだ、という話。

『Over the medium term, the recovery of the euro area economy should be supported by favourable financing conditions, an expansionary fiscal stance and a recovery in demand as containment measures are lifted and uncertainty recedes.』

って中期的な見通し自体(まあこの説明を見通しというのか、というのはさて置いて)は変えていないので、現行の政策を横に伸ばすにしました、って事でっしゃろ。即ち・・・・・・・

『This assessment is broadly reflected in the baseline scenario of the December 2020 Eurosystem staff macroeconomic projections for the euro area. These projections foresee annual real GDP growth at -7.3 per cent in 2020, 3.9 per cent in 2021, 4.2 per cent in 2022 and 2.1 per cent in 2023.』

12月なので四半期のスタッフ見通し改定ですが、

『Compared with the September 2020 ECB staff macroeconomic projections, the outlook for economic activity has been revised down in the short term, but is seen to broadly recover to the level projected in the September baseline scenario over the medium term.』

となっていて、目先は下方修正だけど中期的なベースラインシナリオには変化がない、という形にしておりまして、そうなりますと本格的(?)な追加金融緩和は別にせんでもエエジャロという話になって、政策を引き延ばす攻撃になりましたよ、ということで話の整合性は取られています。


次は見通しに対するリスクの話です。

『Overall, the risks surrounding the euro area growth outlook remain tilted to the downside, but have become less pronounced. While the news about the prospects for vaccine roll-outs in the near future is encouraging, downside risks remain related to the implications of the pandemic for economic and financial conditions.』

先行きリスク認識もダウンサイドには寄っているけれども、別に物凄く下げたりしてはいないし、そもそも説明にあっさり味感がある。


あとは物価。

『According to Eurostat’s flash estimate, euro area annual inflation remained unchanged at -0.3 per cent in November. On the basis of oil price dynamics and taking into account the temporary reduction in the German VAT rate, headline inflation is likely to remain negative until early 2021.』

ドイツ様は付加価値税を期間限定で下げたのか。

『Thereafter, it is expected to increase owing to the end of the temporary VAT reduction in Germany and upward base effects in energy price inflation.』

『At the same time, underlying price pressures are expected to remain subdued owing to weak demand, notably in the tourism and travel-related sectors, as well as to low wage pressures and the appreciation of the euro exchange rate. Once the impact of the pandemic fades, a recovery in demand, supported by accommodative fiscal and monetary policies, will put upward pressure on inflation over the medium term. Market-based indicators and survey-based measures of longer-term inflation expectations remain at low levels.』

ほぼ見通しに変化はなく(足元の変化はあるけど)結局パンデミックから立ち直ったら金融緩和と拡張的な財政にサポートされて物価も上昇基調になるでしょう的な話。


マネタリーアナリシスの所はぶっ飛ばしまして最後にいつもの財政と構造改革。

『Regarding fiscal policies, an ambitious and coordinated fiscal stance remains critical, in view of the sharp contraction in the euro area economy.』

もう財政に下駄預けてます位の言い方ですね。

『Fiscal measures taken in response to the pandemic emergency should, as much as possible, be targeted and temporary in nature. At the same time, weak demand from firms and households and the heightened risk of a delayed recovery in the light of the new lockdowns owing to the second wave of the pandemic warrant continued support from national fiscal policies. 』

『The three safety nets endorsed by the European Council for workers, businesses and sovereigns provide important funding support in this context.』

さっきしれっと流してしまいましたが、コロナの影響は一様ではないというような話の伏線もここできっちり回収しているのがお洒落ですね。パンデミックに対応する財政は「should, as much as possible, be targeted and temporary in nature.」だそうで。

『The Governing Council recognises the key role of the Next Generation EU package and stresses the importance of it becoming operational without delay. It calls on Member States to deploy the funds for productive public spending, accompanied by productivity-enhancing structural policies. This would allow the Next Generation EU programme to contribute to a faster, stronger and more uniform recovery and would increase economic resilience and the growth potential of Member States’ economies, thereby supporting the effectiveness of monetary policy in the euro area. 』

『Such structural policies are particularly important in addressing long-standing structural and institutional weaknesses and in accelerating the green and digital transitions.』

ということで最後はいつものEUの構造改革に関する話でした。

#月曜なので(?)こんな所で勘弁
 


お題「冬時間なので寝起きでECB(リリースだけだから夜読めるじゃないかというツッコミはパス)」   2020/12/11(金)08:06:21  
  アタクシこの界隈でのお仕事のスタートは証券決済業務から入ってることも影響してか決済周りの話も好きなんですけど、さすがにここまで来ると初見では分からん(なんせ一般債が登録済証の時代でしたんでハイテクはワカランチ会長)のですが、ここに来てこのフォーラム良い勢いでぶっこんできていますよね。

[外部リンク] Entity Identifier、取引主体識別子)の活用拡大の方向性」をオンライン開催
2020年11月27日
日本銀行決済機構局

[外部リンク] 20022)が展望する将来」を開催
2020年12月7日
日本銀行決済機構局

勉強しようかなとは思うのだが如何せんワシの知識が石器時代ェ・・・・・・・

さて昨晩はECBなんですが、冬時間になるとラガルド会見とか見ていると寝不足の刑に処せられてしまいますので、うっかり病気になれないこのご時世において睡眠不足はアカンので寝起きで見るしかないでしょうと堂々と寝起きでECBの巻になるのでした(汗)。


〇政策決定に関して声明文より

では声明文。
[外部リンク] RELEASE
Monetary policy decisions
10 December 2020

一部箇所で前回声明文を参照しますのでその部分は『』(前回声明文)としております。なお前回声明文はこちら。
[外部リンク] view of the economic fallout from the resurgence of the pandemic, today the Governing Council recalibrated its monetary policy instruments as follows:』

予告ホームラン自体は前回会合でぶっこんでいたので、何らかのおかわりが出るのは明らかでしたけれども、今回「アディッショナルイージング」とか「ファーザーイージング」とは言わずに「リカリビレート」というのはいきなり最初からちょっと読んでて「ん?」と思った。さては金利はいじってないな、とまあこの文字を見ると瞬時に浮かぶくらいには文学者です。でもって今回の決定要因は「economic fallout from the resurgence of the pandemic」ということでパンデミックの再拡大による経済のフォールアウトに対応したという順当な言い訳になっております。


・金利は変更なし、金利に関するガイダンス文言も変更なし

『First, the interest rate on the main refinancing operations and the interest rates on the marginal lending facility and the deposit facility will remain unchanged at 0.00 per cent, 0.25 per cent and -0.50 per cent respectively. The Governing Council expects the key ECB interest rates to remain at their present or lower levels until it has seen the inflation outlook robustly converge to a level sufficiently close to, but below, 2 per cent within its projection horizon, and such convergence has been consistently reflected in underlying inflation dynamics.』

後半のガイダンス文言、前回が以下のようになっていまして、

『The Governing Council expects the key ECB interest rates to remain at their present or lower levels until it has seen the inflation outlook robustly converge to a level sufficiently close to, but below, 2% within its projection horizon, and such convergence has been consistently reflected in underlying inflation dynamics.』(前回声明文)

前回と文言一致なのも確認できます。


・PEPPは500億ユーロ拡大、期限を9カ月延長、償還再投資は1年延長

『Second, the Governing Council decided to increase the envelope of the pandemic emergency purchase programme (PEPP) by ユーロ500 billion to a total of ユーロ1,850 billion. It also extended the horizon for net purchases under the PEPP to at least the end of March 2022.』

パンデミック購入プログラムちゃんですけど、増額の方は(ユーロってのワシの作業環境だと外字になってしまうので手で直しているのは察してください)数字が書いてあります。500億ユーロ拡大しました。足の方は何か月とは書いていませんが、これまでのケツとして書かれていたカレンダーデートが2021年6月末だったので、プログラムが9か月延長。

『In any case, the Governing Council will conduct net purchases until it judges that the coronavirus crisis phase is over.』

というのガイダンスというか何というかな文言も同じです。前回声明文ではここの部分が一文になっていて、『The Governing Council will conduct net asset purchases under the PEPP until at least the end of June 2021 and, in any case, until it judges that the coronavirus crisis phase is over.』(前回声明文)となっています。

でまあこれパンデミック続いているうちはあんまり気にならんのですけれども、運よくパンデミックがお薬チューで普通のタチがちょっと悪い通年性インフルエンザに降格した場合って、「少なくとも〇〇まで」というのと「いずれにせよコロナちゃんの危機フェーズが終わったと判断されるまでは続けるよ」との間に無茶苦茶距離が出てしまう、ということも考えられるわけなのですが、その時はここをどう折り合い付けるのか、という時間的整合性の問題が生じる気がするんですが、なにせ元々の足が結構後ろにあるので延長するとなるとこうなるのかも知れませんが、まあその時はお手並み拝見という感じで生温かく見守って参りましょう。

『The Governing Council also decided to extend the reinvestment of principal payments from maturing securities purchased under the PEPP until at least the end of 2023. In any case, the future roll-off of the PEPP portfolio will be managed to avoid interference with the appropriate monetary policy stance.』

PEPPで購入した分の債券償還再投資については、従来2022年末までの償還分は再投資しますよ云々となっていたのですが、こちらはしらっと1年延長して2023年末までになりました。その後のロールオフは状況を慎重に見極めながら行いますようっかりそのせいで意図しない金融引き締めにならないようにしないといけませんね、というのは従来通り。


・TLTRO3の拡充(別途リリース出ているから後で再度)

『Third, the Governing Council decided to further recalibrate the conditions of the third series of targeted longer-term refinancing operations (TLTRO III). Specifically, it decided to extend the period over which considerably more favourable terms will apply by twelve months, to June 2022. Three additional operations will also be conducted between June and December 2021.』

TLTROについては別途リリース出ています。詳しくはそちらで参りますが、12か月物のTLTRO3を出すんですと。

『Moreover, the Governing Council decided to raise the total amount that counterparties will be entitled to borrow in TLTRO III operations from 50 per cent to 55 per cent of their stock of eligible loans.』

TLTROの一行辺りの利用限度額を拡大しています。もう少し細かい話は別途のリリースにありますが、元々2019年2月28日時点での適格ローンの残高の50%が上限だったのを55%に上げましたって話で、これがどの程度のスケール感なのかは不覚にもそこまで詳しくないので誰かちゃんと解説してるっしょ(と手抜き、まあ調べられるもんなら調べるけど今すぐは勘弁)。

『In order to provide an incentive for banks to sustain the current level of bank lending, the recalibrated TLTRO III borrowing conditions will be made available only to banks that achieve a new lending performance target.』

これによって金融機関に貸出のインセンティブを更に与えますよって話。金利についてはこっちは書いていないので従来通りの扱い(段階料率適用で最優遇金利は▲100bpでのお貸出)の筈。


・本年4月に決定した適格担保基準の一時的緩和措置を2022年6月まで延長

『Fourth, the Governing Council decided to extend to June 2022 the duration of the set of collateral easing measures adopted by the Governing Council on 7 and 22 April 2020.』

担保基準緩和のケツについては4月の声明文を見ないと分からんのですが4月22日の方をみたら(7日の方は期限が明示されていなくて、パンデミック終わったらとだけあって、年内には詳しく足決めますというやっつけ感満載のリリースだった)2021年9月末までの措置だったので、これは要するにPEPPとケツを合わせています。まあパンデミックプログラムの一環ということならさもありなん。

『The extension of these measures will continue to ensure that banks can make full use of the Eurosystem’s liquidity operations, most notably the recalibrated TLTROs. The Governing Council will reassess the collateral easing measures before June 2022, ensuring that Eurosystem counterparties’ participation in TLTRO III operations is not adversely affected.』

でもってTLTROにぶっこんでいるのは適格担保なので、担保基準の緩和が解除されてしまうと、担保差し替えをしないといけなくなる可能性がありますんで、基準解除に際しては前広に周知を行うし、TLTROの運営に悪い支障を起こさないように注意しますよ、とのお告げ。


・PELTROを追加実施

『Fifth, the Governing Council also decided to offer four additional pandemic emergency longer-term refinancing operations (PELTROs) in 2021, which will continue to provide an effective liquidity backstop.』

ペルトロちゃんですね。2021年に追加で4本実施だそうな。詳しくは別途リリースあるので後程。


・APPに変更なし

「第6に!」とか最初にあってだんだんうんざりしてくるんですが・・・・・・・・・・・

『Sixth, net purchases under the asset purchase programme (APP) will continue at a monthly pace of ユーロ20 billion. The Governing Council continues to expect monthly net asset purchases under the APP to run for as long as necessary to reinforce the accommodative impact of its policy rates, and to end shortly before it starts raising the key ECB interest rates.』

『The Governing Council also intends to continue reinvesting, in full, the principal payments from maturing securities purchased under the APP for an extended period of time past the date when it starts raising the key ECB interest rates, and in any case for as long as necessary to maintain favourable liquidity conditions and an ample degree of monetary accommodation.』

従来型APPにつきましては、月間20億ユーロのペースでネット買入を拡大する、という部分につきましては従来と同じでございまして、あとAPPのガイダンス文言も前回と同じです。


・これ「第7に!」で入れるネタかよと思いながら・・・・・・・

「第7に!」とか朝から読んでてゲッソリーヌになってしまいますわ奥様。

『Seventh, the Eurosystem repo facility for central banks (EUREP) and all temporary swap and repo lines with non-euro area central banks will be extended until March 2022.』

ユーロ圏内各国中銀とのレポファシリティとユーロ通貨は使ってないけどユーロ加盟諸国の緊急スワップおよびレポラインについては2022年3月末まで延長とかこれ何か月延長とか調べるの時間がもったいないからパス。


・まだあるのかよということですがこれも入れるネタかよって感じ

『Finally, the Governing Council decided to continue conducting its regular lending operations as fixed rate tender procedures with full allotment at the prevailing conditions for as long as necessary.』

通常のMROなどの資金供給オペレーションにおいて、「固定金利、貸出額はご希望額全額」方式を当面の間は継続しますよ、という奴です。

『Separate press releases with further details of the measures taken by the Governing Council will be published this afternoon at 15:30 CET.』

そうっすか。


・能書きの部分でしらっと為替レートに言及するのがお洒落

でもってここからやっと能書き。

『The monetary policy measures taken today will contribute to preserving favourable financing conditions over the pandemic period, thereby supporting the flow of credit to all sectors of the economy, underpinning economic activity and safeguarding medium-term price stability.』

『At the same time, uncertainty remains high, including with regard to the dynamics of the pandemic and the timing of vaccine roll-outs. We will also continue to monitor developments in the exchange rate with regard to their possible implications for the medium-term inflation outlook.』

『The Governing Council therefore continues to stand ready to adjust all of its instruments, as appropriate, to ensure that inflation moves towards its aim in a sustained manner, in line with its commitment to symmetry.』

背景説明に関しては基本的に今まで言ってる話と大差なくて、コロナの再拡大であばばばばーの中先行きも五里霧中でございますなあやっぱりワクチン様のロールアウトの動向を見るのは大事ですよね、ああそれからワシらは今後も必要ならば必要な措置をバシッと取りますけえの〜、という話をしているのですが、その中でしらっと(パラグラフを分割したので2番目という言い方にしますけど実際は引用部分全部が1つのパラです)2番目の後半に、

「We will also continue to monitor developments in the exchange rate with regard to their possible implications for the medium-term inflation outlook.」

とか為替(要はユーロ高)けん制発言があるのですが、じゃあ牽制するのは良いんですけど別に利下げしてないし、買入は拡大したけどAPPのペースとかも別に上げてないよな、という所でして、まあ言ってはいるものの・・・うーん、って感じでしょうな、これでユーロがどう反応したかとかは会見もセットで見ないと行けないのだが、当たり前のように前段階で力尽きているのでありました(すいません)。



〇一応同時リリースの2本(詳細版)について

・1年ものペルトロを4本追加の件

[外部リンク] RELEASE
ECB extends pandemic emergency longer-term refinancing operations
10 December 2020

『ECB to offer four additional pandemic emergency longer-term refinancing operations in 2021 allotted on a quarterly basis, each with a tenor of one year.』

『Additional operations provide liquidity backstop to preserve the smooth functioning of the money market during the extended pandemic period.』

1年もののPELTROを4本ぶっこみますよということで、これによりバックストップを提供するよ、という触れ込みだが常設ファシリティじゃない(しかも週1くらいなら兎も角四半期1回の)ものをバックストップというのも何だかね、とは思わんでもないが一応作りはそんな雰囲気で作っています。

『The Governing Council of the European Central Bank (ECB) today decided to offer four additional pandemic emergency longer-term refinancing operations (PELTROs) on a quarterly basis during 2021. Each operation will have a tenor of approximately one year. These operations will serve as a liquidity backstop to the euro area banking system and contribute to preserving the smooth functioning of money markets during the extended pandemic period.』

とは言えそういう触れ込みになっているのでそういう説明になっている。

『The PELTROs will be conducted as fixed rate tender procedures with full allotment. The operations will be offered at accommodative terms. The interest rate will be 25 basis points below the average rate applied in the Eurosystem’s main refinancing operations (currently 0%) over the life of the respective PELTRO.』

『The PELTROs will be conducted in accordance with the indicative calendar shown below.』

こちらは申込額フルアロットメント、期間は1年ちょいで、四半期末近く(のファンディングが逼迫する可能性がある時)に実施して、期限は1年後の四半期末になっていまして、まあ一応四半期末のファンディング逼迫の可能性に配慮したものになっています。金利はMRO-25bpなので今なら▲25bpですからバックストップ。

表はめんどいので割愛。


・TLTRO3の延長に関して

[外部リンク] RELEASE
ECB prolongs support via targeted lending operations for banks that lend to the real economy10 December 2020

『Extension by an additional 12 months, to June 2022, of period of favourable interest rates for banks that lend to the real economy』

『Three additional three-year operations in June, September and December 2021』

『Borrowing allowance raised to 55% of eligible loans』

ということでこの辺はさっきのリリースにありましたが、来年の6、9、12月に3本の3年ものTLTRO3を追加で実施するそうな。

『The Governing Council of the European Central Bank (ECB) today decided on modifications to the terms and conditions of the third series of targeted longer-term refinancing operations (TLTRO III).』

はい。

『The extension of the pandemic-related low interest rate period, the addition of three more operations and the increase in the amount that can potentially be borrowed under TLTRO III will preserve the very attractive funding conditions that over the past few months have supported banks’ efforts to keep credit flowing to the real economy in a time of high stress.』

『This will help banks to secure the liquidity they need to extend loans to households and firms on very favourable lending terms.』

貸出をせっせと拡大する銀行に対するインセンティブでっせという毎度の説明ですな。

『For the period from 24 June 2021 to 23 June 2022, the interest rate on all outstanding TLTRO III operations will remain 50 basis points below the average rate applied in the Eurosystem’s main refinancing operations over the same period. The interest rate on the main refinancing operations is currently 0%. For counterparties whose eligible net lending between 1 October 2020 and 31 December 2021 reaches the lending performance threshold, the interest rate applied on all TLTRO III operations outstanding over the period from 24 June 2021 to 23 June 2022 will be 50 basis points below the average interest rate on the deposit facility prevailing over the same period, and in any case not higher than -1%. The deposit facility rate is currently -0.5%.』

『The lending performance threshold that needs to be met in order for a participating counterparty to attain the minimum interest rate on TLTRO III operations over the extended period of reduced interest rates is set at 0% between 1 October 2020 and 31 December 2021. The new evaluation period provides further incentives for banks to maintain the level of credit support that they have provided since the start of the pandemic.』

ゴテゴテとありますが、要するにこれ貸出増加の実績に応じて金利が段階適用されて、最優遇レートは▲100bpになるってお話ですが、設定金利の水準自体は従来通りになっている筈です(詳細検証はしていないけど変えていたら何かもう少し説明があるはずだと思うので、ちがったらゴメンよ)。

『Three new TLTRO III operations with a maturity of three years will be allotted in June, September and December 2021. These new operations will ensure that counterparties can flexibly benefit from the prolonged support. Participants in the operations announced today will, on a quarterly basis starting in June 2022, have the option of withdrawing from or reducing the amount borrowed in the new TLTRO III operations, before maturity.』

3年貸出だけど借入人は期日前返済が可能です、というのも同じ作り。

『For banks that reach the lending performance threshold of 0% between 1 October 2020 and 31 December 2021, the interest rate applied after 23 June 2022 will be the average interest rate on the deposit facility over the life of the respective TLTRO III operation. For banks that do not reach this lending performance threshold and that participate in TLTRO III operations conducted in the period to March 2021, the interest rate applied after 23 June 2022 will remain the rate established in accordance with the Decision of 30 April 2020 (ECB/2020/25). For banks that do not reach the lending performance threshold and that participate in the new TLTRO III operations in June, September and/or December 2021, the interest rate after 23 June 2022 will be the average rate applied in the Eurosystem’s main refinancing operations over the life of the respective TLTRO III operation. The interest rate applied before 24 June 2021 will remain the rate established in accordance with the Decision of 30 April 2020 (ECB/2020/25).』

この辺は適用金利の計算タイミングとかの話だと思うので引用だけはしたが細かく読んでる時間が無いのでパス。

『The maximum amount that counterparties will be entitled to borrow is raised from 50% to 55% of their stock of eligible loans as at 28 February 2019 for all future TLTRO III operations, starting from the March 2021 operation. The amount that counterparties can borrow under each future TLTRO III operation is reduced by any amounts that they have previously borrowed under any TLTRO II or TLTRO III operations that are still outstanding.』

でもって最後に声明文でもあった借入限度額の拡大に関する部分がありました。

『These changes to the terms and conditions of TLTRO III will apply to all TLTRO III operations and will be implemented via a fourth amendment to the Decision of the ECB of 22 July 2019 on a third series of targeted longer-term refinancing operations (ECB/2019/21), as amended by the Decisions of the ECB of 12 September 2019 (ECB/2019/28), 16 March 2020 (ECB/2020/13) and 30 April 2020 (ECB/2020/25). The amendment will be published on the ECB’s website and subsequently in the Official Journal
of the European Union.』

今回の施策はいついつに制定したもののリバイスですよとかそういうのがあるがここを全部見に行くのどう見ても時間が無いので引用だけ備忘用にしておく感じです、すいません。

・・・・・・とここで時間が無いので会見は週明けにでも(汗)。
 


お題「金研のペーパーでマニアックなのを鑑賞したのだが市場の中の人が読むには趣味の世界過ぎですな(大汗)」   2020/12/10(木)08:08:08  
  おぉ、もう・・・・・・・・・
[外部リンク] 16:36 (JST)
コピーライト 一般社団法人共同通信社

急場は自衛隊にお願いするのは仕方ないとしても、根本的な部分が改善されないと如何ともし難いし、うっかりすると馬鹿知事共は自衛隊出動依頼をして仕事をした気になっていそうなのがオソロシス。


〇金研から直近出てきた物件が面白そうだがまだ大して読めてないのでメモだけ

[外部リンク] 菅和聖
機械学習システムの脆弱性とセキュリティ・リスク:「障害モード」による分類と今後へのインプリケーション
/機械学習システム、障害モード、セキュリティ・リスク、脆弱性 2020年12月 9日 670KB

2020-J-19/金融史 山翔平、小池良司
都市銀行・地方銀行の歴史的財務データ:明治期を中心に
/長期時系列、都市銀行、地方銀行、預金銀行化 2020年12月 9日 720KB

2020-J-18/経済 松本英彦 新興国における外貨準備の蓄積の費用・便益について
/外貨準備、国際資本移動、通貨危機、経済成長、新興国、小国開放経済モデル 2020年12月 9日 1,332KB

ちなみに2日にも出ているのですが、これはまた全般的に現世利益にならなさそうだがオモロそうなネタがぶっこまれていますが、まあ機械学習云々はアタクシちょっとその方面には頭が弱いにも程がありますので回避致しますが、19番と18番が個人的に興味津々。


・これはまたマニアが喜びそうなネタ

つーことでJ-19ちゃんですが。

[外部リンク] 都市銀行・地方銀行の区分の意義と本稿における定義』っておい本文4ページ(PDF8枚目)でございます。

『ここで、都市銀行・地方銀行という区分で現在から明治期まで遡ることの意義を確認する。現在では、都市銀行を大手金融グループ単位で、地方銀行を第二地方銀行と併せて、それぞれ捉えることが多いため、都市銀行・地方銀行の区分を用いる意義は小さいようにみえるかもしれない。しかし、大手金融グループや第二地方銀行の区分は明治期まで遡及できない4。』

脚注4を見ましょう。

『4 大手金融グループに繋がる長期信用銀行は 1952 年以降、信託銀行は 1948 年以降の制度であり、これらの前身(特殊銀行、信託会社)とは性質が異なり不連続である(図 1、右上・右下の黒実線)。第二地方銀行の前身である無尽会社は、法的に金融機関と位置づけられた1915 年より前の実態は不明である(図 1、下部の黒実線)。4.1 節でも後述する。』

図1とか4章とかは貼り付けませんので後で皆さんで見てちょ。

『一方、都市銀行と地方銀行の区分は明治期まで遡及余地がある。また、現在でも金融庁の銀行免許や、日本銀行の金融統計で用いられている。ゆえに、長期時系列を作成するうえで有用な区分と考えられる。』

ほう。

『次に、都市銀行と地方銀行の定義を巡る歴史的経緯を確認したうえで、本稿における都市銀行・地方銀行の定義を説明する。』

キタコレ。

『全国銀行協会調査部の職員らが執筆した北原編[1966]3〜86 頁および全国地方銀行協会[1961]3〜8 頁によれば、都市銀行・地方銀行の概念・名称が確立したのは 1950 年代である。』

あたくしも誕生してませんわ。

『この歴史を概観すると、まず 1880 年頃に当時の銀行業界団体(択善会)が、大都市所在の銀行と地方所在の銀行とを区別し、前者を「都府銀行」、後者を「地方銀行」と呼んだ。両者には、都府(東京・大阪・京都・名古屋・新潟など人口稠密地)に所在した銀行と、都府の銀行に銀行券交換等の事務を委託した地方の銀行という、所在地の違いがあった。』

択善会キタコレ。渋沢栄一翁の評伝とか読むと登場しますな。

『のち、明治末期から昭和初期(1910〜30 年代)には、規模の概念が加わり、大都市所在の大規模銀行と「地方銀行」(それ以外の中小銀行)とを区別する考えが、銀行業界や政府に広まった。明治末期には日露戦争後の財政整理のため国債引受シンジケート銀行団が結成され、これに参加した大都市所在の大規模銀行は「シンジケート銀行」と呼ばれた。』

そもそも若い衆は国債引受シンジケート団というのが戦後復活して平成の時代まで存在したとか知らんじゃろ(ジジイのウザいドヤ顔)。

『しかし、第一・三井・三菱・安田・住友からなる通称「五大銀行」以外のシンジケート銀行団参加銀行は、1910〜30 年代で変遷があった5。』

脚注5も見ましょう。

『5 北原編[1966]は、五大銀行以外の都市所在銀行を「亜大銀行」「有力銀行」として地方銀行・五大銀行から分けた計数を示している。しかし、これら区分の内訳構成は明治期から昭和期で変わっており、長期時系列として利用できない。』

ほうほう。で続き。

『のち、1942 年に大蔵省が戦時統制のため「都市大普通銀行」「地方銀行」の区分を定めた際には、都市大普通銀行は五大銀行に加え三和・東海・神戸・野村(のち大和)ほか 4 行6、』

6ってのは脚注です。

『6 三和は 1933 年に大阪所在の 3 銀行、東海は 1941 年に名古屋所在の 3 銀行、神戸は 1936 年に兵庫県所在の 7 銀行が、それぞれ合併し誕生。野村の創業は 1918 年ながら 1927 年より前は小規模だった。ほか 4 行は、十五(1943 年に帝国[第一・三井が 1943〜48 年に統合]に合併)・第百(同年三菱に合併)・日本昼夜(同年安田に合併)・昭和(1944 年安田に合併)で、いずれも五大銀行に合併された。』

これはマニア歓喜の涙。

『、地方銀行はこれら以外の銀行とされた。1945 年の敗戦後、五大銀行・三和・東海・神戸・野村に他業態の系譜をもつ 4 行(協和・東京・勧銀・拓銀)7が順次加えられ、1953 年には 13 大銀行を都市銀行とする概念が定まった。』

ということでやっと都銀13行が出てきました。ここまで来ると年寄りが空で言える世界。ちなみに脚注7は、

『7 協和は旧貯蓄銀行、東京・日本勧業・北海道拓殖は旧特殊銀行。』

ですな。

『しかし、全国地方銀行協会[1961]および日本銀行『本邦経済統計』(のちの『経済統計年報』『日本銀行統計』)は、この歴史的経緯を踏まえつつ、1944 年以前の都市銀行を次のように定義している。』

ほう。

『まず、『本邦経済統計』は、地方銀行は都市銀行を除く普通銀行8と定義しつつ、』

脚注8は
『8 普通銀行は、銀行法による銀行(信託銀行・長期信用銀行を除く)。』
です。

『都市銀行については、1945〜53年には、上述の都市大普通銀行と同じ銀行を8〜13大銀行と定義している。』

ふむ。

『しかし、1933〜44 年には五大銀行に三和を含めた通称「六大銀行」、1930〜32年には五大銀行と定義している。そして、全国地方銀行協会[1961]は、『本邦経済統計』の 1930〜32年の定義を用いて、1929年から 1893年までの地方銀行を遡及している。同様に、後藤[1970]も『本邦経済統計』と同じ定義で 1929年から 1896 年までの都市銀行・地方銀行を遡及している。つまり、全国地方銀行協会[1961]、後藤[1970]および『本邦経済統計』は、1944 年以前について、東海・神戸など都市所在の非五大(非六大)銀行を地方銀行に含めている。(詳細は後述 4.1 節)。』

三和銀行(三十四+山口+鴻池)の扱いが微妙ですな。

『これに対し、石井[1970]は、全国地方銀行協会[1961]の統計が五大銀行を都市銀行とみなしたことは本来実証すべき命題を実証していないと批判する。』

この辺から更にマニアな話になる。

『具体的には、石井[1970]は、1884〜1930年の全国 179行について、ほぼ 5年毎に預金額でみて銀行規模が十分大きいかを都市銀行の基本的な基準(併せて営業基盤の広狭、本店所在地を追加的な基準)と定義する。』

ほう。

『次に、基準に照らし、1895 年に東京、1905 年に大阪、1910 年に名古屋所在の銀行がそれぞれ他行より規模を拡大させ、その他の中小銀行から分かれ都市銀行として進化(分化)したと論じる。』

へー。

『そして、各年・各行の比較から、1895 年に 9 行、1905 年に 17 行、1910 年に 22 行がそれぞれ都市銀行の規模に達していた、逆に草創期の三菱・住友は小規模で 1884・1890 年の都市銀行は第一・三井 2 行のみだった、と主張する。』

第一と三井(一時期合併して帝国銀行)が何故戦後中位行になっとるのか、とかいう話は本稿の話とは違いますが歴史的には興味のある話。

『この点を確認するため、石井[1970]別表のデータを用い、図 2 で石井が都市銀行とした主な銀行(在東京・大阪・名古屋の銀行)と五大銀行の規模を比較する。』

『確かに、安田銀行(図 2、太実線枠の領域)の 1890〜1919 年をみると、1890〜1904 年は第三・第百・十五・鴻池銀行、1915〜19 年は浪速・三十四・山口銀行などを度々下回る。これらを都市銀行に含めなければ、大規模な銀行を都市銀行と考える概念と矛盾する。』

『他方、長期時系列のどの年からどの銀行を都市銀行に含めるかを客観的に定めるのは容易でない。石井[1970]288 頁も「預金額いくら以上をもって都市銀行とみなすかについては客観的な基準は求めにくい」としている。こうしたもとで、規模の大きないくつかの銀行を大銀行とみなす定義は海外文献でも用いられており9、著しく主観的ともいえない。』

脚注9ですがこういのもあるんですね。この翻訳版ってどこかにあるかしら。

『9 世界の銀行史を概観した Green[1989]翻訳版 143〜177 頁で、主要国(英、独、米、仏)の大銀行の記述をみると、上位何行を大銀行とするかは国・時期ごとに区々である。グリーンは、1900 年頃の英国は上位 10 行・ドイツは 8 行としつつ、最終的に 1930 年頃までに成立した 3〜6 行(英はバークレイズ等 5 行、独はドイツ銀行等 3 行、米はチェイスナショナル等 6 行、仏はクレディリヨネ等 3 行)を大銀行としている。』

とまあクッソマニアックな話になっておりますが、ただの引用大会(しかも完全な趣味の引用)になっておりまして甚だ恐縮ですがこの項の最後になります(なおこの次の4章がまた歴史マニア?が喜ぶ説明です)。

『そこで、本稿では、石井[1970]276 頁が、三菱銀行に同じ経営の第百十九国立銀行(1885 年より三菱が経営、1898 年に三菱銀行へ統合)を含めて規模を評価している点に着目する。』

『三菱と同様、第三銀行は、1877 年の設立時より安田善次郎氏が経営(のち 1923 年に安田銀行へ統合)し、安田銀行と経営者が同じだった。この点に鑑み、安田銀行に第三銀行を含めた規模を 1884〜1930 年でみると(図 2、太実線枠・太破線枠の領域)、安田銀行の規模は「都市所在の非五大銀行」(第百・鴻池など)を安定して上回る。』

安田とか言われてピンと来るのは年寄りの証拠(^^)。

『他に、住友銀行や三菱銀行(含む第百十九)をみると、草創期と一時の例外(1904 年の鴻池銀行と 1925 年の十五銀行が三菱を上回る)を除き、都市所在の非五大銀行を安定して上回る。』

『安田銀行に第三銀行、三菱銀行に第百十九国立銀行をそれぞれ含めたのち、都市所在銀行を五大銀行と非五大銀行に区別することは、大規模な銀行を都市銀行とする概念と整合的である。』

ほうほう。

『五大銀行に属する個別銀行を調整することで、既存統計に沿いつつ石井[1970]の批判にある程度答えられると考えられる10。上記の考えから、本稿では、全国地方銀行協会[1961]、後藤[1970]および『本邦経済統計』と同様に、1944 年以前の都市銀行は五大(六大)銀行11、地方銀行は都市銀行以外の普通銀行、とする定義を用いる。ただし、五大銀行に含まれる安田・三菱の計数は調整する。詳細は 4 節で説明する。』

脚注10と11ね。

『10 なお、粕谷[2020]166〜179 頁は、預金、店舗展開の広狭、社債引受、外国為替取扱の指標にクラスター分析を行い、戦前期の有力銀行の抽出を試みている。他方、本稿では、店舗展開などの基準は長期時系列の遡及へ活用できなかった。今後の課題としたい。』

『11 三和は、3行合併で新設された 1933年から五大銀行並みの規模を維持し続けた。他方、前身の 3 行(三十四・山口・鴻池)は、経営が異なる別銀行で、1932 年以前の各 3 行は一時の例外を除き五大銀行の規模を下回った。1933 年以降の三和を都市銀行に含める(かつ 1932年以前の 3 行は含めない)ことは、大規模な銀行を都市銀行とする概念と矛盾しない。』

よく考えたら三和銀行もピンとこない若い衆がいるのかな。とか思いつつ超マニアな引用大会をしてしまいました。


・あとこっちもおもろかったのだが引用のし過ぎで時間と量がアレなので(新興国の外貨準備ネタ)

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